（　＾ω＾）ブーンはライカンスロープなようです

立つな

勃つな

竜田

この世の中には不思議な事がまだまだ多い。

一般的には信じられていないが、
狼男や吸血鬼、などといった類いのものも実在する。


そしてそれらは、人間の手で造られたのである。




獣人、その存在を知る者達はこう呼んだ。

ライカンスロープ と

　 Ａ　Ａ　
（　＾ω＾）

こういうことか

（∪＾ω＾）

（　＾ω＾）「竜田揚げうめぇお」



|,ﾟДﾟ)「対象を確認、行動に異常無し」

『了解、引き続き監視を継続しろ』

|,ﾟДﾟ)「ﾗｼﾞｬｰｻﾞｯ」


俺の名はギコ、アーコム財団のエージェントだ。

上層部からの命を受け、奴を監視している。

『相手が相手だ、どんな行動を起こすか予想も付かん。
くれぐれも慎重に頼むぞ』

|,ﾟДﾟ)「分かっています」


（　＾ω＾）ｹﾞﾌﾟ


我社のためにも、必ず奴を手に入れなければならない。

失敗などしてしまったら、俺がどうなるかすらも危うい。

支援支援

そう、必ず、必ずだ。



奴に



奴に




|,ﾟДﾟ)「借入れ金を払わせねば」



彼は多重債務者だった。

待ちに待ったスプリガンものktkr

（　＾ω＾）「……さて、と」


対象が動き出す。

見失うな！取り逃がしたら奴の借金の責任は
俺の両肩にのしかかってくる。


|,ﾟДﾟ)（逃がすか）


気付かれ無いように後を付けて行く。

|,ﾟДﾟ)（しめた、どんどん人気の無い方へ！）


（　＾ω＾）〜♪


入り組んだ裏路地の奥へと入り込んで行く。

そしてやがて行き止まりになったかと思うと、
キョロキョロと周りを見渡し始めた。


|,ﾟДﾟ)（今だッ！）

スプリガンは珍しいな

(,,ﾟДﾟ)「私、ギコと申します」

（；　＾ω＾）ﾊｯ

(,,ﾟДﾟ)「内藤様、御本人様でお間違え無いでしょうか？」

（；　＾ω＾）「クッ」

(,,ﾟДﾟ)「個人名で失礼致しました、私アーコムのギコと申します」


来た、とうとう来てしまった。

ここ数日間付けられていたのは気付いていたが、
間に合わなかった。

ア○ムか

(,,ﾟДﾟ)「っとまぁ社交辞令はこの辺で、金払えやゴルァ！」

（；　＾ω＾）「もうちょっと！もうちょっとだけ待って下さいお！」

(,,ﾟДﾟ)「ダメだね！今ここで払わないなら、
　　　実家に連絡して親に払わせる！」


（；　＾ω＾）「実家！？かーちゃん！？」


(,,ﾟДﾟ)「そうだ！身ぐるみ剥いででも払ってもらうぜ！」

支援

俺はライカン・スロープを儀式召喚する！

（　 ω ）「ﾔﾒ……ｺﾛｻﾚﾙ……」

(,,ﾟДﾟ)「あぁん？お前が払わねーと俺が殺されるんだよ！」

（　 ω ）「ｸﾞｸﾞ……ｱｧｧ」


突然男が苦しみだした。


(；,,ﾟДﾟ)「お、おい」


（　 ω ）「ｶﾞｧｧｧ」


ああ、はっきりと見たんだ。

男の全身から毛が生え、黒眼も縦に伸び、
薄暗い闇の中に、黄色い眼がふたつ浮かんでいた。

服はバリバリと裂け、指からは爪が伸び、
尻からは尾が生えていた。

支援

その後？

よく覚えてないよ。
すげえ速さでビルからビルへ跳び移りながら、
どっかに行っちまった。


(,,ﾟДﾟ)「これで全部だ」

('A`)「ふむ」

(,,ﾟДﾟ)「あんな化け物から金を取ろうってのが無理な話だ。
　　　俺は取り立てから足を洗ったよ」

('A`)「……」

(,,ﾟДﾟ)「あんたも取り立てなんだろ？
　　　悪い事は言わねぇ、やめときな」

('A`)「はは」

小柄な男が一礼すると、テーブルの上に封筒を置いた。


('A`)「ここのコーヒー代です」

(,,ﾟДﾟ)「あ、あぁ、悪いな」

('A`)「お話、ありがとうございました」

(,,ﾟДﾟ)「ま、信じちゃいねーだろうけどよ」


カラン

と、喫茶店のベルが鳴った。


(,,ﾟДﾟ)（ま、俺には関係の無い話だ……）


ギコが会計をしようと、開けた封筒の中には、
数十枚もの万券が入っていた。


(,, Д )　　　ﾟ　ﾟ

支援

前世はモグラ獣人って言われた俺が来たけど、何か質問ある？

目がぁｗｗｗ支援

しえ

('A`)】「あぁ間違いない、ライカンスロープだ」


先程の店を出た男が携帯で話している。


(；'A`)】「はぁ！？捕獲ぅ！？俺には無理だろ、常識で考えて」


(；'A`)】「待て待て！俺は普通の人間だぞ！？
　　　おまえらみたいな化け物と一緒にするなよ！」


(；'A`)】「ぐっ……わーったよ！やりゃいいんだろ！やりゃ！」


(；'A`)「あーめんどくせ」


携帯を切って一人ぼやいた後、
ポツポツと降り出した雨に足を早めた。

ドックン災難だな、支援

('A`)「内藤ホライゾン、か」


どうやら、母一人子一人で暮らしているらしい。
ライカンスロープとは普通、親からその特性を受け継ぐ。


('A`)「ならば母親もライカンスロープか？」


奴らは人目に付くことを嫌い、
人里放れたところで生活してる場合が多いが、
今回は大都市の中で暮らしているらしい。

支援

('A`)「妙だな」


ホライゾン自身の戸籍登録は無かったが、
母親とされる女はあっさりと割り出せた。


('A`)「……しょう婦か」


まだ何も分からないが、直感的に親ではないと思った。
ライカンスロープとしての行動パターンが違いすぎる。


('A`)（ま、行きゃ分かるか）

支援

本当に大都市の一画なのかと疑うほど、
寂れた裏路地を進み、行き着いたソコは、
廃墟としか言いようの無い建物だった。


(；'A`)（こんなとこに人が住んでんのか？）


万が一を考え銃の安全装置を外し、
スライドを引く。


入り口と思わしき闇へと踏み込んで行った。

真っ暗だ。

外は雨が降っているとは言え、まだ夕刻前。

もし戦闘にでもなったら獣相手に分が悪い。


('A`)（4階建てか……ッ！）


暗闇の中に気配を感じ取る。

息を殺してはいるが明らかにナニかがいる。


('A`)「誰だッ！」

支援

ごめん、諸事情で投下できなくなった。
明日また投下する

おつ

おつ、待ってるよ

お客様の中に、ライカメスロープをご存知の方はいらっしゃいますか？

支援

ディアじゃないのか

退魔師で出てたやつか……？

支援