乙です!
1さん乙!
そして萌神様の降臨とエロ職人の出前もお待ちしてます!
1タン乙カレー
続きも新作も禿しく期待!
1賛乙華麗!
古今東西甘いの辛いの色んなSS待ってるョー
乙!!
乙〜。
ところで、即死判定っていくつだっけ?
作品投下を待ちつつ、防止カキコよろ〜。
1さんお湯!
と言いながらはじめての即死防止カキコをしてみる。
ついでに10get
30までってけっこうあるね…防止がてらカキコ。
お湯ってどこの発祥だったっけ?>10
このあいだから気になってしょうがない…
1さん乙です!
漏れも防止カキコ。
放置プレイ中の方々、来てくれますように(-人-)ナムナム
>1です。皆さんの乙カキコに感謝しております。
前スレのしおりを作っていたら果てしなく自分が不器用だと気づきました。
スレ最終辺りの続き物に関しましては、しおりだけでいいでしょうか?
しおりは必要な方もいらっしゃると思ったので…。
それとも保全カキコも含めてうぷ…とも思ったのですが…。悩みます〜。
とりあえず今は職人さんの降臨を待ちつつ私も名無しに戻ります。
教えてクンですまそ。
即死判定ってなんなの?
便乗
いつから導入(というのか?)されたの?>即死判定
他スレでレス2以降延々保守カキコがされててびっくらこいたのす。
って、そんな事よりSSの続きが気になって気になって。
24時間以内に30レスついてないスレは、下がってなくてもdat落ちさせる・・・
てことじゃなかったかな?>即死
もう24時間経ってるけど…生きてるよね?
19 :
15:03/10/17 00:58 ID:0HfoOeUx
>17
ありがd
30レスってことはもしや次の圧縮でこのスレは ((;゚Д゚)ガクガクブルブル
>18
そうだねえ・・・
スレ数が多いときや圧縮時には優先的に落とすってことなのかな。
即死判定【そくしはんてい】[名]
数時間レスのないスレを強制的にdat落ちさせるプログラム。
対象は新スレで1週間以内にnレス、又はn時間内にレスのない場合におこる。
ある程度レスのついたスレは即死判定から除外される。
2ちゃんのQ&Aから引っ張ってきた。この板は二日間で30レスが
目安だと以前どこかのスレで読んだ気がする。
防止防止。。
23 :
16:03/10/17 01:18 ID:F8/BWEeZ
スレ立てモツカレー
中断しちゃったSSの続きを激しく期待しつつ、保守
25!あと5レス!
>>11 10だが、「801っぽいAAを張るスレ 其の4」が発祥。
9月はじめに打ち間違いした香具師がいた。
ゴドーを待ちながらホッシュ
亀より遅くなったが
>1
乙カレー。
と同時にホシュ。
hosyu
ホッシュホッシュ
ギリギリラインズサー (・∀・)ノ
これでとりあえず、即死は免れるかな?
ああ、早い所職人さん来ないかなぁ・・・
寝乱れてはだけている兵馬の着物の帯代わりになっている
紐をシュルリとほどき、前を完全に開ける。
そして脇差を引き寄せると上半身を覆っている包帯を一気に切り裂いた。
「やめ・・・・・ああぁ・・・ッ」
制止しようと手を動かそうとした兵馬の声は背中の傷が布団に直接こすれて
襲ってきた激痛のせいで途中から悲鳴に変わる。
背中をキリキリと反らせてうめく兵馬を見下ろす冶三郎の顔が、ふと曇った。
露わにされた兵馬の白い胸のところどころに薄赤く、小さなアザが見てとれる。
首筋、鎖骨―――そのあざを指でなぞり、それが情事の跡であると冶三郎は確信した。
「・・・ふん。」
小さく鼻をならすと首筋に顔を埋め、肌を強く吸い、歯を立てて
先人の痕跡を消し、己の物だというように刻印を刻んでいく。
それと同時に傷が布団に触れぬようにと反っている背中に手を廻し、
やわやわと傷口を撫でる。
「・・ッ・・・!!」
息をつめて身体をビクリと硬直させる兵馬の様子に
冶三郎は口元の酷薄な笑みをますます濃くした。
33 :
忍者:03/10/17 21:53 ID:yZGMHAto
>>1さん、スレ立て乙ですー。
ああ、餡餡言わせながらいたぶりたいのに
何でこうアイタタな展開に・・・(つД`)
>>32 ムフォッ!!乙です!! あと投下一番乗りおめでとうございます。
餡餡言わせながらいたぶるの待ってます。アイタタな展開だって大好きです。
目を開けた時最初に見えたのは、中間照明に照らされて淡い光沢を放つシーツだった。
(……あれ?)
裕貴は頭を軽く振った。気を抜けばまた、柔らかな暗がりの底に落ちていきそうな
意識を手繰り寄せる。寝起きが悪い方ではないはずだったが、今日に限って、気だ
るい重さがいつになっても頭の中から消えなかった。不自然な姿勢で寝ていたせいか、
体もあちこち痛い。
裕貴はかなり大型のベッドに寝かされていた。視線を上げていくと、ずいぶんと
離れたところに部屋の壁が見える。もちろん裕貴の部屋ではなく、さらに言えば
これまで一度も見たことのない光景だった。
(今日は、帰りに…横田たちとカラオケに行って…)
あまり馴染みのないクラスメートだったが、人数あわせで悪いけど、などとあけすけに
言われたら、かえって断るのも狭量に思えた。少し付き合って帰るつもりだったが、
テスト明けの解放感もあってか、思いのほか盛り上がった。暗いボックス、乱反射する
音、マイクが回ってきて二曲ほど歌い、その先の記憶がない。私服とはいえ、裕貴の
外見は年相応に高校生だ。最近は教師の巡回も厳しくなっているので、はめを外した
つもりはなかったのだが。
ぼんやりと身じろぎし、間抜けなことに、そこでようやく異常な事態に気づいた。
慌てて身を竦ませる。
何ひとつ身につけずにいる自分。
急いで起きあがろうとした裕貴は、バランスを崩してつんのめる。体を支えようとした
腕は背中にまわされ、なにかで拘束されていた。
「っと、どーなって…」
どうにか肩で体重を支えながら半身を起こす。最初に思ったよりも、部屋はさらに
広かった。ラブホにでも連れ込まれたかと思ったが、落ち着いたインテリアといい、
どうもそういった施設とはグレードが違う。混乱しそうになりながら見回すと、ごく
間近に位置する椅子に、見知った人物が腰を下ろしているのが見えた。
「隆久!」
クラスでも部活でも、いつも一番裕貴の側にいる津久井隆久は、安堵に満ちた裕貴の
声に、俯いたまま目線だけ上げた。
「なんだよおまえ、後から合流してたのか?もしかして俺、つぶれた?脱がされたって
ことは、吐いたとかした?その……まさか、暴れたから…」
縛ってるのか?そう続けようとして、裕貴は語尾を飲み込む。隆久からは何の答えも
返らない。大柄ではっきりした目鼻立ちの彼は、なぜか小さく見えるほどに体を丸め、
辛そうに目をそらした。
その視線の先には、もう一人、馴染みはないがよく知っている顔があった。
「服は捨てたよ。必要ないから」
小さな白い顔に、絶妙な配置で並んだパーツ。耳障りのいいソフトな声。優雅に足を
組んでソファに沈んでいる華奢な体は、いつもと同じ強い存在感を発している。
「…朝倉…先輩…?」
三年生の朝倉祥吾と直接言葉を交わすのは、これが初めてだった。都内でも上位
クラスの歴史と伝統を持つ男子校である裕貴の学校で、憧憬と少々のやっかみを込めて
『王子様』などと呼ばれている彼は、婉然と唇の端を上げ、笑みに似た表情を作って
見せた。
「あの…俺、なんで…その…ここって」
「僕の部屋だよ。正確には、僕と隆久の。招待したのは君が初めてだ。ねえ?」
朝倉は同意を求めるように隆久の方を見やるが、隆久は顔を上げない。
裕貴は分からないながらも、自分がなにやらややこしい事態に巻き込まれかけて
いるのだけは薄々察する。固定された腕では他になすすべもなく、どうにか体を曲げて
二人から前を隠そうと努力してみた。同時に、努めて明るい声で、今のところ唯一の
味方である……味方であると信じるしかない隆久に呼びかける。
「なんだ、こんな有名人と知り合いなんだったら、早く教えてくれよ。みんなに自慢
出来るじゃん」
すがるような心境に気づいてか気づかないでか、隆久の反応はない。代わりに、
朝倉が優しく笑った。
「いいなあ、君。そうやって怖いの必死に隠してるところとか、すごく」
皮肉なのか本心なのか判断のつかない賞賛のあと、朝倉はうって変わった無機質な
表情で、隆久、と呼びかけた。
隆久は黙ったまま席を立ち、ベッドに乗り上げてきた。いつもの彼からは想像も
出来ない陰鬱な瞳に、裕貴は思わず後ずさる。
「これはプレゼントだよ。遠慮なく受け取って」
内容とはうらはらに、どこかなげやりな朝倉の声が、隆久の動作に重なった。
「プレゼントって…」
「いわゆる初体験てやつかな。恋人同士の、記念すべき」
恋人という言葉に、裕貴は激しく動揺する。
「違います!俺は……」
成就したばかりの恋。まだ誰にも知られていないはずの。そしておそらく、あまり
祝福されないたぐいの。自分と隆久の関係が、自分たち以外の人間の口から示唆された
のは、裕貴にとって予想外にショックだった。
朝倉は、なにが面白いのかおどけたように目を瞠って見せる。
「何が違うの?キスしてたでしょう。それとも違うっていうのは、初めてってほう?」
「そうじゃなくて、その……」
狼狽していた裕貴は、とうとうベッドの上で追いつめられた。目覚めた時はあんなに
広いと思ったキングサイズのスペースに、もう裕貴の逃げ場はない。
「初めてかどうか確かめてみようか。隆久、僕にも見えるようにして」
「え?っ、うわ、おい…!」
ろくな抵抗も出来ないまま、背後から捕まる。暴れているとまた、先ほどの嫌な
酩酊感が頭の中にわき上がってきた。たぶん薬か何かを使われたのだ、ここに連れて
こられる時に。
強引に体を返され足を持ち上げられ、気がつくと、幼児に排泄をさせるポーズで隆久に
抱えられ、朝倉の前で足の間をさらしていた。力無い性器も、その奥もすべて。
羞恥と衝撃に、心臓が握りつぶされそうだ。なによりも……身動きも許さずにこんな
格好をさせているのは、隆久なのだ。階段の陰で、帰り道の公園の片隅で、一番大事
なんだと裕貴を抱きすくめた手が、今は忌まわしい道具のように裕貴を拘束している。
「よくわからないな、隆久」
目を細めて観察していた朝倉は、顎を軽くしゃくった。
「指を入れてみて。初めてなら、きついはずだろ」
「…や…やだ、やめろよ、隆久……」
後ろから自分を抱えている隆久の顔を見ようと、裕貴は必死で首を巡らせる。
隆久はそれを避けるように顔を背けた。足を支えている彼の手は、僅かだが震えている。
隆久も本意ではないのだ、こんなことは。少しだけ、ほんの少しだけそれに力を
得て、裕貴は思いきり体をしならせ、足をばたつかせた。
「ふざけんな!こんなの変だ、フツーじゃないぞ!なんで言うこときいてんだよ、
隆久!」
暴れた弾みで一瞬だけ目が合う。隆久の目には明らかに迷いがあった。どうにか
正気になってくれ、どうにか元の隆久に戻ってくれ、ひたすらに願う。それが通じた
ように、一瞬隆久の手がゆるんだ。
「たかひ……っ」
切実な呼びかけは、横殴りに襲いかかってきた衝撃で途切れた。
いつの間にか近づいて来ていた朝倉の平手打ちだった。
どこか切ったのか、裕貴の口の中に鉄臭い匂いと味がじわりと広がる。
朝倉は面白くもなさそうな顔で、左手に持っていたものを裕貴の目の前につきだした。
荷造り用のガムテープ。
「おまえが悪いんだよ、隆久。云ったろう?こういう野良は立場もわきまえずに暴れる
から、全部縛っておいたほうがいいって」
ぱりぱりと音をさせながら、テープを引き出す。殴られたせいでまだ回っていた裕貴の
視界で、朝倉の白い手が自分の足首にテープを巻きつけているのが見えた。足首を太股に
固定させるかたちで、テープはさらに巻かれていく。
「ほら、入れてみて」
両足を封じられた裕貴に出来た抵抗は、太股を閉じることだけだった。それも、強引に
割り広げられて抵抗としての意味をなくす。
「やめろ…やめてよ……っあっ!」
哀願は、思いも寄らない場所からの刺激で途絶えた。
固く閉ざされたアヌスは、隆久の指を頑強に拒んでいる。指は敏感な場所を無遠慮に
はい回りながら、何度かその襞の狭間に挑みかかってきた。
「い…、やだ!やめろって……っつ!」
弄られ続け、やがてほんの僅かに隙間らしきものができかけた感覚はあったが、なか
なかその口は開かなかった。
「ぜんぜん入らない?じゃ、やっぱり初めてってことかな」
まったく平静なままの声に、裕貴は顔を上げる。自分の股間をのぞき込んでいる男の
秀麗な顔が滲んでいて、そこで初めて、自分が泣いていることに気づいた。
「初めてなら、ちゃんと準備しないと」
呟くように云いながら、朝倉は手を伸ばす。怯えて縮こまっている裕貴のペニスを、
細い指がなぞっていく。指は無造作に、まだ完全には皮から出きっていない性器の先端を
つまんだ。
「準備、ここもね。隆久、手伝ってあげなさい」
朝倉は身を起こし、ベッドヘッドの方へと歩み去る。
「たか…ひ…さ…」
サイドテーブルの引き出しを開けているらしい音を耳にしながら、裕貴は口を開いた。
朝倉は今、視界には存在しない。もしかすると今なら、隆久さえ協力してくれたら。
だが。
「お…願いだから」
隆久の右手。昨日、優しく裕貴の髪を撫でた掌が、裕貴の性器をくるんだ。指をやわ
やわと動かしながら刺激してくる仕草に、徐々に力が加わってくる。左手はその下で
丁寧に袋を揉んでいる。
「あっ、あっ…」
背後からかかる息で首筋が熱い。認めたくないことだが、隆久の手淫は手慣れていた。
経験らしい経験のない裕貴は、他人の手で扱かれるという異常な状態に翻弄されはじめて
いた。混乱と興奮がめまぐるしく体の中でうねる。
「やだ…いやだ…ッ、はっ…」
湿った声は甘く鼻に抜け、裕貴は自分の声を追い払いたくて懸命に首を振る。
「盛り上がってるじゃないか」
笑みを含んだような朝倉の声は、妙に遠く聞こえた。
「隆久、口でしてあげたら。これで最後なんだから」
意識が下肢に集まってしまって、そうでなくても所々曖昧だった思考が、さらに散漫に
なっていく。快感と屈辱にまみれながらも、裕貴は朝倉の言葉から、妙に不安を感じ
させる単語を聞き取っていた。
(最後……最後って?)
隆久に確かめたい。酩酊を押しのけて体を起こし、ちゃんと向き合って。隆久の顔が
見たい。もしこれが望んだことじゃないなら、せめて。
「あっ…!」
切ない願いは、敏感な部分をふいに覆った粘膜の感触で遮られた。
いつの間にか、裕貴は背をシーツにつけていた。背後にいたはずの隆久は、裕貴の足の
間にかがみ込んでいる。何の色も入れていない黒い髪。
「あぁっ…んんっ…」
なま暖かい感触で吸い上げられ、裕貴はのけぞった。一度それを口から出した隆久は、
手で支え、丹念に舌を這わせる。添えられた指はじきに、まだ皮の中から出きって
いない敏感な部分をつつき始めた。歯で軽く皮を噛み、引っ張る。鋭い痛みに、裕貴は
腰を跳ね上げる。
「痛っ!」
逃げそうになる下肢を、長い腕が素早くとらえた。
「やめ……もう……」
息の下の切れ切れの呟きは、力無く宙に投げ出されるだけだ。やがて裕貴は半泣きで
射精した。断続的に放たれたものが、空しく足の間と、愛撫していた男の顔を濡らす。
脱力感といたたまれなさで、両目にはとめどなく熱いものが湧きあがってきた。
後から後から溢れてくる哀しみは、こめかみを伝わって髪の中に吸い込まれていく。
なぜ。
最初に、当たり前に抱くはずだった言葉が、今になって形になった。
なぜ自分は、こんな目にあっているのだろう。なぜ二人は、こんなことをするの
だろう。
なぜ、朝倉がこんなことを強いるのだろう。
なぜ、隆久は黙って彼に従うのだろう。
「な…んで……」
「隆久は、僕の私物なんだ」
掠れた声は、答えと共に、仄かに冷たい感触で報いられた。
「父が買ってくれたんだよ、僕に」
股間を濡らしているのは、自分の出したものばかりではなかった。朝倉の手にして
いるボトルから、薄く色のついた粘りけのある液体が細く落ち、刺激のせいで熱を持って
いるような場所にぬめりを与えていく。
「母親が昔うちで働いてたんだけど、生活できなくなったから、お父様が二人とも引き
取ったんだ。隆久はそれなりに頭もいいだろう、同じ学校に通わせてやるから、うまく
育てて将来は僕の部下にでもしろって。まあ今は、こうして一緒に暮らして、身の回りの
世話をさせる程度しか役に立たないけどね。とにかく、これの扱いについては僕に一任さ
れてる」
裕貴は耐えきれずに目を閉じた。微かに香るのは、アジアの花のような甘く重い香り。
この匂いに裕貴は覚えがあった。
時折、隆久からこの匂いがしていた。
「そうそう君と遊んばせておくわけにもいかないんだ」
朝倉はいたわりすら感じさせる穏やかさで、丹念にオイルを垂らす。充分に潤ったと
見たのか、少ししてキャップを閉める音が聞こえた。衣擦れと共に気配が遠ざかる。
「君だって、いつまでもこそこそしてるのは嫌なんだろう。今日はちゃんと公認で隆久を
貸してあげる。だから、これで最後にしなさい」
他人の物を取るのは、よくないよ。寛大に諭してでもいるような口調。
こそこそしているのが辛いと言ったのは、確かに数日前の裕貴だった。そんな些細な
秘密の会話さえ朝倉は知っていた。隆久は、そんなことまで朝倉に明かしているのだ。
同じオイルの匂い。彼はたぶん、以前から朝倉と……。
オイルで湿されたアヌスに、誰かの指が触れる。たぶん、隆久の。裕貴は目を閉じた
まま、その感覚だけを必死に追った。何も答えない彼の真意が、そんなところからでも
読みとれないかと。
指は刺激に弱い皮膚の上を滑り、丁寧に揉んで緊張を和らげていく。やがて愛撫は、
綻びかけてきた入り口を指先でこじ開けるような仕草に変わった。
「は、ぁ…あっ…ん…」
浅く息を繰り返す。太股を閉じようとしても、どうしても腰から下には力が入らな
かった。朝倉の視線を痛いほどに感じたが、裕貴はもう、あさましく足を開いている
ことにも、たいした抵抗もせずに股間を弄らせていることにも、さしたる意味を感じ
なくなってきた。
クチュリ、という小さな音をたてて、指はとうとう裕貴のアヌスに潜り込んできた。
充血し赤く色づきながらも、薄い皮膚はめくれ上がるようにしておずおずと口をあける。
そこにねじ込まれた指は、すぐに二本に増やされた。
愛撫していない方の手が、いつの間にか勃ちあがっていた陰茎と共に、陰嚢をまとめて
持ち上げた。
「オープン・セサミ、ってところだね」
笑いまじりの陳腐な台詞とほぼ同時に、二本の指が緩んできた薄い襞を押し開いた。
「ああ……」
溜息を漏らさせたのは、快感とは違う。なのに上を向いて震えたままの裕貴の先端から
滴る雫が、隆久の手を濡らしていくのが分かる。
「そろそろ、してあげたら」
裕貴が背中をもたれさせていた壁は、命令に従順に従って遠のいた。皮膚に残るボタン
の感触に、隆久自身はシャツすら脱いでいなかったことを知る。
崩れるように仰向けになった裕貴の腰を、力強い手が支えた。
「たか、ひさっ」
いつかはこんな日がくるとは考えていた。予想よりも随分と違っていたが。
今裕貴の目の前にいるのは、守るようなキスをくれた穏やかな同級生ではない。
他人の言いなりになって自分を騙し、裏切って、玩具みたいに弄り回して……。
(それでも)
裕貴は瞼をあげる。
「す……き」
胸に、暖かいものが落ちてきた。いつからなのか、裕貴は気づかなかった。
ずっと泣いていたのか?隆久。
「好き、だよ」
年齢のわりに大人びた顔に、裕貴は手を伸ばす。
別に泣くようなことじゃない。そんな、悔やむような顔するなって。
俺は今も、今だって何度でも言えるから。
「好き、だから……な…」
背中に差し込まれた手が、ふわりと体を持ち上げた。肩口に濡れた頬が押しつけられて
くる。
「……やめてくれ」
誰にともなく呟かれたそれは、この部屋で目覚めてから初めて聞いた、隆久の声。
「もうやめてくれ、頼みます、やめてください。俺なら、なんでもしますから」
裕貴を抱きすくめたまま、親に許しを請う子供のように、隆久はつたない言葉で
哀願していた。
「お願いします、裕貴は……」
「ペナルティだね」
差し出された懇願を、朝倉は冷淡な一息でたたき落とした。
「一言でも喋ったらペナルティだ。そう言っておいたよね」
居丈高に歩み寄ってきた朝倉が、隆久の肩に手をかける。
隆久の肩越しに、朝倉の人形のような顔が見える。細い腕が乱暴に、裕貴に覆い被さる
隆久の体を押しのけた。力の入らない体がシーツの上に落ちる。
「興醒めだ」
腕をとられ、裕貴の体が反転した。咄嗟にもがいたが、朝倉は絶妙なバランスで
それを避ける。そういえば、資産家の子息である朝倉にまつわる噂の中に、彼が護身術を
子供の頃から学んでいるというのがあったな、などと他人事のように思い出した。
「君には、これで十分だ」
何が、と聞き返す余裕はなかった。ぐいと強い力で腰を抱えられ、冷たく固いものが、
先ほどまでの愛撫でほころんだ部分に当てられる。ふと浮かんだ悪い予感を、予感
以上の痛みが切り裂いた。
「ア、あっっ!」
遠慮もためらいもなく、凹凸のある物体が挿入される。直腸の狭い壁を押しのける
ようにして、太くくびれた先端はぐいぐいと奥まで押し込められた。
「痛っっ、い……いっ」
ピ、と薄皮がめくれる感覚に恐怖すら感じて、裕貴は必死に肩で這って前に逃げる。
身じろぎしただけで、灼けつく痛みで腰を落としそうになった。
「痛っ!…抜けよ!はや…くぁ!」
「このくらいで騒がないで。隆久ののほうが大きいよ」
鼻で嗤った朝倉は、裕貴を突き刺したものを軽く動かした。円を描く先端が、裕貴の
内部をずるりと刺激する。快感よりも激痛で、裕貴は目を瞠った。
朝倉は裕貴の前に手を伸ばす。
「なんだ、萎えちゃったのか。せっかく気持ちよくしてもらったのにね」
力を失った性器に触れた朝倉は、ひどく汚らわしそうに眉をひそめ、その手をシーツで
神経質に拭った。
「さてと。次は……」
裕貴は引きずられ、ベッドから落とされる。
受け身をとることも出来ずに固いフローリングに叩きつけられ、庇えなかった頭を強く
打った。鈍い音がして、裕貴の意識が遠のく。
たぶん軽い脳震盪を起こしたのだろう。暗くなる視界の片隅で、裕貴は誰かの声を
聞いたような気がしたが、それは聞き取れないままに四散していった。
どのくらい気を失っていたのだろうか。
先ほどよりもさらに強く、あの甘い花の香りがする。
衣擦れと、きしむベッドの音。
裕貴は横たわったままでどうにか上半身を動かす。その時に、腕を拘束しているガム
テープに切れ目があるのに気づいた。手をねじり、そこから千切るようにしてテープを
ゆるめていく。
ベッドの上の物音は、その間もずっと続いている。
ようやく両手の自由を取り戻し、裕貴はおそるおそる上体を起こした。足の拘束も
外そうとして、排泄器官を押し開いている異物感に身をすくませる。受けた屈辱が、
めまぐるしく脳裏を巡った。
「ちくしょう…」
思わず呻いた裕貴は、震える手を股間に伸ばした。きつく食い込んでくるそれに、
受け入れる襞はのびきっている。どうすれば楽に抜けるのかも分からない。
なんとか痛みの少ない姿勢をとろうと、床に手をついて体を支え直した。高くなった
視界に、ベッドの上の様子が目に飛び込んできた。
朝倉が、隆久の上にいる。
後ろ向きの白い裸身に、背骨が奇妙なうねりを浮き立たせている。仰臥した隆久の
腰をまたいで、朝倉は膝立ちになっていた。
彼の足の間で、彼の性器と隆久のそれがこすりあわされている様子までもが見えた。
「……ちゃんと…動きなさい」
上がる息の隙間で、朝倉は婉然と命令を下す。
「ペナルティなんだよ。いつもよりもきちんと義務を果たさないと」
クチャクチャという湿った音と共に、朝倉の引き締まった臀部が緩慢に上下する。
「でないと、君のお母様を、今すぐに退院させてしまうよ?」
食いしばった歯の隙間で、隆久が呻くような息を漏らした。
朝倉は自身の股間に手をのばし、少しまさぐった後、やや高めに腰を上げた。その
まま裕貴の目の前で、隆久のペニスが朝倉の中に飲み込まれていく。裕貴が意識を無く
しているあいだに、すでに一度、交合があったのだろう。柔らかく開いた朝倉のアヌス
から、ぬめるものが伝い落ちている様まで見えた。
「ほら、はやく」
甘たったるい命令。罵声を噛み殺したらしい息の後で、隆久は乱暴に朝倉の尻を掴ん
だ。起きあがり、興奮に震える細い腰を引き寄せる。
「そう……あっ、ん…いいっ」
朝倉は嬉しげに隆久の首に腕を回し、強引な突き上げに声を揺らす。
「隆久、隆久…たか、…んんっ」
答えないこと、それだけが最後の意地のように、隆久は無言で朝倉を貫く。
ふと上げた彼の視線と、体を起こした裕貴の視線が、薄暗い空間でかちあった。
(隆久、やめてくれ)
叫ぶことは出来なかった。黙って見ているのが惨めすぎると分かっていても、声は
出なかった。
朝倉の言葉で思い出してしまったからだ。以前彼自身から聞いた、彼と母親の現状を。
早くに亡くなった父親、重い病気の母親。援助なしでは通学どころか生活も出来ない。
高度な治療と高価な薬を必要としている母親に至っては、病院から出れば命を長らえる
こともできない。
それは裕貴にとって、恋しい人の背負った試練だった。自分にもなにか出来ればと、
そんなことを真摯に想っていた。
そういえば援助の出所を、隆久が明かしたことはなかった
それが朝倉の父親からのものだとすれば……隆久が朝倉の不興を買えば、彼だけでなく
病身の母親も見捨てられるだろう。
家族と、天秤にかけられた。
そして隆久は、裕貴ではなく母親の命を選んだのだ。だから裕貴はここにいる。
尻に玩具を突っ込まれて、冷たい床の上に。
裕貴は苦笑しそうになった。ずいぶんな扱いだが、怒りはなかった。隆久の選択は
妥当だろう。少なくとも自分は、捨てられたからといって死ぬ訳じゃない。
ただ、ひどく寂しかった。好きな人と同じものを背負えないことが。
裕貴は、見つめることをやめられなかった。
隆久もまた、まっすぐに裕貴を見つめ返してくる。苦痛と、絶望と、それでも消え
きってはいない切ない恋情をこめて。
(隆久)
唇の動きだけでそう呼びかけると、隆久は年相応の、泣き笑いのような表情で端正な
目元を歪ませた。
裕貴は音を立てないように、足の拘束をはがした。隆久のややほっとしたような瞬き
に、手のテープを切っておいたのが彼だと悟る。ゆっくりと膝立ちになった裕貴に、
やはり唇の動きだけで隆久は告げた。
逃げてくれ。
裕貴は微かに笑って、手を足の奥に伸ばしていった。すぐに、体の中に納めたままの
淫具が指に触れる。そっとつかんだそれを、裕貴は自らの手で動かした。
「あっ…」
まだ痛みしかない。数センチほど引き抜き、再び数センチ押し込む。慎重に繰り返し
て、徐々に動かす幅を広げていく。
隆久を見つめながら、彼の律動にあわせて。
(隆久)
慣れない刺激に落ちそうになる腰を支えて、裕貴はただ恋人だけを見ている。そして
隆久もまた。
(隆久)
「あっ…?ふ…ぁ!」
急に深まった挿入に、朝倉が嬌声を上げた。
隆久は一心に裕貴を見ながら、裕貴ではない男の中をかき回す。
「隆久っ!いい…っ、さわって、さわってっ!」
朝倉は悲鳴にも似た喘ぎを漏らしながら、隆久の首にしがみついた。懸命に抱こうと
する腕には、彼の、隆久への執着の深さが見えるようだった。
いつからかは知らない。たぶん裕貴が隆久に会うずっと前から、きっとこの二人は。
「く…あっ…」
苦鳴を押し殺しながら、裕貴はさらに乱暴に自分を道具で犯す。
朝倉は痩せた腰を必死に使って、隆久を求めている。遠くから何度か見かけた、整い
すぎて現実感のない横顔と、隆久の上でくねる後ろ姿が徐々に重なっていく。
朝倉は自分と同じだ。方法は違っているが、隆久が欲しかっただけだ。
でも。
どう動かしても、慣れない淫具が生むのは痛みだけだった。感じるポイントがあるの
だと聞いたことはあったが、それを探す余裕もない。裕貴は片手を空け、いつの間にか
勃ちあがって揺れていた性器に、もどかしく絡める。
同じように隆久も、朝倉の前に手を回した。
「はやく、いか…せて…」
すすり泣きのような綺麗なテノール。恋しい手を求めている。
でも違うよ、朝倉先輩。
隆久が見てるのはあんたじゃない。抱いてるのはあんたじゃない。
(ゆうき)
隆久の唇が、くっきりと刻んだ。
ざまあみろ。
裕貴は涙を拭うこともせず、やみくもな自慰で自分を追い上げていく。
王子様、あんたはやりかたを間違えた。隆久が好きなら、ただ好きだって言えば
よかったのに。隆久はあんたを愛してない。正義感が強くて一途なこいつが、人質
なんてとって他人を翻弄するあんたを好きになることなんて、きっと一生ない。
そうやって踏みにじったぶん、隆久はあんたを許さないよ。あんたがどんなに隆久を
好きでも。
どんなに、俺よりも前からずっと、隆久を好きだったとしても。
道具を握っていた手がずるりと滑った。オイルと精液の匂いの狭間に、微かに血臭が
する。
(ゆうき)
隆久の声が、音もなく呼ぶ。朝倉のあげる甘えた喘ぎにも、それは消えることはない。
ざまあみろ。何もかも手にれたつもりで、一番欲しいものはあんたのものじゃない。
いつかはあんたは、隆久を縛る口実をなくす。そうしたら隆久は、あんたなんかゴミ
みたいに捨てるだろう。
他人をこれほど憐れみ、蔑んだことはなかった。見下し嘲笑している自分に、裕貴は
ひどい嫌悪をおぼえた。湧き上がってくる虚無感を性的な刺激で押しのけようとして、
必死に手を使う。
「っん…あぁ…っ」
王子様。あんたにとっての隆久は、このおもちゃと同じだ。いくらあんたは抱かれた
つもりだって、隆久にはなんの意味もないんだよ。あんたが隆久を、道具扱いしてる
かぎり。
心の一部が黒く染まっていく。それでもなお裕貴は、重い激情をとめることが出来
ない。それは確かに、好きという気持ちの裏側にあったものなのだ。
汚れていく。知らなかった汚い自分を思い知らされる。
「好き、だよ、……隆久」
達しながら、そう小声で呼びかけて。
裕貴は朝倉を侮蔑し……そして、こんな恋に堕とした隆久を、その瞬間、ほんの
少しだけ憎んだ。
おわりです。
いきなりクソ長い投下、失礼いたしました。
お付き合いいただいた方がいらっしゃったら、ありがとうございました。
モモモモモエ――(*´Д`)――ハァハァ
忍者さんも高校生ものさんも激しく乙!
>高校生もの
ありがとうございました。
良い・・もう一度萌えてきます・・
乙です!ごちそうさまでした!
>32
いい〜!キスマークをキスマークで消すの萌〜!ハァハァ
>35
最低の状況の中で気持ちだけシンクロさせる恋人たち…。極限ですね〜!ハァハァ
>高校生もの
スゴク(・∀・)イイ!!萌えますた!!
実は主人公カポー二人が鬼畜ですな…(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!
>>35 グッジョブ(・∀・)ノ
王子が切なくて萌え…
>>35 私も王子萌え〜(;´Д`)ハァハァ
王子と私物の初Hとかリクしたいんですが〜
>>35 |д゚)
|彡サッ
|д`)ハァハァ
|д゚)…王子視点もキボンヌ
|彡サッ
何か、オペラの「アイーダ」思い出しますね・・・。(アムネリス=王子でw)
私も王子視点読んでみたいです。
実は王子もうすうす勘づいてるのかなーって切なくなったり。
前スレの極道様や古代史様の降臨も渇望しつつ。。。
高校生すんごくよかった・・・・
このあと三人がどうなっていくのかとても気になります・・・・・
不安げな顔のまま直哉は忠志を見上げて何か言いかける。忠司はそんな直哉の唇に指先を当てる。
「静かに。大声だすな。ここはビジネスホテルなんだから、隣に声が筒抜けだろう? さっきからの声ももしかしたら隣の部屋の奴が聞いていたかもしれない。お前、恥ずかしくないか?」
忠志はそう言いながら直哉の髪を掻き揚げるようにして直哉の額に唇を当てる。唇を離して直哉を見下ろすと直哉は怯えたような顔をしている。
「どうした?」
聞きながら、直哉が見せるそんな顔を楽しんでいる自分がいる事に忠志は気づいている。歪んでる、と思いながらその事に混乱することもなくどんな風に直哉にもっとこんな顔をさせてやろうかと思う自分を楽しんでいる。
礼儀正しくて、でも我侭で酔っ払ってこんな所に連れ込んでおいて、いざとなったら弱気な顔をしてみせる直哉に変に構いたくなる。思わず笑ってしまう。
「ほら、廣田直哉君……優しくして下さい、は?」
忠志がやっと笑ってからかうように言ったので直哉は少し安心したようにいつもの生意気そうな表情で言う。
「何? 偉そうにそんなこと言って……本当にちゃんと俺をいかせる事が出来る訳?」
ああ、生意気そうな顔が、いいな、と忠志は思う。
「さぁ……、どうかな? イキすぎてもう、離してってお願いしたくなるような目にあったらどうする?」
「まさか、そんな」
笑う直哉の顎を取る。忠志は二人だけでいるときに直哉が時折見せる片方の唇の端を少し上げる皮肉っぽい笑顔を見る。その笑顔の後、直哉は必ず一瞬寂しそうな顔をすることも忠志は知ってる。そして、直哉は忠志が思ったとおりそんな顔になって言う。
「馬鹿は俺じゃない、決して俺じゃない。今野さんなんだ」
目を伏せる直哉の瞼に唇を当てる。そのまま目じりに頬に。
「今野、さん」
囁くような声で名前を呼んでくる直哉の唇に掠るように唇を触れ合わせながら忠志は直哉のものを掴む。息を呑む直哉の唇を唇で塞ぐ。忠志の身体の下で華奢な身体がもがくように動く。
「あ! …あっ」
唇を離した途端に小さく叫ぶ直哉の顔を忠志は楽しんで見下ろす。枕もとの小さなデジタル時計の表示は午前0時を回ったところ。直哉に抱き付かれて眠れないと思いながらもあっけなく熟睡してしまっていた自分に忠志は気づく。
そして、朝まではまだ十分な時間があることに満足する。これからが始まり。
直哉のものの根元を掴んで再び唇を唇に触れ合わせる。直哉の唇が震えている。直哉のものは手の中で硬く張り詰めてびくびく動く。一端手を離し、改めて掴みなおして荒っぽく扱いてやる。喉の奥で直哉が声にならない声を上げる。
忠志は唇を離し、乱れる直哉を楽しんで見下ろす。うっすらと顔をしかめて喘ぐ口元がいい感じだと思う。手を動かすのを止めて、でもきつく直哉のものを握ったまま、忠志は直哉の顎を取って、直哉の顔を覗き込んで言う。
「お前、このままベッドでイッちゃ駄目だからな?」
直哉は忠志の言葉なんか聞こえないと言ったように目を閉じて喘いでいる。忠志は直哉の頬をそっと叩く。
「聞いてんのか? おい」
「……え? え、何……今野……さん?」
喘ぎながら視線の合わないような目を向けて、上擦った声で聞いてくる直哉に忠志は諭すように言う。
「お前、社員章つけたままフロントでチェックインしたよな? 正直に名前も会社名も書いたんだろう? その男が男と二人で泊まった部屋のシーツが汚れまくってたら、洒落にならんだろう? 丸めたティッシュが山盛りってのもギャグにもならんわ。
このビジネスホテル、会社の仮眠室が嫌いな奴が時々泊まってることお前、知らなかったか?」
「あっ、あっ…!」
「夜間バイトのフロントのおねーちゃんやおにーちゃんがお掃除バイトの人から聞いて、面白半分に他の社員にばらさないとも限らないんだぜ? 直哉君?」
再び荒っぽく動き始めた忠志の手に直哉は仰け反る。
「駄目、手、止めて! ……今野さん…今野さん! 駄目だ! ……止めろよ!」
喘ぎながら叫ぶように口にする直哉に忠志はぞくぞくするくらいそそられる。手の中の直哉のものの先端が濡れてもう、可哀想なくらいになっているのが判っているからなおさら離せない。もっともっと困らせてやりたい。
「イキそう? イクならちゃんとバスルームでイケ」
「だったら……だから! 今野さん! 離し……あっ…!」
「ほら、イキそうなのか? だったら言え。そしたら離してやるから。……それから、大声は出すなって言ったろ?」
「……離せ……離せよ! 早く! 早くっ!」
直哉の身体がもがくのを忠志は楽しむ。もちろん掴んでいるものは離してやらない。なんでこんな苛めてやりたくなるような反応をみせるのだろう。
「ほら、イキそう?」
直哉が頷く。何度も首を振る。その反応の仕方に、馬鹿だな、と忠志は思う。そんな風な仕草で悦ばせたら離してやるはずないじゃないか。
リアルタイムキタ━━(*´Д`*)━(*´Д)━( *´)━( )━(`* )━(Д`*)━(*´Д`*)━━!!!!!
続きが読めて嬉しいッス!
そして今野さんのいじめっ子ぶりに(;´Д`)ハァハァ
>現代リーマン
久々に漏れ好みの設定&ストーリーのSSを読めて幸せ…
展開が読めなくてワクワク&ハァハァです
>59-62
(;´Д`)ハァハァ ハァハァ
続き待ってました――!!!
あ、ありがとうすごく好きです。
悶絶!現代リーマンキタアァァァァ━━━━━(´Д`)━━━━━……ン!!!
大好き……
キタァァァァァァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)ァァ( ゚)ァァ( )ァァ(` )ハァ(Д`)ハァ(*´Д`)ハァハァ
乙です!!禿萌えです!!こりゃーたまらん!!
続き待ってます!!
鯖の負荷が…どっかで祭りか?
1st.2ndあたりにいた者ですが、まだ生きてたんだ〜と、しばし感動。
なんか盛り上がってるーと、さらに感動。
ガンガレ!
69 :
風と木の名無しさん:03/10/21 23:54 ID:slSs2Dza
<<この世で一番残酷な事件>>
「女子高生コンクリート詰め事件」です。
みんなで犯人を見つけて、風化させないよう犯人を晒し者にしなければならない。
http://profiler.hoops.ne.jp/concrete.htm http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/1617/ http://topia.yam.com/home/aoiryuyu/pages/josikouseikankin.htm 女子高校生が41日間渡って監禁され、計100人ぐらい(少しでもかかわった人を含めて)に強姦、朝から晩まで超暴力と超陵辱された。。(深くかかわったのは5,6人)
ヤクザ顔負けのリンチで、天井に血が飛び散っていた。
「なんでもするから家に帰して」という女の子に、自慰(オナニー)を強制させ、
真冬に裸で外(ベランダ)に出し、裸で踊らせ、強制して、手足を縛り、お尻の穴に花火を入れ爆発させ、膣に直系3センチの鉄の棒を何度も強引に突っこみ、性器や尻の穴を完全に破壊する。(途中、膣をタバコの灰皿代わりにされる)
重い鉄アレイを身体(裸体)になんども落とされ、瞼(まぶた)に熱いろうそくをたらされ、
手足を縛り、膣にマッチ棒(ライター)を入れられ、燃やされ、膣の中のや裸体をライターで火あぶり、苦しさのあまり何度も気絶する。(この時ストレスと恐怖のあまり髪が全部抜け落ちていく)
大勢の男にかなり大量の精液を飲まされ(フェラチオで)、500ccの尿を飲まされた。(生きてるか死んでるかわからないが)ゴキブリも食わされたそうである。(このゴキブリの件に関してはもしかしたら間違ってるかもしれないうが、あとは絶対事実です。)
また女の子の悲鳴や激しいリンチの音は監禁されている部屋の中で音楽をボリュームいっぱいで流しているため、外に届かない。その間の食事はほとんど牛乳1本。
恐ろしいころに、監禁されていることを知ってた人は計100以上いるが、誰も通報しない。(死体が発見されるまで)そして最後はひどく殴られ失禁して死んだ。(殺された)
死体の顔は目の位置がわからないほど、変形し、親でも誰かわからず、原型をとどめてないほどで、性器のほうは顔よりもっとひどく完全に破壊されていた。死体には髪がなくなっていた。
ん?鬼畜スレだから貼ったのかな?
ここはリアル鬼畜で萌えるスレじゃないんですが。
↑コピペ用ですが。
逃げろ。
最後の言葉がそれだった。
名前も何も覚えてない。それでも、朱雀は永遠にその少年の事を忘れないだろう。
地獄の日々。
吐き気を催すほどの最悪な日々の中。通り過ぎていったその一人の少年の事を。
――――――朱雀が初めてその少年を見たのは薄汚れた路地裏の片隅だった。
もう日も落ちかけた夕暮れ、真っ青な顔をして、少年は朱雀が身を寄せている売春宿の親父に腕を掴まれ、引きずられるように朱雀の目の前を通り過ぎていった。
「・・・・・・・・?」
たまに親父がめぼしい少年や少女を何処かから連れて来ているのは知っていたが、あそこまで幼い子供は初めてかも知れない。
自分以外には。
「新入りか?あんなガキが?」
自分も充分ガキの部類に入ることなど棚の上に置いておいて、朱雀はそっと親父と少年の後を追って歩きだした。
まだ声変わりさえまともにきてはいない程の幼い顔。
孤児か、浮浪児か。それとも家が貧しすぎて売られてきたか。お世辞にも上等とは言えない衣服に身を包み、やせ細った身体で少年は怯えたように自分を連れて歩く男の冷酷そうな顔を見あげていた。
あの少年は知っているのだろうか。これから自分に起こるであろう現実を。
気付くと、ギギーっと建付の悪そうな扉を押し開け、親父が少年を連れて宿の中へ入っていくのが目に映った。
チッと舌打ちをして朱雀が上を見あげると、二階の窓のひとつにポッと灯りがともる。
「あそこが地獄の三丁目ってわけか。あいつの。」
低くつぶやいて朱雀はひとつため息をつくと、扉を開けて宿の中へ入っていった。
やはり二階から親父らしい男の声が微かに聞こえている。
恐らく親父は少年に、生き残りたければこれからこの部屋に来る男の言うことをおとなしく聞いて何でも素直に従えとでも言い聞かせているのだろう。
いつだってそうだった。
朱雀が初めて此処へ来た時も、同じように何がなんだか解らないうちに此処まで引っ張ってこられ、小さな部屋に連れ込まれて何の説明もないまま初めての客を取らされた。
あまりの恐怖と痛みに、その頃の記憶は所々抜け落ちている。
飢えと乾きと恐怖と、それからあらゆる痛み。
身体を切り裂かれるような鋭い痛みと、後々まで残る鈍い痛み。
鞭なんか使われた日には何日も痣が消えなかった時もある。あまりの出血にシーツが血の海になったことさえある。
頭にこびりついて離れない吐き気のするような現実。
睨みつけるように二階を見あげていた朱雀に気付き、親父がゆっくりと階段を降りてきた。
「何だ、朱雀。帰ったのか。次の客がくるのはまだ少し先だ。」
「ああ。」
「そうそう、今日、新人が入ったぜ。」
「知ってる。今、見た。」
「そうか。お前とは系統の違う美人だが、あれもなかなか上玉だ。お前と年も近そうだし仲良くしてやれよ。」
「けっ、知るか、そんなこと。オレは誰とも仲良くなんてしねえよ。」
「そうだったな。」
ニヤリと親父が胸くその悪くなる笑みを浮かべた。
下卑た笑いを浮かべて親父は舐めるように朱雀を見下ろす。朱雀の身体を値踏みしているようないつもの男の視線。
まとわりつく生臭さに吐き気を催して朱雀がくるりと背を向けたとたん、二階から鋭い悲鳴が聞こえた。
「・・・・・・・・・・・・・・」
さっきの少年の悲鳴だ。
「やけに早いな。」
思わず朱雀がそうつぶやくと、親父はククッと喉の奥で笑いながら二階を見あげた。
「女の一人が熱だしててな。聞いてみたら少年でも構わないって言うからあてがってやった。惚れ惚れするような男前だぜ。あいつの初めての客はよ。」
「このゲス野郎。」
低くつぶやきながら、朱雀はそのまま親父の横をすり抜けて階段を二階へと上がっていった。
――――――二階の奥から3つめの部屋。地獄の三丁目。
朱雀は悲鳴の聞こえた部屋の前で立ち止まり、ギリッと唇を噛んだ。
部屋の中からは未だに断続的な悲鳴が洩れている。
客の男が少年の衣服をはぎ取っているのか、布の裂ける音が耳障りに聞こえ、それに併せて届く少年の途切れ途切れの悲鳴とすすり泣き。
「必要なのは心じゃない。穴だけってか。」
フッと笑いながら、朱雀はドアの横の壁に背をもたせかけた。
あの少年はもう二度ともとの自分には戻れない。
暖かな愛情は今この瞬間に切り裂かれて埃と一緒に宙を舞っているだろう。
衣服を裂かれ、血を流して、少年は何を思っているのだろう。
「・・・・・・・・!!」
ふいに立て続けに起こっていた悲鳴が途切れる。相手の男が口をふさいだか少年が失神したかしたのだろうか。
くぐもった声と微かに聞こえる衣擦れの音。
「ほら、ちゃんと足上げろよ。それがお前の仕事だろう。」
低い男の声の後、一際激しくベッドの軋む音が聞こえた。
「ひっ・・・!!」
同時に引きつったような少年の悲鳴が洩れる。
「・・・・・チッ・・・」
無意識に指に歯をたて、朱雀は歯ぎしりをした。
「ったく。前戯も何もなしで、いきなり挿入かよ。」
ギシ・・・ギシ・・・ギシ・・・
やがて部屋の中からベッドの軋む音が聞こえだす。そして、それにあわせて少年の苦しげな呻き声が洩れてきた。
声がこもって聞こえるということはやはり布か何かで口を塞がれているのだろう。
途切れ途切れの声すら、だんだん小さく弱くなっていく。
もう、抵抗する気力も力もなく、きっと少年は虚ろな目をして天井を見あげているのだろう。あまりのショックと痛みで、まともな思考すら残っていないまま。
「・・・痛っ・・!」
無意識のまま指の皮膚を噛みちぎってしまったようで、つーっと朱雀の人差し指から赤い血が滴り落ちた。
吐き気がする。
口の中に広がった血の味も、部屋の中から聞こえる喘ぎ声や呻き声も、空気に混じって微かに漂ってくる青臭い匂いも、何もかも。
吐き気がする。
あまりの気分の悪さに思わず朱雀が床へしゃがみ込んだとき、ことを終えた客がバンっとドアを蹴り開けて廊下へと姿を現した。
「・・・・・・・!?」
廊下にうずくまっている朱雀に気付き、客の男が意外そうに眉をひそめる。
「なんだ、お前。こんな所で何してるんだ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
朱雀は何も答えずちらりと男の顔を見あげた。
かなりガタイのいい男だ。確かに、親父が言ったように男前の部類に入るだろう。
隆々とした筋肉は肉体労働者か。全身から男の匂いを充満させている所を見ると、体力も精力もかなりのものだろう。ということはアソコもかなりデカイと見た。
初めてでこんなデカブツを相手にしたとは運の悪い奴だ。
「なんだ、お前・・・・そうか・・・」
ニヤリと男が笑った。
「こんな所で盗み聞きしてるとは、かなりの好き者だなお前。」
男の言葉に心底軽蔑したような視線を返して朱雀は低く笑った。
「てめえみたいな変態野郎にそんなこと言われる筋合いはないね。何も知らないガキを手込めにして面白いのかよ。」
「何だと?」
カッとなった男の平手打ちが朱雀の頬に飛んだ。
とっさに避けることも出来ず、朱雀の身体は軽々と吹っ飛び、壁に激突する。あまりの衝撃に呼吸困難に陥った朱雀の前髪をすかさず掴みあげ、男は更に2・3発朱雀の頬を張り倒した。
「・・・くっ・・・」
「お前こそ男がいなきゃ飯も食えねえくせして偉そうな事ぬかしてんじゃねえよ、公衆便所。」
ぐいっと髪を引っ張り上げて朱雀の顔をまじまじと見つめたとたん、ふいに男がすっと目を細めた。
「ほう・・・これはなかなか。」
「・・・・・・・・!?」
「お前、かなりの上玉だな。男にしておくには惜しいぜ、ホント。このまま成長すりゃ、みんなが振り返る美人になるのによ。」
「・・・・・・・・・!!」
ペッと男の顔に唾を吐きかけ朱雀が掴まれていた男の手を振り払った。
緊張感に背筋が寒くなる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ほら、んな硬直すんなよ。ちょっと味見させて貰うだけだから。」
「なっ・・・!?」
言うが早いか、男は朱雀の腕を掴み上げ、上にのしかかって来た。
「やめっ・・・何、考え・・・」
朱雀の必死の抵抗も男にとっては蚊が刺した程度にも感じないらしい。
そのまま馬乗りになって、男は乱暴に朱雀の来ているシャツの裾をまくり上げた。
ビリッと布の裂ける音がして、朱雀のなめらかな胸が露わになる。
「・・・・・・・!?」
細い首にきめ細かな白い肌。怒りのため上気した頬と赤くなった目元。汗に濡れて張り付いてる乱れた髪の一房さえも匂い立つような色香を漂わせている朱雀に、男の喉がゴクリと鳴った。
「や・・やめ・・・」
すっと男の舌が朱雀の首元を舐め上げた。とたんにビクリと朱雀が背をそらせる。
朱雀の反応の良さに気分をよくしたのか、男は強引に首筋から鎖骨へと舌を這わせていき、胸の突起を吸い上げた。
「・・・・・・・・・!」
と、同時に男の手が朱雀の下半身へと伸びる。
「・・・・・・・・・・!!」
その時、ギシギシと床が軋む音と共に、ようやく宿の親父が二階へと姿を現した。
「困りますな、お客さん。あまり乱暴なことをされたら売り物にならなくなる。営業妨害ですよ。」
「チッ・・・」
のばした手を引っ込めて、男は立ち上がった。
「こいつを買いたいんなら前もって言ってください。なんせ人気者だから予約が一杯つまってんですよ。」
「わかった。また寄らせてもらう。」
「お待ちしてます。」
ぺこりと頭を下げた親父をチラリと見て、男はゆっくりと階段を降りていった。
親父は朱雀をじろりと睨みつけて靴の踵で朱雀の脇腹を蹴り上げる。
「まったく、自分の客でもない相手にまで色目使うな、このガキ!」
「・・・・・・・・!!」
身体を九の字に折り曲げて廊下へ倒れ込んだ朱雀に冷たい視線を投げて、親父もさっさと階段を降りていった。
ひとり残された朱雀は、痛む腹を抱えてゆっくりと起きあがると、部屋のドアノブを回し、気付かれないように静かにドアを開けて部屋の中に身を潜り込ませる。
パタンっとドアを閉じて、やっと朱雀は詰めていた息を吐き出した。
「・・・・・・・・・・!?」
部屋の中はさっきまでの行為の所為でムッとするほどの熱気が残っており、朱雀は思わず顔をしかめた。
どれだけ時間がすぎても、何度同じ行為を繰り返しても、一向に慣れない嫌な空気。
荒い呼吸と汗の匂い。
バンっと手近にあった窓を全開にして空気を入れ換えると、朱雀は壁際に設えてあるベッドを見下ろした。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
少年はやはり呆然とした表情でぼんやりとベッドに仰向けになったまま天井を見あげていた。
目の焦点が合っていないところを見ると、茫然自失の状態といったところだろう。
口に噛ませてあったシーツの切れ端をはずしてやり、朱雀は少年の細い身体を頭の先から足の先までゆっくりと目で追うように眺め回した。
朱雀に比べると少し浅黒い肌の色に赤みがかった金髪が妙に似合っている。
笑うときっと可愛いだろうに、うっすらと涙の滲んだ少年の目は何も映しておらず、口元は決して笑みを作ろうとはしていなかった。
シーツのあちこちには血が滲んでおり、少年が正気を保っていた間、どれだけ抵抗したかが窺い知れた。そして、その行為がどれだけ少年の心と身体をズタズタに引き裂いたかも容易に想像できた。
すっと手をのばし、朱雀は少年の太股に流れていた血を拭った。
赤い血に混じっていた白濁した精液が、指からつーっと糸を引いてシーツへと垂れて落ちる。
ぺろりと指についた血と精液を舐めると、やはり吐き気がこみあげてきた。
最悪な気分だった。
ギィーっと建付の悪い扉がゆっくりと開かれる。
少年が朱雀のいる売春宿に連れてこられて2週間程たった時だった。
朱雀は具も入ってない水っぽいスープを手に、ゆっくりと少年のほうへ近づいたが、少年は顔も上げずにじっと膝を抱えて俯いていた。
「おい。せめてスープくらい食えよ。」
少年は朱雀の言葉に僅かな反応も返さない。
少年は心を放棄したのだ。あの日からずっと。
あの日、無理矢理客を取らされて、散々に嬲られたあの時から、少年は物も食べずにじっと部屋の隅にうずくまったままだった。
「なあ、死んじまうぞ。お前。それとも、死にたいからそうやって何も食べずにいるのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
やはり、少年は何も答えようとしない。
薄暗い部屋にはカビくさい臭いが充満していて、それだけで気分が悪くなってくる。
「ったく、とんだポンコツになっちまったもんだな。」
いつの間に入ってきたのか、朱雀の後ろから顔を出して、宿の親父が少年をじろりと見下ろした。
「もうちょっとは稼がせてくれる玉だと思ったのに、とんだ見当違いだ。」
「・・・・・・・・・・!!」
ピクリと朱雀の眉が跳ね上がった。
「これじゃ、大損だぜ、まったく。」
「てめえ・・・!」
振り返って、朱雀は親父を睨みつけた。
「・・・・・誰の所為でこうなったと思ってるんだ!!」
「誰の所為だ?そんなものこいつ自身の所為に決まってるじゃないか。何、寝ぼけたこと言ってんだ、朱雀。」
「・・・・・・・・・・・・・・!!」
「お前だって同じ目に遭ってる。他の奴だってそうだ。これに耐えられるか耐えられないかは、そいつ自身の問題だ。違うか?生きたいなら、どんな目にあっても這い上がってくるのが、本物の人間だ。なあ、弱虫さんよ。」
そう言いながら、親父は足を振り上げ、ガッっと少年の顔を蹴飛ばした。
「・・・・・・・・・!!」
朱雀の手からスープの入った椀が滑り落ちる。
「いつまでも寝てられると思ったら大間違いなんだよ。ただ飯食わせてやれるほど、うちは優しい所じゃない。客が取れねえんだったら、この場で死んじまえ!」
「止めろ!!」
朱雀の止めるのも聞かず、親父は少年の胸ぐらを掴み、床へ引きずり倒した。
「何やってんだ!止めろよ!!」
したたかに床に叩きつけられながらも少年は、声を出そうとしない。
親父はチッと舌打ちを洩らして、少年の服に手をかけビリビリと引き裂いた。
「止めろって言ってんだろ!!」
必死の形相で朱雀は親父の腕にしがみついた。
「・・・・・・・・・!?」
意外そうに親父が朱雀を見下ろす。
同じように親父に拾われてここへ来た朱雀の境遇を考えると、朱雀がこの少年に同情しても確かにおかしくはないはずだったが、此処へ来てから、朱雀は特に特定の誰かと親しくなることも、誰か他の人間を気にかけるようなこともなかったはずだ。
どうして、よりによってこの少年にだけ、朱雀は反応を示すのだろう。
「なんだ、朱雀。お前、そんなにこいつを助けたいのか?」
「・・・・・・・・・!?」
ニヤリと笑って親父は朱雀のほうを振り返り、ものすごい力で朱雀の腕を掴んだ。
「だったら、お前がこいつの分も代わりに客を取るんだな。」
「・・・・・・・・・!?」
そう言って親父は完全に少年には興味を失ったかのように朱雀に向き直り、今度は朱雀の腕を掴んだまま床へ引きずり倒した。
冷たい床に背中を打ち付けられ、朱雀が息を詰まらせる。親父は、すかさず片手で朱雀の唇を塞ぎ、もう一方の手で掴んだ腕を捻り上げた。
「・・・・・・・!!」
息が出来ない苦しさと、捻り上げられた腕の痛みに、朱雀の顔から血の気が引いた。
必死で身をよじると床から突き出た釘に服の裾が引っかかり、派手な音をたてて裂けた。すると、親父は満足そうな笑みを浮かべて、残りの朱雀の服を引きちぎり、ズボンを引きずり下ろした。
恐怖の為、朱雀の身体が竦み上がる。
親父は、舌なめずりをしながら、舐めるようにそんな朱雀の身体を眺め回した。
「相変わらずそそる身体してやがんな。ガキのくせに。」
「・・・・・・・・・・!!」
「そんなだから、いろんな奴に目をかけられるんだよ。まあ、オレにとっては好都合だがな。」
露わにされた胸の突起に目をやり、親父が下卑た笑いを浮かべる。
「・・・や・・・やめ・・・」
朱雀の身体の上に馬乗りになると、親父は朱雀の首筋に顔を埋めた。
ビクンと朱雀の身体が跳ね返る。
親父はズボンのチャックをおろし、猛々しくそそり立った自分の一物を取り出すと、前置きも何もなくいきなりそれを朱雀の内壁に挿入した。
「うあぁっ・・・!!!」
引きつった悲鳴が朱雀の口から洩れる。
固くて巨大な棒が身体の中を暴れ回るたびに、床に血が飛び散るのが解った。
引き裂かれるような痛みに目の前が真っ赤に染まる。
親父は朱雀の状態に一向に構う様子もなく、力任せに何度も突き上げた。
「ぐふっ・・・!」
呼吸が止まる。肺が押しつぶされそうに苦しい。無理な体勢で足を持ち上げられているので股関節が外れそうになっている。
「うっ・・・・」
やがて朱雀の身体の中に突き立てられている親父の肉が一際巨大になり、白濁した精液が放出された。
「ひっ・・・!」
どろりとしたいやらしい液体が自分の身体からこぼれて床に滴り落ちるのを、朦朧とした意識のまま朱雀は見つめた。部屋中に青臭いにおいが広がり、ついに朱雀は吐き気を催して身体を九の字に折り曲げた。
「おっと、これで終わりだなんて思うなよ、朱雀。」
「・・・・・・・・!?」
親父は朱雀の前髪を掴み、その口にまだ精液だらけの自分のブツを押し込んだ。
鼻につく精液の臭いに、再び口の中に胃液が逆流してくる。
「ほら、ちゃんときれいに舐めろよ。そうしたら、第2ラウンド開始だ。」
「・・・ぐっ・・・・!」
少年は目の前で繰り広げられている光景を、目を見開いたまま、瞬きすることもできずに見つめていた。
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!!!!!!
お待ち申し上げておりました! すんげー好みーーっ!!
キタ━━━!!!
正に鬼畜の名にふさわしい外道っぷりだーッ!
――――――身体中がギシギシと痛む。
抵抗したときに腕や足を色々な所にぶつけてしまったらしい。親父が捻り上げた手首にはしっかりと指の跡が残っており、唇には血が滲んでいる。目がうまく開かないのは、きっと殴られた所為で瞼が腫れているのだろう。
朱雀はゆっくりと床に手をついて身を起こした。
とたんに、ズキンと腰のあたりに鈍い痛みが走る。
「くっ・・・・・!」
思わず苦痛に顔を歪めると目の端に床に飛び散った血の跡が映った。
「・・・・・・・・・・・・」
どれくらいのびていたのだろう。気を失うほど犯られたのはさすがに久々のことかも知れない。
歯を食いしばってなんとか体勢を整えると、目の前に例の少年が倒れているのが見えた。
「おい・・・」
はぎ取られた衣服。骨と皮ばかりのやせ細った身体のあちこちに見える痣。
その痣の中にかなり新しいものがあることに気付き、朱雀は驚いて少年の元に痛む身体を引きずって近寄った。
「お前・・・・まさか・・・」
少年の血の滲んだ下肢を見て、思わず朱雀は顔を背けた。
まさか。そんな。いくらなんでも。
生々しい傷痕は、ついさっき犯された証拠だ。
朱雀が気絶したのをいいことに、この少年にまで手を出したのか。あの親父は。
これでは何のために、自分が。
何のために。
いいようのない怒りと虚しさが全身を駆けめぐる。
もう、涙なんか出ないと思っていたのに、あまりの悔しさに目頭が熱くなる。ポタリと床に落ちた涙を見て、朱雀がきつく唇を噛みしめた。
その時。
「す・・・・すざ・・」
ほとんど聞き取れない程の声で少年が朱雀を呼んだ。
「・・・・・・・・?」
「すざ・・・く・・・逃げ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「逃げ・・・・」
最後の力を振り絞って少年が朱雀の方に手を伸ばした。
「逃げ・・・て・・・す・・ざ・・・」
最後まで言葉を綴らないまま、少年の手が糸の切れたマリオネットのようにトンッと床に落ちた。
「・・・・おい・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「お前・・・おい・・・おい!!」
朱雀の呼びかけに、少年はもう永遠に答えることはなかった。
あまりにもあっけない最期。
朱雀は血の臭いのむせかえる暗い部屋の中で低く引きつったような笑い声を洩らした。
もう、涙はでてこなかった。
「なんだ、朱雀。ようやくお目覚めか?」
足を引きずりながら下へ行くと、親父がニヤリと笑って振り返った。
「呑気なもんだな。こんな時間から酒盛りかよ。」
親父の手には、半分ほど減ったウィスキーの瓶がある。朱雀はじろりと酒瓶に目をやると、親父の手から酒瓶を奪い取り、ウィスキーを一口飲んだ。
「痛っ・・・」
切れた口の中にアルコールが染みて激痛が走る。
眉を寄せた朱雀を見て、親父が下卑た笑いを洩らした。
「随分とまいってるようじゃないか。」
「そりゃ、あんだけ嬲られりゃね。」
トンっと酒瓶をテーブルに置いて朱雀は上目遣いに親父の顔を覗き込んだ。
「ちょっとさ、あんたに言いたいことがあって来たんだ。」
「なに?言いたいこと?」
「ああ。」
「なんだ?」
「あいつさ。あのガキ。死んだよ。」
「・・・・・・・・・・・・・」
ピクリと親父の眉があがった。
「それで?まさかオレに恨み言のひとつでも言いに来たのか?殊勝な奴だな、朱雀。」
「恨み言?まさか。」
クスッと笑って、朱雀はぺろりと自分の唇を舐めた。
「オレさ、思ったんだよ。あんたの言うことが正しいって。」
「・・・・・・・・・?」
「どんな目に遭っても生き延びられるか生き延びられないかはそいつ自身の強さの問題だ。オレはあんなふうに死にたくない。」
そう言いながら、朱雀はすっと親父の下股に手を伸ばした。ズボンの上から撫で上げると弾力のある中身がピクリと頭をもたげる。
「どういうつもりだ。朱雀。」
「どうって・・・決まってるだろう。」
服の上からでさえ、親父の一物が大きさを増してきているのが解り、朱雀は満足そうな笑みを浮かべるとするりと自分シャツを脱ぎ捨てて親父の股間に顔を埋めた。
「・・・・・・・・・・!」
ピチャっと朱雀の唇が淫猥な音をたてる。親父は思わず自分の股の間にある朱雀の頭を両手でつかんだ。
「す・・・朱雀・・・・」
ザラリとした舌の感触に背中が総毛立つ。見下ろした朱雀の肩の華奢なラインと肌のなめらかさに親父はゴクリと唾を飲み込んだ。
朱雀は口の中に親父の物を含みながら目線をあげる。ちらりと覗いた舌がゾクリとするほど艶めかしく見えた。慣れた手付
きで朱雀は親父の物を扱き上げながら筋に合わせて舌を這わせる。ねっとりとした液体が先端に滲み出てくるのを丁寧に舐め取り、朱雀はくすりと笑った。
「さっきの今で、もうこんなに勃つなんてさすがだね。」
言いながら微妙な強さで歯をたてると、それは朱雀の口の中でビクンっと大きさと硬さを増した。
つーっと朱雀の唇から唾液が銀の糸を引く。
親父は朱雀の肩を掴みおもむろに立ち上がらせると、トンッと壁際に向かって朱雀の身体を突き飛ばした。飛ばされた勢いのまま壁際のベッドへ倒れ込み、朱雀が親父を見あげる。
乱れた髪。上気した頬。細い首になめらかな胸。二粒の赤い突起。すらりとのびた肢体からはむせるような妖艶な雰囲気が漂っている。そして、いつもの挑むようなきつい目つきの中に僅かに光る淫猥な煌めき。
「・・・ったく、お前はオレが今までに見つけた中で最高の商品だよ。」
ベッドに倒れ込んだ朱雀の上にのしかかり、親父は貪るように朱雀の唇を吸い上げた。舌を絡め取ると、その度に淫らな音が耳元をかすめる。まとわりつくような舌の感触。息づかい。
親父はかなりの時間をかけて朱雀の唇を貪り尽くすと、そのまま首筋に舌を這わせた。
ビクンっと朱雀の身体が反り返り、親父の耳に熱い息がかかる。首筋から鎖骨をなぞり、胸の突起を口に含むと朱雀の口から堪えきれないような切なげな喘ぎが洩れた。
「あ・・・・あっ・・・・」
身につけていた服も下着もすべてはぎ取り、親父は全裸になった朱雀の上にのしかかった。
ベッドがギシっと軋む。
少し硬くなってきている朱雀の物を軽く指で扱くと、朱雀の身体が快感に震えだす。親父は身体の位置を入れ替えて、
すっかり巨大化している自分の肉棒を再び朱雀の口の中に押し込んだ。朱雀は嫌がるふうもなく素直にそれを受け入れ
丁寧に丁寧に舌をまとわりつかせる。朱雀の絶妙な舌使いに、知らず親父の口から快感の呻きが洩れた。
「・・・いいよ・・出して。」
朱雀の舌の動きが早さを増す。
「大丈夫。何度だっていかせてやるよ。オレ、あんたのもの全部欲しいんだ。」
「・・・うっ・・・」
堪えきれなくなって放出された白濁した液体を朱雀はこぼさないように飲み干し、汚れを舐め取った。
ピチャピチャという淫らな音と朱雀の舌使いに、再びそれは少しずつ硬さをとり戻していく。
親父は我慢できないといったふうに、ひょいと朱雀の腰をつかみ上げ足を持ち上げると、唾液ですっかり濡れて光っているそのものを朱雀の秘部に押し込んだ。
「うっ・・くっ・・・」
さすがに朱雀は痛みに眉を寄せる。食いしばった歯の間から呻き声が洩れた。
「・・う・・・・・あっ・・・あぁ・・・・!」
苦しげに胸を上下させながらも朱雀は親父の背中にしがみついて更に深い所まで親父の物を受け入れた。
「あっ・・・あぁっ・・・・あぁっ・・・!!」
親父がゆっくりと腰を使い出す。肉の擦れ合う感触。部屋中に充満する精液と汗の臭い。突き上げられる度、背中に回した朱雀の手に力がこもった。
「・・なかなか・・・いいじゃねえか・・・朱雀・・・」
荒い息の下から親父が満足そうな笑みを浮かべる。
きつく締め上げてくる内壁と、まとわりつく肉褶。更なる快感を求めて腰の動きがスピードを増していく。
絡み合い、もつれ合うように2人の身体がピタリと密着する。激しい息づかいと腰の動き。
「あぁぁっ・・・!!」
痛みの所為か、快感の所為か、獣のような声が朱雀の口から発せられた。
「あぁぁっ!・・・・あぁっ・・・!!」
ただでさえ狭いはずの朱雀の秘部の中で、親父の肉棒が猛り狂ったように暴れ出す。はち切れんばかりに膨らみ硬くなったそれは、朱雀の内臓まで刺し貫こうとでもするようにガンガンと朱雀を責め立てる。
「あぁぁぁーっ!!」
「・・・・・・・・・!?」
そして、今にも絶頂を迎えようとした瞬間、ピタリと親父の動きが止まった。
「・・・なっ・・・・!?」
驚愕に目を見開いて親父は、じっと朱雀を見下ろした。
「ば・・・バカな・・・」
次の瞬間、親父の口からゴボッと血が溢れ、朱雀の顔に飛び散った。朱雀は無感動な目で親父を見あげている。やがて、親父はそのまま白目を剥いて朱雀の上に力無く倒れ込んだ。
「・・・・・・・・・・」
自分の身体の上にのしかかっている物体が、もうピクリとも動かないことを確認して、朱雀は痛みに顔を歪めながら親父をはねのけ、這々の体でベッドから抜け出した。
「ったく・・・最後の最後まで、とんだゲス野郎だったぜ。」
唇を拭い、全裸でベッド脇に立った朱雀の手に、キラリとアイスピックの細い針の先端が光っていた。
うつぶせに倒れ込んでいる親父の首の後ろからは真っ赤な血がドクドクと溢れ出ている。
アイスピックの先についた赤い血を舐め取り、朱雀がニッと笑った。
「言ったろう。オレ、あんたのもの全部欲しいんだよ。あんたの命も何もかもね。」
朱雀は再びベッドに戻ると、完全に絶命している親父の身体を仰向けにして、上に馬乗りになった。
「さてと、まずは眼球。」
手にしたアイスピックで朱雀は親父の目をえぐり取った。血みどろの眼球はドロドロに濁っており、朱雀は笑いをかみ殺しながらぐしゃりと、その眼球を握り潰した。
「まるであんたの心そのままに濁ってやがる。」
ボタボタと血の雫がベッドに垂れて落ちる。
朱雀は低く笑いながら親父の足の方へ身体を移動させ、まだ猛々しくそそり立っている親父の肉棒をぐさりとアイスピックで突き刺した。
「ふ・・・ふふ・・・・ふははは・・・」
刺した所から、血に混じって親父の精液が溢れ出す。
「最高だぜ、あんた。」
何度も何度も朱雀はアイスピックを突き刺した。
「なあ、オレの中は気持ちよかったか?最高の気分でいかせてやったろう。感謝しろよ。」
何度もアイスピックを持った手を振り下ろしながら、朱雀はしばらくの間ずっと肩をふるわせて笑い続けていた。
長くてスマソです
途中まで良かった…けど最後グロくてイヤだった。つい読んでしまった。
ひとこと欲しかったよー
私はこういうの好きなんですけど、ちょっと前スレでも問題になってましたからね…
個人的にはハァハァです!ごちそうさまでした!
殺人はハードプレイの範疇?
煽りとかじゃなくて、イヤって人がいたから。
殺害方法によるのかな。
でも、91タンのSSでそれ言うとネタバレになりそうだし、やっぱり
さくっとスルーか…と自己完結。
ネタバレか…切断系嫌な人はこういうのも苦手だと思うんで、
「痛そうな描写が苦手な方はご注意ください」
とか
大変美味しゅうございました。
読み手もヤバいと思ったら、その時点で即引き返す防衛本能を持ちませう。
最後まで目を通したからには自分の趣味に合わなくってもスルースルー。
面白かったです。
まあまあ。ここは鬼畜板なんだから・・
好みに合わなかったらスルーしる。
よかった。
まあ、商業誌じゃお目にかかれない事は確かだね。それもあって貴重だなとか思ってよかった。
そうだね。>スルー
まあでも「グロ描写あり」とか書くに越したことはないと思うけど。
気づいた時には遅かったって場合もあるしね。
最初に書いておけば無問題なんじゃないかな。
話の性格上、殺人まではカタルシス感じるよ。
作者さん、乙!
「もう、彬の薬は飲まない」
そう言って慎吾が俺を避けだしたのは3日前。高3の秋まっただ中、受験シーズン到来の何かと忙しい時期だった。
いきなりそんな事を言い出した理由は分からない。聞こうにもあれから話しさえしていない。
思い当たることも無い。時期的にメランコリーなだけじゃないだろうか。
なにせ秋だしなー受験だしなー…。
しかしそんな悠長に構えてもいられない。進路を考えると今後一緒にいる時間が減るのは間違いない。
このまま離れてしまう可能性もあるわけだ。
でも。
俺はあえてそんな慎吾を無視している。
きっとまた、俺の所に帰って来る。この3年間、身体にそう教え込んだのだから。
このまま終わるのか続くのか。これは賭だ。
そんな不安な日々が続いたある日。
「…ぃたッ…何すんだ離せよ…!」
「こうでもしないと話せないだろ」
俺は帰ろうとしていた慎吾を無理矢理捕まえて部室に連れ込んだ。
「話す事なんか無い」
「ああそう。なら話さなくていいから、やらせろよ」
「な…っ!?」
乱暴に制服を脱がせ腕を服で結び拘束した。それでも抵抗を止めない身体を上から抑えつける。
「こんな無理矢理…ッ」
「うるさいな。テスト期間中で人は居ないだろうけど、念のため塞いでおくか」
ビッとガムテープを口に張り付け、ついでに目隠しに布も巻いてやった。
「んん…ん!」
強姦しているという状況に興奮する。
するすると肌に手を這わすとビクッと反応を返す。見えなくて予測出来ない動きにおびえているようだ。
乳首を指の腹で押さえるようにこね回し、ときたま爪で弾いてやると身体をくねらせ反応する。
乱れ始めた呼吸も苦しそうだ。
「ふっ、ん、んん…」
「しばらくしてないから欲しくてたまんないんだろ?」
慎吾のものを取り出ししごいてやると、あっという間に硬くなる。奥の入り口付近を撫でまわすと先から液がこぼれ出した。
「強姦されてんのに喜んでるのか」
「…ふーっ、ふ、ん…」
くぐもった喘ぎは確かに喜んでいるのに、慎吾はそれを首を振り否定する。
四つん這いに体勢を変えさせ指を進入させると、潤いの無いそこはキュッ、と締め付けてくる。
一度指を抜き、四つん這いから更に頭を低くさせてお尻を持ち上げる。
「んっン、ふー、ふー…」
不規則な呼吸を聞きながら瓶に入った薬とスポイドを用意する。
「お前の固く締まったここを、熱く溶かしてやるよ」
「……ぅん…ッ!」
一滴、背中にその薬を垂らしてやると驚いたように身体が跳ねた。
液体は皮膚に触れた瞬間熱を感じるもので、見えない慎吾には恐怖だろう。
「うっん、…んッ、ンー…」
ぽたぽたと徐々にお尻の方へ垂らして行く。嫌がるように身体を揺らし腰を振る様子は俺を更に興奮させた。
少し多めに、割れ目の上に液を垂らすとこぎざみに震えだした。
「ぅんっ、んッ、んん」
液で濡れたその場所は熱を持ち疼き始める。割れ目に沿って垂れていき腿を伝って下に落ちた。
「んっ…ぐ、ぐふっ…」
咳込み出したので口のテープを外してやると、溜まった唾液が口を伝う。
104 :
科学:03/10/24 20:25 ID:ojaeYIs4
ごめん、もう書かないって言ったけど書いちゃった。
なるべく鬼畜方向へ行こうとしてます。
またしばらくお付き合い下さい。
(ノД`)もう書かないなんて言わないでぇえええ!
科学さん、マジでファンです。
煩悩の赴くままにうpしてください。
土曜日。夕方、澤田が遊びにきた。
澤田は俺の幼なじみで小学校の時からの付き合いだ。目を離せないというか、危ういところのある奴で、たまにどっかに行ってしまいそうな気がする。
困ることもあるが、大切な友達だ。親友と言ってもいい。ほんとにいつも一緒だった。
そうじゃなくなったのは、俺が別の街の高校へ行き、一人暮らしを始めてから。それでも澤田はこうしてほとんど毎週遊びにくる。
「久しぶり」
「…………………」
少し様子が変だ。澤田は俺の言葉にうなずいただけで、黙ったまま部屋に入ってくると荷物を置いてベッドに転がった。
「片道3時間だもんな。疲れた」
「お疲れ。ってか毎週毎週土日で来るの辛くねえ?」
「赤井は迷惑?」
「別に。じゃなくてお前がさ。金だって結構かかるだろ?」
「…………………」
なぜか、澤田はそこで黙り込んだ。気にはなったが、昔から疲れただけでも意味なく不機嫌になったりする奴だ。放っておいて、ベッドの前に座って煙草に火をつけた。
しばらく間があって、澤田が後ろから肩を叩いた。
「何?」
見ると微笑みながら手招きしている。
「何だよ」
煙草を灰皿の上に置いた。気紛れな奴だ。こいつはいつもそう。少し頭にきて無愛想に身を乗り出すと、突然キスされた。
「…………………」
最初は唇と唇をただ軽く合わせるだけ。そのうち、澤田の舌が試すように俺の口の中に入ってくる。それを自分の舌とからめながら、ゆっくりと吸った。澤田が袖を引っ張る。俺は唇を離さないまま、その体の上に行って強く抱き締めた。
長いキスと抱擁。
これはいつものことだ。澤田と会う度これをやるようになってからずいぶん経つ。初めてやられた時はかなり驚いたが、不思議と嫌じゃなかった。
なんというか、自然に感じた。お互いが大事に思ってるからする意志表示のようなものだと。
それに、これ以上のことはしたことがない。それは全く別のことだ。俺は別に男が好きな訳じゃないし、やりたいとも思わない。
もちろん、澤田の方にだって変な意味はないはずだ。こいつはただ、淋しいだけだ。誰かに抱き締めて欲しがっている。それをよく知ってるから俺は疑わない。ただの気休めになってやるくらい、なんてことなくできる。
「赤井、好き」
唇を離した後、澤田がつぶやいた。
「俺も好きだよ」
これもいつものことだ。深い意味はない。
灰皿の上で、消してなかった煙草の火がフィルターを焦がして嫌な匂いを散らしていた。
澤田はまた、キスをした。
「母親ができるんだって」
突然、腕の中で澤田が言った。
「おかしいだろ?」
澤田は一瞬唇だけで笑うと、ふっと無表情になった。
澤田を産んだ人は、だんなの暴力に耐えかねて12年前に離婚していた。澤田はその父親に引き取られた。母親はノイローゼで、だんなの血の流れる男の子はいらないと主張したらしい。
息子と二人きりになった父親は、かつての妻に向けたものを澤田に振りかざした。
澤田は、小学校の時から健康診断なんかで服を脱がなければならない時、いつもどこかへ行ってしまっていた。だから俺はずっとそのことを知らなかった。
この話を初めて聞いたのは3年前だ。俺の前で服を脱いだ澤田の体はひどい打撲と火傷の跡だらけだった。
その体は思っていた以上に細く、白かった。その分、傷痕が生々しく浮き上がって見えた。
俺は思わず目を伏せた。流したことのない涙が出て、どうすればいいかわからず震えながら澤田を抱き締めた。その時、澤田は初めてキスをした。
「どうして今更そうなったんだか」
澤田が冷たく言い放った。俺は知らない間に、澤田の頭を撫でていた。
「お前の親父、まだ、その……ひどいことすんのか?」
「や、最近はないよ。つーか家にいない。昨日一週間ぶりに帰ってきて、なんかやたら機嫌いいなー、とか思ってたらいきなり言われた」
「その相手、知ってんのかな?」
「……知らね。どうでもいいし。……あー、勝手だよなー……、好きにやっててください。ははっ」
「……でもさ、再婚したらもう変なことしないかもな」
急に、それまで淡々と話しながら笑っていた澤田の表情が変わった。
「そう思う?」
「思うよ」
驚いて頭から手を離した俺に、澤田は何も言わずに笑って、またキスをした。今日はいつもより回数が多い。
そのうち、夜になった。俺と澤田は色々な話をした。
別に暗い話ばかりするわけじゃない。中学の時の友達がどうしてるとか、テレビのこととか。そんな普通の話。しかし俺は澤田が心配で心から楽しめなかった。
澤田はわざと機嫌悪く振る舞うこともあるが、こういう時はかえって平気な顔をしている。初めて父親の話をした時もそうだった。
そんな時、どうすればいいのかわからなくなる。ほんとは聞いて欲しいのか、話すのが辛いのか、どっちなんだろう。
どっちにしても、俺では力になれないということ。なんだか取り残されたような気分だ。
結局、二度とさっきの話をしないまま、夜中になった。部屋の電気を消して、机の上のランプだけつけた。昔、澤田が真っ暗闇は嫌いだと言ってから、いつもこうしている。
ベッドで二人とも横になり、しばらく無言が続いた。
「おやすみ」
俺がそう言うと、壁の方を向いていた澤田が振り向いた。
「………赤井」
「何?」
いつも皮肉っぽく微笑んでいるか、不機嫌そうな顔をしている澤田の、初めて見る顔だった。ただ真っすぐに俺を見つめて、澤田は言った。
「……やらせてやるから、ずっとここにいてもいいか?」
「……………」
しばらく、澤田の言う意味がわからなかった。
「なんで………?」
「俺のこと好きだろ?赤井。友達としてじゃなくて、そういう意味で」
俺は言葉が見つからず、ただ呆然とした。
「俺、ホモじゃないけどお前しかいないんだ。すごく好きだしずっと頼ってきたのもお前だけだ。お前となら何したっていい。だからここに置いてくれないか?」
「……ちょっと待てよ……」
「頼むよ、赤井」
混乱してきた。どうすればそうなるんだろうか。初めにキスしたのは澤田だ。好きと言ったのも。俺は確かにそれを受け入れたが、自分からしたことはない。
大体、毎週会うのだっていつも澤田がここに来ている。俺から何かやった覚えはない。なのにどうしてこんなことを言われるんだ。
「……俺、お前をそういう風に見たことないけど」
やっと、言葉が出た。
「……………………」
澤田は黙ったまま俺を見つめている。
ずっと誤解してたんだろうか。いつからだろう。キスを拒まなかったからか。それともその前からだろうか。
だからキスしたのか。ただ俺に頼るのが嫌で。キスも、好きだって言うのも、抱き合うのも、澤田にとっては気休めでも落ち着く訳でも何でもなく、全部俺の為に我慢してやってたことなのか。
全部俺の為に。
そう思った瞬間、わけのわからない涙が出た。
変だ。なんで泣いてんだ。おかしい。よくわからないが、悲しい。澤田は俺のことを好きじゃない。全部俺の為にやってた。澤田にとっては意味なんかなくて。
悲しい。それを澤田の口から聞いたのがとても悲しい。
「なんで泣くの」
澤田が困ったように言った。
「……わかんねえけど……」
「……俺が勘違いしてたから?それともここに居たいってのが迷惑?」
「違う……ちょっと、放って置いてくれ……」
俺はそう言って、澤田に背を向けた。
今、はっきりわかってしまった。誤解なんかじゃない。俺は澤田が好きだ。どうして今まで気付かなかったんだろう。
いつも与えているのは自分のつもりでいた。澤田の為のキスなんて嘘だ。自分に嘘をつき続けていた。いつも澤田のことを気に掛けるのは、哀れみとか友情なんかじゃない。
求めていなかったはずだ。本当は、自分から何もしなかったのは、したいとも思わなかったのは、澤田が先に気付いて与えてくれていたからだったんだ。
「……嫌だったろ……?」
俺は澤田の方を見ないで言った。
「嫌じゃないよ」
涙が止まらない。
「赤井、わかったよ。俺の勘違いだろ?な、そうだろう?変なこと言って悪かったよ」
俺の肩をゆすって、澤田が少し早口に言った。俺を壊したものをなかったことにできる言葉を必死に探している。
何か言わなきゃいけない。そうだ。勘違いで無理してたお前のことが悲しかったとか言うべきだ。友達だからとか。そして、ずっとここにいろって。
でも、何も言えない。
「赤井………」
澤田が後ろから俺を抱き締めた。
「俺、バカだな。やればお前が楽になるって思ったんだ」
「……こんな風に気付きたくなかった」
弱い言葉。違う。そうじゃない。笑うんだ。笑って澤田の方を見て、さっき思った通り言うんだ。驚かせてごめん、って。
「ごめんな。赤井、俺、もうここに来ないよ。だから最後にしよう?そしたら帰る。俺ほんとに嫌じゃないんだ。赤井だからな。だからもう泣くな」
そう言って、澤田は手を離した。そして起き上がって後ろで服を脱ぎ始めた。
「お詫びとお礼さ。こんなんじゃ足りないくらいだ。世話になったからな」
「やめろっ……!」
俺は振り向いて、ジーパンのボタンをはずしかけている澤田の細い腕を掴んだ。すでに、澤田の上半身は何も身につけていなかった。
澤田は初めに掴まれた腕を、それから俺の顔をじっと見て、そして微笑んだ。
そのままキスをした。長いキス。澤田のまつげが頬に刺さる。胸が苦しい。痛い。もう俺にはいつものキスはできない。
ベッドの上に座って、しばらくそのままキスを続けていた。そのうち、澤田が唇を離して俺を抱き締めた。俺は澤田の肌に触るのが怖くて、いつものように抱き締めることができなかった。
首筋に澤田の唇が当たっている。くすぐったい。その唇がうごめいて、触れている皮膚を吸った。背筋に何かが走って、顔が熱くなった。
「やめろよ」
思わず出した声は擦れていた。澤田はやめない。そのまま、俺の着ていたTシャツの中に澤田の手が入ってきた。その手が俺の、自分でもはっきりわかるくらい早く、強く動いている心臓の辺りで止まっている。
澤田が顔を上げて、罪悪感と恥ずかしさで真っ赤になっている俺の顔を見つめた。無表情だった。
辛い。そんな目で見ないでくれ。何も言葉が出てこない。どうすることもできない。俺はずっと体を強ばらせているしかなかった。
「気にしなくていいんだ。どうせこんなのは初めてじゃないんだから」
澤田が笑った。同時に、全身の力がふっと抜ける。しかし、俺は澤田の言葉の意味がわからなかった。
「……どういう意味?」
澤田は俺から目をそらした。
「……赤井の代わりが欲しかったんだ」
「何の話だ?」
「赤井がいなくなってから、行く場所がなくなった。学校が終わっても家には帰りたくないし」
「それで」
「……仲よくなった学校の先生の家に行くようになったんだ。そしたらその人も俺を好きになった。だから……そうするしかなかった」
「そうするって……」
「ああ、その人は女の人だけど」
「…………………」
澤田はまるで他人の話をしてるように淡々と、俺を見ないで言った。
「……でも赤井、俺は……」
その言葉を澤田が言い終わる前に、無意識のうちに俺は澤田の顔を思い切り殴っていた。
勢いよく、澤田がベッドに倒れこんだ。
俺は澤田の上に覆いかぶさり、両手でその顔を押さえると、夢中でキスをした。
許せなかった。
誰でもいいのか。澤田にとっては同じことなのか。人を馬鹿にしているとしか思えない。そんなのは優しさでも礼でもない。
結局こいつは自分が他人に何かを与えてもらう状況が嫌なだけなんだ。ただ上位に立ちたいだけだ。そうやって、俺のこともずっと見下してきたんだ。
残念だったな、澤田。俺はいいように操られるのはごめんだ。
唇を離した。強引なキスに、澤田が息を切らせている。
「……殴られるのは好きじゃない」
澤田が非難するように俺の目を見た。
「黙れ」
俺は澤田の上で、着ていたものを脱いでいった。その間に、強く俺を睨み付けていた澤田の表情が少しずつ変わっていった。
服を脱いだ俺は、起き上がったまま澤田を見つめた。澤田はめずらしく、少し怯えた顔をしている。
「……なんで怒るんだ?」
震えた声で、澤田がつぶやいた。
「しょうがないだろ?他にどうしろって言うの?それしかなかったんだよ!そんな風にしか俺は」
「黙れ!」
半ばやけくそに、叫ぶように澤田がまくしたてた。もうそんな戯言は聞きたくない。俺は澤田の頬を平手打ちした。
澤田は殴られたところを触り、呆然としていた。その目には涙が浮かんでいる。
「……赤井……」
「何したっていいって言っただろ?黙ってろ」
こいつはまるでわかってない。人の心を受け入れて認めることの重さを知らない。それならいい。俺も考えるのをやめてやる。それで、どっちがいいか考えな、澤田。
俺は澤田が下に着ていた服を脱がせた。
「赤井、いやだっ!やめてくれ!こんなのはいやだっ……!」
澤田ががたがたと震えながら泣き叫んだ。俺はその口を塞ぐようにキスをした。
「うぐっ……!」
澤田は俺を押し退けようとした。こいつは力がない。俺が腕を掴むと、あっさりとそれはベッドの上に押さえ付けられた。
しばらく澤田は体をよじって俺の唇から逃れようとしていた。しかし、無駄だと悟ったのかじきに動かなくなった。
俺は唇を離すと、澤田の首に口付けて、強く吸った。白い首に赤い痕が残った。一つ、また一つ、同じように胸や肩にもそれをつけた。
次に、俺は澤田の足を開いて奥にあるものを眺めた。澤田はもう抵抗せず、ただ壁の方を向いて泣きじゃくっている。
俺は顔を下ろし、澤田の足を押さえたまま、固く閉じているところを舐めた。澤田の体がびくっと動いた。かまわず、舐め続けた。
こんなところ、いきなり入れて大丈夫なもんか。
この期に及んでだが、ふと心配になって俺は澤田の顔を見た。
澤田の頬は殴ったせいか、屈辱のせいか、赤くなっていた。そんな泣き顔や、早い呼吸と共に上下する胸を見ていると、妙に興奮してきた。冷たい興奮。初めての感情だった。
自分のものを見ると、それは今までないくらい固く、熱くなっていた。
今までも一人でやることはあったが、どんなものを見ても、考えてもこんなになったことはなかった。というより、ただ手でいじって出す、という単純作業のようなものだった。
すげえな。ほんとはこんなのが好きだったんだな。
自嘲的な笑いが込み上げた。俺は体を起こすとそれを入り口に当て、力任せに突き刺した。
「うっぁああっ……」
痛みで漏れる、澤田の押し殺したような叫び声。きつい。痛いくらいにその中はきつかった。でも温かい。背筋がぞくぞくする。
「痛ぇっ!赤井、やめてくれ!頼むよ、赤井!」
澤田が懇願するように必死で叫んだ。
悪いな、澤田。俺はもう心配するのをやめたから。でも、こんな自分を俺に気付かせたのはお前だ。これはその報いだと思え。苦しくても受け取れ。
俺は荒く腰を動かした。その度に澤田は苦しそうにもだえ、喘いだ。
「いやだ、赤井、いやだ……!」
俺はやめない。
「お前も親父と一緒だ!殺してやる!死ね!みんな殺してやる!」
死ね!死ね!死ね!死ね!死ね…………!
澤田がうわごとのように繰り返している。一定の動きを続けながら、俺はふと、これは夢じゃないかと思った。
澤田が俺を殺してやると言っている。顔を歪めて苦しがっている。それなのに俺は驚くほど気持ちがいい。こんなの、現実のわけがないだろう。
頭の中に一枚、ぼんやりと薄い膜がかかったようだった。俺は澤田の腹を殴り、黙らせた。動きを早めた。澤田は腹を押さえ、ひくひくと動いている。
少しずつ、少しずつ、その膜は厚くなっていき、俺の脳を圧迫する。熱い。体がどんどん熱くなる。耳がその熱気で塞がれたように外界の音を遮断する。もう俺の呼吸しか聞こえない。
いつのまにか、俺はまっすぐ前を見ていた。白い壁を。そこにはまばらな赤や緑の光がちらついて見えた。
急に、体の奥から吹き出すように何かが込み上げてきた。夢中で腰を動かした。
全身の感覚が研ぎ澄まされていく。ふと、澤田の顔が思い浮かんだ。いつもの微笑み。
澤田、俺が見えるか。今最高だ。来い、お前も来いよ。ずっと一緒にいよう。もう誰にも邪魔させない。お前は俺のものだ。
お前は俺のものだ。
お前は俺のものだ。
動くのをやめた。澤田の中にどくどくと、今までにない勢いで精液が流れ込んだ。同時に、頭の中の膜が取り除かれる。目の前に本当の澤田がいた。
澤田は動かない。無表情で壁を見つめている。もう泣いてもいなかった。俺は澤田を抱いて、頭を撫でた。
頬の涙をふいてやると、澤田がびくっと動いて俺の顔を見た。俺は澤田に優しくキスをした。澤田は抵抗もせず、全く無反応だった。
「澤田、ここにいたいって言ってたろ。いいよ。いろよ。やらせてもらったし」
俺は笑って言った。澤田は何も答えずただ俺の顔をじっと見ていた。
「俺、煙草買ってくるわ」
立ち上がって、澤田に背を向けて服を着た。その間、澤田は全く動かない。財布をポケットに突っ込んで、そのまま澤田を見ないで部屋から出た。
外はもう夜明けが近づいていた。いつのまにか雨が降っている。煙草に火をつけて、そのまま雨の中を歩き始めた。
髪や服に雨が降り掛かり、体が冷えていく。どんどん冷えていく。煙草は濡れても消えなかった。薄暗さと雨のせいで、前がよく見えない。
初投降です。長くてたるい話にお付き合い頂けた方、いらっしゃいましたらありがとうございました。
キティク━━━━━(・∀・)━━━━━!!!!
乙です。
つーか、マジでせつねぇ気持ちになってしまいました.....
切ないね…なんか胸打たれちゃったよ。
鬼畜スレなのに、二人に良い未来がありますようにって願っちゃうよ…
胸きゅんありがとうございました。
せつないわ
電波鬼畜攻めキタ-ッ!という感性もありだよね、ね、ね?
119 :
風と木の名無しさん:03/10/27 21:52 ID:ZZ75U9H+
大学に入学して一人暮らしで自炊を始めたのですが、、1年経ち、2年も経つころには、すっかり自炊熱
も冷めほとんど外食か、ホカホカ弁当になっていました。
大学4年になったころ、また少々自炊するようになり、 入学した頃に購入した四角い1リットルくらい
の缶入りサラダオイルが再び日の目をあびることになりました。 フライパンに油をチョット垂らしてみ
ると、いやに茶色い。
「まあ、4年も経てばアブラも酸化するしなあ、まあ、火を通すからOKだよね」なんて一人で納得して
気にもとめず、そのまま使い続けました。 大学も卒業間近になって、ようやくそのサラダオイルも無く
なりそうになってきて、缶を大きく傾けなければ油が出ないようになってきました。 ある日、缶の口か
ら油と一緒につぶ餡の小倉の皮のようなものが2〜3枚出てきました。 「ゴミでも入ってたかなあ」な
どどと軽く考えていたのですが、次の日もまた次の日もアブラを出すたびにつぶ餡の皮がどんどん出て
きます。 不信に思った私は、意を決して、サラダ油の缶の蓋全体を缶きりでキコキコと開けたのです。
その瞬間、目に飛び込んできたものは… 百匹はいるであろう大小のゴキブリの大群。 まだ、半分くら
いは息がある様子でウヨウヨとうごめいていました。 そう、私が使用していたサラダオイルの缶は4年
の間にゴキブリの巣と化していたのです。 そして、つぶ餡の皮はゴキブリの死骸からもげた羽だったの
です。
その事実を悟った時、一瞬にして顔面蒼白になったのを感じました。 そして4年間、ゴキブリエキスの
入ったサラダオイルを食べ続けたことに改めて気づいた瞬間…死ぬかと思った。
120 :
風と木の名無しさん:03/10/28 23:59 ID:W6g/eOyf
初めてこのスレ見て朱雀くんの話読んで涙しそうになりました(T_T) 萌えまくりもしたんですが、あの男の子も生きてたらこの先仲良くなれたのかな…なんて思うと…切なくなる… そう感じさせちゃう小説をかける作者さん尊敬…!!(号泣)
十代少年ものさん凄く良かったです。
何か…グッときた。
またあなたの作品読みたいな(´・ω・`)
小部屋の中は薄暗かったが、目が慣れてくると部屋も外と同じに床も天井も
真っ白なことがわかってきた。俺の背後でドアが閉まると音が静かな部屋に
大きく反響した。この部屋は意外と広さを持っているのかも知れない。
そして俺の正面にある異様な光景が目に飛び込んできた。
後ろ手に縛り上げられた全裸の男。膝立ちで、縛られた先は天井につながっている。
体の向きは真っ直ぐにドアと俺の方を向いているが、顔をうつむけて
すすり泣いている。その場所だけ悪い冗談のように柔らかいスポットライトが
当てられていて、その男の若い抜けるような白い肌、華奢な肩を妖しく照らしている。
真上からの灯りなのでうつむいた顔の影は濃く、うなじやしなやかな二の腕の
ように、上を向いた面だけが飛び抜けて明るく、柔らかそうに見える。
そして。
太股の間ですでに立ち上がり、わずかに先端をのぞかせている彼自身をも
ライトは照らし出していた。彼の膝は大きく開かれ、金属製と思しきパイプが
差し渡されて膝頭に縄で固定されている。
息を呑んでいる俺の気配に彼は顔を上げた。彼自身は灯りの中に居るために、
周りの薄闇の中が見えづらいのだろう。涙に濡れた顔だった。頬が上気している。
探すようにこちらを透かし見た。整った若い顔、なのに切なそうに歪んでいる。
理由はこの状況ではいろいろあるだろう。
「行かないで!」
彼がだしぬけに叫び声を上げた。入ってきた者が逃げると思ったのだろう、
無理もない。こちらから見ると目の焦点が合っていないのは、まだ暗がりの中の
俺が見つけられないからのようだった。
「お願い・・・・行かないでよ・・・・どうにも・・・ならないんだ・・・」
最後はすすり泣きになった。どうにもならない、というのは脚の間の彼自身の
ことなのだろう。手も脚も届かず、床につけることも出来ず、まして彼の周りには
何もない。その熱を放つことが出来なくてどうしようもなくなっているのだろう。
俺は自分を取り巻く思いがけないこの状況の中で、身体がわずかに熱を帯びてくるのを
感じていた。頭の中はまだ混乱していたが、さっきよりも目が慣れてきて、
部屋の様子が少しずつはっきりしてくる。俺のそばの壁に、照明のものらしい
スイッチがある。彼は床に直に膝をついているのではなく、白いマットレスのあること
がわかる。彼の身体の影の部分もはっきりと見え始めた。スラリとしてバネの感じられる
手足、細めの首に薄く浮いた青い血管、少し癖のある襟足までの柔らかそうな、
色素の薄い髪。俺が身じろぎしたために、彼は俺を闇の中に見つけることが出来た
ようだ。苦しげに俺に焦点を合わせながら肩を震わせた。
「お願い・・・何でもするから・・・・・・・・・・・・イカせて・・・・」
俺は自分の血がのぼった頭で、やっと理解することができた。
アイツが言っていたことが。
アイツが俺から借りた金の額は、笑って許せる範囲をすでに大幅に超えていた。
その日の俺はそうでなくてもささいなことでツキが悪く、不機嫌だったので
抑えも効かず、たまりかねて衝動的になり、気づくとアイツをかなり殴っていた。
俺には軽い、その場限りの殺意があるように見えたかも知れない。
ちょっと人相が変わるくらい顔を腫らしたアイツは、血だらけの口の中から折れた
歯をのぞかせながら、これで勘弁してくれ、と言って首から下げていた物を
俺に取らせた。金色のコインに穴を開けて細い鎖を通した、別に何の変哲もない
ペンダントに見えた。
『これが今のオレの全てなんだ』
それのコインが純金だったとしても貸した額とは全く釣り合わない。
カッとなって窓の外へ投げ捨てようとする俺をアイツは必死になってとめた。
『待て』『これには…値うちがあるんだ』『ほんとうだ』
あまりの必死さに動きを止めると、アイツはそれが何であるかをとつとつと話し始めた。
それを手放すのがいかにも悔しいといったように。
そして俺はアイツに教えられた通りの場所へやって来た。
『そのコインは符丁だ』『白い小部屋入るための』『もし気に入らなかったら』
『きっと気に入るから』『借金をチャラにしてくれ』『頼むから・・・・・・・』
教えられた道は、どう見ても私道のようだ。広大な個人宅へと入っていくようなものだ。
しかし俺は情報がガセだったら、コインがカネになるか確かめて手放すつもりだったので
入り口までは行くつもりで、門扉の前に立った。
『門の前に立ったら、コインが見えるように首にかけろ』
アイツに言われた通りにしてみる。馬鹿馬鹿しかった。
しかし、人の背を遥かに越える、重そうな門扉は内側に開いたのだ。
どこかの大金持ちの邸宅としか思えない整った美しい庭を進んでいくと、木立の向こうに
白い邸宅が現れた。その重厚な玄関も難なく通り抜け、中に入ってみると
白いドアだけがいくつも連なった、しんとひと気のない廊下があるだけだ。
呼んでみたが誰も応じない。やっぱり担がれたのだ。俺は一番近いドアをちょっとだけ
のぞいてすぐまた人を探すつもりで、最初の扉を開けたのだった。
小部屋の中には手足を縛られ、何でもすると懇願している男が一人。
俺は状況を把握しつつあった。
部屋を全体に明るくするつもりで、スイッチに手をのばしかけたとき、
触れてもいないのに別の光が差し込んで、縛られている彼の右側の壁を照らし出した。
その青い光は強烈で、せっかく闇に慣れた俺の目をくらませた。
光が射してくると同時に縛られた彼が、弾けるように叫びを上げた。
「見ないでっ!見ないで!・・・・見ない・・・で・・・!」
その声は俺には届かなかった。光と同時に音が、どこからか聞こえてくる。
それに俺は、青い光が白い壁に映し出す映像から目が離せない。
壁面を映写幕にした四角い光の中で、俺と同じ部屋にいる、まさにこの彼が
たくましい身体に陵辱されていた。音声は今聞いたこの男の声。
そのあられもない喘ぎ声が、その映像を見ないでくれと頼む彼自身の声を
かき消していた。
>124
秀逸!
美青年の部屋の他にエリートリーマンの部屋は(ry
あまりの良さに悶えた!(*´Д`)デムパキチク ハァハァ
十代少年モノさんの小説最高でした、次回作を期待してもよろしいでしょうか?
>>125 「あっ・・・ぁ、はっ・・あぁっあっあっ・・・」
我知らず画像に食い入った。
「はあ・・・む・・ン・・うむぅ・・っは・・」
画面の中で彼は、浅黒い肌色の筋肉質な手で両頬をはさまれ、男のモノを
しゃぶらされていた。そうするように指示されているのか、男の掌が
彼の頬をヒタヒタと叩くと、舌の動きが速くなるが、男の声は入っていない。
ただ彼の苦しげな息づかいと、舌の動きがたてるいやらしい音だけが聞こえる。
ちゅ・・・っぱ、ぢゅぱ、ちゅぱっ
いいところで突然画面が切り変わる。映像はランダムに流されているようだ。
あぐらをかいた同じ浅黒い男の上に座り込むようにして、後ろから貫かれている彼。
手は後ろ手に縛られたままで背を反らせ、白いあごを上向けて思い切り喘いでいる。
後ろから彼の股間に差し伸べられた手が、容赦なく彼のモノを扱いている。
分厚く浅黒い指の間から、彼の先端の赤い色が鮮やかにのぞく。
「ああっああっあっあっ・・・・っあ!!」
彼の限界が近いのに男は彼のモノから手を離し、その引き締まった腰を両手でつかんで
自分の欲望のおもむくままに突き上げ始める。粘性の水音と彼の切なげな鳴き声が響く。
男は深々と突き上げた後肩を震わせて脈動した。中で存分に達したのだろう。直後に
間髪入れずにすっと前に手を回すと、留守になっていた彼の寸前のモノを握りしめた。
大きな手が根本をきつく握っている。
「!!・・・・・・!!!!あああああ!!!・・・・」
イカせてもらえない彼の、断末魔のような苦鳴。
俺は激しく動悸する自分の心臓の音と、部屋に響きわたる彼の半泣きの鳴き声を
聞き、身体が熱く、俺自身が固くなり始めているのを感じていた。
>>128 俺は彼に向き直った。ジーンズの中がふくらんで疼く。
暗闇の中から怯えた目でこちらを見つめる彼にゆっくりと近づいた。
すぐ足下にリモコンが落ちている。停止ボタンを押すと音と映像が消えた。
「ほんとに何でもするんだな」
今のは彼のデモ兼取り扱い説明書。彼は涙目でうなづいた。
「なんでもする・・・よ・・・お願い・・・だから・・・・」
「わかってる、イかせてやるよ。何度でもね」
彼の秀麗な、育ちが良さそうと言ってもいいような顔の上に本能的な喜びの
ようなものと諦めと自虐がかすめ、魅力的に歪んだ。俺は優しく微笑みながら
ジッパーを下ろし、すでに大きく固く反り返ってしまっている俺自身を顔の前に
突き出した。
「お前の口で俺を満足させて見ろ。俺の納得がいったらすぐにでもお望み通りに
いかせてやるから。」
彼は観念したようにためらい無く大きく口を開き、俺にしゃぶりついた。ついさっき
まで泣いていた男の口の中は想像していたよりもずっと熱く唾液は潤沢で、唇は不規則に
わなないていて、俺は感触を愉しむために腰を入れ、のどの奥まで差し込んだ。
「うむぅ・・・」
すぐにスレスレまで引き抜き、彼が肺から熱い息を溜めたのを見計らって再び深く
付き入れる。
「はぁ・・・っく・・・」
腰に痺れるような快感を覚えながらそれを繰り返すと、俺は限界を迎える。
先の男に習うように柔らかい頭髪ごと頭を抱え込み、彼の吸気にはお構いなしに
腰を動かした。動かしながら顔を上に向くようにする。
「いい・・・かな・・?ご主人様に・・・奉仕するとき・・・は・・ご主人様の・・
顔を見ながらするん・・・だ・・ほら・・!」
苦しげに歪み目尻に涙を溜めた顔を見ながら、俺は白濁を躊躇無く熱い口中に出した。
>>129 「こぼすなよ・・・ほら・・飲むんだ、全部・・・唇を・・きつく締めろよ・・」
彼は苦しい呼吸を抑えながらゴクンと大きく飲み下した。形の良い喉仏が大きく
燕下するのが見えるように、俺自身をきつい唇から抜き取りざまに顔が真上を
向くように仰向けた。上を向いた目尻から涙が一筋耳の後ろに流れ込んでいくのが見える。
彼は精一杯耐えながら首を戻す。その間に俺は目の前の身体の中心で未だ立ち上がったままの
彼のモノに目を細めていた。そして俺のモノもまだ硬さを失っていない。そのために
早めに引き抜いたのだ。彼は耳まで朱く染めていた。まだ残っている羞恥心が彼を美しくする。
俺に全てを任せきった子猫のように熱に潤んだ目で俺を見つめている。
自分の番を待っているその表情を十分に愉しみながら、俺はゆっくりとシャツの前をはだけ、
下半身につけているものを脱ぎ捨てた。本当は今すぐ、なり振り構わずその場に引き倒して
力尽くで全てを犯してしまいたい。しかしこの繋がれた哀れな獲物は、時間の許す限りの楽しみを
俺に与えてくれるはずだと、その時にはもう俺はそう信じていた。血液が身体の中心に集中して、
指先が冷たい。彼の後ろに回り込み尻を高く上げさせたとき、彼が大きく身をしならせたのは
指の冷たさのせいでばかりはなかったろう。
「・・・なんだよ、これは・・・・?」
ぬめりを帯びた後孔は、中途半端な太さの張り型を、中途半端に呑み込んでいた。
「どうもおかしいと思ったら、こんなもので立たされ続けてたのか」
絶え間ない刺激。震える双丘の間に手を入れて、スイッチを切ってやった。
>>130 「あっ・・・はっ・・・それ・・・」
刺激の変化に注意しながらゆるゆると、極ゆっくり抜き出す。こんな所で気持ちよくなる褒美を
与えるわけにはいかない。最後の山を抜き取ると、後ろの口は物欲しそうにキュッとつぼみ、刺激に耐えて
汗ばんだ身体はふるふると震えた。後ろ手に縛った鎖の留め具に貯金箱の入り口のような窪みがある。
「これは・・・?」
「鎖が一段だけ・・・ゆるくなる・・・あなたの・・・コインで・・」
これも悪い冗談のようだが、スーパーの買い物キャリーの様にコイン還元型の着脱錠だった。
俺は首から下げていたコインをかませ一段鎖をゆるめると、彼の腕を頭上に持ち上げ、そのまま白い
マットの上に仰向けに押し倒した。両膝の戒めはそのまま利用して脚を肩口に高く持ち上げると
彼の全てが晒された。
「何でもするんだから、後ろの口でいかせてやろう。」
そう声に出して聞かせると、ほんの一瞬生物としてのオスの、射精に対する陶酔感を顔にあらわした。
張り型を出したばかりの後孔は柔らかく体内は十分に熱を帯びていて、俺は疼くような快感を得ながら慎重に
俺自身を埋めていった。馴れている状態だと言っても彼の身体は反応する。押し殺した声が漏れた。
「んんっ・・・あ・・ふぅっ・・・」
俺は彼にモノには触れてやらない。間を置かずに腰を動かし始めてやった。身体が敏感になっているのだろう
後孔は俺を締め付けてくる。最初はその感触を愉しむように浅く突いていたが、次第に動きを強め、角度を
つけながらどうしようもない喘ぎが引き出されるポイントを確かめていった。そこを突いたとき、可愛らしい
悲鳴が上がる。
「どうした?まだいけないのか?仕方ないな」
彼は既に息が上がっていて、ハァ、ハァ、ハッと不規則に襲う刺激の波に抗っている。受け答えができない。
「しゃべらないつもりか?俺はお前の頼みを聞いてやっているんだぞ。態度が悪いとここで止めるぞ」
嘘だ。止められないのは俺の方だ。
>>131 俺の下で俺に揺すられながら喘いでいる彼は、身体全体を桜色に上気させていた。
汗で柔らかい髪が額やこめかみに張り付き、何とも言えない色気を発散している。
嘆願するような目で俺を見つめている。本当はそれだけで充分なのだ。だが俺は許さない。
「日本語が話せないのかな?そんなわけないよな。」
「あっ・・・あは・・・ごめん・・な・・さい・・」
「やればできるじゃないか?お・れ・い。お礼もだぞ。ちゃんと言えるかな?」
俺は本能の非常な葛藤を乗り切って、突き上げを弱くしてやった。反応を引き出すためだ。
「あ・・りがと・・う・・ござい・・ます・・」
「馬鹿、今じゃない。お前が俺に頼んだことをするときにだ」
「え・・・・え・・ぁっあ」
「どうせもうすぐなんだろう?人を引き留めて頼んでおいてまともな礼の一つもないなど許さないぞ」
俺は返事を待たずに深く強く刺し貫いた。ふいを突かれた当然彼は一言もまともな言葉は発せない。
手も触れない彼のモノは先走りを散らしながら中心で揺れている。彼も自分の限界が待ち望んだ限界が
近いことを知っている。何とか言葉を口にしようと焦っているのが手に取るようにわかる。
俺は容赦なく動きを早め、彼に覆い被さるように身体を伸ばすと上に投げ出された彼の両腕を
つなぐ鎖をさらに上に引き、組み敷いた桜色の裸体が緊張の頂点に達したとき、その身体よりも
数段熱く感じる俺の白濁を彼の中に吐き出した。脈動はしばらく収まらず、頭の中が白くなるのを
感じながら、何度も何度も、満足ゆくまで放出を愉しんだ。俺が意識を手放そうとしていたのは現実では
ほんのコンマ数秒のことだったらしい。ほとんど同時に彼が達しかけていた。体中を熱い血が巡るのを
感じながらも冷静な残酷さを取り戻した俺は、彼を翻弄する。
「言えよ、言え!」
彼はぎゅっと目をつむり、歯を食いしばって言葉を出した。
「あっ・・!りがっ・・とう・・ごっざ・・い・・・・ま・・っ」
腹に着きそうなほど反り返った彼のモノは、束縛無しに血色の良い自分自身の身体の上に、熱い欲望を
まき散らしていた。
>白い部屋
GOOOOOOOOOOD!
>>132 思いを果たした彼は、荒い息をつきながらもぐったりと身体を横たえていたが
それでもなお張りを失っていない彼自身を俺は満足げに眺め、彼の中から自分を抜き取った。
俺が腰を浮かす気配で彼が薄目を開ける。
「ちゃんと言えなかったな。」
「あ・・・」
「それにまだ固いままじゃないか?」
指摘にハッとなって彼は自身に目をやる。長い時間焦らされた上に直接抜き身を圧迫する
ものがなかったから。彼が若いから。身体がまだ燃えているから。いずれにしてもだ。
「ちゃんとイかなかったのか?俺がここまでしてやってるのに」
「そんな・・・わけじゃ・・・」
「最後までちゃんと言わないのはなにか?不満なのか?」
「ごめんなさい、・・・」
紅潮した顔のままで睫毛を伏せる。涙腺がゆるいたちらしい。
「まだ用は足りてない。きれいにしてもらう」
俺はもう一度、口を開けさせた。赤い舌の上に俺を乗せ、口全体で吸い上げさせた。
いったばかりの口の中は乾いて粘っこく、熱かった。きれいになってないと難癖を付けて
丹念にしゃぶらせるうちに、もう2度も出してるというのに硬さを取り戻してきた。
変化に気づいて少し驚いたような彼の舌が踊った。堪らない刺激に急いで抜き取る。
俺から引き剥がされて無意識に半立ちになった自分の股間に両手をやろうとする。彼の手が
触れないうちに鎖を強く引きそれを阻んだとき、鎖が何かに当たって堅い音を立てた。鏡だった。
白い壁に磨かれた鏡が一枚立てかけてある。
「四つん這いになれ」
俺は命じた。
>白い部屋
おおおお。嬉
>>134 この屈辱的な姿勢で股間の熱を持て余している彼の後ろから、一気に根本まで差し込んだ。
「はっ・・・あ・・」
この身体は本当に感度がいい・・・俺がそれに気づくのが遅いのかも知れない。
繋がったまま二人の重心をゆっくりと後ろにずらし、彼の膝がマットから離れたとき、膝の裏を
抱え上げてあぐらになった俺の中心に落としこんでやった。体重で深く挿入された刺激に
彼は脇腹をひくつかせている。声が出ない。切迫したランナーのような上がった息が俺の顔の下で
熱く吐き出されている。身体の前に投げ出された両手が本能のまままた彼自身を扱こうとするのを
俺は目ざとく牽制する。鎖ごと万歳させてまた後ろ手に納めてやった。
すかさず俺が前に手を差し伸べ、彼を握りこんだ。ドキドキと脈打っている。今後孔を突いた刺激で
充分硬くなっていた。それをゆっくり扱き上げながら腰も動かしてゆく。金属棒で戒められた膝が
はねる。後孔内の締め付けがキツイ。どうもこの体位だと彼の弱点をモロに責めてしまうらしい。
たちまち前に抱え込んだ肩から熱くなっていく。
「今度はちゃんと『す』まで丁寧に言ってもらうよ」
「はっ・・・はい・・・」
高まっていく身体を十分に味わいながら、前も後ろも動きを少しずつ、少しずつ速めた。
カンカンに熱くなっている耳を後ろから舐め上げると、切なそうに大きくため息をつく。
何度も責めた。荒い息が抑えられない鳴き声に変わってゆくのを確かめながら身体を少しだけ
ずらすと、俺の前に抱え込まれてほどけきった身体を正面から、鏡が二人に見せた。
「ほら・・・だいぶ大きくなってきた・・お前の」
カッと身体が熱くなったのがわかる。
「やめ・・・恥ず・・かしい・・・」
「自分の身体なのに? 自分で見ても興奮するほどいやらしい身体なのか?お前は」
身体が感じる快感と、視覚が煽る羞恥がないまぜになって、あっという間に彼は感情を制御できなく
なってしまった。俺の手の中では彼が大きく脈を打ち、身体の奥では律動に合わせて俺を締め付けてくる。
もっともっと責め立ててやりたい気がするが、残念ながら今はできそうにない。
>>136 俺は呪文のように彼の耳元で囁いた。
(礼を言うのを忘れるなよ…今度は俺も許さない)
ガクガクと頷いている。俺は腹の底からふつふつと笑った。
「あっ・・!ああっあっ!!・・っぁあああっはあっ!!はうッ」
鳴き声がいっそう切なさを帯びる。彼に埋めた俺も、俺の手の中の彼ももう保ちそうにない。
俺は最後の感触を愉しむために、鏡に映した彼のモノをなるべくつらくなるように扱き、
俺自身は生き物のリズムに逆らわずにメチャクチャに深く速く、奥まで、何度も何度も突き上げまくった。
彼がぎゅっと身体を強く弓なりに反らせ、掌の中で痙攣を始めた。俺は同時に達してしまうのを感じながら
注意深く鳴き声に耳を澄ます。俺の下腹部が意志とは関係なくわななき始める。
仕上げに一際きつく力を込めて曲線を誘導するように扱き上げてやった。
「はあっはぁっ!はあぁっ!!ああっああぁっ!あっあっっぁあぁっ」
瞬間、彼は意識を手放してしまったようだった。イッた瞬間の最高にイイ顔が鏡に映っている。
それでもとぎれとぎれの早口でくりかえしうわごとのようにつぶやいている。
「ああっりがと・・・うう・・っござ・・っいまッ・・・ス・・・!・・」
身体をビクビクとよじり律動させながら、俺の手の中でイキながら、何度も何度も射精しながら・・・
俺もまた、今までには感じたことのない様な凶暴な絶頂感を覚え、むしろ握りこんだ彼ごと下腹に
引きつけるように力を込め、深く大量に熱い液体を奥へ奥へと繰り込んでいた。何度も何度も
どくん・・・と暴発する感覚を覚える。逆らわずに彼の肩をつかみしめ、そのままに吐き出しつくす。
一瞬速く絶頂を迎えていた彼も、俺の脈動に合わせて腰を振っている。今度は出し残しなど無いように、
上がった息の勢いが衰えぬまま、繰り返し繰り返し前を扱き上げた。そのつどに上がるお礼混じりの
鳴き声がまたなんとも言えない。射精はいつまでも続くような気がした。俺自身が脈打つうちは
果てがないように・・・。彼の後孔からあふれ出た白い粘液が湯気でも立ちそうな熱さを保って
俺と彼を汚していく。扱くのを止めない彼の前もいつまでも微量のにじみを続けている。
>>137 二人を映した鏡は、彼が前から放った白濁でしぶき、彼をもう一つの世界から汚していた。
「はあっはあ・・・はあ・・・」
どのくらいたったのだろうか定かではないが、ようやく全てを出し切った俺は物憂げに
身じろぎする彼を抱え上げると大人しくなった自身を引き抜く。ほとんど気を失ったように
なっていた彼は、その感触に刷り込まれた言葉を口にする。
「あ・・り・・が・・」
「ちゃんと言えたな。もういいぞ。」
熱に少し乾いた唇を吸い上げ、舌を差し入れて絡めたがすぐ引き抜いた。
「水はないのか?」
まだまだ意識を半分飛ばしたままで彼は答える。
「あのドアがバスルーム・・・中に何でも・・ある・・」
彼をそっと横たえ慣れた目を頼りに教えられた扉を引くと、中は煌々と明るく作った清潔な
バスルームだった。俺は火照った身体に手早くシャワーを使い、何枚か重ねてある仕立てのいい
タオル地のバスローブを引っかけた。なるほど歯ブラシ、ドライヤーにミニバーと一通り揃っている。
冷たい水を飲み下すと思い直してもう一度全部脱ぎ、彼を引きずってくるとざっと身体を流してやった。
良い香りの石鹸の泡をつけた彼はそれなりに魅力的だったが、それはまた別の機会に愉しむこととして
マットレスの新しいカバーの上に洗い髪の彼を横たえた。俺は気が付いた。この部屋の通関、コインを
回収するためにはもう一度、彼を膝立ちに縛り上げなくてはならない。
再度バスルームに入り、備え付けの整髪剤やローションを物色する。こういう遊びに使うローションや
ジェルがいくらでも新品で出てきた。俺は少し笑って少し泣いた。どっちみち俺はそういう人間らしい。
あたりをつけた一瓶を持ち出すとバスルームの戸を閉めた。また柔らかいスポットライトだけの世界が
閉じられる。
>>138 「んん・・・・」
乾いた眠りから彼が目覚めた。そばの俺を見ると表情を和らげる。
「シャワー・・使わせてくれたんだね・・・」
答えずにただ見つめ返す俺にすぐ気が付いた。
「帰るんだね。僕をまた縛るんだね。」
「・・・いいんだ。コインを置いていってくれた人なんて誰もいないんだから。それが一枚いくらするか
知ってるかい?」
首を横に振ると目を伏せた。
「知らないよね・・・ここに来る人はその値段なんか知らなくて良い人ばかりだものね」
エリートだったアイツが破産し、かつ俺からあれだけ踏み倒そうとしてたのは・・・・・・
「ううん、いいんだ・・・・」
俺は待った。沈黙が支配した。それで俺の腹は決まってしまった。
俺がコインを抜いて彼を立たせようとすると、大人しく従った。
『カチャリ』 弛み無く天井から鎖がつながる。実は両膝の戒めにもひとつずつ小さな、同じ様な錠前が
付いているのをバスルームの明るい照明の中で見つけてしまっていた。
首をうなだれて優美な線を描いている頭の上に、着てきたシャツを掛け視界を塞ぐ。彼は驚いたようだ。
「な・・・なにするの」
俺は答えず、ローションの瓶を開け中身を両手に受ける。膝立ちになった彼の斜め後ろに回り込み、
開いた足の間から谷間にそれを塗りつけた。見えなくされた上予期せぬ触感に、彼の腹が震える。
さっき見つけたその場所を俺の指が探り当てていく。
「あっ、やめて!!それは・・・いやっ・・やめ」
手加減はしない。指を後孔に二本、深く潜り込ませ、俺は機械のように正確にただ刺激した。
彼は敏感な楽器か何かのように声を震わせていく。シャツをほどこうと頭を振るが、それが効果的に
彼を高めてゆく助けになっていることさえ気づかない。
>>139 ほどよくなったところで前を握り締める。今度は俺の手は熱くなっている。
彼は泣きだした。俺の体温で滑りが良くなったローションまみれにされて、彼に反応が始まる。
俺は無心に扱き上げる。先ほどとは違い、飯の支度でもするように。歯でも磨くように。
それでも彼は徐々に高ぶっていく。本当に感度の良い身体だ。
「ああ・・・」
本格的に声が出始めたところでシャツをほどいてやった。悔し涙に濡れた上気した顔が現れる。
複雑な感情が入り交じった目で彼は俺を見る。冷徹に仕事でもするような俺に、彼は泣きついた。
「どうして・・・・?なぜこんな・・・っ」
何が癪に障ったのかもわからないが、猛烈に困らせてやりたくなって猛烈に扱いた。
場所を探り当てた体の中の指も、力の加減をしなかった。溜まりかねたように、首をしならせている。
「んん・・・っくっ・・」
彼はすぐに言葉に詰まるようになったが、俺はそんな彼の目を正面からのぞき込み続けながら
両手の動きを緩めなかった。完全に彼が立ち上がったとき、俺はガウンの裾で両手を拭い、着てきた服を
まとめると胸元のコインを確かめた。俺が腰を上げると彼は半狂乱になった。
「ままっ、待ってよ!!このまま出ていくの?そんな・・・っっ!」
俺はゆっくりと最初に入ってきた扉に向かう。背中から声が追いかけてくる。
「行かないで!!どうしてなの?お願い・・・まって・・」
ゆっくりドアノブに手をかける。
「いや、いやぁつ!!いやっ行かないでっ!」
張り型を入れっぱなしにして行くよりはいいはずだ。
>>140 「いやっいやっ」
だだっ子のように。俺の半身がゆっくりとドアの外に半分滑り出る。
「ほんとにお願い!!いかないでっ!」
脚が一本。肩が半分。
「いやだ!戻ってきてお願い!すぐ帰ってきて!!なんでもするから!ほんとにするから!」
振り返りたくてしょうがなかったが、奇跡的に耐えた。頭が完全に外へ出て、後ろ手にドアを
返したとき俺が望んでいた一言が聞こえてきた。涙混じりの鼻声だった。
「・・・また・・来てっ・・」
ドアが閉まる。防音施工だった。サッシ特有の密閉感のある『ミシッ』という微かな音を立てて、
泣き声が聞こえなくなった。振り向くと俺は廊下の最初のドアの前に立っている。
長い廊下には透かし見る限り白いドアが並んでいるの。
俺は自分を見下ろした。ガウンのまま出て来てしまった。服を着替えるためには小部屋が必要だ。
自分の服を抱え直すと胸板の上で、コインの鎖が細かい砂の音をたてた。
【終】
ラストシーンの放り投げ感が私好みでとてもよかったです。
お疲れさまでした。
白い小部屋(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ
白い小部屋すげぇ・・・!!白以外の部屋も覗きたい・・・・
赤とか蒼とかあるのかな、ハァハァ。
>長い廊下には透かし見る限り白いドアが並んでいるの。
全部部屋は白いと思う。
部屋は白くても、中で待つMの趣向がいろいろあるんじゃないかと期待。
白いドア片っ端から開けていきてーーー
>白い小部屋
萌えますた!
情が移ってしまったら大変だなぁ、コイン4枚いるね。
悪寒どおりベタベタ甘甘になってしまった。
鬼畜スレに貼るのは遠慮しなくては、と放置してあったのだけど
中途で消えるのは情けないので貼ります。すんません……修行します…。
忠志の身体の下でもがいていた直哉の身体が動きを止める。
「どうした?」
イキそうになっている直哉のものの根元をきつく掴んで忠志は直哉に問いかける。忠志から顔を逸らして直哉は喘ぎながら微かに笑う。
「……言ってやるよ。もし、誰かにこのホテルに泊まったかどうか聞かれたら、相手は今野さんだったんだって」
「はぁ?」
「詰めが甘いんだよ。そんな事言って俺を困らせるつもりでいた訳? ほら、イカせてみろよ。ベッド、べたべたぐちゃぐちゃになるまで汚してやるよ。最高だ。ホテルで今野さんが俺を襲ったって事にしてやるよ」
「それは、ちょっと困るな」
「ほら、馬鹿みたいに掴んでないでさっきみたいに手、動かせよ。早くしろよ」
「先輩には、敬語だろう?」
忠志は笑う。こいつはなんでこんなに面白い行動を取るのだろう。そんなに苛められたいなら苛めてやるよ。
直哉のものを掴んだまま忠志は直哉の身体中に手を這わせてあちこちに唇を当ててみる。唇を当てるたび、指先が脇や胸を掠るたび直哉が息を詰まらせるのが楽しい。
「……痛い、もう、手、離せよ……痛い、よ」
我慢できないといったように直哉が掠れた声を上げる。
「汚されたら、困るしな」
「ちゃんと、バスルームに行ってやるよ、だから」
「……今度はいきなり弱気か?」
「今野さん、……今野さん! 何す、る……!」
忠志は直哉のものから手を離すと同時にその手を直哉の身体の下にすばやく差し入れて、直哉の身体の上に乗りかかり、体重を掛けた。直哉の身体の下に回した手で直哉の腰を下から支えるようにした。
そのせいで、直哉の張り詰めたものが忠志の下腹に密着した。
「止めろよ……!」
忠志の身体を挟むようにして広げられている両足を直哉はばたつかせた。両手で乗りかかる忠志の背を叩いた。
「無駄だね、もがいても、俺とお前じゃ身長差と体重差、ありすぎ。お前に逃げだす手立てはないね」
「止めろよ、止めろよ、何なんだよ!」
「…イケよ。このままイケ」
「今、野、さ……」
もがいていた直哉の両手両足が動きを止める。忠志は小さく叫ぶ直哉の声を聞く。密着した下半身、下腹が直哉が放出する液で濡れるのを感じながら忠志は顔を逸らす直哉の横顔を見る。
「そのまま、動くな」
忠志は直哉にそう言って、サイドテーブルに投げつけてあった直哉が髪を拭いていたタオルに手を伸ばす。
「お前、強気で誘った割にはあっけないな。詰めが甘いのはお前の方だよなぁ……」
そう言いながら忠志は直哉が出したもので汚れた自分の下腹を拭く。次にイッた時の姿のまま、両足を投げ出してベッドに横たわっているいる直哉の汚れた下腹を荒っぽく拭う。
「……自分、で、拭くから」
そう言って起き上がろうとする直哉の肩を叩くようにして忠志は直哉をベッドに倒す。再び起き上がろうする直弥の胸を押さえつけるようにして今度はゆっくりと直哉のものを拭く。すぐに直哉のものが反応してくるのが忠志には楽しい。
「後で洗っとけよ」
そう言ってタオルを放り投げて直哉を見下ろす。腕を顔に当てて直哉の表情は見えない。その直哉を見下ろして忠志は思う。ヤバイな、本気で男を抱こうと言う気になってるな、マズイな。……いいか。まぁ、いいか。こんな気にさせたのはこいつだ。
「今野さ……!」
「男抱いた事ないから、適当にするぞ」
さっき直哉の中に自分のものが根元まで入った。それが信じられないほどひっそりとしている直哉の窪みを指先で探りながら忠志はうろたえたような顔を見せる直哉に笑う。
「中で二回はイッて欲しいんだろう? お前、確か二回はいかないと許さないって言ったよな?」
指を差し込まれて仰け反る直哉の首筋に唇を当てながら忠志はそのまま指を中で掻き回す。
「大変寝つきがよろしいですね」
身体が痛い。背伸びをしようとして忠志は自分の身体が動かない事に気づく。
「学習能力がありませんね、今野さんは」
「お前、そんなに縛るのが好きなのか……」
「時と場合によります」
忠志は目の前にきちんとスーツを着た直哉を見る。遮光カーテンは開かれて朝日が差し込んでくる。忠志は笑ってしまう。焦らされてもどかしげに最後は自分から腰を揺すったくせに。
イキたいって喚いたくせに。あんなに大声を上げて嫌だ嫌だと言いながら、何度もイッたくせに。何も知りませんって顔で。
「……何がおかしいんですか」
「機嫌直せ。今度、どんなに汚してもいい所に連れてってやるから。どんなに大声上げてもいいぞ」
直哉は忠志にぐい、と顔を近づけた。
「……今野さんは大馬鹿野郎です。馬鹿です。自覚してください。詰めが甘いです」
さらりとそう言ってから直哉は忠志から顔を離し、枕もとの電話を取った。
「306号ですけど、チェックアウト延長できますか? 昼迄。……じゃ、お願いします」
受話器を下ろすと直哉は笑いながら忠志を見た。嬉しそうに忠志の裸の胸を手のひらで撫でる。
「じゃ、私は仕事に行きますから。部長には今野さんと駅で会いましたが具合が悪いので病院に寄ってくると言ってましたって言っておきます。……昼過ぎても今野さんはチェックアウトできない。
そして、不審に思って部屋にやって来たホテルの人が裸で縛られている今野さんを見つけるんだ。恥ずかしい姿を他人の目に晒してください。私が縛ったって言ってくれて構いませんよ」
「俺、午前中に行かないといけない得意先があるんだけど」
「知ってますよ。確か二件アポとってありますね。代わりに顔出しておきます。午後からの競合プレゼンは今野さんじゃないと駄目でしょうけれど、それまでには今野さんはここを出られるでしょうから」
「お前、俺のスケジュール詳しいな……秘書になれるよ……」
「お褒めに与って光栄です。忙しい今野さん、せめて半日でもゆっくり休んでくださいね」
言葉は丁寧でもだんだん苛立ったような顔になっていく直弥の顔に、忠志は昨夜見たいろんな表情を重ねて見る。そのまま胸から手を離し、ドアに向かう直哉の後姿に忠志は言う。
「今度はお前を縛ってやるよ。意外と可愛い所、あるんだな、お前」
「……ふんっ!!」
直哉は振り返りもしないで出て行った。忠志は一人の部屋で笑う。綺麗に洗われたタオルが拡げられて椅子に掛けられている。きっと昼になったら直哉はこの部屋に来るのだろう。生意気そうな顔で部屋に入ってきて、不安そうな顔をして紐を解く。
悪くないな、と忠志は思う。押し倒して縛るのも悪くない。俺が怒るような事をしでかさないと、構ってもらえないと思っている。ならば怒ってやろうか、と忠志は思う。昼に来る直哉をどうしようかと思いながら、忠志は久しぶりに朝寝でも楽しもうかと目を閉じる。
おわり
リアルタイムで見てしまった…
激しく萌えますた!サンクス
禿萌えさせていただきますた。ありがトン現代リーマンさん。
気が向いたら、また萌えさせに来てください(;´Д`)ハァハァ
>現代リーマン
個人的には不完全燃焼。
もっと戸惑ってヒィヒィ言うのがみたかったな。
157 :
復習:03/11/03 03:44 ID:a+eXx03S
響く足音。
カツン。カツン。カツン。
ここは、日の光さえささない地下の部屋。誰も、入れないように鋼の太い扉が最後の扉。
そこを、開けると真っ白な服を着ている青年がぼんやりと空を見つめていた。
「要・・・・・・」
食事の、のった盆を置いても要は瞬きすらしていない。もはや、生きる屍だ。
呼吸のすらしてるか不安になるぐらいの無音。どこも、見ていない瞳。モノ言わぬ口・・・・・
「要…もう。俺を見てはくれないのか?」
「・・・・・・・・・。」
何も、答えなど返ってくるはずもない。俺は、いつものようにスープから口に含ませると要の口に流し込んだ。
コクン
「要・・・・・・」
抱きしめた。力一杯に…要が、何処かに行ってしまわないように。
愛しいと思えた、要がこんなになるまでなぜ俺は気づかなかったんだろうか・・・・・。
要を抱きしめながら、俺は何度も悔いた。
こんなになるなんて、まさかあの時は思ってもみなかった。あの時、気づいてやれれば要はこんな事にはならなかっただろう。
俺と要は、親同士が幼馴染で小さな頃から一緒に遊んでいた。
要は、俺より一つ年下で何でも着いて回ってくる可愛い弟みたいだった。
いつも、笑っていたあの笑顔はもう2度と見れないのかもしれない。
あの、明るい笑い声が聞こえる頃には俺はこの世にいないかもしれない。
でも、俺は誓っていた。要を、こんなにしたやつへの復習を…。
ワラタ>復習
直哉くんに入れて責めまくるところがみたかったぁぁー!
でもグッジョブです お疲れさまでした
これで昼に直哉くんこなかったらどうするんだろー
160 :
犬神:03/11/03 21:53 ID:K2L/cZw+
【注意】
このSSは一部『脱糞』シーンがあります。
さらに『ショタ』です。嫌悪感を感じる方は読み飛ばしてください。
【罪と罰】
「……やあ、こんにちは。……光毅くん」
「こんにちは、おじ様」
おじ様は僕が家にいることが、少し意外そうでした。
「……祐子さんは?」
「母さんは、少し出ています。すぐに戻りますので、中でお待ちください」
僕は笑って、そう答えました。
僕はおじ様を居間にお通ししました。
六畳の和室、小さなちゃぶ台。おじ様の大きな体は、少し窮屈そうに見えました。
おじ様は、僕の煎れたお茶をおいしそうに飲んでいます。よかった、おいしかったんだ、あれ。
僕は改めて、おじ様の前に座りました。
「おじ様」
「……なんだい」
「母さんは、今日は帰ってきません」
「…………え?」
「嘘をつきました。三日前のおじ様からの電話、あれ僕が取ったでしょ? おじ様が今日来ること、母さんに伝えてないんです。ごめんなさい」
僕はペコリと頭を下げました。
161 :
犬神:03/11/03 21:54 ID:K2L/cZw+
「光毅くん、君は……」
「おじ様」
僕はおじ様の右手を取りました。そして、ポケットから隠し持っていた手錠を取り出し、おじ様の手首にかけました。
「な?!」
「おもちゃです。でも、簡単には壊れません」
僕はあっけにとられているおじ様の右手を後ろに回し、手錠の開いている方を今度は左手にかけました。
おじ様は手を後ろで縛られた形になります。
「これで、もう逃げられません」
「……なんの冗談だい、光毅くん」
「冗談じゃありません。僕は本気です」
「本気、だと……?」
「おじ様がいつも母さんにしていることを、僕にもしてもらいたいのです」
おじ様の顔色が変わりました。……血の気の引く音が聞こえるようです。
「光毅、くん……」
「おじ様、僕、これからおじ様に犯して欲しいんです」
「……光毅くん、君は、自分が何を言ってるのか分かっているのか!?」
「十一歳の男の子は抱けませんか?」
「当たり前だろう!!」
「十一歳の女の子には、アナル調教をできてもですか?」
「……な!?」
おじ様は本気で驚いているようです。
「おじ様? 十一歳だった母さんの肛門をさんざん犯して、犯して、犯しまくって、妾にして、妊娠させて、妾宅に閉じこめて……、その息子には何もできませんか?」
162 :
犬神:03/11/03 21:55 ID:K2L/cZw+
「……な、なんで、そんなことを」
「母さん、日記をつけているんですよ。古いのが天袋の奥の箱に入ってました」
おじ様の息が荒くなっています。……目が、少し怖いです。
「母さん、小学校もまともに出てないんですね。ひらがなばっかりなんですよ、母さんの日記。読むの、少し疲れちゃった」
「光毅くん!!」
おじ様が怒鳴りました。
僕の心臓が飛び上がりました。僕はおじ様のこんな大きな声を初めて聞きました。
「……お、おじ様」
「……や、やめてくれ!! 君たち親子には本当にひどいことをしたと思っている。だから、やめてくれ……!!」
「おじ様……」
僕はおじ様の、大きな胸に抱きつきました。男の人の甘い匂いがします。
「おじ様。僕は何も責めているわけじゃないんです。母さんがおじ様を愛していることはよく知ってますし、おじ様が母さんを愛していることもよく知ってます。見てましたから、こっそり……」
「……光毅くん」
「だから、僕も愛して欲しいんです」
僕はおじ様の腰のベルトをはずし、チャックを下げました。トランクスの下には、とても大きなふくらみがありました。
これから、僕を犯す凶器……。僕はそこに口をつけ、熱い息を吹きかけました。
「……うッ」
「息子に後ろ手に縛られて、感じちゃってますか? おじ様」
「ち、違う! これは……」
「ふふ……、実はですね、お茶にいつもおじ様が使っている『薬』を入れたんです。あんなの使ってまで、母さんと犯りたいんですもの。僕とできないなんてことは、ありませんよね?」
また、おじ様は驚いているようです。僕は何でも知ってるんですよ? おじ様のこと……。
僕はおじ様のトランクスを下ろしました、そこには僕のものとは全く違う形の巨柱がそそり立っていました。
大きすぎて、黒すぎて、硬すぎる肉塊……。ああ、これが僕の中に入るのかと思うとゾクゾクしてきます……!
僕は思わず、その先端にキスしてしまいました。
163 :
犬神:03/11/03 21:56 ID:K2L/cZw+
「うあッ…」
「ああ、おじ様ぁ……」
僕はたまらずくわえてしまいました。カリを唇で揉み、竿をしごきました。射精口を窄めた舌先で舐り、吸いまくりました。
あぁ……、熱い……、おじ様のチンポとても熱い!
「く、うぅ…」
おじ様の腰が跳ねます。感じてる……、おじ様が感じてる……。上目でおじ様の顔を見ると、眉間がより、歯を食いしばっています。おじ様は絶頂を必死で耐えているようです。
おじ様……、我慢しなくて、いいんです。僕……、今日のために一生懸命バイブレーターで練習したんです。舌を絡めて、のどを使って、たっぷりの唾液で揉み下すんです。どうです、きもちいいでしょ? おじ様……。
「はぁ……、はぁ……」
おじ様の呼吸が速く、荒くなっています。
チンポもヒクヒクいっています。僕はそれを、思いっきりのどの奥に押し込みました。
そして、おじ様はついに達しました。
「うあぁぁ……!!」
ドクンッ! ビュルウッッッ! ビュッ! ビュッ!
大量の精液が僕ののどに流れこみました。……熱い! あぁ、おじ様のエロミルク、熱い!
僕はそれを、一気に飲み込んでしまいました。
……でもまだチンポの中に少し残っています。僕はたまらず、おじ様の精通管を吸い上げてしまいました。
それは、僕の精液とはまた違う味がしました。……これが、おじ様の味。
苦くて……、酸っぱくって……、でも少し甘い……、不思議な味……。
「ああ、すごい……。おじ様の、とてもおいしい……」
「こ、光毅くん……」
「ふふ、どうでした? 僕のお口。僕、初めてだったんですけど、上手くできましたか?」
「光毅くん……、光毅くん!」
おじ様はうつむいたままです。なんだかとても辛そう……。
「お願いだ……。これ以上はどうかやめてくれ……。これ以上は……」
「これ以上されたら、自分を押さえられませんか?」
おじ様は顔を上げて、僕を睨みました。
164 :
犬神:03/11/03 21:56 ID:K2L/cZw+
「でも、駄目です……」
僕はポロシャツを脱ぎはじめました。薄っぺらな胸に張り付いた、形ばかりのブラジャーが出てきます。
「な……?」
おじ様は少し驚いたようです。
僕はズボンも脱ぎます。白いショーツと、そこからはみ出た恥ずかしい包茎チンポの先端が姿を現します。
靴下は、レースの編み込まれた女子用のものを履いてきました。
「僕、よく母さんに似てるって言われるんです。……似てますか?」
おじ様は何も言いませんでした。いや言えないのでしょうか。僕はもう一歩踏み込んで聞いてみました。
「十三年前の母さんに、似てますか?」
「くっ……!」
おじ様は下を向いてしまいました。肩が震えています。
でも、チンポはまだまだ元気みたいです。やらしいです、おじ様……。
僕は、母さんが『夜』におじ様を呼ぶ言い方に変えてみることにしました。
「ご主人様……」
「な……!?」
おじ様は驚いた顔で僕を見ます。
だから、全部知ってるんですよ、おじ様……。僕は挑発を続けます。
「ご主人様……、僕、一生懸命練習したんです……。ほら、見てください」
僕はおじ様、いや、ご主人様にお尻を向けました。そしてショーツを下にずらします。
そこには、直径五センチのバイブレーターを入れた、さもしいケツ穴が見えているはずです……。
「あ……、ああ……」
おじ様の動揺した声が聞こえます。
「見てください、ご主人様。僕、少しずつ練習したんです。指を入れて……、増やして……、そして……、ほらこんなのもちゃんと入るようになったんです……」
ご主人様は僕を見ています。僕のお尻を凝視しています。はは、釘付けです。
「ご主人様、見ててください……、今から……、これ、抜きます……。んっ……! んぐううぅぅ……!」
僕は深呼吸一つし、いきみました。腰をかがめ、括約筋に力を込めます。
165 :
犬神:03/11/03 21:57 ID:K2L/cZw+
ミチッ、ミチッ、ミヂヂィッ……、ミチミチミチミチミチミチィィッッ…………。
腸液と腸壁の擦過音が肛門で弾けます。
「んうぅ……、うううぅぅぅっ……」
バイブは徐々に押し出されていきます。イボイボの突起が肛門を刺激し、僕は膝が震えます。
「んああぁぁぁぁっ……」
そしてついに、カリ部分のところまでまでバイブは出てきました。
「ご、ご主人様ぁ……」
「……こ、光毅、……く、……ん」
「お願いしますぅ、口でぇ……、このバイブ……、お口で引き抜いてくださいぃ……」
ゴクリと、ご主人様のつばを飲む音が聞こえました。
ご主人様は僕のお尻に顔を近づけ、バイブをそっとくわえました。
……そして、容赦なく一気に引き抜きました。
グボオオォォッッ!!
「おおおぉぉぉぉぉッ!!」
ビュウウウゥゥ! ブビュッ! ビュクン! ビュッ! ビューッ!
衝撃で僕は射精してしまいました。はき出された精子は弧を描き、畳に落ちました。
「あ、ああぁぁぁ…、うあああぁぁぁ…」
僕は快感に腰を抜かし、膝を床に落としてしまいました。
全身からも力が抜け、そのまま前へ突っ伏しました。さっき落ちた精子がベチャッと頬につきます。
「はっ……、はっ……、はっ……」
ご主人様も興奮してるようです。さっきよりもペースの上がった、熱い息をしています。
「ご主人様ぁ……」
「なんだい?」
「すいません。僕、僕ぅ、このままうんちしちゃいそうです……」
166 :
犬神:03/11/03 21:58 ID:K2L/cZw+
「…………そうか」
「は、はい……。腰に力が入りませ…ん…。奥から……、奥から来ちゃいそうです……! もう、もう、でちゃいそうですぅ……!」
「……してみなさい」
「…………よ、よろしいのですかぁ?」
「見ててあげるよ……。さあ、そこにぶちまけてみなさい」
ご主人様は僕を見下ろしていました。巨大なチンポの上に、凶悪な目が光っています。
ああ、そんな目でみられたら、ぼくぅ、ぼくぅっ……!!
「で、でますぅ! うんちでちゃいますぅ! ああああぁぁぁぁ……! うんちが……! うんちがあああぁぁぁぁぁっっ!!」
ブリブリブリブリィ! ブビュウウゥゥゥ! ブビイイィィィィィィ!
「ああぁぁぁ! いいぃ……、うんち、きもちいいぃ……」
僕のチンポはまた、痛いくらい勃起しています。きつい臭いが部屋に広がり、それがさらに僕の興奮をかき立てます。
その時、ビキンッという破壊音が部屋に響きました。
……見ると、ご主人様にかけられていた手錠の鎖が引きちぎられています。プラスチック製のおもちゃの手錠でしたが、人の力でちぎれるようなものではないと僕は思っていました。
「ご、ご主人様……?」
次の瞬間、僕は何が起こったか分かりませんでした。
世界が反転したと思ったら、こめかみに激しい痛みを感じ、次にそこが発熱し始めました。
首がギシギシとなり、激しく痛みます。
頭を捕まれたまま押し倒され、首をひねられていると、ようやく気づきました。
「が……、があぁ……」
「光毅くん……」
ご主人様の声が遠くから聞こえます。とても、冷たい声……。
「これが、君の望んだ世界だ……」
「ぎぃ……、ぎがぁ……」
ご主人様の手にさらに力が入ります。首がちぎれそうです。
167 :
犬神:03/11/03 21:59 ID:K2L/cZw+
「男は久しぶりでね……。少し試させてもらうよ」
ご主人様はそう言うと、僕のお尻の穴に、一気に指を3本突っ込んできました。
「おごおおおぉぉぉっっ!! があっ!! いっ……、いぎいいぃぃぃ……!!」
「ほう、やわらかい……。やはり若い子は筋肉に弾力があっていいな」
「ひぐううぅぅっっ……、うぅ、うぐっ……! がはっっ……!」
ご主人様はさらに容赦なく僕の首をひねります。僕は息を吐くことはできても、吸うことができなります。
酸素が足りず、意識に霞がかかってきました。それでも、肛門の激痛で、強引に気付けがなされます。
ご主人様は、僕のさもしい穴をねぶりにかかります。括約筋を親指と人差し指でこねながら、前立腺を中指と薬指でなぜまわします。
「うぎゅうぅぅ……、うぐっ! ぎっ! かはぁっ……、おぎゅううぅっ……! ぶっ……、ふぎゃああぁぁっっ!」
僕は豚以下の鳴き声しか上げられないただの間抜けに成り果てました。
悪寒、快感、苦痛、喜悦が交互に僕を襲います。
世界は早回しになったり、コマ送りになったり、もう現実感がありません。
「ふん、独学ではこんなもんか……、どれ……」
バキイイィィッッンッ!!
腰骨が割れる様な衝撃でした。それは、ご主人様によるただのスパンキングでしたが、僕の意識は一発でぶっ飛びました。
「ふぎゃああぁぁぁぁっっ!!」
ドビュルウウゥッ! ビュクン! ビュピュウウゥゥッ! ビュンッ! ……ピクン、……ピクン。
僕は同時に射精してしまいましたが、絶頂の光は、直後の暗黒に吸い込まれていきました。
「私をおいて、どこにいくつもりだい……?」
…………? よく、聞こえません。
「……しょうがない子だ」
ズパアアァァッッン!!
頬肉を引き剥がされるような痛みが走りました。
「びぃっっ!!」
168 :
犬神:03/11/03 22:00 ID:K2L/cZw+
ようやく分かりました。僕はいつの間にか、ご主人様に髪を捕まれ、体を引き起こされていました。
意識のない僕を、ご主人様は思いっきりひっぱたいたようです。
「うぅ……、うあぁ……」
「困るな。私に無許可でイってしまっては……」
「はぁ……、はわあぁぁ……」
「お仕置きだよ、いいね」
そういうと、ご主人様は髪から手を離しました。僕の顔面は自由落下で畳に激突します。
「いっ……!!」
おじ様は僕の後ろに回り、脱力している僕の腰を強引に持ち上げました。
そして、僕の緩みきったケツ穴に、怒張の一撃を食らわせました。
「おごおおぉぉぉっっ!! あぎっ……、あぎいいいぃぃぃぃっっ!!」
灼熱の鉄棒で体を一気に貫かれたような衝撃でした。
……ああぁ、でもこれは、僕はの待ち焦がれていました。チンポ、ご主人様のチンポ……。
感激で全身が震えてきます。ずっと、恋いこがれてきた……、ご主人様の……、チンポ……。
熱い……、硬い……、太い……、これが、これがご主人様の……。
「あがああぁぁ……、ひいぃ……、うあぁ……、うあああぁぁぁぁぁっっ……!!」
僕は泣いていました。凄い快感……、このまま溶けてなくなってしまいそうです。
しかし、そんな僕を意にも介さず、ご主人様は言いました。
「だすぞ」
「…………え?」
射精? そう思いましたが、違いました。僕の体には精液なんかよりもっと熱い、大量の汚濁が注ぎ込まれてきました。
ゴボォッ! ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボオオォォッ!
「ひいぃ?! あぁ……、うあああぁぁぁぁぁっっ!!」
それは小便でした。
169 :
犬神:03/11/03 22:01 ID:K2L/cZw+
熱液は一気に僕の直腸を満たし、S字結腸をこじ開けました。大腸の奥へ、奥へと染み渡っていきます。
「あああぁぁぁ、あついぃ……、ああぁ、あひゃあぁぁぁ……」
長い、長い放尿でした。僕の腹はたちまち薄汚い汚水で満たされました。しかし、太い杭を穿たれた僕の穴からはそれが漏れることはありません……。
放出が止まると、ご主人様はいよいよ動き出しました。
ヴォゴボオォッ! ブビュ! ブッ! グジュッ! グブジュッ!
グジャグジャになった僕の弁器官を、ご主人様は容赦なく、野太い逸物でかき回します。
「いぃ……、いぎいぃっ! ぐぅ……、か……、はあぁっ……! あがっ……! あがあああぁぁぁっっ!!」
本能的な排泄欲求と、強烈なピストンの打ち込みが、僕のもろい理性を壊していきます。
こんな異常な状態でも、僕は恐ろしい快感に打ちのめされます。
前立腺が波打ち、小さな肉茎がわななきます。
「あっ……、あっ……、あがあぁっ! ひっ、ひいぃ……! いぃ、いぃ……、いぎいぃぃぃ……!!」
「……勝手にイクなと言ったはずだ」
僕の早すぎる限界を察したのか、ご主人様は突然、僕のチンポの根本を握りしめました。
「あひいいいぃぃぃ!!」
「……だらしないバカチンポめ」
ご主人様はそういいながら、僕のチンポの皮を引きずり下ろし始めました。
ミチッ……、ミチミチミチィ……、ミチミチミチミチミチィッ……。
包皮と粘膜を接着していた恥垢が、恥ずかしい音を立てながら剥がれます。
そして、僕のバラ色の亀頭がその姿を完全に現しました。冷たい空気が敏感な表面を撫で上げます。
「おごおおおぉぉぉ! いぃ、いたぁ……、いぃ……、ぎいいいぃぃぃ!!」
しかし、ご主人様はまだその手を離してくれませんでした。僕の精通管を握りつぶしたまま、腰の振りをさらに強めていきました。
「かっ……、かあっ……! ひいいっ……、ひぐうぅ……、うあぁ……、あがあああぁぁぁぁっっ!!」
「ふん、少しはしまりがよくなってきたな」
「ひいぃ……、ひぐううぅぅぅっっ……! がはあぁ……! うがあああぁぁぁっっ!!」
170 :
犬神:03/11/03 22:02 ID:K2L/cZw+
エクスタシーの光が僕の目の前に差し込みますが、そこまで手は届きません。
魔性の凶器が僕の排泄器官をえぐります。なんどもなんども削岩機のように打ち込まれます。
僕の腸はタプタプのまま、波を打ちます。汚らわしい糞と小便をミキサーします。
……僕は泣き叫びます。言葉にならない絶叫です。
「があああああぁぁぁっっ! ぎぃ! ぎぃ! いぎゃあああああぁぁぁっっ!!」
「……もう少しだ」
ご主人様の声が聞こえました。もう少し……、もう少し……。
強烈な便意……、心を溶かすアンモニア臭……、グチャグチャの内臓……。
肉茎への圧力……、焼かれる前立腺……、全体重をのせた連打……
届かない絶頂……、届かない想い……、ご主人様への愛……。
もう少し……、もう少し……!
……そしてついに、ご主人様の煮えたぎった練液が、僕の直腸を撃ちました
「……おおっ!!」
ドビュウウウウゥゥゥッッ! ブビュウウゥゥゥ! ビュキュン! ビュウウウゥゥッ! ビュクンッ! ブビュンッ!
その瞬間、ご主人様の手が緩み、僕の熱い濁流も一気に噴き上がりました。
「ああっ……、あがっ……! あがあああああぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」
ブビュウウウウゥゥッッ! ビュルルン! ビュクン! ビュピュウウゥゥゥ! ビュルン! ビュキュン!ビュウウッ!
あまりの快感に、全身がガクガクと震えます。息が詰まります。指で畳を掻き、額をこすります。
目の前が、真っ白になります。
「おぉ……、おおおぉぉぉ……」
ズボオオォォッ……。
ご主人様の逸物が引き抜かれます。僕のお尻は力を入れることもできず、中のものが吐き出されます。
ブリュリュリュリュリュリュウウゥゥッッ……、ブピュウウウゥゥゥッッ……、ビュルルルル……、ビュクンッ……、ブピュルルルウウウウゥゥゥッッ……。
171 :
犬神:03/11/03 22:03 ID:K2L/cZw+
小便と大便と精液の混合物が畳に垂れ流されます。
それは、僕の括約筋を、中からずっと舐め上げているみたいな感覚で……。
僕自身も……、小便を垂れ流してしまいました……。
プシュッ……、プシャアアアアアァァァァ…………。
「はあぁ……、はわあああぁぁぁ……、あああぁぁぁ……」
ピクピクと痙攣する体を、僕はもう動かすこともできませんでした。
「……これは、罰だな」
おじ様は泣いてました。
「いままで犯した罪を、一気に罰せられた……」
「……おじ様」
僕はおじ様の背中に抱きつきました。おじ様の肩は小刻みに震えていました。
おじ様が悪いわけじゃない。おじ様の性癖を利用した僕の罪です。
悪いのは僕なのに……。
「今まで、たくさんの人間を蹴落としてきた……。家族を騙してきた……。そして、祐子や君を傷つけてきた……」
「そんなこと……、僕は……、傷ついてなんか……」
「私は、息子を犯した……」
「僕が……! 僕が、望んだことです!」
しかし、僕の答えに、おじ様は返事をしてはくれませんでした。
……僕は長年の疑問を、おじ様に聞いてみることにしました。
「おじ様、ひとつだけ、教えてくれませんか……?」
「……なんだい?」
「どうして……、僕なんて作ったんですか?」
172 :
犬神:03/11/03 22:04 ID:K2L/cZw+
おじ様は肛虐にしか興味のない性的異常者です。だから、ただ欲望のはけ口として母さんを使っていれば、僕なんて生まれるはずがないのです。
その問いに、おじ様はたった一言、こう答えました。
「愛して、いたから……」
………………。
……僕のこの複雑な気持ちを、どう表現すればいいのでしょうか?
僕はおじ様にとって愛の結晶です。おじ様は僕を愛しているのでしょう。
でも、それは僕がおじ様に抱いてる気持ちとは違うものです。愛でも、違う愛です。
……母さんには、絶対に勝てないということです。
そうか……、そうですよね……?
「おじ様……、今日のこと……、母さんには……、内緒に、しましょう……」
「光毅くん……?」
「もう、おじ様に……、無理なことは……、言いません……。今日のこと……、忘れて……」
僕の声は、震えています。
「でもぉ……、ぼくはぁ……、すきですぅ……、あいしてぇ……、ま……、すぅ……!」
やだなあ、泣いちゃってます、僕。
指が震えて……、目が熱くって……、 息が上手くできなくって……。
……でも、この一言は、ちゃんと言わなきゃ。
「おとぉ……さ……ん」
そして僕は、精一杯に、笑ってみせました。
(了)
リアルタイムで見てしまった…お疲れさまです
もしかして、
>>162-170さんは男の方でしょうか?
個人的には萌え設定だしこういう書き方も好きなんで良かったです
でも思いっきり男性向けの書き方なのでちょっとびっくりしてしまいました
白い小部屋を書いたものです。
犬神様に続きます。書き込みの間隔が近すぎて済みません。
自分の中の妄想城の暴れん棒将軍が暴走してしまい、とめられないのです。
前回少しでも気に入って下さった方がいて、ホッとしています。
白い小部屋・いきなり番外編1
○カ月後
俺は一通の小包を受け取った。
人知れず俺のポストに投函されていた。内側に緩衝材の入った感触の白い封筒。差出人名はどこにもない。
消印は運悪くその時降っていた雨で滲んでいた。表に返すと宛名は間違いなく俺。心当たりがなく、
気味が悪いので捨てようと思ったが封緘に押された紋様に手を止めた。
俺が持つあのコインについているのと同じ紋様。
俺は自室で中を開けた。封書が一通。それと
(・・・ビデオテープ・・・・?)
安っぽい作りの品だった。ラベルは貼っていない。量販店で10本いくらで売られていそうな粗雑なテープ。
成形のバリがわずかに残ってさえいる。封書の方にも封緘に同じ紋様が使われている。中から出てきた
素っ気ないが上質な紙にタイプされた文字を目で追った。前略も何もない文だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
平素より私どもをお引き立て下さり、ありがとうございます。
今回は、大変不躾ながら資料をお送りさせて頂きました。
資料に興味をお持ち下さいましたら、またのお越しの際に対応させて頂く準備もございます。
その際には規定の所持品を是非お持ち下さい。
ご笑納下されば幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エロパロ板の某スレの方ですね。某スレで801板に行けって言われてましたけど、
やはりあなたはエロパロ板の方が合ってるのでは・・・。
あと、この板には801でスカトロってスレもありますのでそちらの方が
よかったかも(向こうはSS投下OKかどうかわからないけど)
なんとも素っ気ない。これでなにがどうだというのだろう?
(ビデオを見ろってことだよな)
足下に放り出してあるビデオに目を落とす。
あそこから送られてきたビデオだ。それなりに過激なものが映っているのだろう。
恐ろしくイヤなものが映っているかも。または俺の弱味を握るための脅しかも・・・?
いずれにしろ俺に選択権はないに等しい。結局見るしかないのだ。
この少ない文面からは送り主の真意はほとんど読みとれない。狙い澄ましたような休日の朝。
俺は景気付けにビールを仕込み、窓を閉めてビデオをデッキにセットする。
正直たまらなく気が重くなってきた。
鬱な想像が頭の中を駆けめぐる。少し動悸がする。再生ボタンを押した。
唐突に始まった全くの日常風景に、俺は拍子抜けした。
画面にはどこにでもある普通の事務室内が映っている。背広を着た数人の人間、灰皿、茶托、観葉植物。
革張りの椅子。どこかの事務所の応接室にしか見えない。そこに尋常に流れる時間。
どっしりとした机に向かい合って座っている2人の男。
(なんだこりゃ・・・・?)
訳が分からない。かえって不気味だ。斜め上からの視点。防犯カメラかもしれないが、音が入っている。
『・・・お父様の御遺言により、あなた様にはご用意の保険に加入して頂くというお話は』
『聞いています』
『お父様は、あなた様の今後を大変心配しておられました。掛け金はお父様からの受取金から出ますので
あなた様には当面のご負担は一切かかりません。一連の手続きをしていただければ完了です。』
『はい』
『わからないことは私どもがお手伝いいたしますので、何もご心配には及びません。』
『お世話になります』
『お父様は、健康なうちからお体に気をつけるに越したことはなく、健康は人生の宝だと・・・』
俺にはやはり意味不明だ。言っていること以上の何も、読みとれはしない。
このままいけばむしろ俺には退屈だ。プルタブをあけて冷たいビールを飲み下す。
唐突にカメラが寄る。撮影はどうやって・・・・・・?そんな疑問はカメラが寄った瞬間に忘れた。
教えられるままに書類にサインしている少年。斜めから顔が鮮明に見えた。その俯いた面差しは、
俺が白い部屋で出会った最初の彼によく似ていた。学生服の衿から細い首がのぞいている。あれから俺は、気が向くと白い邸宅を訪れ、思いのままに欲望を発散させてきた。
2回目に訪れたとき、少し考えたが、最初のあのドアを開けてみた。しかしそこにもう彼は居なかった。
別の男が繋がれていた。部屋の中の住人はランダムにシャッフルされている・・・・。それに気が付いてから
だいぶ経つが、未だにあの彼には再び行き当たっていない。
俺は当たりくじでも引く感覚で思いついた扉を開け、それぞれに、それぞれ獲物との快楽に耽ってきた。
最初の経験だったからだろうか・・・・?時々鮮明にあの時のことが思い出される。悔しそうに泣いていた
くしゃくしゃの顔。断続的に上がる鳴き声。呆けたように眠る横顔。涙にかすれる言葉・・・。
2回目からの獲物たちとどこが決定的に違うわけでもないのに、なぜ彼だけが繰り返し思い出されるのかわか
らない。今俺はその面影を画面の中に追っている。少年はサインを終えて、弁護士風の男の説明を聞いている。
『これで書面での手続きはほぼ完了です。あとは提出書類に添付する規定の健康診断書ですが、この春
あなた様が学校でお取りになった健康診断書が一部そのまま流用できます。』
『はい、助かります』
『それ以外の規定の検査があるのですが、これは本日、私どもで既に予約を入れて御座いますので、ご足労です
がご同道願えれば、一日で全ての書類を完成させることができます。時間のかからない検査ばかりですので』
『わかりました、お願いします』
男と少年は部屋を出ていった。やはりわけはわからない。だがこれが、最初に彼につながる何かのような気が
してきて、ビデオを止める気になれなかった。
画面が唐突に変わる。編集された映像だ。人のことも言えないが、悪趣味な奴らだ。どこかの病院の中の
診察室。これは明らかに隠し撮りだろうが、画像、音声共に鮮明だ。さっきの少年が検査服を着て医師と
向かい合って座っている。
『今日の検査は簡単です。注射や胃カメラはないので安心して下さいね。』
『ははは・・』
木綿のノリのきいた薄い検査服を通して彼の身体が透けている。思った通りの均整の取れた肢体。
薄く血管をすかすふくらはぎ。医師がカルテをめくりながら説明を始める。
『日本人の死亡原因第一位は、残念ながら・・・・』
少しだけ早送り。医師が早口でキュルッと動く。
『はい』
『基本的な検査は学校で済んでますので要りません。今日は男性特有の病気の検査だけです。
男性が最も注意しなければならないガンはどこかご存じですか?』
『いいえ・・・・肺ガン?膵臓?』
『違います。部位は生殖器、発見が遅れるとやっかいなのは前立腺ガンです』
『はあ・・・』
『まだお若いのでピンとこないでしょうが、そうなのです。なかなか見つけにくい』
『でも僕は・・』
『無論です。ですから健康であることを確かめる検査ですからね。これはさすがに学校での検査項目にない
でしょう?まあそういった検査なので慣れないでしょうが、男性看護士に来てもらいますのであまり恥ずかし
がらずに、気楽にね。』
『・・・はい・・・』
『では』
そうい言ってカメラに近づいた医師を見て俺はやっと気が付いた。この浅黒い肌。筋肉質で軽い身のこなし。
どうして今まで気が付かなかったのか?白い部屋に入ると、停めるまで自動で流れてくるデモテープの
男の中の一人ではないか?浅黒い身体で、部屋の住人を一方的に狂わせている屈強な男・・・。
俺は余興にデモ映像を消さず、獲物の身体をゆるく弄びながら、映像が一巡するまで見たことがある。
最後まで獲物の声しか入っておらず、攻め手の顔は上手い具合に切れている。攻め手の顔と声は意図的に
消されている。顔が入っていても必ずぼかしが入り、そこから伸びる舌が淫靡な印象を高めているのだが。
攻め手は複数いる様に見えるのだが、この肌色の男はいつも映像に入っている。
(まさか)
画面に食いついた。
『ではこれに』
医師は少年にスケール付きのアクリル容器と裏表紙に返したエロ本を差し出している。容器を握る
その分厚く太い医師の指を見て俺は確信を深めた。青い光の中で彼の先端を握りしめていたあの指に
間違いない。
『射精して下さい。正常な勃起と射精の確認、採集した精液を分析に回すための検査です。』さすがに差し出されたものを見て、少年は言葉を失っている。
『残念ながらこの検査方法しかないのです。血液のように注射で採取出来るものではありませんのでね。』
『・・・』
恥ずかしそうに俯いて、少年は差し出されたものを受け取った。
『それから・・・射精の時は呼んで下さい。勃起の様子を見なければなりませんので。』
少年はえっ、という顔をしたがすぐに立ち直ろうとした。
『・・・はい』
少年ははめられている。おそらく家族を失ったときに売られたのだと俺は直感した。この医院もさっきの
事務所もみんなまやかしで、気づいていないのは少年だけなのだ。こんな検査などは全部嘘っぱちだ。
その時までは向こう側で、と言ってパーティーションを動かす偽医師の存在が
それを物語っているじゃないか?
カメラは一人になってエロ本を開く少年を正面から映している。ため息をつきながらパラパラとめくり、
早く済まそうとするかのように怖い顔をしている。少年がモノを取り出して扱き始めるところまで少し早送り。
少し紅潮した少年の顔はやはり美しかった。しなやかで長い指の中で少年は膨らんでいる。顔を出している
先端の色は赤く若い。検査服の下に下着はつけていない。若い茎も根本の膨らみも全てが見えた。
鈴口を指先でそっといじってはまたこする。それがいつもの癖なのだろう。
目はやる気がなく無愛想だったが、唇は薄く開き上唇をちろっとなめた。
その唇が一文字に引き締まった。手の動きを速めている。
『せ、先生!今来て下さい。』
勤めて平静を装おうとしたようだが成功していなかった。初声が裏返っている。偽医師がパーティションを
回り込んでくる。勃起を見ながら手にしたカルテに何か書き込んでいる。どうせ書く振りだけなのだろうが。
少年は無言で容器の中に射精した。すかさず偽医師が声をかける。
『全部出して下さい。量は多い方が良いですからね、検査分析の時。』医師と信じている人物を前に、少年は無言で何度も扱いた。ピシャ、シャと容器に精液が溜まってゆく。
全部出し終わった、と見ると偽医師は少年の手から容器を取り上げ密閉フタを閉めた。
『はい、いいですよ。勃起も射精も至って正常ですね。健康です。問題ありませんよ。』
耳を赤くして答えられない少年を気遣うように偽医師がとどめを刺す。
『ははは・・やっぱりちょっと恥ずかしかったですよね。こんな風に同性に見られながらなんて、日常生活では
まずありえないですからね、でももう少し我慢して下さい。』
少年は恥ずかしさに肩を強ばらせた。『ではこちらに』
診察台に導いて腰掛けさせた。少年の顔には次は何だという表情が浮かんでいる。
『抵抗あるでしょうが、そんな顔しないで下さいよ。この検査で終わりですからね。もう少し我慢。
次は前立腺の直腸触診です。診察台の上に仰向けになって膝を立てて下さい。手は上で組んで枕を
つかむような姿勢で。』
さすがに少年は向き直った。少し怒ったような表情で眉をしかめている。
『触診て・・・どうしても受けなければならないんですか?』
『残念ながら。皆さん抵抗のある検査なのですが、触診は基本です。健康診断に全身麻酔で内視鏡という訳にも
いきませんのでね。リラックスしていればすぐ終わりますから。』
『・・・・・』
怪訝な表情のまま診察台に上体を倒す。腕を頭の脇に上げ、膝を立てる。太股から検査服が滑り落ち、
なめらかな白い腿が露わになった。少年には見えないように偽医師が漏らした笑みがひどく淫猥で
俺は鳥肌が立った。
右手にラテックスグローブをはめてローションを使い、ゆっくりと少年の上にかがみこむ。
『力を抜いて下さいね・・・そう。息を深く吐いて・・・・そう。ゆっくり・・・』
そう言って人差し指を消毒した穴に当てた。声を漏らさないように顔を背け少年は奥歯をかみしめている。
『リラックス・・・・』
少年の顔が歪む。指が半分入っていく。軸をゆっくりねじりながら探っていたが、それ以上は無理と見たのか
ローションを足した。ちゅっ、と一気に指が進む。少年は唇を引き結んで大きく胸を上下させている。
『大丈夫ですよ・・・痛くないですね?』
『いたく、ないです』
『はい、いいですよ・・・その調子で息は深く・・・』
早送り。指が二本になり、ゆるく出し入れしながら前立腺を探している。『ふッ』
わずかに息を乱したことで、そこにたどり着かれてしまったことが知れた。偽医師はもう少しと言って
そこをゆっくりといらうように探り続ける。少年は赤い顔で抗議したいのだろうが、言えないでいる。
偽医師は少年の顔に背を向けて表情には構わない。ぞんぶんにこすり抜いた後、ようやく指を抜いた。
少年の緊張が解け、つま先立っていた脚の指が診察台についた。少年の股間のモノはわずかに立ち上がって
いる。偽医師が身体を離すと、真っ先に恥ずかしそうに膝と検査服の前を合わせた。『はい、お疲れ様でした。これで終わりです。異常ないですよ。全くの健康。』
カルテに何事かを書き終えた(振り?)偽医師と、前を合わせた少年の目があった。くすっと医師が笑う。
『健康健康。太鼓判だな。若いってことですよ。』
前を合わせはしたが、下着をつけていない少年の前は薄い検査服の上から充分見透かせた。
少年はハッとなって後ろを向き、そそくさと背を丸めた。
『もう着替えて良いですよね。』
そこからは砂嵐ーーーーーーーー。それ以上なにも録画されていない。
ーーーーーーーーーで、なんだというんだろう?俺にどうしろと?ビデオを停めた。
中途半端に興奮してぼうっとする。機械的にデッキのイジェクトボタンを押すと中でギュルッと
イヤな音がする。あっと思って巻き戻し、早送りなどしてみたがデッキはウ〜ンウ〜ンと唸るだけで
テープを吐き出さない。結局こじ開けてm中でグチャグチャになったテープを切るしかなかった。
「クソッ!!なんなんだよ!?」
リアル萌え〜
ありがとうございます。嬉
腹いせに足下のビデオが入ってきた封筒を踏みつけると、グニャリと妙な弾力のある反発感。
まだ何か入っているのかと封筒を逆さにして振ると、床に弾みながら飛び出してきたのは奇妙な物体だった。
掌に乗るほどの半透明な樹脂で出来た、クロワッサンの様な形の物。クロワッサンの一番太い部分には
横腹に空気抜けにしては大きい穴が開いている。表面は妙にでこぼこしている。
(歯列模型・・・・?)
凸凹のカタチがそう見えた。少し気味が悪い。それにこの模型の歯形は外側に付いている。
入れ歯がボコとすればこいつはデコだ。無性に薄寒かった。今まで深く考えもせずあの白い部屋に
行っていたが、少し考えた方がいいかも知れない。そう思ったとき、模型のそばに落ちている小さな
紙片に気が付いた。拾い上げるとまた同じ文字の列。
●資料内容の実物を使用しての、デモ資料の作成を考えております。
ご協力いただける場合は同封の模型をお持ち下さい。確認の際の証明になります。
また、デモンストレーションの作成のため、少々指示に従っていただく場合が御座います。
その場合のみこちらの誘導に従って下さい。
いつも流れるエロデモ映像。これの相手役に俺は抜擢されたらしい。
うすうす感じていたが部屋は誰かに監視されていたのだろう。
ひょっとすると俺は資料実物の【初めてのひと】になるのかもしれない。違うかも知れない。
資料実物・・・・。俺は前立腺を刺激されて反応し始めていた少年を思い浮かべた。
未だ行き当たらない彼に似た少し幼い顔立ち。やはり少し・・・・似ている。
俺は操られるように白い邸宅に向かっていた。
【続・次回終了】
白い部屋、続きお待ちしてます。
白い小部屋の番外編っ…。すごく、続きが楽しみです。
偽医者、美味しすぎる役回りだなぁ…。
それと、最初の彼が今頃どうなっているのかも気になります…
186 :
犬神:03/11/04 00:14 ID:ykklFd5b
>>173 ふにぃ、すいません。犬神は男です……。
でも、ショタ好きなんですよぉ……。
>>175 確かに文体が801スレに全然合ってません……。
出直してきます……。
>犬神
喘ぎ声が萌えない。これじゃあふたば掲示板の二次元グロだ。
>犬神氏
たしかに801調ではなかったけど、
しっかり萌えますた!GJ!!
190 :
風と木の名無しさん:03/11/04 00:52 ID:DMWPLtz1
白い小部屋、凄くいいです。
続きがごっつ気になります…
それと、触診のところででフィストいくかと思つてハァハァしてしまいました。
フィストに尿道拡張…どなたか書いてほっすぃ!
あげてしまってスマソ
犬神は801としては激しくノーコメンツだな。普通の男性向けとして書かれてたらハァハァしてたけど。
男性向けと言うか男の人の書くエチーの傾向を見事に体現したSSだよね
効果音や喘ぎに濁音が多く、ともすれば笑いに近い表現になる。で、長い
それに後付けのような受→攻への愛情とか……
801はそうじゃ無いんで確かに微妙。
でも男性向けも読むし、最初からそうと分かってたら
スイッチそっちに切り替えられるから普通に萌えてたと思う。
もしまた来てくれるので有れば、次はそのような注意書きを冒頭に付けてくれると良いかも。
読ませて貰っておいて注文多くて申し訳ないのだけど、
明らかに傾向が違うから、作品の傾向という意味で必要かもしれないなあと…
801SS書いてくれる男性は貴重だし、これはこれで好きなんでお願いしたいな
194 :
149:03/11/04 05:15 ID:tx1vq4J0
実は151と152の間には延々とエロシーンがあるのですけれど(エロ書くの好きな奴ですから)
結局は甘甘に至るので長々貼るのはこのスレ的には失礼かと判断して省略しました。
昼に直哉君は来ます。食べ物持って。で、しつこくそこでまたエロシーンなのですけれど…。
なんか、鬼畜になりません。 あんたらー、実はじゃれてんのかぁーー!って感じで。ヌルい。
今まで誰にも見せずにずっとこっそり書いてきましたけれど、春頃からここに貼るようになりました。
12月頃には少し時間もできそうなので、サイト作ってのんびりいこうかな、と思います。
土曜日の憂鬱と現代リーマンを貼らせてもらいました。読んでくれた方々、ありがとうでした。
自分語りスマソ。読み手に戻りますね。
土曜日の人かーーー!
サイト作成の暁にはここでもちょこっとヒントだしてください頼みます後生ですから頼みます
私はあなたに一生あこがれる。今野さん…
>>194 ネタ書いたテキストをうpするという方法もあるみたいですが・・・・だめでしょうか・・・・?
白い部屋の続きが気になる!ハァハァ
そして、194さんサイトお持ちしてますー絶対見つけるゾ!
>194
サイトできたらヒントきぼんぬ。
土曜日もリーマンも私には激萌ですた。ありがトン!!
俺は息を弾ませて門扉の前に立つ。門が開くまでがいつもより長い。駆け出すような無様なマネは
すまいと、冷静を努めながら長い小径を普通に歩く。落ち着け。冷静に・・・。立ち止まって深呼吸した。
空を見上げると、ふと力が抜けた。(何をやってんだ、俺は・・・)自分で自分が少し可笑しくなって
フッと笑ったら気負いが消えた。玄関が目の前だった。
(まあ何事も、話半分で)そんな気になって邸宅に入る。いつもと少し、様子が違う。いつ来ても誰もいない
廊下には違いないが、今日は奥まった一室にだけ室外灯が灯してある。そこへ行けということだろう。
両側に沢山のドアを見ながら部屋の前にたどり着くと、これもいつもはない小さな白いサイドテーブル、その
上に変造レジスターが置いてある。勝手が違う。俺はテーブル上のメモに示された奇妙な指示に従った。
テーブルの上のレジの走査台に持ってきた歯列模型を通すと、レジの中から小さなコインが2枚、
それを受け取り部屋に入る前に簡易試着室の中で着替えるようにという指示。
●備え付けの衣類のみをお付け下さい。入室の際だけで結構です。コイン、模型は中までお持ち下さい。
御入室時から資料の作成が開始されます。ご協力感謝いたします。
(うわ〜・・)俺は少しひるんだ。くるぶしまでありそうな長い白衣。靴下とサンダル。さっきとは逆に今度は
自分の気持ちを何とか盛り上げながら着替える。
奇妙すぎてやはり少し気味悪い。イヤになったら帰ればいい。そう心に決めて白衣のポケットに小物を仕舞う。
違和感のあるままにドアの前に立つ。ドアノブに手をかけたとき、やっと心臓が軽く動悸した。
(何事も話半分で)期待が過ぎないよう、胸の中で唱えながら部屋に入る。
いつもとは全く違う。壁は四面とも、天井・床まで黒く冷たく光っている真っ黒い部屋だった。
一歩踏み出す。俺が映っている。(マジックミラーってさ・・・)悪趣味だ。そして部屋中に響きわたっている
怒鳴り声。すでに全裸の少年が天井から犬のように繋がれて狂ったように泣きわめいていた。まあ無理もない。
部屋は全体に柔らかい間接照明だが少し暗め。俺の足下でキュッと鳴ったサンダルの音に少年が気が付いた。
「誰がいるのか!?ここから出して!!僕を離せ!!一体何する気で!?」
不安でしょうがないのだろう。縛られ方はいつもと同じ。膝立ちで後ろ手。少し距離を置いて立ち止まる俺に
気が付いて、頬にかなり泣いた涙の跡の残る顔を上げた。
怒りに燃えて美しい少年を俺は観察した。やはり彼を彷彿とさせてくれる。少し小柄だが無駄なく引き締まった
身体、長い手足。少し伸びすぎた柔らかそうな髪が涙で頬に張り付いている。恥ずかしさと怒り、怯えで細い
首とこめかみに青筋を立てながらわめいている。無言でその様を見下ろす俺に、少年は噛みついた。
やっと入って来た人間なのだ。少年の膝元のマットには点々と、涙のしみが乾いてもいない。
「ほどいて!ここから出して!服を返せっ!何見てんだよ!・・・・・・・・・いや、来るな!来るなッ!」
もう少しわめき声を聞いていたい気もしたが、そうもいかない。
「君、少し静かに」
内心努めて落ち着いた声をかけると、少年はしゃくりあげて一時声を呑んだ。
「どうしたんだ、こんな・・・・何をされた?」
「見ての通りさ!新しい学校に転校手続きに連れてかれてその帰り・・・・気が付いたら・・・」
「こんなことに?」
「しらばっくれるな!縛り上げておいて!」
「残念ながら知らないな・・・俺じゃない。それに俺が悪い人間だと決めつけるのも早いだろう?君を助けに
来たのかも知れないじゃないか」
ハッと少年の表情が明るくなった。助けて欲しいとまた勢い込んでわめき出す。噛みつかれそうだ。
俺は両手をポケットに突っ込んでリラックスを装った。
「ところで君・・・健康診断受けたよね?」
「ええっ・・・・それは・・・受けたけど・・・?」
「そうだよね、君だよね。・・・・・・・そうか・・・もう結果が出ているんだ。」
俺はやっとメモの指示に意味があったことがわかった。ポケットの中の物が指に触れる。
「確認していいかな・・・君本人だってことを」
少年は訳が分からず混乱している。たたみかける。歯列の照合だよ。何だかわからず怪訝そうにしている。
「合致させて確かめるから口開いて。」
疑わしげに、先生・・・?とつぶやく少年に歯列模型を見せ、口を開けさせる。
「君のボコ型だ。奥歯までかみしめて・・・・違和感はない?」
少年は大きく口を開いたまましゃべれなくなっていた。実に良くできている。
「深く噛んで・・・違和感は?」
ない、と首を横に振る少年。こんな滅茶苦茶なデタラメに引っかかるなんて。俺は忍び笑いに身体が熱くなる。
「あ・・・・かっ・・・・」
困ったような少年をそのままにして、これもいつもはないサイドテーブルに近づいた。薬局で見るような
試薬瓶風のボトルが置いてある。蓋を開けて匂いを嗅ぐと、いつか嗅いだような香り。ちょっと前まで
オモチャ屋で買えたが今は規制で手に入らない媚薬の香り。つい頬を緩めてしまった。
「は・・・ッく・・・」
少年が上体をひねりながら目で俺に訴えている。燕下できないらしく、口の端から唾液があふれ始めている。
俺は無言でジェルを手にこぼし、訳が分かっていない少年の若い茎に丹念に塗りつけた。少年は激しく
身をよじり、鎖をガチャガチャ鳴らしながら必死に逃げようともがいているが、無論逃げられるものではない。
泣いている。
「・・・君はお人好しだなあ・・・・やっとわかったのかい?」
「はかっ・・!フはッ・・・・!」
「わかっただろう?君はもう『自由』じゃないんだよ」
少年の前にしゃがみ込むとジェルで濡れたモノをゆるく握った。嫌がって逃げようと激しく暴れる。その動きが
握力を抑えた俺の手の中で、少年を震えさせていく。ひとしきり暴れたが、自分自身の変化に気が付いてギクッ
と動きをとめた。恐る恐る俺を見る少年に微笑みながら、今度ははっきりと扱いてやった。
「・・・ッツ・・ンフッ」
怒りに目を燃やし頬を朱く染めて俺をにらんでいる。構わず下腹を支え後孔に指を這わすと、目に怯えが走った。
ゆっくりと揉みほぐしていく。媚薬の効果もあり、やがて2本が入るとしなやかな身体が震える。引き抜いた。
もしかしてリアルタイム・・・!?(´Д`*)ハァハァ
「君は束縛を受け入れなくちゃならない。・・・それもそんなに悪くないって、教えてやってもいい。」
少年の唾液がしたたる顎を支え、白衣の前をはだけてまだ変化を起こしていない俺自身を見せつけた。明らかな
動揺と激しい葛藤。口の正面に空けられた穴にゆっくりそれを近づけると、少年の表情を絶望が覆った。感情の変化を愉しみながら、呑み込めない熱い唾液でドロドロの口腔に『ぢゅぷ・・』と奥まで差し入れた。
途端に猛烈な勢いでソレを押し戻そうと、せまい口腔内で少年の舌が猛烈に暴れ、踊り狂った。それがなにより
の刺激になることに、少年は気づいていない。たちまち俺は膨張し、少年の抵抗するすき間を埋めていく。
躍起になっている少年は、舌が下顎に押さえつけられるまで音を立てながら甘美な抵抗を続けてくれた。
「かッ・・・」
顎は合わさらないのだ。少年の瞳が力を失う。涙がどっとあふれ出ていた。少年の肩が崩れ、何かがほどけた。
「コツがある・・君が口いっぱいにほおばっているモノ・・・自分自身のモノだと思うんだ・・そうすれば
どうすればいいか、わかるだろう・・・?」
頬を震わせながら目を伏せたが下顎に添えた手に力を込めると目を上げた。光を失いかけた虚ろな目だった。
合図に頬を軽く弾くと、嫌がるように舌が動く。舌の先が裏筋の窪みに入ってしまっている。俺は目を細めた。
一つ一つ支えを外してやろう。もっと速く動かすように言い続けると目をぎゅっとつぶって首を振ったが、押さえ
つけたので、狭い中で舌が激しく暴れた。それだけでたまらなくなって、俺は射精した。少年は口いっぱいに
あふれてくる感触に、虚ろな目を泳がせる。
「お口に入れてもらったモノをこぼすなよ・・・吸い切って飲むんだ。早くしないとむせて逆流する。」
焦ったのか頬がへこむほど素直に吸った。モノを引き抜いて、うつろな目をのぞき込む。
少年の中で何かが一つ崩れ落ちた瞬間。
「っはあっ・・・」
俺は身をかがめ、少年自身を握りこむ。同時に後孔にも指を当て、前を扱きながら少しずつ埋めていく。
少年の虚ろな表情が一瞬弾け、うろたえたように暴れ出す。暴れても自分自身への刺激になるだけだ。
やがて大きくなった少年が硬く先端をのぞかせた。俺は動きを止めてじっと待つ。今まで与えられていた刺激を
失い、少年は息をつく。指の先だけを探るよう動かすと、身じろぎして羞恥に震えてしまう。
俺は後孔の指を深く動かして快楽のありかを示してやった。ビクッと強く身を強ばらす。やがて先走りが
俺の指を濡らしたとき、先端を口に含んでやった。少年の瞳孔が小さく収縮する。もう抗えない。
舌の上で転がすと切迫した息を切らせた。少年の中でまた何かが一つ抜け落ちようとしている。ドクンとした脈動。
「はッ・・はッ・・・!ッはぁっ!!」
口を満たす熱い感覚。脈動に合わせて口で扱き取った。飲み下さず唾液と混ぜてゆく。
「あっあ・・・」
後ろに回って鎖を緩めようとコインを噛ますと、いきなりジャリッとほどけてしまった。これもいつもと違う。
射精の衝動も醒めやらぬまま弱く腰を折る少年の顔を捉え、俺の膝の上で仰向けに顔をはさみ、開いた口中に
白濁を垂らしてやった。手に力が入らないうちに。燕下しないと呼吸できないので、ンッンッと細い喉を鳴らして飲み下す。
ンくッ・・・と最後の燕下の後に解放してやると、真っ赤になった顔を背け、激しく身体を震わせた。
「ンあああっぁぁぁぁぁっ」
少年が今手放した、もう取り戻せない何かが上げさせた叫びだった。
(ふふ・・)俺は白衣を脱ぎ捨てて、うっすらと汗ばんでわなないている、少年の身体に手を伸ばした。
「わかったかな・・・?君自身のコト。」
自由になった両手で俺の肩をつかんでくる。素早く振りほどいて仰向けに引き倒し、頭上に片手で押さえつけた。
まだ涙を溢れさせている鳶色の瞳に様々な表情がかすめる。怒りや憎しみ、諦めや激情。どのくらいその姿勢で
いただろう。
飽かずに眺めていると焦点がぼやけた。少年も自分の置かれた状況を理解できない歳ではないのだ。
わずかに両手の力がゆるむ。俺は空いた手で少年自身を愛撫した。顔をゆがめて身をよじったが、張りを
失っていないモノは少年の心より素直だった。悔しそうなため息が漏れ、息が上がってくる。唾液がおびただ
しく溢れ始めて呼吸を苦しめている。焦らすように丹念に扱いてゆき、少年がついに目を閉じて背を反らした時、
口の戒めを外してやった。たまった唾液を顎にこぼしても、すぐには言葉を発せない。
「はぁ・・・ふッ・・くっ」
少年の身体は燃え始めている。膝の戒めを持ち上げるとまた身をよじる。構わずに、俺自身をあてがった。
手を離された自分の中心よりも、少年の意識は俺自身に集中している。腕を伸ばしてローションを拾い
あてがった部分に垂らすと、すぼまりが収縮し弛緩する。弛緩に合わせて先を入れた。
「うっ・・・!」
後はゆっくり、ローションの助けも借りながら根本まで時間をかけて挿してゆく。俺を締め付ける体内が熱く
快楽は初々しかった。少年は涙目で俺を見上げている。緊張がゆるんで唇が震え出すと、俺は腰を動かした。
「・・・・・・ッ!!!」
徐々にはっきりした動きをしめす腰に揺すられながらも、少年は声を漏らすまいと息を殺している。
俺は許さない。顔の両脇に差し上げられた二の腕に顔を押し当てて耐えようとするので、両手を身体の脇に
開き、拳に握った指を割って伸びた指の間に俺の指を滑り込ませ、固く握ってマットに押しつけた。
そのまま腰を振る。肩から上を喘がせながら少年は高まってゆく。高く上げられた膝小僧の向こうから俺を
見ることもできなくなり、イヤイヤをするように首を振る。なかなかに強情だ。
「一言も出ないのかい?さっきまで騒いでいた癖に。」
ううっ、と喉の奥から空気が漏れる。本当は悲鳴を上げたいのだろう。快楽の入り口は目の前だ。
動きを変えて先端近くまで抜き、様子を見ながら深く入れた。やがて一突きごとに大きく息が漏れる。
執拗な攻め方に、とうとう小さく聞き取れないほどの声を漏らした。
「・・・・・ッ・・・・ンッ!・・」
両脇に固く握った両手をそのまま顔の脇まで上げ、のしかかるようにして最奥を突き上げてやった。
たまらずこみあげた何かが弾けたように少年は鳴いた。
「・・ああっあっあっ!」
一端出てしまった声はもう、止められなかった。それからは苦しそうに喘ぎながら押し殺した鳴き声を漏らす。
漏らしながらも踏みとどまろうと葛藤している。そうすればするほど、今の自分が高まることを知らないのだ。
「どんな気分?」
喘ぎが返ってくる。様々な声を愉しむために動きは緩めない。
「ほら・・君自身も感じているんだろう?もうすぐ弾けてしまいそうだよ?」
ハッとして揺すられながら首を巡らせ、大きく開いた足の間でピンと勃ち上がった赤い少年を認めてしまった。
「ちがう・・・ッ・・いや・・だ・・ッ・・やめ・・・ろ・・」
俺はわざと手を貸さず、突き上げで応える。少年が死守してきた最後の何かが失われる瞬間だった。
「ああっ、あっ・・・ぁぁああッ!」
短く鋭いが、甘い鳴き声が惜しげもなく放たれた。
少年は俺の腹に白濁を吐き出して達してしまった。俺は寸前の自分を抜いて身体を起こし、おそらくは
初めての快楽に呆然となっている少年の裸体の上に暴発させた。
「あ・・・・・・・」
上気した身体の上にまき散らされる白濁。ピシャッと顔にしぶいた一滴を、無意識に舐め取る少年がいた。
俺は震えていた。今まで力尽くに走らないようにとこれでも抑えてきたものが、一気に雪崩を起こしそうだった。
今出したばかりだというのに動悸を感じる。斜めに身体を起こした少年の、細い身体が眩しいようだ。
少年は身体に力が入っていない。マットについた腕が揺れている。
俺は脱いだ白衣を探るとポケットの中から2枚のコインを探し出し、両膝の最後の戒めを外した。
自由を与える俺を不思議そうに見上げる少年に暇を与えず、脇に手を差し入れるとうつぶせに押し倒す。
俺の粘膜も媚薬入りのローションを吸収してしまっているのだ。どうしようもない。
少し抗って身をひねり上体だけ仰向けるから、こちらにのぞくピンク色に染まっている乳首を唇で包み
口の中で舌鼓を打った。あっ・・、と緊張する。そのまましゃぶりあげると息を詰まらせた。
弱く押し返そうとする少年の腕を押し戻し、上体を再びマットに押しつけると腰を掴んで双丘の谷間を指で割る。
それでも抵抗を見せる少年は肘をはって胸を持ち上げたが、容赦なく貫くと太股を痙攣させてうなだれた。
「はうっ!・・・」
身体を前に逃さないように十分に引きつけて、今度は俺自身の欲望に忠実に挿し貫いていく。
少年の中で俺が膨らみ、あっと言う間に脈打つのがわかる。もっと激しく暴れたかった。
「んん!・・ツっ・・・」
少年を斜め下から持ち上げるように、腰をグラインドさせた。円を描くような動きに白い肢体が跳ねる。
その反応を充分に愉しんでもてあそび、なぶった。こらえきれず鳴き声を上げる。
目を細めながら突き上げると、もがきながらも腕を身体の下に入れようとする。自分を扱きたいのだ。
すかさず後ろ手にひねり上げ、肩越しに目で訴える少年には構わずに、今度は全体をマットに押しつける様に
突き下ろす。後ろ手に押さえた少年の二の腕にギクッと血管が浮いた。
「ふあっ・・・あっ・・」
身体とマットの間でつま先方向に押しつけられた彼のモノが、こすられて大きさを増してゆくのが目に入る。
鳴き声に切なげに空気が混じった。
「だっ・・ダメッ・・・」
俺はひねり上げた腕も解放し、体重もかけながら深く、間隔を狭めていく。
「はああっああっ・・・・・」
幼い鳴き声が苦しさを増す。引きつけるように長い脚がばたついた。解放された手は、既に身体の下に入れる
こともできずに、マットの端を指の関節が白くなるまで握りしめている。幼い仕草に俺は凶暴になった。
断続的に上がる鳴き声が切なさに泣き声を混じらせたとき、俺は意思とは関係なくヒクつき始め、いっそう強く
貫いて深い体内で弾けさせてしまった。
逆らわずに目を閉じてドクドクと強い放出を感じる。同時に少年が小さな悲鳴を上げて下腹をわななかせ、
マットの上に勢いよく粘性のしみを飛び散らせるのを、俺は妙に穏やかな白い意識の中で見つめていた。
俺は身体を剥がすと立ち上がり、少年を抱き起こす。意識を薄くし、トロンとした目をしている。
「マットに出したな」
腕を掴んで立ち上がらせると、もうよろめいている。
「だ、だって・・・・」
そのまま支えて黒く冷たい壁に両手をつかせ、背後にまわった。
「お願い・・・・もう、許して・・・・もう・・」
俺は背中から抱きしめて、がら空きになった細い身体の前の、弱い部分を見つけていく。太股の付け根、脇、
肋骨と乳首の間。形良く窪んだへその脇。油断させておいて乳首とモノを同時に刺激するとたまらずに
腰が引けている。甘いため息で正面の壁が曇っていく。
「こんなに・・・なってるのに・・・?」
「もう・・・やめ・・・て・・く・・」
この身体も感度が良い。媚薬の助けを借りているとは言え、若く敏感だ。もっと深く探そうとこちらに向けて
から壁にもたせかける。立っているのがやっとという様に膝が笑っている。首筋からへその下まで納得いくまで
舐め回した。自分で自分を支えられなくなり、俺の肩に顔を埋めてすがりつく。俺の耳元で絞るような
声を漏らしていて鳥肌がたった。立っていられなくなるまで愛撫を続けると、それだけでは収まらない。
のぼせた身体に新しい涙を浮かべる少年の腰を引き、片足をすくい上げると立ったまま突き上げた。
息を呑んだが、もはやかすれて甘い鳴き声しか出ない。首や手足は今にも崩れそうで俺の動きが壁に縫い止めて
いるようだ。鳴き声とは裏腹に、執拗な突き上げに何度でも応えようとする少年自身が動き出す。
少年はもうそれに自分で手をのばすことさえ出来ないでいる。
「だらしないな」
「はあっ・・・はぁっ・・・」
そのまま無心に律動した。支えを失う身体が自重で深く貫かれて少年の勃ち上がりと俺の快感を煽る。
両腕で俺の首にすがり、肩をあずけて耳元で喘がれると、甘い息がかかった。
「立っていられないのか?」
「んん・・・立って・・る・・・ちゃん・・と」
ガクガクと笑う膝と腰を懸命に持ち直そうとしているが、俺の動きが速くなると壁に仰け反った。
「自分でも・・力を入れて、動いて見ろ・・」
そう命じると、虚ろな目で懸命に腰を振った。
「イイ子だ・・」
二人の間でぬめりながら大きさを増している少年を握ってやった。扱いてやると腰の振りが早くなる。
俺は会心の笑みを禁じ得ない。
顔はくしゃくしゃに歪んで目は潤んで霞んでいる。それを見ながら、腰を振らせると熱さが止まらない。
もうダメだというように何度も首をしならせ、うなだれる。何度も何度もそうさせる。
「はあんっ・・はぁんっ・・」
「イきたいか?」
霞んだ目が一瞬晴れる。もうどうしようもなくなっていることに気づいたのかどうなのか、鳴いた。
「イか・・・せ・・て・・」
俺は胸を躍らせながら指に力を入れる。正面から乱れる少年を見つめながら。激しく身体を突かれながら
追いつめられていく少年。俺が達するまで許さなかった。中に熱い広がりを感じたとき、少年は喉を震わせて
目が潤ませた。見計らって脅かすように扱き上げると意識を半分手放しながら長く放出した。白濁は自分の
胸に飛び、にじんだ汗に浮いてたちまち身体を下へ滑っていった。悲鳴は甘く、苦しげだった。
その後も、俺は満足行くまで何度も少年をむさぼった。喘ぐ場所を責めるために、望んだ声で鳴かせるために。
何度も身体を開き、深く挿入した。我を忘れそうだった。少なくとも一瞬一瞬は、ここへ来た目的も何もかも
忘れた。少年は怒ったりわめいたりしているときよりも、快楽に甘く鳴いている鳴き声の方が『彼』に
より似ていたというのもある。確かめるように彼に試したポイントで鳴かせ、暗い満足を仮に満たしたりもした。
少年は俺の手の中で、部屋に入ってきたときとは別の感覚を、自在に開かせていく。
イかせてほしいと懇願させ、音を立てて俺をきれいにさせる。震えながら達する瞬間を俺に支配される。
前と後ろがどうしようもなくなり泣きわめく。白濁を呑み込んで熱いため息をつく。
>>194 サイト作るってここでわざわざ宣伝しなくても・・・・。呆れるね
荒らしてほしいって言ってるようなもんじゃん。つーかなんでいっつも自分語りするかねえ・・・
たいしたものも書いてないくせに。
厨管理人要素が強そうだから、せいぜい気をつけて。
責められたことのない場所を探り当てられて、勃ちあげを早くする。切なそうにすすり泣く。乾いた口を
息もできないほど吸われ、恥ずかしい姿勢に目を泳がせる。許す限り様々な姿態で鳴かせた。インターバルに
油断させてくすぐると笑った。そのまま引き倒してメチャクチャにした。かすれた喉を鎮めるために一本だけ
水を飲むことを許すと、慌ててこぼした肌がいつまでも水をはじいた。途中からお互いに射精は薄くなったが、
飽かずに勃ちあがる欲求はやまなかった。俺に見られながら恥ずかしそうに手の中に出す。押しつけた床に。
圧迫する腹に。頬を染めてドクンとした脈を感じる横顔。長いまつげに白濁がしぶく。
気がつくと、時間を忘れていた。少年は必死につないできた意識を、完全に手放している。
俺はシャワーを使って身支度を整えた。ガウンを引っかけて戻ってみても、少年は俺がうつぶせに寝かせた
ままの格好で抜け殻の様に身を横たえている。ベシャベシャになったマットの上に、まだ桜色に上気した
背中を浅い呼吸で上下させている、欲望の残滓を眺めた。身体の脇に投げ出された両腕はダラリと
伸びきり、両掌は粘って光り、所々乾き始めている。双丘の谷間はぶちまけられたように濡れ、やはり弛緩
した形の良い脚に筋を伝わせている。軽く横を向いた顔には、涙の後がまだ残っている。口の端から下顎は
最後に出した白濁がまだ完全に乾いておらず艶をもって光っていた。俺の汚辱欲望で汚された少年。
さぞかしいい画が撮れたことだろう。
着てきた白衣を肩からかけてやるときにふと思いついて、半開きの唇に指を当て、そっと人差し指を
滑り込ませてみた。ほとんど意識が無いはずなのに、教えた通りに舌がわずかに前後する。
俺は得心して指を抜き、そっと頬に触れると起こさずに、部屋を出た。
数日後・・・・
>>211 書き手さん?
別にいいんじゃないの、サイト宣伝しようが自分語りしようが。喜んでる人もいるわけだし。
194が邪魔なら自分がおもしろいもん書いて話題をかっさらえばいいんじゃないの?
大体レス数10も20も費やしてる訳じゃないのに何が迷惑?ここはあなたのお気に召す文章を集めるスレじゃないよ。
ちょっと目立ったらこれですか……。読んでくれた人にお礼言う人少ないけど、それくらいOKな空気があってもいいんじゃないかね。
私は194でも彼女マンセーでもないけどさ。
>213
絡み粘着は放置でヨロシコ。
白い小部屋タン、リアルタイム投下中でつか?
乙〜!続き期待〜〜
単なる釣りでしょう。
スルースルー
リアルタイムだワーイ
お預けくらってる気分味わい中(・∀・)
>>213 お約束ですが本人?w
土曜日の人は自分語りがはげしすぎてキモい。なんつーかオリジュネサイトによくいる、
一番嫌いなタイプの管理人w 徒党を組んでヘンな同盟立ち上げそうなタイプ。
もっと上手い書き手の人でもさっと書いて、いくら好評でもすっと引いちゃって
もっと読みたいのにーと悶える人が今まで色々いたけど、
どうでもいい話なのにちょっとレスを貰ったら妙にその気になってるのが見ててイタイ。
>>214-215 ですね……。熱くなってすみません。自演とか思われても迷惑かけるし……逝ってきます。
再び俺はコインと同じ封緘の封書を受け取った。
また同じ文字の列。
●先日は私どもにご協力いただきありがとうございました。こちらは粗品ではございますが、
御礼とさせていただきます。
両膝の解放に使った小さなコインが一枚だけ入っていた。結局あの時使った分は回収できなかった。
錠前に呑み込まれてしまったのだ。
●お陰様を持ちまして、資料映像のAパートを無事完了する事ができました。
厚く御礼申し上げます。(あっ・・・・・・・)
俺はようやくハッとした。浅黒い肌の男。甘い鳴き声と切なく苦しげな苦鳴。編集された映像。
(なるほどね・・・・俺は太陽役担当だったってわけか・・・・)
北風と太陽。太陽でゆっくり身体を暖め、そして。
今頃は北風役の、別の男に組み敷かれて泣き叫び、新しい涙を散らしながらキツくイかされているのだろう。
俺のつけた快楽の印で、少年は誰かのモノを素直に口腔に受け入れる。一度覚えた身体は
さらに強い刺激に貪欲だろう。そしてさら少年を高めていく。不思議と辛くない。
俺は少年の戒めを全てほどいて味わうことができたのだ。
俺は見透かされていたのだ。あの面差しの少年を甘く鳴かすだろうと言うことを読まれていた。
不気味だとは思うが、すぐどうでもよくなった。
晴れた空を見上げて一服つけた。
深く煙を吸い込んだ。彼の面影と少年のそれが重なっていく。どちらにも手が届きそうな酩酊感。
タバコが最高にうまかった。
【終】
乙です! 堪能させていただきました
>>白い部屋
GJでした!エローで最後まで萌でした( *´∀`)
完結して嬉しいです
>>現代リーマン
最高ツボに来ました…鬼畜好きですがラブラブもこういう展開なら禿しくモエですって言うか
土 曜 日 も か !
どうも私はあなたの作品がツボに来るようです…
エロー部分も狂おしく読みたいのですが鬼畜でないからという事で削られたんですよね
サイトでは読めるって事でしょうか…何としてでも探し出します!出来ればヒント頂きたいのですが…
>>203>>211>>213-218 お ま い ら 全 員 逝 っ て 良 し
邪魔なんだよバーヤバーヤ!
作品投下中なんだから貼り終わるまで黙ってろよ!萎え萎えだよ!ヽ(`Д´)ノ
支援ならまだしも自分が満足したいだけの下らない書き込みなんて最悪だよ!
リアルタイムとか喜んで嬉しいの自分だけでしょうが!
荒らされたいの?=私が荒らす って事でしょうが!アホーマホー
その書き込みが作品にとって何か有益なの?このスレにとって利益有るの?少 し は 考 え ろ
つーか、こんなとこで宣伝って醜いねえ・・・・
自分に自信満々なわけだ<土曜日
プッ
もうやめようよ、こんなとこで書き手にイチイチ文句つけるのなんて
自分では何も創りだせないか、つくり出しても自分の思った通りに
評価が得られなくて、自分ではなく世間の方が間違ってると思ってる
かわいそうな人なんだからさ。それに反応すると、かまってもらえたと
思ってまたしつこく荒らしてくるよ。スルーするのが一番だよ。
白い小部屋、萌え〜(´∀`)
白い小部屋タン乙〜。ハァハァでした!ぜひ別の部屋も書いてほすぃ。
>>221 214は自分だが、213から続きそうだったので、ついレス入れてしまった。
悪かったよ、申し訳ない。白い小部屋タンにも、ごめんね。
>>221 もう少し楽な気持ちで見た方がいいよ。
チョットイタイデス…
●スレ住人心得
・叩きや煽りには絡まない
・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で
白い小部屋タソ、乙でした。
萌えますたよ(・∀・)。
今夜も良い相手に恵まれなかったことに、はぁ、と溜息をまた一つ漏らしてしまう。
明るく照らしていた太陽も姿を隠してしまって、もう後は昏くなるばかりの空を見上げると、視界の端々に夜の街のオープンを告げるような派手目のライトの光が入る。
折角の休日ももう終わる。
当たりを引けなかったことで身体だけが疲れている。
私はそんなには短くない前髪を掻き上げ、足取り重く口直しでもしようかと馴染みの店へと向かった。
* * * * *
深く腰掛けている柔らかな生地に包まれているソファの肘掛に右肘を置いて頬肘をつく。
脚を組む。
着ているスーツの生地も足元のモノに触れたくないからだ。
それでも、足元のものは床に置いている方の脚へと擦りついてくる。
一瞥をくれるだけで興味の無かった私は視線を他へと向ける。
私の位置からだととてもはっきりと見える目の前のステージでは二人の少年が縺れ合っていた。
この馴染みの店は私の好みの店の中でも、心安い方で結構な回数を通っていた。
所謂広い意味でSMと分類されること、痛めつけられたり喧られたり、縛ったり馘りつけたりなどを好んでいる者達が訪れるこの店では
客としてこうして飲みに来ては一夜のプレイ相手を探したり、店内の中央の設置されている大きなステージで店員同士や仲間内でのプレイを見せ合ったりしている。
そのうち恋愛感情が芽生えて来なくなってしまう者もいるが、それはそれ。
お互いの好みや身体の相性などが合う相手が見つかったのなら幸せと言うべきかも知れないのだから。
このマスターは初老の男性だ。
普段から優しい物腰のマスターは怒らせると怖いという話はこの店では基本。
店のマスターを怒らせてしまうとその店に入店することも出来なくなるのはどこでもあることだろうけれど、この店のマスターを怒らせてしまうと……それはそれはすごいお仕置をされるらしいが、私はまだ見たことも経験したことがない。
想像してみたが、私は苛められるよりも苛める方が好きなので、途中で止めたので謎のままだ。
そんなマスターのいるこの店で憩うことが休日をふいにしてしまった本日の私の楽しみと、少しは期待してやって来たのだけれど……結果的にはあまり満足しなかった。
「……これで、何回目の溜息ですか?」
私の注文していた品を運んで来てくれたマスターに声をかけられて、私は我を取り戻した。
店内にはボーイもいるのだが、自分の店なのでとマスター自身がこうやって運ぶことも多かった。
組んでいた脚を下ろそうかとも思ったが、足元のモノに触れるのは嫌だったので私は脚を組んだまま、頬杖から顔を上げてマスターを見上げて返事をする。
「そんなに目立つくらいの溜息を繰り返していたのかな?」
「ええ。……それはそれは、足元の子が悶えるくらいに」
マスターに悶えると言われて私は視線を向けた。
足元のモノは一人で愉しんでいるようだった。
「私にとってはつまみにもならないのでね。……けれど、どうやら愉しませてしまったみたいだ」
足元のモノ――は年のころなら十代後半になるだろう少年。
私から向かって左側の床に座り、上半身にはシャツを一枚だけ羽織り、剥き出しの下半身を大きく広げて自慰を始めている。
私の方へと見せ付けているつもりなのか、奥の部分まで見えるように腰を上げて指を入れていた。
「みたいですな。……御気に召しませんでしたか?」
「ええ。今夜は……そういった気分じゃないんで。どちらかといえば……私が抱かれたい方なのでね。そういう相手は見つけるのが大変で……」
私は昼間の事を思い出して溜息をまた、ついた。
苛めたいのだ。と分類すれば確かにSと言われるかも知れないが……私は私が苛めている男に抱かれるのが好きなのである。
モチロン、SMプレイだけでも十分楽しめないことも無いし、此方の苛めにとても素晴らしく反応してくれれば、私も欲情して相手を抱くこともあるが、欲情まで出来ないのが大半だった。
これはイケルと心の中で思っても、相手にMだからという先入観があるのか、はたまた男との経験が無いのかで、私が抱かれることが殆ど無い。
では、と、今度は私がMになれば……を挑戦したが、これも相手に恵まれなかった。
普通にセックスするだけでも満足すればいいのかとも思ったが、抱かれるとどうしても相手を傷つけたくなってしまう。更に挑戦して、相手を抱いてみても楽しくないのだ。
あちらを立てるとこちらが立たない。
相手を見つけるのが難しいくらい注文が多いこともわかっているが、自分の嗜好も性的欲求も満たせるような相手にまだ逢えないのである。
「三島さまのお相手は大変そうですねぇ……しかし、足元の子にも多少のアメはあげて頂かないと……此方の店員ですから」
マスターが苦笑を浮かべながらそう言った。
足元のソレは自分の指を三本ほど埋めて抜き差しを繰り返しながら、自分自身を扱いていてもうすぐ達しそうになっている自身はブルブルと震え、透明の液体を零していた。
「マスター……彼の給料から私の靴の分を天引きしておいてくれませんか?」
その言葉を聞いて、わかりましたとマスターが頷くのを確認してから私はソファから腰を上げた。
足元のソレの大きく開かれた足の間に立ち、根元から先端の方へと私の踵から爪先の方向を合わせて、扱いている手ごとダンッ、と勢いをつけてきつく踏みつけて、爪先の方に体重をかけながら踏み躙る。
「……ひっ、…ッ!……ア、…アッ、ア――――!」
高い声を上げてソレが達し、靴底を跳ね上げるように腰を揺らしながら自身から勢い良く白濁を噴き上げて……私の靴は濡れる。
「……私のスーツ代も払えるなら……この続きをしようか? どうする?」
私は綺麗に整えた笑みを浮かべて踏みつけているソレを見下ろした。
物欲しげに強請っている瞳を濡らしたソレがコクコクと何度も頷くのを見てから、私はまた靴底の自身をグリッと踏み躙る。
苛めることに欲情してしまう私は……また明日からスーツに身を包み、営業先を回らなければならない、30代のしがないサラリーマンだ。
私の相手はどこにいるのだろう。
ヽ(´ー`ヽ)ヽ(´ー`)ノマターリ
今まで見てきた中で、S受けというのが無かったように思えたので
お茶受け程度にドゾー
S受けを見逃していたらスマソ
白い部屋(・∀・)モエッ また続きキボンヌ。
S受けも(・∀・)イイ!!
ここは幸せの宝庫♪
もう書かないって言っている人になんでそんなに絡むんだろう。単純に不思議。
嫌いな人が書かなくなって黙って喜ぶって事はできないんだろうか。
サイトの宣伝って、ここでアドレスのわかるようなおそろしい事、間抜けな事は、誰もしないでしょうに。
宣伝になんかならないような気もするけど。
もう書かない理由や声掛けてくれた人に最後にお礼を言った事にまで絡まなくてはいけない理由はなんだろう。
(それが自分語りウザイと言う事なんだと言われればもう何も言えないけど)
149がこの後、本当にサイトの宣伝しに来たり、またSS投下したら絡まれて当然かもしれんけど。
>>234 うん、わかったわかった。
だから・・
イ チ イ チ 蒸 し 返 す な。
白い小部屋タン、乙!!萌える鬼畜ですた!!
初めて絵がほすぃと思タよ。どろどろの二人…(;゚∀゚)=З
白い小部屋乙でした萌でした! 途中横やり入って萎えちゃったのが残念でした。モッタイナイ 絵版に誰かどろどろな二人をーw
S受けタソ!(*´Д`)ハァハァハァハァ
禿萌えダッターヨ(・∀・)。
続きっちゅーか、彼が抱かれる姿を見たいです。
白い部屋様お疲れ様でした。
また続編などありましたら是非書き込みしてくださいね。
萌えばんざーい!!
よく荒れるスレだ。
妬み、僻みを呼ぶようなうまい人は投下するなって事だね。
スレ最初の頃のように皆で馴れ合ってレスに即レス、自分語りしまくって
誘い受け蔓延してて、尻切れトンボのSSが続くような時でも煽りはあったけど
ここまでじゃなかったね。
今度は誰が狙われるんだろう。怖いスレ。白い小部屋さん、気をつけてね。
>241
もうすこし
じょうずに
あおりたまえ 3点
ていうか、このスレに入ってから自分語りレスが減ってる気がする。
高校生も朱雀タンも白い部屋も、一気に投下するだけして去ってる
感じで、妬むどころか煽りようもないじゃない。
そのせいで、たまたま土曜日さんが悪目立ちしただけのような
気がするけどね。
ところで…任侠の続きはまだかな…待ち遠しい(;´Д`)ハァハァ
土曜日さんがサイトの話をしたのは
リーマン物が書いてる内にラブラブ路線になってしまうのでエチー部分削除で投下、
でも今後その路線で(?)やって行くので
そのサイトに今まで投下した物を置くから断わりを入れたって事なんじゃないの?
自分は素直にそう受け取ったし、作品が置かれるというのが最大のヒントだから
ヒントきぼんぬはしない方が良いんだろうと思ったけど…
こうやって断り入れとかないと、土曜日とリーマン物にエチー追加された物を見付けた人が
パクリだ!って思ってもおかしくないしね。
自分語りって程の物でも無く、確かに必要な断りだと思ったんだけど…
ここに投下する事で調子が出て来て、投下した物の続編なんかを置くサイトを作るなら
土曜日さんみたいな断りって必要だと思うけど
それで邪推されて荒れちゃうんじゃ困っちゃうよね。仕方無いかもしれないけどね。
十代の人のもう一回読みたいな…
自分にとって不快じゃ無いレスに煽りレスがついちゃっても、
とにかく反応するなってこった。反応すれば当然荒れる。
漏れも仁侠さん待ってるよ〜!!(;´Д`)ハァハァ
漏れは前スレの異人もの。
みんな、いいとこで止まってんだよな…
漏れ前スレの中華風公子タンの人の新作…。
荒れたのはわかってるけど禿萌えだったんだよ。
なんだっけ、亮?涼?となんとかの喧嘩相手みたいな関係から始まった
ヤツの続きが読みたい読みたい。
ファイトクラブ…
>>243 犬神さんは荒れなかったよねw
あれはまぁSSのほうにインパクトあったからなぁ、正面からじゃなく
横からパンチ受けたような感じだった。
でもイロイロと面白かったんですよ。悪い意味は無くね。
煽ってるワケじゃないんで;
>251
煽りさんの刺激ポイントをスルーできたんでしょうね。
土曜日さんって作品投下時に何か書き添える以外には今まで一度もレスする事は
なかったよね。(勘違いだったらごめん。)
投下の後に続くレスに現れてレスを入れる事は今まで一度もなかったと思う。
このスレで名前欄に題名をきちんと入れてまとめて投下してすっきりと終わらせて
次の作品まで出てこないってスタイルは彼女から始まったような気がする。
お疲れ様でしたと言いたい。
>252
もう、その人のことはほっといてやれ…
>>249 あ、同じ。
なんか、気軽に書いたYO!感があって好きだ。
おお、ホモキターではないか!
科学さんのノリが大好きなのでぜひ続きが読みたい。絵もまだまだ見たい。
来てくれないかな。科学さんがいなかったらこのスレ、荒れたまんまだったかも。
荒れた前スレでわたしはSなので、とSS落としてくれた時は格好良かったなー。
>254
和んだよ〜。
「ある現象が発生」に禿同。婦女子バンザーイ!!
んでもって、MR神の光臨を激しく希望。
щ(゚Д゚щ)カモォォォン
>254
あなた、いい人だ……。名作だよね、これ。
>256
マンセーレスは荒れるもとですよ。
>258
んじゃ、マンセーじゃなくて希望と感想を。
セクハラでポン!さんがいつの日か帰ってきてくれたら嬉しい、なあんて
無理とは思いつつもこの機に乗じて言ってみます。
人外ものって読んだことなかったけど、吸血鬼SSはおもしろかったです。
俺がそいつ・・・TAKEを初めて見たのは、フラリと入った渋谷のクラブの中だった。
俺は俗に言う、ボンボンだった。
親は会社を経営していて、小さい時から俺が欲しがる物は
何でも買い与えてくれた。
今も親が買ってくれたマンションに住み、車を乗りまわし・・
毎日のように渋谷や六本木のクラブで夜遊びをし、
単位を落とさない程度に大学に通う、という自堕落な生活を送っていた。
――ただ、どんなにモノに囲まれても俺の中に存在する
空虚感は埋まることはなかったが――
その日も悪友とクラブに行き、あわよくば一夜の相手を
見つけるつもりだったのだが・・・
『あー、わりーな。急な用入っちまってよ。また今度な。』
悪友――卓也にすっぽかされた俺は渋谷の街をあてもなくブラついていた。
そして、路地を1本奥に行ったところで、『Club NUTS』と
いう看板と、地下に降りていく階段をふと目にしたのだった。
その階段に足を踏みだしたのはほんの暇潰し程度の軽い気持ちだったが
――それが、全てのはじまりだった。
261 :
片翼:03/11/09 22:53 ID:iqjUqE0a
クラブっていうのは銀座とかにあるほうじゃなく、
音楽かかって踊るほうのクラブです。
片翼……生島思い出しますた。
>254
初めて見た。
なんか変なコメントだと思うが初心に帰った。
254です。
>264
見返して自分でも変だと思ってる (つд` )
マジレス返そうかとも思ったんだけれど
(勢いで書き込むよりは)頭冷やして(からの方が良いかと思って)
(2ちゃんねるを)うろうろしていたら
個人的に面白いなと思ったのを(見つけたので)貼ってみる。
が、綺麗な文章ですな。
()が脱けているのでやや変な文章になってました。
雰囲気変えようと思って落としたSSもなんでしたので
ホモキターにしてみたのでした。
和んだ姐さん方がいてくれたのでよかったです。 (ノ´∀`*)
>265
ん?
264は「初心に帰った」ってコメントが変だと思うって言ってんじゃないの?
意味はわかったよ。私も和ませてもらいました(´∀`)ホモキター
化学反応タンが好きです。続きが激しく気になる。
十代サンもよかったなぁ。またの投下待ってます。
高校生の王子受を待ってるのは私だけだろうか(;´Д`)ハァハァ
ここ数日はちょっと投下一段落みたいだね。
次なる降臨を願いつつ(;´Д`)sage…
DOG→GOD&GOD→DOGの続きを密かに待っとります……。
以前、過去ログで実際の体験談のスレが貼られてましたが
あのスレの続きの行き先をご存知の方はいらっしゃいませんでしょうか?
ここにも一人、王子視点を待つヤシがいるYO!
>>269 どれのこといってんのかわからんけど、もしそれがSM板起源の例の回想録なら、
板移行のせいで最後が切れてるほうじゃない過去ログが存在するから
みみずんででもそれを探してみ。行き先書いてあるから。
ありがdです…。探してミマツ。
>>271 みみずん、がわかりません。2典で検索してみたんですが…。
もしかして基本的知識…?
あ、初心者板で見つけました!度々スレ汚しスマソ。もう消えます…。
あ、初心者板で見つけました!度々スレ汚しスマソ。もう消えます…。
>>274-275 すまん、なんとなくワロテしまった。
お探しのスレだけど、私のニュース板の 男とH?(俺も男) というものじゃない?おちてるみたいだけど。
スレ違いこちらもスマソ
――河原で、二人の少年が対峙している。どちらもまだ十代の中頃を過ぎた頃。
一人は冷笑を浮かべながら。もう一人は、たぎる憎悪をその瞳に募らせて。
少年の一人が、何事か囁いた。
途端に、もう一人の少年は顔色を変え、少年へと殴りかかった。
――足払い。
バランスを崩し、もう一人の少年が転倒する。それを、少年は冷笑を浮かべ見下ろしている。
「――不様だな、和樹」
「……うるせぇ」
嘲りに、和樹と呼ばれた少年はのろのろと顔を上げた。
よく見れば、その顔はボコボコである。着ている高校の制服らしき学ランも、あちこちが破れ、擦り切れている。
和樹と対峙している少年の服装も、似たような感じだ。もっとも、こちらは学ランではなくブレザーである。
「……クソ、が……」
悪態を吐きながら、和樹が身を起こす。それを見下ろしながら、少年が口を開いた。
「……もういい加減、俺のものになったらどうだ?」
「ふざけんな」
少年――亮の台詞を、和樹は一蹴し、立ち上がる。
「誰がてめーのもんなんかになるかよ。クソくらえだ」
ペッと地面に唾を吐き捨て、亮を挑発する。
しかし亮はその挑発にはのらず、ただ黙って髪をかきあげた。
口元だけに笑みを浮かべ、告げる。
「……そんなに弱いのに?」
「てめぇっ!」
亮の台詞に、和樹は我を忘れて殴りかかった。その拳を躱しながら、亮は呟いた。
「……こんな安い挑発にすぐに乗る。だから貴様は、」
延び切った和樹の腕を取り、投げ飛ばす。
「俺に、勝てない!」
さらに和樹の鳩尾に膝を落とし、追撃した。
「がはっ……」
苦鳴を盛らし、和樹が昏倒する。
何度か揺さぶり、和樹が完全に意識を失っているのを確認し、亮は息を吐いた。
やった、キタ―――――!!
待ってましたよ、亮と和樹!
ちゃんと男らしい受けカコイイ!!つ、続きが早く読みたいハァハァ
放置プレイはいやだ〜
――悪夢を見ているようだ。
横たえられていたベッドから半身を起こしながら、和樹はぼんやりとそんなことを考えた。
亮は言った。貴様は弱い、と。事実であるからこそ、こうして囚われの身になっている。
自身の体を見下ろし、和樹は情けない気持ちでため息を吐いた。
手首には手錠。それ以外には何一つ身につけてはいない。そして首輪は、何かの冗談なのだろうか。ご丁寧にリードまで繋がれて、部
屋の隅に留め置かれている。
「冗談じゃねえぞ……」
和樹は呻いた。
犬か何かのように扱われるのは、大変な屈辱だった。歯を食い縛ったところで、状況が好転する筈もなく。
外そうと首輪に手を掛けたところで、その部屋のドアが開いた。
「……起きていたのか」
あまり感情のこもらない、平淡な声。その冷たい美貌には、何の表情も浮かんでいなかった。
「てめぇ……これは何のつもりだ」
ぎろりと亮を睨み付け、和樹は唸った。その問いに、亮はただ冷笑を浮かべただけだった。
「ペットにリードを付けただけだが……?」
「ふざけんな!オレは犬じゃねえ!」
和樹は喚いたが、亮はそれに対して、ただ片眉を上げて見せた。
「犬のほうがマシかもな。躾ければきちんと言うことも聞くし、仕込めば芸も覚える。喧嘩しか能がない貴様と
は違って、な」
「――っ!テメ……!」
暴言に、和樹は怒りで顔を赤く染め、亮に飛び掛かろうと突進しようとした。
しかしリードに阻まれ、不様にもその場に転倒してしまう。
その様を見下ろし、亮はククッと喉の奥で笑った。
「間抜けだな、和樹」
「ガハッ、ゲホ……」
何か言い返してやりたかったが、瞬間的に喉を締め上げられた痛みに、返事も出来ない。
涙目で亮を見上げ、和樹はふと、違和感を覚えた。
私服なのだ。いつもは制服のブレザーなのに。
辺りを見てみると、いつかの廃墟でも、亮のグループの溜り場の倉庫でもない。まるで何処かのマンションの
一室の様だ。
「……ここは何処だ」
どこか呆然としたような和樹の問いに、亮は今頃気が付いたのかとでも言いたげに肩を竦めてみせた。
「俺の部屋だ」
答えがあまりにも簡潔すぎて、一瞬和樹は意味が解らなかった。
「テメエの……部屋?」
「ああ、この部屋に一人暮らしだ」
軽く亮は頷いてみせ、先程の台詞に補足する。
「……もっとも、今日からは違うがな」
笑みを含んだその台詞に、何やら不穏なものを感じて和樹は眉を寄せた。
「……どういう意味だよ」
「決まっている。今日から貴様もこの部屋で暮らすことになるからだ」
当然のようにさらりと吐かれた台詞に、和樹は怒りを見せた。
「ふざけんなぁ!!」
本日何度目かの叫びと共に、和樹は今すぐ首輪を外そうとそれに手を掛けた。
しかしどういう構造になっているのか、首輪はびくともしない。
「なんなんだよ、クソ……」
悪態を吐きながらも、和樹はなんとかそれを外そうとしばらくガチャガチャとやってみたが、余程頑丈な作り
になっているのか、首輪は全く外れる気配を見せない。
「テメエ亮!外せよ!コレ外せ!」
「断る」
答えは簡潔にして明快。それ以上でも以下でもない。
亮は壁ぎわからスツールを引き寄せ、それに腰掛けると、煙草を取り出しそれに火を点けた。
「先も言ったろう。貴様は今日から俺のペットだ、と。ペットに首輪を付けて何が悪い」
「なっ……」
あまりにも傲慢極まりないその台詞に、和樹は絶句した。
「ふっ……ふざけんな!てめぇ!」
四度目。
「先程からそればかりだな……それしか言えないのか?」
「言わせてんのはテメエだ!」
もはや漫才である。
それを悟ったのか、亮は一旦口をつぐんだ。
和樹タン可愛い・・・
職人タン続きー
首輪萌ぇ…(;´Д`)ハァハァ
「――やはり実力行使しかないようだな」
呟くと亮はスツールから立ち上がり、和樹の元へと歩いた。
和樹の染めた茶髪を掴み上げ、上向かせる。
「今ならまだ、俺のものになると誓えば許してやるぞ?どうだ」
「――嫌だね」
髪を掴まれた痛みに顔をしかめながらも、和樹はせせら笑いで答え、更に亮の顔面へと唾を吐いた。
「…………」
亮は顔色一つ変えずそれを手の甲で拭うと、無言のまま、手に持っていた煙草を和樹の肩口へと押しつけた。
「熱っ!」
火傷の痛みに、和樹が悲鳴を上げた。
「――本当に躾のなっていない奴だな。全く以て言うことを聞かない……」
パァン!!
派手な音を立てて和樹の頬が鳴り、ベッドの端まで吹っ飛んだ。
亮に平手で殴られたのだ。
パン!!
更にもう一発。今度はベッドの反対側へと倒れこんだ。
「痛ってぇ……」
痛みに呻きながらも、和樹は身を起こした。打たれたときに切れたのだろう。口中に血の味が広がる。
「痛い目に合いたくなくば俺に従え。許しを請え。貴様は、俺のものだ」
亮の氷点下の台詞が和樹に突き刺さる。しかし和樹は、それを鼻先で笑った。
「ハン、何回も言わせんな。い・や・だ。そんな脅しなんかにのるかよ」
更に舌まで出してみせる。
「貴様……」
ウホッ!キテル!イイ!
自分もオネダリしたいSSがある…
ハズカチィカラ、ヨルニシヨウ…
亮サマキタ――――!!
早く和樹をめちゃめちゃにしてあげてー!
してあげてー!!
「どうやら、酷くされるのがお好みらしいな」
呟くと亮は和樹を俯せに引っ繰り返し、腰を高く掲げた態勢を取らせると、何の前触れもなくその内部へと押
し入った。
「ひっ……!」
全身が引き裂かれるような苦痛に、和樹は仰け反った。
何の準備もなされぬままに挿入されたそこは傷付き、辺りに血の臭いが立ちこめた。
内蔵を無理矢理引っ掻き回されるような激痛が和樹を襲う。
「……ぁ……痛……」
痛みに和樹は呻いたが、亮はそんなことなど知らぬとでも言いたげに乱暴に和樹を揺すり、抽挿を繰り返す。
決して悲鳴は上げまいと、唇を噛み締め、ただ、その痛みに耐える。
「……ぐっ…う……」
痛みに薄れる意識のなかで、何かが変だと和樹は感じていた。
これまで、幾度となく犯されてきたが、こんなことは今までなかった。大抵はやったら終わり、とでも言うよ
うにその場に放置だったのに、こうして監禁などという手段に出たことはない。
更には、ここまで強引に押し入って来た事も。
これまでは、それなりに準備を整えてから、だったのに。
――一体何が……?
そう思っては見ても、こうして犯されている現実の前では何の役にも立たない。和樹は、屈辱に葉を食い縛った。
不意に亮の手が和樹の前に回され、痛みに縮こまっていた和樹の象徴を握り締めた。そのまま、擦る。
「うぁっ……!」
和樹の腰が跳ねた。
男である以上、そこを握られれば弱い。亮の手が和樹を煽るように動き、和樹のそれは、緩やかに硬度を増した。
ツ……とその先端から先走りの液を零し、緩やかに天を向いていく。それに合わせる様にして和樹の腰が揺れ
始めた。
「ぁ……ん……」
何度となく犯され、抱かれることに慣れてしまったカラダは、こんな状況でも快感を拾い始める。
「……ふっ……ぅあ……」
苦痛に噛み締められていた唇はやがて綻び、快楽の吐息を零しだす。
前を擦られ、更に背後からの抽挿が、快楽を煽るためのものへと変わった。ただ乱暴に揺するだけでなく、確
実に和樹の感じる箇所を突いてくる。
「あっ……アー――……」
出血はまだ続いている。しかし今は、快感のほうが勝っていた。
もっと酷くしてあげてー
汗で張りついた前髪を振り払うように、和樹は激しく頭を振った。痛みと快楽から逃れるように体を捩る。
「あっ……はぁ……やっ……」
体の最奥から上ってくる痺れるような快感に、和樹はただ、喘いだ。
亮の手は確実に和樹を追い詰め、追い上げていく。その限界は近かった。
「アアーー――……!!」
先端から白濁を撒き散らし、和樹が達する。それとほぼ同時に、亮が達した。
最奥で感じる熱に、和樹は震えた。チカチカと、光が目の奥で瞬いている。
ズル……と音を立てて和樹の内部から亮の自身が引き抜かれた。
――これで終わればいい。
和樹は無意識にそう願ったが、終わる訳がないとも感じていた。
たった一度で満足するのならば、こんな所へ連れては来るまい。
ぐい、と肩口を引かれて、亮と向き合わされる。亮の瞳には、情欲の光が色濃く残されていた。
首輪を引かれ、乱暴に唇を合わされる。すぐに侵入して来た舌に、口内を掻き回された。
ペロ……ピチャ……チュプ……
舌と舌が絡み合わされ、唾液の交ざる粘性の音が口内で響く。
その音が和樹に陶酔を呼ぶ。
一度果てたはずの和樹の自身が緩やかに再度立ち上がり、新たな刺激を求め始めた。
ペロリ、と唇を舐めたのは無意識。知らず誘うように腰を浮かせている。
「り……」
名前を呼ぶように唇が開き、またつぐむ。憎い相手を求めているなんて、認める様で嫌だった。
「どうした……?」
「…………」
「もっと……酷くされたいか……?」
ふい、と和樹は顔を背けた。オマエが何を求めているんだ、と聞きたいのはこっちだ。
監禁して、犯して、俺のものになれと言ったりして、何故自分なんだ。こいつなら女なんて選び放題だろうに
……わざわざ男の、それも女っぽくなんかないオレを、選ぶのは何故だ。
「……ぅぁ……」
不意の痛みに、和樹は呻いた。雄の部分を強く握り締められたのだ。
「答えろ」
和樹は何も言わず、ただ唇を噛み締めた。
イイッ!イイヨ291サン!
さあー和樹タンが陥落されていきます
なんか・・・下品な野次飛ばしてるオヤジみたいだなおまいらw
亮サマもっと!もっと酷くしてあげてー!!!
「――……けよ」
「……何だ?和樹」
小声での呟きは聞こえなかったのだろう、亮が聞き返してくる。和樹は喚いた。
「抱けよ!!オレを!そうしたいんだろう、すればいいじゃねえか!!何でオレなんだよ!!何で……」
喚く和樹を、亮は暫らく黙って見ていたが、やがて痺れを切らしたかのようにおもむろに和樹の首輪を引っ張ると、
パン!
軽い音を立てて和樹の頬が鳴った。亮の平手打ちである。
「分かってないな……」
「……何が」
和樹は打たれてやや赤くなった頬を押さえ、憮然と聞き返した。
「理由がそんなに欲しいのか?」
「――……!」
逆に問い返され、何故か打たれたわけでもないのに和樹の頬が赤く染まった。それを隠すように和樹は慌てて
亮から顔を背けた。
その態度を無言の肯定と受け取ったのだろう。亮が口を開いた。
「オマエだけだ」
「……何がだよ」
「俺が、勝てなかった相手は」
「はぁ!?」
和樹はますます混乱した。じゃあ、毎度毎度喧嘩を挑んでは返り討ちに合い、その度に犯されている自分は誰
だ。ドッペルゲンガーか。そっくりさんか。
「そういうことじゃない」
亮は緩やかに頭を振り、言葉を続けた。
「俺は生まれたときから、全てを与えられて生きてきた。……このマンションもそうだ。親が政治家でな、願え
ば何でも手に入った」
「……」
「俺は、喧嘩でも負けたことはなかった。……貴様を除いて」
「だからそれが解んねぇんだよ。何のことだ?オレがいつテメェに勝ったよ」
「……力ではない」
「は?」
「その目だ」
「……訳解んねぇ」
和樹は頭を抱えたくなった。何が言いたいのかがさっぱり解らない。
「俺の喧嘩相手は、大概俺に負けると、もう二度としませんなどといった、腑抜けた台詞しか吐かなくなる。一
度負けて、闇討ちなどという卑劣な手段をとる輩もいたな。……無論全員返り討ちだが。そんな連中ばかり相手
していては、喧嘩など面白くもない。解るだろう?」
「…………」
亮の台詞に、和樹は黙って頷いた。それは、和樹にも覚えがあることだ。
「……貴様は違っていたな。何度でも立ち上がり、この俺に正面から挑んでくる。――それで、欲しくなった」
――ドクン
亮に正面から見つめられ、和樹の鼓動が一瞬高くなった。
(ウソ……だろ……)
まさか。まさかそんな。違う。――違う!
叫びだしたかったが、喉が張りついたかのように声が出ない。認めない。認めたくなんかない。
無意識のうちに後退り、ベッドの端まで来たのにも気付かず、そのまま転落してしまった。
「――うわっ!」
腰を強かに床に打ち付け、和樹は先程与えられた激痛を再度体感することになってしまった。
「――ってぇ……」
「……何をやっているんだ貴様は」
痛みに呻く和樹を見下ろして、亮の呆れたような声が降ってくる。しかし和樹は、それどころではなかった。
――気付いてしまったのだ、自分の気持ちに。亮に、惹かれていることに。
「……まあいい、興醒めだ。今夜はこれで勘弁してやる。鎖を外してやるからシャワーを浴びろ。もう寝るぞ」
亮の頭上から降ってくる声にも反応できず、和樹はただ目を閉じ、同じ言葉を胸中で繰り返していた。
(ウソだウソだウソだウソだ……)
第一部・完
葛藤する和樹たんかわええ(*´Д`)ハァハァ
イイッ!イイヨ297サン!
気が向いたらまた来て!オ・ナ・ガ・イ☆
職人タン乙!
第二部もよろしくねー
毎日チェックして待ってますよ・・・
>>103 「…ンムっ……!!」
解放した口をすぐに塞ぎ、顔を持ち上げて俺のものをくわえさせた。
「ン、ん…」
目隠しされ苦痛に歪む顔、蒸気した頬、拒むように動く舌。
中へ注いでやろうと口から抜き、仰向けにし薬で解れた奥にあてがった。
「…ゃ…あっ、嫌だ…っ」
逃げようとする腰を捕まえ勢いよく突き刺すと、堪えきれずに声が漏れはじめる。
「ふ、ぁあ……ッ…ぁッ…」
ずる、とそこは何の抵抗も無く俺を飲み込んで行った。それなのに言葉だけは俺を拒み続けている。
「離、せ…っ、ひぁ…ッ」
誰が離してやるか。離さない。絶対離してやらない。
限界が近づき、グッと腰を強く押しつけた瞬間。
「――――ッ!?」
天井が見えた。俺の部屋の。
しばらくして身体を起こすと目覚まし時計が鳴り出した。午前7時。
「……夢、…」
ガクリと手をついて自分の情けなさに少し涙してみる。…慎吾を、夢で強姦するなんて…。
あれから更に3日間。何の変化も無かったりする。
ああ、俺もかなり切羽詰まってるな。いっその事本当に強姦してやろうか。
その日は最悪な(ムラムラな)気分で1日を過ごした。
無情にも悪い事は続く。
こんな時期に風邪をひいてしまった。ひどくなる前に治してしまえと母親に学校を休まされたのだが…。
ちょっとだるいけど学校で勉強している間は慎吾の事考えなくて良いんだよな。無理にでも行けば良かった。
風邪薬が効いてるのか頭がぼーっとする。いつの間にか俺は寝てしまっていた。
「…?」
ふと気付くと目の前に慎吾がいる。何故?
俺は学校を休んで家に居るし慎吾は俺を避けていたはずだ。
そうか、俺はまた都合の良い夢を見ているんだな。
(夢でもいいやもう)
寝ている俺を覗き込む形で近づく慎吾のぼやけた顔の、首をぐいと引き胸に抱きしめてみた。
(夢なら何したっていいよな)
抵抗は薄く、慎吾の柔らかい髪を無造作に撫でながら暖かさを胸に感じる。
「…彬…?起きて、んのか…?」
胸の上から声が聞こえるけれど放っておいた。これは夢なんだから。
離さないように腕に力を込める。
「…きら、彬、苦しいってば離せって!」
バッと腕を解かれ慎吾の身体が離れた。空気の動きが覚醒を促す。
「あれ…慎吾!?」
夢がいきなり現実に変わった。
「ひ、久しぶり…だな」
慎吾はどこか緊張しながら目を合わさないように話した。
「ってお前、何しに来たんだ…?」
「ナニしにって!…あッ、おみ、お見舞いに決まってンだろ!?」
「…それはどうもありがとう…」
沈黙。変な空気が流れる。
303 :
時代劇風:03/11/16 21:36 ID:os93F+A7
需要があるかどうか…
投下してみる
時代考証無視の時代劇*風*です
イヤソな方はスルー、または脳内あぼーんでお願いします
松浦上総は弟の身を案じていた。
一体どこに行ってしまったのか。
歳のわりにしっかりした弟だから迷子になるとは考えられない。まるで神隠しにでもあったようだった。
上総は逗留している宿場町のはずれにある二本杉から夕暮れの迫る空を眺めため息をついた。
上総は父を殺した男を捜し出し敵を討つために弟、七之助と二人でずっと旅を続けている。
父の配下であった黒田源太郎に父を殺されて松浦家は主を失った。継ぐべき上総も元服してさほど間があるわけではない。前髪を残す若衆だ。七之助に至っては元服前である。悲しみに暮れる間もなく二人きりの兄弟は世間の荒波の中に放り出されることになった。
親の敵をこのままにはしておけぬと上総が国を出たのは二月前。源太郎の消息を聞き付けてこの矢追の 宿に来たのがこの月の初めである。そしてその二日後弟が姿を消した。
焦った上総はほうぼうを聞いて回って探したが七之助の行方は杳としてわからなかった。
もう十日にもなる。
上総は初め弟を国に残し一人で旅に出るつもりだった。どこにいるとも知れない敵を捜す旅は幼い弟には辛すぎよう。自分に万が一のことがあっても松浦家は弟が継げばよいのだ。しかし自分も行くと弟は譲らなかった。
根負けした形で上総は弟を連れて出ることにしたのだが。
―――やはり連れてくるべきではなかったか。
知らず懐に手をやってその指に触れた物に上総はハッと我に返った。
懐には大切な認可状がある。それは敵を討つことを藩に願い出てやっと頂いたものだ。無事本懐を遂げた後松浦家を継ぐ。できなければ松浦家は跡継ぎを失いお取り潰しになるのは必定だ。
この二本杉で待てばいずれ源太郎はやって来ると聞いた。
この機を逃せばまたいつ巡ってくるかも解らないのだ。
(このようにぼんやりしていてはいけない)
上総は弟の事を無理に心の隅に追いやって自分を奮い立たせた。
小半時も過ぎただろうか。
向こうからこちらに向かって歩いてくる人影が見えた。忘れようにも忘れられない姿。父を殺した憎むべき男、黒田源太郎だ。
上総は刀に手を掛けたままその人物を待った。緊張で背に汗が流れる。
源太郎は上総が幼い頃何度か家にも来ており上総と言葉を交わしたこともあった。
その頃は源太郎が父を裏切り殺すことになるなどとは夢にも思っていなかったが。
その源太郎が今自分の目の前に来た。
武者震いがする。かさかさになった唇を舐めて濡らした。
「黒田源太郎!」
道に飛び出した上総はここであったが百年目とばかりに源太郎の前に立ちはだかり睨め付けた。
「松浦……上総…殿か、よくぞここがわかったな」
突然姿を現した上総に一瞬驚いた顔をしたが源太郎は落ち着いた様子で上総を見返した。
「ずっと探していたのだ。父の敵を討つために!」
上総は刀を抜いて上段に構えた。
「返り討ちにしてくれる」
源太郎はせせら笑ってすらりと刀を抜いた。
「……と言いたいところだが」
源太郎は抜いた刀を一旦構えるがすぐに納めてしまいちらりと横に目をやった。
「日も暮れてきたし、俺もお前の相手をしてやる程暇ではないのでな」
「何だと?」
上総は怪訝な顔で源太郎を見返した。
源太郎が目をやった方の木の陰から小さな少年の姿が現れた。
「……し、七之助っ!」
見間違いようがない。探し続けていた弟だった。
思わず駆け寄ろうとして上総はハッとして足を止めた。後ろからのっそりと出てきた黒田と同じ浪人風の男が七之助の両腕を掴んで押さえている。
「貴様……」
七之助を押さえているその男は坂本敬二郎と言って源太郎と同郷で父を殺す手助けをした男だった。
「兄上……」
七之助は兄に縋るような目を向け男の太い腕の中でもがきながら少しでも兄に近づこうという仕草をする。
「その汚い手を離せ」
上総は目の前の源太郎から七之助を押さえている敬二郎に攻撃の矛先を変えた。
「おっと、動くなよ。弟が怪我するぜ」
敬二郎はならず者のような口調で脇差しをこれ見よがしに抜いた。
上総はハッとして固まった。
源太郎が笑いを浮かべ上総を伺いながら敬二郎の側に移動する。
「卑怯な……」
呻くように言うと刀を構えたまま斬りかかることもできず立ちつくした。
隙をうかがうが男は上総が少しでも動こうとすると七之助の喉元に抜き身の刃を当てようとする。
「あっ兄上っ! 私のことは構わずどうかこの者達を討ってください」
「七之助……」
幼いと言えども武士の子である。健気な弟の言葉に上総は言葉を失った。
「兄う……っ!」
敬二郎が七之助の襟元を掴んで締めたので七之助は苦しげに顔を歪めて声を詰まらせた。
「汚い真似を……貴様それでも侍のつもりか! 恥を知っているなら今すぐに弟を解き放ちこの私と尋常に立ち合え!」
敬二郎はは笑って答えず七之助の喉元に突きつけた刀を動かそうとする。今にも七之助の首から血を吹きそうだ。
「や、止めろ!」
上総が青ざめて焦った声を上げた。
「どうする?」
源太郎は含み笑いながら上総を見る。
上総は迷った末に構えていた腕の力を抜いた。
「兄上! どうぞ私もろとも切り捨ててください。私は命など惜しくはありません」
兄の意志を悟った七之助は必死に訴える。
しかし上総には幼い弟の命を犠牲になどできなかった。しばらく躊躇した後結局上総は源太郎達を睨んだまま構えていた刀を下ろした。
「兄上!」
七之助が絶望の顔になる。
「よし、捨てろ」
源太郎は上総を満足げに見た。
口惜しさに歯噛みしながら上総は刀を鞘に納め、二本纏めて前に投げ捨てた。
キタキタキターーーーー!!!!
「…ーじゃなくて。慎吾は俺を避けてたんじゃなかったのか?」
「避けてなんかない、逃げてただけだ」
同じじゃないかよ。
「…何で逃げてたんだ?」
慎吾は一瞬言葉に詰まり、視線を下に落として話し出した。
「逃げてたのは…彬からじゃなくて、自分の気持ちから逃げてたんだ。
…俺、薬のおかげで背は大きくなったけど…同じくらい、彬への気持ちも大きくなって行って…。
彬が俺にするのは薬の代償で、女の代わりなのはわかってた。
けどこれ以上背も伸びたら女の代わりにもなれないし、いつ飽きられるかもわからないし…」
慎吾の言葉を聞きながら気付いた。俺も慎吾と同じ、自分の気持ちから逃げていたんだ…弱気になっていた。
『もう彬の薬は飲まない』と言われた時、ただ拒否されたと思い、慎吾の言った理由なんて考えなかった。
賭だなんて言って無視していたのも、これ以上拒否されるのが怖かっただけだ。
「…俺が逃げてた間彬は無視するし。もう俺の事はどうでも良いんだと思ったら今度は悔しくなってきて…」
俺は身体を起こし声をかけるかわりに抱きしめようと伸ばした手を、慎吾につかまれた。
「…悔しいから寝込んでる彬を襲ってやろうかと思って、今日ここに来た」
「…は…?」
あまりにも予想外な言葉に一瞬の隙をつかれ、慎吾に手首と口にガムテープを巻き付けられた。
「…!」
腕を上げた座ったままの形で机の足に固定し、俺のズボンの中から俺のものを取り出した。
「こっちの彬も久しぶり…」
ねっとりと舌で愛撫し口に含み、すぐに固くなったそれを美味しそうに味わっている。
「…ッ、ん…」
いきそうになった寸前で口を離し、慎吾は服を脱ぎ自分の穴に先端を擦りつけた。
「…ぁ…」
入れようとしているが慎吾ひとりではなかなか思うようにならないらしい。何度も腰を浮かし揺らしながら声を漏らす。
「あっ…ぁッ…ぁ…!」
先端が潜り込むとキツイのか動きが止まる。俺が腰を浮かせて細かく突いてやると徐々に身体を沈めてきた。
全くどっちが襲われてるのやら。
「ん…はぁ…はぁ…」
動きはゆっくりだがキュウキュウ締め付けられて堪らない。思う存分突き上げたい欲求に、戒められた手を動かすとガムテープは容易に剥がれた。
「あっ…ぁんん…!!」
ガムテープを取り去りつながったままの慎吾を倒して組み敷いた。
「お前は襲いに来たんじゃなくて抱かれに来たんだろう?あんな容易に破れる拘束で俺を襲うって?笑かすなよ」
「ひ、ア…!あぁ…あッ…!」
その証拠に容赦無く突き上げる俺にしがみついて喜んでいる。
「や…違…ッはぁ…っ」
「俺の事好きでたまんないんだろ…?」
「き…ッ嫌いだ…ぅんっ」
強情な口を塞いでやり慎吾の前も擦りあげてやると、もう限界とばかりに腰をガクガク揺らした。
「もぅ…、ぃ、イク…!」
「……慎吾が好きだ」
イク直前、耳元で囁いた。聞こえているのかいないのか、慎吾は焦点の合わない瞳で白液を吐き出した。
びゅるる…と、いままでに無く長い射精を、腰を強く押しつけて奥に注いでやるとビクッビクッと身体を震わせた。
そして呼吸を整えながらぼそりと
「…俺も…」
とつぶやいた。
>時代劇風さん
漏れはかなり好きです!続ききぼんぬ。
まさに鬼畜攻めのヨカーン(;´Д`)ハァハァ
>時代劇風さん
一文が長いわりに読点が少なくて、ちょっとだけ読みづらいです。
途中どこかで「、」を入れるか、二つの文にしちゃうかで
格段に読みやすくなると思います(文章自体は上手いですし)。
続きをとにかく期待しています。
時代劇風たん、萌え(*´Д`)ハァハァ。
続き待ってます。
>314タンは真面目だニャ〜
「――貴方、美味しそうだね」
「――っ!?」
それは深夜、僕が試験勉強をしていた時だった。
不意に横合いから話し掛けられ、僕は椅子から転げ落ちんばかりに仰け反った。
「???」
状況が解らず、辺りを見回すと、すぐ横に見知らぬ少年がたっていた。
年の頃は12〜3才ぐらい。まだ幼いと言ってもいい。
手足も伸びきっておらず、異様なまでの美貌は、稚気を色濃く残している。
ただ――その赤い瞳は、見る者を虜にしかねない、妖しい光を放っている。
少年が再度口を開いた。
「ねえ、やらせてくれないかな」
少年の言葉に、思考が一瞬止まる。
「……何を?」
つい反射的に聞き返してしまい、僕はその答えに目眩を覚えた。
「……セックス」
淫魔大好きです。
ショタ攻めとのコンボってとこがたまらん。
続き待ってます。
おいら決めた。
化学反応タン、過去スレまでもさかのぼって
保存しちゃう。ゾ☆(;´Д`)ハァハァハァ
「――は?」
目の前の少年から発せられたとはとても信じられないような台詞に、僕は固まった。
――何だって?
やらせろって何を?セックス?何でこんな見ず知らずの少年にこんなことを……そもそもこいつは誰なんだ?
何で僕の部屋に……
混乱した頭でそこまで考えた上で、漸く僕はハッとした。
――ここは五階だぞ!?
それもマンションの一室、である。普通なら、侵入されるはずがないのだ。
「……お前は誰だ」
本来なら最初に出るはずの質問が漸く出た。
クス、と少年の口元の笑みが深くなる。
「ボク?ボクはねえ、……淫魔だよ」
少年の赤い両眼が妖しく輝く。口元から覗く尖ったものは……牙?
その背に背負った翼を見て、僕は戦慄した。
――こいつは、人間じゃない!
「気付くのが遅いよ……」
少年が呆れたようにため息を吐く。そんな仕草すらも美しい。
――……でも、何で僕が?
「言ったろ?君が美味しそうだから、って。ボクはお腹が空いているんだ。さっさと食べられちゃってよ」
「――っな……!」
食われるだって!?冗談じゃない!
「い、嫌だよ……」
僕はまだ高校生だ。こんなところで人生を終わらせたくない。
「何想像しているか知らないけどさぁ、ボク等の食事はセックスだよ。頭っからばりばり食べるわけ、ないじゃない」
「――え?」
少年の呆れたような台詞に、僕は一瞬我に返った。
――何だ。別に本当に食べるわけじゃないのか。セックスか。そうかそれなら……
「――良くない!」
それだって冗談じゃあない。女の子とだってまだなのに!
「君の都合なんて知らないよ……」
ふわり、と目の前に表れた少年の姿に、僕は目を奪われていた。 「さあ、食事の始まりだ……」
「――!?」
傲慢ともいえる奇妙な宣言と共に深くキスをされ、僕は驚愕に目を見開いた。
口内の奥深くまで侵されるような、官能的な口付けに、僕は動けなくなっていた。
至近距離で瞬くその赤い瞳に、吸い込まれるような錯覚さえ覚える。
「んっ…んん!」
何とかその口付けから逃れようと、僕は首を左右に懸命に振ろうとしたが、なぜかそれが出来ない。
別に固定されているわけでもないのに……。
不意に強引に上向かされ、たっぷりと唾液を送り込まれる。
吐き出そうとしたが口をぴったりと塞がれているためそれも叶わず、僕はそれを飲み込んだ。
――コクン。
「――!?」
途端、体がかぁっと熱くなり、むず痒いような、痺れるような、奇妙な感覚に襲われ始めた。
「ああっ!?」
漸く解放された唇から出た、自分の物とは思えぬ程の甘ったるい声に、僕はますます困惑した。
――何だよこれ!何なんだよ!
体が熱い。全身、特に下半身に熱が集中しているのが、はっきりと分かった。
そりゃあ僕だって自分で処理をすることもたまにある。けどここまでの感覚に襲われたことはなかった。
「――やっ……あぁ」
今すぐこの熱から解放されたかった。すぐにでもズボンから自分のモノを取り出して、扱いて……
そう思うのに、体が動かない。こんなにも熱いのに、何で……?
僕は泣きたいような気持ちで、淫魔と名乗った少年を見上げた。彼なら、この熱を解放してくれる。そんな期
待を込めて。
「やっ……嫌……おね、が……」
「――何が?」
僕の願いなんて分かっているだろうに、にやにやと笑いながら、宙に浮いてこちらを見下ろしている。
「イカ、せて……」
「――何でもするね?」
空中から覗き込むように見つめられ、僕は頷いた。それほど、この感覚は強烈だった。
「じゃあ、始めようか……」
笑みとともに告げられた宣告に、僕は屈伏していた――
縄を掛けられ駕籠に乗せられて兄弟が連れて行かれた先は、とある大尽の別邸だった。さほど大きくないその屋敷は隠れ家と言うことらしい。
この屋の主人は留守らしいが、その主人が雇っているらしいならず者達が数人たむろしている。
「おや、お帰りなさい。首尾は上々のようで」
「うむ」
源太郎が鷹揚に頷く。
源太郎や敬二郎がこの家の主人とどのようなつながりがあるのか、またどのようないきさつでここにいるのか上総には判らなかったが、ここの男達との会話から少なくとも昨日今日のつきあいではなさそうだった。
たむろしていた男達が源太郎に駆け寄る。
「へえ、こいつはまた別嬪さんの若侍じゃねえですか」
「滅多にない上玉だ。あっさり殺しちまうには確かにもったいねえ」
男達は嫌な笑いを貼り付けて舐め回すように上総を見た。
「寄るな、下郎!」
上総は不快感を露わにして怒鳴りつける。
「喚くなよ、若侍さん」
男は畏れ入りもせず、下卑た笑いを浮かべたまま源太郎から上総を引き取って、もう一人と両側からがっちりと抑えた。
両側から二人の男に引きずられるように上総は薄暗い板張りの間に連れてこられた。天井には太い梁が一本通っている。
七之助も同様に敬二郎に連れられて来た。
「こんな所に連れてきて私たちをどうするつもりだ!」
上総は喚き続ける。
「そいつはすぐにわかるさ」
中から出てきた男を見て上総はアッと声を上げた。
「お、お前はっ!」
上総に源太郎の事を告げに来た男だった。
「お前達が矢追の宿に入ったことは知っておったわ」
源太郎のその言葉で上総は自分が罠に嵌められたことを知った。上総は男を睨みつけ歯ぎしりする。
「騙したな!」
「俺は嘘は吐いてはおらん。二本杉を黒田殿が通ると言っただけだ。言ったとおり来たであろう? その上弟にも会わせてやったのだ。感謝してもらいたいものだな」
男は噛みつかんばかりの上総の鼻先に顔を突きだした。
「うぬう……」
上総は男の勝手な言いぐさに呻く。
「さて、もうよいだろう。七之助にはいつもの姿に戻ってもらおう」
敬二郎は七之助の帯を解いた。
「なっ……。七之助に何をする!」
はらりと着物が落ちると七之助は裸になった。白い肌が露わになる。
あっ、と上総は目を見張った。七之助の袴の下には下帯さえ付けていなかったのだ。
七之助は恥ずかしそうに俯いた。
見れば七之助の華奢な手首や足首に縄目のような赤い痣が微かに残っている。明らかに縛られていた痕だった。
「貴様ら弟に何をした!」
「さあな」
源太郎も敬二郎も曖昧に笑うだけで答えない。
敬二郎に体中を撫でまわされても、後ろに両腕を回したまま身体を委ねされるがままになっている。無骨な手で小さな乳首や幼さの残る股間を弄られると時折ビクンビクンと身を震わせるが、目を閉じて少しの手向かいもしない。
「やめろ、弟から手を離せ!」
上総は縛られている身体をどうにかできないものかと色々と試みるが両側からがっちりと押さえつけられて全て徒労に終わる。
恐怖のあまり抵抗することもできない弟が可哀相で、その弟を助けてやることもできない我が身があまりにも不甲斐ない。
「弟ばかり裸なのは不公平だな」
源太郎は上総の着物に手を掛けた。
「何をするっ! 無礼者」
上総はあまりのことに驚き、源太郎の手を振りほどこうとする。
その拍子にはらりと上総の懐から書状が落ちた。
それを目にした源太郎が拾い上げる。
「そっそれはっ。……返せ!」
上総は慌てて取り返そうとする。
「やはり敵討ちの認可状か」
源太郎はそれを一瞥すると懐にしまった。
「一旦縄を解くからお前ら逃げられんようにしっかり押さえてろよ」
源太郎の言葉に頷き、男達は更にきつく上総を押さえた。
源太郎は縛っている縄を解き上総の着物を脱がせていく。
上総は激しく身体を揺さぶるが抵抗も虚しく一枚、また一枚と剥ぎ取られていくのだった。
「やっ、止めろっ! 放せ、放せええっ!」
上総は喚きながら身を捩らせて暴れようとするが、両側から大の男二人に押さえられていてはどうしようもない。
着物を脱がされ袴も足袋も剥ぎ取られ下帯のみの姿にされた。
きりきりと血が滲むほど唇を噛みしめ憎悪に目を血走らせて源太郎を睨みつけている。
「覚えておれ! どのような辱めを受けようとも私は必ず貴様を討ち取ってやる!」
「さて、最後の一枚だな」
源太郎は上総の言葉を涼しい顔で聞き流し下帯に手を掛ける。
「そ、それだけはっ!」
上総は焦った声を上げ最後の抵抗をする。
「何を言うか。弟は全部脱いでおるではないか」
源太郎はシュルと衣擦れの音をさせて最後の一枚を剥ぎ取った。上総は思わず身を竦めて顔を逸らし目を閉じた。
弟の前で情けない姿をさらす羽目になった上総は、顔を真っ赤にして少しでも男達の視線から隠そうと身を捩る。
「これで兄弟揃って同じ生まれたまんまの姿になった」
敬二郎は既に七之助から手を離しているが、七之助は逃げようとも逆らおうともせずに男達の間で小さな身体を更に小さくして所在なく立っている。
「殺せっ! ひと思いに殺せ。このような恥をさらすぐらいならいっそ殺された方がましだっ!」
上総は腕を後ろ手に縛り上げられそのまま床柱にくくりつけられた。
「結構立派なモノを持ってるじゃねえか」
「ちと、萎えてるがな」
笑いながら男が近寄り力無いそこを持ってぶらぶらさせる。
「触るなっ! 下がれ下郎」
「下郎とは偉そうに。こんなものを丸出しにしておいて恥ずかしいとは思わねえのか」
ええ?お侍さん、と手にしたモノを握り込む。
上総はヒッと喉を鳴らして身を竦めた。
最近子○れ狼が好きだったので、時代劇風が待ち遠しいです!
>矢追の宿
って、やはり801の宿ですか?
なんて気になる宿屋じゃ…
時代劇風(・∀・)イイ!!続き、楽しみにしてまつ。
漏れもコヅーレ狼好きだ。自然とビジュアルもあの出演者陣で想像してしまった(w
「嫌っ……っぁ……」
服を全て剥ぎ取られ、全裸にされた僕を、彼は面白そうに眺めている。
僕は羞恥に頬を染め、体を隠そうとしたけれど、うまく体が動いてくれない。淫魔である彼の力なのは明らかだった。
「ボクの思ったとおりだ……君はとても綺麗な体をしている。美味しそう……」
誉められたってちっとも嬉しくない。それより、体に籠もるこの熱を何とかして欲しかった。
「焦らない焦らない。時間はたっぷりあるんだから」
気楽な口調で淫魔は言うと、掌をスッと僕の肌へと滑らせた。
「ひゃん!」
おかしな声が出て、僕の体が跳ねる。
――何だ?今の感覚……
気持ちいいって言うのか……さっきも感じた、むず痒いような変な感覚。
「うん……感度もいい」
淫魔は納得したように頷くと、更に僕の体のあちこちを触り始めた。
首筋から胸板、脇腹を通って太股へ……。淫魔の手が触れる度、僕は全身をみっともなく震わせて、その快楽
に耐えていた。
一度も触れられていないはずの僕のモノはそっくり返り、さきっぽから透明な汁を溢れさせている。
「やあ……やめてぇ……」
淫魔の手に触れられる度、僕の体の熱がどんどん高まっていくのが分かる。おかしくなってしまいそうだ。
「ああ……ん……」
甘ったるいような悲鳴は、依然続いている。自分の声とは思えぬ程、みっともない声!
まるで体を作り替えられているようで……僕は恐怖に身震いした。
「そうだよ」
「――え?」
淫魔の台詞の意味が分からず、僕は聞き返した。
「君の体を作り替えているんだ……ボク好みにね」
淫魔の宣言に、僕は青ざめた。
――そんな……そんな!
「ボクなしじゃいられなくしてあげるよ……君を、僕のものにする」
「い……嫌だ……」
「君に選択権はないよ。もう君は、僕のものだ」
――そんな……!
僕は絶望に、目の前が暗くなるのを感じた。
「俺も、何?最後まではっきり言えよ」
「…っ、んな事言ってない、お前なんか嫌いだ…!」
やれやれ、本当に強情で困ったもんだ。でも俺は楽しくてしょうがない。よけいに無理矢理にでも言わせてみたくなるじゃないか。
「ふうん、じゃあ嫌いなやつになんて抱かれたくないよな。変わりにコレでも入れてろよ」
取り出した太めのバイブを見て慎吾は顔をしかめた。コレは前にも使った事があるのだ。
「…嫌だ…ぁッ」
さっきまで俺をくわえ込んでいた場所を指で広げ、その太いバイブをゆっくり飲み込ませて行く。
「…ぁ、……ぁ…ッあ…クッ…」
相当キツイのか首を振って嫌がる。
「まだ全部入ってないぞ」
言いながらグッと力を込めて押し込んでやると、濡れた音をたてて潜り込んでいった。
「ぁああ…っ…ひあァ…!」
バイブの隙間から液体がこぼれ落ちて来る。
このバイブは太いだけじゃなく、締め付けると先端から液体が出てくるのだ。もちろん液体状の薬を仕込んである。
さっき出した俺の精液と液体が中で混ざり溢れ出る。
早く続きを(;´Д`)
科学&ショタ萌えー!!
続きが楽しみでなりませぬ(;´Д`)ハァハァ…。
科学タン待ってますた━━━━(゚∀゚)━━━━!!
最近焦らしプレイですね(;´Д`)ハァハァ
801の宿はちょっとした小ネタですw
んで>326続き
「この綺麗な顔の若衆が俺達に突っ込まれて啼く姿が今から楽しみだぜ」
男は下卑た笑いを貼り付けて舐め回すように上総を見る。その目は淫売宿の女を見るような目つきだ。
「こっ、この私を衆道遊びの相手にしようというのか!」
上総は驚きのあまり上擦った声で叫んだ。
「その通りよ。お前のケツの穴を広げてヒイヒイ啼かせてやるのさ」
男は上総の尻を撫でまわす。
「そっちの快感をじっくり教え込んで男を欲しがって尻を振るようになるまで仕込んでやるから楽しみにしてろよ」
上総は顔色を失った。身の毛もよだつような男達の言葉に知らず震えが下から這い上がってくる。
「何だ、怯えておるのか。情けない兄上だな。弟はもう既に覚えておるというに」
歯をカチカチ鳴らす上総を見て源太郎がせせら笑う。
「なんだと?」
上総は源太郎に不審そうな目を向ける。
「七之助、兄上が怖がっておられる。お前が手本を示してやれ」
源太郎が目で合図すると敬二郎は七之助に手を掛けた。
「七之助に何をする!」
上総は敬二郎に向かって怒鳴った。
七之助は小さくいやいやしながら敬二郎を押しのけようとする。
「お許し下さい。兄の前ではどうかお許し下さい」
「今更恥ずかしがるタマか?」
七之助の力弱い抵抗など蚊に刺された程にも感じない。敬二郎は構わず七之助の小さな身体を抱き込んで床に押し倒した。
335 :
風と木の名無しさん:03/11/24 00:16 ID:wbgS6LJC
hohoho保守!(震
「ぁつ…ゃだッ…ムリぃ‥…」
全身を引き裂かれそうな苦痛に掠れた声が放たれる。
「まだだろ?もっとイケるんじゃねぇの?」
冷たく響く声に、逆らえず、ただされるがままになるのはいつもの事なのに。
「ぅうっ…ぁああ!」
一際声を響かせ、体を突っぱねると、荒い息遣いはそのままで力なくそのままベッドに沈む。
血に汚された白いシーツ。
「大丈夫だっただろ?」
楽しそうに言う声には相手への配慮というものは微塵も感じられない。
もう一方もヒクヒクと痙攣を起こしていても、その目に決して相手を非難するような色は浮かべていない。
「ぁ・・は‥‥」
言葉さえ紡げずにただ上半身を預けたベッドへと腰を掲げたまま伏せ、呼吸だけを必死に繰り返す。
「動いてないと嫌か?」
いやらしく囁かれた言葉と同時に、全身を感覚が走りぬける。
「あっ‥や‥…ぁあ‥ア……」
必死で首を横に振り、耐えようとする様子は見えるものの拡張されたアナルで暴れる玩具からの強い刺激にはそれは意味を生さず、震えをいっそう強めるだけだった。
「でもさ、我慢汁は出てるわけだし。嫌じゃないんだろ?」
嘲笑を含む発言にも抗えず、ただその指摘された事実に己の体の反応を恨むばかりで。
苦痛や快感ではなく、単純な存在感にだけ、感じている。
それを認めたくない自分ととっとと認めて欲求に素直に従いたい自分との間で揺れていた。
まとめて投下してくれー!
と言いたいがまったり待っていまつ。職人さん達がんがれー
338 :
336:03/11/24 02:19 ID:KpDgaNM5
一応これで全部だったり(苦笑)
初投下で微妙なSS、スマソ
339 :
犬神:03/11/24 12:21 ID:rj8xoTiH
【注意】
作者犬神は『男性』です。作風は限りなく『男性向創作』です。駄目な人は読み飛ばしてください。
「それでもいいよ〜」という方は、脳内のスイッチを『男性向エロ』に切り替えてお読みください。
あと、作中の関西弁はでたらめもいいとこです……。すいません。
【同じ欠片】
「じゃあさ、僕とつきあわない?」
…………やっと言えた。このたった一言を、自然な会話の流れに織り込むのに何日もかかった。
この後、『なに言うてんの?』と言われて『冗談だよー』の一言ですませる。それが僕の予定だった。
友情を壊さないように細心の注意を払った、とても卑怯な愛の告白。
でも、僕は誠くんが好きだった。どうしても、どんなにくだらない方法でも、その想いを伝えたかった。
誠くんが返した答えは、あまりにも意外だった。
「ん? ウチ超M奴隷なんやけど、それでもええのん?」
○ ○ ○
「大阪でなぁ、飼われてたんよ」
放課後、僕たちはファミレスに寄った。誠くんはホットミルクに砂糖をドバドバ入れながら話し始めた。発言も行動もエキセントリックだった。
「初めの男が悪い奴でなぁ、さらわれたんよ、ウチ。そこで徹底的に仕込まれてなぁ……。ペニバンつけられたままアナルにバイブ入れられて、三日間放置。思い出しただけでも泣けてくるわ」
誠くんの声は高くてよく通る。周りの客、ドン引き……。
「まぁ、クスリを使われんかったのはラッキーやったわ。で、どうにかそこから逃げたんやけど、対抗組織に捕まってな」
「組織って……」
340 :
犬神:03/11/24 12:21 ID:rj8xoTiH
「そこでもまぁ、よう犯られたわぁ……。でも若頭がいい人でな、よーくかわいがってくれたんよ、ウチのこと。あぁ、あれはよかったわぁ……」
頭がクラクラしてきた。誠くん……、顔赤らめてなに言ってるの?
「でも、初めの男がやっぱちょっかい出してきてな、なんか抗争が始まってん。若頭も死んじゃって、ウチは厄ネタってことでこっちによこされた。それが二ヶ月前」
「は、はぁ……」
僕のクラスに転校してきた時だ。学ランを着たポニーテールの美少女、それが僕の誠くんに対する第一印象だった。
誠くんはそこまで話すと、ホットミルクに口をつけた。……あれ、本当に飲むんだ。
「ふぅ、これがウチの正体や。どう、まだウチとつきあう気ある……?」
「いや……、ちょっと待って……」
「そんな気は無い、って薫が言ってくれれば、この話は全部『冗談やー』の一言でオチがつく」
「…………それは、僕が言うセリフだったのにぃ……」
「は?」
「ううん、なんでもない……」
頭が混乱していた。こんな話になるなんて思わなかった。
僕はただ、後悔のない青春の一ページを作りたいだけだった。報われない初恋で全然よかった。
……会話が途切れた。僕は投げられたボールを返さなければならない。
「……僕はさぁ、……誠くんが好きなんだ」
ついに言ってしまった。もう何度も何度も頭の中で繰り返してきた言葉だった。
「誠くんが好き……。かっこいいんだ、誠くんは」
「ウチ……、かっこいい?」
「うん。なんでもポンポン言える所とか、かっこいい。なんでも一生懸命な所とか、かっこいい」
「学校久しぶりやからな、はしゃいでるだけや」
「よく授業中、先生に質問するよね? 苦笑いでさぁ。僕、あぁいうのできないんだ。恥ずかしくて」
「まぁ、恥ずかしいわな。……ウチ阿呆やから」
「ほら、そういう風に自分を言えちゃうところとかさ……、凄くかっこいいと思うんだ、僕は……」
「なんや、よぉ分からんのぉ」
341 :
犬神:03/11/24 12:22 ID:rj8xoTiH
本当によく分からなかった。僕は脳が熱くなって、もういっぱいいっぱいだった。
いつの間にか僕は半泣きで、誠くんは半笑いになっていた。
「……それにしても、『かっこいい』は初めて言われたなぁ。『かわいい』は何万回も言われたけど」
誠くんは涙ににじんだ僕の瞳をのぞき込んだ。僕の心まで見通すように、じっと見つめた。
そして本当に、何かを見抜いたようだ。
「よっしゃ、じゃあ一回やってみよ。そうすればなにか分かるやろ」
「やるって、何を……?」
「エロいこと」
誠くんはホットミルクを一気に飲み込んだ。
○ ○ ○
シャワーの先端からは、すぐに熱いお湯が出てきた。
高級マンションの最上階、そこが誠くんの家だった。部屋数は少ないみたいだけど、広い。湯船の大きさも我が家の倍ありそうだ。
「やっぱりさっきの話、本当なんだ……」
この家は、誠くんの言う『組織』の持ち物らしい。誠くんはこんなところで、ほとぼりが冷めるまで一人で暮らし続けるという……。
僕はこの家についていきなり、お風呂に通された。
「シャワー浴びてからの方がええやろ。それとも初めから、汗汁まみれのアブノーマルな方、いっとくか?」
「ノーマルでお願いします……」
誠くんは、僕とセックスしてみようと言う。……とんでもない。
この状況が嬉しいのかどうなのかも、今の僕には分からない。
誠くんとのセックスを今まで想像しなかったと言えば、嘘になる。むしろ毎晩していた。でもこれは、いくらなんでもいきなりすぎた。
そのくせ、僕は誠くんの家で裸になっているというだけで、もう勃起していた。……恥ずかしい。恥ずかしすぎるよ、これは。
「はいるでー」
「え……? え、えぇ!?」
342 :
犬神:03/11/24 12:23 ID:rj8xoTiH
いきなりドアが開いた。誠くんも裸になってお風呂場に入ってきた。僕は慌てて、手で前を隠す。
「なんや、恥ずかしがることないやん。友達やろ、ウチら」
「いや、だって……、でも……、でもさぁ!」
「それとも、もしかして、……恥ずかしいことになっちゃってるんかぁ?」
僕は思わず下を向いてしまう。……駄目だ。こいつ、全部お見通しだ。
「薫、こっち向きぃ」
「え?」
顔を上げた瞬間、キスされた。
僕はたっぷり三秒間混乱した。そして、自分に起こった現実を認識した瞬間、後ろに飛び退いた。床にたまった水がはねる。
「な……、な……、なにぃ!?」
「奪っちゃったぁ」
誠くんは小悪魔チックに微笑み、自分の唇を舌で舐めた。
「ファーストキスは普通にしとこうと思ってな。ウチ、そういうことできへんかったから」
「…………あ」
さらわれた、って言ってたっけ……。
「……ありゃ、そんな顔を見たくて、したわけやないんやけどなぁ」
「…………ごめん」
「だからぁ……!」
今度は頭を掴まれて、キスされた。柔らかい唇が押しつけられ、舌が僕の中に割って入ってきた。
歯を舐められると、口が勝手に開いてしまうことを初めて知った。そして、強引に舌を吸われた。引きずり出された舌を、今度はなぶられた。唾液が流れ込んできて、それは自然にのどの奥に滑っていった。
「ふっ……、んうっ……」
気持ちよかった。僕の舌も誠くんに合わせて動いていた。もっと気持ちよくなるように、必死に暴れていた。
ようやく長いキスが終わった。僕は膝が笑っていて、慌てて誠くんの肩にしがみついた。
「うん、そう言う顔を見たかったんや」
僕は今、どんな顔をしてるんだろう。たぶん、すごくエロい顔だ。涙目で、口半開きなユルユルの顔……。
343 :
犬神:03/11/24 12:24 ID:rj8xoTiH
「じゃあ、一緒にお風呂入ろ、な」
湯船には二人で入れた。お湯が縁から溢れ、排水溝に渦を巻いて流れていった。僕たちはお湯の中で向かい合った。
「薫、ずっとチンポ勃ちっぱなしやん。エロいなぁ」
「……それ以上虐めたら、僕泣くよ」
「それ、虐めてくれって言ってるのと一緒やでぇ」
なんか誠くんはエロ親父モードだ。ニヤニヤ笑いながら値踏みでもするように僕を見る。
「なぁ、薫。ウチのこと考えてオナニーとかしたん?」
「…………したよ」
しょうがない。僕は誠くんに全部合わせることにした。もうどうにでもしてくれ。
「犯したん? 犯されたん?」
「両方考えた。全部考えたんじゃないかな、誠くんとできそうなことは。とにかくいっぱい考えたよ……」
「へぇ、じゃあどんな風にやるのん? オナニー」
「……うぅ、……お風呂でさ、この縁のところに座るんだ。お尻の間で縁を挟んで、腰振りながらチンチンしごいたんだ……」
「効率的やん。やるなぁ♪」
「もう…… 、何とでも言って…………」
僕はブクブクとお湯の中に頭を沈めた。もう恥ずかしすぎて、逃げ左巻きだ。
「でも大事なことやで! 自分、今日はどうされたいん?!」
誠くんのよく通る声はお風呂場で反響し、水の中の僕にも確かに聞こえた。
○ ○ ○
「犯されたい、……だと思う」
家は暖房で暖まっていた。僕たちは裸のままリビングで話し合った。まだ僕は勃起し続けていたけど、落ち着かせるのは諦めた。誠くんの裸なんて見てたら、そんなこと無理だ。
「まぁ、裏筋こすりながらシコってたくらいやしな。そうやろ」
344 :
犬神:03/11/24 12:24 ID:rj8xoTiH
「うあぁ……」
もうこれは羞恥プレイってやつではないのだろうか。僕は恥ずかしくって死にそうだ。
「そうへこむなや。昔はウチもそうしてたんや。チンポ擦りながら股の下グリグリ押したりな。そのうち尻の穴に指入れたりとか」
……実は僕もやっていた。どうしても気持ちよくなりたいときは、指にシャンプーを塗ってお尻に入れていた。
「ファミレスで、『かっこいい』って薫が言ったとき、思ったんや。ウチらは似たものどうしかもしれんってな」
「似てる……?」
意外な言葉だった。抗争の原因をつくる程の美少年である誠くんと、ただのチビ助の僕が、似てる?
「ああ、たぶんジグソーパズルのおんなじピースや。同じ性癖の変態さん。そっくりやで」
「そうなのかな……」
「そうや」
そう言うと誠くんは僕の前に身を乗り出してきた。顔がゼロ距離まで近づく。
しかし、衝撃は僕の胸に走った。誠くんはいきなり僕の左乳首をひねり上げた。
「ぎっ……!!」
ギチギチと肉がちぎれるような音が聞こえる。誠くんは本気で僕のおっぱいをひねっている。そして、少しずつひねる角度が深くなっていく。
「いっ……、いだぁ……、あっ、いた……いよぉ……」
誠くんは限界までひねると、今度はそれを引っぱった。力を精一杯入れている誠くんの指はプルプルと震えている。
「か……、かはぁ……」
僕は顔を歪ませ、激痛に耐える。とっくに潤んでいた目からは涙がこぼれ落ちる。
誠くんはその腕を真後ろに振った。ピシンッ、と指から離れた僕の乳首が、弾力で跳ね上がる。
「あがぁっ!!」
僕は背中が反り返り、ソファーに寄りかかった。脱力した体が、柔らかいスプリングに吸い込まれる。
誠くんは何も言わずに、今度はさっきまでひねっていた乳首を唇で吸い始めた。
「あはぁ……、ふわあぁ…………」
僕の口からはおかしな声が出始めていた。とてもやらしい、女の子みたいな喘ぎ声だった。
乳首が口に含まれながら、優しく舌でころがされる。ジンジンとした痛みが、全部快楽に変換されていく。
345 :
犬神:03/11/24 12:25 ID:rj8xoTiH
「まぁ……、まことぉ……くんっ……、あぁ……、はあぁ……」
「ええやろ」
誠くんが、口を乳首から離した。
「こんなんがええねん。痛くされたあと、ちょっと優しくされただけでチンチンプルプルや」
僕が下を見ると、そこには先汁がでている自分のチンポがあった。たしかに、それはもう激しい心臓の鼓動に合わせてビクビクと震えていた。
「変態やなぁ、自分……」
パンッ!!
誠くんが僕の右頬を叩き、乾いた音がリビングに鳴り響いた。
往復で左の頬も叩かれた。顔がまんべんなく熱を持ち、痛み出した。
「いたぁ……、いたいよぉ……」
「でもなぁ……、こうすると気持ちええやろ」
今度は、頬を撫でられた。ゆっくりと両手で、陶器を磨くような、柔らかい手つきで……。
「はぁ……、はあぁ……、あぁ……、ああぁ……」
僕の息は荒くなっていた。……興奮してる。飴と鞭の連続した波に、どうしようもなく反応してしまう。
「じゃあ、もっと痛いのいってみよか」
ドスゥッ!!
「ぐがあぁっ?!」
誠くんは僕のみぞおちを殴った。僕は息が詰まる。目の前が一瞬で暗くなる。体から重力が無くなる。
僕はソファーから落ち、フローリングの床に突っ伏した。
僕を砂にした誠くんは、お尻を踏み始めた。グリグリとひねりながら、かける体重を増やしていく。
「ぎぃ……、いがあぁ……、あぁ……、あはあぁ……」
僕の硬くなっていた陰茎が、木の板とお腹の間でなぶられる。そして、これはとても痛くて、とても気持ちよかった。いまにも射精しそうになってしまう。
「踏まれてよがってるなんて、ほんま自分最低や。動物以下やん……」
誠くんは冷静な声で、僕を耳からもなぶる。僕の声は引きつった嗚咽に変わっていく。
「うあぁ、うわあぁ……、ああぁ……、ひいっ! ひやああぁっ……!」
346 :
犬神:03/11/24 12:26 ID:rj8xoTiH
「泣いてるん? そこまでして男を誘いたいん!?」
誠くんは僕の尻を思いっきり踏みつけた。海綿体がつぶれ、どうしようもない痛みが全身を駆けめぐる。
「があぁっ!!」
僕の上げた悲鳴は確かに動物のようだった。床に爪を立てたが、それは空しくフローリングの上を滑った。
「うあぁ……、あぁ……、ああぁ……」
誠くんの足は離れたが、僕はもう立つこともできなかった。変な呻き声をだして、床でガタガタ震えていた。
「準備はいいようやね。じゃあ、そろそろ本番いこか」
「…………うあぁ?」
異物が、僕の肛門に滑り込んできた。
「なぁ……、なにぃっ?!」
「怖がんなや。ただの指やん。まぁ、ローションは最低限の量しか使わんけどな。ギチギチいわしたるよ」
僕は腰をむりやり持ち上げられた。そして、お尻の中心にとても熱いモノが押し当てられる。
ギリッ! ズグウウゥッ! ズギュウッ! グウッ! グジュウゥッ!
「んぐうぅっ! うあぁっ! ああぁっ! ……うあああぁぁっ!!」
熱かった。誠くんモノはとても熱かった。灼熱の肉茎が僕の中をギリギリとこすった。
根本までペニスが入れられると、誠くんはゆっくりと動き始めた。摩擦が強すぎて大きなピストンにはならなかったが、誠くんの全体重はお尻のただ一点にかけられた。
「くうっ、あっ……はあっ! やあぁっ! ひっ! ……だ、だめえぇっ!!」
「ははっ、ええのん? なぁ、ここがええのん?」
「いっ! いいよぉ! そこぉ……。おしりぃ……、おしりがぁ……、いぃっ! いいのおぉっ!!」
いやらしい言葉が自然に口に出た。声のオクターブが一個上がっていた。
本当に気持ちよかった。自分ではいじることのできない奥のスイッチをガンガン押された。
「薫の中、キュウキュウいってるで……、はやいなぁ……、もうイくん?」
「ああぁ! わかんないっ! ぼくぅ……、もう……わかんないよおぉっ!!」
「ええよ……、とどめさしたる……」
ズパアァンッ!
347 :
犬神:03/11/24 12:27 ID:rj8xoTiH
お尻を横から平手で、力任せに叩かれた。その瞬間、まるでスタンガンを押しつけられたような衝撃が前立腺を駆け抜けた。
「いぎぃっ! ひっ、ひあぁ……、あああぁぁっ!」
ドビュウゥッ! ビュキュウゥッ! ビュクンッ! ビュウゥッ! ビュン! ビュウウゥッ!
僕は射精した。床に大量の白い樹液が叩きつけられ、跳ねた。震える僕のチンポはさらに周りに精液をまき散らし、あたりを汚した。
誠くんは力無く崩れる僕から、自分のモノを抜いた。
僕は一人で果てていた。ケツ穴を犯されて、誠くんをおいて射精した。
……最低だ。僕は最低のマゾ奴隷だ。
「ははっ、かおるぅ……。かおるさぁ…………」
「うあぁ……、あぁ……」
ごめん、誠くん。僕はもうまともに喋ることもできない。
「ごめんなぁ、ウチ……、ウチもぉ…………、せつなくぅ……、せつなくなっっちゃってん………」
「ふぁ……?」
……誠くんは泣き声だった。
僕は上手く力の入らない体をむりやりひねり、誠くんの方に首を向けた。
そこには、いままで見たことのない顔をした誠くんがいた。
目も口もだらしなくとろけていた。涙が一筋、赤く染まった頬を伝っていた。どんな男も女も、絶対に逆らうことのできない、妖しい表情だった。
「掘ってえぇ……」
ろれつも上手く回っていない。でも、とてもいやらしい声だった。
「もうケツ穴せつないねん……、ウチのケツ……掘ってぇ! お願い……、グジャグジャにしてぇ……!」
僕はまだ、射精の虚脱感に捕らわれていたが、どうにか膝立ちすることはできた。肩を小刻みに震わせながら泣いている誠くんと対峙する。
「虐めてぇ……」
誠くんに逆らうことはできなかった。僕は誠くんの右頬を拳骨で殴った。
「ぐうっ!!」
誠くんは床に転がった。殴った頬が赤く腫れあがる。僕の手も痛い。
「はは、ええのぉ……。痛いのええのぉ……。もっと、もっとしてぇ……!!」
348 :
犬神:03/11/24 12:34 ID:rj8xoTiH
僕は誠くんのそばにより、自分がやられた要領で乳首をひねった。誠くんは喘ぎながら、体をのたうたせる。
僕は続けて頬を叩き、腹を殴りった。そし徹底的に陰茎をなぶった。
そのたびに、誠くんは泣きながら笑い、転がりながら震えた。猫がじゃれているようにも見えるが、内容は凄惨だった。
そして、痣だらけになった誠くんは、自分から股を開き、お尻の穴を両手で広げた。
「ええよぉ……。熱いの、ぶちこんでぇ……!」
僕は狙いを定めて、慎重に自分のモノを押し込んでいった。それは吸い込まれるように入っていった。
「あはあぁ……、ちんぽぉ……、ちんぽぉ……、あぁ、あついぃ……」
僕も熱かった。まるで溶岩の中に突っ込んでいるみたいだった。そして、それはとても柔らかく、グニャグニャに動いていた。
勝手に腰がカクカクと動いた。気持ちいい。なにか吸い付いてくるみたいだ。誠くんの中が気持ちいい。
その時、誠くんが僕の太ももに爪を立て、思いっきり引っ掻いた。
「うああぁっ!」
みみず腫れになった傷は、また快感になった。そうか、痛いのが気持ちいいんだ……。
僕は誠くんを犯しながら、その胸に爪を立てた。誠くんが苦悶の表情でうめく。
誠くんが僕を叩いた。僕は誠くんを殴った。そして、お互いに爪で肌を掻いた。つねった。チンポをひねった。
僕たちの声はどんどん大きく、甲高いものになってきた。その内容も意味をなさなくなっていた。
「かおるぅ……! ひぎいぃっ! いじめてぇっ! いじめるからぁっ! いたいぃっ! いあぁっ!!」
「ひいぃっ! まことぉっ! あぐっ! いだいよぉ! いいよぉ! いいっ! いぎいいぃっ!!」
狂った譫言をわめきながら、僕たちはお互いを傷つけあった。
醜く、無様なセックスだった。でもこれが、お互いに愛し合おうとした結果だった。
ジグソーパズルの同じピース。まったく同じ形でも、ハマることのない二つの欠片。
349 :
犬神:03/11/24 12:35 ID:rj8xoTiH
……でも、愛してる。僕はこの少年を愛している。誠くんはデタラメに汚く、かわいい、最悪の男の子だった
「うあぁ、でるうぅ! イく! イくよぉ! まこと……くんっ……! あああぁぁっ!!」
「ええよぉ! チンポ……、チンポつぶしてぇ! ウチもぉ! うちもイくうぅっ!」
誠くんは僕の肩を掴み、爪を立てて握りしめた。皮膚が破れ、血が吹き出る。
「ぎいっ! あぁ……、あっ、うああぁぁっ!!」
ドビュウウゥッ! ビュリュウウゥッ! ビュクンッ! ビュン! ブビュウウゥッ!
僕は射精と同時に、誠くんの海綿体を握りつぶした。
「あがあぁっ! かっ、かはぁ……、あああぁぁっ!!」
誠くんも痙攣しながら絶頂を迎えた。
僕は力を失い、誠くんの隣に崩れた。誠くんのチンポは壊れた水道のようにダクダクと精液を吐き出していた。
もうピクリとも動くことはできなかった。僕たち二人は、そのまま床の上で眠った。
○ ○ ○
朝。マンション最上階から眺める景色は綺麗だった。こんな風景が毎日見られるなら、ここの生活も捨てたもんじゃなのかもしれない。
もっとも、僕たちはの体調は最悪だった。体中が傷だらけの痣だれけだし、硬い床で寝たから関節がガクガクしていた。鏡を見たら、頬が大きく腫れあがっていた。
「飯できたでー」
「はーい」
ダイニングキッチンには二人分のトーストとサラダ、それにミルクが並んでいた。誠くんはやっぱり砂糖をミルクの中にダバダバ入れている。
僕たちは席に着き、食事を始めた。
「……まぁ、やっぱ無茶苦茶やったな。Mが攻めに回ると際限が無くなるって言うけど、ほんまやったんやなぁ」
なんか他人事っぽい言い方だ。当事者のくせに。
「勝手に暴走した、誠くんが悪いんじゃん……」
「薫だって、ひどいもんやったでぇ」
確かに、昨日の僕たちはデタラメもいいとこだった。僕は初体験だったけど、あれがとてもまともなセックスとは思えない。あんなので処女も童貞も捨てちゃったんだなぁ、僕は。
350 :
犬神:03/11/24 12:36 ID:rj8xoTiH
「……でも、後悔はないよ」
「ほうかぁ」
そう、それは本心だった。
「誠くんはジグソーパズルの同じピースって言ったよね。……その意味は痛いほど理解したよ」
「文字通りってやつやね」
誠くんは微笑む。意地悪く、でもとてもかわいらしく。
「でもさ、ジグソーパズルやってると、まったく関係ないピースでも合っちゃうことってあるじゃん。それが同じピースでも、凸凹は合っちゃうかもしれないよ」
「ポジティブやねぇ」
「そうさ」
僕はミルクに口をつけた。
……!?
甘い! 死ぬほど甘い! もちろん僕はミルクに砂糖なんて入れない。こっそり入れたのは誠くんだ。
でも、僕は口を離さなかった。我慢してそれを一気に飲み干した。
「ぷはぁ!」
「うわぁ、がんばるなぁ……」
「ふん、なんてことないね。このくらい……」
もちろん強がりだった。もう涙目。飽和ギリギリまで砂糖入れたんじゃないのか、このミルク……。
誠くんは、なんかとても嬉しそうだった。ケタケタと笑いながら僕に近づいてくる。
そして、頬を撫でられた。優しい目で僕を見つめている。
「……じゃあ、ご褒美なぁ」
キスされた。それは、今飲んだミルクよりまだ甘かった。
(了)
うん。やっぱり犬神クンのSSは男性向けにスイッチ入れて読むとハァハァする。
でも
>僕を砂にした誠くんは、お尻を踏み始めた。グリグリとひねりながら、かける体重を増やしていく。
の一文が分からん。
砂?
実は犬神さんの作品あっちの板でも読ましてもらってます。
実はとても犬神さんの作品が好きです。
なんか破壊的なくせに一生懸命な感情が伝わってきて好きです。
がんばってください!
連続書きこスマソ
砂にする は、のすとか、なんていうかもう立てないくらいにぼこぼこにする
という意味の言葉だと思います
違ったらさらにスマソ
成る程、勉強不足でしたか。サンクス。
今回は801作品にしたいんだなという熱意を感じた。
今までははっきりいって苦手だった、ってエラソウですいまそん。
やっぱり犬神さんはあちらの板で活躍していてほしいと思う。
作品が好きな人はあちらの板で犬神さんの作品を読んだらどうかな。
あの板とこの板の作品の雰囲気の違い、というものはやはりあると思うし……。
だからこそ板も別れてるんじゃないかな、と思うし。
>作者犬神は『男性』です。作風は限りなく『男性向創作』です。駄目な人は読み飛ばしてください。
>「それでもいいよ〜」という方は、脳内のスイッチを『男性向エロ』に切り替えてお読みください。
こんな事を書いてからわざわざ投下されるより、自分の書いている
スレを紹介されたほうがいいんじゃないかなと思う。好きな人はその板に行きますよ。
蛇足スマソ。
砂にする→サンドバッグ代わりにする→ボッコボコ。
という意味かと思うのです。
>>356 自分が書きたいところで書けばいいと思うよー。
あちら(ってどこ?)で書きづらいから、ここに投下してるんじゃないのかな?
個人的には、いろんな作風の作品が読めてウマー。
前回、犬神っていう名前だけでスルーしちゃってた・・・スマソ。
初代スレのあのヤシかと思ったんだよ・・・
M同士っていうのは初めて読んだから新鮮だったよ。
広辞苑にて(一部略)
すな【砂・沙】〜にする 1.役に立たないものにする。2.搾取する。だまし取る。
それはセックスの値段として判断するなら馬鹿馬鹿しい程高かった。
骨の五、六本折られてもおかしくない試合をして貰ったファイトマネーが一晩で消える。
だが俺個人として、あの”犬”の代金としての感想を求められたなら高いなぞつまらない事は言わない。
どうでもいいと笑う。
一度分で足りなければもう一度リングに上がれば済むだけの話だ。
欲しい、というのはそう云う事だ。
今晩も受け取った金をそのまま返して犬を部屋に寄越せという旨を伝えると”飼い主”は可笑しくてたまらないという顔をした。
「えらい御執心やな、今月何回目や。」
「煩い。来れるのか来れないのか、どっちだ。」
「そない慌てなや。今調べさせるよって。」
顎で軽くしゃくると部屋の調度品のように無口な男が静かに一礼してどこかに電話を掛け始める。
「つくづくお前も阿呆やな。こない高い料金払わんかて遊ばせたると何べん言うたか。」
「それでてめえはそれを覗くのか?お上品過ぎて吐き気がするぜ。」
「鑑賞、言うんや。見物客くらいで萎えるタマちゃうやろ。」
初めは下卑た関西弁に気を取られていたがこの男の生まれ育ちは日本では無いらしい。
契約の時に伊田と名乗られたが恐らく偽名、せいぜい”この国での”本名に過ぎないだろう。
この国が根拠の無い優越感と劣等感で深く掘り下げてしまった深い深い、暗い穴。
そこに吹き溜まる物を食らう為に彼はやって来たのだと古株の噛ませ犬が嘯いていた。
携帯電話を切った男が表情一つ変えぬまま伊田へと近づくと何言かを簡単に告げる。
「空いとるそうや。身体洗って寄越したるから部屋に居れ。」
薄笑いと共に見返すそれは魚の目に似ていると思った。
使い古された慣用句のように死んだ目、ではない。
奥が透明に澄んでいて美しくさえもあるがそれは何も映し込まないのだ。
他者を必要としない完結した世界。そして、何度となく覗き込んだ”犬”と同じ瞳。
数時間の後に部屋を訪れた犬を俺ははいつもと同じように床の上にスーツ姿のまま這わせた。
一応の御体裁なのかこの手の趣向を好む輩が多いのか知らないが犬はいつでもセックスをする部屋に整えられた服装で届けられて来る。
上流の匂いがする甘い顔立ちによく似合うスマートなスーツ。それをまず俺の靴底で汚すのもいつもの事。
首の付け根、肩甲骨、それから背筋を辿って腰骨。やがて臀部へと下りて双丘の間を踏み躙る。
必死で抑えている声が漏れ始めるのもこの頃だ。
「ぅ…あ…ッ…」
爪先をあわせに添って下ろして睾丸を下から擦る。強過ぎずただ執拗に何度も擦ってやる。
「久しぶりだなあ、ワン公。会わない間どうしてた?」
「……ん…ぁ、う……」
応えようと唇を開く傍から嬌声が漏れ、微かに揺れる腰は逃げる気配など見せもしない。
こいつは雌犬なんだ。改めて言葉にすれば下半身に鈍い重さが集まるのを感じた。
「応えろよ。何本、爺の萎びたちんぽ咥えたのか言ってみろ!」
怯えた視線が肩越しに向けられる。息を飲む間もなく俺は犬の襟首を掴んで噛み付くような口付けをした。
まるで、吸い寄せられるかのように。
苦しそうに咳き込む犬の身体を横倒しにして脚の間に膝を挟み込ませる。
ヒュっと乾いた音を漏らして息を飲んだところを見ると以前このまま蹴り上げた事でも思い出したのだろう。
「……このまま、ここでちんぽ擦って見せろよ。」
まるで少年のように頬を赤くする。
そのくせスラックス越しに脛で触れたペニスは微かに硬さを持ち始めている。
「そ……そんな、こと……」
「今更。もっと凄ぇ事が大好きなくせに…。」
膝を曲げるようにして一層力を加えると返事のように甘い吐息が零れる。
「自分でなんて…無い…」
「ゴチャゴチャ言わないでやれっつってんだろ。
お前の好きな若い男の肌に擦り付けてザーメン飛ばすとこまでみせろよ。」
>>
半端なところですいません。
またボチボチ書いていきます。
――一週間後。
和樹は、亮への想いを心中でそっと認めていた。
消そうと思って消せるようなものではなかったし、きっと理屈じゃない。恋とは常にそういうものだ。
けどそれでも、亮が自分にしたことは、到底許せるようなものではない。人をまるで道具か何かのように扱い、
それを省みるようなこともしない亮の性格は、和樹には認めることは出来なかった。
それに、亮のものになるのは、やっぱり悔しい。これは和樹の、意地だった。
そんな訳で、全く軟化する気配のない和樹の態度に、亮は日々苛立ちを募らせていった。
――どうすればいいのか、全く解らない。
紫煙を吐き出しながら、亮は頭を抱えた。
さすがに、このやり方が間違っているのではないかとは、亮も思い始めていた。
――誰かが欲しい。
そう思うのは亮にとって初めてで、その感情に亮は戸惑っていた。
亮にとって他人とは、利用できるか否か、その一点に尽きる。それ以上でも以下でもない。正に、道具だ。
そんな亮が、恋をした。取るに足らない不良に。
何度地面に転がされても、はいつくばっても、決して反抗の色を崩さないその瞳に、亮は惹かれた。
永遠に自分の物にしたいと、目茶苦茶にしてやりたいと、犯したいとさえ思った。
そのサディスティックな欲望。それは正しく、恋だった。
歪んでいる。間違ってもいる。けどそれは恋だった。
しかし亮は、その感情が恋だと、思いもしなかった。感情に乏しい亮は、恋を知らない。人を愛したことがないから。
望まずとも何でも手に入った環境は、亮を静かに歪ませていた。
「――何をしているの?」
「……エリ、か」
背後からの声に、一瞬視線を向け、また前を向く。
そんな亮の態度を気にする様子もなく、エリは言葉を続けた。
「不機嫌そうね。お人形さんが言うことを聞かないとか?」
お人形さん、とは言うまでもなく和樹のことである。そんな可愛いものじゃない、と思いながらも、亮も同意する。
「ああ……」
「それなら、薬でも何でも、使っちゃえばいいじゃない。どうして嫌がるの?」
「フェアじゃない……」
「変な人……」
亮の返答に、呆れたようにため息を吐くと、さっと身を翻し、エリはその場を立ち去った。
変な人……?
確かに和樹を家に連れ込んだのは、いつまで経っても変わらない状況に業を煮やしてのことだったが……
変な人、とは……?
彼女を部下にして大分経つが、今だによく解らない部分も多かった。
その日、亮が家に帰ると、和樹はリビングで眠りこけていた。
無防備に、スヤスヤと、気持ち良さそうに。亮には絶対に見せない表情で。
それをみて、亮は己の胸の内が騒つくのを感じた。
無造作に和樹が寝ているソファに近づいていくと、おもむろに和樹を蹴り落とした。
ゴン!
「――いってぇ!」
途端に頭を押さえ、和樹は飛び起きた。
「いきなり何しやがる!!テメェ!!」
余程痛かったのだろう。目には涙さえ滲んでいる。
「……何寝ている」
「ああ?」
和樹は眉を寄せた。
「テメェの所為で連日寝不足だからに決まってんだろ。昼間寝ねえで、いつ寝るんだクソったれ」
悪態を吐くのも何時もの事。しかし亮は、それが何故か無性に腹立だしかった。
ぐい、と和樹の腕を捻り上げ、床に押しつける。
「イテテ!オイ、何するつもりだよ!」
何するだと……?決まっている。
亮は和樹のズボンを剥ぎ取り、奥の穴へと触れた。
ファイトクラブ待ってますた。
萌え…
待ちに待った不良少年。
萌えます…
今度は亮タンが可愛い・・・
「――て!オイ!いきなりかよ!離せよ!」
暴れる和樹を巧みに押さえ付けると、グッと指先を挿入する。
「痛っ……!」
痛みに顔を歪める和樹を意にも介さず、更に無理矢理指先を押し込み、内部をこじ開ける。
「嫌だっ!やめろっ!離せよ!離せ!」
「離すものか……」
離さない。離したくない。この感情が何処から来るのか、亮には解らなかった。
ただ和樹を独占したい。誰の目にも触れさせたくない。そんな思いで、和樹を強く抱き締める。
「離せっ……ん……ぁ」
やがて段々と、和樹の声の調子が、変わりはじめる。
普段よりやや高めの甘い声。吐息は熱さを増し、陽に灼けた肌は赤く染まる。
「あ……嫌だ……」
ふるふると、快楽から逃れる様に強く頭を振ったが、この感覚からは逃れられない。
グイ、と強く前立腺を押す。
「……!!」
声にならない声を上げ、和樹が仰け反った。
更に強く押せば、全身が跳ねる。
「あ……!」
いつしか和樹の自身は立ち上がり、ポタポタと、先走りの液を零しはじめる。
和樹の体を引っ繰り返し、こちらを向かせた。
隠しきれない快楽の色と、それを見せまいとする様に固く引き結ばれた唇。嫌いな(と亮は思い込んでいる)
相手に感じさせられているという悔しさがない交ぜになったようなその表情は、亮だけのもの。
それが、亮の興奮を煽る。
顎を掴んで、無理矢理口を開かせると、すぐに深く口付けた。
舌先で強引に閉じようとする和樹の唇を割り開き、歯列をなぞり、舌を絡め、強く吸う。
「んん……!!」
抗議の声も吐息も、全て奪い取り、更に深く。深く……。
うわ、切ない…。
本当は和樹タンの方が辛いはずだけど、亮タンの方が可哀相に見えるよ。
嫌いだと思われている自分からの凌辱に嫌悪しつつ感じている、
と思い込んだままその表情に惹かれるなら
思いが通じた所で満足できるわけじゃないんじゃないだろうか…と言ってみるテスト
でも、大好きです!!
>334
「や、やめろ! 七之助に手を出すな!」
上総は満身の力で身体を引っ張り縛られた縄を切ろうとする。ギシギシと柱が軋む音がした。
「どうか兄の前でだけは……」
必死の懇願も虚しく七之助は敬二郎の体の下で尻を割り広げられ骨張った太い指を突っ込まれる。
「やああ…っ」
「やめろーーーっ!」
血を吐くような上総の叫びが部屋に虚しく響いた。
七之助は指でかき回されると『ああっ』とか『いやっ』とか声を上げ顎を仰け反らせる。
「後ろをちょっと弄られただけでもう気分を出しているではないか」
からかいながら敬二郎は体を入れ替えると七之助を自分の身体の上に跨らせた。
「そら、自分で入れて見せろ。できるであろうが」
いやっ、いやっと七之助は顔を真っ赤にし、頑として首を横に振っていたが耳元で敬二郎に何事か脅されると顔を青くして震え、やがて諦めたように大人しくなった。
敬二郎の胸に片手をついて身体を支え、もう片方の手で敬二郎自身に手を添えて腰を落としていく。
「ん、……ああ、ん…あ、にうえ…見ないで……」
悲しげに目を閉じて七之助は自分から敬二郎の決して小さくはないモノを菊座に含んでいく。七之助の目尻から涙が一筋零れていった。
「し、七之助っ!」
上総は信じられぬ物を見る思いだ。
そればかりではない。七之助は騎乗位のままゆっくりと腰を振りはじめた。
甘い喘ぎ声を上げ、男達の前で淫らに悶えて見せる。
上総は見るに耐えずしっかりと目を閉じて顔を逸らした。
「弟を見てみろ。あれほど太い物までも易々と咥え込んでおるではないか」
源太郎は上総の顎を掴んで強引に捻り七之助の方を向ける。
「い、いやっ。見ないで兄上……。お願いいたします、このような浅ましい私を見ないでください……」
七之助は泣きながらかぶりをふって敬二郎の上で導かれるまま腰を使う。
「お前が見てやらねばいつまでも弟は敬二郎の上で尻振りを続けねばならぬぞ」
言われて上総は仕方なく僅かに目を開けた。
七之助の日に焼けない小さな尻の間から敬二郎の赤黒く太い男根が見え隠れする。
あまりの痛々しさにやはり上総はすぐに目を閉じてしまった。
「いやっ、いや…あああっ!」
「敬二郎に跨ってあのように腰をくねらせて。弟は乳首が感じやすいようだな。弄られていっそう悶えおるわ」
目を閉じても源太郎は七之助の様子を事細かに上総の耳に吹きこむ上に、七之助の喘ぎ声や淫らな音は嫌でも耳に入る。耳を塞いでしまいたいが叶わない。『見ないで』と幾度も哀願する弟の声があまりにも胸に痛い。
「あっ…ん……んんっ…あぁ、もうお許し……」
「ほれ、無精しておらずに自分で扱かぬか」
敬二郎は動きを激しくして七之助の手を陰茎に導く。
「あ、はぁっ…んんっ」
七之助は命じられるまま先走りに濡れる自分の茎を握り手を動かした。
「七之助のそこもすっかり大人だ。来たばかりの頃は剥けてもおらず、俺が剥いてやったときは酷く痛がったものだったがな」
源太郎はその時の事を思い出して含み笑う。
「も…う……あああぁっ!」
七之助が自らの手に精を吹き出すと、敬二郎も欲情を七之助の中に注ぎ込み、七之助の尻からずるりと自身を引き抜いた。
最近のこのスレの賑わいっぷりは何ですか?
…何時か鼻血が出てもおかしくないような萌えばかり…っ!!
サイコーー( ・∀・)ーー!!
和樹の着ていたシャツも破く様にして引き剥がし、その肌を晒す。
「クソ!離、せよこの……」
尚も抵抗しようとする和樹の動きを封じようと、和樹の両腕を頭上で一纏めにし、身に付けていた制服のネ
クタイで縛り上げる。
拘束を解こうと和樹は暴れたが、それほど柔な縛り方はしていない。
「無駄だ」
耳元で吐息とともに囁けば、和樹の両肩がピクンと震えた。
悔しそうに唇を噛む和樹の表情に惹かれるのは、何故だろう。
再度和樹に口付けながら、その肌にそっと手を滑らせる。
「ん……!」
弱いところを擽る様にして刺激してやれば、そこから逃れるように身を捩る。更に強く刺激すると、また新
たな表情で大きく喘いだ。
「ああ……!」
悔しさの為かそれとも快楽か、和樹の瞳から、涙がこぼれる。
その目尻に唇を落とし、胸元に触れる。
胸板に掌を這わせ、乳首を指先で弾いた。
「ひっ……!」
悲鳴のような声。
指先で乳首全体を捏ね回し、もう片方にも口付ける。舌先で舐め上げ、強く吸う。
「ヤダ……嫌だ、やめろっ……あ、あ……」
憎まれても、嫌われても、亮にはこのやり方しか出来ない。優しさを知らない亮は誰かに優しくすることを
知らないから。例え、和樹に泣かれても。
胸が痛い……何故だろう。
泣き顔が見たかった訳じゃない。ただ、和樹の顔が見たい。許されなくても。
ああ〜ん和樹たん・・・・・・(;´Д`)ハァハァ
ちぐはぐで鈍感で不器用でバカ。
真性の毒舌家でサディスト。
政治家の息子で、早くに母を亡くし、義母との折り合いは最悪。
頭は良いくせに、他人の感情にはてんで疎い間抜け。自分の気持ちにも気が付いていない辺り、救い様がない。
セックスは巧い。腰が抜けるほど。しかし冷たい。
弱みを見せるのが嫌なのか、和樹の前では決して脱ごうとしない服の下には、エリだけが知る無数の傷痕。
その大半が、義母の手になるものだということ。
他者への無関心と憎悪は、義母へのそれと対を為すものだということ。
エリの知る、亮の全て。
――どうだ。あたしはあんたの知らない亮を、こんなにも知っている。
家へと向う道すがら、エリは和樹への優越で、よく亮がそうするように、唇の端をそっと持ち上げた。
最も、その笑みを向けるべき相手は目の前にはいないことにすぐに気付いてちょっとだけ落ち込む。
エリは、亮を愛していた。だから、和樹を憎んでいる。
許せなかった。和樹が、亮の関心を集めているのが。亮は自分の物なのに。
エリが和樹の顔を見たのは、ただ一度だけ。最初に、和樹が亮に挑んだ時だけだった。
付き合いの長いエリでさえ初めて見る、亮の心底楽しそうな表情。あんな表情は、エリが女である以上、と
ても浮かべさせることは出来ない。
それがエリには悔しかった。
あの二人が、うまく行かなければいい。そうすれば、亮はまた自分の元へ戻ってきてくれるだろうか。
愛している。心から。
二人の仲を目茶苦茶にしてやりたい。どうすればそれが出来る?
…………
ふいに、ショートカットを揺らし、エリは駆け出した。
その表情には、亮とそっくりなサディスティックな笑みが浮かんでいた。
「う……くぁ……」
リビングの床に座り込み、和樹の最奥を深く刺し貫く。強く揺さ振れば、感じているのか大きく口を開いて喘いだ。
和樹に正面を向かせるこの体勢を取っても、和樹は亮を見ようとしない。
ぎゅっ、と目を閉じ、顔を背ける。
和樹を家に連れ込んでから、いつもそうだ。亮の顔をまともに見ようとしない。
顔も見たくないほど、嫌われたか……。
亮は自嘲の笑みを浮かべ、より一層強く和樹を攻め立てる。
「……!!」
声すら出せず、仰け反る和樹。汗が辺りに飛び散り、それが蛍光灯に反射し、キラキラと輝く。
「あっ……は……」
頬を歪め、和樹は、今にも泣きだしそうな表情を見せた。
「外せよぉ……コレ……」
コレ、とは和樹の根元を戒めている紐のことである。それにより、和樹はイキたくてもイケない状況に在った。
「嫌だ」
返答は短く、また、そっけなかった。一瞬も動作を停滞させず、深く激しく突き上げる。
「ああ!!」
悲鳴とともに、和樹の瞳から涙が零れ、その頬を濡らした。
「やっ……もう……」
亮のシャツに縋り、懇願するようにぎゅっとシャツを握り込む。
限界なのは亮も同じだったが、意地でも射精を堪え、更に抽挿を繰り返す。
「あっ…やぁ……」
それでも和樹は、亮を見ようとしない。
亮の肩口に顔を埋め、亮の顔から目を逸らす。
「俺を見ろ……和樹!」
名を呼んで、無理矢理和樹を肩口から引き剥がし、顔を覗き込もうとする。
しかしそれでも和樹は、強く目を閉じ、亮の顔を見るまいとしていた。
亮サマ切ない・・・・・・
エリ、こええな…
エリ何すんだろーね。
1 和樹とセクースしてる所を亮に見せつける
2 亮とセクースしてる所を和樹に見せつける
3 男たちに命じて和樹を輪姦
3に1000キチーク
>>380 4 エリがペニバン着けて和樹とセクース所を亮に見せつける
5 二人がセクースしてる所に義母を連れてくる
なんて・・・浮かんでしまったので逝って良しでつか?
4ありえねーw
私は3に700キチーク 5に300キチーク
その日も亮は、一通り和樹を相手にすると、いつも通りバスルームへと放り込み、そのままドアを閉めた。
「――ッテ!」
バスルームの床に腰を打ち付け、和樹は呻いた。
顔をしかめながら、亮に教わった通りにシャワーのコックを捻り、お湯を出す。
ザアアア……
暖かいお湯を全身に浴びながら、和樹は考える。
――そういやアイツ、何でオレの前じゃ服脱がねーのかな……。
それは、ここに連れて来られた時から、気になっていたことだった。
シャツ越しの体温が、何だか淋しい。
――つっても、オレが言えた事じゃねーかもな。
前髪を掻き上げ、和樹は自嘲の笑みを浮かべた。
亮の顔をまともに見れないのは、自分の思いを見透かされるのが恐いから。
変わらぬ態度は、自分が亮のものになったら、もう亮は自分に興味を持たなくなるんじゃないかという、無
意識の恐怖も在った。
どちらも杞憂にすぎないのだが。
エリが評したように、亮は他者の感情に目茶苦茶鈍いのだから。
ただ和樹は、未だそのことに気が付いてなかった。その鈍さは、亮といい勝負かも知れない。
シャワーを終え、和樹が亮の用意したパジャマを身につけて出てくると、亮はレトルトのカレーを皿に開けていた。
「出たか……」
その服は、先程和樹が出したもので汚れたままだった。何故脱ごうとしないのか、和樹には解らなかった。
入れ替わるようにしてバスルームに向う亮に、背中越しに問う。
「なあ……何で服脱がねーの?」
一瞬、亮の動きが止まった。
「……貴様に関係ない」
吐き捨てるように亮は呟き、バタン、とバスルーのドアをやや乱暴に閉めた。
その背中を、和樹はため息を吐いて見送り、椅子に座ると、そのそっけない夕食を食べ始めた。
バタン。
バスルームのドアの向こうで、亮はため息を吐いた。
無意識にぎゅっとシャツの袖を握り込む。
服の下の醜い傷痕。
エリには大半といったが、嘘だ。
“全て”である。
修羅場はそれなりにくぐっているし、時に怪我をすることもあったが、後に残るような傷は、付けられたことはなかった。
物心付く前に母を亡くし、すぐに再婚した父親のその相手は、亮を殴った。
亮の母親に、「あの女」に似ているのが許せないといって殴った。父親にばれぬよう、顔は避けて。
最初は泣いた。次に、止めてくれるよう懇願してみた。結果は、義母をますます喜ばせるだけだった。
そのことを悟ったとき、亮は泣くのは止めた。代わりに、醒めた目で義母を見るようになった。
暴力は一層ひどくなったが、亮は構わなかった。あの女の思う通りになるくらいなら、死んだほうがマシだ。
無表情でただ冷淡に、義母を見上げる。
高いプライド。それだけが亮を守る盾だった。義母を見下し、精神を上位に置くことで、亮は自分を守っていた。
義母からの虐待をなんでもないことのように振る舞う亮の姿は、さぞかし不気味に映ったのだろう。
虐待は、ひどくなりこそすれ、止む気配はなかった。
けど、傷つかない人間はいない。
虐待は確実に、亮の精神を抉っていた。
義母の付けた傷。それは亮の心の傷でもあった。
体育のある時は、誰の目にも付かぬように着替え、水泳は何かと理由を付けて休んでいた。
そうしてずっと隠してきたのだ。
エリが知っているのは、亮の不注意からだった。
事を終えてシャワーを浴びている時、不意にエリがドアを開けたのだ。
セックスの最中も服を脱ごうとしない亮を、不審に思っての行動だったらしい。
亮はほぞを噛んだが、既に遅かった。エリは見た。その全てを。
瞬間、見せたエリの嫌悪の表情を、亮は忘れたことはない。
弱い自分を晒すのを何より嫌う亮は、もう決して人の目に触れさせぬよう、ずっと隠してきたのだ。
それを和樹に見られるなんて、冗談ではなかった。
服を脱ぎ捨て、バスルームに入り、熱いシャワーを頭から浴びる。
傷痕も流れ落ちてしまえばいい。無意識にそう願いながら。
>>不良少年作者様
いつもいつも有り難う御座います。
今回も、萌ー!!です。
私も3に1000キチーク。続きが気になる・・・
――翌日。
亮が帰宅すると、和樹は玄関口で、まるで亮の帰りを待っていたかの用にたたずんでいた。
「――よう、お帰り」
「ああ……」
亮は眉根を寄せた。今までこんなことはない。
「……何を考えている?」
「別にー。なあ……アンタのもんに、なってやろうか?」
「何?」
亮は不審も露に、問い返した。これまでの和樹の態度から、こんなことを言うとは、とても思えなかったのだ。
「……どういうつもりだ」
「大した事じゃねーよ。ただ、服を脱いでみせてくんねーかな。そしたら、アンタのモノに、なってやる」
「……!」
途端に、亮の顔から血の気が引いた。青ざめた顔で、一歩後退る。
「……断る」
その声にも、まるで覇気はない。
「何でだよー。別にいいじゃねえか、裸ぐらい」
和樹にしてみれば、ちょっとした思い付きだった。服を脱ぐくらい、何でもない事の様に思えたのだ。
ここまで過剰な反応を見せる程のことなのだろうか……?
「なあー、簡単だろ?服を脱ぐだけなんだし」
「い、嫌だ……」
しかし亮はますます青ざめ、首を振るばかりだった。
自分で見るのも本当は嫌なのだ。その傷痕を見てると、虐待を受けたときの記憶が、脳裏に蘇るから。
だから亮の部屋のバスルームには鏡がない。自分の体を、極力見なくて済むように。
もう一つ、亮が裸になりたがらないのは、義母の言葉の所為でもあった。
虐待は、やがて性的なことにまで及んだ。
亮を全裸にして拘束すると、その上にまたがり、狂おしく腰をくねらせながら彼女は言ったのだ。
『フフフ……アンタは顔は綺麗だけど、この体は、なんて醜いんだろうねぇ。滑稽だわ……』
『……!!』
何も言えず、苦悶の表情を浮かべる亮を見下ろし、狂ったように笑う義母の声が、耳にこびりついて離れない。
エリの嫌悪の表情が、それを決定付けた。
醜い自分の体を、誰かの目に晒すなど、考えただけでもおぞましい。それが和樹ならば尚更だ。
「嫌、だ……」
蒼白になった顔で、一歩二歩と後退り、やがて玄関のドアにまで後退していた。
「だから何でだって。見せろよー、なあ」
頭が痛い。ガンガンする。目の前が、真っ暗だ。胸がムカムカする。これは……吐き気か?和樹の声が、
遠く聞こえる……。
「――!?オイ!亮!?」
和樹の焦ったような声を、どこか遠くに聞きながら、亮は昏倒した。
(誰も、誰も見るな――)
(……ん)
目が覚め、真っ先に視界に映ったのは、和樹だった。
「かず……き……?」
亮は、意外に思いながら身を起こす。心配そうな表情でこちらを覗き込む様にして見下ろす相手だったか……?
ふと、自分の体を見てみる。制服のブレザーとネクタイは外され、ベッドの脇に架かっている。それ以上脱
がされた様子はない。
それでも気になって亮は尋ねた。
「……見たのか?」
「……見ねえよ。フェアじゃねえもん」
少し不機嫌そうにそらされた横顔。それを見て、亮はやや救われたような表情を見せる。
……もう一つ、気になることがある。
「何故……逃げなかった。絶好のチャンスだったはずだろう、貴様にとっては」
和樹と外界を隔てる、唯一の扉は、玄関口とリビングを結ぶあれだけだ。あの時解放されていたのだから、
逃げようと思えば、逃げられた筈である。それでも、和樹は逃げなかった。何故……?
「……病人置いていけるかよ」
これまたやや不機嫌そうに放たれた台詞に、亮は眉根を寄せた。次に、腹を抱えて大笑いする。
「ハ……ハハハッ!アハハッ!クッ、クククッ!アーッハッハッハッ!!」
「り……亮?」
突如として大笑いを始めた亮に、和樹が驚いたような表情を見せる。
しかし亮は、それに構わず笑い続けた。
「滑稽だな!不様だなあ!同情か?それは。敵の前で倒れた挙げ句、そいつに哀れまれるとはな!ハッ……
情けないにも程がある」
「そ……そんなんじゃ……」
「うるさい」
ふいに亮は笑いを納め、和樹をその場に引き倒した。
「うわ?」
「逃げなかったことを……後悔させてやる」
キター!キタキタキタキター!!!待ってましたよハァハァ
健気な和樹タンハァハァ 鬼畜亮サマハァハァ
亮は和樹を引き倒すと、まずネクタイで後ろ手に縛り上げた。次に和樹を引っ繰り返すと、その上に馬乗りになる。
「……俺は同情が嫌いだ」
「そんなんじゃ……ねえって」
「黙れ」
ナイフを取り出し、一直線に和樹の着ている服を切り裂く。皮膚をも浅く切り裂き、薄く血が滲んだ。
その傷口に舌をそっと這わせる。
「……っ!」
ピリッとした痛みと、じわりっと滲むような快感が走る。
前もこんなことあったな……
抵抗するのも忘れ、和樹は一瞬過去へと思いを馳せる。それが、最初だった。
「あっ……」
亮の掌が和樹の肌を滑る。強弱を付けて、巧みに和樹の感じる箇所を捜し当て、そこを愛撫する。
傷跡の一つ一つに口付け、時に強く吸い、跡を残す。
和樹のそれは、亮のものとは違い、喧嘩のなかで付いたものだ。それが亮には、なぜか羨ましかった。
綺麗に、見えた。
ズボンを剥ぎ取り、下半身を露にする。既に和樹のそれは、緩く立ち上がり始めていた。
先端に口付け、全体を口に含む。
「んっ……!」
たちまち和樹の自身は完全に立ち上がり、亮の口内を満たした。
「あっ……はぁ……やっ……」
いつだってそうだ。亮は和樹のことなんて見ない。自分の思うがままに突っ走ろうとする。
和樹は、それが悲しい。亮に、自分を見てほしい。
やがて、亮の口淫により、その口内に精を解き放つ。
「ああっ……!」
解放の余韻に、脱力しながら上を見上げると、目の前に亮がいた。そのまま深く口付けられる。
「んぐっ……」
口内に広がる、独特の青臭さと苦みに、和樹は顔をしかめた。先程和樹が放ったものである。
ぴったりと唇を塞がれ、無理矢理のようにそれを飲み下す羽目となる。
「ゲホッ……」
咳き込む和樹を見下ろし、亮は一瞬、痛みを堪えるような表情を見せた。次の瞬間にはその表情は拭ったよ
うに消え去り、サディスティックな笑みを浮かべる。
「フン……」
和樹の片足を抱え上げ、奥へと舌先で触れる。
「そっ……そこはっ……!」
和樹が狼狽したような声を上げるが、構わず舌を這わせる。
「やっ……嫌だっ」
暴れようと和樹は身を捩ったが、しっかりと押さえ付けて離さない。
今まで何度となく行なってきた行為であったが、和樹はいつまで経っても慣れなかった。まず、羞恥が先に立つらしい。
その羞恥を煽るように、たっぷりと唾液を塗り込める。
「――っ……ひっ……」
和樹の顔が、羞恥と快楽で真っ赤に染まる。それを楽しそうに見下ろしながら、亮は指を一本、和樹の内部
へと潜り込ませた。
「あ……ひ……ああっ!」
内部を押し広げるように引っ掻き回し、和樹の最奥を刺激する。
そうすれば、和樹の全身が跳ね、強く反応を示した。
ゆっくりと、指を一本ずつ増やしていき、内部を質量へと慣らしていく。
「ん……くっ……」
最初のうちは拒むような動きを見せていたそこも、やがて引き込むような動きを見せ始める。
それを見て、亮は指を引き抜いた。
和樹を俯せに引っ繰り返し、獣の体勢を取らせる。
和樹の全身から既に力は抜け、抵抗するような素振りはない。
これからの熱への期待から、和樹は身を固くし、身構えた。
その時、不意に和樹の視界を白い布が覆った。
あわわわわ・・・‥……萌
>372
七之助は息も絶え絶えに床に突っ伏したまま肩を上下させている。
足の間から注ぎ込まれた白濁が溢れ、足を伝って流れていった。
「許さぬ、貴様だけは決して許さぬ」
上総は目を血走らせてわめき立てる。
「相当頭に血が上っているようだな。どれ、俺が貴様の気を静めてやろう」
源太郎は上総の陰茎をむんずと掴んだ。
「何をする! 放せっ! この恥知らず」
上総は身を捩って源太郎の手を避けようとする。
源太郎は構わず手にしたものを扱きはじめた。
「止めろっ! 放せっ」
他人の手によって嬲られる屈辱に上総は更に暴れようとするが全ては徒労に終わってしまう。
自慰すらほとんど経験のない上総を追い立てることは源太郎にとっては赤子の手を捻るよりも容易い。
アッという間に上総の陰茎は張りつめ蜜を滴らせはじめる。
「もう悦んでるじゃねえか」
源太郎は耳元で囁きながら上総の濡れた先端に親指を滑らせた。
「くぅっ…」
上総は血が滲むほど唇を噛みしめ、必死に湧き起こる疼きを堪える。
「親の敵に扱かれる気分はどうだ? ええ?」
源太郎は上総の耳を舐り巧みに上総を追いつめていく。
上総は顔を真っ赤にし、髪を振り乱し必死に頭を左右に振って身悶えた。
憎い敵の手によるものだと自分に言い聞かせても湧き起こる劣情は抑えきれない。
「ま……待ってくれ」
上総は焦った声を上げた。
「これ以上は……もう……」
男達の真ん中でイッってしまうという最悪の事態を迎えるのは火を見るよりも明らかだった。
そのようなことは死んでも避けなければならない。
「いいじゃねえか、元気よく吹っとばせ。後始末ぐらいしてやるぜ」
源太郎は笑いながら更に扱く手に力を込めた。
「ああっ、ああっ、もう……」
上総は縛り付けられた裸身を揺さぶって自失に耐えようとする。
限界はすぐそこだった。
「懐紙がないな」
源太郎は懐を探る。
そして懐紙代わりだと言って先ほど上総から取り上げた認可状をあてがった。
「それは……っ! 止めてくれっ! それだけは……」
上総はこれまでにないほど狼狽えた。
「頼む、お願いする。武士の情けを……」
「後始末までしてやろうと言うのだ。武士の情けではないか」
源太郎は嘯きながら片手で懐紙を持ち片手で上総の陰茎を扱く。
「ああっ! ……お許し……っく」
上総はついに吐精し、認可状を濡らした。
源太郎は懐紙代わりの認可状で上総の濡れた陰茎を拭うとそれを上総に見せつけるように丸めて捨てた。
はあはあと荒い息を吐きながら上総は深い罪悪感と激しい自己嫌悪に苛まれた。敵討ちも叶わず汚い手口で返り討ちにあった揚げ句取り返しのつかない失態までしでかしたのだ。
打ちひしがれてがっくりと項垂れ、耳の先まで羞恥に染め上げてはらはらと涙を流し啜り泣く上総の姿からは、まだまだ子供である七之助とは違う何とも言いようのない艶めいた色気さえ感じられるのだった。
「殺してやる……いつかきっとお前を殺してやる……」
しばらく項垂れていた上総は俯いたまま呻くように呟いた。
「おやおや」
敬二郎は大げさに驚いたように見やり上総の髪を掴んで顔を上げさせた。
「親の敵に扱かれて気をやった上に大切な書状までもテメエの吹きだしたもので汚しておきながらまだそのように偉そうな口が利けるとは。上総殿は恥という物をご存じないらしい」
「まあそう言うな。まだ若いのだ、威勢が良くてよいではないか」
源太郎の言葉に男達が笑い合うと上総は精一杯掻き集めた最後の気力さえ萎えてしまい、ただひたすら恥じ入るばかりだ。
源太郎は柱にくくりつけた縄を解くと太い梁の下に上総を引っぱった。上総は逆らう気力を無くしたのか素直に源太郎につき従う。
「おい、アレ持ってこい」
源太郎に言われて男が持ってきたのは丈夫そうな縄だった。端にかぎ爪が付いている。
かぎ爪を上総の腰に巻かれた縄に引っかけると反対側を天井の梁に掛けて端を引いた。
上総の腰が上に吊り上げられ身体が前に倒れる。
源太郎はつま先立ちになるように長さを調節した後反対側の端で後ろ手になった腕を縛った。
上総は腕を後ろに捻り上げられて一纏めにされ、尻を突きだし前屈みになるという不安定な格好を強いられる事になった。
源太郎は上総の尻を撫で上げた。
「何をする」
ただ力無く項垂れていただけだった上総は火を押しつけられたかのように身体を跳ね上げ源太郎の手を振りきろうと左右に揺らした。
「大人しくしろ。それともケツ振って誘っておるのか?」
下卑た笑いを口元に滲ませて腰を押さえると尻たぶを左右に割り開き谷の奥にある後孔を指でなぞった。
「やっ止めっ、ろ……触るなっ!」
指に油をたっぷりと取ると源太郎は上総の後孔に指を入れた。
「――!?」
突如として視界を塞がれ、和樹は激しく狼狽した。
「やっ……何……?」
目が見えないことに怯え、不安げに辺りを見回そうとする。
両腕が封じられているため、外すことも出来ない。
「り……亮?」
体に力が入らないので、うまく動かせない。亮はどこだろう。
やだやだ……顔が、亮の顔が見たい。
不意に上体を抱えられ、深く刺し貫かれる。
「ああっ!」
その痛みに、和樹は悲鳴を上げ、次の瞬間違和感を感じて一瞬眉をひそめた。
――これは……素肌?亮の……?
布越しでは決してありえない亮の体温。そうと知った瞬間、自分の体温が急激に上がったような気がした。
「あ……ああっ!!」
心臓の鼓動が倍に跳ね上がったような気さえする。
初めて直に感じる亮の体温に和樹は酔った。
「は……あああっ……!!あ……んっ……!」
ドクドクと最奥で息づく亮の自身と、熱に翻弄され、甲高い嬌声を上げる。
――何だろうこれは。この感情は。胸が……苦しい。
締め付けられる……?
「……っ!」
と、和樹はその身を強張らせた。
背中に感じる、濡れた感触。亮の頬。これは……涙だろうか?
「なあ……亮?」
首を捩り、顔を見ようとしたが、当然ながら視界は布に覆われていて亮の顔は見えない。
けれども和樹は、亮が泣いているのが解った気がした。
亮が泣いている。けど何故?解らない……。解らないけど胸が痛い。顔が、亮の顔が見たい。
「亮……!」
和樹は泣いた。ただ泣いた。亮の心が痛くて、泣いた。
先程、亮に服を脱いでみせろといった時に隙間見えた、亮の心の闇。
その闇は、想像以上に深いのかもしれない。
「あっあっ……」
誰にも涙を見せず泣く亮が悲しい。
顔を見せて。その顔を。心を見せて。
何を見られたくないのかは知らないし、無理に暴こうとも思わない。
ならせめて、この拘束を解いてほしい。抱き締めてやりたい。強く。強く。
見られたくないなら見ないから。絶対に解いたりなんかしないから。だから、これを解いて。抱き締めさせて。
「亮……!」
何一つ自分の思うとおりにならないこの状況に、和樹は歯噛みした。
これほどの痛みを抱えていながら、何故強がるのか。本当はこんなにも脆いのに……。
愛しいと。亮のことが愛しいと、和樹は生まれて初めて感じていた。
こんな風に誰かを想うのは初めてで、和樹は僅かな戸惑いを覚えたが、それは決して不快ではない。
ただその相手が、誘拐犯の強姦魔で、サディストというのが気に食わないが、それはこの際だと思おう。
今は、こうしていられるのだから。
「うっ……くっ……ああ!」
表情を歪め、和樹は呻いた。限界が近い。
「ああ――……!!」
背中を弓なりに反らし、和樹は達した。その背後で亮も果てたのを感じ、和樹は奇妙な充足を感じた。
ふっ、と意識が遠退いていく……
亮たん、ムハー(*´Д`)ハァハァ
スイッチを入れると細かい振動が慎吾を襲い、追いつめてゆく。
締め付けては中に注がれ、バイブがすべって外へ出てくると俺に押し戻され、何度も達した。
「ぅ…あっ…ゆる…もう許して……」
「…他に、言う事があるだろう?」
バイブの空になったカートリッジを入れ替え再び貫くと、嫌がっているくせに甘い声が漏れる。
その声が俺の下半身に響いてどうしようもない…誘ってるとしか思えない。
「ぁ…あッ…もぅ、お腹、苦し……ぅあ…ぅ」
注ぎ込まれた液体が流れ出てシーツがぐちゃぐちゃだ。バイブを抜き、バスルームに移動する。
終わったと思い安堵した様子の慎吾だがまだまだこれからだ。
「…ぁ…」
股を広げて座らせ指を入れ、中の液体を掻き出すように動かした。ドロドロと指にまとわり付く液体は入り口を広げやすくしていた。
指を増やしてみるといつもより奥に届きそうだ。
「っ…ッあ…、い…ッ…」
入れた4本の指をバラバラに動かすと、ひときわ声が大きくなった。
広げられる痛みか快感か、入り口は俺の指に食いつくように動く。
「んん…、んぅ…」
甘ったるい声が俺を刺激する。
背も身体も前より男らしくなったくせに、こういう時の慎吾は3年前と変わらない。
徐々に感じる余裕が出来たのか、奥を広げる指の動きに合わせて身体を揺らし始めた。
わざと痛いように入り口をひっかいてやっても、その一瞬の痛みにさえ身体を震わせる。
「…ッ…!」
指を引き抜き離れると、刺激を失った慎吾は切なそうな顔で俺を見つめた。
目で、お願いだから触ってと訴えている。
「……」
何か言いたげに、それでも羞恥に動揺し言葉に詰まっている慎吾に、俺は何も言わずに優しく見つめ返した。
「…ぁ、俺、彬が………好き、だ…」
途切れ途切れに、やっとその言葉をくれた慎吾に、返事の変わりにニッと笑ってキスをした。
そのキスは何故か今までのとは比べものにならないくらいに感動してしまって、少しだけ涙が出た。
「はぁっ…ぁああ…!」
下から一気に突き入れ、後は夢中で腰を動かした。
「いっ、いい…、気持ちい…っ…」
かなり限界なはずなのに、慎吾はもっともっととねだる。
俺達はいつまでも、相手を確かめるように繋がっていた。
次の日の朝。
夜勤明けの母は二人して寝込んでいる俺達を見て「何で病人が一人増えてんの?」と呆れながら薬を出してくれた。
お約束のように俺は風邪が悪化し、慎吾にも移ってしまった。
「あー…頭痛が痛ぇ…ついでに尻もー」
「変な日本語使うなよ…。
お前はマゾなんだから痛くて嬉しいんだろ」
「それとこれとは別…ッげほごほ!」
風邪は早く直したいけれど、俺達の熱を冷ます薬なんてどこにも無いよな、と慎吾は笑いながら言った。
END
素敵ENDゴチでした…!
鬼畜作品スレだけど幸せなラストでよかったです(*´Д`)ハァン*
――その後も、散々抱かれ、貫かれ、和樹は気絶するように眠りに落ちた。
(ん……)
目が覚めると、まだ夜中だった。
ネクタイも目隠しも解かれ、身に付けているのは首輪だけという状態である。
身体を起こしてみる。
「――ッテ!」
途端に全身を襲った痛みに、和樹は悲鳴を上げ、再びシーツへと突っ伏した。
――でも、いつまでもこのままという訳にはいかない。
全身汗と精液でべたべただし、とりあえずこの身体をすっきりさせたい。
和樹は全身を引きずるようにしてバスルームへと向かった。
――亮が歪んでしまったのはそれ相応の理由があって、それはきっと辛い事で、あれほどの痛みを抱えている
のだ、かなりのものなのだろう。
多分男の意地という奴だろう。弱いと思われたくないのだ。だからああして強く在ろうとする。
ズキズキと血を流し続けている傷口から目を反らして、何でもないことのように振る舞って。
それを思うと同情の余地はあるかもしれない。だからといって、自分にしたことを許す気はないが。
シャワーを浴びながら、和樹はつらつらとそんなことを考えていた。
服の下にあるもの。それはきっと亮の過去で。それを見られるのはきっと亮にとっては致命的なことなのだろう。
なら、暴くつもりなどない。
シャワーを終えてリビングへ出て、ふと和樹は眉をひそめた。
――亮は何処だ……?
「亮ー。おいりょーうー?」
亮の姿を求め、和樹は家の中をうろうろした。
途中、リビングと玄関を結ぶドアが開いていたが、無視をする。
亮は、ベランダに居た。
タバコをくわえ、ぼんやりと夜空を眺めている。
シャワーはすでに浴びたらしく、その髪はしっとりと濡れ、星空の微かな明かりに反射していた。
その目は、何も見ていない。
「……亮?」
その言葉に、亮は驚いた様子で振り向いた。
「……居たのか?」
「……なんでだよ」
亮はさっと目を伏せ、独り言のように呟いた。
「逃げたと、思っていた」
「……だから何で」
「……リビングのドア」
「ああ?」
「開いて、いただろう」
――ああ、そういうことか。
開けておいたのはわざと。和樹が、逃げられるように。
そういえば、リビングのテーブルの上に和樹の学ランが畳まれて置いてあった気もする。
あれは、そういう意味だったのか。
本当は馬鹿で不器用で、本心を明かさないから誤解していたが、実はただ単に、人との接し方を知らないだ
けなんじゃないだろうか。どうすればいいか解らなくて、傷付ける事しか知らなくて。本当に、鈍感で、ちぐはぐで。
だからうまく自分の感情をコントロールできなくて、犯してみたり、さらってみたりして、和樹を手に入れ
ようとして、うまく行かないことに苛立ってみたり。
――馬鹿だ、こいつ。
ああ、本当に馬鹿だ。馬鹿でどうしようもなくて、不器用で。なんてことだろう。
こいつ可愛い……。
ああ、やばい、スッゲー好きかも。今、この男が。
亮に近寄り、抱き締めた。
「か、和樹……?」
和樹タン、意外と乙女…(萌
亮の狼狽したような声に構わず、ますます強く抱き締める。
体格差は殆どないから、都合がいい。緩く頭を抱えるようにして、深く。
「か、和樹っ!」
焦ったような亮の声。
――あ、可愛い。
男に、と言うか自分を犯した相手に対し、いささか、と言うより目一杯、間違った感慨を抱きながら、和樹
はしばらくそのまま動かなかった。
手放したくなかった。
「……どういうつもりだ」
「――別に?ただよー、しょーがねーから、居てやるよ。もう少し、ここに」
「……意味が解らん。俺は同情は嫌いだと……」
「そんなんじゃねえって。」
ほだされてしまったのだ。あの涙に。痛みに。
我ながら単純だと、思わないでもないが、仕方がない。好きに……なってしまったのだから。
でも言わない。せいぜい悩め。
このどうしようもなく鈍い馬鹿は、きっと気が付きゃしないのだから。
本当に放っておけない奴。危なっかしくて、目が離せない。だから――
ここに、居てやるよ。
第二部・完
くわぁぁ…素敵でした不良少年モノ(*´Д`)ハァハア
三部ではカノジョがなにかやらかすのかドキドキだな〜甘々エンド良かったです*
412 :
風と木の名無しさん:03/12/04 12:47 ID:lnzkN8/w
不良少年、素晴らしい切な系鬼畜…801の真髄だ。幸せ。
前スレの羽矢天と於斗名はもう来ないのかな。
ず〜っと待ってるよ。
下げ忘れた…申し訳ない
兵馬タン待ってるのに…
ホシュ
えー、以下に掲載するのは、いつもやっているものの番外編です。
毎度毎度温くお茶を濁しているので、いっちょハードなものも書いてみよう!と思った次第でして。
そう思って書き始めたら、なんか暴力沙汰に……
今一色気の足りない二人ですが、楽しんでいただけたなら幸いです。
時間軸は一部の直後。では、始めます。
――パァン!
派手な音を立てて和樹の頬が鳴り、和樹はベッドの上へと倒れこんだ。
「――って……」
和樹は顔をしかめ、眉を寄せた。
叩かれたところが熱を持ち、ジンジンと疼きはじめる。
叩いた本人――亮は更に和樹の襟首を掴み上げ、腹部へと拳を叩きつけた。
「……ゲホッ!」
和樹は苦痛に顔を歪め、咳き込んだ。
亮の表情は変わらない。
「……逆らうんじゃない」
氷のような声。
しかし和樹は片頬を釣り上げ、笑みすら浮かべてみせる。
「嫌だね」
ふい、と反らされた和樹の横顔を掴み、無理矢理こちらを振り向かせると、そのまま強引に口付けた。
「んん……!」
口内を舐め上げ、舌を絡ませ、強く吸う。歯列をなぞり、更に深く。
和樹は夢中で足を振り上げ、亮の腹部を蹴りあげた。
「ぐっ……」
鳩尾にきれいに決まったらしく、亮が顔を歪めわずかに離れる。
その隙にと和樹は飛び起き、部屋の外へ出ようとしたが、その前に亮に腕を捕まれた。
「逃がさん……!」
強く腕を引かれ、ベッドの上へと引き倒される。
亮は全体重をかけて和樹を押さえ込み、両腕をベッドの端に固定した。
「くっ……!」
和樹は身を捩って暴れたが、余程ロープが頑丈なのか、解ける気配はなかった。
ビリッ……!
音を立てて和樹の着ている服が引き裂かれ、その肌を晒される。
それでも和樹は抵抗しようと唯一自由になる足を振り上げ、反撃を試みた。
しかしそれも、亮に躱される。
「……あくまで逆らうつもりか」
「――へっ、当然」
「…………」
鳩尾への無言の一撃。
和樹は苦痛に顔を歪め体をくの時に折り曲げ、呻いた。
「……俺の物になれ」
「オレは物じゃねえ!!」
そう、これこそが和樹が意地を張る最大の理由だった。
人を物扱いするならば、そんな人間の物になんかならない。
和樹が内心どれだけ亮に惹かれていようが、この一点だけは譲れない。
欲しいと言うならば、それなりの誠意を見せてみろ、という感じである。
「…………」
亮は一つ舌打ちすると、ズボンを引き剥がし、全裸にした。
「……てめっ……!」
抗議の声を唇で封じ、指先を和樹の体へと滑らせる。
「んんっ……!」
指先で巧みに和樹の弱いところを探り当て、そこを触れる。
更に、和樹が自分では気付いていないらしい、触れられるのを最も好む胸元へ。
胸の突起を弾けば、面白いように反応が返ってくる。
摘んで、押し潰し、グリグリと押す。
その度に和樹は身を捩らせ、吐息を零し、その身を震わせた。
指先を下へと移動させ、既に反応を示し始めている和樹の自身へと触れた。
反応はやはり、劇的ですらあった。
先端は完全に立ち上がり、頬が紅潮する。
更に快感を追うように、そろそろと足が開かれる。
ゆっくりと、花が開くように和樹の体が変化し始める。
どれほど抵抗しても暴れても、亮に教え込まれた快感に従い、体を開いていく。
その和樹の変化に、亮は息を呑んだ。
抱かれることを教えたのは自分。悪態ばかり吐く口が、喘ぎを洩らす様が、亮の熱を煽る。
ローションを手に垂らし、最奥へと突き入れる。
「――痛っ!」
まだ塞がっていない傷口に触れられ、和樹は痛みに顔をしかめた。
しかし亮は和樹のそんな悲鳴には頓着せず、最奥を割り開くように指を侵入させ、慣らしていく。
クン、ととある一点を指先で押すと、和樹の全身が跳ねた。
「――っぁ!」
更に押せば、和樹の自身は震え、溢れていた透明な液は更に勢いを増す。
「……このまま、イッてみろ」
ぐいぐいと指先で強く擦り、射精を促そうとする。
「やっ……嫌だ……」
和樹は顔を歪め首を振ったが、亮は止めない。
「……もう、限界のようだが?」
亮の言葉通り和樹の自身は、限界まで反り返り、今にもはち切れんばかりに震えている。
「……もう、イキそうだな」
亮は呟くと、指で勢いを付けるように和樹の内部を強く擦り上げた。
「――ああ!」
和樹は叫び、背中を反らせた。と同時に、和樹の自身から熱い飛沫が飛び散り、和樹を汚した。
「……っ、はぁっ」
和樹は肩で大きく息を吐き、亮を睨んだ。
「この……ヤロッ」
あんなとんでもない状況でイカされ、和樹は怒りを覚えたが、うまく体を動かせない。
もし自由になるのならば、蹴りの一つでも入れてやりたい心境だった。
「…………」
亮は薄い笑みを浮かべたまま、無言で和樹の中に入れっぱなしになっていた指を動かした。
「ああ!」
途端に和樹は叫び声を上げ、背を反らす。
亮に翻弄され、適わないという事実が、和樹を打ちのめす。
和樹は、悔しさに耐え、泣くまいと歯を食い縛った。
そっと、亮の指が和樹の唇をなぜる。
無意識なのだろうか。常にない、優しげな手つきに、わずかに和樹の口が開く。
「あ……」
一瞬、亮の目が優しげに細まったような気がした――
「……っ、くっ……う……」
和樹はベッドのシーツに顔を埋め、声を洩らさぬよう、シーツを噛み締めていた。
大きく足を開かされ、四つんばいにさせられた体勢で亮の自身を飲み込まされる。
昨日受けた傷がまた開き、鮮血が和樹の足を伝ってシーツに染み込んでいった。
痛みは強いが、確実に和樹の弱いところを突いてくる亮の抽挿は、和樹を翻弄し、追い詰めていく。
上体を抱え上げられ、更に奥まで差し込まれ、和樹は悲鳴を上げた。既にロープは外されている。
「――ああっ!」
頬を濡らす涙は、決して痛みや悔しさからだけではない。
和樹は歓喜の悲鳴を上げ、その身を揺らした。
汗で張りついた前髪を振り払うように激しくかぶりを振る。
「く……う……んっ」
快感を追うように腰を揺らし、亮の動きに合わせようとする。
「あ……亮……亮っ……!」
無意識に名前を呼んで、背後に意識を向ける。
「和樹……」
呟かれた自分の名前に、和樹はその表情に喜びの色を浮かべた。自分では気付いていなかったが。
「亮……!」
亮の動きが早くなった。限界が近いらしい。
それは和樹も同じだった。
「あ……はっ……!」
息を深く吸い、背を反らす。
「――――っ!!」
声にならぬ声を上げ、亮と和樹は同時に達していた。
――翌朝。
和樹はベッドの中で泥のように眠り込んでいた。
昨夜、アレから幾度抱かれただろう。
数えてなどいないし、数えるつもりもないが、途中から記憶がない。
疲れていると、眠いと言っても、亮は手を伸ばしてくる。
言うには、昨日中断した続きだとか。……んなもん、はっきり言ってどうでもいい。
腰が死にそうに痛い。
「……ったく、アイツは化け物かよ」
午後になって漸く目が覚め、和樹はベッドの中で呻いた。
昨夜夜中まで和樹を寝かせなかったくせに、今朝は遅刻することもなく出ていった背中を思い出し、和樹は頭を抱えた。
和樹もよく体力バカと言われるが、亮はそれを上回っている。
そう言えば、亮は出ていく際、何と言ったか。
確か、今夜も覚悟しておけとかなんとか……。
そこまで思い返し、和樹は青くなった。
もしかして、これからもこんな日々が続くのだろうか。
「冗談じゃねえぞ……」
和樹は呻いたが、これはまだ、序章にすぎないのだ――
不良少年もの・番外〜完〜
第三部おまちしておりまつ
ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
科学タンよかったっす!慎吾いつのまにかマゾなってる!
次回作も楽しみに待ってます(*´Д`)
>399
「…っ!」
上総は嫌悪感に眉根を寄せて身体を強ばらせた。
「どんな感じだ、ええ?」
源太郎は中で指を動かしながら嫌らしく耳を舐め回す。
「虫ずが走る」
顔を顰め源太郎を避けようと顔を捩った。
「いつまでそのような口がきけるかな」
悔しげに唇を噛む上総を源太郎は鼻先で笑い、後ろを刺激する。
「そのうちもっと触ってくださいとおねだりするようになる」
「そのようなこと……っ…なるものかっ」
上総は腰骨から痺れるような感覚を振り払うかのように激しくかぶりを振った。
「上の口ではどのように言ってもお前の下の口は咥えこんで放さぬわ」
これこのようにと指をくいっと曲げてかき回す。
「あううっ」
源太郎は暫くまさぐっていたが、上総のツボを探り当てるとその一点を指でかきむしるように何度も何度も擦った。
「アアッ!…そ、こは……」
上総は一層激しい身もだえを見せた。
「よく覚えておけ、ここがお前のよいところだ」
そこで快感を感じるなどと考えたこともない上総は焦り、中で蠢く源太郎の指と上総自身を扱く手を外そうと躍起になって身体を揺さぶる。
「い、いやだ。放してくれっ…」
しかし吊り上げられた不自由な体ではどれほどのこともできはしない。
「前も弄ってやれ」
よし、と敬二郎が答えると、横合いから手を出して陰茎をやわやわと愛撫し始めた。
「ああっ……やめっ…はぁっ」
さっき放出したばかりで萎えていた上総の陰茎はアッという間に立ち上がり、埋み火のように燻っていた官能が燃え上がる。
二人の空いた片手は上総の腿から足の付け根、脇腹、胸へと這い回る。
両の乳首に伸び、くりくりと転がすようにこね回したり、捻り潰して弄んだ。
「ひぃっ、あぁ……」
「ここが感じるのか?」
源太郎が乳首を摘み上げてきつく引っ張った。
「ひぃっ」
身体は勝手に反応し、男達の手に伝えてしまう。
「ケツの穴で指が食いちぎられそうだ」
「こっちもビクビク元気に跳ねてるぜ」
形を伝えるかのように敬二郎が上総の陰茎を擦り上げる。
「まるで女子のようだな」
二人は揶揄し笑い合い、その笑いは周りで見ている男達にも広がった。
「さっきまでの威勢はどうした」
何か言い返そうと口を開けば艶めいた喘ぎが出ていく。
睨みつけようと目を上げてもほんの少し刺激にされただけでアッという間に力を失い、欲情に潤んだ切ない視線を男に向けてしまう。それらは男達の劣情を煽り、楽しませる以外何の役にも立ちはしない。
「も、う……」
源太郎は絶妙に加減をし、じわじわと生かさず殺さずの状態に上総を追いつめていく。
上総は諦めたかのように男達の淫らな責めに身を委ねる。もはや声を堪えることもせず、羞恥に震えながらただ「あっ、あっ」と男達の手の動きに合わせて喘ぎ声を上げ続けるのだった。
「ほほう、やってますな」
声のした方に目を向けると入口から壮年の男が入ってきた。
「山城屋、なんだ早耳だな」
源太郎と敬二郎は一旦上総から手を放すと山城屋の方に向いた。
源太郎達の淫虐から解放された上総はホッと息を吐く。しかしその一方で、中途半端で放り出された身体の疼きが上総を責めるのだった。
山城屋と呼ばれた男の視線に気付き、上総はその男からさっと身を隠すように背けるが、吊された身体がくるりと回転しかえって男に尻の方を見せてしまうことになる。
山城屋はこの辺りでは一番の豪商で、この屋敷の持ち主である徳田と一蓮托生の商人だ。
「商売人はそれが取り柄で」
腰を低くして山城屋は源太郎達に仕事用の笑顔を向ける。人の良さそうな笑顔が地顔の様な男だが見かけどおりではないことはこの連中と同類であることから容易に知れる。
「これが兄の方ですか。弟の方は以前から知っておりますが」
山城屋は転がっている七之助を一瞥すると周りの男達を気にもとめずに真っ直ぐに上総の方に歩いてきた。さっと、男達が道をあけたことからも山城屋の力が解る。
「おや、まあ。何と綺麗なお侍さんで」
縛られて吊されている上総の顔を覗き込んで感心したように言いながら、まるで商品でも扱うかのように上総の顎を掴み上げた。
人を人とも思わぬ態度にムッとして、このような男に初対面で屈辱的な姿を見られた上総は山城屋を睨み返した。
「おやおや、まだお元気なようですな。これをいただけるというお約束でしたな?」
山城屋が源太郎を見る。
上総はどういうことなのか解らず怪訝な顔になった。
「うむ、しかしまだあちらの方を仕込んではおらぬのでな。指一本でもきついほどだ」
これこの通りと上総に指を突っ込み、ぐいと動かした。
「あうっ!」
上総は眉を寄せて身体を反らせる。
少し待ってくれと源太郎が言うのを山城屋は手を振って断った。
「いえいえ、けっこうでございますよ。それはそれで一興と言うものです」
「お前も酷いことを……」
源太郎は苦笑する。
「貴方ほどではございませんよ」
山城屋は首を振りながら笑い返した。
時代劇風待ってたよ〜
続きが楽しみでつ(*´Д`)ハァハァ
時代劇風さん…(;´Д`)ハァハァ
セヴェリエは幼い頃親を亡くし、修道院にひきとられた。
修道院は、国の最北に位置し、セコイアと杉の巨木に覆われた森を抜けた一年中
冷気が肌をさす気候のせいか、それとも、花崗岩の地表が、幾千もの刃が重なり合
ったように見えるのでその名がついたのか───“刃(やいば)の丘”と呼ばれる
場所に建っていた。
花崗岩を砕いた石の煉瓦を積み上げた壁面全体が、紫色の蔦と、花の咲かぬ蔓薔薇
に覆われた、古い古い修道院だった。
セヴェリエは、年老いた修道士達に育てられ、成長すると、修道士見習いとして
修行した。そして今、修行の最後の課程のひとつである“沈黙の誓い”をおこなっ
ている最中だった。
これは3年間、誰とも口を利かずに過ごし、禁欲と信仰を神に証明するという修行
の中ではもっともつらい部類とされていた。
セヴェリエはまだ若く、少年と青年をさまよう年齢にあったが、自分の運命をよく
わかっていた。
身よりのない自分には、修道士として生きる道しかなく、それが自分にも合ってい
ると考えていた。
だから3年間の沈黙の誓いも、自分に必ずつとまるはずだという確信さえ、持って
いた。
しかし、ある時、そんなセヴェリエの心が、冬の湖に張ったあつい氷が一筋の春の
日射しでふとひび割れるような───出来事が起こった。
もう何年も前から、セヴェリエの修道院の周囲では、戦が絶え間なかった。
国王の子孫たちが、それぞれの領土を奪い合い、敵味方の区別もつかぬほど、戦況
は混乱していた。あちこちの都市や村が破壊され、滅び去っていた。
セヴェリエが生まれた村も、すでに焼け野原と化していた。
修道院は険しい山腹にあるため、被害を受けることはなかったのだが、このところ
は、ただでさえ数の少なかった参拝者がまったく姿を見せなくなっているばかりか、
火薬と血の匂いが風にのってかすかに漂ってくるように思えた。
その上、怪しげな武装の人影が森に姿を現すようになり、静かな修道院の中にも、
不安が漂い始めていた。
『あれは、放浪人(ほうろうびと)らしい』
暫くして、誰かの口がそう言った。
もとは侵略から守るための民兵だった者が、守るべき町や村を滅ぼされ、拠所を失
い、野山へ逃れて盗賊となったり、別の領地の傭兵となったりして、ほうぼうをさ
すらい続ける───いつしか、彼等は放浪人と呼ばれるようになった。
セヴェリエがその放浪人と出会ったのは、沈黙の誓いを始めて半年ほど過ぎた、
ある日の昼下がりだった。
太陽は高く、澄み切った空の上で眩しい光を降り注いでいた。
セヴェリエは、長老の修道士とふたりで菜園に出ていた。
下草を手でひとつひとつ抜き、その日の夕食分の収穫を手分けして行っていた。
その時、上空で甲高い鳴き声がした。
セヴェリエはとっさに顔を上げ、空を見た。
すると、天高くから、大きな山鳩がその体に矢を突き刺して落下してくるところ
だった。
───ばさっ。
鳥は、セヴェリエの目前の茂みに着地した。
セヴェリエは、驚いて息を呑み、立ち上がって鳥に近づこうとして、とどまった。
遠くのほうから異様な気配があった。
セヴェリエは、気配がするほうへ目を向けた。
丘の中腹を覆っている森の、見晴らしのよい木立の間に、その気配の主はいた。
巨大な黒い馬に跨り、フードを深く被った武装の男が、放ったばかりの弓を下ろ
しながら、こちらを見ていた。
両の瞳が獣のように鋭く、青く光っていた。
不思議な光だった。
『放浪人じゃ。』
長老が、低く呟いた。用心と警戒の感情がその顔に浮かんでいた。
セヴェリエは、倒れた山鳩を見下ろし、それが絶命していることに気付いた。
放浪人の方へ再び目をやる。黒い放浪人は手綱の向きを変えながら、何事か口走
った。
(その鳥、差し上げよう)
声が聞こえるはずのない距離だったが、セヴェリエには、放浪人の唇がそうはっ
きり動くのがわかった。
そして、放浪人の姿は一瞬で木立の奥へ消えてしまった。
長老は、それを見るとまた何事もなかったかのように、作業へ戻っていった。
しかしセヴェリエは、しばらくの間、死んだ山鳩を見つめ続けた。
それから数ヶ月の月日が流れた。季節はすでに冬だった。
寒さは日増しにきびしくなっており、麓で起こっている戦争の様子も、深刻にな
っていた。火薬の匂いはいまや、はっきりと空気に嗅ぎ取れた。
老修道士達は、最後まで修道院にとどまり、死ぬまで祈り続ける決意をしていた。
セヴェリエも、親代わりの修道士達に従い、沈黙の誓いを続けながら、祈りの輪
に加わった。朝から晩まで、皆で礼拝堂に集まり、祈りの言葉を合唱し、聖なる香
を焚き続けた。
しかしそれで、戦火が衰えるわけではなかった。
そんな毎日を送るうち、セヴェリエは、いつか菜園で見かけた放浪人のことを考
えるようになった。
修道院の南にある、セヴェリエの部屋には、あの放浪人が山鳩を撃った矢が、こ
っそりと隠してあった。
なぜ、それをわざわざとっておいたのか、ましてや長老の目を盗んでまで隠し
たのか、今となってもセヴェリエにはわからなかったが───矢は、長い間禁欲的
な生活を送ってきたセヴェリエの目には耐え難いほどの、美しい矢だった。
銀と樫を見事に組み合わせており、矢羽根には、虹色の光沢があった。 鋭い切
っ先には、水晶が使われているようだった。
放浪人と呼ばれ、人々にさけずまれている身分の者が持つとは思えない、高貴を
漂わせていた。
セヴェリエはその矢を、長持の底へ仕舞った。
(もしかしたら、いつか、あの放浪人がまた現れて、矢をとりにくるかもしれない。)
沈黙のちかいを破る気はないが、セヴェリエは、自分で放浪人に矢を返すつもりだっ
た。
そして、その日は思ったよりも早くやってきた。
“星の斧”と呼ばれる星座が輝く、ある夜のことだった。
一日の最後の祈りをすませ、部屋へ戻ろうとしたセヴェリエは、自分の部屋の戸
がわずかに開いているのに気が付いた。
一瞬、戸惑ったが、息を整えると慎重に戸を開け、部屋の中へ入る。
粗末な寝台と、壁に掛かった十字架と、小さな暖炉がある以外は家具らしい物も
ない、石壁の部屋は、薄暗く、外と変わらない冷気に満ちていた。
警戒を崩さないよう、セヴェリエは暖炉へ近寄り、燭台に火を灯した。
一本の蝋燭に火が灯ると、途端に目の前の壁に巨大な影が浮かび上がった。
あっ、とセヴェリエは思わず声を出しそうになって息を止めた。
そこには、あの放浪人が立っていた。
足首まである長い黒マントの、フードは被っていないかわりに、振り乱した黒髪
と、痩せた頬、一度見たら忘れることのできない印象的な青い瞳がそこにあった。
彼は無言で、じっとセヴェリエの顔をみつめていた。しばらくして、口を開いた。
『わたしが怖いか』
セヴェリエは、呆然と立ちつくしていたが、その声を聞いて我に返った。
そして、放浪人の腰に下がっている鞘におさまった大剣を見つけた。
その胸に纏っている帷子や、さらに背中に背負った矢筒と弓を見た。
もっと灯りが強ければ、それらが数多の返り血でけがれていることだろう、と
セヴェリエは思った。
物も言わずに、自分の姿をしげしげと見回すセヴェリエに苛立った様子の放浪人
は、セヴェリエの目の前にぐっと近寄った。
反射的に、セヴェリエが後ずさると、放浪人は手を伸ばし、セヴェリエの胸ぐら
を掴んだ。セヴェリエの鼻先に、放浪人の顔が近づく。
セヴェリエの顔に恐怖が浮かんだ。叫び声をあげたかったが、ひっという息が出
たほかは、口だけが虚しく動くだけだった。
『そなた、口がきけぬのか?』それを見て、放浪人の顔に哀れみが浮かんだ。
『…では、わたしの言っていることはわかるか』
セヴェリエは、一瞬迷ったが、首を縦に振った。
『おとなしくするというなら、手は放す』
また首を振る。すると、放浪人は掴んでいた手を放した。
そして踵を返すと、背後の扉を閉じた。
それから、暖炉の方へ向かうとかがみ込んだ。火薬の匂いがして、炎が一気に燃え
上がった。部屋が明るくなり、セヴェリエと放浪人は、あらためてお互いを見た。
放浪人は、かすかに笑った。
『わたしの名は、マキュージオ。…そなたとは一度、会っているな?ここへ来た目
的はひとつ。わたしの矢を、持っているはず…返して貰いたい』
放浪人の顔がふたたび、セヴェリエの目の前に近づいた。
『あれは、わたしの先祖が王家から賜った家宝。歴代の戦を我が先祖と生き抜いて
きたもの。わたしのものだ。どこにある。』
青い目が、セヴェリエを捕らえた。
そしてうながされるように、セヴェリエを寝台の下の長持へ動かした。
長持を開け、底の方から、矢を取り出す。
立ち上がって、マキュージオにおずおずと差し出す。
マキュージオはそれを受け取ると、矢の先を恭しく掲げた。
そしてマントを翻すと、戸口へ向かい始めた───と、セヴェリエが思った次の
瞬間、マキュージオは信じがたい行動に出ていた。
とっさに振り返り、低い、しかし強い口調で言い放った。
『───動くな。少しでも物音を立てれば、射殺す』キリキリ、と弓弦がひかれる。
たった今、セヴェリエの手から渡された矢の先が、セヴェリエの心臓を狙ってい
た。
セヴェリエは気を失いそうになったが、寸手のところで持ちこたえ、言われたま
まにその場に立ちつくした。そして、己の沈黙の誓いが破れなかったことに気づき、
だんだんと冷静を取り戻した。
矢を向けられている現状は変わることはなかったが、セヴェリエは心の中で祈り
を唱え始めていた。この場で殺されるかもしれなかったが、死の恐怖に打ち勝つ自
信を得ようとした。しかし、その祈りも、遮られてしまった。
弓矢は、弓にかけられたまま、セヴェリエに近づいていたが、ついに放たれるこ
とはなかった。その代わりに、マキュージオの両腕がセヴェリエを抱き寄せ、唇が
重ねられていた。
『う…んんっ!』セヴェリエとも、マキュージオとも区別がつかない呻きが、重
ねられた唇の、わずかな隙から漏れだす。
セヴェリエは混乱し、祈りの言葉も忘れて逃れようとしたが、マキュージオの腕
に込められた力はどんどん増していき、抵抗するセヴェリエの体の動きを巧みに予
知し、封じていく。押し返そうする手は、指の間から握りしめられ、駆け出そうと
する足は、絡め取るように制された。
そしてようやく、口付けから解放された。が、体の自由は封じられたままだった。
『はぁっ、はぁっ…』お互いの口から荒々しい呼吸が繰り返される。
セヴェリエは混乱から立ち直れないまま、マキュージオから目をそらした。
すると、マキュージオはセヴェリエを胸に抱き力を込め、ささやいた。
『…最初にそなたを見かけたとき、夢に見てきた姫を想った』
『その昔わたしは、王家に仕えていた。…戦で軍隊を失い、放浪人となってこの最
果てへ来て───そなたに出会った。墓場のように凍てついた岩の大地で、淑やか
に咲く花を見た気持ちだった。それが絶望に苛まれ、血で汚れたわたしの心がどん
なに安らいだことか!……そしてわたしは、同じように追われて来た者たちと、敵
の侵略からそなたの修道院を護ることに決めた』
『!…』
セヴェリエは、すでに抵抗の意志を取り戻していたが、マキュージオの言葉から耳
を離すことができなかった。
ふと、マキュージオの手が、セヴェリエの髪を撫でる。
セヴェリエの心の中に、嫌悪に似た、馴染みのない感覚が拡がり始め、こらえよう
と唇を噛み締めた。
『しかし、もはや護ってやることはできなくなった。まもなく、大勢の軍隊がここを
目指してやってくる。…あちこちの土地を滅ぼし、弱いものから平気で略奪する卑劣
な連中だ。この刃の丘に、財宝が隠されていると信じ込んで、やって来る。』
セヴェリエは驚き、思わず顔を見上げた。
マキュージオの瞳に、深い悲しみが浮かんでいる。
『奴らにここが見つかれば、おそらく皆殺しに合うだろう。……今のわたしの力で
は、その前に、そなただけ連れて、遠くへ逃がしてやることしかできない』
『………』
いつのまにか、マキュージオの両手は、セヴェリエの肩に置かれていた。
『わたしは、そなたを死なせたくない。そなたが望めば、夜明けを待たずに旅立と
う。』
両手が、肩から離れた。
そこには先程の、脅威に満ちたマキュージオの姿はなかった。
騎士としての誇りと礼節を重んじながら、セヴェリエに対する深い思いを、かた
むけていた。
ところが、一方のセヴェリエは、自分にふるわれた行為を忌々しく思い出し、そ
の感情を持て余していた。
神に仕える修道士としての体面を汚されたと、思い込み始めていた。
蛮族が攻めてくるというマキュージオの話に、嘘いつわりは感じられなかったが、
男に生まれた自分に、同じ男であるマキュージオが、なぜこんなことをするのか、
セヴェリエにはどうしても理解できなかった。
マキュージオは、セヴェリエのそんな複雑な表情から答えを導き出そうと、セヴ
ェリエの手をとろうとした。
『さあ、まいろう』
───バシッ
しかしセヴェリエは、マキュージオの手をはねのけた。
あまりのことに、マキュージオは絶句し、セヴェリエを呆然と見た。
セヴェリエも、咄嗟に自分がしてしまったことに、動転した。
『なんと…』
マキュージオは、地の底からうめくように呟いた。
『わざわざこのような屈辱を受けずとも、わたしとて分別はわきまえている。』
拒否されたおのれの手を、じっと見つめながらマキュージオは言った。
『…わたしと逃げるより、この牢獄のような修道院で、蛮族に嬲り殺されて死ぬ道
を選ぶか。』その手を下ろし、握りしめる。セヴェリエは目を伏せた。
『いいだろう。……では、蛮族にくれてやる前に、このわたしに嬲られるがいい。
どちらが先であれ、そなたが味わうのは同じ事。』
セヴェリエの体は動いたが、残念ながら、逃げ道はなかった。
マキュージオの体はその数倍素早く動き、セヴェリエの体を寝台の上に投げ倒し
てしまったからだ。起き上がる隙も、与えられなかった。馬乗りにされ、足を押さ
えつけられた。
それからマキュージオは懐から短刀を抜くと、セヴェリエの喉元に突きつけた。
『抵抗することは考えないことだ。』
シャッ!と一瞬音がしたかと思うと、セヴェリエの着ている灰色の修道服が喉の
下から腹の下まで一気に裂けた。
首にかけたロザリオが跳ね上がる。
セヴェリエが息を呑む暇もなく、マキュージオは修道服をさらに両手で引き裂き、
左右の布の両端を、寝台の両脇に並んだ細い鉄柱に結びつけ、セヴェリエは両腕を
頭の上で拘束される格好となった。
恐怖のあまり、セヴェリエの体は硬直した。
今まで人前で、裸を晒したことなどなかった。
それは、修道士の生活では、許されないことだった。
セヴェリエの心をみるみる屈辱がむしばんでいく。そうしている間に、マキュー
ジオは自らの黒いマントを脱いで放り投げ、身につけた武器や武具をその場に脱ぎ
捨てていく。
重い金属が、石の床に当たり、がちゃがちゃと音をせわしなく立てる。
上半身をすべて脱ぎ捨ててしまうと、無数の傷跡に覆われた裸身があらわれた。
切り傷が主なようだったが、矢傷や火傷のような跡もあり、完全に治癒せず、い
まだに血をにじませている傷も多くあった。
おそろしさで、セヴェリエは思わず身をよじる。
(いやだ…!)
ようやく、言葉が出そうになった。が、その言葉を待たずに、マキュージオの唇
が塞いでしまった。
まるで水に溺れるかのように、それは意味をなさず、声になることもできず、沈
んでいった。
無意識のうちに、セヴェリエは目を開けていた。
体の感覚は、まるでそこに体がないように、朦朧としていたが、意識の霞が晴れて
いくにつれ、おぞましい現実と変わっていった。部屋は明るかった。
が、それは朝の光ではなく燃え続ける暖炉の炎のせいだった。
セヴェリエの両手の戒めは解かれていたが、横たわる体の背後からマキュージオ
の体が包み込んで抱くように、折り重なっていた。
マキュージオは、眠っている。
セヴェリエの耳元に、寝息がかかっていた。
おそるおそる、視線を後ろへやると、汗でもつれた黒髪を額にはりつけた、マキ
ュージオの顔があった。
…あの後起きたことを、セヴェリエは思い出したくなかった。
マキュージオは残忍な笑いを浮かべながら、セヴェリエを陵辱した。セヴェリエ
は、肉体での抵抗は断念したが、修道士の精神だけは汚辱されるまい、と必死で声
を抑え、祈りの言葉を心で唱え続けた。
マキュージオは、そんなセヴェリエをなんとしてでも陥落しようと、屈辱的な仕
打ちを続けた。しかしセヴェリエは頑なだった。最後は目を閉じ、神への祈りと、
マキュージオの罪の許しを祈った。…それが、最後の記憶だった。
セヴェリエは、おもむろに自分の腕を動かしてみた。
マキュージオが目覚めるかと思ったが、その瞼は閉じたままだった。
次に、足を動かしてみた。
と、そこで初めて、セヴェリエは違和感に気付いた。
(なにを…!!!)
自分の足の付け根あたりから、首筋に、痺れが走る。続いて熱を帯びた痛み。
『…ああぁっ』喉の奥から、低い呻きが這いずり出す。
錯乱し、引き抜こうとした。が、付け根に埋め込まれた杭は、セヴェリエの意に
反して猛々しく膨張を始め、セヴェリエの気を狂わさんばかりに背筋に激痛による
痺れを何度も放つ。
耐えられなくなり、セヴェリエはマキュージオの腕を払いのけ、声を殺すために
自分の口を覆った。…が、その手は引き離された。『あっ』
『お目覚めになられたか』
マキュージオの声が耳元でささやいた。その声色とは裏腹に、セヴェリエに打ち
込んだ己の杭を、さらに奥深く埋めようと押し進めてくる。
『はぁっ………っっ。はぁっ、あ、ああああっ』
『先程は…すぐに気を失われてしまった………今度は、……今度はわたしの声を
よく聞かれることだ……』マキュージオの声も、だんだんとうわずっていく。
セヴェリエは顔を見られまいと必死でそらす。しかし、その耳さえ燃えるように
紅潮していた。
そこへ、蛭のようなマキュージオの舌が愛撫する。びく、とセヴェリエが全身を
痙攣させる。
『…この屈辱から早く逃れたければ、わたしの気をやってしまうことだ。……わた
しの精を、すべて搾り取ってしまえばよい。さあ……やり方は教えたはず……そう
しなければ、そなたはいつまでも…、このまま…』
マキュージオは、俯せに組み敷いたセヴェリエの半身を抱き上げ、杭を差し込ん
だまま、軽々とセヴェリエの足を持ち上げ、互いの体をむき合わせた。
そして今度は、自分が仰向けになり、倒れかかってくるセヴェリエの半身を下か
ら支えた。
(そんな……そんな…)
一連の動きで体の芯が激しく擦られ、セヴェリエの視界は乱れた。やっと目を開
けると、自分がマキュージオの体の上に跨っていることに気が付いた。
羞恥と怒りが全身を駆け巡り、セヴェリエは暴れた。
しかしその手を捕らえられ、下から突き上げられる。押し上げられ、うねり、揺
さぶられ、セヴェリエを無力にした。
『さあ、励まれよ…』
マキュージオの瞳が、濡れたように輝いている。
美しい形の唇がわななき、息が吐き出される。それを見て、セヴェリエは自身の
“杭”が疼き出した。思わず、マキュージオから目を逸らす。しかし目を閉じると、
今度は体の後ろから、熱い波が押し寄せてきた。
閉じた睫の間から、涙が滲み出る。目はいつしか天井を見上げていた。
『ふぅっ…ああ…』
セヴェリエは肩を大きく揺らし、マキュージオの胸に手をつくと、腰を持ち上げ
た。
引き抜くつもりだった。が、腰が浮いた途端、新たな快楽が吹き荒れた。
『…んんっ!く!!』
声を抑える。すると、上体が前へ傾く。抜きかけた杭が、ぐっと内部を抉る。
『はぁ』すると今度は、すすり泣くような鳴き声。歯を食いしばり、体を後ろにそ
らすと、また、深々と杭を呑み込んでしまう。セヴェリエは、どこへも逃げられな
かった。
『そうだ…その調子で………、わたしを導いて…いけ…』
マキュージオの手が、セヴェリエの頬に触れる。
セヴェリエの意識はふただび薄れいでいった。
セヴェリエの意識はふただび薄れいでいった。
引き裂かれた服は、破れたままその腰に纏ってはいたが、もう修道衣とは呼べな
いほど、汚されていた。そして裸の胸や背中や尻は、おびただしいほどマキュージ
オに吸い付かれ、歯を立てられていた。
その胸の上で、ロザリオが揺れている。
その存在だけが、セヴェリエの沈黙の誓いと信仰心を見張っていた。
『はぁ…』マキュージオの口から、官能的な吐息が漏れ出した。
セヴェリエの杭は立ち上がり、絶頂に向かおうとしていた。マキュージオは、下
からセヴェリエを揺さぶりながら───片手でセヴェリエの自身を握り締め、扱き
始めた。
『っ……!!』
セヴェリエは意識を取り戻し、マキュージオの動きを制しようとした。
いきなり手を掴まれ、引きはがされそうになったマキュージオは驚いた。
『どうした?』
動きを止める。セヴェリエの視線の先には、暖炉の上の十字架があった。
青銅色の救世主の目は、まっすぐにセヴェリエを見下ろしていた。
『…………』
『…そうか』
マキュージオは呟くと、体を起こした。
十字架を見つめたまま呆然としているセヴェリエの肩を抱き、次に片足を持ち上
げた。杭が少し抜かれ、ふたたび差し込まれる。
セヴェリエの目は、うつろだった。堪らずに、マキュージオは唇を重ねる。
重ねたまま、マキュージオはセヴェリエの中に精を放った。
セヴェリエも同時に、果てた。
それを見届け、マキュージオは深い息を吐き出した。
『………じき、朝日が昇る。わたしはここを離れ、西へ向かう。かつての友が、西
の砦を護っている。蛮族どもが向かってくる前に、加勢を得られれば、ふたたび戻
ってこよう』
そして、もう一度口づけると、セヴェリエから体を一気に引き抜いた。
セヴェリエは、崩れ落ちるように意識を失った。
それから───次にセヴェリエが目を覚ました時こそが、本当の夜明けだった。
暖炉は燃え続けていたが、マキュージオの姿は、今度こそ消えていた。
セヴェリエは寝台に寝かされ、夜着を着せられ、毛布を掛けられていた。
体の芯の鈍い痛みに耐えながら、セヴェリエは寝台を下りた。
のろのろと、戸口へ向かい、戸を開ける。火薬の匂いのする空気に混じって、
白みはじめた空の彼方に、騎士の走り去る蹄の音がかすかにきこえるようだった。
あ、番号つけなかった。ゴメン
>>中世仕立て
(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
>中世仕立て
面白かったです、本当に。
萌えとかではなく、話としての完成度が高いように感じられました。
続きがあるなら読みたいです。待ってます。
ほっしゅ。
不良ものいつも楽しみにしてます……
投下されてる日はリロードしまくって待ってます
452 :
風と木の名無しさん:03/12/14 13:22 ID:XO3E6hkU
あげ
最近職人さんの降臨が少ないなあ……
そんな私も不良もの楽しみにしてます。
職人さん早くう〜〜
>428
その意味に先に気付いたのは七之助の方だった。
「兄にはっ……兄には無理でございます!」
七之助は身を起こし悲壮な声を上げた。
「いきなりそのような無体な真似はおやめ下さい。お願いでございます、せめて……せめてもう少し……」
「ま、さか私をこの男に……」
やっと気付いた上総が再び青ざめる。
「その通りでございます。あなた様はこの私が頂く事になりました」
山城屋が商売用の笑顔に好色そうな笑い加えて上総に応えた。
「こ、この者に私を嬲り者にさせようと言うのか」
上総がカッとなって叫ぶ。
「嬲り者とは人聞きの悪い。可愛がって差し上げようと言うに。それとも嬲り者がお望みならば叶えて差し上げぬでもありませんがね」
「わ、私は武士だ! そなたの様な者に辱めを受ける謂われなどない」
「ほほう、このような姿で『武士』でございますか」
山城屋が感心したように笑う。
「裸で吊されて尻も前も丸出しにした上に黒田様に穴を指で嬲られておいでで……いや、大した『武士』でいらっしゃる。随分よがり泣いたようですな」
山城屋は上総のほつれた髪を梳き上げ、涙の跡を指先でなぞる。
上総は山城屋の手を避けるように顔を捩った。
「おやまあ、その上もう既にお悦びでございますか」
山城屋は今気付いたような口振りで上総の勃ち上がりかけた股間に目をやった。
その言葉にどっと男達が湧く。
上総の顔が一気に紅潮し、下を向いた。
「親の敵であってもやはり同じ侍が良いと申されるか」
山城屋の皮肉に上総は更に言葉に詰まる。
「では、俺がこのままこの場で犯ってやろうか」
源太郎が内部を刺激しながら上総の陰茎を握る。
「そ、それだけは、それだけは嫌だ。親の敵に辱めを受けるなど……」
上総はだだっ子のように激しく首を振る。
「ではこいつらはどうだ?」
ヤクザのような手下の男達を指さすと上総は嫌悪を露わに身を捩って更に拒否をする。
「やれやれ、皆嫌われておるから仕方ないが……」
敬二郎がわざとらしくため息をつく。
「嫌われていない者が一人おりますよ」
「何?」
山城屋の言葉に源太郎も敬二郎も訝しそうに首を傾げた。
「ほれ、そこに。嫌われていないどころかむしろ好かれておる者が」
山城屋の視線の先は弟七之助だった。
「何と、まあ。酷いことを思いつくものだ。兄弟を番わせようなどと」
「我々でもそこまでは言わぬぞ」
源太郎と敬二郎は呆れかえる。
「何を白々しい。いずれそのおつもりでしょうに」
山城屋は相変わらず人の良さそうな笑みを貼り付けている。
「七之助殿はまだ幼いが後ろから刺激してやれば役に立ちましょう。初めてならば小さい茎の方が優しいやも知れませぬ」
七之助はあまりのことに声もない。
「それもそうか」
得心したように敬二郎が頷く。
「それだけはっ、それだけは出来ぬ」
上総は声を限りに叫ぶ。
「弟と通じるなど畜生道に堕ちるような真似が出来ようはずが……」
「では、どうなさいます? あれも嫌、これも嫌などと、そのようなわがままは通りませぬよ?」
「俺とやるか?」
源太郎が耳を舐め回し後ろに入った指を動かす。
「う……っ、い…やだ……それだけは」
「では、あやつらか?」
上総はもっと激しく首を振る。
「やはり弟がよいのか」
敬二郎が七之助を引き立てようとする。
「……止めてくれっ!」
「私もお嫌なのでしょう?」
上総は返答に困る。
黙り込んだ上総に男達は選びようのない選択を迫る。
親の敵か、ならず者か、弟か、それとも……。
「それとも私をお選びになりますか?」
これ以上否やを言い張れば本当に弟とさせられるかも知れない。この連中ならば平気でそのくらいやってのけるだろう。そうなれば自分ばかりではなく弟までも辱められる事になってしまうのだ。
しばらく俯いて逡巡していたがやがて上総は目を閉じたまま諦めたかのように小さく一つ頷いた。
「左様でございますか」
大げさに山城屋は手を叩く。
「いやあ、よかったよかった」
「いやはや、手間を掛けさせおって。結局そうなるのならば初めから素直にしておればよいものを」
源太郎は尻に入れた指を抜き、吊り下げた縄からかぎ爪を外して上総を下ろした。
「では、参りましょうか」
山城屋のその言葉で手下の男の一人が上総を拘束している縄の端を引く。
「おらっ! 立てよ」
「じっくりと可愛がって差し上げますよ、ああ、貴方は嬲り者の方がお好みでしたか」
上総は顔色もなくカチカチと歯を鳴らしている。膝が震えて満足に立ち上がることも出来ない。
「山城屋さま、お待ち下さい。兄に今しばらくの猶予を……」
その兄の様子に七之助は山城屋に願い出る。
「弟がお前を気遣っておるぞ。兄として情けないとは思わぬか」
源太郎が上総の青ざめた頬を手の甲で軽く叩く。
「七之助、私は大丈夫だ。気にするな」
上総は男に縄を引かれながら無理に弟にほほえみかける。
「では、行きましょうか」
山城屋は上総を引き立てて二階へと連れて行った。
男は上総を拘束していた縄を全て解くと部屋の中にぞんざいに投げ入れた。
上総は敷いてあった夜具の上に転げるように倒れた。
派手な色の夜具を目にした途端現実感が伴い、上総の心に言いしれぬ恐怖と嫌悪がこみ上げてきた。
「や、やはり出来ぬ。このようなことは出来ぬ」
上総は股間を隠しながら、後ろ手に襖を閉じた山城屋から逃げるように部屋の隅にいざった。少しの間苦痛と屈辱に耐えればそれで終わるのだと懸命に自分に言い聞かせてここまで来たが、やはり自分には出来そうもなかった。
「無駄なことを」
山城屋は笑いながら上総の手を取った。
「さ、触らないでくれ。頼む」
上総は山城屋の手が触れただけで周章狼狽して抗った。山城屋が手を伸ばせば更に壁づたいに逃げる。
「ち、近づかないでくれ。近づけば舌を噛みきって死ぬ」
(やれやれ)
山城屋は胸の内でため息をついた。
死ぬと言う奴ほど死なないものだ。本当に死ぬ奴は何も言わずに死んでいく。借金まみれになった旗本然り、無実の罪を着せられた商売敵然り。
そのことを突いてぐうの音も出ぬように追いつめても、『死にたければ死ぬがいい』と無理矢理犯してしまっても良いのだが。それでは死を賭してまで誇りを守ろうとしている『つもり』の上総があまりにも気の毒だ。
(武士の情けとやらですかな)
「それほどお嫌ならば止めましょうか」
「……なに?」
「無理強いは好みではありませんし。これ以上生き恥をさらしたくない、死にたいと仰る気持ちも解らないでもありません。楽に死ねる薬を差し上げましょう。何ならここから逃がして差し上げてもいい」
「ほ、んとうか?」
上総は光明を見いだしたかのように山城屋を見上げる。
「もちろん。まだ弟君がおられることですし」
「え?」
「どうしても嫌だと仰るなら仕方ありますまい。弟君に代わりをして頂きましょう。兄思いの七之助殿のことだ、喜んで兄上の代わりを勤めるでしょうな」
「それは…っ」
上総の言葉を無視し山城屋は畳みかけるように続ける。
「下にいる者達の相手も全て弟がするでしょう。二人分だから大変でしょうが。とりあえず手始めに、今この私の相手をして頂きましょうかな」
山城屋の言葉を聞いているうちに上総はガタガタと震えだした。
「私は稚児の趣味はありませんが無理強いはもっと趣味ではありませんからな」
弟を連れてきましょうと山城屋は立ち上がる。
「まっ、待ってくれ!」
焦った上総は山城屋を引き留めた。
「なにか?」
「わ、私が間違っていた。弟に押しつけようなどと。そのようなつもりは無かった。ただ……」
上総は次の言葉を選びあぐねて黙ってしまった。
「わかりますよ、貴方はただ怖かっただけ。そうですね」
山城屋は優しい声音で上総の前にしゃがみ込み情けなくも哀れな上総の肩を抱く。
上総は肯定も否定も出来ず俯いた。
「怖がることなどありませんよ。素直にしていて下されば私は優しい男です」
山城屋に手を引かれ上総は夜具の上に僅かに足を開き仰向けに横たわった。手で股間を隠そうとして山城屋に禁じられる。
「お侍と言えども裸に剥いてしまえば皆同じですな」
「ああ、早く終わらせてくれ」
一糸纏わぬ姿で山城屋の目の前にただじっとしている恥ずかしさはただごとではない。
「そうあせらずともよろしいではございませんか。夜は長うございます」
山城屋は上総の陰茎を握りゆっくりと扱き始めた。
「…ん、んん…」
上総は指が白く変わるほどに敷布を握りしめてじっと目を閉じ恥辱に耐えている。
「使っておられぬようでまだまだ色が初々しい。上総殿はおなごを抱いたこともおありではないらしい」
経験のないことを見透かされ揶揄されて、それが恥ずべき事のように感じてしまい上総は泣きそうな顔で唇を噛んだ。
訂正
>460
×時代劇風30
○時代劇風31
――翌日。
和樹は、いつもの時間に亮が家を出ていくのを見送り、ゴロリとベッドに横になった。
学校では優等生を装っているらしい亮は、毎日決まった時間には家を出ていく。
――暇だなー。
こうして一人になると、思うのは学校のこと――ではなく、妹のことだ。
和樹にとって学校は、何の意味もない。もともとほとんどまともに行ったこともないし、一週間やそこらサ
ボったところで、今更だ。
和樹には、血の繋がらない、年の離れた妹がいる。
再婚した父親の連れ子で、その父親には似ず可愛らしい少女であった。
和樹は、その妹を殊の外可愛がり、守り、育ててきた。時に悪友達から、「シスコン」とからかわれる程に。
目に入れても痛くないほど可愛がってきた妹だ。今頃――どうしているだろうか。
昨今は誘拐も流行っているというし、心配だ。年の割にしっかりしているから、それほどのことはないかも
しれないが、気になる。
――などと、自らも誘拐された身で考える辺り、和樹も実は相当にずれている。実は似た者同士なのかもしれない。
「カナ……」
妹の名を呟いて、その内に、和樹は寝入ってしまった。
時代劇さんキターーーーー!!
時代劇姐さんキター!!
もももも萌えです最大級の萌えです(*´д`)
>>464 もももももちつけ。
しかし、俺も萌え(*´д`)ハァハァ
>>462 不良モノキターーー!!!
姐さん放置プレイはいやん もっと!もっと!!
次に和樹が目覚めたときは、午後を大分回っていた。
空腹を感じ、ゆっくりと身を起こす。
冷蔵庫を開けると、レトルトのカレーが見えたので取り出し、暖める事にする。
食事は大体亮が作る。レトルトや外食に頼りたがらないのは、実に彼らしいと言えた。これは、昼間家にい
る自分のために買ってきたものだ。
ついでに、この服は亮の私物である。家にいるのに、ずっと制服姿でいるわけにも行かないし、裸はもっと
ダメだからと言って手渡された。
サイズはほぼ同一なので、ちょうどいい。ただ、腰が微妙に余る気がするが、その辺はベルトでどうにでもなる。
――やがて昼食も食べおわると、途端にやることがなくなった。
テレビもラジオも、あまり見る気はしない。暇潰しに、亮の部屋の本棚を物色してみたが、文字ばっかりで
投げ出した。文字通り。
――ああ暇だ。
タバコに火をつけ、深く吸い込む。
……そう言えばこれも亮が買ってきたものだった。亮が吸うものとはメーカーが異なるから、探してきたら
しい。ご苦労なことである。
……何の為に?
ポロ……と口からタバコがこぼれ落ちるのも気付かぬまま、和樹は愕然とした。
そう言えばアイツ、オレのこと、どう思っているんだ?
ことここにいたって、和樹は漸くそのことに思い至った。
何故今まで気が付かなかったのだろう。こんなにも大きな疑問に。
何故今まで気が付かなかったのだろう。こんなにも大きな疑問に。 ――それとも、知っていて放置していた?答えを知るのが恐くて。
ズキズキと、こめかみの辺りが脈打っている。
和樹はぎゅっと目を閉じ、頭を振った。
……疑問の答えは、もしかしたらすぐ目の前にあるのかもしれない。しかし和樹は、それを知るのが恐かった。
知ってしまえば、後戻りできなくなるような気がして。
…………?そう言えばなんか焦げ臭い。
――タバコ!
はっと和樹は顔を上げ、足元を見た。
和樹の足元でタバコは燻り、フローリングの床に焦げ目を作っている。
慌てて和樹はタバコを拾い上げ、バンバンと床を手で叩いた。
……火はすぐに消えた。火事にならずに、済んだらしい。
浮き出た冷や汗を手の甲で拭う。多少床に焦げ目が付いてしまったが、気にしないことにする。
取り敢えず、亮が帰ってくる迄は忘れたふりをしておこう。
時計を見る。まだ亮が家に帰ってくるには時間があった。
――その時だった。
ピンポーン。
不意に、亮の家のチャイムが鳴った。亮曰く、ほとんど誰も尋ねて来ない筈の家のチャイムが。
そのチャイムが何故か、何かの始まりを告げるもののように、和樹には思えてならなかった。
しまった……コピーミスった……
ええと、同じ文が二回出てますが、気になさらずに……ハハ……(苦笑)
>>469 気にしません!気にしませんとも!
ですから御心配などせず、ぜひともつづきをщ(゚Д゚щ)カモオオオン
強調のためにわざと二回繰り返したのかとおもってました。
ドアを見る。亮は、例えチャイムが鳴っても顔を出すなと言っていた。
その言葉に従ったわけではないが、和樹は沈黙を保ち、じっとドアを見据える。
――ガチャ。
鍵が、開いた。
「――なっ!?」
和樹は、驚きの声を洩らした。亮以外に、この部屋の鍵を持っている人物がいるとは、思わなかったのである。
……やがて、ドアが開かれた。
「――あ、なんだ居るじゃなーい」
ドアの陰から顔を出した少女の姿に、和樹は目を丸くした。
少女は、和樹のそんな様子には頓着せず、ズカズカと部屋に上がり込んでくる。
「全くもー、居るならちゃんと返事くらいしなさいよね。居ないのかと思ったじゃない」
美しい少女だった。
やや大きめの吊り気味の双眸は独特の光を放ち、小さめの鼻と口が、顔の中央にちょこんと据えられている。
襟足で切り揃えられた髪は、鮮やかな金。染めたものではないらしく、自然な光を反射している。
……ハーフなのだろうか。瞳の色は漆黒だった。
「……誰だ、オマエ」
見覚えのない少女だった。どこかで見掛けたような気もするが、思い出せない。
今はこの突然の来訪者の正体を見極めることが大事だった。
「――アタシ?」
和樹の前を少し行き過ぎたところで振り返り、和樹を見上げる。
「――アタシは、エリよ」
吊り気味の双眸をやや細め、エリと名乗った少女は、蠱惑的な笑みを浮かべた。
エリきたー!!!
何するんだろう……やっぱペニバン?w
妥当に男使って輪姦?
マキュージオは、城壁の上から、遠くかすむ北の山脈をみつめていた。
この北の地が隻眼のジアコルドによって占領され、もう3年の月日が経とうと
していた。以前は焼け野原と森しかなかったが、今ではすっかり様変わりして、
ジアコルドの旗印である、人面の獅子を掲げた軍隊が、辺りをうごめいていた。
山々の裾に拡がる巨大な森あちらこちらから、細い煙が幾筋も昇っていた。
聞けば、ジアコルド軍が北の山中に要塞を造っているのだという。
今現在、彼が居を構えるこの城は仮住まいに過ぎず、要塞が完成した暁には、本
格的な北の地の支配者として世に君臨するつもりだと、マキュージオは聞かされて
いた。
…3年前、ジアコルドがこの地に攻め入ったのは、北の山脈に豊富な鉄をみつけた
からだった。彼は山脈に程近い森の中に基地を構えると二百人の錬金術師を連れて
山中に練金所をつくり、さらに千人ほどの人夫を送り込んで要塞の建設にとりかか
った。
ところが2年前、鉱山の奥から有毒な障気が出てからというもの、吸い込んだ鉱
山の労働者が次々と病に倒れ、最初に居た人数の半分が死に絶えてしまった。
そして、王であるジアコルド自身も間もなく感染し、右の眼をつぶした。
それ以来、ジアコルドは“隻眼のジアコルド”と呼ばれるようになった。
もしや…妹のカナたんが犠牲に!?((((((((;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
マキュージオは現在、その隻眼のジアコルドの城に囚われている。
3年前、この地を旅立ち西へ向かった後、侵略者と戦ったマキュージオは、思い
のほか長い時間を費やして、ようやく再び北へ戻ることが叶った。
しかし十日前、ジアコルドの領内に入ってすぐに野蛮なジアコルド軍に囲まれて
しまい、身柄を拘束され、ジアコルドの城に連行されたのだった。
初めて見るジアコルドは、マキュージオが思っていた以上に若かった。
赤い艶をもつ金髪を長く垂らし、毛皮や獣の皮を繋ぎ合わせた派手な衣装をまとっ
ており、指輪や首飾りには、色とりどりの宝石が光っていた。
しかし顔色は老人のように青白く、その右目は眼帯でみすぼらしく覆われていた。
ジアコルドは、眼帯のないほうの左目でマキュージオを値踏みするように睨みつ
けた。
『放浪人か』
ゆっくりマキュージオの前に立つと、腰に下げた細身の剣を引き抜いて、すばや
くマキュージオの鼻先に突きつけた。
『お前の馬具や持ち物にはすべて、西の軍の紋章が入っておったぞ。是非とも素
性をお聞かせ願いたいものだ───俺のことは知らないことはあるまい。さあ言え。
言わぬとその目をくりぬくぞ』
ジアコルドの剣の先は、マキュージオの青い右目の先に向けられた。
が、マキュージオは動じることもなく、その先を見つめかえした。
『隻眼王ジアコルドよ。おっしゃるとおり、わたしは西の地から十日かけてこの
地へやってまいりました。名をマキュージオと申します。西の地の将軍はわたしの
無二の友であり、先だっての西の戦を共に戦い抜きました。わたしの馬や持ち物す
べては、旅立つわたしに、友が持たせてくれたものでございます』
『ほう。では英雄だな。その英雄が、ここへ来た目的は何かな?』
『北の山にある刃の丘の、修道院を目指しております。そこにいる、若い修道士に会いに行くところです』
『あそこには誰もおらぬ』
ジアコルドの口元に、残忍な笑みが浮かんだ。
『あの辺り一帯は、全てジアコルド軍が占領したのだ。占領する際、兵士以外の
者は決して生かさぬよう命じた』
マキュージオは衝撃を受けていたが、つとめて冷静をたもつよう心掛けた。
『…年老いた修道士も大勢いました。彼らはどうなったのでしょう』
『さて。随分昔のことだ。覚えておらぬな。…確かめようにも、今やあそこは
立ち入り禁止となっておる』
ジアコルドはそう言うと、マキュージオから剣先を逸らした。
『お前のような侵入者は珍しい。…用心のため、沙汰は追って考えるとしよう。
放浪人マキュージオ。俺の城で存分にくつろがれるがよい』
町の門が開く合図の角笛の音が聞こえてきた。
しばらくすると、窓から見える町の大通りに、異様な集団が姿を現した。
ジアコルドの旗をつけた六頭引きの馬車の荷台に、年代も体格も様々な男たち
が、手錠や足かせを付けられ、乗せられている。それが、4台ほど列をなしていた。
『労働者が減ると、ああして遠くから人手を誘拐してくるのです。戦場を徘徊す
る兵士や、泥棒、農夫もいます。勿論、放浪人も中にはいます。彼らはすぐに山に
運ばれ、死ぬまで労働を課せられます。山は険しく、また厳しい監視もついている
ため、一度入れば逃げることはできない…まるで、地獄です』
そう言いながら、マキュージオのかたわらに、学者のサラフィナスが近づいてき
た。青いローブを着た、四十代くらいのその人物は、口髭と顎髭を生やし、気品に
満ちていた。医術の知識に長け、そのために、南の地からジアコルド軍にさらわれ
て来てもう2年ちかくが過ぎていた。
しかし当のジアコルドは病にかかっても鉱山の発掘を止めず、障気の勢いは日毎
に増していたため、サラフィナスの治療がいくらすぐれていても、とうてい追いつ
くはずがなかった。サラフィナスは何度も発掘の中止を訴えた。が、ジアコルドは
聞き入れず、それどころか、治療がきかないといっては、毎日のようにサラフィナ
スを虐待していた。 見ればいまも、そのローブの袖口から赤黒い虐待の痕が覗い
ている。
マキュージオは尋ねた。
『逃げることは、かなわないのでしょうか』
サラフィナスは悲しそうに天を仰ぎ見た。
『今まで何度、考えたことか。仮に運が良かったとしても───こうして長い間
過ごしてみてわかったのですが、実を言えばここにいる殆どの人間が、ここから
逃げたがっているのです。兵士たちも、町の民もです。すべての人々があちこち
からさらわれて来て、ジアコルドの恐怖という、足枷をつけられ生かされている。
彼らの、脱出することに対する執着と、互いの実行を阻止しようとする牽制には、
すさまじいものがあります。それを思うと、とても逃げられない───まだあな
たにはわからないかもしれませんが…今は時を待つことです。そうすれば…』
『ジアコルドは近々死ぬ、と?』
マキュージオが言うと、サラフィナスは目を伏せた。
『…彼の病気は確かに深刻ですが、それよりも先に、クーデターが起こるかもしれ
ないのです。生き残っている錬金術師や、要塞建設の指導者たちの間で、動きがあ
るようなのです。民は、秩序のかけらもない暴君の支配など、もはや望んでいませ
ん』
『───ではお前が王になるか?サラフィナス』
突然、向こうから声がすると、ジアコルドが恐ろしい顔つきでやって来た。
サラフィナスはみるみる青ざめ、体をこわばらせた。
ジアコルドの手には、すでに抜き身の剣があった。
『側近の分際で、そのようなことを吹聴してまわるとは』
ジアコルドは、サラフィナスの腹部を強く蹴り上げた。サラフィナスは悲鳴をあ
げ、床に転がり、のたうちまわった。その上を靴底で踏みにじりながら、ジアコル
ドは剣をふりかざした。
するとその前に、マキュージオが立ちはだかった。
『邪魔をするな』
ジアコルドは苛立ち、怒鳴った。
しかし、マキュージオは無言で、その場を動こうとしなかった。
『それともお前も斬られるか』
『…ここで血を流せば、あなたの王としての威厳はますます失われるでしょう。城
の外へ出ることのないサラフィナス殿がおっしゃることに、根拠などあろうはずが
ありません』
『では俺が、噂に惑わされていると?』
『………』
マキュージオは黙っている。
ジアコルドは、剣をおさめた。怒りはすっかり失せていた。そして、いまだに床
に伏したままのサラフィナスを一瞥すると、藪医者め、と毒づいた。それから、マ
キュージオに向き直った。
『明日は狩りに出る。お前もついてくるがいい。弓の名人芸を披露してもらおう』
そして背を向け、大股でその場から去っていった。
マキュージオは、いまだに下でうめいているサラフィナスを見た。
サラフィナスは、ぶつぶつと小声で何事かをつぶやいていた。
翌日。マキュージオは十一日ぶりに自分の馬と、武具を返され、ジアコルドの狩
りの一行に加わった。ジアコルドの意図はよくわからなかったが、サラフィナスに
よれば、どうやらジアコルドはマキュージオを自分の配下にしたいと考えているら
しかった。
道中には、サラフィナスも加わり、その他ジアコルドの兵士が10人ほどついて
きた。
そして、日が高くなったころ、人々は狩場である山中の平原に出た。
ところが、しばらくすると天候はあやしくなってきた。
雲が太陽を隠してしまうと、彼らの肩を雨粒がうちはじめ、ジアコルドはしぶっ
たが、サラフィナスになだめられて、ようやく帰途につくことになった。
しかし、雨はだんだんひどくなっていった。
一行は、足下に注意しながら、来た道を戻ったが、強い風が吹きつけ、谷を進む
馬の足をひるませた。
すぐ真下に見える沢はすでに増水して、大きな渦を描いている。
谷の斜面はなだらかだったが、落ちてしまえばどうなるか、想像は容易だった。
その時、突然稲妻が光った。そして、凄まじい轟音が辺りをおおったかと思うと、
一同の頭上から、土砂が一気に崩れだした。
『山崩れだ!!!』
誰かが叫んだ。が、すぐに落下してくる岩や泥の勢いでその声はかき消された。
馬がいななく。人の悲鳴があがった。一同は混乱した。
マキュージオは泥に呑み込まれながら、なんとか手綱にしがみついていた。
が、視界は次々と落石の雨で混乱し、逃げ場さえ見当たらなかった。
ひとりの兵士が馬と共に、谷底へ滑り落ちていく。
そのあと、大きな岩が後を追うように転がり落ちてきた。
その岩の陰に隠れるように、泥まみれで投げ出されたジアコルドが見えた。
その体は、ずるずると斜面をすべっていく。
『ジアコルド!!』
マキュージオは叫んだ。それと同時に、マキュージオの頭に大量の泥が被さって
きた。マキュージオは、手綱を離し、泥の波に呑まれ、谷底へ、落ちた。
マキュージオは、意識を失わなかった。谷底から沢へ落ちる寸前で体勢を整え、
近くの木にしがみついた。そして、足を何度もとらわれながら泥の山を越え、同じ
ように木の枝に引っ掛かるように体を横たえているジアコルドのそばへ近寄った。
ジアコルドは、気を失っていたものの、重傷は負っていない様子だった。
山崩れは依然として止む気配はなかった。マキュージオは、不自由な足場でなん
とかジアコルドを肩にかつぐと、急いで溢れんばかりの沢の斜面を登った。
そして、森の中へ入った。
しばらく歩いていくと、木立の中にひっそりと、なかば廃墟化した山小屋が建っ
ているのが目に入った。
マキュージオは、いまだ目を覚まさないジアコルドを連れ、山小屋に入った。
長期間放置されていたのか、内部のあちこちが傷んでいたが、一晩の雨風ならし
のげるようだった。
ジアコルドを担いで雨の中、山道を来たおかげで、マキュージオは疲労困憊だっ
たが、ジアコルドを横にすると、室内のがらくたを集めて薪にして、暖炉に火をお
こした。
それから、泥と雨に濡れたマントを脱いでいると、ジアコルドが身じろいだ。
『ここはどこだ』目を見開き、ジアコルドはかすかな声をあげた。
『北の森の中です』
『マキュージオ?お前なのか…他の者はどうした。死んだのか』
ジアコルドはまだ意識がもうろうとしているのか、宙をみつめたままだった。
マキュージオはジアコルドのそばへ寄っていった。
『わかりません。あなたとわたしは崖をすべり落ちましたが…同じように落ちたひ
とりの兵士が沢へ呑まれたほかは、誰も見ませんでした』
『そうか』
ジアコルドの左目が、辺りを見回すようにさまよった。そして、ぽつりと言った。
『何も見えぬ』
『まさか』
マキュージオが覗き込んでみると、ジアコルドの左の目は、確かに中心を見据え
たまま、静止していた。
山崩れの衝撃が原因なのか、マキュージオにはわからなかったが、しかしジアコ
ルドは意外にも、取り乱していない様子だった。
『…ざまはない。まさかこのような所で、こうなってしまうとはな』
『落ち着かれてください。サラフィナスが生きていれば、あとで何かしらの対処を
してくれます』
『あの藪に何ができる。俺とて自分の体のことはよく知っている。案ずるな。いず
れ覚悟はしていた。───ただ』
そこでジアコルドは我に返ったように、言葉をとめた。それっきり、口を開くこ
とはなかった。
『大丈夫、天候が回復すれば、無事に麓へ帰れるでしょう。───それまで、よく
休まれますよう』
マキュージオは言うと、力をなくしたジアコルドの肩に手を置いた。
ジアコルドは無言のまま、マキュージオに背を向け、うずくまった。
マキュージオもその傍らで、休息をとることにした。
何時間、眠っただろう。雨音がやんでいることに気が付いて、マキュージオは体
を起こすと、外の様子を窺った。小さな窓の外は、すっかり暗くなっている上、濃
い霧に包まれていた。
ジアコルドが寝入っているのを確かめると、マキュージオは松明を持ち、小屋の
外へ出た。そして、頼りない視界の中を慎重に散策した。遠くまで行くことは難し
かったが、ひとまず周囲の安全をたしかめると、小屋への道を戻った。
やがて小屋が見えてくると、マキュージオの耳に、ジアコルドのわめき声が聞こ
えてきた。近づくにつれ、それは大きくはっきりとなった。
『マキュージオ!マキュージオ!』
ジアコルドは、発狂せんばかりにわめき、小屋の中を手探りでうろついていると
ころだった。
『どこへ行った!俺を置き去りにして!あの放浪人め!!』
『わたしはここにおります』
マキュージオが声をかけると、ジアコルドはびくっとして背後を振り返った。
それは、まったく見当違いの方向だったが、マキュージオは近づいていって、ジ
アコルドの目の前に立った。
すると気配をさとったジアコルドが、掴みかかってきた。そして両手でマキュー
ジオの体を押しやり、壁へ追いつめると、その首に手をかけ締めつける。
『俺を置いてどこへ行っていた?』
『…表の様子を』
『俺を置いて逃げる気だったのだろう?』
首にかけられた手が強まる。否定するかわりに、マキュージオはされるがままに
なった。
すると、まもなく力が弱まった。
そして今度はマキュージオの肩を、はげしく揺さぶり始めた。
『俺から離れるな!───絶対に離れるな!わかったか』
ジアコルドの、光を失った目が、わなわなと震えていた。
マキュージオは、その目を見つめながら慎重に言葉をかけた。
『…あなたに忠誠を誓いましょう。わたしの命をかけて、あなたを城に送り届けま
す』
するとジアコルドはせせら笑った。
『忠誠だと?』
『笑わせるな。忠誠など、裏切りのためにある言葉ではないか?第一、目の見えぬ
俺にはもはや、お前の言葉の真偽を見抜くことはできぬ!…それでもその忠誠とや
らを示したいというなら、盲いた俺に確かめられる証明をしてみるがいい』
そう言い放つと、ジアコルドはマキュージオの体を突き飛ばした。
『…わたしにどうしろと?』
ジアコルドは興奮気味に、息を荒げている。髪は乱れ、衣服は泥を被ったまま、
まだ水気をおびているようだった。
『───お前は今、武器を帯びているな。それを捨てるのだ。すべて。…武器を帯
びたままのお前は、信用できぬ』
マキュージオは、剣を腰から外し、床へ置いた。弓矢は来たときにすでにマント
と共に取り去っていた。『これでよろしいですか』
『体に帷子をつけているな?防具を身につけるということは、敵意を隠すことに繋
がる。俺に敵意がないというなら、それを脱ぎ捨てよ』
マキュージオは、黙って帷子を脱いだ。篭手もはずした。
ジアコルドは、見えぬ目を宙に向けたまま、その物音に耳を澄ませている。
そしてマキュージオはジアコルドの手を取って、自分の胸の上に置いた。
汗と雨で濡れ、肌に張り付いたシャツの上を、ジアコルドの手が触れていく。
自らの手で、ジアコルドの手をいざないながら、マキュージオはジアコルドの表
情をうかがった。
マキュージオはそこで初めて、ジアコルドの顔を間近で見た。
凶暴な印象しかなかったジアコルドの顔は、不安と恐れを隠すことを忘れていた。
それは見ているうちに、マキュージオの胸に、さざ波のような感情をたてた。
ふと、ジアコルドの手が、マキュージオのシャツの、はだけた部分から覗く大き
な傷跡をなぞった。驚いたように手が退く。
『……』
マキュージオは無言だった。ジアコルドの判断を待っているのだ。
しばらくして、低い声でジアコルドは言った。
『忠誠とは何だ?…俺には意味がわからぬ。主君を命がけで護ることか?それとも、
己の名誉のために死ぬことか?そこに何の価値がある。このように武器をとられ、
身を守る術も奪われて、果たしてお前はどうやって俺にその心をあかすのか?』
ジアコルドの感情が高まっていく。
『今や俺には何も残されておらぬ。両目を失っては、俺に王の資格はない。お前の
忠誠に対して、見返りをすることもかなわぬのだ』
『見返りは、あります』
『何だと?』
マキュージオの言葉に、ジアコルドは訝しげに驚いた。
『それはあなた自身です』
マキュージオは静かに、ジアコルドの前に立った。
『そしてわたしも、わたし自身をもって証明しましょう。あなたへの忠誠を』
言い終わると、マキュージオはジアコルドの唇を塞いだ。
体を抱きしめてそのままのし掛かった。下は、乾いた木材の床だったが、埃と黴にまみれていた。
するとすぐさま、下敷きにされたジアコルドが激しく暴れ出した。
病で弱った体とはいえ、マキュージオと同じくいくつもの戦場を渡り歩いた手練れであるジアコルドは強靱だった。しかし視力を失ったばかりで、通常の体の感覚を取り戻すことはいまだ不可能だった。闇の不自由さは、振り上げる拳を空振りさせはじめた。
マキュージオの舌が、ジアコルドの舌を絡め取り、喉の奥までを犯していく。たまらなくなったのか、ジアコルドは首を振った。
『がはっ、ぁっ…』
解放された唇の端から、大量の涎があふれ出し、咳き込む。
『何の真似だ!マキュージオ、俺を愚弄する気か?…けだものめ!汚らわしい!
俺に触れるな!』苦し紛れに、ジアコルドは罵倒の声を浴びせた。
それを見下ろして、マキュージオは口元に笑みを浮かべた。先程まで、俺のそば
にいろと喚いていたというのに…ジアコルドの虚勢は明らかだった。
表情を宿さない瞳。汗のにじむ額に、大きく呼吸する喉元に、長い金髪がからみ
ついている。その様子は、マキュージオの体の芯の、もはやとどめることのかなわ
ない凶暴性を刺激した。
突然、ジアコルドの両腕が強引に、後ろにねじ曲げられる。
『何をする!?』
ジアコルドはわめいた。
マキュージオは意に介さず、むしろそれを愉しむように、ジアコルドの右手首と
右足首を、そして左手首と左足首を、傍らにあった古ぼけた麻縄で拘束し始めた。
ジアコルドは、気も狂わんばかりに呪いの言葉を吐き続けたが、縛り上げられる
うちに、その顔は蒼白になっていった。
ジアコルドは、両手を後ろについて足を開き、膝を曲げた姿勢で固定された。
ジアコルドは絶句した。例えようもない羞恥で、頬が燃えるように紅潮していた。
思わず体を捩る。すると体は勝手に仰向けに転倒した。
『くぅ…』
芋虫のように床を転がり、マキュージオから逃れるように体を横に倒した。
するとマキュージオはジアコルドの髪を掴み、再び正面に向かせ、両膝を大きく
割りながらのし掛かった。
最後の抵抗のように、ジアコルドは顔を左にそらしている。…左目が自由だった
ための名残の行動だった。眼帯をした右目が上になっていることに気付いたマキュ
ージオは、その部分を覆っている長い髪を、そっとかき上げた。
驚いたように、ジアコルドの顔が向き直る。
マキュージオの手が、つと眼帯に触れる。
『さわるな』
突然はじかれたように、ジアコルドが叫んだ。
しかし、マキュージオはやめようとしなかった。
『やめろ!マキュージオ、やめてくれ!!そこに触れるな』
ジアコルドは全身をわななかせて、抵抗し、叫び続けた。
『そこだけは…やめてくれ!勘弁してくれ!!頼む…頼む…ああ』
マキュージオの指先は眼帯をめくり上げた。ジアコルドは絶叫した。
…そこには、目はなかった。瞼もなく、あるのは空洞のみだった。眼帯の覆ってい
た部分の皮膚は紫色に変色しており、干からびていた。
『見るな………』掠れた声で、ジアコルドが言った。左の目に、涙がうかんでいた。
『このように惨めな姿……誰にも見せたくはなかった……!』
悔しさの余りか、ぎりぎりと歯を噛み締めている。
そこへ、マキュージオは舌を這わせていく。『っ…』
ジアコルドの口は、再びするどい叫びをあげた。
マキュージオの愛撫が、ジアコルドの失われた右目の方へ向かったからだった。
『ひぃっ』恐怖のあまり、ジアコルドは硬直した。
マキュージオの舌先は、邪悪な蛇のように、ジアコルドの目のまわりを這い回る。
『あ…あ……あ』
ジアコルドは、おぞましさで声が切れ切れになっている。
ジアコルドのその部分は、すでに感覚がなかったが、恐怖が彼の心をすっかりむ
しばんでいたせいで、過去の激痛の記憶がよみがえるようだった。
『マキュー…ジオ』
───ぷちゅ。
『あああああああ!!!』
突然、ジアコルドの右目の中に、マキュージオの舌先が差し込まれた。
そして、ねじ込むように中を抉る。ジアコルドは声にならない悲鳴をあげ、
体を跳ね上げた。すると舌が抜かれ、両肩をふたたび押さえられた。
『はぁぁっ、はあ、はっ』
激しい息を吐く。そこに、マキュージオの唇が軽く触れた。
『マキュー、ジオ…』
左目から、とめどもなく流れ出る涙。声は嗚咽に変わっていた。
『たすけてくれ…』
『わたしは、このような方法しか知りません』
マキュージオは、何の感情も込めずに言うと、ジアコルドの衣服の前を広げた。
首筋を嘗め上げ、徐々に胸や腹へ、愛撫を広げていく。
489 :
風と木の名無しさん:03/12/17 19:19 ID:d+ly+PbZ
大量スレ汚しスマソ。続きは又
中世仕立て、まさかこんな形の続きがくるとは思ってたなかったよ。
でも、萌え。ジアコルド(*´д`)ハァハァ
鬼畜だ…!
そして続きがすごく気になる中世仕立て。
……へえ。
エリは心中で、感嘆の吐息を洩らした。
以前見たときは、野蛮な印象しか受けず、大したことないと思っていたのだが、こうして改めて見るとそこ
そこ――いや、かなり整った顔立ちをしている。
染めたものらしい茶髪は、柔らかい猫っ毛で、撫でたら手触りが良さそうだ。
目付きが悪いのは、おそらく警戒しているから。でなければ、人懐っこい彼の笑顔が見れただろう。
顔立ちは、野蛮ではなく精悍。亮とはまた違った趣の整い方である。亮の顔は、どちらかといえば女性的だ。
異性にもてるより、同性から好かれるタイプと見えた。
背は高い。小柄な自分より、頭一つ半くらいは上だろうか。亮と同じか、やや下か……。
長身に見合った恵まれた体格と、鍛えてあるのが服の上からでも分かる筋肉。
喧嘩慣れしているのか、身のこなしはしなやかで、まるで野生動物を想起させた。
こうして見る分にはともかくとして、彼を抱きたいと思う男性はおそらく少数派だろう。と言うか、亮ぐら
いなものだ。全く、何を考えているのやら。
エリには本気で分からなかった。
顔を上げ、相手の目を見る。
意志の強さを示すかのような太い眉と、強い光を放つ眼。……亮が気に入るわけである。
こういう目を持つ人間を、亮は好む。そのことをエリは知っていた。
……理由一個みーっけ。
だが、ただこれだけで亮が気に入る筈もない。まだ何かあるはずだ。
エリは和樹のまわりをぐるりと回り、それを見極めようとした。
……ふと、違和感に気付く。
「あーーっ!それ、亮のシャツ!」
エリは叫び声を上げ、和樹に掴み掛かった。
「何でアンタが着てんのよ!」
和樹は、エリの突然の大声に驚いた様子で、目を白黒させた。
「う、うわっ!?な、なんだよ、亮に借りたんだよ!」
「亮に……?」
エリは眉間に皺を寄せ、訝しんだ。
あの、人に自分の持ち物を触られるのを何より嫌う亮が、服を貸す……?
何よそれ、自分は特別な存在だとでも、言いたいわけ?
「気に入らないわね……」
「な、何がだよ。それより、エリっつったっけ、アンタ?アンタ一体、誰だよ」
――とここで、エリは此処にきた本来の目的を思い出した。和樹を此処から連れ出すのだ。
しかし、ただそれだけではつまらない。亮が帰ってくる迄には時間がある。
……少し、いじめてやろうかしら。
「アタシ?」
髪を緩く掻き上げ、嫣然と微笑んでみせる。
「アタシは、亮の恋人よ」
「――え?」
ほうけたような声を洩らす和樹に、エリは表情には出さなかったが、少し驚いていた。
亮の話では、彼は亮を嫌っていたのではなかったか。これではまるで……
「あらアンタ、亮が好きなの?」
軽くカマをかけてみる。しかし和樹の様子は、驚くほどに変わった。
瞬時に頬が赤く染まり、狼狽えた様子で、後ずさる。
「なっなっなっ……」
呟く言葉も、意味を為さない。
「あら、そう……好きなの」
唇の両端を吊り上げ、サディスティックな笑みを浮かべる。
「自分を犯した相手に惚れるなんて、アンタマゾ?」
「ぐっ……」
図星を指されたのか、和樹が黙り込む。
「それとも、変態かもね。ホモだし」
「う……」
和樹は、呻くだけで何も言い返せない。
悔しそうに眉根を寄せ、何も言わずに、ただ黙って唇を噛む。
エリは更に畳み掛けた。
「でも残念ね。亮には既に、私という恋人がいるのよ」
大嘘である。亮にとってエリはただの部下でしかない。利用価値があるから傍に置いておく。それだけだ。
「アンタなんか、亮は何とも思ってないわよ。せいぜい、毛色の変わった玩具♪そんなところかしらね」
これも、嘘だ。エリは、亮が本気であることをとっくに見抜いていた。その上で言っているのだ。
――だからこそ、腹が立つ。亮が誰かを好きになることなど、ありえないと思っていたのに。
誰も愛さぬ冷たい美貌。そこにこそエリは惹かれたのだから。
――なのに何で、アンタなのよ。
和樹は、エリの嘘に騙され、青ざめてしまっている。
「ウフフ、ショック?アタシの亮に、近付くからよ」
両思いなんて、許さない。まだまだ存分に和樹をいたぶってやるつもりだった。
鬼畜なエリたんキター!! ど、どういたぶるんだろう…続きが楽しみですハァハァ
続きー続きー
キボーンキボーン
カモーンカモーン
不良ものまんせー
時代劇タン(*´Д`)ハァハァ
いけーいけー
IDがSM記念真紀子
中世タンの話はそこはかとなくタ二ス利ーをおもいだします。
もしくはエリザベズ英林。 GJ!!
どの作品もホント素敵です!萌えです〜〜〜
>461
「恥ずかしいことではありませんよ、私としてはむしろその方が嬉しゅうございます」
そのように言われても羞恥が増すだけだ。無論山城屋は知っていて言っているのだが。
行灯の火が明るすぎるのだ。せめてもう少し暗ければ……。
「明かりを、明かりを消してくれ…」
「何を仰いますか、もったいない。明るいところでじっくりと隅々まで見せていただきますよ」
山城屋は行灯の火に照らされた上総の肌を楽しむように掌で愛撫する。
「あっ……ああっ」
体中を撫でまわされ上総は陸に上がった魚のようにビクンビクンと身体を跳ね上げる。
「お侍さまの後ろも見せていただきましょうか。我々とはさぞ違っているのでしょうな」
山城屋は上総を俯せにした。
「お腰を上げてください」
上総は駄々をこねるようにいやいやをする。
「私もこのようなことは言いたくはないのですが逆らえば七之助殿がどうなるか……」
山城屋は上総の尻を撫でながら囁く。
弟の名を持ち出されれば逆らうことなど出来なくなる。上総は膝を立ておずおずと腰を上げた。ちょうど山城屋の目の前に尻を突き出す形になる。
山城屋は上総の尻たぶを持ち左右に割り開いた。
誰にも見せたことのない箇所をしげしげと見られて上総は羞恥に毛穴の全てから血を吹きそうになる。
「ここは使っていないだけあってさすがに綺麗なモノだ。楽しみですな」
上総はいやいやをするように首を振る。
「おちょぼ口をひくひくさせて、お可愛らしい」
「い、言わないでくれ……」
上総は恥ずかしさに耐えられず両腕を囲うようにして顔を覆った。
「顔を隠したところでこちらは丸見えでございますよ」
山城屋は上総の菊の周りをつつく。
「まさしく頭隠して尻隠さずですな」
笑いながら先ほど源太郎の手で油をたっぷりと塗り込められた上総の後孔に指を入れた。
「ヒッ…」
上総は身を竦めた。
「黒田様の仰るとおり、まだまだ堅いつぼみだ」
これを無理矢理開花させればどれほど快感か。山城屋はほくそ笑む。
じっくりと解すように中で蠢かせる。
「…ん、ううっ」
慣らしながら一本だった指を二本に増やし山城屋は指を動かす。
「っ!」
上総の身体が跳ねた。
「ここがよいところですな」
山城屋はコリコリとその部分を刺激する。
「ううっ……ん、ん……あぁっ」
源太郎に嬲られたときのような疼きが身体の奥から湧き起こり、痺れが腰骨から背筋に沿って這い上る。
上総の陰茎は張りつめ透明な液を滴らせ始める。
「あれあれ、もうそのように涎を垂らして喜んで。階下の方々に既にこちらの悦びを教えてもらいましたか」
上総は耳の先まで真っ赤になり更に顔を覆う。
「初めですからこちらも可愛がって差し上げましょう」
山城屋は片手で後ろを弄りながらもう片方の手で上総の陰茎を扱いた。
「うっ…ああ…はあっ、ん…んんっあ」
両方からの刺激に上総は抗う術を知らず身悶える。
「ああ、あああ、も……う…」
「いきそうですか?」
山城屋は上総の泣きそうな顔を覗き込む。
ぎりぎりまで官能を煽るだけ煽っておいて山城屋は指を引き抜いた。
「出させてしまってからではかえって貴方が辛い。先にこちらを愉しませてもらいますよ」
山城屋は立ち上がると着物を脱ぎ捨て、自身を上総の菊にあてがうと無理矢理押し広げながらゆっくりと身体を沈めていった。
めりめり、と引き裂く音が聞こえるようだ。
「あああ……あああああぁぁ」
真っ二つに裂かれるかというような痛みが脳天に突き抜けた。これまで経験したことのない灼熱感と激痛に上総の口から叫び声が出ていく。
「おう、きついきつい。食いちぎられそうだ」
山城屋は上総の悲鳴さえも楽しみながら嬉しそうに笑った。
耐えがたい痛みに上総は為す術もない。顔を覆っていた手を伸ばし、畳を掻きむしる。
「……あぁ……はぁっ……はっ…ああぁ」
泣くつもりが無くても勝手に涙が流れてくる。ぎりぎりにまで引き延ばされたその部分が今にも切れてしまいそうになる。山城屋の男根に身体を串刺しにされ喉元にまでせり上がって来ているようだ。
「どんな感じですかな?」
根本までぴったりと納めておいて山城屋は上総に声を掛けた。
「痛……痛い、う…あ、苦し、抜いてくれ、頼む……」
外からの痛みには耐えられても、内側からの経験のない痛みにはどうしようもない。
「情けないことを仰いますな。あなた様も武士の端くれならばやせ我慢の一つもしてみなされ」
笑って取り合わず山城屋はわざと乱暴に腰を動かし始めた。
「ひいいぃぃぃあああっ」
上総は悲鳴を上げる。
中が切れたらしく赤い血が細く足を伝っていった。
しかし山城屋は全く気遣うこともなくかえって激しく腰を叩きつけるように動かした。
「ヒイッ…ヒイッ…」
激痛に上総は前にいざって逃げようとするが山城屋に腰をしっかりと押さえつけられて動けない。
油の助けを借りて山城屋は抜き差しを繰り返した。
しばらくすれば痛いほどに締め付けていた上総のそこが僅かにほころび始める。
この瞬間が堪らないのだ。
山城屋はじっくりと味わうかのように動きを緩めた。
上総の声の様子も変わってくる。
痛みに耐える呻きと悲鳴のみだったそれに、艶めいた喘ぎが加わる。
「ヒッ……い…あ、あぁ……」
「よくなってきましたか」
「アッ……アアアッ」
上総は身体をビクビク震わせて声を上げた。
痛みに萎えていた上総の陰茎が頭をもたげる。
「そろそろよろしいかな」
不意に山城屋が身体を離した。
山城屋が出ていったソコが軽い痛みと共に収束する。
いきなりのことに上総は振り返った。
山城屋は戸惑ったままの上総の身体を仰向けに返す。
頬を紅潮させ、潤んだ目をとろんとさせて上総はただ上を見た。その視線の先に山城屋がいるのかいないのか。
「よいお顔におなりだ」
山城屋は指先で上総の額に流れる汗を拭った。
「さて、これから本格的に可愛がってさしあげましょうか」
「まだ……?」
上総はようやくこれで終わったのかと思っていたのだ。
「これまではただ慣らしただけでございますよ。貴方もまだいっておられぬでしょう」
山城屋は易々と上総の足を持ち上げると後孔に突き入れた。
おちょぼ口をひくひくさせて・・・ここんとこのセリフ禿萌。
時代劇風タソ、最高ーーーーーーーーーーー
時代劇、相当萌える・・・・
丁度ラスサム見てきた後なので、余計和服の殿方は萌えるわぁ〜(*´Д`)
時代劇最高…(*´Д`)
カ〇イ伝で萌えた身に極上のフィット感!!
辱められる男(・∀・)イイ!
ジアコルドは最初、嗚咽にまぎれて抵抗するように身をよじっていた。
しかし吸い付かれ、嘗め上げられるのを繰り返されるうちに、えもいわれぬような
深い息を吐き出すようになった。マキュージオの自身は、すでに熱をおびていた。
が、マキュージオの腰と布越しに擦りあっているジアコルドのそれは、いまだに反
応はないようだった。
『マキュージオ』
ふいに、ジアコルドが口を開いた。
『…お前と修道士も、こんな風に睦み合っていたのか』
『なぜ…』
『俺とそやつを重ねておるのだろうが、そうは…いかぬ』
ジアコルドは口元をゆがめた。
『───そのような手加減など』
マキュージオは、ジアコルドの両膝を限界まで広げた。そして、ジアコルドの自身
を露わにした。髪の色と同じ、金色の繁みの中の杭を指先で巧みに扱きあげながら、
そこを口付けた。
ぐん、とジアコルドの半身が弓なりになった。
ジアコルドは、縛られた両手を強く握りしめて堪えた。
すると、その抑制が、思いの外の障害となってくる。マキュージオが愛撫から唇
を離すと、ジアコルドの杭はみごとに勃ち上がっていた。
さらに、いよいよ絶頂をむかえようと、蜜を滴らせているところでもあった。
『は…っっ、は…』
もはや勢いを止められぬジアコルドは、見えない瞳で、マキュージオの様子をうか
がった。どうしようもないというように、肩や腰を捩る。麻縄の巻き付いた手足の
先は、身動きのたびに骨に食い込み、皮膚を削ぐ。それに苦しそうに眉を寄せ、汗
を額ににじませている。そのさまは、マキュージオの劣情をそそった。
思わずジアコルドの上に被さると、ジアコルドの唇は、期待のこもった溜息を漏
らした。
しかしマキュージオはジアコルドの肩を引くと、杭を立たせたまま、体を俯せに
倒した。ジアコルドは肩と頬を床に擦りつけられ、尻を高く持ち上げられる。
『何を…する気だ…』
構わずにマキュージオは、ジアコルドの背中から衣服をはぎ取った。
なめらかな曲線を持つ背中に、黒い墨で獅子像が彫られている。
それが、興奮と屈辱で燃え上がり、震えていた。淫靡な光景だった。
さらに下の方もひき下ろす。
『…このような屈辱は許せぬ』
下から、荒い息を押さえることのできないジアコルドが呻く。
『貴様を殺してやる』
マキュージオは、ジアコルドの裸の背中に指を這わせていく。
首筋から、背筋を通り、尻の奥まで。
『ぅ…』
苦しげな呻きだったが、それは、マキュージオの愛撫を再び受け入れた、ジアコ
ルドの杭から漏れてくるものだった。マキュージオは、熱く息づいているそこを、
緩く撫で上げながらおもむろに、ジアコルドの足の付け根に、片方の手指を這わせ
はじめた。
ジアコルドは、精を放とうとそちらに夢中になっている。
息があがり、何も考えられないという様子だった。一方で、マキュージオは長い
指をジアコルドの中へ、奥深くへ滑り込ませていく。
その腰が、静かに痙攣する。早い息が続く。声にならない声が、殺してやる、殺
してやる、と繰り返している。
『ああ………』
そしてついにけだるい喘ぎが漏れる。が、そこで終わりではなかった。
待ち受けていたように、内部に埋め込まれたマキュージオの指が、ジアコルドの
芯をかき乱しはじめたのだった。
精を放った後も、マキュージオの手はジアコルドの杭を捕らえていたのが、こぼ
れ落ちた精にまみれた手の中で、ふたたび熱がもどろうとしていた。
『ああぁ…マキュージオ…やめ…』ジアコルドは錯乱した。
その後、杭を握りしめたマキュージオの手は離れたが、かわりに、すさまじい衝
撃がジアコルドの体を突き破った。マキュージオの杭は、ジアコルドの体の芯へ埋
め込まれ、きつい弾力に蹂躙されながらも、奥へ吸い込んでいく。
『っあああああ、あっ……う、…ああ!!』
闇の中、身動きさえ禁じられ、ジアコルドは体の奥からとめどなく溢れ出る声を
抑えることはできない。マキュージオは、容赦なく腰を突き上げた。突かれた場所
が擦り切れ、鮮血がジアコルドの股を伝う。血の匂いが汗の匂いと混ざり出す。
マキュージオは、ジアコルドの背に覆い被さり、裏返る声や、呻き声に耳を傾け
酔いしれながら、腰を狂おしく押し進めた。
深く突きながら背中の入れ墨に歯を立てて嘗め回すと、いっそう高い声をあげる。
しかし、精を放つことはゆるさなかった。マキュージオはその兆しを感じ取ると、
すぐに腰の勢いを緩め、ジアコルドへの愛撫を放棄した。…そして、ようやくマキ
ュージオ自身の限界が近づいた。ふと意識を手放すと、大きな痙攣がマキュージオ
の背筋をびりびりと走った。
両手でジアコルドの腰を掴み、最も深い場所で精を放つ。
『ああ…っっ、───ぅあああああああっ』
ジアコルドの立てた両膝が、がくがくと震え出す。その足の付け根と、杭の先か
ら、大量の精がしたたり落ちてきた。
『あなたは勇敢だ。わたしに抱かれ、気を失わなかった』
『黙れ』
腹立たしげな声を聞きながら、マキュージオはジアコルドの拘束を解いていく。とは言いながらも、自由になった手足は、すぐに動こうとせず、だらりと床に投げ出された。
マキュージオは立ち上がると、脱いだ衣服を身につけはじめた。暖炉の赤い火に照らされ、裸のジアコルドの肌が艶やかにうつる。汗の光でもあったが、腹や腿のあたりは、精が散って乾かずにこびりついているのだった。
マキュージオは衣服を整えると、乾いたマントをとり、ジアコルドの体に掛けた。
『…あの修道院がどうなったか、聞きたくはないか』
ようやく息が落ち着いた様子だった。
『3年前、我らはこの地へ辿り着いてすぐ、山へ向かった。刃の丘を占領したのも
同時だった。…修道院に特に関心はなかったが、人間がいるのが邪魔だった。たと
え老いぼればかりでもな』
『殺したのですか』
『いや。その前に、死んでいた。修道院の扉を内側から閉め切って、自分達で火を
放った。我らが到着した時にはすでに遅かった。…死体を確かめようにも、石の扉
が強固でな。開くことができなかった。…あの一帯を封鎖したのは、我らのせめて
もの情だ。あの修道院を彼らの墓標にと……何をそこまで恐れたのか。我らは命ま
で奪う気はなかった』
マキュージオは、愕然とした。その場に立ちすくんで、ジアコルドを見下ろして
いた。おのずとあの修道士の顔を思い浮かべた。
───死んでいたのか。やはり。
『うぅっ』
突然、ジアコルドが呻き、左目を押さえて苦しみだした。我に返ったマキュージ
オは、屈み込んだ。
『ジアコルド。どうしました』
『眼が…痛む』そして、手探りでマキュージオの腕にすがった。
『俺の上着の内に、薬がある。…それを』
言われたとおりに探ると、掌におさまるほど小さな、ガラスの細長い小瓶が確か
にあった。中に水のように透明な液体が入っている。
『その水を』促され、マキュージオは小瓶の栓を開けた。匂いはなかったが、強烈
に目鼻を刺激してくる気体が出てきた。
(これは…)
『どうした。はやく…』手をのばすジアコルドに、マキュージオは言った。
『この薬は』
『サラフィナスが調合した。眼の痛みを和らげる、と…』
『わたしの目にまちがいがなければ、これは毒です』
『なに?』伸ばした手が止まる。
『体の内を徐々に溶かす酸と、痛み苦しみの感覚を麻痺させる麻薬を混ぜた、なし
くずしの死を導く毒───かつて、王家の継承争いで使われたものと、同じかと』
ジアコルドは起きあがり、驚愕の表情でこわばった。
『お前がどうしてそれを』
『わたしはかつて王家の人間でした。もはや滅び去った家系ですが』
『…サラフィナスめ。俺を陥れ、自分が主君となるか。あの藪』
『しかし彼が王になれば、鉱山で死ぬ者は減るでしょう』
『鉱山だと?───そんなもの、とうの昔に閉鎖している。要塞も今や。もう一年
以上も前の話だ』
今度は、マキュージオが驚く番だった。
『…では、あの連れてこられた男達は』
『知らぬ。俺ではない。サラフィナスが、城下町の建設につかうと言って連れてく
るのだ。鉱山は、障気が出てからはすぐに閉鎖して、誰も入れぬようになっておる』
『サラフィナス殿は、まったく違うことを言っていましたが。…あなたはいまだに
鉱山の採掘を続けていると』
『馬鹿な!』
ジアコルドは叫んだ。怒りで、見えぬ目が大きく見開いている。
『裏切りか…あやつが』そして言葉をとめ、しばらく沈黙した後、ジアコルドは急
に笑い出した。『ははは…』
『滑稽だな。まったく滑稽だ!あの藪、年中、調べものばかりしておると思ってい
たが…王位が欲しければ、素直に言え!サラフィナス!くれてやる。俺の物全て、
もっていくがいい』ひとしきり笑うと、最後につぶやいた。
『王など、くだらぬ』
そして言った。
『…マキュージオ。貴様、海を見たことがあるか』
『……いいえ』
『俺の祖父は、海を渡ってこの地へ来た。海賊だったときいている。この国に落ち
着いた理由はわからんが───俺は航海の話ばかりを聞いて育った。だからいずれ
俺も海へ出ることを考えた。しかし父が王家の人間と所帯を持ち、地位を得てから
戦争が起きた。それから、父の仕える人間が次々と死んだ。王族、貴族、執政家、
将軍…そして気が付くと、俺たちの下には大勢の兵隊が居た。護るべき人々だ』
『父と俺は、あちこちで戦った。それで武勇をたて、ジアコルド軍は増大していっ
た。しかしもう歯止めがきかなかった。戦に明け暮れ、破壊ばかりで、何も生み出
せなかった。だから俺は、父が死ぬと、国をつくろうと思ったのだ。…行き場をな
くした者達が、安住できる国だ。それが出来上がったら、俺は王位を捨て…海へ出
るつもりだった』
ふと、窓の隙間から光が差し込んできた。朝日だった。
マキュージオは黙って、ジアコルドの話に耳を傾けた。ジアコルドはおもむろに
手を伸ばした。指先に、マキュージオの頬が触れる。『海はな』
『お前の目のように青いのだ』
その時、マキュージオの耳に気配が走った。ジアコルドも反応する。
『蹄の音…!』
マキュージオは急いで外へ出た。霧は晴れ、視界は明瞭になっていた。
木立の中へ走り、下の森を見下ろす。すると、獅子の旗のジアコルド軍の列がま
さにこちらへ向かっていた。マキュージオはすぐ小屋へ引き返した。
『サラフィナスか』
ジアコルドの表情が険しくなった。マキュージオは、衣類を急いで集めるとジア
コルドに着せた。
『逃げましょう』
自分の身支度まで整えると、マキュージオはジアコルドの手をひき、小屋の外へ
出ようとした。が、ジアコルドは遮った。
『ジアコルド』
『俺は残る』
『なぜです』
『俺は盲人だ。その上、命も長くない。二人で逃げれば足手まといになる』
マキュージオは口を開きかけたが、ジアコルドは畳みかけた。
『これは、すべて俺自身が招いたこと。お前には関係ない。…お前だけ逃げるのだ』
マキュージオは、その場に跪いた。そして、ジアコルドの手を取った。
『わたしは、あなたに仕えると誓いました。…お守りします』
『………ならば聞け。主君の命令だ───逃げろ』
『できません』
『マキュージオ』
蹄の音が、かすかに近づいてくる気配がした。
『行け!!』ジアコルドは叫んだ。しかし、マキュージオは動こうとしない。
『…では、お前の剣を置いていけ。お前の忠誠心をそれで受け止める。引き替えに』
そう言いながら、ジアコルドは自分の右手の人差し指に嵌めた指輪を抜き取った。
『ジアコルドの、王の指輪だ。これをお前に託す。…お前はここから逃げ、そして
必ず、ここへ戻れ。俺の軍を、お前の手で護ってくれ。』
そして、マキュージオの手を握り返し、右の人差し指に嵌めた。
『さあ、剣を』
長い間を置いて、マキュージオは腰から剣を鞘ごと外し、ジアコルドの手に持た
せた。
『あなたをお守りしたかった』
『───行け』
マキュージオは立ち上がると、ジアコルドの唇に軽く口づけた。
『御武運を』
そして、小屋を出た。遠くに、隊列の影が揺れていた。振り返らず、森の奥を目
指し、走った。何も聞こえないように、何も考えないように、木立を抜け、藪を駆
け抜けた。ただ、ひたすら。
おわり。
522 :
中世作家:03/12/21 13:19 ID:+jwTkYdG
>502タン
他に巣りー、全然知りませんでした。でもウレスイ。マキュージオの名前は適当だった
んですけど、なるほどシェークスピアねと自己納得しますた。
しかし最後は理屈ぽくなったな。スマソ
叶うならセヴェリエ編も投下したいんですけど、姐さん方、よろしいでしょうか
イイヨイイヨー!! ドンドンキテー!!!!! (・∀・)ノ GJ!!
中世たんスンゲー好きです。
世界にただよう雰囲気が好き。
ヤおいも禿げ萌え。
「・・・っう・・ぁ・・・く・・」
食いしばった兵馬の歯の間から、苦しげな呻きが洩れる。
冶三郎は兵馬をうつぶせに態勢を変えさせ、背中の傷に舌を這わせていた。
舌が傷口に触れる度にビクンと背筋が強張り、額には脂汗がつたう。
「っつ・・う・・やめ・・・」
かすれた声も、いたずらに冶三郎の加虐心を刺激するだけであった。
ギリッ・・と、まだほとんど癒えぬままの傷口に爪を立てる。
「・・・っあ・・あああ!!・・・っ・・」
兵馬は身をよじって逃れようとするが、冶三郎は
腰を押さえつけてそれを許さず、ペチャリ。とにじみ出る血を舐める。
冶三郎はぐったりとした兵馬の腰を押さえつけていた手を離すと、
下肢に手を伸ばした。
引き締まった双丘の感触をしばらく掌で楽しむと、
さらにその奥に指を這わせる。
「いや・・・だっ・・・」
冶三郎の骨ばった指が蕾を探し当てると兵馬はまた、
低くうめいて小さく身じろぎをするが、それを全く意に介さず
蕾の周りを数回なぞるとズプリと中指を蕾に沈める。
力無くかぶりを振る兵馬の耳を軽く噛みながら
冶三郎は一度指を抜くと、今度は2本の指を一気に沈めた。
「っぅ・・・は・・・」
容赦無く広げられる後孔の感触に、兵馬はなるべく
苦痛が少ないようにと――おそらくは無意識のうちに――
息を吐き、身体の力を抜いてその指を受け入れようとする。
(・・・やはりな。)
兵馬のその様子を見て冶三郎はつと目を細めた。
やはり、この身体は男を知っている。
この身体に付いていた紅い情事の跡も、いずこかの男が付けたものだろう。
そう考えが到ると同時に襲ってきたドス黒い
感情に任せてわざと乱暴に蕾の中で2本の指を動かす。
「・・っ・・ぁあ・・・やめ・・っ・・くださ・・」
苦しげな声も冶三郎の劣情の炎に油を注ぐ役割しか果たさない。
だが、次の瞬間に兵馬の口から出た言葉に
、冶三郎は驚いたように手をとめ、兵馬の顔を覗きこんだ。
「おやめくだ・・さ・・沖照様・・」
二ヶ月ぶりですね。兵馬タン。
すっごい楽しみにしてたから嬉しいよ!
でもまさかこの続きも二ヶ月後じゃないよね…?
兵馬タンがキターー!
ハアハア(*´д`)イジメッタッテクダサイ
>>528 二ヶ月ぶりでも(・∀・)イイ!!
投下してくれるだけで有り難いじゃん!
「アルバイト?」
それは同じ大学の同じクラスの、古屋泰(フルヤ・ダイ)から持ちかけられた話だった。
俺、倉持尚(クラモチ・ショウ)と古屋は特に親しくもない、お互い関心の無いクラスメイトだった。
「そう。夏休みの2日間だけ、俺の代わりに行ってもらえんだろうか」
聞くと妙な内容だった。
古屋の遠い親戚の本家で年に1度祭りが行われるらしい。
祭りと言っても小さな形だけのものだが、百年に1回本格的にやるそうだ。それが丁度今年で、人手が足りず本家の人の代行役を泰に頼みたいと村から連絡があったらしい。
「つまりお前の代わりに祭りの手伝いをしろと?」
「祭りっていっても静かなもんなんだ。その村に伝わる神様をもてなす意味で、2日間部屋にこもって酒やらご馳走やら食べながら過ごすだけだそうだ。どうだ、やらないか?」
2日間で1万出すと言う。旅費も古屋持ち。妙に妖しい話だが…。
「で、何で古屋は自分で行かないんだ?」
「その日は予定があるんだよ。
つーか俺、親戚付き合いしてないしその村にも行ったこと無いし、行く気しないんだよ。田舎嫌いだしさ」
夏休みの予定もろくに無いし、旅行がてらに割の良いアルバイト。
俺は古屋の話を引き受ける事にした。
「遠いところよくおいで下さいました。
この度は大役をお引き受け下さいましてありがとうございます」
開口一番に頭を下げ俺に挨拶をしてきたのは、本家の当主だという年のいった男だった。
祭り前だというのに静かで人がいない古くて広い家に通されると、この家の親族だという男達を数人紹介された。何だか特徴の無い顔ばかりであまり覚えていない。
その他に人がいる気配は無かった。
長い時間かけてこの村にたどり着いたのは午後6時。山に囲まれた村だった。
ご飯は途中に済ませていたので今は少し休みたいが、遊びに来たわけでは無い。
「祭りは今夜から明日にかけて行います。あなたは今夜、神様の家で一晩過ごしてもらいます」
「神様の家?あの、この村の神様って一体…」
「あなたもここに着いた時に見えたでしょう、あの大きな木がそうです。
神様の家というのは神木の前にある小屋の事です」
ここに着いてすぐに目に入ったのは家の裏の大きな一本の木だった。
「神様の家で人が過ごすのは百年に一度。…村には今、若い人が居ないのでこうして代役を頼んでいます」
若くないといけないんだろうか?こういう儀式めいたしきたりってのはよくわからない。
とりあえず言われる通りにして2日間無事に過ごそう。
その後、暑さで汗をかいた身体を風呂で清め、用意された和服に着替えて神様の家に案内された。
部屋にはお酒とご馳走が数人分用意してあり、寝る場所もある。
「このお酒と食べ物は神様の為のものです。あなたの分はこちらに用意しましたのでご自由にどうぞ」
2日目の段取りは明日お話しますと言い、俺は神様の家に一人残された。
今夜はここにいるだけで良いそうだ。
大役とか言うからもっと大変なのかと思っていたのに、楽そうで良かった。
しかし部屋には扇風機が一台あるだけでとても暑い。
お腹も減っていないし酒を飲む気にもならず、長旅の疲れからすぐに布団に倒れ込んだ。
しかし眠気があるわけでもなく、ぼんやりと寝ころんでいた。
何故、古屋は俺にアルバイトの話を持ってきたのだろう。
俺はどちらかと言えばクラスメイトとの付き合いは悪い。浅く広くなタイプで、どこか冷めていると良く言われる。
それは自覚しているし周りも承知している事だ。
(他人を必要とせずに生きていくことが、強いことではないとわかってはいるけれど)
ただ、必要とか不必要とか関係無く、無いものは欲しがらない。俺には野心が無いのだ。
そんな俺と古屋泰は正反対な男だった。
嫌いではないが付き合うのは難しそうだ。
とりとめなくいろんな事を考えているうちに、俺はいつの間にか眠ってしまっていた。
次に起きたのは午後0時。木々が風で揺れる音で目が覚めた。
ザアアアァ…
ザアアアァ…
「風の音がすごいな」
完ぺきに目が覚めてしまったので部屋の中が涼しくなるように窓を少し開けに行った。
「……あれ?」
不思議な事に気が付いた。俺のいる神様の家は、神木と本家に挟まれていた。窓は本家側にあり、神木側にはこの部屋に入る扉がある。
窓を開ければ本家が見えるはずだった。なのに家どころか村が、無い。
(向きを間違えて覚えてたのか…?)
しかし反対側の扉を開けてみると大きな神木がそびえ立っている。
もう一度窓を大きく開け、月明かりで周りを確認したが同じだった。
ここには神木を含む木々の他には俺と神様の家しか無い。
ど、どんな展開になるんだろう(ドキドキ
忍者さんも続き待ってます!
き、気になる…クリスマスイヴなのに自分、何やってるんだろ。
旦那は酔って先に寝ちゃったし、オカズにしまつ。
保守
ごめんなさい。ちっと長くなるかも。迷惑でしたらストップお願いします。
舞台は、マキュージオが去った直後でつ。
その国は、もう随分長い間、戦乱が続いていた。
長い年月の中で、数多の都や村が消え、一面の焼け野原が拡がった。生き残った
人々は、新たな暮らしを始めたが、またいつ襲ってくるかも知れない侵略者におび
え、土地に名前をつけることをためらうようになった。…そうして名を失った土地
が国を覆い尽くすと、人々はやがて互いの住まう土地を、東・西・北・南の方角で
呼び合うようになっていった。
東には大きな港町があり、“緑の連合軍”なる強力な民兵軍が護っていた。西に
は、かつての王家の騎士団の生き残りが、砦を築いていた。南には、広大な密林が
拡がっており、その奥の原始的な種族の生活を護っていた。そして残る北は、戦争
が始まって最初に滅んだ土地であり、今では何人も寄りつかない。巨大な山脈がそ
びえ、冬になれば、深い積雪に覆われた。…だから、山々の裾に、修道院がひっそ
りと建っていることなど、誰も知る由がなかった。
ゾルグは、物拾い人(へルター)と呼ばれる───戦場や焼けた町村を徘徊し、
死体から武具や金品を盗み売り捌く、放浪人以上にさけずまれ、また憎まれる輩の
仲間だったが、元を辿れば放浪人であり、その以前は、“緑の連合軍”にいたこと
もある、槍の名手だった。
しかし、それも5年ほど前、国の中心で起こった大戦を機に剣を捨ててからは、
もはや誰の記憶にも残っていない。
ゾルグは孤独にさすらいの旅を続けていた。
戦場を巡り、廃墟を探索し、物を盗む。すぐに売ることが出来ない時は、隠し場
所をつくり、保管しておいた。そのうちに、ゾルグの秘密の隠し場所は、国中に点
在するようになった。
その年の冬、雪深い北の森へゾルグが向かったのも、北の森の中に隠した武器を
回収するためだった。本心を言えば、気の進まぬことだったが、悪名高いジアコル
ド軍の侵攻の噂が真実となっては、そう言ってもいられなかった。
しかし、北の地の気候は、ゾルグの思っていた以上の猛威だった。森に入って少
し登っただけで、吹雪が吹きつけ、ゾルグの視界を覆ってしまった。身を隠す場所
もなく、体を雪に埋もれさせ、途方にくれた。
そして、いよいよ力尽き、意識が朦朧としだしたその時───ゾルグは、刃の丘
の修道士セヴェリエに助けられたのだった。
修道院の中は老人ばかりで、全員がひどく疲れたような顔色をして、生気がなか
った。院内は暗く、蜜蝋の炎がゆらめく以外は、しんと静まりかえっていた。
(まるで墓場だな)
ゾルグは思った。ゾルグをここに連れてきたセヴェリエは、見たところ19歳か
20歳そこそこといったところだが、どうやら口が利けない様子だった。
『口が利けないのではありません───沈黙の誓いを立てているのです。修道士に
なるための、彼の修行です』
長老だという長い髭の老人が現れ、ゾルグを食堂に案内した。そこへ、セヴェリ
エが沸かし湯を持ってきた。椅子に腰掛けたゾルグの足下に空の水盆を置くと、注
ぎ入れる。香りの良い湯気がのぼった。ゾルグの視線に気が付くと、ふと顔を上げ
、微笑んで見せた。
『吹雪は明日には止むでしょう。どうか休んでいかれますように』
長老は、親しみを込めた物言いで言った。
『ありがたい。感謝します』ゾルグは心から礼をのべた。
その夜。ゾルグの元へ、長老が尋ねてきた。
そして人目をはばかるように、小声で話しだした。『ゾルグ殿。あなたに折り入
って相談があります』
『────明日、あなたがここを立つのと一緒に、あの子も連れて行っていただけ
ないでしょうか』
ゾルグは驚いた。長老の目を見ると、切迫したものが浮かんでいるのがわかった。
『長老。俺はへルター、物拾い人だ。とてもそのような頼み事をされる人間では』
『あなたが何者かは、我らにとって問題ではありません。導きの形は、時として意
外なものになって現れる。どうか聞き入れてください。あなたの目的の邪魔になる
のでしたら、邪魔にならぬ所まででもよい。どうか』
言いながら老人は、懐から革袋を取り出し、ゾルグの前に差し出した。その中に
は、金が入っていた。
『我らの貯えですが、お持ち下さい』
『受け取れない』返そうとした。が、老人は皺だらけの手でそれを遮り、ゾルグの
手を握りしめ、頭を下げた。
『頼みます』
ゾルグは根負けした。…ジアコルド軍の斥候が、すぐそこまで近づいてきている。
おそらく、ここの老人達は死を覚悟しているのだろう。しかし、セヴェリエは若す
ぎる。今は命を落とすべきではない。
『…わかりました。しかし、彼をどうやって連れ出したものか』
すると長老は、その方法を話しだした。…どうやら、以前から計画していたよう
だった。
翌日、何も知らぬセヴェリエは、ゾルグを森の外へ送り届けるように長老に命じ
られ、ゾルグと共に修道院を出た。
空は晴れて太陽があった。地上の積雪は深く、腿でかき分けながら森を進んだが、
それも出口が近づくと、堅い土の地面があらわれた。
先を歩いていたセヴェリエが振り返り、立ち止まった。案内はここで終わりとい
うことだった。
『お別れか。…お前さんのお陰で助かった。恩に着るよ』
ゾルグが片手を出すと、セヴェリエも握り返した。
そして、元来た道へ歩き出した。
『ああ──ちょっと待ってくれ』ゾルグが声をかけると、立ち止まった。
『これをお前さんに。長老から預かった』
それは、一通の封筒だった。訝しげにセヴェリエはそれを見て、受け取った。
『すぐ読むように、だそうだ』
…それは、長老からのセヴェリエの破門状だった。
“金輪際、刃の丘へは二度と足を踏み入れぬよう。さもなくば、お前の信仰の道は
永遠に閉ざされる”と書いてあるはずだった。
それを読む、セヴェリエの手が震えていた。
『セヴェリエ。俺はこれから東の地へ向かう。そこには、この国で唯一栄えている
都がある…都の大聖堂には、沢山の修道士が修行している────お前もくるか』
セヴェリエは顔を上げた。そして、そこで初めてゾルグと、長老の意図がわかっ
たようだった。しばらく間を置いて、こくりと頷いた。
かくして、セヴェリエとゾルグの旅が始まった。
北の森を出て暫くして、ゾルグは運良く出会った旅商から、セヴェリエの旅装を
買い求めた。それまでセヴェリエは、修道衣のままだった。それを着替えさせると、
セヴェリエの印象が随分変わって見えた。それから馬も買い、二人は一路北東を目
指し、ジアコルド軍を避けるかたちで、都に通じる東の荒野を目指した。
───そして今現在、二人がいるのは、東の荒野を目前にした、清らかな泉が湧く
小さな森、オアシスだった。
日も暮れ、今夜はここで休んで明日、荒野を抜ける算段だった。
ゾルグは、岩に腰掛け、空の彼方の星を眺めながらパイプを吸い付けている。
荒野を7日も行けば、都の砦が見えるはずだった。これまで危険らしい危険は何
事もなかったが、用心しなければならない。穏やかに見えても、戦乱の世は続いて
いた。
ゾルグは最初、セヴェリエに対しては厄介な印象しかなかった。貧弱で、依存心
が強く、消極的な人間なのだろうと思って、最初のうちはどこかに捨て置いていこ
うとさえ考えた。
しかし実際のところセヴェリエは、見た目よりずっと体力もあり、粘り強かった。
そして良く気が付いて、何かとゾルグを助けるのだった。
ずっと1人で旅をしてきたゾルグには、それは驚きであり、どこか新鮮な潤いを
もたらした。…東の都には、千人の修道士が集まる大聖堂があったが、いまはどう
なっているかはわからなかった。万が一の時は、セヴェリエを港から船に乗せて、
遠い地へ連れて行ってやろう、とゾルグは考え始めていた。
(…その時は俺も一緒に船に乗ろう。この国にはもう居たくない)
ゾルグは煙を吐き出すと、セヴェリエの方へ向かった。
焚き火の中で、熱いスープが煮えている。手持ちの食料をうまく使い分け、セヴ
ェリエは質素ながらも味わい深い食事を作る。ゾルグはその度に感心した。
『…お前さんのやることはいちいちお見それするな』
スープを口に運びながら言う。
『朝になったら出発しよう。荒野といっても大して広くはないが、夜になると気温
がだいぶ下がる場所だ。昼の間にできるだけ移動しておかなければ……』
セヴェリエは黙って、自分の食事を続けている。
ゾルグは溜息をついた。『お前さんの前だと、俺は独り言ばかりだな』
セヴェリエは、相変わらず言葉を話すことはなかった。どうやら沈黙の誓いをど
うしてもやる遂げるつもりらしかった。ゾルグには、それは大した問題ではなかっ
たが、それよりも心配なことがあった。
『…セヴェリエ。今夜はちゃんと眠るんだぞ』
そう言うと、セヴェリエの表情が曇った。
生まれつきなのか、それとも何か別の事情があるのか、旅の間セヴェリエは、ま
ともに眠ることがなかった。初めのうちは警戒と、緊張のせいだとゾルグは見過ご
していたが、日が経つにつれ、関係はうち解けていたにも関わらず、依然としてそ
れだけが変わらなかった。
一晩のうちの一時間、ないしは数十分。眠っているとしたらその程度だった。あ
とは顔を強ばらせて、ひたすら夜明けを待っているようだった。
(荒野を越える前に持たないかもしれない)
ゾルグは思った。
朝になり、ゾルグ達は荒野へ降り立った。二人乗りで馬を走らせていると、思い
の外太陽はぎらぎらと照りつけ、岩ばかりの赤い地面はそれを反射した。
季節は冬だったが、さすがのゾルグでも根を上げる暑さであるから、北育ちのセ
ヴェリエには耐えられないだろう…そう思って、ふと後ろを窺うと、セヴェリエは
気を失っていた。『セヴェリエ!』
ゾルグは急いで馬を止めた。安定を崩すセヴェリエを抱え、近くの大岩の影に身
を寄せる。セヴェリエを馬から降ろし、涼しい岩陰に寝かせようとした。その時。
ゾルグの目に、遠くから、こちらに馬を走らせてくる集団が映った。
『あれは…』
目を凝らす。その姿がはっきりと確認できると、ゾルグは思わず舌打ちした。
…こんな所で最悪な奴に。
その少年の名は、ロランといった。
東の都の支配者リラダンの息子で、年はまだ18歳にもなっていないはずだった。
小柄でしなやかな肢体に、冷酷なほどの美貌を持つ少年だった。切れ長の瞳は、
女ばかりか男までをも魅了し、誰もが彼の虜となった。
彼はその魅力をもって、“薔薇の乙女”と呼ばれる女ばかりの騎士団を率いて、
戦場を駆け回っていた。
騎士団、といっても、その実体はリラダンの娼館の女たちで、要するに、戦場の
男達相手の商売をするための団体だった。しかし、100人ほどいる薔薇の乙女た
ちの中には手練れの戦士もおり、その他大工や医者、料理人まで揃っているという
話だった。彼女達は全員素肌や顔に、特別な染料で蔓薔薇の紋様を描き、全身が薄
紅色なのが特徴だった。
ゾルグ達が荒野で出会ったのは、その薔薇の乙女の、いわゆる斥候で、この先で
野営をはっていたので、付近の様子を探っていたところに、ゾルグ達を見つけたの
だった。
ゾルグと気を失ったままのセヴェリエは、女達に連れられ、薔薇の乙女の団長、
ロランに引き合わされた。野営地は、大きなテントがいくつも連なっており、その
中央の最も巨大なテントの中で、ロランが待ち受けていた。
『こんな所でお前に会うとはな。ゾルグ───相変わらず色男だ』
ロランはテントの中央に女達をはべらせて、くつろいでいた。
『まったくだな』飄々と、ゾルグは答えた。表情には出さないが、ゾルグはこの少
年を嫌っていた。憎んでさえいた。彼の美貌も、ゾルグには邪悪で禍々しいものに
しか映らなかった。───これまでに会ったのは一回か二回だが、ゾルグは特に、
ロランの目が嫌いだった。人の心の弱い部分を見抜いていたぶるような、そんな気
味の悪い目だった。しかし当のロランは、そんなゾルグの心情にはまったく勘付か
ない様子で、ゾルグを見据える。
そして、傍らで女戦士に支えられぐったりしているセヴェリエを見た。
『──そいつは?』
セヴェリエの首に下がったロザリオを見て、ロランは眉を寄せた。
『彼の名前はセヴェリエ。北の地の、刃の丘の修道士だ』
『なんとまあ。物拾い人と修道士様の道中か。酔狂なことだな───それで?目的
はなんだ、東の都へ行くのか?』ロランは声をあげて笑った。
『お前には関係ない。俺たちは先を急いでいる。お前の商売を邪魔する気はない。
解放してくれ』
『…つれないことを言うな。そんな病人を抱えて、急ぐことはあるまい』
『いらん世話だ』
ゾルグは踵を返し、セヴェリエの腕をとって立ち去ろうとした。
『我らは北へ向かっている。この先で、ジアコルドの軍勢と合流するつもりだ。…
どうだ?ついでにお前達のことを話しておこうかな』
ゾルグは立ち止まった。振り返りたくなかった。そこには、ロランの妖しい、い
やらしい笑みがあるはずだった。
『…今夜はゆっくり休め。そっちの修道士殿は、我らが手当してやろう。なあ、ゾ
ルグ。久々の再会だ。お互い積もった話を、今夜は酒と酌み交わそうではないか』
歌うようにロランが言った。
それは5年前のことだった。長い間続いていた戦争が、これでやっと終わる、そ
ういう期待が込められた大規模な戦争があった。ゾルグは、連合軍の一員として、
前線に赴いていた。
そこで、“聖エーテル” ─── 決戦を控えたある日、そういう名の秘薬が、リ
ラダンの商人によって戦場にもたらされたのである。
“痛みと死の恐怖を克服し、誰でも鬼となって戦うことができる。”その触れ込み
で、とくに戦い慣れていない民兵達の間で流行した。
しかしその結果、狂人化した人々は敵味方の区別を失い、ついには味方同士で殺
し合い、あるいは自らを傷つけ死にいたり、護るべき土地を滅ぼすという事態が相
次いだ。…その時、ゾルグはロランに会った。火の手があがる戦場で、足元に、顔
なじみの亡骸が累々と続くのを見ながら、ゾルグは逃げていた。戦場に背を向け、
混乱に紛れて焼け野原を行く途中、大きな車輪の馬車に乗って戦場を去っていく、
13歳のロランを見た。
子供とは思えない妖艶な美貌が、火の粉にあおられ───笑っていた。
ゾルグは、心の底からの恐怖と嫌悪を感じた。
それからしばらくして、ゾルグは剣を捨て、放浪の身となった。戦を嫌い、逃げ
続け、生きるために物拾い人となった。…今自分が落ちぶれているのは、リラダン
とロランの親子が要因と考える節を、ゾルグは否定することができずにいた。
ゾルグはロランからひとつのテントを与えられ、宴の用意ができるのを待たされ
ていた。しかし気持ちが落ち着くはずはなく、テントを出ると、セヴェリエが介抱
されているテントを探した。外は日が落ちて、テントの間に松明が連なり、道を照
らしていた。そこを、薔薇の乙女たちがせわしなく往来している。
テントは何十もあり、厩舎もあれば、厨房らしいテントからは、肉の焼ける香ば
しい匂いが漂ってきた。
その中でようやく医者のいるテントを探し当てると、中に入った。
中では、薬瓶やその他こまごまとした道具を、床の敷物に直接並べた中央に医者
とおぼしきローブを着た中年の女と、黒髪の若い娘が待っていた。娘は、薄紅の肌
に大きく胸の開いた衣装をまとっており、一見娼婦のようだったが、その腰には、
細身の剣が左右一本づつさがっていた。
『その奥よ』指さす方向には、間仕切りがおりていた。
ゾルグの心情を察したのか、娘は言った。
『疲労で気を失われたようね。心配ないわ』そして、中年女を伴って立ち上がり、
テントの外に出ていった。
『宴のときはここにお知らせに来るわ。お待ちになっていてね』
女達が去ると、ゾルグは間仕切りをそっと開けた。
中央に火鉢が置かれ、ぼんやりと明るい中で、横たわるセヴェリエを見つけた。
『セヴェリ───』言いかけて、ゾルグは止めた。
次の瞬間、ゾルグは混乱に陥った。
『…ぅ…ぁ、…───はぁ』
セヴェリエは、こちらに背を向けてうずくまっていた。眠りこけているのかと思
って、近寄っていくと、その体が小刻みに震えているのに気が付いた。覗き込んで
みると、セヴェリエの額に、じっとりと脂汗が浮かんでいた。口からは、荒く早い
息が漏れ続けている。
その肩に手を伸ばそうとして、ゾルグはセヴェリエの手元を見た。
右腕の下が、体に巻き付けた毛布の下に吸い込まれている。その奥が、呼吸にあ
わせて律動していた。さらに、夜具からのぞいた裸の脛が、擦りあうように蠢いて
いる。
『な───セヴェリエ?』あまりのことに、ゾルグは声をあげた。
しかしセヴェリエの目はかたく閉ざされ、意識は完全にない様子だった。ゾルグ
の動揺をよそに、その動作を続けた。表情は、普段のセヴェリエではなく、唇の端
から舌をのぞかせ、瀕死の獣のような喘ぎをあげていた。
ゾルグは思わずその顔に惹き込まれた。と、セヴェリエの体が少し痙攣した。
射精が近いようだった。ゾルグはそれを見届けず、部屋を出た。早足で、テント
を後にした。
中世タン、続きお願いします…
中世タン、上手だね・・・。
(゚Д゚)ウンマー
中世タン何者なの?
中世タン待ってましたー!!
今回はここで一旦止めでつか?
年越えの焦らしプレイになってしまうのだろうか
雪の降る日、帰ってきたら郵便受けにチラシが入っていた。退屈だったから
チラシの番号に電話をした。電話に出た男が場所と時間を聞いてきた。
好みは?と聞かれたので、とりあえず若くて素直そうなのを、と言っておいた。
予約を入れた時間を五分過ぎて、オートロックのマンションのドアからするり
と入ってきたのは狡猾そうな顔をした、青年というよりはまだ少年だった。
青少年ナントカ法に引っかかるんじゃないのかなどと少しうろたえているのに
も気づかない様子で、その少年は無言のままさっさと廊下に上がり込んで振り
返って言った。
「ベッドは? どこ?」
コートと髪に雪がまだ付いていた。
「傘、持ってないのか? 店はここから歩いてこれる場所じゃないだろう?
車で来たんじゃないのか? 雪の中を歩いて来たような感じだな」
「たまたまこの近所にいたんだ。店から携帯に電話が来て、近いところに客が
いるから行って来いって」
「……素直そうな子ってリクエストしたんだけどな」
少年はその言葉にちょっと困った顔をした。でもすぐに笑顔になってコート
のポケットから携帯を取り出した。
「あれは……、店の人がとりあえず聞くだけ。嫌ならチェンジする? OKだ
よ。店に連絡入れようか?」
笑顔が子供のようだった。ちゃんと素直に言う事も聞きそうだった。
いいかな、と思った。
連絡しようとするのを止めさせて、そのまま手首を掴んで引き寄せてキスし
た。携帯が床に落ちる音。手首から手を離して背中に回し、もう一方の手を首
筋に回してそのままゆっくりとキスをする。唇を離すと、その少年は顔を隠す
ようにすばやく俯いた。顎をとって仰向かせると顔が赤い。キスもはっきり言っ
て下手くそだった。
「慣れてない?」
質問に怒ったように顔を背けた。狡猾そうな顔は照れ隠しだったのか、と想像
して楽しくなった。コートを脱がせて床に落としながら聞く。
「チラシに書いてあったオプションって何?」
「……いろいろ」
「たとえば?」
棒のように突っ立ったまま、服を脱がされていた少年はそこで言葉を詰まら
せた。上半身を裸にしてしまっても黙っていた。さすがに廊下で全裸にするの
もなんだろうと思って、あとはリビングに連れていって脱がす事にした。
脱ぎ散らかした服をそのままに腕を掴んでリビングに引っ張っていこうとする
と少年は口にした。
「ただ、抱くのではない事をしたり、させたり」
「どんな事?」
「……SM、のような事とか」
「店の子は誰でもそんなオプションを受け付ける訳?」
振り返って聞いてみる。腕を掴まれている少年は頷いた。笑っているけれど、
どこか無理しているような笑顔に見えた。よっぽどお金が必要な目にあってい
るのかと想像した。あるいは変な奴か、何か組織みたいなものに恐喝か無理強
いでもさせられているのかと想像した。
そしてすぐに、こんな表情をして見せる事が客を引き付ける手練手管って言う
奴かな、と思ったりもした。
「じゃあ、オプション付ける事にするから」
そう言うと、驚いたような顔を一瞬した。
リビングに連れて行って腕から手を離し、そのままソファを指差す。
「服、全部脱げ。そして、あのソファに横になれ」
カーテンは開けたまま。高層マンションの窓を誰も覗くことはないだろう。
少年が背中を向けて服を脱ぐのを見ながら自分もゆっくり服を脱ぐ。
……幾つだ? お前を抱いた事がばれたら犯罪になるんじゃないのか?
そう聞きたくなるような全裸を晒して少年はベッドに仰向けになった。
が、足の間を隠すように手前側の足の膝を立てているのが気に食わない。
「こっち側の足、膝から下をソファから降ろせ。そして身体全体が見えるよう
にこっち向け」
おずおずと少年は言われたままに足を下ろす。顔を背けて身体をねじるよう
にして身体をこちら側に向ける。ひっそりとしている下半身のものが見えた。
「顔、こっちに向けろ」
(あれは、一体なんだ?!)
大股で急ぎながら、ゾルグは自分の汗に気が付いた。
セヴェリエはゾルグの前で決して眠らなかったが、その理由が、さっきのあれだ
とは、考えたくなかった。
ゾルグは、宴の会場となるロランのテントに向かった。ちょうど用意が調ったと
ころのようだった。中へ入ると、赤絨毯の上に、豪勢な大皿料理がずらりと並べら
れ、奥のロランを囲むように、側近の女達が座っていた。見ると、ロランの隣に、
さきほど会った黒髪の娘がいた。
『おや。修道士殿はどうした?』
『…まだ具合が悪いようだ』
『それは気の毒に』
ゾルグはロランのそばの席をすすめられ、宴が始まった。
渡された杯に、赤い酒が注がれる。葡萄酒のようだったが、口を近づけると、
異様に鼻をつく感じがした。
『エーテル酒だ』赤い唇を嘗めながらそう言うと、ロランは自分の手に持ったエー
テル酒の杯を飲み干した。
『エーテルだと?』ゾルグに警戒の表情が浮かぶ。
『我らの生命の源だ。苦痛を和らげ、心の悩みを溶かし、目に見えるすべての物が
官能的に輝いて見える…俺のように毎日のんでいれば、神との交信も可能』
『ふざけるな』ゾルグは、込み上げる怒りを抑えながら押し殺した声で言うと、エ
ーテル酒の杯を置いた。
『お前達親子は、悪魔の薬をばらまいて大勢の人間を死に追いやった。俺は忘れ
ていないぞ。たとえへルターと落ちぶれた今でもな』
つい声が荒くなり、気配を察した女たちが武器をたぐり寄せる。それをロランが
制した。『ロクサネ』黒髪の娘が招かれた。
『この男に蒸留酒を』
ロクサネは下がり、奥から酒の瓶を運んできて、新しい杯に中身を注ぐと、ゾル
グに差し出した。
『エーテルは入っておらぬ。ただの酒だ、安心しろ───さぁ、興が冷めた。音楽
を鳴らせ。盛大にいこう』ロランが声を張り上げると、楽器を携えた女達がぞろぞ
ろと入ってきた。太鼓が打ち鳴らされ、歌がはじまる。
ゾルグは、蒸留酒の入った杯に口をつけた。そして、セヴェリエの身を案じた。
ふとロランを見て、思った。セヴェリエとそう年はかわらないはずだが、あまり
にも違いすぎる。セヴェリエもまだ体付きは未熟だったが、顔つきや性格は一人前
の男らしい、精悍さを帯び始めていた。対してロランは、男か女かわからない妖し
い姿のまま、時が経ったようだった。それが、肉感的な薔薇の乙女たちに囲まれて
いるのが、なんとも奇妙な光景だった。
ロランの手が、傍らのロクサネの体を撫で回している。…ゾルグは先程見たセヴ
ェリエの姿を思い出した。セヴェリエは女を知らないはずだ。あの山奥では、間近
で女を見ることもなかっただろう。そんな環境で育ちながら、あのような癖が果た
して生まれるのか、ゾルグには理解できなかった。セヴェリエは、過去に何かあっ
たに違いない。しかし、それを考える内に、ゾルグの意識はいつしか薄れていった。
ロランの甲高い声が遠ざかって聞こえた。───ゾルグは眠ってしまった。
ゾルグが意識を取り戻すと、テントの中は無人だった。宴の残骸はそのままに、
燃え尽きた燭台が、小さな炎を灯していた。外で、騒ぎが聞こえる。
反射的に起き上がり、ゾルグはテントを飛び出した。駆け足で、医者のテントを
目指す。思った通り、そこには人だかりが出来ており、入り口には槍を持った番卒
が身構えていた。
中から、かすかにロランの声がした。
ゾルグは人を掻き分け、前に進み、中へ入ろうとするが、番卒はそれを遮った。
『どけ!』
と、中からロクサネが現れた。番卒が退く。『セヴェリエは…』
『中よ』ロクサネの横をすり抜け、ゾルグは中へ飛び込んだ。間仕切りを開ける。
『セヴェリエ!!!』───ゾルグは、その光景のあまりの衝撃に全身の毛が総毛
立つのを感じた。
カチャリ…と金属が擦れあう音が耳に触る。鉄の鎖が天井の梁からつり下げられ、
セヴェリエの両手を頭の上で拘束している。
セヴェリエは全裸にされ、その体を、薔薇の肌の女たちが数人がかりでなぶって
いた。
横から女の赤い唇が、セヴェリエの唇をむさぼっている。別の女の赤く塗られた
爪がセヴェリエの乳首を弄んでいる。その傍らで座り込んだふたりの女が、セヴェ
リエの腋や背中の、あらゆる場所を舌で嘗め回している。正面に屈み込んだ女は、
その口でセヴェリエの自身を愛撫していた。
甘い薔薇の香が焚かれ、あたりが煙でかすんでいる。それが、女達の喘ぎと絡み
合い、むせかえるような世界をつくりあげていた。
『従者の登場だなぁ』
その声で我に返る。
『ロラン!貴様、何を』
香の煙の向こうで、水パイプを吸いながら、エーテル酒に口をつけるロランがいた。
『修道士殿をもてなしている』
『止せ!今すぐやめろ』ゾルグはセヴェリエの方へ飛び出した。が、それを後ろか
ら羽交い締めにされた。先程の番卒だった。
『縛れ』酩酊した目で、ロランが命じると、ゾルグは後ろ手に手錠をかけられ、番
卒の持つ鎖に繋がれた。強く引かれ、ゾルグはその場にひざまずく。
そこへロランが、ふらりと立ちはだかった。
『修道士殿はよほど強情なお方のようだ。さきほどから女達が手練手管を駆使して
いるが、なかなか気をやらず、辟易している───ああ、それとも───案外、男
の方がお好きなのかな』
『な…』
ロランが合図すると、番卒はゾルグをセヴェリエの目の前に引きだした。
『さがれ』ロランが言うと、セヴェリエの周りの女達は静かに退いた。
鎖が音を立て、ゾルグの目の前に、セヴェリエの裸身が現れた。
(ひどいことを。)
セヴェリエの体は、女達の体の染料がこびりついたのと、噛み傷だらけな上、唾
液や、流れる汗で汚れていた。俯いているため表情はわからなかったが、頬が紅潮
し、肩で呼吸していた。そして、さきほど女の口吻を受けていた部分は、粘液のよ
うなものにまみれて、熱く猛っていた。
『すこしばかり媚薬を塗ってやった。早く精を出さねば発狂するだろう』
ゾルグはロランを睨みつけた。すると、背後から番卒の蹴りがゾルグの背を押し
た。ゾルグは、セヴェリエの足下に突っ伏した。
『さあ、ゾルグ。お前が修道士を助けてやれ』
頭の上から、ロランの冷酷な声が降ってくる。顔を上げると、ちょうどセヴェリ
エの顔の真下だった。目と目があった。
『セヴェリエ』
セヴェリエは、ゾルグの顔がわかったのか、首を横に振り、体を捩って逃げるよ
うな素振りをした。鎖が鳴る。
『忠臣がお助けにあがったぞ』ロランが囃す。ゾルグはなんとか体を起こし、セヴ
ェリエを正面から見た。逸らしていたセヴェリエの顔がこちらに向く。頬に涙の筋
が幾つも伝っていた。酸鼻極まる有様だった。
『何をしている。早く抱いてやれ』
『できない』
『ではこのままにしておくか?このように勃ちあげたまま放置される方が、よっぽ
どつらい拷問ではないか?』
『…卑怯だぞ、ロラン!』
ゾルグは、ロランに向かっていった。しかし、鎖を引かれ、再びその場に倒され
た。呻きながら、セヴェリエを見た。セヴェリエは、じっとこちらを見ていた。腰
の疼きが耐え難いらしく、唇を噛み締めて、苦悶の表情を作る。
『男など…抱いたことがない』
するとロランが鼻で笑った。
『抱いたことがなくても男の喜ばせ方くらい、知っているだろう。さあ、ぐずぐず
しないでさっさとやれ』今度はロランの足がゾルグの背に押しつけられ、靴底で踏
みにじられた。そして、鋭く背中を裂くような痛みが走る。───いつのまにか、
ロランの手には鞭があった。そして、鎖を引かれ、ゾルグは無理に体を起こされた。
立て続けに、鞭が打たれる。服が裂け、血が背中を伝う。
『ぐぅっ…』
勢いで、ゾルグは前屈みになった。その先に、セヴェリエの自身が露わになって
いる。ゾルグはもう一度、セヴェリエを見上げた。そして目を閉じると、少々のた
めらいの後、セヴェリエの杭に口づけた。
『あ!!……』
セヴェリエの口から鋭い声が上がった。体を震わせ、息を詰める。ゾルグは口内に
杭を収めた。舌に、ぴりぴりとした刺激があった。それは媚薬だった。飲み下すと、
強い酒を呑んだような酩酊が、喉の奥から拡がった。
『はははは!見ろ!』ロランが狂ったような笑い声をあげる。
『んぅ…───はぁ、は』
セヴェリエは呻きながら、身をくねらせた。ちゃり、とセヴェリエの鎖が鳴る。
快楽の波に揉まれ、腰が痙攣を始めた。ゾルグは、ただセヴェリエを楽にしてやろ
うという一心で、舌を動かした。しかし、セヴェリエのそれが口の中で硬く強ばっ
ていく様子は、ゾルグを辟易させるどころか、いっそう行為に熱を込めさせた。
ふと、目を上げた。
セヴェリエが喉をあげ、息を吐いていた。その顔が下がると、ゾルグを見た。瞬
間、びく、とその顔がこわばり、みるみる弛緩した。
『呑んでやれ』ロランが言った。ゾルグの喉の奥に、熱い汁が飛んだ。
『…やはりな。大方、修道院では稚児であったのだろう』
ぐい、と肩を掴まれゾルグは、精を口元に残したまま、セヴェリエから引きはがさ
れた。セヴェリエは、精を放って放心している。そこにロランが立ちはだかり、そ
の顔を掴んだ。『後ろにも欲しいか?』
『止せ』ゾルグが叫ぶ。
『ロクサネ!』ロランが呼ぶ。『ベラドンナを持ってこい』
ロクサネが隣の部屋から、香油の瓶を持ってきた。
『…我らの媚薬、ベラドンナだ』そういって、ゾルグの前に差し出して見せると、
ロランはその琥珀色の油を手にとった。瓶をロクサネに渡すと、ゾルグの前に屈み
込んだ。
『前を開けろ』
ゾルグの後ろに控えていた番卒が背後から手を伸ばしてきて、ゾルグの服の前を
はだけ、その自身をさらけ出す。
『なかなかの持ち物だな』ロランは嘲笑した。ゾルグは抵抗したが、番卒に肩を押
さえられた。
『止せ。やめろ』ロランはベラドンナの香油を両手に擦りつけると、ゾルグの杭を
揉みほぐし始めた。
『う…』痒みのような痺れが、ゾルグの中心に拡がる。勃ちあがると、ロランはす
ぐに手を離した。ゾルグは思わず、甘い息を吐く。
『ここで気をやられては面白くない。ロクサネ───そいつの後ろを拡げてやれ』
『やめろ…』すでに体中が火照りだしたゾルグは、掠れ声だった。
ロクサネは、怯えるセヴェリエに近づくと、その背後に廻った。
『───鎖を緩めろ』
セヴェリエを吊している鎖が、ずるずると下がる。セヴェリエは、ロクサネに背
後を抱えられながら、足下の夜具の上に膝を折った。
『!…ぁあっ』そこへ間髪を入れず、ロクサネの指がセヴェリエの尻の中へ滑り込
んでいく。痛苦で、セヴェリエの顔が歪んだ。が、ベラドンナの香油と粘膜が擦り
あい始めると、その顔はみるみる切なく喘ぎ出す。ゾルグは、さきほど気をやった
ばかりのセヴェリエのそれが、ゆっくりと立ちあがるのを見た。
『…そろそろいいだろう』
ロランが言うと、ゾルグは鎖をひかれ立たされ、セヴェリエの背後に跪かされた。ゾルグの意識は、熱に浮かされたようになっていた。理性はすでに消え、目の前のセヴェリエの裸身を、見つめていた。
背骨が浮き上がり、薄い筋肉に覆われたセヴェリエの背中を見た。その尻の間に、
ロクサネの指が入り込み、すでに三本の指が執拗な愛撫を繰り返していた。尻の間
から媚薬が漏れ、粘ついた液がしたたっている。セヴェリエの息が上がっている。
『…欲しいか?男が欲しいのなら、口に出して言ってみろ』
ロランはセヴェリエの口元に耳を寄せた。
しかしセヴェリエは黙ったままだ。
『どうした。欲しくないのか?先程のように、疼いたまま弄ばれたいのか』
するとセヴェリエは俯いた。そして───首を横に振った。
『よし。入れてやれ』
それを合図に、ロクサネはセヴェリエから指を抜くと、ゾルグの背後の番卒とセヴ
ェリエの腰を抱え、尻を拡げてゾルグの杭の上に被せていった。
『やめ…ろ…』ゾルグは身じろいだ。が、その肩を押さえられた。
『はぁ…───』セヴェリエは、息を吐いた。ゾルグは、全身の血流が杭に集まっ
ていくのを感じながら、セヴェリエの中の感触に身を任せた。未知の感覚───に
思えたのは最初だけだった。媚薬で張りつめた部分を、弾力のある肉壁が扱く。
ゾルグの胸と、セヴェリエの背中が密着する。
『動け』そこへ、ロランの鞭がしなった。ヒュッ、と風を斬り、ゾルグの背に打たれる。
『あぐっ…』立て続けに、鞭が放たれる。
やがて、鞭に合わせるようにゾルグの腰はゆるやかな律動を始めていた。
それを受けるセヴェリエも、媚薬による疼きを止めることはできないようだった。
腰を動かして、ゾルグを深い場所へ導こうと懸命になっていく。その頃になると、
鞭の打撃は止んだ。
ちゃり、ちゃり。かちゃ。二人の律動に合わせて、鎖が揺れた。ゾルグは、意識
を飛ばしながら、腰を突き上げた。両手の拘束がなければ、セヴェリエの体を抱い
て、思う様、突きたかった。セヴェリエは、快楽に翻弄され、体がどんどん前に倒
れていくのを、つり上げた鎖にぶら下がって辛うじて支えていた。
『あ、は、はっ、はあ』熱い喘ぎが、セヴェリエの口から絶え間なく漏れる。
ゾルグはふと、顔をあげた。その先で、ロランと女達が、二人に見入っていた。
女達の目は、欲情に濡れている。しかし、ロランの目は、違っていた。いつもの
冷酷で野蛮な表情はなく、無表情ともとれる、複雑なまなざしだった。
『───ああっ』やがて悲鳴をあげ、セヴェリエは達した。彼も理性を失っていた。
羞恥はとっくに忘れ、女達の前に精を放ってみせた。
『…っ』ゾルグも、続いて達した。抜くことが出来ないので、セヴェリエの中に、
大量の精を放ち、それは二人の体のわずかな隙間からしたたり落ちた。甘い余韻が、
体の芯を流れていく。ゾルグは思わず、セヴェリエの首筋に唇を寄せた。
しかしそれは、突然体が引き離されてかなわなかった。『…!!』
何が起こったのか、すぐにはわからなかったが、いつのまにかセヴェリエの拘束
は解かれていた。体が床に崩れ落ちたところへ、薔薇の乙女達が駆けつけ、数人で
抱えてセヴェリエをその場から連れ出そうとする。
『待て───』
ゾルグは追いすがったが、腕の手錠がそれを許さなかった。振り返ると、手錠の
鎖が背後の柱に括り付けられていた。
『皆、出ていけ』ロランが叫ぶ。───そして、ロランとゾルグは二人きりになった。
辺りが急に静まりかえった。ゾルグは顔をあげ、ロランを見た。
ロランは、無言でゾルグを見詰めていた。
『どうだ、男の味は』蔑むような声。ゾルグは、黙っていた。まだ息が荒かった。
『俺が憎いだろうな?5年前は仲間を毒で殺し、たった今、罪のない修道士を犯す
よう仕向けた…俺は、お前の物をことごとく奪っている』
『…お前はそういうやつだ。仕方ない』
『お前はそういうやつだ。───ゾルグ』
ロランは、ゾルグの言葉を鸚鵡返しにした。
『…あの時俺を殺せたはずなのに』
『どういう意味だ』
『5年前、あんたと戦場で会った。聖エーテルで、大虐殺が起こった晩だ。俺達が
さばいた薬で、あんたの隊は壊滅した。俺は逃げる途中、あんたの姿を見た。あん
たも俺を見ていた。…でも、あんたは俺を殺さなかった。なぜだ』
心なしか、ロランの声は震えていた。
その表情も、ゾルグの知っているロランではなかった。
『お前は子供だ』ゾルグは静かに言った。
『確かに聖エーテルを売っていたのはお前かも知れない。しかし、それをやらせて
いたのは、お前の父親だ』
『子供に罪はない、と?子供ならば善悪の判断もつかないというのか?……そうや
って逃げるのか。…だったらなぜすぐ親父の所に報復に来なかった?リラダンが連
合軍の総統だったからか?だから剣を捨てたのか?…へルターにまで成り下がって
、俺の前にのこのこ現れたのは、こんな屈辱を受けるためなのか!』
『違う…』
『逃げるな!…逃げるな。ゾルグ。俺を見ろ』
ロランはおもむろに襟元に手をかけると、その場で服を脱ぎだした。一糸纏わぬ
姿になる。ゾルグは黙って見続けた。
やっぱり来年に持ち越しになりますた。スマソ
というか次スレの予感…他の職人タンにも迷惑かけまつ。
うわあああぁぁ!!
すごい!すごい!!!
ロランタン(*´Д`)ハァハァ
デリバリの少年萌え。
続き楽しみだなぁ、越年しそうだけど。
>>533 ザワザワと風の音が不吉なものに聞こえる。もしかして俺は夢でも見ているのか…?
汗が吹き出るが暑さのためではない。
…かなり奇妙な話だがこれも祭りの一環なのかもと無理矢理思う事にした。明日になれば元に戻るのかもしれない。
そう思うと少し落ち着いてきた。そうだ、今夜俺はここで過ごすように言われているのだから。
外に出てみようかと思ったが止めて布団にもぐった。なんとか寝てしまおうと試みたが自分の心臓の音がうるさくて眠れない。
しかしそれよりもうるさいのは風の音だ。木々の揺れる音。
ザアアァァ…
ザアアァァ…
そんなに風がすごいのだろうか?窓はあの後閉めてしまったがガラスが揺れている様子は無い。まるで木々が自分で動いているかのような…
「…?」
木々の音を不自然に感じて布団を被ったまま態勢を起こし、周りの気配に耳を澄ませた。
その瞬間。
四方の壁から無数の蔦が這い出してきた。
「…な……っ!!」
驚きと恐怖に見開いた目に、次々と蔦がこちらに伸びてくる映像が飛び込んでくる。
蠢く無数の大小様々な蔦は、壁から床へ伝い、俺を目指して伸びて来る。四方から囲まれ逃げ道など無かった。
「ひっ…」
蔦は生き物のように布団に潜り込んで俺の身体を這い上がり、あっと言う間に全身を絞め上げた。
「ぁ…くッ……!」
布団をはぎ取られ着物の上から絞められ身動きが取れなくなったかと思うと、絞めながらも蔦は身体を這う事を止めずに今度は着物の中に入ってこようとする。
「…ッ…」
ぬるりと肌を直接滑る感触に背中が震え上がる。首にも巻き付かれ、とたんに息苦しくなった。
蔦は耳や口内にまで入り込もうとする。まるで全身を舌で愛撫されているかのような感覚に陥りゾクゾクと身体が震えだした。
「は…っ…ぁッ」
息苦しさに口を開けてしまうと、唇をこじ開けようとしていた蔦が入り込んできた。
「ん…ぐ…」
進入を阻止しようとした舌に絡みつき口内を暴れる蔦は一本ではない。
全身の蔦は何処を目指しているのか、奥に奥に入り込もうとする。細い一本が下着の中に入り、反応しだした俺自身を見つけると絡みついてきた。
「んん…っ」
とたんに無数の蔦は下半身を目指して這い、隙間に潜り込み足を開かされた。
「…!」
双丘を割って這う蔦が一点を狙い、窪みを行き来していた。
気づくと蔦は、ぬめりのある液体を俺に擦り付けながら這っていて、全身が濡れていた。
蔦自身にドクドクと血管のような脈うちを感じ、更なる恐怖が駆け抜ける。
「ひ…ッ…ぁ」
窪みを狙う蔦が解すように大量の液体をそこに塗り付けながら、伸縮を繰り返す襞に潜り込んできた。
「ーーー!」
痛みと異物感に吐き気を感じながらも、自身を刺激する蔦や身体を這う蔦にどうしても反応してしまう。
身体を絞める蔦は腹を撫で、背中を撫で、胸を撫で、乳首を擦り上げて行き、動きのとれない身体に快感が蓄積されて行った。
そして内壁の奥を目指す蔦にある一点を擦られた時、強い痺れが背中を掛け上がった。
「ぁっ…ああっ……ぁッ」
熱いものを吐き出した俺自身に、無数の蔦が絡み付く。その刺激に休む暇も無く腰がわななく。
奥に入る蔦に続くように、入り口をこじ開けようとする蔦が何本かあった。
その蔦達に刺激されて入り口の襞はたまらずに伸縮を繰り返す。
足に巻き付いていた蔦が動きを変え、膝を曲げた形で太股と一緒に巻き付いてきた。股が更に大きく開かされて、受け入れやすくなった襞を容赦無く蔦達が貫いた。
「…っく…ぁ……!」
蔦は内壁を嘗めるように、数本が個別な動きを繰り返す。たまらずに締め付けると中で何かが弾けた。
「ああ……ッん!」
中に液体が注がれる感触に身震いし、俺自身も2度目の性を吐き出した。
一本の蔦が奥から引き抜かれ内壁が擦られる。さっき液体を放った蔦だろうか。
出ていった蔦と入れ替わりに、また隙間を埋めるように進入してくる。
俺はもう成す術もなく、人からモノへと貶められた。
性器へと変えられた身体はただの供物となっていった。
573 :
世にも…:03/12/28 22:44 ID:FgbjKeRb
…しまった!
「触手などが苦手な方はご注意下さい」
と明記しようと思ってたのに忘れてた!
つーか季節感全く無視な話でスマソ…
触手キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
大好きっす。
触手*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!
萌えまくりでございます。萌えのおかげで心は夏です。
も…もももも……、モエ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
触手ネタめちゃ好きです。
心臓がばくばくいくほどのは初めてだw
言われるままにこちらに顔を向ける。視線は床に落としている。
「向こうの足をソファの背もたれに掛けて」
言った通りにしてみせる。か細い身体だけれど、うっすらと発達しかけた筋
肉の兆候が見えてなかなか悪くない。
「お前、幾つだ?」
「……18。ガキっぽく見えるみたいで心配? 大丈夫だから。俺だってこん
な事してる事が警察にバレたら嫌だし。今までずっとうまくやってるし」
側に近づいて、点検するようにあちこち身体を撫でてみる。びくびくと身体
を震わせるのがいい感じだ。なかなか感じやすい身体をしているみたいで、今
まで何度か同じように呼んでみた男より反応がいい事に満足する。手を離して
考える。SMか……。面白そうだけれど、どうしてやろう。
ふいに少年が手を伸ばしてきて俺のものに触れてきた。少し困ったような怒っ
たような顔で少年は俺のものをぐいぐいと扱き始めた。
「商売ならもう少し嬉しそうな顔して見せろよ。あからさまに嫌そうじゃない
か、お前。それにうまくないな」
そう言って少年のものに触れる。思い切りいやらしい動きで少年のものを好
きにする。
「上手になるまで誰かに教えて貰わなかったのか? とりあえずお前は商品な
んだぞ。そんなやり方じゃ失格だね。まぁ、そんなのが擦れてなくてなくてい
いと言う客もいるんだろうけど」
少年が小さく叫んで俺のものから手を離した。手の中で少年のものが熱をもっ
て固い。
「嫌……だ」
「は?」
手を止めて掴んだまま少年が口にした言葉を頭の中で繰り返す。少年は顔を
両腕で覆った。
「やっぱり俺、できない。嫌だ。お金はいらないから」
少年は俺の手を払いのけるようにすると、ソファの背に掛けていた足を下ろ
して起き上がり、俺を押しのけてソファから降りようとした。その少年の身体
を捕まえてソファに押し付けて問い掛ける。
「何だ? お前、商品としての自分の自覚はないのか?」
少年はもがいた。身体を押さえつける俺の手を必死にどかそうとした。
「いらない、お金。俺は商品じゃない。こんなことやっぱりできない。お金、
いいから、もう離せよ、嫌だ」
暴れる少年の頬を一発ひっぱたく。
「落ち着け。何言ってるのか判らないぞ。俺はチラシを見て金でお前を買った。
無理強いしていた訳じゃないぞ」
「嘘だから。あのチラシは俺が作った。適当にここの郵便受けに入れただけ。
俺はこんな仕事してるわけじゃないし商品にもなれない。本気でお金払って遊
ぶつもりで呼んでくれたのなら謝るから、だから、もう」
「何で、そんな事を……。だったらさっき出た店の男は誰だ?」
「あれは俺の携帯。俺が声色変えて応対しただけ。チェンジを希望されたらそ
のままここから去って後は着信拒否するつもりだった。非通知の電話には最初
から出ないつもりでいたから」
それだけ言うと少年は黙り込んで俺から離れようとひたすらもがいていた。
その姿にそそられた。よく見ると整ったなかなかの顔をしている。
「チラシを作ってここの郵便受けに入れたのがお前で、その理由が何かは俺は
知らないが、電話を受けて飛び込んで来たのはお前だし。……残念ながらお前
は困った奴に捕まってしまったという事になるね……」
引きつったような怯えた顔をしてみせる少年と青年の間のような顔をしたそ
の相手をそのまま解放する気にはなれなかった。
「お前、名前は?」
「……謝るから」
「名前は?」
畳み掛けるようにして問い掛けると暫く躊躇しているようすで唇をかんでい
たけれどぽつりと口にした。
「山畔」
「やまはた? 下の名前は?」
「一志」
本名なのか偽名なのか。多分偽名だろう。でも、そんな事はどうでもいい。
男とつきあったこともあったし、男をやめて、女と付き合おうともした。その
女に、仕事に忙しくてなかなか会えない事を理由に他に男を作られて去られて
からは暫く人の肌に触れる事もなく、誰かに触れたいと欲求を抱く事もここ暫
くはなかった。
でも、面白いものを手にいれた。ここで簡単に離すわけにはいかない。
「一志君か……残念な事になったね」
キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!
ウチもオーダーしたい(;´Д`)ハァハァ
デリバリ続き早くー!
最近めちゃくちゃ投下が多いですね。
なんか、クリスマスと正月がいっぺんに来たみたいでうれしいです。
各職人様、ありがとうございます。
う…うちにも!うちにもチラシ入れてー!!
奇妙タンもデリバリータンも(;´Д`)ハァハァハァハァ
触手大好きなんです。イパーイ絡ませて下さい。
なんて幸せな年末なんだ・・・(;つД`)
職人様 d(゚Д゚)☆スペシャルサンクス☆( ゚Д゚)b
第1日目
21日間。
勝負の時間は限られていた。
その最初の一日が暮れていくのを、男は安宿の窓から眺めていた。
男の名はロイ・ジェイドリン。
αカーディナル・コーポレーションの特派員である。
彼の仕事は商業航路の開拓。
ワープ・ポイントも疎らないわば田舎の星系に船を乗り入れるには、莫大な金がかかる。
それに見合うビジネスをコツコツと積み上げ、一本の航路を作り上げていくのだ。
ロイの今回の仕事先はKT88――現地の言葉でアグスレと呼ばれる星である。
一応統一政府があり、銀河連邦との国交もあるのだが、アグスレは長いこと極力他国との関わりを避ける政策を
とってきた。
その事に関しては様々な憶測が飛び交っていたが、ロイはアグスレに来ることには何の躊躇いもなかった。
どんなところだろうが上手くやって計画以上のビジネスを生む。ロイには絶対的な自信があった。
夜の帳が落ちた異星の空に仕事の成功を誓い、窓を閉めると、ロイは身支度を始めた。
今夜、さる人物と会う約束があった。
彼の名をブラト・イムレダ・ラギスタという。
アグスレで産出される数十種に及ぶ鉱石の取引について話し合うべく、政府が寄越したコーディネーターであった。
アグスレに来て数週間、ロイは根気強くこのコーディネーターと話し合いを行ってきたが、
アグスレ人の排他的資質の壁は予想以上に高く、進展らしい進展のないまま今に至っている。
故に今宵、ロイは作戦の第2段階に進むことにしたのだ。
ブラトは幾分緊張した面持ちで、ロイを屋敷内に招き入れた。
アグスレでもある程度の地位にあるブラトの屋敷は、大多数のアグスレ人が暮らす集合住宅とは比べものにならないものの、
その無機質で冷たい印象はロイの目には住空間とも思えぬものである。
客人に飲み物の振る舞いさえないのにはもう慣れたが、今夜のブラトはいつに増して素っ気なかった。
完璧に空調されているはずの客間が寒々と感じられるほどに。
「して、急ぎのご用件とは?」
ブラトは早く用事を済ませて帰ってくれと言わんがばかりの口調である。
「昨日懸案となっておりました、寄港中の乗組員の入国許可の件ですが、本社から譲歩案が届きまして・・・」
「その件でしたら・・・」
ブラトは冷たい表情で遮った。
「こちらもお時間を頂いて検討すると申し上げたはずです。結論は月開けに・・・」
「月開けですって!」
今度はロイが大声で遮った。
「この程度の話をするのに20日以上も待てと言うんですか?!ばかげている!」
「結実月ですから」
「ああ、確か今日からでしたね。まさか、昨日のお話しも王に届いていないなどとは言いますまいな。」
「議事録は陛下にお届けしましたが、直接謁見してはおりません。月開けに陛下から何らかのお達しがあるでしょう。」
「それでは検討とは言わない。ただの保留でしょう。」
「結実月ですから。」
「また結実月ですか。これでは話になりませんね。」
「初めにご説明したはずです。結実月の間はビジネスのお話しはできませんと。」
「ブラト殿・・・」
ロイは幾分乗り出すようにして頑ななコーディネーターの目を覗き込んだ。
「それはただの慣習。法で禁じられているわけではないでしょう。そんなことを言っていたらアグスレは孤立してしまいますよ。
慣習は慣習として尊重されるべきですが、重要な場面に於いては臨機応変に対応しなければ。」
「しかし・・・」
ブラトは明らかに尻込みしながら困り果てた顔で視線を落とした。
ロイがアグスレに来て最初に言い渡されたこと。
それは「結実月」−−十六の月と一の月の間の21日間は仕事の話は一切しない、というものだった。
「発情期なのです」
不思議がるロイに、ブラトは臆面もなく言ったものだ。
「結実月は皆感情が高ぶっていて冷静さを欠いていますから仕事の話などできる状態ではないのです。
皆大人しく家に籠もって過ごす習わしなのですよ。」
確かにそのときは「わかりました」と笑顔で答えたロイだったが、勿論それはその場しのぎである。
いや、むしろロイは「結実月」を狙い澄ましてアグスレにやって来たのだ。
「発情期などアグスレ人だけのことではありません。大抵はただ神聖化されているだけのものです。
いざとなればホルモン剤なり何なり方法はいくらでもあります。
発情期を理由に21日間も国を閉ざすなど他国からはただの怠慢ととられ軽蔑されかねませんよ。」
「それもそうでしょうが・・・」
次第に弱腰になっていくブラトをロイはじっと観察していた。
今日より結実月と言うが、果たしてブラトは発情期に入っているのか。
昨日の彼からどれ程変化しているというのか。
ブラトはもともと中性的な美貌を持っていたが、それはまるで魅力を伴わない無機質な印象だった。
実用一点張りのアグスレの衣装も相まって、田舎臭さが鼻についた。
それは、ロイが会った多くのアグスレ人に共通していたが、肌の色がぬけるように白く、
低重力のためか華奢な体つきの彼らは、もともと見た目の男女差に乏しい。
加えて発情期以外は異性を意識することもなく過ごすのだから性差別もなければ身を飾る習慣すら存在しない。
一見人形のような彼らが、発情期にどんな変化を見せるのか。ロイは密かにそれを楽しみにしていた。
ロイがブラトの変化を確信したのは、本社からの譲歩案を手渡したときだった。
偶然を装い、指先でほんの少しブラトの手をなぞると、ブラトが過剰な反応を示し、見たこともないような顔を見せたのである。
いつもは機械的にも見える真っ直ぐな視線はロイの視線を避けるかのように伏せられたまま。
ほんのりと色づいた頬に長い睫毛が震えながら影を落とす。ふるいつきたくなるとはまさにこのことだろう。
「ブラト殿がこんなにお美しかったとは今の今まで気が付きませんでしたよ。」
まるで仕事の話の続きのようにロイが狙い澄ましたひと言を発した。
一瞬で顔一面を薔薇色に染めたブラトは、そのくせ少し怒ったような目をロイに向けた。
「それはムウナに捧げる言葉でしょう。私はムウナではありません。」
「ムウナ」とはアグスレ語で女性を言い表す言葉だが、銀河標準語で言う「女性」とは僅かにニュアンスが異なる。
もともと平常時には性差の存在しないアグスレにおいて、「ムウナ」とは発情期または妊娠時の女性を表す言葉であった。
「女性」よりも遙かに生々しい言葉である。
間抜けな言語学者のミスであろう。
が、ブラトが「ムウナ」という言葉を使ったのは彼が発情期に入ったという証拠であった。
「少なくとも私は女性に限らず使いますよ。美しいものを美しいと言うのになんの支障があるでしょう。」
ロイは「ムウナ」ではなく銀河標準語で「女性」と言った。
ブラトの頬が更に色を増した。
「私は美しいものには目がないのですよ」
すくと席を立ったロイがテーブルを回り込むのをブラトは惚けた顔で見上げていた。
眼を大きく見開いたまま口づけを受ける。
「目を閉じて・・・」
強い光を放つ鳶色の瞳が間近に迫っていた。
ブラトは這い上がってくる情欲を必死に振り払おうとしていた。
「私はオリナ(男性)です」
「関係ありません」
「貴方は異星の方だ」
「関係ありません」
「私は・・・」
再び唇を捕られる。
今度は舌が深く分け入ってきて少し荒っぽく口中を犯された。
ロイの舌は彼の言葉同様ひどく巧みだった。結実月に入った身体はあっさりと理性を手放す。
ところがブラトの舌が応えてくると、ロイは意地悪くそれを突き放しブラトの身体を椅子ごと後ろに倒した。
「なっ・・・」
驚くブラトの腋下と膝裏に手を回して抱え上げ椅子を蹴り飛ばす。
「いやだ、こんなところで・・・や・・・め・・・」
絨毯の上に転がされたブラトは覆い被さるロイに激しく抵抗した。
が、所詮は腕力の差に屈し身の内の情欲に屈してしまう。
「可哀想に。儀式みたいなセックスしか知らないのですね。」
手足を押さえつける力の強さに相反する優しい物言いに溶かされ、ブラトは屈服した。
「あっ・・・」
衣服の裾から手を滑り込ませ素肌に指を這わせると、それだけでブラトは全身に熱を帯び、しっとりと汗ばんだ。
発情期の変化は確かに劇的らしい。触れるたびに身体は熱を増していく。
太腿に立ち上がり始めたロイのものが触れたときブラトは再び暴れ出したが、逆に己の反応を示されてあっさりと大人しくなった。
ロイが片手で器用に導き出したブラトの中心は既に立ち上がり始めていた。
「男の私が触れても感じるんですね。発情期の貴方は本当に素敵だ」
ロイに揶揄されてますます硬度を増す自身に、ブラトは顔を背けることしかできない。
「さあて、どうしましょうか。せっかくこんなに感じてくれたのだし」
いつの間にかはち切れそうに膨張し露に濡れ光るそれをロイは面白そうに手の中で弄んでいる。
「えっ?なっ・・・」
次の瞬間我が身に起こったことを理解できず、ブラトは目の前に割り込んできた栗色の巻き毛を呆然と見詰めた。
先程までロイの右手に捕らえられていた中心が、別の湿ったものに包まれている。
ロイが僅かに顔を上げ、上目でニヤリと笑った。ブラトの中心はロイの口中に収まっていた。
「そ・・・そんなところに・・・」
「吐き出せませんか?」
舌でぬるりと舐め上げながら一旦口を離し、その濡れた唇でロイが囁く。
「む、む、無理です・・・」
中心から否応なく伝わってくる力強い脈動を否定するようにブラトは夢中で頭を振った。
「そんなことは無いでしょう」
言うが早いかロイの舌が再びブラトのものに絡みつく。
「うわっ・・・・・・あ・・・あ・・・あああぁぁぁ・・・・・・・」
固く尖らせた舌先で先端を掘られ、唇と舌腹で強く扱かれてブラトはあっけなく弾けた。
目を閉じて脱力し肩で息をするブラトを覗き込むようにロイの気配が忍び寄る。
耳元でゴクリと放ったものを飲み下すのを聞かされ、ブラトの鼓動が跳ねた。
「ほらね、ちゃんと出来たでしょう。」
ロイはしっとりと汗に濡れた金髪ごとブラトの頭を両の腕に収めると耳元に唇を寄せ吐息で擽るように囁いた。
「続きは明日私の船で・・・来てくれますね?」
ブラトは答えられない。
「それともどなたかと結実の契りを交わすお約束でも?」
ロイの腕の中で、小さな頭部が振れた。
「お待ちしています。一日中待っていますから。」
ブラトは微かながらついに頷いた。すぐ横でロイの鳶色の瞳がしてやったりとほくそ笑むのを知りもせず。
全然鬼畜じゃないよ。
無駄に長いだけ。
申し訳ないです・・・
イイイイ!!ハァハァ
うおぉここんとこ大豊作ですな
597 :
風と木の名無しさん:03/12/30 13:59 ID:rtrV4JgU
(;´Д`)ハァハァハァハァ
SF風味イイ!
大量投下にハァハァしっぱなし
すでにスレ容量464kなので投下者はお気をつけてー
発情期ハァハァ・・
大漁豊作ありがたやありがたや
奇妙タン異種姦スレで話題になってるヨ
私も続き気になります
一志、と言ったその少年の肩を押さえて、頬を撫でる。頬を撫でる手の手首
を掴んでくる。見上げてくる目はひどく怯えた感じで、何が一志をこんな行動
に走らせたのか想像した。
「一晩だといくらだ? オプションはいくらかかる?」
「もう帰るから。違うんだ。俺はこんな商売してない」
「商売してないなら、今晩からすることにしろ。金は払ってやる」
手首を掴んでいる一志の手を振り払い、そのままソファにうつ伏せに倒す。
すっきりとした身体が目に飛び込んでくる。指先を後ろの孔に這わせると慌て
たように叫んだ。
「止めろよ、金なんかいらない、離せよ、……嫌だ! 触るな!」
もがいて逃げようとしているくせに、そこは誘うように熱を持ったようになっ
て柔らかく、指先を難なく受け入れそうだった。かなり経験ありそうだった。
「何だよ。嫌がってる割に欲求不満そうな身体してるな」
耳元で囁いてやると今度は顔を隠そうともせずにしっかりと顔を向けて睨み
つけてきた。
「……判った。じゃ、買われる。SMだ。あんたはSだ。そうだろ? 俺が死
にたくなるくらいに俺を酷くしろ。
ふっと緊張していた身体から力を抜くのが判った。もがくのをやめて睨む目
つきに怒りと諦めが同時に見える気がした。
ゆっくりと指先を差し込む。ぎゅっと締め付けてくるのは拒絶ではないような
気がした。そっと抜いて柔らかくそこを指先で揉み解してやる。
大事に誰かに可愛がられて飼われていたお人形って所か。自分からは何も奉
仕せず、ただ奉仕されるだけの我侭な人形。愛はあったのかどうか知らないが、
とりあえず男に抱かれて感じてはいたのだろう。我侭し放題で相手に投げ出さ
れてから愛はあったのだと気づいたのかもしれない。いまさらどうにもならな
くてこんなバカな事をしでかしたのか。ただの痴話喧嘩ではここまでの事はし
ないだろう。付き合っていた男に捨てられて自暴自棄にでもなったか。
「酷く、しろよ……オプションつけて、SMだろう? 早く、酷い事を……」
目を閉じて言う。微かに喘ぎを漏らす。
男に抱かれる事が嫌な事だと確認したいのだろう。男に抱かれていた事をす
べて否定できるような事をされたいのだろう。二度と男に抱かれたいと思わず
に済むような酷い事をされたいのだろう、きっと。淫乱な身体にされてその身
体をもてあましてしまっている。指先を誘うように解れている柔らかい孔。
「あ……」
指先を差し込まれて声を漏らす。中でそっと指を曲げて内側を擦りあげる。丹
念に何度も位置を変えて擦り上げる。乗りかかるようにして首筋に唇を這わす。
耳朶を噛む。指を二本に増やしてゆっくりと奥を付く。
「早く、酷く、しろよ」
一志の声は上擦っていて、感じているのが判るから嬉しくなる。感じればい
いんだ。もっと。指を抜いて、仰向かせる。一志のものは想像通りきちんと反
応していて嬉しくなる。
「SMするって、言ったくせに、早く!」
「ずっと感じていればいい。気持ちよくなっていればいいさ」
足の間から腕を差し込まれて再び奥まで入れられた指先に突き上げられて叫
ぶように一志は言う。
「……酷くしろ! 痛くしろよ! 何で、何でこんな風に……!」
足の間に差し込んだ腕で腰を持ち上げるようにして揺する。一志が嫌だと喉
元で絞り上げるように口にする。指が痛いくらいに締め上げられる。びく、び
くと一志のものが反応する。
「敏感だね……可愛そうにね。お前が望むSMは自分に都合の良いただの自分
の希望。残念ながら、甘かったね」
しつこく中を思い切り優しく擦ってやりながら多分、そこが一番感じるらし
い場所を見つけてそこを執拗に触ってやる。一志は喘ぎながら泣きそうな顔を
してみせる。なんの計算もない本音の表情がこれなのかな、と思いながら泣き
喚かせたら面白いかな、と思ってみたりもする。
「酷くしろって言う奴に酷くしたらSMになるか? だから、望みは叶えない。
酷くなんかしない。存分に気持ちよくしてあげよう。それがSMを望むお前へ
の俺流のSMだから。いいな?」
一志は一瞬言われた言葉が判らないと言ったように見上げてきて、言われた
言葉を反芻するように唇を動かした。上気していた頬が青ざめていくのが判った。
「そん、な、嫌だ……」
「オプションは望むだけ支払ってやるよ。一晩買占めたから。延長料金計算しとけ」
思い出せばいい。誰かの事を。二度と手に入らないそいつの優しさを思い出し
て泣けばいい。悲しい、寂しい。望まない相手に抱かれて感じる自分の身体を
嫌悪して泣けばいい。
一志タンせつないねー。
>601〜604
乙です。続きありがとうございます。
萌え萌えしながら新年を迎えられそうです。
も…もへ…
ロランの裸は、白くなめらかで、磨き上げたような艶を持っていた。
乳首と、柔らかそうな毛の生えた性器の部分は薄く赤みを帯びていて、男でもなく
、女でもない、魔性の色気を放っていた。見ているうちにゾルグは、体の中心に甘
い熱が拡がるのを感じた。ベラドンナの媚薬は、まだゾルグの体に残っているのだ。
ロランは、ゾルグの前に近づいてきた。
そして、ゾルグの顎をいきなりぐいと持ち上げる。
ロランの猫のような双眸が、熱い炎を宿していた。ぞっとするほど美しい唇が、ゾ
ルグの鼻先に吐息を吹きかける。膝を折り、ゾルグに向かい合って座り込んだ。
『俺は、父の悪事のための道具でしかない。意志を持つことは許されない…人形だ』
そして、ゾルグの唇に、自分の唇を重ねていく。唇が触れた途端、ロランは噛み付
くようにゾルグの唇を吸った。
『うっ…』
ゾルグは目を見開いた。
顔を背けようとしたが、両手で挟み込まれる。そしてゾルグの唇に歯を立て、こじ
あけると、中に舌を差し込んできた。ゾルグの口内で、ロランの舌がゾルグの舌を
擦る。手慣れている、というよりは、欲望が剥き出しになったかのような獰猛な口
吻だった。
ぴちゃ、という音を鳴らし、ふいにゾルグの舌がロランの口内に入る。
びく、とロランは震え、唇を離した。ゾルグがその顔を見ると、動揺が走っていた。
すかさず、ロランはゾルグに抱きついてきた。
首に腕をまわし、強く抱かれる。ロランの熱い息づかいが、ゾルグの首筋と耳を甘
く撫であげる。密着した胸から、激しい動悸が伝わる。ロランはゾルグの裂傷だら
けの背に手を這わせ、切なく悶えだした。
『あいつには…父子の情はないんだ。用済みとなれば、子であろうと消す…逃げら
れない』そしてさらに力を込めて、ゾルグの背を抱く。互いの体がいっそう密着し、
ふとロランの熱をおびた杭がゾルグのそれを擦る。
『…っ』ゾルグは思わず腰をひいた。
ゾルグの杭は、気が付くと、先走りを滴らせるほど張りつめていた。目をあげる
と、ロランの、淫靡なことこの上ない表情があった。
『俺が…欲しいか』
ロランは体を起こすと、ゾルグの両肩に自分の両手を添え、ゾルグの膝に跨りはじ
めた。
『止せ。ロラン』ゾルグは呻いた。『やめろ』
しかしなお、ロランは片手でゾルグの肩に掴まりながら、もう片方の手で己の尻の
奥を押し拡げて、ゾルグの杭に被さろうとする。
俯いた顔は紅く、眉を寄せ、唇を噛み締めて、全身を震わせている。
ゾルグの杭の先端に、ロランの双丘が触れ、その奥にいよいよ呑まれようとするそ
の時、ヒッという声を上げ、ロランの動きが止まった。震えが一段と大きくなった。
そのまま静止する。はあ、はあ、とロランは息を吐きながら喉をあげた。汗が流れ
ていた。
『ロラン。お前まさか』ゾルグの声に、はっとロランは顔を向ける。目は涙を堪え、
怯えるような素振りを見せた。───男に抱かれるのは、これが初めてなのだ。
ゾルグは察した。『やめろ。こんな事は』
見透かされ、ロランは慌てて首を振った。そして息を吸い、深く吐きながら、ふた
たび腰を落とし始めた。が、途端に息が詰まり、歯を食い縛る。その隙間から、苦
しげな呻きが漏れる。めり、と杭が音を立てて、ついにロランの体を貫いた。
『あああっ!!!』ロランは絶叫した。
『ひっ…あ、ゾル…あ!───…ああーーーっ!』
ゾルグの杭にこびり付いた香油が潤滑剤となり、杭はその肉壁を容赦なく拡げた。
擦り上げ、奥まで刺さっていく。
ゾルグの肩を掴むロランの指が、ぎりぎりと爪を肉に食い込ませてくる。その痛み
に加え、中に入ったゾルグの杭がちぎれるほどにねじられた。
『くっ…はぁ』ゾルグが思わず身をよじると、たぎるような熱が走った。そして、
間もなく滲み出てくる潤い。血だった。
ロランは、叫びを堪えるよう、唇を引き締めるが、そのかわりに両目から涙が流れ
てきた。ガクガクと全身が震えている。ゾルグを取り込んだはいいが、予想以上の
痛苦のせいで、ロランは体を硬直させていた。
『ロラ…ン…』
ゾルグは、下半身からじわりと昇ってくる衝動に、耐えかねていた。
『ロラン』
『はぁ…ゾル…』紅い唇がようよう開き、わななきながら応じた。濡れた睫毛が開
き、その目がゾルグを捕らえる。『俺を…殺してくれ───あぅ…!』
ロランは、突然、自ら腰を振り出した。痛みと、とめどなく伝う出血にも構わず、
気が触れたかのように腰をくねらせ始めた。
『ぅぅ…ん!あ!!あ!…あ、ああああん』
唇がわななき、大きな喘ぎが漏れる。しかしそれはすべてが快楽の嬌声ではないの
は、明らかだった。声は次第に掠れ、しまいには、啜り泣きに変わっていく。
しかしその頃には、蹂躙されて凶暴化したゾルグの杭は、理性を失っていた。血の
匂いは気をたかぶらせ、後ろ手に組まれた手錠を引きちぎる勢いで、ゾルグは獣の
ように猛った。
『はあ…んっっ』堪らずロランがゾルグの首に腕を巻き付けてきた。お互いの顔が
近づき、ロランはゾルグの肩口に額を擦りつけ、泣きじゃくった。下から揺さぶら
れ、嗚咽しながら、繰り返した。『ゾルグ。ゾルグ。俺を殺せ。俺を殺してくれ。
あんたなら、いい。あんたに殺されたい』
ロランの腿がゾルグの脇腹を挟み込み、足がゾルグの腰に絡みつく。
ゾルグの下腹に、ロランの屹立した杭が擦る。汗は止めどなく体を流れたが、互い
の熱はどんどん上がっていくようだった。
『…お前は、殺せない』快感と嗜虐に酔いながら、ゾルグは言った。
『ぁ、ああ…いい…!…は、は───じ、じゃあ、親父を殺してくれ…あいつを殺
してくれよ…ぁっ』
『リラダン…』───東の地、都の支配者。緑の連合軍の総統。その姿を見た者は
少なく、居所は誰も知らなかった。
『どこにいる』ゾルグは腰を強く突き上げ、ロランの顔を上に向かせた。がく、と
喉があがる。目を見ると、すでに肉欲の虜と化していた。
『ふ…あ、あん…っっ』どくん。白い体が痙攣し、精が二人の体の間に散る。
『リラダンは今どこにいるんだ。ロラン』
脱力し、肩に顔を預けてくるロランを揺さぶる。
ロランの息は絶え絶えだった。
『それは……』
その時だった。
ぞぶり、と何かがえぐられる音がして、ロランがくぐもった声を出した。
『ロラン!』
叫ぶゾルグの肩から、ロランの頭がぐらりと揺れる。
その細い肩の向こうに、細長く薄い刃が光っていた。それが抜かれると、胸から血
を流しながら、ロランはどっと仰向けに倒れた。
体が繋がったままのゾルグも、体が前倒しになる。ロランの後ろに、誰かが立って
いた。
『悪い子ね』
ロクサネだった。
そして、ゾルグの方へ歩み寄ってくる。その手に握られた剣には、ロランの血が付
いていた。呆然と見ていると、ロクサネはゾルグの背後にまわり、剣で手錠をなぞ
った。斬られる、と思った瞬間、ガシャン!という音とともに、手錠が破壊された。
『な…』虚を突かれ、ゾルグは思わずロクサネを振り返った。
『早く。体を抜くのよ』ロクサネは剣を鞘におさめながら言う。
ゾルグは、蒼白になっていくロランの体に気付き、体をはがした。そして乱れた服
を整え、立ちあがった。『ロクサネといったな。───なぜ』
『あたしはこの子のお目付役なの。リラダンの居所をしゃべらせないためのね───
表に馬を用意してあるわ。皆に気付かれる前に、逃げなさい』
ゾルグは、動揺と警戒を隠せなかったが、ロクサネの目を見ると、彼女を信用する
しか判断は残されていないことを察した。
『セヴェリエは』
『身を隠して待ってる。さあ早く、付いてきなさい』
ロクサネはそう言って、外へ出た。ゾルグも後に続いた。後ろを振り返り、ロラン
を見た。白い体に、赤い血が散っている。その目は開かれていた。…まるで、人形
のようだった。
ゾルグはロクサネの誘導で、野営地を出た。
ほどなくして、大きな岩陰に、馬と、松明を掲げたセヴェリエの姿を見つけた。
セヴェリエは旅装を着ていたが、足下はまだ少しおぼつかない様子だった。しかし、
ゾルグを見ると安心したような表情をみせた。
『セヴェリエ』ゾルグは駆け寄った。『すまない。お前をひどい目に遭わせた』
するとセヴェリエは、一瞬強張った顔をしたが、すぐに首を振った。そして、右手
の人差し指人差し指を出すと、自分の唇に当ててみせた。───災いを、己にとって
の神の試練と捉え許す、沈黙の誓いの印だった。
『セヴェリエ…』ゾルグは、込み上げてくる感情で声が震えた。
『急いで』
ロクサネの声で、ゾルグは我に返り、馬に跨った。セヴェリエもその後に続いた。
『なぜ、俺達を助ける』ゾルグは尋ねた。
ロクサネは、微笑した。
『───ロボスをご存じ?』
『ロボス?』
『聖エーテルの大虐殺で死んだの。…狂人化した味方に、殺された。緑の連合軍に
いた、あたしの兄』
『何…』ゾルグは、記憶が蘇るのをとめることができなかった。ロボス。その名に
覚えはあった。自分の隊ではなかったが、同じ年齢だったせいで、言葉を交わす機
会も少なくなかった。二刀の剣の使い手だった黒髪の男。───その男の妹が、ど
のような変遷があって、薔薇の乙女として今ここにいるのか。
ロクサネは、遠い目を彼方に向け、言った。
『今、東の都は余所者を一切寄せ付けないわ。たとえ入ることができても、二度と
生きて出られない。それでも行くというのなら、南の谷へ向かいなさい。…ロボス
の昔の仲間がいるわ。力になってくれるかも』
『───わかった。感謝する。…しかし、君は?無事にすむのか』
『心配いらないわ。ロランがいなくても、替わりが寄越される───それだけのこと
よ。さあ行って。夜が明ける前に、谷へ行くのよ』
ゾルグは馬の腹を蹴った。蹄が地を鳴らすと、星空の彼方の暗闇を目指して走り
出した。振り返ると、松明を持ったロクサネの姿が小さく佇んでいた。
『セヴェリエ』前に向き直りながら、ゾルグは言った。
『俺はもう逃げないぞ』
あけましておめでとうございます。以上で終わりです。
応援してくださった姐さん、見守ってくださった姐さん方、ほんとに感謝でした!
またmyエロチャージが充電したら投下させてください。
今年もヨロシクー
乙です!また投下してくださいねん。待ってます
>509
上総は思わず身体を竦めるが、恐怖した痛みは思ったよりもなく、すんなりと山城屋自身を飲み込んでいく。
慣らされた自分の身体が恥ずかしく、思わず上総は顔を覆った。
「可愛いらしいお顔をお見せください」
山城屋はその手を引き剥がす。
山城屋の顔が間近に映り、上総は羞恥と嫌悪感に顔を逸らした。
「こちらを向いて」
上総の両手を片手で一纏めに押さえつけると顎を掴んで自分に向ける。
上総はギュッと目を閉じたままだ。
「目をお開けになってください」
言葉は丁寧だが高圧的で支配的な声音だ。
それでも上総は目をギュッと閉じて、いやいやをする。
「七之助殿は……」
山城屋にそう囁かれただけで上総は恐る恐る目を開ける。しかし最後の抵抗とばかりに意地でも視線は合わせようとはしない。
山城屋はそんな上総を微笑ましいとさえ感じ、そのまま強引に唇を重ねた。
「う……ん、ん」
舌先で唇を割り上総の口腔内を舐めまわす。
「舌を噛みきられると思いましたが」
言われて初めて上総はその手段があったことに気付いた。少し前の上総ならば有無を言わせずそうしていたであろうに。もう既に上総の心は山城屋に屈していたのかも知れない。
「動きますよ」
山城屋はゆっくりを腰を使い始めた。
先に耐え難い苦痛を与えられ、気力を奪われたところにその向こうにある快感を教えられた。
それが快感であると気付かされて後の方が地獄だった。
傷ついたところから痛みが走り、快楽の源を突かれれば痺れるような悦びが生まれる。
快感を知らなければただ痛みにのみ耐えていればよかった。しかし今は苦痛と快楽が波のように交互に押し寄せる。上総は混乱し与えられ続けるのが痛みなのか快感なのか判らなくなってしまった。
ただ山城屋にしがみつき涕泣を漏らし続けることしか出来なかった。
「ひっ……ああ……も……もう、ゆる…」
「赦して欲しいですか?」
山城屋のその言葉がたった一つの救いであるかのように上総はコクコクと頷く。
「まだですよ」
手を差し伸べておいて突き放し、更に酷い奈落に突き落とす。
これを繰り返し、繰り返し。
上総から何もかも奪っていくのだ。意地も誇りも、屈辱や羞恥心さえも。
命じるままに身体を開く人形。それが今の上総だった。
足を開けと言われれば開き、腰を突き出せと言われれば突き出す。自分から山城屋に唇を重ね舌を絡めさえした。
ただ山城屋に赦されることのみを望んで。
ただ終わりが来ることのみを願って。
山城屋は身なりを整えると精も根も尽き果ててしどけなく横たわる上総をそのままに部屋を出、階下にいる源太郎たちに声をかけた。
「お返ししますよ」
源太郎と敬二郎は四つん這いになった七之助が男達に輪姦されている様を少し離れたところから眺めていた。
七之助は上と下の口に入れられ、両の手にもそれぞれ握らされている。
「終わったのか?」
源太郎が振り返る。
七之助は山城屋の声がすると口からしゃぶっているものを離して振り返ろうとしたが、男に押さえつけられた。
「すばらしゅうございました。またお願いしたいものです」
山城屋は満足げに笑う。
「左様か。それはよかった。次は俺も頂くとするか」
「あまり無茶はなさいますな、お気の毒ですから」
「一番無茶をした奴が何を言うか」
「そうでしたかな」
その後二言三言源太郎達と言葉を交わした後、山城屋はいつもの笑顔で軽く会釈して出て行った。
「では、行くか」
「早くしろよ、次が控えておるのだからな」
山城屋の姿が見えなくなると源太郎と敬二郎は二階へ上っていく。
二人の会話を聞き、七之助は必死に首を横に振り縋るような目を源太郎たちに向けた。
「ん、んん……んん」
七之助の後孔に突っ込んでいる男はビシッと七之助の尻を叩いた。
「兄の心配をしている場合じゃねえだろう? お前はお前の務めを果たせ」
「俺たちがお前で満足しなければお前の兄も使うしかねえんだぜ」
七之助はびくっとして泣きそうな顔になり、必死に尻穴を食い締めて腰を揺らし、懸命に舌を動かした。
ぐったりと動けない上総がぼんやりとしていると障子が開き源太郎が入ってきた。
上総はハッと我に返りどうにか身体を隠そうとするが指一本にすら力が入らない。
「何だ、山城屋に可愛がってもらって気をやったのか。初めてのクセに随分いやらしい身体だな」
源太郎はかがみ込んで腹に散った白濁を指で掬う。それは明らかに上総自身の物で誤魔化しようがない。
上総は恥ずかしげに顔を逸らした。
「次は俺が可愛がってやるぜ、たっぷりとな」
「や、め…っ」
強く拒否をしようとするが上総には源太郎の手をを払いのける力さえ残ってはいなかった。
「頼む、止めてくれ……」
上総は覆い被さる源太郎から顔を背けて弱い懇願をする。
「お前は親の敵だ」
「だから? だからなんだというのだ」
源太郎は上総の両足の間に身体を入れて顔の両側に手を突いた。
「お前に辱められることは耐えられぬ」
「いやならば抗ってみるか? 自分の身ぐらい自分で守ってこそ一人前の男だろう。辱めが嫌ならば見事俺を振り切って見せよ」
山城屋に体力も気力も奪われてそのような力はわずかも残っていないことを承知で言う。
「押さえつけてなどおらぬぞ。逃げてみてはどうだ。言葉だけで嫌だと言うても蚊ほどの説得力もないわ」
入らない力を懸命に入れようとして僅かずつでも源太郎から遠ざかろうとする上総をせせら笑い、腰を下ろすと軽々と上総を膝に抱え上げた。
「これから親の敵にやられる気分はどうだ、ええ? さぞ悔しかろうな」
源太郎は囁きながら耳朶を噛んだ。舌先を耳の穴に入れ、そのまま滑らせるように首筋から肩にかけて唇を這わせて舐る。片手で上総を抱えながらもう片手で乳首を弄る。
「ひっ……あ、い……や」」
上総は身体を竦めて顔を顰めた。ぬめぬめと身体を這い回る舌と手の気色悪さに総毛立つ。
源太郎はすぐには入れようとはせず上総の身体を撫でまわし、じっくりと嬲りながら自身で上総の蟻の戸渡りあたりを擦りつける。
「こっちも可愛がってやらんとな」
源太郎は硬くなりはじめた上総の陰茎を掴んで愛撫した。
首筋まで真っ赤にしながら上総はいやいやと首を振った。
「そろそろ入れてやるか」
上総を存分にからかい嬲ると、源太郎は上総の足を抱え直した。
源太郎の男根は既に鍛える必要がない程滾り天井を向いて聳えている。
「ああ……嫌……あ、あ…」
一層嫌がって藻掻く上総の腰を抱えあげ源太郎は自身を突き入れた。
「やめっ……止めてくれ、たの……あああっ!」
全身を震わせて拒もうとするが、上総の後孔は上総の心に反して源太郎の決して小さくはないモノを呑み込んでいく。
「い、いやだ……ああ…あ」
絶望が上総の心を浸食していく。
「程よく綻びておるわ」
源太郎自身は上総の中で油を塗らなくとも驚くほど滑らかに出し入れされる。それがさっきの山城屋に注ぎ込まれたものの所為だと気づき上総はどうしようもない恥辱に襲われた。
背面座位で犯しながら源太郎は上総の乳首を玩ぶ。
「ん、んん、あ……」
山城屋に散々犯されて緩んだ上総の後ろはもはや痛みもなく、痺れるような快感だけ腰から背筋に這い上がる。それは身体に教え込まれた認めたくない悦楽だった。
源太郎は巧みに腰を操り、的確にツボを付いてくる。
上総は次々に湧いてくるとろけそうな快感に為す術もなく心を侵されていくのだった。
「嫌だ嫌だと言いながら悦んでおるではないか。本当に嫌だったのか?」
上総の濡れた陰茎の先端に親指を滑らせて源太郎は耳元でからかう。
「アアッ!」
上総は一層悶える。
「少しは恥と言うものを知ったらどうだ。親の敵に突っ込まれてよがっておる場合では無かろう。お前は口先だけか?」
「嫌だ……嫌…」
ほんの少し残った理性が上総に拒否の言葉を言わせる。が、それ以上の事は何もできはしない。
下半身はどろどろに溶けきって、もはや自分の物ではないようだ。どこを触れられても刺激が快感となって、甘く切ない疼きが身体の奥から溢れる。
体中の力が抜けた上総は源太郎の為すがままに身体を揺さぶられて、弱々しい喘ぎ声を上げ続けるだけだった。
源太郎が終わるとまるで物のように敬二郎に渡された。
「おらっ! 今度はこっちだ」
敬二郎は糸の切れた絡繰り人形のような上総を弄び、尻に精を注ぎ込んだ。
上総の尻からは三人分の精が溢れ、足を伝って落ちる。
「も、う、ゆるし……」
うわごとのように呟く上総の声は昂奮した源太郎と敬二郎の笑いにかき消された。
部屋には雄の臭いが充満し、虚ろな目をした上総のか細い悲鳴にも似た喘ぎが断続的に聞こえる。
蹂躙はいつ果てるともなく続いていくのだった。
おしまい
長々と失礼しました
では。
>>622 お疲れ様でしたー!
いや〜素晴らしいキチークなENDING!!
まさにこのスレに相応しいSSですね。
>622
萌えますた…新年早々ありがとう!!
すばらしい年明けです。
(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ
鬼畜すぎて( ;∀;) カンドーシタ
>622
漏れからもお疲れ様でしたと言わせてください。
凄い勢いで萌えますた(;´Д`)ハァハァ
>622 甘ったるく終わらない鬼畜らしい鬼畜。ありがとうです。
……そろそろ次スレですね。
長い時間なぶられ続けた身体はもう手足に力を入れる事さえ叶わなかったが、絡み付く蔦達に無理矢理起こされていた。
入れ替わり入れ替わり入り込んでくる蔦に終わりなどなかった。いつしか鈍い痛みの中に生まれる快楽に飲み込まれ、受け入れる事が自分の仕事のようにさえ思えてきた。
身体は限界を告げるようにきしんだ。動きのとれない事で快感が分散されず、ダイレクトにすべてを感じる。
口内にも幾度か注ぎ込まれた。飲み干すと酔ったように頭がくらくらした。
「っ…ぅ…ッ…んぁ…」
奥の良い所を擦られると大量ではないが中心の先端から液が漏れる。
その液を嘗めとるように蔦は動き、その内の小さな蔦が、液を吐き出す細い入り口を見つけ入り込もうとしてきた。
「いっ……ぁ、…ッ!」
強烈な刺激に下肢がひきつった。キィンと突き抜けるような刺激の後、身体の奥がジンジンと痺れる感覚に自身は更に反応を示す。
ところが入り込む蔦に阻まれ吐き出す事も叶わず、攻めは益々苦しいものとなった。
いままで生きてきた中、これほどまでに感情を突き動かされた事は無かった。
初めての感覚に戸惑いながらも衝動を押さえることは出来ない。
自分が自分ではなくなってしまうようだった。
******************
古屋泰がその村を訪れたのは祭り2日目の朝だった。
本当は今日、ここに来るはずではなかった。倉持尚に代理のバイトを頼み、自分は遊びの約束を入れていたのだから。
しかし昨日、たまたま一人暮らしのアパートに母親から電話が入り、話していなかった今回のバイトについて一言言ってみたところ、
「そんな親戚、私にも父方にも覚えが無い」
と言うのだ。
村から代役の依頼が来た時、連絡先は実家で訪ねたと言うので母親は知っているもんだと思っていた。なので疑いもせずに尚に話を持っていったのだ。
今になって後悔しても遅いが一言実家に確認の電話でも入れたらよかった。
どういう事だと村の連絡先に電話してみても通じなかった。残る情報は村の場所のみで、しかたなく泰は行く事にしたのだった。
ところが。
「これは一体、どういう事だよ…」
一晩かけてやってきた泰は唖然とした。そこには村など無かったのだ。
正確には「村だった場所」があった。
荒れ果てていてよく見ないとわからないが、家だったような瓦礫のかたまりや人工的に削られた地面の跡を見ると確かに村はあったのだろう。
荒れた村跡一帯を木々が覆い隠すように囲んでいる。
そしてその中のひときわ太くて大きな木が、泰を見おろしていた。
>622
萌えさせて頂きましたぜ(;´Д`)
>629
うおぉぉ・・続きが気になります!
奇妙タンキタ━━━━(゚∀゚;)━━━━!!
そうきたか!泰はてっきりグルだと思ってまちた!ワクワク
触手タンもっとひっぱってください(;´Д`)ハァハァ
今が489KBなのかー。もうそろそろ次スレだね〜。早かったね〜。
だって二ヶ月半で次スレですよ皆様!と、いう事でテンプレ案です。
明日の夜建てた方が住人の皆様が集いやすく思うのですが、どうでしょう?
【陵辱】鬼畜作品を創作して5thプレイ【SM】
読みきりでもリレー小説でもいいのでここに書いて下さい。
H描写のみも可。神の降臨、お待ちしてます。
●SS書きの方への注意
・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイはメール欄にその旨を記入した上で
内容の注意書きを直前に入れて数行改行後に投下下さい。(IEブラウザや専用ブラウザの方もいるので)
・獣姦は扱わない(擬人化風味はオケー)
・何のシリーズかを書き添える
・SS投下時、感想へのレス以外の雑談は名無し推奨
●スレ住人心得
・叩きや煽りには絡まない
・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で
「――亮に何とも思ってもらってないって言うのが、そんなにショック?健気ねぇ」
侮蔑に満ちた口調。和樹は、なんとか口を開いた。
「……そんなんじゃ」
「うるっさいわよ、ホモ」
一言で切り捨てると、和樹の頬にそっと手を滑らせる。
「アンタなんか、亮のこと何も知らないくせに」 口調も手つきも、いっそ優しいと言っていいほどだったが、その言葉にこめられた毒は強い。
ふっと身を沈め、足を払う。
「うわっ!」
和樹は驚きの声をあげ、その場に転倒した。
エリは和樹にまたがり、襟首を締めあげる。
「亮にあなたはふさわしくないわ……」
クス、と口元に残酷な笑みを浮かべ、更に和樹を追い詰めるべく口を開く。
「アンタは知らないでしょ、亮の服の下」
「服の……下?」
「そうよ。知ってる?」 問いに、和樹は黙って首を振った。
素直なその反応が、存外可愛らしい。
少し間を空け、含みを持たせて、エリはゆっくりと口を開いた。
「アタシは、知ってるわ」
優越感から笑みを浮かべる。予想通り、和樹は固まった。
「……どういう、ことだ」
「決まってるじゃない。見せてもらったからよ、ア・タ・シ・の亮に」
エリが見たのは事実だが、見せてもらったというのは嘘である。
本当は、無理矢理暴いたのだ。亮の気持ちなど考えもせずに。
「分かるかしら?アタシは亮にとって特別な存在なのよ。アンタと違って」
嘘である。何度も言うようだが、亮にとってエリは部下だ。有能で賢く、度胸もある彼女を、亮は気に入っ
てはいるが、それ以上の感情は持ち合わせてはいない。
それでも和樹は、それを信じた。普段の和樹なら、この程度の嘘はすぐ見破れただろう。
しかしエリの言葉に動揺し、ショックを受けた状態の今の和樹には、それを見極めることが出来なかった。
悔しそうに眉を寄せ、今にも泣きだしそうに潤んだやや大きめの瞳。
それを見て、エリの胸は躍った。
――やだ、楽しい♪
エリは気付いた。もう一つの理由に。
……和樹には、サディストを引き寄せる何かがある。
もっといじめてみたい。もっと泣かせてみたい。強そうで弱い和樹の心。それを、折ってみたい。
その欲求に、エリは胸躍った。
――なるほど、これか……。
口の端だけでそっと笑う。
亮が和樹に惹かれた訳。もう一つ見つけた。
……もっといじめてみよう。どんな反応が見られるか。想像だけで楽しくなる。
「どう?分かった、アンタが亮にふさわしくないの。服の下、知りたい?」
「そんなの……別にっ」
瞬時に沸き上がった好奇心と興味を押さえての和樹の答え。
知りたい気持ちが無いわけではない。ただ、亮が言いたくない事なら、無理に暴きたくはない。
――それに、答えなど分かっている。
「教えてあげない♪」
……なら言うな。
睨んでもあまり効果はないとは思うが、強く見上げる。
「ふふん、そんなに恐い顔しないの。あなた結構いい顔してるんだから、台無しよ」
「うるせぇ」
こんな女に誉められたって、ちっとも嬉しくない。嫌いだ、こんな女。
「可愛くないわね、アンタ」
不機嫌そうに軽く顔をしかめ、放たれた言葉に対し、舌を出す。
パァン!
途端に、頬が鳴った。
亮タンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
もっともっといじめてくだちい。(;´Д`)ハァハァ
うぉぉーーーー和樹タソ最高っす!
>>632-633 乙です。即死を免れる為には夜の方がいいですよね。
でも藍藻からなんでどなたか次スレ立てて下さい。
そして、不良少年モノ、エリが和樹タソに何しちゃうのかとっても楽しみです。
時代劇風の作者様、乙です。
大変鬼畜な終わり方にかなり感動し、そして萌えさせて頂きますた〜。
世にも奇妙な〜の作品はかなり触手モノが素敵でそして神秘的で、かなり続きが楽しみです。
謎あり、悶えありでかなりオイスィ〜です。
中世仕立てシリーズはセヴェリエタソかなり好みでたまらんかったです。
続き、またエロチャージ満タンになられた時にでも是非とも投下して頂けたら幸いですー
私は白い小部屋と科学が好きでした。奇妙な〜も気になります。
漏れ朱雀タンのが大好きでした…
泣きそうになりながらなんども読み返したっけなぁ…
高校生も良かったな〜。王子タン萌え。 奇妙〜の触手モノも楽しみです
645 :
しおり1:04/01/07 13:43 ID:1v41FRor
646 :
しおり2:04/01/07 13:44 ID:1v41FRor
647 :
しおり3:04/01/07 13:46 ID:1v41FRor
648 :
しおり4: