むかしむかしあるところにかみさまがいました【完全版】
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
神様はひとりぼっち
別にお腹も空かないし
別に友達もいらない
毎日何も無いところでぽつんと体育座りをしていました
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 19:29:24.20 ID:tzvUf/dN0
&
完
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 19:30:18.86 ID:9hHT5Ayt0
神様は夢を見ました
キラキラと眩く光があたりをびっしりと覆っています
なんて素敵なところだろう
神様は思わず見とれてしまいました
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 19:31:41.24 ID:9hHT5Ayt0
夢から覚めた神様はまたぽつんと座り
ただ一点を見つめていました
しかし神様はあの景色が忘れられません
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 19:35:18.93 ID:9hHT5Ayt0
しだいに何もないところをうろうろする神様
夢を見てから神様は
退屈で退屈でしかたがありませんでした
あのきれいなところを眺めながら
目一杯寝ころがっていたいなぁ
神様はいてもたってもいられません
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 19:41:47.11 ID:9hHT5Ayt0
とうとう神様は我慢できなくなり
口をだして大声で叫びました
するとどうでしょう
夢に見たきれいな景色が神様を覆いました
神様は大喜びしました
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 19:43:59.98 ID:UT5Rdyw70
すると突然、まばゆいばかりのスポットライトが飛び出したばあさんを映し出す
「JI-I-SA-Nは」「どこだ!」ステージにばあさんの声が響く
詰め掛けたオーディエンスはばあさんの久々のステージに期待で爆発しそうだ
今晩も伝説のリリックが聴ける。ストリート生まれヒップホップ育ち。本物のラップが聴けるのだ
キャップを斜めに被りオーバーサイズのTシャツをきたじいさんがターンテーブルをいじりながら目でばあさんに合図する
重たいサウンドがスピーカーから響く。ショウの始まりだ
「 ここでTOUJO! わしがONRYO! 鬼のGYOUSO! ばあさんSANJYO!
違法なMAISO! じいさんTOUSO! 壁からわしが呼ぶGENCHO!
(ドゥ〜ン ドゥンドゥンドゥ〜ン キュワキャキャキャッキャキュワキャ!)
年金減少! 医療費上昇! ボケてて大変! 食事の時間!
冷たい世間を生き抜き! パークゴルフで息抜き!
どこだJI-I-SA-N老人MONDAI! そんな毎日リアルなSONZAI!
SAY HO!(HO!) SAY HO HO HO HO!」
じいさんのプレイも好調だ。オーディエンスの熱狂はこわいくらいだ
まだ俺らの時代は始まったばかりだ、そんなメッセージがマシンガンのようにばあさんの口から飛び出していく
本物のヒップホップ。それがここにあるのだ。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 19:45:59.00 ID:HcGXsTzMO
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 19:46:06.33 ID:9hHT5Ayt0
どこもかしこもきれいな光
神様はうれしくて大はしゃぎ
今までの退屈が嘘のように
神様ははしゃぎ 声をあげました
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 19:52:24.91 ID:9hHT5Ayt0
しかし しばらくして神様は
またぽつんと一人 一点を眺めるだけ
神様はとうとうこの景色に
飽きてしまったのでした
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 19:55:45.94 ID:9hHT5Ayt0
しだいに悩む神様
もう一人自分がいたら
もっと楽しくなるのに
そうおもえばおもうほど
退屈が苦痛でしかたありません
とうとう 大きな声で神様は叫びました
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 19:59:17.90 ID:NfJTjKuL0
かまわん、続けろ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:00:29.15 ID:9hHT5Ayt0
するとどうでしょう
あたりを覆っていた光たちは
他の光とぶつかり合うではありませんか
神様は怖くなって
力の限りに叫びました
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:02:30.07 ID:9hHT5Ayt0
だいじょうぶかい?
野太く そして暖かい声に
神様は気がつきました
神様の目の前には大きな大きな光が
眩きながら語りかけてきました
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:06:12.03 ID:9hHT5Ayt0
君はだれ
僕は知らない あなたは誰
私は太陽
眩く輝く光はそう答えました
それからというもの神様は
毎日毎日 太陽に語りかけました
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:08:02.06 ID:9hHT5Ayt0
ある日神様が来てみると
そこに太陽はいませんでした
神様はあたりを見渡しました
おーい
神様が耳をすませると
太陽の呼ぶ声がします
神様は声のほうへ
急いでかけだしました
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:10:21.65 ID:9hHT5Ayt0
しかしそこには太陽はいません
太陽の声だと思い辿り着いたところにいたのは
輝きのない太陽でした
君はだれ
僕は知らない あなたは誰
私は惑星
輝きのない太陽はそう答えました
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:14:45.67 ID:9hHT5Ayt0
どうしてあなたは眩しくないの
神様は言いました
君にもいつかわかるよ
惑星は答えました
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:20:45.98 ID:9hHT5Ayt0
神様は惑星に話しました
太陽がいなくなっちゃったんだ
惑星はにっこりと
太陽はもうすぐもどってくるよと
神様に言いきかせました
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:24:38.89 ID:9hHT5Ayt0
おーい
神様が声の方へ振り返ると
そこには眩しく輝く太陽がいました
するとどうでしょう
こんどは惑星もきれいな色に
光輝きはじめました
太陽がいるから
こうやって私達は輝くことができる
私達がいるから太陽もまた
輝いていられる
ひとりぼっちが 退屈なのは
君が一番知っているだろう?
惑星はそういってにっこりと
それにつられて神様も微笑みました
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:27:35.18 ID:9hHT5Ayt0
すっかり仲良くなった
太陽と神様
しかし 神様はもっとこの広い景色を見てまわりたい
もっといろんな惑星とおしゃべりがしたい
その想いが強くなってきました
太陽は神様の想いに気付いていました
ある日太陽は神様にお願い事をしました
私の光が届かない星があったなら
きっと寂しい想いをしているはず
どうかその星たちの話し相手になっておくれ
優しく微笑む太陽に
神様はこころよくひきうけました
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:32:00.57 ID:9hHT5Ayt0
遠い遠い彼方に
ぽつりと佇む星を神様は見つけました
君は寂しくないのかい
私はとっても寂しいよ
しかし神様はおはなしより
もっと他のところを見てまわりたかったのです
神様は急いで太陽のもとへ
相談をしにいきました
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:34:46.25 ID:9hHT5Ayt0
太陽へ 向かう道の途中
とてもきれいな星たちを目にします
やぁ 君は誰だい
僕は知らない あなたたちは誰
僕等は流星群さ 一緒に踊ろう
流星群と遊んでいるうちに
寂しがりやの星のことなどすっかり忘れていました
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:37:26.77 ID:9hHT5Ayt0
どのくらい遊んでいたことでしょう
流星群と 追いかけっこをしていたときです
突然 神様の後ろの方から
大きな泣き声が響きました
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:39:37.27 ID:9hHT5Ayt0
振り返ると
悲鳴をあげたのは流星群でした
痛い!!痛いよぉ!!
神様は目を疑いました
流星群の星たちが
ひとつ またひとつ
粉々に消えてしまっているのです
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:41:30.60 ID:9hHT5Ayt0
トモダチガホシイ・・・
トモダチ・・・トモダチ・・・
ひとつ またひとつ・・・
体を奪われ 泣き叫ぶ流星群
トモダチ・・トモダチ・・・
その声に神様が気がつきました
この声の正体は・・・
以前出会った寂しがりやの星だったのです
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:45:07.91 ID:9hHT5Ayt0
神様は太陽のもとへ
必死で逃げました
おやおやどうしたんだい?
太陽は優しく語りかけてきます
神様はこれまでのことを話しました
色々な景色を眺めたこと・・・
たくさんの友達ができたこと・・・
そして その友達を裏切ってしまったこと・・・
ひとしきり話終えると神様は
初めて大きな声で泣き出してしまいました
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:46:28.03 ID:9hHT5Ayt0
このお話はここまででお終いです
太陽がどんな言葉をかけたか、
神様はこの後どうしたのか、
そのことはつづられていません
それは一番きれいな場面で
物語を終わらせたかったからです
悲劇を描きたくなかったからです
これから神様を待ち受ける苦難の数々、
銀河系のこと、
人類のこと、
それら全てをページの後ろに伏せたまま……
物語はこれで、おしまい
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:49:44.57 ID:IfBiib5WO
以下ラーメンスレ
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:50:13.56 ID:9hHT5Ayt0
第二部 〜スターダスト・ランデヴー〜
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 20:56:52.81 ID:9hHT5Ayt0
神様は以前の行いを反省しました
もうあんな寂しいおもいは嫌だから
遠くへ行きひとりぼっちの星を見つけては
太陽の周りに置いていきました
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 21:05:43.14 ID:9hHT5Ayt0
神様は困っていました
最近は遠いところの星にまで積極的に語りかけていた神様でしたが
ひとつだけ どうしても言うことを聞いてくれない
意地っぱりな星があったのです
以前の流星群のこともあり
放っておくことが出来ませんでした
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 21:11:53.56 ID:9hHT5Ayt0
あなたは友達が欲しくないのかい
私に友はいらない
神様が毎日訪れてもその星の態度は変わりません
とうとう業を煮やした神様は
コツンと星を蹴飛ばしてしまいました
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 21:26:17.88 ID:9hHT5Ayt0
神様はもうその星のところへ寄ることはありませんでした
ある日 神様はひとりの星と遭遇しました
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 21:38:48.45 ID:9hHT5Ayt0
その星は神様もうっとり見つめるほど
紅く優しい輝きを放っていました
君は誰
ぼくは知らないあなたは誰
私は恒星
紅い星はそう答えました
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 21:42:49.23 ID:9hHT5Ayt0
太陽はここにはいないのに
あなたはどうして美しいの
誰にでも一度は
輝けるときがあるのよ
神様には恒星の言っていることの意味が
よく分かりませんでした
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 21:45:50.18 ID:9hHT5Ayt0
神様はそれからもずっと
恒星のそばを離れず語り続けました
神様は恒星に
恋をしてしまったのです
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 21:55:45.57 ID:9hHT5Ayt0
ある日恒星は神様にお願いをしました
どうしても会っておきたい星がいるの
つれていってくださらないかしら
神様は快くひきうけました
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:03:51.24 ID:9hHT5Ayt0
恒星と神様がむかった先・・・
それはこのあいだ蹴飛ばしたひとりぼっちの星でした
神様はバツの悪い顔をしましたがひとりぼっちの星は
気にしませんでした
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:16:06.28 ID:9hHT5Ayt0
もう会うことはないと思っていたのに・・・
ごめんなさい もう一度あなたと
おしゃべりがしたかったの
どうやら神様はおじゃまなようです
それ以上話を聞くことなく
神様はその場を離れました
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:32:15.79 ID:9hHT5Ayt0
しばらくして神様が戻ると
恒星は神様にもう一つお願いしました
私はもうすぐ消えてしまいます
どうか死の星へと運んでください
しかし神様には死の星というのがどこにあるのか
また恒星の言葉の意味を理解していませんでした
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:38:24.75 ID:9hHT5Ayt0
とりあえず神様は恒星の言う死の星へとつれていきました
目の前には今まで見たこともないような
おびただしい数の光が飛び交っていました
ここでいいわ 本当にありがとう
ひとりぼっちの星はつれてこなくていいのかとたずねると
少し寂しそうに微笑んでいました
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:41:01.37 ID:9hHT5Ayt0
神様は太陽のもとへ行き
これまでのことを話しました
そしてふいに残った疑問を投げかけました
太陽は死の星を知ってるかい
太陽は目を丸くして驚きました
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:44:47.16 ID:9hHT5Ayt0
そうか きみは星じゃないから知らないのか
太陽は重く口をひらきました
君は流星群が消えたとき
きっと寂しい思いをしただろう
なぜだと思う
神様はすこし考えて答えました
二度と会えなくなると思ったから
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:48:28.76 ID:61Po+JR60
age
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:49:09.25 ID:9hHT5Ayt0
そう 二度と会えなくなるんだよ
え?
神様はびっくりしました
星には限られた時間しか輝けない
限られた時間しかおしゃべりできない
限られた時間しか遊べないんだよ
神様は悲しくなってしまいました
太陽もそうなの?
わたしもそうだ だから精一杯輝いて
みんなを照らしているんだよ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:55:55.78 ID:9hHT5Ayt0
神様は急いで死の星のもとへ飛び出していきました
あのおびただしい数の大きな光が神様に語りかけました
この死の星に何のようだね
それは重く 威圧的でしたが
すこし太陽にも似た 優しい響きでした
死の星よ どうか恒星を返してください
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:00:35.40 ID:9hHT5Ayt0
それはならん
厳しい口調で死の星は言いました
死の星よ それは悲しいではないですか
どうして返してくれないのですか
それが命というものだからだ
神様は涙を流して訴えましたが
死の星は耳を貸しませんでした
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:05:39.44 ID:9hHT5Ayt0
この星も 光も 景色全てが君の知恵と好奇心が生み出したものだ
しかし君は生み出すだけで失うことの価値を知らない
君はもうすこし勉強したほうがいい
死の星は神様にいいきかせました
失うことはとても寂しい 悲しい
これのどこに価値があるのです
神様は訴え続けました
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:08:31.33 ID:9hHT5Ayt0
その後も神様はずっと恒星を返すように訴え続けましたが
死の星はそれ以降もずっと黙ったままでした
とうとう泣きつかれた神様はあきらめて
太陽のもとへ戻っていきました
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:10:54.09 ID:9hHT5Ayt0
おやおやどうしたんだい?
太陽は優しく語りかけてきます
神様はこれまでのことを話しました
色々な景色を眺めたこと・・・
ある星に恋をしたこと・・・
そして その星と二度と会えなくなってしまったこと・・・
ひとしきり話終えると神様は
初めて大きな声で泣き出してしまいました
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:12:37.15 ID:9hHT5Ayt0
第三部 〜生命〜
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:22:16.81 ID:61Po+JR60
age
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:32:50.04 ID:61Po+JR60
age
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:33:16.71 ID:4Tqv6KOhO
このペースで大丈夫なのか?
しえん
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:43:28.17 ID:61Po+JR60
age
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:47:44.68 ID:9hHT5Ayt0
ごめんちょっとトイレ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:51:45.37 ID:9hHT5Ayt0
やべぇトイレ長くなりそうage
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:53:58.39 ID:9hHT5Ayt0
あげ
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:09:52.55 ID:OrtDFuoV0
第三部 〜生命〜
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:14:01.06 ID:OrtDFuoV0
神様は一点をただじっと見つめていました
しかし以前のようにただ無意識に見つめているのではありません
またダメだったよ
あきらめず辛抱強くやりなさい
そんな会話を太陽と交わすのでした
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:20:05.65 ID:OrtDFuoV0
そしてある日
やった!雲だ!
神様は歓喜しました
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:22:35.10 ID:Y17K0a/EO
またやってんのか
そんなにこの小説に自信あるのお前
まぁ例によってこのレスも最後に叩かれるんだろうが
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:22:50.86 ID:OrtDFuoV0
太陽は神様に生命を育む楽しさを通して
命というものの価値を教えようとしていました
しかしここで問題が起こったのです
そう 生命が誕生しないのです
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:25:12.69 ID:OrtDFuoV0
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:28:34.59 ID:OrtDFuoV0
神様は悩みました
太陽もまた悩みました
どうすればこの星に生命が誕生するのか
毎日毎日頭を抱えました
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:31:40.00 ID:OrtDFuoV0
ついに痺れを切らしたのは神様でした
もう怒ったぞ!こんなもの壊してやる!
近くからもってきた小さな星を勢いよく投げつけました
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:38:36.45 ID:OrtDFuoV0
ほら、よく見てごらん
太陽は神様に言いました
あれからこの星に全く興味が無くなり
元気の無い日の続く神様でしたが
一目見て再びやる気を取り戻しました
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:41:23.93 ID:OrtDFuoV0
命だ・・・!命が生まれたぞ!
神様はいつになく興奮していました
そしてこれまで以上にこの星を観察しました
そしてある日のこと
ついに人類が誕生したのです
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:44:17.94 ID:OrtDFuoV0
人間もまた、さまざまな知恵を絞り
いろいろな道具を生み出してきました
石器・・・鉄器・・・
しかし神様は日に日に顔をしかめていくのでした
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:58:04.72 ID:OrtDFuoV0
神様が生命に見たのは
命の尊さではなく略奪の歴史でした
搾取する者とされるもの
ただそれだけしかありません
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:34:33.28 ID:OrtDFuoV0
そしてとうとう人類は栄華を極めたのでした
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:55:51.48 ID:OrtDFuoV0
人類は遂に宇宙に進出しました
宇宙の約2%を掌握
そして地球の環境悪化のため人類は宇宙に巣をつくり生活を始めました
スペースコロニーの誕生です
しだいに宇宙に出た人類も遥かな故郷
地球を巡り戦争を始めました
神様はついにある決断を下したのです・・・!
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:57:35.75 ID:OrtDFuoV0
第四部 〜粛清〜
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:01:23.95 ID:OrtDFuoV0
神は人類に宣戦布告しました
神の軍勢・・・エクスキューショナーの来襲です
そのころ人類は戦争兵器であるモビルスーツの開発に成功していたのですが
エクスキューショナーの軍勢には赤子同然でした
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:08:39.95 ID:OrtDFuoV0
「じいさん!みてくれよ!エクスキューショナー撃墜部隊を募集してるよ!」
「ほっほっほ・・・哲也よ・・お主の親父がどれほど凄かろうが
結局はMSの性能で決まってしまうんじゃ・・・
悪いことは言わん。やめておけ・・・」
哲也「うっせぇやい!俺のガンダムはレボリューションだ!!
いってくるぜ!!」
「こ!これアムロ!!・・・・フン、勝手にしろい・・・
ジジイは黙って隠居じゃ・・・・」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:15:02.46 ID:OrtDFuoV0
ザワザワ・・・・
アムロ哲也「ここが集合場所か・・・いっぱい人がいるな・・・」
?「へぇ・・・結構いいMSじゃないか」
哲也「お前だれだよ」
?「俺か?俺はマイケルだ。ちょうど良かった。班組まなきゃいけないんだってよ」
哲也「てやんでぃ!いきなり話かけてくる見ず知らずの奴と誰が組むかい!」
マ「じゃあ他に顔見知りがいるってか?」
哲也「あ・・・・」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:19:53.24 ID:OrtDFuoV0
司令官「静粛に!」
ザワザワ・・・
司令官「静粛に!!!」
ザワザワ・・・
司令官「黙らないか!!!」ドンッ
しーーーん・・・・・
カチッ
司令官「はい。君達が大人しくなるのに7分かかりました。以後、気をつけるように!」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:38:16.55 ID:OrtDFuoV0
司令官:これから君達にエクスキューショナーはもちろんのこと神に戦いを挑んでもらいたい」
しかしエクスキューショナーの軍勢を凌げるほどの兵力は我々には無い。
そこで・・だ・・・諸君には4人一組のチームとなってもらい
各自分散して神に近づいてもらう。
ちなみに私たちも戦艦で進軍する。
そのとき一定の時間帯だけ各区に補給艦と待機させるから
危なくなったら立ち寄るがいい。
艦長は私、ライトニング大木が担当する。
それと諸君・・・勘違いするな・・・これは戦争なのだ!
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:40:39.38 ID:OrtDFuoV0
諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が大好きだ
殲滅戦が好きだ
電撃戦が好きだ
打撃戦が好きだ
防衛戦が好きだ
包囲戦が好きだ
突破戦が好きだ
退却戦が好きだ
掃討戦が好きだ
撤退戦が好きだ
平原で 街道で
塹壕で 草原で
凍土で 砂漠で
海上で 空中で
泥中で 湿原で
この地上で行われるありとあらゆる戦争行動が大好きだ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:49:25.16 ID:OrtDFuoV0
戦列をならべたガンキャノンの一斉発射が轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられた敵兵が効力射でばらばらになった時など心がおどる
パイロットの操るガンタンクの88mmが敵を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて燃えさかるMSから飛び出してきた敵兵をMGでなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった
ビームサーベルをそろえたMSの横隊が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える
敗北主義の逃亡兵達を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ捕虜達が私の振り下ろした手の平とともに金切り声を上げるシュマイザーにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ
哀れな抵抗者達が雑多な小火器で健気にも立ち上がってきたのを80cm列車砲の4.8t榴爆弾が都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える
露助の機甲師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった村々が蹂躙され女子供が犯され殺されていく様はとてもとても悲しいものだ
英米の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
英米攻撃機に追いまわされ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:50:55.18 ID:OrtDFuoV0
諸君 私は戦争を地獄の様な戦争を望んでいる
諸君 私に付き従う大隊戦友諸君
君達は一体何を望んでいる?
更なる戦争を望むか?
情け容赦のない糞の様な戦争を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な闘争を望むか?
『戦争! 戦争! 戦争!』
よろしい ならば戦争だ
我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い闇の底で何世紀もの間堪え続けてきた我々にただの戦争ではもはや足りない!!
大戦争を!!
一心不乱の大戦争を!!
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:54:07.26 ID:OrtDFuoV0
我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ敗残兵に過ぎない
だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならば我らは諸君と私で総力100万と1人の軍集団となる
我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
連中に恐怖の味を思い出させてやる
連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる
天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる
一千人の吸血鬼の戦闘団で
世界を燃やし尽くしてやる
「最後の大隊大隊指揮官より全宇宙艦隊へ」
目標 神!!
神撃墜作戦 状況を開始せよ
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:56:12.05 ID:OrtDFuoV0
哲也「英米嫌いなんだな艦長って」
マ「オウ嫉妬!!これだからジャップの血筋は・・・」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
哲也は結局、マイケル、ボブ、ヨシオとチームを組み
神のもとへ進軍するのであった・・・
彼等はまだ知らない・・・
神の軍勢の恐ろしさを・・・
人間の欲深さを・・・