「ここは…」
目の前には何もなく、だだっ広い空間が広がっている。
色はわからない、ただ無がそこに広がっていると俺は感じた。
('A`)「ここは・・・」
今の異常な状況に気付けず、自分の現在位置を確かめようとする
俺は他人から見たら非常に滑稽に思えるのだろう。
その事に気付いて、いったん考えるのやめた。
座って休んでいようと思い、自分の体を床に下ろす。
10分ぐらいたったところで、目が覚める前の出来事を思い出してみる事にした。
気付いた。
誰だ?
(;'A`)「俺は誰なんだ?」
そもそも自分が誰なのか、わからないのに
記憶を思い出そうとしても無理があるのではないか。
(;'A`)「待て待て落ち着け、俺は誰だ?変態?ニート?童貞?」
わからない、というかふざけている場合ではない。
5分ぐらいたった後、急に名前を思い出した。
('A`)「ドクオ・・・」
('A`)「そうか、俺はドクオだ・・・」
鬱田ドクオこれが俺の名前・・・
思い出せたのはそれだけだった。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:06:18.94 ID:lgJ9hI0y0
ふと視線を感じ前を見ると、誰かがそこに立っていた。
( ^ω^)ノ「おいすー」
(;'A`)ノ「お、おいす…」
( ^ω^)「おっおっおっ」
誰だ…?
あぁ、こいつは内藤か。俺の友人…のはず。
俺は尋ねる。
('A`)「内藤、ここは何処なんだ」
( ^ω^)「ここはここだお」
(;'A`)「答えになってないな…、そもそもわからないか」
( ^ω^)「ここは知ってるお、でも長くは居られない場所だお」
('A`)「?」
( ^ω^)「進まなくちゃいけないんだお、もうないお・・・もうない・・・お・・・」
急に元気がなくなる内藤。
( ^ω^)「ここは基本的に一方通行なんだお・・・、進まなくちゃいけないお・・・」
( ^ω^)「もうないお・・・もうない・・・お・・・」
( ^ω^)「僕は行くお、もうないから」
取り戻せないから。
何がないのか、そもそも何処に行くのか
俺には全くわからなかった。
内藤の体がだんだん薄くなっていく。
俺は一つの事を思い出す。
('A`)「内藤、お前彼女はどうした?」
そう、内藤には彼女がいたはずだ。
ツンデレ・・・だったかな?
( ^ω^)「・・・・・・」
内藤は何も言わない、そして彼は消えていく。
目の前で人が消えているのに、動じない俺はこの異常さに慣れてしまったのだろう。
内藤が完全に消えた瞬間、また視線を感じた。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:10:23.26 ID:lgJ9hI0y0
(´・ω・`)「やぁ」
あぁ、この下眉はショボン・・・
そうだショボンだ。
俺は尋ねる。
('A`)「ショボン、ここは何処なんだ」
(´・ω・`)「ここはここさ」
内藤と同じ・・・
('A`)「わからない、内藤はさっき消えた」
('A`)「お前も消えるのか?」
(´・ω・`)「いくんだ、いかなければならない」
(´・ω・`)「ただ、眠るようにいくんだ」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:11:43.82 ID:lgJ9hI0y0
(´・ω・`)「もうないからね、僕にはないんだ」
(´・ω・`)「ないんだよ・・・、取り戻せない」
頭が混乱する、痛い痛い痛い痛い
(´・ω・`)「痛むのかい?君にはあるからね」
(;'A`)「ううう・・・、何がだ何があるんだ・・・」
割れそうなほど痛む頭
(´・ω・`)「いいなぁ・・・、僕も取り戻したかったよ」
君は幸福だ
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:13:33.47 ID:lgJ9hI0y0
(´・ω・`)「・・・・・・・・」
(´・ω・`)「おっと僕はもういくよ、・・・・・・・君はあるんだよ」
(´・ω・`)「取り戻すんだ、まだ間に合う」
じゃあね。
ショボンが消えた、頭の痛みが和らいでいく。
今度は誰だろうかと思う余裕さえ出てきた。
視線を感じる・・・
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:14:41.59 ID:Eg6+fBXYO
シエンタ
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:15:44.50 ID:lgJ9hI0y0
(,,゚Д゚)「ゴルァ」
あぁ、ギコか。
俺はまた・・・尋ねる。
('A`)「ギコ、ここは何処なんだ」
(,,゚Д゚)「あったけぇよ、でも悲しい場所だゴルァ」
(,,゚Д゚)「あいつがいないからかゴルァ」
('A`)「あいつ?・・・あぁ、しぃか・・・」
ギコにも彼女がいた、可愛くて小さい女の子だった気がする。
所謂バカップルってやつだった覚えがある。
羨ましい限りだ。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:16:57.53 ID:lgJ9hI0y0
(,,゚Д゚)「お前はあるのか、良いなぁ・・・」
('A`)「だから何がないんだよ・・・、ショボンも言ってたけどわかんねぇよ」
頭が痛い
ギコは声を荒げる
(,,#゚Д゚)「いいなぁいいなぁいいなぁ!畜生、ないんだよ俺には!」
(,,#゚Д゚)「誰だ!誰が奪った、殺してやりたい!殺してやりたい!」
叫ぶ、まるで獣の様だ。
(,,;Д;)もう取り戻せない・・・もう取り戻せないから・・・」
(,,゚Д゚)「・・・」
(,,゚Д゚)「俺は行くぞゴルァ、お前はあるんだゴルァ」
(,,゚Д゚)「もうわかるだろ?」
次はあいつだゴルァ
ギコが消えた
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:18:30.35 ID:lgJ9hI0y0
・・・・・・・・
('A`)「・・・・・・・」
あぁ、そうか。じゃあ、次はアイツがくるのか。
悲しいなぁ。
でも、俺がやらなきゃ誰がやる。アイツには世話になった。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:21:01.68 ID:lgJ9hI0y0
彼女がそこにいた。
川 ゚ -゚)「ドクオ・・・?」
('A`)「あぁ、俺だ。鬱田ドクオだ。」
川 ゚ -゚)「・・・・・・・・」
川 ゚ -゚)「私はいかなければいけないような気がする。」
('A`)「違う、行かなきゃいけないのは俺だ。思い出すんだ。」
('A`)「思い出せ、辛くても悲しくても・・・」
クー
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:22:14.39 ID:SbMwAw+UO
シリアス支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:22:59.71 ID:cYIxG2TKO
なんだこの不思議な感じ。
支援。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:23:59.68 ID:lgJ9hI0y0
頭が痛い、私の頭が痛む。
あぁ、悲劇だな。
川 ;゚ -゚)「私は・・・みんなと・・・行・・・で・・・・故・・・」
思い出したか
川 ; -;)・・・嫌だ嫌だ、何て・・・こんな事」
俺は彼女をそっと抱く。
('A`)「世話になったな、俺はそろそろ行く」
('A`)「ここにきていいのは・・・・だけだ」
ドクオが薄くなっていく。
薄く・・・薄く・・・
('A`)「有るべきところに戻ろう」
ドクオが私から離れる
(;A;)「じゃあな」
じゃあな
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:26:13.67 ID:lgJ9hI0y0
川 ´ -`)「・・・・・・・」
何かが聞こえる、誰かが話しているようだ。
(・∀ ・)「酷い・・故・・・・・だったね」
('、`*川 「えぇ、何・・・・人・・・でしょうか」
(・∀ ・)「でも、1・・・・跡が・・・起こった・・・かもね」
あぁ、そうか。
わかった。
川 ; -;)「君は・・・・そこにいた・・・・のか」
オワリ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:28:19.91 ID:t0htDZKT0
ひどい・・・事件だったね・・・
20 :
◆VdjP/t473M :2009/03/18(水) 01:30:08.77 ID:lgJ9hI0y0
これで終わりです、オナニーに付き合ってもらって
ありがとうございます。
シュッシュッ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/18(水) 01:32:22.72 ID:lgJ9hI0y0
訂正
>>12 ×('A`)「だから何がないんだよ・・・、ショボンも言ってたけどわかんねぇよ」
○('A`)「だから何があるんだよ・・・、ショボンも言ってたけどわかんねぇよ」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
お疲れさまでした