('A`)( ^ω^)(´・ω・`)愛は戦争のようです
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
このスレを見るときは、下記に気をつけて用法用量をまもって服用しましょう
・俺たちのバレンタイン&ホワイトデーは、まだはじまったばかりだ!
・【 】内の人物の視点で進行
・おそらく群像劇的な何か
・最終回(六話&最終話&エピローグ)114レスくらいになります
・三分おきの投下でなくなったら猿です支援おねがいします
・途中で夕飯食べに行く予定です。よろしければ保守おねがいします。
念願のまとめさんがつきました!
ttp://nanabatu.web.fc2.com/index.html 7xまとめさん
ttp://nanabatu.web.fc2.com/boon/aiwa_war.html 作品まとめページ
全力で土下座して感謝をささげます!ありがとう、7xさん!
今北産業用これまでのあらすじ
バレンタインなので学校乗っ取ることにした
イケメン四天王その1は妹萌え。その2はおっぱいの前に散った。その3はヤンデレ地獄中
モララーを仲間にしたドクオ一行と結束した生徒会長の仲間達。今、最終決戦の幕が上がる!
2 :
キャラ大杉てわかんねーという人におくる登場人物紹介:2009/03/13(金) 18:17:12.97 ID:gRL1W+yRP
・三馬鹿 幼なじみ三人組。学校占拠を企む
('A`) 鬱田ドクオ チビ。学校占拠の主犯。ドM。カリスマ的人気を誇る(非モテ限定)
( ^ω^) 内藤ホライゾン デブの副隊長。食い物命。思い出の「あの子」と今も結婚するつもりでいる
(´・ω・`) 眉下ショボン ノッポの参謀にして、地味に情報通。けっこう悩むタイプ。好きな人がいるらしい
(’e’)< `∀´>(‘_L’)\(^o^)/とか ドクオに賛同した同士たち
( ФωФ) 杉浦ロマネスク ドクオに協力していたはずだが裏切りクーに協力。シュールとは知り合い?
lw´‐ _‐ノv シュール ロッカーから現われた米の女王。ドクオに協力している。諸君、米は命だよ
・反勢力
ξ゚听)ξ 津出麗子 縞ぱん学級委員長。恋するお年頃。覚悟は出来たか?ならば、告白だ。
川 ゚ -゚) 素直クー VIP高校生徒会長。三馬鹿を止めるために動いている。思うところがあるらしい。
ノパ听) 熱決ヒート クーに愛を叫ぶ一年生。愛しのお姉様のために命をかけて全力バトル!
・イケメン四天王 VIP高校が誇る四人のイケメンたち。三馬鹿のターゲット
(´<_` ) 流石弟者 キャラ崩壊起すレベルの妹萌え。双子の兄がいる。社会的に死んだのに本人余裕
( ゚∀゚) 長岡ジョルジュ おっぱいに生きておっぱいに死んだ漢。(まゆげは省略されました)
(`・ω・´) 眉上シャキン ショボンのいとこ。ろくでもない女の子に好かれる不幸体質。本人は真面目一徹
( ・∀・) 浦良モララー 学内最大のイケメン。何故かドクオたちの仲間になった。イジワル
・モララーの幼なじみ三人組
( ´∀`) 喪前モナー ドクオたちに捕まり、モララーにより強制的に仲間入りさせられた悲劇の人
(,,゚Д゚) 猫谷ギコ しぃのことが大好き。クーに協力してモララーを止めようとする。熱血野球部員
(*゚ー゚) 椎野しぃ おさななじみの中の紅一点。ギコに告白しようと思っている。おとなしい女の子
・その他の人々
( ゚¥゚)('、`*川 偽川モナー&伊藤ペニサス 漫研二人組。萌えに向って突っ走るはた迷惑な男女
ζ(゚ー゚*ζ 井出礼花 学園のアイドル。通称・デレたん。性格が悪い。パンツは白レース
ミセ*゚ー゚)リ 芹沢ミセリ イケメン四天王が好きなミーハー気質の女の子。デレとは仲が悪い。庶民
(゚、゚トソン 都村トソン 義理チョコ配りの鬼。ミセリとは仲がいいらしい。ミセリ曰く「ツンドラ」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:18:35.28 ID:gRL1W+yRP
第六話 全ては愛のために
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:19:56.78 ID:gRL1W+yRP
【 ξ゚听)ξ 】 1−3教室
渡り廊下を通り特別教室棟から、一般教室棟へ。
それから、教室への階段を一気に駆け上がる。
ξ゚听)ξ「教室の扉と廊下側の窓には鍵、ベランダにはバリケードだったわよね」
その間に教室の様子を脳裏で思い浮かべる。
鬱田たち三人にのっとられ、消化器がぶちまけられた教室は今でも封鎖されているはず。
あんな粉だらけの教室をまだ本部にしているとは思えないけど、生徒会長がいると言うならそうなんだろう。
ξ;゚听)ξ「問題はどうやって教室に入るかよね」
生徒会長の出した目標突入時間までに、どうにかして教室へと入る方法を見つけなければならない。
だけど、扉もベランダも封鎖されている状況の中どうやって入ればいいの?
平凡な教室に隠し扉なんてあるわけないし、上の階から雨樋などを伝うなんて方法はとりたくない。
……それに、今日はスカートの下が下着だけ。そんなことをしたらどうなるか。
ξ;゚听)ξ「落ち着け……落ち着くのよ、ツン」
無意識のうちにその名前が出てきた。
小さい頃は困ったことや悲しいことがあるたびにその名前をよんできた。
どうして、忘れていたんだろう大切な名前だったのに。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:20:31.66 ID:Z07D1onwO
キター(゚∀゚)支援!!
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:21:15.66 ID:gRL1W+yRP
ξ--)ξ「……ツン。私はツン」
足を止め、目を閉じて何度もその名前を繰り返す。
昔やっていたアニメのヒロインのと同じ、私のもう一つの名前。
あいつが私にくれた大切な名前。
ξ゚听)ξ「こんなところで負けてたまるもんですか!」
残りの階段を一気に駆け上がって、一年の教室がある階の廊下を走り抜ける。
私の姿に廊下にいた何人かが一斉にこっちを見るが、気にしてられるもんですか。
私が教室を飛び出した昼休みよりずっと騒がしかったけど、それも脳内からシャットアウト。
ξ#゚听)ξ「そこをどきなさいっ!!!」
そう叫び、私は廊下を駆ける。向う先は1−3ではなくて、1−2教室。
大量の人と怒声と鳴き声で満たされた1−1前の人混みを掻き分けて、私は走る。
o川#゚ー゚)o「邪魔なのはそっちでしょ!こっちはあの女を粛清しなきゃいけないのよ!」
(#゚;;-゚)「……粛清はダメ……だと思います……」
(*;A;)「弟者は――んっ!!!」
別に待ってなんかいないんだから
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:23:39.23 ID:gRL1W+yRP
ξ#゚听)ξ「どけって言ってるでしょ!」
思うより走るスピードは遅くて、イライラする。
どうして私は早く走れないの?どうしてこの教室にはこんなに人が集まってるの?
私はこんなに早く教室へと行きたいのに。
ハハ ロ -ロ)ハ 「OH!彼女は修羅デスね!」
〈::゚−゚〉「独女にして鬼女」
掻き分けても掻き分けてもいる人にイライラしながら進む。
どこまでも続くかと思えた人混みは、1組を通り過ぎるとあっさりと減った。
人が減った勢いのまま私は2組の教室に突入する。
川 ゚ 々゚)「あははは〜カオスの楽園へようこそ〜」
( ゚∀゚ )「アヒャヒャヒャ!サバトの準備はバッチリか?!
偽川なら留守だぜ?どうせ百合扱いされて文句言いに来たんだろ?」
話しかけてくる2組の人たちを無視して、一番近くの机に座っていた男子を椅子からひきはがす。
そのまま、座る主がいなくなった椅子を私はつかむ。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:24:43.13 ID:kgWB1dYJO
来たか!gngr
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:27:08.96 ID:gRL1W+yRP
ξ゚听)ξ「ちょっと借りるわよ」
( ・−・ )(……借りるも何も強制じゃないか)
片手に鞄、もう片手に椅子という姿で2組を飛び出す。
そして、私はようやく自分の教室の前へとたどり着く。
⌒*リ;´・-・リ「委員長さん、どうなってるの?」
ξ゚听)ξ「あとで説明するわ」
教室の前にはほとんど人の姿は無かったが、それでも何人かは残っていた。
私は話しかけてくる子にそっけなく告げると、鞄をそっと廊下に置く。
ξ#)ξ「どっせーーーいっ!!!」
そして、教室と廊下の間にあるくもりガラスの窓に、椅子で叩きつける。
ピシッという音とともに走った、ガラスの亀裂にさらに勢いよく椅子をたたきつける。
ガラスは椅子越しにジンとした痺れをもたらすと、そのまま飛び散った。
ガシャン。大きな音に見合わないほどあっけなくガラスは壊れる。
⌒*リ;´・-・リ「い、委員長さん?」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:29:40.02 ID:EfhYT3ZFO
支援
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:31:36.22 ID:gRL1W+yRP
椅子を放りだし、割れたガラスに腕をつっこむ。
鍵はあっさりと開き、その向こうの教室の姿を露わにした。
手段さえ選ばなければ、鍵というものこんなにはあっさり開くものなんだと思う。
|; ^o^ ||;^o^ |「なんという こと でしょう」
(;^ω^)「い、委員長?!正気なのかお」
消火器が噴射した粉にまみれた教室の中には数人の男子と、アイツの姿があった。
教室に残った全員が全員驚愕の表情を浮かべている。
教室の両側の扉には鍵とともに、バリケードがはられている。
黒板には@からDまでの番号と共に、生徒会長が話したのと同じ作戦内容が書かれている。
ξ )ξ「私は決めたの。もう後悔しないって。
だから、馬鹿みたいな事をしても進むって決めたの」
私は鞄を拾い、窓を乗り越えると、教室に降り立つ。
上履きの下で割れた硝子がジャリリと鳴った。
ξ゚听)ξ「内藤。私はアンタに謝りにきたの」
(;^ω^)「……ツンツンしてないなんて、委員長らしくないお。
一体、何を考えてるんだお?」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:34:06.10 ID:gRL1W+yRP
ξ゚听)ξ「アンタを怒らせたことを謝る。
大嫌いって言ったのも嘘。言い過ぎたわ」
内藤の顔をじっと見て、一気に告げる。
熱くなりすぎないように、ついカッとしないように心を必死に押さえつける。
内藤の顔を見るのが怖い。
一度言葉を切ったら何も言えなくなりそうで、嫌。
心臓がバクバクと高鳴って私はこんなにも怯えている。
(;^ω^)「そ、そんな事を言って僕たちを降参させようったって無駄だお。
僕らにはファミレスであぶりトロ丼に誓った熱い誓いが……」
降参させようなんて気はもうない。
気が狂いたいくらいに叫び出したかった。
もどかしさと悲しみがごっちゃになって涙があふれそうになるのを必死でこらえる。
内藤と私の間の距離は、こんなにも近いのに遠い。
だけど、それは私が内藤にいっぱい悪口を言って作ってしまった距離。
どうしても内藤と話したかったから、恥ずかしかったじゃ決して埋まらない距離。
ξ゚听)ξ「私は――」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:34:19.02 ID:eKPNhMpUO
来るのはえぇよwww
支援
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:34:52.82 ID:gRL1W+yRP
ξ;゚听)ξ「……あ、アンタ達がうるさいのが悪いんでしょうがっ!」
ξ#゚听)ξ「バカに決まってるでしょ!
教室乗っ取って、何もしていない井洋や喪前に乱暴して。
おまけに全校放送までするなんて、バカ以外の何ものでもないわ!」
ξ )ξ「大嫌いっ!!!」
馬鹿なのは私。
言いたいのは何時だって、たった一言。
それが言えなくて、口から出るのはいつでもヒドイ言葉ばかりで。
( ・∀・)「好きなんだろう?
女の子なのに全身粉まみれのまま追いかけ回すなんて、相当好きなんだね」
(*>。<)「津出さんなら大丈夫ですっ!津出さん優しいからきっと伝わるはずです」
今日はじめて会った人たちの声がよみがえる。
私はアイツが好き。私はもう止まらないって決めた。
「ツン」ならば、躊躇ったりしない。私だって、躊躇わない。
ξ#゚听)ξ「――アンタが好きなのよっ!!!」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:36:30.14 ID:Oc2gwM860
しえーん
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:36:52.18 ID:gRL1W+yRP
投下はじめたばかりですが、夕飯のために席を外します
待って下さってた方すいません。
30分ほどで戻ってくると思いますので保守お願いします。
スレが落ちているようなら、また立て直すのでその時はよろしくお願いします
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:37:58.88 ID:HORw2dK4O
なん・・・だと・・・・
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:40:48.57 ID:EfhYT3ZFO
ほ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:41:38.03 ID:Z07D1onwO
今まで名前呼ばずにアイツアイツって濁してたと思ったら…
なんのひねりもなくブーンだと…!?
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:43:35.04 ID:js49bTUNO
今日まとめで一気読みして、wktkして待ってたぜ!
保守支援
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:47:26.94 ID:suOFEl640
支援
ktkr支援!
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 18:59:20.77 ID:j0OggT8fO
ドクオにも素敵な彼女が出来る事を祈りつつ、支援
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:02:00.82 ID:Rny0y+/v0
支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:04:31.98 ID:gRL1W+yRP
戻りました、本日は長めなので二分おきの投下にしたいと思います。
そのため、猿にかかりやすくなりますが支援お願いします
>>20 三角関係フラグを立てようとして悩んだ、名残です
あと、気になるアイツの名前なんてなかなか呼べないよ的な恥じらい
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:06:09.71 ID:gRL1W+yRP
(;゚ω゚)
ξ;゚听)ξハッ
ようやく言えた言葉は、なんだかケンカを売るような声だった。
違う。言えたのは確かだけど、私が言いたかったのはこんなケンカ腰なんかじゃなくて。
ああ、突然すぎて内藤だって呆然としちゃってるじゃないの!
私の馬鹿っ!馬鹿っ!!!!
ξ///)ξ「――――っつ」
落ち着いて、もう一度言うのよツン。
内藤、アンタのことが好き。
ほら一度言えたんだから簡単じゃない。落ち着いて落ち着くのよ、ツン。
ξ///)ξ「う……あー、あの、あのね?」
そうだ、チョコレート!
チョコレートを渡さないと。か、鞄!鞄を開けて……
(;゚ω゚)「いいんちょうがいいんちょうがぼく?ぼくお?お?お?」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:07:21.21 ID:eKPNhMpUO
支援
さっさと書かんかこのアナルフェイス
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:09:07.33 ID:gRL1W+yRP
ξ//)ξ「――こ、これっ!」
ああああああああああ!!!!!!!
馬鹿っ!さっき考えたばかりじゃない。
「内藤、アンタのことが好き」なんで今更、恥ずかしがる必要があるのよ。
こうやってみるとラッピングもぐしゃぐしゃに見えるし、もう嫌。
ちゃんと直して確認もしたのにリボンも曲がってるし。
( ゚ω゚)「こここここれは何かの夢なんだお!でなきゃ委員長が僕、僕なんかに
でで、でもここにチョコがチョコ?チョコっ???」
ああ、内藤が動揺したような声を上げている。
そうだよね、私ひどいことコレまで言っちゃってたからこうなるよね。
嫌われてると思われてたらどうしよう。
|; ^o^ |「てんぺんちいの まえぶれ です」
|;^o^ |「お おちついて コーラでも のみましょう」
|; ^o^ |「そそそ それは しょうゆ です」
(;=゚ω゚)ノ「それはコーラでもしょうゆでもなくて、チョコなんだよぅ!
じゃなくて、委員長があのデブにとかどうなってるんだよぅ!!」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:11:59.70 ID:gRL1W+yRP
(;゚ω゚)「きっとショボンか誰かの隠謀なんだお。
ショボンが僕が委員長のことを好きとか言うから誰かが本気になって」
ξ#゚听)ξ「隠謀なんかじゃないっ!私はずっとずっとアンタのことが――」
(;゚ω゚)「でも、僕は僕には思い出の」
ああ、どうして私はこうなんだろう。
一度目の告白は涙まみれだし、二度目の告白は消化器の粉まみれ。
大嫌いっていったあと、ガラスをぶち破っての登場だし、告白なのに隠謀とか言われる始末。
だけど、だけど、私は、
ξ;凵G)ξ「好きなの、ブーン」
はじめてあった夕焼けのあの日から。
泣いていた私にアナタが手をさしのべてくれたその時から。
ξ;凵G)ξ「忘れられてるのは知ってる。
だけど、ずっとずっとあなたが好きだったの」
小さい頃に一度だけ遊んで、結婚を約束した名前もしらない男の子。
高校に入ってアナタに会ってすぐにわかったの。あなたが私の「ブーン」なんだって。
気持ち悪い女だということはわかってる。だけど、私はあなたが好きだった。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:12:11.37 ID:43rNZzDqO
支援
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:12:57.60 ID:Qe3SbNHkO
支援
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:14:00.65 ID:x+sFto11O
支援
【 (,,゚Д゚) 】 放送室
(,,;゚Д゚)「鍵がかかってやがる!」
ドアノブをひねってみるが金属音と共に扉は途中で引っかかって開かない。
ここに鍵がかかっている以上、モララーはこの中にいるはずだ。別の場所に移動はしていないはず。
いるに決まってる。そう信じろ!
(,,-Д-)「職員室は封鎖だったな」
職員室にあるであろう放送室の鍵は使えない。
問題は、内側からかかっている鍵をどうやって外すかだ。
会長達とは違って作戦決行にはまだ時間はあるが、どうするべきか。
(,,゚Д゚)「悩んでも仕方がねぇか」
しまった扉を開けるにはどうすればいいのか。
俺の思いつく範囲ではピッキング?とかいう針金かなんかをかちゃかちゃやる方法。
だが、針金なんか今はもってないし、持っていたところで開くかどうかもわからん。
それよりも、ずっと確実でシンプルな方法。
(,,-Д-)「すまねぇ、相棒。
でもこれは、しぃのためでもあるんだ」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:15:13.20 ID:fvHuxlBo0
なんという絶倫
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:16:31.55 ID:gRL1W+yRP
鍵のかかった扉をあけるシンプルな方法。
それは、ぶちこわすことだ。
(,,゚Д゚)「思えばお前にゃずっと世話になりっぱなしだったよな」
俺は教室からずっと持ち出してきた相棒を袋から取り出す。
長年にわたって使い込まれてきた、傷だらけの銀の色の金属バット。
ずっと使ってきた俺の相棒だが、それにももう別れの時がきちまったらしい。
(,,#゚Д゚)「行くぜ、相棒っ!最後の仕事だっ!!!」
そして、作戦決行の時間。
俺は相棒を放送室の扉とドアノブにたたきつけた。
叩く、叩く、叩く、叩く。
相棒がへこんでいく。それでも俺は、全力を込めてドアにたたきつける。
(,,#゚Д゚)「うぉぉぉぉおおおおおお!!!!」
扉の上の方につけられたガラスが砕け散る。
だが、扉はまだ開かない。
ドアノブとびら壁とにかくめちゃめちゃに叩きつける。
(,,# Д )「開きやがれぇぇぇえぇぇぇっ!!!」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:17:50.74 ID:Qe3SbNHkO
みんな!明日が何の日かわかるかな?
うん!そうだね。円周率、つまりπの日だね!
ホワイトデイとかなんじゃあああああああああああ!!!
支援
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:18:07.91 ID:gRL1W+yRP
ガッ
という、何とも言えない音。
――そして、放送室の扉はついに開いた。
ごちゃごちゃと置かれた機材の向こう側には、モララーとビビリまくっているモナー。
(# Д )「うぉぉぉぉおおおお!!覚悟しろっ、モララーぁっ!!!」
(;´∀`)「ギギギギギコっ!!!」
( ・∀・)「やぁ、ギコ」
扉をぶちやぶったと言うのに、モララーは余裕たっぷりのいつもの表情だった。
モララーの笑顔という名の無表情に熱くなっていた俺の頭が一瞬冷える。
そうだ、俺はしぃのためにモララーをつれもどさなけりゃならねーんだ。
(,,゚Д゚)「よう、モララー。
モナー、お前こんなところにいたのかよ」
(;´∀`)「こんな所にいたも何もモナは巻き込まれただけモナ!」
あわあわと汗を流しながらモナーが言う。
行方不明だったモナーが何故、モララーといるのか意味不明だが別にいい。
今の俺の目的は、モララーお前をぶん殴ってでも連れ戻すことだけだ。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:18:33.90 ID:Qe3SbNHkO
支援
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:20:10.65 ID:gRL1W+yRP
( ・∀・)「相変わらず力押しなんだね。ギコのそういうところ嫌いだな」
(,,゚Д゚)「俺はお前の減らず口が、たまに嫌になるね。
いつも利口ぶってる優等生が何のつもりだ」
モララーはパイプ椅子から立上がりながら、そう告げる。
狭い室内。金属バットをもった俺。ケンカの戦力としてはまったく期待できないモナー。
完全に不利な状況だというのに、その表情はあくまでも冷静。
奴は俺が武器を振り上げて襲ってこないことを知っている。そして、俺もそれはできない。
俺たちが最後に大喧嘩したのは中学の時だっけ?
あの時の喧嘩の原因は何だったのか、もう思い出せない。
( ・∀・)「……ギコにはわからないよ。君だけは絶対にわかりっこない」
(,,#゚Д゚)「しぃを悲しませでもすることなのか?モナーを拉致ってまですることかよ!」
(;´∀`)「あわわわわ。放送ストップストップー!!!」
俺の言葉にモララーの表情が動く。
その顔は、俺たち幼なじみぐらいにしか見せない怒りの表情だ。
(・∀・#)「勝手なことを言わないでほしいね。
僕がいつ、しぃちゃんを悲しせたって言うんだ」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:20:49.27 ID:Qe3SbNHkO
死炎
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:21:46.27 ID:x+sFto11O
しえん
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:22:10.59 ID:gRL1W+yRP
(,,#゚Д゚)「自分のしたこともわからねぇのかよ。胸に手当てて考えてみやがれ!
しぃを悲しませてるのはお前なんだよ、モララーっ!」
放送を聞いた時のしぃの愕然とした表情を思い出す。
本当に困った顔でスピーカーを見上げるしぃ。
モララーと何かがあったに違いないのに、それを話そうとしない、しぃ。
(;゚ー゚)「どうして?だって、モララーくんは」
なぁ、しぃ。俺はお前には笑っていてほしいんだ。
俺はしぃのことが好きで、お前の笑顔があれば他には何もいらない。
だから、しぃの笑顔を曇らせたモララーは絶対に許せない。
(#・∀・)「いいや違うね、しぃちゃんを困らせるのはいつもギコ、君だ!
いつもいつも君はそうだ!君ばっかりが!」
(,,# Д )「黙れっ、俺はっ!!!」
手にしていた相棒を床に放り投げると、俺はモララーに殴りかかっていた。
おりこうな優等生のモララー。
何かあるたびに注意するのはこいつだった。こいつの言うことはむかつくがいつも正しい。
だけど、だけど、今回ばかりは譲れない。
モララーは俺の拳を顔面にうけて、よろめいている。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:22:45.63 ID:Qe3SbNHkO
私怨
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:23:06.85 ID:Oc2gwM860
しぃえーん
支援支援
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:24:07.17 ID:gRL1W+yRP
(;´∀`)「やめるモナ!!!」
放送室の機械にはりついていたモナーが声を上げる。
だが、俺は止めるつもりなんてない。
モララーの顔に渾身の力で殴りかかる。
(#・∀・)「僕がいつしぃちゃんを悲しませた!
いつだって僕は……僕はっ!!!」
俺の拳は体勢を立て直したモララーによって回避される。
全力を乗せた拳が外れ隙だらけの俺の体に、モララーの蹴りが入る。
痛みにうめく俺に向けて、もう一発モララーの蹴りが決まる。
(#・∀・)「10年間。それがどれだけ長いかわかるかっ!!」
( ´∀`)「……モララー?」
痛みのまり、丸めそうになる体をぐっとこらえる。
中途半端な距離はモララーの蹴りの格好の標的になるだけ。
一歩、二歩と踏み込んで、拳を振るうのにちょうどいい間合いを探る。
(,,#゚Д゚)「あぁ、わかるね!俺だって俺だってなぁっ!!」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:25:00.04 ID:x+sFto11O
支援
この展開はモララーもしぃの事を…支援
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:26:06.12 ID:gRL1W+yRP
殴る。俺に出来るのはこれしかないから。
気づいたらずっと一緒にいた、しぃ。これからもずっと一緒にいてほしい、しぃ。
(*゚ー゚)「 」
(・∀・* )「 」
(*^ー^)「 」
(・∀・ )「 」
(////)「 」
(,,゚Д゚)「……」
10年。思いの強さなら誰にも負けちゃいねぇ。
だけど、しぃが好きなのは。俺じゃなくてモララーだ。
昼休みに見ちまった光景。うれしそうな二人、顔を赤く染めたしぃ。
かわいかった。その顔が俺に向けられていないのが、悔しくて悲しくて。
(・∀・#)「僕は絶対にバレンタインをつぶしてやるんだからなっ!」
その言葉が許せない。
しぃはお前のことが好きなのに、思われているお前がこの有様なのが許せない。
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:28:05.49 ID:gRL1W+yRP
(,,# Д )「しぃはお前のことが、好きなんだよ!」
俺はしぃのためならなんだって出来るのに……。
だけど、しぃがモララーのことが好きなら応援するしかないじゃないか。
俺は幼なじみとしてでもしぃのそばにいたいんだから。
( ・∀・)「……」
(;´∀`)「……はぁ?」
(#,,゚Д゚)「俺はしぃが泣かないためなら、何だってやる!
しぃが笑ってくれるなら、何だってできる!俺は……っ!」
俺の言葉に、モララーとモナーが動きを止める。
モララーの表情はさっきまでとは違う、完全に無表情。
( ∀ )「何もわかってないのはお前だよ」
( ´∀`)「……モララー」
モララーはぽつりと呟くと、俺の顔を殴り飛ばした。
動きを止めた、モララーに油断していた俺はなすすべもなく殴られる。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:30:04.10 ID:x+sFto11O
紫煙
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:30:06.31 ID:gRL1W+yRP
(゚Д゚;,,)「――くっ」
(♯ ∀ )「お前は全然わかってない!わかってないよ、ギコ!!」
蹴る。
蹴る、蹴る、蹴る。
モララーは感情のままに俺を蹴り殴る。
(♯ ∀ )「何がしぃちゃんのためだよ!何がぁっ!!!」
( Д #,,)「俺はっ、俺はっ……しぃがっ!!!」
(#´∀`)「やめるモナぁぁぁあぁああああ!!!」
モナーの怒声が聞こえるが、俺もモララーも止まらない。
俺に向って向けられるモララーの足をつかみ、そのまま転倒させる。
倒れたモララーに俺は拳を振り上げて……
(#゚ー゚)「やめてっ!!!」
(;´∀`)「――しぃちゃんっ!危ないモナっ!!!」
――しぃの声が、聞こえた。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:32:14.61 ID:gRL1W+yRP
【 ('A`) 】 校庭
(;´・ω・`)「ドクオ、しっかり!」
(;'A`)「うるへー、こっちとら体力ないんじゃー。
こういうのは内藤の担当じゃねーかよー」
ぜいぜいと息をあげながら、俺とショボンは校庭をダッシュしていた。
――高跳びとかで使う陸上用の緑色のマットを持って。
これ全力で風の抵抗とか受けるんすけど、軽いのはいいけどでかくてめっちゃ邪魔なんですけど!!!
(;´・ω・`)「内藤を教室に行かせたのはドクオじゃないか」
(;'A`)「体力仕事になるなんて思わなかったんだ!
マット抱えて走るなら、内藤呼んだわ!」
(;´・ω・`)「校門封鎖するには物理的にふさぐのが一番早いんだよ
柵はもうしめてあると思うから、このマットでその上をふさぐ」
ショボンくんは頼りになりますねー。畜生っ!!
どうせ俺はノープランで突っ走ってますよ!作戦だってショボン頼りだよ!
(;'A`)「死ぬぅぅぅぅぅ!!!!」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:32:48.05 ID:bEALlFWwO
バレンタイン歩兵戦車マダー?
支援支援
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:34:13.06 ID:gRL1W+yRP
(;´・ω・`)「叫ぶと余計に息が切れるよ」
(;'A`)「これが叫ばずにやってられっか!!!」
俺は昔、持久走でぶっちぎりの最下位になってクラスのやつらから拍手を貰った男だぞ。
普通に走っているだけなのに、感動をありがとうと拍手される。この屈辱がわからんのか!
校門はまだか、誰か気づいて協力してくれるやつはまだか?
(;'A`)「おい、誰か俺たちを……」
ζ(゚ー゚*ζ「え?なーに?」
ミセ;゚ー゚)リ「げぇっ、鬱田にしょぼくれ顔!!!」
(゚、゚トソン「死んでください」
俺のあげた声に聞こえるおにゃのこたちの声。
俺の記憶と感覚と直感が正しければこの声は、この声はっ!
(*'A`)「デデデデデレたんと愉快な友人AとB!」
(;´・ω・`)「全力で走ってドクオ!!!」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:36:10.96 ID:gRL1W+yRP
(;'A`)「ちょwwwペースあげんなwww死ぬwwwww」
(#´・ω・`)「いいから走って!!!」
ああ、俺のアイドルにして女王様の姿が遠くに遠くに行ってしまわれる。
というか死ぬ……ショボンちょっとやめ……マジで息切れて死ぬ。
汗が気持ち悪いくらいに出てぬぐいたいのにマットが邪魔でそれもできねーし。
まだか、校門はまだなのか?!俺びっくりするくらい真剣に走ってるんだけど!!!
(;‘_L’)「ドクオさん!シャキン参謀!」
<#`∀´>「総督がお帰りになったニダ!」
\(^o^)/「オワテないよー まだまだ いける」
【+ 】* ゞ゚)ノシ「ドクオ! ドクオ! ドクオ!」
野郎共のびっくりするほど華のない声。知らない奴の声も混じってるけど。
よし、俺は帰ってきたぞやっとゴールだぁぁっっ!!!
フラフラになりながらも俺たちは残りの道のりを駆け抜けて、マットを地面に下ろす。
俺がんばったよね、ゴールしてもいいよね。むしろ息させてくださいお願いします。
(‘_L’)「指示をお願いしますシャキン参謀!」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:38:13.32 ID:gRL1W+yRP
(´・ω・`)「総員、このマットで門をふさいで。
三人ほどこっちに向ってきているから大至急で!」
(’e’)「了解!」
,(・)(・),「内藤隊長の命によって増員に来たゲロ!協力するゲリラッパ!」
作戦はしばらくショボンお前に任せた。
それにしても、内藤は仕事早いな。俺はもう死にそうだぜひゃっはー。
テンション高いようだが、俺は地に倒れ伏して声も出ない状態。
( ´ー`)「倉庫から持ち出した武器はどうするんだーよ?」
(´・ω・`)「流石だね。内藤の指令?」
( ´ー`)「そうなんだーよ。別行動隊が今、他の武器探してるんだーよ」
すげぇよ、内藤GJ。
別動舞台もいい仕事してるじぇねーか。
(;´・ω・`)「ほら、ドクオもいつまで休憩してるの?
校門封鎖して僕たちの力を見せつけるなら、派手に動かないと」
(;'A`)「わかってる。その気になりゃフェンスや裏門から脱出し放題だもんな。
とにかく、気合と根性とハッタリで乗り切るっ!!!」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:40:28.35 ID:gRL1W+yRP
('(゚∀゚∩「メガフォンだよ 拡声器だよ!」
('A`)「おう任せろ!」
俺は同士(多分隣のクラス)から学校名がマジックで書かれたメガフォンを受け取る。
それから、スイッチを探して口元に当てる。
さて、とりあえず一発かましますかね。
(#'A`)「全校の生徒につぐっ!!!!」
ミセ#゚ー゚)リζ(゚ー゚#ζ「またお前かっ!!!!」
(゚、゚#トソン「モララーくんに手を出したのに飽きたらずまだやりますか」
(*'A`)「デレたんっ!俺を追い勝て来てくれたんだね!」
俺が大声を出し始めた瞬間。
華麗かつキュートかつサディスティックな声が聞こえた。
どれくらいサディスティックかというと、サド侯爵(Sで伝説になった漢らしい)が涙で死ねるくらい。
さすがはデレたん。学園のアイドルその声だけで昇天できるぅ!
ミセ#゚ー゚)リζ(゚ー゚#ζ(゚、゚#トソン「死ねっ!!!」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:42:39.01 ID:gRL1W+yRP
(*'A`)「校内の全生徒よ!バレンタインを亡き者としようとする我らの前にっ、
学園のアイドルデレたんとその友人達が押しかけてきてくれました!!!
全生徒たちよ!デレたんのためにも今こそ立上がるのだぁぁぁぁぁ!!!!!」
ζ(゚皿゚#ζ「勝手に名前使うんじゃねぇよ!てめぇのタマ潰すぞ、ゴルァ!」
\(^o^)/「デレたんの ファン人生 オワタ!」
(;’e’)「これはひくわ……」
そのキツイ罵りの声がたまらないよ。デレたんたら積極的でかわいいなぁフヒッ。
おにゃのこの怒声に目覚めた今の俺なら、もう委員長だって怖くないね!
……怒声と言えば、委員長は大丈夫だろうか。もう泣いてないといいんだが。
津出は気が強いから大丈夫だろうとは……いや、悪いとは思ってないよちっとも。
ζ(゚ワ゚;ζ「って、そこのミセリちゃんが言ってました☆
怒った女の子って怖いよねぇ」
ミセ;゚д゚)リ「言ってない!そんなこと言ってないよ!!!
ていうか、何で人のせいにするのさこの根性ド腐れ女!」
ζ(^ワ^;ζ「ミセリちゃんこわぁーい。デレ困っちゃうよぉ♪」
ミセ#゚皿゚)リ「殺す!絶対に一度は殺してやるー!!!」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:43:52.11 ID:hX7EeTWk0
これはwwwwwww楽しそうなwwwwwwww
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:45:11.02 ID:x+sFto11O
支援
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:45:26.58 ID:gRL1W+yRP
(;´・ω・`)「ぼんやりしてる場合じゃないだろ、ドクオ。
今がチャンスだ!」
(;'A`)「そ、そうだな」
デレたんとその友人Aことミセリたん(?)に気を取られている俺をショボンが現実に引き戻す。
そうだった、俺はデレたんや委員長よりも同士たちを取ると決めたばかりじゃないか。
(゚、゚トソン「残念ですが、それは止めさせていただきます。
私には義理チョコを配るという使命がありますので」
(´・ω・`)「6組の都村トソンさんだね。その主義曲げてはもらえないのかな?」
(゚、゚トソン「そう言う貴方は図書室でよく見る人ですね。
いいんですか、図書委員さん?」
ショボンが都村トソン(今判明)に話しかけながらも、今のうちだと目で合図をする。
俺はその視線をうけ、再びメガホンを口元へと持ってくる。
(#'A`)「我らは今、この時をもってVIP高の完全占拠を宣言する!
職員室、イケメン四天王は我らの前に敗れ去った!
浦良モララーも我らの協力者となっている!無駄な抵抗は止めて投降せよ!
我らに従う者は武器を取れ、チョコレートを投げ捨てろ!!!
VIP高は我々のものである!そのVIP高にバレンタインなど不用だ!!!」
何でこんなに引き込まれるのかと思ったら、高校時代になかった熱さがあるからかっ! 支援
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:47:07.46 ID:gRL1W+yRP
<#`∀´>(*‘_L’),(・)(・),「うおぉぉぉぉぉっ!!!!」\(^o^)/【+ 】# ゞ゚)(#’e’)
('(゚∀゚*∩「ぼくたちも やるよ! やるよ!」
俺の声に同士たちが倉庫からかっぱらってきたスコップや箒を掲げて叫ぶ。
いいぞ、同士たちよ!ただ、砲丸は武器としては若干使えないから地面に置け。
流石に人死にが出るのはマズイ。
(*・∀ ・)「2−4の斉藤またんき!協力するよ!
デレさんが好きだぁー!!!」
(;´・_ゝ・`)「1−5男子有志一同も協力する!」
爪;∀;)「モララー様が言うなら仕方ないのだぁ」
おお、放送による反響が次々と。
チョコレートを投げ捨てるダイナミックなおにゃのこも結構いるぞ。
イケメン効果怖い。イケメン様の言うことなら同意するよ精神が怖いっ。
乗り込んで止めるなんて、委員長やデレたんのようなアクティブな奴は少ないようだしいける!
ミセ;゚ー゚)リζ(゚ー゚;ζ「しまったぁぁぁぁっ!!!」
(#'A`)「デレたんもこのように喜んでおります!
同士の皆様のご協力に感謝します!!!!」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:47:29.20 ID:fvcIDuw90
面白いんだが所々の誤字がw
(゚、゚;トソン「……油断しました」
(´・ω・`)「ドクオの邪魔はさせないよ」
よし、俺たちには完全に追い風が吹いている。
学校の誇るイケメンと、学園のアイドルの力があればいける!いけるぞ!
俺は手近な武器を手にとって宙に掲げる。
(#゚A゚)「バレンタインの中止を俺たちは宣言す!!!」
川 ゚ -゚)「随分、問題を起してくれたようだな鬱田ドクオ」
――凛とした声が俺の声を遮った。
長い黒髪、白い肌の人形のような美人。ただし、胸はバイバイン。
今は亡きイケメン・ジョルジュ長岡が見たら、真っ先にダイブしてむしゃぶりつきそうな胸だった。
それもいいが、やや長めのスカートの下からのぞく黒ストッキングに包まれた足が無性にエロイ。
(*'A`)「なんというけしからん胸、それに足……」
ζ(゚ー゚#ζ「なんで会長の方が美人っぽいリアクションなんだよ、オイ。
……じゃなかった、デレも胸にはちょっと自信があるかなぁ☆」
ミセ*゚ー゚)リ「会長には負けてるけどねー」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:50:30.57 ID:gRL1W+yRP
ζ(゚益゚#ζ「やんのか、貧乳?」
ミセ#゚皿゚)リ「小さいほうがかわいいブラが多いんだい!」
\(^o^)/「デレたんファンの ライフ オワタ」
ケンカをするデレたんとミセリたんには脇目をふらず、ナイス乳は俺たちの顔を見る。
黒ストッキングのナイス乳女神は片手に通学鞄。もう片手には、生徒手帳を持っている。
少なくともこれは武器ではないよな?
(;´・ω・`)「会長。どうしてここに……」
(;'A`)「会長?……そうか、生徒会長か!!!
乳に気を取られて気づかなかったぜ!」
(゚、゚トソン「会長は彼らを止めに?」
ナイス乳もとい会長は、生徒手帳を読みあげながら俺たちに近づいてくる。
その声は声優とかアナウンサーやったほうがいいんじゃないかというくらいの美声。
川 ゚ -゚)「VIP高等学校生徒手帳、生徒心得
『校内外での掲示、印刷物の配布、集会及び団体の結成及び参加
にはあらかじめ許可を必要とする』
『授業、部活動を除く、校地、校舎、設備、備品等の使用
にはあらかじめ許可を必要とする』 」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:52:15.49 ID:gRL1W+yRP
(;´・ω・`)「……それがどうしたと言うんですか?」
川 ゚ -゚)「ふむ。まだまだ、あるな
『生徒間での金品の徴収の禁止』
『高校生としての自覚を持ち、言葉づかいや身だしなみ、態度等、
他者を思いやり、不快気持ちを与えないようにしよう』
これが君たちの犯した校則違反だ」
表情を少しも崩さずに会長は言ってのける。
校則なんていちいち見るかよ。そんなの知るか!
(#'A`)「俺たちは俺たちの信念で動いている。
それには校則なんて関係ないっ!」
(#‘_L’)「そうです、我々はドクオさんについて行こうと決めたんです!」
<#`∀´>「校則はウリたちが決めるニダ!」
俺はメガフォンの電源を入れ生徒会長に声を出す。
ここで、美人の生徒会長の横やりなんて入れられてたまるか。
俺たちは本来、圧倒的に不利。ここでやらなきゃやられるっ!
(#'A`)「俺たちは俺たちの信念を達成するまで止まらない!」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:54:01.60 ID:x+sFto11O
しえん
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:54:24.29 ID:gRL1W+yRP
川 ゚ -゚)「君たちが校則を知った上で動いているのならばそれで構わない。
しかし、君達に信念があるように私にも譲れないものがある」
(´・ω・`)「……会長」
川 ゚ ー゚)「私は君たちを止めてみせる。何よりも私のためにだ」
(#'A`)「止めれるものなら、止めて見やがれ!」
俺は手にした武器を会長に向ける。
――やべぇ、これトイレのすっぽんじゃねーか。誰だよこんなの持ってきた奴。
ある意味最強の武器なんだろうが、格好悪いぞこれは。
(゚、゚;トソン「そんな物を武器にするなんて、恥ずかしいとは思わないのですか?」
(#'A`)「うっせぇ、勝てばいいんだよ勝てば!」
(;´・ω・`)「ドクオ、会長は……」
俺にすっぽんを向けられても、委員長は余裕の笑みを崩さない。
秘策でもあるのか?しかし、伏兵の姿も特に恐ろしい武器の存在も見えないが。
会長は生徒手帳をポケットへと戻し、俺の顔を見返す。
川 ゚ ー゚)「鬱田ドクオ。君は、私には勝てないよ」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:54:59.40 ID:Oc2gwM860
しえーん
支援
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:56:11.64 ID:gRL1W+yRP
(#'A`)「なっ……」
(#‘_L’)「ドクオさんが負けるはずがありませんっ!」
<#`∀´>「情報統制は政策の基本!騙されるのは愚の骨頂ニダ!」
(#’e’)「やっちまえ、ドクオさんっ!!!」
臭いを放つすっぽんにも動じない会長に、同士たちの間にも動揺が広がる。
ショボンも動揺しているのか言葉少なだ。
川 ゚ -゚)「もう一度言おう。鬱田ドクオ、君では私を倒すことはできないよ」
そう会長が笑った瞬間、
(# Д )『うぉぉぉぉおおおお!!覚悟しろっ、モララーぁっ!!!』
ずっと異音を流していた校内放送のスピーカーが、ひときわ大きな音をあげた。
その後に続くのは、男子生徒の咆吼。
モナーの焦った声があがり、それからモララーの余裕にみちあふれた声。
会長はその一連の放送に眉一つ動かさずに、ポケットからあるものを取り出した。
それは――――
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:58:23.29 ID:gRL1W+yRP
【 lw´‐ _‐ノv 】 職員室そば倉庫
( ФωФ)「ようやく見つけたのである」
食後の軽い運動と、大宇宙と交信するための暗黒儀式に満足した私は、ドリームランドへと旅だった。
しかし、ドリームランドへでの戦いむなしく、小生此岸の世界へ帰還せりでありけりはべりいまそかり。
乙女を蹴るという悪逆非道の猫魔神(ネタバレだけどラスボス予定)と戦う魔法米仙人シュールちゃん。
lw´‐ _‐ノv「しかしそれを果たして現実と言えるのか?
人の見る世界とは所詮、脳という器官のつくりだした幻想に過ぎない」
(#ФωФ)「適当な事を言って誤魔化すのは止めるのである」
lw´‐ _‐ノv「ねむい」
(#ФωФ)「人 の 話 を 聞 け」
有事のための我が非常用最前線に攻め入るとはこの魔神流石だよな俺ら。
俺のばいんばいんなバストはちっちちちおっぱーいな流れで貧乳党には不評とみたり。
いぁ!いぁ!窓に窓に!
(#ФωФ)「お前は学校の倉庫に私物を持ち込んで何をしているのだ!」
lw´‐ _‐ノv「いわのなかにいるようだ」
一気にクライマックスか
猛烈に支援
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 19:59:19.93 ID:gRL1W+yRP
(#ФωФ)「会話をしろ!会話を!」
lw´‐ _‐ノv「補給コマンドうめぇwwwボスボロットつかう気になれん」
布団を広げて気分は山岳キャンプ、いざフロイト理論の体現へ爆走兄弟レッツ&ゴー。
妖怪に会わないように枕はばっちり清涼院流水もしくはガンガン。
ペットボトルって湯たんぽになるんだよ。ウチのばっちゃが言ってた。
(#ФωФ)「せっかく起したのにまた寝る気か!
起きろ!我輩の話を聞け、我輩の言葉に答えるのである!」
lw*´‐ _‐ノv「それはプロポーズ?」
( ФωФ) 「それはない」
lw#´‐ _‐ノv「騙したのねこのケダモノ!特別保護区!」
(;ФωФ)「もういい。お前に聞いた我輩が愚かであった。
我輩はこれから話すから黙って聞くのである」
俺に黙って着いてこいとは中々に積極的、おねえちゃんドキドキ。
ねえ、ちゃんとしよう?そういえば、第三の目のある種族では近親相姦は禁止らしいよ。
そもそも日本人の妹萌えは神話の時代からはじまっていたけど、この時代には姉萌えもあったよ。
でも時代は稚児萌えだよね。だってテラの病だもん!そういう私は魚沼産コシヒカリ派だけどね。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:00:26.91 ID:gRL1W+yRP
( ФωФ)「予定していた質問は、
何故倉庫を自分の部屋にしているのか?
何故、教室のロッカーにいたのか?
職員室封鎖したのはお前であろう?
今まで何をしていた?
の4つであったのだが、お前に話させると話が進まんので中止」
lw´‐ _‐ノv「うぐぅ」
( ФωФ)「とりあえず、職員室の封鎖は片付けろ。手伝ってやるから」
lw´‐ _‐ノv「うぼぁ」
いつからこの子はこんなに強引になっちゃったんだろうねぇ。
襟元を引きずるマニアックプレイなんて、子猫を運搬する母猫くらいしかしないよ。
そういえば猫にあげる猫まんまはタマネギとかネギを入れるといいらしいよ。死ぬけどね。
人間様の食事を食べるとはなんと生意気なやつ。ええいであえであえ出会い系サイト。
( ФωФ) 「先生達には後で一緒に謝ってあげるから、あきらめるのである」
lw*´‐ _‐ノv「うえぃ。ロマぴょん大好き!」
そうときまったら、さっさとかたづけて遊戯王だね。
ずっと俺のターンで再放送決定間違いなし。今夜の夕飯は米がうまい。
支援
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:01:48.92 ID:x+sFto11O
支援
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:02:18.24 ID:gRL1W+yRP
【 ( ФωФ) 】 職員室前
(;ФωФ)「ふぅ。お前、どれだけ釘を打ったのである。
外すのが大変であろうが」
lw´‐ _‐ノv「くぎゅが一匹〜、くぎゅが二匹〜、くぎゅが三匹〜」
(;ФωФ)「数えんでいい。とにかくひたすら打ったのだな」
シュールが私室状態にしていた倉庫から工具を持ち出し、作業をはじめることはや幾分。
予想以上に本格的に打ち付けられた職員室は手強かった。
この努力のベクトルは本来、学内の設備の修理とか、家の修理とかに使うものではないのか?
もしくは大工を本業にするのも、向いてると思うのであるが……。
(;´∀`)『殴り合うのはやめるモナ』
殴り合い実況中継とかしている校内放送をBGMに我輩達はひたすら釘を外す。
何とか出入り出来るようになっても、これは窓の木材を外したりせねばならぬな。
まったく昔から面倒な事ばかり本気になりおって、我輩の立場というものも考えて貰いたい。
(;ФωФ)「他には余計なことをしてはいないだろうな?」
lw*´‐ _‐ノv「えへへーっ☆」
(#ФωФ)「よし、何をしたか言うのである」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:02:28.70 ID:Oc2gwM860
しぇーん
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:04:12.61 ID:gRL1W+yRP
lw´‐ _‐ノv「インズペリアス光線による老化を防ぐための原因物質の除去作業」
はじめからまともな返答など期待していなかったので、ポケットからコンビニのおにぎりを取り出す。
鬱田たちが教室を乗っ取っていたりしなければ、いや昼寝などしてないで教室を出てさえおれば、
こんなことにはならずちゃんと昼食もとれたはずなのである。
まったく、恨むぞ鬱田たちよ。
( ФωФ)「さて、お前のおかげで食べ損ねたおにぎりでも食べるか。
魚沼産コシヒカリとは最近のコンビニもやるのであるな」
lw*´‐ _‐ノv「ロマロマ!あーん、あーん!!!」
そして、こいつもあっさりと釣れるし。
我輩はおにぎりの包装を外し、シュールの前でおにぎりをちらつかせる。
( ФωФ)「何をしたのか言うのである。でなきゃ、おにぎりはやらん」
lw´‐ _‐ノv「ロマの鬼畜ー!おにぎりー!!!」
(#ФωФ)「子供っぽくだだをこねてもダメ。
お前はもう17歳だろうが。何で我輩がいちいちフォローせねばならんのだ」
lw´‐ _‐ノv「それはロマネたんが妾の弟だからじゃ!」
ロマ×シューとか…いいぞもっとやれ
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:05:28.27 ID:VyWmYA4XO
つC
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:05:58.29 ID:x+sFto11O
しえん
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:06:24.64 ID:gRL1W+yRP
lw*´‐ _‐ノv「杉浦シュール(17)の弟、杉浦ロマネスク(15)さんだからなのじゃ!」
あえて触れなかった現実に触れるんじゃないシュール。
我輩は絶対に認めないぞ。生徒会長にだって苗字を言うのは嫌だったんだ。
この奇人変人が実の姉なのだと、我輩は断じて認めない。
(´ФωФ)「おにぎり食べるか」
lw;´‐ _‐ノv「らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!シューたんこわれちゃうのぉぉぉぉぉぉ!!!」
(´ФωФ)「やっぱりおにぎりは梅干し、昆布、ツナマヨに限るのである」
大工作業は放置しておにぎりを咀嚼する。
ちなみに今、食べているのはたらこ。梅干しでも昆布でもツナマヨでもない。
バカ姉は放置しておにぎりを食べることに集中する。空きっ腹のおにぎりは最高であるな。
lw´; _;ノv「おにぎり……」
( ФωФ)「我輩の質問に答えるのである。答えなかったら、また食べるぞ」
そういいながら我輩はもう片方のポケットから、おにぎりをもう一つ取り出す。
こっちのおにぎりはたらこじゃなく、さきほどあけた三つの具のうちの一つ梅干しだ。
それを我輩はシュールの頭上かつ、奴の手が届かないギリギリのところに掲げる。
lw;´‐ _‐ノv「職員室の外にブルーシート。それだけ」
(;ФωФ)「ずいぶん本格的だな」
lw´‐ _‐ノv「やればできる子だから。
ついでにいえばロマネスちゃんがびっくりすると思ってやってました」
我輩はため息をつきながらシュールにおにぎりを手渡す。
一人ですぐに出来る仕事じゃないだろうとあきれながら、残りのおにぎりを口に詰め込む。
やることが増えてしまったのだから、この封鎖をとっとと片付けてしまわなければならないな。
(;ФωФ)「本当に恨むぞ鬱田」
我輩は釘抜きを手にしながら、生徒会長のことを思う。
あの生徒会長が事態を解決するよりも前に、この作業を済ませなければならない。
それまでに本当にこの作業が終わるんだろうか?
lw*´‐ _‐ノv「おにぎりーおにぎりー」
――本当に今日は厄日だ。
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:10:16.78 ID:gRL1W+yRP
【 ( ^ω^) 】 1−3教室
ξ;凵G)ξ「忘れられてるのは知ってる。
だけど、ずっとずっとあなたが好きだったの」
窓を破って突入した勇ましい委員長は、僕を好きだと言って泣いた。
普段は凶暴な委員長の泣き顔は弱々しくて、昔見た誰かによく似ていた。
ξ )ξエーンエーン
( ^ω^)どうしたお?
ξ o )ξまいごになっちゃったの
その前や後にあったことは完全に消えているのに、ここだけは思い出せる。
夕焼け、公園、泣いているあの子。
映像すら浮かばないボンヤリとしたイメージの中で、僕とあの子が話している。
(;^ω^)それはこまったお。なまえはなんていうんだお?
ξ Δ )ξしらないひとになまえをおしえちゃだめってママが
記憶の中の僕はあの子のことを知らないらしい。
僕は何度も何度もあの子のことを思い返しているのに、記憶の中の僕は答えない。
まとめ付きおめでとう!
支援
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:12:07.93 ID:y/K9XgPkO
明日はホワイトデーか…
渡す相手いないや
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:12:13.68 ID:Oc2gwM860
しえーん
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:12:27.00 ID:gRL1W+yRP
( ^ω^)だったらきみのことは ってよぶお
ぼくのすきなテレビのおんなのこのなまえだお
ξ ー )ξだったらアンタはブーン。
ブーンってあそんでたからブーン
ああ、僕はあの子のことを何と呼んでいたんだろう。
あの子はどんな顔をして笑っているんだろう?
ξ* )ξねえ、ブーン
わたしねブーンがすき。おおきくなったらケッコンしてもいいよ
(*^ω^)ぼくも がだいすきだお
ξ* ー)ξばーか。あたりまえでしょ
その言葉がその声が、目の前の女の子に重なった。
ξ;凵G)ξ「ブーンが好き、本当は大好きなの」
どうして、僕は気づかなかったんだろう。
僕が大切にしていた思い出のあの女の子は、こんなに近くにいたのに。
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:13:56.72 ID:x+sFto11O
支援
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:14:20.55 ID:gRL1W+yRP
ξ#゚听)ξ「バカに決まってるでしょ!
教室乗っ取って、何もしていない井洋や喪前に乱暴して。
おまけに全校放送までするなんて、バカ以外の何ものでもないわ!」
今なら何であの委員長の言葉に、自分が腹を立てたのかわかる。
委員長の言う「バカ」という言葉と声が、あの子の女の子のものとあまりにそっくりだったからだ。
何も知らない委員長に僕の大切な女の子が汚されたようで、それが腹立たしかったのだ。
大切な女の子に気づかなかったのは、僕の方なのに。
委員長は、津出さんはずっと僕のことを見ていたのに。
(;^ω^)「泣かないでほしいお、委員長」
委員長に渡されたチョコレートが重かった。
思えば委員長は今日ずっと鞄を持って、僕たちを追いかけていたような気がする。
消火器の噴射にあっても、教室を追い出されても、僕に酷いことを言われても。
( ^ω^)「委員長のこと大嫌いなんていってゴメンだお。
委員長は僕のことを思って言ってくれたのに」
僕は委員長に沢山謝らないといけない。
ショボンに言われるまでもなく、酷いことを言ったのは僕なのだから。
それだけじゃない、僕はあの子が好きといいながら何もわかっていなかった。
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:15:13.78 ID:eKPNhMpUO
支援始めた瞬間にこっちが猿ってどうよ?
支援
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:16:32.31 ID:gRL1W+yRP
ξ;凵G)ξ「バカなのは私。意地になって素直になれなくて
ブーンに酷いこといっぱい言った。大嫌いって、バカって」
僕はどうしたら彼女の涙を止められるんだろう。
どうしたら、泣きやんでくれるんだろう。
(;^ω^)「委員長っ!」
僕はチョコをもったまま両腕を広げる。
もうバレンタイン中止も、教室にいる同士も、ドクオもどうでもいい。
委員長が僕の姿を見たのを確認すると、僕は両手を広げたまま教室を走り出した。
⊂二二二( ^ω^)二⊃「ほら、ブーン!ブーンだお!」
ブーンと気の狂ったように叫びながら机を蹴り倒し、椅子にのぼり、床に着地し走り回る。
委員長のビックリした顔、ブームくんやいとこのゆうたろうくんのそっくりな顔。
相変わらず縛られたままのいよぅくんや、廊下に集まってきている人の視線。
そんなものを受けながら僕は教室を走り回る。
ξ゚)ξ「……」
⊂二二二( ^ω^)二⊃「笑ってほしいんだお――」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:17:46.73 ID:WmKq+RUTO
支援
⊂二二二( ^ω^)二⊃「――ツン」
ああ、そうだ思い出した。
僕が彼女を呼んでいた名前。泣いていた彼女に僕がつけた名前。
僕が大好きな女の子の名前だ。
ξ゚听)ξ「おぼえてたの?」
(;^ω^)「正直言うとわすれてましたお。
あ、でもツンと遊んだこととか、結婚の約束をしたことはしっかり覚えてたんだお」
ξ*゚听)ξ「……そういう時は、覚えてたって言えばいいのよ」
委員長が、津出さんが、ツンが少し赤くなっている。
ツンが泣きやんだのを見て僕は足を止めると、笑う。
(*^ω^)「僕はツンが大好きだお」
ツンのくれたチョコレートの袋を大切に抱え僕は、言う。
もう決してツンの名前を、顔を、声を忘れないように。
(*^ω^)「僕と結婚して下さいだお、ツン!!!」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:20:07.65 ID:x+sFto11O
支援!
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:20:19.08 ID:gRL1W+yRP
ξ///)ξ「……ばか」
聞き慣れた罵倒の声なのに、とても幸せを感じる。
別にマゾって言う訳じゃないお。きっとツンの言葉だからだと思うんだお。
あの子の言うバカという言葉も悪口のはずなのに、ずっと好きだった。
きっとそれは、その言葉の裏に大好きって言葉がいっぱい隠されていたからだ。
ξ*゚ー゚)ξ「普通、いきなり結婚してくれなんて言わないわよ」
(*^ω^)「……でも、ツンは昔言ったお」
ξ*゚听)ξ「なっ、それは昔のことじゃないっ!!!」
ああ、やっぱり僕らの委員長は元気なのが一番だお。
泣いているツンもかわいいけど、ツンはやっぱり元気じゃないと。
(*^ω^)「ツン僕と結婚じゃ嫌ですかお?」
ξ///)ξ「……嫌なわけないじゃない、バカ」
沢山のチョコレートよりも、ツンのたった一箱のチョコレート。
ドクオたちとの熱い誓いよりも、大切な女の子の「バカ」の一言。
「バカ」って言葉が聞きたくて、僕はこれからツンに「大好きだお」って言い続けるんだと思う。
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:20:32.50 ID:eKPNhMpUO
支援
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:22:24.39 ID:gRL1W+yRP
| ^o^ |「おいてけぼり おいしいです」
| ^o^ |「まさかの はっぴーえんどとは これいかに」
(=;ω;)ノ「人のことさんざん殴っておいてこの展開なんて許せるかよぅ!」
あれ?君たちいたっけ?
正直忘れてたお。何か放送でもいろいろ流れてるし、どうなってるんだお。
⌒*リ;´・-・リ「えーと、おめでとう?」
爪゚ー゚)「なんというラブコメ」
(゜д゜@「あらやだ」
/ ゚、。 / 彡 l v lミ「超展開乙」
(;^ω^)「あーーーっ!!!僕たち学内のチョコレート総取り計画中だったお!」
ξ;゚听)ξ「え?忘れてたのアンタ?!」
いつの間にか廊下に集っている人の群れで、僕の意識は我に返った。
そういえば僕たちバレンタインだから学校乗っ取る予定だったんですよねー。
あはは、どうするどうするお、僕!
支援支援
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:23:37.70 ID:hX7EeTWk0
叩き割ればいいんだ!!さあはやく!!
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:24:15.04 ID:x+sFto11O
支援
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:24:16.56 ID:gRL1W+yRP
(;^ω^)「あーードクオ絶対怒ってるおー。ショボンにも怒られちゃうおー。
ペニサス部長超怖いお、モララーくんの冷笑が頭に浮かぶおー」
ξ;゚听)ξ「アンタたちはカップル潰すって言ってたけど、
そのアンタがくっついちゃった場合どうなるの?」
( ^ω^)「くっつくって……あ」
ξ//)ξ「べ、別に私とアンタがくっついたとかそう思ってる訳じゃないんだから!
……ただ、結婚しようってそういう意味かなとかゴニョゴニョ」
ツン超かわいいお!
ドクオたちが束になっても叶わないくらいかわいいお!
ドクオといえば昨日、ツンのことキツイって言ってたお。許せんお!
(*^ω^)「そうだお!僕とツンは結婚するんだからもうドクオに協力できないお!」
ξ;゚听)ξ「それでいいの?!」
(*^ω^)「僕はツンがいればそれでいいお!
ドクオたちには後で謝るからいいお。というわけで、携帯ピポパっと」
携帯でドクオの携帯を呼び出して電話を掛ける。
あ、せっかくだから結婚の報告もするお。
気持ちがいいくらいの馬鹿ばっかりだ
支援
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:25:50.20 ID:Oc2gwM860
しえん
支援
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:26:12.23 ID:gRL1W+yRP
('A`;)】『どうした?何か困ったことでもあったか?』
(*^ω^)】「思い出の女の子が委員長のツンで結婚することになりましたお!
つきましては作戦に協力することができなくなりましたお」
(;'A`)】『は?おいちょっと待て!何言ってるかわからんぞ?!』
(*^ω^)】「僕とツンはラブラブハッピーだから、協力できなくなったお!」
(;'A`)】「待て!思い出の女の子って脳内とかレアモンスターじゃないのか?!
帰ってこい!おい、内藤っ!!!!」
まだ、携帯からドクオの声が聞こえるけど僕は携帯の通話ボタンを切り電源を切る。
あ、そうだツンに携帯の番号とメルアドも聞かなきゃだお。
ξ///)ξ「……」
(;^ω^)「ツン、真っ赤だお。熱でも出てきたんじゃないかお?」
僕はツンの頭をぽんぽんと撫で「いたいのいたいの飛んでいけーだお」と言ってから教室を見回す。
教室には奪ったチョコを食べながら立ちつくすブームくんと、いとこのゆうたろうくんと、いよぅくん。
教室の外にはクラスの子やら、野次馬っぽい知らない人がいっぱいいる。
僕は一度息を吸うと、それから大きな声を出して叫んだ。
( ^ω^)「僕、内藤ホライゾンは投降し、この1−3教室を開放することを宣言するお!」
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:26:32.39 ID:hX7EeTWk0
>>110 / ヽ
ノ ___l,,,,,,,,,,,,___
| _,,,..-='''''~~~____::::::::::: ̄~~'''ュ
| _,,,...-='''''~~~:::::::::::::::::_,,-‐、ノノ 、〉::::::::::::::_,.=''
_,,,|..-='''''~~~:::::::::::::::::::::::::::::r''''~,="ツ, 、_〈__,,..=''''~
_,,,...-='''''~~~::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ~''~,ィ'~(i~ 乂
(~::::::::::::::::::::::::::::r=~ _,,,_ ::::::::::::::::::: '  ̄ノ ヽ
~''''''''''''''''''''''~(:::::(("~ヽ~ヽ ::::::::: ..:r )
):::::ヾ、 l|_、_ ::::::: r`ー'f
(:::::::::::`l、 _,-、 / ヽ 女に金貢ぐぐらいなら
ヽ:::::::::::ゝ,,_ ノ ' ,イノ
`i:::: :::l .〈 〈 首つっておっ死ね!!
\ :::l ヽ1
\ ::ヘ ノ ソ
\ :::ヘ / f
\ _,,..=ー---‐
ドクオ達負けちゃいやぁぁぁ!
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:28:50.93 ID:gRL1W+yRP
【 (*゚ー゚) 】 廊下
('、`#川「ほらほら、先は長いわよ少女A!」
(*;ー;)「あの……あの……私……」
('、`#川「言いたいことは簡潔に三行でまとめなさいっ!
偽川と違って、私は女には厳しいわよ」
(*;ー;)「私……私っ……」
('、`*川「はいっ、時間切れー。さあ、次行くわよ」
廊下であった女の人に、紙の束を半分持たされながら私は廊下を歩いていた。
私は放送室に行きたかったのに、女の人は強引に私をひっぱっていく。
うぅっ、この紙の束の中には男の人の裸の写真やイラストがいっぱい……。やだよぉ。
('、`*川「親切な人(と書いて下僕と読む)がいて助かっちゃったわぁ。
大丈夫よ、貴女のことは漫研の新メンバーとしてかわいがってあげあるから!
初心者向けの選書はばっちりよ!あなたの好きなジャンルがあればどんどん語って!」
(*;ー;)「……私、チョコレートを……」
Σ('、`;川「チョコレートプレイっ?!あんたおとなしそうなのにやるわねっ……!」
女の人は、私にはちょっとよくわからない話を嬉しそうにしている。
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:29:44.67 ID:x+sFto11O
しえん
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:30:14.06 ID:gRL1W+yRP
(*;ー;)「……そうじゃなくて、ですね」
('、`*川「プレイじゃハード?口移しくらい?そりゃあ、正当派ね!いいわ!」
私は、この女の人に引きづられてあちこちの掲示板にプリントを貼って回らされていた。
……プリントの内容は思い出したくないです。うぅっ。
なんとかしてギコくんのところへ行かなきゃいけないのに、私は足踏みをしたまま。
いやだなぁ、私。暗い考えでまた頭がいっぱいになっちゃう。
('、`*川「さぁ、行くわよ!各教室巡りの旅に……」
(;゚ー゚)「……っ!」
ダメ。このままじゃ、また教室にもどっちゃう。
何も出来ないまま、教室に戻るのは、嫌。
勇気を出して、声を上げなきゃ。怖いなんて思っちゃダメっ。
(# Д )『うぉぉぉぉおおおお!!覚悟しろっ、モララーぁっ!!!』
その時、私の大好きなギコくんの怖い声が聞こえた。
ギコくんはここにはいない。だから、その声はもっと遠くから聞こえてきたもので……。
その声はモララーくんのことをとっても怒っていて、私の胸はぎゅっと苦しくなる。
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:31:02.38 ID:Oc2gwM860
しえん
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:32:21.86 ID:gRL1W+yRP
('、`;川「……こ、これは痴話喧嘩フラグっ!幼なじみ強制イベントktkr!」
(;゚ー゚)「あのっ……聞いて下さいっ!」
('、`#川「ちょっと、私はちょうど天からネタとイベントが……」
(;゚ー゚)「私、行かなきゃいけないんですっ」
中学生の頃、ギコくんとモララーくんが学校の出し物をめぐって大げんかをしたことを思い出す。
きっかけは些細なことだったのに大げんかになって、二人は血まみれになっても止まらなかった。
あの時、私はただ泣くことしかできなかった。
がんばって止めようとするモナーくんを見ているだけだった。
……あのときと同じ、ギコくんのすごく怒った声。
ギコくんはモララーくんのことを止めるって言ってたけど、このままじゃ大変なことになる。
二人の喧嘩なんてもう、見たくない。
('、`;川「おっ?」
(;゚ー゚)「お手伝い出来なくてごめんなさいっ。でも……でも、私……」
('、`*川「……おお、少女Aも言えるじゃん!
なんだかわかんないけど、行っていいわよ。手伝ってくれてありがとね」
(*゚ー゚)「ありがとうございますっ!」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:34:30.04 ID:gRL1W+yRP
('、`;川「……さてと、他の下僕でもさがすかね。
このままじゃネタ帳にメモもできないじゃない」
私は女の人にプリントを返すと、礼をして廊下を走り出す。
廊下は走っちゃいけないって規則があるけど、今日だけは許して下さい。
スピーカーから聞こえてくるギコくんたちの声に胸が張り裂けそうになりながら、走る。
(;゚ー゚)「お願い間に合って……」
誰も居ない廊下は、渡り廊下は、気が遠くなりそうなくらい遠かった。
それでも走って、私は放送室の前へとたどり着く。
嫌な予感に頭がガンガンと鳴る。走りすぎて、息を吸うのも苦しい。
(#´∀`)「やめるモナぁぁぁあぁああああ!!!」
そして、私は殴り合う二人の姿を見た。
その姿は制服が変わったこと以外は中学生のあの時のままで、
それを止めるモナーくんの姿もあの時と同じで……
(#゚ー゚)「やめてっ!!!」
私は、まるで悲鳴のように声を上げた。
このブーンうぜぇ
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:36:26.02 ID:gRL1W+yRP
(;´∀`)「――しぃちゃんっ!危ないモナっ!!!」
モナーくんの制止の声を振り切って、放送室の中に入る。
ギコくんとモララーくんを引きはがそうとするけど、二人は重くてとても引きはがせない。
(*;ー;)「止めてっ!止めてよっ!!!」
(;´∀`)「しぃちゃんっ!!!」
(*;ー;)「放してっ!二人ともまた大怪我しちゃう、そんなの嫌っ!!」
モナーくんが私を止めようとしてくれるけど、私は首をふって拒絶する。
ギコくんの上着をひっぱり、モララーくんとの間に強引に体をねじ込ませる。
モララーくんの顔から血が流れているのを見た、ギコくんの制服が上履きの足跡だらけなのを見た。
(;・∀・)「……しぃちゃん」
(゚Д゚;,,)「――しぃ、教室で待ってろって!」
(*;ー;)「嫌なの、私のせいで二人が喧嘩するのは」
涙をぬぐう。けど、それは止まらない。
廊下を走る間ずっと聞こえていた、ギコくんとモララーくんの声。
私のために殴り合う二人の声。
追いついた
支援
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:38:14.16 ID:gRL1W+yRP
チョコレートに浮かれていたのは私だけだった。
自分のことばかり考えていて、大切な二人を傷つけていることに気づかなかった。
私は私のわがままのせいで、ギコくんにもモララーくんにも、モナーくんにまで迷惑を掛けていた。
(*;ー;)「ごめんなさい、モララーくん。
モララーくんの気持ちに気がつかなくて、お兄ちゃんみたいってずっと頼ってて。
モララーくんのこと好きな子だっていっぱいいたのに、甘えちゃってごめんなさい」
(;・∀・)「……っ、違う。僕はっ……」
(*;ー;)「モララーくんの気持ちに答えられなくて、ごめんなさい」
(;−∀−)「……謝らなくていいんだよ。
僕はずっと君の気持ちに気づいていたし、知っていたから。
それに、しぃちゃんは言ってくれたじゃないか昼休みに」
鈍感でごめんなさい。気づけなくてごめんなさい。甘えてごめんなさい。
幼なじみの関係を壊したくない。私のわがままのせいで苦しめてごめんなさい。
(,,;゚Д゚)「お前、モララーのことが好きじゃなかったのか?」
ギコくんが呆然とした顔で私の顔を見る。
その顔は、モララーくんに殴られたのかほほが赤く染まっている。
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:39:09.44 ID:5gFHKTX5O
次にしぃはあたしのために争わないでという支援
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:40:27.96 ID:gRL1W+yRP
(#・∀・)「しぃちゃんが僕のことを好きだったら、こんなことなんかしてないよ!!
しぃちゃんはなぁ、ずっとずっとお前のことしか見てないんだよ!
僕だってずっとずっと同じくらいしぃちゃんのことが好きなのに」
(#´∀`)「ギコも鈍感にもほどがあるモナ!モララーがヤケになったのもギコのせいだモナ!
そもそもギコがはっきりしないのがいけないんだモナ!
こっちとら幼稚園のころからハラハラしっぱなしモナ!!!」
(,,;゚Д゚)Z「え?え?ちょ、何で知ってるんだよ、お前らっ!」
私は涙をぬぐう。
こんなにモララーくんを傷つけたのに、さらに傷つけるようなことをしてごめんなさい。
そして、これから私がすることを許して下さい。
(*゚ー゚)「ギコくんが好き」
私は手提げ袋から、昨日作ったチョコレートの箱を取り出す。
ピンク色の包装紙に、赤いリボン。それからお花の飾りつけ。
そのチョコレートの箱をギコくんに差し出しながら、声をあげる。
(;゚ー゚)「……私っ、……私はっ、ギコくんが、好き」
一度はちゃんと言えたのに、ギコくんが見ていると思うと上手く言葉が出てこない。
なんども口をひらき声をつっかえながら、ようやくそう告げる。
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:41:01.20 ID:Oc2gwM860
しえーん
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:42:20.45 ID:gRL1W+yRP
(* o )「……好きなの。
ギコくんの真剣な顔が好き。イジワルだけど優しいところが好き。
怪我しても私たちを守ってくれるところが好き。
いいところも悪いところも全部、全部好きなのっ!」
(,,;゚Д゚)「……しぃ」
(*///)「ずっと、ずっと、好きでした。
……私とお付き合いしてください」
お願い今だけでいいから私に勇気をください。
ギコくんの顔をじっと見つめる勇気を、あなたのことが好きって言える勇気をください。
(,,;゚Д゚)「……俺でいいのか?」
(*///)「ギコくんじゃなきゃダメなの。
小学校に入る前から、ずっとずっと好きだったんです」
(,,*゚Д゚)「――しぃ」
ギコくんの体が私の体をぎゅっとした。
ギコくんに抱きしめられて私の心臓もぎゅっと高くなる。
(,,*゚Д゚)「俺もしぃのことが好きだ。……愛してる」
イイヨイイヨー
支援
これはいい展開
支援
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:42:42.23 ID:x+sFto11O
支援
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:44:10.86 ID:gRL1W+yRP
( T∀T)「いい話だモナ。本当によかったモナ」
( ;∀;)「僕はしぃちゃんのことしか見てこなかったのに……」
( T∀T)「うんうん。モララーはがんばったモナ。
今はモナと一緒に泣くといいモナ」
幸せすぎて息が止まりそう。
私はギコくんに「好き」って言えるだけで満足なのに、ギコくんは私のこと好きだと言ってくれた。
それが幸せで、死んでしまっても……
( ;∀;)「うわぁぁぁぁぁっぁぁぁっっ!!!
死ぬんだ!死んでやるぅぅっっっ!!!」
死んでしまっても……って、モララーくんっ?!
あわわわ、幸せって言ってる場合じゃなかった。
モララーくん!どうしよう、モララーくんがいつものモララーくんじゃない!
(;゚ー゚)(,,;゚Д゚)(;´∀`)「止めてぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
私とギコくんはあわてて離れてモララーくんに向う。
モナーくんは叫びだしたモララーくんを羽交い締めにして、暴れ出すのを止めている。
いつも落ち着いているモララーくんが取り乱すなんて、
幼稚園のころギコくんにショートケーキの苺を取られて泣き出して以来。
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:45:01.31 ID:eKPNhMpUO
モララーwww
支援
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:46:16.99 ID:gRL1W+yRP
( ;∀;)「いっそのこと殺せぇぇぇぇぇぇぇ!!!
しぃちゃんのいない世界なんか滅びればいいんだ!!!」
(;゚ー゚)「落ち着いて、モララーくん!私はここにいるから。嫌いになんかならないから」
(,,;゚Д゚)Z ガーン
(;´∀`)「ギコも見てないで、モララーを止めるモナ!」
私の言葉にモララーくんは、いつもの表情にもどる。
モララーくんのいつもの笑顔。うん、モララーくんはやっぱりその表情じゃないと。
( ・∀・)「……でも、お兄ちゃんなんだろ?」
(;゚ー゚)「……お、弟とかお父さんでも」
ああ、私のバカっ!でも、モララーくんは大切な幼なじみで、私の特別はギコくんで……あぅ。
( ;∀;)「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!
二人とも幸せになって結婚して子供作って孫の成長見守りながら死ねぇ!!!!」
(,,*゚Д゚)(*///)
ごめんね、モララーくん。でも、応援してくれてありがとう。
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:46:21.65 ID:y/K9XgPkO
('A`)ブリ
ノヽノ) ブリ
くくξ
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:46:22.90 ID:Oc2gwM860
モララーがああ
しえんする
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:46:53.04 ID:x+sFto11O
しえん
モララー…お前は今泣いて良い、泣いていいんだ!
支援
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:47:24.45 ID:eBzJiCv9O
モララー…俺がいるよ……
モララーの性格が好きだwww
あれ?これって校内放送されてr・・・・
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:47:59.87 ID:j0OggT8fO
モララー、不憫なヤツよwww
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:48:29.62 ID:gxp+2Br6O
前話までは楽しめてたけど
何か今回はつまらんわ
ウザく感じるキャラが多くて
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:48:58.58 ID:gRL1W+yRP
【 川 ゚ -゚) 】 校門前
鬱田を倒すには皆の前で圧倒的な力で屈服させなければならない。
では、圧倒的な力で屈服させるためには何が有効だろうか?
校庭から鬱田たちの声が聞こえてきたときから私はずっと考えていた。
鬱田のカリスマ性と行動力はやっかいだ。
その作戦には穴が多いが、その行き当たりばったりな行動であるが故に予測がつかない。
川 ゚ -゚)「……力では鬱田には勝てない。やめてくれと頼むのも当然却下。
権力に訴えるのは……逆効果だな」
ヒートの様な強さ、杉浦の様な体格、猫谷の様な反射神経の鋭さ、麗子の様な行動力。
どれも、私には無いものだ。私にできることと言ったら、頭を動かすことくらいだ。
しかし、予測不能な事態の連続でその頭すらも上手く動かない。
……ああ、私はどうすればいい?どうすれば鬱田を彼を止められる?
川 ゚ -゚)「私が持っているのは、携帯電話と鞄と教科書と……」
携帯電話?ヒートとも連絡のつかない今、誰に連絡を取れと言うのだろうか?
教科書?私にはコントロールができないから投げたとしても上手くいくはずがない。
私に残された物はあと……
川;゚ -゚)「これは使えないな」
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:51:21.00 ID:gRL1W+yRP
鞄の中に眠っていたのは、今となっては何の役にも立たない物だ。
しかし、いや、でも……。
鬱田ドクオが私の知る通りの人物であり、私の分析が正しいのならば、これは最大の武器になる。
川 ゚ -゚)「――確実性が欲しいところだが仕方がないか。
無謀な賭は嫌いなんだがな」
落ち着いて情報を集め、機会を窺う。今日の私はこれで失敗している。
それならば、いっそ動こうと決めたのがついさっき。
私はもう躊躇っている場合ではないのだ。分が悪い賭でも乗るしかない。
私はそれをポケットの中に入れる。
川 ゚ -゚)「これを使うには鬱田に近づく必要があるな」
彼らに近づくにはどうしたらいいだろう?
こちらに武力行使をする意図がないことを示しつつ、彼らに近づくためには……。
川 ゚ -゚)「……生徒手帳でも読み上げてみるか」
あまりにもずさんな作戦であることは自分でもわかっている。
しかし、突入までに残された時間は少ない。
私は鬱田たちの様に行き当たりばったりの自分を嘆きつつも、生徒手帳を手にした。
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:51:50.91 ID:VyWmYA4XO
支援
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:53:11.34 ID:gRL1W+yRP
川 ゚ -゚)「もう一度言おう。鬱田ドクオ、君では私を倒すことはできないよ」
そして、私は鬱田ドクオと対峙している。
彼の手にはトイレから持ち出されたであろう清掃道具が握られ、その切っ先は私を向いている。
気の棒の先に取り付けられた黒光りするゴムが生々しい。
鬱田ドクオに向って私はポケットに入れておいた物を取り出す。
――何の変哲もない板チョコ一枚。
(;'A`)「なっ!」
川 ゚ ー゚)「私から君へのプレゼントだ。受け取って欲しい」
(;´・ω・`)Z「……っ!!!」
しかし、そのチョコ一枚で空気は激変した。
もとより放送で動揺こそしていたが、その変化はより顕著だった。
鬱田たちは驚愕の声をあげ、その仲間の思われる男子生徒たちも動揺の声を上げる。
かつて職員室前で出会った三人の女生徒も、驚愕の表情で私に視線を向けている。
川 ゚ -゚)「私からのチョコレートは嫌か?」
支援
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:54:11.16 ID:Em+pRNbi0
(´・ω・`)「で、具合はどうだい?」
( ^ω^)「難航してるよ。せっかく書いた新作を公開し損ねてね」
(´・ω・`)「ははぁ、あの君がね」
どうも彼、ショボンは僕の作品に一目置いていたらしい。
おくびにも出さなかったので僕は今のいままで知らずにいた。
(´・ω・`)「僕でよければ話を聞くよ」
( ^ω^)「ありがとう。では、思うんだけど、ショボン。物を書く意味ってなんだい?」
(´・ω・`)「そうきたか…」
やはり難しい質問だっただろうか。
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:55:09.35 ID:gRL1W+yRP
川 ゚ -゚)「そんなにチョコレートは欲しくないのか?」
(;'A`)「……チョコだ……と……」
(;´・ω・`)「ダメだっ、ドクオっ!!!」
彼らは元はチョコレートを貰えないという恨みで凝り固まった人間達だ。
その本心は誰もがチョコレートを欲している。その心の隙さえつければ私の勝ちだ。
ミセ;゚ー゚)リ「ちょっ、どういうことなのよー」
ζ(゚ー゚;ζ「デレちゃんが知るわけないでしょう!」
(゚、゚;トソン「天変地異の前触れです」
<;`∀´>「コレは隠謀ニダ!世の中は隠謀と隠蔽と謀殺で回ってるニダ!!」
(’e’;)「大いなる意志としか」
('(゚∀゚;∩「会長が ご乱心 だよ! だよ!」
三人の女生徒が、
鬱田たちのカリスマと行動力にひかれて集まった男子生徒たちが、ざわめく。
その中で、鬱田は動かない。
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:56:28.77 ID:eBzJiCv9O
なんだ今の
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:57:32.23 ID:gRL1W+yRP
川 ゚ ー゚)「君に受け取って貰いたいんだ」
('∀`)「生徒会長が俺にチョコ……巨乳黒ストッキング女神が……」
口元をあげて微笑みを作ると、鬱田もだらしのない顔を向ける。
みろ、俺は人生の勝利者だと言わんばかりの笑み。
鬱田の権威とカリスマを失墜させるのならば、今がその好機。
川 ゚ ー゚)「欲しいか?」
(*'∀`)「はいっ!!!」
(#´・ω・`)「ダメだドクオ!コレは罠だ落ち着けっ!!!!」
その中でただ一人、鬱田を制止する声が上がる。
眉下ショボン、VIP高のたった一人の図書委員。その彼が大声で鬱田を制止する。
('A`)「おいおい嫉妬は見苦しいぜショボンくんよ。
お前だって会長のチョコ……欲しいんだろ?」
(;´・ω・`)「――っ!!!」
(#'A`)「俺は貰うぜ!これが人生はじめてのカーチャン以外の女からのチョコなんだよ!
たとえ罠でも、何が待ちかまえていようとも俺はっ、俺はっ!!!」
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:57:37.42 ID:y/K9XgPkO
お情けの義理チョコはムカつく
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 20:59:09.46 ID:gRL1W+yRP
(;´・ω・`)「だめだっ、それがどう言うことなのかわかっているのか?!」
(#'A`)「それでも俺はっ、チョコが欲しいんだ!!!
お前もそうだろ?たまには素直になってみせろよ!」
(;´・ω・`)「……」
欲望に忠実な、鬱田の熱い声が校庭に轟く。
だけど、鬱田はそれがどういう意味を持つのかに気づいていない。
彼の場合気づいていても同じ行動を取りそうではあるが、どちらにせよ結果は変わらない。
川 ゚ -゚)「私のチョコがほしければはいつくばってブヒブヒ鳴け。
そして、私の靴をなめて『降伏しますクー様』と叫べ!」
(;'A`)「なっ!!」
川 ゚ -゚)「いらないのか?
いらないのならばこのチョコはこの場で私が食べる。
君たちは自由に学校占拠を続け給え」
私は板チョコの放送をその場でペリペリとはがし始める。
頼むぞ、食いついてくれ鬱田ドクオ。そして、そのカリスマを失墜させろ。
(;'A`)「く、食うくらいならこの俺に!私めにチョコを!!!」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:00:31.14 ID:gRL1W+yRP
川 ゚ -゚)「君たちはバレンタインを無くすのだろう?
それならば、君たち自身もチョコレートを貰えないと言うことではないか。
君たちが降伏しないかぎり、このチョコは渡せない」
('A`)「……」
(;´・ω・`)「ドクオっ!!!」
('A`)「ショボン……お前に言っておくことがある……」
鬱田は視線を私から、眉下ショボンへと向ける。
その目は真剣で、人生経験を積み重ねた者だけがもつ揺るぎない強さに満ちていた。
b('∀`)「男にはそれでもやらなければならないことがあるんだ」
鬱田ドクオはこの上もなくさわやかな笑顔を浮かべて、
(*'∀`)「クー様ぁ!この哀れな豚乞食めにチョコレートのお恵みをぉぉぉぉ!!!
そして、その靴をなめる幸福をお与え下さったことに感謝します!!」
感動的なまでに美しく、プロそのものの姿勢で土下座をした。
おまけに素早い動きで、私の…私の靴に……ひっ。
な、舐めた。本当に……き、気持ち悪い……やめろっ!!
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:01:46.66 ID:eKPNhMpUO
支援
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:01:59.90 ID:x+sFto11O
支援
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:02:13.77 ID:gRL1W+yRP
川;゚ -゚)「お前にプライドというものはないのか!」
(*'∀`)「クー様の靴を舐める幸福の前にはそのようなもの必要ありませぬ。
クー様の前に降伏します!ブヒブヒ!許されることならば、チョコだけじゃなくて、奴隷にぃぃぃ!!
クー様っ!!クーさまぁん!クーにゃぁぁぁぁぁああああああああああああああん!!!
あああああ…ああ…あっあっー!あぁあ!!!くーにゃんくーにゃんクー様ぁぁあああ!!!
クンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!クーにゃんの美しい黒髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!スリスリしたいお!スリスリ!スリスリ!黒ストッキングハァハァ!…きゅんきゅんきゅい!!
くーにゃんのバストに僕の股間も限界!!あぁぁあ…あああ…あっあぁあ!!ふぁぁあああんんっ!!
生徒会長2期決まって良かったねクーにゃぁんっ!!かっこいい!クー様!かっこいい!いぁいぁぁぁ!
くーにゃんは靴までかぐわしくてしてぃてむはぁはぁはははぁぁぁぁあん!!!ねぇ裏側も舐めていい?
ううっうぅうう!!踏んでっ!!その御足で僕ちんを踏んでくださぁぁぁああああ!!むはっあぁぁぁぁ!!
その軽蔑するようなどんびきの顔で俺をみてぇえぇぇえええぇえぇっ!!はぁぁぁあああんんん!!
俺の想いよクーにゃんへ届け!!クー様の御心へ届け!
あぁぁでも俺は豚なのぉぉっ!!クー様に奉仕するだけの豚奴隷なのぉぁああああ…あああぁ!!!」
背筋がぞわっとしたぞ。
気持ち悪い。靴を舐めるな、足にまとわりつかないでくれっ!!!
ひ、人としてのプライドはどこに置き忘れてきたのだ?
川;゚ -゚)「ひぃっ」
落ち着け、クールになれ素直クー。私の名前のクーの文字は飾りか?違うだろう?
ここまでやって来た目的を思い出すんだ。おびえている場合ではないだろう。
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:02:44.07 ID:RsjLnkugO
ドクオwww
支援た
ドクオwwwwwww
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:04:20.47 ID:gRL1W+yRP
川#゚ -゚)「そこにひれ伏して喋るな豚っ!」
(*'∀`)「ブヒッ!」
よし、これで鬱田は黙ったな。……黙った、よな?
大切なものをいろいろ失いはしたが、これで鬱田を黙らせることができたんだよな。
チョコ一枚でこれほどまでに恐ろしいことになるとは思わなかった。
ミセ;゚ー゚)リζ(゚、゚;ζ「……」
(゚、゚;トソン「死ねばいいのに。本気で」
( ;_L;),;(・)(・),【+ 】; ゞ゚)「……」('(;∀;∩(’e’;)(´ー`;)
<;ヽ`∀´>「アイゴー」
/(^o^)\ナンテコッタイ
(;・∀ ・)「……これはないわ」
(;´・_ゝ・`)「あのー、1−5男子一同やっぱなしで」
不気味な沈黙があたりに満ちた。
校庭に集う者や教室から校庭を覗き見ていた者達の、視線が私たちに突き刺さる。
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:04:33.44 ID:Oc2gwM860
PSPに移ります↓
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:04:36.08 ID:eKPNhMpUO
きめぇwwwwww
支援
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:04:37.44 ID:IvUkP2+B0
PSPに移ったしえーん
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:06:37.61 ID:gRL1W+yRP
川 ;∀;)「ブヒブヒ鳴きながら、この集会の解散を告げろ豚っ!!」
(*'∀`)「了解ですブヒ!皆の者解散じゃっ!!!」
あまりに大きな代償を支払って私は、勝った。
私の心とプライドはズタズタ、学内での私の評判がどうなるか知りたくない。
私はあふれ出る涙をこらえながら、鬱田にチョコレートを渡……
(#´・ω・`)「たとえ、ドクオが屈しても僕はこの会を解散なんかにさせやしないっ!」
川;゚ -゚)「――っ」
怒声が響いた。
温厚な彼の大声を私ははじめて聞いた。
彼は怒っている。私が彼を怒らせた。私は彼に敵意なんて持っていないのに。
( ;_L;),;(・)(・),【+ 】; ゞ゚)「……シャキン参謀っ!」('(;∀;∩(’e’;)(´ー`;)
(#´・ω・`)「会長……あなたは……」
川;゚ -゚)「ショボン。君は……」
手にしたチョコレートが地に落ち、パキリと割れた。
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:07:50.68 ID:eKPNhMpUO
支援
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:08:13.50 ID:gRL1W+yRP
【 (´・ω・`) 】 校門
(*'∀`)「クー様のチョコだっ!チョコだよぉぉぉぉ!!!」
張り詰めた空気が校庭に満ちる。
そんな中ドクオは、会長の手から落ちたチョコレートを歓声を上げて拾い上げる。
その表情はどこまでも嬉しそうで……どす黒い思いがこみ上げてくることを止めることができない。
(#´・ω・`)「あなたはどうして僕たちの邪魔をするんだ!」
川;゚ -゚)「……私は私の為に君たちを止めようと。
そ、そう言う君こそどうなんだ。普段はおとなしい君が何故?」
会長の言葉には普段のキレがない。その表情もどこか曇っていた。
傲慢に見えるまでの冷静さ、あまり表情の変わらない……それでも美しい顔。
それが、僕の知る会長だ。僕の知る会長は自分のことを優先するはずだ。
川;゚ -゚)「答えてくれ、ショボン。友人のためか?それとも、私への腹いせのためか?
私が悪いのならば謝ろう。君に図書委員の仕事を強要するのは止める」
昼休みと放課後の毎日二回。僕は図書室を開け、開館時間の間ずっと仕事をする。
仕事をほとんどしない図書の先生に代わり、時間通りの開館。目録の整理。蔵書整理。
図書館に僕以外の図書委員がいないのは、会長が仕事を厳しく要求するから。
他の図書委員達はとっくに逃げてしまった。
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:08:35.64 ID:IvUkP2+B0
どうなるしえん
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:09:07.22 ID:eKPNhMpUO
何というシャキン参謀
支援
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:10:17.39 ID:y/K9XgPkO
シャキン参謀?
川 ゚ -゚)「ショボン。君は私のことが嫌いか?」
厳しい生徒会長。
だけど、僕は僕はどうしようもなく彼女が好きなのだ。
本を読むその横顔が、新着図書を嬉しそうにチェックするその顔が、後輩の女の子に微笑むその姿が。
無表情だとささやかれる彼女が、ほんの僅かに表情を変えるのを僕は知っている。
ちいさくちいさく微笑む彼女は、本当に綺麗で。僕はそれだけで幸せになるのだ。
だから、僕は図書委員であることを止められない。
図書室には会長がいる。図書委員であれば彼女と対話をすることだってできる。
だけど、彼女は僕のことを図書委員としか思っていない。
どれだけ恋いこがれても、彼女と話せたとしても。彼女の視線の中には僕はいない。
<#`∀´>「おい、ウリたちはどうするニダ?」
(;‘_L’)「そんなこと言われても、私たちにはどうしようもありませんよ。
ショボン参謀に任せるしか……」
('(゚∀゚;∩「ピンチ! ピンチだよ!」
ドクオに校内を占拠しようと持ちかけられたとき、僕は会長のことをあきらめようと決意したんだ。
こんな騒ぎを起せば会長は間違いなく僕を軽蔑する。
もう会長のことを思って苦しい思いをしなくていい。
それに、会長が誰かにチョコレートを渡すことだって阻止することができる。
なんて後ろ向きな発想なんだろう。
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:11:31.85 ID:x+sFto11O
しえん
(#´・ω・`)「……僕は……」
だけど、だけど愚かな僕の心は思ってしまうんだ。
――騒ぎを起せば会長は僕のことを、図書委員じゃなくて「眉下ショボン」として意識してくれるのではないかと。
本や図書カードじゃなくて僕の顔を見てくれるんじゃないかと、そう思ってしまうのだ。
川 ゚ -゚)「……ショボン」
だけど、実際にその顔をみてもらったのは、そうやって意識してもらったのは僕ではなくてドクオで。
チョコレートを貰ったのは僕ではなくドクオで。
僕はそれが憎くて憎くてたまらなくなる。
('A`)「おいおい嫉妬は見苦しいぜショボンくんよ。
お前だって会長のチョコ……欲しいんだろ?」
ドクオにそう言われたとき言葉を返せなかった。
ドクオの言うとおり、会長からチョコレートを渡されるドクオに僕は嫉妬していたんだから。
僕には会長の前でみっともなく土下座する覚悟も、みっともなく自分をさらけ出す覚悟だってないのに。
何て卑怯な僕。何て意気地がない僕。
ドクオの作戦がなきゃ会長への思いを断ち切ることもできないくせに。
支援
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:13:22.81 ID:j0OggT8fO
やはり予想通りクー→ショボンだったか、支援
…ドクオ、何処までも報われない
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:14:09.70 ID:gRL1W+yRP
('A`)「ショボン……お前に言っておくことがある……」
僕をみたドクオの視線を思い出す。
土下座をして、靴を舐めろと言われたのにその瞳はまっすぐだった。
ネガティブな発言だらけで、おせじにもかっこいいとは言えず、頭も体力もない。
それなのに、ずっとずっと僕らのリーダーだったドクオ。
b('∀`)「男にはそれでもやらなければならないことがあるんだ」
(#'A`)「それでも俺はっ、チョコが欲しいんだ!!!
お前もそうだろ?たまには素直になってみせろよ!」
素直になれるだろうか、僕は。
ずっといじいじと悩んでいた僕だけど、勇気を出せるだろうか?
僕は君のようになれるだろうか?
言い意味でも、悪い意味でも、気持ち悪い意味でもまっすぐなドクオに。
全校に実名を出して放送を行った、流石弟者をおとしめる放送をさせた、ジョルジュ長岡を全裸にした。
シャキンを大変な目にあわせてしまったし、こうやって校門の封鎖だってしている。
なんだ、僕にもう怖いものなんて無いじゃないか。
(#´・ω・`)「会長のことがずっと好きでした!」
ドクオが破れた今、全てが終わりだと言うならば、僕だって破れかぶれだ。
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:15:48.57 ID:x+sFto11O
しえん
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:16:08.99 ID:gRL1W+yRP
川 ゚ -゚)「……本気か?」
会長がその目をぱちりと開いてそう口にした。
その長い黒髪が、風になびいて僕は一瞬めまいを起しそうになる。
(#´・ω・`)「僕はあなたへの思いを断ち切るつもりで、ドクオに協力しました。
なのに、今になってどうして僕の前に姿を現わすんですか?!
僕はあなたが、誰かにチョコレートを渡すところなんか見たくなかったのに」
(;‘_L’)「……参謀?」
<#`∀´>「おい、どうなってるニダ?」
(’e’;)「わ、わかんないんです><」
(´;ω;`)「僕だってあなたが好きなんです、会長のチョコが、会長の思いが欲しかったんです!
それが、無理だと言うのなら僕はいくらでも反抗します」
どうしてだろう涙が止まらない。
結局の所、僕だってドクオと同じなんだ。
会長からのチョコが欲しくて、それがもらえないものだからすねていた。
(#´;ω;`)「僕は決して降伏なんかっ」
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:17:37.58 ID:KaTZxCBiO
しえん
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:18:09.33 ID:gRL1W+yRP
川 ゚ -゚)「何故好きになった?」
(;´・ω・`)「え?」
会長がぽつりと言った。
その言葉が、表情が揺れているように見えるのは涙のせいだろうか。
「お前なんかが」という会長の言葉にならない怒りが込められているからだろうか。
川 ゚ -゚)「私は見ての通りの無表情女だ。素直になってなれない。
クールなんてとんでもない。結局の所傷つきたくないだけの臆病者なんだ。
そんな私のどこがいいんだ?どうせこれも作戦だろう?」
気のせいじゃない。会長の声は頼りなく震えていた。
無表情にも見える表情は頼りなく震えて、自己擁護の言葉を紡ぎ出している。
ふと、思う。
そうか。僕と君はこんなにも似たもの同士だったんだ。
僕の温厚な態度は傷つきたくないから。会長の冷静な態度は傷つきたくないから。
僕と会長はこんなにも違うのに、根っこはよく似てるんだ。
川;゚ -゚)「……だけど、」
会長が鞄を開いて、その中から何かを取りだした。
それは、深い赤色の包装紙とリボンで飾りがつけられた箱。
支援!
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:20:16.06 ID:gRL1W+yRP
川 - )「だけど、私は君が好きなんだ」
会長の整った表情は、泣きそうにも見えた。
そして、そのまま赤い箱を僕に差し出した。
僕はうぬぼれてもいいのかな。僕はその箱を受け取ってもいいのだろうか?
川 ゚ -゚)「私はショボンのことが好きだ。
ショボンが今回の騒動で厳しい処分を受けるのが嫌だった。
君が停学や退学になるのが嫌で、私はショボンを止めようとしてたんだ」
会長は、僕に告げる。
無表情とも言われる表情の中に真剣な色をにじませて。
僕にはじめてみせる表情で、声色で告げる。
川 ゚ -゚)「全部私のエゴだ。図書委員の仕事を強制したのも私が君に会いたいから。
君たちを止めた理由も、君に会えなくなるのが嫌だったからだ。
それに、このチョコレートだって渡したかった。私は勝手な女なんだよ」
これは夢なんだろうか。図書室で本に埋れた僕が見る都合の良い妄想。
あるいは仕事の合間に読んだ、恋愛小説の一場面。
だけど、目を開いてもそこには会長がいて、会長の手にした箱は消えずにあって。
ああ、これは夢じゃないんだなぁと思った。
ドクオが可愛そうすぎるwwwwww
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:22:09.25 ID:gRL1W+yRP
(´・ω・`)「図書館に通う貴女と話すうちにひかれていきました。
あなたが勝手だと言うのならば、僕だって勝手です。
こんな状況になるまで、あなたのとこを好きだって言う勇気がなかった」
川;゚ -゚)「私だってそうだ。ヒートや猫谷や麗子がいなければ、素直になることだって怖かった。
私は……きっと今回のことがなければこのチョコだって……」
僕は会長の手にある箱をそっと受け取る。
綺麗な包装紙で包まれた、チョコレートの箱を。
ああ、これで僕も裏切り者の一人なんだなぁと思うと同時に、嬉しさがこみあげてくる。
(´・ω・`)「……会長、僕はあなたのことが好きです。
こんな僕ですがおつきあいしてくれますか?」
川 ゚ ー゚)「こんな私でよければ、よろこんで」
そして、会長は僕にびっくりするくらいに近づいて、――僕の口にそっと口づけをした。
(*´・ω・`)「……か、会長」
川*゚ -゚)「――私を放さないでいてほしい」
その表情は、僕がこれまで見た中で一番綺麗で愛おしくて、
僕はそっとその顔にキスを返した。
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:23:21.97 ID:IvUkP2+B0
しえーん
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:23:31.47 ID:gxp+2Br6O
なんだかんだで全てはドクオのおかげ
支援
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:24:08.59 ID:gRL1W+yRP
【 ('A`) 】 校門
俺にチョコと奴隷になる快楽をくれた生徒会長は、俺の目の前でショボンにチョコをプレゼントした。
おまけに、あの美人のちゅーがついた!俺だって三次元じゃしたことないのにっ!!!
チョコも推定80円の板チョコじゃなくて、テレビでやってるようなオサレな店のやつっぽい高級チョコ。
どうみても本命ですありがとうございました。
('A`)「……何で俺、義理チョコ一枚のために必死になってたんだろう」
その時、俺の制服のポケットが震動をはじめる。
あわてて制服から携帯を取り出すと、そこには内藤と表示されている。
('A`;)】「どうした?何か困ったことでもあったか?」
(*^ω^)】『思い出の女の子が委員長のツンで結婚することになりましたお!
つきましては作戦に協力することができなくなりましたお』
慌てて通話ボタンを押し話しかけると、内藤がむかつくほど弾んだ声でそう言った。
意味がわからない。オイ待て、後半はともかく、前半は何なんだ!!
あの縞パンで凶暴だけど、泣き顔が意外とかわいい委員長がどうしたって言うんだ。
(;'A`)】「は?おいちょっと待て!何言ってるかわからんぞ?!」
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:26:12.25 ID:gRL1W+yRP
(*^ω^)】『僕とツンはラブラブハッピーだから、協力できなくなったお!』
(;'A`)】「待て!思い出の女の子って脳内とかレアモンスターじゃないのか?!
帰ってこい!おい、内藤っ!!!!」
ラブラブハッピー?付き合うって事か?
ムードメーカーで力自慢ではあるけど、ピザで食べ物のことしか考えてない内藤が?
委員長が思い出の女の子で結婚っ?それ何てエロゲ?
(;'A`)】「おい、内藤っ!!ラブラブハッピーってマジか?!」
ブツンという音と共に通話がとぎれる。野郎電源切りやがった。
('A`)「……」
ショボンは黒髪巨乳黒ストッキングな美人生徒会長とよろしくやっている。
内藤はドリル髪の凶暴な委員長とラブラブハッピー。
俺に残されたのは同情と哀れみと優越感の目で俺を見る、同士達の姿。
( ;A;)「畜生ぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
この世に神なんていない。
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:27:01.72 ID:bH6jX0UxO
なぜか教室がダンスフロアに
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:27:43.98 ID:x+sFto11O
しえん
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:28:18.23 ID:gRL1W+yRP
(;‘_L’)「どどどどどどーなってるんですか」
ミセ;゚ー゚)リ「聞きたいのはこっちー!どうなってるのー?
ねーねー、なんで会長とあのノッポがくっついちゃったの?ねぇー」
(゚、゚トソン「愛とはかくあるものなのですね」
【+ 】; ゞ゚)「ああ、ドクオ隊長が泣いておられる。
奴隷になったその数分後にみごと玉砕とはおかわいそうに」
……なんか、全てがもうどうでもいいや。
そうだ、もう死のう。美人会長のチョコだけを心の支えに死のう。
( ;゚¥゚)「ちょと、ちょっと……なんだかカオスなんですが……」
('、`;川「おい、鬱田――っ!性別受ぇ――説明せんかいゴルァ!
こっちとら、仕事すませてきたんだから」
( ;A;)「死にたい」
いつのまに来たのかわからないけど、部長&偽川。
俺、もう死ぬから。今度こそ本気で死ぬからぁっ!!!
幼なじみの腐れ縁にさえ裏切られた俺に慈悲をぉぉぉぉおおおおお!!!
( ・∀・)('A`) フラレナカマー
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:30:08.75 ID:gRL1W+yRP
('、`#川「誰か説明っ!答えないと801同人のネタにしてトラウマプレゼントすっぞ!」
<;`∀´>「だれか三行!三行するニダ!」
\(^o^)/「ドクオ オワタ」
(゚¥゚; )「見ればわかりますって!」
キキーーーーッ
(#’e’)「今度は何だ!」
('(゚∀゚;∩「くるまだよ! いっぱいくるまがくるよっ!」
(;´ー`)「誰か、責任者呼ぶんだーよ!こっちのリーダー再起不能なんだーよ」
(゚、゚トソン「あれは、我が社の有するトラックではありませんか」
ミセ*゚ー゚)リ「あ、父ちゃんだー」
ζ(゚ー゚*ζ「モカーくん、テナーくん、デルタくんに、フォックスのおじさまの車☆」
( ;゚¥゚)(;‘_L’)「なんかとんでもないことになってるーーーっ!!!」
ドクオの巻き返しくるか?
個人的にはペニサス期待
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:31:00.31 ID:IvUkP2+B0
しえーん
ドクオ…
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:32:10.80 ID:gRL1W+yRP
( ∵)( ∴)( ∵)「ゴェエエエエエエ!!!」
( ゚∋゚)「……チョコだ」
(゚、゚トソン「よくやりました、セバスチャンたち。
荷をほどきチョコレート配布の準備に取りかかりましょう」
(;TДT)「デレちゃーーーん!!!ウチの店中のチョ、チョコーー!!!」
(*´曲`)「よう、デレちゃん。ありったけのチョコもってきたぜ!」
(*"ゞ)「逆チョコです、デレさんっ!!!」
爪'ー`)y‐「やあ、久しぶりだね。
今日は君のために甘いチョコレートタイムとしゃれ込もうじゃないか。
君の望みのものなら何でもあげよう」
ζ(゚ー゚*ζ「いやぁん、デレったら超うれしい♪
みんな大好きだよっ☆」
(;-_-)「みーちゃん……っ、……専業作家に……肉体労働は……
一体……チョコなんか……何につかうのさ……」
ミセ*゚ー゚)リ「父ちゃん大好きー!」
(*-_-)「……僕もみーちゃんが好きだよ……
ウチに来たけど……食べきれない分も……持ってきたから……」
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:33:44.43 ID:eKPNhMpUO
2日連続でショボン→シャキンを指摘してる俺は間違いなくウザい
支援
( ;A;)「うぉぉぉぉおおおお!!!」
気づけば校庭には知らない奴らと、大量のチョコが集まっていた。
お前ら本当に誰だよ。
せっかくのバリケードも鳥みたいなマスクの巨漢と、不気味な覆面雄叫び集団にどかされてるし。
ζ(゚ー゚*ζ「学校のみんなー☆元気かなぁ?
学園のアイドルのデレと、庶民(笑)なスイーツ(笑)ミセリと、都村のお嬢から、
学校のみんなにチョコのプレゼントだよっ☆」
ミセ*゚ー゚)リ「いっぱいあるから、みんな校庭まで受け取りにきてねー」
(゚、゚トソン「もちろん女性の分もあります。
私たちから全校生徒の皆さんに義理でも愛あるチョコレートを」
メガフォンでもって校内に呼びかけるデレたんは神々しいまでにアイドルだった。
それから、どっからか持ち出したマイクでミセリたんと都村りんが続く。
三人の声に校舎の窓から様子を窺っていた奴らも顔を出す。
さっそく、校舎から飛び出す奴らも多くいた。
ζ(゚ー゚*ζ「みんなー、集まれぇっ☆
デレたちからのチョコレートと愛を受け取ってーっ!!!」
いや、お前は正しい
支援
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:36:09.22 ID:gRL1W+yRP
('(゚∀゚*∩【+ 】* ゞ゚)(*‘_L’),(・)(・),<_*プー゚)フ(*´・_ゝ・`)\(^o^)/
「うぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
(*´ー`)(*`ハ´)<*`∀´>(*’e’)(*・∀ ・)(*^Д^)| ^o^ || ^o^ |
デレたんの声に学校中の男が一丸となって叫んだ。
わいわいと賑やかに喋りながら校舎から出てくるおにゃのこたちの姿も見える。
イ从゚ ー゚ノi、「チョコだって」
o川*゚ー゚)o「糞デレは気にくわないけど、無料配布はいいなぁ」
爪゚A゚)「何や気になるなぁ。行ってみーひん?」
チョコレートのために学校中が一丸となっている。
誰もがその黄金にも勝る物体を求め、それに踊らされている。
そこにあるのは、恋とかメディアの戦略じゃなくてもっと輝かしいものだ。
( ;∀;)『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!
二人とも幸せになって結婚して子供作って孫の成長見守りながら死ねぇ!!!!』
イケメンの悲痛な声だけが、むなしく校庭に響き渡っていた。
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:36:25.80 ID:bH6jX0UxO
デレキラッ☆
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:36:35.90 ID:j0OggT8fO
死ぬなドクオ!
支援
最終話 そして宴の果て
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:38:36.86 ID:eKPNhMpUO
支援
おww
連続でやるのか支援
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:38:51.27 ID:IvUkP2+B0
ついに来た
しえーんします
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:38:55.87 ID:xtgupUqgO
ついに最終話キターw
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:39:14.47 ID:gRL1W+yRP
【 / ,' 3 & ( ,'3 ) 】 校長室
悲鳴と大歓声がしたかと思うと、騒がしかった学校はシンと静まりかえった。
その10分ほど後、今日はずっと賑やかだったスピーカーから凛とした声が響き渡った。
川 ゚ -゚)『VIP高校生徒会長・素直クーが学校占拠事件の終了を宣言する。
バレンタインは我々のものだ、それは誰にも支配できない!
首謀者・鬱田ドクオは我々に屈した!残りの者たちも抵抗を止め、投降しろ!』
どうやらあの生徒会長は無事に約束を果たしたようだ。
それと同時に廊下が賑やかになり、ドアが開かれた。
J(;'ー`)し(;-@∀@)「校長っ、大丈夫でしたかっ!」
( ФωФ)「職員室は開放した。これで奴らも終わりなのである」
先生方と共に姿を現した長身の生徒は、一言告げるとすぐに部屋から去っていった。
どうやら生徒会長は短期間でずいぶんと優秀な人材を集めたらしい。これは約束を守らねばなりませんね。
( ,'3 )「この様な学生たちがいる限り、我が校は安泰ですな」
ヾ ,' 3 彡 ブワッ
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:39:24.98 ID:x+sFto11O
支援
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:39:31.76 ID:YZen8FF30
しえんんんんん
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:40:29.40 ID:gRL1W+yRP
【 ('A`) 】 校庭
ζ(゚ー゚*ζ「はーい、チョコレートがほしい人は並んでね☆」
ミセ*゚ー゚)リ「いっぱいあるからあせらなくてもいーよー」
(゚、゚トソン「同じ学校に通うあなた方に日頃の感謝をこめて」
キャイキャイと声を掛けながら、チョコレートが一つづつ配られていく。
そして、それに群がる男たち。
今や校庭はビッチ共による、義理チョコの無料配布会場へと変貌していた。
□('(゚∀゚∩「わーい、チョコだよー」
(*‘_L’)「あ、ありがとうございますっ!」
| ^o^ |\(^o^)/| ^o^ |「やった やった やった」
(´;_ゝ;`)「生まれて初めての家族以外のチョコレート……」
内藤とショボンは裏切り、モララーは無惨にも放送室で散った。イケメンなのに。
そして、俺に残された数少ない同士たちまでもが義理チョコの前に屈服していく。
畜生!義理でもチョコ。俺たちの弱点を明確につきやがって。
支援
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:42:09.55 ID:gRL1W+yRP
( ;A;)「ううっ……」
俺はバレンタインを潰すと言いがら、美人のチョコという誘惑に屈してしまった。
すがすがしいまでの完全敗北。しかし、心は不思議とさわやかだった。
会長の靴の味がとても甘美だったように、会長の(義理)チョコは俺の心を完全に癒してしまっていた。
義理でもいいじゃないチョコだもん!
俺は涙を拭き立ち上がった。
(*'∀`)「うっはーwwwデレたんwww俺にもチョコちょうだーい!!」
美人生徒会長に学園のアイドル、ギャルっぽいかわいこちゃんに、真面目っ子。
このメンツからチョコもらえるなら俺は死んだとしても本望だ!
俺、今超勝ち組じゃね?な、そうだと言ってくれ!!
ζ(゚、゚#ζ「死ねよ豚」
ミセ#゚ー゚)リ「黙れ豚」
(゚、゚#トソン「死んでわびろこの汚物!」
(*'A`)「土下座でも何でもします!舌で靴だって綺麗にします!
ですからこの豚めにチョコレートというご慈悲をー!!!」
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:44:10.53 ID:gRL1W+yRP
土下座をして地面までなめた俺に、デレたんたちは冷たかった。
ちょっと気持ちいいと思うくらい本気で冷たかった。
( ;A;)「チョコくれたっていいだろ!後生だから後生だからぁ!!!
他の奴らにはやってるだろうが!何でだよっ!!」
俺の言葉に、何故か空気が5度ほど下がった気がした。
デレたんたちはこれ以上ないというくらい冷たい目でみている。
気持ちいい通り越してこれは、死ねる温度じゃねーか。
ζ( 、 ζ「豚のくせにモララーくんに抱きしめられた」
ミセ# ー )リ「私たちのアイドルのモララー様なのに」
( 、 トソン「お前の全てが気にくわない」
なんですと?今、何て言った?
モララー?ここでまさかのモララー?ここまできて、何でイケメンなんだよ!
奴はさっき全校放送で告白して大玉砕してたじゃないか。
義理チョコでも俺を阻むというのか、あのイケメンっ!!!
(#'A`)「ちくしょ――!やっぱイケメン死ねぇ!!!!」
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:44:44.90 ID:IvUkP2+B0
ドクオォォお前って奴は…
しえーんっ!
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:45:49.85 ID:YZen8FF30
ここまでくるとかわいそう
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:46:08.55 ID:gRL1W+yRP
【 ( ゚¥゚) 】 校庭
('、`*川「モラドクですねわかります!鬼畜とかマジ好物ですwww」
使命を終え校庭に出た部長は、校庭につくなりミセリさんたちの言葉を華麗に回収して言いました。
一般人のちょっとした会話を聞き逃さないとは流石部長。
しかし、部長は細かい部分に捕らわれて大きな姿で物事が捉えられていないと思います。
( *゚¥゚)「いえいえ、ここはデレミセでミセトソでしょう。
対立は愛情の裏返し、生真面目に怒るあの子がかわいくてついちょっかいかけちゃうの」
デジカメでミセリさんたちを撮影しながら、私は部長にマイフェイバリット萌えを語りました。
三人もかわいい女の子がそろっていて、そこに愛情が生じない方がおかしいでしょう常考。
そんな私の言葉に、部長は笑って「トソミセだろう常考」と答えました。
('、`*川「お主もワルよの」
( *゚¥゚)「いえいえ、部長ほどでは」
( * ¥ )( 、 *川フッフッフッ
現実の人間での妄想は禁断の果実。だけど、それだけに魅力的かつ背徳的なものです。
しかし、その禁断を知らなければ我々の萌えの進化はあり得なかった。
今日得た萌えとネタは、我々を同人界のスターダムへと押し上げる。そう思いました。
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:46:35.07 ID:x+sFto11O
しえん
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:48:19.81 ID:gRL1W+yRP
【 ξ゚听)ξ 】 校庭
内藤――ううん、ブーンと一緒に校庭へと出た。
ブーンが教室を開放したとはいえ、まだ私には生徒会長の手伝いと報告という役目が残っていた。
ブーンは私に手を差し出してきたけど、恥ずかしかった私はブーンの制服の端をちょこんとつまんだ。
思い出の男の子は、なんだかとても大きかった。
(*^ω^)「おっおっ、チョコ配ってるお」
校庭に出るとそこには長蛇の列と、列の先頭でチョコレートを配っている三人の女の子がいた。
その女の子たちに向けて、鬱田が土下座をしながら何か叫んでいた。
チョコレートを目にしたブーンはフラフラと列の先頭へと向う。
瞬間、私は腕をつかんでブーンをひきとめていた。
今日はバレンタインだから、他の女の子からのチョコは貰って欲しくなかった。
(;^ω^)「……おっ?」
ξ//)ξ「……チョコなら私があげるから」
とまどうブーンに、やっとのことで言えたのはこんな言葉だった。
バカ!私のバカ!チョコならもうあげたじゃない!
馬鹿な言動に後悔している私に、ブーンはにっこりと笑った。
しえ
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:50:13.00 ID:gRL1W+yRP
(*^ω^)「じゃあ、あのチョコはブーンからツンへのプレゼントだお。
ツン、僕のかわりにチョコをもらうといいお」
ブーンの気遣いが嬉しくて、私は口をゆるめる。
ブーンみたいにもっと素直に話せるようになれたらいいのに。
そうしたら、私は言うの。
ξ゚听)ξ「――ホワイトデー」
( ^ω^)「?」
ξ*゚听)ξ「お返しは……ホワイトデーがいい」
(*^ω^)「もちろんだお!大好きだお、ツン」
ξ///)ξ「……バカ」
――大好き。
その一言がなかなか言えないで、私の言葉は空回ってばかり。
チョコレート無しに好きって言うには、ずっとずっと勇気が必要みたい。
好きって言うかわりに、私はブーンの手をそっと握る。
心臓が口から飛び出そうなくらいドキドキしたけど、私の手は口よりもずっと素直だった。
この手を通じて私の好きって気持ちが伝わるといいのに。
そしたら、口に出来ない大好きを沢山伝えるから。
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:50:40.01 ID:IvUkP2+B0
しえ〜ん
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:52:10.78 ID:gRL1W+yRP
【 川 ゚ -゚) 】 校門
川 ゚ -゚)「チョコレートの無料配布か」
事態の終了宣言はしたものの、残存勢力は未だ残っている。
彼らによる反抗が心配だったのだが、どうやらその心配は無いみたいだ。
ロマネスクの情報にあった男子生徒たちは、チョコレートを片手に浮かれている。
川 ゚ -゚)「もともとチョコがもらえない腹いせ起きた反抗だ。
それを押さえ込むにはもっとも適した方法だと言えるな。
配っている本人達にその自覚があるのかどうかは別だがな」
(;´・ω・`)「まあ、確かにドクオも結局のところチョコで屈服しましたからね」
川 ゚ -゚)「だが、私のショボンは他の女からチョコは貰わないんだ」
(;´・ω・`)「え?」
川 ゚ -゚)「少し欲しいと思っただろう。だけど、ダメだ。
私はこう見えて独占欲が強いんだ」
(´・ω・`)「知りませんでした」
川 ゚ ー゚)「私と君のつながりは、図書室だけだったからな。
これから、知ってくれればいいさ。」
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:53:39.08 ID:x+sFto11O
支援
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:53:40.84 ID:xvLgfTMrO
ドクオ…
柄にもないことを言っていると、自分でも思う。
だけれど、私たちは付き合いだしたばかりなのだ。
これも、バレンタインってことで許して欲しい。
(゚、゚トソン「会長。チョコはどうしますか?」
川 ゚ -゚)「君たちで食べてくれ」
ショボンがチョコレートを受け取る前に、そう宣言する。
気を悪くするかもしれないと思ったが、私の選んだ男は意外にも笑っていた。
(´・ω・`)「家族からも貰う予定なんですけど、会長としてはどうなんです?」
川 ゚ -゚)「それは大変。奪いに行く必要があるな。
それから、言っておかなけれればならないことがあるんだが」
(´・ω・`)「チョコをわざわざ奪わなくても、僕はクーさんのことが好きですよ。
そんな口実がなくても、僕の家に来てほしいです」
(;´・ω・`)「名前で呼んだらだめでしたか?」
格好良く言ったと思えば、名前通りすぐにしょぼんとする。
彼にそんな一面があるのも意外だった。
ああ、私は彼のことを知っているようで全然知らない。
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:55:59.85 ID:j0OggT8fO
ドクオとモララーがくっつくなんてオチは勘弁だぜwww
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:56:32.48 ID:gRL1W+yRP
川*゚ -゚)「かまわない」
ショボンの知らない一面を見ていくことは新鮮で、嬉しくなる。
知ることは喜びだ。それがショボンのことというだけで、その喜びは何倍にもなる。
ノハ;゚听)「お、お姉様。どうしてそんな男と一緒に」
いつの間にか現れた後輩が私に声を掛けた。
ヒートの体は傷だらけで、乱闘に参入したのがはっきりとわかる姿だった。
ちゃんと釘を刺したというのに、私の頼みは守らなかったらしい。
川;゚ -゚)「無理はするなと言っただろう。傷だらけじゃないか」
ノハ;゚听)「乱闘はバッチリ終了させて、暴れてた奴らは先生に引き渡したから、大丈夫だぁっ!
それより、お姉様。その男は誰なんだ!お姉様とはどんな関係なんだ!」
自分のことよりも私のことを優先させる彼女らしい答えだった。
頑張ったヒートを心配させておくのも気の毒なので、ショボンのことを紹介することにする。
川 ゚ -゚)「ついさっきから付き合うことになったショボンだ。
彼とは清い交際ののち不純な交際に至り、やがては結婚する予定だからよろしく」
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:57:48.11 ID:gRL1W+yRP
(´・ω・`)「いつのまにか婚約者にされているショボンです。よろしく」
川 ゚ -゚)「君は私の将来設計に不満なのか?」
(*´・ω・`)「いいや、喜んで」
話が逸れたな。ショボンと関わると私が、私じゃないような時があって困る。
さて、事態を把握するためにヒートから乱闘の情報を聞かなければな。
川 ゚ -゚)「ヒート、乱闘の件に関してなんだが」
ノハ;凵G)「お姉様が汚されたぁぁぁぁ!!!
お姉様はあたしのものなのに!あたしと結婚するのに!!!」
( *゚¥゚)「それはいけません!貴女のお姉様に抱く思いは崇高なもの!
いえ、決してハァハァしているわけではありませんハァハァ」
アベシ(゚¥゚(⊂('、`#川「空気嫁百合厨」
ノハ;凵G)「うわぁぁぁぁぁん!!!」
ヒートの大号泣が校庭に響き渡った。
決して泣かせたいわけではないのに、今日は思い通りにならないことだらけだ。
素直になるということは、ひどく難しい。ヒート、私は君に何て言えばいい?
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 21:59:11.77 ID:gRL1W+yRP
【 ( <●><●>) 】 屋上
(*‘ω‘ *)「あ、チョコレート配ってるみたいだっぽ」
(*><)「わーい。もらいに行くんです」
鬱田くんたち会った後、授業の中止を悟った私たちはのんびりと時間を過ごしていました。
ワンテンポずれている所のある幼なじみたちは、特に状況に疑問を抱くこともなく楽しそうでした。
(;><)「だけど、何でチョコレート配ってるのかわかんないんです」
(*‘ω‘ *)「バレンタインだからじゃないっぽ?」
(;><)「でも、鬱田くんたちは中止だって言ってたんです。
わけわかんないんです」
寒い寒いと言いながら三人で食べるお菓子は、チョコレートよりもずっと価値のあるものです。
こんな時間を過ごせるのだから、私たちにはバレンタインは必要が無いのかも知れません。
( <●><●>)「私たちはずっとこのままでいられるといいですね」
(*><)「よくわかんないけど、僕もそう思うんです」
(*‘ω‘ *)「当然だっぽ!」
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:00:28.90 ID:gRL1W+yRP
【 ( ´_ゝ`) 】 屋上近くの階段
(*´_ゝ`)「正直、俺には妹者たんさえいればいいと思うんだ」
(´<_` )「死ね、変態」
(*´_ゝ`)「そう言うお前こそ、妹者のチョコ貰えるって聞いて大喜びしてたじゃないか」
(´<_` )「妹者のあの愛らしさに喜ばん男の方が異常だ。
むしろ妹者の愛らしさとかわいさと素晴らしさは全国に広めるべきだね」
(*´_ゝ`)「流石だな、弟者」
(´<_`*)「兄者こそ、流石だな」
どうして鬱田たちはぷりちー妹者たん演説の最中に逃げてしまったのだろう。
弟者の妹者大好き演説はどこまでも続く壮大なものだと言うのに。
正直、あの短さで妹者たんの全てを語り切れたとは思わない。
l从・∀・*ノ!リ人『チョコあげるから学校おわったら早くかえってくるのじゃー
ホワイトデーには妹者と姉者と母者におかえしするのじゃー』
学校が終わったらさっさと帰ろう。
学校がバレンタイン中止でも、我が家のバレンタインはまだ始まったばかりだ!
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:00:42.34 ID:eKPNhMpUO
何というほのぼの亜空間
支援
支援
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:02:01.37 ID:YEo8mIgdO
支援
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:02:18.01 ID:gRL1W+yRP
_
【 ( ゚∀゚) 】 廊下
_
(;゚∀゚)「誰かーーーーっ!」
俺の声が廊下に響くが、誰も様子を見にくる様子はない。
正直誰にも来てもらいたくないんだが、そうすると俺はいつまでもこのまんまなわけで。
というか、正直生まれたままの自分を強制的に解き放つこの状態だけはなんとかしたい。
おっぱいは女の子のものがいいのであって、男の乳首なんて邪道以外の何者でもない。
从'ー'从「……誰もこないねぇ」
そんな俺のすっぽんぽんをのんびり眺める貧乳が一人。
_
( ;∀;)「せめて服を着させて下さい、渡辺様」
从'ー'从「でもー、じょるくんは貧乳の女の子は人間じゃないって
じょるくんは私のことキライでしょぅ?」
_
( ;∀;)「もう勘弁してくださいっ!!」
おっぱいの小さい女は悪魔だ。
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:02:59.71 ID:x+sFto11O
しえん
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:04:17.63 ID:gRL1W+yRP
【 ミ,,゚Д゚彡 】 特別教室棟廊下
ミ,,;゚Д゚彡「ひぃぃぃぃぃぃいいい!!!」
フサは迫り来る包丁の脅威から全力疾走してるから!
ハインちゃんと戦っていたつーちゃんは今、なぜだかフサを追いかけてるから。
何、この理不尽感。
(*゚∀゚)「フサの大好きな包丁だぞー」
ミ,,;゚Д゚彡「フサは包丁なんか好きじゃないからー!!!」
(*゚∀゚)「遠慮しなくてもちゃんと、お前のうっとうしい毛を丸刈りにしてやるから大丈夫だー」
ミ,,*゚Д゚彡「ハレンチっぽい言葉なのに全然エロくない。ふしぎっ!」
ハインちゃんたちは先生たちに捕まってたのに、どうしてつーちゃんだけ無事なのかも不思議!
あ、そういえばバレンタインって聖バレンチヌス様が処刑された日なんだって。
それなら、おいかけられるのは普通だよね☆
(*゚∀゚)「今日はばれんたいんだからな!いっぱい追いかけてやるぞー」
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:04:21.72 ID:eIUDvt04O
ジョルすっかり忘れてたww
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:05:10.00 ID:eKPNhMpUO
房津も懐かしいな
支援
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:06:30.35 ID:gRL1W+yRP
【 (`・ω・´) 】 廊下
(;`・ω・´)「……なあ、君たち。先生たちにつかまったんじゃなかったのか?」
俺はじりじりと後退して、目の前の女の子たちから少しでも離れようとした。
川д川「……シャキン……くん……」
从 ゚∀从「シャキン……」
*(‘‘)*「保健室に行ってきますってちゃんと言ったから大丈夫だよっ☆」
そんな俺の気持ちには気づかずに、彼女たちはじりじりと俺に迫る。
その手には金槌と、釘バットと、ハサミ。
川*д川「……私の……愛……を…」
从*゚∀从「この思い受け取ってくれるよな」
*(*‘‘)*「だーいすきっ!」
(`;ω;´)「わぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:07:49.49 ID:IvUkP2+B0
それしえーん
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:08:21.11 ID:gRL1W+yRP
【 lw´‐ _‐ノv 】 特別棟廊下
( ФωФ)「ほれ生徒会長に挨拶したら、先生による説教コースだ」
lw´‐ _‐ノv「君は実にバカだなぁ」
まさしくツンデレ。コレは流行るね何年か前か後くらいに。
それよりも私はロマネスにまたおにぎり(二個目)を食べるという崇高にして至高にして究極の……
( ФωФ)「どうせ月曜には怒られるんだ。今のうちに怒られてこい」
lw´‐ _‐ノv「ぶーぶーくっしょん」
ロマたんは冷たい。恐竜が絶滅するくらい氷河期マンモス万博展示。
お姉ちゃんを助けるために校内を駆けめぐったりしてくれないの?
シュールを守るのは我輩しかいない的な何か。
そしてロマネたんは誕生日に米10キロをプレゼントしてくれるのであります。
lw´‐ _‐ノv「ありがとうおかえしはしないけどね!」
( ФωФ)「さあ、行くぞ」
( ФωФ)つlw;´‐ _‐ノv ガシッ
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:10:09.08 ID:gRL1W+yRP
【 ('A`) 】 校庭
ζ(゚ー゚*ζ「モララーくぅぅぅん☆」
ミセ*゚ー゚)リ「これ、本命なんですぅ☆」
(゚、゚*トソン「義理です。義理ったら義理です」
涙と鼻水を垂れ流しながらの俺の言葉は、デレたんたちは届かなかった。
デレたんたち三人は男達の列を放棄し、軽やかな足取りでどこかに向う。
その先には――
(#'A`)「モララーだと……」
モララーとモナーが並んで歩いてい('、`#川「幼なじみ最強」やがった。
オウドウガー(;、;*川⊂( ;゚¥゚)ハイハイジャマシナイデクダサイネ、ブチョー
一瞬うるさいのがいたけど俺は何も見なかったことにしよう。
デレたんとミセリたんは、他の義理より豪華なチョコをモララーに差し出していた。
ツムりんだけは普通に義理チョコをモナーとモララーに差し出している。
俺の中で津村トソンの好感度が10上がった。
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:12:17.47 ID:gRL1W+yRP
(*´∀`)「ありがとうだモナ。
モララー、みんながチョコくれるらしいモナよ」
( ∀ )「しぃちゃん。しぃちゃんなんでなんだよ
フォロー入れちゃうなんて僕もバカだなぁ
そんなんだからお兄ちゃんっていわれちゃうんだよ。ハハハ
何だよ、僕もギコもモナーもみんな幼ななじみだろ
僕ってそんなに性格悪そう?イジワル?むしろいい人でおわっちゃうの?」
一方、イケメンは圧倒的負のオーラを放っていた。
こ、これは完全に負け犬臭がするぜ!ざまあwwwとかそんなレベルじゃない。
(;´∀`)「……」
( ∀ )「あははお兄ちゃんかー。お兄ちゃんと妹は結婚できないんだよねー
僕とモナーは好きなのに、ギコだけは大好きとかね
ギコの分だけピンクのラッピングで本当にしぃちゃんはかわいいなぁー」
(;´∀`)「今、モララーは10年越しの大失恋中だからそっとしておいてほしいモナ
モララー下手に器用だから、モナも全然わからなかったモナ」
ミセ;゚ー゚)リζ(゚ー゚;ζ「えぇーっ」
(*'A`)「そのチョコを私めにっ!!!」
ミセ#゚ー゚)リζ(゚、゚#ζ「黙れ、ゴキブリ」
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:13:01.21 ID:eKPNhMpUO
支援
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:14:13.28 ID:gRL1W+yRP
(゚、゚トソン「あちらに見えるのは噂のしぃさんたちですね」
デレたんの前で土下座してあわよくばパンツを見ようとしていた俺は、ツムりんの言う方を見る。
そこには、全校放送で告白したとは思えないほど清楚は椎野と、ギコ(死ね)がいた。
フツメンなのに!馬鹿なのに!なんで、アレがモテるんだ?何で!運動部補正?
(*゚ー゚)「……手、つないでいい?」
(,,;゚Д゚)「――っ!!」
(*///)「手、つなごう?」
(,,*゚Д゚)「……」
(*///)⊃⊂(//Д)
(,,*゚Д゚)「お、お前がどうしてもって言うからしょうがなくだなぁ」
(*^ワ^)「それでも、うれしい」
(//Д)「……転ぶなよ」
(´∀`;)「あっちも十年越しの大恋愛がかなった瞬間だから、
そっとしておいてあげて欲しいモナ」
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:14:27.04 ID:Z07D1onwO
なんだろこの祭りが終わったような寂しさは…
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:14:29.58 ID:bH6jX0UxO
( ´∀`)はわたしがいただく
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:15:24.88 ID:IvUkP2+B0
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:16:08.95 ID:gRL1W+yRP
( ;∀;)「僕の何が悪いんだよ!
ギコのチョコ、あきらかに気合いの入り具合が違うし!
本命の子がくれる明らかな義理チョコってどうかと思うんだよね!」
(;´∀`)「モナは貰えるだけ充分だと」
(#゚A゚)「うっせえ、黙れイケメン!義理すら貰えん非モテの恨みぃっ!!!」
こっちとら、信じ切ってたダチ二人に彼女が出来たばっかりだ!
アイツらだって毎年毎年家族以外からチョコ貰えなかったくせに!
それなのに、どうしてそろいもそろってあんなにかわいい子から!!!
( ;∀;)「僕はしぃちゃんから以外のチョコなんていらないんだよ!!」
ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫。モララーくんには私がいますっ♪」
ミセ*゚ー゚)リ「泣いてるモララー様もかわいーー」
(;´∀`)「アワワワワ」
(#;A;)( ;∀;)「バレンタインなんてほろびちまえ!!!!」
俺たちの魂の声は学校中に響き渡った。
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:17:15.24 ID:gRL1W+yRP
補習日に来ていた全生徒を巻き込んだ、俺の反逆計画はこうして終わりを迎えた。
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:18:52.56 ID:x+sFto11O
しえん
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:18:57.21 ID:IvUkP2+B0
終わったか…ドクオは頑張った
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:19:25.34 ID:gRL1W+yRP
エピローグ 少年よ大志を抱け
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:21:00.75 ID:Z07D1onwO
このドクオは間違いなく伝説の男
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:21:10.12 ID:gRL1W+yRP
('A`)「どうして、こう世の中ってやつは不条理なんだ」
地獄のような説教と、学校中の先生に加えカーチャンだけじゃなくトーチャンまで呼び出した大反省会、
連日の説教と、反省文50枚、おまけにグランド10周を一週間という苦痛の日々を俺は過ごした。
ブーンとショボンはそれぞれ委員長と会長の擁護があり反省文が25枚に減ってやがった。死ね。
モララー奴は「僕は彼らの志に賛同しただけです」と主張していたが、
全校放送の効果はいかんともしがたく、反省文が20枚になっただけで俺らと同じメニューだった。
モナーは両親の呼び出しこそ避けたが、反省文10枚と俺らと同じry。ギコも同じだったが死ねばいいのに。
( ・∀・)「まったくだね」
(;´∀`)「偉い目にあったモナよ」
俺たちの崇高な理念の協力者たちはそれぞれ説教の上、反省文10枚。
後になって参加したやつらは、反省文5枚だった。
(;'A`)「お前ら何でわざわざ、こっちの教室に来るんだよ」
( ・∀・)「グランド10周仲間じゃないか」
ちなみにあれだけの大騒ぎになったのに女子はまったくのおとがめなし。
いや、シャキンをめぐる乱闘大会のメンツだけは反省文と説教だったな。うん。
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:23:18.05 ID:gRL1W+yRP
('A`)「イケメンはさっさと教室帰って、女子にチヤホヤされやがれ」
長い苦行の末に訪れた平和な日常を俺は全身全霊をもって満喫していた。
いやぁ、先公に呼び出されないお昼っていいなぁ!弁当がうまい!
……このイケメンさえいなければ。
( ・∀・)「いいだろ、どうせボッチ飯なんだし」
( ´∀`)「モナたちギコとしぃちゃんの雰囲気に割って入れなくて、困ってるんだモナ」
ゴルァ(Д//,,) (゚ー゚*)ギコクンアーンシテ?
( ;∀;)「しぃちゃん……」
しぃという名前が聞こえた瞬間、モララーは人目もはばからずに号泣し出した。
ボロボロと涙を流し、鼻をすする姿はイケメンの面影まったく無しだ。
全校規模の聴衆の中10年の思いに破れたこのイケメン、
今では『ブロークンハートの帝王』の名を欲しいままにしている。
他のイケメン達が評価を下げまくったのに対して、「情熱的で素敵☆」と評価が上昇しているくらいだ。
相変わらずモテまくっているし、正直死ねばいいのにと思う。
(#'A`)「女に振られたくらいで泣くんじゃない、こっちだってなぁ」
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:24:21.76 ID:EfhYT3ZFO
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:24:47.02 ID:d4HZHffPO
支援
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:25:05.45 ID:x+sFto11O
支援
川 ゚ -゚)「さあ、ショボン。恋人同士の甘いひとときを過ごそうじゃないか」
(*´・ω・`)「うん、そうだね。でも、ヒートさんも一緒なのかい」
ノハ*゚听)「たとえ恋人ができたって、この熱決ヒートはお姉様一筋だっ!!」
原稿描け('、`;川ノ( *゚¥゚)百合ktkr!
川;゚ -゚)「私にはショボンと二人っきりでいちゃつくという使命が」
ノハ*゚听)「冷たいお姉様も大好きだぁぁぁぁぁっ!!」
(*´・ω・`)「そういうわけだから、ごめんね」
ノハ;゚听)オネーサマー!! イチャ川*゚ -゚)(´・ω・`*)イチャ
('A`)「……」
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:26:22.72 ID:IvUkP2+B0
しっえーんっ
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:27:10.72 ID:Z07D1onwO
支援
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:27:14.13 ID:gRL1W+yRP
ξ゚听)ξ「――内藤。ちょっと用事があるんだけど」
(*^ω^)「ツン!一緒にご飯食べるお」
ξ;゚听)ξ「ちょっ、アンタには恥じらいってもんはないの!」
(*^ω^)「僕はツンが好きだから一緒にいたいんだお」
ξ///)ξ「……ぅ」
( ^ω^)「ところで用事って何だお」
ξ*゚听)ξ「……」
ξ//)ξ「アンタと同じよ!!」
(*^ω^)「じゃあ、僕たちおそろいだおね」
ξ*゚听)ξ「……知らない」
(*^ω^)「たとえツンが知らなくても、僕はツンが大好きだからいいんだお」
ξ///)ξ「……ブーンの、ばか」
('A`)「……」
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:27:17.18 ID:/VeqIAfYO
モララーとドクオの株がうなぎ登りしてるwww
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:27:25.81 ID:i19JZVzUO
残酷よのう……
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:29:12.52 ID:gRL1W+yRP
( ;A;)「ぢぐじょぉぉぉお!!!裏切り者っー!!!」
あのファミレスでの熱い誓いは何だったんだ!
教室での宣言、放送での実名公表、廊下での決意は偽物だったのか?!
( ;A;)「カップルなんて死んでしまえー!!!
( ;∀;)「しぃちゃん好きだーー!」
(;´∀`)「ふ、二人とも落ち着くモナ」
(;’e’)「白昼堂々と負け犬の遠吠えとは、ドクオさんマジパネェっす」
\(^o^)/「いまだあきらめないそのショボさ」
(;‘_L’)「チョコの為なら靴をなめることを厭わない、そのプライドのなさ」
(*’e’)\(*^o^)/(*‘_L’)「ドクオさんマジかっけぇ」(*´・_ゝ・`),(・)(・),*(*・∀ ・)
ζ(゚ー゚*ζ「あぁーん、泣いてるモララーくんもかっこいいーー」
ミセ*゚ー゚)リ「好きな人のためならプライドを捨てれるところも素敵っ!」
(゚、゚トソン「(こいつらウゼェ)」
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:30:37.01 ID:i19JZVzUO
いや……カッコよくはないと思う
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:30:53.20 ID:zHyOQNRgO
そしてモラドクへ…
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:31:12.44 ID:gRL1W+yRP
バレンタイン――それは愛の日。
一握りの勝者と数多くの敗者が生まれる戦いの日。
俺は戦いに負け、多くのものを得たのかも知れない。
(#'A`)「こうなったら聖戦じゃぁぁぁぁっ!!!」
(#・∀・)「ホワイトデーこそは邪魔してやるんだからな!モナー、お前も協力しろっ!」
(;´∀`)Z「ええ――――っ!!」
(*’e’)\(*^o^)/(*‘_L’)「俺らも協力しますっ!!!」(*´・_ゝ・`),(・)(・),*(*・∀ ・)
('、`*川「当然っ、協力はさせて貰うわよ!
うはwwwwwフラグ継続うめぇwwwwwww」
( *゚¥゚)「我々、漫研は父兄呼び出しにも反省文にもグランド10周にも負けません!
徹夜作業にも締め切りにも、炎天下の暑さにも、極寒の寒さにも慣れてますから!」
(*'A`)「おお、我が同士たちよ!!!」
ζ(゚、゚;ζ「何だってーーー!!」
ミセ;゚ー゚)リ「そんな、私のおかえしがぁっ!!!」
(゚△゚#トソン「許すものか!!!」
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:31:59.84 ID:Rny0y+/v0
しえn
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:32:02.48 ID:gRL1W+yRP
恋する乙女と非モテがいる限り戦いは終わらない。
そう、これは愛のための戦争なのだ!
(#'A`)ノ「行くぞ、同士たちっ!!戦争だっ!!!!!!!」
THE ENDっ!!
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:33:10.10 ID:Rny0y+/v0
乙!
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:34:11.02 ID:Z07D1onwO
乙ぅぅぅぅぅ!!!!
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:34:17.58 ID:x+sFto11O
乙
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:34:29.36 ID:gRL1W+yRP
あとがき的な何か
クリスマス頃にスレ立て短編を投下した際、
また…別の話でいいから…
ブーンとツンのハッピーエンド書いてくれ…
と言われたので、ツンが(ブーンと)ハッピーエンドを迎えられる話を書こうと決めていました。
あと、誰も人が死なない話。死にそうな目にあったキャラはいるけど、セーフなはず……
クリスマスに対抗してバレンタイン。あと、好きなキャラ全部つめようと思ったらこうなってました。
素直に恋愛ものにすればよかったのに、学校占拠しようとした時点で自分はおかしかったと思います。
1レス完結の短編にしようとした結果がこれだよ!
ホワイトデーまでに完結させるため強行軍な投下スケジュールでしたが、
沢山の支援とコメントありがとうございました。本当に嬉しかったです。
誤字報告の人たちもありがとう。
二分おき投下だったのに最終日は猿ゼロだったよ!
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:34:45.34 ID:KaTZxCBiO
乙
>1乙
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:34:56.92 ID:fm74+Qh3O
まとめ専の俺がリアルタイムで初めて言う
作者乙!楽しませてもらったぞ!
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:36:05.26 ID:zHyOQNRgO
おつおつ
続編みたい
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:36:39.95 ID:i19JZVzUO
乙。
綺麗にまとめたな
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:37:21.59 ID:IvUkP2+B0
乙っしたーっ!
最高に面白かったです!
乙!最初から最後まで全部見てたぜ!
楽しませてくれて有難う!
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:39:17.18 ID:y/K9XgPkO
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:39:53.57 ID:eKPNhMpUO
乙!!
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:40:53.82 ID:Z07D1onwO
テロ側が勝っちゃうとハッピーエンドにならなさそうだしなぁ
クリスマスの短編ってなに?
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:41:29.39 ID:WmKq+RUTO
乙!
ドクオが切なすぎるwww
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:41:35.74 ID:0mfpx6wJO
乙
初めてリアルタイムで読み切ったよ、楽しい時間をありがとう。
続編あったらまた見るよ。
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:41:54.00 ID:pM+YF+oZO
規制されてるので携帯からだが言わせてもらおう…
乙だと!!
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:45:36.09 ID:lNqQubBeO
乙!
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:46:50.20 ID:gRL1W+yRP
>>279ですが1レス短編じゃなくて、1スレ短編ですねorz
リア充処刑に期待していた人、ドクオハッピーエンドに期待していた人はごめんなさい。
モララー好きな人も多かったっぽいですがこんな結末でごめんなさい。
ホワイトデーの彼らの活躍にご期待下さい
続編は、総合のテンプレ1キャラ(特に女キャラ)をほぼ使い切ってるので厳しいかなあと思います
他に書きたいものもありますのでとりあえずは、そちら優先になるかと
>>280 ttp://vipmain.sakura.ne.jp/end/610-top.html ( )はξ゚听)ξツンを愛するようです
鬱ものになります。今回の話とはかなりベクトルが違うので注意
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:48:39.05 ID:gRL1W+yRP
安価まちがえた!
>>294の後半は
>>289宛です
乙ありがとう
支援絵書いてくれると言ってくれた方、いつでも待ってます
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:52:24.90 ID:W74TeqInO
乙!面白かった!
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:53:09.01 ID:IvUkP2+B0
なんだろう、いい作品をみた後の達成感で胸がいっぱいで
作者には感謝感謝
次回作も期待してます!
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:53:10.48 ID:Z07D1onwO
thx!
さっそく読んでくるノシ
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 22:54:37.32 ID:fmV0azpp0
今北読む
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:00:12.84 ID:TzyF/Gkd0
愛するようですの人だったのか!
乙!
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:03:26.32 ID:YEo8mIgdO
乙!!
楽しかった
乙だぁぁぁぁぁぁ
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:06:04.86 ID:xtgupUqgO
乙ッ!!
おつ
前と今回両方ともドクオ報われてねえwwwwwwwww
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:10:02.29 ID:O28LOYKgO
乙
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:10:19.25 ID:gRL1W+yRP
>>304 総合かどこかで、リア充なドクオはドクオじゃないって言ってた
ドクオが報われたら正直ダメかなぁと今では思っている
……・また、何か別の作品でどうにかしたいです
428みたいで面白いかった
複数の視点とテンポが絶妙。
乙
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:14:24.07 ID:zHyOQNRgO
ホワイトデー期待
モララーが不憫でならないwww
乙!
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:26:09.92 ID:ts/4mMn8O
ホワイトデーもやるんだろうか…乙
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:27:48.55 ID:YvI13qV2O
乙!!
今から読ませてもらうよ
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:30:30.37 ID:gRL1W+yRP
>>307 複数視点は一度やってみたかったけど、調子にのって視点人物作りすぎて大変なことになりました
思考回路がまるきり同じな奴がいないと信じたい
>>309 前半のやつの完璧モテ超人ぶりは後半への布石のつもりでした
やはり、別作品で報われさせたやりたいとは思います
>>310 ホワイトデーは作中キャラたちはやってますが、その話は投下できませんというか書いてないです
というか、これ以上は自分が死にます
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:31:51.38 ID:gRL1W+yRP
なんども、書くのはあれなので、これ以上は沈黙させていただきたいと思います
大量の乙とコメントと支援ありがとうございました。とても、うれしかったです
誤字ばかりですいませんでした
ドクオさんにホワイトデー協力するにはどこへ行けばいいですか?
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:39:05.88 ID:3h7S/6sv0
スレ関係ないんだけど、聖杯ってもう投下されないの?
おれすごい好きなんだけど
乙!
こういう話大好きだwwwww
作者の次回作も期待ww
スレ関係ないけど、総合落ちるの早すぎwww
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 23:50:20.37 ID:fmV0azpp0
あと10分か・・・
読むほ
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
聖戦がはじまったな。
ドクオに協力するにはどこ行けばいい