読みきりでもリレー小説でもいいのでここに書いて下さい。
H描写のみも可。神の降臨、お待ちしてます。
●SS書きの方への注意
・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイは名前欄にその旨を記入する事。
数レスに渡る作品の場合は、その描写のあるレスすべてに、
内容の注意書きを直前に入れて数行改行後に投下して下さい。
(IEブラウザや専用ブラウザなど様々な環境の方がいます!)
・保管の都合上獣姦は扱わない事。(擬人化風味はオケー)
・続き物の場合、簡素な物で構わないのでシリーズ名を書き添える事。
・投下終了の場合それとわかるように明記する
・SS投下時、感想へのレス以外の雑談は名無し推奨
●スレ住人心得
・叩きや煽りには絡まない
・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で
・SS投下時は仮でいいからコテハンで
(※どうしても合わない人がとばせるように)
・特殊なプレイはなるべく注意書きをいれる
(具体的にネタバレせずとも「濃いめアリ」とか)
・住人をネタにしたSSもどきを禁止
まとめサイト
ttp://web.hpt.jp/yaoi/ まとめサイト@携帯
ttp://web.hpt.jp/yaoi/i/main.html ☆次スレは950で。立てられない方は前後の書き込みを自粛してください。
☆それ以前に容量オーバーしそうな時は490KB辺りでスレ立てをお願いします。
乙!
1さん乙!職人さんもいつも乙!
ここの小説は本当レベルが高くて
ファンタジー・中世物に抵抗がある人間でも萌えられます
乙>>1
これで萌え補充が出来る…
もうね、禁断症状が。(;´Д`)ハァハァ
1乙!まとめ屋さんも乙!
1タソ・モツカレ。
期待パピコ。
イチモツ!
>>1 乙です!
枯渇しかかった魂に早く投下をー!待ってるよ!
11 :
小窓屋1:2005/10/01(土) 17:52:15 ID:fXkIFKOa
「ほら、ここですよ佐伯さん」
ほろ酔い加減の男が小さなドアを引くと、もう一人が中をひょこりと覗く。
「おい、真っ暗だな」
仰け反るようにドアの外に目をやる。
「こ、まど、や?え、何屋よ、飲み屋…か?ここ」
「いいから、さあ入って。すっごく楽しめますから」
ドアが閉まると、真っ暗闇に蛍のような灯りが点々と続く。
「行きましょ、佐伯さん。ここはね、ぜーんぶ個室なんですよ」
左へ曲がり、まっすぐ進みまた右へと、狭い通路をうねうねと歩く。
恐る恐る手をかざしながら進むと、両側は固い壁とカーテンのような
感触が交互に続く。
ぐるぐると、広い場所を二周ほど円く歩かされたのではないかと思うほど
暗闇をさまよった挙句、とある蛍が点滅するそこへ、二人は入る。
「お、明るいじゃん」
「普通の部屋よりうんと暗いですよ。ここまでが真っ暗だったから…」
12 :
小窓屋2:2005/10/01(土) 17:52:49 ID:fXkIFKOa
言いかける後輩の胸ぐらをぐいと押さえ、壁におしつける。
「おい!喜久田お前、なんのつもりだ、んなワケのわかんねぇ店に」
暗闇に強いられた緊張感を、後輩に吐き出す勢いだった。
「ま、まあまあ佐伯さん。これからものすんっごいお楽しみがありますから」
「おたのしみぃ?」
ひきつった笑顔でコクコクと頷く後輩を解放し、佐伯はネクタイを緩める。
「まさか…コレか?」
後輩の喜久田に向かって小指を立てる。作り笑いで応える喜久田。
「そーか、そっか!いっやー、キクちゃんもやっと気が利くようになったね」
ポンポンと喜久田の肩を叩く。振り返り、椅子のような出っ張りに腰を下ろそうと
するのを、喜久田があー!と叫んで止める。
「んだよ!ちょっと座らせろよ」
「その前に準備。準備しましょうよ佐伯さん」
喜久田は佐伯のスーツの上着をそっと脱がせるとカーテンの上にあるらしい
フックに掛けた。暗さのため、室内の細かな備品は見えない。
13 :
小窓屋3:2005/10/01(土) 17:53:23 ID:fXkIFKOa
「じゃあまずは」
そういうと喜久田は佐伯の両手首にがちゃんと手錠をはめる。あっけにとられる
佐伯をよそに、脇に手を伸ばし細いロープをぐいと引き下ろす。すると、手錠ごと
佐伯の両手が顔の前まで上がる。
「おい!なんだこれ、痛ぇよ!」
手錠に繋がったロープは天井のフックから壁のフックへと張られていた。
喜久田がそれをぐるぐると巻いて留める。
「っと、次はこれ」
淡々と喜久田は佐伯のベルトを緩め、ズボンとパンツを一気にずり下ろす。
「おぃい。そういうことなら何も縛んなくても自分で出来るよキク。ふざけんなよ」
苛立ちと恥ずかしさが混じって、佐伯の声が震えている。顔色も変えず、
喜久田は佐伯を壁際の出っ張りに腰掛けさせる。
佐伯の右側の壁から幅の広いベルト状のものを引き出し、腹の前を通すと左の壁へ
引っ掛ける。しょっ、と軽く声をかけ喜久田が引っ張ると、佐伯の腰は壁にしっかりと
固定されてしまった。
「おーい、なんだよこれ、ジェットコースターにでも乗るっつうのかよ」
「じゃ、ごゆっくり」
にっ、と笑って喜久田はカーテンの外へ出て行ってしまった。
14 :
小窓屋4:2005/10/01(土) 17:54:07 ID:fXkIFKOa
改めて自分自身の格好を見直す。顔の前辺りにあった両手は、座らされた
ことで頭上にまで伸びている。真っ黒だと思っていた正面の壁は、うっすらと
ガラスのような光を放ち、奥のほうにかすかに映る自分自身が見える。
「なんなんだよここ…くっそ、喜久田のやつ、置いていきやがって」
日頃から頭ごなしに物を言える後輩として、あごで使っている相手だった。
今日も飲みに誘って、会計になって財布がほとんど空なのに気づき、喜久田に
払わせたほどだった。それでもこうして二軒目につれてくるところが、喜久田の
間抜けでかわいいところだと佐伯はほくそ笑んでいた。
「あいつは彼女もいねえし、他に使いみちないだろうからな。オレが飲んでやって
ちょうどいいのよ」
それが佐伯の口癖だった。
目を下にやると腰掛けた椅子状の出っ張りが、ハートのような形をしていることが
わかる。脚をゆるく開くと、ちょうど腿が支えられ、真ん中に力なく茎がうなだれた。
「ケッ、びびってんのかよ。元気出せよおい」
下半身をむき出しにされ、放置されている自分の情けなさに佐伯はひとりごちた。
15 :
小窓屋5:2005/10/01(土) 17:55:30 ID:fXkIFKOa
突然、尻に触れていた布地が音をたてて引かれる。反射的に振り向くが、背後は
硬い壁だ。カーテンになっているのは、尻がはまった小窓の部分だけだった。
「お…い、なんだよ、何がはじま…ぁあっ」
誰かの手が尻に触れたと思うと、肉を両に分けられ、穴を露わにされる。
「おいっちょっ、ま、待てっ!誰だよ、喜久田か?!ひっ…」
ぶしつけに、冷たい感触が穴に迫る。こじ開けるように中へ忍び込んでくる。
「やめっ…ろっ!なんだよこれっ、喜久田ぁ!!ああっ」
手錠の先に繋がったロープを握り締め、なんとか腰を浮かせて逃げようとする。
しかし相手は容赦なく、うねりながら奥へ奥へと進む。やがて奥深く到達した
それから、何かが注入され始める。
呻き声を上げ、手錠をかちゃかちゃと鳴らしながら、抗うことも出来ず液体を
腸の奥へ受け止める。確実に腹が膨れ、膀胱が圧迫されるのが分かる。
「なんだよこれ…やめてくれよ…喜久田、くそっどこ行きやがっ…くぅっ」
前触れなく挿入されたものは、再び前触れなく引き抜かれた。かわりに何か
栓のようなものがすばやく穴にねじ込まれる。
佐伯のこめかみに汗がにじむ。腹の中が圧迫され、尿まで漏れ出しそうだ。
「やめてくれ…頼む…誰か…き、喜久田…ぁ」
−−−−−−−−−−−
今回はここまでです。
新作いきなりキタ――!!
油断してた・・orz
佐伯タンどうなるか楽しみ。
17 :
風と木の名無しさん:2005/10/01(土) 22:35:53 ID:Mg+MhYVS
あげ
先輩…ハァハァ、
何されるんだろう…ハァハァ(*´д`)
続き楽しみにしてる。
佐伯、佐伯!(゜∀゜)ムハー
後輩の仕返し楽しみにしてるよー
20 :
珀魏前文:2005/10/02(日) 02:42:55 ID:AONreuC0
苦痛スレからお邪魔します。
元スレの性質上(というか私の好み上)エロより苦痛が多めなので、
苦手な方はどうぞスルーしてください。
ぬるいですが流血ありなので、ご注意ください。
21 :
珀魏1:2005/10/02(日) 02:44:13 ID:AONreuC0
珀魏よ。お前に王として最後の命を与える。
生きよ。如何なる辛酸を舐めようとも。
如何なる屈辱を与えられようとも。
決して自ら死を選ぶことは許さぬ。
私の言葉は、お前を縛る枷となるだろう。
だが、それでも。
私はお前の存命を願って止まないのだ。
藍瑛様―――藍瑛様。我が君。
珀魏は心中ただ一つの名を繰り返した。
剥き出しの肩を、背中を、後手で縛められた腕を、幾度も振り下ろされた鞭が切裂いてゆく。
「……っく……ぅ……」
断続的に上がる低い呻き。
声を出すことで苦痛が薄らぐことを、そして痛みを表すことで僅かながらも責め苦が和らぐことを、珀魏は身を以って知りつつあった。
―――藍瑛、様。
意識が途切れようとする刹那、前髪を掴まれて呼吸が止まる。
無理に仰け反らされた喉が、数秒の間を置いて漸く僅かな呼気を洩らした。
22 :
珀魏2:2005/10/02(日) 02:47:10 ID:AONreuC0
「好い様だな。珀魏」
聞き覚えのある声に、閉じていた目蓋をゆっくりと開く。
霞む視界の中、先日まで王宮で肩を並べていた男の姿を認め、珀魏は忌々しげに顔を
顰めた。
「海祥……!」
呼ばれた男が、珀魏の前に屈み込み肩口の痕を爪の先で掻く様になぞる。
「…………ぁあ……ッ」
痛みに身を捩る珀魏の姿を満足気に眺めて、海祥はゆっくりと口を開いた。
「なぁ、珀魏。藍瑛王の居所を吐けば、今すぐ楽にしてやってもいいんだぜ」
「知らぬ……っ!」
―――仮令知っていたとしても、誰がお前なぞに。
唇を噛み締めて首を振る。
何の後ろ盾もない一介の文官であった自分を、見出し育て上げてくれた王の姿を思い出す。
珀魏の隠れた才覚を引き出すことにかけて、藍瑛は天分の才としか言い様のない手腕を
発揮してみせた。
だが、彼に対する王の寵愛が、無用な嫉妬を生み出したこともまた事実だ。
―――それが、王朝を揺るがす程の事態を引き起こしたと言うのか。
剣を手に王の居城へ侵入するという、許し難い禁を犯した男の姿を睨み付ける。
「藍瑛様の御恩を忘れたか、海祥!」
「黙れ!」
男の靴先が跪いた彼の胸元を蹴り上げ、珀魏はその場に仰向けに倒れた。
23 :
珀魏3:2005/10/02(日) 02:49:01 ID:AONreuC0
拘束された腕が、身体の下で悲鳴を上げる。
絡みつく縄が手首の皮膚を浅く抉り、血の滲む生温い感触が広がった。
倒れる珀魏の許へ歩を進めた海祥が、再び彼の前髪を掴み首を上向ける。
珀魏は尚も瞳に力を篭めて反逆の徒を睨み続けた。
その姿に、海祥が目を細めて酷薄な笑みを浮かべる。
「相変わらず綺麗な顔してるよなァ、珀魏」
その声に不穏なものを感じ取り、珀魏が小さく身を震わせた。
「その顔と躯に、藍瑛王も夢中になったと言うわけか」
「―――!!」
侮蔑の言葉を受け、珀魏の頬に朱が走る。
「妻も娶らずに政務に励む王を、清廉な君子だと思ってた奴らもいるが、
実際のところは、傍に控える男に現を抜かしてただけなんじゃないのか?」
「海祥!!」
怒りを孕んだ叫びが、喉から引き絞られる。
「俺を侮辱するのは構わぬ。
だが、我が君を冒涜することは許せない……ッ」
挑む様に起き上がり海祥に向かう躯は、だが瞬時に俯伏せに引き倒された。
「ほぅ。許せない……ねェ」
無数の痕が刻まれた背中に膝を乗せられ、珀魏が微かな悲鳴を上げる。
「お前の許しなんぞ、誰も求めちゃいねぇんだよ!」
24 :
珀魏4:2005/10/02(日) 02:50:55 ID:AONreuC0
後頭部を掴まれ、額を床に押し付けられて息が詰まる。
突然甦った痛みに朦朧とする珀魏の耳に、複数の足音が流れ込んだ。
「俺の言葉が根拠のない冒涜かどうか、確認させて貰おうじゃないか」
背後から伸ばされた幾つもの腕が、珀魏の下肢に残された衣服を剥ぎ取って行く。
「……何……を」
震える声で糾す珀魏に、揶揄するような嗤い声が応えた。
床と躯の隙間に差し込まれた掌が珀魏の中心を乱暴に掴み、萎えたそれを昂ぶらせ
ようと蠢動する。
余りの狼藉に言葉を失い、逃れようと身を捩る珀魏を、男たちの下卑た嗤いが包む。
無理に動く度に躯中につけられた痕が擦れ、痛みと恐怖に身が強張る。
気力を振り絞って顔を上げれば、頬に笑みを張り付かせた海祥と視線がぶつかった。
「こいつらのうちに、果たして藍瑛王以上に心地好くしてくれる奴がいるかなァ、珀魏?」
「貴様……ッ!」
眼前の男を糾弾しようと上げた声は、だが不意に途切れた。
後孔に指を捻じ込まれる異様な感覚に、慌てて唇を引き結ぶ。
―――!?
事態を把握できずに硬直した珀魏の躯を、男達の腕が這い回り、快楽を落とそうと奔走する。
「止せ……ぅあッ」
内襞を擦り上げられる痛みと嫌悪感に、全身の肌が粟立った。
25 :
珀魏5:2005/10/02(日) 02:52:18 ID:AONreuC0
本来排泄のみを目的とした器官に、見知らぬ相手の指が差し込まれているという事実
だけで、抵抗すら出来ないほどに身が竦む。
冷ややかな海祥の視線を感じて、珀魏は舌先に乗せかけていた懇願の言葉を飲み
込んだ。
純粋な痛みに対しては、素直に呻きを上げていた唇が、これ以上一言も洩らすまいと
噛み締められる。
―――藍瑛様。
ただ心中で君主の名を呼び、自らの上に降りかかる暴虐の嵐に耐えるために息を殺す。
やがて内部を蹂躙していた指が引き抜かれ、珀魏が安堵に身を委ねかけた時、今まで
自らの体内で蠢いていた指とは比べ物にならない質量を持った物体が、強引に後孔を
広げて押し入ってきた。
「ひ……ッ……」
充分に解されてもいない入口は、挿入に耐え切れずに裂け、鮮血を滲ませる。
眦に結ばれた涙が、みるみるうちに零れ落ち、幾筋も頬を伝った。
いつしか噛み締めた唇には血が滲み、涙と混じって滴り床に薄い朱の花を咲かせる。
それでも珀魏は必死で口角を引き締め、額を床に擦り付けた。
―――いっそ、殺せと叫べるものならば。
自らの中で暴れる男のものに耐えながら、王に告げた言葉を思い出す。
―――そうだ。あの時自分は確かに言ったのだ。決して死にはしないと。
26 :
珀魏6:2005/10/02(日) 02:54:21 ID:AONreuC0
誓いましょう。
誓いましょう藍瑛様。
仮令この身に如何なる災厄が降りかかろうとも、
我が命、我が物に非ず。
ただ貴方のために生き延びましょう。
額を床に付けたまま、息を殺す。
痛みも屈辱も、何時かは終わる。生きてさえいれば、きっと。
背後の男の呼吸が浅く、荒くなり、放出の時が近いことを告げている。
やがて小さな呻きと共に、自らの体内に広がる生温い感触。
覚悟を決めても、余りの屈辱に溢れ出た涙が止まらない。声を殺して小さく身を震わ
せていると、頭上から海祥の声が降りかかった。
「……顔を上げろ。珀魏」
逆らう気力もなく、のろのろと面を上げる。冷ややかな笑みを頬に湛えた海祥が凝っと
自分を見下ろしていることに気付き、僅かに意識が覚醒する。
音を立てて奥歯を噛み締め、海祥を睨みつけると、眼前の男の笑みは益々深くなっ
た。
「そうだ。俺が見たかったのはその顔だ。
苦痛と恥辱に塗れたお前の顔を、
俺はずっと見たかったんだよ、珀魏」
――――――――――
途中下げ忘れすみませんorz
今回はこのへんで。
(*゚∀゚)=3 ムッハー
鞭打ち ゴカーン 主従関係と最高ですな!
このあとも拷問が続くのもよし
どろどろの人間関係が続くもよし
続きを楽しみにしてます
うほwこの手の話大好きwww
ところで、学が無くて申し訳ないんですが
誰か名前の読み方教えて下さいorzスミマセンスミマセン
29 :
夏休みの兄弟8:2005/10/02(日) 04:40:11 ID:j004AkY/
前スレ665続き。
射精直後の陰茎の先端を擦られるのは地獄の苦しみだった。
快感は何一つ無かった。掌が動くたびに尿道口が形を変えてこじ開けられ、
白濁に混じった液を垂れ流し続ける。
やめてくれ、お願いだから、やめて!
言うに言えない悲鳴を上げてベッドにタオルやベルトで括りつけられていた俺は、
逃げられるはずは無いのに体中のた打ち回っていた。
「にい……ちゃ……ん、でる。……でる!やめ……ぁああッ」
「この状態で出せるわけ無いだろう」
出せるんだったら出せば? と兄は信じられないくらい冷たかった。
逃げるために嘘をついているんだろう、そんな口調だった。
「も……だめ……やっっ……やだ……」
叫び過ぎて声が枯れた。
お願い、本当にお願いだからやめて。
こんな弱気になたのは初めてだった。真剣にお願いすれば、きっと言うことを聞いてくれる。
真摯に伝えなくては。でも、どうやって?
必死で告げようとする俺に構わず、兄は鬼のようにぐりぐりと、
団子でも捏ねるかのように職人染みた態度で許してくれなかった。
「ぁ……」
下腹部を波打たせて、大きな震えが来てジョボジョボと水音が立つ。
生暖かい湿った感触が有った。ベッドのシーツに伝って尻が濡れる。
俺は失禁していた。
先端より吹き上がる勢いが止まらない。塞き止められない。
勃起した下肢の中心からを通って流れ出る間俺は口からも涎を垂れ流した。
射精にも似た開放感だった。それはとても長かった。
アンモニア臭に気がついて見上げると、袖を濡らした兄が俺の頬を撫でていた。
否、尿に濡れた指を俺の唇や頬で拭っていたのだ。
目を合わせると微かに笑った気がした。
俺も兄のそんな表情が嬉しく、わけも分からず笑い返した。
終わったのだ。これで。やっと眠れる。
うつらうつらしながら兄の動きを何気なく追っていると、両手を擦り合わせていた。
振り返って笑みを大きくする。両手の指先まで、艶々とした馬油だった。
勢いを増して兄は亀頭への執拗な責めを再開した。不意打ちだった。
精液も小便も何も出せなくなって、俺は、今度こそ本当に死んでしまうのだと思った。
----------
ここまでです。
亀タン弄り(;´Д`)ハァハァハアハア
32 :
珀魏7:2005/10/02(日) 18:46:49 ID:AONreuC0
勢いと雰囲気で文章を書く性質なもので、
名前の読みは適当でいいです。スミマセンorz
一応打ち込み中は ハクギ/ランエイ/カイショウ と仮読みしています。
――――――――――
「側臣の地位を追われた腹癒せの心算か……下らんな」
吐き捨てるように言うと、海祥の顔が俄かに紅潮する。
「……こんな復讐の手立てしか思いつかないのか、貴様は。
藍瑛様に捨てられるのも、故有ってのことと見える」
言葉を口にした瞬間に、肩口を蹴り上げられて横凪に倒される。
床に躯を打ち付けると同時に、先刻男に放たれた精が太腿を伝って流れ出した。
「其の姿で、よくまだそんな科白が吐けるものだ」
靴音を響かせて海祥が歩み寄り、珀魏の頬に踵を乗せた。
「……う……ぐっ」
擡げようとした頭を踏まれ、低い声で呻く。
「おい」
海祥の言葉に、周囲の男達が珀魏を取り囲んだ。
顔の上から足は退けられたものの、背後から肩を腕を押さえつけられ、前髪を掴まれ
て顎が持ち上げられる。
珀魏は視線の先にある海祥の顔を睨みつけた。
「もう二度と、そんな風に俺を見られないようにしてやろうか」
傍らに立つ男に耳打ちする。
男は頷いて珀魏の視界から消え、再び戻ってきた時には小ぶりの剣を携えていた。
珀魏の身体が暗鬱な予感に小さく震える。
海祥は男から短剣を受け取ると、仰け反らせた珀魏の首筋に刃を寄せた。
「今ここで、殺してやってもいいぞ。珀魏」
33 :
珀魏8:2005/10/02(日) 18:49:04 ID:AONreuC0
―――このまま、逆らわずに殺されるのは、約束を違えたことになるだろうか。
逃げ道を探すようにぼんやりと思考を巡らせる。
殺せとは言わない。けれど助けを乞うこともしないで朽ちていくことを、あの人は
許してくれるだろうか、と。
瞬きを繰り返して愚考を振り払う。
そんなことは許されない。藍瑛様は生きろと言ったのだ。
屈辱に耐えて生き延びよ、と。
海祥の欲しい言葉は判っている。
けれど乾いた唇を開いても、引き攣った喉からは掠れた声さえ出てこない。
珀魏は軽く舌先で唇を潤した。
「…………ぃ……」
辛うじて言葉を押し出すが、其の声は誰の耳にも届かずに消えた。
「どうした。はっきり言ってみろ」
「……死にたく、ない……」
血を吐く思いで屈従の言葉を口にする珀魏を眺め、海祥は満足気に目を細めた。
「それなら、藍瑛王の居場所を教えて貰おうか」
瞬時に珀魏の頬が紅潮する。
「知らぬ……本当だ」
海祥の頬が小さく痙攣する。それを見た珀魏の背に戦慄が走った。
手にした短剣をゆっくりと持ち上げ、珀魏の顔へと近付ける。
34 :
珀魏9:2005/10/02(日) 18:50:25 ID:AONreuC0
流血注意
――――――――――
眼前に迫った刃先に身を竦ませ目を閉じた珀魏は、右目蓋に痛みと熱を同時に感じて呻いた。
鋭い切っ先が自らの眼窩に捻じ込まれる苦痛に、呻きは何時しか悲鳴に変わる。
身悶えしようにも、複数の腕にきつく押さえ込まれていて動くことができない。
「が……っはぁ……!」
刃先が引かれると同時に珀魏の顔を生温い液体が覆う。
反らされた顎を、幾筋もの真紅の糸が伝い落ちた。
「……う……ぅッ」
右の目から鮮血を、左の目から涙を流しながら珀魏が呻く。
視界が紅く染まり、一瞬遠ざかりかけた意識を頬に触れた柔らかな感覚が引き戻し
た。
海祥が舌先で自分の血を舐めたのだ、と気付いた珀魏は、何とか顔を反らそうと藻掻く。
「やめ……触れるな……!」
痛みよりも嫌悪感が勝り、触れられた肌が粟立つ。
「そんなに俺が嫌いか? 珀魏」
嘲笑混じりの声音で揶揄するように海祥が言う。
「藍瑛王の居所を話せば、自由にしてやると言っているだろう」
「誰、が……言うものか……っ」
その言葉を口にしてしまってから、気付いて珀魏が唇を噛むがもう遅い。
35 :
珀魏10:2005/10/02(日) 18:52:32 ID:AONreuC0
「やはり、知っているのだな」
そう言うと笑みを深めた海祥は、珀魏の傷つけられた右眼窩へと指を突き入れた。
「ああぁあぁぁッ!!」
押さえ付けられた肩が、堪らず上下する。男達の手の中で、珀魏は何度も跳ね上がった。
海祥が指を引き抜き、紅く染まった指先を珀魏の額に、頬に、首筋に擦り付ける。
―――御赦し下さい藍瑛様。
死を予見させる痛みに、胸中で謝罪の言葉を呟く。
だが、やがて耐え難い痛みは中枢神経を麻痺させ、辛うじて耐え切れる範囲の苦痛へと
身を潜める。
眉を寄せながら左目を薄く開けば、眼前に広がる海祥の笑み。
苛立ちを押さえ切れずに小さく舌打ちした珀魏の顎を掴み、海祥は纏い付くような声音
で言った。
「なァ、珀魏。
俺だってお前の綺麗な貌がこれ以上傷付くのを見たくはないんだぜ?」
再び冷たい刃が頬に当てられて、珀魏が息を呑んだ。
「いつまで亡国の王に操を立てるつもりだ?」
「我が王は……藍瑛様ただお一人だ……」
頬を伝い口へと流れ込む鮮血が喉に絡んで咳き込む。
強情だな、と呟くように海祥が言う。
海祥が、珀魏の肩口を押さえる男に何事か命じると、不意に両手首の拘束が解かれた。
36 :
珀魏1:2005/10/02(日) 18:54:36 ID:AONreuC0
冷え切った指先に再び血液が通い、脈拍に合わせて緩く痺れる。
支えを失った躯は、そのまま前へと倒れ伏した。
「……っあ」
床に掌を衝き上体を支えようとするが、震える腕に力が入らず、珀魏の爪が空しく
床石を滑った。
お前は、真直ぐに過ぎる。
藍瑛王の言葉が蘇る。
多少は撓ることも覚えなくては、
何時か折られるぞ。
剣を振るうことを覚えたとは言え、武官には到底力及ばず、文官としては過度に潔癖な
彼を折ることは酷く容易いだろう。
それ故に、珀魏の才覚を見出し、庇護してきた王の存在は、あまりに稀有なもので
あったのだ。
やがて折られ地に伏せようとも、
我が君という太陽に向かい真直ぐに伸びることは、
我々民草の望みでありましょう。
眩しそうに目を細めて応える珀魏に、藍瑛は僅かに笑みを曇らせて告げた。
37 :
珀魏12:2005/10/02(日) 18:56:12 ID:AONreuC0
珀魏よ。
お前は美しき花であるが故、
誰かがお前を手折ろうとするやも知れぬ。
私はそれが心配なのだ。
―――仮令この身が折られようとも。
床に爪を立てて面を上げる。
上体を擡げようとすると、伸ばした腕が大きく震えた。
舌打ちして頭を振る。流れる血が飛沫となって石の上に散った。
「立てよ。珀魏」
冷たい声が降り掛かる。
―――生き抜いてみせましょう。藍瑛様。
力の入らぬ腕を支えに立ち上がろうと藻掻く。
途中何度も掌を滑らせ、床へ躯を打ち付ける度に、男達の嗤い声が上がった。
漸くのことで立ち上がり、壁に背を預けて周囲を見渡す。
狭まった視界に、薄暗い部屋と陵辱者達の姿が映される。
―――海祥を含めて五人、か。
扉までの距離は遠く、傷付き萎えた脚で逃亡を計ることは不可能に近い。
責め苦が終わり、体力が回復するのを待つ必要があるが、果たして休息の時は訪れる
のだろうか。
曖昧な笑みを浮かべて海祥が珀魏に近付く。
未だこの狂宴の終幕は遠い。珀魏は小さく溜め息を吐いた。
38 :
珀魏13:2005/10/02(日) 18:58:40 ID:AONreuC0
「壁に手を衝いて脚を開け」
海祥の言葉の通りに、壁に向き直り手を衝いた後になってから相手の意図したことに
気付き身を硬くする。
「どうした。
脚を開けよ」
自らの血に塗れた刃が、首筋に押し当てられる。
俯き、唇を噛み締めながら珀魏は震える脚をゆっくりと開いた。
降りかかる幾つもの嘲笑を、壁に爪を立てて堪える。
「そんなに死ぬのが怖いか? 珀魏」
「怖くなど……っ!」
反射的に言い返して慌てて口を噤む。
―――俺の矜持など、何の意味があろうか。
この場で、憎い相手に屈服するのは恐怖故ではないと言ったところで、下卑た嗤いを
浮かべる連中には通じないだろう。
「成程。
怖くないのに従うのか、お前は」
予測済みの、揶揄するような声が上がる。
「随分淫蕩な側臣様じゃないか。
男が欲しくて堪らないんだろう?」
嗤いと共に後孔を指先で撫でられて、震えた珀魏を一層の嘲笑が包んだ。
珀魏は硬く目を閉じ、男達の侮蔑の言葉に耐える。
―――大丈夫。死にはしない。
ただ少し―――眠るだけだ。
痛みに研ぎ澄まされる躯と、屈辱に苛立つ精神と、どちらか片方なりとも眠らせて
しまおうと試みる。
無理にでも休ませ、何も感じないようにすれば、後の回復の助けともなろう。
――――――――――
また後ほど。
小窓屋待ってます(*゚∀゚)=3
>38
あああ、あんた最高や
41 :
小窓屋6:2005/10/02(日) 22:10:47 ID:yxDJFvOP
>>15より。微スカご注意ください。
はっはっ、と浅い息をしながら苦しさを逃し、耐えた。どれほど我慢させられた
のか分からない。尻にねじ込まれた栓が突然抜かれた。
「ふわ…ぁあははぁああっ…あー…」
力なくうなだれる。一瞬も耐えることが出来ず、腸の中のものを漏らした。
さらに細長いものが穴から差し込まれ、奥へと進む。その先からは再び
液体が注がれ、腸の中が満たされる。腹がパンパンに張ってこれ以上耐えられない
と思ったとき、今度はその液体を強引に吸い出される。
「あ…あ…ああああ」
内臓ごと吸われるような奇妙な感覚に、佐伯の腰から力が抜ける。ペニスからは
知らずに尿が漏れ出していた。
腹がぺしゃんこになるほどまで吸い出され、佐伯は力を失いがっくりとうなだれる。
穴の周囲を丁寧に拭かれる。さらにぬめる液体が塗りたくられ、穴の中にも
ねじ込まれる。
ねじ込んで来る指らしきものは、腸壁をあちこち撫で、押していく。こすり上げ、
奥へ進めては戻しする。ぬちゅ、と音を立てて抜くと、さらに多い液体を持って
穴のなかへねじ込んでくる。
42 :
小窓屋7:2005/10/02(日) 22:11:26 ID:yxDJFvOP
尻を突き出し、ロープにしがみついた格好で、誰ともわからぬ相手に指で穴を
いじられている。暗闇に視界を奪われ、佐伯は自分が正気でなくなっていくような
気がした。
「やめ、て、やめて、くれ…喜久田!喜久田なんだろ?なあ、頼むから、や…」
佐伯が声をあげるほど、指は奥へと進む。ぬちゃ、と音を立てて引くとさらに深く
突き込む。突き込みながら指をひねり、穴を押し広げていく。
不安と嫌悪感、腰の浮くような不穏な予感に、佐伯は吐き気を催していた。
手錠がつながれたロープに必死につかまるしか、出来ることはなかった。
不意に指が抜かれ、今度はまた細い管状のものが差し込まれる。
指に嬲られたあとの穴は、なんなくその管を受け入れた。
佐伯の心の中にも、細い管と思って油断があった。ふと、力を抜いたその瞬間、
管が膨張を始めた。佐伯の狭い入り口は徐々に圧迫される。
「あ、あ、き、切れる!やめてくれ!切れちまう!」
指の太さに慣らされたとはいえ、管はそれより更に太く膨張し、穴の周囲を
苛んでいた。キツく広げられた痛み、腸への圧迫感、自分がどう扱われるか
わからない不安に、佐伯は声を失っていた。
43 :
小窓屋8:2005/10/02(日) 22:12:31 ID:yxDJFvOP
「調子、どうすかー?」
突然、明るい声がカーテンから飛び込んできた。
「ど…どうすかじゃねえ!喜久田!おま、なんだよこれ!痛ってぇ…」
「あーやっぱ初めてスよね。ま、でも今アレ塗っときましたから」
「んだよ、アレって…」
「ほら、歯抜くときとか、佐伯さん歯抜いたことないスか?」
「あるよ!なんだよだから!つか、これほどけよ!!」
佐伯は手錠をがちゃがちゃと鳴らす。うっ、と声を漏らし、眉根を寄せる。
「あー、それね。自分から進んで来ちゃうお客さんにはもちろん必要ないんス
けどね。佐伯さんみたいな場合もあるから…こういう便利なものが」
ロープがつながった天井を見上げながら、喜久田がとぼけた調子で言う。
「便利じゃねえだろっ!バカ野郎!くそっ、ほどけよっ…!」
「しょうがないなぁ。あんまり煩いと他のお客さんの迷惑になっちゃいますよ」
急に真顔になった喜久田が佐伯の口にぐいと布の塊りを突っ込む。
「ぅぐぅっ…ぐぐっううっ」
「まあ、そういうプレイを好む人もいるらしいですけどね。あ、ほら、僕らこっちから
入ってきたでしょ。で、タチ客さんは、あっちから…ああ、あのね、突っ込む方が
タチで、佐伯さんみたい突っ込まれる方はネコさんて言うんですよ。だから
佐伯さんは今日、ネコ客さん。まあ呼び名はなんでもいいんですけど」
44 :
小窓屋9:2005/10/02(日) 22:13:37 ID:yxDJFvOP
カーテンの入り口や奥の壁を指しながら、喜久田が淡々と説明する。
その顔は楽しんでいるかのように、ほのかな笑みを湛えている。
部屋はタチ客用とネコ客用が交互に、そして入り口が互い違いに設えられて
いるらしい。佐伯がむき出しの尻を突き出している小窓の向こう側に、タチ客と
呼ばれる見知らぬ男が次々に入ってくるのだという。
「だから僕、一回外に出て、ぐるーうっと回って来たんですよ。佐伯さんの準備
するために。最初キツかったですか?でも、ちゃんと広げておかないともっとキツい
ですからね。仕上げに塗ったの、アレ麻酔みたいなもんだから。そろそろ効いて
きません?歯医者でね、麻酔の注射針刺す前に塗るでしょ、あんな感じですよ。
最初だけ痛みぼかしとけば、何回も突かれるうちに麻痺して感じなくなるから。
あ、感じなくなるっつうか、感じちゃうっつうか。アハ。いい感じになるといいすね。
今日はいっぱい突っ込んでもらって下さいね、佐伯さん」
「んんんっんっ」
「ああ、大丈夫。僕は外に出てますから」
「んー!んっんんんっ」
「あ、見られてた方がいいですか?やだな佐伯さん、そんな趣味…」
「んんっ!!んんんっんんー!」
「ハハ、何言ってんのか分かんないや…あ、お客さん来たみたいですよ。じゃ」
にっこりと手を上げて、喜久田は出ていってしまった。
−−−−−−−−−−−
今回はここまでです。
小部屋萌えです!佐伯さーん(*´∀`)
>>45 小窓屋だよー。
小窓タソ、つづき楽しみだ。
47 :
珀魏14:2005/10/02(日) 23:11:38 ID:AONreuC0
>36は1じゃなくて11でした。
毎回何かしら失敗してる気がします……orz
――――――――――
未だ乾かぬ傷痕を抉るように、海祥の指が珀魏の体内へと入り込む。
痛みと嫌悪感しか覚えぬ場所を、我が物顔で這い回る指先に眉を顰める。
―――疾く。疾く終われ。
指先での陵辱には果てなどないのだから、早々に海祥自身を突き挿れてくれれば良い
ものを。
白濁を放てば、連中も暫くは大人しくなろう。
最早一人に犯されている以上、それが四人になろうが五人になろうが同じことだ。
―――ならばいっそ、こちらから腰を振って誘ってやろうか。
半ば自棄的にそう考えた時、海祥の指先が珀魏の体内の何処かを掠めた。
「―――ッ!?」
反射的に息を詰め頤を反らせる。
壁に突き立てた爪が厭な音を立てた。
珀魏の様子を盗み見て、海祥が殊更に深い笑みを浮かべる。
秘所に潜り込む指が意志を持ったかのように蠢き、珀魏が反応を返す箇所を執拗に
責める。
珀魏の背が指の動きに合わせて小刻みに揺れた。
「あ……ァ……ッ」
自らの上げた声に、信じられないように目を瞠る珀魏に、海祥の粘質な視線が絡み
付く。
突き挿れられた指が二本に増やされ、明確な目的を持って珀魏の内側を蹂躙する。
元より萎えていた脚は既に躯を支えることができず、額と肩を石壁に擦り付けながら
辛うじて立っている状態で、珀魏は断続的に声を上げ続けた。
48 :
珀魏15:2005/10/02(日) 23:13:15 ID:AONreuC0
矜持を眠らせれば、躯は簡単に差し伸べられた快楽の糸口に縋り付く。
「感じてるんじゃないのか?」
揶揄というよりも確認の色を滲ませた海祥の言葉に、それでも珀魏はゆるく首を
振った。
「どこまで強情なんだ。
こんなに美味そうに呑み込んでるじゃねェか」
一際擦り付けるように指が動かされ、そのまま体内から抜かれる。
「……も……やめ……」
涙も血も汗も、混じり合って床へと滴り落ちる。
抑え切れない低い嗚咽が部屋の中に響いて、男達の失笑を誘った。
力なく首を振る珀魏の腰に、海祥の腕が回される。
「もう少し腰を落とせよ」
命じる声に背筋を伸ばして逆らえば、そのまま前に回した指が珀魏自身を捉えた。
いつの間にか、緩く勃ち上がりかけたそれを掴まれ、珀魏が息を呑む。
「どうやら、よほど死にたいと見えるな。珀魏」
言葉とは裏腹に、弾んだ声音で海祥が言う。
数度扱かれただけで、珀魏のものは張り詰め、放出を求めるように震えた。
自分自身の変化に戸惑うように、珀魏の目がそれを見下ろす。
痛みで快楽を抑えようと尚も石壁に爪を立てるせいで、指先が酷く白い。
「なぁ、死にたいんだろ?」
重ねて問い掛ける海祥の声に、珀魏の動きが止まる。
―――死んでしまえるものなら、どんなにか―――。
49 :
珀魏16:2005/10/02(日) 23:15:18 ID:AONreuC0
楽になりたいと、心が悲鳴を上げる。
それでも珀魏は、ゆっくりと首を横に振った。
「……殺さない、で、くれ……」
喉から絞り出すようにして懇願の言葉を舌先に乗せる。
「それなら、どうすれば良いかは、判るだろう?」
「……海祥……ッ」
怒りに震える声で一度憎い男の名を呼ぶと、珀魏は諦めたように深く息を吐いた。
壁から僅かに身を起こして、背後の海祥に躯を預ける。
「俺の矜持など、お前にくれてやる……!
好きに、しろ……ッ」
剥き出しにされた海祥の先端が、珀魏の後孔を撫でるように宛がわれた。
「お願いの言葉を、忘れてやしないか?」
低い笑いと共に海祥が訊ねる。
耳元で囁かれた言葉に、一瞬目を瞑って、珀魏がきつく唇を噛んだ。
目の前が瞑くなるほどの屈辱に、遺された片方の目から止め処なく涙が溢れる。
「……い、挿れて……く、ださ……い……」
暫くの逡巡の末に、振り絞られた言葉を聴いて海祥が満足気に目を細めた。
躊躇いもなく珀魏に宛がった己を押し進めると、不意に訪れた痛みに珀魏が小さく
悲鳴を上げた。
逃れようとする腰を押さえ、強引に海祥がその身を進める。
珀魏自身を扱きながら、角度を変えて深く浅く貫く。
やがて断続的な悲鳴が熱を帯びて甘く蕩けだした。
50 :
珀魏17:2005/10/02(日) 23:16:30 ID:AONreuC0
「んあっ……や、止せ……」
振り続けた首の動きが、いつしか酷く緩慢な動きへと変わる。
自身から雫を滴らせ、腰が揺らぐのを抑えられない我が身を、珀魏が信じられないと
言うように見下ろした。
珀魏の視線を追って、海祥が笑みを深める。
指でゆるく扱いていたものを爪の先で弾けば、抗えない高い声が響く。
「どうだ? 藍瑛王より好いだろう?」
海祥の声に、珀魏が固く唇を噛み締める。
―――いつか殺す。
この日の屈辱を忘れずに生き抜いて、いつか必ず斃してみせる。
俺が味わった以上の痛みを、お前に味わわせてやろう。
珀魏の意識を繋ぎ止めるものは、ただ復讐への気概だけ。
最早、敬愛する王の名を呼ぶことすら許されぬ。
穢された身に、その名は剰りに畏れ多いものだった。
51 :
珀魏18:2005/10/02(日) 23:19:34 ID:AONreuC0
以降はエロはないに等しいので、
興味のない方は読み飛ばしてください。
――――――――――
やがて珀魏が目を醒ましたのは、窓から陽光の差し込む旧い居室の中だった。
陽に晒され色の褪せた敷莚に、乱雑に衣服を着せられ、横たえられている。
「…………」
ここは、と呟いた心算だったが、枯れた喉は僅かな音も洩らそうとはしない。
それでも珀魏は床に掌を衝き、鉛の様に重い躯を起こした。
人の気配を確かめるように、研ぎ澄まされた意識を巡らせる。
指先を動かすだけで、痛めつけられた躯は軋み、珀魏は声にならぬ悲鳴を上げた。
―――やはり。
室内の様相を確認し、一人頷く。
先刻の薄暗い部屋、そしてこの居室。
王国の西方に位置する、今は使われなくなった隊舎の一つだろう。
兵営の名残であるとすれば、侵入することは難くとも外に出るのは容易い筈だ。
兵の脱走を防ぐため、窓には格子が嵌められているが、獄舎の様に監禁を意図した
造りではない。
未だ霞がかかったような頭を振り、精神を覚醒させる。
途端に思い出したくもない記憶が甦り、珀魏は口許に掌を当てた。
部屋の隅に開放された扉を認め、這うようにして進む。
扉の向こうにあるのは、今は使われた様子のない厠房と衝立で仕切られた形ばかりの
湯処。
52 :
珀魏19:2005/10/02(日) 23:22:47 ID:AONreuC0
膝行るようにして躯を運び、石の隙間に向けて胃の中の物を吐き出す。
喉を灼くようにして出てくるのは胃液ばかりだったが、それでも暫くの間嘔吐を
続けた。
海祥の蹂躙を受けた後、その場の男共に何度も犯され、その度に珀魏は悲鳴とも
嬌声ともつかぬ声を上げた。
最後には自ら腰を揺らした記憶もある。
吐き出したいのは胃の内容物ばかりではあるまい、と乱暴に口許を擦る。
―――中、も……。
傷痕の血も白濁も、拭いもせずに衣服を着せられたらしく、内腿が乾いた感触を伝え
てくる。
今更掻き出すこともできまい、と珀魏は眉を寄せた。
右頬に指を這わせると、顔だけはなおざりに拭われたようで、滑らかな弾力を返して
きた。
―――海祥は随分、執着していたからな。この顔に。
辛うじて自嘲混じりの笑みを浮かべる。
男の貌が多少整っていたところで大した意味もないだろう、と思っていたが、この貌を
利用できるならばそれも良い。
右目の痕は髪で隠すことができるだろうか、と思案を巡らせる。
とにかく、ここから抜け出すことが先決だ。
居室へと戻り、莚に身を横たえる。
僅かなりとも体力を回復させ、一刻も早く藍瑛王の許へ馳せ参じたい。珀魏が願うのは
ただそのことだけだった。
53 :
珀魏20:2005/10/02(日) 23:23:58 ID:AONreuC0
思う様痛め付けられた躯は、まだ走ることはおろか満足に歩くことすらできそうに
ない。
―――藍瑛様。珀魏が参ります故、今暫くお待ちください。
王の許に戻ったら、僅かなりとも残った軍勢を掻き集め、反逆の徒に制裁を加え
ねばならぬ。
西の隊舎跡を拠点にしているのなら、いくらでも攻める方法はあろう。
海祥がいることから、本陣は此処―――少なくともこの近辺に集中している筈だ。
藍瑛様に御報告して、掃討の準備をしなくては。
つらつらとそんなことを考えながら、珀魏は再び眠りに落ちていた。
肌に落ちる西日に、眠りを妨げられて珀魏は薄く目を開いた。
ゆっくりと身を起こす。
半分になった視界に未だ慣れることができずに首を振る。
壁に手を衝き、どうにか立ち上がって深く息を洩らした。
躯を縦横に渡る傷痕は、相変わらずの痛みを珀魏に伝えるが、それでも何とか
動くことはできそうだ。
―――さて、どうして出るか。
だが、珀魏が思案を巡らせるよりも早く、扉の向こうに硬い靴音が響いた。
54 :
珀魏21:2005/10/02(日) 23:25:38 ID:AONreuC0
鍵の外される音がして、扉が外から開かれる。
―――疾いな。
気付かれないように舌打ちをして、珀魏は壁に寄り掛かったまま扉を睨んだ。
予測していたとは言え、現れた海祥の姿に躯が震える。
「目覚めたか」
嘲笑を含んだ声音に貌を顰めて目を伏せる。
そんな珀魏に歩み寄ると、海祥は乱暴に腕を掴んで引き寄せた。
「―――ッ!」
―――まさか、また。
暗鬱な予感に身を強張らせ、珀魏は堪らず請うような視線を憎い男へと向けた。
「そう怯えるな。お前に見せたいものがある」
そのまま手を引き、強引に部屋の外へと連れ出す。
珀魏は縺れる脚を叱咤して、辛うじて海祥の後へと続いた。
海祥は迷いなく歩を進め、やがて重厚な扉の前に辿り着く。
「……此処、は」
扉に嵌められた格子を抜けて、入り込んで来るのは外界の光。
朱を帯びた西日を受け、逃走への渇望に心が揺らぐ。
「開放してやろうと思ってな、お前を」
誘うように海祥が言う。俄かにはその言葉を信じられず、珀魏は呆然とその表情を
見返した。
55 :
珀魏22:2005/10/02(日) 23:26:57 ID:AONreuC0
海祥は相変わらず皮肉な笑みを浮かべたまま、門へと通じる扉を開いた。
見張りもなく拘束もない。傍らに立つのは一人の男。
門扉は既に開け放たれ、ただ二本の柱が兵営と外界を隔てるのみだ。
珀魏の腕を引いたまま、海祥は門柱へと大股で歩み寄り、柱に背を預けた。
「なぁ珀魏、お前を逃がしてやろう」
どことなく粘質な笑みが、夕日を受けて燃えるように揺らめく。
「―――何が望みだ」
低く掠れる声で、珀魏が言う。
海祥を睨みつけながらも、瞳の奥に仄めく希望を抑えることができない。
―――考えろ、珀魏。
この男が自分を逃がそうとする理由は何だ。
そもそも珀魏を捕えた理由が、王の行方を問い糾すためなのだとしたら。
「口吻を。珀魏」
珀魏の思考が纏まる前に、海祥が口を開いた。
殊更に腕を引き、珀魏の躯を反転させて門柱に押し付ける。
「お前の口吻一つで、後の自由を約束してやるよ」
歌うような声音。
その言葉に、思考に靄がかかる。
珀魏はゆっくりと、笑みを浮かべる男に貌を寄せた。
―――総ては、藍瑛様の御為に。
目を閉じ、海祥の唇に自らのそれを触れさせる。
56 :
珀魏23:2005/10/02(日) 23:28:34 ID:AONreuC0
閉ざされた唇を割り開いて、すぐさま海祥の舌が口腔内に押し入ってきた。
「ん……ぅ……」
絡みつく舌を受け入れながら、珀魏が熱い息を吐く。先刻慣らされた躯は、容易に
舌先の愛撫に反応してみせる。
腕を背後の門柱へと這わせ、崩折れないように自らを支える。
―――考えろ。
海祥が欲しいのは自分ではなく、藍瑛王の首級の筈だ。
珀魏を逃がすのは、藍瑛王を追う必要がなくなったということ。
心の片隅を瞑い疑念が過ぎって、珀魏の躯が意図せずに震えた。
存分に口内を舐り、漸く海祥の唇が離れる。
「……っあ」
不意に与えられた外気に、抑え切れず弱い声が洩れた。
唇も瞳も、夕日に照らされて濡れた光を反射する。
その淫猥な光に、海祥が目を細める。
「上手に口吻できた褒美に、良い物を見せてやろう」
海祥の指が、珀魏の顎にかかる。僅かに上向けられた珀魏の視線が、隊舎脇の
物見櫓に注がれた。
沈み行く太陽の残光の中、浮かび上がる物見櫓の翳。
「―――?」
珀魏が左目を瞬かせる。聳り立つ櫓の中腹に、何かが揺れているのを見とめて
眉を顰めた。
57 :
珀魏24:2005/10/02(日) 23:30:00 ID:AONreuC0
高台から吊るされた一つの人影。力なく揺れているそれは、既に事切れていることが
明白だ。
「…………ぁ」
灼けついたように乾いた珀魏の喉が、小さな呼気を吐き出した。
あれは。
仄暗い太陽の残滓の中でも、珀魏にはすぐにそれと知れるあの人影は。
心臓が握り潰されたように弱く疾く打ち鳴らされる。
幽光に照らされた視界が反転する。
―――嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ。
崇敬し渇仰した王の姿を、珀魏が見誤ることなど有り得ない。
だが。だがそれでは王は。
瘧のように震える珀魏の躯を、海祥が強く押した。
門の外へと押し遣られ、支えを失った珀魏が大地に膝を衝く。
「我々の目的は達せられたんだよ、珀魏」
ゆっくりと閉ざされて行く門扉越しに、海祥の言葉が降りかかる。
「先刻のお前の痴態を、藍瑛王に見せてやれなかったことだけが残念だな」
酷薄な笑みを残して、海祥が踵を返す。
―――藍瑛様。
表情をなくした珀魏が、閉ざされた門に取り縋った。
鉄柵の間から腕を差し入れ、吊るされた人影に精一杯手を伸ばす。
58 :
珀魏25:2005/10/02(日) 23:32:18 ID:AONreuC0
「藍瑛……様……ぁッ!!」
―――私は、私は何のために。
伸ばした指先が大きく震える。
―――殺せ。
「殺して……くれ……」
堪えていた言葉が、漸く珀魏の喉から解き放たれた。
あらゆる苦痛と屈辱に耐え、生き延びてきたのはただ、藍瑛王の許に馳せるためで
あったというのに。
「殺せ……私を殺せ、海祥!」
海祥は珀魏の懇願めいた悲鳴に振り返り、侮蔑の色を浮かべた瞳を向けた。
「最早お前を殺す意味などないだろう、珀魏。
王を失った側臣に、何の価値がある?」
どこへなりと行くが良い、と言い捨てて海祥は口角を引き上げた。
「それとも、今度は俺の配下にしてやろうか?
なかなか味わい深い躯をしていることだし、な。
俺に忠誠を誓うなら、奴隷として飼ってやってもいいぜ」
短い嗤いを響かせて、海祥が再び隊舎へ向き直る。
乾いた大地に爪を立て、珀魏が海祥の背を睨みつけた。
―――藍瑛様。藍瑛様、どうかお傍に。
太陽が沈み、辺りを闇が満たす。
珀魏は立ち上がることもできず、既に闇に沈んだ藍瑛の亡骸を見詰め続けた。
夜風が髪を揺らす。
59 :
珀魏26:2005/10/02(日) 23:44:05 ID:AONreuC0
傷痕を冷やす大気に、心までも凍りつくようで震えが止まらない。
―――我が君。
鉄柵に手を掛け、珀魏は静かに立ち上がった。
耳許に、王の言葉が甦る。
生きよ。珀魏。
遺された約束は、余りに重く珀魏の肩に圧し掛かる。
名残を惜しむように一度宵闇を透かしてから、珀魏は隊舎に背を向けた。
ゆっくりと、街道を目指して歩を進める。
―――生きましょう、藍瑛様。
生きて、貴方を傷つけた総ての輩に報復を。
仇を討って、そして最後には貴方をお護りできなかった俺自身を罰することを御赦し
ください。
今はただ、醜くとも生き延びて。
生きよ、珀魏。
如何なる辛酸を舐めようとも。
如何なる屈辱を与えられようとも。
―――誓いましょう藍瑛様。
どうか俺に数多の辛酸と屈辱を。
軋む躯を街へ向けて運ぶ。
揺らぐ珀魏の姿が、闇に溶けて消えた。
新王朝の圧政に苦しみやがて生まれた反乱軍に、隻眼の軍師が現れ、抗争を勝利へと
導くのは、これより暫く後の話である。
――――――――――
以上です。長々と失礼しました。
読んでくださった方々に感謝。
珀魏タソも小窓屋タソもイイヨイイヨー(*´д`)ハァハァハァ
相変わらず続き待ってる。腸待ってる。
乙でした。
食後感あっさりめのファンタジー中華風味もまた美味し!(´∀`)
ごちでした!!
あっさりさっぱり、でも後味良し。
復讐は遂げたられたのですね…。
自作があるなら更に期待。
>>60 短編に中華軍記モノ風味を入れられるとは…スゲー。
萌えると同時に感服してしまった。
そして拷問・主従・屈折愛・隻眼・軍師全部大好き(*´Д`)ハァハァハァハァ
>>30続き
頬に冷たい物体が当てられて目が覚めた。身を捩ってもついてくる。
手に取って薄目で確認すると500ccの牛乳パックだった。
体は開放されていて自由に動かすことができた。壁に凭れてなんとか身を起こす。
「飲め」
与えられると急に喉の渇きを思い出した。一気に飲み干すと今度は笑うように言った。
「ベッドのシーツ代えるから、風呂にでも行って来い」
かあっとなった。
「出て行けよっ!」
空のパックを兄に向かって叩きつけるように投げつける。
予見されていたのかあっさり避けられて本棚にぶつかって落ちた。
やれやれというようなため息のリアクションに俺の怒りは爆発する。
ベッドの枕元に積み上げられたゲームソフトや、攻略本など手に取れる範囲にあるものを
次々に投げながら罵倒するための言葉を捜す。ほとんど当たらなかった。
ずっと拘束されていたため疲労がひどく、あまり腕が上がらなかったのだ。
「てめえなんか、人間じゃねーよ。出て行けよ。顔も見たくない」
「いつまで小便臭い布団にいるつもりだ?」
「てめえが!……するからだろ、あんな、こと……」
「あんな?」
「言えるか!」
「言わないつもりなのか?」
「んだよ、てめえ……誰に言えって言うんだよ」
戸惑いと悔しさでシーツを握り締めると兄が近寄ってきた。
思わずびくりとすると、笑みを含んだ声色で頭を撫でられる。
「恥ずかしかったのか」
一瞬で身体が熱くなる。何度も、絶頂を極めた記憶が生々しかった。
ぱしっとその手を払ったが、声が震えた。
「だ、誰が……!」
「死ぬほど気持ちがいいって言っていたよ」
心当たりがあった。失神する前、俺は聞かれるままに色々なことを口に出していた。
そのときの兄は奇妙に優しかったのだ。
同じ声で、でも今はひたすら逃げ出したかった。
「約束を果たしてもらおうか」
――約束?
怪訝に見返すと、兄の眼は笑っていなかった。ぐっと腕を引かれて身体を返される。
シーツを肌蹴られた。何も身にまとわない俺は、真夏なのに寒さに身が震えた。
立たない腰を押さえつけられて、背後から尻肉を捕まれて開かれる。
近くの枕を叩きつけたいのに、冷やりとするぬめりを後に感じて動けなくなる。
「学校にも行かず、バイトもしないで一日中ゲームばかりだろ。
夏休みの間中、せいぜい、可愛がってやるよ」
熱く、硬い物体が押し入ろうとしている。身体に力が入らない。
「可愛いペットでいるなら、ずっと引きこもっていられる」
これは、取引だろうか?それとも揶揄。言い返そうとすると背後から貫かれた。
ひどい衝撃だった。みしみしと壊されていく。必死で枕を掴んだ。
火傷のような痛みに、兄の舌打ちが聞こえる。
目の覚めるような痛覚だった。
身体を揺らされると、何故かすんなりと出入りする。匂いで血が滴っていると分かった。
拷問のようだと思った。何度も身体を揺さぶられて、ただただ終わりが来るのを待っていた。
かなり熟睡したらしく、次に目が覚めたとき意識は明瞭だった。
狭いベッドで、兄が俺を抱え込むように隣で寝ている。暑苦しかった。
殺意に近い怒りを何とか宥めながら張り付いた手を取り除いて、ベッドから兄を落とした。
落とされても小さく唸るだけで目を覚まさない。
寝顔には疲労の色が濃かった。
今のうちにボコボコにしてやろうと思ったが、それより早く、ここを逃げ出したかった。
でも、どこへ?
身体はどうしてだか、汗の匂いもないくらいにきれいだったので、横になったまま
シャツとジーンズをなんとか身に付ける。
机の上に兄の財布があったので、中を覗いて札を抜いた。
何故か小さい頃に写した家族写真があったので失笑した。入れるなら彼女の写真だろう。
6万くらいあればネットカフェでも行けば10日くらいは家出できる。
とりあえず、部屋から出たかったので壁に伝い歩きしながら玄関を目指した。
家から出るのなんて、何日ぶりだろう。
午前中の高い日差しを思うとぞっとしながら、扉を開けると背の高い男が立っていた。
「ハーイ、初めまして。サトシくん?」
見た目ごついのに、オネエ口調で絶句した。
「篤志ぃ、携帯いくら鳴らしても出ないんだもん、来ちゃったわよぉ」
ぎょっとして振り返ると、不機嫌そうな顔で兄が欠伸をしていた。
「どうせ来ると思ったからだよ」
「ううん、絶対来るけどネ、お出迎えアリガト。なんか今日壮絶に色っぽいんだけど、
どうしたのアンタ。……で、このコ。いいの?本当に」
「どうでもいいよ。あぁ。前から弟食いたいって煩かっただろ」
ただし、治療が終わってからにしてくれよな。そのために呼んだんだから。
俺を挟んで交わされる会話に、気が遠くなった。
「可哀相ねーサトシくん。初体験でこーんなヘタな男に。アタシのことはカズって呼んで」
アタシは上手いから、大丈夫よぉ。
軽々と身体を抱えられて部屋に戻る羽目になるとは思わなかった。
----------
ここまでです。
うわあー…珀魏タン面白かった…
よかった、復讐は遂げられたのね。王様の死体の描写を読んだ時は
我が事のように悔しかったよ
珀魏タン面白かったデスー!
中華モノでここまで萌えたのはじめてかも…
後味もヨシだし。
またがんがってくださいー
珀魏テラカッコヨス
隻眼の軍師、素敵すぎる
72 :
小窓屋10:2005/10/03(月) 15:14:59 ID:EN06oa8P
>>44より続き。
ごそごそと気配がする。かちゃ、という響きはベルトをはずしているのだろうか。
佐伯はただじっと目の前の暗闇を見つめていた。あらゆる毛穴が開き、
ほんのかすかな物音も逃さぬよう全身が耳になったようだった。
「ふんっ、んぐぅっ」
尻にねじ込まれ膨張したままの塊りに、喜久田の言う“客”が手をかけたらしい。
佐伯の尻に生えたいやらしい尻尾は、淫らなケモノのように客を誘っているの
だろうか。風船のような弾力を楽しむかのように、客は尻尾の先をつまんで潰す。
中の空気が奥へと寄せられ、佐伯の狭い穴は膨張する力にさらに苛まれる。
「んっ…んふっんんっ」
なんとか逃れたいと佐伯は身じろぐ。かすかにでも前に身体をずらせば、
男の手から逃れられるかもしれない。しかし、わずかな期待はあっさり裏切られる。
小窓にはまった佐伯の尻の脇から、生暖かい感触が忍び込んできたのだ。
「んふぐぅっ」
腰から回った手に強引に引き寄せられる。同時に、隠微な尻尾がぎゅっと
握り締められ、奥へと突き込まれる。
「んんんー!」
73 :
小窓屋11:2005/10/03(月) 15:15:45 ID:EN06oa8P
客は佐伯の腰を抱えたまま、尻尾をぬちゃぬちゃと出し入れしている。
佐伯はせめて、この加虐の主が喜久田であることを願った。
これほどイヤらしく、執拗で、自尊心を破壊するような行為を行っている相手が、
まさか通りすがりの、しかも自分をただの性処理の穴としか見ていない相手だとは
到底受け入れられる現実ではなかった。
(喜久田…頼む、喜久田)
虐めを止めてくれることよりも、そこにいるのが喜久田であってくれることを
佐伯はひたすら願った。
客はおもしろがっている。淫らな尻尾の生えた、ネコと呼ばれ尻を突き出した
男を、おもちゃのように苛んで、ただおもしろがっている…佐伯にさえ感じられる
その事実が、尻の痛みより辛かった。
喜久田が塗り込んだという痺れ薬と潤滑剤のせいで、風船は動かすほどに
なめらかに出入りし、男の嗜虐心を煽っているようだ。
ちゅっ、ちゅっ、と音をたてながら風船は佐伯の腸壁を舐めていく。手錠に繋がった
ロープにしがみつき、布キレを噛まされ、暗闇で脚を開き尻を突き出す。
尻の感覚と同時に、頭の芯がしびれていくのを佐伯は感じていた。
74 :
小窓屋12:2005/10/03(月) 15:17:42 ID:EN06oa8P
不意に客は、佐伯の尻尾を深く突き込む。ぬるんと無抵抗に飲み込まれるそれは
突き当たるような感触に押し留められる。力なく俯いていた佐伯が、ぅんっという
呻きとともに胸を反らす。
客は突き込んだ尻尾を、今度は上下に大きく揺らし始める。まるで機械のレバーを
無造作に上下させるかのように動かし、佐伯の穴を広げていく。
突き当たった壁の奥へ伝わる振動は、佐伯の陰茎を刺激し、見知らぬ感覚を
呼び覚ます。また尿を漏らしそうなその不安に、佐伯はカクカクと膝を揺らす。
「んーっふっんんっんっ」
どこに力を入れればいいのかわからない。ただ痛みだけではない感覚が
腰の奥から糸で吊るように陰茎を呼んだ。
「んふっ…んっ…んっ」
もっと奥を突かれたら、その先の壁を押されたら、何か違う感じが湧き起こるかも
知れない。痛みや不快感だけではない、何かが。
人として、これ以上ないと言えるほどにおとしめられている。少しでも心身の苦痛から
逃れたいばかりに、佐伯は知らず知らずに尻を振っていた。
75 :
小窓屋13:2005/10/03(月) 15:19:11 ID:EN06oa8P
「んっ!んんーっ!んーっ!!」
佐伯の動きにそそられたのだろう。客は一気に尻尾を引き抜くと、自らのペニスで
佐伯を貫いた。空気を内包した柔らかさと違い、肉の棒は信じられない熱さで
佐伯の腸壁を擦り上げた。
(あっ、あっ、裂ける!裂ける!やめてくれ!喜久田!喜久田!!)
布キレを噛まされた口で、必死に佐伯は訴える。だがそのくぐもったうめき声は
客の嗜虐心をさらに煽っただけのようだ。小窓から差し入れた手は指先を佐伯の
脇腹に食い込ませ、突き破りたいかのような勢いで尻を貫いてくる。
手錠が鳴り、ロープの繋がったフックが低く共鳴する。
やがて一人熱を吐き出した客は、来たときと同じようにただごそごそと身支度を
して、出て行った。
佐伯の顔は乾き始めた涙でごわつき、涎で固まった布キレが口からぼたりと
こぼれ落ちた。
−−−−−−−−−−−
今回はここまでです。
小窓屋さん激しく萌え(´Д`*)
乗り遅れた!>60、とても好みでした。
ありがとうございます。
喜久田←佐伯になりつつあるように見えて萌え(´д`*)ハァハァ
続き待ってる。腸待ってる。
この週末は本当にラッシュだったんだなあ。テラウレシス
>>夏休み兄弟さん
は、ハードゲイ?とわくわくしてしまいましたw
甘ちゃんのサトシくんがもっと凹まされるのを楽しみにしてます。
80 :
騎竹:2005/10/04(火) 03:45:30 ID:iZZVMSK2
前スレ433-437続き
「このうすのろが、水汲み一つ満足にできないのか」
今日一日だけで、どれだけこの罵声を聞いたことだろうか。
奴隷の服を纏い、鈍色の首輪の者達に混じって働き始めたのは、
確か、日が中点に差し掛かった頃だったように思う。
それから日が西の空を赤く染めるまでのわずか半日の間に、
僕は、これまでの人生で経験した数の、ゆうに何倍もの罵倒と叱責を受けていた。
もしも、奴隷長の老人の取りなしがなかったならば、
あるいは、僕の首輪が鈍色のものに既に付け替えられていたならば、
そして、僕を奴隷長に引き合わせた案内の男が、監督の男に向かって、
下卑た笑いを浮かべながら小金を握らせて、何事かを頼むように耳打ちをしなかったならば、
おそらく僕の体には、奴隷を監督する男の鞭の跡が、無数に刻み込まれていたことだろう。
「申し訳……ありません」
僕は、庭の泥濘に額衝きながら、何度繰り返したかわからない謝罪の言葉を口にした。
「役立たずが」
僕の肩を足で小突きながら、監督の男は忌々しげに吐き捨てた。
「……申し訳ありません」
それしか言えなかった。己が情けなく、歯痒かった。
僕が命じられたのは、庭の井戸から水を汲み屋敷に運ぶこと――ただそれだけだった。
普段は女子供が任されるというそれが僕に割り当てられたのは、
買われた初日から無理な労働はきついだろうとの、奴隷長の計らいによるものだった。
なのに、僕はそれすら満足にできはしなかった。
釣瓶を八回引き上げただけで、僕の手は皮が剥け、血が滲んだ。
汲んだ水を桶で運ぶのに他の奴隷の倍の時間を費やした挙げ句、何度も蹌踉けて駄目にした。
何を言われても文句は言えない。文字通り、僕は役立たずだった。
『ラウルが僕を買ったお金に見合うように精一杯働くから』
ラウルの部屋で誓った己の言葉が胸を刺す。
誓いとは裏腹に、僕が今日やったことといえば、
地面に這い蹲って、己の失態を謝罪することだけだった。無様な自分が情けなかった。
震えながら許しを請う僕に、監督の男が舌打ちとともに短く告げた。
「ここはもういいから湯殿の手伝いに行け。ラウル様の湯浴みの刻限だ」
81 :
騎竹:2005/10/04(火) 04:01:18 ID:iZZVMSK2
痛む体と心を引きずって向かった湯殿には、既に奴隷長の老人の姿があった。
僕を見留めると、奴隷長の老人は片手を上げて手招きをしてくれた。
「慣れない体に水汲みは辛かったかの」
僕の傷だらけの手の平を素早く見とがめ、労りの言葉をかけてくれた。
その温もりに心がわずかに軽くなり、ようやく周囲に目をむけるだけの余裕が生まれた。
館に来てすぐに湯浴みをさせられた場所でもあったが、
改めて目をやれば、今朝は恐怖で殆ど目に入っていなかったことに気付かされる。
広い八角形の浴槽は大理石で、白い湯気が立ち上るその浴槽の角に、
異国風のモザイクが施された見事な柱が列ぶ。
その柱から円錐状に伸びた天井は、美しい曲線を描き浴槽の真ん中で結ばれている。
溜め息がでるような、美しく贅沢な空間だった。
「見事なもんじゃろ。この屋敷の価値は、ここにあるとまで言われている場所だからの」
圧倒されたように湯殿を見詰める僕に、老人が誇らしげに告げた。
僕は頷きながら、だが同時に浮かんだ疑問を口にした。
「このお湯に使う水も、井戸から運んでいるんですか?」
これだけの量を溜めるのに、一日、いったい井戸を何往復する必要があるのだろう。
そう思っての言葉だったのだが、老人は僕の問いに破顔した。
「何を言うとる。これは温泉じゃよ。ルルクの名物を知らんのかね」
82 :
騎竹:2005/10/04(火) 04:02:45 ID:iZZVMSK2
知識として無論知ってはいた。
でも、実際にこの目で見るのは初めてだった。
(これが……温泉)
遠い過去の想い出が蘇った。
『ねえラウルは知ってる? 北方の国には、一日中お湯が涌いている泉があるんだってさ』
知らないなあと、気のない返事をかえす幼馴染みに、僕はムキになって告げたものだ。
『すごいんだよ、薪で沸かす必要もなくてさ、一日中、いつだって好きな時に入れるんだ。
僕は大きくなったら、絶対、温泉のある屋敷に住むって決めてるんだから』
そう無邪気に宣言した僕の頭をくしゃくしゃと撫でて、ラウルは笑って混ぜっ返した。
リズルに温泉はないだろうと。
ウィルは、いったい何処で暮らすつもりなんだと。
あの時のラウルの手の温もりも、屈託ない笑みも、まるで昨日のことのように思い出せる。
だけれど、それは、もう望んでも戻らない幻。
今はもう遠い過去の残映でしかない。
水面を見詰めながら、過去の甘い追憶に思いを馳せていた僕の肩に、ふいに手が置かれた。
「湯浴みをしたいのなら、俺が一緒に入れてやろうか」
83 :
騎竹:2005/10/04(火) 04:03:28 ID:iZZVMSK2
振り向こうとする間もなく、ラウルの腕が僕を絡めとる。
背中から抱きしめられた格好になった僕は、
必死で逃れようともがくが、ラウルの腕は僕のそんな抵抗では何ら動じない。
「何を嫌がる。主人と風呂に入れるなぞ、奴隷にとっては身に余る光栄だろう」
揶揄するような嗤い声とともに、僕の腰に何か異物が擦りつけられる感触があった。
慌てて下に目をやると、僕のズボンの後ろに、ラウルの剥き出しの脚が見えた。
(……服を着ていない)
湯浴みに来たのだから至極当然のことなのだとわかってはいたが、
全裸のラウルに抱き竦められていると思うと、それだけで恥ずかしさで胸が潰れそうだった。
「嫌、いやだ、離して。僕は性奴じゃないんだから」
身を捩って訴えると、ラウルは今朝と同じく、あっけない程あっさりと僕を解放した。
「そうだったな。まだ……今はな」
向かいあったラウルの目が、獲物を見つけた毒蛇のように細められた。
「ならば、今のおまえの仕事をしてもらおうか」
そう言うと、ラウルは浴槽の手前の丸い大理石の台座に、長い脚を広げて腰掛けた。
それが合図だったかのように、僕の傍らにいた鈍色の首輪の奴隷たちが、
ラウルの周りに傅くと、背に湯をかけ、肌を磨き始めた。
「どうした、何をぼうっと突っ立っている。主人の体を洗うことが今のおまえの仕事だろう」
ラウルに促され、まごつきながらも、僕も見よう見真似でラウルの側に跪く。
だが、次に何をすればいいのかが、わからない。
鍛え抜かれた引き締まったラウルの体から、
てきぱきと垢を落としてく傍らの奴隷たちを余所に、
所在なげに視線を彷徨わすことしかできない僕に、ラウルが冷たく命じた。
「セツ、手を出せ」
言われるまま手の平を差し出すと、
ねっとりとした蜜色の香油が、両の手に零された。
そのまましとどに濡れた僕の手をとり、ラウルが己の下半身に導いていく。
「おまえは、ここをやれ」
ラウルの手が誘う先にあったものに息を呑む。
(まさか、まさか、ラウルは、僕に……)
「俺を満足させるまで、その手で擦るんだ」
84 :
騎竹:2005/10/04(火) 04:04:25 ID:iZZVMSK2
ラウルの両脚の間に体を埋めながら、僕は一縷の思いでラウルを見上げた。
だが、ラウルは酷薄な笑みを浮かべて早くしろと促すばかりだった。
それでも躊躇う僕に、ラウルが嘲りの言葉を投げる。
「湯殿の奉仕は鈍色の奴隷の仕事だ。それともお前はやはり瑠璃色の首輪の方がいいのか」
そう言われてしまえば、僕には、もう逃げ場はなかった。
瞳を閉じ、震える両手でそっとラウルのそれを掴む。
生暖かく蠢く肉棒の感触に全身が粟立つ。己がさせられていることが信じられなかった。
ラウルに、幼馴染みに、公衆の面前で手淫をしなければならないなんて。
屈辱と羞恥で眩暈がした。
「目を開けろ、ただ握っているだけでは仕事をしたことにならんぞ」
俯いたまま瞼を開くと、堪えていた涙が零れ落ちた。
だが、それを拭うための手は、今は淫らな行為に使われている。
僕は頬を伝う滴をそのままに、おずおずと上下に手を動かす。
香油で濡れた手がラウルの幹を滑ると、粘りけのある淫らがましい音が室内に響く。
何度か擦るうちに、水汲みの際に破けた僕の手の皮からじんわりと血が滲み、
蜜色の香油と混じりながら、次第に膨張し固くなっていくラウルのそれを赤く染めていく。
なんとも淫靡な光景だった。
たまらず目をそらそうとした僕の顎をとり、ラウルが顔をあげさせた。
「今日は、どんな仕事をしたのか言ってみろ」
こんな淫猥なことをさせながら、ラウルは僕に会話をさせ、
羞恥に悶える姿を見て楽しむつもりらしい。
「水……汲みを」
震える声で、切れ切れに何とかそれだけ告げる。
「そうか。では、今は何の仕事をしている?」
僕を見詰めるラウルの瞳が、嗜虐的な光を帯びて揺らめく。
「ラウ……旦那様の体を……洗って……います」
「体の何処だ?」
「何処って……」
「おまえの両手が先程から擦っているのは、俺の何だ?」
顔を真っ赤に染めて口ごもる僕を見詰めながら、ラウルは満足げに嗤う。
だが、そんな、ラウルの意地悪な問いから、意外な人物が僕を救った。
85 :
騎竹:2005/10/04(火) 04:05:01 ID:iZZVMSK2
「ラウルさまぁ、ボク待ちくたびれて逆上せちゃいますぅ」
ラウルの背後に現れた全裸の少年の舌足らずな声が、僕とラウルの不毛な会話を中断させた。
少年はそのままラウルに抱きつくと、湯上がりの肌を密着させて、せがむように囁きながら、
その声とは裏腹に、きつい眼差しで正面の僕を睨み付けてくる。
「もうボク、部屋まで我慢できません、ラウルさまぁ、お願い、ここで抱いてください」
抜けるような白い肌に散った艶めかしい朱色の跡を誇示するように僕の眼前に晒しながら、
カッツエと呼ばれた少年が、媚態をつくってラウルにしなだれかかる。
「仕方のないやつだな」
口の端で薄く嗤って、ラウルがカッツエの細腰を引き寄せた。
途端、少年が僕だけに見えるように勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
そんな二人を交互に見比べていた僕の袖を、
それまでずっと黙って成り行きを見守っていた奴隷長の老人が引き寄せ、立ち上がらせた。
「では、我々は、外にて控えております」
奴隷長の言葉とともに、鈍色の首輪の奴隷達が、黙礼して次々と退出していく。
慌てて僕も奴隷長の後を追った。
湯殿と脱衣の間を隔てる白い紗幕をくぐる時、そっと背後を振り返ると、
ラウルの前で、従順に猫のように四つん這いになるカッツエの姿が映った。
たまらず僕は目を反らした。
僕らが湯殿を出てほどなく、カッツエの嬌声が、僕らの控える脱衣の間にも響き始めた。
「ぁぁんっ、ラウルさまぁ、はっ……んっ……ぁぁっ」
紗幕に映し出される、獣の交尾のようなおぞましい影法師。
わざと僕に聞かせるかのような絶え間ない喘ぎ声と、肉と肉のぶつかりあう音。
耳を塞ぎたくても、僕の両手は、ラウルの不浄なものに奉仕した油で濡れたままだ。
ぶるぶると体が瘧のように震える。
あれと同じ行為を僕にさせる為に、ラウルは僕を買ったのだ。
あれと同じ行為をさせられる為に、僕はラウルに買われたのだ。
吐き気が喉をせり上がってくる。たまらず僕は嘔吐していた。
己が撒き散らした吐瀉物の中に倒れ込み、僕はそのまま気を失った。
<ここまで>
ハァハァじわじわと迫ってくるのがイイ・・
投下現場遭遇キタ(´Д`*) -----!!
羞恥手コキプレイにラストの嘔吐でハァハァ
初のリアルタイムが騎竹さんだったー。なんて幸運!
ラウル何考えてるのラウル。温泉用意して待ってたなんて…
どんな目に遭わされるのかとワクテカして待ち侘びてみれば…
こっちが気を失いそうですよ。(*´Д`)ハァハァハァハァ/ヽア/ヽア/ \ ア / \ ア
禿乙です!
テラモエス
ラウルが何故ここまでひねくれちゃったのかを知りたい
いろいろ必死っぽいニャンコ君に萌える。
やったぁ〜!書き込み見て狂喜しちゃったですよ。騎竹タソ!
お待ちしておりました。
ラウルたん、セッチャンのために温泉用意してまってたの?
ワクテカしまくり…
「な……、何だよ!いったい!どういうことか説明しろよっ」
シーツ換えされたベッドに下ろされる。
「治療に来てやったのよ。早く脱がないともっと染みになると思うケド」
視線を落とすとジーンズに早くも血が滲んできていた。
ぎょっとして立ち上がろうとして足許がふらつく。
「あーホラ、言わんこっちゃない。じっとしてな」
ベッドに寝かせられてジーンズを抜き取られる。次いで血だらけの下着も下ろされ、
タオルと枕を腰の下に入れ開脚させる手際のよさに、あっけに取られた。
男が、太さも長さも予防接種の三倍はあろうかという注射器に液を満たしていて、ぎょっとした。
「ちょっ、何だ……よ、それ……」
声が震える。
「そう見えても、ソイツ医者だから」
兄が後ろ手に部屋の扉を閉める。
つかつかと歩いてきて俺の枕元に立ち、シャツを肌蹴させて袖を抜かずに両腕を拘束した。
それでも、スパゲィの麺ほどもあろうかという注射針の太さに恐怖し、手足をばたつかせる。
兄は腕を、男は両足を器用に両膝で押さえてにじり寄ってきた。
「暴れると余計に痛くなる」
「ちょっとぉ。脅かすのやめなさいよ。単なる消毒よ、コレ」
刺したりしないから大丈夫よぉ。
能天気そうな男の言葉通り、注射器から出されているのは単なる水か消毒薬の類で、
血や汗やその他の体液を脱脂綿で拭き取って局部をじっくりと注視される。
何枚もの脱脂綿が拭き取られては積まれていく。
裂けた場所が洗われ、薬を塗りこまれるときには落ち着いてぐったりとなった。
軟膏の滑りを借りて、見た目とは程遠く器用な男の指が内部を探る。
袋を持ち上げられ、ぐるり一周内壁を辿られる指先に総毛立つ。
「……っ、うぅ……ンッ」
奥から手前へと掻き出させるような動きにびくりと肩を竦めると、
兄の眼の冷たい光が落ちてきた。
男は単なる医者で、コレは単なる診察。
分かっていても、言うだけあって男は巧みだった。指一本で甘美に追い詰める。
上から降り注ぐ蔑みの視線が、ひたすら後ろめたかった。
視線を泳がすと、下腹部では信じられないことに自分自身が緩く屹立している。
言い逃れできるはずも無かった。
襞を伸ばすように2本目の指が入れられ、広げられて内部を覗き込まれる。
「外側が切れただけで中は大丈夫。そんなに腫れてないし」
指先が僅かに前後する。
「ぁ……っっ」
屹立は完全ではないのに、先端から透明な液が滲み出る。
「かーわいぃ。食べちゃいたい」
指を腹の裏側に向かって擦られると、反射的に下肢がビクついて、液を垂れ流す。
「ここねぇ〜」
的確に煽られて、何かのツボを押されたかのように吐精してしまった。
一部始終を見ている兄の視線が、ただ、怖かった。
目を閉じると、奇妙な静寂が部屋を覆い尽くす。
――!!
瞼の裏が赤くなった。目を開くと、自分自身の性器の先端部分に先ほどの消毒用とは違うが
紛れも無く小さな注射器が刺さっていた。
「あぁん、起きちゃった」
腕を振り切って暴れようとする俺を、兄が包帯の付いた手で顎をこじ開ける。
錠剤を何粒か口中へ放り込まれる。
吐き出したかったが、鼻を詰まれてペットボトルの水を流し込まれて溺れそうで飲み込んだ。
不思議な夢を見ていた。
兄がカズと呼んでといった男とセックスをしていた。
組み敷かれているのは兄だ。
突っ込まれていても兄は不機嫌で時々男を殴ったり蹴ったりしている。
男は笑いながらその逞しい身体で兄の身体を揺さぶり、その揺れがベッドまで伝わってくる。
小さく震える兄の顔が見たかった。
おにいちゃん、こっち向いて。
合体したまま男がまた何かを兄に言い、兄は上気した頬で、薄く笑い俺の頬を撫でる。
ああ、やはりこれは夢だ。
得心いった俺は眠りを更に深めていった。
目覚めると朝だった。
朝の光の爽快さとは裏腹に、俺は記憶が混乱していた。
学校――は行かなくてもいいんだ。眠くなくなるまでずっと寝ていよう。
惰眠を貪る体勢に入った俺を、下腹部の違和感が直撃する。
昨日までのあれこれが浮かんでは消える。起き上がって下着を脱いで仰天した。
眠気が飛ぶ。
「な、なんだよ……これ……」
中学の頃にようやく剥いた陰茎の皮の部分が、包茎状になっている。
朝勃ちで体積を増しているのに、先端の巾着袋のような部分から頭が出てこない。
軽く扱いて絶句した。
尿道口は僅かに露出するものの、どういう仕組みか内部で糸か何か張られているのか、
皮は引きつって性器を閉じ込めている。
それに加えて根元には5mm程のリングが嵌められて肉を掴んで勃起を阻害している。
「なんで、こんな……」
泣きそうになって鼻がつんとなった。
「おはよう智史」
兄が入って来る。急いで目を擦って涙を散らした。
「食事ができている。僕は今日は夕方まで自動車学校に行って来るから
茶碗を洗って、洗濯をするんだ。昨日のシーツを干して……」
「なんだよっ!てめえは……俺に、命令するなっ!」
怒号を上げて、響きが股間に直撃し、みっともなく俺は崩れて呻いた。
「朝は、8時までに起きろ。そして飯を食え」
髪を捕まれて引きずり上げられる。
痛みにむかついて、振り解いて唾を吐きつけると、股間を足で押さえつけられた。
激痛に、涙が零れる。
「二度寝はするなよ。昼間は何をしていてもいいから、昼食もとれ。
夕飯は買って帰る。ちゃんと言うことを聞いていたら、リングは外してやる」
机の上の見慣れない物体に視線を投げて、兄が小さく笑った。
「といっても、その有様じゃ寝れようが無いと思うけどな」
「お願い……お願いだから、足を、外して」
すんなり足は外してくれた。
だが、すぐに手に取られて柔らかく撫でられる。
血が集まって余計に苦しくなった。
これだったら、痛いほうがまだましだったかもしれない。
「智史のお願いだったんだよ」
きょとんとして、目を合わせる。
「ここを、ずっと擦り続けていたら、やめてって、二度と触らないでって」
だから、絶対に触れないようにしたんだ。
巾着口から覗く鈴口を指でなぞって、置いていかれる。
それだけの刺激で先走りが溢れてくる身体が恨めしかった。
「カズが置いていったものだ」
机の上から黒い物体をいくつか投げて寄越す。
「疼くようだったら、コレで慰めろ」
細いのから太いのまで様々で、何かと思ったが、大きいものを見て寒気がする。
男根を模った、大人のオモチャだ。
「じゃあな、イイコにしてるんだぞ」
後姿を見送って、何も言葉が出なかった。
----------
ここまでです。
逆包茎手術…新たな萌えです…! 一度大人になった部分をまたチッサイコに
されちゃうと、弟くんカワイス時代を思い出すのでしょうか…。兄タソ、もっとプリーズ!!
騎竹さんGJ!GJ!
しばらく投下がなかったので心配していました。
続きに禿期待
夏休みたんGJ!!
優秀な兄にコンプレックス抱いてる弟のカプが大好物な漏れにはたまりません(*´Д`)
卑猥な医療行為もたまらなくツボだ…
うわー!夏休みずっと続けばいいのに!
逆包茎手術も萌…。
いい意味の男性向けというかえげつなさにぞくぞくしまする。
102 :
風と木の名無しさん:2005/10/05(水) 02:00:54 ID:EyT5ftNE
あげ
103 :
風と木の名無しさん:2005/10/05(水) 23:06:38 ID:EyT5ftNE
あげ
104 :
内臓拷問1:2005/10/06(木) 21:29:39 ID:gQE/KynV
その秘密ショーに連れていってくれたのは、磔マニアである年上の友人でした。
彼は飼っている真性Mの奴隷を磔にして愉しむため、郊外の山に小さな土地を買い、そこ
へ仮小屋を建てて分解した磔柱を納めてあるのですが、それを組み立てコンクリート製の
台座の上に建てるのは一人では無理ですので、いつも私がプレーを手伝っており、そのお
礼にと誘ってくれたのです。
私達は倉庫街の入り口でタクシーを乗り捨てて人気の無い夜の街並みを少し歩き、灰色の
窓の無いコンクリートの壁面が墓石を思わせる建物の前へ着きました。
「念のため確認しておくけど…」
丈夫そうな鋼鉄のドアの横にあるCCDカメラを備えたインターホンを押そうとした彼が手
を止め、この中で行われるのは本当の拷問で、自分たちが行っている磔のようにプレー
じゃ無く、拷問に掛けられるのも拉致された少年で、途中で死ぬか後で始末される事に
なるから、見てる自分達も共犯者ということになるが構わないかと私に聞いてきました。
「本当の拷問を観れる訳ですから、覚悟はしてます…」
「あとで恨み言を言ったりはしませんよ。」
私の答えに満足したのか友人はインターホンを押し名前を名乗りました。鍵が外れる鈍い音
がして開いた扉の向こうで私達を迎えたのは、メタルフレームの眼鏡を掛けた上品で聡明
そうな30歳前後の女性でした。
連れは私をドアの外に待たせて中へ入ると彼女と小声で何事か話しています。
「どうぞこちらへ、ご案内いたします…」
やがて彼女が品良く会釈して私を中へ招き入れ、ドアを閉め施錠を確認すると、狭くて短
い通路の行き止まりに在るもう一枚の鋼鉄製ドアへ私達を案内し、暗証コードで開けて中
へ導き入れました。
105 :
内臓拷問2:2005/10/06(木) 21:33:27 ID:gQE/KynV
中は水銀灯の無機質な光が満ちたコンクリート打ちっぱなしの部屋で、床からの高さが普
通家屋の2階分はある天井のほぼ中央に、I型綱のクレーンレールと点検用のキャットウ
オークが部屋を左右に横切り平行して設けられ、レールに装備された2台の電動チェーン
ブロックは左右の壁際に寄せて停められており、両方とも鎖を床近くまで繰り出して先端
に滑車を吊るしています。
その滑車は壁と短い鎖で連結されて横方向の動きを制限されており、真下に置いてある黄
色いペンキで「100kg」と書かれた鋳鉄製の重りと金具で接続された長い鎖は、滑車を通
してから床へ渦巻き状に伸して置かれています。
さらに、キャットウオークのほぼ中央には、両端に滑車を備えた角パイプが金網製の床と
直交して吊られ、それに通された鎖の片端は部屋の奥の壁に埋め込まれたフックに掛けら
れ、フックを備えた側が床から4mほどの高さで揺れているところから見て、かなり凄惨な
吊り責めも行われるようです。
そしてスポットライトが当てられた床中央のやや奥には、産婦人科検診台に似た拷問台が、
移動用の車輪を持ち上げ床に埋め込まれた金具とフックでしっかり連結され置かれていま
す。
106 :
内臓拷問3:2005/10/06(木) 21:37:14 ID:gQE/KynV
また、床に埋め込まれたコンセントから電力を供給される箱形をした拷問台基部の背面
には、開脚架などを操作するらしいペダルに混じって、根本付近に黄色い稲妻型のマーク
が書き込まれた赤く塗られたペダルがあり、両側面には十数個のジャック受け口が二段に
並んでいて、そこに差し込まれた左右二本ずつの電線は内側に金属箔が張り込まれた手首
と足首を拘束する革ベルトの基部に接続され、犠牲者の体に電撃を加えられるようです。
そして拷問台の左側には医療ドラマの手術シーンで見掛けたことがある、透明の太いチュ
ーブの中で蛇腹状の筒が伸び縮みする人工呼吸器を乗せた台車と、数種類の拘束具や、両
端に外れ止め付きフックを備えた短い鎖などを整理して納める、パイプと網棚を組合せた
キャスター付きのラックが置いてあります。
拷問台を挟んで右側には、透明な円筒形のタンクやテコ状の長いレバーを上下させる手押
しポンプとホースリールを据え付けた台車や、陸上競技会で使われるような背の高いスタ
ンドに乗せられた大型の電光掲示板が置いてありました。
タンクには薄い褐色の澱んだ粘度の高そうな液体が、上端に刻まれた20,000CCの目盛りま
で充填されていて、ポンプとの間に設けられた切り換え弁のレバーは「空気」と書かれた
側に倒され、台車とタンクから送りだされた液体の量を表示するらしい掲示板は、データ
を送るらしい細いケーブルで接続されています。
もしかするとあの正体不明な液体は、肛門から注入されれば腸を手で直接揉みしだかれる
様な激痛を与える酢酸原液を越えた強烈な浣腸液で、拘束された犠牲者の体内へ医学的限
界まで注入して、破裂しそうな腸管を握り潰されるような激痛で泣き叫ばせ、電流を流し
て失神することすら許さない浣腸拷問が行われるのかもしれません。
しかし肛門に注入するにしてはチューブが細すぎる気がします。
な、なんか想像もつかんような拷問機具がイパーイ。
これは相当鬼畜そうな悪寒(*´д`)ハァハァハァハァハァ
スゲー楽しみだ…。
本当の拷問を観れる
のフレーズでgoogleで検索をしてみた。
>>104-106は改変コピぺ。スルーよろ。
あ、ヤッパリ…
なんかコピペくさいなーって思ったら。
一瞬新作???ってときめいて損した。
あげるとこうなるっていういい例だ
>110
22時間も前にageられたのなんて流石に無関係だよ・・・
タイトルとageで即スルー
このコピペ元好きなんだー。こんなとこで見るとはw
>>113 ホンモノの鬼畜スキーさんですね
自分ダメでした…
ここの鬼畜がものすごく健全に見える。
コッチガイイヤ…
コピペなんだ
せっかくときめいたのに(w
妊娠出産拷問ショーを801板で貼られても、さすがにトキメキはしないな。
妊娠出産??? 男じゃないよ…………な?
「……憂慮すべき状況だな」
響いた声は焦燥に満ちていた。
「確かに……age厨に続いて、コピペも出現しました」
「投下がぴたりと止まった。この状況は改善されるべきだ」
「どなたか、職人さんに連絡を取って、書いてくださるよう交渉に行っては?」
「それはいかん。職人さんにも都合がある。……ここは気ままに、気が向いたときに、
投下してもらうための場所だ。マダーコール程度ならともかく、強制召喚をしてはならない」
「しかし手を打たねばなりません。……方法はないか?」
円卓を囲んで話し合っていた者のうち、一人がドアの方を振り返った。
髪を赤く染めた青年が、ドアのそばの壁にもたれて、にやにや笑っている。カラーコンタ
クトを入れているのか、瞳も赤い。ぱっと見、二十歳になるかならずだろうか。少年から
青年になったばかりという雰囲気だが、子供特有の残酷さを帯びた光が、瞳の奥に宿った
ままだった。
「何とかならないのか、赤毛?」
見た目そのままの、『赤毛』が彼の呼び名らしかった。
「最後の投下から、まだたったの二日ですやん。昔はこんなことはザラでしたで?そう
慌てんでも」
卓についていた一人が首を振った。
「ここのところ良作ラッシュが続いていた。……人は刺激にはすぐ慣れる。我慢が利かなく
なるんだ。ほんの場つなぎでいい。何とかしてくれ」
「仕方ありませんな、そうまで仰られたら……一人、地下につかまえてありますねん。
あいつを使いますわ。けど、ほんの場つなぎでっせ?そこは承知しとってください」
赤毛は壁から背中を離し、部屋を出ていった。
スチールドアが幾つも並んだ、長い廊下がある。台車を押した赤毛は、一つの部屋の前で
止まり、ドアについた覗き窓を開けて、中の様子を見た。
音に気づいたのか、奥の壁際に立っていた人影が頭を起こした。
「誰だ……誰でもいい、出してくれ!俺をどうする気なんだ!?」
叫んでいるのは、スーツにネクタイ姿の若い男だった。立っているのではなかった。
大の字の形をした拘束台に、四肢を縛り付けられている。
学校の教室くらいの広い部屋だが、何も置かれていない。拘束台だけだ。ただし壁や床、
天井のあちこちから、鎖付きの、人間の手首や足首にはめるのにちょうど合いそうな
直径の、鉄環が出ていた。
「聞きたいんか?」
赤毛はドアを開け、中へ入った。磔にされた男の全身を眺め回し、嘲笑した。
「あんたもびっくりしたやろなぁ。会社のパソで2chを見るくらい、誰でもやってるのに。
……波長が合うたんが、災難やったな。いきなり気が遠くなって、頭がはっきりしたら、
窓も何もない部屋に、監禁拘束されてんのやから。『パソに吸い込まれたリーマン』て、
都市伝説に名前が残るかも知れへんで?」
「どういう、ことだ……」
男が震える声で問いかけてくる。
赤毛は相手にならず、台車に乗せていた荷物を床に下ろした。パソコン、ディスプレイ、
キーボードなどだ。ケーブルや電源を接続し、ネットにつないだ。あとはこの魔法の箱が、
勝手にやるだろう。
準備をすませた赤毛は、台車に残った小さなリモコンを手に取り、にっこり笑った。
「たまに、いてるねん。ネットの海の、人の欲望が渦巻いてる中でもちょっと特殊な場所。
そこと波長が合うてしまう人間が。……長い説明は興を削ぐさかい、さっさと始めよか。
寝た方がええな。あんたも楽やろ」
リモコンのスイッチを入れた。壁に貼り付いていた拘束台が、音もなく部屋の中央へ
すべり出てきたかと思うと、今度は後ろへ倒れていく。
「やっ……やめろ!何をする気だ、やめろ!!」
男が身をよじってもがいた。しかし枷が男の体を、がっちりと拘束台に留めていた。
「手足に擦り傷ができるだけやで。やめとき、て。これで水平か……うーん、しかし、脚がな。
広げ方が物足らんやろな、これでは」
天井から、四本の鎖付き鉄環が下りてきた。赤毛は男の左右の脚の、膝下と足首に鉄環を
はめ、ずれないように留め具で調整したあと、拘束台の足枷を外した。
天井裏で鎖が巻き取られて、男の両脚を広げ、吊り上げていく。
「あ……や、やめてくれ!何のつもりだ、こんな格好っ……!!」
男がわめいた。大の字に寝て大きく股を開き、膝を曲げて宙に脚を上げたスタイルは、
赤ん坊がおむつを替えてもらう格好そのものだ。
「オレは、じっくり時間をかけて口説きながら犯るんも好きやねんけど……皆さんが、
お急ぎや。さあ、脱ぐんは上と下、どっちからがええ?」
「よせ、やめろっ!!こんな、こんな馬鹿なこと……どうせテレビの、どっきりか何か
だろう!これ以上何かしたら、告訴するぞ!!」
「アホか。タレントでも何でもない素人さんを、どっきりが相手にするかい。……諦めが
つくよう、下からいこか。このワッカが邪魔で脱がれへんさかい、切るわ」
赤毛は、断ち鋏を手に取った。男が息をのむ。
ズボンの尻の部分をつまむと、遠慮なく鋏を入れた。じゃきじゃきと刃を鳴らし、尻の部分
から腿にかけて、大きく丸く切り開けた。
「青のチェック、綿100%のトランクスか。ありきたりやな。ぐっと派手に、黒の超ビキニ
とかでもよかったんちゃう?」
笑いながら、赤毛はトランクスも切り裂いた。切る時、わざと刃の峰を、肌に当ててやる。
鋼鉄の硬さと冷たさに、男の体がびくっと震えるのがわかった。
「あ……やめて、やめてくれ……か、金なら出す。だから……もう、冗談は、やめに……」
声から怒りの色が消えた。代わりに不安と恐怖がにじみ出ている。
「冗談ですむレベルは、とっくに超えてるやろ?はい、ご開帳〜♪」
ズボンに開いた大穴からは、男の性器から肛門までが丸見えだ。赤毛は無造作に、指を
尻穴にあてがい、皺を広げた。
「うぁ!よ、よせっ……そんな、場所……あ、ひいぃっ!」
「初々しい反応で、大変結構でゴザイマス。ご褒美に、記念写真を撮っといたるわ」
男のスーツのポケットから出した携帯電話で、その様子を写真に撮る。
いったん男の足元から離れた赤毛は、顔のそばへ回り、その携帯を差し出した。
「これ、あんたの使用前。使用後がどうなるか楽しみにしとき」
「!」
「ローションなしでコレを入れたら、絶対血まみれやな。……けど、面倒くさいなァ」
笑いながら赤毛は自分のズボンと下着をずらし、そそり立った怒張を見せびらかした。
男が驚愕に顔を歪める。顔から血の気が引いたのは、入れられたら自分がどうなるかを
想像したのに違いない。
その想像を、具体的な経験で補強してやるため、赤毛は再び男の脚の間に立った。
「ちなみに、指一本を潤滑液なしで入れると、こういう感じ」
「……うああああああぁーっ!!!」
男が絶叫してのけぞった。拘束された体を限界まで反り返らせる。それでもなお、人差し
指を押し進めて、赤毛は笑った。
「ローションを塗って、て言うたら、塗ったるで?言うてみ。穴へたっぷりローションを付けて、
指で広げて慣らしてから、犯ってください、て」
「……」
「あっそ。俺はどっちでもええねん。イヤならこのまま、始めるで」
脚を抱えた。怒張をあてがった瞬間、男が鉄環につながれた脚を揺らしてもがき、叫んだ。
「やめろーっ!!頼むから、潤滑液を使ってくれ!い、入れるのは……その、あとに……!!」
「はいよ。指で慣らさんでもええのん?」
「そ、そっち、も……お願い、だから……頼む。あんな、痛いことは、もう……」
指を突っ込まれた痛みが、よほど応えたらしかった。すっかり従順になっている。
「よしよし。人間、素直が一番やで。出世するわ、あんた」
もとの世界へ戻れたらの話やけど──そう内心で付け加え、赤毛は媚薬入りのローションを
手に取った。
ちらっと、パソコンを見やる。誰もいないのにキーボードのキーが動き、ディスプレイに
映ったメモ帳には、文字が凄まじい勢いで書き連ねられていく。望む者の欲望が、この
場の情景を感じ取り、文字に変えているのだ。
赤毛は男の顔に視線を移した。
さっきのなごりか、両眼に涙が溜まっていた。指を動かすたび、苦しそうに喘ぐ。まだ
感じている気配はない。それがかえって、嗜虐心をそそる。
(職人さんが来るまでの場つなぎやけど……これはこれで、オレも楽しめそうや)
媚薬が効き出す前に突っ込むか、薬に脳がとろけて、入れてくれと懇願するまで焦らすか
……行動の選択肢は無数にある。
「ゆっくり楽しもうな?オレはまだこのあと、どうあんたを可愛がるか考えてへん。けど、
ええねん。これはホンの、場つなぎやさかい。まずはあんたを慣らして……盛り上がった
ところで、また皆さんに見てもらおか」
囁いて、赤毛は指を深く入れた。男の喘ぎ声が、さらに高くなった。
-------------------
ここまでです。
リアルタイム投下に初めて遭遇できました。
場つなぎタン乙!
場つなぎGJGJ!!!!
おおおもしろいいいっもっとつないでぇえっ!
GJ!GJ!まさにネ申!!!面白すぎる…!
赤毛をよくみてるとホモという字に見えて来た
奇遇ですね。私もです
場繋ぎ超GJ!!場繋ぎにはもったいないくらいです
言われてみれば…w
場つなぎたそGJ!!
もっと繋いで繋いでー(*´д`)
場つなぎタソ、あんた最高や!
即興さんといい、よく思いついたのぱっと形に出来るなー。裏山スィ〜。
続き((∩(*゚∀゚)≡3
場つなぎたんGJ!!
このスレの中(?)にはあんなお偉いさん会議みたいのがあったのか…!と妙に納得してしまいますた(*´∀`*)
関西弁な鬼畜赤毛も萌えでした!
136 :
風と木の名無しさん:2005/10/08(土) 03:19:45 ID:VHQTRFjI
あげ
裏で操られるとは…このスレスゴスww
まあ、職人さん降臨を気長に待ちましょう。
そのための「鬼畜作品を創作して12thプレイ」ですから。クイッノ■-■)
138 :
風と木の名無しさん:2005/10/08(土) 19:10:26 ID:VHQTRFjI
あげ
あげなくても消えたりしないからヤメレ。
天井のスピーカーが、ぷつんと小さく鳴ったあと、声が聞こえてきた。
「赤毛。……赤毛!」
苛立ちが露骨に表れた声だ。赤毛は溜息をついて体を起こした。
「何ですねん?今、忙しいんですけど」
仰向けに寝かせて拘束した男の脚の間にかがんで、穴を慣らしている途中だった。
男は本物の未経験者らしい。しかも潤滑液なしで指を入れた痛みが、恐怖になって残った
のか、なかなかなじもうとしなかった。あまりに時間がかかりそうなので、赤毛は、一度
ずらしたズボンを元通りにはき直したほどだ。
「中継を切るな!」
「最初に言いましたやん。ほんの場つなぎや、て」
「続ける目途は付いただろう!?何とかしろ、また状況が悪化した!」
「悪化て……どうせage厨とか、コピペとか、信者とアンチのバトルに嫌気の差した職人
さんが去ったとか、サーバーがぶっ飛んだとか、2chそのものが潰れたとか、日本が壊滅
したとか、その程度ですやろ?」
「そこまでは行ってない……だが、土曜なのに投下がない!」
「贅沢な話や。この前かて、まる二日空いただけで、えらい慌てて。もっと広い心で待ち
はったらええのに。……ま、よろしいわ。このリーマンさんも、少しは慣れてきたし?」
赤毛は、右手を男の股間からゆっくりずらしながら、笑った。握っているのは、シリコン
ラバー製のアナルスティックだった。
人差し指より少し太い。団子をみっちり串に刺したような形状だ。太い部分と細い部分の
段差が、抜き出すとき刺激になるのか、男が喘ぐ。
「ああっ……ぁ、はぁっ……」
二十代後半か、それとも三十代の前半か。どこにでもいそうなサラリーマンだ。会社で
多少2chを見たりはしても、普段は真面目に仕事をしているのに違いない。見ていたのも
大人板とは関係のない、スポーツ系の板だ。偶然にも、あの時、『あの場所』とシンクロ
する波長の持ち主で、男だったこと──それが不運だったのだ。
赤毛は天井のスピーカーを振り仰いで言った。
「場つなぎでよろしいねんな?それ以上のことはできませんよって。オレに大長編スペク
タクルとか、超どんでん返しのサスペンスを期待しても、無駄でっせ」
「わかっている。とにかく、何かやってくれ!」
「そんな、悲鳴みたいに言わんでも。……承知しました」
赤毛は男の顔に視線を戻した。
ムースか何かを使い、時間をかけてセットしているはずの髪は、首を激しく振ったため、
ぐちゃぐちゃに乱れ、汗に濡れた額や首に張り付いていた。頬に残る乾いた筋は、苦痛と
屈辱に流した涙の痕だ。けれども今、男の両眼はとろんとして、快感にうるんでいる。
媚薬と、丁寧に時間をかけた責めが、やっと効いてきた。
「観覧ご希望やて。また、魔法の箱のセッティングをせなあかん。ちょっと待っとき」
笑いかけて、赤毛は男の尻から、スティックを完全に引き抜いた。
「あ、ああぁ……」
男が拘束された体をくねらせる。だらしなく開いた口から唾液がこぼれて、顔を汚した。
「何や。もっと入れといてほしいんか?慣れんの、早いやん。やらしいケツしてんなァ」
嘲笑されて、ふと思考力が甦ったらしい。
男の体が、ひくっと痙攣した。瞳に光が戻り、とまどったような色が揺れる。
「な、何……何、が……?俺は……どう、し……?」
赤毛は右手にスティックを持ったまま、左手を伸ばしてバイブレーターを取り上げた。
男の顔の前に両方を差し出して、見せびらかす。
「今度はこっちを入れたるわ。スティックより太いけど、いけるやろ?もし自分の道具が
こんなんやったら、恥ずかしィて人に見せられへん、その程度のサイズやもん」
両方を見比べ、男が震える声を絞り出した。
「よ、よせっ……!そ、そんな物……」
「こんな作り物やなしに、本物がほしいってか?そう焦りなや」
「違うっ!!やめてくれ、頼む!そんな物を入れたら、本当に裂ける……!!」
「あらあら?正気が戻ってきましたな。やっぱり初心者は、手を止めたらあかんみたい
やね。……けど、皆さん急いではるんやて。のんびりやってられへんのや」
赤毛はスティックを床へ放り出し、バイブにローションを垂らすと、無造作に男の尻へ
突っ込んだ。
「ひ……ぎぃああっ!!よ、よせ……やめろおぉっ!!やめてくれ!裂ける、本当に裂け
……ぐううぅっ!!」
泣き叫ぶのには構わず、進めた。枝分かれがないシンプルな形のバイブなので、根元
まで押し込める。電池ボックスの間際まで挿入し、赤毛はスイッチを入れた。
「い、痛い……助け……あ、ああ、あ!!……うあぁっ!ひっ、う、ふううぅ!!」
「ええ子や、賢い賢い。ちょっと一人で遊んでてな?」
赤毛は男から離れ、パソコンの電源を入れた。
かってない早さで起動したパソコンは、勝手にメモ帳を開き、ものすごい勢いで文字を
打ち込み始めた。無論、赤毛は電源を入れただけで、何もしていない。『例の場所』に
集う者達の妄念が、見えない手となり、キーボードを叩いているらしい。さっきまでの
光景を感じ取って、うずうずしていたのだろうか。
(自分で電源入れて、勝手に書いて、投下してくれたらええのに。魔法の箱に人間の欲望
が結びついても、そこまではようせんのやなァ)
おかげで自分が苦労を──いや、自分はおいしい目を見ている方か。哀れなのは、電脳
世界へ引きずり込まれた、不運なサラリーマンだ。
赤毛は台車のそばへ歩いた。どんな責め方もできるよう、多すぎるほどの物品を用意して
きてある。その中から赤毛は、掌サイズの茶色いボトルを取り上げた。
男の顔の方へ近づき、キャップを開けながら話しかけた。
「きつい?スティックは細いし、くにゃくにゃやったけど、バイブはそうやないもんな?」
「うう、くっ……頼むから、抜いて、くれ……」
男の顔は脂汗にまみれ、苦しげに歪んでいた。息が荒い。反応を見ながら、赤毛自身の
手でスティックをゆっくり動かしていた時のようには、いかないらしい。
「うーん。やっぱりローションに仕込んだ媚薬だけじゃ、足らんか。最初に塗り込んで
からだいぶ時間がたってるし、効き目が薄れてきたんやろなァ」
男が愕然とした表情になって、目を見開いた。
「媚……薬……?」
「そう。痛いのはイヤやろ?気持ちようなるよう、上の口からも補充しよな?」
赤毛は小瓶の中身を自分の口へ流し込み、男の顔を両手で押さえて、口づけた。口移しに
飲ませるつもりだった。
「……!!」
次の瞬間、上唇の端に痛みが走った。
慌てて赤毛は顔を放した。口の中の媚薬を、男の顔へ吐き出す格好になった。男が呻いて
顔をそむける。
唇を舐めた赤毛の舌に、血の味がにじんだ。口元を指で拭うと、赤い物が付着した。
この男に、噛みつかれたのだ。
「ほおーぉ……こーゆーことするか。スティックを尻へ入れて、アヘアヘ言うてた奴の
することとは、思えんな」
「お……お前がっ!お前が、薬を使って、俺をおかしくしたんじゃないか!!なんで俺が
こんな目に遭うんだ!?何をしたって言うんだ!いい加減にしてくれ!」
男が声を震わせて叫んだ。快感から醒めて思考力が戻れば、自分が置かれた状況に
怒りを覚えるのは、当然だ。それは赤毛にもわかる。
だからといって反抗を許す気はない。赤毛は台車のそばに歩いた。
「アホやなァ。世の中、理不尽な目に遭うことなんか、いくらでもあるで。遭うたことが
ないとしたら、それは今までメチャクチャにラッキーやったて、それだけの話や」
手にしたのは、九本の革紐を束ねた鞭だった。軽く振ってみた。
空気を切り裂く音を聞いて、男が、顔色を変えた。
「な、何をする気だ……まさか……」
赤毛は男のジャケットの前ボタンを外し、大きく広げた。
「しゃれた真似してくれたな。今からしばらく、アンラッキーを味わってもらおか」
にやりと笑い、ワイシャツの胸元目がけて、赤毛は鞭を振り下ろした。
「うあぁっ!やめ……あっ、ぐぁっ!!」
手加減はしなかった。何度も打ち据えた。ネクタイがよじれ、ボタンがちぎれ飛ぶ。
「大人しィに薬を飲んでたら、今頃、気分は天国やったのに。……けど見物中の皆さんは
こっちの方がお好きかも知れんな。がんばって、ええ声で鳴くんやで?」
「くぅっ!!うあぁ!ゆ、許し……うぐぅっ!」
泣き叫ぶ男の尻では、バイブレーターがくねり続けている。この状況で、ローションに
混ぜた媚薬が効いてきたなら、それも面白い。
(しかし、どーしましょ。なかなか本番にたどりつかへん。まあ、場つなぎやし、えェか?)
ワイシャツがずたずたに裂けて、胸肌がむき出しになったら、鞭打ちは終わってやろう。
そのあとは……さて、どうしようか?
(マジで思いつかへん。職人さん、来てくれへんのかなァ。……連休やし、しゃーないか)
赤毛は苦笑した。それでも手は休めない。
鞭の音と、男の悲鳴が、部屋の空気を震わせ続けた。
-------------------
ここまでです。
続きキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
ノンケ調教(;´Д`)ハァハァ
鞭打ちキタコレ!!ε=(゚∀゜*)
ハァハァ…ど、どうか生本番まで見せてくれ。
150 :
風と木の名無しさん:2005/10/09(日) 03:18:05 ID:iSVIZ3xv
age
>だが、土曜なのに投下がない!
ハゲワロタですよ。しかも萌えたですよ。リーマン虐め大好物なんだー!
152 :
小窓屋14:2005/10/09(日) 15:11:23 ID:xICITB8I
>>75より続き
カサ、コッ…紙のようなものが落ちる音がかすかに響く。
背後に近づく人の気配に、ロープを掴んだ手が震える。カチャリとベルトの音が
すると、尻に生暖かい手が這う。両の親指で果物の皮をこそげるように肉を剥き、
穴をあらわにすると、男は昂まりをねじ込んでくる。
最初の男にこじ開けられ、広げられた入り口はなんなく次の男を受け入れる。
先ほどのより、細身で硬く、先端も小さい。だがその長さがより奥深くをこじ開け、
執拗に虐める。
「んっふぅっうっ…あっあぅっ」
ねじこまれた布キレを落としてしまった今、勝手に漏れる声を殺すことも出来ない。
呻き声すら媚態ととられ、そのことがさらなる苦痛を呼びかねないことを佐伯は
理解している。ロープにしがみつく腕に噛み付き、声を殺す。
―矢印…―
男の細く硬い、やたらと長いソレを受け入れながら、佐伯は昼間パソコンの画面に
自分が描いた図形を連想する。
―なんでこんなときに、そんなこと連想するんだろうなオレは…―
ただの肉の穴にされている自分が、その無機質な図形に貫かれ、辱めを受けている。
あまりに滑稽な構図に、情けなくなった。滑稽な構図を連想した自分がバカに思えた。
最初の男が、その太さで腸壁を撫で上げ佐伯を苦しめたのに反して、今の男は
たいした太さを持たず、入り口をそれほど苛むこともない。
ただその長さが、執拗に佐伯の奥深くを突き、えづきにも似た嗚咽を漏らさせる。
腸の奥底を突き破るのではないかと思われるほど激しく突き、男が果てる。
佐伯も噛んだ腕に唾液を垂れ流し、がっくりとうなだれた。
153 :
小窓屋15:2005/10/09(日) 15:12:41 ID:xICITB8I
間をおかず、三番目の男が入ってくる。どたどたと足音がうるさい。
待たされていたのだろうか、早くコトに及びたい焦りが感じられ、佐伯は不貞腐れた
ように鼻で笑う。
―こんな穴野郎にいそいそとかじりついてくる間抜けが…―
慌しくズボンを下ろす気配がし、尻に手が伸びてくるると同時に熱を感じる。
―なんだこれ…小っせぇ…―
最初の男の太さに十分に押し広げられ、二番目の男の長さと硬さに奥底まで
突き広げられた佐伯にとって、三番目の男のモノはあきれるほど小さかった。
日頃の佐伯なら、揶揄し蔑み、ヘタをすると酒肴に晒すかもしれない相手に、
今はただの肉の穴として苛まれている。
相手が矮小で間抜けなほど、それより更に下劣な存在として踏みにじられる
自分が情けなかった。
―こんなヤツに…こんな、ヤツに…―
男は、慣らされた佐伯の中が物足りないのか、日頃からのクセなのか、佐伯の
尻を時折平手で激しく打ちながら、小さな己を突き込み続けた。
執拗に腰を揺らし続ける男の振動に、物のように揺さぶられながら、佐伯は笑う。
腕を噛み、笑っていると自分では思っていた。しかしその頬にはとめどなく
涙が伝っていた。
154 :
小窓屋16:2005/10/09(日) 15:15:28 ID:xICITB8I
男が出て行くとまた静寂が戻ってくる。耳を澄ますと、くぐもった人の声や物音が
かすかに聞こえる。喜久田の言ったことを思い出し、壁の向こうに自分と同様に
狂態をさらす男共がいるのを感じた。
ゴトゴトという足音が近づく。突然入り口のカーテンが開いた。
喜久田がどうですか、と声をかけながら佐伯の前を過ぎ、壁際の箱に目をやる。
「ああ…三人か。もうちょっと頑張って下さいね佐伯さん。…佐伯さん?」
顔を覗き込むようにする喜久田に、佐伯は腕から口を離し、目をやる。
「あらら、泣いちゃいました?痛かったですか?やっぱ慣らしがたりなかったかな」
かいがいしい母親のように、ウエットティッシュで頬をなでる。涙をふき取り、そのまま
口元や腕の涎をきれいに拭う。
「…キク、オレ、悪かったよ。なんだかわかんないけど…キクがそんなにオレのこと
恨んでるなんて思ってなかったんだよ…謝る。謝るよ、だから」
「えー?どうしたんですか。謝るなんて、いいですよ。オレ、何も恨んでなんて…」
「こんな目に合わされるまで、オレ、お前の本心わかんなかった。悪かったよ。
もう勘弁してくれ。こんな仕返し…ひどすぎるよ…人間じゃねえよ…」
「仕返しぃ?やだなあ、勘違いしないで下さいよ。佐伯さん、お金返さないと
いけないでしょ?ただそれだけですよー」
「金?なんだ、それ…」
カサ、コッ…また、紙のようなものががかすかな音を立てる。佐伯はそれが何の
前触れかを既に知っていた。
今回はここまでです。
(投下すると、このあとの場繋ぎさんの展開がどうなるか気になってます…)
小窓屋タソ待ってたよー。
犯されて謝っちゃう佐伯が可愛らしく見えてきたよ(*´д`)ハァハァ
小窓屋キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
喜久田タンの軽さにワロス
特殊な状況がなんか面白い
楽しみにしてます
小窓屋さん待ってました。
設定と淡々とした鬼畜ぶりも好きですが、心理描写にもかなり萌えます!
158 :
風と木の名無しさん:2005/10/09(日) 19:22:50 ID:iSVIZ3xv
あげ
小窓屋タンの投下があったという事は
場つなぎタンのリーマンはこのまま放置プレイ?
そっちも(*´д`)ハァハァ
小窓屋タンも続きが気になります。
>…小っせぇ…―
この展開がまた面白いです。続きも楽しみにしてます。
小窓屋ハゲモエス
小窓屋さんスキスキスー
162 :
小窓屋17:2005/10/09(日) 21:51:29 ID:xICITB8I
「で、出てくれ喜久田!」
「いや、だって説明しないとでしょ、お金の話」
「出ろって!出てけよっ」
次の男の手が佐伯の尻にかかる。汗ばんだ手が腰から回りこむと、力任せに
引き寄せ、摩擦で熱を帯びた穴へと突き込む。
「あっ!あっ…あああっ…」
悲鳴を漏らしてしまってから、佐伯は腕に噛み付く。しゃくりあげるような鼻息を
漏らし、苦痛に耐える。
「あのね、佐伯さん。もうかれこれ去年の暮れからなんですよ」
「んっふっんんんぅっ」
「飲み行くとか、あと昼メシとか。なんだかんだでもう1万6千810円ですよ」
「んぅっんっんんっんんっ」
「でね、返してって言ってもオレ、佐伯さんにうまーく丸め込まれちゃうでしょいっつも」
「んーっんっんっ」
「よしっじゃ飲み行こうぜっとか言って、結局余計にお金使わされたりして」
「んぅんんんんーっ」
「でぇ、考えたんですよ。強制的に稼いでもらおうかなって」
「んーっ!んーっ!んんーっ!」
「わかりやすいように紙に書きましょっか」
見知らぬ男に尻を突き上げられ、揺さぶられる佐伯の鼻先で、喜久田はメモを
取り始める。返事も出来ず、ただ佐伯は激しく首を振り続けた。
163 :
小窓屋18:2005/10/09(日) 21:54:04 ID:xICITB8I
「ほらね、飲み代3千円、昼メシ千円ってのが大体の、まあデフォルトってとこで」
腕に噛み付き、揺さぶられ続ける佐伯。
「1万6千円、ここならすぐですよ。一人相手すると3千円入るから…佐伯さん、
聞いてます?あのね、お客さん一人につき3千円」
涙を流しながら首を振る。
「イヤかぁ…6人はとってもらわないと、足りないんですよね。無理ですか?」
今度は首を縦に振る佐伯。背後では男が押し殺した声を上げ、達していた。
「あと二人ですよ。ね、頑張って」
「もう…無理…」
伸ばした腕に頬をもたせ、涙にぬれた顔で佐伯が喘ぐ。
「喜久田…せめてこれ、ほどいて…腕、痛ぇ…」
ああ、と喜久田が呟き、入り口脇のフックに手を伸ばしロープをほどく。
天井から伸びたロープが緩み、佐伯の手がかくりと落ちた。膝の間に垂れた
手先に手錠が鈍く光る。
「これは?外してくんねぇの」
「外したら逃げちゃうかもしれないでしょ、佐伯さん。まだあと“二人”」
指を二本立て、無邪気に笑う喜久田。佐伯にはとうに抗う気力などなかった。
「逃げねぇ…つか、逃げらんねぇよ。脚たぶん立たねぇし。そんな力出ねえよ」
ふ、と力なく笑う。その顔を見下ろしていた喜久田は、またウエットティッシュで
佐伯の顔を拭いてやる。手錠の鍵穴に鍵を挿すと、かちゃりとその輪が開いた。
164 :
小窓屋19:2005/10/09(日) 21:56:44 ID:xICITB8I
カサ、コッ…紙の落ちる音がまた響く。
「あれね、お客さんがお金入れると箱に入るんです。あとで持ってって精算」
喜久田が囁く。佐伯には聞く余裕などない。解かれた手を膝に乗せて待った。
背後で男が蠢く気配がする。佐伯は目を閉じる。
「うっんっぁあっ!あああ!」
これまでにない圧迫感に喉が絞られる。吊るされた腕は確かに痛んだが、
すがる場所があるだけまだ良かったと佐伯は後悔し始めた。
「ああっ!あっきっ喜久田っ!!」
目の前に突っ立っている後輩に、思わず助けを求める。苦痛のせいなのか、
目の前に光が閃いたような気がする。
「キツいですか…?」
佐伯に一歩近づき、その顔に胸を寄せる。佐伯は思わず喜久田の腕にすがる。
「キっキツいっあっああっ喜久…田ぁ…あああっ」
異様に張った先端が、佐伯の入り口を力ずくでこじ開ける。腸のひだをこそげる
ようにして奥へとねじ込まれ、佐伯は悲鳴に近い声を上げる。
「キク…やめ…あ…あああ」
男に根元までねじ込まれ、崩れるように脱力する佐伯に、喜久田はまた一歩
近づく。抱きしめるように佐伯の腕ごと身体を支える。
「やだなぁ佐伯さん。オレが抱いてるみたいだよ、そんな声…出して…」
喜久田の胸に顔をうずめ、佐伯は声を上げる。くぐもる声が嗚咽にかわる。
男に突かれる佐伯と重なって、喜久田の胸が揺さぶられる。
胸の中に佐伯の鳴き声が響く。その声はやがて、すがるように語尾を上げる。
165 :
小窓屋20:2005/10/09(日) 21:58:26 ID:xICITB8I
佐伯の声の甘い響きを感じ取った喜久田は、少しずつかがみ、ひざまずく。
胸にすがっていた佐伯は、喜久田の首にしがみつく格好になる。
喜久田の手が佐伯の脚の間に伸びる。そっと指を沿わせると、佐伯が声をもらす。
「キク…なに…」
「後ろからね、突かれながらすると、気持ちいいよ佐伯さん…」
喜久田の手がねっとりと佐伯のモノにまとわりつく。そっと握り、根元から指を
波のように這わせる。らせん状に指を一本ずつまとわりつかせる。
首にしがみついた佐伯の息と声が、喜久田の耳元にかかる。背後の男に
こじ開けられた穴はその荒々しさに慣れ、男のものに吸い付いている。
「喜久田…だめ…やば…」
「イっていいよ佐伯さん。声出してイキなよ。お客さんも喜ぶよ」
片手で佐伯のモノを嬲りながら、もう一方の手を髪に差し込む。慈しむかのように
髪をなでられ、佐伯も喜久田の首に回した腕に力を込める。
「んっふ…ぁあ…あ…」
喜久田の手に弄ばれる佐伯は、ぬらぬらとした液を吐きながら硬さを増す。
やがて突き上げる男の動きが細かく、激しくなる。奥の壁に打ち付けるように、
熱を放ち男が果てると、ほどなく佐伯も喜久田の名を呼びながら果てた。
今回はここまでです。
小窓屋タソキター!
佐伯かわいいよ佐伯
だれかアメリカで広大な農地を買ってきてくれ。これから米をつくる。
小窓タンモエス
なにげに場つなぎタンを気にするところもモエス
喜久田に他意はないのかな?(*´д`)
これから2人がどうなるのか気になる気になる。
小窓屋タン乙!
喜久田の空気読めなさっぷりにワロス
しかし16000円ほどの借金の為にこんなことされるなんて……
安すぎます〜
一回3000円の料金設定も何気にリーズナブル
あと二人で終了?
借金返済分と来週の昼飯代も稼いでもらってくれ
小窓タン、萌えたよー!
顔拭いてくれたり、頭撫でてくれたり
甲斐甲斐しいんだけど、やってること鬼畜なキクタン…
173 :
小窓屋21:2005/10/10(月) 01:44:58 ID:bBCi4WKl
肩を激しく上下させる。喜久田の首にかけた腕をすこしずつ緩め、顔を見る。
闇の中でも、涙を含んだ目は光を帯びている。喜久田は黙ってそれを見つめる。
どれほどの時間見詰め合っていたのか二人にもわからなかった。
おもむろに喜久田が立ち上がり、佐伯の顔の前でズボンのベルトを鳴らす。
下着をずらし、掴み出したソレを佐伯の口元にあてがう。
抵抗もせず、佐伯は口を開け、ソレを咥える。下目に見ながら、喜久田は
佐伯の髪に指を差し入れ撫で回す。
青臭さにむせそうになりながら、それでも佐伯は従順に舌を這わせる。
カサ、コッ…紙の落ちる音にも二人は反応しない。
背後からまた見知らぬ男が佐伯を貫く。先ほどの男に広げられた中は、
なんなく新たな客を飲み込み、ソレに吸い付く。
突き上げられ揺さぶられ、佐伯の口から呻きが漏れる。喜久田の手がその
頭を押さえつけ、前後に揺らす。
佐伯は喜久田の腰にしがみつき、背後の男に揺さぶられながら涙を流す。
「佐伯さん…イイよ…すごい…イイ」
喜久田のモノに吸い付く姿勢は、ますます佐伯に腰を突き出させ、背後の
男を誘う。激しく揺さぶられながら、尻から口までを貫かれる錯覚に佐伯の
頭は痺れる。喜久田の手が佐伯の頭を撫で、背を這い、やがて強くその
手を握り指を絡め合う。
客が達し、限界を迎えた喜久田も佐伯の口から引き抜き、床を汚した。
174 :
小窓屋22:2005/10/10(月) 01:45:53 ID:bBCi4WKl
狭い路地に開いた小窓から金を受け取ると、喜久田が嬉々として佐伯の
傍に戻った。薄汚れた街灯が月のように二人を照らす。
「お金、貰いましたよ佐伯さん。1万6千円」
中途半端に積まれたブロック塀はちょうどいい腰掛になった。座り込む
佐伯は、ぼんやりとした頭で、それでも簡単な掛け算をする。
「おい、ちょ、待てよ。客6人だろ。単純に…1万8千円じゃねーの」
あはは、と笑うと喜久田は佐伯の隣に座り込んだ。
「あのね、写真代、かかるんですよ」
「しゃ?しんだい?」
「サセる方とは言ってもやっぱり客ですから。ショバ代払わないといけないん
ですよ。でね、あの部屋、自動的に写真撮られるようになってるの。佐伯さん
気づきませんでした?証明写真の、インスタントのあるでしょ、あれと同じ」
そういえば、と佐伯には思い当たった。あの部屋にいる間、何度か正面の
壁が光ったように感じた。苦痛のためだと思い込んでいたが違ったのだ。
「そう、タチ客さん入るとね、自動的に撮られるんですよ。それが2千円」
「に?せんえーん?!」
175 :
小窓屋23:2005/10/10(月) 01:47:59 ID:bBCi4WKl
「まあね、踏み倒して帰ってもいいんですよ。“写真は要りません”て言えば
いいことだから。でも、残した写真、どう扱われるかわかんないんですよ?」
「…引き取った方がいいな」
「でしょー?だから、えー、客が6人で1万8千円、で、写真代2千円引くと」
はぁー、と大きくため息をついて佐伯は頭を抱えた。
「まあまあ。タチ客さんなんて、5千円払ってるんですよ。そのうち3千円が
こっちに…あ、それと810円はおまけしときます」
「おい、その半端な数字はなんだよ、810円て」
「タバコですよ。ライト3箱分。忘れてるでしょー」
無邪気に笑う喜久田を見て、また佐伯はうなだれて地面を見下ろす。
「でも、チャラにします。佐伯さん、すごくよかったから…」
怪訝そうに見上げる佐伯の耳元に顔を寄せ、喜久田が囁く。
「口でするの。それに…声かわいかったスよ」
一瞬にして暗闇の中の光景が蘇る。そこここに残る喜久田の手の感触が、
佐伯の頭に血を昇らせる。
「ばっ…アレが810円かよ!おい、それと、写真て!コラ喜久田待て!」
「ハハ…ほら、行きますよ。電車なくなっちゃう。タクシーで帰れるほどの余裕
ないんですから。ねっ、ほら」
よろよろと立ち上がる佐伯を、抱えるように喜久田が支える。傍目には酔っ払い
にしか見えない二つの影が、重なるように路地の向こうへと消えていった。
<おわり>
続けての投下になってしまい、失礼致しました。
最後まで投下させていただき、ありがとうございました。
リアルタイムキタ━━(*゚∀゚*)━━!!!!
GJGJGJ!!
お疲れ様でした。小窓タソ。
なんか可愛いな、二人共。
お陰でツルッ禿ですよ。tktk。
是非次作を気体。
小窓タン萌えた……ハアハア
喜久田ののんびり鬼畜加減がタマラン!!
オツカレでした。また次回楽しみにしてます!!
やってる事は鬼畜だが何だかコミカルだ。
乙でしたー(*´∀`*)
>>147の続き
--------------------
「赤毛がいなくなった?」
報告を受けて、円卓の周囲がざわめいた。
「どういうことだ?」
「例の、拘束してあるサラリーマンは?」
「残っています。赤毛の書き置きが、あるにはあったんですが……意味がつかめません」
「見せてくれ」
一人が報告者の方へ手を伸ばし、四つ折りの紙を受け取った。広げた書き置きには、殴り
書きで一言、『やってられっか』と記してある。
隣の人影が紙切れを覗き込み、顔をしかめた。
「赤毛はあの役目を、楽しんでいると思っていたが……?」
「ええ。消えたのは別の理由です。捨て台詞の意味は見当がつきますが……根本原因は
他にあります」
「どういうことかね?」
「あとの展開に詰まったんです。のんべんだらりと責めていても盛り上がらない、と
唸っていました。他にも不満が重なって、飛び出したんですね」
紙を受け取った男は、椅子から立ち上がった。銀縁眼鏡がライトを受けて光った。
「教え子の不始末は、教官の責任です。続きは私がやりましょう」
「そうか。赤毛を仕込んだのは君だったな」
「ええ。呼び名は『眼鏡』にしておいてください」
「赤毛はどうする?」
「拗ねているだけです。気配を消して、どこかの板をうろついているんでしょうが、すぐ
戻ってきます。……戻りたくなるように、させますよ」
口の端を引き上げて笑い、眼鏡は部屋を出た。
眼鏡は、サラリーマンが監禁されている部屋に入っていった。ドアの開く音は聞こえた
はずだが、疲れきっているのか、男は顔を上げようともしなかった。
ワイシャツはずたずたに裂け、胸から腹にかけて、縦横無尽にみみず腫れが走っている。
逆に下半身に傷はなかった。大きく切り取られたズボンから覗く尻穴に、バイブレーターが
押し込まれているだけだ。電池が切れたのか、もう動いていない。
無様な下半身と、悲惨な上半身の対比が、滑稽さを強調する。
「こんな状態で放り出していくとはね。教育の仕方が悪かったかな」
呟いた声が、赤毛とは違うと気づいたようだ。男が首をめぐらせ、眼鏡の方を見た。
自分と同年代で、似たようなスーツ姿に、もしかしたらという期待を抱いたのだろうか。
救いを求めるような色を瞳に浮かべる。
眼鏡は同情と心配があふれた顔を作ってみせた。
「可哀想に……大丈夫ですか?ひどい目に遭いましたね」
「助け、て……くれ……頼、む……」
「わかりました。まず、これを外さなくては」
言いながら眼鏡は、男の尻に刺さっているバイブレーターをつかみ、力任せに引き抜いた。
「うあああぁっ!!」
乱暴なやり方に男がのけぞる。それでも眼鏡がバイブを放り捨て、細長いリモコンを手に
取ったのを見ると、安堵の表情になった。
眼鏡は笑いかけた。
「これが何か、ご存知なんですね」
「は、外し、て……」
「そうです。あなたの手足を留めている枷を、外すためのリモコンですよ。……どうぞ
使ってください」
そう言うと、眼鏡はリモコンを男の肛門へあてがった。
「な!?何、何を……ぎゃああぁっ!!」
男が凄まじい絶叫をあげた。
リモコンは細長いので、周径だけでいえば、さっきのバイブとほとんど変わらない。だが
円柱ではなく、角張った四角い形だ。それを潤滑液も使わず、無理矢理に押し込んだ。
男の味わった苦痛は、バイブレーターのときの比ではなかっただろう。
半分まで差し込まれたリモコンを伝い、赤い液体が流れて、床にしたたった。
「裂けましたか。でも命に関わる傷じゃありません。ご心配なく」
「あ……あぅ、う……」
男は苦悶の呻きをこぼし、涙を流す。言葉を出す余裕はないようだ。
「リモコンは差し上げます。うまくボタンを押せたら、枷が外れて逃げ出せますよ」
できるはずのないことを言い、眼鏡は、置きっぱなしだった台車の積み荷を調べた。
裁ち鋏を手に取り、体を起こす。
「こんな無様な格好では、あなたも恥ずかしいでしょう。赤毛は、上と下の釣り合いと
いうものを、考えないんですから」
男のベルトを引き抜き、鋏でズボンを切り裂いて、腰回りから腿までの布地を取り払った。
「鞭打ちのあと、放置するなんて。こんなやり方を教えたつもりはないのに」
呟きを聞いて、男の顔に不安と恐怖の色が濃くなる。眼鏡が味方でないことを、はっきり
理解したようだ。
眼鏡はローションの蓋を開け、傷だらけになった男の胸に垂らした。
「あ、あーっ!!やめてくれ、しみるっ……あぐぅっ!」
「でしょうね」
笑顔で答え、塗り広げてやる。男が悲鳴を上げ、身をよじった。が、暴れたせいで尻に
押し込んだリモコンが腸壁に当たったらしい。ひときわ高い声で、泣き叫ぶ。
「……どうしました、まだボタンを押さないんですか?」
「う、ぅ……ぬ、抜いて……助、け……」
「だから言っているでしょう。逃げたければ、リモコンのボタンを押して、拘束を解けば
いいって。……逃げないなら、続けますよ」
男を嘲弄して眼鏡は、胸元だけでなく腹まで液体を垂らした。空になったボトルを放り
捨てて、右手を男の股間へ伸ばす。
縮み上がっているものに、指を這わせた。
「ひっ……あっ、あ……や、やめ……」
「赤毛は言いませんでしたか?このローションには、媚薬が入っているんです。最初は
しみるでしょうが、すぐに気持ちよくなります」
眼鏡は顔を胸に寄せ、舌先で乳首を嬲った。軽く噛み、吸い、舌で転がす。
「なかなか敏感じゃないですか。自分でもわかるでしょう、勃ってきたのが?」
「く、ぅ……んっ……もう、もういやだ。許してく……ぁ、ふぅっ!」
「片方だけじゃ、バランスが悪いですね」
スーツにローションが付くのも構わず、眼鏡は男の上に覆いかぶさり、反対側の乳首を
口に含んだ。その間も、右手で股間の肉棒を刺激するのはやめない。
「よ、よせっ……ぁ、あっ……あ、あんな、ひどい真似をしておいて……ひぃあっ!……
やめろっ、もうやめてくれ!今更、何を……!!」
「痛みがまぎれるでしょう?乱暴なのが好きというなら、ご要望に応えますが……さっき
みたいなやり方がいいんですか?」
男が身を震わせ、口をつぐんだ。リモコンを押し込まれたときの痛みを、思い出したのに
違いない。まだ、尻に刺さったままだ。ゴム製のボタンが引っかかるのか、抜け落ちては
こない。
「返事をしてください。今のやり方でいいのか、変えてほしいのか」
苦痛と屈辱の間で迷ったらしく、男が視線をさまよわせた。眼鏡の顔と、高々と吊り上げ
られた自分の両足や、拘束台に腕を固定した、頑丈な手枷を見比べている。
「私の好みのやり方で、していいんですね?」
笑いかけたら、男は青ざめた。
「やっ、やめてくれっ!!……い……今の、やり方のまま……して、くれ……」
呻くように答え、目をつぶる。自分をいたぶる男に愛撫を頼んだという屈辱感で、眼鏡の
顔を見ていられなくなったのだろう。
(目を閉じられては物足りないな……いや、もう少しの間だけ、甘やかしてやろうか)
そう決めて眼鏡は、尻には刺激を与えないようにして、男の乳首や脇腹や性器を、丁寧に
責めた。男の呼吸が荒く、熱くなった。
「素直な体をしていますね。気持ちよくなってきましたか?」
眼鏡の手の中で、肉棒が高ぶり、先端から透明な汁をにじませ始める。
「……ふ……ぁうっ……」
「返事は?」
「う、ぅ……き……きも、ち、いい……」
「正直な人は好きですよ。ご褒美に、快感が長続きするようにしてあげましょう」
すっかりゆるんでいた男のネクタイを抜き取り、屹立した肉棒に手早く巻き付ける。
「ふぁっ!?な、何を……ぎぁあっ!」
驚いたのか、男が勢いよく頭を起こして、自分の股間を見ようとした。
尻に突っ込まれたリモコンのことを、忘れていたらしい。急な動きが響いて激痛が走った
らしく、絶叫をあげてのけぞった。
その間に眼鏡は、男の怒張をネクタイで縛り上げた。
「今のは私のせいじゃありませんよ?あなたが勝手に暴れて、痛い思いをしたんですから。
……おや?これはうっかりしていました。枷を外すボタンが、中へ入っていないんじゃ、
押しようがありませんね」
眼鏡は、半分だけ差し込んだ状態のリモコンに手をかけた。恐怖にこわばった男の顔を
見ていると、楽しくて鼻歌が出そうだ。
「あなたが自分でボタンを押せるよう、根元まで入れます」
「根元っ!?……やめろ、やめてくれ!!もう許し……うあああぁーっ!!あぐぅ!……
あっ、あ……ひ、ぎいぃっ!!」
泣き叫ぶ声を聞いていると、快感が背筋を駆け上がる。眼鏡は心からの笑みを浮かべ、
ボタン部分が完全に男の体内に没するまで、リモコンを押し込んだ。
すると、思いがけないことが起こった。男の括約筋が、偶然どれかのボタンを押したらしく、
拘束台が動き始めたのだ。水平だった台が斜めになり、最初のように垂直に立ち上がって、
奥の壁へと後退していく。
しかし最初の時とちがって、男の脚は、天井から伸びた鎖に鉄環で固定されていた。
「うぁあああーっ!!助け……助けてくれ!!脚……脚がぁ!」
眼鏡は声をたてて笑った。意外なアクシデントだ。面白い。
「そうですね、このまま放っておけば脚がちぎれますね。いや、肩が外れるのが先かな。
でも自分でやったんでしょう?」
「違う、こんなつもりは……ああっ!!助けてくれ!う、腕が……!!」
男は広げた両腕を拘束台に固定されていた。腰はフリーだったから、今、男の体は足と
腕を引っ張られ、宙に浮いた状態だ。
しかも拘束台はじりじり後ろへ下がっていく。
「いやだ、止めてくれ!!何でもするから、助け……あああぁーっ!!」
「何でも、ねえ……奴隷にでも淫売にでもなる覚悟が、ありますか?」
「なる!なるから、これを、止め、て……ぐぅあああぁ!!」
「わかりました」
眼鏡は男の尻からリモコンを抜き、次々とボタンを押した。腸液で濡れていたが、動作
不良は起こさなかった。足を固定していた鉄環が、全部はずれた。
腕の拘束は外さない。男の体が、振り子のように揺れて、勢いよく拘束台にぶつかる。
「……あ……ぁ……」
男が呻いた。爪先が床に付く高さだが、体を支える力がなかったらしい。膝を折り、腕を
留めた枷で、台から吊られる格好になった。
涙を流し、荒い息を吐いている男の前に歩いて、眼鏡は嘲笑した。
「死ぬか生きるかの時に、勃起したままですか。淫らにも程がある」
ネクタイで縛られていて萎えることができないのは、よくわかっている。しかし自尊心を
打ち砕いて追いつめるために、こういう蔑みは欠かせない。うつむいた男の顔から、涙が
幾粒も床に落ちた。
ふと、赤毛を仕込んだ頃を思い出した。強情で、ずいぶん手を焼かせてくれた。
(最近私が構ってやらなかったし、サービス残業が多すぎるとぼやいていたし……あれや
これやで、拗ねたんだな)
部屋の隅では、パソコンが自動書記を続けている。今の様子を、赤毛は電脳世界のどこか
から見ているだろうか。
……きっと見ている。我慢できなくなって、帰ってくる。
(早く帰っておいで、赤毛。悪い子だ。私を久しぶりに、現場へ引っ張り出したりして)
眼鏡は微笑して男を眺め下ろした。
「奴隷にでも淫売にでもなる、と言いましたね。でもどういうことをするのか、具体的に
わかっていますか?ただのセックスじゃ駄目なんですよ?」
涙に汚れた顔を歪め、男は曖昧に首を振った。
「心配はいりません。手取り足取り、教えてあげますから」
男が弱々しく頷く。眼鏡はその顎をつまんで持ち上げ、キスをした。苦痛を与えたあとだ。
少しの間だけ、優しくしてやろう。
丁寧なキスのあと、顔を離した。唾液が銀色の糸を引いて光った。
男が自分を見ている。ストックホルム症候群の始まりか、その瞳から反抗の気配が消え、
すがるような色が漂い始めていた。
簡単すぎて物足りない。しかし寄せ餌にはなる。
男に微笑み返しておいて、眼鏡は心の中で、消えた弟子に呼びかけた。
(これをごらん。そして、早く帰っておいで、赤毛。……待ち遠しいよ)
背後で、キーボードの音がうるさく鳴っていた。
---------------------
ここまでです。
朝早くから良い眼鏡がおいでになった!!
敬語鬼畜攻たいへん萌えました。
拗ねちゃった赤毛との関係が気になります。赤毛かわいいよ赤毛
乙です!
戻ってきた赤毛タンがどうなるかも楽しみ。
出勤前にいいもの見ましたよ。
朝から眼鏡攻めキター(゚∀゚)ーー!!!
小窓屋タン乙!
ライトで楽しかったです
あと、佐伯タン一生懸命やって810円ってどんだけ安いんだ(w
次回作期待しております
廊下を近づいてくる靴音を聞きつけ、眼鏡はドアの外へ向かって声をかけた。
「赤毛だね。入っておいで」
少しためらう気配のあと、ドアが開いて、ふてくされた顔の赤毛が入ってきた。中を見て
眉間に皺を寄せ、いっそう不機嫌な表情になる。
眼鏡は部屋の中央に立って、男に口で奉仕させていた。
男は全裸に剥かれ、頭上にあげた両手を、天井から下がる鎖につながれている。対照的に
眼鏡はスーツのジャケットさえ脱がず、ベルトをゆるめてズボンのファスナーを下ろした
だけで、5秒もあれば身支度が整う格好だ。
眼鏡は男の髪をつかんで顔を揺らしながら、赤毛に笑いかけた。
「君が急にいなくなるから、私があとを引き受ける羽目になってしまった。……見なさい、
二日ですっかり従順になったよ」
男の尻には太いバイブレーターが押し込まれ、抜けないように革ベルトで腰に固定されて
いる。
「彼は素直だ。役目を放り出して消えた誰かと違って」
「オレは理由もなしに出ていったんと違う!」
どなったあとで、赤毛は横を向いた。自分ではない男に奉仕させている眼鏡の姿を、
見たくなかったのかも知れない。怒った口調で呟く。
「……センセかて、わかってるはずやないか」
背ばかり伸びて、内面はまだまだ子供だと思う。それとも、普段はいっぱしの調教者
ぶっている分、教官だった自分の前では、無意識に甘えが出るのかも知れない。
「仕方のない子だ」
「子ォ、言うなって。もうええ年やし、オレ」
そんな台詞は子供しか言わない。内心で苦笑して、眼鏡は男に視線を戻し、優しい声で
話しかけた。
「そう、その調子。舌と、頬の内側を使って。……ずいぶん上達しましたね」
男が上目遣いで自分を見上げてきた。褒められて、喜んでいる目の色だ。まだ半勃ちの
肉棒をさらに高ぶらせようとして、懸命に舌を使う。
背後の赤毛から、静電気に似たピリピリした波動が伝わってきた。
「……もうええわ。センセ、勝手にやっといて」
不機嫌な声が聞こえ、赤毛が背を向ける気配がした。
このタイミングを待っていた。
男の前髪を放し、口から引き抜いて、眼鏡はこちらに背を向けた赤毛に歩み寄った。
「勝手にやっといて、はないだろう。本来は君の役目だったのに」
言いながら後ろから抱きしめた。赤毛は逃げようとしない。その気なら、最初に部屋から
走り出ていたはずだ。計算通りだとほくそ笑み、眼鏡は抱きしめた手を自然な雰囲気で
下ろして、赤毛の右手をつかまえた。
手コキか何かをさせるつもりと誤認したのだろう。手を背後へ引いても、抵抗しない。
その親指に眼鏡は、ポケットから出した指錠をはめた。
「……センセ!?」
赤毛が狼狽しきった声をあげた。反撃の間を与えず、左手もつかまえて後ろへ引く。
錠の下りる金属音が響いた。後ろ手での拘束が完了した。
金属板で親指を固定する指錠は、指を切らない限り、絶対に抜けない。鍵があっても、
自分で使うのは困難だ。
以前見せたことがあるから、赤毛も今、自分が何を使って拘束されたのかに、気づいた
ようだった。
「センセ、何す……!!」
「馬鹿」
冷たい声で言って、赤毛の腰を、後ろから力任せに蹴飛ばした。赤毛が床に倒れ込む。
吊られた男が、茫然としてこの様子を見ていた。
それには構わず、眼鏡は、用意してあった別の拘束具を手に取った。レギアと呼ばれる、
棒付きの足枷だ。
「職場放棄してただですむと思ったのか、赤毛?」
両手を後ろで拘束された赤毛は、すぐには起き上がれない。素早くその足元に回り、脚を
開かせて、足首を固定した。脱がせにくくなったが、服など、切り裂いてしまえばすむ。
「待っ……待ってや、センセ!!オレの言い分も……」
「聞く気はない」
「セン……ん、ぅううーっ!!」
赤毛の鼻をつまんだ。息をするため開いた口に、玉突きの口枷を押し込んだ。
幾つも穴があいたプラスチックボールに、革のベルトが付いている。首の後ろでベルトを
留めれば、ボールを吐き出すことも、喋ることも、舌を噛むこともできない。
仰向けで床に転がった赤毛を抱き起こして座らせ、背後に回った。抱きすくめて、服を
はだけさせながら、耳元に囁く。
「君の関西弁が耳障りで、萎えるという人がいるんだよ」
「!」
必死に首をねじ曲げてこちらを見た赤毛の目に、憤怒の色が燃え上がった。だが言葉は
口枷に邪魔をされて、唸り声にしかならない。
「やはりあれが直接のきっかけか。馬鹿な子だ。……君がネイティブの関西人で、自分の
言葉に誇りを持っているのは知っているよ。だからこそ、あとの行動が腹立たしい。理が
自分にあると思うなら、なぜスルーしなかった?それとも、次の展開が思いつかず、これ
幸いと逃げ出したのか?どちらにしろ、教官としては容認できない。……罰だ。君には
喋らせない。よがり声だけ出していろ」
「う、ううぅっ……う、ぁう……」
容赦のない断罪に、赤毛の瞳がうるむ。悔し涙だ。
言い分を聞いてもらえず──いや、赤毛の言い分を承知のうえで、一方的な懲罰を言い
渡されたことが、納得できないのに違いない。
教え子の涙を見て、快感が背筋を駆け上がるのを覚えつつ、眼鏡は囁いた。
「悔しいか?……教えただろう。鬼畜は理不尽の上に成り立つと。だから、君の言い分は
聞いてやらない」
眼鏡は口元だけで笑ってみせ、ナイフを出した。鋏より、この方が恐怖感を与えやすい。
「暴れると大怪我をするよ。大人しくしておいで。……私は君の行動に腹を立てている。
多少怪我をさせても構わないくらいにね」
赤毛の瞳にたぎっていた怒りの色が揺らいだ。怒っていると聞かされて、怯えたようだ。
眼鏡はナイフを使って、赤毛の衣服を無遠慮に切り裂いた。
切りながら、内心で苦笑した。
吊されているリーマンが懸命に舌を使っても、半勃ちにしかならなかった自分の性器は、
赤毛の悔し泣きや怯える表情を見ていただけで、完全に屹立している。
厄介な性癖だ。
「それじゃ懲罰を始めよう、赤毛」
「ん、んあぁっ!!」
赤毛が激しく首を振った。眼鏡の顔と、吊されている男を見比べ、必死に目で訴えてくる。
「そうだね、彼がいる場所ではいやだろうね。この前、君がさんざんいたぶった相手だ。
その目の前で犯されるなんて、さぞ恥ずかしくて情けないだろう」
人間、『見せる』ことはできても、『見られる』ことには耐えきれない。見られるのが
仕事の芸能人でさえ、ストーカーや記者に24時間張り付かれたら、ノイローゼになる。
「だからこそ罰になるんだ、赤毛」
愕然とした表情の赤毛を抱え上げ、眼鏡は後背座位で挿入した。
少し前にフェラチオをさせていたとはいえ、服に擦れて、ぬめりは乏しくなっている。
「んんぅ……うぁう、んーっ!」
痛がって赤毛が暴れたが、両手両足を拘束されている以上、何もできはしない。
自分でも摩擦がきついとは思った。だがそれ以上に、愛弟子に罰を与えるという精神的な
快感が強い。そのまま、深々と貫いた。
「ぅ、ううっ!……ん、ん……うぅ……」
赤毛がうつむいて涙をこぼす。
まだまだこれからだと冷笑し、眼鏡は、吊されている男の正面に赤毛が来るよう、体の
向きを変えた。揺さぶり上げながら、赤毛の顎を持ち上げる。
「顔を上げないか。偉そうに調教した相手に、じっくり見てもらうといい。私に犯されて
いるところをね」
そう言った後、視線を上げ、吊されたままの男に呼びかける。
「よく見ておきなさい。私の次には、あなたがこの赤毛を犯すんですから」
男も驚いたようだが、赤毛の受けたショックはもっと大きかったようだ。
愕然と目をみはったあと、懸命にもがいた。何か叫んでいるが、声は口枷に阻まれて
無意味な音にしかならない。
その反応を楽しみながら、眼鏡は男に向かって言った。
「あなたにひどいことをした相手ですよ。仕返ししたいと思いませんか?……いやだと
言っても、してもらいます。どこをどうすればこの子が喜ぶのか、よく見ていなさい。
あなたが犯したときに、いかせられなかったら……今度はあなたが罰を受ける番です」
男の体がびくっと震えた。赤毛を見る目に真剣味が加わる。この二日間で、罰を受けると
いうことの意味を、しっかり理解したらしい。
眼鏡は腰を突き上げながら、指と舌で愛撫を始めた。どこが敏感な場所なのかは、知り
尽くしている。
「んっ、ん、うぅ……ううう、ぅっ……」
赤毛が呻いた。感じ始めているのが、はっきりわかる声だった。口枷のボールに空いた穴
から、唾液がだらだら流れ落ちている。
眼鏡は男の様子を見やった。
さっきまではただ、自分に与えられる罰を逃れるために観察している顔つきだったのが、
今は違う。はっきり欲情していた。
「赤毛はいい顔をするでしょう?味も極上ですよ。……焦って漏らすんじゃありませんよ、
何回でもさせてあげますから」
そう言うと、男は生唾を飲み込んだ。コックベルトで締めていなければ、とっくに射精
していそうな顔つきだ。
眼鏡は赤毛の耳朶を甘噛みしてから、囁いた。
「よかったね、赤毛。君のこの格好を見て、彼はとても興奮しているようだ。……無理も
ないけれど。好きなだけ可愛がってもらうといい。見ていてあげるよ」
「うぅ……う、うーっ」
赤毛が顔を歪めて呻く。いやでたまらないことを強制される屈辱感が、にじみ出ていた。
(……こうでなくては)
赤毛は自分を慕っている。自分も可愛く思っているが──それがよくない。
二人きりの場所で赤毛を抱いたところで、ただの和姦にしかならないではないか。
(最初の頃はよかったな。嫌がって、反抗してくれて。楽しかった)
一方がもう一方に唯々諾々と従うようになっては、鬼畜とは言えない。必死に拒絶する
相手の、自尊心と羞恥心を踏みにじりながらの行為でないと、自分は満足できないのだ。
(久しぶりに、いい雰囲気で味わえる)
赤毛の関西弁にケチを付けてくれた書き込みに、眼鏡は心から感謝した。あのきっかけが
あればこそ、赤毛は反抗し、隙を作り、懲罰の口実を自分に与えた。
(次に赤毛をいじめたくなったら、私もあの手を使わせてもらおう)
自分が楽しんだら、あのリーマンに犯させる。赤毛の自尊心はずたずたになるだろう。その
様子を見ているだけでも、きっと楽しい。
しかし、男をつけ上がらせるつもりもない。
(赤毛のよがり方が足りなかったとでも難癖を付けて、罰するか)
処罰は赤毛にさせよう。自分に刃向かえない分、赤毛は、怒りのすべてをぶつけるだろう。
それでも壊れずに生き残ったら、男に呼び名を与えて、本格的に仕込んでもいい。
(しかし、たった二日で反抗心をなくしたのでは、望み薄だな)
電脳の海では、精神力が弱まった存在は、すぐに壊れて消えてしまう。ましてここは
『鬼畜』を標榜する、精神を蝕む行為を楽しむ場所だ。
(私も赤毛も、よく残っているものだ。いつからここにいるのか、いつまでもつのか……
いや、深く考えるのはよそう)
存在している間は、楽しめばいい。
自分にしごかれて高ぶりきった赤毛の肉棒を弄びながら、囁いた。
「いきたいか?他人が見ている前で、私に犯されるのが、そんなに気持ちいいか?」
「うっ……んんぅっ!!」
赤毛は首を横に振った。この反抗的なところが、愛おしい。
「そうか。なら、私より先にいってはだめだよ。いったら、罰を増やすからね」
笑いながら宣告して、眼鏡は荒々しく腰を突き上げた。
---------
終わりです。お目汚し、失礼しました。
GJ!
アンタ神だよ!オソロシス!!
(;´Д`)ハァハァ はじめてリアル投下に…。
眼鏡イイ!!こうでなくては!!
萌えたッス!!
り、りある…とうかそうぐう…萌え尽きました…(脱力
いえぁ!いっつ ふぁんたすてぃっく!
有り得ないほど萌えた
赤毛たまらんよ!!
最初から読み返してきます
やばいよ。かなり萌えた!!
これで終わりかと思うとさびしい・・・。
妄想が膨らんできたら、続きがあるとありがたいな。
まさかあのレスまで拾うとは…
場つなぎタンGJ
なんも絡むことないのに絡みたくなったですよ。
いや、冗談だけど。
場繋ぎタン、萌えました。
214 :
風と木の名無しさん:2005/10/10(月) 20:38:41 ID:peB93jen
あげ
関西弁、テラウザス
――とか無駄に言ってみたくなるよ(*´д`*)ハァハァ
あんたネ申だよ、GJ!
面白杉。
ま、また是非「場つなぎ」してーorz
懲罰!!何と甘美な響きか!
そして真性ドS眼鏡━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
神乙!
だれか!!
ありったけの炊飯器を持ってこい!!!
>217
ご、ごめん。
小窓さん萌えの私がありったけの炊飯器占領して使ってるよ。
しかもあまりの萌えっぷりに貪りスピードは落ちず余りそうにないよ>飯
どうぞこれをお使い つ+五右衛門釜+
何なら新しい拷問にも使っておくれ…。
つ[土鍋]
使用ポイント:受けが泣き叫んでも蓋取るな
>>220のIDが「毛にアロエ無理ー」ぽいので更に鬼畜度UP
凄すぎるよ眼鏡!
最高だよ!GJ GJ GJ!
是非またいらして下さい、心よりお待ちしておりますッ!
赤毛たんテラカワイスw
できるなら横から掻っさらいたいw
作者様のためにも
これ以上の一言感想はしたらばかチラ裏へどうぞ。
二の舞ですよ
髭王の続き待っとります
226 :
前スレ761:2005/10/11(火) 16:40:48 ID:a2uSuthl
埋めるついでだったのに溢れてしまいました
申し訳ないです(どこで計算間違えたんだろう…)
溢れた分だけ投下させてください。スミマセン
ストリート13
------
ノルマ分だけ渡せば良かったのだが、こんな金は一時でも早く手放してしまいたかった。
「へえ。けっこうやるじゃん、お前」
自分の言った以上の金に浩一は気をよくし、嬉しそうに稔を見た。
浩一はその金をポケットに裸のまま入れると、稔に五千円だけ差し出した。
「お前の分だ。思ったより多かったからな。ご褒美だ」
あれだけの事をして稔の取り分がたった五千円とはあまりにも少なすぎるがその五千円すら稔は受け取ることを拒否した。
「い、要らない」
「素直に取っとけよ、俺がやるつってんだ。それにお前、そんな格好じゃタクシーにも乗せてもらえねえぞ。
この金でどっかのホテルにでも入ってシャワー浴びてこい」
「うん、ごめん。ありがと……」
自分で稼いだ金なのに、その上たったの五千円で、稔は丁寧に礼を言って浩一から受け取った。
翌日から定期的に稔は同じ時間、同じ場所に姿を現すようになった。
------
おしまい
スレ汚し失礼しました
かわいそすぎる…哀れな稔タソに優しい男紹介したい。
全米が泣きながらストリートさんにGJ!
(ノД`)・゚。
誰かいい人に買って貰えるといいな、稔たそ。
稔タソ…優しく健康に気を遣い、大切にしてくれる鬼畜なご主人様に巡り合ってくれ!
関西弁だけど、以前の鋏さんは叩かれて可哀想だったな。
今の人とそんなに変わらないと思うんだけど。
なんであの人だけあんなに叩かれたんだろう。
鋏さんの中の人達は京都の人だったような。
関西弁の違いは解らないけれど、京都はおっとり系なイメージがある。
アンチの人が実質何人いたのか知らないけど、何かが気に入らなかったんだろうな…。
>>226 萌え埋め乙です!
>>230 それは当人の不徳の致すところです。
本スレ汚しは当人も本意ではございませんので、その話題は
打ち切っていただくか、せめてしたらばにてお願いいたします。
>>226 梅乙です!
でも、なんか空しいのは漏れだけでは
ないはずだ……
>>226 乙です。GJ!
鬼畜だった!
稔タンには、伝説の男娼として財を築くとか、
素敵ご主人様をゲットするとか、明るい未来があると妄想。
>>226 鬼畜だった・・鬼畜だったけど・・稔タン・・・ウアアン(ノД`)・゚。`.
いい男と出会ってくれぇ!一杯優しくしてもらえぇ!
良ければ俺が貰うよ。
鋏さん自分はツボだったので当時心待ちにしてたよ
新たな作品もお待ちしてます
あえてこっちに書いちゃってスマソ!
作者だと名乗る人物がしたらばに書けとお願いしているのに、
あえてこちらに書くのは、新手の嫌がらせなのかね。
騎竹タソ〜
お待ちしてます〜
早いトコ続き投下して下さいまし。
でないと主人公がゲロまみれのままで妄想がストップ… ・゚・(つД`)・゚・
騎竹タンは投下間隔が長いのが・・
のんびり待つけど、次の投下時期だけでも知らせてくれるとウレスィ
>>241 気持ちはわかるがワガママすぎだろ・・・
職人さんが好きな時に好きなように投下する所だよ、ここは。
そんな訳でお待ちしてます。各職人方。
>97 続き。
朝のニュースで高校野球の地区予選準決勝の映像が流れるのを見ながら、
焼きもしない味の無い食パンを食べた。観客席に映る高校生の制服が眩しい。
自分の通っていた学校は決して野球が強いわけではなかったが、それでも
自分とあまり年の変わらない人間たちが明るく笑っている姿が鼻に付いた。
リモコンを放り出してソファーに横になる。
下腹部が重く、忌々しい。テレビでも見れば気がまぎれるかと思ったのに、
気持ちが滅入るばかりだ。
仕方なく兄に言われたとおりに台所で洗い物を片付け、シーツを洗濯機に入れる。
乾燥機能つき洗濯機の使い方が分からず、取扱説明書も見つからない。
メーカーと品番を呪文のように覚えこんで、自室へ戻る。
机の上のいかがわしいモノ達をすべてゴミ箱へ落として、パソコンを起動し
ネットで取扱説明書をダウンロードした。
必要な部分だけをコピーし、印刷した用紙を片手に、操作を完了する。
これで、何も文句言われることもない。
脱衣所に座り込み洗濯機の回転を眺めるうちに、睡魔に襲われてしまった。
子供の頃の夢を見ていた。
兄と俺は3つ違いだったから入学式も卒業式もいつも同時だった。
あれは、中学入学の頃だ。前年度兄の担任だった教師が俺の担当になった。
散々比較されたものだ。なまじ兄弟で顔が似ているから余計だった。
ずっと成績が一番で通知表がオール5だった兄は天才と呼ばれていた。
そんな化け物と比べられていた俺はその教師に慰められたことがあった。
『兄ちゃんは利口で優秀な分、大人を馬鹿にしている面があったが、お前は
素直で聞き分けが良い。子供の頃に神童扱いされても二十歳超えると
ただの人になるやつが多い、お前はまだまだこれからだぞ』
てめぇこそ馬鹿にするなと言いたかった。
兄の、自分の、何が他人に分かる。
言えなかった。聞き分けがいいのではなくて意気地が無いだけだった。
今年の春、兄が家を出る前に家族写真を撮った。
僕のお古で悪いね、と申し訳なさそうに後からネクタイの結び方を教えてくれた。
そんなこと無いよ。ちょっとはご利益あるかもねと返しながら嬉しいとは言えなかった。
いくつかの風景が過ぎては消える。
写真館のやり取りが一番最後の記憶だ。
高校に入学した俺は、中学の時と同じ洗礼を受けた。兄は高校でも成績が一番だった。
比較すると俺は後から数えた方が早い順位だった。
ここまで開くとさすがに慰められることも無くかえって快適だった。
不動の順位で、俺よりずっと成績の悪いたった一人のやつとつるんで遊んでいた。
放課後。薄暗い夕方。青になったばかりの信号。
俺の手にしたものを見て、やつが車道の向こうから駆けてくる。
激しいブレーキ音。
頬を叩かれて、目が覚める。
夕焼けが目に痛い。何故か顎も痛い。兄が、不機嫌そうに眉を寄せて立っている。
帰ってきてからいつも兄はこの顔で、なんだかそれが俺は少し可笑しかった。
くすりと笑うと、印刷した洗濯機の取扱説明書を横目で見ながら、兄が目を細める。
「約束どおり、とってやる」
「遅ぇんだよ、早く帰って来いよな」
人を起こすのに、あんな起こし方があるかよ。
文句を言いながら下着と一緒にジーンズを脱ぐと、ぐっと陰茎を捕まれた。
息を呑んで、涙を堪えながら睨んだ。
「ベトベトじゃないか」
「やめ、……なんだよ。ったりめぇだろ」
先端の皮をじゅくじゅくと濡らす湿りを指でなぞられて、以前死ぬかと思った
亀頭への嬲りを思い出した恐怖で腰を引く。
「汚いな」
兄が、指を舐めて唇の端を歪める。瞬時に頭に血が上る。
「汚いのはどっちだよ!」
とっさに手を掴むと、風呂場に叩き込まれた。
「洗ってやるから、服を脱げ」
「もう、いいよ……そんなことより早く、外してくれよ」
頬を叩かれ、足蹴にされて、自分はこんなに兄に嫌われていたのだろうか。
ただ学校に行ってないだけで、これほどまで人間扱いされないものだろうか。
シャワーヘッドから落ちる湯加減を調整する兄の冷静な姿を見ると、
余計に泣きそうになり、睨み返すことで堪える。
「言うことを聞いたら、外してやると言っただろう」
なんでアンタまで服を脱ぐんだよ!
憤慨しながら、それでも外してやると言う言葉に逆らえずに、
浴室から脱衣所へすべての服を投げ込む。
「あ、あのさぁ……」
「なんだ」
「あの、汚れてんの、アソコだけだから、」
「汗臭いぞ。お前。あんなところで寝るやつがあるか」
埃っぽいと文句を言いながら髪を洗われている。
浴槽に座り込んで、縁に頭を乗せる。シャンプー台までとは行かないが、
兄の手は美容師のように器用で快適だった。
目を閉じながら軽くマッサージを受ける。
「あ、そこすげえきく」
無言でこめかみをぐいぐい押される。
「あー、ん……うん……ぅ……ッ、いや、もういい、痛い」
「注文多いやつだ」
わしゃわしゃと髪をとかれて、洗い流される。
首から体中泡だらけにされ、それを流されて湯船に入れられる。
「ここまで子供扱いしなくったって……」
顎まで湯に浸かりながら兄が体を流し終わるのを待っていた。
「一緒に風呂に入るのは子供のとき以来か」
「覚えてない」
うそだ。しょっちゅう一緒に風呂に入っては体を洗ってもらっていた。
あの頃とは全然違う大人の裸体に妙にどぎまぎとして、腰を上げる。
「のぼせるから、もう出る」
狭い浴室で傍らを歩こうとして、壁に背中から押し付けられる。
「なっ……何、すんだ……よ」
脇腹から腰骨へと掌で撫で、中心を捕まれる。
「リング、取ってやるよ」
直ぐ後ろから聞こえる声に、熱い吐息を零した。
石鹸の泡とは違うひんやりとした滑りで睾丸から根元までたっぷりと
湿らされる。指先の動きにびくっと肩を竦めると、裏筋を指で撫でられる。
「あんまし、変なことするなよな……」
やっと、外してもらえる。気が楽になると逆に声が震えてしまう。
どういう仕組みになっているのか、リングを何度か回され、明らかに緩んだ。
ほっとして大きく息を吐くと、湿った指先で後孔へと指が差し込まれた。
流血の恐怖で鳥肌が立つ。
「変なことって?昨日カズから出してもらったことか」
兄の声は先ほどまでとは違い、冷たかった。なのに、奥へ奥へと入ってくる指は
静かで、前とは違って痛みが無い。そっと指先で擦られると徐々に血が集まっていく。
「ぅ……」
腸道に入ってくる感触にどくりと下腹部が重くなる。
「せっかく緩めたのに、これじゃあまたきつくなるじゃあないか」
「ぁ……あっ、い……やだ……っ」
指先が、奥から手前へと内壁を辿られると泣きそうになる。
完全に出て行ってしまいそうな予感にようやくほっとすると、
閉じた内部をこじ開けるようにぐっと奥へと差し込まれる。
思わぬ動きにぞくぞくして、完全に俺は屹立してしまった。
恥ずかしくて、隠したくて、自ら壁へと体を押し付ける。
それ以上逃れようも無くて、指を、鍵状に曲げて内部で蠢かされると、
その微かな動きに頭がぼおっとなった瞬間、刺すような痛みが前方にあった。
自分自身の高まりが、巾着状に癒着する皮を突き出さんとばかりに充填している。
「い、痛い……」
悔しかったが、兄に訴えた。なのに、嘲笑とともにぐるっと掻き回されて、
もう一本、差し込まれて強く腹側を抑えられて、下半身の疼きが止まらない。
「痛いって?こんなに濡らしておいて」
横から手を入れられる。
「やっ……!」
両手で腰を兄に支えられて、俺の先端から溢れる滑りが壁を伝っている。
太腿の筋は強張って、立っていられないほど震えが走るのに、
兄の動きに誘われるように腰が勝手に揺れる。
その度に前方はひくついて刺すような痛みに、知らず歯を食いしばる。
「一回、出せば楽になるだろう。お前だって、わかってるんじゃないか?」
認めたくなかった。だけど、兄が言うことはいつも正しい。
でも、どうやって?
一番感じる前の部分は皮に覆われて望みようが無い。
少しでも触ると皮膚を突き破りそうで、小用以外は手に取る事すらできなかった。
だったら、……。
目を閉じて、後ろで感じ始めた微かな感覚を追って、腰の角度を変える。
どう考えても兄の指の動きを強請っているとしか思えない、自発的な動きに、
兄の指は一瞬止まった。
だけど直ぐに三本目が入ってきて嬲り始める。
「イイコだ」
耳朶を舐められる。ぴちゃぴちゃという水音より激しい音を立てて、
俺は疲れるほど慣れない腰を振った。
「だめだな」
急に、離されてへたり込む。
かなり長い間兄の指は俺の後孔にあったが、俺は先走りを垂れ流すばかりで、
全くもって達することができなかったのだ。
地獄だった。性感を追うと勃起がきつくなり、前方が痛くなって竦んでしまう。
その繰り返しで気が狂いそうだった。
澱んだ目で見返すと、髪を捕まれて引き起こされる。
もはや、言葉も出なくて唾液が唇から溢れるのを拭うこともできなくなった。
「お前、逃げてるだろう。イキそうになると、逃げる」
髪を撫でられて、腕に頭を凭れ、温いシャワーをかけられる。
イキたくないらしいな。
何でもないことのように兄が行ってしまう。
限界だった。
「待て、……お願い」
小さな掠れ声だったが、振り返ってくれる。
じわりと滲んだ視界の中、近寄ってきた影を見上げる。
「イカせて、お願い。……痛くしてもいいから……痛くして」
兄が零したため息は微笑だったのか嘲笑だったか、定かではない。
抱き上げられて場所をベッドに移して、後孔に兄の屹立を受け入れて
俺は泣き叫んで射精した。
リングが外されても、射精欲が収まらずにそのまま強請り続ける。
意識を飛ばして、昏睡したように眠る。
夢も見なかった。
翌朝目覚めたのは俺のほうが先だった。
相変わらず、狭いベッドで俺を抱きかかえるように兄が隣で寝ている。
鬱陶しくてたまらず、リビングへ行こうとして抜け出すと、違和感に眉を顰める。
おそるおそる、パジャマに手を入れて覗き込むと昨日、外されたはずのリングが
今度は二つも肉を掴んでいた。
一つは陰茎の根元に、もう一つは睾丸の根元に。
怒りで俺は 寝たままの兄の頭を殴りつけた。
ぐぇっ、と鈍い音がして兄が凶悪な寝顔でゆっくりと起き上がる。
胸を叩いて、上から押さえつけるようにして詰め寄った。
「どういうことかっ、説明しろよっ!」
兄に、愛撫ではなく暴力で下肢を捕まれて握りこまれて、悶絶した。
「智史が、強請ったんだよ」
「なに、何言って……」
「都合の悪いことは覚えてないんだな」
今度は録音でもしておくか、と呟きながら先端に爪を立てて意地悪く笑う。
「二度寝はするなよ、っていったのに、寝ていただろう?
だから、寝られないようにって、な」
兄を蹴飛ばして股間を押さえて蹲る。
欠伸しながら兄が背伸びをして起き上がる。
「今日は、昼で帰ってくるから、それまでの辛抱だな」
着替えながら、お前も早く着替えて一緒に朝食を食おうと、誘う。
何とか着替えて後から行くと、すでに用意がしてあった。
食事を取りながら、兄は何にも変わっていないのだと気がついた。
昔一緒に生活していた頃と変わらない。
自分だけが苦しんで、痛みを抱えている。
このときはそう思っていた。
----------
ここまでです。
連投規制でIP変えましたが同一人物です。
お兄さん…GJ!! 火事は渋々、でもベッドでは激しくかいがいしい
ツンツンした受けになることを、先走って想像してしまいます…
| \
|Д`) ダレモイナイ・・オドルナラ イマノウチ
|⊂
|
253 :
仮面:2005/10/13(木) 18:41:49 ID:Ob3Gg+8E
途端に足が震えて僕はそこで立ち止まってしまった。
僕の先を歩いているダークグレーのスーツをきちんと身に纏っている男性が、
僕の足が止まったことに気づいたのか立ち止まって振り向いて不思議そうな顔をしている。
「おや……どうしたのかな? 会場はすぐそこだよ」
そう言って男性が歩いてきた廊下の先を指差した。
向こうに広がるのはきっと白く広い場所。
「あ……あの、僕……やっぱり、場違いなのかもしれないって……その、思って……」。
男性が指差す方向の先にはここからでも見えるくらい明るい様子が見えて、それで余計に僕は足が止まってしまったのだ。
ルールを守れるのならいつでも迎えてくれるという話を聞いてここまでやってきたけれど、
果たして受け入れられるかどうかとても不安だった。
手際だって良くないと思う。
僕より先に行った人はとても気持ちよく迎え入れられたようで絶賛の嵐がここまで届いている。
僕は両手に拳を作って強く握り締めて俯いた。
「場違いかどうかはやってみないとわからないでしょう?」
「……でも……」
口を噤んで俯いてしまった僕の背後から靴音が聞こえてきた。
きっと僕以外の新しい人が来たんだと思って、僕は俯いたまま廊下の端に寄ろうとしたところで、
背後から近づいてきた腕に肩を掴まれた。
「なっ!?」
254 :
仮面:2005/10/13(木) 18:43:31 ID:Ob3Gg+8E
身体を硬くして驚いて顔を上げ振り返ると、いとこのスグル叔父さんがにっこりと笑って肩を掴んでいる。
十九歳の僕よりも二回り以上年上のスグル叔父さんは僕の母親の弟にあたる。
年相応に着こなしている姿を見ると大人の男って感じがして、まだ今年高校を卒業した僕にとっては憧れの人でもある。
身長も百七十五しかない僕よりも十センチ以上も高いし、身体つきもがっしりしている。
顔だってそれなりに中年のオジサンらしい目尻や口許に皺が刻まれているけれど、
皺が格好良さ更にアップしてくれていると思えるくらい整っている。
髪だって黒髪でさらさらで、肌が白くて細身で黒い猫ッ毛の僕とは何から何まで正反対の人。
どんな仕事をしているのか聞いたことがあったけれど、人材派遣業だよとしか答えてくれなくて、
今日もダークグレーのスーツを身に纏っている姿はしっかりと会社の偉い人っぽい。
その叔父さんが唐突に僕の後ろにいるんだから僕だっていろんな意味で慌ててしまった。
「お、叔父さん……!?」
「こんなところで立ち止まっていないで先に進まないとダメじゃないか。
……相変わらず、ユタカは恥ずかしがり屋さんで引っ込み思案なんだから。ダメだよ?」
「だけど……こんな格好だし……叔父さんみたいに堂々となんて出来ないよ。
っていうか、どうして叔父さんがここにいるの? 仕事は?」
「こんな格好でって…普通のシャツとジーンズ……別におかしいところなんてないだろう?
ハハハ、仕事は外回りの途中だから気にしなくてい良いんだよ。それにここを紹介したのは私だしね」
僕の姿を改めて頭から足先まで眺め見ている叔父さんは、別に、と気にした様子もなく
僕の肩を掴んだままぐいぐいと押し始めてくる。
叔父さんと話しているうちに力が抜けていた僕の身体を押すのは簡単だったらしく、
あっという間に先にいた男性の隣まで押されてしまった。
「や、でも……」
255 :
仮面:2005/10/13(木) 18:44:24 ID:Ob3Gg+8E
「でも、じゃないだろう? 私が紹介した場所にちゃんとユタカが来てくれているか心配だったしね。大丈夫、皆優しいから」
会話をしながら押される身体を止めようと力を入れてみるけれど、
身体つきの良い叔父さんに比べて、まだまだそれなりにしか身体が出来上がっていない僕じゃ
力の差は歴然でどんどんと廊下の終わりが近づいてくる。
白く広い場所にはどのくらい、どんな人がいるのかと思ったらやっぱり怖くなってきて、僕は呟いた。
「……僕で大丈夫かな……」
「大丈夫。いつもと同じようにすればいいよ」
僕を励ます言葉と一緒に肩を掴んでいた叔父さんの手の力が強くなる。
トクンと大きく胸がなった。
廊下の終わりまできて叔父さんの押す手から力が抜ける。
後一歩踏み出せばそこからはもう終わるまで帰って来ることが出来なくなる空間が広がっているのに、
僕は作ったままでいた握り拳を胸に、不安げに叔父さんを見つめた。
僕の視線に気づいた叔父さんが微笑みながら小さな声で僕に告げる。
「気負わずに……ああ、ユタカがきちんと出来ると約束出来るなら……」
「出来るなら?」
「ユタカが欲しがっていたあげよう」
「僕の……欲しがっていたもの?」
僕が欲しがるものなんて世の中にはたくさんあるから見当がつかなくて僕は首を傾げた。
右に左にとゆっくりと考えている僕の様子が面白かったのか、
肩に置かれている叔父さんの手から振動が伝わってきて笑われていることに気づく。
「笑わなくても……本当に分からないから言っただけじゃないか。いいよ、意地悪するならもう行かない」
「おや、いらないのかい? 特注品だったんで時間がかかったけれどやっと手に入ったものなんだけれどねぇ」
「……分かった。後で持ってきて欲しいな。使いたい」
叔父さんのもったいぶらせる物言いに僕は唇を尖らせて臍を曲げかけたけれど、
叔父さんがくれると言っている品物がわかって臍を曲げるのを止めた。
そういうことをしているのも楽しんでいるのだろう叔父さんが満足そうな声で言葉を告げながら僕の背中を緩くゆっくりと押す。
「良い子だ。……行っておいで」
僕は一歩を踏み出して会場に入った。
ここまで。続きます。
を入れ忘れました。
すみませんでした。
あと、タイトル被りはしていないと思いますが、見落としていたら教えて下さい。
>>256 被ってないと思います。
ユタカクンは、マゾ志願ですか、ご主人様デビューですか?
ワクテカで待ってますー!
258 :
理科室1:2005/10/14(金) 23:48:05 ID:h/euodLO
「う、うあっ、はあっ・・・・・・!」
「ははっ、見ろよコイツ。感じてるぜ」
ゲラゲラと笑い声があがる。カーテンによって日の光を阻まれた理科室は酷
く暗い。
拓斗は両腕をネクタイで縛られ、下半身を露出させた格好で三人の男に囲ま
れていた。自由を奪われた腕は頭の上で一人目の男に押さえつけられ、床に押
しつけられた背中は酷く痛む。
両足を左右に広げられ押さえつけられたまま、拓斗は後ろを二人目の男に貫
かれ揺さぶられていた。二人目の男が腰を動かすたび、入り口からはぐちゅ、
ぐちゅっ、と、卑猥な音がした。
時折、ある部分を掠めると拓斗が一際高い声で鳴いた。達しそうになる度に
三人目の男が拓斗の根元を強く握るので、拓斗は切なげな声をあげて腰を振る
しかない。
「生意気なんだよなぁ、お前」
腕を押さえつけていた一人目の男が、喘ぐ拓斗を見て笑いながら言った。
「素直に言うこと聞いてりゃ、もうちょっと優しくしてやってもよかったのに」
言いながら二人目の男が、更に深く拓斗を貫いた。拓斗は声をあげ腰をひこ
うとするが、がっちりと押えつけられて叶わない。
どうしてこんなことになったんだ。
拓斗は薄れゆく意識の中で思った。つい先日、明日真と喧嘩したことがそも
そもの始まりだったのかもしれない。
259 :
理科室2:2005/10/15(土) 00:07:00 ID:h/euodLO
きっかけは些細なことだった。些細過ぎて、もう殆ど内容なんか覚えてはい
ない。覚えていることと言えば、俺の一言に明日真は酷く怒って、左頬に拳を
ひとつ貰ったことくらい。悪かったのはきっと、俺だと、思う。
俺と明日真は、俗に言う恋人同士という関係だった。何時の頃からか一緒に
いるようになり、何時の頃からか軽い口付けをするようになっていった。
俺と明日真が通っている学校は男子校なので、”彼女”がいる奴は少ない。
どちらかというと、”彼氏”がいる奴の方が多い。俺と明日真も、その内の
一人だった。
俺は自分でも思う程協調性というものが無い。楽しくも無いのに笑って相手
にあわせるのが面倒なのだ。周りからは「クールだ」とか「自己中だ」とか、
とにかく色々言われた。何度も人と衝突した。それでも、自分のこの性格を改
めようとは思わない。これっぽっちも。
明日真は、まさに俺と真逆の性格だった。他人に気を配り、細かい事に良く
気が付く。自分よりも他人を優先するような男だった。変な奴だ、と思った。
そんな明日真が何故俺なんかを好きになったのはよく解らないが、明日真は
俺のことが好きで、俺も明日真のことが好きだ。その事実はきっと揺るがない。
けれども俺のこんな捻くれた性格の所為で、俺と明日真は何度も喧嘩をした。
殴り合いもしたし、喧嘩をすれば一ヶ月は口を利かなかった。どちらかが折れな
い限り。
だから今回の喧嘩もきっと長引くと思う。お互い目を合わせないようにして
過ごしていた。
そんな時、声をかけられた。
「なぁ戸越、お前理科得意だろ?」
何度も言い合いをした高橋だった。小さく頷くと、高橋はにやりと笑い、実験
の手伝いをして欲しいと言った。あまり気は進まなかったが、家に帰ってもや
ることなどないので、俺は素直に頷いた。
260 :
理科室3:2005/10/15(土) 00:29:20 ID:ndmavrqb
高橋が俺のことを快く思っていないことは知っていた。けれど俺は格別高橋
が嫌いなわけではなかったので、放課後約束した理科室に足を向けた。
理科室に入ると、カーテンが曳かれており中は暗かった。目が慣れずに暫く
立ち竦んでいると、背後の扉からカチャリと音がした。今思うと鍵をかけた音
だろうと思う。
扉を振り返ると後方から襟元を掴まれて引き倒された。頭を打ちつけ怯んだ
一瞬の間に、あっという間に自分のネクタイで両手首を縛られた。床に寝転んだ
俺に覆いかぶさってきたのは、紛れも無く高橋だった。
「っ・・・・・・! んだよ・・・・・・離せよ!」
睨み付けながら足を必死に動かしていると、唐突に腹を殴られた。息が詰まり、
咽こむ。
「日頃の恨みだ。たっぷり楽しませて貰うぜ」
カチャカチャと、ベルトを外す音がしていた。
261 :
理科室4:2005/10/15(土) 00:29:52 ID:ndmavrqb
「――ああっ!」
拓斗の目が次第に虚ろになっていくのを見て、高橋は肌蹴たワイシャツから
見え隠れする小さな突起を思い切り摘んだ。ギリギリと爪を立てる。
「う、あ、痛っ・・・・・・やめっ・・・・・・」
拓斗が強く息を詰めながら呟いた。高橋が口の端だけで笑う。
「いつもはクールな戸越拓斗が、男に突っ込まれてヒイヒイよがってんだぜ。
とんだ変態だったんだな!」
右手で突起に強く爪を立てたまま、高橋は拓斗の右頬を強く張った。バチン、
と高い音がして、拓斗の目じりにはうっすらと涙が溜まった。
拓斗の腕を押さえていた男が高橋に向けて言った。
「おい、あんま顔は殴るなよ。目立つとヤバイ」
「ああ、解ってる」
高橋は頷くと、拓斗の顎を掴んで顔を寄せた。にやりと、今度は顔全体で
笑う。
「この可愛らしい上下のお口で楽しませて貰うさ」
----------
ここまでです。続きます。
あまり鬼畜っぽくないですかね・・・
>261
鬼畜だと思います。輪姦萌え。
>250 続き。
朝は二人、同じくらいの時間に起きて、食事を取る。
片づけが終わると兄は自動車学校へ通い、俺は洗濯をする。
昼になると帰ってきて一緒に食事を取る。
午後は兄はずっと本を読んでいて、俺はずっとゲームをする。
同じ部屋だったが、元々は兄の部屋で、兄の机だ。
お互い話す事も無く、ただ時間をおとなしく過ごす。
規則正しい生活が身につくと、兄に構われる時間が少なくなった。
例の、性器改造手術を受けて最初の何日かは膿を出すように毎日射精していたが、
リングを外され、慣れるとそれほど気にならなくなった。
要は、昼間寝ていた生活を夜寝る生活に切り替えれば良いだけ。
たったそれだけ。
それが、一週間も続いただろうか。
仮免許の試験だとかで兄が一日いなくなり、午後独りになる。
鬼のいぬまの何とかと言うやつで、俺はずっと気になっていた自分の下半身を
じっくり調べることにした。
巾着状に尿道口の周りに張り付いている皮だが、どうやら伸び縮みすることが
分かっていた。辛抱強く伸ばしていけば、剥くことができるかもしれない。
久々に手淫し、少し芯が入ったところで指でなぞってみる。
皮に沿って指をいれ、引っ張ると途端に痛みが走った。
「っつーー!……いった、……」
それでも何とか指の先をいれ、ゆっくり引き伸ばす。
どうやら亀頭は出せるかもしれない。俺は汗だくになりながら伸ばしやすい部分を
懸命に探す。それほど奥じゃなかったら、多少血が出ても構わない。
しかし、切るのはやっぱり怖かった。
予定外のことだったが、下半身を丸出しにしてあれこれ弄っていると
本当に収まりが付かなくなってきた。先走りがひっきりなしに漏れ出して、
目的が単なるマスターベーションかと思うくらい、動きが怪しくなってきた。
人手に触れるのが、久々だと実感する。
しょうがない。
一回、抜こう。
決意して扱き上げると、思い出したくも無い衝撃に襲われた。
叫ぶこともできずに、床に転がってのた打ち回る。
痛みを堪え、前で抜くのはちょっとした自傷行為だったのだと、今更ながら理解する。
それでも、1時間は何も手を出さずに待った。
その間、萎えてきたら問題は多分解決。
そうでなかったら……。
きっちり1時間後。
俺はゴミ箱をひっくり返して以前、カズがくれたといういかがわしいモノを
床に並べて悩んでいた。
とりあえず、一番細いやつにしよう。ウェットティッシュで拭く。
根性をすえて、そっと後にアナルバイブを差し込んだ。
……なんともならない。
奥に差し込めばいいのだろうか。
しかし、奥まですごく時間をかけて全部入れてみたが、
多少心拍数が上がるものの、なんらの変化は無かった。
やっぱり、動かさないと駄目なんだか。
目を閉じ、大股開きの大の字で床に寝そべって、膝を立ててみる。
そっと、出し入れするとゆっくりと押し出すときにぞわぞわっとする感触を見つける。
ひたすらそれを繰り返し、いずれ来るであろう射精をずっと待った。
だが、前は雨漏りのように細い先走りがたらたらと出てくるのに、
一向に強い射精は来ない。
いい加減疲れてきてうつ伏せになったり、横になったり、調子に乗って
エロ本ポーズをとっていると、突然、部屋の扉が空いて兄がそこに立っていた。
俺はこれまでに無い間抜けな恰好をしていたはずだ。
気を取り直して話しかけようとすると、兄が携帯を耳に当てて、仕草で止める。
「あぁ、母さん?」
すっと血が冷える。
「あぁ、大丈夫。何とかやっているよ。今日、仮免通ったんだ」
とりあえず逃げようとした腕を強く引かれて、間抜けにもケツに挟んだまま、押し倒される。
無言で、反抗しようとしたが足を開かれて動けなくなる。
言い訳などできない。
兄は唇の端をほんの少し上げただけの無表情で、バイブの角度を変えて俺を突いた。
「……っ!」
「順調だよ。智史もご飯ちゃんと食べるしね。心配しなくても大丈夫だよ」
口調とはまるで似合わないほど卑猥な手つきで、俺の、一番感じる場所を突き上げる。
両手で口を塞いで声を出さないようにするだけで精一杯だった。
兄が電話を切るのをひたすら待つ。
だけど、考えられる一番最悪の結末が俺を待っていた。
「智史、母さんが代われって」
携帯を差し出して兄が目を細くして笑う。そのまま俺の下肢へと頭を沈める。
「……母さん?……っっ」
携帯を頭の方向へなるだけ離して万歳の恰好を取って、下半身に視線を落とすと、
兄が楽しそうにバイブを入れながら俺の性器を口に含んでいた。
『智史……?元気でやってるの?』
おどおどとした母親の声。出ないわけにはいかない。
少しでも不審な素振りを出すと、きっと帰ってきてしまうだろう。
「あぁ、……元気だよ」
初めて感じる、口中の暖かく、柔らかい感覚。
あまりの気持ちの良さに、頭がぼおっとしてくる。
「お兄ちゃんと、仲良くしてるの?」
仲がいいのだろうか。俯くと自分自身を頬張る兄が目に入り、息が詰まった。
ちゅっと、先端を甘く噛まれる。
「仲良く、してるよ……」
返事が気に入ったのか、根元から先端まで唇で扱かれる。
景色が、信じられなかった。
『二人っきりで、家の事させてごめんね』
その質問には、息を少しだけ零しただけだ。
きつく吸い上げられて、後ろのどうしようもなく腰が揺れる場所を探し出されると
何も考えられなくなってしまう。
兄弟だとか、兄のこととか、自分の事すらどうでもいい。
快感は麻薬のようだった。
『不便だったら、早く帰ってこようか?』
喘ぎ声を殺して唇から血が流れる。
掠れる声で、それでもはっきりと電話口で告げる。
「ゆっくりしてきて。兄ちゃんがいれば、大丈夫だから」
早く帰ってこなくていいよと言いながら、電話を切って、兄に渡す。
「いいのか?」
濡れた唇で兄が言う。俺は、両手を広げる。
「いいよ」
目を閉じる。
そして初めてキスをした。
----------
ここまでで終わりにします。
ながらく投下させていただきましてありがとうございました。
締めがすごくイイ!
弟がどんどん可愛くなっていくのに萌えまくっておりました。
カズのことやら色々この後の妄想が膨らみますなぁ(*´Д`)ハァハァ
>>261 輪姦ハァハァ。
どんな裏があるのか、続きにwktk。
夏休みさん、萌えたよ… でも気になるのが弟君のチソチソだよ。人工包茎いじられ夏休み…?
夏休みさん、おつかれさま。
何か可哀想だし、弟君のちん○元に戻してやってほしいw
夏休みタン終わりですか! 萌え萌えでした! お疲れさまでした!
……でも欲をいえばお兄ちゃんが弟君をそこまでなじるに至った経緯とか
ねっとり書いて欲しかった…お時間がありましたらまた是非…!
萌えをありがとう!!
「いいのか?」「いいよ」ウハーいいねこの会話。
夏休みタソ乙でした!
しかしやっぱり弟の○○○キニナル…なおしてやってー!
そして兄ちゃんと思い切りあwしぇrdぎゅhお願いします。
夏休みさん乙!
そして理科室さん、リンカーンに期待。
お○んコールならぬ、ち○コール…?
夏休みさん乙でした。
仮面さん、ユタカ君がどうなるのかスガー期待して待ってます。
275 :
スピンオフ1:2005/10/16(日) 17:49:45 ID:TV36JV85
男がバーのような拘束具に四肢を固定され、口にはギャグを噛まされ
涎に顔を汚しながら喘いでいる。
脚を限界まで開かされ、手と同じバーに固定されたその姿は、あたかも磔のようだ。
両胸の突起は十文字に針で貫かれ、紅く腫れ上がっている。
鈴口からは尿道を苛む淫具の尾が覗き、その端からはチェーンが垂れ下がる。
塗りたくられたものか、男の分泌するものか、チェーンを伝う粘液が床を汚す。
犬のように露わにされた秘穴には、黒光りする極太の淫具がねじ込まれている。
取っ手のようになったその尾を、責める男の手が無造作にまわす。
直腸を張型にかき回された獲物が、白目を剥いて悲鳴を上げる。
幾枚もの写真。陵辱の限りを尽くされ、失神する男。そのいづれにも、筋肉の張った
肉体をぬらぬらと光らせた男が、責める者として写る。
「すてきだ…カイ…」
キャプションにあるその男の名を少年は呼ぶ。
「カイ…あ、カイ…すごい…」
誌面を撫でながら、もう一方の指先は己の先端を執拗に擦り、やがて白い液を
吐き出させる。少年は放った液を愛しい男の写真に塗りたくった。
「カイ…愛してるよ」
276 :
スピンオフ2:2005/10/16(日) 17:50:49 ID:TV36JV85
「じゃ、ママ、増沢さんのお宅に行って、あとテニスだから」
「気をつけて。メミ、リュートにしっかり可愛がってもらうんだよ。いい子が生まれるように」
涼子が飼い犬のメミを車に乗せる。彼女は夫をお父様と呼び、自分をママと呼ぶ。
甘ったれた風情を母親ながら女らしいと秀一は思う。
玄関に戻ると、母の免許証が家の鍵と共に置かれていた。
―まったく、いつもこうなんだから―
頼りない母を可愛いとさえ思い、秀一はくすりと笑う。
忘れ物を手に、自転車に跨る。繁殖業を営む増沢充の家まで、急げば20分ほどだ。
秀一の父親は最近東南アジアに新しい工場を作ったばかりで、ほとんど家に帰って
こない。日頃から留守がちで、秀一にしてみれば理解のない冷たい人だった。
「生き物が好きだから、そういう仕事がしたいんだけど…お父さんは会社を継げって」
「親父さんは親父さん、君は君だ。自分の行きたい道を見つければいいさ」
いつも話を聞いてくれ、理解を示してくれる増沢の方こそ、父親のような存在だった。
―いや、まだずっと若いから、お兄さんだな―
動物好きが高じて、警察を辞め、ゼロから今の仕事を始めたバイタリティも秀一には
まぶしかった。一人っ子の秀一は、こんな兄がいたら、と心底思っていた。
277 :
スピンオフ3:2005/10/16(日) 17:51:28 ID:TV36JV85
ゴールデンのメミは増沢の飼い犬リュートと見合いをした。仲もいいようなので
子供を作らせることにし、折を見て涼子が増沢宅に連れて行って遊ばせているのだ。
秀一は悪戯心で、いつも回る庭の方と逆へ行った。犬達がいる庭に向かえば、
その気配で母たちに気づかれてしまう。足音を忍ばせ、日陰の植込みに分け入る。
―ネコ?―
呼ぶような、喘ぐような鳴き声に、秀一は眉をひそめる。風に煽られるカーテンの
隙間から覗くでもなく見ると、寄り添って立つ人影が目に飛び込んできた。
壁に手を着き、薄い生地のスカートを捲り上げられ、後ろから攻め立てられている涼子。
ネコのような声を上げ、後ろから突き上げる増沢の露わな尻に手を回し、引き寄せる。
「どうして…あの人とは秀一が出来てしまったのかしら」
「そんなことを言うものじゃない。秀一君に罪はないだろう」
「だってあなたとはずっとこうして…いつも…なのにちっとも」
増沢がその口を唇でふさぐ。増沢の下腹からは動くたびぬちゃぬちゃと音がする。
「あの人が悪いのよ。息子が生まれたら私は用なし。かごの鳥。飼い殺しだわ」
「いいじゃないか、都合のいいときこうして会って楽しめばいいんだから」
「ああ、あなたの子供が欲しい。もっと奥に…奥にちょうだい」
増沢の腰に激しく突き動かされる母を見ながら、秀一は免許証を握りつぶしていた。
278 :
スピンオフ4:2005/10/16(日) 17:52:15 ID:TV36JV85
そのクラブでは、シャワールームの奥に小さなベンチが置かれている。
秀一はタオルを腰に巻きベンチに腰掛け、じっとそのあからさまな嬌声を聞いている。
意図してのことか、開けられたままのカーテンの脇から、痴態が見える。
壁に手を着いた男が、後ろから一回り大きな男に攻め立てられ、鳴いている。
後ろの男は秀一の視線を意識してか、身体をずらし、繋がった一点を見せつける。
ずるりと抜き出された巨大なソレを、また根元まで突き込む。じゅぼ、ぬぷりと卑猥な
音を立て、男のモノが出入りするたび、突かれる男は甘い悲鳴を上げる。
やがて動きが激しくなると、前の男は自分のモノを扱きながら壁伝いに床にくず折れる。
四つ這いになった男に、後ろから激しく突きこみ、汗を滴らせながらその男は小さく呻いた。
ぼろ布のように投げ出された男を顧みることなく、その大きな男はカーテンを開け放ち、
秀一の前を通り過ぎる。微動だにせず見つめ続けた秀一と、一瞬だけ視線をからめた。
スチームサウナへ向かう男を追おうとする秀一の腕を、誰かが掴む。振り向くと見知らぬ
中年男が、秀一の腕を引き寄せ胸へと這わせてくる。
声も出せず、執拗な手を必死で振りほどく。先刻の男を探してシャワールームを出ると
今度はぬらりとした体躯の若い男が絡みついてくる。耳元で何かを囁かれ、秀一の
全身に鳥肌が立つ。ずん胴で色白の、なよなよした男が信じられない力で秀一を
カーテンの陰に引きずり込もうとする。その落差が恐ろしく、秀一は目を見開いて硬直した。
「離せ。先約だ」
崩れそうになりながら見上げると、先刻の男が身体から雫を滴らせて立っている。
強い腕に抱えられたと思った次の瞬間、秀一はシャワールームの壁に押し付けられていた。
279 :
スピンオフ5:2005/10/16(日) 17:53:22 ID:TV36JV85
サウナで温められた胸が秀一を押しつぶす。必死で手を壁に着き、崩れないよう脚を踏みしめる。
男の太い指が秀一の尻を掴み、中心へ割って入る。初めての感触に、すがるところを探して
秀一の手が泳ぐ。不安を察してか、もう一方の熱い腕が秀一の胸を抱える。
「いくつだ」
「19…もうすぐハタチ」
男はフンと鼻で笑う。秀一の秘穴に指をねじ込み、力任せにほぐす。首を振り、唇を噛み締め
秀一はその感触に耐える。入り口の痛みと、内壁を擦られる違和感に鳥肌が立つ。
男はさらに指を増やし、秀一の入り口を広げようと力を込める。耐え切れず秀一は小さく
悲鳴を上げる。その口へ、胸を撫で上げた手がねじ込まれる。苦し紛れにその指の
一本一本に秀一は舌を絡め、声を殺す。
穴から指が引き抜かれ、男の巨大なモノが突きつけられる。圧迫感に悲鳴を上げそうになる
のを秀一は必死でこらえる。その腰を男は両手で鷲づかみにし、無理やり押し込もうとする。
壁をかきむしり、悲鳴を上げながら、それでも秀一はなんとか受け入れようと耐えた。
「ホントはいくつなんだ」
「…じゅ、ろくっ、はっあっ」
「こんなとこに来ていいことはないぞ」
「あ、あなたに、あい、た、かっ…ああっやあああ」
崩れ落ちる秀一を、男の太い腕が抱きとめた。
今回はここまでです。
スピンオフたんGJ!!
秀一はもっとひねくれちゃえばいいと思います(*´∀`*)!!
いつか増沢が絡んでくるのかどうかも気になる…。
281 :
スピンオフ6:2005/10/16(日) 22:11:33 ID:TV36JV85
抱き上げられ、ベンチに運ばれる。跨いで座る男の腿の上に脚を開き座らされる。
太い指でペニスを握られ扱かれる。ぐっ、と根元から先端へと扱き、一旦止める。
時折、握ったままカリの辺りを親指で嬲られる。
男の肩に額を乗せ、胸を撫で、その太いモノに手を伸ばす。扱かれ、ため息を漏らし
ながら、男のモノを懸命に愛撫する。耐え切れず漏らす声を唇で堰き止められる。
「あっ…あ、あっ」
手馴れた男に翻弄され、切ない声を上げると、男のモノを握る指が緩む。あっけなく
脱力し、秀一は男の胸に体液を散らす。
男はベンチに秀一の背を押し付け、その両足首を片手にまとめて握る。膝が胸に
つくほどに折りたたまれた脚の付け根に、男のモノが差し入れられる。
秀一の身体では結局受け入れられなかった大きさのソレは、脚の間を抜き差しされ、
さらに硬さを増す。やがて男も、荒い吐息とともに秀一の腹に白濁を散らした。
シャワーで洗われ、全身を撫でられる。何度も唇を重ねる。
「会いたかった…こうしたくて、何度も来たよ。本当はこのくらいの時間に来るの?
今日は、前に見た時より少し早かったね。また会いたい…ずっと、探してたんだ」
「次はない。ここはお前みたいなヤツの来るとこじゃない。二度と来るな」
首にかけた腕をそっと下ろさせ、男はシャワールームから一人出て行った。
282 :
スピンオフ7:2005/10/16(日) 22:12:17 ID:TV36JV85
そのスポーツクラブは、隣接するサウナと奥の更衣室で繋がっていた。
クラブ会員なら、サウナの施設を利用することが出来る。秀一はあの日以来、足繁く
スポーツクラブに通ったが、男に会うことは出来なかった。代わりに、頼みもしない
視線がねっとりと絡んでいく。その視線を振りほどく術だけは身につけた。
―どうして来てくれないの…―
何度めかの無駄足に、ため息をつく。サウナの淫靡な薄暗さの中から、やたらと明るい
更衣室に戻ると、空しさが胸を締め付けた。
表に出ると、ひんやりとした空気が頬を撫でる。いたずらにサウナで温まった身体が
自転車で切る風に冷やされるのを思い、小さく身震いした。
ふと、スモールライトに気づく。黒いツーシーターの中に光る目をみとめ、秀一の足が止まる。
助手席のドアが開く。無言で乗り込み、ドアを閉めると車は静かに動き出した。
「やっと来てくれたんだね」
男は無言で前を向いたまま、車を走らせる。
「…手伝って欲しいんだ」
「ガキがなんのお遊びだ」
「遊びじゃない。金だって用意できる。本気だよ。人を集めて…」
283 :
スピンオフ8:2005/10/16(日) 22:13:33 ID:TV36JV85
「…恨んでるのか。誰かを」
「恨み?」
男に聞かれて秀一は一瞬考えるように目を泳がせる。だがすぐににやりとして言った。
「いや。飢えてるメスにオスをあてがってやるだけ。ただそれだけだよ」
男はじっと前を見ている。
「名前は」
「秀一。あなたは…カイ」
「ああ」
「それは本名?それとも」
「必要か」
秀一は男の横顔をじっと見つめ、手をとると甲に口付けた。カイという名の男は片手で
ステアリングを繰り、とあるマンションの駐車場に車を停める。エンジンを切ることもせず、
秀一の上に被さり、唇を吸った。
「なに?ガキの相手をしてくれるの?」
悪戯そうに笑う目の上に口づけ、その頬をなでるとカイは言った。
「さあな…強いて言うなら、一目惚れだ」
誘うように浅く瞬き、秀一は微笑む。さらに深く、二人は唇を重ねた。
今回はここまでです。
スピンオフたん乙です
次が楽しみです!
285 :
風と木の名無しさん:2005/10/17(月) 00:20:55 ID:5hcVZQ75
あげ
スピンオフ書いてる人って、前スレにも今スレにも作品書いてる人ですよね?
スタイルでわかる。一定のレベルで量産できる人ってすごい。
この良スレに出会えた事をネ申に感謝します
ヽ(`д´*)ノ
スピンオフタソGJ!!
これはまたイイ新作だ…。
続きにwktk。
289 :
風と木の名無しさん:2005/10/17(月) 19:29:35 ID:5hcVZQ75
age
あげ厨よっぽど暇なんだね…かわいそう
携帯で見てるんじゃないの?
それか専ブラを入れる事も思い付かないアフォかどっちか
age×sageでどうか。
293 :
アンパーフェクト:2005/10/18(火) 00:52:24 ID:1Sn0sEYL
「やだっ、先生……っ!」
孝之は悲鳴を上げた。
孝之の手首はガムテープでひとまとめに巻かれ、頭の上で押さえつけられていた。
見知らぬ男子生徒たちが数人がかりで、社会科準備室のソファの上に、孝之を押し倒している。
「離して……先生! 助けて!」
孝之は必死で、準備室の仕事机の前に座っている、地理教師の村上教諭に助けを求めた。
だが、村上は無表情な顔のままパソコンの画面を見つめ、孝之のほうを見ようともしない。
「なんで……っ」
孝之は涙目になって村上に訴えるが、効果はなかった。
そうこうしているうちに、騒ぎすぎたためか、生徒の一人に同じくガムテープで口をふさがれてしまう。
薄い唇の皮膚に、接着剤が張り付いてきて痛かった。
「……っ!? んーっ!」
孝之の制服のブレザーの前が強引に開かれ、シャツが引き裂かれる。
ボタンがばらばらと散らばってゆく。
孝之の胸ははだけられ、男子生徒たちの前に晒されてしまっていた。
「へえ、見ろよこいつ。 すげえ肌きれいじゃん、男のくせに」
「うわあ、乳首ピンク色だぜ」
そういわれながら、指の先で乳首を弾かれる。
294 :
アンパーフェクト2:2005/10/18(火) 00:53:16 ID:1Sn0sEYL
男子生徒たちにからかわれ、孝之は悔しさに目に涙を浮かべた。
お前達にこんなことされたくない。
そうだ、自分は今、辛くて泣いているんじゃない。
これは悔し涙だ。
その言葉はガムテープに阻まれて外には出なかったが、孝之が相手を睨みつけたのはわかったようだ。
孝之を襲っている生徒たちの中の一人が、孝之の顎を捕らえて自分のほうを向かせる。
社会科準備室に入ってきた孝之に最初に襲い掛かり、ねじ伏せてガムテープで縛った生徒だ。
「泣いたって、村上の奴はお前を助けたりなんかしねえぜ。お前の大好きな先生はな」
孝之はぎくりとして相手を見た。
どうしてそれを……。
自分と村上との関係は、二人だけの秘密だったのに。
「ま、俺たちも知ったときはさすがに驚いたけどな。こんなかわいい顔して、教師をたらしこむなんてな……大したタマだよ、お前」
孝之の顎を捕らえたままのその生徒は、くすくすと笑った。
295 :
アンパーフェクト3:2005/10/18(火) 00:54:18 ID:1Sn0sEYL
びくり、と孝之の身体が震える。
孝之を襲っている男子生徒の一人が、孝之の乳首にいたずらをはじめたのだ。
「んぅっ、ん……っ」
感じやすい乳首は、少し弄られただけで勃ってしまう。
けれど、それはあくまで生理的な反応だ。
気持ち悪い。
先生とは、全然……違う。
先生は、もっと優しくてあったかい。
嫌悪感から激しく孝之はもがくが、身体の自由はほとんどきかず、ろくな抵抗も出来なかった。
相変わらず村上は、パソコンの前で、自分の授業のプリント作成を続けている。
自分の管理する準備室で、自分の恋人が暴行されているというのに、見向きもしない。
いや、必死でいま起こっていることの情報を、遮断しようとしているようだった。
296 :
アンパーフェクト3:2005/10/18(火) 01:00:43 ID:1Sn0sEYL
「ズボン下ろせよ」
孝之の頭のほうで声がした。
さきほどまで、孝之の顔を覗き込んでいた男子生徒が、孝之の足のほうにいた仲間に声をかけたのだ。
どうやら孝之を最初に襲い、ガムテープで縛り、手首を頭上で押さえつけているこの生徒が、彼らのリーダーのようだった。
その男子生徒が、他の生徒に命令を下す様を、孝之は蒼ざめていた顔で見ていた。
と、孝之とその生徒の目が合う。
「かわいそうになあ……お前。売られちゃったんだよ。村上に」
孝之は目を見開いた。
村上はこの会話にも、やはり、こちらを見ようとはしなかった。
「村上に、お前とのことばらされたくなかったら、お前を好きにさせろって言ったんだよ。あいつ、さんざん迷ったふりしてたくせに、結局自分がかわいいんだな。了解してくれて、この部屋まで使わしてくれてんの」
彼はかがみこんで、孝之の細い喉元に下を這わせた。
「なあ、かわいそうに……」
* * *
今回はここまでです。
なんか…びみょうに理科室様とかぶっているような気がするのですが…orz
すいません、理科室様。偶然なんです…。(ちなみにファンっす…)
それにしても、特別教室ってどうして萌えるのか…
準備室モヘー(*´д`)ハァハァ
新作投下が多くてうれしい…
わざとageてんの?sageろよ…
それはここが鬼畜だから?
>>292 age×sageにワロタ。
しかしどちらかと言えばageが陵辱される方が萌えるw
「おい、age。いつもあげるなって言ってるだろう…?」
sageはageを睨み付ける。
「うっせぇなぁ。あげようがあげまいが俺の勝手だろ……うわっ」
ageは負けじとsageを睨み付けようとしたが、押し倒されてしまう。
「ふっ…お前があげるとここの住人や職人様方に迷惑なんだって
何度言ったら解るんだ…?」
「や、やめっ…」
sageは不敵な笑みを浮かべageの服を剥いでいく。
ageの手は上で纏められていて抵抗もできない。
更にsageはそこら辺にあったロープでageの手を縛り付けた。
「何してんだよっ!解けクソッ!」
ageは服を全て剥かれた姿でなおも抵抗しようと足をばたつかせている。
「不用意にあげたお仕置きだ。暫くそのままでいるんだな。
俺は他のスレもさげて来なきゃならないからな。忙しいんだ。
戻って来たら、続きをしてやるよ」
ふっ、と微笑み、sageは別スレの方へ歩き出した。
「ちょっ…待てよ!解けよっ!!」
「誰か来るかも知れないが、まぁそれもいいだろう。
他の奴にヤられているお前も見てみたい」
その言葉にageは目を見開く。
「……………早く、戻ってこいよ」
その呟きは小さいものだったがsageには聞こえたようだ。
sageは口に笑みを浮かべたまま、去って行った。
「でもどうしよう、この恰好…」
住人さん、彼を助けてあげてください(笑
「お戻りですか。……あれ、赤毛は一緒じゃなかったんですか?」
会議室へ戻る通路を歩いていた眼鏡に、連絡係が声をかけてきた。眼鏡は軽く笑った。
「絵板に置き去りにしてきました。しばらくは晒し者になってもらおうかと」
「は?」
「赤毛のイメージをキャッチして、創作意欲を起こしてくださった絵師さんが、いらした
んですよ。大変ありがたいことです」
あの時の赤毛の様子を思い出すと、笑いがこぼれてくる。
イラストとして晒されるのは、パソコンによる自動書記テキストで、状況を書き写される
以上に、恥ずかしかったらしい。ひどくいやがって、暴れた。あっさり諦めてうなだれる
のではなく、いつまでも抵抗するところが、好ましい。
羞恥心を煽るためなら、自分も出演してもよかったのだが、その必要はなかったようだ。
連絡係が困惑顔で尋ねてきた。
「置き去りって……もし場つなぎが必要になったら、どうするんです?」
「もうあまり、我々は表に出ない方がいいように、思い始めたんですけれどね。……まあ、
どうしても必要なら、私が何とかします」
「相手がいないでしょう。あのリーマンは消滅したと聞きましたよ?」
「赤毛が容赦なく責めたので……私に腹を立てた分まで、ぶつけていましたからね。あの
男には少々気の毒でしたが」
心にもないことを言い、眼鏡は自分の左手に視線を落とした。人差し指と中指の根元近く
に、古い傷痕が白く残っている。
この場所は気力が尽きた者から、消えていく。あの男は不適格だった、それだけのことだ。
「自力で拘束を解けるよう、指錠をゆるめておきました。そのうち帰ってきますよ」
「大丈夫ですか?この電脳世界には、どんな化け物がさまよっているか、知れたものじゃ
ありません。言っちゃなんですが、赤毛は運がいい方じゃないし……」
「なぜそう思うんです?」
「この世界へ迷い込んで、最初に出くわしたのが、あなたでしょう。幸運と言えますか?」
大真面目に言われて、眼鏡は苦笑した。
確かにそうだ。パラメーターを振り分ける際、『運』という項目を忘れたに違いない。
そう思わずにはいられないほど、赤毛は不運を引き寄せる。
「もし途中で何かあったら……無事に帰り着けますかね?」
「……人手不足が心配なら、連絡係さんが私の相手をしてくれてもいいんですよ?」
冗談半分、本気半分で笑いかけたら、連絡係は大慌てで首を振った。
「赤毛の恨みを買う気はありませんよ。それ以上に、あなたの相手はごめんです」
「ひどい言い方だ」
「あなた、真性Sじゃないですか。冗談じゃない。この場所に居着いてるとはいえ、私は
一番ソフトな、愛ある鬼畜が好きなんですから。……喜んで、連絡係に甘んじます」
早足というより駆け足で去っていく連絡係を、眼鏡は肩をすくめて見送った。
電脳世界の道は、人によって見え方が違うと教わったが、赤毛の目には、広い暗闇の中を、
淡く光る糸が縦横無尽に錯綜しているように見える。
細い吊り橋に似たその道の上を、赤毛はよろめき歩いていた。体力は限界だし、無理に
指錠から手を抜いたせいで、ひねった手首や肩が疼く。
脱がされた服は空間の隅に、眼鏡がきちんと畳んで置いてあった。
(裸で帰るよりマシやけど……今の体調やったら、追い剥ぎも無理やし。けど、服を畳む
暇があったら、指錠を外してくれたらええやないか。ああいうとこがムカツクねん)
そんなことを思いながら、何気なく道の前方に目をやった。
足が止まった。
淡く光る吊り橋が、数メートル向こうで点滅し始めた。かと思うと、光が弱まり、急速に
暗くなっていく。サーバーが落ちたか、メンテナンスか。電脳世界ではしばしば道が
おかしくなり、突然通じなくなってしまう。
「……冗談やろ!?」
身をひるがえし、赤毛は全速力で逃げ出した。しかし間に合わなかった。
ふっ、と足元の橋が消えた。悲鳴を上げながら、赤毛は闇の底へ墜落していった。
そのまま、どれほど落下しただろうか。
突然周囲が、四方八方からライトを浴びたかのように明るくなった。闇に慣れた目には
眩しすぎる。まぶたを開けていられない。
「……おわぁ!」
背中が、寒天質に似た、やわらかい物にめり込んだ。
体の下で何かがぐちゃりと潰れた。生臭いにおいが鼻に突き刺さってくる。
気持ち悪さに、夢中で横へ転がった。
水が跳ねる。同時に、岩の固さが服越しに肩に触れた。手をついて跳ね起き、赤毛は
何度も目を瞬いて、あたりの様子を見定めようとした。
思わず呻いた。
「……これは、ないで……」
さっきまでいた電脳空間と違って、この場所は明るく、周囲がよく見える。
海辺の岩場のようだ。足元はごつごつの岩で覆われ、磯臭い水が汐溜まりを作っている。
転げ込んだおかげで、右半身がずぶ濡れになってしまった。
だがそんなことはどうでもいい。
自分の前にいる、圧倒的な量感を持った生物の存在に比べれば。
「勘弁してくれや……いくら、ネットでは何でもありや言うたかて……」
そこには、巨大なイソギンチャクがいた。
短い円柱形をした本体の高さが1m、直径は3mくらいあるだろう。上部には太さも長さも
さまざまな、イボだらけの触手がびっしり生えていた。
自分が落ちたのは、岩場をのたくっていた触手の上だったらしい。
赤毛は逃げ道を探して周囲を見回した。
(あかん……正規のルートやなしに、不正アクセスみたいな格好で、この空間へ入った
さかい。まともな出口がない)
そもそもこれは、誰かが意識して作ったものなのだろうか。
以前、眼鏡に受けた講義を思い出した。ネットの海の底では、書き込みの際に滴り落ちた
思念が、澱のように溜まり、固まって生命を持つことがあるらしい。
眼鏡の声が、耳の底に甦った。
「私や君のような、人間の形を保っている存在は、どうしても物理法則にとらわれる。
逆に思念の塊は、どんな無茶もできる。……出くわしたら、即、逃げるんだ。勝てはしない」
勝負したことがあるのか、と問いかけたら、眼鏡は苦笑して首を振った。
「偶然、普段と違う道を通る羽目になってね。ドアがあったから、開けたんだ。……中では、
屈強そうな男性が、無数の小さなクラゲにたかられていた」
「それで、どないしたん?」
「中へ入らずにドアを閉めた。群れに気づかれないうちにね。……相手は、数字板空間の
底に溜まった思念から生じた怪物だ。つかまったら、気力が尽きて消滅するまで、犯され
続けるだろう。慣れれば心地いいのかも知れないが、私の趣味じゃない」
──オレかてそんな趣味ないわ、と赤毛は内心で呟いた。
犯すことはできる。眼鏡に仕込まれて、調教の楽しみ方は覚えた。しかし、意志に反して
犯される側に回るのは、我慢ならない。
だが、武器を探して手を入れたカーゴパンツのポケットには、小さなナイフが入っていた
だけだ。化け物を相手に、どこまで通じるだろうか。バールや金属バットなら、もう少し
心丈夫だっただろうに。
ひゅん、と空気を切り裂く音をたて、触手が襲いかかってきた。
鞭のようにしなり、弾丸の勢いで突きかかってくる。
飛びすさってよけつつ、頭上から襲いかかる触手を切り払った。……大失敗だった。
断面から、濁った白色の液体が噴き出し、赤毛の顔に飛び散った。反射的に目をつぶった
姿は、隙だらけだっただろう。左足に、直径3センチくらいの太い触手がからみついた。
「え……うぁあっ!?」
容赦なく引きずり寄せられる。頭や背中が岩に当たった。
「いでっ!!いっ……うわ、待て!放せって!!」
太さも長さもさまざまな触手が、赤毛の体に巻き付き、高々と宙へ差し上げた。
「放せ、言うてるやろが!」
化け物の体液が目に入らないよう顔をそむけつつ、右手のナイフを振るった。
二本、三本、細い触手が切れて宙を飛んだ。だが意味はなかった。相手の数が多すぎた。
一本が右腕にからみつき、締め上げた。骨がきしむ。
指がしびれ、ナイフが手から落ちた。唯一持っていた武器を、失った。
「くそったれ、この……あ、ぐっ……!」
首にも触手が巻き付いた。息ができない。どうにか動かせる左手で、喉を絞める触手を
つかみ、引っ張ってゆるめた。だがこれで、左手の動きは封じられたも同然だ。
「あ、うぁあっ……!」
箸ほどの太さの触手が何十本も、服の裾や襟元から、中へ入り込んできた。
さっき汐溜まりへ転がりこんだせいで、Tシャツも、上に着ている長袖シャツも、濡れて体に
密着している。襟ぐりや袖口から入り込んだ触手が、布地を押し上げ、胸へ這いずって
くるのが、はっきりと見えた。
上半身だけではない。カーゴパンツがゆるやかなので目立たないが、裾から入った触手は、
すでに両腿まで這い上がっている。さらに、もっと上へ──。
「この……色ボケがっ……あ、ぁっ!!」
何本もの細い触手が、ぬるぬるの粘液を分泌しつつ、性器にからみ、しごき始めた。尻を
犯されるのかと思ったが、焦らす気か、入ってこない。周辺を軽く撫でるだけだ。
それでも、意志を無視した快感が皮膚から伝わり、脳へ駆け上がった。
「ん、んっ……うっ、く……はぅっ……」
上半身を這う触手は、乳首を責めてきた。右側を、数本がさまざまな方向から軽くつつく。
左は一本だけだが、根元に巻き付き、執拗にこすり立ててきた。
(畜生……何か、反撃する方法はないんか……え!?何や!?)
頭を起こして自分の体を見やった赤毛は、目をみはった。全身を撫で回されていたせいで、
今まで気づかなかった。
粘液には繊維を溶かす作用があったらしい。Tシャツも長袖シャツもカーゴパンツも下着も
溶け落ち、皮膚がむき出しになっていた。粘液がたくさんついた部分から溶けたのか、袖や
膝下部分などの、どうでもいい場所だけが残っている。
(体は無事で、服だけ溶けるて……どこのエロゲ出身生物や、こいつ)
舌打ちしたとき、首に巻き付いていた触手が顔へと進んできた。
つかむ左手に力を込めたものの、粘液ですべって、動きを止められない。
「あ、あ……はぁっ……ん、んぐぅうっ!!」
全身を嬲られる快感に、思わず口を開けて喘いだ瞬間、イボだらけの先端が入ってきた。
(クソッタレ……よぉまあ、ここまでお約束な展開を……)
赤毛は心の中で罵った。
(オレをなめとんか。ちょっといじられたくらいで、淫乱に変わって御奉仕してたまるか、ボケ)
無駄な抵抗でしかないのはわかっている。それでもせめて、一矢報いたい。
口の中、奥深くまで侵入させておいて──赤毛は力一杯、歯を噛み合わせた。
イソギンチャクの、声なき悲鳴が空間を震わせた。
同じ頃、遠く離れた別の場所では、眼鏡が腕時計を眺めて呟いていた。
「遅いな。……どこで遊んでいるんだ、あのサボリ魔は」
------------------
今回はここまで。すみません。SSの数を間違えました。全部で11じゃなく、10です。
場つなぎタン相変わらずGJ!
微妙に冷静な赤毛がイイです(´∀`*)
不運な赤毛がかわいい!
でもそのまま消えちゃうとかわいそうだから眼鏡が頃合で迎えに行ってあげて・・・
極上のリバ物ごちになった気分だ。GJ!!
攻めてよし受けてなおよしの赤毛タソ(´∀`*)ラヴィィ
触手大好物なので、そこに赤毛タンだなんて萌え萌えです。
今回はここまでとは・・アァ続きが見たいよハァハァ
場つなぎタンGJでした。
エロいな!( ゚∀゚)=З
赤毛可愛いよ赤毛。
ご馳走様です。続きめっちゃ楽しみにしてます。
眼鏡が赤毛を助けて、
このまま、愛ある鬼畜がちゅんですかねw
眼鏡タンの指に傷跡を残して逝ったリーマンタンに敬礼!!!!!
↑あ、ごめんなさい。
なんか勘違いしてた。
リーマンと一緒に逝きます…
赤毛可愛いよ、赤毛。
どうやって帰るんだろ…。
赤毛x触手になったら生還出来るかなw
赤毛タソ GJ
myジャンルにしたいぐらい壺ですた(*´Д`)
赤毛いいー。なかなか屈しない精神が好きだ。
眼鏡にだけ屈する赤毛とか見たい〜
そろそろ感想うざがられそうだけど
エロゲ出身生物ワロタ
アンパータン、続きが読みたいです。
不実なセンセーにも何かあるとイイッ!
次はsageて来てくれるとさらなる悦びです。
噛み切った触手の先端を唾と一緒に吐き出し、赤毛は嘲笑ってみせた。せせら笑った。
「オレに尺八させたいんやったら、もうちょい……うぐっ!?」
勝利感は一瞬だった。
食いちぎられた触手の断面が、盛り上がって形を変えた。先端中央に小さな丸い穴があき、
そこから針が出てきた。太さも長さも、フランクフルトの串ぐらいだ。
だが艶やかな黒色と鋭さは、スズメバチの針を連想させて、禍々しい。
針が収まっていた穴から、紫色の汁が流れ出ている。今まで触手が流した体液は、白色
だったのに、成分が違うのだろうか。
(体を麻痺させる気ィか?それとも……え?)
右脚に巻き付いていた触手が動き、スニーカーが赤毛自身に見えるよう、足を持ち上げる。
変化した触手が右足に近づいた。針先が、甲の部分に触れた。
「ま、待てや!それは、シャレになら……うああああぁーっ!!」
赤毛の口から絶叫がほとばしった。
針は、スニーカー越しに右足の甲を貫いた。針を伝う紫色の汁と、にじみ出した自分の血が
混じり合い、何とも言えないイヤな色になって、スニーカーを汚していく。
「あ、あ……ぅ……」
激痛に気が遠くなる。けれども今意識を失ったら、今度目が覚めたときにも自我を保って
いられるだろうか。自信は、なかった。
口の内側を噛み、自分の意志で作った痛みを意識することで、何とかしのごうとした。
(クソッタレ。センセでも、ここまで無茶はせェへんぞ)
眼鏡に会った頃のことを、思い出す。
確か自分は、夜遊びに疲れて一人でネットカフェへ入り、そのまま居眠って──いや、
眠ったのではなく、パソコンに意識を吸い込まれてしまったのだろうか。
とにかく、気がつくと、闇の中に架け渡された、淡く光る橋の上にいた。
わけがわからずうろうろしていたら、スーツにネクタイ、銀縁眼鏡の男がどこからか現れ、
声をかけてきた。
疲労と不安でムカついていた自分は、眼鏡の胸倉をつかんで、わめいたように思う。
オッサン誰や、ここは何やねん、オレをはよ元のネカフェへ帰せ、殺すぞ──とか何とか。
今考えても、ガラが悪い。
だが眼鏡はひるむ気配もなく、静かな口調で答えてきた。
「私はここの職員です。手違いであなたが迷い込んだので、案内に来ました」
職業で鍛えた営業スマイルという表情だったから、その大嘘を信じ込んでしまった。
ついていったら、滅菌消毒するという口実で服を脱がされ、不意をつかれて手錠をはめ
られ、縛り上げられて、無理矢理──。
「……ぐうぅっ!!」
激痛が回想を破った。
何の遠慮もなく、右足に突き刺さっていた針が引き抜かれたせいだ。
(痛ぁ……センセもサイテーやけど、こいつも大概やな)
だがこの痛みは、さっきまでとは違う。心臓の鼓動に合わせて傷が疼くたびに、妙な
熱っぽさが足から全身へ広がっていく。
「あ、ぁうっ……は、ぁ……っ」
足を刺された間も、相変わらず、他の触手は赤毛の全身を這い回っていた。
口から勝手に喘ぎがこぼれた。自分で聞いてもイヤになる。
痛みで忘れていた性感が甦ったようだ。今までの数倍は強く、感じるようになった。
(くっそぉ、やられた……しびれる方やなしに、媚薬か……)
針からしたたった媚薬は、血に混じって全身に行き渡ったようだ。
また口に、触手が入ってきた。指くらいの太さから、蕎麦くらいの細い物まで、十本以上
あっただろうか。
舌に巻き付き、歯茎をくすぐり、口蓋を撫でる。
「んんっ……ふ、うぅっ……ん……」
薬ごときに負けたくない。もう一度噛み切ってやろうと思った。
しかしその瞬間、やや太めの触手が先端をくぼませ、胸の突起に吸い付いた。
「ん、ぅんっ!」
くぼんだ先端を口のように使い、ちゅうっ……と、いやらしい音をたてて、乳首を吸った。
そればかりか全体をひねり、敏感な部分を表面のイボでこねくり回した。
だめだ。噛みつけない。体に力が入らない。
別の細い触手の群れが、まるで魚が餌をついばむように、性器を押したり、つついたり
している。ごく軽い圧迫なのに、甘い刺激が腰の奥へ走り抜ける。
(ヤバイ……こ、こんなん、マジで、あかん、て……)
右の膝あたりを、ずるりと何かが這い上がるのがわかった。
一際太い触手が、獲物を狙う蛇のように鎌首をもたげ、赤毛の脚の間に進んでくる。
ふくらんだ先端は、特にイボが多い。
すっと体の下へ沈んで、見えなくなった。と思うと、さんざん嬲られて敏感になっていた
肛門に、触れた。
(うわ……ち、ちょっと待て!今の、デカすぎ……うあああっ!!)
入ってきた。口を塞がれ、声をあげることさえできなかった。代わりに背中が反り返る。
それなのに苦痛はない。
太い触手が無理矢理に穴を広げ、押し入ってきて、そのままピストン運動を始めた。
普通なら痛いと感じるはずなのに、甘やかな快感が体を突き抜ける。
(あかん……マジ、媚薬が効いてる。こんなんが、ここまで、気持ちええ、て……畜生……)
無防備にむき出しにされた性器は、細い触手の集中砲火に遭っていた。
こすられ、つつかれ、尿道口をこね回され、なのに根元を強く締め付けられて、いかせて
もらえない。
このままでは、いずれこの化け物に向かって、哀願してしまいそうだ。いかせてくれ、と。
(こんなヤツに……)
涙がにじんだ。自分の無力さと運のなさが悔しい。なぜよりによって、自分が通っている
ときに回線が切れ、落ちた先が、こんな化け物の巣なのだろう。いつか眼鏡が言っていた
男のように、自分も意識を保てなくなるまで犯されて、消滅するのだろうか。
(助けに来ては……くれへんやろなァ)
眼鏡のことを考えた。まず無理だ。あの教官は、真性のサドだ。自分を助けてくれたこと
など、一度も──違う。たった一度だけ……。
(そうや。つかまってすぐ、オレが、舌を噛みきろうとしたときに……)
気配に気づいた眼鏡は、自分の口に躊躇なく指を突っ込んだ。
勢いのまま、思い切り噛んだ。あの傷は今も、眼鏡の指に、白い痕になって残っている。
口の中に広がった鉄の味。眼鏡の血だった。
思い切り噛まれて、痛くなかったはずはないのに、眼鏡は楽しそうに笑った。
「脅し文句としてはよく聞きますが、実行する人は初めて見ましたよ。……いいですね。
気が強い。仕込み甲斐がありそうだ」
「だ……誰が仕込まれるかっ!!」
どなり返した。けれどあのとき、心の中でひるんだのも確かだ。自分の指を噛ませてでも、
自殺を防いだ、咄嗟の判断力と、行動力と、根性に。
そのあとは、口枷をかまされて犯され、反抗して、懲罰を受けて、優しく介抱されて、
また不意打ちで犯される繰り返しで、気がつくと、いつのまにか──。
(なんでやろな。あんなサイテーのドSを……自分でも、信じられへんわ)
苦笑したとき、口を犯していた触手が、びくんと大きく震えた。
「ん、ぅん、んっ……あ……くはぁあっ!!」
赤毛は大きく喘いだ。
触手が生臭い体液を吐き出して、次々と口から離れていったせいだ。顔にもかけられた。
同時に、直腸の中にも熱い汁をぶちまけられる。根元を締めていた触手がゆるみ、赤毛の
射精を促した。
触手が争って自分の性器に群がり、こぼれた精液を吸い取る。細い舌で舐め回すような
動きに、また快感が広がる。
荒い息が収まらないうちに、別の触手が、自分の中へ入ってきた。
「ふ、ぅっ……あ、はぁ、ぁ、う……」
肉のイボに中をこすられ、気が遠くなりそうだ。また勃ってきたのがわかる。
(触手の全部にヤられるまで、終われへんのか、これ……?)
心と体と、どちらが先に壊れるだろう。そんなことを思い、ふと気が弱くなった時だ。
岩場という場所設定に不似合いな、スチールドアの開く音が聞こえた。
「無様な……それでも調教師か?」
聞こえた声は、氷のような蔑みと、炎に似た怒りを帯びている。
赤毛は首をめぐらせた。
岩場に、あまりにも唐突に、絵看板のようなドアができていた。
開けはなった戸口に立っているのは、スーツにネクタイ姿の眼鏡だ。わざとらしく溜息を
ついたあと、イソギンチャクに言った。
「お楽しみ中を恐縮ですが、返していただきましょう。それは、私の所有です。……どう
してもと仰るなら、貸し出し希望の書類に必要事項を記入のうえ、該当スレの担当部署へ
提出してくださいませんか。協議の上で、対応を検討させていただきますので」
馬鹿丁寧な役所言葉を聞いて、赤毛の快感が一気に醒めた。現実に引き戻された。
(うわっ……センセ、ムチャムチャ機嫌悪い……!!)
ほてった体を、冷たい汗が流れた。眼鏡は、怒れば怒るほど、言葉が丁寧になるのだ。
だがイソギンチャクに、獲物を放して書類を書く気はないようだった。
赤毛を捕らえたのとは別の触手が、宙を踊った。
眼鏡は素早く下がってよけた。
「……赤毛!触手がゆるんだら、すぐ逃げ出せ!!」
叫ぶ声に、針金をはじくような短い金属音が重なる。
眼鏡の手元を見て赤毛は慌てた。持っているのは、安全ピンを抜いた手榴弾だ。金属片の
ようなものを、幾つも結わえ付けてある。メモリーカードらしい。
「センセ!?ま、待ってくれ!」
赤毛は必死に触手から抜け出そうともがきながら、叫んだ。
「そんな危ないモン、どっから……てか、下手したらオレも巻き添えやし!!」
「他に手がない。……2、1」
赤毛の言い分をあっさり却下し、眼鏡はドアの陰から出て、手榴弾を投げた。
綺麗な放物線を描いて、イソギンチャクのすぐ後方へ落ちる。
次の瞬間、凄まじい衝撃が伝わってきた。
単なる物理的なショックだけではなかった。
(何や、これ……!?)
自分の四肢にからみついた触手を通して、断片的なイメージが脳へ突き刺さってくる。
落雷の音と光。誰かの「データが消えた」という絶叫。カサカサ走る、油ぎった害虫の動画。
そして、かつて電脳世界を震撼させた、蓮画像。
「……ぎゃああああぁ!?」
気持ちの悪い画像に直接脳を掻き回され、赤毛は鳥肌を立てて悲鳴を上げた。
触手を通して伝わったイメージでさえ、これだけ強いのだ。イソギンチャクが受けた心理的
な衝撃は、凄まじかったらしい。
四肢に巻き付いていた触手がゆるみ、あるいは切れる。赤毛の体が、地面に放り出された。
「いでっ!!」
「ぐずぐずするな、逃げるぞ!」
駆け寄った眼鏡が、赤毛にへばりついている触手を剥がし、引き抜いて、投げ散らした。
「セン、セ……」
「爆発のショックと萎えイメージで、一時的に弱らせただけだ。すぐ再生する。……急げ!」
刺された右足の痛みに呻きながら、赤毛は体を起こした。
平たく崩れたイソギンチャクが見えた。しかしその体は、震えて盛り上がりつつある。
(センセの言うとおりや。はよ、逃げんと……)
力の入らない体を叱咤して、立ち上がった。
そのときだった。
後ろで、空気の切り裂かれる音がした。何かが飛来する。だが、見えなかった。
「……どけ、赤毛!!」
眼鏡の声と同時に、横へ突き飛ばされたせいだ。
どしゅっ、というような鈍い音が聞こえた。
赤毛は跳ね起き、眼鏡を見た。
さっきまで自分がいた場所に、立っている。
スーツの左胸に、あの長い針のついた触手が、突き刺さっていた。
------------------
今回はここまでです。連続投下のうえ、またSSの数を間違えました。すみません。
゚+.(゚∀゚)゚+.゚
続き乙です!
眼鏡え━━━━━━━━━━━ !!
GJ!!
最後まで抵抗する気満々の赤毛タン禿モエス!
続きが気になるです。はい。
G、Jo−−−−−b!
はぁっ眼鏡萌え〜。言ってくれれば苗画像投げるわよ。
しかし恐るべし数字板の怨念ギンチャク。
眼鏡も触手ギンチャックの餌食に!!?
師弟共々アンアン喘ぐのかな(*´д`)
続き楽しみにしてます。
ハァハァハァハァ(*´Д`)
今ならきっと萎え画像でも萌えられる。
萎え画像か・・ゴキとウンコー見た事ある。あれは痛かった。
眼鏡男前だー。素敵杉。
無事逃げ延びたら媚薬が回って赤毛が酷い目に合いそうだがw
そうなったらまた禿萌え。
続き楽しみに待ってます。
蓮画像…忘れてたのに!忘れてたのに!!
思いだしちゃったじゃないか!この鬼畜め!!(つд`)
「か、ふっ……」
小さな咳と一緒に、眼鏡の口から鮮やかな真紅の霧がこぼれて、宙に散った。
触手が勢いよく抜けて、後ろへ戻る。眼鏡が前のめりになった。
「……センセーっ!!」
赤毛の喉から、絶叫がほとばしった。よろめく眼鏡に飛びつき、支える。
眼鏡が呻き声をあげ、苦しげに顔を歪めた。
「触る、な……私に……」
ハッとして赤毛は後ろを見た。針の付いた触手が、バックスイングで勢いをつけている。
また襲いかかってくるつもりだ。
赤毛は眼鏡の脇に片手を回した。反対の手で腕を引っ張り、自分の肩に回させて駆け出す。
眼鏡が呻いた。
「やめろ……その手を、放せっ……!!」
「冗談やろ!センセを置いて逃げられるかぁ!!」
右足は体重をかけるたび、焼けるように痛む。それでも足を止めるわけにはいかない。
赤毛は眼鏡を抱え、ドアへ向かって、ひた走った。
ドアを閉めると、空間が遮断されたのか、もう触手が追ってくることはなかった。
出た先は、例によって、闇の中を走る細い吊り橋のような通路だ。
「センセ、センセっ!しっかりしてくれ!!」
赤毛は必死で呼びかけ、肩に担いでいた眼鏡を下ろした。上体をかかえようとしたら、
眼鏡が腕を突っ張った。拒否の仕草らしいが、構わず抱き起こす。
「イヤやで!!オ、オレをかばって、こんなん……死ぬなや、センセ!」
「そう思ったら……いい加減に、私の左脇から手を放せっ……!」
「え?」
「この……大馬鹿者っ!!」
大声でどなられ、横面を張られた。
痛みより驚きの方が大きく、赤毛はぽかんとした。心理的に追い込むのが好きな眼鏡は、
殴る蹴るなどの単純な暴力は、めったに使わない。
何より、心臓を刺されたにしては元気すぎる。
「センセ……?」
眼鏡が苦い顔で体を起こし、座り直した。
「傷口を鷲づかみにして、指をめり込ませる奴があるか!!声も出なかったぞ!怪我人を
死人に変える気か!」
「え……な、なんで!?心臓、刺されたんとちゃうん!?」
眼鏡は眉間に皺を寄せたまま、ジャケットを開き、ワイシャツの胸ポケットから、両端に
穴があいた楕円形の金属板を取り出した。指錠だ。
「これが針を止めてくれた。針先が横へ流れたせいで、肺の表面と、胸から脇へかけて
浅くえぐられたようだが……命に関わる傷じゃない」
言ったあと、小さく咳をした。血が掌にこぼれたが、その量は少なかった。
赤毛は唖然とした。
眼鏡は心臓を刺されたわけではなかった。血の色を見て、自分が勘違いしただけだった。
ほっとしたというより、気が抜けた。
「センセ……オレの手にはめた分の他にも、指錠を持ってたんか?」
「手錠と違って小さくて、どこにでも忍ばせられるのがいい。この程度の物をいつも身に
付けておくのは、当然のたしなみだ」
「どんなたしなみやねん」
だがそのおかげで命が助かったのなら、見習うべき習慣かも知れない。傷の痛みのせいか、
荒い息を吐き、額や首筋に汗の玉を浮かせているが、言葉通り、命に別状はないようだ。
安心した赤毛は、その場にへたり込み、深い溜息をついた。
眼鏡が怒った表情のまま立ち上がり、ジャケットを脱いで、赤毛の膝へ落とした。
「腰に巻いていろ。品のない」
「そんなん言われたかて、オレ、あいつに服を溶かされたんや。しゃあないやん」
ぼやいたものの、露出狂の気はないので、本当はありがたい。命じられたとおり、腰に
ジャケットを巻き付けた。
眼鏡は自分を待たずに、歩いていく。足を引きずりながら慌てて追った。
「待ってや。オレ、足に怪我してんねんで?」
「私を抱えて走ったくせに、何を言う」
まだ怒っているようだ。横顔が硬い。視線を合わせようともしてくれない。
(まずいかも……そう言うたら、まだお礼も言うてへんな、オレ)
赤毛は隣へ並んで、話しかけた。
「知らんかったんや。ごめん、センセ。……それと、ありがとうな。助けに来てくれて」
「うぬぼれるな」
せっかく追いついたのに、眼鏡は横へ一歩よけて、距離をあけてしまった。
「私は君をかばおうとして、刺されたわけじゃない。……あれはただの、嫌がらせだ」
「……意味、わからへん」
「あの場で自分が致命傷を負って消えてしまうより、私が消えて、一人取り残される方が
君にはつらいだろう?私の名を呼んで、いつまでも打ちひしがれて泣きわめけばいい。
そういう君の姿を想像したら、白いご飯が……」
少し考えた後、眼鏡は付け足した。
「茶碗に半分くらいなら、どうにかいけるかな」
「……少なっ!炊飯器一杯分くらい言えや!!オレの値打ちは梅干し一個並みか!?」
「茶碗半分のご飯に梅干し一個では、塩分の取りすぎだ。……君はせいぜい、味付け海苔
二枚程度だよ」
冷たく言い捨てられ、赤毛はむっとした。眼鏡はさっさと歩いていく。
だが後ろからだと、そのワイシャツが血に染まっているのが、よく見えた。まさか指錠が
針をはじくことまで、計算したわけではないだろう。咄嗟にかばってくれたのだ。
赤毛は強く首を振った。後ろから追いすがり、声をかける。
「もしセンセが消えたかて、オレはいつまでも泣きわめいたりせェへんからな」
「忘れて別の相手を探すか。それもいいだろう」
「へっ。アホ言え。……センセが消えたらオレも、心臓刺すなり頚動脈を切るなりして、
追いかけたる」
眼鏡が足を止め、振り返った。あきれたような、驚いたようなその顔を見て、ささやかな
勝利感を覚えながら、赤毛は続けた。
「海苔二枚の値打ちしかないのに、泣きわめいたりできるか。センセの体が消えんうちに、
上へ覆いかぶさって、こう、グサッとやる。その場で。……姑息な嫌がらせはさせへんで」
かすかに、レンズの奥の瞳が揺れたように見えた。
けれどすぐに眼鏡は顔をそむけてしまった。
「……馬鹿な子だ」
「子ォ、言うなって。まあ、今回助かったんはセンセのおかげやから、何言われても仕方
ないけど。……オレもセンセも怪我したし、しばらく現場に出られへんな」
「その方がいい」
眼鏡が呟いた。沈んだ口調だった。
「久しぶりの現場が楽しくて、つい長居した。けれどこんなふうに、出しゃばってはいけ
なかった。反則すれすれのやり方だ。よくない。……もう、やめよう」
喋ったあと、また短く咳をした。
傷が痛むのだろうか。それで余計に、滅入っているのかも知れない。心配になった赤毛は、
左脚で跳ねて眼鏡の隣に並び、声をかけた。
「それもええんちゃう?オレ、攻めならともかく、受けで出演すんのは嫌いや。……なあ、
それよりセンセ、大丈夫か?さっきより、しんどそうやで。えらい汗出てるし……」
尋ねながら、肩に手を置いた。振り払われた。
「触るな」
「何やねん。そこまで怒らんでもええやないか」
「うるさい!触るな、横へ並ぶな、私のそばに寄るな!!」
普段は、嫌味なほど冷静な態度を保っているのに、らしくない。赤毛は当惑した。
「どないしたん……ほんまに調子悪いんか?センセ。……センセ、て!」
言いながら、追いすがって腕に手をかけた。その瞬間だ。
足払いをかけられ、転がされた。眼鏡が、荒い息を吐いて、覆いかぶさってくる。
「え!?な、何!?何やねん!?」
「この馬鹿!私は、自分を制御できなくなるのは、大嫌いなんだ!あの針に刺されてから、
体調がおかしいのを必死で抑えていたのに……ベタベタくっついて、挑発してきて!!」
「……あーっ!ま、まさか、あの針の媚薬!?」
すっかり忘れていた。あのイソギンチャクの針は、強力な媚薬で濡れていたのだ。傷から
体内に回り、性欲を亢進させても不思議はない。
レンズの奥の瞳が怒りの色を増した。
「媚薬……やはりそうか。知っていて私をからかっていたんだな、悪質な……!!」
「違う、忘れてたんや!……う、うわ!!ちょっと待ったぁ!」
腰に巻き付けていたジャケットを、むしり取られる。両手は例の指錠で拘束された。
裏返され、腰を抱え上げられながら、赤毛は必死で説得を試みた。
「セ、センセ、落ち着いてくれっ!!こんな不安定なとこで始めて、サバ落ちとかメンテで
道が切れたら、どうすんねん!?さっきのオレの二の舞に……」
「知るか!どうでもいい!!」
「そんな無茶な!……あっ……ちょお、待っ……あううっ!!く、ぁ、あぁっ!」
もう、どうしようもなかった。
吊り橋がきしんで揺れる。
(どないすんねん、落ちたら……)
とは思ったものの──それでもいいか、と考え直した。その時は二人で一緒に消える
だけだし、普段と違う眼鏡とのプレイも、刺激的だ。
乱暴に責められながら、赤毛は心の中で呟いた。
(なあ、センセ。オレにさっき『消えるより、一人でここに取り残される方がつらいはず』
て言うたんは……センセが、そう思てるからやろ?)
きっとそうだ。彼はずっとこの場所で、消滅していく者達を見送ってきたのだから。
(オレはずっと一緒やさかい……て言うたら、また怒るやろな。黙っとこ)
こぼれた笑みを眼鏡に見られないよう顔を伏せ、赤毛は快感に身を任せた。 (end)
----------------
連投になってすみません。これで完全に終わりです。投下させていただき、ありがとうございました。
(*´Д`)<モエ――――!!!
大変美味しく頂きました。乙でした。
初めてリアル投下に預かりました!
場繋ぎタンGJGJ〜!
これで最後なのは残念だけど、キチクながらラブ
のある美味しいラストで大満足でつ。
自分なら日本全国の今年の新米全部平らげられます。
とにかく乙でした〜!
萌え!! 赤毛タソGJ!!!
触手大好物でした。先生に叶わない赤毛可愛いよ赤毛…
漏れも秋の新米を食い尽くしに行ってきます。田んぼから直食いでつ。
リアルタイム遭遇キタ━━━━(*゚∀゚*)━━━━!1!!!11!!
眼鏡…これは稀にみる良いツンデレですねw
幸せにな、おまいら!!禿しくGJ!!!!
お疲れ様でした。
場繋ぎタン乙でした。
眼鏡が鬼畜攻めだけど可愛いとこもあって萌えました。
最後も赤毛とずっと一緒・・ってのが嬉しいです。
楽しませて頂きました。
美味美味でした! 乙です
( *゚Д゚)<萌えぇえ━━━━━━━━━━━━ !!
白いご飯キタコレ!
でも終わっちゃったー!。゚(゚´Д`゚)゚。
別ネタでも思いついたら、また投下お願いしまつ。(´∀`)
赤毛たんみたいな普通攻めなタイプが受けなのにときめく自分にはもう言葉にならない萌です
乙ですた!
場繋ぎタン乙ですた!
いつかまた別ネタ新作思いついたら投下してホスィ(*´Д`*)。
さて、週末が近づいてきましたよ。ネ申様方の降臨首を長くしてお待ちしてます。
同じく週末に期待。
ずっと待ってる職人さんの降臨を祈ってます
いい加減感想ウザ
とか言われてもいい!!
俺は言うゼ!!
場つなぎ様、毎回楽しませていただきました
感謝の一言に尽きます
364 :
忠犬1:2005/10/20(木) 13:46:11 ID:JUP8d/Lk
その青年が店に現れるようになったのはいつの頃からか。かれこれもう1年以上になるはずだ。
サラサラの黒髪につぶらな瞳、一見場違いに見える彼が実はウリをやっていることはここではもはや周知の事実だ。
カウンターの隅でぼんやりと佇むこと暫し、中年の男が彼に近づいた。
「飲まないのか?」
手付かずのままのグラスを指さし話しかける。
彼を壁際に追いつめるように立ち塞がっているのは魂胆あからさまだった。
「飲みに来たわけではないので……あなたは、店のお客様ですか? それともぼくのお客様ですか?」
問われて男はニヤリと笑った。
「面白いことを言うな。じゃ、お前のお客になってやろうか?」
「本当ですか? ありがとうございます。一生懸命サービスしますから」
嬉しそうに初々しい台詞を吐いた青年は、しかしそこからは男の耳に口を寄せ声を落とした。
「ノーマル2時間5万一晩10万、3P、特殊プレイは追加料金。支払いはカードのみです」
男は早くも妄想してかゴクリと生唾を飲み込んだ。
間もなく、二人の姿は店から消えた。
365 :
忠犬2:2005/10/20(木) 13:47:02 ID:JUP8d/Lk
ホテルでも自宅でも野外でもどこでもOKという青年を、男は結局無難なホテルに連れて行った。
部屋に入ると、青年は手慣れた様子で客の上着を預かり深々とお辞儀をする。
「ぼく、ハチといいます。よろしくお願いします」
「ハチぃ?」
外見とのあまりのギャップに男は一瞬絶句し、噴き出した。
「本名……じゃないよな?」
「ご主人様に頂いた名前です」
ご主人様のひと言に男がピクリと反応する。
「お前、どっかの金持ちのペットだったのか? まさか、逃げ出してきたんじゃ……」
そんなものに手を出したら冗談じゃすまないとばかり、男はフルフル首を振った。
「ご主人様がご病気なのです。病院に入院していらっしゃって、お金がたくさん必要なのです」
先程から既に衣服を脱ぎはじめていた青年が、下着と一緒におろしたズボンから脚を引き抜きながら言う。
整った裸体を眺め回し、男はまたゴクリと喉を鳴らした。
「さすがお金持ち様のペットは違う」
「……失礼致します」
ハチは男をベッドに座らせ手際よくズボンの前を開くと、早くも反応の見えるペニスを両手で包み先端を口に含む。
「……上手いな」
たちまちそこを硬く反り立たせて男が呻いた。
柔らかく包みうねる舌と粘膜、時折先端をとらえる硬い舌先、強く締め付けながら扱く唇、
不規則に辺りを弄ぶ指、テクは一級品だ。
「……ッイク……飲めよ」
やがて絶頂を迎えた男に命じられれば、ハチはドクドクと放出するのを絞りきるように吸い上げ喉を鳴らせて飲み下した。
更に赤い舌を艶めかしく這わせ隅々まで拭い清める。男の熱は治まらず、ペニスは熱く疼いたままだ。
男はハチを押し退けて立ち上がると、衣服を脱ぎ捨てた。
366 :
忠犬3:2005/10/20(木) 13:48:20 ID:JUP8d/Lk
「尻だ。後ろを向けよ」
ハチは即座に膝をつき引き締まった形のいい尻を男に向けて突き出す。
「お客様。準備は済ませていますので、このまま……」
「お客様はやめろ!」
乱暴に突き入れながら男が苛立たしげに怒鳴った。
「ご主人様だ」
「…………はい……ご主人様」
「ご主人様」のひと言に興奮したか、男は初端から滅茶苦茶に激しく動く。
「もっと絞めろ」
「……はい、あっ、ん……ご主人、様」
「声がない」
「はい…………ご主人様ぁあああぁぁっ……あっあっあっ……」
「脚突っ張ってないで腰使え」
「は……い、いっ……ぁ、ぁ……ご主人様ぁん、んんっ……」
何事にも「はい、ご主人様」と従うハチに、男はすっかり『ご主人様』になった気分に浸っていた。
ご主人様に仕込まれているらしいハチは、何もかも完璧だ。
3ラウンドやって残り10分でいけとハチに自慰をさせ……あっという間の2時間だった。
「ご主人様、本日はありがとうございました」
ハチは、最後に全裸のまま床に平伏し丁寧に礼を述べる。
「明日も同じ時間に予約だ」
「はい、ご主人様。ありがとうございます。明日も一生懸命お仕えさせて頂きます」
男はご満悦だった。
367 :
忠犬4:2005/10/20(木) 13:48:57 ID:JUP8d/Lk
翌日、早々と店に出向いた男に、バーテンがもの言いたげに寄ってきた。
「お客さん、ハチと待ち合わせですか?」
男は答えなかったが、バーテンは構わず続ける。
「ハチには注意した方がいい。くれぐれものめり込まないように。
私が知っているだけでも二人は破産してる。あの坊やにつぎ込んでね」
「そりゃそいつがバカなだけだ」
男が鼻で笑う。
「心配しなくとも少々金が入ってね」
「それはそれは……」
「知ってるかい? あの坊や、どっかの金持ちのペットだったらしいぜ」
一転、男は得意げに鼻を上げた。
「ペットを一匹飼うのはさすがに無理だが、レンタルできると思えば安いもんさ」
「それはようございました」
バーテンがさり気なく離れていく。ハチが店に入ってきたところだった。
368 :
忠犬5:2005/10/20(木) 13:49:49 ID:JUP8d/Lk
「なあ、こういうのは特殊プレイになるのか?」
ハチに全裸で挨拶をさせて、男は卑猥な道具類の詰まったトランクを全開にして見せた。
「はい、別料金で5万頂いてます」
トランクの中身に視線を走らせ、ハチは冷静な口調で答える。
「随分ふっかけるな。じゃあ、何してもOKなんだろうな?」
「身体に傷を付けるのと電流はお許し下さい。その他でしたらご存分に」
ハチの答えに男はニタニタと笑いヤニ色の歯をむき出した。
「じゃあ、特殊プレイ込みだ。そうと決まったら、それ相当に挨拶し直してもらおうか」
これ見よがしにゴールドカートで支払い処理をしながら、男が、ご主人様が命じる。
「ご主人様、こちらの素敵な品々で私を存分に苛めて下さい。お願い致します」
「よし、いくらでも苛めてやる」
「ありがとうございます、ご主人様」
絨毯に額を擦りつけるハチに革製の首輪をつけ、太い鎖でフロアスタンドに繋ぐ。
「スタンドを倒すなよ。壊したらお前が弁償だ。今日の稼ぎ持っていかれるぞ」
「はい、ご主人様」
男が次に取り出したのはピンクの樹脂でできたバイブレーター。
「最近流行りの型どりバイブだ。俺サイズだから楽勝だろう? ありがたく挿れて見せろ」
「はい、ご主人様」
ハチはバイブを恭しく両手で受け取ると、「失礼致します」とひと言、後ろ向きに四つん這いになった。
「んんっ……んんーーーーん、っんぁ……」
緊張にヒクヒクと疼く穴を晒し、後ろ手でそこにバイブをねじ入れる。
「思いきり奥までつっこめ」
「はい……ご主人さぁっあっああっ……」
ハチが力ずくで押し込むのを見計らい、男がリモコンを操作したのだった。
うねり振動するバイブにハチの尻がブルッと震えた。
「ハハ……ホントの犬みたいだな」
男は嘲笑ってまたリモコンに指をかけた。
「はぁぁぁーーーっ……あぁっあぁっあぁーーーーっ」
尻と頭を振ってハチが叫ぶ。
それでも命じられた位置に維持しようとバイブの元を押さえ続けるのには感心ものだ。
369 :
忠犬6:2005/10/20(木) 13:53:00 ID:JUP8d/Lk
「こっち向け。口はこっちだ」
「……はい……ご主人……様」
「歯を立てたらもう1本突っ込ませるからな」
俯いた顔に向けてペニスを差し出す。ハチは「失礼致します」と挨拶してそれを口に含んだ。
「昨日より気持ちよかったらすぐこっちを突っ込んでやる」
髪を掴んで幾度も喉奥を突かれながら、ハチは懸命に舌を使い奉仕した。
赤く潤んだ目からやがて涙がこぼれ落ちる。
「泣くほどイイか? たまんねぇな…………っぁ……おっと……んんっ」
グイと奥に叩きつけた拍子、唐突に男のものがブンと痙攣した。
男がイッたのは丁度腰を引いたときだった。
放たれた精液はハチの顔を汚し、更に周囲の絨毯に飛び散った。
「おい、飲めと言わなきゃ飲めないってのか?!」
「申し訳ございません、ご主人様。どうかお許し下さい」
「汚したとこは全部舐め取れ。手は使うなよ」
「はい、ご主人様」
ハチは即座に床を這い、飛び散った精液を舌を伸ばして丹念に舐め取っていった。
高く持ち上がった尻が男を誘う。
バイブのコントローラーでいいかげん楽しむと、男は「早くしろ」とハチを急かせた。
「はい、ご主人様、ただいま」
ハチは最後のひと滴に舌を伸ばしているところだった。鎖が伸びきって限界だった。
「スタンドが倒れるぞ」
ほとんど横向きに這いつくばり、ハチは必死に舌を伸ばしていた。まさに犬の仕草そのものだ。
「無理そうだな。ちょっとした芸ができたらスタンドを押さえてやってもいいが」
「ありがとうございます、ご主人様。芸をやらせて頂きます」
ほくそ笑む男に、ハチが深々と頭を下げた。
370 :
忠犬:2005/10/20(木) 13:58:07 ID:JUP8d/Lk
本日ここまで
>場つなぎさん
この場を借りてGJのコールをさせて頂きます。
意外な展開の連続でサイコーに萌えました。
いっぱい燃料補給させて頂きましたんで。
忠犬たんGJ!!
何でも従順に頑張るハチたん萌え(*´Д`)
ほんとのご主人様の存在もキニナル。
ハチ…
通行人から屋台のオジサンまで誰にでもいい顔&餌ゲット☆するけど、
本当に好きなのはリアルご主人様だけ…
という渋谷のワンコを思い出しました。萌え。
実はハチタソが鬼畜なんじゃないかとその従順ぶりに萌え。
同じくハチたそに鬼畜臭を感じ、禿しく続きをwktk。
前回はすみません。
sage方知らなかったんです。
許してください。
……生きていていいですか……orz
孝之のズボンをすでに脱がせていた仲間の一人が、声をかけた。
「三井ぃ、いつまで話してんの?」
「ああ。ま、こいつにも一応の説明は要るだろ?」
三井と呼びかけられた、リーダーの少年が答える。
「律儀だねえ、さすが校内トップは違うなあ」
と、話し掛けた生徒が笑う。
まるで、教室で会話しているような気楽さだ。
よく見て見ると、孝之を襲った生徒達は決して不良タイプではない。
体格がよく、団結力が強そうな所から、体育会系の部員かとは思われた。
だが、どこにでもいるようなごく普通の男子学生だ。
ああ……。
と、孝之は思った。
これは、ゲームなのだ。
退屈した高校生達の、刺激的なゲーム。
自分はそのゲームのための、玩具なのだ。
「こいつ腰細っせえなあ…」
「あー、それ俺も思った」
「まあ、ぶっさいくな女子より、こいつのほうがかわいいよなあ」
孝之のズボンは、下着ごととっくに脱がされていた。
いま、孝之はほとんど裸にされてしまっている。
男子生徒たちは、その孝之の身体を弄び、勝手に品定めしていく。
孝之は歯を食いしばり、少年達を睨みつけた。
お前達に見せるための身体じゃない…!
男子生徒たちは、思い思いに孝之の身体を嬲っていた。
臀部から太腿を撫でられ、孝之は背筋に鳥肌を立てた。
ふと、孝之の頭上から重さがどく。
誰かが動く気配がし、命令する声がした。
「そいつの足、開かせろ」
(嫌………!)
悲鳴は声にはならなかった。
感じやすい太腿の内側に手を入れられ、無理矢理脚をこじ開けられる。
脚を開かせたのは、先ほどまで孝之の頭のあたりにいた、三井と呼ばれていた生徒だった。
その生徒は、さらに孝之の腰を曲げるように脚を折らせ、わざと孝之の秘部が上に晒されるような格好を取らせた。
恥ずかしい体勢をとらされ、孝之は全身を紅潮させる。
「あーあ、さっさと挿れてえなあ」
生徒の一人が、孝之の臀部を撫でまわしながら言う。
「まあ、待てって。まだ慣らしてらしてないんだ、村上先生?」
突然、その少年は村上に声をかけた。
「…なんだ」
村上はこちらを振り返りもせず、声だけで返事をした。
「潤滑剤か何か、持ってませんか? 無ければ、ま……」
と、その男子生徒はポケットから小さな包みを取り出す。
ウエットティッシュだ。
「こんなものくらいしかないんだよなあ」
男子生徒はウエットティッシュを取り出すと、水分を搾り出すように孝之の秘部を丹念に拭いていく。
「ふ…っ、ん…っ」
冷たい……。
孝之はたまらず、くぐもった息を漏らした。
「へえ、感度いいんじゃん? こいつ」
「やっぱり、村上とやってただけあるんじゃね」
敏感な部分への冷たい刺激に、孝之は身をよじらせる。
卑猥な感想をやりとりする少年達に、孝之の目から涙が零れた。
「かわいい顔して、たいした淫乱だな、お前…」
孝之はどうしようもない怒りを感じた。
お前達が勝手にやってるだけのくせに……!
なぜ、そんなことを言われなくてはならないのだ。
「やっぱ、これじゃいまいちか…」
ウエットティッシュの水分はさらさらしている上に、すぐに飛んでしまう。
もっと粘度のあるもので慣らさないと、挿入がスムーズにいかないだろう。
男子生徒は、自分の指を口に含むと、唾液をたっぷり絡ませる。
そして、孝之の蕾の入り口を唾液で軽く濡らすと、一気に指を三本、中に入れた。
「ん、んぅーっ!」
指は一気に奥深くまで突き入れられた。
孝之は激しく首を横に振る。
だが、指は遠慮なしに孝之の後孔を解してゆく。
くちゅくちゅという粘膜の濡れる音が響く。
他の少年達は、孝之の後孔が解されてゆく様を、食い入るように見つめていた。
リアルタイムキタ━━(━(━(-( ( (゚∀゚) ) )-)━)━) ━━ !!!!!
リロードしまくり
「…もう、いいかな? なあ、三井、いいだろ?」
やがて少年の一人が、リーダーの男子生徒に問い掛けた。
もう前戯は十分だ。
少年たちは、早く自分達の欲望を満たしたいのだ。
「ああ、もういいな」
すると三井と呼ばれた男子生徒は、自分のズボンのファスナーを下げ、中から自分のものを取り出した。
「俺が最初な。あとはお前ら、好きにしろよ」
「ちぇ、ちゃっかりしてんなあ、三井」
「当然だろーが。俺が慣らしてやったんだし」
孝之の後孔に硬いものが押し当てられた。
「………っ!」
孝之は目をぎゅっと瞑り、歯を食いしばって挿入の衝撃に耐えた。
だから、ほとんど声を上げずにすんだ。
だが……。
「んっ、んっ、んぅっ」
中で動かれると限界だった。
今回はここまでです。
>>380 >リアルタイムキター
おおう!こちらこそ!
初めてのリアルタイム投下キタ―・゚+(゚∀゚)+゚・―☆
先生へたれ…
イイヨ、イイヨー!
うん、先生ヘタレだね…
384 :
忠犬7:2005/10/21(金) 17:04:53 ID:MZOODp0v
「その前に、その情けねぇのをシャキッと勃てろ」
正座をさせたハチに猫じゃらしの様な毛房であちこち悪戯しながら男が命じる。
「はい、ご主人様」
ハチは、項垂れたペニスを手の中に包み小刻みに揺すった。
「んんっ……」
ビンビンとはいかないが反応は早い。
「それくらいでいいか。先っぽ剥いてみろ」
「はい、ご主人様」
現れたピンクの先端を男の指がグリグリと捏ねる。
「あぅっ……あぁっ………ううーーーーーーっ」
「触ったぐらいでギャアギャア言うな」と叱り飛ばし、男はそこに先程の猫じゃらしの軸をあてがった。
細いプラスチック製の軸が、躊躇いもなく尿道口に差し挿れられる。
「ぎっいぃぁああああああーーーーーーっ!」
ハチは全身を硬直させ悲鳴を上げながらも、ペニスを支える手は動かさなかった。
「そうだ、動いたら怪我するからな。上手いもんだ」
「……あ……りがと……う……ございま……す、ご主人さ……ま」
礼を述べるハチに、男は「似合うじゃないか」と満足げに笑い、次には両手を後ろに回せと命じた。
「はい……ご主人様」
手を離れたペニスが大きく揺れるのに顔をしかめながら手を後ろに差し出せば、そこには革製の手枷が待っていた。
「チンポの飾り、自分で取ってみな」
手枷に鍵まで掛けて男はハチの前に戻ってくる。
「はい、ご主人様」
ハチは揺れる毛房を口で捕らえようと身を丸めた。が、いま少しというところで唇を掠めるだけだ。
何とか端の数ミリほどを唇に挟んだ時、
「ぁああああーーーーーーっ」
いきなりバイブのスイッチを入れられた。
膝を立てていたとはいえ尻に体重がかかっていたから堪らない。
ハチは床に横臥し、尻穴の衝撃そのままに腰と膝を震わせた。
385 :
忠犬8:2005/10/21(金) 17:05:52 ID:MZOODp0v
「なんだ、まさか忘れてたのか? じゃあ忘れないように最強だな」
男は楽しそうに高笑いしてコントローラーを操作する。
「おい、芸の方も忘れてもらっちゃ困る。芸だからな、ちゃんとご主人様に見えるようにな。
ほら、上向いて脚もっと広げろ」
「は、はいぃっ……ご主人さぁっ……」
手を拘束したままで仰に転がし、バイブを銜えたアナルとネコの玩具のささったペニスを目の前に晒させれば、
男のご主人様気分も絶頂に達した。
「ぅうん……ぅん…………ぅ……ぁあ…………」
ガクガクと震える腰とともに、まるでハチをからかう様に猫じゃらしが踊る。
ハチは力を振り絞って頭を起こし顔の前で揺れる毛房を口で追った。
男は下品な笑い声を上げながらそれを見物した。
ようやく毛房を唇でしっかりとキャッチしたとき、ハチは汗みずく、
敏感な内側を犯され続けたペニスはガチガチに勃起し爆発寸前になっていた。
「くぅぅ……ぁ……ぁあああああああーーーーーーーーっ!」
力尽きたように毛房を銜えたまま頭を床に落とすと、ハチは悲鳴を上げながら背を反らして仰け反った。
軸が抜け落ちた後からはピシャリと白い塊が飛び出し、尚も次々と溢れる精液がボタボタと腹にこぼれ落ちた。
「随分気持ちよかったらしいな。自分だけ気持ちよくなる商売もないもんだ。
スタンド押さえとくから早く掃除済ませろ。時間がないんだぞ」
「はい、ご主人様」
ハチはよろよろと起きあがり、再び絨毯の上を這い回った。
まずさっき舐め残した染みに舌を伸ばし、乾いて固まりかけたものを丹念に擦り落とす。
それから、今し方自分が汚したところを探し当て、舐め取っていった。
後ろ手に拘束されたままでひどく辛い作業だった。
おまけに男がバイブのコントローラーを遊び半分弄り回しており、作業をしばしば中断された。
「のろま犬、終わったか」
「はい、ご主人様、遅くなりまして申し訳ございませんでした」
絨毯の上をいざるように戻ったハチを、一刻も惜しいとばかり男はそのまま伏せさせた。
386 :
忠犬9:2005/10/21(金) 17:06:30 ID:MZOODp0v
バイブを乱暴に引き抜き、ぽっかりと口を開ける穴に自らのモノをねじ込む。
「くそ、バイブで緩くなっていやがる。気ぃ入れて絞めろ」
「は……い、ご主人様」
男は時間いっぱいまでハチの中を掘って掘って掘りまくった。
「ぅお……お、いい穴してるよ、お前。いい犬だ」
「ありがとうございます、ご主人様」
最後にはとろけるような表情でハチの中に吐き出した男だったが、
いざ引き上げる時になると、いろいろ用意した道具をいくらも使えなかったと不満を言う。
「お前が愚図でのろまなせいだ。明日も予約してやるから明日こそいろいろ楽しませてくれよ」
「はい、ご主人様。明日はちゃんとお楽しみ頂ける様しっかりお仕え致します」
さっさと部屋を出て行く男に、ハチはいつまでも頭を下げて見送った。
男と別れたハチの行き先は、いつも客待ちをする例の店だった。
しかし、店には入らず、隣店との間の細い隙間を通って裏に回り3階に上がる。
そこはワンフロアの住居スペースだった。
ハチはまず、衣服を全て取り、ひとり用のシャワーブースで身体を洗った。
ずっと拘束されていた手首の具合を確かめるように曲げ、回し、さすってみる。
それからペニスを手に取り、先端を露出させて傷や強い痛みのないことを確認すると、
ハチはふぅと溜息をついた。
387 :
忠犬10:2005/10/21(金) 17:08:17 ID:MZOODp0v
階段に足音がしたのは夜明け間近だ。入ってきたのは店のバーテンだった。
「お疲れ様でした」
ハチが声を掛けると、バーテンは「お前もな、お疲れ様」と微笑んだ。
しかし、すぐに真面目な表情になりハチをデスク脇のスツールに手招きする。
ちょうど医者と患者のような位置関係で二人は腰を下ろした。
「あの男の次の予約は?」
「明日です。同じ時間に」
「今日は何をした?」
「お客様がいろいろ道具を持参されまして。特殊プレイを2時間です」
「道具とは?」
「たくさんありましたが、今日使用したのは犬の首輪と鎖、バイブレーター、手枷に……
それと細い軸に赤い房の付いたペニス用の飾りです」
「飾り? どう使ったんだ?」
「ペニスに差し込まれました。それを口で抜き取るようにと」
「ふん、悪趣味な……俗物め!」
バーテンは横を向いて鼻を鳴らしたが、ハチに向き直ると表情も口調も一変優しくなる。
「今日は随分きつい仕事だった様だね。辛かった?」
「いいえ」
ハチは即座に否定した。
「嘘をついちゃいけない。辛かったろう? 痛かっただろう?」
「いいえ、本当に……ご主人様のための仕事ですから。ただ……」
「ただ?」
「ただ、ご主人様以外の方を『ご主人様』とお呼びするのがどうしても辛いです」
「ほら、やっぱり嘘をついていたね」
バーテンは溜息をつくように言った。
「ご主人様のためにすると思えば、どんなことにでも悦びを感じなければいけないよ」
「わかっています。わかっているんですが」
ハチは力なく下を向く。
バーテンの座った椅子がギシッと軋んだ。バーテンは背もたれにゆったりと背を預けている。
「私を『ご主人様』と呼べるかな?」
言われてハチが大きな瞳を上げた。
388 :
忠犬11:2005/10/21(金) 17:09:29 ID:MZOODp0v
「今? ここでですか?」
「そうだ」
「仕事じゃないのに?」
「ああ、でも君には練習が必要じゃないのか?」
「…………そうですね」
ハチはスツールをおり、床に跪いた。
「……はい、ご主人様、仰る通りです」
「心が入っていない。そんなに嫌か?」
「申し訳ございません、ご主人様」
「申し訳ない気持ちがあるならもっと頭を下げて」
バーテンの手がハチの頭を押さえつける。
「申し訳ございません、ご主人様」
ハチは床に指を揃え、頭を擦りつけて詫びた。
「顔を上げて……」
バーテンはその頬を右手で覆い、まじまじと覗き込む。
「やはり辛そうな顔をしている。この状態で抱かれて感じているのか?」
「は、はい、勿論です、ご主人様」
いつになくきつい口調に、ハチは慌てた様に答える。
「どうかな。確かめる必要があるな。こっちへ来なさい」
バーテンが立って部屋の反対側を見る。
「はい、ご主人様」
バーテンの目の先にあるのはベッドだ。察してハチは手早く全裸になるとバーテンの前に平伏した。
389 :
忠犬12:2005/10/21(金) 17:12:09 ID:jZkFLL5s
「失礼致します」
いつも通り、ベッドにかけさせてフェラチオをする。
ハチのきめ細やかな奉仕にバーテンは快感を噛みしめる様に目を閉じた。
今日の男とは比べものにならないサイズのペニスがそそり立ち、ハチの喉奥を突く。
「……もういい、顔を見たいから横になりなさい」
「はい、ご主人様」
ベッドに横たわったハチの上に影がさす。
バーテンがハチの両脚を抱え上げ、覆い被さってくる。
ギラギラと濡れ光るペニスがハチの目の前にあった。
「本当のご主人様と思って感じろ」
グイと押し入ってくる感触に一瞬顔をしかめたのを、バーテンがたしなめる。
「は、い……あああぁっ……」
逞しいモノを一気に押し込まれて、ハチは目を剥き声を上げた。
「感度を上げろ」
「はい……ぅんんんんんんーーーーーーっ!」
「もっと!」
「はぁっはぁっぁっあっ……」
「もっとだ!」
「あっあっあっ……ご主人様ぁああああぁぁーーーーーーーーーっ!」
激しい突き上げにボロボロと涙をこぼしながら、ハチはご主人様を呼んで絶叫した。
――──────────────────────────────
本日ここまで
ハチタソ萌えた! みんなハチタソを飼いたくってしょうがないんでつね。
でもハチの心は体がどんなによくてもご主人様だけのものなんでつね。
ままならないハチタソの世界に萌え。想いの不自由さとハチタソのそれゆえの奔放さに萌え…
忠犬タソGJ!!!
けなげなハチたん萌え(*´Д`)
ご主人様も気になる。続き烈しく待ち遠しい。
練習と称してただ食いするか。
しかしここまで尽くさせるご主人様ってどれほどいい男なんだ。
続きワクテカして待ってます!
誰が真のキティクなのか、色々想像し過ぎてうずうずしてる。
ハチたそGJ!!
一瞬バーテンがご主人様だったのΣ(゜□゜;) と思ったが違うのね…
ハチ…お金ももらえないのに何故ついていくよ?ひょっとしてご主人様から『バーテンの言う事は聞け。』と命令が…(´д`*)ハァハァ
395 :
スピンオフ9:2005/10/21(金) 22:49:25 ID:/+b4q+fu
>>283から続きます。
コンクリートの天井に頑強なレールが敷かれている。秀一がそこに下がった
フックを引っ張ったり滑らせたりしている。カイはエアコンを調節している。
数人の男が様々な機材を運び込み、調整している。
秀一はカイに目配せで“OK”と知らせる。
「いい気なもんだな、息子がこれだけの“大改築”をやってるとも知らずに…」
様々な器具や撮影機材、スタッフの男たちを見渡して、カイがひとりごちる。
「頼んだよ、カイ」
微笑む秀一をカイはじっと見つめる。
「なに?」
「いや。お前がいいなら…いいんだ。オレはお前について行くさ」
「何それ。古女房気取り?」
いたずらそうに笑って秀一はカイの首に腕を回す。その唇をカイはついばむ
ように吸った。
「ただいま秀ちゃん。どうしたのかしら、ガレージが開かないの」
リビングでパソコンを前にした秀一が、お帰りと言いながら振り向く。
「今ボクが使ってるから電源切ってあるんだ。テニス旅行は楽しかった?」
秀一がガレージを使っているという話に、涼子は眉根を寄せる。
「ほら、ちょっとだけ見てみる?今、撮影中。ライブ映像だよ」
画面を覗き込んだ涼子は、一瞬の後、口に手をあて金切り声を上げた。
そこには、手首を括られ、天井からつるされた男が映っていた。
両脚は極限まで開かれ、横向きに渡されたバーに足首を固定されている。
スポーツジムの器具のように見える、黒い台にかろうじて尻をのせてはいるが、
腕も脚も、胸も腹も、ちぎれんばかりに引っ張られている。
身体中を這うロープのそこかしこに作られた結び目が肌に食い込んでいる。
縄目に寄せられる皮膚は加工された食肉のように色を帯び、いびつに膨らむ。
口に咬まされたボールギャグの脇からは、唾液が流れ出し顎を汚している。
尻の穴に差し込まれた朱色のホースが淫猥に揺れ、その先のふくらみを
別な手が握りしめるたび、男は声を漏らす。
腸を洗面器いっぱいの液体で満たされ、その出口に淫猥な形のプラグを
力づくでねじ込まれると、獣の断末魔に似た呻き声が響く。
「ああ、やっぱりキツいか。ごめんねこんなもの見せて。でも…」
秀一はコンソールに指を躍らせ、男の顔を大写しにする。
「見ておいた方がいいかなと思ったんだ。彼の素敵な本性をね」
「充さん!!どうして…どうしてこんな!」
涼子は絶叫すると、信じられないという風に泣き崩れる。
「お母さん…メミじゃなく、あなたが種を貰いに行っていたんだね」
目を見開き、震えながら涼子は秀一を見上げる。
「秀ちゃん…許して…許して頂戴。お願い!充さんを助けて!」
「充さん?あれは違うよ。ただのメス犬だよ。オスの種を欲しがって尻を振る…」
秀一はゆっくりと涼子の前に屈む。息子を見上げる母の目には、今や恐怖に
おののく色が揺れている。
「かわいそうに、世間知らずなのにつけ込まれたんだね。あんなヤツにたぶらか
されて。大丈夫、忘れればいいことだから。ね」
秀一が画面を振り返ると、今まさにプラグが抜かれようといているところだった。
涼子がおぞましい予感に目を背ける。
スカ表現あります。
浣腸液とともに腸の中身を噴き出す。家畜の小便のように尻から液体を噴出した
あとは、ただ、だらだらと濁った液を垂れ流す。
「ごめんごめん、さっき浣腸は終わってるんだ。今のは洗腸。もう大丈夫だよ」
液体を放出しきったあと、男は脱力したペニスから子供のように放尿する。
尻の穴がヒクヒクと蠢く様を、その呻き声とともにカメラが至近距離で捉える。
「すっかりメスだね、増沢さん。そんなに喜んで声を上げて、汚らわしい…
元警察官のプライドはどうしたの。まったく、あきれるね」
「こんな…こんなことをして、一体どうなるというの。秀ちゃん、お願い、許して!」
床に崩れ落ち、手をついて、涼子はただ泣きつづける。秀一は屈み込んで、
その母の背を優しく撫でてやる。
「こんなことでもしなくちゃ、気持ちがおさまらないんだよね。ボクの大事な母を
汚されてさ…じゃあこうしたら?全部終わったら救急車でも呼んであげるといい。
そして、北村の息子にやられたって、警察や世間に吹聴してもらえばいい。
あなたが恨む夫も、大事な愛人も、望まないのに生まれた息子も、世間から締め
出されるよ。あなたは晴れて自由の身だ。この家を出て、パートでもして、ひとり
自由に暮らせばいい。ね、いい考えでしょ。どう…出来る?」
涼子は顔を強張らせる。床についた手に、涙がとめどなくこぼれ落ちる。
連投防止規制支援カキコ
増沢のペニスを細いロープで縛り上げるカイの手が画面に映し出される。
「ハハハ、もっと強く締め上げてねカイ…素敵だよ」
秀一の覗くモニターに向かってカイがウインクをする。
「見てよ。彼はSMもののビデオにたくさん出ててね、すごい人気なんだよ。
素敵でしょ。今はボクの恋人なんだ。どうしても会いたくて、パソ通で調べて…
彼は容赦ない責め方で定評があってね。増沢さんもきっと満足してくれると思うな」
涼子は秀一の言葉ひとつひとつに耐えられず、顔を両手で覆う。
「ボクがこんなこと好きだなんて…ゲイ雑誌を読みふけってるなんて想像した
ことある?ひどいね。家族なんていいながら、あなたは息子に嘘ついて男に
種付けしてもらいに行く、ボクはボクでこうさ。あなた達が糸目をつけずに渡して
くれる金でこんなことしてるんだよ。結局まともなのはお父さんだけなのかな…」
画面の中で陵辱される増沢の姿を、微笑みながら眺める。
吊るされ、無数の縄目に苛まれた姿のまま、天井に這うレールを伝って増沢は
運ばれる。それはまるで冷凍された食肉の塊りのようだった。
「もう…もう、やめて…お願い…私が悪かったの」
「もういいよ。さあ、部屋で休んで。こんなことは全部忘れて。ね」
抱きかかえるように支え、秀一は涼子を彼女の部屋へ連れて行く。
「ごめんなさい、ごめんなさい…私が悪かったわ…私が…」
ドアが閉まると、部屋からは涼子の嗚咽が響いた。
再びモニターの前に座った秀一は、テーブルに置かれた眼鏡を手に取ると、
手元でその輝きを確かめるように眺め、目元にあてがった。
「そう、あなたはこの北村秀一の母として、穢れのないまま存在していて
くれないと困るんだ」
今回はここまでです。
前回男女絡みで不快な思いをなさった皆様にお詫びします。迷ったんですが、
そこのセリフをどうしても飛ばしたくなかったので注釈を入れませんでした。
401 :
風と木の名無しさん:2005/10/21(金) 23:31:10 ID:hP+U4P2k
age
ハチのご主人様が亡くなってたら泣きそうだ。
病院にいるってのが気になってしまって。
でも実はハチが鬼畜だったらその展開も面白いな。
忠犬タン続き期待して待ってます。
おおう、スピンオフたそ待ってたよ!GJ!
秀一タソはこれで気が済んだのかなあ…ツラいなあ。
忠犬タソも続き待って鱒!
スピンオフさんGJGJ!
カイと秀一の今後が楽しみでなりません(*´Д`)
スピンオフタソ待ってたよー(*´д`)
カイと秀一の関係が今後どうなるのか気になるよ。
秀一の復讐がまだ続くのかどうかも気になるよ。
テカテカして待ってるよ。
406 :
忠犬13:2005/10/22(土) 01:48:13 ID:o2pHWeYj
鬼畜薄いちょっとタネあかしパート挿れます。
──────────────────────────────
翌日ハチは、2時間あの客がご主人様なのだと心に念じて男に会った。
2時間だけのご主人様を愛し、つくし、彼のあらゆる行為に至上の喜びを感じ……
――そう、懐かしいご主人様にそうであった様に。
そんなハチに男は容赦ない主人ぶりで接した。
その日の彼のお気に入りは、手酷い暴力行為や羞恥行為をハチにおねだりさせることだった。
「どうぞ私のペニスを踏みつけて下さい」
「どうぞそのロープで私を縛って下さい」
「ご主人様に可愛がって頂いた本日の記念に、どうか私のここを写真に残して下さい」
ハチはあらゆることを心底懇願した。
男の足に縋り付いてお願いし、叶えられれば涙ながらに喜んだ。
気をよくした男の行為はエスカレートした。
性器を縛り上げ、更に膝を抱えた格好で頭だけ突き出したボールのように縄をかけ、尻穴を様々な道具で攻める。
ようやく解放したかと思えば、今度は無惨にひしゃげたペニスにも仕込んできた道具を散々試す。
それでもハチは男に愛しげな目を向け続け、男のものを受け入れれば甘い声で鳴き、
「ご主人様、ご主人様」と絶叫しながら果てた。
「ハチ公、今日はいやに懐くじゃないか。もしかして俺に拾って欲しくなったのか?」
すっかりその気になった男は、翌日もまた予約を入れて帰って行った。
407 :
忠犬14:2005/10/22(土) 01:50:03 ID:o2pHWeYj
その日の様子を尋ねるバーテンにハチは、
「2時間だけご主人様と思うんだと決めて行きました。お客様は大変喜んで下さって……」
と嬉々として語った。
「そうすればお客様はぼくをまた買って下さって、また少しご主人様をお助けすることができるんですね」
「その通りだ。ご主人様のお役に立ててよかったじゃないか」
と言いながら、バーテンは微妙に複雑な表情を見せた。
「ご主人様が恋しくなった?」
不意に訊かれて、ハチが大きな瞳からポロポロと涙をこぼす。
「恋しいです。今すぐお会いしたいです。ご主人様ぁ……」
ハチは顔を覆って泣きじゃくった。
「だったら、早くご主人様に病気を治して頂かないとね」
「はい……はい……」
ハチは幾度も幾度も頷いた。
「……さて、練習は必要かな?」
立ち上がりながらバーテンがハチを伺い見る。
「はい、お願いします」
ハチは涙を拭ってすぐに跪くと、
「ご主人様、よろしくお願い致します」
と挨拶した。
バーテンの腕の中で、ハチは悶え、戦慄き、嬌声を上げ、熱病の様にご主人様を呼び続けた。
バーテンは今の客の様にハチをいたぶって喜ぶ様なことはしなかったが、
小さな尻を攻める凶器は桁違いで、加えて鋭い目が常にハチを見透かし、
少しでも戸惑いや嫌悪が見えると容赦なく指摘し、問いただし、改めよと迫る。
ハチは、待ちこがれたご主人様にようやく巡り会えた犬の様に狂おしく求めるまで、
バーテンを幾度も受け入れた。
408 :
忠犬15:2005/10/22(土) 01:51:08 ID:o2pHWeYj
朝日が眩しくなる頃、バーテンはひとり店の奥の小部屋にいた。
小さなデスクの上にはノートパソコンが一台。
ディスプレイには、白髪交じりの髪と顎髭をきれいに切り揃えた初老の男が見える。
「おはよう、JB」
ひげの男は、バーテンをJBと呼んだ。
「おはようございます、社長。報告書はお読みになって頂けましたか?」
「ああ、実に興味深かったよ。今度は少々毛色の違った客が付いた様だね」
「はい、最近相続で小金を持った貧乏人です」
社長が報告書に目を移すのを見てとってバーテン――JBが説明をはじめる。
「最初の日にその場で翌日の予約をしてきたので少々脅しをかけておいたのですが全く効果なし、
昨夜で3日連続、今日も予約しています」
「なるほど、相当なのめり込み様だな」
社長は右手でひげを撫でた。
「はい、それとペットの使い方も少々……。2時間の料金分を楽しみ尽くそうと、かなり無茶な使い方をします」
「無茶?」
「ええ、はっきり言って安っぽいSMのような……」
「SMか……」
社長は何かを思案しているようだった。
「DNAのサンプリングは?」
「添付しました」
「身元は? 全部わかっているのかね?」
「はい、それはもう」
「よろしい。では追って指示する」
「社長、お待ち下さい」
終了を告げられ、JBは慌てて社長を呼び止めた。
409 :
忠犬16:2005/10/22(土) 01:51:50 ID:o2pHWeYj
「あの……報告書も完璧に上がりましたし、今の客はここで切った方がよいのではと……」
「なぜだね? もう少し観察してもらいたいが、何か不都合でも?」
社長の目が険しく光り、JBは僅かに怯んだ。
「あの男はペットを壊しかねません。ペットも……」
「なんだ? 嫌がっているのか? それを調整するのが君の仕事だろう」
「もちろん、すべて喜んで受け入れる様に調整しました。しかし……」
JBがおどおどと視線を彷徨わせる。
「しかし何だ!?」
社長に怒鳴られ、JBは意を決した様に大きく息を吸った。
「あれではハチが可哀想です。どうかもうあの客は……」
「君は何を言っているんだっ!」
社長が激怒して立ち上がる。
「ペットが可哀想だと!? 寝言を言うな! まさか……ペットに手を出したりしていないだろうな。
ミイラ取りがミイラになるなと業務規定にも明記しているのを忘れたのかっ!?」
一方的に切られた真っ暗なディスプレイの前で、JBは深く項垂れた。
──────────────────────────────
ここまでです。
社長が愛しの「ご主人様」だったら切ねeeeeeeeeeeee!!
続きが待ちきれん(;´Д`)ハァハァ
痛い描写あります。
「カイ、ギャグを外して、声が聞こえないとつまらないから。それと、そいつよく
清めてやって。汚らわしいから」
秀一の声を放つスピーカーは、カイにだけ音声が届く位置にセットされている。
カイは秀一の指示通り、増沢の股間にムチを当てる。
手も脚も天井に向けて縛られ、局部を全開にさせられた男の、穴に、ペニスに、
ムチが容赦なく振り下ろされる。蟻の門渡りが紅く腫れ上がり、擦り切れた傷から
血が滲み始める。口を解放された男の絶叫がガレージの中に響きわたる。
「ロウを使おう。アレは扇情的でなかなか好きなんだ。あ、そうそう、尿道口はあけて
おいてね、あとで使うから。カイなら出来るでしょ」
カイが増沢の亀頭をきつくしごき、粘膜をむき出しにさせる。
「そのまま止まらないかな。クリップか、ピンで留めようよ」
カイが秀一に向かって大きな安全ピンをひらつかせる。
「いいね…あ、カメラ、アップでお願い。ちゃんと顔まで“なめて”同一人物だって
わかるようにね」
カイが安全ピンの針先を光らせると、増沢がなんとか逃げようともがく。
すでに細いロープで根元を縛られているペニスの包皮を、容赦なくピンは貫く。
布を縫いとめるかのようにシワの寄った皮膚をそのままの形に留める。
「ぎゃぁあーっあーっあーっ」
「あっははははは。バカみたいになっちゃって。口開きっぱなしだよ増沢さん。
ねえカイ、なんか入れてもらいたいのかな」
痛い描写あります。
秀一に向かってにやりとすると、カイは火のついた蝋燭を増沢の口に咥えさせる。
紅いロウがたらたらとその表面を伝い落ちる。
もう一本の蝋燭に火をつけると、カイはその滴りを増沢の股間へと向けた。
「ふんっぬぅっぐっ」
むき出しになった亀頭に、熱く溶けたロウが垂らされる。熱さとピンの痛みに
耐えかね、身体をびくりと揺らすと、顔に胸にロウがはね、肌を焦がす。
「ふっんっんぐぅうっ」
カイは尿道口を見事に避けてロウをたらしていく。耐え切れず、口から蝋燭を
落とした増沢に、秀一はきつく眉をひそめる。
「だめだなぁ。カイ、お仕置きしよう…例の針はどうかな」
秀一の声に、カイが十数センチもある針を指に挟んでみせる。
「そうそう。二本ずつでね」
カイは増沢の胸に手をやると、その肉を指先で寄せるようにつまむ。
「ぐぁっあっあっひぃぃぃぃいっ」
乳首の根元に突き刺された針は、ゆっくりとその身を進めていく。
マジシャンのような手付きで、針を突き進めるカイの手元から、苦痛に絶叫する
増沢の顔までを、カメラはねっとりと動いて捉える。
痛い描写あります。
一本に貫かれたその根元を、さらにもう一本の針が容赦なく貫く。針先がつぷ、と
めり込む痛み、尖った痛みがもう一方の皮膚をつぷりと貫く痛み、徐々に太くなる
銀芯が身中をずず、と進み穴を広げていく痛み。
「ぎぃぁあああああ」
人のものとは思えぬ絶叫を響かせ、増沢は気を失った。
「なんだよ、参るなあ。売り物なんだからもっとしっかり演技してもらわないと」
ロープを緩め、吊るされていた身体を台の上に横たえる。慣れた手付きでカイが
増沢の鼻の下に何かを塗りつける。二三度頬を叩くと、増沢がその目を薄く開けた。
「ああ、よかった。中止じゃ困るんだよね。じゃ、続きいこうか」
秀一はふと、じっとこちらを見つめるカイの目に気づく。何かを言いたげなその目。
「カイ…」
マイクに向かって秀一は呼びかける。
「カイ…好きだよ」
ふ、と頬をゆるめ、カイはカメラをそっと撫で上げる。
「アハ、あっちのカメラは汚しちゃだめだよカイ。ビデオ、売り物なんだから」
秀一が笑うと、カイがおどけて大袈裟にカメラを拭う。
カメラごしに秀一に向かい、かすかに突き出した唇を小さく開く。
秀一はマイクに向かって唇で音を立てる。
痛い描写あります。
増沢の、無傷で残ったもう一方の乳首にも、容赦なく針はつき込まれた。
二本目を刺す頃にはもう増沢の口からは、ひやっひやっという、ひきつけるような
声しか漏れてこなかった。
「そいつの目がしっかり覚めるように、ヤっちゃって、カイ」
30cmほどもある、銀色の棒をカイは手にする。ひらりと指先であしらうと、紅いロウで
塗り固められた増沢の亀頭にあてがう。
カメラが至近距離に寄るのをまって、金属棒を尿道口からぐ、ぐと差し入れる。
がぁーっ、という、獣じみた絶叫をあげ、増沢がのたうつ。手足を昔日の罪人の
ように縛られ、身体中に縄目を刻まれ、胸の突起を針で貫かれたあとに、性器を
串刺しにされている。その光景を秀一は目を細めて見ている。
「あっははは、すごいな。さすがカイ。素人じゃ、ああは入らないよね」
秀一は一人モニターの前で、ほくそ笑みながらも歯噛みする。
「カイ、もっとねじ伏せて。めちゃめちゃにしてやって。まだまだヨガっていい声
上げると思うよ」
―こんなヤツ…こんな女狂いに父親ヅラさせてたなんて、ばかげてる。まったく…
ボクとしたことが。父親は、あの人ひとりきりだ…ああ、イライラする。―
画面の中で蠢く、カイの引き締まった尻を指先で撫でながら、秀一は考える。
もし自分がカイに本当の意味で抱かれていたら…
尻を突き出し、愛しい男の種を注がれ、喘ぎ、歓びの声を上げるメスとなっていたら…
穢され、踏みにじられ、人と交わっている温かみを感じられていたら…
こんな風には、増沢を穢さなかったのかもしれない。
誰もが大事に包み込む。誰もが愛し、育て、守る。けれど、誰も自分を本当には
抱かない。汚しもしない。離れたところから“温かく”見守るだけ。
誰にも触れられない自分が、よほど汚らわしいもののように思え、身震いする。
「こんなビデオで欲情できる人種が世の中にはいるんだね。犬の交尾を見てさあ…」
秀一は柔らかなままの股間を撫で上げながら、声高にひとりごちる。
「さあ、いっぱい種をつけてもらいなね、増沢さん。いや…メス犬ちゃん」
増沢の亀頭から、カイはもう一本の金属棒を差し入れる。脚を極限まで開かされ、
亀頭の先に二本の枝を生やした隠微で巨大な肉の塊り。その上にカイはのしかかり、
尻の穴へとペニスを突き込んだ。
カイの巨大なそれは、メリメリと音を立てるように穴をこじ開けながら進む。腰を引けば
直腸の粘膜がめくれ上がり、卑猥な色を露わにする。引いては突き込み、増沢の
悲鳴を誘う。やがてソレを根元まで収めきると、カイは増沢の両足首を持って激しく
突き動かした。巨大な根に貫かれ、腸壁をこすりあげられ、増沢は喉笛を噛み切られ
今まさに半身を食われている獣のような声を絞り出した。
うげぁっがぁっ、と濁った声を絞り出す増沢の、尿道口には二本の枝が揺れている。
カイは片手を増沢の足首から離すと、その枝を指先でじりじりと開き始める。
「ひっぎゃあぁぁぁーっ」
ペニスの根元を縛った細いロープを解き、両手で枝を動かす。尻の奥をカイの
ペニスに突かれながら、二本の串にざくざくと尿道の奥を突き刺されている。
白目をむき、涎を垂れ流しながら、増沢はがくがくとカイの腰の動きに揺らされ続ける。
長い長い時間擦り上げたカイのペニスが、増沢の中へたっぷりと迸りを注ぎ込む。
ペニスを抜き取り粘液が糸を引く様、いまだ尿道口で揺れる銀色の枝、増沢の放心
した顔、全てをカメラが“なめて”いく。
カイは増沢の尻に指をねじ込み、自らが放った粘液を流しだす。どろりとあふれる
粘液を小さなグラスに集めると、それを増沢の口にあてがう。
尿と精液と血を身体中にまとい、増沢は闇の中へ沈んでいった。
冷たいコンクリートの上で薄目を開けた増沢を、薄笑いを浮かべて秀一は見下ろす。
「やあ、増沢さん。ボクの言った“見せたいもの”、どうだった?感想が聞きたいなあ」
「しゅ…い、ち…」
「ふふ、口もきけないくらいヨカった?そうだろうね。すっかりメスになりきってたもんなぁ。
でもおかげでいい作品が撮れたよ。表にも裏にも、大量に出回ると思うよ。楽しみだね」
腰を抱いてくるカイと、秀一はついばむように唇をあわせる。
「…ど…して…」
「ああ、それじゃ当分仕事も無理なんじゃない?よかったらボクが引き継いであげても
いいよ。きっと、いいブリーダーになれると思うんだ。このボクならね…」
おわり。
不快に感じられた方には心からお詫びします。すみませんでした。
ややこしいものを最後まで投下させていただき、ありがとうございました。
ハチタソ、騙されてるのか…?(つД`)。゚・
どうか社長が御主人じゃありませんように。
スピンオフタソ乙!!!
こりゃ見事なSカップルだ。
痛い痛い言いながら嬉々として読ませて貰いました。GJ!!
419 :
仮面 4:2005/10/22(土) 05:02:46 ID:BQvAwQQU
>253-255
会場の中央へと足を進めていくと、体育館なんかによくある普通のパイプ椅子に座っている
チンピラ風な男がいるのがわかった。
右脇を椅子の背凭れにかけて左腕は腿の上に乗せて、足を僕の方に出してお尻がかなり座面の前の方にあるから
近くに行けばふんぞり返っているような印象を与える座り方をしているその男は、
見た目チンピラ風で顔付きは二十代半ばくらいに感じた。
短めの髪の先が金髪で、近づく僕が気に入らないようで睨み付けてくる。
きっと口に煙草を咥えていたら多分苛立たしげに揺らしていたかもしれない雰囲気だった。
「……アンタが俺の相手? マジで? 出来んの?」
近づく僕よりも早くに頭の先から爪先まで僕を眺めてから鼻で笑いながら言う男の言葉を聴きながら
僕は男の目の前で足を止めた。
「僕が相手だとおかしいですか?」
「幾らなんでもなぁ〜……アンタ、本当に大丈夫なわけ?」
男の明らかな僕を小馬鹿にする口調に僕は奥歯を噛み締めた。
知らない間に眉を寄せていたのかもしれない。
「やっちゃ〜〜ん。俺には選択権は無いわけ〜ぇ?」
そう言いながら僕を見ていた男が顔を向けながら声を投げかけたので、僕も男が声をかけた左の方へと顔を向けた。
僕がここへと入ってきた入り口とは別の入り口付近の会場の壁際に当たるだろうか、
ここから少し離れたところに男が一人立っている。
ギャラリーがいるだろう観客席はこの場を囲むように設置されている壁の向こうにあるし、
皆マナーが良いので降りてきたりしない。
男の馴れ馴れしい呼び名からすればパートナーらしいもう一人の男が、
困ったような表情を浮かべてこちらへと向かってきた。
奥歯を噛み締めていた僕の力も少しだけ緩む。
やっちゃんと呼ばれた男は困っている顔も気弱気で、きっちりとワックスで固められた髪に銀縁眼鏡、
綺麗なスーツにネクタイな姿は本当にパイプ椅子に座っている男とは身形から正反対だった。
420 :
仮面 5:2005/10/22(土) 05:04:08 ID:BQvAwQQU
「……鷹くん、ダメだよ。そういう態度は。最初に約束したでしょう?」
「嫌だって。俺、やっちゃんの方がいいって」
「そういうことは言わない。ちゃんと座ってて……」
普段からこんな感じのようで座っている男の口調は変わらないまま、腰を上げようとしていたのを止められて
渋々といった風でやっちゃんの袖口を左手で引っ張っている。
ここに呼ばれた僕が初見のラブラブな二人の片方に宛がわれているのは仕方無いとしても、
この状況は流石にちょっと耐え切れ無くなってしまって、
僕は右手を伸ばして二人の間に広げた手を入れると二人の会話を遮った。
遮った手に会話を中断された二人の視線が一斉に僕へと向けられる。
僕は座っている鷹から視線を外してやっちゃんの方に顔を向けて話しかけた。
「貴方がこの方のパートナーですか?」
「は、はい、そうです。……本日はよろしくお願いします」
「何勝手に口きいてんだよ! テメェ!」
顔を少し上げないとやっちゃんの顔が見えなかったから、やっちゃんもおじさん位に背が高くて僕は見下ろされる。
声音や物腰が柔らかいからそんなに怖くはなかったけれど、本当なら怖い人なのかもしれない。
「えっと……本当に……良いんですか? 困りませんか?」
「何が起きても全て納得の上での参加ですので大丈夫です」
「止めるなら止めるで僕は全然構いませんよ?」
「テメェ! 何無視ってんだよ! 話しきけよッ!」
やっちゃんの方に顔を向けたままで話す僕が気に入らない鷹がどんどんと声を荒げてくる。
全て納得尽くとやっちゃんが言う割には、鷹の方は声を荒げるばかりで僕とやっちゃんの声が鷹の声に消えそうになるので、
僕はもう一度問いかけた。
「念を押しますが、何が起きても本当に大丈夫ですか? ……貴方も」
「……ええ、構いません」
やっちゃんは鷹とは正反対の静かな声でゆっくりとそう答えると頷いた。
「二人で勝手に話つけんなよっ! 聞きやがれっつってんだろーがよっ!」
「……よろしくお願いします」
「…………わかりました。こちらこそよろしくお願いします」
421 :
仮面 6:2005/10/22(土) 05:06:26 ID:BQvAwQQU
暴力あります。
やっちゃんと僕はお互いに丁寧に頭を下げ合っている横で椅子に座ったままの鷹が吠え立てる。
「俺はやらねーからな! テメーみたいなひょろいやつに何が出来るってんだ!
テメーみたいな弱っちそうな奴はエンエン泣くだけしか出来ないんだからとっとと帰れよ!」
鷹のその言葉が言い終わった瞬間、僕は右手の掌で鷹の口を覆うようにして顔を掴むと、
思いっきり体重をかけて顔を後ろへ押し倒した。
変な格好で座っていた鷹は圧し掛かる力に抵抗することが出来ず、
僕の手に押されるままに後ろへと椅子に座ったままの格好で仰向けて倒れる。
勢い良く後頭部を打ち付けた上に脇で挟んでいた椅子の背凭れのせいで右腕が下敷きになってしまって
もっと身動きが取れなくなっている隙に、僕は仰向けで晒す格好になっている鷹の腹部へ
叩きつけるように思い切り右足の踵を落として踏みつける。
「……がっ、はっ!!……」
落とした踵を腹部にめり込ませたままで、側にいるやっちゃんに声だけで指示する。
「早くコイツ固定して、今のうち。後、フォローの人、呼んで来て」
唐突な僕の行動に呆然としていたやっちゃんが、僕の言葉に慌てて呼びに行って戻ってくる間に、
僕はめり込ませた踵に体重をかけながら腹部へと捻じ込ませた。
眩む意識の中で腹を急に押されたことで胃液が上がってきた鷹が息を詰まらせ、
踵を押し上げようとする腹部の動きが伝わってくるとそれを許さないと体重を加えて押さえつけながら、僕は鷹を見下ろした。
唾液か胃液か、それとも別の何かかもしれない。
開いた鷹の口の端が濡れていた。
「さっきからキャンキャン、キャンキャン、煩いんだよ。誰がひょろっちいって? エンエン泣くだけしか出来ないって誰が?」
「が、っ……は、……ッ、あ……」
「いつ地雷踏まれるのかと冷や冷やしたよ。堪えた僕に感謝して欲しいね」
「――――ィ、……ッ……げ、っ……」
「見た目で判断して小馬鹿にして見下すことだけは一人前なんだね?」
422 :
仮面 7:2005/10/22(土) 05:10:30 ID:BQvAwQQU
暴力あります。
問いる言葉を投げかけながらかける体重を多くしていくと、波打つ腹の力が弱まると踵が捻じ込まれて苦しくなるので
また力を入れようとする鷹の身体の動きがはっきりと伝わってくる。
この弾力を少し楽しんでいてもいいかもしれないと思い始めたところで
呼びに行ったやっちゃんと呼ばれた数人の黒服の男性が到着した。
鷹から離れると、僕の指示通りにやっちゃんの手で鷹は倒れたままパイプ椅子と手錠で繋がれていく。
そのまま身動きの取り辛くなった鷹をその場から動かさないように黒服の男性達に指示してから
僕は改めてやっちゃんに向き直った。
腕を組みながら右手の親指で拘束されてしまった鷹を指し示しながらやっちゃんへと微笑みかける。
「さて、と……アレは後で躾けるとして……まずはアレを飼ってる貴方を躾け直さないといけないね」
「…………!? ……わ、私ですか? いえ、私は……」
「私は……何ですか? 僕は聞きましたよね? 何が起こっても大丈夫なのかと。貴方も、と」
「それは……鷹が……」
答えながら少しだけやっちゃんが後ずさる。
僕は同じだけの距離を踏み出して間を詰める。
「飼っているモノの責任は飼っている人がちゃんと取るものでしょう?
普段は躾けている方なのに躾けられるのは嫌だと言うんですか? 大の大人が?」
僕の言葉にまさか飼っている立場の自分が躾けられるとは考えてもいなかったやっちゃんの顔が青ざめていくのが
はっきりとわかった。
今夜はここまでです。
スピンさん、最後まで書ききってくれて乙!
忠犬さん仮面さん、続きに期待してます。
忠犬ハチタソの行く末がとても気になる。
もう壊れてるっぽいね・・・
バーテンもちょっぴり切ねぇ。
ご主人様が社長だったらディスプレイ投げちゃうよ!
忠犬タソスピンタソ仮面タソみんなまとめてGJです。
仮面タソ、鬼畜鬼畜しい鬼畜乙です。
ユタカタソ最初の方は弱々しいのでMかと思ったらSだったのね(´д`*)ハァハァ
いいよーいいよー!しかしご主人様まで調教ですかハァハァ
ゆたかたその豹変ぶりにモエス(*´д`*)
ギャップが堪らん。
仮面タン、イイヨ、イイヨー!
萌えの予感。
仮面タンいい!!
生意気な鷹も萌えるが、まずはだめな飼い主やっちゃんの躾が
禿禿しく楽しみだ。
GJ!!続き楽しみにしてます!
やっちゃん可哀想に。
・・と言いつつドキドキハァハァ
腰を動かされ、抜き差しされる運動をくり返される。
いやだ……。
好きでもない男達に犯されているというのに、感じてしまっている。
孝之は、準備室のなかのある方向をしきりに気にしていた。
机に座っている、村上の方を。
先生……。
好きな相手の前で、知らない生徒達のおもちゃになっている。
そして、それでもそれに感じてしまっている、自分。
こんなのは、耐えられなかった。
すると、その孝之の様子に気付いたのだろうか。
三井は孝之の性器に手を伸ばすと、先端に強く爪を立てた。
「んっ」
同時にひときわ深く身体の奥を突かれ、孝之は達してしまう。
「んー……っ」
たまらず、孝之は後孔にもぐりこんだままの三井を締め付ける。
熱い体液が、身体の中に放出されるのがわかった。
ずるりと、孝之の身体の中から三井が出て行く。
けれど、これで終わりではない……。
足元のほうの気配が、入れ替わったのがわかった。
そして、ほとんど間をおかず、再び別の生徒に貫かれた。
「んうっ」
それからは、もう地獄のようだった。
ほとんど快楽も感じる余裕がなく、苦痛しかない。
入れ替わり立ち代り、孝之は犯され続けた。
ガムテープのせいで、呻き声もろくに上げることが出来ず、息苦しい。
自分はただの、欲望を放出されるだけの穴でしかなくなっている。
いっそ、人としての知能が無くなってしまっていたほうが、どんなにか楽だろうと思った。
ふと、顔にひやりとするものが触れる。
涙と汗にまみれた顔を、誰かが拭いてくれているのだ。
鼻につんとくる、消毒用のアルコールのにおい。
ウエットティッシュの香りだった。
なんで、こんなことをするんだろう……。
ぼんやりと孝之はそう思った。
ガムテープがティッシュの水分で湿らされ、肌に負担をかけないようにゆっくりと剥がされていく。
息苦しさから解放された孝之は、口を半開きにして息をつく。
すると、唇を舐めらとられる。
誰だろう、一体……。
「俺、二回目まだなんだけど」
そういって、誰かが孝之の中に入ってきた。
あ…?
孝之の肌がざわついた。
まずい……この相手は、だめだ。
どうしてだろう。
他の生徒達は、孝之の快楽など考えもしない。
自分が動きたいだけ動いて、勝手にいくだけで、孝之はただ苦痛しか感じなかった。
だが、この相手は……この男は、孝之が感じるように動くのだ。
村上以外に、感じたくなんてないのに。
孝之は首を必死で振り、拒絶の意を示す。
「やぁ……、やめ…て………」
「かわいい声だすじゃねえか。村上にも、聞かしてやれよ」
相手は、腰を突き上げた。
「あぁー………っ!」
たまらなかった。
ガムテープを剥がされてしまっていて、声を抑えることも出来ない。
さらに胸のほうに手を伸ばされて、乳首を強く摘まれる。
「やっ、あぁ………いや…………は…ぁっ」
先生は……?
孝之は涙目で、村上の方へと顔を向けた。
見ないでいてくれればいいのに。
耳を、塞いでいてくれればいいのに。
口をふさがれたままなら、まだ良かった。
けれど、いまは声をかみ殺すことさえ出来ない状態なのだ。
孝之は、ただ相手の動きに合わせて身悶え、感じ、よがることしか出来なかった。
「おい、いいのかよ。もし外に聞こえたら」
荒く息をつきながら、孝之の中にいる男が仲間に返事をするのが聞こえる。
「放課後だし………平気だろ…」
ああ…声でわかる。
この相手も感じているのだ。
いま、自分の中にいるのは、三井という名前のあの生徒なのだろうと、孝之は思った。
自分を最初に襲い、最初に慣らし、最初に貫いた少年。
そして先ほど、涙にまみれた孝之の顔を拭き、息苦しかった口のガムテープを剥がしてくれた少年だ。
でも、だからなんだというのだ。
自分にひどいことをしているのに、変わりは無いじゃないか…。
「村上先生は……しないんですか?」
突然、村上の名前が呼ばれ、孝之はびくりと反応してしまった。
だが、村上はパソコンで作業を続けながら、なんの反応も示さなかった。
「一緒にどうです? ほら…こいつ、こんなに感じてる…」
「………! やぁ…っ!」
急に、激しく奥を抉られるように突かれた。
「やっ…、あ……、あ……んっ」
孝之はすすり泣きの声を上げる。
そして、やがて相手の動きに合わせ、自ら腰を動かし始めた。
もう、自分の身体の中にいる、男の動きを追うことしか出来ない……。
孝之はあさましい自分の身体を恥じた。
* * *
今回はここで終了です。
何ですか三井君。
よもや惚れてた相手にお友達誘って強姦カマしたと?
見せ付けられてるヘタレ先生はどうする?
続きが気になる…!
乙です!
アンパータン、イイッ!
うぉ、先生あいかわらずヘタレ過ぎる!
三井クンに乗りかえれw
あれ?き、騎竹タソまだかなぁ
439 :
風と木の名無しさん:2005/10/23(日) 21:07:15 ID:UzDgK257
age
騎竹タソはもう待っても来ない悪寒。
>>438 いろいろ都合があるんじゃないのかな。
萌えネタをもらったと思って、自分の中で補完してみてはどうか。
続きが来なきゃ来ないで、けっこう楽しいぞ。
自分は騎竹タソは帰ってくると信じてるよ!
騎竹タンは普通に話の続きが気になる。
444 :
夜の中 1:2005/10/25(火) 02:39:46 ID:AxbiF/l6
ぼんやりと夜の繁華街を歩いていた。
特にどこの店に入ろうとか、目当てがあるとか、帰宅途中とかではなく、目的もなく、出たばかりの賞与に浮かれて歩いていたのだ。
どこにでもいるような平凡な容姿。会社員として可もなく不可もなくと言う程度の髪型。そしてスーツ。
良さそうな店があれば、そこで一杯飲んで帰っても構わなかったし、何か面白いものがあればそれを買っても良いと思っていた。
何しろ、会社員生活初めての賞与なのだ。
決して大きな額ではなかったものの、たった一枚の紙切れに記された数字に浮かれ、俺はそこの店に導かれたのだ。
繁華街の外れ、少し薄暗くなった通りのとある建物の地下にある店に。
「いらっしゃいませ」
奥から声が掛かる。
高くもなく、低くもない中性的な優しい響きの声。
黒髪を無造作に束ねて男性用のチャイナ服を着た男が穏やかに微笑みながら店の奥から現れた。
店内は薄暗く、天井までの敷居がいくつもあって、入り口からは簡単に中が覗けない。これが今ちょっとしたブームの隠れ家風居酒屋というものなのだろうか。
「お一人ですか?」
「ああ」
「こちらは初めてですよね」
俺が頷くと、店近くにあるカウンターからボードを取り出して何事か記し、その後にぱちん、と何かのスイッチを入れた音がした。
すると、俺の方にしゅるしゅると音を立てて細くて白い管のようなものが近付いてきて、あっという間に身体を絡め取ってしまった。
「ちょ・・・っ!なんだこれ!?」
「初めてのお客様には聞くことにしてるんですよ。挿れるか、挿れられるか、どっちがいいかって。」
「はあ?何のことだ」
「勿論そんなの、これの事に決まってるじゃないですか。いやだなあ」
薄笑いを浮かべて男は触手を握る。
「いやもかかしもないだろ。そんなのがどこに入るって言うんだよ」
「あれ?」
男の顔に少しばかりの戸惑いが滲んだ・
「もしかして本当にここがどう言うところか知らないの?」
「知るわけ無いだろうが」
もうヤケクソだ。
俺は触手に全身を絡め取られて、身動きひとつ出来ない中、そう叫んだ。
445 :
夜の中 2:2005/10/25(火) 02:40:25 ID:AxbiF/l6
男は暫くそんな俺の顔をまじまじと見た後、細く綺麗な指先でくい、と俺の顎を上げさせた。
「へえ。じゃあ本当に本当の初物なんだねえ」
ぺろり、と舌を出して俺の頬を舐めて感嘆の声を上げる。
初物ってなんだ。俺は季節の野菜でも果物でも無いぞ。
俺はそう叫びたくなる声を止めて、じっと男の顔を見詰めた。
この触手。この雰囲気。
俺の心の中で警鐘が鳴る。
どっか変だ。これはおかしい。不味い。
ごくり、と喉が鳴り、俺はからからに渇いた喉から掠れた声を出す。
「放せ」
俺の声に男の目が眇められる。
口元は愉快そうに釣り上がっている。
まるで童話の中で主人公を惑わせて木の上で笑う猫のようだ、と思った。
「初めてなら、両方体験させてみたいよね。やっぱり」
男の声が嘲笑を含み、指をぱちんと鳴らす。
その音と同時に、今まで服の上を張っていた触手が、一気に俺の服を引き裂いた。
洋服が簡単に布きれに変わる。
その力にぞっとして俺が固まると、頬に男の指が触れた。
「大人しくしてないと、あなたもその布きれみたいになっちゃうよ?」
言葉と同時に唇が重なる。
俺はぎゅっと唇を噛み締めた。
男なんかにキスされてたまるもんか。
446 :
夜の中 3:2005/10/25(火) 02:47:41 ID:AxbiF/l6
すると、喉が強く締められる。
「ん・・・ぐ・・・ッ!」
苦しさにうめき声を上げると、満足そうに目の前の顔が笑う。
「良い子にしてないと、無駄な苦しみを食らう事になるよ?」
ぺろり、と唇の表面を舌で舐め、男が離れる。
「て・・・めえ・・・」
身体に張り付いた布地は、触手によって剥がされ、俺はいつの間にか靴と靴下だけの惨めな格好に変わっていた。
肌の上を冷たい触手がはい回る。それは徐々に俺の体温を奪い、いつしか先端からぬるぬると得体の知れない分泌物を零しはじめていた。
そのくすぐったいような気持ち悪いような奇妙な感覚を俺が堪えていると、見ているだけの男からため息と共に残念そうな声が掛けられた。
「ほんとに初物だと、感じさせるところから教えないと駄目みたいだねえ・・・なんていうか、手間の掛かる・・・」
できの悪い生徒を見る先生のような顔で、男は俺に近付いて髪をわし掴んだ。
ここまでです。エロまで到達しなくて申し訳ありません。
夜の中…!触手スキーにはたまらんです!ハァハァ待ってます!
>夜の中タン
初物・リーマン・触手…(・∀・)イイ!!
続きが気になるとです
>なんていうか、手間の掛かる・・・
エロに到達するまでも味の内。期待して待ってます。
450 :
指導1:2005/10/25(火) 16:35:55 ID:DxPJNbRz
某国イ本中継を見て突然ひらめきました。
男子芯体操ネタ。実在のモデルは居ません。
体育館の中はシンと静まり返っている。
煌々と灯りは照っているがそれがかえって寒々しく感じて僕は身震いした。
「お前、今日もまた倒立で2秒キープできてなかっただろう。」
「す、すいません!」
「怒ってるじゃねぇよ。」
確かに部長の声は厳しいが言う通り怒気は無い。
周りの他の先輩もみな同じだった。
少し眉を寄せているという人も居るけれど本当に怒っているような雰囲気ではない。
どちらかと言えば苦笑い、と言うべきか。
出来が悪い僕をどうやって指導するかそれに困っているという様子だ。
本当なら一年でレギュラーを取った僕がこんな失敗ばかりを繰り返していたら
ボコられても全く自業自得しか言いようが無いけれどこの部は違う。
少々マイナーな競技という事もあり人数は補欠も入れてぎりぎりの部員数。
顧問も若くアットホームでおかしな体育会系のしごきなんて一切無い。
みんないつも優しく初心者同然だった僕をレギュラーにまで仕上げてくれた。
だから……こんな事くらいで意識しちゃいけないんだ。
そう言い聞かせていると胸元に部長の掌が触れた。
451 :
指導2:2005/10/25(火) 16:36:39 ID:DxPJNbRz
「お前、ちゃんと筋トレやってんのか?」
「は…はい。言われた通りに…あと、食事にも気をつけてるんですけど」
言い訳がましくなる言葉を聞きながら部長は満遍なく胸板を撫でる。
何かを確かめるようにじっくりと何度も行き来し他の人の目もそこに集まる。
「……ッ…ン…」
シャツの下の乳首が親指の付け根の柔らかい部分に引っかかるように硬くなって
何だかおかしな声が出てしまう。
先輩は気がつかなかったのか、それとも気がつかない振りをしてくれたのか
さっと手を引いて変わりに襟口の釦を指で弾いた。
「それで付かないって事は…体質かね。とりあえず脱いでみろ。」
一瞬戸惑いを浮かべると筋見てやるから、とまた苦笑いされた。
何だか男同士なのに意識している僕の方が恥ずかしい。
もたもたと釦を外して肩から下ろすとやっぱり乳首が立ってしまっている。
寒いから…だけどおかしな事を考えていると思われたら嫌だな。
こんな事を考えてしまうのがもう充分おかしいわけだけど。
「うーん……一回筋肉作りよりもウエイト増やしてそこから硬くするか?」
部長は変わらず冷静に肌を撫でて呟く。必死で意識しないように深呼吸をしていると…
「お前さ、そう言うけど硬いだけの筋肉じゃ怪我の元だろ。」
「……ッ!」
不意に副部長が後から同じように胸に手を回して撫で始めて身体を跳ねさせてしまった。
きっと変な意味は無い。
でも部長の手を避けるように後から回された手は何だかおかしな動きで。
兄ちゃんの部屋で見たAVで女の子がされてた揉み上げる動きみたいだ。
当然ふくらみのない僕の胸じゃ随分乱暴な動きになっちゃうけど。
それぞれ体温の違う手が交互に動くたびに乳首は尖ってくにくにと引っかかる。
「それにしても…色白いなあ。夏合宿あれだけやったのに」
「それ関係ないって。女みたいな言い方、誠一がかわいそうだろ。」
なあ、と優しく問い掛ける副部長の声に膝が震えて寄りかかってしまう。
「は…いっ…あ、いいえ…そんな、事…」
「ん?どうした?誠一…寒くなったか?」
「……ゥ…ンっ…」
今度は逆側の耳に部長の吐息が掛かり変な声が漏れてしまう。
452 :
指導3:2005/10/25(火) 16:37:36 ID:DxPJNbRz
「おいおい、誠一震えてるって…」
「二人とも苛めんなって。いいじゃん、筋肉だけで演技するわけじゃないし。」
他の先輩からも声が聞こえて見られていると思い出させられる。
嫌だ、恥ずかしい。みんなこんなに優しいのに僕は恥ずかしい事ばかり考えてしまう。
身体に触れていた二人も苦笑いしながら手を引いた。呆れられたかな。
俯き掛けてしまうと今度は完全に不意打ちで部長に乳首をつままれた。
「………ッあぁ…んッ」
今度は隠しようもなく甲高い声を漏らして唇を噛んだが部長はそんな事気にもしないで
親指と人差し指で挟んだ乳首を柔らかく揉んでる。
「うっわ…ここ柔らかいなあ。男にしちゃ大きいし自分で弄ってんの?」
「い、いいえ…そんなことしてない、です…っ」
「でもマジ女みたいだって。ほら何か膨らんでるし…なぁ橋本も触ってみろよ。」
「……崎山。女扱いはかわいそうだって言っただろう?」
驚いたように声を出す部長を副部長が苦笑いで嗜める。
でも本当は副部長も呆れてしまったかもしれない。
だって部長の言う通り僕はただ乳首を弄られてるだけで身体が全部ジンジンして
いやらしい声を必死に抑えているような有様だから。
泣きたくなって俯いていると副部長が優しく髪を撫でてくれた。
453 :
指導4:2005/10/25(火) 16:38:14 ID:DxPJNbRz
「誠一、崎山のいう事なんて気にしないでいいからな。」
「副部長ッ…でも、僕…本当にいつまでも迷惑掛けてて…」
「…もう、本当に女の子みたいだと笑われるぞ。」
軽くからかわれて漸く上を向くと、副部長はふと何かを思いついたように眉を上げる。
「ああ、そうだ。それかもしれない。」
「何だ?橋本。何がそうかもしれないって?」
覗き込むように顔を寄せた部長ににっこりと笑って頷く。
「さっきの、どうして誠一に筋肉が付かないのかって話だよ。
女っぽいじゃないけど、もしかしたら男性ホルモン刺激し足りないのかも。」
思っても見なかった言葉に僕は瞬きしてしまった。
「ああ、なるほど。で、どうすればいいわけ?」
にやにやと笑う部長と同じようにいつの間にか他の先輩も囲むように寄って来て
僕の男性ホルモンの足りない(らしい)身体を撫で回す。
「だからさ、俺たちで刺激してあげればいいんだよ。ここ…を」
副部長の指が僕の股間を突付くように撫でると一斉にみんな笑った。
みんなは僕の為に…変な事なんて考えてるはずなんて無いから。
だから僕も一緒に笑おうとした。でもどうしてか目の奥が熱くて視界が歪んだ。
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今日はここまで。絶対入れたかった芯体操ネタは次に持ち越し。
国イ本見てそんなこと考えるなんて不埒だ!
でも乙だ!
ナニされるんだろう'`ァ(*´Д`)'`ァ
そうだ!不埒だ!
若い子の弾む肉体(*´Д`)モエ
新/体/操よく知らんが体操って言うからには身体柔らかいだろうから
すごいアクロバティックな体位を期待w
女子神体操経験者っす!
神体操といえばリボンにボールにフープにこんぼう!
お道具を全部使うならフープで大開脚した足をリボンで縛りつつスティックで尿道攻め、そしてこんぼうでィン!?
ヤバィ…妄想が止まらん;
続き楽しみにしてますー!
体が重い――。
体のあちこちが、特に腰のあたりが鈍く痛む。
ずっとガムテープで拘束されていた、腕と肩の関節もだ。
その体を引き摺って、孝之は登校していた。
昨日の社会科準備室で、男子生徒たちは思う存分孝之を犯してから去っていった。
それから、村上はようやく孝之を助け起こし、家まで車で送ってくれた。
孝之は、その日はすぐにベッドに倒れ眠り込んでしまったのだが、一日明けただけではやはり疲れはとれない。
起きるのが辛かったので、今日はぎりぎりだった。
時計を見ると、始業のベルまで、もうあまり時間が無い。
昇降口で上履きに履き替え、靴箱を通り過ぎたあたりで、ふいに肩をたたかれた。
「おはよう、野村」
後ろを振り返り、ぎょっとした。
そこにいたのは、間違いようもない。
昨日、孝之を犯した男子生徒だった。
「顔色悪いじゃないか。どうしかしたのか?」
肩を抱かれて、撫でさすられる。
孝之はその手を振り払った。
「ああ、悪ぃ。具合悪いなら、保健室にでも行くか?」
「いい!」
強引に抱き寄せられ、孝之は相手からのがれようともがいた。
ふと、孝之は相手の上履きのラインが緑なのに気付いた。
ということは、彼は三年なのだろう。
名前は確か……三井とかいったはずだ。
「いいじゃん、いいことしようぜ? ついてこいよ。騒いだら……わかってるだろ」
「………」
わかる。彼は村上のことを言っているのだ。
もし、生徒との関係が上にばれたら、村上はどうなるのだろう。
村上が職を失いでもしたら……。
孝之は、村上のことを想い、ぎゅっと目をつぶった。
(先生…)
「そう、いい子だ……」
相手は孝之の腕を掴み、廊下を歩いていく。
孝之は無言でついていった。
保健室には誰もいなかった。
「今日の午前は、保健医の先生出張らしいぜ」
もしかして彼は、あらかじめ今日の保健室には誰もいないと知っていたのかもしれない。
孝之の体は、乱暴にベッドの上に投げ出された。
ドアの鍵とカーテンの閉められる音がして、上にのしかかられた。
「やめて……やめて下さい!」
「へえ、敬語。俺が三年だってのは、知ってたんだ?」
触られたくも無い男だが、上級生だとわかると無意識的に敬語を使ってしまうものだ。
「上履き、見ましたから」
「そ」
相手は、いったん体を起こして、ベッドの上に座った。
「俺は三井千尋。あ、お前のことは知ってるよ。1年Aの野村だろ」
「…なんで」
孝之は、相手から逃げるように、ベッドの上方へと体をいざらせる。
なにをされるかはもうわかっている。だから、怖くてたまらないのだ。
「三年の女子たち、結構おまえのことうわさしてんだぜ。かわいいって。まあ、村上と
ホモだなんて知ったら、それこそ喜んで騒ぐだろうな。女ってそういう話題好きだし」
千尋は、制服のブレザーを脱ぐと、逃げようとする孝之を無理矢理抱き寄る。
そして、膝のうえに抱えるように、後ろから羽交い絞めにした。
「ブレザー邪魔だ。脱げよ」
「誰が…!」
「ああ? それとも昨日みたいに破られたいか? いかにも犯されてきましたって感じだな。
それで授業受けて来こいよ」
「……最低……!」
千尋に逆らうことは不可能だった。
こんな、朝の学校で制服を破られてしまうのはごめんだ。
孝之はブレザーを脱ぐと、千尋に後ろから抱き締められる格好になった。
「安心しろ。俺も午後の授業があるしな。加減してやるよ」
「う……、んっ、やめ……」
「ほら、声だすと、外に聞こえるぜ」
「く……っ、は……ぁ…」
襟元に指を伸ばされ、孝之のネクタイが解かれる。
それで、手首をひとまとめに前で縛られた。
孝之の抵抗を封じてしまうと、千尋は孝之の体を思う存分、好きに扱いだした。
千尋の指がシャツの内側に入り込み、孝之の感じやすい乳首を弄る。
爪で突起を引っ掛かれると、腰まで甘い電流のような衝撃が走った。
「や…っ、………ん……やだ…」
後ろからも首筋や耳たぶの柔らかい皮膚を吸われ、甘噛みされ、痕を残されてゆく。
その合間に、千尋は囁いてきた。
「村上とは? いつもどんな風にやってるんだ?」
「………先生との…ことは、関係な…い」
すると千尋は、はあ、とこれみよがしに溜息をついた。
「村上、村上ねえ。……ふうん」
「なんだよ…」
「おかしいなあ……あいつ、二年の女子ともうわさあるんだけど。あいつ、テニス部の
顧問じゃん。そこの部員だよ」
「…………」
後ろからでは、孝之の顔色が変わったのはわからなかっただろう。
だが、反応を返さなかったことを咎めるように、いきなり下着の中に手を入れられ、性器を掴まれた。
「やっ、やめて! ……あっ…」
「諦めろ。あいつに義理立てしたって、なんも出やしねえよ。ああ……それとも、
金貰ってヤッてたのか? 体、売ってたんだ」
「違う…」
孝之は涙目になりながら否定した。
もう、何に泣いているのかわからない。
先生、先生、先生――…ただ、それだけで。
「まあ、いまなら何となくわかるかな。村上がお前と付き合ってたわけ……」
孝之は体を持ち上げられ、シーツの上に四つんばいにさせられた。
そしてズボンを膝の辺りまで引き下ろされて、尻を剥き出しにさせられる。
「あ、やだ…!」
「お前、本当にいい体してる……」
千尋はゆっくりと孝之の中に入り込んだ。
「んーっ………!」
「……っ、すげえ気持ちいい……」
「は、あ……あぁ……っ」
誰か、誰でもいい。誰か……。俺は、どうしたらいい?
孝之にはもう、なにもわからなかった。
* * *
今回はここで終わりです。
村上はだめだ(動かないんです。この人)。……千尋。頼むよ。
アンパー単乙デス。にしても、千尋くんは、
女の子がこういうことで騒ぐのをなぜ知っていたんでしょうね〜w
ホモが嫌いな女子なんていません!!(AA略)
アンパーさん乙!!ヘタレ村上イイヨーイイヨー。
逆に千尋とラブラブになったら・・・・村上総受け(ry
イイヨイイヨー千尋萌えー(・∀・)
指導タソ、芯体操だなんて…ここは倒立させてry
466 :
風と木の名無しさん:2005/10/26(水) 20:59:41 ID:sPCQAcYr
あげ
あげてどーすんだよ・・・
>>463 >>464 高校三年ともなれば、いろいろ世の中のこともわかってくるんです。きっと。
「ほーらほら。村上とのことをばらされてもいいのかな〜」
「あっ……やめてください! だいたい、女の子がホモなんて好きなわけないでしょう!」
「じゃあこれ見てみろよ(と、ケータイを見せる)」
「…………801…鬼畜創作…? なにこのスレッド………」
「な、俺のいったとおりさ」
「…や!……ちょっと…っ」
「ほら、お前の恥ずかしいカッコ見せてやれよ」
「あ…ちょっとその体位無理! 物理的に無理!」
そんなわけで、アクロバット体位は指導単に期待しまつw
うわー…
やっちゃったね、アンパー。
前にもこういうの居たよね。痛すぎ
470 :
夜の中 4:2005/10/27(木) 08:10:05 ID:S5aOBHTV
そいつは如何にもおかしそうに口端を上げて笑うと、俺の唇を緩く舐める。
舌はざらりとして、ぞくりとさせる。
その間にも、触手はさわさわと俺の肌を這い、俺が一番反応をする場所、強く感じる場所を探っていた。
触手は先端が2つに割れていて、まるで口のようになっている。そこから汁を滴らせながら俺の身体のあちこちを這うのだ。
乾いていた筈の身体が、触手の汁のせいで湿り気を帯びてくる。ぬらぬらと。
触手の中でも細めのものが、乳首を舐めるように動いて反応を見る。
「ん・・・っく・・・」
今までそんな場所でなんて感じたことはない。
触れたことだってそんなにありはしない。
せいぜいが風呂場で身体を洗うときに擦る程度。それだけだ。
その時だって、刺激といえば刺激なのに。
「は・・・っ」
抑えきれない声が、喘ぎとなって唇から漏れる。
両の乳首がじんじんとして、意識がそこに集中する。
男は俺をにやにやと笑いながらみていた。
471 :
夜の中 5:2005/10/27(木) 08:11:31 ID:S5aOBHTV
「気持ちいいんじゃない?ほら。乳首がこんなに勃ってるよ」
罠に掛かった獲物を猫が嬲るように、男が俺の乳首を抓る。
「いっ・・・!痛っ!、あ・・・あ・・・」
涙が自然とこぼれた。
「こんなに硬くなって・・・それにいやらしい色。真っ赤じゃない。こんな色した乳首なんて久し振りに見た。それにこっちも・・・」
男の手がペニスに伸びる。
ひやりと冷たい手は、一瞬俺をクールダウンさせる。
男は無造作に皮を爪先で引き
「半分皮被ってるよ。剥いてあげようか」
リンゴの皮を剥く程度の気軽さで、俺にそう囁いた。
ここまでです。
まとめログには入れないで頂けると嬉しいです。
宜しくお願いします。
472 :
風と木の名無しさん:2005/10/27(木) 09:19:42 ID:AREE9kIK
朝からみなさま乙。
しかし場つなぎさん、繋がってるのにタイトル違うからレス抽出困る・・・・
アンパーフェクト様
>468
読者サービスのつもりだと思いますが、そういうのは叩かれるのでもう止めた方がいいですよ。
以前にもそういうカキコミが原因でかなり荒れた事がありますのでお気をつけて。
うはっ、読者サービスて。何様、自演様ですか。
テラワロスwwwwwwww
遊び心はここでは抑えた方がヨロしー
ユーモアなス、スルー出来なス人間の方が多数派だから今までさんざ荒れてきた
続き待ってる
投下されるSSより読み手の方が鬼畜なスレはここですか?
夜の中さん、現代物で触手って不思議な空間が好きです
続き、お待ちしてます
479 :
風と木の名無しさん:2005/10/27(木) 17:53:49 ID:bb4VnLs7
読み手偉そうww
中国風で獣耳です。苦手な方はスルーしてください。
―――――――――
「しょーきさま、しょーきさまぁ!」
甲高い声が呼びかけてくる。樹上で昼寝をしていた少年の、房毛に飾られた三角耳が、
ぴくぴくと動いた。
拳で目元をこすってから、少年は大きく伸びをした。
年の頃は十五、六。上着も袴子(ズボン)も鉤裂きや泥跳ねだらけ、明るい茶色の髪は
結わずに気ままに飛び跳ねさせている。どこかの農奴と間違われても仕方のない姿だ。
だが媚びることもへつらうことも知らない、凛とした表情を見れば、この少年が奴隷など
でないことは明らかだった。
そもそも彼は、人間ではなかった。頭の上にぴんと突っ立った三角の耳と、金色に輝く
虹彩、まばゆい陽光を受けて縦長の楕円形になった瞳孔を見れば、すぐわかる。
少年は大山猫の精だった。小輝という名は、瞳の輝きから名づけられたものだ。
「……やっ」
かけ声をかけ、小輝は枝から地面に飛び降りた。
下で騒いでいたのは、さらに幼い、十二歳くらいの童子である。さらさらの髪を、前は眉に
かかるあたり、後ろは首筋あたりで切り揃えた頭には、褐色の丸い耳が生え、袴子の尻に
開けた穴から、太くてふさふさした、縦縞模様の尾が覗いている。
童子は大きい目をさらに大きく瞠って、小輝に訴えた。
「たいへんなんですぅ。人間がこの山に入ってきてます。どうしますか、しょーきさまぁ」
「どうって……追い払うしかないじゃん。兄者が留守だからって、人間なんかをこの山に
入れてたまるか。何人いるんだ?」
「一人ですぅ。若い男で、書生風の……」
「一人ィ!? 武人でもないのに!? それでわざわざ、オレを昼寝から起こしたのかよォ!
そのくらい自分で追い払えっての、オレは昼間が苦手なんだよ!」
「えー、だってだってぇ。しょーきさまには鋭い爪も牙もあるけどぉ。このメイメイには、何も
ないんですもん」
鳴鳴という名の栗鼠の精は、いじけたように両手の人差し指をつつき合わせた。
「胡桃の殻でもかじり破るくせに、何を言ってんだ。鳴鳴、お前だって幻術は使えんだろ?
だまして沼に落とすとか、泥や糞を食わせて追い払うとか、いくらでも方法はあるじゃん」
「あ、そっかぁ!わかりましたぁ!」
くるりと背を向け、鳴鳴は走っていこうとする。小輝は慌てて呼び止めた。
「おい、耳と尻尾が出たままだ!! すぐにばれるぞ!」
「あ、いっけなーい。……えへっ」
振り向いて小首を傾げ、舌を出す。ぽんと軽い音をたてて、耳と尾が消えた。
山道を駆け下りていく後ろ姿を見送り、小輝は溜息をついた。
再び樹上へ登り、枝に寝そべって、呟く。
「あいつ、頭が軽いんだよな……大丈夫かな」
この山は、人間に敵意を持っている。
自分のような獣の精もいるし、草木も人の侵入を好まない。足を引っかけ、道に迷わせ、
麓で追い払うのが常だ。人間が立ち入ればひどい目に遭うことは、広く知れ渡っていて、
近頃では誰も登ってこない。
そこにあえて一人で入ってきて、鳴鳴が見咎めるほど山奥深くへ到達するとは、どういう
人間なのだろう。
徐々に不安が湧き上がってきた。
その頃、鳴鳴は、目当ての人間が休息している木立へと取って返し、草の間から様子を
うかがっていた。
太い木の幹にもたれて座っている青年は、どこからどう見ても武人ではない。
漆黒の髪と対照的な白い肌は、日に焼けたことがないかのようだし、背は高くとも体は
細い。着ている物も、書生がよく身にまとう長衣だ。腰に小さな刀を帯びてはいるが、
あれはあくまで旅の用心だろう。
(よーし。がんばって追い払って、しょーきさまに、ほめてもらうんだもん)
自分に気合いを入れ、耳と尾が出ていないのを確かめ、鳴鳴は草の間から姿を現した。
「あのぉ……こんちわ。おにーさん、どこから来たんですかぁ?」
話しかけた鳴鳴を見て、青年が切れ長の瞳を笑わせた。
「これはこれは、可愛らしい子だ。こんな場所に一人で、何をしている?」
「ボク、メイメイといいます。迷子になっちゃったんですぅ」
「メイメイか、どんな字を書くのかな?……なるほど。私は胡奏真という」
名前などどうでもいいと思いながら、鳴鳴は訴えた。
「奏真おにーさんがよかったら、家まで連れていってくれませんかぁ?ボク、一人じゃ
心細くて……」
「それはそうだろう。この山には、恐ろしい獣や魔物が多い。鳴鳴のような可愛らしい
子供が、うろうろする場所ではないね」
奏真と名乗った青年は立ち上がり、服の埃を払った。
鳴鳴はひそかにほくそ笑んだ。連れ歩いて道に迷わせて、疲労困憊させてやろう。
「はぐれるといけないから、手をつなごうか、鳴鳴」
奏真が左手を差し出してきた。鳴鳴は何の疑いもなく、小さな手をその手に重ねた。
その途端に、強く引っぱられた。
「きゃん!?」
体勢が崩れた鳴鳴の額を、奏真の右手人差し指が強く突いた。
瞬間、雷のような痛みが体を走った。四肢が突っ張る。全身の血が逆流するかのようだ。
「や、ぁあああっ……!!」
不意に痛みがやんだ。鳴鳴は大きく息を吐いた。奏真の笑いを含んだ声が聞こえた。
「栗鼠の精か」
「ひあっ!?」
大慌てて尻と頭に手をやった。術で隠していた耳と尻尾が、むき出しになっている。
鳴鳴の手をつかまえたまま、奏真が笑った。
「獣や魔物も恐ろしかろうが、こういう場所に平気でやってくる人間こそが、一番怖い。
勇玄に、そう教わらなかったのか?」
「ゆーげん、さま? ……やっ……な、何をするんですかぁ!? あ、あっ……やだ、
やだぁーっ!!」
人間の口から出たのは虎の名だった。大山猫の精の小輝が兄者と崇める、この山の支配者だ。
同じ獣の精でも、鳴鳴などとは格が違う。
その勇玄の名をなぜ、人間の奏真が知っているのだろう。
取り合わせの意外さに鳴鳴が驚いているうちに、衣服を剥ぎ取られた。逃れようと懸命に
もがいたが、細身の体つきに似合わず奏真は力が強かった。たちまち、一糸まとわぬ姿に
された。そのうえで奏真は鳴鳴を後ろ手に縛り上げ、仰向けに転がした。
「やだぁ……なんで? どうして? 何するの……やだぁ……」
怯えて泣きじゃくる鳴鳴の足元にしゃがみ込み、両足を持ち上げて開かせ、双丘の奥を
じっくりと眺めたあと、奏真は苦笑した。
体を起こして懐に手を入れる。
「私の相手には、少々幼すぎるようだ。……まあいい。やりようは幾らでもある」
奏真が取り出したのは陶製の小壜だった。栓を開けるその右手には、親指と人差し指しか
ない。中指、薬指、小指が失われていることに、初めて鳴鳴は気が付いた。
しかしそれに気を取られている暇はなかった。
栓を取った小壜の中から、何か、透明でぬらぬらした物が、勝手にせり出してきたのだ。
どう見てもそれは、意志を持つものの動きだった。
奏真は小壜を傾けた。中身が鳴鳴の体の上へ落ちるように。
「可愛い子リスには、これから楽しいことを教えてあげよう。……こんなことは、山の中に
いたのでは味わえまい」
「やっ……やだぁあーっ! 気持ち悪いーっ!! 助けてぇ、しょーきさまぁーっ!!」
べちゃりと粘塊の落ちる音を掻き消して、鳴鳴の叫びが山中に響いた。
―――――――――――
ここまでです。導入部だけで、すみません。
リアル投下 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
いいよ いいよー
これからの展開に期待してます!
なにやら可愛らしいなぁ…獣耳タソ…
ひどい目に遭わせて泣かせてくれそうな予感でキターイ!!!
獣(;´Д`)ハァハァ
ひどいっ、こんな愛らしいメイメイを意志を持つものの動きがハァハァ
489 :
風と木の名無しさん:2005/10/27(木) 19:42:52 ID:ZOFAF/wT
age
ウヴォシャー!
獣耳タン、ショタのときは、ショタって書いてくださいませー!
獣耳…(*´д`*)ハァハァハァ
得体の知れないものにあんなことこんなことされるのか。
wktkwktk。
アンパーフェクトです。
蒸し返さないほうがいいとも思いましたが、謝罪させてください。
調子に乗りすぎたことと、私自身の認識が甘かったことを反省しています。
不快な思いをさせてしまって、本当に申し訳ありませんでした。
ごめんなさい。
何事も無かったかのように続き投下してクレ。(゚д゚)クレ
494 :
風と木の名無しさん:2005/10/28(金) 10:34:14 ID:F0VEhmrW
いやもうくんな
初期からいるけど、定期的に現れる人外もの?スキスキー(*´д`)
過去スレの日本昔話風ウサ耳兄弟とか人魚とか
続き楽しみにしてます>獣耳タン
>>494はスルー
アンパーさん何事も無かったかのように続きヨロ
496に禿同
続きヨロ
獣耳タン、メェメェがどうなるのかワクテカして待ってます。
アンバータンも待ってるよ。
鳴鳴、よく鳴きそうな名前だ…。鳴かせて獣耳タソ!
アンパー嫌な人はアンパーをNGワード設定すれ。
私もそうする
501 :
498:2005/10/28(金) 22:04:25 ID:XajYzDgR
しまった。間違いに今頃気付いた。
×アンバー
○アンパー
失礼しました。
ssと感想以外は書き込んじゃいけないスレはここですか。
>>502 クレクレもOKだよ。
そういうわけで、夜の中サン待ってます。
みんな心が狭いな。
仲間内でルールを作りたがる女子学生のようだ。
>>500 うるせーブス指示してんじゃねえよwww
508 :
風と木の名無しさん:2005/10/28(金) 23:34:23 ID:B/nicQHs
507晒し上げ
509 :
鬼畜王子:2005/10/28(金) 23:59:47 ID:KuYKedg7
こらこら乙女達、喧嘩はよしなさい
はーい
以前はすぐに気に入らない住人をネタにしてバカにしたようなSSを
書く人たちがいて、そのSSで結構盛り上がる人たちがいたよね。
(傍から見てて、意地悪な感じだなーとあまりいい感じはしなかったけど)
つい最近もさりげなくネタにしてる人がいたよね。でも文句言う人はいなかった。
今回のはスレ住人すべてをネタにしてるから、住人SSで人を突っついて
喜んでたような人たちが自分をネタにされた気になって怒ってる気がする。
あんた回りくどいってよく言われない?
絡みスレのレスにSSで絡みかえしていたのは自分も引いたよ。
それまで楽しく読んでいただけに余計に残念だった。
だけど叩いたりしようとは思わなかったな。
アンパタソの時も同じで、引いたが叩こうとまでは思わなかった。
だから絡みたがりが出現する時としない時の違いはわからん。
↓↓↓以下何事もなかったかのように再開↓↓↓
>511
お前みたく、こいつは○○っぽいだのと決め付けるレスが一番質悪いんだよ。
自分は悦に入れて楽しいだろうが、反論を釣るようなレスはやめれ
はいはい藻舞ら、そろそろ
お ん も で や れ
腐女子ってどこもコテハンには容赦ないね。
それで投下してくれる神が逃げて寂れる場所多し。
好きだからどうこうしたいとか、愛しいからこそ、ああしたい、こうしたい、とか、
俺はそんな回りくどい心境では一切なかった。
ただ単に、彼を痛めつけたかっただけだ。
いつも年上然として(実際、彼は俺より10つ以上も年上だったが)
まだ34になったばかりだというのに、どこか老練めいた落ち着きがある。
毎日遊び呆けて漠然とした大学生活を送っている俺とは、
まず立ち振る舞いからして歴然とした差があった。
だからといって、その差を恨んで彼を疎ましく思っているわけではもちろんない。
むしろ、どんな時でも冷静さを失わない彼の態度に尊敬の念すら覚える。
居酒屋という職場がら、酔っぱらいに絡まれることもしばしばだが、
つい客商売だということを忘れてカッとしがちな俺と比べ、
彼の酔っぱらいのあしらい方は実に鮮やかなものだった。
見るものに菩薩の影をかいま見せるような(多少大げさかもしれないが)
顔全体をほころばせるような穏やかな笑みは、彼以外の誰をも成し得ないだろう。
不思議なものだ。常々、彼の優しい笑みを見て尊敬と関心の念を抱いていたはずなのに、
いつの頃からかそれはある種の"嗜虐心"へと姿を変えてしまったらしい。
なんだ、投下があったワケじゃないのか…&⌒゚
521 :
鬼畜王子:2005/10/29(土) 02:27:56 ID:TBQksXMN
おとなしく待ってなさいww
"好きな子ほど云々"なんて感情からくるものではないと、根拠はないまでも確信している。
実際、彼を前にしても胸はときめかないし、触れたい、愛しいといった感情はこれっぽっちも浮かばない。
かわりに浮かぶのは嗜虐心だ。
彼の優しげな笑みを苦痛に歪めさせれば、どんなにか気分がいいだろう。
彼が悲しむ顔を想像すると胸が痛むが、それ以上に、なんとも愉快になってくる。
愉快になりながらも、俺はこんなに嫌な奴だったのかと、少しショックだった。
それなりの思いやりも最低限の常識も持ち合わせた、一般的な好青年だと自負していたのに。
どうやら違ったらしい。
「どうした?」
ゆっくりと接近してくる俺を見て、不思議そうにしながらも
穏やかに微笑みを浮かべてみせた彼の表情が忘れられない。
俺に絶大な信頼を寄せて、ぴったりと寄り添うまでに接近した俺に
不快げな仕草ひとつ見せず、俺を見下ろしてきた。
もともと誰かを疑うなど知らない人なのかもしれない。
俺の次の行動を待ってじっと動かずにいる彼の、長身ながら細身の体を、俺はゆっくりと壁に押し付けた。
俺の中に残っていたわずかな良心がうずいたが、今のところは構ってなどいられなかった。
不思議そうに俺を見つめ、困って首を傾げる子犬のように
眉を八の字に垂れながら、彼はぴくりとも動かずにじっとしていた。
俺より背の高い彼に背伸びをして唇に口付けると、ぴくりとかすかに彼の唇が震えた。
「……そそっかしいな、店長は」
呆れたように囁きながら、彼の顎の剃り跡の傷を丁寧に舌で舐めあげると、
それまでおとなしくしていた彼が俺の肩をつかんで強く押しやった。
店長に引き剥がされた俺は素直に体を離し、時計に目をやった。
夜中の2時を指す分針を確認し、俺は店長に向き直って笑顔を浮かべてみせた。
店長、すいません。
あなたの泣いてる顔が見たいんです。
俺の笑顔を見て、それまでびっくり顔で壁に背中を押し付けていた店長はぎこちない笑みを浮かべ返した。
----------------------
今日はここまで。アホ鬼畜×天然
途中で割り込んでスマソ…orz
年下攻め大好物だ。
それ+恋愛感情ナシの嗜虐心だなんて言うことナシだ。
ワクテカして続き待ってまつ。
漏れも店長の泣いてる顔が見たい! 続き待ってます!
店長タン年上受け(・∀・)イイ!!
優しそうな年上を苛めて困らせるの更に(・∀・)イイ!!
続きかなり楽しみにしてます!
店長、続き楽しみです。
528 :
風と木の名無しさん:2005/10/29(土) 19:53:41 ID:I+o/Pqsa
age
もう一度店長に腕を伸ばし、引き締まった細い腰を両手で掴むと、
店長の表情がにわかに曇った。
店長の唇に口付けようと再び顔を近づけたが顔を背けられたので、そのまま頬や首筋に唇を押し当てる。
唇が触れると同時にびくりと店長の体が震え、首筋に筋が浮くほど強張った。
それでも平静さを失わないところが店長らしいところだといえるだろう。
店長は困った顔で俺を見下ろしながら、今度は先ほどより優しい手つきでそっと俺の胸を押しやった。
それでも頑なに離れようとしない俺を見かねて、店長の少し冷たい手が
腰を掴む俺の手になだめるように重ねられた。
「申し訳ないけど、お前の気持ちにはこたえられない」
こんな状況で、本当に心底申し訳なさそうに俺を真摯に見つめてくる。
こんな対応では、彼にふられた女性はますます彼の態度に熱を上げて、
彼に付きまとう結果となりそうだ。
どこまでも真面目で温厚な店長。おそらく俺をホモと思ったに違いない。
店長のことだ、偏見や差別意識といった感情は一切持ち合わせていないはずだ。
もし仮に、多少なりとも彼にそういった考えがあったとしても、彼は決して態度に出さない。
俺を店長に惚れたホモだと思って、なるべく俺を傷つけないよう、できる限り誠意を持って接しようと
集中しているのが、こうして至近距離で彼を観察しているぶんありありと窺えた。
「ごめんな。」
何か言おうとして口を開いては閉じ、何かを訴えかけるように俺を見つめてきたが、
結局それだけぽつりと言って、黙り込んでしまった。
離れようとしない俺を少し困ったように見ながら、それでも申し訳なさそうに頭を垂れる。
けれど次にはやはり上司らしく、
「……バイトは、辞めるなよ」
と念を押した店長に向かって、俺はにっこりと自分に出来得る一番愛想のいい笑顔を浮かべてみせた。
店長も微笑み返す。彼は常にこうなのだ。誰かに笑いかけられると必ず笑みを返す。
「辞めませんよ」
言いながら腰を掴む両手に力を込め、俺は渾身の勢いで彼の唇を再び奪った。
今度こそは不意打ちだったと見えて、間近に見る彼の瞳が白黒している。
"舌"を使おうと彼の唇の隙間から舌を潜り込ませようと押し付けた瞬間、
彼の手が俺の肩を掴んで強く押したので、俺はとりあえず唇を離した。
「陽介、無理強いはやめろよ。こんなの駄目だ」
「どうして?」
「どうして、って、……俺はお前の気持ちにはこたえられないんだ。申し訳ないけど、こういう事は俺は出来ない」
店長にしては珍しい、厳しい表情でのお説教を、申し訳ないながらも俺は半分以上聞き流した。
腰を掴む俺の手に優しく重ねられている店長の手の下から両手を引き抜き、
彼の両手首を素早く掴むと、びっくり顔で目を丸くする店長をよそに
さっさとエプロンのポケットにあらかじめ用意していたビニールテープで両手首を後ろ手に括った。
案外簡単にいってしまった。店長の無防備さに感謝すべきだろう。
店長に抱きつくような格好で店長の後ろに手を回し、あまった紐をなるべく短く
オーブンから天井まで伸びる金属製のパイプに括り付けた。
その最中にうっかり指先がパイプに触れてしまい、「あちっ」と手首を反射的に引っ込めた。
まだかなり熱い。まずい、店長が火傷しなければいいが。
"店長を泣かせたい、虐めたい"だなんて物騒なことを考えている割に
どこかまだ良心的な自分に内心ほっとしながら、俺はさっさと作業を終わらせた。
「あっ、あちっ!うっ」
一仕事終えて一息ついた俺の目の前で、店長がびくっと震えて顔をゆがめた。
かなり短めに括り付けたから、指先がパイプに触れてしまったらしい。
ビニールテープが溶けてしまうかもしれない。
もう少し括り付ける場所を考えるべきだったと後悔したが、すぐに気を取り直して
次の作業に取り掛かった。
何しろ、何だかんだいってもう2時半だ。何もしないうちに朝になってしまう。
店長のズボンのベルトを手早く外し始めた俺へ、店長の戸惑った声が落ちた。
「やめろよ、陽介。こんなの駄目だ」
「駄目?どうして?嫌ですか」
ベルトを緩め、ファスナーを下げて、店長の顔を見上げながら下着ごと一気にずり下ろした。
「やめてくれ、陽介、こんな馬鹿なことは」
初めて見る店長のあれ。俺より若干大きいのが癪だった。
嫌がって身を捻る店長に構わず、店長のTシャツを乳首が露出するまで捲り上げると、
店長のよく引き締まった綺麗な体があられもなく曝け出された。
捲り上げたTシャツや足首の辺りに絡まったズボンと相成ってなんだか全裸よりエロティックだ。
いかにも今からレイプされます、といったところか。
店長のほどよく逞しい引き締まった体が綺麗だったので思わずポケットから取り出した携帯で
写真を撮ると、店長は嫌がって顔を背けた。
店長の反応が面白かったので、嫌がらせのつもりで性器のアップの写真を
これ見よがしに撮影すると、店長の全身が朱に染まった。
----------------------
今日はここまで。
てんちょおおぉおー!!
(*´Д`)ハァハァハァハァ
珍しく年下攻に萌とる自分ガイル…(´Д`;ハァハァ
年下攻ってか年上受に萌える…てんちょー!!!!!
朝からこの萌どうしてくれる。
これから模試なのにー!
>>534…21歳女子高生って…ネットwatchの苑子ぐらいしかいないんじゃね?
店長イイヨー(´д`*)ハァハァ
お子様は来るんじゃねぇ
朝から滅入る
しかし、年下君、いいなぁ
夜間とかなら、普通にいるぞ<21歳
>>537のもそうだし、
専門学校とか別の学校に通った後に大学に挑戦する人だっているぞ。
あんまりピリピリすんな
※ショタです。
────────────────────
鳴鳴の胸の上に落とされた不気味な粘塊は、ぷるぷる震えてふくらんでいく。
「やぁだぁ! ……何これ!? 取って、取ってぇえ!!」
奏真が哀願に耳を貸すことはなかった。それどころか、地面に落ちていた太い枝を拾い、
鳴鳴の膝を開かせて、細紐で枝の両端に縛り付けてしまった。
「尻尾は痛くないか? 体の下から出しておいた方がよさそうだ」
奏真は薄く笑って、鳴鳴のふさふさした尾を下に引いた。
「やぁっ! 引っぱらないで、切れちゃうー!! リスのしっぽはすぐ切れるのぉ!」
「ああ、そうか。切られるのが嫌なら、暴れない方がいいね」
人間に、自分で自分の弱点を教えてしまった。
大山猫の精、小輝からはいつも、「お前は頭の中身がすかすかだ」と叱られるけれど、
あれは本当かも知れない。
鳴鳴の大きな目から、新たな涙がこぼれ落ちた。
裸にされて、膝を立て、大きく広げ、尾を足の間に出した格好で仰向けに転がっている。
その恥ずかしさもさることながら、胸の上でゆるゆると形を変えていく粘塊が怖い。
鳴鳴の尻尾を軽く引っ張り、奏真が尋ねてきた。
「勇玄は今、どこにいる?」
「ふぇ……ゆ、ゆーげんさまは、今、お出かけですぅ……」
「わかっているよ。あれがいたなら、私にこんな無法を許すわけはない。どこへ行った?
いつ戻る?」
「わ、わかんないですぅ……聞いた、けど……わ、忘れちゃった、から……」
「それは困った」
溜息をついて、奏真が鳴鳴の尾から手を放した。
※ショタです。
────────────────────
「さっき誰かを呼んでいたね。『しょーき』とかいう……その相手に尋ねるとしようか。しかし
その前に、鳴鳴にはいいことを教えてあげなければね。……見てごらん。動きが活発に
なってきただろう? 目が覚めたんだよ」
奏真の言うとおり、粘塊はいつのまにか、林檎ほどの丸い頭から何本も長い足を伸ばした
形に、様変わりしていた。
ぬるぬるの粘液をにじませて、鳴鳴の体の上を這い回り始める。伸び縮みする足に吸盤が
付いているらしく、胸肌や腹にぺたりと吸い付いては離れ、丸い痕を残した。
「いやーっ!! こわい、やめてぇ! これ取って、取ってください! お願いだからぁ
……そーしんさまぁ……!!」
人間をさま付けで呼んだことが、小輝に知れたら、ひどく叱られるだろう。
けれどもう、そんなことには構っていられなかった。初めて見る、透明でぬるぬるぺたぺた
した生き物は、ただ気持ち悪かった。
奏真はそばの草地に腰を下ろし、なだめるような口調で鳴鳴に話しかけてきた。
「食いついたりはしないよ。……これは蛸の一種をもとにして、方術で作られた生き物だ」
「た、こ……?」
「金丹の原料にする、精液や愛液を搾り取るために作られた変種だ。だから歯はないし、
突起と見れば足をからめて触り、穴があれば足を差し入れる、そんな性質になっている。
……人間というのは、ろくでもない真似をするだろう? しかも今では、本来の用途を
外れて、もっぱら快楽を得るための愛玩用……気の毒な生き物だ」
苦笑混じりの言葉の意味は、鳴鳴には理解できない。第一、そっちに注意を払う余裕は
なかった。透明な蛸が体の上を這い回る。
「ふえ、ぇ……こわいよぉ。やだ、やだぁ……ひぃっ!」
※ショタです。
────────────────────
一本の足に付いた吸盤が、鳴鳴の胸の右側、小さな桜色の蕾を包み込んだ。別の足が、
細い先端で左側の蕾をつつく。
残りの足は、ぺたりぺたりと吸盤を吸い付かせては離れて、下腹部へ向かっていった。
「や、ぁあっ!! 助けてぇ、助けてくださいったらぁ……やだぁ、何するの!?」
鳴鳴は泣きじゃくり、尾をばたつかせ、身をよじってもがいた。
奏真が鳴鳴の背を支えて上体を起こさせ、面白そうに笑った。
「何も知らないのだね。……ごらん、自分の胸を。いつもとは違うんじゃないか?」
「や、ぁっ、やだ……なに、これ……?」
涙をこぼしながらも、言われるまま視線を落とし、鳴鳴は呟いた。
まだまだ育ちきらない体の両胸には、小さな薄い桜色の円と、その中央の、小指の爪先を
押し当てた痕にも似た窪みがあるばかり──のはずだった。
なのに、いつもはへこんでいる乳首が、米粒ほどの大きさにふくらんで、立ち上がって
いる。色までも赤味を増し、粘液に濡れて光っていた。吸盤に吸われている右側も同じ
ことだ。蛸が透き通っているので、蕾のふくらみ具合がよくわかる。
鳴鳴の語彙には『みだら』や『なまめかしい』という言葉は含まれていなかった。けれど
自分の体に起きた変化が、何だか気恥ずかしい。頬がほてって、息が熱くなる。
「あ……なぁに……ボク、どうして、こんな……?」
「素直な子供は好きだよ」
背を支えて上体を起こさせたまま、奏真が顔を寄せてきて、こぼれた鳴鳴の涙を舐め
取った。体がぞくりと震え、「あんっ」という、小さな喘ぎがこぼれた。
首筋に人間の息がかかる。頭の上部に付いた丸い耳を、指が優しくもてあそぶ。
「いい子だね。怖がらなくても、少しも痛くなくて、気持ちいいだろう?」
※ショタです。
────────────────────
確かに痛くはない。胸も頬も首筋も耳も、くすぐったいような、変な感じだ。背筋がざわざわ
して、尻尾が勝手にひくつく。
「わ、わかんない……だ、だって、こんな、感じ……知ら、な……」
「すぐにわかる。ほら、もうすぐ蛸の脚が届くよ」
「あぁっ!? そ、そんなとこに触っちゃ、ダメですぅ! ……やだ、やめてぇーっ!」
下腹部から脳天まで、甘い電流が体を突き抜けた。
胸をなぶられた時とは比較にならない衝撃に、鳴鳴はのけぞった。背を支えられていなけ
れば、倒れて頭を打っていただろう。
二本の脚で胸の蕾をもてあそびつつ、蛸は残り六本の足を使い、鳴鳴の脚の間へ、這い
下りた。幼い陰茎にからみついたかと思うと、乳首の時よりも、もっと優しく、やわらかく、
つつき、撫で回す。同時に別の足が、吸盤の凹凸を使って会陰部をこすり下ろし、双丘の
奥の、秘められた孔にたどりついた。
「ひ、ぃっ……なあに!? 何するの……やっ、あぁんっ!!」
粘液のぬめりを借りて、蛸が細い足の先端を、肉孔に忍び入らせた。
こんな場所に外から何かが入るなど、初めての経験だ。背筋が反り返り、体がこわばる。
毛が逆立ってふくらんだ尾が、激しく地面を叩いた。
「いやっ! いやぁあ!! こわい……もう、やめてぇーっ!」
悲鳴を無視して、吸盤の付いたでこぼこの足が、奥へ奥へとすべり込んだ。吸い付いては、
放す。異様な感覚に、鳴鳴の大きな両眼から新たな涙がこぼれ落ちた。
「あ、ん……やだ……お、おねがいですぅ、助けて……」
「緊張するからつらいんだ。体の力を抜いて」
術で作られた不気味な生き物の足に混ざって、人の指が鳴鳴の陰茎に触れてきた。
10
※ショタです。
────────────────────
「ひ! や、ぁっ……」
「こっちは胸と同じで、痛くなくて、気持ちいいだろう? ……すぐに慣れるよ」
甘やかすような口調で言い、奏真がまた鳴鳴の頬を舐めた。
「きゃ!……ぁふぅ、んっ……」
背筋がぞくっとして、つい首を縮めてしまう。けれど奏真の言葉通り、決して気持ち悪く
はない。舐められた頬も、奏真の左手で触れられている下腹部も。
「あぁ、ん……何だか……何だか、変……熱く、て……ひ、ぁっ……!!」
完全に体を奏真に預けていることに気づかないまま、鳴鳴は喘いだ。
声が、甘くうるんでいた。
小輝は必死で、山中を駆けていた。
「鳴鳴! どこだ、鳴鳴ーっ!!」
何かがおかしい。さっきから何度も、とぎれとぎれに、助けを求める鳴鳴の声が聞こえて
くる。だがこだまのように奇妙に反響して、場所がつかめなかった。
生まれて十六年、住み慣れた山だ。広いとはいえ、自分の庭のようなものだ。
なのに、鳴鳴のいる場所へたどり着けない。
空間がどこかで歪んでいる。声の方へ近づこうとしているのに、いつのまにか、思いも
よらない場所へ出てしまう。結界を張られているのに違いない。
だとしたら、鳴鳴が追い払いに行った男は、単なる書生などではあり得ない。道士か、
方術師か、とにかく術を使う人間だ。それも並々ならぬ技量の。
「あっ……この、道……?」
※ショタです。
────────────────────
ふと、今までは見落としていた藪の途切れが目に入った。
そうだ。
確かにこの場所には脇道があった。なぜ今まで気づかず、思い出しもしなかったのだろう。
(これも術か……まさか、オレの目まで、くらまされてたのか?)
背筋が寒くなった。だがそれを、未知の敵に対する恐怖だとは思いたくなかった。
しかもその時、甲高い悲鳴がはっきりと聞こえてきた。
「もぉ、だめ……だめぇっ! きゃうぅっ! やっ……あ、あああぁーっ!!」
「……鳴鳴ーっ!」
小輝は藪の間へ飛び込み、声のした方へと、ひた走った。
藪が途切れた。まばらに木が生えた草地に出た。
「鳴……!!」
小輝は愕然として足を止めた。
草地の中央に、全裸の鳴鳴が、大の字で転がっていた。
生きてはいる。だが、助けに来た自分に、目を向ける気力もないらしい。荒い息を吐く口
から唾液がこぼれ、顔は涙に汚れきっていた。長い尾が時々、痙攣するように弱々しく
動く。手首や膝下に残る赤い痕を見れば、縛られていたことは明白だ。
「お前の仕業だな……?」
七、八尺ばかり離れた木のそばに、一人の人間が立っている。
小輝は目を怒らせて、その青年をにらみつけた。
────────────────────
ここまでです。前回ショタの注意がなかったために不快な思いをした方、すみませんでした。
獣耳タン乙!
自分の好き四兄弟の次男、三男、四男にあてはめて萌えた…(*n´д`)
546 :
風と木の名無しさん:2005/10/30(日) 14:17:34 ID:J0XSEO5n
店長も獣耳タンもGJ!
店長も獣耳タンもGJGJGJ(;´Д`)ハァハァ
年下攻と頭の弱いショタ、二つとも大好物(;´Д`)ハァハァ
>>533〜
豚切りスマヌ。
なんか誤解させてしまったみたいなんで一応。
資格試験の模試だったんです。
どう見ても21歳です。
ごめぽ(・ω・;
アンパータン投下まだか〜(つД`)
激しくクレクレしてみる
んじゃ自分も
騎竹タソくれくれ
便乗
貝楼タソ、次は寝台でってお約束マダー(AA略
鳴鳴タン可愛いよぉ
今までショタはどちらかと言えば苦手なほうだったけど
新たな萌え発見!GJ!
鳴鳴タソ、ショタ過ぎだよ〜
と思ったけど、めっさ萌えてしまった。
好物がもうひとつ増えました。ゴチ。
鳴鳴タン乙。
自分ショタスキーなんで美味しく頂きました。
小輝タソはどうなるのか・・続き楽しみにしてます。
555 :
不覚のF:2005/10/31(月) 05:16:22 ID:aHWfFIt7
それは月の綺麗な夜だった。とあるレストランに一人の客が現れた。
すらりと背の高い妖艶な魅力のある男だった。
週末で賑わう店内。
「いらっしゃいませ」
涼やかな声が響いた。この店のギャルソン、八神直人はカウンターの席に
通された彼に声をかけ、メニューを渡そうと近づいていった。
真っ黒な仕立ての良いスーツに身を包んだその男は、チラリと直人を確認して
腰を降ろす。
「こちらメニューとワインリストです」
どことなく暗い雰囲気のあるこの男を、どこかで見たな、と思いながら直人は
メニューを手渡した。いつもの手順だった。
なぜかピリピリした空気が二人の間に流れているのを直人は感じ取っていた。
いきなり、男は黒い手袋を外すと、左手で直人の手を掴んだ。
「えっ…」
冷たい指先だった。男がゆっくりとこちらを見る。
鋭いその目は透き通った灰色だった。
ドンッと大きな衝撃音が鳴った、気がした。
その灰色の瞳に射抜かれ、直人は唐突に理解した。
彼は迎えに来たのだ。
556 :
不覚のF:2005/10/31(月) 05:16:59 ID:aHWfFIt7
満月だった。秋の夜風は驚くほどに寒い。
直人は薄いコートの前合わせを掴んで自分の体を抱えていた。
「それで?」
傍らの男に少し震えた声で言葉をかけた。
「そのうちわかる」
男は答えた。
「あんたは何者なんだ?」
「そのうちわかる」
「なんで俺に…?」
「そのうちわかる」
オウム返しのように、先程から同じ言葉しか返さないこの男に直人は少し
うんざりしてきた。
目の前の夜景を見ながら交わす会話ではない。
「あんた、名前は?」
「…F」
少し間を置いてそう答え、男は直人に向き直った。
「Fでいい」
「いや、マジメに…」
「美しいな」
間髪いれずにFはそう言い、直人の顔をじっと見つめた。
「お前は綺麗だな」
Fは赤茶に錆びた柵に置いた直人の手に触れた。するすると優しく
なぞるように指に指で触れる。
「やっと会えた」
557 :
不覚のF:2005/10/31(月) 05:17:39 ID:aHWfFIt7
右手はゆっくりと直人の顔を包んで頬を親指でなでている。
「なにを…」
Fの灰色の瞳を見ながら、直人は動けずにいた。
Fは微笑むとふっくらと官能的な直人の唇を親指で軽く押した。左手は相変わらず
直人の指を撫でている。Fの指が手の甲を伝ってくすぐったい。
急に触れられた部分が熱くなるのを、直人は感じていた。
「お前が欲しいよ」
指は直人の服の袖から、もう片方の指は唇を割って中に入り込んでくる。
「なっ…」
顔が熱くなり、動悸が激しくなる。急に息が詰まる。
「感じる?」
「んっ…」
抵抗が出来ない。親指が口の中で踊る。腕の内側をFの指が這っていて、直人の意識は
そこに集中し、それは淫らな快感に変わっていった。
「舐めて」
「ふっ…、んぅ…」
親指は歯茎をなぞり、逃げる舌を追いかけるように出入りしている。
気付けばFの存在は、直人の性的興奮の火種になっていた。
「指を、舐めて。直人」
「あっ、らんで、ほれの…」
なんで俺の名前を、と言えない。しゃべれない。Fの指を舌が弾きながら動くだけだ。
ぬるりとした感触を堪能しながら、Fはうっとりと直人を見つめている。
やがて満足したように、長い前髪の間から直人の火照った顔を見下ろした。
558 :
不覚のF:2005/10/31(月) 05:18:41 ID:aHWfFIt7
ちゅるっと指を引き抜くと、唾液がキラキラと糸を引く。
「気持ち良かった?」
意地悪そうに笑いながら耳元で囁かれ、直人は急に我に返った。
「な、にを…!」
口の端から伝う唾液を拭い、真っ赤な顔で絶句した。一体自分は何をしているのだろう。
得たいの知れない妖しげなこの男相手に。
「つっ…」
気付けば先程から撫でられていた腕の内側に痛みを感じる。
恐る恐る袖をめくると、1センチくらいの長さの傷が出来ていた。たった今付けられた
新しい傷口だった。
大して深くもない引っ掻き傷程度のものだったが、驚いてFを睨んだ。
が、目の前にいたはずの不届き者は、いつの間にか直人の背後に回っていた。
「えっ…!」
「また、明日この時間にここで待ってる」
そう耳元で囁かれ、振り返るとFはすでにこちらに背を向けていた。
「おい!まだなにも聞いてない!」
直人は焦って黒い後姿に向かって叫んだ。
聞こえていたはずだが、Fは何の反応も見せずに歩を進めていく。
彼は自分の指を舐めていた。多分直人の血だろう、赤く染まった指だった。
そしてカツカツと乾いた靴音を響かせてゆっくりと闇に溶けていった。
すっかり身体が熱くなった直人一人を残して。
〔ここまで〕
Fさん乙!
ミステリアスな雰囲気に期待です
うーんFタソオツですな。
ブルー・ムーンタソ思い出した。
雰囲気あって(・∀・)イイ!!
不覚たんエロス
まだ全然エロ突入してないのにやたらエロス
続き待ってます
鬼畜言葉攻め キボソです
エロいな!特に何をされたワケでも無いのに。(0゚・∀・) ワクテカ
不思議な感覚だがエロスだ。
この手の雰囲気の作品大好きだー(*´д`*)
ちょっとずつ直人タソを骨抜きにしてくんだろか…ハァハァ。
口を犯されるのっていいねーイイヨイイヨー
566 :
不覚のF:2005/11/01(火) 20:28:27 ID:Ky/gp/4Z
なかなかエロに突入しませんが
〔つづき〕
土曜日、この日は昼から予約で一杯の忙しい日だった。
「八神君、お疲れ様。最後に鍵だけ頼むよ」
「はい、お疲れ様でした」
照明の落とされた暗い店内、すっかり帰り仕度の整ったフロアマネージャーが
直人を一人残して帰って行った。
今日は直人が店仕舞いの当番だった。
昨日はあれから色々考えてほとんど眠れなかった。なんだか食欲もない。
Fという名の男の正体を、あれやこれやと想像しては
なんの解決にもならない事に気づくだけだった。
「疲れた…」
きれいに畳んだナプキンを隅のテーブルに置くと、直人も座ってそこに突っ伏した。
グラスの水を一口飲むと、またテーブルに額を付ける。
目を閉じるとFの顔がぼんやりと浮かんだ。
今日も仕事がはけたら会う事になったらしい。
だけど約束はしていない。会う義理もない。彼の存在が現実味がない。
なぜ自分を迎えに来たと思ったのだろう。まるで突拍子もない感えだ。
シャツの袖をまくると昨日Fに傷つけられた痕がある。
シャワーを浴びる時、服を着替える時、何度も確認した。Fの残した痕跡だ。
不意に自分の親指を唇に近付けた。昨日Fがそうしたように。
567 :
不覚のF:2005/11/01(火) 20:29:17 ID:Ky/gp/4Z
気持ち、良かったのだろうか。
二、三度唇をこすると、思い切って指を口の中に入れてみた。温かい。
舌を指に這わせてみる。なんだかくすぐったい。
昨日こうやって指を動かしたな、とFがしたように歯茎をなぞる。
「ん…」
ちゅぷちゅぷと指を躍らせ、唾液を絡ませた。
『お前が欲しいよ』
Fの声を思い出し、ゾクリと背中に快感が走った。そしてFの冷たく長い指を
想いながら、身体が熱く、息が荒くなるのを感じていた。
Fが形容したように、八神直人は本当に美しい男だった。
背はそれほど高くはないが、身体は成長期の少年のようにしなやかだ。
オリエンタルな整った目鼻立ち。彼のルックスを愛でる為に訪れる客も少なくない。
そんな彼でも当然自慰の経験はあるが、こんな風に勝手に身体が感じる事などなかった。
「熱い…」
細い首筋に指を這わせると、触った箇所から肌が熱くなる。
風邪をひいた時のような熱っぽさとけだるさにタイを外すと、
やっと息が出来るような気がした。
568 :
不覚のF:2005/11/01(火) 20:29:56 ID:Ky/gp/4Z
『感じる?』
低く響く声で言ったFの言葉を思い出す。
「あっ…感じる…」
言葉に出すとさらに快感が昇りつめる。身体の中心がきゅん、と切なくなって
思わずそこに手を延ばした。
バタン!急に裏口の開く音がして、直人はビクリと体を震わせた。
「ああ、八神君ごめんねー。忘れ物してさー」
「…!タケさん!」
心臓が止まるかと思うほど直人は驚いた。
「携帯、携帯っと。俺の携帯見なかったか?」
さっきのフロアマネージャーの声だけが、ぶつぶつ言いながらキッチンの方で動き回っている。
「あった!あー良かった。落としたと思って…」
マネージャーがヒョイと奥から顔を出した。
「んー?どうした、顔が赤いぞ」
テーブルに座って口元を拳で隠すようにして直人はキョドっている。
顔は真っ赤で目は潤んでいた。
「熱でもあるんじゃないか?風邪でもひいたか?」
「い、いえ!大丈夫です!スイマセン!」
まさか今の愚行を見られてはいないだろうか。直人は狼狽して、取り繕うように
精一杯自然に振舞った。
569 :
不覚のF:2005/11/01(火) 20:30:29 ID:Ky/gp/4Z
「ほんとかー?首まで赤いぞ。今日は俺が代わろうか?」
「やっ、ほんと、大丈夫ですから!俺丈夫ですから!風邪だとしてもすぐ治りますから!」
「そうか?まぁ今日は早く帰れよ。雨がひどいぞ。じゃあ、お疲れさん」
「はい、お疲れ様でした!」
マネジャーは心配そうな顔のまま、取り戻した携帯のストラップをチャラチャラ鳴らして
帰っていった。
はあ、と直人は息をついてテーブルに額を打ち付けた。
一気に我に返り、一体何をしているんだと自分に問いただす。
自分の職場であやうく欲望の自己処理をしてしまうところだった。
冷静になり、冷めてきた身体を両手で包んで嫌悪感にため息をつく。
馬鹿だ、馬鹿らしい。
あいつに会うのはよそう。なんのメリットがある?
見ず知らずの男に口に指を突っ込まれ、腕には傷を付けられた。
大人しく従った自分も自分だ。なんで抵抗なり反撃なりしなかった。
「ただのヘンタイだったんだ」
気持ちを切り替えようと、そう声に出して立ち上がった。
さっさと片付けて帰ろう。
「誰がヘンタイだって?」
「え!」
背後でいきなり声がして、振り返るとそこにはFが居た。
カツン、と靴音を鳴らして暗がりから姿を現したFは、意地悪そうな笑みを浮かべている。
「なかなか来ないから迎えに来た」
570 :
不覚のF:2005/11/01(火) 20:30:58 ID:Ky/gp/4Z
「なっ、どこから…!」
驚く直人に構わずに、Fは黒いコートを床に脱ぎ捨てた。
彼は全身びしょ濡れで、足元に落ちたコートは水を吸って重そうだった。
スーツも脱ぎ捨てると直人に放ってよこした。
「寒い、空調の温度を上げろ」
「は?」
「雨の中散々待たせた俺に礼を尽くせ」
湿ったスーツを抱え、呆然と佇む直人にさも当然のように要求している。
「早くしろ、寒い」
Fの顔は真っ白で、唇にも色はなく小さく震えていた。
直人は慌てて空調温度を上げ、Fにタオルを渡した。
ハンガーにコートとスーツを吊るして、すぐ乾くようにエアコンの真下に掛けた。
こんな事をしてやる義理はないのに、待たせてしまった少しの罪悪感と
職業病のせいで直人はせっせと動くしかなかった。
行ったり来たりの直人を上から下まで眺めながら、Fは満足そうに長い足を投げ出していた。
「さっきのは誰?」
Fは濡れた黒髪をタオルで拭きながら言った。
「ここの店長?」
「や、フロアマネージャーの竹下さんて人だけど…」
そう答えながら直人ははっとして手を止めた。
「へえ、いい男だな」
「あんた、いつから…」
〔ここまで〕
571 :
風と木の名無しさん:2005/11/01(火) 20:37:09 ID:vnHDlF9g
age
不覚タソキタキター。
この読んだ後に後味が残るんだけどくどくないのがたまらん。
>>570 イイヨー!
直人クンもよろしい感じだけど、竹下サンも普通にいい人っぽくて好きだ。
二人ともFタンに美味しくいただかれてしまいそうだ。
574 :
不覚のF:2005/11/02(水) 00:37:24 ID:sjVinKMT
もいっちょ
〔つづき〕
嫌な予感がして振り返ると、トントンとテーブルを指で鳴らしながら
Fはニヤニヤ笑っていた。
「結構前から居たんだがな。お前があんまり気持ち良さそうにしていたから、
出るに出れなかった」
カッと直人の顔が赤く染まった。
見られてた!
「向こう行ってみろよ。俺の作った水溜りがあるから」
クスクスと楽しそうにFは笑っている。悪戯が成功して喜んでいる子供のようだった。
いたたまれなくなって顔を逸らす直人の耳に、カツカツと足音が近づいて来る。
「そんなに俺の指が感じた?」
「ちが…違う…」
「何が違う?さっき自分の指をくわえていただろう?」
直人は顔を逸らしたまま後ずさる。それをFが追う。
「感じたんだろう?昨日俺に触られて」
うつむいた直人の視線の先でFの革靴が追いかけてくる。
ドン、と背中に行き止まりを告げる堅い感触があった。Fの体温をすぐ傍で感じた。
「直人」
Fはついに直人を追い詰めて、逃げないように腕で堤防を作った。
空いている方の手でゆっくり直人の手を取った。
冷たい指先は汗ばんだ直人の手のひらで泳ぎ、爪で軽く引っかいた。
「…っ」
「直人…」
優しくつぶやくように名を呼ぶFの熱いほどの視線に、直人は気づかないふりをした。
575 :
不覚のF:2005/11/02(水) 00:38:21 ID:sjVinKMT
Fの指は直人の指を一本一本辿ると、腕を伝い首筋へ、頬へ、耳へ、髪へと
熱い軌跡を残していく。
「あっ…」
感じまいと懸命に耐える直人だったが、すでに身体が熱く敏感な反応を示していた。
「誰がヘンタイだって?」
耳元に息を吹きかけながら言うFの声にゾクリとする。
「ん…やめろ、ヘンタ…」
「可愛げがないぞ。俺の指に感じたと認めろよ」
Fの舌がペロリと耳を舐めあげた。
「んっ…んん」
直人は小刻みに震えながら、歯を食いしばって懸命に耐えていた。
感じるな、耐えろ、下手に反応を見せたら負けだ。
感じたら負け、そんなゲームをやっているようだった。
指が直人の栗色の髪を掻き分けて、後頭部に侵攻してきた。
「ああっ!」
後頭部から尻にかけて、快感が電流のように駆け巡って、直人はついに陥落した。
「いい声を出せるじゃないか」
「あ、やめろ…」
576 :
不覚のF:2005/11/02(水) 00:38:52 ID:sjVinKMT
「素直になれ」
「はな…せ」
「俺を、感じて」
ピチャ、と耳の中で舌が淫らな音を立てた。
「やめろ!」
直人は渾身の力を込めてFを突き放した。
「もうやめてくれ!」
Fに触られた腕や髪や耳をこすりながら、直人は強く言い放った。
「もう俺をからかうな!何なんだあんた。勝手に人の身体に触って、勝手に
店に入り込んで。あんた一体何者なんだよ!」
まくし立てるように一気に言ってやった。
この状況から逃れたい、心の中のモヤモヤを晴らしたい。
知っているのは目の前のこの男だけなのだ。
「…せてやろうか…」
照明の当たらぬ暗がり、まだ濡れたままの髪をかきあげて、Fがぽつりと言った。
「え?」
何と言ったのか、Fを見上げて直人はギクリとした。
「わからせてやろうか?」
Fは灰色の瞳をギラギラさせて、冷酷な顔で笑っていた。
「時が来れば、と思っていたが…。それでは身をもって理解しろ」
言い終わるなり、直人の体に衝撃が走った。もの凄い力で投げ飛ばされ、
気づくと奥のキッチンの床に転がされていた。
577 :
不覚のF:2005/11/02(水) 00:40:06 ID:sjVinKMT
「いって…」
「ほら」
次の瞬間にはシャツの衿をつかまれ、ステンレスのキッチンテーブルに体を
押し付けられていた。
「やめろ…」
苦しげに直人は喘ぐが、Fは容赦なくシャツをつかむ手に力を籠めている。
直人の腰に手を回すと、黒いロングエプロンを外して放り投げた。
「いい腰だ」
直人の細腰を掴み、尻にかけての曲線を手を上下させて楽しんだ。
次にFは、テーブルの端にあった水の入ったピッチャーに手を延ばし、
そのガラス越しに直人に狙いを定めた。
「ほら、お前も濡れろ」
「わっ!」
1リットルは入っていただろう水を、頭から勢いよくかけられて直人は悲鳴をあげた。
「冷た…」
「頭が冷えただろ?」
Fは表情ひとつ変えずに冷たく言った。
そんなFにぞっとするような恐怖感に襲われ、直人は後悔した。
きっと彼は怒っているのだ、言い返さなければよかったと。
直人が何か言うひまも与えず、今度はテーブルの上に身体を持ち上げられ、
仰向けに押し倒された。
直人の両手をひとつに纏めると、そこにあったラップでぐるぐると縛っていった。
「なに、するんだ」
578 :
不覚のF:2005/11/02(水) 00:41:18 ID:sjVinKMT
抵抗する間もない出来事に、直人は不安に瞳を曇らせた。
「料理には下ごしらえが必要だろ?」
冷凍保存する食材みたいに巻かれた直人の手は、そのままラップを伸ばして
棚に吊るされた。
何重にも巻かれたラップは強靭で、直人の抵抗にはびくともしなかった。
「いい格好だな」
水に濡れたシャツが、ぴったりと肌に張り付いている。
必死にもがいている直人の肌が赤く染まり、濡れたシャツ越しに
うっすらと透けて見えている。
冷たい刺激で立ち上がった直人の乳首を見つけると、布越しに指で押した。
「なっ…あっ」
直人はぎゅっと目を閉じた。また、感じてしまう。
直人の足の間を割って、覆い被さるようにしてFは下ろしている。
指は長い間、執拗にそこだけを触っていた。ギターの弦のようにはじき、摘む。
「やめろ…ん、ん…」
Fの顔は何も読み取れないほど無表情で、乱されているのは自分だけだと直人は気付く。
恥ずかしい。
触られている左の乳首から、熱がどんどん広がった。
必死に声を抑えながら見上げると、絡みつくようなFの視線。
逃げ場はなかった。
〔ここまで〕
ラップで拘束とはまた乙ですね。
もうね、ひたすらドキドキ(;´Д`)ハァハァ
Fさんナイスです!
言葉攻めナイス!
不覚タン続き待ってます
581 :
風と木の名無しさん:2005/11/02(水) 03:57:58 ID:vZIoJ8vd
600に期待
>>600が次スレを立てるってことじゃない?
不覚タン━━!!めちゃめちゃクールで大人っぽい文体ですな。続き楽しみにしてるお
>>584 何そのルール。まだ347kbだから容量もまったく問題無いし。
>600が次スレを立てるってことじゃない?
584はどこと電波交信したんだ。
>>581からの流れで言ってみただけだろうに
そんな突っかからんでも。
>>584の責められっぷりに嫉妬。
きっとこの後は
>>600をより鬼畜に責めるんだろうと想像してwktk。
あと不覚タソの続きにもwktk。
再び投下させていただきます。嫌な方はスルーお願いします。
続きを読みたいと言って下さった方々には、本当に感謝しています。
ありがとうございました。
――――――――――――――――――――――――――――――――
孝之の体から、ずるりと千尋の性器が引き抜かれる。
「ふ………ぅ」
孝之は手首を縛られたまま、ぐったりとシーツの上に転がった。
昨日の今日で再び強姦され、心身ともに疲労がひどい。
孝之は、そのまま眠りに落ちそうになった。
何か音がする……。
後ろのほうで、カチャカチャと千尋がなにかを探る音が聞こえる。
ペンケースの音に似ている……。
うとうととそんなことを考えた、そのときだった。
孝之の後孔に、何か硬くて細いものが押し当てられた。
孝之はびくりと目を覚まし、後ろを振り返る。
「なっ、何!」
「何って……ただの蛍光ペンだよ」
冗談じゃない。
孝之は必死で拒絶した。
「嫌…! そんなの……入れないで…」
逃げようにも、腰を掴まれて身動きがとれない。
おまけに、手首は未だにネクタイで縛られたままだ。
ろくな抵抗も出来ないままに、千尋の精液が溢れる孝之のそこへと、蛍光ペンが二本
まとめてねじ込まれた。
「ひ……、うぁ…っ」
異物に、体内を圧迫される。
少し身じろぎすると、ペンは二本ばらばらの動きをするようだった。
「入ったじゃん。四本くらい入れても良かったな。それとも、こっちがいい?」
千尋は保健医の仕事机までいくと、ペン立てから太いマジックペンを手に取り、
くるくると指で回してみせる。
「これはさすがに、かわいそうかな」
そういって、指にペンを持ったまま、孝之の方を見て笑う。
面白くてたまらないといった顔だった。
「はぁ……あ…っ、やだ、取って…」
「何か器具とか入れても良かったんだけどなあ。でも、学校には持って来れないし。
そうだな、今度ホテルにでもいこうぜ。可愛がってやるよ」
「あぁ……」
千尋は容赦なく、孝之を絶望の底へと叩き落す。
孝之はすでに、弱々しく首を横に振ることしか出来なかった。
「いい格好だな。そのまま、村上んとこに連れてってやろうか?」
「やめて……」
千尋は、ベッドのカーテンを引いて、保健室の壁の時計を見た。
鍵は閉めてあったが、ベッド周りのカーテンは引いてあったのだ。
千尋は、腕時計にも目をやり、一限が終わる時刻が近づいていることを確認した。
そして、脱がせた孝之の服を集め、孝之に着せ始める。
ようやく手首の拘束が解かれたが、もう孝之には、千尋に反撃する気力は残されて
いなかった。
下半身は拭われたが、中にはいったままのペンは出してもらえない。
そのままの状態で、無理矢理、下着をつけさせられる。
ズボンのベルトが、かちりと締められた。
「二限には出なきゃな」
と、裏返しになっていた孝之のブレザーの袖をなおしながら、千尋は言った。
「授業が始まるぜ。お前、今日一日、放課後までそれ入れていろよ」
授業。
そうだ、ここは学校だったのだ…。
孝之の頭は、ゆっくりと思考をはじめる。
そして大変なことに気付いた。
「五限目…………体育の授業が……」
千尋は、一瞬孝之の顔を見つめる。
そして、笑い出した。
「あはははっ、あはは! そりゃあいいや! そのままお前、走ってこいよ!
いまお前ら何やってんの? 一年の、この時期ならバスケだっけ?」
「お願いします……先輩、助けて………」
もう、意地もプライドもなにもなかった。
村上のためですらない。
孝之は千尋に、涙ながらに哀願した。
千尋はいま、孝之からそれらを奪い取り、孝之のすべてを支配しているに等しかった。
「じゃあ、お前、午前の授業そのまま出ろ」
「そんな………」
やはり、解放してもらえないのだ。
孝之の頬を、大粒の涙が伝った。
その代わり、千尋は孝之に告げる。
「剣道部の部室、わかるか? 格技場の裏なんだけど。四限終わったらすぐそこに来い。昼食は抜きになるけどな」
孝之は荒く息をつき、なんとか呼吸を整えようとする。
呼吸が整えば、心もすこしは落ち着くかもしれない。
だが、いまの孝之にはそんなもの焼け石に水だった。
体中が熱く、疼いている。
こんな体のままで、授業に出るだなんて。
いっそ死んでしまいたい…。
孝之の腰に手を回し、千尋は孝之を立たせる。
腰をなでると、体をびくりと震わせる孝之に、千尋はそっとささやいた。
「お前、最高だな…」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回はここまでです。
アンパーたん乙です。
それにしても、600ねえ……
あはははっ、あはは!
キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
こっからが鬼畜展開か!!
乙!
仮面タン…
放置プレイですか?待ってますよ。+゚(ノД`゜)゚+。
続き密かに待ってましたー。読めて嬉しいよ。
それはともかく
>>600が楽しみだ
つまらないことで煽るなよ
600に当たりそうになった職人さんが
変に遠慮してやめたらどうするんだ
アンバータン続き(;´Д`)ハァハァ
600 :
風と木の名無しさん:2005/11/02(水) 23:39:19 ID:fc6NWjcY
age
何も起こらない・・・
アンパータン、イイヨォー!
夜の中タンも来てくれるとチョト嬉しい。
アンパーさん待ってたよー孝之どうなるんだろwktk
>>600ドンマイ
アンパーたん乙です、素敵です!
店長いぢめられるのも早く読みたいよ〜wktk(若貴)
おやじ受け。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
渾身の力を込めて腰を振りたてるたび、びたん、びたん、と
肉同士がぶつかり合う乾いた衝撃音と、それと重なり合うようにして、何か湿った、
粘液状のものを掻き混ぜているような音が鳴った。
腰がだるい。背中の筋肉も、なんだか張っているような気がする。
清彦は額から顎を流れ落ちる汗に不快げに顔をしかめながら、
両手で支える引き締まった腰を力任せに引き寄せた。
最奥へねじり込み、何もかもを抉り出してやるべく硬く張り詰めた己を突き込み、押さえ込んだ体を盛大に
揺さぶると、低い、不満げな鼻にかかった呻きがひとつ、清彦の体の下から漏れ聞こえた。
「全然、声 出さないんだな、おじさん」
咎めるでもなく自然な調子で呟いた清彦の言葉に、もちろん一切の答えはない。
一回り以上も年下である清彦に組み敷かれ、尻だけを高く上げた姿勢で後ろから
犯されている志摩という男は、ただうつろな目を薄く開けて床の木目を眺め、
血の滲む唇を力任せに噛み締めて、清彦のピストンに合わせて揺れていた。
「もうちょっとさあ、泣いてみるとか、気持ちよくて喘いじゃうとか、そういうさあ、
可愛らしい反応があっても、良いんじゃない? 意地……張っちゃって」
清彦自信、長時間にわたって激しい動きを繰り返していたためにかなり疲労の色が濃かったのだが、
疲れて息の上がったままただ黙々と犯すだけでは面白みがない。
苦しげに喘ぎながらの呼吸の合間合間に、清彦はゆっくりと言葉を紡いだ。
無反応の志摩の前部分に片手を伸ばし、硬く張り詰めた感触を指先に感じ、得意げに鼻を鳴らす。
性器に触れた瞬間、志摩の体がぶるりと痙攣し、息を詰め、あまりにあっけなく志摩は射精した。
「……おいおい、オジサン」
あからさまな嘲笑を浮かべて濡れた手を志摩の頬に擦りつけ、清彦は嬉々として
腰の動きを強くした。
腰を叩きつけ、奥の方を突くたび志摩の腰はビクビクと震え、射精したばかりのはずの
そこがにわかに硬くなり、すぐさま先端から先走りを滴らせ始める。
「変だよねえ。そんだけ感度良いのに、声は出ないんだね」
先走りのぬめりけを利用して、先端を滑るように指先で擦りたてる。
志摩の腰は刺激に耐え切れず誘うように跳ね上がり、官能に打ち震えて清彦のものを締め付ける。
腰を掴んでいた手で滑らかな臀部をねっとりと撫でさすると、志摩の腰がふるりと震えた。
「ねえ、おじさん、今日さ、おじさん俺に、何回イかされちゃったっけ?」
「…………んっ、……ふ、……んんっ」
全身を真っ赤に染めて今にも痙攣せんばかりに身悶えているくせに、声ばかりはと
唇を噛み締める志摩の我慢強さに呆れるより感心してしまった。
これほどの痴態を演じておいて、今更喘ぎ声など、何を恥ずかしがる事があるのだか。
志摩なりの、何かこだわりがあるのかもしれないな。
清彦は肩をそっとすくめ、上がる呼吸を深呼吸で整えて、お喋りを再開した。
「数え切れないよねえ。俺にいじられて、何回もイッちゃったねえ、おじさん。
おじさんの精液、見飽きるほど見ちゃった。おじさんのイキ顔も。
イキ声が控えめなのが、ちょっと残念だな」
「だ、…………だま、れっ…………さ、っさと、しろっ…………!!っ」
清彦がひときわ強く奥まで突き上げると、志摩は背を反らして真っ赤な顔を快楽か、
あるいは苦痛の表情にゆがめた。
「次はどんなふうにイかせてほしい?……ああ、そうだ、トコロテンしてないじゃん、おじさん。
トコロテンしよ」
突き上げる調子が変わった。
滅茶苦茶に突き込んでいた乱暴さが消え、今度は志摩の前立腺の辺りを狙って
抉るようにピストンする。
志摩の全身が官能に震え、張り詰めた性器から先走りが滴り落ちた。
「あー、おじさん、気持ち良いんでしょ。すっごい締め付けてるよ。ここがいい?
どういうふうに突いてほしい?好きなように犯してあげるから言ってよ」
「っん、っ! は、んっ…………っく」
「おじさん、バックで犯されるの好き?いかにも無理矢理……って感じで、燃えるよね。
俺も好きなんだよねえ。特におじさんみたいな偉そうな人相手だと」
やがて尻だけの刺激で射精した志摩を、清彦は自身を抜かないまま慎重に志摩を
裏返し、また同じように突き上げて志摩を射精させ、志摩の官能に歪んだ表情や
達する瞬間の表情を揶揄し、笑った。
「これで3万円くれるとか、信じらんないんだけど。こっちが金払ってもいいぐらいだったよ。
いや、払わないけどね。どういった事情か知らないけど、まじ有難てぇ」
気を失って倒れている志摩の横で、清彦は背の高い男から3万円を受け取った。
年のころは清彦と同じくらいか、少し年上といったところだろうか。
少なくとも、志摩よりは年下だろう。
「これって、もしかして、そういうプレイの一環?
なんていうか、ホラ、良くあんじゃん。パートナーを他のやつにやらせて興奮するってやつ」
手元の3万円を熱心に眺めながら、清彦は言った。
しばしの沈黙の後、背の高い男は笑みを浮かべて、首を振った。
「詳しい事は聞かないって約束だったろ」
「あ、やっぱ教えてくんないんだ。まあいいや、また何か、こういうのが必要だったら
遠慮なく呼んでよ。喜んで参上するから」
にこにこしながら片手を差し出した清彦の手に少し触れ、背の高い男は微笑んだ。
「で、あのさ、ものは相談なんだけど」
小声で囁き始めた清彦を、背の高い男は黙って見つめた。
「もう一回、志摩ちゃんとヤッてもいい?何か、すんげー具合よかったんだけど。
感度もいいし……自称ドSの俺としては、志摩ちゃんの反応、いいんだよね。すげー」
照れ笑いを浮かべる清彦のそばから離れ、背の高い男は部屋の隅に据え置かれた
パイプ椅子に黙って座り、顔を上げて清彦を見た。
「君が疲れてないんなら、ご自由にどうぞ」
そう言って愛想良く微笑んでみせた男に満面の笑みを返し、清彦は再び志摩に圧し掛かった。
挿入された瞬間に志摩は目覚めたが、どうでもよさげにまた目を閉じ、
再開された清彦の抜き差しにまかせて黙って揺れていた。
【今日はここまで】
これから先の展開が楽しみです!エロもツボだ(´Д`*)>依頼さん
依頼さんGJ!いいよ志摩さん、何があったか気になる!
続き待ってます!
614 :
風と木の名無しさん:2005/11/03(木) 11:27:59 ID:k/x0BW98
age
ここに来るたび、自分の中の隠れてた萌えスイッチを押されて開眼するよ
オヤジ受イイ!
ん
っ
あ
・
・
・
やめてよ…ああっ!
おやじ受け(・∀・)イイ!
名前から某笛漫画のピヨちゃんを想像してしまった。(*´д`)自称ドSなピヨ…
開眼
最近職人さんのオリジナルキャラを
「○○のキャラに当てはめて萌え」って人が多いね。
本スレに書くことじゃないな。
そのジャンルやキャラが大嫌いな人もいるのに。
>618
胴衣。
こっちでは自重してもらいたい
また「最近多い」か。
多いと言うなら5レスくらいあげてくれ。
1レスくらいならスルーすれ。
言わずにはいられない気持ちはわかる>あてハメ萌え
でもチラ裏スレの方がええかもね
>>依頼タン(・∀・)続き期待してます
あと「次は〜なるのかな?」みたいなのも控えた方がよくない?
全然違っても、偶然全くその通りでも投下しにくくなったりしないかな
社長がご主人様だったら、切な過ぎる!と読後1分くらいは思ったけど、
切ないのも心が壊れちゃうのも嫌いじゃない(むしろ好き)なので、忠犬さんまた来てくれないかな〜。
>>622 書き手の一人としては展開予想は素直に嬉しいですよ。
他の書き手さんが同意見かどうかはわからないですが。
625 :
風と木の名無しさん:2005/11/04(金) 00:47:21 ID:bufZKA8R
ほんと腐女子ってルール作りが好きだよね!
忠犬さん
ワテクシも続き待ってますワンワン
店長続き期待してます(;´ω`)
未完の投下作品の続きも、期待しつつ待ってます。
勝手に続きを投下しちゃうよ?
やめろ
悪ノリがすぎる
628の続きより新作をキボン
そうだ!新作読ませれ!
でも何らかの事情で書き手さんにこれ以上投下する気がないってんなら
後はお好きにドゾー宣言して欲しい。
リレー形式もアリなんだし。
何だ?
急に沸いた乗っ取り希望者は…
放 置 推 奨
な。
>>611 今回エロなしスマソ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ナッちゃん、今日サークルのみんなで飲み会するんだけど来る?」
その日最後の講義を終え、鞄を抱えて歩き出した清彦は突然引っ張られた袖に驚いて振り返った。
「おお、沙紀かあ。急に引っ張んなよ、マジびびった」
見知った顔を見て破顔した清彦へ愛嬌のある笑みを返し、岡田沙紀はもう一度清彦の袖を引っ張った。
「ねえ、来なよ。最近遊んでないじゃん」
甘えた声を出して見上げてくる沙紀に苦笑して、清彦は考え込むふりをして首をかしげた。
柔らかい二つののふくらみが腕に妙に密着しているように感じるのは、
おそらく気のせいではないだろう。
悲しいかな、ふわふわと柔らかいその感触は確かにすごく心地良いが、
欲情はほんの小指の爪の先ほども湧いてこなかった。
沙紀の気持ちには前からうすうす感づいてはいたけれど、残念ながらその想いには応えられない。
清彦はわざと気付かないふりをして、沙紀に愛想のいい笑みを返した。
「ちょっと今日は厳しいかな。先約があってさ」
また今度誘ってよ、と残念そうに付け加えた清彦の腕に、甘えるように押し付けられた
二つのふくらみに(もしこれが男の股間のふくらみなら、俺も少しは興奮するだろうか)と
場違いなことを考えながら、清彦はまだ何か言いたそうな沙紀に手を振って大学を出た。
街中の雑踏を歩きながら、ポケットから携帯を取り出し、"志摩ちゃんのお友達"と登録された番号に電話をかける。
数コールの後に繋がった電話口から、開口一番"10時、前と同じ場所"と低い声が告げ、
すぐに電話が切れた。何てぶしつけな応対だ。
肩をすくめ携帯に表示された時間を確認すると、午後2時を少し回ったところだった。
8時間の暇をつぶす計画を立てる間、清彦はベンチに独り座って雑踏を歩く人々を観察した。
綺麗に着飾った可愛い女の子を見るのは楽しいが、やはりどうしても目がいくのは
男性、それも清彦の場合、特に自分より年上の、30代を上回った男性に目を引かれた。
分厚いスーツをきっちり着込み、手の甲やハンカチで汗を拭いてせかせかと歩いていく
幾人のサラリーマンを目で追いながら、清彦は顔をニヤつかせた。
好み、なのだろう。
30代半ばのまだ若々しさのある男も良いが、40を越え渋みの出てきた男もいい。
50を越えて少しくたびれた様子の男性も骨の髄までいただける。
これを受けての反応はさまざまだ。
同志よ、と固い握手を求める"お仲間"もいれば、物好きだな、と顔をしかめる"お仲間"もいる。
たいていは後者だ。まあ、構わなかった。
女の子のように恋愛談義に花を咲かせたいわけではない。
目の前を行き過ぎていく中年のサラリーマンを目で追いながら、清彦は志摩を思い起こした。
いわゆる"出会い系"と称されるサイトに投稿されていたひとつの記事。
ネコ専の掲示板だった。
"39歳、引き締まった細身の体、管理職に就いています。詳しくはメールで"
他の記事が気合の入った写真や詳しいプロフィールなどを添えて力強くアピールしている中、
妙にシンプルな記事が逆に浮いていた。写真もない。
普段そういったサイトを利用したことはなかったが、"39歳"という年齢に惹かれ、
駄目でもともと、の心持ちで急遽作ったフリーメールからメールを送った。
それで企業から大量のスパムメールが送られてきたらフリーメールを解約すればいいし、
好みじゃない男性ならやんわりと断れば良いだろう、と軽い気持ちでいた。
次の日の夜フォルダをチェックすると、『依頼』という題名で一通のメールが届いていた。
妙な題名だった。時期からして昨夜送ったメールへの返信だろうと予測できたが、
『依頼』とはなんだろう?セックスフレンドになってほしい、との申し出だろうか。
半信半疑でメールを開いた清彦は、中に書かれていた文章を読んでさらに疑心を深くした。
要約すると、メールには『あの記事を投稿したのは自分だが、貴方に相手をしてほしいのは別の人間だ。
もし依頼を受けてくれるのなら、こちらから3万円を贈呈したい』とあった。
もし興味を持ったら、再度詳しいメールをこちらから送信すると最後に書いてあった。
こんな上手い話があるだろうか?いや、ない。こんな話に騙されるほど馬鹿じゃないぞ。
それでも、"39歳"という好みど真ん中の年齢と、おいしい"3万円"の文字が
脳内にちらつく。清彦はしばらく考えた結果、メールを返信した。
詐欺まがいのものだったら無視すればいい。どうせフリーメールアドレスなのだから。
内心ドキドキしながらも、清彦は平気な顔をしてPCを消し、ベッドに入って眠りについた。
次の日の朝にはメールが来ていた。添付ファイル付きで。
ウイルス対策はしているものの、不安な心持ちで恐る恐るメールを開くと、一枚の写真が
添付されていた。
年のころは30代後半か、40そこそこにも見える。
写真の男性は濃いグレーのスーツを身にまとって、はにかんだ笑顔を向けていた。
背景から察すると、会社で撮った写真らしい。照れくさそうな顔で手をこちらに差し向けている。
"撮るな"、と照れ笑いする彼の声が聞こえるようだ。可愛い、と清彦は思った。
予想以上にいい感じだ。自然に浮かぶにやついた表情を抑えようともせず、清彦は
メールの内容を読んだ。
『39歳、細身ながら引き締まった体。会社では課長の役職に就いている。
少々頑固で仕事に厳しい性格だが部下の面倒見は良く、課の部下達から慕われている。
妻子あり』
最後の文章を目にして、それまでうなぎ上りに高まっていた清彦のテンションは
驚異的な速さで急降下した。
さ、妻子もち……何故だろう。
ふとした疑問が沸き起こった。もしかしてこの男性に恨みを持った誰かが、無差別に
この男性をレイプしてほしいと依頼しているのではないだろうか。
それならすべてに合点がいく。やる立場なのに3万円の報酬、という不可思議な
依頼にも納得がいく。一般人のレイプという危ない橋を渡るのなら、この報酬はむしろ少ないくらいだ。
予想したとおり、これはまともな相手募集のメールじゃない。
清彦はすぐにPCを消し、そっぽを向いてさっさと大学へ出かけた。
馬鹿なものを相手してしまったものだと憤慨しながら。
けれど不思議なことに、講義を受けている間中、朝見た例の写真が頭から離れなかった。
文字通り、脳裏に焼きついてしまって離れない。
あのはにかんだ可愛い笑顔、頑固で厳しいが面倒見のいい性格(本当かどうかは確かめようがないが)、
スーツの上からでも窺い知ることのできるバランスの取れた引き締まった体。
写真には映っていないくびれている(であろう)腰までも、
また それ以上のものを勝手に想像し、講義中に勃起してしまう始末だ。
授業を終えて前を鞄で隠し、慌ててトイレに駆け込みながら、清彦は首を振り、
騙された気でもう一度だけメールを送ってみようと思った。
遊びの誘いを断り、いの一番に帰宅した清彦はすぐにPCを立ち上げ、メールフォルダを開いた。
一通のメールが届いている。また添付ファイル付きだ。
返信してないのに、と疑問に思いながらメールを開くと、画面いっぱいに現れた
肌色に、清彦は思わず目を瞬いた。
朝見た写真の男性が、肌蹴たしわくちゃのシャツを残してすべての衣服を剥ぎ取られた状態で
両手首をネクタイで縛られ、床に転がされていた。
赤い目尻と濡れた頬から、男性が泣いているのがすぐにわかった。
胸や腹の辺りに、誰のものとも知れない白い液体が飛散している。
腹から上しか映っていないのがまた憎らしい。清彦は思わず生唾を飲み込んだ。
メールには一文、『もし気に入ればこのメールをそのまま返信してほしい』とだけあった。
気付けば清彦はすぐさまそのメールに返信し、盛り上がった興奮そのままに
自慰に耽った。
送られてきた写真をおかずに2度抜いた。陰部の映っていないただの上半身写真に
ここまで興奮するのは、おそらく初めてのことだろう。
清彦はそれから夜中まで双眸を期待に輝かせながら何度も何度も『受信問い合わせ』を
クリックしたが、いつまで待っても返信が来ない事にがっかりしてベッドに入り、寝入った。
次の朝、わくわくしながら震える指でマウスを操り、メールフォルダを開いたが、
フォルダには最近になって増え始めた"貴方の精子売ってください"等の
スパムメールしか届いていなかった。
すっかり意気消沈して大学へ出かけ、その日は夜中まで友人と飲んだ。
やっぱり悪戯だったのかもしれない。ネットで拾ったエロ画像を添付して、
相手がすっかりその気になったら無視をするという、男の純情を踏みにじる悪質な悪戯。
許しがたい行為だ。
清彦は半ば自棄酒のような形でしこたま飲み、友人の車でアパートまで送り届けられた。
酔ってふらふらした足取りでPCのそばまで歩み寄り、電源をつける。
期待するだけ無駄だ。ぬか喜びほど悔しくて無念なことはない。いやでも、確かめるだけなら。
期待半分、諦め半分でメールフォルダを開いた清彦の目に、『依頼詳細』の題名が飛び込んだ。
歓声を上げて飛び跳ねた清彦の下の階の住人が「うるさいぞ」と怒鳴る声がくぐもって響いた。
642 :
いらい:2005/11/04(金) 21:54:16 ID:34akcQiB
【今日はここまで】
スマソ 入れ忘れました……
6/6と記載したのでいいかな、とは思いましたが念のため
依頼タソ乙ですー。
エロなしと書かいてあるはずの投下にここまで興奮するのは、おそらく初めてのことだろう…
依頼タソ超イイ
続きが激しく気になる
依頼タン禿禿しく乙!!!
>>644 同意
はにかみ志摩タンカワユス…
泣きべそ緊縛志摩タンテラカワユス……(´Д`*)ハァハァハァ
自称ドSなキヨピコたん、期待を裏切られてショボン描写がテラテラカワユス
続き待ってます!
最悪なことに、1−Aの教室は三階だった。
千尋に、半ば引っ張りあげられるようにして階段を上りながら、孝之は途中で何度も倒れそうになった。
「じゃ、昼にな。忘れんなよ、勝手にペンを取ったりしたら……わかってるな?」
教室までくると、千尋はそういって、孝之に鞄を手渡した。
そういえば、鞄のことはすっかり忘れていたが、千尋はちゃんと持ってきていたらしかった。
孝之はふらつきながら、自分の席についた。
前の座席のクラスメートから、遅刻の原因を尋ねられ、保健室に行っていたのだと弁解する。
すると、微塵も疑われず、まだ具合が悪そうだよ、と心配された。
チャイムが鳴った。二限が始まるのだ。
そして、三限…四限……。一体、耐えられるのだろうか。
休み時間の間も、孝之は全く立ち上がることが出来なかった。
体の中のペンが動きそうになるたびに、孝之は唇を噛みしめて必死で耐えた。
熱で視界が潤み、涙が勝手に零れてくるのを隠さなければならなかった。
孝之にとっては、その日の午前に、村上の地理の授業がなかったこと。
それだけが救いだった。
長い長い、午前の授業が終わった。
三階からの階段を、必死の思いで一人で降りると、孝之は言われていた格技場の裏へと向かった。
格技場は、柔道や剣道の授業や部活動につかう施設で、孝之にはあまり縁のない場所だ。
裏手にまわると、剣道部というプレートの張られたドアがあった。
ノックをすると、すぐに内側から千尋が出てきて、部室の中に引きずり込まれた。
「中のものは、そのままか?」
孝之は、千尋に抱きすくめられながら、首を大人しく縦に振る。
千尋の言うことを聞くしか、今の孝之に選択肢は残されていなかった。
六畳ほどの剣道部の部室の中は、湿っぽいにおいがする。
壁沿いには棚が並んでいて、部員用の胴着やその他の荷物が並べられていた。
孝之は、再び服を脱がされて、シャツ一枚にされた。
剥き出しの下半身が、心もとない。
そして、立っている千尋の足元に跪かされた。
「まずは、口でしろ。うまく出来たら、お前の中のを取ってやるよ」
「先輩…」
この状態では、孝之はその命令に、従うしかない。
だが、なぜこんな男の言うことを聞かなくてはならないのだ。
最後の気力を振り絞って、孝之は千尋を睨みつけた。
「あんたなんて…………、大っ嫌いだ」
千尋の表情が歪んだように見えたのは、気のせいだろうか。
言わないほうが、良かったのかもしれない。
だがこれが孝之にできる、精一杯の反撃だった。
好きでこんなことをしているのではないということを、どうしてもわからせてやらなければ、気が済まなかったのだ。
乱暴に髪を掴まれ、口に性器をあてがわれる。いやいやながら、先端を口に含み、吸う。
頭を股間にぐいと押し付けられ、喉の奥まで一気に性器を挿入される。
喉奥を突かれ、反射的に咽そうになった。
涙が出そうだ。
好きでもない男に、口で奉仕させられるのは、たまらなく屈辱的だった。
けれど、こうしていると思考力を失いそうになる。
なんでこんなことをしているんだろう…と、孝之は頭の片すみで考えはじめた。
ああ、そうだ。村上を守るためだった。
言うことを聞かないと、二人の中をばらすと言われて、それで……。
そして、体の中にペンを入れられているのだった。
孝之は必死で千尋のものを口にほおばり、舌を這わせる。
どうでもいいから、早く満足して欲しい。解放されたい。
その一心で、孝之は千尋に奉仕した。
ぐっと、孝之の髪の毛を掴む手に力が入る。
「んん…っ」
孝之は、口の中に射精された。
「…………よく出来た…」
千尋が荒く息をつくのを、頭の上で聞いた。
千尋の出したものをすべて飲み干すまで、孝之は解放してもらえなかった。
それからようやく、後孔に指を入れられ、中に入ったままだったペンを引き抜かれる。
ペンにすっかり、体内の熱が移っていたからだろう。
体内の圧迫感が消えるとともに、急に寒くなる。
孝之は身震いをした。
「……うっ」
気持ち悪い。
口の中から、千尋の精液のにおいがする。
孝之はたまらず、部室の洗面台にかけより、胃の中のものを吐いた。
「う…げほっ、げほっ……はぁっ」
設備の整った部室だったのが、幸いだった。
なんとか蛇口をひねり、水を流す。
「ふ…うぅ……っ」
もういやだ。
なんでこんなことをされなくてはならないんだろう。
千尋が孝之の背中をさすろうと寄って来たのがわかったが、その手を思い切り跳ね除けた。
大嫌いだ。こんな男。
殺してやりたいくらいに。
千尋が孝之の肩を掴む。
また犯される……!
その恐怖で、孝之は必死にもがいた。
「やだ…離せ!」
だが、千尋は難なく孝之の手首を、ひとまとめに片手で掴む。
そして、孝之を力ずくで抱き締めてきた。
千尋は、暴れる孝之の背中を軽くたたいたり、撫でたりして宥めてきた。
本気で暴れたのだが、千尋はびくともしない。
孝之は、じきに疲れてぐったりとしてきてしまった。
「飲め」
千尋が差し出してきたのは、スポーツドリンクのペットボトルだった。
いらない、と顔を背けると、顎をとられて口移しで飲まされた。
「……く…ん………」
おいしい……。
薄い甘い味がする。疲れきった体が、生き返るようだった。
やがて落ち着いた孝之は、今度は差し出されたペットボトルを素直に受け取った。
「吐いた後は、水分とミネラルを補給しとかないとな……駄目なんだよ」
どこか言い訳がましかった。
孝之の体を気遣ったように思われるのが、照れくさいのかもしれない。
孝之がペットボトルの中身を飲み終えたのを見計らい、千尋は聞いてきた。
「お前、体育着は?」
「え? あ…」
そういえば、五限目が体育なのだった。
けれど、体育着を持ってくることなどに気付く余裕が、あの時の孝之にあったはずがなかった。
「そうか」
千尋は、部室のなかに放置してある荷物をごそごそと探ると、適当な体育着とジャージを、その中から引っ張り出してきた。
「これ着とけ。うちの部員のだから、臭いけどな」
孝之は、ただただ千尋を見ているだけだった。
黙っていると、体育着をずぼりとかぶせられる。有無を言わさず、千尋は孝之に体育着を着せていった。
「ほら、立てるか」
千尋は孝之の腕を取り、立たせる。
「鍵、開けとくからな。授業終わったらあそこで着替えな」
わけがわからないという顔をしていると、制服を部室に置きっ放しにしてあるだろ、と言われた。
孝之は、体育の授業を見学した。
長時間、異物を含まされていた場所の疼きは、納まらなかった。
緊張の糸が切れたのだろうか。どっと疲労感が押し寄せてくる。
ベンチに座ったまま、うとうとと居眠りしてしまいそうになった。
孝之はようやくぼんやりと思いを巡らせることが出来た。
三井千尋。
一体、彼はなんなのか――…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
今日はここまでです。
アンパータン、萌えたよ!
千尋タソ、意地悪したり面倒見たり。カワ(´∀`)イイ!!
依頼さん、萌えです。続きが気になります。
アンパータソGJ
千尋可愛い
萌え〜
656 :
戦う野良犬1:2005/11/05(土) 03:24:56 ID:KxVkuj3V
※血注意
─────────────────────────────────
「んっや・・・」
「気持ちイイ?」
「誰が・・・っあ」
任務が終わるといつもその場で犯される。
死体がいくつも転がった血の海の中でどろどろになりながら繋がる。
顔に浴びた返り血を舐められ、その舌で胸の突起を舐められる。
そのぬめぬめした感触がたまらなくて体を仰け反らせる。
「もっ、やめ・・・」
「何で?気持ち良くしてっつったのお前だろ」
「んっ」
繋がった部分はぐじゅぐじゅと音をたてる。
ライはロイドから引き抜くと、お互いの性器をすりつけるようにして腰を揺らす。
二人の先からはとろとろと液が流れだし、ライはその両方を揉みしだく。
「はぁ・・・な・気持ちー・・・だろ?」
「あっう・・・ぜ、全然だっ・・・て」
この会社は世界の中でも有数の大企業である。
ロイドは入社してまだ間もない新人だった。
黒いスーツに身を包み、目は青く金髪、年は17で、いかにもやんちゃ、というのがにじみ出た顔つきをしていた。
657 :
戦う野良犬2:2005/11/05(土) 03:27:48 ID:KxVkuj3V
彼は会社の中でも裏の仕事、すなわち汚れ仕事をこなす部門にいる。
元殺し屋、人殺しなどの前科者など、世の中のはみ出し者と呼ばれる者たちが寄せ集められている。
しかし社内ではそれを感じさせないふるまいであった。
仕事となると一変して完璧に任務をこなすエリート部隊に早変わりするのだが。
ロイドがそんな部門に入ったのは、ある日街中で酔っぱらって歩いている時に、
何も関係のない男に殴りかかって返り討ちにあったことがきっかけだった。
その男の名はライといった。
額には赤いバンダナを巻いており、美しい黒髪をした男だった。
切れ長で細い目はルビーのように赤く、右の頬には十字傷があり、鼻の頭には絆創膏が貼ってあった。
ライは「お前、見込みあるぞ」と言い残し、ある住所の書いた紙だけ置いて去っていった。
負けず嫌いなロイドはもちろんそこへ向かった。
復讐をするために。そしてライを服従させるために。
しかし彼は出迎えられた。ここがお前の家だ、と部長であるリチャードが優しく言った。
彼は元々帰る家もなく、人を殴って金を奪ったり、店から物を盗むだけの日々を送っていた。
街では野良犬と呼ばれ忌み嫌われていた。
だから、内心嬉しかったのかもしれない。ほっとしたのかもしれない。
ロイドは目の前に出された契約書に何の疑問も抱かずに血で判を押していた。
658 :
戦う野良犬3:2005/11/05(土) 03:31:20 ID:KxVkuj3V
契約書には、会社からの命は絶対である、ということ。
仲間内での争いは両方罰するということ。
死とは常に隣り合わせであり、社は一切の責任を負わないということ。
そして社を抜けるとはすなわち死を意味する、ということなどが書かれていた。
仕事内容は至って簡単。社長から下される命令に従い、
邪魔な企業のお偉い方を消す、だとか会社に楯突く不届き者を始末する、というものである。
ロイドは人は殺したことは無かったが、喧嘩には慣れていたし銃だって使えた。
なのに部長は彼に銃は与えてくれなかった。
「新人には銃は渡せない。まだまだ信用できんからな。
しっかり、会社の為を思って仕事をこなせるようになったら渡そう。
それまではお前の先輩の補佐をするんだ。」
「補佐ぁ?何だ、俺はすぐにでもやれるのに。」
「・・・言葉遣い」
誰かと振り向けば、ロイドとほぼ同じ時期だが、少し前に入社したギルがいた。
ギルは背が高く、長い銀髪を後ろに束ね、眼鏡をかけている。この時代では珍しい、刀を腰に携えていた。
「何だよ、別にいいじゃん」
「・・・・」
それ以上会話は続かなかった。ギルは人と話すのが得意では無いのである。
(何だよ、無愛想な奴。)
659 :
戦う野良犬4:2005/11/05(土) 03:33:58 ID:KxVkuj3V
今日は大した仕事もなく、デスクワークだけして帰宅することになった。
帰宅といっても本社の寮へ戻るだけなのだが。
(まぁ、これで金が貰えるなら楽なもんだぜ)
ロイドは鼻歌を歌いながら55階の細い廊下を歩いていた。
(そういや今日はあのバンダナ野郎いなかったな。)思い出してしかめっ面になる。
(あんな奴さっさと死んじまえばいいのに。いや、俺がぶっ潰してやるんだ。)
そんなことを考えながら廊下を曲がる寸前、ピタリと足が止まった。
曲がったところの少し広くなったスペースに自販機がある。
そこに奴がいた。
(バンダナ!)
ロイドは角から隠れてライを睨み付けた。
ライは腰に手を当てて缶コーヒーを飲んでいる。
彼なりのスタイルだろうか、ネクタイはしめておらず、スーツも着くずしていた。
(あんな奴に・・・)
ライに返り討ちにあった日、ロイドは飲めない酒を飲んで暴れていた。
好きだった男にフラれたからだ。
幼い頃からずっとつるんでいて、喧嘩の時も盗みの時もいつだって一緒だった。
自分のせいで盗みに失敗したのに、優しく笑った友人に胸がいっぱいになり、彼は強引なキスをした。
路地に連れ込んで、首筋から胸にかけて強く吸い付いた。
660 :
戦う野良犬5:2005/11/05(土) 03:37:34 ID:KxVkuj3V
だが彼は拒んだ。ロイドは構わなかった。
すると友人に力一杯殴り付けられたのだ。そして別れをつげられた。
殴る相手は誰でも良かった。気が付くとたまたまスレ違ったライに殴りかかっていた。
けれどかわされ、逆に組み伏せられたのだった。
今思えばライの方も気が立っていたのかもしれない。顔には返り血らしきものがついていたような気がする。
(ちきしょう・・・あんな細っせぇ奴に・・・)
ひっそりと静まり返った廊下に、コーヒーがライの喉を通る音が響く。
いつの間にか、ロイドはライの細い指や腰や、缶に口付ける赤い唇を食い入るように見つめていた。
そして後ろからそっと近づくと力の限り抱き締めた。
「・・・ナニ」
「別に」
「さっきから殺気立った目で見てたろ」
「・・・・」
「痛ぇ」
「痛くしてんだよ」
ライの細い腰を自分の腰と合わせるようにして抱き締めた。
(・・・何だ、俺より背低いんだな)
661 :
戦う野良犬6:2005/11/05(土) 03:40:04 ID:KxVkuj3V
「何だよ、俺に惚れた?・・・っ」
力を込めるとライの息が上がる。
「抱き締めたら」
「・・・んっ」
「抱き締めたら、折れると思ったんだ」
「へぇ・・・それで」
「それだけ」
「何だ・・・、ヤリたいのかと思った」
ライがそう言った次の瞬間、ロイドは思い切り蹴飛ばされていた。
「いってぇ・・・何しやがる!」
尻餅をついたロイドの両足を割って、ライは膝立ちし肩を掴んだ。
「殺しても、良かったんだぜ」
ライの紅い瞳の奥がギラリと光った気がした。
「あの時殴りかかってきたお前の噛み付くような目に余計興奮したんだよ。勢いでまた殺しちまいそうだった。」
「はぁ?」
「けどヤメた。」
───あの人と同じ深い深い青色の瞳してたから。
「キレイな目。」
ロイドの顔を覗き込む。
「欲しい。」
そう言ってライはロイドに口付けた。
662 :
戦う野良犬7:2005/11/05(土) 03:42:58 ID:KxVkuj3V
「ぅんっ・・・」
絡めたくないのに舌が絡まる。息が出来ない。
「っは・・・」
苦しいと胸を押してみるがビクともしない。ライの方が圧倒的に力が強いのだ。
こんな、いつ人が通るかもしれない場所で。
「やめっ・・・」
やっと唇が離れた。銀色の糸を引いて。
「何すんだよ!ちきしょうめ!」
けれどライはそのまま首筋を舌先で辿り、ネクタイを解き胸をはだけさせる。
ロイドの引き締まった、日焼けした体が露になる。
すばやくネクタイで両手を縛り、指で割れた腹筋をなぞる。
背筋がゾクリとしてロイドは身をよじったが逃れられない。
「わ、や、やめろっつってんだろ!」
「ヤッたことある?男と」
「ある訳ねぇだろ、離せ!」
「ふぅん、じゃーちょっとずつ教え込むかぁ」
「な!?」
そう言うとライはすっと立ち、ロイドから離れた。
「じゃ、俺は自分の部屋戻るから。」
「なぁ!?ちょっこれ解いてけよ!こんな格好のまま置いてく気か!?」
「放置されるのも快感ってな。」
ライはけらけらと笑いながら去っていった。
《ここまで》
野良犬GJ
野良犬GJ
野良犬たんGJ
666 :
風と木の名無しさん:2005/11/05(土) 21:04:26 ID:C5nKK+xa
今までは黙ってたんです
でも…
店長ぉぉぉーーーーー!!
待ってる!!禿待ってる!!
野良犬タンすごい広がる予感続き待ってます
忠犬たんも待ってるんで
両犬タン待ちだ…wktk
668 :
風と木の名無しさん:2005/11/06(日) 00:02:23 ID:PjzpswU+
騎竹さま…いつ降臨が?
669 :
風と木の名無しさん:2005/11/06(日) 00:04:01 ID:SN41VHAX
待ってるんだーよ よみたいっ あの続き…
それならユタカタソがみたい…
ご主人様×ご主人様
671 :
風と木の名無しさん:2005/11/06(日) 01:04:12 ID:lpfZJj5+
不覚読みたい不覚
投下を願うならsageた方が職人さんも投下しやすいと思うよ。
※sageがわからない方へ
メール欄に半角小文字英でsageと入力すればこのスレッドは上がらずにsageる事が出来ます。
自分も不覚待ち。あのエロさ、たまらん!
>672優しいの・・・
ハフハフハフハファ(*´Д`)=з
>>667 ( ゚д゚)ノ<騎竹さんもワンコですよ
もう諦めたほうがイイのかな、ホワイトキューブさん…。
でも未だに話の続きが、気になって気になって、堪らないのです…。
677 :
戦う野良犬8:2005/11/06(日) 12:32:21 ID:sPfziSUn
手は座っている足の下で縛られているから立つことも出来ない。
「マジかよ・・・」
こんな恥ずかしい格好誰かに見られでもしたら。どう説明すれば・・・。
などと考えているとフッと階の電気が消えた。
「停電?いや、会社閉まんのか?つーか見回りくらいちゃんとしろよ警備員!」
何も見えない。非常階段の周辺だけが緑色に不気味な光を放っていた。
この先にはエレベーターがある。そこまで行ければ・・・
だが立てなければ意味が無いことを思い出し、ロイドは愕然とした。
その時後ろから近づく足音を耳にした。(誰かきた、助かった!)
それは果たして助かったと言えるのだろうか。
「イタァッ!!!」
足音の主は自分にぶつかって倒れてしまったようだった。
「す、すまない 誰かいたのか」
「・・・わっ・あ」
声の主は立ち上がろうしてロイドの胸に手を当てた。
「む、何だ この感触」
「っ・・・ばっやめろ揉むな!」
「揉む?」
さらに胸の突起をさすられ摘まれる。
「ちょっ・はぁ・・・触んのやめろっこの!」
ロイドは身をよじるが相手は何か確かめるような手つきで胸から腰へと手をすべらせていく。
678 :
戦う野良犬9:2005/11/06(日) 12:35:47 ID:sPfziSUn
「!聞こえねーのかっオイッ!?」
抵抗の出来ないロイドは足と尻を使って後退りしながら叫ぶ。
ロイドが暴れた為相手はまた体勢を崩す。今度はロイドを押し倒すように転んでしまった。
その拍子に頭を打ったロイドはそのまま意識を失っていた。
次に目覚めた時彼は自分の寮らしき場所にいた。
起き上がろうとして、まだネクタイが解かれていないことに気付く。
寮は確か二人部屋だったはずだ。
───まさか。
狭い視界を見回してみると銀髪が目に入った。
「お前、ギル!!?」
「目 覚めたのか」
「俺にぶつかったのってお前だったのか?」
「そうらしい」
「らしい・・・じゃねぇよ!これ解けよどう見てもおかしいだろ!」
「いや キミの趣味かと」
「ふざけんなぁっ」
「はは・・」
こいつって笑うと意外と可愛いのな・・・なんて考えていると、ギルが近づいてきて優しくネクタイを解いてくれた。
「自分もよく 暗い中 取り残される」
「そうなのか?どんくせぇなあ」
「そうらしい」
と、急にギルが真剣な目でロイドを見た。
「ライさん だな 縛ったの」
「!?」
「実は初日 俺もされた」「な、そうなのか!?」
「あの人は 新しいものを見ると すぐ遊びたがるらしい」
(アイツ、何考えてんのかわかんねぇ)
「つーか・・・お前わかってたんなら解けよ!それに気付いてて触ってたろ!」
「・・・あったかくて 気持ち良かったから つい」
「お前・・・ヘンタイだな」
「・・・・」
ベッドに寝転びながら、ロイドはギルも同じようにされていたことに対して、不満を覚えていた。
(みてやがれ、ぜってーやり返してやる!)
こうしてロイドの、打倒ライの日々が始まった。
《今回ここまでです》
野良犬タソ乙です!!
続きワクテカして待ってます(*´∀`)
待ってま〜す
未だに続きが気になるよ…涙さん
待ってます!
野良犬GJ!
アンパータソがツボ。超ツボ。(´д`*)
684 :
風と木の名無しさん:2005/11/06(日) 16:24:52 ID:mgbcnPeq
は〜い
お休みで暇で〜す
誰かもう一度mgbcnPegにsageを教えてアゲ
※sageがわからない方へ
メール欄に半角小文字英でsageと入力すればこのスレッドは上がらずにsageる事が出来ます。
687 :
風と木の名無しさん:2005/11/06(日) 16:37:45 ID:HKYcLQb4
>>685 mgbcnPegなんていないからw
お前がまずコピペを覚えろwwwwwww
688 :
672:2005/11/06(日) 16:38:34 ID:nIImX27K
スレが上がってると思ったら変な厨沸き杉。
名前欄にageと記載するならまだしも、空欄って事はsageを知らないのか?書き込みも厨臭いし。
sageを教えて上げたのでこれからはしっかりsageて下さいね。
>>686 あなたが絡みスレで余計な煽りを入れなきゃ良かったと思いまーす。
ワケワカメな方へ
絡みスレでの
>>688の書き込みから始まり
>>681のメル欄「サゲを教えてあげたとか他スレでエラソーに言われてもw」
絡みスレ
「鬼畜スレ681
今日はお休みで暇なんですか?(´,_ゝ`)プッ」
そして
>>684という流れですわ。
やーん変な流れになってる
>>675 そうだったセツ・・・激しく待ってます
あぁぁ〜トリプルワンコ待ちだすハァハァ
って野良犬タンは来てくれたんだ、GJGJ!続き待ちきれな〜い
年の頃は二十代の半ばか。端整な顔には、汗一つ浮いてはいない。服にも乱れはなく、
息づかいも表情も平静なのが、息も絶え絶えな鳴鳴の様子とは、まったくそぐわなかった。
青年は小さな歩幅で歩き回りながら、そこここの木の枝に、短い色糸を結びつけていた。
手も足も休めず、小輝に話しかける。
「その耳……大山猫か。私は胡奏真という。お前が鳴鳴の呼んでいた『しょーきさま』か?」
「呼んでいた?」
色糸を懐へしまい込み、足を止めて青年は小輝に向き直った。
「何度も何度も、涙を流して助けを呼んでいたよ。……完全に間に合わなくなってから、
ようやくお出ましになるあたり、心憎いやり方じゃないか。どこで遊んでいた?」
「……黙れぇえっ!!」
蔑みの笑いを向けられ、全身の血が沸騰した。
許さない。こやつの喉を噛み裂き、胸をえぐり、その血で草木を染めずにはおくものか。
激情のまま、小輝は奏真に飛びかかった。
その瞬間、奏真の足が長衣の陰で小さく動いて、地を叩いた。同時に、左手が印を結ぶ。
青白い電光が宙を走り、小輝の体を直撃した。
「……ぐぁあああっ!!」
体が灼けるかと思った。四肢を突っ張らせ、小輝は地面へ落ちた。動けない。無数の火花が、
肉を裂いて体の中を走り回るかのようだ。筋肉が激しく痙攣する。
「う、ぁ……あ……」
「術を使う人間と相対する時は、その足元に注意した方がいい。方術の効果を高めるように、
一定の形を描いて、歩いている場合があるからね」
小輝のすぐそばへ歩いてきた奏真が、身をかがめて、からかうように言った。
「さて、この凶暴な山猫をどうしたものかな?」
「よ、く……も……」
喉笛をえぐってやろうとしたのに、腕の動きは、情けないほど弱々しく、のろかった。
あっさりかわされ、引きずり起こされた。
「鳴鳴の時のような、簡単な縛り方では危険だな。吊すとしようか」
奏真は小輝を、幹のまわりが一抱えほどの木のそばへ、引きずっていった。両手を頭上で
まとめて縛り、その縄を高い枝の根元に回して、引っぱり上げる。
「く、うっ……」
小輝は呻いた。いまだに全身を電撃痛にさいなまれているのに、縄を巻かれた手首や木の
幹にすれる背中など、刺激を受けた箇所は痛みが倍加する。
完全に体を浮かせるのではなく、爪先立ちできる高さに引き上げて、奏真は縄を固定した。
「聞きたいのは、黄勇玄のことだ。今、この山を留守にしているそうだが、いつ戻ってくる?
鳴鳴は、聞いたが忘れたと言うんだ」
「し……知るかっ……」
知っていたが、こんな人間に教えたくはなかった。奏真が冷ややかに笑った。
「そうか。ではもう一度、鳴鳴に尋ねてみようか」
「……っ!」
小輝の視線が、草の上に仰向けに倒れている鳴鳴に縫い止められた。
何をされたのか、全身を汗でしとどに濡らし、呼吸のたびに薄べったい胸を上下させている。
いつもなら生き生きと輝いている大きな瞳は、まだ霞んだままだ。
奏真は鳴鳴のそばへ歩き、しゃがみこんで、小さな体を抱き起こした。
「う、ぅん……」
まだ寝足りないのに無理矢理起こされた子供のように、鳴鳴が頭を振った。
「……やめろっ! 鳴鳴に触るな!!」
小輝は叫んだ。
鳴鳴は年の割に考えが足りないし、忘れっぽいし、はっきり言えば馬鹿だが──それでも
素直で可愛い。自分が熱を出した時などは、一生懸命に薬草を集めてきて、ずっとついて
いてくれた、気の優しい子だ。
これ以上、傷つけさせるわけにはいかない。
「兄者は……北方に棲む伯父君が病んだと聞いて、見舞に行ったんだ!! 一昨日の夜に
出かけた! 十日ほどで戻るって……!!」
「十日」
奏真の口から、失望の響きがにじむ声を漏れた。
「あと七、八日は帰ってこないのか。さすがに待ってはいられない。……どうしたものかな。
虎の精液を手に入れてくるよう、命じられているんだが」
唖然とした小輝に、奏真は苦笑した。
「馬鹿馬鹿しいと思うだろう? 不老不死の霊薬を作るための、原料だそうだ。本当にくだら
ない。不老不死など……生きているのがそれほどに楽しいか。帝も、そのまわりに群がり
阿諛追従を並べる者どもも」
奏真は天を仰いで笑った。ひどく虚しく響く笑い声だった。
人間の瞳はみな茶色だと思っていたが、奏真の目は青みがかった灰色をしていることに、
小輝は気がついた。瞳の色といい白い皮膚といい、遠い砂漠の果てから交易にやってくる、
胡人の血を引いているのかも知れない。
「しかし困った。……宮仕えはつらいものでね。手ぶらで帰るわけにはいかないんだ」
奏真は視線を小輝に戻して、薄い唇を笑わせた。
「この際、大山猫の精液で代用しよう。どうせあの連中には、区別など付くまいよ」
「なっ……じ、冗談はやめろっ! 誰がそんな……!!」
大声でわめいた時、奏真に抱き起こされている鳴鳴が、片手を上げて目をこすった。意識が
戻ったらしい。自分が今どういう状態にあるかも忘れ、小輝は呼びかけた。
「鳴鳴、大丈夫か!? 鳴鳴!」
「あ……しょーき、さ、ま……? ど……し、たの……?」
奏真に抱き起こされたまま、鳴鳴は不思議そうな顔で、木に吊されている小輝を眺めた。
小輝の目の奥が熱くなった。
「ごめんっ! ごめんな、鳴鳴……!! 助けに来たのに、オレ……助けられなくて……
お前のこと、ひどい目に遭わせたヤツに、こんな……畜生っ……!!」
涙がにじんだ。自分の無力さが悔しくてならない。
兄と崇める虎の精の勇玄ならば、こんな人間など一撃で倒してしまっただろうに。
自分ときたら、弟分の鳴鳴を守ることも助けることもできず、無様にとらわれている。
だが鳴鳴の口からは、意外な言葉が漏れた。
「ひどい目……? ボク、ひどい目になんか、あってませんよぉ。……すっごく、気持ち
よかったの」
「な、何ぃ!?」
愕然として叫んだ小輝の目の前で、鳴鳴は細い腕を奏真の首にからませ、うっとりした
目つきで話しかけた。
「そーしんさまぁ……もっと、してほしいですぅ。ボク、あんなになったの初めて……」
人間をさま付けで呼ぶとは、どういう了見か。
驚きと怒りに目をむいた小輝の前で、あろうことか、鳴鳴は自分から奏真に口づけた。
「なああぁ!? な、何してる、お前、バカか!? おい、鳴鳴!」
体の痛みも忘れてわめく小輝を無視して、鳴鳴は奏真にすがりついている。舌がからみ、
唾液の混ざり合う濡れた音が、はっきり聞こえてきた。
顔を離したのは奏真の方だった。立ち上がって、座り込んだままの鳴鳴の頭を撫でる。
「とりあえずここまでだ、鳴鳴。私は小輝に用がある」
「えぇー……やだぁ。もっと、したいですぅ」
小輝は眩暈を覚えた。頭が軽い奴だとは思っていたが、これはあんまりだ。
「あっさり手なずけられてんじゃねェ、馬鹿野郎っ……!!」
歯噛みする小輝を見て、奏真が皮肉っぽく微笑した。
「鳴鳴。物足りないなら、今度はお前の大好きな小輝に、相手をしてもらうといい」
「あっ! そーですねぇ!!」
声をはずませ、鳴鳴が起き上がった。大きな目に無邪気な光をたたえて、小輝を見たあと、
奏真の方を振り向いて尋ねる。
「なぜ、しょーきさまは木から、ぶら下がってるんですかぁ?」
「単なる趣向だ、気にしなくていい。小輝はまだ慣れていないからね。……鳴鳴も最初は
嫌がって暴れて、縛られただろう?」
「あ、そーでしたぁ。そういえば、あの透き通ったのは?」
「あれは一回使うと、疲れてしまってしばらく動かなくなるんだ。でももう、どうすれば楽しく
なるのか、よくわかっているね? 今度は鳴鳴が小輝に教えてあげるといい」
「はーい」
嬉しそうに返事をして、鳴鳴が近づいてきた。ためらう様子もなく小輝の帯に手をかけ、
ほどく。上着の前を大きく開いたあとは、袴子に手をかけた。
「ち、ちょっと待てっ! 鳴鳴、お前……!!」
「えへへっ、しょーきさま、知ってますかぁ? ここ、とっても気持ちいいんですよぉ」
小輝が慌てるのにも構わず、一気に膝のあたりまで引き下ろす。
「何するんだ!! ふざけんな、やめろっ!」
「きゃんっ!」
脱がされまいとして足を跳ね上げたのが、鳴鳴を蹴る形になった。仰向けにひっくり返った
鳴鳴は、痛そうに顔を歪めてなかなか起き上がらない。小輝は狼狽した。
「あ……だ、大丈夫か、鳴鳴! 鳴鳴!?」
「やれやれ。ひどい奴だ。あんなにお前を慕っている子を、蹴り倒すとは」
いつの間に移動していたのか、すぐ後ろから、嫌味な声が聞こえた。
振り向く間もない。左肩甲骨の内側、心臓の裏あたりを、奏真の指が軽く突いた。
「うぁああああっ!!」
小輝の体にまたもや電流が走る。
「脚も縛っておこう。また蹴られては、鳴鳴が可哀想だ」
抵抗力を失った脚から、服も下着もむしり取られた。右膝のすぐ上に、別の縄を巻かれて
吊られ、腿が水平になるまで引き上げられる。左足首は木の幹につながれた。もともと
爪先立ちだった体勢が、さらに不安定になった。
右膝から下はかろうじて動かせるものの、蹴ったりするのはとても無理だ。
鳴鳴が再び近づいてきた。丸い目に、拗ねたような、怨じるような色が浮かんでいた。
「ひどいですぅ、しょーきさま……こわがらなくても、だいじょーぶなのにぃ。すぐに、気持ち
よくなるんですからぁ」
数歩しりぞいた位置で見守っていた奏真が、吹き出した。
「これはまた……まるで生娘に言うようなことを、言われてしまったね」
屈辱にはらわたが焼けただれる思いを、小輝は味わった。自分に言い聞かせたのが、幼くて
頭の軽い鳴鳴だから、なおさらだ。
「バ、バカ……お前に、そんな台詞、言われたかねぇよっ……!!」
悔しいのに、とてつもなく悔しいのに、全身が痛んで、大声でどなることさえできない。
鳴鳴は、小輝のためだと信じて疑わない無邪気な表情でひざまずき、むき出しにされた小輝
自身を手に取って、先端を口に含んだ。
「くうぅっ!」
温かく濡れた舌の感触に、小輝は呻いた。
どういう仕組みなのか、四肢はまだ電撃痛にさいなまれているのに、下腹部だけは痛まない。
痛みとの対比か、やわらかい指や舌が、ことさらに心地よかった。
「やめろ、鳴鳴……うっ……よ、よせったら……!!」
小輝は歯を食いしばって、体を侵食する快感に耐えようとした。その耳に、面白がるような低い
笑い声が聞こえた。奏真だ。顔を上げ、にらみつけて、小輝は叫んだ。
「殺してやる……絶対に許さないからな! お前を、必ず殺してやる!!」
奏真は、ただ笑っているだけだった。
────────────────────
ここまでです。
獣耳さんGJです!
鳴鳴タンせっかく助けに来たのに…おバカさん(ノ∀`)
でもモエー
鳴鳴たんかわいい… 小輝さん報われない〜 萌え。
続き楽しみにしてます。
700 :
風と木の名無しさん:2005/11/06(日) 18:06:23 ID:cajo1WHC
なんだ。
やっぱageてても投下あるじゃん。関係ないじゃん。
獣耳タンGJ、蝶GJ!
耳と尻尾がきっちり描かれてて大好きだ(*´д`)ハァハァ
703 :
風と木の名無しさん:2005/11/06(日) 19:39:03 ID:cajo1WHC
お友達から始めよう
鳴鳴たんは奏真さまの相手には小さすぎたが
小輝たんはどうなのかな?
続き待ってます。
706 :
溽暑1/7:2005/11/06(日) 23:29:18 ID:trvg6QIS
外では蝉がやかましく喚いている。俺は下ろした簾の隙間から外の様子を窺った。
相変わらずの忌々しい晴天だった。
まさにうだるような暑さ。刺すような日差しが家を熱し、道路を熱し、人を熱している。
今年の東京は泣きたくなるほどの猛暑だ。
簾の隙間から入って来た風で、縁側の風鈴がちりんと鳴いた。その軽やかで涼しい音色に
俺は少しほっとする。
こいつにも聞こえただろうかと、目の前で眠る男に視線を投げた。
浴衣の合わせ目が肌蹴て胸元までが露出してしまっている。
簾の所為で薄暗い状態の部屋でも、色の白さがはっきりと分かる肌。
日に焼ていないというだけではない、血の気の引いた白だ。
ふうふうと浅く息をしながらも、やっとで眠っている。…そんな様子だった。
俺は彼の首筋に手の甲でそっと触れてみた。
(冷たい――――)
冷や汗をかいている。本当は着替えさせなければならないのだろうが、彼が珍しく
うなされることなく眠っているのを妨げるのは忍びない。
俺はとりあえず団扇で扇いでやっていた手を止めた。
「すまない」
眠っていると思っていた彼が、擦れた声でそう呟いた。
「瀬野…寝てなかったのか」
俺が尋ねると、瀬野は何も答えずに微笑む。ただ痩せ細った手を伸ばし、俺から団扇を
奪い取った。
707 :
溽暑2/7:2005/11/06(日) 23:30:05 ID:trvg6QIS
「ずっと、扇いでくれていた?」
「ずっとでもないさ」
「…すまない」
瀬野がまた擦れ声で謝る。俺は団扇を取り返し、掌で瀬野に目隠しをした。
「寝ろ」
言い聞かせるように告げて、掌をどける。瀬野は眼を開けたままだった。
「もう、目が覚めてしまったよ」
弱々しく微笑う。
「なら着替えろ。換えの寝巻きは奥の間の箪笥だな?」
「いい」
立ち上がりかけた俺のズボンの裾を瀬野が掴んだ。青白い手首にぎくりとする。
こちらが不安になるほどの弱々しさだ。
俺は素直に従って座りなおし、今度は自分を扇ぐことにした。はたはたと小気味の良い音が
室内に響く。団扇が往復するたびに俺の前髪がふわりと舞った。
それが面白いのか、瀬野はその様子を目を細めてじっと見ていた。
「見合いの話があるんだって?」
「えっ…?どうして」
知るはずのない話題を瀬野が口にしたのに驚いて、俺は団扇を持つ手を止める。
「昨日…山下先生がいらして下さって、その時に」
山下先生とは、俺と瀬野の大学時代の恩師だ。先日母が持ってきた見合い話の相手が
先生の遠縁にあたる娘らしいので、先方から先生へと話が回ったのだろう。
708 :
溽暑3/7:2005/11/06(日) 23:31:04 ID:trvg6QIS
「先生のご親戚では無下にできないな」
「断わるよ。…知ってるだろう。俺は女性とか結婚とか、そういうのは」
「…潔癖なことだ」
瀬野は呆れたように苦笑した。
昔から俺は色めいたことに興味を示さない性質で、むしろ性的な臭いのするものに
嫌悪感さえ抱いていた。人並みに色事を覚え始めた友人達から「つまらない男」と
敬遠されても、生々しいものに触れているよりはずっと楽だった。
その所為もあったのだろうか。俺は詩を書くことによって自分の精神世界を
追究するのに没頭した。
生々しいものを避け、詩ばかり書いている俺を人は気味悪がり、変人と呼ぶようになった。
「なんだか心配になるよ。そんなままでちゃんと、生きていけるのかって」
「そんな欠陥人間みたいに言われると、さすがに傷つく」
「そうじゃなくて…人と違うというのは、敵をつくりやすいから」
瀬野は真っ直ぐにこちらを見つめてそう言った。
初めて会ったときからそうだった。瀬野は俺を真っ直ぐに見て、笑いかけてきた。
俺と向き合い、初めて俺の詩を認め、ちゃんと発表すべきだとまで言ってくれたのが瀬野だった。
「いいよ。俺にはお前がいる」
思ったままを声に出した。すると瀬野は一瞬目を丸くして、そして勢い良く起き上がる。
正面から俺の肩を掴んで、そのまま叩きつけるように押し倒してきた。
「せ…の?」
馬乗りになった形で俺を見下ろす瀬野の表情に陰りを感じ、名を呼んだ。
瀬野はそれを無視して手際よく俺の両腕を一まとめにし、着ていた浴衣の帯を解いて
縛りかける。
獣耳さんGJです!素敵過ぎ!
鳴鳴可愛いよ鳴鳴、テラモエス!
710 :
溽暑4/7:2005/11/06(日) 23:31:49 ID:trvg6QIS
「何の…っ、真似だ!」
我に返って抵抗を試みたが、もの凄い力で押さえつけられ、まとめられた腕を振り
ほどくことすらできなかった。
この細い腕の、華奢な体の、どこにこんな力があるのかと驚愕するほどの強さで
俺は、自分の上に乗っているのは本当に瀬野だろうかとさえ思っていた。
どこか油断があったのかもしれない。相手が瀬野だから、と。
それは彼が病弱だからというわけではなく、長年友人関係にある、親友と呼べる
男だからという意味で。
これはきっと今までに何度もあったような悪戯と同種のもので、次の瞬間には瀬野は
笑って手首の戒めを解いてくれるだろうと、信じていた。
それは油断かと、数秒前の自分に問うた。心から信頼する友人が、自分に害をなそうと
するなど有り得ないと思うことが油断なのだろうか。
そんな下らない自問自答は次の瞬間、瀬野の一言で吹き飛ばされた。
「僕も懐かれたものだな。馬鹿馬鹿しい…綺麗ごとはもう沢山だよ、秋町」
瀬野は俺の頬に手を這わせ、口元を歪ませる。笑顔とは言い難かった。
俺は、瀬野が俺を呼ぶ冷たい響きに、目の前が暗くなるのを感じていた。
711 :
溽暑5/7:2005/11/06(日) 23:32:36 ID:trvg6QIS
縛られた腕は柱に括り付けられた。身を硬くする俺を見て、瀬野は満足気だった。
頬から首筋にかけてを撫でていた手が移動して、シャツの上から胸の突起を擦る。
予想外の感覚に息を詰めた。
「意外と感じるだろ?」
楽しそうな声音で瀬野に言われ、かっと頬が熱くなる。
自分がそんな言葉を投げかけられたことも、言ったのが瀬野だということも
とにかく全てがこの上ないほどにショックだった。
「いい加減にしろ!どういうつもりだ!?」
「いい加減?まさかまだ冗談だと思ってるんじゃないだろうな」
「冗談じゃないなら尚更だ!どうしてこんな…っ」
言い終わる前に乳首を抓られる。右側だけを集中的に、指の腹でつぶすように
こね回されたり、引っ掻かれたりがしばらく続いた。
背筋が痒くなるような不快感が、それだけではないものに変わり始めるのを感じ
俺は耐えられずに目をきつく瞑る。こめかみを汗が伝った。
「乳首、勃ってきたね。左もしてほしい?……なんて、答えるわけないか」
弄んでいた胸を開放して、瀬野は俺のズボンに手をかけた。
何をされるのか瞬時に察し、なんとか逃れようともがいてはみたものの、脛に乗られ
足の動きを封じられてはどうしようもない。
スボンは下着と共に一気に足から引き抜かれた。
「なんだ…俺はそんな汚いモノ持ってませんって顔してるから、本当についてない
のかと思った。ちゃんと立派なものがついてるじゃないか」
「瀬野、もうやめろ!俺が何をした!?気に入らないことがあるなら口で言え!」
712 :
溽暑6/7:2005/11/06(日) 23:33:41 ID:trvg6QIS
俺の訴えを無視して、瀬野は俺の膝を掴む。隠すように立てた膝が、抵抗も空しく
大きく開かれた。自分でも見たことの無いような場所まで、瀬野の視線に晒される。
瀬野はその様に薄笑いを浮かべ、俺のものを無遠慮に扱きたてた。
「は…っく、う……」
与えられた刺激で自身が膨張し始めるのを感じ、やむを得ず自分で昂りを処理した
ときと同様の惨めさに襲われる。
本当は触れたくもないものを、欲情に流され必死で擦る自分の手。
自分でいられない自分を感じる瞬間。
あの時と同じ情けなさが頭を支配していた。
どんなに心が拒絶しても、反応するものを隠すこともできず、閉じようとする膝は
間に滑り込んだ瀬野の体に阻まれる。
「あ…っ!?」
絶頂が近づき、やっと開放されると安堵したのも束の間、瀬野は指で輪を作り
根元を締め上げてきた。思わず見開いた目が、瀬野の暗い瞳を捉える。
一瞬、その中で炎が揺らめいたように見えた。
絡んだ視線をすぐさま外して、瀬野はゆっくりと上体を屈めてゆく。
「な…瀬野!や、やめろ!やめ……いやだ、頼むから!!勘弁してくれ」
「まさか」
この上なくみっともない懇願はあっさり跳ね除けられ、瀬野は俺のものを口に含んだ。
「うあ!はな…せ……んっ…」
喉の入り口まで咥え込み、頬の内側で扱くように出し入れされる。
裏筋を執拗に舐め上げられ、鈴口に舌をねじ込まれ限界まで追い込まれてゆくが
根元をきつく締める指はそのままだった。
713 :
溽暑7/7:2005/11/06(日) 23:34:30 ID:trvg6QIS
締め上げられる痛みと瀬野の口によって与えられる快感で、胸に重い切なさが
わだかまる。身体が燃えるように熱い。
自分は今どんな顔をしているのか…考えたくもなかった。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
俺はさっき瀬野に何をしてしまったのだろうか。
それとも、もうずっと昔から、瀬野は俺を憎んでいたのだろうか。
けれどそんなこと、恐ろしくて聞けない。
「いきたい?いきたいならそう言いなよ」
口を離した瀬野が低い声で言い放つ。俺はただ強くかぶりを振った。
悔し涙とともに込み上げる嘔吐感を抑えるので精一杯だった。
--------------ここまで----
一応先は考えてありますが、はっきりと見通し立ってないので
リレーに使っていただいても構いません。
>709
はさんでごめん
714 :
709:2005/11/06(日) 23:55:17 ID:WsZIAcnN
いえ、こちらこそ御免なさい。中に入ってしまって済みませんでした。
では改めて…溽暑さんGJ!
主人公の純粋さが、新鮮な感じです。
瀬野青年との関係や心情のえがき方が、綺麗で素敵でした。
しかし、これだけ丁寧に仕上げてある作品を、リレーに…ちょっと勿体ないような。
でも、本当に失礼しました。
715 :
風と木の名無しさん:2005/11/07(月) 00:38:52 ID:jj4w4hJA
獣耳さん萌ー。
ショウキさまに早く悶えてほしいですー
716 :
不覚のF:2005/11/07(月) 01:27:30 ID:lH8E4zN6
[つづき]
薄暗い店内、キッチンだけに明かりがともっていて、
そこから二人の男の息遣いが聞こえる。
雨が激しく建物を打ち付ける音がする。
冷蔵庫だろうか、ブゥンと唸る様な機会音がFの耳に不快に届いていた。
ほんの少し乳首を弄っただけなのに、
この愛らしい男は気も狂わんばかりに悶えている。
直人は濡れた髪を振り乱して、苦しげな表情で顔を左右に動かしていた。
茹でタマゴの薄皮の様にその身体に張り付くシャツを、Fは脱がせにかかった。
全部ボタンを外しても、
戒められた腕が邪魔してせいぜい前を開けるくらいしか出来なかったが。
Fはゆっくりと手の平を、直人の上下している胸に置いた。
「あっ」
直人は小さく鳴いた。
ピタピタと湿った感触をしばらく楽しむと、
五本の指は直人の首筋まで這っていった。
「あっ!あぁっ!」
「ちょっ…とお前、感じすぎだぞ」
直人が面白いほどによく跳ねるので、意地悪くFは言った。
お前の身体は敏感すぎるな。
「んっ、…るっさい!」
直人はさらに顔を赤くして、懲りずにまだ憎まれ口を叩いている。
これは楽しいな、とFは思った。
未だに反抗的な言葉を吐くくせに、少し身体を触ればビクビクと感じてくれる。
そしてまだその事を認めようとしない。
717 :
不覚のF:2005/11/07(月) 01:28:36 ID:lH8E4zN6
Fの背筋にゾクリと駆け登る加虐心、もっと虐めてみようかと舌なめずりした。
「俺が何者か、知りたいんだったよな」
耳元で囁きながら、その手はゆっくりと直人の太股をまさぐった。
「あっ」
「俺はお前の身体を支配する者だよ」
手は外へ、内へと直人の太股をさすっている。時には腰骨の辺りまで這い上がり、
決して核心には触れずまた降りていく。
「お前という魂を、何世代にも渡って追いかけてきた」
手は直人のパンツの留め金を外し、チャックを下ろした。
「やめろっ!」
「お前が生まれ変わるその度に、捜し出してきた」
余裕のできた直人の腰周りから冷たい手が入り込む。
そのまま後ろ側に回り込むと、滑らかな尻を掴んだ。
「くっ…」
直人は足に力を入れ、
Fを挟むようにしながらそれ以上何もさせないように抵抗する。
「ふん」
Fは冷ややかに鼻で笑うと、剥き出しの上半身に舌を這わせた。
「はっ…ん」
乳輪をなぞり、唇で乳首をついばむ。
可憐に色づいた突起は、塗れた舌で転がされた。
さらに首筋や肩を甘噛みしながら直人の反応を楽しんだ。
「ああ!だっ、やめっ」
「大人しくしてろよ、これは交換条件だ」
耳たぶを噛み、ピチャピチャと音を立てながら耳の中を味わっている。
718 :
不覚のF:2005/11/07(月) 01:29:13 ID:lH8E4zN6
「乳首がたってる」
「んあっ!」
「もっと噛んでやろうか?」
「だめだっ…!」
直人が叫んだ瞬間、力の抜けた下半身から下着ごとパンツを剥ぎ取った。
「楽勝」
「ああ…」
最後の砦を破られ、直人はうなだれた。
パンツは放り投げられ、靴も飛んでいった。もう彼を隠す物はなかった。
「話を続けるよ」
再び直人の足の間に割り込むと、素肌の太股を撫でさすった。
「どこまで説明したかな」
「くっそ…わけのわかんない事を…」
「まあね、いつも最初の説明には苦労してるんだがね。
ほら見てみろ、お前もうこんなだ」
直人の中心は、痛いほどに張り詰めていた。
「言うな!」
「ふーん?お前だって気づいてるんじゃないか?」
いきなり、Fの手が核心に触れた。
「あ!」
「お前いくつになった?」
手の平で先端をくるくると撫で、包むように握った。
719 :
不覚のF:2005/11/07(月) 01:32:48 ID:lH8E4zN6
「35歳になったか?…と、濡れてるな」
先端から溢れ出したぬめる感触に、Fは声を殺して笑った。
「今回」の直人の身体は敏感すぎだ。
「く、ああ…なんで…?」
なんで知っているのか。直人は一瞬動揺した反応を見せた。
それは直人本人しか知らないはずの、身体の秘密だった。
「ほら、答えろよ」
Fは乳首をしゃぶりながら直人を追い詰めた。
手はゆっくりと茎をすりあげ、直人の反応を待つ。
「んあっ、はっ…んん…」
潤んだ瞳からは快楽以外の光は見えず、
彼にはFの質問に答える余裕はなかった。
「おかしいだろう?お前の外見はどう高めに見積もっても22、3だ」
「やめっ…、手を、はっ…」
「気持ちいい?」
「はぁ、あ…ん」
「ああ、いい顔だ。綺麗だ。感じている…」
直人の声と快感に耐える顔にFも感じていた。
乾いた唇を舐めたら、自分の肌も敏感な事に気付く。
身体は熱く興奮し、汗が長い首筋を伝った。
下半身が熱く脈打つのを感じる。暴走してしまいそうだった。
[ここまで]
あぁ、Fタソ面白いなあ! 待ってた、待ってたよ。
そして溽暑タソの雰囲気はツボでした。ぜひその続きを…。
この空気感は溽暑タソ独特のものでないかい?
リレーになっても嬉しいけど、漏れは惚れますた。
溽暑たんイイ!
夏場特有の懐かしいようなイヤラシイようななんとも言い難い空気が素敵
浴衣禿萌え
溽暑タン作の続きが読みたいです
溽暑タソ乙。
久しぶりのリレーですね。
楽しみです。
辱暑たんGJ!禿萌えです
この空気感は辱暑たん独特だと思うので
リレーなんかするのは勿体ないよ
出来たら本人に書いて欲しい
724 :
風と木の名無しさん:2005/11/07(月) 09:39:00 ID:5GzJZPrC
辱暑さま〜これはあなたでないといけませんこの雰囲気(時代は昭和?今?)といい文体といい ぜひリレーなんていわず書いてくださいまし ところで騎竹さま…しつこくあきらめずまってまする
溽暑の方…。
はっきりと見通したたなくなった時点でリレー可と書き込んでもらう訳には
いかないでしょうか。一応先も考えてあるとのことですし。
Fさん、魂レベルでのストーカーですか。
直人さんの正体も気になる!
続き、待ってます。
Fタン、面白いです。
続きが気になる!
その夜ライは夢を見ていた。とても孤独な夢。
「一緒に逃げよう。」
そう言ってくれたあの人はもう居ない。
どこまで走っても真っ暗な闇で、あの人の名を呼んでも返事は無い。
「俺をっ置いていかないで下さい!」
枯れる程叫んでも届かない。こんなにも貴方が欲しいのに。こんなにも体は欲しているのに。
「うぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ライ!ライ!」
「はぁ・・・はぁ・・・」「起きて!ライ!!」
ライと同室であるシークが必死に起こそうと肩を揺さ振るが、少しも起きる気配はない。
「抱いて・・・下さい・・・お願い・・・」
「ライまさか・・・指令の夢を・・・」
ライの腕がシークの首に回る。そして自分からキスを求めた。
「あんたが僕を見てない時にヤるってのは癪だけど・・・仕方ないな。」
シークはライをかき抱き唇を重ねる。
シャツを捲り上げ、胸の片一方の突起には舌を這わせ、もう片一方は強く摘んだ。
「やっイタッ・・・」
「こうして欲しいんだよね?指令にもこんな風にされてたんでしょ。」
舌でくりくりと乳首を弄びながら今度は爪でぎゅっと押してみる。
「ぅあっはぁ・・・ダメ・・・!」
「なーにがダメなんだか。本当は気持ちいいくせに。イイって言いなよ!」
そう言うとシークは思い切りそこを噛んだ。
「んあっ・・・!はぁ、はぁ、イイ・・・イイです凄く・・・」
「ちぇっホント淫乱だなぁライは。誰にでも腰振るし、振らせてんでしょ?」
乳首からは少しばかり血が出たが、シークはそれを舐め取りまた口付け、舌を絡める。
「ね、ライおいしい?あんた血の味が好きなんだよね、殺すたび血ばっか浴びて」
「や・・・血は嫌い・・・血は・・・」泣きそうな顔でライが呟く。
「いつも僕とする時はそんな顔しないくせに。今夜は優しくなんてしないから」
「何かさ・・・さっきからうるさくね?隣。」
「・・・・」
「寝てんのか?ギル」
二段ベッドの上段から、ロイドが呼び掛ける。先程からの喚くような声で目が覚めてしまった。
「・・・放って おけばいい」
「え?」
「自分 数週間前からいるが よくある」
「こんな中でよく眠れるよなぁ・・・はー」
ギルは少し間をおいてから言った。「知りたいか? 何が起こってるか」
「ん、そりゃまぁ。」
「じゃ そこのベランダから 飛び移れる」
「いや、ここ20階だぞ?落ちたらただじゃ・・・」
「なら気にせず 寝ればいい」
・・・・。
「ふっう・・はぁっはぁっ」
「中々起きないねぇ、ライ。そんなに指令の夢から抜け出たくないんだ。」
ライは四肢をそれぞれベッドの角に括り付けられ、その上にシークが馬乗りになっている。
シャツは上までめくられ、ズボンは足首まで下げられている。下着はまだ身につけているようだった。
「・・・・。」
ロイドは結局言われた通り隣のベランダに飛び移っていた。
(何だ・・・暗くてよく見えねーけど・・・)
その時丁度雲に隠れていた月が顔を出し、二人の顔は見えなかったが、ライの不健康そうな白い腕と足の片側が見えた。
シークはライの足元までさがり、下着の上から足で思い切り中心を押した。
「あっあ・・・」
ライの体はそれに反応して跳ねる。何度もぐいぐいと押せば、その度にびくんびくんと跳ねる。
(まさか・・・SEXしてるのか?男同士で?)
至近距離まで来たので声もしっかり聞こえてくる。ロイドの心臓はどくんと大きく脈打った。
「あっ・やっもっと・・・もっと!」
シークはただ押すだけでなく今度は足の裏でぐりぐりと撫で回す。
「はぁ、キモチ・・・イです・・・」
「駄目だなぁ、痛くしようとしてももう体が慣れてるから快感でしかないのか。それはそれでいいけどね。」
ロイドは煩い音の正体がわかり自分の部屋に戻ろうとしたが、視線はその場に釘付けられて離れられない。
「ほら、パンツ越しでもわかるよ、こんなにも濡らして・・・」
汗でまとわりついたライの下着に手をかけ、ゆっくりとずり下げていく。
ライの自身はしっかりと勃ち上がり膨張していた。
その様子がベランダのロイドにもよく見えた。シークがそれを口に含む姿がとても卑猥に映る。
「はっあ、はぁっ・・・んぅっ」
ライは眠りながらも自然に自ら腰を揺らし始めた。ぴちゃぴちゃと音が聞こえてくる。
(駄目だ、こんなの。見ちゃいけない)
今度こそ帰ろうとするがロイドは自分のモノが勃ち上がっていることに気付く。呼吸も荒くなっていた。
(この熱を解放しなければ・・・)ロイドは自身に手を伸ばした。
部屋の中からはちゅっじゅっと吸うようないやらしい音がする。
「ふ・・・わ・・・もっと吸っ・・て・・」
しかし今度は先を人差し指でくいくいと、こする。
透明の液体がとくとくと溢れ、それを指ですくうと後ろのすぼみに塗り付ける。
ロイドは熱を処理しようと、手で扱き出した。
「ん・・・」
声を押さえようとするが出てしまう。
「ァアーーッ!」
その時ライの悲鳴のような声が響いた。シークが容赦なく奥まで貫いたのだ。
「んっいいよ・・・締め付けてくる・・・!」
「あっあ!あ!やぁ!」
ロイドは扱くスピードを早め、達してしまった。
20階の高さからびゅるる・・・と白濁色の液体が落ちていく。
「はぁ・・・はぁ・・・」しばらくは朦朧とした意識の中で部屋の様子を見ていた。
下になっている男が黒髪を振り乱して叫んでいる。そして上になっている男も。
「あぁっいいよ、ライッ・・・はっ・はっ・・」
・・・・ラ、イ・・・?ってことは、あれバンダナ・・・!?
一気に醒めてしまったロイドはガラスに張りついて顔を見ようとした。
確かにライである。キモチイイと何度も叫び、腰を振っている。
汗まみれの顔は今にもイきそうに喘いでいる。
733 :
戦う野良犬:2005/11/07(月) 14:01:30 ID:ZDf2qOdI
ロイドは、あんな奴をおかずにしていたのか、と肩を落とし自室へ帰った。
そしてその日はショックでしっかり眠ることも出来なかった。
次の日、不信者が社長の命を狙っているということで、社長の護衛を命ぜられた。
メンバーは、ロイドとシーク、そしてライである。
ライはまだ来ておらず、ギルは別の任務でこの場にはいない。
社長、といっても前の温厚そうな社長は暗殺されて死に、今は15歳という若さの息子であるラリィが跡を継いでいる。
だから実質会社を取り仕切っているのはラリィの伯父であるサイガであった。
ラリィは70階にある社長室とそのフロア全体を家として暮らしている。
「社長、護衛の者が参りました」
ドアが開くと、ワインレッドのスーツに身を包んだラリィが立っていた。
前社長譲りのブラウンの髪をオールバックにして、背の高い椅子に腰掛けている。
ラリィは護衛のメンバーの顔を一通り見回すとがっかりしたような顔をした。
「ライはいないのか?」
「アイツは・・・」
ロイドが口を開くと後ろから声がした。
「スイマセン!寝過ごしました!」
へへっと笑いながら走ってくる。
「ライ!!」
さっきまで曇っていたラリィの表情がパッと晴れ、ライのところまで走り寄り飛び付いた。
《今回ここまでです》
734 :
溽暑:2005/11/07(月) 14:51:25 ID:srWs9SWQ
投下者です。続きも見たいと言っていただけるとは思いもよらず
嬉しく思っています。ありがとうございました。
でも基本的にはリレーは受け容れる方針で行きたいと思っています。
私が投下してない隙に続きが投下されてたりしたら面白いなと
思っているので…。
もちろんリレーバトンを取って下さる方がいらっしゃるまでは
本人が投下を続けますので、どうかそれでご容赦ください。
>リレーして下さるという方
前回の投下者とは書き手が違うということを、どこかに明記して
いただけるとありがたいです。
735 :
溽暑1/3:2005/11/07(月) 14:52:52 ID:srWs9SWQ
近くに畳んで置いてあった洗濯物に手を伸ばし、瀬野は一番上の兵児帯を掴む。
丁寧に結ばれていたそれを解き、手で戒めていた根元に巻きつけて縛ってしまった。
「君が求めてくるまで、これは解いてやらない」
瀬野の声と同時に風鈴がまたちりりん、と音をたてる。その音が妙に大きく響き
それを引き金に今まで遠くに聞こえていた蝉の鳴き声や、近所から届く話し声までが
戻ってきた。ここは紛れもなく、俺がついさっきまで寝込んでいる瀬野を看ていた空間だ。
それなのに、瀬野からは先刻までの儚さや頼りなさといった印象が掻き消えている。
(これは、誰だ?)
堪えていた涙が一筋、零れた。
「泣いても、止めないよ」
「おれが…お前に、寄りかかりすぎたからか」
それが迷惑だったのか。そんな問いに瀬野はゆるく首を横に振る。
「誰かをどろどろに汚してやりたい、なんて…君にはわからない感情だろうね」
独り言のように呟いて、瀬野は俺への責めを再開した。
シャツのボタンを外し、今度は直接乳首に触れてくる。片方を指で、もう片方を舌で
弄られ、そこが性感を煽る場所だと知ってしまった身体は素直に反応を示した。
「・・・あっ・・・」
思わず声が漏れる。開いた唇の隙間に指が押し入ってきた。
噛み付いてやろうとするが、乳首を甘噛みされ、空いている手でものを扱かれると
顎の力が抜け、歯型さえつけることができなかった。
ふいに、口腔内を蹂躙していた指が引き抜かれる。膝を深く曲げられ、俺の唾液で
濡れた瀬野の指が尻からその奥のすぼまりへと辿るのを感じた。
736 :
溽暑2/3:2005/11/07(月) 14:53:50 ID:srWs9SWQ
「…!!やめてくれ!それだけは…っ」
言い終わる前に指は中へ突き入れられ、内部を探られる。
一本から二本へと増やされ奥をかき回すように弄る指が、ある箇所を捉えた。
「あ、ああ!」
異物感と痛みしか感じなかった刺激が、一転して快感に変わる。瀬野は場所を心得た
ことで的確に俺を追い詰めた。頭の芯が痺れるような感覚に思考を奪われる。
気が遠くなるような快感ともどかしさに責め立てられ、どうにかなってしまいそうだった。
何もかも投げ捨てて、一言求めてしまえば楽になれるのだろう。喉の奥まで言葉が出掛かって
それでもやはり、とまた飲み込む。自分から快楽に踏み込むことだけは、耐えられない。
意地でも抵抗意識でもなんでもなく、どうしても、耐えられない。
「んっ、ん……やめ…」
「秋町、どうして僕みたいなひ弱な奴に好き勝手されるのかって思ってるだろ?」
「……っは…あ…!」
「君は僕を甘く見ていたんだよ。僕がひどく病弱で、君の嫌う色事からかけ離れて
見えるから、その印象に甘えたんだ」
瀬野は指を更に増やして中を広げながら、俺のものを掴んで鈴口に爪をたてる。
「ああぁ!」
「僕が人並みに力のある、欲だって持ってる”男”だってことに、気付かないふりをして」
盛大に喘ぐ俺を気にもとめない風で、瀬野は静かに語った。
否定したくてもでずに瀬野の方を見る。俺はさっきまで、瀬野がこんなことをするだなんて
微塵も考えたことがなかった。
それはきっと、そういうことなのだ。瀬野の、言う通りだということ。
737 :
溽暑3/3:2005/11/07(月) 14:54:34 ID:srWs9SWQ
簾の間から差し込む日差しが、瀬野の眼をチラチラと煌かせた。眩しそうに眉を顰める顔が
俺への嫌悪に見えて、絶望感を誘った。
散々中を責めていた指が引き抜かれる。瀬野は、帯を解いたため羽織っているだけの状態に
なっていた浴衣を、下着もまとめて脱ぎ捨てた。
骨の目立つ白い身体は、暑さのせいでじっとり湿っている。瀬野の額から頬へ、そして顎へと
汗が伝って一滴落ちた。酷薄な笑みを浮かべたその顔は、眠っていたときよりもずっと青白い。
心なしか息も荒くなっている。
それが性的な興奮からでないことなど、誰の眼にも明らかだった。
さっきまで寝込んでいた人間だ。起きていて平気なはずはない。こんな状況にも関わらず
瀬野が倒れてしまわないかと、不安がよぎった。
「まだ、目が覚めないらしいな。僕は君の大好きな、弱くて純粋な瀬野文隆じゃないんだよ」
そう言うと瀬野は俺に覆いかぶさり、充分に解された後の入り口に張り詰めたものを
あてがった。自然と強張った腰を捕まえられ、一気に貫かれる。
「…った、いた・・・い」
「これから先…僕も他の奴らと同じように、君に避けられてしまうのかな」
耳元で囁かれ、熱い吐息に眩暈がした。
ここまでされても、実はまだ信じられない。瀬野とは大学で知り合って、もう何年にもなる。
互いに物書きを志し、共に歩んできた。体調が原因で瀬野が大学を中退しても、付き合いが
切れることはなかった。それは大学を卒業しても変わらない。
それなのに、俺は瀬野のことを何もわかっていなかったのか。瀬野が俺をそんな風に思っていた
という事実が重くのしかかる。
恥かしさで消えてしまいたくなった。詫びても、詫びきれない。
738 :
溽暑:2005/11/07(月) 15:30:30 ID:oJ1OX8t5
す、すいません接続悪くて書き込めなかった…
--------ここまでです---
溽暑GJ!!!!!!
縁側とか浴衣とか物書きとか設定良すぎwwwww
溽暑たん乙です
もうなんか設定だけでご飯いけそうなのに
このカップリングがたまらんです
溽暑GJ
742 :
風と木の名無しさん:2005/11/07(月) 21:33:07 ID:CeAXrwF0
(*^ー゚)b グッジョブ!!
「ぼっちゃん、久しぶり」
「ライ、君に会いたかったよボク」
「そうか、そりゃ良かった」
ライはラリィの頭を優しく、ぽんぽんと叩いている。
(なな何なんだこの二人は!ここだけ全然空気がちがうぞ)
『ハハ、あいつらね、デキてんだよ』
驚いているロイドにシークが後ろからそっと耳打ちした。
その言葉にロイドの顔はカッと熱くなった。
昨日の夜の相手がシークだったということには気付いていないようだ。
(本当に誰でもいいんだ、あいつ。きっと誰にも本気にならないんだ・・・。)
「本日は出掛けられますか?」
秘書がラリィに尋ねる。
「いや、今日はライとバスルームがいい。」
この階の一番端にある大浴場である。
「ちぇっ何だ、俺らは仕事無しかよ。どーせこの階に不審者なんて入り込めねぇし」ロイドが不満をもらす。
するとラリィはロイドをキッと睨み付けた。15歳であるにも関わらず身震いのするような鋭い眼光に、一瞬ロイドもたじろぐ。
「何、どこの野良犬が紛れ込んでるの」
「昨日入社したばかりの新人です」とシーク。
「いやだ、そいつ要らない」
「いらないと言われましても私たちの部門は死以外では抜けられません。最も、まだ社の機密をにぎっているという程でもありませんが。」
「そう。まぁそんな奴別にどうでもいいけど。」
(何なんだよこの生意気なガキは・・・!)
溽暑タソ、不覚タソ、野良犬タソ、みんな纏めてグッジョブ(*´д`)
「社長・・・今日は俺じゃなくこの新人にやらせましょう」ライが笑顔で言った。
「何で!?ライじゃなきゃいやだ!!」
「いいじゃないですか、俺も後で行きますから。それまでこいつと遊んでいればいい」
「えー・・・ほんとに後から来てくれる?」ライはまたにこやかに頷く。
「じゃあこいつで我慢する。ついて来なよ。」
何で俺なんだよ、という顔でロイドがつっ立っていると、ライがそばへ寄ってきて耳元でささやいた。
「ぼっちゃんの命令は絶対だぞ?泣かせるような事したらお仕置き、だからな」
「ふざけっ・・・」
言おうとするとライとシークに両側から持ち上げられ、バスルームまで運ばれた。
ロッカールームまで着くと投げ入れられ外から鍵を閉められる。
いてて、と起き上がろうとすると目の前にラリィが立っていた。
「脱がせて。」ツンとした声で言う。
「誰が。こんなの任務外じゃねぇか。俺は護衛に来たんだぜ。」
「社長の命令だよ。聞けないの?」
「てめぇ、いい気になってんなよ。さっきは皆がいたから言わなかったが、俺はお前みたいなガキを社長だとは思わねぇ。仕事も何もしないでのうのうと暮らしてるような奴はな。お前なんか大っっ嫌いだよ俺は。」
「ボクも嫌いだよ」さらりと言う。「けどライがお前って言ったから仕方ない」
「けっあんな奴。大体お前らどういう関係な訳。」
「・・・愛人みたいなもんだよ。ボクはもうすぐ結婚しなくちゃならないんだ。政略結婚ってやつ。」
「へぇ・・・」
「ボクはね、昔から会社の為だけに生かされてるようなもんなんだよ。皆が望むままにしなくちゃいけない」
ラリィの顔が一瞬曇ったように見えた。
「いいね、お前は。自由に生きられて。今までも、自由にしてきたんだろ?」
「まぁ・・・そこそこ」
「外での暮らしを教えてよ。どんなものがあるのか、知りたい。」
ロイドは初めてこの少年の素直な一面を見た気がした。だから、少しくらいは優しくしてあげてもいいかな、と思った。
ロイドは立ち上がると上着を取り、カッターシャツのボタンを外し始めた。
しっかり着込んでいた為がっちりと見えていた少年の体は華奢で、滑らかな肌触りであった。
ベルトに手をかけゆっくりとズボンを下ろす。
心なしかラリィの息が上がっているような気がしたがそれは気にしなかった。
全て脱がし終わり、大浴場の扉をガラリと開ける。
「うわっ広・・・」
「びっくりした?」
ラリィの得意げな顔が益々幼く感じさせた。
ロイドはスーツの上着を脱いだだけで後は着たまま中に入る。
「じゃ、シャワー浴びるから」
「はいはい」
ロイドはシャワーのホースを手に取ると勢いよく湯を出した。
「アツッ」
温度調節もせず湯をかけた為ラリィが悲鳴をあげる。
「何考えてるんだよ!熱いじゃないか!!」
湯をかけてしまった背の部分が赤くなっていた。
「わっ悪ぃ・・・」
今度は思い切り水の方の蛇口をひねり、背中にかけた。
「だーっ冷たい!!もういい自分でやる!!バカ!」
ストリートで暮らしていたロイドはシャワーなんて浴びることもほとんど無かったのである。
「バカとは何だよバカとは!」
二人は喚きながらホースの取り合いを始めた。
するとバランスを崩したラリィが倒れて頭をぶつけてしまった。これにはロイドも焦り、抱き起こす。
「ホント・・・最悪だよ。痛いし・・・ライィ・・・」今にも泣き出しそうだ。
「悪かったって。その・・・俺こういうの慣れてないから」
「・・・わかってるよ、お前は野良犬でボクは人間様。その違いさ。」
ムッとしたが今回は自分にも非がある為言い返さない。
「じゃあ次。体洗うから。」と、ボディソープの容器をロイドの目の前にトンと置いた。
「タオルとか無いから、手で洗ってね。優しくだよ。」
ラリィは鏡の前に椅子を置いて座り、その後ろにロイドが膝立ちする。
濡れるのは嫌だったがそうも言ってられなかった。
ボディソープを手に取り、まずは肩を優しく撫でる。今度は首筋、そして背中へと。
「んっ」
腰の辺りに手をすべらせていくと、ラリィはピクンと震えた。
しかしロイドはそれには気付かず腰から手を回しへそのあたりを泡立てていく。そこから腹を伝って胸へ。
ふと、目の前の鏡が目についた。ラリィはシャワーを浴びオールバックにしていた髪が前に下りている。
さらに俯いていた為顔はよく見えなかったが、今から洗おうとしている胸の、突起がはっきりとピンク色をしているのがわかった。
それを見たロイドは急に恥ずかしくなって、また背中を洗い出す。
「ちゃんと胸もキレイにしてよ・・・」
そう言われたのでまた胸に手を這わす。
「ライのさ・・・どこがいい訳?」
沈黙が嫌で話を切り出した。
「ん・・・優しい、とこかな。ライが初めてボクに色々なこと教えてくれたんだ。自由の素晴らしさも、痛いことも、気持ちイイことも。」
「けどあいつ昨日・・・」言い掛けた時ラリィがロイドの手を上から押さえた。
「も・・ちゃんと洗ってって・・・」そして同じ動きをさせる。
何度も突起の上を行き来させられ、今度は指を掴み執拗にそこをくりくりと撫でさせられる。
するとラリィの肌全体が蒸気し始め、肩で息し始めた。
「お前まさか、触られて感じてんじゃ・・・」
しかしその問いには答えず、反対側も同じようにさせられる。
「ライとは・・・もうヤったの?」
「はぁ?」
「ボクね、見てたんだよ。お前が縛られてるの。」
「なっあれは一方的にあいつが・・・」
「その前にライのことぎゅってしてた、よね」
「それは・・・」
「この会社にはこの70階と寮の中以外至るところに監視カメラが付いてるんだよ。ちゃんと、見てたんだから。」
「別にヤってなんかねぇよ。あんな奴嫌いだし、俺」
「じゃ何で抱き締めたの?」
その問いには言葉を詰まらせてしまった。
何故だったのだろう、あの時ライを見ていると胸が熱くなった・・・ような気がする。
「見惚れてたんでしょ、ライに。」
いつの間にか胸にあった手はラリィによって内股を洗わされていた。
前よりも手を伸ばさなくてはならなかった為、シャツを来たままのロイドはラリィの背に胸をべったりと付けるカタチになっている。
シャツの前半分は水分を含み、乳首が濡れたシャツ越しに背に触れ、何だか変な気分になっていた。
「縛られて、嬉しかった?気持ちよさそうな顔してたけど」
「そんな訳・・・っ」
鏡の中でラリィと目が合う。ラリィはにやりと不敵に笑った。
「その目」
「え?」
「その目を気に入ったんだろうね、ライは」
「どういう・・・」
「ライが前に好きだった人だよ。3年前に失踪しちゃったけどね。きっとお前を通してその人を見てたんだ」
何故か胸が痛んだ。傷つくことなど何も無いはずなのに。
《今回ここまでです》
>>744タイミング悪くてスマソです;
野良犬タン、イイ!
面白くなってきたです!
751 :
風と木の名無しさん:2005/11/08(火) 02:45:12 ID:/qMVoMxQ
イイヨーイイヨー
野良犬タン萌えvv
753 :
風と木の名無しさん:2005/11/08(火) 18:19:55 ID:FO0D89Ii
野良犬M・O・Ew
754 :
風と木の名無しさん:2005/11/08(火) 20:17:48 ID:wcUbmsMO
あげ
「ほら、ちゃんとここも洗って」
内股からラリィの中心へと手を動かされる。
「ここぐらいっ自分で洗えよ!」
「あー頭、痛いなぁ〜火傷も跡残ったらどうしよっかなー」
「ちっ仕方ねーな。」
「両手でやって・・・」
言われた通り後ろから手を回し両手で優しく撫でる。両手の親指で両側をこしこしとこすり、人差し指では亀頭をくりくりと洗う。
「ん・・・はぁ・・・」
当然ながらラリィの息は上がり始めた。
「いい洗い方だよ・・・」
「つーかお前最初からこういうことしたかったんじゃ・・・」
「・・・だったら?」
「けっ別に。俺は言われたことやりゃいいんだろ」
しかし、手が滑り爪が亀頭をひっ掻いてしまった。その時、先にまだ残っていた薄皮がめくれたようであった。
「ひゃっあ!」
「何だよ、痛かったのか?」
「はぁ、はぁ・・・」
ラリィは無言で立ち上がり後向きに座り直すとロイドのベルトを外しにかかる。
「なっ」
チャックを下ろすとロイドのモノが顕わになった。
「こうすると、気持ちいいんだって」そう言うとラリィは勃ち上がった自身をロイド自身に擦りつけ始めた。
「やっやめろ!はぁ・・・お前ライが好きなんじゃ・・・」
「ライがお前と遊べって言ったから」
腰を上下させ擦り付けているとロイド自身も少しずつ勃ち初めて来た。
「ね、きもちーでしょ」
「はっバカ言ってんなよ!」
こういう行為に慣れていないロイドは焦るばかりで何も出来ない。
するとラリィは自分の尻に手をやり、孔を石鹸でぬるついた指で広げ始めた。
「ん、はぁ・・・ぁああ・・・」
その様子が鏡に映って見え、ロイドは顔を伏せる。
「はは・・・んっ・・本当に誰ともしたこと無いんだ?」
尻から手を離すとロイドの背中に手を回し、胸をぺたりとくっつける。
立ち上がった乳首同士が触れ合い、ラリィはまた喘ぎ声をもらす。
そして勃ち上がっているロイドへとゆっくり腰を下ろし始めた。
「よせっ駄目だって!!」
「んー・・・っ」
じゅぶじゅぶと音を立てながらラリィが沈んでいく。
「ホント・・・やめてくれよ!」
何だってこんなことをされなければならないのか。こんな奴好きでもないのに。
俺は───っ
言い掛けた瞬間ガラリとドアが開いて、そこには上半身裸のライが立っていた。
「はぁっはぁっライ・・来てくれたんだ・・・キモチィよ・・?」
「そっか、良かったな」
ライは先程と同じようなにこやかな笑顔を崩さない。それが逆にロイドに恐怖感をもたらした。
しかも一番見られたくない相手に繋がっている最中を見られるだなんて。
ライは笑顔のまま近づいてくる。
(何で俺がこんな目に・・・)
ラリィを退かそうとしても体重がのしかかっている為動けない。
それどころか動けば動くほどラリィの内壁を擦りあげ、感じさせているようである。
(イヤダ、イヤダイヤダイヤダーーー!!!)
「ぼっちゃん」
ライは楽しそうに言うとロイドの後ろに立ち、ラリィの脇の下に手を差し入れる。
そして未だ入り切ってないラリィの体を思い切り下へとぐいと引いた。
「ッアーーッ!!」
大浴場にラリィの甲高い声が響き渡る。
そして今度はまた勢いよくずるりと持ち上げる。ロイドの先だけが入った状態になる。
そこからまた下げたり上げたりを素早く繰り返す。
「あっあっあっあっ」
ラリィは狂ったように身悶え、腰をくねらせる。
「ライだめ、も、中がこすれて、気持ちいーよぉ・・・」
そう言うとラリィは絶頂を迎え、精液がロイドのシャツにかかった。
ロイドは自身を包みこむ暖かさに気持ち良さなど感じたくない、と唇を噛み締めた。
もはやラリィはぐったりとして目は虚ろである。
「もう、やめ・・・」
ロイドが顔を伏せながら絞りだすような声で頼む。が、それが聞き入れられる筈もなく。
「ほら、見ろよ鏡。しっかり繋がってんだぜ」
ラリィから手を離すとロイドの顎を持ち正面を向かせる。
「ぼっちゃんの締め付け、なかなかのもんだろ?」
「ぅあ・・・全然だっ・・・早く・こいつどかせ・・・」
「ダーメ」
そして今度はラリィの膝下に手を入れ、左右に揺らし始めた。
「ひゃっあぁぁーー!」
ラリィの声はもう擦れていて、いつものすました顔は涙と涎でぐしゃぐしゃになっている。
飲み込まれたロイドの雄はさらに膨張を増し、ラリィの中を右へ左へと突き上げた。
「こんなもんかな」ライはつぶやくと、また勢いよくラリィを引き抜く。
そして既に意識を飛ばしかけているラリィを浴場の壁にもたれさせた。
「さて・と、お前はまだイってないよな。」
「はぁ・・・はぁ・・・」
ライはズボンのポケットから輪ゴムを取り出し、それを座ったままのロイドの根元に巻き付けた。
「何す・・・!」
ロイドは急いで外そうと手を伸ばすがライによって両手をふさがれた。
そして二度目のキスをする。乱暴なキス。舌は口腔を動き回り、歯茎をゆるりと舐め上げる。
噛み切ってやろうと思ったが、その気持ち良さに口は半開きになる。
ライは手を掴んだまま立ち上がらせるが、腰が抜けたように力が入らない。
「ふ・・・ぁ・・・」
キスだけでこんなに気持ちイイなんて。しかも嫌いな相手にされているというのに。
そう考えるとロイドはショックで自分が嫌になった。
「キてんだろ?腰に」
耳元で囁かれ、熱い吐息に眩暈がする。
(お前だって腰振ってよがってたくせに)
言いたかったが自分の自慰を思い出し、嫌悪感に苛まれ何も言いだせない。
昨日はよがり声を出してイきそうな顔をしていたのに、今目の前でいやらしく笑うこの男は何なんだろう。
足はガクガクと震え崩れそうになるロイドの股に、ライは自分の膝を差し入れ支えた。
その膝にロイドの最も感じる部分があたり、すがりつくように抱きついてしまう。
それを引き剥がし、ライはシャツで濡れた乳首を強く吸う。
(こんなの俺じゃない・・・っ)
喘ぎ声など出すものか、と噛み締めたロイドの唇には血が滲み、一筋の跡となって顎を伝った。
「声聞かせろよ」
いつの間にか流れだしていた涙をぺろりと舐め、髪を撫でられる。
その優しいそぶりに一瞬溺れそうになるが、それも束の間、ライはロイドの胸をドンと押した。
《今回ここまでです》
野良犬タンgj!!!(*´д`)ハァハァ(;´д`)/ヽァ/ヽァ(;`д´)//ァ//ァ
761 :
風と木の名無しさん:2005/11/09(水) 00:11:26 ID:k9hj8A3t
あげ
762 :
羽虫1:2005/11/09(水) 00:56:41 ID:/QM7mSoR
「……下の名は何と読むのかな、カズト? カズヒト?」
名刺の『有原 和人』の文字を眺め、安楽椅子に座っている男は、眼鏡の奥の眼を細めた。
「カズトです。アリハラ、カズトと申します。今後とも、当社をよろしくお願いいたします」
和人は緊張しきって返事をした。
腰を下ろしているソファは上質の革張りだったが、座り心地を楽しむどころではなかった。
証券会社に勤め始めて四年目、営業担当としてはまだまだヒヨッコだ。それなのにたった
一人で、株式投資の説明に来ている。緊張して当たり前だった。
円城寺貴昭と名乗るこの男から、証券会社に電話がかかってきたのは、一昨日のことだ。
名前に聞き覚えはなく、なぜ自分が名指しされたのか、和人は最初とまどった。
「渡辺夫人に聞いた」
とまどう気配を敏感に察知したらしく、電話の向こうのかすれた声は、和人の担当顧客の
名をあげた。
「彼女の話で、私も株に興味を持ったのだが、どうすればいいのかわからなくてね。明日の
夕方、家に来て説明してもらいたい。……そうだな、七時頃がいい」
こちらの都合を聞こうともしない。強引だとは思ったが、相手は客だし、幸い、他の顧客と
会う予定は入っていない。さらに予算額を聞いて、和人は仰天した。個人投資家と聞いて
予想していた額をはるかに越える。自分一人の裁量で扱うには大きすぎる、そう感じた。
「承知いたしました。明日、上司と一緒にお伺いいたします」
「だめだ!」
ぴしりと遮られた。
「私は人付き合いが苦手だ。……大勢で騒々しく来られてはたまらん。説明なら一人で充分
だろう?」
大口の客を逃しては大変だ。一人で行くと約束し、どうにか機嫌を直してもらった。
763 :
羽虫2:2005/11/09(水) 00:58:13 ID:/QM7mSoR
「いいかね、私は株式には素人だ。充分時間をかけて説明してもらうから、そのつもりで
来るように。遅くなるようなら、夕食くらいは御馳走する」
最後まで強引なまま、電話は切れた。
課長に話すと、案の定、お前一人で大丈夫かと危ぶまれた。
「僕も心配なんですが……大勢でぞろぞろ来られてたまるかと、怒られまして」
「神経質な性格なのかもな。金持ちの人ほど、変わったお客様が多いからなあ。……仕方
ない、がんばってこい。渡辺様には、よくお礼を申し上げておけよ」
「それが、先週から海外旅行にお出かけなんです」
円城寺が渡辺夫人から話を聞いたとすれば、一週間以上前だろう。株に手を出すかどうか
よく考え、やっと決心が付いて、電話をかけてきたというところだろうか。
ネットでの株式売買が流行の今時、昔風に証券会社の社員を家に呼ぶことといい、電話の
向こうのかすれた声といい、上から物を言うことに慣れた口調といい、和人はかなり年を
取った人物を想像していた。
しかし今こうして向かい合っている円城寺は、四十をすぎたかどうかという年齢だ。
何かを注視する時に眉をひそめる癖があるらしく、気難しそうに見えたが、「有原和人君か」
と名前をオウム返しに呟いて、向けてきた笑みには、好意がこもっているように受け取れた。
和人を応接間に通し、わざわざ自身でコーヒーを淹れてくれたりするあたり、案外気さく
なのかも知れない。
ただ、変わり者なのは確かだと思う。広い邸宅には人の気配がない。週に二回、通いの
家政婦が来るだけで、あとは一人きり、外出もめったにしないという。
「一応、職業は彫刻家となっているがね。親の遺産を食いつぶしているだけのことだ」
シニカルに笑った顔を見れば、若い頃は相当もてたに違いないと思う。今でもその気に
なれば、相手をする女に事欠かないだろう。重ねた年齢が老醜とはならず、逆に渋みや
落ち着きになって残るタイプらしい。
だが電話で言っていたとおり、円城寺は人嫌いのようだった。
764 :
羽虫3:2005/11/09(水) 01:00:17 ID:/QM7mSoR
「家内?……冗談ではない。他人が家にいると気が散る。まして子供など、最悪だ」
微笑を消して顔をしかめ、吐き捨てる。気分屋なのかも知れない。
機嫌を損ねまいと思うと、一層緊張する。緊張がピークに達した反動なのか、あくびが
出そうになるのを、和人は懸命にこらえた。
「それでは早速ですが、投資についての……」
「まあ、そう慌てることはない。それよりコーヒーのお代わりはどうかな」
正直、和人の好きな味ではなかった。強すぎる苦味が舌を刺す。だが円城寺は、特別
に取り寄せた豆だと自慢していた。一口飲んで感想を聞かれた際、「本当においしい
です」とお愛想を言った手前、飲みたくないとは言えない。
「ありがとうございます、いただきます」
またあくびが出てきた。コーヒーのお礼として頭を下げるふりで、ごまかした。どうして
こんなに眠いのだろう。昨夜、緊張してよく眠れなかったせいなのか。
(我慢しないと。この気難しそうな人の前で、居眠りなんて絶対に……)
失礼この上ない。たちまち追い返されるだろう。
「……株式投資の場合、決して元本が保証されるわけではありません」
カフェインで眠気を追い払おうと、和人は二杯目のコーヒーも飲み干して、説明を続けた。
円城寺の鋭い視線が、自分の顔に注がれている。
(眠っちゃ、いけない。眠ったりしたら……)
ソファに転がって眠り込んだ和人を眺め、円城寺は満足の笑みを浮かべた。
十日ほど前に外出した時、街で偶然に見かけて、ほしくなった。
尾行して勤務先を突き止めれば、あとは簡単だった。姪の縁談だと偽って探偵社を使い、
身元を調べさせた。
765 :
羽虫4:2005/11/09(水) 01:03:38 ID:/QM7mSoR
有原和人、二十六才、独身。マンションに一人暮らし。定期的に訪ねてくる友人も、恋人も
いない。――報告書を見た時は、即座に拉致しに行きたくなった。
けれども証券会社の社員なら、もっとずっと安全に手に入れる方法がある。担当顧客の
中で、旅行中で連絡が取れない者の名を使い、呼び寄せた。
そして今、和人は、自分の前で眠りjこけている。
コーヒーに混ぜた睡眠薬は、過去の経験では、二時間くらい効いているはずだ。
どう扱ってやろうか。
和人が眠っている間に一通りのことを済ませてしまい、何が起きたのか思い出せずに不安
がる表情を愛でつつ、素知らぬ顔で帰らせるもよし。目を覚ますまで待って犯し、反応を
楽しむのもいい。
円城寺は、眠る和人のそばに歩み寄った。ジャケットの前を開き、ネクタイをほどいた。
シャツのボタンを全部外したが、この程度で目を覚ましはしない。
喉から自然に笑い声が漏れる。
円城寺は和人に覆いかぶさった。右手で髪をすき、そのまま首筋から顎、頬を撫で回し、
もう片方の手で乳首をもてあそぶ。指の間で、固く尖る感触が楽しい。
「あっ……ぅ……」
和人の口から喘ぎが漏れた。眉根にかすかに皺が寄った。
いやがっているようにも、感じているようにも見える。だがまだ眠ったままだ。どんな夢を
見ているだろうか。
口づけた。舌を入れ、口内を探った。薬入りのコーヒーの味が、わずかに残っていた。
構わずに舌を使うと、和人の体が小さく震えた。
顔を離して、もう一度喉の奥で笑ったあと、円城寺は和人のズボンを脱がせにかかった。
───────────────
ここまでです。導入部で、あまり鬼畜じゃなくてすみません。
羽虫タソGJ!おっちゃんがなんていやらしそうなんだ(´д`*)ハァハァ
眠らせてる間にナニしてしまおうなんて、ヤラシイぞ!!オッチャン!!!(*´д`)
も、もっとやって…ハァハァ
金持ちの偏屈芸術家をオッチャン呼ばわりすんじゃねー
オッチャンGJ!GJ!GJ!
769 :
塔の長兄1:2005/11/09(水) 12:52:00 ID:0z2y1yz0
※半端にファンタジーです。すんません。
重い扉を開けると、あたたかなお茶のにおいがした。
古めかしいけれど上等で、品のいい調度品の中で、彼が顔だけでこちらを振り向いた。
すこしだけ驚いたように目を軽く見開いている。
右手でポットを持ち、もう左手を添え、ポットの注ぎ口をカップのすぐ上まで傾かせたまま、彼は何かを諦めたようににこりと笑った。
「これは、殿下」
カップはひとつだった。当たり前だ。彼は自分ひとりの時間を過ごすつもりだったのだろうから。
770 :
塔の長兄2:2005/11/09(水) 12:52:45 ID:0z2y1yz0
「ずいぶんとお久しぶりですが、お変わりなく。
お茶をご用意いたしましょうか?」
俺がこうしてこの部屋に訪れる意味を知っているだろうに、彼は毎回「お茶を?」と尋ねてくる。
いつもそうするように、俺は首を振った。
上等でしかも念入りに手入れをされている青い絨毯の上をずかずか歩いて彼に近づく。
彼はポットを、かちゃりとテーブルに置いた。
771 :
塔の長兄:2005/11/09(水) 12:53:31 ID:0z2y1yz0
「背が」
至近距離まで近づいた俺を見上げて、彼が言う。
「背が大きくなられましたか?
…ああ、失礼しました。遠征お疲れ様でございました」
「ねぎらいの言葉はもういただいています。
…あなたが縮んだのではないか?」
右手をのばし、彼の耳の脇の髪を撫でる。
さらり、とした銀のような白のような長い髪のさわり心地は変わらない。
彼が、ほんのわずかにだけ、身を固くしたのが指で分かる。
772 :
塔の長兄3:2005/11/09(水) 12:54:43 ID:0z2y1yz0
髪から指を移動させ、瞼を撫でると彼は目をつむった。
「殿下、」
何かを言いたげに彼が俺を敬称で呼ぶ。促すような言葉を返せば続きを言うだろう。
俺はなにも返さず、指を彼の唇に動かした。薄い。薄いがあたたかい。
彼が身を引くように震えた。
「お久しぶりですな、…長兄」
敬いのこもった呼び方を彼自身が拒むので行き着いた呼び方で呼びかける。
一瞬ためらいをみせ、けれど彼は呼びかけに答えるために、おそらくは『はい、殿下』だとか言うために唇を動かした。
773 :
塔の長兄5:2005/11/09(水) 12:57:17 ID:0z2y1yz0
小さな隙間に指を差し入れる。息をのむ音を細いのどでたてて、彼が目を開けた。
「本当にお久しぶりですな、長兄
もしや私を忘れてはいないでしょうな?」
水色の目が私を見つめている。感情の薄い目は、他国をして彼を『冷徹な軍師』と呼ばしめる理由のひとつなのだろうと思う。
彼はちいさく、うなずいて、再び目を閉じ、俺の指をねぶりはじめた。
……ここまで……
通し番が激しくずれましてすいません!
出直します。
>>773 激しく期待!
お茶が飲みたくなったですよ。
775 :
塔の長兄:2005/11/09(水) 18:53:04 ID:0z2y1yz0
※半端にファンタジーです
せめて寝台で、という一言も彼はいえない。俺はそれをよく知っている。
俺はくるりと彼の身体を回転させた。あ、と短い声を彼がこぼした。
右手で抱き寄せ、今度は後ろから左手を彼の唇にあてる。
すでに端を紅くした目で、彼が俺をちらと見た。
「…お忘れですかな?」
我ながら冷たい声だった。彼は抱き寄せられていても、俺に身体の重みを預けはしない。
預けはしないまま、彼は口を開いた。そこにまた指を二本、差し込む。
は、と彼がたまに息を漏らしながら、俺の指をなめる。
するりと右手を、夜だというのに軍師の服の、合わせ目に入れる。
彼がもう何度目だろうか、本当に本当にほんのわずか、身を固くした。
776 :
塔の長兄:2005/11/09(水) 18:53:50 ID:0z2y1yz0
服のすぐ下にある素肌に触れた。また、彼はびくりとした。
「もしや」
左手の指を口蓋に差し込んだまま、耳のすぐ脇に声をかける。
「もしやこの私の他に、どなたかと?」
『?』という、疑問符の気配だけが返ってくる。
「今宵のあなたは」
彼の素肌は滑らかだった。とうてい、十年近く前に成人の儀をすませた男のものとは思えないほどに。
平らな胸を撫ぜて、片方の突起を指の腹で押す。んっ、と彼が押し殺したような声をあげる。押し殺したつもりなのだろうが、俺の指で開けられている口では声を殺すのも難しいようだった。
777 :
塔の長兄:2005/11/09(水) 18:56:09 ID:0z2y1yz0
「ずいぶん繊細ではないか?このように」
身をさらに屈め、耳を柔く噛み、そのまま、首筋に唇を落とす。俺が触れる度に、身を震わせ、あっ、とかや、とか声をあげる。
俺の左手に彼の涎が垂れる。彼がそれをひどく恥じているのが気配で分かった。分かったので、「ずいぶんだらしない」と耳元で笑っておく。服の短い襟をゆるめ、胸の突起を、しつこくなぶっていると、彼の膝から力が抜けていくようだった。
俯いて、それでも完全に力を抜かして、身体を預けてはこない。
寝台で、と彼は言えない。
彼はどんなささやかな望みを言うことも自分に許してはいない。
自室の上等な絨毯の上で、立ったまま弟に犯されるのは嫌だ、ということも言えない。
だから言わせたいのだ。
778 :
塔の長兄:2005/11/09(水) 18:56:52 ID:0z2y1yz0
「長兄?」
彼の俯いた頭が揺れて、さらさらとした銀白の髪が俺の顔に当たる。
「これには返事をいただきたい。
このまま続けますかな?ああ、頷くのではなく」
ふやけたようになった左手の指を彼の口から話す。
「頷くのでなく。私の言いたいことはお分かりでしょうな?」
ふやけた、唾液にまみれた指で、彼の顎をつかみ、面を上げさせる。
「お分かりでない?」
「……んっ!」
彼の上半身の中で一番弱いところに指をはわす。足ががくがくとなっていくのが分かる。
「…あ、あっ、殿下…、や…っ」
「嫌だ?」
とっさに彼が首を振ろうとする、が、俺の左手で顎をつかまれていてはたせない。
779 :
塔の長兄:2005/11/09(水) 18:58:32 ID:0z2y1yz0
哀れな長兄。やめてくれ、とも、許してくれ、とも続けてくれとも言えない。彼は自分に禁じている。望みを、口にすることを苦痛とする。
だから言わせたい、ということがこの方には分からないのだろうか?
「…っあっ…殿下、申し訳…ございま…せん…っ
私は、もう、あ、立っていられませ…」ほとんど矯声のような甘くうわずった声だった。あの水色の、温度の無かった目を正面から見てやりたい。
780 :
塔の長兄:2005/11/09(水) 18:59:57 ID:0z2y1yz0
「それで?」
促すと彼は数瞬沈黙した。それからまるで執務室で軍師として発言するときのように、小さく息をすって一気に言った。いや、言おうとした。
「殿下、お許し下さ…っい、あ、どうぞ私と、寝台をともに、して下さ…あっ」なぶる私の指の動き、唇、あまりにももたれかかってこないのでこちらからすり寄せた足に、いちいち反応する。
「『くだ』、なんでしたかな?」
「…あっ…っ」
なにがきっかけになったのか、急に彼はへたりこんだ。
青い絨毯の上で手を握りしめ、立とうとする。手はまるで骨に白い皮膚を直接張ってあるようにすら見える。病的に細い。
俯いて立ち上がろうとする彼のつむじをじっと見つめる。
脇に両手を入れて引きずるように、寝台に連れ込むか。
姫君にそうするように抱き上げて寝台まで運ぶか。
どちらが彼にとって屈辱だろうか?
……ここまで……
塔たんGJ!口調が乱暴じゃないご主人様もいいね(´д`*)
782 :
羽虫5:2005/11/09(水) 20:30:47 ID:/QM7mSoR
全部脱がせた和人をソファに寝かせ、円城寺はその体を鑑賞した。
報告書には『高校は陸上部、大学はテニスサークルに所属』と書いてあった。スポーツ好き
らしく、若々しく引き締まった体だ。夏のなごりで全体に淡褐色の日焼けが残っている中、
ウェストから腿の半ばまでの皮膚だけは、焼けていない。その白さが欲情を刺激した。
肉棒は中肉中背の体に釣り合った、平均的なサイズだ。
どうしようか迷ったが、円城寺は結局、ソファの前に膝をついた。時間はたっぷりある。
いきなり中心を責めては無粋だろう。
もう一度、和人の髪を掻き上げた。癖毛らしく、わずかに指に引っかかる。その手触りを
楽しみつつ、小さな乳首をくわえた。指でいじって勃たせたのとは反対側だ。舌で転がし、
吸ってやると、口の中で固く勃ち上がった。
円城寺は乳首をしゃぶるのをやめ、胸肌全体を舐め回した。汗の味がした。
「はぅ、んっ……あ、ぁ……」
和人が切なげに喘いだ。いやいやをするように小さく首を振る仕草が、何ともそそる。
円城寺はソファに腰掛けた。和人の右脚を抱えて深く折り曲げさせ、親指を口に含んだ。
丁寧にしゃぶり、舌先で指の股を刺激してやる。和人が身をよじった。
「やっ……や、め……うぅんっ」
寝ぼけた口調で制止してきたが、不快は感じていないようで、目を閉じたまま微笑んだ。
「シロ、やめろったら……くすぐったい、よ……」
円城寺は笑い出しそうになった。犬か何かとたわむれる夢を見ているらしい。無邪気な
ものだ。親指だけでなく、足指全部を吸い、甘噛みし、土踏まずや踵も舐め上げた。
わざとぺちゃぺちゃ舌を鳴らし、息を吹きかける。
「よせってば、シロ……あ、ぁふぅっ……ダメ、だって……ん、んっ」
片脚を抱えられた恥ずかしい姿勢を取らされていることに気づきもせず、和人は寝言を
漏らし、身をくねらせた。
ソファから転がり落ちないように支えてやりながら、円城寺は思った。
783 :
羽虫6:2005/11/09(水) 20:31:54 ID:/QM7mSoR
幸せな夢から覚めて現実を知ったら、どんな反応を示すだろうか。
想像が興奮を煽る。
右手の人差し指を和人の口に入れ、濡れた舌を撫でた。噛みついてはこなかったが、
和人はいやそうに顔をしかめ、首を横に振り、指を吐き出した。
右足を高く持ち上げ、円城寺は和人の後孔を覗き込んだ。サーモンベージュの色合いが
初々しい。よく締まったひだの形といい、おそらく性行為に使った経験はないだろう。
和人の唾液で光る指を、中心へあてがい、突き入れた。
「……うああぁっ!!」
和人が悲鳴をあげ、背を反り返らせた。大きく見開いた眼に苦痛の色が浮かんでいる。
「あ……ぁ、う……」
痛みで一瞬覚醒しかけたものの、薬で強制された眠りが勝ったらしい。指をそっと抜いて
やると瞳に霞がかかり、まぶたが下がる。和人は結局、また寝入ってしまった。
円城寺は声を出さずに笑った。
コーヒーには、通常量の倍の睡眠薬を溶かしてあった。そうとも知らずに和人は飲み干し、
しかも誘いに乗って、お代わりまでほしいと言った。慌てすぎて舌を火傷したのか、顔を
しかめていたのが可愛かった。自分から罠に飛び込んでくる姿を、何食わぬ顔で観察する
ほど、楽しいことはない。
指であれほど痛がるのだから、犯した時はどんなにいい反応を見せてくれるだろう。
こんな場所でがつがつ味わうには、もったいなさすぎる。
眠っている和人を肩に担ぎ上げ、円城寺は応接間を出た。痩せた体つきの割りに力がある
ので驚かれることが多いが、彫刻家を名乗る以上、重い物を扱うのには慣れていた。
アトリエは、自分の代になってから増築した別棟だ。木や石を削る音が響くからと称し、
全体に厳重な防音設備を施した。屋敷の庭の広さだけに頼って、万一声が外へ漏れては、
困るのだ。
戸口に来ると、大きな蜘蛛が、庇から壁にかけて巣を張っているのが目に付いた。
784 :
羽虫7:2005/11/09(水) 20:34:43 ID:/QM7mSoR
このあたりは蜘蛛が多い。普段は、見つけ次第に網を破って追い払う。蜘蛛は嫌いでは
ないが、粘ついて引っかかる網が疎ましい。
だが今の自分は機嫌がいい。和人を担いでいて手がふさがっているし、見逃してやろう。
「お前もいい獲物を捕まえることだな」
蜘蛛に話しかけてから、円城寺は中へ入った。
仮眠室には、大きなベッドが置いてある。頑丈で、ヘッド部分が板ではなくパイプになって
いて、脚が長い物を探した。縛り付けやすいように。
ベッドに転がしても和人は起きない。無邪気な寝顔が、逆に扇情的だ。きっと明るく素直で、
他人を疑わない気性なのに違いない。
中学の頃を思い出す。
不登校だった自分を案じ、よく訪ねてきたクラス委員が、そういう性格だった。だが卒業間際
に告白した時、彼は毒虫を見るような不快と嫌悪の混じった顔になった。「気持ちは嬉しい
けど、友達でいようよ」という、うわべだけのフォローに一層傷ついた。
その後、十年以上の時間をかけ、金で縛って屈服させたうえで犯し続け、自分を愛する
ように仕向けてから、捨てた。だが味わった屈辱が、復讐で相殺されたわけではない。
和人は、彼に似ている。
「さて……どうしてほしいかな、和人君?」
尋ねたものの、答えがないのは承知の上だった。仮に答えたとしても、聞いてはやらない。
彼は獲物だ。自分の好きなようにできるのだ。
幾つかのリモコンを操作したあと、円城寺は作りつけ収納を開けて、ロープを取り出した。
壁や天井に取り付けられた、何台ものデジタルビデオカメラが、何も知らずに眠る和人を、
あらゆる方向から録画していた。
───────────────
ここまでです。
じじじGJ。超GJ。
羽虫さんGJ!!!
緻密な描写がエロース(´Д`;)ハァハァ
787 :
風と木の名無しさん:2005/11/09(水) 21:36:29 ID:k9hj8A3t
あげ
兄受け大好物です!
道楽おっさんいい趣味してる!
乙です!
羽虫さんたまらないよ羽虫さん(;´Д`)ハァハァ
塔たんGJ!!
弟さんの兄軍師に対する口調が慇懃無礼でいいなー
〜ですかな?と何度も聞くのもいたぶってる感じがして萌え…!
豊作だな!
夜中だけど白米炊いてくる!!GJGJ!!
羽虫タソGJ…!
目、目を覚ましたら…wktk
793 :
風と木の名無しさん:2005/11/10(木) 05:36:18 ID:ClIklr2K
羽虫GJ!
794 :
不覚のF:2005/11/10(木) 19:50:07 ID:T1FNZKig
皆さんエロいな…
〔つづき〕
直人の腰は、刺激から逃れようとダンスを踊るように揺れている。
右へ左へ、上へ下へ、それはFの目を楽しませていた。
「あぁ…あ…はぁ…」
手の動きが早くなった。
溢れ出した液体がすれてクチュクチュと淫らな旋律を奏でている。
「やめて…おねがっ…」
「やめて欲しいのか?」
Fは意地悪く言って、直人の足の間に屈んだ。
「ああ!だめ…んん、ん…」
ペロリ、とFの舌が光る先端を舐めた。ビクン、と直人の腰が跳ねる。
「やあっ、イっちゃ…」
「直人、俺の名前を呼んで」
また、ペロリ。
「あっ、ヘンタ…イ」
こんなになっても、まだ抵抗している。そんな強情な直人にムッとして、
Fはペロペロと舌で攻めた。
「Fだ」
「くっ、ヘンタイ!」
突然、Fは動きを止めた。
「やめた」
ゲームに飽きた子供のような言い草だった。
いつまでも名前を呼ばない直人にムカついたのだ。
直人のいきり立ったそこから顔を離すと、Fは冷たく見下ろした。
「最初だからここから貰おうと思ったけどやめた」
795 :
不覚のF:2005/11/10(木) 19:50:49 ID:T1FNZKig
今まさに絶頂に上り詰めるところだった直人は、急に無くなった刺激に悶絶した。
「あぁ…」
中途半端に放られた情熱は、直人を苦しめる凶器だ。
「何を、貰うって…」
眉間にシワを寄せ、Fの言葉の意味を尋ねた。
「お前の体液だ」
シュッと空気を切る音がした。
「え?」
直人の左胸に細長い線が引かれる。
そこからゆっくりと血が流れ出し、直人のシャツを染めていく。
痛みはなかった。一体何で切ったんだろう、と頭の隅で冷静に考える自分がいた。
血の匂いがFの鼻腔をくすぐり、思わず舌なめずりした。
つまみ食いするように、血を指ですくって舐める。
端を発したようにFは嬉々としてその傷口にむしゃぶりついた。
口の中に広がる懐かしい味にその心は躍っていた。
「ああ…50年振りだ」
Fは時々呟きながら、猫が皿を舐めるようにして血をすすった。
その舌が直人をまた感じさせて、切ない声を出させた。
「はっ、あ…ん…い、一体…」
「一体俺は?」
796 :
不覚のF:2005/11/10(木) 19:51:23 ID:T1FNZKig
Fは真っ赤な口で笑った。
答えの代わりに、直人の両足をMの字に持ち上げる。
「なに…」
直人は大きく足を開かされた。自分の全てがさらけ出された気がした。
驚き、足をばたつかせて抵抗する。
が、Fによって難なくラップで片足を吊るされた。
「いい光景だな」
満足そうにFは笑った。
夜のレストラン、明かりの付いたキッチン、手足を拘束された美しい食材…。
何て甘美な状況だろうか。
「これでいいか…」
Fは傍らにあった瓶をつかみ、恥辱に涙する直人の後ろに中身を塗り込めた。
「あっ…」
ぬめる冷たい感触、料理に使うオリーブオイルだった。
Fは血で濡れた中指を舐め、一瞬直人の怯えた顔を確認し、ゆっくりとそれを突っ込んだ。
「あっはぁ!」
感じる圧迫感と異物感、オイルの濡れた感触に直人は大きく身体を揺らした。
迫り来る甘い感覚に腰がとろける。徐々に広げられる快感の鍵穴からは、
濡れた音が漏れて二人の五感を刺激した。
抑える事ができずに、直人はあられもない声で呻く。
797 :
不覚のF:2005/11/10(木) 19:52:12 ID:T1FNZKig
「お前、初めてじゃないな」
Fの指に柔軟に感じる直人の身体は、明らかに既に仕込まれていたものだ。
まあいいさ、とFは笑った。
「じゃあ遠慮する事はないな」
指を引き抜くと、苦しそうに閉じ込められていた自身を取り出す。
直人のそこへ先端をあてがい、擦り付けた。
「ああー!」
ゆっくりと、虫が這うようなスピードでFは入り込んだ。
下半身が広がる感覚にに、直人は身震いした。
見上げると、快感に瞳を閉じたFからは恐ろしいほどの色気を感じた。
「あ…気持ちいい…直人、温かい…」
Fの動きが早くなった。
「はぁ…!あぁ…!だっめ…、動かさないで…」
「ああ…さて、本題だ…んっ。お前信じるか?はぁ…」
息を切らせながらFは言った。
「俺は吸血鬼だ…」
「んあああっ!」
ズン、と重く響くような行為に直人は悲鳴をあげた。
Fは笑っていた。これで直人は堕ちた。
快楽によって人を支配するのは、なんと楽しい事だろう。
夜は更けて行く。直人は快感に悶え、Fは何度も犯し精を吐き出した。
〔ここまで〕
798 :
風と木の名無しさん:2005/11/10(木) 20:16:28 ID:rb+wzwDP
「5秒がまんしろ、がまんできたらそれで終わるからな」じっと耐える正和の頭の上
から熱湯シャワーをCは浴びせる「イチ、ニイ、サン」 笑いながら号令をかけるの
だが、一秒をカウントする間隔は異常に長い「熱い、熱い、もう勘弁してください」
悲痛な叫び声が浴室内にこだました。
約15分ほど熱湯を浴びせられたその後、ふたたび熱湯シャワーが約10分間にわた
って繰り返された。さらに、風呂場のドアをようやく開けて這いだした正和を捕まえ
ては、顔面を5、6発もこぶしで殴り睾丸を立て続けに2、3回蹴りあげた。
そして、その場にうずくまる正和の身体を今度は約50センチの木製靴べらで、
力いっぱい叩くのだった。頭を叩かれないように、両手で防御した正和の手をBは
集中的に叩き、正和がうめき泣き叫びこらえきれずに手を放すと、今度は顔面とい
わず頭といわず狂ったように殴りつけた。
結局、正和には睾丸、背中、腰骨に100回以上の殴打が加えられた。
799 :
風と木の名無しさん:2005/11/10(木) 20:16:57 ID:rb+wzwDP
『熱湯コマーシャル』(最高温度のシャワー)は毎日、定期的におこなわれる習慣に
なっていたらしい。正和の皮膚は、火炎攻撃と熱湯シャワーによって、ボロボロに
ただれ傷口からはジクジクと体液があふれだし、腐敗すらはじまる状態だった。
それでもBはむりやり正和を風呂場に連れていく。もしも抵抗して逃げるようなこ
とがあれば、その「お仕置き」として狂ったように体じゅうを殴りつける。
正和が大声でシャワーから逃げる姿がおかしく、体じゅうに熱湯を浴びせるのだ。
Aたちにとっては、あくまでも熱湯シャワーを使った『遊び』だ。
肉体的にダメージを与えるだけでは飽き足らなくなったAたちは、正和に忍耐を
強要することを思いつく。それは、熱湯シャワーを約20秒間連続して浴びせる
ことを1セットとし毎朝毎晩4、5セットの頻度でリンチを加えるというものだった。
遺体の鑑定によれば、頭皮、顔面は変色し表皮が剥がれていた。いずれも重度
(三度)の熱傷によるものだが、実に正和の体の80%はこうした熱傷でおおわれて
いた。そして、陰茎の先端部分にもやはり重度の熱傷があった。
まとめサイトの作品別まとめをやってみたいと思っているんですが、
まだ完結していない作品はだめでしょうか。
何スレかにまたがって続いている作品をまとめて読み返したい時があって。
801 :
風と木の名無しさん:2005/11/10(木) 20:18:36 ID:rb+wzwDP
不覚タンGJ!
>>800 しばらく時間がとれずまとめが進んでいない状況です。
ぜひぜひかまいません。が、投下者からNGが出ているかどうか
確認のためメールだけいただけますか?お手数ですみません。
800さん、見る側としてはしてほしいです
不覚タン、イイヨー!
不覚タソイイ!
直人初物じゃないんだな
誰が慣らしたんだろうか
ハアハア
>803
いつもまとめありがとうございます。
800です。まとめてみたいのは10thの711なのからの作品ですがいかがでしょうか。
投下ラッシュですね
ワクテカして待ってます
不覚タソイイ!
GJデス!
>>807 了解しました。
8thから投下者からのNGメール頂いていません。
狭い部屋さんは投下直後にスレでNG出されていました。
パパに殺されるよ」
三竹は、部屋の隅に立ってその声を聞いている。
シティホテルの一室だった。狭い室内には、三竹の他に四人のチンピラ、そして“人質”がいた。
人質は壁に寄せられたベッドに座らされ、逃げ出せないように四人の男に囲まれている。
それでも隙を見て逃げ出そうとするのを、さらに背後から三竹が見張っているのだった。
三竹の右手には携帯電話があった。女の爪のような赤色の携帯に、ロザリオのストラップ。
180もの体躯の三竹が持つには不似合いなそれは、“人質”の物だった。
待ち受け画面を開くなり、三竹は呆れた。
屈強な男達の肩の向こうから、携帯を奪い取った三竹を恨めしげに見ている人質を見る。
キラというのが、人質の名前だった。本名は知られていないが、その名で世間には通っていた。
三竹が間近で見るのは初めてだったが、その容貌は、噂以上に思えた。
年はいっても21、2というところだろう。男にしては細すぎだが、手足が長く、背も高い。
髪は金色で、大きな猫のような目にはグレーのコンタクトを入れているらしい。
人形のような顔立ちに、やけに大きく厚めな唇が野性的な印象だった。
かつては芸能プロダクションに所属していたというのが、十分に頷けた。
こんな男が雑誌やテレビに出れば、たちまち人気者になるだろう…三竹は素直に思った。
実際のキラは、闇の世界の有名人だった。
神秋会という、40年この界隈を仕切る組織がある。
三竹はその下部組織を任されているのだったが、一年前から、神秋会のシマに得体の知れぬ売人が
出没していた。それをさっそく捕らえたのが三竹だったのだが、吐かせた時には既に何十名規模が
潜伏していた。
三竹をはじめ神秋会全体が組織を挙げ、謎の侵入組織を追うことになって二ヶ月。
三竹は、組織の上部に近付く手掛かりを掴んだ。
ゲイバーと若者向けのクラブが交差する通りで、体を売る未成年達を仕切っている、彼らのカリスマ。
通称“キラ”。
それを「飼って」いるのが、例の組織の人間だという。
三竹は、キラに向かって言った。
「阿呆か、お前」
待ち受け画面には、満面の笑みを浮かべたキラ。その隣に、キラに腕を引かれて引き攣った顔をする男。
その筋の人間だとひと目で見抜けた。
(杞憂だったな)
三竹は心中で呟いた。下手をすれば、表立った抗争になりかねない。そんなことを想像した自分を笑った。
(適当にマワして吐かせて、捨てるか)
三竹は急激に気分が醒めて行くのを覚えた。
中断しているようなので、
>>784の続きを投下させてください。
815 :
羽虫8:2005/11/11(金) 21:32:33 ID:4eSgwE8A
頭が痛む。後頭部に鉛を流し込まれたかのようだ。
それ以上に股関節というか、脚全体が痛かった。筋が突っ張り、ひきつっている。
深く曲げた脚を伸ばそうとしたのに、なぜか動かなかった。手も動かせない。何かに引っぱ
られているらしい。
「……?」
見たことのない白い天井とライトを眺め、和人はこれも夢の続きだろうかと考えた。
ついさっきまで、とてもいやな夢を見ていた。
最初は自分が子供に戻って、昔飼っていた子犬と遊ぶ夢だったのに、いつのまにか子犬が
得体の知れない化け物に変わってしまった。どんな化け物だったか、詳細はもう思い出せ
ないけれど、覆いかぶさられて感じた嫌悪と恐怖は意識に粘りついていた。
一番いやだったのは、その怪物が、自分の体を──夢の中の、思い出したくもない淫らな
部分だけが記憶に甦りかけて、和人は嫌悪に身を震わせた。
(……あれが夢ってことは、今は、目が覚めてるんだろうか……)
なぜ手足が動かないのかはわからないが、首だけは動かせる。
和人は視線をめぐらせた。
「なっ……!!」
驚きが大きすぎて、声が続かなかった。
全裸にされて、ベッドに縛り付けられている。
両腕は一まとめにして頭上に引っぱられ、さっきから痛む脚は、いわゆるM字開脚の姿勢を
取らされていた。
腿にも膝の上下にも足首にも、何本ものロープが巻き付き、ベッドの脚やヘッド部分のパイプ
へとつながって、脚を左右に引っぱり、広げている。むき出しにされている下腹部から、和人は
慌てて目を逸らした。
「な、なんで……何が……!?」
うろたえて呻いた時、覚えのあるかすれた声が、右の方から聞こえた。
816 :
羽虫9:2005/11/11(金) 21:34:30 ID:4eSgwE8A
「三時間以上も、よく眠っていたものだ。……退屈はしなかったが」
顔を向けると、円城寺が椅子にかけ、スケッチブックに鉛筆を走らせているのが見えた。
「え……えん、じょ……じ……さ……?」
なぜ自分の声はこんなに震えるのだろう。夢の中で見た化け物の眼が、眼鏡の奥で光る
眼とそっくりだからなのか。
円城寺は薄笑いを浮かべて手を止め、スケッチブックを和人に見せつけてページを繰った。
和人の顔が引きつった。さまざまな角度から見た、今の自分の姿が描かれている。どこも
かしこも余すところなく。
「ど……どういうことですか!? 何のつもりなんです、こんな……こんな真似って!!
ほどいてください!」
「何のつもり、か……しいていえばモデルかな。これでも一応彫刻家なのでね」
「ふ、ふざけないでください! 僕は、モデルになるなんて言った覚えは……早く縄を
外してください!! 冗談ですむ範囲を超えてます、犯罪ですよ、こんなの!」
大声でわめき、和人は手足をばたつかせた。
薄笑いを崩さないまま、円城寺が椅子から立ち上がって、和人が縛られているベッドの
そばへ来た。ほどいてくれるのかと思ったら、そうではない。
「眠っている間の方が、君は正直だったね。……触られて喜んで射精したくせに、今更
何を言っている?」
「……っ!」
頬が燃え上がるように熱くなった。
(あ、あの、夢は……本当に……)
影のような化け物に押さえつけられ、下腹部をいじり回された、あの夢。
逃れようともがきながらも、快感に抗しきれずに達してしまった。あれは単なる夢では
なかったのか。さっき見えた腹部の白っぽい付着物は、自分の精液だったのか。
「ほら、証拠が付いているだろう」
817 :
羽虫10:2005/11/11(金) 21:36:17 ID:4eSgwE8A
うなだれている和人の肉棒を円城寺がつかまえ、仰向けになっている和人によく見える
よう持ち上げた。白く汚れた亀頭部から、和人は目をそむけた。
悔しさと恥ずかしさで涙が出てきた。信じられなかった。信じたくなかった。
今日初めて会った男に、全裸に剥かれて縛り上げられ、もっとも恥ずかしい場所を見せて、
触らせて──しかも射精したなどとは。
円城寺が服を着たままで、自分だけが裸にされているのが、一層恥ずかしさを煽る。
「もういやだ、触るなっ!! あんた、いったいどういうつもりなんだ!? こんなことして、
ただですむと……や、やめろ、馬鹿っ!」
声が悲鳴に変わったのは、円城寺がベッドに腰を下ろし、上体を倒して和人の肉棒を舐め
上げたせいだった。
神経質そうにすぐ皺を寄せる眉間や、オールバックに整えた髪、皮肉な笑いを浮かべる
唇など、円城寺には大学の助教授といっても通りそうな、知的な雰囲気がある。そういう
容貌の四十男が、片方の肘をベッドについて体を支え、自分の性器に舌を這わせている
光景は、恐ろしく刺激的で淫猥だった。
「よせ、気持ち悪いっ!! やめろったら! あんた、頭がおかしいのか!?」
「君の会社は、顧客に対してそういう言葉遣いを許すのかな。社員教育がなっていない」
「そういう問題じゃ……う、ぅっ!!」
「人に頼み事をする時は敬語を使いたまえ。それでなくても、私は命令されるのが嫌いな
のでね。……それに口で言うほど、やめてほしがっているようには思えない」
いったん舌を離してせせら笑ったあと、円城寺は和人の先端をすっぽりと口に含んだ。
「ふ、ぅっ……!!」
和人の体が震えた。背筋を電流が走った。
円城寺は舌と唇で和人自身をさいなみつつ、あいている手を体に這わせた。陰嚢をごく
優しく撫で回したり、尻を軽く揉んだり、内腿を軽く引っ掻いたり、後孔の周辺を指の腹で
くすぐったりする。
818 :
羽虫11:2005/11/11(金) 21:37:59 ID:4eSgwE8A
意志を無視して自分の体が反応し始めるのを知り、和人は夢中で叫んだ。
「や……やめてください!! お願いです、もう、こんなことっ……!」
円城寺に聞き入れる気配はなかった。和人自身でさえ知らなかった、敏感な場所を探り
当てて、責めてくる。
「あ、ぁっ……い、いやだっ! もう許してください!! あっ……そ、そこは……くぅ!!
やめてください! 頼みます、お願いですから……ひ、やぁっ!!」
懇願の合間に、自分では止めようのない喘ぎが混じった。円城寺が離れてくれたのは、
和人を完全に屹立させたあとだった。
「どうする、いきたいかね? 眠っている間の出来事では物足りないから、私にもう一度
いかせてもらいたいと言うなら、希望通りにしてやるけれども……」
誘いの質問と気づかず、和人は涙を流して拒否した。
「いやだっ! ……お、お願いです、もう、やめてください……!!」
「なるほど。君は、簡単にいきたくはないわけだ」
「あっ……な、何を!? 何をするんですか!」
狼狽して叫んだ時には、遅かった。懸命に頭を起こした和人が見ている前で、円城寺は
ズボンのポケットから細紐を出し、そそり立つ和人自身を、ぎりぎりと縛り上げてしまった。
「何をって、君が頼んだんだろう? まだいきたくないと」
「ち、違……!!」
「快感を長引かせたいとは、顔に似合わず享楽的だな。いい傾向だ。……たっぷり楽しま
せてあげよう。もちろん、私も楽しませてもらうつもりだが」
まだまだこれからだよ、と微笑する円城寺を、醒めない悪夢の中にいるような心地で、
和人は見上げた。
───────────────
ここまでです。
キラの携帯の履歴を眺める三竹の横で、男達が動き始めた。
全員が無言だった。浅黒い肌に、暗く底光りするような目。
日本語は理解するが、三竹との会話は英語だった。はじめろ、と三竹が指示すると、四人の中の
大柄禿頭の男が腕を伸ばし、キラの肩を掴む。
「何すんだよ!」
キラは鋭く叫んだ。男の手を跳ね除けようとするが、今度はその手を抑えられる。脇からも他の
男達の手が伸びて、キラの細い体をベッドに縫い付ける。
「やめろよ!!離せよ!!糞野郎!!!」
「上条優?……こいつが、てめえのパパか?」
名を出した途端、怒号と唾を吐き散らしていたキラの顔が一瞬固まるのを認めて、三竹は言った。
「……知らない……」
「じゃあ、確かめてみるか」
「!!」
三竹は発信を押した。
「!やめろ、…やめろよ!!あ!」
ビリ、と音を立て、キラのシャツが襟から胸にかけて裂けた。「この…!」
キラは血走った眼を向ける。しかし別の男の手はすでに、キラのベルトにかかっていた。
黒のレザーパンツに合わせた鋲打ちのベルトが、チェーンの金属音と絡まって床に落ち、立て続けに
レザーパンツ、ソックス、靴が脱がされる。
キラはその間、大声でわめき続けたが、男達は動じることなく、あっという間にキラを剥き身にした。
「出ないな」
30回目のコールで、三竹はようやく発信を切った。
(感づかれたか)
「てめえら、俺にこんな事して、ただで済むと思うなよ!」
興奮して肩を上下させながら、キラは叫んだ。三竹がその前に立つ。
裸にされたキラは、下着一枚という姿だった。女が穿くようなビキニタイプのそれは、グレーのメッシュ
で、性器が透けて見える。その部分は当然としても、脛毛はおろか腋毛さえ生えていない体だった。生白い
肌の上で胸の肉がわずかに盛り上がって、薄い色の乳首を目立たせている。
首元に目を移すと、首輪のような皮のネックレスをしていた。丁度中心のところに、ロザリオを模った鈴が
下がっている。
三竹は、腹の底から不快感が沸くのを感じた。
(気色悪い)
率直にそう思った。
すると何故かキラは不敵に笑った。厚ぼったい唇がにっと歪む。三竹の視線を勘違いしたらしい。
「……パパに殺されるんだから……」
灰色の眼がかっと見開くのを見て、三竹は部屋のドアに向かった。
数十分後。
三竹が再び部屋のドアを開けると、独特の臭気が迎えた。ドアを締め切ると、荒い息と肉の擦れ合う音が
耳に入る。
「ンっ…、ン……ふ」
ベッドの上では、下半身を剥き出しにした男共にキラが責められていた。
仰向けにされ、一人の男がキラの頭を膝に乗せるように持ち上げ、右側の男が一物を咥えさせている。
キラは一物を手でしごきながら、先端から中程までを唇で愛撫していた。
かぶりつくように咥え、引き抜くのを繰り返すたび、赤い唇がめくれる。先端に近付くと、今度は舌を伸ばして
割れ目を嘗め回した。汗ばむ首筋で、鈴がチリ、と鳴る。
余程具合がいいのだろう、咥えられている男は先ほどの禿頭だったが、恍惚とした表情でキラの髪をかきあげ、
頭を撫で擦っている。
さらにキラはフェラチオに従事しながら、もう片方の手でさらに三人目の男のペニスをしごいていた。
三竹に背を向けたその男の腰が、小刻みに揺れている。犯されているキラを見て、余計に興奮するのだろう。
四人目の男には、キラはその尻を掘らせていた。
正座より膝立ちに近い体勢で、男はキラの両膝を開き、速いペースで突いている。
キラの引き締まった足が褐色の肌に絡み、結合を深めようとする。女の体にはないペニスが弓形にそそり立って
揺れているのが、強烈にグロテスクだった。
「あ、あっ…」
キラが甘えたように喘ぐ。喜びを体現するかのように、咥えている性器をペロペロと舐める。
後ろを突いている男が察して、腰を強くあてがうと、キラは甲高く鳴いた。
三竹はベッドの横のテーブルの下から椅子をひくと、壁側につけて腰掛けた。
嬌態を眺めながら煙草に火を点けた。
「あーー…」
顔面に精液を受けながら、泣き声のような声をあげるキラを見て、煙を深々と吐き出した。
羽虫さん、GJです
円城寺のおっちゃん、エロイなあ
羽虫のオッチャンGJ!いい仕事するなぁ
更なる凌辱カムォーン!
825 :
塔の長兄:2005/11/11(金) 22:24:39 ID:FCUGlle4
>>780から続いてます
二本の指を、奥で曲げる。彼が耐えきれない、という風にかぶりを振った。弱い筈の一点に、指の腹を押しつける。
彼の指が、助けをもとめるように、寝具を握りしめた。
「声を」
肩に乗せた彼の片足を抱え直す。彼の尻が浮く。ずる、と俺は指を抜いた。きつく噛んだ唇の奥で彼が小さく悲鳴をあげた。
「…声を殺してよいと、私はいいましたか?」
香油でべとべとになった指で彼のいりぐちを軽くつつく。
彼は潤んだ瞳をまっすぐにこちらに向けた。汗で髪が頬に張り付いている。
「…いいえ、殿下。殿下は、おっしゃいませんで、した
…!んっ…」
指をまた差し入れ、奥の中で、広げるようにする。びくっ、と彼の片足が俺の肩の上で跳ねる。
「…ッ、や、あ…ッ」
彼の口から弱く細い甘い声がこぼれた。ついさっき攻めた一点に、先よりも強い力を込めた指を押しつける。
「んぁ…っ!あっ!やぁ…っ」
「そう、あなたはそうでなければ」
寝具を何度も、何度も強く握り直す彼の指を横目に見る。
指をまた抜く。唾液に塗れた唇を半ば開いて、彼がこちらをうかがうのが分かる。
826 :
塔の長兄:2005/11/11(金) 22:27:02 ID:FCUGlle4
肩に乗せた足の内腿を舐める。彼の体が強ばる。
本当に素直すぎる。身を沈めてしまえば自分も落ち着いてはいられない気もしたので聞いてみる。
「こたびの遠征で、私が命を落とすことを期待はされませんでしたかな?」
彼の目が子供のように見開かれた。『なにを、ばかな』、彼が常日頃外で使う言葉遣いで、唇だけ動いた。
『なにをばかげたことを』。外での彼なら冷たく一笑にふし、それ以上物を言いはしないだろう。
けれどここは彼の部屋だ。彼の部屋の寝台の上だ。
彼は冷たく笑うどころか、あからさまに傷ついた表情をして、黙った。
「今宵のあなたはおかしい。ずいぶんといやらしい。
私のいない間に、どなたに可愛がられたのです?」
827 :
塔の長兄:2005/11/11(金) 22:29:23 ID:FCUGlle4
「なにを…?」
彼が小娘がするように小さく首を横に振った。
「ああ、どなた『がた』に、でしたか?」
「殿下…?」
縋るような目を向けてくる。かまわずもう片足を肩に持ち上げる。
彼のそこはもうゆるんでいる。深く深く体を沈める。
ざらり、とあの部分に先を押しつける。彼の体からおもしろいくらい簡単に、力が抜けた。
「ふ、あ、ああっ、やぁっ!」
身を捩ろうとする彼を追う。なぜだか可笑しくなってくる。
俺が以前に何度も、なぶり犯した彼は、もっと反応が薄かった。
「は、あッ、あ、…」
「夜毎、好きなようにさせていたのでしょう」
「…!
あっ…!」
ぱりん、と彼の目の奥で何かが割れたような気がした。身を屈めて鎖骨を噛む。薬草と茶と古い書物の混じったにおいがした。
……ここまで……
ただいま489KB。そろそろかな?
塔タンGJ!!敬語攻めイイヨーイイヨー(*´ω`*)
ヤクザたん乙!エロいわ上手いわ受けは好みだわで今後にハゲ期待。
831 :
不覚のF:2005/11/12(土) 01:31:38 ID:sNUvqrJY
前回流血があったの忘れてました
スミマセン…酒のせいです そしてエロなし…スミマセン
〔つづき〕
「八神君、最近元気ないなー」
休憩室に入るなり、竹下に声をかけられた。
「えっ、そうですか?」
直人は思わず両手に持った皿を落としそうになった。
「風邪ひいたかも…?」
ちょっと声が裏返りながら曖昧に言った。竹下は茶化すように返す。
「嘘付け、顔色いいじゃん。女だろ?」
男です…。直人は溜め息を付いた。
「そんなとこです」
あれから一週間、思い返すと溜め息しか出ない。
職場で見知らぬ男に犯され、直人は感じた。血を吸われ涙を流し、
もっと快感が欲しくて彼の名前を呼んだ。
体が満足し、気付くと彼は消えていてキッチンは綺麗に片付いていた。
不思議と、腕や胸に付けられた傷は無くなっていた。
シャツには血液と汗と頭から掛けられた水でグッショリ濡れていて、
夢ではなかったと確信する。
酔いが醒めた後のようだった。
Fは三日前に一度この店にやって来た。
皿を運ぶ度に直人の指を触り、笑った。
からかわれていると思った。人間と同じ食事をする吸血鬼などいるものか。
832 :
不覚のF:2005/11/12(土) 01:32:20 ID:sNUvqrJY
三日後また来る、とFは言い、その日は何もせずに帰って行った。
「今日だ…」
直人はカレンダーを見て呟いた。
自分はどうしたいんだろう。彼に会うんだと思うと気が滅入り、また嬉しくもある。
Fが言った事が冗談であっても、自分の身体の不思議を知っていた。
これは自分の為の探究心だ、と考える事にした。
「八神君てよく食べるけど、太らないよねー」
顔に似合わずモリモリと豪快に食べる直人に、竹下はしみじみと言った。
「太れない体質なんですよ」
「ふーん、難儀だなー。深田さんが言ってたよ。
八神君は何でも美味しそうに食べるから、試食会じゃ参考にならないって」
「ははは…」
実際直人は食べる事が好きだった。
好き嫌いは特に無く、よく食べる。
大概これで病気も治り、怪我をしてもすぐに治癒した。
昔は周りの誰もがそうだと信じていた。
自分だけが特殊なのだと知った時、それが直人の不思議の始まりだった。
833 :
不覚のF:2005/11/12(土) 01:33:07 ID:sNUvqrJY
この日も直人の居残りの日だった。
Fは知っていたのか、この前と同じようにいつの間にか現れ、客席に座っていた。
「直人」
Fは酔っているようだった。どこから持って来たのだろうか、ワイングラスを片手に
焦点の定まらない目で彼は言った。
「おいで」
「F…」
Fの招いた手を見てドキリとした。あの夜の事を思い出して身体が熱くなる。
直人はそんな動揺がばれないように慎重に近づいて行った。
「あんた、この間言ってた事…」
「あんたじゃない、Fだ。俺の正体の事?嘘じゃないよ」
Fは直人の手を取って引き寄せた。
「俺は吸血鬼だ。ただしハイブリッドだけどね」
「……」
ペロリと直人の指を舐めた。
「…っ、まああんたが何だってこの際いいよ。ただ…俺の…その…」
直人の指がFの口の中に消えた。
温かい舌の感触が直人の思考を一気に彼方へ追いやった。
身体が熱くなるのを感じながら、目を瞑って丁寧に指をねぶるFの顔を見つめていた。
834 :
不覚のF:2005/11/12(土) 01:33:59 ID:sNUvqrJY
改めて見ると、Fは端正な顔立ちをしている。
灰色の瞳といい、筋の通った目鼻立ちといい、日本人ではないだろう。
Fの動きを追って濡れた半開きの唇を見た。赤い舌が見え隠れして、卑猥な音がする。
直人を淫らな気分にさせ、自分もあの時こんな顔をしてたのかと思うと、
急に恥ずかしくなった。
「今日は抵抗しないんだな」
上目で直人を見るとFは喉の奥で笑いながら言った。
「くっ…」
顔を赤くして直人は手を引っ込める。
「あんたは酔っても意地悪だ」
「違うね、いつもより意地悪になるんだ」
Fは自分の口を手で拭き、立ち上がると直人に詰め寄った。
後ずさる直人をテーブルに押し倒すと、膝で股間を押した。
「あっ」
蛇のように舌で首筋を軽く舐め、その肌の下に流れる血に想いを馳せる。
「俺が生まれたのは250年前だ。父はイタリア人で母の記憶はない。
俺は25歳の時に初めて人間の血を飲んだ。最初のお前だ」
淡々と話しながら手際よく直人の服を脱がせていく。
「父の見た目年齢を超したくらいかな。お前が現れて父を殺したんだ。
美しかった父は、朝日の中灰になって散っていった…」
835 :
不覚のF:2005/11/12(土) 01:35:13 ID:sNUvqrJY
暴れる直人の腕を後ろ手で縛った。
「俺だけは助かった。俺は太陽の光を浴びても死なない」
うつぶせにテーブルに押し付け、裸の背中にキスをする。
「あっ、あっ」
「お前は俺に泣いて謝った。父を殺した事、俺を殺そうとした事。
で、契約を交わした。それがお前との因果関係だ」
ビクン、ビクンと身体を大きく揺らしながら、直人は大袈裟なほど感じている。
背中が一番弱いらしい。
面白くてFはそこばかり攻めていると、唐突に傍らで何かが大きく音を立てた。
「…?」
緑色のライトを光らせて、テーブルの上で携帯電話が暴れ回っていた。
Fはそれを手に取り、モニターを見て呟いた。
「桐生…光治…?」
直人ははっとして携帯を覗き込んだ。
「誰?」
慌てる直人にFは面白そうに聞いた。
こういった人間の反応に勘付くには、キャリアが違う。Fは気付いた。
「お前の身体を仕込んだ奴…だろ?」
言い当てられ、直人は困ったようにFと携帯とを交互に見た。
Fの手の中で震える携帯はしばらくして静かになった。Fは笑った。
「後で掛け直すんだな。さっきはスイマセン、通りすがりの吸血鬼に
犯されていて忙しかったんです、ってな」
〔ここまで〕
494KB。結構ギリギリでは?
スレタイ・テンプレ等、何か変更点ある?
今のところ無し。
ギリギリでも不覚タソにハァハァ。
直人と仕込み人の関係も早く知りたいよー(*´д`*)
テンプレの
・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイは名前欄にその旨を記入する事。
にショタも入れた方がよくないでしょうか。
雑談でさんざん文句を言われてた職人さんがいるし。
テンプレにない項目を注意書きしなかっただけであそこまで言われるんじゃ
書く方としてもたまったもんじゃないと思った。
ごめん。今読み返したら何だかいやな書き方でした。
テンプレの1行目をを
・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイや、ショタなど好みが分かれそうなものは、
名前欄にその旨を記入する事。
にしてはどうかという提案です。
おk同意。
ほかに変更点等なければ、夜あたりに立てるかい?
次スレまで作品投下は待ってもらえれば、夜までは持つよね。
1のまとめサイトさまですが。
h付きにしてくれると携帯からの閲覧が便利でありがたいです
他板でもスレ発のまとめサイトは、h抜きにしていないとこが多いようですので、もし可能であれば
まとめサイトの中の人さま
昨日少しだけ編集参加させていただきました
ありがとうがざいました
したらばとかもh抜きはしなくていいのでは…
h抜きってアクセス解析されないためにするものでしょ?
何でh抜いてるんだろうと疑問だった。
>>842dクス
hつけてリンクすると、リンクしないより負荷がかかるのと
リンクタグの分だけログの容量が増えるから削ってるんじゃないかな。
ショタ注意書きするならついでにマッチョ受とか親父受とかも注意書きして欲しいな。
こっちも結構好き嫌い分かれそうな気がするんだけど、どうだろ。
496KB……これ以後はしたらばで話し合う?
テンプレ案とか。ちと危ないね。
>>844 リンクタグ1個の容量は、この1レスにも及ばないほど小さいものだよ
負荷も2chが危機的状況だった数年前に、利用者側も少しでも協力をということで提唱されたけど、
安定期の今はどこの板でもほとんど聞かなくなった。
同人板とか801板とか生活板でたまに見るぐらい。
女性が多い板だと、節約運動とかの記憶はなかなか忘れられないのかも。
このスレのテンプレを作ったものですが。
h抜きについては前例踏襲しただけなので、管理人さんがオケならば付けるのに賛成。
それと情報提供として
>>2が行数ぎりぎりだったので、過去ログを追加すると足らなくなると思います、
絵板やしたらばの紹介は2行にせず、一行にまとめて行を節約しないと入りきらないです。
【変更前】
絵版
ttp://yaoi.s3.x-beat.com/ 【変更案】
絵版
http://yaoi.s3.x-beat.com/
>850
スレ立て乙でした!!
容量が心配で書けなかったので遅レスだけど
羽虫さんGJ!おっちゃんがエロい…
前スレ
>>531 だいぶ間が空いたので、出来てる分だけ投下します。長くなりますがスマソ
--------------------------------
別に俺は店長のあれの写真など欲しくなかったので、撮った先からすべて削除していったのだが、
目を固く閉じて顔を背けている店長にはそれがわからない。
薄明るい店内で二人きり、下半身を晒した店長のアレの写真を撮影しては削除する作業を
繰り返していると、ふと、俺は一体何をしているのだろうという気が沸き起こってきた。
何だか全てに対してむなしさを感じたが、俺は店長の赤い顔を見上げてすぐに思い直した。
店長の恥ずかしがる表情が存外可愛らしく、嗜虐心を大いに刺激されたからだ。
そうだ、こういった行為自体に大した意味はない。
店長の傷つく表情や、つらそうな表情を見ることができれば、それで成功なのだから。
ひとしきり店長のアレの写真を撮影するふりをして満足すると、俺は立ち上がり、
真っ赤に染まった店長の顔を携帯カメラで撮った。
店長のアレの写真は要らないが、この店長の表情は保存しておこう。
眉間にしわを寄せ、悔しそうな表情を浮かべて頑なに目を閉じている店長の頬に
何とはなしに口付けると、店長は嫌がって蝿を振り払うように顔を左右に振りたてた。
唇に触れた店長の肌は熱かった。羞恥のあまり熱が出たのだろうか。それとも怒り?
もともと、店長は赤面しやすいたちだ。肌が白いからなおの事目立つのだろう。
先々月、店長の誕生日にライターをあげた時の顔といったら。
あんな、ずっとポケットに入れたまま存在を忘れていた100円ライターを受け取って、
店長ははにかむような笑顔を赤くなった頬に浮かべた。
ゴバクorz
次スレに投下するはずが…スマソスマソ
最後尾?
埋まった?
終了
了解
これで終わりかな?
480kb超えたら1週間放置で落ちるよ
↑移動ヨロで梅。12thもとても楽しませてもらったよ〜。
投下してくれた人乙! GJでした! 埋まるかな?