1 :
秘蔵っ子:
2 :
秘蔵っ子:2005/04/03(日) 00:52:21 ID:M2yE4R64
1.ノンジャンルのネタ発表の場です
書き込むネタはノンジャンル。
スレ違い/板違い/鯖違い/メディア違い問わず、ネタであれば何でもあり。
たとえばこんなときにどうぞ。
どこに投稿すればいいのかわからない‥‥
・ネタを作ってはみたが投稿すべき既存のスレが無い。
・投稿すべきスレがあるのかもしれないけど、よくわかんない。
・クロスオーバーのつもりなのだが各スレ住人にウザがられた。
・みんなの反応を見たうえでスレ立てるべきかどうか判断したい。
投稿すべきスレはあるが‥‥
・キャラの設定を間違えて作ったので本スレに貼れない。
・種々の理由で、投稿すると本スレが荒れそう。
・本スレに貼る前にあらかじめ他人の反応を知って推敲したい。
・本スレは終了した。でも続編を自分で立てる気がない。
ヘタレなので‥‥
・我ながらつまらないネタなので貼るのが躊躇われる。
・作り出してはみたものの途中で挫折した。誰か続きおながい!
迷ったときはこのスレに投稿してね。
ただ、本来投稿すべきと思うスレがある場合は
それがどのスレで(ヒントで充分)、しかしなぜこのスレに貼ったのか、
という簡単なコメントがあるとよい。無いとカオスすぎるからね。
それと、ナマモノネタには伏せ字か当て字を推奨。
3 :
秘蔵っ子:2005/04/03(日) 00:52:58 ID:M2yE4R64
2.ネタ以外の書き込みは厳禁!
つまりこのスレの書き込みは全てがネタ。
ストーリーAAであろうが一発ネタであろうが
一見退屈な感想レスに見えようが
コピペの練習・煽り・議論レスに見えようが、
それらは全てネタ。
ネタにマジレスはカコワルイぞ。
そしてネタ提供者にはできるだけ感謝しよう。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ネタの体裁をとっていないラッシュフィルムは
| いずれ僕が編集して1本のネタにするかもね!
\ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | [][] PAUSE
∧_∧ | |
┌┬―( ・∀・ )┐ ピッ | |
| |,, ( つ◇ | |
| ||―(_ ┐┐―|| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
| || (__)_), || | °° ∞ ≡ ≡ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
4 :
秘蔵っ子:2005/04/03(日) 00:53:32 ID:M2yE4R64
3.ネタはネタ用テンプレで囲うのがベター。
別に義務ではないけどね。
とりあえず用意したテンプレ。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| モララーのビデオを見るモナ‥‥。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| きっと楽しんでもらえるよ。
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ ヒトリデコソーリミルヨ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
5 :
秘蔵っ子:2005/04/03(日) 00:54:07 ID:M2yE4R64
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 僕のコレクションに含まれてるのは、ざっと挙げただけでも
|
| ・映画、Vシネマ、OVA、エロビデオとかの一般向けビデオ
| ・僕が録画した(またはリアルタイムな)TV放送
| ・裏モノ、盗撮などのおおっぴらに公開できない映像
| ・個人が撮影した退屈な記録映像、単なるメモ
| ・紙メディアからスキャニングによって電子化された画像
| ・煽りや荒らしコピペのサンプル映像
| ・意味不明、出所不明な映像の切れ端
\___ _____________________
|/
∧_∧
_ ( ・∀・ )
|l8|と つ◎
 ̄ | | |
(__)_)
|\
/ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 媒体も
| 8mmフィルム、VCR、LD、ビデオCD、DVD、‥‥などなど
| 古今東西のあらゆるメディアを網羅してるよ。
\_________________________
6 :
秘蔵っ子:2005/04/03(日) 00:54:43 ID:M2yE4R64
|__[][][][]/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ̄ ̄ ̄| じゃ、そろそろ楽しもうか。
|[][][]__\______ _________
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | |/
|[][][][][][][]//|| | ∧_∧
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | ( ・∀・ )
|[][][][][][][][]_||/ ( )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | |
(__)_)
7 :
秘蔵っ子 :2005/04/03(日) 00:55:53 ID:M2yE4R64
おまけ
携帯用区切りAA
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
中略
[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
中略
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
乙
>1
乙
>1
インリン・乙・ジョイトイ!
11 :
風と木の名無しさん:2005/04/03(日) 17:18:01 ID:YeMwHLJJ
>1 乙
いやいや、通なら
>1
インリン・乙・チョイチョイ
>1
インラン・乙・コイコイ
(`Д´) カマン!!
/(ヘ ω.)ヘ
15 :
前スレ673:2005/04/04(月) 01:01:04 ID:G33bS4lp
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )オメヨゴシシツレイシマスタ
前スレ埋まったけど、投下した姐さん伏字忘れてる悪寒
ジャンルわからないから確かじゃないけど
>16
ググってきたけど、姐さん仰るように伏せ忘れだったよ・・・。
元ネタはア/ー/ケ/ー/ド/ゲ/ー/ム のようだ。
>>17 初心者質問で悪いんだが、ナマモノ以外も伏せ字推奨?
気付かずに見てた…。
昨日此処みっけたばっかなもんで。
>>17ではないですが。
ほとんどの人はジャンルに関わらず伏せ字・当て字で投稿している。
ただ、テンプレは
> それと、ナマモノネタには伏せ字か当て字を推奨。
になってるんだよね。
自分はやっぱり内容が内容だから、どのジャンルも伏せ字・当て字で
投稿する方が良いと思う。次回のスレ立ての時にはテンプレを変えたら
どうかな?混乱なくて良いんじゃないと思うんだけど。
投下する人の判断に任せたらいいんじゃないかな?
殆どのスレタイは伏字してないし、ナマじゃなければ問題ないんじゃないかな?
投下ジャンルのスレローカルルールに沿えばいいんでない?
自主的に伏せるのには自由で。
>20-21に賛成
・ナマモノは伏せ字か当て字を推奨
・それ以外は該当スレのローカルルールに沿うか、自己判断で
という感でどうだろう。
新スレ乙です。
では早速ネタ投下させていただきます。
AA入れるとずれるんで略します。
(・∀・)<日曜朝コラボ(赤のマホウツカイ×風オニさん)二回目だモナ
(・∀・)<ベッタベタ
|> PLAY
(携帯メールより)
From:尾都繪
Sub:初めてメールします
伊舞樹さん、俺です。覚えてますか?あの時は本当にすいませんでした。
俺、ニイチャン達にもよく「周りを見ずに突っ走りすぎる」って怒られてたから、
却って伊舞樹さんに迷惑かけちゃって。謝りに行こうと思って立華にも寄っ
たけど、もしかして例の真科亡とか言う奴の退治で忙しいのかな。
From:伊舞樹
Sub:メールありがとう
繪、最近会えなくてごめんね。
>却って伊舞樹さんに迷惑かけちゃって
迷惑なんてかけてないよ。僕が休んでいこうって言いだしたんだし。
繪、この前は大丈夫だった?急な朝帰りで本当に悪かったね。
>真科亡とか言う奴の退治
そうなんだよね、暫くローテーションの方がきつくなってるから。
でも繪の方も結構忙しかったりするのかな?僕の方はね、本当に参ったよ。
愛車のタツマキが見事にお釈迦で。本当に日々樹さんには困ったよ、「ドンマイ
ドンマイ」って言われてもさぁ。
まぁそれはともかく、真科亡も意外な奴が現れたりするし、立華でも対策を
話し合うつもり。その時にでも繪に会えたらいいな。
From:尾都繪
Sub:Re:お久しぶり
タツマキって、あの高そうなバイク!?この前携帯の写真で見せて貰った奴だよね?
お釈迦になったって何で!?伊舞樹さん、元気出して下さいよ!俺が頑張って
錬成術のマホウ覚えてタツマキの修理も一発ですって!って言いたいところだけど俺
の方も忙しくて伊舞樹さんに会いたくても会えなくて。
夢の中に閉じこめられたときは、伊舞樹さんじゃないけど本当に参ったよ。
チイニィが来てくれなかったらどうなってたか。
伊舞樹さんの方は真科亡もいろんな奴が出て来て大変だろうけど、伊舞樹さん
なら大丈夫だって俺は信じてますから。
From:伊舞樹
Sub:大変なんだね
僕や日々樹さんが相手している真科亡とは、また全然違うんだね。
でも繪も繪なりに頑張ってるから大丈夫だって僕も信じてるよ。
頼りになるお兄さん達もいるしね。
>伊舞樹さんなら大丈夫だって俺は信じてます
ありがとう。怪我だけは気を付けるようにしてる。ちょっとでも身体に傷を付
けて、痕でも残ったりしたら繪が嫌がるからね。
From:尾都繪
Sub:Re:ありがとう
そんなことないって!傷は男の勲章だぞ!ってニイチャンが言ってたし。
それよりも俺は伊舞樹さんが無事でいてくれるならいいって!
From:伊舞樹
Sub:
わかってる、心配しなくても大丈夫だからね。
本当は、こんな風にメールやり取りなんかしてるよりも…
すぐにでも繪の側にいたいかなって、思ったりしてるんだよね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
時計は十時も回った頃、俺は自分の部屋のベッドで横になっていた。
携帯(つっても普通の奴な)を片手に伊舞樹さんとメールのやり取り。
正直、俺もここんところの戦い続きと部活の両方でくたくたになってた。
でもそれとこれとは話は別で、俺はどうしても伊舞樹さんからのメールが欲し
かった。
声を聞いてもよかったんだけど、話そうとした瞬間、頭が真っ白になりそうだ
ったから。
俺だって…未だにあの日のこと忘れた訳じゃないし。
「三年後が楽しみだよ、少年」
無意識に触った唇。
あの時の伊舞樹さんの唇がまだ柔らかく触れているように感じた。
それも妙な拍車をかけたというか、携帯を片手に見つめながら俺は、伊舞樹さ
んのメールにうっかり逆上せてしまった。
すぐにでもそばにいたい……
俺だって…今すぐにでも伊舞樹さんの側に飛んでいけるものなら。
そう思ったとき、俺は無意識に携帯(マ/ー/ジ/フ/ォ/ン)を手にジュモンを入力してい
た。
<マ/ー/ジ/マ/ジ/ュ/ナ!>
最近覚えた瞬間移動のマホウ。
どこに飛んでいくか解らないのであんまり使わなかったけど…
「うわぁっ!!」
でっかい尻餅を付いたあと、周りを見渡してみるとどこかの山奥にすっ飛んだ
らしい。
そう言えば伊舞樹さんは仕事柄、この手の場所によく行くみたいだな。
あれ……?
水辺の樹に誰かが寄りかかっている。
俺は伊舞樹さんの言っていた「真科亡」かも知れないと思って…警戒しながらそ
っと近づいたけど。
樹に寄りかかっているその姿を見た瞬間、俺は絶句した。
そこには、息を乱しながら腰を浮かせて、片手は自分の物を扱いて…
少女マンガみたいなあの顔が月の光に照らされて、何かマホウ部屋で見た本に出
てくる「月の精霊」みたいですっげえ色っぽく見えた。
傍らにはメールを打っていた途中の携帯が転がっていた。
そっか……
結局考えてることは同じだったんだ。
「伊舞樹さん」
弾かれたように顔を上げる伊舞樹さん。
やっぱり驚くのも無理ないかな、何の前触れもなしに俺が出て来ちゃ。
「繪、どうしてここに?」
「伊舞樹さんが俺を呼んでくれたから…かな。自信ないけど」
俺はいつの間にか身につけていたローブを伊舞樹さんの身体の下に敷いた。
「伊舞樹さん、会いたかったよ。俺、ずっと忘れること出来なくて」
その言葉を聞いて伊舞樹さんは両手を俺の身体に差し入れてきた。
静かに目を閉じて俺の身体を抱き締める。
人のこと言えないけど身体細いんだよな……
このまんまずーっと伊舞樹さんを抱き締めたいなぁ…って思ったら。
「……変なとこ見せちゃったな」
「へっ?」
伊舞樹さん、何か耳が真っ赤だな?
変なとこって……
あ。
「いつもは、こんな事しないんだよね」
「わかってますよ、ちょっとタイミング悪かったかなーなんて…まぁ俺だって
結構我慢できなくなってるっていうか」
お互い様って所だよね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「あ…っ」
伊舞樹さんが声を上げて俺にしがみついた。
今ちょうどda(円盤形の動物らしいんだけど)で真科亡を探している最中だから
全部脱ぐわけにいかないので、俺は伊舞樹さんの下だけをずらし、尻に自分の
物を刺し入れた。
あの時…ホテルで初めてえっちした時に散々突き入れたから、今度は伊舞樹さ
んも痛がらなかった。
そのまま動こうとしたとき、伊舞樹さんの両腕が急に俺の肩を掴んで引き離し
た。
「伊舞樹さん?」
「この前のお返し」
悪戯っぽく笑ったかと思うと今度は俺は仰向けにされて、伊舞樹さんが俺の腰
に跨ってきた。
「…ん」
「うっ」
片手で俺の物を支えながら、伊舞樹さんがゆっくりと腰を埋めていく。
締め付ける尻の感触が何とも言えず気持ちよかった。
真っ正面には伊舞樹さんの顔があって、目が合うと伊舞樹さんは色っぽい表情
で、俺の唇に噛みつくようにキスをした。
伊舞樹さんが腰を揺らし始めると、俺も同じように下から伊舞樹さんの身体を
突き上げた。
身体を繋げている間は、本当にお互いが「好きなんだ」って思いこんでいる。
だけど相手なんて誰でも良かったのかもしれないって、そう思ってしまう。
俺は単純だからすぐニイチャン達にからかわれるし「わかりやすい」って言われるけ
ど、逆に伊舞樹さんはいつも何考えてんのか解らなくて。
俺、やっぱり伊舞樹さんに振り回されてるだけかな?
「繪…」
「?」
いろいろ考えてたら腰が留まっていた。
そして伊舞樹さんの少女マンガみたいな顔が、俺の方をじっと見つめている。
何かやり切れなくなってきた…
「ごめん、俺ちょっと無……」
「君に言い忘れてた」
……何?
急な言葉で俺は一瞬ポカンとした。
苦笑しながら伊舞樹さんは俺の顔を見つめると、ちょっとずつ言葉を選びなが
ら話し始めた。
「あの時さ……どうして…って繪、思ったよね?」
「うん」
「本当はね、繪じゃなかったら……あんな事言わなかった」
「……」
伊舞樹さんがぽつりぽつり呟いたのは、自分が高校生だった頃の話。
代々オ/ニの家系に生まれてずっと真科亡と戦ってきた伊舞樹さんは、最初の頃
は結構ドジばっかりやってたりいろいろ苦労もしてきたそうだ。
俺と同じで兄弟(ニイチャン)もいて、その人もオ/ニらしいんだけど…後のことは覚え
てない。
高校生でマ/ホ/ウ/ツ/カ/イになって失敗ばっかやりながら戦っている俺と、高校生
だった頃からオ/ニとして戦っていた伊舞樹さん。
伊舞樹さんは俺に、昔の自分と同じだって感じてたのかな。
だから…
「繪…」
「何?」
「……ごめん……ちょっと………」
伊舞樹さん自身が、先っぽを濡らしながらびくびくと痙攣し始めている。
そういや繋がったまんまだし、そろそろ伊舞樹さんも我慢できなくなってきて
いるのかな。
「伊舞樹さん…最後に聞いていい?」
「なに?」
二重の大きな目が潤んで、今にも泣きそうな顔の伊舞樹さん。
口元も緩んで小さく息をあらげている。
「…俺のことどう思ってるの?」
「どうって……」
そう言いながら俺がわざと強く腰を突き上げた瞬間、伊舞樹さんが悲鳴を上げ
て身体を震わせた。
「ね、伊舞樹さん…」
「す…き……だから…ね…繪……」
「じゃ、俺頑張るね」
どうしても聞きたかった言葉。
充分満足した俺は、伊舞樹さんの口に深く舌を差し入れた。
伊舞樹さんの舌先が震えているのをつい楽しんで、俺は自分の舌で伊舞樹さん
の舌を絡めながら強く吸い込んだ。
その時、伊舞樹さんの目からこぼれた涙が俺の頬に触れた。
いつになく感じている伊舞樹さんを見てつい嬉しくなるなんて、俺って結構意
地悪なのかな?
舌を絡めながら腰の動きも強めていくと、突き上げられている伊舞樹さんも動
きに合わせて腰を自分から打ち付ける。
また盛りが付いたみたいに、互いにガンガン突っ込んだからそこからの記憶は
ぷっつりとなくなってしまった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
何か動物の鳴き声で俺は目を覚ました。
ぐったりと横になっていたのは俺だけだったみたいで、伊舞樹さんは衣服を整
えて既にその場に立っていた。
「近くだな…」
そう言いながら湖の反対側に目を向ける伊舞樹さんの顔は、いつもの穏やかな
顔じゃなかった。
そっか…今仕事の最中だったよな。
俺、結局伊舞樹さんの仕事を邪魔しただけか…
もう帰ろっかな、ここにいても迷惑なだけだし。
「仕事の邪魔してごめん……俺、もう戻るから」
「うん…気を付けて」
ジュモンを唱えて俺は箒を呼び寄せた。
箒に乗ろうとしたとき、俺は名前を呼ばれて振り向いた。
「今度はちゃんと、オフの時にね」
!?
柔らかく触れる伊舞樹さんの唇。
帰り際の、だめ押しのキスだった。
呆然とその場に立ち尽くす俺に、伊舞樹さんは嬉しそうな笑顔で指先のマ/ホ/ウ
をかけた。
そして俺の横をすり抜けて駆け出したとき…
伊舞樹さんは一人の「オ/ニ」になって、真科亡との戦いに向かっていった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(BGM:マ/ジED)
どうも、伊舞樹です。
今回も問題なく真科亡を退治できました。
ただ、困ったことが一つありました。
タツマキに荷物を積んで帰ろうとしたとき、晶が僕にこう言ったんです。
「逢瀬も構いませんが、ちゃんと時と場所を選んで下さい」
あ……晶?
(冷や汗)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
□ STOP
前回「萌え」て下さった皆様、ありがとうございました。
オチ前回と一緒ですいませんです。今回はリアルタイムでオンエアされたエピ
ソードも絡めてみました。
しかし某所、日々樹さん萌えはあっても伊舞樹さん萌えは少ない……
しばらく自家発電続きで頑張らなきゃ駄目って事かなぁ(泣。
文章面も、鍛えないとまずいかも。精進します。
>>24-36 リアルタイムヽ(*・∀・)ノキター!
身体の関係と恋の進み具合がかみ合わなくてやきもきな二人が大好きです。可愛い。
ほのぼのした箇所と濡れ場のギャップに萌え。
続きがあるのなら、楽しみに待ってます。
しかし、晶タン…w
>>24-36 Gj!
子供らしいとこもある檜タソと美人さんな慰憮喜さん(*´Д`)ハァハァ
晶タソは絶対シュールに接するだろうなと妄想してたところなのでさらにワロス
>36
ナカーマナカーマ!!ノシ
慰撫たん萌えだよ!
慰撫たんは受けだよ!
たとえ茨だとしても、慰撫たんは受けだぁぁぁぁぁ!!!
居部木さん…(*´Д`)…ハァハァ
待ってました!姐さん!また、昼休みながら萌えてしまった…
前スレ埋めたて付近に投下した者です…
伏せてませんでした、御免なさい(汗)
今回はちゃんと伏せて投下して行きます。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 暗いのはもはやデフォですが
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 今回はそれにくわえ鬼畜要素ありどすえ…
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
僕ハ、君ガ思ウ程、優シクハ、無イヨ…?
Ψ悪魔の様にΨ(カ/イ/ル(ちょっと鬼畜)→セ/リ/オ/ス)
「それで…おい、聴いてるか?カ/イ/ル」
「ええ、ちゃんと聴いてますよ、それでどうしたんです?」
「で、ガ/ル/ー/ダ先生が…」
セ/リ/オ/スは僕によくいろんな話を聴かせてくれる。
その綺麗な顔をほころばせ、
ころころ笑いながらさも楽しそうに。
きっと、とても信頼してくれているんだろう。
友達として。
そして僕を疑いもしない。
僕も彼をただの友達だと思っている、と核心を持って。
…それは同時にセ/リ/オ/スが僕を恋愛対象として
見ていない事も現す…。
僕はセ/リ/オ/スがレ/オ/ンの事を愛して止まないのを知っている。
でも鈍感な彼に振り向いてもらえず
疼く欲情をタ/イ/ガで晴らしてる事も知っている。
気付いてないと思ってるのかい?
そうだね、君は自分で思っている以上に無知だ。
だから僕が、教えてあげるよ。
「セ/リ/オ/ス」
「ん?」
「ちょっと、つきあって頂けますか?」
「ああ、構わない。今日は暇だから」
…暇だから…か。
「ここ、勝手に入っていいのか?」
「ここから資料を取ってこいといわれてるんで」
「そうか」
ほら、また簡単に信じる。
嘘を嘘と、ろくに見抜く事も出来ない。
汚れない、哀れな子羊め。
「じゃあ、荷物かさばると思うから
一緒に入って手伝って下さい」
「わかった…暗いな、それにほこりっぽい」
当然だ。
ずっと誰も使ってなかった部屋なんだから。
ここにはガラクタしかない。
役に立つ、ましてや資料になんてなるものなんて
一つも…。
「そう、その奥です。そこ、そうもっと奥…」
ガチャン!
「カ/イ/ル?カイ…んっ!?」
「本当に、哀れな仔ですね」
背後から乱暴に抱きかかえ頬に口付ける。
セ/リ/オ/スは何が起こったのかまだ
把握できてないらしく、
ただ心臓の鼓動だけがバクバク激しい。
「何だカ/イ/ル、何を…」
「君がいけないんですよ」
縄で縛りあげ、そのままドンと突き飛ばす。
当然彼は前のめりになり…倒れる。
大丈夫、この部屋は少し前から調べておいた。
その辺りには硝子片などは落ちてない。
ちょっとやそっところんだって君の綺麗な顔は
傷付いたりしないよ。
ちょっと、薄汚れてはしまうかもしれないけど。
「おい、どういうつもりだ?落ちつけ…」
「僕は落ちついてますよ、セ/リ/オ/ス。
落ちつかなければならないのは君の方でしょ?」
「そんな、ん…」
自由を奪われたセ/リ/オ/スの、
今度は唇に口付ける。
貪る様に、わざといやらしい音をたてて。
やっと状況が飲み込めてきたらしい彼は
必死に僕から逃れようとする。
でも、無駄だよ?
さっきから僕を蹴る、ばたばたさせてる足を…
白くて華奢な細い足を、部屋の中の柱に縛りつけてしまう。
これでセ/リ/オ/スは僕に向かって綺麗に
股をひらく格好になる。
「やめろ!」とばかり叫ぶ声には耳もかさず
ズボンを、パンツをずりおろす。
「ここですよね、いつもタ/イ/ガと繋がってるのは」
「!どうして…」
「どうして知ってるのか?簡単な事です。
…僕のマ/ジ/ッ/ク/ペ/ッ/トにいつも君をみはらせていた、
二十四時間…ね」
セ/リ/オ/スの顔がさぁっと青ざめた。
失望した顔も、綺麗だよ。
「この…変態!信じられない、
君がこんな奴だなんて思わなかった!」
「…さぁ、僕とも繋がって下さいね、綺麗な仔羊チャン♪」
ずぶっ
「うわあああああ!」
信じてた君が愚かなのさ。
僕が君を騙したのは今回が始めてだもの。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 前回の続きものだったりしますた
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>47のラスト間違えましたorz
信じてた君が愚かなのさ。
僕が君を騙したのは今回が始めてだもの。
君がずっと勘違いしていただけ。
酷く勝手な幻を、描いていただけ…。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 今度こそ終わりだ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
>>42-47 姐さん!待ってた(´Д`*)ハァハァ
これからビデオ棚で追っ掛けさして頂くよorz
キチークドロドロジョートーダー
⊂ =
<< ⊂ (゚∀゜)
⊂ =
ボタンレンダダ!
>46
> ずぶっ
>
> 「うわあああああ!」
ごめん、ワロタ。
あやまる位なら書き込むなって。
いやしかし私もワロタ
牛乳吹いちゃった。>ずぶっ 「うわあああああ!」
54 :
鬼百合:2005/04/07(木) 14:01:48 ID:J+EeM8Ri
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 牛乳ぶったぎりでネタ投下モナ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 日曜朝バイク、後輩×先輩らしいな
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 本スレのカキコに萌えちゃったんだって
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
55 :
1/5:2005/04/07(木) 14:04:13 ID:J+EeM8Ri
柔らかなロングヘアはナチュラルブラウン。
長いまつげに縁取られた大きな瞳は黒曜石のごとく。
白く透き通る肌に、桃色の唇が映える。
彼女の周りには、常に凛とした空気が漂っており――
「――とりあえず、仮のバイクで仕事してちょうだい」
「えっ」
書類を読みもせず霞さんに見惚れていた僕は、突然の言葉に戸惑った。
霞さんは僕の憧れの女性だ。包容力のある、美しく魅力的な人。
でも形の良い眉が今日はちょっとつり上がり気味だ。いや、いつもかな。
「しかたないでしょ。急に新しいの買うのはキツイし。・・・も〜!竜巻性能良かったのになぁ。
イヴキ君からもキツく言っておいてよね」
「・・・・・・そうします」
言われた箇所への記入が終わると、霞さんは竹氏所有物貸出手続きの書類を手に、橘の会議室を出て行った。
そうだ。霞さんに会えたことはうれしいけれど、僕はここ最近落ち込んでいる。
タシマキ。大切な愛車。緊急時であり、やや致し方ない面もあるにはあるけど――
56 :
2/5:2005/04/07(木) 14:05:21 ID:J+EeM8Ri
「普通、止め方がわからないのにバイク走らせたりしないですよね」
「・・・・・・いやあイヴキクン。来ていたんだね!」
背後から声を掛けると、比゛キさんは白々しい態度で応じた。
比゛キさん。僕の仕事の先輩。そこそこ整った顔立ちをしているが、口を開けばこんな人だ。
そしてわが愛車を壊してくれた張本人でもある。
「ええ、タシマキが不慮の事故により壊れてしまいまして、違うバイクを借りる手続きをしに来たんです」
実際には霞さんに呼ばれて、理由を聞きもせずにすっ飛んできたんだけど。
「あー・・・あー、そう」
目が泳いでいる。
比゛キさんは今日オフのようだ。日系新聞片手にコタツでくつろいでいる姿が目に入った途端、
嫌味を言わずにはいられなくなってしまった。
「反省してます?責任は取ってもらいますよー」
比゛キさんの横に片ひざをついて彼の目をじっと覗き込む。
比゛キさんは一瞬たじろいだが、すぐにニッと笑って言った。
「わかったわかった。ちゃんとベンショーするからさ、カラダで」
あはははは、といつものあの明るい笑い声を上げる。
相変わらず比゛キさんの冗談はつまらない。
「何ですか、それ――」
――いや、まてよ。
ふと、僕の心に悪戯心が芽生えた。
57 :
3/5:2005/04/07(木) 14:07:23 ID:J+EeM8Ri
このままナメられっぱなしというのもおもしろくないし。
「それじゃあ、タシマキの代価には安すぎか?」
相変わらず笑っている比゛キさんの片手首を握り締めた。かなり強く。
「そうですね。ちょっと足りないです。でもまあ、とりあえず手付金ってことで」
にこやかに言ってみせると、比゛キさんは笑顔のまま固まった。
空いている方の手でその肩を掴んで、そのまま後ろへ押し倒す。
畳にしたたか頭をぶつけて彼が唸っているうちに、さっさとシャツのボタンをはずしていく。
「ちょっと待て、待てって!タンマタンマ!!」
焦っている。してやったりだ。のしかかる僕を押しのけようとするのを無視して、行為を続ける。
片手を乱れたシャツの中に突っ込んでまさぐる。もう片方の手を彼のズボンの上へと伝わせた、時。
「・・・・・・・・・っ」
一瞬、ビクリと比゛キさんの体がはねた。
・・・・・・感じたから?いや、おそらく驚いただけなんだろう。
でもその瞬間の、瞳を閉じて苦しげに眉を寄せる表情を目にした時、僕の中で何かが起きた。
ゾクリと肌があわ立つような、奇妙な感覚。
おふざけのつもりの行為が、僕は止められなくなってしまった。
まだボタンの外しきれていないシャツを破り裂き、露出した肌に唇を這わす。
鍛えているためか、張りのあるきれいな肌。首筋に軽く歯を立て、鎖骨を舌でなぞる。
ズボンのベルトも半ば無理やり取り外した。
そして僕の手は彼の形の良い腹筋を下へと辿った。
ズボンの中へそのまま手を滑り込ませようとしたところで。
58 :
4/5:2005/04/07(木) 14:08:40 ID:J+EeM8Ri
「イヴキ」
子供に言い聞かせるような、大きくはないが毅然とした声。僕はハッとなって手を止めた。
目が覚めたような感覚だった。
「・・・・・・本当に悪かったと思ってる。冗談じゃなく、弁償もするつもりだよ。な、もうやめとけって。
あんまりいじめるなよ〜」
前半は真面目に、後半はおちゃらけた風に言って、比゛キさんは苦笑した。
「ホラ、いい加減どいてよ。今火中とかおやっさんが来たら、どう思われるよ」
確かにすごい状態だ。かなりヤバいかも。
あわてて比゛キさんから離れると、彼は身を起こして、乱れた着衣を整えた。
――それが残念に思えるなんてどうかしている。
「あー、えっと・・・・・・」
気まずい。しかし比゛キさんはその嫌な沈黙をあっさり破った。
「霞が出かけてて幸いだったな」
ニヤっと笑って見せる。
「か、霞さんが出かけてるのは、ご存じだったんですね」
「うん。さっきちょっと出るって言ってったから・・・あれって貸出手続きをしに行ってたんだなー。
いやーホントごめんね」
「あ、いえ、大丈夫です。その、霞さんと話せましたから」
言うと、あははは、と彼はまた明るく笑った。そしておもむろに立ち上がった。
「そんならよかった。じゃあオレ、ちょっと土手走ってくるから」
「そうですか。ぼくもそろそろおいとましますね」
「まあゆっくりしていきなよ。あ、晃によろしくな」
59 :
5/5:2005/04/07(木) 14:09:36 ID:J+EeM8Ri
比゛キさんが部屋から出て行った途端、僕は頭を抱えてうずくまった。
・・・・・・今の出来事。一瞬とはいえ、本気になってしまった。
比゛キさんのあの表情を見た時、認めたくないけれど、僕は欲情していた。男相手に。
それも十歳も年上で鬼の先輩でもある人に。
僕は霞さんが好きなのに!
いや、たとえ好きな人がいなくても、この反応は異常じゃないか。
次にどんな顔して比゛キさんと会えばよいというのか。
それは前途多難な日々の幕開けだった。
60 :
鬼百合:2005/04/07(木) 14:12:01 ID:J+EeM8Ri
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ お目汚しスマヌ。
| | | | ピッ (・∀・ ) まさか小説自体初書きだなんて言えるわけないよな
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
比゛キ受けキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
下克上ってやっぱり良いモノですね(゚∀゚)
鬼百合下克上(*´Д`)ハァハァ
>>54-60 鬼百合キタ――ヾ(*゚д゚)シ
惑うイヴさんも大人な比゙さんもGJGJ!
初書きってマジですか…
鬼百合鬼百合!!!(*´Д`)ハァハァ
比゛キさんが全額弁償する続きを書いてください
待ってますーーー!
どうでもいい事だけど
タ/チ/バ/ナは伏せ字に困るな
>>54-60 手付け金で最後までしようとする慰撫危、さすが鬼ですね!
さっき下町DX見てたら比゛キの中の人がコウィズミ息子に
「(前略)ガッと腕を掴まれて(中略)激しく揺さぶられた」と言っていたので萌えたところです。
比゛キさんの中の人まで受け受けしくみえる昨今…
保管庫管理人さま
シリーズものに分けていただいて読みやすくて
本当にすごくありがたいのですが…
「〇さんの乳首」とまた伏せ字になってません
気が付きましたのでご報告まで
スレ汚しスマソ
69 :
68:2005/04/09(土) 07:39:31 ID:qHYbDOWp
(;´д`)…メルフォ、ありました…
ごめんなさい一回シンデきます…orz
>68
姐さんの書き込みで
シリーズ物に分けていただいた事を知りました。
大変嬉しいです。ありがとうございます。
>67
禿銅。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 「追悼記事でたった一度見せた涙」という資料に萌えた一発ネタ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| プラトニックにやってみました。
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ただのネズミだった俺を、スターに仕立て上げたのはあいつだった。
最初は俺みたいな薄汚いネズミがスターになれるのか、疑いもした。
だがあいつの思ったように、俺はスターになった。
あまりにも色々な役をさせられすぎて、反発した時もあった。
船員、飛行士、王子、魔法使い…選ばせてはくれなかった。
それに、それに伴う衣装…
船員の役なんかは、俺の普段着みたいなものだったからよかったが
魔法使いの役はとんでもなかった。
原色の服にどこかの国旗か?と言いたくなるような派手な帽子。
それでもあいつが乗せるのが上手かったからか、気が付けば俺は
気に入らない役でも衣装でもいつの間にか馴染んでいた。
もちろんあいつは厳しかった、俺は夢と希望を与えるスターだから
泣き顔を写真で残してはいけない、そうしつこく言われていた。
映画での演技では泣く事もあるが、そういう映画のワンシーンでさえ
映画のグッズにプリントしたり、雑誌で公開するのを禁止していた。
涙を見せない夢と希望を与えるスターとしての仕事が、俺にとっての
楽しみであり、生きがいになってきたその頃、あいつは逝ってしまった。
俺がようやく、一匹の薄汚いネズミをスターにしてくれた事を感謝できる
ようになった矢先の事だった。
俺は泣いた、誰の目も気にせずに泣いた。
あいつの追悼記事には、あいつの写真と業績と…
俺の、あいつのためだけの泣き顔が掲載されていた。
俺が公式の記事で泣いたのは後にも先にもあれっきりだ。
スターとしての俺がファンに愛されるのは、あいつのおかげだ。
だからファンからの愛が、あいつが天国から今もくれている愛なのだろう。
その愛に応えるため、俺はファンに笑顔を向ける。
それが俺とあいつの、愛を交わすたった一つの方法だから。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 途中で改行多すぎって言われてあせった
| | | | ピッ (・∀・ ) 終わりです。
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>72-75
プラトニック萌えたよママン!
その資料が気になる…
____________
| __________ |
| | | |
| ||> PLAY. | | 性懲りもなくまたいちご1/1・大×主だよ
| | | | ∧_∧
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
11巻〜12巻のダイジェスト込みで。
俺の名は、大草。
自分で言うのもなんだが、俺はモテる。
サッカー部で活躍中、ついでに成績優秀。まさに文武両道を絵に描いたような非の打ち所のなさ。
加えて、貌もいいとなればモテない方が不思議だろう。
そんな俺ではあるが、悩みがないわけじゃない。
その大本が俺の目の前にいる男、真中淳平。
こいつは中学校までは俺の親友という位置付けだった。
だった、というのは現在は違うから使える言葉な訳だが。
「大草!!何でお前までここにいるんだよ!?」
「なんでって…外村に頼まれて」
違う、俺はこんなことが言いたいんじゃない。
真中の科白はそのまま俺の心情の表れでもあった。
まったく。…何で、お前がこんなところ―――合コンのカラオケなんか―――にいるんだよ?
俺と真中は中学時代は仲が良かったが、高校になったらほとんど話さなくなった。
要因は色々あった気がする。
あいつはサッカー部じゃなくなったし、クラスも違った。
要はその程度の付き合いだった、てことだろう。
俺は自分の内面をあまり見せる方じゃなかったから、あまり信用されてなかったみたいだし。
…自分で言ってて少し傷ついたな、今のは。
どちらかというと面の皮は厚い方だと思っていたが、案外俺も傷つき易いのかもしれない。
あ、あいつ女の子達に迫られて困ってる。
初対面の女の子に対して積極的になれる方じゃないしな、あいつ。
仕方ない、昔のよしみで助けてやるか。
―――なんて、俺の都合だけど。本当は真中の都合なんてどうでもいいんだけど。
「じゃあ俺と一緒に歌おっか繭子ちゃん」
女の子の矛先がすぐに俺を向いたので、真中はほっとしているようだった。
―――女の子に迫られて頬を染める真中を見ているのが嫌だった。
そう、これが俺の悩みなのだ。
真中が女の子といちゃついていると胸糞が悪くなる。はっきり言って不快だった。
俺は女の子が自分の方を向いていないと気分が悪くなるナルシストだ。
自分よりも男として格下の(と俺は思っているのだろう、多分)真中に女の子が寄っていくと気分が悪くなるのだろう。
その証拠に、一緒に合コンに来ている高木に対してはそれほど何も思わないのだから。
この悩みは俺をなかなかにどん底に突き落としてくれる。
自分が狭量で小さな人間であると実感させられることほどへこむことはない。
仮にも友人であるのに―――いや、友人であるからこそ露骨にランク付けしてしまうのか。
その後合コンは途中館長とある人物の乱入により滅茶苦茶になったが、
むしろ大草にとってはその人物に会えたということが最大の収穫だった。
とある人物とは、西野つかさ。
部屋に入ってこられた時は本当に驚いた。
もっと驚いたのは、どうも真中とそれなりに頻繁に会っているらしい、ということだった。
何故か心が焦った。
俺は昔、西野のことが好きだった。今は多分好きではない…はずだけれど。
西野は、真中の彼女か、近い位置にいるに違いなかった。何しろ元彼女なのだから。
このまま放っておいたら西野はまた真中の彼女に……なる?
ああ、またあの悩みの種の悪い癖が頭をもたげてくる。
気付いたら勝手に口が言葉を吐き出していた。
「今度は俺と真中と西野と唯ちゃんで…ダブルデートしよっか」
参った。
いくらこちらから仕掛けても西野は落ちない。
普通なら一発でやられる筈の流し目も全然効かないし、肩を抱いたら手をつねられた。
あげく、少し目を離した隙に真中と観覧車に乗っていいムードになってしまったみたいだし。
キスくらいしたかもしれない。
真中と西野がキスをする。
考えただけで眩暈がした。
嫉妬で頭がおかしくなりそうだ。
俺は、思ったよりも西野に執心のようだ。こんな感情はなかなか抱かないもので。
帰り道、西野と二人で歩いているとどうしてもさっきの想像が頭をもたげてくる。
「……いい雰囲気だったんじゃないの?」
たまらなくなって探りを入れてみた。俺は、何を言っているんだろう。
こんなこと聞いたって、答えるような西野じゃないことくらい分かってるつもりなんだが。
どうも俺も相当頭に血が上ってるな。
「…キミが想像するようなことは何もないよ」
「まあね。…でも真中はきっと前付き合ってた頃よりも今の方が西野のこと好きだと思うけど」
「………そうであってもなくても」
「あたしからは何もできないよ。傷つくのは嫌だから」
「たとえ淳平くんのこと好きでも…怖くて何もできないと思う。弱虫でしょ。あたし」
その言葉は、俺の中の何かを強く揺さぶった。
怖くて 何も 出来ない
たとえ 好きだと しても
西野は、今、なんと言ったのだろう。
腹が立った。
とてつもなく。
ふざけるな、とすら思った。
待て。一体俺は何に腹を立てている?
何か、開けてはいけないものを開けてしまったかのような気分だった。
待て、
待て、
待て。
感情の奔流は拙く、だが確実に言葉を紡いでいく。
ふざけるな、…のくせに。
このままではいけない。
焦るが、どうしようもない。
まずい。
まずい。
まずい。
平気な顔で西野と会話を続けるこの面の皮をいっそ剥がして、逃げ出したかった。
だが当然そんなことにはならず、遂に感情は言葉となる。
ふざけるな、女のくせに。
圧倒的に有利な立場で、何を言う?
絶望的な気分ではあるが逆に晴れやかな気分であるような気もした。
言葉になって、しまった。
俺はこの感情の根本の意味を既に理解している。
つまりは、
ああ――――――――俺は、俺は、真中淳平が、好きなのだろうか。
自分で問い掛けて空しくなった。本当はとうに気付いていたことだ。
只、必死で気付いていない振りをしていただけだ。
自分の感情に無理矢理理由をつけて、納得させていただけだ。
自分で思ったことに傷ついたのは、相手が真中だからだ。
女の子といちゃつく真中が不快だったのは、他ならぬ真中だったからだ。
ダブルデートで誘ったのも西野を落とそうとしたのも取り乱して携帯をかけてしまったのも二人の様子が気になったのも西野の科白にあんなにも腹が立ったのも―――――
すべて、すべては真中淳平だから。
自分の感情のベクトルすべては、真中に向いているのだ。
中学の頃。
彼といると容易く心を揺さぶられた。普段はそんなことは全くと言って良いほどなかったのに。
そんな自分がたまらなく嫌だった。
だから、高校に入ってからは彼と顔を合わさないようにしたのだ。
逃げだした。
そうすれば、自分の心の平安は保たれる。きっと、その内こんなことは無くなるだろうとタカをくくっていた。
だが、今そんなことは全くの机上の空論であることが証明されてしまった。
あまつさえ、自分の思いの深さまで再確認する羽目に陥っている。
あんなに距離を置いていたというのに、少し会っただけで昔に戻って――いや、昔以上になっているかも知れない。
真中はきっと…この気持ちには気付かないだろう。
女をやたら意識する分、男にはまったくの無防備なのだから、あいつは。
だが、面と向かって言ってやったら…どうだろう。
さすがの真中も、気付かないわけにはいかない。
俺は、急に楽しくなってきた。
心のもやがすっきりと、とまではいかないが8割方晴れた気分だ。
さっきまで西野に向けていた負の感情は消えてなくなり、
むしろ笑い出したい位だった。
あれだけ西野に腹が立ったのは、自分にも身に覚えのある感情だったからなのだろう。
自暴自棄になっているのだろうか?そうかも知れない。
だが、それでも心は晴れやかだった。
自分の隣にいる――かつて真中と付き合っていた――この少女もまた、真中に焦がれている。
女という圧倒的に有利な立場で。
西野を嫌いな訳ではない。
だが、自分の気持ちをはっきりと意識した今、彼女は恋愛対象ではなく、むしろ障害だった。
西野との別れ際、聞こえないほどの呟きを贈る。
「西野………俺達、今日からライバルだね」
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ エロなしで正直スマンカッタ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
こいつ(大草)ぜってー真中大好きだよ
初リアルタイムキター!
禿モエですよ、姐サン!エロなしでもすごく切ないよ…
>77-85
GJです姐さん!!
それにしても切ねえ…(ノД`)
>72-75
そんなエピソードがあったとは…
鼠のたった1度の涙に愛だよ…GJ!!
>77-85
GJ!!萌え!切ない恋にキュンキュンしました
____________
| __________ |
| | | |
| ||> PLAY. | | 星座スレからギャングネタ、牡羊&射手を
| | | | ∧_∧
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本スレに貼られたネタをちょっといじっただけなんです。ごめんなさい。
『……いいな射手、獅子の間抜けは裏の住人という自覚もまったく持たずに
いつでも目立つ格好をしている。イタリア人はすべからくそうだがあいつは
そういう次元じゃない。……いうなれば顔から金粉を噴き出しているような
ものなのだからな。
とはいえ今日は祭典の日……皆が過度に派手な格好をしているから
発見は多少難しさを伴うかもしれん』
「いや、蠍指令、見つかりましたよ」
『何っ!?早かったな。それはどういうことだ』
「だってお祭りでみんな極彩色の格好してるのに一人だけ喪服着てるんです」
『……黒いと目立たないという一般論にならった結果だろうが……奴は本物の馬鹿か?
まあいい、わかっているな射手、お前の狙撃の腕を私は買っている。必ず仕留めろ』
「勿論です蠍指令、御期待に添えますよ」
そういって携帯電話を切ると屋根の上から射手は祭りの群衆を見下ろした。そして
極彩色の中の黒点を瞬時に見つけだし、照準を定めると鼻歌交じりに引き金を引いた。
これで自分の昇格は間違いない。
しかし
「ボス、危ない!!」
黒点が不意に移動した。一人のピエロが獅子を突き飛ばしたのだ。自慢の眼を
こらしてみると、あのピエロはメイクでわかりにくくなっていはいるが確かに獅子組の牡羊だ。
畜生、邪魔しやがって。
「屋根の上から狙われていたか……お前にさりげなく付いていて貰ってよかった。
しかしこの狙いの正確さは……射手だな。追え、牡羊」
辺りに響いた銃声に、群衆はいままでと明らかに違うざわめきを見せ始めていた。
ある者は次の銃声を恐れて泣き、ある者は逃げろと叫ぶ。混乱と狼狽はあっという間にあたりを支配した。
「このままでは混乱に乗じて逃げられるぞ!」
「はい!!……射手!そうはさせん、そうはさせんぞ!!」
鬼のような形相で群衆をかき分け、ようやく行き着いたカフェの壁を這いのぼる牡羊。
上へとたどりつくと、二つ先の屋根に確かに見覚えのある男の背中が見えた。
十分に弾丸の届く距離だ。牡羊は男を追いながら片手に銃を構え、叫んだ。
「待つんだ、射手!」
その声にぴく、と体を止め、素早い動作で振り向く射手。その表情は驚きを呈していたが、
やがて見慣れた笑みを浮かべた。
「牡羊……はん、俺に銃で勝てると思ってんのかい」
まるで自分の中身を全て見透かすような笑い。いつもならそれだけで牡羊は
何も言えなくなってしまっていただろう。しかし今は違った。射手の余裕ぶった
笑顔を最大限の力を込めて睨みつけ、呻くように言う。
「何故裏切った。獅子ボスはお前を信頼していたんだ!俺も、お前を……!」
「そうだろうとも!スプーン曲げも出来ないお前に銃の腕を仕込んでやったのは俺だからな!」
「スプーン曲げは今でも出来ねえよ!!いやどうでもいいよ!どうして裏切ったんだ!!!」
その問いに、余裕の笑みが少し歪んだ。
「お前にはわからないか?あんな居心地のいい場所ないよな……本当に、
全くあんなに幸せだった時はないよ。お前もそうだろ?……だからぶち壊したくなっちゃうんだろうがあ!!」
そう叫びながら完璧に正確な狙いで引き金を引く射手。しかし、その体が不意に崩れる。
そして一瞬遅れて牡羊の体が寂れた食事処の屋根に倒れた。響いた銃声、二つ。
「射手……俺は、やったろ……?」
達成感に満ちた、しかし今にも泣き出しそうな笑顔で牡羊……かつての弟子は射手をみつめてきた。
「さすが俺が仕込んだだけはある……さっきあんなに幸せだった時はないって言ったけど、
訂正するよ。今……すごい幸福さ……俺の弟子が俺を超えるなんて、こんな……ぐふっ」
喉の奥から止めどなく溢れてくる赤い液体に、射手は終わりを確信した。
ぐらり、と視界が、体が傾く。ああ、落ちている。目の前のこの男と、同じ速さで。
もうさよならだ。いや、地獄でまた会えるかな。俺の……相棒。
屋根から転げ落ちてゆく血まみれの若者二人。
その顔に未練の色はない。
牡羊座・射手座 死亡
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ ムラムラしてやった。
| | | | ピッ (・∀・ ) 今は後悔している。
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
通し番号つけ忘れて申し訳ない。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| *9*0萌えスレで出遅れた。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 強気メイド×弱気御主人様だね。
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
94 :
1/2:2005/04/10(日) 12:03:14 ID:1G6A7b9J
「なあ、おまえ」
古びたアパートの、二部屋しかない畳敷きの部屋。
起き抜けに信じられない物を見たUは、小さい頃から兄弟のように育って来た青年に聞いた。
青年Sは「なんですか、御主人様」と、いたって冷静な表情で答えた。
「その……、確かに俺は『メイドが入れてくれた紅茶っていいよな』とは言ったけど、……でも、どうして
お前がそんな格好をするんだ?」
日曜の朝、Uが目が覚ますと、Sが黒いミニスカートのメイド姿で朝食の準備をしていたのだ。
数日前、一緒にテレビを見ていた自分が言った言葉が原因としか思えないが、それにしても寝ぼけた頭も
一瞬で覚めるような光景だった。
均整のとれた体つきで、顔も美しい部類に入るSなだけに、その姿は一種異様な迫力がある。
そのSは涼しげな表情を崩しもせずに言った。
「仕方ないでしょう? 先代様が事業に失敗して奥様と一緒に失踪なさってからもう五年。御主人様の元に
残っているのは私しかいないんですから」
Sの言う通り、Uは無一文と言っていい。今こうして粗末ながらもアパートの一部屋に暮らしていられる
だけで不思議なほどだ。
「……なあ、その事なんだけどさ」
UはこのSと暮らして以来、ずっと気になっていた事を聞いた。
「…………どうしてお前だけは、俺から離れて行かないんだ? 代々仕えてくれていた執事も辞めて行った
し女中頭ももういない。……お前、ただの使用人だろう? 変だろ? そんなの」
Uの言葉に、Sは懐かしそうに笑った。
「御主人様は、私が身寄りのない死にかけの子供だった時に、先代様に引き取って育ててくれるように頼ん
で下さった、私の命の恩人ですから」
Sのその笑顔にUは、いつものように、分けも判らず心細くなった。
95 :
2/2:2005/04/10(日) 12:03:51 ID:1G6A7b9J
「でも、普通それだけでここまでやってくれないだろ? 昼は外で働いて、学校まで行かせてくれて夜は俺
の身の回りの世話までしてくれて」
「御主人様だって、朝晩の洗濯や掃除を手伝って下さるじゃありませんか。 私が遅くなる時は食事の準備
だってして下さるし」
Sの言う通り、Uはなるべく自分がSの負担にならないようにがんばっている。
だが、そもそも、どうしてこんな何もない自分のもとにSが残ってくれたのか、Uにはさっぱり判らない
のだ。金もないし、特別優れたところがある訳でもない。
だから、いっそのこと、Sが自分から自由になるべきだと思っている。
なのに、本当に彼がいなくなってしまう事を考えると、ひどく不安でいても立ってもいられなくなる。
そんな自分を見透かされそうで、Uはそっぽを向いた。
「……お前の料理には全然かなわないよ」
Uの言葉にSはにっこりと微笑んだ。
「そんな事はありません。それに…………」
「それに?」
メイド服のSは、Uの前に膝をつき、その顔を覗き込んだ。
「私がここにいるのは、御主人様が命の恩人だからとか、決して、それだけの理由ではありません」
目にかかりそうなほど伸びた前髪をかき分けてくれる、Sの細く長い指が、自分の頤に伸びてくるのをU
は、息を詰めて、待っていた。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 強気メイドジャナカッタカモ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
97 :
風と木の名無しさん:2005/04/10(日) 12:34:06 ID:iM1pGotT
>>93-96 確かに強気じゃないかも。でもこれはこれで萌えるので無問題。
GJですよ。姐さん。
>>93-96 禿萌!
姐さん、ありがとう!
お手隙の時にでも続き投下キボンです…。
AA入れるとずれるんで略します。
(・∀・)<日曜朝コラボ(赤のマホウツカイ×風オニさん)三回目だモナ
(・∀・)<繪ちん伊舞樹の徒然日記と化してるモナー
|> PLAY
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
巻の壱(視点:日々樹)
拒むイブクオニ
「わかった!伊舞樹、俺の身体で払うから!」
「………」
よっ!初めまして。
例の秩父の一件以来、久々に立華で伊舞樹と顔を合わせたんだけど…ちょっと
ご機嫌斜めでさ。
あの時のタツマキ…がな、まぁ後引いちゃいるわけでさ。
まぁ、コレなら食いついてくる上に機嫌も直るだろうと思ったが、帰ってきた
返事は意外だった。
「それだけはお断りです」
「……?」
お断り、とはっきりと言われたのは初めてだ。
いや…本当の話だけどさ、コレ言うと喜ぶ奴らばっかで。
実際それで弁償はしたんだけど…もう後から後からキリがないっつうか、中に
はそれ目当てで言い寄ってくる奴らもいるっちゃいるんだけど。
でもみんな、結構可愛い奴らばっかなんだよ。
身体だけって言っても、みんなそれなりに仲良いし、一種のスキンシップみた
いにはなってるもんな。
(香住:それは日々樹さんだけだって・怒)
だけど伊舞樹の奴、真面目な顔で「お断りします」って…ちょーっと俺なりに気
になるよなぁ。
「じゃ、何で弁償すっかなぁ…」
「しなくてもいいですよ、すぐ直りましたから」
「……すぐ?」
「ええ」
確か…修理に出しても、早くて一週間くらいだろ。
そういや伊舞樹の奴、あの後すぐに真科亡退治で猪苗代まで行ったんだよな。
タツマキ…予備でもあったのか?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
巻の弐(視点:伊舞樹)
あっちも鍛えていたヒビクオニ
日々樹さんには言うまでもないことなんだけど…付き合ってる子がマホウツカイで良
かったよ。
錬成術も磨きが掛かっているだけあって、ちゃんとタツマキ修理できてたし。
お茶を飲みながら日々樹さんを適当にあしらってから、今月のローテーション
を貰って立華を後にする。
「伊舞樹さん…」
「何?」
晶が何か聞きたげな顔をしている。
さっきは雛香さんから例によって真科亡の資料を貰って、いろいろ勉強してた
みたいだけど。
「やっぱり本当だったんですか?日々樹さんの噂」
「あっ…立華の聞いてた?」
「はい」
弟子として一緒にいる晶。
晶とは、お互いがお互いに良い意味で気にしなかった。嘘みたいな話だけど。
この前仕事で九州に行ったとき、ソウキさんには大女優と付き人とか、太夫と
禿(かむろ)とか言われたことあったな。
異性であることを特に意識してないせいなのかも…だからこの前みたいに注意
されることもいろいろあって。
でも「逢瀬」って言葉までよく知ってたよねぇ。
「実はソウキさんからも聞いてたんだけど……日々樹さんって真科亡退治でも
百戦錬磨だけど、あっちでも百戦錬磨らしいよ。一回だけでもイッタンモメンみたい
に精力全部搾り取られて、関東支部から東北支部、関西沖縄まで、オニはみんな
日々樹さんにやられたそうだよ」
「…伊舞樹さんは?」
「僕?」
そういえば今まで気にも留めていなかった。
と言うよりも、僕自身は特に日々樹さんにそんな要求もしなかったわけで…
でも日々樹さんよりも、僕としては子犬みたいで可愛い繪の方がいいかな。
同じ要求に応えるなら。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
巻の参(視点:尾都繪)
二階のイブクオニいさん
伊舞樹さんからのメールが届いた。
時間が空いたから、俺の部屋に遊びに来るらしい。
居ても立っても居られなくなった俺は、瞬間移動のマホウで伊舞樹さんを迎えに
行ってから、一緒に箒で家に戻った。
(マホウは思いに強く作用するって坊やが言ってたから、瞬間移動のマホウで伊舞樹
さんの所に行くまでは出来るんだよな。この前もそうだったし)
それからマホウ部屋にいることが多くなっているニイチャン達に気付かれないように、俺は伊舞樹さんを二階の部屋へ連れ込んだ。
最近勉強はしてるんだよね、俺。
まぁ、普通の勉強もしてるけど…伊舞樹さんを可愛がるために色々とその…
「繪?」
「え?」
ベッドの上で胡座をかいている俺と、その顔を覗き込んでいる伊舞樹さん。
本当に伊舞樹さんって綺麗だよなぁ…
それにしたってベッドの下の本、チイネェに見つかったときは冷や汗もんだったよ。
普通の奴(えっちな本)だったから良かった物の、そのずっと下にある奴(ホモ
雑誌)だったらどうしようかと思った。
「ちょっと早すぎるけどさ…伊舞樹さん、服脱いで」
「えっ…」
最近、お互いの気持ちもちょっとだけ解ってきたから、極端な要求以外ならば
伊舞樹さんは俺にちゃんと答えてくれる。
「……解った」
耳を赤くしながら伊舞樹さんは着ている物を全部脱いだ。
その間に俺は鉛筆数本と携帯電話を手にすると、ここ最近で磨きの掛かった錬
成術でバイブを二本とローター一個をつくった。
バイブの一本は細めで一本は普通。
これが伊舞樹さんをたっぷり責める道具になる。
それを理解したらしい伊舞樹さんの目が、潤みを帯びてバイブを見つめている。
「伊舞樹さん、四つん這いになって」
「こう?」
手を突っ張って膝立ちになった細い身体、何かすっげぇエロい。
突き出された尻に覗く桃色の穴もひくひく動いて、俺に突っ込んで欲しくてせ
がんでるみたい。
うっ…たまんねぇ。
だけどここは我慢して、俺は完立ちのまま伊舞樹さんの後ろに指を一本入れた。
「…あ…!」
いつになく声が漏れる。
色っぽく腰を揺らす伊舞樹さんにあわせて指で散々掻き回した後、俺は普通サ
イズのバイブを伊舞樹さんの口に銜えさせた。
「ん……ふ…っ…」
「たっぷり濡らさないと痛いよ、伊舞樹さん」
咥内を犯されている感覚がたまらないらしくて、伊舞樹さんは嬉しそうにバイ
ブをずるずるとくわえ込んでいる。
まだそんなにエッチはしてないのに…伊舞樹さん、ここまでエロくなっちまう
なんて。
早く伊舞樹さんの後ろに突っ込みたかったけど…つか、俺の物を伊舞樹さんに
たっぷり銜えさせても良かったけど、それは慣れてからで。
俺自身、伊舞樹さんのを銜える自信なかったし。
たっぷり濡らしたバイブを伊舞樹さんの口から離したあと、俺は二本のバイブ
で、伊舞樹さんの尻に交互に挿入しながら掻き回した。
尻の中でぐちゃぐちゃとエロい音がしている。
突っ込まれたバイブに尻をなすりつけながら、伊舞樹さんがシーツを強く掴ん
だ。
「結構やらしいんだな伊舞樹さん。自分から尻振ってバイブでよがってさ」
「…そんなこと……」
「気持ちいいんだよね?ここだって完立ちしちまってるし」
ちょっと意地悪な気分になった俺は、伊舞樹さん自身の先っぽにローターをな
ぞるように押しつけた。
「あっ!」
一瞬痙攣する伊舞樹さんの身体。
半分泣きそうな声で拒む伊舞樹さんを無視して、俺はローターを強く押しつけ
ながら、片手では尻に埋められたバイブのモーターを強くした。
たまには俺だって、こんな気分にもなっちまう。
大人だって立場で俺のことを振り回す伊舞樹さんを、ちょっと苛めてみたいか
なって。
伊舞樹さんも俺の気持ちを解っているのか、口では拒んでるけど本気で嫌がっ
てる様子はなかった。
ローターとバイブだけで何度もイカされて、ぐったりと手足を投げ出している
伊舞樹さん。
よがりすぎて涙と涎でぐしゃぐしゃになってるのに、伊舞樹さんはそれでもす
っげぇ色っぽかった。
「あんまり…苛めないでね…」
小さく呟きながら、伊舞樹さんが上目遣いで俺に微笑みかける。
その笑顔に、俺は少しだけ頭を冷やされたような気がした。
「ごめん」
ちょっと意地悪しすぎたかな…
その後俺はこの前みたいに、伊舞樹さんを仰向けになった俺の上に跨らせて、下から伊舞樹さんをたっぷり突き上げた。
伊舞樹さんも俺に合わせて、腰を上下させて強くくわえ込みながら何度も射精
した。
また例によってだけど…後の記憶はなかったわけで。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
行きと同じで、箒で立華に戻った俺と伊舞樹さん。
伊舞樹さんはこの後すぐに、福島の猪苗代まで真科亡退治に行く事になってい
たらしくて、俺は伊舞樹さんを出発まで見送った。
でも、タツマキの後ろに乗っているこの子は誰だろ…?
さっきから俺の顔、じっと見てるし。
「あなたが伊舞樹さんの…」
「?」
「あなたにだけ伝えたいことがあります」
何だろ?
俺はこの子に言われるまま、話を暫く聞いていた。
その後に伊舞樹さんが立華から出て来てタツマキに跨ったけど、俺は出発しようと
する伊舞樹さんに近づいてこう言った。
「あのさ…ムコウに行ったらでいいから、マ/ジ/カ/マ/ジ/カ/マ/ジ/カって唱えなが
ら掌に三回Mを書いて、有明の月に向かってお祈りするといいよ」
「お祈りすると、何かあるの?」
「マホウツカイが願いを叶えてくれるんだ。だから、必要なときはいつでも呼んでよ」
「ありがとう…でも、どうして?」
「だってさ、daじゃ俺の代わりなんて出来ないでしょ?」
「!?」
晶って子のお陰で、ちょっとは俺が伊舞樹さんを振り回せそうだ。
へへー♪
(BGM:生年よ)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
□ STOP
毎回毎回伊舞樹さん萌えの皆様、すいません。
細身で美人で、戦うときはいっぱいいっぱいで、困った顔もよく似合う
伊舞樹さんは、やっぱりタチには見えないです。
つか、もうちょっと短い話にも挑戦しないと、とは思いつつごめんなさい。
>>99-110 リアルタイムキ―タ――_ト ̄|○ノシノシ
末っ子の青さもイヴさんのスマートさも
果てはヒビさんや晶タンの態度まで 堪 り ま せ ん 。毎回GJです。
最近オニさん物がたくさん投下されてて嬉しい。
受攻関係なくどれにも萌え倒してます。ビバ鬼百合。
補足。
マカモ退治の地名重複
orz
鱠の話の時点で時間が前に戻ったと思って下さい。
115 :
鬼百合2 :2005/04/13(水) 22:10:53 ID:UI5EIT3V
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 日曜バイク、後輩(笛)×先輩(太鼓)続編モナ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 二人に少し進展があるかもな
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ タイトルは「処理」でどうかな
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
116 :
1/12:2005/04/13(水) 22:11:46 ID:UI5EIT3V
「・・・キさん。イヴキさんっ!」
「え」
「あの、DAも全部戻ったし、そろそろ次の場所に移動したほうがいいと思いますけど」
「あっゴメン、ぼーっとしてた。じゃあテント片付け」
「もう終わりました」
「あ・・・・・・」
冷たい眼差しの少女が、それでも文句のひとつも言わずにヘルメットを持ち上げた。
「イヴキさん、何か・・・・・ありました?」
「いや、ゴメンね」
弟子である彼女にまで心配されるとは。どうかしてる。
最近、どうにも仕事に集中できない。
この間のことが頭から離れないせいだ。
ふざけて仕事の先輩を押し倒して、なのにうっかり本気になってしまって。
でも比゛キさんは過ぎた悪戯で済ませてくれた。
それで終わればいい話なのに。僕の中ではまだ決着がついていない。
比゛キさんとはあれから会っていないけど。
僕が避けているせいだ。僕は彼と顔を合わせるのが、怖い。
いつもどおりに接する自信がない。
ありえない話だけど。もし、もし万が一・・・・・・
彼にまた欲情してしまったら?
117 :
2/12:2005/04/13(水) 22:12:30 ID:UI5EIT3V
無い、と言いきれるだろうか。
・・・・・・ダメかもしれない。
夜。移動した場所でDAを待ちながら、僕の頭は別のことでいっぱいだった。
僕はおかしくなっている。
あの人に性欲を感じてしまうことを恐れながら、同時に触れたくてたまらなかった。
霞さんのことを考えると幸福な気持ちになれる。
でも比゛キさんのことを考えると、心拍数が上がる。
頬が火照る。体に悪い。なんなんだろうこれは。
比゛キさんを避けたために、霞さんにも会えなくなってしまった。
イライラが募るのも、集中できないのも、そのせいかもしれない。
彼女の笑顔が見たかった。わざと冷たい口調で話す、あの声が聞きたい。
もう逃げてばかりもいられないな。
早く、この問題を解決しなければ。
でもどうすればいいんだろう?
うーん。逆に考えるのはどうかな。
避けることじゃ解決しないなら・・・真正面から向かい合うべきだ。
吐き気がする時って、吐くのを我慢するよりは覚悟を決めて吐いてしまったほうが楽になるし。
そう。
我慢するんじゃなくていっそ。
いっそのこと―――
僕は太刀花に行く決意をした。
118 :
3/12:2005/04/13(水) 22:13:09 ID:UI5EIT3V
「おっ」
定休日の札がぶら下がる引き戸を開けた途端、驚きの混じった声が上がった。
きりりとした眉に切れ長の瞳が印象的な青年が、長い足を邪魔そうに投げ出して太刀花の狭い
客席に座っている。
近頃ずっと頭から離れなかった人。
グレイのシャツにジーパンのラフな格好。
手には手帳。マカ盲の復習中だったのかな。
「あー悪い。霞さー、今いないんだよね。おやっさんについて奈良いっちゃってさ。
あれ?聞いてなかった?親父さんから」
「知ってました。比゛キさんに用事があったんですよ」
「オレに?」
「はい。ちょっと・・・大事なお話なんです」
いつもと違う雰囲気を感じ取ってか、比゛キさんの表情もやや真剣味を帯びたものになる。
「ここじゃちょっと話しづらいので、奥行っていいですか?」
「わかった。先行っててくれる?」
そう言うと比゛キさんは引き戸に鍵を掛け、お茶の用意をしはじめた。
畳敷きの居間で待っていると、まもなく比゛キさんがお茶ときびだんごを持ってきてくれた。
「ありがとうございます」
緑茶をすする。濃くておいしい。
比゛キさんも僕の前に座布団を持ってきて胡坐をかいた。
この間あんなことされた場所だってこと、この人は気にしていないのかな。
「で、早速、相談があるんですけど」
「うん」
言うと比゛キさんは胡坐から正座に座りなおし、じっとこちらを見てくる。
「実は・・・・・・僕、溜まってるんですよね」
「うん」
答えてから比゛キさんは困った顔をした。
「あのさ、それってどういう・・・・・・」
「そのまんまの意味です。こんなことハッキリ言うのも何ですけど・・・・・・霞さんとしたいんです」
119 :
4/12:2005/04/13(水) 22:13:46 ID:UI5EIT3V
ぶっ
比゛キさんは飲みかけていた緑茶を噴出した。
「ちょ、ちょい待ち。まさか霞と二人っきりにしてくれ、なんて言い出すんじゃ」
「言いたいところですけど、そこまで僕も常識はずれではないですよ」
「だよなあ」
「まあ聞いてください。僕もまあ自分で言うのもなんですが若いんですよ。できたらその、
スッキリしたいわけなんですけど、僕デリケートだから知らない女の人と見知らぬ場所で
いきなりって無理なんですよね。で、ですね、大抵霞さんと会う時って太刀花なんです。
だから太刀花に来ると霞さんのことを考えずにはいられません。それで太刀花に来るとムラムラしてしまう。
それでできたら太刀花で処理したいんです」
言いながら、僕は顔が赤らむのを必死に耐えていた。
こんな言葉口に出したことなんて無い。恥ずかしくてたまらなかった。
しかも我ながらわけのわからないことを言っている。
いや、これも今日でイライラを解決するためだ。
「何度もここで霞と会ったために、太刀花が重要な場所になっちゃったわけだー。なんていうんだっけ、犬なんとか」
「パブロフの犬、ですか?まさしくそんな感じですね。それで、比゛キさんに手伝ってもらいたいんですよ」
「え?オレが手伝うの?」
「まさか火中さんにお願いするわけにもいかないし、まだタシマキの償い、終わってないですから」
「あれは今度買ったげるって言っただろ〜」
「お金は弁償できても、僕とタシマキの思い出までは弁償できないでしょう。
免許とって初めて乗った思い入れのあるバイクなんですよ?」
むちゃくちゃな論理だ。でも比゛キさんは納得してくれたらしい。
「そっか・・・・・・手伝いってさ、オレにどうしろって言うの」
「えっと、じゃあ一回お願いします、比゛キさん」
「何を?」
「ベタな返しさせないで下さい。ナニを、って」
120 :
5/12:2005/04/13(水) 22:14:26 ID:UI5EIT3V
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
沈黙。そしてお約束。
「え―――――――――っ!!!!」
「・・・・・・比゛キさん、声大きいです」
「えっ、それって、オナるのを手伝えっていう、」
「それだけじゃ満足できません」
「だって、だってさ、お前勃つの?それ。やり方もよくわかんないしさ」
「あ、勉強してきましたよ。えーっとね、入れる時にはオイルを塗るんだそうです」
なんてこと言ってるんだろう。
穴があったら入りたい。僕の顔は赤くなっていないかな。
冷静に言えてる?
「お願いします。このままだと仕事に支障がでるんです。そしたら霞さんはじめ竹氏のみんなに
迷惑がかかっちゃうし」
あんまり必死な感じでもかっこ悪いよね。比゛キさんにはどう映っているのかな。
様子を伺うと、彼は考え込んでいるようだった。
しばらくして結論が出たのか、僕の目をまっすぐ見つめてきた。
「わかった」
ドク。心臓が高鳴った。
これでやっと。
「じゃ、早速お願いします」
「えっ!!今日なの!?」
「火中さんも出かけてるんですよね。こんなチャンスそうそう無いじゃないですか」
比゛キさんはものすごく困った顔をして、座ったままそろそろと後ずさった。
が、すぐに壁にあたる。
壁に背をもたせ掛けて座る格好になった比゛キさんに僕はゆっくりと近づいた。
121 :
6/12:2005/04/13(水) 22:15:00 ID:UI5EIT3V
彼の上に覆いかぶさるような体勢になって、着衣に手を伸ばす。
比゛キさんは服に触れた僕の手を一瞥し、目線を移して僕の顔を見上げた。
「これって竹氏の為なんだよな・・・」
「そういうことです。平和のためです」
「大げさだなあー」
前回と違ってゆっくりとボタンを外す。
比゛キさんは緊張しているようだ。黙ったままじっと僕の手元を見つめている。
ボタンを外し終わってズボンに取り掛かる。
「あのさー」
「はい?」
ベルトを取り外し、ジッパーを下ろそうとした僕の手に、比゛キさんの手が重なった。
「これ、本気なんだよね」
「うーん、冗談で済ますにはやりすぎちゃた感があるんですけど」
「うん。長く会話しすぎたよね。ここで冗談でしたーっていうのはテンポ悪いな確かに」
「・・・・・・比゛キさん、ちょっと期待してました?」
「タイミング測ってたんだけど、やっぱり、わっ、おいおい!」
下着の中に突っ込んだ手がソレに触れた事に、比゛キさんはえらく驚いたようだった。
会話で普通の雰囲気に持っていこうとしても、無駄な足掻きなのに。
「物事には順序ってもんが、あっ、ちょ、わかったから、ちょっと待っ、」
えらいあわて様だ。当たり前だけど、同性にこんなことされるのは初めてなんだろうな。
もちろん僕も同性となんてまったくの未経験だけど。
「ちゃんと順序だててやってますよ。まず同意を得る。で、服を脱がせる。次に愛撫でしょ。それで」
「わ――っ!!言わなくていいって!つーか処理なんだよね?これ。じゃあ愛撫無くていいよっ」
「えっ、いきなり突っ込めって言うんですか?でも女性ですら慣らさないとキツいのに・・・」
「じゃ、じゃあさ、慣らすところからやればいいだろ。別にオレは気持ちよくならなくていいんだからさ」
122 :
7/12:2005/04/13(水) 22:15:34 ID:UI5EIT3V
言われた瞬間、ズキっと胸に痛みが走った。一方的に出して終わりなんて、まさしくただの処理だ。
本当に比゛キさんは処理としか考えていないんだ。
処理させてくれといったのは僕だ。当然のことなのに、どうして胸が痛むんだろう。
ヤらせてもらえれば頭がすっきりすると思ってたのに。違うのかな。
「・・・・・・そんなの申し訳ないです。比゛キさんにも多少いい思いさせてあげないと」
中断させていた手の動きを再開する。
ソレをゆっくりとしごきあげると、比゛キさんは切なげな息を漏らした。
「はっ・・・・・・だって、こういうの・・・うあっ」
比゛キさんはあわてて自分の口をふさいだ。そんな声が出るとは思ってなかったようだ。
頬が少し赤らんでいる。
声が聞けないなんて・・・・・・もったいなすぎる。
だいたい今のエッチな声少し聞いていただけで、僕はもう・・・・・・
ってちょっと早すぎじゃないか?
男の人相手に何こんなに興奮しているんだろう。
なんだかイライラする。
思い通りにしてくれない比゛キさんにも、コントロールできない自身の感情にも。
ビクっと比゛キさんの両膝が動く。
イラつく感情に任せて、やや乱暴に扱ってしまったためだろう。
気づかないフリをして指を先まで伝わせた。
先端を指の腹でこする。
比゛キさんの足が、またビクビクと痙攣した。
表情を伺うと、ぎゅっと目をつぶって右手でしっかりと口をふさぎ、必死に耐えていた。
うわ。なんだろう、本当に。
その表情を見た途端体がかあっと熱くなった。
自分のモノがだいぶ立ち上がってきているのが感じられる。
早く挿れたい。
123 :
8/12:2005/04/13(水) 22:16:11 ID:UI5EIT3V
あと少しで出る、というところで、僕は手を止めた。
ツラいのか、疑問に思ったのか、こちらを怪訝そうに見る比゛キさんと目が合った。
「じゃあ、後ろ慣らしますから、向こう向いて四つんばいになってください。」
冷静な口調になるよう勤める。
「よよよ、四つんばいって。し、しかもこのじょ、状態のままでかよ」
比゛キさんの息がだいぶ上がっている。目も潤んできたようだ。
本当にヤバい。このままだと僕のほうが達してしまいそうだ。
男がよがっているのを見るだけでイってしまうなんて、冗談じゃない。
僕のプライドが許さない。
苦しそうな比゛キさんを、抱き上げるような形で無理やり後ろ向きにさせる。
急に体勢を変えられ、顔面から床に衝突しそうになった比゛キさんはあわてて手を突いた。
それでちょうど四つんばいのような格好になる。よし。
「わっ、お前・・・危ないだろ」
「それと、口、塞がないで下さいね」
「え、でもお前、それは」
「そもそも大きなこと言える立場じゃないですよ。一応これ弁償なんですから。わかってます?」
「・・・・・・ハイ」
大人しくなった。そんなところも・・・・・・
そんなところも、なんだろう。好き?
いや違う。これは恋愛感情なんかじゃない。そんなはずない。
単なる処理。
胸が痛むのは、これはなんなんだろう。
さっさと終わらせてしまおう。
スッキリすればきっと、もうごちゃごちゃ考えたりしなくなるはずだ。
124 :
9/12:2005/04/13(水) 22:16:58 ID:UI5EIT3V
用意してきたオイルを指に絡ませ、比゛キさんの後ろに人差し指を突っ込んだ。
「ひっ!」
するどい悲鳴があがる。
そういえば断り無く勝手に進めてしまっている。
でもこれでいいはずだ。ただの処理なんだから。
中をかき回す。狭い。
でもこちらも限界が近い。あんまりゆっくりはしていられない。
すぐに指を二本に増やした。と言ってもそう簡単に入るはずも無く、ぐいっとねじ込む。
「い、痛っ!いや痛くないっ」
こんな時まで意地はってるし。でも本当に痛そう・・・・・・
「あ、そうだ。比゛キさん力抜いてくださいよ。リラックスして」
「ち、力を抜く・・・・・・」
「その方が楽に入るはずなんですけど」
って、本に書いてあったし。
「う・・・・・・」
は・・・はぁ・・・はー・・・
荒い息を必死に整えようとしている。
静かな居間にやけに艶かしい息遣いのみが響く。
なんか僕のモノがさっきより固くなった感じがする。
比゛キさんの努力の甲斐あってか、ソコは少し指が入りやすくなった。
あーもういいかな。痛いだろうけど。
ものすごく痛そうだけど。でも鍛えてるから大丈夫かな?
僕、だいぶ余裕が失われているかも。
「あの、いれていいですか?」
「え―――!!もう!?だって、そしたらお前、うっ、そ、そっちも勃たせなきゃでしょ」
「大丈夫ですよ。鍛えてますから」
「何を鍛えちゃってんだよ!わけわかんな・・・うわわっ・・・痛っ」
「すみません。ちゃんとオイル塗りますから」
「・・・・・・お前、なんかさー、はっ、せ、性急じゃない?」
「そんなこと、ありますけど気にしないで下さい。じゃ、いきますよ」
「ええっ」
125 :
10/12:2005/04/13(水) 22:17:32 ID:UI5EIT3V
指を引き抜きぬくと比゛キさんが震えた。
オイルを自分のモノにぬって先端を比゛キさんのソコにあてがう。
うーん。とても入らなさそうだ。
緊張しているのか、なんだかさっきよりも入れづらそうに見える。
そうだ。
オイルでべたつく手で比゛キさんのモノに触れてみる。
案の定、元の大きさに戻ってしまっている。
僕はもう一度、ソレをこすり始めた。
先端に軽く爪を立てる。
「お前っ・・・い、いれるとか言っておきながら・・・こんな、あっ、バカ、でちゃうって」
「勝手にいかないでくださいね」
弱い部分に刺激を受け、比゛キさんの意識はそちらに集中したようだった。
もういいよな。
比゛キさんのソコに、僕のモノを一気に突っ込んだ。
「・・・・・・・・・!!!!」
声にならない悲鳴が上がった。
めちゃくちゃキツい。でも比゛キさんはそんなもんじゃ済まないだろう。
床にかがみこむような体勢になって、必死に耐えている。
僕はこんな状態だというのに、もう出してしまいそうだった。
もともとぎりぎりだったのに、急にこんなに締め付けがきたのだから。
だんだん何も考えられなくなってきて、無理やり腰を前後させた。
「うあ、ああっ・・・・・・」
比゛キさんの声は喘ぎじゃなくて苦痛による悲鳴だったけれど。
それでも十分に僕を興奮させた。
息が荒くなる。
はっ、はっ、はっ・・・
比゛キさん。比゛キさん。比゛キさん―――
頭の中で、何度も彼の名を呼ぶ。
何故か声には出せなくて。
彼を何度も突き上げるうちに、限界が来た。
「んっ・・・」
短く息を吐くと同時に、僕は比゛キさんの中に放った。
126 :
11/12:2005/04/13(水) 22:18:08 ID:UI5EIT3V
それはどうしょうもないくらい・・・・・・快感だった。
これまで感じたことが無いほど。
目の前が一瞬暗くなり、頭がクラクラした。
たまらない。
余韻が冷めるのを待って比゛キさんの様子を伺うと、痛みが通り過ぎるのを待っているようだった。
そうとう辛かったのだろう。震えている。
「比゛キさん・・・」
「・・・・・・もう、出せ」
「あ」
慌てて引き抜く。
「ううっ」
また比゛キさんが辛そうに唸った。
ふと赤いものが目に飛び込んでくる。
これは・・・血?
無理やり異物をねじ込まれた比゛キさんのそこは、切れて血だらけだった。
痛々しい。
胸が締め付けられるような気がした。
この人にこんな怪我をさせてしまうなんて。
こんなつもりじゃなかったのに。
ここまで酷くなるなんて考えていなかった。
「比゛キさんっ!大丈夫ですか!?・・・大丈夫じゃないですよね・・・と、とりあえずお風呂に・・・」
「いい」
「え?でも」
「いいから。もう・・・大丈夫、一人でできるから」
思いきり辛そうなのに。
「処理終わったんだからもういいだろ」
127 :
12/12:2005/04/13(水) 22:19:31 ID:UI5EIT3V
ズキリ。また。胸が痛んだ。
比゛キさん。怒ってる?
怒りというよりはただただ疲れのにじみ出るような声音だったけれど。
かがみこんだまま息を整えているその人に触れようとして、結局触れられなかった。
むしゃくしゃする。何に対しての怒りなのか。
服を調えて、僕は逃げるように太刀花を後にした。
「し、失礼します!」
あんな状態で残してきて、本当に大丈夫なのかな。
でも怖くて、あの人に近づけなかった。
嫌われたのかもしれない。それを確かめるのが、怖くて。
ダメだ。ちっともすっきりしない。
涙が出そうだ。何が悲しいのかわからないけれど。
ヤってダメなら、次はどうすればいいんだ。
なんでこんなに胸が痛むんだろう。
痛い。すごく痛い。
どうして僕はこんなに後悔してるのか。
顔を上げると、僕の気持ちと相反して、江戸川の土手に差し掛かる夕日がどうしようもなくきれいだった。
128 :
鬼百合2 :2005/04/13(水) 22:21:02 ID:UI5EIT3V
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ エロ描写おかしくてスマヌ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>115-128 キタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━( ゚)ノ━ヽ( )ノ━ヽ(゚ )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!
へ ) ( ノ ( )ノ ( ) へ ) へ ) へ )
> > < < < > >
比゛キさんの反応がらしくて萌え! GJGJ !!
ラストの余韻たまらん( つд`*)
>い、痛っ!いや痛くないっ
萌え(;´Д`)ハァハァ
私も鳥肌立ったよ…続編楽しみにしてます
萌えたよー。GJ!
>>115-128 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
慰撫危くん泣ける…!
やっぱ比゛キさんかわいいよ比゛キさん
ドキドキしながら読みました。
今後の二人が気になります
136 :
1/5:2005/04/17(日) 21:40:39 ID:2Y6tTzCn
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ナマモノのリアルエピソードからの妄想だモナ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 二人とも30代半ばのオサーンだけどね
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
137 :
2/5:2005/04/17(日) 21:42:03 ID:2Y6tTzCn
誰もいないミーティングルームで独り机に向かって、雪は頭を抱えていた。
先ほど、何とかひねり出したワンフレーズを書き付けてから15分。
その間、作詞作業はまったく進んではいない。
ぼんやりと頬杖をついて、白い壁紙にデザインされた凹凸を数え出す始末である。
(出てこねー……)
シャープペンをドラムスティツク代わりに揺らして、サビのメロディを鼻先で小さく歌ってみる。
いいメロディだ、と何度も思った事をまた思う。
雪の作った曲の中で初めてシングルに採用された、そして数ヶ月に渡って週に一度はテレビで流されるであろうタイアップの付いたこの曲に、これだけの良いサビメロを付けてくれた灰。そしてこの曲に自分で作詞してみろと言ったのも灰。
それがこのバンドの常であったので、当初、雪は灰が詞を付けるものだと思っていた。のせられたのか何なのか、現在、雪はこうやって言葉の切れ端を捏ね回している。
「あー……」
無意味に声を発したところで、不意にドアがノックされた。
窺うようにそうっと引き戸が開き、灰が顔をひょこんと覗かせた。
「どう? 順調?」
「じぇーんじぇん」
いっそ投げ遣りにも言う。
雪が机から身を離してセブンスターの箱を取り、一服の姿勢に入るのを見るとと、灰も黒いパーカーのポケットから煙草の箱を取り出す。
灰はガタンガコンと鳴らしながらパイプ椅子を引っ張ってきて、雪の正面に座った。会議机ひとつ幅分の距離。灰皿は共有。
138 :
3/5:2005/04/17(日) 21:43:11 ID:2Y6tTzCn
「見せてな」
咥え煙草の灰が作詞メモをさらっと取り上げて、目を通し始めた。
詞をメロディに乗せているのか唇が少し動いて、「まだまだやねぇ」と1000万枚以上のCDを売り上げた作詞家は苦笑した。
「日本語難しいねー……」
「SitとかFuckとか使えないし?」
「それはいいんだけど。……助けて。大変らよ〜」
雪は、ゆるゆると突っ伏してしまう。
色素の抜けた傷んだストレートヘアが、サラサラと机に零れると、灰はその長髪に指を絡めた。
「大丈夫〜、大丈夫」
相変わらずの、のんびりした口調で、適当にも聞こえる慰め方だ。
「ね。俺ね、あなたの詞で歌ってみたいよ」
だから頑張ろうよ、と言い足して、髪を弄ぶ手を引き寄せて髪先に口付けた。伏せている雪はそれには気付かない。
「……。それってさぁ」
「ん?」
「すごい口説き文句だよね」
雪が顔を上げると、随分と近くに互いの顔があった。
思わず雪は息を詰めて、灰のやたら長い睫毛を凝視してしまう。
139 :
4/5:2005/04/17(日) 21:43:57 ID:2Y6tTzCn
束の間流れた緊張した空気を壊すように、灰はにやっと笑んだ。
「口説いてるんやもん」
笑いながらサラリと身体を退き、短くなった煙草を消して立ち上がる。
雪も、灰皿に乗って灰になっている自分の煙草を消した。そろそろ灰皿も溢れ出しそうになっている。
「それじゃあ、俺も作業に戻ろかな」
「もうちょっと進めたら、赤ペソ先生頼むと思うけど」
「いつでもええよ。……なあに、見送り?」
ドアへと向かう灰の後ろから雪が付いてくるので、引き戸の取っ手に手を掛けた灰が振り返って首を傾げる。
「っていうか、俺はトイレ。行かないの?」
灰はドアに手を添えたまま、開けようとしない。防音用のパッキンがキュウと鳴いた。という事は、押さえつけて閉めているという事だ。
なぜ、と雪が訝しんだ時、掠め取るように灰の唇が雪の頬に触れた。
雪には、磨りガラスの向こうにスタッフが行き交うシルエットが見えている。
「あっ…のねぇ」
灰の突然の行為に、雪は絶句するしかない。
「続きは、詞があがったらね」
驚く表情を見た灰は実に満足げな顔をしながら、自分の作詞部屋へと戻っていった。
「それって……出来上がったらご褒美とか、そういう事? ってゆーか、ご褒美になるのかね……」
ペタリと閉まるドアの前に残された雪は、釈然としない思いで呟いた。
その後、しっかりとオリコソ1位を獲得したこの曲が出来上がった時、果たして「ご褒美」がどうなったのかは、また別の話。
140 :
5/5:2005/04/17(日) 21:44:44 ID:2Y6tTzCn
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ イロケガナイネ スマソ
| | | | ピッ (´・ω・` )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
元ネタは分からんが、
>じぇーんじぇん
に萌えた…かわええ(*´Д`)
>>136-140 良ければ、ご本尊での妄想なのか、ご本尊から思いついたキャラでのSSなのかを
教えてくれまいか?前者だったらご本尊を教えて欲しいのですが。
無粋なこといってスマソ。
元ネタ
某バンドだと思われ。
>142
136-140です。
143の指摘どおり某バンドでの妄想です。
1000万枚以上売ったとかオリコソ1位とかシソグル初採用とか
初作詞とかアドバイスもらったとか全部リアルにあった事です。
4月に出した曲の話なのでオリコソの中に彼らがおります。
このスレではじめて見たよ。
ある意味、ホンモノの虹モノだw
ねぇさんGJ!
自分は虹モノの意味を、ずっとこの虹だと勘違いしていたけどねw
136-140ゴチソウサマでした!
>>136-140 あのちんまい二人が、いちゃこらしているのを想像してナツラルに
(*´∀`*)
この顔になったよ…
GJ!!です!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| イ非イ憂兼カソトク業と共同キャクホソのナマモノ…
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 超短編を投下させて下さい
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「…、そんなとこで寝るなよ」
ベッドへも辿り着けず、力尽きた勇輔の足首を掴みながら、隆正は溜息を吐いた。
勇輔は寝息とも寝言ともつかないような返事をする。
ここ最近日本だけに留まらず、海外へも撮影に飛び回っていた勇輔が、隆正の部屋に
突然転がり込んできたのは、数時間前。
フローリングに横たわっている勇輔の周りには、北から南まで行った土地ごとのお土産。
両手に土産ぶくろを抱え、疲れきった顔でそれでも笑顔を見せる勇輔は、ただいまの代わりに
「ホン書かなきゃ」と言ってこの部屋に来たのだった。
そして一頻り、撮影の話やくだらない話をして、1つ大きな伸びをするとそのまま
後ろへ倒れ眠ってしまい、現在に到る。
ずっと延ばし延ばしになっている脚本、今さら遅れたって多分大したことじゃない。
ゆっくり自宅で休めば良いものを、と思いながら隆正は勇輔を本気で起こしにかかる。
「こんな所で寝たって疲れ取れねえから、せめてベッド行けよ、貸してやるから」
倒れた勇輔の横へ行き、前に見た時とは比べものにならないほど伸びた髪を指で梳く。
さらさらとした感触が気持ち良く、幼い子にするように何度も頭を撫でる。
寝覚めている時は常に動いているような、落ち着きのない悪ガキのまんまの癖に
寝顔はこんななんだもんな、と甘く思う。
ふと、撫でる手を止めると勇輔が目を開け、笑った。
「…隆さん、やらしいな」
「何でだよ」
「キスしようとしなかった?」
「してねえよ」
いてて、とぼやきながら勇輔が上半身を起こした。
だからベッド行けって言っただろ、と思うも隆正は呆れた表情でそこへ座りなおす。
「別に脚本急がなくて良いから、もう寝ろよ」
「…まさか、おれがホン書くのに空港着いて速攻でここ来たと思ってんの?」
「……思ってねえよ」
そう言って目尻にしわを寄せ笑う隆正を見て、勇輔は胸の奥がぎゅっと熱くなった。
隆正の服の胸のあたりを掴み、自分の方へ引き寄せる。
唇が触れる間際、「ちょっとやばいかも」と聞こえた声に隆正が目を閉じたまま笑った。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 通し番号忘れゴメソ
| | | | ピッ (・∀・ ) ボミョンな感じでゴメソ
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
元はまったくわかりませんが、萌えた!
萌えツボなキャラクターですよ(*´Д`)ハァハァ
>>148-151 自分も元ネタ解らなかったけど、こういう雰囲気大好きだ。
土器土器したよありがとう!(*´∀`)
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ナマモノ
>>149-150の続きモナ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| カソトクの人の方が年下らしいよ
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
155 :
1/3:2005/04/21(木) 23:58:18 ID:me7FiQfP
勇輔の息が上がる。
長いキスを出来ず、隆正の肩の辺りに額で触れ体重をかける。
キスが勝負事のようで、先に余裕を無くした勇輔は悔しさを滲ませながら隆正を睨んだ。
「何で怒るんだよ」
「おれの方が絶対上手いのに、すげえ悔しい」
「俺だって別に下手じゃねえよ」
「何つーか、隆さんのは、あとちょっとって感じ?」
「な、今回はどこの撮影がキツかった?」
「…こういう空気読まないところが、振られる原因なんじゃねえ?」
第1作目を書いている頃、隆正は当時付き合っていた彼女と別れ、ひどく落ち込んでいたのを
勇輔が励ましてやったことがあった。
元々、恋愛感情を持っていたわけではなかったのに、今はこうしているのを考えると
恋愛感情ってのは友情と紙一重なのか、と不思議に思ったことを勇輔は思い出した。
甘く流れそうな雰囲気を仕事の話題で切ったものの、腕を曲げたままで
お互いに触れられる距離は変わらず、隆正は勇輔の頬に触れる。
勇輔は目を合わせ、隆正の些細な愛情表現は上手いなと思った。
自分に触れてくるときの表情、指先から伝わる体温からも何か伝わってくるように思えた。
156 :
2/3:2005/04/21(木) 23:59:38 ID:me7FiQfP
頬に触れる手を自分の手と重ねて下げ、指を絡める。
「隆さんさ、おれのこと好きすぎだと思うんだけど」
「んー、どうだろうな」
「そんな顔してるけど」
「そんな事言ったら気付いてねえだろうけど、おまえもそんなんだけどな」
「―――…」
「ほら、そういう顔」
勇輔は自分の表情がわからずに手で口元を覆った。
赤面してるんだろう、いつもより頬が熱く感じた。
隆正は、いつもと同じようにあの顔で笑う。
「おまえ、役者とは思えないよな」
「どうせセリフ覚えも良くないし」
「ここで演技されても困るからいいよ」
「あー、早く映画撮りてえー」
勇輔は演技がかった風に両腕を上げ、またそこへ仰向けに上半身を倒した。
そうすることが当たり前のように、隆正は勇輔に跨るようになり口付けをする。
舌を絡めると触れるピアス。
前はどうして良いものかわからなかったが、押さえたキスでなくても大丈夫だと
知ってからは、気を遣わなくなった。
でも、痛いんじゃないかと、ほんの少し気にしてしまうところが、キスが上手くないと
思われている所以なのかもしれない。
157 :
3/3:2005/04/22(金) 00:00:32 ID:OYfJm1Au
キスを止めると、また悔しそうな勇輔が欲情を隠さない目で睨んでくる。
隆正は、こりゃどうしようもないなと表情に出さず笑うと、すぐ続きを催促するように
引っ張られる。
「ちょ、待てって」
「おれ、やばいかもって言ったじゃん」
背中痛くなるだろ、と言いながら隆正は、歩けば数歩ほどの所にあるベッドへ
腰掛けると、むくれた勇輔にすぐに押し倒された。
機嫌取りにもならないだろう、と思ったが隆正はキスの合間に思ったことを言った。
「百歩譲ってキスは互角だとしても」
「おれのが上手いって」
「フェラはおまえの方が絶対上手いよな」
「…それでいつも早いんだ?」
「うるせえな」
べ、と舌を出し、その中心にある銀色の玉を見せながら、勇輔は憎らしくなるような笑顔を見せた。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 「早い」「いつも」って会話は
| | | | ピッ (・∀・ ) 奴らが作品中でしてたんだよ
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
どなたか鯛想 と見た×尾側でビデオを作ってください。
萌の語り場所もシラナイ…_| ̄|○
と見た×その他でも喜
お仲間はいらっしゃるのかしら
>>159 ここは要望スレじゃないけれども。
もうすこし、板をくまなく探してみれば?
というかおまいさんが書けよw
162 :
鬼百合3:2005/04/27(水) 18:09:39 ID:IM1prcyh
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 日曜バイク、笛×太鼓 その3モナ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 本編だと笛氏はそれどこじゃないけどな
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ サブタイは「自覚」でキマリ!
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
163 :
1/5:2005/04/27(水) 18:11:29 ID:0GWPiwCt
もしかして。
好きなのかな。比゛キさんのことが。
そうなのかもしれない。だってあの笑顔。
僕には絶対あんな笑い方してくれない。
好きなんだ。比゛キさんのことが――霞さんは。
現場が近くだったから。そう言って久方ぶりに顔を見せた霞さんは、相変わらずきれいだった。
これで比゛キさんがいなければ良かったのに・・・・・・まあ仕事帰りに霞さんが一人なわけないんだけど。
何故か仕事の先輩である比゛キさんのことが頭から離れなくなってしまって。
困った僕は発散させれば落ち着くかと思って、彼に“処理”を頼んだ。
が、結果としてよけい意味不明の苛立ちが募るだけだった。
あんな事をさせておいて、もう彼に合わせる顔がないと思っていたのだけど。
「もうマカ蒙は退治し終わったのか」
「はい。今回はまだ成長しきってなくて、割と早く片付きました」
案外普通に会話していたりして。
「あ、でもここから市街地に出るまではかなりかかるんで、今日はもうこのままキャンプして行こうと思っているんですが」
「うん、私たちもそのつもりだった。時間も遅いしね。じゃ、サクサクキャンプ張っちゃいますか」
「おう!」
霞さんの言葉に比゛キさんはいつものしぐさをすると、ツラヌイの方へ歩いていった。
あのしぐさってなんか微笑ましいよね。
なんだか顔がにやけそうになってしまう。
164 :
2/5:2005/04/27(水) 18:12:21 ID:0GWPiwCt
「じゃあ水汲んできます」
比゛キさん達のキャンプも完成したし、晃が夕食の準備をしているうちに行ってきちゃおう。
「わざわざ汲みに行くの?」
霞さんが不思議そうな顔をする。確かに普段は持参するんだけど。
「はい。この辺りにきれいな湧き水が出るところがあるらしいんですよ」
「あ、オレも行くよ。ちょっとジャケット汚しちゃったから洗いたい」
比゛キさんがテントからひょこっと顔を出した。
――それって二人っきりになっちゃうんですけど。
何をするかわかったもんじゃないですよ。僕が。最近コントロールが効かないみたいだから。
もう、わかってないな。
「泥でもついたんですか」
ついでに洗ってきますよ――思いとどまらせようとするも、比゛キさんはもう先に立って歩きだしていた。
「いや、血」
「え」
「変身解いたら腕の傷、血が止まって無くて。ちょっと落ちにくそうだから自分で行くわ。あ、代わりにオレが水汲んでこようか」
「そんな、怪我人に重たいもの持たせるわけにはいきませんよ。僕も行きます」
これでは仕方が無い。僕はタンクを取って小走りに彼の後を追った。
10数分後。
木々の間に雑草の生い茂る鬱蒼とした景色はいくら行っても代わりばえがしない。
「あと少しなんですけど」
「結構遠いね」
いたって普通の会話をしているものの、僕の頭の中はちょっと困ったことになっていた。
あの日の場面が頭にちらつき、今にも顔が赤らみそうなのだ。
あの時の比゛キさんの表情や声や肌の質感なんかが生々しく蘇ってきて・・・・・・
比゛キさんは一見したところまるで何も無かったかのように落ち着いている。
このままではだめだ。なにか別のことを考えないと。
165 :
3/5:2005/04/27(水) 18:13:06 ID:0GWPiwCt
「そういえば」
「なに」
「怪我ですけど、鬼の時に塞ぎきれなかったんじゃ、かなり深いですよね。大丈夫ですか」
「あー別に大したことないって。ホラ、痛っ!い、いや、大丈夫!」
またやってる。
ちっとも大丈夫そうには見えなかった。かなり広い範囲に巻かれた包帯に、かすかに血がにじんでいる。
いまさらだけど、やっぱり僕が洗ってくるべきだった。
お気楽そうに見えても、この人は実はすごく自分に厳しい人だ。
ストイックすぎる。恋人がいるなんて話も聞いたことがないし。
あれ、ひょっとしているのかな。
「比゛キさん彼女います?」
「え〜?最近ご無沙汰かな〜ってなんだよ急に」
「いえ、ふと気になったもので」
いないんだ。よかった。
ふとさっきの光景を思い出す。
楽しそうに会話する比゛キさんと霞さん。
二人を見ていてイライラした。
これは間違いなく嫉妬だよね。
今まではそんなこと無かったんだけど。でも。
突然気がついてしまった。
霞さんが比゛キさんを好きだってことに。
比゛キさんは霞さんのこと、どう思っているんだろうか。
あんな素敵な女性がそばにいて、惹かれないなんてことあるかな。
胸が痛む。
166 :
4/5:2005/04/27(水) 18:13:42 ID:0GWPiwCt
「ここか。すごいな。本当に天然水って感じ」
岩の間から細い筋となって水が流れている。
その下に自然にできた池は、透き通って底の小石がはっきりと見えた。
「ちょっと水汚しちゃうのもったいないな」
言いながら比゛キさんは脇に抱えていたジャケットの袖を水に浸けた。
いやいや、そういうわけにもいかないよね。
彼の横にしゃがみこんで、ジャケットを奪い取る。
「僕が洗います。腕怪我してるんですから、大人しくしていてください」
「えー?でもそれ、俺が来た意味無くないか?」
「だから僕が洗ってくるって言ったじゃないですか。そんなひどい傷だとは思いませんでしたよ」
「・・・・・・ごめん。えっと、じゃあオレ水入れるよ。片手でも水落ちるとこにタンク置けば入るし」
「・・・お願いします」
ばしゃばしゃばしゃ。
しばらくは水音のみが響いた。
「よし。このくらいで大丈夫だと思います」
「うん、水も溜まった。悪いな、なんか」
「いえいえ。じゃ、行きましょうか」
ジャケットを絞って立ち上がると、比゛キさんが傍によって来た。
「オレ持つよ。乾くかな・・・・・・いっ」
「あ」
手を出そうとして傷が痛んだらしい。体勢が崩れた。
足場が悪くて、比゛キさんはそのまま池の中に突っ込みそうになる。
落ちる!
167 :
5/5:2005/04/27(水) 18:14:22 ID:0GWPiwCt
「あっぶねー。サンキュッ」
だ、抱きとめてしまった・・・・・・。絵としてどうなんだろう、コレ。
でも腕に初めて感じた比゛キさんは温かかい。
そういえばあの時は抱きしめることすらしていなかった。ただすることしか考えてなくて。
あの行為よりも今の方が断然心地よい。
離せない。
言い訳できなくなる一瞬前に比゛キさんは僕から離れた。
「ぼーっとするなって。なんか疲れてるだろお前」
「・・・・・・そうかもしれません」
「いや、ぼーっとしてるのはオレの方か?こんなとこでコケるなって話だよね」
僕はなんとなくその場から動けなくって、ぼんやりと比゛キさんの横顔を見つめていた。
ずっとわからないふりをしていたけど。
自分を騙そうとしていたけど。
――怖かったから。別の自分になってしまうことが。知らない自分が。
でも、これ以上もう無理みたいだ。
僕は――
好きなのかな。比゛キさんのことが。
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ エロ皆無かよ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>162-168 実にキュンキュン(*´д`)させていただきました…
イヴキさんそれは恋だよイヴキさん。
毎度GJです。
>>162-168 鬼百合キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
恋するイウ゛キくん…イイヨイイヨ〜!!
分かってない比゛キさんもキュート!!
たまりません!GJ!!
171 :
風と木の名無しさん:2005/05/01(日) 13:05:51 ID:vmlcrvAX
画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア
画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア
../⌒ヽ /⌒ヽ
( ^ω^) ( ^ω^)
アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企画
アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企画
../ ⌒\
(^ω^ )
企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画
企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画
./ ⌒\ /⌒ヽ
(^ω^ ) ( ^ω^)
画アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企
画アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企
これが傾いて見える方は病院に行ってください。(傾いていませんよ。マジで)
うおっ。傾いてるように見えるっ。
すでに病院には通ってるがなー。
AA入れるとずれるんで略します。
(・∀・)<日曜朝コラボ(マホウツカイ×オニさん)四回目だモナ
(・∀・)<マ/ジsideキター!!
|> PLAY
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
俺はチイニィと二人でマホウ部屋にいた。
いつもみたいに馬鹿騒ぎするわけでもなく、結構大人しく本を読んだりノート
に公式を書き写したり。
もうすぐ中間テストが近いし、ただでさえ出動多くなってるから時間がなかな
かとれなくて。
そういや最近、伊舞樹さんとも連絡が取れないもんな。
いそがしくってメールどころじゃなくなってるから。
この前は馬と一緒にマホウ陣のひずみに閉じこめられて、今日も今日で姉ちゃん
がバソキュリアに操られて偉い目にあっちまった。
俺がゆっくり出来る時間と言えば、家にいるか、学校に通っている間くらいで。
だけど落ち込んでなんていられねぇ!俺や兄ちゃん、姉ちゃんも正義のマホウツカイ
としてあいつらを…
母さんの仇であるあいつらを絶対に許しちゃおけねぇんだ!
とは言っても……
「はぁーせつないわねぇ。引き離された二人の愛ってやつぅ?」
「げ!?」
姉ちゃん、なんでいるんだよ!?
「な……姉ちゃん?何で…それ……」
「ん?何のこと?」
「引き離された何とかって……」
「これ!この前蜂花、映画見に行ったから!「マヨナカの日々さん伊舞さん」ってい
うやつ!」
「何だ、映画か…」
その時、マホウ部屋で薬の調合に関して調べていたチイニイが怒鳴りながらツッコん
だ。
「蜂ねえ、マジモードになったんじゃねぇのかよ!」
「あ!鍔狭ちゃん……え、と!これはねぇ…千円引きのチケットがあったから
勿体ないなーって!もうしないから、ね?」
「全く……」
俺とチイニイは顔を見合わせて笑っていた。
マジに決意してマジモードになった蜂花姉ちゃんだけど、やっぱりちょっとくら
い呑気な方が姉ちゃんらしいし。
それはそうと……俺…
やっぱり、伊舞樹さんに会いたいよ。
(BGM:マ/ジOP)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
[恋にキク〜ジソガ・マジーロ〜]
勉強終わってから俺は、商店街のスーパーの前に来ていた。
本当はそんな気分じゃないんだけどなぁ。
「何でチイニイと一緒に買い物なんだよぉ」
「宇羅ねぇの頼みなんだからしょうがねぇだろ。財布の管理は全部しきってん
だからよ。大体お前………おい、どうしたよ?」
俺、チイニィの声も届かなかったはずだよ、だって……
スーパーの前に、いるんだから。
「伊舞樹さん!」
俺の声に気付いてくれたのか、振り返った伊舞樹さんは、すごく嬉しそうな笑
顔だった。
「繪!」
この瞬間だけは、俺も伊舞樹さんもお互いのことしか頭になくって、つい走り
寄った。
一歩間違えりゃそのまんまキスでも……って流石にそこまではしないか。
「伊舞樹さんごめん、なかなか連絡できなくって」
「謝るのは僕の方だよ。休み取れないから、繪が寂しがってるんじゃないかっ
て…」
申し訳なさそうな顔の伊舞樹さんに、俺は胸が痛んだ。
やっぱ俺、伊舞樹さんに気を遣わせちゃってるんだな……情けねぇ。
それにしたって、目立つ長身で、グレーのトレーニングウェア姿も妙に似合っ
てる。
それに相変わらず美人だよなぁ……
「伊舞樹…」
「おい繪、誰だよ?」
言われて初めて気付いた。
俺も伊舞樹さんも自分とこの知り合いほったらかしだったから。
伊舞樹さんの知り合いらしい、ちょっとガタイの良い兄ちゃん。
この人が日々樹さんかぁ…伊舞樹さんとは全然違うな。
慌ててそれぞれに説明はした訳だけど…流石に伊舞樹さんとの関係は伏せた。
(伊舞樹さんの弟子だっていう晶は…まぁ、説明しなくても解るもんな)
「へぇ、甘味処の鼾さんねぇ…」
「鼾じゃなくて伊舞樹です。こちらの日々樹さんは居候で、この子は…」
「甘味処でアルバイトをしている奄美晶です。伊舞樹さんは私の先輩で…」
「ふうん?」
う…一番誤魔化しが気かねぇんだよな、チイニイは。
何かじろじろ伊舞樹さんのこと睨んでるし。
その時、日々樹さんの意外な助け船が入った。
「あー、続きは立華でゆっくりお茶飲みながら話しようか?ここで立ち話も何
だからな?」
妙に人懐っこそうな笑顔の日々樹さんに、渋々頷くチイニイ。
ん?
何かチイニィの様子が変だけど気のせいかな?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
暫く気まずい空気が流れる立華店内。
吉備団子食べながら俺とチイニイは向かい合わせで、伊舞樹さん達と一緒に座って
いた。
晶は伊舞樹さんに促されて店の奥に引っ込んでいる。
「繪、ちょっと」
「ん?」
「一から説明しなきゃいけないからさ、こっちに…」
「あ、そっか…」
伊舞樹さんに促されて俺は、伊舞樹さんの隣に座って、入れ替わりに日々樹さ
んがチイニィの隣に座った。
こういう時、伊舞樹さんが一緒だと心強いんだけど…相手が相手だからなぁ。
呑気な蜂花姉ちゃんとか、単純な真木斗兄ちゃんなら何とかなりそうだけど、チイネェやチイニイとなると…誤魔化しきかねぇし。
全部洗いざらい話すしかねぇかな。
「お兄さんの鍔狭さん、ですよね?繪君からお話は伺ってます」
「チイニィ、あの……俺達がマホウツカイだって事、伊舞樹さん知ってるから」
「何ぃっ!?」
チイニィが身を乗り出そうとした瞬間、日々樹さんが肩を押さえて宥めた。
「まま、そう怒るなって。繪君だっけ?彼も俺達がオニだって事知ってるからさ。
おあいこ、おあいこ」
「お…」
「オーニさんこちら、のオニとはちょっと違うんだけどさ、まぁ…俺が言うのも何
だけど、オニだろうがマホウツカイだろうが?まぁ何にせよ伊舞樹は結構いい奴だか
ら。そんな伊舞樹とつきあってんだからさ、繪君も結構いい趣味してるよ」
「んなの…わかるかよ!だいたい今日初めてあって、付き合ってますなんてい
きなりすぎだろうが!」
「そうだよなぁ。ま、今日こうやって初めてあったわけだしさ。これからこう
やって仲間ぐるみの付き合いを重ねれば、人となりって言うのが少しずつ解っ
てくるだろうし!悪かないよな?」
「ったく…」
日々樹さんのオープンすぎる性格と人なつっこさに、流石のチイニイもついていけ
なかったなこりゃ。
つか、日々樹さんってチイニイの苦手なタイプ?
(語り:尾津鍔狭)
暫く話聞いてたけど、訳わかんねぇし付いて行けねぇし、家帰ってあいつのこ
と説明できる自信もねぇ。
何だよオニって、何だよ真科亡って。
大体何でそんな奴と、寄りによって知り合いになんかなったんだよ。
「馬鹿馬鹿しい、俺先に帰るからな」
「チイニィ!?」
「ついていけっかよ!お前、あんまり遅くならないようにな」
俺は、ここにいたくなかった。
何でだ?さっきの話が付いて行けねぇのは解ってる。
だけどそれだけじゃなかった。
離れたくてしょうがなかったんだ。
忘れてたよ。
ガキの頃に遠足で山行って…まよっちまって。
ずっと独りぼっちで寂しくて泣きたかった。
だけど…あの声と一緒だったんだ、日々樹さんの声。
忘れようとしていた気持ちが少しずつ、俺の中で雷のように駆けめぐっている。
差し伸べられた力強い腕に笑顔、見たこともなかった父さんの面影を強く感じ
た人が…俺の前にいる。
そう思った瞬間、俺は気持ちを否定したくて、その場から逃げたかった。
矛盾してるよな。
戦いでは逃げちゃいけないって蜂姉に言ってた癖に。
「鍔狭君」
人気のない神社の前、俺はあの声に呼び止められた。
「大きくなったな、少年」
……覚えてたのか?
「こんな形でさ、また会うとは思わなかったよ。それとも…あれかな、やっぱ
り場所が場所だからさ、俺のこと忘れ……」
「忘れられるわけねぇだろ!あんたがずっと好きで好きでしょうがなかったん
だよ!」
否定し続けていた思いが、堰を切って溢れ出していた。
もう留めることも出来ずに俺はただ、気持ちを全部ぶちまけていた。
何でかよく解らないけど、ぶちまけると力が抜けて落ち着くような気がした。
そうだよな、ムコウはずっと穏やかな表情で俺の顔をじっと見て、俺の言葉に
耳傾けてるだけなんだから。
だけど、全部言い終わった瞬間、頭ん中が冷えきっちまった。
そして俺自身、とんでもない愛の告白とか言う奴をぶちまけたことに恥ずかし
くなった。
相手の顔も見られなくなって、俺はそのまま神社を出ようとした。
だけど俺の腕は、日々樹さんの手にがっちり掴まれていた。
「なんだよ、離せよ!手ぇ…」
「悪かったな」
優しい笑顔と落ち着いた声で、日々樹さんは言った。
その笑顔を見ているだけで、俺の中で余計な力が抜けていくのを感じた。
「何であんたが謝るんだよ…」
「んと…まあ、よく解らないが、いろいろ待たせ過ぎちゃったところもあるし」
「馬鹿か…」
俺は、日々樹さんの側にいるだけで満たされたような心地がした。
今までこんな事無かった。
誰かを好きになることを、俺はどこかで怖がっていたのかも知れない。
暫くぼんやりと突っ立っていた時、マージフォンが鳴った。
その音を聞いた瞬間、俺は現実に引き戻され日々樹さんの手を振り払った。
「俺にはそんな余裕ないんだ」
宇羅姉の切迫した声。あいつらが、また街に現れたんだ。
俺は行かなきゃならないんだ、自分のことばっか考えてられない。
俺には必要としている人がたくさんいる。
だから…
「店さ、結構暇だからいつでも来い」
俺の後ろで日々樹さんの声が聞こえた。
だけどその言葉は、俺にとってすごく温かい声と重なっていた。
俺は振り向かなかった。
だけど俺は、変な話だけど日々樹さんの言葉に<勇気>を貰ったような気がして
その勇気を胸に抱いたまま、今いるべき場所……戦いへ向かっていった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(BGM:マ/ジED)
立華にて。
もうその気になっている日々樹さんと、付き合い始めて二ヶ月目の伊舞樹さん
の会話。
伊舞樹「繪は錬成術だけど、鍔狭君は薬品調合が得意だそうですよ」
日々樹「いろんな薬が作れるって事だよなぁ。じゃ、あれはどうだ?」
伊舞樹「あれって、何ですか?」
日々樹「女悦丸とか長命丸とか巴戟天は…」
伊舞樹「それって……」
日々樹「お前も、錬成術でアレ作って貰ったんだろ?頭が回転する兜頭だっけ?」
伊舞樹「お互いに見てたんですね…おじさんの、四つ目屋秘蔵コレクション」
伊知郎「ん?何か言ったか?」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
□ STOP
今回日々樹さんメインになってしまいました。伊舞樹さんの出番少ないです。
今後は
・赤色のマホウツカイ×風のオニさん
・黄色のマホウツカイ×鍛えてるオニさん
になりそうです(マジもオニさんも大好きなので)
あと、濡れ場なくってすいません。
比゛キさん攻めキタ━(゚∀゚)━!!と思ったら、
>黄色のマホウツカイ×鍛えてるオニさん
やっぱり受けですか(*´Д`)薬でナニされるの比゛キさん…
マヨナカの日々さん慰撫さんにワロス
待ってました━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━ !!!!!
あいかわらず美人なイヴキさん!!
真夜中の日々さん慰撫さんに爆笑w
そして黄×比゛キさん萌ゆる――っ
姐さんGJ!
この番組見たことないんだけど来週から見ます!
素敵な話をありがとう!
>>173-183 (*゚Д゚)マホウ×オニサンはやっぱりマホウ×オニサンでしたか…!w
前にも書いた気がするけど、越境カプでこんなに萌えるとは思ってなかったです。
みんな可愛い。いつもゴチです。
マホウ×オニいさんキタ───!!!ハァハァ(*´Д`)
ここの所為で超英雄時間を見るために
毎週死ぬ気で朝起きるようになってしまったよ。
真夜中も今度観に行く予定だったのでワロてしまいました。
189 :
風と木の名無しさん:2005/05/07(土) 00:36:26 ID:7ExKIRUg
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 萌えスレ231のネタだモナ…
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| これ書いた人は230ゲト者じゃないんだって
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 229デモ ナイラシイゾ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1113609520/l50 から、「全くそのケはなかったのに男の夢で初夢精してしまった少年」です。
現時点で本スレは230番の萌え語り待ちで、
まとめサイト掲示板でも当該スレが無いのでこちらに投下させていただきます。
191 :
1:2005/05/07(土) 04:40:49 ID:4Bjk60Lj
いつも巡回している掲示板に書き込まれた情報からアップローダを探し、
ファイルの断片をダウンロードする。
断片化されたそれらのファイル群をいつものようにソフトで結合させる。
同級生のA美とのことを夢想して溜まってしまった欲望を自己処理するための、
動画を再生するために俺がいつも行っていることで、
そこまでの作業、アップローダ探しやダウンロードパスの入力、結合パスの入力などには
まったく問題は発生していなかった。
「うわっ、なんだよこれ?!」
しかし、結合後の動画を再生した瞬間、俺は叫んでしまった。
誰だよ、こんなひどい悪戯をする奴は。
「眼鏡っ娘が騎乗位でイッちゃう!」をダウンロードしたはずなのに、
目の前のパソコンに表示されてるのは
股間のブツを喉元まで咥え込まれて仰け反ってる男と、
うっとりとした表情でそのブツを咥え込んで首を上下させてる男の姿。
咥えてる方の男が誰かに似てるなと思った。
そのまま誰に似てるのか思い出そうとしながら見ていると、
俺と同じ学校に通っている友達のUに似ていることに気がついた。
気がついた時点でなんだか気分が悪くなってきて、
動画を停止させてファイルを削除。
せっかく盛り上がっていた気分が台無しになってしまったので
「今日はツイてないや…寝るか」
とクシャクシャと頭を掻きむしってベッドに倒れこむ。
そのまま眼をつぶり、せめて夢の中でだけでもA美とイチャつければいいなと思った。
192 :
風と木の名無しさん:2005/05/07(土) 04:42:17 ID:4Bjk60Lj
ところが夢の中に現れたのはA美ではなく、
「唇…荒れてるよ」とか言いながらキスしようと迫ってくるUで。
あっという間に背中に腕を回され、口の中にUの舌が滑り込んでくる。
うっわ、これってディープキス…とか思ってるうちに、
いつの間にか下着ごと服をひん剥かれてしまい、Uは俺の股間のブツを撫でくり回していた。
何度も止めさせようと手足をバタつかせて抵抗してみるが、
水泳部員のUに美術部員の俺の体力が敵うはずもない。
そのうち両脚の間にどっかと腰を据えたUは俺の両手首を押さえつけたまま、
俺のものをアイスキャンデーを食べるみたいにペロペロ舐め始めた。
「止めろよ…! 止めろったら……っあ…!」
思わず俺の喉奥から悲鳴ともため息ともつかない声が出てしまった。
その姿は寝る前に見ちまった男同士の変な動画そっくりで、
Uはときどき上目遣いに俺の顔を見てはうれしそうに笑ってる。
ベッドに入る前にA美と夢の中でイチャつこうと思ってたことも忘れ、
俺は目の前にぶら下がってる快楽に溺れそうになる。
駄目だここで出したら。そうは言ってももう我慢できないし。
Uの口ん中温かくて気持ちいい…、いやそうじゃなくて止めさせないと…。
いろんなことを考えてるうちにだんだん頭の中がぐちゃぐちゃになってきて、
Uに咥え込まれた俺のものは限界を超えそうになってて。
「ん……っ、ぷ…は、出していいよ…このまま……ん、く…」
そう言ってUはそれまでゆっくりと出し入れをしていた俺のものを、
それまで以上のスピードでしゃぶりながら手で根元に刺激を加えやがった。
あ、駄目だ出る。
193 :
3:2005/05/07(土) 04:44:18 ID:4Bjk60Lj
「あ……っ、う……ぅあqswでfrtgyふ…くぅッ!!」
ドクン、ドクン、と波打つ感覚がおさまり、
しばらくしてパンツの中が妙にひんやりとした、ぬるぬるする感覚で目が覚めた。
慌てて飛び起きてトイレに駆け込む。
「うわっ、マジかよ…」
あろうことか、Uにしゃぶられる夢で俺は射精していた。
とりあえず下着は替えたが、二度寝できるほどの時間は既に無くて、
時計は遅刻するかしないかぎりぎりの時刻を指している。
慌てて着替えて玄関を飛び出し、俺は駅までダッシュした。
194 :
4(終):2005/05/07(土) 04:45:20 ID:4Bjk60Lj
走りながら俺は思った。
Uのことは友達だと思ってるし、
夢の中でUがしていたことを俺が望んでいたわけじゃない。
けど、あんな夢を見てしまったせいで何だか気分がもやもやしていて、
今日Uに会ったらどんな顔をしたらいいのか、
どんな話をすればいいのか分からなくなってくる。
今日一日だけでいい。
Uと顔を合わさずに済むことができれば俺の気分も晴れるだろうから、
神様どうか。どうか今日1日だけUと会わずに済みますように。
そう願ったのもつかの間、学校までの通学路を歩いている途中、
後ろからポンポン肩を叩く奴がいた。
「よぅ、おはよう」
聞き覚えのある声だ。
ゆうべの夢でのUの恍惚とした表情が。
頭の中で何度もフラッシュバックし、
夢の中で聞いた鼻にかかった甘ったるいあの声が。
耳の奥でこだましている。
さて、どうしようか。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 途中うっかりageてしまいスマソ。
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あまりエロくないのにダラダラ長い語りで申し訳ないです。
よかった! 実によかったよ! (*´Д`)
このあとどうなるのか夢がふくらむお話ですた。
無効リクなのに書いてくれてアリガトン。
ところであっちのスレ、230は自分がゲトした事にまだ気づいてないんだろうか?
あんまりスレが止まっちゃうようなら俺が書いたほうがいいのだろうか。
>190-195
GJ!も、萌えた…(*´Д`)
>190-195
GJ!
これは良いものを読ませて頂いたw
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 奇行系冊目樽じゃっくの銀×赤だよ。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 『ハードプレイ』聞いて再燃したんだって
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 日の出にも忘れられていそうな
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) アニメだな…
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「グッドモーニン、リョウちゃん」
初めは居留守を決め込むつもりだった…が。
遠慮もなしにドンドンとトレーラーハウスのドアを叩く音に耐えられなくなったリョウは
ドアを開けると、相変わらずの笑顔を向ける青年を睨みつける。
「何の用だ、スチャラカ刑事」
「ひでー!誰がスチャラカ刑事なんだよ」
唇を少しとがらせながら言うケンの姿は、とてもじゃないが捜査一課の捜査官
──しかも警視庁で一、二を争う射撃の名手──には見えない。
「暇だったから、とか言うんじゃないだろうな」
寝起きの為か、いつもより口調がきつくなる。
「え、何で分かったんだ?」
「……」
無言のままドアを閉めようとしたが、ケンの腕に遮られる。
「冗談だって。まあ立ち話もなんだし…」
そう言うが早いかさっさと車内へと上がり込むケンの後姿に脱力感を覚えながらも、
冷蔵庫の中からミネラルウォーターのペットボトルを取り出して、既にベッドの端に
腰掛けているケンに手渡した。
「サンキュ。実はこれを渡そうと思ってさ」
ピンクのリボンが結ばれている小さな袋を差し出す。
「…クッキー?」
「サユリがリョウさん達に渡してくれってさ。俺も食べたけど美味しかったぜ」
「そうか…サユリちゃんに『ありがとう』って伝えてくれ……ところで、捜査一課というのは
菓子を知人に配って歩ける程ヒマなのか?」
半ば呆れたような表情のリョウに、ケンは胸を張って答える。
「俺、今日の午後から明日中まで非番ー。じゃなければフラフラしてないって」
普段からサボっている事が多いだけに、意外だった。
「ま、用事も済んだし。んじゃ俺はこれで…」
ペットボトルを片手にドアへ向かおうとするケンの腕を掴む。
「リ、リョウちゃん?」
なんとなく嫌な予感に恐る恐るケンは振り向く…と。
穏やかな笑みを浮かべているリョウと目が合う。
確かに笑みを浮かべているが…その目は完璧に据わっていた。
「非番なんだろ?ゆっくりしていけ。クッキーの礼もしないとな」
…マズイ。
こういう時のリョウは一番恐ろしいという事を身体で思い知っているだけに、背中を冷たい汗が伝う。
「い、いや、さっき起きたばっかりなんだろ?だったら俺は邪魔かなーと」
「よく分かっているな…最近忙しくてな、今日の朝に帰ってきたばっかりだ。ようやく眠れると
思っていた時に丁度良くお前が叩き起こしてくれたんだが…」
掴んでいる腕を引き寄せる。
「落ち着けよ、俺が悪かった!だから…」
台詞が途切れる。
無遠慮に重ねられた唇。
口腔を蹂躙する舌の動き。
『いつものように』抱かれるのか、と思ったその時。
唐突に口付けをやめると、耳元に囁かれる。
「今日の0時になったら又来い…続きはその時に、な」
それまで掴まれていた腕を開放されると同時に、ケンはその場に座り込んでしまった。
いつもは強い意思を感じさせる瞳は、微かに潤んでいる。
心臓の音がやたら大きく聞こえるような気がした。
『クーン…キューン…』
外から聞こえるランダーの声とカリカリという音に、現実へと引き戻される。
「っ!やべ、ランダーの事忘れてた!」
真っ赤なままの顔で立ちあがると、慌てて外に出ようとドアに手をかける。
「約束を忘れるなよ、ケン」
意地の悪い笑顔を浮かべるリョウを、ケンは思いっきり睨みつける。
「誰も約束なんてしてねえ!ほら、ランダー帰るぞ!」
そう言って車の方へと戻っていくケンを見た後、ランダーはリョウの方を向いたがすぐにケンの元へと
走っていった。
リョウがドアを閉めると同時に走り去っていく車のエンジン音。
その音を背中で聞きながら、先程の耳まで真っ赤にしている青年の姿を思い出すと自然と
笑いが浮かぶ。
また、彼はここへやって来るだろう。
そんな事を思いながら、もう暫く惰眠を貪ろうとリョウはベッドへともぐりこんだ。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ちなみにケン=刑事、リョウ=花形F1レーサー
| ランダー=ケンが連れているロボット警察犬だよ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| これが本当の『やまなし・おちなし・いみなし』か
| | | | \
| | □ STOP. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・l|l)(゚Д゚;) ……
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ__
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
205 :
訂正:2005/05/09(月) 00:55:23 ID:lP7t9+0K
1/4で
×ドアを開けると、相変わらずの笑顔を向ける青年を睨みつける。
「何の用だ、スチャラカ刑事」
○ドアを開けると、相変わらずの笑顔を向ける青年を睨みつける。
『グッドモーニング』なんて、昼を過ぎても眠っていた自分に対する嫌味としか思えない。
「何の用だ、スチャラカ刑事」
一文抜けていた_| ̄|○
>199-205
うわわわわ。懐かしい!
大好きだったよ。
ごちになりました(;゚∀゚)=3 ムッハー
____________ V系バンド、「基督の涙(和訳)」の
| __________ | 元下手6弦×4弦だって。
| | | | \______ ___________
| | |>PLAY | | |/ シッテル?
| | | | ∧_∧
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
どうせお前なんて帰ってしまう癖に。
空は既に白みはじめていて、遮光性の強いカーテンの隙間から細く光りが漏れだして
きている。決して狭い部屋ではないけれど、互いの表情はその小さな光源だけで
すっかり見てとれて、だからこそ秀瀬はどうにか、そんな下らない台詞を飲み込む事ができた。
康司は少し傷付いた顔をして、それでも立ち去らずにいる。聞き飽きた謝罪の言葉で
こちらが痛みを覚える前に、強く怒鳴り付けてもっと傷つけてやろうかと思ったけれど、
そんな表情を見せられてしまったから、喉が詰まったようになって、結局何も言えやしない。
困った事になった、と秀瀬は半端に身体を起こしたままで考える。お互いに、見たくない
ものを見た。触れたくない所に触れてしまった。
まるで高校生の恋人同士のような膠着状態を脱するきっかけを作ったのは、意外にも
康司の方だった。何かを決めたような、決めかねているような、曖昧な表情だったけれど、
まっすぐにドアの前からベッドへと二歩、三歩と大股で歩み寄る。
「何」
必死で罵倒する言葉を探していた秀瀬は、むき出したままの肩に触れられて、
弾かれたように康司を見る。物理的な距離だけは近付いたものの、まだ言葉を探し倦ねている
二人の視線が絡む。
「……俺が」
そろそろと康司が言葉を発した。切り出しておいて、まだ迷う。秀瀬は黙ったまま続きを
待った。こういう時は、焦らない方がきっといい。
「正直、どっちも選べへんって言うたら……軽蔑する?」
もう十二分に考えさせてやったのではないかと秀瀬が少し苛立ち始めた頃、唐突に康司が
言葉を続けた。
「……当たり前や、こんドアホ」
もっと酷い言葉を投げ付けてやろうと思ったのに、言えたのはやっとそれだけだった。
それをきっかけにしたように、康司の腕が伸びてしっかりと抱き締められる。大きな図体をして、
甘えでもするかのように秀瀬の肩に顔を擦り付けて康司はひどく悲し気に言う。
「俺の事、捨ててもええよ」
秀瀬はそれには答えないでしっかりと彼の背を抱き返しながら、漠然と、この手を離す事は
当分出来そうもないとだけ思った。
____________
| __________ | 攻は既婚者らしいよ
| | | | \______ ___________
| | □ STOP. | | |/ ワカリヅライネ
| | | | ∧_∧
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| *9萌えシチュスレの
>>1に萌えた人がいたモナー
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| まぁすでにお題は消化されているけどな
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )アノオサーンハテンネンダローナ…
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1113609520/l50
部屋の中は静かで、日の光と焼きたてのパンの匂いで満ちてる。
思わず眠くなるぐらい気持ちいい午後だと思う。
部屋の隅にあるテーブルに腰掛け、引き寄せた右足の膝にあごをのせながら、
目の前でせっせとパン生地をこね続けるあの人をぼんやり眺めた。
しばらく無心に生地をこねていたあの人が、ふいに俺のほうを見た。
「パトロールに行かないのかい、」
汗の滲んだ額を手の甲でぬぐいながら、困ったように笑った。
「冗談」
鼻で笑ってみせた。
「なんで俺があいつの真似しなきゃなんねーの」
俺はあんな偽善者と違う、と言ったら少し悲しそうに眉をひそめた。でも口元は優しく微笑したまま。
肩をすくめて、あの人はまた力強く生地をこねはじめた。
「それに……」続きを彼に聞こえないように言う。
(こんな機会めったにないじゃん)
あのお節介なお手伝いも買い物に出ていていないし、紳士気取り野郎もいない。
広い工場に二人だけ、なんてそうそうあるもんじゃないだろう。
「偽善ではないはずだよ、彼は彼の信念があるんじゃないかね」
ふと彼が、生地をこねながら呟いた。
「ハ。」嘲笑を吐き出す。たちまち胸の中にもやもやが湧き出す。
「俺と一緒にいるときは、あいつのこと言うなよ」
「どうしてだね」
イライラとテーブルにのせていた片足を投げ出して、俺はあの人を睨んだ。
きょとんとした顔をしているあの人が、たまらなくムカついてくる。
「あいつの真似させたいなら、俺を作ったのは間違いだったんじゃないの?」
そう吐き捨ててテーブルからいきおいよく飛び降りると同時に焼き上がりをつげるブザーが部屋中に鳴り響いた。
そのブザーを背に、顔もみないで俺は帰ろうとドアに向かった。
「待ちなさい」
腕を掴まれた。ブザーが響くなかでもちゃんと通る声。
自分の腕をみたら、粉だらけになっていた。あの人が粉だらけの手で俺をつかんでいた。
そのことに気付いて、あの人はあわてて手を離して、エプロンでぬぐっていたけど、全然とれない。
俺の腕も粉だらけ。
「悪かったね、粉だらけにして……」
「別に」
無愛想に答えたものの、ああうろたえてるなぁ、と思いながら内心にやにや笑った。
この人の困った顔を見るのは楽しい。
「おまえはどうしてそんなに餡パンマンが嫌いなのかな」
肩をすくめて途方にくれた顔をしている。
「さぁ? あいつの物事の考え方が甘甘なところとかかな」
「おまえはからすぎるよ……」
「それはあんたがそう作ったんだろ。今日のカレーが辛口だったみたいだな」
ほら、そういってあの人の口元に自分の舌をねじ込んでやった。
「なぁ、辛口?」
顔を離して聞き返したら、すっかり固まっていた。
やりすぎたか、と思って顔をみたら、白い口ひげにパン粉がついているのが見えた。
それを見てたまんない気持ちになってしまった。白黒している目を覗き込む。
「おいおい、一瞬すぎて味分からなかった?」
「え?」
可愛い反応するおっさんだよなとつくづく思う。
有無を言わせず首をひきよせてもう一度口をふさいだ。
ちゃんと味が分かるように舌をゆっくりと絡ませてやる。それから震えるあの人の舌を吸って、粉のついたままのひげも舐めた。
漏れ出す声も絡めとるように舌で遊んでいると、しまいにはあの人は噎せてしまった。
やりすぎた?と少し反省しつつ、しゃがみこんでゲホゲホいうあの人の背中をさすってやる。
「悪い、今度は長かったか。で、辛口?」
「こ、こんな年寄りをっ…か、からか……」
ゲホゲホむせながら必死に何か言っているので、無理はすんなとぽんぽん背中をたたいてやった。
「ジャ無さん年じゃねー?」
落ち着いてきて、呼吸をととのえているあの人にそう言ってやったら、肩を落として両手で顔を覆って
「今度からもっと甘口につくることにしよう…」とか呟いている。
その前になんか考えることあるんじゃねーのかと思ったが、両手で覆いきれなくてはみでている耳が赤かった。
「そんな粉だらけの手で顔さわるから、顔も粉だらけになんだよ」
あわててあの人は手を離したが、案の定頬に白い粉がついてた。
「舐めてやろーか?」
「……そんなに意地悪なのは私が餡パンマンの話をするからかい」
弱りきった顔で俺を見上げる。あの人の真似をして肩をすくめてみせた。
「つうか、俺といるときは俺の話してよ、俺の」
丸く弧を描く背中に、顔をうずめた。あったかくて、やっぱりパン臭いなと思う。
「それで、俺のことだけ見てよ」
背中から心臓の音がかすかに伝わってくる。
工房はあたたかくて、竈からはうすく焼き上がりの白い煙がこぼれている。
あの人はなんにも言わないで、しばらく黙っていた。
それからのっそりと身体を起こしたので、俺も身体を離して、あの人の顔を見てみた。
怒っているかと思ったけれど、そうでもないようだ。ってかこの人は怒ったことがないような気がする。
「たしかにその通りだね」
静かにあの人はそう言って、ゆっくりと微笑んだ。
「お前の気持ちも考えなくて、すまなかったね。」
こう言われるとばつが悪くなる。正面から見つめられて、内心戸惑いながらそっけなく「別に」とだけ口にした。
あの人はなおもつづけて「私は餡パンマンの真似をしてもらおうと思って、お前を作ったんじゃないよ。
それだけは知っておいて欲しいんだが……」
「分かってる。大体味の方向性が違いすぎるし」
「ああ、そうだなぁ」
あの人はおかしそうに笑い出した。粉のついた顔いっぱいに楽しそうに。
あの人は何事もなかったかのように、のそのそと作業にもどっていった。
分厚い手袋をはめて焼き窯をあけて、焼き加減を確かめている。
遠くでチー図の声が聞こえてきた。あのお手伝いと一緒に買い物から帰ってきたのだろう。
のろのろ立ち上がって、マントを羽織りなおした。
「俺、やっぱもう帰るわ」
あの人の背中にそういうと、丸い背中はぴくんと震えて、心配そうな顔をが振り返った。
「別に怒ってないって。場タ子さん帰ってきたみたいだから丁度いいかなと思って」
あの人は首をかしげて少し悲しそうに笑って、「そうかい」とだけ言った。
それから作業を一区切りさせて、俺のそばまで来ると今度は手をしっかりぬぐい
「気をつけて」と言って俺の腕をぽんぽん軽くたたいた。すこしさびしそうに笑いながら。
窓からあのお手伝いの姿が見えなかったら、抱きしめていたかもしれない。
「……次は甘めのカレーにするんだっけ?」
「ん? ああ、そうしたほうがいいかな」
ガチャ、と玄関の鍵を開ける音がして、あのお手伝いが死角に入ったのが見えた。
「そのほうが噎せなくていいかもな」
そういって素早くもう一度あの人の口にキスをした。
ただいま〜という声が聞こえてくるのと同時に、俺は踵をかえして玄関に駆け出した。
背中にやっぱり噎せこんだあの人の咳を、楽しく聞きつつ。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 他ヒーローがかなり蔑ろになってるモナー
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| このパンの公式設定って変態臭いんだよな
| | | | \
| | □ STOP | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧
| | | | ピッ (´∀`;)(・∀・ )(゚Д゚ ) ジャ無サンハジャム味…
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
219 :
218:2005/05/09(月) 10:06:47 ID:hgg8WuwC
華麗攻めありそでなかったもんだから嬉しい(*´Д`)乙!
>207-209
GJ!
嗚呼ッでもいろんな意味で泣けてくる。
222 :
風と木の名無しさん:2005/05/09(月) 21:11:30 ID:iZCV56o/
も、萌えてしもうた…
GJ!!なのだけどデフォの絵をイメージすると苦い・・・w
ジャ無様ハァハァ(´д`;)
223 :
鬼百合4:2005/05/09(月) 21:31:03 ID:IsOw6TdJ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 日曜バイク、笛×太鼓 その4モナ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| この板の本スレはそれどこじゃないけどな
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ サブタイは「告白」かな
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
224 :
1/7:2005/05/09(月) 21:31:50 ID:IsOw6TdJ
今日も今日とて太刀花は暇だ。
今日付けの日係新聞も読み飽きた。
ちよっと散歩にでも、と思ったが外はしっとりと五月雨が降りしきってる。
こりゃ止みそうにないな。
それにしてもいい雨だ。春の雨はいい。
雨が降るごとに木々の緑が濃くなってゆくのが感じられる。
静かだ。
ガラッ
「比゛キさん!?」
「うおわっ!?」
び、びっくりした。
何事かと振り返ると、背の高い青年が戸を開けかけたまま突っ立っている。
突然静寂を乱したそいつは、端正な顔立ちを驚きの色に染めていた。
「修行のはずじゃ!?」
なんだ俺がいたことに驚いたのか。
「いやね、山のおばあちゃんが風引いちゃってさ」
「えっ大丈夫なんですか?」
「うん。娘さんが看病に来てくれたって言ってた」
225 :
2/7:2005/05/09(月) 21:32:22 ID:IsOw6TdJ
「そうですか。それならよかった」
ホっと胸をなでおろす。
「いや、待ってください。よくないです」
「え?いいんじゃないの?」
「いいんですけど、良くないです。だって比゛キさんが太刀花にいることになっちゃったでしょう」
「ああ、うん、まあね。そんなに嫌がらなくても」
まあ気持ちはわかるんだけどね。あんなことになった後だし。
先日、俺を訪ねてきたこいつ――角の後輩のイヴキはとんでもないことを持ちかけてきた。
いわく。
太刀花にくると興奮してしまうから発散させてくれ。
いつも落ち着いているイヴキらしからぬ、とんちんかんな物言いだった。
他に言い方はあったろうに。
理由は大方察しがついた。
こいつは真面目だから、女の子なんていくらでも寄ってくるだろうに、適当に手を出すなんてことができないんだ。
でもヤリたいさかりだから、しかたなく俺のとこにきたんだろう。
それで結局最後まで“手伝って”やるはめになったんだけど。
俺はものすごく後悔した。
いくら可愛い後輩のためとはいえ、あんな惨めな格好を人前にさらすことになるなんて。
おかげでその後顔を合わすたびに気まずくてしょうがない。
おそらくイヴキも似たような心情なんだろう。
そろそろお兄さんが夜の街の遊び方ってヤツを教えてあげないとな。
226 :
3/7:2005/05/09(月) 21:33:02 ID:IsOw6TdJ
「だってまだ決心がついていないんですよ。困ったな。でももういいか」
後輩はよくわかんないことをブツブツとつぶやいている。
「とりあえず座ったら?」
「あ、はい・・・・・・よし。じゃあ」
何か決意したらしい。キリっとした顔になって俺の前に腰を下ろした。
何しにきたんだろう。
「あの」
「うん」
「好きって一言で言っても、色んな種類があると思うんですよね」
「なに、いきなり」
「友達と恋人じゃ、同じ“好き”じゃないじゃないですか」
「友情と恋愛の違い、みたいな」
「そうです。友情、恋愛、親子愛、あと尊敬とか・・・僕が霞さんに対して抱いていた想いって、
血縁の情に近いものだったみたいです」
「オイオイ、母ちゃんなんて言ったら霞に殴られるぞ」
「違いますよ、どちらかといえばお姉さんです」
「姉御!」
「お姉さんです」
227 :
4/7:2005/05/09(月) 21:34:18 ID:IsOw6TdJ
「ふーん。霞のことは、恋愛対象とは違ってたわけだ。・・・・・・恋愛したこと無かったわけじゃないよね?」
応援してやってたのになあ。まあ霞はその気ゼロだったみたいだからこれでよかったのか。
「はい。でも、こんなに悩んだのは初めてですね」
お?それって
「なになになになに〜誰よ?」
興味津々で乗り出すと、イヴキは唇の両端を吊り上げて薄く笑みを形作った。
「当ててみてください」
「悩んだってことは〜えっ!まさか晃!?」
「違います」
「火中とか。都だ山さんにベッタベタだもんな。後はえーっと、美土里」
「違います」
「松山さんの奥さんは?」
「違います」
イヴキの声のトーンは一定だ。唇は相変わらず笑みを刻んでいる。
「じゃあ吉野の・・・」
「ヒントは柴又にいる人、です。でも絶対わからないと思います」
「そこまで言われるとなー答え言うなよ、当てるから。じゃあ意外な人物なわけだ。ひょっとして・・・・・・少年とか!」
「あ、ある意味近いです」
あっけらかんとイヴキは言ったが。
228 :
5/7:2005/05/09(月) 21:34:53 ID:IsOw6TdJ
それって。
なんてな、と笑い飛ばそうとした俺は引きつった笑い方をする羽目になった。
のんびりとした空気が一瞬で重たくなる。
これって結構重大な話?
なんか最近こいつといると、こういうシリアスな雰囲気になるの多くないか?
「当たって欲しくないけど、お、おやっさん・・・」
「言うと思いました。良かったですね。外れです」
いやむしろ当たってたほうがまだよかった気がしないでもないんだけど。
「まあ聞け、イヴキ。お前はねー、真面目すぎるんだよ。ほら、この間さ、俺らちょっとヤっちゃったじゃない。
んでお前は真面目だから、セックスしたらその人と恋愛関係にならなければいけないとか思っちゃってんだろ。
安心していいよ。そんなことないから。お前だって処理って言ってたでしょ。責任とか感じなくていいから」
「そうですね。でも残念ながら、この感情は比゛キさんとする前から抱いていたものなんですよ。いや、むしろ
この気持ちがあったからあんな事を頼む羽目になってしまった」
「落ち着けって」
「落ち着いてますよ。言わせてください。比゛キさん、好きです」
かーっと顔が火照るのが感じられた。
直球ってこういうのを言うんだろう。ど真ん中ストレート。
そういえば霞へのアピールも積極的でストレートだったっけ。
この球をホームランボールにするにはどう打ち返せばいいんだ・・・・・・
229 :
6/7:2005/05/09(月) 21:35:58 ID:IsOw6TdJ
「そうか、ありがとう。俺もイヴキのこと好きだよ。じゃ、俺ランニングしてくるね」
これでどうだ。そそくさと出口まで移動する。
「さっきの話でいうと、恋愛対象として好きです」
イヴキはわざわざ止める気は無いらしく、座ったままで顔だけこちらに向けて言った。
「好きです。お返事はいつでもいいです。気長に待ちますから」
「お前これじゃファールボールだよ」
がっくりとうなだれてしまう。
「はぁ」
「人がせっかくこう、さらっと打ち返してやったのに・・・・・・いやしかし逃げてちゃ解決にならないな。う――――ん、そうか・・・」
「いくらでも待ちます。考えてからで結構ですから」
「考えるったってなあ」
「・・・・・・比゛キさんは、僕のことお嫌いですか」
「いやいや、お前いいやつだし。むしろ尊敬してるよ。その年で立派に弟子まで育てて。俺とはえらい違いだ」
「そんな、とても比゛キさんには敵いませんよ。・・・・・そうですか。そうですよね。そんな対象には見たこと無いってことですよね」
「まあ、ね」
だってさーと口を尖らせていると、いつのまにやらイヴキが俺の目の前に来ていた。
「でもじゃあ、これからそうなればいいんですよ」
「お前自信家だな。だいたいね、順番がバラバラなんだよなー」
「順番ですか」
「普通お付き合いってのは、告白、手つなぎ、キス、セックスてなもんだろ。もうお前先にやっちゃうしさ。最初にさ」
「じゃあ、改めて。キスしていいですか」
230 :
7/7:2005/05/09(月) 21:36:50 ID:IsOw6TdJ
「ぅえっっ!?」
言うが早いか、やけに綺麗なその顔が近づいてきたかと思ったら、唇同士が触れていた。
・・・・・・おいおいおいおい、いきなり舌入れるの?
「んっ・・・」
こいつ、上手いなあ・・・じゃなくて。
両肩を掴んで思い切り押し返す。軽く息が乱れてしまったのが悔しい。
「・・・・・・すいません。見てたら触れたくなっちゃって」
「あのね」
「あ、これの前に手をつなぐんでしたっけ?まあいいか。それはまた次回ってことで。じゃあ、僕行きますね」
さらにその前に告白のOK をもらうって入れ忘れた。
「結局何しにきたの」
「美土里さんにディスクのメンテ頼んでたんです。下にいらっしゃいますよね。ではまた」
貴公子然と微笑んで、一陣の風は去っていったのだった。
俺の中に嵐を残したまま。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 次は残木氏にも登場していただきたいな
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>「姉御!」
>「お姉さんです」
ワロスw
ストレートに告白する慰撫喜に萌えた…
神GJです!惨姫さんも期待してます
>>223-231 >「当たって欲しくないけど、お、おやっさん・・・」
_| ̄|○ノシノシノシ
大人二人のくせに微笑ましいなぁ…!
さすが風のオニさん、爽やかだ。GJ。
待ってました!二人のやり取りがらしくてイイ!!
次回残木さん登場ですか?楽しみです!GJ!!
>>223-231 あーーーもう姐さん好き好き好き
毎回楽しみでしょうがない!
>「そうか、ありがとう。俺もイヴキのこと好きだよ。じゃ、俺ランニングしてくるね」
さいこうw
もうほんと会話が全部本人ボイスで想像できます。ステキです。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
姐さんの話のおかげで昨日から見始めました。
これからも楽しみにしてます!
遅レススマソ
>199-205
GJ!懐かしいなー。
主要キャラのマヌケな弱点が笑えて好きだったよ。
気が向いたらまた書いてクダサイー。
やっべー萌えすぎ。姐さんGJ!!
ヒビキ数回しか見たことないけどはまりそうだ(*´д`*)ハァハァ
2回目のエチーができるのは早そうだな
自分も遅レススマソ。>199-205懐かしい!
つい、実家にあるはずのアンソロ取りに行こうかと思ったよ!
>223-231
息撫比゛キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
待ってた…姐さんの話、待ってたよ(つД`)
もんのごっつい萌えをありがとう!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 仮/面ラ/イダー無礼℃だモナー
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 兼崎×立華さんだからな
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 兼崎某度入社時の
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 完全脳内ストーリーだゴルァ
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___ ものすごく長くなっちゃったので
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |前半編だゴルァ
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
只今放送中の仮/面ラ/イダーにもたち/ばなが居る為、
伏せ字を「立華」に変えました。ご了承下さい。
1/20
「ゴホッゴホッ」
「風邪ですか?立華さん」
「……いや。」
そう言うとフラリと行ってしまった。
そういえば、立華さんはよく咳をする。
煙草とか、吸ってたっけ…?
この某度という会社に俺、兼崎が入って一ヶ月半が経った。研修もあと少しで終わりだ。
今日は誰かの送別会があるらしい。
某度は広すぎてまだ知らない人ばかりで、他の部署となるともうほんと誰なのかわからない。
俺はラ/イダーに変/身する身だからか、どうやらみんなは俺の事を知ってるみたいだけど。
立華さんなんかすごいんだ。
立華さんの後ろを歩いていると、たいがいの人が振り向いて立華さんに見とれてるのに気付く。
わかる。やっぱなんていうか、かっこいいんだよ。
「闘う男」って。憧れっていうの?夢っていうか。
俺もいつかそれになるんだよなぁ
みんなを守るヒーロー。
給料は安いけど、素敵な仕事だ。
今日も特訓頑張るぞ!
2/20
張り切ってたのに、今日はそのなんとかさんの送別会って事で早々と研修が終わってしまった。
なんでもチベットに行くとかで…よくわかんないけど人類の謎がチベットにあるとか
そんな…事を…言ってたかな〜
とにかくその人はチベット行きに喜んでた。
立華さんも嬉しそうで、今日は笑顔がいっぱい見れたな〜!
「兼崎、行くぞ。」
「はいっ」
立華さん、ご機嫌だなぁ
送別会の会場になってる館まで立華さんと一緒に行くことになった。
某度は広い。なんでも社内でできてしまう。
便利だけど、たまには外に出たい気もするなぁ
立華さんはよく出てるみたいだけど…
俺ん家ちょっと遠いしなぁ…
立華さんは外に出てどこに行ってるんだろう。
俺はまだ立華さんの事は何も知らないんだよな。
今某度で一番一緒に居るのは俺だけど、
「外の立華さん」の事はまるで知らない。
…これからだよな。
だってまだ出会って一ヶ月半だ。
3/20
各テーブルの上にはたくさんの料理が並んでいる。
立華さんは「席、適当でいいよな」と言いながらドアから3番目のテーブルに着いた。
当然俺はその隣りに座った。
目の前に広がる御馳走!
すごい、肉だよ肉!酒だよ酒!立華さんだよ立華さん!!
これが噂に聞く酒池肉林ってやつか。
送別会っていいもんだ!
「これおいひいでふよ、たひばあはん!」
「ああ」
今日の立華さんはなんだか穏やかだ。
壇上のエライ人のスピーチとかを微笑みながら聞いている。
「嬉しそうですね」
「嬉しいよ。もしかしたらチベットでまた新しい発見があるかもしれないぞ。兼崎、人類の進化っていうのはな…」
なんだかいいな、この空気。
立華さんが言ってることはよくわからないけど、
嬉しそうな立華さんを見るのは幸せだ。
元は研究員だった立華さんはこういうのに興味津々なんだな。
俺にはさっぱりわかんねぇや。
悪い奴らから人を守る事が俺の仕事だ。
あとの事はここにいる皆さんにお任せしよう。
「某度の理想は一つなんだ」
「そうですね、立華さん」
ここに居るみんな、同じ正義を信じてるんだ。
なんだかいいな。いい会社に入ったな。
4/20
俺もなんだか楽しくなってきたな〜
「立華さんそれ酒ですか?俺も飲んじゃおうかな〜」
「ああ、今日は無礼講だぞ兼崎」
「なんかそれ「部長」とかっぽいですよ立華さん」
お酒が入ってるからか、立華さんは「俺部長か?」とか言いながら笑っている。
今日はよく笑うなぁ
「…ちょっと…」
「あ、弘瀬さん。弘瀬さんも酒どう?」
「ちょ、ちょっと兼崎君、こっち来て」
「うぇ?」
イイカンジに酒の入った身体をズルズルと引きずられる。なんか焦ってるけど、なんだろう…
壁際までひっぱられて、ようやく止まったと思ったら、両肩を思いっきり掴まれた。
「兼崎君!今立華さんお酒飲んでたわよね?」
「う、う、ぅん、それが何?」
「今すぐ離れなさい!!」
「ええっ??」
「いいから立華さんから離れて!!」
わけがわからない。なんで立華さんから離れなくちゃならないんだ。
イヤだ。せっかく今日はご機嫌でかわいい立華さんなのに!
「でも立華さん、今日は無礼講だって言ってたし…」
「無礼講なら何しても良いの?!」
「べっ別に何しようとか考えてねーよっ」今のところ。
…ていうか弘瀬さん…なんか…知ってる?俺のした事…
「…これから考える事になるのよ。」
5/20
「…えっ?」
「酔った人に手を出すような最低な人間にはならないでね兼崎君」
「て、手、手、手出すって、」
「うるさいわね!!いいから一緒に居たかったら絶対に手を出すなって言ってんのよ!」
いい?絶対よ!!とか言いながら、怒って行ってしまった。
…どこまで知ってんだ〜〜〜〜〜??!!
席に戻った俺はさっきの弘瀬さんの言葉が気になっていた。
俺と立華さんはBまでの関係だ。
それが知られているのか?
いや、立華さんが言うとは考えられない。
だいいち立華さんはチクビ触ったのもツボだと信じてるし、キスに至っては知らないしな。
なんだろう。なんだろう。超能力?某度の科学がそこまで進んでる?
ぐるぐる考えていたら、立華さんに殴られて椅子から落ちた。
6/20
「な、なんで?」
「けん/ざき、うるさいぞ!」
やたらでかい声で怒られた。
俺今喋ってないよな?まさか声漏れてた?いや、無いよな。
立華さん…酔ってる?よ、な…。
見ると立華さんの前には酒瓶の残骸が数本…って、いつの間に!!
「けん/ざき、はい。」
立華さんがにっこり笑って両手を差し出してきた。
立ち上がるのを手伝ってくれるポーズだ。
今、殴って倒した俺を起こそうとしてくれているようだ。
なんだかわからないけど嬉しいから条件反射で手を伸ばして立華さんの手を掴んだ。
そしたら、すごい勢いで立ち上がった立華さんにそのまま背負い投げされた。
この人メチャクチャだ…
ズダーンっていう音がして、会場の一部の人がびっくりして振り向いた。
だけど「ああ」という顔をしてまた何事も無かったかのように談笑を始めた。
あ、日常なんだこれ。
た、た、立華さああああんっ
「なんなんですかあっ!!」
すると、立華さんはウフフって、すげーーかわいらしく笑った。
7/20
もう騙されない…
十回は攻撃をくらった。
その度にあのかわいい笑顔だ。
もう騙されない!!
「けん/ざき」
「もうダメですよ!!そんな顔してもダメです!!こっから入ってこないで下さい!!」
足で地面にズルズルと透明の境界線を引く。
立華さんにこんな事を言う日が来ようとは。
しっかし弘瀬さん何言ってんだよ。
こんな危ない人に手なんか出せるわけないだろ!
こんな事ならあの時本当に離れた方が良かったかなぁ
全身が痛い。でも俺もずいぶん打たれ強くなったよな。
投げられても投げられてもかすり傷もつかなくなった。うんうん。
この一ヶ月研修中に何度攻撃されたかわからないしな。うんうん。
ぽん、と立華さんが俺の膝に手をつけた。
ん?
「はいっちゃったよ?」
入る?あ、境界線に、ね…。
にこ〜
……もおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
なんだよこのかわいさは!!!騙されないぞ!もう騙されないんだって!
立華さんはにっこり笑ったまま目の前のパイを投げてきた。
間一髪で避けた!と思った瞬間、
ベシャッ
後ろの人にぶつかったような音がした。ああ。
8/20
「だいじょ…」!
「…」
「しょ、署長!!」
「兼崎、立華を部屋に連れていってくれ」
「は、は、はいっ」
署長はパイを右顔面にべっとりつけたまま、静かにトイレに消えていった。
…部屋に連れてけったって…無事行けるのかぁ?
「立華さん、あの、立って下さい。部屋行きましょう…」
恐る恐る言うと、立華さんはにっこり笑ってゆっくり立ち上がった。
そして意外にも素直についてきた。ホッ
そのまま出口まで何度も振り返って確認しながら人の間を縫って歩いた。
立華さんは俺が歩いた通りの道を後からついてくる。
たまに思いっきり人とぶつかっているけど気付いていないようだ。
会場を出ると、廊下は嘘みたいに静かだった。
俺と立華さんの足音が廊下に響く。
立華さんの足音が、やっぱり少し不揃いだ。
ちょっとフラフラしている立華さんの腕に手を回した。
や、別にイヤラシイ事じゃなくってさ!フラフラしてる人に手を貸すのは当然の事として、だ。
俺の酔いなんかもうとっくにさめていた。
腕掴んだら投げられるかなって思ったけど、大人しく任されてくれた。
なんだかさっきと打って変わって…静かだな…。
無言の立華さんに、ちょっとドキドキしてきた。
俺は弘瀬さんの言葉をまた思い出していた。
9/20
「着きましたよ。鍵ありますか?」
聞こえているのかいないのか、立華さんは無言のままフワフワと揺れている。
困ったな。試しにノブを回してみたけどやっぱり鍵がかかっていた。
隣の部屋にスペアキーがあるのは知ってるけど
そのスペアキーで夜部屋に忍び込んだというやましい過去がある俺は
その存在を知っているという事をなるべくなら立華さんに知られたくない。
たぶんポケットとかに入ってるよな…
「ちょっとすいません」
立華さんのズボンのポケットに手を入れて中を探ってみる。
他人のズボンのポケットって不思議だ。
ただのポケットなのに、そこに手を突っ込むのってなんっかイヤラシイ…
鍵は、あっさり見つかった。
立華さんはポケットを探られようが、鍵を開けられようが、
まるでわからないかのように相変わらずボーっとしている。
さっきまでの笑顔も無くて、無表情だ。
なんか、人形みたいだな。
立華さんの手を掴んで部屋に入れてあげる。
靴のまま入ろうとするから慌てて靴を脱がせた。
なんだか放っておけない。
一応、ベッドの上に座らせてみたけど、どうしようか。
このまま帰って良いモノか迷うなぁ
「えっと。なんか、水とか飲みます?」
立華さんは俺をみあげると、キレイに微笑んだ。
10/20
立華さんは水の入ったコップを持ったまま飲むでもなくボーっとしている。
水はいらなかったみたいだ。
手からそっとコップを取って、テーブルに置いた。
……
…この部屋に二人きりでいると、この間の事を思い出しちまう。
立華さんのチクビを触りまくったあの…あっヤベ、思い出すな思い出すな
…あー
ドキドキするなー
「あの、じゃあ俺帰ります…」
俺は酔ってる人に手を出すような最低な人間にはなっちゃだめだからな。
弘瀬さん…あー
こういう事はもっと詳しく言ってくれないとさぁ!
っていうか、ここで引き留めてくれないかなー立華さん!!
…無いか!
「あー!じゃ、ほんと、かえります…ね」
「けん/ざき」
「はい?」
ベッドに座ってる立華さんは、ポンポン、と、自分の横を叩いた。
…そこに、座れって事?
…ヤバイよ。本当に引き留められちゃったよ。
そこに罠とか仕掛けてないですよね立華さん。
だけど俺は嬉しいからすぐに促されるままに座ってみた。でも油断しないようにしないと。
だってこんな夢のような展開は絶対におかしい。
何かある。何かあるんだ。
____________ 前半終了です。
| __________ | 続きは明日にでも。その間別のビデオでも見ようかな。
| | | | ――――――v―――――――
| | □ STOP. | | ∧_∧
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
まとめサイトのpart5、
「from萌えスレ」が真っ白で本文表示されないのは漏れだけですか…(´・ω・`)ショボーン
スレログを読めってことでしょうか…?
リアルタイム券立キター!!!
激しく萌えました
後編もワクテカしながら待ってます
>>241-252 嬉しくて手が震えます(つ∀T)
MY神、待ってました待っていましたよー!!!
もしかしたらもう投下されないかも、と不安な日々でした
生殺しですけれど、後半を楽しみに待ちます!!
願いが叶うスレって書き込むと本当に叶うのですね…
>>241-252 あー、いつもいつも土器土器させてもらってます。
とうとう酒が入ったか…!
続きはテッカテカしながらお待ちしております。
>酒池肉林
微妙に違う気がするよ兼崎w
かかかかか、神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
ずっと待ってましたMY神!!相変わらず素晴らしい萌えさせっぷりです!
「俺部長か?」って立華さんかわいいよ〜
ぶっちゃけ原作見たことないですが毎回楽しみにしてます。
じらしプレイもお上手だ・・・正座して後半を待ちます!
my神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
ずっとお待ちしておりました!続きハゲシク期待!!
神キテタ───(°∀°)───!!
ヨダレたらしながら続き待ってます!!
やったあああああああああ
神キタ━━━━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━━━━!!!!
毎回楽しみにしてました〜いつも禿げ萌えです。
かわいいよ立華さん。後半もものすごく期待してます。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 仮/面ラ/イダー無礼℃だモナー
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 兼崎×立華さんだからな
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 兼崎某度入社時の
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 完全脳内ストーリーだゴルァ
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___ 昨日の続き後半編だゴルァ
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
只今放送中の仮/面ラ/イダーにもたち/ばなが居る為、
伏せ字を「立華」に変えました。ご了承下さい。
11/20
なんかあったーーーーー!!!
横に座った途端、立華さんが覆い被さってきて、俺はベットに押し倒されてしまった!!
ちょっと女の子になった気分だぁ!
「た、た、立華さんっ…?」
でも俺、立華さんになら…
って、どんな顔してりゃいいんだ?
ど、ど、どうしよう。
立華さんは俺の胸のあたりに頭を乗せて寝ている。
俺からはよく見えないが、とりあえず微動だにしない。
やべぇ俺の心臓の音が早いのがばれるー
「あの…立華さん」
…なんで動かないんだろう。
もっとこう、ガッと来てくれていいんだけど。
寝て…?…は、いないみたいだけど…。寝息が聞こえないし。
「…立華さん?」
「…ん?」
ちょっとアゴを引いて胸に乗ってる立華さんを見てみた。
そしたら立華さんもモゾモゾ動いてこっちを見た。
って、ちょっと待って…
酒を飲んでいるせいで少し赤みをおびた頬に、潤んだ目、微笑…の、立華さん、が…目の前に…
わーーーーーーーーーーなんだこれなんだこれ何この格好何この状況何この何この
何この、落とし穴…
12/20
俺の心臓の動きで立華さんが揺れている。
ってくらい俺の心臓はバクバクしていた。
聞こえてるよな。ばれてるよな、動揺してること。
なのに、なんでどかないんだよ。
いいのか立華さん?
酔ってるとか、わかってるけど、立華さんがいけないんですよこれ。
とりあえず抱きしめますけどいいですか?殴らないでくださいいいですか?
びっくりさせないように、ソロソロと腕を動かして、背中をギュッとしてみた…
よし、反応無し!!クリア!つ、次っ
キス…?は、なんか言い訳できなさそうだから後でやれそうならにしよう…
俺はこの期に及んで言い訳とか考えてるのか。
だって、だってさ、俺にはわかんないんだよ。立華さんが何考えてるのかわからない。
まったくわからない!酔ってるのもあるけど、ほんと、どっちなんだろ?
男ってこういう時弱いよな。なんだってこう…いや、でもなんか、なんかしなきゃもったいない
なにする?えーと、うー…
…なんか、とりあえずもっとちゃんと抱きしめたいかも…。
「…立華さん、ちょっと動かしますよ。」
立華さんの両脇に手を入れて仰向けにさせてから俺の方に引き上げてみた。
やべっ頭の置き場がなくなった立華さんが嫌そうに起き上がろうとしている。
そんな、今離してたまるかよ!
俺も一緒に起き上がって、座ったまま後ろから抱きしめる形にした。
座椅子感覚で楽だったのか、立華さんはおとなしくなった。よしっ!!
13/20
後ろから抱きしめながら立華さんの肩に顔をうずめてから、だいぶ時間が経った…。
幸せだ…。立華さんは抵抗もしないでジッと俺の腕の中に収まったままだ…。
さっきから俺の手が立華さんのお腹をなでまわしてるけど、無反応。
大丈夫かな。
いや、手は出さないつもりだけどさ…
もうやったことある事なら、いいんじゃないかな〜。
ねえ?いいよな…うん。
だってこの状況。この部屋。二人きり。
…思い出しちまう。
もう一度、あの感じになりたいって思うじゃないか。男なら。
あの気持ちが忘れられねーよ…
…触りたい。すっげー、触りたい。
あ、も、我慢できねぇや。
“なでまわしてたら偶然服の中に手が入ってしまった風”にわざと手を滑らせてみた。
無反応。…行ける。
んーでもこっからはちょっと不自然になるよな。
さすがに…覚悟を決めないと…
大丈夫かなぁ…でも酔ってるし、いつもの立華さんと全然違うし、よくわかってなさそうだし
いやっ俺は酔った人に手を出すような最低な人間にはならない兼崎君だからそんな、
あれだよ、あの、他のいろんな事は我慢するけどさ…
って言いながら手が勝手に上の方にあがっていくなぁ
いやいやもうやったことあることだから!これって手出してないよな!大丈夫だよな。大丈夫だよな。
…このへんかな…あ、ここだ
あああーーーもういいかな〜!…いいですか立華さん。いい?
俺はもう、覚悟して一点集中で、チクビを触る事にしますよ?
いや、二点か。
14/20
覚悟を決めて両方のチクビを同時に摘んだ。
瞬間、立華さんがビクンと動いた。
ヤバイ!!
でも、もうちょっとやらせてみてくださいもうちょっとせっかくだし!!
何がせっかくか自分でもわからないけど気付かない振りをして、そのままクリクリと回してみた。
逃げないように足で立華さんの足をがっちり押さえ込んだ。
まあこんなのはすぐに抜けられるけど。
だけど離してたまるかよ。ここまできたらチクビくらいは勃たせてから殴られたい。
人差し指で先端を上下にくすぐると、形がでてきた。
もっと硬くならないと。このくらいは寒くたって勃つもんな。
親指と中指でつまんで、人差し指で先端をつついた。
チクビが小さいから、すぐすり抜けてしまうので何度も繰り返した。
立華さんは最初に動いたあと身体が少しこわばっていたようだけど、
だんだん俺に体重をかけてきた。抵抗はしない。
…これは身を任せられてるって事…だよな…。
つ、つまり、「いい」って事、だよな…!
硬くなってきたそれを人差し指でくにゃくにゃに回す。小刻みにつつく。やわらかく潰す。
んー、右の方が左より少し硬いかなぁ。立華さんのチクビは右の方が敏感なのかぁウェヘー
あ、そうだ。あの時は顔を見れなかったんだよな。
今日も後ろからだから立華さんの顔が見れない。
けど見た〜い。立華さんのイヤラシイ顔が見た〜い…よし、見よう。
15/20
上から覆い被さるかたちで立華さんの顔をのぞき込んでみた。
んー、ん?なんか、困ったような顔…?
泣きそう?
のぞきこんだまま、また指を動かすと、眉間にしわがよった。
あ、泣きそうな、せつない顔…だ。
クルなこれ。
うわー立華さん…泣いてる所とかも見てみたい
や、俺、別にサドとかじゃないけどさ
たまに立華さんが嫌がってるところを無理矢理やってみたいような衝動があるんだよ…
今もそんなモヤモヤがお腹の中をかきまわしてる。あー腹がザワザワする!!
立華さんが俺に見られているのに気付いてこっちを見た。
…そういうの流し目っていうんですよ。エロイなぁ
これ以上俺を興奮させてどうするんです。
俺、男ですよ。あなたも男だけど。
見られてるのが嫌なのか、下を向いてちょっと下唇を噛んだ。かわいいなぁ
だから、ジッと見たまま速度をあげて細かくチクビをこすってみた。
瞬間、立華さんがハッっと息を吸って、ギュッと目を閉じた。
あーもうなんてかわいいんだろう。かわいくてイヤラシイ。
壊しちゃいたい。もっともっとおかしくさせたい。
…行けるかな。
いやいやいや。
うーん…
「…けん/ざき」
16/20
「はい……あっ、はっはい!!」
…心臓が、張り裂けるかと思った
そうだ、今この人、意識あるんだよ
今俺がしてること、全部わかってるんだよ
…やっっっっっっっべー………!!
俺、俺何したっけ
チクビ触ったっけ
言い訳、なんか言い訳、なんか無いかなんかなんでもいいからなんでもいいからお願い
「おまえ、おれになんでこんなことするんだ?」
「いや、あの、あの、」
無理。無理。無理。無理。
言い訳もごまかしも何も出て来ない。
なんっっにも出て来ない。
まっ白だ
「ほんとのこと いえ」
「本当の…」
本当の事?
「あー…あの、好きだからです」
「…なにが?」
「立華さん、の、事が。好きだから…あれ?」
本当の事って、
あ、言っちゃった
17/20
「あ」
「そうか…」
「あの、いや、」
「ちがうのか?」
「いや、違わないんですけど、あの」
まっ白。
どうしよう
どうしよう
立華さん、俺のこと
俺のこときらわないで
立華さんきらわないで きらわないで
立華さん
「…おれも、きり/ゅうさんが、すきだった」
…え? ……誰?
「おまえみたいに こういうことしたい とかは おもわなかったけどな」
「…きり/ゅうさん?は、男の人なんですか?」
「…ああ…」
…俺は、なんとなく、立華さんを強く抱きしめた。
18/20
言ったら、壊れると思ってたんだ。
立華さんは、俺の腕をポンポンと優しく諭すように叩いてくれた。
なあ立華さん。
立華さん。
聞きたいことはたくさんある。
き/りゅうさんて誰?とか、
今も好きなの?とか、
男の人が好きなの?とか、
でもなんか、出て来ない。ノドから出て来ない。
俺はなんか、泣きそうだ。いや、もう泣いてるのか?
立華さん。ねえ、ねえ、ねえ、
「キスしていいですか」
立華さんは答えない。
「何も言わなかったら、しちゃいますよ。」
答えない。
後ろから抱きしめているから、顔はすぐ横だ。
俺が横を向けば、立華さんのほっぺたに唇が付くだろう。
少し傾けば、唇にも。
「しちゃいますよ。」
それは本当に一瞬触れるだけのものだったけど。
意識がある立華さんとの初めてのキスだった。
19/20
立華さんの目を見つめていたら、その目はちょっとだけこっちを見たけど、すぐ伏せられた。
抱きしめている手をまた服の中にいれようとしたら、手の甲をつねられた。
…今日はここまでかぁ…
…でも、抱きしめている事におとがめはない。
少なくとも、俺の思いは拒絶されてないんだ。
愛しい。
なんだか心が軽い。
いや、軽くねぇや。立華さんでいっぱいで、重いかも。
また強く抱きしめた。
立華さんの肩に顔を埋めて、立華さんの匂いをかいだ。
「あー…もう、すっっっっげーーー好き。」
立華さんは小さい小さいかすれた声で ばか、って言っていた。
*******************************************************************
なんて顔して逢おう。
昨日はあのあと立華さんが寝ちゃったからベッドに寝かせて布団をかけて部屋を後にした。
…覚えてるかな、昨日のこと。
ドキドキしながら、研修場に向かった。
20/20
「おはようございます…」
「おはよう」
あれ、結構普通だ。
やっぱり忘れてる?
「あのー…」
「なんだ兼崎」
「き/りゅうさんて誰ですか?」
途端、立華さんは持っていた片手10`のバーベルを落とした。
「忘れろっ!!」
「覚えてるんじゃないですか」
「〜〜〜〜あれは、俺は、酔ってて…!」
「俺は酔ってなかったんでよく覚えてます」
「変/身!」
「ううぇえええマジですかーーーー!!!」
危ない所だったが、間一髪で鴉馬署長に助けられた。
しっかし、ていうことはだ。俺が立華さんの事好きって事も覚えてるって事だよなー
それに、Bまでの仲も公認じゃないか。
そっかそっか…んー
…やりやすくなったなぁ
____________
| __________ | ビデオケースに作者のメッセージが
| | | | 入ってたぞ
| | □ STOP. | | ∧_∧ 「いつも感想本当に本当にありがとうございます。
| | | | ピッ (・∀・ ) 読んで下さった皆様に感謝しております。
| | | | ◇⊂ ) __
>>255さんは前スレ143さんでしょうか。
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| | 願い事スレ見に行ってみました。
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || | ちょうど書き始めたのが10日だったのでびっくりしました
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 嬉しかったです!どうもありがとうございました」
ブレえドは全くわからないけど、イイ…
今回もキュンキュン言わせていただきました、ありがとうございます。
>危ない所だったが、間一髪で鴉馬署長に助けられた。
チョチョォ大活躍!w
>>261-272 一歩どころか三歩くらい前進!(*´∀`)アハン
兼崎に赤飯を炊いてやりたい。よかったね…。
何回も書いてますが大好きです。
毎度キュンキュン萌えさせてもらってます。ありがとうー。
だんだん元作品の第一話の日時に近づいてるのがなんとなく寂しい。
今回も萌え笑わせて頂きました!チョチョォ!
神の作品で元ネタを知り今大ハマり中です。
相変わらず素敵なお話ありがとうございました!
277 :
255:2005/05/14(土) 21:47:49 ID:PXIQYonH
>>261-272 神キテタ━(゚∀゚)━!!
そして
激 モ エ ス ! !
そうです!図々しく捨てアド請求した前スレ143です!!
ワァー神にはなんでもお見通しだぁ(ノ∀`)
しかもすごい偶然!
神に一生ついて行けと言う事なんでしょうか?!なんですね?!
キリ←立も大好きな私には萌えすぎる展開で
胸がモエモエキュウキュウしすぎで痛いです
ナ/イトフ/ォー/ムな立華さんもまた可愛らしい…!
なのに最後まではお預けなんて、罪な男…!
兼立フォーエバー!!!
これからもずっと神の大ファンです!!!
気持ちは分かるがちょっともちつけ。
え…煽りとか釣りの部類じゃないの?
おんどるは天然でこういうのが多いからね。
捨てアド云々のやりとりを見てた自分としては
良かったな277という気分で和んだが(´∀`)
それはともあれ神GJ!
282 :
277:2005/05/14(土) 22:50:18 ID:PXIQYonH
スレ住人の皆様
大人気なくはしゃぎ回ってすみません…〇| ̄|_orzorz
>281アリガd(*´∀`)
>ここまできたらチクビくらいは勃たせてから殴られたい。
県先の男前っぷりワロスw
あーーーーー素晴らしい萌えをありがとうございます!!
前進できたのはよかったけど第一話に近づいてると思うと寂しくてたまらないのはナゼ・・・
うおー!進展シタ───(°∀°)───!!
神よありがとうー!!!今回も萌えたよ〜
立華さん覚えてたんだーがんばれ兼崎!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 新/必/殺シゴトニン
| 前スレ621-629の続きだモナ
|
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| ちょっとダークな展開ぽいよ
| | | | \
| | |> 再生. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
三味腺屋がやや壊れてます。
月の光の中では、桜はこれほど違った姿を見せるのか。
昼間その下に座っていた樹と同じとは思えず、ヒデは立ち止まってしばし眺めた。
幹の高さも枝の広がりも変わる筈はないのに、ヒデを手招くように夜風に揺れる花が
ひどく艶かしく見える。ヒデは引き寄せられるように根元へ近づき、そのまま足をかけてよじ登った。
太い枝に腰を落ち着ければ、文字通り花の中に埋もれ視界が桜一色に染まる。
幾重にも重なった花は寄せては引いて葉を鳴らし、目と耳の両方から
花に捕らわれる錯覚にいつのまにか陥りかけている。
香りがあるわけでもないのに、むせ返るような息苦しささえ感じた。
ふと、足音が聞こえた。
さらさらと鳴る枝の音に意識を飛ばしかけていたヒデは、一瞬で我に返った。
身を起こし声を出そうとして、はっと動きを止める。
ここに来るはずの男のものではない。
ヒデは油断なく身構えて、そしてすぐに息をついた。
「…お前ェか」
いつもの着流し姿のユウジにヒデは気まずげに目を逸らした。
自分がこの時分にここにいる理由を、勘のいいこの男なら察しがついているだろう。
知っていて茶々を入れに来るほど野暮ではないと思っていたのだが。
いや、それとも夜遊び帰りに女でも連れてきたんだろうか。そんな考えを巡らせていたヒデは
黙ったままのユウジの様子に気づかなかった。
わずかな音が、風を切った。
「──── !?」
気づくのが遅れた。黄色い三の糸は正確にヒデの右手首を捕らえていた。
「何しやが…っ!」
容赦なく糸を引かれ、ヒデは枝から転げ落ちた。咄嗟に受身を取ったものの、
きりきりと音を立てて糸が手首を締め上げる。
「おい!何のつもりだ!」
ユウジは応えない。月明かりの中、月よりも冷たい視線がまっすぐにヒデを見つめている。
力比べでユウジに勝てるはずはない。ヒデは少しでも痛みを緩和させようと糸を手元に手繰り寄せた。
少しずつユウジのほうに近づきながら様子を伺う。
「仕事の練習台か?それならそうと言わなきゃわからねえよ」
「…なに、確かめてえことがあってな」
行動と表情に反し、声は穏やかだった。
「お前ェがどうしてえのかだよ。それがわかりゃ俺も腹が決まる」
「…?」
もう一本、糸が飛んだ。
同時に足を掬われ、一瞬身体が宙に浮いた。直後に地面に背中をしたたか叩きつけられる。
衝撃に目を閉じて、開けたときにはユウジが目の前にいた。
「な…!」
片手で腰を抱えられ軽々と桜の根元へ運ばれる。わけのわからない状態にヒデは抵抗もできなかった。
ごつごつした幹に押しつけられ、ユウジの顔が改めてはっきりと見えた。
ヒデは息を呑んだ。
初めて見る顔だ。
仕事を遂行する際の冷酷さとも、いつもの皮肉めいた表情とも違う。
自分を戯れに抱くときの顔でもなかった。
二人が関係を持つのは、特に理由があるわけでもない。身体の相性がいいからと言ったヒデに
ユウジはただ笑っていた。
昼間、仕掛けてきたユウジに応えながらお預けを食わせても、さっさと引き上げていった。
「三味腺屋、お前ェ…」
今のユウジの目に、遊び慣れた余裕はない。
初めて見せられた本音の欠片に、ヒデは声が出せなかった。
「ヒデよ、お前ぇはどうしたい?」
まっすぐな想いを抱えた心に興味を持ったのが始まりだったはず。
くたびれた後姿を見つめる子犬が不憫で構ってやっていただけ。
ふとした悪戯心をヒデは拒否しなかった。何故かなどどうでもよかった。
惹かれていったのは本当だ。だが、互いにただ楽しんでいた。それだけだ。
ユウジはぎりぎりのところで理性を保っていた。
欲望とも違う、殺意とも違う、ずっと凶暴な感情が暴れだそうとしている。
自分はどうしたいのか、自問し続けて答えは出なかった。
ヒデから答えが得られるとは思っていない。それを言うならお互いさまだ。
では今、自分は何をしている。このままどうしようとしている。
一方的に、自分でも整理のつかない感情をぶつけて、どう言わせたい?
自分より少しばかり年上というだけで、常に余裕綽々な態度が気に食わなかった。
心のうちを見透かすような、いつも涼しい眼が癪に障った。
そして本当に心に隠していたものを知られて、初めてゆっくり話ができた。
伸ばされた手に、少々乱暴な行為に逆らわなかったのは、
追いかける背中があって、それでも熱い手を拒まなかったのは、
普段そっけない会話しかしないくせに、気がつくと側にいたから。
あの男に追いついても隣に並べないことを、その間は忘れられたから。
────それだけか?
無意識に考えないようにしていたことを、この場所で、こんな形で突きつけられるとは。
(しっぺ返し、か…)
冷淡な仮面の裏を垣間見たときの、ぞくぞくするような感情は紛れもなく本物。
その熱に溺れたのは忘れるためだけではない。欲しかったから。それが欲しかったから。
それを告げたらこいつはどんな顔をするだろう。
いや、それを告げる資格が自分にはあるのか。ヒデはただユウジを見つめた。
三本目の糸が、頸にかかった。
「ゆう、じ…」
じりじりと糸を引く。柔らかい人体に食い込む感触が妙な興奮を呼び起こす。
大きな目が見開かれ、わずかに逃れようとする動きを片手で封じた。
唇が何かを紡ぎだそうと動くが、やがて乾いた空気が押し出される音に変わった。
震える右手がユウジの肩を掴む。その手首に残る糸の跡がやけに目についた。
このまま最後まで行くのか。他人事のようにぼんやりした思考と、このままでは
取り返しがつかなくなると警告する声が、同時に頭の中でせめぎあう。
それでも糸を握る手は止まらない。ヒデの顔色がどんどん変わっていく。
逸らした喉に食い込む糸が、頸の細さを際立たせ目が離せない。
あと少し、あと少しで…
あと少しで────?
ユウジは弾かれたようにヒデを突き飛ばした。よろめいて二、三歩後ずさり幹に寄りかかる。
痩身が放り出されて地に転がり、激しく咳き込んだ。わが身を抱えるように身体を丸め
何度も息を吸い込んだ。呼吸と血流が一気に戻り、ぐらぐらと眩暈がして起き上がれない。
肺が痛みを訴えるほど吸って吐いて、全身が震えて止まらなかった。
ユウジはただ棒立ちのままそれを眺めていた。まだ手には生々しい感覚が残っている。
「行け…はやく…」
激しい呼吸の合間、途切れ途切れの声が上がった。
「…ハ丁堀が…来る…」
知っている、と言おうとしてやめた。
わずかな逡巡の後、ユウジはヒデを担ぎ上げ、そのまま歩き出した。
「おい…!」
「黙ってろ」
足音を殺し、大の男一人を担いでいるとは思えない速さでユウジは店へ戻ってきた。
ようやく呼吸の収まったヒデを下ろし、すぐさま水を汲みに土間へ向かう。
互いに一言も発しない。
顎を上げさせれば、鮮やかな赤い糸が頸にくっきりと残っている。
手足にもあるこの跡が消えなければいい、そう思っている自分をユウジは自覚していた。
そこへ手拭を当てると冷たさと痛みにヒデが眉が顰める。
傷薬を出そうとすると「放っときゃ治る」と呟くように言った。
重い沈黙が降りた。
このまま閉じ込めてしまおうか、そんな考えが性懲りもなく浮かび、
ユウジは振り切るように口を開いた。
「ヒデ」
手拭を握る手に知らず力が篭る。
「このまま行ったんじゃそれの説明がつかねえよな」
意地悪く赤い跡を指してみせると、ヒデがゆるゆると顔を上げた。
「ハ丁堀のこった、とっくに気づいてるんだろうがな」
黒い目がいつものように上目遣いで見上げてくる。
こんな状況になってまでそんな顔をするなとユウジは内心ため息をついた。
「どうする。俺に殺されかけたって言うか?」
「言ってどうなる」
即答され今度はユウジが黙った。
「殺りたいほど…俺が憎いか」
「ああ、憎いね」
低く呻くようにユウジが一歩踏み出す。
「ここで殺ってもいいぜ」
糸ではなく大きな手がゆっくりと頸を掴んだ。
冷たい指に力はなく、掴むというより包むような触れ方でヒデを捕らえる。
燭台の明かりが頼りなく揺れ、二人分の影が重なって踊った。
背中を壁に押しつけられたヒデに逃げ場はない。
ぎりぎりまで顔を寄せ、互いの呼吸がわかるほどの距離で見つめあう。
手のひらに乱れのない脈動を感じ、ユウジは妙な高揚感が湧き上がるのを感じた。
文字通り、ヒデの命は今ユウジの手の中にある。
「俺と寝たのは、上手いからか?」
ユウジらしくもない投げやりな質問は、その答えを求めていなかった。
「そうだったらいいのにな」
小さな声はわずかに震えていた。
両手が頸から外れた。
「…頭冷やしてくらあ」
ユウジは三味腺を掴んで立ち上がった。
「おい」
「俺が戻ってもまだいたら、どうなっても知らねえぞ」
「ユウジ」
「帰ってろ」
振り返らず、ユウジは襖を閉めた。
「…で?」
早朝の長屋、まだ起きだす者もまばらな頃に、ユウジはノミを片手に憮然と立っていた。
馴染みの店でしたたか飲んで、帰ってみれば無造作に置き去られたカザリ職人用のノミが一本。
一気に酔いも醒めた。あの男が職人の命と言える道具を置き忘れるはずがない。
「……」
ばつが悪そうに梯子の上から見下ろしてくるヒデ。こちらも疲れた目元にクマが浮いている。
「本当に性悪だなお前ェは」
「うやむやのままじゃ落ち着かねえ」
ぼそりと言い訳めいた口調で言い、ヒデは一階へ降りた。
俯き、口ごもり、やがて声が聞こえた。
「お前ェの言い分、聞いてねえ」
ユウジは無言のまま荒っぽくヒデを引き寄せた。一瞬だけ腕に閉じ込め、すぐに離す。
そのままふいと背を向けて障子を開けた。
「ハ丁堀に夜道でバッサリは御免だぜ」
複雑な表情のヒデを肩越しにちらりと見て、ユウジはさっさと長屋を後にした。
それからユウジは何かと理由をつけて花見の席を断り続けた。
数多の女たちがやきもきするうちに桜の時期は過ぎ、花は儚く散っていった。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ 停止 | |
| | | | ∧_∧
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
この二人は難しいです。
>286-295
GJ!
壊れ気味な三味線屋に萌えますた(*´д`*)
なんか特撮多いねー……
特撮は元ネタ理解出来ないけど、
ここに投稿という名の貯蔵ビデオが増えていくのは嬉しい
スレが賑わってるのっていいもんだね
うん、いつか萌えた時に見られるかも知れないし
貯蓄貯蓄
正直あんまひとつのジャンル連投されるとモニョ
なら
>>300が違う作品を書いてみればいい。
新たな道が開けるかもよ。
投下は大歓迎だ。щ(゚Д゚щ)カモーン!!
連投でも新規ジャンルでも何でもガンガン投入カマーン(・∀・)ですよ
書きたい姐さんが書きたいものガツガツ書いて、ガツガツ投入すればイイ!
連投が気になってもスルーでいいジャマイカ。書き手さん、遠慮は無用!
orz…リロれよ自分…
え、ちゃんと違うジャンル来てるんじゃ…?
三味線屋は時代劇だと思って見てたけど、特撮に分類している人多いの?
……確かにあのシリーズ、三味線屋登場以降から「特撮」めいてはきたかも……
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 楽梨間 "A"ツ/アー萌え杉。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 鷹×緋呂好き。
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
"A"ツ/アーの鷹×緋呂凄かった。ライブ以外の言動も凄いと思う。(もちろん萌え的な意味で。
ていうか、本当は数年前からヤバイ状況を全て解っていながらファンには決してその危機感を敢えて見せなかった鷹と、
暗い感情に引きずられ、思うようにギターを弾けないでいる緋呂とのLOVE×2、なんて萌え杉)萌えスレには長過ぎて書けないのでここに。
(801板自体にこの盤を含めて他盤も、の萌えスレあるけど)
308 :
風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 09:06:23 ID:Kg9IEWBJ
1.
(ツ/アーラストの亜ッ楠の後)
「もう、今度こそ駄目かも知れない。」緋呂はライブ終わってからずっと半泣きのまま。
「緋呂、諦めちゃ駄目。」
「鷹・・・。」
「ここで諦めたら、一時的にしか効かないと解っていて楽梨間と引き換えになってくれた彼を裏切る事になるんだよ。
今日もyester/days弾く時に泣いてたでしょ?その感情を忘れないで。」
それを聞いた時、緋呂の脳裏に彼の声が甦る。別れる間際の。
(後は皆次第だから。鷹さん、あんな役引き受けてくれてありがとうね。本当は鷹さんだって嘘は嫌いでしょ?
俺、待ってるから。全てが鷹さん達に収まるのを。もちろん俺も出来る事するけど)
(嘘なんかより、理不尽な目に遭うのを強いられた方が余程苦しかっただろうに・・・。それでも鷹は・・・。
この強さは一体どこから来るのだろう。)緋呂にとっては謎であると同時に愛情の対象の一つでもあった。
緋呂の疑問を知ってか知らずか、鷹は続ける。
「もし彼女達が真実を知ったら・・・、壊れるのは楽梨間じゃない。もしかしたらその時は壊れた此処からさよならかも知れないし、
仲間のバンドや後輩達ともさよならだけど。緋呂がいれば、楽梨間が在れば、それでいい。緋呂は?どうしたい?
2.
「鷹、俺も・・・、俺だって・・・。」
それだけ言って鷹に抱き付いてキスをした。頬に、そして唇に。それが答えだった。
そんな緋呂をぎゅっと抱き込みながら、鷹が言葉を返す。
「もしかしたら何かに絶望してるから会う度に緋呂の方から求めて来るの?今さっきもそうだけど。
ま、そうじゃなければ緋呂からのキスやハグは大歓迎だけどね。(見られたって構わないし)」
緋呂は何も言えない。余りにも図星だった為に。
「ねえ緋呂、お願いだから何があっても絶対諦めないで。少しでも鷹の事が好きなら。鷹の事好き?」
少しの間があって。
「・・・愛してる。」それだけ、緋呂は返した。
どんなものをも自らの力に変える、その性格ごと愛していても、緋呂はなかなか絶望を振り切れない。
3.
「今楽梨間を好きでいる人たちの為なら何でもしてやる」と。本気の叫びを緋呂は間近で見ていた。(@某所でのライブ)
(出来ない事を・・・ 約束したの?まさか)
緋呂の為にこそ何でもしそうな鷹に、望む事は。いや、それはもう鷹への望みでは無くて。
この先も鷹とずっと一緒に。皆一緒に。
それを鷹が叶えられるかどうか、緋呂に解る筈も無く。
「鷹、矛盾するけど、これだけ答えて。何があっても、どんな事になっても絶対に別れないでくれる?離れない?」
どんな事になっても、への含みを理解して少し驚いてから鷹が答える。
「絶対に別れないよ、緋呂。離れない。愛してるから。」
それで緋呂は少しだけ気力の戻った様子だった。
何があっても、例え楽梨間がどうなっても――鷹だけはずっと離れない、と知る事でやっと微かな希望を見つけるのが精一杯でも。
4.
「解った・・・。俺バンドがどうかなってしまったら、鷹とももしかしたら、って思ってたから・・・。」
「緋呂、SWEET・・・の悪夢を止める力が彼女達にはある、と俺は思ってるよ。」
ここで鷹が"彼女達"の事を話すのは、半分は本当だからだけど、もう半分は何とかして緋呂を浮上させようとしての事だと
緋呂には解っていた。
(本当に鷹に愛されてるな・・・)これでやっとまた動ける、と思った。完全に気が晴れた訳では無いにしろ。
(例え楽梨間がどうなっても、鷹だけは離れない――)そうでなくては、もう動けない。
「yester/days弾いてる時の事、忘れた訳じゃ無いよ、鷹。
だけど、俺が動けるのは鷹がいてくれるからなんだ。彼の為だけでなく。」
「緋呂、それじゃ。」
5.
「俺が望みを失くしかけたのは、ほとんど、もう鷹がいなくては生きていけないから、だから。ごめん、鷹。」
元々くっついてた相手を余計きつく抱き締めたのは鷹の方だった。
どこまで行っても緋呂を完全に浮上させるのが無理っぽい事は、鷹も解っていた。それでも。
(愛してるよ、緋呂)
(いつか必ず、全てを)その、鷹の思いを。緋呂はまだ知らない。
結局この話、小説中でのHAPPY ENDは無理ポ。
ナマモノネタには伏せ字か当て字を推奨、という事で、鷹=唄、緋呂=上手六弦奏者、楽梨間=バンド名。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 道/化/師ノ曲ヲBGMニ付ケヨウカナ?
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
コピペがずれなかっただけでも良い方、と思う位、
投稿するのも難しいです。
(5レス目で連投規制とは・・・orz)
>>307 日記を見て、萌え復活気味の所にこの投稿(*´Д`)
GJです!
>313
つけるなら何の曲を?
GJ
>315
最近の彼らの爆弾投下っぷり見せつけっぷりには
「マジで?ええのか?ええのんか?」な気分だよ。
でも日記には、萌えというより崇高なものを感じてしまった。
>>307 ジャンル外の者だけど面白かったよー
ただ、「sweet・・・の悪夢」って何なの?
抜ける人がいると解散とか?
>>307 超GJ。
妃呂が可愛くて萌えですた…!
(・∀・)<Vシネ版、シズカなるドソの側近→総/長です。
(・∀・)<究明平等3の慰曲長中の人萌えが転じて、このザマなのさ。
|>PLAY
今夜は月が綺麗だ。
イノクビは洗い立ての髪をタオルで乾かしながら、窓の外を見上げる。
「綺麗だなー……あ」
思わず声が出て、はっとした。
「んー……」
誰もいないのは分かってるのに、恥ずかしさが込み上げタオルで顔をゴシゴシと拭く。
ひとしきり空を眺めた後で部屋の戸を開けたイノクビは、我が目を疑った。
「若……」
見慣れた布団の上……そこには、シヅヤが座っていた。
「なんで……」
「あ…イノクビごめん。眠れなくて」
「は?」
「一緒に寝ていいかなぁ」
突然の申し出に目をぱちくりさせているイノクビを尻目に、シヅヤはそそくさと布団に入っていく。
「ほら、イノクビも。寝ないの?」
「……はぁ…」
失礼します、とイノクビも遠慮がちにシヅヤの隣に身を横たえた。
「こうしてイノクビと寝るのって、いつぶりだろう」
「さぁ……若が小さかった頃以来じゃないですかねぇ」
「昔は、よくこうして添い寝してもらってたな。ほら、雷が鳴った夜とかさぁ…」
饒舌に話すシヅヤはとても楽しそうで、イノクビもつられて微笑んでしまう。
今夜は月明かりが眩しいから、ニコニコ笑っているシヅヤの表情がよく見えるのだ。
「…………どしたのイノクビ、ニヤニヤして」
「……あ、いえ。ただ…幸せだなーなんて……その……」
「幸せ?」
あぁ、自分は何を言ってるんだろう。
恥ずかしさに思わずシヅヤから目をそらし、天井を見つめるイノクビの頬は少し火照っていた。
「イノクビ」
「はい?」
ふいに、シヅヤの顔がイノクビの胸元に沈んだ。
「わ、若?!」
「オレの幸せって、何なんだろう」
ぽつりと呟いたシヅヤの顔からは、先程の楽しそうな表情は消えていた。
「ヤクザと、サラリーマン……どちらが本当の幸せに繋がるんだろうか」
「それは……」
胸元に感じる、シヅヤの温もり。
思わず抱きしめてしまいそうになるのを堪えて、イノクビはゆっくり口を開く。
「私はどちらの若も…」
好きです、と言いかけてイノクビは言葉を止めた。
その台詞は、いつかアキノさんが言うべき物だろう。
そう自分に言い聞かせ、もう一度言葉を選ぶ。
「どちらの若も、輝いて見えます」
「………」
シヅヤが、ゆっくり顔をあげた。
「優しいんだね、イノクビは」
月明かりに浮かんだシヅヤの瞳は、力強く澄んでいて。
眩しく見えたのは、月明かりのせいだけじゃないだろう。
「ありがとう、イノクビ。お前がいてくれて、本当に良かった」
「若……私は…」
貴方が好きなんです。
こんなにも貴方が愛しいんです。
思い切り抱きしめてあげたいんです。
でも、この想いは口に出してはいけないんです。
アキノさんを前にして、若はいつもこんな気持ちでいるのだろうな。
そう考えてイノクビは、ぎゅっと目を閉じた。
「……すみません………」「ん…何が?」
──許してください。
イノクビはシヅヤに気付かれぬ様、そっと髪に口付けをした。
ふわりと鼻先をくすぐる、自分と同じシャンプーの香り。
それは至極当然の事なのだが、今夜ばかりは気恥ずかしかった。
「んー…なんか眠くなってきちゃった」
「あ…」
シヅヤの言葉で我に帰り時計を見ると、既に時間は1時を回っていた。
もう、寝なくては。
シヅヤが風邪を引かない様、イノクビはきちんと肩まで布団をかけさせる。
昔と変わらないその優しさに、シヅヤは嬉しそうに目を閉じた。
「じゃあ、おやすみなさい」
「おやすみ、イノクビ…」
良い夢を。
どうか、良い夢を。
貴方の幸せは、必ず私が守りますから。
「……若」
大好きです。
□STOP
(・∀・)<ちなみに側近は、総/長さんより20才年上なんだって。
朝っぱらから、お目汚しスマソ!!
寝る前にふらふらと立ち寄ってみたら…
>322->328姐さんGJ!!
よもやこんなところでイノ→ワカが拝めるとは…!(´д`*)ハアハア
昔ドラマを見ていたときに抱いていた萌が蘇ってきたよーwごちでした!
いかん私も昔ドラマ見ていたときの萌えが蘇ってきたよ!
>322->328姐さん、朝からおいしい萌えをありがとうありがとう!
モエモエしながら会社いってくるよ!
>322-328
GJ!!
まさかこの組み合わせが読めるとは。
萌え萌えとしてた頃を思い出したよ。
切なくて可愛らしくてキュンキュンしました。
いいもの見せてもらいました!GJ!!
332 :
風と木の名無しさん:2005/05/18(水) 22:07:40 ID:XWLvboDu
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| パペット音楽番組より青さん水色くんモナ‥‥。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 教育とは程遠いね。
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
水色青年は難しい顔で砂時計と睨めっこしている。傍らには空のヤカンで蓋をしたカップ
ラーメンが早くも美味しそうな匂いを周囲に振りまき始めていた。
さっき食べたばっかりだけど、やっぱりお腹空いちゃうなぁ。
青は心の中でそう呟いたものの、彼の仏頂面の原因を作ってしまった身としては早急に
フォローしておくべきだった。
「だから〜、そんなに怒らなくてもいいじゃないですか。たかがカップラーメンで」
青の言葉に対し、水色は昂然と顔を上げて声高に反論する。
「たかが、とおっしゃいますけどね! 元はといえばあれは僕のカップラーメンだったん
です! 僕が食べようと思ってお湯を入れたんです! それを青さんが横取りしちゃった
んじゃないですか!」
かなり本気で水色は怒っていた。目〜が怒ってる〜、なんて歌ってる場合じゃない。
お腹空いてるからだろうな、と思うとさすがの青も少しばかり罪悪感に苛まれてしまった。
「だって〜、私もカップラーメン食べたかったんですもん。演奏の後はお腹空くし」
口元に人差し指を当てて、可愛い女の子ならば格好のつくポーズをとってみたが
いかんせん、それをしているのはムサいモジャ髭面でオーバーオールを着た中年オヤジ
である。当然の如く水色は眦を更に吊り上げた。
「僕だって演奏の後はお腹空きます!」
しかし青はめげずにくなくなと言いつのる。
「私の一番好きなお醤油味だったし…」
洋画で渋い俳優の声でも当てていそうな響きのいい低音でまろやかに、かつねっとりと
語尾を濁してみたが青年の怒りはなかなか強固だった。
「僕だって醤油味が一番好きなんです!」
「やだ、真似しないでくださいよ」
「真似じゃありません! ……って、そういう問題でもないですし!」
激しくツッコまれた青は困り顔でテーブルに頬杖をつく。
元はといえば確かに自分の方が悪いのだろう。人が作っておいた(そして出来上がりを
楽しみに待っていた)カップラーメンを勝手に食べてしまったのだから。
しかし青は木管のエキスパートというばかりでなく、一人のラーメン大好きおじさん
でもあった。ついでに、食い意地も結構張りまくりな方だ。でっぷり体型と評されるのも
むべなるかな。
正直なところ本心は「私の目の前でラーメンを独り占めする気でいた水色くんが悪いん
です」と言いたいところだったし事実一番初めにそんな意味のことは言ってしまっていた
のだが、一応は四十路を越えたオヤジである。反省だってできるのだ。
「……ごめんなさいね?」
上目遣いに水色の顔を覗き込み、砂時計の前で組まれていた手にそっと触れると水色の
顔が目に見えて赤くなった。
「わっ、や、その……い、いいですよ、もう。こうやって新しいの作って食べますから」
「じゃあもう怒ってない?」
顔を逸らした水色を追いかけるように更に青が身体を寄せたので、水色の足が青の足の
間に挟まれる形になった。水色はますます赤くなる。
「……ズルいですよ、青さん」
椅子から少しだけ腰を浮かせて青の髭に覆われた顔を手で挟み、水色が短く口付ける。
「そういうところも好きですけど」
付け足された言葉に、青は目元でやんわり笑った。
「私も、そういう優しい水色くんが大好きですよ」
甘く囁きながらも、砂時計の砂が全て落ちたのを横目で確認してしまうのはもはや本能である。
「……でも今度勝手に僕のカップラーメン食べたら承知しませんから」
「そんなぁ〜」
湯気を立てるカップ麺の前で身悶えする中年オヤジ、青だった。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ ぬるすぎ。だめぽ。
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>333-336 この二人を扱った作品が読めるとは…!
トウモロコシ頭の青年も髭のおっさんも可愛いなぁ。
ほのぼの萌ーえー(*´∀`)
明日から清らかな心で夕方を迎えられなくなる件について。
すごい死角から萌えが来ましたですよwGJ!
保管庫、連載モノの名前の付け方も凝ってて(・∀・)イイ!!
ステージ1とか巻ノ壱とかパート1とか内容に沿った題名とか。
うpも早いし、管理人さん乙です。
>333-336
ひそかに狙っていた作品でしたので、
鑑賞できて嬉しゅうございます(*´д`*)
でも、嘘つき老人(白?)×青も捨てがたいのは
漏れだけですかー
>339
本当だ!よくみると凝ってる!!
毎回楽しませてもらっています。管理人さんありがとうございます!
>340
ご老人ディスカー!!
あんまり絡まないからつい枠外として見てたけど、楽譜さん×♭さんもいいかも…
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| カプンコのゲームデビルメイクライin雪 の 女王(アソデルセソ)
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 4製作決定のニュースからの妄想だってよ
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ これも一種のクロスオーバー?
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
バーヅルとダソテはとても仲の良い双子の兄弟でした。
お母さんが死んでから、二人はずっと一緒に、二人だけで暮らして来ました。
ところがある日、バーヅルの目と胸に、小さな鏡の欠片が入り込みました。
それは、悪魔の王ムンドスが作った氷の鏡の欠片でした。
「痛い」とバーヅルは言いました。
ダソテはとても心配しましたが、バーヅルはその日から変わってしまいました。
バーヅルはそれまでのように、ダソテと二人で遊ぶのなんて馬鹿らしいと思うようになり、
外にでて雪の結晶について調べたり、
部屋に籠ってお父さんの形見の刀の手入ればかりするようになりました。
そしてある日、町へ行ったバーヅルは、
見たこともないくらい豪華な、真っ白い橇に乗った背の高い人に会いました。
真っ白いマントを着たその人は魔王ムンドスで、バーヅルはムンドスと共に橇に乗り
雪のお城へ行ってしまいました。
突然いなくなったバーヅルを、ダソテは必死になって探しました。
バーヅルを探して川にやって来たダソテは、ボートを見つけて、それに乗り込みました。
ボートは川の流れに乗って何時間も旅をして、
やがて怪しげなお屋敷にダソテを連れて来ました。
そのお城には、魅惑の魔女・ネヴァソが住んでおり、
ネヴァソはダソテを魔の接吻でもてなし、ダソテの記憶を吸い取ってしまいました。
ネヴァソのお城で、ダソテは来る日も来る日もめくるめく官能の時を過ごしました。
魅惑の魔女ネヴァソの超絶テクニックにより、
ダソテは何もかも忘れて夢のようなセックスに溺れました。
しかし、ネヴァソの柔らかな肢体をまさぐりながら、ダソテは何かが違うとずっと思っていました。
そして、ネヴァソの豊満な胸に顔を埋めている時、漸く気付いたのです。
ダソテが本当に好きなのは、こんな柔らかい魔女の体じゃないということに。
ダソテが本当に抱き締めたいのは、バーヅルの引き締まった体、
ダソテが見つめたいのは、自分とそっくりなアイスブルーの瞳と銀色の髪だということに。
ダソテはネヴァソの城をそっと抜け出しました。
夜の森を歩くダソテに、ヅェスターが、隣の国の噂話を聞かせてくれました。
隣の国の王様ベオウルフが、近頃、とても賢く美しい青年を城に連れて来て、ペットにしているというのです。
その青年こそバーヅルに違いないと思ったダソテは、お城に忍び込みました。
お城では毎日の様に背徳のパーティが繰り返されており、
ダソテは淫らな夢の合間を縫って、王様の寝室に辿り着きました。
しかし王様の傍らに眠る青年はバーヅルではなく、
やけになったダソテは王様ベオウルフを殺して光の力を手に入れ、旅を続けるのでした。
旅の途中、ダソテは山賊のアグニとルドラの兄弟に気に入られ、山賊の城へ招待されました。
そこで再び出会ったヅェスターから、ダソテはバーヅルが魔王ムンドスの氷の城にいると聞かされました。
アグニとルドラはダソテに馬車ゲリュオンを与え、ダソテはゲリュオンに乗って氷の城を目指しました。
やがてダソテは寒さに弱いゲリュオンから降りると、再び一人で旅を続けることにしました。
氷の城に近付くにつれて、辺りは絶えず吹雪が吹きすさぶ雪と氷の大地になっていました。
ダソテはそこで、氷の悪魔・三つ首のケルベロスと出会い、壮絶な戦いを繰り広げました。
ダソテに倒されたケルベロスは、自らの姿を三氷棍棒に変えてダソテの力になることを誓いました。
しかし、ケルベロスの三つの首たちは密かにこう言い合うのでした。
「本当は、わたしたちがこの子に与えられるものなど、何一つないのだよ。
なぜならこの子はもう、誰にも負けない勇気と信念、そして何よりも強いバーヅルへの愛を持っている。
それらに勝る武器など、この世にはないのだからね」
゙ソテは漸く、ムンドスの氷の城へ到着しました。
するとダソテの前に、ファントムやグリフォンやシャドウやプラズマたちが現れ、ダソテに襲い掛かりました。
ムンドスの兵士たちです。
ダソテは彼らと激しく戦い、ムンドスの氷の城目指して突き進むのでした。
その頃バーヅルは、氷の城の奥深くの広間で、パズルに夢中になっていました。
それは理性の鏡と呼ばれるパズルで、ムンドスはバーヅルにこのパズルを与えると、
「永遠」という答えを出せたらお前を自由にしてやろうと言い残し、どこかへ出掛けて行ったのです。
バーヅルは氷の城の広間の真ん中で、寒さも感じずにただひたすらパズルの答えを考え続けているのでした。
やがてダソテが、バーヅルのいる広間にやって来ました。
ダソテはバーヅルに駆け寄り、手を握りました。
その手は、氷の城でずっと暮らしていた為に氷のように冷たくなっていました。
バーヅルにはダソテがわからないらしく、
アイスブルーの瞳で、突然目の前に現れた鏡のような存在を不思議そうに見つめました。
ダソテは悲しくて、ぽろぽろと涙を零しました。
その涙がバーヅルの手にかかると、バーヅルの体がみるみる温かくなり、バーヅルは記憶を取り戻しました。
ダソテの涙が、バーヅルの目と胸に入り込んだ氷の鏡の欠片を溶かしたのです。
二人の足元で、パズルがひとりでに「永遠」の文字を形作りました。
二人は手を繋いで、懐かしい家に帰って来ました。
そこで二人は、自分たちがいつの間にか大人になっていたことに気付きました。
あたたかな、夏の初めの日のことでした。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 中途半端に1と3が混ざってて木綿
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>343-348 元ネタのゲームは知らないけど、なんだかキュンときますた。
やべーこういう切ない雰囲気の童話萌えるー
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ドラマ「愛某」 ミナ×ラムネ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| コピペ改変だし不謹慎だし
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 前スレ396と関係が無きにしも非ず
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
浮気・不倫・四角関係・殺人・自殺ネタ有り注意・・・つか設定だけ読むと最低ですねコヤツラ。
この前修羅場を体験したんですよ、初めてね。
で、浮気がばれて3人で話し合いをしたわけですわ。
正直最初は浮気を誤魔化すのって簡単だと思ってたのよ。
浮気はカルチャーだって某有名人も言ってたからさ。
あのね、俺が間違ってた。あれは平警官がやるもんじゃない。
カンボーチョーだね、カンボーチョークラスがするものだよ。
最初に話を切り出すときさ、めちゃめちゃびびって「取り合えずビールでも」って
タンブラーにそぉ〜っとついで、洗面所にコップを取りに行ったのよ。
タンブラーが2個しかなかったからね。
でなんか戻ってくると両方が「別れてよ」って言い合いをはじめてるのさ。
それで妻が「何とか言ってよ!」と掴みかかってくるの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だけど何も言えなかった。えぇ、そりゃ本当は選んでましたとも。
全てを捨てても彼を選びたかったよ。
男同士とか警察官とか体面とか全部忘れてね。
だけどオーコウチさんを護りたいと思ったからね。
そしたらエライ事になった。
もうすごい急展開。妻が愛人を切った。
「とにかくお前は帰れ」
いまなら妻のことを庇える。
それで横に寝転んで自分の首筋をすごい勢いで切りつけたの。
ホントごめんなさい。
正直「男なら隠し事の一つや二つ」なんて馬鹿なことしないで
素直に2人に本当のことを話せばよかったと思ったよ。
心の底から2人を傷つけた事を後悔したね。
でもあの世に行って「2人には悪いけど、愛してるのは彼だけだ」とか思っちゃってんの。
ホント俺ってダメ人間。
誰も助けられなかった・・・
この前匿名係に行ったんですよ。初めてね。
で、生まれて初めてあの部屋に入ったわけですわ。
正直最初はあの二人に会うのって簡単だと思ってたのよ。
カンシキもソウイチもカンボーチョーもみんな大した用もないのに訪れてるからさ。
あのね、私が間違ってた。彼らはケイシ庁のお荷物じゃない。
奇跡だね、奇跡の部/署だよ。 コジンテキニ、ですが。
最初に心中事件を聞いた時さ、めちゃめちゃショックでとにかく蓋をそろ〜って開けて
ラムネをコロコロって手に出したのよ。
10粒くらい噛み砕いたさ。でもなんか全然落ち着かなくて結局一瓶開けちゃったのさ。
そしたら脳裏にさ「きっと匿名係が解決してくれる!」とか閃くの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だから匿名係に頼んだのさ。えぇ、そりゃもう頼みましたよ。自分の立場を忘れて頼んだよ。
覗き見している生活/安全ブの奴らとか
聴/聞/会とか持ってきた資料とか色々忘れてね。後で取りに行かなきゃ。
だってミナトを犯罪者にしたくなかったからね。
そしたらエライ事になった。
もうすごい真相発覚。奥さんも自殺した。もう8G-ツョックくらい。悲しくて涙でてくらァい。
それで横見たら警部さんがすごい勢いで私の事見てんの。ホントごめんなさい。
正直「男でもかまわないから」なんて見栄張らないで
素直に腹心の部下と上司でいればよかったと思ったよ。
心の底から彼と関係を持った事を後悔したね。
でも部屋に一人でいると「ミナト、お茶。あ・・・」とか呟いちゃってんの。
ホント俺ってダメ上司。
誰もいなくなってしまった。
この前彼の頬に触れたんですよ、死んでから初めてね。
初めて彼の遺体と対面したわけです。
正直最初は最期の別れを告げることは簡単だと思っていました。
私はただの上司に過ぎないのですから。
ですが、私が間違っていた。あれは恋人にするものではない。
他人、赤の他人にするものですよ。
最初に遺体と対面する時に、
本当に辛くて目を少しだけ開いてそ〜っと屈んでミナトの顔をそ〜っと見たんですよ。
10秒くらいかけてね。でも辛くなって両眼を逸らしてしまったんです。
そうしたらもう一人の自分が「もっときちんと見ないと!」と言ってくるんです。
同じ過ちは2度繰り返さないのが私ですから。
だから彼の頬に触れたんです。えぇ、それはもう撫でましたとも。思いの丈をこめて撫でましたよ。
「ここが葬儀場」だとか「まだ関係者が残ってる」とか
「あきらかに不審人物の自分」とか色々考えないようにしてね。
何故ならこれが最後だと思いましたからね。
そうしたら大変な事になりました。
もう言葉にできない。lalala・・・。8LAムネくらい。そんなラムネ二度と食べたくない。
それでもう一度顔を見るとミナトがとても安らかな表情で横たわっているんですよ。
ミナトどうすればいい?
正直「ミナトたちの分まで生きよう」なんて格好をつけずに素直に後追いすればよかったと思いましたよ。
心の底から何もできなかった自分を後悔しましたね。
でも式場を出て一人で
「匿名係に真実を知ってもらえて良かった。ミナトも同じ気持ちだ」などと勝手なことを・・・・・・。
本当に大事な人は救えなかった。
誰かを助けられる人間になりたい。
匿名、とかね。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ ラムネの正体はプロテイン
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
(つд`)
泣いてもいいですか・・・ヲヲコウチサーーーン
>351-355
GJ!!
笑いながら泣きそして萌えました。ありがとう!
ヤバイ>351タソGJ過ぎるよ…!
>格好をつけずに素直に後追いすればよかったと思いましたよ
とか、マジ泣きそうだよどうしてくれんだよ…
360 :
576です:2005/05/25(水) 15:43:50 ID:mp+Pc3Da
AAがどうしてもずれてしまうので略させて頂きます;
(・∀・)< 兄上、拙者妊娠するでござるっ!!!より、576-3の続きです
(・∀・)<タイトル考え付かなかったので、このまま通し番号で・・・
|> PLAY
361 :
576-4:2005/05/25(水) 15:45:24 ID:mp+Pc3Da
その足音は、玄関から真っ直ぐに縁側へと向かっている。
どたどたっと、いかにも急いでいますといった走り方で
2人はその音の主が誰だかすぐに分かった。
「あ、兄上ぇーーー!!」
予想した通りの声が聞こえる。
「お、拙者お帰り」
手を軽く上げて応える小兄。
そんな彼の手前で、拙者は急ブレーキをかけたが
つるっ ごんっ!!!
勢いが有り過ぎた為、滑ってひっくり返り、背中からぶつかった。
『 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 』
とっさの出来事に、思わずぽかんと口を開けて呆然とする2人の兄。
「せ、拙者!大丈夫かい!?」
慌てて兄上が近寄ると、拙者はもろに打ち付けた後頭部を押さえてきっぱりと言った。
「拙者はこの程度で泣くほど女々しくはございませぬ!!」
・・・・・もちろん、目にはうっすらと涙が浮かんでいたが。
微妙にずれた弟の返事に苦笑しつつ、兄上は縁側に腰掛けた。勿論、拙者の隣である。
「とりあえず、手と足を洗っておいで。そんなに慌てている所を見ると
何か一大事でも起こったのだろうけど、落ち着かなければ上手く説明も出来ないだろう?」
「あ、は・はい!!」
そう言われて、拙者は勢い良く立ち上がり、井戸が有る方角へばたばたと走って行った。
「慌しい子だねぇ」
その様子を見て、また苦笑する兄上。
「そういえば、手に何か握っていたね。それが慌てている原因なのかな?」
「紙みたいだったから、号外か何かじゃねーかな。さっき表が騒がしかったし」
「号外・・・ね。何か物騒な事が起こったので無ければいいけど・・・」
そう言うと兄上は立ち上がり、また洗濯物を干しだした。
362 :
576-5:2005/05/25(水) 15:47:11 ID:mp+Pc3Da
「そうだ、箪笥の右上に手拭が有るから、それを冷たい井戸水で濡らしてきておくれ」
「何で?」
「あの様子じゃ、きっと拙者の頭にこぶが出来ているだろうからさ」
「なるへそ」
それを聞いて小兄は立ち上がり、箪笥の右上ね、と呟きながら部屋に向かった。
洗濯物はもう残り少ない。
拙者が戻ってくる頃までには干し終わらせなければと、兄上は少し作業の手を早めたのだった。
小兄と拙者が戻ってくるのはほぼ同時だった。
最初、この程度なら平気だと拙者は遠慮したが、せっかく濡らしてきたのだからと小兄に言われ
今は素直に手拭をあてている。
手に持っていた紙―――小兄の予想通り、号外であった―――を兄上に渡し、
緊張した面持ちで正座をしているその姿は非常に可愛らしかった。
抱きしめたい衝動を懸命に押さえ、兄上は渡された号外を読む。
「ふむ・・・・なるほどね」
読み終えた兄上は膝の上に号外を置いた。
「んで、内容は?」
だらしなく胡坐をかいた小兄が尋ねる。
「上様の奥方が、御懐妊なされたそうだ」
「ほー。そりゃ目出度い」
「お前が言うとちっともそう思っているように聞こえないのは、何故だろうね?」
「そう思ってないからでは?」
「え、小兄は目出度いと思っておられないのですか!?」
「拙者よ、これは大人の洒落というものなのだ」
「さ、左様でござるか・・・・」
「小兄、拙者に嘘を教えるんじゃないよ」
「嘘にございますか!?」
「まぁそうなるかな」
「あまり拙者をからかうと可愛そうだろう。そこら辺でやめなさい」
363 :
576-6:2005/05/25(水) 15:48:05 ID:mp+Pc3Da
「へーい」
やる気の無い返事をする小兄。
からかわれたと知って少しいじける拙者。
その仕草が可愛くて、また押し倒したくなる衝動を抑える兄上。
「そ、それで。ややこはどちらにございますか?」
それが気になってたのだろう。少し早口で拙者は訊ねた。
「どっちというのは、お子がおのこご・おなごどちらであるかという事かな?」
「はい」
「それはまだ解らないなぁ。何せ未だ生まれたわけではないから・・・」
兄上は微苦笑しながら、再び号外に視線と落とした。
「・・・・・・・え?」
ぽかんと口を開ける拙者。
「生まれては・・・いない・・・・???」
「懐妊、つまり妊娠したって事は、腹ん中に子供が出来たって事で
生まれるのとは違うんだよ」
小兄が解説をする。
「・・・・・・・・・・」
自分が物凄い勘違いをしたと知り、拙者は顔を真っ赤にした。
その様子に、思わず笑い出してしまう兄上。
「あのね、妊娠してからややこはお腹の中で大きくなって生まれてくるんだ。
だから・・・・そうだね。奥方が御出産されるのは、少なくとも半年は先だよ」
「そ・・・・・そうなのですか・・・・」
未だに顔が赤い拙者はそう答えると、よろり・・・と立ち上がった。
衝撃が重かったのか、何だか足元がおぼつかない。
「拙者・・・少し裏庭で素振りをしてくるでござる・・・・」
「おー、頑張れよ」
これまた励ましの気持ちが感じれない言葉を小兄がかける。
ふらふらと拙者の姿が見えなくなるまで見送り、兄上はやれやれっとため息をついた。
「母上が亡くなったのは自分を産んだ所為だと悔いているのに、子が生まれる過程を知らないとは・・・。
哀れと言うか、滑稽と言うか・・・」
364 :
576-7:2005/05/25(水) 15:48:40 ID:mp+Pc3Da
「つーか、あの歳で男女のまぐわり方も知らないってある意味問題じゃねぇ?」
「ふむ・・・・」
少し考える仕草をして、兄上はぽんと膝を叩いた。
「うん?拙者を遊郭に連れて行く決心でもついたのかい?」
「馬鹿な事言ってる暇が有ったら小衛門さんのところに行っておくれ」
「何であんな爺さんの所に行にゃーならんのよ」
「先日借りた風呂敷をまだ返していないんだ。
手拭を仕舞ってある引き出しに紫色の風呂敷が有っただろう?
それだから、今から行って返してきてよ。どうせ暇なんだから、少しは手伝いたまえ」
「そーですよ、どーせ暇ですよ」
兄上は俺の事を分かっちゃくれないのねとぼやきながら、先程向かった箪笥の有る部屋に向かう。
そのぼやきを聞き流しながら、兄上は丁寧に号外を畳んだ。
役所勤めの父上のことだ。この事は既に耳に入っているのだろう。
それでも、念のため帰ってこられたらお見せしよう、そう思ったのだ。
そして、畳み終わるとふと呟く。
「そうだね・・・拙者ももう数えで10を超えてるのだし・・・・。
そろそろ手を出しても良い頃・・・かな」
小兄の言う通り、あの歳で知らないというのは流石に問題が有るというもの。
だからと言って、遊郭なんぞに連れて行く気は全く無かった。
まして、他の男に手ほどきさせる気など微塵も無い。
傷つける輩は徹底的にぶちのめし、蝶よ華よと大事に育ててきた拙者。
その相手は、自分しかいないのだ。
「良い機会だ。うん、そうしよう」
そう言う兄上の笑みは、どこか艶かしかった。
365 :
576です:2005/05/25(水) 15:50:34 ID:mp+Pc3Da
□STOP
(・∀・)<ここまで書いて力尽きてしまいました。orz
エネルギー充電出来次第、また続きを書かせていただきまつ(つд`)
>576
続き楽しみにしてるよ、ガン(・∀・)ガレ
367 :
鬼百合者:2005/05/27(金) 00:09:41 ID:V2iO3FCl
すごい私信なんですが、すみません。
今まで鬼百合話(バイク乗り‘05)を書かせていただいていた者です。
鬼話投稿用の場所(一応メル欄)ができましたので、今後はそちらに投稿することにしました。
また鬼話以外で書きたい物ができたら、お邪魔させていただくこともあるかと思います。
今まで場所をお貸しいただきましてありがとうございました。
読んでくださった方にもこの場を借りて御礼申し上げます。
私信失礼しました。
>>367 ジャンル者以外の人間を誘う真似すんなよ。
超ウザ。
>>367 つか、ここにメル欄を書かないで欲しかった
ジャンル者なら知ってるんだし、はっきり言って迷惑
>>367 ついでに、もうここにも来ないで欲しいよ
空気も読めねえ馬鹿はくんな。
>367
>ここにメル欄を書かないで欲しかった
同意
お知らせはいいと思うけど、ほんと迷惑
他ジャンルでも本当に読みたい人は自分で探してくるよ
しかもジャンル者は今、皆ぴりぴりしてるのに…
人に読んでもらいたかったのは分かるけど
ジャンルのルール守れないのは、困るんだよ
叩かれるの覚悟で、あっちにはちゃんと詫び入れなよ
そこまで言わんでも。
絡みスレへ(・∀・)イケ
まぁ、ジャンルがピリピリしてるならもうちょっと配慮するべきだったんじゃない?
ちょっとびっくりしたけど。
376 :
風と木の名無しさん:2005/05/27(金) 18:14:56 ID:7Tc7caJ2
戒厳令状態なんだよ、あのジャンル今
あそこ知ってるくらいのジャンルモノがこれはいったい何事!!ということだね
sageチェック入ってるのになんで!
スマヌ・・・ 手動にした
なんでもいいからここに書くなよ。
ウザ。
とりあえず淑女の皆様落ち着いてくださいませ
では何事も無かったかのごとく次の投稿ドゾー
↓↓↓
はっきり言っておく。367の行為は荒らしと変わらない。
どのジャンルにせよ、半生・生モノのリンク先を晒していいと思うのか?
ゲイ人でも同人でも、これをやられたらひとたまりもない
うむ
>380 がきっちり締めくくってくれたからしっかり噛み締めて
んでこの件はこれにて終わりにな
というわけで
> 379 を改めてドゾー
382 :
380:2005/05/27(金) 22:54:19 ID:ki86q/Qk
ノシ
怒濤のいきおいでー、ドゾー
兄弟モノスレに触発されて。弟×兄。オリジナル。
サイト持ちでないので此処をお借りします。
____________
| __________ |
| | | |
| | |> PLAY. | |
| | | | ∧_∧ チョトナガイノデコレハ前編
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
384 :
1/5:2005/05/28(土) 04:18:04 ID:92SY92HX
さっきから耳鳴りがする。
その強い音にまぎれて、かすかに声がする。
低く、かすれた、笑いを含んだ楽しげな声が、同じフレーズを繰り返している。
「抱いてやろうか、兄さん」
部屋の中はいつのまにか夕陽で赤く染まっている。この夕陽が消えるころ、弟が帰ってくる。
こんな赤は何かを警告してるみたいだ。
そんなことを考える自分に戸惑いながら息を吐くと、思ったよりも悲しげな声が一緒に出たので、苦笑した。
弟にどんな顔をして会えばいいのか分からなくてさっきから途方にくれている。
いつものように笑って流せる話じゃないようにも思える。
昨日の夜から、この家の中の空気が少し捩れた。
俺と弟の間だけ、奇妙な、ゆがんだ空気が流れている。
それを感じたくなくて、朝一番に家を出たのに。帰る場所は、やはりここしかないのだ。
逃げ場がない。
そしてそれは弟も一緒だ。今は部活をしているはずだけど、帰ってくる。
385 :
2/5:2005/05/28(土) 04:18:57 ID:92SY92HX
言葉だけなら、流せたと思う。
ノーサンキューとでも笑って言えたと思う。でも俺は笑えなかった。
『ばか言うな!』
思いがけないほど強く、言葉は怒りを含んでとげとげしく吐き出された。
それがいけなかった。おかげで昨日から家の空気が最悪だ。
でもいけなかったのは、あの時、弟が冗談のように笑いながら、
俺の前髪を軽く右手でつまみあげたことだと思う。
それで俺は笑えなくなった。
笑って流しても、消えない熱のようなものを、その仕草に感じてしまったせいで。
俺がそれに怖気づいてしまったせいで。
部屋の中はいつのまにか真っ暗になっていた。
階下で、玄関の開く音がぼんやりと聞こえてくる。ガチャガチャと鍵をしまう音。それから
「ただいま」
ついに帰ってきた。
386 :
3/5:2005/05/28(土) 04:20:02 ID:92SY92HX
「腹減ったー。今日マジきつかった」
弟は上から降りてきた俺を見るなり、いつものようにぐったりした顔をして、デカいスポーツバックを放り投げた。
「なんかある?」
「無論カレー」
「そうだった。今日は水曜日だ」
水曜日は両親は帰ってこない。仕事の都合上、二人とも会社にそのまま泊まる。
作りやすいからなのか、暖めやすいからなのか、量も適当で楽だからなのか、
毎週水曜日のメニューはいつのまにかカレーと決まっていた。
「兄さん、もう食べた?」
「いや、まだ……」
「あ、ごめん。もしかして、おれ待ち?」
「いや、単に腹減ってなかったから」
あーそうなんだ、と普通にうなずいて、弟はカレーを温めるためにコンロのスイッチを入れた。
俺も平常を装って、ソファーに倒れこむように腰をおろしてテレビのスイッチを入れる。
いつもどうりだった。何もかもいつも通り。
悩んでいたのが馬鹿みたいに思えるくらいに。
流してしまうのが一番いいかもしれない。奇妙に思える空気も、錯覚だったのかもしれない。
後ろで皿を準備しながら、弟が部活の話をしているのが聞こえる。
387 :
4/5:2005/05/28(土) 04:20:53 ID:92SY92HX
「量、少な目にしといた」
そう言われて差し出されたカレーを受け取る。弟のは俺の三倍はあった。
「おま…、食いすぎだろ」
呆れて言うと、弟は苦笑しながら肩をすくめた。
「だから腹減ってんだって。え、っとスプーンでいい?」
「さんきゅー…」
その時、手が少しだけ弟の手に触った。
なんと言うことはない、そのただの接触が、生々しく昨日の指の熱を思い出させた。
俺は思わず手をひっこめ、スプーンが下に落ちて乾いた音をたてた。
「あ、ご…ごめん」
あまりに不自然すぎる俺の動作に、その場に一瞬、重い沈黙がよみがえった。
昨日の夜を彷彿とさせる、よどんだ空気が。
でもそれも一瞬だった。
「おーい、なにやってんだよー」
明るく弟が言って身をかがめる。途端に空気が平穏を取り戻した。
「悪ぃ、ぼんやりしてた」
なんだか力が抜けて、笑いながら弟を見たときだった。
「っつか意識してんだろ、兄さん?」
スプーンを拾うのだと思っていたら、弟が身をかがめて下から俺を見上げるかたちで、
しゃがみこんでいた。
388 :
5/5:2005/05/28(土) 04:27:02 ID:92SY92HX
「は?」
去ったと思ったはずのあの空気が、一気に心臓を締め上げる。
いやな汗が出始めた。弟はニヤニヤ俺を見て笑っている。
「やっぱりか。もしかして兄さんさー昨日のはなし、変な方向に考えてるだろ?」
俺の深刻さに対して、弟が楽しそうなので、驚きはだんだんイライラに変わってきた。
「なんだよ。変な方向も何も、変な方向の話だったろ!」
少し怒りを含ませた声でそういってやったのに、弟は「違うって!」と笑いながら、
なぜか手に持っていたカレーの皿を、テーブルに置いた。
「っつかさー兄さんがテレビ見ながら、『アナルって気持ちいいのかー』とか真面目こいて言うからだろ」
「テレビで言ってたから、不思議に思って言っただけだろ。なんでそこでお前が俺を抱く話になんだよ!」
「っつかそんな気になるなら試してみようって軽い気持ちで言った」
「んなこと軽く言うな!」
そう言いながら、一方でだんだん俺は部屋に逃げ戻りたくなってきた。
たぶん赤くなっていたかもしれない。
変な方向に考えていたのは俺じゃないのか。
一人で、何か深刻な事態にはまったのかもしれないと、勘違いして、落ち込んで、馬鹿だ。
事実が分かって恥ずかしくて死にそうだった。
「男同士だから気楽でいいじゃん」
そう笑いながら、弟は墓穴にハマって泣きそうな俺の手からカレーの皿をとりあげると、
なぜか自分のと同様にテーブルに置いた。
389 :
6/6:2005/05/28(土) 04:31:14 ID:92SY92HX
「もういい。カレー食うぞ」
もうなんでもいいからこの雰囲気を流してしまいたくて立ち上がろうとしたら、弟が膝をぐっと
押さえつけてきた。
「なんだよ。もういいよ。カレー食わせろ」
「たってる」
「いや立ちたいけど、お前が」
「そうじゃなくて、兄さん の が勃ってます」
信じられない思いで下に視線をずらすと、事実そうだったので愕然とした。
恥ずかしさが増すにつれて、それも大きくなる。一番変態は俺だということを露呈しているこの事態に、
どうしようもなくて俺は泣きたくなった。
必死に何か言おうと、言葉を捜していると、弟が急に元気よく立ち上がって身体をほぐしはじめた。
「えーと…なにやってんだ?」
「痛そうだから、抜いてやるよ」
「ほっといてくれ……。自分でやる」
この期に及んでまださっきの話を続けるのかとがっくりして、風呂場にいこうと立ち上がりかけたら、
もう一度肩からソファーに沈められた。
「あんま深く考えることないって。結構みんなやってるよ、こういうのは」
そうにこやかに言いながら、弟が急に俺のジーパンのジッパーを下ろした。
自分でやるのは慣れているが、自分以外の人間がジッパーを下ろすという経験ははじめてなので、
慌てて弟の手を振り払った。
「待て! よ、よし分かった、自分で脱ぐから、落ち着け!」
後編に続く。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 番号ミス正直スマンカッタ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>393-390 リアル投下キタァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
GJ!!!
+ +
∧_∧ + 後半、
(0゚・∀・) テカテカシナガラマッテル
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
レス行火ー、マチガエテター…_| ̄|○|||
×
>>393-390 ○ >383-390
正直スマンカッタ…アリエナイネ。また半年ロムに戻リマス。
393 :
風と木の名無しさん:2005/05/28(土) 06:06:04 ID:PvxoL67k
801板久しぶりなので該当ジャンルスレがハケン出来ず
ジャンルのお約束がちとわからないのが不安ですが、とりあえず適当な伏せ字で投下します
____________
| __________ |
| | | | 公開中のヘタレネゴシエイタ映画だってさ
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
395 :
1/8:2005/05/28(土) 06:30:20 ID:CD3jj1kZ
「間舌さん…」
間舌はアルコールでもやのかかった頭の中を必死で巡らせた。
一体なんだってこういう状況になったんだ?
具体的には……何故、自分は上半身裸で鯉毛に組み敷かれているのか。しかも明らかにホテルのダブルベッドで。
「鯉毛くん、ちょっと」
弱々しく嗜めるが肩口を押さえつけられた手に力がこもっただけだった。それどころか。
「……!!」
突然のことに抵抗する間もなく、唇が塞がれてしまった。
もがく様に頭を振り、やっとのことで鯉毛の唇から逃れる。
「何のマネだよ!」
鯉毛はそれには答えず、間舌の首筋に舌を滑らせた。びくり、と肌が波打つ。
「ちょ、ちょっと」
冷静になれ、間舌マサヨツ。間舌は、自分自身に言い聞かせた。
今日はKシ庁K渉課準備室の親睦会と称した飲み会であった。
先日の地下鉄事件でも活躍と牟呂胃の尽力で、いよいよK渉課は正式に動き出そうとしている。
だが間舌はまだ部下があまり自分を信頼しきっていないのを知っていた。あの事件で皆、ネゴシエイターとしての
間舌の実力をある程度認めたものの、やはりまだ「上司」としてはずいぶん頼りない人間だと思われている。
だが間舌はその自覚があるし、それよりもむしろK渉課を、頼りない自分を周囲が支えてくれるような関係のチームに
昇華させたいと思っているのだ。それでせめて皆と親睦を深められれば、とこの飲み会を企画した。
396 :
2/8:2005/05/28(土) 06:30:50 ID:CD3jj1kZ
あまり自分を好いてくれていないと思っていたCIC係長の鯉毛が
妙に懐いてしきりに酒をすすめてくれたのが嬉しくて、ついつい飲み過ぎてしまった。
鯉毛の様子がおかしいと気づいたのは、間舌からのメールで飲み会を知った雉真が乱入して来てからだ。
雉真のことをあまり良く思っていない鯉毛が気分を害している様子なのに間舌は気づいていたが、
その時には既にどうすることも出来ないほど正体不明に陥っていた。
やがてふざけた部下の誰かに「水だ」と言って飲まされたジンがとどめとなって、その後の記憶がぷっつりと途切れている。
「ひゃっ……!」
思わず漏らした間舌の声に、鯉毛は一旦顔をあげて満足げに微笑んだ。
回らない頭で考えている間に、鯉毛の舌が胸に達したのだ。
自分もそうだが、相手はとにかく酔っている。鯉毛にそういう趣味があるとは思えない。
むしろ間舌のことをあまり良く思っていないのは知っていた。いつか嫌がらせしてやろうという思いのもと、
酔った勢いでこうなったに違いない。
『説得』しなければ。間舌はそう思った。
「こ、鯉毛くん」
だめだ、どもっては。
「鯉毛くん!」
肩を押さえていた鯉毛の手が片方浮いて、まだスラックスを着用したままの下腹部をまさぐる。
このままでは、本格的にヤバイ。
397 :
3/8:2005/05/28(土) 06:31:20 ID:CD3jj1kZ
「鯉毛君。何の冗談だか知らないけど、こんなことしても楽しくないと思うよ?」
苦笑いを浮かべて言う間舌に、鯉毛は妙に不適な笑みを浮かべた。
「そんなこと、なんであなたにわかるんです?」
「だって、僕は男だし、第一キミ僕の事あんま好きじゃないでしょう」
話しだした間舌の目から、先ほどまでの動揺と怯えの色がスッと消えるのを鯉毛は見て取った。
「本気でそう思ってるんですか?」
「違うの」
「どうでしょうね」
Kシ庁初のネゴシエイターが、あの得体の知れないテロリストを言葉の魔力だけで押さえ込んだ男が、
自分を相手に『交渉』を始めている。鯉毛はゾクゾクした。
片手で器用に素早くベルトを引き抜き、ジッパーをおろしてズボンの中に手を忍ばせる。
「ちょ……おいっ、そんなとこ…」
「ここ、まだ柔らかいですね。アルコールのせいかな?それとも俺相手だから?」
息を吹きかけるように言葉を耳元に送り込みながら、ソコを揉みしだく。
「………っ」
間舌は眉を寄せてきゅっと目を閉じ、暑い息を吐いた。思わぬ色気に、鯉毛はごくりとつばを飲み込む。
あるいはこれも計算なのだろうか。もしかして自分はこの男の術中にはまっているのか?
いや、この頭は良いが鈍感な男は、自分自身の魅力には一切気づいていない筈だ。
「男のカラダって悲しいですよね。ほら、もうカタくなってきた」
「………っ!」
思わず相手のペースに巻き込まれそうになるが、間舌は上がり始めた息の下でそれでも冷静を装った。
398 :
4/8:2005/05/28(土) 06:32:00 ID:CD3jj1kZ
「いやがらせのつもりなの。僕をどうしたいの?」
「いやがらせなんて…」
こういう場合、どう答えればいいのだろう。どう言えばこの男に勝てる?
ちがう、そうじゃないと本当の事を言うべきなのか、それともあえて間舌の言葉に乗るのか。
「僕をめちゃくちゃにしたいんだよね。僕みたいにボーッとしたのが上司で、イライラしてるんだ。
だから僕の……プライドをズタズタにしたいんだ」
「………」
その分析は、あながち間違ってはいない。
「でも、キミは頭のいい人だからね。普段はそんな事は顔にも出さない。
今、……君は、酔って理性がなくなっているだけだ。そうだろ?」
ボクサーパンツの布の上から擦り上げられ、間舌の唇からくぐもった声が漏れる。
「今日、キミ……が、様子がおかしくなったのは……雉真さんが、きてから……」
それ以上言わせまいとするように、下着をおろしてむき出しになったものをキツく扱き上げる。
「……ん、あっ……!やめ……」
「あんな男のどこがいいんだよ」
え?こいつは何を言ってる?
鯉毛の言葉の意味が理解出来ず、間舌は相手の顔色を伺うようにきゅっと閉じていた目を開いて鯉毛を見た。
「鯉毛くん……?」
「俺は」
俺は、あんたが。
399 :
394:2005/05/28(土) 06:41:26 ID:mPzo0niT
すみません、一気にはるつもりだったんですが
連投規制かかっちゃったのと
思い切りアガってた事に気付かなかったんで
続きはあとでまたはりに来ます(´Д`;)
乙!
後編楽しみにしてます(*´д`) ハァハァ
>394
+ +
∧_∧ + GJ!!!!!!!!!
(0゚・∀・) ワクテカデマッテルヨ!
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
引っ張るほどの話でもないんでさっさと張り逃げますです…
---
言いかけて、口を噤む。わからない。感情の赴くままぶつかれば良いんだろうか?
いや、それなら敗戦は目に見えている。それよりもこの交渉人を上回り、その感情をもコントロールしなければ、
自分に勝算などない筈だ。
「……初めてじゃないですよね、そのカオ」
「なっ……」
「誰に可愛がられてたんです?」
一瞬の揺らぎはすぐに立て直された。このままでは平行線だ。むしろ、自由を奪われているぶん間舌の方が分が悪い。
「いいかげんにしろ!」
まさか怒鳴られると思っていなかった鯉毛が一瞬ひるんだ隙をついて、
間舌はベッドのスプリングを巧みに利用して鯉毛を弾き飛ばした。鯉毛がベッドから転がり落ちる。
「いてえ!」
ベッドの角で頭を打って呻いている鯉毛に、間舌は側にあったコップの水をぶっかけた。
「……ったく!アタマ冷やせ!」
「つー……乱暴だなあ」
「どっちが」
交渉としては、これは失敗だ。交渉決裂で強行突破したも同じ事である。間舌は小さくため息をついた。
だがリベンジする気力が殺がれたのか、鯉毛はベッドに座った間舌の隣にちょこんと腰を下ろした。
「一度腹を割って話したくて」
「……これがァ?」
403 :
6/8:2005/05/28(土) 07:12:43 ID:CD3jj1kZ
「間舌さん、雉真さんの事好きですよね」
急に言われて、間舌は耳まで赤くなるのを感じた。だがさっきの行為のあとだったので変な風に解釈してしまったが、
好きという言葉は様々な意味を有するものだ。ここで激しく否定する方が相手の思うツボだと思い直す。
「まあ、ね」
「僕は嫌いです」
「だろうね。……でも、いい人だよ?あの人」
「そんな事知ってます。でも嫌いなんです」
「まあ仕方ないけどね。ああいう人だから、でも、本当は魅力的な人だよ。良いところも見てあげ……」
「間舌さんはどういうところが好きなんですか?あの人の」
唐突に聞かれて面食らう。
ほんとに、どこが好きなんだろう?彼は誠実で、見た目ほど悪い人ではないのは確かだ。だがそれだけでは、
間舌のようなタイプがああいった粗野な男に惹かれる理由にはならない。
雉真の事を考えた時、ふと、別の気のいい笑顔が重なった。
「似てるんだ……」
「え?」
「あ、いや。所轄に居た時に世話になった先輩がね、雉真さんほど極端じゃないけど、ああいう人だったなあ」
その人のことが好きだったんですか?
鯉毛は、その言葉を飲み込んだ。
「…たぶん……僕がああいうタイプの人に惹かれるのって……良くも悪くも自分の思い通りにならないからだと思う」
「思い通りに?」
「鯉毛君。僕はね、……うぬぼれだと言われるかも知れないけど、こう見えて自分の交渉能力に自信持ってるんだ」
404 :
7/8:2005/05/28(土) 07:13:07 ID:CD3jj1kZ
「課長がそれくらいじゃなきゃ、こっちが困ります」
「ありがとう。君も交渉課に配属される時に色々勉強したと思うけど……
交渉人ってのはね、ある程度他人の感情をコントロールできる能力が必要とされる。
だから僕は僕と突っ込んで会話をしようとする人にはかえって距離を置いてしまうんだ。
誰かが僕を好きだと言ってくれても、本当にそれはその人自身の気持ちなのかどうかわからないだろ。
僕自身が無意識に、その人に僕の事が好きだと思い込ませてるだけかも知れない」
「そんな」
だが、そんなのは思い上がりだとは鯉毛は言えなかった。
数々の場面で、間舌が犯人との交渉時のような悪意もなく周囲の人間を抱き込んで行くのを目の当たりにしていたからだ。
「だから、僕は僕にとってわかりにくい人に惹かれるんだよ。
思い通りにならないから、魅力的なんだ。雉真さんも先輩も、はっきり言ってめちゃくちゃ単純な人だけど……
それだけに思惑ってやつがなくて、会話しようとしてもまるで話にならない。
だから自分のペースに持ち込む事が出来ない。でも、そこに惹かれる」
「僕じゃダメってことですか」
「ダメって……そういう話じゃないでしょう」
「そういう話ですよ。わかっててはぐらかしてるんじゃないですか?課長」
間舌が、ハッと顔を上げて鯉毛を見つめた。
この男は本当に天然で鈍感なのだろうか、それともこれも自分が間舌にコントロールされてしまっているに過ぎないのか、
今の鯉毛にはわからない。
405 :
8/8:2005/05/28(土) 07:13:28 ID:CD3jj1kZ
「やはり僕は、考えすぎるんですね。きっと」
それでも自分は雉真のようには決してなれないことを鯉毛は知っている。
「何?」
「何でもありません。……今日はもう覚めました、酒も気分も。乱暴してすみませんでした」
立ち上がって深々と頭を下げる鯉毛に、間舌は困惑した表情で苦笑した。
「いや、いいんだ」
立ち上がって着衣の乱れを直し、はぎ取られた衣類を着直す間舌を鯉毛は呆然と見上げるしかなかった。
「……じゃあ。明日、本庁で」
ドアを出て行く前に一瞬振り向いて微笑んだ間舌の意図がやはり見えず、鯉毛は自分の未熟さを痛感する。自覚があるのかないのかは知らないが、やはりあの男は……鯉毛の想い人は、鯉毛より1枚も2枚も上手だった。
……だが。
「僕はあくまであなたと戦って勝ちますよ」
ドアに向かってそっと呟く。
交渉は、まだ始まったばかりだ。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ ナントカ再生デキタ…
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
>394
―――――G(゚∀゚)J―――――!!!!!
係長ガンガレ! 超ガンガレ!
もしあるなら、続きを楽しみにしてますよ!
GJ!スゲかった
鯉毛間舌キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
やばい、やばいよ
GJです
>>394 うおおーーー鳥肌立った!ハゲモエス!
これで今日一日頑張れそうだ。ありがとう!
鯉毛魔舌良いなぁ…。
そっか、魔舌って受だったんだ…(TVと映画1しか視てないんで)
映画が楽しみになってキターーーー!!
>>394 萌えた!ごちそうさま!
増田は情けない馬鹿坊イメージが強かったんだけど
姐さんのお陰で、魔性受け(でも華麗にスルー)な
ミステリアス美人に上書きされたよ…!
ナマモノ萌えはご本尊に悪いと思いつつ、最初から
U助聖母口調で楽しめた!
414 :
394デス:2005/05/28(土) 19:59:59 ID:CD3jj1kZ
萌えて下さってありがとうございます(´∀`*)
萌えにまかせて書きなぐったものの、本命ジャンルとの兼ね合いから
(実は微妙にカスッていたりするので逆に…)身内にすら発表出来ず、
捨ててしまうのも寂しいのでコソーリ投下させていただきました。
少しでも楽しんでいただけたのでしたら嬉しいです。
また何か出来ましたらヒソーリ落としに来ます…
>>394 こ、鯉毛モエス!!!!! ぜひまた来てください!!!
明日は映画を観に行くのでピンクフィルターかかりそうですよ。ハァハァ
>>394 ネ申 !
間接的に蒼縞が出て来て青×真萌えの漏れは嬉しいよ・・・!
ぜひまた書いてください !
姐さんGJ禿モエス・・・・・・・・・・・・・息苦しいよ。
映画、おととい見に行って魔舌に陥落したばっかりだったんで嬉しかったよ。
姐さんまた落としに来ておくれ。
GJ!
ああまさか交渉人小説が読めるとは…。
萌え死ぬ。有難う…。
弟×兄 中編
すんません。エロまで書いたら長くなったので中篇でお願いします。
____________
| __________ |
| | | |
| | |> PLAY. | |
| | | | ∧_∧
>>383-390の続きダヨ。フェラ編。
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
420 :
中篇 1/6:2005/05/29(日) 05:38:59 ID:WsPfslF2
ジーパンを腰まで脱いで弟を睨むと、「いや、下着も脱がないと」と突っ込まれ、しぶしぶ下着も下ろした。
「片足抜いて」
そういわれて怪訝な顔をしたが、強引に促されてそうした。
見慣れているが、今は蛍光灯とテレビと弟の前にさらされている怒張した下半身が
なんだか哀れで目を覆いたくなった。
「よし、がんばるか」
そういって弟は赤い舌をちろりと出した。
「……フェラする気じゃないよな?」
「だいじょーぶ。兄弟なんだし、汚くないって」
「ばか!唾とかそういうレベルの話じゃな……ッ!」
言いかけたところで、弟が何もつけてないほうの足をぐいっと折り曲げて、ソファーの上にのせると、
いよいよそこに顔を近づけてきた。
もうあとには引けないと、覚悟を決めて目を閉じると、弟が苦笑して柔らかに言った。
「兄さんの好きな子でも想像してればいいよ」
ああそういう手もあるか、と思った瞬間に、弟が先端を口に含んで軽く吸い上げた。
「う、わっ」
予想しなかった感覚に、思わずのけぞってしまった。
弟は笑って、赤い舌を出すと、ゆっくりと竿を下から舐めあげた。
柔らかい舌が、ぬるぬると不思議な感触で形をなぞっていく。
421 :
中篇 2/6:2005/05/29(日) 05:40:23 ID:WsPfslF2
背筋がびりびり痺れてきた。薄く目を開けると、弟の黒い髪の毛と、鼻筋が見える。
その下の光景は見てはいけないような気がして、もれそうになる声を手の甲でおさえながら、
必死に声をかみ殺す。
互いに男だから、ツボは心得ているらしく一分もたたないうちに、射精しそうになって慌てて弟の頭を
つかんで剥がそうとすると、弟がくわえたまま、にやにや笑って俺を見る。
「イくって、ヤバイ。外せ、ばか」
「いいからいいから」
口に先端を含んだまましゃべるので、舌がぴちゃぴちゃと当たって、堪えきれなくなる。
ふざけんな、と言おうとしたのに、気の抜けた変な吐息が出た。
結局そのまま抵抗には身が入らず、我慢できずに結局弟の口の中に精液を出した。
少しむせこんだ弟は、身体を離すと、近くに放り投げてあったままのスポーツバックを探ると、
スポーツタオルを取り出して、そこに俺の精液を出した。
「だから言ったじゃん……」
疲れ果てて俺が言うと、弟はさらにスポーツドリンクを取り出して、ごくごくすごい勢いで飲み干したあと、
一仕事を終えた快活さで言った。
「兄さんの精液って俺のと同じ味なのかと思ったけど、よく考えたら自分の飲んだことなかった」
「あほか……」
「そういえば喉渇いてて唾液あんま出なかったなー。痛くなかった?」
422 :
中篇 3/6:2005/05/29(日) 05:41:05 ID:WsPfslF2
「っつか、それどころじゃなかった……」
「良かった、と」
さすがに否定できず、自棄気味に何度もうなずいてみせると、嬉しそうに笑ってもう一度
スポーツバックの中をごそごそ何か探している。俺は自分の精液の絡まったままの、スポーツタオルを
拾い上げて、唾液に卑猥に光る自分のを軽く拭いた。
弟はいっつもこんなことしてるんだろうか。部活仲間やなんかと。
俺はそういうスポーツ系は苦手だし、友達もそういうノリの奴は少ないから、こういうのはしたことなかった。
弟の反応をみると、こんなことすらじゃれ合いの一種であるかのような感じだ。
まァ、深く考えないほうがいいのか、と思って下着をはこうとしたら、弟の手がのびてきて、その足を掴んだ。
「ちょっと待て待て。まだ早いだろ」
そういって、なぜか俺の脚を自分の肩にかつぐ。
「あ?何だよ」
「いいもんあった」
そう言って弟が示したのは、よく薬局なんかで売っている、青い蓋つきのワセリンだった。
「マネがくれたんだよねー。テーピングの時使えってさー」
嬉しそうに言いながら、てきぱきと蓋を開けて、人差し指で大量にすくいあげている。
「それのどこがいいもんなんだ。もういいよ……飯食おうや」
「ここまで来たら、試してみたくなるだろ」
423 :
中篇 4/6:2005/05/29(日) 05:42:55 ID:WsPfslF2
「なにを…?」
嫌な予感がしながら、弟を見下ろすと、弟が急に俺のアナルに大量のワセリンを塗りつけた。
ほてった身体と反対にひんやりとしたワセリンの感触に驚いて大声をあげる俺の足を押さえつけて、
比較的おそろしいほど冷静な弟が苦笑していう。
「せっかくだし、やってみようよ。アナルが気持ちいいか」
「おいおいおいおい」
冗談だろ、と笑おうとしたら本当に指が入ってきた。
「待ッ…そしたら俺、誰を想像すればいいんだよ。女の子はこんなことしてくれないだろ……っ」
「そりゃそうかもしれないけど。さっき誰想像した?」
指を突っ込んだまま、弟が俺の胸元まで身体を押し上げてきて、そんなことを聞いてきた。
ワセリンの効果か簡単に指が奥まで入ってくる。奇妙な異物感にまた下半身が立ち上がってくるのを
覚えながら、必死に冷静を装って弟を睨んだ。
「悪かったな。特に何も思いつかなかったよ。お前と違ってあんま女の子と接触ねえ」
「じゃぁおれでイッたのか。やった」
「何がやった、だ。気持ち悪いから指抜け」
くねくねと中が掻き回されるのは変な気分になる。
せっかくそういったのに、弟は笑って俺を見下ろしたまま逆に指の本数を増やしてきた。
424 :
中篇 5/6:2005/05/29(日) 05:51:42 ID:WsPfslF2
「何、やって…」
「気持ちいい?」
「いいわけないだろ。無理だって」
「俺だからかな」
相変わらず中で指をくちくち動かしながら、弟が俺の腹に額をくっつけてきた。
言葉が妙に落ち込んでいるのが気になって、「何が?」と聞き返す。
「兄さんは、やっぱこういうの好きな子としたい?」
「ここまで来て何言ってんだ」
腹に顔をくっつけたままいうからくすぐったくて、顔をのけようと身体をよじったら、
急に背筋がびりっとしびれた。
「あっ…うわ!」
「お、ついに来た」
釣り糸に魚がかかりましたぐらいの冷静さで、弟が楽しげに言う。
しかしそんなことに構ってられないぐらいに、奇妙な疼きが下半身を駆け巡った。
相変わらず異物感はそのままだが、その指が中のどっかをひっかいたときに、ざわっと血がざわめいた。
弟の肩の上にのせられたままの足が、思わず痙攣する。
「やばい、やばい…!」
「あははー兄さんやばい」
ぐいっと身体を押し上げてきて、弟が俺の顔を真上から見下ろした。
それに応じて俺の脚も上に上がってしまい、その刺激で下半身がびりびりと反応する。
「やばいくらいエロい」
その声は笑ってなかった。そして急に、俺の唇を軽く吸い上げた。
425 :
中篇 6/6:2005/05/29(日) 05:52:44 ID:WsPfslF2
その瞬間、俺は昨日の夜の、弟の指の熱さを思い出した。
相変わらずぐりぐりと指が中の方でこすれるたび、射精寸前の快感が襲ってくる。
でも射精するには足りないもどかしさで、頭がおかしくなりそうになりながら、同時に弟のキスに
洒落にならないものを感じてパニックになりそうだった。
必死に弟の後ろ髪をつかんで引き剥がす。
「ちょ、ちょっと待て…ッ! いいのか、おまえこそ、こういうのは…ッ、好きな子に……」
いてて…と頭を振って俺の手を振り払うと、逆にその手を掴んでソファに押し付け、、
弟がまた俺の顔すれすれに顔を近づけてきた。
その目は微かに笑っていたが、少し困ったように眉がゆがんでいる。
「ごめん。おれ好きだから」
そういって悪戯が見つかった時のように舌を出した。
え。とだけ言ったあと、視界が真っ暗になった。
その中で、弟の舌の赤さに、警告のようなものを感じて心臓がどきどき鳴り出した。
「あ…え? だ、誰が」
答えが分かりきっているように思うのに、どうしても聞かずにいられなくてそういうと、弟は
答えるかわりに、指をにゅるっと抜き取って、俺の両手を押さえつけながら俺を真正面から見つめた。
放置された下半身に、弟の張り詰めたそこが当たる。
ひくひく震えている場所に、ちょうど弟のひんやりしたナイロン地のジャージの感触がピンポイントで
あたっているのと、射精できないのと、弟の冗談抜きの視線に、俺はほとんど泣きそうになった。
(今度こそ)後編に続く。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ ヘタレ兄貴ガダイスキダ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
兄弟禿あがるほど萌えました
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) テカテカシマクッテマス
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
今まで兄弟モノには興味なかったんだけど、ついに目覚めてしまいました…
想い続けてきた弟とヘタレ兄にモエー
待ってました!!(*´д`*)兄弟萌えーーー!
職人さんGJです!
うっかりモエ・・・
兄弟禿まくりです。モエー!!
兄弟もので、悪ふざけの延長っぽくエチー…ツボ入りまくりです。
433 :
乗り遅れ…:2005/05/29(日) 21:33:54 ID:3ped16rq
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 今更大河ゴールデンデイズ、ゴエモソ×スケザ萌え。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| CS再放送終了から3ヶ月も経ってるのに…
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本編10話、ルソン島でのエピ捏造、ほんと今更だよ…
籠細工にするための竹を担ぎ、半歩先を歩いていたスケザが、不意に足を止めて振り返る。
こちらは銛を作るために取ってきた細い竹の束を抱えていたゴエモソは、
そのスケザにぶつかりそうになって慌てて足を止めた。
「なんだ。」
「ひと雨きそうだ、急がんと。」
言われて空を見上げると、空は良く晴れていて、雨など降ってきそうにない。
不審げなゴエモソの表情に気づいたスケザは、片手をあげて海の方を指差す。
「あっちだ。」
視線を転じれば、海の方から黒い雲がこちらに向かって流れてくる。
それを認めて頷いたゴエモソに、スケザがどうだとばかりに笑いかける。
「大分荒れてるようだ、急ごう。」
「ああ。」
とは言うものの、お互い抱えた荷物はかなりの重さだ、
駆けるわけにも行かずにとりあえず足を速めた。
「ったく、ゼンジュボウが来てりゃあもう少し楽だったってのに。」
思わず愚痴を漏らしたゴエモソに、スケザが苦笑した。
「仕方あるまい、せっかくノーラが誘ってくれたんだ、断らるのも悪いだろう。」
三人揃って竹を取りに行くところを、ノーラに呼び止められ、木の実を取りに行こうと誘われた。
どうしようかと迷った三人だったが、気をきかせたスケザがゼンジュボウ一人をノーラについていかせたのだ。
あからさまに嬉しそうな表情を見せたノーラに、ゴエモソも不承不承それを承知し、
こうして二人で竹を取りに来ることになったのである。
「それにしても、ゼンジュボウもうまいことやったもんだな。あんな顔して、意外に手が早い。」
「ははっ、そういう事はぬしの方が得意かと思っとったが、先を越されたな。」
「なっ…俺は、異国の女より日本の女が良いだけだ。手を出そうとも思わん。」
からかうような口調で言われ、思わずむきになって答える。
それが可笑しかったのだろう、スケザは楽しげな笑みを浮かべる。
「では、そういう事にしておいてやるか。」
笑いながら言うスケザに、ゴエモソが舌打ちをする。
その合間にも、雨雲は見る見るうちに島に近づき、気づけば頭上はすっかり黒雲に覆われていた。
顔に雨粒が当たり、スケザがふっと空を見上げる、その途端、稲光が辺りを照らした。
「ぅわあっ」
「えっ?」
スケザの叫び声と、竹が地面に落ちる重たい音、雷の轟音が重なる。
たちまち降りだした叩きつけるような雨の中、
ゴエモソは自分の胸元にしがみ付いているスケザを唖然として見下ろしていた。
「…そういえば、ぬしはコレが苦手だったな。」
「す、すまん、足が竦んで…ひゃっ!?」
再び空を走った閃光にスケザはますます強くゴエモソの体に縋りつき、ゴエモソは眉間に皺を寄せて辺りを見回した。
海辺の崖には小さな洞穴がいくつも開いている、それを見つけると、
ゴエモソはスケザの肩を叩いてそちらへ促そうとする。
「おい、スケザ、こっちだ。」
「あ…ああ…」
ゴエモソは、足が竦んで動けないスケザの体を引きずるようにして歩き、二人して洞穴の中に腰を下ろした。
「まったく、ぬしがもたついた所為で、こっちまでびしょ濡れだ。」
「だから、すまんと言っておるだ、うわっ」
本当に雷が苦手らしい、スケザは体を震わせてゴエモソにしがみ付いている。
ゴエモソは呆れ顔でため息をついて、それでも宥めるようにスケザの背を撫でてやる。
外は未だ、強い雨が降り続いている。ゴエモソは外を眺めながら、独り言のようにぽつりと呟いた。
「しかし、何がそれ程恐ろしいもんかねぇ…。」
「…昔、俺の親父が死んだのも、こんな嵐の日だった。」
返事があるとは思っていなかったゴエモソは、驚いた様にスケザを見下ろす。
「稲光と大きな音と、そんな中で、親父は海に沈んでしまったと、そう聞かされて。
そのとき以来、雷がなると、足元が崩れるような気がしてっ」
洞穴の入口から射す閃光が、暗がりを照らす、その度にスケザは体を硬くした。
「こうやって、どこかに掴まっていないと、そのまま地面が崩れて、落ちていくような気になる。」
そう言ってゴエモソの胸に顔を埋め、腕を強く握り締める。
しっかりと抱きついてくるその温もりに、ゴエモソは小さくため息をついた。
幼い頃に両親を失い、それからずっと一人で生きてきたゴエモソには、
こうして縋りつく場所などなかった。
誰にも頼らず、誰も信じずに、堺にたどり着いてからもずっと一人きりで生きてきた。
スケザに初めて会ったとき、その人の良さに、腹が立った。
誰にでも人懐こく笑いかける、その性格が苛立たしかった。
その素直さが憎かった。
でも本当は、憎いのではなかったのかもしれない。
こうして無防備に誰かに縋りつくことが出来る、そんなスケザが羨ましかったのかもしれない。
ゴエモソは、スケザの背に回した腕に、僅かに力を込めた。
温かな体を、引き寄せるようにしながら腕の中に抱き込む。
それに気づいたスケザが、顔を上げてゴエモソを見上げた。目が合うと、泣き笑いのような表情になる。
「ひょっとして、ぬしも、苦手か?」
「…ぬしが妙な事を言うから、俺まで恐ろしくなってきた。」
ゴエモソは不機嫌そうな表情を作り、小さく答える。そこでまた、轟音が響く。
先程までよりは少し小さくなってきたその音に、スケザは上げていた顔をまた伏せた。
「こうして掴まっとれば、平気じゃ。」
平気、と言う割には体は完全に竦んでいる。
ゼンジュボウとスケザだけが、初めて本当に自分を信じてくれた。
何度も裏切るような真似をしてきた自分を、受け入れてくれた。
そのことは本当に嬉しかったけれど、同時に恐ろしくもあった。
一度手に入れてしまうと、今度は失う事が怖くなる。
抱いていた腕を緩めて、ゴエモソはスケザから顔を背けた。
「掴まったまま、二人揃って落ちるかもしれんぞ。」
吐き捨てるようにぼそりと言うと、雨音が酷く耳についた。
スケザがゆっくりと顔を上げて、ゴエモソを見と、ふと首をかしげた。
襟を引かれ、ゴエモソはスケザの方に向き直る。
視線が合うと、スケザの顔にいつものあの、人懐こい笑みが浮かんだ。
「なに、一人では恐ろしいが、二人ならば心強い。
ぬしとならば、どこに落ちてもなんとでもなるさ。」
一際強い光が、洞穴の中を照らした。
息を呑んで俯いたスケザの体を、ゴエモソは今度はしっかりと抱きしめる。
もう二度と裏切る事はしないと、密かに心に誓う。
たとえここから、どこへ落ちていこうとも、
この腕の中の温もりを、もう決して捨てることは出来はしないのだと。
そしてもう少し、この嵐が続く事を願いながら、震える体を強く抱きしめた。
438 :
乗り遅れ…:2005/05/29(日) 21:41:32 ID:3ped16rq
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | | まだ序盤しか観てないクセに、
| | | | ∧_∧ 妄想ばっかり先走りだよ…
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゴールデンデイズキター
続編楽しみにしてます(*´Д`)ハァハァ
( ・∀・)つビデオレターモナ
>394の中の人です。
続編キボンして下さった方、本当にありがとうございました。
ですが、ジャンルの性質や、この先自分が書きたいものとの兼ね合いを考え
思い切ってサイトを作る事にしました。
ですので、こちらでの投下は394〜を最初で最後にします。
どこかでそれらしきヤシを見かけたら、生温く見守ってやって下さい。
ここで萌えて下さった皆さんが背中を押して下さったんです。本当に感謝です。
□ STOP. ピッ ◇⊂(・∀・ )ダッテサ
>>433-438 GJ!ゴールデンデイズ萌え〜
初期の頃のスケザはホントに可愛かったよね
>>440 おぉ ! サイト作るんですか !
できたら行きますよ ! 楽しみにしてます !
弟×兄 後編
____________
| __________ |
| | | |
| | |> PLAY. | |
| | | | ∧_∧
>>383-390 | | | | ピッ (・∀・ )
>>419-426の続きダヨ。エロ編。
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
444 :
1/7:2005/05/30(月) 05:32:32 ID:XOKO4tZ+
「ほんとはずっと狙ってたんだけど。昨日、やばそうだったから、言わなかった」
「あ……あたりま…」
「おれ頭おかしいのかな、兄さん以外に欲しいと思えるやついなくて……」
「……そ…んな事は…」
「兄さんがおれとやるの嫌だったら、もう──」
「嫌じゃない…から、頼むから、イかせてくれ……」
両手を掴まれているせいで自分で擦ることもできないそこが、さっきから痛くてどうしようもない。
それに弟のそこも多分同じくらい限界だろう。
半ば自棄で俺は言った。
「したいなら、挿れていい」
「無理しなくていいよ。挿れるのは多分相当きっついって。またフェラしてやるから……」
「うだうだ言ってないで挿れろ。俺は大丈夫だから。ここまできたら最後までやるぞ。
いろいろ考えるのはあとだ!」
覚悟を決めたら、なんだか目の奥が熱くなってきた。
なんでだか、よく分からない。走馬灯のように、昔の思い出がぐるぐる頭をめぐりだした。
俺のあとをくっついてまわってきた頃の弟が、きゃっきゃっと頭の中を駆け回る。
445 :
後編 2/7:2005/05/30(月) 05:34:12 ID:XOKO4tZ+
弟はもぞもぞとジャージを脱ぐ。
俺はなんだか申し訳ないような気持ちになった。こいつなら女の子がほっとくはずないのに、
なんで俺なんか欲しいんだろう。
あれ、でも俺はどこかこの展開に安心しているような気がする。
あんなにやばいと思っていたこの事態が実際に来てみると、ほんとは期待してたんじゃないかとまで思う。
考えたくなくて頭を振ると、弟が驚いたらしく俺の前髪をひょいとかきあげて、覗き込んできた。
「だめだったら、ほんとに無理しなくていいよ」
「違…うって、はやく来いよ」
弟は軽く俺の下唇を噛んで、肩に片足を乗せなおすと、ゆっくりとむき出しになった自分のを押し込んできた。
熱の塊だ、さっきの指とは比べ物にならんくらいの太い塊に、早まったと早くも後悔した。
青ざめた俺に多分気付いたのだろう。
弟が俺の頬を指の背でそっとなでて、俺を怖がらせないように微笑んだ。
「ごめん。絶対、気持ちよくさせる」
そんな言葉は好きな子に使え、と言いかけて、そういや俺が好きなんだっけと気付いた。
そう考えたら心臓がきりきり締まって、視界が潤んだ。痛いような甘いような気持ちになる。
俺は恋愛感情なんて知らない。
多分これは違うだろう。そう思わないと、また俺はなんだか怖くてどうしようもない。
446 :
後編 3/7:2005/05/30(月) 05:36:18 ID:XOKO4tZ+
ゆっくりと弟の剥き身が身体の中に入ってくる。
一方で弟はTシャツの上から俺の乳首を噛む。くすぐったいと言うと、性感帯だなといって笑う。
口で息をしたほうが楽だが、そうすると犬みたいな息遣いになる。
ぼんやりと居間の天井のライトを見上げると、見慣れたそれに、この状況の奇妙さがいっそう身にしみた。
あ、と小さく向こうがつぶやいた。
「あははー全部入ったな」
半ば自棄で笑おうとしたら、 不意に弟が腰ごと突き上げてきたので、せっぱつまった吐息になった。
動きはゆっくりだが、指だけと違って、圧迫感がすごくて息ができない。
視線をあげると同じように切羽詰った弟の顔があった。
落ちてくる吐息が熱い。
そんなことを思っていたら、急に電流のようなものが、すごい速さでこみあげて
「ひぁ!」と間抜けな声が出た。
無言で弟が繰り返す振動が速さを増して、だんだん快感の波が大量に押し寄せて変な声が止まらなくなる。
やばいと思って慌てて手で口をふさごうとしたら、弟がなぜか怒って手を絡めとって押さえつけた。
「なんで塞ぐんだよ!声聞かせろって!」
なんで怒られるのかよく分からず、言い返そうにもそれ以外の悲鳴で言葉にならない。
全身があわだって、天井が揺れる。
がたがたソファーがすごい音をたてている。
447 :
後編 4/7:2005/05/30(月) 05:44:21 ID:XOKO4tZ+
「や…ッ…止め……死ぬ!!」
弟を引き剥がそうと背中を掴んだが、暴走している快感にたまらず逆にすがりつく形になる。
つけっぱなしのテレビから笑い声が聞こえる。
上から弟の荒い息遣いが落ちてくる。目が合うと、弟は苦笑した。
「兄さん泣いてる」
言われて気付いた。
多分涙は生理的なものかもしれないが、弟は申し訳なさそうに「ごめん」というと、俺の涙を指で拭いた。
堪らなくなって、俺は弟の首をつかんで引き寄せて自分からキスした。
恋愛感情なんて知らないが、俺はやっぱり安心してるんだ。
弟が自分以外の誰かを好きになって、当然のようにいつか俺から離れていくのを、
当分見なくて済むことに、どうしようもないくらいに安心して、嬉しいんだ。
キスの隙間から弟が俺を呼ぶ声と、自分の悲鳴がこぼれる。
繋がっている場所がひくひく震えて、突き上げられるたび、内側が擦れて電流が背筋をかけのぼる。
それがあんまり大量すぎて、脳みそが壊れるんじゃないかと思えるぐらいだ。
すごい速さで抜き差しされているそこの痛みよりも、頭が吹っ飛びそうで、わけがわからなくなる。
弟が手を掴んだままなので、射精をうながそうにもできなくて、暴発しそうだった。
「痛…痛い…止め……っ…あ……」
「痛い? 気持ち良くない?」
俺を見下ろす弟のあごから、汗が滴っているのが見える。
448 :
後編 5/7:2005/05/30(月) 05:45:26 ID:XOKO4tZ+
心配そうな弟に笑いかけてやる余裕もなくて、必死にその背中にしがみつきながら叫んだ。
景色がだんだん点滅しはじめる。
「…い、いいッ…けど。やばい…俺ッ、あ、あっ…」
そのとき突き上げられた瞬間、オーガズムが飽和量を一気に飛び越え、俺の意識は吹き飛んだ。
かちゃかちゃと金属音と、弟の笑い声で目が覚めた。
視界が横になっているので、横になっているんだと気付く。慌てて起き上がると、
テレビを見ながらカレーを食べていた弟は俺に気付いて振り返った。
「あ、起きた。カレー食う?」
いつのまにか弟は部活用のジャージからTシャツとハーフパンツに着替えていた。
慌てて時計を見ると、弟が帰ってきてから随分時間がたっている。
俺のジーパンはいつのまにかなくなってて、むき出しになった下半身にバスタオルがかかっていた。
何か言おうとしたが、喉がからからだった。
「……その水ちょっとくれ」
苦笑しながら弟が、自分のカレー用の水を差し出す。
「ちょっと声枯れたね」
「誰のせいだよ……」
「まじで死んだかと思った。カレー冷めちゃったから暖めるよ」
さんきゅーと言いながらバスタオルをはぐと、すっかり下半身は綺麗になっていた。
拭いてくれたのか、と感謝しそうになったが、その場面を想像すると羞恥で顔を覆いたくなった。
449 :
後編 6/7:2005/05/30(月) 05:47:24 ID:XOKO4tZ+
とりあえず晒したままもアレなので、バスタオルを巻きつけて、立ち上がると
足ががくがく震えて、アナルから何かがこぼれてきた。
ぎゃっと叫びそうになった口元を慌てて押さえ、ソファーに再び座り込む。
さっきの快感の残りがこみあげてきて、手で口を塞いだまま身体を強張らせた。
「カレーここ置いとくよ?」
しばらくしてから、ことん、とテーブルに置かれたカレーは平和に湯気をたてている。
ぼんやりと眺めたまま動かない俺をみて、弟が心配そうに近寄ってきた。
「どうしたの、兄さん」
「いや、ちょっと今…」
お前の精液が…とは言いかねて、言葉尻を濁していると、それでも弟は分かったらしく
いつも飄々としているくせに、急に赤面した。
そんな反応をされるとは思わなくて、俺も困ってしまって顔が火照る。
「い、今はもう大丈夫だ。カレー食う」
慌ててテーブルの前に駆け込むように座って、カレーをむさぼった。
弟も何気ないふりを装って正面に座ると、テレビに顔を向けた。
テレビではとりとめのないバラエティーが流れている。大仰なテロップが映し出されている。
弟の横顔から、さっき真下で見た切羽詰った顔を思い出す。
いろんな表情をみてきたと思ってた。兄弟でも、知らないことはあるもんだな、と思う。
視線に気付いて弟がこっちを見た。照れてるらしく、ぞんざいな口調で「何だよ」と聞いてくる。
450 :
後編 7/7:2005/05/30(月) 06:04:45 ID:XOKO4tZ+
「いや、今日のカレーやけに美味いなーって」
なぜか弟がいきなりふきだした。苦しそうに笑いながら、俺を見て言う。
「兄さんも美味かった」
今度は俺がふきだした。
頬杖をついて、まだにやにやと俺を眺めながら、弟が続ける。
「おれさー、好きな子想像してって言った時、本当に好きな子想像してたらどうしようって、
ちょっと凹んだよ。いつか兄さんに彼女ができて、こんなふうにいられなくなるのは
なんか想像できなかった、っつーか、たぶん耐えられなかったかもしんない」
なんだよ、俺と同じこと考えてんじゃねーよ、と思ったが、何も言わずに流した。
それでもまだ幸せそうに口元を緩ませながら弟がこっちを見ていた。
見ない振りをして、カレーをもくもくと食べた。
舌がぴりぴりして泣きたくなった。そうじゃなくて、胸がいっぱいで泣きたかった。
弟とまだこんなふうに二人でいられる安心感とか、その関係がちょっと変わってしまった罪悪感とか
わけの分からない温かな幸福感で、胸がつまって、慌ててコップの水をかきこんだ。
隣でテレビが陽気なエンディングテーマを流しはじめる。
--end
_________
|┌───────┐|
|│l> stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧ ニイサンガンバレ
◇,,(∀・ ) トイウワケデ、オシマイ。
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| |
└────────────────┘
兄弟GJです!!
萌えた…萌え尽きた…
神GJ!兄弟に萌え萌えだ!続編などあれば是非…!
ふぉ〜〜〜〜
兄弟もの禿げた、禿げ萌えた…!!!!
土壇場で覚悟決めちゃうへタレ兄萌え!男前ながらどこかかわいい弟萌え!
よいものみせていただきますた!本当にGJ!
GJ!!すごい禿げ萌えたです・・・。ものすごくウマい!!
兄弟ものでここまで萌えたのは久しぶり!もし続きなど
ありましたら是非投下してください!!
____________
| __________ |
| | | |
| | |> PLAY. | |
| | | | ∧_∧ 映画「c/a/t/c/h/m/e/i/f/y/o/u/c/a/n」fic。
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
458 :
1/2:2005/05/30(月) 20:58:14 ID:aEErcJYl
その日もカール・ハンラティは煩雑な事務処理の山を抱えたまま家路についた。そして、我がアパートメントが目に入ったとき、玄関に何やら怪しい人影がいるのを見逃さなかった。
「誰だ!?」
「ひどいなカール、俺だよ」
それは先に仕事からあがったはずのフランクであった。一体なぜ、と思い怪訝な表情をすると、フランクが顔を曇らせた。
「何だよ、後見人だろ?ちゃんと先に帰って待っとこうと思ったのに、遅いよ」
「待つ、っておまえ、アパートは」
「何言ってるんだよ、この番地だろ?」
ほら、と言ってフランクが見せたメモの端切れにはまぎれもなく自分の家の住所が書かれていた。しかし。
「おい…まさか何も聞いてなかったとか?俺はてっきり」
フランクが事態を察したように早口で言う。は、と我に返ってカールは首を振った。今の今まで冗談かとばかり思っていたのだ。
「フランク、おまえ、本当にどこも住まいを契約してないのか」
「あんたと一緒に住めって言ってきたのはあの『お偉い』だぜ!?」
フランクは憤慨した様子だ。さすがにここで言い争っても仕方ないと思い、カールは「まあ中に入れ」と促す以外に他無かった。
459 :
2/2:2005/05/30(月) 20:58:53 ID:aEErcJYl
「それで、だ。今後どうするんだ?」
コーヒーを差し出しながらカールは促した。フランクは手足を持て余すような感じで、肩をすくめた。
「俺はてっきり監視下に置かれるもんだとばかり思ってた」
「別に本来なら上もそこまでする気はないだろう、ただ…」
カールが言いよどむと、フランクは身を乗り出してきた。最近このように好奇心を隠さなくなってきたのはいい兆候だとカールは考えていた。まだ10代なのだ、彼は。
「ちょっとおまえは『特別』だからな」
「それって、あんたにとっても?」
そりゃそうだ、と言いかけたカールの目をフランクの真摯なまなざしが射抜く。何だか言いづらくなって、カールは口の中で呟いた。フランクが焦れたように急かす。
「何だよ、何て言った?」
「別に大した事じゃない、FBIはもとより俺とっても当然おまえは欠くべからざる存在だ」
「ふーん…まあいいや。で、俺の部屋は?」
「部屋、っておまえ本当に住む気なのか!」
「だから初めっから言ってるだろ!『他に行くとこないから泊めてください』とでも言わせたいのかよ」
さすがにそれも大人気ないと思い、カールは一瞬逡巡した後、「何もずっと拘束する必要はないんだからな」と苦し紛れに言った。
そうして、奇妙な同居生活は始まったのだった。
|┌───────┐|
|│l> stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧ 自己満足でスキーリ
◇,,(∀・ ) 終了。
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| |
└────────────────┘
>457
>自己満足でスキーリ
>終了
って、そんなのもったいない。
これだけでも萌え死にそうになってるのに。
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) テカテカシテゾクヘンマッテマス
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
>>457 c/a/t/c/h/m/e/i/f/y/o/u/c/a/nキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
+ +
∧_∧ + 同じく、
(0゚・∀・) テカテカシナガラマッテマス
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
フラソクキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
あの映画はもう萌えて萌えてしょうがなかったのでたまらんとです。
激しくごちそうさまです。
464 :
1/8:2005/06/03(金) 21:37:21 ID:SDVXzjZo
|__[][][][]/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ̄ ̄ ̄| すごいのが入ったんだけど‥‥みる?
|[][][]__\______ ___________
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | |/
|[][][][][][][]//|| | ∧_∧ ∧_∧
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | ( ・∀・) _ (´∀` )
|[][][][][][][][]_|| / ( つ| | ( )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | |  ̄ | | |
(__)_) (_(__)
______|\______
/
| 楽しみだモナ〜
\______________
465 :
2/8:2005/06/03(金) 21:41:25 ID:SDVXzjZo
____________
| __________ |
| | | |
| | |> PLAY. | |
| | | | ∧_∧ ∧_∧
| | | | ピッ (・∀・ )(´∀` )
| | | | ◇⊂ )( )___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _) || |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__)|| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
466 :
3/8:2005/06/03(金) 21:45:16 ID:SDVXzjZo
____________
| __________ |
| | | |
| | ∧,,∧ | |
| | ∧ ∧Д゚*彡ミミミ | |
| |⊂(゚Д゚*)つU つ ミ | |
| | | |
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
| °° ∞ ≡ ≡ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
467 :
4/8:2005/06/03(金) 21:48:33 ID:SDVXzjZo
____________
| __________ |
| | ∧∧ | | アンアン モナー…
| | (*゚Д゚)∧∧ | | ハァハァ
| | \ ミ゚Д゚*彡 | | ∧_∧ ∧_∧ モララー…
| | ノ\ \ | | ( *・∀・)(´∀`*)
| | | | ( つ )( )___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__)|| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
468 :
4/8:2005/06/03(金) 21:50:24 ID:SDVXzjZo
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
____________ 〇
| __________ | ○
| | | | 。
| | |> PLAY. | | …トナルヨテイ
| | | | ∧_∧ ∧_∧
| | | | ピッ (-∀-* )(´∀` )
| | | | ◇⊂ )( )___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__)|| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______|\______
/
| どんなビデオモナ?
\______________
469 :
4/8:2005/06/03(金) 21:52:18 ID:SDVXzjZo
____________
| __________ |
| | + + | |
| | ∧_∧ + | | /
| | (0゚・∀・) + | | テカテカ体操、始め〜
| | (0゚∪ ∪ + | | \
| | と__)__) + | |
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
| °° ∞ ≡ ≡ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
470 :
4/8:2005/06/03(金) 21:56:16 ID:SDVXzjZo
____________
| __________ |
| | + + うりうり | |
| | ∧_∧ +∧_∧| | /
| | (0゚・∀・)う)・∀-゚0| | キミもテカテカ!!
| | (0゚∪ ) + (∪ ∪゚0| | \
| | と__)__) +(_(__| |
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
| °° ∞ ≡ ≡ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
471 :
8/8:2005/06/03(金) 21:59:52 ID:SDVXzjZo
____________
| __________ | テカテカ
| | + + | | (な、なんだこれ…?)
| | さぁキミもテカテカ | | ビデオマチガエタ?
| | ∧_∧ + | | ∧_∧ ∧_∧ キャッキャッ
| | + (0゚ ・∀・) 9m | | テカテカ (・∀・ ;)(´∀`* )
| | + + | | ( )( ⊂ )___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__)|| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
斬新…!
可愛いなw
たまにはこんなのもいい。和む。
テカテカ体操ワロスw
飛翔漫画のとある準ヒロインに萌えに萌え、
何故か男体化させたくてたまらなくなり早速男体化SSに挑戦。
しかし1にも2にも自分がヘタレすぎる所為で
書きはじめから捏造設定のオンパレード。
気がつけば、一番書きたかった筈の彼女の外見描写は全くなし。
相手役の選定も間違えたくさい。
またいつか腕をあげて再挑戦したいので、
現状のSSはその際の反省材料とするため
ここに投下させてください。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )元ネタハ飛翔漫画デスガ、作品名ノ特定ハ避ケタイノデキャラ名ハ全テ変更シテアリマス。
読後ニ「コレッテモシカシテ…(゚Д゚;)」
ト思ッタ方モ、ドウカ気ヅカナカッタフリヲシテ下サイ。
屋上に入ると、からんからんという音とともに、藤井の視界を空き缶が通り過ぎていった。
同時に、こんな大して人の来ない場所くらいきれいに使えないものだろうか――と、少し不愉快になったが
(いや、だからこそ、か。)
と藤井はすぐに考え直した。元々どうでもいいことだったので。
気を取り直して当初の目的であるフェンスに向かった。
そこにもたれ掛かると、意識をぼうっとどこまでも広がっていく空へと向ける。
一度ここで飛び降りをして以降、何かあるとそうして頭をからにするのが藤井の習慣になっていた。
そうしていると、空は自分の全てを吸い取って、自分の考えることは元より、しでかしたこと、感じたこと、何もかもを――消していくような気が、藤井には、する。もちろんそれはただの錯覚で、物事の根本的な解決にならないことは分かっているのだけれど。
今日でもう何度めになるか分からないため息をもう一度吐く。
――やってしまった、と思った。ついに。
小杉が田岡のことを嬉々として話すことに、苛立ちを覚えるようになったのは果たしていつからだっただろうか。
学校は違えど友人である少年が、『一目惚れしました』と同じく自分の友人である少女を好いて、時折訪れる僅かばかりの接触を一喜一憂して自分に報告する。
それははじめ、微笑ましいことでこそあれ、疎ましいことではなかったはずなのに。
気がついた時、藤井は小杉から田岡との接触を報告される際、笑うことが億劫になっていた。
『今日、田岡さんに』
『田岡さんにこれを』
『藤井さん、田岡さんがオレに――』
嬉々とした様子の小杉を見るたび、肺の奥に生まれる不快感。乾いた喉に生まれる息苦しさ。
それは次第にひどくなっていったにも関わらず、藤井はその原因を考えることを避けた。不快感の原因――自分の中に生まれた初めての感覚――その名前に薄々気づいてはいたのだけれど、確定は避けた。本来の自分から余りにかけ離れたそれが怖かった。
気を抜けばおざなりになる口調をこらえて、藤井は小杉からの報告を笑顔で受け取り続けた。
それに――小杉と田岡、二人の寄り添いに期待していないわけでもなかったので。
いわゆる“お坊っちゃん”であり、絵に描いたような優等生であるかたわら、世間智がなく、しょっちゅう突拍子もない言動にでる小杉と、常に控えめながら、常識的なことは、おそらく自分よりも知っている田岡との組み合わせは、悪くないと思った。
小杉の言動のはしばしを、呆れつつもフォローする田岡。
小杉の報告を聞くかたわら、藤井の脳裏には、そんな二人の様子が思い浮かびもした。
しかし、感情に反した行動は、ただの憂鬱からやがて確実に苛立ちへと変化し、名付けることを避けつづけた感情は、決して風化することなく、自分の存在を明らかにする機会を求めていた。
そして、昨日。
『藤井さん! オレついに田岡さんに好きだって言えました!』
満面の笑みを浮かべて、小杉がそう言った瞬間、藤井は自分が何を考えたのか覚えていない。
ただその瞬間、藤井は無意識に小杉の体を抱きしめて――口付けて、いたのだった。藤井より頭一つ分低い、小杉の体は藤井が思っていたほど華奢ではなかった。
――ほんの、一瞬。
それでも、自分が何をされたのかを理解するのに、小杉には時間が必要だったのだろう。
『っ……ふ、じい……、さん……』
目を見開いて、呆然と自分を見つめた、彼のその表情。
その時藤井の目には、小杉がそのまま、風に飛ばされていくような気がした。
そんなことは有り得ないし、万が一あるとしても、先に飛ぶのは自分だと思ったのだけれど。
小杉が藤井を見つめたまま、足下の地面を忘れたような表情をしていたので。
――飛ばされる、と思った。
これ以上何も出来ないとも。
『わりぃ……、忘れろ』
『――』
『お前と田岡なら――――……お似合いだよ』
つもりつもったものは、示せただけで伝えることは出来なかった。
「……カッコわりぃ」
フェンスにもたれたまま、腕で頭を覆って藤井は低くうめいた。
肺の奥がざらつく。
ひたすら喉が乾くのに、水を飲みたいと思えない。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )ココマデデス。オ付キアイアリガトウゴザイマシタ
482 :
たこ焼き1:2005/06/04(土) 22:19:15 ID:XrLHXboe
AA入れるとずれるんで略します。
(・∀・)<土曜朝超人絆(要英訳)ネタ(主人公×蒼いカジツ)だモナ
(・∀・)<超変則ネタモナ
|> PLAY
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
EP1.衝動
僕(顧問和樹・24歳)は店のカウンターでたこ焼きを焼いている最中に眠ってし
まったらしく、やたら熱い鉄板に鼻先を突っ込んでしまった。
「うわっつ!!」
慌てて鉄板から顔を上げると、すっかり焦げてしまったたこ焼きが、僕にやる
せない現実を感じさせていた。
あの頃…一流企業と名高いT/L/T(ティ/ル/ト)コーポレーションにいた時と変わら
ず、ここでも僕は結構ドジである。
ドジ。
自分で言うともっと情けない気がする。
「顧問?」
仕方なく焦げたたこ焼きを始末していると、聞き覚えのある少年の声がカウン
ターに向かって投げかけられた。
声の主は、仙寿煉(17歳)だ。
明るく元気でサービス精神旺盛な彼は、この移動店舗(tako-cafe)に欠かせな
い、僕のパートナーでもある。
彼は満面の笑顔でカウンターを覗き込むと、僕の顔と無惨に焦げてしまった
たこ焼きを見比べて言った。
483 :
たこ焼き2:2005/06/04(土) 22:21:02 ID:XrLHXboe
「ま、いつもの事だよね?」
そうだ…いつもの事だ(涙
「煉、先に塩たこと抹茶オレ持ってって」
「はぁーい」
この店を始めてから、早くも3ヶ月が過ぎた。
最初は、正直言ってここまで続くとは思わなかった。
前の勤め先、T/L/T(ティ/ル/ト)コーポレーションにいた頃から少しずつ情報を集
めたり、通常業務の合間に材料を仕入れたりもした。
そして仕事が終わって、実際にたこ焼きを作るようになってから、いろいろあ
ったけどお客さんも来るようになった。
あの時の僕は、T/L/Tでの「人間関係」に疲れていたのだ。
「君は、T/L/Tにいるには優しすぎる」
いつだったか、社長の息子である綺羅澤悠(17歳)に言われたことがある。
自分ではあまり自覚がなかったけれど。
「塩たこもってったよーっ…て顧問、どしたの?」
「え?いや……煉、他に注文は?」
「さっき電話あって、スミ/タニさんとこの店と、向かいのアパートのトモ/チ/カさんと
こに、たこ焼き二つずつだって」
「じゃあ、後で出前頼むな」
「わかった」
484 :
たこ焼き3:2005/06/04(土) 22:22:24 ID:XrLHXboe
会社を辞めて店を始めたばかりの頃、その日は花見で、何人かのお客が店を訪
れた。
正式な開店の一日目で材料も限られている中だった。
情けない話だけれど、あまり要領がいい方ではない僕は、唐突に訪れる大勢の
客を捌ききれなかった。
そんな中で出会ったのが、仙寿煉だった。
足りない分を買い出ししてくれたり、注文を受けてくれたり、いろいろフォロ
ーに回ってくれたおかげで、何とか一日目を終える事が出来た。
それからは自然の流れで一緒に店を手伝ってくれるようになり、僕も自分のす
るべき事に集中できた。
煉には、本当に感謝している。
そんな事を色々考えながら、たこ焼きを焼くのも慣れという奴だろうか。
だけど………
その日だけは、色々考えてしまう癖が仇となってしまった。
いつもならすぐに、さっきの出前の分を煉が受け取りに来るはずだった。
「煉、スミ/タ/ニさんとトモ/チ/カさんの分出来……」
不意に声がとぎれた。
女子高生の嬌声が響く中、強い違和感を放っている者があったから。
僕の目の前にある、呆然とする煉の姿。
あんな煉の姿を見たのは初めてだった。
オーダーデバイスを手に立ち尽くす煉は、まるで…
翼をおられた鳥のようだった。
485 :
たこ焼き4:2005/06/04(土) 22:24:20 ID:XrLHXboe
「煉?」
「…なんでもない」
「なんでもないことないだろう?どうしたんだ?」
「あの…さ、出前行って来るから。じゃ!」
「煉、おい!」
僕は唐突に、目の前の現実に引き戻された。
焦げてしまったたこ焼きが、煉への動揺を現していた。
手慣れているはずだったのに、今日で二回目である。
煉に…あの時、何が起こったのだろう?
僕だけが取り残された時間……
知らないところで、何かが動き出している様な気がした。
その時、出前に行った煉が残したのだろうか、妙な走り書きのメモがカウンタ
ーの上に置き去りにされたいた。
「ラ/ファ/エルは…まだか?」
無造作におかれたメモには、こう記されていた。
ラ/ファ/エル…
煉に何かを与えるものなのか、それとも…。
店を終えて二人で後片付けをすませた後、いつものように近所の銭湯まで一緒
に並んで歩いた。
ラ/ファ/エルは…まだか?
僕はその言葉の意味を煉に切り出した。
486 :
たこ焼き5:2005/06/04(土) 22:25:34 ID:XrLHXboe
「ラ/ファ/エルというのは…何なんだ?」
「……」
「煉を脅かす何かなのか、それとも…」
だけど煉は、洗面器を両手で抱えたまま、黙ってうつむいていた。
「答えてくれ、煉」
「ごめん……今は、まだ言えねぇんだ」
「煉…」
視線を落とす幼い煉の横顔が、どこか寂しげで儚く見えた。
「ごめん…」
不安を抱えたままの煉に僕は、何をしてあげられるのだろう。
僕は…
「なぁ煉…」
「顧問、今度の火曜日なんだけどさ…」
「え?」
さっきとは打って変わって急に話を切り出す煉。
切り出された話は、さっきとは全く別の事だった。
「その日だけ営業6時までってことに、できないかな?」
487 :
たこ焼き6:2005/06/04(土) 22:27:23 ID:XrLHXboe
今の時期は日が長いし、なんとか売り上げはあるにしても、実際生活は裕福と
いう訳でもなく。
だから忘年会や花見の時期などは稼ぎ時で、ついつい遅くまで営業する事もあ
るのだが…
いきなりの煉の申し出に僕は言葉を詰まらせた。
「えー…と、別にそれは構わないけど…どうして6時なの?」
「どうしても!」
煉の小さい目がキラキラ光りながら、僕の顔を真剣に見つめている。
子供らしい顔に真剣な眼差し…
そういえばこの前のアニメで「何かを訴える子供の純真な眼差し」というのがあ
ったけど、それと似たようなものなのか。
「わかった。今度の火曜日な」
「頼むね!」
!?
煉の笑顔が僕の顔をとらえ、小さな唇が軽く触れた。
呆然と立っている僕をよそに、笑顔の煉が遠ざかっていく。
「あっ…煉!」
煉の小さな影が曲がり角に消えた後、僕は慌てて煉を追いかけた。
488 :
たこ焼き7:2005/06/04(土) 22:28:49 ID:XrLHXboe
早めに店を切り上げた火曜日、僕は煉に連れられてマル/ノ/ウチ線の電車に乗
った。
だけど行き先は解らない。
この電車に乗って行き着くであろう目的地を知っているのは、煉だけだ。
「ラ/ファ/エルは…まだか?」
あの言葉の意味は、未だ明かされていない。
それなのに煉は、これから起きるであろう出来事に期待してか、とても楽しそ
うだった。
そして数分後、僕らはなぜか後/楽/園ホールにいた。
周りを見渡せば妙な熱気が漂っており、僕のちょうど目の前には、豆腐数丁分
は雄にあろう四角いマット。
その上には、マスクをかぶった体格のいい男二人が、怪獣映画さながらにくん
ずほぐれつの格闘を繰り広げている。
これなら、この前アンコール上映されていたU/L/TR/AM/A/Nとそんなに変わら
ないと僕は思う。
「浜田ぁー!!」
どこかの格闘技団体のTシャツを着込んだ少年が、喉をからして叫んだかと思
うと、立て続けに周りの観客から、浜田コールがひっきりなしに響いていた。
489 :
たこ焼き7:2005/06/04(土) 22:30:19 ID:XrLHXboe
結局どういう事なのかと言うと、煉の友達(綺羅澤悠)がコネを使って、ラ/フ
ァ/エル浜田対ダイ/ナマ/イト史刻のプラチナチケットをとってくれたそうだ。
ラ/ファ/エルは…まだか、ラ/ファ/エルはまだ…か。
ただの走り書きでそう読めただけで、謎でもなんでもなかった。
ただ一つ言える事は…頼むから句読点は打っておいてくれ。
こうして試合が終わり、白熱した試合展開に興奮覚めやらぬ煉は、そのレスラ
ーの話をホールから出るまで休む暇なく話し続けた。
その話をしばらく聞いていると、別にファンでもなんでもなかった僕までが、
まるで彼のファンさながらに詳しくなってしまったように思う。
「…ってね、顧問、聞いてる?」
「あ、ああ。で?」
「聞いてねぇじゃん全然。だからラ/ファ/エルがさぁ…」
どこかでよくある光景だと思った。
ねぇねぇ、このバッグね、とか…彼女が熱心なときに限って男の方が上の空だ
ったりする。
だけど男はいろいろと考えている。
この後は…彼女の好きな店にいくか、それとも夜景を見ながら…
だけど今の僕には到底無理な話だ、相手が煉ならばよけいに。
490 :
たこ焼き8:2005/06/04(土) 22:32:35 ID:XrLHXboe
煉が、そのプロレスラーについて、嬉しそうに喋っているのはいい。
だけど、だ。
ここにつくまで、どれだけ僕が心配してたか解ってんのか?
とにかく、大した事じゃなくて(煉にとっては一大事だったろうけど)本当によ
かったとは言え…ちょっと疲れた。
試合は7時から3時間行われていたので、ちょうど9時くらいか。
僕らは、地下鉄の駅までの道のりをのんびりと歩いた。
「顧問、ほんっとごめん!チケットとれるかわかんねぇって悠が言うもんだか
ら、すっげぇ心配でさぁ…」
「だからあのとき、ショック受けてた訳か」
「ひっでぇんだもんなぁ、悠の奴、俺を脅かしてさぁ!」
見下ろせる位置にある、煉の小さな肩を見つめながら、地下鉄の階段をおりる。
どこかすばしっこさのある煉を追いかけながら、僕はある決心をした。
491 :
たこ焼き9:2005/06/04(土) 22:33:47 ID:XrLHXboe
不意に手を伸ばし、煉の肩をつかむ。
小さな目を見開きながら驚く煉の両肩をつかみ、壁に押し付けた。
「顧問!?」
「人を心配させた罰だ…」
押し付けられた唇から、煉の声がかすかに漏れる。
あのときの僕は…煉しか見えていなかったのだろう。
煉の事で頭がいっぱいで…煉に対する自分の気持ちにも、ただ押し流されて…
乱暴に舌を絡めながら煉の小さな唇を強く吸う。
身体を震わせる煉は、僕に対し怯えていたのだろう。
そう思っていたけど…本当はそうじゃなかった。
煉の両手が、僕の首にしっかりと抱きついたからだ。
「煉?」
涙をこぼしながら上気した煉の顔が、なぜか綺麗に見えた。
ただ、鼻をすすりながらべそをかいた瞬間、叱られた子供にしか見えなかった
けれど。
「ひでぇよ顧問…」
「ごめん…」
泣きべそをかく煉を慰めながら、何もなかったかのように階段を下り、地下鉄
に乗った。
だけど…煉の気持ちは、煉が僕の事をどう思っているのかは。
まだ解らないままだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
□ STOP
(・∀・)<絆も終盤なので、せっかくだしネタしました。
ちなみに絆オリジナル本編は、顧問が恋人(莉子)に死なれたり、煉が長く生き
られなかったり、結構暗いです。
あとは後半に続く、という事で。
本編終わる方が早いかも(泣
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
| 単独スレのある某ドラマのダーク目のパロだモナ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| スレの小ネタを勝手に色々拾ってるぞ
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「あなたが残ってくれてうれしいですよ。紙屋さん」
もう誰もいない深夜のオフィスの社長室で、目を細め薄い唇の両端を上げて彼が笑った。
「紙屋さんは鷹矢凪さんに心酔してたから、無理かもしれないと思ってました」
ここにいるこの男は一体誰なんだろう?
照明の落とされた室内、PCのディスプレイの光だけで照らされる男の顔は深い陰影を刻んで
まるで見知らぬ人間の様だった。
「この社長室も、模様替えした方がいいと思いません?」
「それは、社長のお好きなように」
質問の意図を量りかねて、辺り障りの無い答えを返す。
「そうですか?でも紙屋さんは寂しくなるんじゃないですか。鷹矢凪と色々と思い出のある
部屋でしょう?」
先ほどまでの「さん」付けではなく、ことさら「社長」という肩書きを意味ありげに使った。
「……いくら部屋の照明を落としていても、パーテーションのガラスが透明なままじゃ
外から丸見えでしたよ、紙屋さん。あなたは本当に身体も心もあの人に心酔してたんですね」
この部屋であの人に抱かれた事はそれまで無かった。
そんな関係があったのは、もう昔話になるほど若かった頃の一時期だけだった。
2週間ほど前ひどく余裕を無くしていると傍目にも判るあの人に、社長室に連れ込まれた。
性急な行為に抗う事もせず、流される様に身体を繋いだ。
あの人は何を言うでもなくただ自分の熱を吐き出しただけだった。
見られていたからといって別に慌てる必要も感じないほどの、ただの憂さ晴らしだ。
「取引先の誰だかが言ってましたよ『紙屋取締役は鷹矢凪社長に心酔してる。彼なら鷹矢凪社長の
写真でマスがかけるんじゃないか』ってね」
彼の目が楽しそうに、光っている様に見えた。
「ねえ、紙屋さん?僕に見せてくださいよ。本当にそんな風に鷹矢凪さんに惚れこんでいたって」
そう言って、こちらの足元に何かを投げる。
今朝の新聞だ。一面トップはもちろんフロンティアの買収劇。
彼と鷹矢凪、勝者と敗者の大きな顔写真が粗い粒子で印刷されている。
断わる事も、なぜそんな事をしなければならないのかという事も考えなかった。
ただ彼が望んでいるから―――それ以外の理由は無かった。
黒っぽいタイルの上に膝立ちになる。タイを引き抜きワイシャツのボタンを外す。
ベルトを緩めて右手を差し入れる。左手はシャツの中で這い回る。
暗いはずの部屋の中で、新聞の写真だけが何故か浮き上がって見える。
写真に目をやると自然と、この部屋での鷹矢凪との事が思い出されて少しずつ腰に熱が集まっていく。
自分で胸を愛撫し、先走りで濡れ始めたそれを目を閉じて弄ってゆく
下着とズボンが膝まで落ちて、下半身が空気に晒される。端から見ればかなりこっけいな格好だろう。
そんな考えを振り切る様に、身体の熱を高めていく行為に没頭する。
張り詰めてきたそれは、もう限界が近くなって来ている。
なのに理性の最後の一欠けらが邪魔をして、なかなか開放の瞬間を迎えられない。
生理的な涙が目尻を伝った。
「んっ……」
もどかしさに押さえていた声がこぼれたる。
「イってもいいんですよ、紙屋さん」
その時こちらのそんな状態を見透かしたようなタイミングで、声がかけられた。
『イケよ、紙屋』
それにだぶって聞こえるはずの無い人の声を聞いた気がして、一気に身体の中枢を快感が走った。
膝が砕けて腰が落ちて、あられもない声を上げながら、黒い床の上に白い飛沫を吐き出した。
気がつくと、彼はもう部屋を出る所だった。
「紙屋さん、床は掃除しておいてください。汚してると力才リさんに怒られちゃうんで」
そう言って去った彼の声にはこのショーに満足したのか、あるいは期待はずれだったのか窺わせる
どんな色も感じられなかった。
一人残されて、床に打ち捨てられたままの新聞に目をやる。
自分は今一体、誰に昇り詰めさせられたのだろう?
昔、恋/に/お/ち/たあの人との最後の夜の残した快楽の埋火なのか、それともまるで別人のように
なった新しい支配者の声なのだろうか?
それを確かめてみたいような気がして、紙屋はもう一度下半身に手をのばした。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 紙屋タン別人でスマンカッタ
| | | | ピッ (・∀・ ) ちなみにシャチョ受も好物だ
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1/4の
>「そうですか?でも紙屋さんは寂しくなるんじゃないですか。鷹矢凪と色々と思い出のある
>部屋でしょう?」
の部分は
「そうですか?でも紙屋さんは寂しくなるんじゃないですか。鷹矢凪“社長”と色々と思い出のある
部屋でしょう?」
に脳内変換してくだされorz
ダークなアイランドキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
もろ好物です!紙屋タンGJ!!!名実ともにアイランドのモノ。
敬語攻と、脳内の君主攻に悶える紙屋タン!禿萌です(*´∀`)
ありがとうございました・・・!
キキキキタ━━━━━━━━━━━!!!!!!!!!!
黒ツマヲにも紙屋にも幻聴シャチョ声にも萌え萌えたーッ
GJ!GJ!
>ダークなアイランド
GJ!
実は本スレで紙屋は社長の写真でマス掻けそうネタ出した者です。
こんな萌えSSになるとは嬉しいわ萌えるわで大変だw
モエェッェェヘヘェエッェェェッェェェェエ!!!!!!!!
すげぇ!!!ちゃんとダークアイランドや髪屋やシャッチョ声で聞こえるうぅー!!!
GJGJGJGJ!!!久し振りだよこんなに萌えたの!!!萌え萌えGJGJ!!!
ダークアイランドGJ!!
夜の社長室、禿萌え!
拾われた小ネタ出した
>>501タンや他のスレ住人もGJ!
| __________ |
| | | |
| | |> PLAY. | |
| | | | ∧_∧ 映画「c/a/t/c/h/m/e/i/f/y/o/u/c/a/n」ficその後。
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「カール、俺の部屋のことなんだけど」
フランクがその長い背を折るように話し掛けてくる。男には鼻につく動作が女性には(フランクの前歴を知ってなお)チャーミングに映るというのだから不思議な話だ。カールがそんなことを考えていると、フランクは眉根を寄せた。
「カール、聞いてるのか」
そう言って、顔を覗き込んでくる。思わずカールが体を揺らすと、フランクは「目を開けて寝てるのかと思った」と言った。まったく口の減らないことだ。
「もちろん、聞いてるさ。何が不満だ?」
「不満というか、借りてるベッドなんだけど。借りといて文句つけるのも悪いけど、脚がはみ出すんだ」
「そうか、あれは元々娘のだったしな」
事実、やや小さいかと思われたものをそのままフランクにあてがっていたのだ。幼い子供用の物ではさすがに寝苦しいだろう。いよいよ潮時か、と思ってカールは切り出した。
「じゃあ、これをいい機会におまえもそろそろ引越しでも…」
「冗談じゃない、出所したてでろくな金もないのに。だから、交代で使えば済む話じゃないか」
「…交代?何を?」
「カールも出張が多いし、俺も泊り込む事だってあるだろ。だから、あの巨大なベッドを交代で使えばいい」
当然のようにフランクが言うので、危うくカールはそれもそうかと思ったが、慌てて思い直した。
「待て、もしその『交代』の時間にお互いが重なったらどうするんだ」
「その時は早い者勝ちで、負けたら子供ベッド」
これがうまい取引のように思えたのは、さすがに詐欺師のなせる技だったと後にして気づくのだった。
それからしばらくした後、夜明けにカールの意識が浮上した際、FBI捜査官の感覚が彼の目を覚まさせた。身近に知っている気配がする。
「おい…」
カールが隣で泥のように眠っているフランクを見つけたのはそれが最初だった。
疲労のあまり多分寝惚けてベッドにもぐりこんだのか、フランクは死んだように動かない。
カールもフランクが傍で寝込んだのに全く気づかなかった自分にやや驚きながら、どうしたものかと自問自答するのであった。
フランクに一度、母親と今からでも一緒に住むことはしないのかと訊いたことがある。
その瞬間無表情を装った彼を見て、カールは自分を恥じた。あの時、雪の降る庭で自ら逮捕してくれと言ったのは、母親にだけはそうと知られたくなかったからだった。
ポーチに佇んでいた幸せそうな親子、あの女の子は自分が離婚した時の娘ぐらいの年頃だったか。
カールは本来なら家族と一緒に住んでいたはずだった。しかし離婚した妻は既に再婚し、娘もそちらに引き取られているとあっては、これといって今の住みかに執着が湧こうはずもなかった。
それまで仕事の性質上もあって他人とルーム・シェアなど考えたこともなかった人間である。
FBIきっての堅物で知られるカール・ハンラティが同居人を得る?カールは自分でも不安極まりなかった。
|┌───────┐|
|│l> stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧ 本当は最後のレスが冒頭に来る筈だったのを失敗
◇,,(∀・ ) 今度こそ終了。
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| |
└────────────────┘
509 :
461:2005/06/06(月) 23:41:53 ID:RDhbJbx6
>504-508
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
もう1度、457さんが書くカールとフランク話を読めただけで満足です。
だめもとで続編キボンしてよかった。
ではななしに戻ります。
>504-508
(;´Д`)ハァハァ
なんなのこの萌え詐欺師と萌えFBI!
GJ過ぎるよ姐さん…!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
| 某ITドラマの悪男×シャチョだモナ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 自家発電の再利用だってさ
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「あなたの好きなシャンパンも、あなたの好きな薔薇も、僕はこうして手に入れた。
あなたの大切な会社もあなたから奪ったし、あなたの大切な社員達ももう僕の物です。
だけど鷹柳透さん。僕気付いたんですよ。まだ奪ってないものがあるって。」
吐き出される声に空気が振るえるたび、薔薇の甘い香りがこの部屋の薬品臭さと交じり合う。
侵食された本来の住人は部屋の片隅に追いやられ、やがて消えてしまうのだろう。
鱸志摩尾が並べる言葉の羅列よりも、どうしてか無性にそんな事が気になっていた。
「あなたですよ。鷹柳透さん。」
どこか違和感さえ覚える怜悧な眼差しで俺を見下ろす鱸志摩尾が口唇の端を上げて笑う。
ゆっくりと顔だけを動かし窓の外を見れば、まだどんよりとした雨雲が空を覆っている。
「ねぇ、聞いてますか?鷹柳透さん。」
ギシリと安っぽいスプリングの音が鳴った。
視線を戻すと鱸志摩尾がそこに腰掛け、苛立たしげな表情を僅かに覗かせながら、相変わらず俺を見下ろしていた。
顔色が酷く悪い。
「…もう帰れ。こんな所で油売ってる場合じゃないだろう?鱸志摩尾。」
乾いた喉は掠れた音しか紡がなかったが、それでも鱸志摩尾の耳には届いたはずだ。
だが奴は一向に帰る気配も見せず、口元に笑みを湛えたまま痩せた身体を倒し、俺の耳元で囁いた。
「やっぱり解ってないなぁ、あなたは。」
くすくすと笑う吐息が耳を擽る。
それと同時に骨ばった右手が頬に伸びて来て、ゆっくりと確かめるように顎のラインまで辿って行く。
やがてそれは首筋に落ち、肩から脇腹へ伸び、腰の辺りで止まる。
病衣とガーゼ越し、触れるか触れないかの距離を保ったまま、手のひらで擦るような仕草を見せ鱸志摩尾は言った。
「可哀想に…。痛みますか?」
「お前が触らなきゃ少しはマシだ。」
微笑んだその顔が、出逢った頃の鱸志摩尾に見えた。
「森村さんでしたっけ?あの人………殺しちゃいましょうか?」
あぁ…目の前のこの男は一体誰だ?
傷を癒さんとする手の温もりとは裏腹の冷たい瞳。
コイツはもう、俺の知っている鱸志摩尾じゃない。
赤く、濡れた口唇が降りてきて。
俺を侵食していった。
(とりあえず)終
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ エロ無しで正直スマンカッタ
| | | | ピッ (・∀・ ) 次があればエロ投下したいです
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>511-514 シャチョ受キタ━━━(・∀・)━━━!!
ツマオ怖いよツマオ!
なんか、なんつーか、姐さんの文章から漂うほのかな艶に(;´Д`)ハァハァ
禿萌えでした。
こっそり続き(つかエロ)キボンヌ。
>>514 キタコレ!!!!黒ツマオにもショチョにも(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァ
GJです、とてもおいしくいただきました。
連投スマソ
そんな漏れも続きキボン
>>511-514 まさに病室キスは「寸止め囁き派」だったので禿萌え!!
黒の恍惚やシャチョの哀愁が本編ママ!!!GJGJ!!!GJ!!!
姐さんの文章チョトオタンビーでモロストライクだ。
次もキボンヌ(;´Д`)ハァハァ
ダークなアイランド続いたんでついでに初投下。
AA入れるとずれるんで略します。
(・∀・)<チラシの裏自家発電なうえに、縞尾←紙屋
(・∀・)<得ろいシーン全然なくて、温くてスマヌ
|> PLAY
「・・・・・・お世話になります」
頭を下げた紙屋を、眉一つ動かすことなく縞尾は見ていた。
ゾクリ、と背中を駆け上がる、力のある目。
PCからの明かりに照らされた双眸は、
紙屋の心の中の動揺を正確に射抜いている。
ひどく居心地が悪くて、紙屋は思わず苦笑した。
「私が、信じられないですか?」
「・・・・・・今までの紙屋さんなら、僕の弱みでも握ろうとなさるのでは?」
本当ならそうだった。
このまま、高屋凪以外にこの社長のいすに座るとすれば、それは自分こそふさわしい。
その椅子を誰かが奪うなら、自分が奪い返す。
そう思っていたことは事実だった。
しかし、高屋凪の手腕を受け継ぎ、全てを得たのはこの男だった。
紙屋にとって、かれは取るに足らない存在だったのに。
気がつけば縞尾は紙屋をはるかに追い越していた。
「僕は、強い男が好きなんです」
その言葉に、初めて縞尾が感情をあらわにした。
それは、、、侮蔑だった。実際は口片をあげただけだったが。
「・・・・・・どこかで聞いた台詞ですね」
「事実ですから。お疑いでしたら、跪いて靴にキスでもしましょうか?」
机の反対へ回り込み、膝を折った。
紙屋より一回り小さな縞尾は、あの人が座っていた椅子には少し余裕があるようだった。
膝をつき、見上げた縞尾は静かに、右手を差し出す。
そのほっそりとした手に、紙屋は手を添えて口付けた。
「・・・・・・こういうのは、ビジネスには必要ないでしょう」
見下ろしたままの縞尾の声。
「ええ。でも、貴方への忠誠を示すということでは必要でした」
もう、この男は同列の存在ではないのだ。
それを証明するための、パフォーマンス。
ともに酒を飲み交わすような中ではなく、付き従う関係。
それはもう、紙屋にとっては高屋凪と同列だった。
静かに手を払うと、無言のまま、縞尾は部屋を出て行った。
PCからの明かりが、部屋にぼんやりと浮かんでいる。
ぱた、ぱた、と床に落ちる水滴の音で、
紙屋は自分が泣いていることに気づいた。
「なんだ、コレ・・・・・・」
嬉しいのか?
それとも、悲しいのか?
だとしたら何が悲しいのか?
心酔していた高屋凪社長の失脚が?
自分さえ変えたあの鱸縞尾の変貌振りが?
行きつけの店で正体なく飲める貴重な仲間だった鱸縞尾。
見る見るうちに実力を現していった鱸縞尾。
ついには取締役となり、自分と肩を並べた鱸縞尾。
なのに、紙屋にもう、鱸縞尾は笑いかけることはないのだ。
会社を去っていった、あの神のように父のように、
紙屋の上に君臨し続けた人はいまや社長でもなく上司でもなく、「ただの人」だった。
あの人の、今はないアグレッシブなオーラ。
何かを狙う、あの瞳。マネーゲームに勝利する冷静な頭脳。
その隣にたつのは誰でもない、そう、奈菜身でもあの人自身でもない。
紙屋の主は今日から名実ともに縞尾になった。
それをためらう必要などないのだ。
あの人は、体以外の全てを縞尾に渡してしまったのだから。
本当の鱸縞尾を、奪って言ったのは。
「―――――――っ!」
防音の社長室からは、何の音も漏れてこないのだった。
□ STOP
先週のラストみて萌え上がり自家発電してたものです。
モナーにアイランドたくさん投下されていたので
ついでに投下してみました。
長すぎで拙い上に萌えが足りないようです。
もうちょっと精進したいと思います。
ありがとうございました。
>>519-524 GJ!!!!
寝る前にきたら萌えだよ萌えアイランド!
紙屋たんエロカワイイよキュートだよ!そのままもっと激しいプレイに
是非是非いっちゃってください
ITドラ紙屋ネタ流れに乗って前君主もので初投下
本スレのネタで萌えさせていただきました 寝室捏造
ITドラ(序盤) 鷹柳×紙屋
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ ) AAズレルカラッテ、テラモノグサw
人通りの多い夜の街を足早に歩いていく。土曜の帰途だというのに紙屋の頭には仕事のことしかない。
(そういえばそろそろ帰国する時間だろうか…?)
ふと鷹柳のスケジュールを思い出す。と、携帯が鳴った。鷹柳からだ。足取りを緩めもせずに取り出した携帯を開く。
「紙屋です …もうお帰りですか?早かったですね。先方の感触はどうでした。」
「ああ、こっちの条件で通った。また忙しくなる。」
手短に言い放つが、結果に満足していることは声でわかった。
「まだ仕事か?」
「いえ、今日はもう。明日は金融関係の昼食会ですけどね。 ああ、社長もご一緒でしたね?」
紙屋は日曜の仕事を冗談めかして嘆いて見せた。
「じゃあ、今から来れるな?」
有無を言わせぬ声。予想外の言葉に胸が鳴って自分でも気づかぬうちに足が止まった。
「…はい。」
平静を装ってそう応える。
タクシーを拾ってマンションへ向かう。対向車線のヘッドライトをねめつけながら、押し黙ることで昂る感覚をねじ伏せた。
528 :
2/4:2005/06/08(水) 19:41:27 ID:pTdbepQB
独り身に広すぎる寝室にはクラシックなテーブルと一対のソファさえあった。
ここで向かい合ってシャンパンを交わすときにも、二人の最初の話題はいつも「仕事」だと決まっていた。
旅先での出来事を交えながら快活に話す。鷹柳のこんな気質はなにかしら人を虜にする一種の才能に思えた。初めのうち、紙屋は相槌を打ちながらそんな彼の様子を改めて楽しんだ。
だがもう2時間だ。さすがに焦れてくる。
急に黙り込んだ紙屋の・熱っぽい視線に晒されて、鷹柳は薄く笑った。
「どうした?」
わかりきった質問に答えないまま紙屋は座っていたソファを離れ、身じろぎ一つしない鷹柳の前に左右の膝をついた。
何も言わずに自分の左手を相手の右手にふわりと重ねる。左手の中指に光る指輪に視線を落としたまま、紙屋が静かに呟く。
「この為に呼んだんでしょう?」
紙屋はあえて鷹揚な仕種で鷹柳のベルトに手をかけた。鷹柳が満足げな表情で紙屋の行為を見下ろしている。
「いけない子だな…」
卑しい自分を揶揄する鷹柳の声を、紙屋の耳は聞いた。丁寧に、丁寧に―――仕込まれたとおりに鷹柳のそれを舐め上げていく。
529 :
3/4:2005/06/08(水) 19:43:54 ID:pTdbepQB
革張りのソファの背に両手を突いて・体を支える紙屋の後ろから、鷹柳が指で慣らす。灯りを落とした部屋に息を飲む気配だけが響く。
脱ぎ散らした高価いスーツ。グラスに残ったシャンパン。新しいキスの痕。広い窓の下方には物言わぬ夜景が無造作に広がる。
数ヶ月ぶりの遊戯にすぐさま体は悦んで、紙屋の睫毛が黒く濡れて光っている。
「もう いいな?」
言って鷹柳の指が抜かれる。息をつく間もなく、強引に熱いものが割って入る。
「あッ…」
堪えきれずに声が漏れる。そのまま両手で腰をつかまれ一気に高みへ引きずり上げられる。
手荒な行為を鷹柳は楽しんだ。まるで自分の権力を誇示するかのように。
「んっ……アッ…アッ…!」
常にも似合わぬ声をあげて、痛みと快楽に翻弄された。
たとえ苦痛であっても――この人が与えるのならば――それが歓喜に変わることを紙屋はすでに知っていた。
鷹柳の右手が紙屋のものを捕らえた。先端から十分に濡れていることを確かめた上で耳元に囁く。
「あんまり部屋を汚さないでくれよ?ン?紙屋…」
諭すような声音に体の真芯が痺れる。容赦なく前まで嬲られて、とうとう紙屋は達した。
530 :
4/4:2005/06/08(水) 19:45:19 ID:pTdbepQB
ようやく息を継ぎながら床にくずおれ・ソファに体を凭せ掛けて、恍惚と鷹柳を見上げる。遠い間接照明だけが汗ばんだ二人の体を浮かび上がらせている。
「残念だな、 一緒にイケなくて」
鷹柳は紙屋を・その不手際を、詰るように笑った。
鷹柳のそれはまだ――紙屋の中にあったときと変わらない形で――勃っている。それを目にした紙屋の唇が、またも熱を帯びて何か言いたげにわななくのを鷹柳は見逃さなかった。
「本当に、いけない子だ」
紙屋の欲望がまだ残る自らの手で、それをしごいて熱い体液で紙屋を汚した。
シャワーを浴びて身なりを整えた後、紙屋は一度寝室を覗いた。あのソファとテーブルの向こう、豪奢なベッドに鷹柳が横たわっているのが見える。もう深い眠りに落ちたようだ。
明日の昼食会には8時に起きても十分に間に合うだろう。自分の部屋へ帰っても4時間くらいは眠れるはずだ。
時計を確かめて静かに部屋を出た。
□ STOP ピッ
◇⊂(・∀・ )コンナツモリジャナカッタ…ナンカキティク
>>527 1/4入れ忘れた orz マカー半角出せなくてスマソ
指輪は忠誠の首輪設定 801属性低イノニ萌エチャッタ
オスキナトコロニブッカケシステム オツキアイアリガトウゴザイマシタ
>>519-524 テラモエス(;´Д`)紙屋→縞尾の関係は×より→って感じがシクーリきました。
>>526-531 萌えますた。
いけない子な紙屋タン(;´Д`)ハァハァ。指輪=忠誠の首輪にも(;´Д`)ハァハァ。
シャチョの言葉攻めもリアルに聞こえてきそうだ。
>>526-531 (*´Д`)ハァハァ (*´Д`)/lァ/lァ (*` Д´)//ア//ア!!
いけない事をする役者さんの姿が浮かんできてしまうよ。モエス
>>526-531 お疲れサマです!
めちゃ萌えたよぅ〜〜!もー今目が三日月目!
正にこんなSSを待ってました。
じらされておねだりにいっちゃうはしたない紙屋タン!
いけないこだな、とかン?紙屋、のあたり
シャチョさんの声が聞こえてくるかのよう。
ごちそうさまでした!!!
>>526-531 (;゚∀゚)=3ムハー
ありがとうございます!!
紙屋タン可愛すぎ…おいしかったです!!
>>526-531 「あんまり部屋を汚さないでくれよ?ン?紙屋…」
つつみんの声で 聞 こ え る んですけどーーハァハァ
萌え殺されますた
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )雑談>392のウグイス話で妄想した。
539 :
うぐいす1:2005/06/09(木) 02:28:10 ID:5zglENfn
静かな六月の夜のことでした。
青々と茂る若木の小枝に鶯が一羽、時々尾羽と頭をひょこひょこと上下させては
ああでもない、こうでもないと、途切れ途切れの鳴声を響かせていました。
その歌声はお世辞にも美しいとはいえませんでした。
彼が歌うのその歌は、私たち人間が「鶯」と聞いて思い出すあの風流な響きとは大分かけ離れていて、
まるで針の飛んだレコードのような按配でした。
しばらくすると彼は、小さなため息をついて歌う事を止めてしまいました。
父と母の巣から兄弟達と共に飛び立ってどのくらい経っただろう。
兄弟たちの中で最初に卵の殻を破ったのは自分だったのに。
御飯も鳥一倍食べて、体だって大きい。一番に空を飛んだのもこの自分だったのに…。
540 :
うぐいす2:2005/06/09(木) 02:33:37 ID:4ui/jGkc
歌下手が災いしてか、彼はいまだに独り身でした。
今までずっと歌う事を練習してきました。けれどちっとも上手にはなりません。
もう一度小さなため息をついた時、彼は自分の縄張りの中に一つの羽音を聞きました。
「誰だ?」
「こんばんは、兄さん」
誰何の声に応えたのは、彼の一番下の弟でした。
弟は隣の枝に飛んできて親しげに囀りました。
「久しいな。何か様か?」
「久しいだなんてずいぶん他鳥行儀ですね。僕の縄張りは隣なのに。
いつだって兄さんの姿はこの目の端に映りますよ。」
「歌もか。」
彼は兄弟の中で一番遅くに生まれ、育った今も体の小さいこの弟の事があまり好きではありませんでした。
弟は小さいながらも器量が良よく、なによりもこの辺りでは一番歌が上手かったのです。
それなのにまだ嫁をとりません。自分に兄弟としての義理を通しているのか、
馬鹿にされているような気がしてなりませんでした。
「この下手くそな歌もいつも聞こえてくるから迷惑だって言いにきたのか。」
541 :
うぐいす3:2005/06/09(木) 02:35:11 ID:4ui/jGkc
険悪な声音で彼は弟に言いました。
昼間、歌の練習をしていた時に上を飛んでいたカラスやヒヨドリたちに
馬鹿にされた事もちょうど思い出されて、胃のあたりがムカムカしました。
弟はしばらく黙っていましたが、ふいに顔をあげると真っ直ぐに彼を見据えました。
「兄さん、もう歌の練習は辞めませんか?」
やっぱりそうか。
嘲笑されたりあるいはさも迷惑そうな顔で言われたら、怒鳴り返していたかもしれません。
歌の上手い弟に自分の何がわかるのかと。
しかし弟の真剣な瞳に、彼は胃のムカムカがすっと引いていくのを感じました。
少し悲しくなりました。身内にこうまで言われてしまっては言い返す言葉もありません。
返す言葉もない彼に弟は続けました。
「兄さんに歌が上手くなってもらっては困るのです。」
「・・・ ?」
彼はおおくの小鳥がよくする様に小首を傾げました。
弟の言わんとすることがよくわかりません。
「兄さんの歌が上手くなって、兄さんに女でも近づいてきたら困ると言ってるんです。」
先ほどと変わらず真剣な表情で弟は言いました。
彼は
542 :
うぐいす4:2005/06/09(木) 02:36:40 ID:4ui/jGkc
私はここで眠りに落ちました。
瞼が落ちる前に、中庭の柿の木に大小の鶯が寄り添って歌っていたのを、月明かりの中に見た気がします。
そして意識を手放す瞬間に、ひとつは見事な鶯の鳴声、もうひとつもたぶん鶯でしょうか、
いささか不恰好な、しかし愛嬌のある鳴声を聞きました。
季節外れの春の歌でした。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )おわり。
>>534 いいねー。ほんのり。
坂田/靖子の漫画を思い浮かべてた。
そう言えば友人が、近所のうぐいすに比べて
和歌山のうぐいすは鳴き声が訛っていると主張してて、
この間、携帯に録音して聞かせてくれたよ。
うぐいすも上手い下手があるよねぇ。
>>534 姐さんのステキな歌声堪能しました。
文章キレイで(;゚∀゚)=3ハァハァします。
なんかほのぼのしたよ
でも鳥一倍と他鳥行儀には素でわらっちゃた
家の田舎では2月くらいから10月くらいまでうぐいすが鳴いてるよ
真夏のうぐいすってのは案外鬱陶しいもんだね
ITドラネタで初投下
本スレのネタを読んでいるうちにこんな場面が浮上
ITドラ 昼図内須兵無場ー利緒葉にて
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )
名:名波 白:馨 黒:弓 護:護湖
全員:今日も一日お疲れ様でした。
護:私病室にカメラを仕掛ける人って大好き!はいこれサービス
名:あれは本当に焦ったわ。弓さんからツマオが病院に向かっていると聞いた時、
まだマイクをどこにセットするか迷っている最中だったんですもの
白:お陰様で、シャチョの声から表情までバッチリでしたね
黒:それにしてもツマオには参ったわね
紅いバラの花束よ!
今時どこのBLかと思った
いやあ、ツマオなかなか想定範囲外よね
護:でも、病室でチッス一つで帰るってまだまだよね
折角の個室なのに
白:基本ツマオさん受けだから(笑)
黒:名波さん、ツマオを腐論手衣亜に入社させようと考えたときから
ツマオここまでしてくれると予想してたの?
名:まさか、ただマンネリのシャチョ×紙屋を少し打破したくて新たな人材投入
だったんだけど、嬉しい誤算ね
本当なら、美也澤→紙屋で新しい展開が欲しかったのにあいつってば
紙屋とお友達になれて幸せってレベルで、話になんない(怒)
護:名波さんから、ツマオ入社のきっかけが欲しいから、サーバー侵入型ウィルスで攻撃する
て聞いたときは、萌えの為ならそこまでするのかこの腐女子!って思ったけど
もう〜名波さんGJ
黒:ツマオ天才プログラマーって言うけど、名波さんほどじゃないわね
腐論手衣亜にあるパソコン、カメラ、マイクが名波さんの管理下にあるって
気付いてないんでしょう
あっ、ツマオだけじゃないか、男性陣誰一人気付いてないってIT企業としてどうかな
白:そんな抜けているところがまた可愛いってことで
護:本当に、シャチョ室パーテンションの視界遮断、防音に気を使っても、カメラやマイク仕込めば
一緒なのに
名:あのシャチョ室いいもの一杯見せてもらったわ
今度ツマオの私生活覗かせてもらいたいんだけど、鞠湖、同士に引き込まないと駄目かしら
馨さん、鞠湖、この手の趣味ありそう?
白:今のところそこまで調査出来てません
もう少し時間を下さい
護:いっそのこと、盗撮設備を仕込んだ新しい部屋に引っ越してもらうとか
名:シャチョのマンソンだったら仕掛け直ししなくてもいいか、うん今度ツマオに提案してみるわ
黒:あっ、そろそろ紙屋が病室に忍び込んで来るんじゃない?モニター チェックしないと
全員:紙屋期待してるから、頼むわよ
□ STOP ピッ
◇⊂(・∀・ )腐女子ばかりで萌えもなくエロもなくすみません
本スレを読んでるうち、姐さん方が昼図の女性陣に思えてきて
広い心で笑い飛ばして下さい
予告見たらマジで
>>548-549みたいな会話が有得ると思ってしまったよ。
名並の台詞で確信へと変わった。
こんなにBLな展開があってよいのか・・・と不安になるくらいだ(;・∀・)
(・∀・)<ストプラの弟総受けっぽい会話文です。
(・∀・)<ストプラスレの824です。
|> PLAY
ある日の探偵事務所
「ねえ恒ちゃん、僕のこと兄ちゃん先生って呼んでみてくれない?なるべく幼い感じで」
「・・嫌ですよ!に、兄さんにでも言ってもらえば良いじゃないですかっ」
「えーター坊には昨日の深夜に散々色々呼んで貰ったしなぁ」
「あんた人の兄と夜中に何してるんだ!!」
「はっはっは、色んなプレイを試すことは新鮮さを忘れない為の重要な手段ですよだからさあ兄ちゃん先生と」
「絶対言いませんよ!!って言うかプレイって何だ!!」
「あ、俺!俺も恒ちゃんにお兄さん扱いされたい!!」
「もー正宗さんまで・・・」
「恒ちゃん恒ちゃん、この抱きぐるみあげるからお兄ちゃん正宗さんって呼んで」
「語呂悪りぃよ!!それを言うなら正宗お兄ちゃんでしょ・・あっ」
「この馬鹿恒!!」
「やったー知能プレイ成功」
「だからプレイ言うな!大体何で兄さんに怒られなきゃいけないのさ!昨日も帰らなかった癖に!!」
「うっせー馬鹿に馬鹿って言って何が悪い!大体昨日だって帰ってきてやったのにお前グースカ寝てて起きなかったじゃねぇか!」
「えー?!そうだったの?」
「しかも夢でチビガキに戻ったのか寝言で何回も人の事呼びつけやがって・・・」
「えーー!?」
「だから俺は今殺す程眠いんだよ!耳元でギャーギャー騒ぐな馬鹿!!」
「・・いやぁ仲良し兄弟の会話はテンポが良くて当てられちゃうねぇハハハ」
「真顔怖ぇえよ先生」
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )終わりです。
>553
恒ちゃん可愛いぃのう…
兄ちゃん先生と呼んでくれ!泣きたい時はこの大胸筋貸すから!
>553
兄のヤキモチに萌え過ぎてお尻に穴があきそうです。ごち!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
| 某ITドラマのツマオ×魚屋らしいよ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| でも文章書くの慣れてないんだってさw
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
558 :
1/2:2005/06/10(金) 19:32:31 ID:qMlxNArL
「お前、やっぱりビジネスに向いてないよ」
綺麗な夜景を背に、ツマオはそう言った。
そうかもしれない、きっとそうなんだろうな、リュウ太は無理に笑顔を作りながら思った。
俺は金持ちになりたいんだって言ってたけど、よく考えたら六本木に魚屋なんて欲しくないし。
・・・六本木に魚屋?売れんのか、それ?まあとりあえず二階は貝だな。
リュウ太がぼんやりとそんなことを考えていると、いつの間にか近づいてきていたツマオが言った。
「でも確かに、俺は餓鬼かもしれない」
「ん、え?」
シャンパンで少し上気したツマオの顔が自分の顔のすぐ近くにある。
「ちーかーいーw」
笑っておでこをぐいっと押し戻そうとしたとき、意外にもツマオはリュウ太のあごをつかんだ。
「最近、いくら食べても腹いっぱいにならない気がする」
「な、なんだよ?刺身持ってきてやっただろ?あれ案外腹持ちいーんだぜ」
あごをつかまれたまま、リュウ太はテーブルの方を向こうとした。
そして、シャンパンに合うと言ったくせに、ツマオがまだ刺身を食べていないことに気付いた。
ツマオは手を離そうとしない。
「うおっ。ちょ、離せって」
「お前を食べたら…」
「へ?なに言ってんのお前」
「すこしは空腹が収まるかもしれない」
「え?」
559 :
2/2:2005/06/10(金) 19:35:22 ID:qMlxNArL
ツマオはいきなりリュウ太の口を吸った。
「えぇぇえぇ!!ちょ、ちょっと待てよ!なに、口移しとかそういう??」
竜太は混乱して叫んだ。
「俺に食わせてくれるんだろ?…腹が減って仕方がないんだ」
ツマオは構わずそこにあるソファにリュウ太を押し倒す。
「ちょ、タンマ!」
「なに?」
「く、食わせるって、どういう意味?」
ぐるぐるしはじめた頭を必死で動かしてリュウ太は尋ねた。
「俺は餓鬼なんだろ?だからお前を食べるんだよ」
あっさりとツマオは答えて、リュウ太の両手首を片手で掴んで頭上に押さえつけた。
「それって」
「いいから黙れよ」
リュウ太は、観念して目をつぶった。自分の体のあちこちをツマオが貪っているのが感じられる。
でもいいや。
リュウ太は、ぎゅっとつぶった目の裏でチラチラする模様を見ながら考えていた。
ツマオが俺を食って腹いっぱいになるなら、いいや。
だって餓鬼でいるのは辛いだろ…
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 魚屋がアホの子みたいで正直スマンカッタ
| | | | ピッ (・∀・ ) 拙くてお恥ずかしいorz
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
| 2005超英雄時間(要英訳)前半、
| マジカノレでブラザーな船体だって
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 赤黄でほんのり。
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ シチュヲタノシンデ ホシイラスィ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
今夜も淫ヘルシアとの戦闘。
もう5日連続だぜ! 初日なんか3回も出動したんだぜ。
今日だって凄い雷雨の中頑張ったもんな、俺達。
中でも小兄はひときわ張り切ってた。さすがは走る雷のエレメソト、って感じ。
そして家に帰ってくるなり、小兄は魔法部屋から俺たち全員を締め出した。
「なんだよ小兄のやつー」
唇を突き出して兄ちゃんに抗議。
「文句言うな。シバサのことだから何か考えがあるんだろう」
兄ちゃんはのんびりと答える。
「そうそう。ホラ、髪の毛ちゃんと拭かないと風邪ひくよ」
小姉がそう言って頭にタオルを掛けてくれた。
「お姉ちゃんが拭いてあげようー!」
間髪をいれずホーカ姉ちゃんがガシガシと強く拭いてくる。
「痛い! 痛いって!!」
もー! みんな小兄には甘いんだから。
ソレってずるいよな。
2時間くらいは経ったかな?
順番に風呂にも入り終わって後は寝るだけって頃に、やっと小兄が魔法部屋から出てきた。
服も髪も濡れたままだ…。
「飲め」
胸元にガラスの小瓶を押し付けられた。中にオレンジ色の液体が入ってる。
「アニキも、姉貴たちも飲んでくれよ」
同じものを三人にも渡していく。
「これ、なに?」
ホーカ姉ちゃんが代表して質問した。
「…」
小兄が微笑する。いつものように、ちょこっとだけ。
「ま、飲みゃわかるよ」
全員同じものを渡したってことは、俺のにだけ変なもん混じってるわけじゃないだろうから…
瓶と同じくガラスでできた蓋を開けた。
「小兄ー、なんか凄い匂いするぜ」
「気にするな」
舌先で瓶のふちを舐めてみる。
うっわ!!
「小兄ー、なんかすっげーマズいぜ」
「気にするな」
気にするよ!!
「…」
俺たちの会話と自分の瓶を交互に見てた兄ちゃんが、決心したように飲んだ。
うわー! マズそうな顔して飲んでるー!!
姉ちゃんたちも頷きあってふたり一緒に飲んだ。
ホーカ姉ちゃんなんか、鼻つまんでるし。
なんだよ。結局俺が最後かよ。
「えーい!」
勇猛果敢と謳われた…って、ここで言うのは変な気がするけど、気合入れて、一気に飲み下した。
マズいーマズいーマズいー!!
乱暴にテーブルの上に空き瓶を置いた。
綺麗に並んだ4つの空の瓶。
小兄はまたいつものちょっとだけの微笑でそれを眺めて…
がたん
リビングの床に、崩れた。
「!?」
「シバサちゃん!?」
「シバサ!?」
「小兄!?」
慌てて兄ちゃんが抱き起こした。
「凄い熱だ…」
「え?」
なに? 小兄、具合悪いの? なんで?
俺、なんか調子いいよ。さっきまで寒気してたんだけど、今はそれも消えたし。
「え…?」
兄ちゃんに引きずられるように階段を上っていく小兄の背中を目で追った。
姉ちゃんたちも心配そうに見送ってる。
兄ちゃんも含めて、特に具合悪そうには見えない。
「え…??」
なんで? なんでだ?
なんで、小兄だけ熱出してひっくり返るんだよ?
魔方部屋。
空の大鍋と、サイドテーブルに乱雑に並んでる、材料が入ってたらしいたくさんの瓶を眺めた。
開いたまんまの魔法薬の本もある。
「…」
読めねぇ…。英語…だよな、これ。
「『慈愛あふれる滋養強壮薬』」
遅れて入ってきた兄ちゃんが読んでくれた。
んー?
「栄養ドリンクで風邪薬を飲むみたいな感じ?」
振り返って聞いてみる。
「…似てるかな」
兄ちゃんは苦笑して頷いた。
そうなんだよ。
小兄の薬を飲んでからなんだよ、調子よくなったの。
円卓に目を移すと、俺たちが飲んだのと同じ小瓶が置いてあった。
ろうそくの明かりを通ったオレンジ色の光が、テーブルの上で小さく揺れている。
「…」
そっと手に取った。
揺れるオレンジ色が俺の掌に移る。
「自分が飲む間も惜しんで、俺たちに飲ませてくれたってことか…」
兄ちゃんの言葉が、胸の中を滑っていく。
小兄…。
「小兄?」
いつものようにノックなしで小兄の部屋のドアを開けた。
これが元でよく怒られるけど、なんか嫌なんだよ、ノック。他人行儀な気がしてさ。
「バカ、はいってくるな…」
小兄がいつもの対応をする。
でも、いつもよりも数段辛そうだし、何よりベッドの上だ。
「…うつるぞ」
「!」
2〜3歩進んでた足が止まった。
そんな状態なのに、そういうこと言っちゃうのか…。
口元まで布団を引き寄せてる小兄の瞳が、熱のせいで潤んでる。
「駄目じゃん小兄。自分の分も飲まないとさ」
魔法部屋から持ってきた小瓶を見せた。
「あー…むり」
「なんでだよ」
「まずい」
おい! 俺たちには無理矢理飲ませといて、自分はそれかよ!!
「ほら、起きろ!」
抱き起こした。ホントに、体が熱い。
「…」
小兄は俺に体を預けている。
自分の力じゃ体重を支えてられないんだ…。
「飲んで」
瓶の蓋を取って、口元に近づけてみた。
「…」
俺の顔を見たって駄目!
薬の効果は小兄が一番判ってるんだろ、ちゃんと飲め!
「ったく」
変なところでヘタレなんだもんな、小兄は。
ぐいっと一口口に含んだ。
うあー、やっぱ強烈にマズい。
「?」
よく判ってないって顔してる小兄に顔を近づける。
「かい…?」
ん。
唇を、合わせた。
「!?」
俺に支えられてる小兄の体が思いっきり硬くなった。
お構いなしに、口の中の薬を小兄の口内へと移していく。
ちゃんと飲まなきゃ駄目じゃんかよー。
「…ん…」
小兄は抵抗してるみたいなんだけど、熱で体がうまく動かないもんだから、結局素直に飲み込んじゃった。
ほら。次で最後だから。
もう一口口に含んだ。
「かい…や…め…」
二度目の口付けでセリフを止めた。
やめられるか。これ飲まないと小兄治んないんだぞ。
「は…ぁ」
かなりの時間を掛けて飲み込んだ小兄が大きく息をつく。眉間にも大きな皺。
そんなにマズい物、俺たちに飲ませるなよ…。
ううん。感謝はしてる。
でもやっぱ、もうちょっと美味しく作って欲しかったな。
一番調子崩した小兄本人が飲めないようじゃ、やっぱまずいじゃん。
「はいはい、病人はとっとと寝て」
小姉の真似してベッドに寝かしつけた。
小兄は不満げに唇を突き出したけど、何も言わず。
「なぁ小兄」
「なんだ」
「もしかして、ここんとこずっと風邪気味だった?」
連戦だったし、今日は雨降ったし、違うかもしれない。
でも、今日イキナリ作ったって事は、そういうことじゃない?
小兄本人が風邪気味だったから先手を打ってくれった、ってことじゃないの?
「…」
小兄は答えない。
とっさに上手い突込みが思い浮かばないみたいだ。
やっぱりそうなんだ。
小兄が突っ込みできないときって、よっぽど余裕がないときと図星突かれたときだもんな。
「はやく、ねろ」
それって突込みじゃないし。
っていうか小兄こそ! 病人は寝なさい!
「ん」
でも、素直に返事しといた。
ドアノブに手を掛けて、振り返る。
「小兄…」
「なんだ」
「…ありがと」
小兄はさっきと同じくらい全身を硬くした。
「あぁ。お前もな」
そして、めったに見せたことのない見事な笑顔を見せてくれた。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ おそまつ。
| | | | ピッ (・∀・ ) 甘いというか緩いというか。
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
>>557-560 喰われるリュウタン(*´Д`)ハァハァハァハァ
魚屋好物なので美味しくいただきますた。
>561-569
小兄萌え。
ホントかわいいよ、この兄弟。
>>561>>569 (・∀・)イイ!
チ/イニ/イ可愛いです!
02系もいいけど真時ネタもやはり萌ですね。
574 :
風と木の名無しさん:2005/06/10(金) 23:43:09 ID:MzzK8X6l
('A`)<ナマモノです…
まったくもって801ではないですが…
不謹慎なので伏せます…英語で頭が『C』です…
> PLAY
は?何?遠いよ。聞こえないよ。
大丈夫かって?
大丈夫だよ。大丈夫じゃないのはそっちだよ。
……無理してるんじゃないかって?
今見てるの?俺が前よりやせて見えるって?
おい、それ、どっかのしろうとじゃないんだからさ。
……きっとずいぶん前の取材だよ、それ。
何の?あぁ。俺の横に…ナントカさんと入ってる?じゃあ、あれかな。
アレ、そう。それならもう2ヶ月くらい前に撮ったのだよ。それ。
……心配ないって。ピンピンしてるって。違うって。
会う人みんなに「体重増えたやろ」って言われとるんよ。
人の心配するくらいなら、そっちの……。だから、……そうだよ。
………ああ。…………うん。
あー。あれだよ、この前さ。
番組終わって、スタッフに声かけられたんよ。
「お二人の漫才、楽しみにしてます」ってさ。漫才見てたって。
結構、あのさ、5年前から知っとるんやって、俺たちのこと。
昔のネタもしっとるんよ。それに「ジマ」じゃなくて「シマ」ってちゃんと呼んでたし。
……ああ。顔見れば分かるよ。何度か仕事で会ったことある人だったし。
その人、出身サワ、ラだって。
うん…そうだな。
……この前も道歩いてたら、お前の病状聞かれたぞ。一般人に。
そう。………でもあれだぞ。
このままだと俺、初めっからピンだと…、いや、思われとるぞ、もう。
怒鳴ってばかりだし、TVしか見ない奴は何の仕事してるか分からんかもしれんよ。
『早くお前が戻ってこんと、ブーム去ってしまうぞー』って。
ああ、見てた?……なんか、言ってたか?
いや、やっぱさ……見てていい思いはせんやろ?
前もって言ってあったけどさ……。
…ネタとか……俺のキャラとはいえ……なんかさ。…うん。
……………………うん。
…………何だよ。
………なんだよ、ごめんて。
俺なにもしとらんよ。
ほら、金のことなんてさ。いや、借金だってさ、たったの数百万だって思わなきゃ、あれだよ。
きっとあれだよ。堀右、衛門とかだったらさ、微々たるモンだよ?
堀……知らない?アイティーの……知らないか。最近そう呼ばれてんだよ。
…………だからさ。
大きぎょーとかどっかの社長さんだったら一時間で、いや、一分で作れちゃう金額だって言ってんの。
……元気になったらさ、何やったって稼げばいいんだよ。
ブームが去ってさ、……もしも仕事なくなってもさ、またバイトでも何でもすればいいんだって。
あー……。俺もこんな、怒鳴るようなのじゃなくてさ、いっそ……。
いっそブームが去ってさ、忘れられたほうが…ってさ。
こんな怒鳴ってばっかの……世間から忘れられたほうが、一からまた……。
…………なんだよ。
だからさ、治るかな、じゃなくて治るんだよ!絶対に!!
いや、本当は楽しくやってんだよ。……俺は……弱気じゃないよ。全然弱気じゃないよ。
だから、…それは冗談だって!
………うん。………前みたいな漫才な。ウケない漫才……うん。一からまたネタつくってな。
……………………………はい。分かりましたよ!
それじゃ……収録前……面会時間が合わないから、来月な。うん。
その日午前中になると思うから、言っといて。
………いや、寝てていいよ。
時間が時間だし、検査の時間と重なるかもしれんやろ?
ちょっと顔見るだけでいいよ、こっちは。……無理して起きとるなよ!
うん。じゃあ来月な。……うん。
□ STOP
('A`)<これぞ真のチラシの裏…
すいません…
つД`)
>>574-580 あいつ(ら)か…!!
いやいやバッツリ萌えました。ていうかちょっと泣いた
よかったよ。なんか胸がきゅうってした。
早く復帰できるまで回復するといいねシマの人
全米が泣いた。
>>574-580 この二人大好きなので泣いてしまったyo…
どんだけ長期化したって、舞台に帰ってくるの待ってるからつД`)
>>574-580 GJ、あなたと彼らのことが大好きです
シマシマ、復帰は10月内定って話が流れてるがほんとだろうか…
まず無理せずに戻ってきてほしいよ、ゆっくりまったりとね
コンビでも単体でも萌える人達だ。
素のケケってこんな話し方しそうで萌えた。漏れも待ってるぞ!
めっさ良かった…。
二人の事、普通に好きなんだよ。泣けたー。
今日TVで焼肉食べてる画見たから、余計さ。
あー早く元気になって帰って来て欲しいよ…。
昨日ここ見て、特に興味のないコンビだったんだけど
今日円多見たらタイムリー過ぎて泣けた。
すごいいろんなもんが伝わってきた。びっくりした。頑張れ。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
| 朝っぱらからナマモノで申し訳ない
| 某バンドのVo×G
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 3年ぶりにファンに出戻りしてこれかよ
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
狂ったように自分の名を繰り返すのをからかおうとしたら一段と激しく突かれ、呻き声になった。
するとまた心配そうな目で「ごめん…辛い?」と聞いてくる。
何度目だよ。なら止めろよと心の中で悪態をつきながら俺はかぶりを振った。
変わらない問答、変わらないこいつの泣きそうな顔、変わらない俺達。
こうやって身体を重ねるのは何度目だろう。
俺は元々惚れた腫れたとかそういったことにあまり興味がなかった。
といっても別に過去恋人がいなかった訳でもなく、もちろんいた方がいいとは思う。
ただ、恋人といる時間を作るより例えばギターを弾くとか、
例えば友達と飲むとか他の事のほうが自分にとっては重要なだけで、
決して枯れてるとかそういう意味じゃない。断じて違う。
でも恋愛ドラマを一人で観ていてしょっぱい気持ちになったり、街でカップルをみかけたりすると無性に人恋しくなり、
雑誌とかでよく「彼女が欲しい!」なんて口走っていた。
だからあいつに最初告白されたと時は男同士とかバンドのメンバーとかいう以前に
「そんなに同情されてんの?!俺!」という気持ちだった。
3年前の夜、突然ウチのボーカルに呼び出されあいつの家に行った。
普段から仲のいいバンドなのでメンバーの誰かの家に行くというのは珍しくなく、俺も音作りか何かの相談だろうと思って向かった。
相変わらず綺麗に整頓され、少し殺風景すぎる気もする部屋。
インターフォンも押さずに家に上がりいつも通りにソファに座って隣に置いてあったあいつのらしいお茶を勝手に啜りながら
「どしたの?今日は」と聞くと突然肩をつかまれる。
驚いて顔を上げると今にも泣き出しそうな顔をして、「好きなんだ。亜季良君が」とこれまた泣き出しそうな声で言われ、
あまりにも突然の事に俺はどこかのギャグ漫画よろしくとお茶を噴出し、「は?」と素っ頓狂な声を上げてしまった。
今思えばあの時湯のみを落としていたらそれこそギャグ漫画な展開になっていたなと思う。
あまり冗談を言うようなタイプでもなく、確かにしばしば可愛いと形容されるこの男が本当に「そっちの人」だったのかと素直に感心する。
多分、この言葉だけだったなら俺も無理にでも笑って断るところだったろう。
「あ、のさ…」
「駄目なんだ…亜季良君が傍にいないときっとおかしくなる、俺……」
そう言われて言葉に窮した。長いこと一緒にいてこいつの性格も分かっているので、この言葉が大げさでないだという事も分かった。
本当に俺じゃないと駄目なんだ。俺がこいつを選ばないと本当にこいつは壊れてしまう。
既に告白ではなく脅迫だった。こいつもそれを分かっているんだろう、でも言うしかなかったという顔でうつむき、小さく泣き出す。
30秒ほどの沈黙の後、半ば諦めるように俺は「いいよ。お前のものになる」と吐き出した。
返ってきた言葉は「ごめん」と消え入りそうな一言。涙を拭い、抱きしめてもまだ泣き続けた。
595 :
3/3:2005/06/12(日) 04:08:07 ID:L80kXAhi
あれから3年。あいつは俺との時間を求め、口付けを求め、身体を求めた。
俺はそれを全て受け入れた。拒んだ記憶もない。
そんな事を思い返しああ、俺ってば貞淑な妻じゃない、これ。と自嘲気味に心の中で笑うと強い刺激に現実に引き戻される。
激しい痛みと快楽に目の奥がチカチカする。限界が近いらしい、たまらずあいつの腕に爪を立てる。
脚を捕まれ、身動きができないので顔だけ向けると相手も限界らしく、目が合ったら深く口付けをされた。
息ができない苦しさに狂いそうになりながら同時に果て、そのまま強く抱きしめられる。
ああ、また泣いてやがる。俺はあいつの頭をぽんぽんと撫でながら終わった事に安堵の息をついた。
この男に泣かれるとどうしていいか分からなくなる。こっちまで泣きたい気持ちになって落ち着かない。
傷ついた顔も泣き顔も見たくない。俺の持っているものなら身体でもなんでも与えるから笑っていて欲しいとすら考える。
いつからこんな風に思うようになったんだろう。最初のころはまたかよ、と笑い飛ばすこともできたのに…。
これが愛だというなら、なんで俺たちはいつもこんなに不幸そうなんだろう。ドラマの中のキラキラした恋人達や、
昔、彼女と過ごしていた甘い時間とはあまりにもかけ離れている。
「ひとつになりたい」
耳元でそう囁かれた。ああ、そうなれれば簡単だ。
離れることもない。こいつの泣き顔も見なくて済む。
なんて不毛な考え。あまりにも下らなすぎて二人で笑った。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 世の中のカップリングとは真逆らすぃ
| | | | ピッ (・∀・ ) というかポエムでスマソ。
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
元ネタわからんが萌えた!乙!
自分も元ネタわからんがマイ萌えバンドにあてはめてハァハァしたよ〜
おつ!
真逆が好きなんだが、これはこれで萌えた。
樹脂木だよね。ド真ん中カプで萌えた。
唄受けが多い昨今、漏れは強く六弦受けを主張したい。
萌えました。ありがとう。
601 :
592:2005/06/12(日) 13:34:54 ID:SHkorc3e
>>600 ザッツライトです<樹脂木
(ノд`)人(゚∀゚)まさか同志がいるとは……
樹脂木だ。
萌え(´∀`*)
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
| 某の圧×居間だモナー
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| エロ無し短文だからな
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1/2
「居間胃ちゃん」
と声をかければ、ん?ともあ?とも聞こえる返事をする。
こんな事を言うのは、我ながらどうかと思う。だって今更こういうのは結構、照れるし。
でもお互い酒入ってるし、ちょっと調子に乗ってみようかな、って…
ジッと目を見れば薄い茶色がこちらを見て、ひゃひゃひゃ、と笑った。
な〜にが楽しいんだか…ま、お酒が入ってハイになっているのね、っていうのはわかったから言っちゃう。
「最近、絡まないよね。」
「あぁ?」
「どう?」
「なにが。」
「絡む?」
「なにが。」
「ライブで。」
「絡めば?」
あ、そ。
なんか今無性にエロイ気分なの。
明日になったらまた変わってるかもしれないけど。
君のその、身体のラインにフィットしたタンクトップの、色白が際立つ淡い色だとか、そういうのが気になるんだよ。
顔を近付けてみたら、チラリと一瞥する。
「ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」
「んふふ」
腹をくすぐってやれば楽しそうに身体を折る。そのままのしかかる。
「セックスしない?」
「…今更?!」
爆笑だ。
2/2
ほんと、今更だよなぁ…出会って20年を越えてる。
今まで色々したけど、さすがに肉体関係は無い。
「今更。」
「んー」
バチッと目が合う。カワイイ子。そんな目、して。
舌を突きだしたまま唇を塞いでも、軽く口を開けて応える。
ここまでは別に、特別でもない。
ま、久しぶりだけど。
「エロイ気分になった?」
「なんねぇよw」
「じゃあその気になってもらおうか」
タンクトップの胸元に手を滑り込ませる。
まーた大爆笑。ムードもへったくれもねーな。
だけど感じやすいお前が好きだよ。乳首をつねれば右足が痙攣する。
「圧ちゃん!」
「今日はねー、しつこいよ。」
「勃つからまじーんだよ」
「そしたらしゃぶってやるよ」
「まじばっかじゃねーの?w」
笑ってる。その顔が恍惚とする所を見たいんだよ。
腿を探り、股間に手を伸ばす。
「圧ちゃん、え、どこまで?」
「セックス」
さて、今日はどこまで許すのかねぇ…
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ おまえ、君、などを一緒に使うのは
| | | | ピッ (・∀・ ) 本人の仕様だカラナ。
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
姐さんGJ!圧居間萌え!!
現実でももう少し絡んでホスィ…追加に期待しよう…
>592-596
やばい、超萌えた。
今まで健全なファンだったのに目覚めちゃったよ!(゚∀゚*)
今更な圧(・∀・)イイ!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
| 某喜多方三国志チョウウン→リュビ(→カンヌ)なお話。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 今更投下な感じ
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
611 :
(1/4):2005/06/15(水) 00:12:41 ID:rv+YWlt7
その一報が入った時には、自分は遠く隔たれた場所に居た。
吐く邸の城と、駅週の自分の間は遠い。思いの他遠かった。
実際の道のりよりも、別のものが遠かったのだ。
歯痒い思いが募る。何に対してかは判らない。しいて言えば全てだろう。
僅かな時を得て、知らず内に駆けて居た。
「チョウウン殿」
息を切らせ、数騎の共しか連れて居ない自分を見て、軍師は驚いたようだ。
城へ向かう途中、夜目にも息を飲んだ表情が、暗い夜道でもぼんやりと見える。
「来られたのですか」
「すぐに帰るつもりでは居る。殿は」
すでに事情は判って居る。あえて口に出す必要も無いし、その時も惜しい。
「一報を受けられた際は、自室に戻られました」
「剣を研いで居たか」
「はい。…チョウウン殿」
何も言う必要は無い。目で頷くと、※イ殿、と一度呼び掛けた。
切望する思いよりも何よりも、何かに擦り切れそうな声だ、と思う。
そんな声を出す程、自分は取り乱しているのだろうか。
自分の声を聞いた軍師は、頼みます、と言った切り立ち尽くし、駆ける自分を見送った。
城へ着いた頃には、既にカンヌ将軍死亡の報から数日経っていたものの、未だ混乱は続いていたようだった。
表面的な騒動というよりも、深い部分での混乱と、重い沈んだ空気だ。それは殿から直結したものだ。
そしてその混乱は、確実に自分にも及んでいるのだ。
にわかには信じられない一報。
皆離れざるを得ない状態ではあったが、自分の兄と慕う男が、死んだのだ。
そしてカンヌ、チョウヒの二人と殿とは、自分が出会う前からの、兄弟だった。
血より濃い絆で結ばれていたのだ。
今の殿の心は、荒れ狂う嵐にも似たものだろうか。
それとも、嵐の中心のように、穏やかなのだろうか。
612 :
(2/4):2005/06/15(水) 00:18:21 ID:rv+YWlt7
殿の自室の前に着いた後は、何も言わず中へと入った。
警護のものも、何も言わず通してくれた。
察してくれたのだろうか。室へ入ると、剣をじっと覗き込む背中が見えた。
「チョウウンか」
「殿」
涙を流してはいなかった。しかし今まで流れていただろう、涙の痕は頬に残り、肌が少し赤く腫れている。
澄んだ眼差しだったが、時折視線が宙をさ迷う。
漢中王となった後でも、帝となった後でも、この人は変わらない。変われないのだ。
何処か虚ろな視線が痛々しいと同時に、胸の奥が鈍く痛む程、感動すら覚える。そして羨ましいとも。
羨ましいと思ったならば、胸の奥の痛みは、感動とは呼べない。
もっとどす黒い、嫌な感情だ。それは今は必要無いので、押し隠した。
「お前と、チョウヒと、カンヌ。兄弟が一人でも欠けてしまうとはな」
不謹慎ではあるが、兄弟と認められた言葉が、とても嬉しい。
こんな今でさえなければ。隠した嫌なものが、頭を出しそうになる。
「…殿。仇は、きっと」
「ソンケンを、殺す」
はっきりと吐き出した声は昏く、重たいものだった。
表情こそ、凪いでもいないが、荒れ狂う内面を表すかの声だ。
しかしそれきり、殿は黙り、また自分も黙った。
ただ殿の持つ剣に映る、殿の姿を見詰めていた。
613 :
(3/4):2005/06/15(水) 00:19:54 ID:rv+YWlt7
一晩、語り合うつもりだったが、殆ど話らしい話もしなかった。
ただ酒を飲み、昔の話を一つ二つとしただけだ。
自分と殿が会った頃、チョウヒが拗ねて暴れた話を、初めて聞いた。
他にも、カンヌとチョウヒと殿が、初めて出会った頃の話などを聞いた。
酒に弱いわけでは無いのだろうが、殿は杯を幾つか飲んだだけで、すぐにぼんやりとし始めた。
「もうお休みになられた方が」
「そうだな。そうさせて貰おう」
「今宵は、このチョウウンが警護致します」
「お前も休んでくれ。警護は他の者がするだろうから。夜通し駆けて来たのだろう」
こんな時でも、自分を労わる言葉が哀しい。
結局自分が言い張る事で押し通した。
余り普段こう言う事が無いので、殿が気を汲んでくれたのかも知れない。
異変はすぐに現れた。
殿の眠る奥から、異様な呻き声が聞こえて来た。慌てて室内へ入る。
衝立の向こうに行きたいが、奥はすぐに寝所だ。流石に躊躇う。
他の思いでも、また躊躇う。殿の眠る姿を、見たくない。
しかし暗殺と言う言葉が頭を過ぎり、すぐに逡巡は捨てた。
失礼します、と声を掛け、衝立の奥へ急いだ。
「……、…」
「殿。…殿」
臥床を囲う薄絹の向こうに、蹲る人影が見える。ぼんやりと見えるだけだが、殿に違い無い。
他に人影も、気配も無いので、一応は安心出来たが、その雰囲気に息を飲んだ。
614 :
(4/4):2005/06/15(水) 00:22:00 ID:rv+YWlt7
薄絹の向こうでは、蹲った人影が、明らかに泣いていた。
押し殺してはいたが、それは殺し切れるものでは無かったようだ。
ただ蹲り、どうしようも無い衝動に突き動かされそうな体を必死になって押さえているようだった。
すっかりと乱れた夜着の襟刳りが、大きく開いてしまい、伏している首筋が仄かに白く見える。
「殿」
「…ゥ…」
薄絹一枚隔てて立ち尽くす自分に、漸く気付いたようだ。
上げた顔には涙が光っていた。大きく見開いた目からは、涙が零れている。
表情は殆ど普段と変わらない。穏やかにすら見えるのが、痛々しい。
人影は、上がりそうになる嗚咽を堪えて、歯を食い縛ったようだ。大きく肩が跳ねた。
ぐ、と押し殺した呻き声が、低く零れる。
「私は、駄目だな、弟よ」
意外にしっかりとした声で、苦笑いのように囁く。
その声に斬り付けられたかのようで、途端、胸が重くなる。
「殿は、兄弟を亡くされた。それは、」
「違う。…このような時に、思い出してばかりなのだ」
既に苦悶の為、打ち振るっただろう頭は乱れている。更にその頭を振る。
駄目だな、と困ったように繰り返す声が虚ろで、自分の無力さが恐ろしい。
こんな時に自分は何も出来ない。
只、お休み下さい、私がお傍に居ります、と繰り返すだけだ。
自分が歯痒い。歯痒いと思っていたのは、自分に対してだったのか。
「困らせて済まん。…頼みがあるのだが」
こんな時でも、殿は自分を気遣う。それも今は只哀しい。
「何なりと」
「手を、握っていても良いだろうか。眠るまでで良い」
つきりと胸の奥が、切ない痛みに包まれる。
しかし今まで感じた痛みよりも、それは甘美だ。
一瞬答えには迷ったが、結局、はい、としか答えなかった。
殿が夜着を整えるのを待って、薄絹の向こうへ入る。
先程まで苦しげに蹲っていた姿は、全く無い。
多少目許が赤く腫れているが、他は穏やかな表情のままだった。
横たわる殿の横へ、失礼致します、と声を掛け、腰を下ろす。
多少は広く取られている臥床ならば、自分一人が横へ腰を下ろした所で悠々とした広さはあるのだ。
枕元へ座し、殿の手を取った。
歴戦の武将である手は、節ばっていて意外に指が長い。
整っているせいか、手が小さくも見えるが、実際は自分とそう変わらない大きさだった。
細かな小さな線が指先にあるようだ。握ると微かに、線状のつるつるした薄い皮膚に触れる。
それは剣を扱った際の切り傷だろう。
「済まんな。私は駄目な兄のようだ」
「こんな時くらい、弟を頼って下さい」
済まない、と幾度も繰り返す声は、しかし徐々に落ち着き、安らいでいる。
そして自分もまた、殿から頼られる嬉しさが、悲しみを和らげる。
そんなどす黒い自分は嫌だとも思うが、心地良さから逃れられない。
一時でも良い。これがまだ続いてくれと切に思う。
「昔、一度こうして、カンヌに手を握って貰った事があった」
カンヌ、と言う殿の声が、不意と切なげなものに変わった。
ぽつと言われた言葉から、心地良さは引いた。
全身から血の気が引いていく。しかしそれは予想していた事では無いのか。
不思議と落ち着いて、殿の声を聞く。最初から判っている絶望は、絶望とは呼ばない。
それは諦めに近いのだ。新たに傷は出来ても、今更血は流れない。
僅かだが、その変化は判る。判るくらいは、共にいる時間があった。
そして前に一度、同じ声をして、同じ事を言った男を、知っていたからだ。
その男は、殿を兄者と呼び、赤兎と呼ばれる馬に乗っていた。
つまり、とうに二人の気持ちなど判っていた事なのだ。
だから、自分がどうこう思う余地など無い。
「私がエンショウの元へ走り、チョウヒが流浪し、カンヌが許都から帰還した頃だ」
――その頃兄者は、私が何処へ行くにも心配された。
「何時だったか、カンヌが遠出した際に、どうしようも無く心配になった」
――帰って来た私を呼んで、夜の間ずっと語り、手を握ってくれと言われた。
笑みさえ混じって話す声は、哀しいと言うよりも切ない。
それ以上に溢れる思いが痛い程伝わって来た。
握った手から、感情が伝わる。それに身を斬られ続ける。
優しい切ない声は鈍い刃で、鈍いだけに斬られた身は痛みを増す。
だがそれでも、そこから逃げる事が出来ない。
その哀しい声が愛しい。今は既にいない男を想って、語る声すらも。
そしてその男の代わりに自分が今はいるのだと思うと、昏い悦びすら覚える。
本当は、代わりなどなれる筈も無いのに。
それは、何時だったか、もう一人の男から聞いた時も、感じた事だった。
思い出すのは、ただ目を伏せた穏やかな表情と、兄者、と呼ぶ声だ。
殿が話す切ない、低く掠れた声を、美しいと思った。
しかし自分には、ただ黙って手を繋ぎ、聞く事しか出来なかった。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
| 萌えの勢いだけで書いた。
| 今は反省している。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| しかも長すぎておこられた。
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ モメンナサイ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ プレイじゃないよストップだよ
| | | | ピッ (´∀` ;) ホント モメンナサイ
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
>>617 乙。初リアルタイムですた。萌えた(*´Д`)。
>>617 GJ!!切な過ぎそして上手すぎる!某喜多方リュビ大好きだ
某余計だったorz コピペミス スマソ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
| 朝っぱらからナマモノで申し訳ない
| 某バンドのVo×G
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|
>>592の間の話ぽ
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
624 :
1/3:2005/06/15(水) 04:36:15 ID:Mmx+waIu
部屋には男のすすり泣く音が小さく響いていた。
「…いつまで泣いてんだよ」
よくそんなに涙が出るね。肌乾燥するぞと続けてからかってもその男は泣くのを止めなかった。
男に聞こえないように小さくため息をつき、亜季良は視線をふっと男から天井に移しながら
ジーンズのポケットから煙草を取り出そうとした。
…しまった。買うの忘れた。
また小さくため息をつき、煙草という唯一の逃げ道も潰された亜季良はもう一度男の方を見た。
10秒前と変わらない映像。
「おーい、田老さーん」
返事が無いと分かっていても、亜季良は情けない声で男の名を呼んだ。
予想通りの無反応に亜季良はガックシという効果音が似合いそうにうつむいた。
大の男二人が頭を垂れている姿は、はたから見たらなかなか滑稽だろう。
田老は周りから結構精神的に弱い、なよなよした男と思われているようだが、意外にもというか精神面は強い。
そういう部分が全く無いと言ったら嘘になるが、伊達に業界というのを何年もやっていない、本当に弱かったらこのバンドはすぐにつぶれていただろう。
大体、30近い社会人が精神的に弱いとかかなりかっこ悪い訳で。
要は「人並みには十分強い心臓」を持っているという事だ。
ただ、ある日を境にこいつに変化が現れた。
2ヶ月前の夜、この男は同じバンドのメンバーである俺に告白してきたのだ。
……しかも、選択肢などないやつを。
男同士、しかも今までメンバーとしてしか見ていなかった俺はこいつの告白を受け入れることしかできなかった。
おそらくはその罪悪感なのだろう。普段はいつもどおりなのだが時折堰を切らしたように情緒不安定に陥り泣き出すようになった。
俺が知ってるだけで3回目、あまり他人にこういう姿を見せないタイプであるため実際はもっとこうやって子供のように泣きじゃくっているのだろう。
625 :
2/3:2005/06/15(水) 04:37:09 ID:Mmx+waIu
ちり、と胸が鳴った気がした。同情か、それともただこの状況が不快なのか…それ以上考えないようにして太老にまっすぐ向き合う。
「あのさ、…俺はいいから」
目を合わせ…る事はできないのでとりあえず顔のパーツで唯一見当たる耳を見ながら亜季良は続けた。
「なんつーか、あんまし彼女作る気もねーし、別にお前は普通に好きだし」
友情として、という言葉はあえて飲み込んだ。相手も分かっているだろうけど言葉にしたらかなりキツいだろう。
「だから……あーっとなんだ?うん、とりあえず泣き止んで下さい」
泣き止むことはしなかったが小さく「ごめん」と聞こえた。その言葉で亜季良は切れた。
「あーっ、もう!!」
叫んだ直後、太老の顔を覆っている右手を掴み、自分の指と絡める。
鳩が豆鉄砲食らったような顔ってこんな顔かと思いながら亜季良はもう片方の手で太老の頬に触れる。
泣き顔を見られたくないのか太老は顔を身体ごと必死に背けようとしたのでさせまいと亜季良は頬に置いた左手を腰に回し抱き留めた。
なにか気の利いた言葉でもかけようと思ったが詩を長いこと書いている太老とは違いすぐには上手い言葉が見つからず仕方なくそのまま太老の唇に噛み付く。
開きかけていた口に自分の舌を入れると、一瞬驚いて、でもすぐに太老も舌を絡めてきた。
そのままお互い目をつぶり、静かな部屋に二人分の吐息と水音を混ぜる。
気付いたら太老は亜季良の顔を両手で押さえ、必死に唇を貪っていた。
自分から唇を合わせたのに逆に押さえ込まれ息苦しくなった亜季良は太老の肩を軽く押し、
気付いた太老が今までの激しさとはうってかわって最後に音を立てるやわらかいキスをして顔を離す。
上気した顔にもう涙は無かった。
626 :
3/3:2005/06/15(水) 04:37:48 ID:Mmx+waIu
「…泣き、止んだな」
はにかむように亜季良は笑った。
「亜季…」
「よーし、煙草買いに行こう!」
「ええっ?」
欲情しきった顔の太老の言葉を無視して亜季良は背伸びをした。
「えーっと、亜季良さん?その…」
「うっさい、煙草買いに行くの。ほら顔洗って」
「ええーっ」
既に自分のジャケットのボタンを留め始めている亜季良に向かって太老は口を尖らせる。
「行くよー、田老ー」
「あ、ちょっと待ってよ」
二人分の話し声が遠ざかり、部屋はまた静寂を取り戻した。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 相変わらずポエムでスマソ。
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
しまったぁ!
会話文以外は「太老」→「龍太老」と龍を入れて読んでください。
太老が名前みたいだ・・・orz
>>628のセルフツッコミがなかったら気付かなかったw
引き続き読ませてもらいまちた。樹脂萌え熱復ぶり返しそうだ。。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
| 手強いシミュレーション新作のパラレルだってさ
|
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 元キャラの名残さえ残ってないな
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
631 :
親愛 1:2005/06/15(水) 22:55:04 ID:BAB2OrzF
これは昔、大陸が正に戦乱の時代であり、
大小様々な国が統一を目指して争いを繰り広げていた頃の話である。
朋という小さな国があった。
場所を大陸の北に位置し、北方の騎馬民族と、大国である慧に南北を挟まれていた。
土地は特に豊かではなかったが、鉱山を所有し、
民は堅実で実直、兵は強健であり王の名の元によく統制されていた。
王の名は梁飛空という。
もとは滅亡した大国の将であったと言われているが、はっきりしない。
優秀な官吏と将を持ち、危ういながらも断続的な平和を保っていた朋であったが、
今まさに他国の侵攻を受けることとなっていた。
北方民族と慧が裏で手を組み、朋を我がものにせんと攻め入ったのである。
王は将軍・諸侯に号令し、自らも兵を率いて朋の未来の為に戦った。
やがて梁飛空は、激戦の果てに慧王の叔父である劉裁を捕らえる。
慧に武神ありと歌われた勇将・劉裁捕縛の知らせは、各将の勢いを更に果敢にさせた。
それと時を同じくして、蔡廉(サイレン)という州の城砦近くにて、
今度は朋国の一将が捕らえられた。
その者の姓は白、名は真、字は英公。
通称、白英公と呼ばれるその将は、朋王である梁飛空の義子である。
しかしながら朋軍諸将がその知らせを受けるのは、
白英公が拘留された時からやや日が経過した後の事であった。
632 :
親愛 2:2005/06/15(水) 22:57:28 ID:BAB2OrzF
白英公は、縄に繋がれ、護送されていた。
秀麗な相貌は少しやつれ、神経質なまでに丁寧に括られていた髪の
幾本もが顔を覆うように垂れ落ちている。
肩には裂傷を持ち、応急に手当てをした跡があった。
今までに手放したことが無い弓は無惨にも折れた状態で腰に佩かれていた。
彼は王の血筋の者ではなく、もとは朋の将軍家である白家の一員である。
ただし生母が身分の低い芸妓の女で、
家主である白少慮の「お遊び」により産まれた子であり、
嫡男どころか何人もの実子が存在する白家では邪魔者とされ、
奴隷以下の扱いを受けていた。
ある日、白家に歓待に呼ばれた朋王・梁飛空は、
庭で棒切れをあわせて作った弓で遊んでいる少年を見つけた。
薄汚く、ぼろを纏っていたが、水流ような直毛とその艶が美しく、
眉目が美しく、何よりその鋭く光る双眸がひとかどの将のものである。
更によく観察すると、少年は遊んでいるのではなく、
どうやら弓の修練をしている様子であった。
ただ、その弓は玩具のような出来栄えであったので、
梁飛空は思わず枯れ木を拾い、弓の作り方を教授してやった。
黙って、真剣に講義を聞く少年を梁飛空は見初め、
白少慮に相談して養子として引き取ることにした。
633 :
親愛 3:2005/06/15(水) 23:00:11 ID:BAB2OrzF
梁飛空が引き取ってすぐ、瞬く間に少年は正しい弓の扱いを覚えた。
型を習って直ぐに的の中央を射れるようになり、
さらに一年で逆向である左の構えで射れる事ができるようになり、
その二年後には、騎乗した状態で一定の間隔に置かれた的の中央に次々と当てる事ができるようになった。
また、弓だけではなく、太刀や槍の扱いも、
それを得意として扱う者たちに勝るとも劣らない腕をもつようになった。
そうこうするうちに少年は成人したので、梁飛空は「英公」という字を与えた。
自分亡き後、太子である実の息子の補佐官としようとしたのである。
ただ、それには、白英公にはひとつだけ問題があった。
梁飛空の実子でひとまわり年下の義弟、
将来仕えるべき主である筈の朋太子・梁天祥を毛嫌いしている事である。
自分は義子であり朋の太子にはなれない。
それが気に入らないのか、白英公は梁天祥と進んで関わろうともしないし、
顔を合わせれば厭味を投げつけてばかりいる。
梁天祥自身は、白英公の仕打ちを気にしてはいるが、白英公を憎んではいないようだった。
むしろ、この義兄とどうすれば近づける事ができるのかと、色々と試しているようだった。
梁飛空は、(義)子らのそういった様子を見ていたので、希望を捨てることはできなかった。
そして、二人をなるべく関わらせようと同じ戦場に送り、親愛を高めさせようとしていた。
しかしそれが、後の災いの種となるとは、その時点では夢にも思ってはいなかったのだ。
634 :
親愛 4:2005/06/15(水) 23:11:44 ID:BAB2OrzF
――慧国に隣接する南端に位置している蔡廉(サイレン)の燕城より援軍の要請が来たのは、
白英公が拘留される少し前、劉裁捕縛の知らせを得てすぐの事だった。
燕城を護っていたのは、楊甲状という名の武官であった。
楊甲状は迫り来る慧兵たちの猛攻を抑えきれず、王の下へ使者をやる。
梁飛空は要請を受けると、実子である朋国太子・梁天祥を司令官とし、
その補佐として女将・東紅玉と軍師・王締盟、
そして義兄である白英公を補佐につけ、五千の兵を与えて蔡廉へ援軍に遣わした。
到着した朋軍は、すぐに燕城に群がる慧兵達を掃討した。
それは、慧という国の兵力を疑うような、圧倒的な勝利であった。
楊甲状は諸手を上げて喜び、一行をもてなした。
635 :
親愛 5:2005/06/15(水) 23:15:13 ID:BAB2OrzF
三日後にも、慧軍はやってきた。
燕城の守りを楊甲状に任せた梁天祥たちは、城外へと出陣する。
両軍は、近接した戦いをしていた。
先日とは違う慧軍の堅実な戦いぶりに、梁天祥たちはいささかの奇妙さを感じた。
やがて燕城を攻撃する一軍が掃討されると、
燕城を護っていた楊甲状率いる燕城軍が城門から姿を現す。
味方である。
これで慧に楽に勝てると思いきや、なんと楊甲状は、梁天祥率いる朋軍に向かい突撃した。
楊甲状は、慧に傾倒し、朋を裏切っていたのだった。
かくして朋軍は両面より挟撃されることとなった。
梁天祥の軍は、なすすべも無く混乱し、応戦空しく諸人の命を散らしていく。
カッと頭に血が上った梁天祥は、
太子の名の下に父である朋王・梁飛空より贈られた金色の太刀を構え、
一騎で、裏切り者である楊甲状の元へ突撃した。
「この裏切り者めが!」
叫び、梁天祥は怒りのままに楊甲状に切りかかる。
刃を交わし、何合目かで梁天祥は周囲を囲んでいた蔡廉兵の槍を受け、その場で落馬した。
楊甲状は薄笑いをうかべながら、梁天祥に槍を振り下ろす。
――うなりを上げて飛んできた矢が、楊甲状の腕に突き刺さったのは、その時だった。
矢は同時に何度も放たれた。周囲の将は次々と落馬していく。
楊甲状は薄れ行く意識の中で、猛俊に地を這う隼を見た。――騎馬の白英公であった。
白英公は、馬上で矢を放ちながらも、梁天祥に近づき騎乗に引き上げて救出すると、
馬を駆けさせ後方の朋軍中へと戻った。
「逃げよ!」
東紅玉に梁天祥を預けた白英公は、すぐにそう叫んだ。
叫び、梁天祥の金の太刀を奪うと、それを構え、慧軍の元へ単騎で突撃する。
「わが名は朋国太子・梁天祥なり!」
名を偽った白英公の元に、慧兵が群がる。
慧兵の群れに囲まれ、白英公の姿はすぐに見えなくなった。
636 :
親愛 6:2005/06/15(水) 23:25:17 ID:BAB2OrzF
東紅玉は白英公の犠牲を無駄にしなかった。
すぐに兵をまとめ負傷した梁天祥を護り囲みを突破する。
追いすがる慧軍から逃げ、ただひたすらに北にある董州の廊城を目指した。
少し距離を進んですぐ、東紅玉達は王締盟が廊城の援軍を引き連れ南下するところと合流した。
嫌な予感を感じていた軍師・王締盟は、密かに廊城へ行き、援軍を請うていたのである。
かくしてこの二人の手により、梁天祥は無事に逃げ落ちることができたが、
白英公は梁天祥の金槍を壊れるまで振り続け、全身に血を浴びながら奮闘したがそれも空しく、
終には慧将である汪旬の槍で落馬し、それを合図に瞬く間に捕縛され捕らえられてしまった。
白英公を捕らえてすぐ、慧軍は自国へと引き上げる。
廊城の援軍も、すでに追いつくことができなくなった。
「――そなたが朋国王子、白英公か」
慧軍を率いた総司令官の名は、汪旬といった。
最初は、捕らえたのは王の実子である梁天祥だと告げられていたが、
後にそれは囮となった白英公であることが発覚した。
部下の不甲斐なさに、汪旬は気分を害していた。
「顔を、上げよ」
その言葉を白英公は拒む。汪旬は兵に指示し、白英公の髪を引かせ、顔を上げさせた。
目に入った白英公の容姿に、思わず汪旬は息を呑んだ。
肌は白く、それは輪郭を縁取る漆黒の頭髪と対称で、相貌はまさに眉目秀麗。
何よりも目を引いたのは、その目であった。
柳のような細い眉の下に、切れ長の目が煌いている。
怒りと軽蔑の入り混じった鋭い刃のような視線に、
汪旬はぞくりと身がうち震えるかのような感覚を得た。
この男を屈服させたい。
ただそれだけを心の中で強く叫び、汪旬は兵を退室しろとの命を出す。
「閣下、危のうございます!」
「良い。下がれ」
惚けたように汪旬はそう言った。兵は渋々といった様子で室を出る。
637 :
親愛 7:2005/06/15(水) 23:30:06 ID:BAB2OrzF
「何のつもりか」
憎しみの篭った双眸が、たまらない。
すぐ傍に跪き、白英公の髪の括りを解いてやると
漆黒で出来た鋼の束のように髪が流れた。
「――何をする!」
叫ぶ白英公の衣服に手をかけ、汪旬はそれを無理矢理に剥ぎ取る。
北方で造形られた雪のような肌が露出した。
「止めろ!」
「価値の無い王子よ。お前は、棄てられたのだ」
汪旬は狂ったように笑い声を上げると、白英公を体の下に組み敷き散々に弄んだ。
汪旬は自らの欲望が赴くままに何度も白英公を犯し、酷い言葉を何度も投げかけた。
しかしそれでも白英公は自分の思い通りに屈服しようとしない。
やがて汪旬は最後の手段として、兵に白英公を下げ渡した。
妓など町には大勢いる。しかしそれでも白英公は、
敢えて珍しい食物でも口にするかのように、慧兵たちに散々に嬲られることとなった。
汪旬どころではなく、無位無官のごろつきのような兵どもに、
毎晩のように女の扱いをされ、白英公は激しくその自尊心を傷つけられていた。
――なのに何故、生きようとする。
白英公は待っていた。義父が自分を援け出してくれるのを。
梁天祥であると偽った自分が殺されずに捕らえられたのは、
王叔である劉裁との人質交換が目的なのだろう。
しかし現実には自分は梁天祥ではなく、白英公であり、それは敵側にも知られている。
義子でしかない自分が、実子であり太子の梁天祥の代わりになるとは到底思わない。
諸侯は人質交換に強く反対するだろう。
それでも白英公は、義父を試そうとしていた。
慧国王叔である劉裁と自分は、義父にとって同等の価値とすることができるのか。
梁天祥と自分は、義父にとって同等の価値がある存在であるのか。
それが、知りたかったのだ。
638 :
親愛 8:2005/06/15(水) 23:32:25 ID:BAB2OrzF
ある日、一人の男が白英公を訪れた。
男は自らを汪旬の副官である郭伶と名乗った。
「…もう、諦めなさい」
痛々しそうな表情を浮かべた才知の男は白英公に向かい、静かにそう告げる。
「細作(スパイ)に朋陣営を探らせました。朋諸侯の意見は劉王叔の処刑に傾いています」
『白公子は確かに失うに惜しい存在であるかも知れないが、劉裁と交換するわけにはいきませぬ』
『あの男は今ここで処刑する他ございません』
『捕らえられたのが梁公子ならば致し方の無い事です。しかし、白公子であれば釣り合わない』
そう言われている、と、郭伶は告げる。
「あなたが劉王叔と人質交換される可能性は、ほぼ、ありません」
「…私を拘留したとの知らせ、いつ届けた」
白英公はそう問うた。
「十日前です」
「十日!?」
思わず白英公はそう叫んだ。
十日。諸侯の返答を待つまでも無く、
とうに白英公を見捨て劉裁処刑の裁断が降りた筈の日数である。
あるいは、そういう交渉の手段であり、私情は全く関係の無いことなのかも知れない。
それでも白英公には、それが救いに思えた。
義父は、自分の命と国益を秤にかけている。かけて、選べないでいる。
そう思うことができる。
「ありがとう」
白英公は、郭伶に、心からそう礼を言った。
「…自害するのなら手伝いましょう。毒が、ここに」
「いや…自分の始末は自分でつける」
歓喜を見せる白英公を尻目に、いたたまれなさそうな顔をして、郭伶はその場を退室した。
639 :
親愛 9:2005/06/15(水) 23:35:01 ID:BAB2OrzF
すべてに決着をつける時が来た。
薄暗い部屋から零れ落ちる光を見つめながら、白英公は少しだけ笑みを浮かべる。
(――欲を言うなら――義父に、あの逞しい腕に抱かれたかった)
白英公は思った。
実際に養子となったその時、白英公は十三の童子であったのに、
彼は今までにまだ一度も義父の腕に抱かれたことが無かった。
自分の隣で同じく義父から武芸を習う義弟の梁天祥が、
義父に頭を撫でられ抱き上げられる度に、
白英公は、自身の胸を激しい嫉妬のような、薄暗い感情が渦巻くのを感じていた。
(――義父に、愛されたかった。実の息子のように)
そう願うからこそ、梁飛空の実子である梁天祥が憎かった。
憎くて、彼に対して辛く当たっていた。
(…もう、叶うことは絶対に無い)
得られぬ愛であるのならば、諦めるしかない。
諦め。そうか、それが必要だったのか、と、白英公は思いなおす。
醜い固執も何もかもを捨ててしまえ。ただこの心には義父への親愛さえあればいい。
例え、義父が自分を愛さなくとも、自分は義父を愛する。
それが、白英公のすべてであった。
スッと心の中の霧が晴れていくような気がした。
安らかな気持ちになって、白英公は静かに両の瞼(まぶた)を閉じる。
これ以上、義父を迷わせる訳にはいかない。
次の瞬間、白英公は舌に自らの歯を突き立て、自噴して果てた。
640 :
親愛 10:2005/06/15(水) 23:35:41 ID:BAB2OrzF
かくして発見された白英公の遺体は斬首され、
劉裁の処刑後、直ぐにその首は朋王である義父・梁飛空の元へ送られた。
白英公の無惨な姿を見、梁飛空は涙を溢れさせ、その腕に白英公の首を抱いた。
実子の手前、生きてその姿を抱きしめる事のできなかった事を悔いて、
梁飛空は白英公に対する謝罪の言葉を繰り返し述べる。
白英公は、その死に顔として、生涯人に見せた事の無いような、
安らかな表情をうかべていた。
これより何十年も後、梁飛空は戦中に倒れ、
朋の二代目国王となる梁天祥が父の志を継ぎ、大陸を統一する。
統一帝国の皇帝となった梁天祥は「武帝」と名を変え、
父である太祖・梁飛空は「憲帝」と贈名される。
武帝の補佐を担う「二柱」女将・東紅玉、軍師・王締盟らとは違い、
帝の少年時代にその生命を援けた義兄の名は、
後の史上にてただ一行「武帝を護り、蔡廉にて慧と戦い、果てる」としか残されていない。
しかし、何千年を経過した今でも、朋の発祥となったこの北の大地には、
太祖憲帝と武帝の命により篤く葬られ、護られた白英公の墓が存在している。
――了
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
| 長文スマソ
|
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 名前、適当につけたんだな
| | | | \
| | □ STOP. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
643 :
630:2005/06/15(水) 23:48:17 ID:BAB2OrzF
スマソ最後から二行目、
×何千年を経過した今でも、
○何百年を経過した今でも、
でお願いします。
>642
乙です!スレ立てありがとうございました。
大量消費してすみません。
>>642 乙!!
じゃ、今のうちに!
ITドラ序盤 鷹柳×縞尾(白)
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ナゼカ携帯カラ オオクリシマース!
華奢な縞尾の体を自分の胡坐の上に据えるのは、鷹柳には容易いことであった。
ベッドの上で二人は深く繋がっている。
もう何度こんなことを繰り返しただろうか。その度ごとに縞尾は拒むが、拒み切れたためしはないのだ。
拒絶する縞尾を押さえつけ、その肉体を快楽で支配することが鷹柳の密かな愉しみになっていた。
度を超した快楽はすべての動物にとって毒である。
ひたすらに注がれる・その甘い毒のなかで、縞尾の精神と肉体は全くかけ離れたものになっていった。
結果、今も恐怖と恥辱の涙に濡れながら、抑えきれずに甘い声を漏らしている。
縞尾の目には、鷹柳の欲望は自分の見知らぬ・不条理な・別世界のものとしか映らなかった。
なぜ彼が自分を抱くのか、まるで理解ができなかった。
一方の鷹柳はこの清純な玩具を、内から汚していくことに殆ど本能的な快楽を見出していた。
本能は理由を必要としない。なにより、自分の欲望に疑いを抱かず・従うことが彼の流儀であった。
「…あ、…うっ…」
唇からは熱い息を零すのに、その白い手は涙をぬぐう。それは奇妙な光景である。
全身を激しく抱きながら、鷹柳の意識はなぜかその赤い唇に留まっていた。
唇は皮膚と粘膜との境である。してみれば、それは女の性器と極めて意味を近しくするのではないか?
縞尾の唇の色は淫靡な暗喩に充たされていた。
互いに限界が近いようである。未だ快楽に戸惑い、震えるその姿は鷹柳の苛虐心を煽った。
「もっと強く抱いてやろうか…?」
貪欲な科白を聞きながら・その日何度目かの絶頂の中で、縞尾の意識は白く混濁していった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )例ノ台詞ガ使イタカッタダケー
>>642 乙です!
>>644-646 これは某誌での会話からですか(*゚∀゚)=3ハァハァ
ダンディアダルティセクシーなシャチョに汚され染まっていく白ツマ…ごちです。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ナマモノなので伏せ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| ダンサー×ツッコミ [越境]
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 同カプに会ったことナイ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
真悟はシャワーを浴びて出てきたかと思えばロクに頭も拭かないうちに冷蔵庫に直行した。
その手には一本の缶ビール。アルコールには激弱なくせに。
誰かさんの影響? 喉元まで出かかった言葉を飲み込んで代わりに真悟を呼び寄せる。
「こっち来いよ」
「なん? 椿くん半分こしよな」
ぽたぽたぽたぽた水滴が落ちているのにどうも我慢できなくて真悟を隣に座らせるとバカでっかいタオルで髪の毛を拭く。
髪短くなったなー。最近切ったばかりの真悟はなんだか若返って、初めて出会った頃みたいな顔をしている。
「前見えへんしビール飲めへんよ」
口を尖らすな。お前は子供か!
口ではぶーぶー言いながらも無抵抗なのをいいことに曝け出されたうなじにキスをする。
仄かに香るボディーソープの匂い。同じ匂いってなんか、えっちぃと思う。
しっとりした肌をキツク吸い上げると痕がつく。
「こそばゆい」
身をよじる真悟の表情が楽しそうだったから俺も調子に乗ってうなじに唇をつけたまま「なにが〜?」とか喋る。
これってやられるとくすぐったいんだよな。わかっててやる俺も俺だけど。
じゃれあいの延長みたいなキスを繰り返しながら真悟を押し倒す。
「つばさくん」
「なーにー?」
「どうせするんやったらここにしぃや」
どこか甘えるような口調で自分の唇をトントンと人差し指で指し示してくる。
「べろちゅーでもイイ?」
「好きにしぃや」
悪戯っぽく笑ってぎゅっと目を閉じた真悟の震える睫毛を見ていたら、唐突に昔付き合っていた恋人と交わした会話を思い出した。
「娼婦のキスの話、知ってる?」
「ショウフノキス?」
一瞬字が思い浮かばなくてオウム返しで聞き返すと彼女はこくんと頷く。
「そう。どんなにエッチをしても本当に好きな人以外にはキスしないんだって」
「へー。でもなんで?」
「身体は売ってもココロは売らないって象徴らしいよ」
ロマンチックだよね。どこかウットリしたように言う彼女にキスをすると彼女は嬉しそうに笑う。
「大丈夫。私はつばきとだけだよ」
今では顔も思い出せないのに、薄いピンクのリップが塗られた形の良い唇だけは覚えている。
「椿くん?」
いつまでも降りてこない唇に焦れたのか不審に思ったのか真悟の瞼がゆっくり開く。
少し潤んだ目もほんのり色付いた目許も微かに上気した頬も真悟をいつもの3倍増しで美人さんに仕立てあげているというのに。
「真悟はさ、後悔してない?」
「なにを?」
「俺と浮気してること」
「……おかしなこと言うなぁ。誘ったんは椿くんのほうやん?」
真悟はおっとりと笑う。
押し倒されている奴の笑顔じゃないんだよな。余裕保ちすぎで罪悪感無さ過ぎ。
思わず溜め息。今ので肺の中の空気全部吐き出しちゃったんじゃない? マジで。
「でもそれに乗ったのは真悟だよ」
責任逃れの上手な彼に諭すように言うと真悟は「そうやなぁ」なんて間延びした声で言う。
……凄ぇ脱力した。いやさ、分かってないような顔して本当は分かっていること知ってるよ?
そしてこれが真悟の作戦(意識的・無意識的領域でのことなのかは知らないけど)であり狡さであることも分かってる。
分かっているんだけど、それでも結局騙されて流される自分がここにいる。
「ほな、お互い同意の上での浮気ってことで」
真悟が下から腕を伸ばして首にまわし、ぎゅっとしがみ付いて来る。
しばらく逢わないうちに少し痩せたみたい。
好きな奴を押し倒している最中だというのになんでこんなに冷静になってんだろ。馬鹿みたいだ。
「一緒に気持ち良くなろうな」
耳元にちゅっと軽く触れるだけのキスを仕掛けてくる真悟に、ごちゃごちゃ考えているのがアホらしくなって中断していた行為の続きをすることにした。
爪先から指先まで全身くまなくキス。
わざと音を立て真悟に見せ付けるように指を口に含んでしゃぶり、乳首を舐りあげ、吸いあげるたびにビクビク撓るカラダに噛み痕をつける。
目を潤ませ唇からはひっきりなしに甘い嗚咽を漏らす真悟に同調するように思考もカラダも熱くなっていく昂ぶっていく蕩けていく。
小難しい理屈も考えなければならないことも知りたくないものも全部このまま真悟の中で溶けちゃえたら楽だろうな、
なんて投げやりなことを考えた自分が馬鹿らしいやら可笑しいやら本当にワケわかんねぇ。
開放に向かってひたすら動き続けるうちにスパークした。
「つばきくん」
「なんだよ」
「飲む?」
ご機嫌でビールを差し出してくる真悟。って言うかさ、ヤッた後の会話が開口一番でそれ? 別に何かを期待していたわけじゃないけど本当に「浮気」なんだな。本日二度目の脱力。
「飲むけど冷たいほうがいい。それ、だしっぱだったから温くなってるって」
「そうでもないで?」
真悟がビールをあおるのを(こくりと動く喉を)収まり切らない分が口の端から零れて伝うのを(なんて扇情的な)ぼーっとみつめる。
「ほら椿くんも」
早くも目のふちを赤く染めて(本当に早いよ)ケラケラ笑う真悟から奪うようにしてビールを流し込む。
……室温ビール、マズッ。
「まずいじゃん」
「ほな口直しする?」
酔っ払いの露骨な誘い文句に乗っかりますか。
にこにこと笑う真悟の形の良い唇にそっとキスをした。
セックスは本能/キスは理性。
それならこの恋はどっち?
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 今や、接点薄くてカナスィ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
AA使うほどのモノではない小話です。
○屋「■倉大佐殿、自分も任務遂行後、拳銃で自決したいと思います!」
■倉「そうか。その意気やよし。」
○屋「やはり、心臓を一発で武士らしく散ってみせます。」
■倉「○屋、それはいかん。自決は確実なものでなくてはいかん。」
○屋「では、どのように?」
■倉「拳銃を口に咥えて、引き金を引くのだ。」
○屋「はい!■倉大佐殿!」
■倉「よし。自分が教えてやる。さぁ、そこに跪くんだ。」
○屋「はい!■倉大佐殿!」
■倉 チーーーーッ
兄上、拙者妊娠するでござるっ!!!
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1095667981/ のネタで一つコソーリ。兄上と小兄が20台くらいで、拙者は10~15くらい。
____________
| __________ |
| | | |
| | |> PLAY. | |
| | | | ∧_∧ 男に走った小兄とそれを責める兄。
| | | | ピッ (・∀・ ) ネタスレでゴメン
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「いつからだ……?」
兄上が俺に呼びかける。
その表情は悲しそうでもあり、怒っているようでもあり……けれどやはり、困惑しているというのが一番適当なのだろう。
向かい合って座った俺の肩にそっと手を置き、もう一度彼は問う。
「なあ、いつからお前はこんなになってしまったのだ?」
兄のいいたいことは分かっていた。
けれど一体何をこたえられるというのか。
この俺に。
「わかりませぬ」
ただ、ぽつりと返事を返す。
「わからぬでは話がすすまぬのだ」
「存じております」
ただ、俺は寂しかったのだ。
いつからだったろう、これほどに孤独を感じるようになったのは。
俺一人が、貰われ子であったと知った頃からか。
いや。
それは知っていた。
幼い頃から、知っていたはずだ。
それでも、俺と兄上だけだったころはよかった。
拙者が――拙者が生まれてから、歯車が狂って行った。
幼い拙者を可愛がる兄。懐く拙者。
その光景が、一つの絵のようにしっくりと馴染んだ。
俺だけが、まるでそこから外れた異質な存在だった。
俺は最初から、異質な存在だったのだと、そこで気付いたのだ。
そんな折、俺に声をかけてきた年上の男に、気まぐれに応じた。
情事の最中、俺の背に手を回し撫ぜてくれるその手が、どこか幼い頃の兄上を思い出させた。
名を呼んでくれる低い声が、兄上に似ていた。
そうなってからの転落は早かった。
兄上により似ている男を捜そうと、俺は夜の街を歩き、声をかける男の声に片端から応じていった。
「何がお前は不満だったというのだ!」
「不満などありませぬ、ただ……」
「ただ何だというのだ!申してみよ」
強い口調で俺を叱る兄の声。視線。
そんなものにまで、喜びを感じてしまう俺が居る。
けれどそれは、幼い頃俺に向けられていたそれとはもう違っていて。
ただ、涙を零した。
「ちい兄上を叱らないでください!」
ふいに、拙者の声がした。
障子を半分開け放ち……震える足で、こちらを見ている。
どこから聞いていたのだろう。
戸惑う俺と兄上を他所に、拙者は覚束ない足取りでこちらに歩み寄り、俺を庇うように抱き寄せる。
「なにが、一体何がいけないのですか?!」
幼い温もり。
その肩が、小刻みに震えていた。
「子供ができないからいけないのですか……?」
震えながらも、小さく紡ぐ声。
俺の肩に埋めたままの、微かにくぐもった声さえも震えているのが、よく分かった。
「何故ですか!」
拙者が叫ぶ。
その声は、嘆願というよりは怒りの色を帯びていた。
やるかたない世間への、怒り。
既に俺が失って久しいそれを、これほど幼い拙者が抱いていてくれたことに安堵の念を覚える。
「母上も父上も亡くなったのに……いまさら兄上たちが苦しんでまで、こんな家守らなくてもいいじゃないですか!」
「そういうことではないのだ、拙者」
兄上の声にも、苦渋の色が滲んでいた。
「そうはいかんのだよ……」
「なら――なら!」
きつく抱きしめていた俺の肩を放し、拙者が毅然として兄上を振り返った。
「拙者が子供を生みますから!」
何も言わず、兄上が立ち上がった。
こちらを見ないようにして、無言で部屋を出て行く。
そのひどく乱暴な足取りが、泣いているようにさえ感じられた。
「兄上……」
立ったまま涙を零す拙者の肩を、今度は俺が抱きしめながら、この末を思った。
この家はどうなってしまうのだろう。
いつから何が狂ってしまったのだろう。
あるいは俺が。
俺が居なければ。
両親の位牌を、拙者の肩越しに見つめた。
そういえば、この両親が実の両親でないと知ったのも、いつだったろう。
「今御許に、参りまする」
小さく、呟いた。
彼らの実の息子に恋をしたこの俺に、会わす顔などないのだけれど。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP | |
| | | | ∧_∧ ショウジキスマンカッタ
| | | | ピッ (・∀・ ) 今は反省している。でも後悔していない。
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>648
1ヶ所地味に伏せ忘れてるよ。
実は自分的には、2人とも受けなんだけど、萌えた。
本命CPは相手が違うけど、しっかり萌えさせていただきました。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| KB穴埋め程度の小ネタモナー
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 爆竹 圧×居間だカラナ
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 居間居のセリフは雑誌からの
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) ほぼそのままだゴルァ!!
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1/3
爆竹。結成20年。
メンバーチェンジも脱退も無く活動中。
ギターの居間居が以前ソロでの活動をした時の話。
居間居のライブを客席で見たボーカルの圧氏は、嫉妬した。
各雑誌、テレビ、ラジオで嫉妬の言葉を綴る。
「他の男と…俺も早く居間居とやりたい。」
そんな圧氏も去年初めてソロ活動をやった。
圧氏のソロは彼の好きなゴシックであった。
その作曲はバンド以外のたくさんの人にお願いした。
圧氏のライブを客席で見た居間居は、嫉妬した。
各雑誌で嫉妬の言葉を綴る。
「俺の方が、圧ちゃんの気に入るゴシックを作れる。」
ソロ後、バンドの新作はゴシックであった。
そんな彼らのお話。
「へぇ…?ゴスなんだぁ…」
「うん。」
「…なんか、意外。」
「そう?俺はちょうどいいタイミングだと思ったけど」
「俺、ソロでゴスやったばっかりだよね」
「うん。だから余計ちょうどいいじゃん。ていうか前からそうしようと思ってたけど」
「…そう?」
2/3
「圧ちゃんゴス好きでしょ」
「俺はね。」
「このデモいいでしょ」
「…いいよ。」
「うん。」
「……俺のソロのライブ見てどう思った?」
「べつに。」
「べつに?」
「…」
「…」
「…」
「…」
「途中で」
「…うん」
「途中からむかついちゃってそっから全然聞いてねぇw」
「うんw」
「だってさぁ…全然…」
「…」
「全然じゃん?」
「ソウデスカ?」
「腹立つ。」
「…ひどくない?」
「圧ちゃんはいいんだけど。曲がなんか違うっつーか。も、全然。」
「…ン」
3/3
「全然ダメ。わかってない。…そうじゃないんだよ!ってもう…
圧ちゃんがやりたいのはそうじゃないってスゲエ…イライラして。」
「そうかw」
「俺だったらこうするああするってもうライブの途中から俺らの新曲作ってたw」
「んふw」
「…でもちゃんと見てたけどね。」
「…嫉妬した?」
「……スッゲー、した!www」
「俺の気持ちがわかったか居間居〜」
「でもちょっと違うと思うよ。」
「ちがわねーよ!ww」
「でも俺のはさぁ、いいじゃん。」
「よくねーよ。あーずりぃなぁ自分だけ…俺はいっつもジェラ男なのに」
「うん?…じゃあそれ歌詞付けといてよ」
「話変えやがって…この曲なんてお前が歌詞つけたかったんじゃないの?」
「うん。…でも圧ちゃん書きたがる曲調だから俺は我慢したの」
「わかってるね、居間居ちゃん。」
「圧ちゃんもね!w」
新作は最高でした。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ いつまでも仲良しで長生きしてネ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>655-659の続き。
兄上、拙者妊娠するでござるっ!!!
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1095667981/ のネタ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 新スレに移るべきだったのかな
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| ……。
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 空気嫁なくてスマソ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄
「ちい兄上!何処に行かれるのです……?」
門をくぐるところで、背後から呼び止められた。
振り返ると、幼い弟の姿が目に入る。
急いで出てきたのだろう、その足は素足で、惨めに土に汚れていた。
無言で履物を脱いで差し出すと、彼は首を振る。
「履け」
どうせもういらぬ身であると口にするのは憚られ、ただそれだけを口にする。
それでも、彼はそれを履かずにただ俺を見つめた。
「兄上」
「俺は」
そんな拙者を見下ろし、僅かに微笑む。
そっと手を伸ばし髪を撫でてやりたいが、それはもはや俺の為すべきこと
ではない。
そして、俺にそんな資格も無い。
ただ、触れ合わぬ距離から視線だけがぶつかる。
「おぬしの兄ではない」
言ってみて、軽く自嘲がもれた。
「ただ、この家に寄生していただけの生き物だ」
「ちい兄上」
それでも、彼は俺を兄と呼んだ。
動揺しないところを見ると、既に他者から聞かされていたのか。
「それでも」
幼い視線。
その真っ直ぐな瞳ゆえ、兄はお前を愛したのだろうか。
問いかけたくなるほどに。
「拙者はちい兄上を―ー」
「拙者」
震える声で拙者が紡ぐ言葉を遮り、背を向ける。
「――同情は、いらぬ」
切り捨てるように低く呟いた。
背後で、幼い彼の泣き声が聞こえた。
なぜだろう。
これでも――俺はこの弟を嫌いになれない。
俺から兄を奪い、全ての居場所を奪った張本人だというのに。
ああ、それでもなぜお前は俺のために泣くのか。
何故。
ふと頬に冷たい物を感じて足を止める。
拭った指先に、水気。
はて自分は泣いていたろうかと空を見上げると、目に雨粒が入った。
愚かしい。
ふと脳裏にそんな言葉が浮かんで、おかしくなった。
堪えきれず笑い声をもらすと、近くを歩いていた町人が驚いたようにあとずさった。
俺は何も失ったわけじゃない。
最初から何もなかったのだ。
在ると錯覚していたそれを、存在しなかったのだと思い知っただけのことだ。
流すべき涙さえも最初から無かった。
「泣いているのは――」
涙をしとしとと零し続ける空を見上げ、俺は一人呟く。
「拙者か。それとも――」
あの人か。
遠慮も知らず、俺の頬を濡らす。
六月の雨がしとしとと降りしきる中、長身の侍が門を潜った。
乱れた髪は僅かに頬に張り付き、疲れの色を際立たせる。
「拙者」
さほど広くは無い庭を数歩歩いたところに、末弟の姿はあった。
「……兄上」
着物も髪も、ぐっしょりと濡れている。
いつからここに立っていたというのか。
「――あれが」
言いかけて、ふと拙者の足元に目を留める。
拙者の足には、合わぬ履物。
これから告げる言葉と重ね合わせ、ただ兄は眼をそらした。
「あれが……」
名前を口にすることは出来なかった。
ただ、あれ、とのみ繰り返す。
「逝った」
ぺたり、と座り込む弟の姿が兄の視界に入った。
「拙者」
早朝の素振りの最中、淫靡な空気を纏わせて帰宅した弟を目にする。
「このような時間まで、何をしておった」
数年前までは、この台詞を吐く相手は違う弟であったことが思い出された。
「兄上……」
どこか空ろに、拙者は笑う。
その表情のどこかに、亡き人の姿が重なった。
似ているはずもないのに。
何より――彼はあまり笑わぬ男であったのに。
「拙者、妊娠するでござるよ」
唄うように拙者は言う。
あの日と同じ台詞を、全く変わってしまったその面差しで。
しどけなく乱れた着物の首筋には、幾つもの愛撫の痕が覗いていた。
男の身で妊むことはできぬと、既に知っているはずのその口で。
彼は言う。
まるで娼婦のように笑い。
「ちい兄上も、こうして男に抱かれておられた」
クスクス笑いながら、彼は続ける。
「あの頃ちい兄上がそうなされていたように、拙者はこの身を男に委ね」
孤独に身を任せた、あの男のように。
女のように、次から次へと同性に身を委ね、その精を浴び続け。
「拙者は妊娠するでござるよ?」
それは狂気。
「生むでござるよ。――ちい兄上を」
愛しそうに自らの腹を撫ぜる拙者。
あれほど無邪気で真っ直ぐだった少年を、誰がこれほどに壊したというのか。
恨もうにも、彼を壊した相手は仏壇の中。
ギリ、と兄は歯を噛み締める。
「待っててくだされ、ちい兄上」
拙者は唄う。
自らの腹に向かって。
「安心してくだされ」
やさしい子守唄を。
もう、誰も泣かなくてすむように。
「今度こそ、拙者と血が繋がっておりましょう……」
寂しい寂しいと、泣く子供のないように。
「拙者……っ」
また微かに笑って兄に背を向ける弟を前に、兄はただ立ちつくした。
気が付けば、雨が私の上に降り注ぐ。
「拙者ぁあ……っ!!!」
――何を。
何を間違えてしまったというのか。
私たちは。
いつから間違えてしまったというのか。
ただ、男の慟哭だけが空に響く。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 新スレ汚さなくてよかったってことにしとこ。
| | | | ピッ (・∀・ )>670から三人称になっててスマソ。
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>667-673
切な萌え…。GJです!!
あああ、兄上×ちい兄見たかった…つДT)
や、やべえ…このスレ見てはじめて本気で涙ぐんでしまったよ。
GJ…!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ナマモノ二厘ラヒダー(天使とヘタレ)
| 今年は更に磨きがかかったヘタレです。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 編集粗いけど、イム国G・Pゴーノレ後だって。
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ・・・鬱。
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(-Д-;)
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| ° ° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
678 :
月の裏側1:2005/06/26(日) 07:10:42 ID:9QojGiA8
翻るチェッカー旗が評決を下す。僅差の2位。またも勝利には手が届かなかった。
前戦の転倒を思えば、完走できただけでも充分と言えるかも知れないが、
目標はあくまでも頂点に立つこと。この結果は決して満足できるものではない。
前方に見える姿は、遂に追い抜けなかった背中。其処此処にあしらわれた
フラッシュイエローが眩しく、遠い。
どうあっても縮まらない距離に半ば諦めの心境になりながら、アクセルを緩めて
速度を落とす。と、驚くような光景が目に飛び込んできた。
此方を振り向き、彼が手を差し出している。
それは、余程険悪な関係にでもなっていない限り、当たり前のように行われる挨拶。
拳を合わせたり、握手をしたり。闘いの後、互いの健闘を讃え合う、いわば「
ノーサイド」の精神に基づくものだ。
だが、今の彼と俺との関係は「余程険悪な」と表現して差し支えない程…
或いはそれ以上…に冷え切っている。
その状況での彼のこの行動。つい何か意図あっての事であろうと疑ってしまう。
なぜなら、彼は、自分がいつも見られている事を理解していて、カメラの回っている
ところ、人の見ているところでは完璧に自分を演出してみせることが出来る、
と言うことを俺は知っているからだ。
随分前に、彼は俺のことを「役者」と言ったらしいが、彼の方がずっと役者だ。
それも天才級の。彼のキャラクターである太陽と月、それを完全に演じ分ける
ことが出来るのだから。
熱く輝く太陽と、冷たく冴える月。相反するように見える二つの性質を、彼は自在に
使い分ける。多くの人には太陽の姿、敵と認めた者には月の姿。そして、『潰す』対象
には月の裏側の姿。地球上からは決して見ることの出来ない姿の彼を知る者は、
一体どれほどいるのだろう。
679 :
月の裏側2:2005/06/26(日) 07:11:35 ID:9QojGiA8
そんな彼と互角に渡り合うには、今の状況のような突然の出来事への対処にも
長けていなければならない。しかし、残念ながら俺は彼程アドリブが上手くない。
だからどうしても「さて、どうしたものか」と悩んでしまう。
例えば、以前彼にされたように、今度は此方が無視仕返す、と言うのも一つの
方法かも知れない。が、差し出された手を払うのは、礼儀に反する行為だ。
それに、負けた上にそんなことをするのは余りにも子供じみていて無様なだけだ。
かと言って、この握手に応じるのは、「敗者」であることを認める事になる。
どちらに転んでも、この『マインドゲーム』の勝者は彼だと言うことらしい。
何をしても、それは覆せない。
ならば、俺の選択は決まっている。幼い頃からの教えに従うべきなのだ。
『紳士であれ』。自分が勝者でも敗者でも変わりなく。
意を決して、彼にマシンを寄せる。
それでも、手を伸べる時には躊躇してしまう。彼が何を考えているのか、
薄々感づいてはいるものの、それがはっきり分かってしまうのが、正直、怖い。
宙を彷徨う俺の手を彼が軽く掬い上げる。おどけた仕草。
その動きを目で追うと、結ばれた手を挟んで視線が交錯した。上げたシールドの
奥に覗くその瞳に、背筋が凍る。
彼の眼差しは「敵」を見るものでも「ライバル」を見るものでもない。ましてや
「戦友」などとは。
たとえて言うなら、「空気」。つまりは『その他大勢』。彼はもう、俺が彼より
上に立つ可能性を想定の外に置いているのだ。その現実が、悔しくもあり、悲しくもあり、
心が折れそうな程に打ちのめされる。
どうやら早々にタイトルは諦めなければならないようだ。
もう彼には追いつけない。それが現実。
しかし、それでも俺は、自分に出来る限りのことをしよう。勝利を欲する自分の為に。
その自分を支えてくれる人達の為に。
…彼の瞳に、もう一度、俺に対する闘志の炎を灯す為に。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ ・・・ヘタレに付ける薬はナイカネー?
| | | | ピッ (・∀・; )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| ° ° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄