1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 00:55:05.55 ID:wfoKJ0Lt0
4、勇者をやめたい?
北の大地にそびえる山岳地帯を越えた先の荒野がある。
そこは、常に夜のように薄暗く、雲の切れ間から稲光が照らす、まさに夜の世界。
そんな雷鳴がとどろく山の上に建てられた、一つの巨大な城砦。
魔物達を統べる4大魔王が一人、夜王ハインリヒ=ブラードが根城である。
――――魔王の城 玉座。
从 ゚∀从「ツン、ツンは居るかい?」
ξ゚听)ξ「ここに」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 00:57:13.87 ID:wfoKJ0Lt0
从 ゚∀从「とうとう勇者が現われたそうじゃないか」
ξ゚听)ξ「はい、それも名ばかりでは無い様で……既にいくつもの同胞が、奴の手にかけられています」
ξ゚听)ξ「毒王が執拗に追っ手を繰り出しているようですが、全て返り討ちとの報告も」
从 ゚∀从「ふん、そんな他所事はどうでもいいさ、それより、言った通り会いに行ったの?」
ξ;゚听)ξ「は…いえ、そのような命令は初耳ですが……」
从 ゚∀从「おや、そうだったかな、じゃあ改めて言おう、我が右腕、大魔導士ツン=デリングよ」
ξ゚听)ξ「はっ」
从 ゚∀从「ブラードの名において命ずる、勇者に接触し、その動向、および実力の程を探れ」
ξ゚ー゚)ξ「仰せのままに……」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 00:59:50.40 ID:wfoKJ0Lt0
ツンの足元に現われた緑色の魔方陣が、眩い光を放つ。
そして、一際強い発光が起きると、彼女はその光の中にとけるように掻き消えた。
从 "∀从「……くそ、夜目に強い光とかマジ嫌がらせなんですけど」
从 "∀从「そういえば、まだ殺すなって言い損ねたな」
从 "∀从「やっちまったなぁ、折角の楽しみがいきなり潰れちまうよ」
从 -∀从「それとも、勇者とやらが評判どおりなら……」
从 "∀从「ま……ツンに適う筈もないか、なんせあいつは」
ありとあらゆる魔法を使いこなす、大魔導士なのだから。
「つーか、目が治らねぇ……」
いつの間にか落ちてらw
支援
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:02:43.41 ID:wfoKJ0Lt0
―――――ハロワ神殿 正面
旅を続ける勇者と村人の二人は、ゆく先々で魔物に苦しめられている人々を助けつつ、
ながれながれて、とある大きな街にたどりつき、今は大きな神殿の前に居た。
::ノハ*゚听)::「こ、ここが……ハロワ神殿……」
( ^ω^)「そうだお、職業案内所だお、僕らはここで転職する事ができるんだお」
( ^ω^)「長かった……村人であるばかりに武器も持てず、死に掛けたこと幾星霜……」
( ;ω;)「これで…ようやく自分の身を守る手段が得られるんだお…」
ノハ*゚听)「やった、やったあああああああああああ!! とうとう着いたんだぁああ!!」
( ^ω^)「てうるさいな、お前関係ないだろ勇者なんだから」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:05:26.38 ID:Mf/fWmouO
やっとようですつけやがったな
検索しにくかったぜ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:05:57.67 ID:wfoKJ0Lt0
ノハ*゚∀゚)「しょうがないんだよ! 私ずっと夢だったんだよ! ここに来るの!!」
(;^ω^)「ゆめぇ? 何でこんなとこに夢を持つんだ?」
ノパ听)「それは!!」
ノハ///)テレテレ
( ^ω^)「何なの」
ノハ*゚听)「ひみつだよお!! それより早く入ろう! さあさあさあ!!」
(;^ω^)「ちょ、押すなって、行くから」
そうして、やけにテンションの高いヒートに圧され、
二人は神殿のなかに進んでいった。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:10:44.73 ID:wfoKJ0Lt0
――――ハロワ神殿 内部
( <●><●>)「――――では、本当に転職するのだな?」
(;^ω^)「あ、あの! その前にすみません! 僕らどこかで会った事ありませんか!?」
( <●><●>)「ありません、さあするのか否か」
(;^ω^)「あ、はい! します、します!!」
( <●><●>)「では、なりたい自分を選びなさい」
( ^ω^)「何がいいかなぁ……やっぱり戦士か……でも僧侶の方が地味に役立ちそうだし……」
( <●><●>)「……」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:13:44.20 ID:wfoKJ0Lt0
( ^ω^)「そうだ、ここはいっそ安価で…じゃあ>>」
(#<●><●>)「早くしなさい!」
(;^ω^)「はい! 僧侶でお願いします!!」
( <●><●>)「わかりました、では……内藤ホライゾンよ、僧侶の気持ちになって祈りなさい」
(;^ω^)「え、ええ? 僧侶の気持ちってなん」
(#<●><●>)「何をしているのですか!? 早くしなさい!!」
(;^ω^)「少しは待てお!!」
( -ω-)「えーと、僧侶の気持ち………」
( -ω-)(僧侶に、なりきる……)
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:14:31.35 ID:9PjweTNU0
しえーん
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:18:31.32 ID:vZFRgGEeO
見逃した俺にtxt.をくれえええ(;A;)
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:18:42.16 ID:wfoKJ0Lt0
( -ω-)(ホイミ……ホイミン……触手………ぬるぬる……)
( -ω-)(ああ、そういえば……この神殿と間違えて入ったショクシュ神殿では大変だったなぁ…)
( -ω-)(ヒートが触手にからめとられて……そしたらすぐに服が溶け始めちゃって
溶けた隙間から、どんどん触手が服のなかに入り込んで……)
( -ω-)(あれ…あの時、邪魔さえ入らなければなぁ……もうちょっとで入ってたのに……)
(*-ω-)(やべ、思い出すと股間が……)
アア〜ン
(*-ω-)(…ハァ…ハァ・・・・・ウッ)
( <●><●>)「おお神よ、この者に祝福を、そして第二の………おや?」
( -ω-)(…ふぅ)
(;<●><●>)(これは、賢者の素質!?)
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:29:06.56 ID:wfoKJ0Lt0
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:30:25.95 ID:wfoKJ0Lt0
( <●><●>)「しかし……残念ですが、まだレベルが足りていないようですね、出直してきてください」
( ^ω^)「…え?」
(;゚ω゚)「いやいや! そんな筈ないでしょ!? 10超えてるんだから!」
(;゚ω゚)「ほら! ちょっと見て!」
内藤ホライゾンのステータス
レベル25 HP19/28 MP7/12
ちから:21 たいりょく:23 ちせい:2
職業:牛飼いの少年
武器:転職しないと装備できないよ!
防具:洗濯されてない服
その他:リバースドール
(;゚ω゚)「ほら! 僕かなりがんばったんだよ!?」
あれ?まとめついてなかったのか!
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:31:38.74 ID:7cIa2kfGO
面白いよ、支援
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:32:53.03 ID:N+IKJJiFO
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:32:55.66 ID:vZFRgGEeO
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:34:38.64 ID:wfoKJ0Lt0
( <●><●>)「残念ですが……」
(;゚ω゚)「そ、そんな馬鹿な……」
【 内藤の脳内に、これまでの旅の思い出が浮かんでは消えていく 】
(;゚ω゚)「どれほど……どれほど僕が血の滲む努力をしてきたと思ってるんだお!?」
( <●><●>)「知りません」
( ;ω;)「レベル上がっても、村人だからステほとんど上がんないし……それで、
ど、どんだけ僕が苦労してきたと……うっ、うう……」
( <●><●>)「だから知りませんて、そういうのはチラシの裏にでも書いててください」
(#゚ω゚)「鬼か!!」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:38:48.56 ID:wfoKJ0Lt0
( <●><●>)「大体、何を言っているのです、レベルは関係ありませんよ、職業の熟練度なのですから」
(;^ω^)「ふむ?」
( <●><●>)「そうですね……あなたの場合、牛を育てなければ熟練度はあがりませんよ」
( ^ω^)「ああ、牛飼いの熟練度ってそう言う……」
(;゚ω゚)「え、じゃあ何これ、遠まわしに転職不可能って言われてる?」
( <●><●>)「いえいえ、牛さえ飼っていれば何とかなりますよ」
(#゚ω゚)「何とかならねえよ!!」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:43:40.12 ID:wfoKJ0Lt0
( <●><●>)「そうですね、では、これからは牛車での旅をオススメしますよ」
( ^ω^)「牛車とか……なんか名作劇場的な映像が脳裏をよぎるんですけど…」
――――ハロワ神殿 廊下
( ^ω^)「んで……追い出されましたお、と」
( ^ω^)「くそお……どいつもこいつも……」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:46:18.85 ID:wfoKJ0Lt0
( ^ω^)「しかも最後に、牛飼いの青年になら転職できますが、どうですか?
熟練度とレベルが1に戻っちゃいますけどね、とか恐ろしいこと平気で言いやがる」
( ^ω^)「『断ることはわかってました』 じゃねえっつの、くそ」
( ^ω^)「いやまあ、正直ね、こうなる気はしてたよ……」
( ^ω^)「いやな一体感を感じたもん、今までにも頻繁にあったあの理不尽な、
風…なんだろう吹いてきてた確実に、着実に、正面からの向かい風が」
( ^ω^)「………」
( ^ω^)「……ヒートはどうしてるのかな」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:47:53.02 ID:nZOqVEoV0
理不尽すぎるww
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:50:06.66 ID:wfoKJ0Lt0
ノハ*゚ー゚)(待っててね、私、夢を叶えてくるから)
( ^ω^)「等と、訳のわからない事を言っており、動機は不明」
( ^ω^)「いや待てよ、それってつまり勇者をやめるって事かお…?」
(;^ω^)(なんて事に気付いてしまったんだ……この推理が正しければ大変なことだぞ)
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「しょうがない、ちょっと行ってみるかお…」
【 内藤はヒートが向かった第三聖堂へ向かった 】
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:51:31.72 ID:vZFRgGEeO
ごくりっ・・・
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:52:53.82 ID:wfoKJ0Lt0
( ^ω^)「んで着いたわけだが」
<無理じゃ言うとるがな!!
<なんでだよお! 何が足りないって言うんだよお!!
( ^ω^)「何をもめてるんだお……?」
【 内藤は聞き耳をたてた 】
――――第三聖堂 内部
ノハ#゚听)「どういうことだよお!!」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:58:00.64 ID:nZOqVEoV0
支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 01:58:06.06 ID:wfoKJ0Lt0
(#ФωФ)「だから! それは職業じゃないと言っておろうが!!」
ノハ#゚听)「なんでだよ!!」
ノハ#゚Д゚)「内藤のお嫁さん、立派な職業だろおおおおおおおおおおおお!!!」
ノハ#゚听)「なのに何が駄目だって言うんだよお!!」
(#ФωФ)「だーかーらー!! 百歩譲ってそれを転職だと認めたとしてもだ!!
いいか!? それは転職じゃなくて婚姻って言うんじゃあ!!」
ノハ#゚听)「じゃあそれでいいよ! してよ! 婚姻してよ!!」
(#ФωФ)「ムリ!!!」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:00:09.00 ID:wfoKJ0Lt0
(*ФωФ)「そ、そんないきなり……大胆な…まずはその、交換転職から……あ、でもパイタッチくらいなら…」
ノハ><)「ぜったい内藤のお嫁さんになるんだい! 子供の頃から夢だったんだい!!」
( ФωФ)(聞いてすらいねえ…)
ノハ#゚听)「それにお前、ムリとかお前、やる前から諦めるな! お前このやろー!」
ノハ#゚Д゚)「私の夢をどうしてくれるんだああああああああ!!!」
(#ФДФ)「だから普通に相手を連れて、普通の教会に行けよ勝手にぃいいいいいい!!!」
31 :
おう、抜けが:2009/03/06(金) 02:01:20.37 ID:wfoKJ0Lt0
( ФωФ)「ん? あれ、もしかしてワシと?」
(*ФωФ)「そ、そんないきなり……大胆な…まずはその、交換転職から……あ、でもパイタッチくらいなら…」
ノハ><)「ぜったい内藤のお嫁さんになるんだい! 子供の頃から夢だったんだい!!」
( ФωФ)(聞いてすらいねえ…)
ノハ#゚听)「それにお前、ムリとかお前、やる前から諦めるな! お前このやろー!」
ノハ#゚Д゚)「私の夢をどうしてくれるんだああああああああ!!!」
(#ФДФ)「だから普通に相手を連れて、普通の教会に行けよ勝手にぃいいいいいい!!!」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:04:18.56 ID:wfoKJ0Lt0
――――第三聖堂 廊下
<ギャー
<ギャー
( ^ω^)「…………」
( ^ω^)「ボケとボケがボケ合ってると片方が死ぬんやな…悲劇やな…」
( ^ω^)「さて、帰るか」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:08:40.69 ID:wfoKJ0Lt0
听)ξ「……」
听)ξ(ふふ、見つけた……勇者の二人組み……の片割れ)
听)ξ(あら? ところで、どっちが勇者だったかしら…)
听)ξ「……」
听)ξ(……まあ、きっとあの男ね…相場的に考えて……)
ー゚)ξ(それじゃあ…お手並み拝見といきましょうか……ふふ)
支援
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:12:52.35 ID:wfoKJ0Lt0
--)ξ(ギゼジョ、デビゾゾズシギガンボブボ、ヂバサゲゲルバギ)
ツンは物陰に隠れ、グロンギ語で何かを呟きながら、片手で空中に魔方陣を描いた。
瞬く間に、宙にいくつもの円と文字が並び、高速回転をはじめた。
ξ゚ー゚)ξ「出でよ、クマゴロウ」
【 なんと、魔方陣から大きな魔物がとびだしてきた 】
(-(エ)-)「……」
(・(エ)・)「ふむ、久しぶりだな」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:17:56.23 ID:wfoKJ0Lt0
ξ゚ー゚)ξ「そうね、でももう一度出会えた再会を懐かしむ暇はないわよ?」
(・(エ)・)「わかっている、ここで暴れればよいのだろう?」
ξ゚ー゚)ξ「ええ、そう、行きなさい」
(・(エ)・)「…参る!」
『ヴォオオオオオオ!! クマ゛ァァァアアアア!!!!』
【 静寂の神殿に、獣の咆哮が響き渡る 】
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:20:35.76 ID:wfoKJ0Lt0
(#<●><●>)「誰ですか! 騒いでいるのは!? ここでは静かにするのが」
( <●><●>)「礼……儀で……」
(・(エ)・)
(;<●><●>)「クマーーーーーーーーーーーーー!!!?」
(・(エ)・)「そう、俺の名は……」
【 クマゴロウの攻撃 神父に痛恨の一撃 】
「ぎゃあああああああああああああああ」
リントの言葉で話せ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:24:50.06 ID:wfoKJ0Lt0
ポタ ポタ
コロコロコロ・・・
(((<●>
!?
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:26:36.37 ID:QjZDSLs0O
良かった……最初の方に一回見つけて、後で読もうと思って再検索したら出なかったから焦ったよ。
ちょうど落ちたあたりだったのか。
今度はようです付けたんだな。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:26:49.22 ID:XI+WanM/O
ほ
42 :
出でよ我が僕、さあゲームを始めよう的な:2009/03/06(金) 02:27:17.93 ID:wfoKJ0Lt0
(;^ω^)「なんだお!? 今のざまあwwwと思わざるを得ない叫び声は!?」
( ・ ・)「ふぅ、避けた拍子にメガネが落ちてしまいました…」
( ^ω^)「誰だあんた」
( ・ ・)「おや、君は先ほどの、ここは危ないですから逃げた方がいいのはわかってます」
(;^ω^)「ああ、さっきの……ていうか顔めっちゃ怖いんですけど」
( ・ ・)「おや、あなたの後ろにデンジャラスなピンチがカムヒアしてますよ」
(;^ω^)「はあ?」
(・(エ)・)「クマアアアア!!」
( ゚ω゚)「クマーーーーーーーーー!!?」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:30:28.17 ID:QjZDSLs0O
目www
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:31:13.24 ID:wfoKJ0Lt0
【 クマゴロウの攻撃 】
(・(エ)・)つω゚ )ザク
【 内藤の顔面が……ええと、その、ちょっとかなり残酷な事になった 】
ビチャビチャ!!
【 内藤は悲鳴をあげる間もなく、即死した HP0/28 】
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:32:55.91 ID:vZFRgGEeO
グロwwwwwwwwwww
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:36:44.90 ID:wfoKJ0Lt0
(li・ ・)「うわあぁぁああぁあああぁぁあぁあぁあぁあああ死んだぁああぁあぁ」
(li゚ω゚)「ぎゃあああああ目玉に爪がえぐりこんでキタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!」
【 しかし、リバースドールの効果で蘇った リバースドールは砕け散った 】
(li゚ω゚)「ぶ、ぅ、うぼえええええええええええええ!! 感覚が、まだあの感触がああああ」
(・(エ)・)(ゲロ臭っ)
(li・ ・)「ひぃいぃいぃいいぃいぃいぃい!!! ゾンビぃいいいぃいぃぃいい!?!?」
(#゚ω゚)「神父がそこに驚くんかい!!」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:39:10.33 ID:wfoKJ0Lt0
(・(エ)・)「ふん、運のいい奴等だ、だがこれで…!!」
(li・ ・)「危ないのはわかってます! よしここは神父らしく、ゾンビの盾!!」
(;゚ω゚)「おま、ふざけ、人の影に隠れんな!! ていうかその行動に神父らしさの欠片もないわ!!」
(・(エ)・)三つ「二人仲良く串刺しく……マ゛ッ!!」
【 クマゴロウはチョッピングライトを繰り出した 】
(;・(;゚ω゚)「ぃぎゃあああああああああああああああああああ」
【 ツンはグラビティサークルの魔法を唱えた 】
【 見えないバリアがクマゴロウの攻撃を跳ね返す 】
グロいwwww
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:42:26.12 ID:wfoKJ0Lt0
ジョー・・・( ・(;゚ω゚)「え!?」
(;・(エ)・)「むっ!?」
ξ゚听)ξ「二人とも、大丈夫かしら?」
ホカホカ(* ・(;゚ω゚)「だ、誰だお? って小便臭っ!」
(*・ ・)「漏らしちゃったのは……わかってます」
(#゚ω゚)「死ね!!」
(;・(エ)・)「く…? クマ…?」
【 クマゴロウは混乱している 】
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:45:53.17 ID:wfoKJ0Lt0
(;^ω^)(今の…魔法?)
(*・ ・)(これは……私の尿の匂いに困惑しているようですね)
ξ゚听)ξ(どうもおかしい、これが本当に勇者なのか?)
ξ゚听)ξ「ゾグロゼンザパ ジョググゾリラショグ(どうも変だわ、少し様子を見ましょう)」
(・(エ)・)「――――クマ」
(;゚ω゚)「……?」
ξ゚听)ξ「私はツン、たまたま居合わせた魔法使いよ、危ないところだったわね」
( ^ω^)「一回死んで、ゲロ吐いて、靴に小便かけられて危ないところも何も……」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:46:21.24 ID:QjZDSLs0O
混乱ね……。
クマったな、ってか。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:50:43.66 ID:wfoKJ0Lt0
;^ω^)「あ、で、でも、ありがとうだお…」
ξ゚听)ξ「いいのよ」
ξ゚听)ξ(さて、あとは適当なところでクマゴロウを送喚すれば……)
ξli゚听)ξ「!?」ゾクッ!!
ξli゚听)ξ(なに、この悪寒は!?)
<ぉぉぉ……
ξ;゚听)ξ(何か、来る!?)
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:51:37.09 ID:ATrGcvtiO
紫煙
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:57:02.64 ID:wfoKJ0Lt0
(;^ω^)「この声は…」
ノハ#゚听)「内藤の悲鳴がしたのは、こっちかあぁああああああ!!!」
ξ;゚听)ξ(あ、あれは、勇者の剣!? じゃあまさか、あの女が!?)
(;^ω^)「ヒート!? お前今頃…」
ノハ#゚听)「内藤! それよりこの戦いが終わったら話がある…!」
【 ヒートは鋭い眼光でツンを睨みつけた 】
ξ;゚听)ξ(うっ……なに、この威圧感は…)
(;^ω^)(ん、な、なんか誤解されてる……?)
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 02:58:39.40 ID:wfoKJ0Lt0
ノハ#゚Д゚)「よくも内藤を…私のお婿さんをいじめたなぁああああああああ!!!」
( ^ω^)「ねえ、あれからどういう話をしてきたの? ねえ?」
(;・(エ)・)「く、クマ……?」
ノハ#゚Д゚)「いくぞ、喰らえデカブツ! ロイヤルゥゥゥ……」
【 勇者の剣がまばゆい光を放ち、オーラ状の槍が伸びていく 】
ξli゚听)ξ(いけない…クマゴロウ、戻りなさい!!)
ノハ#゚Д゚)「セイバァァァァアアアアアアアア!!!」
【 閃光が辺り一体を包み込んだ 】
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:03:02.84 ID:wfoKJ0Lt0
――――ハインリヒの城 玉座
从 ゚∀从「ん?」
【 何もない空間に亀裂が走り、光が漏れ出す 】
从 ゚∀从「転移魔法……ツンかい?」
【 まばゆい光が放たれた 】
从 ∀从「ぎゃあああああ目が! 目があああああ!!」
夜の王が光のなかでもがき苦しんでいると、
いくつかの人影がどさどさと落ちてきた。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:09:01.16 ID:wfoKJ0Lt0
从;"∀从「くっそぉ、やっと治ったのに……また目がおかしく…」
ξ;゚-)ξ(う、うぅ…ん、咄嗟に転移魔法を発動したのはいいけど、
クマゴロウと変なのが時空のウズにのまれてしまった……
恐らく…どっか別の"異世界"に…どうしよう…)
从 "∀从「お? ツンかい?」
ξ;゚听)ξ「え、あ、ハイン様!?」
从 "∀从「派手な帰還だねぇ」
ξ;゚听)ξ(ししし、しまった、咄嗟にここしか思いつかなかったんだ…!!)
ξ;゚听)ξ「すすすすみませんーーー!!」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:11:15.07 ID:wfoKJ0Lt0
从 "∀从「よいよい、んで、その後ろのはおみやげかい?」
ξ゚听)ξ「……へ?」
(;^ω^)「あ、いててて……な、何がどうなって…」
ノハ;゚听)「なんか体がうねうねしてたぞおおお!!」
ξ )ξ ゚ ゚
从 ゚∀从「お、新しい手品?」
ξ;゚听)ξ「あわ、あわわわ…! こここ、これはその!!?」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:14:50.75 ID:wfoKJ0Lt0
(;^ω^)「ていうか、ここどこ……」
ノパ听)「なんか暗いな…私こわいよう内藤」
( ^ω^)「黙れ」
从 ゚∀从「……その剣…そうか、そういう事か…」
ξ;゚听)ξ「も、申し訳ございません! これはその、手違いで…!」
从 ゚∀从「いや、いいんだ、ありがとうツン、私を楽しませようとしてくれたんだろう?」
ξ;゚听)ξ「ハイン様! お待ちください!!」
( ^ω^)「なんか騒がしいな……」
ね、眠いから早く続きを・・・
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:24:58.60 ID:wqjImfwdO
ふむ…
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:25:29.30 ID:wfoKJ0Lt0
从 ゚∀从「どうしたのだ? そう慌てて」
ξ;゚听)ξ「そ、その者達と、戦うおつもりですか…!」
从 ゚∀从「当然だが?」
ξ;゚听)ξ「お、おやめください、この者達とは……戦ってはいけません」
从 ゚∀从「……貴様、どういうつもりだ、この私に意見するとは」
ξ;゚听)ξ「どうか、どうか、このツン=デリング、
一生で一度の無礼なる指示、どうかお聞き届けを……!!」
从#゚∀从「なっ、情でも移ったと言うのか!?」
ξ;゚听)ξ「違います! 違うのです!!この者は、きけ」
从#゚∀从「ええい黙れ!! 貴様などもう知らぬ!!」
ξ;凵G)ξ「ハインリヒ様!!」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:28:56.92 ID:wfoKJ0Lt0
ノハ*゚听)「見てみて内藤!! 高そうな宝箱があったよお!!」
( ^ω^)「……今、宝箱の中からぎらついた目玉が見えたような…」
从#゚∀从「おい貴様等! 勇者だな!?」
ノパ听)「…? 誰だ?」
( ^ω^)「さあ……」
从#゚∀从「私は魔王ハインリヒ、夜の支配者たる我がブラードの名において、
貴様等をこの地で永遠の闇に落としてくれる!!」
ノハ;゚听)「うわ!?」
【 魔王ハインリヒがあらわれた 】
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:33:59.05 ID:wfoKJ0Lt0
ノハ#゚听)「コロナ! ブレイズ!! スラァアアッシュ!!」
从; ∀从「ぎゃあああああああああああああああ」
【 魔王を倒した 】
::从メ∀从:::
( ^ω^)「……」
ξ;凵G)ξ「ああ……」
これってながらなのか?
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:36:42.40 ID:wfoKJ0Lt0
おまけ
ハインリヒ=ブラードのステータス
レベル79 HP8000/8000 MP800/800
ちから 511 たいりょく 511 ちせい 666
武器:紅魔の杖
防具:紅竜のマント
その他:理力の首飾り
ツン=デリングのステータス
レベル40 HP980/980 MP1200/1200
ちから 92 たいりょく 87 ちせい 170
武器:魔女の杖
防具:魔道のローブ
その他:レインボークリスタル
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:38:14.37 ID:wfoKJ0Lt0
・えぴろーぐ
あれから、魔王ハインリヒを倒した僕らは……。
从 ゚∀从「まさか私が倒されるとは……」
ノハ*゚听)「今まで戦った敵の中で一番強かったぞ!」
从 ゚∀从「そうかい? そりゃ嬉しいねぇ」
ξ゚听)ξ「お茶のおかわりどうぞ?」
(;^ω^)「あ、どうも、ご丁寧に……」
ξ゚听)ξ「お茶菓子のほうもありますので」
(;^ω^)「い、いえ! お構いなく…」
何故か、和気藹々とお茶していた。
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:41:57.39 ID:wfoKJ0Lt0
>>65 メモ帳のデータミスって消える
↓
やけくそでながら
↓
もう終わる←今ここ!
乙
面白かったからもうちょい続いてくれてもよかったのに・・・
あ・・・そうなの・・・
・・・毒王とやらは・・・?
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:46:42.32 ID:iXOT912aO
支援
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:47:01.18 ID:wfoKJ0Lt0
从 ゚∀从「さて、それじゃ、本題と行こうか」
( ^ω^)「それで、なんだお? 話っていうのは?」
と言うにも、なんとあの戦闘のあと、こんなコマンドが現われたのだ。
【なんと、ハインリヒが起き上がり、仲間になりたそうにこちらを見ている】
最初はどういうつもりかと疑っていたが、どうにも態度がマジで。
とりあえず話だけでも聞いてみよう、という流れになったのだ。
从 ゚∀从「お前等は、なぜ私達がこの世界にやってきたか知っているか?」
( ^ω^)「……人間を、支配するとか、そういうあれじゃないのかお」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:52:21.38 ID:wfoKJ0Lt0
从 ゚∀从「確かに…コントロールする、というイミでは合っている、が、そうでは無い
そもそも、それを目的とするなら、私達が動くのが最も早いではないか
だが、私達は城から出ようとしない……おかしいとは思わないかい?」
(;^ω^)「確かに…言われてみれば」
(;^ω^)(ていうか、何で僕が主に話を聞いてるんだろう……)
从 ゚∀从「この世界の東西南北に魔王が点在しているのは知っているな?」
( ^ω^)「それは…まあ」
从 ゚∀从「私達は……この地にて、己が魔力を持って封印を施しているのだ」
(;^ω^)「封印? 何を」
从 ゚∀从「皇魔族」
从 ゚∀从「魔族の中でも究極の闇に落ちた種族のことだ」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 03:57:18.06 ID:wfoKJ0Lt0
(;^ω^)(なんか…話がきな臭くなってきたぞ……)
ノハ*゚听)「このクッキーおいしー」
ξ゚ー゚)ξ「私の自信作です」
ノハ*゚听)「おお」
( ^ω^)(話聞けよ……)
( ^ω^)「んで、それが…なんだお?」
从 -∀从「奴等の思考にあるのは、他者への絶対的な憎しみだけ……」
从 ゚∀从「もしも世に放たれれば、この世界全ての生物は確実に息絶えるだろう」
(;^ω^)「そ、それはまた……なんとも…」
从 ゚∀从「無論、それは私でさえ同じことだ」
从 ゚∀从「だが、先の戦いの中で、私は一つの希望を見た」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 04:04:34.09 ID:wfoKJ0Lt0
从 ゚∀从「そう、あの勇者の力ならば、もしかしたら……皇魔共を倒せるかもしれない」
( ^ω^)(……そんな話をただの村人である僕にされてもなぁ…)
从 ゚∀从「頼む! 力を貸してくれ!!」
(;^ω^)「いや、だから僕に言われても…」
ノパ听)「内藤、どうするの?」
(;^ω^)「お前も、僕にふるなってのに」
ξ゚听)ξ「お願いします、内藤様」
( ゚ω゚)「だから僕に言うなっつてんだよおおおおおおお!!!」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 04:06:31.59 ID:wfoKJ0Lt0
こうして、内藤はどこまでも流されていく。
後に、牛飼いの青年をリーダーとした、魔族の王と、勇者のグループができあがり。
やがて人類の生き残りをかけた、皇魔との熾烈な戦いの先端に立ち、
ついには、その世界を救うことになるのだが。
それはまた、別のお話なのだった。
完
乙
だがねむい。ねむすぎる・・・!
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 04:11:32.94 ID:wfoKJ0Lt0
お付き合いしていただいた方ありがとうございますとすみませんでしたぁ。
ね、眠いぃいいぃい……でも、もう引っ張りたくなかったんだよお
とりあえずは、これで終わり、かなりやけくそで終わり、しかしなんでこまめに保存しないかな俺
足りてない伏線部分は、そのうちブログで保管するかもしれません・・・
でも、今のところまとまってる分は、明日の夜には消します・・・
見逃したらもう見れない、みたいなのを持ってみたいという最低な自己満足ゆえに、ゆえに・・・
乙
えーと誰?愛されガールとかの人?
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/06(金) 04:21:46.58 ID:wfoKJ0Lt0
異世界乙
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙!寝ちまった……。
最近、出現率高いな。