('A`)が武器で、もとい('A`)と武器で戦うようです
1 :
代理:
代理です
2 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:06:41.68 ID:QKQ76D+IO
3 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:08:07.74 ID:QKQ76D+IO
('A`)が武器で、もとい('A`)と武器で戦うようです
第三十二話「ようこそСибиръへ!」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 22:10:18.14 ID:8ABs0+RV0
うほっktkt
5 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:10:21.13 ID:QKQ76D+IO
―――もう一ヶ月前になる。
小さなロボットから一回戦の終了が伝えられ。
クーの計らいでこうして特訓し始めたのは。
もうすぐ、二回戦が始まるのか………。
ミ#゚Д゚彡「おいドクオ! ボーッとするな!
どうした! 熱きヒートソウル魂が燃え尽きたのか!?」
フサギコとドクオが戦った、VIPの街が見渡せる丘。
真っ青な緑の絨毯が敷かれているその場所に
フサギコ。そしてドクオとブーンの姿があった。
フサギコの怒鳴り声にドクオは答える。
(;'A`)「フサギコ……いつもに増してハードすぎやしないか………
二回戦は明日から始まるってのにさ………」
ドクオは膝を地面について、滴る汗を腕で拭った。
バケツ一杯に満たされた大量の石。
フサギコがそれを投げ、ドクオがそれを切り落とす訓練。
たしかに、飛び道具に対しての対応は出来るようになるだろう。
しかし二時間もぶっ通しでやるのは流石に骨が折れる。
その意思を口に出したドクオに対して、フサギコは手に持った石を投げつけた。
6 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:12:15.45 ID:QKQ76D+IO
ミ#゚Д゚彡「ふざけるなぁぁあああッ!!」
(; A )「がっ!」
ミ,,;Д;彡「ドクオ………お前のファイヤーソウルはどうした………!
あの真っ赤な夕日に誓った…メラメラと燃える熱き魂は………!!」
(;'A`)「いや今、昼間だし………」
ミ,,;Д;彡「バカヤロォオオオ――ッ!!」
(; A )「ひでぶっ!」
ずっとこの調子だ。
二回戦開始前に気絶してしまうんじゃないか。
ドクオはそう思いながらも嫌々立ち上がる。
7 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:14:02.85 ID:QKQ76D+IO
ミ,,゚Д゚彡「さぁ行くぞ! ドクオ! 残り5000!
魂が干からびるまで徹底的にやるぞ!」
(;'A`)「ひぃ………マジかよ………」
特訓続行の発現にたじろぐドクオ。
フサギコの目は煌めいている。
しかし、その特訓はブーンの声によって打ち切られる。
(;^ω^)「フサギコ……木登り終わったお………」
ミ,,゚Д゚彡「ナイスグッドエクセレント!
じゃあ次のメニューは………」
(;^ω^)「そ………その前にお客さんだお………」
ミ,,゚Д゚彡「お客さん?」
ブーンが顔を向けた先に視線が集まる。
綺麗な長い髪を掻き上げて、近づく女性。
川 ゚ -゚)「やあ」
クーだ。
8 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:16:11.08 ID:QKQ76D+IO
ミ,,゚Д゚彡「おお、クーか!」
(;'A`)「久しぶりだな………」
川 ゚ -゚)「その様子だと特訓は、はかどっているみたいだな」
元武器持ちでの一番の実力者。その問いにフサギコを挙げたのはドクオなのだが
この「夏の大特訓」自体はクーが発案した。
発案したその日、つまり一ヶ月前から、この特訓は年中無休で続いている。
クーはニヤリとドクオの方に微笑を向けたあと
早速フサギコに向かって、用件を話した。
川 ゚ -゚)「フサギコ、悪いが特訓はこれで打ち切らせてくれ
明日から二回戦だからな、作戦会議が必要なんだ」
ミ,,゚Д゚彡「なにっ! それは出来ん!
まだ最終調整が終わっとらんのだ! 絶対に駄目だ!」
なるほどなるほど…。フサギコの声にクーは二度頷く。
そこへ不意打ちのようにフサギコの顔の前へと指を突きつけた。
9 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:19:11.70 ID:QKQ76D+IO
川 ゚ -゚)「女の頼みを聞けないのが真の漢ということか!」
ミ,,゚Д゚彡「認めよう!」
お前の絶対はどれだけ軽いんだよ。
ドクオはそんなツッコミを考えつつも口には出さず
この特訓から解放されることを素直に喜んだ。
川 ゚ -゚)「恩に着る。この一ヶ月間、本当にご苦労であった」
ミ,,゚Д゚彡「気にするな! 俺はいつも暇だ!」
フサギコはさっさと荷物を整えて
草を踏みしめて、俺の前に立った。
ミ,,゚Д゚彡「必ず優勝しろ! ドクオ!」
ブーンもな! それだけを言い残して、フサギコは颯爽と立ち去る。
ドクオとブーンは戸惑いながらも返事をしたが
それが聞こえたのかさえ分からないほど、すぐにいなくなった。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 22:22:14.08 ID:5tb/9dpeO
初遭遇だ…私怨
11 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:22:17.94 ID:QKQ76D+IO
(;'A`)「やっぱり凄い奴だったな………フサギコ………」
(;^ω^)「か……漢だお………」
川 ゚ -゚)「ふむ、確かに奴に任せたのは正解だったな」
三人は輪になって、顔を見合わせる。
クーが考えたのはドクオとブーンの傷の多さ。
これなら頼もしいなと密かに安心していた。
よし本題に入ろうか。
早速、クーは口を開き、その場に正座する。
ドクオとブーンもつられて、その草原に座った。
クーが説明に入ろうとしたのと同時に
ドクオは思い立ったように声を出し、辺りを見回す。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 22:24:19.97 ID:NTQKMfhd0
支援
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 22:24:20.58 ID:H0cx4ZW1O
支援するぜ お兄ちゃん
14 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:25:04.88 ID:QKQ76D+IO
('A`)「あれ、プギャーは? あいつはお前の方で特訓してたんだろう?」
川 ゚ -゚)「ん? 奴ならあそこだ」
クーが顔を向けた先は同じように何もない草原。
だが、緑色の草の中でうごめくものがある。
ドクオが目を凝らすと、それは確かに人のようにも見える。
(メメメメДメメ)「わーい……お花畑だー……………」
(;'A`)「あれは………」
川 ゚ -゚)「プギャーには大体話してあるから大丈夫だ」
(;^ω^)「いや大丈夫…なのかお?」
川 ゚ -゚)「さて、本題だが………」
と、向き直って一枚の紙を取り出す。
草原ゾンビのことはお構いなしのようだ。
川 ゚ -゚)「明日からついに二回戦開始だ。
「スィビーリ」という所に行くらしい」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 22:26:02.49 ID:8ABs0+RV0
しししし支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 22:26:50.42 ID:TlkwEqnAO
キタコレ
17 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:28:07.56 ID:QKQ76D+IO
(;^ω^)「いよいよ明日かお………」
('A`)「やるだけのことはやったさ」
川 ゚ -゚)「そこでっ、なんだが」
クーが取り出したメモに箇条書き書かれている何か。
オレンジ色のペンで書かれたそれは、緑色の草原に良く映える。
川 ゚ -゚)「状況把握するために全ての情報を書き正してみた」
( ^ω^)「おっおっ、それは大助かりだお」
ブーンは手を挙げて喜び
箇条書きになっているものを一つずつただ朗読していく。
ドクオはほおづえをついて、だらしなくそれを聞き流している。
そんな中でクーはじっと考えていた。
川 ゚ -゚)(いよいよ明日…か)
18 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:31:03.20 ID:QKQ76D+IO
趣ある弓道場を持つという私の願いは着実に近づいている。
しかしこれから行く「スィビーリ」などという場所は聞いたことがないし
他地域とレベルが離れているかも知れない、という不安もある。
しかし私は素直クール。
目の前に来てしまえば細かいことなど気にしていられない。
仲間や友情などは下らないと感じていたが、今では大切に感じる。
私も少し変わったのかも知れないな。
クーの思考はブーンが読み終わったことによって中断される。
( ^ω^)「読み終わったお!」
川 ゚ -゚)「そうか」
( ^ω^)「よく分からなかったお!」
(;'A`)「お前なぁ………ったく、ちょっと見せてみろ」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 22:31:43.56 ID:QCDl7LLl0
駄作乙
ろくに支援が無いのがその証拠
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 22:32:45.24 ID:0DLHSHOEO
つまんね
いい加減終われ
21 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:33:42.11 ID:QKQ76D+IO
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ 武器持ちは武器化する
・ 私たちは、この世の存在を忘れていっている。
・ サイボーグ横堀はゲーム側の管理人
・ 武器持ちは全員高校生(16〜18歳)
・ ギコとしぃ。及びツチとは同盟を結んだ。
・ ゲーム主催者には何か別の目的がある
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
('A`)「………こんなもんか、整理してみれば案外少ないな」
川 ゚ -゚)「下四つは書いてあるとおり。問題は上二つだな」
一回読むの止めた俺が楽しみに待ってるぞ
毎回熱くなって次が気になる終わりで、楽しみに待てる
23 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:36:13.72 ID:QKQ76D+IO
('A`)「ふむ………」
「武器持ちは武器化する」「私たちは、この世の存在を忘れていっている」
前者はこれまでに色々とドクオも体験してきた。
一番大きな変化が現れているのはこの部分だ。
体が金属のような防御力を誇るようになっていく「第一の武器化」。
自分自身が武器の能力を使えるようになる「第二の武器化」。
そして、もう一つ実は思い当たる節があるのだが………。
川 ゚ -゚)「武器を自由自在に扱えるようになる武器化………」
('A`)「やはり、それか………」
納得する二人の間でブーンは首を傾げる。
メモを一度手にとって、武器化の部分を指さした。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 22:38:49.36 ID:bbeMocWU0
やべぇ支援。超支援。
25 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:39:19.88 ID:QKQ76D+IO
( ^ω^)「お? どういうことだお、それ?」
クーはドクオが発動している大剣を手に取り
立ち上がって、それらしく構えを作った。
そうしたあとに肩をすくめてこう言う。
川 ゚ -゚)「見ての通り、お粗末な物だろう?」
( ^ω^)「別にそこまで………」
川 ゚ -゚)「なら、ドクオのを見てみろ」
ドクオに大剣を渡し、構えるように促す。
おもむろに立ち上がって構えたその姿。
クーとの差は歴然だった。
(;^ω^)「おー」
関節から何から全てのラインが美しい。
犬がワンと吠えるのと同じように
ドクオが剣を持っていることになんら違和感を覚えない。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 22:39:32.90 ID:PP+/M3Zo0
支援
27 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:42:03.93 ID:QKQ76D+IO
川 ゚ -゚)「これが武器を自由自在に扱えるようになるの意味だ。
剣道をかじったことさえないドクオが、剣を上手く扱える理由だな」
( ^ω^)「自由に………あ、じゃあもしかして
ドクオがギコと戦った時突然自信が湧いてきたっていうのは………」
('A`)「俺が武器に近づいて、戦うことしか頭になくなった………ってとこだな」
( ^ω^)「えっと………戦闘に対して不安を感じなくなった。ってことかお?
武器と一体化していって、戦うことが当然と思うようになった、と………」
川 ゚ -゚)「要するに、「私達」が兵器に近づいているということだ。
武器と自分で一つの武器に………私と武器で一つの武器にな」
( ^ω^)「一つの?」
川 ゚ -゚)「大剣化すれば、大剣の扱いが上手くなり、弓なら弓が。盾なら盾が、だ。
真の意味の武器化とは、一つ一つ「防御力が上がる」とかじゃあなく
まさに武器そのものに近づくことを意味していたのだ」
(;^ω^)「え、なんだかそれってヤバくないかお………」
('A`)「確かに………その推理が合ってんなら
最終的に俺達は自我を失って完璧に武器になっちまうな」
川 ゚ -゚)「ふむ………」
支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 22:44:03.01 ID:TlkwEqnAO
支援
30 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:44:11.55 ID:QKQ76D+IO
クーの沈黙で、ドクオとブーンも黙り込む。
どう対策を立てればよいのか、それぞれ考えるが
時々顔を見合わすばかりで良い案はでない。
しばらくして、その沈黙を破ったのは
ぽんぽん。と土をはらう音だった。
( ^Дメメ)「なーにネガティブになってるんですか先輩方。
そうそう簡単にそんなこと起きないでしょ」
かかか、と笑いながら起きあがったプギャーが
ポケットに手を突っ込み、もう片方の手をドクオの頭の上に置いた。
ドクオは振り返って眉を動かす。
(;'A`)「先輩方? お前三年じゃなかったか?」
( ^Дメメ)「武器持ちでは先輩ですよ、ギコの時も持ちこたえてくれたし
そんな三人を後輩扱いするのは恐れ多いかな」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 22:46:29.40 ID:iVaMXX6HO
支援!
32 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:47:03.19 ID:QKQ76D+IO
川 ゚ -゚)「………」
(;^ω^)(微妙な気分だお)
まー、まー、と輪になっている三人の周りをぐるりと回り
考えても見てください、と語りかける。
( ^Дメメ)「今までだって、武器化には何らかのきっかけが有ったでしょう。
突然体が痛み出したり…ってね、つまりそれって武器化の進行具合を
私達武器持ちが感じられるということなんだと思います」
('A`)「うん…まぁ確かに………」
( ^Дメメ)「能力の応用の幅も、武器化に従って増えていく。
つまり! 私達が完璧に武器になる時期を自分で感じられるんじゃあないかと」
川 ゚ -゚)「随分楽観的だな」
( ^Дメメ)「ははw そうでもしないと、こんな戦いやってられませんよw」
川 ゚ -゚)「………」
このプギャーという男は、どこか掴めないところがある。
正義感に満ちあふれ、時にはそれによって熱くなることもある。
しかし、その影で、過去を背負っているような。冷たい部分もあるのだ。
性根は真っ直ぐの奴だと、この一ヶ月特訓して分かった。
武器持ちになってからのことは調べ上げた。正真正銘、頼りになる仲間だ。
だがやはり、まだ何か秘密があるような気がする。私の性格のせいなのか…。
33 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:49:13.75 ID:QKQ76D+IO
クーはそこで一旦思考を停止し、首を小さく横に振った。
今はこんなことを考えている場合では無い
秘密が有りにしろ無きにしろ、それは「裏切り」などとは関係ないはずだ。
直感で確証はないが……とにかく今考えることではない。
一方、会話が止まったことに耐えきれなくなり
ブーンが落ち着きのない様子でメモを指さし
「じゃあこれは?」と目で訴えかける。
('A`)「この世の存在を忘れる………「世界落とし」か」
もう一つの問題点。「世界落とし」
ギコが話した限りでは、この世の物を私達が忘れていき
最終的にはこの世界さえ忘れ、この世が消滅してしまう。というものだが。
川 ゚ -゚)「……正直、これについてはどうしようもないな…。
情報が少なすぎるし、直接関係があるかも定かではない」
( ^Дメメ)「そうですね。その「スィビーリ」とかってとこに行けば
少しは何か分かるかも知れませんよ」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 22:49:21.66 ID:Q3nOKrPXO
支援んんん
35 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:50:45.72 ID:QKQ76D+IO
川 ゚ -゚)「そうだな………。今はそれに頼るしかないか………」
('A`)「じゃあ今日は解散か………? 俺明日の用意したいんだが………」
川 ゚ -゚)「ふむ案外早く終わったな、それでは明日の午前九時、VIP駅集合ということで…」
( ^ω^)「ちょっと待つお!」
終わろうとしていたその空気に、ブーンが割ってはいる。
自分から提案することは少ないブーンだがどうしたのだろうか。
ドクオとプギャーは、そんな予想だにしない発言に、不思議そうな顔をする。
( ^ω^)「『コレ』はどうしたんだお! 『コレ』は!」
発動して見せた武器にはブーンの言うとおり『コレ』と書かれている。
プギャーに会った日、ツンの店で発見された文字。そういえばあったな、と思い出す。
と、そこで気になるのは、無論。プギャーの武器には何と書いてあるのか、だ。
しえんだ!
そういえばあったな
38 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:53:05.85 ID:QKQ76D+IO
( ^Дメメ)「え? 武器に文字が?」
言われるがままに、プギャーが武器を発動すると、それを三人がかりで観察し、文字を探す。
そうして30秒ほど経った頃、目当ての文字は見つかる。
肝心のその文字を見ると、そこには。
( ^ω^)「レレ?」
( ^Дメメ)「レレ………確かに読めないこともないですね………」
ココ・コレ・ル。に続き、「レレ」という文字が見つかる。
繋げて解く暗号なのだろうか、それぞれ考えを巡らしてみる。
が、新たに分かることは一つもなく、結局コレも分からずじまいとなった。
(;'A`)「はぁ………結局は情報待ちってことか………」
川 ゚ -゚)「しかし、なんだかむしろワクワクしてきたな。
どこまで挑戦できるのか………もっとも負ける気なんてさらさら無いが」
(;'A`)「相変わらずの自信だな………」
川 ゚ -゚)+「モチのロンだ」
39 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:56:22.84 ID:QKQ76D+IO
全く、何か考え込んでいると思い心配してみれば
開き直っているのか、全然余裕みたいじゃないか。
ともあれ、ポジティブなのはいいことだ、俺も見習うことにしよう。
その後、俺達はそれぞれ帰宅し、二回戦のための準備を進めた。
「スィビーリ」に関する詳しい内容は、手紙が来ていたので、それに従い荷物をまとめた。
一回戦と同様に、二回戦も一定期間続くらしい、それまでは「スィビーリ」にカンヅメ状態なのだそうだ。
宿泊施設は整っており、食事も全て用意されると、手紙には書いてあった。
一体どんなところなのだろうか、不安がるよりもポジティブに考えることにした。
それにしても、注意事項に書いてあるこれはどうするべきか…。
「スィビーリには節度ある服装でご入場下さい」
悩みの種を抱えつつも、俺は眠りについた。
・
・
・
40 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 22:59:53.22 ID:QKQ76D+IO
・
・
・
川 ゚ -゚)「集まったようだな」
午前九時、VIP駅前。
VIP市内ほとんどのバスがここを終点として走っている。
スーパーマーケットがあり、そこそこマンションも建っているが
際だって特徴のない街VIP。こことも少しの間おさらばだ。
( ^Дメメ)「今朝もお美しいですマドモアゼル」
川 ゚ -゚)「お前もいつも通り気持ち悪いから安心しろ」
(;^ω^)「って………電車来てるお! 速く乗るお!」
慌てて電車に乗り込み、席に着いた。
朝早いせいか乗客はまばらだ、これでも土日は意外と混む。
ドクオはふと顔を上げると。三人の視線が自分に向けられていることに気づいた。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:02:03.75 ID:QCDl7LLl0
もうね、酷すぎて見てられない
ただセリフを言わされているだけのようなキャラ
学芸会のような酷いストーリー
へたくそな文章
ブーン系を携帯小説化何かと勘違いしてない?
ブーン系のレベルが下がるから今すぐ死んでくれないかな?
42 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:03:38.75 ID:QKQ76D+IO
('A`)「一ヶ月前………スィビーリは魔界と現界の狭間…ってこのロボ言ってたよな」
川 ゚ -゚)「『境界』とも言っていたな。文明の進歩の仕方が違うと考えるべきか………」
( ^Дメメ)「これを見ると、別の世界があることを実感しますね………」
そもそもこのロボットもそうなのだが、服を厚く着せれば人間と何ら変わりない。
言葉はやや機械らしく上ずっているが、高知能。
とても私達が住む世界で開発できるとは思えない。
ドクオはそう思考し、大きく息を吐いた。
未知の世界。歩いているだけだがどうも疲れる。
出口はまだかと改めて思ったときに、先頭のブーンが声を上げる。
( ^ω^)「………お?」
黒い扉が視界に映り、徐々に光に照らされていく。
ロボットはそこでようやく止まり、その扉に手をかけて振り返った。
(/&=/(-)「ようこそ「Сибиръ」へ」
そう小さく呟きロボットはその扉を押した。
それと同時にまばゆいばかりの光が、四人を包んだ。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:06:31.04 ID:3utud/L/O
なんか抜けてない?
44 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:06:32.24 ID:QKQ76D+IO
(;'A`)「おお!?」
目を瞑って、手で顔を隠す三人。
ブーンだけはそんなことをせずに両手を上げた。
(*゚ω゚)「すっげぇぇえええお!!」
大喜びで扉へ入り、叫ぶ。
三人も続いて入り、思わず感嘆の声を上げた。
(;'A`)「うお…ここが………」
川 ゚ -゚)「スィビーリ………ふむ……」
(;^Дメメ)「なんか想像してたのと違うな………でも」
(*゚ω゚)「スッッゲェェェェエエエエエお!!」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:06:47.30 ID:Q3nOKrPXO
支援
しえん
47 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:08:03.74 ID:QKQ76D+IO
48 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:09:39.67 ID:QKQ76D+IO
(;'A`)「………何?」
( ^ω^)「何って………」
川 ゚ -゚)「お前………何で制服で来てるんだ?」
真夏のこの時期に、黒の学ランで身を固めたドクオ。
他三人の服装と比べれば、それは当然不審だ。
(;'A`)「っつーか、お前らはなんでそんな普通の私服なんだよ!
節度ある服装って書いてあっただろ!」
川 ゚ -゚)「いや、書いてあるにはあったが、ああいうのはお決まりみたいなものだろう?」
( ^Дメメ)「特別意識する注意事項ではありませんね」
(;'A`)「えぇ…そうなの………?」
( ^ω^)「ドクオバカスwwwwwwwwww」
( ///)「う、うるさい!」
川 ゚ -゚)「可愛くない」
( ^Дメメ)9m「プギャーwwwww」
(;'A`)「く…うう……笑うがいいさ………」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:10:25.05 ID:3utud/L/O
どどんまい!
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:11:18.56 ID:bbeMocWU0
>>41 まとめサイトで最初から見てみろって。
絶対面白いから。
51 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:11:39.06 ID:QKQ76D+IO
そんな茶番があり、一時間もすると、オオカミ海岸に到着した。
天候は晴れ。駅からも臨める広い海と、さわやかな潮風
降り注ぐサンシャインに、目を細めた。
駅を下りてすぐに、見覚えのある、小さなロボットを見つけた。
そのロボットは小さく礼をして、機械音で話す。
(/&=/(-)「お待ちシておりマシた」
四人は顔を見合わせ、ロボットが歩いていく方向についていった。
ブーンがやたら大きい荷物を持っていることに、ドクオはつっかかったが
制服のことを言われて、しょぼんと黙り込む。
歩くこと数分。
ロボットが止まった場所にクーは気がついて声を出す。
川 ゚ -゚)「ここは………」
あのテトラポットの場所。ここは、<_プー゚)フ エクストと戦った場所だ。
だが、同時に疑問も生まれる、こんなところへ来て、何をしようというのか。
見たところ船も止まっていないようだ。
52 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:13:23.40 ID:QKQ76D+IO
(/&=/(-)「こちらデス」
砂浜に下りて、ロボットは一つの欠けた岩のところへ向かった。
自然には存在しないような、人工的な綺麗な直方体の岩。それが少しだけ削られている。
その岩の側に寄るなり、それをぺたぺたと触り始める。一体何なんだ。
川 ゚ -゚)「この岩………私がボウガンの矢を防御するのに隠れた岩だ………」
( ^ω^)「それにしても何をしてるんだお?」
( ^Дメメ)「まーさか場所を忘れちゃったってことないですよね」
四人が、そのロボを待つこと数分。
いい加減、気持ちが苛立ち始めた頃に、「ピコ」という大きな音が
ドクオ達の鼓膜を揺らした。
(;'A`)「なんだ………?」
突如、その岩はモーターの音を立てて分解を始め
外側の薄汚く灰色っぽい部分が外れ、中から宝石のように黒く光る台が現れる。
その台の上には、これまた美しい赤色のボタン。ロボは小さな体でそれを押す。
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:15:32.81 ID:FqG/7+XJO
超頑張れ
支援
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:15:55.21 ID:5tb/9dpeO
>>50 触らない方がいい、まじでそっとしておいて
55 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:16:24.59 ID:QKQ76D+IO
(;^ω^)「………ん?」
ロボットがそれを躊躇なく押すと、地面が揺れ始め
大災害を思わせる、壮大な地震が四人に襲いかかる。
とても立っていられないほどで、四人ともその場に倒れ込む。
(;^Дメメ)「おおっ!」
川 ゚ -゚)「つ………な、何が起こっている!?」
(;'A`)「………おい! 見てみろ!」
立てない状況ではあったが、顔を上げ、海を見ると
波がぴたりと止まり、海面そこら中に波紋が立っている。
変だ。誰一人理解できない。
(;^ω^)「あわわわわ………」
(;'A`)(どうなってんだ………!)
56 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:19:09.23 ID:QKQ76D+IO
更に、海の中で爆弾が破裂したか、水柱が勢いよく飛び出す。
その水柱の数は次第に増え、しかもそれが噴水のように立ち続けるようになる
立ち上る水柱に挟まれるようにして、海に一本の裂け目が入る。
神話で見た気がする。
楽園へ向かうモーゼが、立ちはだかった海を割ったという話を。
こんなことが本当にあり得るというのか。
(;'A`)「………………」
川;゚ -゚)「これは驚いたな………」
(;^Дメメ)「はー」
(;^ω^)「凄いお………」
揺れは止み、四人は立ち上がった。
真っ青な海面がぱっくりと割れ、真っ黒な階段が見える。
見えない力でせき止められた海の流れは、とてつもなく異様だった。
(/&=/(-)「でハ「Сибиръ」にご案内シマす」
先の見えない階段を
俺達は勇気を振り絞って下りていった。
・
・
・
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:20:16.45 ID:Wsi8KkRQO
支援する
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:20:37.86 ID:PuIDCWjXO
wktk支援
59 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:21:21.71 ID:QKQ76D+IO
・
・
・
(;'A`)「気味悪いな………」
階段は左右の壁がガラス張りで、狭く、薄暗い。
頼りになる光も、階段の両側。ガラスの向こうで造られている
ロボットのために使われている光のおこぼれで、尚気味が悪い。
川 ゚ -゚)「大分歩いたが………」
クーがロボットに半ば問いかけるように呟くが
ロボットから返事はない。
川 ゚ -゚)「やれやれ………」
( ^Дメメ)「しかしこんな大量にロボットが作られているとはね………」
プギャーが両側のロボットを見て呟く。
全て自動で行われているようで、ベルトコンベアに乗せられた部品が
次々と組み立てられているのを観察できる。
60 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:23:29.24 ID:QKQ76D+IO
('A`)「一ヶ月前………スィビーリは魔界と現界の狭間…ってこのロボ言ってたよな」
川 ゚ -゚)「『境界』とも言っていたな。文明の進歩の仕方が違うと考えるべきか………」
( ^Дメメ)「これを見ると、別の世界があることを実感しますね………」
そもそもこのロボットもそうなのだが、服を厚く着せれば人間と何ら変わりない。
言葉はやや機械らしく上ずっているが、高知能。
とても私達が住む世界で開発できるとは思えない。
ドクオはそう思考し、大きく息を吐いた。
未知の世界。歩いているだけだがどうも疲れる。
出口はまだかと改めて思ったときに、先頭のブーンが声を上げる。
( ^ω^)「………お?」
黒い扉が視界に映り、徐々に光に照らされていく。
ロボットはそこでようやく止まり、その扉に手をかけて振り返った。
(/&=/(-)「ようこそ「Сибиръ」へ」
そう小さく呟きロボットはその扉を押した。
それと同時にまばゆいばかりの光が、四人を包んだ。
61 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:25:09.97 ID:QKQ76D+IO
(;'A`)「おお!?」
目を瞑って、手で顔を隠す三人。
ブーンだけはそんなことをせずに両手を上げた。
(*゚ω゚)「すっげぇぇえええお!!」
大喜びで扉へ入り、叫ぶ。
三人も続いて入り、思わず感嘆の声を上げた。
(;'A`)「うお…ここが………」
川 ゚ -゚)「スィビーリ………ふむ……」
(;^Дメメ)「なんか想像してたのと違うな………でも」
(*゚ω゚)「スッッゲェェェェエエエエエお!!」
62 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:27:20.97 ID:QKQ76D+IO
開かれた視界に映った、真っ金々の像。高価そうな大きな絵。
高い天井。えんじ色をベースにした、よくある模様の描かれた絨毯。
受付、自動販売機、土産屋、お食事処、エレベータ、ずらっと並ぶ小綺麗なドア。
こいつはまるで
('A`)「ホテルじゃねぇか………」
川 ゚ -゚)「というか、まんまだな」
(*^ω^)「ヒャッホォォオオオオオ!!」
見渡す限り、ドクオの住む世界にもあるホテル。
それもTV番組で見るような、超高級ホテルだ。
(/&=/(-)「受付を済ませてください」
突拍子もなく言われ、ドクオはぎょっとするが
言われたとおり指し示す方向にある、受付に三人で向かった
ブーンはどっか行った。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:28:26.61 ID:4j0aMw7XO
支援
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:28:28.31 ID:Q3nOKrPXO
ししし支援
65 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:29:44.41 ID:QKQ76D+IO
<フ@〓@l>「ドクオ様 クー様 プギャー様、そして………」
川 ゚ -゚)「あそこで走り回っているのがアホブーンだ」
<フ@〓@l>「かしこまりました………少々お待ちください………」
ロボットは小さくお辞儀をしたあと、受付にあるPCの操作を始める。
プギャーが周囲を見渡してうーんと呻る。
この受付と同じように土産屋やら何やら、同じようなロボットが立っている。
( ^Дメメ)「こりゃー凄いですね、ロボット王国ですよここは」
('A`)「全てロボットが管理しているのか」
( ^Дメメ)「みたいですね、しっかし……やっぱりロボット。
カワイ子ちゃんは見当たらないですね」
(;'A`)「ロボ子もありかお前………」
( ^Дメメ)「モチロンであります」
66 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:32:04.44 ID:QKQ76D+IO
川 ゚ -゚)「おいお前ら、受付が終わったらしいぞ、案内してくれるらしい」
( ^Дメメ)「ドクオはロボ子駄目なんですか?」
(;'A`)「ちょっとイレギュラーかな………」
(*^ω^)「ブーーーーーーンwwwwwww」
川 ゚ -゚)「………シカトであります」
・
・
・
67 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:34:27.94 ID:QKQ76D+IO
・
・
ドクオ達は、同様に小さいロボットに808号室へ案内され
「担当の者が来るまで部屋で待機していて下さい」
と命令を受け、それぞれ思い思いのんびりとくつろいでいた。
( ^Дメメ)「ロビーが凄けりゃ、部屋も凄いな………」
窓は無いが、大きな薄型TVに、フカフカのベッドが四つ、オートロック。
映画のDVD、ソファ、クローゼット、冷蔵庫に電子レンジまで。
しかも洗濯から掃除まで毎日全てやってくれるらしい、なんという。
(*^ω^)「こんなフカフカのベッドがこの世に存在していたのかお!」
川 ゚ -゚)「畳まである………しかし広いな………」
ブーンはベッドをトランポリン代わりにジャンプしたあと
自分の荷物へダイヴし、ごそごそと物を取り出す。
(*^ω^)「ドクオ! お菓子食べるかお?」
(;'A`)「いらねーよ、てか早えーよ………!
その無駄に大きい荷物は、まさか菓子か?」
Σ(^ω^;)
(;'A`)「図星かよ!」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:36:01.09 ID:3h9iQnfVO
しえん
69 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:37:10.08 ID:QKQ76D+IO
川 ゚ -゚)「そー騒ぐな、今歯ブラシ袋に詰めてんだから」
(;'A`)「お前もすぐ持って帰ろうとすんな!」
(;^Дメメ)「え! いや別にそういうDVDを探してたわけじゃ………」
(;'A`)「何も言ってねーよ!」
本当にこいつら大丈夫なのか。
早くその担当の者とやらが来てくれないかと、切実に願う。
ドクオがそんなことを思った直後、ピンポーン。とインターホンが押された。
扉の近くにいたブーンが、扉を開けに行く。
ようやく担当の者が来たのかとドクオは胸をなで下ろし
一方で、担当は何なのか、とも考えた。
70 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:39:12.35 ID:QKQ76D+IO
(;^ω^)「おお? 担当の………人? かお」
「ああ―――早く入れてくれ」
扉の閉まる音がして、ブーンが部屋に戻る。
そしてそれに続き、担当の人が部屋に入る。
その姿に、ドクオは息を呑む。
(;'A`)「え………?」
从 ゚∀从「あー、お前らの担当ってことになった
「ハインリッヒ高岡」。まーハインとでも呼んでくれ」
頭を掻きながら自己紹介をしたのは、普通の女の子。
てっきり同じようなロボットが来る者だと思っていた四人は驚き
そのハインは目をぱちぱちと瞬かせあくびをする。
71 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:42:02.59 ID:QKQ76D+IO
川 ゚ -゚)「人間………か?」
(;^ω^)「ロボットじゃ、ないのかお………」
从 ゚∀从「あー?」
呟きに近いクー達の声に反応して
ダルそうに目を擦りながら、上ジャージに下短パンという
ラフな格好で、ベッドの上に座った。
从 ゚∀从「ハハ。人間でもロボットでもねーかな。
なんっつーか………まぁ言っちまえば「サイボーグ」だな」
(;^ω^)「「サイボーグ」って………「サイボーグ横堀」………?」
从 ゚∀从「おーイボを知ってんのか? じゃあ話は早いな
あんな感じだ。あー、うん、まぁそんな感じー」
72 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:44:34.70 ID:QKQ76D+IO
いかにも適当に話す。こいつの性格が今ので大分理解できた。
しかしサイボーグ横堀と同じとはどういう事だろうか。
ハインはそのままベッドに寝転がり、布団を被る。
从 -∀从「あー説明面倒くせー、このまま寝ていい?」
その問いには誰も答えない。
答えないと言うよりも「お前何しに来たんだ」と全員が思った。
その中でプギャーだけはうずくまって震えていた。
(;'A`)「なんなんだこいつ………なぁプギャー?」
( Дメメ)「………カワカワ……可愛い…あ…あ………」
(;'A`)「………どうしたプギャー?」
( Дメメ)「………じゃ……じゃ………」
(;'A`)「へ?」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:45:27.08 ID:+RIpMIYFO
しえんぬ
74 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:46:27.13 ID:QKQ76D+IO
!!JUST━━━━( ゚Дメメ)━━━━MEET!!
プギャーは突然飛び上がり、ハインの眠るベッドの上へとダイヴする。
それを睨み付けたのはクー。弓を発動し、構える。
( ^Дメメ)(クーの弓のリロード時間は三秒―――)
それならば三秒以内に仕留めるまで。
全身に力を込め、逃げられないよう両腕を取りに行った。
ハインはプギャーの着地寸前で目を開き、緊急事態に絶叫した。
从;゚∀从「わ! うぉおおおお!! なんだコイツ!!」
(*^Дメメ)「ハインたーん!!」
プギャーは布団ごとハインに抱きつく。
しかし、そこで想定外の状況がプギャーを襲った。
ハインの体に額をぶつけた結果、乾いた高い音が鳴った。
( ^Дメメ)「か………硬!」
75 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:48:32.89 ID:QKQ76D+IO
从;゚∀从「何してんだテメェ!!」
川 ゚ -゚)「はいどーん」
凄まじい勢いの矢がプギャーの顔面を貫く。
きりもみしながら吹っ飛んでいき、壁に打ち付けられて
その下にあったテーブルへ頭を打ち付けた。
( Дメメ)「ぶげぇっ!!」
从#゚∀从「この変態野郎が………!」
物騒な音がハインの体からした。
弾を装填したのだろうか、ハインの十本の指が
ぱきりと根本の部分で折れて、そこから弾丸がちらりと顔を出した。
从#゚∀从「死ね」
銃声。
まさかここまでなるとは思わなかった。
プギャーは眉間を撃ち抜かれた。
・
・
・
76 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:49:34.89 ID:QKQ76D+IO
・
・
・
从 ゚∀从「………………」
川 ゚ -゚)「………………」
( ^Дメメ)「すいませんでした。もうしません」
プギャーが土下座の状態から動かなくなってから30分。
ようやく、ハインが口を開いた。
ドクオとブーンはそれを見て、ようやくかと溜め息を吐く。
从 ゚∀从「………一応規則だから説明はする。
だが、次やったらゴム弾じゃ済まねぇぞ………」
( ^Дメメ)「はい、もうしません」
(;'A`)(いやむしろゴム弾でよく死ななかったな………)
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:50:25.56 ID:h9O5EFKVO
何やってんのwwww
78 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:51:29.92 ID:QKQ76D+IO
ハインはソファに座り足を組む。
見れば人間としか思えない姿だ。しかも相当美人。
指が銃のようになっていたが、どういう存在なのか。ドクオは思考する。
从 ゚∀从「じゃあ早速始める。まず、チームについてだが
この二回戦に進んだ時点でチームを組んでいる者達がほとんどだ。
だから今回こういう形でチーム毎に担当を着けさせて貰った」
川 ゚ -゚)「担当とは何だ?」
从 ゚∀从「チーム単位での説明・サポート。それが主な仕事だ。
お前達がまだ全く知らない、この「武器」のことや、「魔界」。
それらを教える。それがオレの役目」
( ^ω^)「それ早く知りたいお。
というか、最初から教えてくれても良かったんじゃないかお?」
ハインは肩をすくめてみせて、笑いながらこめかみを掻く。
そしてバカ言え。と話し始めて
从 ゚∀从「今回の戦いは開始時1万人。今は100人。
どうせ一回戦に負ける奴に教えても、ここの情報を無駄に漏らすだけだ」
そうなると、色々と面倒だろ。
ブーンは納得したのかしないのか首をゆっくりと頷かせる。
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:52:53.99 ID:xo+bMdwh0
1万もいたのかよw
80 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:53:20.68 ID:QKQ76D+IO
从 ゚∀从「で、何から話すかな………、そもそもオレ自体も
かなり怪しい存在だと思われてる? あー、何か正体明かさずに説明って気持ち悪いなー」
川 ゚ -゚)「私達が自己紹介する必要はないか?」
从 ゚∀从「あーそれなら大丈夫、全部インプットされてるから」
川 ゚ -゚)「インプット………お前は、なんだ、人間っぽいロボットなのか?」
从 ゚∀从「へへ、言っただろサイボーグってさ」
(;^ω^)「いやもう、その意味も分からんお」
从 ゚∀从「正直かなり面倒だぜ、この説明。まぁ概要から話すとすれば………」
('A`)「すれば?」
ほのぼのとした会話だったが、次のハインの一言で
全員、小さな恐怖を覚えた。
从 ゚∀从「お前らの持ってる武器は、死体の成り果てってとこからだな」
第三十一話「ようこそСибиръへ!」 終
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:54:44.73 ID:FqG/7+XJO
相変わらずwktkさせるラストだな
乙
82 :
◆Ez.6FOopuQ :2009/03/07(土) 23:55:41.90 ID:QKQ76D+IO
終わりです 支援ありがとうございました
質問あれば答えますー
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/07(土) 23:58:52.30 ID:Q3nOKrPXO
いつものことながら切り方が!
wktkしちゃうだろ!!
気になる所はあるけど、核心に迫る疑問だからwktk待つよ
乙
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
おつ