(　＾ω＾)は規制されるようです

代理

>>1代理ありがとうございます

支援

【規制（きせい）】

１、規則によって物事を制限すること。
２、物事をなす際に従うべききまり。規定。

(　＾ω＾)「…ここは何処だお？」


気が付くと、僕は見知らぬ場所に立っていた。

おかしい。昨日はいつものようにお気に入りのエロゲを満喫した後、速やかに布団に入ったはずだ。


僕は夢遊病なんて持っていないし、仮に持っていたとしてもこのような何も無い真っ白な空間が地球上に存在するはずがない。



(　＾ω＾)「あぁ…夢かお」

それしか納得出来る答えは無かった。

支援しようか

俺も支援しようか

しばらく辺りを歩いてみる。
空も陸も、何もかもが真っ白な空間だ。どれくらい歩いたのかも、どれくらい時間が立ったのかも何もわからない。

…夢なので時間という概念はあまり関係無いが。



(　＾ω＾)「起きたら夢占いでググってみるかお」

そんな事を考えていたら、何処からともなく声がしてきた。



『やぁ、初めまして』

しえんしよう

(　＾ω＾)「誰だお？ せめて姿を見せてほしいお」

声の主を探そうと、周囲を見回して見ても誰もいない。


『うん、姿を見せるわけにはいかないんだ。すまない』


悪気もなさ気な口調でそう答える何処かの誰か。
夢とは言え、ここまで何もわからない事だらけだと少々気味が悪い。


『突然だけどこれから毎日、君の行動に規制をかけさせてもらう』


(　＾ω＾)「…はい？」


ますます意味がわからない。

(　＾ω＾)「説明をお願いするお」


『説明も何も、いま言った通り君の行動に規制をかけさせてもらうという事さ。
　例えば、僕が君の「自慰」という行動を規制したら君は自慰が出来なくなる』


(；＾ω＾)「それは困るお」


『まぁこれはあくまで一例さ。最初はゆるい規制しかかけないから安心してほしい』


相変わらず意味がわからない。

(　＾ω＾)「それで、僕は何を規制されるのかお？」

わからないけど所詮は夢。とりあえず僕は話を進めてもらう事にした。

支援

し

『そうだなぁ…初日は「テレビを見る」という事を規制しようか』

(　＾ω＾)「はぁ…そうですかお」

『それじゃ頑張ってね』


その言葉と同時に視界が歪んできた。あぁ、やっぱりこれは夢なんだ



『自由を失われていく感覚を楽しんでほしい』


最後に何か聞こえたような気がするけど、よくは聞き取れなかった。

支援

ＯＣＮスレかと

(　＾ω＾)「うーんよく寝たお」


目を開けるとそこは自分の部屋。やはり夢だったんだと確信した瞬間。


(　＾ω＾)「なんかテレビを見る事を規制とか言ってたおねｗ」

夢とは言えやはり気になる。僕はテレビのリモコンを手に取りボタンを押した。


(　＾ω＾)「…あれ？ 何も反応しないお」


リモコンの電池が切れたんだと思い、テレビ本体のボタンを押しても結果は同じだった。

支援するのである

しえんさせていただく

(；＾ω＾)「ちょｗ壊れちゃったのかおｗｗｗすごい偶然だおｗｗｗ」

コンセントを繋ぎ直してみたり色々と試してみたけど、やはりテレビはつかなかった。
元から貰い物でいつ壊れてもおかしくないテレビだったけど…こうもタイミングよく壊れると気分が悪い。


(　＾ω＾)「ま、いいお。別にテレビはあんまり見ないし。
　　　　　テレビはまた買えばいいお。


結局、今日という日は何一つ変わらない日だった。

ながらですかい
気長に支援

(　＾ω＾)「…今日も同じ夢かお」


布団に入ったはずなのに、やはり僕は同じ空間へとやって来ていた。
そしてしばらくすると、またあの声が聞こえてきた。


『やぁ。テレビが見れなくなってどんな気分だったかい？』

(　＾ω＾)「どんな気分も何も、テレビが壊れて見るに見れなかったお」


『………』


『どうやら君はこれを夢と思っているようだね』


right。その通り。よく気付いたね。

支援

『じゃあ今日は「50円以下の小銭を使うこと」を規制しよう。
　これで君も夢じゃないという事がわかるはずさ』

(　＾ω＾)「これまた地味な規制だおねｗ」

『昨日も言ったように、最初はゆるい規制しかかけるつもりはないからね。
　だけど徐々にそれがきつくなって行くのがわかると思うよ』

(　＾ω＾)「塵も積もればなんとやらかお？」


『そうそう、それさ。じゃ今日も頑張ってね。
　ちなみに一度受けた規制は、終わるまで引き継がれるから』


つまり実際は「テレビが見れない」と「小銭が使えない」という二つの規制を受けているんだなとか考えていると、また視界がぼやけてきた。

(　＾ω＾)「小銭が使えなくなるとかｗ さっそくコンビニで規制を破ってやるおｗｗｗ」


夢とは言え、こうも連日で見ると気に入らない。
目覚めるや否や、僕はコンビニへと足を運んだ。


从'ー'从「いらっしゃいませ〜」

(　＾ω＾)「すいません。マルボロくださいお」

从'ー'从「は〜い、320円になります〜」

(　＾ω＾)「じゃあちょうどで…」


そう言って、僕は財布の中に手を伸ばすが…


(；＾ω＾)「…あれ？」

何故か十円玉が掴めない。触ろうとしても指は空を切る。
目で確認しながら十円玉に手を伸ばしても、見た目はちゃんと触れているのに全く感触が無い。

支援

同じように五十円玉や五円玉を取り出そうとしても、やはり触れる事が出来なかった。


从'ー'从「？？？ お客様〜いかがなさいましたか〜？」

訝しげな表情で店員が僕を見てる。


(　＾ω＾)「すいませんお。やっぱり400円からお願いしますお」

そう言って、僕は百円玉を４枚レジに置いた。


从'ー'从「は〜い、80円のお返しです〜。ありがとうございました〜」

家に帰った僕は、もう一度財布の中に手を伸ばしてみる。
すると、さっきの事は何かの間違いだったかのように十円玉に触れる事が出来た。


(　＾ω＾)「…つまり使おうとしたら触れなくなるって事かお？ そんな馬鹿なｗ」

(　＾ω＾)「まぁいいお。これを機に貯金でも初めてみるおｗ」


昔からポジティブシンキングが売りだった僕は、手頃な瓶に50円以下の小銭を入れた。


(　＾ω＾)「小銭が無い財布を見ると、何かセレブになった気分だおｗｗｗ」


そんな事を言いつつ、その後はあまり不便する事無く今日という日を終えた。

１円玉も使えないとなると不便だろ……。
支援

支援なのである

それからも寝るたびに僕はあのよくわからない場所で、様々な規制をされた。

「寝なきゃいいんじゃね？」と考え実践した事もあったが…
日付が変わった瞬間に一時的に意識を失い、強制的にあの場所へ連れていかれた。



最初の規制から３ヶ月、すでに僕は90近くの規制を喰らっている計算になる。
「ティッシュを使うな」や「電車に乗るな」など、一つ一つは小さな規制だけど、その数が90にも及ぶと流石に生活に支障が出て来た。

読んでるよ、支援

しえん

すまん寝る
明日読ませていただくお

支援

『それじゃ今日の規制は…』

(　＾ω＾)「その前に聞きたい事があるお。君は…誰なんだお？」


規制がかかったものは何があろうとも実践する事が出来ない。
最初は偶然とばかり思っていたが…ここまで来ると怖くなって来た僕は100日目となるこの日、意を決して尋ねてみた。


『僕かい？ そうだなぁ…神とでも言っておこうか』

しかし帰って来たのは納得行くような行かないような答えだった。


(　＾ω＾)「なんでこんな事をするんだお？ なんで僕なんだお？」

『実験だよ。いや、別に対象は誰でも良かったんだけどね』


なんだこいつは。
気まぐれで僕は巻き込まれ、不自由な生活を送る羽目になってしまったと言うのか？

支援だ

募る苛立ちを押さえ、僕はさらに言葉を続けた。


(　＾ω＾)「…いつになったら終わるんだお？」

『僕は悪魔じゃない。終わりはちゃんとあるから安心してほしい。そしてそれももうすぐさ。
　それに実験が終わったら、君に協力してくれた礼もするから。だからそんなに怒らないでほしい』

(　＾ω＾)「じゃあ今日の規制を言ってくれお。早く終わらせて自由になりたいお」

『そうだね。そろそろ話を戻そうか』


終わりが近いと聞いて少し希望を見出だした僕。しかし次の言葉で絶望に叩き落とされた。


『100日目という事でルールを少し変更させてもらうよ。
　これからは規制は３日置き。そしてそろそろ重い規制をかけて行くよ』


『今回は「話す」という行動を規制させてもらう』


『それじゃラストスパート頑張ってくれ』

「話す」という行動を規制され、僕は言葉を発せなくなった。
ネットが普及してる現在、話せなくなってもなんとかはなる。

しかし問題は、これから重い規制がかけられていくという事だ。


その事に怯えているうちにあっという間に３日が経った。

面白いな

支援

『やぁ、調子はどうだい？』

(　＾ω＾)「………」

『…そうだね。そういう規制だもんね』


『それじゃ今日から君の「足」に規制させてもらうよ』


『辛いのはわかっている。でも、終わり向かって頑張ってくれ。
　それじゃ３日後にまた会おう』

【静岡】屋根瓦が割られる　同県で被害相次ぐ
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news7/1237906995/l50

支援

そして僕は足を使うことが出来なくなった。
歩くことや走ることはおろか、立つことすら出来なくなった。

腕を使っての移動しか、僕には残されていなかった。











しかし、その３日後。
その唯一の移動手段であった「腕を使うこと」が規制された。

支援

面白い
支援

てす

足はきついだろ…支援

期待支援

ちんこを規制されたら発狂する。

(　＾ω＾)「………」

動くことが出来ず、話すことも出来ない。
だけど空腹になったり排泄したくなったりしない事から、どうやら最低限の配慮はされているようだ。


そんな僕に出来る事は一日中、天井を眺めることだけだった。









『じゃあ今日から君の「視覚」を規制させてもらうよ』

「ああ、やっぱりね」と僕は思った。

支援

支援

っっっっっっっっっっｋしえん

怖えぇ

規制早くとけてぇ！！！！！！

動かない四肢、何も見えない目。
だけど耳だけは機能している。


街の喧騒。
鳥の囀り。
心臓の鼓動。


この耳だけが、今や僕に世界を教えてくれる唯一の機能。






当然、３日後に規制された。

うわあああぁぁああああぁあああぁあああぁぁぁあああああぁあぁぁぁああああ！！！！！！！

ムのしゅぎょうか

寝るわ 最後に支援

ブーンである意味がよくわからないが面白い

(　 ω )「………」


『ここまでよく頑張ったね。いよいよ今日で最後だよ』

『と言っても、最後は規制じゃないんだけどね。
　君にはそのままの状態で一年過ごしてもらう』

『無理矢理「規制」という言葉に絡めるなら…　　君から「時の流れ」を規制させてもらうと言ったところになるのかな？』


『それでは頑張ってくれ。といっても聞こえてないか』

くっそ追いついた

まだ鼻がある！！！！！
支援

一年か、きっついなあ


支援

話せない。

動けない。

見えない。

聞こえない。


僕に出来るのは考える事だけ。


終わりがいつなのかわからない。

いつになったら最後の規制がかけられるのかわからない。


僕に出来るのは考える事だけ。

これは……。
きつい………。

支援

発狂するだろJK

カーズは考えることを止めた…

('A`)「…で、その人間の規制はちゃんと解いてあげたんですか？」

(´･ω･`)「失礼だな。ちゃんと解いてあげたさ」

('A`)「それで、そいつは何を願ったんですか？
　協力してくれた礼に、一つだけ願いを叶えてあげたんでしょう？」

(´･ω･`)「うん、それがさ……」

支援

支援

支援

気になる支援

追い付き支援

(　＾ω＾)「………」


規制が解かれた僕は、あの真っ白い空間に居た。

何も話さず、何も動かず、かと言って何かを見ているわけでもない。


これが僕の願ったこと。


生きていれば少しずつ何かを奪われてゆき、いずれは死ぬ。

自由に振る舞っているようで、実際は規制の中で生きている。


だから僕はここで永遠の時を過ごす事を願った。


ここに自由は無い。

だけど何も奪われない、規制されない。


これが僕の願ったこと。

涅槃の境地にたどり着いたか・・・


支援

う〜ん…落ちが微妙

マザー2思い出した

ふーん

こころまで制限されなくてよかったね

マザーのポーキーだな

('A`)「へぇ…こりゃまた変な願いですね。
　俺は莫大な財産や、不老不死とかそんな俗っぽい願いをすると思ったんですけどね」

(´･ω･`)「僕もそう思ったんだけどねぇ。ま、彼がそう願ったんだからアレでいいんじゃない？」




(´･ω･`)「それにしても…
　　　　　自由に振る舞わせたら荒らし回るくせに、少し規制されたらしおらしくなるなんて脆いもんだよ。人間って生き物は」

('A`)「全くですね」

支援

(　＾ω＾)「………」


終

乙

あとがき

お察しのように元ネタはマザー２の「ムの修行」
それに幽白の「タブー」の話をアレしてコレしたらこんなんなった。

オチについては反省してる







何が言いたいのかと言うと早く規制を解除してください(^p^)

ああ、そう

乙！

乙

わがままながらどうせなら前半の細々した規制をどう掻い潜るかっていう
心理戦なのを見たかった

大きいお金使いすぎて小銭しかなくなっちゃうとか

最後読んでないけど

最近MOTHER12やって今日3の新品買ってやってる俺が参上
ムの修行は詰みかけたｗ

乙でした

あ、最後「しか」読んでない　ね

乙

>>89
細かい所を省いてしまう癖があるので、気をつけたいと思います
>>90
ハッピーハッピー村横の自分の場所がわからずに詰んでた俺よりマシ