1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理です
2 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:16:58.57 ID:72LGN7EC0
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 00:17:50.36 ID:+BajDGhj0
支援
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 00:18:18.32 ID:Zc/2mKROO
支援する!!
5 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:18:27.24 ID:72LGN7EC0
第7話 「水道工事」
ボートを屋上に引き揚げる作業を終えたショボンたちは、午後2時という一番気温の上がる時間帯に山を登っていた。
照りつける太陽の光は木々の葉っぱが防いでくれるが、濃密な藪の中には熱気とすさまじい草いきれが充満している。
ショボンとブーンは重いホースなどの資材を担ぎながら道なき道を進んでいた。
(;^ω^)「ここの山の中に入ったのなんて久しぶりだお」
(;´・ω・`)「昔はよく探検とかしたもんだけどね」
(;^ω^)「ここのてっぺんにある旧軍の砲台跡を魔王の城とか言ってたお」
(´・ω・`)「そんなこともあったね、ブーンが勇者で僕が魔法使い、魔王がドクオでそしてツンがお姫様」
( ^ω^)「懐かしいお、クーは敵の魔法使いだったお、ヒートが一人しかいない四天王でハインは悪の科学者。」
(´・ω・`)「いま考えると恥ずかしいなぁ」
6 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:21:12.22 ID:72LGN7EC0
( ^ω^)「子どものすることだお、しょうがないお」
(´・ω・`)「僕たちまだ15歳だよ」
( ^ω^)「そうだったお、まだまだ子どもだおw」
二人は笑いあいながら藪を書き分けていく、10分ほど木や草を掻き分けて進むと開けたスペースに到着した。
崖の際まで進むと視界が一気に広がり海まで見渡すことができた、水平線のあたりに船のんびりが浮かんでいるのが見える。
(;´・ω・`)「ふう、やっとついたよ」
そういいながらショボンは肩から荷物を地面に下ろす
(´・ω・`)「見て、みんなが見えるよ」
ショボンに促され視線を下にずらすとドクオたちがホテルの屋上で風車の土台をすえつけているんのが見えた。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 00:22:26.29 ID:+BajDGhj0
支援
8 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:22:46.70 ID:72LGN7EC0
(*^ω^)「ほんとだお」
二人は屋上のドクオたちに手を振る
( ^ω^)ノシ「おーい!だお!」
(´・ω・`)ノシ「おーい!」
ノパ听)そ
ノハ*゚听)ノシ
(*^ω^)「おっ!気づいてくれたお!」
(*´・ω・`)ノシ「おーい!」
崖の上からはヒートが傍らのドクオとハインに崖の上の2人のことを教えている様子が見える
('∀`)ノシ
从 ゚∀从ノシ
( ^ω^)「ツンとクーがいないお?」
(´・ω・`)「中で作業してるんじゃない?こっちも早く終わらせよう」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 00:24:50.85 ID:6nbKPfOqO
楽しみにしてた!!
10 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:25:03.14 ID:72LGN7EC0
(´・ω・`)「そこの藪の中に湧き水が出てるところがあるんだ、そこにこの一斗缶を設置する」
ショボンが指差した場所を良く見ると、確かに小さな流れができている
( ^ω^)「了解だお」
(´・ω・`)「そのあとは担いできたホースを缶につないで水が流れるようにしたら、全部落っこちないように固定して」
(´・ω・`)「あとはホースを崖の下に放り投げるだけさ」
( ^ω^)「簡単な任務だお」
(´・ω・`)「じゃあさっさと終わらせちゃおうか」
2人は湧き水がたまった小さな池に缶を設置する、苔むした岩の隙間から染み出て来る湧き水は真夏だというのに驚くほど冷たい
( ^ω^)「冷たくてくもちいいお」
(´・ω・`)「湧き水だからね、もっともこの島は熱い水も沸いてくるけど」
( ^ω^)「夏は温泉なんて入らなくていいお」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 00:25:20.07 ID:4LM53gJY0
支援
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 00:26:17.60 ID:+BajDGhj0
しえん
13 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:27:01.65 ID:72LGN7EC0
(´・ω・`)「湧き水だからね、もっともこの島は火山島だから熱い水も沸いてくるけど」
( ^ω^)「夏は温泉なんて入らなくていいお」
(´・ω・`)「よし、これでだいじょうぶだと思うよ、ホースをおろそう」
ショボンが一斗缶を手際よく小さな沢に固定した
( ^ω^)「湧き水は気持ち良いけどやぶ蚊が凄いお、ささっと落として帰ろうお!」
(´・ω・`)「そうだね、じゃあ放り投げちゃってよブーン」
( ^ω^)「じゃあいくお!そおおおおおおおおい!!」
何本かのホースを繋いだ長いホースが崖の下のホテルまで落ちていく
(´・ω・`)「長さは足りたみたいだね、じゃあ戻ろう」
( ^ω^)ノシ「おーい!今から戻るおー!」
('A`)ノシ
屋上のドクオたちが手を振って答える
14 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:29:10.89 ID:72LGN7EC0
(´・ω・`)ノシ
(´・ω・`)「じゃあ降りようか」
(;^ω^)「またあの藪の中を突っ切るのかお・・・」
ブーンとショボンがホテルに戻ってくるとちょうどツンとクーが屋上からホースを降ろしているところだった
川 ゚ -゚)ノシ「おーい」
(´・ω・`)ノシ「おーい!」
ξ゚听)ξ「ブーンー!あんた達ちょうど良いからホースつなげといてくれないー?」
屋上からツンが手でメガホンを作りながらブーンに呼びかける
( ^ω^)「了解だおー!任せるおー!」
ブーンとショボンがホテルの裏の崖下にまわると、屋上からするするとホースが降ろされて来ている他に
もう一本先刻自分たちが崖の上から放り投げたホースが地面に横たわっていた。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 00:29:55.81 ID:/0zsubc9O
支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 00:31:07.11 ID:dQLVusnvO
スレたってる!
支援
17 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:31:51.19 ID:72LGN7EC0
(´・ω・`)「みなよブーン、僕たちが上から落としたホースから水が出てきてる」
ブーンが地面に転がっているホースを見ると先端から水がちょろちょろと流れ出し、赤土のうえに黒い水のしみが広がっている
(*^ω^)「おっw水が出てるおw成功だおww」
(´・ω・`)「思ってたより水の勢いも良いね、あとは上までホースを延長してタンクにつなげるだけさ」
( ^ω^)「ホースが下まで来たお!早速つなげるお!」
(´・ω・`)「そんなに急がなくてもすぐできるよ」
ショボンはそういってしゃがみこむと接続作業を開始した。
まず両方のホースに鉄パイプを差し込んで接続、そして抜けないように針金でホースをぐるぐる巻きにして
ポケットから取り出したペンチで余った部分をねじって縛り上げた
(´・ω・`)「はいオッケーっと」
さっきまで地面に流れ出ていた水が緑色のホースのなかをゆっくりと登っていく。
手際よく作業を完了したショボンは手についた土を払いながら立ち上がった。
18 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:34:12.54 ID:72LGN7EC0
(*^ω^)「じゃあ早く上にいくお!水が出るところをみたいお!」
(´・ω・`)「そうだね、クーたちも手伝わないといけないし」
2人が4階まで階段を登るとツンとクーが1斗缶の中に砂を詰め込んでいた
( ^ω^)「ホースをつなぎ終わったお!水が出てくるおw」
( ^ω^)「お?2人はなんでドラムカンに砂なんて詰めてるんだお?」
ブーンは缶の中に砂を流し込んでいる2人を見ながら不思議そうに尋ねる。
川 ゚ -゚)「ろ過装置を作っているんだ、さすがに湧き水とはいえそのままは飲みたくないからな」
ξ゚听)ξ「砂とか砂利を重ねて敷いてフィルターを作るのよ」
( ^ω^)「砂なんか入れたら水に混じるんじゃないかお?」
川 ゚ -゚)「上からフィルター、小石、小砂利、川砂、木炭、川砂、ガーゼの順に重ねて積んでいくんだ、ガーゼがあるから砂は入らない」
(;^ω^)「じゃあ炭で水が黒くなったりしないのかお?」
19 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:36:25.89 ID:72LGN7EC0
ξ゚听)ξ「炭は洗ったから大丈夫よ、砂と小石もクーが洗ったのを持ってきたのよ」
(´・ω・`)「炭は汚れを吸着してくれるんだよ、あとフィルターは僕の熱帯魚水槽に使ってる奴だよ」
(;^ω^)「魚のお下がりかお?」
(´・ω・`)「新品に決まってんだろボケ」
ξ゚听)ξ「とにかくこれを通したら汚い水も飲めるようになるのよ」
( ^ω^)「そいつはすげぇお」
(´・ω・`)「そろそろ水が出てくるんじゃないかな、屋上に行こうよ」
4人が屋上まで行くと、屋上のふちにガムテープで止められたホースから裏山から送られてきた水が流れ出て
コンクリートの屋上の床に薄く広がっていた。
( ^ω^)「水が出てるお!すごいお!」
まってましたー支援
21 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:38:53.05 ID:72LGN7EC0
(´・ω・`)「予想以上に勢いがいいね、その辺のドラムカンに貯めておこう」
ドラムカンにホースを入れると、山から送られてきた湧き水は水音を缶の中に響かせながら着々と中の水位を上げていく
川 ゚ -゚)「後はろ過器につなげてしまうだけだな」
ξ゚听)ξ「これだけ水が出てくるならわざわざあのボートを改造して貯水槽にすることないんじゃない?」
ツンが水の貯まっていくドラムカンを見ながら言う。
川 ゚ -゚)「そうかもしれないな、ドラムカンもあと2個もある」
(´・ω・`)「わざわざ屋上まで持ってきたんだけどね、まぁ暇があったら改造すれば良いんじゃないかな」
(;^ω^)「無駄な労働だったお」
('A`)「お、すげー水でてんじゃん」
ノパ听)「おおぉぉおお!!凄いなぁ!」
从 ゚∀从「やるじゃねーか!これで水は確保できたな」
屋上の隅で発電機の取り付けをしていたドクオたちが水が出たことを知って寄ってきた
22 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:40:38.33 ID:72LGN7EC0
(´・ω・`)「まだろ過器につないでないんだけどね、ホースをつなげるにはドラムカンに穴開けなきゃいけないし」
('A`)「まぁでもすぐだろそんくらい」
ξ゚听)ξ「あんた達のほうはどうなのよ」
从 ゚∀从「オレ様たちか?すげーぞこっちも!」
ハインがニヤリと笑いながら答える。
('A`)「まぁ見てみてくれよ」
ドクオに案内されて階段裏の屋上の角まで行くと、鉄パイプを組み合わせた土台の上で布張りの風車が勢い良く回っていた。
風車の軸の部分にはビニールで防水加工が施された洗濯機のモーターが設置されている。
川;゚ -゚)「コレは凄いな・・・電気は取り出せたのか?」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 00:42:00.62 ID:4LM53gJY0
二
24 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:42:22.95 ID:72LGN7EC0
('A`)「まぁ見てなって」
そういいながらドクオは床に置かれた車用のバッテリーに土台の下から伸びた2本の電気コードをつなげる、
すると風車の回転速度が風の強さは変わらないのに、風車の回転速度が少し緩くなる
('∀`)「この通り発電成功だ」
(*´・ω・`)「へぇ〜凄いじゃないか!」
从 ゚∀从「苦労したぜぇ〜?そのままじゃ回転数が足りなくてギヤを組み込まなくちゃいけなくなったりなぁ」
ξ゚听)ξ「? なんでコレで発電成功だってわかるわけ?」
(;^ω^)「そうだお、何も変わってないお?」
从 ゚∀从「あ〜、風の強さは変わってないのに風車の回転がちょっと遅くなったろ?」
( ^ω^)「確かにそうだお?」
从 ゚∀从「つまりその分風車が回りにくくなったって事だ」
( ^ω^)「なるほどだお」
从 ゚∀从「その回りにくくなった分の力が発電に使われてるってこった」
( ^ω^)「意味不明だお、何訳のわからないことをいっているお?」
25 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:45:08.84 ID:72LGN7EC0
从#゚∀从「まぁお前に理解できるとは思ってなかったがな」
('A`)「アレだ、クーロンの法則がd」
川 ゚ -゚)「いいかブーン、 な る も の は な る !」
( ^ω^)「なるほどだお・・・」
ノパ听)「その通りだぞおおお!!!!」
(´・ω・`)「でも確かにもうちょっと発電してるって実感が欲しいね」
('A`)「しょうがねぇなぁ」
ドクオは風車の下においてあるダンボール箱の中からゴゾゴゾと何かを探している
26 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:48:15.06 ID:72LGN7EC0
('A`)「あ、あった」
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \
('A`)
('A`)「はい、電球」
ドクオはダンボールから取り出した電球を差し出す
ξ゚听)ξ「確かにこれならわかりやすいわね」
( ^ω^)「早速試してみるお!この線につなげばいいんだお?」
('A`)「ああ、でも一応それ発電機から直接でも30Vあるから気をつけろよ」
ブーンが電球にビニールの被覆を剥かれたコードを押し付けると、電球がぼんやりとオレンジ色に光りはじめる
27 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:50:11.42 ID:72LGN7EC0
( ^ω^)「点いたお!コレは凄いお!」
ノハ*゚听)「おぉぉおぉおお!!点いたなあぁああぁあ!!」
川 ゚ -゚)「これで発電機は完成か?」
('A`)「まぁ、大体はね」
从 ゚∀从「もっとも普通に使うときは電圧上げてからだけどな」
(´・ω・`)「僕らの水道も開通したし、電気も確保した」
( ^ω^)「かまども作ったお!」
ξ*゚听)ξ「ライフラインは全部揃ったわけね?」
28 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:51:40.37 ID:72LGN7EC0
从*゚∀从「どうする?明後日あたり泊まるか?ウチの親は実験で明日の夜から泊まりって言ってたぜ?」
川 ゚ -゚)「ウチの親も明日から泊まりと言っていたな」
(´・ω・`)「僕の親もさ、じゃあ例によってみんな同じかな?」
ドクオたちはうなずいて肯定する
(*'∀`)「泊まろうぜ!せっかく都合が良いんだし」
(*^ω^)「ブーンも賛成だお!」
ノハ*゚听)「アタシも賛成だああああ!!」
从*゚∀从「じゃあみんな賛成だな?」
从*゚∀从「明後日はここに泊まるぉおぉおおおおお!!!」
(´・ω・`)川 ゚ -゚)ノパ听)('∀`)从 ゚∀从( ^ω^)ξ゚听)ξ「おおー!」
29 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:53:29.97 ID:72LGN7EC0
('A`)「泊まるとなると色々といるもんが出てくるな」
川 ゚ -゚)「まずは食事だな」
( ^ω^)「ブーンはトランプを持って行くおwwwww」
从 ゚∀从「『秘密基地』だからな、食料は常に置いておきたいなw」
(´・ω・`)「あとは寝袋とかかな」
ξ*゚听)ξ「着替えも持っていかなきゃ」
( ^ω^)「UNOも持って行くおwwww」
ノハ;゚听)「あっ!トイレはどうするんだぁ!?」
('A`)「その発想はなかったわ」
(´・ω・`)「いつもみたいに誰かの家にいちいち行くってのもねぇ・・・」
30 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:54:45.37 ID:72LGN7EC0
川;゚ -゚)「君たち男はどうにでもなるとして、私たちはちょっと困ったな」
( ^ω^)「その辺ですればいいお?」
ξ#゚听)ξ「そんなことできる訳ないでしょ?」
('A`)「簡易トイレくらいなら作れるけど・・・それでいいか?」
_,
从 ゚∀从「ん〜・・・ちょっとなぁ?」
('A`)「土に埋めちまえば大丈夫だって、男女別に作ってやるよ」
ノパ听)「アタシはそれでいいぞおおおおおお!!!」
川 ゚ -゚)「まぁそれくらいは我慢だな」
ξ゚听)ξ「まぁ仕方ないわね」
( ^ω^)「ブーンもそれで問題ないお!」
('A`)「いやお前に聞いてねーし」
31 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:56:31.19 ID:72LGN7EC0
(´・ω・`)「とりあえずそれでいいよね」
从 ゚∀从「じゃあ各自持参してくるものは着替えと寝袋ってところだな」
ξ゚听)ξ「ご飯の材料はみんなで買いに行きましょ!」
川 ゚ -゚)「調理器具は私とヒートが持ってくるとしよう」
('∀`)「楽しみだな」
ノパ听)「その前に明日はお祭りだぞおおおおおおお!!!!」
从 ゚∀从「3時にここに集合だっけ?」
(´・ω・`)「そうだね、遅刻したら置いてくよ」
( ^ω^)「遅れるわけがないおwwwお祭りだおww」
川 ゚ -゚)「じゃあ今日は暗くなってきたしもう解散するか?」
気がつけば太陽はもう水平線に半分ほどその姿を隠し、空は茜色に染まっていた。
32 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 00:57:50.70 ID:72LGN7EC0
('A`)「そうだな、残りの作業は明日の午前にでもやるとすっかショボン」
(´・ω・`)「まぁ暇だから良いよ、それじゃあ今日は帰ろうか」
ドクオ達はまた明日、と挨拶を交わすともう薄暗くなった道を各々の家のほうに歩いていった。
第7話 「水道工事」 終わり
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:03:00.08 ID:+MP7bwGLO
面白い
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:03:22.80 ID:6AEAMxdjO
支援
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:03:31.64 ID:+BajDGhj0
支援
36 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:05:28.61 ID:72LGN7EC0
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:07:27.26 ID:0i2DdRw50
支援する。いや、支援させてください
38 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:08:04.46 ID:72LGN7EC0
第8話 「祭日前夜」
ドクオ家
ドクオが家に帰り着くと珍しく彼の家に明かりが灯っていた
('A`)「カーチャン帰ってきてんだ」
VIP研究所で主任研究員として働く彼の母はいつも帰りが遅い、普段は日付が変わる頃に帰ってきて朝はドクオが起きる前に仕事に出て行ってしまう
ドクオの父は彼が4歳のときに他界している、父がなぜ死んだかは覚えてはいない、
ただ父の亡骸が入った棺の前で普段は気丈な母が泣き崩れている記憶だけが彼の脳裏に焼きついていた
('A`)「ただいまー」
ただいまなんて言うのも久しぶりだな、そんなことを考えながらドクオが玄関のドアを開けると台所からエプロンを着た母が顔を出した
J( 'ー`)し「あらお帰りなさい、遅かったのね」
('A`)「カーチャンこそ今日は早いね」
39 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:10:57.96 ID:72LGN7EC0
J( 'ー`)し「明後日の昼から泊まりで実験だからねぇ、その間の分のアンタのご飯を作っておこうと思って」
('A`)「カーチャンそんなことしなくてもいいよ、たまの休みなんだからゆっくりしなって」
J( 'ー`)し「アラいいのよ、カーチャンはドクオの世話してる時が一番楽しいんだから」
('A`)「カーチャン・・・」
J( 'ー`)し「それとこの間アンタの部屋掃除しておいたからね、ちゃんと自分で掃除しなきゃだめよ?」
J( 'ー`)し「それからカーチャンが普段いないからってあんな本ばっかり読んでちゃだめよ?」
(;'A`)「カーチャン・・・」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:11:00.08 ID:dQLVusnvO
支援しますとも
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:12:22.51 ID:4LM53gJY0
カーチャン…
42 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:13:32.83 ID:72LGN7EC0
その日ドクオは久しぶりに冷めていない母の料理を口にした、温めなおしていない母の料理はおいしかった。
夕食を終えて自分の部屋に戻ったドクオはステレオのスイッチを入れると軋んで嫌の音のするベッドに寝転んだ
スピーカーから流れてくるのは古いロック、ローリングストーンズの「paint it black」 ドクオのお気に入りの曲だ。
ドクオの部屋に置いてあるステレオはもともとは数少ない父が残したものだったらしい、古いCDも同様に父のものだ
他にも居間には誰も飲まないスコッチの瓶がたくさん飾られている、母は酒に弱いようなのでこれも父の残したものなのだろう
そのためドクオの思い描く彼の父親像はロックが好きで酒好きな渋い男だった。
実際のところはどんな人だったのかはわからない
('A`) (さて、無線機の続きでもやりますかね)
43 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:15:18.63 ID:72LGN7EC0
ドクオは曲が終わるとベッドから緩慢に起き上がり机に向かう
小学校に入るときに買ってもらった学習机で、工作が好きだったドクオのせいで天板には無数の切り傷や接着剤の跡がついている。
ドクオは一番大きな引き出しからハンダごてと電子基盤を取り出すと慣れた手つきで準備をしていく
ハンダごてが十分に温まるとドクオは手書きの回路図を見ながらこまごまとした部品を基盤にハンダで取り付けていく
('A`) (無線機っていってもちょいと大げさなラジオみたいなもんなんだけどね)
(*'∀`) (でもとりあえず秘密基地なんだから巨大アンテナくらいは装備しないとな)
('A`) (あれ?部品が足りねぇ・・・)
ドクオが机の下で無くなった部品を探していると、部屋のドアをノックして母が入ってきた
44 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:18:11.66 ID:72LGN7EC0
J( 'ー`)し「あらあら新しい隠し場所はそこになったのかい?」
(;'A`)「いやちげーから、落とした部品探してただけだから」
J( 'ー`)し「ドクオもそういう年頃だものね」
(#'A`)「人の話を聞けよ」
J( 'ー`)し「ドクオは彼女とか作らないのかい?」
(;'A`)「いやなんでそんな話題になってるんだよ」
J( 'ー`)し「ドクオもそういう年頃じゃない」
(;'A`)「何でも年頃で解決すんなよ」
45 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:21:37.39 ID:72LGN7EC0
J( 'ー`)し「まぁドクオちゃんにいるわけ無いんだけれどね?」
(#'A`)「何なの?息子をそんなに貶めたいの?」
J( 'ー`)し「アラ、じゃあいるのかい?」
('A`)「ウツダシノウ」
母はドクオを一通りからかうとうれしそうに部屋を出て行った
('A`) (彼女か・・・)
ドクオの頭にふと一人の顔が浮かぶ
('A`) (いやないだろ常識的に考えて・・・)
('A`) (明日の祭り、どうすっかな)
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:23:34.97 ID:0QucwDONO
俺も秘密基地作ったなぁ…
ホームレスに乗っ取られたけど
47 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:24:08.40 ID:72LGN7EC0
ツン・ブーン家
ブーンの家はツンの家の隣に建っている、お互いの部屋の窓も向かい合うようになっていて、よく二人は小さな庭越しに窓から会話していた
秘密基地から帰ってきた二人は薄暗い街灯の下で軽く挨拶を済ませるとそれぞれの家に入っていった
( ^ω^)ノシ「おーいだおー!」
ξ゚听)ξ「あんた家に入るなり何の用よ」
窓から顔を出して手を振るブーンに同じくツンも窓から答える
( ^ω^)「別に用はないお!」
ξ#゚听)ξ「は?」
(;^ω^)「嘘だお、一人じゃ味気ないから今日も一緒にご飯たべようお」
ξ゚听)ξ「良いわよ、ウチの親もまだ当分来ないだろうし」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:24:20.15 ID:+MP7bwGLO
支援
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:24:21.65 ID:0i2DdRw50
>>46 あるあるwwww懐かしいなwあの頃は何やっても楽しかったよなw
50 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:25:23.47 ID:72LGN7EC0
二人はよく一緒に夕食を食べる
お互い親の帰りが遅いのでなんとなく一人の食卓がさびしくて自然と一緒に食べるようになった。
いつも一方の家で食べるのではなくて、ブーンの家で食べたりツンの家で食べたりしている
今日はブーンの家の台所でテーブルに向かい合って座って夕食を食べている。
( ^ω^)「ツンのお母さんの作ったコロッケはおいしいおww」
ブーンがツンが家から持ってきた料理を食べながら言う
ξ゚听)ξ「お母さんはコロッケには一家言あるらしいからね」
( ^ω^) (不思議だお、なんでツンのお母さんは料理がうまいのにツンの作る料理は未知との遭遇なんだお・・・)
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:26:48.63 ID:0QucwDONO
>>49 当時はケータイなんてないのに…
なぜか公園に行くとみんな示し合わせた様に集合してたなぁ…
52 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:26:57.86 ID:72LGN7EC0
( ^ω^) (味覚と遺伝子は関係ないんだお・・・ツンには決定的にセンスがいやそれ以前にh)
ξ゚听)ξ「あんた明日のお祭りの前はホテルに行くの?」
( ;゚ω゚) ビクッ
(;^ω^)「えっ、あー・・・多分行くお?」
ξ゚听)ξ「? 何ビクっとしてんのよ?」
(;^ω^)「なんでもないお・・・ツンは明日は浴衣着て行くお?」
ξ゚听)ξ「そうね、お祭りくらいしか着る機会もないし」
( ^ω^)「他のみんなも着てくるお?」
ξ゚听)ξ「クーは着てくるんじゃない?ヒートはわかんないけど・・・ハインは着ないでしょ」
(;^ω^)「確かにハインは着てこなそうだお」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:29:45.20 ID:0QucwDONO
支援
54 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:30:25.89 ID:72LGN7EC0
ξ;゚听)ξ「あの子制服姿以外にスカート履いているのも見たこと無いもの」
ξ゚听)ξ「ハインも浴衣着れば似合うと思うんだけどね」
( ^ω^)「ツンはどんな浴衣だお?」
ξ゚听)ξ「まぁ明日の夜の楽しみにしておきなさい?」
( ^ω^)「楽しみにしておくお」
ξ*゚听)ξ「え?あ、あたりまえじゃないの!」
ξ*゚听)ξ (明日は気合入れなくっちゃ)
55 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:31:53.46 ID:72LGN7EC0
ショボン家
ショボンは家に帰り一人で夕食を済ませると、自分の部屋でお気に入りの小説を読んでいた
ショボンの部屋の北側の壁はすべて本棚で埋まっている。
本棚には彼の好きな小説や紀行文の本がぎっしりと詰まっている、
1冊目を読み終えて2冊目を取りに行こうとしたとき、ショボンの父親のシャキンが突然部屋に入ってきた。
(`・ω・´)「おかえりッ!」
(;´・ω・`)「うわあ!父さんいたの?」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:32:28.16 ID:0QucwDONO
秘密基地の外壁を何故か自分の糞で補強してた俺が支援
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:32:37.92 ID:0i2DdRw50
(^q^) が突如乱入
58 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:35:03.45 ID:72LGN7EC0
(`・ω・´)「今帰ってきたところだ!、メシは食べたか!」
(´・ω・`)「もう食べちゃったよ」
(`・ω・´)「そうか・・・それは残念だ、ところでショボン少し話がある」
(´・ω・`)「なんですか唐突に」
(`・ω・´)「お前、最近またあの廃墟で遊んでいるらしいな」
ショボンは内心まずいと思った、真面目な父のことだ、廃墟で色々とやっていることを咎められるのだろう
(`・ω・´)「今日はあの廃ホテルから煙が出ているとプギャーさんから電話があったぞ!」
(;´・ω・`)「うん・・・」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:36:15.25 ID:0QucwDONO
親の介入は秘密基地作りによくある…
支援
また昔に戻りたくなってきた……
みんなでわいわいしながら秘密基地を作るなんて最高に楽しいだろうな…
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:38:13.48 ID:0i2DdRw50
シャキーンなら分かってくれると信じてる
62 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:38:38.19 ID:72LGN7EC0
(`・ω・´)「ショボン、何をしていた?」
(;´・ω・`)「・・・・・」
(`・ω・´)「お前、また素直さん家のとこの姉妹や欝田さんとこのドクオくんやらのいつものメンバーで遊んでたんだろ?」
(`・ω・´)「お前たちがあそこをたまり場にしているのは知っている、しかし廃墟とはいえ他人の土地だ」
(`・ω・´)「だれも文句を言わないからといって人様の土地で火遊びをするような事を許すわけにはいかん」
(;´・ω・`)「ごめんなさい・・・」
(`・ω・´)「・・・しかしそれを知りながら放置していた私たち親にも責任がある」
(`・ω・´)「それにお前たちがあそこで遊ぶようになったのは
私たちが仕事にばかりかかりきりになっていた事が一因でもあると思っている」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:39:18.11 ID:DuA7pk3kO
支援に決まっているだろ!当然だ!
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:39:31.89 ID:0QucwDONO
(´・ω・`) その通りだよ父さん
65 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:40:59.80 ID:72LGN7EC0
(;´・ω・`) 「…」
(`・ω・´)「しかし、さっきも言ったが人様の土地で火遊びなどするのは言語道断だ!」
(;´・ω・`)「すみません・・・でも火遊びじゃなくて焚火みたいなもので・・・・」
(`・ω・´)「だからそういう事はな、自分たちの土地建物でやれ!」
ショボンの説明をさえぎってシャキンは続ける
(`・ω・´)「・・・・つー訳であの辺一帯の土地と廃ホテル、欝田さんたちと買い取ったから!」
(;´・ω・`)「え?」
(`・ω・´)「いやだから、あそこはもう買い取ったからお前たちの自由に使いなさい」
(;´・ω・`)「いや父さん、意味がわからないんですけど」
ショボンはまるで事態が把握できていないようで、何が起こったのか把握できないでいる
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:42:24.47 ID:0i2DdRw50
シャキーンさん欝田さんもやるじゃない。
こういう大人になりたいね。もう無理だけど。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:42:43.52 ID:0QucwDONO
さすが(`・ω・´)
俺達に出来ない事を平然とやってのけるッ!
そこにしびれるぅ!あこがれるぅ!
68 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:43:48.49 ID:72LGN7EC0
(`・ω・´)「あの廃ホテルはお前たちの大事な場所なんだろう?だから買った」
(;´・ω・`)「いや、だから買ったって!?」
(;´・ω・`)「あの辺全部!?」
シャキンはショボンが驚くのを満足そうに眺めながら言う
(`・ω・´)「私たちは仕事ばかりでお前たちにかまってやれなかったからな、せめてもの罪滅ぼしだ」
(;´・ω・`)「お金はどうしたのさ!」
(`・ω・´)+ 「なあに!ちょっと特許をアンブレラ社に売ったり欝田さんがウォン暴落のドサクサに空売りしまくって億単位で儲けたりな!」
(;´・ω・`)「理解不能だよ父さん!
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:45:15.58 ID:0i2DdRw50
欝田さん・・・できるッ!!
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:46:10.24 ID:0QucwDONO
アンブレラ社・・・
71 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:46:59.53 ID:72LGN7EC0
(`・ω・´)「男は細かい事は気にしないもんだ!じゃあ俺は風呂に入るからな!」
そういうとシャキンは笑いながら部屋から出て行ってしまった
(;´・ω・`) (父さんってあんなキャラだっけ・・・?)
(;´・ω・`) (いやそれより土地を全部買い取ったって!?)
一人部屋に残されたショボンの意識は混乱していた
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:48:15.52 ID:0XHwOY4ZO
どっくんすげぇ…
億万長者か
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:48:41.25 ID:wmBAbo7d0
すげぇww
支援
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:49:23.79 ID:o2N3onH8O
アンブレラ社にどんな特許をwwwwww
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:49:32.01 ID:0QucwDONO
買い取ったって事は開発されて家が建つ心配もないのか…
そんな恵まれた環境で秘密基地作りたかった…
76 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:50:50.01 ID:72LGN7EC0
ハイン家
从*゚∀从「たっだいまー!」
大きな声で挨拶しながら玄関をくぐるハイン
从 ゚∀从「・・・まぁ、誰もいねぇんだけどな」
从*'ー'从「おかえり〜」
誰もいないと思っていたのに母親が玄関までスリッパを鳴らしながら笑顔で出迎えてきた
从;゚∀从「あ、お母さんいたの?」
从'ー'从「きょうは試作品が完成したお祝いなの〜お母さんはそれで早く帰れたの〜」
从 ゚∀从「ふーん、試作品って?」
从'ー'从「あとでハインちゃんにもあげるわね〜」
从'ー'从「まずはご飯をたべましょ〜?ごはんごはん〜」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:52:31.91 ID:0i2DdRw50
泣きそう
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:52:48.41 ID:dQLVusnvO
支援しよう、いやさせて下さい
79 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:54:20.00 ID:72LGN7EC0
そういってハインの母はハインの袖をつかんでぐいぐい台所に引っ張っていく
从;゚∀从「まってよお母さん、荷物くらい置かせて来てよ」
ハインが母親とコゲコゲハンバーグの夕食を済ますと、
なにやら奥の部屋から中身がガチャガチャ音を立てるダンボール箱を持ってきた。
从'ー'从「じゃーん!これが完成した試作品なの〜」
从 ゚∀从「何これ?栄養ドリンク?」
箱を開けてみると液体の入った茶色い瓶が1ダースほど入っていた
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:54:24.95 ID:GmaKHptLO
〜その後〜
日本の土地は全て国有化が決まり
バパが買い取った土地は全てボッシュートされた
パパは死の間際まで売った事を後悔しており
「畜生、あの時買ったりしなければ…ガキのお遊びなんかに付き合ってやるんじゃなかった」とくだをまきながら僕を毎日殴った
81 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 01:55:44.86 ID:72LGN7EC0
从'ー'从「う〜ん、だいたいそんな感じかなぁ〜」
从'ー'从「頭がよくなるドリンクなの〜」
从;゚∀从 (研究所で何作ってるのか長年の謎だったけど案外普通だったな・・・)
从 ゚∀从「コレはアレなの?DHAが入ってるとかそんな感じ?」
从'ー'从「そうねぇ〜脳の働きをよくする物質がはいってるの〜」
从 ゚∀从 (要は栄養ドリンクか・・・ブーンにうってつけだな・・・)
从 ゚∀从「あ、そうだ」
从'ー'从「なあに〜?」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:56:33.60 ID:dQLVusnvO
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 01:57:01.34 ID:0QucwDONO
C
84 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 02:00:00.27 ID:72LGN7EC0
从*゚∀从「その・・・明日お祭りでしょ?」
从'ー'从「ごめんね〜あしたはお仕事なの〜」
从*゚∀从「いや、そうじゃなくて・・・浴衣ってある?」
从*'ー'从「あれれ〜?ハインちゃんがめずらしいわね〜女の子っぽい服は普段は着てないみたいなのに〜」
嬉しそうな顔をしてハインの母親が笑う
从*'ー'从「ハインちゃんもそういうお年頃だもんね〜」
从*゚∀从「い、いやたまには着てみようかなーと思って?」
从*'ー'从「うふふ、誰に見せたいのかな〜?」
从*゚∀从「いや、そうじゃなくて・・・ああもう!それで浴衣はあるの?お母さん」
从'ー'从「まかせて〜?お母さんの若い頃のがあるから〜」
そういってハインの母はいそいそと奥の部屋に向かっていった
85 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 02:01:49.44 ID:72LGN7EC0
从 ゚∀从 (オレ様が浴衣かぁ・・・・)
『女の子らしい格好』をすれば今の関係は少しは変わるんだろうか?
自分の浴衣姿をアイツはなんて言ってくれるだろう、なにか胸の奥がこそばゆい感じがする
ハインはそわそわしながら浴衣が来るのを待っていた。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 02:02:00.28 ID:dQLVusnvO
支援するのである
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 02:02:27.51 ID:0QucwDONO
浴衣=神社でセックル
wktk支援
88 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 02:03:52.99 ID:72LGN7EC0
素直家
ノハ*゚听)「たっだいまああああああああああ!!!」
川 ゚ -゚)「はいおかえり」
玄関をくぐった二人は挨拶を交わし、家の中に入っていく
川 ゚ -゚)「ちゃんと手洗いうがいをしろよ」
ノパ听)「わかってるぞおねえちゃん!」
川 ゚ -゚)「あと今日の食事当番はお前だからな」
ノパ听)「了解だ!今日はニラチャーハンだな!」
川;゚ -゚)「またそれか、まぁおいしいんだけどな」
ノパ听)「豚肉とニラの奏でるハーモニーだ!お腹がすいたぞおお!」
89 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 02:05:58.42 ID:72LGN7EC0
夕食を終えた二人は洗い物を一緒に済ませると風呂の用意をする、風呂に入るときは大抵一緒だ
二人は今日も風呂の中で今日あったことについて話をしていた
ノハ*゚听)「それでなあ!ドクオがバッテリーにコードをつないだら変な煙が出てきたんだああ!」
川 ゚ -゚)「うむそれは危なかったな、だからもうちょっと詰めてくれ、私も湯船に浸かりたい」
ヒートとクーは横に並んで湯船に浸かる、あふれたお湯が洗い場の桶を少しだけ押し流す
川 ゚ -゚)「おい妹」
ノパ听)「なんだお姉ちゃん?」
川;゚ -゚)「おまえ・・・また大きくなったのか?」
ノパ听)「・・・そんなことないぞお!」
90 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 02:07:31.73 ID:72LGN7EC0
川#゚ -゚)「いや私の目に狂いは無い、貴様これ以上成長しようってのか!?贅沢は敵だ!この非国民め!」
クーは自分の胸と妹の胸を見比べながら恨めしそうに言う
川;゚ -゚)「二卵性とはいえ双子だというのになんと言う違い、コレが噂の格差社会か・・・」
ノパ听)「・・・ハインのほうがおっきいぞぉ」
川;゚ -゚)「ハインはいいんだ、私は妹に負けているという事実が悔しいのだ」
川 ゚ -゚)「この胸が憎い!」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 02:08:44.82 ID:0QucwDONO
(´・ω・`)モミモミ
92 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 02:09:12.19 ID:72LGN7EC0
そういいながらクーはヒートの胸をこねくりまわす
ノハ;゚听)「お、お姉ちゃん!?」
川;゚ -゚) (はっ!まさかこの一連の行為がヒートの胸の巨大化を促進して―!?)
クーの手の動きがピタリと止まる
川;゚ -゚)「ヒート、やれ!」
ノハ;゚听)「何をだああ!?」
川;゚ -゚)「決まっているだろう!?その・・・その・・・」
川 ///)「私の、む、胸をだな!」
ノハ;゚听) (お姉ちゃんが壊れたー!)
93 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 02:11:15.65 ID:72LGN7EC0
ノパ听)「お姉ちゃん、牛乳だあ!」
川;゚ -゚)「お、ありがとう・・・」
風呂から上がったヒートはまだ湯気の立つクーに牛乳がなみなみとはいったコップを手渡す
川;゚ -゚)「すまない、ちょっと錯乱してしまった、もう大丈夫だ」
ノパ听)「お姉ちゃんは家にいるほうがテンション高いからな!」
川;゚ -゚)「なぁヒート、お前の胸を分けてくれよ・・・」
ノハ;゚听) (まだ錯乱してる・・・!)
ノハ;゚听)「お、おねいちゃんはちゃんとCはあるじゃないかあああ!!ツンはBなんだぞ!?」
ノハ;゚听)「それに形も凄くいいと思います!」
川;゚ -゚)「しかしだな・・・!?世の男どもはな!?」
このあとヒートが取り乱したクーに平静を取り戻させるのには30分の時間を要したという
ふぅ……
お前ら、夜更かしはいけないぜ
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 02:12:45.99 ID:0QucwDONO
俺の股間で秘密基地建造中…
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 02:13:14.90 ID:0i2DdRw50
>>94 ウソだろ? ・・・ウソだろ?
・・・・・・ふぅ
97 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 02:14:07.00 ID:72LGN7EC0
川 ゚ -゚)「そうだ、浴衣を出さないといけないな」
ノパ听)「浴衣かぁ!お姉ちゃん!アタシの分もあるかな!」
川 ゚ -゚)「私のでよければ貸すぞ、・・・胸の部分が少々きついかもしれんがな」
ノハ;゚听) (根に持ってる・・・)
川 ゚ -゚)「しかしヒートが浴衣を着たがるとはな、お姉ちゃんは嬉しいぞ」
ノハ*゚听)「ちょっとな!」
川 ゚ -゚)「お姉ちゃんは応援してるぞ!」
98 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 02:16:02.12 ID:72LGN7EC0
ノハ*゚听)「お、応援って何をだあぁあぁ!」
川 ゚ -゚)「フフ、まぁいいさ今日は明日に備えて早めに寝るとしよう」
ノパ听)「そうだな!明日がたのしみだああ!!」
そういって二人はタオルケットにもぐりこむ
ノパ听) (・・・楽しみすぎて寝れないっ!)
川 ゚ -゚) モニモニ・・・モニモニ・・・
明日は海神神社のお祭りだ、ドクオたちはそれぞれ違ったことを考えながら床に就いた。
夏の月の下では虫たちが静かに鳴き、さまざまな思いが交錯していた
第8話 「祭日前夜」 おわり
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 02:17:06.05 ID:0QucwDONO
みんなの淡い思いが交錯してる…死にたい…
100 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 02:17:25.05 ID:72LGN7EC0
以上で書き溜め分は終わりです
たくさんのご支援ありがとうございました。
次回投下は4日以内を目指しています
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 02:18:24.80 ID:dQLVusnvO
乙!
良かったわ
乙!
しかし、辛くなったのはなんでだろう
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 02:19:46.68 ID:0QucwDONO
乙じゃなくてポニーテールなんだからね>(^o^ )乙
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 02:21:08.12 ID:3SqOW8LNO
乙
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 02:21:26.64 ID:6nbKPfOqO
乙
106 :
◆ct9JfRCXVU :2009/03/27(金) 02:22:08.05 ID:72LGN7EC0
今実家に帰省してるんだが書いてるとき異様に背後が気になったぜ
家族に見られたら軽く死ねるwww
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 02:22:45.58 ID:0i2DdRw50
乙
次も待ってる
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 02:51:14.60 ID:JDBh5OiTO
誰かクーがヒートの胸を揉みまくるとこを描いてけろwwww
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 03:14:46.55 ID:JDBh5OiTO
期待保守
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 03:30:34.46 ID:JDBh5OiTO
支援だ!絵師さんが来るまで俺が支えて見せる!
やっぱり寝るわwwww
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 03:39:02.76 ID:dQLVusnvO
保守
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 04:16:48.35 ID:JDBh5OiTO
保守
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 04:21:33.72 ID:KEuJoWXAO
なんか無性に夏祭りに行きたくなったんだけど
やっぱり夏愛してる
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 06:41:40.57 ID:0XHwOY4ZO
ほし
乙
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 07:30:33.66 ID:0XHwOY4ZO
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 08:05:08.11 ID:vV3CdCV70
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 08:18:31.98 ID:JDBh5OiTO
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 08:55:17.43 ID:JDBh5OiTO
暇だから保守
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 10:15:57.35 ID:NDUvAE+vO
保守
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: