【陵辱】鬼畜作品を創作して7thプレイ【SM】

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1風と木の名無しさん
読みきりでもリレー小説でもいいのでここに書いて下さい。
H描写のみも可。神の降臨、お待ちしてます。

●SS書きの方への注意
・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイはメール欄にその旨を記入した上で
 内容の注意書きを直前に入れて数行改行後に投下して下さい。(IEブラウザや専用ブラウザの方もいるので)
・獣姦は扱わない(擬人化風味はオケー)
・何のシリーズかを書き添える
・SS投下時、感想へのレス以外の雑談は名無し推奨

●スレ住人心得
・叩きや煽りには絡まない
・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で
2風と木の名無しさん:04/10/07 14:34:00 ID:00YpVVDi
前スレ
【陵辱】鬼畜作品を創作して6thプレイ【SM】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1081984765/


過去スレ
【陵辱】鬼畜作品を創作して4thプレイ【SM】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1066224633/

【陵辱】鬼畜作品を創作して3rdプレイ【SM】
http://www2.bbspink.com/801/kako/1055/10550/1055052140.html

【陵辱】鬼畜作品を創作して2ndプレイ【SM】
http://www2.bbspink.com/801/kako/1047/10471/1047187594.html

【陵辱】鬼畜作品をここで創作して下さい【SM】
http://www2.bbspink.com/801/kako/1042/10420/1042098090.html

【陵辱】鬼畜作品を創作して5thプレイ【SM】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1073305592/

絵版
ttp://yaoi.s3.x-beat.com/
保管庫
http://www1.adult-jp.com/~jun/801/

☆次スレは950が、または容量490KB辺りでお願いします☆
3風と木の名無しさん:04/10/07 14:35:38 ID:00YpVVDi
前スレしおり

・学校の先生 >31-32,36-37
・1930年代ギャング物 >39-44,80-85,101-104,245-246,255-256,295-296,376-378
・AV >14-21,46-48
・アキとユキ-二人の僕- >53,56,62,64,66-68,70-72,74,174-176,353
・忍び・兵馬 >54-55,59,335
・世にも奇妙な物語風あらすじ >93
・893×跡取(カタギ) >138-142,151-152,336
・追うものと追われるもの >159-161,165-169,173,177-186,205-207,212-215,217-220,228-235
・ぬるめエセ昔話風? >195-196,202-204,240-241,250-252,259-261,272-278,298-302,305-307
・天壇飯店 >267-270,284-286,289-290
・異母兄弟戦国風味(補足) >321-328
・土用丑の日亀頭責め >385-389
・天を見る者地を這う者 >398-400,425-428
・保守用犬 >406-407,409-415
・触手・場面のみ >420-422,469-470,485,519-521,546-548,609-612,655-657,665-668
・オンラインゲーム >430-432,454,476-478,499-501,596-597,600-603,
・こんな感じ?きとー責め >449-450
・曝された男  >541,545,568-570
・公開処刑 >554-555,562-564
・placebo >557-559
・サディスト >586-589,593-594,616-617,620-621,
・流氷の天使×その餌シリーズ >637,639,642-643
・仕返し >681,684-685

前スレ690さん乙です
4風と木の名無しさん:04/10/07 15:37:05 ID:YhauZ2l5
1さん、乙です
5風と木の名無しさん:04/10/07 16:11:57 ID:ozd5ygUs
>>1さん 新スレ立て乙!

いや〜つい、上に貼られたテンプラの過去ログを読んでしまったよ…
スレ1が始まった頃の混沌としたぐちゃぐちゃの状態、なんかすごい。
レスとSS入り乱れで面白い!
6thまででなんかいろいろシェイプされた感はあるけど、キター!状態で
フィーバーは今も昔も全然かわんないな〜 
驚いたのは、かなーり過去から忍び・兵馬タンがたんたんと投下されてること。
息の長いSSも、1レスで萌え萌えのSSもでぇすきだぁ。7thにも神様来ますように〜
6風と木の名無しさん:04/10/07 16:41:58 ID:a1CR3yeT
即死回避の書き込みしたほうがいいのかな?
>1さんスレ立て乙でした。
このスレ読み始めてから、あんまりBL系ノベル買わなくなったw
いや、ただで読めるからとかじゃなく、萌えをもらえてるからです。
投下者としても、ROM者としても、このスレの繁栄を祈っております。
7風と木の名無しさん:04/10/07 19:31:57 ID:rPM9Lj2L
保守

職人さん方、続き待ってます。
8風と木の名無しさん:04/10/07 20:04:58 ID:B0+OCljx
保守

ああ。職人さんの焦らしプレイに、もう焦れ焦れです…
9風と木の名無しさん:04/10/07 20:43:30 ID:X3VPwn/Z
ホシュ
10卍 忍び 卍:04/10/07 22:32:56 ID:OrqdIsQu
>1さん乙です

>5
急に自分の名が挙がってびっくりしました(゚∀゚;)
書きなれてないので遅々として進まなくて少しずつしか投下できない上に
一回端末が阿梵してネットから離れてしまってたので、まーいっか、と脳内でも放置しておりました。
ずっとROM専だったのですが、過去に書いたのをのぞいてみたらスイッチが入ってしまいました・・。

また投下できることがあればよろしくおねがいします >all
11風と木の名無しさん:04/10/07 23:28:19 ID:A9D2LQuO
即死避け保守
12風と木の名無しさん:04/10/07 23:32:03 ID:mAk5kmj+
職人さん光臨待ち保守。
13風と木の名無しさん:04/10/07 23:38:44 ID:isoVTxfQ
最近このスレに辿りついて、先日過去に遡っていろいろ読んできました〜。
ほんとに良スレです。職人様ありがとうございます。保守。
14風と木の名無しさん :04/10/08 00:22:17 ID:KOTlAS3t
ほっしゅほっしゅ
職人さんお待ちしております
15風と木の名無しさん:04/10/08 00:39:04 ID:M0nhhSxf
1さん乙!
職人さん今後も期待してます。
(*´д`*)ハァハァ
16風と木の名無しさん:04/10/08 01:06:19 ID:WN2lkTtJ
保守
17風と木の名無しさん:04/10/08 06:28:28 ID:FDVeiMC6
ほしゅほしゅ
18風と木の名無しさん:04/10/08 09:29:40 ID:Y+Di5c2N
ほしゅ
19風と木の名無しさん:04/10/08 09:42:01 ID:yrKaFieR
ホシュ
20風と木の名無しさん:04/10/08 12:17:20 ID:a7Difgst
保守
21オンラインゲーム17:04/10/08 12:18:16 ID:/DUs/IVE
>1
乙です!


前スレ>603

『あっ、ああっ!止め…!』

テレビから喘ぎ続ける男の声が聞こえる。
目を開けたけど光が眩しくてすぐ閉じた。人の気配は2、3人。
今まで自分が何処に居て何をしていたのか、まるで頭が働かない。
薄目を開けて周りを見ると、テレビだと思っていたのはパソコンのモニターで、カプセルに横たわったまま身を捩って喘ぐ男の姿が映し出されている。
それを見ながら白衣を着た2人の男が、何かを別々のノートパソコンに打ち込んでいる。

「………あ!」
そのモニターに映っている男が自分だと気付き声をあげた。
身体を起こすと付いたままの電極に引っ張られた。2人の男はこっちを向いて「動かないで」と同時に言う。

俺はモニターに映る自分に見入った。装着しているヘルメットで顔は見えない。
…と思っていたら、すぐ横に白衣の男に隠れていたもう1つのモニターに顔のアップが映し出されていた。ヘルメットの中にもカメラがあったのか。

「どういう事なんだ、これは…」
誰に聞くでもなく洩れた言葉に、背後から答えが返ってきた。
「研究、ですよ。カプセルのね」
バッと後ろを振り返るとその声の主を思い切り睨みつけてやった。が、軽く笑って流され目の前に紙をつきつけられた。
22オンラインゲーム18:04/10/08 12:21:34 ID:/DUs/IVE
軽く笑って流され目の前に紙をつきつけられた。
「あなたを雇った契約書です。思い出しましたか?」
カプセルの実験体になるバイトに契約したのは俺も覚えている。
「ふざけるな、こんなバイトやってられるかよ!責任者を出せ!」
騙された怒りとこんな事をされた羞恥とで声が震えた。
それでも訴えてやる!という勢いで大声をあげると、モニターの方を向いていた二人も「君、落ち着きなさい」と止めに入ってきた。
「申し遅れましたが私が責任者のムカイです。困りましたねぇ…辞めちゃうんですか?」
俺が辞めると言い出すのが分かっていたかのように、全然困った顔をせずに「困った」と言っている。馬鹿にしてやがる。
「これって禁止になったはずのエロゲーの研究だろ?俺にだって、これが世間にバレたらヤバい事くらいわかるぜ?」
「君は自分のおかれた状況が分からないほど馬鹿ではないらしいが、考え無しで人を脅すものではないよ。
世間にバレてヤバいなら、尚更君をここから出すわけがないだろう?」
ごもっともだ。でもだからといって大人しくされるがままになれるはずもない。
23オンラインゲーム19:04/10/08 12:24:09 ID:/DUs/IVE
「ご存知だと思いますが、カプセルは薬と催眠によって作られる仮想世界です。
ゲームと同時に、我々は薬と催眠によってどれだけ人をコントロール出来るかという研究も行っています。
君が抵抗するのなら、それらの研究成果を試させて頂いても構いませんよ?」
俺に選択権は無いらしい。
蒼白な顔で黙り込んだ俺を見て安心したのか、ムカイ以外はまた自分達の仕事に戻ったようだ。
「…大人しく実験に協力したら、俺に何かメリットあるのか?」
「心配は要りませんよ。説明不足でしたがバイト内容に偽りはありません。あなたに危害が加わる事もありませんし嫌がる事はしません」
さっきまでの脅していた態度とは打って変わり笑顔さえ浮かべている。
何か引っかかるがここで喚いても事態は悪化するように思えた。
「さあ、今日の実験は終了しました。早くその精液で汚れたスーツを脱いで部屋にお戻り下さい」
電極を取り外し全身スーツを脱ぐと股がぐっしょり濡れていた。
「…っ!」
恥ずかしさと屈辱で意味もなくムカイを睨みつける。
「カプセルのゲーム内で射精すれば現実の身体も射精します。汚れても大丈夫な素材で作ってあるスーツですので心配ありませんよ」
そんなどうでも良いムカイの言葉を聞きながら、俺はスタッフに連れられて部屋へ向かった。
部屋の入り口の表札には「アリス」と書かれていた。
24風と木の名無しさん:04/10/08 13:02:21 ID:HcyEL2MW
アリスタンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
現実世界でアリスタンの観察する白衣さん達、オイシイな〜
25風と木の名無しさん:04/10/08 16:18:15 ID:nfOxmIvy
ク○ス・ク○スのエロゲ版って感じ?
実際に出してたっていうし、相当ぐしょぐしょだったんだろうなぁ…
26風と木の名無しさん:04/10/08 19:09:33 ID:kNsBgmKF
>>25 ク○ス・ク○スて何ですか?
○=リ…?
27風と木の名無しさん:04/10/08 22:12:13 ID:FurB2o9k
ク○ス・クロスかな?
28風と木の名無しさん:04/10/09 08:11:41 ID:MRo/5z8u
懐かしいなぁク○ス=ク○ス(´∀`)
アリスタン…大好きです…(*´д`*)
29風と木の名無しさん:04/10/09 23:46:25 ID:AA8ni3c0
職人タン…ハァハァハァハァハァ
30風と木の名無しさん:04/10/09 23:53:48 ID:Ok/rnTAa
ヾ(@^▽^@)ノ わーいヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノヽ(´▽`)/(*⌒▽⌒*)
31風と木の名無しさん:04/10/10 00:29:27 ID:2erIVAjx
サディストさんまだかなー(・∀・*)ドキドキ
テンプレみて思い出したけど、ヤクザさんも萌えてたよ
32風と木の名無しさん:04/10/10 02:39:04 ID:qwFyDBYy
>>1さん乙!そしてアリスさんハァハァ!(´Д`*)

前スレ>>621

Aをここに監禁してから、もうどれほどの時が経っただろう。
1ヶ月記念だ、2ヶ月記念だ、なんだと祝う気など私にはないから、Aを攫ってきてからの正確な時間は私にはわからなかった。
ただ、ここしばらくのAの衰弱ぶりから見ると、私が思うより結構な時が経っているようだ。
あれほど私に反抗していた当初の威勢のよさは影を潜め、私が地下室に姿を見せても、こちらを見ようともせず阿呆のようにぼうっと宙を見つめていた。
当初の輝くような美しい肢体は筋肉がいくらか削げ、見るも無残な生々しい傷痕が重なり合うようにして無数に刻まれている。
一番ひどい傷からはどす黒い傷口からじくじくと黄色じみた膿が染み出していたが、もはやAも気にしていなかった。
端正な顔は痣だらけで、右目が殴られたボクサーのように腫れ上がっている。
彼の肛門の状態もひどいもので、ある時私が少し我を忘れて無理してしまったおかげで括約筋がばかになり、しばらく大便を自力で我慢できない状態が続いた。
おまけに、どうやら腸内がひどく傷ついていたようで、大便を我慢しきれずに垂れ流してしまうたび、Aは痛みと屈辱で悲痛な叫び声をあげていた。
Aはこの家に来てから今日まで、来る日も来る日もありとあらゆる苛烈ないたぶりを休む事無く受け続けているが、狂ってはいなかった。
肛門が緩んで大便を我慢できなかった時、さすがに、もうAは精神的にだめになるだろうと予測した。
涙をとめどなく流し続けながら、尻を大便で汚して狂ったようにへらへらと笑い続けていたからだ。
けれどAは狂わなかった。
こんにち、Aの肛門の状態はもう正常に近いほど回復していたし、Aの狂人のような笑みもそれ以来見なかった。
Aにしてみれば、狂ってしまった方がずっとずっと楽だったのだろうが。

とにかく最近は、Aの自殺行為に注意しなければならない。
攫ってきてしばらくはとにかく私をぶちのめしてここから脱出する事だけを考えているようだったが、最近はそれも諦めたようだ。
食事を載せた皿を割り、手首を切ろうとしたり、壁に何度も強く額を打ち付けて、血まみれになったり。
自傷行為をするたび高圧のスタンガンを押し付けてやったが、それも私の前でしようとしなくなっただけで
少し時間を置いて地下室に行ってみると、よく壁に血がついていて、そばにAが転がっていた。
むろん、自分の力で死んでしまうほどのダメージを自分の体に与える事は不可能に近い。
Aは息があったし、死ねない自分を心の底から憎んでいるような様子で、いつも悔し涙を流していた。
そのあとでいくらひどい罰を与えても、Aは自傷行為をやめなかった。
それはそうだ。自ら死を選ぼうとしている人間が、他人にいくら傷つけられても恐ろしいはずはないのだ。
むしろ、それで死ねたらしめたもの、というものだ。
スタンガンなどの脅し道具がなくても抵抗しなくなったが、あまり命令も聞かなくなった。
今のところは何とか自殺は成功せずにすんでいるが、それもいつまでの事か。
これでは、いつかきっとAは死ぬだろう。
このままではいけない。

私は、マジックミラーの向こうからAの姿をじっと見つめた。
Aは裸の背を丸め、自分を守るように両腕で自分を抱き締め、低い声で泣いていた。
何を思っているのだろう。
かつての懐かしい家族の事?友人?もしかしたら、恋人の事を思っているのかもしれない。
もうこの場で死ぬしかない自分の運命を、呪っているのかもしれない。

私が彼に付ける傷に加わった、額の大きな傷痕や両腕に無数に付けられた切り傷を見つめて、私は頬杖をついた。
34風と木の名無しさん:04/10/10 09:49:20 ID:2erIVAjx
起きたらキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
サディスト様(・∀・) イイ!
ゆるやかに侵食され、壊れていくA・・・ハアハア
35風と木の名無しさん:04/10/10 14:25:08 ID:++Nnd9EN
Aタンかわいそう…でももっとやってくれ、サディスト様!!
36風と木の名無しさん:04/10/10 15:45:25 ID:fY5qagE1
サディストタソキテターー!!
ハァハァ
37風と木の名無しさん:04/10/10 18:22:32 ID:mhoNiEJ5
Aタンがんがれ!!
38風と木の名無しさん:04/10/10 23:15:48 ID:fY5qagE1
サディストタソ続き激しくキヴォンヌ!!
うおおぉぁ〜ツボだよ〜
39風と木の名無しさん:04/10/11 03:43:59 ID:fFhF2xxT
(;´Д`)ハァハァ
このスレ始まって以来の好みだわー。
続きを、続きをぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!
40風と木の名無しさん:04/10/11 05:04:16 ID:a6y/9rxX
サディストたんの美学に惚れ惚れしますた。
嗚呼…素敵な作品が読めて幸せだ…
41サディスト13:04/10/11 12:02:31 ID:mvPtF9P0
>>33
『お前のような人間は生きるに値しない』

暗闇の中飛び起きた。
凍てついたような静寂の中で、私の荒い息だけが繰り返される。
シャツの胸の辺りをぎゅっと握り締め、こみ上げるひどい吐き気を堪えた。
びっしょりと濡れたシャツの感触。濡れた髪から、ぽたぽたと汗雫が落ちるのをかすかに感じた。
いや、落ちているのは汗ではない。
私の涙だ。

ひどく震える手で枕もとの灯りのスイッチを探り、何度もしくじりながらやっとの事でそれを押す。
ぱっと明かりの灯ったライトスタンドをまともに見てしまい、闇に慣れた両目が急な光にチカチカと瞬いた。
枕もとのデジタル時計は、早朝の3:43を示していた。
私はゆっくりと両足を冷たい床に下ろし、片手で顔を覆い、長いため息をついた。
涙で濡れた頬を手の甲でぬぐう途中で、無様に垂れ流した鼻水に気付く。
そばにあったティッシュボックスから一枚ティッシュを抜くと、鼻の下を痛むぐらいに擦った。
何年ぶりだろう、こんな夢を見るのは。
がんがんと殴られるような鈍痛が頭の中で響き、そっと頭を抱える。
寝汗をかいて冷えた体はひどく震え、鳥肌が立っていた。
これからAの様子を見に行くにしても、寝直すにしても、寝汗でじっとりした状態でいるのは不快だった。
私はベッドから立ち上がり、バスルームへ向かった。
濡れてしまったシャツとトランクスを脱ぎ捨て、バスルームの扉に手をかけたところで、ふと横の鏡が目に入る。
私は姿勢を正して、鏡の前に立った。

42風と木の名無しさん:04/10/11 12:16:18 ID:mvPtF9P0
全身に散るAとよく似た傷痕を眺め、そっと撫でてみる。
鎖骨の辺りに走る切り傷の痕も、へその辺りに散る煙草を押し付けられた痕も、殴打された傷痕も、すべてAのものとそっくりだった。
ひとつ違うのは、私のものは腕や足や顔など、外気に触れる部分にはまったく傷痕がない事だ。
私は久しぶりにまじまじと眺めた自分の傷痕が、驚くほどAに酷似している事に今更ながら気がついた。
知らず知らずのうちに、父親の流儀に習っていたという事か。
私は鎖骨を走る長い切り傷の痕を指でそっとなぞり、ナイフで深く切りつけられる感触を思い出した。
煙草の火の熱さ、殴打される恐怖と衝撃、加害者への怯え。
Aと違ってもうすっかり治癒した傷を一つ一つ眺めながら、私はもう長らく忘れていた幼い頃の自分を思い出した。
そしてまた、あの部屋で背中を丸めて泣きじゃくるAの姿を、私は確かに以前にも見た事があった。
あれは私の姿にそっくりだった。
私は鏡に映る醜悪な自分の姿を見直して、首を振ってバスルームの扉を開けた。

私は新しい服に着替え、Aの様子を見に行った。寝直す気にはとてもなれなかった。
浴場でひどく打ちつけた手首をさすりながら、銅の扉に鍵を差し込む。

上の空でシャワーのノズルをひねった所、頭上から凍てつくような冷水が降ってきて、私は異様なほどに動転した。
パニックに陥って足をすべらせ、湯船に強か手首を打ちつけたのだ。
私は痛む手首をさすりながら、凍えた体を震わせた。
普通なら自分の不注意さを笑うような事なのに、私はひどく惨めな気分になって、その場に蹲ってじっとしていた。

そしてまた、忘れていた事を思い出した。いや、忘れてなんかいない。
ただ、今までずっと、考えないようにしていただけだ。
私は家族と同じ風呂を使うことを許されず、湯を使う事さえ禁止され、真冬でも冷水で体を洗っていた。
43風と木の名無しさん:04/10/11 12:16:30 ID:c+mWpGjv
リアルタイムでキターーーー!!(゚∀゚*)
サディスト様になにが!?
44風と木の名無しさん:04/10/11 12:18:04 ID:mvPtF9P0
スマソ!!(´Д`;)
タイトル入れ忘れの上、sage忘れました…orz
冷水に頭突っ込んで逝ってきます。
45風と木の名無しさん:04/10/11 12:22:56 ID:c+mWpGjv
イヤーー!逝かないで〜!!ヽ(´Д`ヽ)タノムヨー
46風と木の名無しさん:04/10/11 12:57:58 ID:pat3FyOP
>>41-42
お手数ですが、この先サディスト様が家族から受けた虐待の詳細を
語るご予定がおありなら、注意書きをお願いしたいのですが…
47サディスト15:04/10/11 13:33:13 ID:mvPtF9P0
>>46
この先虐待を詳細に語る予定はありませんが、片鱗をちょっと描写する事があるかもしれません。その際は注意書きを添えますねー

私は銅の扉を開け、部屋に横たわるAの姿を見つけた。
また壁に額を打ち付けたのだろう。額から血を流し、傷だらけの体を丸めて、Aは眠っているようだった。
私はAのすぐそばに膝をつき、至近距離でAの体を観察した。血まみれで、新旧入り混じった傷痕が体中に散る。
もちろん後処理なんか施してやらなかったAの肛門には、私の精液がこびりついていた。
疲れきって泥のように眠るAを眺めているうちに、私の奥底に眠っていた記憶がどくどくと脈打つのを感じた。
もうずっと忘れたと思い込んでいたものが、ゆっくりと私の体の中を這い上がっていく。
私はたまらず立ち上がり、壁際のバケツをひっつかむと、Aの頭上に中身をぶちまけた。その飛翔が私の腕にかかる。
痛いくらいに冷たい雫が、ゆっくりと腕を流れていく。
冷水を浴び、びくんと震えたAは、それでもじっとしたまま動かなかった。
私は冷えたAの体を抱いた。
ぐったりした足を広げ、まだ私の精液が垂れているその窄まりに昂ぶったものを突き入れると、Aはやっと生き物らしい反応を見せた。
つらそうに顔をしかめ、やめてくれ、と声にならない声を呟く。
彼の窄まりを犯しながら、萎縮した彼の陰茎を上下に扱いた。
かすかな吐息を吐いて体を震わせるAの傷だらけの顔を見つめて、私は頭の中に木霊する幼い子どもの甲高い声を聞いていた。
お父様、と叫ぶ悲痛な声に続いて、痛みにすすり泣く弱々しい泣き声が重なるようにして何度も何度も私の中を反復する。
熱い鉄棒に肛門を引き裂かれるあの恐怖と壮絶な痛み。
鉄棒?
いや、違う。
私の頭に思い浮かんでいた錆びついた鉄の棒は掻き消え、醜悪なものが現れた。
それはゆっくりと幼い傷だらけの少年に近づき、彼を容赦なく貫く。
それは赤黒く変色した父のペニスだった。
48サディスト16:04/10/11 13:43:56 ID:mvPtF9P0

私はAの中に精を吐き、ゆっくりとAの体から離れた。
Aは開放された体を床に投げ出し、脱力してまた眠り始めた。ただ目を閉じているだけかもしれない。
Aのスイッチは再び切れ、動いているのは呼吸するたび上下する彼の胸だけになった。
「後処理は自分でしなさい。水を張ったバケツはいつもの場所に置いておくよ」
そう言いながらバケツを壁際に置いた私を見ようともせず、やはりAは死んだように動かなかった。
私は銅の扉を閉め、隣の部屋へと足を運んだ。
マジックミラーの前に座り、Aの様子をじっと眺めた。
Aがたまらなく愛しい。けれど、この感情は何なのだろうか。
私はいつから、青年を痛めつける事に性的な悦びを感じるようになったのだろう。
人それぞれにある性癖の起源に理由など付けられるはずもないが、もし理由があるとしたら、私は何なのだろう。
Aをここに連れてくるまで、私はここまで長期間に青年を嬲り続けた経験がなかった。
満足するまでベルトで打ち、皮膚を軽く焼き、飽きるまでその青年を犯すと、私は彼らを解放した。
むろん、日常生活に支障をきたすほどの害を彼らに与えた事は記憶の限りではなかった。
生涯残るような傷跡をつけた覚えもない。
私に対してひどい恐怖心を抱くようになっただけで、彼らは解放されてからも、普通の生活を続けていた。
その頃はそれだけで満足していたつもりだったのだが、今思えば、そういった私の遊びにどこか物足りなさを感じていたような気がする。
私はこれからもそういった生活を続ける気だった。
生涯、こうした生活を続けていくつもりだった。
それもAを目にするまでの事だ。
49サディスト17:04/10/11 13:46:20 ID:mvPtF9P0

定期的に獲物を物色し、飽きるまで嬲ると、また次の獲物を探しにいく。
けれど、Aだけは違った。
それだけでは満足できない。骨の髄まで嬲って、私だけのものにしたいと思った。
Aを目にするたび、私は何らかの既視感をどこかで感じていたように思う。
それはコンビニで彼を初めて目にした時も感じた。
今のようにぼろぼろになり、傷だらけになってしまってからはAに幼い頃の自分の姿を重ねるようになったが、けれど、Aは確かに、昔から見覚えがあった。
私はAを愛している。
そこで、また疑問が私の頭に浮かんだ。
数々の疑問が私の頭の中をループし、際限なく浮かび上がった。
どれも今更疑問に思うには遅すぎるような事で、我ながらばかげた事をしていると思うが、一度増幅し始めた疑問符は止まらない。
私は何故、愛する者を痛めつける事に悦びを感じるのだろう。
愛しい相手を慈しみたいという気持ちより、回復の見込みがないほど痛めつけてやりたいという欲望が先に立つ。
私は異常なのだ。

本当に今更ながらに自覚した自分の認識に、私はくだらないと自嘲した。
ずっと前から私は異常だったではないか。
私は際限のない自分の疑問をそこで打ち切り、自分の寝室へ向かった。
50サディスト18:04/10/11 14:45:05 ID:mvPtF9P0
私は父の誇りであり、母の宝だった。
弟の憧れの対象であり、私は王室でかしずかれる王子だった。
父の期待に応えたいと願い、日々勉学に勤しんだ。将来は父の役に立ちたいと思っていた。
私は父が大好きで、このような人のもとに生まれた事を神に感謝した。
私にとって、父は王であり、神であり、そして愛する家族だった。
"秋冶さん。これを御覧なさい"
家庭教師に差し出された紙を見て、私は混乱し、絶望する。
私は弟に学力を越されていた。
家庭教師が私を叱り、何か言っていたが、私の耳には何も聞こえない。
父の期待を裏切ってしまった。
見下していた弟に成績を追い越された屈辱と、父への申し訳なさで、私は泣いた。
その遅い晩、家庭教師と一緒に父を寝ずに待っていた私を、父は訝しげに見つめ、顔をしかめた。
家庭教師が父に私に見せた紙を渡し、事情を説明する。
私は全身が震えていた。
紙に隠れていた父の顔がゆっくりと現れた時、私は凍りついた。
父は、腐敗した薄汚い虫けらを見るような目で私を見つめていた。


今度は、私は飛び起きなかった。
ゆっくりと濡れた目を開き、暗闇を見つめる。
寝汗をかいていないかわりに、全身がひどく冷え切って震えていた。
あの夜以来、私は毎夜のように幼い頃の夢を見た。
父から暴力を受ける夢であったり、母から拒絶される夢であったり、弟から軽蔑される夢でもあった。
人に怯え、孤立する夢でもあり、父にもう一度認められたいと必死に勉強している夢でもあった。
51サディスト19:04/10/11 14:50:14 ID:mvPtF9P0

私はよろよろと千鳥足で地下室への階段をおりていったが、Aの部屋に入る気には何故かなれず、隣の部屋へ入った。
マジックミラーの向こうを見ると、Aが背中を丸めて眠っていた。
今度は自傷行為はしていないようで、額から血を流していなかった。
冷えるのか、丸めた体をわずかに震わせながら、自分の体を抱き締めている。
どこまで私にそっくりなんだろう。
Aを愛している。
それは幼い頃の自分を自愛し、慈しむ気持ちとはまた違っていた。
Aは私にとっての何なのだろう。
あの美しい青年をぼろぼろにして、私は一体、何に悦びを感じているのだろう。
私は寒さに震えているAに、一瞬上から毛布を持って来てやろうと思い立って立ち上がりかけたが、やめた。
Aをぶちのめす一方で、私はAを愛し、慈しみたいと思っている。
けれど、Aを痛めつける事に、私は至上の悦びを満喫している。
私はAをどうしたいのか。
このまま死ぬまでこうして嬲り続けたいのか。
それとも、私は何か別の事をAに期待しているのか。
どうして私は今まで手にかけてきた青年たちではなく、Aを選んだのか?
Aを連れて来たことによって、私は何をどうしたかったのか。
ただ欲望のままAをここに監禁しているのだろうか。
私は――――――
52風と木の名無しさん:04/10/11 14:52:01 ID:mvPtF9P0
連続投稿スマソ…休みだからって調子に乗りすぎました。
職人さまたちの光臨を期待しつつ今日はこの辺にしておきます
53風と木の名無しさん:04/10/11 18:02:44 ID:1POIOICK
幸せな休日ですよサディストタソ (゚∀゚)ノシ
54風と木の名無しさん:04/10/11 18:36:12 ID:GnSj7FU3
サディストさま…すばらしいハァハァ
私は虐待、全然OKです
むしろ、主人公がここまで苛烈な性衝動をもつに至った過去や、
その心理の、詳細な描写を期待してますヽ(゚∀゚)ノ
55風と木の名無しさん:04/10/11 18:45:59 ID:GnSj7FU3
てゆーかIDがすごい!>サディストタン
M・V・P!! M・V・P!!
56風と木の名無しさん:04/10/12 00:59:04 ID:owZScFhJ
サディスト様イイ!!(・∀・≡(・∀・≡・∀・)≡・∀・)イイ!!
これからどうなるのー
やっぱ一生飼い殺し?ワクワク…
57風と木の名無しさん:04/10/12 02:57:57 ID:YEr9sL8h
サディスト様……
゜+。・゚:。*(・∀・)・.+:゚。*。マリガトン
58風と木の名無しさん:04/10/12 21:45:35 ID:4enfsX28
サディストタンお待ちしておりますわ。
寸薔薇しく(゚∀゚)イイ!!
59風と木の名無しさん:04/10/13 03:45:46 ID:+LMwEwSX
こんにちは、絵板管理人です。
諸事情により作品別の保管庫は、ひとまず更新を取りやめます。
詳細については、前スレに書き込んでおきましたのでよろしくです。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1081984765/702-704
60風と木の名無しさん:04/10/14 00:49:25 ID:8rpNdBk8
乙です
了解しました
61風と木の名無しさん:04/10/15 20:43:26 ID:xWEo4ipJ
エロティカルパレード
62サディスト20:04/10/16 12:31:45 ID:OR/c+4pv
>>59
乙です!了解しました。

>>51

ぼくはじっと埃まみれの床に横たわっていた。
学校から帰ってくると、ぼくはいつもこの部屋、……いや、この物置に押し込まれる。
もう何年も人の出入りのないこの物置は、もう犬畜生の価値すらないぼくに、父が情けであてがってやった部屋だ。
屋敷のいっとうはじに、申し訳程度に造られた、不要物をしまっておくための狭い物置だった。
埃にまみれた大きなタンスや、その他たくさんのごみごみした物に囲まれながら、ぼくは食事の知らせを待っていた。
鞄から教科書を取り出して勉強でもしようかと思ったけれど、やめた。
家族の許可なしに何か行動を起こす事を禁じられていたから。
それ以外の時は、この物置でじっとしている事を申し付けられている。
ぼくは父の教えに従った。
こんな生活を強いられているのも、すべてはぼくのおこないの報いなのだ。これ以上、父の期待を裏切りたくなかった。
扉に取り付けられた鈴が鳴り、ぼくは体を起こした。食事の合図だ。
恭しい態度で居間に足を運ぶと、珍しく食卓の場に父もいた。いつもは夜遅くまで帰ってこない事が多いのに。
ぼくが居間に入ってきても、その場にいた人間は誰一人ぼくに目を向けなかった。
家族がテーブルで食事をとっている傍らの床に、いつものように残飯のような寄せ集めの食事が載った皿がひとつ、置いてある。
ぼくはいつものようにそのそばに這いつくばり、その皿に顔を近づけた。
「待ちなさい」
ぼくは父の発したその言葉が、ぼくに向けて言われた言葉だとは思わず、皿に載った食事に口をつけた。
「待ちなさいと、言っただろう。秋治」
ぼくは思わず皿から飛び起き、父を見た。口元にだらしなく油をこびりつかせたまま。
63サディスト21:04/10/16 12:32:43 ID:OR/c+4pv
あわてて埃まみれの袖で口をぬぐったが、テーブルから見下ろす弟の軽蔑した目つきが目に入り、恥ずかしくなった。
家族の目がぼくに向けられる事など、いつぶりだろう。ましてや、父がぼくの名前を呼ぶ事など。
父はじっとぼくを見下ろしていた。
「学校から、お前の事について連絡を受けたよ」
ぼくはドクッ、と心臓が脈打つのを感じた。また、ぼくは何かまずい事をしでかしてしまったのだろうか。
また父を失望させてしまったのか。ぼくはうなだれた。
「先生が言っていたよ。高校に入学してから、お前は常にトップの成績を収めていると」
父の声音は優しかった。
驚いて顔を上げると、父の笑顔がそこにあった。
何年ぶりかにぼくに向けられる、父の優しげな笑み。ぼくは震えた。
「先生はとても喜ばれていた。我が校にこれほど優秀な生徒が通学している事を誇りに思っていますと、私に言ったよ」
ぼくの心臓は早鐘のようだった。それも絶望や恐怖からではない。ぼくは胸が張り裂けそうだった。
「そして、秋治。お前はこのほど、全国一位の成績を収めたそうだ」
父を見つめるぼくの目に、信じられないといった様子で目を見張る弟が映った。ぼくはこの時、弟を見下ろして、せせら笑ってやりたい気分だった。これが本当の実力なのだと、弟を指差してやりたかった。
「さあ、秋治。ここに座って、私達と一緒に食事をとるんだ」
父の手が父の隣に置かれた椅子を指し示し、それを合図に、使用人達がその空き椅子の前に出来たての料理を置いていく。
戸惑うぼくを促すように、父が微笑んだ。
ぼくはゆっくりとその場から立ち上がり、ぶるぶる震えながら彼らのそばへ近づいていった。
そして、自分の薄汚い格好を思い出す。こんな格好では、家族と一緒に食事なんかできない。
躊躇するぼくの腕を、父が優しくにぎって引いた。気にするな、と微笑みながら。
ぼくは柔らかな木製の椅子にゆっくりと腰掛けた。温かい料理の匂いが懐かしかった。
ぼくは周囲の家族を見渡した。
嬉しげに微笑みを返す母、複雑な表情を浮かべている弟、ぼくに向かって愛想のいい笑顔を浮かべる使用人たち。
そして、ぼくの隣りに座っている、偉大な父。
64サディスト22:04/10/16 12:33:52 ID:OR/c+4pv
ぼくは戸惑いながらナイフとフォークを握り締め、目の前の料理を口に入れた。
久しぶりに使うこの道具を、父の気に障らないよう、気をつけて使いながら。久しぶりに味わう温かい料理を掻き込みたい衝動を懸命に堪えて、家族と共に食事できる喜びを噛み締めながら。
ぎこちない手つきで食事を終えたぼくを見つめて、父は笑った。
父の力強い腕がぼくを抱き締めた。
「お父さん、汚れてしまいます」
ぼくの汚れた体が父の服を汚してしまう。ぼくは嬉しくて泣き出しそうになりながらも、父の腕をほどこうとした。
「お前が誇らしい」
父の言葉をぼくは何度も反芻した。父の肩越しに、母がハンカチで目をぬぐう姿を見れた。
弟の複雑そうな表情も、使用人達の微笑みも。
そしてぼくは父の腕の力強さを感じる事ができた。ぼくは泣いた。


私は目覚めた。
毎夜のお決まりだった私の幼少時の夢は、どうやらここで終幕を迎えたようだった。
父の虐待や家族からの軽蔑はここで終わりを告げ、私は喜びの中今日まで過ごしてきたからだ。
私はゆっくりと息を吐きながら、片手を顔にやった。頬が濡れている。
それを指でぬぐいながら、私はそれ以後の生活を思い起こした。
冷水を浴びる事をやめさせられ、浴槽で体を洗う事を許されるようになった。
物置から追い出され、綺麗に掃除されたかつての私の部屋へと帰された。
床で犬食いするように言われていた食事も、家族と共にテーブルでとる事を許された。
私は父からの許しを得た夜、何年ぶりかの入浴を楽しみ、豪華な私の部屋を探検し、楽な姿勢で満足するまで机で勉強してから、柔らかいベッドで眠りについた。
あの夜ほど、幸せだった夜はない。
けれどその深夜、父が私の部屋を訪ねた。眠る私のベッドによじのぼり、私を抱いた。
65サディスト23:04/10/16 12:34:33 ID:OR/c+4pv
父から犯されるのは初めてではなかった。久しぶりではあったけれど。
幼少時の頃は性的虐待を頻繁に受けていたが、高校に上がってからはなくなっていた。
その夜の父の行為はかつて覚えていたそれとははるかに違っていた。
ダッチワイフを相手にするようなただ乱暴な行為だったそれから、恋焦がれる恋人を相手するような優しげなものに変わっていた。
それでも痛かったし、仮にも思春期だった私にはつらい行為だったが、もちろん私に拒絶できるはずもない。
その夜以来、父は毎夜のように私を犯しに来たが、私には拒めなかった。
それどころか、後孔を犯される事に慣れると、その快楽に酔うようになった。
その行為は私が自立し、その屋敷を出るまで続いた。
父の会社に就職した今、父はそれらの事をまったく忘れているかのような態度を取る。私達の間には何も起こらず、健全な親子関係を続けてきたかのような。
実際、父の中ではそう解釈されているのかもしれない。勉学を怠ってなまけている息子を懲らしめてやった。
息子は期待通り結果を出したのでご褒美をやった。そう思っているのかもしれない。
私の内部でどのような変化が起こって青年の加虐趣味に結びついたのかわからないように、父の厳格な性格から、どのように私への性的な欲望に結びついたのか、それは私にはわからない。
けれど私について言えるのは、青年達への欲望は、父からの暴力から生まれたものなのだろうと言う事だ。それも定かではないが。
どうしてこんな事を、今になって思うようになったのだろう。
Aのせいだ。
私はAが愛しいからこそ、彼を痛めつけたかった。
父もそうだったのだろうか。
66風と木の名無しさん:04/10/16 12:44:21 ID:OR/c+4pv
虐待の様子、できるだけ過激な描写は避けたのですが…不快な思いをした方がいたらすいません
ところで私の小説って長編の割りにエチー描写が極端に少ない事に気付きました(´Д`;)

67風と木の名無しさん:04/10/16 12:58:06 ID:4RKu/EPL
サディスト様乙です!

>エチー描写が極端に少ない
無問題!妄想という素晴しい機能が頭にありますから!
68風と木の名無しさん:04/10/16 15:56:32 ID:PTiNp+QS
キタ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。..。.:*・゚゚・*!!!!!
乙でーす!!
Aの手負い描写だけでもハァハァもんですけど、Hが増えればもっと嬉しいです!
でも、良作を投下してくださるだけでありがたい…。・゚・(ノ∀`)・゚・
69風と木の名無しさん:04/10/18 04:43:05 ID:IWNhWo3G
ε=(゚∀゚*) ウホッ
70風と木の名無しさん:04/10/19 13:50:00 ID:v0QcAvia
はじめてこのスレに来ました。
これが…これが鬼畜!スゴー( Д ) ゜ ゜
続き楽しみにしてます
71風と木の名無しさん:04/10/20 01:53:46 ID:Xx56gcJT
ふふ…
目ん玉とび出るほど感じさせてやるよ
…ってもうとび出てるよ!!
72風と木の名無しさん:04/10/20 23:05:41 ID:l9xfpvBo
質問よろしいでしょうか。  
魔術師と魔王の話を投下していた方のサイトはもう閉鎖されてしまったんでしょうか。  
過去スレを漁ってヒントをたどって探してみたのですが、それらしきサイトを見つけることができませんでした。  
そのヒントがあるスレ自体も約一年ほど前のものだったので、無理も無いのかもしれませんが…。  

もしご存知の方いらっしゃいましたら、サイトがまだあるのかないのかだけでも教えていただけないでしょうか。  
お願いします。

他のスレにも書きこんでいたのですが、流れ流れてこちらで質問させていただくことになりました。
なんだかマルチっぽくなってしまってすみません。
それと、盛り上がっているところにこんな質問してしまってすみません。
73風と木の名無しさん:04/10/20 23:16:36 ID:Ik12ESj8
>>72
勇者&魔導師が魔王を捕まえて、って話ですか?
現在もありますよ。サイト自体は10/13に更新されています。
7473:04/10/20 23:30:36 ID:Ik12ESj8
>>72
追加情報
いまぐぐってみたところサイト名だけではうまくヒットしませんでした。
サイト名のヒントは過去ログでご存じですよね。
それプラス 鬼畜 をキーワードにしてぐぐると、ひとつ目のサイトからリンクされています。
75風と木の名無しさん:04/10/21 01:41:16 ID:exDdTuJ+
72ジャナイケドミツケラレナカッタヨ・・・orz
76風と木の名無しさん:04/10/21 02:43:37 ID:XEHao4pN
いいこと聞いた(・∀・*)
私も探してみよう!
77風と木の名無しさん:04/10/21 08:26:28 ID:jorLiIYy
>>72
追加情報
某有名オンライン小説検索エンジン(R指定OK)に登録してるよ。
7872:04/10/21 20:30:47 ID:lV42FXX5
情報を下さった方々、ありがとうございました。
残念ながらまだ発見には至っていないのですが、地道に探していこうと思います。
サイトがまだあるということがわかっただけでも助かりました。

本当にありがとうございました。では。
79風と木の名無しさん:04/10/21 21:10:05 ID:azGj1brE
>72=78
んん〜ガンガレ!!私は今年に入ってから同じように過去スレ拾って探し当てたんだが
見つかったから、ヒントのあったスレをよく読めばするっと見つかるはず。
ここが2ちゃんじゃなかったら〜っちゅう慣用句が身に沁みるなあ。とにかくガンガレ!
その時にここで書かれてた職人さんのサイトも2.3個見つけちゃったから何か得した気分だった。
8072:04/10/21 21:10:17 ID:lV42FXX5
何度もすみません。
ここのスレで教えていただいたヒントと、
他スレの方が教えてくださったヒントのおかげで、無事に見つかりました。

みなさんのおかげです。ありがとうございました。
81風と木の名無しさん:04/10/22 01:16:13 ID:l2jaaX43
いいひとたちだ・・・(´-`) ジーン
82風と木の名無しさん:04/10/23 23:51:25 ID:AkJbVnR+
早く更新こないかなあサディスト様
ワクワク(・∀・)
83風と木の名無しさん:04/10/24 00:12:28 ID:TNGJbG9x
他の職人さん達も、カモ〜ン、カモ〜ン
はやく…来てェ…!
84風と木の名無しさん:04/10/24 02:22:53 ID:+pwA0CF+
'`ァ '`ァ '`ァ '`ァ(;´Д`)'`ァ '`ァ '`ァ '`ァ アリスターン
85風と木の名無しさん:04/10/24 20:42:48 ID:5FP348/F
サディスト様降臨待ちです〜

う〜…禁断症状がっ…
86風と木の名無しさん:04/10/25 12:57:42 ID:JJAjF9f8
あぁ そんなに・・焦らすくらい、なら・・
殺せ・・いっそ殺してくれ・・・・!
87風と木の名無しさん:04/10/25 13:47:17 ID:KPF/KdWV
君たち、何を言ってるんだい?
職人様は今、放置プレイ中なんだよ。
これに耐えたらご褒美をくれるハズさ。
それまで我慢するんだね……。
88サディスト24:04/10/25 18:58:07 ID:fKz+EYai
>>65
Aはもう限界だった。
衰弱しきってやせ細り、私が持ってくる食事に手をつけようともしない。自傷行為では死ねないと悟ったAは、衰弱死を選んだようだ。
スタンガンや暴力にもAは従わなかった。
私は冷めたスープの入った皿を手に持ち、地下室の階段を降りながら、Aの最近の様子を思い起こしていた。少しでも食べさせなければ。
スープなら無理矢理にでも口の中に流し込んでやれば、少しは胃に入るだろう。
いつものように銅の扉を開け、Aの姿を目にとめる。
Aは死んでいるようにも見えた。いつもこの瞬間、まさか、と目を見張る。けれどよく見てみれば、胸がゆっくりと上下しているのが見えるのだ。
Aはなんとか生きていたが、まさに虫の息だった。
私がAのそばに近づいていっても、Aはぴくりともしない。私に目を向けようともしない。
私はAのそばに跪き、Aの口を開けさせた。
Aは私が、彼に食べ物を与えようとしている事に気付いたようで、抵抗を始めた。
私をぶちのめそうともがいているのではなく、とにかく食事をしたくない一心で。
かつての彼の抵抗ぶりから見ると、今の彼の抵抗は本当に弱々しいものだった。
私は彼の口めがけてスープをぶちこみ、顎を押さえて吐き出せないようにした。
彼はもがき、『グプッ』と妙な音を出して唇からスープをこぼした。
私が手を離すとAは激しく咳き込み、床に這いつくばって背中を震わした。
床にこぼしたスープはごく僅かだったので、ほとんどは飲み込んでしまったのだろう。私は安堵のため息をついた。
床に落ちた皿を拾い上げ、Aの部屋を出ようとした瞬間、上の階で玄関のチャイムが鳴った。
私の家に誰かが訪ねてくるなんて、いつぶりだろう?私はいささか驚きながらも、手に持った皿を床に置き、慌ててAの部屋を出た。もちろん、銅の扉に鍵をかけるのを忘れずに。
私は地下室の階段を駆け上がり、しつこく何度も鳴らされるチャイムに急かされて玄関へ向かって走った。
家のチャイムを聞くなんて、本当に久しぶりだ。いったい誰だか見当もつかない。
そもそも、今は真夜中のはずだ。こんな時間に、いったい誰が訪ねてくるというのだろうか。それも、私なんかの家に。
いたずらだろうか。私はそう思いながら、扉の外に立っている人物を確かめようと玄関のモニターを見た。

父だった。
89サディスト25:04/10/25 19:01:19 ID:fKz+EYai
いらいらした様子でチャイムを鳴らし続ける父の姿を見つめながら、私は立ち尽くした。
どうして、父が。どうして、『今』、父が……
ついに私の名前を呼んで怒鳴りだした父を、私は扉を開けて家の中に招き入れた。
父は私を抱き締め、会社以外の場所で会うのは久しぶりだな、と言った。
実際、ここ最近は会社で会う事もめったになかった。父に会うのは数年ぶり、と言ってもいいかもしれない。
私はおずおずと父の広い背中に腕を回し、父を抱き締め返した。
まったく、ひどいタイミングで訪れたものだ。どうして、何故今なんだろう。
パニックに陥る頭の中に、Aがぱっと浮かんで消えた。そうだ。A。
Aを父に見られたら――――。
一瞬全身が硬直したが、直後すぐに脱力した。
そうだ。Aの部屋には鍵がかかっている。たとえ父に開けて見せるよう言われても、大丈夫だ。鍵は隠した―――――
―――――マジックミラー。
隣の部屋には鍵はついていない。もし父があの部屋に入ったら。
私は全身から脂汗が滲み出すのを感じた。全身が震える。
もしそうなったら、私は……、 "ぼく"は……破滅だ!
「どうした、秋治。具合が悪いのか」
父の声に、はっと我に返り、父から飛びのく。
「顔色が悪いじゃないか」
私より背の低くなった父を見下ろして、私は自分の顔に無意識に手をやった。鼻を隠すように人差し指で擦ってから、はっとする。
これは父にひどく叱られた時の、私の幼い頃の癖だ。あわてて手を離して、私はキッチンへ急ぎ足で足を運んだ。
我ながらひどく挙動不審だという事はわかっていた。私はひどく動揺していた。
「ソファに座ってくつろいでいてください。今、お茶でも淹れますから」
さりげなく言ったつもりの声も震えていた。父に勘付かれてしまう。だめだ。
父は何も言わずソファに座ると、テーブルに置かれた本を見つけて、手にとって退屈そうに読み始めた。
90サディスト26:04/10/25 19:03:06 ID:fKz+EYai
ひどく震える手でなんとかカップに紅茶を注ぐと、こぼさないよう注意しながら父のもとへ運ぶ。
父はカップを受け取り、私を見上げて微笑んだ。私も微笑み返した。
ひきつった顔になっていなければいいが。
私は父に向かい合わせになってソファに座り、紅茶を一口飲んだ。喉がからからに渇いていた。
「なかなか立派な家じゃないか。思えば、お前の家を訪ねるのはこれが初めてだな」
「そうですね。母や弟がぼくの家を見に来た時は、お父さんは仕事で来られませんでしたから」
言ってから、自分の事を「ぼく」と呼んでいる事に気がついた。混乱している。
「それにしても、何故突然訪ねてこられたんですか?連絡をくだされば、ちゃんとお父さんを迎える準備もできたのに」
「いや、仕事の帰りに、ふと思いついたんだよ。久しぶりにお前にも会いたかったからな」
はは、と朗らかに笑う父の顔を見つめながら、私は気が気ではなかった。早く、早くAを何とかしなくては。
あの部屋のマジックミラーを何とかしなくては。
父が、この家を案内してくれないかとか言い出さないうちに。
カップを持つ手が震えていた。
「ぼくも、お父さんに会いたいと思っていた所です。わざわざ訪ねてきてくださって、ありがとうございます」
「いいんだよ、気にするな。そうだ、この本。私も持っているよ。いい趣味だ」
テーブルに積まれた本を指し示して、父は微笑んだ。私は素晴らしい本ですね、とか、暇さえあればそればかり読んでいるんです、だとか父に合わせて喋りながら、気ばかりあせっていた。
その本は父の友人が執筆したものだ。父のご機嫌取りに買ったもので、一度目を通してからはずっと読んでいない。
御託ばかり並べた、つまらない本だった。
そんな事はどうでもいい。A。そう。Aだ。何とかしなくては―――――。
父は空になったカップを小皿に置き、私を見た。
「さて、と。じゃあ、この家の中を案内してもらおうかな」
私は雷に打たれたように硬直した。やっぱり。こう言うと思ったのだ。父なら……
私はまだ半分以上も中身の残っているカップを小皿にガチンと置くと、あわてて立ち上がった。
91サディスト27:04/10/25 19:10:54 ID:fKz+EYai
「お父さん、ちょっと失礼していいですか。お父さんに見てもらう前に、少し部屋を掃除してきますから」
「そんなものはいいよ。豚小屋のように散らかしていようと、私は気にしないさ。ここはお前の家なんだからね」
「ぼくが気にするんです。ここで少し待っていてください。すぐに片付けてきますから」
立ち上がりかけた父をソファに押し戻すように、両肩に手をかけて軽く押すと、父は不快げな表情を浮かべた。けれど、大人しくソファに腰を下ろした。
父は訝しげにじっと私の事を睨みつけていたが、やがてまたテーブルの上に置いてある本に手を伸ばし、退屈そうに読み始めた。
私は居間を出るとしっかりと扉を閉め、物置へとひた走り、物置に飛び込むと、不要物で溢れ返る中を掻き分け、大きなタペストリーを手に取った。
それを腕に抱えて地下室の階段を駆け下り、あの部屋へ飛び込むと、マジックミラーの前に置かれたテーブルの上によじのぼり、
そのタペストリーをマジックミラーがそっくり隠れてしまうように壁にかけた。
なるたけすべてが覆い隠されるよう、しわになった部分を丁寧に撫で付けながら。
私は作業が終わるとテーブルからそっと降り、壁一面を覆うような大きなタペストリーを見上げて、ほっと胸をなでおろした。
この大きなタペストリーは、何年か前に父に譲り受けたものだ。これだけ大きなタペストリーはそうそうないと、何度も父が自慢していた。
私はこんなものを飾るような趣味はないから使わずにしまいこんでいたのだが、今度ばかりは父に感謝する。最善策とはいえないが、これでとりあえずはいいだろう。
私はもう一度点検するようにじっとタペストリーを眺めると、安堵のため息をゆっくりと吐いた。
緊張していた身体がほぐれ、たまらず近くの椅子に座り込んだ。
タペストリーをそっとめくると、向こうの部屋でAが横たわっているのが見えた。
真新しい傷はないし、呼吸もちゃんとしている。
私はそれを確認すると、めくったタペストリーをもとに戻し、父のもとへ戻ろうと腰を上げた。
扉の前に、父が立っていた。
92風と木の名無しさん:04/10/25 19:53:23 ID:wMRdvdSG
キキキキキターーー!!
はぁはぁサディスト様どうなるどうなる!?
パパンがコワイヨ〜.・。゚(゚´∀`゚)゚。・.デモ楽シミ…
93風と木の名無しさん:04/10/25 20:28:55 ID:TQtNx1rn
放置プレイに耐えたご褒美が…。・゚・(ノд`)・゚・。
パパンがAをどうにかしたあとお仕置きデスカー?
同じ趣味を持ってくれて嬉しいとか2人で攻め出したらもうヽ(;´Д`)ノ
94風と木の名無しさん:04/10/25 20:40:27 ID:/8ofttT2
萌えすぎてヤバイヨヤバイヨ(;´Д`)ハァハァ
95風と木の名無しさん:04/10/25 21:26:53 ID:NyaxRWNr
ギャア!は、はげ萌えであります…!
96風と木の名無しさん:04/10/25 23:14:22 ID:A+7nZDRh
(*´д`*)ハァハァ
どうなっちゃんだろう?展開が予想不能です。
97風と木の名無しさん:04/10/26 01:18:31 ID:/lZlAOkp
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
破滅の足音がーー!!!
98風と木の名無しさん:04/10/26 09:47:56 ID:Sv1g/K9L
これは週1更新なんですか!?
来週も目が離せない'`ァ,、ァ('∀`) '`ァ,、ァ
99風と木の名無しさん:04/10/29 22:18:17 ID:3zHQoWYd
ほっしゅ
100風と木の名無しさん:04/10/31 12:35:54 ID:t3yRiCTd
キィィヤァー(*´∀`) 萌えすぎるゥゥ!!サディストタン、続きを禿しく待っております。
101風と木の名無しさん:04/10/31 12:44:42 ID:viINSJmM
サディスト様に恋してる(´Д`*)ハァァ…
102風と木の名無しさん:04/10/31 20:38:13 ID:kJwWWv59
age
103サディスト28:04/10/31 21:38:46 ID:AnXNyJg8
>>91
私はへなへなと椅子の上に腰をおろし、脱力した。もうおしまいだ。
「いつから……そこに?」
無様にも掠れて、震えている声を絞り出すと、父は部屋を点検するように眺め回した。
「今さ。お前があんまり遅いものだから、待ちきれなくてね」
「すみません。お父さんを待たせる気は……」
「いいのさ。あらかた見てきたが、ちっとも散らかってなんかいないじゃないか。お前は神経質だな」
はは、と笑った父に、弱々しい笑い声を返した。
父は私のそばまで来て、壁一面にかけられたタペストリーを見上げた。
「嬉しいな。これは私がお前にあげたタペストリーじゃないか」
私はごくり、と唾を飲み込んだ。どうか気付かないでくれ。
「これは、私が父から譲り受けた代々伝わる大切なタペストリーなんだ。できたらずっと私が持っていたかったのだが…お前ならこれをちゃんと保管できるだろうと思って、お前にやったんだ」
「素晴らしいタペストリーです」
父は微笑んだ。タペストリーを指で愛しげになぞりながら。
「懐かしいな……」
それは私に話しかけているというよりも、自分自身に言っているような口ぶりだった。
父は昔を懐かしむような穏やかな表情を浮かべていたが、タペストリーの色鮮やかな色彩を映している黒い瞳は、暗くよどんで見えた。
父は何度も何度も、タペストリーを指でなぞっている。
同じところをあんまり何度もなぞるものだから、その部分がひとすじの線になってしまっていた。
私も父も、それきり黙ってしまった。

ふいに、父の手が私を手招いた。
父は穏やかで寛大な笑みを唇に浮かべ、おそるおそる近づいてきた私を力強い腕で抱き締めた。
「愛しているよ、秋治」
私は父の背中に腕を回しながら、父の言葉に答えようと口を開きかけた。
けれど、私の口からは何の言葉も出なかった。すべては父の口の中へと吸い込まれてしまった。
104サディスト29:04/10/31 21:39:33 ID:AnXNyJg8
父の舌が私の咥内へもぐり込み、歯列をゆっくりと舐め上げた。それは私の舌を絡め取り、くちゅりと湿った音をたてた。
信じられない思いだった。父は私に欲情していた。
「秋治」
私の名前を呼びながら、父は私の下腹部をジーンズ越しに撫で上げた。いやらしい手つきだった。
「お父さん。何を」
しているんですか、そう言おうとした口を父の唇でふさがれた。
「愛している」
父はうわ言のように囁きながら、私に覆いかぶさった。
私は背後のテーブルにもたれ、父の行為を抵抗もできずに甘受していた。十何年ぶりかに触れられる父の肌は、ねっとりと脂でしめっていた。
剥き出しになった性器を扱かれ、呻いた。
「秋治。愛している」
無骨な父のざらついた指で先端の敏感な部分を擦られ、びくん、と私の体が跳ねる。
私は祈るような思いで天井を見上げた。
何もありはしないのに。


私は薄く霞んだ霧の中に取り残され、その光景をじっと眺めていた。
初老の男に陰茎を咥えられて喘ぐ男を目を細めて見ている私の隣に、ひとりの少年が立っていた。
きちんとした身なりの割におどおどした態度がひどく卑屈で、どこか媚びた雰囲気を漂わせる貧相な痩せこけた少年だ。
少年は眼前で繰り広げられる光景に絶句する様子もなく、やはり何かに怯えながらじっと彼らを見つめていた。
私も彼らを見た。

テーブルに両手をついた青年の尻に指を押し込んでいる初老の男と、その行為に感じ入って荒い息を吐く青年を。

私は彼らから目をそらさなかった。
「お前、何がそんなに怖いんだ」
隣に立ち尽くす痩せっぽちの少年に、そう問いかけてみた。
少年は言った。
「寂しい」
105サディスト30:04/10/31 21:42:05 ID:AnXNyJg8
私は眼前に迫る色鮮やかなタペストリーを見つめていた。
背後から調子っぱずれに腰を打ちつけてくる父の動きに合わせて揺れながら、時折思い出したように陰茎を擦りあげる父の手に喘いだ。
だらだらと先走りを滴らせている自分の陰茎に目を落とし、Aを罵った、かつての己の言葉を思う。
そしてそれらの言葉は、すべて、かつて父に投げつけられた罵声の数々であった事を思い出した。
すべてが猿真似だ。
「秋治……」
腰痛に障らないよう、そろそろと、しかし勢いよく腰を打ちつけてくる父に犯されながら、私は喘いだ。
幼い頃、初めて間近で父の昂ぶった怒張を目にした時、真っ赤に熱せられたいびつな鉄の棒のようだと思った。
それを内部に押し込まれた時も、まさにその熱さと硬さは、焼けた鉄の棒そのものに思えた。
本当にこれが焼けた鉄の棒なら、こうされている間に死んでしまえるのに。
けれど私は死なず、多少肛門が傷ついたくらいで、生きたまま冷たく寒い部屋に置き去りにされた。
何も変わらず、毎日毎日、同じように日々は過ぎていった。どれだけ私が死を願っても、わずかな幸せを欲しても、やがてすべてを諦めても。
私がどうしようと、結局何も変わりはしなかった。

今はどれだけ苦しくとも、いずれ私が立派になり、父の期待に応えられれば、何もかも物事はいい方向へ向かっていくと信じていた。
そうではなかった。
一度定められた物事の道筋は永久に変わることはないのだし、私から離れていく事もなかった。
それは常にそこに不気味な腰を据え、気が向くとその毒手で私を絡め取った。
虐待と嘲笑の世界から解放されたあの日、私はついに努力が報われ、幸せになるのだと思った。
これこそが物語の終幕で、偉大な父に背いてきた愚かな少年は悔い改め、末永く家族と暮らすのだと私は思った。
何もかも終わったのだと。
けれど違った。
106サディスト31:04/10/31 21:43:31 ID:AnXNyJg8
それから逃れようと必死に逃げ惑う私から、一時それは姿を消した。
けれど私は、自らそれを掘り起こした。自ら追い求めた。
あれだけ逃れたかった世界に、自ら足を踏み入れた。
そして、『私』を量産した。
恐怖に怯え、傷だらけになり、私を恐れて逃げ惑うたくさんの『私』。
私は『私』を痛めつけ、嬲りながら、悦びに打ち震えた。
彼らの涙に濡れた顔を見て、殺してしまおうとさえ思った。

私を殺したかったからかもしれない。

「秋治……!」
ひときわ強く、父が私を突き上げた。
私は前につんのめって倒れ、頭がタペストリーの中にがばりと入ってしまった。
タペストリーは上から私に覆いかぶさるようにして垂れ、私は父に突かれる勢いで、マジックミラーに頭をぶつけた。
Aと目が合った。
「んッ、く、ぅッ……ぁ、あっ」
Aは床の上にあぐらをかいて座り、じっとこちらを見据えていた。
Aが起き上がっているのを見るのは、いつぶりだろうか。
そして彼の瞳は、果てしない意志の強さで輝いていた。
生気に満ち、何者にも屈服しない、強く美しい輝きを放つ私の愛した瞳。
「はっ、ッ……!んッ……ぅッ!」
Aが私を見ていた。
犯されて喘ぎ、勃起し、腰を振る私を。
惨めだ何だと嘆きながら、自分では何も変えられない私を。

父の腰の動きが激しくなり、それと同時に私の陰茎を扱く手の動きもにわかに激しくなった。父の絶頂が近いのだろう。
私はテーブルの上に乗せた両手を握り締め、父に揺さぶられるままマジックミラーにしこたま頭を何度もぶつけ、腰を振った。
……イく……!
私はたまらず両腕を振り回した。Aに、犯されて達する私を見られるなどまっぴらだった。
私は混乱していたのだ。
壁にかかったタペストリーが、バサリと音を立てて私達の上に覆いかぶさり、するりと床に落ちた。
107風と木の名無しさん:04/10/31 21:56:51 ID:NPuJs8gB
最高!!!最高ですサディスト様…!!!
108風と木の名無しさん:04/10/31 22:03:40 ID:Syv/Spvv
うわわ…!つ、続きが激しく気になる!
109風と木の名無しさん:04/10/31 22:40:36 ID:85WmSKEt
あわわわわ……^^;;;;;;
110風と木の名無しさん:04/11/01 00:22:24 ID:U4lLRo3D
個人的に商業小説より面白いぞ。続き楽しみにしてます。
111風と木の名無しさん:04/11/01 04:49:40 ID:GU6rfWL4
気になって寝れないよ…
112風と木の名無しさん:04/11/01 19:10:24 ID:ZIGTORcI
サディスト様、もうネ申だよ……!!
ああ、続きが気になって仕方がない〜〜!
先の読めない展開にドキドキハラハラしてます。
続き楽しみにしてます。
113風と木の名無しさん:04/11/01 20:32:02 ID:EVVPlIOJ
サディスト様キテタ!煤i゚∀゚*)
月並みですがマジ最高!!大好物です!!
114風と木の名無しさん:04/11/01 23:19:12 ID:jWZORUlO
キタワァ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:* ミ ☆
想像を越えた展開でした!! 最高〜
115風と木の名無しさん:04/11/04 17:39:53 ID:gJ3DM6JS
>>110
はげどう
出版してくれ!!!
116風と木の名無しさん:04/11/06 00:11:49 ID:aaHfPM3K
アリスたーん……ハァハァ……
伯爵さまの放置プレイだと思って待ってます。
117風と木の名無しさん:04/11/07 04:29:27 ID:g+2XTKl7
サディスト様・・・

 ネ申 !!!
118風と木の名無しさん:04/11/07 12:55:54 ID:1XeQ414W
早くぅぅ…
119風と木の名無しさん:04/11/07 22:38:40 ID:QJdQGMRW
向こうにも都合と言うものがあるのだ
堪え性のない子だな
そんなにお仕置きされたいのか、痛い目をみたいのかな?
期待しないでくれ、私は君がどうするのか見たいだけだ
君の両手は自由だ、さぁ思う存分弄ると良い
君の主も見ているかも知れないよ
120オンラインゲーム20:04/11/08 00:14:58 ID:urqL5FGi
>>23

***

プルルルル…ピッ、
「はい、ムカイです。…ああ、お世話になります。
昨日から始めたアリスのモニター、視聴契約はどのくらい来てますか?…はい、…はい。そうですか…はい、ありがとうございます。
彼なら、期待に応えてくれるかと思いますよ。はい、宜しくお願いします。失礼します」
ピッ。

***


二日目。
朝起きて朝食、簡単な健康診断、体力が落ちないよう少しの運動。
規則正しい時間割が決まっていてまるで学校にいるようだ。
が、縛られ過ぎている感じではない。むしろ時間割がある方が、やりたい事のない人間にとっては楽な生活だ。

午後から6時間はカプセルの中だ。昨日はしばらく様子をみる事に決めたが、やはり辞めてしまいたい。
「…売りやってる女の気分だな」
呟いて、時間を見てみればもうすぐ呼ばれる時間だった。


昨日と同じ部屋で、同じように器具を着け、飲み薬を渡された。
「これって、飲まなかったらどうなんの?」
「シンクロ率を高める為の薬ですので…カプセルに慣れてくれば飲まなくても構いませんが、最初のうちは飲んで下さい」
飲むのが嫌なわけではないんだけど。
ゲームを始める時間を少しでも遅くしようと、やたらいろんな事を質問した。
121オンラインゲーム21:04/11/08 00:17:47 ID:urqL5FGi
「これから催眠をかけます。次に目が覚めたらそこは仮想現実世界になります。
まず最初にモニター右端上のメニューから、「説明」を選んで下さい。
それでは、行ってらっしゃいませ」
昨日と全く同じ事を言い、スタッフは扉を閉めた。


フッと目が覚めればもう、俺は洋館の一室に居た。
「やっぱまだ伯爵ん所からなのか…」
昨日を思い出して緊張してきた。実際、目の前に伯爵が現れたら逃げ出すかもしれない。
メニューの説明ボタンを押すとムカイの声ではなく、目の前に画面が現れ「現在地●伯爵の館
立場●伯爵のペット(前回●招かざる客」
と書いてあった。

それを閉じるとまたピコンと画面が開いた。

‥…━━select━━…‥
●本日の行動は?
 伯爵にご奉仕
 伯爵のペットと遊ぶ
 伯爵とお出かけ
 館の掃除
‥…━━━━━━━…‥

俺は迷わず「館の掃除」を選んだ。これなら伯爵と会わずにすむかもしれないし、本当に掃除だけで終わるかもしれない。
122風と木の名無しさん:04/11/08 00:21:49 ID:sP40T8Ma
キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
123オンラインゲーム22:04/11/08 01:23:30 ID:urqL5FGi
「さぁ新入り君、まずはこの部屋の床拭きからやって貰おうか」
この館の管理を仕切っているという男に命令される。
神経質そうな顔で眼鏡の奥の殺気立った眼に何となく逆らえ無い雰囲気だ。

「あの、床拭きするんなら何で。俺手錠とかされてるんですか」
おまけに昨日と同じ首輪に鎖と、ズボンまで脱がされている。…掃除するん、だよな?
「手錠してても手は使えるだろう。早く雑巾を絞れ」
言われるまま雑巾を絞り床を拭こうとすると鎖を引っ張られた。
「ぐぁッ!?」
「待て、コレを入れてからだ」
そいつはバイブを取り出してひと舐めし、俺の尻を掴んで挿入してきた。
「なっ!?…あああ、ぐぁ…!」
その衝撃で倒れ込んでしまい、よけいにお尻を高くしてしまった。手が使えなくておデコも打った。
「ィ……ってぇ…!」
デコも痛いがそれよりも、いきなり入れられた箇所がジクジク痛む。
「さぁ、それを落とさないように掃除するんだ」
「いっ……、無理だって!…つーか何の意味があるんだコレ!?」
「黙れ新入り。日頃から伯爵のためにそこを慣らしておくんだ」
「くっ!」
ビシッと尻を叩かれ睨まれた。
「落としたりしたら覚悟しておけよ。たっぷりお仕置きしてやる」
124オンラインゲーム23:04/11/08 01:24:37 ID:urqL5FGi
「痛ぇ…」
落とさないように腰をやや高くして雑巾がけをする。どんな格好になっているのか想像したくもない…。
「そんなにゆっくりやっていたら日が暮れるぞ。一日中入れていたいなら良いがな」
言って、バイブの振動スイッチを入れる。
「ふ、ぅく…っ!」
座り込むとバイブが出てきてしまうので、腰を挙げたまま手と頭を床に付け振動に耐える。
「掃除を止めるな」
またビシッと尻を叩かれる。止めたくて止めてんじゃねえよ!と恨みがましく睨んでやると、振動を更に強くされた。
「あああ!」
「早く進まないともっと太いやつを持ってくるぞ」
止まっていたらどんどん酷くなるようだ。俺は頑張って床拭きを進めた。

「はぁ、はぁ、ふっ…ん…」
部屋の半分くらいが拭き終わった頃、息があがり汗が床に垂れてきた。
それなのに眼鏡野郎は何も言わず、さっきから黙って俺の様子を見ている。
バイブが出そうになって慌てて手で入れ直したりしているのを楽しそうに見ている。時折、バイブの強弱を替えて俺の反応を楽しんでいる。
125オンラインゲーム24:04/11/08 01:25:36 ID:urqL5FGi
何も言わなくなったのは、俺が感じ始めてからだ。触っていないのに、俺のモノは硬くなっている。
「ぁ…ん、ん、んん、…!」
ポタポタ!と汗より沢山の液体が床を汚した。俺の先走りだ。
ブブブ……
バイブの音が大きくなった。ぬ、ぬ、と徐々に出てくる感じがして、慌てて押し込もうと手を伸ばした。
頭と肩を床に付けて下から両手をまわす、とんでもなく情けない格好だ。
その時、自分の腕が中心に当たり快感が走った。
「ああっ、ぁ、あーっ」
あまりの気持ちよさに勝手に腕が中心を擦るように動いた。そのままヒクヒクと高くあげた尻を揺らして、射精していた。
びゅっ、と床を汚した精液と、力が抜けて落ちたバイブの事なんて頭には無かった。
2、3度腰をビクつかせ残りの精液を吐き出すと、俺はそのまま床に倒れ込んでしまった。
126風と木の名無しさん:04/11/08 02:24:37 ID:/uQKNjTD
続きも来たわァーーーー!!!! GJ!!もう伯爵様から逃れられないのね…
127風と木の名無しさん:04/11/08 02:45:24 ID:/wG9SRra
GJ!! この後はお仕置き…!?
128風と木の名無しさん:04/11/08 15:10:35 ID:ccIWt0ax
アリスタン キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

(;´Д`)ハァハァ
129風と木の名無しさん:04/11/08 17:36:44 ID:9M9rPYix
待っておりましたアリスタン!

ところで皆、ムカイタンのセリフ(>120)を良く見るんだ!
「視聴契約」!? 「視聴」!?
今すぐ契約させていただきマス (*´Д`)ハァハァ
130風と木の名無しさん:04/11/08 20:50:31 ID:J7H20Jri
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 お仕置き!お仕置き!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J
131風と木の名無しさん:04/11/08 23:02:51 ID:ICdPeO9k
激しくGJ!!
132風と木の名無しさん:04/11/08 23:16:02 ID:z0RiyE5D
お仕置き〜щ(゚Д゚щ)カモォォォン
133風と木の名無しさん:04/11/10 04:27:42 ID:4tx+QT7L
(´・ω・`) サディスト待ち ( ;´Д`)
134風と木の名無しさん:04/11/10 06:36:56 ID:I2LX4hU4
なんて刺激的なスレなんだ
135風と木の名無しさん:04/11/10 13:32:12 ID:y1aVn0FU
初めてこのスレ知ったけどイイ(*´Д`)ハァハァ。
私も時間かかるけど作品投下してみよう(・∀・)
136風と木の名無しさん:04/11/10 15:14:17 ID:cbms9O/W
>135
姐さん、待ってるよ!!
137風と木の名無しさん:04/11/10 20:12:59 ID:4NQoD5wo
サディストターン…続きが気になって夜も眠れないよ…
138風と木の名無しさん:04/11/11 07:36:40 ID:2Yr+Ycf9
サディスト様…ハァハァ…
139風と木の名無しさん:04/11/11 21:22:47 ID:LFItemur
ハァハァ(´Д`*)サディスト様の放置プレイ…ハァハァ…うっ…
140サディスト32:04/11/11 23:45:32 ID:ZxbdNbY/
>>106
私の中であれほど猛り狂っていた父のものが、ゆっくりと萎れていくのがはっきりと感じ取れた。
父はよろよろと私から離れ、その拍子にぬるりと私の中から父のものが排出された。
私はテーブルに手をついたまま、がくりと膝を折り、床の上に座り込んだ。
壁一面に現れたマジックミラーの向こうを、父が食い入るように見つめていた。
不思議と、焦りや恐怖などといった感情は湧かなかった。とにかく、私は疲れていた。
「彼は……誰だ」
「数ヶ月前、拾ってきたんだ。何故だか気に入ってね。でも……もう死にそうだ」
父に対する言葉遣いに気付いたが、やはりどうでもよかった。何もかもどうでもいい。
「子供の頃の私の待遇よりはマシな気がするんだがね」
父は眼球が飛び出さんばかりに両目を見開き、薄汚い部屋の中であぐらをかいて座るAを見つめていた。
「貴様は異常だ」
「私は異常だ。わかってる。けれど、すべては父さんに教わった事だ」
父の顔面がぐっと私の方を向き、太い指が伸びてきた。
私の首を絞めかけて、すんでのところで踏みとどまる。今は、父よりも私の方が背が高いし、力も強いのだ。
父は怒りに震えながら、Aと私を交互に見比べた。
「よくも……貴様……私は、貴様を誇りに思っていたのに……よくもこんな事を」
ぶるぶると父の体が震え、顔が見る見るうちに真っ赤に染まっていった。
激昂する父を見るのは、とても久しぶりだった。
「異常者め……気違いめ……薄汚い……汚らわしい……」
「誇りに思ってくれてありがとう。裏切ってしまってすまないね」
「この、一族の恥め!!汚らわしい、二度とその面見せるな!」
父の腕が振り上げられ、私を殴りつけたくてゆらゆらと空中で揺れていたが、やはりそれも途中で降ろされた。
141サディスト33:04/11/11 23:46:56 ID:ZxbdNbY/
「汚らわしい私の尻の具合は、いかがでしたか?お父さん」
「死ぬがいい、この異常者が!!」
忌々しげに私を睨みながら、父は罵声を口々に叫んで部屋を飛び出して行った。
父はここで見た事を誰にも漏らしはしないだろう。自分の息子が他人の男を監禁して暴行しているなど、あの父が誰に言えるだろう。
はっきりしているのは、これで私は家族を失い、職を失い、この家すら失いかねないかもしれないという事だ。
私はため息をつきながら、そばの椅子に腰を下ろした。新しい職と住処を探さなければならないのは確かだが、Aはどうすればいいだろう。
何気なくマジックミラーを見た私の目に、Aが映った。
白いガラスの欠片を両手で持って、厳かな顔つきで、それをゆっくりと己の喉元に近づけていく、Aが。
私の頭の中に、さきほどAに飲ませたスープが思い浮かんですぐに消えた。
そうだ。皿を片付けるのを忘れていた。
私は下半身を剥き出しにしたそのままの格好で部屋を飛び出し、隠していた鍵を取りに行ってから駆け戻り、鍵を開けるのももどかしく、
もんどりうってAの部屋に転がり込んだ。
Aが己の首をまさに掻き切ろうと両腕をかざすのを目の端に見た気がしたが、わからない。
夢中でAに飛びつき、白いガラスの破片を弾き飛ばした。
それは床の上を回りながら滑るように飛んでいき、壁に当たって粉々に砕け散った。
Aは最後の力を振り絞った、と言うべきしばらくぶりかの激しい抵抗を見せ、私を突き飛ばし、床に転がった私の上に馬乗りになった。
Aの固く握り締められた傷だらけの拳が振り下ろされ、私の顔を殴りつける。
立て続けにもう片方の拳が飛んできて、私はわけがわからないままAの拳が空気を切るかすかな音と私を殴りつける鈍い音を聞いていた。
私は何か叫んでいたが、自分でも何を言っているかわからなかった。
やがてAの攻撃がやみ、私の上から重みが消えた。
頭を揺さぶられた直後のような浮遊感が私を包み、頭はいまだぐらぐらと揺れ動いているかのようにはっきりしなかった。
震えながらやっとの事で起き上がり、頭を振りながらAの姿を探す。
Aは床に散らばった白いガラスの破片を拾い上げ、何度も何度も自分の手首を切りつけていた。
Aの鮮血があたりに飛び散り、私のぼやけた視界を赤く染めた。
142サディスト34:04/11/11 23:48:11 ID:ZxbdNbY/
私はもつれる両足で飛び跳ねるようにしてAのもとまで駆け寄り、Aの手に握られたガラスの破片を掴んだ。
Aの怒り狂った咆哮が私の鼓膜のすぐそばで炸裂し、びりびりと耳の奥が痺れるようだった。
Aは握った破片を奪い返そうとそれを強く引っ張り、私も負けじと引っ張り返した。
私の手のひらから、血がぽたぽたと滴り落ち始めた。
ここ最近、ずっと抜け殻のように生気のなかったAの瞳は今、憎しみにぎらぎらと輝いていた。
Aは今や、膨れ上がる強い憎しみで破裂しそうだった。
邪魔するな。
Aの唇がそう動いたかのように思えたが、わからない。
次の瞬間には、Aは私の手から破片を引き抜き、それを私に向かって振り下ろしてきたからだ。
Aの血まみれの左手から、私の顔に温かな鮮血が滴り落ちた。
薄暗い部屋の中で一瞬きらめいて見えた破片はすんでの所で私の頬を掠め、私はその破片を夢中で弾き飛ばした。
お互い血まみれだった。
あたりに血を撒き散らしながら、私たちはもつれあって取っ組み合った。
今にも死ぬかというほど弱っているはずのAなのに、Aはまるで、出会った当初のような力強さで私を押し倒し、私を殴りつけた。
切られた頬を血まみれのAの拳が殴りつけ、ずるりと滑って血が飛び散った。
Aは集中豪雨のような殴打を私に浴びせ、何やらわけのわからない事を獣のように叫んでいた。
立て続けに飛んだ殴打が止んだかと思うと、Aは私の胸倉を掴み、ぐいと上体を起き上がらせた。
Aの憎しみに燃えた瞳が輝いていた。
傷だらけで、血に染まり、憎悪の塊のようになってしまった私の愛しい青年。
腫れ上がって熱を持った私の顎を、唇から垂れた血が滑り落ちるのをかすかに感じた。
荒く熱い呼吸をお互い繰り返した後、Aは私の顔に唾を吐きかけた。
Aの唾液が血液と一緒にゆっくりと顔を流れ、顎から落ちるのを感じながら、私はAの瞳をじっと見つめた。
「お前を殺したい」
搾り出すように呟かれたAの声は、ひどく震えていた。
143サディスト35:04/11/11 23:49:18 ID:ZxbdNbY/

「うん」
私は目を閉じた。
あたりを包む静寂の中、私たちは二人っきりで取り残されてしまったかのようだった。
ひどく静かだった。
しばらくして、石像のように微動だにしなかったAの啜り泣きが静寂の中で響き始めても、私は目を閉じたままでいた。
私の頬のあたりにぽたぽた滴っているのは、Aの涙だろうか。それとも、血だろうか……?
思案し始めた私を、Aはもう一度、唐突に殴りつけた。
私は殴られた拍子に床に思い切り後頭部を叩きつけられ、そのまま気絶した。

『榎田、こっちにおいで。絆創膏があるから』

峰芝先生は、例の太陽みたいな眩しい顔で笑って、ぼくを手招いた。
お父様は目に見えるところには傷痕が残らないようにしているのに、どうして先生にはお見通しなんだろう。
お腹のあたりにできた新しい傷を見つけると、先生はそれを丹念に消毒して、不器用な手つきで絆創膏を貼った。
大きなサイズの絆創膏を切らしてて、先生は小さな絆創膏を幾重にも重ねて傷痕の上に貼っていった。
ひどく不恰好な仕上がりになったぼくのお腹を見て、先生はばつが悪そうに眉根を寄せたけれど、ぼくは嬉しかった。
『誰にも言わないでね、先生』
ぼくの決まり文句になりつつあるこの言葉を、先生は一瞬複雑そうな顔を浮かべながらも、頼もしそうに頷きながら承知してくれた。
ぼくは先生が大好きだった。
優しそうで強そうな笑顔と、きらきらした瞳がとても素敵だった。
先生だけが、ぼくを人間扱いしてくれたんだ。

"峰芝先生……?"
私は暗闇の中へ落ちていく最中、見覚えのある青年の顔を見た。
ほがらかな笑顔と意志の強そうな瞳がとても印象的な、正直そうな青年だ。
Aによく似ていた。
峰芝先生。
ふと頭に浮かんだこの言葉を反芻しながら、私は暗く深い地の底へと落ちていった。暗い思考の狭間に、ゆっくりと沈みこんでいった。
144風と木の名無しさん:04/11/11 23:54:06 ID:JCk/vsEi
リアルでキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
あぁもう毎回楽しみにしています。ドキドキです。
145風と木の名無しさん:04/11/12 00:03:16 ID:zyAUtUb6
キタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ ! ! !
リアル始めて!次も楽しみにしてます♪
146風と木の名無しさん:04/11/12 00:05:40 ID:Q9ovKwXA
あー、どきどきした。案外スムーズにいったね。
毎回読むたびにビビるのにやめられないこの快感…!!!
サディストたん乙です。
147風と木の名無しさん:04/11/12 00:12:02 ID:SPhrpkI0
サディストたんキテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
胸がキュンキュンします…
148風と木の名無しさん:04/11/12 03:50:26 ID:kWM/xWcU
サディスト様GJ!!!次回も期待してます!!
149風と木の名無しさん:04/11/12 11:46:28 ID:tSw/8V5r
yabai, majide omosiroi..
150風と木の名無しさん:04/11/12 12:29:59 ID:GoqVDcF/
ああぁぁもうめちゃくちゃ悶えまくりでごわす ⊂⌒〜⊃*。Д。)-з
151風と木の名無しさん:04/11/12 15:25:02 ID:PAX66WEr
ハァハアハフハフハフ…(´Д`*)呼吸困難なこの胸の高鳴り…!あぁサディスト様!!大好物!!
152風と木の名無しさん:04/11/12 16:39:07 ID:qjQysKEE
http://www.infovlad.net/terror_videos/shosei-koda.wmv
この鬼畜さ見たら、いま何も読む気にならない。オオオオ〜〜〜
153風と木の名無しさん:04/11/12 17:28:34 ID:/LvRMauQ
>>152
吐き気が…。他のスレで見かけたことなかったんでファイル名で気づけなかったよ。
香田さんの殺害シーンか、鬼畜云々の話ではないと思う。
しかし人の首ってあんな簡単に斬れてしまうものなのか、怖い。精神的にかなり有害…
154風と木の名無しさん:04/11/12 18:58:23 ID:GnKgeIGn
鬼畜とグロは違うでしょ。
155風と木の名無しさん:04/11/12 20:22:29 ID:cj0pdKBB
ageてるし>>152はこのスレ住人でもないだろう。
スルー汁
156風と木の名無しさん:04/11/12 20:30:44 ID:YK8iKm3x
> 00:00:アラビア文字の白い字幕。背後は黒オヤジがコーランぽいのを読んでる。
> 00:10 アラビア半島を中心とした地球儀に突撃銃が意匠された奴らのマークが浮かび上がる。
> 00:20 怪しい音楽が始まり、アラビア語の字幕が浮かんでは消える。
> 00:34 学校みたいな閉鎖された部屋。壁には例の黒い旗。一人香田君が正座させられてる。
> 00:42 3人の執行人が画像処理で現れる。 何か紙に書かれたものを読み出す
> 02:05 真中の人間が読み終える。即執行開始
> 02:10 入刀。うごぉ・・・とうめき声
> 02:12 アラーアクバルを続ける男たち。首が切られつづける。
> 02:14 血が噴出す。ピストン運動のように、首にナイフを入れ出しする男。
> 02:26 最後の「むご」という音とともに、再びアラビア風BGM始まる。
> 02:28 視点が変わって、米国旗の上で首を切りつづける。
> 02:30 切断完了 胴体の上に首
> 02:33 シーンが変わり、男たちが首を掲げる。背後は例の旗。顔がupになる
> 02:41 米国旗の上の胴体に首が置かれるjpgと同じ構図になる
> 02:45 最後に幸田君どあっぷ
> 02:48 自分たちの旗が写る。
157風と木の名無しさん:04/11/12 21:14:50 ID:6yuUqeNQ
初めて来ました。
このスレ素敵な職人さんが揃っておられるのですね。
特にサディストさんの顛末にはどきどき。
オンラインゲームのお話もまた一味違いますね。
私もいつかここに作品を投下できるほどの腕前になりたいものです。
職人さん方、どうか頑張って下さい。
158風と木の名無しさん:04/11/12 22:38:49 ID:fdwpIdQ/
アリスタンノオシオキマダ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
159風と木の名無しさん:04/11/13 02:04:43 ID:W8lNe12T
汚らわしい尻・・・汚らわしい・・・


ブーッ!お茶吹いたじゃないかー
こんな笑えるスレあったなんて、嬉しかったよ。
160風と木の名無しさん:04/11/13 06:49:04 ID:e67LMyYB
初めてこのスレに書き込み。
サディストさん、いつも細かな心理描写にハラハラしています。2ちゃんでこんなに凄いと思った人は初めてです。
激乙!
161風と木の名無しさん:04/11/13 17:31:36 ID:sBHyKQJ+
サディスト様にメロメロです。
SM物苦手だけど嵌っちゃった…。
162風と木の名無しさん:04/11/13 18:16:46 ID:81hoHZWo
アリスタンもまってます…
163風と木の名無しさん:04/11/13 21:25:12 ID:IA8BzpTN
アリスタン、どきどき。

落ち着いたら何か投下しますね…ヘタレですが。
164風と木の名無しさん:04/11/14 01:00:28 ID:CpL6slFU
その言葉を信じてsageるぞゴラァ!!(゚д゚)
165風と木の名無しさん:04/11/14 02:57:55 ID:cfE7ma71
期待sage
166風と木の名無しさん:04/11/14 11:32:17 ID:9yzXOi8P
了解sage
167風と木の名無しさん:04/11/14 21:22:32 ID:wQuYm7NB
待ち焦がれsage
168風と木の名無しさん:04/11/14 22:25:06 ID:YbqCAb9j
焦らされsage
169風と木の名無しさん:04/11/15 02:10:38 ID:uIFeiSb5
まだまだsage
170風と木の名無しさん:04/11/15 03:54:09 ID:BJOMgFys
ロマンシングsage
171風と木の名無しさん:04/11/15 15:43:25 ID:8VapTnhp
サディスト様に恋してるsage
172風と木の名無しさん:04/11/15 18:40:25 ID:rU6dIFYE
クリオネsage
173風と木の名無しさん:04/11/15 19:52:00 ID:0O6CR2S6
sage県
174風と木の名無しさん:04/11/15 20:53:15 ID:oN4RrW/Z
sageと涙と男と男
175風と木の名無しさん:04/11/15 21:47:46 ID:bVEI/M3p
こ…ここは何スレなんだ…?
とりあえずsage
176風と木の名無しさん:04/11/15 22:59:17 ID:0i3F1XHx
まだまだ降臨待ちですよsage
177風と木の名無しさん:04/11/15 23:10:49 ID:EGIQOT0q
おsageで期待
178風と木の名無しさん:04/11/15 23:16:11 ID:A3BIv1+3
>>164-177
お前達、まとめてお仕置き部屋に連行されるのも辞さないというのかね?
179風と木の名無しさん:04/11/16 00:30:21 ID:bG+qMg9Z
伯爵キター


sage
180風と木の名無しさん:04/11/16 01:22:21 ID:E65Oqp8a
これも人のsageか…
181風と木の名無しさん:04/11/16 02:20:10 ID:N/Ne0EAC
>>178
集団お仕置き…ハァハァ

sage
182風と木の名無しさん:04/11/16 03:35:52 ID:SdHu87WW
sageフロンティア
183風と木の名無しさん:04/11/16 14:31:33 ID:KT2WoPtX
サディストたんマダー?チンチンハァハァsage
184お仕置き:04/11/16 15:20:33 ID:l843YOKZ
人気の無い空き家に、十歳前後の少年らが
繰り返し忍び込んでは悪ふざけをしていた。
別に部屋の中には、金目の物は始めから無かったが
雨風をしのげて誰にも邪魔されない古い屋敷は
悪童共にとって格好の遊び場だった。
まだ酒や煙草を覚える年でもなく
薄暗い廊下で追いかけっこをしたりたわいもないものだった。

その日はかくれんぼに興じていた。
少年の一人が埃っぽい分厚いカーテンの間を手探りで進んでいると
カーテン越しに暖かな人間の体にぶつかった。
「あー、見つかっちゃったー。誰?」
185お仕置き:04/11/16 15:37:54 ID:l843YOKZ
>>184
カーテンの向こうに居る者は問いに答えず
布越しにその少年の肩を片手で抱きすくめた。
かなり背が高い、大人の男だった。
「!?」
「やっと捕まえたぞ。鼠共め」
少年の頭上でカーテンの布地を切り裂く音がして
そのまま足が床から離れた。
切り離したカーテンで顔の上までぐるっと簀巻きにされたまま
小脇に抱えられたらしい。
「離せー。降ろしてー」
もちろん少年も抵抗するが
万力のような力で縛られて、ふりほどくことが出来ない。
「お前が最後の一人だ。仲間も捕まえてあるから観念しな」
186お仕置き:04/11/16 16:02:52 ID:l843YOKZ
>>185
年齢がよく分からない声だと少年は思った。
ドスの利いた声と重い靴音が部屋に響いた。
男は少年を担いだまま部屋を出て、屋敷の中を移動した。
その間、少年は本能的な恐怖から布の中でもがき続けていたが
男の腕はびくともしなかった。
しばらくして男が立ち止まった。
「着いたぞ」
そう言うと男は、無造作に少年の腹の辺りを膝で蹴り上げた。
衝撃で少年がおとなしくなると、男はドアを開け屋敷の別の部屋に入った。
187風と木の名無しさん:04/11/16 16:08:11 ID:sDjbc9xh
お仕置きキタ━━━━━━(*´Д`*)━━━━━━ !!!!!
188お仕置き:04/11/16 16:35:53 ID:l843YOKZ
>>186
目を覚ますと薄暗い部屋に少年はいた。
裸で台のような物の上にうつ伏せに寝かされていることに少年は気づいた。
顔を上げると、窓の無い部屋に一つ吊された裸電球の灯りで
隣からずらっと人間の背中と尻が並んでいるのが見えた。
一緒に屋敷に来た仲間達が同じように脱がされ
横に長いテーブルの上に並べられていた。
皆、顔や体に痣を浮かべてぐったりしていた。
もっとよく見ようと上体を起こそうとした時
手足の自由が利かないことに少年は気がついた。
胴だけがテーブルに乗せられ、縄で縛られた手足は肩幅に開いたまま
床に向かって真下に固定されていた。

「コレどうしたの!?」
「気がついたか」
男の声が背後から響いた。
皆同じように捕まって連れてこられたんだ、隣の仲間が小さな声で言った。
「俺の家にようこそ。悪い子達にはお仕置きだな」
189お仕置き:04/11/16 17:36:34 ID:l843YOKZ
>>188
男がそう言い終わり、鞭のようなものが空を切る音がしたかと思うと
裸の肌をしたたかに打ちつける音がして誰かの悲鳴が上がった。
「ひっ…」
再び鞭が唸り、そして振り降ろされた。
「があっ!」
「キャッ」
誰が打たれたのかよく見ようと
少年が首だけで後ろを振り返ろうとすると、男の声が飛んだ。
「顔を上げると眼にあたるぞ」
慌てて顔の向きを元に戻して頭を低くすると
少年の背中にも激痛が走った。
痛みは間隔を空けて何度も繰り返し襲った。
男はまんべんなく全員に鞭を振るい続けた。

やがて全員が痛みから、はあはあと肩で息をするようになり
何人かがすすり泣き始めると
男の鞭の音がようやく止まり、瓶の栓を空ける音がした。
男は一人、酒をぐびぐびと喰らってるようだった。
「どうだった鞭の味は。今度は酒を飲ませてやるよ」
再び悲鳴が上がり始めた。
少年は何が起きてるのか見ようとした。
体を拘束されてるのでよく見えないが、どうやらテーブルの端から順に
肛門に酒瓶を挿入して中身を注いでるようだった。
だんだん悲鳴と足音が近づいて来て、隣の仲間が顔を上げて叫んだ後
少年の肛門にも冷たいガラスの瓶が押し当てられた。
瓶の口はなめらかに肛門に差し込まれ、括約筋を越えると
ぐっと斜めに傾けられて中身を少年の直腸に注ぎ込んだ。
熱いような冷たいような感覚と、流し込まれた液体の重さを少年は感じた。
瓶の口を抜き去ると、肛門は中身を漏らすまいとぎゅっと閉じた。
しばらくして猛烈な便意が込み上がってきた。
「さあさあ盛大にやっちまいな」
190風と木の名無しさん:04/11/16 18:28:08 ID:z4DdhM+8
大好物━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
191お仕置き・完 ※スカトロ有:04/11/16 18:28:33 ID:l843YOKZ
>>189
やがてうつ伏せで拘束されている全員がうめきだした。
男はテーブルの一番端に立ち
最後に浣腸した少年の尻から背中を撫でていた。
そうしてる間も少年の肌は粟立ち、脂汗を浮かせ顔を真っ赤にして
少年は必死で限界を堪えている。
男は少年の脇にしゃがみ込むと耳元で囁いた。
「お前、可愛いな。他の奴らは解放してやるが
お前だけは後で特別可愛がってやるよ」

少年が何か言おうとすると、男は立ち上がり
少年の髪をつかんで上を向かせ、開いた口に自分の逸物をねじ込んだ。
「歯ァ立てたらどうなるか分かっているな」
少年は自分を軽々と抱えて歩いた男の怪力を思い出していた。
初めて男の顔を直視すると、やはり年がよく分からない顔だと思った。
意外と整った顔立ちだが
逆らう気を萎えさせるような異様な眼の光があった。
髪を掴まれたままゆっくり、少年は口腔を犯されていた。

そのうち誰かが堪えきれずに漏らしたのか
排泄音が部屋に響き強烈な糞便臭が辺りに満ちた。
諦めと安堵からか、一人が決壊すると他の者も続いてひり出した。
噎せ返る悪臭の中、目の前で少年が排泄しても
少年の口の中で男の逸物は変わらずそそり立っている。
涙と涎と糞便を垂れ流しにしながら
少年の脳裏に、こんな光景を人に見られたらどうしようかという考えが
一瞬浮かんで消えた。もうどうでもいい。
少年は物のように、ただ男の思うようにさせた。
《完》
192風と木の名無しさん:04/11/16 18:36:53 ID:z4DdhM+8
終わりなのね…。
こういうの大好きなのよー!!リアルで楽しませてもらったよ!!
疾風のように現れて、疾風のように去って行く、素敵な姐さん、ありがとう!!
たっぷり可愛がってもらってハァハァ
193風と木の名無しさん:04/11/16 18:42:28 ID:l843YOKZ
お目汚しスマソ。
前座っつーことで、他の職人タンの降臨をお待ちしておりまつ。
あああ、意外と無駄が多かったなorz
194風と木の名無しさん:04/11/16 19:03:11 ID:EIj4Ykjq
姐さんGJ
でも微スカでもメル欄&文頭表記お願いします…
195風と木の名無しさん:04/11/16 19:11:35 ID:jh1nxhEm
君は>191の名前欄が読めないのかね?
196風と木の名無しさん:04/11/16 19:11:39 ID:JxMwKgKt
>>194
姐さん、名前欄名前欄!

お仕置き姐さんGJ、保守用に私も書いてみよう…
197風と木の名無しさん:04/11/16 19:15:33 ID:JxMwKgKt
ケコーン…>>195、初めてだから優しくしてくれ
198風と木の名無しさん:04/11/16 19:33:57 ID:jh1nxhEm
>197
よし分かった







  ○|\  …と言いながら慣らさずに突っ込んでみる
 ○| ̄ヒ|_
199風と木の名無しさん:04/11/16 20:09:08 ID:xxptPjCs
さすが鬼畜スレだ…。ケコーンも怖ろしいw

職人神GJ!
(*´Д`)ハァハァが止まらない。
200風と木の名無しさん:04/11/16 21:12:27 ID:caJeoZge
クリオネとか鬼頭責めの時も思ったけど、こういった時々ネタ?をさくっとSSにできる姐さん方すごいよ・・・
おしおきタンGJ(*´д`*)ですた!!
201サディスト36:04/11/16 23:24:01 ID:E119ICXG
お仕置きタン萌ヘー!!(*´Д`*)ハァハァGJ!職人様がた、もっとどんどん神SS投稿してくだされ!待っております…!
待ってる間に私も失礼して…
>>143
授業終了のチャイムが鳴った。
待ってましたとばかりに教科書を鞄に詰め込み、嬉しそうに廊下へ駆け出していくみんなを眺めながら、ぼくは教科書を鞄にしまった。
大急ぎで帰り支度を進めるみんなとは対照的に、ぼくはことさらゆっくりと支度した。

じゃあね。うん、また明日ね。
今日、どうする?恵美も誘おっか。うん、3時にまどかの家集合ね。
おれ、昨日新しいゲーム買ったんだ。おれんちで一緒にやろ!
今日も塾だぁ、やんなっちゃうよ。今度おれも入れてね。
じゃあな。また明日な。

がやがやとした賑やかさは足音をたてて教室を去っていった。
ぼくはひとりだった。
ぼくは何をするともなしに、みんなが見えなくなるまでその後姿をじっと眺めていた。
ぼくは、今までたった一言でも、彼らと言葉を交わした事があっただろうか。
きっと、……絶対、ない。
ぼくはがらんとした教室の中で座っていた。
「助けてよ」
意味もなく呟いた言葉は、静寂に消えた。誰も聞いてはいない。午後の夏の日差しが窓から差し込んで、とても眩しかった。
ぼくは鞄に詰めかけていた英語の教科書を取り落とし、ばさりと床に落とした。拾わなかった。
「寂しいよ」
誰も答えない。
ぼくは立ち上がった。鞄をずりずり引きずりながら、教室を出た。
誰もいない廊下。夏の日差しがすごく眩しい。
ぼくは教室を振り返って、「じゃあね」と言った。
もちろん誰もいないのだけど、一度言ってみたかったんだ。
じゃあね。また明日ね。
ぼくは歩き出した。
ぼくに明日は、ないのだけれど。
202サディスト37:04/11/16 23:25:42 ID:E119ICXG
ぼくは校舎裏の焼却炉のそばまで鞄をひきずりながら歩いていった。
ここなら、めったに人が通らないし、静かでいいところだ。
ぼくは芝生の上に腰を下ろすと、鞄を開けて奥の方に隠していたカッターを取り出した。
カチカチ、とカッターから刃を繰り出すと、薄い刃が鈍く光って見えた。
不思議と怖くなかった。
ぼくは空を見上げた。
日差しがとにかく眩しくて、ぼくは目を開けていられなかった。じわり、と額に汗が滲む。
ぼくは自分の手首を見た。
かすかに見える煙草の火傷の痕以外は、特に大きな傷痕はない。外気に触れる部分には、お父様は極力傷痕をつけないようにしてるんだ。
遺書は書かなかった。
書いたって、きっと誰も読んでくれないだろうから。
ぼくはもう一度、空を見た。

お父様。 がっかりさせてしまってごめんなさい。 もっとましな人間になりたかった。

そして勢い良く、手首の上でカッターの刃を滑らせた。
一筋の赤い線が手首の上に走ったが、どの程度で死ねるのかわからなかったので、ただただやみくもに切り続けた。
死ねそうになかった。本当にこんな事で死ねるのだろうか?痛いだけで、血は出るけれど、これで本当に死ねる?
血が飛び散るほど出血し始めたところで、ぼくは一旦手を止めた。
ただ血が流れ続けるズタズタの手首を眺めながら、ぼくは途方にくれた。本当に死ねるのだろうか。
ぼくは力んでいた体から力を抜き、ぐったりと地面に足を伸ばした。
こうしてじっとしていたら、いつか死ねるかな。
203サディスト38:04/11/16 23:27:02 ID:E119ICXG
「 榎 田 ァ ――――――― ! ! ! 」

あんまり大声だったので、ぼくは一瞬体が浮くほどびっくりした。
声の主を探そうと首をめぐらせると、ぼくの頭上から峰芝先生がすごい形相で怒鳴っていた。
それを見て、ぼくは大変なへまをしてしまった事に気がついた。
焼却炉の上、2階は、職員室だ。
先生は今にも窓からずり落ちそうなほど身を乗り出していて、ぼくは思わず危ない、と叫んでいた。先生は顔が真っ赤だった。
「馬鹿野郎!!大馬鹿野郎!!!」
ますます身を乗り出した先生を止めようと肩を押さえる他の教師を振り払い、先生は鬼の形相でぼくを凝視すると、意を決した様子で足を窓枠にかけた。
何やら怒鳴り始めた他の教師達を殴る勢いで押しのけ、先生は2階から飛び降りた。
ぼくを一心に見つめながら。
先生は地面にぐちゃりと不恰好に落下した。
ぼくは出血し続ける手首をぶら下げながら先生のもとへ駆け寄り、先生の肩を掴んでゆすった。
先生の服を、ぼくの血が赤く染めた。
先生はどこか怪我したみたいで、痛そうに顔を歪めていたけれど、それでもぼくの血まみれの手首を握り締めて止血しようとした。
先生の手が血でぬるりと滑った。
「馬鹿が」
先生は心底怒った声で言った。
「先生だって馬鹿だよ」
言い返すと、先生はますます強くぼくの手首を握った。
「何でこんな事した」
先生は痛みに呻きながら、のそのそと着ているシャツを脱ごうとしていた。ぼくの手首を止血するために。
制止しても、先生は聞かなかった。もしかしたら、どこか骨折しているかもしれない。
それでも、先生はシャツをのろのろした動作で脱ぎ、ぼくの手首をそれでくるみ、上から強い力で握り締めた。
「馬鹿野郎め」
先生の瞳が潤んでいた。
「こんなちびのくせに、こんな」
やがて声を殺して泣き始めた先生を、ぼくはどうする事もできずにただ眺めていた。
204サディスト39:04/11/16 23:28:56 ID:E119ICXG
「もうお父様をがっかりさせたくないんだ」
呟きながら、ついにお父様の事を口外してしまった事に気付いて、鳥肌が立った。
先生はおびえるぼくをなだめ、大丈夫だ、と励ました。
「ぼくは生きてちゃだめなんだ」

"お前のような人間は生きるに値しない"

昨夜、ついに父に言われた一言だった。
父は心底ぼくを憎んでいた。ぼくは虫けらほどの価値もないと、生きている事すら罪だと、言った。
それなら、もうぼくは死ぬしかない。
父に認められようと、努力する事すらあつかましい。
ぼくは死ぬべき人間だ。

「もうこれ以上、誰かに迷惑をかけたくないよ」

先生は泣いていた。
誰のために?ぼくのために?
「だったら俺のために生きてくれ」
先生は言った。
「俺はお前に死んでほしくない」
ぼくの手首を握り締めていた手が震え始めた。
先生は不自由な腕をぼくの方へ伸ばすと、地面に座り込んだぼくを、その腕で抱き締めた。
かちかちに硬直したぼくの体をほぐすように、先生の手がぼくの背中をさする。
ぼくはがっくりと先生のほうへもたれかかった。
すると、ちょうど先生の涙がぼくのおでこに落ちる格好になった。
先生の温かい涙が、リズミカルにぼくのおでこに垂れ、つるりと頬へ落ちる。
先生の匂いは少し煙草の香りがしたけれど、日なたの明るい匂いがした。
ぼくも泣いた。
そしてそのまま眠ってしまった。
205風と木の名無しさん:04/11/16 23:35:17 ID:/3GYrs7s
サディストたんキタ━━━(゜∀゜)━━━!!!
206風と木の名無しさん:04/11/16 23:42:06 ID:KcoP0p9s
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 読めて幸せだぞぅぅ
207風と木の名無しさん:04/11/16 23:43:21 ID:j8kPT8+m
おまいら、興奮するのもわかるがちと落ち着こうな。
キターーだけでレス消費とかなしな。
他の作品を載せにくい雰囲気にすると、サディストたんも困るだろうからな。
208オンラインゲーム25:04/11/16 23:47:11 ID:1HFySmXS
>>125

「はぁ、はぁ…、…」
放心状態のまま肩で呼吸をしていると、眼鏡野郎は鎖を引っ張り俺の身体を起こさせニヤリと笑いかけた。
「どうやらお仕置きがお望みらしいな」
床に落ちたバイブを拾いそれを俺の口にくわえさせるとすぐに、四つん這いにさせ後ろから自分のモノを挿れてきた。
「うう、う、ぅン!」
呼吸が出来なくて辛い。何よりも必要以上の快感が辛い。
「随分喜んでいるじゃないか。お仕置きにならんな」
喜んでなんかいねーよ!と意思表示に首を横に振るが、それを許さないと言うように強く縦に揺すられて床に突っ伏す。
「ああぁぁ………!」
バイブを口から吐き出し喘ぎと一緒に呼吸をすると、間髪入れずに首輪の鎖を後ろから引かれた。呼吸が止まる。
「かはっ……、げほッ…!」
びゅるる…!
俺のモノと、俺の中のモノとが同時に弾けた。
「ぅんッ…、ん、んぁああ…っ…!」
イった直後、一滴でも多く中に残すように、ググっと押し付けられ、尻を引き寄せられた。
それがあまりにも気持ちよくて、俺はもう一度イった。
209オンラインゲーム26:04/11/16 23:48:27 ID:1HFySmXS
「…昇天したか?」
「…っ…!」
引き抜かれて身震いしてしまう。長時間バイブを入れられていたとはいえ、男にされて感じてしまう自分が信じられなかった。
「さあ、掃除はまだ終わっていない。この床に散らかした自分の体液を綺麗にするんだ」
言うと雑巾を取り上げ俺の顔を床に押し付けた。
「舐めろ」
「…なっ…!?」
んな事、出来るわけがない!
「んん?まだ犯され足りないのか?次は浣腸でもするか…」
「くっ…」
仕方なく、床に撒き散らしたものを舐めようと顔を近づける。が、やはり精液も床も、舐めるのは抵抗があり過ぎる。
躊躇っていると頭を上から押さえつけられた。

ぴちゃ…

「…そうだ、綺麗に全部舐めとれよ」
匂いや味を感じるはずはないのに、想像と記憶が感覚をリアルにする。
「う…、んん…っ」
何で俺はこんな事をさせられているんだろう。情けなくて涙が出てきた。
「最後にココも、綺麗にするんだ」
屈辱に耐えながら床を綺麗にし終えると、眼鏡野郎は自分のものも舐めさせた。
もう何も考えられなくて、差し出されたモノを一生懸命舐めた。
口内に射精されそれも全部飲み干すと、やっと解放された。

「今日の掃除のお駄賃だ」
最後に、よくわからないが拳より一回り大きい程度の、卵を貰った。

………………………………
アイテム<卵>を手に入れた
………………………………
210オンラインゲーム27:04/11/16 23:49:29 ID:1HFySmXS
***

「目が覚めましたか?お疲れ様でした」
今日のノルマ、6時間が終わり現実世界に帰ってきた。
昨日と同じように周りでは数人のスタッフがパソコンに向かっている。声をかけてきたのはムカイだった。
「掃除を選んで卵を貰ったんですか。君にはフェラチオの素質があるらしい。卵は一番良いアイテムですよ」
「はぁ…?どういう意味?」
いきなりわけが解らない。
「つまり最後のフェラチオの良し悪しで、アイテムの質も変わるということですよ」
そういえばこのゲームは、ただヤられるだけなのかと思ってたけどどういう流れになってるんだろう?
「一日の過ごし方によって進む方向が変わります。例えば伯爵と過ごすものを選べば、伯爵との仲が深まる。他の人と話したりすれば情報が集まるしアイテムが貰えて行動範囲が広がる」
館の外にも出られるって事?
「そうです。卵は外へ出るには必須のアイテムです」

ずっとあの館にいなければいけないのかと思っていた俺は、ものすごく安堵した。

しかしそれよりも、早くこの研究所から抜け出せる方法も見つけなきゃいけない。
俺はそのために、協力するふりをして情報を沢山聞き出す事にした。
211風と木の名無しさん:04/11/17 01:15:54 ID:0QR2hXYK
アリスタンノオシオキ、キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!!

サディストタンの切ない過去も見れたし
集団お仕置きもムッハーだし今日はいい日だ・・・
212風と木の名無しさん:04/11/17 01:29:00 ID:RLzK4zOo
サディストさんの過去いいな、こーゆーの激好み(*´д`*)ハァハァ
アリスのお仕置きもGJ、行動範囲が広がるついでにヤる人間も増えたりしてw
213風と木の名無しさん:04/11/17 05:10:42 ID:vLByYGVt
お仕置き職人様、サディスト様、アリス様…皆さんGJです!!
お腹いっぱい…今日は何ていい日なんだ…
214風と木の名無しさん:04/11/17 17:05:47 ID:h/3jQpit
215風と木の名無しさん:04/11/17 18:14:37 ID:Z+nQnlB4
>>214
不意打ち(ノ∀`)ゲラ
216風と木の名無しさん:04/11/18 02:06:20 ID:/fMHz76c
【ここらで】拷問される男性について【発想転換】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1100705193/
鞭で叩かれて「もっと」とか喜んでる男ではなく、
決して責め苦に屈せず自白しない強靭な決意と気高さを持った男性が萌えな方。
与えられる苦痛に歯を食いしばって耐えているけれどもつい出てしまう苦痛の声や、
鎖に繋がれて苦しみながらも今だ失われぬ男の闘志の表情に萌えな方。
鍛えられた美しい身体が汗と血にまみれるのに萌えの方。

さあ、めくるめく妄想の世界へ。SSを容赦なく振り下ろしてください。
217風と木の名無しさん:04/11/18 04:19:12 ID:Jw5PypeY
>>216 拷問される男性だけじゃあ萌えん。拷問する男性もいるから萌えるンだ!!
218風と木の名無しさん:04/11/18 05:00:07 ID:KjKMy4go
>217
801板の真理だw
219風と木の名無しさん:04/11/18 13:43:28 ID:tlEQzHxY
わしゃ単体萌えできるタチだからOKよ(*´д`*)アヘアヘ
願わくば、お相手もいて欲しいが。
220風と木の名無しさん:04/11/18 17:08:46 ID:/fMHz76c
>>217
ではその萌えの真髄を是非216のスレで・・・
221風と木の名無しさん:04/11/18 21:19:23 ID:85/GYMIQ
>>220
マルチポスト(・A・)イクナイ!!
同じIDでいろんなスレで暴れやがって…
222風と木の名無しさん:04/11/20 05:15:48 ID:p/i1DFC3
痛い拷問はあまり萌えんなあ。
やっぱりキモチイクさせられてしまう系が……w
223風と木の名無しさん:04/11/20 22:11:37 ID:n7fQ2Tjm
サディストたんが本当に待ち遠しくて何回もチェックしてしまいますよ…
224風と木の名無しさん:04/11/20 22:58:36 ID:VM3yM7tV
お仕置きのネ申様、是非再降臨を!!


……スレ繁栄を願って自分も書いてみます。ノシ
225風と木の名無しさん:04/11/21 00:24:08 ID:UE1rthS5
ヽ(`д´;)/  うおおおお!?楽しみにしてます!>>224
226風と木の名無しさん:04/11/21 01:19:19 ID:pV10X2pl
昨日、徹夜で前スレ&このスレ読破してしまいましたよ。
私はアキとユキさんが好きだなあ。
ああいう精神系の子に弱いです。先輩の男っぽい喋り方も萌え〜でした(*´д`*)ハァハアァァ
227風と木の名無しさん:04/11/21 13:51:07 ID:yo1cpE9S
私はやはりサディストタンが…(´Д`*)ハァハァ
濃厚なストーリーにいつもドキドキし通しです。ところでサディスト作者様に聞きたいんですが、今まで投稿されたサディスト全編プリントアウトしてもよろしいでしょうか??
もう鬼畜スレ覗かなきゃ読めないのがじれったくて…
もちろん個人で楽しむ以外に意図はございません。
228風と木の名無しさん:04/11/21 16:57:04 ID:z6G/WkoU
>224
そう言うのは聞かずにこっそりやるもんだ
229風と木の名無しさん:04/11/21 19:41:57 ID:K5f8Zc2B
てゆーかなんで聞くの?
許可を取りたがる理由が素朴に疑問。頭弱いの?>227
230風と木の名無しさん:04/11/21 22:14:47 ID:OduxpsR1
言葉責めるな>>229。ギラギラしすぎだ。

や、確かにウザイけど。
231風と木の名無しさん:04/11/21 22:52:11 ID:zYrGBobm
ウザくはないけどイタイな。

で、こんな話題が続くとウザい伯爵が登場してきて、ウザい信者で
盛り上がるという、ウザくて堪らんパターンになるのがお約束。
232風と木の名無しさん:04/11/21 22:58:16 ID:nDAyhs8f
盛り上がってまいりました
233風と木の名無しさん:04/11/21 23:56:25 ID:OKfsguv5
もまいらもっと冷静になれよ
雰囲気良い時は本当に良いのに
どうしてちょっとでも悪くなるとどんどんそれが進んで行っちゃうんだ
脊髄反射でレスせずに書き込む前に一度深呼吸だよ
234風と木の名無しさん:04/11/22 00:39:11 ID:4fXWoIi7
空気を読む事も大切だと思うけどな〜。
まず>227が書き込む前に深呼吸しとけと思うが。
言われないと分かんないことだってあるんじゃね?
235風と木の名無しさん:04/11/22 01:34:20 ID:KQTkZWrq
>>234
言い方ってもんがあるでしょ。別に頭弱いとかまで言う必要ないと思う。
21歳以上の板としては空気読むってのも大事だけど
人に配慮するってのも大事じゃないの?
それに>>227と伯爵とか全然関係ないし。
単に>>231が「伯爵ウザ」と個人的に思ってるのを便乗して吐き捨ててるだけじゃ…
236風と木の名無しさん:04/11/22 01:37:33 ID:KQTkZWrq
っていうか>>227はここで許可を取ろうとするのは確かに分からないけど
そんなに引っ張るほどのイタさでもないし。
>>230の前半くらいで終わってれば「鬼畜スレっぽい流れ」の一言で済んだのにな。
237風と木の名無しさん:04/11/22 01:40:26 ID:ZAFHmKj4
おまいら、そろそろもちつけ。
マターリと職人さんを待とうじゃないか。
238風と木の名無しさん:04/11/22 01:56:06 ID:KFdE6AXx
>237
いや、こういう流れになると必ず伯爵でてきてるじゃない?
本人は場を丸く治めるつもりなんだろうけど、その後に続く
伯爵〜って言う流れがいつもウザ。
伯爵も儲レスが嬉しくて続けてるんだろうけど、
あれだけネタにする元気や技があるなら鬼畜SS書けばいいのに。
伯爵ネタならネタでビデオ棚で楽しめば、と思うんだけど。
239風と木の名無しさん:04/11/22 01:59:28 ID:V58ZwPtW
頼むから職人が投稿しにくい雰囲気にしないで欲しい…
240風と木の名無しさん:04/11/22 03:18:00 ID:ZAFHmKj4
>>238
伯爵の流れが続いたということは、そういう流れすら楽しんでしまうスレ住人もいるということ。
嫌ならば、スルーしてSSだけ楽しめばいいと思うよ。ただそれだけ。難しいことではない。

何故か許可を取ろうとした人のことも、わいて出た伯爵の話も、もういいじゃない。


職人さんを心からお待ちしています。
241風と木の名無しさん:04/11/22 05:23:33 ID:DpK+ry1t
んだ。ウザけりゃスルーしれってこったな。
しかし前にも伯爵どーのってどうでもいい話出たよな。私怨かもなw

ところでサディスト様降臨マダー?
242狭い部屋:04/11/22 07:15:35 ID:OzfoDHHr
サディスト様じゃなくて悪いが投下。

そのうち血みどろ死体とスカが入ると思う。
名前欄の注意書きは忘れないようにするので苦手な方はスルーして下さい。
243狭い部屋:04/11/22 07:16:54 ID:OzfoDHHr
部屋に入ってきた男は其処にしっかりと錠を下ろした後、ゆっくりと青年に歩み寄った。
そして呆れた様に笑いながら青年の足首に手をかける。
「おいおい。散々ひっぱたかれて懲りたんじゃねェのか?」
首と足首を繋ぐように鎖が巻かれた青年は、不自由な体を捻って男の手から逃れると四肢を丸め、
床に四つに這うなり「フーッ」と気の立った猫の様な声を発した。
青年が伸び上がって手を差し出していたのは小さな換気口だった。換気口と言うだけあって
当然青年の体より小さい其処は、首を突っ込むのがやっとの大きさしかなかった。
だが先日もそこへ首を突っ込もうと、ひいては此処から逃げようとした青年は
まるで換気口の穴を拡げようとするかのように爪が剥がれるまで壁を引っ掻き続け、
帰宅した男に顔や尻が腫れ上がるほど叩かれた。
その後、男の手によって丈夫な金属の枠が填め込まれた換気口はもう手を差し込む隙間もない。
それでも懲りずに手出しをしていた金髪の青年は、かつて此の国にあった軍隊の、
それも将校クラスの人間が纏う制服に身を包んでいる。
244狭い部屋:04/11/22 07:17:53 ID:OzfoDHHr
だがそれとはどう見たとて不釣り合いな鎖が首に絡まり、青年の動きに揺れてジャラジャラと音を立てた。
男は振り払われた手を軽く振って下唇を嘗める。
「どうも懲りちゃいねェようだな」
北の訛りの入った口調でそう呟いた男は、そのガッシリとした体からは想像の出来ない
身の軽さで一気に青年との距離を詰めると、
悪戯猫を捕まえるような態度で一度は手放した青年の足首を再び捕まえた。
青年はしなやかな体躯を捻って二度目の脱出を試みるが、殆ど足だけで宙づりにされかけていては
先程の様に床を蹴って逃げる事も出来ない。
丁度持ち上げられたのは鎖の絡んだほうの足で、それを持ち上げられると繋がれた鎖の先で
首が締め上げられて苦しい。
男も分かってそうしているので苦しさは倍増しているとも言えた。
暫く釣り上げられた青年は「ぐええ、ぐええ」と泡を吹く様な声を上げてユラユラと体を揺さぶった。
失神する寸前で男は青年を床に下ろしてやる。
その傍らに屈んで、男は俯せに倒れた青年の尻を掌で二度三度叩いた。
「なァ、そろそろ学習することを思い出したらどうだ?莫迦じゃあねェだろ?」
245狭い部屋:04/11/22 07:19:11 ID:OzfoDHHr
男の声に反応したという訳でも無いだろうが青年は瞬時に体を丸めて腕の力で後退る。
そんな反応を見越して首の鎖に手をかけていた男はそれを引っ張り青年の体を自分に引きずり寄せた。
暴れる青年を鎖と腕力で押さえ込み、担ぎ上げて歩を進める先はこの狭い室内に二つだけあるドアの一つで、
その向こうにはこの部屋より更に狭い隣室があった。
もう一つのドアは、男が最初にこの部屋に入ってきた時に使ったもので、青年はそこを潜ったことがない。
だがこちらのドアは何度となく潜らされている。
体に覚え込まされた恐怖に青年は男の肩の上で激しく暴れ出した。背中を蹴り付け胸板を叩き、
首が絞まるのも厭わずに抵抗を試みたが全て無駄に終わった。

------
長くならないように気をつけるけども続き物です。スマソ。
246風と木の名無しさん:04/11/22 10:04:30 ID:jYv4+rUQ
>狭い部屋の職人様
登場人物もろ好みvハァハァ
続き楽しみにしてます!
247風と木の名無しさん:04/11/22 11:20:27 ID:G3cF3P0I
新たな職人様キタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ ! ! !
ぐ、軍人ですか…鼻血ものですなー
ここ、って時にお預け喰らわされてる犬の気持ちですが
続きお待ちしてます゚+.(・∀・)゚+.゚
248風と木の名無しさん:04/11/22 15:58:46 ID:H5sHWu2H
おおぉ、血みどろ死体もスカも大好物。
続き待ってます!
249風と木の名無しさん:04/11/22 22:06:05 ID:loH5dqxq
またまた素敵な作品が!!続きが楽しみ〜。
250風と木の名無しさん:04/11/22 23:20:32 ID:VidjTXwC
ハァァァァ…もう辛抱たまんねぇよ(´Д`;)ハァハァ
サディストターン
251238:04/11/22 23:29:40 ID:KFdE6AXx
いや、伯爵様、スルーしようにもいきなり出て来られますので…。
こっちだって読みたくない。スルーしたい。今度出てくるときは名前欄に伯爵で
お願いします。本当にお願いします。(儲さんも)
252風と木の名無しさん:04/11/22 23:31:23 ID:LagR3rBl
>238
脳内スルーすればいいのに。
253風と木の名無しさん:04/11/22 23:37:31 ID:kunILvc2
>1が読めない人が多いんだよ。
本当に21歳以上なのかt(ry
254風と木の名無しさん:04/11/22 23:58:12 ID:OYlj6vyh
まぁまぁ、必死だなと呟いて華麗にスルーしとけ。
255風と木の名無しさん:04/11/23 00:32:06 ID:Ol/drEwT
何か頑張って電話回線IP替えで頑張ってる子が1人で踊っていますね。
見苦しいので虐めたり罵声を投げかける訳でも無くあくまで普通に接してやる。
256狭い部屋:04/11/23 09:30:07 ID:NFrHTfDm
男は青年を床に放り出すと、壁に打ち込まれた金属器具に素早く青年の両手を固定した。
「フーッ、フーッ、グゥゥ」
獣が唸るのと同じ声を上げながら青年は唯一自由な片足を男に向かって振り上げる。
だが男は易々とそれを避けて、逆に足首を掴んだ。
「暴れっと痛い目に遭うことくらい、分かってンだろうが。おとなしくしてろ」
男の手によって捻り上げられた足首は青年のどんな抵抗にも応えなかった。
青年は自分の首が絞まるのを覚悟の上で今度は逆の足をばたつかせた。
鎖が引っ張れ、青年の唇の端からは気道から溢れた空気と共に唾液が伝う。
「グ、グゥ、フーッ」
男は軽く溜息をつくと大きく片腕を振り上げ無造作に打ち下ろした。
バシッと青年の頬が鳴る。右頬を張られた青年は勢い、首が左に捩れてまた呼吸をつまらせた。
「っぅぐ」
そんな青年に構わず男はとうとう青年の両足を捕らえてしまい、
そのままそれも壁に固定してしまう。
手首と足首だけで壁際に宙づりにされた青年は一切の抵抗を封じられて整った顔を激しく歪めた。
固定された手首と足首には自身の全体重が掛かって既に血の気が引き始めている。
257狭い部屋:04/11/23 09:31:24 ID:NFrHTfDm
これまでの生活で既に青年の手首や足首には深い傷が出来ており、
それが癒えるより先に繰り返される行為のおかげで悪化の一途を辿っていた。
だが男は手当をしないわけではなかった。
今も最も深く抉れた右の手首には汚れてはいたが包帯が巻かれている。
他の傷には塗り薬が塗布されていた。それのおかげで青年の手足は腐り落ちずに済んでいる。
ぎらつく青い目に睨め付けられた男はにやりと口元に笑みを浮かべる。
「いい顔だ」
男はそう言うなり青年の服に手をかけた。ベルトのバックルを外してズボンを下着ごと膝まで押し除ける。
足を固定している故に完全に引き抜き裸にすることは出来なかったが
尻だけを引き剥かれ、まるでそれを見せつけるように突き出した
姿勢の青年の姿は裸にするよりむしろ卑猥だった。
特に青年が着ているのが軍服なことが大きかっただろう。
かつてその姿で青年が輝かしい経歴に彩られた地位に立っていたことを知っている男には特に堪らなかった。
男は大きな掌でその尻を撫で回して弾力のある感触を楽しみ、青年の顔に自分の顔を近づけて間近から囁く。
「やっと糞を垂れ流さないってことを覚えたみたいだな。
イイ子だ。褒美にたっぷり出させてやる」
258風と木の名無しさん:04/11/23 09:50:44 ID:LbTvqtsN
あぁぁ…!
あとが気になるう…!!
もろ好みで普通にジラされるよりもうキてる…(´∀`*)
続き頑張ってください!!

259サディスト40:04/11/23 11:35:05 ID:v1TL3WOM
>>227
ご自由にどうぞー。でも了解は得なくていいですよ。

>>204
私が再び目を開けると、そこは懐かしい小学校の校舎裏ではなく、見慣れたAの暗い部屋だった。
湿った天井を見つめながら、私は濡れている頬をそっと手の甲でぬぐった。
私はずっと、Aに対して既視感を感じていた。初めて彼を見たその瞬間から、私は彼に強く惹かれたのだ。
今思い出した。
Aは、峰芝先生に似ていたのだ。
そう思ってから、はっとして飛び起きた。
Aは―――――?
首をめぐらすと、すぐにAの姿が目に入った。
あぐらをかいて座っている。生きているのか。
そして、Aの向こうに見える銅の扉を見て驚いた。扉は口を開き、かすかな光が部屋に差し込んでいる。
なぜ、Aは逃げなかったのだろう。
私はじり、とかすかに身じろいだ。
ぱっと振り向いたAの顔を見て、私は目を細めた。峰芝先生?
「先生?」
思わず口をついて出た言葉に、Aは顔をしかめ、鼻にしわを寄せた。
「誰が先生だ。」
Aは言った。
その声はとても不愉快そうで、私に対する嫌悪や怒りの念がありありと見て取れた。
それでも、Aの表情は穏やかだった。
「俺は"津嶋"だ」
とても優しい目をしていた。
260サディスト41:04/11/23 11:49:49 ID:v1TL3WOM
私は泣いた。
恥も外聞もなく床を掻き毟り、無様な泣き声をあげながら、ぶるぶる震えながら泣いた。
湿って悪臭を放つ床に額を擦りつけ、際限なく溢れ続ける涙を床に滴らせた。
体の奥で脈打つような嗚咽に揺れながら、私は何かから解放されているのだ、と漠然とした思いで確信した。
私の体の奥でぐつぐつと煮えたぎり、渦を巻いていた憎悪や欲望の類が今、浄化されている。
私の中に長年居座っていたドス黒い粘物が糸を引きながら脈打ち、封じられ、涙となって外に押し出されている。
私をずっと縛り上げていた腐った鎖が解け、粉々に砕けて空中に分散した。
何もかもが私から溢れ出していた。

「許してくれ……」

赤子のように泣きじゃくる私を見下ろしながら、津嶋は静かに言った。
「許せねえよ。今でも殺してやりたい」
津嶋が身じろぐ気配がした。
私は目を閉じた。津嶋に殺されるのなら、別にかまわなかった。
津嶋の声はどこまでも優しかった。
「でも、お前には同情する」

私はただ、泣き続けた。
261風と木の名無しさん:04/11/23 12:09:14 ID:fmfzJ/Q4
大丈夫…かな?ちょっと差があったけどリアルタイムばんざーい!
Aの名前が明らかに…これからどうなるんだろう、ドキドキ…
解放してあげるのかな?サディスト姐さんGJ!
262260:04/11/23 12:40:59 ID:v1TL3WOM
みなさんいつも温かい言葉をかけてくださってマリガd…!(ノД`)
投稿し始めの時は短編で終わらせる気でいたけど、ついつい続けちゃってこんな大長編になってしまったよ。
だいたいの粗筋はメモ帳に全部書いてるんだけど、実はまだ続くんだ…
けど”サディスト”が改心しちゃったんで、このあとはキティーク的描写は回想のみになっちゃうんだ。
で、あとはサディストが津嶋の看病したりなんだりな、ぎくしゃく同棲生活みたいな感じの話なんです。
できたら最後まで投稿したいけど、それは鬼畜作品スレではどうなんだろう…と思いまして。
そこでスレ住人のみなさんにお伺いしたいんですけど、キティーク描写や性的描写のほとんどない作品を続けて投下してもおKでしょうか?
「それは鬼畜作品じゃないだろう」とか、「これはあまりにも長編杉じゃ…」なんてもにょる方がいれば、
どっかウェブスペース借りてきてそこに続きを投下したり、もしくはここで話を終わらせます。

作品投下でもないのに長文&質問ウザな書き込みで本当スマソです。
ただ、もし住人のみんなが不愉快な思いしてるのに、能天気に作品投下し続けるのは嫌なので…
263風と木の名無しさん:04/11/23 12:55:19 ID:hkSJ+wEK
漏れはスレ住人の一人で、小さな一意見だけど、
サディストタンすごく面白いので、続きを読みたいんだ。
でも作者さんが自分で悩んでしまうようだったら、作者さんの好きなようにしてほしいな。
で、スペース借りるときは、何かわかるようにヒントおいてってくれると嬉しいな。
読みに行かせてもらうよ〜
264風と木の名無しさん:04/11/23 13:09:20 ID:dK2eJt1p
>サディスト様
大変乙&ウマーですた。いつも展開から目が離せません(;´Д`)ハァハァ

この先、スレの趣旨から外れた話になってしまうなら
Webスペースを借りてそちらで完結なさったほうが良いかもしれません。
此処はあくまでも「鬼畜作品」発表の場なので
それ系の描写がなくなると絡んでくる人が絶対出てくると思うし…。
あるいはモララーのビデオ棚でうpという手もありますが、
あちらも近頃キナ臭い出来事が続いたばかりなので長編連載には向かないっぽ。

私も続きが気になるのでサイト作ったら探しに行きますノシ
265風と木の名無しさん:04/11/23 13:23:04 ID:dAHEZmKs
私としては、このまま続きが読めなくなるのは辛いので続けてほしいな。
大体の意見は263さんと同じ。
いつも楽しみにしていたので、ここで打ち切られるのは悲しいとです('A`)
266風と木の名無しさん:04/11/23 13:39:51 ID:E5fcHgip
伯爵については238で書いたのが最初です。他の伯爵様について
書いたのは私ではありません。口調が乱れてて申し訳ありません。

脳内スルーをすすめられているのはわかります。
ただ、ここは鬼畜スレでSSを投下される方は名前欄にきちんと
題名をいれられてますよね。それは私にとっては嫌な人はスルー
してくださいという意思表示に思ってました。伯爵様は
スレの皆を楽しませるために投下した、ただの雑談、ネタ
名前欄を入れる必要はないという考えだったのだと思いますが、
シリーズ化(?)されるなら名前をいれて欲しかった。

サディストさんが作品投下について聞かれてますよね。
脳内スルーをすすめるかたがいらして、それが徹底されてるなら
職人さんにこんな気遣いをさせる事もないはずですよね。
本来鬼畜SSスレである場。でもネタの投下は楽しまれます、
嫌いな方はスルーしてください。これからもどうぞ。
でも、本来鬼畜から始まった作品のその後の投下は許されません。
絡まれます、場が乱れます、スルーはしてもらえません。
他の場所へ、というのもおかしな話ではないかと思うのですが。

嫌いな話はスルーしてください。そのかわり、嫌いな人がいる場合
にスルーできる用意を(名前欄に題名いれるとか……)お願いします、
というのは変ではないとおもうのですが。  長くてスマソ。
267266:04/11/23 13:50:16 ID:E5fcHgip
238=251=266です。なんか、くどくどと書いてすいませんでした。
268嫌いな話はスルーしてください:04/11/23 14:11:15 ID:oJlyn2Qm
>266
貴女がサディストタン好きで伯爵嫌いなのは良くわかった。
自分はサディストタンも伯爵も好きでも嫌いでもないけれど
スルーしろと言われても貴女のようにスルーできない人がいるのだけは良くわかる。
だからサディストタンには、移動を勧める。
単なる絡みなので、貴女の提案どおりに名前欄を変えてみた(w
269風と木の名無しさん:04/11/23 14:51:19 ID:+XR3Yr+X
>>262
サディストタンGJ!
今後に関しては>>263姐さんと同意見です。
もしサイトを開くことになったら、ぜひ教えてくだされ(;´Д`)ハァン
続きが激しく気になります。
270風と木の名無しさん:04/11/23 14:58:29 ID:dK2eJt1p
>266は、ずるずる話題を引きずってしつこいけど、
>嫌いな話はスルーしてください。そのかわり、嫌いな人がいる場合
>にスルーできる用意を(名前欄に題名いれるとか……)お願いします、
>というのは変ではないとおもうのですが。
この部分には同意。
スレッドを開いたら前触れもなくSSが目に飛び込んで来たので
好みに合わないSSはスルーしたいからタイトル付けて、と言ったら
「そんなもん脳内スルーすれば良いでしょ!」←これはちょっと変だと思う。
>・何のシリーズかを書き添える
というのがあってこその(脳内)スルーじゃない?
何のために>1に注意書きが書いてあるんだか分からないよ。

ネタを超えてシリーズ化しつつあるものは題名を付けても良いんじゃないかな。
ここまで荒れると伯爵様SSは投下しづらいと思うけど…。
楽しみにしてたので、ほとぼりが冷めた頃にでもまたうpして欲しいです。
271風と木の名無しさん:04/11/23 15:40:26 ID:WCsL723Z
>>260
今パソコン壊れてて、修理する金も無くて携帯から読んでまつ…。
だからなるべくこっちに書いてほしいな…
272風と木の名無しさん:04/11/23 16:05:13 ID:JolpLeIz
サディストタンハァハァ

・・・というのがウザイので移動して欲しいです。
273風と木の名無しさん:04/11/23 16:22:00 ID:6hTSJe3V
私も移動に一票。頑張ってサイト探すよ
274風と木の名無しさん:04/11/23 16:30:08 ID:TxgCUkrF
完結までここで読みたいに一票。
275風と木の名無しさん:04/11/23 16:34:30 ID:sp4Sc0Hj
自分は移動に一票。
理由はスレ違いなのと>>272
276260:04/11/23 16:35:59 ID:v1TL3WOM
みんな意見アリガd(ノД`)゜。・
移動すべきでは?という意見が多いので、移動することにします。
>>271姐さん、ごめんよ…271姐さんのパソコンが良くなる事を祈ってます。
それじゃあどっかからスペース借りてきますノシ
マターリスレ進行の妨げになるような書き込みしてごめんよ。
神職人様、SS投下待ってますぞー!
277260:04/11/23 16:37:38 ID:v1TL3WOM
リロ忘れorz
>>274姐さん、スマソ…
278風と木の名無しさん:04/11/23 16:38:25 ID:CNbkv7pM
今もそうなのかはよくわからんが、伯爵は投下待ちの暇潰しや、
態度の悪い人なんかを荒らさずスルーする用に利用されているだけで、
固定の誰かが延々と書いてるわけじゃないはず。
だからシリーズだの、ネタならどっか池だのは当てはまらんかもよ。
なんか自分もずいぶん前に伯爵ネタ使ったような記憶あるし。

塚、こんなにぐだぐだ引っ張るほど、目にするのも嫌なんだったら
なんで専ブラで伯爵NGワードにしてあぼーんとかしないの?
そうすりゃ儲書き込みもついでに消えるのに。
大体のシリーズは出てくる人物の名前をNGにぶち込めば
タイトル付いてなくてもほとんどのレスをスルー出来るよ。
(狭い部屋みたいな固定の名前のないのは無理だが、それもIDで消せばいいし)
他人に向かって「ウザ」とか書き込む前に自衛くらい汁。

それとも、それでもあぼーんしきらなくてこの有様なのか?

とか長文レスを返してみるわけだが。釣られたな。

サディストシリーズはこの後も回想で鬼畜シーンあるなら最後までここでいいとオモ。
もっとも、スレだとこうやって荒れることもあるから、マターリを求めるならお引っ越し推奨。
279風と木の名無しさん:04/11/23 16:40:45 ID:CNbkv7pM
って書いてる間にお引っ越し決まってた…(´・ω・`)
280風と木の名無しさん:04/11/23 16:56:48 ID:AQIgeoYe
>>262
261だけど、それ読みたいです。ぎくしゃく同棲とか好きなんで。
できたら教えてください、もう即行で飛んで見に行きます!



278に同意で、脳内スルーなんだかんだ言うけどさ、タイトルにしろ何にしろ
名前欄に文字があるんだから、それをNGあぼーんすれば済む話だと思うんだけどな。
終わっちゃったことではあるけど次に生かせばいいわけでね。
281風と木の名無しさん:04/11/23 18:02:33 ID:+XR3Yr+X
238=251=266には、「専用ブラウザを入れて透明あぼ〜ん」をオススメしておく。
もしまだ導入していないなら、試しに入れてみるといいよ。

今回みたいな混乱を防止する為、今後は名前欄にシリーズ名を明記。
そのシリーズが苦手なスレ住人は透明あぼ〜んを実行。
事情があって専ブラを入れられない場合は、名前欄で事前に察知し、脳内スルー。
こんな形で、そろそろこの話題を終結させよう。

次の(;´Д`)ハァハァを期待して、今日もロマンシングsage
282風と木の名無しさん:04/11/23 20:25:27 ID:kWcmKfuB
もし可能ならば移動先も携帯から閲覧出来る所だと嬉しいな…(´・ω・`)>サディストタン
283風と木の名無しさん:04/11/23 20:36:32 ID:nxNAGv4s
犬が逃げた。
ヤツが立ち回りそうな茂みや公園を3時間程捜索したが、いない。
半泣きで帰宅したら、エントランスでうずくまっていた。
心配させて、もう…
ものすごく疲れました(;´д`)コルァ
284風と木の名無しさん:04/11/23 20:52:03 ID:s3+ZC9A+
>>281
そのゲーム好きだ。まぁ噛み付きたがる人ってどこにでもいるからね、
職人様方ただの雑音ですのでスルーでね。

>>283
どこの誤爆か知らないけど乙
285風と木の名無しさん:04/11/23 21:19:14 ID:sp4Sc0Hj
誤爆なのか…?
調教してた受が逃げたって意味じゃないの?
286風と木の名無しさん:04/11/23 23:20:19 ID:eRjSppvU
では次は犬が逃げた話で。ドゾー (他力本願)
   ↓   ↓   ↓   ↓
287犬が逃げた:04/11/24 01:42:28 ID:9auKCcZf
澤木恭三はその日の夕方、帰宅した部屋に犬の姿が無いことに気がついた。
近頃寒くなったので、ベッドの上が定位置だったのだが、まずそこに犬は居なかった。
2LDKでひとしきり犬の名前を呼んでから、澤木は犬を探しに外へ出た。
まずいつもの散歩コース。マンションを右に曲がって、街路樹の並ぶ通り。
それから公園。しかし犬の姿は見つからなかった。
澤木は残業続きの体をベンチに座らせた。
犬は頭が悪い。おまけに行儀も悪い。他人に迷惑をかけていないといいが、と
思った。タバコを取り出し、吸い付ける。そして考えた。
犬が逃げた理由を。
澤木には、思い当たるふしがなかった。餌も十分に与えたし、残業が続いても
毎日散歩に行った。そして今朝までは、体調が悪い様子も無かった。
結局確固たる答えは見出せず、澤木はタバコをまた吸い付けた。
288犬が逃げた2:04/11/24 01:56:20 ID:9auKCcZf
 聞き覚えのある声がして澤木は振り返った。背後に、犬が立っていた。
 ダウンジャケットを着込んだ肌にも寒さを感じるというのに、犬は裸足で、
今朝着ていた薄手のパジャマのままだった。その膝やら腹は生ゴミや泥で汚れている。
顔には擦り傷をこしらえている。前歯の抜けた口を開け、犬は澤木に向かって笑った。
「おまえ」
 澤木は口走り、犬のそばに駆け寄った。
 そのつもりはなかったが、犬を胸に抱き締めていた。
 犬は苦しそうに息を詰まらせたが、嬉しそうに鳴いた。
 こんな格好で今までどこに隠れていたのか、無事なのが不思議だった。
 犬は甘えた声を出しながら、澤木の唇や耳に舌を這わせてきた。
「馬鹿犬」
 澤木は犬の足の間に手を差し入れ、強く揉んだ。犬の腰が震え、澤木の肩に
まわされた両手に力がこもる。

 二度と逃げないように、頑丈な鎖を付けてやらなきゃな、と澤木は思うのだった。

おわり。
289風と木の名無しさん:04/11/24 02:11:23 ID:qcW6EsI6
犬キタ━━━!!

犬の笑顔に悶えましたよ
とりあえず乙です…
290風と木の名無しさん:04/11/24 03:01:22 ID:gXDfU23k
本当にキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
291風と木の名無しさん:04/11/24 03:39:45 ID:ByYh+fv4
わんばんこ━━━━!!!!!! 犬さん!!!GJ!!
首輪で飼い慣らされるわんこ、お散歩に出て自分で帰れなくなるわんこ。
ハァハァ
292風と木の名無しさん:04/11/24 21:32:50 ID:JedBCGfW
>>1
最近自分の抜け毛が気になるからって
現実逃避なスレ立てんのはヤメレ
髪の毛なんてそんなに簡単に抜けるもんじゃない。
そう信じていたいだけだろ?

甘いな。砂糖に砂糖かけるくらい甘い。
293風と木の名無しさん:04/11/24 21:36:01 ID:JedBCGfW
ギャー!!すいませんすいません誤爆しましたすいません!!
294風と木の名無しさん:04/11/24 21:37:43 ID:7ZeFWKi0
なんか上の誤爆、ぴったり今日の愛某ネタっぽくてワロタ
295風と木の名無しさん:04/11/24 23:12:59 ID:URrB43ZF
>294
ホントだ(w
何だかんだで主人にメロメロな忠犬モエ(*´Д`)ダタヨ
296狭い部屋 !!スカトロ注意!!:04/11/24 23:51:41 ID:LOo04h/E
青年は唇を捲り上げて威嚇するように喉の奥で唸ったが、それはやはり獣のような「フーッ」という声でしかなかった。
青年が捲り上げた唇の内側に銀色の金具が覗いた。
綺麗に並んだ歯には穴が開けられ金属が埋め込まれている。更にその穴を貫くようにして
針金の様なものが通されていた。
それらは上下の歯をガッチリと掴んで顎が開かないように固定するための道具だった。
その為、青年は息を吐く程度の声しか出せない。
唸り続ける青年にはお構いなしに一人、壁際の棚をあさっていた男は
目的の道具を調えて青年に向き直った。その唇がいやらしい笑みを浮かべている。
「今日は効きの良いように冷たいまま入れてやるからな」
男が手にしているのは透明の長いチューブと手のひら大のポンプの様な形状の物。
ポンプから反対方向に伸びたもう一本のチューブは少し離れた場所の水桶の中に差し込まれていた。
足下にはあちこちが凹んだ古い盥を置いて男は青年の尻に手を掛ける。
尻たぶを割り開いて固く閉じた肛門にチューブの端を埋め込んだ。
末端が滑り込んでしまえば後は力で押し込むだけで細いチューブはずるずると奥に入っていく。
青年はますます凶暴に唸ったが、十分に出せない声を放つ他に青年が出来る事など有りはしなかった。
「しっかり綺麗にしてやるよ」
297狭い部屋 !!スカトロ注意!!:04/11/24 23:51:58 ID:LOo04h/E
そう言って男は手の中におさめたポンプを青年の顔の前に掲げて見せる。そしてゆっくりとポンプを押した。
チュルと微かな音を立ててチューブの中を水が流れていく。
それはチューブの中をくるくると辿り青年の尻の中へと飲み込まれていった。
「グゥゥ、ゥゥゥ」
青年の唸る声がより低くなり呻き声に近くなる。男はどんどん水を送り出し青年の腹をそれで満たしていく。
冷たい水を流し込まれ、青年は鎖の範囲の中で首を捻り、逸らして唸った。
「ウグゥゥ、グ、グッ…」
「そう喜ぶな。もっと入れてやりたくなるじゃねェか」
低く嗤った男は更に激しくポンプを押して青年の腹が膨れるほど水を流し込み、
かさついた無骨な親指でチューブを含んだ肛門を封じる。既にそこからは若干の水が流れ出していた。
グッと力を込めて尻穴を押さえると、男は水を送り出していた手を止めて囁いた。
「中身残すなよ。腹ン中、ちゃんと空にしろ」
言葉が青年の耳に届くか届かないかのタイミングでポンプを持ったほうの手が勢いよく引かれる。
ズルズルッとチューブが中身ごと引きずり出され、それに伴って男の親指がその場を離れると
制御不可能になった青年の直腸は内容物を一気に溢れさせる。
男は素早く体を避け、足下の金盥を丁度良い位置に蹴り飛ばした。
298狭い部屋 !!スカトロ注意!!:04/11/24 23:52:11 ID:LOo04h/E
ビシャビシャ、ボタボタと音を立てて濁った水とも個体ともつかないものが盥の中に降り注ぐ。
青年は目を剥き、固定された歯をギリギリと噛み締めている。
腹に流し込んだ水が大方盥に移ると男は一度引き抜いたチューブを再び手に取った。
汚れた先端をまた青年の肛門へと近づける。
「ッゥ、グゥ」
荒い息を吐いているらしい青年の肛門は内容物を吐き出した為に少し解れたのか、先程より滑らかに
チューブを飲み込んでいった。
よく見ればその肉の一部に裂傷があった。今ついたわけではないその生々しい傷は薄っすらと血を滲ませている。
チューブは奥まで押し込まれ同じ動作が繰り返された。先程より更に沢山の水が流し込まれ、
腹が張って苦しいのか青年は額に薄く汗を滲ませて男を睨め付ける。
腰より高い位置まで足首が持ち上げられた青年の今の姿勢では何もしなくても苦しい。
そこへ更に腹を膨らませるようなことを強いているのだから苦しくて当たり前だった。
白い肌は汗ばみ血が上って赤くなりつつある。猛烈に目を剥いた表情でなければそれを色香とも呼べただろう。
男はその表情を見もせずに機械的に水を送り出し、また一息にチューブを引きずり出す。
ズルリと末端が抜けると後を追いかけるように水が噴き出した。
先程の排泄で固形物は殆ど流れたのか今度盥の中にバシャバシャと降った水はさして汚れてもいない。
299『犬』:04/11/25 00:21:49 ID:+gH5g0VL
>286さんの言葉に意気揚揚と書いてたら長くなってしまった…
でももったいないので乗せます(*´Д`)

「これはこれは…第二棟の責任者である貴方がどうしてまた?」
言葉を発したのは若い男だった。それを受けて答えたのも若い男だったが。
「いや、何やら面白いものを飼っていると聞いたのでね」
もう1人の男は「貴方らしい」と呟くと、再び視線をモニターに戻した。

そこは一般の人間の抱く「研究室」のイメージを具現化したような部屋だった。
様々な機材、計器が所狭しと置いてあり、それに縦横無尽にコードが絡みついて
何か前衛彫刻のようにも見て取れる。
その機材の隙間には白衣の男女が数名、無表情に立っている。
ただ、最初の男も、次に口を開いた男も、わずかに口元を綻ばせていた。
しかしその笑みは、遊びまわる子供に対する微笑ましさのような受動的な感情ではなく
攻撃的なまでに深い好奇心を抱いている、一種狂気のように感じられるものだった。

「で、これは一体なんなんだい?」
先ほど『責任者』と呼ばれた男が、モニターを指差した。
先ほどから始めの男が見ていたものである。
映し出されているのは、隔離室のような真っ白い部屋だった。
そこには『これ』と示されたものが蠢いているのがはっきりと見て取れる。
「…多分、貴方の聞いてきたヤツですよ」。
子供が新しい玩具を自慢するような口ぶりだ。
しばらくすると、『責任者』の近くにあった別のモニターに、拡大された画像が映し出される。
それは異様な光景だった。
流石の『責任者』も驚きを見せた。
「これは…」
「えぇ。『犬』です」
300『犬』:04/11/25 00:23:29 ID:+gH5g0VL
音声さえなかったが、はっきりとした画質がモニター越しの光景を伝える。
そこにいたのは複数の人間だった。
彼等は一様な群ではないらしく、二つの立場を持っていたが。
1人の青年を、周囲の男たちが押さえつけるようにして囲っている。獲物と捕獲者のように。
実際、そうらしい。青年は威嚇するように手足をばたつかせるが、組み伏せられている。
いや、それどころか…
「…なんで彼は…」
疑問を口にしかけた『責任者』を、始めの男がさえぎった。
「『犬』ですよ。『犬』を甘やかさないために人間扱いはしないよう」
「…失礼したね。じゃあ聞かせてもらうよ。
 …なぜあの『犬』は犯されている?」
301『犬』:04/11/25 00:24:46 ID:+gH5g0VL
映像は気がつけば卑猥極まりない代物と化していた。
『犬』と呼称される青年が、屈強そうな男数人に寄ってたかって明かにレイプされている。
音声がないために、その口から漏れる声が悲痛な咆哮なのかそれとも屈辱の嬌声なのか
判断する事は不可能に思えたが。
1人の男が青年の右腕を押さえ、別の者が左を、
他の数名は群がるように下半身を押さえたり攻めたりしていた。
攻めていると決定的に判別できるのは、
青年の引き締まった腰をつかんで揺さぶっているひときわ屈強な男だけだった。
彼が腰を打ちつけるたびに、『犬』の瞳から涙が溢れ、黒髪がばさばさと舞う。
日に焼けた褐色の肌には白濁が彩りを添えている。
自分が来る随分前からこのような状況だったのだろう――
と、『責任者』はひととおり分析をすると、にやつきながらこちらを眺めている始めの男を見返した。
見返された男は楽しげに口を開いた。
「えぇ、趣味は多少入っていますがね。…あれは罰です」
「罰?」
訝しげな声音に、男がさらに笑いを深める。
「…元々『犬』はベースに人体を使い、遺伝子改竄をして強化するというプランの成功例です。
犬という別種の生物の遺伝子を組み込む事で誕生した、
忠実で屈強極まりない存在のはずでしたが…」
男は軽く独りで頷いて見せた。
その間も、モニターの向こうでは『犬』が悶えつづけていた。
先ほどと違う男に体を開かれて、なんの抵抗もできずに。
「…あれは失敗作です。
あの『犬』は犬遺伝子への素晴らしい適正を示したが、
まったく忠実と言う性格を欠いていて何度も脱走を図っている…今回で四回目だったか。
ヘタに兵器として優秀な分、捕まえるのも一苦労で…
こちらも今回損害を与えられましたのでね」
「つまり脱走の罰であると」
「そうです」
302『犬』:04/11/25 00:25:58 ID:+gH5g0VL
その言葉の後は暫く沈黙が落ちた。
『責任者』も始めの男もモニターを眺めている。
その視線の先では、『犬』が正常位のまま幾度となく貫かれて鳴いていた。
1人の男が『犬』の内部を蹂躙している間、暇を持て余したものは何をするかと言えば、
おそらくは下卑ているであろう言葉を吐きかけながら『犬』の体を愛撫することだった。
先ほど男が「優秀な『犬』」と呼んだだけあって、押さえつける者は手出しをしないが、
それ以外のものは好き勝手にその体躯を弄ぶ。
声を上げつづけるその唇をふさいだり、わき腹を撫で上げたり、胸に舌を這わせたり、
あるいは先走りに濡れる器官を焦らすように撫でる者、結合部を覗きこむものもいる。
『犬』は勿論抵抗した。だがそれは無駄であり、男たちのふるまいを助長するだけだった。
正に慰み者といった扱いである。
絡みが1段落ついたのと同時に、観察していた二人の肺が緩んで同時に溜息をついた。
「…彼に罰を科したのは今回が?」
「いえ、日頃の罰も加えるともっと…おそらく十回はくだらないかと」
始めの男は『犬』の態度に腹を立てるどころか、楽しむようなそぶりを見せた。
そしてこちらを振り仰いで尋ねた。
「まだまだご覧になりますかな?」
「ふむ…」
『責任者』は暫く思案すると、ふと思いついたように言った。
「生でみれないかい?」
「…お気に召したようで光栄です」
そのような返答は考えていなかったのだろう、わずかに驚き、そして綻んで歪んだ笑顔を見せた始めの男が鷹揚に頷いた。
そしておどけた調子でキーを渡した。部屋の番号がプリントされたタグがぶら下がっている。
「勿論見ていただけます。…哀れな『犬』を存分にご鑑賞あれ」
303風と木の名無しさん:04/11/25 00:48:09 ID:5uDKJl44
狭い部屋タンも犬タンも゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!

>>296-298
気の強い人を落とす過程ってイイですよね。調教(*´д`*)ハァハァ
苦しげな表情とか大好きです。想像してまたハァハァ…

>>299-302
反抗する犬いいです〜、リンカーン萌え。
>「まだまだご覧になりますかな?」
見ます見ます!もちろん生で!!
304風と木の名無しさん:04/11/25 13:50:06 ID:gCH3BXZE
犬たん萌え……!(;´Д`)続き待ってます!
305風と木の名無しさん:04/11/27 12:21:23 ID:5qoQ5nK3
サ〇ストさんも犬タンも伯爵様もみーんな萌えなんだが
サ〇ストさんは駄目なの? (´・ω・`)ショボーン
シリーズ化されるなら別所でもいいけど
最後まで読みたかったな。別所誘導待ってます。
306風と木の名無しさん:04/11/27 17:55:03 ID:9seXmI8O
自分、NGワードあぼーんで快適に見てたんだが
妙な伏字で(´・ω・`)ショボーン
307風と木の名無しさん:04/11/27 17:59:11 ID:oKGUXSUW
こんなスレ見なければいいじゃない
308風と木の名無しさん:04/11/27 18:23:21 ID:qoL9Ofzu
>>306
いちいち報告せんでもよい
もっと上手におねだりしなさい
せっかくのIDがもったいない
309風と木の名無しさん:04/11/28 17:00:54 ID:DnDIecyd
seX!seX!!!
310『犬』:04/11/28 22:29:42 ID:NA1vxobz
アンダーグラウンドな実験ばかりが日夜行われているこの研究所は、
混沌とした時代の象徴だと囁かれる。
都市の中央部は法律が通用するが、すこし足を伸ばせば、がれきと繁華街とスラムの世界が広がっていた。
大都市の真中に聳え立つ巨大な塔と、それを取り囲む清潔そうな棟の連なり。
それは整然とした『都市』を思わせたが、そこに囚われた者達の発する叫びは、どの街の弱者より弱弱しい事を、都市に住まう恵まれたもの達は知らない。

『責任者』は軽い足取りで歩いていた。
文字通りアンダーグラウンド……地下何階にもなる、研究棟の最深部を。
その中でも実験体達が保護なり保存されている区画は分厚い2重の鉄格子と、『KEEP OUT』の看板で隔てられていた。
壁には研究員がジョークで書いたのだろう、「最下層へようこそ!」などという言葉が残っていた。
『責任者』はタグを頼りに、1枚の扉の前に辿りついた。
ノックなど無しに、鍵を開けて中に入ると異臭と熱気が溢れ出した。
311『犬』:04/11/28 22:30:47 ID:NA1vxobz
ノックなど無しに、鍵を開けて中に入ると異臭と熱気が溢れ出した。
そこの扉は1重ではない、鉄の太い格子が渡され、正に獣の檻のような様相だった。
だが室内はクリーム色で塗装され、例のモニターとつながっているカメラを除けば明るい設えであると言えば言える。
そしてそう広くない中で、数人の男たちがせわしなく蠢いていた。
モニター越しに見ていた時と体位こそ違えど、犬は何人目とも知れない男の性器を銜え込まされていた。
ちょうどカメラに犬の卑猥な映像が写るようにすると入り口に背を向ける格好になるのだろう。
後手に拘束され、轡を噛まされた(犬と言うからには牙でもあるからだろう)犬がひときわ大柄な男に対面座位で揺さぶられている、その顔が入り口を向いていた。
その目が『責任者』の白衣を見て、かすかな光を得た。
解放される時間だと思ったのだろう。
「…あれ?いつもの先生じゃねぇな。おわりじゃねぇのか?」
男の1人が訝るように声を上げた。
いつも電子グラスの男が直接終わりを告げに来るらしい。
「いや、彼に面白いものはないかと聞いたらここに行けと言われてね」
途端に犬の瞳が翳った。
それはまだまだ続くであろう陵辱に絶望しているようでもあったし、電子グラスの男に対する湿った殺意かもしれなかった。
だが、その瞳がすぐに崩れた。
最初に言葉を発した男が、こちらに安心したために愛撫を再開したからのようだった。
「よかったなぁワン公。まだまだ遊んでやれるってよ」
312『犬』:04/11/28 22:34:00 ID:NA1vxobz

「ぅん……ふぅッ、は、」
轡越しに漏れる吐息と声の中間のようなおとが酷く艶かしい。
だが掠れた音もかなり混じっている。
もう声も出ないらしかった。
「先生はここの研究棟…第零棟じゃないんだろ?」
その犬の上半身を支えながら、それこそ犬のように首筋を舐めまわしている男が急に声をかけた。
「ああ。僕は第二棟に籍があるけど」
「そこじゃあこんなつくりの部屋はないやな。檻開けてこっちにくれば良いのにと思って」
彼は彼なりの厚意で言っているようだった。
更に別の男も同じ様な意見らしい。
揺さぶられている犬の黒い前髪をつかむと、無理やり顔を上げさせる。
よだれを吸っているらしい轡が、褐色の肌にいくらか食い込む。
開いた口から、鋭そうな牙とよだれが糸を引いているのが見えた。
「何、このワン公、何重にも縛ってあるし轡もしてるし大丈夫だって」
「そうそう、なによりやられまくって足腰たたねぇだろうよ」
その言葉に、その場にいた男たちが豪快に笑った。
いい加減彼等も体力があるものだ、と妙に感心しながら『責任者』は檻に手をかけた。
313風と木の名無しさん:04/11/28 22:38:30 ID:GlPcqllp
犬たんキタ━━(・∀・)━━!!
初めてのリアルタイムダーヨ…(;´Д`)ハァハァ
314『犬』:04/11/28 22:53:48 ID:NA1vxobz
ゴメンナサイ…上げちゃいました…

「今一段落ついたら開けるよ、もうちょっと待っててくれ」
どうやら何か鍵となるものを、今犬を蹂躙している男が持っているらしい。
偉い先生を待たせてすみませんな、と男が言って動きを早める。
「ふ、ふ、……ふぅッ、!」
くぐもった間抜けな声を漏らす唇が艶かしく動いた。
目を閉じて無遠慮な視線を遮っている様が「早く終われ、早く終われ」と祈る姿とだぶる。
だが男たちは容赦なく攻めたてた。
まず「折角だから」とかなんとか言いながら、犬を抱え上げ背面座位に設えた。
ぐったりとした犬から性器を一旦抜くと、その孔から吐き出すように白濁をこぼした。
また犬の性器はそのまま、人間の性器だった。
ピンクとグレーの混じったような色で、同じ様に白濁を押し出している。
3人がかりで押さえつけ、また支えながら犬をこちらに向けると、男はようやくそれを、犬の中に埋めなおした。
中腰になった犬の尻の間に肉棒が埋まっていく様は処刑のようにも見えた。
……とそこで私はモニター越しには良くわからなかった事に気が付いた。
「……それは…」
「それ?」
手伝っていた男が振りかえって聞いた。
その背後では、男が狂ったような速さで腰を打ちつけている。
犬は掠れた声でうめき、不安定な体と足を押さえつけられ、こちらに開脚した形になっている。
そのせいでよくはみえないが…
「あぁ。もしかしてこれか」
男がひょいとかがんで、犬の尻に手を伸ばした。
一瞬後には、髪の毛と同じ黒い毛の束をつかんでいた。
犬は驚いたように目を開ける。
「…へぇ…」
『責任者』はうめいた。まさかこんなものをつける趣味が、電子グラスの男にあったとは。
「尻尾ですよ。先生。振ったことなんてありゃあしませんがね」
315風と木の名無しさん:04/11/28 23:03:02 ID:HRb1aO5H
犬タン萌え〜!!待ってました!
なんだかカワイイ、カワイイよ。
つい酷くしたくなるような。
316風と木の名無しさん:04/11/28 23:10:21 ID:PpTs+wdH
尻尾…!!萌え
317風と木の名無しさん:04/11/29 00:20:18 ID:yWCXo/K6
サディストさん、移動ですか。ひさびさに神降臨!と思っていたのに。
移転先が決まったら是非こっそりヒントをお願いします。
318風と木の名無しさん:04/11/29 01:06:26 ID:YCMw70M4
獣系は正直好みじゃないけど犬タンは別だっ!!
振ったことのない尻尾はいつかフリフリする時がくるのだろうか…
プライドの高い犬タンに萌えですよ
319風と木の名無しさん:04/11/29 18:44:50 ID:ITLlQ290
>>317
6th が空いてるよ。そっち使えばいい。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1081984765/l50
320風と木の名無しさん:04/11/29 20:09:28 ID:hTWxsqXu
オンラインゲームまだー?チンチン

作者さん、もしかしてSSの中に伯爵キャラがでてるから自粛してるとかじゃないよね?
あの騒動とアリスタンのSSは全然別の話なんだから、もしもそうなら気にしないでホスィ
続きをすごく待ってますよ(´・ω・`)
321風と木の名無しさん:04/12/02 09:35:33 ID:fmJ7Rja6
ガマの回の沖田は良い感じ。
322風と木の名無しさん:04/12/02 09:37:09 ID:fmJ7Rja6
orz誤縛!
323風と木の名無しさん:04/12/02 14:48:52 ID:T1w/9hal
縛っちゃったかw
324狭い部屋:04/12/02 19:48:30 ID:UDbTR5z4
盥に溜まったものを見て男は軽く眉を顰める。
「……少ねェな。餌が足りてねェのか」
一人呟いた男はまだポタポタと雫の垂れる青年の尻を平手で二、三度叩いて水を切ると盥を持って
部屋の隅へと歩いていく。冷たい石の床が一部分壊れている場所へ中身を捨て、
男は盥とチューブ、ポンプを合わせて床に放り出した。
「さて」
そう言いながら青年へと向き直った男は口元にいやらしい笑みを湛えている。
「腹の中がちゃんと空になったかどうか、実況検分だ」
言い様、手放した道具の代わりに男はいきり立った肉塊を薄汚れたズボンから引きずり出していた。
青年は手負いの獣が敵を威嚇するように精一杯獰猛な顔をして唸ったが、一切が自由にならない体では
反撃はおろか抵抗も出来ないことを知る男は相手にもしない。
青年の怒りと怯えを綯い交ぜにした表情を楽しむ為にわざとゆっくりと近づいた男は
突き出された青年の尻肉を手で鷲掴みにした。
節張った男の手は乾いてガサガサしている上にひどく傷だらけだった。その掌に包まれた青年の尻は対照的に
しっとりと柔らかで、嬲りたくなるのに十分な要件を備えている。
手の中におさめた肉を揉んだり抓ったりしながら男は嘲るように囁いた。
325狭い部屋:04/12/02 19:48:45 ID:UDbTR5z4
「いい感触だな、少尉さんよ。なまっちろい女みたいな尻しやがって。てめェのような野郎は最初から最後まで
天幕の後ろにすっこんでガタガタ震えてりゃ良かったんだよ」
嘲る調子で男はそう言ったが、もしここに男と青年以外の誰かが居たならば、男の声が微かに震えていることに
気が付いたかもしれない。
だが生憎と此処には二人以外の誰も居らず、そして青年は男の言葉を理解してはいなかった。
「グゥゥゥゥ」
低い唸り声が青年の喉の奥から響いてくる。獣が威嚇するのと同じ音を聞きながら、男は鷲掴んだ尻を割り開き
汚物を流した後の肛門に肉塊を押し当てた。
「大好きな……だ、腹一杯食え」
品行方正な大人が聞いたら必ず顔を顰めるに違いない淫語を青年の耳に吹き込み、
男は青年の肛門へと太い肉棒を一息に挿入した。
「ッウ、ゥグウウ」
元から血の滲んでいた箇所が裂けてぱっと周囲の粘膜が赤く染まる。衝撃に歯を噛み締めたのだろう青年の口元から
ギギギギ、と歯の軋む嫌な音が漏れ聞こえて来た。
青年の傷には無頓着に、男はすぐに腰を揺すり始める。
押し込んだ肉塊を引き出すとそれを伝うように床にポタポタと赤い雫が垂れ、その一部は男の服を汚す。
326狭い部屋:04/12/02 19:49:03 ID:UDbTR5z4
けれど男は青年の傷に構わないのと同様に血に染まっていく服にも一向に構おうとはしなかった。
手首と足首で吊り上げられた青年の体勢は男が彼を犯すのに丁度良い位置で固定されている。
この壁に、ただこの青年を繋ぎ止める為だけに固定用の金具を取り付けたのは他ならぬ男自身だった。
「そんなにがっつくんじゃねェよ…そんなに締めやがったら奥まで突っ込めねェだろ」
青年の体は侵入者を絞め殺す勢いで締め付けたが、一度進入を許してしまっては男が行為を辞めるまで
その体は青年のものであって青年の物ではない。自由意志などなくただ男の肉鞘に成り下がる。
腰を揺すりながら根元まで逸物を押し込んだ男はそこで一端動きを止めた。
血に塗れた肉棒が青年の熱い体内でドクドクと脈打っているのが自分でも分かる。
「いいザマだ」
唇を歪めて一言だけ低く呟いた男は、すぐに無言で突き上げを再開した。
洗浄の水の名残と血液とで濡れた肛門がクチュクチュと泡立ち音を立て始める。青年の口元からは相変わらず
歯軋りの音が聞こえていたが、それよりも卑猥な水音の方が高く耳に届く。
男は容赦なくひたすらに青年を犯し、犯し、犯し抜いた。
時計のないこの部屋でどの位の時間が経過したのか正確に把握できる者はなかったが、
床に散った血と精液の一部が乾きかける頃になってやっと男の動きが緩慢になった。
それでもまだ逸物は青年の肛門をゆっくりと出入りしている。
327風と木の名無しさん:04/12/02 20:02:12 ID:jVT67avw
狭い部屋キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
下克上でつか? ハァハァGO姦ハァハァ
328風と木の名無しさん:04/12/03 02:00:24 ID:IIEMcPKj
やってる男の人元気だなぁ…流石にシリアスな話で腰痛なんてのはないだろうけど。
苦痛に歪む顔(*´д`*)ハァハァ 抵抗できない相手を犯すの(*´д`*)ハァハァハァアハァ
329風と木の名無しさん:04/12/03 02:42:43 ID:UvEdtJgw
ワンコワンコ!!
330風と木の名無しさん:04/12/03 20:33:22 ID:PIwo0RMu
>329
ウ、ウンコに見えた…
331風と木の名無しさん:04/12/03 20:54:09 ID:Cf+yelpZ
>330
同じく…orz
332『犬』:04/12/03 23:52:08 ID:PIwo0RMu
「眼鏡の先生の趣味か何かなのかい?」
こともなげに『責任者』は聞いた。
彼が驚いたのは犬に尻尾があったと言う事ではなく、
残酷な生物兵器や危険で目新しい実験にだけ興味を示すと思っていた男に、
尻尾などと言う発想があったことなのだが。
ん、と男は顎をしゃくっていった。
「いやぁ、犬のことは扱い以外あんまり聞いてないからなぁ…
しょせん俺たちは金だけもらって、好き放題やらせてもらってるだけだからな」
「そうか」
男たちはおよそ『都市』に似つかわしくない風体と言えばそうだった。
どちらかというと、スラムから調達された人材の中で、比較的ましな仕事をやらされている、
そう言う印象だった。
男は『責任者』のその視線に気が付いたのか気が付かないのか、
皮肉げな視線を、もううめきもしない犬に送って軽く笑った。
「…まぁ実験の失敗だとしてもそうじゃなくても、気の毒には変わりないよな」
…そのとき、がくがくと揺さぶられていた犬が咳き込むような音を出した。
男たちは多少慌てた様子で、犬を放り出す。
犬の体が床に打ちつけられても、かまう気配も見せない。…彼等は雇われて長いのだろう。
そんな事を『責任者』が思った刹那だった。
333『犬』:04/12/03 23:53:36 ID:PIwo0RMu
かは、かはっと咳き込む音が酷くなり、犬が体を震わせる。
皆が無言で見詰める中だった。カメラ越しにも、電子グラスの男が見つめているに違いない。
しばらく犬はよだれと喘ぎを交互に漏らしていたが、濁った音とともに吐瀉した。
男のうち、1人が轡を外しに近寄る。
勿論親切心ではなく、気管がふさがって大切な実験体が窒息死するのを防ぐためだ。
だが…
「………………!」
犬はなおも小さく嘔吐しながら、明らかに周囲を威嚇した。
声は出ないが、近寄る男を正面から睨みつけ、牙をちらつかせる。
男が一瞬、立ちすくむほどの殺気を漲らせて。
暴れる体力はとうに潰えたようだが、気力は全く減退していないのだろう。
いや、もしかすると減退してこれなのかもしれない。
だとすると、相当の失敗作と言うのもわからないでもない。
「……ったく」
だが先ほどまで犬を抱えていた大柄な男は、殺気の一瞬が過ぎると嘆息した。
そのまま近付くと、動けない犬を蹴り飛ばした。そして何度も。
意外と体重の軽いらしい犬が、壁際までけり転がされるのを、
『責任者』は確かに興味深く見ていた。
334『犬』:04/12/04 00:08:06 ID:HTRuEVeb
「…聞き分けのないワン公が」
ドスの利いている、凶暴な声で犬を追い詰めると、その尾をつかんだ。
何度も体重をかけられてばさばさになった尾は確かに青年の尻上部から生えていた。
縫合などの跡はないから、遺伝子を改竄した時のものなのだろう。
研究者らしい気分で分析をすると、『責任者』はただのギャラリーに戻った。
「……ッ」
男は尻尾をつかんだまま、その手を空中に上げた。
力なく床に倒れこむ体のうち、尻尾に近い部分、つまり尻と太股が引きずり上げられていく。
犬がうめきを漏らしたのは、きっと尻尾に神経が通っているからだろう。
男はなおも腕を上げたまま、未だにひくひくと震えて精液を吐き出している犬の性器を
一瞥すると、その後ろの肛門に拳を押し当てた。
「俺たちのナニで足りねえってんならこれがまだ余ってるぜ」
「(……はったりですよ、先生)」
335『犬』:04/12/04 00:18:56 ID:HTRuEVeb
ふいに囁かれて、『責任者』はその方向を見た。
檻のすぐ側にいた、話したことのない男だった。
「(…犬にあんまりダメージを与えるのは契約違反なんですよ。
 あの犬、性格的には問題あるけど機能的には問題ないから。
 犬も賢いモンで、俺たちがそこまでできないってわかってるからつけあがって…)」
「(…賢い?)」
緊迫の一瞬を一瞥しながら、『責任者』は尋ねた。
「(犬は人間と同じ知能があるんじゃないのか?)」
「(まさか…)」
「(知能が犬と同じってことはないだろう?犬は考えて行動している)」
男はちら、と犬を横目で追った。
「(…先生は感情はあるけど人間には酷く劣る原始的なもんだって…
 口より手より先に牙が出ますし、言葉なんか話しませんよ?)」
336『犬』:04/12/04 00:30:27 ID:HTRuEVeb
意外な事実に『責任者』は頷いた。
知能を持たせることは銃器や作戦を使う事ができるが、同時に反逆の可能性なども生む。
そこまで考えたとき、そばにいた男がああ、とうめくのを聞いて顔をあげた。
「(ほらやっぱり。やめたでしょう)」
部屋の隅では、犬の尻尾を手放した男がこちらを振り返っていた。
「…すみません先生。このワン公、いいところで限界にきちまったみたいで」
「いや、楽しませてもらったよ」
何故か本当に申し訳なさそうな男に、『責任者』は半分は心からそう言った。
「お望みなら先生もここを使ってもらおうかと…」
大柄な男は未練がましく、足の指で犬の尻を割り開いた。
しっとりと濡れていっそう際立つ褐色の割れ目の中心に、くすんだ桃色の『性器』が
口をあけていた。
とろとろと何人分もの精液を吐き出しつつ、時折痙攣のように蠢くそこは、
男性にも女性にも興味のない『責任者』にも美しく映った。
337『犬』:04/12/04 00:47:06 ID:HTRuEVeb
男が足を退けると、他の男たちは犬を担いで部屋の隅へ移動した。
「うんうん、いや考えないわけじゃなかったんだけど。
 研究者としても一般人としても面白いものを見せてもらって満足だよ」
そう言いながらも、ちらりと部屋のおくを視線で追いかける。
ちょうど他の男たちは、犬の後始末をしていた。
せり出し式の水場から汲んだ水とタオルで犬を隅々まで拭う。
轡に塞がれていた口元、仰け反らせていた首筋、噛まれるたびに震えていた鎖骨や
そこから続く鍛えられた体の各部。
犬は気絶しているようだった。
タオルが性器やその後ろの一番汚れたであろう場所に辿りついても、
ぐったりと首をうなだれたままだ。反応もない。
「…2日はもとにもどらないでしょうな」
ふと、男が呟くように言った。
「…何故?」
『責任者』が何気なく、何を意図するでもなく問を口にする。と、
「あなたが犬にご興味を持たれたようだから」
男は何に対する問なのか、意味ありげな答えを口にした。
338『犬』:04/12/04 00:51:00 ID:HTRuEVeb
今回で一通り妄想した分は終わったのですが…
自分で犬が気に入ったので、なにかの節にまた書くかもしれないです…

犬の始末が終わると、すぐさま研究員達が入ってきた。
犬の管理者なのだろう彼等は、無言で犬を男たちから引き取ると『責任者』を連れて
部屋の外に出た。
そして暫く妖しげな通路を進み、怪しげなドアをくぐり、怪しげな照合を幾つかすると、
彼等は怪しげな研究室へと辿りついている。
「…失敗作の部屋です」
研究員は無表情にそう告げると、早足でそこを通りすぎていく。
明かりもない通路は、無数の叫びで覆われていた。
失敗したコピー用紙を投げ込んでいく、くずかごのように意味のない叫びで。
更に暫く進むと、開いた檻があった。そこが犬の檻らしい。
研究員達は犬が気絶している事を確かめると、手首の縄を外して手枷を付けなおし、
更に首輪と鎖を檻の格子につないでから、やっと犬の檻を閉めた。
早足で元きた道を帰っていく研究者達を耳で追いながら、
『責任者』は意味もなく『犬』を振りかえった。
『犬』は檻の床に意味もなく存在している。
………『責任者』は意味ありげに笑うと、立ち去っていった。


「……畜生…」
足音も叫びも消えた頃に、犬が弱弱しく叫んだ事を、
研究員も『責任者』もおそらく知らない。
339風と木の名無しさん:04/12/04 00:55:22 ID:/6PdXAk0
リアルタイムキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
激しくGJでした!
是非続編キボンヌ
340風と木の名無しさん:04/12/04 10:10:35 ID:cM3gcPdD
(・∀・)モエッ 
続編読みたいです。
341風と木の名無しさん:04/12/07 11:42:43 ID:y9kXzooG
サディスト氏のその後が知りたい
342風と木の名無しさん:04/12/07 12:52:40 ID:yjMcKJzd
アリスタンとサディストタンの二大巨匠がいなくなっちゃって寂れたなぁ…モドッテキテ-
343風と木の名無しさん:04/12/07 17:34:05 ID:vHWSPQJ/
待ち遠しい!って作品がないしなぁ。
狭い部屋はもう終了?
344風と木の名無しさん:04/12/07 17:38:01 ID:X0Bd6htc
あんたら書いてる人に失礼だな…
狭い部屋もまだ途中だよ。
345風と木の名無しさん:04/12/07 17:52:08 ID:toRhHaT/
投下しづらくしないでくださいよ。
346風と木の名無しさん:04/12/07 19:28:11 ID:rzYsDUiB
>>342
モドッテキテ- に一票。
347風と木の名無しさん:04/12/07 19:59:06 ID:N9EAHRhR
戻ってきて欲しいけど、以前マンセーされた作品を書いた人が
戻ってきて続編を書いてくれたことで酷く荒れたから。
スルーできない人がいることも考えてやはりここで続きは止めた方が……。
スルーしてくれる人ばかりだと信じると、バカを見るような気がする。
348風と木の名無しさん:04/12/07 20:18:54 ID:8GT/uHeQ
戻ってきてほしいのはわかるけど(そう言う私も…ノシ)
職人さんが作品投下しにくい雰囲気を作るのはやめないか?
素敵なキティーク作品をワクワクしながら待っていようじゃないか。

サディストタン、サイト完成したら是非ヒントくだされ!(´∀`)ノシ マッテマスヨー
349風と木の名無しさん:04/12/07 20:46:48 ID:u23a/DKN
オンラインゲームだって全然途中なんだよね。

アリスタンヽ(゚∀゚)ノ待ってます!!
350風と木の名無しさん:04/12/08 01:23:20 ID:kBcQ5j3T
絶好調連載中、狭い部屋さん&犬さんも待ってます!(´д`*)ハァハァ
351風と木の名無しさん:04/12/08 11:09:24 ID:vZuCjw3Z
>>341
どこかのサイトで続編公開してくれるんでしょ
そのうちヒントくれるよ
352風と木の名無しさん:04/12/08 13:17:14 ID:UKMSJUuh
新規のネ申も常時募集中!
353風と木の名無しさん:04/12/08 18:08:18 ID:3HVzul8K
神レベルってどれくらいなの?
354風と木の名無しさん:04/12/08 19:07:23 ID:t9kGP12n
I―――――I
 ↑以上の長さくらい
355風と木の名無しさん:04/12/08 20:59:51 ID:gT7h1Uaf
>―――――<
 
356風と木の名無しさん:04/12/08 21:05:50 ID:Lz6MdiGl
わー短く見える
357風と木の名無しさん:04/12/08 23:23:56 ID:RQy+8yU/
職人様マ・・マッテル or2゙
358風と木の名無しさん:04/12/09 16:55:00 ID:7FgL33I3
359狭い部屋:04/12/09 22:44:37 ID:juX9EasZ
青年はまるで死んだ様にがっくりと首を落として俯いていた。
口の端からはだらだらと唾液が垂れて軍服の襟から胸元にかけてを濡れ色に染めている。
同じように青年の股間からも唾液と同じように液体が垂れ落ちていた。
一つには血液、もう一つに男の精液、更には青年自身の精液も含まれている。
犯され続けた肛門は無理矢理に開かされ続けた為に緩んで真っ赤な内壁を覗かせている有様だった。
見ようによっては白い股間に赤い花でも咲いたように見えただろうが、汚濁塗れの肉花は美しいものではない。
その内壁を擦り上げ「うっ」と息を詰めて男がまた白く濁ったものを吐き出した。ドロリと赤の混じった液体が溢れる。
男は大きく息を吐き出した。青年はピクリと僅かに指先を震わせたが目立った動きと言えばそれだけだった。
男は青年を突き放す様にして血に汚れた肉塊を引き抜き、体を離す。
男はそのまま床へと座り込んだ。
「…はぁ……はぁ……」
鈍い呼吸音が石の床に吸い込まれていく。男は呼吸が整うのを少し待った後、立ち上がって青年の体を抱え上げた。
繋いだ足首を金具から外し、下半身を下ろしてやる。半ば脱げ掛けていた軍服のズボンはすっかり汚れていたので、
男は慣れた手付きでそれを足から抜き去った。白い脚が全て剥き出しになる。
血の気が失せている為に青白い肌に対して、男は先程までの行為で見せた執着を見せない。
汚れたズボンを床に投げ出し、項垂れている青年の上着にも手を掛けた。
360狭い部屋:04/12/09 22:44:56 ID:juX9EasZ
青年は泡を吹いて気を失っているらしく、男のそうした動きにも反応は見せない。
それらは全ていつものことであったので男は事務的に作業を進めていった。
片手ずつ金具から外し、上着を脱がせ、裸にして床に横たえる。両手両足は念のために鎖で繋いだが、
青年はそこに至ってもまだ気絶したままだった。
行為の動きによって首が絞まってしまったのか、鎖の絡む首は真っ赤に擦れている。
男は眉根を寄せると腫れた首元から目を逸らし、青年の直腸を洗浄した時に使った水道に向かった。
石壁から突き出た壊れかけの蛇口を捻る。ザァと溢れ出した水を金桶に汲んで、
男はそれを青年に向かって浴びせかけた。
バシャッと派手に飛び散った雫が床に落ちるよりも早く青年が飛び起きる。否飛び起きようとした。
手足の拘束はそれを阻み青年はびしょ濡れの床の上で惨めにのたうったに過ぎなかった。
藻掻く青年にバシャバシャと何杯分もの冷たい水を浴びせた男は、水を汲んだ桶を手に青年に歩み寄り
片手で青年を俯せにすると指で強引に割り開いた肛門へ、桶から直接水を流し込む。
生々しい傷に水が叩き付けられ痛むのかそれとも刺すように凍みるからか青年は顔を石床に擦り付けて
激しく歯軋りをする。青年の緊張と共に引き締められた括約筋が奥から水を絞り出した。汚濁を含んだ水が
青白い青年の腿を伝って床に流れていく。
青年の体が冷え切り強ばって動かなくなるまで散々水を浴びせた男は、手を止めて青年を担ぎ上げた。
361狭い部屋:04/12/09 22:45:26 ID:juX9EasZ
獣のように唸っていた青年も凍えたのか動かない歯を微かに震わせている。
男は隣室に戻って青年を床に放り出すと部屋の隅に無造作に置いてあったぼろぼろの毛布を一枚拾い上げた。
「寝ちまうんじゃねェぞ。この後は貴重な餌の時間なんだからな」
掠れた声で嘲るように投げた言葉と共に毛布を青年の上に放る。
男は青年に背を向けて石の部屋の片付けに向かった。青年の汚れたズボンと、皺がついたまま置き去りに
されていた軍服の上着を手に、男は小さく溜息をついた。


顔こそ合わせるがお互いを個人として識別していたわけではない。
男は正直な所、上官など誰でも良かったし個人的には出来るだけ顔を合わせることもしたくなかった。
戦うことが好きで志願して兵役についたにも関わらず、十五の歳で入隊してから三十六になろうとする
今まで途切れることなく続く戦闘に既に飽いていた。
相手は最初からこれまで変わることなく国境を接した大国であり、勝つも負けるもいつも五分だった。
幸い十五年余の軍隊生活の中で命を落とすこともなく生き抜いてきた男は、下士官の身分を得ており
今後例えこれまでと同じだけの期間を戦いに費やしたとしても大した昇進は望めない。そう考えていた。
そんな男に昇進が告げられたのは丁度、数年ぶりに戦闘が激化し始めた年の事だった。
362風と木の名無しさん:04/12/09 23:08:30 ID:wnIYOjIr
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
363風と木の名無しさん:04/12/10 00:48:44 ID:D3TPZXgT
軍人さんイイワァ…漢の性欲処理の道具にされる漢…
364風と木の名無しさん:04/12/10 02:09:21 ID:rI543dnp
放置プレイに耐えたご褒美が(*´д`*)ハァハァ
貴重な餌の内容が激しく気になるところです。力ずくで犯される気の強い軍人さんハァハァ
365まちがい:04/12/11 01:05:55 ID:LS7MYC9z
あるマンションの一室。
小綺麗なワンルームは
夜が更けると共にシンと静まり返った。
僕は一人酒をあおった。
綺麗に整頓した清潔な部屋には女の気配が残ってる。
部屋の主が帰る頃にはベロベロに泥酔して呆れさせてやろう。
酔い始めて自己中心的な思考に支配された僕は
元々強くない酒を胃に流し込み続けながら
彼の帰宅を待っていた。

…部屋のベルが鳴った。
「悪い悪い。どうしても仕事終わんなくて。」
「ハアーイ。ようこそいらっしゃいました」
366まちがい:04/12/11 01:24:52 ID:LS7MYC9z
>>365
「なんだよオマエ。ひとりでそんなに飲みやがって」
「まあまあ。お仕事ごくろうさまでした。
お疲れでしょう。どうぞおかけになって」
「って、俺の部屋じゃないか」

コントのようなお約束のやりとりを交わした後
僕は、おもむろに口付けた。
もちろん彼は動転しながらも抵抗している。
僕は彼にふりほどかれないように必死でしがみつきながら
ゆっくりと、舌で口内を探り、往復を繰り返した。
「オマエって……」
暴れなくなった彼から唇を離すと
唾液が銀色の糸を引いた。
再び何か喋ろうとしている彼の唇を唇でふさぎ
背中からそっと撫でるように
下半身に向かって愛撫をした。
キスをしたまま目を開け、見つめ合うと
彼の瞳が欲望を映し返している。
僕は、今夜の目的は達成できそうだと直感した。
367まちがいサン:04/12/11 01:27:47 ID:LS7MYC9z
つづきはまたそのうち。
鬼畜に持ち込めるか不安になってきた(^_^;)
368風と木の名無しさん:04/12/11 02:04:16 ID:mR1hC09E
ラブラブde鬼畜、待ってるよっ! 間違いない
369風と木の名無しさん:04/12/17 00:17:04 ID:xEz/QB5j
保守
370風と木の名無しさん:04/12/17 00:31:58 ID:oMjs8KNz
静かだね。
371風と木の名無しさん:04/12/17 15:44:56 ID:84HBzB0s
祭り前だし
372風と木の名無しさん:04/12/17 20:54:14 ID:34j9k9k9
神降臨期待
373 ◆d/iwaki.fQ :04/12/17 21:35:51 ID:yp/9FRsJ
 シャワーを浴びて戻って来た京に、洋が早速襲い掛かった。
「わ!?ちょっと待‥」
驚いて洋の手を払った瞬間、
「待てない」
 もう片方の腕が京の肘を掴み取り、強引に床へ引き倒した。
 必死に突き放そうとした残りの腕も押さえ込まれ、京は苦痛に顔をしかめた。
「洋ッ‥!気持ちは分かるけど、落ち着いて…」
「落ち着いてるさ」
 洋は京の身体の下に両手を押し込め、バスタオルバスタオルの隙間をぬってなめるように指を滑らせていく。


374 ◆d/iwaki.fQ :04/12/17 21:38:58 ID:yp/9FRsJ
誤 爆 !!

(´Д`;)ヾ
   ∨)
  ((
ドウモスミマセン

(;´Д`)
(  八)
  〉〉
スミマセンスミマセン

    ヾ
(´Д`;)、
  ノノZ乙
コノトオリデス
375風と木の名無しさん:04/12/17 23:35:27 ID:7qxqa5rr
>>374
姐さんナイス誤爆w
一瞬どの作品の続きかと上にスクロールさせてしまったよ。
でも一応このスレに乗っ取ってキティクなお仕置きを…


  ○|\  慣らさずにズブリ
 ○| ̄ヒ|_
376風と木の名無しさん:04/12/18 08:52:47 ID:BJ2V1aTs
羊が襲い掛かった、と読んでしまい
 わぁ鬼畜だー
とびっくらしました。誤爆か…
377風と木の名無しさん:04/12/18 11:18:27 ID:sWb/nyhe
誤爆なのか……。
新シリーズかと期待してしまったのに。残念!
378風と木の名無しさん:04/12/18 17:34:01 ID:r1lD/Ojv
   ○   慣らさずにズブリ
 ○| ̄ヒ| ̄|_
379風と木の名無しさん:04/12/18 17:43:21 ID:RSdKg8kb
>378
首!首!
380今日のお仕置き:04/12/18 18:05:59 ID:r1lD/Ojv

ああっ、ずれちゃったよ頭っ…(´Д`)
せめてものお詫びです

今日のお仕置き
初投下です。文章とか、改行おかしかったらご指導下さい。
以下ホーニョー有り。


「駄目ですよ。ほらもっと腰を振りなさい」
後ろから捕まえた腰が官能でがくがく震えていた。
入れたまま脇腹を指先でそっと撫でてやった。
敏感な所だけを悪戯に刺激するだけ。
イクまでの刺激はぜったいに与えない。
彼は壁に手を付き、淫らに腰を振るしかないのだ。
疲れたのか腰が止まりがちになってきたので、
ピシャリと腿を叩き、耳元で囁いてやった。
「ほら、腰をもっと振りなさい」
「ふぅっ……むりっ……むりです……」
嫌だと首をフルフルと振る様に頭の芯がぶわりと膨張する。
彼のそんな幼い仕草は嗜虐心をそそる。
「じゃあ、腰を振りたくなるようにしてあげましょうね……」
振り向いた怯えた目がまた私の情欲を激しく揺さぶった。
意識もしてないのに自分の口角がニイッと嫌なあがり方をした。
今日はどんな鳴かせ方をしようか。
軽く辺りを見回すと、暖かな湯を頭上から振り散らしている
シャワーヘッドに目がいった。
今日はこれで喚くまで責めあげてやろう。
どんな声が聞けるのか非常に楽しみだ。
381今日のお仕置き:04/12/18 19:39:59 ID:r1lD/Ojv
手始めにぬるめに調節されたシャワーのお湯を脇腹にあててやった。
「んんんっっ!!」
円を描くように、遠く近く、ゆるゆると動かす。
くすぐったいのだろう、時折笑いそうになって私を断続的に締め付けた。
入り口の締め付けと、中の蠕動が心地よい。
泣きそうに歪んでいた顔が笑みに縁取られ何だか気がよくなった。
この子を泣かせるのが何より楽しいと豪語しているくせに、
楽しそうにされるとそれはそれで嬉しくなる。
まったく身勝手なものだ。
もっと笑わせようと円を描くように皮膚の薄い部分を狙ってやる。
「……ふはぁっ!!……くすぐったいですっ、ふっ……ははっ……!!」
くすぐったさが我慢できなくなったようだ。腹筋が震え始めた。
力が反射的に入る。
もちろん締め付ければくわえ込んでいるモノをより感じる事となる。
「上手に振れてますね」
「ひぁっ!……や……っ……ふくぅっ……!!」
ほっそりとした身体がシャワーから逃れるために暴れる。
腰を思い切り振りたてたくなったが奥歯をかみ締めてぐっと堪えた。
「もっ!!……やめ!!……あっ……!!」
笑い声だったものがだんだんと泣き声に転じていく様は
私の狂喜をさらに呼び起した。
382今日のお仕置き:04/12/18 19:43:27 ID:r1lD/Ojv
「あぅっ……!!ん……」
鼻から抜ける様な声が心地よく浴室に木霊した。
ペニスに集中してかけてやると、
刺激が強すぎたのか細い腰がさらに激しく逃げをうったが、
許す事無くそのまま続ける。
「ひぁーっ!!あっ、ぁ……ふぁ……」
「そのまま私がイクまで振り続けなさい」
ゆっくりゆっくりと当てる所を徐々にずらし、
絶え間ない快感をかわいらしいペニスに与え続けた。
大きく当てる位置がずれると衝撃に腰が跳ね上がったが
左腕で囲いこみ押さえつける。
また少しずらすと位置が気に入らなかったのかシャワーに向かって
腰が突き出た。
今度はシャワーヘッドを小刻みに振るわせてみた。
「ひっ、ふっうぅ……ひぁ」
口が閉まらなくなるほどイイらしい。
新しい刺激に夢中になって腰が上下している。
断続的にきゅっきゅと締め上げてくれてとても気持ちが良かった。
また突き上げたい衝動に駆れるが、
もっと痴態を観察したかったのでグッと堪えることにした。
383今日のお仕置き:04/12/18 19:48:59 ID:r1lD/Ojv
「ふっ……あっ……もっ、らめっ……」
もう自身を支え切れなくなったらしく壁にべったりと胸をついてしまった。
口内にも飲み下せない唾液がたまっているらしく舌が回っていない。
だらしなく開いた唇からそれが糸を引きながらこぼれ落ちている。
アナルが奥へ奥へと引き絞るように蠕動し始めた。イク寸前のようだ。
「許しもなく壁に胸を着くとは駄目な子ですね、
もう一つ罰をふやしましょう」
勿体ないが一気に怒張を引き抜く。
「ひぁぁ!!……や、だっ……ぬいちゃ……」
恨めがましい目がこちらを向いた。
壊したい。そんな衝動が一気に駆け上がる。
「簡単にイカせてあげるわけには行きませんよ。
これはお仕置きなんですから」
距離を空けて当てていたシャワーヘッドをグッと亀頭に押しつけてやる。
「ひぁっ!!あぁぁぁ、やっ、やだー……!!」
激しく逃げをうってきた。
それはそうだろう、
イク寸前まで膨張し狭くなった尿道をシャワーが逆流しているのだ。
引き剥がそうとヘッドを持った私の手を掻きむしった。
弾みで落ちたヘッドが思いの外大きな音を立てる。
「……っ」
「ご、ごめんなさい」
「もう一つ罰を増やさなければなりませんね、
本当は罰のために抵抗してるのでは?」
384今日のお仕置き:04/12/18 19:58:53 ID:r1lD/Ojv
「ぅ……ちがいます……」
いつも彼は何か失敗をすると私に耳を真っ赤にしながら許しを請いにくる。
その様はまるで虐めて欲しいと言わんばかりだ。
「本当ですか?物欲しそうにいつも私のことを見ているでしょう?」
目が一瞬泳いだ。
「……見て…ない……です」
「嘘をつきましたね。……今日は絶対服従していただきます。」
言わなければ分からないような事を懺悔するのも、かまって欲しいからなのだろう。
今日もまた「テストがうまくできなかった」という事を
家に帰る途中後部座席から懺悔し始めたのだ。
世話係として着任して早十年、七歳の時から佳久様を見ている。
性格気質はだいたい把握しているつもりだ。
「このままお腹の中をお湯でいっぱいにしてから入れて差し上げましょうね」
ああ、未知の感覚に怯えている顔が愛おしい。
「もしかして元から一杯ですか?
少なく見積もっても3時間ほどトイレに行ってませんよね」
ゆっくりとシャワーヘッドを取り上げ人の悪そうな笑みをうかべる。
「後ろを向いて、壁に手を付きなさい」
思いのほか声は冷たく浴室に響いた。
385今日のお仕置き:04/12/18 20:11:17 ID:r1lD/Ojv
「さあ、もう一度やり直しですよ」
震える体に擦り付けるようにペニスを当てがってやった。
入りそうで入らない感覚にじれたのかまた腰が揺れ始める。
弛緩してきたのを確認し、
またヘッドを先端に強くあてがってやると抵抗を始めたが、
手を掻きむしってしまう事をおそれたようで必死に壁に縋り付く。
「やだぁっ……!!」
やだというわりにはペニスが萎える事はないようだ。
この人は「いやだ」と言う事が多すぎる。
失神するくらいヨクても強情に「やだ」というのにはすこし呆れもするが、
泣きながら快感や羞恥に耐える姿を征服するのはこの上なく楽しい。
喚き声を愉しみながら、腹にぶつかるほど立ち上がったペニスを上から
下に押し倒した。もっと奥までお湯が入るように。
「やっ、いたっ……いっ!!」
「ほら、深呼吸して下腹部の力を抜いてください。
出来なければお仕置きを追加しますよ」
「ふっ、うっう……」
肩越に覗き込むと目が真っ赤になってしまっている。可愛そうに……
必死に深呼吸を繰り返したおかげか力が抜けてきたようだ。
ご褒美に頭を撫でてやった。
386今日のお仕置き:04/12/18 20:30:42 ID:r1lD/Ojv
スミマセン…タイトルが微妙に被ってとまっていますが、
前作の「お仕置き」様とは別物です。

(;´Д`)
(  八)
  〉〉
スミマセンスミマセン
387風と木の名無しさん:04/12/18 20:33:36 ID:mR9u1Bm1
リアルキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
お仕置きGJ!
388今日のお仕置き:04/12/19 01:44:02 ID:xn0p05Yn
「はぁ……たに…むらぁ……」
起ったモノを無理矢理下に下げられて酷く痛いはずなのに、
撫でられただけでうっとりとして、後頭部を擦り付けてくる様が可愛かった。
「いい子ですね、逃げては駄目ですよ…」
「ううっ……うあぁぁぁぁ!?」
首筋に愛撫を施しながらシャワー責めを再開してやる。
さっきより衝撃が強いようだ。悲鳴が浴室に程良く反響している。
下に向けたので尿道がまっすぐになって通りやすくなったのだ。
目からポロボロと涙をこぼしながら腰が逃げるのを必死に我慢しようとしてる。
「いぅ……うう゛ぅぅぅ」
もうその後は声にならなくなった。
明瞭な音にならない息がひっきりなしに唇から飛び出し続けている。
一応、協力する気があるようで、
衝撃に力んでは必死に深呼吸を繰り返していた。
この関係はおこがましいかもしれないが恋心と信頼関係で成り立っている。
普通の恋愛関係は対等で有るべきなのだろうが、
この状態が表すのはお互いの本質なのだろう。
支配すべきはずの人物が所有物に陵辱される。
かわいらしい顔をして、外では主人で有ろうと努力している人を、
恋人であるという免罪符をもって「罰して差し上げる」
何処まで許されるのか、許容範囲を試したくなるのは仕方がないだろう。
389今日のお仕置き:04/12/19 01:45:45 ID:xn0p05Yn
尿道は刺激されっぱなしなのだが、
案外そこを通りきって膀胱に達する量は少ないものだ。
満タンになるまでにはしばらくかかるだろうに、
早くも突っ張った腕が振るえている。
腕を壁に着いたら「お仕置き」を増やされるし、
座り込んでも逃げても「お仕置き」が待っている。
八方塞がりだ。少しでも衝撃を減らそうと腰は自然と後退する。
だが私が後ろから覆い被さっているので、尻を股間に擦り付ける格好になった。
「そんなに擦り付けられては入れたくなってしまいます」
「ふっ…ゃ…」
反応を見ながらヘッドをずらし中まで到達させる。
「性欲と排泄欲、どちらが勝つんでしょうね」
しばらくお湯の注入を続けていると弱々しく泣きながら、
首を振ってもういっぱいだと訴えてきた。
試しにお腹を軽く押してやると全身を振るわせながら「おかしくなる」と涙を零す。
「出したかったらお漏らししてもいいんですよ?」
ごく軽くあやすようにお腹をさすってやる。
「うっうっ……や、だ……」
390今日のお仕置き:04/12/19 01:47:10 ID:xn0p05Yn
「そうですか、では漏れない様に蓋をしなさい」
彼はこくこくと頷き、シャワーヘッドと入れ替えに、
パックリ開いた自身の穴を親指の腹で塞いだ。
「頑張れましたね、ご褒美をあげましょう」
シャワーを止め、少し邪魔ではあるが足下に洗面器を据え置き、
じらすように隙間を行き来していた怒張をひくつくアナルにゆっくりと差し込む。
「やぁぁぁぁぁ!!!」
きつい。膀胱がパンパンになっているのが中からよく分かる。
膨らんだ部分が裏筋に当たって気持ちがいい。
ついでに外側からもゆっくりさすり続けながら注挿をはじめてみた。
「ひぁぁっ、あっ、ひっ、で、ちゃぅ……」
「何が出るんですか?」
乳首を弄り倒すのも忘れない。強く引っ張ってやると良い声で啼いた。
酷くされるのも、少しであれば痛くされるのも彼は大好きだ。
「ひあっ、わかん……ないっ……おなか、へん……」
恥ずかしい事はもっと好きなのだろう、耳元で淫らな言葉を吐けばさらに感度が良くなる。
「出して良いんですよ?佳久様のお漏らしを見るのは初めてでは有りませんし」
聴きたくないとブルブルと首を振る。
「小さい頃は良く夜中にトイレに連れて行かされたものです。
間に合わず廊下に粗相した事が有ったでしょう。とても可愛いらしかった」
391今日のお仕置き:04/12/19 01:49:14 ID:xn0p05Yn
「……いぅ…なぁっ…」
何かが出そうで出ない感覚に苦しんでいるのだろう。
勃起した状態では放尿は難しい。
しかも後ろに雄を頬張った状態では変に力が入ってなおさら無理だ。
だが、そんな状態だと分かっていながら無理を言いたくなった。
「出しなさい」
激しく両側から膀胱部分を押してやった。
「ふあっ……ひあぁぁぁ!!押さないでぇっ!!」
ブルブルと全身を戦慄かせている様がいとおしい。
「ひっ、んぁぁ、やぁ……へん、変、なる……」
限界になったのかグッタリしてきたようなので、
出させてやろうと突きを止めてお腹をさすってやった。
すると一気に下腹部の収縮が弱くなりたちまち弛緩し始めた。
「あっ、あぁぁっ、やだっ……見ないでぇ!!」
真っ赤に勃ちきったペニスから勢いの無い尿がジョボジョボと漏れ始めた。
「あっ、やっ……ふっ……うっ……」
自分が彼の内にため込んだにもかかわらず「いっぱいでましたね」と、からかう。
下に置いた洗面器には排泄物とタンパク質とお湯が混じったモノがたっぷり入っていた。
それをさして下を見てご覧なさいと唆す。
半ば呆然となった彼の腰をつかみ直し、
まだ細々と出でいるのにもかまわず突き上げを再開した。
パンパンになっていたのは膀胱だけできなく精巣もだったのだろう
白い物がダラダラと溢れだしている。
「やだ、変だ」と吐息で繰り返す彼はもう焦点が合ってない。
全身がビクビク震えて硬直と弛緩を繰り返していた。
392風と木の名無しさん:04/12/19 16:11:31 ID:c+ZqnwXp
首の取れてた姐さんGJ w
あれ貼ってったの自分なんですが、よく見ると腕と胴体も…

羞恥プレイ ゚+.(・∀・)゚+.゚イイ! なぁ…歪んだ愛って好き。
初投下ってことでしたが、萌えさせてもらいました〜
393風と木の名無しさん:04/12/19 22:33:23 ID:OTgB4CZo
>>380-391
姐さん最高だよ!ゆるゆるいぢめんの大好きさ。毛の生えないころから知り尽くされてる主従関係大好きさ。
394今日のお仕置き:04/12/20 00:06:59 ID:rg+Q3Yuk
>>392 の姉様
フィスツにするつもりだったのですよ…
どーしても首がずれる

板違いですなスマソ

>>393
とりあえず以降もヌルヌルと愛有る虐めをしたいと思います。
395ドヘタレ攻×鬼畜受:04/12/20 03:07:53 ID:caMlgHUs
「んっ、は、ぁ……くっ……」
あーあ、面倒だ。
早く終わらないだろうか。
「ふっ……ぅ、っ……リュウ、お前ん中ッッ……すげ、イッ……」
あ、っそう。
どうでもいいから早く終わらせてくれよ。
もう飽きたってば。

俺に覆いかぶさってめたくそに腰を振る先輩の赤い顔を眺めながら、僕はかすかにため息を漏らした。
それにあざとく気付いた先輩が、不安げな視線を向ける。
僕は愛想笑いしてみせたが、先輩の不安げな表情は緩まなかった。
「リュウ……ヨく、ないのか?」
そうためらいがちに尋ねてきた先輩の質問のくだらなさに、ますます辟易した。どこまでうんざりさせる気だ。
「別に」
冷たく言い放った僕に、先輩は目に見えてしょんぼりした。
垂れた耳に、しょんぼりと縮こまる尻尾が目に見えるようだ。
大きなガタイを丸めてがっくりと肩を落とす先輩を見て、ますます僕の機嫌は悪くなる。
同時に、僕の中の先輩の"分身"までしょんぼりし始めて、僕はついにかっとなって怒鳴った。
「ちょっと、途中で終わらせる気!?ふざけないでよ。全然ヨくない!せめて最後までやんなよ!」
鼻に皺を寄せてまくしたてる僕に、先輩は情けない顔を向け、唇を突き出した。
「わっかんねぇよ、リョウ、どうしろって……」
僕は枕元に置いていたリモコンを素早く手に取り、迷わずそのスイッチを入れた。
396ドヘタレ攻×鬼畜受2:04/12/20 03:08:26 ID:caMlgHUs
途端、先輩の表情がますます情けなくなり、その顔にさっと朱が差した。
それと同時に僕の中の先輩も体積を増し始め、僕はひとまず安心した。
ゆったりと枕の上に横たわり、先輩の腰が動き始めるのを待つ。
ところがだ。先輩はいつまでたっても行為を再開しようとせず、一人で勝手に喘いで悶絶していた。
「ちょっと、先輩……いい加減にしてよ」
心底うんざりした冷たい声をあげると、先輩は泣きそうな顔で僕を見下ろした。
「お、俺……こんなん、やだよ……っ」
そこまで言って、ぶるりと震える。
「な、何で、俺が……こんなの挿れなきゃいけねんだよっ……」
「だって、先輩、しょっちゅう途中で萎えてエッチ中断するじゃん!俺のセリフが萎えるだか態度が萎えるだか、そんなの知らないよ!
我慢しな」
さあ、続けて。
そう動作で示したが、先輩はひくひく震えっぱなしでいっこうに動き出そうとしない。
ひょっとしてこの人、僕なんかよりお尻の感度がいいんじゃないだろうか。
うんざりして思いながら、僕は起き上がって先輩の肉付きのいい尻を叩いた。
「ほら、動いて!先輩ばっかり満足してんなよ」
そう言って横たわった僕を恨めしげに見下ろしながら、そろそろと再び腰を動かし始めた。
とは言っても、その動きはびくっ、びくっ、と断続的に震えるような、不安定な動きだったけれど。
「なあ、リュウ……これ、いやだ。抜きたい」
今にも泣きそうな顔で訴えながら、先輩は腰を震わした。
「やだね。抜きたきゃ、そのすぐ萎えるフニャチンなんとかしてよ」
尊大に鼻を鳴らす僕を見下ろし、先輩は荒い息を吐きながらそろそろと腰を動かしていた。
397風と木の名無しさん:04/12/20 03:09:51 ID:caMlgHUs
ヒェーッ!(´A`;)鬼畜受の一人称が一部「俺」になってる…
脳内変換してやってください…
398風と木の名無しさん:04/12/20 04:01:32 ID:8D7mZZVK
ヘタレ攻めキタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ ! ! !
しかも攻めのお尻プチ調教ですか…。このまま受けに回ったら大好物じゃぁぁぁぁ!
…×があるから無理っすね(´・ω・`)
続きお待ちしてますです!
399風と木の名無しさん:04/12/20 10:15:21 ID:Yx4G8JS8
「リョウ」なのか「リュウ」なのか
400風と木の名無しさん:04/12/20 16:31:01 ID:cRfDUfHY
へたれ攻めー!(*´д`*)ハァハァ
へたれ攻めは見ても受け側が鬼畜はあんまりみないので
このまま続けて欲しいなとか思ってたり。
リュウ→慣れてる 先輩→覚えたて ってカンジ?こういう受けを
へこませるとかも好物v
401風と木の名無しさん:04/12/21 01:53:25 ID:iRNjnO5q
>399
……「リュウ」でした、すんまそん……orz
やっぱ寝ぼけ眼で投稿するもんじゃないですな
402風と木の名無しさん:04/12/21 02:29:21 ID:J70/DGE1
姐さんGJ!!
これからの展開期待してますぞぃ(´。`)ノ
403風と木の名無しさん:04/12/24 18:02:00 ID:+1HSbrs2
>>396
うはーw これ、いいですね・・
この後、攻め受けが逆転してそうなところが、すごくイイ・・・ たまんね・・・


昔は左右は絶対固定してなきゃダメだったけど、大人になったら
左の人を無理矢理右にすることに快感を覚えるようになりますた。。
404風と木の名無しさん:04/12/28 23:07:54 ID:PcY+gs1f
萌え
405風と木の名無しさん:04/12/30 00:22:06 ID:aUyOa8Q/
このスレ最高
406風と木の名無しさん:04/12/30 09:27:41 ID:nGR7Qw22
ネ申降臨お待ちしております
407囁き:05/01/03 02:59:04 ID:Eus/koD9
細い紐で、気道を締め上げられる。
どくどくとこめかみに血が走り、苦しみが最高潮に達して最後、脱力する寸前に紐が緩められる。
開放され、気管の内壁がへばりつく感触に涙を流しながら咳き込んだ。
「この加減が難しいんだよな」
なんの、とは聞けなかった。窒息の苦痛でまだ、胃がひっくり返りそうだったから。
「落ちるまでやると本当は最高なんだけどさ、呼吸不全で失神だと筋肉が弛緩しちまうから。
 ギリギリんトコまでもってくと最高にココが締まるんだよ」
そういって、ペニスを俺の中で揺すった。
どこでこんなのを覚えてきたのだろうか。
少なくとも俺と関係を持っていた頃には無かった性癖だった。
抱いてる相手を窒息させて楽しむ、なんてこと。
408囁き:05/01/03 02:59:59 ID:Eus/koD9
咳は治まってきたが唾がうまく飲み込めなくて、それを見透かされたヤツに口付けられた。
舌で、というより歯で。こじ開けられて唾液を流しこまれる。
「何?本当に久しぶりなのかよ。あの男はヤってくんなかったんか」
せせら笑いながら奥まできつく突かれた。内臓に響く振動に顔をゆがめながら俺も笑った。
男の見当違いの嫉妬に。
それはもうむしろ、滑稽を通り越して悲哀。
信頼を無くしたあの日から俺は、男を見たら足を開いて誘う、頭の弱い色情狂だと思われている。
409囁き:05/01/03 03:00:45 ID:Eus/koD9
俺の笑い声に気を悪くしたのか、また首を締められる。今度は素手で。
「ああ、でもちゃんと俺のかたちは覚えてるみたいだよな」
すぐに手を離してくれたおかげで、今度は咳き込まずにすんだ。
でも涙は流れる。
「は、はは。そりゃあいつのは短小だったからね。
 だからってあんたが今までで一番でかいわけじゃないけどさ。
 締まりも適度にヤってりゃ」
最後まで言えずに悲鳴を上げた。
410囁き:05/01/03 03:01:19 ID:Eus/koD9
ぎちぎちになってる場所にいきなり乾いた指を突き込まれた。
もうわずかな隙間もないソコが限界を超えて軋む。
指は止まらずに、粘膜を広げながら蠢いた。
びくんっびくんっと膝が揺れて止まらない。
「お前、いっつも」
「はあ、あ、あ、あう!うっ」
「そう、だよな。犯されながらっ、見下すの、楽しいか?」
「ひっ」
やめろ、もうやめて、くれ。
叫びだしそうになるのを必死でこらえた。
411囁き:05/01/03 03:02:06 ID:Eus/koD9
擦れて腫れて、神経剥き出しになった粘膜はどろどろに熱いのに、男は律動を止めない。
指を抜かれ、右の内腿を手のひらで押さえつけられ、左足を抱え上げられた。
男が腰を引く。
「やめっ」
逃げを打った瞬間、思い切り抉られた。
悲鳴が止めどなくこぼれ、終いには切れ切れになっていく。
筋なのか腺なのか、恐ろしく敏感なところ。
正常な思考時なら絶対に踏み込むことを許さない弱点を荒らされて、
抱えられた足の爪先が痙攣しているのが分かる。
肉を削るような動きに耐えられず、反らしていた首の力が抜け、それでも意識を飛ばせないまま、
肩にかつがれた膝裏を支点に振り子のように揺らされ続ける。
もう喘ぎすらも出ず、突かれる度に押し出されるように息を吐きながら、ひたすら解放を願った。
412囁き:05/01/03 03:02:46 ID:Eus/koD9
ようやく完全に体を横たえることができた夜明け前。
離れていく男を必死で呼び止めた。
実際には体はぴくりとも動かず、声も音にならない吐息しか出なかったが。
「何?」
恋人だったことのある男は、それでも律儀に唇に耳を寄せてくれた。
「ちゃんと」
「・・・」
「捨てろ」
「・・・何をだよ」
「俺のこと」
「・・・」
「昔の、ことも。早く忘れろ」
「・・・・・まだ、何年も経ってねえだろ」
「いいから、捨てろ」
恋しくてたまらない男に言える、確かな愛の囁き。
413風と木の名無しさん:05/01/03 16:37:40 ID:dDi3xKUi
2005年一発目からハゲ萌えです。姐さんGJ!
414風と木の名無しさん:05/01/03 19:32:49 ID:Rw67VIVS
姐さんお年玉ありがとう!
この雰囲気好きですよ〜、(・∀・)モエッ
415ID:Eus/koD9:05/01/03 20:51:33 ID:Eus/koD9
お褒めいただきありがとうございます。
何がなんだか、誰が誰なんだかわからない文になってしまいましたが、
感想をいただいて大変嬉しいです。
416風と木の名無しさん:05/01/05 03:22:06 ID:2EG726cn
ずっとこのスレ見てたけど、初めて心底萌えました。
新春早々ありがトン。
417風と木の名無しさん:05/01/05 04:24:15 ID:SVFU5JJk
萌えたッス・・・ ありがとう。
418風と木の名無しさん:05/01/06 00:03:08 ID:jkTakq/I
新年一発目(・∀・)イイ!! 今年もこのスレに(・∀・)モエッそうです。
419囚われの男:05/01/07 03:22:13 ID:iJLL+sOx
その若い男は、傷だらけの両腕を後ろ手に縛られ
縄は天井の鈎にひっかけられ
両腕を背中から斜め上に釣り上げられていた。
縄で吊られて男は荒い息で立っていた。

「どんな気持ちだ」と男の支配者が問うた。
「愛しています」と男は答えた。
支配者は男の横っ面を引っぱたき
「これでもか」と怒鳴りつけた。
男は微笑み、「出逢ったときから
わたくしの気持ちは変わりません」と言った。
支配者は男の背後にまわると、いきなり男の尻を
両手でかき分け、そのすぼみに己の怒張をあてがい
乾いた粘膜が摩擦で軋むのも構わず挿入した。
420囚われの男:05/01/07 04:02:49 ID:iJLL+sOx
縛られた男の肉体が一度、苦痛に跳ねた。
支配者は後ろから男の腰をぐっと抱き
そのまま自分のペースで滅茶苦茶に突き上げた。
支配者の腰の動きにあわせて
男の全身は操り人形のようにがくがくと震えていた。
やがて男の直腸で支配者は射精した。
男は「ありがとうございます」と言った。

事が終わると支配者は縄を解き、男の全身を拭くと
絹の布団に男を寝かせ、自分も隣に滑り込んだ。
支配者は傷ついた男の肌を優しく撫でながら
「頑張ったね」や「愛してるよ」など声をかけた。
心地よい眠気を感じながら支配者は
この男を買ってから、男を一度も
この手でいかせたことがないことを思い返していた。
元々体に異常があるのかもしれない。
支配者は男の体についてそれ以上の関心はなかった。

支配者が鼾をかき始めた頃
隣に横たわる男は瞬きもせず、暗闇を見つめていた。
421囚われの男:05/01/07 04:06:47 ID:iJLL+sOx
投下のたび捨てハン(タイトル)変えてます。
すんまそん。
422風と木の名無しさん:05/01/07 23:34:01 ID:rTqlGK4G
固定ハンドル推奨の理由は、苦手な人が
コテハンをNGワード登録してあぼーんしやすいようにとの配慮だから、
変えない方が無難だと思うが。
何のシリーズかもわかりにくいぞ。
423お仕置き:05/01/08 02:25:14 ID:ZySRBeqV
>>491です。
今から名前固定します。
大変申し訳ありませんです。
これから名前欄「お仕置き」は
何か下手なのが来ると思って
必要に応じて読まない設定にして下さいm(_ _)m


過去レスの「お仕置き」と「まちがい」(未完)
今回の「囚われの男」が漏れです。
あと、「まちがい」は
続き書けなくなってしまいました(ネタ切れ)
スレ汚してすみません。
424お仕置き:05/01/08 02:28:21 ID:ZySRBeqV
>>421>>419-420です。
間違えました。
自己レスでスレ消費してごめんなさい。
425風と木の名無しさん:05/01/08 02:50:15 ID:LuRbmWxr
過去のお仕置きと今回の話は別シリーズだから分けてもいいんでは?
426風と木の名無しさん:05/01/08 02:59:19 ID:QlJZyrHW
うん、シリーズが別なら題名違ってもいいと思うよ。
427お仕置き:05/01/08 10:38:05 ID:ZySRBeqV
一応、作者名とシリーズ名を
両方書くことにしますです。
428 ゲーム 〜誘惑編〜:05/01/08 14:00:12 ID:+hXHn1pq
429風と木の名無しさん:05/01/08 23:18:28 ID:Thw/1e1P
>423
422だけど、ごめん!
投下のたび=シリーズの一話ごとの投下のたびだと勘違いしてた。
シリーズ自体別物ならコテハン別で当たり前だと思う。スマンカッタ
430お仕置き:05/01/09 16:33:34 ID:0se0ZZvQ
こちらこそ分かりづらい文章ですみません(汗)

一度投下するとしばらくほけ〜としてるので
他の鬼畜さんの作品をただお待ちしてます。
431風と木の名無しさん:05/01/09 20:40:13 ID:msxUXjTU
前スレにあった、アキとユキの話の続きを勝手に考えて書いてみたんですが、載せても
いいんですかね?もし前の作者さんとかいたらまずいかな?と思って。
432風と木の名無しさん:05/01/09 22:51:41 ID:XNW0jyvb
>>431
別作者だってわかればいいんじゃない。
過去スレでももそういうのあったし、気楽にいこーよ。
433風と木の名無しさん:05/01/09 23:33:12 ID:Va16DqN8
>>431
う〜ん
「続編が投下される見込みナシ」というのなら無問題だと思うんだけど…
まだ前スレで投下されたばかりだし、作者さんが今度投下する予定だったりしたら、気を使わせてしまうかも。
このスレじゃなくて、ビデオ欄スレを使うというのはどうだろう。
434風と木の名無しさん:05/01/09 23:52:23 ID:NA3lrJD9
>>433
でも、このスレは当初から「リレー」もOKと言う事になってるし、
>432さんも言うように、別作者と解るように乗せれば良いんじゃないかな?

自分的にはビデオだなとか他スレを利用しないで、このスレで発生した話は
ここに乗せて欲しいです。
435風と木の名無しさん:05/01/10 00:10:15 ID:sSNGEqxo
一週間くらい元の作者さんのレスを待ってみたら?
436いとこ:05/01/10 01:44:39 ID:v6A5hZ9T
せっかく書いてた小説、消えてもうた。orz
また書くのめんどい。
小5のいとこ、愛ちゃんを犯す内容だったんだけど・・・
もし、書いて欲しいと希望する香具師がいるなら、書いてもイイけど、希望する香具師いる?
437風と木の名無しさん:05/01/10 01:55:37 ID:qM4fCU/Q
小5はやめないか?
438風と木の名無しさん:05/01/10 03:06:50 ID:snK5J/C5
>>436
希望しない
439狭い部屋:05/01/10 03:34:04 ID:lDuj0LOx
その日、招集を命じられたのは男を含めて数人の下士官達だった。
それぞれがおよそ20分の時間差を設けて、ある一室に来るようにとの指示が出され、男は午後の早い時間にその呼び出しに応じて指定の部屋へと足を向けた。
規則通りの形式でドアを開け、挨拶をし、許可を得て入ったその部屋の奥にある机に向かう青年の顔を見ると男は少々意外な思いで軽く目を見開いた。
無論それは目立つほど大きな動作ではなく男はすぐに目を伏せるようにして内心の驚きを隠した。
目の前に座っている青年は、兵士の間で密かに「青い血」と呼ばれている階級にして少将の上官であった。徒名は青年が王族の出というまことしやかな噂に依るもので、その名は青年の優美な容貌と相まって殆ど公然の事実として知れ渡っている。
男の身分は曹長に過ぎず、本来なんらかの指令がある場合は上官にあたる准尉ないしは少尉がそれを命ずるはずであった。にも関わらず男の前には青年が居る。
青年はしばらく顔も上げずに手元の書類へと何かを書き込んでいたが、やがて顔を上げると男に近くへ来るようにと命じた。
男は机の正面に立ち一歩前に出る。青年はチラリと手元の書類を見下ろした後で薄い唇を開いて言った。
「諸々の手続きを省き、准尉へ特進とする」
告げられた言葉が耳に届いた時、男は我が耳を疑った。相手が相手でなければ言葉を繰り返すことを要求していたかもしれない程の衝撃だった。
男は姿勢を正して自分よりも年下の上官へと問いかける。
「少将殿、質問を許可して頂けますか」
「許す」
「今回の特進には一体どのような意味が有るのでしょうか」
正直な疑問をはっきりと口に出した男に対して青年は冷ややかな青い瞳をチラと向け、こちらもはっきりと答えた。
440狭い部屋:05/01/10 03:36:31 ID:lDuj0LOx
「意味は無い。ただの数合わせだと思って貰って構わない。それから本日をもって私は少尉となった。
こちらも諸々の手続きは省かれた特別措置と考えるように」
青年は淡々と告げたが、それは男が准尉に昇進すること以上に衝撃的な内容だった。少将と少尉では
身分が貴族と平民並に違う。ここ数週間は確かに芳しくない戦果しか上がっていなかったが、
そのような階級の変動が必要なほどの失態を青年が犯したとは考えられなかったし
男のこれまでの軍隊人生の中においてもこのような事例は一つも無い。
混乱している男をよそに青年は書類を一枚捲ると、その冷たい青色のまなざしでひたと男を見据えた。
薄い唇がまた言葉を紡ぎ出す。
「これからいくつか質疑を行う。全てに対し、正直かつ誠実に答えるように」
「はっ」
流石に大きかった衝撃から立ち直りきれていない男はなんとか返事をし、もう一度姿勢を正す。
それから殆ど間を置かず質疑が始まった。
「軍に入ったのは招集があってか、志願したのか」
「志願致しました」
「軍に入って何年になる」
「十五年であります」
441狭い部屋:05/01/10 03:37:02 ID:lDuj0LOx
「入隊時に希望した配属先は」
「北部国境配属であります」
「家族、配偶者などの身内は有るか」
「有りません」
「自分の部下についてどう思っている」
「若い者も含め非常に優秀な兵が揃っていると思っております」
「部下全員の名前を名簿なく点呼できるか」
「可能であります」
「戦場で、部下の負傷者が半数を超えた際に撤退命令が下った場合、負傷者の処置はどうする」
序盤の質問は軍にある書類で確認出来るはずの事柄だった。だが続く質問はそれを問われる意味が
分からず、男は内心困惑しながら青年の問いに答える。
「上官に許可を求めた上で可能な限り負傷者を収容します」
「重傷者は捨て置くように命じられた場合、従うか」
「戦況にも依りますが生存の見込みのない重傷者については致し方ないということで
捨て置く場合も有りますが、自国民の傷病者は可能な限り収容すべきと考えております。
結果として命令違反になる場合も有ると考えております。」
「現在の我が軍と敵国の軍の戦力上の優位性はどちらに有ると考えているか」
442狭い部屋:05/01/10 03:38:28 ID:lDuj0LOx
>439何故か改行が消えました_| ̄|○lil
もの凄く読みにくくなってしまいました済みません。
443風と木の名無しさん:05/01/10 08:17:14 ID:/CXo4OFN
>436
まったく希望しない。
どうしても書きたいなら同好の士が集まるところでどうぞ。
その中から奈良の事件の犯人みたいなのが出るかも知れませんが。
444風と木の名無しさん:05/01/10 11:31:29 ID:at5tm3NM
>436
希望しない
445風と木の名無しさん:05/01/10 13:01:54 ID:fr3o3fZg
小5はマズいし、>436の書き方もなんだかなぁ…

狭い部屋タン待ってました!
446風と木の名無しさん:05/01/10 13:18:27 ID:E56Q2hEx
>>436
頼むから来るな
まったく希望していない
今の時期、ロリ・ショタでハァハァしたいとは思わない

『狭い部屋』タン!お待ちしてました!
447風と木の名無しさん:05/01/10 14:58:47 ID:nPiR/OVM
ちょっとお聞きしたいのですが
動物が参加する時点で獣姦になりますか?
獣×人という行為自体はないのですが…。

なるのでしたら注意書きを入れようと思っているので
ご意見お聞かせ下さい。
448風と木の名無しさん:05/01/10 15:03:12 ID:IUhvc3EZ
>>436
ショタ禁止か…。
SM板で書く手もあるよ。
449風と木の名無しさん:05/01/10 15:05:40 ID:nob4P35E
いとこの愛ちゃんって時点で
板違いの誤爆かと思った

愛ちゃんて、男の子なのか?
450風と木の名無しさん:05/01/10 15:53:11 ID:gRgIfebV
ていうか煽りだろ。
そうじゃないとしても大変うざい誘い受の典型。
もうひっぱるのやめようよ。
451風と木の名無しさん:05/01/10 17:28:14 ID:neYrfMj4
>>450
悪い。でも書く。↓

>>448
スレ違いの誘導は止めて欲しい。
少年萌@ショタやおいスレってのがあるでしょ。
452風と木の名無しさん:05/01/10 17:32:24 ID:h71p7LQ7
>>447
初めからその旨について注意書きを入れておけば苦手な人は各々あぼーんするんじゃないかな。
453風と木の名無しさん:05/01/10 23:37:57 ID:2bizn4aI
>447
行為自体がない&注意書きがあるなら、漏れもオケだと思う
454狭い部屋:05/01/13 00:06:01 ID:E6rdczEA
男はここで少し眉を寄せた。考える表情になりながら慎重に言葉を選ぶ。
「我が軍が若干優位であると考えていますが敵軍は侮れる存在ではないと考えております。
北部国境付近での戦闘においては我が軍が地形を利用して配置のみであれば圧倒的優位に
立つことが可能ですが敵軍はまだ戦力を温存しており、特に火力については我が軍のそれを
凌ぐ場合もあり、そうなった場合は地の利で補っても我が軍が若干不利となることも
あり得ると考えております。よって我が軍が若干優位とはいえそれは状況次第で如何様にも
変化するものであるとも考えております。」
「では我が軍が優位である為に必要なものは何だと考える」
「………火器、銃器に対する何らかの防御と、敵軍の圧倒的な火力による攻撃を前にしても
怯まぬ兵士の育成が必須となると考えております」
一般の兵士は男がそうであるように圧倒的戦力差を前にしても怯まず突撃出来るような神経を
持っていない者も多い。特に戦争が長続きしていることで兵士の年齢が年々若年化している現在、
十代前半で前線に配置される新人兵も少なくない。そのような兵士は苛烈な戦況の戦場においては
役に立たないことのほうが多く、経験の少ない若い兵士から先に死んでいくのが殆ど当たり前のようになっている。
だが男はそれも当然と思っていた。何しろ男が入隊した頃と違って軍は兵に対してきちんとした訓練を施すことも
効率的な戦術を学ばせることも、それこそ銃器の正しい扱い方さえも教えることも出来なくなっている。
それに割く時間も人員も居ないのがその理由だ。そして新人の兵士達は入隊から間もなく前線に送られ、
455狭い部屋:05/01/13 00:07:10 ID:E6rdczEA
現場で見よう見まねで銃を手に取り、大した防備もないままで敵と相対することになるのだ。
それで一人前に戦える者のほうが少ないのは誰の目から見ても当然のことであろう。
男のように経験を積んだ志願兵だけで構成された部隊があればまだ戦果に期待を持てるかもしれないが
もはや熟練した兵士は各部隊に二割から三割程度しか残っていない。
今、軍にとって必要なのはそうした銃の扱いに慣れ、戦術を知り、命を惜しまず戦うような兵士だった。
丁度十五年前志願し、兵となった男のような存在だ。
その男が語る言葉を聞いて青年が手元に何かを書き付ける。
男の位置からではその流れるような手蹟が何を書き留めたものなのか分からない。それから青年は
男の目を射抜くように見つめて低く問いかけた。
「戦争は好きか」
一瞬、男はこの質問に対して答えることを躊躇った。この問いかけにどんな意味があるのか、これに対して
どう答えることを望まれているのか等の余分な思考が脳を占拠する。だが結局男は青年の凍り付いたような
青い目の力に屈服させられて正直に答えざるを得なくなった。嘘をついたところで見抜かれるだろうと
容易に想像出来るような冷静な視線だったのだ。
「戦闘が好きで軍に志願し任務を果たして来ましたが、戦争は好きでは有りません。十五年も経ち
戦闘には飽きました」
456狭い部屋:05/01/13 00:08:20 ID:E6rdczEA
男は全てを口にしてから叱責の覚悟を決めねばならなかった。おそらくこれが望まれている答えでは
ないだろうことは他の質問の系列からも想像がつく。だがどうせ偽った所で見抜かれるのなら吐露して
しまったほうが男には楽だ。一般兵から下士官の地位に上り詰めた男の経歴にはいくつもの賞と、それを超える
罰の記録が残っている。今更一つ増えた所で大差はないだろうと思えた。
だが青年は暫し押し黙った後で細い眉を寄せながら呟いた。
「部下についても同様であると考えているか」
男はその質問に対して今度は淀みなく答える。
「部下一人一人の考えについては分かりかねますが、長期に渡る戦闘で兵全体が疲弊していることは
事実であると思います。よって現時点で積極的に戦闘に加わるほどの精神的、体力的余裕は無く
この質問に対して本心から好きであると答えられる者は少ないと考えます」
青年は「そうか」と応じてまた黙った。男は居心地の悪い沈黙に軍靴の中で足に力を込める。
書類をめくる音がパラパラと続いたが室内には他に音もない。遙か遠くで爆撃の音が聞こえたような気もしたが
それを気に留めた様子もなく青年は若干表情を緩めて男を見遣った。
口元はまるで男を試すように微笑を刻んでいる。
不意に向けられた表情にどんな状況にあっても滅多に揺らがないはずの男の心臓が脈拍を乱す。
「ここからは完全に個人的な話として聞くように。他言することは許されない。万が一、誰かに
この会話の内容を話すことがあれば私も含めて銃殺を含む処分が下る」
457狭い部屋:05/01/13 00:09:08 ID:E6rdczEA
エロなしの回想が長くて済みません。もうちょい回想が続きます。


>>243-245
>>256-257
>>296-298
>>324-326
>>359-361
>>439-441
>>454-456
458風と木の名無しさん:05/01/13 01:08:50 ID:ktwXAQ91
うーん、軍モノいいねえ…
459風と木の名無しさん:05/01/13 16:28:42 ID:dIyMyRUp
漢字が多くて画面が黒くみえる硬派な文体が好きです。
しかも軍モノときたもんだ(*;´д`*)ハァハァ>狭い部屋タン
460サディスト作者:05/01/14 03:03:06 ID:6dFO86kE
長らくお待たせしました……誰も待ってな(ry
未完成ながらようやくサイトが一段落しましたので、ご報告にあがりました。
かなり間が空いてしまって申し訳ないです。
ヒントを希望されている方がいましたので、念のためヒント置いていきますね。
スレ汚しすいませんorz

http://○○○.fc2web.com/
↑”野郎”をヤホー和英辞書で調べ、例文の『この野郎』の3番目の文章のyouと!を抜いたものを
○○○に入れ、ジャンプ。
以上です。
ややこしくてスマソです…

では、私はこれで名無しに戻りますノシ
神職人サマ達の投稿を心からお待ちしておりますYo(*´Д`*)
461風と木の名無しさん:05/01/14 04:45:01 ID:/mUWhEI5
>460
サディスト作者様。ご報告有難うございます。お待ちしておりました!
相変わらず素晴らしい鬼畜っぷりでハァハァです。
サイト運営、頑張って下さい。応援しております。
462風と木の名無しさん:05/01/14 09:17:40 ID:s4K969hH
>>460
やったー!すげえ嬉しいです!
待ってて良かったー。・゚・(ノД`)・゚・
貪り尽くさせて頂きます!!
463風と木の名無しさん:05/01/14 19:13:08 ID:cEb6gfk0
け…携帯からは見れないですか…??!!!(゚Д゚;)
464風と木の名無しさん:05/01/14 19:41:24 ID:2aqLbnnp
>460
無料鯖(fc2)で18禁てネタか?
サディストは本当に21以上なのかと(ry
465風と木の名無しさん:05/01/14 19:43:56 ID:6sWCdG3L
サディストタンもうだめぽ('A`)
466風と木の名無しさん:05/01/14 20:07:36 ID:AlM5QP6C
f*c*2もアダルト可の無料鯖あるけどそっちはURLが
http://○○○.h.f*c*2.com/になるはず。

…サディストタン、悪いこと言わんから
別鯖(アダルトokな有料鯖)に引っ越せ。
あと、スレにヒント残さない方がいいとオモ。
どこかのサーチに登録してあれば自力で探しますよ。
467風と木の名無しさん:05/01/14 20:24:39 ID:2aqLbnnp
中見たらもう18禁作品置いてた('A`)
なんでアダルト不可の無料鯖使うかな。
2ちゃんやってるならレン鯖情報集めるのも簡単だろ。
無料でも有料でもアダルト可なところへ引っ越せ。

喜んでる香具師もだけど、いい年した大人が
露骨に自分の非常識さアピールするなよ('A`)
468460:05/01/14 20:31:24 ID:6dFO86kE
えらいこっちゃorz本当に非常識でした……
返す言葉もございません……
取り急ぎ引越しの準備をいたします。
何やってんだ自分('A`)厨
逝ってきます…
469風と木の名無しさん:05/01/14 20:39:42 ID:UlsJMCuv
サディストタン待ってたよ、本当に待ってたから!

無事に引っ越しすむと良いね、そしたら探しに行くよ。
470風と木の名無しさん:05/01/14 21:25:24 ID:G/o9bkiJ
アダルト不可な所に18禁作品置いてたのは確かに非常識だろうけど
ヒント書いたのは希望してた人がいたからじゃない?
そのことでどうこう言うのはどうかと。
全くのノーヒントでは厳しいって人も多いでしょ。サーチったって色々あるし。

まあアレだ、イ`>サディストタン
471460:05/01/14 21:48:27 ID:6dFO86kE
有料鯖スペースの申し込みを済ませてきました。
急ぎ引越しの準備に取り掛かることにします。
もう本当お恥ずかしい限りです。非常識にも程が…
喜んでくださった方、忠告してくださった方、ありがとうございます。重ね重ね申し訳ありません('A`)
今度こそ名無しに戻りますノシ
スレ汚し本当に申し訳ありませんでしたorz
ああ自分に欝…
472風と木の名無しさん:05/01/14 22:06:37 ID:1hfMsDE4
サディストタン乙!
頑張ってね。ずっと待ってるからお引っ越しが済んだら教えてください(´・ω・`)
頑張ってサイト探すよーノシ
473風と木の名無しさん:05/01/14 22:23:21 ID:pKa7F547
確かにアダルト禁止鯖にアダルトサイト掲載したのはよくないけど、
漏れサディストタンの作品とサディストタンの人柄はとても好きだ(*´∀`)
いつまでも待ってるよー。
ドンマイだサディストタン!!
474風と木の名無しさん:05/01/14 23:42:01 ID:e88wN52z
今晩ゆっくり読もうと思っていたら…ナンテコッタイ。
サディストタン、引越し完了したら
せめて登録サーチだけでもヒントキボン!!
475風と木の名無しさん:05/01/14 23:42:55 ID:/oZ1OR/7
ヒントって載せたら何かヤヴァイの?
自分、web上で801サイトめぐりすることがないので
正直ヒント貰った方がありがたいんだが。
476風と木の名無しさん:05/01/15 00:06:09 ID:35Pc8YZR
ヒントキボンしてる人は空気読もうよ。

>>471さんは名無しに戻るって言ってるじゃん。
ほとぼり冷めたら、他人を装って書き込みしてくれるかもしれないし。
477風と木の名無しさん:05/01/15 00:12:36 ID:9wlIgPXd
鬼畜な展開だ・・・
478風と木の名無しさん:05/01/15 00:18:08 ID:UveDBTOR
うん、正直自分も登録サーチだけでもヒントキボン。
あの2人の続きが気になる・・・(´・ω・`)
サディストタン、ガンガッテください。
479風と木の名無しさん:05/01/15 00:27:36 ID:p8BZRSwa
無料鯖のアドレス載せてるんだから
向こうで引越しアナウンスするんじゃないの?
もうスレでヒント出す必要ないだろ。
イタタやらかしたんだから、ここで話題にしたら
余計なヲチとかついていきそう。
480風と木の名無しさん:05/01/15 00:54:23 ID:tZrrnJNc
>>479
行ってみたらもうすでに削除してらしたので、向こうで報告するのは無理かと。
作品読みたかったなぁorz
サディストタンがんがれ!!ドンマイだ!!
いつまでも待ってるよノシ
481風と木の名無しさん:05/01/15 01:48:15 ID:30vW53Za
数字コテ480のアニオタ男が腐女子死ね、打倒BLと楽しいスレです。
480で遊びませんか

好きなものは好きだからしょうがない!! うほっ4
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/anime/1105354783/
482風と木の名無しさん:05/01/15 01:59:36 ID:UVfBuDhF
自分もサディストタン気になってます。
同じく期待してる人は多いけど、このスレ自体での話題はもうあれな状態になると思うので
移転先決まったら保管庫にでもこっそりヒント置いといたりしてくれると嬉しいです。
483風と木の名無しさん:05/01/15 02:09:28 ID:t4/lJ2dh
漏れも読みたかった…(´・ω・`)ショボーン
サディストタン、あんまり落ち込まないでね。
間違いは犯したものの、それを指摘されたあとの対応は早かった。
この一連のレス読むといかにサディストタンのファンが多いかが伺えますねW
これだけたくさんレスついてるのにメタクソにサディストタンを叩きまくってるレスがないような希ガス。
がむばれサディストタン!
完成の暁にはぜひぜひまた報告してくだせぇ!
484風と木の名無しさん:05/01/15 03:35:56 ID:BB1QRxVQ
やっぱりサディストタンは桁違いに上手だからね。居なくなられてからは見るもの
なくなっちゃったって人もいそうだから全体的に歓迎ムード続きなのかな。

ところでサディストタンが移動した理由の中に鬼畜描写の減少っていうのがあったけど
このスレに投下する時の鬼畜基準?てどの程度なんだろうか。
本人も書いてたみたいだけど、そろそろ狭い部屋タンの鬼畜シーンなし期間が長いよ…。
(しかもまだこの状態がつづくようだし)
スレ違いになっちゃう前に移動したほうがいいんじゃないかなと心配してしまう。
485風と木の名無しさん:05/01/15 04:04:24 ID:tZrrnJNc
>>484
上の部分、ハゲド。
サディストタンの書かれる話は本当に面白かった…
それもあるけど、サディストタンとっても礼儀正しくて腰が低いからあんまりキツい事言われないんだと思うな。
473タンも言ってるけどサディストタンの人柄なんだか憎めなくて好きだ(*´∀`*)

下の部分、私は別に気にならないけどなー。
硬派な作風は個人的にすごく好きだし、何より鬼畜シーンなしな描写が続くと
『もうすぐエロエロな展開に…!』とワクワクできるからいいじゃないか。
何にせよ、職人さんには気持ちよく作品投下してもらいたいな。
486風と木の名無しさん:05/01/15 04:21:46 ID:qOUc+BWJ
>484
サディストタンもそうだけど狭い部屋タンもお上手で深みのあるだけに背景も
書き込んでるから、鬼畜のない場面もある程度長いのは仕方ないとオモ。
別に【作品】のスレで【場面のみ】スレじゃないんでしょ?
それともそれ限定にいた方がいいのかな
先を待つ楽しみがあるし
個人的には狭い部屋タンに去られるのは嫌

それこそ触手タンの場面だけじゃないんだし(触手タンはアレでいいと思うし萌えたけど)
487風と木の名無しさん:05/01/15 04:46:01 ID:nauQCueC
じゃあサディストタンについては『無料鯖にアダルトイク(・A・)ナイ!!』けどファンも多いし作品、人柄共に良好なのでガンガレ!
完成したら教えてね(´∀`)

狭い部屋タンについては鬼畜描写はなくともエロ展開を期待してワクワクするのもまた良し、ストーリー性重視した素敵な作品を
この先もぜひぜひ投下願います!

でFAでどうだろうか。
↓職人サンの素敵作品投下を心よりお待ちしておりますぞ。
488風と木の名無しさん:05/01/15 05:22:47 ID:t4/lJ2dh
漏れは上のFAでよろしいです。
しかしサディストタン愛されてるなー…
これ、もしサディストタン以外の人が同じ事したらどんなスレ進行になるのだろうw
489風と木の名無しさん:05/01/15 06:07:02 ID:34TqKYP9
また他の職人さんが投下しづらい雰囲気になってる気がする…
490風と木の名無しさん:05/01/15 09:45:43 ID:t4/lJ2dh
>>488
そういう事は別に言わなくていいかと…
489タンの言う通り、他の職人サンが投下しづらくなるような雰囲気の書き込みはもうやめようぜ。
職人サン、心からお待ちしております(*´∀`*)ワクワク
491風と木の名無しさん:05/01/15 10:03:32 ID:mEKsygKG
>262住人のみんなが不愉快な思いしてるのに、能天気に作品投下し続けるのは嫌なので…

まぁ、サディストさんはこういう謙虚さがあるから大丈夫でしょ。
調子に乗ってどこか鬼畜?ってのを延々と投下するイタイのも今までいたけどね。
能天気なお馬鹿は投下はこのスレに投下はやめたほうがいいかもね。
492風と木の名無しさん:05/01/15 10:48:34 ID:HtfwCGox
>491
下の二行はちらしの裏向け。しかも言いすぎ。
493風と木の名無しさん:05/01/15 10:53:50 ID:tZrrnJNc
だから職人サンが投下しづらくなる雰囲気をわざわざ作るなとorz
494風と木の名無しさん:05/01/15 14:17:29 ID:EyxYGgF1
頼むから儲はさっさと移動してくれ。
495風と木の名無しさん:05/01/15 16:39:28 ID:21lPVASj
今まで特に何とも思ってなかったけど
>491見てサディスト絡みの発言が全てウザくなったよ。
こんなお馬鹿な書込みする儲がわいてくるなら引越告知とかしないで欲しい。
自力で探させろ。
496風と木の名無しさん:05/01/15 17:06:30 ID:tZrrnJNc
何でここの住人はスルーできないんだよorz
確かに一方的なサディストタン儲はマンセーしすぎ興奮しすぎでどうかと思うけどさ…
もういいだろ。
サディストタンもこのスレの状況見て告知は自粛するかもしれないし、知りたがってる人を尊重してコソーリヒント置いていってくれるかもしれん。
そこはサディストタンに任せようぜ。
もうウダウダ引っ張るのはやめてほしい…
漏れは職人サンのキティーク作品が読みたいんだよー。
497風と木の名無しさん:05/01/15 17:13:16 ID:p8BZRSwa
>496=ALL

復活の801板絡みスレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1099646110/l50
498風と木の名無しさん:05/01/15 17:30:27 ID:jOC06GFw
真性マゾの数字コテ480が只今降臨中
腐女子死ね、打倒BLと楽しいスレです
480で遊びたい人はドゾ〜

好きなものは好きだからしょうがない!! うほっ5
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/anime/1105768724/
499風と木の名無しさん:05/01/15 18:33:36 ID:h4QavPtf
あえて流れを豚切って〜茨の道を突き進む〜(w

>447ですが
挿入無しの獣×人は、間をあけてまたの機会があればそっと投下することにします。
500先生:05/01/15 18:38:59 ID:h4QavPtf
 脚を引っ掛けられて、胸を勢い良く突かれた俺はステージの上に背中から倒れ込んでしまった。
 勢いのままに倒れたものだから後頭部も勢い良く打ってしまって、呻き声をあげて軽い眩暈に襲われる。
「……っ……」
「本当、こういうバカはどこにでもいるから嫌なんだよね……」
「痛ェだろうが! この野郎ッ」
 俺を倒した相手にやり返そうと言い返し、頭を振って眩暈を消し去ろうとしている間に俺の両腕がそれぞれステージの上に縫い止められるように押さえ込まれた。
 腕を押さえ込んでいるのはスーツ姿の男達でもがいて逃げようとするけれど、一本の腕に一人の男だから俺の方が負けるのは決まっていて、押さえ込まれた腕はびくともしなかった。
「煩い口だな。……その口も塞いでやろうか?」
 俺を見下ろしている相手の顔を睨みつけると、さっき声をかけたときとは全く違う冷たそうな表情が浮かんでいた。
501先生:05/01/15 18:39:20 ID:h4QavPtf
 偶然この店に辿りついた時、俺は店内の雰囲気に総毛だった。
 店内の中央の設置されている大きなステージ。
 そのステージを囲むように向けられて点在するソファ。
 一番奥の壁際にはカウンターもあってそこそこの広さを有している店内は薄暗くて店員も客も男だけだった。
 噂には聞いていたけれど、本当に店内でSM行為をさせたり見せたりするところがあって、しかも客同士でその相手を探しているところがあるなんて思いも寄らなかった。
 適当に声をかけた相手との会話でわかったことは別にSM行為をしなくても一晩限りの遊びの相手も可能らしい。
 だから週末になるとこうやって店内には異様な雰囲気に包まれることが多いんだよとも言われた。
 今夜は丁度クリスマスイブで相手がいない人間も多かったらしくて、移動するのも誰かしらに触れることが多くて眉間に皺を寄せながら俺は今夜の相手を探していた。
 男も女もいける俺は別に相手がどちらでも構わなかったからその中で一番線が細い相手を見つけて……今夜は一晩中弄るはずだった。
 一人だと思って声をかけて連れて行こうとしたらいきなり突き飛ばされて、仲間の男らしい奴らに腕を押さえ込まれている。
 百八十を超える身体の俺が倒れ込んだものだから、その音も大きく賑わっている店内だけにその注目を浴びる。
 丁度ステージ上であったことも重なって、多くの人間の好奇の視線の的にされていた。
「……偉そうに……殴られて虐げられてアンアン鳴くのはどっちだってんだよ? お前だって苛められたくてこの店にいるんだろうがっ」
 肌も白い方で俺よりも二周り程小さい相手に見下ろされるのは性分から耐えられなくて、噛み付くように俺が怒鳴り声をあげると、どこからか哀れむ言葉が聞こえた。
「…………地雷踏んだな」
「馬鹿だな。……初めてこの店に来たんだな、可哀想に」
「……ほら、久し振りのだよ。見ておきなさい」
「いいなぁ……」
 そんな言葉があちこちから聞こえてくる。
 なのに、その声は何れも愉しそうな声だったから余計に気持ち悪く感じた。
502先生:05/01/15 18:39:42 ID:h4QavPtf
「僕の……どこがそんな風に見えるって? アンアン鳴くことには異論は唱えないけれどね」
 周りから聞こえてくる声の主を探して、視線を彷徨わせている俺に問いかけの言葉が降ってくる。
 俺を見下ろす相手の薄茶色の髪が店内の鈍い光に透けて揺れるのが見えると、目を細めて腕を組んでいる相手の顔が倒れこんだ俺の顔の真上に見えた。
「そのまま見えるからそう言っただけだろうがッ……何様だと思ってるんだ! 俺が相手してやってるって言ってんだろ。さっさとこいつらを退かせろよ!」
「……成程。典型的だね。……見た目で僕がそういう風に見えたわけだ。これはお仕置きをしないといけないようだね」
 はぁ、と大きな溜息をつきながら腕を組んだままで困ったような表情を浮かべている相手の仕草も台詞もカチンと来て、俺は両脚を蹴り上げるように動かして暴れた。
 身体が大きい分暴れれば何とかなるかもしれない、運が良ければコイツを蹴り飛ばすことが出来るかもしれないと大きく脚を動かした。が、脚は空を切るだけだった。
「離せッ! 離せよッ!!」
「…………野良犬が、口喧しく騒ぐんじゃない」
 俺を見下ろしていた相手の脚が勢いをつけて落とされて、俺の鳩尾に踵が食い込む。
「……グッ、あ、…ッ!……」
 押し付けられたままの踵を更に深く捻じ込まれて、喉の奥が詰まって嘔吐感に襲われる。
 それを見越したかのように空気を求めて開いていた俺の口にタオルがかけられた。
 腕を押さえている2人の男にタオルの両端が引っ張られて猿轡のように口が覆われて、外に吐き出せない吐瀉物が口内で留まる。
「君の家じゃないんだ。ステージを汚いもので汚されると困るからね。……ほら、飲み込まないと喉が詰まって死んでしまうよ?」
 捻じ込まれた踵を止めて相手がそう俺に告げた。
503風と木の名無しさん:05/01/15 18:43:01 ID:tZrrnJNc
リアルでキタキタキタ------!!待っておりましたノシ
新たな萌ぇの予感…!
504風と木の名無しさん:05/01/16 13:06:55 ID:upu/NFqL
サディスト儲落ち着け!つったら誰一人いなくなったとか有りか…?
505風と木の名無しさん:05/01/16 14:30:46 ID:PSyXkGD8
それは過大評価(過小評価鴨)し過ぎじゃないか?
鬼畜SSが投下された事で、このスレが何のスレか思い出したんだろ。
506風と木の名無しさん:05/01/16 15:48:41 ID:QGhinklE
すごく鬼畜な展開になりそうな(゚∀゚)ヨカーン
507風と木の名無しさん:05/01/16 16:22:06 ID:lf9m0VrQ
アリスタンもう来ないのかなー
508風と木の名無しさん:05/01/16 17:24:38 ID:Oy9Vzj+P
>>507
心配するな、これは職人さんなりの放置プレイさ(´∀`)
509風と木の名無しさん:05/01/16 17:28:26 ID:Oy9Vzj+P
言い忘れましたが先生タン萌え!
でかくて生意気そうなヤシを調教するのは大好物ですたい(´∀`)
510風と木の名無しさん:05/01/16 21:28:28 ID:7nU67wmA
只今、真性マゾ480が降臨中です。
480で遊んでみたい人はどうぞ
ヲチだけでも結構楽しめます。

好きなものは好きだからしょうがない!! うほっ5
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/anime/1105768724/
511風と木の名無しさん:05/01/17 01:17:59 ID:hWx9/II9
漏れがいない間に…orz
待ちに待ったサディストタンが彗星のように現れ彗星のように去っていった…
サディストタン、乙です。
この後に及んで絶対ヒント希望!!なんて言わないし、もしサディストタンが報告を自粛する事にしても
根性で探し出してみせます(`・ω・´)
てか蒸し返してごめんよ、漏れ場違いだね。
素敵キティーク作品どんどんカモーン(AA略
512風と木の名無しさん:05/01/17 12:08:44 ID:ARL4ZnGL

もう、イヤだ・・・
いっそ殺せ・・・!
513ブルー・ムーン1:05/01/17 14:15:31 ID:000docHk
 バーに入ると、目当ての男はすぐに見つかった。
 L字に折れたカウンターのすみに腰掛けている。
 白い顔を照明へ向け、にぶい光の輪の中へと、タバコの煙を吹きかけていた。
 声をかけた。しかし彼は身動きもせずに、視線だけをこちらへ寄こした。

「俺のこと、誰に聞いた?」
「そこの、コーヒーショップの、店の人に」
「ろくでもねえんだ。あそこのババア」
「あの、君の占いは当たると聞いたんで…」

 アゴ先で隣の席を示され、僕は慌てて座った。
 あらためて見ると彼は若い。僕のひと回りは下だろうか。
 脱色した長い前髪をかきあげ、きつい視線で見据えられ、僕は胃のあたりが重くなった。
 占い師はカウンターの上で指を組み、言った。

「悩んでるな」
「はあ」
「俺はカウンセラーじゃねえぞ」
「夢のことを、その、聞いてもらおうかなと…」
「夢占は得意じゃねえんだが」
514ブルー・ムーン2:05/01/17 14:16:47 ID:000docHk
 苦笑を浮かべた彼の、口元のゆがみが、やけに大人びている。
 同い年にも見える――なんだか不思議な男だ。
 バーテンが注文を聞いてきた。ついでに探るような目でみられて、僕は焦った。
 まあたしかに、僕は胡散臭い客だろう。
 自覚できるほどくたびれて、やつれている。そういえば髭も剃ってない。

「駄目かな。ほかに誰に話すべきなんだろうか。わからなくて、でも困ってて」
「まあ言ってみろ。言えるものなら」
「……」
「話しずらい夢なのはわかってるよ。
 でなきゃ俺のところになんか、来るわけがないからな」

 僕は、覚悟を決めた。



 僕はとても怯えている。
 手はなにか冷たく硬いもので拘束されている。
 誰かが怒って僕を責める。なぜだ、なぜだと。
 なぜ? こっちが聞きたい。この状況はなんだ。
 まわりが見えない。目が隠されているんだ。
515ブルー・ムーン3:05/01/17 14:17:45 ID:000docHk
 誰かの手が俺の体をさぐる。熱くて、じっとりと汗ばんだ手だ。
 喉を撫で、胸を撫で、腰を撫で、やがて……

「僕はその、ホモセクシュアルというわけでは、ないんだけど」
「犯されんのか」
「……」
「ふん。それで?」

 撫でられる夢を見たのが最初だ。
 しばらくして見た夢で、肛門に入れられた。
 それで相手は男だとわかったのだ。

 夢だというのに感覚がリアルなのだ。
 内臓をこねくる異物の感触とか、粘液の音、汗のにおい。
 羞恥で体が熱くなる。
 自分の悲鳴を自分で聞く。
 助けてくれと。

 それからその夢を見るたびに、僕は犯されていた。
516ブルー・ムーン4:05/01/17 14:18:24 ID:000docHk
「へんな話をして申し訳ない。だけど本当にリアルで…」
「それで話が終わりなら、俺がやるのは、占いでもなんでもねえ。
 欲求不満だな。ラッキーアイテムは医者の処方箋だ」
「いや、そうじゃないんだ」

 夢を見る間隔が、どんどんと狭くなる。
 行為はどんどんエスカレートしていく。
 体に何かを打ちつけられる。鞭かベルトか。
 皮膚が裂かれ、血のにおいがして、肌の上を暖かい液体がつたう。

 毎日夢を見るようになる。
 僕は針を刺されている。
 乳首、耳たぶ、へそ、最初は害のない場所だった。
 まぶた、舌、指先、――痛みをこらえることを、あきらめるようになった。

 ひゅうひゅう喉が鳴る。
 相手の男が問いかける。なぜだ、なぜだと。
 僕だって答えてやりたいのだ。それでこの時間が終わるのなら。
 しかしとっくに喉がつぶれて、僕は口からへんな音しか出せない。
517ブルー・ムーン5:05/01/17 14:19:11 ID:000docHk
 肩のつけ根を強く縛られた。
 血が止まってしびれて不快だが、それどころじゃない。
 僕はこれから手を失う。
 自分でものを食えなくなる。
 いやそのことよりも、痛みを想像すると気が狂いそうだ。
 助けてくれ。
 肩口に刃が当たる。

 手と足を失って、大量の血液を失って、それでも僕は動いている。
 僕というものが蠢いている。
 やっと男は安心して、僕の目かくしを取ってくれるそうだ。
 久しぶりの光がまぶしい。
 そして僕は男の顔を見た。

「それが昨日の夢だ」

 僕は拳をにぎり、震える体をなんとか止めようとした。

「もう限界だ。頭がおかしくなりそうだ。
 いったい何なんだ? この夢に意味があるのなら、教えてくれ」
518ブルー・ムーン6:05/01/17 14:19:55 ID:000docHk
 僕にとって、どれだけ深刻な話であっても、他人にとっては違うようだ。
 笑われた。可笑しそうに。――僕は恥ずかしくなった。
 すると彼は違う違うと、手を横に振って言った。

「そうじゃない。そりゃ相当に深刻な話だって、俺にはわかる。
 そうだな、ひとつ面白い話をしてやろう。
 きのう、知り合いを占ったんだ。それもやっぱり夢占いで。

 そいつが言うには、男を犯す夢を見るそうだ。
 最初は犯すだけだった。
 次には、鞭で打てと命じられた。
 それでも相手は足りないらしくて、今度は針を刺させられた。
 どこかで聞いたような話じゃないか?

 なぜそんなことをさせられるのかわからない。
 嫌だといっても命令される。
 なぜだと聞いても教えてくれない。
 相手はマゾってだけじゃなくて、そいつの王様でもあるんだな。
519ブルー・ムーン7:05/01/17 14:21:11 ID:000docHk
 しまいには手足を断てと言われたそうだ。
 さすがに嫌がったら脅されたんだと。
 『俺は被害者でおまえは加害者だ』って。
 知り合いはどうしても逃げられないと悟り、相手の願いを聞いてやった…」

 僕は、何も言えなくなった。
 ひどく混乱した。それはだって、とてもおかしな話だからだ。
 その夢を見られるのは一人しか居ない。
 占い師は言った。

「俺はそいつにこう言ってやった。
 おまえの夢の相手なら、あした俺に会いに来る。
 会って直接話せばどうだ? ってな。

 さあ、あんたにも、占いの結果を教えてやろう。
 あんたと彼氏の相性は最高。とっても幸せになれるでしょう。
 だが、おすすめしないね」

 占い師はまだ何か言っていたが、僕はもう聞いてなかった。
 バーテンの探るような、脅えたような視線に気づいてしまい、目をそらせなくなってしまったのだ。 
520ブルー・ムーン:05/01/17 14:22:13 ID:000docHk
<END>←忘れ
521風と木の名無しさん:05/01/17 15:55:41 ID:jE5ObwTP
>ブルームーン
ひねりが利いてて(゚∀゚)イイ!!! そこはかとなく濃厚なキティークエセーンス!!
522風と木の名無しさん:05/01/17 17:33:08 ID:hWx9/II9
不思議系なキティーク(゜Д゜*)ウマー!!でした
GJ!!
523風と木の名無しさん:05/01/17 17:45:39 ID:8y9F/VES
意表をつかれました!!(。∀゜)
占い師(?)のシブい青年に萌え…
524風と木の名無しさん:05/01/17 18:03:10 ID:d/UPo7Th
ブルームーン

直接表現が少ないのにずっげどきどきしました。
GJ!
525風と木の名無しさん:05/01/17 18:55:35 ID:Wkzg7Fuv
乙です。
あからさまでないのにどこか妖艶な香りがするな。
その後どうなったのか…妄想してしまう。
526風と木の名無しさん:05/01/17 20:45:46 ID:A758zTyQ
乙。
夢幻紳士怪奇編の『夜会』という話を思い出した。
(加害者がバーテンなところまで似てる)
527風と木の名無しさん:05/01/17 21:24:19 ID:89WXA6y3
>>526
それは非難なのか、チラシの裏的感慨なのか、どっちよ。
528風と木の名無しさん:05/01/17 21:56:47 ID:A758zTyQ
>>527
正直パクリじゃないのか?と疑ってしまうほど似ているが
私の考えすぎかもしれないし文章は巧いな、と思って
どっちつかずの書き込みをしてしまった。
本当チラシの裏にでも書くべきだったな。スマソ
529風と木の名無しさん:05/01/17 21:58:47 ID:kmNjxFOG
乙です。
できれば切断系とか書いといて下さるとありがたいっす。
530風と木の名無しさん:05/01/18 02:39:49 ID:5hArH69k
乙です、萌え以前にお話としても充分面白かったです。
あと>>529さんに同意ですー。
531風と木の名無しさん:05/01/18 02:41:21 ID:xCKngNvD
前スレまだ落ちてないんだけど、いいの?
532風と木の名無しさん:05/01/18 10:40:19 ID:BFhwjMbg
>526
私もその話を思い浮かべたよ。
ので勝手に占い師をマミヤに変換して更に楽しんでみた(w
533風と木の名無しさん:05/01/18 14:59:55 ID:gspD7qjA
遅レスですが>>500-502がかなり萌えシチュかもしれない…!
続きが待ち遠しいです。がんがって下さい。
534ブルー・ムーン:05/01/18 22:11:58 ID:mEgc9xua
 父親はとても愛情深い人物だった。
 だから美しい妻を亡くした時、深く悲しんだのだ。
 やがては、妻に生き写しの息子を愛するようになった。
 息子が良いことをすれば、全身を使ってほめた。
 悪いことをすれば、愛撫でもって罰した。

 いま息子は、古いバケツの上に居た。
 つま先立ち、裸で、両手を後ろで縛られている。
 あごを高く突き出し、その喉元には、ぴんと張った首吊りのロープが巻かれていた。

 父親は息子の傍らで、腕時計を見ていた。
 長針がある時刻を指すと、頷き、言った。

「残念だが少し席を外すよ。
 耐えろとは言わん。辛いだろう、かわいそうに」

 父親は息子の尻をつかみ、硬くこわばった筋肉を揉んだ。

「ここに玩具を入れてやろう。電池で震えるやつだ。
 気持ちいいし、楽になるのが早くなる」
535ブルー・ムーン:05/01/18 22:12:51 ID:mEgc9xua
 そして父親はその通りにした。
 背後でバケツがコトコトと音を立てるのを聞きながら、父親は書斎を出た。



 書斎を出ると、そこは居間である。
 窓際に、ひとりの青年が立っていた。
 濃い青のセーターの背中が、ドアのきしみに答えて揺れる。
 父親は声をかけた。

「お待たせして申し訳ない。どうぞかけてくれたまえ」
「そう待ってません。時間通りだ」

 青年はこちらを向くと、脱色した前髪を掻きあげ、父親をするどく見据えた。
 父親は何を見抜かれたのかと驚いた。
 しかし青年はすぐに表情を消し、ソファに腰かけて言った。

「息子さんの将来について、お知りになりたいとか」
「そう。君の占いは当たると聞いたんだ」
「ご本人には会えないんですか?」
「いま体調を崩していてね」
536ブルー・ムーン:05/01/18 22:13:33 ID:mEgc9xua
 たしかにそれは嘘ではなかった。
 占い師は別に疑う様子もなく、頷き、カードを並べ始めた。
 様々な事を尋ねる。名前と年齢、生年月日、容姿、等々。
 父親は答えながら、腹では占い師をあざ笑っていた。
 なぜなら、息子に将来など無いからである。
 もうすぐ死ぬからだ。
 となりの部屋から、がたんと大きな音が響いた時も、父親は落ち着いて言った。

「猫を飼っていてね」
「そうですか」

 人をあざむく快感を、父親は楽しんでいた。
 そして占い師がまじめくさって、カードを見つめる様子を鑑賞した。
 やがて、困ったな、と占い師が言った。
 
「どうしたんだ」
「いい結果が出ないんですよ」

 父親はちょっと驚いた。
 それではこの占い師は、本当に当たるのだ。
 父親はしかしその驚きをさえも、演技に利用することを楽しんだ。
537ブルー・ムーン:05/01/18 22:14:22 ID:mEgc9xua
「それはどういうことかね。息子の将来に何かあるんだろうか」
「そうじゃない。悪い結果が出たわけじゃない。
 結果が、出ない、と言ってるんです」

 父親は驚愕した。素晴らしい占い師だと思った。
 彼は真実を当てているのだ。
 だから父親はこの占い師を、もう帰さないことに決めた。
 息子とともに冷たくなってもらおうと。
 それで思い切って、さらに突っ込んだ言葉を口にした。

「結果が出ないとは? 息子の将来に? それは、まさか……」
「言いにくいんですがね」

 占い師はうかがうように父親を見た。
 今、父親の目の前で、ひとりの青年が、息子の死を語り、おのれの死を決める。
 なんと倒錯的なことだろう。
 父親はその瞬間を待ちわび、そして占い師は言った。 

「可能性としては、あんたに息子はいない」
「……」
538ブルー・ムーン:05/01/18 22:16:15 ID:mEgc9xua
 興奮のすべてが停止する。

「居ない人間は占えない。つまり、あんたに息子はいない」
「……」
「あんたの息子は、奥さんにそっくりだそうですが。
 あんたには似てなかったんじゃないか?」
「……」
「そしてあんたはそれに、うすうす気づいてたんじゃないか?」
 だから俺を呼んだんだ。本当の父親が誰なのかを、占おうと――」

 父親はすばやく腕を伸ばし、占い師の襟元をつかんだ。
 その激情は、演技ではなかった。

「いい加減にしたまえ。失礼にも程がある」
「予定を変更したのはなぜだ? あんた息子に何をした」
「黙れ!」

 締め上げると占い師は眉をひそめ、呼吸を荒くしながら言った。

「とんでもねぇな……書斎のドアが開きっぱなしだ」
539ブルー・ムーン:05/01/18 22:17:02 ID:mEgc9xua
 はっと気をとられ、そんな筈は無いと気づいた時には、父親の手はもぎ離されていた。
 占い師は少し屈み、カードケースから、スタンガンを取り出した。
 それは強力な電流を放ち、つきつけられた父親の意識を飛ばした。



 占い師はしばらく座り込んで、呼吸を整えていたが、やがてこぼした。

「伸びた」

 セーターの胸を引っ張りながら、隣室へとむかう。
 ドアを開けると、一人の大柄な男が、裸の少年を地に横たえ、介抱していた。
 転がったバケツや、切れたロープを見て、占い師はだいたいのことを察した。
 そして男を非難した。

「てめぇ忍び込むのに音立てんなよ。あせるだろクソが」
「ごめん、ぎりぎりだったんだ」

 男はかつての占い師の客だった。
 悩みを解決してやり、料金を払わせるかわりに、手伝いを頼んだのである。
 男はこう尋ねてきた。
540ブルー・ムーン:05/01/18 22:18:15 ID:mEgc9xua
「児童虐待って言ってたけど、なんで君は知ってたんだ?」
「きのう自分を占った」
「ふうん。――僕をじろじろ見るのは何故だい」
「顔が似てるなと思って」
「?」
「こいつ、おまえの息子だよ」

<END>

##みなさま、前回はご感想をありがとう。
##とても嬉しかったです。
541風と木の名無しさん:05/01/18 22:24:43 ID:U6FYMkQn
前回と合わせて、何か癖になる感じの不思議さが(・∀・)イイ!!
シ、シリーズカキボン…と小声で言ってみる。
542風と木の名無しさん:05/01/18 22:32:04 ID:l/AmEqvv
>ブルー・ムーン
漏れも好き! シンプルで面白い。
(漏れちょっと頭が足りないんですが、危機一髪少年はお手伝い男の子供でFA?)
543風と木の名無しさん:05/01/18 23:09:20 ID:cWD5YXW8
私もこういう感じ大好き。
読みやすくて面白いのがいいね。

また是非書いて下さい。
544風と木の名無しさん:05/01/18 23:22:19 ID:X8ZYmGhW
>542
いや、もひとつ込み入っているかも知れないよ。
お手伝い男と占い師は関係がある仲で、ゆうべ、占い師は自分と相手の何かを占ったのかも知れない。
それで、相手に「子供」がいるのがわかった...と。

おもしろかった。GJ。
545風と木の名無しさん:05/01/18 23:56:22 ID:bGoYZf5o
面白かった!GJ!
546風と木の名無しさん:05/01/19 02:33:30 ID:Qe1TNEnP
昼と夜しか現れない数字コテ480ただいま降臨中

「腐女子ってのは深夜に来るのか?」発言から
姐さん方にいじって欲しくてわざわざ深夜に現れた
けなげな真性マゾ480を、思う存分いじってやって下さい。

好きなものは好きだからしょうがない!! うほっ5
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/anime/1105768724/
547場面のみエロリバ:05/01/20 02:22:38 ID:Z71LM91w
「ぅ、んんっ……あぁぁっ!」

たっぷりと舐めて濡らした秘所に指を押し込むと、堪え切れなかった嬌声がほとばしった。
縛られた両腕を窮屈げに動かし、M字に開いた脚を緊張に引き攣らせる。
へそに付くほど反り上がって自身を主張するそれは先走りの糸を引き、
煌々と照らされた室内の照明に反射してきらきらときらめいていた。

いつもは僕の上で余裕ありげに笑っている彼が、今は僕の下で腰を揺らして喘いでいる。
僕を押し倒して体中をまさぐる力強い腕も、今は戒められて所在なさげに揺れるだけ。
普段は持て余し気味に椅子の上で組んでいる彼の腰から伸びる長い脚も、
今はM字に固定された卑猥なシルエットを刻むだけ。
煌々と照った蛍光灯の下で何もかもを曝け出し観察される羞恥に、彼は柄にもなく動揺し、真っ赤な顔を悔しげに歪ませていた。
いつもは皮肉っぽい笑みを浮かべている官能的な厚ぼったい唇も今は硬く噛み締められ、
何もかもを見透かしているかのような薄く開かれた目は今や涙に濡れ、ランダムに与えられる快楽に赤く火照っていた。
その厚い唇から放たれるのは上等な皮肉か口説き文句か、もしくはいかにも賢そうな論弁を
振るってみせるのが定番のはずなのに、その唇は今 熱っぽい嬌声のみがほとばしり、
僕の下腹部の興奮をよりいっそう昂ぶらせた。
未だかつてない屈辱と羞恥に猛り狂い、殺意に似た感情を僕にぶつけるも、彼はその態度とは裏腹に悩ましげに腰を振り、
内部を抉る指の動きに合わせて甘い声を上げた。
僕をほんの子供だと侮り、よくよく頭を撫でては小さな子供をあやすように僕を扱っていた彼。
何といっても忘れられないのは、僕を抱くとき、彼は以前、こう言ってのけた。
"お前を抱くと、子供を抱いているみたいで良心がうずくな"
いつものように銜え煙草で軽い冗談のように笑ったけれど、僕は合わせて笑いながら腹の底でぐつぐつ煮えていた。
548場面のみエロリバ2:05/01/20 02:23:30 ID:Z71LM91w
認めてもらえない悔しさ。耐え難い欲求不満。
彼は僕を子供をあやすように、そっと抱いた。
そんな行為と合わせて、何かと僕を子供だ、子供だと笑う彼に、僕はいつまでも言えずにいた。
本当は、出会ったその当初から、僕が彼を抱きたいと思っていた事を。
その官能的な唇に、引き締まった四肢に、精悍な顔つきに。
余裕綽々の、いかにも"私は大人です"と人を上から見下ろすような彼の態度。
僕がどれほど彼を欲していたか、彼は知らなかった。
気づくよしもない。
それはそうだ。
彼には僕が、5歳かそこらの赤ちゃんのように見えていたようだから。

「……ぁ…んっ、…ぁあっ……んぁぁっ…!」
僕がある一点を手荒に擦りあげると、彼は大きく揺れて首元を後ろにのけぞらせた。
彼の硬く反り返った陰茎がますます昂ぶり、だらりと先走りが流れ出す。
彼はたまらない様子で腰をくねらせ、悩ましげな表情で悶えた。
大きく開いた脚が引き攣り、開いた尻たぶがびくびくと痙攣する。
その中心へと指を嵌めてやりながら、僕は今さらながらに、自分の勇気と行動力に陶酔していた。
まるで夢のようだった。
あの彼が僕の下で震え、尻を弄くられて、腰をくねらせている。

実際、彼はさきほどもうすでに射精していた。
まず僕が手荒に陰茎をしごいてやりながら乳首を舐めるとあっさりと射精し、その直後それをしゃぶってやったら再び射精し、
お尻の穴をほぐそうと舐めてやった時も危なくイッちゃいそうになったが、ぐっと堪えさせた。
どうやって?もちろん、今にも爆発しそうな陰茎を思い切り掴んでやったのさ。
彼直伝の技だ。……"技"なんて、大そうなものじゃないけれど。
僕と普通にセックスしている時よりはるかに感度が高すぎるのが気になったが、おそらく彼も見下していた相手に
屈辱的な手口で好きなように弄ばれて思わず興奮しているのだろう。
それも両手両足を縛られてM字開脚で視姦されながらの強姦だなんて、あまりにもステレオタイプすぎて逆にいかがわしい。
AVでしか見たことのない状況に今まさに自分がいるのだという事実に、彼は裏腹興奮しているのだ。
僕は身悶える彼の痴態を冷静に観察しながら、思うままに孔へ嵌めた指を揺り動かした。
549風と木の名無しさん:05/01/20 03:36:19 ID:snHVI0Ap
エロキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
550風と木の名無しさん:05/01/20 09:17:36 ID:MBA/4Hvu
━━━(゚∀゚*)━━━!!!!!
GJ!
551風と木の名無しさん:05/01/20 15:10:12 ID:h8LOJpJ0
ブルームーン氏、好きです。
クセになる、また読みたくなる感じで。
またお待ちしてます。
552風と木の名無しさん:05/01/21 12:39:30 ID:5+Pd9frM
ブルームーン氏素敵…続き期待してます。
あと関係ないけど最初の投稿時のIDがすごくカコイイ!
553風と木の名無しさん:05/01/22 05:35:47 ID:c+w3At/E
>>547
貴重なリバもの!
突っ走ってください〜ε=(゚∀゚*)
554風と木の名無しさん:05/01/22 13:24:19 ID:C/+oFO9C
ブルームーンよかったよー。
キャラも立ってるし。
シリーズ化激しくキボンヌだけど、ここで毎回鬼畜と結び付けるのは難しい
だろうから膨らませてどっかのラノベ雑誌に投稿してみては?
555ブルー・ムーン:05/01/22 13:49:25 ID:fEL65IfJ
 某月某日
 秋岡哲也という新しい名前を、僕は気に入っている。
 新しい父、秋岡さんは、優しい人だったからだ。

 秋岡さんは大柄で、痩せていて、髪がぼさぼさしている。 
 病気でもないのに、夢を見るのが怖いと言って、薬を飲んで眠る。
 カステラが好きで一本食いする。
 怖がりのくせにホラービデオが好きだ。
 僕に手は出さない。

 某月某日。秋岡さんから電話があった。
 飲んで帰るから遅くなると。
 よく、こういうことがある。行きつけのバーがあるらしい。

 某月某日。冷蔵庫の中に、へんなものがある。

 某月某日。秋岡さんが客を連れてきた。
 前髪の白い、目つきの悪い人だ。名前は確か早瀬さん。
 一緒にトランプをしていた。

 某月某日。日記の置いてある場所が違う。
 秋岡さん、読んでるんですか?

 某月某日。今日も秋岡さんは、帰りが遅かったですね。
556ブルー・ムーン:05/01/22 13:50:07 ID:fEL65IfJ
 某月某日。今日は別に何もなかったです。
 学校にも慣れてきました。
 
 某月某日。こういうのって照れくさいですから、もう書くのやめます。

 書けばいいじゃないか。

 書きません。

 書けよ。

 なんで?

 死ね

 なんで怒ってるんですか。

 首吊りブランコ頭部切断血まみれショー開始

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 哲也の背中に悪寒が走った。
 日記は机の上にあったのだ。ページを開いたままで。
 つまり盗み読みした人物は、本棚から取り出して、書き込んで、わざわざ目に付く場所に置いたのだ。

 秋岡は帰ってくるなり、自室に入って寝てしまった。
 その時は哲也はこう思った。自分が何かを間違えて、彼は怒っているのだと。
 しかしこうして日記を読むと、違うのではないかと思えてくる。
557ブルー・ムーン:05/01/22 13:51:35 ID:fEL65IfJ
 哲也はかつて悪魔に飼われていた。
 そして秋岡は、かつての悪魔と、同じ人種ではないのか?
 自分は悪魔から救われたと思っていたが、別の悪魔に捕まっただけではないのか?

 哲也は悲しんだ。
 それで彼は、この短い交換日記が、けっこう楽しかったのだと気づいた。
 また、こうも思った。こんなのただのイタズラじゃないか、と。
 秋岡は、ちょっと自分をビックリさせようとしただけだ。

 ドアがノックされた。
 哲也ははっと時計を見た。
 午前0時3分。

 哲也は、他人のように、自分を客観視してみた。
(キチガイに絡まれる運命なんだってば。)
 秋岡も狂っているのだろうか。
(セックスだけで済めばラッキーじゃん?)
 媚を売れば、命は助かるだろうか。

 ドアが激しくノックされた。
 どのみち哲也には逆らえなかった。
 ドアノブをまわす。ゆっくりと。
 真新しいドアは滑らかに開いて、隙間から外の様子を見せた。

 秋岡は暗い廊下に立っていた。
 白目の面積が大きい。
 ぴくりとも動かない。
 片手にバットをぶら下げている。

 哲也はおののき、悲しみ、ほんの少し歓迎した。
 撲殺されれば痛いだろう。この人に好かれなくて残念だ。でも楽になる――。
558ブルー・ムーン:05/01/22 13:52:39 ID:fEL65IfJ
 強い力で突き飛ばされ、哲也は後頭部を床で打った。
 ドアが壁に叩きつけられたらしく、大きな音を立てた。
 悲鳴が響く。すさまじい悲鳴が。
 振り下ろされるバットが、悲鳴を叩き出している。
 侵入者から。

 ぐらぐらする頭を押さえながら、哲也は立ち上がった。
 秋岡に叩きのめされている男を見る。
 哲也の知らない人間だった。いつのまに部屋に居たのだろう?
 位置的には、哲也のすぐ後ろに立っていたようだが。

 秋岡は男の背を踏みつけながら言った。

「哲也くん警察、警察、電話」

 哲也はあわてて机に向かい、携帯を手に取った。



 警察に話をしたり、いろいろと手続きがあって、落ち着いたのは翌日の午後だった。
 早瀬が家に尋ねてきた。哲也の話を聞きたいと言う。
 哲也は疲れていたが説明した。すると早瀬は笑い出した。

「おまえの新しい親父はな、サドでマゾで性欲過多の三重苦なんだ。
 でもって、凶運の持ち主で、対人運が無いんだ。
 なのに妙なカリスマもあるから、ストーカーなんぞに目をつけられる羽目になる」

 コーヒーを持ってきた秋岡が、早瀬に文句を言った。
559ブルー・ムーン:05/01/22 13:54:21 ID:fEL65IfJ
「おかしな言いがかりはやめてくれ。
 ストーカーといっても、あいつは僕の作品のファンだったんだ。
 むかし映画に出たことがあったから」

 哲也は驚いて秋岡を見た。
 秋岡は困ったような顔をして、コーヒーを並べながら言った。

「一本だけだけどね。すごく前の話だよ。
 まさか今現在まで結びついてるなんて、思うわけもない。
 ただ、変なことばかり起こるから気味が悪くて」

 哲也は記憶をさぐった。

「冷蔵庫に豚の顔がありましたね」
「チラガーだね。あれは僕が入れた。沖縄料理。うまいよ」
「ほかに変なことって?」
「脅迫状に、無言電話に、洗濯ドロボウ。まあ色々と。
 心配させたくないから、黙ってたんだけど」

 パラパラと渇いた音をたてて、早瀬がカードを切りはじめた。
 席に着いた秋岡に言う。
 
「ストーカーはなんで、狙いを哲也に変えたんだ?」
「さあ。僕が役者をやめたことと、哲也を結びつけて考えたのかな。
 あるいは、僕に息子が居たことが、気に入らなかったのか」

 哲也にはわかっていた。あのストーカーが、哲也の日記を読んだからだ。
 考えてみれば、最近は秋岡のことばかり書いていた。
 早瀬は哲也に向けて、一枚のカードを差し出し、言った。
560ブルー・ムーン:05/01/22 13:55:16 ID:fEL65IfJ
「俺はストーカーの存在を当てて、そいつが0時に暴れだすことも当てた。
 でもってその時、そいつがこの家に居る事も当てた。
 しかしそいつが、おまえのベッドの下に隠れてることは、当てられなかった。
 占ってないことに、結果は出ねぇわな。当たり前の話だが」
「これタロットですね。意味は?」
「当ててみろ」

 知らないことは当てられない。カードを見つめつつ、哲也は思った。
 自分も知らない自分の感情を、占い師は見抜いているのだろうかと。
<END>

#皆様のご感想をとても有り難く拝読しております。
#投稿…考えてもみませんでした。したことがないのです。
561風と木の名無しさん:05/01/22 14:27:13 ID:yCAdPX2T
ブルームーン好きだ。
最後のひねり方がツボにはまってる。
作品全体の淡々としたムードもいい。
562先生:05/01/22 19:16:49 ID:owl7TSYY
>500-502


 けれど、俺は相手の言うことを聞き入れなかった。
 鳩尾を蹴られることなんてその辺の喧嘩じゃよくあることだ。膝が入ることだってある。
 喉の奥のそれは何とかそのまま堪えて、相手の踵が止まったのをチャンスと、俺はもう一度脚を振り回して暴れた。
「……本当、聴かない奴だな」
 溜息混じりに相手が呟く。俺の顔を見下ろしながら呟くから否応無しに聞こえてきて、俺の神経が逆撫でされる。
 勝ち誇ったようなコイツの顔が更に気に食わない。
 口を覆うタオルが無かったら怒号を浴びせていたのに、喉の奥のそれもあるから喉を開くことが出来なくて俺は睨み返しながら暴れた。
「……、……!……」
「……減点−10……。判り易過ぎる……」
「ぅ、…〜〜〜、……」
 俺が暴れて振り回した脚はあっさりと避けられた。それでも、鳩尾から相手の踵がなくなったことで腰を動かせるようになって俺の脚が動く範囲が大きくなる。
 もっと暴れるなら逃げられるかもしれないと淡い希望が湧いて俺はどんどんと脚を振り回す。
 相手の組んでいた腕が解かれて、いつの間にか手に握られていた白いタオルが俺の顔の上に落とされた。
 顔全部をタオルで覆われて視界が塞がれると急に心がざわめいた。
 何をされるのかがわからない恐怖が心の隅に表れると、心臓の音がやけに大きくなったような気がしてくる。
 タオルを何とか退けようと頭を揺らして見ても退けることが出来ないことに小さな不安が大きくなってくる。
 何をされるのか見えないから余計に身体に力が入って、振り回していた脚の力が緩む。
 早く、早く、早く、と焦っている俺の視界が急に開けた。
「……っ!?」
「……さっきまでの勢いはどうしたの? そんな不安そうな顔をして……今すぐにでも泣きそうな顔、しているよ?」
 相手の笑っている顔が間近にあった。
 俺の視界が塞がれている間に移動したらしく、俺の額の上に相手の顎が、相手の額が俺の顎の上にあるように向きが逆さまで覗き込まれて、俺は驚いた。
 真上にある相手の整っている顔が笑顔を作ればそれなりに可愛いとも綺麗とも思える顔だろうに、今の俺に向けられているその顔は全然可愛いとも綺麗とも言えない。
 何故なら口端が上がっているだけの笑顔は相手を見下した笑いだからだ。
563先生:05/01/22 19:17:43 ID:owl7TSYY


「ん? ……ああ、俺の顔に見惚れても許さないから、そのつもりで」
「……!……ん〜〜っ……」
 相手のことを見下した笑い方に俺は相手をまた睨み返した。
 相手が俺の頭のところにいるので、脚を振り回したところで届かない今はそのくらいしか抵抗出来ないことが歯痒い。
「……何? 自分がこうやって見下されているのが気に入らない? いつも君がしていることだろう? さっき僕にもしたじゃないか……もう忘れた?」
「…………」
「眉間に皺を寄せて……僕の言ったことを肯定してみせてくれなくてもいいんだよ? いい子だね」
「……ぅ〜〜〜……」
「あ、違う? でも、君の瞳はそう言っているよ。目は口ほどに物を言うって先人の言葉もあるだろう? 君の瞳は正直に言っているよ。僕のことが気に食わないってね」
 俺は相手の言葉に反応しないように努めようとした。
 俺が睨めば睨むほど、相手は喜んでいるようにしか見えない物言いをしてくる。
 俺が反応するのが楽しくて仕方の無いような気がしたから、このまま反応しないでいれば興味を無くしてこんな状態からも解放されるかもしれないと考えた。


564先生:05/01/22 19:18:00 ID:owl7TSYY


 それでも眉間に出来上がった皺を消すことが出来ない俺は、皺の出来ている眉間を撫でる相手の指先から逃げようと顔を揺らすと、相手の指先に力が入ってその痛みに俺は顔を揺らすのを止めた。
 その力が強くなってくるのに、痛みから俺の眉間の皺が深くなっていく。
 眉間を撫でては宥められ、押さえつけられて痛みを与えられては皺を深くして、を繰り返してしまう。
 呼吸をするように交互に繰り返されるそれに俺は、反抗していた脚をいつのまにか下ろしてしまっていた。
「もう少し暴れてくれないと、ギャラリーも楽しめないんだけれどね?」
 ギャラリーの言葉に俺は我に返った。
 視線を真上の相手から横へとずらすと俺達をじっと見つめている視線に気がついた。
 見つめている視線のその数に俺は気持ち悪くなってまた暴れ始める。
 押さえ込まれている腕のどちらかが自由になれば何とか逃げ出せるだろうと、今度は自由になった腰を浮かせるくらいの勢いをつけて身体を捩るようにして逃げ出そうとした。
 一瞬だけ腕を押さえていた男達が怯んで力が抜けたけれど、すぐに押さえつけられてしまった。
 それでも俺は諦めずに暴れると、相手の笑う顔が視界に入った。
「そうそう、そうやって暴れてごらん? ……そうしたら息の根止めてあげるから。今から経験してみる?呼吸が出来なくなる瞬間を」
「…………!?……」
 聞こえてくる言葉に俺は目を見開く。
 笑いながら楽しそうにそう言ってくる相手の思考が俺には理解出来なかった。

565先生:05/01/22 19:20:58 ID:owl7TSYY
本文が長すぎると言われたので
多少短いところもありますが、お許しを。
566風と木の名無しさん:05/01/22 19:34:35 ID:C/+oFO9C
おお(・∀・)書き込んだすぐ後に投下が!
やっぱイイヨーイイヨーブルームーン。
あなたにしか創れない雰囲気があるよ。
投稿も本気で考えてみてよー。
本になったあなたの話が読みたいわ(゚v´)彡☆

ところでブルームーンていうのはどういう意味があるのか聞いてもよいか?
ラしおとトラ読みおわったばかりなもんで
567風と木の名無しさん:05/01/22 20:53:30 ID:77VsMcxr
厨な感想レス一つで良作品の余韻も台無しか…
568風と木の名無しさん:05/01/22 21:37:59 ID:gGq9S702
>>565
乙です。先が気になって気になって仕方がないです。
外見の可愛いサド(・∀・)イイ!
569風と木の名無しさん:05/01/22 21:59:30 ID:Chp5M4t5
中年の男が陵辱される小説って今までの作品の中にありますか?
570風と木の名無しさん:05/01/22 22:11:14 ID:axvaao4I
>>569
あったよー。
おじさんがんばってたよ。
571風と木の名無しさん:05/01/22 23:15:18 ID:5Tr0cBeH
あ、あのおじさんはよかった…(*'∀`)
めずらしく中年萌えしたなぁ
572風と木の名無しさん:05/01/22 23:58:24 ID:pz5B5+eI
狭い部屋タン、マダー(チンチン
この間のエロなしシーンが長い〜ってのは今のところ、気にせんと書いてくだちい。
あとこれは個人的な要望なんだけど、少し改行増やしてくれるとうれしい。
573風と木の名無しさん:05/01/23 00:00:39 ID:jLNwDZsP
>>570
どうも有難う。保管庫を漁りにいきます
574風と木の名無しさん:05/01/23 00:58:03 ID:YxJojvHD
質問。ここではエチーな行為をしてない話でも桶でしょうか。
なんというか挿入や愛撫が無い感じの。



>>567
その書き込みの方がよっぽど台無しだとおも。
575風と木の名無しさん:05/01/23 01:25:18 ID:v+/6KeZh
>573
漏れの好きなおやじは保管庫には納まってない前スレにあった。
まだ落ちてないから見に行ってみるといいかもよ。

>574
ブルームーンさんなんかはエチー・愛撫なし系(っていうかな?)じゃない?
漏れ的には全然桶です。ネタお持ちなら待ってますよ〜
576風と木の名無しさん:05/01/23 01:58:55 ID:UaCY5aQC
>574
精神的に追い詰めていく感じのエロなしとか?
大好物ですよ〜。
エロ無し鬼畜って話作り難しいかもですが、お待ちしてます
577風と木の名無しさん:05/01/23 17:43:49 ID:YxJojvHD
じゃあ>>277がうまいこと考えてちょ
578風と木の名無しさん:05/01/23 17:44:44 ID:YxJojvHD
ゴバーク
579風と木の名無しさん:05/01/23 19:22:31 ID:hwMZ7FNP
ゴーバック
580風と木の名無しさん:05/01/23 19:41:26 ID:osxo+oUb
アルカトラス
581風と木の名無しさん:05/01/24 05:39:54 ID:HSl/Ea7f
582風と木の名無しさん:05/01/24 09:42:49 ID:5C9HA4Dn
583風と木の名無しさん:05/01/24 11:06:27 ID:mI789xGi
584風と木の名無しさん:05/01/24 11:36:55 ID:m8wP6maO
585風と木の名無しさん:05/01/24 11:58:32 ID:iRDd3DwE
ねー
586狭い部屋:05/01/24 12:44:55 ID:4XKjPs+d
寿司有り難く頂くw

鬼畜・エロシーンがない場面が長いのは本当にスマソ。
もう暫くするとそれっぽいシーンが出てくる予定です。
587狭い部屋:05/01/24 12:45:55 ID:4XKjPs+d
和らいだ視線とは裏腹の内容が告げられた。男は一も二もなく「了解致しました」
と返答し、青年の言葉を待つ。
何から話すか迷うかのように青年の視線が室内を彷徨った。
「……敵を前にしても怯むことのない、経験を積んだ兵士が増えれば戦況は
変わると思うか?」
話し始めた青年の口調は詰問調だった先程までとは打って変わって、
穏やかに問いかけるような柔らかみを帯びている。
男は変調をきたして拍動する己の心臓にも戸惑いながら肯定を返した。
青年はそれを受けて頷き、問いかけを続ける。
「では圧倒的不利な戦況を完全に逆転させるのに必要な、有能な兵士の人数とは
どれくらいだと考える? 状況は現在、敵支配率が70%に達しようとしている
東部国境周辺地域としよう」
「…質問を許可して頂けますでしょうか」
「許可する。これ以降は許可無く質問することも許す」
「それは現在の兵に加えて、有能な兵士を追加配置するということでしょうか。
それとも完全に兵士を置き換える形でそこに優秀な兵を集めるということでしょうか」
588狭い部屋:05/01/24 12:46:44 ID:4XKjPs+d
「現時点では追加配置を考えている」
「……では…中隊を一つと遊撃可能な小隊を二つと考えます。双方、全員が
戦闘の熟練者としてですが」
「なるほど。では小隊一つではどこまで戦況を変えられると思う?」
男は不可思議な気持ちになって、戸惑いも混ぜながら眉間に皺を寄せた。
これではまるで司令官と参謀の会話のようではないかという考えが脳裏を過ぎる。
よりによって参謀とは自分を過大評価したものだがこのような質問は男の
管轄外のことだ。イメージが湧かず参謀という言葉しか思い浮かばない。
経験と、散々見聞きしてきた状況とを総合しながら男は
「例え小隊一つであっても、動きによっては敵に壊滅的被害を与えることも
可能であると考えます」
と返答した。青年は一つ頷いて軽く目を伏せる。
次に視線が上げられた時、青年の眼差しは再び冷ややかなものへと戻っていた。
「では聞こう。人員の死亡率90%の戦場と、死亡率50%の戦略実験、
部下共々どちらかに参加する義務があるとしたらどちらに参加したいか」
この質問に男は即答した。
589狭い部屋:05/01/24 12:47:39 ID:4XKjPs+d
「死亡率90%の戦場を希望するであります」
素早く返った答えに僅かに目を細めて青年は問い返す。
「その理由は?」
「自分を含め、特に志願兵の多くは国を守るべく、戦うべく軍に入りその為に研鑽を
積んできた者ばかりです。死亡率がいくら低かろうとこの戦況で実験の為に命を
投げ出すことは出来ません」
男が告げた低い答えを受けて青年は目を閉じた。椅子に背を預けて、呟くように
「そうか」と言ったきり青年が黙ってしまった為、男は戸惑いながらも黙って
立ちつくし待つ。
やがて男にとっては妙に長く感じられる時間が過ぎた後、青年が顔を上げた。
先程まで見せていた穏やかな顔とも冷たい顔とも違う、それはどこか晴れやかな
表情だった。薄い唇が笑みのようなものをふわりと形作る。それに、男は見惚れた。
「同志よ」
まるで恋人に呼びかけるような甘い声に、男には聞こえた。青年は男を見上げて
もう一度同じ言葉を繰り返す。
「同志よ。お前のような兵の有る限り、国民の居る限り、我が軍は負けないだろう」
590狭い部屋:05/01/24 12:48:47 ID:4XKjPs+d
なにかの旋律のように響いたその言葉は、内容から考えればまるで年若い義勇軍か
あたりが掲げる理想論のように聞こえる。
だが今の男には天の啓示の如く威力を持って響いた。目前で笑みを湛えて椅子に
凭れる青年が神々しく見える。
絶大な信頼を置かれているのだと今なら確信を持って言えた。
それくらいの眼差しを男は注がれていた。
背筋を硬直させ、目を見開いて自分を見下ろす男に構わず青年は手元の書類に
思い出したように何かを延々と書き付け始めた。
その作業が終わるとまるで最初から無かったことのように笑みを消し去り男を見上げる。
「先程も言った通り、後半の内容は全て個人的なものとして理解するように。
決して他言は許されない」
青年の瞬時の変貌ぶりに内心では目を瞠りつつ男はそれを表には出さずに
静かに了承する。
「了解致しました」
「特進の通知と質疑は以上だ。持ち場に戻るように」
「はっ。失礼致しました」
敬礼した男が部屋を出て行くまで、もう青年は二度と男を見ることもなく
そして微笑むこともなかった。
591狭い部屋:05/01/24 12:50:31 ID:4XKjPs+d
連投スマソ。改行増やしてみたものの、どの程度が塩梅が良いのか…少しは読みやすくなりましたか?>>572
592風と木の名無しさん:05/01/24 21:32:17 ID:IILJ6lnb
>狭い部屋タン
572じゃないけど読みやすくなったよ! ありがとう
593ブルー・ムーン:05/01/24 23:15:48 ID:415ZfAL7
 彼は、自分が死んだ理由を知らない。
 ただ電柱にささげられた花を見ると、事故だったのかな、とは思うのだ。
 人通りの多い交差点の、ガードレールが切れたところに、その電柱はあった。

 彼は毎日、毎時間、そこに立っているが、気づくものは少なかった。
 たまに例外が居て、たとえば深夜に、ホームレスが彼を見て、悲鳴をあげて去っていく。
 霊媒師が来ることもある。
 テレビカメラが来ることもある。
 女が泣いていることもある。
 彼の言葉を聞く者は居ない。

 ある夜、ひと組の男女が来た。
 男は髪の長い、小柄な若者だった。
 女は、もっと小柄で、地味な老婆だった。

「ここでございます。そこの電柱です」
「占いの領域じゃないですね」

 男が言うと、老婆は頭をさげた。

「無理を申しております。わかってはいるのです。
 しかしこういった、人知のおよばないことと言いますか。
 そういったことで、信頼のおける人がおりませんのです」
「そりゃあ、インチキな宗教家よりはましでしょうが……」

 男は首をまわし、電柱、つまり彼の後ろを、厳しい目で睨みつけていた。
 彼は不審に思い、男に声をかけてみたが、やはり聞こえぬようだった。
 男は、老婆をいたわるように言った。
594ブルー・ムーン:05/01/24 23:17:09 ID:415ZfAL7
「あなたは帰ってください。もう遅いですし」
「あの子は成仏できますでしょうか」
「俺の領域じゃない。しかし出来ることはやってみます」

 老婆は数歩あるくたびに、男を見返しておじぎをして、ゆっくりと、ゆっくりと去っていった。
 彼は老婆の背中を見つつ、誰だろう、と考えた。
 男は老婆の姿が消えるのを待っていたが、やがてポケットに手を入れた。

「出来ることって、これしかねえよ」

 男はぼやくと、ポケットから箱を取り出した。
 黒い箱のふたを開く。覗くと、なかには一組のカードが入っていた。
 男はそれを、慣れた手つきで切り、一枚を取り出して眺めた。
 すると道を行く若者が、物珍しげに、男に声をかけた。

「なにそれ、タロット?」
「うるせぇ消えろボケ」

 男のひどい返事に、若者は毒づきながら去っていった。
 彼は、思わず笑った。
 男は彼の足元、つまり電柱の根元あたりを見つめながら、

「おまえ居るんなら教えてくれよ、おまえのことを」

 と、小声で言った。
 彼は困った。彼にもわからないからだ。
 だから男の耳元でそう言った。
 指でカードを指した。
 伝わらない。
595ブルー・ムーン:05/01/24 23:17:49 ID:415ZfAL7
 彼は男のまわりをぐるぐると歩き回り、また対面に立った。
 焦り、苛立ち、カードをつまんだ男の手を叩く。
 すると男が、びくりと体を震わせた。

「――っあ」

 呆然と見開かれた男の目には、しかし彼は写っていないようだった。
 感じたのだろう。
 男はまじまじと手元を見ている。

「居るのか?」

 自分はここに居ると、彼は言った。
 何度も手を撫でる。男の頬に触れる。
 男は身をすくめたまま困惑している。

 彼は男を撫で回し、自分の存在を伝えた。
 彼には男の体温も、感触もわからない。
 だが、男のほうでは違うらしい。

「やめてくれ」

 彼は嬉しかった。歓喜のあまり飛びついた。
 すると体は男にめり込み、通過して、上半身を男の背中から生やす形になった。
 
 彼はがっかりして体を戻した。
 しかしあらためて男の顔を見ると、男は未知の感覚に絶句しているようだった。
 彼は微笑んで、男にキスをした。
 瞬間、悪戯心がわき、ちょっと舌を突き出した。

「うっ」
596ブルー・ムーン:05/01/24 23:18:33 ID:415ZfAL7
 男がうめいた。
 唇を閉じたままのディープキスは、可能なようだった。

 すると男の厚手のコートも、ジーンズも、彼には関係ないのだと知った。
 男は裸同然なのだ。

 ためしに、彼は男の喉を突いた。
 男は、咳き込み、苦しげに口を開いた。
 彼は体に手を差し込み、脳を、心臓を、はらわたを愛撫した。
 眼球を舐めて、ペニスの中心に、芯のように指を配する。
 男はばらばらとカードを地にまいた。
 固く目を閉じ、歯を食いしばり、耐えている。
 たしかに思ったとおりだった。彼は男を、内側から好きに出来るのだ。

 もう何度も信号が変わり、たくさんの人間が行き来した。
 男をちらりと見る者は居たが、何も気にせずに去っていく。
 男のほうでも、声をこらえ、体の震えをおさえ、気配を殺している。
 それはそうだろう。
 誰も知らないが、男はただ今、単に立ったまま、犯されているのだから。

 つまり、恥が男を世界から隔離している。
 この電柱前の世界には、彼とこの男しかいないのだ。

 彼はただひたすらに、人と交わっている「つもり」が欲しかった。
 男は耳たぶを舐められながら、男根を擦られるのが好きなようだった。
 勃起したそこは、ジーンズに押しつぶされて、窮屈そうにしている。
 取り出してしゃぶってやることは出来ないが、彼には別のことが出来た。
597ブルー・ムーン:05/01/24 23:19:58 ID:415ZfAL7
 前立腺に直接触れてやる。
 男は片手で口を押さえた。
 のけぞり、身をよじる。吹きだした汗が首筋を伝うのが見えた。
 しかし男は達する前に、言った。

「そ…んなだから、おまえは刺されたんだ…っ」

 彼は、驚いた。
 男は首をふり、圧倒的な感覚を、必死で遠ざけようとしているようだった。
 そして目の前の電柱に、頭を叩きつけた。

 彼は戸惑い、気遣った。
 悪ふざけがすぎたようだ。男はとても怒っている。
 男は荒く息を吐きながら、言った。

「なにが気に入らねぇんだか知らねえが、いい加減にしろ。
 50年だぞ。50年たってるんだ。てめーの女はもうババアだ。
 牢屋に入った。出てからも泣いて生きた。もう傷つけるな。充分だろ」

 気に入らないことなど無い。
 ただ自分の奔放な性格が、彼女を傷つけたことを後悔していた。
 また会えればいいと思っていた。
 月日が長すぎて忘れてしまったが。

 男は踏んでいたカードを、つま先でひっくり返した。
 鎌を持つ白骨の絵がある。
 彼は男の静かな声を、宣託のように聞いた。
 
「恨みがあるなら捨てろ。
 そうでないんなら、向こうで待っててやれよ」
598ブルー・ムーン:05/01/24 23:21:24 ID:415ZfAL7



 すべての拘束がとけて、早瀬は脱力した。
 電柱にもたれかかる。そこにはもう誰も居ないと、早瀬にはわかっていた。

 魔の交差点と呼ばれる場所は、日本中にあるが、そこは特別だった。
 有り得ないものを見たものたちが、乗り物を電柱に突っ込ませるのである。
 しかし早瀬が仕事を受けたのは、単に依頼料に惹かれたからだった。
 老婆は貯金のすべてを、早瀬に差し出したのだ。

 ややあって、早瀬は気づいた。
 道のむこう、街路樹のあたりに、少女が立っていた。
 手に花束を持っている。
 交差点の犠牲者の、身内の者だろうか。

 そしてさらに気づいた。
 少女の表情が物語っていた。
 彼女は有り得ないものを見たのだ。
 電柱相手に身もだえ、頭突きをくらわし、説教を垂れる不審な男を。

 早瀬は憤怒して、もう居ない男を呪った。
 頭が猛烈に痛み出し、手を当てると血がついていた。
 早瀬は散ったカードを拾い集め、ポケットに押し込むと、そそくさとその場を去った。
 急ぎ足の彼の背に、どこかから、悪戯っぽい笑い声が聞こえたような気がした。
<END>

ブルームーンの意味…ttp://www.h3.dion.ne.jp/~westtown/kaku/00.10kaku.html
599風と木の名無しさん:05/01/24 23:23:27 ID:5C9HA4Dn
リアルタイムで楽しませていただきました!!GJ(・∀・)!!
600風と木の名無しさん:05/01/25 05:38:44 ID:YiCPKTZh
('∀`)ヨカッター!
601風と木の名無しさん:05/01/25 08:53:58 ID:gi8gJVAG
いつも超然としてる占い師が、なんてことを、されてるんだ!!
と、今回より萌えさせて頂きました。
また楽しみにしてます。ごちそうさま。
602風と木の名無しさん:05/01/25 09:52:00 ID:vNqsBg9v
暫くロムらないでいたら職人さんが次々と…!
遅レスですが自分的最萌えのリバエロなSSがあった事に鼻血噴きそうですた。
ご馳走様です(-人-)
603風と木の名無しさん:05/01/25 11:19:32 ID:NrqYgrEI
572です。
狭い部屋タン、ありがとう。かなり読みやすくなりました。
片思い?っぽい上官との立場逆転、何が起こったのか続きが気になる。続きも待ってます。
604風と木の名無しさん:05/01/25 13:15:53 ID:jtukEUl2
ブルームーン様、うまいなあ……。
文章のリズムがいいのかなあ。
すごくおしゃれな短編集を読んでいる気分です。
またご降臨をお待ちしています。
605風と木の名無しさん:05/01/25 14:50:35 ID:lmIb6Ako
今回も面白かったわぁ〜ブルームーンさん
意味もわかった。ブルーローズに近い感じなのね。GJ!!
606風と木の名無しさん:05/01/25 19:31:27 ID:m1f4JsuX
「やめろっやめろよ」
「やめられるもんかよ、大人しくしな」
「そうだぜ、もう引導渡しちまったらどうだ」
見るも美しい美少年の手足をおさえつけ、豪腕の猛者たちがその学生服を破り散らす。
「やめろー」
「ははは、なんておそまつなチンポでいやがるんだ」
「笑えるぜ、顔だけでなくチンポもかわいいでいやがる」
下着を破った男がげらげらと大笑いし、少年の大きな目に涙がうかぶ。
細い足を広げさせ、あらわになった陰部を大笑いしながら観察し、猛者どもは喜んだ。
少年は暴れ、手足を暴れさせた。
「無駄な抵抗はやめたほうが身のためだぜ」
「そうさ、こんな細い腕でどうするってんだい」
「まったくかわいい野郎だぜ」
「よせ、やめろー」
ちいさな股間を手荒にしごき、少年はあんあんと鳴きながら全身をくねらせた。
「ははは、感じやすいな」
「おう、あれだけ嫌がってたのは嘘のようだぜ」
「やっぱり好きモノだぜ」
たちまち射精した少年の肛門に慣らさずにズブリと勃起をねじいれ、猛者はたけりくるった。
別の男は少年の唇に勃起をねじいれ、ほえた。
少年はせきこみ、犯される痛みと快感に大泣きし、腰を振った。
「あー、ああー」
「感じていやがるようだぜ、淫乱」
「たまんねーぜ、女のようだぜ」
「もっと気合入れてしゃぶんな」
猛者どもは少年をいじりまわし、少年は何度も射精した。
「はあ、あああー」
その表情は美しく、淫らだった。
607風と木の名無しさん:05/01/25 19:37:56 ID:m1f4JsuX
「おっといけねえ、思わずイッちまうところだったぜ」
少年を犯していた男はあわてて動きをとめた。
「もったいねえ、もっと味わわなくちゃな」
「そうだぜ、時間はたっぷりあるんだ、たんと楽しむのが吉だぜ」
「そうすることにするぜ」
少年は好き勝手に犯され、息もたえだえだった。
細い腰を振り、かわいらしい顔を歪ませて腰を振る。
「ああー、んああー」
「なんて可愛い野郎だ」
「次は俺だぜ、なるべく早めに頼むよ」
「いいぜ、ちょっと待ってな、こうして…」
男は言うなり少年の唇から勃起を抜き、その美しい顔に白濁の液をぶっかけた。
その顔は白く濡れ、なんとも淫らだ。
「たまんねえぜ、まったく」
「おうよ、上玉だぜ」
猛者どもは大喜びで踊り、少年を犯し、写真を撮って喜んだ。
「あんあ、ああーんっ」
足を広げさせられた少年は淫らに犯され、撮影された。
「ふふん、どうだい、この淫乱さは」
「今まで見たこともないぜ」
「ああ、まったく可愛い顔してやがるくせになあ」
猛者どもは大喜びで笑い、ぎゃははと笑った。
少年は犯される快感に悶え狂い、はあはあと荒い息を吐き出した。
608風と木の名無しさん:05/01/25 21:39:27 ID:EReQ0HpZ
どちらかと言うと猛者ども方を
犯して差し上げたい。
609風と木の名無しさん:05/01/25 22:18:25 ID:o4tLkWZ4
ブルー(・∀・)ムーン(・∀・)イイ!
髪長いの?前髪だけかと思ってたよ
610風と木の名無しさん:05/01/25 22:31:59 ID:7ZpTj4d8
ブルムンさんの読後感好きだなぁ。
☆シンイチのショートショートを読んだ後みたいな感じ。
611風と木の名無しさん:05/01/25 23:24:40 ID:69DZW/Yi
>>606
ヤマジュンみたいで(・∀・)イイ!
612風と木の名無しさん:05/01/26 00:08:18 ID:hPfNs2iP
>>606-607
なんか男性向けのノリを思い出す作風だなあ。
これはこれで嫌いじゃないけど。
とりあえず>>608に同意w
613突発的スミマセン1/2:05/01/26 22:17:15 ID:0qfw952g
男が目覚めた時は車内の中だった。
「ぐっ?ここはどこだ?」身動きとする男に
隣の運転席に座っていた男が声をかけた。
「目が覚めたみたいだな。寝てた時ヤルのもよかったが
それは、つまらないしな。」
男は、運転席の男を見つめた。どこかで見た事がある。
そして窓の外に視線を送る。暗闇が広がる。どこかの山中の様だ。
とにかく、逃げなければ、そう思ったが、運転席の男の冷たさと、熱さが
入り混じった視線にいすくまれ、逃げられない。
「あんた、いったいだ、、、!!」男は
叫ぼうとしたら無理やり唇を押し付けられる。荒荒しく相手の舌が
入り、口中をかき回される。シャツのボタンをはずされ、肌と、胸を
まさぐれられる。
「思った通り、いい体してるよな。」運転席の男は耳元でささやく。
614突発的に割り込み:05/01/26 22:57:59 ID:FZ1wE+BU
僕はどうかしてる。
大事な先輩をこんな目にあわせて、やめろ、正気か、と怒っている先輩を何度も殴りつけて
抵抗がなくなるのを見極めてから倉庫へ引きずりこみ、こうして足首をつかみ、大きく脚を開かせるなんて。

倉庫は暗く、埃のにおいがした。
僕は先輩の足首をつかんだまま、靴下がずれてわずかにのぞく部分をぺろりと舐めた。わずかに先輩が体を竦ませる。
部員を励まし、力づけ、みんなに一目置かれている先輩が。
とてもいい眺めだった。すぐにでもジャージを脱がせ、早く犯したくてたまらない。
先輩は苦しそうに息をつきながら、かすれた声で何度もやめろと言っている。
そうすることが僕の欲望をさらに煽ることに、気づいていないんだ。
615突発的スミマセン2/2:05/01/26 23:07:32 ID:0qfw952g
そうだった。男は混乱した頭の中で運転席の男の事を思い出した。
いつかの酒場で、自分に話しかけた男だ。ちょっといかつくて、怖かったが
、自分より少し年上で少し親近感をもてた。筋トレにはげんでる事や、「彼女が
いない。」と愚痴った事も思いだした。
あの時に比べ少し髪を短くし、薄暗がりなので、あまりわからなかったが。
名前は確か、キリヤとかいってた。
キリヤは利き手でネクタイをはずすと、男の両手を縛った。
「い、やめてくれ。」ほおを叩かれる。キリヤは男のズボンと下着を下ろした
男の鍛え上げられた足が露に現れる。足を、広げる。陰部と、肛門も露になる。
キリヤは後肛に太い指を入れた。一本、そして指がもう、一本。
ぐりぐりとかきまわされる。「キリヤ、、さん、頼むからやめ、、、、。」
「ようやく俺の事思い出してくれたんだな。」 
キリヤはそうつぶやくと、自らの勃起を肛門に押し入れた。
「アアゥ」激しい激痛が男を襲う。キリヤは深くいれ、そして浅くいれ、
何度も何度もくりかえす。男は痛みと、混乱と、微かな快感のなかで何も考えられない。
「まだ、きついな。これが終わったら口だからな。」キリヤのキツイ声が響く
行為が終わり、呆然とした男の姿を、キリヤはポラロイドカメラで撮影した。
「俺の言う事聞かないと、いいな。」キリヤのつりあがりの切れ長の目が輝く。
「はい、、、、。」男は呟く。写真が出回ったりしたら。
キリヤは男のタバコを取り出し、火をつけ男の陰部に押し付けた。
「ああ、、。」意に反して男の陰部は勃起した。
「俺、タバコ嫌いだけど、こういう使い方もできるんだな。」とキリヤ。
「嫌ならその姿のままで逃げてもいいぜ。」男は首をふる。
「まずは、俺が聞きたいコトいえよ。」
「キリヤさん、俺はキリヤさんが、す、、、、。」
「当たらずとも、遠くはないな。」キリヤは苦笑すると、
 男の頭をわしつかみし、自らの陰部に押し当てた。
「咥えて、キレイにしろよ。」男はキリヤの欲望を咥えた。
もう、彼からは逃れられない、逃げたら彼が追うから、そう思いながら。

長くてスマンです。
616風と木の名無しさん:05/01/27 00:47:41 ID:9kNZPHmc
617風と木の名無しさん:05/01/27 02:07:49 ID:fEeFrUXv
618風と木の名無しさん:05/01/27 02:27:10 ID:hUjw/iSi
619風と木の名無しさん:05/01/27 02:50:36 ID:nRQXAMOA
620風と木の名無しさん:05/01/27 08:34:53 ID:i4I33Ol9
オンラインゲーム続編期待パピコ!
あーゆー設定すきです!
さりげなく入手するアイテムなどでゲームとしての続きも気になります!
621ブルー・ムーン:05/01/27 13:35:16 ID:dmqnRv3T
猟奇・カニバリズム注意

※※※※※※※※※※※※※※※

 志摩貫太郎は、とある小さな温泉宿の主人にすぎなかった。
 しかし志摩は彼自身を、芸術家だと考えていた。
 彼は手先が器用で、様々なものをこしらえることができる。
 椅子にテーブル、衣服に食器。そして食器に入れる料理も作った。食は芸術である。

 志摩の芸術活動の大変なところは、なんといっても材料の調達である。
 しかし幸いなことに、彼の住む地方には珍しく、土葬の習慣があった。
 それでも土を掘り返すのは重労働だし、急がなければ材料が痛む。
 だがある日、彼はひらめいた。その発想はコロンブスの卵だった。
 志摩は、温泉宿の主人なのだ。

 そういったわけで、志摩は新鮮な材料を、いつでも確保できるようになった。
 彼はその日も、明日の客のために、すばらしい材料を仕込みした。
 風呂と便所を掃除し、客室を整え、自室に戻ると、半纏を脱いでハンガーにかけた。
 ちゃぶ台で遅い夕食を取る。
 おろしたての布団を敷き、ラジオをつけると、寝転んで聴く。
 志摩は枕に顔をうずめ、雑音だらけの歌声を聞きながら、このラジオもそろそろ寿命だな、と思った。



 次の日、宿泊客を出迎えた志摩は、たいそうがっかりした。
 客は長い髪を脱色しており、額に大型のバンソウコウを貼っていたからだ。
 髪を傷つけるとは。皮を傷つけるとは。服のセンスも最悪だ。
 しかし志摩は丁寧に挨拶し、男に宿帳を書かせた。
 早瀬という名の客は、少し変わった職業名を書きこんだ。
622ブルー・ムーン:05/01/27 13:36:51 ID:dmqnRv3T
 そのあと志摩は早瀬を客室にいざない、緑茶を注いで菓子とともに勧めた。
 すると早瀬は湯飲みを手に取らず、しげしげと眺めながら、

「すごいな」

 と言った。
 志摩は驚いた。その湯飲みはたしかに傑作だった。
 嬉しさを噛み殺しながら、志摩は答えた。

「たいした物やないです」
「俺は茶碗やツボのことなんて、わからないんですがね。
 けどこれは…うまく言えないけど、すごいと思う」
「手前味噌のようですけど、私がこしらえたんですわ。
 それを褒めてくれはったんは、お客さんが始めてや」

 まったく芸術家とは、孤独なものだ。
 志摩が作品について説明しても、たいがいの者は嘆くだけなのだ。
 しかし、この客は違う。志摩は露出欲にまかせて言った。

「その座椅子や、そこの壁の花かごや、電気の笠も私が作りました」
「へえ。なんというか、綺麗というよりも、自然だ。
 美しいって言葉は大げさだな。もっと控えめで、静かだ」

 志摩は、早瀬についての評価を一変させた。
 この男を保存したいとさえ思ったのだ。

「ありがとうございます。お茶、変えましょうか。冷めましたやろ」

 志摩は心からの好意をこめて言った。
 しかし、早瀬は首を横にふった。
623ブルー・ムーン:05/01/27 13:37:51 ID:dmqnRv3T
「残念ですが、これは使えない」
「緑茶はお嫌いですか?」
「そうじゃない。これで茶が飲めるのは、ヒトで無い者だけだ」

 志摩は戦慄し、歓喜した。彼は仲間を見つけたのだ。
 長い長い孤独から、彼は救われた。

「なんでわかったんや? 見た目ではわからんやろ」
「くせぇんだよ、この宿は。これはイオウの臭いじゃない。血だ」
「それだけやないな。あんたのさっきの言葉、あれ、ただのお世辞か?」
「いや」

 早瀬は眉をしかめ、嫌々の様子で言った。

「お世辞じゃない」
「正直な奴やな」

 志摩は足をくずし、あぐらをかいてくつろいだ。
 早瀬の手元から湯飲みを取りあげ、掌中でゆっくりと愛でる。

「そやけど一人で来たのはなんでや。仲間はおらんのか」
「俺ひとりだ」
「警察も呼んでへんのか」
「証拠が無え」
「武器でも持ってきたか、格闘技ができるんか」
「丸腰だし、喧嘩は苦手だ」
「わからんなあ。危ないやろ」
「俺は、おまえが俺を傷つけないことを知ってる」

 まったく素晴らしい客である。いままでで最高の客である。
 志摩は思った。宿屋を続けてきて、本当に良かったと。
624ブルー・ムーン:05/01/27 13:38:51 ID:dmqnRv3T
「最高や。わし、あんたに惚れてしもた」
「迷惑このうえねえ」
「まあそう言うなや。あんたを保存したるから」

 言うなり、志摩は茶を口に含み、早瀬を抱き寄せた。
 唇をぴったりと押し付けても、早瀬はとくに抵抗しなかった。
 だまって流し込まれた液体を飲み込み、目を閉じて言う。

「即効性か?」
「そや。まあ、のんびりして行ってや、お客さん」

 志摩の言葉は聞こえているはずだが、早瀬は目を開かなかった。
 まるで、外界のすべてを拒絶するかのように。



 早瀬が目覚めると、彼は布団に寝かされており、部屋はもう薄暗かった。
 起き上がろうとして、手首に巻かれたアクセサリーに気づいた。
 そして衣服の変化にも気づく。彼は皮製の服を着ていた。
 早瀬は急いで立ち上がると、素早く衣服を脱ぎ捨て、手首の飾りをはずした。

 明かりをつけた。頭皮でできたランプがともる。
 骨片を螺鈿にしたテーブルに、頭蓋骨でできた皿と、指の骨のフォークが置かれていた。
 人肉の料理は美しく並べられ、黒髪を編んだ花かごが横に置かれ、いっぱいの薔薇が生けられていた。
 膝骨製の座椅子にメモが置かれ、人皮の紙に、人血の文字が踊る。

(冷めているでしょうが、おあがりください。よろしければお風呂もどうぞ。
 私の部屋は離れにあります。
 部屋は隠されていますが、ラジオをつけておいたので、音でわかると思います)
625ブルー・ムーン:05/01/27 13:39:52 ID:dmqnRv3T
 服が見つからないので、早瀬は鞄からジャージを取り出して着た。
 洗面所に行き、口をすすごうとして、鏡の中の自分に気づく。
 彼は化粧を施されていた。バンソウコウは剥がされ、髪は切られ、整えられていた。
 早瀬は猛烈な勢いで顔をあらい、水をかぶった。

 宿から出ると、離れはすぐに見つかった。
 竹の生垣を越え、扉を開くと、広い土間があった。
 土間の中央には、吊るされた死体がある。
 逆さまで、首は無く、腹をさかれ、内臓を抜かれていた。
 早瀬はしばし立ちつくした。
 どこかから歌声が聞こえる。

 やがて早瀬は家の暗がりを、厳しい目で睨みつけた。
 靴のままあがり、色の違う畳を持ち上げ、そこに開いた穴に、庭から持ってきたハシゴを下ろした。
 そして降りようとして、早瀬は躊躇した。

「怖え」

 彼はハシゴに足をかけたまま、両手で畳を数度打った。

「怖え怖え怖えっ、畜生!」

 叫んだことで、早瀬はなにかを振り切ったようだった。
 素早くハシゴを下りる。ぐるりと部屋をみわたすと、右手に向かって怒鳴った。

「もう歌うな! てめぇはラジオじゃねえ!」

 全裸の少年は歌い続けた。早瀬は少年を張り倒した。
 早瀬はステップを踏み、部屋の中央に寄ると、そこに居た四つ這いの男の腹を蹴りあげた。
 男は背中に置いてあった食器を撒き散らして転がり、そのまま固まっていた。
626ブルー・ムーン:05/01/27 13:40:51 ID:dmqnRv3T
 部屋の奥、横たわる男たちを抱き起こし、顔面をなぐりつける。
 左手、半纏を羽織った男の、髪をつかんで引き倒す。
 その部屋は、生きながら死んだ者たちの牢獄だった。
 彼らはラジオであり、食卓であり、布団と枕であり、ハンガーだった。
 
「生きてるヤツはいねえのか!」

 早瀬は怒鳴った。

「生きろよ!」

 歌声が止まった。
 今までラジオだった少年は、しかし震えながら、おのれの言葉を恐れるように言った。

「そやけど、そやけど俺、アヤコを食べてしもうた。エサやって言われて」
「焼いた遺骨をかじるヤツだっているだろ。
 そんなことよりも問題は、志摩が人間を食うってことだ。
 あいつは人間という存在そのものを食う。人間の尊厳を、心を、魂を食うんだ。
 今だってそうだぜ。おまえは食われつつあったんだが…」

 早瀬は少年に近寄り、頭をぐしゃぐしゃと撫でた。

「よく戻ってきたな。おまえの母さん、心配してたぞ」

 少年はへたりこみ、涙をこぼした。
 早瀬は少年に背を向け、部屋を見渡し、大声で言った。

「さあどうする。てめえら、このまま人間やめるのか?」

 すすり泣きと沈黙が支配する部屋にたたずみ、早瀬は考えた。
 モノになることの心地よさと、その誘惑について。
627ブルー・ムーン:05/01/27 13:41:44 ID:dmqnRv3T
<END>
628風と木の名無しさん:05/01/27 13:58:30 ID:wcT3l3DZ
うわあ…背中がぞくっとした。
すごく面白いです。この気持ちをどうやって書き表せばいいのかわからないよママン
629風と木の名無しさん:05/01/27 15:10:33 ID:+qKO0pr4
叫びと感嘆符だけで長レスしてしまいそうだ。
ぞくぞくしつつ読ませて頂きました。
圧巻でした。
これから読み返して余韻に浸ります。
ありがとうございました。
630風と木の名無しさん:05/01/27 16:29:39 ID:NGnfDBjb
乙です。
ストーリーの面白さもさることながら占い師のキャラがいいよね。
631風と木の名無しさん:05/01/27 17:03:48 ID:/3iS79y6
面白い。とっても面白い!!
早瀬さんは自慢(?)の脱色前髪を切られてしまったのか…?
>628-629さんと同じ気分。よかったよ!
632sage:05/01/27 17:27:49 ID:AoPWdCm5
>613-615はスル−か.......。
633風と木の名無しさん:05/01/27 18:00:51 ID:qjQZo+0y
>>632
スルーしてなくない?w

>614は続きあるのかな?気になる。
634風と木の名無しさん:05/01/27 23:39:40 ID:G3pyELyB
えーと、これはあれだ、こういう実在の人物いたよな
たった二人を殺しただげと墓荒らしなのに、犯罪研究者を魅了してるやつ
レクター博士たちの元ネタ

エド・外院だったか
635風と木の名無しさん:05/01/27 23:43:48 ID:CKj2KC69
ああそうだそうだ、漏れもなんか引っかかってたんだ。それだ。
肉面に肉ベストに頭蓋骨の皿だ。
あぁスッキリした。
636風と木の名無しさん:05/01/27 23:47:12 ID:pSYTSELu
都市伝説とか、オカ板にありそうなのが元ネタ?
637風と木の名無しさん:05/01/27 23:49:47 ID:G3pyELyB
>>636
都市伝説じゃなくて実話
「江戸・ゲイン」でぐぐってみそ
映画にもなってるよ
638風と木の名無しさん:05/01/28 00:05:00 ID:JCQKveB3
キ/ノ/の/旅思い出した。
通りかかる旅人を殺して、その皮やら骨やらを家具にする話。
実話でもあったんだ……。
初めて知った。
639風と木の名無しさん:05/01/28 00:09:25 ID:Cba3C8fw
スレ違いだが、ランプや食器の「現物」ってどうなったんだろうな…
スミソニアンあたりがしまいこんでんのかな
640風と木の名無しさん:05/01/28 00:11:51 ID:GqCzAyFP
木のは知らんが、皮やら骨やらを家具にしても死体を見たてはしなかったと思う。
いやそもそも最初は生きてたのか?人間を家具や布団に見立てる。
生きた人間をラジオにし、最後まで読者にそう思わせない書き方は見事かと。
冒頭の このラジオも寿命だ 辺りが実にイイヨイイヨー
ただ占いの兄さんの心情面がもう少し読みたい感じだった。
宿屋の主人との決着はどうついたのか。それも知りたい。
こんな場所で気軽に読めるSSに対して言うのはアレかもだけど
全体的な説明不足感は否めないな。でも面白かった。これに尽きるよ。
641風と木の名無しさん:05/01/28 01:06:19 ID:WdpO1eZb
>>ブルームーン
いつも投下楽しみにしてるよ(・∀・)ノシ
占い師のキャラ(・∀・)イイ!
今回は占いしてないけど。
乱歩みたいだね。
642風と木の名無しさん:05/01/28 05:45:13 ID:zLXiChOA
え? 占いで人探ししたんだろう?
643風と木の名無しさん:05/01/28 08:25:49 ID:WdpO1eZb
タロットで占ってるシーンがないって意味よ
644風と木の名無しさん:05/01/28 16:13:58 ID:0rreBUjv
自分は何よりもジャージに反応してしまった(・∀・)イイ!
645風と木の名無しさん:05/01/28 16:40:03 ID:1gMA6fuG
私は志摩が占い師をどうやって保存しようとしていたのかすごく興味がある。
きっと自分の芸術を評させたいのだろうから、
電波の関係で特定時番組にしか映らないテレビだろうか?
もちろん流れてくるその番組は、自分が作った芸術品を賞賛する教養番組w
646猛者606-607:05/01/28 19:42:25 ID:Wb98MH8H
「おいお前ら、こいつを見てみろよ」
男のひとりははっと顔面を強張らせ、少年の大きくひろがったアナルを指差した。
「とんでもねえ事をしでかしやがった」
「おいおい、勘弁だぜ!俺の順番がまだ回ってきてないってのに!」
「てめぇだな、ゴンザ。てめぇのチンポコがでかすぎるからいけねえんだぜ」
「ああ、そうさ。てめぇはいっちばん最後にヤるべきだったな。こんなに広げちまいやがって」
「せっかくの初物が台無しじゃねえか!これじゃ価値が半減だぜ」
いっぺんに槍玉に挙げられたゴンザはおうおう、と両手を上げ、ヒッヒヒと笑ってみせた。
「すまねえすまねえ。申し訳ねえな。俺のチンポを挿れたあとのケツじゃ、お前らのつまようじじゃあガバガバだよな」
「てっめぇ!たわけた事ほざきやがるじゃねえか!」
「なんなら、てめぇのケツに突っ込んでやったっていいんだぜ。さぞ、キツキツでいやがるだろうからな」
「まぁまぁ、落ち着けよ。時間はたっぷりとあるんだからよ。楽しもうぜ」
「そうさ。それにいくらキツキツだからって、こんなヒゲもじゃの熊男を犯したいと思うかよ」
「そんならまだ、ガバガバのヤリマン野郎の美少年のほうが数段ましだぜ」
猛者どもはぐゎははと大笑いし、裸で横たわる少年を取り囲んで踊りだした。
少年は絶望にすすり泣き、好き勝手ほざいては大笑いする猛者どもを睨みつけてウッウッと泣いた。
「さぁて、次はどいつだ?かの美少年さまは、赤い肉をヒクヒクおっ広げて待っているぜ」
「じゃ、俺がいただこうか。初物とはいかねえが、なんともこの泣き顔が、そそるじゃねえか」
猛者のひとりは素早い動きで美少年にのりかかり、クックックと笑った。
美少年は泣きはらした目をしばたたかせ、ウッウッとしゃくり上げた。
猛者はためらう事なく己のマグナムを少年の赤い肉にねじこみ、獣のような咆哮をあげた。
少年はたちまち全身をびくつかせ、女のような叫び声をあげた。「あっ、ぅああー」
「ふふん、可愛いツラしやがってよ、こうも淫乱じゃ、嬉しくなっちまうぜ」
猛者は軽やかなリズムで腰を振り、嬉しそうに笑った。
「おっと、俺の雄姿、しかと撮影願うぜ」
言うなり猛者はそばでカメラをかまえている男に顔を向け、にやりと微笑んで見せた。
パチリと瞬くフラッシュに、少年は絶望的な表情を浮かべた。
647猛者:05/01/28 19:58:52 ID:Wb98MH8H
「ぬあっははあは!締まりはねえが、あったかくて、柔らかくて、ウネウネ俺のチンポを包み込みやがる!」
「たいした名器だ。まったく、天性の淫乱でいやがるようだぜ」
「だがしかし、中は先に腰振った野郎どものザーメンで溢れてるんだろ?少々興醒めだぜ」
「そいつは言いっこなしだぜ。オイルを塗りたくる手間がはぶけて、楽じゃねえか」
少年はゆすぶられて甘い声で鳴き、全身をビクビクと震わした。
猛者どもはそんな少年の様子に思う存分大笑いし、天を向くポークビッツを好き勝手いじりまわした。
「クセになるぜ…もうこいつは手放せねえ!」
「たまんねえぜ。こんな可愛いツラしてこんな名器の持ち主とありゃ、いったいどれだけの値打ちがあるやら」
「だけど人売りには売らねえぜ。これだけの上玉だ、たいした値が出るかと思うが…売るのは惜しいぜ。
こいつは俺達のもんさ」
「おうとも。一生弄んでやるぜ」
「ふふふ。まったく、嬉しくなっちまうぜ。これだけの上玉を、まさかただで手に入れちまうたぁ…」
「幸運に感謝するとしようぜ。」
少年は口も後ろも犯されながら、泣いていた。
猛者どもに好き勝手ゆさぶられ、犯され、辱められているのに、それでも感じてしまう。
「あうっ、ああ、んー」
「こいつもこうやって喜んでくれている事だし、まったく、万事オーケーじゃねえか」
「そうとも。何もかもオーケーさ。何も心配する事はねえよ」
少年は射精した。
「おっと、イッちまいやがったぜ。そろそろお前も交代してくれよ」
夢中で腰を振っていたゴンザにそう言うと、ゴンザははっと夢から醒めたようにあたりを見回し、はっと驚いた顔をした。
「ぼーっとしてたぜ。あんまりこいつの具合がいいもんでよ」
「とっとと終わらせてくれよ。あとがつかえてんだ」
「いくらでも時間はあるがよ、こっちにも我慢の限界ってもんがあるぜ。見てみろよ、このチンポコの昂ぶりようをよ」
「まあ待ちな、あと少しで終わるからよ」
ゴンザはそう言って笑いながら、リズミカルに腰を振りながら犬のようにうなった。
648風と木の名無しさん:05/01/28 20:07:30 ID:zmSfxOQt
猛者イィィーー
結構好きだ
649風と木の名無しさん:05/01/28 20:39:19 ID:677vmuDi
>>ブルームーンの人
間の取り方や構成がうまいなーと思った。
想像の余地がいっぱい残ってるのが不思議な雰囲気を引き立てていて(・∀・)イイ!
占い師のキャラも不思議で素敵。
650風と木の名無しさん:05/01/28 20:56:49 ID:EVTUZf4O
いや、猛者最高!
ばかみたいに勢いがあるのが気に入った
651猛者:05/01/28 21:50:44 ID:Wb98MH8H
始まりはある晴れた日曜日の昼下がりだった。
畑を耕していた猛者どもは、田舎道を見慣れぬ美少年が歩いているのを発見してあんぐりと口を開けた。
「おい見たかよ。」
「おうとも、もちろんさ。」
「男か?」
「男だろうさ」
「だが、可愛いぜ」
「あんなかわいこちゃん、ここらへんじゃあ見た事ねぇよ、なぁ?」
「だがまだ、ガキじゃねぇか。俺ぁガキにゃあ興味ねえ」
「俺ぁガキだって構わんぜ。見てみろよ、あの可愛いツラ」
「匂いを嗅いでみろよ…ここまでフローラルのいい香りが風に乗ってやってくるようだぜ」
「ばかめ、こんな遠いとこで匂いがわかるかよ」
押し問答をやっていた猛者どものそばに、その美少年がゆっくりと歩み寄ってきた。
猛者どもは今度こそあんぐりと口を開け、その場に釘付けになった。
風になびく茶色い絹のような髪、華奢な体、まつげに縁取られた大きな目、ぷっくりと赤い唇…
こんなに美しい人間は生まれてこの方見た事がない。
猛者どもは少年に釘付けになり、ゴックリと唾を飲んだ。
「あの……」
鈴のような凛とした声が問いかけた。
猛者どもは再び、ゴクンと唾を飲み込んだ。
眼前に迫る美しい生き物を夢中で見つめている。
「あの、農夫さん。教会はあちらの道ですか?」
かすかに微笑を浮かべて静かに問いかけた少年に、猛者どもはゴクゴクと唾を飲み込み続ける。
なんて可愛い、美しい、綺麗な生き物なんだ。
「俺んとこのペガサスより美しいぜ……」
呆然と呟いたトンカチに、ゴンザが強烈な一撃をお見舞いした。
ペガサスというのは、トンカチが農場で飼っている馬の事だ。
見るからに使えなさそうな駄馬だったが、確かに愛嬌があってトンカチはペガサスをたいそう可愛がっていた。
トンカチが世界一愛している馬より美しいと言うだなんて、よほどトンカチは衝撃を受けたに違いない。
652猛者:05/01/28 21:51:34 ID:Wb98MH8H
不思議そうな表情を浮かべた少年にワッハハ、と愛想笑いを振りまき、猛者どもはおどけた。
「まあまあ、あんた、見ない顔だな。町のもんか?」
「そうです。こちらに古い教会があると聞いたものですから」
「驚いたろ?こんな田舎でよ。この村に来るのは初めてかい?」
「ええ、そうです。自然がたくさんあって、良い所ですね」
「そう、この村は見てのとおり、見渡す限り畑と山しかねぇ、ド田舎中のド田舎よ」
猛者どもの中でも一際大柄なゴンザという男が片腕を広げ、周囲の風景を見渡した。
少年もそれにつられて周りを見た。
「そんでもって俺らは、時代の流れに乗り遅れた、孤独な貧しい農夫どもってわけよ」
豪快に笑ったゴンザに、少年は戸惑い気味な笑いを返した。
「で、何だっけ?何だってあんたみたいな別嬪さんが、こんなへんぴな田舎に出向いてきたんだい?」
「教会へ行こうと思って」
「さっきからそう言ってるじゃねえか、話を聞きやがれ」
猛者どものひとり、テツの一撃を食らったゴンザはそうか、と笑い、少年を再び見た。
「教会だって?」
「そうです。ここには古くて歴史ある教会があると聞いたもので」
「で、どうしたってんだい?別嬪さんよ」
愛想のいい笑みを浮かべながらクワを抱えているゴンザをこわごわ見上げながら、少年が笑い返した。
「ですから、そこへ行ってお祈りを」
「奇特な方ですなぁ。教会なんぞ、どこにでもあるでしょうに」
「いいえ、まさか。この世には教会の数だけ歴史や物語があるんです」
「ふぅん?そういうもんか」
筋骨隆々の猛者どもに取り囲まれ、少年はたいそう居心地悪そうだ。
ゴンザは気をきかせて道をあけてやった。
「それで……教会はどちらでしょう?あちらで正しいですか?」
問いかけに猛者どもはお互い顔を見合わせ、唇を突き出した。
「さあてね、俺らは生まれてこの方、教会なんぞというもんにゃ、ただの一度も出向いたことがないもんでね」
ゴンザがポリポリと頭を掻きながらばつの悪そうにそう言うと、他の猛者どもはコクコクと頷いた。
少年は美しい顔に驚愕の色をにじませ、はっと口をおさえた。
653猛者:05/01/28 21:54:40 ID:Wb98MH8H
「まさか!冗談でしょう。教会に行ったことがないなんて?」
「そのまさかさ。俺たちにはてんで縁のない所なんでね」
少年は悪いものでも見たかのように目を閉じ、胸で十字を切って両手を組み合わせた。
神よ、この罰当たりな者たちを、どうかお許しください。
ぶつぶつと呟く少年に、猛者どもは怪訝そうな顔をした。
「おいおい、妙なまねはよしてくれよ。気味悪いぜ」
「なんて罪深い!信じられない」
少年は驚愕した。
「悪い事は言いません。今すぐ教会へ行って、懺悔すべきです。今までの自分達の罪深い行いを」
「おいおい、何だってんだ?落ち着けよかわいこちゃん」
「そう呼ぶのはよしてください」
嫌悪感を色濃くにじませた表情でゴンザを睨み、十字を切る。
ゴンザには彼が重症に見えた。なんだってんだ。この別嬪さんは。
「さあ、今すぐ、僕と一緒に教会へ行きましょう。心から懺悔すれば、神もきっと許してくださるはず」
そう言ってゴンザの腕をむんずとつかみ、強引に歩き出そうとした少年に困惑し、ゴンザはクワを放り出した。
「ちょっと、おいおい、待ちなよ。無理強いはよしてくれよ。俺たちにゃ仕事があるんだぜ。日曜で学校が休みでルンルンなお前とは違うんだ」
トンカチとテツ、パイプその他の猛者どもは慌てて少年をとめ、苦笑いを浮かべた。
「失礼な物言いはやめてください!後悔することになりますよ」
カッとなって怒鳴った少年に、ゴンザ達はお互いの顔を見合わせた。
こいつぁ、たいしたじゃじゃ馬だ。
「おい、すまねぇが、俺達は無神論者だ。神様なんざ、信じてねぇんだよ。自分の考えを押し付けるのはやめてくれ」
言うと、少年は今にも卒倒しそうな仕草でふらつき、その場に立ち尽くした。
「神を信じてない?」
「そうさ。残念だが」
言いながらクワを持ち上げたゴンザに続いて、他の猛者どもも頷く。
654猛者*ageちまった…すまねぇ*:05/01/28 21:59:52 ID:Wb98MH8H
「だから、教えてやりたいのはやまやまだが、俺たちは教会の場所を知らねぇ。
他を当たってくれ…と言いたいところだが、残念ながらこの村にゃ俺達と、山の奥に住んでる頭のいかれたじいさんしかいねぇ。
だから案内してやれる人間はここにゃいねぇ。諦めて帰んな。帰ってマスでもかきな」
言うなり、パン!とゴンザの頬で少年の平手がはじけた。
真っ赤な顔がゆでダコのようだ。
「失礼な物言いはやめてくれと言ったはず」
「可愛いツラして、なかなか根性あるじゃねえか」
クワを肩にかつぎ、ずぅんとその場に立っているゴンザを見上げて、少年は一歩、二歩あとずさりした。
それを見てゴンザはせせら笑った。
「ビビるぐらいなら初めっからやんじゃねぇよ」
「ビビってなどいません」
負けじとゴンザの目の前に立った少年を見て、猛者どもはふふん、と笑った。
「よし、わかった。本当ならこんな事してる暇はねえが…てめぇの根性を買ってやるよ。
てめぇにとことん、付き合ってやらぁ」
言うなり、ゴンザはその場にどすんと座り込み、クワを再び放り投げた。
「さぁ、座んな。悪いけど俺ぁ、俺に喧嘩売ってきやがった野郎を家に招待して
座布団を差し出してやるような広い心は持ち合わせちゃいねぇんだ」
泥まみれの地面に座るのを躊躇した少年にそう言ったゴンザを睨み、少年はどすんとその場に座り込んだ。
ゴンザはにやっと笑った。
「で、何だって?神様を信じてなきゃ地獄に落ちて業火に焼かれる、って話だったか?」
言ったゴンザに、少年はそうです、と頷いた。
「それと同じようなものです。きっと天罰が下る。悪いことは言いません、僕と一緒に教会へ行きましょう。みなさんも」
と、猛者どもを見渡す。猛者どもは肩をすくめた。
655風と木の名無しさん:05/01/28 22:52:54 ID:Kw4rZk8k
頼む、猛者よ。
改行と番号を入れてくれ。
目が滑って堪らんし、投稿終わったのかまだ続くのかも分からん。
656風と木の名無しさん:05/01/29 00:05:47 ID:3VLlUgNf
>>猛者
続き、超キボンヌ。
まじで好き。
657風と木の名無しさん:05/01/29 00:59:30 ID:gUIUkt7Z
私も猛者好き。続き待ってる。
改行はともかく、数字は入れてくれ。
658風と木の名無しさん:05/01/29 03:30:24 ID:JCRiOqll

今日の仕事もやっと終わって、今は満員電車の中だ。今日はたまたま運がよく、座ることができた。電車は二列一組の座席になっていて、俺の隣にはちょうど同年代の男が座っていた。
スーツを着ているので、この男も俺と同じで、入社して一年、二年目なんだろうなぁ、とどうでもいいことを考えていた。ちらっと横顔を見ると、彼は切れ長の目をしていて、なんていうか上品な顔をしている。

視線を外そうとした瞬間、彼は俺をキッと睨んだ。その目はギラギラと光っており、俺は固まってしまった。俺がごくりと息を飲もうとした瞬間に、彼はフッと顔を向こう側に向けた。
気が抜けたと同時に、なんだか恥ずかしい気分になってしまった。頬はみるみるうちに赤くなり、今すぐここから逃げだしたい気分だった。
660隣の人3:05/01/29 04:02:12 ID:JCRiOqll
>>659
気が抜けたと同時に、なんだか恥ずかしい気分になってしまった。頬はみるみるうちに赤くなり、今すぐここから逃げだしたい気分だった。
今、ここで隣の彼がこっちを向いたらどうしよう。気まずい、気まずすぎる。俺は、仕方なく次の駅で降りることにした。次の駅まであと少しだと自分に言い聞かせながら、落ちつこうとした。しかし、そうしようとすればするほど俺は緊張して、自分の頬が熱くなるのを感じた。
661隣の人4:05/01/29 04:23:48 ID:JCRiOqll
>>660
駅員の
「間もなく〜、間もなく〜、○○です〜」
というアナウンスを聞いて俺はいそいそと立ち上がろうとしたが、突然、隣の男が俺の左腕をガッと掴んで、
「待てよ」
と低く呟いた。彼はまた俺をギラギラとした目で睨みつけてきた。俺は蛇に睨まれた蛙状態で、彼の言う事を聞くしかなかった。
ちらっと見ただけなのになんでこんな事になるんだろう。彼は、俺がおとなしく座ったのを見ると、俺の腕を放した。そして、俺にだけ聞こえるように話始めた。
662隣の人5:05/01/29 04:43:14 ID:JCRiOqll
>>661
「あんた、最初に俺に睨まれてから、ずっと顔を赤くしてただろう?ちょうど窓に映ってて見てるの楽しかったよ」
彼は、俺の目をじいっと見ながら、意地悪な笑みを浮かべて言った。見られてたのか…俺は恥ずかしくて、恥ずかしくて、仕方がなかった。彼の目に脅えていた俺は、彼に対して怒ることもできなかった。
俺はまた、自分の顔が赤くなるのが分かって、下を向いた。すると、彼は、また俺にだけ聞こえるように言った。
「恥ずかしいのか?」
663隣の人6:05/01/29 05:17:36 ID:JCRiOqll
>>662
俺はもうどうしていいのか分からなかった。ちらっと彼を見ると、彼は口元に笑みを浮かべ、なんとも言えない目つきで俺を見ていた。そして
「俺は次の駅で降りるからあんたもついてこい」
と言った。
今日はなんて不思議な日なんだろう。ちょっと、目があっただけでこんなことになるなんて。何が起こるか分からないものだ。こんな簡単に絡まれるんだから、簡単に女と出会えたらいいのに。
俺は、ついて行くべきかどうか迷っていた。行かない方がいいに決まっている。どうしようか悩んでいるうちに電車はついてしまった。
664風と木の名無しさん:05/01/29 05:35:45 ID:btn67v8F
頼む、書きながら投下したい気持ちも分かるがいったんメモ帳にでもまとめて、分割してから投下始めてくれ。
「数字入れろ」っていうのはただタイトルの後に1、2、3、4、5ってつけるんじゃなくて、10レス分投下するなら順番に1/10、2/10、3/10、5レス分なら1/5、2/5ってナンバリングしてくれって事なんだ。
投下する時の基本中の基本だから。ほんと頼む。
665風と木の名無しさん:05/01/29 05:42:19 ID:P7QY4Y4z
あと改行も頼んだぜ
666風と木の名無しさん:05/01/29 09:26:01 ID:JCRiOqll
658です。
>>664>>665さん
ありがとうございます。
基本分かってなくてごめんなさい。
次からはヘマしないように気を付けて書きます。
667隣の人1/4:05/01/29 10:44:38 ID:JCRiOqll
>>663

彼が立ち上がったのを見て、俺も急いで立ち上がった。
立ってよく分かったが、この男の背は俺より頭一つ分くらい高い。

彼の方が奥に座っていたので、先に俺が降りようと、人込みの中、前に進んで行った。
ん?お尻が変だ。誰か、触っている?
歩いている俺に合わせて、さわれる人なんていったら後ろにいる人だけだ、と思って見たら、彼だった。
電車から降りると、彼は何も言わずに、さっさと進んでいった。
俺は、電車から降りたものの、彼について行っていいのかどうか分からなかった。
668隣の人2/4:05/01/29 10:49:47 ID:JCRiOqll
>>667
なんだか怪しいし、男の尻触るし、とんでもない奴なんじゃないのだろうか。
俺がついて来ないのを見て彼は
「ん?どうしたんだ?
ついて来いよ」
と言ってきた。
俺は、緊張したが、お尻を触ったのは彼かだけハッキリさせたかったので、
「あの、電車から降りるとき、俺の尻触っていないよな?」
と聞いた。
彼は、
「多分俺のカバンが当たっただけだと思うけど。
でも不快な思いさせたんなら悪かったよ。
じゃあ、なおさらついて来てくれよ。今日は金曜日だ。朝まで一緒に飲もうぜ。
俺の家すぐそこだし。」
と言った。
669隣の人3/4:05/01/29 10:55:58 ID:JCRiOqll
>>668
俺は疑ったことをすぐに後悔した。
「ごめん。別に不快になったわけじゃないし、気を使わないでくれ。
お言葉に甘えて、家に上がらせてもらうよ。別に明日は何の予定もないし。」
俺がそう言った時に、彼が舌舐めずりしたのを俺は知らない。
俺の悪い所は単純、お人好しなところだ。
彼の家は高層マンションの最上階だったのでエレベーターに乗って、上って行った。
彼は
「俺の名前は春樹だ。あんたの名前は?」
と聞いてきた。
「俺は本田 英二だ」
と俺は答えた。
エレベーターはまだ真ん中の階にも達していなかった。
670隣の人4/4:05/01/29 11:01:30 ID:JCRiOqll
>>669
春樹はニヤニヤして俺を見ていた。
切れ長の目は妖しく光っており、今にも俺はその目に吸い込まれそうになった。
「英二、悪いが俺は嘘つきでな。」
俺は「あっ」と小さく叫んだ。
両手を壁に押しつけられて俺は春樹と向かい合っていた。
「何するんだよ!放してくれよ!」
「英二、そんな顔しないでくれよ。興奮してしまうだろ?」
春樹は、俺の耳もとでそう呟くと、俺の耳たぶをぺろりと舐めて、息を吹きかけた。
「ん…ぅぅん、やめてくれよ。」
「ん?耳感じてるのか?
最上階につくまでずっと英二の耳を可愛がってやるよ。」
671風と木の名無しさん:05/01/29 11:10:54 ID:o5t5KVRy
4/4てことは終わったってことか?
続きキボンヌ
672風と木の名無しさん:05/01/29 11:18:09 ID:JCRiOqll
>>671さん
レスありがとうございます。
いや、とりあえず今日の分はこれまでってつもりで、一回区切っちゃいました。
………またしても失敗をおかしてしまいました。スレ汚しすみません。
673風と木の名無しさん:05/01/29 13:02:55 ID:U89d6lpQ
あのな。隣の人。
悪いことはいわない。
半年ロムして出直せ。
674風と木の名無しさん:05/01/29 13:56:50 ID:Iigwd1AF
>隣の人
レス毎に反応しなくていいんだよ。
ということで続きキヴォンヌ。
675風と木の名無しさん:05/01/29 14:01:55 ID:Ag2uhdQS
漏れも悪い事は言わんから半年ROMって欲しい。
676風と木の名無しさん:05/01/29 14:03:34 ID:Ag2uhdQS
途中で投稿してしまった。

なんつーか、ほら、SS以外の所でモニョる所があるというか…
もうちょいお勉強してくれ。SS投下は歓迎だから。
677風と木の名無しさん:05/01/29 14:03:50 ID:S6phzGIO
とりあえず落ち着いて欲しい
678風と木の名無しさん:05/01/29 18:00:53 ID:INRgiQDb
えー今後の展開楽しみにしてたから
慣れながら投下じゃダメか?
改行も直してくれたしさ。
シチュが好みなんだ……
679風と木の名無しさん:05/01/29 18:53:01 ID:8+jZuJqM
2ch投下SSだし、誰かが萌えてるんであれば文章力なんぞどうでもいいんだが
あれだなあ、場を読まない(場の傾向をきちんと見極めない)指数と、
文章稚拙度は比例するもんだね・・・
腕を磨くには客観的視座が必要、って話を思い出した
680風と木の名無しさん:05/01/29 19:09:30 ID:5jgj/ux+
>>679
オマイなかなか厳しいこと言うな(;´∀`)
そんなに言うほど文章も稚拙じゃないと思うが・・・

>腕を磨くには客観的視座が必要
まあこれは確かにそうかもね

隣の人タン、続き楽しみにしとるよ〜
応援してまする
681風と木の名無しさん:05/01/29 19:50:02 ID:Esm6KItw
2chにSSを投下することに関しては専門の板があるので
見てくるのもいいと思うよ。
ここ来れる年齢なら見ても問題はないはずだし。

(エロパロ板)SS書きの控え室 24号室
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105893748/
682隣の人1/8:05/01/29 21:05:11 ID:JCRiOqll
>>670

最初、春樹は、言葉通り可愛がるように、俺の耳を舐めていたが、次第に可愛がるというより、犯すように俺の耳を舌でいじり始めた。
「あっあぁ……ぅんっ…っふぅっんん……」
俺は、男に耳を犯されて、気持ちよくなって、しかも声をあげてしまった。
春樹はズズッと俺の耳をすすりあげた。
「あぁっ…んっふうぅ…」
「英二、そんな声出して、腰くねらすなんて、いやらしいなぁ。
そんなにも気持ちよかったか?」
春樹の唇は唾液でぬれて光っている。
俺は頬が赤くなったのが分かって、恥ずかしくなり俯いた。
683隣の人2/8:05/01/29 21:10:38 ID:JCRiOqll
>>682
春樹はニヤニヤ笑いながら舌舐めずりをして、俺の顎をクイッと持ちあげた。
「ほら、英二、恥ずかしがってる顔を俺に見せろよ。」
春樹はジイッと俺を見ていた。
「続き、してほしいか?」
春樹は俺の耳に息を吹きかけるように囁いた。
あぁ、もっと、春樹のそのいやらしい唇に犯されたい。
俺はなんて欲望に忠実なんだろう。
「して…ほしい」
俺がそう答えたのとほぼ同時に、エレベーターは最上階に到着した。
今の俺は羞恥心と欲望の間で潰されようとしている。「英二、着いたよ。」
そう言って、春樹はさっさと歩いていった。
684隣の人3/8:05/01/29 21:14:53 ID:JCRiOqll
>>683
春樹のリビングルームは無駄なものが一切無く、広々としていた。
春樹に促されて、俺はソファに座った。
俺は、エレベーターでのでき事を思い返すと、自分を情けなく思った。
そんな俺を、春樹は、嬉しそうな顔をして、見ている。
「続きしようか。」
そう言って、春樹は俺の左側に座った。
春樹は俺の肩を掴んで、俺を引き寄せた。
恥ずかしい。
そう思った俺は、顔を見せないように斜め右下を向いていた。
春樹は、「ククッ」と低く笑って
「耳だけこっちに向けてるのか?」
と言って、俺の左の耳をぺろりと舐めた。
685隣の人4/8:05/01/29 21:27:04 ID:JCRiOqll
>>684
「ぁあ…ん」
「ちょっと舐めただけなのに、そんな声を出して。
ほら、英二、顔を見せてみなよ」
春樹は、俺の肩から首筋を、そーっと、指でやさしくなぞり上げながら言った。
俺が恐る恐る顔をあげると、春樹の切れ長の目は、俺を捕らえて、放そうとはしなかった。
目を逸らそうとした瞬間、春樹の唇が俺の唇をつかまえていた。
「!?」
最初、何が俺の唇に蓋をしているのか、俺には分からなかった。
686風と木の名無しさん:05/01/29 21:32:03 ID:ig2CXquU
この流れで投下するたぁ、おまい、なかなかの勇者だな…
687風と木の名無しさん:05/01/29 21:44:46 ID:Iigwd1AF
隣の人GJ!!
シチュがやっぱり(・∀・)イイ! イイヨイイヨー
最後の文につるりと禿げた。蓋がいい。
ますます盛り上がってまいりますタな続きもキヴォンヌ。

後猛者様と他の職人様方の投下もお待ちしてます。
688風と木の名無しさん:05/01/29 21:58:06 ID:MsTGUdsL
ただ単に空気読めてないだけでは
正直言ってウザイ
689風と木の名無しさん:05/01/29 22:04:22 ID:gYC1YPf7
上に同じ
690風と木の名無しさん:05/01/29 22:04:32 ID:Uq+D9l2d
言われたこと直して頑張ろうとしてるんだからウザイ
って言い方はないんじゃないの?
691風と木の名無しさん:05/01/29 22:08:35 ID:o5t5KVRy
>隣の人
イイヨーイイヨー。
シチュ萌派の私にはすごく美味しい話です。
身長差もイイ!
今回の分は終わりかな?続き楽しみにしてるヨー(・∀・)




投下しづらくなるようなこと書くのやめれ。
批評スレみたいなこともこのスレには必要ないわ。
絡みたかったら絡みスレ池。
692風と木の名無しさん:05/01/29 22:09:02 ID:C8LkZRbx
それより猛者の続きが読みたい
693風と木の名無しさん:05/01/29 22:15:52 ID:/asmrk+5
猛者キボンヌ
694風と木の名無しさん:05/01/29 22:43:57 ID:nUHrXZ6D
猛者いい!
本当にいい意味で突き抜けてて笑える。
笑える(キャラの)鬼畜があってもいいな。
695風と木の名無しさん:05/01/29 23:17:16 ID:2Cgt05rv
>>694
> 本当にいい意味で突き抜けてて笑える。

ハゲドー
なんというか、ものすごく悔しいのだが、病み付きになってしまった…
696狭い部屋:05/01/30 02:31:23 ID:hZdrgfOm
無駄なシーンが長々ですみません。
次の投下時にはやっと鬼畜展開に戻せそうです。

あと、殺人(戦闘シーンではない部分)は注意書きしたほうがいいですか?
697狭い部屋:05/01/30 02:33:41 ID:hZdrgfOm
特進を数合わせと言い放った少将もとい少尉の言葉通り、
男の他にも数人の下士官が同じように身分を上げられ、
長引く戦闘で欠けていた地位が埋められた。
そして今回の措置が取られた人間には、ある共通点があった。
皆、あの少尉の直下に従う地位に就いているのだ。男も含め、全員がである。
男は当然のようにそれを不審に思い、あの時の命令である
「後半の内容」は黙ったままで、それとなく同じ立場の人間に
呼び出し時の様子を尋ねてみたのだが、
皆、わずか二分足らずの特進説明の後で五分程度の質疑があり、
それだけで終わったという。
男のように室内に入ってから出るまで二十分以上かかった人間は他にいなかった。
ますます理解が困難な事態だったが、それらはその後暫くの戦闘続きの日々の中で
考える余裕などなく頭の隅に追いやられていった。
698狭い部屋:05/01/30 02:36:27 ID:hZdrgfOm
半年後、時は秋。戦況は長らく自軍がかなりの不利とあり、国内にも絶望的な
空気が広がる中で、急な命令が下った。
命令を下したのは男の直属の上司ではない、「代行」と名乗る男だった。

この数ヶ月前から、あの少尉は部下の前に姿を見せていない。
部隊を一つ引き連れて、特別任務に赴いているのだという
話だけは聞こえてきていた。
だがそれは例の「青い血」、彼が貴族の出自であるという話と相俟って、
我が身かわいさに国外に逃亡したらしいという非難と嫉みの混じった
黒い噂と化している。

代行から下された命令はごく単純なものだった。
つまり、首都決戦を避けるべく既に国境を越えて国内の約三割を
制圧している敵軍を首都の手前で食い止めろ、という内容である。
至極単純だが、不可能な話だった。
誰の目にも自国が既に敗色濃厚なことは明らかであったし、
699狭い部屋:05/01/30 02:37:16 ID:hZdrgfOm
何よりもう兵力がない。殆ど子供と呼べる年齢から、
明らかな老人まで駆り出してやっと軍隊という形を保っているに
すぎない状況で、余力をもって進軍してくる敵を食い止めることなど
出来るはずもない。
だが、あからさまにざわめいた将兵を前に代行は妙に落ち着き払っている。
それが余計に不可解だった。不気味といってもいい。
他にも疑問を持った人間がいたのだろう。質問を求める声が上がったが
代行の男はそれを素気なく拒絶し、準備にとりかかるようにと再度命令を下した。


四日後。男は戦場に居た。
一昼夜以内に、自国にとっては最後の戦闘が始まろうとしている。
付近の住民は多くが既に逃げ出したようだったが、ここからでは逃げたとしても
戦火からは逃げきれないだろうと思われた。
そして軍はもう、彼ら自国民に対してしてやれることがなかった。もう後はただ
敵を殺すことのみ。
700狭い部屋:05/01/30 02:38:05 ID:hZdrgfOm
間もなく夜にさしかかる頃、にわかにざわめきだした兵の様子に、
男は手入れしていた銃から顔を上げた。
同じく銃の手入れをしていた男の部下たちも揃って顔を上げる。
宿営地とは名ばかりの空き家のような建物から出て周囲を見回せば、
ちょうどその宿営地の中央に人だかりが出来ていた。
「……何事でしょうか」
部下の一人が問うともなく口にした。だが男に分かるはずもなく、
眉を寄せると銃を整えてそちらに足を向けた。部下が二人ほど後ろに付き従う。
男自身は、自分が本来であれば辿り着き得なかったはずの「准尉」として
振る舞うことは出来ないと最初から諦めていた。
だが、この時勢において十五の歳から前線に身を置いてきながら
大した怪我もなく生き抜き、一兵卒からの出発としては破格の昇進を遂げてきた
男のことを、部下達はせめてもの希望にと思っているらしかった。
故に男は部下からの信頼が厚く、男についていけば生き残れるとばかりに
付き従ってくる。
だが無理もない。今、男の後ろについて歩いてくる兵士は双方とも十代の後半。
701狭い部屋:05/01/30 02:39:01 ID:hZdrgfOm
顔つきにもどこか幼さが残っている。
男は最近ではすっかり癖になった内心での溜息をまた一つついて、兵が群がる
人だかりに歩み寄った。
「何事だ」
集まりの中央に、同じ特進で身分を得た准尉を見つけて男は問いかける。
するとその男は「援軍が来る」と、はっきり口にした。
背後で、青年兵二人が息を呑んだのが男にも分かった。だが男は眉根を寄せたまま
不審の顔を崩さない。
「どこから流れた情報だ」
「私が直々に受け取った。間もなくこちらに着くそうだ」
「誰から聞かされた」
「『青い血』の少尉殿からだ。先程、先遣の兵が到着し、携えていた文書に
少尉殿のご署名と共に援軍を派遣したとあった」
久しぶりに聞くその名前に男は軽く目を見開いた。まして内容が内容である。
「援軍だと」
そんなもの、この国のどこを探せば出てくるというのか。
702狭い部屋:05/01/30 02:39:51 ID:hZdrgfOm
あの青年が引き連れているのは、たかが小隊ひとつのはずで、そんなものは
この状況下で援軍などとは呼べない。
そこまで考えて、男の鼓動が一瞬止まった。
自分は彼に言ったはずだ。小隊一つであっても働き次第で、敵に壊滅的な打撃を
与えることも不可能ではないだろうと。
つい先程まで思い出すこともなかったあの時のやりとりが鮮明に思い出される。
連続して記憶の中から呼び出された、自分を「同志」と呼んだ青年の笑みが
男の意識を一瞬、彼方へ飛ばした。
「本当に、来るのか」
呟いた男に、准尉は「間違いない」と応えた。男は不覚にも期待に胸を躍らせた。
あの少尉が、自分の言葉を聞き入れて鍛え上げた援軍を投入してくれる。
よく考えればたかが数ヶ月の訓練で、男が質疑の際に言ったような猛烈な働きを
する小隊など整えられるはずがないと分かっただろうが、これまで何度となく
死地をくぐり抜けてきた男にとってもこの戦いは、確実な死の予感をもたらしていた。
その不安を拭いうる材料に、男は縋ろうとしてしまったのだった。
703猛者9:05/01/30 09:20:37 ID:CofvKK62
みなさますまねぇ…無我夢中で投下したもんでな、細かな所に気が回らなかったぜ…
っていうかスマソorz気をつけます…
>>654
「そうは言うが、あんた、教会の場所を知らねぇんだろ?もちろん、俺達だって知らねぇ。
どうやって行くんだい」
トンカチの言葉に少年は口をつぐんだ。
「そういうこった。もし場所を知っていたとしても、俺達はそんなたいそうな所にゃ行かねぇ。
わかったら帰んな。そうすべきだ」
「だけど、絶対に後悔しますよ。地獄に落ちます。絶対に」
なお食い下がる少年に、ゴンザは顔をしかめた。
「いいか、別嬪さん。俺ぁな、かわいこちゃんは大好きだが、
しつこい野郎と、去り際をわきまえねぇ野郎は大嫌いなんだ」
「ですが!」
「それと、自分の考えを押し付ける自分勝手な野郎」
低い声で言ったゴンザに、少年はカッとなった。
「そんなだから、あなた達はいつまでもこんな場所で孤独に畑を耕しているんです!」
怒鳴った。
「愛する家族も恋人もいず、だらだらとこんな場所でひたすら畑を耕して過ごしている。
虚しいとは思いませんか?惨めだとは?すべてはあなた達の行いの報いです」
「てめぇ……」
身を乗り出したトンカチを、ゴンザが片手で制す。
ツルハシを手にして立ち上がりかけたパイプを、同等に制す。
ゴンザは無表情で少年を見つめている。
「あなた達の生きがいはなんです?何のために生きているのです?畑を耕すため?
下品な話をして笑うだけ?独り孤独に、冷たいベッドに眠るためなのですか?」
「黙りやがれ!」
怒り狂うテツを制し、ゴンザはにやりと口元に笑みを浮かべた。
704猛者10:05/01/30 09:21:55 ID:CofvKK62
「さあ、神に懺悔を。さすれば、あなた達に幸運が舞い降りる事でしょう」
囁いて胸元のクロスのペンダントを優しくさすった少年に、ゴンザは尋ねた。
「すべては神の御心か?」
「そうです。そのとおりです。神はすべて知っている」
「そうか。それなら、俺の父ちゃんが母ちゃんを銃で撃ち殺したのも、
父ちゃんがヤクと酒に溺れて死んじまったのも、すべては神の御心か」
はっとゴンザを見る猛者どもの視線が感じられたが、ゴンザは少年から目を離さなかった。
「トンカチの妹が町のギャング集団に犯されて自殺しちまったのも、神の御心か?
テツの父ちゃんと母ちゃんが火事でおっ死んじまったのも?
パイプの右目が母ちゃんに殴られて失明しちまったのも?そうなんだな?」
少年は見るからに困惑していた。
猛者どもの顔を見渡し、唇をかむ。
「さあ、これで、俺達がなぜ一人ぽっちで畑を耕しているかがわかったろ。
みんな家族のはみ出し者なのさ。だからって寂しいとは思わん。
友人と一緒に働いているからな」
ゴンザが落ち着いた調子で淡々としゃべる声を聞いて、他の猛者どもは立ち上がりかけた腰を再び下ろした。
伸びてもじゃもじゃと絡まりあっているたっぷりとした口ひげを指でいじりながら、ゴンザは続けた。
「いいか。神を信じるのはな、そりゃ素晴らしい事と思うぜ。
どんなにつらい境遇にいても、神様が心ん中にいりゃ、そりゃ気も楽だろうよ。
生きがいにもなるだろうしな。だが俺たちゃ違う」
少年が俯いたまま、そっとクロスを撫でた。
「俺たちゃな、神様なんざ、まるきり信じてねぇ。そんなもんは人間が創り出した偶像だと思ってる。
腹の足しにもなりゃしねぇ」
「偶像!?」
ゴンザの言葉を耳にしてばっと顔を上げた少年を見据え、ゴンザは頷いた。
口ひげに埋もれた唇が、そっと笑みの形に歪められた。
「私の神に、よくも…なんて言い草だ!あんたは…」
「いいか、人が話してる時はな、それがどんな内容であろうと、最後までちゃんと聞くのが礼儀だぜ」
眼光鋭く睨みつけるゴンザの三白眼に、少年は口をつぐんだ。
705猛者11:05/01/30 09:24:08 ID:CofvKK62
胸元のクロスをしきりに撫でている。
「だからって、俺は神様を信じてる奴らを迫害しようたぁ、ただの一度も思った事はねぇぜ。
信じてる奴らは、ただ一心に、自分たちで神様を敬えばいいさ。
俺たちにゃ関係ねぇこった。
だから俺たちゃ教会なんぞというもんにゃただの一度も出向いた事がねぇし、
出向こうと思った事もねぇ。なぜか?
そう、神様なんざいねぇと思ってるからさ。空の上にゃ大気と水蒸気しか
ねぇと思ってるからさ。神様を信じてたって、神様が今夜の食いぶちを恵んでくださる事も
ねぇ。自分で働いて、自分で生きていくしかねぇんだ。その力のない奴ぁ死ぬ。
それだけの話さ。だろ?」
少年は唇を噛み締め、目の前の大男をじっと見つめていた。
ゴンザは何も言わず、ただにやにやと笑っていた。
「気の毒な方だ」
しばらくの沈黙のあと、震える声で囁いた少年の声に、ゴンザの笑みは消えた。
まっすぐ睨んでいるゴンザを見上げ、少年は再び口を開いた。
「気の毒な方々だ。あなた達の胸には、心には、神はいない。」
ゴンザは頷いた。そうとも。いないとも。
だからって、それが何になるってんだ?
後ろに腰を据えて事の成り行きを見守っていた猛者どもも、一様に頷いた。
そうとも。だからどうした?痛くもかゆくもねぇぜ。
「あなた方の不幸な生い立ちも納得せざるをありませんね。神の恩恵がないのですから」
「なんだと?」
ゴンザの顔が歪む。
口ひげから覗く唇が荒々しく歯軋りしていた。
706風と木の名無しさん:05/01/30 14:36:30 ID:vFDrVtjY
投下終わった?
数字は、単に「1〜11」じゃなくて「1/11〜11/11」
という様に、あと何レス使うのかとかわかる様に、ふるのがいいかと。

猛者(;´Д`)ハァハァ
707風と木の名無しさん:05/01/30 15:02:11 ID:QMerDz07
猛者GJ!!
あらくれもの大好き(*´Д`*)ハアハア

>697
> 特進を数合わせと言い放った少将もとい少尉の言葉通り、
たかが少尉が少将になれるもんなの?
708風と木の名無しさん:05/01/30 16:10:03 ID:2dGUhFbv
>>707

>440
>それから本日をもって私は少尉となった。
709風と木の名無しさん:05/01/30 16:32:46 ID:mCqArzAZ
>707
降格されたんだよー。読み直すがよろし。
アニメ・マンガでは平気であるけどね・・・10代で佐官とか。

狭い部屋たんがんがれー。
以前軍事板が侵攻して来たのがきっかけで軍モノにどっぷりはまったのでウレスィ
710風と木の名無しさん:05/01/30 20:33:24 ID:BmgGv1Lu
1/5,2/5…なんてナンバリングしてる職人さん他にいなくないか?
確かにそれが常識なんだけど、隣の人タンや猛者タンに限って指摘するのはおかしくない?
狭い部屋タンやブルームーンタンなんて番号すら付けてないぞ。
これってどうなのよ
711風と木の名無しさん:05/01/30 21:17:47 ID:rZEIs16U
>706
普通に「1〜11」のような通し番号の方が読みやすいと思うけれど。
後でまた投下してくるだろうし、まとめて読むときに判りやすい。

番号はあれば判りやすい程度。なくても平気。改行もあんまし気にならない。
大事なのは読みやすさじゃなくて、投下してくれる職人さんの気持ちですよ。
何故か職人さんをチクチク攻撃する人がいるのが激しく気になりますが。
712710:05/01/30 21:29:28 ID:BmgGv1Lu
>>711
漏れも通し番号の方が実は読みやすい。
つまり今までの方式の方が好きだ。
投下し終わったかどうかなんて時間見ればわからないか?
投下中に出くわしたとしても「リアルキター」なんつって喜んでればいいじゃん。
713風と木の名無しさん:05/01/30 21:36:42 ID:pjPje8K1
・・・チクチク攻撃、ねえ・・・・・
ブルームーンは短めだし、一話を一度に投下してる。
それは連番だけでも問題ない。で、

何回にも分けて投下する人の場合、
分母ついてないと後でまとめ読みがつらいってこともある。
ちょっと手を入れるだけで読みやすくなるとしたら、指摘して悪いこたないと思うけど。

> 大事なのは読みやすさじゃなくて、投下してくれる職人さんの気持ちですよ。
投下は歓迎するし、腕のよい職人さんへの賛辞を惜しむつもりもないが
なんでもかんでもありがたがる気にはならないな。
(それはむしろ職人さんに失礼だという気も)
ここは、書きたい人は書いて、読みたい人が読む場所だったと思ってたよ。
714風と木の名無しさん:05/01/30 21:43:20 ID:sVrY8BXU
半年間ROMれとかウザイとかはチクチク攻撃してるんじゃ?
もちろん指摘やアドバイスはいいと思うけどね。
言い方ってもんがあるんじゃないかと。
715風と木の名無しさん:05/01/30 21:49:26 ID:bJ0oUM4r
716風と木の名無しさん:05/01/30 21:56:08 ID:bJ0oUM4r
>>714
チクチクってか、それはそのものズバリ攻撃してるのかと。
このスレって少しでも雰囲気がおかしくなると示し併せたように切れたヤシが湧いてくるからな…
この時とばかり刺々しい文章を投下してくる。
717風と木の名無しさん:05/01/30 21:59:09 ID:bJ0oUM4r
スマソ、途中で投稿してたみたいだ。
まず漏れが落ち着くべきだなorz
連続投稿スマソ
718風と木の名無しさん:05/01/30 23:14:06 ID:AkArQZjW
住人が何人もいりゃ和やかなやつもチクチクしたやつもいるさ。
お互いが干渉し合うのが荒れる元になる。

スルーしろ。
719710:05/01/30 23:18:56 ID:BmgGv1Lu
まぁ、もうどっちだっていいけど、不思議なのはなんで今になって
1/3,2/3…ってナンバリングさせる事にこだわる人が出てきたんだろう。
サディストタンやオンラインゲームタンが投下してた時期もずっと連番じゃなかったか?
番号すら付けてない人もいるしさ。
それを猛者タンや隣の人タンが投下した途端、さも昔からのルールだったみたいに皆一斉に言い出したじゃん。
誰も1/3,2/3なんてやってないんだから特定の人に言わないで皆に頼めばいいのに。
720風と木の名無しさん:05/01/30 23:49:52 ID:V/BCzc1m
エロパロとか見慣れてた人は辛かろうなぁ。
どれくらい投下されるのかとか、リアルタイムキターのタイミングとか悩むし。
漏れもここ見始めた頃はは言いたくて仕方なかったが、荒らすのが嫌だったので言わなかったら何か慣れたw

だが、ここ最近の流れはナンバリングさせる事にこだわっているというか、猛者や隣に難癖つける事にこだわっているような感じがする。
漏れも猛者や隣は肌に合わないけど、気にくわないならスルーすれば良いのに、と思ってしまう。
専ブラ入れてNGワード指定すれば見えなくなるんだから。
ていうかこのスレ見てるヤツ全員専ブラ入れろ。そうすれば無問題だ。
気にくわないならスルー。これ801板の鉄則。
721風と木の名無しさん:05/01/30 23:57:46 ID:TJhBfj5b
>719
どっちでもいいなら投下終了した時点で、ENDか続くを入れて欲しいとは
思う。書きながら投下してくださる職人さんもいらっしゃるようなので。
投下の間に、読み手側が萌え萌えレスしてたら、せっかくのSSも醍醐味が
なくなるんじゃないかな?
続きものでも、ひき考えて投下してる職人さんいるだろうし。
もちろん、ルールとして、こうでなければいけないって言うじゃなくて
あくまで個人的希望要望。
職人さんたちのSS楽しみなので、変に縛り付けたくないし、誰でも気軽に
投稿して欲しい。萌えたモン勝ちだ。

>720
それは、ないと思うよ。難癖ではないってこと。
気にいらなきゃ、注文もつけないのが普通だと思う。
722風と木の名無しさん:05/01/31 01:56:05 ID:9l1GuSUC
>>719
皆一斉にじゃなくて一人だったのかもなw
黙って見てたけど確かに違和感あったよ。
>>720
これだけ何人も居れば難癖つける人が居ないとも言えない罠。あの程度で難癖とは思わないけども。
723風と木の名無しさん:05/01/31 02:02:30 ID:+D++gOCV
>>1を遵守すれば、スレ住人は皆さん平穏に過ごせるかと思います。

唐突ですが、保管庫管理人です。
前スレでも少しお知らせしましたが、SS保管庫は鯖元の都合により
正式に閉鎖が決まりました。
絵板の方は引き続き稼働してますので、以後、dat落ちした過去スレのみ
こちらにアップします。
次スレのテンプレでは保管庫のURLは外してください。
取り急ぎお知らせまで。
724風と木の名無しさん:05/01/31 07:34:43 ID:1hMoCktt
特に>>664は「投下する時の基本中の基本だから」なんつってなww
いつからそんなルールに?
今さらそんな事特定の人に言うくらいなら最初からそれ言っとけよ。
それこそサディストタンやオンラインゲームタンが投稿してた時期にさ。
725風と木の名無しさん:05/01/31 09:41:52 ID:m9PYXCaL
分母付けはイラね。
あれは確かにリアルでキターの時は良いだろうけど、そこまでする必要
は無いと思う。
通し番号はあると間開いても読みやすいな。
取り合えず、何でも良いから名無しじゃなく題名だけは付けて欲しい。
>>724
>664 投下する時の基本中の基本だから
それは私も読んで『馬鹿?』と思った。
何時からここのルールになったんだ?
最近来た香具師なんだろうけど、それこそ半年ROMれと。
726風と木の名無しさん:05/01/31 11:52:45 ID:hLHffCI6
いい加減しつこいよ。
注意してる方も雰囲気悪くしてるのに気付いてくれ。
空気読めてなさ具合は同レベルだよ。
私も、私も思ってた〜て小学生か。
職人も投下しづらいっつーの。
727風と木の名無しさん:05/01/31 12:53:38 ID:z3trmHs6
2日ぶりにきて結構レスがあったから小説投下されたかなと思いワクワクしてたのですが。


全部批判……_| ̄|○

半年ROMるより過去ログ読んで参考にして書けば?保管サイトあるし。
728ブルー・ムーン:05/01/31 13:11:48 ID:ti23uUUu
動物虐待注意

※※※※※※※※※※※※※※※

 久保村はただのバーテンダーにすぎなかったが、客達は彼をこう評した。
 いかつい。怖い。ヤクザ。
 しかしそれは、親しみをこめた揶揄だったので、久保村は気にしていなかった。
 それが変わってしまったのだ。

 久保村の勤めるバーには、奇妙な常連客が多い。
 中でもとびきりの変り種が、早瀬という名の占い師だった。
 早瀬はある日、店に来て、久保村に頼みごとをした。

「久保村さんに、預かってほしいものがあるんだ」

 それは鳥かごだった。中には一匹のスズメがいた。
 ちゅ、ちゅ、と鳴く茶色いモノに、指を舐めさせながら、早瀬は言った。

「理由は言えねぇが、大切なものだ。頼む」
「あなたのですか、これ」
「ああ。俺は旅行に行くんだよ。来週の夜に帰ってくる」

 久保村は早瀬を、心の中でこう評していた。
 いかつくはない。怖くもないが、得体の知れぬ青年、と。
 そんな人物の、意外な性分を知って、久保村は微笑んだ。

「よく慣れていますね」
「ベランダに迷い込んできた。まえに誰かが飼ってたんだろ」
「いいですよ。店に置いておきましょう」
729ブルー・ムーン:05/01/31 13:12:52 ID:ti23uUUu
 久保村は鳥かごを、カウンターの端に置いた。
 それから六日間、スズメは客達の人気者になった。
 カゴから取り出すと、スズメは店を飛びまわり、ピスタチオをつまむ客の肩に停まった。
 いたずらに酒を飲ませる者もいた。
 久保村は犬猫が嫌いだったが、小鳥は好きになれそうだな、と思った。

 六日目、スズメが死んだ。
 止まり木で眠り続けていたスズメが、いつのまにかカゴの床に落ちていたのだ。
 今日はよく眠るのだな、程度に考えていた久保村は、冷たくなったスズメを手のひらに置いて、困惑した。
 客に酒を飲ませられたのが悪かったのか、毎晩あふれかえるタバコの煙のせいか。
 どちらにしても、自分が殺したようなものだ。

 カウンターに伏せて眠っていた客が、ううん、と声をだした。
 久保村は動揺し、とっさに、スズメを冷蔵庫に放り込んだ。
 そしてカウンターの続きにある、小さな厨房スペースに飛び込んだ。

 落ち着け、と久保村は思った。
 大鍋のふたをあけ、バターを入れて、ぐるぐるとかき混ぜる。
 しかしスズメの死は、久保村の罪悪感をつついた。
 早瀬はがっかりするだろう。彼は独り者だし、恋人もいない。
 久保村は彼の孤独を想像しつつ、鍋にシチューを盛った。

 カウンターに戻ると、客が青ざめていた。
 客は秋岡という名の会社員で、久保村とは少し、複雑怪奇な関係にある。
 しかし本人はいたって素朴な、複雑でも怪奇でもない、愛すべき男なのだ。
 その秋岡が、初めて出会ったときのような、死人の形相でこう言った。
 
「僕じゃない」
730ブルー・ムーン:05/01/31 13:13:34 ID:ti23uUUu
 一瞬、意味を考え、久保村はハッとした。
 秋岡は誤解をしている。
 しかし秋岡は、久保村の一瞬の沈黙を、誤解したようだった。

「ちがう、僕がやったんじゃない! 僕が逃がしたんじゃないんだ」

 空っぽの鳥かごを誤解したのだ。
 考えてみれば秋岡は、店に早くにやってきた。
 そしてスズメを手元で遊ばせながら、眠ってしまったのだった。
 あとで久保村が、スズメをカゴにもどしたのだが、秋岡はそれを知らない。

「わかってますよ。あなたじゃない」
「嘘だ。だって、ここには僕しかいないじゃないか」
「逃げたんなら、店の中に居るはずでしょう。それが居ないということは」
「外に逃げたんだ。ああどうしよう」

 秋岡はまだ酔っているらしい。
 決定的な証拠を見せるために、久保村は冷蔵庫を開いた。
 チーズとバター、カットしたフルーツ、ニンジン、キュウリ。
 スズメはどこにも居ない。

「ここ、開けました?」
「ここって窓? 閉まってるよ。あれ、それって変だな…」

 正常な思考を取り戻しつつある秋岡を横目に、久保村は異常な妄想をした。
 スズメが野菜に化けたり、スズメがドロドロポンと消えたり、スズメが冷蔵庫を開けたり……

「そんなわけがない。あなたが開けたんだ!」
「やっぱり僕が逃がしたのか! どうしよう」
「違う。冷蔵庫です。スズメを冷蔵庫に隠したんです」
「えっスズメを冷蔵庫に? そんな残酷なことしないよ」
731ブルー・ムーン:05/01/31 13:14:37 ID:ti23uUUu
 埒があかない。
 久保村は咳払いし、カウンターに置いたシチューを、秋岡の手元に差し出した。

「食べてください。おごりです」
「食欲が無い」
「空の胃袋を、酒で満たしたりするから、頭がまわらなくなるんです。
 これ、うちのマスターの特製です。彼さいきん料理に凝ってまして」

 完璧な接客スマイルを放ちつつ、久保村は秋岡の手をつかんだ。
 秋岡がはっと身を固くし、青ざめていた顔を赤くするのを見て、久保村は喜んだ。

「店によく来てくださるということは、少しは期待して良いのですね」
「何を? 僕をぶっ殺させてやることを? やめてくれ死にたくない」
「私もあなたを殺したくなかった。だから嬉しいのです」
「どうだろう。あの未来は本当に消えたんだろうか」

 今度は久保村が固まった。
 秋岡は、無邪気な、優しいとさえいえる笑顔を浮かべた。

「僕は今、ブルー・ムーンを注文するべきなのかもしれないね」
「…お作りしましょうか」
「しかしそれを飲めば、あの未来に繋がる気がする。――シチュー頂きます」

 久保村は自分の心をのぞいた。
 たしかに湿った部分がある。失うくらいなら、いっそ、と。
 そして唐突に、まったく関係なく、別の考えが浮かんだ。
 スズメは失われていない。
732ブルー・ムーン:05/01/31 13:15:51 ID:ti23uUUu
「秋岡さん!」
「わぁなんだよビックリした。あちち」
「あっ、すいません御免なさい。でも駄目だそれは駄目です」
「痛い痛い引っ張るな」

 久保村はカウンターに乗り出して、秋岡を抱き寄せた。
 手首をねじりあげると、スプーンがぽろりと落ち、カウンターに当たって乾いた音をたてた。
 その時、店のドアのカウベルが鳴った。
 もみ合う二人は同時に戸口を見て、そこに旅帰りの、占い師の姿を確認した。

 早瀬は目を丸くしていた。
 やがてあからさまな侮蔑の表情を浮かべ、呆れ声で言った。

「ついにやるのか。しかし店を血まみれにするのは、ヤベエんじゃねえの?」

 秋岡が満身の力でもって、久保村を突き飛ばした。
 久保村は少しよろけたが、すぐに姿勢を正して立った。

「お帰りなさい、早瀬さん」
「ああ。例のものを取りに来たんだ」

 久保村はこの悲しい死を、どう伝えようかと考えあぐねた。
 すると秋岡が、消え入るようなか細い声で、言った。

「ごめんよ。僕のせいだ」
「何?」
「君の大切なものを無くしてしまった…」
733ブルー・ムーン:05/01/31 13:16:51 ID:ti23uUUu
 早瀬は血相を変えて、鳥かごに駆け寄った。
 久保村は、これで良いのかもしれない、と思った。
 あの鳥は大空へと逃げ、どこかで生きている。そんな未来が、早瀬には必要かもしれない。
 所詮、閉じ込めて、独占する愛など、人も鳥も望まないものだ、と。
 しかし早瀬は言った。

「あるじゃねえか」

 早瀬は鳥かごを持ち上げ、軽く振った。
 そして底にある、掃除用の引き出しを開くと、糞のついた新聞を取り除けた。
 引き出しの底に、封筒が入っていた。
 秋岡が尋ねた。

「なんだい、これ」
「遺書だ。ある資産家の馬鹿息子が書いた。
 女と失踪したそいつを、探しに行ってたんだよ。
 えれえ疲れたぜ。ああ腹減った」

 早瀬はカウンターに座ると、長い息を吐いた。
 久保村はカウンターに片手をかけ、がっくりとうなだれた。
 鳥ではなかったのだ。鳥では。

「早瀬さん、ひとこと言って欲しかった…」
「秘密厳守を頼まれたんでね。スズメはどうした。逃がしたのか」
「まあ、そうです。申し訳ありません。可愛がっていたのでしょう」
「別に」

 早瀬は手を伸ばし、転がっていたスプーンをつまんだ。
 そしてシチューをひとすくいし、ひょいと口に入れた。
734ブルー・ムーン:05/01/31 13:17:42 ID:ti23uUUu
「人に慣れた野鳥なんて興味ねえよ。食えでもするんなら別だが。
 これ、うまいな」

 その時久保村は、形相を変えたのだった。
 久保村自身にもわかるほどに、とてもとても恐ろしく。
 秋岡が血の気を失い、早瀬が仰天して、店の温度は一瞬にして氷点下と化した。

「何? 何? どうしたの」
「何事だよ。久保村さん怖えぞ」
「いいえ」

 久保村は鬼の表情のまま、にっこりと微笑んだ。

「あなたにはかないません」
<END>
735風と木の名無しさん:05/01/31 14:42:29 ID:nVzYahx5
キタ━━━( ゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚  )━(  )━( ;´)━(;´Д)━(;´Д`)━━ハァハァ
さりげなくストーリーが絡んでるのがうまいなー。
最初のから読み直すと味わい深い。GJ。
736風と木の名無しさん:05/01/31 14:49:10 ID:BOU0Iqx2
嫌な空気がぶっ飛んだよ。ブルームーン(゚∀゚)イイ!
次も楽しみにしてます。
早瀬タソのキャラクターも好きだ。
737風と木の名無しさん:05/01/31 15:18:02 ID:utw+YQQe
(=´ω`)ノイヨウブルームーン
今回も楽しませてもらったぜ。


みんな、スズメは飼っちゃいけないぜ。
738風と木の名無しさん:05/01/31 15:50:22 ID:rdYkKEBd
オカ板の鼻袋スレみたいなノリだね>ブルームーン
好きだよ
739風と木の名無しさん:05/01/31 17:32:41 ID:FNp3nUce
西洋ではさ、窓から迷い込んできた雀は新しい命や幸福を
運んでくるものとして大切にする、って風習もあるらしいよ。
ガフの部屋からの運び屋=スズメ。 キリスト教のどれかだったような。
エヴァがはやったあたりで仕入れた古知識。
真っ先にそれを思い浮かべて重ねながら読んだよブルームーン
740風と木の名無しさん:05/01/31 17:52:26 ID:uvxw+1je
ブルームーンGJ!!
でも、結局スズメはどうなったの?
まさかシチューの中?漏れって馬鹿?
741風と木の名無しさん:05/01/31 18:11:02 ID:ckLbML+D
これだけナンバリングについて言い争っている中
長々と連投できるブルームーンたん の太い神経に乾杯。
742風と木の名無しさん:05/01/31 18:32:55 ID:U98M7zis
ナンバリングの話はヨー分からんけど、猛者は終わってんだか続きがまだ張られるんだか分からないから
分母つけてって言われただけでは?

ブルームーンはいつも最後にENDはいるんで、終わったって分かるけど。
743風と木の名無しさん:05/01/31 18:36:20 ID:Tw0x2mG0
ナンバリングにこだわってる人達は「これで今日のぶんの投下は終わったのかまだ続くのか」を知りたいわけだろ?
ブルームーンさんは最後に〈END〉って付けてるんだからその理屈でいったらナンバリングは必要ないんじゃ?
続けものじゃないから連番も特に必要ないだろうし。
ナンバリングの有無は職人さんにまかせようや。
もうこんなくだらん事でウダウダと揉めるのはうんざりだ。
744風と木の名無しさん:05/01/31 18:52:04 ID:yKo4jndq
すまん。最後に言わせてくれ。
>>742
だからその理屈がおかしいんだって。
なんで猛者って人に特定して言う?
誰もナンバリングしてる奴なんていないんだよ。
ブルムンはともかく狭い部屋やオンラインゲームやサディストの時は誰も『もう投下終わったかな』なんて気にしてなかったろ。
今になって急に文句言うんだな。
投下し終わった4時間後に『投下終わった?』って…
馬鹿か?
鬼畜スレも地に落ちたな。
745風と木の名無しさん:05/01/31 19:06:32 ID:Tbztaivx
( ゚д゚)ポカーン
746風と木の名無しさん:05/01/31 19:11:34 ID:66uFJQbm
まとめてメモ帳にズラーーッと話を最後まで書いてから
投下するわけじゃないでしょう。
メモ帳にある程度まとめてから投下するんじゃない?
そして話の先を考えて、またメモ帳にまとめて投下して・・・。

それを、どうやって分母つけて投下すればいいの?
何ページ分投下するかもわからないのに・・・。

釣り?
・・・分母厨は無視するべきな気がします('A`)
747風と木の名無しさん:05/01/31 19:14:53 ID:iHPtXXB0
>ブルームーン
(・∀・)イイ!!
堪能した。もう満足。ああ幸せ。
1作目の登場人物たちが、どうなったのか気になってたので、本当に嬉しい。
想像力を掻き立てられる手法が好きだ。
何度読み直しても飽きない。
748風と木の名無しさん:05/01/31 19:18:07 ID:U98M7zis
>746
今回投下する分だけでええんよ。分母は。
749風と木の名無しさん:05/01/31 19:20:51 ID:FYmqWQkN
スズメの行方はバターの動きを追っているとわかるんじゃないかと個人的に思う。

でもスズメの行方よりも久保村の形相が変わったのは何故〜?
>「人に慣れた野鳥なんて興味ねえよ。食えでもするんなら別だが。
 の早瀬の台詞が、
>「傷めつけられないMなんて興味ねえよ。食えでもするんなら別だが。
なんて久保村の脳内で変化したんじゃなかろうかとゾクゾクワクワクしちゃってますw

750風と木の名無しさん:05/01/31 19:45:35 ID:uvxw+1je
>749
バターの行方といっても鍋に入ってかきまぜられて
後は冷蔵庫の中にある くらいしか描写ないような。
理解力足りないんだろうけどまだわかんない…
そんで最後、早瀬が「これうまいな」って食うのと
久保村の形相が変わったのとスズメ、関係あるのかなとも。オモタが。
「気の毒な方々。それも仕方ありません。すべてはなるべくしてなったのですから。気の毒に」
そう言って立ち上がりかけた少年の腕をむんずとつかみ、ゴンザは低い声で獣が唸るように囁いた。
「そうか。なるべくしてなった?」
後ろの猛者どもが身動きする気配を感じたが、ゴンザは構わなかった。
もう止めない。
「俺たちゃこの境遇を、不運だとは思うが、自分で不幸だとは思った事もねぇぜ。
確かに孤独かもしれねぇが、それでいいと思ってる。畑を耕し、野菜やヤギの乳を売り、
僅かばかりの金でメシを買う。そして夜は一人ぽっちで眠る。いいじゃねぇか。
どこが不幸だ?気ままな毎日さ。こうして、俺たちにゃ友人だっているんだからな。孤独なんかじゃねぇさ」
そうゴンザが低い声で囁いている間に、後ろに控えていた猛者どもは素早く少年の後ろに回り込み、
少年を取り囲んでいた。
その状況に気づいた少年はぎょっとして周りを見回し、表情を強張らせた。
ゴンザがつかむ腕を振り解こうと何度か試みたが、無駄な抵抗と知ると、
抵抗をやめてゴンザをまっすぐに睨みつけた。
「間違った事を言ったとは思っていません。あなた達は気の毒だ。だけど仕方がない。
すべて報いだと思ってます」
「報い……か。なるほどなぁ」
にんまりと笑ったゴンザを訝しげな表情で見つめ、少年は続けた。
「そうです。一人孤独に暮らし、あくせくと実りのない仕事を続け、
一人孤独に死んでゆけばいい。同情します。神のご加護のある事を」
「そうか。それじゃあ、俺はお前に同情する事にするぜ」
にやにやと笑いながらそう言ったゴンザを不思議そうな瞳で見つめ、少年は目を細めた。
752猛者13:05/01/31 20:23:34 ID:1hMoCktt
ゴンザにつかまれた腕が痛む。握りつぶされそうだ。
「帰らねぇんだな。少年よ。今すぐ家にゃ、帰らねぇんだな?」
確認したゴンザに、少年は頷いた。
「当初の予定通り、教会に行きます。あなた方に、勝手に僕の予定を変えさせはしません。
そこで、気の毒なあなた方の幸せをお祈りするつもりです」
「そうか。承知した」
そこで、少年の意識は暗転した。
******************
******************
「久しぶりに使うぜ。何年ぶりに駆り出されるからなぁ、枯れてやしねぇか心配だぜ」
「俺はバッチリ臨戦態勢だぜ。暇な日はよく、町に出向いて色町の姉ちゃんを抱いてるからな」
「へえ?お前にそんな金があるたぁ初耳だな、テツよ」
「最近よ、俺、痩せたろ?食費をけずって出向いてんのさ。ダイエットも兼ねてるってわけよ。
いい運動にもなるだろ?ほら、こうやって…腰振ってるとよ」
「よしやがれ、俺に向かって腰を振るのは!気色悪いぜ」
「ようゴンザ、てめぇの巨大マグナムを拝むのは久しぶりだなぁ?
この線の細いガキんちょに収まるかどうか、見物じゃねぇか」
「壊れるかもしんねぇぜ。まぁよ、いいじゃねぇか。少しこの生意気なガキに、
身の程ってもんを教え込んでやらにゃぁ」
ゴンザのベッドの上に横たわった少年を取り囲んで、猛者どもは浮き足立っていた。
何しろ、こんな獲物が手に入るのは、本当に久しぶりなのだ。
この村には女がいない。
テツのように食費を削って色町に出向く以外は、よくよく皆で金を出し合って
出張娼妓を買い、この村に連れて来させたものだが、それもやはり大変な金が掛かった。
ただでさえこの所不作続きで収穫が少なく、娼妓などを買う余分な金などまるで持ち合わせていなかったのだ。
テツのように堪え性のない者はそれでも無理をして色町に出向いていったが、
堅実な他の農夫達はおのずと性欲が溜まっていった。
753猛者14:05/01/31 20:24:25 ID:1hMoCktt
そこへ来て飛び込んできたのがこの少年だ。
猛者どものテンションはおのずとヒートアップした。
初めに少年を犯そうと言い出したのは、中でも特に堅実だったトンカチだった。
寝る間も惜しんで働き、稼いだなけなしの金をコツコツと壷に貯めて貯蓄をし、めったな事では
その壷に手を出す事はない。
他の猛者どもが娼妓を村に連れてきてドンチャン騒ぎに明け暮れるたまの夜も、トンカチ一人は
納屋で愛馬ペガサスの身の回りの世話に明け暮れるのだった。
そんなトンカチでも、タダとなれば別だ。
率先して少年をゴンザの家に運び、興奮しきって真っ先に服を脱ぎだそうとした。
もちろん、まだ年端のいかない少年を犯す事に難色を示す者もいた。
何より己と同じ性別である少年を抱く事を嫌がる者もいたが、鼻息荒く説得するトンカチと、
静かな怒りを悶々と漂わせているゴンザを目にして、反対する者はいなくなった。
まだ微かに残っていた道徳心や、罪悪感といった類の感情は、
少年の無礼な振る舞いを思い起こしてすべて消し飛んでしまった。
たかが能天気なガキの戯言だ、と豪快に笑って、
少年を畑の真ん中に放置して家に帰ることもできた。
荒くれ者揃いの猛者とはいえど、ある程度年のいった人間である。
笑って許す事もできた。腹が立って殴りはしてしまったが、それでさえやりすぎたか、と
自責の念に駆られたくらいだ。
けれど、猛者どもは考える事をやめた。
少年を一人の"人間"と認識する事をやめた。
興奮しきりのトンカチを逆上させたくなかったし、友人として愛しているゴンザをここまで怒らせた
少年の無礼な振る舞いを見逃すのは癪だった。
そしてなにより、綺麗事や理屈を抜きに言ってしまえば、
しょせんは他の猛者どもも美しい少年を抱きたかったのだ。
そう、少年は敬意を払うべき"人間"ではない。
突っ込む穴を持ったただの"道具"だ。
構わんさ。タダで抱けるんだ。タダで気持ちよくなれるんだ。何を反対する事がある?
すべてはこいつが悪いのさ。
754猛者15:05/01/31 20:27:27 ID:1hMoCktt
そして今に至る。

猛者どもは少年が目覚めるまで待たなかった。何を待つ必要がある?
こいつは道具だ。
好きな時に好きなように使えばいい。
このガキに、神様ってのは、時に無慈悲なのだという事を、とくと教え込んでやろうじゃないか。
"なるべくしてなった"のだ。上等じゃないか。
それならこれも、"なるべくしてなった"事。
それなら、俺達に罪はない。
誰もが己を正当化する言葉を胸中で念じ続けていたが、ゴンザだけは別だった。
ゴンザは何も思わなかった。 何 も 。
『久しぶりに気持ちよくなれるぜ』
それのみが、ゴンザの頭にあるすべてだった。

「いたっ……痛いっ!何を…っっ」
「何をって?やられててわかんねぇか?犯そうとしてんのさ。見てのとおりな」
少年の大きな瞳は零れ落ちそうなほど見開かれ、猛者どもを見つめた。
「何を考えているんです?血迷ったのですか?何を馬鹿な」
「正気も正気さ。素面そのものだぜ。ま、多少、ここら辺が興奮してるけどな」
言いながらズボンの上からつかんでみせた股間はこれ以上ないというほど昂ぶり、
ズボンの股間部分を窮屈げに膨らませていた。
「何しろデカイからよ…並じゃねぇぜ。俺だけじゃねぇ、みんなな」
「そうとも。お前の可愛いポークビッツとは、ワケがちがうぜ」
驚きからろくな抵抗もできずにいる少年の体を撫で回しながら、猛者は言った。

*これで今日のぶんはおしまい*
755風と木の名無しさん:05/01/31 20:37:48 ID:Tbztaivx
あー、これなら分かり易くていいや。うん。
乙。
756風と木の名無しさん:05/01/31 20:48:43 ID:Tw0x2mG0
猛者タン乙!!
終わり方がいかにも「どうだ?これなら文句ないだろうが?おぉ!?」って感じで
漢らしくていいですな(´∀`*)
思い切りが良い!
ますます猛者のキャラが素晴らしい…漏れはゴンザが気になる
757風と木の名無しさん:05/01/31 20:53:34 ID:h36c/lDz
猛者さん、実は始めは苦手だったけど・・。
イイ(・∀・)!!
どんどん引き込まれてきました。楽しみにしてますよ〜。
758風と木の名無しさん:05/01/31 20:56:52 ID:z3trmHs6
猛者GJ!!!マジ続き楽しみ。
759風と木の名無しさん:05/01/31 20:57:19 ID:FYmqWQkN
>750 
厨房にある鍋にバターを入れてからカウンターにある冷蔵庫を
スズメの死体があると見せようとしたときまで開けてない。
なのに、あけたらバターが冷蔵庫の中に入っていた。
つまりバターは厨房にはもっていってなかった。
もっていったのは動転していたせいか、良心がとがめたせいか
バターと思い込んだスズメ・・・だと思ったのよ。

で、「失うくらいなら、いっそ」早瀬が食べたスズメのように
食べちゃったら完全に自分のものになるとおもったのではないかな〜とw

自分、愛とか独占欲からのカニバって結構好きなので
夢のとおりになることに抵抗していた久保村がついにふっきれて
更にヤバイ領域に入ったのかと、うれしくなっちゃったのよ。
760風と木の名無しさん:05/01/31 21:03:20 ID:yKo4jndq
みんな、一番最初に投下された猛者タンの文章と最近の文章を見比べてみよう。
明らかにスキルが違わないか!?w
どっちも好きだが、最初のカッ飛んだ文章好きだったな…
なんにせよグッジョブ!!
面白い!!
何気に猛者どものネーミングが好きだ…
トンカチとパイプ…!?
761風と木の名無しさん:05/01/31 21:11:27 ID:4rW3l+c4
>759 謎解きGJ!!
読み返して「こういう意味かな?」とは考えていたけれど
「失うくらいなら」というその思考の始まりだとしたら
ドキドキしちゃいますわ<ブルームーン様
762風と木の名無しさん:05/01/31 21:11:48 ID:utw+YQQe
ポーク(・∀・)ビッツ
763風と木の名無しさん:05/01/31 21:14:01 ID:1hMoCktt
巨大(・∀・)マグナム
764風と木の名無しさん:05/01/31 21:15:53 ID:FNp3nUce
トン(・∀・)カチ!!
765風と木の名無しさん:05/01/31 21:16:34 ID:h36c/lDz
>759
あ、な〜るほど!
766風と木の名無しさん:05/01/31 21:27:45 ID:LXRpezr2
猛者は最初ぶったまげた。
なんせ、これまでなかった笑い路線だ。
ヘヴォン設定をここまで魅せつけてくれる職人さんに、ただ感服した。
うまいというか、頭のいい職人さん。書きなれてるとオモタ。
今の路線も好きなので、思う存分書きまくってくれ。
猛者GJ!!
767風と木の名無しさん:05/01/31 21:43:11 ID:t4XQj9+E
猛者イイ!
最初はキャラ設定で笑ったりしてたけど少年の無礼さに萌えた。
この小生意気なのを思い切り鬼畜に甚振って欲しい。

768風と木の名無しさん:05/01/31 21:45:57 ID:uvxw+1je
>759
凄くスッキリした。トンクス!

猛者タソもGJ!!
ガラッと変わった文体もいいけど前のも好きだ、大好きだ!
769風と木の名無しさん:05/01/31 21:55:48 ID:we/DlWN5
猛者タンGJーーー!!!!!!!!!

これからっすね!これから!!(´Д`;)ハァハァ
770風と木の名無しさん:05/01/31 21:57:45 ID:qEmnCcax
759の解釈と逆だと思ってた
スズメ喰う占い師見てカニバの無神経さに気づいて
最後のセリフは「てめ〜と一緒にすんな」って意味だと

読解って難しいな・・・
771風と木の名無しさん:05/01/31 23:29:17 ID:FYmqWQkN
>770
解釈は人それぞれだからw
私がカニバ好きなので、上のような解釈しちゃっただけだし。

で、ラストのセリフは、切断SMを止めてくれたと思っていたら
更に業の深いカニバの世界に
無意識のうちに突き落としてくれたので
鬼(もう既に人ではない)の笑顔で言ったのだと解釈しました。
772隣の人5/8:05/02/01 01:45:07 ID:aVXk78D7
>>685

春樹は俺の肩をしっかりと掴んで、俺を逃がさない気でいた。
春樹の目はずっと俺を捕らえたままだ。
俺は、この目に見られている限り、逃げることはできないだろうと諦めていた。
春樹の目も口も、俺を犯す気で向かって来ている。
俺は怯えていた。
春樹が俺の上唇を丁寧に舌でなぞってくる…
「ん…うぅっふぅっ…」
俺は思わず、春樹の愛撫に答えてしまった。
春樹は、いやらしい目で笑いかけると、次に俺の無防備な舌に絡んできた。
俺の体は気持ちよさのあまり、ビクッビクッとはねた。
春樹の左手が、俺の肩から離れて俺の右耳をいじり始めた。
773隣の人6/8:05/02/01 01:48:02 ID:aVXk78D7
>>772

体の中がどんどん熱くなってくるが、その熱を逃す場所がなくて、どうしていいのか分からない。
その思いは声になって出てきた。
「ふ…あぁう…ぁあっん…」
息使いもだんだん荒くなってきて、自分ではどうすることもできなくなってしまっている。
どんどん声も上ずるし、体の中は熱くなっていくし、もう何も考えられない。
春樹の右手が、這うように、俺の左肩から右胸、腹へとゆっくり下りて行った。
俺は、期待していた。
春樹が俺のモノをあのいやらしい手で撫でまわしてくれることを。
774隣の人7/8:05/02/01 01:51:45 ID:aVXk78D7
>>773

しかし、春樹の手は、そこに向かおうとしなかった。
触ってくれたら幸せの階段を一気に駆け上がれるのに。
俺は春樹の顔を見たが、一向に介さず、ただ、俺の体に、行き場の無い快楽の熱を与えることのみに、心を砕いているだけのようだった。
「うぁぁ…ふっふっぅう…」
俺は我慢ができなかった。
春樹がそこを触らないんだったら、自分で触ってやったらいい。

俺は、スラックスからのボタンを外し、ファスナーを下げ、自分のモノを掴むと上下に擦ってやった。
あぁ…気持ちいい。
つんとした刺激は快楽しか呼ぶことはなかった。
775隣の人 終わり:05/02/01 01:57:20 ID:aVXk78D7
>>714

春樹は、俺がこんなことをしてても何も言ってこなかった。
春樹は冷ややかな目で俺を見つめながら、俺の体を刺激していた。
羞恥心よりも目の前の快楽に身を委ねようとしている俺を軽蔑しているのかもしれない。
春樹はやがて俺への愛撫を全てやめて、自分のちんこを必死に擦っている俺を見ていた。
俺はすぐにいった。
春樹は俺のモノの上にティッシュを何枚か落とした。
ティッシュで、汚れたモノを包んだ途端に、俺は恥ずかしくなり、泣きたくなった。
そんな俺の顔を春樹は嬉しそうに見ている。
春樹が舌舐めずりをした。
「英二、楽しかったか?
うん?」

俺は春樹に捕らえられたままだ。

終わり。
776風と木の名無しさん:05/02/01 02:04:55 ID:3r/sery6
>隣の人
待ってたぜ。
モエ(・∀・)

終わりって話が完結ってことかな?
是非続きキボンヌ
777風と木の名無しさん:05/02/01 08:39:36 ID:Haacr0yv
隣の人GJ!!
朝っぱらから甘酸っぱさに萌え。
淡々としてて好きだ。
778猛者16:05/02/01 23:12:57 ID:ZfGk955n
「よう、少年。目覚めなさい」
突然頭を強か平手で叩かれ、少年はパッと目を開いた。
そのまま身を起こそうと腕を張ったが、まるきり力が入らず、そのままベッドに沈んでしまった。
今さら、"ここは何処?"なんて殊勝なせりふを吐いてやる気は毛頭ない。
ここは人里はなれた村に暮らす農夫達のひとり、"ゴンザ"という男の家だ。
僕は三日三晩、ずっと農夫達に………いや、考えない。もううんざりだ。
全身が、『痛い』、なんてものじゃない。全身に太い針を打ち込まれているかのようだ。
特に下腹部の、そのもっと奥のほう。
少し身動きするだけでも激痛の走るその箇所の状態は、目で見ずとも感覚でじゅうぶん理解できた。
少年はその箇所の惨状をあえて想像しないよう努めた。
すぐ近くに立っているゴンザの気配はじゅうぶんに感じられるが、動けそうもない。
怖い。また、何かされるのではないか。怒っているのだろうか。
「つらいか。まあ、そうだろうな」
おびえきっている少年の予想と裏腹、ゴンザの声音は優しかった。
考えてみれば、あたりまえだ。
三日三晩、並みの男よりずっと頑丈な猛者どもに、繰り返し犯されたのだ。
大丈夫であるはずもない。それでも、少年は心底ほっとした。
予想外の優しい言葉に、強張っていた全身の緊張がやわらいだくらいだ。
それでも、そばに立っているこの男は怖かった。
返事もできずに震えている少年を見下ろし、ゴンザは立派な口ひげに埋もれた顔を穏やかな笑みの形に歪め、
出会った当初より幾分か汚れた茶色い髪をそっと撫でた。
「悪かったな。ゆっくり休むといい。ああ、それとも、腹が減ったか?何か食うか?」
ぎしり、と少年が横たわるベッドに腰掛け、低い声だけれど、優しさに満ちた調子で問いかけられ、
少年は顔をゆがめた。
必死に涙を堪えようと震える唇が、ぎゅっと噛み締められる。
779猛者17:05/02/01 23:14:17 ID:ZfGk955n
「僕の、クロスは?…どこです?」
掠れてほとんど聞き取れないぐらいの声でそう呟いた少年に、ゴンザは何も言わず、
そばのテーブルから取り上げたクロスのペンダントを差し出した。
ついに零れた涙をぬぐいながら、少年は何も言わず、ペンダントを受け取る事もせず、また眠ってしまった。
ゴンザは寝息を立て始めた少年をじっと見下ろして、ペンダントを枕元にそっと置き、
早朝の仕事に出かけるべくベッドから立ち上がって畑に向かった。

少年がようやく目覚めた頃には、ゴンザの家には誰もいなかった。
外は薄暗い。
ずっしりと重い体をなんとか腕で持ち上げ、ベッドからおりる。
ろくに掃除もしていないのだろう。埃がうっすらと積もったフローリングの床はとても冷たく、裸足には痛いぐらいだった。
何をするでもなく家の中をさまよった挙句、少年は己の空腹に気づいた。
何か盗んでやろうという気でキッチンに忍び込み、テーブルの上に用意された食事に気づく。
ゴンザという男が作ったものだろうか。
豆とわずかばかりの肉のみが入った粗末なスープと小さなパン。
少年はこれがゴンザの意地悪でない事がわかっていた。
農夫達の家の様子や生活ぶりからして、これが精一杯の食事なのだ。
僅かばかりに残ったプライドがそれを食べる事を拒んでいたが、結局は執拗に鳴る腹の虫に降参した。
すっかり冷えきった粗末なスープをスプーンで掬うと、自然と涙が溢れてきた。
本当なら、すぐさまここを飛び出して、町に逃げ帰ってしまいたかった。
留守にして三日、僕の帰りを案じて、家族は眠れぬ夜を過ごしているかもしれない。
でも体がそれを許さない。
こんな体では、精一杯走ったとしても、途中で農夫達に捕まえられてしまう。
そうなった時の、農夫達の報復が恐ろしい。
780猛者18:05/02/01 23:15:17 ID:ZfGk955n
少年は両手を組み合わせ、目を固く閉じて、憑りつかれたように一心に念じ続けた。
神よ。こんな事をお祈りする事を、どうかお許しください。
この者達に、どうか、重い重い罰を。願わくば、この者達に悲惨な死を。
のたうち回り、もがき苦しんで、深い悲しみのうちに死を迎えますよう。

こんな物騒な祈りをするのは少年自身初めてで、どこか恐ろしい気分だったが、構わなかった。
これが心からの少年の願いだった。

「おう、少年。風呂に入ったみたいだな。さっぱりしてるじゃないか」
その夜遅く、泥まみれになって帰宅したゴンザを、風呂上りの少年が出迎えた。
少年としてはまったく『出迎えた』つもりはなかったのだが、結果としてそんな形となってしまったのだ。
少年は無言のまま通り過ぎた。
「そうだ、少年。メシ食ったか?作っておいたんだが」
ベッドに腰掛けて濡れた髪を手ぐしで整えている少年に尋ねながら、キッチンの鍋を開ける。
空っぽだ。よくよく食べたらしい。
満足げに微笑んだゴンザを尻目に見やり、少年は髪をかきあげた。
結局、空腹に負けてたくさんおかわりしてしまった。
キッチンのほうで何やらゴソゴソと作業しているゴンザに背を向け、少年はひそかに顔を赤くした。
あんなにひどい事をされたのに、僕はプライドの欠片もないらしい。
強姦の主犯に餌付けされるなんて。吐き気がしそうだ。
「よう、お前、茹でジャガ好きか?うまいんだぜ。特に新鮮なジャガイモだとよ。夜食の軽いおやつに、どうだ」
そう言ってジャガイモを持ち上げてみせたゴンザに、少年は振り返らないまま首を振った。
そうか、うまいのに、とさも惜しそうに呟いてみせたゴンザを無視し、少年は窓の外を見つめた。
781猛者19:05/02/01 23:16:03 ID:ZfGk955n
ああ、この体さえ自由なら。
この状態じゃあ、全速力で逃げても、どうせ農夫達に捕まってしまう。そして、もっとひどい目に…
少年は涙でぼやけ始めた目元を力任せにぬぐい、振り向きざまゴンザをひと睨みして、
ベッドに寝転んだ。
気楽なものだ、鼻歌なんか歌って。
頑強な見た目には似合わぬ軽やかな動作でジャガイモの皮を剥いていくゴンザの手際のよさすら
腹が立って、少年は歯軋りした。
悔しくて悔しくてたまらない。思うのは後悔の念だけだ。
神様、申し訳ありません。でも、でも……
こんな田舎の教会になんて、行こうと思うんじゃなかった。
「さあ、できた。うまいぞ。食うか?」
ほくほくと湯気の立つジャガイモは確かに、とてもうまそうだった。
食べたいな、とは思ったとしても、ああそうですか、と易々と手を伸ばせるほど、少年は素直ではなかった。
かたわらにヤギの絞りたてのミルクを従え、ホクホクとジャガイモを頬張るゴンザは明らかに少年に
見せびらかしているようで、少年は布団をかぶって視界をふさいだ。
うまいのになぁ!
わざとらしく声を張り上げるゴンザの声すら不快で、少年は唇を噛み締めた。
罵ってやりたい。死ねと。地獄に落ちろと。
でも怖い。言えない。もう痛いのは嫌だ。
震える少年の上を覆っていた布団を剥ぎ取り、ぎょっとした少年の鼻先に、湯気の立ったジャガイモを突きつける。
白い歯を見せてニカッ!と笑ったゴンザを凝視して、少年は唇を噛んだ。
782猛者20:05/02/01 23:17:59 ID:ZfGk955n

太い眉毛、立派な口ひげ、髪は短く刈り込まれているものの、
長く伸ばされたもみあげは立派なものだ。
顔中が毛で覆われているかのような容貌のゴンザだが、目尻の垂れた愛嬌のある目は
濃いブルーで、とても魅惑的だった。
その他の部分はお世辞にも男前とは言えないが、
その瞳の色だけは、普段目立たないまでも驚くほど美しかった。
少年は口を開け、差し出されたジャガイモをほんの小さな一口、齧ってみた。
確かにうまかった。甘い。
でも、少年は何も言わなかった。
何も言わないままゴンザを睨みつけ、ベッドに背を向けて横たわり、布団をかぶって身を隠した。


ゴンザは静かに微笑んで、ジャガイモを齧った。


*今日はこれで投下おしまい*
783風と木の名無しさん:05/02/01 23:27:03 ID:VuTafRZX
猛者タン!(・∀・)イイ!!
なんか少年の心が微妙に揺らいできたよ。漏れはこういう話に弱い
784風と木の名無しさん:05/02/01 23:57:45 ID:O2gAk7Mr
猛者タソGJ!!最高!!
少年も幸せにして欲しいと思っちゃった漏れは
このスレにいる資格がないかもしれない。
いれこんじゃってもうだめぽ
785風と木の名無しさん:05/02/02 00:18:23 ID:xmKJ5YMx
猛者GJ!!
ゴンザに惚れた。
786狭い部屋:05/02/02 04:13:49 ID:eDcbiJcX
ナンバリングせずに投下していて済みません。
なるべく人のいない時間帯にまとめて投下するようにしています。
連投制限が40秒なので1分前後の間隔で書き込みをしているので、
それ以上間が開けば投下終了と見て頂ければ。あとは適宜、栞も落とすようにします。

これまでの話
>>243-245
>>256-257
>>296-298
>>324-326
>>359-361
>>439-441
>>454-456
>>587-590
>>697-702
787狭い部屋:05/02/02 04:14:41 ID:eDcbiJcX
翌朝、援軍は到着した。
だが到着したという報せを受けただけで、その場に居た男を含めた軍人達は
誰一人としてその「援軍」の姿を見ることは出来なかった。何故なら援軍と呼ばれながら
登場したのは大型輸送トラックそれ一つであり、その扉は固く閉ざされたまま
開けることを許されなかったからだ。
トラックを開放することを禁じたのは、「北部の研究所担当」と名乗る人間達だった。
理由の説明を求めても「戦闘が始まれば分かる」としか言わず、
その中身を明かすつもりはないらしい。
男は期待一転、不審を募らせた。援軍を派遣したと書いて寄越したのはあの少尉だ。
なのに何故、その少尉がこの場にいないのか。
それについても尋ねてみたが、その研究所担当と名乗った者達は、少尉は来ないと
断言しただけで居場所などを教えはしなかった。
と、警報が鳴った。宿営地から二キロ先で交戦状態に突入したことが告げられるのと
同時に爆撃音がし始める。敵の火力は相変わらず、自軍を圧倒していた。
男はすぐに銃を手に持って走り出した。何の因果かは知らないが、准尉となった今、
抱えている部隊は男の命令を待っている。
788狭い部屋:05/02/02 04:16:32 ID:eDcbiJcX
男に下されている命令は単純なものなのだ。
ここで敵を食い止める。首都には敵の手をつけさせない。
「急げ!」
各所で命令の叫びが飛び交う。
男の部隊はそれ専門の部隊が居ないかわりに遊撃の役目を負うことになっていた。
部隊に命令を下し宿営地を出ようとする男の背を、高い声が呼び止める。
「じゅっ、准尉殿!」
何事かと振り返った男は、そこに少年兵の姿を見つけて眉間に皺を寄せた。
「何だ」
「……お、お話が!」
「そんな暇はない!」
怒鳴りつけた男に怯えながら、少年は必死になって首を振った。
「お話が!」
仕方なしに男は部下を先に行かせて少年を呼びつける。
「早くしろ!」
「あ、あ…あの…」
789狭い部屋:05/02/02 04:17:11 ID:eDcbiJcX
「早くしろと言っている!」
「少尉殿が、少尉殿が…」
少尉と聞いて男の目の色が少し変わった。少年の肩を掴み、揺さぶるようにして
男は問う。
「少尉殿がどうした」
「これを准尉殿に、渡すようにと…あの、自分は援軍の先遣として…連絡係で…」
少年のしどろもどろの言葉など男は聞いていなかった。差し出された書簡を
破く勢いで広げて中に目を通す。
そしてすぐに内容に愕然とし、少年を再度怒鳴りつけた。
「どういうことだ、これは!」
「ひっ…」
あまりの勢いに少年は腰を抜かし、地面にへたり込む。その胸ぐらを掴み上げて
男は怒鳴り散らした。
「どこに居る!少将はどこに居る!」
呼称の違いに男自身も、少年ももう気付かない。爆撃音が響き渡る中で
少年が告げた「北部の研究所」は、男の故郷のすぐ近くに位置しているらしかった。
790狭い部屋:05/02/02 04:18:09 ID:eDcbiJcX
男は迷わなかった。少年の胸ぐらを胸ぐらを放すと今度はその体を引きずるように
宿営地の裏手に回る。車両が数台と、今まさにそれに乗り込もうとしている
部隊がそこには居た。
突然やってきた男と少年の姿に驚いた様子を見せた部隊の責任者に
男は「特別任務だ」と叫ぶように告げて強引に車両を一台奪い取り、
中に少年を放り込むとそのまま車を出した。
背後から叫ぶ声が聞こえた気がしたが、内容までは到底耳に届かない。
少年は助手席で小さくなりながら、鼻を啜っていた。泣いているらしい。
運転する男の手の中では、書簡が握りつぶされてくしゃくしゃになっていた。
滅多なことでは動揺を露わにすることのなくなった、軍人である男をも
あからさまに動揺させたその書簡には、とんでもないことが書かれていた。

『北部研究所より派遣される援軍は、未完成の実験体であり状況によっては
敵味方の判別がつかず自軍に対して攻撃を行う可能性があり、
これは絶対に避けねばならない。
可能な限り援軍の動きを監視し、味方に対して攻撃行動を取った場合は
速やかにこれを射殺するよう、依頼する。』
791狭い部屋:05/02/02 04:19:06 ID:eDcbiJcX
『なお、対象部隊内に誤って配置されていた十代の兵士三人については
他に方法もなく一旦、除隊処分とした上で再度入隊させ、そちらの部隊に
配属し直させた。面倒を見るように。
我が国の勝利と発展を願う。』

事務的な文書の末尾は署名と、一月前の日付が記されていた。
男は啜り泣いている少年に、怒気を押し殺したような声で問いかけた。
「署名は一月も前のもんだ、何故だ」
「……ひっ、ひと、一月前に…少尉殿も…み、自ら…実験に参加なさった、
から…です…」
「北部研究所は何をやってる?実験て何だ、何がどうなってる?」
「わか、わかりませ…っ、僕…僕…」
「泣くな、答えろ。少尉はいつこれをお前に渡し、お前はなぜこれを
俺に持ってきた?どうやって」
「手紙…は、実験に参加、なさる前に…僕たち全員が首都に戻る時に
持って行くようにって……准尉殿に渡すようにって、命令…」
792狭い部屋:05/02/02 04:19:54 ID:eDcbiJcX
「全員?他の二人はどうした?」
「ふ、二人は、研究所に残されたから…僕だけ、連絡係で首都に行けと
命令が出て…だから、僕が持って行ったほうがいいって他の二人…」
しゃくり上げながらの言葉は聞き取りづらかったが、概要は掴めた。
この状況では調べることは叶わないが、公式の記録ではおそらく
この少年の身分は男の部下となっていることだろう。
そうしたのはあの少尉であり、当の本人は北部研究所で何かの実験に参加し
出てこられない状況にある。そしてその実験とやらで出来上がった援軍は
未完成で、敵味方の区別さえよくつかないような代物。
一体それがどんな物なのか男には想像もつかないが、少なくとも
男が期待していた援軍とはほど遠い物であることは間違いないだろう。

男は任務を放棄していた。部隊を率いることも、書簡によって少尉から
依頼された援軍の監視と非常時の射殺も、頭になかった。
少年が告げた地名を考えるに、このまま車を走らせれば夜までには
その研究所にたどり着けるだろう。辿り着いた後でどうするのかということも
男は考えていなかった。ただ、ひたすら前を睨み付けて車を走らせるだけだ。
793狭い部屋:05/02/02 04:20:41 ID:eDcbiJcX
夜中に近い時間になって、やっと車は少年が告げた街に到着した。
敵が首都に狙いを定めてきた今となってはもう、軍をこんな地方に
置いておく余裕なく、きちんとした軍が配置されている様子はない。
明かりを消して闇に隠れるようにして街は息を殺していた。

そしてその外れに研究所はあった。男は少年を車から降ろし、
なるべく建物と車から離れて隠れているように命じた。
それから自分一人で、研究所の門に向かう。鉄条網で囲われた建物の
門の周囲に人がいない。車のクラクションを鳴らしても誰一人出てくる
気配がない為、男は仕方なく銃で門を壊した。
男の意識はもう軍人ではなくなっている。
銃声がしても、やはり人間が出てくる気配はなかった。施設の扉も
同じく呼んでも人が出てこないために破壊する。それでも、誰も出てこない。
男は暗い施設の廊下を走り、ドアにぶつかるたびにそれを破壊して奥へ進み続けた。
やがてやたらと頑丈な柵を壊して進んだ、開けた部屋で男は目を剥くような
光景に出会った。
794風と木の名無しさん:05/02/02 11:35:14 ID:a2Xur03O
ど、どんな光景なんだろう・・・。
続きを激しくキボンヌ'`ァ'`ァ(;´Д`)'`ァ'`ァ
795風と木の名無しさん:05/02/02 12:59:58 ID:1nPQfIoR
なんて所で待て次号なのか…リアル焦らしプレイだ。
少尉どうなったのー!
796風と木の名無しさん:05/02/02 17:56:04 ID:5rPDIOE0
猛者やばい…まじで面白い。
ゴンザが普通にいい男だ。
797ブルー・ムーン:05/02/02 18:49:09 ID:7nhuQyTk
「外れることって、あるんですか?」
「あるよ」

 あっさりと答えられて、哲也は拍子抜けした。
 早瀬はバーのカウンターから、奥のトイレを指して言った。

「たとえば今ここで、俺がこう占ったとする。『哲也は三分後、便所で刺される』
 おまえ、三分後に便所に行くか?」
「行きません」
「ほら、外れた」

 説明する早瀬の様子は、なんだかひどく嬉しそうだった。

「しかしおまえは代償として、腹を下して転げまわったあげく、人前で汚物を撒き散らす羽目になるかもな。
 その時おまえはどう思うだろう。
 刺されるよりはマシだ、か。刺されたほうがマシだった、か」
「未来はたしかに選択可能だけど、選んだものが良い結果とは限らない」
「そういうことだ。賢いな」

 微笑みかけられ、哲也は戸惑った。
 久保村が料理を運んできた。それはウイスキーをたっぷりとふりかけたポークチョップだった。
 店のメニューには無い品だ。久保村は哲也を気遣うように言った。

「哲也くんに塾なんて必要ないでしょう。こんなに遅くなるのに」
「数学が苦手なんだ」
「君は充分賢いです。そのままで充分だ」

 そうこうするうちに、秋岡が迎えに来た。
 秋岡は走ってきたらしく息を乱していて、駆けつけ一杯のターキーを飲んだ。
 そして世にも幸福そうな表情をする。久保村が呆れて、
798ブルー・ムーン:05/02/02 18:49:56 ID:7nhuQyTk
「なにか食べてから飲んでください。まわると眠くなるんでしょう」

 と言うと、秋岡はにこっと笑って、

「まわる前に帰るんだよ。哲也、行こう」

 などと言いながら、哲也の肩に手を置く。
 形を変え、場所を変え、そんな日常が時々あった。
 その日常を哲也は愛し、そして同じだけの違和感を感じた。
 そんなわけがないと思うのだ。



 哲也は服を脱ぐ。シャワーを浴びる時間は無い。
 その時その時の客の好みに合わせ、仰向けに寝ることもあれば、四つ這いになることもある。
 しかしその日の客は変わっていた。

「座れ」

 ベッドに腰をかける哲也の前で、男は床にあぐらをかき、スケッチブックを開いた。
 かりかり、かりかり、鉛筆が紙をけずる音が響く。
 やがて哲也は退屈した。わざと動いてみる。欠伸をしてみる。姿勢を崩してみる。
 男は哲也の動きのすべてを、猛烈な速さで描き取っているようだった。

「なにもしなくていいの?」

 声をかけてみる。鉛筆の音が止まり、男はやっと哲也に注意を向けた。
 澄んだ黒い瞳だった。哲也は見返しつつ、ベッドに腹ばいになった。

「僕は楽でいいけどさ。してもしなくても、金はもらうよ」
799ブルー・ムーン:05/02/02 18:50:45 ID:7nhuQyTk
 男は立ち上がると、尻のポケットから財布を取り出した。
 札が花びらのようにベッドに撒かれ、哲也は驚いた。

「なんで? 怖いな。あんた、有名な画家とか?」
「うるさいやっちゃな」

 男はもとの場所にあぐらをかくと、哲也を鉛筆の尻で指した。

「喋ってもええけど、質問はするな」
「するよ。写真じゃなくても、顔を残されるのは困るんだよ」
「顔は描いてない」

 男はスケッチブックを眺め、楽しい夢を見るような顔をした。

「体を集めてる」

 哲也は眉をひそめ、片方の肩を、片方の手で抱いた。
 哲也の体には傷がある。
 見られれば理由が一目でわかる、体中の傷跡を、哲也は恥じていた。
 男は紙の上を愛しげに撫でながら、独り言のようにつぶやいた。

「これだけは苦手やったんや、人形だけは。なにが面白いのかわからんかった。
 やっと良さがわかった。あいつのおかげやな」

 哲也は推測しながら、ゆっくりと言った。

「人形作家? いろんな体つきの絵をあつめて、その人形を作る…」
「おまえの体、きたない皮膚やけど、描く練習にはなるわ」
800ブルー・ムーン:05/02/02 18:51:26 ID:7nhuQyTk
 哲也は腹をたてた。
 傷のことを聞いてくる客は居た。何も言わずとも察し、同情を向ける客も居た。
 興奮して、きついプレイを望む客も居た。
 金になれば何でも良かった。どのみち客の思考は、哲也を中心に展開されるからだ。
 しかし、この男は違う。

「僕はモノじゃない」

 すると男は顔をあげ、してもいないイタズラで叱られた子供のような顔をした。
 哲也はますます腹を立てた。

「要するにあれだ。おまえ、起たないんだろ。へったくそな絵を描くのがオナニーなんだ。
 情けねえの。いろんな変態を見てきたけど、あんた一番ひでえよ」
「おい」
「最初から言ってくれよな。いいポーズ取ってやったのに。
 それともやっぱ感じねえ? こんなことしても」

 両足を大きく開き、太ももの内側の傷を指す。
 男は傷をながめて、首をかしげた。
 哲也は怒りを爆発させながらも、自分がなにに腹をたてているのか、よくわからなかった。
 服をたぐり寄せる。シャツに袖を通そうとして、男に腕をつかまれた。

「離せよ! 帰る!」
「そんなに下手かなあ」

 男はスケッチブックを哲也に向けた。
 傷跡を虫のようにまとわりつかせた哲也の肉体。
 そこに乗っているのは、別の男の顔だった。
 凍りつく哲也の耳元に、男が低い声を響かせた。
801ブルー・ムーン:05/02/02 18:52:49 ID:7nhuQyTk
「な。けっこう上手いやろ」
「この人は……」
「あと、わし、ちゃんと起つよ」

 未来はたしかに選択可能だ。哲也は分岐点に立っていた。
 そして背中を押す声が、

「しよか?」

 あっけなく、哲也を歩ませた。



 肉体の構造を心得た男のセックスは、医者の触診に似ていた。
 感じるポイントを探り当てて責める。
 そして男の目は病巣を観察するような、冷たい、無慈悲な色をしていた。
 差し込まれた指の抽送が、哲也の肉体を高める。しかし心が警告する。

「こんなの、間違ってる」

 哲也はつぶやき、その直後に射精した。
 恥辱も恐怖もごたまぜになった脳髄を、男の声がかきまぜる。

「この状態で嫌ってことは」
「…っあ」
「萎えるようなセックスが好きなんか」

 精液でべとべとになったペニスをつかんで、徐々に力を加えてくる。
 苦痛を訴える哲也の顔をのぞきこんで、納得したように笑う。

「あー、だから傷だらけなんか。なるほど」
802ブルー・ムーン:05/02/02 18:53:46 ID:7nhuQyTk
 違う。
 ただ傷にまみれて生きてきた哲也が、傷を否定すれば、自分を否定することになる。
 今ここにいる自分は何者だと思ってしまう。
 哲也の思いを察そうともせず、男は鉛筆を握って、光にかざしてながめた。

「そういう趣味なら、おまえを傷つけた相手は下手やったな」

 無造作に、鉛筆を哲也の肛門に刺した。
 腸内の冷たい感触に震えあがる哲也に、男は優しく語りかけた。

「このままえぐったら、痛いよ」
「……やめて」
「傷が化膿するから、のたうちまわって死ねる」

 違う。
 むしろあっさりと殺して欲しかったのだ。

「父さん、やめて」

 その男はかつての厳しい父であり、
 今の優しい父であり、
 父のように頼もしいバーテンダーであり、
 正しい助言をくれる占い師であり……

「優しくしてください」

 男はわけがわからないという顔をした。

 そして、哲也は男と交わった。
 それは同時に複数の、顔の違う、すぐれた父たちとの交わりでもあった。
803ブルー・ムーン:05/02/02 18:55:33 ID:7nhuQyTk
 男の両手が、哲也の首を軽く絞めている。
 そのとき哲也の唇は、秋岡に優しくキスされていた。
 そのとき哲也の乳首は、久保村につねられ、吸われていた。
 そのとき哲也の男根は、早瀬の長い指が擦っていた。

 哲也は叫び、腹の中のものを締め付けながら、気が狂ったように腰をふった。
 世界が白くなり、信じられないほどの快感の中で、イった。
<END>
804風と木の名無しさん:05/02/02 19:24:06 ID:3bryCM/c
(=´ω`)ノイヨウブルームーン
今回も楽しませてもらったぜ。
805風と木の名無しさん:05/02/02 19:26:04 ID:WspdRKuJ
>ブルームーン
今度も不思議な読後感だなぁ もうそれしか言えん。よかったよ
806風と木の名無しさん:05/02/02 19:49:50 ID:J9bezfg3
すっかり猛者読者なオイラ…GJ!!(・∀・)
続き楽しみ〜♪
807風と木の名無しさん:05/02/02 20:35:06 ID:Ua6uZ0QS
猛者、読み始めた時はこんなに面白くなるとは思わなかったなぁ…
職人サンの力量に感服。
まじで続きが楽しみだ。
808風と木の名無しさん:05/02/02 22:23:12 ID:nk80pOsI
ブルームーンイイヨイイヨー
ところで今更なんだが、
>>513の主人公=>>534のお手伝い男=秋岡、
>>534の虐待されてた息子=哲也、
秋岡と哲也は実の親子
>>621の志摩=>>797の男
で、男が描いていたのは占い師タンの顔ってことでFA?
809青月職人:05/02/03 00:00:40 ID:7nhuQyTk
>808
FA!
810風と木の名無しさん:05/02/03 00:18:56 ID:1FK40ShC
よく読み取れるな。
サラリと流し読みした程度じゃ分からんって事か。
ブルームーンわがまま言えばもう少し説明欲しいよ。
時々独りよがり描写のような気がする。

そして猛者はただただ展開が気になって眠れん。
811ひとのもの:05/02/03 00:34:25 ID:awgVjNhm
※突発につき短いです。ご容赦。

青年が一人、町中を歩いている。
その後をじっと追い続けるものがいた。
青年がやがて、家の中へとはいる。と、次の瞬間、青年の悲鳴が聞こえてきた。
「うわぁ!?なんだこれは!!一体何があったんだよ!!」
青年が半狂乱になって部屋の中でわめいている。
彼を追っていたものはその悲鳴を聞いて、うっすらと笑みを浮かべた。
今頃さぞかし動転しているだろう。恋人だった青年の変わり果てた姿に。
彼はそっと家の中をうかがった。その中では、彼が予想していたとおりの光景が広がっている。
見るからに犯されたと分かる裸の恋人を抱き上げながら、青年が泣きわめいている。
ああ……なんて美味しそうな顔をするのだろう。予想していたとおりの上玉だ。
これだから、人のものに手を出すのは止められないのだ。
彼はそっと家の中に侵入し、青年の前に立った。
「な……んだお前、どこから入ってきたんだ!」
「今晩は。犯人です」
「犯人……てつまりまさか……」
「ええ……その人を犯しました」
青年の顔からサッと血の気が引いた。
ああ……その顔も素晴らしい。食べてしまいたいくらいだ。
「そんな……そんなまさか……」
動揺している動揺している。
その様を楽しそうに観察しながら彼は両手を伸ばすと、敢えてゆっくりと青年を押し倒した。
「な……何を……!」
「貴方も犯して差し上げるんですよ……さあ、覚悟はいいですか?」
「そ……そんな止めろ嫌だうわぁーーーー!!」
青年が暴れるが、彼はびくともしない。
そのまま余裕の笑みを浮かべ、彼は青年を思う存分貪った。

〜END〜
812風と木の名無しさん:05/02/03 01:01:34 ID:OqCJBgvC
>811
「今晩は。犯人です」
が気に入った。不条理さ加減がユメノQ作っぽくてヨイ。
813天使と男:05/02/03 04:03:41 ID:65mRnCKo
注意:ファンタジー系です。

ある日、神様が、天使のレオに言いました。
「レオ君。
見てごらん、このすごい数の人間達を。
この中の一人が、ちょうど今思っている願い事を叶えてみるのって面白くない?」
レオは首を振ってこう答えました。
「いけませんよ。神様。
その一人がもしも、強い悪意を持っていたら、どうするんですか?
第一、そんなことをしたら、いけないでしょう?」
レオは、大きなつり目で、鼻筋の通った綺麗な顔をした天使です。
彼は、この、悪ふざけが好きな神様に、ずっと仕えているのです。
神様は、レオの真面目なツッコミに対して、気を悪くしたのか、
「悪意を持っているような人に当たっちゃったら、この私の力でもって、その願い事を無かったことにするよ。」
と、ふざけた様子で答えました。
「できないでしょうが!全く!それにそういう問題じゃありません!」
そう言うと、レオは神様にくどくどと説教しました。

ここは、神の国、どんな生命も立ち入ることのできない空間です。

「ふん、レオ君は真面目すぎるんだ…よっ!」
そう言いながら、神様は黄金色の矢を人間界にヒョイっと飛ばしました。
「あ!飛ばしたんですか!?
馬鹿!神様の馬鹿!!」
レオは、神様に向かって、怒鳴りました。
「馬鹿ってなんだよ。馬鹿って。
仮にも俺、神様なのにさ。
それに、投げた以上、人に当たるまではなんともできないもんね。」
レオは、シレっと答える神様を睨み付けると、また、説教を始めました。
814天使と男:05/02/03 04:07:21 ID:65mRnCKo
>>813

さて、神様が飛ばした矢というのは、運命の矢というものです。
この矢が刺さった人がその時に考えていた願いを叶えるというものなのです。
ちなみに、人に刺さっても、痛くもなんともありません。

「投げちゃった…もうお終いだ…」
レオはすっかり怒る気力も失くして、ただ青ざめているばかりでした。
「なんとでもなるって。
そんな悲観しちゃ駄目だよ、レオ君。
ほら、矢の行方を見てみよう。」
レオは気楽に構えている神様を憎たらしく思いました。

さて、矢はちょうど、アパートの一室にいた、小汚い男の頭に刺さっていました。
その男の名前は田楽 タケシです。
彼の考えていたことというのは…
「あーーー。くっそー。
今日のテレクラの女マジ腹立つ。
俺がホテルでシャワー浴びてる時に、金とって逃げ出しやがって。
あー、男のケツの穴でもいいから、チンポ突っ込みてぇ。
誰でもいいから俺の欲求を満たしてくれよなぁー。」
神様もレオも生殖能力も、性欲もありませんので、そう思うこの男の気持ちが分かりませんでした。

「あの、神様。この男の願い、叶えてやるんですか?」
レオは、神様に尋ねました。
815天使と男:05/02/03 04:09:00 ID:65mRnCKo
>>814

神様は今更になって、運命の矢を投げたことを悔やみました。
「まぁ、一応、なんだその…うーん、しかし、しかしだね、レオ君。
この男の欲求を満たしてやらないと、この人、レイプ魔になっちゃうかもしれないんだよね。
だからさ、この男の願いを叶えてやろうと思う。」
たまにはこの神様もいい事思いつく、とレオは思いました。
「しかし、誰にこの小汚い男の相手をさせるんですか?」
レオは真剣に尋ねてきたので、神様はとてもこまりました。
「その、神がさ、人間の一生を蹂躙するのは間違ってると思うんだよ。
なので、その、ごめん、レオ君。行ってきてくれない?」
神様はとても、申し訳なさそうに、レオに頼みました。
レオはうんうんと頷きながら神様の話を聞いていました。
「いいですよ。行ってきましょう。」
レオはあっさりと承諾しました。
「本当かい!?レオ君!ありがとう。
人間界に着いたら翼は勝手に無くなって、人間と同じ体の状態になるから安心して。」
神さまは、レオに服、下着、靴、鞄と、人間界にはない、美しい輝きを放つ宝石のネックレスを与えました。
レオは困りましたが、神様が是非、是非と言うので受け取りました。

神様は知ってて、言いませんでした。
一度人間界に降りた天使は二度と神の国に戻る事はできないことを…

人間界に舞い降りた、元天使のレオ(本人は知りませんが)は、田楽 タケシの部屋の前にいました。
田楽の住んでいるアパートは大変ボロく、とても汚らしい感じがする建物でした。
レオは田楽のことを哀れに思って、救ってやらないといけない、と変な使命感を抱いていました。
816天使と男:05/02/03 04:18:34 ID:65mRnCKo
>>815

もう、すっかり夜で、暗くなり、きつい風でレオはガタガタ震えていました。
田楽の住んでいるアパートは大変ボロく、とても汚らしい感じがする建物でした。
レオは田楽のことを哀れに思って、救ってやらないといけない、と変な使命感を抱いていました。
21:00過ぎの真っ暗な夜、きつい冬の風でレオはガタガタ震えていました。
アパートの汚らしさと、夜の暗さは、レオを心細くさせました。
レオは扉をノックしました。
カンカン、と乾いた音があまり響かずに鳴りました。
「すみません。田楽さん。」
「あぁ!?誰だよ!?」
田楽は扉も開けずに、部屋の中から大声で答えました。
「あの、扉開けて下さい。是非ともお話をしたくて…」
レオは、神様と喋ったことが無い所為か、とても緊張していました。
また、神様以外の者との初めての会話が、こんな形になったのを少し悲しく思いました。
「へぇへぇ。開けるよ。ったくよぉ。こんな寒い日に男と会話かよ。」
田楽は扉の向こうから、答えました。
田楽は面倒くさそうに、煙草を咥えながら、ガチャっと扉を開けました。


とりあえず以上です。また、少しずつ投下させてもらいます。
817風と木の名無しさん:05/02/03 07:25:13 ID:6MlR7VhN
猛者タンの投下始めと今の雰囲気の違いにビックリ。
突発的に投下したのが
思いのほか好評だったから趣旨替えしたのかな。
どっちにしても面白いけどね(´∀`*)
でもできたら当初のギャグ調をこれからも
少しは盛り込んでほしいなーとか…
いや、面白かったからさ
何にせよ猛者タンGJ!!
818風と木の名無しさん:05/02/03 08:06:07 ID:cRov/dch
>ブルムーン
謎解きを読み手に全てまかせ、必要最小限度の情報でのみの書き方。
妄想爆発だ。
GJ!!
だがヘタレな漏れは、意図されたものと違った解釈してる気が汁。
819風と木の名無しさん:05/02/03 12:09:24 ID:4BWt/hXN
ブルムンは人それぞれの解釈すればいい作品なのかなーと思った。
わかんなければわかんなくていいし、つながりがあると読んでもいいし
ないとして見てもいいとか。
裸婦の絵を見て綺麗と思う人もいればエロと思う人もいる、みたいな。
くどくど説明されたら、絵の横にどでかい紙に解説が書いてあるようなもので
逆に萎えるよ。
820893×跡取(カタギ):05/02/03 12:43:01 ID:/prL0BFd
諸事情によりご無沙汰してました。
スレを跨いで今頃続きです。すいません。

8
先ほどまで執拗に弄っていた手をあっさりと離して柴崎は立ち上がる。
顔を上げる気力も萎えてしまった正嗣は薄汚れた床に再び寝転がった。
より正確に言うなら捨て落とされた、という扱いだ。
「客ですよ、正嗣さん。」
そう言い捨てた柴崎の足音が遠ざかり少しの間の後に増えて戻って来た。
荒い吐息と鼻に付く異臭、それから奇妙にアンバランスな影が二つ視界に入る。
―猿と豚?
それが正嗣が抱いた第一印象だった。
無論猿と豚ではない、二本足で立った二人の人間だった。
「き、きょろきょろしてる、よ…。びび、びびってる…」
豚は少し吃音気味に言葉を紡ぐ。単に興奮しているだけかもしれない。
垢じみたTシャツはぐっしょりと汗で濡れていて異臭を放っている。
「馬鹿、煩せぇよ。男見て興奮すんなよ。」
そういう猿の方も声が上ずり息が荒くなっている。
甲高く偉そうな物言いは嫌悪感を掻き立てるのに十分だった。
急激に床の冷たさよりもぞっとする物がこみ上げるのを感じた正嗣は慌てて身体を起こした。
狭いトイレの中で不自由な身体を必死に捩るとぐっと突然喉が絞まった。
「逃げられませんよ。」
役者が違うとしか言いようの無い低い落ち着いた声が耳元で響く。
「ほら、お客様にご挨拶でしょう。」
優しげな声が一層恐怖を呼び起こす。
「…ァえ゛、あ……」
言葉にならない醜い鳴き声を嬉しそうに聞くと柴崎は一気に手を掛けていた首輪を引く。
「…ゥッ…ゲ…」
正嗣は一層惨めな呻き声を漏らして促される侭に再び柴崎に抱きかかえられた。
幼児に小用をさせるかのように足を持たれたのは先程と同じだが今度は更に過酷だ。
足は腿に乗せられるだけではなく柴崎の両の膝へ掛けられて大きく開脚させられる。
力なく首を振る正嗣にますます笑顔を深めた柴崎は一気にシャツを捲り上げた。
821風と木の名無しさん:05/02/03 12:47:01 ID:/prL0BFd
9
「……た、た、勃ってるよ。」
下卑た声に指摘されるまでも無く正嗣の性器は確かに勃起していた。
「本物の変態ですね。」
耳元で囁かれた柴崎の聞き慣れた声に舐め尽されたと思っていた涙がまた零れた。
「お、おおお、男の癖に……な、な、泣いてる…」
堪らなくなったのか豚の方が手を伸ばして正嗣の頬を撫でた。
汗に塗れた掌はやはりむっとした臭いがして悪戯に頬を汚す。
「おい代金が先だ。」
ぴしゃりと向けられた柴崎の声にびくりとそれが引っ込む。
「わかってるよ…でも、何なんだあんた…わざわざこんなはした金…」
正嗣の背後で睨みでもしているのか猿も慌ててポケットを探る。
チャリンと硬質な音が響くと正嗣の顎は無理やりに捕らえられて下向かされた。
そこは数枚の硬貨が落ちているだけだ。
「それが、貴方の代金ですよ。」
端金はただ正嗣を辱めるだけの為に置かれる。
理性だけではない。柴崎は身の内にある物の全てを擦り潰そうとしているのだ。
「さ、さ、さ…最低に安物の便所…だ。」
豚が臭い唾を掛けながら興奮気味に、しかし正確に代弁してくれた。
822893×跡取(カタギ):05/02/03 12:47:57 ID:/prL0BFd
10
「まずは玩具で遊んでもらいましょうか。」
顎でしゃくるとそそくさと猿の方も歩み寄る。
草臥れたウエストポーチから出された物を見て正嗣はもう何度目になるのかわからない
声にならない悲鳴で喉を引き攣らせた。
それは醜悪としかいいようのない形状だった。
男根を模した物に無数の醜い瘤が擦り付けられたように汚く付着している。
その瘤から細いビニール線、おそらく電線が延び出ている。
既製品を改造したらしいがその危なさは素人目に見ても明らかだった。
「こいつはインポでね、その分とびきりの気違いなんですよ。
うちの店の女に自家製のバイブ突っ込んで出入り禁止。
女の方は大火傷でもう使い物になりませんよ。」
優しい柴崎の声が余計に恐怖を煽り立てる。

「一応改良はさせたんですがねぇ…」
大きく開かれた足の奥、隠しようも無い無防備なところにそれが一層近づけられた。

※今日のお話ここまで(猛者さんの真似をさせて頂きました。わかりやすくてイイ!)
823風と木の名無しさん:05/02/03 12:56:25 ID:BA3qcND2
リリリリ(´Д`*)リアル893たんキターー!!
それにしたってなんて終わり方だ!気になる気になる!
早期に続き投下激しくキボン!!
正嗣たんの哀れな姿にハァハァ…
824写真 1:05/02/03 12:58:42 ID:mYUsGvsS
「これは……壮観ですね」
色褪せた町の片隅にある一件の写真屋。その中央で、一人の男がひたすらに感心したような声をあげていた。
男の服装はかなり立派なもので、このように寂れた店には似合わないと見えた。
しかし写真屋の主人は、そのことを気にした様子もなくうなずいた。
「そうでしょうとも。撮影するのに苦労した逸品ばかりですからね」
「ええ……みな素晴らしく美しい。まるで私がこの場にいて、この者達を犯しているかのようだ」
男は感動した様子で、部屋の中を見渡した。その、異常な写真達を。
被写体はみな一様に男性で、それぞれ美しい顔と体を持っていた。
花開く前の少年から、働き盛りの中年まで、実に様々である。
その写真に写る彼らはみな、泣き喚き、絶望の表情を浮かべ、虚ろな目をしている。
彼らは裸であった。裸のまま、彼らは――犯されていたのである。
825写真 2:05/02/03 12:59:23 ID:mYUsGvsS
男はその写真をみて、興奮していたのだ。
「ではお客さま、どの写真をお望みですか?」
写真屋の主人が、男に声をかける。それを聞いてはっとしたかのように男は辺りを見渡した。
やがて、一枚の写真を選び出す。
「そうだな、彼がいい……とても素晴らしく絶望にあふれた表情をしている」
選び出した写真に、写真屋の主人も満足そうな表情を浮かべた。
「お客さま、お目が高い。実は彼には恋人がいまして……その彼共々犯したときの写真でございます」
「なるほど……ではその写真も、もらえないか?」
「喜んで」
写真屋の主人が恭しく差し出した写真を満足そうに眺め、男は店を出ていった。

「さて……あの写真をどう使うかはお客さま次第……楽しみですねえ」
一人残された写真屋で、主人はうっすらとした笑みを浮かべていた――

〜END〜
826風と木の名無しさん:05/02/03 13:16:24 ID:MtiUeOl7
うわーー、職人さんがイパーイ(・∀・)

(;´Д`)ハァハァ (*´Д`)/lァ/lァ (*` Д´)//ア//ア
827取調室1:05/02/03 15:12:56 ID:J7itcOTH
職人さんイパーイにまぎれて投下(臆病者なので)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その部屋の窓には鉄格子がはまっていた。
明かりは裸電球がひとつ。
日当たりも良くないために四六時中暗いが、
その暗さのために壁や床の赤黒い染みが見えないのはむしろ喜ばしいことである。
机と椅子は一応あるものの、本来の目的のために使用されることはほとんどない。
その部屋に連れてこられた者たちは、たいてい床にそのまま正座させられたり、転がされたりするのだから。
その部屋は一部の反政府主義者のみならず、市井の人々にまで
地獄とも恐れられている場所――特高の取調室――であった。

今、取調室には二人の男がいた。
上半身を裸に剥かれた青年は、後ろ手に縛られて床に転がっている。
殴られすぎて、気を失っているのである。
伊田という名のその青年は、二十歳を過ぎたばかりで、どこかまだ幼さを残していた。
一方、もう一人は三十に手が届くかとそのくらいの都村という取調官である。
痩身で優しげな風貌のわりに、拷問の容赦なさには定評のある男であった。
828取調室2:05/02/03 15:14:57 ID:J7itcOTH
頭から水をかけられて、伊田は正気を取り戻した。
覚醒したばかりの伊田の脳はまだボンヤリしていて、その胡乱な視線に気づいたのだろう。
ワイシャツの袖を捲り上げた都村は伊田の腹を蹴った。
「――ッ」
その痛みで伊田の意識が一気に戻る。
発した呻き声に都村は笑った。
「気ぃ失ってんじゃねぇよ」
都村はグイと伊田の前髪を掴んで、顔を近づけた。
「吐く気になったか」
「……僕は何も知らない」
変わり映えのしない答えを繰り返す伊田を、都村は無表情で突き飛ばした。
後ろ手に縛られていては、受身を取ることも出来ない。
したたかに背中を打ち付けて、伊田は顔をゆがめた。
「そうか。仕方ないな」
都村はわずかに微笑んだ。
「お前は痛みには強いからな」
「……い、やだ」
伊田は首を振った。
取調室にはふつう、都村のほかにもう一人二人、刑事がいるのだ。
都村一人しかいなくて、かつ都村がこんなふうに笑うときは、次に何をされるか決まりきっている。
「別の方法で責めてやるよ」
829取調室3:05/02/03 15:17:11 ID:J7itcOTH
都村は部屋の隅に置かれた椅子に座り、ズボンの前をくつろげた。
「ほら、しゃぶれ」
「……う……ぅん」
伊田はきわめて従順に都村のモノを口に入れた。
逆らえばもっとひどいことをされる。
早く終わらせたほうが賢いことを伊田は充分すぎるほど理解していた。
「もっと舌、絡めろ」
言いながら都村は伊田の胸を竹刀の先で嬲る。
「ん…ぅ…うぁ……」
「お前はこんなところも感じるのか」
「ぅ…ふっ……」
勃ちあがった乳首をグリグリと押しつぶすと、伊田は腹筋を引きつらせて耐えようとする。
「つくづく変態だ」
「……ん…ふっ……」
「こうされるのもいいんだよな」
「うぐ――ッ」
そのままぐっと喉の奥まで突いた。
「かはッ……ゲホゲホッ」
都村は、むせて吐き出した伊田の頭を蹴った。
「色気のない声を出すな」
「……こんな…こと、しても……無駄だ」
「そうだろうな。
お前みたいな下っ端、何も知らないんだろう」
「じゃあ、僕を…釈放、してください……ッ」
クツクツと都村は笑った。
830取調室4:05/02/03 15:22:00 ID:J7itcOTH
「お前は単純だなァ。
お前はたまたま俺好みだった。顔も、体もな。
意外に根性もあるから嬲りがいもある。まあ、そんなところだ」
伊田は信じられないというふうに目を見開いた。
「嘘だろ……」
それなら、仮に罪を認めさせられたところで、ここから出られないではないか。
出られるのは、自分が壊れたときか、都村が自分に飽きたときか。
伊田は絶望の目で都村を見上げた。
「どれ、休憩は終わりにしようか」
「嫌だ、来るな」
「俺ばかり楽しむのもあれだから、お前も悦ばせてやろう」
「嫌…だぁ……」

都村は伊田の股間を靴先で軽く蹴った。
「……ぅ……」
「お前なぞは足で充分だろう」
肉棒の先の方に靴先を当てて、小刻みに動かしてやる。
「あ……」
くすぐったいようなぞくぞくする感覚が、腰の辺りから這い上がってきて、
伊田は眉をひそめた。
少しずつ体重がかけられていくのに比例して、性感も高まっていく。
「う…ぅうん……ふっ」
「良さそうだな」
伊田の男根が硬くなっているのは靴を履いている都村にもよくわかった。
「ア……はァん」
「おい、もう硬くなってるぞ」
揶揄を含んだ声で言うと、伊田は上気した頬で、それでもきまり悪そうに目線を下に向けた。
831取調室5:05/02/03 15:23:39 ID:J7itcOTH
都村は、今度は靴の裏全体を陰茎に当てた。
そのまま上下左右、ランダムに刺激を加える。
「あ、ぁあ…いやぁ」
緩急をつけて転がすように動かされて、性器からどうしようもなく甘い感覚が沸いてくる。
「ヤ……もう――ッ」
体中に広がっていく快感に耐えようとして伊田は背中を反らせた。
――このままではイかせてしまう。
都村はぴたりと足の動きを止めた。
「……あ……?」
「そう簡単にイかせるわけねぇだろ」
都村はおもむろに伊田の自由を奪っているロープを外してやった。
伊田が肩を上下させながら、怪訝そうな顔で都村を見上げる。
都村は彼にニヤリと笑いかけた。
「イかせてほしいなら、ズボンを脱いで四つん這いになれ」
伊田はのろのろとズボンを脱いだ。
指先がうまく動かないらしく、ズボンのファスナーを下ろすのに難儀していた。
832取調室6:05/02/03 15:25:24 ID:J7itcOTH
伊田は四つん這いになって都村に尻を向けた。
性器は硬く勃ちあがり、白い背中は緊張のためか快感のためか少し震えていた。
伊田には屈辱的なポーズをとっているという自覚はあったが、
体に篭ってしまった熱の前ではきれいごとを言っている余裕はなかった。
「いい格好だな」
言いながら都村は伊田の蕾に自身のモノを押し当てた。
「ちょっ……そのままじゃ無理……ッ」
慣らすこともなしに挿れられる恐怖に伊田は声を荒げた。
「冗談……ァ……嫌だ、裂けるって……!」
「黙れ」
「ぃやぁああ! あ、ああっ」
ムリムリと伊田の肉を抉っていく。
カリ首の一番太いところが伊田の中に飲み込まれるとき、ピッと裂ける感覚があった。
出血のために結合部分が少し潤んだのを利用して、都村は自身を完全に伊田の中に収めた。
「んくっ……あぁあ――ッ!」
「……さすがにきついな」
「は…ぁあ……抜いてぇ……」
「お前、勃起しているくせに何言ってるんだ」
「…嘘だ……」
「ほら、見ろよ」
都村は四つん這いになった伊田を無理矢理抱え上げた。
833取調室7:05/02/03 15:26:20 ID:J7itcOTH
「ん――――っ!」
突然体位を変えられて、伊田は鼻にかかった甘い悲鳴を上げた。
伊田の前立腺を都村の勃起が掠めて、快感に肌が粟立つ。
「あふぅ……ふっ…んぅう」
「こんなに濡らして。浅ましいな」
「はっ…あ……」
都村は伊田の鈴口から溢れ出す汁を亀頭全体に塗りつけた。
「ぁああぁ、いやあ」
「奥がうねっていい具合だ」
伊田の亀頭に爪を立てながら、容赦なく都村は下から突き上げを繰り返した。
「――出すぞ」
「あ、はぁあっ、ぃゃぁあああっ!!」
都村が欲望を迸らせるのを感じて、伊田は吐精した。
834取調室8:05/02/03 15:28:22 ID:J7itcOTH
都村の腕の中で伊田の薄い胸が上下している。
「伊田」
壊してしまったかと、都村は頬を軽く叩いて伊田の名を呼んだ。
目を合わせても、ボンヤリとしていて焦点が合わない。
演技だろうか、それとも、本当に……?
都村は伊田の唇に自らの唇を重ねた。
何度となく伊田を犯したが、その行為をするのは初めてだった。
伊田の頭を抱き、恋人同士のようにただ重ねるだけの口付けを与える。
伊田の反応はない。
伊田の歯列を割って、舌を中に侵入させようとしたときだった。
「――ッ」
伊田は都村の舌を噛み切ろうとした。
すんでのところで伊田を突き飛ばす。
やはり。
都村は内心ほくそえんだ。
この男はまだ正気だ。
結局のところ、正気を捨てきれない。
「お前は丈夫に出来てるな」
伊田の虚ろな目から涙が一筋零れ落ちた。
「俺が飽きるまで、お前には付き合ってもらう」
都村はグズグズに崩れていく顔を手で覆って、子どものように泣く伊田の頭をクシャリとかき回した。

都村の中の伊田への執着はどこか恋愛感情にも似ていたが、それには気がつかない振りをした。
        ――――了
835風と木の名無しさん:05/02/03 15:49:21 ID:BA3qcND2
ムッハー(*゚∀゚)=3
今日は良い日だ…
836風と木の名無しさん:05/02/03 16:15:44 ID:klXKGnQO
やばい禿萌えですた
特に最後の一文がツボです(*´Д`)ハァハァハァハァ
837風と木の名無しさん:05/02/03 16:26:18 ID:dDsksjLC
う、嬉しい投下ラッシュ!! こんな連続、しかも全部違うSSの投下は
スレ始まって以来なんでないかい!? スレにどんな魔法がかかったの? しかもみんなウマー!!!!!!!
漏れは893タンはもう読めないと思ってたから…頭のてっぺんから全部毛が禿げるほど
いろんなもんが放出したよ。これだからここの住人はやめられないわぁ…GJ!激しくGJ!!
838風と木の名無しさん:05/02/03 16:28:57 ID:zQywSOvh
893タソのつ、続き(´Д`;)ハァハァ
気になる。かなり気になる(∩Д∩)アーン
839風と木の名無しさん:05/02/03 16:40:23 ID:zQywSOvh
連ガキになってしまうが、取調室タソのも超イイε=(゚∀゚*)ムッハー
こーゆーシチュ、めら好みなんですわ(´Д`;)ハァハァ
840風と木の名無しさん:05/02/03 17:05:43 ID:dDsksjLC
漏れも連続カキコ
写真はひとのものに繋がってるんだね。
んでもって天使と男も激好みです。続き待ってます〜!
841風と木の名無しさん:05/02/03 18:59:04 ID:iVFVBfJ8
!(;´Д`)ハァハァ
萌えますた。続きキボンヌ。
842風と木の名無しさん:05/02/03 20:00:29 ID:4Ousd7d1
取調室イイ!萌えますた(*´Д`)アアン…
了ってことはこれで終わりなの?
続きが読みたいよ〜
843風と木の名無しさん:05/02/03 20:12:03 ID:u7noBAag
取調室さん、もっと弄んであげてもよろしくてYO!'`ァ'`ァ(*´Д`)'`ァ'`ァ
844風と木の名無しさん:05/02/03 20:57:51 ID:0eZbiehx
>>820
ああ、ヤクザさま・・・
仮性包茎を頭に刻んだときから貴方の虜でした・・・
845風と木の名無しさん:05/02/03 22:04:37 ID:qCp6QSXO
取調室GJ!!最後の文に禿萌えした。
846ブルー・ムーン:05/02/03 23:58:52 ID:vmRwhBgu
スカトロ注意

※※※※※※※※※※※※※※※

 女は男に尽くすべきだと思う。
 女は美しく装うべきだ。男が喜ぶように。
 だから私はヒゲを剃って、胸毛を抜いて、濃い目の化粧で丁寧に顔を作る。
 マニキュアを塗って、香水をふって、鏡の中の自分をチェック。
 うん、いい女だ。アキラもきっと気に入るだろう。

 私は夕食をつくる。肉じゃがと味噌汁、納豆に手製のヌカ漬け、ごはんと、ほうれん草の胡麻よごしだ。
 多い目に作って、半分だけ食べて、余りをテーブルの下に置く。

「犬。食べなさい」

 犬は部屋の隅から這って来た。これはアキラにもらった犬だ。
 犬はもともとアキラの仲間だった。でもヘマをやらかして、犬に堕とされた。
 哀れに思って世話を引き受けたのだけれど、犬ってとても手間がかかる。
 少しウンザリしてる。私は犬の尻を蹴った。犬は味噌汁をひっくり返して、熱いと鳴いた。
 やれやれだ。犬を風呂に連れて行った。シャワーを手に持って湯温を調節し、

「しまった。マニキュア塗っちゃったのよ。悪いけど自分で洗って」

 そう言うと、おかしなことに犬は喜んだ。
 なるほど、自分で体を洗うという行為が、アイデンティティを補完してくれるってことね。
 私は犬に体を洗わせ、中も自分で洗いなさいと言った。
 犬が困った顔をしたので、私はとびきりいやらしく、残酷な表情を作らなければならなかった。

「早くしろクソが。殺すぞ」

 犬はしゃがみこみ、シャワーヘッドを外して、ホースを肛門に当てがった。
 腹を膨らませて水を吸い込み、吐き出す。汚水がマットを汚す。
847ブルー・ムーン:05/02/04 00:00:09 ID:CgCEBUrA
 私は顔で嘲笑しながら、心の中ではゲロを吐いた。うんざりだ。チンポ起ててんじゃねーよ。



 犬を連れて劇場に行った。
 開演時刻はもう過ぎている。あわてて舞台裏に行くと、アキラに殴られた。

「遅せーんだよマユミ」

 乱暴なアキラ。これも一種の愛情表現だと思おう。
 舞台の上では、ショーが盛り上がっていた。
 水を満たしたバスタブが置かれ、中に裸の男が横たわっている。
 司会者がクイズを読み上げ、やけに威勢良く叫ぶ。

「不正解でーす! スイッチ、オン!」

 電極がバスタブに突っ込まれ、男は絶叫した。
 歓声、歓声、拍手。
 白目を剥いて男は気絶し、アキラは敏速に指示を出した。

「次は何だ。犬のショーか?」

 答えて裏方たちが動く。
 舞台裏は広い空間になっていて、そこに役者たちが座らされていた。
 司会が次の出演者の「犬たち」を呼ぶ。
 私の犬や、知らない犬や、たくさんの犬たちが、舞台に連れられて行く。
 私はプログラムを開いた。
 演目、元気なワンちゃんたちによる乱交ショー
 ……うんざりだわ。
848ブルー・ムーン:05/02/04 00:01:36 ID:CgCEBUrA
 役者たちが減っていくにつれ、私の目は舞台裏にいる、ある男の姿に引きつけられた。
 男は床に転がされていた。体を縄でぐるぐる巻きにされていて、ぴくりとも動かない。
 私はアキラの袖を引いた。

「ねえ、あの子も役者?」

 親指で指すと、アキラは笑い、男に近づいた。
 屈みこみ、男の髪をつかんで持ち上げる。
 目つきの鋭い、ちょっと可愛い子だった。
 アキラは男の顔にタバコの煙を吹きつけつつ、面白そうに言った。

「こいつは今日のフィナーレを盛り上げてもらう。占い師の先生だ」

 占いでフィナーレ? そんなものが受けるのかしら。
 占い師は斜めにアキラを睨み上げ、静かな声で言った。

「何度、占っても同じだ。あんたは死ぬ」

 舞台裏の空気が凍りついた。なんてこと言うの、この子。
 アキラだけが愉快そうに、占い師を小突いて言った。

「ギャグをかませろ。本番までなにも喋らせるな」

 私は素早く道具を手に取り、駆け寄った。
 占い師を抱き起こし、ついでに小声で叱った。

「馬鹿ね! あんた殺されるわよ」
「あんたの犬か? あれ」

 私は男の視線の先を見た。汚れきった私の犬が、しょんぼりと立っている。
 あーんと口を開けて待っている占い師にクツワを嵌めながら、私は気づいていた。
849ブルー・ムーン:05/02/04 00:02:38 ID:CgCEBUrA
 アキラは、この男が怖いんだ。
 犬を呼び寄せようとした時、アキラがあわてふためいて戻って来た。

「マユミ、そいつ連れて舞台に出ろ。役者が逃げた。予定変更だ」

 へんね。ショーの内容が内容だけに、警戒は厳重だし、誰も逃げられるはずが無いのに。
 私は占い師を引っ張りあげた。立たせてつつくと、彼は素直に歩き出し、袖からステージに歩み出た。
 スポットライトと拍手。中央に来て、占い師の拘束をほどくと、アキラが袖から叫んだ。

「先生、そいつを占ってやってくれ!」

 この手のアドリブは慣れていた。私がアキラの女だってことは、誰でも知ってることだ。
 だから私は思いきりシナを作って、

「はあーい、マユミでーす。ヨロシクー」

 満場の歓声を聞きながら、占い師に向き合った。
 彼は手がしびれているらしくて、腕を揉み、両手をゆっくりと握ったり開いたりしていた。

「カードは?」

 なんだか堂々としてるわねえ。
 私は袖から投げられた箱を受け取り、差し出した。
 色鮮やかなカードを床に置き、正座して、占い師はカードを混ぜ始めた。

「何を占うんだ」
「えー、お金かなあ。ううん、やっぱり恋愛」

 慣れた手つきでカードを並べ、めくっていく。
 そして真面目くさった顔で、占い師は言った。
850ブルー・ムーン:05/02/04 00:03:23 ID:CgCEBUrA
「あんた、いい女だな」

 会場に爆笑の渦。はっきり言って嘲笑だ。
 私は顎をそびやかし、胸を張った。何が悪いってのよ。私は、私よ。

「やあねえ。アタシに惚れちゃった?」
「あんたはとてもいい女だ。ただし、男運が悪い」

 当たってるかも。
 クスクス笑いがこだまする客席に、占い師は顔を向けた。
 そしてマイクへと、大声で言った。

「アキラは自分を変態だと思い込んでいるだけの、ただの大馬鹿野郎だあ!」

 水を打ったように静まり返る場内に、占い師の声が響き渡る。

「幸運の女神をいじめるやつは、天罰をくらうだろうぜ。以上、占い終わり」

 静かな、とてもやばい雰囲気だ。
 タンタンタンと一人の拍手。舞台袖のアキラだ。

「俺の女は美人だろう? 先生」

 ああやばい。この雰囲気はヤバイわ。

「ショーのお礼をしなきゃな。マユミ、おまえのチンポをぶち込んでやれ。
 先生はオマエがお気に入りのようだ」

 なるほど、そういう趣向ですか。
 まったくアキラはショーを盛り上げるのがうまい。こうして私も犬に堕ちるわけだ。
 客席から湧き上がってくる興奮を肌に感じながら、私は占い師をそっと押し倒した。
851ブルー・ムーン:05/02/04 00:04:11 ID:CgCEBUrA
「ごめんね。優しくするから、我慢してね」

 だけど彼は、冷静な口調で言った。

「そのまま俺にかぶさって、目立たないようにじっとしてろ。
 これから、舞台と客席がひっくり変える」

 火災ベルが鳴った。
 一瞬、これもショーの趣向かと思ったんだけど、ふわりと煙が流れてきて、私は焦った。
 袖からわらわらと、裏方達が駆け出してくる。
 浮き上がる腰を占い師が引いた。
 彼は、客席を見ていた。

 うすい煙の向こう、客席でパニックが起きていた。
 急階段を駆け上がる客達。出入り口に殺到して、朝の満員電車みたいになってる。
 アキラが居る。客を押しのけ、蹴り落とし、出口に向かっているアキラ。
 そして私の犬が、アキラを追っていた。

「……ばか」

 犬は座席を飛び越え、アキラに迫り、えり首の後ろを掴んで、引き落とした。
 劇場の階段はとても急だ。アキラは、やばい転げ落ち方をした。
 犬がこちらを見た気がした。ほめ言葉をねだるように。
 馬鹿な男。あんた、そんなだから、アキラに犬にされたのよ。

 その直後、やばいことに、煙がどんと濃くなった。
 私もやばい。マスカラが流れる。喉がケイレンして裏声が出せない。
 私は唇を噛んだ。力を出すんだ。自慢じゃないけど、力には自信がある。
 立ち上がると、腕まくりをした。

「逃げるわよ」
「いや、もうすぐ火が消え……うわっ」
852ブルー・ムーン:05/02/04 00:05:03 ID:CgCEBUrA
 占い師を担ぎ上げた。
 舞台裏には、道具を搬入するドアがあったはずだ。
 鍵がかかってるけど、私は開け方を知ってる。
 その扉を抜ければ、私はたぶん、自由になる。



 劇場の裏は小高い山になっていて、私たちはそこへ逃げ込んだ。
 サイレンの音が聞こえる。木々の向こうに、豆粒みたいな野次馬の群れが見える。
 あのグループはもう終わりだ。マユミって名前は偽名だから、私は望めば自分を消せる。
 占い師を土に降ろすと、ノビてた。そういや、あちこちにぶつけたわね。
 ぺちぺち頬を叩いた。

「ちょっと、起きなさい。でないとキスするわよ」

 ぱちっと目を開けた。小憎らしい。
 ざっと体をさぐって、怪我が無いことを確認すると、私は長いため息をついた。

「あんたって疫病神? メチャクチャになっちゃったじゃない」
「あんたの恋人については、自業自得だろ」
「でもねえ、アキラも昔は、あんなじゃなかったのよ。
 へんなやつに会ってから、性格変わっちゃったの」

 忘れもしない、アキラを狂わせた男の名前。
 それを告げると、占い師は頷いた。

「そうだと思った」

 不思議な子。
853ブルー・ムーン:05/02/04 00:06:01 ID:CgCEBUrA
 さて、これからどうしよう。
 私は望めば、違う人生を歩める。
 だけど――私の犬が気になる。
 私は選ばなければならない。ここは分岐点だ。私の未来はどっち?
<END>
854風と木の名無しさん:05/02/04 00:09:32 ID:HorJ06DU
リアルでキターーーーー!!!!
ブルームーンほんとに面白い!いつも先を読むのにゾクゾクするよ。GJ!!!!!!!!
855風と木の名無しさん:05/02/04 00:11:44 ID:a6ESfLLV
リアルタイムキター
マユミたんがすごいツボだ
どっちの未来にしても幸せになって欲しいよ
青月さんgj
856風と木の名無しさん:05/02/04 00:14:29 ID:ls9Xpqmo
あああ……蒼月さんGJ
あなたの作品まとめて本にしたいくらいだ……
857風と木の名無しさん:05/02/04 00:51:29 ID:tQPhbF1U
(=´ω`)ノイヨウブルームーン
真夜中に楽しませてもらったぜ
858風と木の名無しさん:05/02/04 00:59:08 ID:eF9/3nuO
リアルタイム初めておがめた!幸福な夜だ。
すでに蒼月さんの大ファンです。あなたの作品、本で読みたい。
今回のはマユミたんイイキャラだ!逞しいオカマちゃん大好きなので。
次回作も楽しみにしてます
859風と木の名無しさん:05/02/04 04:34:09 ID:IQmVPuK4
ブルームーンタソイイヨーヽ(´ω`*)
なんか癖になる世界感だ…。
次も奇態待ち♪
860風と木の名無しさん:05/02/04 06:37:41 ID:81QOJfvN
>ブルムーン
読書感が、麻薬のようだ…
魅せられました
マユミたん(・∀・)イイ!
朝から幸せだなぁ
861風と木の名無しさん:05/02/04 07:47:57 ID:DuAfCjfl
碧月は鬼畜とか801とか超越した素晴らしい作品だな
862風と木の名無しさん:05/02/04 11:49:03 ID:zI2o4UtE
マユミタソ(・∀・)イイ!!
863風と木の名無しさん:05/02/04 17:57:39 ID:j1sxPRUa
つか前スレが終わらないままこのスレが終わりそうだなw
864猛者21:05/02/05 03:33:02 ID:Fk/+fe4l
>>782

「あっ、あっ、うぁぁ……!痛い、痛いっ!やめ、っやめろ…っ」
頑強な腕に組み敷かれ、ようやっと回復しかけていた箇所を凄まじい勢いで突き上げられる。
少年は波のように押し寄せる激痛の中で溺れていた。
幾分慣れたとはいえ、三日三晩にも及ぶ陵辱で傷ついた部位に荒くれ者の鋼鉄を受け入れるのは、
想像を絶する苦痛だった。
右も左もわからない。ここはどこだ?僕は誰だ?この人たちは誰だ?
「トンカチ、もうその辺にしときな。いい加減にしねぇと、死んじまうぜ」
「だがよ、これぁ、一回おっ始めちまったら、生半可なことじゃやめらんねぇぜ!
クセになるたぁ、まさにこの事だな!」
「ほどほどにしとかねぇと、後々楽しめねぇぜ?殺しちまったら、元も子もねぇ」
「わかってるさ。だからこそ、こうやって、手加減してやってるんじゃねぇか」
突き上げられるたび、ふさがりかけた傷口が開いていく。
突然滑りのよくなったトンカチの動きから、少年は己の出血を知った。
「手加減?俺にゃ、力いっぱい、思う存分腰振ってるように見えるがよ」
揶揄するように言ったテツの言葉に、その場にいた全員が笑った。
ゲームしてるみたいだ。
激痛の中で溺れながら、少年はひそかに他人事のように思った。
猛者どもの楽しそうな様子といったら、まるでみんなで寄り集まって麻雀でもしてるかのようなはしゃぎぶりなのだ。
その騒ぎの真っ只中にいながら、少年は何らかの疎外感を感じていた。
おかしなものだ。こんな状況で孤独感を感じるだなんて。
865猛者22:05/02/05 03:34:02 ID:Fk/+fe4l
全身が裂けるかのような苦痛の中、ふいにトンカチの昂ぶりが前立腺を強く突いた。
途端、四つん這いに這わされた腕と背中がぶるりと痙攣する。
たまらず上げた悲鳴のような嬌声を揶揄し、猛者どもが楽しげに笑う。
「よう、トンカチ。次は俺だぜ。まったくたまんねぇや」
「おうよ。待ってな。もうちっと、味わわせてくれや。もうちっとで終わらしちまうからよ」
「じゃ、その間、俺はガキの可愛い唇を頂くとするか」
言うなり、少年の唇に生臭い逸物が押し込まれた。
苦しさから激しく咳き込んでしまった少年に構わず、逸物は奥まで突き込まれた。
蛙が潰れたような声を上げ、喉までこみ上げた吐瀉物を夢中で飲み下し、舌を這わせる。
命じられるまま夢中でしゃぶっている間に、トンカチは姿勢を変え、
さらに激しく少年の細腰を突き上げた。
「ん、んん……っは……ぁんっ」
苦痛と快感がせめぎ合う中で、猛者どもはいかにも楽しそうに、
いかにも意気揚々と少年を陵辱し続けた。
少年は玩具のように振り回され、踏みつけられ、好き勝手に扱われた。
少年に何かしら話しかける者はいない。

少年は心ひそかに泣いた。
現実の涙は出なかった。
とうに涸れてしまっていた。
866猛者23:05/02/05 03:35:13 ID:Fk/+fe4l
少年が気絶してもなお続けられる狂乱がようやっと終わりを告げると、
猛者どもは自分で少年の体を綺麗にし、ぼろぼろになったその箇所に応急処置を施した。
汚れたゴンザのベッドをすっかり綺麗に掃除し、
棚からくすねたゴンザの気に入りの安酒にしばし酔いしれた後、
今夜の少年の具合を楽しそうにおしゃべりしながら自分の家へ帰っていった。
今夜はこの狂乱に参加しなかったゴンザは真夜中に泥だらけで帰宅し、
大切に保管しておいた酒の空瓶を発見してがっくりと肩を落とした。
それに加えて、家中に漂う青臭い匂いと死んだように眠る少年の様子から、
ゴンザは自分の留守中に何があったかを理解した。
空気の入れ替えのために窓を開け、空瓶をゴミ箱に捨てる。
ついで、水桶に無造作に突っ込まれたやけに汚らしいシーツを目にして、
今度こそゴンザは髭に埋もれた顔を苦々しげに歪めた。
だから嫌だったのだ。少年をこの家に置くのは。
どうせなら一番少年にご執心なトンカチが持ち帰ればよかったものを、
なかば強引に押し付けられたのだ。
少年が家にいれば、いつ何時好きな時に楽しめるぞ。
いかにも嬉しそうに囁きながら肘で小突いてみせたパイプの科白も、今となっては何の
説得力も魅力も感じない。
ゴンザだって疲れているのだ。泥まみれになりながら畑仕事に勤しみ、
ようやっと仕事を終えて帰ってきてみれば、少年はすでに美味しく頂かれてぐったりと眠っている。
ゴンザは重々しい溜息をついて、わずかにはだけた毛布を少年にかけ直してやった。
867猛者:05/02/05 03:35:55 ID:Fk/+fe4l
*今日はこれでおしまい*

スマソ、入れ忘れました。orz
868風と木の名無しさん:05/02/05 03:46:15 ID:SlKs4aUK
猛者タンキタワァ………!!!!!
こんな時間なのにリアルタイム今日はついてる。
ゴンザと少年なんかもどかしくイイカンジになってない?
869風と木の名無しさん:05/02/05 03:48:02 ID:2TCYtG+n
猛者職人様、深夜にお疲れ様でした!続きも楽しみにしております。
870風と木の名無しさん:05/02/05 07:07:03 ID:N+c9LqQK
ゴンザ♪ゴンザ♪(・∀・)
鬼畜だけどもハピーにしてあげて欲しくなってしまうでつよ(´∀`)
871風と木の名無しさん:05/02/05 09:30:22 ID:Rf0bpsLa
うーん、萌だ…(´∀`*)
少年ガンガレ!!超ガンガレ!!
続き急速にキボンヌ。
やっぱりゴンザに萌える。
872風と木の名無しさん:05/02/05 10:40:03 ID:iCzHKP2S
猛者ーグッジョヴ!!
できれば二人だけでも幸せに!!
して欲しいよ
873猛者24:05/02/05 14:55:13 ID:Fk/+fe4l
>>866
少年は決意した。
逃げてやる。

びりびりと痺れるように痛む腕で懸命に起き上がりながら、少年は唇を血が滲むほど噛み締めた。
もううんざりだ。
たとえ途中で捕らえられてどんな目に遭わされようと、もう構わない。
死んだほうがましだ。

あれから幾日が過ぎただろう。
正確な時間はわからなかった。
夜になると犯され、昼は疲れて眠り、また夜がやってくると犯される。
ただその繰り返しだった。
よってたかって犯されるそのたびに孔は擦り切れ傷口を広げるが、
当初に比べれば行為自体はずっと楽になった。
来る日も来る日も押し開かれているせいで、自然と柔らかくでもなったのだろうか。
それでも苦痛である事に変わりはないし、どのみち少年にとっては喜ばしい事ではない。
痛みに苦しむのは嫌だ。かと言って、連中の行為に馴らされて、
楽に連中を受け入れられるようになるのも絶対に嫌だった。
胸元で揺れるクロスをぎゅっと握り締め、窓の外を見る。
快晴だ。
雲ひとつない。
もう少し身を乗り出して鼻をガラスにくっつけ、外を覗き込むと、
広大に広がる畑のずっと向こうに、ゴンザらしき人影が見えた。定かではない。
けれど、誰か人がいるのには違いない。
874猛者25:05/02/05 14:56:19 ID:Fk/+fe4l
少年はおぼつかない足取りでキッチンへ向かい、いつものように用意されていた粗末な朝食を
皿ごと掴み上げ、思い切り投げ落とした。
音を立てて皿が割れ、スープがあたりに飛び散り、古くなって固くなった粗末なパンがその上に転がる。
共に用意されていたヤギのミルクさえその上にぶちまけ、ミルクを入れていた瓶も粉々に割り砕いた。
背筋がぞっとした。
ついぞ経験した事のない破壊行動に、少年はどこか快感めいたものを感じていた。
食べ物を粗末にしてしまった事を直後に悔いてクロスを握り締めたが、実際、少年は気分がよかった。
少年はキッチンの雑然とした光景をじっくり眺めて満足し、すぐに踵を返してもう一度窓の外を窺った。
畑のずっと向こうで、小さな人影が行き来している。
見つかってどんな報復を受けようが、その末に殺されようが、とうに覚悟はできていたつもりだったが、
やはり自然とこみ上げてくる冷たい恐怖は抑えきれなかった。
何かの発作のように激しく鼓動を繰り返す胸を汗ばんだ手で押さえながら、はるか遠くに見える人影を
食い入るように見つめた。
どうして、僕が、こんな目に。
これまで幾度となく呟いては嘆いたその言葉を改めて心中で呟いて、少年は涙を零した。
両手が震え、顔面が恐怖で引き攣っているのが自分でもよくわかった。
少し歩くだけでも頼りないこの脚が、果たしてどれほど働くだろうか。
少年にはありありと想像する事ができた。
逃走を試みるもあっさりと地面に転び、猛者どもに取り押さえられている自分の姿が。
少年はもう一度、用心深く窓の外を窺った。
練習と称して玄関まで走ってみたが、どうも足元がおぼつかない。
絶対に成功しない。もっとひどい目に遭う。殺されてしまう。
少年は確信していた。
全身を凍えさせるような冷たい恐怖が指先を冷やし、感覚を奪っていった。
とうに覚悟はできているのに、己の奥底にある生存本能が警報を鳴らし、ドアノブを握る事を躊躇していた。
決死の勇気を振り絞り、ドアノブを握り締め、一気に押し開ける。
びゅう、と少年の頬を、生暖かい風が撫で付けていった。
875猛者26:05/02/05 14:57:20 ID:Fk/+fe4l
農家特有の、肥料や家畜の嫌な匂いが鼻をくすぐった。
思えば、ここに軟禁されて以来、外に出るのはこれが初めてだった。
全身が震えている。絶対に逃げきれない。捕まるのは目に見えてる。
躊躇する少年の頭に、愛する家族の顔が浮かんだ。恩師となった先生方の顔も。
もしこの場で逃げたとしても、絶対に彼らに会える事はないだろう。
Never give up、諦めるな。そうは言うが、到底無理な話だった。
少年は最後にクロスを両手で握り締め、目を固く固く閉じ、心から神のご加護があらん事を祈った。
震える両足が地面を踏んだ。
何も考えないまま、己の出しきれる力を限界以上に振り絞り、ただひたすら走った。
脚がもつれ、今にも転びそうになったが、すんでのところで持ち直す。
吐きそうだ。気を失いそうだ。苦しい。
懸命に両足を動かし続けながら、少年はこみ上げる吐き気を堪え、涙を零した。
少年は今まで、自分に体力がない事を悩みに思った事は一度もなかった。
フットボールの試合で活躍するようなタイプの同級生にからかわれても、少年はまるで気にしなかった。
成績は彼らよりずっとずっと良かったし、何より彼らよりずっと幸せな人生を送っていると確信していたからだ。
むしろ軽蔑すらしていた。
野蛮なスポーツで大騒ぎをし、勉学をおろそかにして酒や女やドラッグに明け暮れる。
少なくとも自分は彼らよりずっと人間的に優れていると自負していた。
少年は今、この瞬間ほど、自分に体力がない事を悔やんだ事はない。
必死に走りながら、少年は自分で、いかに自分の走りが遅いかを自覚していた。
だからむんずと襟元を後ろから掴まれても、少年は叫んだり、嘆いたりしなかった。
予想通りの結果に終わった事に、ほうら、やっぱり、と己を嘲笑い、素直に足を止めた。
涙が零れ、頬を伝って顎から落ちた。

*今回はこれでおしまい*
876風と木の名無しさん:05/02/05 15:04:25 ID:e0jE7Ssy
猛者(*´Д`)ハァハァ
続きが気になる。
もう虜だ。
877風と木の名無しさん:05/02/05 15:27:37 ID:JyrYVzq9
萌ゆる!萌ゆるYO!!(´Д`*)´`ァ´`ァ
生意気で負けん気の強い少年が可愛い…
そのくせヘタレでなんだか可哀想になってくるなw
ドウナッチャウノ!?ドウナッチャウノ-!?
やっぱりお仕置きディスカ??(´∀`*)
続き禿キボン。
878風と木の名無しさん:05/02/05 16:16:57 ID:Rf0bpsLa
ハァァァ…猛者タンに漏れも虜だ
携帯じゃいまいち読みにくいんで、家に帰ってからじっくり読み直すよ。
猛者の村に漏れも行ってみたい(´∀`*)
残念ながら別嬪さんではないので、ゴンザに軽くいなされて
「帰れ帰れ」って言われちゃうんだろうなw
879風と木の名無しさん:05/02/05 19:04:44 ID:N+c9LqQK
ガンガレ少年。
生意気少年が気弱になってるのを見るとキュンとしてしまうよ…(´Д`*)キュウーン
880風と木の名無しさん:05/02/05 22:05:56 ID:PElexj5C
‥‥‥え?あ‥‥そうか、そうですか、お預けですか‥。
では続きを愉しみに待っております
881風と木の名無しさん:05/02/05 22:15:52 ID:iCzHKP2S
少年とゴンザの今後の関係に思いを馳せ
静かに萌えが肥えてゆく夜(・∀・)イイモサ!!
猛者がサイト餅なら常連になりたいくらいだ。
882ブルー・ムーン:05/02/06 00:00:58 ID:FiWdDS7q
 秋岡は繊細な男だ。
 心理的な安定を失うと、とたんにパニックを起こすか、憔悴する。
 浴びるように酒を飲み、空のグラスを吐息で満たし、秋岡は言った。

「帰りたくない」

 テーブルを拭いていた久保村も、物憂げにカードを並べていた早瀬も、その一言で動きを止めた。
 久保村と早瀬は顔を見合わせ、目で相談した。
 早瀬が嫌そうにカクテルを飲んだので、久保村は咳払いして、質問の役目を引き受けた。
 カウンターに散ったタバコの灰を拭きながら、さりげなく言う。

「でも帰らないと。哲也くん待ってますよ」
「だから帰りたくない。誘惑されるんだ」

 久保村は絶句し、おなじく安定を失った。
 様々な感情のうねりに身を任せつつ、しかし身についた職業的態度は変えられず、久保村は批判した。

「いくらなんでもそれはまずいです。親子です。
 それにそれでは、私はどうすれば良いんだ。ひどいですよ」
「何もしてないよ僕は。ひたすら逃げてるだけだ」

 あからさまにほっとする久保村を、秋岡は軽侮のまなざしで眺め、言った。

「久保村の仕事、バーテンの前は何やってたんだ? ヤクザって本当か」
「似たようなものですね。警察です」
「どっちも嫌いだなあ。へんなバーテンも嫌いだ。占い師も嫌いだ。ろくなもんじゃない」

 酔いに絡みが入っている。久保村は困って、助けを求めるように早瀬を見た。
 早瀬は、自分の指先に見入っていた。
 人差し指が切れている。
 テーブルに落ちた一枚のカードの端に、血がついていた。
883ブルー・ムーン:05/02/06 00:02:46 ID:FiWdDS7q
「早瀬さん」

 寄ってこようとする久保村を目で制し、早瀬は片手でカードをかき集めた。
 切れた指を咥えつつ、席を立つ。久保村は驚いて言った。

「帰るんですか?」
「財布忘れた。つけといてくれ」
「それはいいんですが……」

 久保村は視線を、秋岡と早瀬の間で行き来させた。
 早瀬はうんざりしたように言った。

「自分でなんとかさせろよ。ガキじゃねえんだから」
「しかし」
「俺は便利屋じゃねえぞ」

 冷淡に言って歩き出す。
 久保村とすれ違い様、こそりと言った。

「食え」

 久保村が驚いている間に、早瀬は振り向きもせず、バーを出て行った。



 早瀬は路上に立ち、カードを夜空にかざした。
 目前に広がる光景に見入る。かなたの青白い満月。手元の青白い満月。
 両の月の間には、赤いラインが引かれていた。
884ブルー・ムーン:05/02/06 00:04:14 ID:FiWdDS7q
 やがて長い影をひいて、早瀬は歩き始めた。
 街灯の変化にあわせて揺れていた影が、ふたつになっても、早瀬は歩みを止めなかった。
 二人ぶんの足音はゆるやかで、どちらがどちらを追う風でもない。
 早瀬は踏切で立ち止まった。
 踏切は開いていたが、早瀬は踏み越えるべきものを、おのれの背後に感じ取っていた。

「おまえには悪意なんてカケラもない」

 答えて、志摩が言った。

「新聞にはボロクソ書かれてたけどなあ」
「ぜんぶ間違ってる。おまえは狂ってねえし、サディストでもねえし、ネクロフィリアでもねえ。
 おまえには悪意が無い。だから厄介なんだ」

 志摩は少し笑ったようだった。

「そやけど、やっぱ怒られるとおもうで。俺のやってることって」
「また何かやってるのか?」
「人形を作ってる」

 今度は、早瀬が笑った。

「ヒトのカタチと書いて、人形と読むんだ。おまえに人形作りは無理だ」
「そうでもないよ」

 志摩は早瀬の背後から、一歩踏み出した。
 横に立った志摩に、早瀬は初めて視線を走らせた。
 そして早瀬は目を見開き、呼吸を止めた。
 後ずさりし、頭をゆっくりと左右に振る。
885ブルー・ムーン:05/02/06 00:05:33 ID:FiWdDS7q
「なにを考えてんだテメエは……」
「早瀬のこと」

 悪意のカケラも無い志摩の顔を、早瀬は悪夢のように眺めた。
 その顔は、早瀬の顔だった。
 その髪は、早瀬の髪だった。
 志摩のコートとセーターも、黒いジーンズとブーツも、その歪んだ微笑も、早瀬と同じものだった。
 志摩は早瀬になったのだ。

 志摩はふと表情を曇らせた。
 そのまま、自分の右手を持ち上げ、指先を口に含む。
 直後に取り出した人差し指は、噛み傷から血があふれていた。
 満足げに頷く志摩に、早瀬は静かに、怒りを込めて言った。

「おまえは俺じゃねえ」
「ほら怒った」
「おまえはただ存在するだけで、人の運命に干渉するモノだ」
「そう、あんたと一緒や」

 言葉につまる早瀬を、志摩は満面の笑みとともに見つめた。

「占うこと、そのものが、占われるヤツに影響を与えるっつーわけやな。
 猫を箱に閉じ込める話があるやろ。あれと一緒」
「俺の仕事に詳しいんだな」
「ええ情報源があるねん」

 早瀬の脳裏に浮かんだのは、父親を求め、そして居場所を求めて、ウロウロする少年の姿だった。
 哀れだなと考える。
 何も悩む必要など無いのだ。自分が何者なのかを、自分でわかる者などいない。
 それがわかるのは、ヒトで無い者だけだ。
886ブルー・ムーン:05/02/06 00:07:14 ID:FiWdDS7q
 そこまで考えて早瀬は、自分の思考に立ちすくんだ。
 読み取ったかのごとく、志摩が囁く。

「わしとあんたは、同類や」

 早瀬は瞳を閉じた。外界のすべてを拒絶するかのように。

「人間相手の商売は疲れるやろ。わしと一緒に行こう」

 耳元の声が毒を吹き込む。
 早瀬は苦笑した。
 役者が違うと思ったのだ。自分は、負けるかもしれない。

「おまえと一緒に行けば、楽だろうな」
「あんた、わしのこと好きやろ?」
「嫌いじゃねえが、俺は今の生活が気に入ってるんだ」
「捨てる価値はあるよ。それは保障する」

 だから行こうと志摩は言った。
 早瀬は思考した。言葉を探した。答えるべき言葉を。
 そして瞳を開き、つむぎ出した短い返答を、けたたましい遮断機の警笛が消し去った。
<END・次回で完結>
887風と木の名無しさん:05/02/06 00:46:19 ID:3nAks58P
リアルタイム初経験!
青月職人さん、今回もGJ(´Д`*)´`ァ´`ァ
そして次回で完結…!?エェエエエエ!?
一体どうなるんだろう…
続きが気になって眠れない!眠れないよー!
888風と木の名無しさん:05/02/06 01:27:51 ID:KihiC8uY
もう続きを待つしかないな〜。
猛者タンもブルームーンタンも。ああ今日もいい日だ…
889風と木の名無しさん:05/02/06 02:21:36 ID:BBYmdwpA
(=´ω`)ノイヨウブルームーン
今回も楽しませてもらったぜ。
890風と木の名無しさん:05/02/06 11:35:49 ID:+QeY6l+K
ブルームーン、大好きだ。
近頃、このスレをクリックする時、
新作あるかなって、すごくどきどきする。
891風と木の名無しさん:05/02/06 20:54:21 ID:qLHesFwa
ああ猛者…
猛者村に行きたい(´∀`*)
892風と木の名無しさん:05/02/07 03:48:59 ID:TVz3ObBK
狭い部屋の寸止めにじりじりしている。早く投下キボン。
893噂 1:05/02/07 12:09:19 ID:AvK3+eBz
――ねえ、知ってる?片瀬君。
――ええ、知ってるわよ。彼実はホモで、しかもホモにレイプされたんですって。
――ウソーッ!ショックゥ。でもそれ、噂でしょ?
――さあ……でも実際、彼が男の子と腕組んで歩いているのを見た人もいるしね。
――ふーん……なんか勿体ないなぁ。格好良いのに。
――そうね、勿体ないわね。

大学食堂の片隅で、片瀬は頭を抱えて唸っていた。
学部内で流れる無責任な自分に関する噂。その全てが事実であることに片瀬は絶望していたのだ。
思い出すのも忌々しい、あの悪夢のような時間を思い返すたび、発作的に喉を掻き毟りたくなる。
あの所為で自分は恋人と別れなくてはならなくなったし、同性愛者であることも知られてしまった。
片瀬は重いため息を吐き、自らに降り掛かった運命を呪った。
気晴らしになるかと大学にきてみたが憂欝になるばかりだ。帰ろう。
片瀬は椅子から立ち上がると、大学の門へと向かった。
894噂 2:05/02/07 12:11:03 ID:AvK3+eBz

――と、家路を急ぐ片瀬の目の前に見るからに高そうな外車が停止した。
運転手らしき人物が車のドアを開ける。そこから降り立った男の姿に、片瀬は目を丸くした。
見知らぬ男だ。なのに向こうは自分を知っているらしい。そのことに、片瀬はまず違和感を抱いた。
「――アンタ、誰だ……?」
「君の秘密を知るものです……」
男が浮かべた笑みが、片瀬には悪魔のもののように見えた……。

〜END〜
895風と木の名無しさん:05/02/07 17:43:17 ID:hVFijOfi
(゚∀゚*)キター!!!
続きはないのん???
896風と木の名無しさん:05/02/07 23:42:07 ID:lB3w/ggJ
どーしてもオンラインゲームの続きが気になってまつ…(ノД`)も、もぅ書いてはくれないのでしょうか…
897ブルー・ムーン:05/02/08 00:01:43 ID:MbRxJlHI
 信号が青に変わった。 
 私はアクセルを踏んだ。スピードに思考が乗る。車が私の脳髄と化す。
 心地よい感覚だ。考え事をする時は、車に乗るに限る。

 定休日につき、バーテンダーは休業だ。
 それで今日一日を、ドライブに費やすことに決めた。
 気がかりなことがある。私は職業経験上、疑うことに慣れている。
 今日の検案は、「早瀬さんの死について」だ。
 彼は深夜、踏切から列車に飛び込み、バケツ数杯ぶんの肉片と化した。

 私たちは理由を探した。誰だっていつかは死ぬのだが、彼の場合は特別だ。
 なぜ彼は、それを避けなかったのか?
 秋岡さんの説はこうだ。

「知らなくても良いことを、知ってしまう彼の人生は、幸福だったんだろうか。
 僕にはそうは思えないんだ」

 早瀬自殺説。たしかに説得力がある。
 彼はみずから死を選んだのだろうか。その特別な才能により、自滅してしまったのか。
 別の説も出た。早瀬さんの死に一番動揺したのは、哲也くんだった。
 彼は親譲りの激しい感情を、爆発させながら言った。

「早瀬さんはハメられたんだよ! 人形みたいに壊されたんだ」

 詩的な表現だが、要するに他殺説。
 なるほど。いつか早瀬さんが言っていた。彼の占いは、あえてハズすことができる。
 何者かが技巧的な手段でもって、彼の運命を狂わせ、惨死させたのだろうか。

 私は最初、事故かと思った。
 早瀬さんは何らかのアクシデントによって、偶然、死んだのではないかと。
 彼はその事故を予見できなかった。つまり、占っていなかった。
 だいたいこの三個が、今回の有力な説だ。
898ブルー・ムーン:05/02/08 00:03:10 ID:MbRxJlHI
 さて、ツブしていこう。
 未来に対する漠然とした不安は、誰にでもあるものだ。
 芥川ならばそれで死ぬだろうが、早瀬さんはどうだろう。
 彼には漠然とした未来という、それ自体が存在しない。
 彼が自殺を選ぶとすれば、それはよくよく考えての結果であるはずだ。
 列車飛び込みなどというのは、どうも衝動的すぎる気がする。

 次に、早瀬さんを殺す方法。これは可能だろうが、とても難しい。
 まず、殺意が無い状態で、彼に未来を読ませる。
 そののち殺意を抱きつつ、占いに従った行動をとらせる。
 そして、ギリギリで裏切り、彼を列車に飛び込ませる。
 ややこしい。本当に可能なのか? だいいち、どうやってやるんだ。
 大の男を線路内に投げ込むのは難しい。脅したって抵抗するだろう。
 つまり単に殺したいのなら、素直に刺したほうが早い。

 最後だ。事故というのは、いちばん確立が低い。
 遮断機の降りた線路内に、のこのこ入って行くような事故とは何だ。
 線路内に犬でも居たか? そんなもの、彼は見捨てるだろう。
 お年寄りが立ち往生してたなら、冷静に非常ボタンを押すだろう。
 念のため、昔のツテを使い確認を取った。誰かが助けられたという話は無いそうだ。
 つなぎ合わせた死体は、一人ぶんだったとも聞いた。
 これも駄目だ。頭が痛くなってきた。

 他に可能性は無いのか?
 しょせん私のような凡人には、彼を理解することなど出来ないのだろうか。
 いや、そうじゃない。
 この渋滞のせいだ。
 車は牛のようにノロノロと進む。交差点は人の群れで混雑している。
 平日の昼間だというのに。鬱陶しい。人が多すぎる。
 私は何かを見落としている。可能性、もうひとつの――
899ブルー・ムーン:05/02/08 00:04:08 ID:MbRxJlHI
 信号が青に変わった。
 私はアクセルを踏んだ。そして人ごみの中に、何かを見た。
 フロントガラスの彼方に、見覚えのある顔、髪、服。
 私は強引にハンドルを切り、車を路肩に停車させた。
 呪いのように響くクラクションを無視して、私は車を飛び降りた。

「早瀬さん!」

 生きている可能性。
 私は走った。人ごみに飛び込んだ。居ない。どこだ?
 叫んだ。彼の名を呼ぶと、人ごみはモーゼの海のように割れた。
 私は見たぞ。あなたを見た。ここに居たんだ確かに絶対に。
 歩道橋を駆け上がり、高い場所から街路を見下ろした。
 彼方まで続く人の海。
 人が多すぎる。この数だけの想いの海に、あなたは溶けて消えてしまったのか。

 どうかしている。
 私はちゃんと見たじゃないか。彼が煙になって天に昇る様を。
 白い小さなツボに収まって、線香の煙にあぶられる様を。
 どうかしている。まだ狂ってはいないつもりだが、それもいつまで続くことか。
 また、おかしな夢を見るんだ。前よりももっと、おかしな夢を。
 助けてくれ。
 あなたの言葉が重すぎる。



 歩道橋を降りて車に戻ると、金髪の小僧が文句を言いに来た。
 ひと睨みで退散させ、車に滑り込む。
 疲れた。帰ろう。秋岡さんに電話をしよう。なにか普通のことを話そう。
900ブルー・ムーン:05/02/08 00:05:09 ID:MbRxJlHI
 キーを捻ろうとして、ダッシュボードの光に気づいた。
 小銭が積まれていた。
 ちょうど、カクテル一杯分の量だった。
 そして、その小銭を重しにして、下に一枚のカードが敷かれていた。
 カードには、丸く大きな太陽が描かれている。

 意味は知らない。
 しかし私は、とてもとても安堵した。
<END・完結>
901風と木の名無しさん:05/02/08 00:08:01 ID:FeGLXxRA
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

早瀬タソ…どうなったんだ…
最後まで不思議な読後感でした。
漏れの中でかなりの名作だよ蒼月タソ
数日間凄い楽しませてもらいました、ありがとう
902風と木の名無しさん:05/02/08 00:08:02 ID:7CB0TH0f
ブルームーンキタ
903風と木の名無しさん:05/02/08 00:09:32 ID:7CB0TH0f
ブルームーンキター!!
もう今は興奮しすぎてマトモな文がかけません
とにかくGJ!!
904風と木の名無しさん:05/02/08 00:18:33 ID:b0svTUjj
キターーー!!
最後まで期待を裏切らない青月さんGJ!!
905風と木の名無しさん:05/02/08 00:20:24 ID:EdBw0mCZ
(=´ω`)ノイヨウブルームーン
今回も楽しませてもらったぜ。
906風と木の名無しさん:05/02/08 00:25:55 ID:PTaH8a6I
あぁ…とっても面白かった! GJ!! GJ!!
907風と木の名無しさん:05/02/08 00:27:58 ID:EdBw0mCZ
あ?(゚Д゚)
完結って一連のシリーズが完結ってこと?
イヤポイヤポ(ノд`)ヴァー
908893×跡取(カタギ)※小スカ※:05/02/08 01:01:24 ID:Xpyl+/3a
11

無機質な玩具は正嗣零した残滓をこすり付けるだけで窄まりへと宛がわれた。
「ほら、もう入る……恥ずかしい処に大きいのが入りますよ。」
柴崎の声に阿るように猿がぐっと手に力を入れたその瞬間だった。
ぷしゅ、と間の抜けた音が響いて一同の視線が一点に集まる。
猿は咄嗟に手を引くことが出来たが柴崎の掌はぐっしょりと濡れた。
包皮から申し訳程度に露出している桃色の亀頭から黄色の液体が勢い無く零れたのだ。
「は……はははッ、はは…こりゃあいい。この歳でお漏らしですか!」
遠慮の無い笑い声に豚や猿も嘲りの笑い声を挙げて肩を揺らした。
臭い臭いと煽る言葉まで吐きかけられる。指摘の通り、正嗣は失禁をしてしまったのだ。
「人の膝の上で小便を漏らすなんて本当にどうしようもない子だ。」
仕置きだと言わんばかりに両手で更に腿を持ち上げられ、掌で尻が割り開かれた。
経験の無い窄まりはそれだけで微かに痛みを感じるのか苦痛に顔を歪める。
「オラ、糞まで漏らす前に早く突っ込んでやれ。」
先程の笑いとは対照的なまでに冷たい一言に猿は慌てて玩具を窄まりに押し付ける。
失禁で僅かに湿り気を増したとはいえ本来受け入れるようにできていないそこは硬く拒んだ。
だがそれで済むわけは無い。捩じ込むかのように力を加えられて玩具の先端が肉に埋まった。
「ひッ……ィ!…ガ、ァァ!!」
酷く色気の無い、けれど切実な悲鳴に同情を催したものなど一人もいなかった。
「か、か、かわいそうだねえ……お尻痛いんだねえ…」
豚はどこかうっとりとした声で呟きながら眺め猿は尻孔を抉るかのように熱心に手を動かす。
柴崎もまた笑っていた。口元を無理やりに歪めた様にして。
909893×跡取(カタギ):05/02/08 01:04:48 ID:Xpyl+/3a
12

―――殺されるよりもずっと酷い、そんな思いをさせてやる。
柴崎はもう幾度目かわからぬくらい繰り返した決心をまた反芻した。
そしてふと思う。
(これではまるで、言い訳をしているようだ)
殺さない為の言い訳、正嗣の温もりを絶ってしまわぬ事の言い訳。
口元の笑みは一体誰への言い訳だ、と浮かんだ所謂苦笑いだった。
鼓動が早まり息が上ずる。また頭の芯が痛むほど血の流れが速くなるのを感じた。
『ちかしげ』
幼い声が遠く己の名を呼ぶ。
温もりと共に思い出す声を振り切るように奥歯を強く噛み締めた。
『ちかしげ、どこにも行かないで』
更に大きくなった声から逃れるようにして膝に抱いていた正嗣の身体を突き飛ばした。
「……ッ、グゥあッ……ァ!」
再び響いた悲鳴は落とされた痛みによるものだけでは無いだろう。
自らの身体の重みと勢いでまだ指の太さも通らぬ秘肉に玩具を押し込まれたのだ。並の痛さではない。
出血は既に筋ではなく粒で床に落ち先程まで一端の加虐者の顔をしていた猿までもが青ざめていた。
910893×跡取(カタギ):05/02/08 01:06:47 ID:Xpyl+/3a
13

尤も二人がが本気で正嗣の身体を案じているとは思えない。
贔屓の風俗嬢にすら嫌われストーカー紛いの行動を繰り返したクズのような男達。
それでは飽き足らず店のバックの正体も知らずあまりに稚拙な計画で強姦を企てたという素性からして
まともな量の知恵や良識が詰まっているとは考え難かった。ただ柴崎の機嫌を伺っているだけなのだ。
このヤクザの機嫌を損ねて、袋叩きにせんと手薬煉引いている店長に押し戻されては敵わないと。
いかにも薄っぺらな二人からあまりにも簡単に困惑と思惑が読み取れるようで理由も無く苛立った。
露になっている正嗣の下腹から少し上に撫で上げて腸管破裂などを起こしていない事だけ確かめると
酷く冷めた顔のままで立ち上がった。
「少し外す。いいな、初めに言った通り絶対に殺すな。」
それを違えたら、と視線でじろりと見渡す。後を続ける必要も無く二人は大慌てで頷いた。
「……ァ、え……」
顔を起こしもしない正嗣が声を振り絞るかのようにして何かまた呻いた。
悲鳴とは違う、その響きにまた何かを呼び起こされるような底寒さを感じて視線を向けず足早に離れた。
911893×跡取(カタギ):05/02/08 01:07:51 ID:Xpyl+/3a
14

薄暗い部屋の隅、扉一枚を隔てて聞こえる微かな息遣いだけを耳に暗い空を見上げる。
もしかすると、雨が降り出すのかもしれない。
まだ熱が残り疼くこめかみを指でなぞりながら気をそらすかのように煙草を銜える。
(何で今更……昔の事なんて)
言い聞かせるように心の内で繰り返してジッポを取り出すとさっと先を炎に舐めさせた。
本当は、思い返すまでも無い。あれは常に燻り、時に焦がす程に燃え上がる…ずっと昔の正嗣の姿だ。
母親を早くに亡くした事もあり組があの子を育てたようなものだった。
いつも大人に囲まれていたからか歳よりも大人びて見えたがやはり子供は子供だった。
怖い事や辛い事、悲しい事、やり切れない事……。
そんな事が溢れて小さな胸に収まりきれなくなると世話役である己の袖をそっと引いた。
愛想も無い体が大きなだけの若造も子供の目から見れば寡黙で逞しい大人に見えたのかもしれない。
いつもいつも、言葉は無かった。
己の身体に隠れるかのようにしてひっそりと泣くだけで正嗣は何も言わなかった。
子供どころか女の相手も碌に知らない男が何か言えるはずも無くただ黙って涙を拭った。
頬は熱く湿り、子供独特の少し甘いような嗅ぎ慣れない匂いがした。
『ちかしげ』
声が蘇り頭の中で何かがドクリと強く脈打った。
―――言葉は無かった?
それならこの記憶に結びついているこの甘い響きの声は何だ。
こうまで己を駆り立てるこの感情は何なのだ。
苛立ちを少しでも紛らわそうと千切れるほど強くフィルターを噛む。
『ちかしげ、どっかに行っちゃうの?』
「行くものですか、どこにも」
知らず幻聴に答えるかのように唇を動かして答え、煙草が長いまま足元に落ちる。
酷い焦燥感と共に漸く感情の正体を思い出し始めた柴崎はゆっくりと額の汗を掌で拭った。
912893×跡取(カタギ):05/02/08 01:11:52 ID:Xpyl+/3a
15

「どっかに行っちゃうの?」
あれはどれ程に前の話であったか。
一日中一緒にいたというわけではないから、もう小学校には上がっていただろう。
しかしまだ声変わりなど程遠い軽くて甘い子供の声のままだ。
「さあ、自分にはそういう事はわかりませんから。」
いつものように随分無愛想に真実だけを告げた己を見上げる大きな瞳に見る見る涙が溢れた。
「何で?何でいなくなっちゃうの?」
一応跡取りとは言え、まだ組長が壮健ぶりを示していた頃だ。
物になるかならぬかもわからぬ子供の世話などゲソ付けも済んでいない下っ端のやる事だ。
要するに、己にもそんな半端仕事を押し付ける下の人間が入り出世の目が出たと。
ただそれだけの話だった。
しかしそれだけの事をこの年端も行かぬ子供に伝えようとすれば糖衣がどれ程あっても足りぬ。
「ぼ、僕が何か悪い事したから怒った?嫌いになった?」
……参った、としか言いようが無かった。
女が相手ならそっぽを向いて泣き声を楽しむ事もお互い様だと役者を気取って捨てる事も出来る。
しかし、子供相手にそれはできない。
出来たのは既にしゃくりあげるかのように言葉を途切れさせているのを抱き上る事だけだった。
913893×跡取(カタギ):05/02/08 01:12:53 ID:Xpyl+/3a
「坊は男の子なのに泣いたりしたらおかしいでしょう。」
「…ッぅえ…ッ…な、泣き虫だから嫌いになった?」
「嫌いになんてなっていませんよ。」
「だ…って、どっか行っちゃうって…」
「行きませんよ、どこにも。」
不思議なほどすんなりとその言葉が出た。その場限りではなく同じ事を上役に伝えるのもわかっていた。
そのあまりの気安さに己よりも腕の中の正嗣が驚いて目を見開いている。
涙まで驚きで止まってしまったかのようだ。
「本当?」
「本当ですよ。」
元々出世にそれほど興味があるわけでもないと、今更に思い出す。
汚れ者がお定まりの場所に吹き溜まってまた一層汚れただけ。
そんな場所でたかが子供とはいえこんな風に求められる事があるなどと思っていなかった。
それならば求められるままに応えるのもまたよいのではないか。
感傷的過ぎると思わないでもない。しかし、あまり考えても詮無い事だろう。
おそらくこの庇護欲を掻き立てる暖かな子供という生き物を抱いた時からそう決めていた。

※今日のお話ここまで
(半端な改行ですいません。エラーに引っかからない区切りって難しい)
914風と木の名無しさん:05/02/08 01:17:27 ID:5z/ZAjFd
893さん乙!
初のリアルタイム(*´∀`*)ホクホク
915風と木の名無しさん:05/02/08 01:25:18 ID:OC7KiIuJ
ヤクザさん(・∀・) イイ!
甘い思い出に浸りながらも、現実で陥れ痛め付ける・・・たまりません
916風と木の名無しさん:05/02/08 01:25:44 ID:PTaH8a6I
一日に二編も読めた…シア(・∀・)ワセ!!
弱い子が頼ってくるの無下にできないでっていうシチュ大好きなんだ!
胸に顔埋めて泣いちゃうの禿萌えでつ
917風と木の名無しさん:05/02/08 01:40:50 ID:spEjBkAT
ぬおおおおおおおおおおおおおおお
ブルムンタン乙!!
どうなっちゃったの…早瀬タン…最後に目撃されたのは本物の早瀬タン?
自殺してバラバラになったのは志摩だよね。
本当に面白かった…GJ!

いや、本当に面白かった。楽しませてくれてありがとう。
だがしかし…
これって『陵辱、SM、鬼畜作品』だっただろうか…(´∀`;)…

なんにせよ面白かった。お疲れ様でした。
918天使と男:05/02/08 01:50:36 ID:9PqC5qHJ
>>816
レオは、神様以外の者と面と向かって会話することを、とても緊張していました。
寒いのに手には汗がじっとりと滲み、太ももから下が少し震えていました。
レオにとってこのような感覚は初めてで、神様の言った「体は人間と同じ状態になる」という言葉の意味の深さをしみじみと感じたのでした。
田楽は見た目30代そこそこで、汚らしいなりをした男でした。
一方レオは、冬の夜空に映えるきれいな肌をした18、19歳ぐらいの男でした。
アパートの外と内を境に、輝かしい光を纏った純粋な天使と、欲望にまみれ、堕落した生活に身を置く、汚らしい男が出会った瞬間でした。
一瞬田楽は身じろぎしました。
レオの美しさに驚いていたのです。
「あんたみたいな男が一体俺に何の用だ?」
田楽は卑屈そうな笑顔を浮かべ、そう言うと、訝しげな顔をしながら煙草を吸い込み、じっとレオの顔を覗き込みました。
レオが答えようとした瞬間に、田楽が煙草を吐き出したので、レオは思わずむせました。
田楽はそんなレオを気遣う様子も無く、煙草をトントンと叩いて、灰を落としていました。
「僕、記憶が無いんです。
なぜ無くしたのかも分かりません。
ただ、田楽さんの名前だけ覚えていたので、あなたのお家を探してお邪魔させて頂きました。
お願いです。なんでもします。
働いてお金も入れます。
なのでどうか僕を田楽さんにお家にあげてもらえないでしょうか?」
レオは涙ぐみながら、恐る恐る田楽に訴えました。
田楽は呆気にとられ、思わず煙草を地面に落としてしまいました。
もちろん、レオは嘘を吐いていました。
919天使と男:05/02/08 01:52:05 ID:9PqC5qHJ
田楽は困っていました。
レオの出現に、そして彼の「なんでもする、お金も入れる」というせりふに。
田楽はお金、自室の汚さ、衣服、食事など、あらゆることに困っていました。
もちろん性欲の自制にも…
しかし、今日彼は、テレクラで女に金も、久々のセックスも取り上げられて、注意深くなっていました。
そううかつに見ず知らずの人を家に上げるほど、田楽は馬鹿な男ではありませんでした。
しかし、もしレオの言っていることが本当であるならば、自分の悩みの全てを解消できるかもしれない、とも田楽は考えるのでした。
そこで、レオの持っている荷物を全て見、服も全て脱がして変なものを持っていなかったら、家に上げて住まわしてやろう、と田楽は思いつきました。
「おい、家にあげてやってもいいが、いくらなんでも素性の分からんやつを上げることはできない。
お前、記憶無いって言ってたけど、名前と年齢、生年月日、出身地などは分かるか?」
「名前はレオ。それ以外は分かりません。」
レオは下を向きながらそう答えました。
「ふん、それだけじゃ信用できねぇな。
まあいい。荷物の中身見せろ。見せてもいいんだったらとりあえず家にあげてやる。」
レオはこっくりと頷くと、田楽に紙袋を手渡しました。
「ふん、上がりな。
ただ、もし、変なものが一つでも入ってたらすぐに追い出すぜ。」
そう言うと田楽はレオを部屋にあげました。
部屋の中は煙草の空き箱や、アダルトビデオ、エロ本、競馬の雑誌などが散乱しており、机の上には、吸殻でいっぱいの灰皿、今晩食べたであろうカップ麺の食べがらがありました。
920天使と男:05/02/08 01:53:35 ID:9PqC5qHJ
レオはえづきました。
レオの綺麗な体に田楽の汚い部屋はあまりにもきつかったのです。
レオは地面に落ちているものを踏まないように気をつけました。
田楽はごそごそとレオの荷物を見ていましたが、もちろんレオの荷物から、おかしなものは何一つ出ませんでした。
「変なものは何一つねぇ。でも、これだけじゃ信用できんな。
おい、服脱げ。」
そう言った田楽の気持ちには、レオが怪しい者かどうかを確認したい、というものもありましたが、他にやましい気持ちがなかったかといえば嘘になるようなものでした。
田楽は、この魅力的な美少年が汚い部屋の中で肌を露にする様を見たがっていたのです。
レオは驚いた顔をしました。
そして、裸を見せるのは嫌だ…と思いました。
レオは神様と一緒にいた頃、そんな事を考えたことがありませんでした。
しかし、田楽の願いを叶えるためには、田楽が自分を信用させる必要があると感じていたので、脱ぎました。

とりあえずここまで。
前回誤字脱字多くてすまそでつ。
921風と木の名無しさん:05/02/08 02:00:15 ID:PTaH8a6I
今日二度目のリアル(・∀・)タイーム!!!!!!!!!!!!!
て、天使タソも待っていた… 漏れ今日氏ぬのか? ツイていすぎる。
天使のご奉仕が始まるですか…そういや昔、天使のフェラチオっつー漫画を
読んだことを唐突に思い出した
922風と木の名無しさん:05/02/08 02:24:29 ID:hjmPE7nF
ブルムンタソ乙!!(´・ω・`)ノシ
この読後感がもう溜まらん(´Д`;)ハァハァ
続き…ナインダヨネエ…(´Å`)シュン
次回作に禿しく期待
>>893タソも乙でつ(´∀`)ノシ
甘酸っぱい気持ちになりますた(´ω`*)キュン
923風と木の名無しさん:05/02/08 02:26:50 ID:PQ7vXJvW
今日は一杯投下されてるなー。
職人さんゴチになります。蒼月さん完結まで楽しませて貰いましたGJ!

ところでスレが重くなってきたけどそろそろ引越し?
それとも前スレがまだ落ちてないからここ950位までがんばって使うのかな?
924風と木の名無しさん:05/02/08 14:55:42 ID:cgRaVszs
職人様方皆GJ(*´Д`)!!
しかしまだ前スレ残ってたんだね。

>>896
待つんだ・・・893さんのように時間をおいて再び降臨してくれるかも試練・・・
んなわけで漏れも待ってるよ(`・ω・´)アリスタン

925風と木の名無しさん:05/02/08 22:02:55 ID:4Z4aAbHV
ブルムンタンほんとにほんとに乙華麗!
この作品が読めてシアワセですた。
他の職人様もありがd!

そして漏れもアリスタン待ってます……。
926風と木の名無しさん:05/02/09 03:39:06 ID:dWH9/EQG
>>896
自分もじっと耐えてますよう。
設定が超ツボなんだああ。
927風と木の名無しさん:05/02/09 21:19:35 ID:QX96+3DE
ブルムンタソも天使タソも乙!
新規職人さんも投下待ってます。そして、このスレに感化されて自分もガンガッて書いてみる!
928風と木の名無しさん:05/02/09 21:46:47 ID:Xc6BB//Y
>>927タソ
待ってるよ!(*´Д`)ガンガレ!ガンガレ!

職人様方、いつもGJ!これからも楽しみにしてまつ!
929風と木の名無しさん:05/02/10 01:04:06 ID:Af9LZADS
>>927
おおっ職人候補っ
がんばれ〜
930おいしいバイト:05/02/10 23:06:28 ID:noRUYKzQ
「渡部、いいバイトあんだけど」
放課後クラスの児島が俺の席にやってきて
開口一番こういった。
「どんなバイト?」
俺は今やってるファーストフードのバイトが
安い割にキツイと以前、児島にグチった事を思い出した。
「1時間2万のバイト」
「はぁ?何か違法なバイトじゃねーの?」
カバンを手に椅子から立ち上がろうとした俺を、
慌てて押し戻す児島。
「待て待て、こんなおいしいバイト他にねぇぞ」
「だから、何のバイトだよ?」
俺の質問に数秒間を開け、児島は答えた。
「エロビ、出る気あるか?」
エロビ…エロビデオ?つー事は男優のバイト?
そういえばコイツの親父はビデオ監督やってるって聞いたことあったけど…。
「実は予定入れてた奴が急遽これなくなったらしくてさー、
今日撮りの日なんだけど、誰か代わりにいないかって親父から連絡あってさ
渡部頼むよーやってくんねぇかな?」
931おいしいバイト2:05/02/10 23:17:54 ID:noRUYKzQ
バイト料2万という好条件を断る理由もなく、俺は即座にOKした。
児島邸に着くと一室に通され、準備の為そこで待つように指示された。
家に着くまでの間、顔はバレないかという最も重要な点を確認した。
ビデオ発売→俺の顔見た誰かが通報→学校退学
なんて事になったらシャレにならない。
それは絶対に大丈夫だと言う児島の言葉を信じて
ここまでやってきたが、相手はどんな女の子だろう?
と、隣の部屋から「渡部くん、入ってきてくれ」と声がかけられた。
多分児島の親父、監督の声だろう。
俺は「はい!」と思ったより上ずった自分の声に
苦笑しながらドアノブを回した。
暗い部屋の真ん中にダブルベッドがあって、周りには淡いピンクの照明。
その前には様々な撮影機材が並んでいる。
932おいしいバイト3:05/02/10 23:28:20 ID:noRUYKzQ
「やぁ初めまして渡部くん、緊張しないでリラックスしてくれよ」
カメラの位置を移動しながら、監督がにこやかに笑う。
ベッドに腰掛けるように促され、指示に従う。
児島は監督のアシスタントをつとめるのだろうか、監督と何やら打ち合せしている。
俺はキョロキョロと辺りを見回し、ある事に気付いた。
女の子がいない…後から来るのか?
「おまたせ、じゃあこれから僕が言うように動いてくれるかな」
監督が台本のような冊子を片手にビデオを回し始める。
「あ、はい」と返事をしたものの…俺打ち合せしてませんけど?
933風と木の名無しさん:05/02/10 23:36:15 ID:MVyLe6DF
オイオイオイオイ
934おいしいバイト4:05/02/10 23:37:50 ID:noRUYKzQ
「なぁ、女の子いつ来るんだよ?」隣に腰掛けた児島に小声で尋ねる。
「え?女の子なんてこないけど?」キョトンとした顔で答えられてしまった…。
女の子ナシでどーやってエロビ撮るんだよ?
「お前さ、何か勘違いしてねぇ?」いきなりドサッとベッドに押し倒され、児島の顔が一気に間近になる。
「お前は俺とヤルんだよ」制服のポケットから取り出した手錠が、カチリと俺の手にはめられる。
何だって?頭の中が真っ白になる。
「おいおい…ドッキリかなんかコレ?」ハハハ…と力なく笑う俺に児島はニヤリと強く笑い返す。
「いーや、マジだよ。親父がしっかり撮ってるから、イイ作品作ろうぜ」
抗議の声を上げようと開きかけた唇を、強引なキスで塞がれた。
935風と木の名無しさん:05/02/10 23:39:34 ID:vNI2Z5zy
オォオオォ…。いいんでないかい、コレーーー!!(・∀・)
936風と木の名無しさん:05/02/10 23:41:11 ID:noRUYKzQ
連続投下失礼しました…初めてなので未熟ですみません。
コソコソ…今回はここまでです
また続き書いてもいいでしょうか…
937風と木の名無しさん:05/02/10 23:48:33 ID:SD+Fm6n8
>936
初半R

何かこういう悪気は無いんです系って説明するのもマンドクセ
938風と木の名無しさん:05/02/10 23:56:33 ID:MVyLe6DF
>428
2ちゃん見る時間減らしてテレビ見よう。
あれ、キャラがお笑いコンビの名前そのままなんだよ
939風と木の名無しさん:05/02/10 23:57:52 ID:MVyLe6DF
ごめん、絡みスレと誤爆した
940風と木の名無しさん:05/02/11 00:18:11 ID:+mveUfF6
>936

「未熟ですみません」「〜してもいいでしょうか?」等の誘い受けは2chでは特に嫌われます。
書き込む前に半年ほどROMすることをオススメするが、作品の続きは楽しみにしてる。
941風と木の名無しさん:05/02/11 00:32:33 ID:gr8GwXSs
MVyLe6DFはそれ絡みじゃなくてこっちに書いていいんじゃないの?

指摘の通りおいしいバイトの登場人物は実在ナマそのまま。
二人の名前並べてぐぐったら一発目からコンビ名が出るよ。
漢字まで一致するなんて偶然じゃ絶対ありえない。
実際に知ってる人が多い少ないの問題じゃない。
ビデオ棚でも萌えスレでもナマ、半ナマは勿論二次元でも当て字を使っている。
この意味がわからない初心者なら丁度新スレの時期だしお引取り願いたい。

作品は歓迎するが厨はいらない。
942風と木の名無しさん:05/02/11 00:52:54 ID:qUusFohC
皆様ご指摘ありがとうございました。
勉強不足でした。以後気を付けます。
名前今更ですけど変えて投下は許されますかね?
この発言も誘い受けになってしまうかもしれませんが
気を悪くされる方がいたらもう書きませんので。
943風と木の名無しさん:05/02/11 00:53:56 ID:AjN9OO49
設定萌えしたんだけどナマなのか…(お笑い詳しく無いから知らんカター)

じゃあ…キャラ名変えて続き、とかはダメか?
944風と木の名無しさん:05/02/11 01:42:18 ID:Egx0SBiw
正直もうここでの投下は止めて欲しい。
そういうのとは違う。
945風と木の名無しさん:05/02/11 01:53:53 ID:otHUz6Ad
モララーのとこ行ってみたら?虹ならそっちの方が合ってるとオモ。
946風と木の名無しさん:05/02/11 02:20:58 ID:OoEQ79if
おいしいバイトさん、すっごい萌えなんだけどナマモノだったのかー。残念!
>945さんに同意、ビデオ棚イイと思うよ。あそこなら伏せ字でナマモノイパーイだよ。
よく読みに行ってるよ漏れ。
947風と木の名無しさん:05/02/11 02:22:50 ID:OoEQ79if
連投スマソ
で、言い忘れた。初めてっぽいのでくどいようだけど、ビデオ棚にも
始めと終わりにはる目印のテンプレAAとかあるから、そこらをチョト読んで
投下するとイイと思うよ。
948処刑前夜1:05/02/11 03:43:23 ID:ydnju36g
真夜中。青年は一人で表に出た。何をするというものでもない、疲れすぎて
眠れない時間を費やすうち、催したから、抜こうと考えたのだった。
しかし厠は生憎誰かが使っていた。そこで月夜であったが外の物陰でも用は
足りると思ったのだった。
青年は罪人であった。といっても人殺しをしたわけでも、泥棒したというわ
けでもない。政変を境に、青年の住む土地の男すべてが罪のあるなしを問わ
ず、この収容所に集められたのだ。そしていつ宣告されるかわからない処刑
の日を、日に十六時間の重労働をして過ごしていた。
949処刑前夜2:05/02/11 03:54:33 ID:ydnju36g
青年はふと呼び止められ、背後を見た。
すると月明かりの下に、少年が立っていた。名は聞いていないが、労働中一緒に
になることが多い、いわゆる馴染みの少年だった。
他の収容者と同様に痩せて顔色は悪かったが、なかなかにきれいな顔立ちをして
いた。近寄ってきた少年に、青年はこんなところで何をしているのかと訊ねた。
すると少年はそれに答えず、反対に青年に向かって何をしているのかと問うてきた。
青年は困惑した。少年は十四・五には見えたから、わからない訳ではないだろうが、
説明するには青年に羞恥がともなった。
すると勘のよい少年は、ふと哂い、そして言った。
「ねえ、兄さん。ぼくが手伝ってあげようか」
950処刑前夜3:05/02/11 04:14:51 ID:ydnju36g
青年は驚いた。少年は笑みを浮かべたまま、青年の手を握り、道の暗いほう
へ導いていった。そして収容所から離れた塵捨て場に着くと、少年は青年と
向かい合った。青年はまじまじと少年を見つめた。月夜のせいか、昼間の顔と
まるで違って見える。少年は青年の目を見つめ返し、おもむろに青年の右手を
握った。そしてその手を自分の目の前に引き寄せた。
「こんな肉刺だらけの手じゃ、辛いでしょう」
と、青年のゴツゴツした硬い手の平に唇をつける。無感覚の筈だったが、その
光景は青年の胸のうちをちくりと刺激した。
「ぼくの手も同じ」
少年は呟いた。ふたりとも同じ仕事をしているのだから、当然だった。
少年は膝を地につけ、青年の腰に手を触れた。中心が晒され、ガサガサした手
の感触が青年に一瞬触れ、その後を熱く、とろけるように柔らかな肉の膜が包み込
んだ。
「ハッ…」
えもいわれぬ衝撃に、青年は思わず息を吐いた。腰が退けるのを、はしと掴まれ、
根元まで喰らいつかれる。
青年は両膝を震わせ、少年の口の中に射精した。
951風と木の名無しさん:05/02/11 10:44:12 ID:AjN9OO49
こ、今度こそ萌えキターーー!!ε=(゚∀゚*)
952風と木の名無しさん:05/02/11 12:16:34 ID:KMOEWbET
乙!

ところで950でスレ立てになってるけどそれはスルー?
それとも前スレを使い残しちゃってるし970くらいまでは頑張る?
953風と木の名無しさん:05/02/11 12:29:17 ID:NZ2tOnFD
前スレは微妙な食い残しだね。容量はあと約30kbくらいでレスなら約300。
何か投下しても途中で埋まっちゃいそうだし、雑談で300稼ぐのもなー。
孫スレの誕生を見たりして。でも893タンが戻ってきてくれたときに
あっちが生きててよかった、と思ったりしたからタイミングってわからないもんだね。
954風と木の名無しさん:05/02/11 14:34:33 ID:J2U1RSy8
960で立てるに一票。
テンプレ確認とか今からやればそのくらいが丁度良さそう。

このまま雑談で残り埋めるのもあれだしこの半端なままじゃ職人も投下しにくいと思う。
本当は1で950って書いてるんだから950で立てれば良かったのに踏み逃げてるし。
書かなきゃわかんない人がいるみたいだから次スレではちょっと変えた方がよくない?

☆次スレは950が、または容量490KB辺りでお願いします☆

☆次スレは950で。立てられない方は前後の書き込みを自粛してください。
☆それ以前に容量オーバーしそうな時は490KB辺りでスレ立てをお願いします。
955風と木の名無しさん:05/02/11 19:20:05 ID:7G2XkPAX
>>954
ドウーイ。
あと個人的に次スレから「投下終わりにはそれとわかるよう明記」とかいうのを入れてほしい。
自分的には別にどっちでもいいんだが、こだわる人がいるみたいなんで。
956風と木の名無しさん:05/02/11 22:08:46 ID:7G2XkPAX
だ、誰もいないのか…?
どうしてみんな次スレの話題になると引っ込むんだ?
957風と木の名無しさん:05/02/11 22:13:55 ID:PHI9laOg
いるよ〜ノシ
テンプレ微妙に改造してた。
(自分には)注意文が今一つわかりにくい気がしてたのでちょっと変えたけどどうよ。
あと絡みスレで批判批評可な感想専用スレが欲しいという意見が出てたけど今回はスルーでいい?

********************
読みきりでもリレー小説でもいいのでここに書いて下さい。
H描写のみも可。神の降臨、お待ちしてます。

●SS書きの方への注意
・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイは名前欄にその旨を記入した上する
 数レスに渡る場合それぞれのレスごとに記入する
 その後数行改行後に投下すること
 (IEブラウザや専用ブラウザなど様々な環境の方がいます!)
・保管の都合上獣姦は扱わない(擬人化風味はオケー)
・続き物の場合、簡素な物で構わないのでシリーズ名を書き添える
・投下終了の場合それとわかるように明記する
例:今回はここまで・To be continue・END・Fin・おしまいなど状況に合わせて臨機応変に。
・SS投下時、感想へのレス以外の雑談は名無し推奨


●スレ住人心得
・叩きや煽りには絡まない
・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で
958957:05/02/11 22:21:42 ID:PHI9laOg
ごめん、注意書きいきなり一行目から間違ってる。
×・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイは名前欄にその旨を記入した上する
○・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイは名前欄にその旨を記入する

それからsage推奨って入れる?
959風と木の名無しさん:05/02/11 23:52:46 ID:RazE92E1
>数レスに渡る場合それぞれのレスごとに記入する

これ、ものすごく大変な作業だと思うんだけど。
名前欄か、一回目の投下時に本文に注意入れてくれたら、それで充分だよ。

感想専用スレについては、次のここのスレで相談すれば良いのでは。
960風と木の名無しさん:05/02/12 00:22:17 ID:Zj/Khi/E
・投下終了の場合それとわかるように明記する
ってテンプレに入れるの?
文句言ってた本人が入れろって主張するなら分かるが
周りが気をつかってテンプレ入れておく必要はない気がするけど。
こういう時に何も発言しないならそれほどこだわってないじゃないの?
961風と木の名無しさん:05/02/12 00:35:03 ID:ddIHmbH2
>959
>・数レスに渡る場合それぞれのレスごとに記入する

・ 内容の注意書きを直前に入れて数行改行後に投下して下さい。
↑これを踏まえて書いたつもりだったんだけど…
専ブラのNGワード指定してるならそのシーンがあるスレ全部にあった方がいいし
IEとかなら表示数の関係で始めで宣言してもわからないこともありそう。
名前欄を使い分けるのは確かに面倒だけどどうせ1回は明記しなきゃいけないなら
それを1レスにしようが複数レスにしようがそんなに手間は変わらないと思う。

>960
気を遣ったつもりはないけどつい最近でも書きながら投下する人がいたから
できればあった方がいいかなと思った。
でも確かに強制するほどの事じゃないし推奨にするというのはどうかな。

で、スレ立てる?
962風と木の名無しさん:05/02/12 00:50:38 ID:bcXqTm1B
 スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイは名前欄にその旨を記入する事。
 数レスに渡る作品の場合は、その描写のあるレスすべてに、
 内容の注意書きを直前に入れて数行改行後に投下して下さい。

 の方がわかりやすいかと。
963風と木の名無しさん:05/02/12 00:52:18 ID:WCJphaa9
別に問題が生じたわけでもないし、テンプレ改訂の必要は感じないです。
経験上、お約束を長く、詳細にするほど問題が生じやすい気がするし
あまり意味ないと思われる。
964風と木の名無しさん:05/02/12 00:59:57 ID:ddIHmbH2
>962は頭いいな。使わせてもらいます。
あとスレ立てのお約束も1にあった方がよさそうなので移動してみた。
これでどうだ。あと投下終わり宣言はとりあえず今回除きました。
もうこれで立てていい〜?

―――――
読みきりでもリレー小説でもいいのでここに書いて下さい。
H描写のみも可。神の降臨、お待ちしてます。

●SS書きの方への注意
・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイは名前欄にその旨を記入する事。
 数レスに渡る作品の場合は、その描写のあるレスすべてに、
 内容の注意書きを直前に入れて数行改行後に投下して下さい。
 (IEブラウザや専用ブラウザなど様々な環境の方がいます!)
・保管の都合上獣姦は扱わない事。(擬人化風味はオケー)
・続き物の場合、簡素な物で構わないのでシリーズ名を書き添える事。
・SS投下時、感想へのレス以外の雑談は名無し推奨


●スレ住人心得
・叩きや煽りには絡まない
・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で

☆次スレは950で。立てられない方は前後の書き込みを自粛してください。
☆それ以前に容量オーバーしそうな時は490KB辺りでスレ立てをお願いします。
965風と木の名無しさん:05/02/12 01:04:37 ID:Zj/Khi/E
・続き物の場合、シリーズ名を書き添える事。
でいいんじゃないかな?なるべく短くした方が良いと思う
966風と木の名無しさん:05/02/12 01:15:00 ID:ddIHmbH2
えーっと、結局ここの1を丸々コピペの方がいい?それとその辺もスレ立て人に任せる?
自分は立てていい?と誘っといて申し訳ないけどネット落ちの時間です。
ごめん、限界、目が溶ける。2候補を置いていくので姐さん方後をお願いします。

前スレ
【陵辱】鬼畜作品を創作して7thプレイ【SM】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1097127213/l50

過去スレ

【陵辱】鬼畜作品をここで創作して下さい【SM】
http://www2.bbspink.com/801/kako/1042/10420/1042098090.html

【陵辱】鬼畜作品を創作して2ndプレイ【SM】
http://www2.bbspink.com/801/kako/1047/10471/1047187594.html

【陵辱】鬼畜作品を創作して3rdプレイ【SM】
http://www2.bbspink.com/801/kako/1055/10550/1055052140.html

【陵辱】鬼畜作品を創作して4thプレイ【SM】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1066224633/

【陵辱】鬼畜作品を創作して5thプレイ【SM】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1073305592/

【陵辱】鬼畜作品を創作して6thプレイ【SM】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1081984765/

絵版
ttp://yaoi.s3.x-beat.com/
保管庫
http://www1.adult-jp.com/~jun/801/
967しおり:05/02/12 01:26:44 ID:Zj/Khi/E
・オンラインゲーム >21-23 >120-125 >208-21
・サディスト
>32-33 >41-42 >47-51 >62-65 >88-91
>103-106 >140-143 >201-204 >259-260
・お仕置き >184-191
・犬が逃げた >287-288
・『犬』>299-302 >310-312 >314 >332-338
・まちがい >365-366 (続きについて>423)
・今日のお仕置き >380-386 >388-391
・ドヘタレ攻×鬼畜受 >395-396
・囁き >407-412
・囚われの男 >419-420
・先生 >500-502 >562-564
・場面のみエロリバ >547-548
・突発的スミマセン >613 >615
・突発的に割り込み >614
・隣の人 >658-663 >667-670 >682-685 >772-775
・取調室 >827-834
・ひとのもの >811 →・写真 >824-825 →・噂 >893-894
・893×跡取(カタギ)>820-822 >908-913
・天使と男 >813-816 >918-920
・処刑前夜 >948-950
・狭い部屋
>243-245 >256-257 >296-298 >324-326 >359-361
>439-441 >454-456 >587-590 >697-702 >787-793
・ブルー・ムーン
>513-520 >534-540 >555-560 >593-598 >621-627
>728-734 >797-803 >846-853 >882-886 >897-900
・猛者
>606-607 >646-647 >651-654 >703-705 >751-754
>778-782 >864-866 >873-875
968しおり補足:05/02/12 01:29:58 ID:Zj/Khi/E
ひとのもの・写真・噂は続きものっぽかったので勝手に→で繋いだけど
もし別作品だったら職人さん訂正してくれ。
おいしいバイト>>930-932 >>934 は揉めてたので一応省きました。
969風と木の名無しさん:05/02/12 14:34:42 ID:qhlZAn1/
スレ立てようとしたけど出来なかったよorz
他の姐さん方、よろしくお願いします
970風と木の名無しさん:05/02/12 16:07:46 ID:2puH4bJg
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1108191354/l50
【陵辱】鬼畜作品を創作して8thプレイ【SM】
立てました
971風と木の名無しさん:05/03/12 05:02:02 ID:YeZEInYK
前スレ埋まったみたいですね。
こちらが感想スレの練習って事でいいのかな?
972ためし:05/03/13 10:24:19 ID:Y8JuBcd9
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
萌えをありがとうございました。(´ー`)
受けの気持ちを想像すると涙が出る…モウダメポ..._〆(゚▽゚*)
でも読みにくい。そこは糞。
続きキボン。

…感想のみ分けてあると、あまり気にはならないかな。
973風と木の名無しさん:05/03/13 11:31:21 ID:s5Zg1SE0
あえて絡んでみる
ためしタンgj!
>972
そういう書き方はどうかとオモ
ていうか半年R

糞レスのスルー、しやすくはなる?
974風と木の名無しさん:05/03/13 11:51:57 ID:UwZQMs0r
うむ、このほうが良いぞ
感想スレ希望
975風と木の名無しさん:05/03/13 15:00:43 ID:Y8JuBcd9
議論厨VS議論打ち消し厨
を演出しとる荒らしがおるな。
乗るなよ>住人
976風と木の名無しさん:05/03/13 15:56:40 ID:7EzL/jIY
猛者タンまりがとん。
しばし静観。
977感想(猛者):05/03/13 16:09:27 ID:msYpousf
感想ってこっちでいいのかな?
一応、意見に沿って書き込む。
猛者タンありがd!!議論議論議論議論…でうんざりしてた気分が一気に吹っ飛んだよ。
本当に嬉しい。禁断症状が出てたところだったんで…(´Д`;)ハフハフハフ
なんか相応しい言葉が見つからないな…
ため息ばかりが漏れるよ。少年の心情とか、ゴンザの瞳の描写とか…
前回に引き続き、リアルで鼻がツーンとしてしまった。
本当に本当に続き禿キボンヌ。
どうなるんだろう…?
少年は家に帰れるのかな。でもトンカチが黙ってないよね…きっと。
ああ、続きが読みたい―!!(*´Д`)'`ァ'`ァ
期待してます。大ファンだよ、もう…

綺麗だ綺麗だと言われるゴンザの瞳、一度見てみたい…
978猛者感想:05/03/13 16:12:54 ID:Y8JuBcd9
猛者の作者は、文も自身も、ともに猛者だと思うw
GJ!
単純に、文作うまいよなあ、と感心。
979猛者感想:05/03/13 17:03:34 ID:izD3QPzf
キタ━━━━(゜∀。)━━━━!!!
猛者タンGJGJGJ!!
待ちに待った作品投下に禿しく胸が高鳴っております……
猛者タンの文章力に脱帽だ。
ここら辺で急展開みたいだね。
どうなっちゃうのか本当に予測不可能だ……何にせよ少年にもゴンザにも幸せになってもらいたいなぁ…
今後の展開に禿しく期待。
つるっぱげになりながら正座して待ってます。
980猛者感想:05/03/13 17:26:09 ID:X1KGQkUw
猛者タン、思い切りのよい投下GJ!!!でした!!
気の毒に気持ちがささくれ立ってしまってる少年のこれからと、
口にしては何もまだ言わないゴンザとの関係が今後どうなるのか?
もう釘付け状態!!で毎回美味しく読ませてもらってます(*´Д`)'`ァ'`ァ
981猛者感想:05/03/13 21:28:22 ID:6rlNm+XI
猛者タンもつかれー!!
もうもうもう、ネ申だよ…毎回PCの画面に食いつくようにして読んでる。
今回の読んで、全部プリントアウトする事に決めたよ。
紙にまとめて、寝転びながらでも全部通してじっくり読みたい。
今まとめてる最中だけど、改めて見ると最初の方の猛者タンの文章と今の文章全然違いますな…w
それがまた楽しいんだが。
今後の展開に激しく期待だ。うずうずしながら待ってます。
982風と木の名無しさん:05/03/14 00:46:15 ID:KzMtkCXc
早速本スレでグダグダしてるから言わせてもらうけど、
感想スレ作ったって、絡み→議論の繰り返しが
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!→感想スレへドゾ の繰り返しになるんじゃないか?
そんなもん作らないでキターな感想も議論もスルーすりゃいいと漏れは思うけどな。

と埋めてみる。
983風と木の名無しさん:05/03/14 00:49:22 ID:NCJ+AJWE
>982
賛成。
スレ分けても無視するヤシ出る→注意→荒れる→スルーコールの繰り返しなのが実演された。
どうせこうなるなら最初からスルーでやった方がなんぼかマシ。
ちなみに自分は手動で亜ボーンして感想と作品だけのスレを楽しく読んでる。
984風と木の名無しさん:05/03/14 10:15:19 ID:9J+BUyK6
同意。
なんでもかんでもスルーで放置する以外に最良策はない。
こっち池、1嫁といった類いの一行レスだってスルースルースルー
新しく参加する人のためにもスルーの三文字を
次スレのテンプレには断固入れて欲しい

でも今でも入ってるんだけどね…
985風と木の名無しさん:05/03/14 12:08:49 ID:9e4Zl7JT
やっぱ、別スレがいいよ、うん。
986風と木の名無しさん:05/03/14 16:03:07 ID:ThS/1Ysy
>982->984は、レスの内容は至極マトモだよね。
でもって、こうして別スレに書いてあると、フムフムと読める。
そしてこのあと、流れを無視して、感想カキコもできる。

しかし本スレに書かれると、議論ウザイと思われただろうな。
スルーしろと言いつつ、スレー出来てないおまえ、と思っただろう。
感想も遠慮、SS投下も遠慮、という流れに向かったかもしれない。

もし今までの議論にしろ、ごっそり別スレにあったと仮定したら、
議論の嫌いな人も、別に気にならないでしょ?
そういう意味でも別スレがあればなあ、と思った。
987風と木の名無しさん:05/03/14 16:21:55 ID:KzMtkCXc
>>986
別に感想スレを作ったとしても、
議論嫌いな香具師が
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1108191354/535-546
↑みたいな流れになるのは構いませんよ って言うかな?
漏れ的には議論よりもウザイから、今まで通り本スレで議論すりゃいいのにと思ってしまう。
以前は誰かが投下するとおさまってたし。
988風と木の名無しさん:05/03/14 17:45:46 ID:KAEB8dO6
漏れもスルー派。
スルー出来ない人間が出てくると議論になっちゃう訳ですが…。

取り敢えず、今までの現状維持が当たり障り無くていい。
議論とかやってると職人さんが投下し辛いんじゃないか?って話が出て、『そんなことない』って話だったけどさ、議論が始まってからは投下も昨日の猛者タソとお試し2作品以外無い訳で…。
正直、減ってるよな?

だったら、色々ごちゃまぜだったけど投下の多かった時の現状維持がいいなぁ…。



…というか、ぶっちゃけて言うと、ヌルー出来ない人間は2chを覗くなよな(´Д`)
言い方悪いが。
989風と木の名無しさん:05/03/14 18:02:56 ID:ThS/1Ysy
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1108191354/535-546
の流れって、なんだか作為的じゃないか…?
無意識に、かもしれないけど。
「私は好きにやりたいから、このレス投下で荒れた方がいい」
みたいなノリを感じるんだけど。
990風と木の名無しさん:05/03/14 20:06:04 ID:+0y5CAnJ
論議が原因で投下しないなんて事はない。
むしろ投下すれば流れが変わると思うから投下したいのはやまやまだが、そんなに早く書ける人じゃないので。
991風と木の名無しさん:05/03/14 21:29:54 ID:ThS/1Ysy
あと、どちらにしろ、
「前スレが埋まるまでは、感想・議論は前スレに書け」
は、いい考えだと思うよ。
あれだけ開いてた6thが、二日で埋まってしまった。
次スレに移るときに、残り容量も気にしなくて済むし。
いつもタイミング難しそうにしてるから。
992風と木の名無しさん:05/03/14 21:52:23 ID:V8LL6KbK
このスレが埋まったら、とりあえず感想スレは立てずに
現スレで感想は 感想(作品名)で書き込むのでOK?

993風と木の名無しさん:05/03/14 22:11:24 ID:KzMtkCXc
スレの無駄遣い申し訳無いんだが、6スレ書きこめなくなってない?
994風と木の名無しさん:05/03/14 22:15:15 ID:ThS/1Ysy
6thはめでたく500kで、あれでも埋まってるのよ。
投下スレは文字数が多いので、1000使い切る前に、
容量オーバーになることもある。
だから次スレを立てるあんばいが難しいのだ。
995風と木の名無しさん:05/03/14 22:25:23 ID:ThS/1Ysy
>992
感想スレは立てるにしろ立てないにしろ、
外部を借りてくれるボランティアさんが出てこなきゃ
どうしようもないし、立てること自体を焦る必要はないから、
しばらく様子見でいいんじゃないか。

感想に名前を入れるのは、反対意見は無かったよね?
まだテンプレに記入されて無い段階なので、
強制ではないけど、入れると歓迎する人は多そうでしょうと。

あと感想への絡み禁止。
そんなかんじかな。
996風と木の名無しさん:05/03/14 23:02:20 ID:C+IocysH
>>995
>外部を借りてくれるボランティアさんが出てこなきゃ
わざわざ借りるの?避難所に立てさせて貰えば?

801@避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/7/
997風と木の名無しさん:05/03/14 23:16:16 ID:ThS/1Ysy
立てるなら避難所もいいね。
次に何か投下されたら、実験的に立ててみて、
濃すぎる萌えを語りたくなっちゃった人や、
批判を吐き捨てたい人、絡みたい人を、誘導してみるといいかも。

どうしても本スレに感想を書きたい…という人も居るようだし、
どのみち、いきなり即強制にはできないから、
新しい提案は、少しづつ試していった方がいいと思う。
998風と木の名無しさん:05/03/14 23:25:05 ID:V8LL6KbK
>997 批判、絡、何書いても感想スレだとOKと勘違いしそうな人が続出するかも。

と、ちょっと心配してみたり。本スレだけで何かあっても大人の態度で
スルーでまったりは無理かなぁ。
999風と木の名無しさん:05/03/14 23:29:50 ID:Pd0ay0bM
>>998
これまでの流れ見てるとスルー徹底は無理っぽいね…
そうしたいところなんだけど。
スルーできない人が多すぎる。
1000風と木の名無しさん:05/03/14 23:31:12 ID:OuD+K2xf
>>998-999
でもいずれ落ち着いて本スレにレスできるようになるような気がするところで1000
10011001

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