1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
( ^ω^)「ふあああ…………」
その男、内藤ホライゾン通称ブーンは目覚めた。
誰もいない部屋の中、
( ^ω^)「おはようございますお」
虚ろな空間に朝の言葉を紡いだ。
そんな寂しさに彼はメランコリックな気分に浸る。
ああ、窓から見える空は今日も青い。
ブーンは「うーん」と唸りを上げて伸びをし、
( ^ω^)「学校に行くお!!」
明朗な声と共に、家のドアを開けるのだった。
ブーンはVIP大学1年生。
サークルの仲間達に会いに、今日も学校へ向う――
ブーンは駅の便所から出た。
そう、ここがブーンの城である。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:42:43.16 ID:Uk9dZeC60
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:43:20.38 ID:Uk9dZeC60
( ^ω^)「今日は何をしようかお!!」
ブーンの好奇心とチャレンジ精神は類を見ない。
そんな彼が実家を飛び出し、駅の便所で生活する事を始めたのは
つい2日前の事であった。
暮らしてみれば中々快適。
食事取りながらにして用を足せるという快適さに、彼は衝撃を受けたのだ。
とはいえ、分間隔で隣人が変わるという慌しさには、少しばかりうんざりする気持ちもある。
それに、臭いことを思い知ったのだ!!
( ^ω^)「いいこと思いついたお」
そう呟き、ブーンは狭い路地へと入る。
人気が無い路地は、いつになっても誰かが通る気配を感じさせない。
( ^ω^)「全裸で登校するお」
――――おもむろにブーンは全裸になった!!
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:44:06.65 ID:Uk9dZeC60
(;^ω^)(こいつは想像以上にスリリングだお)
肉付きの良い尻を震わせてブーンは駆ける。
前後左右、忙しく首を動かし、人の目をチェック!
――よし、誰もいない。
ブーンは電柱の影から飛び出した。
が、
「うぶあ!!」
道角から飛び出してきた者と衝突。
ブーンは尻餅をついてM字開脚。ご開帳でございます!!!!!!
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:44:27.03 ID:N+IKJJiFO
なんでまたピカチュウから?
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:44:55.85 ID:Uk9dZeC60
(;^ω^)(し、しまった!! 見つかってしまったお!!)
彼の心臓が飛び跳ねる。一物が萎える。
恐る恐る視線を上げ、ぶつかった人物の顔を見ると、
(;'A`)「び、びっくりした……ブーンかよ!」
(;^ω^)「なんだ、ドクオかお。驚かせるなおー」
何と幸運な事か。
衝突したのは、大学のサークルの友人、ドクオだったのだ。
('∀`)「わりぃな。俺も、人に見つからないように急いでたもんでな。
しかし今日もすげえチャレンジだな……まさか真っ裸で登校するとは」
( ^ω^)「ドクオこそ、短パンを履いて、股間に多量のワカメを入れてるなんて凄いお!
凄まじい量の陰毛が、凄まじくはみ出てるようだお!!」
ブーンは立ち上がり、2人は並んで走った。
彼等が揃えば怖いものなど無いのだ。だが警察は怖い。
2人は通報されても大丈夫なように、全力で走り去った。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:45:35.88 ID:Uk9dZeC60
('A`)「へへっ、朝から注目の的だな。
皆信じられないって目で俺達を見つめてくるぜ?」
( ^ω^)「ホントだお。しかしドクオ、まいったお……
僕は全裸で誰にも見つからずに登校する事で刺激を得ようと思ったのに……」
( ^ω^)「見られてる方が刺激的じゃないかおwwwwww」
('∀`)「ははっw そりゃそうさwww
俺なんか、どうすれば注目を浴びれるかって事しか考えてねーし」
( ^ω^)「さすがドクオだお〜」
ブーンはドクオの方に目をやった。
すると、顔を強張らせて硬直するドクオの姿があった。
(;'A`)「おいブーン! あれ見ろよ!!」
ブーンはドクオの指差す方に視線を向けた。
次の瞬間、ブーンは己の眼を疑った。
(;^ω^)「か、会長!!」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:47:55.66 ID:Uk9dZeC60
(´゚ω゚`)「く……あ、ああ……う、あぁ……ぁふん……」
遠めに見えるのはサークルの会長ショボン。
アルファベットZをケツの穴に刺しこみ、四肢全てを使って地面を超高速で這っている。
首に光るのは鎖付きの首輪、頭を飾るのは猫耳付きカチューシャ。
――――もちろん、全裸である。
そして何故か、全身を黄色のペンキか何かで塗り上げている。
(;^ω^)「ショボン会長すげえお……何なんだお、あの凄まじい格好は……」
(;'A`)「ああ……俺達とはダンチにレベルがちげえや……。
あ! 会長が俺達に気づいたぞ!!」
ガラガラガラガラ!!!
鎖が地面を撫ぜ、耳障りな金属音を周囲に散らす!
誰もが音の発生源に振り向き、そして見て見ぬフリをした!
その者を知らぬ人間が見れば、それはグロテスクなクリーチャー!
しかし彼をよく知る者が見れば、素晴らしきチャレンジャー!!
膝をすり減らしながら、会長ショボンが高速の這い這いでブーン達に近づいてゆく。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:48:49.68 ID:Uk9dZeC60
(´゚ω゚`)「や……やぁあ……ん……(やあ)」
(;^ω^)「か、会長――――!!!!
やあ……『やあ』って言ったんですかお!?」
(´゚ω゚`)「う……うにゅ……ん……(うん)」
(;'A`)「ケツにかかる負荷で上手く喋れないんだ……!!」
(;^ω^)「ケツから血から出てますお!!」
(´゚ω゚`)「だ……だい……おうぶ……(だいじょうぶ)」
(´゚ω゚`)「が、学校に……向おう……」
そうして3人は、共にVIP大学に向った。
超一流の名門大学、VIP大学に――――。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:49:28.99 ID:Uk9dZeC60
(´゚ω゚`)「実に、長かった。あまりにも、長すぎた」
会長ショボンは、今朝の登校を通じて感じた思いを、
ショボン=ルージアルの言葉を借りて分かりやすく表現した。
('A`)「いくらなんでも無茶でしたね、会長……。
VIP駅から学校までは結構ありますもん」
(´゚ω゚`)「いや……お家から……この格好でね……」
(;^ω^)「会長の家って大学から1時間もかかるお!!
会長すげえ!! 電車中もその格好だったのかお!!」
(;'A`)「羞恥プレイってレベルじゃねえ……逮捕されなかったのが奇跡なくらいだ!」
(´゚ω゚`)「ふふふ……なに、通勤通学中なんて、皆見てみぬフリをするもんだ……。
むしろやばかったのは改札通る時……。
アルファベットZが……改札に引っかかって……その時ケツが……」
アルファの付け根を指であてるショボン。
真っ赤に染まった人差し指を見て、ショボンは自虐的な笑みを浮かべた。
(´゚ω゚`)「キセルなんて……するもんじゃないな……」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:50:10.52 ID:Uk9dZeC60
ガサガサと、ゴキブリの如く俊敏に這うショボンの後ろを、
全裸のブーンと陰毛のドクオが全力で追う。
( ^ω^)「ドクオ! 会長の向ってる先って――」
ちんちんをブラブラさせて、ブーンが並走するドクオに問う。
('A`)「ああ! 部室だな! しゃあねえ、1時限目の授業はサボるか!!」
2人は目線を交わし、同時にコクリと頷いた。
予想通り、行き着いた先は部室であった。
彼等が所属するサークル、「刺激的なチャレンジ研究会」の部室だ。
ショボンはあくまで四つん這いを保とうとしている。
ドアノブに手を掛けようとするが、四つん這いなので届かないようだ。
見かねたドクオが、代わりにドアを開けた。
川 ゚ー゚)「っと、君達か。やあ、おはよう。
皆、今日も随分と刺激的じゃないか」
既に居たのは、素直空。
彼女は、当サークルの財務や総務などの総合マネジメントを務めている副部長であり、
彼女自身は刺激的なチャレンジは行わない。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:51:11.87 ID:Uk9dZeC60
(*'A`)「く、クー先輩おはようございます!」
川 ゚ -゚)「うむ。ドクオ、ワカメを陰毛に例えたか。
発想こそベタであるが、実際に目の当たりにすると凄まじいインパクトだな。
やはり君達コンビは凄いな……ブーンなんてただの全裸じゃないか」
(;^ω^)「全裸で見つからずに学校まで行くつもりだったんですけど、
うまくいきませんでしたお……」
川 ゚ -゚)「ハハハ、嘆く事は無いよ。十分刺激的なチャレンジだ。
君達には期待してるよ……次世代を担うブライテストホープだ」
('A`)( ^ω^)「ありがとうございます!!」
川 ゚ー゚)「ふふ……まぁ、ショボンには敵わないようだがな。
ショボン、朝からピカチュウのコスプレだなんて、ハイレベルだな」
(;^ω^)「ええっ!?」
(;'A`)「こ、これ、ピカチュウだったのかっ!?」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:52:12.49 ID:Uk9dZeC60
(´゚ω゚`)「ピカァ! ピカピ〜カァ〜! ッチュウ〜!!」
――そう、会長ショボンはピカチュウに扮していたのである。
全身に塗りたくったペンキの黄色は、ピカチュウの肌。
ケツにブッ刺したアルファベットZは、ピカチュウの尻尾。
頭を飾る猫耳は、ピカチュウのちんまりとした耳。
首輪は彼の趣味である。
(;'A`)「すげえ……言われてみれば確かにピカチュウだ」
(;^ω^)「さすが会長だお……発想のスケールがデカいお」
川 ゚ー゚)「去年、ショボンはこのコスプレで県大会を勝ち上がり、
全国区の人間になったんだ」
(;^ω^)(;'A`)「全国区!! すげええ!!!」
(´゚ω゚`)「ぴっかぴ〜か〜! チュウウウウウウウウ!!」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:53:18.99 ID:Uk9dZeC60
※
(´゚ω゚`)「あの、そろそろ……限界だから……誰かアルファ抜いて……」
川 ゚ -゚)「任せろ!」
クーは、アルファベットZを両手で掴み、ショボンのケツに片足を乗せる。
そして思い切り身を仰け反らせ、全身の力で引き抜いた。
(´゚ω゚`)「ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
舞う、紅蓮の飛沫。
流れる、深紅の露。
アルファベットZを引き抜けた。
だが、ショボンの肛門には、一文字の深い傷が残ってしまった。
指で拭っても拭っても、傷から止め処なく血が溢れてしまう。
(;´゚ω゚`)「ちょ、やべええ! とまんないよ!! どうしたらいいの!?」
うろたえる様が、まるで処女の初潮のよう。
そんなショボンを、一同は微笑みを浮かべながら喝采の拍手を送るのだった。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:54:06.52 ID:Uk9dZeC60
(;´゚ω゚`)「マジやばいんだってば!! 誰かどうにかしてよ!!」
(;'A`)「確かに笑えないくらい血が流れてるな……ど、どうしよう!?
誰か絆創膏とかオロナインとか持ってないのか!?」
(;^ω^)「今日、僕は手ぶらでしかも全裸で来たから何も持ってないお……」
「いや……心配ない」と、冷ややかな声。
狼狽する2人の肩に手を乗せ、冷静にクーはそう言った。
川 ゚ -゚)「ショボンなら自力で切り抜けてくれるよ。
会長らしいチャレンジ精神を発揮してくれるはずだ」
('∀`)「あ、そっか! そうだった〜ショボンさんは俺達の会長じゃん!
何も心配する必要なかったんだ!」
(*^ω^)「さすが会長だお!!」
(;´゚ω゚`)「もう……しかたないな君達は……ええい!!」
ショボンはクーからアルファベットZを引っ手繰ると、
再びそれをケツにブッ刺したのだ。
少々強引な手段ではあるが、傷にピタリと収まったZが血の流出を抑えたのである。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:55:02.56 ID:Uk9dZeC60
(;^ω^)「すげえ……ピカ様の再臨だお!!」
(;'A`)「しっかし凄まじい止血方法だなぁ……さすが会長だぜ!」
(;´・ω・`)「ふう、じっと動かなければ痛みはないな」
(*^ω^)「凄いですお! 会長、ピカチュウのモノマネしてくださいお!」
(´・ω・`)「ピカァァ〜!」
(*^ω^)「すげえお! ピカチュウそのものだお!!」
('∀`)「すげえ……俺も会長みたいな刺激的なチャレンジがしてみたいぜ!」
(´・ω・`)( ^ω^)('∀`)「やんややんや!!」
川 ゚ -゚)「…………」
川 ゚ -゚)(テラギガントアホスwwwwこいつらただの変態のバカだおwwwwwwwwww
やっぱこのサークルはやめられないおwwwwwwwwwwwwwww)
第1話「ショボン会長」おわり
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:55:56.82 ID:Uk9dZeC60
次回予告!!!!
部室でgdgdした面々は授業に向う!!
しかし、ブーン達に大問題が!!!
(;^ω^)「なんてこった……着替えを置いてきちまったお……」
(;´・ω・`)「しまった! 僕もだ!
まずいなぁ、ペンキじゃ誤魔化しきれてないし」
さすがに授業を全裸で受けるのはまずい!!
単位に多大な影響を与えてしまうどころか! 退学に発展することも!!!
川 ゚ -゚)「いい事を思いついた。2人とも、これを使うといい」
その時、クーの出した物とはッ―――!?
次回! 第2話
「TM−Revolution」
('∀`)「また見てくれよな!!」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:56:31.10 ID:Uk9dZeC60
VIP大学。
世界にもその名を轟かす名門中の名門である。
その名立たる門を潜った先には、日夜「刺激的な挑戦」に励む者達がいた。
――――「刺激的なチャレンジ研究会」。
その者達の、名である。
――ある者は、駅の便所に住み、全裸で登校し、
――ある者は、多量の海草を股間に仕込んで登校し、
――また、ある者はアルファベットZを使ってピカチュウとなり、登校する。
彼等の情熱溢れるチャレンジは、登校に始まり就寝にまで及ぶ。
「一生燃焼、一生挑戦、一生感動」
彼等の掲げるサークル方針である。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:58:58.60 ID:Uk9dZeC60
( ^ω^)達は刺激を求めるようです
第2話「TM-Revolution」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 15:59:50.38 ID:Uk9dZeC60
※
(´・ω・`)「いいかい、よく見てておくれ」
全身を真っ黄色に塗りたくった猫耳の男……。
彼は「刺激的なチャレンジ研究会」の会長を務める、ショボン。
彼は、床に広げたブルーシートの上で
「刺激的なチャレンジ」をおっぱじめようとしていた。
ショボンが持っているのは、熱湯が入ったヤカン。
更に、近くに用意したテーブルの上には、
冷や水を注いだグラスが5つ並べられている。
gkrと喉を鳴らし、会員のブーンとドクオは見守った。
そして次の瞬間――
(´゚ω゚`)「うおおああああああああああああああああああああああああああああああ」
――あろうことか、ショボンは一物に熱湯をぶっかけたのだ!
黄色のペイントが落ち、火傷を負って赤くなった彼の息子が現れる!!
(;^ω^)「うわああああああああああああああああ!!!」
(;'A`)「な、何やってんですか会長!!!」
絶叫に次ぐ絶叫!! 腫れ上がるちんこ!!!
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:00:41.11 ID:Uk9dZeC60
(´゚ω゚`)「そそそそそして次に!!」
グラスの冷や水を、一物にゆっくりと垂らした。
ヒリヒリと痛む一物から、一気に熱気が奪われてゆく。
ショボンは「ほおああ、おうああ」というような奇声を上げている!
(;´・ω・`)「ふう、久々にやってみたけど、ちょっと厳しかったかな?」
額を濡らす汗を手で拭い、ショボンはそう言った。
すると、ブーンとドクオを包んでいた緊張感が一気に解け、
(;^ω^)「会長! 今のチャレンジは何なんですかお!?」
(;'A`)「すげえチャレンジだったぜ! 熱くないんですか!?」
1年会の彼等は興奮しながら、ショボンに質問した。
ショボンは笑みを浮かべて答える。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:02:00.01 ID:Uk9dZeC60
(´・ω・`)「はは、そりゃ熱いさ。うん、今のは早漏を治療するチャレンジなんだ。
熱いお湯と冷たい水を交互に一物にかけていく事で、
早漏をいくらか治せるんだ。昨日読んだ漫画に書いてあった」
(;^ω^)「その漫画の作者は鬼畜かお……」
(;'A`)「全くだ。そんな惨い治療法をよく掲載したな……」
(´・ω・`)「ああ、説明が足りなかったね。
僕は沸騰させた湯でやったけど、本当はそこまでやらなくていいんだ。
ただ、この僕達がチャレンジするのには、ハードルが低すぎるよね」
ショボンは痛む一物を揉みながら言った。
('A`)「確かに、誰にでも出来るような事やっても刺激的じゃないもんな」
( ^ω^)「だお! きっと沸騰した湯がちょうど良いんだお!!」
(´・ω・`)「ははは、ブーンは中々頼もしい事言ってくれるなぁ」
ショボンは痛む一物に冷や水をかけながら、言った。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:03:08.80 ID:Uk9dZeC60
川 ゚ -゚)「む……」
パソコンでVIPを覗いていたクーが、ふと立ち上がった。
視線を注いだのは、壁に掛かっている時計。
針が示す時刻は10:30、2時限目の10分前だ。
川 ゚ -゚)「おーい君達。そろそろ授業の時間だぞ」
('A`)「あ、本当だ。次は確か、必修の英語だったよね?」
( ^ω^)「そうだお! 早く行くお!!」
(´・ω・`)「あ、僕もその授業取ってるんだ。急がないとね。
去年は勉強疎かにしちゃったから、今年は頑張らなきゃ」
ショボンは在学3年目の1年生である。
今年、22歳だ(1年浪人)。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:04:27.69 ID:XmVOxCl3O
支援
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:04:36.87 ID:Uk9dZeC60
慌しく部室を去ろうとする3人。
部室のドアが開けられようとした時、クーが「あっ」と大きな声を発した
川;゚ -゚)「待て待て! 流石に全裸はまずいだろ」
(;^ω^)(;´・ω・`)「ハッ! そうだった!!
僕達、おちんちんが丸出しじゃないか!」
反射的に、ブーンは開きかけたドアを閉めた。
('A`)「さすがにフルチンで授業出るのは無理があるな……。
登下校はダッシュすれば何とかなるもんですけど……」
しょんぼりとするドクオに対し、ショボンは笑いながら返した。
(´・ω・`)「ははは、ドクオ。流石の僕でも全裸で授業を受けたりしないよ。
流石にこれ以上単位を落とせないし。
それにしても、君のあくなきチャレンジ精神は素晴らしいな」
('∀`)「あ、ありがとうございます!!」
(´・ω・`)「じゃあ急いで服を着て、授業に行こうか」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:05:49.82 ID:Uk9dZeC60
( ^ω^)「はいですお!! って、あ……」
( ^ω^)「……」
(^ω^)「服を持ってない件」
(;'A`)「そういえば2人とも全裸でしかも手ぶらで登校してた――――!!」
川 ゚ -゚) ピクッ (これはチャンス!)
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:06:26.77 ID:Uk9dZeC60
(;^ω^)「なんてこった……着替えを置いてきちまったお……」
(;´・ω・`)「しまった! 僕もだ!
まずいなぁ、ペンキじゃ誤魔化しきれてないし……
誤魔化すにしても股間に新しく塗るペンキも無いや……」
先ほどドクオが言った通り、さすがに授業を全裸で受けるのはまずいのだ!!
単位に多大な影響を与えてしまうどころか! 退学に発展することも!!!
川 ゚ -゚)「いい事を思いついた。2人とも、これを使うといい」
( ^ω^)('A`)(´・ω・`)「それは…………!!」
クーが掲げる物、それは黒色の綿製のガムテープだ。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:07:29.25 ID:Uk9dZeC60
(´・ω・`)「綿テープ……それに色は黒か。うん、悪くないよ」
(;^ω^)「ええ!? 綿テープが良いんですかお!?」
('A`)「……ははーん。俺には分かったぜ、クー先輩!」
(;^ω^)「え? え? 一体どうするんだお??」
うろたえるブーンを見て、周りの3人は鼻で笑う。
ますます狼狽するブーンを見かねて、クーがアイディアを説明する。
川 ゚ -゚)「これを体に巻くのさ。そうすれば恥部を隠せるだろ?」
( ^ω^)「あ! そういう事かお!!」
ぽん、と手を合わせ、ブーンは明快な表情を浮かべる。
(´・ω・`)「時間が無い。急ごうか。
クー、悪いが巻いてくれないか?」
川 ゚ -゚)「よしきた任せろ!!」
剥がすのがいたいよ!
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:08:18.12 ID:ShvyhzcAO
追いついた
好きなノリだ
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:08:32.68 ID:Uk9dZeC60
※
(*^ω^)「おお、凄いお! ガムテープの服だお!!」
ブーンはそう言っているが、実際には服と呼べるほど立派な出来栄えではない。
しかし、乳首、尻、局部といった3大恥部を見事に隠せているのだ。
('∀`)「すげえ! すげえよ!! 完璧じゃねえか!!
微妙に肌が露出してるから、セクシーさがあるし!!」
(*^ω^)「TM-RevolutionのPVにこんなのあったお!!」
恥部を隠すという目的を果たしている綿テープに、
ブーンとドクオはひたすら感嘆するのだった。
参考資料 TM-Revolution/Hot Limit 携帯の人、ゴメン!
http://www.youtube.com/watch?v=op9vGib6CmY (;'A`)「お、おいおいおいおい……マジかよ……!
ショボン会長を見てみろブーン!!」
(;^ω^)「――――ッ!!」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:09:23.84 ID:Uk9dZeC60
(´・ω・`)「クー、アルファベットZは固定できたかい?」
川 ゚ -゚)「うむ。ばっちりケツの溝に合わせて固定したぞ」
ショボン会長は信じられない事に、ピカチュウの姿を解かなかったのである。
全身をほぼ綿テープで固めたブーンに対し、ショボンは極めて軽装。
胸に一帯のテープを貼り付け、両乳首を隠す。
そして局部と尻全体を覆うようにテープがグルグルと巻かれている。
まるでブリーフのような出来栄えである。
注目すべきは、アルファベットZがテープで固定されている事。
これにより、わざわざ肛門に突き刺す必要も無くなった。
ピカチュウが、ブーンとドクオに歩み寄る。
(´・ω・`)「うん、やっぱり如何なる時も刺激的じゃないとね。
授業も出来る限り刺激的に受けたいんだ」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:10:02.14 ID:Uk9dZeC60
( ^ω^)「さすが会長……尊敬しますお。そして僕は愚かでしたお。
この程度の刺激で満足していたなんて……」
( ;ω;)「僕は、自分が情けないですお!!」
(;A;)「俺もです! 俺なんかワカメはみ出してるだけなんですから!!
今朝は刺激的だと思ったんですけど……今は悔しいです……ちくしょう!!」
――ショボンのあくなきチャレンジ精神に、2人は感極まり涙を流した。
(´;ω;`)「ブーン……ドクオ……」
――2人の熱き想いに、ショボンの心も動かされる。
川 ゚ -゚)「あと1分で遅刻だぞー」
(´;ω;`)「行くぞブーン! ドクオ!! 僕に着いて来い!!」
( ;ω;)(;A;)「はい! 会長!!」
部室から勢い良く飛び出して行った3人。
あくまで四つん這いで移動するショボンに習い、ブーンとドクオも地を這った。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:10:54.11 ID:Uk9dZeC60
川 ゚ -゚)「……さて」
一人残されたクーは、部室の角に置いてある本棚に近づいた。
棚の上段あたりの本を除けて、何かを手に取る。
川 ゚ -゚)「今朝も面白い画が取れたおwwwwwwwwwwww
編集してVIPにうpするおwwwwwwwwwwwwwwwwww」
――8mmカメラで盗撮しているのだった。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:11:57.57 ID:Uk9dZeC60
※
ζ(゚ー゚*ζ「うつだ君。うつだ君……あれ、うつだドクオ君は――」
出席確認は既に行われており、既にドクオの名が呼ばれているところだ。
寡黙な雰囲気の中、突如慌しい物音が教室に飛び込んできた。
(;'A`)「ハイハイハイハイ!! いますいます――ッ!!」
まず現れたのは、短パン陰毛小僧のドクオ。
教室にいる全員の視線が、股間の豪たる疑似陰毛に注がれる。
しかし真に気持ち悪いのは、腿や脛を覆う彼自身の無駄毛であろう。
(;^ω^)「ふう、疲れたおー」
次に姿を見せたのは、TM-Revolutionのブーン。
ピザ気味の彼には無理があったのか、ケツのテープが裂け始めている。
(;´・ω・`)「ぎりぎり間に合ったみたいだね」
最後に現れたのは、野生のピカチュウ。
視線は彼に釘付けだ!
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:12:08.08 ID:XmVOxCl3O
クーwwwwwww
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:12:57.44 ID:Uk9dZeC60
ζ(゚ー゚;ζ「……アナタ達、何その格好」
担当講師のデレ先生が呆然としている。
('∀`)「刺激的でしょう?」
ζ(゚ー゚;ζ「え? あ、うん。刺激的というか衝撃的?」
( ^ω^)「衝撃的でもまぁおkだお! 褒め言葉だお!!」
ζ(゚ー゚;ζ「いや、別に褒めてないわよ。っていうかね、
授業を受けるのになんつー格好してるの?って聞いてんの」
(´・ω・`)「すみません。ちょっとサークルの関係でバタバタしてまして。
大変失礼である事は重々理解しておりますが、
本日はこのような格好で授業を受けさせていたd――」
ζ(゚ー゚*ζ「アンタ、去年も同じ格好で来て、同じ言い訳してたわよね?」
(´・ω・`)「いえ、気のせいですよデレ先生」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:13:29.22 ID:ShvyhzcAO
ドクオ剛毛www
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:14:35.73 ID:Uk9dZeC60
※
ζ(゚ー゚*ζ「――という構文ですので、ここの文章は……」
兎にも角にも、遅刻は免れ受講も許可され、
3人は必修の英語の授業を参加するのである。
ζ(゚ー゚*ζ「えーと、はい! じゃあ今の所、誰かに訳してもらいましょうか!」
デレ先生の声が虚しく響く。
誰の手も上がらないのだ。
さて、当校を名門と記述したが、名門といってもFランくの名門。
Fラン……いや、Z級の大学として名を轟かせるている、いわば世界の最下層的な大学。
大学生という甘美なモラトリアムを、のうのうと味わいたいが為に、
思わずZ級の当校に来てしまった……そんな者達の集まりなのだ。
ζ(゚ー゚*ζ「誰かいないかな? 質問に答えた人は成績おまけしちゃうぞ!」
その言葉をきっかけに、動きが。
(´・ω・`)「はい!」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:15:09.14 ID:fbkoyqY9O
野生のピカチュウwwww
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:15:31.61 ID:Y6WNpiVKO
気に入った
支援
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:16:06.72 ID:XmVOxCl3O
ピカチュウ頑張れwwwwwww
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:16:11.90 ID:ShvyhzcAO
馬鹿の名門校だったかw
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:16:12.53 ID:Uk9dZeC60
('A`)(ヒソヒソ……おいブーン。会長、今の質問に答えるらしいぜ)
(;^ω^)(会長はやっぱり凄いお……僕なんか今の質問全然分からないお。
それに会長はきっと、留年してるから必死なんだお!!!)
(;'A`)(おい! 失礼な事言うなよ!
確かに会長は3年目にして1年生だけど、そんな事言うもんじゃないぞ!)
ζ(゚ー゚;ζ「……えーと、誰かいないかな?」
(;'A`)(ヒソヒソ……ブーン、会長が無視されてるぞ!
あのクソ教師! ひでえ事しやがるぜ!)
(;^ω^)(か、会長ぉ〜!)
ブーンとドクオは、チラリと会長を見た。
(´・ω・`)「はい!」
――やはり、僕達の尊敬するショボン会長だ。
講師に無視されようとも、毅然とした態度で挙手を続けているではないか。
机の上で。
アルファベットZが天井を擦っているではないか。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:16:22.06 ID:XCNTehEL0
ケツの穴にフリスク入れろ
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:17:23.78 ID:Uk9dZeC60
ζ(゚ー゚;ζ「ああ、もう! わかったわ! とりあえず机から降りなさい!」
(´・ω・`)「はい、分かりました先生」
デレ先生に従い、机から慎重に降りる。
ショボンは机の横に立ち、教科書を構える。
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ、今のところを訳してください」
(´・ω・`)「はい!」
(´・ω・`)「ピッカピカ、ピーカピーカ! チュウ?
ッピッカッピッカ!! チュウウウウウウウウウウ!!!」
(;'A`)(;^ω^)「す、すげえええええええええええええええええええええええええ!!!」
ブーンとドクオが、思わず立ち上がって叫んだ。
そんな2人に対して、ショボンは自信に満ちた笑みを見せてやった。
創造したらワロタwwwwww
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:18:07.90 ID:ShvyhzcAO
会長wwwwwwwwwwww
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:18:31.89 ID:Uk9dZeC60
ζ(゚ー゚;ζ「え、え? ええーと……?」
ζ(゚ー゚;ζ「ごめん先生聞きそびれた! もう一回、訳してくれる?」
コクンとショボンは頷き、教科書の英字を目でなぞる。
そして瞬時に解読し―――
(´・ω・`)「ピィカァピィカァアア!! チュウウウウウウウウウウ!!!」
(;'A`)(;^ω^)「何度聞いてもすげええええええええええええええええええ!!!」
――――流暢にそう述べるのだった。
ブーンとドクオは再び驚嘆の声を上げる。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:19:28.51 ID:Uk9dZeC60
ζ(゚ー゚*ζ「ショボン君?」
(´・ω・`)「ピカピッカァ? おっと、いけないいけない。ピカ語が。
はい、何でしょうかデレ先生?」
ζ(゚ー゚*ζ「今の回答について説明しろ」
('A`)「ぷwwwwwぶうwwwwwwwwww」
( ^ω^)「ぷげらwwwwぷげげらwwwwwwwwwwwwwwwww」
(;´・ω・`)「こらこら! 笑ったら失礼でしょ!」
('A`)「だってwwwww信じられませんよwwwwww
デレ先生、今の凄さが分かってないんだもんwwwwwwwww」
( ^ω^)「だおwwwだおwwwwwぷげえぷげえwwwwwwwwww」
ζ(゚ー゚#ζ ビキビキビキビキ・・・
デレ先生は青筋を浮かばせて怒る。
先生が可哀想wwwwwww
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:20:36.43 ID:ShvyhzcAO
これはうざいwwwwwwwww
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:20:37.78 ID:Uk9dZeC60
バンッ――――!!
デレ先生が、黒板に強烈な張り手を繰り出した。
何とも痛々しい悲鳴が、黒板より上がった。
馬鹿笑いをしていた2人が押し黙る。
教室を、張り詰めた空気が支配する。
ζ(゚ー゚#ζ「今の回答について説明しろ」
ふう、と溜息を付き、ショボンが説明を始めた。
(´・ω・`)「英文を訳せという指示を、仰せのままに実行しました」
ζ(゚ー゚#ζ「そうじゃなくて、ピカピカ言ってたのは何?」
(´・ω・`)「ピカ語です。僕は英文をピカ語で訳す挑戦をしたのです」
ζ( ー #ζビキビキビキビキ
怒りに震えるデレ先生をよそに、ブーンとドクオは
「やっぱ会長すげえな!」、「だおだお!」と声を大にしてはしゃいだ。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:21:32.45 ID:Uk9dZeC60
ζ( ー #ζ「日本語で訳せや」
(´・ω・`)「ポケモンは日本生まれの文化ですよ。
ならばピカ語だって日本語でしょう?」
ζ( ー #ζ「あー、わかりました。ってことはショボン君、
英文の意味を理解した上で、ピカ語を用いて訳したのよね?
じゃあ日本の標準語でもう一度同じ英文を訳してください」
(´・ω・`)「わかりません」
ζ(゚ー゚#ζ「出てけ。もうこの授業受けんな」
(;´・ω・`)「そ、それは困ります! 卒業が出来なくなってしまいます!」
ζ(゚ー゚#ζ「知るか。それが嫌なら訳してみろ……標準語でな」
(;´・ω・`)「……分かりました。少々お時間をください」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:21:57.50 ID:XmVOxCl3O
会長しつけぇww
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:22:39.09 ID:Uk9dZeC60
焦った表情で教科書を睨むショボン。
しかし、いつまで経っても顔が上がる事は無い。
ζ(゚ー゚#ζ「まーだー?」
トントン、と指を机上で打ち鳴らし、催促するデレ先生。
他の学生達は沈黙しているが携帯電話等で遊び始めている。
ζ(゚ー゚#ζ「っつーか、鬱陶しいから一旦座ってよ?
そういやアンタ授業始まった時から、ずーっと机の横に立ってたわよね?」
(;´・ω・`)「すいません。尻尾が支えて座れないのです」
そう、アルファベットZが邪魔で座れないのだ。
ζ(゚ー゚#ζ「取れや」
(´・ω・`)「嫌です」
ζ(゚ー゚#ζ「出てけ」
(´・ω・`)「ブーン、ちょっとアルファベットZ取って」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:23:06.62 ID:ShvyhzcAO
わかりませんwww
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:23:59.06 ID:Uk9dZeC60
(;^ω^)(会長ぉ〜、大丈夫ですかお〜?)
強引にアルファを引っこ抜きながら尋ねるブーン。
その際にショボンのケツが丸出しになったので、丁寧に修正してゆく。
――会長のおしり、硬いお。
ショボンのケツを触ったブーンは、そう思った。
(;´・ω・`)(はは、ちょっとマズイ事になったね)
( ;ω;)(会長、僕は会長と一緒に卒業したいですお……)
(´・ω・`)「ブーン……」
ショボンは、ブーンの髪を撫でながら着席する。
するとブーンは、ショボンの肩に頭を乗せて泣きじゃくるのだった。
ζ(゚ー゚;ζ(うわあ……きめえ……)
綿テープの服を着た男と、全身黄色の猫耳男が抱き合っている。
思わずデレ先生は、どん引きした。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:24:32.87 ID:Uk9dZeC60
(――安心してください、会長、ブーン)
(;´・ω・`)( ;ω;) (――ドクオ!?)
ドクオは、デレ先生の死角を突き、、
ノートの端切れをショボンに渡した。
('A`)(お待たせしました。回答です)
ブーンとショボンが目と耳を疑った。
いや、しかし端切れに書いてある文は、デレ先生が要求する「それ」である。
( ;ω;)(――!! よくやったおドクオ!!)
(;´・ω・`)(すまない、恩に着る……!)
('A`)(いえ、いいんです。さあ、早く答えちゃってください!)
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:25:44.27 ID:Uk9dZeC60
飛び上がるような勢いで起立したショボン。
その表情、態度から成る雰囲気は、彼の自信そのもの。
ζ(゚ー゚;ζ「……ッ!」
圧倒され、デレ先生がたじろぐ。
(´・ω・`)「大変お待たせしました。
では、答えを述べさせて頂きます」
Alphabet J was raised.
And, it shook by the power of the whole body and it lowered.
これが問題となっている英文だ。
ショボンは、ドクオの端切れを読み上げる。
(´・ω・`)「アルファベットJを、振り上げた。
そして、渾身の力で振り下ろした…………で、よろしいでしょうか?」
ζ( ー ;ζ「う、ぐ、くううう……せ、正解よ……」
( ^ω^)('A`)(´・ω・`)「プギャアアプギャアアアwwwwwwwwwwwwwww
あwwww先ww生wwwww涙目wwwwwwwプギャプギャwwwwwwwwwww」
3人は勝ち鬨をあげた!!!
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:25:45.81 ID:OThWkaMmO
支援
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:26:31.97 ID:ShvyhzcAO
うぜえwwww
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:27:22.85 ID:Uk9dZeC60
※
英語の授業を全て終え、3人は食堂で昼休みを過ごす事に。
(´・ω・`)「さすがに“授業を受けるな”って言われた時はヒヤヒヤしたよ。
ドクオ、よくやってくれた。ありがとう」
('∀`)「いえ、いいんです。会長の力になれてよかった!」
( ^ω^)「にしてもドクオ凄いお! あんな難しい文章を訳せるなんて凄いお!!」
('A`)「いや、実はですね……」
ドクオは言葉を切り、カバンを漁る。
怪訝な表情を浮かべる2人に対し、もったいぶるように何かをゆっくりと取り出した。
現れたのは、何の変哲も無いドクオの携帯電話だ。
('A`)「……このメール見てください」
ブーンとショボンは、恐る恐る画面を覗き込む。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:28:36.82 ID:Uk9dZeC60
From:素直空
本文:「アルファベットJを、振り上げた。そして、渾身の力で振り下ろした」
('A`)「このメールが返ってきたのは、送信して20秒後だった。
やっぱクー先輩の頭脳は常人のそれとはダンチに違えや!!
あんな高度な英文を瞬時に理解しちまうなんて!!」
( ^ω^)「さすがクー先輩だお! 僕もこれからメール送ってみるお!!」
(´・ω・`)「ふふ、後でクーにお礼をしないと。どうやってお礼しようかなぁ」
( ^ω^)「そういえばクー先輩、新入部員が少ないって嘆いてましたお!
僕とドクオだけしか入らないんじゃないかって……だから会長!
僕達で部員を増やすんですお! きっとクー先輩喜びますお!!」
('A`)「……そういや先輩、そんな事ボソッと漏らしてたっけ。
確かにこのままじゃ、俺もサークルとして何か物足りないってのはあるな……」
(;^ω^)「だお……僕もっと友達欲しいと思ってたんだお」
(;'A`)「だよな! 俺は女の子の友達が欲しくってサークル入ったんだけど……
そりゃ確かにクー先輩は美人だぜ?
でも俺としては、同い年の子とも仲良くなってみたいんだよ」
ふむ、とショボンが割って入る。
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:28:41.01 ID:XmVOxCl3O
( ;∀;)イイハナシダナー
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:29:38.77 ID:Uk9dZeC60
(´・ω・`)「……新入部員の勧誘か。うん、良いアイディアだね。
きっと部員が集まればクーは喜ぶはずだし、僕達としても良い話だよね」
(´・ω・`)「ブーン、ドクオ。今から新入部員勧誘に向けて作戦を練ろう。
勿論、他がやってるような勧誘ではなく、刺激的な勧誘を行おうじゃないか」
( ^ω^)('A`)「――ッ! はい!!」
(´・ω・`)「ところで君達は、どんな経緯でウチのサークルに入ったんだっけ?」
( ^ω^)('A`)「入学式当日、乳首をいじりながらよだれを垂らして
登校していた会長の後を、僕達は着いて行ったんです。
そして部室のドア上に掲げているサークル名を見た時、ここしか無いと思ったんです」
――やはり彼等こそ、次世代を担うブライテストホープだ。
言葉にこそしなかったが、ショボンはニヤリと口の端を上げるのだった。
ショボンに釣られ、ブーンとドクオもニヤリと口の端を上げた。
そして3人はお互いの肩をガッシリと組むと、
一斉に乳首をいじりながらよだれを垂らし始めるのだった。
第2話「TM-Revolution」おわり
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:30:36.82 ID:Uk9dZeC60
次回予告!!!!!
新入部員獲得に向けて動き出す、刺激的なチャレンジ研究会!
しかしメインブレインのクーを欠いた3人に、まともなアイディアは浮かばなかった!!
(;^ω^)「綿テープの服を体験してみる、ってのはどうかお?」
('A`)「いや、それはインパクトに欠ける気がする。
アルファベットZでピカチュウになってみるってのはどうだ?
っつーか、まず俺がピカチュウになってみたい。会長、お願いします」
結局クーに頼る3人!!
川 ゚ -゚)「パンフレット作って配る→部会体験→飲み会が妥当だろ」
(´・ω・`)「それを刺激的に行うのが、僕達3人の役割って事だね」
――そしてブーンに悲劇が!!
(;^ω^)「あれ、僕の荷物が無くなってるお!!」
次回! 第3話
「歓迎! 刺激的なチャレンジ研究会!」
('∀`)「この次もサービスサービスゥ!!」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:31:47.64 ID:XmVOxCl3O
乙ww
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:32:31.34 ID:ShvyhzcAO
乙!
次も楽しみにしてるw
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:33:50.08 ID:Uk9dZeC60
書き溜め切れたお
次は3話から投下するお
ってことでまた次回。
支援ありがとうございました!
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 16:37:58.32 ID:plpWtzun0
乙っした!
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙