（∪＾ω＾）どうぶつの森のようです

ゲームのあれとは無関係のブーン系小説です

（Ｕ＾ω＾）このＡＡはランカちゃん専用だゴミクズ

　ここはどうぶつの森

　様々などうぶつたちが暮らす　緑の世界

　草の匂いが木々を吹き抜け

　川のせせらぎが響く　優しい世界

突っ込まれる前に
ttp://boonsoldier.web.fc2.com/butumori.htm
とは無関係とか言っといた方がいいかもね

再開ktkrと思ったのに

１．森のいきものたち



　∧∧
(´･ω･`)　これは凄いものができたぞ


　岩の上に置いた木のコップの中に　カクテルが注がれていました
　たぬきさんのつくったカクテルです

　∧∧
(´･ω･`)　みんなにあげなきゃ。そして褒められなきゃ


　竹の水筒にカクテルを入れて、たぬきさんは走り始めました

　※　※


　木陰で二匹がのんびりとしています
　イタチちゃんはさっきから話してばっかりです

　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　凄く美味しいんだから。お勧めよクマさん
　∩∩
(　´ー｀)
　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　その木の実が採れる場所を教えてあげるわ
　∩∩
(　´ー｀)


　クマさんはとっても寡黙なクマです
　じっと黙って話を聞いています

　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　あのね、滝のある場所があるでしょ？
　∩∩
(　´ー｀)
　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　そこを上流の方へ上っていって


　∧∧
(´･ω･`)　ねえ


　出ました　ケーワイです

　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　あらたぬき。ごきげんよう
　∧∧
(´･ω･`)　なんの話をしていたの？
　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　おいしい木の実が採れる場所を教えてあげようとしてたの
　∧∧
(´･ω･`)　ぼくにもおせーておせーて
　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　いやよ。あなたは自力で探しなさい


　たぬきさんはがっくりと肩を落としました
　するとたぬきさんは　なにを思ったのか　クマさんを睨みつけました

　∩∩
(　´ー｀)


　効いていないようです

支援

これは期待

　∧∧
(´･ω･`)　まあいいや。実は美味しいカクテルが完成してね


　たぬきさんは竹筒を取り出しました
　良い香りがほんのりと漂ってきます

　∧∧
(´･ω･`)　良かったらあげるよ
　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　あら。良いところあるのね。惚れちゃいそう
　∧∧
(´･ω･`)　男に惚れられても嬉しくないやいオカマ
　　∧_∧
ζ(ﾟ、ﾟ*ζ　ぶっ飛ばすわよタマ無したぬき


　たぬきさんはあやうく男から女にされそうになりましたが
　タマタマだけは守りぬき　ひとまずカクテルを渡すことに成功しました

　∧∧
(´･ω･`)　飲んだら感想おせーてね
　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　わかったわ
　∧∧
(´･ω･`)　じゃあね


　たぬきさんは元来た道を走り去っていきました
　イタチちゃんは竹筒を鼻に近づけて　匂いを嗅いでいます

　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　美味しそうな匂い。クマさんも嗅いでみて
　∩∩
(　´ー｀)
　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　良い匂いよねえ。わたし飲んでみる




　それから数十秒後
　イタチちゃんは死んだはずのおばあちゃんイタチと　会話をしていました

　※　※


　川辺で石を積んで　ママゴトをしている動物たちがいます
　犬さんは寿司屋の店長役　猫さんは客役のようです


（∪＾ω＾）　わんわんお。大将、今日はなんにしやす？
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　そうだな。超トロをくれ

（∪＾ω＾）　わかってるねえ大将。これとれたてのマグロなんだお
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　そうなのか。いつ釣ったものだゴルァ

（∪＾ω＾）　二十秒前だお
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　それはほっぺたが落ちそうだゴルァ

　犬さんはシャリを握ったフリをしてから　石ころを猫さんの前に出しました
　猫さんはヨダレを垂らしたフリをしながら実は本当にヨダレを垂らして
　出された石ころをつまんで食べるフリをしました

∧∧
(,,ﾟДﾟ)　美味いぞゴルァ！

（∪＾ω＾）　あたぼうよ！　こちとら江戸っ子わんこなんでぇ！
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　ゴルァ

（∪＾ω＾）　飽きたお
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　飽きたな

（∪＾ω＾）　おれたちはもっとフレッシュな遊びをするべきだお
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　じゃあそこの岩の隙間に潜って日陰ぼっこしようぜ

（∪＾ω＾）　インドアは嫌いだお！

支援

∧∧
(,,ﾟДﾟ)　この森は暇すぎる


　猫さんはぐてっと体を横に倒しました
　犬さんも猫さんにならい　体を寝かせます


（∪＾ω＾）　しりとりする？
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　絶対つまらないよ


　猫さん　信じられないくらいの即答です
　これには犬さんもむっときます


（∪＾ω＾）　面白いかもしれないお
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　賭けてもいい。つまらないぜ

（∪＾ω＾）　じゃあ面白いに栗三個賭けるお
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　つまらないにおれのヒゲ二本賭ける


　こうして　しりとりが始まりました

∧∧
(,,ﾟДﾟ)　おこわ！

（∪＾ω＾）　わんわんお！
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　おこわ！

（∪＾ω＾）　わんわんお！
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　おこわ！

（∪＾ω＾）　わんわんお！
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　おこわ！

（∪＾ω＾）　わんわんお！
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　待て


　そして終わりました

またんき王っぽい

支援

いいねー

∧∧
(,,ﾟДﾟ)　栗用意しとけよ

（∪´ω｀）


　犬さんはしょげて　しょぼしょぼの　しょぼくれになりました
　あまりにも可哀想だったので　猫さんがほっぺをぺろぺろ舐めてあげています

　∧∧
(´･ω･`)　ねえねえ！　凄いものが出来たよ！


　そこにやってきたのが　たぬきさんです

　∧∧
(´･ω･`)　かくかく　しかじか　もりもり　たぬたぬだよ
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　カクテルか。それは飲みたいぞゴルァ

（∪＾ω＾）　飲みたいお


　猫さんも犬さんも　舌を出しておねだりのポーズです

　∧∧
(´･ω･`)　もちろんあげるよ。ただしちゃんと感想を聞かせておくれよ

（∪＾ω＾）　わかったお
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　ありがとな

　∧∧
(´･ω･`)　ああそれと、��2とCガールの居場所を知らないかい？
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　姉ちゃんたちなら、さっき夕陽丘に行くって言ってたぞゴルァ
　∧∧
(´･ω･`)　ありがとう


　たぬきさんはお礼を言ってから　歩き出していきました


　猫さんと犬さんは　貰った竹筒を二匹ぶんこして　仲良く飲み
　仲良く気を失いました

　※　※


　夕陽丘は　夕日がよく見える場所で　夕陽がよく当たる場所です
　小高い丘の上　一本杉の下に　二匹の猫がいました

∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　ねえ
∧∧
(*ﾟーﾟ)　なあに
∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　マタタビが生えてる場所でも探しにいかない？
∧∧
(*ﾟーﾟ)　いや。だって夕日を見逃すかもしれないじゃん
∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　こんなに可愛い女の子二匹が待ってるんだから、夕日だって待っててくれるよ
∧∧
(*ﾟーﾟ)　夕日はね、せっかちで早漏野郎なのよ
∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　そうかあ。きっと童貞だな

∧∧
(*ﾟーﾟ)　第一、あなたが夕日を見たいって言うからここに来たんじゃない
∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　気が変わるのは女の子のたしなみだよ
∧∧
(*ﾟーﾟ)　約束を守るのだって女の子のたしなみよ
∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　そうかあ。女の子って律儀な生き物なんだな
∧∧
(*ﾟーﾟ)　そうよ。気の利く女を気取るのが男を手玉に取るコツなのよ


　肩を寄せ合って　お喋りする二匹は　とても楽しそう
　そういう時にやってくるのが

　∧∧
(´･ω･`)　見つけた！


　このタマ無したぬきさんなのです

∧∧
(*ﾟーﾟ)　あら。魔法使いたぬきさん。こんにちは
∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　なんの用だよ
　∧∧
(´･ω･`)　そう邪険にしないでよ。美味しいカクテルを持ってきたんだから
∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　本当か！
　∧∧
(´･ω･`)　嘘なんてつかないよ��2。ぼくが嘘をついたことがあるかい？


　��2は小首をかしげて　少しの間考えました

∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　無いかも
　∧∧
(´･ω･`)　そうだろう。じゃあこれ、どうぞ


　たぬきさんは竹筒を二匹に渡しました
　��2はとてもはしゃいでいますが　Cガールは浮かない顔です

かわいい支援

　∧∧
(´･ω･`)　感想聞かせてね。それじゃ


　丘を下りていくたぬきさんの背中を　見えなくなるまで二匹は見つめていました

∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　さっそく飲んでみようよ


　��2は飲みたくて飲みたくて　たまらない様子のようです
　ですがCガールはまだ怪訝そうな顔のまま　飲もうとしません

∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　どうしたの？

∧∧
(*ﾟーﾟ)　うーん
∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　お腹でも痛いの？　ぽんぽさすろうか？
∧∧
(*ﾟーﾟ)　じゃあケツの穴でも舐めてよ
∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　なに怒ってるんだよ
∧∧
(*ﾟーﾟ)　怒ってないわ。ちょっと体調が悪いだけ。わたしの分も飲んでいいよ
∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　いいのか？　ありがとうCガール！


　Cガールから受け取った竹筒と合わせて　二本
　��2は一気に　飲み干しました


　余韻を楽しむ間もなく　��2は夢の世界に旅立ちました
　その様子を見て　やっぱり飲まなくて良かったと　Cガールは胸をなで下ろしました

　※　※


　暗い洞窟の中　壁にもたれかかる　動物が一匹
　両耳が噛みちぎられた　トラさんでした


　∧∧
(´･ω･`)　トラさん。起きてる？

ミ,,ﾟДﾟ彡　ああ…………


　低く　ドスのきいた声で　トラさんは返事をします
　あまりの威圧感に　たぬきさんは少し漏らします

　∧∧
(´･ω･`)　あのねトラさん。カクテル作ったんだ

ミ,,ﾟДﾟ彡　カクテル…………
　∧∧
(´･ω･`)　そう。ぼくが自作したカクテルだよ

ミ,,ﾟДﾟ彡　お前が………………？
　∧∧
(´･ω･`)　そうだよ！　頭なでなでしても良いよ！

ミ,,ﾟДﾟ彡　おれの…爪で……頭皮が…剥がれるぞ……
　∧∧
(´･ω･`)　やっぱりしなくていいよ。はい。これあげる


　たぬきさんは竹筒を渡すと　逃げるように洞窟から出ていきました


ミ,,ﾟДﾟ彡　カクテル……か…………




　この後のトラさんは　今まで通りな感じになりました

これ好きだｗ
支援ｗ

　※　※

　ﾉﾉﾉﾉ
(　ﾟ∋ﾟ)


　ニワトリさんです　森の奥の　沼に住んでいます



　∧∧
(´･ω･`)


　ﾉﾉﾉﾉ
(　ﾟ∋ﾟ)


　∧∧
(´･ω･`)



　一言も会話をしませんでしたが　何とかカクテルは渡せました

　※　※


　たぬきさんは　残り一つの竹筒を持って　聖域と呼ばれる場所へ向かいました
　そこには樹齢二万年の　喋る大木がいるのです

　マングローブの林の中に　聖域はあります
　溶けた墓標　地面に刺さった逆十字のオブジェ
　青白い光の柱　地面を覆う鮮やかな赤色の苔


　∧∧
(´･ω･`)　じいちゃんじいちゃん！　カクテル持ってきたよ！


　このたぬきさんには不釣り合いな場所でした

/ ,' 3　なんじゃ。騒々しい


　顔のある大木は　その身をうねらせながら　声を発します
　一言喋る度に　辺りの木々がざわめきだちます

　∧∧
(´･ω･`)　カクテル完成したんだ。じいちゃんにも飲んで欲しいと思って

/ ,' 3　ほう。そうか。そうか。ならば。飲んでみよう
　∧∧
(´･ω･`)　根本くらいにかけてあげようか？

/ ,' 3　大馬鹿たぬき。酒くらい。一人で飲める。そこらに置いておけ
　∧∧
(´･ω･`)　うん

支援

　たぬきさんは言われた通り　竹筒を地面に置きました

　∧∧
(´･ω･`)　用事はこれくらいだよ

/ ,' 3　だったら。出ていくんだ。ここは聖域
　∧∧
(´･ω･`)　じいちゃん昔話してよ

/ ,' 3　動物が荒らして。良い場所ではない。わかるなたぬきよ
　∧∧
(´･ω･`)　冒険話が良い！　SFも良いよ。すこしふしぎ

/ ,' 3　出ていけたぬき！


　たぬきさんは　どうして怒られているのかわからず　しょんぼりした顔です
　でも大丈夫　たぬきさんは元々そういう顔つきなのです

　∧∧
(´･ω･`)　わかったよ。じゃあねじいちゃん

/ ,' 3　すまんな。たぬき
　∧∧
(´･ω･`)　また来るよ

/ ,' 3　もう来るな


　たぬきさんは赤色の苔を踏みしめ　その場から去っていきました

　神木は幾重にも重なった枝の一つを　竹筒に伸ばし　掴みます
　貰えるものは　貰っておこう
　神木のくせに　けっこうケチくさいところがありました



　枝を使ってカクテルを口に運んだ　その瞬間
　大地が震えました

支援

そんなちょっとで大地が震えるとかどんだけ酷い毒ｗ

　※　※


　木の根元に掘った我が家へ帰ると
　たぬきさんは満足げな笑顔で　ベッドに潜り込みました

　きっと明日には　感謝の言葉で耳鳴りがするんだろうなあ
　そんなことを考えながら　安らかな眠りに落ちていきました

　　∧_∧
ζ(ﾟ、ﾟ#ζ
（∪#＾ω＾）
∧∧
(,,#ﾟДﾟ)
∧∧
(#ﾟ∀ﾟ)


　実際のところ　ぼっこぼっこにされたらしいです

（U＾ω＾）＜あるとくぅ〜ん

（U＾ω＾）＜ｸｫｰﾀｰ、ｾｲ　ｱｹﾞﾝ

（U＾ω＾）＜ﾗｰｼﾞｬ、ｷﾙ　ｽｶﾙ4

　可哀想なたぬきさん

　∧∧
(#)ω；`)　ごめんよお


　ちなみにトラさんは



ミ,, Д 彡　我慢……だ……人の……好意を……無駄にしては…………



　とっても紳士なので　死ぬほど不味いとわかってからも　全て飲み干したみたい

　ニワトリさんは


　ﾉﾉﾉﾉ
(＊ﾟ∋ﾟ)


　気に入ったみたいです

　でも　一番可哀想なのは　きっとこの子



∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ



　たぬきさんが　カクテルを配っている噂を聞いて
　ずっと家で待っていたのです

　可哀想なキツネさん


∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　滅べばいい。たぬきなんて、滅べば、いい！


　卑屈さが増し　以前よりも近寄りがたいキツネになってしまったようです




おしまい

乙
続きは無いのかい？

乙乙

支援、どうもありがとうございました。
一話は長めに作りましたが、二話からは短いです。

>>45
続きます。単発話なので飽きるまで続けようと思います。あーでも需要ないかもｗ

支援だ

需要ありあり

密かに見てるからｗｗｗ


このスレ見て、埃かぶってたどうぶつの森を引っ張り出してきたｗｗｗｗ

さらっとおさらいしておきます。自分の為にも

　∧∧
(´･ω･`)　たぬきさん（男）
　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　イタチちゃん（乙女）
（∪＾ω＾）　犬さん（男）
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　猫さん（男）
∧∧
(*ﾟーﾟ)　Cガール（女）
∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　��2（女）
ミ,,ﾟДﾟ彡　トラさん（男）
　ﾉﾉﾉﾉ
(　ﾟ∋ﾟ)　ニワトリさん（男）
　∩∩
(　´ー｀)　クマさん（男）
/ ,' 3　神木（精霊）
∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　キツネさん（女）

支援

何故支援が続くｗご飯食べたら、さらっともう一話投下して、今日は終わります

ぉぉぉぉおおおおおお

　2．キツネさんのにっき



　川の上流　巨大な岩が積み上げられた　岩の山
　その隙間に　キツネさんが住んでいます

∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　終わり


　書き終わった日記を閉じて　岩の下に隠しました
　キツネさんは　毎日日記を書いています

　キツネさんは　お腹が空いたので　木の実を取ってこようと
　岩の隙間から外へ抜け出ました

　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　あらあら。キツネさん。久しぶりね
∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　イタチ


　ちょうど外に出たところに　散歩中のイタチちゃんがいました

　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　最近見ないから、雨で流されたのかと思った
∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　あんたみたいに、トロい神経、してない
　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　やな女ね

わくわく（＾ω＾）

頑張って欲しい

　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　ここがあなたの家なんだ。ちょっと入らせてもらうわ
∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　ちょ、ちょっと待って！


　キツネさんの制止も聞かず　イタチちゃんは
　するすると　岩の間に潜り込んでいきました

∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　で、出てきなさいオカマイタチ


　キツネさんが精一杯すごむと　イタチちゃんは岩の間から出てきました
　ただし　手に一冊の本を手にしています

　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　見ちゃった
∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　返して！

しえん

　キツネさんは　爪をむき出しにして　日記を奪い取ります

　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　大したこと書いてないじゃん
∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　だからって、見ていいとか、違うじゃんか
　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　そうね。それはそうよ。ふふ
∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　日記の内容は秘密だよ！
　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　秘密？　秘密もなにも


　イタチちゃんはしっぽを翻して　おしりを見せます

　　∧_∧
ζ(ﾟーﾟ*ζ　なんにも無い日常しか書いてなかったじゃない


　おしりを右に左にふりふりと揺らして　颯爽と去っていきました

支援
よしよしｗ続くのかｗ

∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　ばか！　ばーか！　ばかイタチ！


　イタチちゃんがいなくなってから
　お腹の底から声を出して　悪口を言い始めました

　すぐに空しくなったのと
　お腹が空いていたことを思い出した為に　口をつぐんで歩き出しました

∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　木の実。木の実。木の実


　これからキツネさんが行こうとしているのは　秘密の餌場です

　ずっと前　暇つぶしに　飛んでいる鳥を追っかけている最中
　偶然見つけた場所です

　おいしい木の実が採れる場所です

∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　木の実。いっぱい。木の実。おいしい


　歩きにくい砂利道を　川の上流の方に向かって　進んでいきます

∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　いっぱい木の実取ったら、日記に書いてやる


　イタチちゃんへの　仕返しのつもりです
　一体どういう理屈でこれが仕返しになるのでしょうか

　しばらく歩き　ようやく木の実が採れる場所までやってきました

∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　木の実、あ！


　ですが　秘密の場所は　もう秘密ではなくなっていました

∧∧
(*ﾟーﾟ)　あら、おキツネ様。ゴキゲン麗しゅう
∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　おまえも来たのか
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　よう


　キツネさんは　どうして自分しか知らないはずのこの場所に
　猫が三匹もいるのか　わかりません
　目をぱちくりさせています

（∪＾ω＾） アルトくぅ〜ん

∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　どうして、ここにいるの。私しか知らないはずなのに。なんで


　��2が自慢げに鼻を鳴らします

∧∧
(*ﾟ∀ﾟ)　クマに教えて貰ったんだ
∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　クマさんに？
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　教えて貰ったっていうか、勝手についていったっていうか
∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　なんでクマさんがここを知ってたの
∧∧
(*ﾟーﾟ)　自分で聞いたらどう？


　キツネさんは　なんだか悔しくてたまりません
　だってここは　自分だけの場所のはずだったのですから

純粋に疑問なんだけど何でVIPでやるの？
板違いじゃないの？専用の板あるよね？何で？何で？

∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　出ていってよ
∧∧
(,,ﾟДﾟ)　なんでだよ
∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　わたしが最初に見つけたんだもん。この木の実は私のだもん


　今度　鼻を鳴らしたのは　Cガールでした

∧∧
(*ﾟーﾟ)　この木の実を育てたのはあなた？　違うでしょう。自然は共有物よ
∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　でも、わたしのだもん。わたしが見つけたんだもん
∧∧
(*ﾟーﾟ)　好きに採ればいいじゃない。わたしたちも好きにやるから

トソンてよりダイオードっぽいね

　言い返すことも出来ず　情けなくなって　泣きたくなってきました

∧∧
(,,ﾟДﾟ)　一緒に採ろうよ。美味しいもんは一緒に食った方が美味いだろ
∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　いい。いらない


　本当はお腹が空いて倒れそうだったけど　思わず断ってしまいました
　三匹の猫は　もうキツネさんと話す気は無いらしく　せっせと木の実を採るのに夢中です

　キツネさんはしっぽを垂らし　来た道をとぼとぼと戻り始めました

　ちょうど中間くらいまで歩いたとき
　頭の上に　ぽつりぽつりと　水滴が落ちてくる感触がありました

　雨です

∧∧
(ﾟ、ﾟ；ｿﾝ　雨、いや。嫌い


　キツネさんは　雨が苦手でした
　風邪を引くと　下手すると死んでしまうほど　体が弱いのです

　雨宿り出来る場所を探して　走り始めました
　ですが　お腹が減って　思うようにスピードが出ません

　雨は今にも降りそうです

　必死に目を光らせていると　雨宿り出来そうな洞窟が見つかりました
　頭から飛び込むようにして洞窟に駆け込むと　入った瞬間　雨が降り始めました
　間一髪です


∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　助かった


　運が良かったのです
　冷たいはずの洞窟の中も　妙にふわふわして　暖かいです

∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　あ、あ、あれ？


　寝そべっている地面が　うねうね動きます
　目が慣れると　地面は土色ではなく　金色をしていました

　もっと目が慣れると　それは地面ではないことに気がつきました

ミ,,ﾟДﾟ彡　………………どいてくれ
∧∧
(ﾟ、ﾟ；ｿﾝ　トラ


　びっくりして　飛び起きました
　地面だと思っていたのは　横たわった　トラの横っ腹でした

∧∧
(ﾟ、ﾟ；ｿﾝ　ごめん。地面だと思った。トラじゃないと思ってた


　キツネさんは　襲われるのではないかと　ドキドキしています
　なにせ　このトラのことを　キツネさんは全く知りません

　このトラは　昔からこの森にいた動物ではなく
　ある日突然やってきた　よそ者なのです

∧∧
(ﾟ、ﾟ；ｿﾝ　ごめん。どいた

ミ,,ﾟДﾟ彡　……ああ


　洞窟は行き止まりです　外は雨です
　絶体絶命です

　でもトラは　キツネさんに目をやることなく
　ぼうっと壁を見つめています

∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　襲わないの？

ミ,,ﾟДﾟ彡　………………どうして


　敵ではないのだな　キツネさんは安心しました

　安心したら　お腹が空いているのを思い出しました
　お腹がきゅーきゅー鳴ります


ミ,,ﾟДﾟ彡　…………


　すると　トラがのそのそと起き上がり　近くに敷いてあった大きな葉っぱをめくりました
　その下には　たくさんの木の実が　隠されていました
　トラは大きな手で木の実を掴みとり　キツネさんに差し出します

　キツネさんは　戸惑いながらも
　木の実を一つ掴み　口に入れました

　かりかりして　少し苦い木の実でした


ミ,,ﾟДﾟ彡　……雨
∧∧
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ　え？

支援

ミ,,ﾟДﾟ彡　…………雨宿り


　ぼそっと呟いた言葉は　独り言のようにも聞こえましたが
　キツネさんは　返事をする代わりに　こくりと頷きました

　トラは最初と同じ体勢で寝そべり　目を閉じました
　キツネさんも　トラと少しだけ離れた場所で　丸まって目を瞑りました


　雨音はしばらく続きました

(　^ω^)

　※　※


　『木の実の場所がばれた
　　猫たちに場所を取られた
　　もうあそこにはいけない

　　雨が降った
　　あやうく風邪を引くところだった
　　あぶないあぶない

　　おいしい木の実を食べた
　　苦かったけど　なんかおいしかった
　　また食べたい』




おしまい

今日はこんくらいで終わりますｗ支援ありがとうございました（　＾ω＾）

>>81乙です

乙

乙乙

乙乙乙

乙乙乙乙