映画板★★宇宙ショーへようこそ★★PART1

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88名無シネマ@上映中
> ――まず最初にバックボーンを感覚的に理解させるといった感じですね
>「今回の映画で、すべての情報を一度に理解することはできないと思うんですよ。
>なおかつ、僕の映像作りではよくあることなんですけど、ある設定はまったく説明しなかったりする。
>劇中に出てくる『ペットスター』についてはほとんど説明していないですし、ネッポとポチの関係についても、
>そのバックボーンが説明不足になっていることはもちろんわかっています。会話などを通して、
>大人ならたぶん感覚的に気づくだろうという設定なんですけど、子どもには難しいでしょうね。でも、別に気づかなくてもかまわない。
>というのも、子どもたちの視点、子どもたちの主観で映画を動かしているので、『宇宙ショーへようこそ』は、
>子どもたちが気にしているところだけがピックアップされた映像だと思っていただいてもいいぐらいなんです。
>ただ、それだけだと、作品の世界観やストーリーを説明することができないので、それらを補完する意味で、
>大人のキャラクターたちによるドラマの中に世界観を配置するように作っているのですが、そこは子どもたちの視点の中には
>ほぼ映らないものなので、説明が足りなくなるのは当然なんです。それをあえて説明してしまうと、
>子どものたちのストーリーの流れが寸断されてしまう。それは映画として、絶対にやっちゃいけないことだと思うんですよ」
> ――子どもが気にしていないところは、知らなくてもまったくストーリー上、問題がないわけですね
>「そうですね。だから、もし気になるんだったら、しっかりと観てください。実はほとんどのことが映画の中に描かれていますから。
>それでもわからないところ、描かれていないところについては、設定集が7月に発売されますのでそちらを読んでみてください(笑)」
> ――すごく読みたくなると思いますよ
>「やはり、ポチとネッポ、ペットスターやマリーなどの裏話といいますか、サイドストリーをお話しすると、皆さんビックリしますからね。
>『そこまで作っているんですね』って。でも、全然映画には出てこないので、そこはぜひ設定集で(笑)」
89名無シネマ@上映中:2010/06/18(金) 21:53:21 ID:RsLIcTcU
> ――今回の『宇宙ショーへようこそ』という作品で、監督が一番伝えたいメッセージはどのあたりになりますか?
>「伝えたい部分というと、実はこれがすごく難しいんですよ。映画を作るうえでのテーマは『友情』で、
>子どもたちの『友情』『仲間』というものをひとつの主軸にしているのですが、実は、大人の友情、
>壊れた友情みたいなものも別ラインで動いている。テーマという意味では、『友情』や『仲間』の使用前、使用後みたいな感じになっています。
>ただ、見てほしい部分となると、別にそこでなくてもいいのではないかと思っているんですよ」
> ――作品のテーマとは別のところにメッセージがあるということですか?
>「今回、観てくださった方の反応をいくつか聞いてみたところ、ビックリするぐらい、同じ感想がなかったんですよ。
>『ここが面白い』とか、『あそこがいい』とか、『自分が一番泣いたのはココ』とか……、まあ見事にバラバラなんですよね。
>でも、そのバラバラなのが、僕はうれしかったんですよ。『宇宙ショーへようこそ』にはメインとなる子どもが5人いて、
>名目上は夏紀が主人公になっていますが、実は誰が主人公というような作り方はしていない。子どもたちはみんな、ポチですら、
>それぞれにちゃんと完結するドラマがあり、しかも、映画の中で完結するのではなく、さらに先へと続いていくような作り方をしているので、
>観る人の感受性によって、感情移入するキャラクターや、心に響くポイントが違ってくると思うんですよ。
>そしておそらく、自分の持っている引き出しにはまったところで感動している。それは決して間違いではなく、確実にすべて正解なんです。
>ここで泣いた、正解です。あそこで感動した、正解です。全部が正解なんですよ。
>観た人は、自分の感覚を間違いだと思わないで、すべてを受け入れてくれればいい。
>『宇宙ショーへようこそ』には、そういったポイントがたくさん転がっていますので、皆さんなりの感じるポイントを探してみてください」

マイコミジャーナル、舛成監督インタビュー記事より一部抜粋
ttp://journal.mycom.co.jp/articles/2010/06/18/uchushow/index.html