1 :
('A`)が狭間で生きるようです :
2 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 22:46:43.52 ID:zeg7oK1C0
第十二話 「ただ一つの真実」
朝目が覚めたとき、渡辺はまだ横にいた。
起きてからしばらくしても、渡辺はまだそこにいた。
寝息をすやすやと立てながらその肢体を露わにしている。
俺は、昨日こいつを襲ったんだよな。だけどもこいつに慰められた。
変な話だ。
自分を襲った男を慰める女。
俺のことが好きなのかとも勘ぐったが違うだろう。
優しいのかな、こいつは。
だけどもこいつも人殺しだ。俺と同じ人殺し。
なのに、優しい。
傷の舐めあいか、何なのかは分からない。
だけども俺はこいつに心を開きかけている。
いや、もう歓迎しているのだろうなきっと。
3 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 22:48:30.06 ID:zeg7oK1C0
―( <●><●>)「あなたには必要でしょう」―
ワカッテマスの言葉が心に重くのしかかる。
あいつが何の意図でそう言ったのかが分からない。
俺に対する優しさ?
いや、違う。
あいつは明確な意図を持って俺に何かをさせようとしている。
不気味なほどに感情を排しながら。
从'ー'从「ドッくんおはよ〜」
考え事をしている間に、渡辺が目を覚ます。
眠っている間は、あまり考えなかったが起きてるなると意識してしまう。
女に慣れていないもちろん童貞の俺は、この状況にうろたえるだけだった。
(;'A`) 「あ、はい。お早うございます」
从'ー'从「なんで敬語なの〜www」
そう言って笑う渡辺にまた、敬語ですみませんと返す。
从'ー'从「ドッくん変なの〜www」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 22:49:31.67 ID:1g7H2WyIO
支援
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 22:50:27.61 ID:njTVNvWqO
絶倫途切れたかwしえーん
6 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 22:50:54.60 ID:zeg7oK1C0
屈託無く笑う渡辺。
こいつは何だって、こんなに自然体なんだ?
目の前にいるのはお前を襲いかけた男だぞ。
(;'A`) 「あのさあ…」
从'ー'从「何〜?」
(;'A`)「怖くないの?だって、俺昨日お前を裏切ったんだよ?」
当たり前の質問。
なのに不自然なのは俺。
お前の当たり前は俺の当たり前じゃないんだな。
从'ー'从「怖くないよ〜?だって、昨日のドッくんは無理してただけでしょ〜?」
(;'A`)「はあ…確かにそうですが…」
从'ー'从「だから今は安心〜?目はちょっといやらしいけどね〜www」
そう言って服を着る渡辺。
関係ないけど、服を脱ぐ時も着る時もどっちも妙にエロイよね。
从'ー'从「それじゃあ、またお昼ご飯にね〜」
7 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 22:52:28.93 ID:zeg7oK1C0
そう言って部屋を後にする渡辺。
1人になったベッドはやたら広く、そして寂しく感じられた。
恋人達は皆、こんな寂しさを感じているのかな。
そりゃ一生一緒にいたいみたいな歌が流行るわけだよ。
まあ、そんなことは口が裂けても言えないけどな。
しかしながら、どうしたものか。
昨日まで悩んでいた自分、そして自らを卑下していた自分。
その毒が抜かれてしまった気分だ。
最低の自分を受け入れた人間がいる。
それだけで、心というものは救われるものなのか。
しかし、同時に襲い来る不安。
失うことの不安と、結局自分から離れてしまうのではという不安。
何も持たないときは、持つことに憧れ
そして、何かを得た時は失うことを恐れる。
どこまでいっても満足にはほど遠いんだな。
空っぽにしたはずなのに、自分の心を。
自分の心の中の物を全て地面に注ぎ落とした。
その空っぽの心に、ずかずかと入り込んでくる新しい何か。
心を閉じるには一体どうすれば良いのでしょう。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 22:52:58.53 ID:njTVNvWqO
支援
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 22:55:05.53 ID:hLJ49R43O
支援
10 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 22:56:35.90 ID:zeg7oK1C0
失わないために守るかあいつを。
そんなことをすれば、自分の汚さに耐えられなくなりどうせ自分から離れる。
俺はそういう人間だ。
良かった、まだ自己嫌悪は出来るらしい。
('A`) 「本でも読むかな…」
昨日ワカッテマスに借りた本を読む。
概要だけ教えてもらったが、詳しいところになるとちんぷんかんぷんだ。
しかしながら、結果や考察の部分だけでも何となくの理解は出来る、
('A`) 「デカルトって今で言う中二病だよな」
無限後退運動が「我思う故に我あり」の正体か。
しかしながら、それしか確かなものが無いというのが、昨日ワカッテマスが
語っていた言葉。
自分以外が全て偽者だなんて誰に言えるのか。
自分以外が全て存在しているなんて誰に言えるのか。
なぜ、あなたは確証を持てるのですか。
なぜ、あなたは証明をせずに確証を持てるのですか。
言いたいことは分かるが、本当にそうなのかとも疑いたくなる。
大学時代にこんなことを大真面目に考えていたら、完全に中二病だな…。
わずかに笑みが顔に張り付くのが分かった。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 22:56:59.41 ID:hLJ49R43O
死炎
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 22:57:51.48 ID:4SF6Xi5V0
めじろ台にしろ
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 22:57:57.50 ID:hLJ49R43O
試演
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 22:58:50.52 ID:njTVNvWqO
紫煙
15 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 22:59:51.82 ID:zeg7oK1C0
('A`) 「図書館に行くか…」
ワカッテマスに会いたい分けではないが、会わなくてはいけない気がする。
何より、あいつが俺に何をさせようとしているのかが気になる。
そもそもあいつの目的は何だ?
弱肉強食を謳う割にあいつ自身が何かをしているようには見えない。
人を殺したのを見たのはテレビ放送の時。
その時はあいつが狂っていると思った。
憎しみも憐憫も慈悲も何もかもが感じなかった。
誰かの変わりに殺したわけでもなく、ただ殺した。
そんなあいつに狂気を感じていた。
次に見たワカッテマスは憂いを孕んだような表情だった。
図書館で静かに佇んでいる姿。
その姿とテレビ放送の時との差があまりにも激しかった。
今日はどのように見えるのか。
期待に似た不安を覚えながら、図書館へと向かう。
入り口に入り、階段を降りて地下へ地下へ。
なあ、お前は何でここにいるんだ?
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:00:44.99 ID:lxtaPbng0
生きる楽しみがやっとktkr
毎日検索かけてた支援
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:01:31.38 ID:njTVNvWqO
試演
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:01:38.43 ID:hLJ49R43O
私怨
19 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:02:16.00 ID:zeg7oK1C0
( <●><●>)「こんにちは、ドクオくん。さあ、続きを始めますよ」
今日のワカッテマスの瞳は何でもなかった。
狂気も恐怖も憂いも感じない。
いや、言うなればテレビ放送の時と同じ。
ただ、何かをするために感情を排した瞳がそこにあった。
( <●><●>)「今日は不完全性定理についてです。
これはこの世界を理解する上でとても重要ですから」
(;'A`) 「だから、何でそんな難しいことを…」
( <●><●>)「ヒルベルトは数学理論は不完全であり、
決して完全には成りえない事を数学的に証明しました」
( <●><●>)「要は私達の世界も何で出来ているのか証明する術を失ったということです」
(;'A`) 「話聞けよ!!」
相変わらず人の話を聞かないワカッテマス。
それを延々と聞かされる俺。
何だって、こんなにこいつは俺にこんなことを語るのだろう。
というよりも、こいつ本当にレジスタンスのリーダーか?
こいつが仕事らしいことをしているところなんて見たことが無いぞ。
指示を出す、人を殺す、カリスマ性を高める。
指導者ってのはそういうことをするものなんじゃないのかな。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:03:09.95 ID:njTVNvWqO
紫炎
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:05:08.68 ID:hLJ49R43O
紫煙
22 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:05:09.45 ID:zeg7oK1C0
( <●><●>)「という二重スリット実験の結果からも分かるように、
この世界の成り立ちは未だ解明されていません」
(;'A`) 「…」
( <●><●>)「どうしました?聞きたいことがあるのならどうぞ?」
(;'A`)「お前レジスタンスのリーダーなのに暇なの?」
( <●><●>)「ああ、そんなことですか」
あっけらかんとそう言うワカッテマス。
そんなことってお前がこの組織を作ったんじゃないのか?
お前の目的は?なぜ俺にこんなことを?
聞きたいことは山ほどあるが、自分より強いものには強く聞けない。
臆病者の俺は、いつだってそうだったから。
顔色を伺って、自分があなたより弱いですよと顔で言う。
もう、弱いわけではないのに表情の癖は変えられない。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:05:55.58 ID:hLJ49R43O
シエン
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:06:26.14 ID:njTVNvWqO
C円
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:07:07.11 ID:hLJ49R43O
死炎
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:09:44.89 ID:hLJ49R43O
試演
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:10:27.86 ID:njTVNvWqO
詩園
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:11:26.68 ID:hLJ49R43O
獅燕
29 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:11:35.12 ID:zeg7oK1C0
( <●><●>)「明後日には、レジスタンスの中でも反乱が起きます。
首謀者はレベル4の中の五人。その時になったら私も少しは動きますよ」
(;'A`)「反乱ってお前!?」
( <●><●>)「どうしました?」
涼やかな口調で、重大なことを話す。
というよりもこいつが予知的なことが出来るのは分かっている。
分かっているんだよ、だから安心していた。
この安堵がしばらくは続くものだと。
でも、それが今根底から覆された気分だ。
何でこんなにもこいつは落ち着いているんだ?
予知が出来るというなら、なぜ反乱を未然に阻止しない。
( <●><●>)「そして、一週間後にはソード同盟がここに攻め込んできます。
ですから、今こうやってあなたといる。お分かりいただけましたか?」
(;'A`)「なんだって!?」
一週間後にソード同盟?
ちょっと待ってくれ、そいつはいくらなんでもないだろう。
そうしたら、お前だって終りじゃないのか。
なぜそんなことを無表情で話せる。
自分のことばかり考えている俺にはこいつの気持ちがまるで分からない。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:12:52.51 ID:QUqCu2eFO
支援したいがやらにゃならんことが盛りだくさんだ…
またまとめで読ませてもらうよ
一回だけ支援
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:13:29.32 ID:hLJ49R43O
死閻
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:13:45.42 ID:njTVNvWqO
支援
33 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:14:59.09 ID:zeg7oK1C0
( <●><●>)「それでは、続きを行ないますよ」
(;'A`)「話を聞けー!」
結局、俺はワカッテマスに押し切られる形でまた夕方まで講義を聞かされた。
そういえば、渡辺が昼飯の時に来ているはずだったな。
悪いことをしたな。
そう思ったが、それが元で嫌われてしまったらどうしようと思っていることに気が付く。
あいつより遥かに強いはずなのに、俺の方が弱い。
まったくのパラドックスだよ。
ああ、俺は殺すことが出来る力が強いだけだよな、そういえば。
(;'A`) 「…」
( <●><●>)「今日は何か分からないことがありましたか?」
(;'A`) 「いや、特にないけどさ…」
( <●><●>)「それでは、また明日。恵まれた人」
意味の分からない挨拶をまたしてもされて、図書館を後にする。
すっかり暗くなってしまった帰り道。
雪道で体が冷えるために、足を速める。
次第に早くなっていく足。
何かから逃げるように後ろを見ない。
最後には全力疾走してしまう自分は臆病者だとつくづく感じる。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:16:35.86 ID:hLJ49R43O
支援
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:16:55.90 ID:njTVNvWqO
紫煙
36 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:17:33.89 ID:zeg7oK1C0
('A`)「ハア…ハア…!」
逃げ出したい、この場所から。
逃げ出したい、この世界から。
返してくれ、普通の生活を。
('A`)「ハア…ハア…!」
力も無力感もいらない世界に帰してくれ。
先人達が積み上げてきた安全と安心。
その世界を返してくれ。
幸せなんていらない、ただ不幸が欲しくないだけなんだ。
('A`)「ハア…、クソ…」
ベッドに倒れこみ、昨日と同じように葛藤する。
ちくしょう、何をやっているんだ俺は。
自分の決意を放棄し、何一つ自分の意思で動かなくなっている。
それなりに強大な力、腐った人格。
今を拒否して明日に昨日を求める。
何をしたいって言うんだ。
誰か何か教えておくれよ!
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:18:05.93 ID:hLJ49R43O
死炎
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:19:00.94 ID:njTVNvWqO
試演
39 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:21:07.88 ID:zeg7oK1C0
コンコン
从'ー'从「ドッくんご飯食べよ〜」
また、能天気な渡辺が入ってくる。
昨日と違うのはそれにほっとしている自分。
そして、飯を食べる。
そうすれば今日の一日も終り、また眠りにつく。
それでいい、それがいい、そうじゃなきゃ嫌だ。
('A`)「今日の飯は何だ?」
从'ー'从「ホッケの煮付けだよ〜」
渡辺と一緒に飯を食べる。
そういえば、飯を食べたらこいつはどうするんだろう。
いつものように自分の部屋に戻るのか、それとも…。
期待をしてしまう自分が情けない。
そして自分の望みを言う勇気も無い。
情けないな、俺は。
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:22:22.85 ID:hLJ49R43O
シエン
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:22:30.05 ID:njTVNvWqO
紫炎
42 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:24:37.42 ID:zeg7oK1C0
从'ー'从「ごちそうさま〜、それじゃあね〜」
('A`)「ああ、それじゃあな」
まあ、現実はこんなものだろう。
残念ではあるが、少しほっとしているのも事実だ。
あれ以上、深い仲になったらきっと俺はもっと苦しむ。
飯を食べるくらいの仲が丁度良いよ。
('A`)「さて、寝るかな!」
自分を奮い立たせて、寝る準備を始める。
歯を磨き、寝巻きに着替えて布団を整える。
さあ、準備万端だ。
ベッドに潜り込み今日のことを振り返る。
('A`)「反乱か…」
明後日にレジスタンス内での反乱。
首謀者はレベル4が五人。
ワカッテマスがレベル5だというのは知っているが、5対1なら分が悪いんじゃないのか。
そして、一週間後にソード同盟が攻めて来る。
まあ当たり前か、遅すぎるぐらいだものな。
この生活が続くのも長くて後一週間、早くて一日。
この一ヶ月余りの生活は余りにも急転直下だ。
43 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:26:36.27 ID:zeg7oK1C0
それからどうなるのか。
そんなことは分からない。
ひょっとしたら、ソード同盟がうまくやって元の世界になるのかも。
それに俺はソードだから職業選択の自由も…。
駄目だ、ツンの夢が叶わなくなる。
正義感が強いあいつのことだから、今頃は俺を軽蔑しているかもな。
だからといって、あいつが悲しむのを見たいわけじゃない。
お別れは告げたのに、やはり仲間が恋しい。
渡辺が入り込んだ心が、捨てたはずのものを拾おうとする。
捨てたり拾ったり、忙しいことで。
まだ元の生活に戻りたいのか、ドクオさんよ。
駄目だな。
結局元の世界になんて戻らないんだ。
これから先の世界はレールの見えない世界。
そこでどう生きていくかを決めていくのは自分自身。
苦手分野な世界になってしまったものだよ。
そんなことを思いながら、瞼を閉じる。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:26:38.64 ID:njTVNvWqO
C円
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:27:02.02 ID:hLJ49R43O
紫煙
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:27:41.92 ID:DTTHNxiBO
しえ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:28:20.75 ID:oRom0bF/0
しえーん
48 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:28:35.06 ID:zeg7oK1C0
コンコン
从'ー'从「ドッくんお待たせ〜」
(;'A`)「えぇ!?」
眠りに就こうとするその時に、パジャマ姿の渡辺が入ってくる。
お待たせって俺なにも言ってないよね?
从'ー'从「ドッくんどうしたの〜?」
(;'A`)「こっちのセリフだよ!」
从'ー'从「ふえ〜?」
有無を言わさずに、俺のベッドに潜り込む渡辺。
ああ、こいつがほんっとうに分からない!
なんなんだこいつは。
こいつのソードは【飛ばす】じゃねえ!
絶対【掻き乱す】だよ!
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:29:47.72 ID:njTVNvWqO
詩園
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:29:58.27 ID:hLJ49R43O
獅燕
51 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:31:01.70 ID:zeg7oK1C0
从'ー'从「ドッくん腕枕〜」
(;'A`)「あのねえ、だからねえ。
女の人はやすやすと男の寝室に潜り込んじゃいけないと思うんですよ、僕は。
流れで今僕もこんなんですけど、やっぱりまずいというか…」
从'ー'从「おやすみ〜」
(;'A`)「あ、はい。おやすみなさい」
昨日のように流される俺。
そして、それを心のどこかで喜んでいる俺。
はあ、暗い心にならなきゃ影法師が消えてしまうかもしれないというのに。
まあ、消える気配は一向に無いんだけどな。
そういえば、少し前に影法師が言っていた言葉。
―見ないっていうのは楽でいいなあ!―
あの言葉の意味が今でも分からない。
自分が怖くなるのを感じる。
不安になって思わず渡辺を抱きしめる。
拒まない渡辺。
当たり前か、寝ているんだもんな。
渡辺の匂いに理性を失いそうになりながらも、その夜は何もせずに就寝した。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:31:52.28 ID:njTVNvWqO
支援
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:32:28.75 ID:hLJ49R43O
死炎
54 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:35:05.29 ID:zeg7oK1C0
从'ー'从「おはよ〜、ご飯食べよ〜」
(;'A`)「あ、はい…」
朝起きた後も、渡辺のペースに巻き込まれる。
一緒に飯を食べるのが、習慣になりつつあるな。
まだ、出会って三日なのに。
从'ー'从「お昼ごはんはワカッテマスくんのところ〜?」
('A`)「ああ、そうだな」
从'ー'从「分かった〜、それじゃね〜」
そう言って渡辺は出て行く。
それと同時に、俺も部屋を出る。ワカッテマスのところに行くためだ。
昨日は深く考えられなかったが今日は違う。
あいつの企みを吐かせてやる。
そう思いながら、図書館に向かう。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:35:30.77 ID:hLJ49R43O
試演
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:36:39.09 ID:njTVNvWqO
紫煙
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:36:53.88 ID:oRom0bF/0
しえーん
58 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:36:57.18 ID:zeg7oK1C0
( <●><●>)「おはよう、ドクオ君。今日は、クオリアについて…」
('A`)「待てよ」
( <●><●>)「なんですか?」
('A`)「明日レジスタンスで反乱って言ったな?」
( <●><●>)「ええ」
('A`)「俺に戦えって言うことか!?俺の思想や信念をお前と同じにさせて!」
意を決してワカッテマスに言う。
どうだ、そうだろう。
そうじゃなきゃ、説明が付かない。
俺の運命がどうなろうが、利用されるのは嫌なんだよ。
俺は確かに臆病者だ。
だけど、言い様にされてそれで納得できるほど人は良くないんだ。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:38:31.22 ID:hLJ49R43O
私怨
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:38:30.92 ID:doaX6dzi0
紫煙
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:38:36.48 ID:njTVNvWqO
試演
62 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:39:14.18 ID:zeg7oK1C0
( <●><●>)「違いますよ?」
(;'A`)「えぇ…?」
ええ…、違うのかよ…。
じゃあ、なおさら何のために俺にこんなことを教えているんだ?
目的とかそういったものが、また全く見えなくなっていく。
('A`)「じゃあ、お前何のために俺にこんなことをしているの?」
( <●><●>)「分かりません」
(;'A`)「はあ!?」
( <●><●>)「ドクオくん、教えたはずです。【なぜ】というのは決して解けないのです」
( <●><●>)「しかし、その理由は六日後にお教えしましょう」
(;'A`)「何で今じゃないんだよ!」
( <●><●>)「さあ、何ででしょうね」
ワカッテマスが曇りの無い瞳でそう言う。
嘘やごまかしじゃないのは分かるが、それが逆に不気味だ。
久しぶりに狂気と恐怖をワカッテマスに感じる。
自分の理解の範疇を超えたときに、こいつの潜在性が現れる。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:40:29.57 ID:hLJ49R43O
死閻
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:41:14.18 ID:njTVNvWqO
紫炎
65 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:42:48.99 ID:zeg7oK1C0
( <●><●>)「あ、明日は戦闘に参加してもしなくてもどっちでもいいですよ。
どうせ、五人についているのは五十人程度ですから」
ワカッテマスがさっきの質問を思い出したようだった。
ってお前、五十人!?
おいおい、なんだってそんなに余裕なんだよ。
(;'A`)「お前…」
( <●><●>)「さあ、今日の講義を始めます」
こいつとうとう講義とか言い出したよ。
そして、それに流される俺もいつもと同じ。
理由は聞かない、もはや聞けない。
そして、夕方までワカッテマスの話を聞き本を読む。
俺、この三日間で大分頭が良くなった気がするよ。
( <●><●>)「それでは、また。恵まれた人」
そろそろ恵まれた人って言うなよ。
その挨拶に何の意味があるって言うんだ。
そう思いながら図書室を後にする。
あいつの意図もこの世界も分からない。
そもそも自分の心すら分からない。
何がなんだかさっぱりだ。
俺を置き去りにして、世界が回っているような気がするよ。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:43:48.42 ID:hLJ49R43O
シエン
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:43:56.26 ID:njTVNvWqO
C円
68 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:45:36.49 ID:zeg7oK1C0
从'ー'从「おかえり、ドッくん〜。ご飯食べよ〜」
部屋に帰るとなぜか渡辺がいる。
お前もなんで俺と一緒にいるんだ?
また、お前を傷つけようとするかもしれないのに。
('A`)「お前、ワカッテマスに何か言われてるの?」
从'ー'从「何が〜?」
まるで嘘をついているかに見えない渡辺の態度。
違うのか?
じゃあ、いったいなんだって。
疑問が頭の中をぐるぐる駆け巡り、自己嫌悪する暇さえ与えない。
自由意志とは良く聞くものの、今の俺は周りに流されて自由どころの騒ぎじゃない。
今日の夜も、渡辺と一緒に眠る。
自分の腕の中で眠る渡辺に愛しさを感じる。
これは、もう嘘じゃない。
自分を誤魔化せない。
ただ単純に発情しているのか、惚れてしまったのか。
どっちだとしても、意思の弱いことで。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:46:46.87 ID:hLJ49R43O
支援
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:47:19.85 ID:njTVNvWqO
詩園
71 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:48:02.05 ID:zeg7oK1C0
渡辺が勝手に来ていると言い訳をしながらこの状況を享受して考える。
明日はどうしよう。
今のこの泡沫の安堵を少しでも長く続けたい。
長く続かないのは分かっている。
どうせ、一週間後には無くなるんだ。
だけども、それが明日無くなるとしたら?
ワカッテマスがいなくなっても、この状況は続くのか?
不確定な問いと答えに頭を悩ませる。
答えなんかもう決まっている。
だけれども、まだ何か答えがあるんじゃないかと模索を続ける。
駄目だ、俺はもう逃げられない。
こいつを守るのか?
いや違う、自分を守るのさ。
久々に自分を卑下しながら、明日への決意を固める。
なんにせよ、明日は来るんだ。
瞼を閉じて、眠りに入る。
優しくなったと思った闇。
そいつが息を荒くして自分に近づいて来るのを感じながら意識を闇に落とす。
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:48:03.19 ID:DTTHNxiBO
four circle
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:48:59.19 ID:hswC3HP4O
支援ですわぃ
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:49:22.10 ID:hLJ49R43O
紫煙
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:50:04.33 ID:njTVNvWqO
支援
76 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:50:45.64 ID:zeg7oK1C0
从'ー'从「ドッくんおはよ〜」
('A`)「ああ…」
朝の目覚めは悪かった。
どうせなら、いつまでも寝ていたい気分だった。
渡辺を腕に抱きながら、ずっと寝ていられたらどんなに良いだろう。
飽きるかもしれないという想像は、頭の片隅に追いやりながらそんなことを考える。
从'ー'从「ご飯食べよ〜?」
渡辺から見たら、ぼーっとしているように見えたのだろう。
不思議に思いながら朝食を俺に促す。
食べとかなきゃな、これから戦いだ。
从'ー'从「ドッくんは今日もワカッテマスくんのところ〜?」
('A`)「そうだな、渡辺はいつも何しているんだ?」
从'ー'从「部屋でごろごろしてるだけだよ〜?」
そうか、なら安心だな。
それならなんの心配も無い。
思えば、こいつは強いのだからそんな心配は杞憂か。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:50:55.97 ID:oRom0bF/0
しぇん
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:51:23.59 ID:hLJ49R43O
私怨
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:52:29.93 ID:njTVNvWqO
紫煙
80 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:52:45.99 ID:zeg7oK1C0
('A`)「それじゃあ、行ってくるよ」
从'ー'从「行ってらっしゃい〜」
当たり前の様に俺の部屋を出ずに俺を見送る渡辺。
それすらも今は大切なもの。
だけどこいつを守ると決めてしまったら、いつも通りの脆弱な決意だ。
だから、俺は俺を守る。
自分のために、自分の欲望のために戦いに行く。
自分を守るために、レジスタンスを守る。
はは、最低だな。
それでいい、その方が自分に正直だ。
誰かのためにだなんてどうせ無理なことなのだから。
自虐的に爽やかに、図書館へと向かう。
いつも通りそこにいるワカッテマス。
その瞳もいつもと変わらない。
やれやれ、俺が今ここにいることを称える目をしてくれてもいいだろう。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:53:32.98 ID:hLJ49R43O
獅燕
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:53:34.80 ID:DTTHNxiBO
シエンタ
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:53:47.38 ID:njTVNvWqO
試演
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:54:53.70 ID:lxtaPbng0
今回は長くてうれ支援
85 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:55:44.18 ID:zeg7oK1C0
( <●><●>)「やあ、来る気になったんですね」
('A`)「戦うとは決めてないよ」
口ではそう言うが、実際は戦うのだろう。
ここまで来れば後は状況に流されるだけだ。
( <●><●>)「今日戦う相手は強いですよ?」
('A`)「お前以外になら勝てるんだろ?」
( <●><●>)「一対一なら勝てますけど、五人相手だと死にますよ」
馬鹿野郎、そういうことは早く言え。
ワカッテマスがいるのなら大丈夫だとは思うが、さすがに緊張してくる。
笑う膝、震える口元。
いつも通り、いつも通りの俺だ。
( <●><●>)「ああ、来ましたよ」
('A`)「…!」
ワカッテマスの視線の先には大勢の人間がいた。
五人を先頭に、その後ろにはワカッテマスが言った様に何人もの人々。
これを相手にするのか。
選択を誤ったかもしれないな。
久しぶりに歪んだ笑顔を顔に貼り付けながら、そんなことを考える。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:57:19.72 ID:njTVNvWqO
紫炎
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:57:39.16 ID:hLJ49R43O
支援
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 23:58:01.27 ID:QQ6sXmr/O
支援!
89 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/09(月) 23:58:42.35 ID:zeg7oK1C0
( ФωФ)「ワカッテマス、お前にはもう付いてはいけない」
( <●><●>)「分かってますよ、ロマネスク」
両目に傷の入った男がそう言う。
その言葉に、ワカッテマスもなんのことはないと言った感じで答える。
見るからに強そうな筋肉隆々とした男。
その右横には、顔が四角く間抜けな顔をした男。
左横には鼻筋の通っている、なぜだか腹の立つ顔をした男が立っている。
| ^o^ |「最初、あなたは言いました。ソード同盟のやり方では平和は訪れないと」
(´・_ゝ・`)「しかし、あなたが行なったのはなんですか? ただの虐殺ではないですか」
( ФωФ)「お前は、結局人々を混乱に陥れただけ。その片棒を担いだ自分が情けないわ!!」
ロマネスクとか言う男が激昂する。熱くなりやすいな、この男。
そんなロマネスクに促されるように右端、左端の男達も言葉を続ける。
なんだ、こいつら本当にレベル4か。
顔がどことなく不自然だ。
/ ゚、。 / 「あなたを殺し、私達が新しいレジスタンスを作る。真の平和のために」
( ∵)「平和のために…殺す…」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:00:01.49 ID:V4T2nTpGO
紫煙
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:01:17.93 ID:Jfmo0aBLO
詩園
92 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/10(火) 00:02:26.58 ID:PmaIVYRv0
前にいる男達が次々と言葉を放っていく。
ああこいつらは正義の方ですか、そうですか。
腹が立つな。
お前等の正義なんて知ったことじゃないんだよ。
混乱に陥れたのがワカッテマス。
自分達は、騙されていただけ。
うまくいかないのは、全部他人のせい。
まるで自分みたいなこいつらを殺してやりたいと思うに至るのは存外早かった。
( ФωФ)「おい、貴様!」
('A`)「ふえ!?」
咄嗟の問いかけに、変な声が出る。
渡辺の口癖が移ったか?
はは、そいつはいいや。
( ФωФ)「貴様はなぜここにいる!」
ああ、その理由か。
なぜだろうな、自分の欲望を守るためだよ。
だけど、そんなことを言って矛先が最初に俺に来たら困ったものだ。
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:03:23.78 ID:V4T2nTpGO
死炎
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:04:42.36 ID:Jfmo0aBLO
支援
95 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/10(火) 00:05:34.09 ID:PmaIVYRv0
('A`)「知りたいんだよ」
( ФωФ)「何がだ!」
('A`)「お前等の平和の作り方とやらをな」
( ФωФ)「ほう…」
適当に言った言葉だったが相手の興味を引いたらしい。
どうやらこのロマネスクとか言う男は理想を語りたがるタイプのようだ。
聞いてもいないことをべらべら喋り始める。
( ФωФ)「ならば、教えてやろう」
( ФωФ)「ソードが優位なのはそこのワカッテマスと同じだ!しかし、我輩たちは秩序を作る!」
(´・_ゝ・`)「ソードには、食事やその他の面でも優遇する。しかし、一方的な搾取は行なわない」
/ ゚、。 / 「殺人やレイプも許さない…そのために男と女を隔離する」
| ^o^ |「恋愛なんてトラブルの元になるだけですからね」
ああ、前言撤回だ。
ロマネスクだけじゃない、レベル4全員だ。
('A`)「じゃあ、どうやって子供作るの?」
( ФωФ)「そんなもの月に一度お見合いでも何でもすればいいだろう!
今はそんなことよりも秩序の回復が先決だ!」
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:05:44.16 ID:hXaFCdgxO
支援ー
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:06:54.03 ID:V4T2nTpGO
試演
98 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/10(火) 00:06:59.87 ID:PmaIVYRv0
なるほどね。
平和のためには秩序か、その理屈は正しいよ。
だけど、俺はお前等が気に食わない。
結局は自分達の力を振り回して、他の人間を納得させようとしているだけだろう。
お前の正義を俺に押し付けるな。
何よりその独善的な態度が俺は嫌いなんだよ。
貴様から押し付けられた平和なんざ受け取りたくないね。
('A`)「話にならないな…」
( #ФωФ)「なんだと!?」
激昂する男に、俺も怒りを感じる。
自分の主張が受け入れられなかったら自分が否定されたように感じるのか。
ちくしょう、ちくしょう。
こんな奴等が今まで、堂々とのさばってきたのか。
人間は力を手にすると理想まで出来上がるものなのか。
自分なら何とかできる、なぜなら力があるからってか?
ふざけるな!
お前も同じだ、前時代の民族達と!
貴様等なんかに、平和を作ってもらってたまるか!
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:07:13.21 ID:Jfmo0aBLO
紫煙
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:08:14.51 ID:V4T2nTpGO
私怨
101 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/10(火) 00:08:52.97 ID:PmaIVYRv0
(#'A`)「出て来い影法師!」
( #ФωФ)「貴様あああああああああああ!!!!!!」
戦いの火蓋は切って落とされた。
一人残らず殺してやる。
お前等なんか偽善者だ。
俺と同じ偽善者だ。
自分の棲みやすいように、世界を変えようとする偽善者だ。
俺といったい何が変わるっているんだ。
それなのに、何だって理想を語る。
もう殺人なんて怖くない。
お前は俺を殺そうとしているんだろう。
俺もお前を殺そうとするよ。
俺達は平和なんか作れやしない。
なぜなら、俺達はこれから殺しあうのだから。
第十二話 終
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:08:57.92 ID:Jfmo0aBLO
試演
乙
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:10:10.41 ID:V4T2nTpGO
乙
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:10:36.84 ID:Jfmo0aBLO
乙〜
106 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/10(火) 00:11:08.46 ID:PmaIVYRv0
と言うわけで、本日の投下はこれで終わります。
昨日、一昨日と投下出来なくてすみません。
調子に乗って短編とか書くんじゃ無かったよ…。
後、第十二話のタイトルを間違えました。
これ没タイトルだよ…。
今回のタイトルは第十二話「理想と欲望」です…。
オムライスさん、もしお手数じゃなかったら訂正していただけたらうれしいです。
面倒くさいならそのままでいいです…。
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:11:09.64 ID:3wVxy6xrO
乙カレー
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:12:15.06 ID:hXaFCdgxO
乙! 楽しみにしてる
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:14:58.99 ID:V4T2nTpGO
次回はいつ頃でつか?
_ ∩
( ゚∀゚)彡 バトル! バトル!
⊂彡
( ゚∀゚) ……………。
、 ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい! おっぱい!
⊂彡
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:15:11.86 ID:cA5BxwRe0
乙っしたー
明日は昼間くらいにやりますか?
111 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/10(火) 00:17:00.38 ID:PmaIVYRv0
そして、ついでに。
「( ^ω^)は就職活動が面倒くさいようです 」
「君に届けたい想いのようです。 」
「( ^ω^)は変態かもしれないようです 」
この三つも宜しければ見てください。
玉兎の夢さんにまとめられております、感謝!
見たくなければ…まあ、それは仕方ないよね。
というわけで、現行と一緒にたまに練習場で短編も書いていきたいと思います。
現行の書き溜めはまだあるから、たぶん大丈夫だと思いたい。
次回は14日頃かなあ…。
もし、時間があれば明日投下するかもしれません。
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:19:33.50 ID:V4T2nTpGO
把握
最近、総合見てないな……
読もうじゃないの。いや、読ませてもらいます。
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:22:20.06 ID:Jfmo0aBLO
変態以外は総合で見たw
おまいさんだったのかw
改めて乙〜
114 :
('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/10(火) 00:24:41.46 ID:PmaIVYRv0
ええ、実は僕ですw
見てくれようとしてる方、見てくださった方ありがとう!
酉はつけた方がいいのかな?
まあ、その辺は雰囲気を読んでなんとかします。
じゃあ、これから書き溜めに入りますね!
みんな、ありがとう!!
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:27:14.91 ID:cA5BxwRe0
>>114 がんばってください
次回も楽しみにしてます!
乙なのですよ
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:29:39.99 ID:Jfmo0aBLO
次回もwktkしながら待ってるよw
乙〜
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/10(火) 00:34:15.53 ID:ikxhYxQg0
生殺しだぜぇ…。
就活面倒の時に作者が猿って、その後鬼支援したの俺だわwww
俺も猿ったのは良い思い出wwwww
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
よ