1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:10:27.27 ID:hn+HidRo0
あらすじ
事故により死んで雲の上へ送られたブーン。
天国か地獄かの別れ道で、なぜか身に覚えが無いのに地獄行きを下される。
神様が言うには、ブーンはとてつもない罪を現世で犯してしまったらしい。
そもそも、ブーンのことを覚えている人が地上に誰もいないために「存在の証明」ができないのだ。
存在の消失はつまり魂の消失を意味する。 地獄へ行くどころか、輪廻のサイクルからもこのままでは外されてしまう。
犯した罪に気付くため、自分を知っている人を捜すため
ブーンはひとり現世を漂うのでありました。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:13:44.98 ID:hn+HidRo0
( ´ω`)「……」
( ´ω`)「…………」
( つω^)「ん……」
( ^ω^)「ああ、泣き疲れて眠っていたんだお」
( ^ω^)「はあっ」
これからどうしよう……
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:15:54.50 ID:uO+ORKXyO
支援
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:16:11.43 ID:HndqXVhZO
久々にktkr
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:16:26.00 ID:sit3RlokO
お、むっちゃ久々
支援
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:17:22.57 ID:hn+HidRo0
( ^ω^)「・・・・」
「やれやれー」
「やっちまえー」
「いてぇっ! こいつ噛み付いてきやがった!」
「生意気だな! こんのやろ!」
( ^ω^)「どこからか子供の声が聞こえるお」
( ^ω^)「いいなあ。僕も小さいころはこの公園でよく遊んだお」
「お前右腕! お前左腕!」
「や、やめろよー!! 離せよう!」
「うるせぇ!」
(;^ω^)「?」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:20:38.92 ID:hn+HidRo0
( ^ω^)「どうやら楽しく遊んでいる様子ではなさそうだお」
⊂二( ^ω^)⊃「行ってみよっと」
草むらをすりぬけて、ブーンは砂場のあたりに着きました。
「いくぜ! パァーーンチ!」
ドゴッ
「う゛っ………」
「おい聞いた? 今の聞いた? う゛っ だって!」
「効いたね。こりゃかなり効いてる」
「二発目は俺がやるよ」
「!!」
壁‖ω^)「・・・・」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:25:14.94 ID:HndqXVhZO
支援
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:25:33.81 ID:hn+HidRo0
(;^ω^)(こ、これはいわゆる”いじめの現場”では!?)
(;^ω^)(社会の負の側面をこんなところで見てしまうとは……)
( ^ω^)「…っと! 何をわけのわからぬことを! いじめは許さないお!」
…だって僕は当事者だからね
(#^ω^)「天誅だお!!」
( A)「おい、ジタバタするなよ」
( B)「そうだよ。殴りづらいだろ」
( C)「いてっ! 引っ掻くな!」
(;'A`)「ゆ、幽霊は必ずいるんだ! かならずいるんだー!」
( A)「あん!? だから、どこにいるんだよ! 言ってみろ!」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:29:37.68 ID:3Qp8avNdO
ナゲダシタカトオモタ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:29:39.46 ID:hn+HidRo0
( ^ω^)ノシ「ここにいますお」
(;'A`)「サロン山とか…… VIPの滝とか……」
ドゴッ!
(;'A`)「いっっったあ!」
( A)「だからぁ、お前を信じて、真夜中の心霊スポット行ったけど」
( B)「現物も、心霊写真も、何も収穫はなかったぜ!」
( C)「クラスのみんなに心霊写真持ち帰ってくるって約束したのに、どうしてくれんだ!」
ドゴッ!
( B)「そうだ! 無駄に怖がらせやがって!」
ズガッ!
(;^ω^)(最近の小学生は肝っ玉がすわってるお。そして凶暴だお)
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:34:52.71 ID:J0UKEjixO
すっかり逃亡したと思ってた。楽しみにしてるからちゃんと終わらせてね
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:34:55.38 ID:hn+HidRo0
(;^ω^)「・・・なんておののいてる場合じゃない! 止めなきゃ!」
( #゚ω゚)『くぉらぁああああ!!! クソガキャアア!!!』
( A)「ドクオの嘘つきが!」 ドカッ
( #゚ω゚)『やめれぇええええ!!! ぬがああああ!!!』
( B)「死んでわびろ!」 ズガッ
( #゚ω゚)『ふごおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!』
( C)「写真の現像代出せ!」 バキッ
( #゚ω゚)『に゛ゃあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!』
ブーンの決死のディフェンスはもちろん届きません。
ドクオと呼ばれた少年の顔は、みるみるうちに腫れあがっていきました。
( ゚ω゚)『……』
(メ'A`#)「……」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:35:35.62 ID:4+RXx5vVO
ちょう久しぶりwwwww
支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:37:14.68 ID:HndqXVhZO
超必死なのにそれでも無駄なんだよな…
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:39:32.24 ID:hn+HidRo0
(メ'A`#)「……」
(メ'A`#)「幽霊は… いるんだ… 俺は信じてる…」
( A)「まだ言ってるぜ」
( B)「殴られたりねーんだな」
(メ'A`#)「……」
( C)「ぼくちんの靴をなめろ。そしたら許してやるよ」
(A`# ) ぷいっ
( C)「あっ、そむきやがった!!」
(A`#;)「・・・・・・!!!」
(;^ω^)『ううーっ どうしよどうしよ おつむてんてん!』
(A`#;)「………」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:43:24.90 ID:hn+HidRo0
「いたっ」
( A)「あ゛ん。何が」
(メ'A`#)「幽霊が…… いたんだ……」
( B)「どこだよ。言ってみろ」
(メ'A`#)「ほら、あそこ…」
( ^ω^)『?』
( A)「あ゛ぁ?」
( A)「俺はみえねぇ」
( B)「俺も」
( C)「ダウト! 何も見えないよ。
僕は霊感がくわばら並みにつええから、見えるはずだー」
( C)「こいつに見えて僕ちんに見えないはずがないっち!!!!」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:48:15.47 ID:hn+HidRo0
(A` )「いるよ… ほら… ここに突っ立ってる」
(;^ω^)『君、僕が見えるの?』
(A` )「見える、見えるよ。顔や着ている服は、ぼやけててさっぱり分からないけれど。
ほら、やっぱり幽霊はいたんだ。」
(A` )「握手して!」
( ^ω^)つ『うぃ』
(A` )「あっ、すり抜けちゃう。やっぱり幽霊だ!!!」
(;A)「おいおい、なんか怖ぇえよ… こいつ…」
(;B)「俺らが殴りすぎて頭がおかしくなったのか?」
(;C)「ドクオは明日からひまわり学級だ!」
(;A)「誰もいない方向向いてブツブツ喋ってる… おいっ、ドクオ…!」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:52:37.85 ID:hn+HidRo0
('A`)「ほら、お前らも来てみろよ。じっくり目をこらせば見えるはずだぜ」
( A)「ひっ…!」
( B)「に」
( C)「にげろぉおお!!!!!」
顔を青くさせて、ドクオをいじめていた子供達は去っていきました。
(;^ω^)「…」
('A`)「…」
(;^ω^)(どうやら霊感が強いのはあの悪ガキじゃなくてこの子みたいだお)
(;^ω^)(ほんとにいるんだなあそんな存在が)
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:55:28.31 ID:tZ7Ch/XUO
前回が俺の誕生日とは……
支援するしかねぇな
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 19:56:25.16 ID:hn+HidRo0
( ^ω^)『とりあえずいじめっこがいなくなって良かったお』
('A`)「え!」
('A`)「幽霊さんは俺を助けるために出てきたのかい!?」
(;^ω^)『んえ!?』
( ^ω^)『あっ、うむ…… ゴホン』
( ^ω^)『おばけの学校にゃ〜 試験もなんにもない♪』
( ^ω^)『いじめもない! だから、ほっとけなかったんだおっ』
( ^ω^)b キリッ
(*'A`)「うわぁ…… 幽霊に助けられちゃったよ俺」
(*'A`)「昼間だってのにどうもありがとうございます!」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:00:48.42 ID:tZ7Ch/XUO
支援
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:00:50.28 ID:hn+HidRo0
( ^ω^)『人間界では幽霊は闇を好むというのがもっぱらの定説であるが』
( ^ω^)『僕のようにお日様の光が好きな幽霊もいるのだ… キリッ』
(;^ω^)(でまかせで切り抜けるお)
('A`)「へぇー! やっぱり幽霊のことは幽霊のことが一番詳しい!」
( ^ω^)『君の名前はなんていうんだお?』
('A`)「俺? 俺はドクオだよ! VIP小学校5年2組!」
( ^ω^)『へぇー 僕もそこを卒業したお。 山田先生は元気?』
('A`)「え?」
(;^ω^)『あwwww なんでもないwww』
( ^ω^)『おばけの学校である別府小学校と聞き間違えたんだお キリッ』
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:03:19.53 ID:4iLaq8gNO
久しぶり支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:03:34.84 ID:HndqXVhZO
支援支援
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:05:24.65 ID:hn+HidRo0
('A`)「ふーん! おばけの学校は別府にあるんだね」
( ^ω^)『そうだお。別府はいわば幽霊たちのセンター街だからな… キリッ』
(;^ω^)(地理20点の僕は別府がどこにあるかもわからんというのにwww)
('A`)「幽霊さんの名前は? ってか種類? 人型だからやっぱり座敷わらし?」
('A`)「でも身体おっきぃよねえ」
( ^ω^)『僕の名前はブーンだお』
('A`)「ブーン? うーん。初耳だなあ」
( ^ω^)『そもそも幽霊や妖怪やお化けの名前など、人間の都合で決めているのにすぎないのだ キリッ』
('A`)「じゃあブーンは俺らの言葉でいうと、何に当てはまるの?」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:07:45.00 ID:Jkepg0ZVO
( ^ω^)支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:08:05.46 ID:XIJDRRGA0
l;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:`丶、;:;:;:;l
,l;ィ'----┴――--、、;:丶、!
,ノ7 '"^ ^`' ,ィ'三ミ、_〉 貼られるべき画像がスレに無い
───‐─┬┐ {:/, ニ丶 ,r,=-、 ヾ:::::::ミヾ
___,,,...-‐''"| | 〃ィ'。`>ソ { ィ'。`'ァ::.. !::::::ミ:l ただそれだけのことが麻呂にとって
 ̄7 | | l:! `~´/ ,l、  ̄´ ,. }:::::三<
i | |. ll (、 っ) : ,l::::シ久'l 恐怖であり、同時に存在の証明でもあった
.| .| | | l ,.,__、 ,:' f::/ン ノ/
| | | | l 、 f{二ミァ ,) {,ツ>-‐'′
| | | | ヽヽ`ー ' : ヽ ,_ソ/
: | | 丶、__, -―''"/,/
: | | ,} ヽニニ =彡シ,ンヽ,
:::::::: | | ,/(`=- r‐ ''" / ,/丶、
:::::::::: | | .ノヽヽ、_;__,∠..ィ"-――ュ、
:::::::::::::::|______|__|∠三二二,,___,,. -― ''"~⌒`丶、、_
 ̄ ̄ ̄__/. ̄/ / /``
ニ二二i -二ニ---、 / /
________________ンー|.| / /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄二=-┐ /
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:09:08.09 ID:hn+HidRo0
( ^ω^)『んえ?』
(;^ω^)『えーーーっとぉ』
( ^ω^)『ドンチッチ』
('A`)「そんなのいないよ」
( ^ω^)『妖怪にこにこボーイ』
('A`)「そのまんまじゃん」
( ^ω^)『オバQ』
('A`)「藤子不二雄?」
(;^ω^)『もう!そういうのはいいから! 世の中は広いんだおっ!!』
('A`)「確かに! 分かったよ! ブーン、よろしくね!」
( ^ω^)『う、うん』
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:09:52.94 ID:O4EHPGdrO
あんた作者じゃないだろ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:15:21.32 ID:hn+HidRo0
誰も自分のことを知っている人がいない代わりに
自分の姿を見ることができる人に出会ったブーン。
ドクオの歩みに合わせるまま、道を歩いていました。
('A`)「でさぁー…… あいつら馬鹿だよね。きっと心霊スポットを訪ねる時間帯を誤ったんだ」
( ^ω^)『心霊スポットは流行り廃りがとっても早いからな キリッ』
('A`)「そうなんだ…。じゃあ、俺の町の心霊スポットはきっと時代遅れになっちゃったんだなっ」
( ^ω^)『多分そうだお… ん?』
( ´∀`)
( ^ω^)『ゴッドだお』
('A`)「え?」
( ^ω^)『なんでもないお。ちょっと先行っててくれお』
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:19:48.43 ID:hn+HidRo0
('A`)「うん。わかった。そのままどっか消えるなよっ。向こうの駄菓子屋にいるから」
たったった・・・・
( ´∀`) 『やあ。調子はどうだね』
(;^ω^)『頭の痛みはひきましたお』
(;^ω^)『でも、もうアテがどこにもないですお〜』
( ´∀`) 『そうか! それでは輪廻からお前を外すよう事務局に…』
(;^ω^)『いやっ! まだタイムリミットがありますお!』
( ´∀`) 『はっはっは。冗談だ。ところで、生身の人間と会話をしていたじゃないか』
(;^ω^)『はい……』
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:25:03.24 ID:hn+HidRo0
( ^ω^)『どうやらあの子は霊感が強くて僕の姿が見えるらしいですお』
( ´∀`) 『そうか。それは良かったじゃないか。何か活路を見出せるかもしれぬ』
( ´∀`) 『それよりも、なによりも、一人ぼっちだったが友達ができて良かったじゃないか!』
友達…………
生きているときの僕は……
友達なんかいたっけ………?
(;^ω^)『また頭が痛くなってきましたお』
( ´∀`) 『ふむ。しょうがないと割り切ってこれからも頑張りたまえ』
( ´∀`) 『それじゃあな!』
そう言うと神様はどこかへ消えてしまいました。
ブーンは頭を抱えながら、ドクオのもとへと急ぎます。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:29:01.97 ID:/49kjG9XO
久支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:29:04.72 ID:hn+HidRo0
(雲の上)
〜〜〜( ´∀`) 「あー。早くウイイレやりたい」
( ・∀・)「…」
( ´∀`) 「おお、君は確か死神の」
( ・∀・)「モララーです」
( ・∀・)「神様、あの男の子…」
( ´∀`) 「今んところあやつの姿が見えるのはあの子だけだ」
( ・∀・)「とすると…?」
――運命のイタズラってやつをしてみたのだよ。
このままじゃあまりにも八方塞だからな。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:30:01.99 ID:uYv4R1KRO
しえん
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:31:45.56 ID:hn+HidRo0
疲れたんで今日はもう終わり。
支援ありがとうございました。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:32:55.35 ID:8WGSxoEK0
:(;゙゚'ω゚'):
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 20:45:36.10 ID:FCrbax+MO
>>1はよく言えば気まま
悪く言えば身勝手
待ってる俺がいるんだからまたすぐ書けよ
次はいつ?
楽しみにしてるよ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙