アッツ島の戦いにできる夫達とやる夫達は参加するようです

前回までのあらすじ


1943年5月12日、ブラウン少将指揮の米軍第7師団がアッツ島へ上陸した。
同島を守るのは山崎大佐の指揮する日本軍北海守備隊第2地区隊であった。


兵力は米軍約11000に対し、日本軍は約2600と、彼我の戦力差はおよそ5対1。
米軍は支援艦隊と優秀かつ豊富な火器を保有していたのに対し、
日本軍の装備は貧弱で、さらに補給が寸断され弾薬・食料が不足しているという状況であった。


質量ともに劣る日本軍は敵を水際で撃退する戦術を採用するが、
米軍の多方面からの上陸により、その企図はあっけなく破綻してしまった。


　　　　　　　　 ＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　／￣￣＼
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　　北海守備隊第2地区隊　隊長　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第7師団　師団長
　山崎保代（やまざき　やすよ）大佐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アルバート・E・ブラウン少将

ｋｔｋｒ

このため、守備隊長の山崎大佐は水際撃滅戦を放棄し、内陸部に敵を誘い込んだうえでの持久戦を選択。
丹念に構築された塹壕と蛸壺陣地に拠って米軍を迎え撃ち、
味方の増援が来るまでの時間を稼ぐことに専念することにした。


日本軍が持久戦を採用したことにより、米軍の進攻計画は大幅に遅れ、
5月17日には上陸部隊指揮官であるブラウン少将が解任されるまでの善戦を見せた。


しかし、圧倒的な兵力差は如何ともし難く、同じ日、日本軍は島の北東部である熱田地区まで後退を余儀なくされた。
また、米軍側も指揮官がランドラム少将に代わり、アッツ島攻防戦の大勢は決しつつあった。
　　　　　　 ＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿＿_
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　　　/　　　　∩ノ ⊃　／　 　 　 　 　| 　　|. /　　/　　　 ￣￣| 　l　　　　　⊂⌒ヽ　〉　 　　 　　　 　 ＜´/⌒つ
　　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　　　　 　|　　 |/　　/　　　　　　 / 　ｊ　　　　　　　＼　ヽ　 /　　 　 　 　 　 ヽ　/
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　　　. ＼ ／＿＿＿ ／　　　　　　　　|　　　　/ 　　/　　　　　 ,／　　　　 　 　 　 　 �X　　 　 　 　 　 　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　￣￣￣　　　￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第7師団　新師団長
前回まで　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ユージン・M・ランドラム少将
1回目：http://yaruokansatu.blog44.fc2.com/blog-entry-702.html
2回目：http://yaruokansatu.blog44.fc2.com/blog-entry-757.html
3回目：http://yaruokansatu.blog44.fc2.com/blog-entry-790.html
4回目：http://yaruokansatu.blog44.fc2.com/blog-entry-827.html
5回目：http://yaruokansatu.blog44.fc2.com/blog-entry-855.html
避難所：http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1236520368/

《 5月17日の状況 》

凸…米軍進攻部隊　凹…日本軍守備隊　Б…山崎部隊本部　□…飛行場（予定）
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
　ｽｶｰﾚｯﾄ海岸　　　　　　＿＿＿
　　/￣￣￣＼　　　 _..-'"西浦岬ﾞ'、赤海岸（ﾚｯﾄﾞﾋﾞｰﾁ）
　　　北　　　　＼＿/′　　凸　　　│
　　　↑　　　　 　　　　　　芝台　　│
　西←→東　　　　　　　　　凸　　〃　北海湾（ﾎﾙﾂ湾）
　　　↓　　 　 　　 　　　　　　　 ／　　　　 　 　 　 ＿＿＿_、　熱田湾（ﾁﾁｬｺﾞﾌ湾）
　　　南　　　　　　 ▲凸　　 _-┘　＿＿_　 　　,／ 北海岬冫　　＿_、
　　　　　　　　　 三角山　 　|西浦| 舌 ／東 ／　　凹　　／　 ／　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　凸`ー''´形冫浦_ノ　　　　　 （,,,,_ﾉ′　島 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　凸台�h,／　　　　　Б石山凹　原／
　　　　　　　　　　　　　　　　 凸凸　　□馬背凹　　▲　　凹　　　'、
　　　　　　　　　　　　　　　　　凸　　　　　　凹　熱田富士　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　荒　　　雀　　凹　　　　　_,,,,′
　　　　　　　　　　　　　　　 　　▲　井　　　ヶ　　　和田沼−'′
　　　　　　　　　　　　　　 将軍山　峠　　　丘 凹▲　　　〈..､_　　柳岡湾（ｻﾗﾅ湾）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　凸　凸　凸虎山　　　　｀ﾞﾞ''ｰ-＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　凸凸　_..-､ _ 　　　　　　　　　　 　 ｀ﾞ''''ｰ､_
　　　　　/⌒ﾞ｀''ヽ　　　　　　　--､　,−---‐´　　　｀ﾞﾞ'' ､　　　　旭抑半島 　 　 　 ＼
　　　　　〉　　　 」　　　　　　 (、 1_/　　　　　　　　　　 '、　　　 ＿＿＿＿＿＿_､-''ﾞﾞ´
　　　 /" 　　　　ヽ　　　　　/ｰ┘　　　旭湾　　　　　　 ）　 _＿〉　　　　 ｀
　　 ../　　　　　　 ﾍ　　　　,'　　　　（ﾏｻｯｶﾙ湾） 　　　/ /´
　‐"　　　　　　　　 ヽ　　_／　　　　　　　　　　　　　 ／/′
　　　　　　　　　　　 ＼／　　　　　　　　　　　　　　 ﾑ-､|曙岬
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

支援

5月18日（アッツ島玉砕まで、あと12日）。


〔 アッツ島　南部戦線　第17連隊本部 〕



　　　　　　　　　　-‐ '´￣￣｀ヽ､
　 　 　 　 　 　 ／　　 　｀ヽ ヽ　 ＼
　　　　　　　　//, '/ヾ´＼ヽ ヽﾊ　､ ヽ
　　　　　　　 〃 {_{ ⌒　　⌒,ﾘ| ｌ │ |
　　　　　　　 ﾚ!小ｌ（●）　（●）从 |、|　 　　　　　荒井峠の様子がおかしいだと
　　　　　　 　　 ヽ|　　　´　 　　　|ﾉ
　　　　 　 　 　 　ヽ　 　⌒ 　 　/　　　　　　　　　どういうことだ？
　　　　　　　　　　　丶,､ __,　イ
　　　　　　　　 , -ｰーi　　　／ヽー‐��
　　　　　　　 / 　　　〈　><　／　　　 .｀丶
　　　　　　 /　　i　 　 ´〉〈｀ 　　　　{　　│
　　　　　　 |　　.|　　　 | 　|　　　　　|　　│

　　　　　　　　歩兵第17連隊　連隊長
　　　　　　ウェイン・C・ジンマーマン大佐

支援

　　　　,,.- ''"￣￣￣ ~''-,,　　=lコ
　　　 .,i'　　　　　　　　　　ﾞi, 　 |┴ ､
　　　.ｌ　　　　　　　　　　　 l 　.||　　 |
　　 _ｌ　　　　　　　　　　　　l 　||∩　|
　 ('ｰ‐-----‐―'''''''''‐-.,_　|　.||| |　|　　　　　　　昨日までと打って変わって反応がなく
　　＼l -―‐　　―‐- 　ｌﾞ'i'､　 ||| |　|　　　　　　　敵兵の気配が感じられないのです
　　　 |　　 r─､ 　 　 　 | |　　.||∪　|
　　　 |　　ﾉ　　l 　 　 　 | | 　　|＿＿| 　　　　　　日本軍は陣地を放棄して撤退した可能性があります
　　　 |ヽ .l‐―‐ｉ　　　 ノ| |　　 l￣TT
　　　 | |＞-　　　___＜__| | 　　.|--|_|
　　　 |/ヽ　 .|　　　 ./ヽ､|_|､　　|　.|――――┐
　,,..-'/／ヽ/|　　　　|　　ヽ／ﾞﾞ'‐-..l＿＿＿＿_|



　　　　　　　　　　-‐ '´￣￣｀ヽ､
　 　 　 　 　 　 ／　　 　｀ヽ ヽ　 ＼
　　　　　　　　//, '/ヾ´＼ヽ ヽﾊ　､ ヽ
　　　　　　　 〃 {_{ ⌒　　⌒,ﾘ| ｌ │ |　　　　　　 現状、敵の方が優勢な状況にある
　　　　　　　 ﾚ!小ｌ（●）　（●）从 |、|
　　　　　　 　　 ヽ|　　　´　 　　　|ﾉ 　 　 　 　 　 わざわざ撤退するとは思えんが……
　　　　 　 　 　 　ヽ　 　⌒ 　 　/
　　　　　　　　　　　丶,､ __,　イ
　　　　　　　　　　 ､ -‐)__, ／⌒i 　 　 　 　 　 　 とりあえず斥候隊を出して状況を確認するか
　　　　　　　　　／;─ー巛　／ l
　　　　　　　　 （＿ﾝー‐-,r'´ 　|
　　　　　　　　 　　|　　　　　　|
　　　　　　　　　　 |─‐──ｰ|
　　　　　　　　　　 l　 ｿ 　 　　|

支援

正午、斥候隊が荒井峠に到着したが、そこで見たものは奇怪なものであった。

アール大佐を戦死させ、6日間に渡りジンマーマン大佐の部隊を悩ませた日本軍は、
濃霧を利用して撤退済みであり、そこにあったのは100を超える日米両軍兵士の死体だけであった。
しかもその中には中隊長の1人でるジャーミン大尉が含まれていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,,,,,__　　　　　
　　　　　　　　　　　　　 　＿＿＿γ_☆_⊥　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,-､,-､　　　　　　　　　　 　 _
　　Lｌ　　　∩ 　　　　　 （＿［＿⌒つ ,'Ａ;:；：・　　　 　 　　γ_二ヽとi（-Д-）二iつ 　 　 　,-‐‐-､||
　　={!　⊂⌒/_=☆=ゝ　　Mw　　￣￣（＿　　⊃ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_l＿＿ｊ.||　　ひどいな……
　　ｒｲ　　 ｀ヽつ`Д´;:；：＿　 　　　　　　⊂＿）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　(ﾟДﾟ,,l|i`|
　　/,ｊ　　　　　　⊂＿＿＿_）　　　　　　　　　　　　　　　γ´二_ヽ___　＿_　　　　　　　　 　lﾛY(うl: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　（Дとi) __＿|＿iつ　　　　　　　 　ｶ===ﾛ l"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　と(｡０｡ )つ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　|=|=jl|_l
　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ~=:o=ゝ　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　(,_(,__,,)
　　　　　　　　　　　　　　　　￣,r'ゝ
　　　　　/_=☆=；：・,,_　　　　　　┣ll〓〓lllllllllll┻　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _
　　　　　（`Д´ ∩　　 　　　　 __／ヾ､_,.;;;;;;;;;;､_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,-‐‐-､||
　　　　⊂　,r'ゝ（　　 　　　_,,<:::<;;;;;;;;;;;;;;>;;;;;;;;;;;;>,_　　　　　　　　　　　 ；‐‐-､　　　　　　　　 　 _l＿＿ｊ.||　　……
　　　　（＿ヽ∩　つ　　_,,<:::<;;;;;;;;;;;;>;;;;;;;;;;;;;>;;;;;;;;;;;>,_　　　　　　 　,,・：；＿＿ｊ　　　　　　　　　　(ﾟДﾟ,,l|i`|
　　　（＿）　　　　　　 <:::;;;;<;;;;;;;;;;;;>;;;;;;;;;;;;;>;;;;;;;;;;;;;>;;;;>　　　　 　 　　∩ ｀Д`）　　　　　　　 　　lﾛY(うl: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　）ゝヽ　⊃　　　　　　　　 　ｶ===ﾛ l"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 へへ __＿ 　　　　　　 　∩,r'＿）　　　　　　　　　 　|=|=jl|_l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　と（Д`l!i) 　　∞：．.　　 　　　　（＿）　　　　　　　 　　(,_(,__,,)


補足…戦死したジャーミン大尉の名を取って、米軍は荒井峠を「ジャーミン・パス」と名づけた。
　　　　 日米とも、このように将兵の名を取ってつけれられた地名が多数存在する。
　　　　 ただし、特別な場合を除いてここでは全て日本名で統一する。

支援

　　　　,,.- ''"￣￣￣ ~''-,,　　=lコ
　　　 .,i'　　　　　　　　　　ﾞi, 　 |┴ ､
　　　.ｌ　　　　　　　　　　　 l 　.||　　 |
　　 _ｌ　　　　　　　　　　　　l 　||∩　|
　 ('ｰ‐-----‐―'''''''''‐-.,_　|　.||| |　|
　　＼l -―‐　　―‐- 　ｌﾞ'i'､　 ||| |　|　　　　　　　……という状態です
　　　 |　　 r─､ 　 　 　 | |　　.||∪　|
　　　 |　　ﾉ　　l 　 　 　 | | 　　|＿＿|
　　　 |ヽ .l‐―‐ｉ　　　 ノ| |　　 l￣TT
　　　 | |＞-　　　___＜__| | 　　.|--|_|
　　　 |/ヽ　 .|　　　 ./ヽ､|_|､　　|　.|――――┐
　,,..-'/／ヽ/|　　　　|　　ヽ／ﾞﾞ'‐-..l＿＿＿＿_|


　　　　　　　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
　　　　　　 　／　／" ｀ヽ ヽ　＼
　　　　 　　 //, '/　　　　　 ヽﾊ ､ヽ　 　 　 　 　 そうか
　　　　　 　ﾚ!小ｌ　⌒　　　⌒,从|i|
　　　 　　 　ﾚ　　 （●）　（●） 　|　　 　 　 　 　 何はともあれ、荒井峠の確保は成功したわけだ
　　　　 　 　 ヽ 　　　 　´　 　　/
　 　 　 　 　 　 ヽ,　　　⌒ 　 /　　　　 　　　　 　これで北部の部隊とも連絡が取れるな
　　　　　　　　　 　ヘ,､ ___, イ 　 　 　 　 　 　 　 部隊を補充し、前進させるように
　　　　　　　 , -ｰーi　　　／ヽー‐��
　　　　　　 / 　　　〈　><　／　　　 .｀丶
　　　　　 /　　i　 　 ´〉〈｀ 　　　　{　　│

俺の大叔父がアッツ島で玉砕してる

〔 北部戦線　舌形台 〕

　ＮＮＮＮＮＮＮ＼
　＼　　　　　　　　＼　　　　　　 　 　 　 　 これが日本軍の兵舎か
　＜　　　　　　　　　｀ヽ､
　＜／　／" ｀＼ 〆ヽ　＼　　　　　　　　　真ん中に小さいストーブがあるくらいでシンプルな作りだが
　　//, '〆　　　　 ＼　＼　ヽ 　 　 　 　 　 カビが生えてて不衛生だな
　〃 {_{　　　⌒　 　。⌒　│ i|
　ﾚ!小§ 　（●） 　（●）.|、i 　　　　　　　　まぁ洞穴よりマシといったところか
　　ﾚ §　　 　（__人__）　 |　ﾉ
　/　　　　 ∩ノ ⊃　　。／
　(　 ＼　／ ＿ノ　　|　 |　　　　　　　　　　 ん、この絵は……子供が描いた絵だな
　.＼　“∞∞／＿＿|　 |　　　　　　　　　　 兵隊がここに赴任する際に持ってきたものだろうか……
　　　＼ ／＿＿＿＿／
歩兵第17連隊　第1大隊長　ハートル中佐

　　　　　 ,,.-''"￣￣￣ ~''-,,　　=lコ
　　　　 .,i'　　　　　　　　　　ﾞi, 　 |┴ ､
　　　　.ｌ　　　　　　　　　　　 l 　.||　　 |
　　　 _ｌ　　　　　　　　　　　　l 　||∩　| 　 　 　 　 報告します
　　 ('ｰ‐-----‐―'''''''''‐-.,_　|　.||| |　|
　　　＼l （●）　　（●） 　 ｌﾞ'i'､　||| |　|　　　　　　 第7捜索隊の1小隊が味方の斥候隊と遭遇しました
　　　　 |　　 r─､ 　 　 　 | |　　.||∪　|
　　　　 |　　ﾉ　　l 　 　 　 | | 　　|＿＿|　　　　　　どうやら南部部隊が荒井峠の攻略に成功したようです
　　　　 |ヽ .l‐―‐ｉ　　　 ノ| | 　　l￣TT |
　　　　 | |＞-　　　___＜__| | 　　.|--|_|
　　　　 |/ヽ　 .|　　　 ./ヽ､|_|､　　|　.|――――┐

日本軍の兵舎　　　　『アッツ島玉砕‐十九日間の戦闘記録‐』北海道新聞社（P88）
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader962721.jpg

　　　　　 ,,.-''"￣￣￣ ~''-,,　　=lコ
　　　　 .,i'　　　　　　　　　　ﾞi, 　 |┴ ､
　　　　.ｌ　　　　　　　　　　　 l 　.||　　 |　　　　　　それから東浦に向かった斥候隊からの報告です
　　　 _ｌ　　　　　　　　　　　　l 　||∩　|
　　 ('ｰ‐-----‐―'''''''''‐-.,_　|　.||| |　| 　 　 　 　 後退中の日本軍を遠目で確認
　　　＼l （●）　　（●） 　 ｌﾞ'i'､　||| |　|　　　 　 　 日本軍は東浦をも放棄したようです
　　　　 |　　 r─､ 　 　 　 | |　　.||∪　|
　　　　 |　　ﾉ　　l 　 　 　 | | 　　|＿＿|　　　　　　なお、斥候隊は東浦で建設中の
　　　　 |ヽ .l‐―‐ｉ　　　 ノ| | 　　l￣TT |　　　　　 敵飛行場を占領しました
　　　　 | |＞-　　　___＜__| | 　　.|--|_|
　　　　 |/ヽ　 .|　　　 ./ヽ､|_|､　　|　.|――――┐


ＮVVVVVVV＼
＼　　　　　　　　＼
＜　　　　　　　　　｀ヽ､
＜／　／"" ＼ .ノヽ.　＼
　//, '〆　　　　 ）　　＼ ヽ　　　　　　　 　 敵は東浦も放棄したのか
〃 {_{　　　⌒　 　 ⌒　│i|　　　　;
ﾚ!小§ 　（●） 　（●） | ｲ　　　　 ;　　　　 大分奥まで逃げているようだな
　ﾚ §　　　（__人__）　 |ﾉ　　　　　 ;
/　　　゜。　　`ー'´ 。゜　∩ノ ⊃━・ 　 　　さっそく飛行場を見に行こう
(受＼　　∞　　　∞　 ／＿ノ
.＼　“　　＿∞∞＿ノ∞／
　　＼。＿＿＿＿　　／

２週ぶりの支援

申し訳ありません>>14と>>15の間にこれが入ります。





ＮVVVVVVV＼
＼　　　　　　　　＼
＜　　　　　　　　　｀ヽ､
＜／　／"" ＼ .ノヽ.　＼
　//, '〆　　　　 ）　　＼ ヽ　　　　　　　　 ようやくか
〃 {_{　　　⌒　 　 ⌒　│i|　　　　;
ﾚ!小§ 　（●） 　（●） | ｲ　　　　 ;　　　　計画より大分時間が掛かったな
　ﾚ §　　　（__人__）　 |ﾉ　　　　　 ;　　　　しかしこれで日本軍は追い込まれたな
/　　　゜。　　`ー'´ 。゜　∩ノ ⊃━・
(受＼　　∞　　　∞　 ／＿ノ
.＼　“　　＿∞∞＿ノ∞／
　　＼。＿＿＿＿　　／



アッツ島に上陸して7日目、この日、南北に上陸した米軍が合流を果たした。
ここに、荒井峠における戦闘は終結した。

〔 北海（ﾎﾙﾂ）湾東浦　飛行場建設予定地 〕

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.／　::::＼
　　　　　　　　　　　　　　 ,/ヽ､.､／'″::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　.,/:::::::::::::::　　　　　　　:::::::＼-ｰ−-ｰ−-- --ｰｰ---ｰｰ-ｰｰ---ｰｰ---ｰｰ-ｰｰ--ｰ---ｰ−-ｰ−--
　　　　　　　　　　　　／　　　　 .､　::::::::ヽ　　　:::::::::::^''ﾞ＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　 _r'′　　　 ,,／　　:::::::::＼　　　　　::::::::::＼: : :(⌒) : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　 ._／　　　　　 .´　　　　　　 .ﾞ''-､　　　.‐､_::::::::::＼　 .: : : : : : 　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿_: : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　 .／　　　　　　　　　::::::::::::::::ヽ　　　　　　　:::::::::.'ｰ.ﾞ''＼　 : : : : : : 　／　　　　　　,r'ゝ　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　 _,／′ :::::::::::::::: 　　　　　　　　　　　::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::. : : : : :　／ 　 　　　※　　　 　　　　/: : : : :γ ⌒ヽ : : : : : :
　 .,,,／ヽ　　　,,､、　,/'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : :. ／　※　　　　 　　 　　　　　 /: : : : : :i　穴　 ｉ: : : : : :
　 ″　　　　./ 　.｀'i .,/::::::::::::::::　　　　′　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿／　　　 　　　　γ⌒ヽ　　　　/: : : : : : :ゝ ___,ノ : : : : : :
　　　　　　/　　 .,, .ｌ 　　　　γ⌒ヽ　　　　　　/　　＿＿＿＿＿＿_　　　　 　,r'ゝ　　　 ゝ __ノ　　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　 .ｌ　　　　ゝ __ノ　　 ＿＿/　　/　: : : : : : : : 　／　　　　 　ヽ,ゞ　 　 　 　 　 　 　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　|　　,r'ゝ　 |　: : : : 　　／ 　　 　 　 　 　 　　　　,.-‐‐-, 　 /: : : : : : 　　　 _,,ｰ''"￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　 ヽ　　`ﾍ　　　　　　 　|　　|i^ｉｌ　 |　: : : :　／ 　γ⌒ヽ　 　 　穴　　 　L__＿__ｊ /: : : : : :　　　／
　　　　　　　　　 .!　 .＼　　`-、 　　　 　|　　.￣　 .|　　　／ 　　　ゝ __ノ 　 　　　 　 　 ミﾟДﾟ 彡∩ : : :　　　／
　　　　　　　　　　!　　　　　　　＼　　 　 ￣￣￣￣　 ／ 　　　　　　 ,.-‐‐-,　 　 　　　 （{^Y ="},ノ: : :　　,／゛　　　　　_..--‐'"゛"'''::::::::''"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞﾞﾞ^ﾞ''''''''¬――-.... ．.,.. -'''"´｀''"L__＿__ｊ""''"''''""/~||~[[[|l."''"'''",ｒ'"　　　　, ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_..-‐'´　　　　 _　　　 (　　 ) 　　 　 　 L_l|_＿_,ゝ　　　　 　 　 -'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _.. ‐'″　　　　　 . ／　 　　 (|　　,) 　 　　　.∠_/|| ｣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..-‐'´　　　　　　　　,／　　./　　　 |　　|〜 　 　,.-‐‐-, ,.-‐‐-,
　　　　　　　　　　　　　　　　　_.. ‐'″　　　　　　　　 ／　　　 /　　　.,‐し`Ｊ　　　　L__＿__ｊL__＿__ｊ
　　　　　　　　　　　　　　.-‐'´　　　　　　　　　　　／　　　　 /　 　 　 　　　　 　 　（　　　　）　　　 ）
『アッツ島玉砕‐十九日間の戦闘記録‐』北海道新聞社（P69）
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader962735.jpg

飛行場が(´；ω；`)

　ＮＮＮＮＮＮＮ＼
　＼　　　　　　　　＼
　＜　　　　　　　　　｀ヽ､
　＜／　／" ｀＼ 〆ヽ　＼
　　//, '〆　　　　 ＼　＼　ヽ 　 　 　 　 　 ブルドーザーなどの重機が見当たらないな……
　〃 {_{　　　⌒　 　。⌒　│ i|
　ﾚ!小§ 　（●） 　（●）.|、i 　　　　　　　　もしや、手作業で建設を行っていたのか？
　　ﾚ §　　 　（__人__）　 |　ﾉ
　/　　　　 ∩ノ ⊃　　。／
　(　 ＼　／ ＿ノ　　|　 |
　.＼　“∞∞／＿＿|　 |
　　　＼ ／＿＿＿＿／

　　　　　 ,,.-''"￣￣￣ ~''-,,　　=lコ
　　　　 .,i'　　　　　　　　　　ﾞi, 　 |┴ ､
　　　　.ｌ　　　　　　　　　　　 l 　.||　　 |　　　　　　恐らくそうでしょう
　　　 _ｌ　　　　　　　　　　　　l 　||∩　|
　　 ('ｰ‐-----‐―'''''''''‐-.,_　|　.||| |　| 　 　 　 　 まぁ我が軍が補給を断ち切った上に
　　　＼l （●）　　（●） 　 ｌﾞ'i'､　||| |　|　　　 　 　 毎日のように爆撃して建設を妨害してましたからね
　　　　 |　　 r─､ 　 　 　 | |　　.||∪　|
　　　　 |　　ﾉ　　l 　 　 　 | | 　　|＿＿|　　　　　　どうしようもないでしょう
　　　　 |ヽ .l‐―‐ｉ　　　 ノ| | 　　l￣TT |
　　　　 | |＞-　　　___＜__| | 　　.|--|_|
　　　　 |/ヽ　 .|　　　 ./ヽ､|_|､　　|　.|――――┐

日本軍が何ヶ月もかかって完成しなかった飛行場だったが、このわずか数日後、
米軍は鉄製の分厚い網を敷き詰めて飛行場を完成させ、その工業力の違いを見せつけた。

米軍の飛行場跡　　『アッツ島玉砕‐十九日間の戦闘記録‐』北海道新聞社（P70）
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader962752.jpg

しえん

〔 アッツ島沖合い 〕

　　　　　　　　　　　,,..,
　　　　　　　 _,.::ｰ''´人｀"''' ｰ-:.,,_
　　　　　　 <　　γ ,w､｀ヽｰ-::､、 ｀｀"':- ､
　　　　　　　｀ヽ´',,ｷ∞ﾐ,,ﾉ　　　 ｀""'''ｰ:-;|　　　　 　 キンケード少将から後退命令の電文か……
　　　　　　　　 ,',ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ0:.:.:. :_,,ノ
　　　　　　　γ＿＿＿＿＿＿_,,ノ~￣'; 　 　 　 　 　 よし、揚陸未済みの輸送船を除き
　　　　　　　　 | 　●　＿　●　　　 　|　　　　　　　　我々は一時退避する
　 　 　 　 　 　 ',　 　 ││ 　 　 　　/
　　　　　　　　　 ':,_　 ﾉ＿ヽ　　 　 ,:'　　　 　 　 　 　 ここには、駆逐艦「フェルプス」と水上機母艦「カスコ」を
　　　　　　　　　　　〉ｰ､ _,,,,,.．- '''"ヽ,,　　　　　　　　 中心とした護衛部隊を残していく
　　　　　　　　　,,.-ﾞヽ _,j,_[ooo],:-''"´ﾞﾞ"'''ｰ- ､
　　　　　　 /"~ 　 　 　 !!　　　　　　　　　　　 ヽ　　　この護衛部隊は、ランドラム少将（やる夫）の
　　　　　　ﾉ 　､＿ヽ＿ ||　/＿ ＿　,__ 　 　 ､ 　ヽ 　 指揮下に置くものとする

　　　　　北太平洋上陸作戦部隊指揮官
　　　　　フランシス・W・ロックウェル少将



日本軍による反撃を顧慮したキンケード少将は、弾薬補給のためアッツ島に展開している艦隊を
一時安全海域へ退避させるようロックウェル少将に命じた。

これにより米艦隊主力はアッツ島近海から離れることになり、日本艦隊が突入する最大の好機が到来した。

この時、アッツ島沖合い400海里（約740km）の地点には、
重巡「摩耶（まや）」を旗艦とする日本軍第5艦隊が進出していた。

　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿＿
　　　　　　　 ,､-''" 　 　_,､_　　｀`ヽ、
　　　　　　／　　　／'＞_＜'＼　 　 l
　　　　　（　　 ／ 　 �dﾞ元ﾞ_,ﾉ｀ヽ､ ﾉ
　　　　　　＼/,､-'ニニニニニ'ｰ-!'　　　　　　アッツ島の江本少佐からの報告は？
　　　　　　　E_''"＿＿＿＿＿＿ﾐ!、
　　　　　　　/　　　＼　　　　／　ヽ 　 　 　　 米艦隊の動き次第では強行突入するぞ！
　　　　　 　 |　　 　・　　　　　・　　|
　　　　　　　l　 　 　 　l´　l　`l　　 ｌ
　　　　　　　ヽ　 　 　 ｀-´`-´ 　ノ
　　　　　　　_,,＞:‐､-,ｒ ､ _,r┐＜,,_
　　　　　　　　第5艦隊司令長官
　　　　　河瀬四郎（かわせ　しろう）中将

　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿＿
　　　　　　　 ,､-''" 　 　_,､_　　｀`ヽ、
　　　　　　／　　　／'＞_＜'＼　 　 l
　　　　　（　　 ／ 　 �dﾞ元ﾞ_,ﾉ｀ヽ､ ﾉ
　　　　　　＼/,､-'ニニニニニ'ｰ-!' 　 　 　　 江本少佐からの電文によりますと
　　　　　　　E_''"＿＿＿＿＿＿ﾐ!、　　　　　アッツ島には依然として40隻以上の
　　　　　　　/　　　　　　　　 　　ヽ　　　　　　敵艦隊が居座っているとのことです
　　　　　 　 | P――〇――〇―‐|
　　　　　　　l　 　 　 　l´　l　`l　　 ｌ
　　　　　　　ヽ　 　 　 ｀-´`-´ 　ノ
　　　　　　　_,,＞:‐､-,ｒ ､ _,r┐＜,,_

1海里…約1.852km

紫煙

　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿＿
　　　　　　　 ,､-''" 　 　_,､_　　｀`ヽ、
　　　　　　／　　　／'＞_＜'＼　 　 l
　　　　　（　　 ／ 　 �dﾞ元ﾞ_,ﾉ｀ヽ､ ﾉ
　　　　　　＼/,､-'ニニニニニ'ｰ-!'　　　　　　霧に紛れて突入できないだろうか
　　　　　　　E_''"＿＿＿＿＿＿ﾐ!、
　　　　　　　/　　　＼　　　　／　ヽ 　 　　 　 サボ島沖海戦を北洋で再現せん！
　　　　　 　 |　　 　・　　　　　・　　|
　　　　　　　l　 　 　 　l´　l　`l　　 ｌ
　　　　　　　ヽ　 　 　 ｀-´`-´ 　ノ
　　　　　　　_,,＞:‐､-,ｒ ､ _,r┐＜,,_


　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿＿
　　　　　　　 ,､-''" 　 　_,､_　　｀`ヽ、
　　　　　　／　　　／'＞_＜'＼　 　 l
　　　　　（　　 ／ 　 �dﾞ元ﾞ_,ﾉ｀ヽ､ ﾉ　　　　　　遺憾ながら兵力が違いすぎます
　　　　　　＼/,､-'ニニニニニ'ｰ-!'
　　　　　　　E_''"＿＿＿＿＿＿ﾐ!、 　 　 　 　 情報によれば敵は戦艦3隻を基幹とする艦隊で、
　　　　　　　/　　　　　　　　 　　ヽ　 　 　 　 　 そのうえ空母まで出動してきております
　　　　　 　 | P――〇――〇―‐|
　　　　　　　l　 　 　 　l´　l　`l　　 ｌ　　　　　　　突入成功の見込みは薄いでしょう
　　　　　　　ヽ　 　 　 ｀-´`-´ 　ノ
　　　　　　　_,,＞:‐､-,ｒ ､ _,r┐＜,,_

サボ島沖海戦…1942年10月11日、南東太平洋ガダルカナル島への輸送船団間接護衛任務に従事していた日本艦隊が
　　　　　　　　　　米艦隊と遭遇して発生した夜間水上戦。この海戦で日本軍は初めて夜戦で米軍に敗北。
　　　　　　　　　　さらに司令官の五島少将も戦死してしまった。
　　　　　　　　　　ただし、この犠牲により輸送船団は無事ガダルカナル島への兵員物資揚陸に成功した。

霧のため、日本側は米艦隊主力が退避してたことを知ることはなかったし、
米側も日本艦隊が接近していることを知らなかった。

最終的に、第5艦隊司令長官の河瀬中将は、米軍との戦力差があまりにも大きいと感じたため、
アッツ島突入を断念することにした。



　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿＿
　　　　　　　 ,､-''" 　 　_,､_　　｀`ヽ、
　　　　　　／　　　／'＞_＜'＼　 　 l
　　　　　（　　 ／ 　 �dﾞ元ﾞ_,ﾉ｀ヽ､ ﾉ
　　　　　　＼/,､-'ニニニニニ'ｰ-!'　　　　　　むぅ、このまま突入しても
　　　　　　　E_''"＿＿＿＿＿＿ﾐ!、　　 　 　 いたずらに戦力を浪費するだけか
　　　　　　　/　　　＼　　　　／　ヽ
　　　　　 　 |　　 　・　　　　　・　　|　　　　　　……やむを得ん、突入は断念する
　　　　　　　l　u　　 　l´　l　`l　　 ｌ
　　　　　　　ヽ　 　 　 ｀-´`-´ 　ノ
　　　　　　　_,,＞:‐､-,ｒ ､ _,r┐＜,,_

しえん

〔 大日本帝国　大本営 〕

アッツ島で激戦が続く中、大本営では前日に引き続いて、アッツ島に関する陸海軍の話し合いが行われた。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l::ゝ l::ゝ l::ゝ
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　　　　　　　　　　　　　　　　 　 lニニニニニニニニニニニニl
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　lニニニニニニニニニ:! 　 ロ　ロ　ロ　ロ　ロ　ロ　　l:ニニニニニニニニニ!
　　　　　|　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　|　ロ　ロ　ロ　ロ　ロ　|　　ロ　ロ　ロ　ロ　ロ　ロ　　|　ロ　ロ　ロ　ロ　ロ　|
　　　　　|　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　|　ロ　ロ　ロ　ロ　ロ　|　　ロ　ロ　ロ　ロ　ロ　ロ　　|　ロ　ロ　ロ　ロ　ロ　|
　　　　　|　　　　　　　　　 　 　 |　　 　　ｌニニニニニ,l　　　　 |　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　|　ロ　ロ　ロ　ロ　ロ　|　　ロ　,||　||　||　||　|l,　ロ　　|　ロ　ロ　ロ　ロ　ロ　|
　　　　　|　　　　　　　　　 　 　 |　 　 ／l￣￣￣￣￣l＼　　　|　　　　　　　　　 　 　 |

支援

　　　　r─海軍部員　甲────────────────────ｭ
　　　　|　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 　 　|
　　　　|　 今日の連絡会は、まず陸軍側の報告からだったな…… 　 　 　|
　　　　|　 そういえば、アッツ島との通信は回復したのか？　　 　 　 　 　 .|
　　　　`ー―――――――ｖ――――‐――――――――――――――''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 　 　 |
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ニニニニフ! 　 lヽニニニニニニフｌ　　　|　| |　　　 　 　　| |　|　　　lヽニニニニニニ
　　　　　 ,| |　　| |　　 　 ∩＿∩　　 / K∧| |　　　　 　 　| |　|　　　| |
ニニニニヽｌ　　∠ニニ （　´△｀） r（д｀　,,） 'ﾆニニニニヽｌ　|　　　∠ニニニニニニ
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　　　　　　　　　　　　　　l:::l：：:::::ゝ /‐:::：:::‐ゝ
　　　　　　　　　　　　　 （＿（＿_） （＿,,ll＿,,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧ｼ∧
　 　∧V∧　　　　　 ∧_,∧　　　　　　　　　　　　　(ーﾟ　　)
　　（∀｀　 ,）　　　　(＿‐ill　）　　　　　 　 　 　 　 ll:‐::ﾞﾞ:::::))
　　と:::::::::::::〉　))　　 ll:=::ﾞﾞ:::::)　　))　　　　　　　　　ll:::‐::::::::ゝ
　　 l：:::‐::::::ゝ　　　　ll:::‐:::::::ゝ　　　　　　　　　　　　（＿）､ノ
r――――――――――――――‐'`ー―――――――――――ｭ
|　 ああ、今日になって繋がったらしい　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
|　 だが依然としてアッツ島が苦しい状況であるのは変わらないな　|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　|
`ー海軍部員　乙――――――――――――――――――――‐''

　　r──海軍部員　丙──────────────────ｭ
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　|
　　|　定刻になりました 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　|
　　|　それではアッツ島救援についての連絡会を始めましょう 　 　 |
　　`ー─────────‐v───────────────''

　　　　　　　 　 「ヽ､ 　　　　 　 　 　　　　　　 ／ヽ　　　　　　　 　 　 　 　 　 /ヽ､　　　　　　　　　　　　　 ／ヽ
　　　　 　 　 　 l　 ヽ＼, 　＼ 　 　　　　／ ／'　　|　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　l　＼　　　　　　　 　 　 ／　　 l
　 　 　 　 　 　 |　　 ヽ, ＼　 ＼　　　／ ／ /　　 ,|　　　　　　　　　　　　　　 |　,|　　 ＼　　　　　　　／　　　　,|
　　　　 　 　 　 ｌ　　　 〉　, -― ＼／―-'' 〈　 　 ,|　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　　　 ,ヽ-―――-、　　　　　|
　　 　 　 　 　 /ー　　　　　　　　　　 　 　 　　　‐ヽ　　　　　　　 　 　 　 　 ,, ー　　''´　　　　　　　　　　''　‐ ､ !
　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　 　 　 　 |　　　　　　　´　　　　　_　　｀　 　 　 |　　　　　　　　 　 　　l　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　「::￣:::::ｌ　　　　　　 l　　　　　　　　　　　　|tｯ‐-　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |
　　 　 　 　 　 '．　　　　　　　　ヽ::__::ノ　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　 　 　 l　　　　ｌｌ||　　　　　　　　　　　　　　..:::l
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　　　　　　　　　　 ＞-‐::､　-―,, _ ､―- ,,-:::＜,,_　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　＿＿....::::::::::::;;;;／
　　　　　　　,,:::''´:::l::::::::::::::ヽ ､「::ヽ::ｭ':¨l ,/:::::::::ヽ::::ヽ　　　　　　　　　　　　　 `..-‥::'''::¨::::￣:::::::::::::::￣:::¨::::::ヽ
　　　　　　/::::::::::::::L::::／:::::ヽ　‐'' ¨` ‐'/::::＼::::」::::::::ヽ　　　　　　　　　　-―＝'::::'''::::――:::--::::---::::―:::::::''＝=‐､
　　　　　,/::::::::::::::::i:::::'､、::::::::ヽ　l O　,/::::::::::;;ゝ-､:i:::::::l　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r―――‐'`ー――――ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　……そうですな　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ー陸軍部員　甲――''

　　　　　　r―陸軍部員　甲―――――――――――――‐ｭ
　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　|
　　　　　　|　それではアッツ島の攻略および確保に関する　 |
　　　　　　|　見通しから報告したいと思います　　　　　　 　 　|
　　　　　　`ー――――――――――‐ｖ――――――――''
　　　　　　∧ｼ∧　　　　　　　　　　　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　r(　ﾟーﾟ,,)　　　　　　　　　　 ( ‐＿‐ill,)　　　　　　　　　　 (´д｀　)
　　　　　l,(ﾞ:‐:lll:‐ﾞi　　　　　　　　　　,/ﾞ:‐:lll:=:ﾞ:ヽ　　　　　　　　　 ,lﾞ:‐:lll:‐::ﾞ)|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

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　r――,ｭ,） ＿＿＿＿＿＿_ ,r――ｭ. ）　＿＿＿＿＿_　 （ r――ｭ ＿＿＿
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　　　　　　　　　　　　　　　r――――‐'`ー――――ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　|　　お願いします　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　 　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　`ー海軍部員　丙―――''

支援

r─陸軍部員　甲───────────────────────────‐ｭ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
|　今までのアッツ島からの報告を総合すると、今月末までに同地守備隊の兵力は 　 |
|　500〜1000名程に減少するものと思われます　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
|　この数ならばまだ防御戦闘は可能なのですが、士官の戦死が思った以上に多く　...|
|　統制の取れた抵抗を行う事は困難といえるでしょう　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
`ー―――――――――――――‐ｖ―――――――――――――――――――‐''
　　　　　　　　　 　 　 　r､､　　　　　　　　　　　,,‐､
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　　　　 　 　 　 　 　 　 |　l　　,,-―――-､'´ 〈 　 |
　　　　　　　 　 　 　 　 l '' 　 ´　　　　　　　　｀　ヽ!
　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　−　　　　　−　　｜
　　　　　　 　 　 　　 　 ｌ　||ｌ 　　　　,,-―､　 　 　,l
　　　　　　 　 　 　　　　ヽ,,,,＿　　　　￣　　　_,,ノ
　　　　　 　 　　 　L,, 二¨ｌ､::_::::￣:::rf:ｌｌｌ::ミ::::_:;;ﾉ二,,」、
　　　　 　 　 　　/::::::::::::::::::::::::::::::￣:::::|||::￣:::::::::::::::::::ﾐ,
　　　　 　 　 　,/:::::::::::::;;l:::::::::::::::::::::::::::|||::「±￣‐l::l:::::::l
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　　r──────────――――‐'`ー──────────────‐ｭ
　　|　山地に立て籠もって戦うという選択もありますが、　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　|　物資不足のため、これも10日が限度といえます　　　　　　　　　　　　　　 　|
　　|　なお、これはガダルカナル島に派遣された参謀達の経験ですので　 　 　 |
　　|　信頼性は高いものといえるでしょう　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　|
　　`ー―────────────────────────────‐''

ガダルカナル島…ソロモン諸島にある島。同島を巡って日米軍は壮絶な消耗戦を行った。
　　　　　　　　　　　結果、同地攻防戦で日本軍は艦艇56隻、航空機約2000機、
　　　　　　　　　　　船舶22万トン、陸兵2万を失う損害を受けた。

支援

支援

　　　r─海軍部員　丙───────────────────────────ｭ
　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 　 　 　 　 　 　|
　　　|　予想以上に深刻な状況ですな……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　|　そうなりますと、増援を送っても間に合わない可能性もあるというわけですか　 　 |
　　　`ー―――――――――――――ｙ―――――――‐――――――――――――''
　　　　　　　　　 　　　　　　 /ヽ､　　　　　 　　　　,／ヽ
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　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　,,〉 ヽ-.＼／‐‐''　〈　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　　 /　 '　　　　　　　　　 `　ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　 |, ヽ　　　　´　￣　`　　　 ,ノ　|
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　　　　　　　　　　　　　　／::::::/:::::::ヽ「｀rｭ´,,l /:::::::ヽ::::｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　/::::::::::::;;―／::::ヽio /:::::＼‐:::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　,/::::::::::;;ノ:-―‥¬ ‐､::::::／ ､:::ｌ::::::::::l
　　　　　　　　 　 　　l::::::::::::'':::::::::::::::::::::;ﾉ‥:::―:::--ヽ::::::::::!
　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::;;;　． -−''::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ノ
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　　　　　　　 　 　 　 /＼　　　　　　　 　 　　　 　 　 　 　 ／ヽ
　　　　　　　　　　　 l　　 ＼　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 |
　　　　　　　　 　 　 |　　　　＼　　　　　　　　　　 　 ／　　　　|
　　　　　　　　 　 　 |　　　　　 ヽ-――――――-''　　 　 　 ,|
　　r────────────────‐'`ー――――――――――――‐ｭ
　　|　 その可能性は高いといえます　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　｜
　　|　 ただ、アッツ島を守っているのは北海道出身の強兵です　　　　　　　　　　|
　　|　 今月末までなら必ずや持久してくれるものと信じて良いと思います　 　 　 |
　　|　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　`ー陸軍部員　甲───────────────────────―''

　　　　　　　　　　　 r―陸軍部員　乙――――――――――――――――――‐ｭ
　　　　　　　　 　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　|
　　　　　　　　 　　　|　アッツ島救援にはいくつか方策がありますが　　　 　 　 　 　 .|
　　　　　　　　 　　　|　まずひとつは、アムチトカ島の奇襲占領であります　　　　　　|
　　　　　　　　 　　　|　これは敵の目をアッツ島から逸らす間接支援が目的です　　|
　　　　　　　　 　　　|　しかし、この作戦は敵陸上兵力が不明であるため 　 　 　 　 |
　　　　　　　　 　　　|　陸軍としては懐疑的です　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　|
　　　　　　　　　　　 `ー―――――――――――――――――ｖ――――――‐''

　　　　　　∧ｼ∧　　　　　　　　　　　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　r(　ﾟーﾟ,,)　　　　　　　　　　 ( ‐＿‐ill,)　　　　　　　　　　 (´д｀　)
　　　　　l,(ﾞ:‐:lll:‐ﾞi　　　　　　　　　　,/ﾞ:‐:lll:=:ﾞ:ヽ　　　　　　　　　 ,lﾞ:‐:lll:‐::ﾞ)|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　∧K∧　　　　　　　　　　　 ∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∩＿∩
　r――,ｭ,） ＿＿＿＿＿＿_ ,r――ｭ. ）　＿＿＿＿＿_　 （ r――ｭ ＿＿＿
　| 　　　||;;ヽ ―――――― |　　　 ||;;〉　―――――　,,/:||　　　 |―――
　|　 　　|'ー　　　 | ::| 　 　 　 |　　　 |'ー　　　　　　　　　 −'|　 　　|　| ::|
　|＿＿,,|＿|　　　,|_::| 　 　 　 |＿＿,,|＿|　　　　　　　 　 ,|＿|＿＿,,|　|_::|
　r―'`ー―――――――――――――――――――――――――‐ｭ
　|　海軍としても成功の算は立たないと考えます　　　　　　　　　　　　　 |
　|　アムチトカ島を奇襲するにも、同海域には　　　　　　　　　　　　　　　|
　|　有力な敵艦隊が展開しており、奇襲の見込みは薄いでしょう　　　　|
　|　もし運良く占領したとしても、制海権が敵にある現状では 　 　 　 　 |
　|　いたずらに戦力を浪費するだけといえます　　　 　 　 　 　 　 　 　 　|
　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　|
　`ー海軍部員　乙―――――――――――――――――――――''

　　　　r―海軍部員　甲――――――――――――――――――――――――――‐ｭ
　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　|　　通常の上陸作戦を行う場合、成功は制海権を取れるか否かにありますが　　 |
　　　　|　　そこまでするくらいなら、アッツ島を直接救援した方が効果的といえます　　 　 |
　　　　`ーｖ―――――――――――‐――――――――――――――――――――‐''

　　　∩＿∩　　　　　　　　　　　　　∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∧K∧
　　r（lli´△｀,）　　　　　　　　　　　　（´Д｀； ）　　　　　　 　　 　 （´д｀；）ｭ
　　|〈::'７<y>:'O　　　　　　　　　　　O:::<y>‐:::O　　　　　　　　　 O::<V>:O）|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　 ∧＿∧　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　∧ｼ∧
＿＿　r──ｭ´)　＿＿＿＿＿＿,(r――ｭ)＿＿＿＿＿＿＿　(r――ｭ ＿＿
――　|　　　 |::ヽ　―――――‐/:|　　　 |ヽ―――――――r'|　　　 | ――
　r――――――――――――――――――――――――'`ー――‐ｭ
　|　そうなりますと、アッツ島への奇襲攻撃しかありませんな　　　　　　 |
　|　落下傘部隊を投入するのはどうでしょうか？　　　　　　　　　　　　 　|
　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 　 　 　 　 　 　|
　`ー陸軍部員　丙―――――――――――――――――――――''

落下傘部隊…パラシュートによる降下部隊。
　　　　 　 　 　 アッツ島救援のため、日本陸軍は落下傘部隊は幌筵に集中させていたが、
　　　 　 　 　 　集結は相当遅れており、出発準備の完成は6月1日前後であった。

支援

しえん

支援

　　　　r―海軍部員　甲――――――――――――――――――――――――――‐ｭ
　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　|　　落下傘部隊を投入する場合、パレンバン時の5倍の長距離飛行となります　　|
　　　　|　　輸送機は片道飛行になるため、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |
　　　　|　　部隊を降下させた後はキスカ島に不時着ということになりますが、 　 　　　　　.|
　　　　|　　それ以上に問題があります　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　`ー――――――――――――――――――――――ｖ―――――――――‐''

　　　∩＿∩　　　　　　　　　　　　　∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∧K∧
　　r（lli´△｀,）　　　　　　　　　　　　（ ´Д｀；）　　　　　　 　　 　 （´д｀；）ｭ
　　|〈::'O<y>:'O　　　　　　　　　　　O:::<y>‐:::O　　　　　　　　　と::<V>::::）|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　 ∧＿∧　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　∧ｼ∧
＿＿　r──ｭ´)　＿＿＿＿＿＿,(r――ｭ)＿＿＿＿＿＿＿　(r――ｭ ＿＿
――　|　　　 |::ヽ　―――――‐/:|　　　 |ヽ―――――――r'|　　　 | ――
　r――'`ー―――――――――――――――――――――‐ｭ
　|　敵戦闘機による迎撃ですか？　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　|　それなら霧に紛れて飛行すればある程度防げるのでは？　|
　|　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　|
　`ー陸軍部員　乙――――――――――――――――――‐''


パレンバン…インドネシアのスマトラ島にある都市。

支援

　r―海軍部員　丙――――――――――――――――――――――――――‐ｭ
　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　| 　 おっしゃる通りですが、実際都合よく霧が出るとは限りません 　 　 　 　 　 　 　|
　| 　 また、仮に出たとしても、その中を飛行するのは相当な熟練を必要とします 　.|
　| 　 さらに敵は電探を使用してきますので、警戒戦闘機に捕捉される可能性は 　 |
　| 　 極めて高いと言わざるを得ません　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　`ー―――――――――――――ｖ――――――――――――――――――‐''

　　　∩＿∩　　　　　　　　　　　　　∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∧K∧
　　r（lli´△｀,）　　　　　　　　　　　　（ ´Д｀；）　　　　　　 　　 　 （´д｀；）ｭ
　　|〈::'O<y>:'O　　　　　　　　　　　O:::<y>‐:::O　　　　　　　　　 O::<V>:O）|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　 ∧＿∧　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　∧ｼ∧
＿＿　r──ｭ´)　＿＿＿＿＿＿,(r――ｭ)＿＿＿＿＿＿＿　(r――ｭ ＿＿
――　|　　　 |::ヽ　―――――‐/:|　　　 |ヽ―――――――r'|　　　 | ――
　r―――――――――――――'`ー――――――――――――――――――‐ｭ
　|　弱気ですな……と言いたいところですが、　　　　　　　 　　　　　 　　　　　 　 　 　 |
　|　そのような事情であれば仕方ありませんな　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
　|　参考までに、実行した場合の成功確率はどの位と見積もっているのですか？ 　|
　|　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　|
　`ー陸軍部員　甲――――――――――――――――――――――――――‐''


電探…でんたん。電波探信儀の略。いわゆるレーダーのこと。

支援

支援

　r―海軍部員　丙――――――――――――――――――――――――――‐ｭ
　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　| 　 敵戦闘機による迎撃や視界不良による行方不明機が出ることを考えますと 　|
　| 　 落下傘部隊到着の可能性は2分の1、悪ければ3分の1程度かと……　　　　 　|
　| 　 もし、到着出来たとしても、敵兵力が2万ということを考えれば　　　　　　　　　　|
　| 　 それを抑えていられるのは4日が限度と思われます　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　`ー―――――――――――――ｖ――――――――――――――――――‐''

　　　∩＿∩　　　　　　　　　　　　　∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∧K∧
　　r（lli´△｀,）　　　　　　　　　　　　（ ´Д｀；）　　　　　　　 　 　 （´д｀；）ｭ
　　|〈::'O<y>:'O　　　　　　　　　　　と:::<y>‐:::つ　　　　　　　　　と::<V>::::）|
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　　　　 ∧＿∧　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　∧ｼ∧
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　r――'`ー――――――――――――‐ｭ
　|　うーむ、今ひとつですな…… 　　　　　 |
　|　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　 　 　|
　`ー陸軍部員　乙―――――――――‐''
　　　　　　　　　　　　　r――――――――――――――――'`ー――――――――――――――ｭ
　　　　　　　　　　　　　|　キスカ島から大発を出して救援に向かわせる方法もありますが、　 　 　 　 　|
　　　　　　　　　　　　　|　アッツ島まで2日掛かり、到達前に敵に発見されるのは明白ですので 　　　　|
　　　　　　　　　　　　　|　これも望み薄です　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　|
　　　　　　　　　　　　　`ー陸軍部員　丙―――――――――――――――――――――――――''

　r―陸軍部員　甲―――――――――――――――――――――――――――――――ｭ
　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　|
　|　やはり成功率が高いのは、海軍の潜水艦か駆逐艦による突入であると我々は思います　 |
　|　夜間と霧とを利用すれば何とかなるのではないでしょうか？　　　　　　　　　　　　　　　　 　　|
　`ー――――――――――‐―――ｖ――――――――――――――――――――――‐''

　　　　　　∧ｼ∧　　　　　　　　　　　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　r(　ﾟーﾟ,,)　　　　　　　　　　 ( ‐＿‐ill,)　　　　　　　　　　 (´д｀　)
　　　　　l,(ﾞ:‐:lll:‐ﾞi　　　　　　　　　　,/ﾞ:‐:lll:=:ﾞ:ヽ　　　　　　　　　 ,lﾞ:‐:lll:‐::ﾞ)|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　∧K∧　　　　　　　　　　　 ∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∩＿∩
　r――,ｭ,） ＿＿＿＿＿＿_ ,r――ｭ. ）　＿＿＿＿＿_　 （ r――ｭ ＿＿＿
　| 　　　||;;ヽ ―――――― |　　　 ||;;〉　―――――　,,/:||　　　 |―――
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　|＿＿,,|＿|　　　,|_::| 　 　 　 |＿＿,,|＿|　　　　　　　 　 ,|＿|＿＿,,|　|_::|

　r―――――――――――'`ー――――――――――――――――――――――――‐ｭ
　|　そうですな、特に潜水艦ならさらに成功率が上がるものと思われます　　　　　　　　　　　　|
　|　まずそれで緊急の輸送を行い、次に主上陸作戦を実行する形を取りましょう　　　　　　　 |
　|　そこで問題なのは、主上陸作戦の成功率と成果はどの程度挙がるのかということですな |
　|　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　|
　`ー海軍部員　丙――――――――――――――――――――――――――――――‐''

　r―陸軍部員　甲―――――――――――――――――――――――――――――――‐ｭ
　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　 |
　|　我々陸軍が主上陸作戦のために、第1梯団と第2梯団を編成したのは周知のとおりですが　|
　|　第1梯団は5個大隊、第2梯団は第3地区隊を投入します　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　|　これら部隊の輸送に関し、海軍ではどのように思っているのかご回答いただきたい 　　　　...|
　`ー――――――――――‐―――ｖ―――――――――――――――――――――――‐''

　　　　　　∧ｼ∧　　　　　　　　　　　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　r(　ﾟーﾟ,,)　　　　　　　　　　 ( ‐＿‐ill,)　　　　　　　　　　 (´д｀　)
　　　　　l,(ﾞ:‐:lll:‐ﾞi　　　　　　　　　　,/ﾞ:‐:lll:=:ﾞ:ヽ　　　　　　　　　 ,lﾞ:‐:lll:‐::ﾞ)|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

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　r――,ｭ,） ＿＿＿＿＿＿_ ,r――ｭ. ）　＿＿＿＿＿_　 （ r――ｭ ＿＿＿
　| 　　　||;;ヽ ―――――― |　　　 ||;;〉　―――――　,,/:||　　　 |―――
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　|＿＿,,|＿|　　　,|_::| 　 　 　 |＿＿,,|＿|　　　　　　　 　 ,|＿|＿＿,,|　|_::|
　r―――――――――――'`ー――――――――――――――――――――――‐ｭ
　|　主上陸の第1梯団を載せた輸送船団は、今月28日1400に幌筵を出発、 　 　 　 　 　 |
　|　29日1200に敵の航空威力圏内に入り、31日1900にアッツ島に入港できる予定です　|
　|　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　 　 　　　|
　`ー海軍部員　丙――――――――――――――――――――――――――――‐''
　　　　　　　r―――――――――――'`ー――――――――――――‐ｭ
　　　　　　　|　なるほど、成功率はどの程度と見積もっておられのか？　　|
　　　　　　　|　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　 　 　　　|
　　　　　　　`ー陸軍部員　甲――――――――――――――――――‐''

1400…14時
1200…12時
1900…19時

r─海軍部員　丙────────────────────────────────‐ｭ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　|
|　　我々海軍が検討した結果は、航行中に敵40〜50機の襲撃を受けた場合2分の1減、　　 　 　|
|　　31日、泊地にて延べ100機の攻撃を受けた場合全滅、他に空母機の攻撃も想定されます　　|
|　　以上の事から、上陸可能な人員は定数の3分の1、軍需物資の一部であると予想されます　｜
`ー―――――――――――ｖ――――‐――――――――――――――――――――――''

　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　|
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　`／ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　/ ,／　　 |
　　　　　　　　　　　　,,　''´￣ ヽ　 　 ,」
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　 　　　 ｌ　　　　 　 　 　 ´　 _,l
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　ι　 　 「　|
　　　　ｒ‐＝‐､‐､　 '．　 　　　 　 　 　 'ーl
　　 　 |　　　 |　|　　ヽ,,, ＿　 　 　　　　ノ
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　　 　 |　　　 l　,':::::::::::::::::::::::::ｌ::::::::::＼:::::l|-―:::¬' ‘-‐'７
　　 　 |　　　　,'::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::＿ ,,,...　．--､'7ニ-‐，
　 　 　| 　　　 l::::::::::::::::::::::ノ::::¨::￣:::::::::::::::::::::::::::::l -―''´

　　　　　　　r―海軍部員　丙――――――――――――――――‐ｭ
　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　|
　　　　　　　|　　なお、最も有利な場合は3分の2が上陸、　　　　 　 　 |
　　　　　　　|　　最も不利な場合は全滅という結論も出ております　　 |
　　　　　　　`ー―――――――――ｖ――――――――――――‐''

　　　∩＿∩　　　　　　　　　　　　　∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∧K∧
　　r（lli´△｀,）　　　　　　　　　　　　（ ´Д｀；）　　　　　　 　　 　 （´д｀；）ｭ
　　|〈::'O<y>:'O　　　　　　　　　　　O:::<y>‐:::O　　　　　　　　　 O::<V>:O）|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　 ∧＿∧　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　∧ｼ∧
＿＿　r──ｭ´)　＿＿＿＿＿＿,(r――ｭ)＿＿＿＿＿＿＿　(r――ｭ ＿＿
――　|　　　 |::ヽ　―――――‐/:|　　　 |ヽ―――――――r'|　　　 | ――
　　　　　r―――――――――――'`ー――――――――――――‐ｭ
　　　　　|　第1梯団でそれですか……　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　|
　　　　　|　では第2梯団の方はより厳しいということですかね？　 　　　|
　　　　　|　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　 　 　 　 |
　　　　　`ー陸軍部員　甲――――――――――――――――――‐''

　　ｒ─海軍部員　丙────────────────────────────‐ｭ
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　|
　　|　　第2梯団は6月4日1300幌筵発、7日1900アッツ島入港を予定しています　　　　　　　|
　　|　　この時期になりますと、敵の新飛行場が機能し始めるものと考えられますので　　　|
　　|　　被発見の公算は第1梯団の2倍になるものと思われます　　　　　　　　　 　 　 　 　 　|
　　|　　さらに低速航行を行うため、被爆の可能性は3倍程度になるでしょう 　 　 　 　 　 　 |
　　`ー──────ｖ────────────────――‐―――――――――‐''

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌‐､　　　　　　 　　 　　 　 , -┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 ＼　　　　　　　　　　／ 　 :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　::＼　　　　　　　／ 　 　 ::|
　　　　 　 　 　 　　_ 　　　　　 　 　 　 _　　　　　　　 　 　 　 |　　　　,,　-――　-く　 　　　.:::|
　　　　　　　　　　 |　＼ ＼　　　／／　l　 　 　 　 　 　 　 　 | 　　'''´　 　　　　　　　　 ー 　::{
　　　　　　　 　 　 |　 ,,〉ヽ-＼／'"/ 　 |　　　 　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ',
　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 　 　　 l　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　 　 |　　 　´　,,-―.、 ｀　　|　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　 　 　　 　 ..::::::::|
　　　　　　　　　　l　u 　 　/:::::::::::ヽ　 　 ｌ　　　　　　　 　　　l　　　　　　 　 　 　 　 ....:::::::::::::::;;;l
　　　　　　　　　　ヽ　　　　 ￣￣　 　 ノ　　　　　　　　　 　 '．　　　　　　 　 ....:::::::::::::::::::::::;;;;;;!
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　　　　　　　　／::::::/:::::::ヽ「｀rｭ´,,l /::::ヽ::｀ヽ　　　　　　　　　　｀,,-‐‥::::''''':::¨:::::￣:::::¨:::::ヽ＿
　　　　　　　/::::::::::;;―／::::ヽio /:::::＼‐:::::::::::ヽ　　　　　,,．:::'''::¨｀:::‐-::::::::．::;;;:::＿::::;;;::．:::''::::::
　　　　　　,/::::::::::;;ノ:-―‥¬ ‐､::::／ ､:::ｌ::::::::::l　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　 　 　　l::::::::::::'':::::::::::::::::::::;ﾉ‥:::―:::--ヽ:::::::::! 　 /::::::::::::::::::::::::::::l;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　ヽ::::::::;;;　． -−''::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ノ　 /:::::::::::::::::::::::::::::ﾉ;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　r────────────‐'`ー─────────────────‐ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　非常に危険な航海になるのはわかりましたが、　　　　　　　　　　　　 　 　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　最終的に第2梯団はどの程度がアッツ島へ辿り着けるとお考えですか？ 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ー陸軍部員　甲─────────────────────────''

　　　　　　　r―海軍部員　丙―――――――――――――――――‐ｭ
　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　|
　　　　　　　|　　最も有利な場合は3分の1が上陸に成功、　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　|　　普通の状況では全滅というのが結論であります　 　 　 　|
　　　　　　　|　　第2梯団の上陸成功は天佑を信じるしかないでしょう　　 |
　　　　　　　`ー―――――――――ｖ―――――――――――――‐''

　　　∩＿∩　　　　　　　　　　　　　∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∧K∧
　　r（lli´△｀,）　　　　　　　　　　　　（ ´Д｀；）　　　　　　 　　 　 （´д｀；）ｭ
　　|〈::'O<y>:'O　　　　　　　　　　　O:::<y>‐:::O　　　　　　　　　 O::<V>:O）|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　 ∧＿∧　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　∧ｼ∧
＿＿　r──ｭ´)　＿＿＿＿＿＿,(r――ｭ)＿＿＿＿＿＿＿　(r――ｭ ＿＿
――　|　　　 |::ヽ　―――――‐/:|　　　 |ヽ―――――――r'|　　　 | ――
　　　　　r―――――――――――'`ー――――――――――――‐ｭ
　　　　　|　……なるほど　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　|
　　　　　|　ともかく、奇襲作戦が成功しない限り　　　　　　　 　 　 　 　 　|
　　　　　|　上陸作戦成功の見込みは薄いということですな……　　　 　 |
　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 |
　　　　　`ー陸軍部員　甲――――――――――――――――――‐''

支援

　　r―海軍部員　丙――――――――――――――――――――――――――ｭ
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 　　 　　 　 　|
　　|　　そのとおりです　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　|
　　|　　それに、仮に奇襲作戦が成功しても、大規模な敵空母部隊が出現すれば 　 |
　　|　　上陸は非常に困難なものとなります　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　`ー――――――――――――ｖ―――――――――――――――――――‐''

　　　∩＿∩　　　　　　　　　　　　　∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∧K∧
　　r（lli´△｀,）　　　　　　　　　　　　（ ´Д｀；）　　　　　　 　　 　 （´д｀；）ｭ
　　|〈::'O<y>:'O　　　　　　　　　　　O:::<y>‐:::O　　　　　　　　　 O::<V>:O）|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　 ∧＿∧　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　∧ｼ∧
＿＿　r──ｭ´)　＿＿＿＿＿＿,(r――ｭ)＿＿＿＿＿＿＿　(r――ｭ ＿＿
――　|　　　 |::ヽ　―――――‐/:|　　　 |ヽ―――――――r'|　　　 | ――
　　r――'`ー――――――――――――――――――――――ｭ
　　|　まぁ結局のところ、うまくアッツ島に部隊を上げたとしても　 　 |
　　|　対峙状態になるのが関の山でしょうなぁ　　　　　　　　　　　　　|
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　　 |
　　`ー陸軍部員　乙―――――――――――――――――――''

　r―陸軍部員　丙―――――――――――――――――――――――――――――‐ｭ
　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　 　|
　|　アッツ島で重苦しい消耗戦を続けることは、万が一に予想される対ソ戦においても 　　 |
　|　悪影響を及ぼすところがあります　　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　　　　　|
　|　一番最悪なのは、ガダルカナルのような消耗戦に巻き込まれることです 　 　 　 　 　 　 |
　`ー―――ｖ―――――――――――――――――――――――――――――――‐‐''

　　　　　　∧ｼ∧　　　　　　　　　　　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　r(　ﾟーﾟ,,)　　　　　　　　　　 ( ‐＿‐ill,)　　　　　　　　　　 (´д｀　)
　　　　　l,(ﾞ:‐:lll:‐ﾞi　　　　　　　　　　,/ﾞ:‐:lll:=:ﾞ:ヽ　　　　　　　　　 ,lﾞ:‐:lll:‐::ﾞ)|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　∧K∧　　　　　　　　　　　 ∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∩＿∩
　r――,ｭ,） ＿＿＿＿＿＿_ ,r――ｭ. ）　＿＿＿＿＿_　 （ r――ｭ ＿＿＿
　| 　　　||;;ヽ ―――――― |　　　 ||;;〉　―――――　,,/:||　　　 |―――
　|　 　　|'ー　　　 | ::| 　 　 　 |　　　 |'ー　　　　　　　　　 −'|　 　　|　| ::|
　|＿＿,,|＿|　　　,|_::| 　 　 　 |＿＿,,|＿|　　　　　　　 　 ,|＿|＿＿,,|　|_::|
　　　　　　　　　　　　　　　r――――――――――――――'`ー――――――――――‐ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　|　同感であります　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　|　もし、ここでガダルカナルの二の舞を演ずることになれば、　　|
　　　　　　　　　　　　　　　|　今後の作戦に大いに支障が出ることは確実です　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　`ー海軍部員　甲―――――――――――――――――――‐''

対ソ戦…対ソビエト連邦との戦争。

　　　　　　　　　　　　　　　　　r―陸軍部員　乙――――――――――――――――――――――‐ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　アッツ島を救援する場合、かなりの戦力を消耗すると予測されます　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　多大な犠牲を払ってでも保持価値があるか否か、　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　慎重に検討する必要がありますな　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　`ー―――――――――――――ｖ――――――――――――――‐‐''

　　　　　　∧ｼ∧　　　　　　　　　　　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　r(　ﾟーﾟ,,)　　　　　　　　　　 ( ‐＿‐ill,)　　　　　　　　　　 (´д｀　)
　　　　　l,(ﾞ:‐:lll:‐ﾞi　　　　　　　　　　,/ﾞ:‐:lll:=:ﾞ:ヽ　　　　　　　　　 ,lﾞ:‐:lll:‐::ﾞ)|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　∧K∧　　　　　　　　　　　 ∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∩＿∩
　r――,ｭ,） ＿＿＿＿＿＿_ ,r――ｭ. ）　＿＿＿＿＿_　 （ r――ｭ ＿＿＿
　| 　　　||;;ヽ ―――――― |　　　 ||;;〉　―――――　,,/:||　　　 |―――
　|　 　　|'ー　　　 | ::| 　 　 　 |　　　 |'ー　　　　　　　　　 −'|　 　　|　| ::|
　|＿＿,,|＿|　　　,|_::| 　 　 　 |＿＿,,|＿|　　　　　　　 　 ,|＿|＿＿,,|　|_::|
r―'`ー――――――――――――――――――――――――‐ｭ
|　アッツ島を放棄した場合、敵に勝利感を与えてしまうでしょうな　　|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　　 　　|
`ー海軍部員　乙――――――――――――――――――――‐''

　　　　　　　r―――――――――――――――――――'`ー――――――――――――‐ｭ
　　　　　　　|　同島を保持した場合、対ソ戦におけるカムチャッカ作戦に有利に働くでしょう　　|
　　　　　　　|　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　 　　　　　　　　　　　　 　 　 　|
　　　　　　　`ー海軍部員　甲――――――――――――――――――――――――――‐''

　r―陸軍部員　甲――――――――――――――――――――――――――‐ｭ
　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　　 　 |
　|　ただし、アッツ島を保持しても米ソの連絡遮断には必ずしもならないでしょう 　　|
　|　位置的に考えればアッツ島は南過ぎますからな　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　`ー―――――――――――――ｖ――――――――――――――――――‐''

　　　　　　∧ｼ∧　　　　　　　　　　　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　r(　ﾟーﾟ,,)　　　　　　　　　　 ( ‐＿‐ill,)　　　　　　　　　　 (´д｀　)
　　　　　l,(ﾞ:‐:lll:‐ﾞi　　　　　　　　　　,/ﾞ:‐:lll:=:ﾞ:ヽ　　　　　　　　　 ,lﾞ:‐:lll:‐::ﾞ)|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　∧K∧　　　　　　　　　　　 ∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∩＿∩
　r――,ｭ,） ＿＿＿＿＿＿_ ,r――ｭ. ）　＿＿＿＿＿_　 （ r――ｭ ＿＿＿
　| 　　　||;;ヽ ―――――― |　　　 ||;;〉　―――――　,,/:||　　　 |―――
　|　 　　|'ー　　　 | ::| 　 　 　 |　　　 |'ー　　　　　　　　　 −'|　 　　|　| ::|
　|＿＿,,|＿|　　　,|_::| 　 　 　 |＿＿,,|＿|　　　　　　　 　 ,|＿|＿＿,,|　|_::|
r―'`ー――――――――――――――――――――――――‐ｭ
|　しかし、アッツ島を失えば、本土の防空に不安が残ります　　 　　|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　|
`ー海軍部員　乙――――――――――――――――――――‐''

r―――'`ー―――――――――――――――――――――――――――――――‐ｭ
|　アリューシャン方面は年中霧に覆われているため、航空機の運用には不向きです　　　|
|　したがって、大きな脅威とはなり難いでしょう　　　　 　 　　　 　　　　　　　　　　　　 　 　 　|
|　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　　　 　　　　　　　　　　　　　　 　 　|
`ー陸軍部員　丙―――――――――――――――――――――――――――――‐''

r―海軍部員　甲――――――――――――――――――――――――――――――――――‐ｭ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|
|　　いずれにしても、アッツ島を奪回するには制海権の確保が絶対に必要です 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
|　　しかし、海軍としては航空機と艦船の消耗は極力避けなくてはならないのが実情であります　　　　|
|　　もちろん、アッツ島の奪回が絶対的であると言うならば別問題ですが……　　　　　　　　　　　 　 　 |
`ー――ｖ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――‐''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r―海軍部員　乙―――――――――――――――――――――――‐ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　ただし、北東方面に海軍戦力を集中した場合、　 　 　 　 　 　 　 　 　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　南西、南東方面を如何にするかという問題もあります　　　　　　　　　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ー――――――――――ｖ――――――――――――――――――‐''

　　　∩＿∩　　　　　　　　　　　　　∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∧K∧
　　r（lli´△｀,）　　　　　　　　　　　　（ ´Д｀；）　　　　　　 　　 　 （´д｀；）ｭ
　　|〈::'O<y>:'O　　　　　　　　　　　O:::<y>‐:::O　　　　　　　　　 O::<V>:O）|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　 ∧＿∧　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　∧ｼ∧
＿＿　r──ｭ´)　＿＿＿＿＿＿,(r――ｭ)＿＿＿＿＿＿＿　(r――ｭ ＿＿
――　|　　　 |::ヽ　―――――‐/:|　　　 |ヽ―――――――r'|　　　 | ――
　　　　　r―――――――――――'`ー―――――――――――――ｭ
　　　　　|　　 アッツ島救援には海軍の協力が不可欠ですが、　　　　　　|
　　　　　|　　 海軍も状況的に厳しいようですな……　　　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 　 　　　 　 　 |
　　　　　`ー陸軍部員　甲――――――――――――――――――‐''

しえん

r―海軍部員　丙――――――――――――――――――――――――――――――――――‐ｭ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　|
|　　我々海軍としても出来るのであれば、一大反抗作戦でもって敵を粉砕したいと考えております　　 |
|　　しかしながら、先に述べた問題の他にも燃料事情も悪化しているのです　　　　　　　 　 　　 　　　　|
|　　現在、内地に備蓄してあるものは1ヶ月半分しかなく、ここで大規模な艦隊を動かせば、　 　 　 　 .|
|　　マーシャル諸島方面に敵艦隊が出撃してきた時に迎撃出来なくなります……　　　　　　 　 　 　 　 |
`ー――――――――――――――ｖ―――――――――――――――――――――――――‐''

　　　∩＿∩　　　　　　　　　　　　　∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∧K∧
　　r（lli´△｀,）　　　　　　　　　　　　（ ´Д｀；）　　　　　　　 　 　 （´д｀；）ｭ
　　|〈::'O<y>:'O　　　　　　　　　　　と:::<y>‐:::つ　　　　　　　　　と::<V>::::）|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　 ∧＿∧　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　∧ｼ∧
＿＿　r──ｭ´)　＿＿＿＿＿＿,(r――ｭ)＿＿＿＿＿＿＿　(r――ｭ ＿＿
――　|　　　 |::ヽ　―――――‐/:|　　　 |ヽ―――――――r'|　　　 | ――
　r―――'`ー―――――――――――――――――――――――――‐ｭ
　|　　ふむ、そのような状況では、無理に出撃して北方方面を制圧しても、 　|
　|　　その後の補給が続きませんな……　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　|
　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 　 　 　 　 |
　`ー陸軍部員　乙―――――――――――――――――――――――‐''


マーシャル諸島…西太平洋、ミクロネシア東部にある島々。

r─陸軍部員　甲────────────────────────────────‐ｭ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　|
|　　……救援に向かわなければアッツ島の陥落は時間の問題です　　　　　　　　　　　　　 　 　 　|
|　　かと言って救援部隊を出しても、同島の奪回の見込みは薄いと言わざるを得ない　 　　　　　|
|　　また、出したくても海軍にも大兵力を持ってする反抗作戦は無理があると……　　　　　　　　｜
`ー―――――――――――――――‐ｖ――――――――――――――――――――――''
　　　　 　 ┌ ､、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -┐
　　　 　 　 | 　 ヽ ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／'　 ｜
　. 　 　 　 l 　 　 ヽ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／/　　　,|
　　　　　　|　　 　　ヽ ＼　　　　 ＿＿＿　　 　 　 ／　/ 　 　　|
　　　　 　 |　　 　　　ヽ　'''　¨￣　　　　　　￣¨　'''　　〈　　　　｜
　　　　 　 |　　 　　　 ﾉ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　　　,|
　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　 　l 　 　 　 　 　＿＿　　 　 　 　　　　　＿＿　　　　　　l
　　 　 　,|　　　　　''￣　‘‐'　｀　　　　　　　　´　‘‐'　￣''　　　　|
　　　　　|　||ｌｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　　|　||||　　　　　　　　　 ,, -―――-､　　　　　 　 　　 　｜
,　　　　　ｌ　　　　　　　　　　　 '-――――-ゝ　　 　 　 　 　 　 l
　　　　　 '．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,,’
　　　　　　 ヽ＿　　　　　　　　　　 -　―-　　　　　　　　　_,／
　　　　　　　,|:::::::::￣¨:::''':::::‐-...．,,,＿　＿,,,,,..．..-‐::::''':::¨:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　r―――‐'`ー――‐ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　|　　ふぅ………… 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　`ー――――――‐''

支援

申し訳ありません。
さるさんになったのでしばらくお待ちください。
あとこの機会に飯を食べておきたいと思いますので、出来たらしばらく保守をお願いします。

支援

ほす

ほしゅ

ほしゅ

保守ありがとうございました。
再開します。

r─陸軍部員　甲──────────────────ｭ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
|　仕方ありません、そろそろ総判決を出しましょう　　　　　　　|
|　陸軍はアッツ島の救援を断念します……　　　 　 　 　 　 　 |
|　……大変遺憾ではありますがね 　 　　　　　　　　　　　　　　|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
`ー――――‐ｙ―――――――――――――――――――''
　　　 _ _
　 ,／　ｌ |
／　 　 l |
　､,,,＿」-､、
　　　　　　 ヽ
　　　　　　　 ｌ
　 　 -―ｔr 　|
||ｌｌ　　　　　　|
　　　　＿＿,l
　　　　　　,ノ　　　＿_
‐-　．,,,_ r' 　 ,-'―‐-､｀，
::::::::::::::rfi:||　 l:::::::::::::::::ｌ`'
''':::‥−-ｌl　 l:::::::::::::::::l::l
::::::::::::::::::::||　l:::::::::::::::::ｌ:::l

しえん

　　　　　　r―海軍部員　丙―――――――――――‐ｭ
　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　|　　わかりました……　 　 　 　　　　　　　　　　|
　　　　　　|　　海軍は陸軍に同意致します　 　 　 　 　 　|
　　　　　　`ー――――――――――ｖ――――――‐''

　　　∩＿∩　　　　　　　　　　　　　∧_V_∧　　　　　　　　　　　 ∧K∧
　　r（lli´△｀,）　　　　　　　　　　　　（ ´Д｀；）　　　　　　 　　 　 （´д｀；）ｭ
　　|〈::'O<y>:'O　　　　　　　　　　　O:::<y>‐:::O　　　　　　　　　 O::<V>:O）|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　 ∧＿∧　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　∧ｼ∧
＿＿　r──ｭ´)　＿＿＿＿＿＿,(r――ｭ)＿＿＿＿＿＿＿　(r――ｭ ＿＿
――　|　　　 |::ヽ　―――――‐/:|　　　 |ヽ―――――――r'|　　　 | ――
　　　　　r―――――――――――'`ー――――――――――――――――――ｭ
　　　　　|　　ただし、陸軍としては救援は無理でも、アッツ島守備隊が健在の内は 　|
　　　　　|　　輸血輸送を行っていただきたいと考えております　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　|　　僅かの兵だからと言って、これを見捨てることは出来ませんので……　 |
　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 　 　 　　　 　 　 |
　　　　　`ー陸軍部員　甲―――――――――――――――――――――――‐''

アッー島。

　　　　　　r―海軍部員　丙―――――――――――――――‐ｭ
　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　|
　　　　　　|　　了解しました　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　|
　　　　　　|　　海軍は可能な限り敵海上兵力の撃滅と、　　　　 　|
　　　　　　|　　アッツ島への補給を努力したいと思います…… 　 |
　　　　　　`ー――――――――――ｖ――――――――――‐''
　　　　　　　　　 　 　 　 　　_ 　　　　　 　　　　 　_
　　　　　　　　　　　　　　　 |　＼ ＼　　　／　／　l
　　　　　　　　　　　　 　 　 |　 ,,〉ヽ-＼／-'"/ 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　´ 　,,-―.、 ｀　　　,|
　　　　　　　　　　　　　 　 l　u　　　/:::::::::::ヽ　　　　,l
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 　￣￣　　　 　ノ
　　　　　　　　　　　 　 　 　, ＞;;;;-― , -- ､―-＜,,
　　　　　　　　　　 　　　／::::::/:::::::ヽ「｀rｭ´,,l /:::::::ヽ::::｀ヽ
　　　　　　　　　　　 　/::::::::::::;;―／::::ヽio /:::::＼‐:::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　 　,/::::::::::;;ノ:-―‥¬ ‐､::::::／ ､:::ｌ::::::::::l
　　　　　　　 　 　　 l::::::::::::'':::::::::::::::::::::;ﾉ‥:::―:::--ヽ::::::::::!
　　　　　　　　　　　 ヽ::::::::;;;　． -−''::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ノ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

【大本営陸海軍　審議結果】



　　┌───────────────────────┐
　　│ 　 アッツ島の救援を断念。増援部隊の派遣中止。 　 　 |
　　│ 　 今後はアリューシャン方面の保持についてと、　 　 　 |
　　│ 　 キスカ島撤収について審議します。　　　　　　　　 　　 |
　　│ 　 また、千島の防御強化も検討開始。　　　 　 　 　 　 　|
　　└───────────────────────┘
　　　　‖∧∧　 ‖∧∧　‖∧,,∧ ‖∧,,∧ ‖∧∧　 ‖,∧∧
　　　　∩・へ・｀)∩・へ・｀)∩・へ・｀)∩・へ・｀)∩・へ・｀)∩・へ・｀)
　　　　 （　　　 ）. （　　　 ）. （　　　 ） （　　　 ） （　　　 ）　（　　　 ）
　　　　　｀ｕ-ｕ´　 ｀ｕ-ｕ´ 　 ｀ｕ-ｕ´　 ｀ｕ-ｕ´ 　｀ｕ-ｕ´　 ｀ｕ-ｕ´



この日、大本営はアッツ島の奪回を諦めることを決定したが、
この情報は、すぐに北方軍やアッツ島へ届けられることはなかった。

増援計画の打ち切りに対し、激しく反対する将官も多く存在したが、
大本営の決定は覆ることはなく、ここに、アッツ島の日本軍守備隊の運命は決まったのである。

si

保守

支援

〔 アッツ島　米軍第7師団本部 〕

　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　 ／　＼　　 ,＿ 　＼　　　　　何？
　　　　　　　／　　（●）゛ （●）　　＼
　　　　　　　|　 　　　（__人__）　 　 　 |　　　敵は戦線を縮小したのかお？
　　　 　 　 　＼　　　　｀⌒´　 　 　／
　　　　　 　 　, ＞;-― , -- ､―-＜,, 　
　　 　　　　／:::/:::::ヽ「｀rｭ´,,l /:::ヽ:::｀ヽ
　　　 　　/::::::::;;―／::::ヽio /:::::＼‐::::::::ヽ
　　 　　,/::::::;;ノ:-―‥¬ ‐､::::::／ ､:::ｌ:::::::l
　 　 　 l::::::::'':::::::::::::::::::::;ﾉ‥:::―:::--ヽ:::::::!
　　　　 ヽ:::::;;;　． -−'':::::::::::::::::::::::::::::::::;ノ

　　第7師団長　ユージン・M・ランドラム少将


　　　　　/＼＿＿_／ヽ
　　　 ／_,ﾉ　　　　　＼'＼
　　 . |（●）,　　　､（●）､.:|　　　　　はっ！
　　　|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　:::::|　　　　　北部、南部の両方面で敵部隊の
　. 　 |　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|　　　　　後退が認められました
　　　 ＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／
　,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､ 　 　 　 敵は熱田湾方面へ撤退したようです
　:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i　　　　 これで袋の鼠ですな
　　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜

ジェームズ・フィッシュ中佐

　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　 ／　＼　　 ,＿ 　＼
　　　　　　　／　　（ー）゛ （ー）　　＼　　　　　戦力の低下を認めて即時撤退……
　　　　　　　|　 　　　（__人__）　 　 　 |　　 　　敵の指揮官は引き際をわきまえているお
　　　 　 　 　＼　　　　｀⌒´　 　 　／
　　　　　 　 　, ＞;-― , -- ､―-＜,,　　 　 　 思った以上に敵は手強いようだお
　　 　　　　／:::/:::::ヽ「｀rｭ´,,l /:::ヽ:::｀ヽ　　　　A cornered rat is danerous.（窮鼠猫を噛む）
　　　 　　/::::::::;;―／::::ヽio /:::::＼‐::::::::ヽ　　　とも言うし、油断は禁物だお
　　 　　,/::::::;;ノ:-―‥¬ ‐､::::::／ ､:::ｌ:::::::l
　 　 　 l::::::::'':::::::::::::::::::::;ﾉ‥:::―:::--ヽ:::::::!
　　　　 ヽ:::::;;;　． -−'':::::::::::::::::::::::::::::::::;ノ



　　　　　/＼＿＿_／ヽ
　　　 ／_,ﾉ　　　　　＼'＼
　　 . |（●）,　　　､（●）､.:|　　　　　　そうはいっても、後退したということは
　　　|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　:::::|　　　　　　敵の戦力は低下したということです
　. 　 |　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|
　　　 ＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／ 　 　 　 　 今こそ攻勢に出るタイミングでは？
　,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､
　:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜

　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　 ／　⌒　　 ⌒ 　＼　 　 　 　 ま、それもそうだお
　　　　　　　／　　（●）　（●）　　＼　　　　兵力はこちらが圧倒的だしお
　　　　　　　|　 　　　（__人__）　　 　 |
　　　 　 　 　＼　　　　｀⌒´　 　　／　　　　増援に来た第4連隊第1大隊の
　　　　　 　 　, ＞;-― , --､―-＜,, 　 　 　 配置は済んでいるかお？
　　 　　　　／:::/:::::ヽ「｀rｭ´,,l /:::ヽ:::｀ヽ
　　　 　　/::::::::;;―／::::ヽio /:::::＼‐::::::::ヽ
　　 　　,/::::::;;ノ:-―‥¬ ‐､::::::／ ､:::ｌ:::::::l
　 　 　 l::::::::'':::::::::::::::::::::;ﾉ‥:::―:::--ヽ:::::::!
　　　　 ヽ:::::;;;　． -−'':::::::::::::::::::::::::::::::::;ノ



　　　　　/＼＿＿_／ヽ
　　　 ／⌒　　　　　⌒'＼
　　 . |（●）,　　　､（●）､.:|　　　　　　はっ！
　　　|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　:::::|　　　　　　既に布陣を終えております
　. 　 |　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|
　　　 ＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／
　,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､
　:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜

日本軍に増援が無いのに対し、米軍では、この日新たに第4連隊第1大隊が増援として到着した。
これにより、アッツ島に上陸した米軍進攻部隊は約12500に増強された。

　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　 ／＼　　／＼　　 　 　 　 　北は第17連隊第1大隊と第32連隊第3大隊
　　　　　　　　　／（ ●） 　（●）＼
　　　　　　　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼　　　　　南は第17連隊第2大隊、同第3大隊と
　　　　　　　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　 　 　 第32連隊第1大隊、同第2大隊
　　　　　　　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／
　　　　　 　 　, ＞;-― , --､―-＜,, 　 　 　　　しかも今日、第4連隊第1大隊が配備されたお
　　 　　　　／:::/:::::ヽ「｀rｭ´,,l /:::ヽ:::｀ヽ
　　　 　　/::::::::;;―／::::ヽio /:::::＼‐::::::::ヽ 　 　 さらにこの他にも砲兵、その他付属部隊もいるお！
　　 　　,/::::::;;ノ:-―‥¬ ‐､::::::／ ､:::ｌ:::::::l
　 　 　 l::::::::'':::::::::::::::::::::;ﾉ‥:::―:::--ヽ:::::::!
　　　　 ヽ:::::;;;　． -−'':::::::::::::::::::::::::::::::::;ノ


　　　　　/＼＿＿_／ヽ
　　　 ／_,ﾉ　　　　　＼'＼
　　 . |（●）,　　　､（●）､.:|　　　　 　 まさに圧倒的です！
　　　|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　:::::|
　. 　 |　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|　　　　 　 日本軍にはこれまで散々悩ませられましたが
　　　 ＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／　　　　　　そろそろ決着がつきますな！
　,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､
　:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜

熱田湾に立て籠もる日本軍を、米軍は5個大隊で取り囲む形となった。
これに対する日本軍の歩兵大隊は、僅かに渡辺少佐の指揮する第303大隊の1個大隊だけであった。

　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　 ／＼　　／＼
　　　　　　　　　／（ ⌒） 　（⌒）＼
　　　　　　　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼　　　　　　完璧な布陣だお！
　　　　　　　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 |
　　　　　　　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／　　　　　　どう足掻いてもこちらの勝利は揺ぎ無いお！
　　　　　 　 　, ＞;-― , --､―-＜,,
　　 　　　　／:::/:::::ヽ「｀rｭ´,,l /:::ヽ:::｀ヽ　　 　 　 よし！明日、総攻撃を掛けて
　　　 　　/::::::::;;―／::::ヽio /:::::＼‐::::::::ヽ　 　 　 敵を一気に押し込めるお！
　　 　　,/::::::;;ノ:-―‥¬ ‐､::::::／ ､:::ｌ:::::::l
　 　 　 l::::::::'':::::::::::::::::::::;ﾉ‥:::―:::--ヽ:::::::!
　　　　 ヽ:::::;;;　． -−'':::::::::::::::::::::::::::::::::;ノ



　　　　　/＼＿＿_／ヽ
　　　 ／_,ﾉ　　　　　＼'＼
　　 . |（⌒）,　　　､（⌒）､.:|
　　　|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　:::::|　　　　　　了解しました！
　. 　 |　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|
　　　 ＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／
　,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､
　:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜

〔 雀ヶ丘　日本軍陣地 〕


　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　/''　　　　弐　 `;､　　　　荒井峠が落ちて
　　　　 l　　　　　　☆　　 '､　　　すぐ攻めて来るかと思ったけど
　　　　l　　_,――――-､ |
　　　 l_,―＝＝＝＝ﾆ=ﾆ=-　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　/　/ ● 　　 　●ﾞ、　　　　　　 /''　　　　参　　`;､　　 　 俺達の正面に対峙するだけで
　　　/　　|　 　　l´　l　`l　!　　　　　　l　　　　　　☆　　 '､ 　　　なかなか攻めて来ないな
　　/　　　|　　　 ｀-´`-´ /　　　　　　l　　_,――――-､ |
　/___　　/＞､　　 　 く __|　　　　　　l_,―＝＝＝＝ﾆ=ﾆ=-　　　　　　　＿＿＿＿＿
　,,--'''￣＼_,-`;､　/_,-`;､￣''-,,　　　/　/ ● 　　 　●ﾞ、　　　　　　　/''　　　　肆　 `;､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　|　 　　l´　l　`l　!　　　　　　l　　　　　　☆　　 '､　　 　どうせ砲撃か空襲を
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　|　　　 ｀-´`-´ /　　　　　 l　　_,――――-､ |　　　　行ってから来るつもりだろ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/___　　/＞､　　 　 く __|　　　　　　l_,―＝＝＝＝ﾆ=ﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,--'''￣＼_,-`;､　/_,-`;､￣''-,,　　　/　/ ● 　　 　●ﾞ、　　 　 こっちにもう少し戦力が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　|　 　　l´　l　`l　!　　　　あれば攻勢に出れるんだが……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　|　　　 ｀-´`-´ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /___　　/＞､　　 　 く __|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,--'''￣＼_,-`;､　/_,-`;､￣''-,,

支援

支援

支援

〔 雀ヶ丘前方　米軍陣地 〕

　　　　　　　,,.- ''"￣￣￣ ~''-,,　　=lコ
　　　　　　 .,i'　　　　A　　　　　ﾞi, 　 |┴ ､
　　　　　　.ｌ　　　　　　　　　　　 l 　.||　　|　　 　 　 　攻撃は明日らしいな
　　　　　 _ｌ　　　　　　　　　　　　l 　||∩ |
　　　　 ('ｰ‐-----‐―'''''''''‐-.,_　|　.||| |　|　　　　　　しかし、目の前に敵がいるのに
　　　　　＼l -―‐ 　　―‐- 　ｌﾞ'i'､　||| |　|　　　　　　攻撃できないのは歯痒いな
　　　　　　 |　 　l´　l　`l　　　 | |　　||∪　|
　　　　　　 |　 　｀-´`-´ 　 　 | |　　|＿＿|
　　　　　　 |ヽ　　　　　　　　ノ| |　　l￣TT　　　　　　……ちょっとからかってやるか
　　　　　　 | |＞- 　 　 ___＜__| |　　.|--|_|
　　　　　　 |/ヽ　 .|　　　 ./ヽ､|_|､　　|　.|――――┐
　　　　,,..-'/／ヽ/|　　　　|　　ヽ／ﾞﾞ'‐-..l＿＿＿＿_|
　　　/　　　 　　( !､　　　/　　　　　　　　ヽ ,-､|￣￣


　　　　　　　,,.- ''"￣￣￣ ~''-,,　　=lコ
　　　　　　 .,i'　　　　B　　　　　ﾞi, 　 |┴ ､
　　　　　　.ｌ　　　　　　　　　　　 l 　.||　　|
　　　　　 _ｌ　　　　　　　　　　　　l 　||∩ |　　　　　　 やめとけよ
　　　　 ('ｰ‐-----‐―'''''''''‐-.,_　|　.||| |　|
　　　　　＼l ● 　 　　●　　　ｌﾞ'i'､　||| |　|　　　　　　余計な事はするもんじゃないぞ
　　　　　　 |　l´　l　`l 　　　　 | |　　||∪　|
　　　　　　 |　｀-´`-´ 　 　 　 | |　　|＿＿|
　　　　　　 |ヽ　　　　　　　　ノ| |　　l￣TT
　　　　　　 | |＞- 　 　 ___＜__| |　　.|--|_|
　　　　　　 |/ヽ　 .|　　　 ./ヽ､|_|､　　|　.|――――┐
　　　　,,..-'/／ヽ/|　　　　|　　ヽ／ﾞﾞ'‐-..l＿＿＿＿_|
　　　/　　　 　　( !､　　　/　　　　　　　　ヽ ,-､|￣￣

　　　　　　　,,.- ''"￣￣￣ ~''-,,　　=lコ
　　　　　　 .,i'　　　　A　　　　　ﾞi, 　 |┴ ､
　　　　　　.ｌ　　　　　　　　　　　 l 　.||　　|
　　　　　 _ｌ　　　　　　　　　　　　l 　||∩ |
　　　　 ('ｰ‐-----‐―'''''''''‐-.,_　|　.||| |　|　　　　　　　なあに、奴らに英語なんてわからんさ
　　　　　＼l -―‐ 　　―‐- 　ｌﾞ'i'､　||| |　|
　　　　　　 |　 　l´　l　`l　　　 | |　　||∪　|
　　　　　　 |　 　｀-´`-´ 　 　 | |　　|＿＿|　　　　　　　くたばれこの野郎っ！！！
　　　　　　 |ヽ　　　　　　　　ノ| |　　l￣TT
　　　　　　 | |＞- 　 　 ___＜__| |　　.|--|_|
　　　　　　 |/ヽ　 .|　　　 ./ヽ､|_|､　　|　.|――――┐
　　　　,,..-'/／ヽ/|　　　　|　　ヽ／ﾞﾞ'‐-..l＿＿＿＿_|
　　　/　　　 　　( !､　　　/　　　　　　　　ヽ ,-､|￣￣


　　　　　　　,,.- ''"￣￣￣ ~''-,,　　=lコ
　　　　　　 .,i'　　　　B　　　　　ﾞi, 　 |┴ ､
　　　　　　.ｌ　　　　　　　　　　　 l 　.||　　|
　　　　　 _ｌ　　　　　　　　　　　　l 　||∩ |　　　　　　 　　まぁそうだが……
　　　　 ('ｰ‐-----‐―'''''''''‐-.,_　|　.||| |　|
　　　　　＼l ● 　 　　●　　　ｌﾞ'i'､　||| |　|　　　　　　　　不毛でしかないと思うぞ
　　　　　　 |　l´　l　`l 　　　　 | |　　||∪　|
　　　　　　 |　｀-´`-´ 　 　 　 | |　　|＿＿|
　　　　　　 |ヽ　　　　　　　　ノ| |　　l￣TT
　　　　　　 | |＞- 　 　 ___＜__| |　　.|--|_|
　　　　　　 |/ヽ　 .|　　　 ./ヽ､|_|､　　|　.|――――┐
　　　　,,..-'/／ヽ/|　　　　|　　ヽ／ﾞﾞ'‐-..l＿＿＿＿_|
　　　/　　　 　　( !､　　　/　　　　　　　　ヽ ,-､|￣￣

ｓ

〔 雀ヶ丘　日本軍陣地 〕

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Go to hell！！＞
　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　/''　　　　弐　 `;､　　　　ん？
　　　　 l　　　　　　☆　　 '､　　　何か言ってきたぞ
　　　　l　　_,――――-､ |
　　　 l_,―＝＝＝＝ﾆ=ﾆ=-　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　/　/ ● 　　 　●ﾞ、　　　　　　 /''　　　　参　　`;､　　 　 おい、何て言ってるんだ？
　　　/　　|　 　　l´　l　`l　!　　　　　　l　　　　　　☆　　 '､
　　/　　　|　　　 ｀-´`-´ /　　　　　　l　　_,――――-､ |
　/___　　/＞､　　 　 く __|　　　　　　l_,―＝＝＝＝ﾆ=ﾆ=-　　　　　　　＿＿＿＿＿
　,,--'''￣＼_,-`;､　/_,-`;､￣''-,,　　　/　/ ● 　　 　●ﾞ、　　　　　　　/''　　　　肆　 `;､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　|　 　　l´　l　`l　!　　　　　　l　　　　　　☆　　 '､　　 　「ごーつーへる」だから……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　|　　　 ｀-´`-´ /　　　　　 l　　_,――――-､ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/___　　/＞､　　 　 く __|　　　　　　l_,―＝＝＝＝ﾆ=ﾆ=-　　　直訳すると「地獄に行け」かな？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,--'''￣＼_,-`;､　/_,-`;､￣''-,,　　　/　/ ● 　　 　●ﾞ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　|　 　　l´　l　`l　!　　　　とりあえず、こっちに罵声を
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　|　　　 ｀-´`-´ /　　　　飛ばしてるのは間違いないな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /___　　/＞､　　 　 く __|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,--'''￣＼_,-`;､　/_,-`;､￣''-,,

支援

　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　/''　　　　弐　 `;､　　　　なにぃ……
　　　　 l　　　　　　☆　　 '､　　　こっちが分からないと思って
　　　　l　　_,――――-､ |
　　　 l_,―＝＼＝＝／=ﾆ=-　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　/　/ ● 　　 　●ﾞ、　　　　　　 /''　　　　参　　`;､　　 　 なめやがって！
　　　/　　|　 　　l´　l　`l　!　　　　　　l　　　　　　☆　　 '､　　　 何か言い返してやれ！
　　/　　　|　　　 ｀-´`-´ /　　　　　　l　　_,――――-､ |
　/___　　/＞､　　 　 く __|　　　　　　l_,―＝＼＝＝／=ﾆ=-　　　　　　　＿＿＿＿＿
　,,--'''￣＼_,-`;､　/_,-`;､￣''-,,　　　/　/ ● 　　 　●ﾞ、　　　　　　　/''　　　　肆　 `;､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　|　 　　l´　l　`l　!　　　　　　l　　　　　　☆　　 '､　　 　よし来た
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　|　　　 ｀-´`-´ /　　　　　 l　　_,――――-､ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/___　　/＞､　　 　 く __|　　　　　　l_,―＝＝＝＝ﾆ=ﾆ=-　　　と言っても、知ってる単語が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,--'''￣＼_,-`;､　/_,-`;､￣''-,,　　　/　/ ● 　　 　●ﾞ、　　　　少ないから伝わるかわからんが……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　|　 　　l´　l　`l　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　|　　　 ｀-´`-´ /　 　 　 ゆーふーる！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /___　　/＞､　　 　 く __|　　　 　 あいきるゆー！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,--'''￣＼_,-`;､　/_,-`;､￣''-,,

〔 雀ヶ丘前方　米軍陣地 〕

＜You fool！　I kill you！！

　　　　　　　,,.- ''"￣￣￣ ~''-,,　　=lコ
　　　　　　 .,i'　　　　B　　　　　ﾞi, 　 |┴ ､
　　　　　　.ｌ　　　　　　　　　　　 l 　.||　　|　　　　　　 おお！？
　　　　　 _ｌ　　　　　　　　　　　　l 　||∩ |
　　　　 ('ｰ‐-----‐―'''''''''‐-.,_　|　.||| |　|　　　　　　言い返してきたぞ！
　　　　　＼l ● 　 　　●　　　ｌﾞ'i'､　||| |　|
　　　　　　 |　l´　l　`l 　　　　 | |　　||∪　|　　　　　　敵にも英語を喋れる奴がいるんだなぁ
　　　　　　 |　｀-´`-´ 　 　 　 | |　　|＿＿||
　　　　　　 |ヽ　　　　　　　　ノ| |　　l￣TT
　　　　　　 | |＞- 　 　 ___＜__| |　　.|--|_|
　　　　　　 |/ヽ　 .|　　　 ./ヽ､|_|､　　|　.|――――┐
　　　　,,..-'/／ヽ/|　　　　|　　ヽ／ﾞﾞ'‐-..l＿＿＿＿_|


　　　　　　　,,.- ''"￣￣￣ ~''-,,　　=lコ
　　　　　　 .,i'　　　　A　　　　　ﾞi, 　 |┴ ､
　　　　　　.ｌ　　　　　　　　　　　 l 　.||　　|　　 　 　 　感心してる場合か！
　　　　　 _ｌ　　　　　　　　　　　　l 　||∩ |
　　　　 ('ｰ‐-----‐―'''''''''‐-.,_　|　.||| |　|　　　　　　小癪な奴らめ！
　　　　　＼l -―‐ 　　―‐- 　ｌﾞ'i'､　||| |　|
　　　　　　 |　 　l´　l　`l　　　 | |　　||∪　|
　　　　　　 |　 　｀-´`-´ 　 　 | |　　|＿＿|　　　　　　手榴弾でも食らえ！！
　　　　　　 |ヽ　　　　　　　　ノ| |　　l￣TT
　　　　　　 | |＞- 　 　 ___＜__| |　　.|--|_|
　　　　　　 |/ヽ　 .|　　　 ./ヽ､|_|､　　|　.|――――┐
　　　　,,..-'/／ヽ/|　　　　|　　ヽ／ﾞﾞ'‐-..l＿＿＿＿_|

手榴弾とかどんな距離だよｗｗ

〔 雀ヶ丘　日本軍陣地 〕

　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　/''　　　　弐　 `;､　　　　うわ！
　　　　 l　　　　　　☆　　 '､　　　手榴弾を投げてきたぞ！
　　　　l　　_,――――-､ |
　　　 l_,―＝＝＝＝ﾆ=ﾆ=-　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　/　/ ● 　　 　●ﾞ、　　　　　　 /''　　　　参　　`;､　　 　 くそ！やり返せ！
　　　/　　|　 　　l´　l　`l　!　　　　　　l　　　　　　☆　　 '､　　　こっちも投げるんだ
　　/　　　|　u 　 ｀-´`-´ /　　　　　　l　　_,――――-､ |
　/___　　/＞､　　 　 く __|　　　　　　l_,―＝＼＝＝／=ﾆ=-　　　　　　　＿＿＿＿＿
　,,--'''￣＼_,-`;､　/_,-`;､￣''-,,　　　/　/ ● 　　 　●ﾞ、　　　　　　　/''　　　　肆　 `;､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　|　 　　l´　l　`l　!　　　　　　l　　　　　　☆　　 '､　　 　擲弾筒はどこ置いたっけ？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　|　　　 ｀-´`-´ /　　　　　 l　　_,――――-､ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/___　　/＞､　　 　 く __|　　　　　　l_,―＝＝＝＝ﾆ=ﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,--'''￣＼_,-`;､　/_,-`;､￣''-,,　　　/　/ ● 　　 　●ﾞ、　　 　 ああ、あったあった！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　|　 　　l´　l　`l　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　|　　　 ｀-´`-´ /　　　　これでも食らえ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /___　　/＞､　　 　 く __|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,--'''￣＼_,-`;､　/_,-`;､￣''-,,

〔 熱田湾　山崎部隊本部 〕
　　　　　　　　 　＿＿＿＿
　　　　　　　 　/''　　　　 　`;､
　　　　　　 　 l　　　　☆　 　 '､
　　　　　 　　l　_,――――-､ |
　　　　　　　 l_,=＝＝ﾆﾆ＝=,_l　　　　　　　戦線に何か異常はないかい？
　　　 　 　 ／ 　 _ノ　　 ―　 ＼
　　　　　／ 　　（●）　 （●）　　＼
　　　　　|　　　　　; :__´___:;　　 　　|
　　 　 　 ＼、 　 　,:`ー'´,:´　　,／
　　 　 　 , イ.ヽヽ､　'　　'　　　 ﾉ＼

　　　北海守備隊第2地区隊　隊長
　　山崎保代（やまざき　やすよ）大佐

　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::＼
　　　　　　　　　　／:::/⌒Ｙ⌒ ＼
　　　　　　　　　　|::::/　（ ●）（●）　　　　　雀ヶ丘方面で小競り合いがあったようですが
　　　　　　　　　　|::::>　　 （__人__）　　　　　それ以外特にありません
　 　 　 　 　　　　 |　　　　:;;｀⌒´;;ﾉ
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　:, ,: 　}
　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }　　 　 　 嵐の前の静けさというやつですかね
　　　　　　　　　　　 ヽ､.　　　 　ノ
　　　　　　　,,--''￣,, 　 /＼ヽノ/ゝ 丶
　　　　　 _r'′ 　　　　　￣jヽ,/_l　　　ヽ

　　　　　独立歩兵第303大隊　大隊長
　　　渡辺十九二（わたなべ　とくじ）少佐

支援

　　　　　　　　 　＿＿＿＿
　　　　　　　 　/''　　　　 　`;､
　　　　　　 　 l　　　　☆　 　 '､
　　　　　 　　l　_,――――-､ |
　　　　　　　 l_,=＝＝ﾆﾆ＝=,_l　　　　　　　雀ヶ丘はどのくらい持つかな？
　　　 　 　 ／ 　 _ノ　　 ―　 ＼
　　　　　／ 　　（●）　 （●）　　＼
　　　　　|　　　　　; :__´___:;　　 　　|
　　 　 　 ＼、 　 　,:`ー'´,:´　　,／
　　 　 　 , イ.ヽヽ､　'　　'　　　 ﾉ＼



　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::＼
　　　　　　　　　　／:::/⌒Ｙ⌒ ＼
　　　　　　　　　　|::::/　（ ●）（●）　　　　　どんなに長くても数日が限度でしょうな
　　　　　　　　　　|::::>　　 （__人__）
　 　 　 　 　　　　 |　　　　:;;｀⌒´;;ﾉ 　 　 　 雀ヶ丘を突破された場合は
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　:, ,: 　}　　　　　和田沼西北の後藤平にて
　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }　　 　 　 敵を迎え撃つ予定であります
　　　　　　　　　　　 ヽ､.　　　 　ノ
　　　　　　　,,--''￣,, 　 /＼ヽノ/ゝ 丶
　　　　　 _r'′ 　　　　　￣jヽ,/_l　　　ヽ
　　　　　/ 　　 　　　　　____￣{。　____ 　}
　　　　/　　　　ヽ､,,_, 　{---}　}。 {---}　j

　　　　　　　　 　＿＿＿＿
　　　　　　　 　/''　　　　 　`;､
　　　　　　 　 l　　　　☆　 　 '､　　　 　 　 そうか
　　　　　 　　l　_,――――-､ |
　　　　　　　 l_,=＝＝ﾆﾆ＝=,_l　　 　 　 　 まぁ増援部隊が近付く頃には
　　　 　 　 ／ 　 ⌒　　 ―　 ＼　 　 　 　 何かしらの連絡をしてくるだろう
　　　　　／ 　　（●）　 （●）　　＼
　　　　　|　　　　　; :__´___:;　　 　　|　　　　それまで、出来るだけ頑張ろう！
　　 　 　 ＼、 　 　,:`ー'´,:´　　,／
　　 　 　 , イ.ヽヽ､　'　　'　　　 ﾉ＼


　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::＼
　　　　　　　　　　／:::/⌒＼／＼
　　　　　　　　　　|::::/　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　|::::>　　 （__人__）　　　　　　ははっ！！
　 　 　 　 　　　　 |　　　　:;;｀⌒´;;ﾉ
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　:, ,: 　}　　　　　　増援が来たら敵に目に物を見せてやりましょう！
　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　　 ヽ､.　　　 　ノ
　　　　　　　,,--''￣,, 　 /＼ヽノ/ゝ 丶
　　　　　 _r'′ 　　　　　￣jヽ,/_l　　　ヽ
　　　　　/ 　　 　　　　　____￣{。　____ 　}
　　　　/　　　　ヽ､,,_, 　{---}　}。 {---}　j

支援

アッツ島攻防戦　　　1943年5月18日の動き


5月18日

日本軍
・大本営でアッツ島への増援計画破棄が決定される。

・アッツ島守備隊の、ほぼ全部隊が熱田湾に後退（一部取り残されている部隊あり）。


米軍
・増援部隊として第4連隊第1大隊がアッツ島に到着し、米軍の兵力が12500に増強。

・南北の米軍部隊合流し、日本軍を包囲する形を取る（米軍の前線兵力は3500）。

・米軍の主力艦隊が一時安全海域まで退避。

5月18日の辰口信夫日記。


　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　 ／　　　　　＼　　　　　　　　　　　米川部隊はその東西両拠点を放棄せり。
　　　　 　 　 　 ／　　 　 　 　 　 ＼　 　 　 　　　　　約六十名の傷兵が野戦病院へ入院し来る。夜通し一人で治療に任ず。
　　　　　　　　/　　　─　 　─　 　 ヽ 　 　 　　　 　 熱田湾に敵上陸の報あり。各員戦闘準備で待機。
　　　　　　 　 |――‐〇―‐〇――‐|
　　　　　　　　＼:::⌒（__人__）⌒:::_,／　　　　　　　　 各人手榴弾二個装備。
　　　　　　　　／　　　｀⌒´ 　　　＼　　　　　　　　　大村少尉北鎮山の第一線に向ひ出発。決別の辞を述ぶ。
　　ｹｼｹｼ ＿/＿＿＿＿＿＿_＿i　|　　　　　　　　　夜、友軍の同士討ちにより手首に負傷した兵一人来る。
　　　 　／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼
　　　／　 /_＿凵＿＿＿＿＿＿_ヽ　 　＼　　　　　合い言葉は「一死」「報国」と決定す。

　　　　　　野戦病院大浦班　軍医
　　　辰口信夫（たつぐち　のぶお）曹長



熱田湾に敵上陸の報…誤報

各人手榴弾二個装備…自決用か戦闘用かは不明。

大村少尉…独立歩兵第303大隊第2中隊所属の大村範夫（おおむら　のりお）少尉と思われる。
　　　　　　　 決別の辞というのは死地に赴くためか。

合い言葉は「一死」「報国」…米側の合言葉は「スィリー」「ビル」や「ウィリー」「ティリー」であり、
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 日本語で言えば前者は「間抜けな」「権兵衛」、
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 後者は「太郎」「花子」と、日本側と対照的である。

《 5月18日の状況 》

凸…米軍進攻部隊　凹…日本軍守備隊　Б…山崎部隊本部　□…飛行場（予定）
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
　ｽｶｰﾚｯﾄ海岸　　　　　　＿＿＿
　　/￣￣￣＼　　　 _..-'"西浦岬ﾞ'、赤海岸（ﾚｯﾄﾞﾋﾞｰﾁ）
　　　北　　　　＼＿/′　　凸　　　│
　　　↑　　　　 　　　　　　芝台　　│
　西←→東　　　　　　　　　凸　　〃　北海湾（ﾎﾙﾂ湾）
　　　↓　　 　 　　 　　　　　　　 ／　　　　 　 　 　 ＿＿＿_、　熱田湾（ﾁﾁｬｺﾞﾌ湾）
　　　南　　　　　　 ▲凸　　 _-┘　＿＿_　 　　,／ 北海岬冫　　＿_、
　　　　　　　　　 三角山　 　|西浦| 舌 ／東 ／　　凹　　／　 ／　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　凸`ー''´形冫浦_ノ　　　　　 （,,,,_ﾉ′　島 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　凸台�h,／　　　　　Б石山凹　原／
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 凸□馬背凹　　▲凹　　　　　'、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　凸　凹　熱田富士　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　荒　　　雀　　凹　　　　　_,,,,′
　　　　　　　　　　　　　　　 　　▲　井凸　　ヶ　　和田沼−'′
　　　　　　　　　　　　　　 将軍山　峠凸　 丘凹▲　　　〈..､_　　柳岡湾（ｻﾗﾅ湾）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　凸凸虎山　　　　｀ﾞﾞ''ｰ-＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　凸　　_..-､ _ 　　　　　　　　　　 　 ｀ﾞ''''ｰ､_
　　　　　/⌒ﾞ｀''ヽ　　　　　　　--､　,−---‐´　　　｀ﾞﾞ'' ､　　　　旭抑半島 　 　 　 ＼
　　　　　〉　　　 」　　　　　　 (、 1_/　　　　　　　　　　 '、　　　 ＿＿＿＿＿＿_､-''ﾞﾞ´
　　　 /" 　　　　ヽ　　　　　/ｰ┘　　　旭湾　　　　　　 ）　 _＿〉　　　　 ｀
　　 ../　　　　　　 ﾍ　　　　,'　　　　（ﾏｻｯｶﾙ湾） 　　　/ /´
　‐"　　　　　　　　 ヽ　　_／　　　　　　　　　　　　　 ／/′
　　　　　　　　　　　 ＼／　　　　　　　　　　　　　　 ﾑ-､|曙岬
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

今回は以上になります。
最後までお付き合いいただき、感謝しております。



>>96
かなり近い距離で対峙していた陣地もあるみたいですよ。

乙！
>>106
そんな近いとこもあったのか
すごい

乙かれさん

あと訂正です。

>>10の説明箇所の一番下の段に誤りがありました。
正しくはこれです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

正午、斥候隊が荒井峠に到着したが、そこで見たものは奇怪なものであった。

アール大佐を戦死させ、6日間に渡りジンマーマン大佐の部隊を悩ませた日本軍は、
濃霧を利用して撤退済みであり、そこにあったのは100を超える日米両軍兵士の死体だけであった。
しかもその中には中隊長の1人であるジャーミン大尉が含まれていた。
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ここが「でる」になってました
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>58「保持価値が」ではなく、「保持する価値が」です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　r―陸軍部員　乙――――――――――――――――――――――‐ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　アッツ島を救援する場合、かなりの戦力を消耗すると予測されます　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　多大な犠牲を払ってでも保持する価値があるか否か、　　　　　 　 　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　慎重に検討する必要がありますな　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　`ー―――――――――――――ｖ――――――――――――――‐‐''
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

今のところはこんなとこですかね。

次回に関してですが、4月に入ってからちょっと時間を取るのが難しくなってしまうので、
とりあえず、二週間後の11日か12日としておきますが、多分伸びる可能性が高いです。


長丁場になっていますが、よろしければもう少しお付き合い頂ければと思います。

今日も本当にありがとうございました。
それでは失礼致します。

乙

何度もすみません。
何か連絡することがあったら避難所に書き込んでおきますのでそちらもご覧下さい。

おつー

おつ