('A`)が狭間で生きるようです

こんにちは。
昨日見てくださった方ありがとう。
本日も投下します。

まとめは、オムライスさんにあります。
まとめてくださったオムライスさん、見てくださった方ありがとうございます。
http://vipmain.sakura.ne.jp/635-top.html

それでは、第九話投下します。

第九話「落ちていく心、目的の無い力」


消してやる。
あいつの見ている世界、聞いている世界、感じている世界。
その全てを消してやる。
お前の生きた痕跡なんか残さない。
憎しみも悲しみも何もかも与えない。
俺はただお前にいなくなって欲しいだけなのだから。
憎しみは通り過ぎ、心の中は空っぽだ。
大丈夫、今からお前等も空っぽにしてやるから。

从；'ー'从「なんで〜？」

(=；ﾟωﾟ)「何が起こった？」

渡辺が飛ばした車が消えた。
嫌な音がしたその瞬間に消えた。
影法師から溢れ出る影が、その車を覆った瞬間に跡形も無く消えた。

('A`)「…」

俺の心がなんだっていうんだ。
俺の怒りがなんだっていうんだ。
今、あいつらをどうにかしてやる力がある。
影法師がその力を与えてくれる。
ならばそれを受けとるだけ。
俺の心も皆の心も知ったことじゃない。
ごめんよ、皆。

('A`)「…随分変わったもんだな…」

影法師はその姿を変えていた。
ぼろぼろの布だったのは、漆黒の衣へ。
体から溢れていた影は刀に吸い込まれるように消えていった。
影を取り込んだ日本刀は漆黒の刀へ。
刀から溢れているのは影じゃない、闇だ。

('A`)「…取り去れ…」

刀から溢れる闇を、自分、そしてブーン達の周りに広げる。
その瞬間に【固定】の能力は消えた。

支援

(=；ﾟωﾟ)「なっ！！」

相手が驚いている。
ほんの少し前ならざまあみろとでも思っていただろう。
だけど、これから消える人間にそんなこと思っても無駄だよな。
あれほど憎んでいたのに、これからこいつ等を消せると思うと虚無感が湧き出る。

（　＞＜）「弾けるんです…！！」

もう一人の男がまた俺を弾けさせようとしてきた。
もう、無駄だよ。
お前が何をしようともう無駄なんだ。

('A`)「闇に切り裂け…」

刀から溢れでた闇が伸びて男に向かって伸びていく。
地面と垂直に縦一文字に男に向かっていく闇。
ああ、これでお前も終りだよ。
もう悦楽すら感じない。

支援

丁度さっき読んでたところなんだ

( ＞| |＜)「あっ…！」

男を縦に切り裂く。
無情な響きが男の喉から漏れる。
人ってぎりぎりまで声が出るんだな。

('A`)「…とりあえず細切れだ…」

斜め、横、縦、斜め、反対の斜め。
何度も何度も男を切り裂く。
血が吹き出る暇も与えない。
これは必要ないことだ、ただ俺がしたいだけ。

('A`)「消し去れ」

闇を放射状に広げる。
その闇を男に被せる。
取り去った時には男は影一つすら無かった。

タイミングよすぐる

支援支援

八王子市狭間町

从；'ー'从「えぇ〜！？」

(=；ﾟωﾟ)「ありえないよぉ…！」

驚いているな。
奇遇だな、俺も心のどこかで驚いている。

(=；ﾟωﾟ)「固まれ！」

从；'ー'从「飛んでけ〜！」

男はまた固定させようとし、女は車を飛ばしてくる。

('A`)「広げろ」

闇をドーム状に広げ自分を覆う。
固定の力も車も消え去る。
諦めろよ、嫌ならもっと強くなれ。
弱肉強食と言い出したのはお前らだろ？

('A`)「とっとやってくれ、影法師」

闇をまた鋭利な刃に戻し、男に向ける。
そろそろ諦めてくれ。

支援

(=；ﾟωﾟ)「ありえない！ありえないよぅ！」

男が叫ぶ、俺は胴体を切り裂く。

(=； ω )「ああ…！！」

無様な声を出しながら、男は事切れていく。
だけどそれで終わりじゃない。
安心しろ、お前の魂すら消してやるよ。

('A`)「消し去れ、影法師」

影法師は俺の想いに応え、男を塵一つ残さず消し去る。

从；'ー'从「そんな〜…」

いなくなった。
俺がさっきまで憎んでいた内の二人が消え去った。
虚しいものなんだな、復讐なんて。
だけど、もう止められないんだよ。

('A`)「後一人か…」

そう呟いた時に、理性が僅かに戻る。
不意に気になり、皆の方を見る。

（；´･ω･`）「ドクオ…」

（；＾ω＾）「…」

(；ﾟ∀ﾟ) 「…」

皆引いている。当たり前か。
ごめんよ、皆。
もう、皆もどうでもいいんだ。
憎々しい気持ちが心を満たして、憎む対象すら失った。
代わりに憎ませてくれるのかい？
俺が拒否するよ。
だから、俺は今空っぽなんだ。

('A`)「…」

支援‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍‍

ﾄﾞｯｸﾝのｷｬﾗがイマイチ掴めない支援

支援
ハイペースだな

無言のまま女に近づく。
怯えた顔をしながら、近くにあるものを俺に飛ばす。

('A`)「やめろよ」

俺はその一つ一つを消す。
やあやあ、足掻くっていうのはみっともないんだなあ。

从；'ー'从「こないで〜！殺さないで！」

女は叫ぶ。俺は近づく。

从；'ー'从「やめて…」

尻餅をつき、女は懇願するような表情で、俺に助けを求める。
お前、何だってそんなに死にたくないんだ？
お前は俺を殺そうとしただろう。

从；'ー'从「何でもするから！殺さないで！」

何でもと来たか。
ああ、その通りにさせてもらうよ。

しえんｎ

('A`)「俺をレジスタンスのところに連れていけ」

从；'ー'从「ふぇぇ〜？」

女は、事態が飲み込めず疑問の声を上げる。
俺だって、何だって言っているのか分からない。
ただ、あの二人を放っておいてしぶとく生きることが出来ないだけだよ。

('A`)「聞こえなかったのか？」

从；'ー'从「き、聞こえました！」

女の首に刀をかけながらそう言う。
変なところに連れていかれたら困るしな。
暴力で脅して、言うことを聞かせるのは出来ることならもうやりたくないんだ。

('A`)「あいつらも一緒だ。今死ぬのとどっちがいい？」

从；'ー'从「つ、連れてきます！殺さないでくれるんですよね！？」

('A`)「約束する。殺さない」

本当さ、お前を殺すことすら意味が無いと思うんだ。
女の首から刀を外す。
だけども闇は消さない。

('A`)「とっととしろ」

从；'ー'从「は、はい！」

支援せざるを得ない

女がそう言った瞬間に衣服が引っ張られて体が浮く。
猛スピードの中で服が体に食い込み痛みを覚えるが、慣性の力で次第に体ごと飛んでいく。

（；´･ω･`）「うぉぉぉぉ！」

（；＾ω＾）「おっおっ！」

(　 ∀ )「…！」

皆は悲鳴をあげている。
ジョルジュさんは気絶しているようだ。
俺もソードの力が体に満ちていなかったら気絶しているだろう。
ジェットコースターなんてものじゃない。

（´ﾟωﾟ`）「…」

（　ﾟωﾟ）「…」

(　 ∀ ) 「…」

三人とも気絶したその十数秒後に目的地に到着した。
ホロカード大学、中心部。
レジスタンスの巣窟。
上から見ていると、人々が蠢いているのが分かる。
あれが一般人か。
ソード共はどこかでぬくぬくしているんだろうな。

('A`)「女はどこだ！」

从；'ー'从「はい！多分、ここです〜！」

着地の瞬間に加速が弱まり、ふわりと地面に到着する。
思えばこいつが三人の中で一番強かったんだろうな。
ソードが飛び抜けて強い。
こいつがいれば、飛行機は要らないな。

从；'ー'从「た、たぶんあの建物の下です！今なら間に合います〜！」

('A`)「…」

無言で駆け出す。
目指すは、食堂の地下。
渡辺とかいう女が嘘をついてたら死ぬより酷い目に会わせてやる。
そう思いながら、ドアを蹴破った。

ξ；�凵G)ξ「いやあああああ！！！」

川 #ﾟ -ﾟ)「触るなあああああ！！！」

二人は衣服を剥ぎ取られ、幾人もの男の手に囲まれていた。
下着が剥ぎ取られていないということは、まだ操が守られている。
よかったよかった、めでたいことだ。

('A`)「やめろ！それ以上触れたら全員殺す！」

心は冷静に、声は怒気を纏わせ叫ぶ。
正直、殺すのすら手間がかかって面倒くさいんだ。

( #´ー｀) 「ああ！？」

叫びながら振り返った男の顔に見覚えがあった。
ああ、お前まだ懲りてなかったのか。
前言撤回だ。
とりあえずこいつは殺しておこう。

この作品今一番好きだ…どっくんの心境の描写がたまらんね。

( #´ー`)「また、テメーかよ！俺の力があの時と思うなよ！」

( #´ー`)「マッド・ピエロ！」

体調が約三メートルと少し縮んでいる。
変わったのは両腕にガトリンクガンのようなものがついている。
へぇ、ソードってのは便利なものだな。

( #´ー`)「シネヨ！！」

男はそう言い、照準をこちらに合わせた。
こいつも思えば可哀想だな。
これまでの男の運命に多少の同情を感じながら影法師を出す。

('A`)「そろそろ諦めろよ」

( #´ー`)「ああ！？」

('A`)「闇一文字」

男のソードの首を撥ね飛ばす。
男がその衝撃で気を失い、地面に倒れる瞬間。
お前には地面とのキスも許さない。
だってお前はもう消えるんだから。

ﾄﾞｯｸﾝのｿｰﾄﾞいきなり厨性能になったなｗ

('A`)「消し去れ、影法師」

男を跡形も無く消し去り、もう一度全員の方を見つめる。
全員怯えたような良い表情をしている。

('A`)「全員立ち去れ！とっとと俺の視界から失せろ！」

散り散りに逃げていくソード達。
屑だな。
中途半端な力しか持たないのなら、こそこそ隠れていろ。
それこそさっきまでの俺達のように。
レジスタンスの力を自分の力と考えているところにお前らの愚直さが見えるよ。

ξ；�凵G)ξ「うう…」

川 #ﾟ -ﾟ) 「う…」

二人は動く気力も無いようだ。
俺への言葉も何も無い。
男共に襲われた上に、目の前で人が死ねばそういう気持ちにもなるもなのか。
まあ、いい。
今は二人の気持ちに配慮している暇なんか無いんだ。
ごめんよ。

仲間殺されそうになる＋レイプ未遂だからな。

('A`)「運べ、影法師」

空いている左手で二人を運ぼうとする。

ξ；�凵G)ξ「きゃあああ！」

川 #ﾟ -ﾟ) 「ドクオ、離せ！歩ける！」

少しばかり乱暴にしてしまったのか。
それとも、純粋にこの影法師が禍々しいからなのか。
二人が思い思いに叫ぶが何も聞こえない。
そのまま外に出て、女と皆がいるところまで戻る。

('A`)「助けときました」

（；´･ω･`）「ああ…ありがとう…」

気絶から回復したショボン先輩にそう言い、二人を地面に置く。
割と乱雑に。
戸惑いを隠せないショボン先輩はそれでも俺にお礼を言う。
さすがですね、あなたは。

ξ；�凵G)ξ「うっう…ブーン…」

（；＾ω＾）「大丈夫だお、もう大丈夫だお」

すごくいい
支援

ﾄﾞｯｸﾝ…

泣きじゃくるツンを抱き締めながらブーンは慰める。
クー先輩も抱きつくまではしないでも、ショボン先輩に寄り添っている。
美しい光景ですね。
未だに気絶しているジョルジュ先輩のために写真でも撮っておきたいや。
まあ、今はそれどころじゃないんだけどね。

('A`)「渡辺…だっけ？」

从；'ー'从「はい！」

ああ、名前が合っていて良かった。
お前には聞きたいことがいくつかあるんだよ。

('A`)「レジスタンスにレベル3は何人いる？」

从；'ー'从「分かんない、たくさんです〜！」

使えないな。

('A`)「レベル4、5は何人だ？」

从；'ー'从「レベル5はワカッテマスくんだけ、レベル４は十人くらいです〜！」

結構、レベル４がいるんだな。
一体、ソードが全員でどれくらいいるんだろう。
この大所帯から俺達は逃げようとしていたのか。

('A`)「なるほどな、ありがとう」

从；'ー'从「はい〜！！」

完全に敗けを認めた渡辺は質問に淀みなく答えていく。
そういうものだよな、人間って。
こういう時にプライドがあると俺が殺した奴等と同じ結果になる。
どっちがいいのだろうな。
まあ、もう一つ頼みごとをしたら後はどうでもいい。

('A`)「レジスタンスのリーダー、そのワカッテマスとかいう奴のところに連れていけ」

从;'ー'从「ふぇぇ〜！？そ、それは〜！」

('A`)「嫌なのか？」

圧倒的な暴力を背景に聞き直す。

('A`)「早いとこしてくれないかな、そろそろこの戦いも終わらせたいんだ」

もう、これ以上だらだら無駄に怯えたくないんだ。

ドクオかっけえｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

（；´･ω･`）「待て、ドクオ！いくらなんでも無謀だ！」

('A`)「大丈夫ですよ」

相変わらずの状況把握能力ですね、ショボン先輩。
だけどもショボン先輩の制止の声も耳に入らない。
ああ、そういえば人質に取られたら厄介だな。
心の片隅がちくちくと小言を言う。
渡辺に頼むことが一つ増えた。

('A`)「さあ、連れていけ。飛ばすだけでいい。お前はその間こいつらを守れ」

从；'ー'从「は、はい！」

体が浮き、飛ばされる。
どうやら図書館の方向に飛んでいるらしいな。
革命を起こすやつはいつだってインテリなのか。
知識って奴は馬鹿には毒にしかなりやしない。

ここに来た時と同じように、着地の瞬間にはふわりと止まる。
気が利いているじゃないか。
これで激突していたら、殺していたかもしれない。

('A`)「行くか」

図書館の扉をくぐり抜け奥へと進んでいく。
見張りの一人もついてやいない。
不用心なのか慢心なのか、どちらにせよ好かないやつだ。
一階にはいない。
二階にもいない。
三階にもいやしない。
残るは地下か。これでいなかったら渡辺を殺してやる。

そう思い、地下への階段を降りていく。
階段の近くにあるテーブル、そこにレジスタンスのリーダー、
ワカッテマスは佇んでいた。

( <●><●>)「こんにちは、ドクオくん」

相変わらずの目だ。
だけど今は狂気を感じない。
俺の感性がこいつに近づいたのかな。
今では憂いを孕んでいるようにすら見える。

('A`)「何で俺の名前を？」

( <●><●>)「私のソードと言えば良いでしょうか」

強力なソード、圧倒的な勢力、そして恐怖政治。
その全てを持ちながら、一人で図書館にいる。
孤高の革命者気取りか？

('A`)「なるほどね、分かったよ」

( <●><●>)「君のソードが強力でとても残酷であることもワカッテマス」

俺への敬意、そして嘲りか？これは。
その余裕の表れは、俺に負けない絶対の自信の表れか何かか。
殺意が自分の内側から滲み出るのが分かる。

('A`)「情報が早いこって」

( <●><●>)「そして君が何を望んでいるかもワカッテマス」

そして、また全てを見透かすようなその目。
どうやら俺はお前を好きになれないようだ。
私立の大学生は、国立大学生を好きになれないのと一緒だよ。

('A`)「なるほどね、便利なソードだな」

( <●><●>)「それでも私は君の口から聞きたい」

結果が分かっているなら、もういいだろう。
早いとこ準備を始めてくれ。

('A`)「何のために？」

( <●><●>)「意思を聞きたいのです」

お前、元は心理学科か哲学科か？
理屈っぽいのに、文系の匂いがする。

('A`)「なるほどね」

面倒くさい野郎だよ。
本当なら今すぐに貴様の首を切り落としてやりたいのに。

( <●><●>)「さあ、早く」

('A`)「ああ」

( <●><●>)「さあ！！！」

('A`)「分かったよ」

そうして俺は口を開く。
影法師も出さずに。

('A`)「俺をレジスタンスに入れてくれ」

( <●><●>)「もちろん了解です」

分かっています、という顔をして了承を得た。
お前の仲間を何人も殺したが、お前にとってはどうやら些細な問題のようだな。
だけども、こっちはまだ注文をつけさせてもらうよ。

('A`)「ただしあいつらを保護してくれ」

( <●><●>)「そう言うのはワカッテマス。
ついでに渡辺もつけましょう。あなたには必要でしょう」

('A`)「いらないよ、俺にはいらない」

注文に応えつつ、さらに上乗せしようとするワカッテマス。
俺のソードはそんなに強力なのだろうか。
あっさりと話が通り過ぎて、少し不安になっていく。

( <●><●>)「そうですか、分かりました」

('A`)「ああ、もう行っていいかい？」

( <●><●>)「待ってください。
何故あなたはレジスタンスに入る気になったを教えてください」

はあ、そんなものはどうでもいいだろう。
お前だってテレビでそんなご立派な思想や信条を語ったわけじゃないだろう。
それに、どうせ分かっているんじゃないんか。
お前のご立派なレベル５のソードとやらで。

支援

想いをそのまま言葉に出し、ワカッテマスに放つ。
勝手に想像してくれよ。

('A`)「お前のソードで、分かってるんじゃないのか？」

( <●><●>)「人の心までは分かりません。
ましてや、あなたなら私以外ならば勝てる力を手に入れた。さすがに気になるものです」

ああ、やっぱり俺のソードは強力なのか。
それでもお前には叶わない。
なるほど、こっちの道を選んでおいて良かったと心から思うよ。

('A`)「疲れたんだよ、抗うのも守るのも逆らうのも足掻くのも逃げるのも。
もう何も考えたくないんだ」

( <●><●>)「それは本当ですか？」

('A`)「本当だよ」

嘘は一つだけ。
もう、傷つきたくないんだ。
守れないと絶望するのも嫌なんだ、他人に俺達をどうこうされたくない。
それならば、自分で積み木を崩した方がまだましだ。
そう思っただけだよ。

挾間町から紫煙

( <●><●>)「それは残念です」

('A`)「思想や信念が無いからかい？」

( <●><●>)「違います。あなたは自分を、自分の力を分かっていない」

ワカッテマスがそう言う。
じゃあ、お前は俺の何を分かっていると言うんだい。
人の心など分からないと言ったお前が、何をいけしゃあしゃあと。

('A`)「心は分からないんじゃないのかよ」

( <●><●>)「一般人の推測レベルですよ。私はあなたが羨ましい」

羨ましいのはこっちの方だ。
こんなところで安らぎやがって。

('A`)「意味が分からないよ」

( <●><●>)「私もあなたの力をワカッテマス。
しかし、受け入れることが出来なかった。代わりに今の力を得ましたが」

だんだん、こいつの言っていることが分からなくなる。
何を言っているんだこいつ？
レベル５のクセに俺を羨ましいとか馬鹿にしているのか。

('A`)「だったら贅沢を言うなよ！」

( <●><●>)「贅沢ではありません」

全くこいつはイラつく野郎だ。
お前が俺の何を分かっているって言うんだ。

('A`)「もう、いい！」

( <●><●>)「分かりました」

('A`)「早いとこどこかで寝かせてくれ」

( <●><●>)「ソード専用の宿舎に案内しますよ。
お友だちは別室に放り込んでおけばいいでしょう？」

それでいい。もう、それでいい。
とっとと俺を一人にしてくれ。
お前と話しているだけでも、感情が揺れ動くんだよ！

('A`)「ああ、頼む。早くしてくれ」

( <●><●>)「それでは」

ワカッテマスの案内で外に出る。
この広いホロカード大学。
まるで森のように木々が立ち並ぶこの道は美しい。
その裏ではソードを持たないものが犠牲になっているんだよな。
だから、どうしたって言うんだ。ちくしょうが。

ドクオ……

( <●><●>)「あなたの仲間のところへ行ってもいいですか？」

('A`)「構わない」

ああ、構わないさ。構わない。
徐々に皆がいる場所に近づく。
罵声が飛ぶだろうか、それとも蔑みの目で見られるだろうか。
覚悟というほどのものではない、受け入れるだけだ。
積み木を崩したのは俺なのだから。

( <●><●>)「やあ、渡辺くん」

从；'ー'从「あれれ〜？ワカッテマスくん？」

（；´･ω･`）「な…！」

（；＾ω＾）「ドクオ…？」

川 ﾟ -ﾟ)「どういうことだ…？」

ξ �� )ξ「…」

最初は面食らった顔か。
まあ、予想通りです。

('A`)「レジスタンスに入って、皆の安全も確保しました。そういうことです」

（；´･ω･`）「ドクオ…なんで…」

（；＾ω＾）「ドクオ…」

ξ �� )ξ「…」

川 #ﾟ -ﾟ) 「どういうことだ？」

未だに気絶しているジョルジュ先輩。
悲しみに暮れるショボン先輩。
戸惑いを隠せないブーン。
放心しているツン。
怒りを露わにするクー先輩。
レジスタンスのリーダーがいるこの状況で怒れるあなたは凄いですよ。

('A`)「ですから説明した通りです。俺はレジスタンスに入って…」

川 #ﾟ -ﾟ)「そんなことは聞いていない！」

怒気を放ちながら声を荒げるクー先輩。
じゃあ、何を聞きたいって言うんですか。

支援

川 #ﾟ -ﾟ) ドクオ！私はお前に聞いた！選択をだ！
貴様がレジスタンスに入ったのはいいとしよう！しかしなぜ私達にその意思を聞かない！」

('A`)「…」

川 #ﾟ -ﾟ)「お前にとってそれが仲間か！？それがお前の仲間か！？」

('A`)「…」

川 #ﾟ -ﾟ)「答えろドクオ！私はこんな安全なんかいらない！お前は…！」

（#´･ω･`）「やめろ、クー！」

川 #ﾟ -ﾟ)「ショボン、止めるな！」

（#´･ω･`）「それ以上言うんじゃない！！！！！」

川 #ﾟ -ﾟ)「…！！」

('A`)「…」

仲間か。
仲間って何ですか。
仲間とは一体何なのでしょう。
なあワカッテマス、仲間ってどうなったら仲間なんだろうな。

( <●><●>)「お仲間はこう言っていますがどうしますか？」

意地悪い質問をするワカッテマス。
苛つくとかそんなものじゃない。
覚悟はしてても辛いものは辛いんだな。
虚無感しかもう漂っていない。

('A`)「仲間じゃない」

川# ﾟ -ﾟ)「な…！？」

（#´･ω･`）「ドクオ…？」

（；＾ω＾）「ドクオ？」

ξ �� )ξ「…」

また怒りを露わにするクー先輩。
また悲しみに暮れるショボン先輩。
また戸惑うブーン。
そしてまだ放心しているツンと、気絶しっぱなしのジョルジュ先輩。

しらける心。
大切だった関係。
その全てに別れを告げながら言葉を続ける。

('A`)「全員、俺の所有物だ。丁重に扱えよワカッテマス」

( <●><●>)「勿論です」

了解するワカッテマス。了解される俺。
そして、了解を受けない皆。

川 #ﾟ -ﾟ) 「貴様ああああああああああ！！！！！！！」

（；´･ω･`）「ドクオ…お前…」

（；＾ω＾）「ドクオ？嘘だお？」

ξ �� )ξ「…」

さようなら、皆。
僕は皆の心を無視しました。
無視しました。
あなたが言った通りに僕はあなたの心を無視しました。
あなたの心よりも自分の心を優先した僕に仲間と呼ばれる権利は無いでしょう。
さようならクー先輩、僕の初恋。

支援

スゲー面白い。
支援

ちょｗｗｗ
何でこんな時間に投下なんだｗｗｗ
支援

('A`)「渡辺」

从；'ー'从「は、はい！」

('A`)「俺の部屋に案内しろ」

从；'ー'从「えぇ！？」

( <●><●>)「あなたの部屋の隣でいいでしょう」

从；'ー'从「は、はい！」

('A`)「早くしろ」

从；'ー'从「は、は、はい！」

二人の絶対者に交互に注文を言われる渡辺は慌てふためいている。
まあ、いい。
とにかく早くしてくれ。
とにかく早くしてくれよ！
自分に酔いたいわけじゃない。
ただこの場からとっとといなくなりたいんだ！

支援

川 #ﾟ -ﾟ)「ドクオぉぉぉぉ！！」

('A`)「…」

背を向け歩き出す。
そろそろさよならはいらないだろう。

川 #ﾟ -ﾟ)「裏切り者！」

('A`)「…！！！」

一瞬歩みを止める。
しかし、それでも歩き出す。
道は閉じたんだ。
楽しかった旅は短く終わりだ。

从；'ー'从「いいの…？」

('A`)「いいんだ、行こう」

( <●><●>)「それでは、また後で。恵まれた人」

渡辺の後ろを歩きながら考える。
なぜこんなことになったのか。
なぜこの事態を受け入れれるのか。
ワカッテマスの言葉の意味。

从：'ー'从「着いたよ…」

('A`)「ああ、ありがとう」

渡辺に別れを告げて、中に入る。
着いた先はどうやら学生寮のようなところだった。
一般人から、奪い取ったものだな。
そこに、これから俺が入るのか。

扉に手をかけ中に入る。
疲れた、疲れたんだよ。
俺の心は強くない。
ただ、それだけのことなんだ。

皆のことも結局自己満足かもしれない。
ベッドに倒れ込みながらまどろみに身を任せる。
小一時間ほど眠る。
眠りはいい。辛さも楽しみも何もかも奪っていく。
夢すら見たくない。
まるで俺の能力そのままだな。

紫煙

支援

コンコン

不意に訪れるノック。
まだ何かあるのか？
もう、やめてくれよ。俺のライフは0だ。

从；'ー'从「失礼します〜」

('A`)「何の用だ？」

入ってきたのは渡辺だった。
今さら何の用だ。お前にはもう用が無いんだよ。

从；'ー'从「あの…」

('A`)「何だよ」

从；'ー'从「その…」

(#'A`)「だから何だよ！」

中々発言しない渡辺に苛つきをぶつける。
こいつに別に怒っている訳じゃない。
苛ついているのは自分にだ。

試演

良作

从；'ー'从「…」

無言のままベッドの隣に座る。
こいつ、一体何を考えているんだ？

从；'ー'从「何もしないの…？」

('A`)「は！？」

すっとんきょうな声が出る。
今、こいつになんて言ったんだ？

从；'ー'从「ここは弱肉強食だよ？強ければ何してもいいんだよ？」

('A`)「はあ…？」

从；'ー'从「殺さないって言ったら本当に殺さないし、犯しもしない。
わたしだってたくさん殺したりしてきたから覚悟は出来てるよ？」

('A`)「…」

从；'ー'从「…」

沈黙が流れ、渡辺が不穏な顔をする。
ああ、分かった。
こいつ馬鹿なんだ。

水園

('A`)「お前馬鹿だろ」

思ったことを正直に口に出す。

从；'ー'从「ふぇぇ〜？なんで〜！？」

本気で不思議がっている渡辺。
なんでそんなこと説明しなくちゃいけないんだ？

('A`)「あのさあ、何で強かったら殺したり犯したりしなきゃいけないのさ」

从；'ー'从「えぇ〜！？なんでって…」

('A`)「それは俺の自由だろ？
別に殺すのが趣味って分けでもないし、レイプは嫌いなんだ」

从；'ー'从「だってドッくん男の子でしょ？それともホモ！？」

(#'A`)「ホモじゃねぇし、ドッくんでもねぇ！」

从；'ー'从「ふぇぇ〜！ごめんなさい！」

何なんだこいつは？
憂鬱な気持ちが消えていく。
ああ、うざい。
自分の感傷にも浸れやしない。

あっはっはｗｗｗｗｗｗｗ

いいよいいよ〜

支援

(#'A`)「とっとと出ていけ！」

从；'ー'从「は、はい〜！」

慌てて自分の部屋に戻る渡辺。
くそ！何だって言うんだあいつは！？

―( <●><●>)「あなたには必要でしょう」―

(#'A`)「うるさい！」

壁を叩く。
頭を抱える。
ベッドに潜り込む。

(#'A`)「ああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！！！！！！」

救われる自分。
止まらない自己嫌悪。
仲間を捨てた傷がもう別の何かを求めている。
もう、いい加減にしてくれ！

�C円

紫炎

(#'A`)「はあ…はあ…」

もう何もいらない。
何も求めない。
そう決めたのに。
俺の決意はいつだって脆弱だ。
ちくしょう。
もう全部終わったはずなのに。
そう思ったはずなのに。

ああ、眠い。
意識を闇に落とそう。
それが一番楽だ。
影法師、何でお前は俺を消せない。




第九話 「落ちていく心、目的の無い力」　終

乙

面白かったｗ
　
乙〜

乙

乙

以上で本日の投下を終わります。
見てくださった方、支援してくださった方ありがとう。
まとめてくださっているオムライスさんにも感謝！

続きは、明日か明後日に投下予定です。
質問とかあったら受け付けますよ。

乙

乙

ドスガレ乙


好きだよー

乙カレー

みんなありがとう！
それでは、また