1 :
◆qvQN8eIyTE :
2 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/12(木) 23:29:12.81 ID:BNMszGag0
おぉ、解けとる。
前回18話中に規制かかって投下できなかったので、その分だけでも投下したいと思います。
ちょいと多忙だったので19話はまだできてません。申し訳ない。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:31:05.57 ID:k7WXJINqO
支援
4 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/12(木) 23:31:33.99 ID:BNMszGag0
第十八話 〔準備完了〕
前話から一月ほどの時が流れた。
流れる時は、各々に成長を与える。
修行中の二人もまた、例外ではない。
('A`)「あ……」
( ^ω^)「おぉ……」
(´<_` )「……ふぅ」
_
( ゚∀゚)「よし……」
ほぼ時を同じくして、2ペアの修行は完了した。
四人の声が、二箇所で小さく響く。
それは自分にも忍具が使えたという安堵の声と、
これからの戦いに向けての戦力を確保することができたという安堵の声。
それぞれ、意味は同じでも内容は違っていた。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:32:08.11 ID:sBSdW/gl0
おひさしえん
6 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/12(木) 23:33:56.82 ID:BNMszGag0
('A`)「で……できた……」
(*^ω^)「やったお! よくできたお!」
ドクオと内藤ペア。
一月前まではまともな忍者すらも作れなかったドクオがどうだろう。
|/゚U゚| + 激しく参上 +
今では完璧な忍者を生み出していた。
しかも、それだけではない。
|/゚U゚| + 激しく参上 +
|/゚U゚| + 激しく参上 +
|/゚U゚| + 激しく参上 +
|/゚U゚| + 激しく参上 +
一気に五体もである。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:34:42.87 ID:QvY23is8O
初めてみたシエーン
8 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/12(木) 23:35:53.17 ID:BNMszGag0
(*^ω^)「これで完全にドクオ君はは瀬川の呪縛から抜け出せたお!」
('A`)「……はい?」
内藤の発した一言。
よく聞かなければ聞き流してしまうようなそれに、ドクオは反応した。
('A`)「は瀬川の呪縛って……なに?」
ドクオの質問。
一瞬の静寂。
そして内藤はそれに答える。
( ^ω^)「今までドクオ君はいくら想像してもは瀬川しか出せなかったお? いや、出せるだけでも凄いんだけど。
あれはドクオ君がこっちに来たときに中嶋のやつがそういった類の呪い的な罠を仕掛けていたんだお」
(;'A`)「そうだったんだ……」
内藤の語る事実に、驚きの色を顔に浮かべるドクオ。
そんな彼に、内藤が重ねて声をかける。
( ^ω^)「でも、ドクオ君はその呪縛を修行で打ち破られたんだお。自信持っておk!」
('A`)「……うん!」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:37:03.30 ID:BS2ZOlDRO
前回は散々だったなw
それと、ブログの謝罪文、スレに勝手にコピペしてごめんな。
支援
10 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/12(木) 23:37:42.36 ID:BNMszGag0
一方、長岡と弟者。
向き合った二人が、床に引き付けられるように背中から倒れおちた。
部屋の空気が埃で曇る。
_
( ゚∀゚)「よし、遂に5分間隔での呼吸ができるようになったな」
(´<_`;)「死ぬかと思った……」
埃にまみれながらも、二人は言葉を交し合う。
その表情には確かな達成感が。
_
( ゚∀゚)「それでお前は忍具をしっかりと操れる立派な忍者だ」
(´<_`;)「肺活鍛えただけで兄者を助けられるのか……?」
どこか不安げな弟者。
それに対する長岡の言葉。
_
( ゚∀゚)「お前は俺の弟子なんだ。助けられるに決まってるだろ」
(´<_` )「……あぁ」
ここに、二人の師弟関係がしっかりと結ばれた。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:38:00.39 ID:k7WXJINqO
紫煙
(;'A`)「あ……弟者君……」
(´<_` )「……おう」
久しぶりの対面。
それはドクオに確かな気まずさを覚えさせた。
だが。
(´<_` )「こないだは……悪かったな」
弟者の口から紡がれた言葉。
それがドクオの耳に届く。
(;'A`)「え……え、と……」
ドクオの脳が弟者の言葉を必死に理解しようとする。
ゆっくりと、一文字一文字。
そして完全に理解したと同時。
(*'A`)「許してくれるの……?」
(´<_` )「許すも何も、俺が悪かっただけだ」
そして、二人の間にあった壁もなくなった。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:42:57.42 ID:BS2ZOlDRO
しえ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:43:25.54 ID:k7WXJINqO
支援
15 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/12(木) 23:43:57.08 ID:BNMszGag0
/ ,' 3「二人とも修行をしっかりと終えたようじゃな」
荒巻の部屋に、ドクオと弟者、内藤と長岡。
そしてオワタと渡辺が集まった。
それほど広くはない部屋に、荒巻も合わせて計七人。
( ^ω^)「修行の調子はどうだったお?」
_
( ゚∀゚)「ばっちしに決まってんだろうが!」
从'ー'从「あれれ〜? とても男臭いよ〜?」
\(^o^)/「狭すぎて俺オワル」
賑やかな空気を醸し出している。
と、ここでいきなりドクオが声を上げた。
('A`)「あ、あの……!」
その目には、何かを決意した力が見える。
手に自身の忍具、椅子を持ち。
彼が見つめる先は。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:44:45.98 ID:iwVkXN400
ktkr!!支援!
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:45:47.35 ID:ueZ0hCEY0
初バーボンくらってようやく解けた支援
ネカフェこええ……
18 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/12(木) 23:46:25.19 ID:BNMszGag0
('A`)「わ、渡辺さん!」
从'ー'从「え〜? なにかな?」
紅一点、ピンクの忍び装束に身を包んだ渡辺だ。
その手には、彼女の忍具が力なくぶら下がっている。
忍具を作る忍具、コードだ。
('A`)「あ、あなたの作ってくれた忍具で、その、ここまで、できるようになりました!」
そういっておもむろに椅子に座りだすドクオ。
周りの男性陣は、ひたすらに唖然としていた。
ただ一人、内藤を除いて。
(;^ω^)(ちょ、まさかドクオ君……)
彼の脳内には以前修行中に、修行を終えたら告白することを勧めた自分の姿が浮かんでいた。
それが今、この状況に繋がっているのではないかという不安。
ひたすらに内藤は焦っていた。
('A`)「み、見てくだひゃい!」
そして、ドクオの言葉と共に椅子から飛び出てくる忍者たち。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:46:51.87 ID:iwVkXN400
支援
20 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/12(木) 23:49:25.20 ID:BNMszGag0
_
( ゚∀゚)(´<_` )\(^o^)// ,' 3(うっわぁ……)
(ノω^;)(マジでやりやがったお……)
('A`)「どうです! 渡辺さん」
荒巻の部屋の賑やかだった空気が、一瞬にして寒々とした空気となる。
それもそのはず。
ドクオの出した忍者が、全ての原因であった。
|/゚U゚| + 激しく渡辺 +
|/゚U゚| + 激しく告白 +
|/゚U゚| + 激しい愛情 +
|/゚U゚| + 激しく大好 +
一斉に部屋の人間の脳に届く、不思議な声。
その響きはとても、不愉快なもので。
从゚ー゚从「……」
ドクオに告白された渡辺も、状況を理解していないようだ。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:50:58.03 ID:k7WXJINqO
しえん
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:55:47.17 ID:iwVkXN400
|/゚U゚| 激しく支援
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:55:52.15 ID:zQ1W/BItO
支援
24 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/12(木) 23:56:04.67 ID:BNMszGag0
从;'ー'从「えっと、えっとぉ……」
一人でパニックに陥る渡辺。
当然だ。
今までこのような形での告白など、経験したことも想像したこともないのだろうから。
その渡辺の焦りようを見て、張本人ドクオはどのような表情をしていたのだろう。
正解はこれだ。
(*'A`)(この焦りよう……きっと渡辺さんも俺のことを……!)
頬を赤らめ、椅子に座り続けるドクオ。
一人、幸せな妄想に浸っているときに、一つの声がドクオを現実に引き戻した。
\(#^o^)/「てめぇふざけるなYO! 渡辺ちゃんは俺の嫁だって言ってるだろ!」
オワタの怒号だ。
その声は荒巻の部屋で出すには大きすぎて。
(;'A`)「すっ、すみまひぇん!」
脊髄反射でドクオは謝罪してしまうはめとなった。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:57:03.95 ID:BS2ZOlDRO
支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 23:59:30.91 ID:iwVkXN400
ずっと待ってたんだからね!ばかばか!支援
27 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/12(木) 23:59:33.67 ID:BNMszGag0
しかし、ドクオも押されてばかりではいられない。
愛する女の前だ。
今までのドクオでは考えられないが、彼は負けじと反論を試みた。
(;'A`)「で、でも誰かを好きになるのは、そ、その自由じゃないですか」
\(#^o^)/「……」
黙ってドクオの反論を聞き入るオワタ。
そのままドクオは言葉を続ける。
(;'A`)「あなたが渡辺さんを好きなのは別に構いませんけど……、俺の告白を邪魔するのはちょっと……」
若干引け腰になりながらも、必死に言葉を繋げる。
そして、最後に。
(;'A`)「あの……、渡辺さん。良かったら返事をもらえないでしょうか……?」
从;'ー'从「え、あ、うん」
告白した相手、渡辺に話を振る。
オワタは黙ったまま、見つめるのみだ。
\(#^o^)/「……」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:01:12.42 ID:x+sFto11O
支援
29 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/13(金) 00:02:15.46 ID:LRcDbLuy0
从'ー'从「ドクオ君……」
先程のパニックから落ち着いたのか、渡辺が真っ直ぐとドクオを見つめる。
ピンクの忍び装束。栗色の髪。大きく丸い瞳。整った眉。赤みを帯びた頬。
全てが、ドクオに向いていた。
(;'A`)「は、はい……」
心臓の鼓動が大きくなる。
時の流れがゆっくりと感じられ、一呼吸の間隔が広くなる。
頭の奥は微かに痺れ、掌の中は汗で濡れていた。
そして、ついに渡辺が口を開く。
从'ー'从「あのね……」
_
(;゚∀゚)(´<_`;)(;^ω^)/;,' 3(ゴクリ……)
\(^o^)/「……」
(;'A`)「……はい」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:05:00.78 ID:VQaqSZ3cO
どくお…
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:05:34.70 ID:ajnIdd2E0
ゴクリ
32 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/13(金) 00:05:40.75 ID:LRcDbLuy0
静か過ぎる時間が流れる。
一秒が一時間に、一分が一日にも感じられる。
从'ー'从「……」
意識的に言葉を止めているわけではないのだろう。
それでも、渡辺の作る間は、ドクオの心を焦らせる。
(;'A`)「……」
一つ一つの鼓動をしっかりと聞いている。
ドクオの脳には今や、微塵も余裕がなかった。
なにせ、生まれて始めて自分と、そして愛する女性と向き合ったのだ。
ドクオの脳がひたすらに渡辺の次の言葉を求める。
と、それに答えるかのように渡辺から言葉が投げかけられた。
だが、しかし。
从'ー'从「……オワタ君」
彼女の口から漏れた言葉は、ドクオの望んだ言葉ではなく。
先程ドクオに怒鳴ったばかりの男の名前であった。
\(^o^)/「……おk」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:06:11.05 ID:kHEW7JGlO
しえん
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:06:38.85 ID:js49bTUNO
忍者きたああああ!!
待ってた支援!
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:06:56.73 ID:ajnIdd2E0
支援
36 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/13(金) 00:08:40.10 ID:LRcDbLuy0
(;'A`)「え、な、何?」
この状況に面食らったのは他でもない。
主役であるはずのドクオだ。
自分の全てを込めて、愛する女性に告白した。
そしてその女性は焦りながらも、自分を見てくれていた。
だが、彼女が呼んだのは別の男の名前。
从'ー'从「えっとね……まず、ごめんなさい!」
続いての言葉がドクオの耳から脳へと進入する。
ドクオの脳はひたすらに理解するのを拒んだ。
しかし、残酷にもドクオは理解してしまう。
('A`)(あぁ、駄目だったんだ……)
漠然と失恋の味を噛み締めるドクオ。
そんな彼に、更なる言葉が襲い掛かる。
从'ー'从「あのね、私……オワタ君と付き合っているんだ〜」
\(^o^)/「だからずっと俺の嫁だって言ってたのに……」
_
(;゚∀゚)(´<_`;)(;^ω^)/;,' 3(えぇー)
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:11:56.86 ID:SqqyQ7zYO
初遭遇支援
38 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/13(金) 00:12:04.93 ID:LRcDbLuy0
( A )「……」
渡辺の発言に、全ての思考活動を停止させたドクオ。
何も考えられない。何も考えたくない。
今ドクオが考えているのは、これだけであった。
( A )「う、うぅ……」
そして、ドクオの心を襲う強い孤独感。
この孤独には身に覚えがあった。
学校でいじめられていた時だ。
友達だと信じていた人間に裏切られたとき。
クラス中の人間が自分をあざ笑ったとき。
自分の心が、とにかく壊れそうになったとき。
彼は、とある行動をしていた。
そして今も、例外なく彼はその行動をとっている。
(;^ω^)「お……なんだおこれ!?」
_
(;゚∀゚)「うーわ、こんな忍具の使い方はじめてだわ」
(´<_`;)「もろ忍者だな……」
(;A;)「うわぁぁあああぁあ! ああああぁぁぁああぁああああああ! あぁぁああぁあああああああああ!」
周りの人間を驚愕させながらも、ドクオの泣き声はむなしく響いた。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:13:12.05 ID:x+sFto11O
しえん
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:14:34.10 ID:ajnIdd2E0
|/゚U゚| 激しく支援
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:14:41.50 ID:VQaqSZ3cO
支援
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:17:10.35 ID:x+sFto11O
支援
43 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/13(金) 00:17:37.59 ID:LRcDbLuy0
〜それから数時間後〜
/ ,' 3「さて、行くかい」
六人は今、ドクオ達が降りてきた場所に来ている。
Y字型に別れた道がある、全てが始まった場だ。
右の通路には醜い蜘蛛。左の通路には美輪明宏を彷彿とさせる熟女の裸婦画。
一行が目指すのは、もちろん、右の通路だ。
/ ,' 3「みんな、わしのためにすまんな」
荒巻の頭には、今は亡き最愛の人の記憶が。
無残にも貞子を殺され、荒巻の全てを壊されたあの日が。
しっかりと焼きついていた。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:18:03.73 ID:ajnIdd2E0
支援
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:18:28.57 ID:Q6KrXnR+O
支援
46 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/13(金) 00:19:03.52 ID:LRcDbLuy0
( ^ω^)「僕にもやらなくちゃいけないことがあるから、長老は気にすることないですお」
_
( ゚∀゚)「まぁ、子どもの頃からお世話になってますし」
从'ー'从「あれれ〜? オワタ君がいないよ〜?」
(´<_` )「兄者……」
('A`)「俺に何ができるんだろう……」
それぞれの、言葉。
それぞれの、思い。
それぞれの、目的。
一人として他の人の思惑と同じ思いを持つものはいない。
だが、それぞれが胸に置いたものは同じであった。
これから起こるであろう、戦いの覚悟。
全ての決着をつけるために、荒巻率いる忍者たちが今。
中嶋のもとへと向かいだした。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:19:26.16 ID:x+sFto11O
しえん
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:21:50.76 ID:js49bTUNO
支援
49 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/13(金) 00:23:52.34 ID:LRcDbLuy0
一方、オワタは。
\(;^o^)/「ゼェゼェ……長老……こんなのを俺に持って行かせるだなんて……冗談……きついZE……」
暗い道。
湿った空気に支配された通路を一人、歩いていた。
いや、訂正。
湿った空気に支配された通路を一人、人間サイズのズタ袋に入れられた荷物を引きずりながら歩いていた。
静かな空間に、響く音。
オワタの足音と、その手につかまれた荷物の引きずられる音。
一定のペースで続くそれは、ひたすらにオワタの疲労を加算させた。
\(;^o^)/「これ運んだ後に俺も戦闘……これは完全なる俺オワタフラグ……」
そして少しの間を空けて。
\(^o^)/「でも急に俺にこんな仕事を押し付けるなんて……渡辺ちゃんと付き合ってたのが長老そんなショックだったのか」
ずるずる、ずるずる。
牛歩の速度で、それでも確実にオワタは戦地へと赴いていた。
その手に、荒巻の最終兵器を掴んで。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:26:41.62 ID:ajnIdd2E0
オワタww
51 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/13(金) 00:27:18.57 ID:LRcDbLuy0
一方、兄者は。
ξ#゚听)ξ「てめぇ何勝手に動き回ってんだ! 殺すぞ!」
(*´`_ゝ)「ふふふwwwごめんなさいねぇwwwww」
何度目かの脱走を試みて、またも華麗に捕まっていた。
そしてその場所は、以前にも見た鉄製の巨大な扉の前。
ξ#゚听)ξ「なんでわたしがこんな障りたくもない気持ち悪い生物なんk」
ξ////)ξ「ごめん! 嘘だから! もうこの繋いだ手は一生離さない!」
(*´`_ゝ)「マイハニーwwwww」
ξ////)ξ「マイダーリン!」
(*´`_ゝ)「マイハニーwwwww」
ξ////)ξ「マイダーリン!」
(*´`_ゝ)「マイハニーwwwww」
ξ#゚听)ξ「しつこいんだよボケ! いい加減殺すぞ!」
( ´`_ゝ)「ツンデレktkr」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:29:56.07 ID:x+sFto11O
支援
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:30:57.30 ID:ajnIdd2E0
支援w
54 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/13(金) 00:31:52.60 ID:LRcDbLuy0
ここから数レスながらになります。
申しわけねぇ。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:33:32.28 ID:x+sFto11O
しえん
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:34:04.63 ID:js49bTUNO
なんでこいつはこんな状況に陥りながらもこんな楽しそうなんだよwwwww
57 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/13(金) 00:34:31.77 ID:LRcDbLuy0
二人がいつものようなやり取りをしている最中。
その、鉄製の巨大な扉が開いた。
ξ#゚听)ξ「死ね! 死ね! 死n……」
ξ ゚听)ξ「…………」
ξ;゚听)ξ「ね……姐さん……? リーダー……?」
彼女の表情が凍りつく。
視線の先。
開いた扉の先には。
『何をしているんだい?』
(,,゚Д゚)「いい加減遊びは終わりだぞゴルァ」
一人は以前にも登場した女性。
真っ黒な髪を伸ばし、顔を隠している。
微かに見える肌は冷たく、邪悪な笑みを浮かべている。
そしてもう一人。
筋肉質の、初老を迎えた男性。
これが、彼女の言うリーダーなのだろう。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:37:53.77 ID:VQaqSZ3cO
ここにきてまた新キャラか
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:38:37.74 ID:x+sFto11O
支援
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:39:07.15 ID:ajnIdd2E0
しえん
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:39:09.30 ID:js49bTUNO
しえ
62 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/13(金) 00:40:09.23 ID:LRcDbLuy0
ξ;゚听)ξ「も、申し訳ございません!」
(*´`_ゝ)「フヒッ」
兄者をその手から放り投げ、即座に通路の端による。
いつもは口汚く強気な、ツンモードだが。
その面影が見られないほどに、彼女は怯えきっていた。
それほどまでに、その二人の放つオーラが強大なのだ。
特に彼女がリーダーと呼んだ男性。
(,,゚Д゚)「さぁ、姐さん。行きますぜ」
改めて目の当たりにすると、絶対に逆らえることはできない。
彼への反逆は即ち死を意味する。
ツンは確かに、そのような印象を受けていた。
『あぁ、わかったよギコ。それとだね……』
ξ;゚听)ξ「は、はいっ!」
『やっと完成したよ……これで攻め込むやつらも怖くはないのさ』
不意に、姐さん。そう呼ばれている女性がツンへと顔を向けた。
と、同時にどこからか光が差し込まれ、彼女の顔が浮かび上がる。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:42:25.85 ID:VQaqSZ3cO
支援
64 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/13(金) 00:42:36.45 ID:LRcDbLuy0
川д川「最強の忍者ロボ、クックルが完成したからね!」
光に照らされた顔は。
荒巻が数年前に見た。
確実に光を失ったはずの顔であった。
65 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/13(金) 00:43:15.85 ID:LRcDbLuy0
18話お終いんぬ。
なにかしつもんぬがございまんぬでしたら、どうぞくださいんぬ。
66 :
◆qvQN8eIyTE :2009/03/13(金) 00:48:09.59 ID:LRcDbLuy0
あぁ、あとどうでもいいけど忍者書きはじめて一年経ちましたね。
ブーン系始めて二年経ちましたね。
後半一年は子煩悩と忍者しか書いてないですね。
だめだこりゃ。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:48:32.22 ID:x+sFto11O
乙
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:48:44.77 ID:ajnIdd2E0
乙!
新生活も大変だろうけど、ブーン系もたのしみにしてるよー
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 00:57:46.32 ID:VQaqSZ3cO
超乙
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 01:03:23.10 ID:js49bTUNO
おつー
続き楽しみにして待ってる
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/13(金) 01:14:07.70 ID:VQaqSZ3cO
ほ
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
今読みオワタ乙