1 :
カツジ ◆DrGoOddBZQ :
まったり投下します!
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:58:15.80 ID:0LQZEqaUO
まったりすぎ
3 :
カツジ ◆DrGoOddBZQ :2009/03/13(金) 23:03:04.59 ID:d6o/AlOu0
僕は、宇宙人というのはいわゆるエイリアンなのだと思っていた。
頭部が異常なまでに発達し、緑色の肌、長い手足、巨大な目を持つ異形の生命体。
地球人よりも遥かに優れた生命機能と科学技術を持ち、円盤型やら葉巻形やらの、
世間一般で言うユーフォーに乗って時たま地球を視察に来る。
余程のマニアでない限り、宇宙人と聞けば大体そんなイメージをお持ちだろう。
もし、もしもだけれど、偶然、地球に降り立った宇宙人と遭遇してしまったらどうする?
上記のような化け物だったら、普通に考えて命の危険を感じ、逃げるだろう。
ならば、もしその宇宙人が僕らと同じ人間だったとしたら、どうする?
僕だったら……。
(;><)「わかんないんです」
( ><)ビロードの宇宙人交流日記のようです
4 :
カツジ ◆DrGoOddBZQ :2009/03/13(金) 23:14:38.03 ID:d6o/AlOu0
>>2申し訳有りませんでした
明日は小テストだっていうのに教科書を机の中に忘れてしまったのが始まりだった。
夜の十時半。人っ子一人いない中学校にこっそり忍び込み、いつも鍵が開いている一階男子トイレの窓から侵入して
目的のブツを手にし、安堵の面持ちで家に帰ろうとしたつい今しがた。
僕は、人生二度目の未知との遭遇を果たしていた。
円盤型の船が、突如として校庭に現れたのだ。
映画で見た通り、円盤の中央部から光の柱が地面に向かって放たれ、
次に僕の視界が回復した時にはもう、彼女はそこに立っていた。
川 ゚ -゚)「ここが、地球という星か。環境は、思ったより悪くないな」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:20:22.21 ID:WeoUB8Xu0
すげぇ投下まったりしてるな
書いてる奴ビロードだろ
6 :
カツジ ◆DrGoOddBZQ :2009/03/13(金) 23:23:50.20 ID:d6o/AlOu0
僕と同い年、つまり十四歳くらいの少女だった。
腰の辺りまで伸びた黒髪に、雪のように白い肌。
あまりにも整いすぎた外見は、さっきの登場シーンも相成って妙に神秘的だった。
川 ゚ -゚)「ところで、君は誰だ? 付添い人は希望していないはずだが」
(;><)「……」
川 ゚ -゚)「ボディーガードなら、必要ないと断ったはずだ。
むむ、もしや父上め。私に無断で付き添い人を派遣したのか」
わかんないんです。
君が何者で、何を言っているのか。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:27:26.82 ID:WeoUB8Xu0
支援
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:32:49.35 ID:fe9llxP+0
支援!
9 :
カツジ ◆DrGoOddBZQ :2009/03/13(金) 23:33:21.17 ID:d6o/AlOu0
>>5カツジです。よろしくお願いします
川 ゚ -゚)「君、私はもう十四の歳だ。自分の身は自分で守るし
自分自身の判断にも責任を持つ。付き添いなら必要ない。
悪いが、後は私一人で」
(;><)「あの……待ってください。
あなた、何者ですか?」
川 ゚ -゚)「何を寝ぼけた事を言っている。時空ワープで記憶が飛んだか?
私はアムルテン星、未開惑星視察部隊、第一期生のクー・スナオだ」
アムルテン星。どこですか、それは。
頭痛がした。僕の予想が正しければ、この人は映画を撮影中の女優さんか、又は宇宙人だ。
間違いなく後者だろうけど。
川 ゚ -゚)「私は名を名乗ったぞ。君も、所属部隊と名前を」
(;><)「所属、部隊? あー、えっと、VIP中学二年のビロードです」
瞬間、クーと名乗った少女の顔が凍りついた。
しまった。正直に名乗り出るのはまずかったか。
でも、今さら仕方ないので、僕は陽気に叫んだ。
( ><)「地球へようこそ!」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:35:04.61 ID:WeoUB8Xu0
こういうの好きだぞ
支援
wktkなのだが
いかんせん、まったりしすぎw
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:39:22.75 ID:zHyOQNRgO
うむまったりまったり
13 :
カツジ ◆DrGoOddBZQ :2009/03/13(金) 23:42:29.72 ID:d6o/AlOu0
縄のようなもので体を縛られてしまった。
別にSMを楽しんでるわけじゃない。
一言で言うならば、捕まってしまったのだ。アムルテン星人の、クーさんとやらに。
川 ゚ -゚)「まさか、到着後一分で正体がばれるとは……地球人、あなどれんな」
( ><)「とりあえず、この青白く光る縄を解いてください。僕、何も見てませんから。聞いてませんから」
川 ゚ -゚)「あの見事な誘導尋問。私とした事が、まんまとやられたよ。
だが、素直に捕獲されたところを見ると、地球人の身体能力は調査通りのようだな」
(;><)「いや、誘導尋問も何もあなたが勝手にべらべら喋ったんですけど」
川 ゚ -゚)「さて、どうするか。規定ならば、正体がばれた場合、ただちに記憶の一部を
抹消しなければならない。……が、君がただの地球人ではなく第三勢力という可能性もある。
やはり、ここは拷問すべきか。本星に連絡をとり指示を仰ぐべきか。うーむ」
(;><)「お願いだから穏便な第三の選択肢を加えて欲しいんです。あと、僕は怪しい者じゃありません。
ただの平凡な一地球人なんです。ほんとに」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:42:35.46 ID:fAVBYy9fO
わかったから他人へのレスと物語本文は別にしろと
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:42:45.35 ID:fe9llxP+0
カツジ支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:43:56.59 ID:KT9GSrLvO
まったり支援
一時間経ってるのにこれだけかよwwwまったり
支援だぜ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:46:04.93 ID:zHyOQNRgO
あらあらうふふ
作者は熟考中かなぁ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:54:34.60 ID:WeoUB8Xu0
あ、書き溜めしてあると思ってたんだが違うのか
22 :
カツジ ◆DrGoOddBZQ :2009/03/13(金) 23:55:48.67 ID:d6o/AlOu0
川 ゚ -゚)「いやいや、私はもう十四の歳。これしきのトラブル、一人で解決出来ないようであれば
宇宙外交官など夢のまた夢だ。そうだ。私はかのスナオ家の長女なのだ。
恐れる事など何もない。そうだ。私はスナオ! クー・スナオなのだ!」
明らかにやばい。このままじゃ解体されて脳みそをいじくられてしまう。
そんな未来は嫌だぞ。
(;><)「落ち着いて下さい! ほら、月があんなに綺麗ですよ!
お月様が見ているというのに、あなたは僕に酷い事をするんですか!?」
川 ゚ -゚)「雲に隠れて何も見えんぞ」
(;><)「お月様のバッキャロー!」
川 ゚ -゚)「ふふふ、観念したまえ。大丈夫。傷つけるような事はしない。
この≪スピキュア≫は、我らアムルテンの技術力のたまものでな。
記憶の一部を消し飛ばす事が出来るのだ」
そう言って、クーさんが取り出したのは、どう見ても不安材料一杯の機械塊だった。
コードむき出しの四角形を成したスピキュア。中央についたレンズ部分が僕の顔をとらえる。
(;><)「だ、だだだ大丈夫! そんなもの使わなくても、人間には忘却という素晴らしい脳機能がありますよ!」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:57:18.81 ID:zHyOQNRgO
ごめんおちそう
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/14(土) 00:03:20.07 ID:g3xbdZHW0
支援
25 :
カツジ ◆DrGoOddBZQ :2009/03/14(土) 00:05:52.79 ID:fdo2WTlk0
芋虫のように器用に後ずさりながら、必死に説得を試みる。
だが、クーさんはにっこりと微笑み死神のようにひたひたと近寄ってくる。
川 ゚ ー゚)「喜びたまえ。スピキュアの効果を食らわせるのは君が初めてだ。
我々の科学力を得と見るがいい」
(;><)「うぉい! 初めてってそれ完全に実験体じゃないですか!
食らわせるとか、明らかに攻撃ですよねそれ!?」
川 ゚ -゚)「やかましい! さあ、このレンズを見るんだ。
そして私との遭遇から今に至るまでの記憶をすべて消し飛ばせ!」
(;><)「いやぁー! 乱暴しないでー!」
クーさんの右手が、僕の体に伸びる。
逃げようともがいてみるが、青白く光る縄は解けない。
もはや、僕の記憶もこれまでか明日テストなのにちっくしょーと思ったその時だった。
( ФωФ)「ははは。まるで芋虫じゃのう、ビロード」
愉快そうな声が、背後から聞こえた。
(;><)「その声……ロマネスク!」
26 :
カツジ ◆DrGoOddBZQ :2009/03/14(土) 00:13:55.89 ID:fdo2WTlk0
川 ゚ -゚)「誰だ!」
クーさんが、驚愕の面持ちで声の主を見やる。
僕も体を捻って、呑気なそいつに助けを求めた。
黒猫がいた。彼の名はロマネスク。
僕の知り合いだ。
( ФωФ)「我輩はロマネスク。そこいらの猫と同じだと思うたら、火傷するぞ、おお、火傷するぞ」
川 ゚ -゚)「この私に気配を悟られず近付くとは、貴様、ただの猫ではないな」
( ФωФ)「いかにも」
川 ゚ -゚)「つーか、猫が喋った!」
(;><)「あ、今それ驚くんだ……」
川 ゚ -゚)「凄い! 地球の猫は喋るのか! うちにも一匹欲しい!」
( ФωФ)「あ、いや、喜んでるところすまぬ。我輩、猫であって猫ではない。
つまりこの猫の身はあくまで仮の姿であり、地球の猫は人語は喋らん」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/14(土) 00:14:48.81 ID:b2QiFH1hO
支援
ほうほう、それで?それで?
29 :
カツジ ◆DrGoOddBZQ :2009/03/14(土) 00:23:00.86 ID:fdo2WTlk0
川 ゚ -゚)「猫であって猫でない? どう言う事だ。説明しろ」
( ФωФ)「実は……なんてどっかの誰かさんみたいに易々と正体をばらすと思ったかバカタレ!
自分で考えろ、自分で。何でも人に聞けば答えが返ってくるなんてのは、社会じゃ通用せぬぞ」
川;゚ -゚)「うぐっ! そ、そうだな。ならば自分で答えを出す事にしよう。
喋る猫、喋る猫……えーっと、確か地球の文献、≪えほん≫などに類似のものが」
クーさんは小型の電子手帳のようなデバイスを取り出し、ピコピコやり始めた。
その間に、ロマネスクは自慢の牙で僕を縛っている縄を噛み千切った。
( ФωФ)「電磁型束縛用ロープか。随分とまあ、お粗末なもんを使っておるの」
( ><)「助かったんです。ありがとう」
( ФωФ)「何。我輩は居候の身。礼を言われる筋合いはない」
ねみい、最後までは・・・
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/14(土) 00:28:46.60 ID:cuNJJkfY0
がんばれ
32 :
カツジ ◆DrGoOddBZQ :2009/03/14(土) 00:29:46.96 ID:fdo2WTlk0
( ><)「でも、どうして僕が危ない目にあってるって分かったの?」
( ФωФ)「我輩にも詳しくは分からぬが、野生のカン、というものじゃな。
興味深い。ラウンジ星に戻ったら、研究してみるとしよう」
( ><)「ふうん……それじゃ、帰ろうか。あんまり遅くなると親に怒られるんです」
( ФωФ)「そうじゃな」
僕は埃をはたいて落とし、ロマネスクと一緒に帰路についた。
( ><)「あ、ここでの出来事は秘密にしておくと言う事で一つ……お願いしますね」
川 ゚ -゚)「長靴をはいた猫……違うな。いや、しかし」
ぶつぶつと呟いているクーさんに、一言だけ伝えておいた。
未知との遭遇。
宇宙人の襲来。
悪いけど、僕はこれ以上、関わりたくないんです。
だって、関わってもしょうがないもの。願わくば、他の人に機会を与えてやってください。
そういうのに興味ある人に。
次の日、その願いは打ち砕かれるのだけれど。
続く
え?
34 :
カツジ ◆DrGoOddBZQ :2009/03/14(土) 00:30:33.93 ID:fdo2WTlk0
眠いデス。
思考が限界なので、今日はここで一旦落ちます。
次こそ序盤書くぞ!
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/14(土) 00:33:18.93 ID:JbPmAGkMO
ふに
なんと!
乙デス
どこかまとめてくれますように
あと書き留めしといた方がいいよ
案や筋道だけでも
なにこの予想外な展開
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙
まあまったり書いてください