('A`)が狭間で生きるようです

こんにちは。
第十四話の投下です。
こんな時間に申し訳ない。
まとめはオムライスさんにございます。
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　　　△　　￥　▲
　　（　��　皿　��）　　がしゃーん
　　（　　　　　　　　）　　　　　　
　／│　　殺　　│＼　　　　　　　　　がしゃーん
＜　　＼＿＿__／　　＞
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　　　　＝　　　＝
懺悔ットロボだよ
自動で懺悔させてくれるすごいやつだよ
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見習い戦士のふつうの攻撃
ログインしてないです。

第十四話「核心に近づく心、迷い続ける想い」




ジリリリリリ！！！！！！！！！

('A`)「おはよう、サンフランシスコ」

朝起きて、呟く一言。
ソードを乙前の自分の習慣を再現する。
昨日の惨劇が起こった後には、やはり虚無感湧き出た。
それは予想通り、いつものことだ。
しかし、それと同時に湧き出る何かがあった。

五十人余りを殺したこの身、汚れ果てたこの身。
そして、同じようにその手を血に染めた男たち。
しかし、その戦いの最後にあったのは友情だった。
人が持つ美しい何か。
ブーン、ショボン先輩、クー先輩、ツン、ジョルジュ先輩。
それらの人が持つ美しさ。

汚れたから、汚したからと否定していた事柄。
汚したからと自分には無いのだろうと、言い続けてきたもの。
しかし、現実を見せ付けられてしまった。
その手を血に染めようが、人には尚美しさが残るということを。

('A`)「じゃあ、俺は何だって言うんだ…」

自分の中に、その美しさをまるで見ることが出来ない。
友情も、愛情も自分の心に見えない。
昔の自分はどうだったのだろう。
もしかしたら昔の自分にならあったのかも。
そう思うが、昔のことなんて思い出せずに昨日は悩みながら寝た。

朝起きたときに、昔と同じようなことを呟くのはただの足掻きだ。
それは分かっている。
昔を再現しただけで昔の心が戻ってくるわけじゃない。
だけどソードを持つ前に、仲間に抱いていたものは何だったのだろう。
友情か依存か。
どちらにも俺の心はＹＥＳと答えるよ。

从'ー'从「ドッくん、おはよ〜」

('A`)「ああ、おはよう」

横で寝ている渡辺に挨拶を返す。
思えばこいつが横にいるだけで、以前の生活を思い出せるはずも無いんだ。
こいつに抱いているものは何なのだろう。
愛情か欲情か。
どちらにも俺の心はＮＯと答える。

寝ようとしたのに！寝ようとしたのに！！
支援

从'ー'从「よく分からないけど、昨日は大変だったんでしょ〜？」

('A`)「まあ、そうだな…」

昨日の騒ぎは、レジスタンス内にも動揺を走らせた。
図書館から帰る途中、数人かに闇討ちをされた。
取るに足りない人間だったが、それでも驚きはした。
ロマネスク、その他四名は慕われていたのを見せ付けられた。
ああ、雑魚は連れていかなかったのか。
お優しいことで。

泣きながら俺に向かって来る雑魚。。
銃のソード、刀のソード、槍のソードの三人。
そのどれもがレベル１か２程度の、弱い者。
その三人を一瞬で殺した。
後悔の念は少しだけあったが、それでも俺は生きることを今も選択している。

('A`)「渡辺、今日は少し一人にしてくれないか？」

从'ー'从「どうしたの〜？　別に大丈夫だけど…」

許可するのではなく、「大丈夫」と答える渡辺。
その答え方に少し安堵しながらも、渡辺が心の弱さを見せたことに少し萎える。
この女のことを何も分からないと思っていた。
だけど、少しずつ分かり始めた。
この子も、たぶん怖いんだ。

紫煙

やばい…初遭遇は興奮します

('A`)「夕飯には戻るからさ」

从'ー'从「うん、分かったよ〜」

そう言い、渡辺を自分の部屋に戻す。
そうすれば、この狭い部屋に残るのは俺一人。
改めて、この部屋を見渡してみる。

学生寮の一室。
たかだか、六畳程度の風呂無しトイレ無しの部屋。
そこに四日ばかり寝泊りしているが自分の部屋という感じは未だにしない。
この騒動が起きる前に暮らしていたアパート。
そこも自分の部屋という感じはしなかった。

ショボン先輩たちと暮らしていた一ヶ月。
そこも自分の居場所とは感じられなかった。
楽しいのは、どこか旅行にでも来ているような錯覚を起こしていただけ。
今、思えばそうだったのかもしれない。
一生を過ごせる場所では無かった。

母親と暮らしていた家、父と暮らしていた過去の家。
どこもそこも、俺にとっては本当の家じゃない。
いつも何かが欠けていた。
いつも何かに満たされていなかった。

でも、今なら分かる。
欠けていたのは自分自身だと。

俺遭遇率たけぇ！
支援

試演

('A`)「俺の居場所…ってもんがあるのかねえ…」

漠然と世界に生きていた、人を殺す前の自分。
社会があった世界、その中で両民族から受けいらざる自分。
しかし、民族に縛られず誰よりも自由に生きる自分。
その狭間に身を置きながら、満足せずただ怠惰な時を過ごす自分。

('A`)「改めて考えると俺は、駄目な男だよ…」

一人きりでそう呟いた言葉は予想以上に心に染み渡る。
自虐的に、爽やかな笑みをこぼす。
いつものような歪んだ笑顔ではなく、ごく普通の笑みが湧き出る。
すんなりと自分を受け入れることが出来る自分。
それは、一体どのような自分なのか。

('A`)「でも、人を殺した…」

そう呟いた瞬間に心は落ちていく。
笑いは一瞬で消え去り、心は闇で満たされる。
逃げたいと心は騒ぎ出し、自己擁護と自己嫌悪を繰り返そうとする。
でも、受け止めなきゃ。
いつもここで逃げていた。
俺はいつもここで逃げていた。
自分を否定し、世界を否定し、全てを消したいと願っていた。

大好きなのきてた！！！支援

よっしゃあ来てる！

支援!!

('A`)「クソ…仕方じゃないか！　殺さなければ殺されていたんだ！」

違う、人のことを本当に思うのなら殺されても人を殺さない。
現にツンはきっとそうだ。ブーンだって、そうだ。
何より俺の親父がそうだった！

('A`)「でも、どうせ皆も大切なものを壊されそうになったら殺すさ…」

そうかもしれない。
だけどもそうじゃないかもしれない。
俺は信じたいんだよ。
皆なら何か別の道を見つけ出すのではと、信じたいんだよ。

('A`)「便利な言葉だよなあ…信じるって。見えている未来を見ないようにするだけだもの」

黙れよ、俺。
何だって、そんなに意地悪ばかりを言うんだ。
仲間を信じて悪いのか、人を信じちゃ悪いって言うのかよ。

('A`)「そうやって、嘘をついていれば自分の心を見なくて済むものな。捨てたのは誰だよ」

…全く持ってその通りだよ。
俺は仲間を捨てた最低の男さ。
それでも、女に発情して結局一人でいられない男だよ。
でも、それでもそれでもそれでもそれでも！
それでも俺は…！！

('A`)「生きている価値はあるのか…？」

絶倫支援

紫炎

最終的に答えの出ない問いを自分に投げかける。
生きている価値だなんて、そんなものが人間にあるのか？
俺は生きていて良いのか、悪いのか。
自問自答を繰り返しながら、
ワカッテマスと講義していた内容がぐるぐると頭を駆け巡る。

―(　<●><●>)「なぜ、あなたは自分が生きていると言えるのですか？」―

ワカッテマスならきっとそう言う。
生きている意味というよりも、そもそも生きるとは何かということを問いかけるだろう。
それをこの三日間余りの講義で身をもって知らされた。

曖昧に生きてきた自分が今でも悔やまれる。
なぜ、母親の様に強く生きなかったのか。
なぜ、友達の様に清らかに生きなかったのか。
なぜ、先輩の様に優しく生きなかったのか。
なぜ、恋焦がれる人の様に気丈に生きなかったのか。

…なぜ、父親の様に気高く死ななかったのか。

突然の状況、理不尽な改革、圧倒的な暴力、そして手にした強力な力。
だけど、そのどれもが強い心を持っていれば今のような状況になっていなかった。
そう思い、より落ち込む。
何で俺はこうなんだろう。
受け入れてたと思えば、その瞬間に突き放す。
その繰り返し、いつだってその繰り返し。
最後に残る自分は、いつだって卑怯者だ。

最終的に答えの出ない問いを自分に投げかける。
生きている価値だなんて、そんなものが人間にあるのか？
俺は生きていて良いのか、悪いのか。
自問自答を繰り返しながら、
ワカッテマスと講義していた内容がぐるぐると頭を駆け巡る。

―(　<●><●>)「なぜ、あなたは自分が生きていると言えるのですか？」―

ワカッテマスならきっとそう言う。
生きている意味というよりも、そもそも生きるとは何かということを問いかけるだろう。
それをこの三日間余りの講義で身をもって知らされた。

曖昧に生きてきた自分が今でも悔やまれる。
なぜ、母親の様に強く生きなかったのか。
なぜ、友達の様に清らかに生きなかったのか。
なぜ、先輩の様に優しく生きなかったのか。
なぜ、恋焦がれる人の様に気丈に生きなかったのか。

…なぜ、父親の様に気高く死ななかったのか。

突然の状況、理不尽な改革、圧倒的な暴力、そして手にした強力な力。
だけど、そのどれもが強い心を持っていれば今のような状況になっていなかった。
そう思い、より落ち込む。
何で俺はこうなんだろう。
受け入れてたと思えば、その瞬間に突き放す。
その繰り返し、いつだってその繰り返し。
最後に残る自分は、いつだって卑怯者だ。

�C円

('A`)「外に出るか…」

塞ぎこんで、同じところをぐるぐるしていてもきっと堂々巡りだ。
それならばと、外に出よう。
気分を変えれば、心も少しは変わるはずさ。
自分にこの卑怯者と毒づきながら、外に出る。
駄目だな、自分を否定する癖はどうにも直りそうにない。

外に出て、まず目にするのが雪に覆われた並木道。
凍えるようなホロカード。
しかし、その凍てつく大地にも美しさがある。
雪に覆われた大地が日の光を反射し、木々に光を与える。
それを見たときの心は、まるで人の心の美しさを見たときと同じように。

ソウル。
意思、魂と言われた暗黒物質。
そのものの存在で人間の意思、現象の意思、自然の意思を確認してきた。
この美しさもソウルが織り成しているのだろうか。
全てがソウルで説明できるものなのか？
いや、違うよ。
この美しさを感じる俺の心。それだけは俺のものだ。
たとえ、ソウルでそれを数値化出来たとしてもこの感じている質感は俺だけのものだよ。

詩園

支援

「きゃあああああああああああ！！！」

物思いに耽っているところに悲鳴が聞こえる。
でも、あれはあの女の子のものだ。
また、エラの張った男が鬼ごっこをしているのだろうな。

<ヽ｀∀´>「ウェ〜ハッハッハ〜、待つニダ〜」

*(；；)*「いやああああああ！！！」

今見ても、本気としか思えない演技力。
しかしながら、実際にあの子があいつをかばうのは見ている。
思えば、あれも美しい光景なのかもしれないな。
仮初の楽しみを、自分を偽善としながらもあの子に与える姿。
それは一体何なのだろう。

俺に一体何がある。
あいつみたく弱いながらも守るものがあるのか？
俺は、その一つ一つを放棄した。

仲間はそれを認めなかった。
そして、それに安堵した。
最低な自分しか見えない。

それはもうとっくに認めているんだよ。
でも、まだ何かある気分なんだよ影法師。
それは何かを知りたいんだ。
でも、きっとお前は答えないんだろうな、影法師。

支援

<ヽ｀∀´>「ウェ〜ハッハッハ〜、捕まえたニダ〜。さあ、部屋でお仕置きニダ！！」

*(；；)*「やああああああ！！！」

これがたぶん鬼ごっこの終わり方なんだろうな。
しかし、今見てもあの子が演技でやっているとは思えない。
あの子、将来悪女になるな。正直にそう思った。

('A`)「全く、よくやるよ」

口では悪態をつきながらも心のどこかであの男を認めている。
俺には出来ないことをやっている姿には嫉妬すら覚えるよ。
さあ、俺もワカッテマスのところに行って講義でも聞くかな。
少しだけ、絶望より打開策が欲しくなってきたところだ。

<ヽ｀∀´>「さあ、行くニダ！！」

*(；；)*「やあああああああ！！！！！！！！！！」

やれやれ、やっぱりあの子は凄いな。
事情を知っている俺でももう一度問い詰めたいぐらいだ。
あいつが、熟女好きと曇りの無い目で言わなければ今でも疑っているだろうな。

寝ようと思ったのにしえーん

お疲れ様。
そう言って二人を後にする。
声をかける必要は無いだろう。
そんなことをしないほうが今の二人には良いと思う。
しかし、そう思ったときに、怒号は聞こえた。

ﾉﾊ#ﾟ�听)「やめろおおおおおおお！！！！！！！！！！！」

やあやあ、どっかの馬鹿が勘違いしたのか。
しかしながら、女が歯向かうとは勇気のあるものだな。
ロマネスクと言い、正義感が強いやつは意外にいるものだ。
反吐が出るがな。

<ヽ；｀∀´>「ヒ、ヒートさん！？　ここでは弱肉強食ニダ！！　
文句を言われる筋合いは無いニダ！」

さんづけということは、そいつはお前より強いのか。
お前の言っていることは至極まともだ。
だけど、そいつは通じないんじゃないのか？

お前の事情なんて、誰も知らないよ。
そして、お前の心なんて誰も知らないよ。
その女は今確実に自分を正義だと思っているぜ。

紫煙

今からまとめ読む支援

試演

支援！

ﾊ#ﾟ�听)「ロマネスクが死んだというのにまだそんなことを言っているのか！」

<ヽ；｀∀´>「ロ、ロマネスクさんが死んだ！？」

ああ、お前もロマネスクのシンパか。
平和を望んでいるのか、お前も。
奇遇だな、今は俺もそんな気分だよ。
だけど、その男をどうする気だい？
そいつに平和をくれてやる気は無いのかい？

ﾉﾊ#ﾟ�听)「ああ、そうだ！！　弱肉強食という名の下に蹂躙されていた人々を救うためにな！！
しかし、その精神は私を始め多くのものに受け継がれている！！　もう貴様らみたいな人間に
好き勝手はさせない！！！！！！」

<ヽ；｀∀´>「ち、違うニダ！！！！」

ﾉﾊ#ﾟ�听)「問　答　無　用　！　！　！　！　！　」

分かったよ、貴様も正義を振りかざす人間か。
なるほどね、分かったよ。

気に食わない、気に食わない、気に食わない。
貴様の正義はこの世界よりも重いものなのか！？
俺が見ている世界よりも、貴様の心の中の正義の方が優先権があるのかよ。
今、貴様が消そうとしている男はお前より先に少女に平和を与えているんだよ！

しえんしえん

リアル遭遇

めっちゃ楽しみにしてるぜｗｗｗｗ
支援

紫炎

(#'A`)「やめろおおおおおおお！！！！！！！！！」

気がついたら走り出していた。
世界を守るために？
違う、世界よりも自分の正義を振りかざすこいつが気に食わないだけだ。
それはそのまま俺を否定することだからな。
貴様なんか、この世界から消してやる！

<ヽ；｀∀´>「お、おやぶん…！？」

ﾉﾊ#ﾟ�听)「何だ貴様は！？」

おやぶん、ときたもんだ。
ああ、名前を呼ばれるよりもその方が俺には嬉しいよ。
俺はお前の友達でも何でもない。
俺は単なるお前の親分だ。

(#'A`)「見ての通り、こいつの親分さ。俺の子分に手を出してみろ！　貴様を殺してや…」

ドクン

(；'A`)「！！」

熱い女に、怒号を浴びせようとした時に急に自分の鼓動が早くなるのを感じた。
今までに無い違和感。
それに、体が気づいている。
心が何かを叫んでいるのを、感じた。

�C円

俺がこの女を殺す？
なぜ、俺は今この女を殺そうとしているんだ？
俺の正義を振りかざして、こいつを殺すのか？
俺は今、理不尽な暴力に怒ったばかりなのに。
ちょっと待て、それじゃあこいつと一緒になるじゃないか。

…え？
じゃあ、一体どうしろって言うんだ…？

ﾉﾊ#ﾟ�听)「貴様が諸悪の根源か！！！　良いだろう相手になってやる！！！」

(；'A`)「ちょ、ちょっと待ってくれ…！！」

ﾉﾊ#ﾟ�听)「爆熱戦車あああああ！！！！！！！！！！！！！」

女がそう言った瞬間に、燃え盛る戦車が現れた。
しまった、こいつレベル４か。
影法師を出さなきゃ。でも出すとこいつを殺すことになる。
でも、出さないと死んでしまう。

正しいか間違っているかという曖昧な問題なのに。
何だって、生きるか死ぬかというはっきりとした結果が待ち構えているんだ！？
おい、待てよ！

詩園

しえすた

(；'A`)「か、影法師！！！」

慌てて影法師を出す。
現れた影法師は、未だ闇の力を備えている。
しかし、力が弱まっている。
なんでだ、影法師。
俺が殺し合いを疑問に思ったからかい？

ﾉﾊ#ﾟ�听)「爆　熱　砲　！　！　！　！　！　」

(；'A`)「消し去れ！　影法師！！！」

轟音が鳴り響き、燃え盛る戦車から灼熱の砲弾が放たれる。
相当に強力なソードの一撃。
消しきれずに吹き飛ばされる俺の体。
しまった、戦いに迷いを抱いた時点で俺の負けだ。

(；'A`)「ぐ…」

いつもの力でも苦戦するかもしれない敵。
なぜ、悩む。
いつも通りに殺せばいいだろう。

でも、そんなことをしたら俺はこいつと同じになる。
正義を振り回すこいつらと。
正義を笠に、他人の人生を好き勝手にしようとするこいつらと同じになってしまう。

支援

支援

しえん

(；'A`)「ちょ、ちょっと待ってくれ…！」

相手に情けなく、停戦を申し込む。
ああ、本当に情けない。

ﾉﾊ#ﾟ�听)「威勢が良いのは最初だけか！？　この悪党が！！！！」

( A )「！！！！」

ドクン

相手がそう言ったときに、自分のまた別の心が語りかけるのが分かる。
なぜ、言われたままにしておくのかと。

ﾉﾊ#ﾟ�听)「貴様のような奴がいるから、このような世界になるんだ！！　
これからの世界には貴様のような奴は許さない！」

ドクン

( A )「…」

空虚になってくにつれて、憎悪の色を濃くしていく心。
さっきまで、平和を考えていたとは思えない。
お前、今なんて言った？

支援

紫煙

ちょっと待てよ。
おい貴様、今なんて言った？
悪党？
俺が悪党！？
この世界を壊した貴様らが。
貴様らが壊したから、俺は今こうしているのに。
貴様らは悪党じゃないと誰が保障する。
なぜ、俺を悪と断罪する。
なぜ、俺を世界にいらないと断罪する！！

(#'A`)「調子に乗るなよ…」

貴様らの何が正しい。
理不尽な社会に逆らっているから貴様が正しいのか。
俺が間違っているのか。

お前が正しいのか。
限られた制限の中で幼子を守ろうとするこいつを見ようともせずに。
それをただ悪と断罪する貴様の何が正義だ！！！

(#'A`)「消し去れ、影法師…！！！」

ならば消してやる。
貴様の正義なんて消してやる。
貴様は殺さない。
それはお前と同じになってしまうから。
だけど、お前の正義は消してやる。
お前の正義の源の力を消してやる。
俺は一度だって自分を正義なんて思ったことは無いんだよ！！！！

支援

(#'A`)「闇柱ああああああああ！！！！！！！！！」

叫ぶと同時に、影法師に力が戻る。ああ、貴様を消してやりたいと思っているからな。
ああ、俺の心は醜くて汚いさ。
だけど、自分の心が綺麗と思っている奴らなんかの正義に屈してたまるか。
何が正しいかなんて知らないよ。
結局俺はお前が気に食わないだけなんだ！！！

ﾉﾊ；ﾟ�听)「な！？　貴様、なんだそのソードは！？」

(#'A`)「知ったことかあああああああ！！！！！！！！！！」

動揺する女を尻目に攻撃を続ける。
戦車だからと言って手足が皆無というわけでもあるまい。
貴様の力を奪ってやる。

(#'A`)「切り裂け、影法師！！！　その力の一片も残すな！！！」

そのキャタピラを切り落とす。
その砲身を切り落とす。
貴様の力、貴様の正義の源。

そんな力があるから、争いが起きるのか。
そんな力が貴様の正義の根拠か。
そんな力が平和を作る礎か！？

俺のヒートがいい噛ませ犬…だが支援

試演

ﾉﾊ；ﾟ�听)「あ…が…」

(#'A`)「命までは奪わない…二度と俺に逆らうな！！」

違う！
こんなやり方じゃないはずだ。
暴力で絶対的に有無を言わせない。
これじゃあ、昨日の反乱分子と同じじゃないか。
ソード同盟と同じじゃないか。
こいつと同じじゃないか！！！

(#'A`)「クソ！！！」

結局、正義を振りかざした。
そう、いつだってそうだったのは分かっている。
結局のところ俺はいつだって自分の正義を相手に押し付けてきただけだ。
だから、今こうして生きている。
それなのに、偉そうにこいつらに噛み付いて。

ちくしょう。
そもそも貴様らがいなければ！
こんな思いをすることも無かったのに！

(#'A`)「ああああああああああああ！！！！！！！！！！！！！！」

殺してやる！！！
俺以外誰もいなければこんなことも無いはずなのに！！！
貴様らがいるから！！
あああああああああ！！！！！貴様らがいるから！！！！！！！！！！！！！！
貴様らがああああああああああああ！！！！！！！！！！！

<ヽ；｀∀´>「！！　駄目ニダ！！！！」

(#'A`)「止めるなあああああああああ！！！！！！！！！！！」

もう、誰の制止も聞かない！！
誰の言葉も耳になんていれたくない！！
誰のことも目に見たくない！！
誰の存在も心に入れたくない！！
なぜ、俺がこんなにも苦しまなきゃならないんだ！！！
俺を止めるなあああああああ！！！！！！！！！！！！！！

ﾉﾊ；ﾟ�听)「！！！！」

(#'A`)「消え去れええええええええ！！！！！！！！！！」

消してやる、貴様なんか！！
俺を苦しめるものなんて消してやる！！
お前が生きているから俺が苦しむんだ！！！

紫炎

*(#‘‘)*「駄目えええええええ！！！！！！」

<ヽ；｀∀´>「ヘリカル！」

(#'A`)「！！！」

ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう、お前もか！
幼子よ、お前もか。
お前も俺を止めるのか。
お前が止めるな、俺を止めるな！
その絶対的な弱さを持つお前に言われると、俺は止めるしかないじゃないか。
お前の弱さは何だってそんなに強いんだ。

(#'A`)「クソ！！！」

寸前で刀を止める。
救われたな、その幼子に。
どうだ、今の気分は。
貴様が守ろうとした幼子に守られた気分はどうだ！
貴様の絶対的な正義が崩れ去った瞬間はどんな気分だ！

�C円

ﾉﾊ；ﾟ�听)「…」

何がなんだか分からないという顔をしているな。
その通りだ。
勧善懲悪の世界に生きてきた貴様には分からないだろう。
俺にだって分からない。
異なった二つの正義の狭間に生きてきた俺にだって分からないんだ。
貴様なんかに分かってたまるか！

<ヽ；｀∀´>「ヒートさん…事情を話すニダ…」

男が事情を話し始めた。
ああ、またここでも俺は部外者だ。
絶対的な力を持っている俺が部外者だ。
なんでいつも俺はのけ者なんだ。
俺は、お前を守ったろう？

(#'A`)「おい！」

<ヽ；｀∀´>「は、はい！」

男を恫喝するような声で呼び出す。
俺は何がいいたいんだ？
感謝されたいのか、褒められたいのか。
自分に生きる価値があると思いたいのか。

違うだろう、影法師。
俺は何が言いたいんだ。

狭間の本当の意味を理解した

詩園

(#'A`)「…」

<ヽ；｀∀´>「…なんでしょうか」

言葉に詰まる。
言いたい言葉が見つからない。
全て自分のエゴイズムで戦った。
その俺が何を言えって言うんだ。
なのに何で俺は何かを言おうとしているんだ。

(#'A`)「鬼ごっこはしばらく控えろ…」

<ヽ；｀∀´>「は、はい！！　了解ニダ！！！！」

ああ、違う。
こんなことを言いたいんじゃないんだ。
労いの言葉をかけたいんだ。
俺はお前を称えたいんだ。
なのになんだって、こうなるんだ？

(#'A`)「その女も回復するまでお前が面倒を見ろ。手を出したら貴様の喉笛を掻き切るがな」

<ヽ；｀∀´>「了解しました！！！」

これが精一杯。
心では既に後悔の念が押し寄せているのに、感情が言うことを聞いてくれない。
これが俺の本性なのか？
ちくしょう、分からない。認めたくない。
だけど、これが俺の本性なのか？

(#'A`)「俺はもう行く！　気分が悪い！」

<ヽ；｀∀´>「は、はい！　ありがとうございました！！」

社交辞令のありがとうございますを受け取る。
ああ、畜生。
気分が悪い。
俺は正しいことをしていない。
分かっている、分かっているから辛いんだ。
分かっているから自分以外全部消したいんだ。

(#'A`)「…」

三人に背を向けて歩き出す。
俺は一体何がしたいって言うんだ。
平和を作りたいのか？
悪と戦いのか？
それとも自分を正義だと認めたいのか？
そのどれもが出来ないから苦しいんだよ。

それでも生きていたい。
それなのに、生きていることが俺を苦しめる。
だから、自分を否定する。
だから、その代わり誰かを守ろうとする。
だから、余計に苦しくなる。
だから、それを投げ出そうとする。
だから、自分を否定するんだ！！！

光の速さで支援

支援

しえーんします

(#'A`)「ああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！！！！！」

生きていたいけど辛いのは嫌だ！！！
でも、生きていくのが辛いんだ！！！
影法師！！
何でお前は俺を消せない！！！！

(#'A`)「ハア…ハア…」

消したい消したい消したい。
何もかもを消してしまいたい。
でも、駄目だ。
俺の心の片隅が駄目だとちくりちくり叫んでいる。
お前は誰だ。
俺の心の片隅に巣食うお前は誰なんだ。

(#'A`)「ちくしょう！！！！」

怒りをそのままに図書館に向かう。
今の状況でワカッテマスに会ったらどうなるんだ。
そこで正面衝突か？
ああ、それもいいさ。
もう、それでいいよ！
俺は、もうそれで…！！

紫煙

―从'ー'从「馬鹿だね〜、無理して」―

( A )「！！！」

頭の中に蘇る渡辺の声。
その瞬間に冷めていく自分の心。
俺は一体何を考えているんだ。
救われた、と言いながら人間を否定する。

ああ、ああ、嗚呼。
もう自分が分からない。
俺は悪党なのか？
自分が正義じゃないなんてことは嫌と言うほど分かっているんだ。
だからといって俺は悪党なのかい？

(#'A`)「クソ！！！！」

影法師でそこらかしこに当り散らす。
美しかった並木道の木を無造作に消す。
煌びやかな雪道夫を消す。
そういえば、自然にもソウルが流れているんだっけ。
どうでも、いい。
俺と意思疎通が出来なければそんなものはどうでもいい。
消えちまえ、消えちまえ、消えちまえ。

試演

(#'A`)「ああ！！」

周りの人間はどう思っているのか。
あのエラの張った男はどう思っているのか。
こんなことを思っても無意味なのに。
こんなことをしていても無意味なのに。

( A )「引っ込め、影法師！！！」

影法師をしまい、自分の手で街路樹を殴る。
自分の体で傷つける。
自分の体を傷つける。
何度も何度も、拳を木に打ちつける。

( A )「ちくしょう！　ちくしょう！　ちくしょう！」

この脆弱な肉体。
打てば打つほどに血が流れる手。
脆い体、弱い心。
どうすればいんだ。

( A )「ちくしょう…」

戦うことも出来ない。
逃げることも出来ない。
抗うことも中途半端。
死ぬことさえ出来なければ、生きるのにさえ不十分。
俺の存在価値は何だ？
俺の存在価値は何だ？
俺の存在価値は何だ？

卑屈通り越してヤク中レベル

支援

なあ、ワカッテマスよ。
お前なら知っているのか？
人が何のために生きているなんて、お前には分かっているのか。
救ってくれよ、そのソードで。
どうせ、俺は心のどこかで嘲笑うけどな！

ブーン、ツン、ショボン先輩、ジョルジュ先輩、クー先輩。
なぜ、清らかに生きることが出来るのですか。
その力はどこからくるのですか。
その心はどこからくるのですか。
俺とあなた達の違いは何なんですか！？

どうしようもない想い。
そして、逃げることすら許さない世界。
居場所が無い、無駄な孤独感。
そのどれもが俺を責め続ける。
なのに、何で俺は今も生きているんだ。

混沌とした想いを胸に俺はワカッテマスの下へと向かっていった。




第十四話「核心に近づく心、混沌とした想い」　終

乙っしたー！
ドクオどうなっちまうんだあああ

紫炎

というわけで、これで本日の投下は終了です。
ドッくんが俺の思惑を超えてどんどん酷いことになっていく…。
まあ、中二病ってこういうことだよね。
正直、最初思っていた展開と全く違うことになっちゃって俺もびっくり。

書き溜めが無くなったんで、今度の投下は多分三日後とかになります。
見てくれた方、支援してくれた方ありがとう！

乙ー！！！
三日後楽しみだ！

追いついたと思ったら終わってた…
乙でした！今回も面白かったですわぃ！！

乙ー
応援してる
http://imepita.jp/20090315/037070
良ければどぞ

乙〜
　
>>42と>>46の間の投下時間が５分あいた時、
流石絶倫ｗ今夜は俺を寝させない気か？ｗ
と思ったｗｗｗ

>>80
ドクオKAKKEEEEE

みんな、ありがとう！！

>>80
ぎゃー！ありがとうございます！！
即保存しました！

乙！！
三日後に期待

>>81
トイレ行ってたｗｗｗｗｗｗ
すまんｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

トｗｗｗｗイｗｗｗｗレｗｗｗｗｗ
流石だぜ、作者

>>85
そうかｗｗｗそうかｗｗｗトイレで抜い……じゃなくてｗ
トイレなら仕方ないなｗｗｗ
　
おやすみ三日後に遭遇出来たら良いなｗ
　
改めて乙〜