嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 第53章

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1名無しさん@ピンキー
浅いものはツンツンしたり、みたいな可愛いラブコメチックなヤキモチから
深いものは好きな人を独占して寵愛する為に周囲の邪魔者を抹殺する、
みたいなハードな修羅場まで、
醜くも美しい嫉妬を描いた修羅場のあるSSを扱うスレです。

■まとめサイト
 2ch 「嫉妬・三角関係・修羅場統合スレ」まとめサイト
 http://dorobouneko.web.fc2.com/index.html

■嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ@二人目の子
 http://www2.atchs.jp/test/read.cgi/dorobouneko/3/

■避難所
 http://www2.atchs.jp/dorobouneko/

■前スレ
 嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 第52章
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1223480652/
______________________________
■SSスレのお約束
・sage進行(メール欄にsage)
・指摘するなら誤字脱字
・展開には口出ししない
・嫌いな作品なら読まない
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
・職人さんが投下しづらい空気はやめよう
・指摘してほしい職人さんは事前に書こう
・過剰なクレクレは考え物
・作品に対する評価を書きたいなら、スレ上ではなくこちらへどうぞ
ttp://yuukiremix.s33.xrea.com/chirashi/
・スレは作品を評価する場ではありません
――――――――――――――――――――
2名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 09:49:59 ID:npHQbBmV
■関連スレ
 嫉妬・三角関係・修羅場統合スレ 第26章
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1221119722/

■姉妹スレ
 嫉妬・三角関係・修羅場統合スレinラ板その3
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1216010742/
嫉妬・三角関係・修羅場統合スレin角煮板5th
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1198646566/

■誘導用

【野球が】ハーレムな小説を書くスレ【できる】18P
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1220153635/ 

 ヤンデレの小説を書こう!Part18
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219546353/

【ヤンデレ】大人しい女の子が逆レイプ【監禁】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1210169638/

キモ姉&キモウト小説を書こう!Part14
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219681216/

ほのぼの純愛 11スレ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1216229089/

寝取り・寝取られ総合スレ9
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1217124837/
3名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 10:24:49 ID:A9W8QphH
いちもつ
4名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 18:38:05 ID:G/0pKE0H
>>1
乙!
5名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 23:03:39 ID:caH7sStB
>>1
おっつー
6名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 23:16:42 ID:z9MjiFr6
またクソスレ続けるのか。
全員死ね。
7名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:15:59 ID:1Z3vI6xN
あなたの不幸が私の喜び!
8名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 02:19:14 ID:IkJ0Mx3I
9名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 10:28:00 ID:ZqTQhTbs
荒らしがいなけりゃ平和なんだよな
10名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 22:11:39 ID:P2VTzGpC
 何となくゲームセンター嵐とかを思い出す、あらしって言う単語を見ると。

 さーせん。自重します。
11名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 22:24:09 ID:2tYYrNpi
連打で泥棒猫の乳首を刺激し、大技でヤンデレをイカせながら…

出っ歯でSSを書いてくれ。
12名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 23:49:45 ID:OiGpeaGE
心配しなくてもウナならきっちり張り付いてるわよ
13名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 00:30:43 ID:iDZPW/pw
定期的に自己顕示したい年頃だもんね
成長しないなあ
14名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 02:31:27 ID:FdEAR7ES
成長しないのはあなたよ
日本人は皆跪けばいいのよ
15名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 12:39:37 ID:/a0OmY73
はいはい>>1
16名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 15:19:31 ID:go/ApWjw
>>1
17名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 21:24:32 ID:KzwM3W6D
転帰予報まだじゃろか
18名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:33:29 ID:scSkAaRr
避難所に寅さんの投下が来てたね
相変らずこの持続力継続力は素晴らしい
他の作者さんも彼に続いて欲しいものである
19名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 05:04:34 ID:crvzomgP
またわかりやすい荒らしかたを…気付かれてるってわかんないのか?
20名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 09:28:03 ID:G5cYq+92
>>18
ありがたいことだ。
それと>>1
21名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 12:29:01 ID:67NkFa5+
トライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデ
ントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトラ
イデントトライデントトライデントトライデントトライデント ____ トライデントトライデントトライデントトライデ
トライデントトライデントトライデントトライデントトライデ /ノ   ヽ、_\ トライデントトライデントトライデントト
ライデントトライデントトライデントトライデントトライ /( ○)}liil{(○)\ デントトライデントトライデントトラ
イデントトライデントトライデントトライデントト  /    (__人__)   \ ライデントトライデントトライデ
ントトライデントトライデントトライデントトライ  |   ヽ |!!il|!|!l| /   | デントトライデントトライデントト
ライデントトライデントトライデントトライデン .|     |!!il|!|!l|     | トトライデントトライデントトライデ
ントトライデントトライデントトライデントトライデ|     |!!il|!|!l|     | ントトライデントトライデントトライ
デントトライデントトライデントトライデントト  |     |!!il|!|!l|     | ライデントトライデントトライデント
トライデントトライデントトライデントトライデ  |     |!!il|!|!l|     | ントトライデントトライデントトライ
デントトライデントトライデントトライデントト  |     |!!il|!|!l|     | ライデントトライデントトライデント
トライデントトライデントトライデントトライデン \    |ェェェェ|     /. トトライデントトライデントトライデ
ントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトラ
イデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデン
トトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライ
デントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデントトライデント

きっと頭の中が四六時中こんな感じになってて、
開放されたいから氏の存在を完全に抹消しようとしてるんだよ
22名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 13:33:07 ID:pou3heMV
避難所を一人で盛り上げているのはいいことだ
23名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 13:40:53 ID:JcjQ1a7z
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
24名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 15:15:10 ID:+GJbx5c4
雨の音と天帰予報まだああああああああああああああああああああああ
25名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 15:41:34 ID:pou3heMV
自分で修羅場SSとか書いたらどうだ?
楽しいぞ
26名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 22:54:43 ID:4prBnqaF
>>24
作者さん乙
投下のための地ならしですか
みえみえだけどw
27名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 22:54:54 ID:NQ8TRmeD
自分の境遇を修羅場っぽくしたらもっと良いかもな
28名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 23:05:46 ID:2JG4q7Gi
>>27
どういう羨ましい境遇なんだよw
29名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 02:20:52 ID:D1E/IDHB
>>26
両作品の作者が違うんだからそれはナイ
しかしそれよりも無いのは、どれだけ作品を熱望しても作品が投下される可能性が一番無い……
此処はエロパロ板のチェルノブイリだ
30JGDT.DA:2008/11/23(日) 10:48:05 ID:3o7OAhEk
31名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:56:49 ID:XPbDphss
むしろ噛ませ犬にされた雨の音が可哀相すぎ
32名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 00:07:55 ID:c1CeZVRq
雨の音はシヲンがようやく覚醒しそうなところで終わってるから続きが気になる
33名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:07:35 ID:rufcxJqO
完結されないであろう良作をみるとくやしくなるな。
雨の音とか吾が愛猫へとか
34名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 03:09:41 ID:tCSTewU3
そのへんは妄想でカバーだ
35名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 13:05:11 ID:oruQyr2c
つか、投下自体もうしばらく無いよね
36名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 18:45:10 ID:lFCGJnEk
男は黙って全裸で待機
37名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 18:48:19 ID:RxeBzoER
おおっと、英国紳士なら裸ネクタイはデフォだぜ
38名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 21:24:54 ID:34kbhQAO
ならばインド紳士の俺は裸ターバンで待機
39名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 23:47:28 ID:3sS+fZiZ
俺はロシア紳士だから全裸ウオッカで待機するぜ
40名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:27:00 ID:IYCbjROv
考えてみると、蒼天さんって凄いよな
何がって、偽物とはいえ自分が書くより格段に面白い続きが投下されたってのに
自分が書いたんじゃないって名乗り出てくるんだから

普通、アレだけの実力差を見せ付けられたら、恐れ入ってスレから消えちまうだろうし
騙されてるとは言え、あれだけ喜んでいる読み手に恥をかかすまいとダンマリするのが普通じゃないかな

それを臆面もなく阿修羅さんに泣きついたりして
長い間まとめが更新されなかったことで、どれだけ他の書き手のモチベーションを下げてしまったことか
俺たち読み手にとっても大迷惑だったよ

本物とされる続きが懲罰的に晒されてたけど、誰かの指摘どおりにグタグタに中だるみしきってたな
大笑いさせて貰ったけど、救いといえばそれだけが救いか
41名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:45:38 ID:4NTdrf7s
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
42名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:46:00 ID:NsU1n/wE
作品待ち
43名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:50:44 ID:nQEoqsWe
>>40
SSじゃない長文は、ここの人は読まないよ
44名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:53:18 ID:IYCbjROv
>>41
スマンかった
蒼天氏は荒らし認定されてるんだった
今の状況を作った戦犯だもんな
45名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 01:36:57 ID:9iWAybQv
神の降臨が待たれる
46名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 01:45:25 ID:ovhqO4cP
キチガイID:IYCbjROv
47名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 02:29:37 ID:fg7zSoY2
馬鹿はなんにでも噛み付く
大事なことはスルー
といいつつスルーできずにこの有様
いつになったら終わるのかねえ
48名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 07:50:32 ID:b4SONz6f
キチガイが自分の不幸を自覚できるまでじゃない?
最底辺の人間なんだろ。リアルできっと報いがくる
49名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 09:03:55 ID:MikYktjH
報いが既に来てるからこんなとこで恥も捨てて暴れるんだろ
50名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 09:12:09 ID:zn952Gu6
ここまで全部俺の自演
51名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 11:36:53 ID:6w68ggjR
神スレだな
52名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 19:39:38 ID:yHeOc6hL
>>50
よく何十スレも自演してたな。乙
53MOON 6話  ◆IhTqFIlZ4Y :2008/11/25(火) 23:26:59 ID:xI5WiKGr
 ゆるやかな朝。俺は鳴の可愛らしい声で目を覚まし、のほほんとした気分で二人で朝食をとるはずだった。
「・・・」
 だが、俺の目の前には静菜という名の人の皮を被った悪魔が仁王立ちし、睨みつけ威嚇している。
 俺の状態を簡単に説明すると、正座をし足の上に数十冊のマンガ本が積まれている。
 痛覚のない俺にとってどうってことはないと思われるかもしれないが、痺れるという感覚はなぜか残っているのだ。
 それを知っている静菜がこの手を使わない訳がない。喜々として俺に正座をさせるとその上にマンガ本を積む。それが静菜の俺へのお仕置きの方法だ。
「裁判を始めます」
 静菜の静菜による静菜の為の裁判が開廷されてしまった。
「あの子、誰よ?私知らなかったんだけど?」
 『あの子』とは我がお姫様にして絶対君主の『月嶺 鳴』だ。
「あれ?お前知らなかったのか?」
「知らない」
「天下のアイドル、魔女っ子ナルナルだ」
 言った瞬間。氷の刃が出現し俺の目と鼻の先まで迫った。慌てて避けようすると背中にチクリと何かを感じた。
 見回すと無数の氷の刃が俺を四方から囲み何時でも殺れる体制になっていた。
「どわ!」
 俺の目の5pほど手前で突進してきた氷の刃が止まった。
「わかった、本当のことを話す」
 鬼の面をかぶったかのような顔をしている静菜に俺は必死に命乞いをする。静菜は黙って頷くと、近くにあった椅子を引くと、ドカリと腰かけた。
「真面目な話だ。真剣に聞けよ」
 無言の静菜が小さく頷く。
「クソ親父が殺した愛人の一人娘だ」
「そんな子が何で、あんたの家に居るのよ?」
「身寄りもないし、金もない・・・俺しか思い浮かばなかっただろう」
 俺に頼るしか道がなかったのだろう。一応親戚を名乗る長身の男が一度来た事があるがどうやら彼女は厄介者らしく誰も引き取り手がいないとのことだった。
「まあ、よし・・・それでは本題に戻るとしましょうか」
 納得、といった感じだろうか?ため息交じりに静菜は言うと、再び俺をジロリと睨んだ。
「何で、その子が魔女っ子衣装であんたをお出迎えしてた訳?あれか?魔女っ子プレイか?」
 まずい。静菜の後ろに黒いオーラが満ち満ちている。このままでは全世界が凍り付いてしまう。
54名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 23:27:25 ID:L0jBoDkh
しえn
55MOON 6話  ◆IhTqFIlZ4Y :2008/11/25(火) 23:28:38 ID:xI5WiKGr
「違う!可愛いとは思ったが決して俺が着せた訳じゃない!」
「可愛い!?」
 静菜は俺の『可愛い』発言にだけ反応し、身を乗り出した。
 年頃の少女らしい綺麗と可愛いの中間位の端正な顔が今では立派な般若か鬼だ。
 真っ赤な顔をしているので鬼が妥当か?
「なら、私にも頂戴!魔女っ子服!着てあげるから」
「静菜。お前は勘違いをしている・・・ナルナルのあの服は俺があげたものではない!」
「なによ!私じゃ似合わないとでも言う訳!」
 こいつの中で俺の性癖=魔女っ子の式が完成しているようだ。
 そのように思い込んでいる静菜に今の発言は、よろしくなかったみたいだ。
 溶けて雫が流れ落ち始めていた氷の刃が再び刃の形をなし、刃先を俺に一斉に向けた。
「・・・服は魔術で作った」
 すぐ横からの気だるい声、俺と静菜は声の主の方を向く。
 俺達の視線の先には、魔女っ子衣装のままの鳴が居た。
 ちょこんと正座し、昨日風呂場で洗濯した洗い物を丁寧に畳んでいて、今まで置物ではないかと思えるほど静かだった鳴の言葉に静菜がきょとんとする。
「作った?」
 しばらくして静菜がオウム返しで繰り返すとギロリと俺をにらんだ。
「どういうこと?」
 静菜が驚くのも無理もない。魔術が使えるというだけで特異なのに、火や氷などの自然にあるものを魔術的に具現化するのではなく、服の繊維を分解し再構築するなどという荒業が出来るのは世界広しといえどこの子くらいだろう。
「・・・湊が喜ぶと思って作った」
「ああ、なるほど・・・」
 静菜が納得といった感じで何度も深く頷いた。
 どうやら静菜の問いは『何でこの子は、こんな高度な魔術が使えるの?』ではなく『貴様、己の趣味でこの子にこの衣装作らせたのか?』だったようだ。
「判決。被告人、白瀬湊は死刑」
「おい、理不尽でないか?」
 裁判長が静菜の時点でこの結末は大いに予想できたが有無を言わさずの死刑判決はあまりに理不尽だ。
 人としての当然の権利を主張しようとする俺に静菜は冷やかに息を漏らすと鋭い眼で俺を見下ろした。
「当然でしょう?私という最愛の人がいながら魔女っ子少女にうつつを抜かし、挙句の果てに自分の手ごめにしようだなどと」
 メラメラと怒りの炎を燃やす静菜とは対照的に次第に氷ついていく俺の身体。
「これは・・・躾の必要あり・・・だよね?」
 途切れ途切れの言葉の中に見え隠れする隠しようのない殺意。
56MOON 6話  ◆IhTqFIlZ4Y :2008/11/25(火) 23:30:11 ID:xI5WiKGr
「し、静菜ちゃん・・・なんか俺の足が凍り始めてるのは、なぜかな?」
 精神的なものから来る寒さではなく、本当にこの部屋全体の温度がどんどん下がっているように感じる。
 静菜の怒りが魔術的な力を放出し、辺りの温度を下げているようだ。
「それはね、貴方が逃げられないように拘束しているのよ?」
「静菜ちゃんの手にあるのは・・・なにかな?」
「氷ってね、尖らせると結構な殺傷能力があるんだよ?知ってた?これでねブスッてすると血が出て大変なことになるんだよ」
 刀のような氷をトントンと掌にあてながら、静菜は氷を研ぎ澄ましている。
「最後に言いたいことはある?」
「ああ、お前さっきからパンツ丸見え」
 正坐する俺、椅子に座る静菜・・・俺からはちょうど短いスカートの奥にある水玉が見えてしまっていた。
「どうだ?お前に恥をかかせまいとする俺の気づかいは?」
「・・・ッ!」
 顔を真っ赤にしてスカートを抑える静菜。その隙に俺は即席の魔術式を組み、俺の周囲を囲む氷に熱を集中させ消し去る。
 そのあとすぐに俺は、脚の上に乗っている忌まわしい本を静菜に向かってばらまいてやった。
「きゃ!?」
 静菜が怯んでいる間に足に纏わりつく氷に触れ、魔術で熱化させた手で溶かし、一目散に逃げ出す。
「どわ!」
 そのままドアを蹴破り逃げ出そうとしたが、そのドアは凍りつき俺の力だけでは蹴破ることが出来なかった。跳ね返され転がる、哀れな俺・・・背後に迫る狂気に、焦る俺は気付く訳もなかった。
 ドアに纏わりつく氷を溶かそうと魔術式を組む俺の頬を何かが掠った、それは凍りついたドアに衝突し乾いた音と共に氷の粒となり砕け散った。
「湊が私に勝とうだなんて100万年早いわよ」
 両手持ちで構えた氷の刀を振り上げ静菜が俺の背後に迫る。
 振り返る勇気もない俺に静菜は最後に一言。
「大丈夫、痛いのは最初だけだから」
 いや、俺には痛覚が・・・
 などと突っ込んでいる暇もなく振り下ろさせる、凍りの刀。
57MOON 6話  ◆IhTqFIlZ4Y :2008/11/25(火) 23:31:00 ID:xI5WiKGr
「・・・ダメ」
 刹那。小さな影が俺達の間に割って入り氷の刀を砕いた。
「う、うそ・・・」
 砕け散った氷の破片を呆然と見つめながら静菜が小さくつぶやく。
「・・・湊を苛めちゃ・・・ダメ」
 俺のピンチに颯爽と現れたのはピンクのフリフリ魔女っ子衣装のナルナルだった。
「ナルナル!」
 ちびっ子よろし、祈願するように助けを求めるとナルナルは特徴的な垂れ目をキラキラさせた。
「湊・・・鳴、いい子?」
「ああ、いい子だ・・・いい子だな・・・鳴は」
 最後の方はあまりの感動に声になっていなかった。
 頭を撫でてやると目を細め、頬を桜色に染めた。
「鳴、いい子・・・ならゾウさんと遊んでいい?」
「ああ、いいぞ・・・なんでも・・・きいて・・・やるぞ」
 俺は感動のあまりとんでもないことを口にしていた。途中で気づくももう遅い、鳴は即座にしゃがみ込むと俺の股間を凝視した。
「な、なな・・・」
 俺でも反応できなかったのだ、静菜も突然の出来事に顔を真っ赤にして後ずさっていた。
 鳴が俺のズボンをずり下ろすまでは・・・
「ゾウさん?・・・ゾウさん・・・?」
 どうやら静菜もゾウさんの意味を把握したらしい。その顔を羞恥から怒りのそれにクラスチェンジさせていく。
「この変態ロリコンが!」
 右腕をくの字にし、上半身を少し曲げる、助走を付け遠心力を乗せた拳を俺の顔面めがけ突き出す。
「成敗してくれるわぁぁ!!!」
 俺の頬にめり込む静菜の拳。数秒間の間に俺は天井を突き抜け天空へと登った。
「・・・静菜。湊をいじめる悪い奴」
「・・・黙れ、諸悪の根源。性純派アイドルのような目で湊をかどわかしといて何を言ってるのよ」
「・・・湊は私を可愛いって言ってくれた。私の勝ち」
「湊は私にゾッコンラブなんだから!あんたの入り込む余地なんてないのよ!」
 遥か下に見える地上で静菜と鳴が何やら言い争いしているのが、かすかに聞こえたが今の俺はもうすぐ来るであろう落下への恐怖でそれどころではなかった。

 その後、俺が奇跡の生還を果したが、家は氷の刃が無数に突き刺さり穴だらけの廃墟と化していたのは言うまでもない。
58 ◆IhTqFIlZ4Y :2008/11/25(火) 23:31:43 ID:xI5WiKGr
これで終了です。
59名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 23:33:03 ID:48d4yDcd
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
60名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 00:10:08 ID:CeKF4bD6
ナルナル可愛いよナルナル
GJ!!
61名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 02:28:19 ID:SuFXfXpP
兎にも角にもGJ
62名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 08:28:25 ID:mVxkgql0
マジで投下有り難うございます!!
63名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 17:44:55 ID:8wQ7bO0k
キタ━━━(゜∀゜)━━━!!
このスレに神の伊吹がW
64名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 17:56:25 ID:G1vK+tzz
>>63
半年ROMれ
65名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 19:31:34 ID:F48i+z7B
書き手をつなぎ止めておくためとはいえ、お前さまも色々大変だな
一人しかいない読者を、ID変えることで多数に見せる手口も伝統芸能の域に達してきたよ
大文字でSAGEとか、それに自演で突っ込むとか
不覚にも笑ってしまったよ


ろくに読んでもいないくせに
66名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 20:04:53 ID:ezk3NzNj
・荒らし>>65はスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
67名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 20:58:19 ID:wt0zFYZo
>>58乙。
68名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 21:46:54 ID:F48i+z7B
>>60って、51スレでウナギのSSに


99 :名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 01:26:47 ID:H1+iKr9G
ティオーナ様可愛いよティオーナ様
GJ!勿論次回も待ってます


って恥ずかしいレス付けた奴と同一人物だろw
懲りないねぇ、まったく
69名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 21:48:07 ID:9HzO6aMV
テンプレ文も知らない世の中じゃ
70名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 23:33:33 ID:50KZc3mn
七戦姫の続きタノム・・・
71名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 00:25:55 ID:qTOP/Vro
>>70
陛下乙
ぱくりネタ投下して貰わないと、てめぇの盗人サイトが干上がっちまうもんな
72名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 04:02:09 ID:OomQf5uF
男を寝取られて十八年間嫉妬し続けたらどうなるの?
73名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 04:19:45 ID:FOtUatM8
ババアになってるんだろ

あほくさ
74名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 04:33:25 ID:znvmZ++B
荒らしの親に見せてやりたいね
顔を赤くしながら、ぜぇぜぇ息を切らして書き込む姿を。
75名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 04:36:52 ID:hZMC/9fm
ここまで全部俺の自演

一回やってみたかったwww
76名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 10:35:09 ID:AU4Q01y/
避難所では虎さんが頑張っているな
バカも寄ってこないから、まったりしているわw
77名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 15:53:17 ID:qTOP/Vro
自分が投下したら荒れるの分かってるから、避難所使うトライデントはイイ奴だな
スレの平和のためにも、見ないで済むものは見ないにこしたこと無い
ずっとこの調子で頼むよ

ただ、アレだろ
あっちじゃ限られた人しか読んでくれないし、阿修羅氏にIPアドレスが見える関係で分身の術が使えないから
思いのほかGJが少なくて寂しいだろ?

それで、>>76みたいな宣伝しなきゃならなくなるんだね
78名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 20:08:21 ID:hZMC/9fm
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
79名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 20:09:20 ID:0tWNO8Lt
あれ?この展開、前も見たぞ
80名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 20:28:10 ID:p9sK8Tw3
キングクリムゾン!
81名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 20:57:34 ID:mgoMMq6g
キンクリは未来予知と結果を無かった事にする能力で
この場合はメイドインヘブンで世界が一巡して
住人の魂にこの流れが刻みこまれたって考えた方がジョジョ的なのー
この流れを断ち切る為にはプッチ神父を倒すしかないッ!
82名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 21:34:53 ID:4lH9XJz4
クリキン
クリスタルキング・愛を取り戻す嫉妬深い女のための応援歌
泥棒猫は空を見上げると嫌な星が見えたり破裂して死んだりする
83名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 23:01:17 ID:qTOP/Vro
まぁ、泥棒が運営している糞サイトの超過疎状態を「まったり」とか平気で言い換えられる人間だからな
トライデントさんにはあそこあたりが丁度いいのかもね
84名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 23:35:30 ID:mJuYpTs4
愛ゆえの嫉妬ほど美しい感情はない。
俺はそう感じる
85名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 00:28:31 ID:VuYw2M8T
ここまで俺の壮大な自演
皆見習え、この変態共が
86名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 00:59:03 ID:4HFKe/uv
トライデント氏はこっちで投下してくれないかな
どうせ、暴れているのはSSも書けない自称批評厨房だし
こっちが盛り上がるためにはSS投下が必須だぜ

修羅場SSをどんどんと投下されないかな
87名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 00:59:59 ID:h7UUGzvt
バカが沸いて荒れちゃうからなぁ…
個人的には読めるからどっちでもいいや
88名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 01:05:57 ID:KmPIGELH
>>86
その批評が幼稚すぎてお話にならないけどな
もう少し本を読んだらいいのに
89名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 01:13:54 ID:BeUew+i+
嫉妬する女の子っていいよね
鋸を持ってきて、泥棒猫を葬るとこが特にさ
90名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 01:16:52 ID:BeUew+i+
むしろ、自分の物だと思っていた幼馴染の彼が
知らない女の子とデートしている所を目撃していた場合

ヤキモチを通り越して、黒化するね 絶対に
91名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 01:59:19 ID:g50XOVW1
>>86
さんざんGJ貰って神あつかいされた後じゃ、むしろ心地よく聞こえさえするな
92名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 02:06:56 ID:wqcfniwV
>>90
そんな危険な幼馴染はとっと放置するに限るだろう
新しい女を作れば問題ない
93名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 02:30:38 ID:Ns5sHaT/
やはり、
愛しい人のために作ってきた弁当を食べさせようとしたのだが
泥棒猫の作ってきたお弁当の方が上手に出来ていたので、自分のお弁当は出せずに
泥棒猫にはーい あーんとかして食べている鈍感な主人公に
頬を膨らませているヒロインの嫉妬とか

そういう、SSが読みたいな
94名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 13:20:51 ID:MlZPnS1c
>>93
君の理想は君しか実現できないんだ。
俺の言いたいことが分かったならメモ帳を開いて執筆開始だ
95名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 13:51:19 ID:g50XOVW1
理想を執筆っても、文章作成能力のレベルが低いと文字通りお話にならないからなぁ
実際のところ、トライデントさんの投下を歓迎してる人は何人かいるだろうけど、
作品としての桜荘を応援してる人はいないだろ
例えば、転帰や星空が日替わりで投下されている状況じゃ「桜荘マダァ」とは誰も言わない訳で
96名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 14:16:36 ID:VuYw2M8T
寒いよ・・・全裸は寒いよ・・・
97名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 15:14:14 ID:uPSxdq6D
誰が得するのこの荒らし
98名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 15:29:45 ID:m3bve9K1
>>93
頑張ってその妄想を書くんだ
幼馴染がヤキモチを焼いているところが楽しみで仕方ない
99名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 15:31:52 ID:m3bve9K1
泥棒猫が腹黒くて、幼馴染よりも頭の回転が速いと
あっという間に寝取られるかもしれないな

それがイイ!!
100名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 15:36:35 ID:m3bve9K1
あかね色に染まる坂のキモウトもヤンデレ化していることだし
修羅場属性の持つ人間が投下しまくることを期待しておこう
101名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 16:51:21 ID:QB0Ydtcu
どうでも良いことで盛り上がれるスレ住人すげえ!!!
102名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 19:41:38 ID:o823JQSz
こ、このジャムうめぇぇ!?
103名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 20:36:43 ID:fwkyFsH+
>>102
レインボーパンでも喰ったのかw
104名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 22:36:05 ID:A+zKYioJ
>>102
ヤンデレ特製ジャムか
何が入ってるんだろう…
105名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 22:57:54 ID:QX2OJgyG
イチゴジャムと見せかけてそこはかとなく鉄の味がする
106名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 23:53:56 ID:HiGCHWAd
血塗れかよ
107名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 01:03:22 ID:sCA8O3EA
最近、妹の視線が冷たいんだ…現実なんてのはもう最悪。
このスレのキモウトが俺の唯一の清涼剤です。
108名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 02:34:32 ID:CB3NI2z6
単発ばっかで面白いスレですね
過疎状態をカモフラージュするためとは言え、一人で頑張るのは辛いだろうに
109名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 03:03:40 ID:nTFEnMi9
>>108
こんな過疎スレ一人で延々と喋るのは難しい
110名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 04:53:24 ID:cfqAgXo9
しかし、ここまで全部オレの自演
111名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 11:13:05 ID:8gqrYdvt
>>107
妹に彼氏が出来ましたので、逆に俺がヤンデレになりそうだ
112名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 11:14:07 ID:8gqrYdvt
逆に姉は彼氏に振られてから、ひきこもりになっているので
俺の家はいろんな意味でクレイジーな状態に突入

メルヘン化した姉とビッチ化した妹



ちょっと、二次元に逃げ込んでいいかな? 
113名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 14:56:46 ID:mWBKXPIV
>>112
目の前の現実と戦ってからにしろ
114名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 18:49:27 ID:nPpDzm7b
女のひきこもりなんてあるわけないだろ
115名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 22:54:48 ID:fMeePa6J
>>107
あんまりこのスレのキモウトに入れ込んでるから嫉妬してるんじゃないのか
かまってやれよw
116名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 02:50:20 ID:at21tiO7
かまってやれば、キモウトによる監禁の日々が始まるわけだが
お兄ちゃんは私だけものなんだからね
他の女のトコにいかせない。ううん、いかせてあげない

って感じに監禁される

117名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 04:01:37 ID:WuJ9fI4g
>>116
・・・本望だな・・・
118名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 04:21:58 ID:R3C6bpf2
>>117
ノンケ
119名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 21:22:41 ID:tmSv14R4
>>112
姉を慰める
 ↓
姉が立ち直る
 ↓
>>112に彼女ができる
 ↓
姉「>>112も私を捨てるの!?」

おいおいSSが一本書けそうなシチュじゃないか
120名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 23:34:11 ID:mQFG7quy
>>112って、明らかにメンヘルとメルヘン取り違えているうつけ者だろ?
彼自身じゃ執筆は無理だろうな
可哀相だけど
121名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 00:16:59 ID:IkhHMu/v
はいはい煽り煽り
122名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 00:27:45 ID:5Lpd05XR
>>112
お前の体験をぜひSSで書くことをオススメするぜ
お前の姉さんの希少価値はレアメタルに匹敵しないぜw
123名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 00:29:38 ID:5Lpd05XR
誰か恋人が妹に刺されたという体験をしている方いませんか?
妄想でも可w
124名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 00:45:01 ID:eiMKBgUT
>>123
妹なんて大好きなお兄ちゃんに近づく泥棒猫なんて
恋人になる前に殺されているので体験談とかは

存在しません!!

OK?
125名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 00:51:57 ID:sDCCF4rA
お兄ちゃんどいて そいつ殺せない!!

126名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 01:11:27 ID:r7IgGWvA
ずっと沈黙が続いてたのに、ちょっとつつかれただけで単発IDがワラワラとw
これだから……
完全に終わっちまったな、このスレも
127名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 01:18:44 ID:rN7tsePR
いいか、みんな

        (゚д゚ )
        (| y |)

高山カツヒコとminoriは単体でもいい修羅場を書くんだが
これをひとつにすると……

     空鍋
    糸電話 ( ゚д゚) 問い詰め
       \/| y |\/

実に素晴らs……もとい凄まじい物が出来上がる。

         (゚д゚ )  ⌒ポイ    糸電話
        (| y |\/      空鍋   問い詰め

危ないから真似はしないように。
特に優秀なスタッフの揃ったところで実験すると
多くの犠牲者と少数の中毒患者が出るぞ。
128名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 01:21:42 ID:0jcxLaCo
>>123
妹の嫉妬の炎は自分の家まで燃えてしまう(放火で両親殺害)
遺産(両親の生命保険)で兄を閉じ込める屋敷を完成させた

その後、そいつの姿を見たものはいなかった

129名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 01:57:42 ID:r7IgGWvA
こりゃ作家が離れていくわけだわ
吉甲斐しかいないんだから、見捨てられて当然か
130名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 08:58:32 ID:abFqGgBB
ウナギ以来久しぶりに来たけどあんまし変わってないのか?
131名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 11:22:08 ID:DhoM0E1a
>>128
妹によるお兄様の調教の日々ですか

お兄様の毎日の水分の補給は妹の涎だけとか
素晴らしい日々とか送れそうだな
132名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 16:42:36 ID:cdfZ+2K7
>>130
前スレとかは酷かったけど、最近はそうでもない気がする。
最近は荒らしが必死に煽りしてるんだけど、誰も相手にしてないよ。
133名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 17:08:56 ID:umtY8RUf
>>128

せめて、その過程を詳しく日記形式で書いてみないか?
134名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 17:26:36 ID:r7IgGWvA
最近はターゲットになってる特定の書き手さんたちが自重してくれてるから平和なんじゃ?
荒らしのレスもここのところ単に存在を誇示してるだけのようだし
135名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 21:30:31 ID:5kTsFaha
修羅場のプロットを考えると心は癒されるぞ

136名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 21:32:10 ID:5kTsFaha
泥棒猫とヒロインとヘタレ主人公を軸にして生まれる
修羅場は地獄の業火に匹敵するぐらいに熱いし
137名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 22:54:34 ID:mbekqtfE
ああ…他人の修羅場を傍観してニヤニヤしたい…
138名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 01:08:40 ID:n3Da6yOq
>>135>>136
志村ぁ〜ID、ID

今回はうっかりしてたなw
139名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 02:25:56 ID:SoH87yze
>>138

ただたんに書きたい事が思い付いたから連レスになっちゃっただけじゃない?
140名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 10:07:57 ID:Jz1+J7C0
>>136
それなんてスクールデイズ?

あっちは世界最高峰のビッチ女と宇宙最強のヘタレのおかげで
修羅場なんて生易しいレベルじゃないとこまで突入していたけど

その分、ヒロインは女神に神格化された

我々も言葉様にストーカー行為されたいですね
141名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 10:10:05 ID:Jz1+J7C0
でも、その言葉様が得体の知れない新主人公にNTRが決定しているのが残念だね
宇宙最強のヘタレと新主人公なら


どっちも嫌だ

言葉様の相手はレイパーってという相手がお似合いさ


ちなみに俺は心ちゃん狙いだ
修羅場よりも嫉妬される方が好きなのさ
142名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 10:58:39 ID:x3ntYhyj
言葉様がNTRって決定してるってマジ?
まぁ、誠みたいなクズよりマシか
143名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 11:40:43 ID:idDiPq+n
スレ違い
エロゲ板の修羅場スレでやれ
144名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 11:42:10 ID:XvTZPCa6
新主人公→言葉様が好きだから
NTRはあるかもしれないが、

メインヒロイン→誠にNTR可能性はかなり高いw

>>141
お前はロリコンだな!!
145名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 13:22:55 ID:n3Da6yOq
>>143
放っておきましょう
こんな流れがスレを活性化させ、書き手を呼び込む切っ掛けになると、心底から信じている人(単数系)ですから
146名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 15:38:29 ID:SQPM/vE8
まあ、鮮血の結末以上のENDがあればいいんだけど
流血沙汰があるらしいと聞くし
147名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 15:46:04 ID:+ZRvaSNo
頭の回転が遅いヒロインが油断している内に
泥棒猫が自分の体を利用して誘惑する

気が付いたら、主人公が泥棒猫の体に溺れていた
心変わりした主人公に気付いたヒロインだが
時はすでに遅く、泥棒猫と主人公は恋人同士になってました



そこでヒロインは鋸を持ってきて、泥棒猫の首をちょんぎる展開だと
何だか味気ないな
148名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 22:31:48 ID:TG0wpwcc
大好きな男と自分の夢を天秤に掛けて、男に応援され
それで自分の夢をとった女が居ると仮定する。
最終的には夢を掴めず、故郷に戻れば男は自分の親友と婚約してた。

この女の精神はもうズタボロだろうな。
149名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 23:21:44 ID:nxmR9Wzm
>>147.148
さあそれをSS化する作業に戻ろうか
150名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 23:32:00 ID:BQ5Z9e1d
ただのパクりじゃねえか
151名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 00:36:28 ID:oeziLkhM
>>148
幼馴染がアイドルになって、人気アイドルの夢を叶えて主人公と結婚しようと思ったら
主人公は他の女と付き合ってましたって感じだな

主人公は幼馴染のことが好きだけど、マネージャー辺りに幼馴染のアイドルは
人気アイドルグループのウマップの中村君と付き合っているとか言われて
ショックを受けて、他の女性と付き合うという


少女漫画的展開を思いついた

まあ、少女マンガはスイーツだから普通にイケメンと普通に付き合って
振られてから主人公のとこに走るって展開が多いw
152名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 00:41:16 ID:ai2oJUR6
>>151
それ前思いついたやつだww
結局挫折したが・・・
153名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 00:43:19 ID:oeziLkhM
やはり、修羅場スレ
同じ嗜好の奴ばかり集まるなw
154名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 02:05:56 ID:pauoPLOc
エレパロスレ?
155名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 09:16:53 ID:/oSxJXNK
過疎化させまいと、ずっと独り言続けてる奴
キモイ
156名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 10:08:15 ID:4XZ62S3o
>>152
今こそその妄想をここに書かないか?
157名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 13:12:35 ID:/oSxJXNK
新しいIDに話し掛けられて、応える人が誰一人としていないのが笑える
悲しくなるほど冷たいスレですねw
まぁ、応えたくても応えようがないのは当然ですけど
158名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 13:54:29 ID:DXgqQ6KN
さて今日も紳士のお仕事全裸待機を始めるか
159名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 14:16:30 ID:xr856K7+
まったりと待つべし
適当に修羅場ネタで語るのが一番だな
160名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 18:02:31 ID:aEf+N1z+
>>158
それは仕事じゃない。
当然の嗜みだ。
161名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 19:09:50 ID:yUaLU5mP
>>158
ネクタイは着けてろよ?

話変わってシャッフルのような主人公に対して罪がある女性が
段々と病んでいくのが大好物だ。
お前らはどんな感じが好きなんだ?
162名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 21:51:34 ID:uCTLaatE
このスレの紳士ならばすべての修羅場を愛すべき
163名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 21:53:57 ID:ytvlWtZU
どうでもいいけど投下マダー?
ってか書いてる人いるの?
164名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 00:11:35 ID:IVLOYYFY
つか、もうこのスレには必死で連レス続けてる基地外とちゃちゃを入れてる荒らしの2人しかいないだろ
本格的に終わっちゃったな
165名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 00:43:20 ID:l5izEqdP
>>163
どうだろうねぇ。
まぁ荒らしを徹底スルーしてればそのうち書いてくれる人もいるだろ。全裸待機だ。
166名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 10:01:58 ID:74qFg6gn
おう、俺は露出度高いサンタクロースの衣装着て待ってるぜ
167名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 15:52:13 ID:S8cwyk0r
紳士は裸にネクタイだ
168名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 08:49:58 ID:iSbUkyRQ
ここより自分のブログで書いたほうが得だろjk
169名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 17:35:41 ID:tWUKKQY9
>>167
それは英国式だ
170名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 17:54:06 ID:uskFGdEc
なら俺は日本式の褌一丁正座で待つ
171名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 21:12:04 ID:y7lLcBHo
>>170
褌より陣羽織だろjk
172名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 03:30:12 ID:ECzQ9wYL
純日本式は全裸に足袋と決まっておる
173名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 09:59:57 ID:8i8GePnd
じゃあもう陣羽織に褌つけて足袋履けばいいよ。寒いし。
174名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 14:59:30 ID:SVan93bM
何かの祭りみたいだな
175名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 23:24:20 ID:6g/EmgsT
コタツの中で全裸でイチャイチャしたいお
176名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 00:02:28 ID:fe9fjugi
とりあえず年明ける前に転帰予報の続きが読みたい
177名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 00:33:46 ID:vOWFavJD
作者さん、セルフリクエスト乙っす
178名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 01:15:35 ID:BDtadS2f
ここで投稿しにくかったら、自分のホームページの中でも良いお
早く続きが見たい
179名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 16:46:04 ID:nNYHVGDQ
同意
転帰予報って名前が出ただけで作者と決めつけるキチガイがいるんだから、職人は投下しづらいだろうしな
180名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 19:32:40 ID:H0IlZLLe
職人さん、避難所でも投下してくれれば幸いです。
181名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 22:06:59 ID:Y0LaNXCR
どうでもいいから、七戦姫の続き頼む。
182名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 23:10:56 ID:vOWFavJD
>>181
陛下におかれましては毎度乙でございます
183名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 23:13:08 ID:QC3LVSfD
ノントロと雨の音と古いけど螢火の続き待ってるぜ
184名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 00:11:10 ID:69QB9TAA
<font size="7">嵐うざい</font>
185名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 14:00:41 ID:LEB7r1jT
リアルの荒らしがどんだけ悲惨な人生を送ってるのか興味はある
できれば、もっと悲惨になりますように
186名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 19:32:07 ID:wvIe+Jo3
俺の暮らしが修羅場一色に染まりますように。
187名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 04:31:02 ID:KQgyolwM
188名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 02:24:46 ID:Sahoz9Mz
>>187
184(いやよ)?
189名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 23:10:01 ID:lliyIqk0
 いやよも(184)好きの内。

190名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 23:57:36 ID:vqytEdoI
職人の降臨を願ってあげ
191名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 06:05:42 ID:BH9bdOMH
呼んだ?

ここまで全部オレの自演
192名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 09:20:05 ID:9vl8OLil
>>191
一人しかいないことくらいID見てりゃ分かってるよ
言うまでもなく
193名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 20:49:16 ID:Fr+z9JhH
ぁまいら仲良くシヨウゼ!
194名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 22:33:06 ID:VL0SPm4M
嫉妬スレは終わったんだ

卒業しなきゃ!!
195名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 23:48:47 ID:ymig1ZYt
まぁ俺は待つけどね
196名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 01:01:45 ID:AmP9pTqx
俺も、まだ終わって無いと信じて待つ
197名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 01:26:17 ID:tUo0JT7B
俺は単位を落としたので留年する。

どうしてもヤンデレ学と泥棒猫処置法の単位が取れないんだ。
198名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 16:23:08 ID:gLKmcx9U
俺のとこのヤンデレ学の先生
急な修羅場でよく授業を休講にしてたから全然楽だったぜ
199名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 20:57:41 ID:zOeTTK3o
修羅場検定二級とれねえよ!どうやってとんだよ!?
200名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 01:14:17 ID:p0nizQhq
特に勉強もしてなく、取る気もなかったけどお姉ちゃん検定一級を取った。
姉曰く、「睡眠学習の賜物」とのことだが、そんなことやってないんだけどなー。
201名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 02:15:27 ID:hRsAOIax
>>200
馬鹿だな〜
お前姉ちゃんに狙われてんぞ
俺は勉強してないのにみんなが受けてたから、受けてみたら、キモウト検定1級取れたけどな
ヤベ、俺天才ww

ちなみに妹はよく弁当作ってくれるよ
202名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 09:21:53 ID:kv+LT1SL
なにこのキモイ流れ
こいつバカなの? 死ぬの?
203名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 16:51:43 ID:/b1Xu3KG
俺は女友達の勧めで嫉妬検定2級までとったけど
これって就職とか何かで有利になったりするのかね?
最近「今度は1級も取れ」ってうるさいぜ
204名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 00:15:39 ID:RBJEtgLv
三角関係検定五級落ちた…ちくしょう…
205名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 01:06:13 ID:R6pEhnv0
A(♂)はB(♀)と付き合っているけれど、Bの親友(又は家族)のC(♀)にも手を出しちゃって
CはBに悪いと思いつつAと隠れて付き合うのをやめられないっというSSはありますか?
206名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 02:40:22 ID:kJ1Bg0jv
>>205
「不義理チョコ」がそんな感じかな
207名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 06:09:51 ID:Zm8zjh9b
>>204
五級に落ちるとは・・・
実技に進めないじゃないか
208名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 16:34:35 ID:bGd6aZ2D
なんとか書き手を呼び込もうと、スレが盛り上がっているように装ってるんだけど
流れがあまりにキモ過ぎて逆効果にしかなっていない
なんか哀れになってきたな
209名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 18:59:01 ID:0AlZWf5c
>>208
お前の言うキモくない流れって何よ?
210名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 19:32:40 ID:r30yYXPV
Ψ叩き
211名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 22:42:43 ID:RhHqXbaY
ただの煽りなんだから触るなよw
212名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 00:08:33 ID:2/2blhUb
ここまで全部オレの自演
213名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 04:31:46 ID:71DZxm/O
>>212
嘘言うな。俺の自演だ
214名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 05:29:51 ID:2/2blhUb
いや、オレだよ? オレ、オレ
215名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 21:25:53 ID:WkQNHyV5
で、ID変わった頃に「オレオレ詐欺かよ」って自演する予定ですかな
長い付き合いだ。だいたいの習性や行動パターンはつかんでるよ
216名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 00:42:49 ID:7RfSgQJW
なんで職人こないのかなあ…
217名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 01:37:06 ID:/amV1RUx
ようやく1年か
向こう9年はこの状態が続くらしいからな
さすがに職人さんたちも嫌気がさしたんじゃ
何人かの職人さんは別の掲示板に移転したみたいだし
俺も誰か紹介してくれないかな
218名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 20:22:50 ID:MWZmIhuO
チラシの裏とかどうだよ
219名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 21:51:53 ID:AW/N70RW
ちょっとスレ違いかもしれません。
不快に思われた方は是非スルーしてください。
220名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 21:53:24 ID:AW/N70RW
ボキャブラリーの少ない自分だ。安易で面白みのない表現で申し訳なく思う。
でも、その光景を目の当たりにした瞬間、確かに身体に電流が奔った。
呼吸を、瞬きを忘れ、ただその“空間”に釘付けになる。
後に人に聞けば、そのショーは朴訥で“らしくない”ものであったという。
しかしこれまで感性というものが著しく枯れていた自分にとって、モデルの一挙一動、生地の揺れや肌で感じる匂いそのものが高貴なものに映ったのだ。





「はぁ?海外留学??この年で?」
「……」
「大体お前、大学はどうするんだよ、内定は?いまさら辞退して外国に飛ぶってのかよ??」
「……学校は辞める。内定も申し訳ないけど辞退の旨を人事にお伝えした」

人気の少ない食堂。
既に最終時限の講義も終了し、厨房でも後片付けが始まっている。
かちゃかちゃと食器がこすれる音。洗浄器が立てる轟音。パートのオバちゃんたちの声が雑音に混じって耳を打つ。
対照的に、私達は静寂の中にいた。

「……デザイナーって…今までそこまで洋服好きだったかよ?…ホント、わけわかんねぇよ」

目の前で頭を抱える青年はため息と共に視線を外した。
切れ長の瞳はいつも強い光を含んでいたが、今日ばかりは暗く覇気に欠ける。
こうやって声を荒げたり、私のことを“お前”と呼ぶことも滅多にないのに。
どれもこれも、私が四年間の付き合いである彼に夢の話をした所為であろう。

「本当にごめんなさい」
「………」

深く、頭を下げる。
肩越しに背中まで伸ばした髪が崩れるのを感じる。
訪れるのは、数えるのも億劫になるほどの、静寂…溜息。

「もう、言っても無駄なんだろうな。初めて会ったときからそれは感じてたよ」

普段は怜悧で無機質な印象を与える。
感情に乏しいせいか人間らしさが希薄で、どこか浮世離れしている。
それが彼伝いで私に届く自分の客観像。
言い得て妙である。幼いころから他人が興味を引かれるものに賛同できず、数多くの本に囲まれて生きてきた。自分の大好きな世界に閉じこもりながらここまで来た。
根暗…と自分では分析している。だがそれを苦とも、人間として致命的な欠損だとは一度たりとも思ったことはなかった。
221名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 21:54:32 ID:AW/N70RW

「……止めないよ。好きにしたらいい」

瞳が交錯した。
実直剛健で表裏のない誠実な人柄。
中、高と運動部出身であるためか、上背は私が見上げるほど高く、筋骨たくましい。
私と対角にいる人種だった。
いつも自信に満ち溢れていた、まぶしかった。
私に触れる指は熱く、優しかった。
そんな彼が、まるで捨てられた子犬のような目をしている。きっと胸の奥では逆のことを考えている。
わずかに震える目蓋がそう囁く。
だが反対に私の意志を曲げたくない。自分がずっとそうしてきたため…?いや彼が優しいからだ。
溺れそうになるくらい深く暖かい愛情を感じると同時に、私自身が折れそうになるくらいの後悔が押し寄せる。

「応援するよ。他でもない、お前の夢なんだ。やってみたらいいよ」

作り笑いだ。
そんなの、私にだってわかる。
優しすぎる。本当に、優しすぎる。

「ありがとう…」

今でも彼に愛されて、本当によかったと思う。

222名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 21:56:55 ID:AW/N70RW

「ちょっと誠司、それマジなの??」

誠司、それが愛する人の名前だ。
名は体を表すというが、正にその通りだとわたしは思う。
昔から誠司は嘘の苦手な…否、言えない人間だ。
いつもは溌剌とした横顔も今はどこか力ない。
彼が吐き出す言葉はいつも真実。見上げる瞳が確かにそう告げている。

「マジもマジ。大真面目だよ、彼女は」

でもなんで今更…といいかけて再び視線が合う。
思わず自身、言葉を飲み込んだ。

「イタリアに四年間、だと。美大に通ってる友達に無理やり連れて行かれたファッションショーで目覚めちまったみたいだ」
「…四年か、ちょっと遠距離するには長いよね…」

誠司の恋人でありわたしの親友、由紀の顔を思い浮かべて思う。
あの娘は一度決めたことを、そう簡単にあきらめたり変えたりするようなタイプではない。
だから誠司はその旨を聞いたとき失望し、そして留められなかったのだろう。
彼女のことを一番よく理解して、一番……愛しているからこそ。

「長い、長すぎるよ。おれ、これからどうすりゃいいんだよ。近くに居すぎたからかな…正直あいつ無しの生活は思い浮かばない」

223名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 21:58:39 ID:AW/N70RW

誠司とは幼馴染だった。
と言ってもドラマや漫画に登場するステレオタイプな関係じゃない。
寝坊しそうな誠司を起こしに行ったり、昼食にお弁当を用意するようなことはなかった。
普通に幼少を謳歌し、学生生活の苦楽を共にした気の置けない親友。
たまたま進学先が重なって、大学までずるずるやってきてしまった腐れ縁。少なくとも誠司はそう思っているだろう。
……わたしはそんな風に思ったことはないけれど。

「……そっか、それで、誠司はどうするの?由紀から別れようとは言われたの?」
「いや、由紀からは言われてないよ。むしろ俺のほうから別れは切り出した。四年も会えないなら、辛い思いをするくらいならいっそ別れてくれって、でも…」
「由紀が嫌だ、って?」

暗い感情が灯る。

「直接的な言葉で言われたわけじゃないが、できれば…」
「待ってて欲しい、って?」
「…ああ」

声が震えている。
もちろん誠司の、ではなくわたしの声が。

親友と離れて悲しいから?
わたしには何の相談もなく夢を追うから?
長い付き合いの誠司を苦しませているから?

総て―――否。
この感情は由紀に対する失望でも、誠司に対する憐憫でもない。

「―――け―――で―――よ」
「…どうした、真理恵?」

―――ふざけないでよ、あの女……

「真理恵?」



「ふざけないでよ、って言ったのよ」

他でもない、わたしは怒っている。
そして、

「絶対に許さないから」




224名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 21:59:27 ID:AW/N70RW


出発の日は容赦なく訪れた。
年末の出国ラッシュと重なるためか、空港はバカンスへ向かう人であふれている。
家族と連れ立ったもの、大きな荷物を抱えた単身のもの。
横目に流れる光景がどれも羨ましく思えた。
離れても、せいぜい一週間そこらで再会できるのだから。
おれはマフラーを緩めると、ひとつため息を落とす。
隣の由紀に、聞こえないくらいの大きさで。

「空港まで来てくれて本当にありがとう」

嬉しさ半分、悲しさ半分、といったところだろうか。
おれの指に触れる力で理解る。
四年間も一緒にすごし、とうとう最期まで彼女の表情から心は読めなかった。
不甲斐なく思うと同時に、諦念にも似た笑みが“出来”た。

「気にするなよ。四年間…待ってるって約束したんだからな。由紀も今は勉強のことだけを考えろよ」
「…うん、本当に、本当にありがとう」

小さな身体がすっぽりと両腕に収まった。
幾度となく抱きしめ、触れ合った体温。
凍らせたはずの気持ちが溶けそうになった。
だからそうならないうちに彼女を引き剥がす。

「待ってて、くれるんだよね?…」
「何度も言わすなよ。繰り返すと嘘みたいになるだろ」
「うん、分かった…信じてる」

もう一度彼女が胸に飛び込んだ。
身体の線は細く、折れそうなほど。

「そろそろ時間じゃないのか?」
「うん…ありがとう」
「真理恵も来てくれるって言ってたんだけどな…どうも道が混んでて間に合わないらしい」
「そう…でもこうやってしていられるし」

初めて見せる甘えの表情だった。
もっと早く見せて―――いや、見つけられれば―――首を振るイメージで頭から追い出す。
225名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 22:00:23 ID:AW/N70RW

「誠司君…」

時間が迫っている。
由紀はおれの小指を掴んだままだ。
身体はゲートに向かおうとしている。だが心が、おれの指先に絡み付いている。

「行けよ」

最高の笑みを浮かべて彼女を見つめる。
だが、彼女と視線が交錯することはなかった。
いつもは落ち着いて細められている目じりが、大きく見開かれていたから。


「まり、え…?」

ふと背中に軽い衝撃を覚える。
そのまま視線が背後に流れ―――、甘い香りが唇に広がった。



「どう、して?……」

「誠司のことはわたしに任せて、気にしないで行ってお出で、負け犬さん」

動転する思考の中、由紀の顔がゆがんだ。
見たことも、想像することもなかったほどに、醜く。
白雪のような額は割れ、宝石のような黒目がちの瞳は混濁する。

「さようなら、そして、メリークリスマス」

「なんで、真理恵?そんな?…誠司君??」

「誠司はわたしのものになるの、だから、さようなら―――」

Merry Christmas I Lov”ed” You.

最高のさよならを。

226名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 22:01:29 ID:AW/N70RW
以上です。
スレ汚し失礼いたしました。
227名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 22:05:38 ID:/amV1RUx
はいはい、神
ワロスワロス
228名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 22:41:48 ID:Z3w856Kt
>>226
短編でもGJ!
また投稿してくれるのを待ってます!!
229名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 00:21:40 ID:gmItNwtZ
>>226
抜けた!!
暴発しちまった俺のマグナムをどうしてくれる
罰として続きカモ〜ン
230名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 00:57:38 ID:F3mwAB+T
>>226
続きはまだかい?GJ!
231名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 02:43:23 ID:McpS9VkQ
GJ!! この砂漠をもっと潤してくださいw
232名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 09:20:06 ID:gmItNwtZ
>>226
知らないうちに作品投下されてた
神すぎる
今まで降臨した神の中でもまさに最高神
233名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 11:20:00 ID:SBqpUZtl
自分は何もできないくせに、他人の比較だけはするって>>232には同意できないけど、この神の続きは是非とも読んでみたいと思った GJ
234名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 12:15:34 ID:GQGyT9YL
これは自演乙と言わざるを得ない
あからさま
235名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 13:30:06 ID:qpUZSBSI
まだこのスレに作品が投下されるなんて許せない!
折角職人が寄り付かない空気にしたのに!
このスレから職人を完全に根絶しなければ!
236名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 13:58:58 ID:tbpu02c4
とりあえず、編集会議でプロットを提出する必要がある
編集長のOKが貰えたなら、連載できるぞ!!!!
237名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 16:26:08 ID:gmItNwtZ
久々に名作を読ませてもらったぜ。
商業誌でも食っていけそうな逸材の登場だな。
つか、どっかで書いてるプロの作家なんじゃねぇの?
文句なく今年の最高傑作だ。
238名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 19:14:24 ID:XmxYjr7f
>>226

超GJっす!

投下をありがとうございます!

短編では勿体無いっす…
239名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 19:21:33 ID:XmxYjr7f
>>238
sage忘れスマソ
orz

240名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 00:04:32 ID:0sz7VLln
死ね
241名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 05:33:59 ID:f+DK4E35
>>240
ID惜しいな
orz
242名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 15:01:17 ID:TPnX68Zc
すばらしい
職人が帰ってきたぞ
皆 宴だ
243名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 18:34:29 ID:6cjbv261
(^o^)ノ追い出せー
244名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 19:15:05 ID:Cr8KFtFm
マジでVIPに帰れな方が常駐していらっしゃるようで
245名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 20:30:54 ID:0xps0AEE
>>226
感謝。
246名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 22:42:51 ID:ynfDANzY
このスレずっとこんな感じだよな
いつからこんなにもゆとりだらけになったんだよ
247名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 23:24:39 ID:j/F1Flbo
投下開始
248両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/22(月) 23:26:33 ID:j/F1Flbo
「……で、佐藤。お前ん家に来たは良いが、これから何するんだよ?」
「課題完遂祝賀パーティー。仲川とあたしとでしか出来ないことよ。こういうのって素敵だと思わない?」
「素敵かどうかはともかく、随分と抽象的な答えだな」
「……素敵かどうかって訊いたの聞こえなかった? あたしは仲川の質問に答えたんだからあんたもあたしの質問に答えてよ」
「悪かったよ。……素敵なんじゃないの? その、何とかパーティーとやらは」
「……ふぅん……」
 言葉の応酬の最中で一度も振り向くことのなかった佐藤早苗は、俺に背を向けたまま自分の家のドアノブを捻った。
ドアと数メートル距離を置いた門の付近から佐藤早苗の住居を眺める。視線の先にあるのは、何の変哲もない二階建ての一軒家。
にも拘わらず、どうしてこれからこの家にお邪魔するのだと考えると二の足を踏んでしまうのだろうか?
ただ単に異性の、それも佐藤早苗のような目を合わせるのも憚れる程に容姿端麗な女子の家に行くという未知の体験を、チキンハートが恐れているのかも。
実際大体二ヶ月前までは彼女に対して一方通行極まりないチラ見をするだけだった訳だし。
あるいは、自分は佑子さんの彼氏であるなんていう自惚れ混じりの自覚が、異性のそれも以下略な女子の家への訪問を拒んでいるという可能性も捨て難い。
だが、何よりの原因はやはり――目の前にいる佐藤早苗の様子にあると思う。露骨に不機嫌だ。
彼女いる歴まだ二ヶ月弱で女性経験の浅い俺でも、今の佐藤早苗から漂っている陰惨とした雰囲気を感じ取れはする。
会話の最中にですら目を合わせてくれないんだから嫌でも分かってしまうんだけどね。
「ついてきて」
 佐藤早苗はドアを開けると、そのまま家の中へと慣れた足取りで入って行った。どうやら俺に拒否権はないようだ。
外部からの力を失ったドアが独りでに閉じていったのを見届けて、溜め息を吐いた。
「俺のことを待ってもくれない訳ね。これはこれは……」
 先が思いやられるね、本当に。家の中でもこのままの雰囲気だったら気まず過ぎるな。
二人きりの会話のない課題完遂祝賀パーティーとやらを想像しながら、俺はドアの方へと向かった。
249両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/22(月) 23:28:07 ID:j/F1Flbo
「仲川!?」
 俺が間もなくドアノブに手を掛けようかという距離に差し掛かったのと、佐藤早苗が大声出しながら凄まじい勢いでドアを開けたのはほぼ同時だった。
辛くも殺人ドアとの接触を避けた右手を思わず引いてしまった。
無意味に右手を左手で撫でつつやった視線の先では、何故か佐藤早苗が胸を撫で下ろしていた。
「何だ……脅かさないでよ」
「こっちの台詞だ。俺の右手が恐怖のあまり震えているよ。いきなり何だ?」
「中々来ないから、帰ったかと思ったじゃない……」
「ここまで来て今更俺が帰ると思うのか? 信用ないな。てかせっかち過ぎるだろ」
「悪かったわね……。とにかく早く入って!」
 眉を若干吊り上げた佐藤早苗に右手を強引に引っ張られて、俺は初めて異性宅に足を踏み入れさせられた。
不意打ちを喰らいつんのめりかけたが何とか堪え、清ました顔で家の中を見回す。
「お邪魔しまーす」
 普段よりは若干声を張り上げて挨拶した。
パッと見では佐藤早苗の家族らしき方々は見当たらないから奥の方にいるのだろうと見越しての配慮だったが、それに対しての答えは返ってこない。
まるで俺がこの沈黙を作ったんだみたいな空気が佐藤早苗との間に広がっているような気がして、正直居た堪れない。
俺の手を離した佐藤早苗の表情から少し棘が抜けたように見えるのが、唯一の救いか。
「ちなみに、親いないからね」
「そういうことは家入る前に言ってくれよ。今俺超恥ずかしいんだが」
「今のはあたししか聞いてないし見てないんだから、気にしなくていいのよ」
「秘密の共有ってやつねぇ……。お前の言う“素敵”ってこういうこと?」
 既に靴を脱いで先に進もうとフローリングに片足を掛けていた佐藤早苗が、ゆっくりと振り向いてきた。
「段々、分かってきたじゃない」
 約一時間ぶりに目の当たりにした佐藤早苗の笑顔は、先程までの暗いムードとのギャップのせいか、懐かしく見えた。
後、――誠に憎らしいことだが――単純に佐藤早苗が明るく振舞っているってだけで、こちらも元気が出てくる気がするのだ。
本当に佐藤早苗という奴は魔性の美少女だ。俺が一目惚れしたのも仕方ないと思えるくらいに。
「そりゃどうも」
 この女を惚れさせているとかいう男がどんな奴か、興味深くてならないな。
そんなこと思いながら、俺は佐藤早苗に導かれるままに階段を上っていった。
250両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/22(月) 23:29:48 ID:j/F1Flbo
 佐藤早苗に先導されて着いたのは、彼女自身の部屋の前であった。
同級生の女子の家に入った経験が皆無だから何とも言えないが、女って男をそんな簡単に自分の部屋に入れて平気なのか?
親御さんがいらっしゃらないようなんだから、別にリビングで談笑するだけでも良い筈なのに。
まぁそもそも課題完遂祝賀パーティーだなんてイレギュラーなことするらしいから、普通に考えるだけ無駄か。
それに、佐藤早苗自体も女子からしても男子からしてもイレギュラーな存在だしな。
中学の頃は遊んでいたらしいから、男を抵抗なく自分の部屋に誘えるのも別に違和感あることではない。
 ……いや、馬鹿言ってんじゃないよ俺。
 さっき佐藤早苗に本人曰く『大恋愛している』男がいることを再確認したばかりじゃないかよ。
そう、彼女には今、中学での男付き合い全てを遊びとして片付けてしまえる程に惚れている男がいるんだ。
――なのにどうして、佐藤早苗は男友達に過ぎない俺をこんなに受け入れているんだ?
問題の争点が完全に“一般女子”から“佐藤早苗”にシフトしてしまったが今はどうでも良い。
そもそもよくよく考えてみれば、佐藤早苗はその男に高校入学前から惚れていると言ってなかったか……?
そうだとしたら、バレンタインデーに俺含め一般男子生徒に義理とはいえチョコを配るのもおかしいぞ。
いくらなんでも、好きな相手いるのにわざわざ義理チョコ作るなんて奇妙な話があってたまるか!
俺が女で好きな男いたら、その男をオトす為のチョコを作ることだけに全神経磨り減らすと思う。
 ……訳が分からない。
苦い思い出として胸の内に閉まっておく筈だったバレンタインデーでの出来事が脳裏に蘇ってくる。
バレンタインデーにおけるチョコの種類が義理と本命の二種類だけなら、俺が貰ったのは前者の筈……そう思っていた。
でも、今はそう仮定しては矛盾が生じてしまう。だとしたら後者……ってことも当然ながら有り得ない。
佐藤早苗の好きな相手が仮に俺だとしても、俺以外の奴に義理ではないであろうチョコあげているんだから仮定破綻。
それに俺と佐藤早苗は高校入学前には知り合ってないしな。
 義理でも本命でもない。では、俺のチョコは一体何チョコだっていうんだよ……?
 てか一般女子の話からどうやって俺の正体不明チョコのことにまで至ったのかもう思い出せない。
251両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/22(月) 23:31:42 ID:j/F1Flbo
「仲川、あんたは瞑想しないと扉の先に進めないの?」
「あ」
 ただいま、佐藤早苗。俺はどうやらまた無意味な思考旅行をやってしまったようです。
困った時はとにかく“何も考えない”っていう俺の中での鉄則を忘れたのか、仲川信悟よ。
いやはや、悪い癖ってのは簡単には抜け切らないから怖い。危うくまたもや非生産的な思索に耽って自爆するところだった。
起こしてくれてありがとよ、佐藤早苗。
「すまんすまん、何でもないよ」
「何でもなかったら逆に気持ち悪いんだけど。あんなに呆けて」
「そう言うなよ。初めて異性の部屋入るから少し緊張してるだけだ」
 そういうことにしておいた。
「へ、へぇ……そうなんだぁ……!」
 佐藤早苗はすぐさま俺に背を向けてドアノブに手を掛けた。
何度もガチャガチャ捻っているけど、それ絶対に逆方向だな。
……後、ちゃんと正しい方向に捻れたはいいが、その扉はどんなに強く押しても開かないと思うぞ。
自分の家の扉一つ開けるのにそんなに悪戦苦闘してたら日常生活に支障を来たさないのかな。
「何焦ってんだよ? 制限時間過ぎたら開かなくなる仕掛けでもあんの?」
「……開いたっ! いいからさっさと入って!」
 佐藤早苗はやっとの思いで扉を引いて開けると、さっき玄関でやったのと同じ要領で俺を部屋に入れた。
二回目ということで、格好悪く体勢を崩すことはなかった。一安心。
「何なんだよ? そんなに見せたい物でもある訳?」
 佐藤早苗の様子が気になって仕方なかったので訊いてみた。問い掛けながら、初めて異性の部屋というものを目に焼き付ける。
率直の感想はというと……普通だ。大量の漫画本を差し引いた俺の姉の部屋と大して変わらないであろう、普通の部屋だ。
佐藤早苗が過ごすには些か不釣合いな部屋にも思えるが、部屋の装飾なんて本人の自由だから言及はしない。
寧ろ親近感が沸いた気がして少し嬉しい。
「見せたい物はないけど、教えてあげたいことはあるわよ」
「是非教えて欲しいね。そんなニヤニヤする程凄いことのようだからな」
 悪戯のプランで頭がいっぱいの悪ガキのような表情を浮かべている佐藤早苗が、大きく両手を広げた。
「これで、仲川信悟が初めて入った女子の部屋は佐藤早苗の部屋になりました!」
252両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/22(月) 23:32:56 ID:j/F1Flbo
 そこんとこよろしくと俺に指差してくる佐藤早苗を前にして、思わず笑みがこぼれてしまう。
「初めてって、何だそりゃ」
「もし軽く考えているなら、見当違いもいいところよ」
「分かっているよ。これも素敵なことなんだろ? お前としてはな」
「それでいいの」
 満足気に右親指を立てた後、佐藤早苗は肩に掛けていた鞄をベッドの上に放り投げた。親近感ますますアップ。
「お茶か何か持ってくるから少し待ってて」
「お、悪いね」
 俺の横を通り過ぎて行く佐藤早苗を尻目に、俺は徐々に課題完遂祝賀パーティーとやらの正体が明らかになっているのを感じた。
大層な名前付けているけど、要はただの遊びだよな……多分。
佐藤早苗の対応が、男友達の家に遊びに行った時のそいつのそれとさして変わらないし。
言うまでもないが、別にだからといって不満がある訳ではない。
寧ろ変に佐藤早苗を異性だとかいう風に意識せずに済むおかげで、女性についての経験不足が何か災いすることもなさそうで一安心だ。
「ちなみに、佐藤。俺からも一つ教えといてやるよ」
「何?」
「物心ついてから俺が初めて入った女子の部屋は、姉ちゃんの部屋ね。だからお前の部屋は二番目な」
「……仲川。姉妹なんて異性の内に入らないこと分かっててあたしのことからかってない?」
「ご名答」
 佐藤早苗は完全に呆れ顔で、おまけに溜息まで吐いた。
「今回は見逃してあげるけど、姉を異性視するなんて近親相姦も同じよ。注意することね。あたしはガラス板越しに面会なんかしたくないから」
「肝に銘じておきますよ」
「分かったら、そこら辺に座っててね」
 佐藤早苗は振り返って部屋のドアへ向かって行った。
「ちょい待ち。一つ訊かせてくれ」
 慌てて佐藤早苗の背中に話し掛ける。
二度も引き止めるのは気が引けたが、当初の目的をまだ果たしていないのだから仕方ない。
「別に良いけど、さっきみたいな悪戯心は控えておくことをお勧めするわ」
 再度振り向いた佐藤早苗の顔に笑みは浮かんでいない。
その素であろう彼女の表情が、楽しさに若干興奮気味だった俺の頭を気持ち良く冷やしてくれた。
勿論、ふざける気など毛頭ない。
先程の冗談は、質問をする上で、佐藤早苗の心を丁度良い具合に解す為にやったことに過ぎない。
要は、本当に俺が訊きたいことに佐藤早苗が素で答えてくれるようにする為の下準備みたいなもの。本番はここからだ。
253名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 23:33:54 ID:sDwJ5iBz
支援
254両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/22(月) 23:42:43 ID:j/F1Flbo
「男持ちの女子でさぁ、バレンタインの時に自分の彼氏以外の男子にチョコやる奴っているの?」
「藪から棒ね」
 佐藤早苗の表情から察するに、概ね上手くいったと思われる。
変にはぐらかすように言ったら意味のないところで疑われてしまい、佐藤早苗の本音を聞けない可能性が出てくる。
だから何も考えずに思ったことをそのまま口にするというこの判断に狂いはなかったようだ。
「まぁあたしの友達の中にはそういう娘もいるよ」
 ――全て解決。
「いかにもバレンタインに縁なさそうな男子にチョコあげると、義理だと分かっててもテンパっちゃってホワイトデーに凄いお返しをくれるかららしいよ」
「モテない男の心理を良くお分かりのよいで」
 適当な返事をしつつ、頭の中のしこりが綺麗さっぱり抜けたことに心底安堵した。
そして新たに見つけた自分の欠点を反省する。最近、俺は何かと自分を見失いがちだと自覚し始めていた。
そのことは何事も深く考え過ぎてしまう性格によるものだと思っていた。
しかし、自失の原因はそれだけではなかった。
新たに発見した俺の短所――物事を決めて掛かるということも、俺が誤った解答に走ってしまう理由の一端を担っていたのだ。
振り返れば確かにそうだ。
『佐藤早苗の俺宛てのチョコは義理でも本命でもない』という俺の間違った結論は、『好きな男がいる女は他の男にチョコをあげたりしない』ということを前提としている。
しかし、その前提に根拠はない。
女性について非凡な経験しか持ち合わせていない俺の勝手な思い込みから決め付けたことに過ぎない。
そんな不確定なものに翻弄されていた自分が何とも恥ずかしい。
 とりあえず状況を整理しよう。佐藤早苗曰く、好きな男のいる女が別の男にチョコをあげることは至って普通。
だから、好きな男のいる佐藤早苗が俺にチョコをあげるのも不自然じゃない。結論、佐藤早苗が俺にくれたチョコは義理チョコ。
ちなみに、佐藤早苗が安易に俺を部屋に入れたのも全くおかしなことでないことは同じように考えれば分かる。
頭の中を覆い尽くしていた靄が綺麗さっぱり霧散して、スッキリした。
255両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/22(月) 23:45:07 ID:j/F1Flbo
「ところで、勿論そんな質問した理由を教えてくれるのよね? 首は縦に振るだけで良いからね」
「教えろって言えば済む話だろ」
 唐突な俺の質問について何かしら言われるのは想定の範囲内だったが、本当の理由を言うとなると少々抵抗がある。
何せ、非モテ男であることを露呈するような小恥ずかしい勘違いがそもそもの元凶だからな。
とは言っても、経験上ここは何も考えずに全てを暴露すべきだという心からの叫び声が聞こえてくる。
それに今話してしまえば、長い間彼女のいなかった男の青い思い過ごしとして笑い話に出来るかもしれない。
一番恥ずかしいのは、嘘を吐いてまで男としての自尊心を守ろうとする俺自身だ。
佑子さんと付き合う際に、プライドなんてものは障害にしかなり得ない。
俺と佑子さんの付き合いに於いてまず要求されるのは、お互いの経験の差を認知することだ。
異性とはいえ友達でもある佐藤早苗相手にそれが出来なくて、佑子さんと円満な交際をする資格はない……!
「いいからいいから。さっさと教えなさい」
 興味津々であるのが目を輝かせていることから分かる。佐藤早苗も恋愛事には人並みに関心を示すことを再確認した。
「別に大したことじゃないよ。ただ好きな男いる女でもバレンタインに別の男にチョコ渡すなら全ての辻褄が合うから訊いたの」
「辻褄って、何の辻褄よ」
「お前が俺に義理チョコをくれたことの辻褄だよ」
「……仲川、イマイチ話が見えてこないんだけど。それに、義理チョコって何よ?」
 言ってて我ながら曖昧な言い方だとは思っていたから、こういう反応が返ってくるのは予想済みだ。
とりあえず、一旦頭の中で言うべきことを取捨選択して、整理する。
「順を追って説明するけど、ずっと俺一人で喋り続けるのは何だか寂しいから、所々で相槌を打ってくれ」
「うん」
 『うん』とは……一番適当で簡単なものを選んできたな。
俺自身どうでもいい話を聞き流しつつ相槌を打つ時にそれを使っているから、自分に使われると俺の話も聞き流されている気がしそう。
まぁ聞き流してくれればそれはそれでありがたいかもしれないけどね。
256両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/22(月) 23:46:18 ID:j/F1Flbo
「まず、結構前にお前は好きな男がいるってことを俺に話してくれたよな?」
「うん……」
「バレンタインの時、お前は俺にチョコをくれたよね?」
「うん…………」
「ここで矛盾が生じる。何故なら、俺はモテない男独特の思考回路によってあることを決め付けていたからだ」
「うん」
 あ、今本当に聞き流されたような感じがして少し悲しくなったぞ。
いや、俺から相槌打てって言ったんだから佐藤早苗には非難されるべき点は何一つないんだけどね
「それこそが、『好きな男のいる女は他の男にチョコをあげはしない』という間違った前提だ」
「うん」
「その前提に基くと、佐藤は意中の相手――つまり一人の男にしかチョコをあげないってことになる」
「うん」
「でもお前は俺以外の男にもチョコをあげていた。この時点でお前は二人以上の男にチョコをあげているんだから、矛盾が発生」
「……うん」
「色々考えた末に、前提が間違っているのではないかという疑問に行き着き、その真偽の確認の為にお前に訊いた」
「うん」
「そして、前提が間違っていたことが発覚。結論、俺が貰ったチョコは義理チョコ。以上ッ! 笑いたきゃ笑え」
「……」
 佐藤早苗はまだ腑に落ちないのか、目を瞑りながら黙り込んでしまった。
今の説明以上に分かり易いものは俺の頭では用意出来ないから、困ったものだ。
とりあえず面倒だがもう一度同じ説明をする為に佐藤早苗に声を掛けようとした時、突然彼女が目と口を開いた。
「仲川、変な質問なんだけどさ……あたしってあんたに義理チョコをあげたの?」
 少々ショックだな。
佐藤早苗にとって、俺にチョコをあげたことなんて一ヶ月ちょっとで忘れてしまうようなことって訳か……。
まぁ俺みたいな奴にすらチョコやったんだから、相当の人数にチョコを渡したってことなんだろう。
そうとなれば、一人くらい忘れてたって何ら不思議ではないな、うん。
……それでも、やはり少し寂しいかな。男は過去の恋愛を引きずる生き物だって良く耳にするし。
「……多分、貰ったと思うぞ。お前がくれた義理チョコのおかげで、俺の舌は悦びに震えたはず」
 ――その後、佑子さんのビターチョコの味がお前の義理チョコの味を上書きしちゃったけどね。
仕返しにそう言ってやりたくなるのを俺が堪えていると、突然佐藤早苗の笑い声が聞こえてきた。
257両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/22(月) 23:51:31 ID:j/F1Flbo
「はは……そういうこと、だったのね……なるほどなるほど……ははは」
 今の佐藤早苗の表情は、前に想い人のいることを告白してきた時のそれに似ている。
時折見受けられる心中の読めない歪な笑顔とは対極に位置しているであろう、佐藤早苗に相応しい笑み。
こいつは、女々しい涙なんかではなく、清々しいほどの笑顔を武器にしている女だ。
そんな一撃必殺を持っているのに、どうしてさっさと好きな奴に自分の気持ちを伝えないのかね。勿体無い。
「おい、何がおかしいんだよ? 一人で納得せずに俺にもこっそり耳元で囁いてくれよ」
「何言っているの? 笑いたかったら笑えって言ったのはそっちでしょ。はは……」
 そんなこと言ったような気がしないでもないけど、本当に笑ってくれるとは。
ただ、明らかに馬鹿にされているのに不快だとは思わない。
普通の男友達との会話を思わせる話し易さがこの場に雰囲気として溢れている。
これ、なんだろうな。女から妬まれてもおかしくないくらいの容姿をしていながら、佐藤早苗に女友達が多い理由は。
計算か否かはともかく、こいつの言動に自分を特別視している気はない。かといって卑屈なほど相手を立てることもない。
どんな相手にも対等に接すことこそが、佐藤早苗最大の美点。
一年近く密かにその様を見続けてきたが、とてもではないが俺には出来そうにないことのように思えた。
なんせ俺はバレンタインに佐藤早苗に義理チョコを貰うまでは、彼女と話すことは一生ないだろうなとすら考えていたのだから。
それ程に俺にとって、佐藤早苗は遠過ぎる存在だった。でも紆余曲折を経て、こんなに佐藤早苗は俺の近くにいる。
もしホワイトデー当日に俺が普通にお返しをあげていたら、きっとこんな関係には至らなかっただろう。
そう考えれば、俺の勘違いも少しは役に立ったと思えるかな。
「マジに受け取るか普通?」
「だって、あんたあたしからのチョコを義理チョコだと思っているんでしょ?」
「思っているというか……。事実なんだから受け入れているって表現の方がしっくりとくるな」
「仲川……あたしあんたのそういうとこ、嫌いじゃないよ」
 そういうところってどういうところだよ?言い方からしてあまり良い答えは返ってきそうにない気がしたから訊きはしないが。
258両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/22(月) 23:53:15 ID:j/F1Flbo
「……それにしても、凄く可哀想……本当に」
「いや、俺はお前からのチョコが義理チョコだからって落ち込んじゃいないぞ。寧ろ嬉しい。断言する!」
 ここで佐藤早苗に同情されたら、俺が本命チョコを物欲しそうにしてたってことになってしまう。
男の沽券に関わるから、そこは強く否定させてもらった。
「違う違う、仲川に言っているんじゃないよ。あたしはあの女にね……まぁ、どうでもいいや」
 とりあえずは俺について言及したことではないと分かっただけで安心した。でも“あの女”って……。
お前の頭の中は既に俺の義理チョコの話とは無関係のことでいっぱいなんだな。この話題もそろそろ畳むとするか。
「とにかく、お前は他の女なんかよりも何倍も贅沢な奴だ」
「意味不明だけど、褒め言葉として受け取っておくわ」
「だから、さっさとお前の好きな男って奴に告っちまえ。相手が余程のゲテモノ好きじゃない限り絶対成功する。俺が保障する」
「…………」
 俺の発言に応えることなく佐藤早苗は俯いた。
そのまま数秒近く沈黙になると、さっきまでの和やかな雰囲気との落差に言いようのない不安に襲われる。
 ――やっぱり男女の間に友情なんかないんじゃないか?
 ――モテない男に恋愛のことを口出しされて頭にきたのか?
 ――佐藤早苗は俺のこと嫌いなんじゃないのか?
 色々な妄想が浮かんでは消える。こういう時は大抵無意味な考えだけが一人歩きして、ろくな結果にならなかった。
……何か言わないと。
「……っ、……」
 何も言えない。これ以上余計な発言をして状況が悪化するのを俺は恐れている。そうか、俺は――。
「保障するって、その結果に責任持つって解釈して良いんだよね?」
 佐藤早苗が口を開いて沈黙も俺の思考も破ってくれたことが、例えようもなく嬉しかった。
「そういうことになるわな、うん」
「告白の絶対の成功を、約束してくれるんだよね?」
「そんなに念押ししなくても大丈夫だよ。どうせ結果の見えている告白だし」
「本当に? 本当に?」
「そんなに心配なのかよ。だったら、万が一失敗したらお前の言うこと何でも喜んで引き受けてやるよ」
「成功したらハッピーエンド、失敗したら仲川を意のままに……悪くない条件ね。分かった。告白するわ」
259両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/22(月) 23:59:09 ID:j/F1Flbo
「せいぜいその相手と幸せになることだな。惚気話は俺が嫉妬しない程度に宜しく頼むぜ」
「ありがとうね、仲川」
 俺に背を向けドアの方へと向かう佐藤早苗を無言で見送る。
「あたしの方からも、よろしくね」
 意味深な物言いでそう言い残して、佐藤早苗はドアを閉めた。
 俺は最低だ。
さっき気付いてしまったその事実に吐き気がした。
 なにが、『男女の間に友情なんかないんじゃないか』、だ。男女間の友情を否定しているのは俺じゃないか……!
そうでなかったら、佐藤早苗が少し黙ったくらいであんなに臆すことなく何か気の利いたことを言えた筈だ。
男友達と話す時なら、その相手が黙っても特に気に留めることはない。
沈黙に大して意味のないことを無意識に理解しているからだ。
男友達と同じように対応することが出来ないのは、俺が佐藤早苗を友達と認識していない証拠じゃないか!
 なにが、『モテない男に恋愛のことを口出しされて頭にきたのか』、だ。
俺は佐藤早苗がその程度のことで怒るような女だという風に捉えていたのかよ……!
しかも、わざわざ自分のことを“モテない”と評しているところも実に厭らしい。
そこには、モテないことのない人に言われれば苛つくことはないという言外の意味が込められている。
要は、佐藤早苗が頭にきていればモテないことが原因で、自分は悪くない。
別に何とも思っていないのであれば、それはそれで怒られなくて良かった。……こうやって予防線張っているんじゃないかよ!
 なにが、『佐藤早苗は俺のこと嫌いなんじゃないのか』、だ。
俺と話していた時の佐藤早苗の笑顔を飾り物に過ぎないと侮辱するというのか……俺は!?
今まで佐藤早苗と接して笑顔でいた人たちの気持ちを全て汚してしまうことにもなる。
そんな奴に佐藤早苗と友達になる資格なんてある訳ない。俺なんて、嫌われて当然じゃないかよ。
 女性経験が少ないことだとかホワイトデーの時に負った心の傷だとかを言い訳にはしたくない。だから認める。
 俺は最低だ。
260両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/23(火) 00:00:07 ID:Kco01KQa
「それでも……」
 佐藤早苗は俺と友達でいようとしてくれている。そんな佐藤早苗の意思を尊重するのが双方にとって一番建設的な選択だ。
間違っても、独り善がりに今後佐藤早苗と会わないなんて安直な決断をしたりはしない。
そこら辺は、自分の性格を理解したことで得た成長の賜物かもしれない。それも佐藤早苗との付き合いで気付かされたことだ。
とにかく、俺は佐藤早苗と友達になる資格がないという事実から逃げる為に彼女との友好関係を放棄してはいけない。
その事実を受け止めた上で、資格足る男になる努力をすべきなのだ。
「俺は、あいつと友達でいたいんだよな」
 そう思っている限り、その為に尽力しないと、俺は俺の気持ちまでも無下にしてしまう。
「はあぁっ!」
 気合一発。
とりあえず今は湿っぽいこと考えずに、佐藤早苗との課題完遂祝賀パーティーを満喫しなくては。
招待してくれた佐藤早苗に失礼だ。
「これが女の子の部屋か……」
 改めて佐藤早苗の部屋を三百六十度、グルッと見渡す。特に印象に残ったのは、綺麗に整頓された机。
自分の部屋はやっていないプリントだらけで山が出来ている。
ということで、木の部分が見える机というのは非常に新鮮なものであった。
「悪いとは思うが」
 少し覗かせてもらうことにしよう。
と言っても、机の上には文房具数点と雑誌一冊があるだけで、後は写真が一枚挟まれているくらいだ。
その写真も高一の時に撮った入学式の時のものだし。すぐに興味はなくなってしまい、雑誌の方へと目を向ける。
いわゆる女性雑誌。目に触れる機会が少ないだけに、とりあえずどんな本か見極める為に表紙の見出しだけをサラッと眺めた。
すぐに一つの見出しが目に留まった。
 『ホワイトデー豊作!? お手ごろオシャレチョコでピュア男の子の気持ちもお返しもゲット☆』
 うわ、佐藤早苗の言っていた通りチェリーボーイを狙ったホワイトデー詐欺が推奨されていたとは。
この雑誌を男の方が見るってことを考えていないのかな。
まぁ女の子側に特別な感情がないと分かっていても、貰ったことに意味があると思っているのがそういう男共だからな。
「……あっ!!」
261両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/23(火) 00:01:18 ID:j/F1Flbo
 思わず声を上げてしまった。上げずにいられる訳がない。ホワイトデーといえば……。
「ど、どうしよ……」
 とんでもない事実に気付いてしまった。
おそらく全国のバレンタイン敗北者に知られたら抹殺されるくらい深刻なことに。
どうしてこんな大事なことを忘れていたのか、俺のお花畑な頭の中を覗いて調べてみたいが後回しだ。
とにかく現状を打破する策を何か考えなくては……!
「佑子さんにホワイトデーのお返し、あげてないよ……」
 まず佑子さんからのチョコを貰った時には既にホワイトデーを過ぎていた。
だからホワイトデー当日にお返しするのは絶対に叶わないことだったのだが、せめて貰った次の日にお返しをあげるべきだった。
それなのに、貰った時から一体何日過ぎているというのか。とんだ放置プレイだ。
「マジでどうしよう……」
「どうかしたの、仲川?」
 頭を抱えながら部屋の中を右往左往していると、ドアが開いてそこから佐藤早苗が入ってきた。
手には中身の入ったグラス二つとスナック菓子の袋が乗ったお盆を持っている。
「佐藤……」
「何かあるんなら、遠慮なくあたしに言ってみなって」
 それがいい。
ここで露骨に隠し事をしたら、友好関係に亀裂が入るかもしれない。
それ以前に、佑子さんと同じ女なんだから何か良い助言をしてくれるかもしれない。
悪いことなんて何もありはしない。
「これはさっきと違って、言っても笑わないでくれよ?」
「分かった、笑わない」
 佐藤早苗の表情が真剣味を帯びたものへと即座に変わった。
この切り替えの速さも、彼女の凄いところだ。……速過ぎる時も度々あるけどね。
「佑子さんにホワイトデーのお返し、まだあげてないんだよ俺。どうしたらいい?」
262両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/23(火) 00:02:30 ID:j/F1Flbo
 瞬間、耳障りな音がした。それがコップの割れた音だとすぐに理解した。佐藤早苗がお盆を落としたということも。
「わっ! びっくりした!」
 慌てて飛び散ったガラスの破片を拾おうとした俺を阻んだのは、佐藤早苗だった。
俺がしゃがみ込む前に凄まじい速さでタックルしてきた。
その威力は女性のものとは思い難く、成す術もなく俺は床に尻餅をついた。
すぐに佐藤早苗の足元を見ると、位置的に破片を踏んでいるだろうという推測が立った。
「佐藤! 踏んでないか!? 足元に気をつけろ」
「……」
 俺に応えることなく、佐藤早苗は急に黙り込んでしまった。
一抹の不安はあるものの、先程の反省を踏まえてもう動揺したりはしない。
「とりあえず足をそこからどかして。破片は俺が拾うから」
「必要ない」
 聞き取り辛く感じるほど微かな声が漏れた。
「いやいや、こういうのは男がやるべき仕事だ」
「お返しなんてあの女にあげる必要、仲川には全くないよ! だからそんなことで悩まないでっ!!」
 あれ……ちょっと待て。話がまるで噛み合っていない。佐藤早苗は何の話をしているんだ?
「落ち着けよ……どうしたんだよ、急に」
「……本当はもっとロマンチックにやりたかったけど、早く目を覚まさせてあげないと仲川が可哀相だからね……仕方ないか」
 佐藤早苗は小言を呟き続けながら、一歩一歩小さく俺に詰め寄ってくる。
「だから危ないって」
「……聞いて」
「はい」
 思わず頷いてしまった。佐藤早苗に似つかわしくない、あまりにも低い声に心臓が警鐘を鳴らしている。
「仲川が義理だと思っているあたしからのチョコだけど、あれは義理なんかじゃないの」
「…………何、言っているんだよ……? 馬鹿言うな。あれが義理じゃなかったら、何だって言うんだよ!?」
 さっきそのことで散々悩んだ。その末に導き出した結論をあっさり否定され、心が揺さぶられている。
「本命」
 何を、言っている。
「教えてあげる。あたしは、あんたが好きなの。大好きなの。その耳で、ちゃんと聞いてくれたかな?」
263両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/23(火) 00:05:40 ID:j/F1Flbo
投下終了

>>253
支援、感謝します。
264名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 00:07:02 ID:o6Qd2ELG
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
265名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 00:10:06 ID:7Ry4eZF4
>>263
お疲れ様でしたGJ。
仲川の勘違いっぷりにニヤニヤ
266名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 00:25:33 ID:0ZklvK8g
ぐっじょおおおおおぶ!!!!
さぁ仲川どうする・・・次回も心待ちにしてます。
267名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 00:34:39 ID:6o5Z2J5O
最高
268名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 09:46:31 ID:OZ03IpLY
久しぶりに来たらSSが
お二方GJ!
269名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 09:56:40 ID:pdVpx8zQ
これはいい流れだな
この調子で作品が投下されるのを待つとするわ
270名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 11:34:10 ID:f40J0wQc
DOなるのか気になるわよ〜ん♪
271名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 12:43:18 ID:cd+XsP/t
いい流れ
職人gj
272名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 13:07:36 ID:xBocuj90
>今の佐藤早苗から漂っている陰惨とした雰囲気を感じ取れはする。

口調からは特に“暗くてむごたらしい”雰囲気は感じ取れなかった

>会話の最中にですら目を合わせてくれないんだから

“にですら”はどうかな。よした方がいいね

>俺は初めて異性宅に足を踏み入れさせられた。

ここで受動態をとるのは不自然。能動的に足を踏み入れた経験ならあるように思える

>俺の手を離した

“放す”ね

>既に靴を脱いで先に進もうとフローリングに片足を掛けていた佐藤早苗が、ゆっくりと振り向いてきた。

“先に進もうと”は不要なんじゃない? ここだけじゃなく一文に無駄な情報が多くて読みにくい

>問題の争点が完全に“一般女子”から“佐藤早苗”にシフトしてしまったが今はどうでも良い。

元々佐藤早苗に関する論点から一般女子へと展開していったのだから別にいいんじゃない

>何度もガチャガチャ捻っているけど、それ絶対に逆方向だな。

回転式ノブなら左右どちらに回しても開くし、限定されてるノブなら逆方向には回らない
273名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 13:08:44 ID:xBocuj90
>あたしはガラス板越しに面会なんかしたくないから

近親相姦を禁じる刑罰法令など無い。無論、姉をレイプでというなら話は違うけど

>『好きな男がいる女は他の男にチョコをあげたりしない』ということを前提としている。

義理チョコの存在を認識している時点で、その仮定は根本的に成立しないのでは?

>女性について非凡な経験しか持ち合わせていない

非凡とは「特に優れている」こと。明らかに「平凡以下」と間違ってたねw


この後は必死で知ってる難しい言葉全部を繋ぎ合わせて文章を構築しようとしているが、
如何せん、接着剤と言うべき根本的な知性が欠如しているためかえって無教養な文になっている
似非文士がインチキ論文を書いているのではないのだから、無理に知的に見えるような修飾を施さず
もっと持ち前のバカを前面に押し出して、一貫性のある骨格造りを心掛けてみては?

おそらくキョンとかのモノローグに影響を受けてるんだろうけど、
論理展開に矛盾があり、あちこちに生じた綻びのせいで作品自体が破綻している
このままでは、無理に背伸びしているようにしか見えない主人公が可哀相
せっかく手に入れた、神になる千載一遇のチャンスだというのにな
何のために数ヵ月も寝かせてたの
274名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 13:17:12 ID:DeUXVcB8
てことでNGID:xBocuj90
275名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 14:16:50 ID:1bUlgKRy
ついに、念願の投下か・・・・GJ!!
276名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 14:19:16 ID:0ZklvK8g
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
277名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 14:56:15 ID:gndhR4uZ
278名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 15:50:35 ID:cfDit6Aw
グズ一人の自演荒らしではどうしようもないけどね
279名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 18:10:21 ID:6o5Z2J5O
>>278
かまうなよ
うんこつついて遊ぶ子供みたいだぞ
280名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 18:20:58 ID:QNFz7PsY
両手に嫉妬の華をキタァー(゜∀゜)ーー!!!!

マジで続きが来てくれて嬉しいです!!
楽しみに待っていたので、今から読むぜ


ウナギイヌさんはもう少し日本語の勉強をした方がいいですよ
ラノベスレであなたの文章を晒しますからねwww
281名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 22:59:27 ID:JMHcbQxa
GJ!

荒らしは気にしなくていいよー。
つか、荒らしの添削は強引に自分が正しいように見せてるけど、荒らしの方がかなり添削間違ってるから、シカトでおk
282名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 06:20:04 ID:ZBwTDVMm
投下開始
283両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/24(水) 06:20:49 ID:ZBwTDVMm
 佐藤早苗の台詞が五線譜に書き込まれた歌詞だったとすれば、その箇所にはフォルティシモの記号が付されていたであろう。
だいたいメゾフォルテの“やや強く”とかの“やや”ってのは、いったい誰様の主観に拠るものなのか。
中学生のころ止せばいいのに一度音楽の先生に聞いてみたことがあった。
その回答には“解る者だけに解ればいい”と言うような選民思想が滲み出ていて、著しい不快感を抱いたものだ。
 教科書じゃ“メゾピアノより強くフォルテより弱い”とか説明してるけど、基準を示していないから説明になっていない。
出来れば“何デシベル以上何デシベル未満はメゾピアノ”というように具体的数値を呈示してくれれば有り難いのだが。
こんなこと考える俺には音楽的センスや表現力が皆無なのだと改めて思い知らされる。
 佐藤早苗が発した声の大きさに驚いた俺だったが、もっと驚かされたのは言ってる内容だった。
義理じゃない!?……本命!?……俺のことが好きだって!?
ダメだ。頭がゲシュタルト崩壊を起こして何を言ってるのかよく理解できない。
冗談を言ってるのかとも思ったが佐藤早苗の目には、真実を語る者だけが帯びる光が宿っている。
284両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/24(水) 06:21:32 ID:ZBwTDVMm
 しかしこれまでの佐藤早苗を回想すると素直に額面通り受け取るわけにはいかない。
何か良からぬ事でも企んでいるのではないかと疑ってしまうのは、神経過敏に過ぎるってもんか。
 第一、俺に本命チョコを渡すことにより佐藤早苗がどんな利益を得るのだろう。
自慢じゃないが、俺は装飾品としては見栄えはしないし面白いことを言って笑わせるような特殊技能も持ち合わせていない。
つまり女子高生が身に付けるアクセサリーやワンセグテレビの代用品としては、はなはだ心細い機能しか果たせないのだ。
 逆の立場から見るとどうだろう。
佐藤早苗はカノジョとして申し分ない容姿を誇っており、連れて歩くだけでこっちの魅力パラメーターも上がる。
ハロー効果って奴で、『あんな綺麗な女が付き合うのならさぞかし魅力的な男なんだろう……』って思われるのだ。
さしずめ信長の野望シリーズで言うところの『魅力+10』の家宝ってところか。
 このように俺からすれば、佐藤早苗はとてつもないステイタスシンボル足り得る訳だ。
だから人の行動原理が損得勘定に支配されるという前提の元には、佐藤早苗の告白には整合性が一切見出せないのである。
285両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/24(水) 06:22:28 ID:ZBwTDVMm
 仮に告白が真意であるとなれば、論理の中心位置に俺ではない第三者の存在が容易に想像できる。
それは誰だ。消去法を用いて俺と佐藤早苗の両方に絡む存在を整理していくと、……回答は意外にあっさり導き出された。
「……佑子さん?」
 となると、佐藤早苗は佑子さんから俺を取り上げるためだけに虚偽の申告をしていることになる。
けど、いったい何のために?
意図するところは霧の向こう側だが少なくとも“佐藤早苗が何を目論んでいるのか”は判明した。
 佐藤早苗が理由はともかく佑子さんに対しライバル心を抱いていることは間違いない。
そして、女としてのプライドを充足させるため俺を道具として使おうとしているのだ。
 相手の行動原理さえ読めればこっちのものだ。
ゆとりが生じるとともに、うっすら涙を浮かべてるウルウル顔が滑稽にすら見えてきた。
この大抵の男を無条件降伏に追い込めそうな目で見詰められても、明鏡止水の境地にある今の俺は平気だった。
「あのさ……おまえこんなことして恥ずかしくないのかよ」
 俺は殊更に深く長い溜息をついてやった。
それにたじろぎ、あからさまな動揺を見せる佐藤早苗。
286両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/24(水) 06:23:56 ID:ZBwTDVMm
「は、恥ずかしいわよ……恥ずかしいに決まってるじゃない!」
 答える佐藤早苗の体が小刻みに震えているのは羞恥心からか、はたまた憤怒の情からか。
「そりゃそうだ。年上の同性をやっかんで、大事な物を取り上げて困らせてやろうってのはゆとりのない子供の発想だもんな」
 このような“ゆとりのない子供”を育成したのが“ゆとり教育”ってのも皮肉な現実だが。
「けどな、佑子さんを困らせたり、そのための道具として俺を使うのは止めてくれないか!」
「……」
 この時の佐藤早苗の顔を撮影しなかったことは後々までも後悔の種だった。
例えるなら、大掛かりなコントの仕掛けが不慮のアクシデントにより不発に終わった時の、客席に漂う気まずさというか……。
佐藤早苗は悔しさと恥ずかしさの余り、普段の美少女っぷりからは想像も出来ない程に呆然となっていた。
けどネタの割れたマジシャンは大人しく退場するしかないのだ。
先に客からオチを言われても許されるのは、吉本新喜劇にのみ認可されている既得権益なのだから。
287両手に嫉妬の華を ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/24(水) 06:25:15 ID:ZBwTDVMm
「冗談で言ってるんじゃないの。最初にあった時から……ずっと……」
 我に返った佐藤早苗が叫びに近い声を上げる。
今度のは更に強いフォルティッシシモだ。
感情の込め方も文句ないし、声質も上々だから芸術点は高い。
ひょっとしてオペラ歌手なんかがこいつの天職なんじゃ?
「俺にそう思わせないことには話が進まないからな。佐藤って心理戦、得意だし」
 俺は殊更に明るい声を出してヘラヘラ笑ってやる。
これ以上ピエロになるのはゴメンだ。
俺にだって最低限の男としての矜持がある。
「違うっ! あたしは本当に仲川のことが好きなの!」
 佐藤早苗が首を激しく左右に振るが、それすら芝居じみて見える。
残念だな。佑子さんみたいなロングヘアーならもっと絵になるのに。
けど、折角だからアカデミー助演女優賞くらいはあげてもいいか。
日本アカデミー賞だけど。
 さて、そろそろ最後通牒を突き付ける時間だ。
「その台詞……是非ホワイトデーに聞きたかったな」
 そして、俺は自分でも寒気がするような冷たい声で言い放った。
「これっきりだ、佐藤……お前とは絶交だ」
288名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 06:25:23 ID:pqpVufvF
>>263
GJェェェェェェ!
お待ちしておりました
289名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 06:26:29 ID:ZBwTDVMm
故あって急な投下で推敲不足の上に短めだったこと
加えて携帯からの投下、失礼しました
290名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 15:33:39 ID:8aZSTt0W
GJ!!
なんと言う空回りww
291名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 17:35:23 ID:zQWkANeJ
GJ!
職人様が帰ってきたなw
オラワクワクしてきたぞ!
292名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 19:43:47 ID:yLBSJ/r3
>>287

超GJっす!

色々空回ってるな〜
293MOON 7話  ◆IhTqFIlZ4Y :2008/12/24(水) 21:02:12 ID:IJ3ilpSr
 夢を見ていた。幼い俺と同じ歳くらいの女の子が楽しげに遊んでいる。それが夢だとはっきりわかる、女の子の顔にモヤが掛かり見えないのだ。
 ブランコ、すべり台、シーソー、ジャングルジム。一通り遊び終わった時だった、女の子の声が急に沈んだ。
『湊・・・』
 小さな声が頭に響く。小さな手が頬に触れる、
『もし、私が正義の味方になって・・・たくさんの人を殺したら・・・どうする?』
 正義の味方で人殺し?疑問に思ったが夢の中の俺はその疑問を口にすることなく答えた。
『その時は、俺が悪人になってお前を殺してやるよ』
 どうしてそんなことを言う?残酷な言葉を受けて女の子はどう思ったのだろうか。
『ありがとう・・・約束だよ』
 モヤの向こうの顔が微かに緩んだ気がした。もしかしたら・・・笑ってくれたのかもしれない。

 不意に意識が現実へと引き戻される。だるい体を起こし窓の向こうの朝空を見つめる。
 まだほんのりと月がその姿を晒している、俺はため息をつくとゆっくりと立ち上がった。
「・・・」
 さっきまで見ていた夢、おそらく小さい頃の記憶がよみがえり見たものだろう。
 うっすらと記憶に残る幼い頃の記憶を呼び起こす。やはり女の子の顔を思い出すことができなかった。
(あんな電波な会話する幼な友達なんて・・・静菜しかいないな)
 そう結論付けて俺は両手を天井に向かって伸ばし、欠伸をした。
294MOON 7話  ◆IhTqFIlZ4Y :2008/12/24(水) 21:02:51 ID:IJ3ilpSr
「わ、どうしたの?この怪我」
 登校時、彩音は俺を見つけるなり駆け寄り、昨日の一件でできた男の勲章(頬にめり込んだ拳の痕)を撫でてくれた。
「こら〜、触るな〜。こいつは私の所有物なんだから」
 俺の右肩からグイっと顔を出し彩音を牽制する静菜。ジト目で睨まれても物おじせず、というか静菜の存在がないかのように彩音は続けた。
「どこかの暴力女にやられたのですね?かわいそうに・・・」
 心から俺の身を案じてくれる彩音。歯ぎしりし俺の肩を思いきり掴む静菜。
 まさに天国と地獄。
「何かあったら、言ってくださいね?私なんでもしますから」
「な、なんでも!?」
 思わず繰り返し、すぐに視線がその豊満な胸の方に移動する。
 どうしてくれようか、どうしてくれようか・・・桃色な展開が頭の中に繰り広げられていく。
 ガブリ、と俺の肩に悪魔が喰い付くまでは。
「ッ!何をするんだ貴様は!」
 肩にかぶりつく静菜は俺をジロリと睨んで、すぐにその眼光を彩音に向けた。
「湊を誘惑するな、この牛女」
 ぴくり、彩音の頬が不自然に振動した。さすがに無視は出来ないらしい。俺のもう片方の腕を掴むと少し強引に胸元に引き寄せた。
 俺がよろめくと、その拍子に俺の背中に抱きつく形で乗っかっていた静菜が地べたに落ち尻もちをついた。
「なにすんのよ!」
「あら、いらしたの?」
「最初から居たわよ、気づいていてやっていたんでしょう!」
「あら、てっきり湊くんにまとわりつく・・・小動物だとばかり」
 色白で涼やかな印象を持つ彩音の見下し眼が静菜の逆鱗に触れたらしい。何かが切れる音がした。
 静菜は俯いたまま立ち上がり尻をポンポンと叩くと、およそ人とは思えぬ速さで俺の横まで来ると彩音が掴んでいる腕の逆の方の腕を掴み胸元に引き寄せた。
「こいつは、私のだ。ずっと・・・私の」
 ある種の威圧感を与える低い声、けれど彩音は気にする素振りもなく、俺の腕にさらに強く抱きついた。
「ワガママ、暴力三昧の貴女なんて・・・湊くんにとっては、ただ手の掛かる『子供』程度にしか思われていないと思います」
「これは・・・私の愛情表現なの!」
「残念。その愛情は湊くんには伝わっていないかと・・・」
 俺でもヒヤリとさせるほど涼やかな笑みで彩音は続けた。
「独り善がりの一方的なものですね」
 会心の出来とばかりのニッコリスマイルと俺の腕を間に挟んでの胸協調姿勢。
 この子はできる子だ。思わずむさぼり付きたくなってしまった。
「うだぁ〜!?触れるな、同じ地面に立つな、同じ空気を吸うな!?」
 静菜様の怒りだ。俺の頭を抱え込みギャーギャーと騒ぐ、彩音の反論も気にせずに喚き続ける。
「・・・」
 さしもの彩音もとうとう堪忍袋の緒が切れのだろう。ぺチンと静菜の手を叩いて、驚かせた隙にお返しとばかりに俺の頭を自分の胸元に引き込んだ。
「触るな〜!」
 静菜の喚きが増していく。彩音は無言で俺を抱き続ける。好奇の目と両手に花な俺に嫉妬する男共の怨念、俺はその両方と闘いながら思う。
 胸に口を塞がれ息ができない。そろそろ・・・ヤバイ。
295MOON 7話  ◆IhTqFIlZ4Y :2008/12/24(水) 21:04:17 ID:IJ3ilpSr
 朝の地獄絵図の再現だろうか?昼休みになると二人は揃って俺に一緒に昼食を食べようと誘ってきた。(お互いの存在を無視して)
「湊くん。どうぞ・・・♪」
「湊〜、あ〜ん」
 華の咲いたような笑顔で物体Xを俺に差し出す彩音。
 さも自分が作ったものとばかりにコンビニ弁当の卵焼きを差し出す静菜。
「静菜さん、湊くんが困っているじゃないですか。や・め・て・・・ください!」
「人の食べ物じゃない物を当然の如く差し出すあんたに言われたくない!」
 コンビニ弁当を自分が作ったものの如く出すお前もどうかと思うぞ。
 もちろん思っても口にすることはない。
「さぁ、湊くん。あんなペチャパイなんてほっておいて・・・」
「な・・・ペチャ」
 静菜にとって一番の禁句を何の迷いもなく言うと彩音は物体Xを俺の口に押し込んだ。
「ちょ・・・無理やり・・・押し込むな、あ・・・や・・・」
「大丈夫。最初は苦しいかもしれないですがすぐに良くなります」
 この子は恐ろしい子だ。天使のような顔して黒く変色した物体を俺に食わせるなんて。
「私が愛情込めて作ったお弁当が美味しくないわけないですよね?」
「ぶゥ-―――――!」
 口から何かが吹き出し、俺は自分の意思とは関係なくその場に倒れた。
「み、湊!彩音、あんた湊に毒を盛ったわね」
「あら、そんなことしていませんよ?ちょっとした惚れ薬と精力剤と自白剤をいれましたが・・・」
 口の中と胃に刺激が残っている、間違いなく化学反応を起こしているぞ。
「なにしてくれてるのよ!何かの間違いで湊が不能になったらどうすんのよ!」
「そうですね、子供を作らずにずっと二人きりというのも素敵ですね♪」
「妄想もいい加減にしなさい。湊は将来、私との間に数十人の子供を作って、最強の魔術軍団を作るんだから!」
「かわいそうに、頭がおかしくなって・・・見ちゃいけませんよ、湊くん」
 お願いですから・・・誰か俺に安息を・・・
296MOON 7話  ◆IhTqFIlZ4Y :2008/12/24(水) 21:05:18 ID:IJ3ilpSr
 不意にケータイが鳴る。俺は震える手でケータイを掴んだ
〈久しぶりね、湊ちゃん〉
 電話の向こうから聞こえる軽やかな女の声。不愉快な声に俺はげんなりとしたが女は気にすることなく続けた。
〈大事な用件があるの、もちろんお偉いさんのハンコ貰っているんで、あんたに拒否権ないから〉
「黙れ。空気を読め・・・変態女」
〈ああ、それと幼馴染の静菜って子と、同級生の彩音って子も連れて来るように〉
 電話先で踊っていそうな声にイライラが増していく。
 『瀬能 唯』立場上、俺の上司になる。いわゆるマッドサイエンティストというやつで自分の研究の為なら人の命などゴミ同然に扱う女だ。
〈あれ?説明してないの?お仕事のこと?〉
「静菜は知ってるが彩音は知らん」
〈あれ〜、彩音ちゃんは素質があるからマークしてたんだけど・・・近くにいる貴方が気付かない訳ないわよね?なのに彩音ちゃんには話してないの?〉
 この女の言う『素質』とは魔術のそれだ。もちろん俺がそれに気づいていない訳ないのだが・・・
 この子は俺が自分の力で手にした初めての『友達』だ。あまり物騒なことに巻き込みたくなかった、今の俺にとってはかけがえのない人だから・・・
〈さっきも言ったけど拒否権はないから〉
「わかった。ただし条件がある」
〈あれでしょ?彼女たちに危害を加えるなってことでしょ?〉
「・・・」
〈私は善良な市民を実験台にするほど・・・人間腐ってないつもりなのだけど?〉
 電話を挟んでの会話なのに背筋が凍るほどの冷淡な声が最後に響く。
〈善良な・・・市民ならね〉
「湊・・・」
「湊くん・・・」
 ふと、小さな声が俺の耳に入った。声のした方を見るとそこには般若顔の女が二人。
「さっきから誰と話してるのかな?」
「弾んだ女の方の声が聞こえるのは・・・気のせいでしょうか?」
「待て、落ち着け・・・話せばわかる」
「問答無用!」
「お仕置きです!」
 無数の氷の刃を背中に纏い静菜が迫る。釘バットをブンブン振りながら彩音が迫る。
 公開処刑が執行される。
「ぎゃー!そこはやめてくれ〜!」
〈にぎやかね・・・〉
 若干引き気味の女の声が電話から聞こえた。
297MOON 7話  ◆IhTqFIlZ4Y :2008/12/24(水) 21:08:51 ID:IJ3ilpSr
 あのあとすぐに俺たちはある場所に向かった。途中、彩音に俺の仕事について説明した。
公にはされていないが魔術師が犯罪を起こした場合に動く魔術師専門の警察みたいなものがある。国中からある程度の力を要す魔術師を破格の待遇で雇い、犯罪を犯した魔術師を捕縛させる。
 ただそれだけだ。この仕事については静菜には説明してある。彼女は代々続く魔術師の家系の当主だからというのもるが、以前暴力を振るわないと約束した手前、この仕事の内容について説明したのだ。
最初は不機嫌そうに聞いていたが最後は渋々納得してくれたのを今でも覚えている。
 そうこう説明しているうちに目的の場所まで着いた、町はずれの古ぼけた洋館。蔦の巻きつく大きな門をくぐりレンガ状の道を進み木製の大きな扉を開ける。
 中は外装とは異なり近代ビルのように小奇麗な空間になっている、初めて入った二人は不思議そうにきょろきょろしているが俺はもう何度も来ているので新鮮味の欠片も感じない。
 好奇心に駆られる二人を急かしながら進み、厳重に警備されているであろう鉄製の大きな扉の前で俺は歩みを止また。すると二人が訝しげに俺を見つめ。
「ここにいるのね」
「湊くんの浮気相手」
「違うっつうの!」
 この扉には触れたものを発火させる魔法陣が施されている。俺は魔法陣の中心を思いきり蹴り飛ばした。
 重苦しい扉が開く、その先には20後半位の歳の女がいる。
「ようやく来たわね」
 頭をボサボサと掻きながら振り返る。
「話し込む気なんてない。要件を言え」
 適当に配置されている椅子に腰掛けると静菜と彩音もそれに続いた。
「殺人事件の捜査をお願いしたいの」
「殺人事件?」
 魔術師の殺人は普通の殺人よりも罪が重い。後ろの二人も思わず息を飲んだ。
「んで、犯人の手掛かりは?」
「犯人はもう捕まっているわ。それも一般人のね」
「な・・・」
 退屈しのぎに遊ばれた。俺がそう思い立ち上がり帰ろうとすると。
「待った、話は最後まで聞く」
 両肩を掴まれ無理やり椅子に座らせられる。
「不思議な事件が続いてるの、恋人を殺傷・・・もしくは殺しちゃうっていう事件が」
「ただの痴話喧嘩だろう?そんなことに俺たちを巻き込まないで欲しいんだが」
「確かに一件や二件なら偶然にできるのだけどね、それがここ何週間で立て続けに数十件起きてるのよね」
「あ〜、魔術で操っている奴がいると?」
「正確には操っている訳ではなく、嫉妬心を増長させているだけのようだけどね」
「は?」
「加害者。つまり恋人に危害を加えちゃった人の話なんだけど・・・恋人が他の異性と話しているだけで殺人衝動を憶えたり。中には母親と話すな・・・なんて言った人もいるらしいわ」
 後ろの二人をちらりと見て俺はそれが他人事とは思えないような感じがした。
「手掛かり・・・かは分からないけど、加害者はみんな女ってところかしらね」
「なんで?」
「そりゃ〜、女の方が嫉妬深いからってことじゃない?」
 さらりと言って後ろの二人に目配りする。振り返ると静菜と彩音は小さく頷いた。
 気をつけなくては次の被害者は俺だな。肝に命じ俺は聞いた。
「それで、なんでこの二人を呼べって話になったんだ」
「調査に協力してもらう為よ。事件の特徴上、女の人の協力が必要でしょ?」
 本当にそれだけか?聞いてみても同じ答えが返ってくるだけだろう。
「嘘言え。今度じっくりとこの二人を呼んだ理由聞かせてもらうからな」
 何も答えず女は微笑し、事件の資料を手渡した。
「話は終わりだな。行くぞ静菜、彩音」
 
 乱暴に扉が閉められる。その扉を見つめ唯はつぶやいた。
「二人とも・・・驚いてはいたけど、動揺はしていなかったわね」
 面白くなってきた。探究心を刺激され唯は全身から快楽が吹き出すのを感じていた。
「楽しみ、楽しみ・・・」
 唯は鼻歌まじりに不気味に笑った。これが彼女が喜びを表す時の最大級の表現だ。
「湊ちゃんと初めて逢ったときと同じ。ゾクゾクする」
298 ◆IhTqFIlZ4Y :2008/12/24(水) 21:09:55 ID:IJ3ilpSr
これで終了です。
299名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 21:22:14 ID:r/rRwnR7
よかった。よかったよう。
このスレ来てみて本当によかった。
ありがとう、ありがとう嫉妬スレ! 今年もありがとう、最高のクリスマスだ。
300名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 21:48:57 ID:zQWkANeJ
良作GJ!

神々の降臨がktkr
301名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 22:40:34 ID:NhAF5U08
いいものはなくならない
302名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 04:22:02 ID:jDtpiM66
相変わらずの媚びっぷり
303ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:07:57 ID:pOdvMVCk
第七話

 長めなので、NGは、 ご愁傷様、矢代君で。
304ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:09:20 ID:pOdvMVCk
 これは巡ってきた因果なのだろうか?、
 突きつけられた包丁をみながら、今までの記憶がいろいろと巡った。
 三股同時進行なんて悪行のつけをここでこんな形で支払わされることになるのだろうか。
 だが、沙織の涙や、姉さんの青ざめた顔、里香の引きつった表情をみて、俺は自分にやれることを思いだした。
 もちろん、体はしびれたように頼りなく、足はどうしようもなく震えている。息も轟音を発して荒く、喉は不快にひりついた。
 古川は……包丁を突きつける古川の目は、相変わらず絶望と憎悪に濁っている。
「また、私の邪魔をした」
 俺が刺されるのはいい。いや、ダメだ。そんな自己犠牲に意味はない。
 沙織の目がだんだんと嫌な色に染まってきている。俺に何かあったら彼女が暴発しかねない。
 必要なのは耐えること。限りなく狡猾になること。誰も、この古川ですら、無傷で終わらせること。
 目を閉じずに、焦ることなく、全てのものを良く聞いて、良く見ること。
 だらしなく震えながらも、俺の頭が少しだけまともに動き出した。
 走馬燈など知らないが、意味もなく次々と思い出す過去の記憶から意識を振りはらう。
 何をすべきか? ……いま、この暴発しそうな雰囲気をなんとかしなければいけない。
 どうやって? ……ゆっくりとのんびりと普通の声で。何も変わらないように、いつもと同じように行動すること。
 頭の片隅でささやく声に従い、震える足でそっと後ずさりして、カタツムリよりのろく玄関の上がり口に腰を下ろしていく。
 足がたよりなくがくつき、ただ座るだけことに恐ろしいほどの神経を使って、脂汗が流れ落ちた。
 突きつけられた包丁が、腹から目と同じ高さに上がっていく。今からでも先端恐怖症になれるほど、恐ろしい切っ先だった。
「出ていって」
 その言葉に反応せず、腰を降ろしきって大きくゆっくりと息を吐く。無性に小便がしたかった。
「ああ、出ていくよ」
 古川の声は、思ったよりは低く、艶があった。でも気迫はない。
 彼女に返す俺の声は裏返ってかすれている。我ながらすごく緊張しているらしい。心臓がすごい勢いで鼓動していた。
「早く出ていって」
「ごめん、腰が抜けてうごけない」
「……馬鹿?」
 ややとまどったように、だが仏頂面のまま古川がこぼした。
 けれど、古川の目は揺れ動いていた。そして少し、ほんのわずかだけ、緊張が緩んでいた。
「はは、確かにあんまり賢くないかも」
 無理して笑った。それは古川の反応を誘う一手だった。幸運にも彼女は俺の期待したリアクションを返してくれた。
「早く出ていかないと……」
 すこしだけムキになったのだ。
「君がそんなものを振り回すから、びっくりして足が動かないんだ」
「……出ていかないと、痛い目にあうから」
 カンダタが蜘蛛の糸をたぐり寄せるように、俺は古川のわずかな反応を手がかりにして、彼女との対話を試みた。
 彼女の脅迫で背筋に悪寒が走るが、しかし彼女が包丁を動かしていないことも俺は見ていた。
「だから出ていきたくても足が動かない」
 だんだんと口が滑らかにまわるようになる。それと共に心が少しずつ落ち着いてくる。
「……死んでみる?」
 言葉は過激だったが、よく見ると包丁は小刻みに揺れていた。
 目の前の少女もまた、かなり動揺していることがわかった。顔だけは見事にポーカーフェイスだったが。
 唐突に場違いな思考が浮かぶ。心の中で笑って消そうとして、ふと考えをとめた。
 説得への計算とか、事態打開への打算とかが投げ捨てられ、頭の中が、それ一色になる。
 馬鹿だ、俺は。と思ったが、本能の欲求がまさった。
 口を開くとき、俺の顔には自然な笑みが浮かんでいた。
「死ぬ前にキスをさせてほしいな」
「何、言ってるの? 頭がおかしいの?」
 少女があきれた声を出す。沙織達が戸惑った顔をしていた。
「君とじゃない。後の女の子達とだよ」
「……好きにすればいい」
 そっぽを向く彼女に、俺の打算と計算が蘇る。シグナルは、グリーン。フルスロットル!
「んじゃ、女の子をこっちに呼ぶよ?」
 めんどくさそうにうなずく古川に、俺は張り詰めたものがさらに少し緩んできたのを感じた。
「沙織、ゆっくりと歩いて、こっちにきて。彼女に近寄ったらダメだよ」
「まさくん!」
 少女への怒りを顔にたたえて、沙織がゆっくりと俺に歩み寄る。古川はそっぽを向いたまま動かない。
「そんな顔するなって。さあ、キスしよう。俺は腰が抜けてて動けないから、沙織から頼む、な?」
「でも!」
「沙織と今、キスしたい! だっこして欲しい!」
305ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:10:39 ID:pOdvMVCk
 少女の存在を頭から追い出して、プライベートで甘えるように、馬鹿丸出しを承知で甘えた。結構本気で甘えた。
 沙織がとまどった顔をする。俺は口を突き出して催促した。
 よくわからないという顔のまま、沙織の顔が近づき、唇が重ねられる。
 甘く柔らかい沙織の唇をむさぼり、舌を重ねた。軽い体を引き寄せ抱きしめた。
 怒りととまどいで固かった体から力が抜け、いつもの大好きな柔らかい体になる。
 沙織は優しく激しい女だ。この柔らかい体に驚くほどの熱情が入っている。そんな彼女の心が俺に勇気をくれる。
 存分に口づけを交わして、二人とも小さなため息を漏らして、唇を離した。
 霧で閉ざされたように混乱していた俺の頭に冴えが戻ってくる
「……楽しんだ? なら、さっさと出て行って。二人とも串刺しになりたくなければね」
「まだ、キスは終わってないんだけど?」
 古川がひきつったような嫌な笑いを浮かべて、脅しの文句をならべる。
 しかし、平然と言い放つ俺に戸惑ったのか、すぐ無表情に戻った。
 フルスロットルなんだぜ? キミ。俺は古川に心の中で舌をだした。
「里香ともキスしないとな」
「何、それ?」
「ちょっと! そんなことしてる場合?」
 古川が戸惑ったようにつぶやく端で、里香が声を上げる。
「大事なことなんだ。ほら、里香もおいで。彼女に近づかないようにね」
 そういうと俺は手招きをした。
 不安と焦りを気丈さで押し殺して、里香がゆっくりと近づく。
「いったい何を考えているの?」
「キスと里香を抱きしめること」
 こんな時なのに、里香は顔を赤らめた。里香は、こうみえて結構大胆な女だ。……訂正、三人とも大胆だった。
 抱き寄せた里香の眼鏡を外し、唇を重ねる。
 沙織とはまた違う熱い甘さの舌と唇を味わい、抱き寄せたしなやかな体を服越しに楽しむ。
 眼鏡をかけていない、綺麗な里香の閉じた瞳をじっくりと眺める。
 里香は、俺を理解してくれる。このキスの意図がわからなくても俺を信頼してくれた。
 里香は正邪をわきまえながらも信じたものを追い求め続けることができる熱い心をもった奴だ。
 信頼をくれるから、俺はあきらめずにすんでいる。
 心がさらに落ち着いて、手足の痺れたような感じが消えていく。
 見ると階段の途中から、美優も驚いた顔で俺達を眺めていた。
 名残惜しかったが唇を離す。大きなため息を漏らす里香に眼鏡を返した。
「……なんなの、あなた達」
 少女が戸惑ったように立ちつくしていた。もちろん俺は最後まで突っ走るつもりだった。
 俺と沙織や里香や姉さんとの間に、一人だけとか二人だけとかいう文字はない。オールオアナッシング、それが掟。
「さてと、じゃあ、姉さん」
「どうして私を最初にしてくれないのかな? まーくんは」
「へへ、ごめん」
 動揺の欠片も見せずに、姉さんがゆっくりと大股で歩み寄る。
 手を広げると姉さんは、俺を胸の中に抱きしめ、何も言わずに俺の口をむさぼった。
 姉さんに抱きしめられる度に温かいものがわき起こる。
 求めて得られなくてあきらめたものが思いもかけずに戻ってきたときにうれしさ。
 そしてそれを自在に出来る喜び。答えてくれる愛しさ。
「……先生とキスって」
 立ちつくした少女が呆然とつぶやく。
 姉さんは何もかも甘く優しく俺を包み込んでくれる。
 背中を守ってくれる人だから、俺は突き進むことが出来る。
 震えが完全に収まり、手足に力が入るようになった。
 ゆっくりと唇を離し、俺は姉さんに微笑んだ。
「いったい、なんなの? 三人とキスをして」
「だってここにいるのは俺の恋人だから」
 古川は混乱していた。無理もないとは思う。
306ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:12:17 ID:pOdvMVCk
 振り返った俺は、たぶん最高の笑顔を浮かべられたと思う。すでに古川の包丁はかなり下がっていた。
 はたき落とすのは容易だったが、そんな事をするつもりはなかった。
「だって、三人も……」
「だから? 何か問題でも? 俺達は吾妻を探しているだけさ。いきなりそんなもの振るわれたからびっくりしたけど」
 とまどってつぶやく古川に俺は肩をすくめてみせる。
「あ、吾妻先輩は渡さない!」
 古川はあわてて包丁を構え直した。沙織と里香が殺気立つが、俺はそれを手で制した。もう既に主導権は俺達が握っていた。
 後は、ただ言葉を間違えないように、丁寧に詰めていくだけ。
 彼女の思考を自分に置き換えて想像し、言うべき言葉を頭で練った。
 何度も考え直し、少女の目に流れる感情の背景を理解しようとつとめた。
「……へぇ、吾妻と君は、俺達が引き離さなければいけないほど、愛し合っているのか? それはよかったな」
 その結果、あえて挑発気味な言葉をかけた。なのに、目に見えて古川の顔が暗くなる。俺は次の手として階段の途中の美優によびかけた。
「美優、吾妻はこの娘と深く愛し合って居るんだそうだ。兄貴と話したら、すぐに帰るぜ」
 美優もまた、混乱して返事が出来なかったようだった。
「どうした? 別に吾妻の居場所が判れば、俺達は帰る。早く吾妻とラブラブ甘々なところをみせてくれないか?
すぐに納得して帰るから」
 絶望と憎悪ばかりが彩る古川の目を俺は見返した。
 そして俺は、しばらく口を閉じた。
 答は彼女の目にあった。彼女は、四日も好きな人といたのに、なぜこうも悲しくあきらめた目をしているのか?
 やがて俺がかけた言葉は、自分でも思ってもみない言葉だった。
「……つらかっただろう?」
 まるで能面にひびが入るように、彼女の顔が驚愕にひび割れる。
「四日間、想いを理解してもらおうと色々したのに、まったく受け入れられなかった」
 包丁を持つ手の震えがひどくなる。
「それどころか、吾妻はますます君を拒否して、……酷い言葉で罵られたりしたんじゃないかな?」
 立ちつくす古川が、ふらふらと体をゆらし始める。目から憎悪の光が消えていた。
「自分でもこうなるのは当然だと思っていた。間違っているのは承知だった。でも……突っ走って、余計に駄目になった」
 金属音と共に、包丁が土間に落ちる。とびついて拾おうとした里香を俺はとどめた。
「俺達がやってきて、なぜかほっとするんだ。だけど、家の中に飛び込んでいく俺達を見て、また怖くなった」
 古川がぺたりと尻をついて座り込み、その瞳から涙がこぼれ落ち始める。包丁を姉さんが静かに拾った。
「怖くなって、包丁を向けて、もっと怖くなって……もう終わりだと思った」
 泣き声を一切たてずに、ただ涙をあふれさせて、彼女は泣いていた。
「……ありがとう。……自暴自棄にならないでくれてありがとう。キスをさせてくれてありがとう」
 俺は礼を言い、彼女に頭を下げた。彼女の何にかは、わからない。
 ただ、丁寧に礼をいうべきだと思っただけのことだ。
 俺は沙織達の方を向いて、また頭を下げる。
「沙織、里香、姉さん。頼む、この子を慰めてやってくれ。……暴走しちゃったけど、最後に踏みとどまってくれたから」
 彼女らはそろってうなずいてくれた。
「ここからは教師の仕事だから。まーくんは吾妻くんのところに行きなさい」
「……この娘、私と似ているような気がします……」
「何かあったら呼ぶから。ほら、吾妻さんが待ってる」
 里香の言葉に俺は階段をみる。美優は呆然と立っていた。
「ありがとう。さあ、美優、感動のご対面と行こうか?」
 そういうと俺は階段を昇り、美優を促した。
307ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:13:47 ID:pOdvMVCk
 吾妻が監禁されていた部屋は、あの娘の自室のようだった。
 素っ気ないながらも女の子テイストで飾り付けられた部屋の、やはり薄いピンクと花柄が主体の女の子テイストなベッド。
 そこに吾妻が縛り付けられていた。口にはSMプレイで使いそうなボールギャグがはめられている。
 裸ではないが、改造して縛っていても脱衣着衣が出来るようになっている野暮ったいジャージを着せられていた。
「よう、吾妻。白馬の妹姫と、お付きの最低男のご登場だ」
「兄さん!」
 ちょっと気取ってみた俺のセリフは、美優の真面目な叫びにかなりかき消された。
 ベッドに飛び乗った美優が、口のボールギャグを必死に外している。
 格好をつけたのが無駄になったのをちょっと残念に思いながらも、俺もベッドの足と吾妻の手を結ぶ紐を外した。
 手が外れれば、吾妻自身がもう一方も自分で外し、美優と俺とで足を解いた。
 そして自由になった吾妻が美優にとびつく。
「美優〜〜」
「に、兄さん……」
 俺は抱き合って無事を喜ぶ二人の邪魔をしないように、足音を殺しながら、縛られてたベッドや部屋の様子を観察していった。
 ベッド脇の目立たないところに尿瓶と差し込み便器が綺麗に洗って置いてあった。
 さぞ甲斐甲斐しく下の世話までしたのだろうが、それが吾妻には我慢できない恥辱になったのも間違いないところだろう。
 改造ジャージだって、縫い目から見れば彼女の手製のようだ。
 頭のところには、吸い飲みがおいてある。中身はお茶のようだった。シーツには汚れがほとんどなく、綺麗にかえられていたのがわかった。
 なんとも報われない、そしてされた方も気の毒なご奉仕だ、俺は古川の目を思い出しながら、心の中で大きくため息をついた。
「矢代、ほんとうにありがとう」
 観察していると後ろから声が掛かった。うるわしい兄妹愛のシーンは終わったみたいだった。
「どういたしまして」
 肩を少しすくめながら振り返る。とても珍しい……いや初めて見る吾妻の表情。なんと吾妻が目を潤ませながら近寄って俺の手を握りしめた。
 その横で、美優が深々と俺に頭を下げていた。美しいストレートロングの髪がさらさらと流れ落ち、俺は美少女が頭を下げてもさまになることを発見していた。
「ほんとうにありがとう! 矢代、やっぱりお前が本当の友人だ!」
 もっとも普段ニヒルに笑っているほうが似合うイケメンが、瞳を潤ませて俺に迫ってきても、あまり感動的ではない。
「あー、はいはい。……本当にそう思うなら、例の取引はこれでチャラにしてもらいたいが?」
「当たり前だ! 親友を脅せるか!」
 なにやら、突然親友に格上げされたらしい。まあ、どうでもいいことだ。
「サンキュ。まあ、こんなところでなんだし、下には沙織達が待ってるんだ。降りようぜ?」
 柄にもなく照れて、照れ笑いを押さえ込みながら、俺は階下を指さした。
308ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:17:23 ID:pOdvMVCk

 階段を降りてくると、八つの目が俺達を出迎えた。
 姉さんが教師として口火を切って、吾妻に声をかけた。
「体は問題ないようね? でもとりあえず病院にはいきなさい。いいわね、吾妻くん」
「はい、先生」
「妹さんに感謝しなさいよ。妹さんが熱心に吾妻くんを捜したから、うまくいったのよ?」
「ああ、中塚にも迷惑かけたな。ありがとう」
 里香がクラス代表として、姉さんの言葉の後を続けた。
 沙織は笑みを見せただけだった。何も言わなかったのは、彼女が吾妻とほとんど口をきいたことがないからだろう。
 そしてそれだけだった。吾妻はそれきり、静かに涙を流しながら彼を見上げる真ん中の少女、古川幸を完全に無視した。
「……先輩」
「黙れ。二度と俺に話しかけるな。いや、二度と俺の前に現れるな!」
 か細く上がった声を吾妻は容赦なく断ち切る。
 それきり声はとぎれ、しゃくり上げる泣き声に変わる。それでも吾妻は彼女を省みなかった。
「美優、吾妻を病院に」
「はい」
 いたたまれないものを感じて俺は、美優を促す。だが、吾妻はそれを許さなかった。
「矢代、警察を呼んでくれ」
「……いいから病院に行けよ」
 ため息をつきながら俺は病院を勧めた。吾妻はごまかされなかった。
「俺はこいつに監禁されたんだぞ! 四日間もだ!」
「わざわざ言わなくたってわかってる。大変だったな。病院で診てもらって、ゆっくり休め」
「そうじゃない! 俺を監禁したあの女を警察に逮捕してもらうんだ」
「落ち着けよ。警察に通報するのは考えものだぞ」
 吾妻が警察と騒ぎ出した意図はわかっていた。わかっていて、俺は話を逸らしていた。
 確かに犯罪が行われ、犯人はここにいる。警察に連絡するのは当たり前だろう。
 だが、小説のごとく警察に連絡すれば話が済むと、俺は思っていなかった。
「どういうことだ? こいつは逮捕されて罰を受けるべきだろう?」
「とりあえず聞くが、どうしてこの娘、お前をこれほどに好きになったんだ? 心当たりは?」
 くってかかる吾妻に、俺は目に出来るだけ冷たい光を浮かべて、根本原因を指摘した。
 美優を含めた女達の目が、吾妻に集中する。
「心当たり? 告白されて一度デートしただけだ。それでつまらなかったからふった。それ以外に接点は思い当たらん」
「つまらなかった?」
 腕を組み、つまらない話題をしていると言わんばかりに鼻を鳴らして、吾妻は応えた。
「デートしたのに、キスも許さないんだぜ。告白を受けてやったのにそれはないな」
「……なるほど。じゃあ、なおさら通報するのはやめとけ」
「どういうことだ?」
「この娘が警察に行って、監禁した動機を警察は聞くよな? そして吾妻、おまえも事情聴取を受ける」
 警察は犯罪被害者に非がある例は、少なくないことを知っている。だから被害者達も事情聴取を入念にする。
「監禁して、でも体に酷い傷もつけずに大事のお世話する女と、キスをさせないからってふるプレイボーイの男。警察の心証はどっちかしら?」
 姉さんが続けた。
「新聞や雑誌ネタになって、インターネットで流れたりしてね? 英訳されて世界中に流れるかも? プレイボーイ、監禁されるって」
 里香が茶化した。
「女の子がキスに迷ったらいけませんか? 好きなのに怖いって思ったらいけませんか?」
 沙織が目を潤ませながら、必死に訴える。
 うちの高校にも、例によって裏掲示板や裏メーリングリストがある。他人事ながら酷いことが結構書かれている。
 それは、当人にとっては非常につらい内容だろうと思う。
 そういうものに吾妻のことが載り、それが外部に流出すれば格好の燃料になるのは容易に想像がついた。
「兄さん、……兄さんは女性の心を粗末に扱いすぎです」
「な、なんだよ。俺は被害者なんだぞ!」
 美優の抗議に吾妻がうろたえた。だが吾妻が被害者だということは間違っていない。だから俺は助け船をだした。
「うん、まーね。ただ通報して大騒ぎになると、吾妻の悪評も流れてしまって結局誰も幸せにならないと思う。どうする?」
309名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 06:18:37 ID:892cMo0z
支援
310ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:20:21 ID:pOdvMVCk
「矢代、ひょっとしておまえはこの女に同情しているのか?」
 目に疑いを込めて、吾妻が逆質問をしてきた。俺は心のままありのままを述べた。
「そうだな。なにもかも間違えた努力で、おまけに俺に向かって刃物までふりまわしてくれたんだけどな」
「おまえに向かって刃物をふりまわしたぁ? お前、そこまでされて、どうして?」
「……大好きな人に一度受け入れてもらって、訳もわからないままふられるってのは、きついことなんだよ」
 あの痛々しい目を俺は思い出す。彼女の憎悪は、きっと俺達ではなく、自分自身に向かっていたのだろう。
 だから、監禁とか包丁振り回しとかいう後先考えない自暴自棄な行動をとったのだ。
「そんなのが言い訳になるか!」
「じゃあ、お前が通報しろ。俺は協力しない」
 俺は静かに告げた。警察に通報させない権利なんて、俺にはない。
 けれども誰も幸せにならない正しさに荷担する気を俺は持っていなかった。
 うなだれた古川を俺は眺める。
「私も協力しません」
 やがて決意を秘めた顔で、古川の横にいた沙織が立ち上がって俺に寄り添った。手がそっと握られる。
「私は、まさくんの判断に従います」
「ちょっと、片桐ぃ!」
 里香が吼えた。
「なんですか? この子が許せないっていうなら中塚さんは協力してあげればいいんじゃないですか?」
 里香としては、やっぱり警察に協力しないことは許せないらしい。
「違う! なに、どさくさに紛れて手をつないでるの! 離しなさいよっ!」
 そういうと里香は駆け寄って、俺と沙織のつながれた手をもぎはなして、自分の手を俺につないだ。
「中塚? 協力しないのが許せないんじゃないのか?」
 吾妻と俺が不思議そうに里香をみると、里香はつまらなさそうに吾妻を見つめ返した。
「警察に協力を求められたら協力するわよ。でも私はついてきただけでほとんど何もしてないから。
だから美優ちゃんや、まさを差し置いて勝手に出しゃばって協力するっておかしいと思うのよ
それだけよ。必要があれば一関係者として協力はするけどね」
 そういうと里香はさりげなく俺に寄りかかって密着した。
 さりげなさ過ぎて、気がついたのは沙織だけだが、その沙織は俺の反対の腕にとりついてくっついている。
「ちっ、どいつもこいつも」
 ぶつくさと愚痴る吾妻にとどめを刺したのは、やっぱり姉さんだった。 
「そーねぇ、先生も通報しないことをお勧めしておくわね」
「せ、先生?」
 教師でありながら露骨にしかもにこやかに反社会的な事を言いだした姉さんに、吾妻が驚愕の視線を向ける。
「あら、吾妻くんのためよ?」
「どうしてなんですか?」
「この事件、もし広まるようになったら吾妻くんの経歴にプラスになるかしら? それともマイナスかしら?」
 刹那、吾妻が凍り付いた。姉さんの目が獲物を狙う蛇のような輝きを帯びる。、
「大学入学、大学院入学、就職、転職、そうしたときにこの事件があなたの一生についてまわるかもしれないんだけど、それでもいいの?
しかも警察沙汰になれば、刑事事件になるから、学校の記録にも残ることになるの。
個人情報保護法で氏名とかは保護されるけど、人の口には戸が立てられない。調査をすれば事件の概要はすぐに明らかになるわね」
「だ、だからって……」
 体を震わせ、脂汗をにじませながら、吾妻は反駁しようとした。
「そういえば吾妻くんは留学希望だったっけ? でも一市民としては警察に連絡すべきよねー。仕方がないわねー」
そう言うと姉さんはスーツのポケットから携帯電話を取り出し、ダイアルをしようとした。
「待て! 待って下さい、先生!!」
 吾妻の大声が古川の家を揺るがすと、姉さんはにこりと笑って、携帯電話をしまう。
「……なんでこうなるんだ?」
 やがて重苦しい沈黙を数分ほど続けた後、頭を押さえた吾妻は俺にたずねた。
「吾妻、落ち着いて解決策を考えようじゃないか。通報ならいつでも出来る。話が終わってからでもな」
 そう言って俺が吾妻の肩を叩くと、吾妻はがっくりと肩を落とした。
311ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:23:29 ID:pOdvMVCk
 吾妻は廊下にいる古川をあからさまに避けて、廊下の横の階段に腰掛けた。吾妻の横に俺も座る。
 女達は聞き耳を立てながら、古川を囲んで廊下に座っていた。
「こんな時の解決策はストーカー防止法とかにのっとって、近づかない、話しかけない、周りをうろつかない。
そんなところだと思うが、どうだ? あの娘がお前に近づかないと約束できれば、納得する?」
 俺の提案に吾妻は目を光らせる。吾妻の中で思考のエンジンがうなりをあげて回転しているのがわかった。
 返答はたっぷり一分ほどたってからだった。
「それだけじゃだめだ」
「じゃあ、どうすればいい」
「警察には強制力があるが、おまえにはそんなものないだろ。そんな取り決め、絵に描いた餅に……」
 ふと吾妻が言葉を止めた。やがて、にやりといつものあの笑いが蘇る。調子を取り戻してきたようだった。
「矢代、優しい綺麗事を通したければ、お前にも苦労してもらうのが筋ってもんだな」
 吾妻の言葉にかすかな不安を抱いて、俺は黙る。
「お前が責任持って、その女を見張れ。お前がその女を俺に近づけさせないようにしろ。周りをうろつかないようにしろ。話しかけないようにしろ」
 俺は何も言えなかった。 
「まさか綺麗事だけ言って済ませるつもりだったのか、矢代? 
犯罪をなかったことにしようというなら、被害者が安心できる環境ぐらいは整えてみろよ?」
 吾妻の言葉が重く響く。
 それは当然の要求だが、他人の行動を権力無しで制御するという難しいものであった。
 押し黙る俺に吾妻が言葉で追い打ちをかける。
「なんならその娘も入れて三股にしたらどうだ? 簡単だろ、うん?」
「つまらない話はよしてくれ」
 それだけを言うと俺はまたもや考え込み、吾妻も鼻白んだように視線をそらした。
 だが三股はともかくも、吾妻の要求は正当で、それを怠れば自分の言葉に正当性が無くなるものだった。
 一方で一般人が他人の行動に制約を掛けると言うことも難しい。
 考えあぐねた末に、俺は階段を離れ、顔を伏せて座りこむ古川の前に移った。
 ためらう気持ちが舌に伝染したのか、俺は何度か口ごもってから、やっと目の前の女に話し始めた。
「その、これから言うことはかなりきついことだけど、君には選択権がない。
何をどうしても、君の吾妻に対する思いは……実らない……からだ」
 その言葉で顔を伏せた古川の体が震える。
「君がもし、もう一度吾妻に何かしようとしたら、吾妻はすぐに君を警察に通報する。
そうすれば、俺達も君が吾妻を監禁したことをしゃべらなければならなくなる。
そうなってしまえば君は二度と吾妻に近づけなくなるし、それどころか君の家族や友人まで巻き込むことになる。
……だけど、俺達の言うことに従って、吾妻に近づかなければ、静かに丸く収めることが出来る」
「……どうして、あなた達が関わって来るんですか?」
 顔を伏せたまま、古川が静かにたずねた。声に敵意はなく、淡々とした分絶望が深く感じられた。
「君が吾妻を閉じこめたことを警察沙汰にしないように吾妻に頼んだ。
その見返りとして、俺達が責任を持って君を見張れと言われた」
「お願い、もう一度! もう一度だけ、先輩と話をさせてください!」
 突然顔をあげた古川が、目にすがるような光を浮かべて、俺を見る。
「……吾妻、……頼む」
 話を振った俺に吾妻が怒りと苦虫をつぶしたような表情の混ぜあわせを顔に浮かべる。
「なんだよ、さっさと言え!」
「……先輩、私は何がいけなかったんですか? つまらない女だって言われて、努力しました!
あのとき以来、二人で会ってもらえなくて、お弁当も食べてもらえなくて。
ちゃんと話を聞いて欲しくて、悪いって言われたら、そこを治そうと思ったのに。
なのに先輩は、当てつけるように、他の女の人と抱き合ってキスをして。
何回聞いても、しつこいとか寄ってくるなって言われて……。私、どうすれば良かったんですか?」
 古川の声が悲しみで震えたが、しゃくり上げることなく最後まではっきりと気丈に続いた。
312ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:25:34 ID:pOdvMVCk
 吾妻の返答は無残だった。
「弁当だのデートだの、ガキくさいつき合いはウザイんだよ。
必死な顔して頼んでくるからつきあってデートしてやったのに、キスもさせないって、おまえ何考えてるんだ?
この家だって、しつこく来てくれって頼むから、お詫びにヤらせてくれるのかと思って来てみたら、縛り付けられるし。
おまえ、いつも必死で、しつこいし、重いくせして、ガード固いから、つきあうメリットないんだよ」
 俺は吾妻の言いぐさを聞いて、吾妻に話を振ったことを猛烈に後悔した。
 沙織、里香、姉さんも嫌悪で顔を歪めている。
 そして古川はただ呆けていた。
「もういいだろ。その辺りにしておけ、吾妻」
「何、俺に命令してるんだ、矢代?」
 思わず遮った俺を、吾妻が鋭く睨み、俺もまた言いようのない悲しさと怒りに捉えられて吾妻をにらみ返した
「黙れ。それ以上くだらないことをしゃべるな!」
 殴ってくるなら、心ゆくまで殴り返してやると拳を固めたとき、吾妻が目をそらした。
「このクソ甘いフェミニスト気取りの偽善者どもめ。
この女のやったことがどんなにおぞましいことか、矢代、お前にはわからんだろ? ええ?
……助けられた貸しはこれでチャラだな。
正直、おまえに助けられていなければ、顔の形が変わるほど殴ってやるところだ」
 もう一度視線を合わせてにらみ返してくる吾妻から、俺は一切目を外さなかった。
「……俺もおまえが監禁されていなければ、そのスカした顔にパンチをいれてやりたい」
 険悪な空気が俺達の間を流れる。だが殴り合うには俺達は消耗しすぎていた。
 俺達からすぐに緊張が抜け、不快感と嫌悪感だけが残って漂う。
「……いいだろう。矢代、おまえも今後は俺に近づくな。話しかけるな」
「ああ。俺も当分はおまえと話したくないからちょうどいい」
 そう言い切ったとき、吾妻の顔がかすかに歪んだ。それが何を意味するのかはわからなかった。
 ただ吾妻は美優を呼ぶと、音高く扉を閉めて、出ていった。
 その後を美優が追い、扉を開けて振り返り、一つ流麗なお辞儀を残して、扉は閉まった。
313ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:27:41 ID:pOdvMVCk

 しばらく、気まずい沈黙が落ちた。
「……ごめんなさい。私、勝手なことばかり言って」
「ごめん。私も調子に乗った」
「こちらを立てればあちらが立たず。まーくんのやったことは決して間違いではないと思うけど、残念な結果だったわね。
ただ、どんなにベストに近い解決をしても、取り返しのつかないことはあるわ。悲しいことに、ね」
「……俺は三股同時進行の鬼畜だぜ? 男よりも美少女を優先しただけさ」
 二人が出ていった扉を見つめながら、俺はつぶやいた。
「馬鹿、まさは素直に落ち込んで私にすがりついてくればいいの。まさは鬼畜なんて柄じゃなくて、単にお人好しの大馬鹿なの」
「今日はおいしいご飯を食べましょう。……あなたも一緒にね。おいしいものをお腹いっぱい食べれば、悲しいのは少しマシになりますから」
「そうね、古川さんも一緒にいらっしゃい。どうせこの子が面倒見るってたんかを切ったんだから、私も連帯責任で面倒見るわ。
馬鹿な弟の後始末は、姉の私の責任だしね」
 女達の言葉が心にしみる。優しさに返すべき言葉をなくして、俺はうつむいた。
 古川が、その時初めて、嗚咽を放って泣き始めた。
 悲痛な泣き声を聞きながら、それが沙織や里香や姉さんものであったらきっと俺は耐えられないと思った。
 彼女たちの優しい笑みが心に刺さり、俺は最低でクズな男であるにも関わらず、ダサいことに少しだけ涙をこぼす羽目になった。
314名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 06:28:46 ID:892cMo0z
SHIEN
315ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:32:44 ID:pOdvMVCk


 俺達に日常が戻ってきた。授業を受け、食事をして、むつみ合う日々だったが、一つだけ変わったことがある。
 学校にいる間とその帰り道、俺達が古川に付き添うことになったのだ。
 古川はといえば、俺達にされるがままだった。
 その目にもう憎悪が輝くことはなかったものの、絶望と悲しみばかりに覆われていた。
 彼女の面倒を見ると言っては見たものの、たいしたことが出来るわけでもない。
 それでも里香と姉さんが言うには、ただ側にいればいいということだった。
 気を使いすぎず、さりげなく、ただ彼女をできるだけ一人にしないことにした。

 そして学校に吾妻も戻ってきたが、もはや俺達は口をきくことがなかった。
 もちろん執行部の件なんかなかったことになった。
 俺達は選挙の手伝いを離れ、古川の相手だけをして過ごすようになっていった。
 ……古川もまた、クラスで孤立していた。吾妻を執拗に追っかけまわしたことでクラス女子から総スカンを食らっていたのだ。 
 そんな古川を連れ出してくるのは、いつも沙織だった。
 沙織は、古川を妹のように面倒見ていた。
「自分に似ているって片桐はいうのよ」
 中庭の例の場所で、弁当を食べながら、里香がそっと俺にささやく。その視線の先で、古川に寄り添う沙織の姿があった。
「……そうか、そうかもな」
「そうじゃないわよ」
 俺の曖昧な同意を里香は一蹴した。
「あの娘は、私達全員に似ているのよ。……間違っているとわかっていながら止められないところがね」
「それと、はみ出て孤立していたところもね」
 姉さんが里香と反対側に座り、俺の手を握った。
「だからみんなあの娘を見捨てられない」
 里香が視線を落とす。姉さんも顔を曇らせた。
 空は晴れて青いのに、なにか重く悲しいものが俺達につきまとっていた。
 決して古川のせいだけではない。
 抜けるような青空を流れていくどこまでも白い雲一つ。温かいそよ風が木々も草花も揺らして吹き去っていく。
「……暗いな」
 心に浮かんだ言葉がぽつりとこぼれ落ちた。
「まーくん?」
「なんか暗くって嫌だな」
 あれ以外、みんなから笑顔が消えて、喧嘩すらしなかった。
「まさ?」
「なあ? ただ側にいるってのは確かにそうだと思うけど、それだけじゃらちがあかないな」
 最近の俺達の顔は、暗い表情と古川をそっとうかがう表情ばかりだった。
「どうするの?」
 里香と姉さん、そして俺の発言に気付いた沙織と古川も俺を向く。
 そんな彼女達に俺はいたずらっぽく明るい笑顔を受かべ、人差し指を立てて振った。
「ここで一つブワァーっと騒ぎたい。めちゃくちゃに騒ぎたい。幸い、明日は土曜日!」
「いいですね、それ、私も混ぜてください」
 突然後ろから降ってきた言葉に、俺達は驚いて振り返る。沙織と古川も驚いていた。
「美優!」
「もう不機嫌な兄さんを相手にするのは飽きましたし。矢代先輩の提案に吾妻美優は賛成の一票を投じまーす」
 そういうと美優はにこりと微笑んだ。なぜかやけに魅力的な微笑みだった。
316ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:35:59 ID:pOdvMVCk
 ビール、酎ハイ、カクテル、日本酒、焼酎。それにお菓子と酒の肴。
 ビンと缶とグラスと皿がずらっとテーブルに並び、女達もいるので、まさしく酒池肉林だった。
「えー、私達未成年ですよー?」
「ウォッカって、ちょっと、結構度がきついよ、これ?」
「……わ、私、教師なのに……」
「……」
 土曜日午後4時。俺の家のリビング。
 リビングテーブルから落っこちそうなほど並べられた酒と食べ物に、俺と美優以外の女達が、目を丸くしていた。
「うちにあったお酒は飲みやすいそうですよ。悪酔いしないんだそうです」
 そんな彼女らの様子に頓着せず、美優は酒について解説している。
「異論はあると思うし、法律違反だけど、俺はここで主張します! 大失恋には酒しかない!」
 美優のうしろで俺は女達に説いた。未成年の飲酒が悪いことなどは承知している。
 それでも酒の力を借りてでも、笑うことが必要な状況だと俺は思った。……姉さんには悪いことをしたと思っているが。
 そんな俺の主張に、美優だけの拍手が空しく響いた。しかし美優はそんな状況も意に介さず、カクテル缶をグラスに注ぐ。
「さんせー、矢代先輩は正しいでーす。かんぱーい」
 それだけを言うと美優は、酒を一気にあおった。
「ちょ、ちょっと吾妻さん?」
 心配そうに美優を気遣う姉さんに全く構わず、美優はグラスを下ろすと、叫んだ。
「一番、吾妻美優。兄さんのばかやろーーーー」
 思わず俺は歓声をあげて拍手した。負けてはいられない。そして美優の気持ちを無駄にするつもりもない。
 ビールをグラスにあけると、俺はぐっと飲み干した。苦いばかりで味なんかわからなかった。口に付いた泡をぬぐう。
「二番、矢代雅史。俺も最低だが吾妻も最低だぁ! 古川にもっとやさしくしろーー」
「おおーーー。矢代先輩、素敵ぃぃぃぃ」
 ノリもよく、美優ちゃんがやんやの喝采を送ってくれた。もちろん周囲の目は冷たい。が、気にしない!
 もう一度ビールをついで飲もうとしたとき、横から手がのびて、ワイングラスをつかんだ。
「み、美優ちゃんだけに、いい格好はさせないです!」
 参戦したのは、沙織だった。グラスのワインを飲み干して、まずそーな顔をする。
「さ、三番、片桐沙織です。吾妻くんを見ていると、まささんがもっと好きになりましたぁぁ!」
「ひゅーひゅー! 片桐先輩らぶらぶー」
「えへへへー」
 顔を赤くして沙織が照れ、そんな沙織を美優がはやしたてていた。
「えーい、飲めばいいんでしょ!」
 グラスに三分の一ほど焼酎を入れて飲み干したのは、里香だった。
「四番、中塚里香! 片桐と大和田先生には絶対に負けない! ……古川、吾妻みたいな男に未練たらたらしてんじゃないわよ!
飲んで泣いて忘れちゃいなさい!」
「私だってまけないですよーー、えへへへぇ」
 既に顔を真っ赤にした沙織が、笑いながら言い返す。
「中塚先輩、かっこいい!」
 はやし立てる美優の横で、古川は無表情に空のグラスをもって立っていた。
「あははははっ、も、もう……えーい! どうにでもなれぇ!」
 未成年の飲酒は良くないとかぶつぶつ言っていた姉さんの目がすわり、ウォッカを飲み干す。
「五番、大和田……いいえ矢代美春! まーくんと結婚しますっ!」
 意味不明な事をわめいて、姉さんがウォッカをあおった。
「ぷはぁ……古川さん。どうして私達が好きな男に、他の女が色目を使うのかなぁ? おかしいと思わない?」
 無言で立っている古川に、姉さんはからむ。
「ほら、あなたもなんかいいなさい!」
 そういうと姉さんは、古川にグラスに適当な酒を注いだ。
 何を思ったのか、古川がグラスをくいと傾け、飲み干していく。
「おおーー、いい飲みっぷり!」
「六番、古川幸(ふるかわゆき)」
 ぽつりと古川がつぶやく。全員が彼女に注目した。
「……重くて堅くてつまらない女の馬鹿な失恋に乾杯」
 言い終わり涙を流して嗚咽する彼女に四方からグラスが差し出された。
「飲みましょう!」
「飲むのよ!」
「飲みなさい!」
「飲もうよ!」
 泣きながら古川が再び注がれた酒をあおる。女達が古川を囲んで酒を飲んだ。
317ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:40:38 ID:pOdvMVCk
 俺はほっとして手近な椅子に腰をおろした。
 ビールが苦すぎて、ジュースみたいなカクテルに手を出して手酌で飲んだ。
「まさくん、そんなところにいないで」
「なにやってるのよ! 私の酌じゃ飲めないって言うの?」
「おねーちゃんの話をきいてー」
「矢代せんぱーい、こっちこっちぃ」
 俺は笑うと、グラスを持って女達の中に加わる。
 吾妻の大悪口大会が繰り広げられた。調子に乗った美優が吾妻の秘密をいろいろ暴露した。
 姉さんがシスコンとブラコンについて詰問され、ブラコンの方が綺麗だという超理論をうちたてた。
 沙織と里香が飲み比べをはじめた。泣いていた古川がやがて泣き笑いになり、美優と親友の杯を交わした。
 古川は涙を流しながら酒をあおり、美優は笑って兄の秘密を暴露しながら酒を飲み干していった。
 姉さんが俺の恥ずかしい過去をバラし始め、乱入してとめようとした俺は女達の下敷きになった。
 仕返しに俺も姉さんの恥ずかしい過去をばらしてやると、姉さんは酒を口移しで飲ませるという暴挙に出た。
 それで、つぶれかけていた沙織と里香が、口移しぃぃとつぶやきながら、ふらふらと俺に口づけをした。
 しかし二人から酒は流し込まれず、むしろ卑猥に唾液をすすられ、それを美優がはやし立てていた。
 その後、真っ赤な顔をした美優が口移しで 俺に酒を流し込んだ。
 すでに酔っぱらっていた俺は、その意味をまったく理解せず笑っていた。
 古川が、なぜかありがとうございますって礼をいった。その目は泣きはらして赤かったけど澄んで綺麗だった。
 俺は古川の目が綺麗になると、顔の作りがいいからすごい美人になることを発見した。
 発見したのでそのまま言うと、古川の顔が真っ赤になった。
 面白いのでこんな美人をふる吾妻は大間違いのばかやろーでチャラ夫だというと、美優が同意した。
 あれはシスコンだからだめなんだそうで、俺の方がいい男だなんて言った。
 姉さんが、私のまーくん、だれにもやんないって言って、俺を抱きしめた。
 つぶれる寸前の沙織が、いいえ私のですって言って俺を抱きつき寝息をたてた。
 もちろん、里香が俺の腰にしがみついて、変態とブラコン退散!って叫んでまた寝た。
 古川がおかしそうにクスクスと笑う顔は、とても綺麗で、爽やかだった。
 うん、やっぱり古川は笑うべきだよ。笑う古川は無敵だな、そんなことを口走って、俺の意識はとぎれた。
318ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:43:28 ID:pOdvMVCk

 窓に当たる雨音と共に俺の意識が戻った。
 しがみついた女達を丁寧に剥がして、体を起こすと、リビングは惨状を呈していた。
 テーブルの上には、空き瓶と空き缶、食い残したお菓子とつまみが散乱している。
 倒れて転がった缶や瓶からこぼれた酒が、川と水たまりをつくっていた。
 机の下では沙織と姉さんが俺の腰にしがみついて寝ていて、里香が俺の太腿を枕に幸せそうな顔で寝ている。
 美優はテーブルにつっぷして軽い寝息を立てていて、古川すらソファにもたれて眠っていた。
 記憶はあやふやだった。はっきり覚えているのは古川が泣いたところまで。
 酒はまだかなり残っていた。飲みつけていない高校生がほとんどだから、そんなに飲む前に酔いつぶれたらしい。
 渇きを覚えてテーブルの上のミネラルウォーターのペットボトルを引き寄せ、開けて飲む。
「うーん、水ぅ」
「ほら」
 沙織が呻いたので、その口元にミネラルウォーターを差し出す。
 喉を小さく鳴らしてミネラルウォーターを飲むと、沙織の目が開いた。
「……寝てしまってたんですね」
「なんか無茶苦茶だったな」
「ふふっ、でも楽しかったです。……そしてすごく私、幸せです」
「うん、俺も」
 そういって、俺は古川をみた。
「沙織は覚えていないかもしれないけど、俺がかなり酔っぱらってから、古川がいい顔で笑ったんだ。なんかほっとした」
「……まさくんはすごいです」
「俺じゃないよ。みんなのおかげだ。特に沙織にはいろいろと助けられた」
「私、なんにもできないですから。頭も良くないし、女としての魅力ももう一つだし、料理も並だし。
だから、何かできることをしたかったんです。……でもあんまり役に立たなかったですけど」
 そういう沙織の口を俺はキスで塞ぐ。
「……そう言う事じゃないんだ。沙織に居て欲しいんだ。魅力とか頭とかそういうことじゃない」
 沙織の目が潤む。
「沙織が大好きだ。ずっと側にいてくれ」
 うなづく沙織の唇をまた奪う。沙織の体が欲しくなって、胸に手をやると沙織が顔を赤らめる。
「声を出さないようにしないと、みんな、起きちゃいますね」
「止める気はないんだ?」
「当然です。止めるなんてもったいなさ過ぎます!」
 小声で沙織は力説する。そんな彼女の上着をブラジャーごとまくり上げて、弾み出た乳房を吸った。
 柔らかく熱い乳房を無心で吸って、乳首を舌で転がし、愛しさを込めてなめ回す。
 体を震わせながら、俺の頭を掻き抱く沙織が、とてもかわいく愛しかった。
 反対側の乳房をつかみ、感触を楽しみながらこねる。
 この柔らかさと愛しさに俺は小さな感動を覚えながら、ひたすら思いを込めて奉仕をする。
 震える体をもっと震わえるように、漏れ出る声がとぎれないように、固く尖った乳首がさらに固くなるように。
 俺を包み込むこの柔らかく熱くしなやかな体に愛と充実とこの上ない快感をしみこませたかった。
 二つの乳首を甘く咬んで先端を舌でなめ回し、下半身に伸ばした手を下着の中に滑り込ませる。
 下着が張り付いて、陰毛まで濡れていることに、俺は安心と満足を感じて、沙織に対する愛しさが増した。
 下着を脱がそうとする俺の手の動きに合わせて、沙織が腰を動かす。
 パンツを抜きとったところで、突然右肩を叩かれた。
「まーくんは何をしてるのかな?」
「え、えーと、姉さん……」
 振り返ると姉さんが、少し恐い顔で俺をにらんでいた。
 さらに左肩を叩かれ、反対側にむくと、里香がジト目で俺をみていたりする。
「愛してるのは片桐だけ?」
「里香も愛してる」
「私は?」
「もちろん姉さんも」
319ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:45:25 ID:pOdvMVCk
 口に手をあてて驚いていた沙織が、少し悲しそうな顔をする。
「里香、姉さん、ちゃんと愛してあげるからちょっと待って」
 そういうと俺は沙織をやさしくカーペットに押し倒すと、たまらず服を脱ぎ捨て、正常位でのしかかって沙織にたぎっていた肉棒を埋め込んだ。
「あああああ、まさくぅぅぅぅんーーーー」
 温かくそして柔らかく絡みつく沙織の中に、快楽だけでなく安堵感すら覚えながら、里香と姉さんを抱き寄せて唇を奪る。
「もう!」
「悪い弟ね」
 二人は少し怒っていた。しかし彼女らの腰にまわした手を滑らせ、下着の中に手を入れる。
 女のぬくみと心地よい柔肌が、手を伝って俺にますます喜びと安堵を感じさせた。
「ごめんよ。でもほんとうに沙織も里香も姉さんも大好きだ、俺のものが三本あったら、みんなの中に一日中入れていたい」
 まじめな顔で言ったのに、里香は笑った。
「……馬鹿。三本あったら三本とも私の物にするに決まってるでしょ」
「本気で想像したら、気持ち悪……あん……い……」
 姉さんと里香の中に指をゆっくりと入れていく。
 そして姉さん達の体をゆっくりと押し倒す。
「キスをしたい。四人で」
 ささやくと、沙織も里香も姉さんも一瞬とまどった。
 だが体を倒して沙織に唇を重ねると、里香も姉さんも唇を寄せてきた。
 三人の舌に舌を絡ませ、涎をすすっては飲み、女達の舌を吸う事を思う存分繰り返した。
 そして沙織の中に肉棒を打ち込みつづける。
 里香と姉さんのクリトリスを親指でこすりあげながら、二本の指で女達の中をこすりあげた。
 女達は体を震わせるだけで何も言わなかった。
 沙織の中が俺を断続的に激しく締め付けながら、細かく震え、俺の股間が濡れそぼった。
 姉さんはたまらなさそうに腰を激しく振りたくり、自身で俺の指を奥深くまでくわえ込んでは、尻を振るわせながら激しくなにかをもらした。
 里香の股間では水音が重くかき混ぜるような音をさせながら、尻をずっと振るわせ続け、俺の指をぎちぎちに食い絞った。
 指と肉棒にそれぞれ異なるが、少しざらつくところをみつけ、指と肉棒で優しくさする。
 姉さんと里香が、体を震わせながら、俺の舌を痛いほど吸った。
 沙織の足が俺の足に絡みついて、背中にまわされた手が裸の皮膚をかきむしる。
 痛みをこらえながら、さらにつくと、ついに三人の口が離れた。
「沙織、大好き」
「はぁぁぁぁぁぁぁ、いいのぉぉぉぉぉ、いくぅぅぅぅ、いっちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅ」
「いやぁぁぁぁぁぁ、指じゃやだぁぁぁぁぁぁ、あはぁぁぁぁ、きちゃうよぉぉぉぉっぉ」
「まーくんのぉぉぉ、せいえきぃぃぃぃ、ほしぃぃぃぃぃ、だめぇぇぇぇ、うはぁぁぁぁl」l
 三人の女に渾身の力で抱き寄せられ、女達の肉に俺は埋まる。
 体中が女達に包まれる快楽に飲み込まれ、我慢もなにもなく、精液がほとばしり出た。
 沙織の胸の中に倒れ込むと、頭を姉さんのと里香の柔らかな胸に優しく蓋をされる。
 俺は、女達の鼓動と柔らかさにはまりこんで、埋まった。
320名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 06:45:40 ID:892cMo0z
知らぬ存ぜぬ知れん
321ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:47:20 ID:pOdvMVCk

 里香の切なそうな目に促され、立ち上がるとソファに座った。
 飛びついてきた里香とキスをしながら、服を手早く脱がし、降りてくる里香の腰を誘導する。
 対面座位の形で、俺の肉棒が里香の中に飲み込まれた。
 里香の中がぎちぎちに俺を締め付け、俺にまたがって座った里香の足も俺の腰をがっちりとからみついた。
 さらに両腕で俺の首も掻き抱き、俺を上から下まで完全に抱きすくめた。
 姉さんが恨みがましい目で俺の右から里香に劣らない勢いで抱きついた。
 姉さんの胸が里香の胸と押し合いながら、俺の胸で押しつぶれて密着する。
 左からよたつく足で沙織が抱きつき、ふんわりと俺を抱きしめた。
 沙織の目には紗がかかっていて、オルガスムスの影響が残っているようだった。
 だが彼女はためらうことなく俺の肩に口づけしながら、俺の手を抱き込んで、俺の指を沙織の中に埋め込んだ。
 柔らかい沙織の中が俺の指を軽く締め付け、沙織ははふと小さな息をもらした。
 右の耳が姉さんの唇でしゃぶられ始めると、すぐに耳の穴に舌が入り込んだ。
 俺の右手はすでに姉さんの股間に挟み込まれ、指は膣に差し込まれてくわえられていた。
 耳の穴をなめ回す姉さんの舌で膝の裏から首の後までぞくぞくしたしびれが走り回る。
 我慢できなくなって、目の前にある里香のうなじにかぶりついた。
「ひゃぁぁんん」
 里香が体を飛びはねさせる。俺を食い締めている里香の膣もさらに強く俺を締め付けた。
 射精しそうになって、我慢しようと腰を動かしながら、うなじに舌を這わし肌をついばんだ。
 首への愛撫で涙を流しながら、何度も腰を跳ね上げる里香を、俺は下から優しく深く突き上げる。
 肉棒のつけねに貯まってきた精液と、肉棒から腰に走る快感のためもあった。
 だが、一番の理由は愛しさだった。
「やだぁぁ、いきたくないぃぃぃぃぃ、あああああああ、いっちゃったらぁぁぁぁ、私の中にぃぃぃぃ、いてくれなくなるぅぅぅぅぅ」
 全身の力で俺を抱きしめながら、里香は俺を放したくないと泣いていた。
 快感に抗いながら、彼女は俺にいて欲しいと懇願していた。
「大丈夫だよ。里香が欲しいって言ったら、いつでも中に入ってあげる」
 締め付ける里香の中を優しく全て味わうつもりでゆっくりと入る限りまで、恥骨の肉にクリトリスが食い込むまで突き入れる。
「うわぁぁぁぁぁぁ、だめぇぇぇぇぇ、だめぇぇぇぇぇぇぇ」
 激しく首を振る里香をみて、姉さんの膣が俺の指を奥に引き込もうとする。
 俺は二本の指で姉さんの中を丁寧にすり上げ、姉さんは白く丸い尻をなんども振るわせる。
 沙織の中もやんわりと俺をしめつけており、沙織自身は俺の左肩に体を震わせてしがみついていた。
 里香の中が絞るようにさらに俺をしめつけ、我慢できなくなった俺は、大きなストロークで里香の奥をもう一度押し入る。
「里香、愛してる」
「ああああああ、くるのぉ、きちゃうのぉぉぉ、大きいのがあああああああ……いくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅx」
 里香に息が詰まるほど強く抱かれる。同時に姉さんが震えながら俺の肩に顔をおしつける。
 姉さんの中も俺の手に熱い液をほとばしらせていた。
 沙織もまた腕にしがみついて体を硬直させている。
 我慢できずに俺もまた、里香の奥に、放っていた。
 やがて、全身から力が抜けた里香が俺にもたれかかってくる。
 ひくひくと不規則に体を震わせながら、里香は荒い息をついていた。それでも足も腕も俺を離そうとしない。
 姉さんや沙織も快感に息をつきながら同様に、俺の腕にすがりついていた。
 里香に包まれた肉棒の拍動がやがて途切れ途切れになってゆき、最後の精液が小さな脈動とともに押し出される。
 里香の中に残さず注ぎ、萎えた肉棒が膣から滑り出るのを自覚しながら、俺は里香の唇をむさぼった。
 姉さんと沙織が顔をよせ、里香の舌ごと俺の舌をなめ回し吸いまわしたのは言うまでもない。
 軽くなった腰を自覚しながら、もたれかかる里香のしなやかな重さを俺はゆっくりと楽しんだ。
322ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:52:11 ID:pOdvMVCk
 姉さんは、俺の上にのっかった。
 眠り込んだ里香と沙織をそっとソファに寝かせて、姉さんを引き寄せようとしたら、姉さんが俺を引っ張ったのだ。
 力が抜けていた俺は、抵抗する間もなく姉さんに抱きしめられながら、床に崩れ落ちた。
 そして姉さんは横たわった俺の口を飢えたようにまさぐりながら、服を乱暴に脱ぎ捨てると手も足も全てを俺にからみつかせて、カーペットの上を転がった。
 気がつくと姉さんが俺の上になって、笑っていた。
「まーくん……若い娘よりもずっと私の方がいいってこと、教えたげる」
「姉さん?」
 刹那、俺達は見つめ合った後、姉さんは寝そべった俺の腰まで勢いよくずり下がり、なんの遠慮もなく俺の萎えた肉棒を手に取った。
 そのまま、たとえようもない満足げな顔で、姉さんは頬をよせる。
 里香の愛液がついたままの肉棒に姉さんはためらいなくほおずりしたのだ。
「やっと、私のところに戻ってくれたね」
 輝くような笑顔を浮かべ姉さんが優しい手つきで萎えた肉棒をさする。
 俺が不思議な感慨を覚えた途端、肉棒が姉さんの口に根元まで飲み込まれていた。
 優しい雌の肉食獣に俺自身が食べられた、そんな気がした。
 竿の根元までくわえられ、先端に舌が巻き付く。
 俺の弱点を知り尽くした舌が、肉棒の下部をなめ回す。
 姉さんの口が俺の尿道口を嫌らしく吸引した後、舌がねじ込まれた。
 その動きは俺の性欲に必ず火をつけようとする姉さんの決意と俺を犯したい欲望の表れのように思えた。
 そんな姉さんの炎のような決意になんの心構えもない俺がかなうわけもなく、肉棒はあっさりと硬さを取り戻した。
 そそり立った肉棒から、ひとときの間、姉さんが口を離し目を満足そうに細めて見つめる。
 だがすぐに青筋をたてていきり立つ陰茎を喉の奥にまでくわえ直し、姉さんは愛撫を続けた。
 決して射精させないように、だが絶対に萎えさせたりしないように、弄ぶように、楽しむように。
「くぅ、ね、姉さん……」
「いけないおちんちんにしっかり私の良さを教え込んであげる。まーくんが私に泣きながら舐めて下さいって頼みに来るようにね」
 肉棒から再度口を離した姉さんが、下半身から俺を支配している喜びを浮かべた。
「さあ、まーくん。姉さんの口に出したいって言いなさい。……それとも胸がいい? おまんこは後でたっぷりしぼってあげるからね」
 言葉と共に柔らかい肉が俺の肉棒を包んだ、肉棒を溶かしそうなほど心地よい胸肉にこすりあげられながら、先端の尿道口にまたもや舌が突き入れられる。
 女みたいに腰を浮かせてひくつかせ、声をあげながら、俺は姉さんに屈した。それは例えようもなく甘美だった。
「さあ、どうしたいの? 私にどうして欲しいの? ちゃんと言わないと止めるわよ?」
 言葉と共に柔肉も舌も遠ざかる。姉さんに屈してしまった心に、それは拷問だった。
 ……もっとも我慢する気など欠片もない。所詮は姉さんも俺ももう互いから離れられなくなっているのだ。
「姉さんのおっぱいにはさまれてぇ、くぅ……、口で、……口でいきたい!」
 姉さんの舌が俺の尿道口を激しくほじり、胸肉が膣のごとく肉棒を包んでからみついてこすりたてる。
 それだけですぐに射精しそうだったのに、姉さんはその上に、肉棒を全て犯そうとして吸った。
 浮いた腰がどうしようもなく震え、精液が無理矢理引きずり出される。
 精液を姉さんの口に噴出させているにも関わらず、姉さんは喜びを顔に張り付けて肉棒をほおばったままだった。
 やがて、姉さんの喉がいやらしく動いて飲み込む音をたて、出したはずの精液は消える。
 咳き込みもせず、こぼすこともなかった。姉さんは俺の出した精液を苦痛の色を全く見せずに一滴残らず飲み干した。
 それどころかそのまま萎えかかった肉棒が、またもや淫靡に吸われ、俺も再び強烈な快楽にもだえた。
 それで肉棒は一瞬で堅さを取り戻す。
 俺が下半身からの怖いほどの快楽と腰の軽さにおののいていると、ようやく姉さんは肉棒から口を離した。
323ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:53:49 ID:pOdvMVCk
「やっとだね……」
 あれほど淫らなことをしたのに、そんな事を口走る姉さんの顔には性欲ではない不思議な優しい色があった。 
 その顔を俺が呆然と眺めている間に、肉棒は全部姉さんの中に騎乗位で埋まっていた。
 そう全部だった。根元の根元まで姉さんのヒダが巻き付いているのを俺は感じていた。
 快感より安堵した顔で姉さんが息をつく。そしてそのまま姉さんの上体が俺の方に倒れてくる。
 見事に平らな腹が俺の腹にこすりつけられた。
 大きく魅力的に揺れた双乳は、俺の胸でつぶされ、姉さんの心を表したかのようにびったりと張り付いて、硬く小さくそそり立つ乳首で俺の小さな乳首をつきさした。
 姉さんの足が蛇のように俺の足にからみつき、足の指と指でさえ絡まった。
 腕もまた絡められ、手がつながれて、カーペットに押しつけられた。
 そして、改めて姉さんの唇が俺の唇に重ねられる。
 舌にも舌が絡まり、唾液が吸われ始めると同時に、姉さんが腰を動かし始めた。
 自らの快楽ではなく、それは膣で俺の肉棒をしごきたてようとする動きだった。
 あれほど出したのに、またもや肉棒に快いしびれが走り始める。
 手が握りしめられ、絡まった太腿がこすりつけられ、俺の胸がオッパイで柔らかく包み犯された。
「……まーくん、今日はね、ピルも飲んでないし、危険日なの」
 姉さんが唇を離して、たいしたことでないような顔で、宣言した。
「中に出したら、子供、できちゃうよ? 弟なのに姉さんをはらましちゃうの?」
 だが、もう俺はそんなことで驚きはしない。
「姉さんがそれを望むなら。……でもね、子供がいなくても、もう俺は姉さんを離さないよ。離れられないしね」
 その言葉で姉さんの笑みが消えた。肉棒から昇ってくる快感に顔を歪めながら、俺は続けた。
「俺達、家族だよ。姉さんは沙織や里香を邪魔だと思ってるだろうけど、でも俺達家族だよ」
 そう言うと俺はソファーに目配せをする。そこには不安そうな顔で上体を起こして俺達を見ている沙織と里香がいた。
 近寄ってきた沙織と里香が無言で寄り添い、俺と姉さんの繋がれた手を解き、俺の両脇に潜り込む。
 四つの乳房が俺の脇腹に押しつけられ、四本の足が、俺と姉さんの絡み合った足にさらに絡まる。
 沙織と里香を俺は抱き寄せ、尻から手を入れて、指をまた、沙織と里香の中に入れた。
 それで沙織と里香の目から悲しげな色が消え、安心の色が浮かぶ。
 姉さんが少しだけ寂しそうな目をしたが、やがて両腕を俺の首にからめた。 
「でも姉さんがそれでも不安なら、俺を信じられないなら、……孕ませるよ。
おむつを換えてもらったり、ご飯を食べさせてもらったりした弟だけど、姉さんに子供を産ませるよ」
 心を込めてとんでもないセリフをいいながら、俺は下から姉さんを深く突く。
「いいよ、姉さん。俺の子供を産んで。親父やあの人にあきれられて、怒られるだろうけど」
 もう姉さんは、何も答えず目を閉じて必死に俺にしがみつくだけだった。
 沙織や里香も姉さんと俺の間に体を潜り込ませるような勢いで俺にしがみついた。
 俺の肉棒にまきつきしごくヒダをかき分けて突き上げ、三人の唇を奪い、沙織や里香の中をかきまわす。
「姉さん、……ううん、美春。沙織、里香。俺のかわいい奥さん達、ずっと一緒にいてくれる? そして俺の子供を産んでくれる?」
 その言葉で突然、姉さんが泣き始めた。
 快感に声をあげながら、泣きじゃくりしゃくり上げて、腰を振った。
324ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:54:49 ID:pOdvMVCk
「まーくぅぅぅぅん、ずっといっしょだからぁぁぁぁ、家族なんだからぁぁぁぁぁぁ」
「私もぉぉぉうみますぅぅぅぅ、子供ほしぃぃぃぃぃ」
「私だって、私だってぇぇぇぇぇぇぇ」
 泣いたのは、姉さんだけじゃなかった。沙織も里香も、顔を涙でべしゃべしゃにして叫んだ。
 俺は三人の涙をキスでなめとりながら、ひたすら腰を突き上げ、指を動かした。
 それをさせたのは、もう欲望じゃなかった。
 たまらなく愛しかった。
 泣きながら腰を振る姉さんが愛しかった。
 泣きながらしがみつく沙織が愛しかった。
 泣きながら俺の指を締め付ける里香が愛しかった。
「みんなで家族になろうな」
「はぁぁぁぁぁあああああああああああああああ」
「またぁぁぁ、またいくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
「くぅぅぅぅうぅぅぁぁぁああああああああああああ」
 女達がかわいい声をあげ始め、俺は心を込めて丁寧に優しくでも力強く、彼女たちを愛した。
 姉さんの中が、俺を絞り締め付け、奥の奥へいざなった。
 沙織の中が俺の指にからみつき、里香の中は指を食い絞めた。
 姉さんのおなかにめがけ、孕ませて本当に俺のものにすべく、俺は腰を突き上げ、そして思いっきり心の限りに腰を反り返らせて放った。
「いくぅいくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっぅ」
「いっちゃぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
「またいっちゃぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
 痛みにも似た頭の奥のしびれと目のかすみ、そして生命力が流れ出るような腰の感覚と共に俺は放ち続けた。
 やがて、肉棒の拍動は止まったが、頭のしびれは暗黒へと変わり、俺は意識を失っていった。
 眠りに落ちる前、姉さんも里香も沙織も、その手や足、特にその膣は俺を一切離さなかった。
 だから、俺達は絡み合って絡まり合ったまま、眠ることになった。
325ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 06:56:55 ID:pOdvMVCk


 気がつくと、二つの目がじっと俺をのぞき込んでいた。
 しびれた頭は、なかなか動かなかったが、のぞき込んでいる人物が服を着ているのに気付き、頭が働き始める。
 俺に絡まった女達は、涙の跡を残しつつも俺に絡まって幸せそうな顔で眠り込んでいた。
 もちろん、俺達は全裸だった。
 すぐに強烈な羞恥心がよみがえり、顔がほてった。
 見上げている顔が誰のものか認識できた。吾妻美優だった。
 そういえば、古川や美優も交えて飲んでいたはずだった。
 うかつにも酔っていた上に自宅だったことで、警戒心と注意力が大幅に下がっていたらしい。
 他人のいる前で、SEXを、しかも女三人相手にやってしまった訳で、事態はどうしようもなかった。
「え、えと、……おはよう」
「そんなに寝ていませんよ。十分ほどです」
 美優の冷静すぎる返答に、かえって俺の頭は沸騰する。
「あ、あの、これは……」
 だが俺の返答を待たず、二つの目はなぜか妙な色を浮かべてあらぬ方に向けられる。
 怒りや軽蔑ではない。羞恥でもなく呆れでもない。嘲弄でもなく驚きではもっとない。
「……はぁ。……がんばれ、美優。勇気出せ、美優。ファイトオー」
 なにやらぶつぶつと言って、小さく気合いを入れている。
 そんな少女の前には、三人の裸の女と絡まり合っている、裸で鬼畜な俺がいるだけだ。
 やがて切れ長の美しい美優の目が俺に正対し、決意を秘めて妖しく美しく光った。
「……あの先輩、私も……その中に入れてください」
「はぁ?」
 理解できないことを桜色の美しい唇が吐き出した。 
「私、やっぱり先輩が好きです。……あきらめようとも思ったんですけど、あきらめきれなくて。
それで、さっきのを見て、嫉妬しちゃいました。……悔しいです。私が先輩の側にいられないのが悔しいです」
 その言葉で美優の目の光が示したものを俺は少しだけ理解できたように思った。
「美優……」
 女三人に抱きつかれて裸で仰向けに転がった俺の頭の側に、美優は正座して、俺を見下ろしていた。
 固く握られた二つの拳は、何かを抑えつけるかのように、スカート越しに太腿の付け根に押し当てられている。
「三人と同時に付き合うなんてって思ってました。でも……先輩達も先生もすごく幸せそうで。
自分でもおかしいと思うんです。だけど私も先輩に愛されたい。みんなと一緒になって先輩に絡まって溶けたい」
 美優が切なげな吐息を漏らし、その美しい目が妖艶に揺れた。
 言葉をなくして呆然としている俺を、美優はもう一度背筋を伸ばして見据えた。
「……もう一つ、お願いがあります」
 俺は口をぱくぱくとさせただけだった。
326名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 07:00:23 ID:892cMo0z
支援戦闘機F-2
327ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 07:01:15 ID:pOdvMVCk
美優が立ち上がり、リビングテーブルの向こうで、ソファにもたれて寝ている古川に歩み寄った。
「ゆきちゃん、寝たふりはもういいよ」
 美優のセリフで俺はさらに愕然とした。
 古川が目を静かにあけて美優を、そして俺達をみたのだ。
「いつからわかってたの?」
「泣きながら、……触っていた時から」
「美優ちゃんもしてたのに、なんでわかったの?」
 二人とも少し頬を染めているのに、俺には何を触っていたのか、何をしてたのかはわからなかった。
「気配でわかるよ。そんな事より一緒に来て」
「わたし……」
「駄目。矢代先輩ならきっと大丈夫」
「でも」
「兄さんのことで傷ついたのはわかるつもり。怖いのもわかるつもり。
でも、私が一緒だから。断られて傷つくのも一緒だから。一人じゃないから」
 そういうと美優が手を伸ばして古川の手を握り、引っ張って俺の前に連れてくる。
「美優?」
 俺の頭の横に二人並んで正座すると、美優は頭をふかぶかと下げた。
「ゆきちゃんもこの中に入れてください。私と一緒に愛してあげて下さい」
「え?」
「私と、ゆきちゃんを、二人とも先輩の恋人にしてください」
「「「ええーーー!」」」
 寝ていたはずの三人の女が、一斉に驚きの声をあげる。
 即座に俺の頭が六つのおっぱいに埋められる。
「これ以上は駄目です!」
「今でも我慢してるのに!」
「駄目、絶対駄目っ!」
「もう我慢できません! 私もゆきちゃんも矢代先輩と一緒になって幸せになりたいんです!」
「あ、あの、美優ちゃん?」
 勝手に話をすすめる美優に古川がおずおずと問いかける。だが美優は
「だって、ゆきちゃんも矢代先輩好きだよね? 好きになっちゃったよね」
「……、わ、私は……」
「好きじゃないなら、先輩がSEXしているときに、泣きながらオナらないでしょ?」
 美優の指摘に古川の顔が紅潮する。
「美優ちゃんだって、……自分で、……触ってた」
「だって、先輩に愛されたかったんだもん。なのにのけ者だし。……ってゆきちゃん、好きなこと、否定しないね」
 その言葉で古川の顔は、ますます赤くなった。
 俺を埋めるおっぱいの肉圧がさらに高くなる。  
「あ、あきらめてください。まさくんは三人が限界です」
「私一人で充分なの!」
「この子はおねーちゃんだけで手一杯なの、ね? ね?」
 けれども、美優と古川の決意を秘めた顔はいささかも揺るがなかった。
「矢代先輩! 答えてくださいっ!」
 呆然とする俺は、女五人の目を結ぶ不可視の線の上で火花がスペークしたのを確かに見た。

第七話 End
328ご愁傷様、矢代君:2008/12/27(土) 07:03:53 ID:pOdvMVCk
投下終了
メリークルシミマシタ  クリスマスむけ、特盛り女体ハーレムセットお待ち。

遅れましたけどお届けします。クリスマスが無かった人には正月向けということで。
329名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 08:22:23 ID:Zh6s5Nqw
>>328
ふぅーはははー!!一番乗りGJじゃーい!ハーレムセットおかわRYYYYYYYYYYY!!!
330名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 08:44:17 ID:JpdeBuwT
ぐっじょ!

しかし最後の最後にスペークてwww
331名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 10:36:53 ID:7tigx6tE
GJ!!
最低なのは矢代君か、それとも吾妻か。
次回も心待ちにしてます!!!
332名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 11:34:03 ID:8Fp32eRg
>>328
すごく良かった!次回が楽しみです
では良いお年を!
333名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 14:36:19 ID:UwdhsX7M
続き待ってました!
今年のクリスマスはいいことなかったけど、
この投下で、あと10年は、、、流石にムリかw

なんにせよ、ぐっじょー
334名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 15:12:16 ID:A2oOJPLC
読んだ後に一瞬矢代君が羨ましくなるけど、我に返れば毎日3人同時プレイとか下手なスポーツより疲れることを考えるとそうでもなくなる

何はともあれGJ
続き期待しております
335名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 18:55:23 ID:xWyNlqKa
2人も増えちゃった
336名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 00:35:18 ID:hgv7xO2i
>>328
ぐっじょぶ!ぐっじょばー!ぐっじょびすと!

これで後一ヶ月はイケる!
337 ◆kNPkZ2h.ro :2008/12/28(日) 02:10:38 ID:Cvc0vTwr
年末に向けて盛り上がって参りました
私事ではありますが少々おめでたいことがあり、これを記念にトリップを変えることにしました
実は来年早々にも名字が変わることになったのです
新トリップでもこれまで同様よろしくお願いしますね
338両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ :2008/12/28(日) 02:11:58 ID:Cvc0vTwr
 翌日、七時十五分丁度に目が醒めた。昨夜セットした目覚ましが鳴るにはまだ十五分もある。
こんな経験は小学生低学年の頃、遠足の日の朝以来になるのか。
そもそも生物には体内時計というものがあり、日の出と共に起き出すのが古来より培ってきた習わしなのだ。
が、それは日没後直ぐに活動を停止するという前提の元に成り立っており、昨夜遅くまで寝付けなった俺には適用されない。
それに、地球の生物は全て二十四時間サイクルの体内時計を持っているのだが、人間だけは違うという。
人間の体内時計のサイクルは二十五時間。これは火星の自転周期に等しいという。
これをもって地球人が火星からやって来たなどと突拍子もない珍説もあるわけだが、そんな物は専門家に任せるとしよう。
とにかく今日の俺には火星なんかに構っている暇はないのだ。
本日は大事なイベント、佑子さんの家でお呼ばれデートする大事な日なのである。
例え火星人が襲来してきたって関係ない。邪魔するとあらば、火星人だって容赦はしない。
本来ならば火星の自転周期に従ってもう一時間睡眠を延長したいところなのだが、そうもいかない。
二度寝するとこの世に帰ってくるのは昼過ぎになりそうな予感がするから。
339両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ :2008/12/28(日) 02:13:02 ID:Cvc0vTwr
 キッチリ定めたタイムスケジュールに齟齬を来さないよう、俺はベッドから勢いよく飛び起きた。
少々立ち眩みがしたが直ぐにシャンとなる。
寝不足のためデートが一日お預けになったというのに、全く俺って奴は進歩のない人間だ。
今日は佑子さんにだらしのないところを見せる訳にはいかない。
眠気を払うのと寝汗を洗い流すのを兼ねて普段なら絶対にしない朝シャンにチャレンジする。
 熱いシャワーを浴びていると全身に活力が漲ってくるのが分かる。
別にいきなり“佑子さんと急展開”なんて考えている訳ではないが変な臭いは漂わせたくない。
シャンプーが切れているのを思い出し仕方なく姉のを借りる。
ポンプを押してシャンプーを手に取ると、佑子さんの髪から発している芳香が漂ってきた。
「同じシャンプーなのかよ」
姉はショートヘアーなので一回に使うシャンプーの量は佑子さんより少ない筈なのに、それを更に薄めて使っているようだ。
決して吝嗇な訳じゃないよな、姉ちゃん。これは生きる上の知恵なんだよな。
シャバシャバしたシャンプーを頭髪に付けながら、俺は心中で姉を弁護してやる。
そう言えば佐藤早苗も姉と同じくショートヘアーだった。
340両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ :2008/12/28(日) 02:13:49 ID:Cvc0vTwr
 ふとあの美少女の顔が脳裏をよぎり、同時に昨日絶交したことを思い出す。
しかし佐藤早苗はどうしてああまでして俺と佑子さんの間を裂こうとしたのか。
アレじゃ、まるで好きな女の子に意地悪して関心を得ようとする幼稚園児そのものじゃないか。
つい俺のことを好きなのかと勘違いしてしまった。
まあ、佐藤早苗の偽装本命チョコのお陰で佑子さんと知り合えたのだから、感謝するに吝かではないが。
絶交してしまった仲ではあるがいずれ折を見て“知り合い”くらいには格上げしてあげてもいいな。
 俺がそんな寛大な気分に浸っている時、いきなり風呂のドアが開け放たれた。
「我が弟よ、色気づいて朝シャンするほどに成長したか」
それはタオル一つを肩に掛けた姉、沖美であった。
この時間帯は姉のシャワータイムに当たることを失念していた。
「ね、姉ちゃん!……ま、前っ!」
「おお、申し訳ない。姉とは言え一応は女だった」
一応どころか、意外にでかい胸はお釣りが来るくらい女だ。
おまけに口では謝罪しながら、姉は一向に前を隠す素振りさえ見せないし、俺も視線を逸らさないでいる。
俺が自分の体の異変に気付いたのは視線を下方に移した姉が吹き出した時だった。
341両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ :2008/12/28(日) 02:15:03 ID:Cvc0vTwr
「おわっ!?」
知らず知らずのうちに自己主張を始めた分身を押さえ、風呂場から逃げ出そうとする。
「チョイ待ち。シャンプーくらい流せば」
通せんぼした姉の胸に弾き飛ばされ、俺はシャワーの下に逆戻りする。
「ん? 姉ちゃんのシャンプー勝手に使ったな」
目聡くというか鼻聡く俺のシャンプー無断拝借に気付く姉。
「ケチケチしないでよ。シャンプー薄めて使ってるドケチのくせに」
「ばーか、原液のままじゃ髪が痛むから薄めてるの。それよりお洒落して、今日はどっちの彼女と逢い引きかな?」
姉が俺の耳元でクスクス笑うのが聞こえる。
逢い引きって……あんたはいつの時代の人なんですか。
「俺が誰と会おうと姉ちゃんには関係ないでしょ!」
「実の姉の裸を見て勃起させる無節操な獣のくせに」
背中を向ける俺を面白がって、姉は体を密着させてくる。
背中の二カ所にコリッとした点の圧迫感を覚えたと思ったら、続いてお尻の辺りにふさっとしたくすぐったい感触が……。
裸の女に抱きしめられるのは初めてだが、その相手がよもや実の姉になろうとは。
342両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ :2008/12/28(日) 02:16:10 ID:Cvc0vTwr
 流石にヤバいと思って逃げようとするが、姉はますます体を密着させてくる。
「無駄無駄無駄ァ」
「ね、姉ちゃん……ホント、もう勘弁して」
「じゃあ、どっちの彼女か吐くのだ」
「言います、佑子さんです。あの髪の長い方の!」
俺は半泣きになりながら自白していた。
 拷問や虚偽を用いた不法な取り調べにより入手した供述は、公判において証拠足り得ない。
しかし姉は正式な裁判などするつもりは毛頭ないのだから、これは取り調べの技術として非常に効果的と言える。
因みに民衆に人権などなさそうな江戸時代ですら、自白なしに刑罰を科すことは許されていなかった。
だからこそ、何とか自白を得るべく拷問の技術が進歩したのだ。
「ほう、お嬢さまの方か」
 姉はちょっと意外そうに小首を傾げた。
「ほっておいてよ。つか、佐藤早苗は関係ない。俺は佑子さん一筋なの!!」
 俺がその場にしゃがみ込むと、ようやく姉は離れてくれた。
今日はこんなことしてる暇はないってのに。
こうやって俺の大事な日の貴重な時間はジリジリと無駄に費やされていった。
343両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ :2008/12/28(日) 02:17:09 ID:Cvc0vTwr
―――――――――――――――――――――――――

「これで…よしっと……」
 今日は仲川くんが我が家に遊びに来る日です。
約束はお昼なのでそれまで携帯を使って待ち遠しい時間を潰しています。
と言ってもメールを打っていたのではありません。
ディスプレイに映っているのは、苦労して探し出したある学校の裏サイトです。
そう、仲川君が通う高校の生徒が運営している匿名掲示板なのです。
匿名掲示板と言っても皆が匿名なわけじゃありません。
生け贄となる側の存在は寧ろ有名な人気者の場合が多々あります。
そして、人気が高い者ほど彼(彼女)を疎ましく思っている存在も多いものなのです。
古来、同性の支持を得られずして人気者になったアイドルは皆無でしょう。
女性管理職の足を引っ張るのは男の管理職ではなく、いつでも同じ女性のOLなのです。
『佐藤早苗ってウザくね?』
『バレンタインの時も高価なお返し欲しさにチョコばらまいたって』
『お陰でA子って彼氏と別れちゃったとか』
ディスプレイの中で楽しそうな文字が踊り始めました。
 良くないこととは理解していますが、敵を葬るためにはあらゆる手段を講じておくべきでしょう。
344 ◆LcIcaoYpwQ :2008/12/28(日) 02:18:06 ID:Cvc0vTwr
投下終了
来年もよろしくお願いします
345名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 02:34:01 ID:6BEIc9h2
GJそして乙
こちらこそ来年もよろしくお願いします。
346名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 07:19:10 ID:Y2C0/LHg
GJ
これから楽しみな展開になってきた(*^□^*)
347名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 12:08:02 ID:u2i8VRlP
GJ!
佑子さん黒いな・・・w
348名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 14:13:48 ID:Cvc0vTwr
追伸
これからのhitomiはなかなかパソコンにも触れなくなりそうで
こっそり携帯で書いてこっそり投下という形になります
少々ウザいでしょうがご勘弁下さい

自分語りごめんなさい
349名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 20:16:00 ID:8UVCqGi7
>>343
連日投下ありがとうございました。
来年も楽しみにさせていただきます。
350名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 22:46:14 ID:wFFF93ch
いまなら七戦姫の続きを期待できる。
351名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 00:31:39 ID:BclPRL3H
このSSスレには完結してない良作が多いから、
この流れにのってくるといいな・・・
352名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 00:52:11 ID:wJ+m0/JZ
>>350
いまさら七戦姫の続き は要らない

に見えた
なんで最近平穏なのか、もう一度考えて見ようよ、陛下
荒れる原因となる複数名の書き手さんが自重してくれてるからじゃないか
余計なこと言って荒れる方向にもっていかないでくれ
353名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 00:56:55 ID:TFqrIK6d
>>328
率直に申しまして矢代君は翼を増やし過ぎだと思います。
星間航行どころか亜空間跳躍にでも挑戦するつもりでしょうか。
354名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 01:04:49 ID:NfyxVJc1
どんな作者さんでも投下は自由。
要はすぐ作者認定して粘着する荒らしをスルーすればいいだけ。
355名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 01:19:33 ID:y0TgLm2k
ゆうこりんと佐藤早苗なら、ぶっちぎりで佐藤早苗のがいいな
佐藤早苗は報われて欲しい
そしてGj
356名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 01:56:29 ID:wJ+m0/JZ
おやおや、陛下を知らない人がいるとは
みんなの共有財産ともいうべきここの作品をネタに同人誌とか作って、私腹を肥やそうと企んでる最悪な乞食のことを
357名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 02:46:21 ID:11L8IV48
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
358名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 04:27:50 ID:MGqXmR81
気持ち悪い……
359名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 12:16:00 ID:4fXoKZvm
>>328
矢代君は腎虚にならんのだろうか心配だw
結果はどうあれ正式に三人とも「俺の嫁」宣言したことには拍手を送らせて貰う。
360名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 20:09:02 ID:4665Xct9
>>359
なにがどう転んでも死ぬ時は腹の上か下だろうな
361名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 21:30:53 ID:r0J49Sa5
>>353
スペースランナウェイ!
362コピペから妄想1/4:2008/12/30(火) 00:08:00 ID:BjqU0RFX
学校から帰って台所で麦茶を飲んでいると
床下の収納スヘ゜ースに死んだお母さんが押し込められているのに気がついた

隣の部屋からお父さんが出てきた
「由美?、お母さんは他に好きな人がいたんだ、お前のことも捨てて
出て行こうとしていたんだ、だからけんかになってさっき殺してしまった」
と泣き出した

私はお父さんを警察に突き出すつもりはない
このまま二人で暮らしていこうと思った

着替えのため自分の部屋に行くとメモ帳の切れ端が落ちていた
「由美、?逃げて お父さんは 狂っている」

私はその切れ端をくしゃくしゃにして、ごみ箱に捨てた。
「お父さんは狂ってないよ?」
収納スペースでもう動かないお母さんに、私は笑みを浮かべた。


翌日


「由美。話があるんだ」
学校から戻ってきた由美に、父は声を掛けた。
「なぁに?」
「ちょっとこっちに」
二人は台所に移動し、テーブルについた。
由美の目の前には、昨日捨てた筈のメモ帳の切れ端が置いてあった。
363コピペから妄想2/4:2008/12/30(火) 00:08:36 ID:MWX+KTnB
「これ……」
意図を確かめようと父を見ると、両手をつき、頭を下げていた。
「すまなかった」
しばらくそうして、顔を上げた。
その顔は昨日の様な疲れ果て、何をしたらいいか分からないような顔ではなく、何か決意を持ったものに見えた。
「お前には怖い思いをさせてしまったかもしれない。
確かにそうだよな。そのメモの通りだ。お父さんは狂っていた。
たとえお母さんが浮気をしていたとしたって、殺してしまうなんてどうかしていた。
挙句それを隠そうとしていたなんて。言い訳なんてできないよな。
そのメモを見て、やっと気付けたよ。
分かるか。そのメモを見つけたってことはな、お父さんはお前がいない間に、お前の部屋を漁っていたってことだよ。
もしかしたらお母さんが何か残してるんじゃないかってな。
本当に最低な父親だよ。
そのメモのおかげで、自分が今やってることがどれだけおかしいか気付いたんだ。
昨日自分がやったことが、どれだけ狂っていたか気付いたんだ。
同時にお前に、どれだけ怖い思いをさせてしまったかもな。
自分は人を殺しておいて、全部お母さんのせいにして、お前に泣きついて……。
由美。本当にすまなかった。
お父さんはこれから警察に行ってくるよ。
お前を一人にさせてしまうことに悩んだが、それでもやはり、間違ったことは正さなきゃいけない。
間違ったことがもう戻せなくても、けじめはつけなきゃいけないんだ。
お前には、そしてお母さんにも、悪いことをしたな」
本当にすまなかった――父はもう一度頭を下げた。
そんな父に、由美は落ち着いた声で言った。
「ねぇ、お父さん。お父さんは、私のこと大事に思ってる?」
突然の質問に、すぐにこそ答えられなかったが、父は言った。
「もちろんだ。昨日は自分のことしか頭になかったが、今は違う。
お前のことを考えて、どうしたら一番お前にとっていいのか、それを考えた」
「そっか。なら良かったよ」
由美は微笑んだ。
その笑みに、父は何処か違和感を感じた。
364コピペから妄想3/4:2008/12/30(火) 00:09:11 ID:MWX+KTnB
「お母さんはね、お父さんが仕事に行っている間、パソコンでチャットをしてたんだよ」
父はさらに困惑した。何故今そんなことを話すのか。
そんな父の様子などまるで気にせず、由美は続けた。
「履歴が残ってたから何処でチャットしてるのかも分かったんだ。だからお母さんがチャットしてる時間に、
私も携帯で見てたんだよ。お母さん、お父さんのこと優しいけどつまらない人って言ってた。
優しいし真面目だけど、それだけの人だって。別に出会い系とかそういうのじゃなくても、
チャットって男女で色んな話するところだから、結果的に関係ができちゃったりするんだよね。
お母さん、最初からそれが目当てってわけじゃなかったんだろうけど、何処か期待してた部分もあったと思う。
だからね、私、これは利用できるって思ったの。
まず男性のふりして、お母さんに近づいたの。話の内容もお母さんが好きそうなものばっかり。
お母さん、私たち趣味が合いますね、なんて言ってた。当然よね。
だって私はお母さんのこと分かってるし、そうなるようにしたんだから。
その一方でね、今度は別のチャット部屋でお母さんのふりしてやってみたの。
できるだけお母さんの好きそうな男性と知り合うために。探すのは大変だったけど、探してから釣るのは簡単だった。
その男はお母さんと不倫してもらわないといけないから、
今までお母さんとしてたチャットの内容は、ちゃんとなぞらせた。
そうやって二人と仲良くなって、共通の認識もさせて、チャット部屋も移してからは本物の、
当人同士で会話させてみたわ。
どこか食い違っちゃってばれちゃうんじゃないかって思ったけど、大丈夫だったみたい。
後は私が何かしなくても、勝手に外で会うようにもなってくれた。
ふふふ。
死んで当然よね。あんな女。
本当はね、お父さん。別に殺すつもりはなかったの。
離婚くらいで終わらして、それで私はお父さんに付いて行くってこと考えてたの。
でもね。やっぱりだめだった。
お母さんを騙してた私が言うのもなんだけど、せっかくお父さんが私たちのために仕事してるのに、
この女は何をしてるんだろうって思ってた。チャットの中だけだったらまだしも、実際に会ってしまうなんて。
もしかしたら私は、失敗することを何処か望んでたのかもしれない。もしかしたらお母さんは、
最後はお父さんを裏切ることはしないって。見事に裏切られてしまったけど。
だからお父さんがお母さんを殺してしまったのは、ちょっとだけ驚いたよ。
私がやるつもりだったのに、先にやっちゃうんだもん。
でも逆に嬉しかった。
お父さんも、こんなお母さん許せなかったんだって。私と同じこと感じてくれたんだって。
だからね、お父さん。お父さんが謝る必要なんて、全然ないんだよ」
365コピペから妄想4/4:2008/12/30(火) 00:09:41 ID:MWX+KTnB
「ゆ、由美……それは……本当な――」
「本当。お父さんさっき、私のこと大事だって言ってくれたよね。私のこと考えてるって。
じゃあ、警察になんか出頭しないでね。そんなことしちゃったら、下手したら私まで捕まっちゃうよ?
私幸せになれないよ? お父さんはさっき、間違ったことは正さなきゃいけないって言ってたよね。
私にとっては、今この状態こそが、間違いが正された状態なんだよ」
由美は立ち上がると、父の傍まで寄った。
父はそんな由美に目を合わせることもできず、ただ震えるだけだった。
由美は父の肩を優しく包んだ。
「せっかく私とお父さんで、力を合わせてお母さんをやっつけたんだから、それを無駄にする必要はないよ。
どうしたの? お父さん。震えてるよ? 寒いの? じゃあ、あったかくなろうね」
366名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 00:24:01 ID:39zrYJg0
>>365
mmm…
素晴らしい発想力!
GJ!
367名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 00:39:13 ID:CLxrG7o5
>>355
俺も佐藤早苗派だな。
てか主人公人を信用しなさすぎだろ……友達云々の後に絶交とか……

ここまで落とされた佐藤早苗のここからの盛り返しに期待してる。
368名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 12:29:48 ID:IjzAK/t9
>>365
おお、あの不気味なコピペがなんともイカス作品に。
よく出来てるなあ。
369名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 13:20:52 ID:CgEd7OKU
俺元ネタのコピペ知らないや。
誰か知ってる人どんなのか教えてください。
370名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 13:25:33 ID:i09lXtcT
>>365
こんな娘が欲しい…GJ!
371名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 18:18:30 ID:xbMLu++2
>>369
>>362の一行目から十行目までがコピペだったと思う。
父親が狂って無差別に人を殺してるのか、それとも母親が裏切っただけなのかわからない辺りがミソ。
372名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 03:42:30 ID:ZTsEVU16
投下します。
373転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 03:43:02 ID:ZTsEVU16
 ―――side 雨音―――

 空になったティーカップは兄さんの指から離れ、甲高い音を立てて砕けた。
 兄さんの身体はそれを追いかけるように床へと吸い込まれ横たわる。
 まるで糸が切れた人形みたいに。

 この人は本当に心が無防備。
 疑う事を覚えない。
 そんな風だから、簡単に騙されてしまう。
 あの女にも、私にも。

 兄さんの寝顔がくるくる表情を変える。
 安らかな寝息と苦悶の呻き声。
 時折、弱々しく身体を震わせるのは兄さんの必死の抵抗なのでしょう。
 まな板の上の鯉。
 失礼な表現かもしれませんが、おそらくこれが一番正しい例えと言えます。

 そう。今なら兄さんを自由にできる。
 私の手の中。生かすも殺すも思いのまま。

 理性を蕩けさせる水飴のような甘い誘惑。
 目の前には極上の御馳走。
 甘くて、熱くて、柔らかい。
 私の待ち焦がれた瞬間。
 それがもう手の届く距離に転がっている。
 どうしよう。もしかしたら私、笑っているかもしれない。

 このまま妹でいるくらいなら……一度だけでも。

 私はもう準備ができている。
 あの頃とは違う。
 身体も、少しは大人になった。

 だから、もう……イイデショ?

 喉が渇く。
 そのくせ吐き出す息が妙に湿っぽい。
 湯上りみたいに火照る身体。
 血液に流れ込むこそばゆい感覚。
 痒い所に手が届かないもどかしさ。
 微熱のような熱い疼き。
 心を侵す猛毒。

 にぃさんがわるい。

 もう我慢も限界。
 いいかげんにして欲しい。
 妹でいて欲しいとか、意味がわからない。
374転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 03:43:35 ID:ZTsEVU16

 大体、『妹』って何?

 兄妹らしさなんて感じたこと無かった。
 血なんか繋がっていなかった。
 言い訳、近くに誰よりも側に居るための隠れ蓑。
 でも――
 初めて妹と言われた時はどこか嬉しかった。
 それなのに―――
 最後に妹と言われた時は地獄に叩き落されたかのような気分だった。

 『妹』から抜け出せない足踏みのような三年間、もう私は『妹』では足りなくなってる。

 だから―――
 本当は「妹としてやり直す」なんて嘘なんです。というよりも無理。
 『妹』だからなんて理由、私は納得していません。
 きっと、兄さんの言っていることは正しいこと。でも、私の気持ちはどうなるの?
 胸の中でずっと暖めてきたこの感情は何処へ行けばいいの?
 隣に居られたら忘れられるわけないじゃないですか。
 兄さんは強いから乗り越えられるかもしれない。でも、私は無理。
 私は兄さんが信じてるほど強くなんてなれない。
 だから―――
 これ以上平気な顔して『妹』なんて呼んだら、本当に我慢できなくなっちゃいますよ。
 『兄』とか『家族』なんて無理をするから、
 『雄』と『雌』である事から目を背けるから、あんな薄汚い雌猫に誑かされるんです。
 ねぇ兄さん、いいかげん一度くらい思い知らしてあげましょうか?
 私、もうそろそろ良心の呵責とか、罪の意識とか関係なくなっちゃいますよ。
 いっそのこと二人で形とかなりふり構わず、今この場で、お互いが挽肉になるくらい、
 気が狂ったみたいに重なり合って、その無邪気な顔を歓喜に歪ませながら、真っ暗な快楽に堕ちましょうよ。
 兄さんの中身が枯れるまで、望まれるまま、他に何も考えられなくなるくらい、
 病み付きになるまで、何度でも貪って、果てて、穢してくれてかまいません。

 なにせ、私はもう兄さんに囚われているんですから。

 日々の営みの中で恐ろしいほどゆっくり、でも着実に締め付けられて、
 気が付けば全身を雁字搦めにされて、今では……身動き一つ取れなくなっている。
 拘束が安息になるくらいの依存。
 それも、もう血肉の一部になっている。
 兄さんは望まないでしょうけど、今更元には戻りません。
 私、ちゃんと言葉にしましたよね? 兄さんがいないと生きていけないって……。
 兄さんに捨てられるくらいなら、その手で殺して欲しいって……。
 こんな風にしたのは紛れも無く兄さんです。無意識の内にやったなんて言い訳にはなりません。
 ですから躊躇う事はありません。誠意を見せてください。
 責任を取って私を兄さんのモノにしてください。
 全て委ねて従順になります。
 身も心も全部あげる。

 だから―――ずっと、そばにいて。


375転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 03:44:35 ID:ZTsEVU16
 窓を叩く雨。
 音の中。
 そっと、兄さんの手を取ってみる。
 無意識かもしれませんが、その左手はいつもと同じように優しく握り返してくれる。
 ここある確かな安らぎ。
 ずっと、このまま二人でいられればいい。
 何者にも邪魔されずに、このまま二人で寄り添って。
「にぃさん……」
 でも、あまり時間が無いのも確か。
「大丈夫。貴方の妹は―――負けませんから」
 軽く触れただけのキス。
 兄さんの反応はまだ睡魔と戦っているようですが……それも、もう時間の問題でしょう。
「私は貴方と普通の恋がしたかった……」
 ふと漏れた溜め息はおそらく兄さんには届いていない。
 踏みとどまらせるのは、心の片隅に居るもう一人の私。
 妹を演じている内に妹になってしまっていた私。

 雨音ちゃん。

 いいですよ―――今だけなら。
 邪魔者を排除したらそのうち“あなた”も消してあげます。

 できるだけそっと部屋を抜け出し、廊下で深呼吸を一つ。
 全身の空気と意識を切り替える。
 やや早めの歩調。廊下をすり抜けて、そのまま玄関であの女を待つことにする。
 情けない話ですが特別な用意なんてものはありません。
 まったくしていないわけでもありませんが、現状において私がアイツに勝てる確立はかなり低い。
 運動能力ではまず敵いませんし、体重、筋力においても向こうが上。
 ついでに言えば荒事における経験値でもおそらく向こうが数段上でしょう。
 おそらく私は数分しか持たない抵抗の後に組み伏せられ、無力化される。
 その後でどんな仕打ちが待っているか想像するのもおぞましい。
 『負けませんから』なんて、つよがりでしかありません。

 負けるとわかっていてこうしているのは、ただ許せないから。

 そのうちこの家に踏み込んでくるあれは道を違えたもう一人の私の姿。
 だから、あの女が兄さんに何をしたのかは容易に想像がつく。
 恩を仇で返すような畜生にも劣る行為。
 私の大好きなヒトを騙し、裏切り、傷つける行為。
 そして何より、そのヒトがアイツをまだ信じ続けていることが許せない。
 アイツは平気な顔でそれを裏切り続け、いつかはそのココロを殺してしまう。
 私はそれを許せない。

 玄関の鍵が差し込まれる音。
 にわかに残る恐怖心が怒りを塗り潰そうとする。

 ―――忘れるな。

 こっちにだって負けられない理由がある。
376転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 03:45:14 ID:ZTsEVU16
「ただいま〜」
 こっちの心情なんかお構いなしの弾んだ声。
「お帰りなさい」
 軽く返すとアイツは大きな瞳を二、三度目を瞬かせる。
「ただいま、今日は早いんだね」
 余裕があると言わんばかりの顔つきで、こちらには目も向けずに靴を脱ぎ散らかす。
「ねぇ、八雲は?」
「もう帰ってますよ。今は部屋で仮眠を取ってるみたいです」
「ふ〜ん。で、何か言ってた?」
「何かって何ですか?」
 返答を聞くと、目の前の唇が釣り上がる。
「ううん。何でもないよ」
 喜びを隠し切れないといった笑顔。
 胸糞悪い。
「ところでさ、最近二人の雰囲気が悪いみたいだから私が一肌脱ごうと思うの。
 しばらく八雲の事は任せてくれないかな?」
 ずいぶんと底の浅い魂胆。
 よくもまぁぬけぬけと。
「いえ、心配には及びません。つい先程和解しましたから」
「……つい先程?」
「ええ。ずいぶんと疲れた御様子で帰ってきたので、紅茶を淹れてあげたら凄く喜んでくれました」
 用意しておいたとっておきの笑顔でお返し。
 数秒の空白。
 たったそれだけの間にアイツは理解したのだろう。
 合図も無く空気が切り替わる。
「そ、よかったね。ところで、話を聞いていてわからないんだけど……
 私と八雲が話したのは昼休みだったはずなのに、いつの間にか随分と話が進んでるみたい。どうして?」
 その答えはアイツ自身わかっているはず。
 こちらに答える義理は無い。
「相変らず抜け駆けが得意だよね。雨音」
 拳が固く握られる。
 警告のつもりなんでしょうけど、そんなもので怯んでなんかいられない。
「抜け駆け? 何を寝言を言っているんですか? それは貴女が勝手にそう思っているだけでしょう。
 別に私は貴女と約束をした覚えなんかありません。大体、先に裏切ったのは貴女じゃないですか。
 私が兄さんを好きな事を知ってたくせに、後から割り込んできて兄さんに言い寄って。
 最初は二人だけだった。二人だけでよかった。
 貴女が入ってこなければ、こんなややこしい事にはならなかった」
 言ってしまってから飛んでくるであろう拳に備えた。
 けれど、アイツは肩を震わせるだけ。
「そうね。
 くくっ…あはは……あはははははは…………」
 どうやら堪えきれないらしい。
 唖然とする私を尻目にアイツは可笑しくてしょうがないといった風に笑い続ける。
「『兄さん』だって。まだ健気に兄妹やってるんだ……面白いね」
 まるで……いや、確実に見下している。
 同じ土俵にすら立っていないと。
「……今はまだ、妹で構いません」
 自分の事ながらどうにも歯切れが悪い。
 自覚してるのだろう。今の台詞には無理がある。
「何良い子ちゃんぶってるの? 私達の間に『いつか』なんていう言葉はないの。
 普通の恋人同士になんかなれないのは雨音の方がよく知ってるでしょ? 身をもって味わったんだから」
 心に残った深い亀裂。
 アイツはその生傷に手首まで突っ込んで、そのまま胸の奥にしまっておいたものを無理矢理こじ開ける。

 痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い……。

 傷痕がすすり泣くみたいにジクジク疼く。
 突きつけられるとわかって準備していたはず。
 けれど、返す言葉は無く、睨み返すのが精一杯。
 そんな抵抗にアイツは冷笑を浮かべる。
377転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 03:45:57 ID:ZTsEVU16
「ふぅん。だったら……妹でいればいいじゃない。一生兄妹をやっていればいい。
 私はそれじゃ満足できないの。私だって『お姉ちゃん』を捨てたんだよ。
 ただそう在るだけで八雲が優しくしてくれる特権を捨てたの。
 未だ『妹』に縋り付いているあんたに理解できる?
 人間はね、捨てる方が勇気がいるんだよ。手に入れる勇気よりも、踏み出す勇気よりも、
 捨てる勇気の方が何十倍も必要なの。それが身に染み付いているものならなおさらのこと……。
 それでも私は捨てたんだよ。選んだんだよ。
 八雲のことを愛しているから、八雲に私を愛して欲しいから、
 私は捨てた。
 だから、こうなったからにはどんな手を使ってでも八雲を手に入れる。
 例え、あんたと姉妹の縁を切ったとしても。
 八雲の傍にいるだけで良い? 妹でいられれば幸せ?
 嘘つき。
 私ね、あんたのそういうところ昔から気に食わなかった。
 自分だけイイ娘の振りして八雲に取り入って、そういうの虫唾が走る」
 心底憎々しげな口調。
 大方は予想通りですが。
「構いませんよ。私は兄さん以外からの評価にはそれほど興味ありません。
 それに……ところかまわず発情するような淫乱ド変態に比べれば遥かにマシだと思いますけど」
 多少は効いたんでしょう。
 頬を引きつらせながら、それでもアイツは笑顔を取り繕う。
「どうりで、タイミングが良すぎるわけね。
 それにしても覗きなんてなんていい趣味。ま、元々根暗なアンタにはちょうどいいかもしれないけど。
 でも、もうわかったでしょ。私と八雲は大人の関係なの。子供は引っ込んでてくれない」
「オナニーの手伝いをさせたくらいで何を喜んでるんですか。それは貴女が強要しただけでしょ」
 アイツの表情がわずかに曇る。
「八雲が、そう言ったの?」
「いいえ。兄さんは相変らずでしたよ。平気な顔して笑っていました」
「それなのにアンタは私が八雲を脅迫したっていうの?」
「ええ」
「そんな根拠の無い話で、因縁をつけるのは止めてくれないかな。
 自分が振られたからってそういうの迷惑。
 いつまでも未練がましく八雲に付き纏ってないでさっさと新しい人探しなよ」
 勝利宣言といわんばかりの勝ち誇った表情。
 事実。
 とはいえ腹が立つ。
「根拠ならあります」
 瞳の鋭さを残したまま、アイツはこちらを睨みつける。
 見せれるものなら見せてみろと。

「だって、兄さんが私の事を裏切るはずがないじゃないですか」

 唖然とした表情。
 明らかに馬鹿にした様子で今にも噴き出しそうなアイツを遮って、もう一度同じ言葉で続ける。

「兄さんは裏切りませんよ。
 妹を……そして、不本意ながら姉である貴女の事も……」

 それは私達を縛るもう一つの枷。
 私が越えることのできなかった壁。
 家族という名の檻。
378転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 03:48:12 ID:ZTsEVU16
「兄さんは個人よりも家族を選んだ。だから、貴女が選ばれる事は在り得ない」
「そんなの……わからないじゃない。私はもう『お姉ちゃん』をやめたんだから」
「いいえ。
 兄さんの姉はやめられても、私の姉はやめられない。
 私と兄さんが兄妹で繋がっている限り、どう足掻いたところで貴女は姉という束縛からは逃れられない。
 貴女が兄さんの『お姉ちゃん』をやめた所で貴女は何も変われない」
「そんなことない」
「認めたらどうですか?
 貴女は私が振られた時点で自分も振られる事を知っていた。
 だから普通には告白しない。
 自分の立場を捨てての博打、私と同じ結末になっては意味がない。
 だから―――貴女は兄さんの弱みに漬け込んで、兄さんを脅した。
 力でねじ伏せて従わせた。それが一番確実だったから」
「ちがぅ……」
「正々堂々と告白しないのも、兄さんを脅したのも、本当は怖かったからでしょ?
 いつまでも姉としてしか見てくれない兄さんが怖かった。
 兄さんがいつか自分を置いて、どこかへ行ってしまうのが怖かった。
 兄さんが自分じゃない人間に向ける笑顔が怖かった。
 過去の自分を顧みて、拒絶されるのが怖かった。
 結局、兄さんを一番恐れているのは貴女自身。
 わからないとでも思ってるんですか?
 全部同じですよ。私と貴女は同じ病を抱えた似たもの同士。
 でも、違う。
 結局貴女は自分が可愛いだけ。だから平気で他人を、好きな人さえ傷つけるようなことができる」
「だまれ!!」
「それでも、兄さんは『姉さん』を守ろうとしていました。
 裏切られたとわかってるくせに下手糞な嘘で必死に取り繕って、
 自分だって辛いくせに歯を食いしばって、貴女を守ろうとした。
 ……バカですよ。
 本当に救いようのないお人好し。
 貴女に……貴女にそんな兄さんの気持ちがわかるんですか!!」
379転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 03:49:39 ID:ZTsEVU16

「うるさいよ」

 ぼそりと呟いた次の瞬間、左腕が飛んでくる。
 お喋りに夢中になりすぎた!!
 咄嗟に顔を庇うが、アイツの狙いはそこじゃない。
 交差した腕の隙間から潜り込んだ腕が私の胸倉を掴み、力任せに振り回す。
 バランスを崩した私はそのまま引きずり倒され、うつ伏せに倒れた私の背中にアイツは圧し掛かる。
 そのまま右肩の裏、肩甲骨に膝を押し込まれ、右腕を捻り上げられた。
「黙って聞いていれば、調子に乗ってペラペラと」
「口で敵わなくなったら力ずくですか? 相変らずやる事が野蛮んっっっああぁぁぁ!!」
 右肩の関節に負荷がかかって、悲鳴が漏れる。
 身体を捻って逃れようとするも、まったく力が入らない。
 完全に極められている。
「あんた、今の状況わかってるの? もう楽しいお喋りは終わったの」
 取った腕を返しながらアイツは一層力を強める。
 食いしばって耐えてみるものの、二度、三度締め上げられただけで自然と悲鳴が漏れた。
「さぁ、謝りなさい」
 アイツは抵抗する意思を奪ったと見るや力を緩め命令する。
「鳴いて謝って、二度と私のモノに手を出さないって誓えば許してあげる」
「先にキスしたこと、まだ根に持ってるんですか?
 大体、兄さんは貴女のモノじゃありませんし―――くぅぅぅっっっ!!!」
 鋭く、甲高くなる痛み。
 もう右腕は目を背けたくなるくらい不自然な方向に押し込まれている。
「ううん、違うよ。八雲は私の、私だけの所有物。今も、昔も、これからも。
 今までのはお裾分けしてあげただけ。それなのにアンタは勘違いして一線を越えようとした。
 私から八雲を奪おうとした。
 それでわかったの。今までは私が甘かったって。だから―――だから、もう誰にも触らせない」
「随分とおめでたい頭ですね。そんな事は不可能だってわからないんですか?
 兄さんが自分の意思でそう望まない限り」
「わかってないね。八雲の意思なんて関係ないの。
 無理矢理にでも私の方を向かせるって言ってるの。
 そうしないと私……生きていけないから。
 それに八雲は何があっても絶対に私を見放したりはしない。
 たとえ、裏切られたとわかっていても見放したりは出来ない。
 八雲の心からこの私が消える事は決してない。だってそうでしょ? 私達『家族』なんだから」

 全部わかってやっていた。
 この女―――許せない!!

「そうやってオマエはいつだって兄さんを馬鹿にして!!
 オマエの感情は愛情なんかじゃない!! ただの独占欲!!
 兄さんを自分に服従する奴隷にしたいだけ!! お父さんの代わりが欲しいだけ!!
 本当に兄さんの事を愛してるなら、兄さんが壊れる前に今すぐ兄さんから離れて!!」
380転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 03:50:43 ID:ZTsEVU16
「だまれ!! なんと言われようと私には八雲が必要なの!!
 私なら八雲の欲しいものが与えられる!! お互いを必要とする存在になれる!!
 アンタのだって愛情なんかじゃない!! ただの依存!!
 罪の意識を口実に寄りかかってるだけ!!
 体裁のいい大義名分を振りかざしてすがってるだけ!!
 アンタが八雲に対して抱いている罪悪感。いいよ。私が全部背負ってあげるよ。
 始めたのは私。だから、悪いのも私。全部私が悪いの!!
 雨音は十分罪を償ったよ。
 もう大丈夫!! 雨音ちゃんがんばったもんね。きっと八雲も許してくれてるよ。
 だからね、もう八雲に負い目を感じて無理しなくてもいいよ。
 私達が不幸にした分、私が八雲を幸せにするから。
 全部、ぜぇ〜んぶ!! 私に任せてくれればいい。
 私はまだまだ全然足りないから、一生懸命尽くさなきゃ。
 これから先もずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと………」

 繰り返される呪詛。
 回数に比例して捻じ曲がる右肩。
 そして、バチンと、
 耳元で弾けるような音がした。

「うああぁぁぁあああああああああああっっっ!!!!!!!!」

 視界を覆う、一面の赤。
 五月蠅くて何も聞こえない。
 それが自分の声だって気が付くまでの数秒間、気が狂ったみたいに叫び続けていた。
「あれ、外れちゃった」
 飽きた玩具を捨てる子供みたいな声。
 それで理解した。
 情報が届いた瞬間から、激痛で意識が霞む。
 脂汗が噴出す。
 吐き気もする。
 身体の震えが止まらない。
 痛みと恐ろしさでなさけない声が出た。
 破裂寸前まで膨れ上がった右肩。
 ほんのちょっと前まで意思が通じていたそこは、もう私の意思では動かない。

「意外と簡単。
 それにしても良い声で鳴くね。あは、ちょっと感じちゃったよ……
 ふふ……あは、あはははははははははははははははははははは……………」

 鼓膜を震わせる狂気。
 背中越しに荒れ狂う嘲笑。
 振り返れない。
 振り返ればおそらく私は恐怖で竦みあがって立ち向かう事を投げ出してしまう。

 あれはもう……まともじゃない。

 背筋を凍らせる得体の知れない感触。
 それと対峙しなければならないという恐怖。

 でも、それと同時に―――ほんのちょっとだけ、アイツに同情してたりもする。
381転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 03:53:18 ID:ZTsEVU16

 私とアイツは同じ過去を背負った共犯者。
 そしておそらく唯一の理解者。

 今のアイツを違和感なく受け入れられるのは兄さんでも、お父さんでもなく、私だけだと思う。
 同じ境遇と姉妹の共感。
 告白してしまえば、私はこの姉の事が嫌いではない。
 今は立場が違うだけで元々私達は名実共に仲の良い姉妹。
 お互いに違うものを持っていて、その部分に好意と多少の劣等感を感じている。
 私達は何処にでもいる姉妹。

 まったく……血というのはなかなかに面倒。

 もう姉妹喧嘩なんて言っていられる状況じゃないのはわかってるくせに―――どこかで期待してる。
 なんだかんだで最後には仲良くやれるんじゃないかって、
 いつかは元に戻れるんじゃないかって―――そんな淡い期待。

 でもアイツは何処かに残っていたそんな甘えを完膚なきまでに叩き潰した。
 アイツはもう選んでる。どちらが大事か。
 はは。
 こんな状況でも、まだどこかで姉妹の絆を忘れていない自分。
 泣きを通り越して笑いが出てくる。
 悲しいのに笑いが出てくる。

 でも―――これで準備は整った。

 勝ち目の薄い賭け、払った犠牲は大きい。
 けれど、これだけ接近していれば外す事は無いし、アイツの意識も別を向いている。
 この二つを揃えれば、勝機が見える。

 沸騰したみたいに熱い右肩。
 回路がショートしたみたいに火花を散らす視界。
 ボロボロの焼け爛れた神経。
 ズタズタに切り裂かれたかのような痛み。

 全部を黙らせて、生きている左腕を伸ばす。
 ポケットの中、隠し持ってた注射器を取り出すとまだ震えの止まらない歯で保護用のキャップを引き剥がす。
 アイツは―――まだ恍惚に酔いしれて天を仰いでいた。

「相変らず―――頭の悪い女」

 私の声で覚醒したアイツが手の中の銀色に気付く。
 ――もう遅い。
 注射器を逆手に持ち変えて、がら空きの太腿に針を突き立てた。

「くぅ!!」

 痛みに顔を歪ませながらもアイツは注射器ごと私の腕を払いに来る。
 そんな時間は与えない。
 渾身の力で指先を……。



 一瞬の差。
 間違いなく―――入った。
382転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 03:54:07 ID:ZTsEVU16
 束の間の喜びの感触はアイツの手で払われる。
「いったい何をした!!」
 怒声を浴びせ、アイツは無防備な私の後頭部を掴むと床に押し付ける。
 でも、手遅れ。振り払うのも億劫。
「……あれ?」
 怒気の抜けた妙に可愛い声をあげて、筋力を失ったアイツが私に覆いかぶさる。

 ……重い。

 脱力した人間はかなり重い。
 重ねて肩も重症。なかなか動けない。
 もぞもぞと這い出すようにして身を起こすと、うつ伏せのまま痙攣しているアイツを足で転がす。
「な……んで?」
「単純に言えばしびれ薬です。しばらくは動けません」
 アイツは試すように身体を震わせる。
 その後も数回もがく様に全身を揺すり、最後に十数秒身体を震わせると無駄だと気付いたのか抵抗を止めた。
「最近の通販って便利ですね」
 思わず零れてしまう笑顔に対して、アイツはこちらを睨みつける事しかできない。
 形勢逆転。
 さて、どうしてあげましょうか?
 突発的な衝動に従った上に、望みの薄い勝負。
 いざ制してみるとその後の処理の問題が頭の中から抜けていた。

 そう。
 アイツにはもう二度と兄さんに手を出さないように、私の邪魔をしないように、恐怖を植えつける必要がある。 
 もう立場は逆転したという事を、逆らったらどうなるかという事を刻み付けなくてはならない。

 ああ、いいことを思いつきました。
 確か私が屋上に着いた時、アイツは携帯電話をポケットに仕舞っていました。
 いつもならば登校中は鞄に入れて置くはずの物。
 どういうふうに使ったのかはわかりませんが脅迫目的で使っていたことはほぼ間違いないでしょう。
 脅迫される恐怖と裏切られる絶望。
 コイツにも同じ苦しみを味わわせればいい。

383転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 03:54:49 ID:ZTsEVU16
 抵抗できないアイツの制服に手をかけ、
 ブレザー、リボン、シャツ、ブラジャーと片手で衣服を乱暴に剥がして半裸の状態にする。
 アイツはその間、また随分と恐ろしい表情でこちらを睨みつけていた。
「笑ってくださいね」
 いかにも予め用意していた風を装って、携帯電話でアイツの痴態をメモリーに収める。
 唸りながら芋虫みたいに必死にもがいていますが、その方が雰囲気が出ていいでしょう。
「さて、最近は随分と持て余しているみたいですから存分に楽しむといいです」
 液晶画面に画像の投稿もできる学校の掲示板の画面を読み込んで、アイツに見せ付ける。

「兄さんじゃない、他の男達と……」

 初めて見たアイツの恐怖に歪む顔。
 ふふ。
 自然と笑いが込み上げてくる。

 でも忘れてはいけない。写真はあくまで抑止のため。
 アイツの動きを封じることが目的で、書き込みなんて危険を冒すつもりはありません。
 そんなことして兄さんの怒りを買うつもりもありません。

 そんなつもりはないはずなのに……

 脳裏にこびり付いた残滓―――不意に忌まわしい記憶がフラッシュバックする。

 熱に浮かれたアイツの顔。
 虚空を見詰める兄さん瞳。
 そして、その場から動くことの許されなかった私。

 イメージが駆け抜け、決定ボタンに触れた指先が衝動に突き動かされそうになる。



 ピッ

 短い操作音。
 アイツは一度……死んだみたいに静止する。
 開いた瞳孔がそのまま昏く濁った。
384転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 03:55:59 ID:ZTsEVU16

「えっっ!?」

 足元の床が抜けてしまったかのような浮遊感の後、全身を貫くような激痛が追いかけてくる。
 目の前には蛍光灯の白い光。
 背中をハンマーでブッ叩かれたような衝撃。
 肺の中身が押し出され、肩は悲鳴を上げている。
 どうやら足首を掴まれ力任せに引きずり倒されたらしい。
 咄嗟に向けた視線の先。
 針の曲がった注射器の中にはまだ少量の薬剤が残っていた。

 ずる……ずる……

 奇妙な音。
 足元から真っ黒い何かがうねりながら這い上がってくる。
 本能的に飛び退くとゆらゆらと緩慢な動きでそれは方向転換、
 動かない下半身を引きずって、固い床に指を突き立てて、一歩近付く。
 真正面から叩きつけられる纏わり付くような粘度の強い空気、強烈な血のニオイ。
 そんなものあるはずもないのに、それが近付くたびに色濃くなってゆく。
 これは なに?
 寄せては返す闇色の波、流れるような漆黒の髪が手招きをしているようにも見える。
 そのわずかな隙間、さらに奥。
 深い暗がりの中からギラギラ光る瞳が私を覗き込む。
 目が合うと、血の赤を連想させる赤黒い口元を大きく歪め……たぶん、笑った。

 そして……また、一歩。

 全身が粟立つ。
 本能から来る怯え。
 止めようにも止まらない震え。
 アレからはためらいが見えない。
 首元にあの冷たい指先が届いたら、躊躇なく私は……。
「くっそぉ!! 止まれ!! 止まれ!!」
 携帯を放り投げ、床に拳を叩きつけ痛みで震えを押さえつける。
 それでも止まらない。
 意思とは無関係にガタガタ指先が震え続ける。
 どうして?
 よくわからない。
 もう……よくわからないけど……怖いんだ。
 だから震える。心の底から怯えてる。

 また一歩。

 ゆっくり、ゆっくりと距離が埋められてゆく。
 それなのに私はうずくまってしまう。
 身体を丸めて、背を向けて、見ることさえも止めた。

 助けて!!

 思わず叫びだしそうになる。
 でも、それだけはできない。私たちの問題から兄さんを遠ざけたのは、他でもない私。
 万が一にも来ない助けであっても求めてはいけない。
 それに、兄さんには絶対こんな姿見せたくない。
 恥も外聞忘れて縮こまっている姿。
 見えない何かに怯えてる姿。
 あの頃と変わらない私の無様な姿。

 でも、このままじゃ―――私、殺される。
385転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 03:57:02 ID:ZTsEVU16



 ………………殺される?



 い、いやだ。
 そんなの……嫌だ。

 だって、まだなにもしていない。
 したいこと、まだなにもしてない。

 ふたりで……恋人みたいに……
 冗談を言って……手を繋いで……
 そのうちどちらともなく腕を組んだり……たまにはワガママを言ってみたりして……。
 そんな、わたしのユメ。

 ゆずりたくない。

 私がやりたかったことをアイツが実現している姿なんか見たくない。
 私とアイツは姉妹だから
 ここで逃げたら、すぐ隣で一生見せ付けられる事になる。
 私の欲しかった未来を―――

 嫌だ!!
 そんなの間違ってる!!

 だって―――

 オマエがいなければこんなことにはならなかった!!
 オマエがいなければあの人を傷付けなかった!!
 オマエがいなければもっと違う始まりだった!!
 オマエがいなければイモウトなんかにならずにすんだ!!

 オマエさえいなければ、今頃わたしは……




386転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 03:58:39 ID:ZTsEVU16
 揺れる黒髪の一房、目前まで迫っていたそれを力づくで引き剥がす。
「しつこいんですよ」
 空いた隙間に右足をねじ込んで、胸元めがけて有らん限りの脚力で蹴り上げる。

 ドン!!
 と、派手な音。

 衝撃を受け止めきれずに反り返るように体勢を崩したアイツは靴棚に背中を打ち付け、
 そのまま跳ね返るようにべちゃりと床に崩れ落ちた。
 手元に残った違和感、指の間に絡まった数本の黒い糸。
 気持ちが悪い。

「私が先に拠り所にしたんです。だから―――兄さんは渡さない」

 踏み出す一歩。
 重さが足りない。
 勇気が足りない。
 それでも、後ろに下がらない。
 確かに私は臆病で弱虫だけど―――私にだって譲れないものがある。

「寄生虫め……」

 音も無く体勢を整えたアイツは狙いを定めた獣のように
 今や前足ともいえる両腕を突き出し、体勢を低く保ちながら上半身をしならせる。

「アンタがいつまでも未練がましく兄さんなんて呼んでるから……」

 捉えた標的を射抜こうと、弓のようにさらに引き絞る。

「八雲は私達を姉妹としてしか見ないのよぉおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 放たれた瞬間、一直線に喉笛に喰らい付こうとしてくるアイツの右腕を寸でのところで避ける。
 触れていないのに肉ごと抉り取られたかのような風圧。

「オマエさえいなければ!!
 私は兄さんを傷つける事なんか無かった!! オマエが兄さんを追い出そうとしなければ!!」

 突き出した左拳が頬を捉える。
 腕に伝わる確かな衝撃。
 けど、止まらない。
 頬に拳を食い込ませたままジリジリ距離を詰めたアイツは私の右肩に深々と指を突き立てる。

「偽善者ぶってさぁ!! あんたの両手だって八雲の血で染まってるくせに!!
 自分の両手を見てごらん!! 真っ赤で甘い八雲の血でべったり!!
 それは!! いったい!! 誰が染めたの!?」

 万力で締め上げられたかようにギリギリと右肩が不快な音を立てる。
 激痛と意識に混ざるノイズ。
 それ以上に一言、一言、内臓に届く痛み。
387転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 04:00:42 ID:ZTsEVU16

「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい、うるさぁいっ!!」

 腕に噛み付いて指を振り解き、無防備になったアイツの右脇に肘を突き刺して距離を作る。
 そのまま勢いをつけて体勢の上下を逆転、馬乗りになった状態から左腕を振り下ろす。

「昔とは違う!! 私はもう兄さんを傷付けたりしない!!」

 左腕と左腕の交差。
 読まれてた。
 気付いた次の瞬間、顎の下に腕を差し込まれ再び上下を返される。
 至近距離。
 ―――互いの敵意が絡み合う。

「残念だけど、何処まで行ってもアンタは私の同類!!
 私が八雲を傷付けたなら、アンタもいつか傷付ける!!
 私が八雲を不幸にするのなら、アンタも八雲を不幸にする!!
 今回はたまたま私だっただけ!!
 結局私達はどちらかが消えない限り幸せになんかなれっこない!!」

 左腕は押さえられてる。
 ……ならば、動く所を使えばいい!!

「だったら!! オマエが!! 消えろぉぉぉ!!」

 動きを察知したアイツは迎え撃つ体勢。
 構うものか!! ぶつけてやる!!



 ――――ッッッ!!

 重い音。
 目も開けられない鈍い衝撃と硬い感触。
 口内に広がる鉄の味。
 どうやら渾身の頭突きは相打ちだったらしい。
 痺れる目蓋を開くと再び視線が交差する。

「だいたい、私は『お姉ちゃん』なんかになりたくなかった!!
 あんたが!! あんたが『妹』なんて言い出すから!! 私は『お姉ちゃん』になるしかなかった!!」

「私だって『妹』なんて望んでなかった!! それなのにオマエがあんな事言い出すから!!
 兄さんのそばにいるためにはそうするしかなかった!!」
388転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 04:01:35 ID:ZTsEVU16




 ………ッ。

 場に似合わない痩せた音。
 床に落ちていたのは、血塗れた陶器の破片。
 そして、その持ち主は……

「八雲……ちゃん?」

 血の滴る右手。
 眠気に打ち勝つために掌で尖った破片を握りこんでいたらしい。

「なんだよ……それ」
 
 静寂の中、その瞳から光が消えてゆく。

 
 ―――side 雨音 END―――
389転帰予報 ◆JyN1LsaiM2 :2008/12/31(水) 04:03:16 ID:ZTsEVU16
ここまでです。

よいお年を……
390名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 04:08:45 ID:LI1WqhQ2
うおおおおお!GJ!!
もう諦めかけてたのに大晦日に転帰予報が読めるとは。
しかもこの修羅場・・・次回が気になって仕方がねぇw
391名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 07:39:23 ID:HugvN0Tj
全裸待機し続けて本当良かった・・・
とにかくGJ!!!
チクショウ・・・・なんでこんな可愛いんだよ・・
どっちか一人になんて選べねEEEEEE!!!
392名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 07:53:14 ID:mDpcLBw1
GJ!!
一気に活気づくぞこのスレ
393名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 10:02:31 ID:9GcTcw4q
>>389
なんだよそれ!
こんないいところで切っておいて、ズリぃよ……。
ありがとう! 最高だった!
394名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 10:45:11 ID:nRVBpnrt
八雲に惚れた
395名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 11:21:44 ID:tdJCEDdX
GJ

仲の良かった二人がなつかしい
396名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 13:15:40 ID:Jm1OFugg
>>389
超GJ!大晦日に転帰予報が拝めるとは…これで年を越せる!最高!

しかし、こういう展開があと2、3話続くと山岡さんは空気になるな…
397名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 13:19:38 ID:lLmEWD4a
>>389

これで年が越せるぜ…
398名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 13:55:38 ID:2cf+lwMi
>>389
ああ、これで年越し前に服が着れる。
しかし雨音ちゃん関節外れた状態で大暴れできるとは根性あるなあ。
脳内麻薬ドバドバ?
399名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 00:29:13 ID:GV736TtO
新年だな
この流れは新年にもつづいてほしいもんだな
400名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 04:06:54 ID:4Xw9q+Ak
画像は大丈夫なんだろうか?
一回の決定では投稿されないよな多分。
401名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 08:02:18 ID:zhnYIqtz
転帰北アあああああああああああああああああああ
作者GJ!

そしておまいら

明けましておめでとうございます
今年もよろしくおねがいします
402名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 13:04:28 ID:CFhZh4Hi
GJ!
雨音は幸せになってほしい
403名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 17:16:42 ID:1NVM5e26
とても読みやすかったです。
お姉さんがとても怖いです。
404名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 18:33:24 ID:UbYaPH75
正月休みで久し振りに帰国しました
帰国記念投下します
405サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w :2009/01/01(木) 18:34:34 ID:UbYaPH75
 真っ赤に染まった目をしばたかせながら、僕は学校へと向かっていた。
 別にウサギの呪いに掛かったわけじゃない。
 長時間に渡って酸素の補給を止められたため、白目の毛細血管が破れてしまっただけだ。
 それも、美少女メイドのオッパイの谷間に顔を埋めるという、喜んでいいのか悪いのかよく分からない状況でね。

 あのオッパイはヤバイと前から思っていたけど、不幸にも悪い予感が的中した。
 なにせ弾力は充分あるくせにお餅みたいに柔らかいという、矛盾に満ちた奇跡のオッパイなのだ。
 それが僕の鼻の穴にピッタリ吸い付いて、空気の吸入を完全に遮断してくれた。
 いやはや、全く怖ろしい殺人兵器だ。

 アレに匹敵する武器となると、切れ味鋭く折れにくいという二律背反する長所を両立させた日本刀しか思い浮かばない。
 攻撃力の高さといい、高度にソフィスティケイトされた外見といい、両者はなかなかいい勝負をするのではないかな。
 昨夜はそのオッパイに完敗したわけだが──いや洒落ではなく。
 下手をすると、今日はもう一方とも勝負する羽目になるかも知れない。
 そう、今日予定している白鳥さんとの交渉にしくじれば、彼女とは敵対関係になってしまうのだ。

 真剣による電光三段突きはもちろん怖ろしいが、そのうえ武道系クラブを漏れなく敵に回すことになる。
 オーダー66を発動されたジェダイみたく、気配すら感じぬまま背後から切り捨てられるおそれだってあるのだ。
 それは決して白鳥さんの望むことではないのだろうが、この際彼女自身の意思は全く考慮されない。
 だから白鳥さんと敵同士になったら、僕は即座に生徒会室へ駆け込まねばならない。
 そして摩耶子に忠誠を誓うのと引き替えに、生徒会の傘に入れてもらうのだ。

 生徒会に入るのはいいとして、僕は摩耶子の手先として白鳥さんの失脚に全力を尽くせるだろうか。
 答えはノーだ。
 第一、白鳥さんは神輿として担がれているだけで、彼女個人としては僕はおろか生徒会とだって敵対するつもりはないのだ。
 そんな美少女をなんで貶めたりできようか。
 生徒会に逃げ込むのはディフェンスを固めるための方便に過ぎない。
 身の安全を確保したら、その後でじっくり必勝の策を練るとしよう。
406サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w :2009/01/01(木) 18:35:14 ID:UbYaPH75
 

 その日の昼休み、僕は校舎の屋上で白鳥さんと会見の場をもった。
 白鳥さんをヤクザの呪縛から解き放つため、彼女から真実を聞き出そうとしたのだ。

「この前の話だけど、やっぱり遠慮させてもらうよ。白鳥さんと僕じゃ、どう考えたって釣り合わないから」
 僕は頭を掻きながら、白鳥さんの足元に視線を落とした。
 なにしろ、女の子を振るのは初体験である。
 そんな僕に相手を正視する余裕があるわけないだろ。
「そんな……私、もしかして失恋したの……」
 チラリと上目遣いに彼女を見ると、顔面が蒼白になっていた。

「つか、元々僕のこと好きでも何でもないでしょ?」
 白鳥さんはヤクザとの関係をを黙って欲しくて、僕に接近を図ったんだもの。
 こっちのことを好きでもない女の子にコクられても、それを恋愛に発展させるような技量は持ち合わせていない。
「それに、やっぱり『バルバロッサ』を裏切るなんてできないよ。敏郎爺ちゃんは家族も同然なんだから」
 白鳥さんの頬は完全に血の気を失っていた。
 自分と付き合えるとなると、大概の男は言いなりになると思っていたのだろうか。
 そこまで行かなくても、それなりの自信は持っていたはずである。

「それよりもっと建設的な話をしようよ。例えば、どうしたらヤクザに握られた弱味を無効化できるかとか」
 途端に白鳥さんがビクッと身震いした。
 分かりやすい人だなぁ。
「握られてるんでしょ、弱味。協力するから一緒に戦おうよ」
 僕はようやく彼女の目を正視することができた。
 だが、今度は逆に白鳥さんが俯いてしまった。

 長い沈黙が続く。
 白鳥さんは口をつぐんで俯いているままだ。
 きっと心の中で葛藤と戦っているのだろう。
 黙って見守っていると、彼女の白磁のような頬にほんのり赤みが差してきた。
 いい傾向だ。
 と思っていると、いきなり白鳥さんが顔を上げた。
 その顔に迷いの色は無い。
 早速作戦会議を持ちかけようと思ったら、彼女がとんでもないことを口走った。
407サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w :2009/01/01(木) 18:35:51 ID:UbYaPH75
「分かったわ、寺島くんのこと諦める。摩耶子さんと仲良くしてね」
 白鳥さんはそう言ってニッコリ笑った。
 ちょっと待てって。
 そんな簡単に諦めないで。
 改めて白鳥さんを見ると、先程まで青ざめていた頬が桜色に染まっていた。
 やばい。
 臨戦態勢に入った?
 僕は彼女が丸腰なのを確認すると、今がチャンスとばかりその場を逃げ出した。

 くそっ、こんな筈じゃ。
 これじゃ説得も糞もあったもんじゃない。
 だいたい僕の回りの女どもは、どうして人の話を聞こうとしないんだ。
 とにかく僕が白鳥さんを敵に回してしまったことは間違いない。
 これでいつ武道連盟に襲われてもおかしくない状況に陥ったわけだ。
 こうなったら予定通り、生徒会室に逃げ込むしかない。


 僕は本館に走り込むと、エレベーターを待つのももどかしく階段を駆け上がった。
 息もつかずに4階に到達する。
 そして突き当たりのドアを蹴破るようにして生徒会室に転がり込んだ。

「2年B組、寺島俊。摩耶子さまの御為に粉骨砕身、奮励努力するべく、全身全霊を捧げる覚悟でまかり越しましたぁっ」
 僕は恥も外聞もなく、会長席に向かって土下座した。
 ところが、いつまで待ってもお声が掛からず、面を上げるお許しが出ない。
 もしやと思って勝手に顔を上げると、そこに摩耶子さまはおいでになられなかった。
 代わりに、書記長の錦織千晃が笑いを噛み殺したような顔で座っていた。
「…………」
 エアコンの冷気が、汗ばんだ肌を急激に冷やしていく。

「寺島先輩、会長は今日もお休みです。とにかく土下座はもう結構ですから」
 勝ち誇ったような口調で錦織書記長がのたまわった。
 僕は弱々しく立ち上がると、卑屈な笑顔で気まずさを取り繕う。
 それを待って錦織が口を開いた。
「で、生徒会に入って下さるというのは本当なのですか? 会長のため、全身全霊を捧げるお覚悟とか」
 嫌な女だ。
 僕の恥ずかしい台詞を一言一句漏らさずに覚えてやがる。
408サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w :2009/01/01(木) 18:36:25 ID:UbYaPH75
「ははぁっ、微力ながらも全力を尽くさせていただく所存なれば」
 僕はここが我慢のしどころと、再び頭を下げた。
 とにかく生徒会の傘に入らないことには、身の安全は保証されない。
 錦織は「ふぅ〜ん」という風に、小さく何度か頷いた。
 くそ、勿体つけやがって。
 どうせオッケーするのならさっさとしろ。
 と思っていたら、能面女の薄い唇の間からとんでもない言葉が漏れ出した。
「先輩の志は了解しました。早速、週末の幹部会議に諮り、審議させていただきます」

 こらぁ、ちょっと待てぃ。
 週末って──今は水曜日の昼休みなんだぞ。
 2日半ってのが何秒あるのか、お前なら換算するくらい朝飯前だろうが。
 通常人が僕を殺すのに、10秒もあればお釣りが来るんだぞ。
 威張って言うようなことじゃないが。

「では、取り敢えず見習いとして、今から千晃さまの下働きを。肩揉みでも、乳揉みでも……何なりとお申し付け下さいませ」
 僕は後輩の歓心を得ようと、その場に這いつくばった。
 しかし錦織の返答は。床のPタイルよりも冷たかった。
「私には人事を決定する権限などないのです。摩耶子さまがお出ましになってから、正式に検討させていただきます」
 能面女は吹き出しそうな顔になり、僕にお引き取りを願った。

 これは何の嫌がらせなんだ。
 一昨日の保留を根に持って、同じ保留で意趣返ししているのか。
 あるいは僕の頭脳を底値で買い叩くための、組織的な政治判断なのか。
 それとも僕が摩耶子から誘われたことで錦織の自尊心を傷つけ、彼女の個人的な恨みを買ってしまったのか。
 まさか、僕一人を武道連盟と争わせ、自分たちは高みの見物を決め込もうって腹じゃあるまいな。
 ともかく、僕は生徒会の後ろ盾を得られないまま、荒波がうねり狂う大海に放り出されたのであった。

 これはやばいことになってきた。
 とにかく武道連盟の攻撃から身を守るため、どこかに身をかわさなくてはならない。
 不良グループは中立を守るとのことだから、あてにはできない。
 ここは不本意なれど、全校喪男連合を頼るほか手段はない。
 一時的に全喪連に身を投じ、生徒会と武道連盟の共倒れを待つしかないのだ。
 幸いと言うべきか、僕は喪男どもの間じゃ伝説の勇者さまなんだ。
 僕は残り少なくなった昼休みの時間を気にしつつ、全喪連の牙城である視聴覚室へ急いだ。
409サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w :2009/01/01(木) 18:37:06 ID:UbYaPH75
 しかし、この時僕はまだ知らなかったのだ。
 白鳥さんの本当の恐ろしさを。
 まさか彼女があんな手段を講じてくるなんて。
 全喪連は巨大だが、決して一枚岩とは言えない合議制の連合組織である。
 そんなものに盤石の備えを求めてはいけなかったのである。


「あぁ、寺島くん。全喪連は無期限活動停止になったから」
 そう教えてくれたのは相好を崩した松戸博士だった。
 お前ら、なにサザンを気取っているんだ。
 いったいどういう訳かと尋ねたら、とんでもない答えが返ってきた。

「そりゃ君ぃ、あの白鳥さんから直々に『我を助けよ』と命じられたんだ。僕たちが従わずにおれないのは当然じゃないか」
 松戸は至福の表情を浮かべて答えた。
 白処会として、これ以上の現世利益があろうか。
 中には感極まって泣いている者すらいる。

 やばい。
 白鳥さんは全喪連の一派「白鳥毬乃の処女を死守する会」に働きかけて、連合組織の結束を崩しに掛かってきたのだ。
 あんなに毛嫌いしていたストーカー組織にである。
 その結果、松戸は良心の呵責など全く感じぬまま武道連盟に寝返り、全喪連は組織としての機能を喪失した。
 これで僕は手駒にできる唯一の兵力を失ってしまったのである。
 恐るべき政治センスを秘めた、鮮やかな先制攻撃だった。

 これまで白鳥さんと武道連盟の意図するところは別であった。
 少なくとも彼女に武道系クラブをまとめて、生徒会に宣戦布告する意思など無かったはずである。
 それが、僕と敵対関係になった途端、積極的攻勢に打って出た。
 白鳥さんは自分の秘密を白日に晒そうとした僕を、生徒会ごと全力を挙げて葬り去る決意をしたに違いない。
「お陰で全喪連は分裂だよ。当面は活動を停止して成り行きを見守るしかないだろうね」
 全喪連の首魁、「永世毒男同盟」を率いる森永明治が吐き捨てるように言った。


 それから放課後までの時間は異様に長く感じられた。
 休み時間はトイレに駆け込み、掃除の時間は当番でもないのに職員室の窓拭きを自らかって出た。
 とにかく身の安全を図るには完全に身を隠すか、もしくは逆に大勢の中に紛れるしかなかったのだ。
 そして──あの忌まわしい事件が起こったのは、ホームルームが終了した直後だった。
410サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w :2009/01/01(木) 18:37:36 ID:UbYaPH75
「あれっ、あたしのサポーターがない。バッグの中に入れといたのにぃ」
 いきなり金切り声を上げたのは、女子柔道部の田村だった。
 半泣きになった顔はお世辞にも可愛いとは言えない。
 なにせ彼女は鬼瓦そっくりの顔をしており、陰ではGAWARAちゃんの隠し名を与えられているのだ。
「うそぉ、男子の誰かが盗んだんでしょ」
 女子どもが大騒ぎを始めたが、僕はほとんど興味を失っていた。

 よりによって田村のインナーショーツを盗むなんてマヌケな泥棒だ。
 同じ盗むにしても、女子レスリング部の山本さんのを狙うってのなら共感できる部分もあるが。
 よく見ると、騒いでいるのは柔道部に合気道部それに剣道部の女子ばかりだ。
 こういう時って、モテない不細工ちゃんほど目くじらを立てるモンだ。
 と笑っていたら、なにやらおかしな流れになってきた。

「5時間目と6時間目の間にみんなと居なかったのって……寺島くんだけだよね」
 そりゃそうだ。
 その時間帯は旧校舎のトイレに潜んでいたんだからな。
「それってぇ……もしかしてぇ……」
 女子どもの白い目が、一斉に僕の方に向いた。

「あったよ、涼子のサポーター」
 悲鳴に近い叫び声が上がった。
 声がした方を見ると、今度は僕が悲鳴を上げる番だった。
 なんと、僕のカバンの中から、覚えのないサポーターが出てきたではないか。
「へ、変態よっ。変態だわっ」
「きぃぃっ、許せないっ」
 最初は女子の5分の1ほどだった勢力が、知らないうちに膨れあがっている。
 しかも、武道系クラブに席を置く猛者ばかりだ。
 危険だ。
 弁解する前に口を封じられると判断した僕は、開けっ放しになっていたドアから廊下へ走り出た。
 そのまま全速力で駆け出す。
411サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w :2009/01/01(木) 18:38:08 ID:UbYaPH75
「逃げたわっ」
「罪を認めたも同じよ」
「とっちめてやりましょ」
 普段男と絡む機会がない分、こういう時の連中は実に生き生きとしている。
 迫力満点、命懸けのチェイスが開始された。

 早々に白鳥さんの第2次攻撃があると覚悟していたが、まさかこんなベタな手とは。
 ベタだが、しかし有効ではある。
 僕の名誉を地に落とし、同時に肉体を叩く正当性を獲得できる一石二鳥の戦術だ。
 猛り狂ったメスゴリラどもに捕まれば、只では済まないだろう。
 何とか逃げなきゃ。
 しかし、白鳥さんのことだから、校門はとっくに封鎖されているに違いない。
 さして広くもない学校であり、逃げ回っていてもいつかは捕まってしまう。
 このまま反撃の機会すら与えられずに、僕は早くも舞台から降りることになるのか。

 いよいよ息が切れ、もうダメだと思った時である。
 フッと身体が軽くなり、宙に浮くような感覚に包まれた。
「どこ行ったの」
「絶対逃がさないでっ」
 数拍おいて、追撃者の群が地響きを立てて眼下を走り過ぎていった。
 もちろん僕は幽体離脱したわけではなく、何者かによって用務員室の屋根に引っ張り上げられたのだった。

「よう、色男。凄まじいモテぶりだな」
 命の恩人、スケバン・リエが白い歯を見せた。
 彼女は用務員室の屋根の上で騒ぎを知り、逃げてくる僕を掴み上げてくれたのだ。
 けど、こんな良いタイミングで現れるなんて。
 そもそも、この人はいったい用務員室の屋根で何をしていたのだ。
 豊満な肉体に貼り付いてる赤いビキニから察するに、授業をサボって日光浴というところか。
 久し振りに学校に出てきたと思ったら、授業にも出ずリゾート気分満開かよ。
 学校でビキニとは、全く行動パターンの読めない女だ。
 まぁ、無粋なスク水より余程似合っているのは確かだが。

 いかん、ピンコ立ちしてきた。
 それが面白いのか、ロリエはこれ見よがしにエロいポーズを取って挑発してくる。
 右の内腿に描かれた真っ赤なバラのタトゥが全開になる。
 おまけにビキニパンティの裾から、はしたない紐までがさつにはみ出している。
 それでも心配していた腋の下は、予想に違い綺麗に処理されていた。
 こんなにサービスしてくれてるんだから、こっちもピンコくらい出さなきゃ失礼にあたるんじゃなかろうか。
 ジッパーを下ろそうかどうか迷っていると、残念ながらサービスタイムが終了した。
 ともかく、今は礼を言うのが先だろう。
412サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w :2009/01/01(木) 18:38:40 ID:UbYaPH75
「いやぁ、助かりました。流石、義侠心に篤い番長は、常に弱い者の味方でいらっしゃる」
 僕は窮屈になったズボンの前を直しながら、ヘコヘコと頭を下げた。
「で、番長はこんなところで何を……出席日数の方は大丈夫なんで?」
 僕は心底から心配している風を装って問い掛けた。
 ロリエに感謝しているのは事実だが、その将来まで心配してやる義理はない。
「心配いらねぇさ。いざとなりゃ、校長のロリコンスキャンダルでもチラつかせてやらぁね。そしたら首席卒業よ」
 分かっちゃいたけど、こういう人なのである。
 心配するだけ損なのだ。

「それよか、おめぇ……自分の心配をしたらどうなんだ。明日から変態パンツドロとして新キャラデビューする気か?」
 それも面白そうだけど、やっぱり分不相応だから却下する。
 僕はお笑いができるような面白味のある人間じゃないんだ。
 第一そんないかがわしいキャラ、あの厳格なシスター・マリアが許してくれるはずない。
「じゃあ、今どき流行んねぇけど引き籠もりでもすっか?」
 ロリエはニヤニヤ笑い、ショートホープに火を付けた。
「いやぁ、引き籠もりはちょっと……」
 24時間、あの騒がしい娘たちと居ることを考えただけで軽くめまいがする。

「まぁ、大したことじゃないッスよ。冷静になって考えてみれば」
 だいたいこの僕には、田村のばっちいサポーターなんか盗む理由がないのだ。
 はえなわ漁法みたく他にも美味そうな餌がぶら下がってるというのに、なんでよりによって一番のハズレを引くものか。
 おみくじで言ったら、大凶が当たるよりまだ酷い結果が出たことになる。
「けどオメェがブス専って線もあるぜ。そういう噂が立つのもコミとしたら、なかなか抜け目のない戦術だ」
 ロリエは愉快そうに目を細めて笑った。
「悪質で、そのうえ容赦がない。あの毬乃って女も、可愛い顔して結構えげつないじゃねぇか」

 ロリエは気に入ったように白い歯を見せたが、当事者にすればたまったもんじゃない。
 変態呼ばわりされても事実だから我慢できるが、ブス専は死んでも認められん。
 僕はかなりの面食いなんだ。
 美的センスを疑われるような噂は、断じて許すわけにはいかないのだ。
 噂が静まるまで放置するつもりだったが、こいつは早々に疑いを晴らさねばならないようだ。
 と思ってたら、丁度いいタイミングでメスゴリラの集団が戻ってきた。
413サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w :2009/01/01(木) 18:40:06 ID:UbYaPH75
 僕はそれを見てすっくと立ち上がる。
「おっ、やるのかい?」
 ロリエはお手並み拝見とばかり、軽くアゴをしゃくってみせた。
 見ると、興味津々顔になっている。
 なんのことない、僕はまんまとロリエに乗せられてしまったのだ。
 まぁ、なんとかやってみましょ。

 僕は雨樋を伝って屋根から降りると、女どもの真っ正面に仁王立ちになった。
「いたわよぉっ」
「殺せぇっ」
 僕を見つけた女どもが一斉に速度を上げた。
 ドドドドッと地響きが轟き渡る。
 あぁ、これはあの風の谷の姫さまが、猛り狂う巨大虫の群を前にたった一人で立ちはだかったのと同じシチュ。
 この時、僕は姫さまの感じた恐怖を、ほんの少しだけだが理解できたような気がした。

「ごめんなさいっ」
 モアイ像そっくりな女に掴みかかられる寸前、僕は膝を折って土下座していた。
「ごめんなさい。二度としませんから、今回ばかりはお慈悲を」
 反論も弁解ない、ただひたすらの謝罪であった。
 弁解する僕を殴ろうと思っていたモアイ女はいきなり予定を狂わされた。
 岩石みたいな拳を振り上げたまま、どうしたものかと固まってしまっている。
 まさか僕が罪を認め、謝ってくるとは思ってもみなかったのだ。
 こいつら台本なしではお芝居できない堅物らしく、全くアドリブが効かないでいる。
 それでも何とか筋書きを元に戻そうと必死に喚く。

「ゴ、ゴメンで済んだら警察は要らないのよ。なんで涼子のサポを盗んだのっ?」
 自分たちで仕組んでおいてよく言うよ。
「そ、それは……田村さんのこと……す、好きだから……」
 僕がどもりどもり言った瞬間、GAWARAちゃんの顔がハッキリと朱に染まった。
 生まれて初めての告白に、我を忘れて狼狽えてる。

「ちょっと、勘弁してもらおうとしていい加減なこと言わないでっ。だいたい涼子のどこがいいっていうのよ」
 相方のモアイが吼え立てた。
 事態が一向に正常化しないことに苛立ちを隠せないでいるのだ。
「その……道場で練習に打ち込んでる真摯な姿とか……それに、涼子さんがふとした時に見せる笑顔って可愛いよね」
 その台詞に鬼瓦が炎上した。
 その炎によって足元がトロトロに溶け始めている。
414サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w :2009/01/01(木) 18:41:02 ID:UbYaPH75
「口から出任せ言ってるんじゃないわよ。ダメよ涼子、こんな口先男に騙されちゃ」
 親友の声も、いったん溶け始めたGAWARAちゃんを元に戻すことはできない。
「う、うん……けどぉ……」
「けど、じゃないでしょ。だいたい涼子がそんなにモテるわけないって、自分が一番良く知ってるじゃないのっ」
 イライラしたモアイは、とうとう禁断の台詞を吐いてしまった。
「ちょっと、それどういうこと。アンタ、あたしが男子から告白されたのがそんなに気に入らないのっ?」
 GAWARAちゃんがモアイを睨み付けた。

 久し振りの嫉妬成分、キタァ────ッ。
 けどこの2人が演じるんじゃ、さしずめ往年の怪獣映画『サンダ対ガイラ』ってとこだな。

「なんですって、涼子が親友だから言ってあげてるのにぃっ」
「自分がモアイ像だからって、あたしに嫉妬しないでっ」
「鬼瓦には言われたくないわっ。だいたいアンタのサポなんて欲しがる奇特な男子、いるわけないじゃん」
 あれっ、簡単に吐いちゃいましたよ。
 欺瞞に満ち溢れた女の友情など、所詮こんなものでしょ。

「その気にならないでっ。アレは寺島くんを陥れるために、あたし達が仕組んだお芝居でしょうが」
 モアイは優位に立とうとするあまり、言ってはならない秘密を明かしてしまった。
 それに気付きつつ一向に悪びれないモアイに、女の恐ろしさが垣間見えた。
 心底キレたモアイにとって、もはや作戦も糞もなかったのであろう。

「やっぱりね。盗まれたのが涼子のサポなんて、おかしいと思ったのよ」
 声のした方を見ると、雌豹のような女が腕組みしていた。
 女子レスリング部の山本瀬路奈である。
 父親がバルセロナ五輪の選手候補にまでなった人で、自分の果たせなかった夢を娘に託し瀬路奈と名付けたと聞く。

 ちょっと上体の筋肉量が多いのが難点だが、充分美女の部類に入る。
 レスリングの選手なのに、長く伸ばした髪にパーマを掛けている。
 僕としては、そんな彼女の“らしからぬ”ところにさり気ないシンパシーを感じてしまうのだ。
 ついでに言うと、彼女が属する女子レスリング部は生徒会派であり、自身も摩耶子のお気に入りであったりする。
 それは彼女が風紀委員会の特別執行隊を任され、独立した司法権限を付与されていることからも分かる。
415サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w :2009/01/01(木) 18:41:36 ID:UbYaPH75
「で、寺島くんはどうしてサポ盗んだのが自分だなんて認めたわけ? やってないなら、ちゃんと争うべきじゃないの」
 瀬路奈は猫科の肉食獣を思わせる笑顔になると、ペロリと舌なめずりした。
「いやぁ……あの勢いじゃ、まともに取り合って貰えそうになかったし……それに……」
 僕は照れ臭そうに頭を掻く。
「皆が田村さんのサポなんか狙うもんかって顔してたから。やっぱ悪戯だったとなれば彼女、笑い者にされちゃうでしょ」
 僕は曖昧な笑顔を作ると、瀬路名からGAWARAちゃんへ視線を移した。

「って、アンタは涼子に恥をかかせるよりは、自分が悪者になる道を選んだって言うの?」
 瀬路名は呆れかえったように溜息をついた。
 腕を組み直すと、信じられないという風に何度も首を捻る。
「ゴメンね田村さん。好きだってのは嘘だけど、柔道やってる時の田村さんってカッコイイと思うよ。これからも頑張ってね」
 僕は改めてGAWARAちゃんに頭を下げた。

「なんだ、鬼瓦のご乱心かよ」
「あつはなついねぇ」
 口々に言いたいことをいいながら、無責任な観衆は解散していった。
 GAWARAちゃんとモアイは互いに肩を寄せ合い、しゃくり上げながら去っていく。

 チラリと用務員室の屋根を見ると、そこに人影はなかった。
 僕の戦術は、ロリエの目にどの様に映ったであろうか。
 取り敢えずは殴られもせず、品格も落とさずに済んだのだから、甘く見積もって60点ってところか。
 マイナス要素の40点は何かって?
 そりゃ、あのGAWARAちゃんから好意を持たれてしまったことに決まってる。
 あぁ、ロリエに急かされなかったら、もっといい手も思いつけたのに。
416サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w :2009/01/01(木) 18:42:26 ID:UbYaPH75
 ふと視線を地面に戻すと、雌豹が生徒会の能面女と話しているところだった。
「結構いい奴じゃないか。寺島俊は」
 瀬路奈が錦織に耳打ちしているが、声が大きいので筒抜けになる。
「人がいいのは……先輩もですけどね」
 錦織が唇だけでそう呟くのが見えた。
 人を小馬鹿にしたような目がこちらを向く。
 そして僕と視線が合った途端、冷たい能面顔がクスリと笑った。
 その不気味な笑顔が、何故か脳裏に焼き付いてしばらく離れなかった。



 今日はフラフラになりながら帰宅の途についた。
 世界水準の走りを続けた僕に余力はなく、歩くのさえ億劫だった。
 全く、実力以上の体力を使うもんじゃないな。

 鉛のような身体を引きずって何とか我が家へ辿り着くと、玄関前にウルスラが立っていた。
 夕日を浴びた無表情な顔は、いつもよりムスッとしているようである。
「サトシ……また…女の臭い……いっぱい……」
 せっかく今日を生き延びたというのに、前門の虎、後門の狼かよ。
 無慈悲なアンドロイドの手が僕の両肩を掴んだと思うと、もの凄い力で抱きしめてきた。
 ぐ、ぐるじぃ……絞め殺される?
 僕が死を覚悟していたらウルスラが口を開いた。
「また真理亜……怒る……だからウルスラの臭い……いっぱい……付ける……」

 なんと、ウルスラは他の女の体臭を隠すため、自分の臭いを上書きしているのだ。
 真理亜の嫉妬から僕を守るために。
 僕は急にウルスラが愛おしくなり、申し訳ない気分でいっぱいになった。
「最近…サトシ……構ってくれない……このままでは…ウルスラ……壊れる……」
 僕を抱きしめたまま、ウルスラは男の庇護本能をくすぐるような可愛らしい台詞を呟いた。

 そう言えば、ここのところ忙しくてウルスラに構ってやれなかったな。
 よし、今は無理だけど、この戦いが終わったらみんなで海に行こう。
 お弁当持って、どこか静かなシークレットビーチにでも。
 そこで夏の太陽をいっぱいに浴びて、脳みそがウニになるくらいバカはしゃぎするんだ。
 疲れたら椰子の木陰に寝そべり、波の音を聞きながらゆっくりとお昼寝するのもいい。

 でも、今は病院へ行き、ベッドに寝そべるのが先だ。
 だって君の殺人オッパイが、僕の呼吸を完全に止めちゃっているんだから。
417名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 18:43:54 ID:UbYaPH75
投下終了
今年も皆様がよい嫉妬に巻き込まれますように
418名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 19:16:27 ID:UOsU+pfI
GJ

419名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 22:08:28 ID:5b4qS/I5
GJかな
420名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 22:36:02 ID:pCwxp/pM
>>417
新年一発目GJ!

とても引き込まれるな。続けてほしい。
421名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 00:21:29 ID:qU4NJCxa
>>417
あけましておめでとう。
新年早々いい感じだねぇ
422名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 09:21:03 ID:q+PKg0fF
海外に行ってらしたのですか。
お疲れ様です。
423小ネタ:アメリカンな刑事:2009/01/02(金) 14:23:02 ID:uRE5nY9V
「ふははははは!間抜けな刑事諸君!おさらばだ!」
「ファック!くそったれな泥棒が!てめえのケツをマグナムでファックされたくなきゃ降りてきやがれ!」
「はっはっは、相変わらず下品な刑事だ。さすがに愛しの君相手でもマグナムでお尻をファックされたくないから今日は消えるよ!」
「そんな、刑事さん、なんて情熱的に怪盗さんを求めるの!?あいつがいるから、刑事さんは私をみてくれないのね!」
「くそ、あの怪盗、次の犯行の時こそ、ファックしてやるのに!」
「刑事さん……、私には全然ファックしてやるって言ってくれないのに。許さない……、あの怪盗!」

「おおい、刑事、知ってるか?お前さんが目の敵にしてたあの怪盗、惨殺されたぜ」
「なんだと!?ファック!またか!」
「う〜ん、これで10人目か。我々が追う指名手配犯が惨殺されたのは。いったいどんな犯人が…」
「くそ、俺達のメンツは丸つぶれだぜ!連続殺人犯め!俺がファックしてやろうと思った犯人をみんなバラしちまいやがって」
「ああ、刑事さん……、なんで、私にはファックしてやるって言ってくれないの……。でも、いいの。いつか刑事さんが私をファックしてやるって言ってくれるまでずっとまつわ」
424名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 18:11:22 ID:nE6Qzgsp
何もいえね
425名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 01:52:14 ID:VzLAxOag
投下開始します
 翌日、僕は病院のベッドで目を覚ました。
 酸欠で失神した僕は救急車で病院に運ばれ、そのまま経過入院となったのである。
 失神したのは事実だが、入院までしたのは学校をサボるための口実作りのためだ。
 真理亜にこっぴどく叱られるウルスラは可哀相だったが、これも敵を欺くためだから仕方がない。
 その真理亜ときたら、枕元で半狂乱になってわめき散らすわ、明け方まで大声で神様に祈り続けるわで──
 ハッキリ言って、もの凄く迷惑だった。

 それでも朝になると、若い僕の体力はほとんどフルチャージされていた。
 あの祈りが回復系の魔法だったというのなら、シスター・マリアの実力も大したものだ。
 本来なら礼の一つも言うべきなんだろうが、目を覚ました時に彼女の姿はなかった。
 うるさくするもんだから、とうとう看護婦につまみ出されたのだろう。
 彼女は今も教会の礼拝堂で、僕のため一心不乱に祈り続けてくれているのだろうか。
 だとしたら本当に申し訳ないと思う。
 僕はこのとおり、ピンピンしているのだから。

 さて、それではそろそろ行動を開始するとしよう。
 悠長に休んでいる暇など、今の僕にはないのだ。
 今日、学校をサボるのは敵から逃げるためじゃない。
 逆に油断してる敵の脇腹に痛撃を加えるためなのだ。

 まずは篁摩耶子の家に押し掛け、生徒会入りを直訴する。
 武道連盟が旗幟を鮮明にした今、摩耶子は双手をあげて僕を迎え入れてくれるだろう。
 生徒会をバックに付ければ、身の安全は保証されることになる。
 なにしろ、レスリング部やボクシング部、それに摩耶子直轄のフェンシング部は超高校級の折紙付き。
 盾としてこれ以上のものはないっていう強豪揃いなのだ。

 万全の防御を整えてから攻撃に転ずるってのは、何も将棋だけの専売特許ではない。
 あの矢吹丈だって、ノーガード戦法などを多用したばっかりに、最後にはパンチドランカーになってしまった。
 もし、彼がもっとディフェンシブなファイティング・スタイルを採用していたら──
 その後のWBCバンタム級の歴史は違うものになっていたであろう。
 それに何と言っても、人的資源を誇る武道連盟に個人で戦いを挑むのは無謀すぎる。
 互角の能力を持つもの同士なら、数が多い方が勝つに決まっている。
 そして、少々の能力の差など、圧倒的な物量でたやすくひっくり返せる。
 東郷元帥が仰ったように、百発百中の砲1門と百発一中の砲100門は確かに同じ攻撃力を持っていよう。
 しかし、それらが互いに撃ち合うとなれば、第2撃目は0対99という絶望的な状況に陥ることを知っておくべきなのだ。
 鎧袖一触、なんて目に遭わないためにも、僕はどうあっても生徒会をバックに付けなければならないのである。

 僕は早々にパジャマを脱ぎ捨てると、そのまま退院手続きを済ませて病院を後にした。
 摩耶子が一度寝込むと5日はそのままってのは、生徒会の錦織書記長から得た情報だ。
 それが本当だとすると、今日も彼女は自宅療養してることになる。
 ならば、彼女にお目通り願うには、寝所に推参するしかあるまい。
 幸い篁邸は名所にもなっている、町で一番有名なお屋敷だ。
 友達でもないのにかかわらず、自宅までの道順が分かってるってのは非常にありがたい。

 最寄りの駅から15分も歩くと、山手の一等地に立てられた摩耶子の自宅に到着した。
 金にあかせて建てられた白亜の屋敷は、周囲を圧する威容を誇っている。
 何とかという有名なデザイナーの手による洒落た洋館だ。
 周囲には高い塀がグルリと張り巡らされ、セキュリティも万全のようだ。
 無粋な監視カメラは目に付かないが、おそらく至る所に隠しカメラが設置されているのだろう。
 そして無理に敷地内に押し入ろうものなら、腹を空かせた番犬がお相手してくれることになってるに違いない。
 その番犬もそこらの市販品ではなく、さしずめ天下りした退役軍用犬辺りか。

 僕は別に押し売りに来たわけではないし、正々堂々正門玄関から推参することにした。
 門柱に付いたインターフォンを押して待つことしばし、誰かと問い掛ける若い女の声がした。
 僕は摩耶子のクラスメイトであることを告げ、学校を代表してお見舞いに来たと用向きを伝えた。
 再び待つことしばし、数十メートルはあろう通路を通って家の者が門までやって来た。

 なんとメイドだよ、本物の。
 ちゃんと実在してたんだ。
 うちにも似たようなのが一人いるけど、いわばあれはコスプレの一種だから。
 流石、本物はあんなにはしたなく足を晒していない。
 それでいて可愛らしさは、うちのパチもんメイドにも負けていないのだ。
 うちのより垢抜けておらず、オッパイも小さいが、もし彼女が恋人募集中だというなら速攻で立候補する。
 それくらい可愛らしい少女だった。
 だが、僕の挙動を見張る目の配り方はプロのものである。
 普段はお嬢さまの身の回りの世話をしながら、いざという時には武装親衛隊に早変わりするのかも知れないな。
 そんなアニメみたいなことを考えていると、門扉越しにメイドが謝罪してきた。

「大変申し上げにくいのですが……本日、お嬢さまはことのほかお加減が優れず、どなたもお通しできかねます……」
 なんてこった、正真正銘の門前払いだよ。
 せっかくここまで来たってのに。
「会長がお休みになってこの方、皆は太陽を失ったように沈んでいます。せめて一目だけでもお会いできませんか」
 僕は何とか食い下がって会見の機会を得ようとした。
 たとえ口頭でも会長の了承が得られれば、僕は堂々と生徒会室に居座ることができるのだ。

 だが、メイドの答えはつれないものであった。
「申し訳ございませんが……」
 類い希なる美少女に沈痛な面持ちで頭を下げられれば、誰だって無理強いはできなくなる。
 一刻も早く、彼女の顔に微笑みを取り戻したくなるのが人情であろう。
「では、これをお願いします。早く良くなって下さいとお伝えを……」
 僕は真っ赤なバラとかすみ草でアレンジされた花束を差し出した。
 ここへ来る途中、なけなしの小遣いをはたいて買った演技用の小道具だ。
 それを見た瞬間、メイドの顔にハッキリと怯えが走ったのを僕は見逃さなかった。

 なんだ? 当家じゃ赤いバラは不吉だとでも言うのか。
 百合の花や菊がお見舞いにそぐわないことはマナーとして知っている。
 バラは別に禁忌でも無かろうに、いったいどういうわけだろう。
 5000円程度の安物だって、バカにしてるのでもなさそうだし。
 しかし、メイドの目が泳いだのは一瞬のことで、直ぐににこやかな表情に戻った。

「えっと、バラ……お嫌いでしたっけ、会長?」
 僕は彼女が完全に立ち直るより先に質問をぶつけてみる。
 メイドは軽く狼狽しながらも、左右にかぶりを振った。
「こんなに綺麗なバラなんですもの。きっと、お嬢さまもお喜びになりますわ」
 そういう彼女の顔には、感情を晒したことを後悔する色がありありと浮かんでいる。
 やっぱり普通じゃないな。
 メイドはそれ以上の失点を重ねないよう、いきなり話を逸らしてきた。
「あのぅ……寺島…俊さん……ですよね?」
 今度は僕が驚く番だった。
 初対面のメイドが、なんだって僕の名前を知っているのだ。
「お話はお嬢さまから……あんなに楽しそうにしていらっしゃるお嬢さまを、私は見たことがありません」
 メイドはそう言って自らも楽しそうに破顔した。
「寺島さん。お嬢さまのこと……どうか、よろしくお願いします」
 メイドはそう言うと、改まった態度でお辞儀した。



 なんてこった。
 自宅に押し掛ければ何とかなると思っていたが、とんだ計算違いだった。
 予定では、摩耶子の言質を持って生徒会へ乗り込んでいる頃なのに。
 これでは危なくて学校へは近づけない。
 といって既に退院した病院に、今更逃げ込むこともできないし。
 こんなことなら、今週一杯は看護婦に囲まれてチヤホヤされているんだった。
 かくなる上は、スケジュールを2つ3つ繰り上げて、一気に決着を付けるしかない。

 僕が危険に晒されているのは、生徒会と武道連盟の争いごとに巻き込まれたせいだ。
 故に、どちらかを解体すればこのゴタゴタは収束に向かう。
 標的はもちろん、武道連盟の方だ。
 白鳥さんの人気だけを元に結束している武道連盟は、生徒会に比べて遥かに脆弱な組織だ。
 接着剤たる白鳥さんのやる気さえ挫けば、あっさりと瓦解するだろう。

 その白鳥さんは、ヤクザに握られた弱味のせいで自暴自棄になってるだけである。
 だから彼女をヤクザから解放してあげれば、武道連盟も求心力を失って霧散する。
 それに何と言っても、僕はあの白鳥さんが苦悩する姿など見たくないのだ。
 何とか力になって上げたいが、彼女はどうあっても心を開いてくれない。

 ならば、取るべき手段はただ一つ。
 当のヤクザから聞き出すまでだ。


 それから1時間後、僕は繁華街の裏通りを歩いていた。
 一帯には人相の良くない男たちがたむろし、体感治安は最低レベルに落ち込んでいる。
 あの摩耶子なら見ただけで卒倒しかねない風紀の乱れだ。
 饐えた臭いを我慢しながら歩いていくと、薄汚い貸しビルが見えてきた。
 その4階に角菱組の事務所がある。
 喫茶『バルバロッサ』の地上げを請け負っている例の暴力団だ。
 ビルに入ろうとすると、派手なアロハを着たチンピラに止められた。
「ヤスのアニキに用事があるんスけど」
 僕はアニキの知り合いを装って指を上へ向けた。
「なんや。お前、アニキのパシリかいな。アニキやったら事務所やで」
 アニキの名前を出すとアロハはすんなりと通してくれた。
 さすがアニキのネームバリューは凄いや。

 今にも壊れそうなエレベーターで4階へ上がると、扉の直ぐ向かいが事務所だった。
 組の代紋──斜めに傾いだ正方形が4つ並び、横長の菱形を形作っている──がドアに大きく描かれている。
 そのドアをノックして中へ入る。
「こんちわ〜ッス」
 脳天気に挨拶すると、人相の悪い男たちが一斉にこちらを向いた。
 急に不審者に踏み込まれて完全にビビっている。

 隅っこでパソを弄っていたハゲ頭が、大慌てでモニターを隠そうとする。
 それがかえって僕の注意を引き寄せた。
 なんかネットでヤバい取引でもしてるのかと思ったが、チラリと見えた画像は『はぴほす』の一場面だった。
 なるほど、他人に見られたくない画面であることには違いあるまい。

「ちわッス。ヤスのアニキはいますか?」
 僕の呼び掛けに、長椅子で寝ていた男が身を起こした。
 小狡そうな陰険顔には見覚えがある。
 アニキだ。
 ほとんど同時に、アニキも僕の顔を思い出した。
「ぼ、ぼっちゃん」
 アニキは僕に気付くなり、いきなり逃げ腰になった。
 今さら手遅れなのにもかかわらず、背もたれに身を潜める。
 そして僕がウルスラを伴っていないことを確認してからようやく立ち上がった。

「な……なんやワレ、一人か。何しに来たんや?」
 アニキは怯えながらも、手下の手前ということもあって虚勢を張る。
「はい、今日はアニキにとって耳寄りな話を持ってきました」
 耳寄りな話と聞いて、アニキは釣り込まれて身を乗り出してきた。
 それでも右目だけはドアの方を向いたままだ。
 いつそこから暴力メイドが現れるかと怯えているのである。
「何やねん、耳寄りな話て? あのサテンから手ぇ引く言うんか?」
 こっちを向いた左目だけが欲望に濁る。
 器用な人だ。
「もっとお得な話です。実はあの店の権利書を持参しました」
 僕は内ポケットから、縦に二つ折りした角封筒を取り出した。

「なんやて?」
 アニキの顔が羊を前にした狼のようになる。
 ほぼ諦めていた『バルバロッサ』が落とせそうなのだ。
 しかも住人を立ち退かせるだけで仕事は完了なのに、なんと店そのものが手に入るというのだ。
「ようやったぁ」
 アニキはもう『バルバロッサ』をものにしたように喜んだ。
「そやけど……ワレ、あのサテンの身内ちゃうんか。そやのに何でや」
 バカっぽく見えてなかなか慎重だ。
 美味そうな餌には鋭い釣り針が仕込まれていることを良く知っている。

「いやぁ、先日は事情がよく飲み込めていなかったもんで。実は、あの店には多額のツケがありまして」
 店自体が消滅したら、ツケも払わずに済むって算段だ。
「そんなことくらいでか。ワレも相当悪いやっちゃのぅ」
 アニキが呆れたように目をパチクリさせる。
 無論、そんなことくらいで行きつけの店を裏切ろうって言う訳じゃない。
「で、何が望みなんや。言うてみぃや」
 アニキは猫なで声を出して先を促してくる。

「実は、あの用心棒の先生のことで……あの子は僕と同じ学校の生徒なんですが、なかなかこっちを振り向いてくれんのです」
 僕は殊更言いにくそうに言葉尻を濁す。
「何や、センセにホレとんかい。ワレも隅に置けんのぅ」
 アニキはそんなことかと肩から力を抜いた。
 もっと面倒なことを持ちかけてくると思っていたのだろう。
 例えば拳銃を売ってくれとか、クスリを流してくれとか。
「できればセンセが僕の言いなりになるよう、何か秘訣でもあれば教えてもらおうと思いまして……」
 僕は歯を剥き出しにしてウシシと笑って見せた。
 アニキも僕の言うところを正確に察して嫌らしく笑った。
 何のことはない、僕は暗に白鳥さんを縛っている弱味の譲渡を迫ったのだ。
「ワレも好きやのぅ。女一人のためにそこまでやるか。ほんまワシ以上に悪いやっちゃで」
 腕組みしたアニキは感慨深げに何度も頷く。
「いえいえ、アニキに比べましては僕なんかは……フッフッフッ……」
 僕たちは揃って下卑た笑い声を漏らした。
「よっしゃ、ちょっと待っとれ」
 アニキはそう言うと、奥の部屋へと消えていった。

 しばらく待たされたが、その間居心地の悪いこと悪いこと。
 みんな敵意こそ見せないが、友好的な雰囲気も全くない。
 僕のことをアニキ専属のスケコマシくらいに思って軽蔑しているのだろう。
 ホント、ヤクザなんてのは同じ部屋にいるだけで不快感を催させてくれるものだ。

「待たせたのぉ」
 やがてアニキが封筒を手にして戻ってきた。
 大きさからして中身はCD-RかDVDってところか。
 となると、何かの画像か音声を焼き込んだ物、そしておそらくは複製品だ。
 であるから、これを奪ったからといって白鳥さんを呪縛から解き放つことはできない。
 しかし、彼女を縛る呪いの正体はこれで明らかになる。

「ほな、交換といこか」
 僕はアニキに向かって頷くと、二つ折りにした封筒を差し出した。
 アニキはそれを受け取ると、自分が持った封筒を僕に突き付けてきた。
 それを両手で伏し拝み、ありがたく頂戴する。
「お前、初めて見た時からワシらと同じニオイがするて思とったんや」
 褒め言葉としても全然嬉しくない。
「アニキ。今後ともよしなに」
 僕は受け取った封筒を大事に内ポケットに仕舞い込んだ。
 さて、いただく物はいただいたし、早々に引き上げるとするか。
 渡した権利書が偽物だってばれてしまう前に。



 僕は貸しビルを出ると、その足で『バルバロッサ』へ向かった。
 一刻も早くディスクの中身を見たかったのだが、物が物だけにネットカフェは使えない。
 完全に外界からシャットアウトされた環境じゃないと、うっかり人目につく危険がある。
 となると、気心の知れた『バルバロッサ』くらいしか思い付かなかった。
 あそこには売り上げを管理するためのパソコンがあったはずだ。

「やぁ、俊ちゃん。もう起きてもいいのかい?」
 改装工事中のドアをくぐって『バルバロッサ』に入ると、髭面の敏郎爺ちゃんが迎えてくれた。
 ついでに壁紙なんかも張り替えている最中で、お店は開店休業中というところだ。
 メイド姿のウルスラは、店の隅っこでほとんど装飾品と化している。
「ごめんね、爺ちゃん。ウルスラのせいで」
 店の入り口が全壊してしまったのは、ウルスラがヤクザ相手に大暴れしたからだ。
 僕は彼女の主筋ということもあり、店をこんなにしてしまったことを詫びた。
「ウルスラ…悪くない……サトシを守った…だけ……」
 ウルスラは、どうして自分が責められるのかと抑揚のない口調で呟く。
 こころなしか、感情のないアンドロイドが不服そうにしているように見える。
「なんでも、やりすぎはいけないんだぞ。君はもう少し加減ってものをだなぁ……」
 それにこの前、僕が真理亜に絞殺されかかった時には助けもしなかったくせに。
 あまつさえ、昨日は昨日で僕を病院送りにしておいて。

「まぁまぁ、元々が趣味でやってるような店だから。それにあれ以来、地上げの連中も姿を見せなくなったし」
 ウルスラ様々だと爺ちゃんは場をとりなした。
 まぁ、ウルスラが来てから売り上げが10倍以上に跳ね上がっているのは確かだし。
 被害者の爺ちゃんがいいって言うのなら、僕は構わないけど。
「で、今日は何かな。学校、行かなくていいのかい」
 それで思い出したが、僕には少々急ぎの用事があったのだ。

「ゴメン、爺ちゃん。ちょっとパソコン借りるね」
 僕はカウンターの奥に鎮座しているデスクトップに向かった。
 かなり旧式のマシンだが、ちゃんとCDドライブは備わっている。
 さっそくトレイにディスクをぶち込んで立ち上げてみる。
 だが、OSの関係なのかソフトの問題なのか、ディクスは一向に認識されない。
 どうしたものかと思案していると、背後からウルスラが手を伸ばしてきた。
 そして筐体の背面をゴソゴソしていたと思ったら、いきなりモニターにウィンドウが開いた。
 1000年の未来からやって来たアンドロイドの目に、この旧式パソコンはどの様に映っているんだろうか。
 僕がエジソンの蓄音機に対して抱く思いとは比較にならないのだろう。
 ともかくウルスラはご先祖様を叩き起こしてくれた。

「さて、鬼が出るか蛇が出るか……」
 ウィンドウがちらつき動画がスタートした、と思ったらとんでもない画像が浮かび上がった。
「…………!!」
 そこに現れたのは鬼でも蛇でもなく、若いおネェちゃんの裸であった。
 全部で3人、みんなクスリでもキメているのか目が妖しげな光を放っている。
 そして、彼女たちは四つん這いになると、明らかにヤクザと分かる男たちにバックから犯され始めたのだった。
「……ったぁ」
 僕はウルスラの存在を思い出し、慌てて両手でモニターを隠そうとした。
 だが、万力のようなウルスラの手がそれを邪魔する。
 ビックリして振り返ると、ウルスラは食い入るようにモニターを見詰めていた。
 彼女は“そっちの用途”にも使えるが、元々はハウスキープ用に製造されたアンドロイドである。
 僕に抱かれるまで、男の経験など全く無かったのだ。
 それだけに、初めて目の当たりにする他人のセックスに興味津々だったのだろう。
「後背位は……哺乳類の生殖行為として……きわめて……自然体……」
 変な理屈をこね回していても、彼女がもの凄く興奮していることは鼻から漏れている排気の温度で分かる。

 そのうち画面の女の子たちは揃ってお尻を痙攣させた。
 中出しされ、イッちゃったのである。
 続いて、男たちはそれぞれのパートナーをひっくり返し、その鼻先に粗末なモノの先端を突き付ける。
 恍惚とした表情の女の子たちは真っ赤な舌を伸ばし、それを愛おしそうにチロチロ舐めていく。
 やがて女の子たちは口一杯に男のモノを頬張り、ジュルジュル嫌らしい音を立て始めた。

「何を…しているの……パクパク……気持ちいいの……?」
 フェラチオなる語彙は勿論、その概念すら知らぬウルスラにとって、目の前に繰り広げられてる光景は余りにも強烈だった。
 彼女は食い入るようにモニターを見詰め、知らず知らずのうちに口の回りを舐め回していた。
 そして──
「ウルスラも…パクパク…する……サトシ……協力を……」
 やっぱりこう来たか。
 勉強熱心なホントにいい子なんだ。
 しかし、悪いけど今はウルスラの家庭教師をしている暇はない。
 この時、僕の目はウルスラの口元ではなく、モニターに大写しになった女の子の顔に釘付けになっていたのだ。

 快感に弛緩しきってはいるが、その顔には見覚えがある。
 確か、この春に卒業していった2つ上の先輩だ。
 僕の記憶が正しければ、彼女は剣道部のレギュラーだったはずである。
 ようやく事態の全貌が見えてきた。
 女どもがなんでこんなビデオを撮られる羽目になったかは分からない。
 ただ、このビデオの存在を知った白鳥さんは、それをヤクザから奪還すべく事務所に乗り込んだのだ。
 その時にはもう、この動画は安価なCD-Rで大量に複製されてしまっていたのだろう。
 もしかすると、ネットで無料配信される準備が整っていたのかも知れない。
 いずれにせよ、もはや白鳥さんが独力でどうにかできるレベルを遥かに超えていたのだ。

 返り討ちにあった白鳥さんは、動画の流出を止めることを引き替えにヤクザの用心棒に成り下がったのである。
 先輩たちが築き上げた部の名誉を守ることは、後輩にとって至上の義務である。
 しかし、彼女が本当に恐れたのは、血の滲むような努力の末に得た全国大会への出場権を失うことなのだろう。
 その証拠に、彼女は大会が終われば剣を捨てるとまで僕に約束したではないか。

 この時、僕は気付いてしまった。
 白鳥さんはエースとしての役割を終えたら、ヤクザの事務所に殴り込みを掛けるつもりなんだ。
 全てを捨ててまで、己の誇りのために武士道精神を全うするつもりなのだ。
 そんなことさせてなるものか。
 あんないい子の将来を、僅か17年やそこらで閉ざしてしまってはならないのだ。

「サトシ……早く…フロントの……開放を……」
 我に返ると、デスクの下に潜り込んだウルスラが、膝の間から熱っぽい目で見上げてきていた。
 僕が一人で熱くなっている間に、彼女はトレーニングの準備を終えていたのだ。
 ちょっと待て。
 こんな所で、はしたないぞ。
 第一、爺ちゃんや工事の人だっているってのに。
 でも、ウルスラの奴は既に本気モードに入ってる。
 こうなったら僕でも止められない。
 と焦っていたら──

「邪魔するでぇ〜い」
 もはや聞き慣れた感のある胴間声と共に、パンチパーマの小男が店に入ってきた。
 肩に長ドスを担いだ、いなせなぶっこみスタイルだ。
 アニキ、グッドタイミングだよ。
 しかも、背後には幹部以外の手下を全員引き連れている。
 もちろん、あの巨漢のマサさんもアニキの直ぐ後ろに控えていた。
「またあなた方ですか。ですから、何度も言っていますように……」
 迷惑そうに顔をしかめたジッちゃんを、アニキがチッチッチッと人差し指で制する。
「えぇんや。そんな台詞吐けるんも今日で最後やからのぉ」
 アニキは余裕綽々の態度で前へと進んでくる。
 そして長ドスを床につき、杖代わりにして上体を支えた。
 顔には満面の笑みが溢れている。

 えっ?
 てっきり偽の権利書を掴まされたことに腹を立て、報復攻撃にやってきたと思っていたのだが──
 この分では、アレが偽物だとまだ気付いてないのか。
 まずいアニキ、逃げて。
 しかし全ては遅きに失した。
 その時、既にウルスラはつかつかとアニキの前へと進み出ていたのだ。

「な、なんやメイド。今日はこの前みたいにはいかへんで。こっちには……」
 アニキは最後まで喋ることはできなかった。
 ウルスラの手がアニキの襟首を掴み上げ、無造作に投げ飛ばしたのである。
 自分が投げられたことにも気付かず、アニキはニヤニヤ笑った顔のまま宙を飛んだ。
 そして改築中のドアを滅茶苦茶にしながら、自身はボロ雑巾へと変わっていく。

「キャッ」
 マサさんが女の子みたいな声を出し、真っ先にその場から逃げ出した。
 しかし建材やら脚立やらが出口を塞いでしまっていて逃げ場はない。
「ヒィィィッ」
 床にへたり込んで後ずさりするマサさん。
 ウルスラはその足首をむんずと掴むと、200キロ超の巨体をいとも簡単に振り回し始めた。
 強烈なジャイアントスイングが、カトリーナ級のハリケーンを生み出す。
 マサさんの横綱ボディとウルスラの怪力が織りなす夢のコラボレートは、十数人いた若衆どもをアッと言う間に薙ぎ倒した。
 その時にはマサさんも全身の血を頭に昇らせて失神していたのであった。


「えろう済んまへんでしたぁ。もう二度とこの店には手ぇ出しまへんさかいに」
 お許しをと、アニキは土下座した。
 手下どももそれに習って額を床に擦り付ける。
 今度という今度は格の違いというものを知ったのだろう。
 アニキの顔からは険が消えていた。
 そればかりかウルスラに対する畏敬の念すら浮かんでいる。
 だが、ウルスラの怒りはまだ収まっていなかった。
「許さない……ウルスラの…パクパク……邪魔した…」
「わぁ〜わぁ〜わぁ〜」
 僕は大慌てでウルスラの台詞を遮った。
「じゃあ、例のCD-Rのコピーは本当にこれだけなんだね」
 僕は床に積まれたCD-Rの山を指差した。
 あれからアニキに言いつけて事務所まで取りに行かせたものだ。
「もし、まだ他にもコピーがあったり、サーバーに残っていたら……」
 僕の横でウルスラが指間接を折り畳み、バキバキともの凄い音が響く。
「うへぇ、ホンマですわ。わしらにそんなテクおまへんねん」
 アニキは首と両手を振って否定する。
 その切実なまでの必死さを見る限り、ウソを言っているとは思えない。
「もし、後で動画のワンシーンでも流出するようなことがあれば……こうだから……」
 僕はウルスラにゴーサインを出した。
 同時にウルスラが天井近くまで飛び上がる。

「おぉっ!」
 ヤクザどもは最初露わになった純白のパンティに、続いてCD-Rの山に向かって繰り出された鉄拳にどよめいた。
 うずたかく積み上げられたCD-Rが、頂上から順に粉々になっていく。
 ウルスラが床に降り立った時、全てのディスクが叩き壊されていた。
 粒子サイズに粉砕された破片がキラキラと輝いて空気中を漂う。

 これでよし。
 お次はこのことを一刻も早く白鳥さんに知らせてあげるのだ。
 生徒会と武道連盟の全面戦争が始まる前に。
 ただ、生徒会側の人間と思われている僕が、無事に部室棟へ辿り着ける保障はない。
「ウルスラ、行くぞ」
 僕は頼りになるボディガードに声を掛けた。
 ところが、ウルスラの態度は素っ気ないものだった。

「知らない……サムライガール……サトシに感謝…する……ウルスラ……面白く…ない……」
 ウルスラはそう言うと、プイッと横を向いてしまった。
 なんだ、妬いているのか。
 けど、今はそんなものに付き合っていられない。
「でも、僕だってウルスラに感謝するんだから。それでおあいこなんじゃない?」
 僕がそう申し向けると、ウルスラは直ぐに食い付いてきた。
「サトシ……ウルスラに感謝……する?」
「するともさ。当たり前じゃないか。お返しに何だってしてあげるよ」
 僕はキッパリと言い切った。
 なんなら明日からウーシェって愛称で呼んであげてもいい。
「では…パクパク……教えて…くれる……?」
 願ってもない、というかこちらからお願いしたいくらいだ。
 それでウルスラのご機嫌はあっさり直った。

 でも問題は残っている。
 たとえ白鳥さんに日本刀を持ち出されても、ウルスラの力をもってすれば圧倒できるだろう。
 しかし、それではウルスラが人間でないことがばれてしまう。
 素手で日本刀に勝つのは不自然だし、切られても死なないってのは、もはや超常現象の部類だ。
 何かいい手はないかと首を捻ったら、床に転がっている長ドスが目に入った。
 アニキが意気揚々と担いできた物だ。
 これだ。
 相手と同じ武器を使うのなら、白鳥さんに勝っても不自然には見えるまい。
 心配なのは、慣れない刀剣をウルスラが使いこなせるかどうかだ。

「問題…ない……」
 ウルスラはスラリと長ドスを抜き放つ。
「スター・ウォーズは……エピソード6まで……全部見てる……」
 彼女はそう言うと、ギラギラ光る長ドスを器用に振り回し始めた。

 待て、ここって感心するとこなのか?
 まさかジョークを言ったんじゃないだろうな。
 何はともあれ、これで最終決戦のアウトラインがデザインできるようになった。
 後は風雲急を告げる我が学園に赴くだけだ。

 我、これより出撃せんとす。
 本日、天気晴朗なれども波高し。
439名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 02:03:02 ID:VzLAxOag
連投申し訳ありませんでした
間もなく仕事に復帰することになりそうなので
何卒お許しを
440名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 04:29:43 ID:+2a7ZnV2
GJ!
続き楽しみにしてるので、お仕事が一段落したらまたお願いします。
441名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 02:18:23 ID:h0kOT6+A
GJ
442sage:2009/01/04(日) 18:51:47 ID:qgZ3gdEQ
GJ!
443名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 19:10:18 ID:sfaj8FdX
作者さん
幾ら寂しいからって言ってもこれはダメだろ
1万年だってGJつかなくても自演、しかもageるなどしなかったのに
444名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 19:14:26 ID:ANgzrxAZ
その妄想力は創作に向けた方がいいよ
445名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 20:18:28 ID:UUy8ZmRq
緑猫さんの投稿とか来ないかな
楽しみに待っているんだけど
446名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 20:47:27 ID:sfaj8FdX
投稿“とか”って投稿以外になにがあるっての
つか、陛下相変わらず乙
ホントに緑猫さんが好きなんだねぇ
大事な金蔓だからな
447名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 21:42:32 ID:yZw4X34a
>>446
ウナギイヌさんの間抜けぶりが面白すぎwwwwwwww
おいおい、作品どんどんと投稿されているんだから
さっさといつものなんちゃって批評でもしたら?
誰も読まないけどなwwwwwwwwwwwwwww
448名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 22:36:50 ID:qaLDfz/r
>>439
GJ!!
449名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 22:37:12 ID:YnpWQLuz
>>439

GJっす
ウルスラかわいいよウルスラ

サトシも中々の策士だな
450名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 00:02:34 ID:h0kOT6+A
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
451名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 00:50:27 ID:wA7qUzi7
緑猫さんって意外と下品な口きくよね
食人系の作品書く人の煽りはひと味違う
452名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 01:24:23 ID:CGckgtrJ
           ____        ) 『 蔵臼の左ストレートと山羊の右ストレートが交差したらどうなるの?』っと、
        /⌒  ⌒\      ) 
      /( ●)  (●) \    )/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y丶
     / ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
    |      |r┬-|     |
     \       `ー’´     /
     ノ            \
   /´               ヽ                 カ
  |    l   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l   カ    タ
  ヽ    -一””””~~``’ー?、   -一”””’ー-、.     タ
   ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))
      ┌┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐
   ,. - ””| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ρ ̄`l
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ ̄ ̄
        ____
    /::::::─三三─\            リアルな話すると多分最初の頃の天下一武闘会なら余裕で優勝できる。
  /:::::::: ( ○)三(○)\          蔵臼の戦闘力が6ならば、双方2倍の踏み込みで4倍。クリティカルヒットで8倍。
  |::::::::::::::::::::(__人__)::::  |  _____  負けフラグの立て過ぎで160倍。そして、トリプルクロスカウンターでさらに12倍。
   \:::::::::   |r┬-|  ,/ .| |        締めて1920倍で戦闘力は11520。
   ノ::::::::   `ー’´  \ | |        お前のフラグで悟空がヤバイ
453名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 15:00:12 ID:iOy4GbQv
いい流れっすね
454名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 18:07:55 ID:jpSs/5z4
作品投下で盛り上がってきました
455 ◆LcIcaoYpwQ :2009/01/05(月) 21:24:37 ID:yOXEcCmq
投下開始
456両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ :2009/01/05(月) 21:25:47 ID:yOXEcCmq
 これは悪夢だ。悪夢に違いない。
平和で幸せな記念すべき日の早朝、俺は少々遅めのナイトメアに苛まれていた。
目の前には実の姉が一糸まとわぬ裸で立ち塞がり、女性特有の優美な曲線美を惜しげもなく晒している。
この時間帯は、バイト帰りの姉が就寝前にシャワーを浴びるタイミングに当たることをうっかり失念していた俺が悪いのだ。
普段なら絶対にやらない朝シャンなどをやらかそうとしたのがまずかった。
 確かに昨日も朝風呂に入ったが、それは徹夜明けの眠気を払うためのやむを得ない緊急措置だった。
地球に優しくない朝風呂などは、エコロジストである俺が本来やるべき所業ではないのだ。
それに昨日はタブーを破った報いか、佐藤早苗と絶交するという憂き目にあっている。
本当に変わったことなどするもんじゃないな。
何かというと前例を持ち出すお役所主義というものを、今の俺ならよく理解できる。
人間、普段やらないことを無理に曲げてまでやる必要性はないのだ。
元々やる必要がない事案だからこそ普段やらないのである。
後悔先に立たずという。
だが、俺の股間の一部は痛いほどに立っており、下腹に痛いほど食い込んでいた。
457両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ :2009/01/05(月) 21:26:49 ID:yOXEcCmq
「あの……姉ちゃん、そろそろ出たいんですけど……」
 姉の足元にへたり込んでいる俺は弱々しく笑った。
「なに? そろそろ出したいって? 実の姉に向かって何を言っているんだ、君は」
どんな耳してるんだよ。
絶対分かって言ってるんだろうけど。
ああ……もう頭に血が昇ってどうでもよくなってきた。
 前に佐藤早苗から“姉を異性視することは近親相姦の始まり”なんて揶揄されたが、あれは予言だったのか。
だとすると佐藤早苗は予言者で、これは彼女を笑った天罰だとでも言うのか。
恐るべし佐藤早苗。
「も、もう……今日、佑子さんと上手くいかなかったら姉ちゃんの責任だからな!」
俺は姉に抗議したが、飛び出した声のあまりの情けなさに我ながら悲しくなる。
「なに言ってのだか。たかが姉の裸を見ただけで狼狽えまくってるチェリー君の分際で」
姉はフフンと鼻で笑う。
「そんな余裕の無さで、お嬢さまをちゃんとリードできるかっての?」
458両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ :2009/01/05(月) 21:28:19 ID:yOXEcCmq
 そうなのだ。
初体験どころか彼女の家に遊びに行くことすら初めてとなる俺に、必要とされるスキルが欠如していることは事実なのだ。
けど、それをこんなシチュエーション下で口にするのは余りにも、ざ……残酷だッ!
「残酷!? ど素人の小僧が、この『仲川沖美』に意見するのかねッ!」
い、い……いえ。意見だなんてそんな……ぐぇぇっ!
姉ちゃんの足裏が、へたり込んでいる俺の大事な部分を……踏みしめて……。
「味もみておこう」
親指と人差し指の間に挟み込んで前後に扱き始めたぁぁぁっ!
姉ちゃん、なんだってこんなことを。
「あんたは姉ちゃんのラッキーアイテムだって言ったっしょ」
いきなりキモ姉と化した実の姉は、猛然と足を動かしてきた。
こ、これは……自分でするより……何倍も……くはぁぁぁっ!!
のけ反った俺は勢い余って湯船の角で後頭部を強打する。
痺れるような快感と後ろ暗い解放感を覚えながら、俺の意識は闇の中に消えていった。
459両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ :2009/01/05(月) 21:29:50 ID:yOXEcCmq
 
―――――――――――――――――――――――――

 約束の時間はとっくに過ぎたというのに、仲川くんはやってきません。
遅れるのなら連絡をくれても良さそうなものなのに。
それなのに私の携帯電話は沈黙を守ったままです。
どうしてなのでしょう。
ここに至ってフラレたとは思いませんが、やはり不安は募ります。

 もしかすると門の前までやって来て、我が屋敷の構えの前に臆してしまったのでしょうか。
ご自分の家との余りの違いに。
そんなことは気にするようなことではありませんのに。
私が仲川くんに経済的に何かを期待したことなどありませんし、今後も負担など掛けるつもりはありません。
私はそんな物質的なことで仲川くんに惹かれたのではなくもっと高尚な、そう、彼との精神的な繋がりを欲しているのです。
経済的には、私はもう充分すぎるほど満たされているのですから。
460両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ :2009/01/05(月) 21:31:36 ID:yOXEcCmq
 まさかとは思いますが、あの目障りな女が仲川くんを足止めしているのかも知れませんね。
だとすると許してはおけません。
障害があった方がよけいに燃え上がると言いますが、鬱陶しいのはいただけませんね。
彼と私の間には一切の異物を混入させるつもりはないのですから。
 さて、どうしたものでしょう。
ヤクザ者を雇ってお仕置きしてあげるのもいいかも。
どうせならお引っ越ししていただく方が煩わしくなくてよろしいようですね。
蠅というものは周囲を飛び回られるだけで目障りな存在なのですから。
 それではあの女のお父様のお勤め先を調べなくては。
面倒な仕事ですがそれもいいでしょう。
時間だけはタップリある今日の私ですので。
461 ◆LcIcaoYpwQ :2009/01/05(月) 21:33:39 ID:yOXEcCmq
おかげさまでhitomiも人並みに楽しい正月を迎えることができました
スレ住民の皆様、今年もよろしくお願いします
462名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 21:47:04 ID:unHImGbt
>>461
GJ
今年もよろしくお願いします

hitomiってだれ?
463名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 23:25:09 ID:sMl5/6Yt
>>461
投下回数が増えて非常に喜ばしい。
さて仲川は無事祐子さんの元にたどり着けるのだろうか。次回もお待ちしています。

>>462
たぶん作者さんのことだと思う。
464名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 00:32:28 ID:ncsigNRq
GJっす。

投下が増えて嬉しいな。
465名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 01:02:23 ID:Bmrn4yrx
GJ!姉貴自重しろw
466名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 01:24:58 ID:qc+bfGUn
露伴先生は第4部だっけw
姉さんのキモ姉ぶりと佑子さんのヤンデレぶりがGJ

これで佐藤早苗にも一縷の望みが・・・
いいぞ姉さん、このまま仲川の足止めをしておいてくれぇ
467名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 01:51:42 ID:0oBRntod
GJ
とんだ所に思わぬ伏兵が
姉さんとはいずれこうなりそうな予感がしていた
沖美ファンとしては登場シーンが増えてうれしいな
468名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 01:56:53 ID:ZDkuDW+a
早苗はまずは信悟からの扱いがフルネームから名字だけにならないと勝負にもならん気がする
469名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 02:05:57 ID:u0JZIsKe
女流作家特有のドロドロした女の情念の描写がたまらないね
ニコニコしたまま残酷なことをやってのける佑子さんにGJ
470名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 02:07:59 ID:Qc1wkFcF
>>468
実際に呼び掛ける時は「佐藤」だよ
471名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 07:25:41 ID:jT8mSZCi
>>470
実際に呼びかけるときはな。ただモノローグではいつもフルネーム。
あっさり絶交宣言できたことから考えても
友達としてさえあまり好評価ではなかったんじゃないかな。
472名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 09:44:29 ID:urv/ozLU
まあ、経緯があんなだからな、佐藤早苗は。
誤解とはいえ、思わせ振りな態度で自分を惑わせて、(事実上)ふった仲川からの評価は低いだろう。

ご か い だけどな
473 ◆5eUH74bht. :2009/01/06(火) 16:33:51 ID:89VykTbo
投下します
474名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 16:52:19 ID:1uAADnRE
わーい
475ESPER ◆5eUH74bht. :2009/01/06(火) 17:47:19 ID:89VykTbo
この世界には特殊なチカラを持った者たちが存在する。
サイコキネシス、パイロキネシス、サイコメトリー。
人でありながら人の領域を踏み越えたチカラを持つ者たち。
そんな彼らを人々は畏敬の念を籠めてこう呼んだ。
―――――超能力者、と。

******************************************************

「よぉ九条クン。昨日は俺のツレが随分お世話になったみたいだなぁ?今日はさ、そのお礼に来たんだよ。
 ありがた〜く受け取ってくれたまえ」
そう言った男の周りにはナイフだの鉄パイプだの何やら物騒な物を構えた不良さんたちが5人ほど待機している。
俺、ただいま絶賛大ピンチ。
「いやいやいやいやちょっと待ってくれよ!昨日のアレはアイツから絡んできたんだぜ!?むしろ俺被害者!!」
「うるせぇ!テメェよくもまあそんな口利けたモンだなおい?聞いたぜ。テメェあの時女と一緒に歩いてたらしいなぁ?
 アイツや俺たちにとって、女といちゃいちゃラヴラヴしてる奴は皆悪魔の手先!人類の敵なんだよぉ!!」
「はぁ!?何言ってんだお前アレのどこがいちゃいちゃラヴラヴなんだよ!?一緒に下校してただけだろうが!!?
 つーか琴乃はただの幼馴染!それ以上でも以下でもねぇよ!いくら自分たちが彼女いない歴=年齢だからって勘違いで
 八つ当たりしてんじゃねぇぞこの腐れお馬鹿さん共!!」
「この野郎・・・!もう我慢ならねぇ。素直に土下座して可愛い女の子でも紹介してくれんなら許してやろうと思ったが
 もう許さん!!おいお前ら、こいつぶっ殺せ!!」
彼のその言葉を合図に不良たちはいっせいに襲い掛かってきた。
「あーもう!ついてねぇな俺!!」

瞬間。俺の心臓が一際大きく跳ねた。

******************************************************

ゴンッという鈍い音が路地裏に響き渡った。それでおしまい。
俺を取り囲んでいた不良たちは仲良く地面に転がっている。
俺はと言うと・・・・・かすり傷ひとつ無かったりする。当たり前だけど。
「さてと」
不良たちに目を向ける。彼らは俺とは違って体のあちこちに傷を負っていた。
「ごめんな。できる限り手加減しておいたから、それで許してくれ」
どうせ気絶してるので聞こえていないだろうけど、それでも一応謝っておかないと後味が悪い。
ケンカを売ってきたのは彼らだけど、そのケンカを買って超能力なんてモノを使って彼らをぶちのめしたのは俺なのだ。
もっと言えば昨日彼らの仲間に絡まれた時、もっと平和的な解決策を見つけていればこんなことにはならなかったのだ。
だから、ごめんなさい。

俺は心の中でもう一度彼らに謝罪して、そのまま路地裏を後にした。

476名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 17:52:23 ID:kSYpPL0o
支援
477ESPER ◆5eUH74bht. :2009/01/06(火) 18:09:34 ID:89VykTbo
路地裏を出てしばらく歩いたところで今回の原因(のひとつ)とばったり遭遇した。
「あ、恭介くん発見です」
「よう琴乃。今帰りか?」
「はいです」
そんなちょっと変な口調で返事を返してくれるこいつの名は白川琴乃。
さっきも言ったかもしれないが俺の幼馴染だ。
どうやら買い物帰りのようで、手には学校指定のかばんの他にスーパーのビニール袋を持っていた。
琴乃は少し俯いてこんなことを聞いてきた。
「恭介くん、今日大丈夫だったです?」
「大丈夫って・・・何が?」
「上山くんから聞いたです。恭介くんが恐いひとたちにどこかへ連れてかれたって」
次郎の奴、余計なことをベラベラ喋りやがって。明日学校で会ったらとっちめてやる。
「ああ、大丈夫大丈夫。かすり傷ひとつねぇし」
「本当です?」
「本当だって!それよりもさ、一緒に帰ろうぜ」
「え・・・いいんです?」
「いいも何もお隣同士なんだから嫌でも一緒になんだろ・・・・ってちょっとぉ!泣かんとってぇ!!
 今のは言葉のあやで別にお前と一緒に帰るのが嫌とかじゃないから!!な!?」
「わ、分かりましたです。グスン」
俺の懇願が通じたらしく、彼女はどうにかこうにか泣き止んでくれた。
・・・・・ほら通行人の皆さん。この子ちゃんと泣き止みましたよ?だからそんな敵意剥き出しの目で俺を見ないで!?
お願いしますから!!
「こ、琴乃。早く行こう」
何だかすごく居心地が悪いので俺は琴乃の手を強引に引っ張ってこの場から離脱することにした。
「きょ、恭介くん!?」
それから数秒遅れて、琴乃がそんな素っ頓狂な声を上げた。
見れば琴乃の顔は真っ赤に染まっていた。一体どうしたんだろうか?
「琴乃?どうした、何かあったのか?」
「い、いいえ何でもありませんです!ほ、ほら早く帰りましょうです!!」
「ん、ああ」
何か気になるけど、まあ琴乃は何でもないって言ってるし大丈夫だろう。
「そうだな。帰るか」
「はいです!」

こうして今日も俺、九条恭介の日常は慌しく過ぎていった。
478 ◆5eUH74bht. :2009/01/06(火) 18:10:25 ID:89VykTbo
投下終了です
479名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 19:41:21 ID:VaEFIDa2
>>478
乙。次回以降に期待。
480名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 23:03:42 ID:Mo+mWjsn
>>昨年の12月24日早朝より以降に投稿された「両手に嫉妬の華を」は、
黒ングヘアー様による投稿ではありません。
なんてこったい

というか偽者の文章力も中々(ry
481名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 23:11:26 ID:Nutkr7gl
というか、何か違和感があるなと思ったら偽者だったのか
てか、姉がキモ姉になる時点で気付けよwwwwwww

まあ、黒ングヘアー様のブログを見る限りでは久々の更新は嬉しいぜw
482 ◆kNPkZ2h.ro :2009/01/07(水) 00:10:36 ID:Jr+YRxOy
鳥テスト
483名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 00:15:20 ID:Jr+YRxOy
なるほどな。
この偽者はSSの後書きと見せかけて「気づかないのかよバーカwww」と言ってたわけだ
484名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 01:42:13 ID:60yy568u
てか、盗作って普通に警察に通報できるよな
485名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 01:48:35 ID:y+sRtlA+
http://kuronguhair.blog98.fc2.com/blog-entry-20.html

>明けましておめでとうございます、黒ングヘアーです。
>新年早々このような報告をしなければならないことを非常に残念に思います。

>単刀直入に申しますと、嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 第53章にて投稿された>>283->>287、>>338->>343、及び>>456->>460は私の投下によるものではありません。
>どうやら私の使っているトリップの文字列が第三者に露呈してしまい、それに乗じて続きを投下されたと思われます。
>「両手に嫉妬の華を」について、私はまだ続きを一行も書いていません。

>つきましては、この場でトリップの変更をお伝えいたします。
>今まで使っていた“◆kNPkZ2h.ro”を捨てて、今後は“◆2.775XTAfE”を使用します。

黒ロングヘアーさん、気にせず頑張って下さい!
486名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 01:49:25 ID:LFdcWMvS
本人のトリップを使ってなりすましてたとか…ゾッとしたわ
ネットのこういうところは本当に恐ろしい
487名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 01:55:02 ID:tYatcjNH
文体似てたからなぁ、言われてみれば不自然な流れだw
488名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 03:14:09 ID:/Xa6pOPv
盗作した人にはきちんと反省してもらって、新たなSS書いてほしいよな。
てか、2年近く続きが更新されてないSSとかはIFストーリーとかで
誰かが書くのもアリだと思う・・・・・・・
489名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 04:18:57 ID:jSHrFLDu
ないから
490名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 09:45:25 ID:u0CoULLL
でも面白かったよ。
まあ騙されたのは気分悪いけど、展開は悪くなかった。
あの作者なら別のSS書いても楽しめそうだ。
続きが見れないのは残念だけど、偽物なら仕方ない。
491名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 10:24:30 ID:dOkgfL6Q
偽者も真面目に作品を書けば皆から喜ばれるのにね
492名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 13:33:57 ID:eTnnUjqd
書きたくないから、または書けないから、書かないのでしょう
彼、もしくは彼女の行動は自己実現に失敗した人の典型例ですから
他人の幸せを願う余裕もないでしょう
493名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 17:47:17 ID:YGkXde0g
>>490
阿修羅さんの保管庫行けば彼女のオリジナルSSが幾つかあるよ
途中から受け継いだ作品も入れれば既に10作は越えてる
494名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 19:07:51 ID:UC6MOuev
あれが偽物に書かれていたことにビックリ
本物以上のクオリティの高さにビックリ
ついでに本物が腐女子に書かれていたことにビックリ

そして、こんな詐欺の片棒担ぐようなことをしておいて
新トリ使ってまだ続きを投下する気でいる作者の厚かましさにビックリした
495名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 19:33:21 ID:IcvXPjfq
早苗派の俺としては偽物であってうれしいな
496名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 19:46:59 ID:lBbIfIQi
よく考えりゃクリスマス以降スレが完全に鎮静化している時に
偽物さんが両手を投下したのをきっかけに投下ラッシュが起こったんだよな
救いの神だったのかも
あそこを一つの分岐として続きも読んでみたいな
正直なところ、真作の方は仲川の愚痴ばかり聞かされているようでつまんなかった
497名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 19:56:13 ID:Zk9US9b6
>>494
普通に考えてもうここに投下は無理でしょ
黙るなら永久に黙る、スルーするならスルーして自作を投下する
自サイトで愚痴垂れるんなら、今後は作品も自サイトに垂れ流してくれ
498名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 20:04:49 ID:SM8vOvYD
今後スレに投下すれば、ここぞとばかりに大騒ぎする困ったちゃんがいるからな
ブログ持ってるんならそっちに投下してURL晒しでいいんじゃまいか
無理にここに投下して荒れる原因を作る必要もないし
続き読みたい人なら必ず見に行くのは間違いないし
ここじゃないきゃダメって理由なんてないだろ
499名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 20:09:43 ID:Zk9US9b6
ブログをただの保管庫に貶めるのは勿体ない
いや避難所でもいいんだけどね
ここが荒れさえしなけりゃ
500名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 20:38:59 ID:LXzJeJNO
>>494-499
ウナギイヌの自作自演?
501名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 20:46:21 ID:+IHv5V7P
大騒ぎしてるのは決まって一人二人。
そいつらスルーしてれば必要以上に荒れる事はないだろ。
というか偽者なら解るが、何故元の作者さんを追いだそうとするのかが解らん。
紳士なら黙って懐の大きいところを見せようぜ。
502名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 20:49:54 ID:LXzJeJNO
まあ、盗作は普通に警察に捕まるから
この場合はウナギイヌを名誉毀損で告訴すれば問題ないと思うよ
確か本人を偽って何か不利益が出た場合は何か訴えられたかな?
503名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 20:49:59 ID:SM8vOvYD
>>500
ちょ、おまw
むしろ作者さんがウナギイヌだったとか
以前からダンマリで作品投下してるとかほざいていなかったか
それにアレをウナギが書いたって決まったわけじゃないだろ
504名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:08:34 ID:Jr+YRxOy
何であれこのスレをぶち壊そうとしてる奴が長い事粘着し続けてる事は間違い無い
そいつに負けない為にも作者の方々には頑張って欲しいものだが…
505名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:12:24 ID:ptwjUNwX
また警察か、これで何度目だ
脅すにしても官憲に頼るのは格好悪すぎるぞ
エロパロ板に書いてる過半数は盗作作家だというのに

で、誰が誰の名誉を毀損して、相手にどんな不利益を与えて自分はどんな不当な利益を得たの?
被害者の住所氏名などの人定事項は特定できてるの?
故意性や犯意の実証は?
それに告訴は告訴権じゃしかできないってこといい加減に覚えたら
訴える訴えるって脅していると、それこそ逆に脅迫罪で訴えられるよ
506名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:18:46 ID:6UyAT4Ev
↑逆にムキになる時点で自分に不都合なことがあると言っているようなもんじゃないかw
よほど、その警察や裁判の話になって欲しくないのかな?

投稿した人間の身元判明はすぐにできるんだけどね
507名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:22:30 ID:6UyAT4Ev
ちなみに訴えると脅していると脅迫罪で訴えられるよとか言っているけどさ

ウナギイヌが脅迫罪で訴えると思っているのか? 
あいつにそんな根性はないよ

あいつがただできるのは自己満足の批評と、作者の嫌がらせに贋作を書く程度だよ
やることがショボイわwwww
508名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:28:05 ID:ptwjUNwX
>>506
だからギャアギャア言ってないで訴えれば?
ただし告訴権者が己の身元を明かす覚悟でね
俺も興味深いよ
面白い法廷闘争が見れそうだし
509名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:29:52 ID:ptwjUNwX
そうそう
wをいっぱい生やしてみても、裁判じゃ冗談とは取ってくれないから
510名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:33:24 ID:ptwjUNwX
447 :名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 21:42:32 ID:yZw4X34a
>>446
ウナギイヌさんの間抜けぶりが面白すぎwwwwwwww
おいおい、作品どんどんと投稿されているんだから
さっさといつものなんちゃって批評でもしたら?
誰も読まないけどなwwwwwwwwwwwwwww


ひょっとしてID:6UyAT4Evさんってこの人なのかな?
ウナギの評論は読まないらしいけど、作品の方はしっかり読んでいたようだねぇ
511名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:37:12 ID:6UyAT4Ev
何でそんなに必死なんだウナギイヌ?
512名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:40:59 ID:cJtqnNvT
>>511
楽しくて仕方ないんじゃないの?
アレだけ一杯GJ貰ったんだから、ハイにもなるだろ
513名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:42:10 ID:Jr+YRxOy
514名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:47:32 ID:6UyAT4Ev
俺はただ単純に警察に通報することと名誉毀損で訴えたらいいって書き込んだ
だけでウナギイヌはバカみたいに反応しているんだが

何で必死になっているのかな。私にはさっぱりです

彼にはもう少し冷静になって欲しいと思いますよ
515名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:48:27 ID:Tlw4vitc
>>513
そんなの忘れてたわ
516名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:51:06 ID:A13FcWnT
で、しょぼいウナギイヌさんにいともあっさり鳥と作品を盗まれた黒ングことヒトミさんてどうなの?
ブログ持ってるらしいけど、「非凡」の誤用とかの稚拙なミスについて謝罪してるのかな?
都合の悪いこと頬被りするには、やっぱり個人サイトとか持ってると便利だよな
517名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:54:32 ID:6UyAT4Ev
>>516
ウナギイヌの自作自演かな? これも?
518名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 22:02:20 ID:K3yyiEI7
またこの展開か。。
519名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 22:03:32 ID:RZw01eJT
水面下で何かが進行中とかって誤爆か愚痴スレで言ってたようだけど、これのことだったのか
でも彼は批評するだけじゃなく、書き手としても水準以上だということは認めざるを得ない事実だろうね
正直言って俺はすごく面白いと思ったよ
展開が変になってきたのも、早く気付けってことだったんじゃないだろうか
520名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 23:07:52 ID:/scMaIJ0
男一人と女三人が世界を救った後の話が読みたいです
521名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 23:25:02 ID:TrRh4T8x
盗作の人とアラシが同一人物なのかそうでないのかは知らないが
双方とも、そこまでしてかまってほしいのか、とは思う。
倒錯の人に関しては、裁判がどうのとかは原作者に任せるとして
ガイエのタイタニアの続きか、ゴーヤのA君の戦争の続きか
高瀬のカラミティの続きか、EGコンバットの続きか、星屑英雄伝の続きか
汚顔の続きか、学園武芸帳の続きか……などなどの続きを書いてほしい
どうせ書くなら

あらしに関しては特にいうべき言葉はない
522名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 06:29:10 ID:86pMBcuy
というか、どうでもいい
523名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 09:05:37 ID:2GgzOOmA
人を貶めることを前提とした、性根の曲がったやり方でしか自己発現できない幼稚な精神から逸脱できてない時点で、人に読んでもらえる創作活動なんか無理なんだよ
ウナギがこうまで落ちぶれるのも必然だよな、当人は自覚してないらしいが
「読み手に復讐!」「他の書き手に嫉妬!」ってな、いつになれば成長できるのやら
524名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 09:16:50 ID:gPd76cwQ
というか、どうでもいい
525名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 09:17:54 ID:i/ehMMzS
何かまた、変な流れになってきた・・・・
526名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 10:24:06 ID:8vEsW36U
言葉様まで後1ヶ月だぜ!!

鮮血の結末と言葉様NTRはきっとあるぜぇ
527名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 10:24:37 ID:86vqcErW
偽者が作品をパクった事と双方の書き手としての実力云々は全く関係無いし
そんな事語ったり揚げ足取ったりしてる奴はスルーすればいいんじゃない
528名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 10:35:29 ID:JyA8HWnG
バカがいるのは賑わってる証拠ですね
529名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 10:50:14 ID:/9i0p6R9
>>523
ウナギイヌの家庭環境が容易に想像ができるな
親から甘やかされて育てられたんだろ

だから、精神的な成長は小学生辺りで止まっているんだよ
530名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 14:49:18 ID:F1Ry1PZz
ユーモアのセンスや文学的な素養は偽物の方が上に思えたけど
もう続きは読めないの?
531名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 15:48:37 ID:gJGY3npT
いや、なんていうか
小学生に続きを書かれて普通にGJが飛び交う「両手に嫉妬の華を」って何なの?
前に小学生の日記とか蔑まれてたことがあったけど
まさか黒ングことヒトミさんも小学生レベルのメンタリティの持ち主なのかな
532名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 16:34:36 ID:2GgzOOmA
精神的な幼稚さの話だろうに。
少なくとも嫉妬の花をの本物の作者の人は、盗作やらかしたりなおかつ盗作が露呈したのを必死に取り繕おうと「盗作だけどすごいじゃん!すごいんだよ!」なんて自分で喚いて回るなんてことをしでかすようなお子ちゃまメンタリティの持ち合わせはないだろうと思うよ。
533名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 16:46:38 ID:2GgzOOmA
盗人ふてぶてしいを地で行くなー。
ねえねえ、このスレに粘着して、とっかえひっかえ投稿者を自作自演でネガキャンして、すぐに見破られて。
このルーチンをひたすら今まで続けてきて、それでいったい何が得られたの?
人をコケにしたときの、一瞬の歪んだ優越感だけを糧によくもまあこんな長いこと身にもならない迷惑行為を続けられるよな。
異常者だと思うよ、お前。個人的には、某引っ越しおばさんにダブって見える。
534名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 16:50:24 ID:fU85lCtq
はいはいもうこの話おしまい。
紳士なら全裸待機してろ。

・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
535名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 16:56:12 ID:mGkQZ30s
盗人ふてぶてしいなんて初めて聞いたわw
536名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 17:19:12 ID:9hkiB4JN
>>盗人ふてぶてしい

貧困なボキャブラリーで文章を書こうとするとこうなるんだよな
「非凡」の使い方とかにどこか通ずるものがあるように思えるのは気のせいだろうか?
537名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 17:32:02 ID:e1+v8VWN
昔がなつかしいのぅ
538名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 17:32:40 ID:+5BtSN9N
俺たちは元々が嫉妬や修羅場が好きな人間だし、ここに異常者が集まってくるのはむしろ必然。
今回分かったことは、荒らしにも楽々と書ける作品を俺たちがありがたがっていたことだけだ。
539名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 18:08:11 ID:i/ehMMzS
まぁ、オレはありがたいけどね。
540名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 18:08:44 ID:6q5CgwXt
荒らしにできることすらできない俺らはやつら以下ってことですね
541名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 19:47:26 ID:9qNcJ2rx
>>533
某引越しおばさんの真実をググれば、どちらが正義かわかるはずなんだけどなw
542名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 19:48:10 ID:IUnXMN9/
ありがたいというか、おめでたいというか・・・
543名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 22:25:52 ID:XdUa8HsV
おばあちゃんが言っていた。男はクールであるべき、沸騰したお湯は蒸発するだけだ。
544名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 22:39:34 ID:8vaYg6dt
おばあさまは、水が水蒸気と化すことを“消えちゃう”って解釈なさっていたのですね
悲観なさらなくとも、水は気体となり、より自由度が増したことを喜んでいると思いますわ
545名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 23:21:09 ID:gPd76cwQ

                      、_f^ヽ
                  ミ三ニ彡ゞ=ニ'、
                 / ̄ ,イリハi})ヾ丶、
                /   /ィノリ川l.i.l.i.l.i.ヽ、
                  /   く彡彡ノノノj⊥、l.i.l.ヽ_,ノ
              /     `ゞッ=ミソ(ィ'ぅ丶l.i.l.iV_,' _,_
              l  , '  ,、 '´  `ヾj,ニ、 )ヽミッゞくラ丶、
              '、/  ,イツ        、゙_,ノ  ,! l/:.:.:.:.丶、
ヾ 川川川川川川川,ノ  '、'、,li},イ   _、    ヽ'、 i,  /:.:.:.:.:.:.:./l
三           三.   ヾミ'゚'゙ー _,ィf トミ、   ヾ!l! /:.:.:.:.:.:.:.:/:.l
三 ゲ 良 S 俺 三      ', ::... '゙//::::ヽ    lリ/:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.l
三 ヒ  い S .の 三      l '´ /ノヘ::::::l   ,' /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.l
三 ヒ. 物 と 書. 三     `⌒ '゙´  `tヲノ  /, /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:l
三 ヒ  で て い 三          _,.ン介-イl'/:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.,'
三 ヒ  ご    た. 三         /:.:.:.:l:.:/l::ll/:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.,':.
三    ざ      三         l:.:.:.:.l:./ l::l':.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.,':.:
三    る      .三       (^ヾ:.:.:l:./ ,l:/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:,:':.:':.
三    よ      .三       ,/`ト,∨:/ l/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.l⌒l:.:.:
三           三     /: : l{∧∨ ,/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:l'^'l:.:.:
ノ 川川川川川川川ヾ    ,イ_ ,ィ'l:しヘ.∨:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.'(ソ:.:.:
                /: : : : : lr‐-=.ヘУ:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.
               r'ニ-‐: :/-、 、_,へ、(二,^ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
              //: :/, -、 、_,.ヘ、 `~`゙'ー- ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
             /´: : ノ/_,_ 、__ 〉、 `ヽ丶、   'i,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
546名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 02:25:53 ID:M/HHHjp+
sage
547名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 04:53:30 ID:RG/iqOx8
こんなカオスな現状もお話にしちゃえば面白かったり
俺には無理ですけど
548 ◆5eUH74bht. :2009/01/09(金) 17:16:47 ID:RjD0n2iD
投下します
549ESPER ◆5eUH74bht. :2009/01/09(金) 17:34:28 ID:RjD0n2iD
「眠い・・・・」
朝。学校に向かっている途中に俺はそう呟いた。
何しろ昨日は嫌な夢を見たせいで全然眠った気がしないのだ。
「恭介くん、昨日眠れなかったですか?」
そんな俺を心配してくれたのか、琴乃が聞いてきた。
うう、また余計な心配を掛けてしまった。
「そうなんだよ。実は・・・」
そこまで言って口ごもる。あの夢の内容は琴乃にとっても嫌な思い出でしかないはずだ。
下手なことを言えば彼女の心の傷を抉ってしまうことになる。
それだけは絶対に避けなければならない。絶対に。
「・・・実は昨日夜更かししちゃってさ。あんまり寝れてないんだよ」
「むぅ。恭介くん、夜更かしなんてしちゃだめです。健康に悪いです」
膨れっ面で俺に注意をしてくる琴乃。なんとかごまかせたようだ。
「悪い悪い。今日は早く寝ることにする」
すると琴乃は膨れっ面をやめて、代わりに満足そうな笑顔を浮かべてこう言った。
「分かればよろしい。です」

その後も色々と雑談しているうちに、俺たちは学校に到着した。

「じゃあな。昼休みにまた会おうぜ」
「はいです」
俺たちはいつものように階段のところで別れてそれぞれ自分の教室へと向かう。
その途中、俺は昨日見た夢のことを考えていた。
550ESPER ◆5eUH74bht. :2009/01/09(金) 17:53:38 ID:RjD0n2iD
俺が超能力者だと判明したのは7歳のころだった。

突然だった。突然、男が教室に乱入してきた。
男の名前は中林龍二。全国指名手配の凶悪犯にして超能力者。
当時の自分にはよく分からない言葉だったがそれでもこの男が悪い奴だということだけは分かった。
中林は警察の追跡から逃れるためにうちの小学校のうちのクラスに立て篭もった。
俺は何も考えられなくなった。ただ恐くて、恐くて、泣きそうになった。
――――でも、ないたらきっところされる。
そう幼心に思ったのだ。だから必死に涙を堪え、恐怖を押さえ込んだ。
と、その時だった。
「ウ・・ヒック・・・グス・・・・・・」
琴乃が、泣き出したのは。
「おいうるせえぞガキ!静かにしやがれ!!」
中林が怒鳴る。しかし彼女の泣き声は止まらず、むしろ中林が怒鳴ったことで余計大きくなってしまった。
そしてそれを引き金に、俺と担任を除いたクラスの全員が泣き出した。
「この・・・・!黙れっつってんだろうが殺すぞ!!」
それでも泣き止まない彼女たちに耐えかねたのか、中林は一人の少女に手を突き出した。

その突き出された手の先にいたのは、琴乃だった。
551ESPER ◆5eUH74bht. :2009/01/09(金) 18:10:43 ID:RjD0n2iD
気付いたら俺は彼女の元に向かって走り出していた。
すでに恐怖心なんてものはどこかへ消え去っていた。
俺は彼女のすぐ目の前にいた中林に思いっきり体当たりした。
「痛っ!っのガキィ!!」
その一撃で中林は標的を俺に変えたらしく、今度はこちらに手を突き出してきた。
よく見るとその手のひらの中心には、風が小さな渦を巻いていた。
それを見た瞬間、

――――心臓が、ドクンと大きな音を立てた。

世界から音が消えた。
琴乃が何か言っているが、聴こえない。聴こえるのは、自分の心臓の鼓動だけ。
中林が指を曲げた。どうやらそれがあの風の塊の発射準備らしい。
恐らく発射されるまでもう0.1秒も無いだろう。――――それでも、『遅い』。
俺は素早く身を屈めた。その直後に頭上を真空の弾丸が掠めた。
中林は一瞬だけ驚いたような顔をしたが、すぐに構え直して攻撃を再開した。
――――俺はその攻撃全てをかわした。
今度こそ彼は完全に硬直した。その無防備な腹に、渾身の頭突きを打ち込む。

ここに事件は解決した。僅か7歳の子供が、犯人を昏倒させたことによって。

中林を倒したと同時に俺は元に『戻った』。そして、理解した。
自分もまたこの男と同じ、超能力者なのだと。
552ESPER ◆5eUH74bht. :2009/01/09(金) 18:41:50 ID:RjD0n2iD
「超能力者、か」
超能力者。それは普通とは違うチカラを持つ者たちの総称。
19世紀末にその姿を現し始めた彼らは徐々にその数を増やしてゆき、今では30人に1人は超能力者だと言われるまでになった。
実際この学校の生徒の何割かも超能力者だったりする。
「・・・・・」
でも、時々思う。
本当は超能力者なんて、いない方が良いんじゃないだろうか、と。
超能力は確かに人間離れした凄いチカラだ。しかしそんなチカラを持つ者たち誰もが善人という訳ではない。
例えば中林のように、そのチカラを悪事のために使う者も決して少なくはないのだ。

そんな柄にもないことを考えていると、不意に声をかけられた。
「九条君、ちょっといいかしら」
「はい?」
俺は声のした方向に振り返った。そして、心の底から驚いた。
何故ならそこにいたのがこの学校の生徒会長にして学校一の美少女、如月楓だったからだ。
その顔立ちは同じ美少女でも童顔で綺麗というより可愛いといった感じの琴乃とは正反対のまさに『美』少女だった。
また生徒会長なんてものに任命されるだけあって外見だけではなく中身の方も非常に優秀で、おまけに超能力者ときたもんだ。
もう凄いなんてレベルじゃないくらい凄い。

その如月楓が俺のようなパンピーの顔を覚えていてしかも話しかけてきているのだ。
俺じゃなくても普通は動揺するだろう。
そんな俺の動揺をよそに如月会長は淡々と話を進める。
「今日の昼休みに生徒会室まで来てほしいんだけど」
「せ、生徒会室にですか?」
「そうよ」
昼休みか。琴乃と一緒に昼飯を食う約束をしていたんだけど生徒会長直々の呼び出しとなればやっぱり行かねばならないだろう。
「分かりました。昼休みに生徒会室ですね?」
「ええ。待ってるわ」
会長は伝えるべきことを伝え終えると、さっさと自分の教室に帰っていった。
「・・・俺も教室行くか」
このままここに突っ立ってても仕方が無いので俺も自分の教室に向かうことにした。
553 ◆5eUH74bht. :2009/01/09(金) 18:43:08 ID:RjD0n2iD
投下終了です。
554名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 21:12:14 ID:YpTQlrVF
うお久々にきたら職人増えてるじゃねぇか!みなさんGJです。
とりあえず佐藤早苗頑張れ超頑張れ
555名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 23:18:24 ID:TcFfh9Ia
>>553
乙です。
556名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 15:51:36 ID:KYAE74G1
絶交されたくらいで佐藤早苗が諦めるわけないよ
絶対逆転してくれると信じてる
557名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 03:45:10 ID:6SL5xfl8
>>556
あれ??そこまでの話って偽者が書いたんじゃなかったっけ?
558名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 05:03:12 ID:CgSgLOUi
SS以外読んでないからしらね
つか、面白けりゃどうでもよくね
559名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 09:08:04 ID:4U6lTPL2
つまりこのまま偽者に続きを書いてほしいという事ですね、分かります



んなもん認められるか
560名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 09:36:42 ID:NRUPwtBQ
>>558
偽物だったら良くねえよwww
561名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 13:02:48 ID:TxWk2DNB
書かない本物より書く偽物の方がずっと偉い
562名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 13:04:49 ID:6SL5xfl8
偉いかどうかは別として、ここはSSスレだからSS書いてくれれば
みんな有りがたいんだよ・・・
563名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 13:09:47 ID:womWW7+3
>>561
ちゃんと書いている本物だったんだけどな
それをウナギイヌが嫌がらせに書いただけ

ウナギイヌの自作自演に騙される幼稚な奴が多いわ
564名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 15:40:56 ID:CgSgLOUi
偽物扱いされてる作品もちゃんと書いてあったよ
偉いか偉くないかは知らないけど、面白かったのは確か
普段SS以外の雑音は関知してないから、投下された作品が面白けりゃGJだ
つまらない嫉妬や劣等感は、信者以外の一般読み手には関係ない
565名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 15:49:43 ID:93B7h/7C
人が現在進行系で書いてる作品勝手に奪っていいわけないじゃん
泥棒はいけないことだってことは幼稚園児も知ってますよ
566名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 16:54:55 ID:CgSgLOUi
ここは既存の作品を泥棒してみんなで楽しむ板じゃないの
そんなこと言ってたら板の存在自体が成立しないのでは?

それに今回酷いのは、黒ングさんが自サイトで「スレでは話題にしないでねっ」てお願いしているのに
その意向を信者やまとめサイトの管理人が完全に無視したこと
彼らの暴走の方が遙かに問題だと思う
567名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 18:18:01 ID:7Z8+62uL
たまには新作とか投稿されないかな?
568名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 19:26:36 ID:7TfXZr+j
俺は今自分なりにSSを書いているんだが、とても難しいな。
設定の矛盾とか展開とかキャラの生かし方とか慣れないとできない事だわ。

まとめサイトの先人は偉大だな…
569名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 19:52:59 ID:folK1dXk
スレへの投下は一発勝負な所あるから、初心者だと特に長編は書きづらい。
うまくいけばいいんだが、実際は色々起きるからな。
誤字やら脱字やら、投下作業中に急ぐあまり別な文をコピペしたり、
後から多少設定をいじりたくなったり。

俺はその躊躇を無くすために修正版をうpするための自分のサイトを立ち上げたから、
結局Web制作まで学ばなきゃいけなくなった。
570名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 19:55:34 ID:7Z8+62uL
>>569
どこのサイトなんだ?
571名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 00:28:55 ID:Lzl2B9bi
>>566
黒ングさんからスレに書くなって言われても普通書くよなぁ
彼ら狂信者にとってはスレが大荒れする以上の一大事だもの
となると、「書かないでよ。あなた達絶対に書かないでよ」って言ってる黒ングさんが
なにかマヌケなダチョウ倶楽部にダブって見えてきたw
572名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 00:36:04 ID:bmKlSePt
優しさを失わないでくれ…、たとえその想いが何百回裏切られても…。
573名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 00:37:52 ID:kvp7dWQO
発覚したのが予定より大分早かったが支障は無い
要はこのスレから職人を駆逐できればいいんだ
574名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 00:50:40 ID:ZAbZ4own
それにしても、本物の作者さんの方が面白いよなぁ
偽者は必死に真似ているだけだもんw
575名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 00:55:33 ID:QWnFqSTQ
自業自得?中古品?バツイチは駄目?処女じゃなきゃ嫌ァ?
必死だった私はさぞ簡単に抱ける女に見えたろうさああ必死だったわよ!
あんたなんか生まれてこなきゃよかったうおおおあああああ!
576名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 00:57:44 ID:Lzl2B9bi
>>573
あなたが神ですか?
これだけの後押しがあるんだし、是非とも続きを書いていただきたい
信者はおろか阿修羅さんにまで裏切られた黒ングさんはもう書けないだろうから
どうせなら神が正式に後を引き継いでみてはいかがでしょうか
あなたの続きが受けるのは、ここまでに一杯ついたGJが実証しています
577名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:13:36 ID:OI/XXjhf
>>576
自作自演って楽しい?
578名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:14:08 ID:OI/XXjhf
自作自演ばかりやっていると皆から嫌われるぞって
お前みたいなニートなんて誰からも相手にされてないか
579名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:15:28 ID:OI/XXjhf
ごめん
あやまるわ
580名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:15:59 ID:OI/XXjhf
下手糞な自作自演でも理由があるんだよね?
581名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:16:29 ID:OI/XXjhf
あんな下手な物語を書いて、喜びを感じている理由って
何かな?

教えて欲しいんだよ?

ねえ?

教えてよ
582名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:18:33 ID:OI/XXjhf
教えられないんだ?

そうなんだ?

うふふふふふふ
583名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:19:16 ID:OI/XXjhf
自作自演をする人間って


寂しい生物よ


くけけけけけけっけけけけけけけけ
584名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:20:33 ID:OI/XXjhf
どうして、反応が返ってこないの?

あなたがどうして寂しい自作自演をしているのか

知りたくて 知りたくて


たまらないのに

ねえ?


どうして、教えてくれないの?
585名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:21:41 ID:OI/XXjhf
こんな幼稚なことをする人だもの



頭が悪いんだよね? いい病院知ってるよ
586名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:22:45 ID:OI/XXjhf
そこで病気を治してもらった方がいいと思うんだ?

あなたは狂ってるわ
587名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:23:43 ID:OI/XXjhf
常識を知らずに暴れる姿に




寂しさを感じられないの



ねえ、教えて?


どうして、あんな下手な自作自演をするの?
588名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:25:27 ID:OI/XXjhf
下手糞なSSを書いているだけで、あなたはきっと病気

病気なのよ

わかってるっっ!!

寂しい人の相手をするのにはなれてるから
589名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:26:35 ID:Lzl2B9bi
黒ングさん、まあ落ち着いて
仲間に裏切られてショックなのは分かりますけど取り乱さないで
「だから腐女子は……」なんて言われるのは嫌でしょうに
590名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:27:19 ID:OI/XXjhf
きっとさ、あなたは可哀想な人なんだと思うよ






誰もがそう思ってる
591名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:28:24 ID:OI/XXjhf
ID:Lzl2B9biさんは





バカなの?

アホなの?


どうして、そんな下手糞な自作自演するの?



ねえ? ねえ?




教えて?



教えられないの?
592名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:29:17 ID:OI/XXjhf
自意識過剰すぎるアナタにさ




空鍋って言葉を送るわ!!
593名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:31:37 ID:OI/XXjhf
けどさ、


自作自演をする人は頭が病気なんだよね?
違う?






逃げるなよ
594名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:32:18 ID:OI/XXjhf
今から





そっちに








行くから
595名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:33:08 ID:OI/XXjhf


教えて欲しいの?


あなたが


どうして、そんな下手糞な贋作SSを投稿してるのか?





ねえ?

教えてくれるよね?



友達でしょ
596名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:33:39 ID:OI/XXjhf
ダメなのかな
597名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:34:10 ID:OI/XXjhf
ううん


そんなことないもん
598名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:34:48 ID:OI/XXjhf















教えてくれるよね?
599名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:35:46 ID:OI/XXjhf



じゃないと





あなたがダメな人間として


永遠に見下されるだけの人生を送ることになるんだよ?
600名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:36:28 ID:OI/XXjhf



耐えられるの?


そんな屈辱



皆から嘲笑されるよ
601名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:38:04 ID:OI/XXjhf





ID:Lzl2B9biさんの返答が来ない



逃げた?


逃げたの?




逃げたのね!?
602名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:39:26 ID:OI/XXjhf


どうして、ID:Lzl2B9biさんは逃げるの?





逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、
逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、
逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、
逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、
逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、
逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、
逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、
逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、



あなたの人生に                      価値がないんだよ
603名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:40:16 ID:OI/XXjhf
いいわ



2時まで待つわ






ちゃんと、返答してね?


ID:Lzl2B9biさん
604名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:40:46 ID:OI/XXjhf
じゃないと恨むから



恨んでやるから
605名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:46:12 ID:Lzl2B9bi
初めて見たけど、こいつがウナギイヌとか言う奴なのか?
内容はともかく、すごいパワーだな
触らぬチンコに射精なしだ
くわばらくわばら
606名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:54:31 ID:OI/XXjhf
へぇ、そんなことを言うんだ
607名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:55:39 ID:OI/XXjhf



















気持ちわるい
608名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 02:01:21 ID:bmKlSePt
志村、ID〜。
609名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 02:13:21 ID:A0DMkaUV
うわ…何このキモイ流れ
610名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 03:01:08 ID:0xdbGvSY
SS以外は無視の方針で。
611名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 04:58:50 ID:Np9BP/KV
あけましておめでとうございます

ここまで全部オレの自演
612名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 06:07:28 ID:1qV+KQ5J
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
613名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 09:35:30 ID:s0blGs3B
自ブログでイラスト付きで続き書いてる作者もいるわけだしここにいる意味なくなってきた
614名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 10:30:35 ID:nh0hWvET
修羅場を愛している人がSSを書く限り
俺は死ぬまでここにいよう。
615名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 10:44:09 ID:tMTcgXTe
無念なスレだ
616名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 10:52:25 ID:SVOaVGJ9
>>613

どこのサイトか教えてくれよ
617名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 14:31:30 ID:47UJON8f
>>613
俺からも頼む教えてくれ。
618名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 18:40:11 ID:NQNpoaez
で、嫉妬する女の子のお話がちょっと書きたくなってきたな
619名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 10:55:21 ID:bqN/6b75
書けばいいじゃん
620名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 16:16:39 ID:FzZAgIpV
ドロドロの修羅場は好みではない
ホワイトアルバムのような修羅場が好みさ

ヒロインではなくて、泥棒猫に同情票が集まるような作品が
621名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 20:53:28 ID:C/DPcR9r
>>620
まさに現在の両手に嫉妬の状況じゃないか
佐藤早苗頑張れ! 佑子なんかに負けるな!
622名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 21:14:02 ID:a5yl3WG5
佐藤早苗のために毎日ここに足を運んでいる。いつまでも待ってる。昇進するまで待ってる。
623名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 21:26:02 ID:C/DPcR9r
まず姉ちゃんを何とかしなくちゃ
逆に脱童貞のために利用してやるのもいいな
624名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 21:32:45 ID:/jrC63kZ
オレは姉萌えなんで最終的にお姉ちゃんに勝って欲しい。
625名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 22:29:35 ID:3zjFuIAu
保守あげ
626年明けに:2009/01/14(水) 01:27:34 ID:MfDHu93L
「……フフ」
『何がおかしいんですか』
「だって彼が毎年最初におめでとうを言うのは私なのに、こんな電話をかけてきて……フフ」
『アタシは貴女にかけたわけじゃない! どうして先輩の携帯に貴女がでるの!?』
「あらせっかく新年の挨拶を邪魔して御免なさい。でも彼疲れて眠ってるわ……さっきまで頑張ってたから」
『……どういう意味よ……貴方たち従姉弟同士なんでしょ……』
「あら従姉弟同士は入籍できるのよ? そんなことも知らないからこんな暢気な電話が出来るのね」
『そんな! 先輩は貴女のことは唯の従姉だって!』
「彼は照れ屋だから。でも親しい人には打ち明けてるのよ? ……親しい人には、ね」
『そんな、私、いや、嫌あ!』
「フフ、今まで無駄な努力ご苦労様。……あけましておめでとう。今年はいい年になりそうね?」
『嫌ああああああああ!!』
627名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 02:15:21 ID:SBjGMVLW
負けるな佐藤早苗
まずは知り合いに格上げ
そして友達→親友から一気に彼女に昇進だ!
628名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 03:55:29 ID:IzSBx/eM
この調子で攻撃を続けていれば続きを投下しようなんて気は削がれるだろう
そうすれば偽者がが本物に取って代わる事も不可能ではない
629名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 04:00:37 ID:IzSBx/eM
だが忘れてはいけない
あくまでそれは手段でしかなく最終目的は職人の完全排除であることを
630名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 07:29:51 ID:xDERQxZ6
で?
631名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 11:23:14 ID:a0QzGC0X
どんどんと投稿来ると思うぞ
632名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 11:25:21 ID:NercqDuX
修羅場SSは面白ければそれでいいんだ!!
633名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 12:36:21 ID:OrjkPcvk
催促するわけじゃないけど偽者騒動を落ち着かせるには早いところ本物が正統な続きを投下すればいいと思うのよね
634名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 12:52:35 ID:I+ai9oz6
ここは民度が低すぎて誰も投下したがらないだろ・・・・
催促しか言わず、出た作品には文句ばっかりの空気読めない乞食共しか
集まらないから偽物とかが出てくんだよ。
これからは文句しか言わない、スレの空気を汚した(作者以外)
やつには全員で罵倒しまくらないか
635名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 13:09:38 ID:JaLk6Xhh
>>626
乙なんだぜ
俺も奪い合われたい…
はたして男は自分の意思でそこにいるのか拉致られて来たのかww

>>634
罵倒と修羅場はSSでお腹いっぱい
636名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 14:43:32 ID:8CXzwfzV
628 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/01/14(水) 03:55:29 ID:IzSBx/eM
この調子で攻撃を続けていれば続きを投下しようなんて気は削がれるだろう
そうすれば偽者がが本物に取って代わる事も不可能ではない

629 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/01/14(水) 04:00:37 ID:IzSBx/eM
だが忘れてはいけない
あくまでそれは手段でしかなく最終目的は職人の完全排除であることを

↑時刻に注意してみよう


03:55:29

04:00:37

この時間帯に書き込めるのはニートしかいない!!
637名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 14:48:33 ID:f8daI73q
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
638名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 14:53:51 ID:SBjGMVLW
本物の投下とかもう無理だろう、間違いなく大荒れするから
偽物以上に面白いのが書ける自信があれば別だけど、比較されるのは避けられないな
騙されたとはいえアレだけ一杯付いたGJは今さら無視はできないし
偽物にもファンが大勢付いたみたいだし

何より「ヒトミ」なんて本名をトリに使ってた腐女子にも責任がある
気持ち悪い
639名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 14:56:11 ID:CJ+qLioC
このスレを支えている人のほとんどは学生とニートという事実
640名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 15:07:04 ID:bpsrMndu
>>635
コピペにマジレス、恥ずかしすぎ
641名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 15:08:12 ID:JeNmzQRo
偽者って面白いか? これが?

 佐藤早苗の台詞が五線譜に書き込まれた歌詞だったとすれば、その箇所にはフォルティシモの記号が付されていたであろう。
だいたいメゾフォルテの“やや強く”とかの“やや”ってのは、いったい誰様の主観に拠るものなのか。
中学生のころ止せばいいのに一度音楽の先生に聞いてみたことがあった。
その回答には“解る者だけに解ればいい”と言うような選民思想が滲み出ていて、著しい不快感を抱いたものだ。
 教科書じゃ“メゾピアノより強くフォルテより弱い”とか説明してるけど、基準を示していないから説明になっていない。
出来れば“何デシベル以上何デシベル未満はメゾピアノ”というように具体的数値を呈示してくれれば有り難いのだが。
こんなこと考える俺には音楽的センスや表現力が皆無なのだと改めて思い知らされる。
 佐藤早苗が発した声の大きさに驚いた俺だったが、もっと驚かされたのは言ってる内容だった。
義理じゃない!?……本命!?……俺のことが好きだって!?
ダメだ。頭がゲシュタルト崩壊を起こして何を言ってるのかよく理解できない。
冗談を言ってるのかとも思ったが佐藤早苗の目には、真実を語る者だけが帯びる光が宿っている。
642名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 15:09:28 ID:JeNmzQRo
緑猫さんに比べると偽者はヤムチャみたいな文書だよね
ウナギイヌさんは警察に通報するとか言うとムキになっているが
安心しろ。

こんな説明だらけの文章は評価されないから
643名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 15:16:19 ID:0yxl9RTg
緑猫さんって……誰?
644名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 15:21:53 ID:K27kbxZ4
偽者=Xウナギイヌ

名称決定ですな
645名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 15:25:03 ID:FuT1QiIn
288 :名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 06:25:23 ID:pqpVufvF
>>263
GJェェェェェェ!
お待ちしておりました

290 :名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 15:33:39 ID:8aZSTt0W
GJ!!
なんと言う空回りww

291 :名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 17:35:23 ID:zQWkANeJ
GJ!
職人様が帰ってきたなw
オラワクワクしてきたぞ!

292 :名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 19:43:47 ID:yLBSJ/r3
>>287

超GJっす!

色々空回ってるな〜

345 :名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 02:34:01 ID:6BEIc9h2
GJそして乙
こちらこそ来年もよろしくお願いします。

346 :名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 07:19:10 ID:Y2C0/LHg
GJ
これから楽しみな展開になってきた(*^□^*)

347 :名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 12:08:02 ID:u2i8VRlP
GJ!
佑子さん黒いな・・・w

349 :名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 20:16:00 ID:8UVCqGi7
>>343
連日投下ありがとうございました。
来年も楽しみにさせていただきます。
646名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 15:25:39 ID:FuT1QiIn
355 :名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 01:19:33 ID:y0TgLm2k
ゆうこりんと佐藤早苗なら、ぶっちぎりで佐藤早苗のがいいな
佐藤早苗は報われて欲しい
そしてGj

462 :名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 21:47:04 ID:unHImGbt
>>461
GJ
今年もよろしくお願いします
hitomiってだれ?

463 :名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 23:25:09 ID:sMl5/6Yt
>>461
投下回数が増えて非常に喜ばしい。
さて仲川は無事祐子さんの元にたどり着けるのだろうか。次回もお待ちしています。

464 :名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 00:32:28 ID:ncsigNRq
GJっす。
投下が増えて嬉しいな。

465 :名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 01:02:23 ID:Bmrn4yrx
GJ!姉貴自重しろw

466 :名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 01:24:58 ID:qc+bfGUn
露伴先生は第4部だっけw
姉さんのキモ姉ぶりと佑子さんのヤンデレぶりがGJ

これで佐藤早苗にも一縷の望みが・・・
いいぞ姉さん、このまま仲川の足止めをしておいてくれぇ

467 :名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 01:51:42 ID:0oBRntod
GJ
とんだ所に思わぬ伏兵が
姉さんとはいずれこうなりそうな予感がしていた
沖美ファンとしては登場シーンが増えてうれしいな

469 :名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 02:05:57 ID:u0JZIsKe
女流作家特有のドロドロした女の情念の描写がたまらないね
ニコニコしたまま残酷なことをやってのける佑子さんにGJ
647名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 15:26:50 ID:ZYDpBQRV
2008.11.14
1.今回の更新はこれまでどおり、本スレ、SSスレ、避難所SSスレ、ライトノベルスレ
を走査対象としています。
2.各種検索エンジンに、検索結果として表示する列を選択する機能を実装しました。
全てを表示すると画面が視づらくなる場合には役に立つかもしれません。
尚、非表示にした列に対する検索は可能です。
とりあえず初期状態は全てチェックが入った状態にしています。

荒らしの真犯人が云々、という騒ぎもあったようですが
特に対応の必要はないでしょう。いつものことですのでスルー推奨。


↑ちょっと待てよ阿修羅さん。
 掲示板の匿名の告発を無視するなよ

↓掲示板の内容
648名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 15:27:38 ID:ZYDpBQRV
荒らしの正体 - ナナオ

2008/10/31 (Fri) 17:02:14

管理人様
スレを荒らしていたのはトライデント氏で確定のようです。あの破綻した独特な文章を書けるのは彼しかいません。

作者の荒らし行為によって、スレの住人に多大なる迷惑をかけた責任をちゃんと取る必要があると思います。

よって、
トライデント氏の作品の全て削除と関連リンクの削除
の処遇の方を検討して頂けないでしょうか?

皆の信頼を裏切った罪はとても重いので、ここは厳しい処分が必要だと思います



2008/10/31 (Fri) 17:04:27

761 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/10/31(金) 14:22:11 ID:BvzUMH27
>別に推敲作業は本スレでやってはいけないというテンプレはありませんので合法です

推敲作業は本スレで──→本スレで推敲作業を──


>個人的にウナギイヌ様はボランティアで作者様の文章の誤字脱字を指摘することは素晴らしい
>ので、皆様で頑張って推敲作業の方を頑張りましょう。

「てにをは」が破綻しており、ウナギイヌ様が素晴らしいのか、指摘することが素晴らしいのかよく分からない
“個人的に、ボランティアで作者様の文章の誤字脱字を指摘するウナギイヌ様は素晴らしいと思います。
皆様も頑張って推敲作業に勤しみましょう”
とあるべきだな

何をしたいのかよく分からないが、この破綻した説明文だけで誰の仕業かは一目瞭然だw
なあ、トライデントさん
書き手なら、人を陥れるのにこんな姑息な手を使わないで、きちんとした作品を書くことで見返してくれたまえ

↑ちなみにトライデント氏が荒らしだとわかる書き込みを張っておきます。
649名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 15:29:13 ID:ZYDpBQRV
これを無視するなんて運営側にも問題があるよ
650名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 15:37:41 ID:pXfSiYf0
>>649
何の事件なんだ
651名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 15:41:29 ID:RqpUpyoz
>>641ってバカだね
その部分に出てくる音楽記号の説明は、後半部の


「冗談で言ってるんじゃないの。最初にあった時から……ずっと……」
 我に返った佐藤早苗が叫びに近い声を上げる。
今度のは更に強いフォルティッシシモだ。
感情の込め方も文句ないし、声質も上々だから芸術点は高い。
ひょっとしてオペラ歌手なんかがこいつの天職なんじゃ?


の部分に掛かり、佐藤早苗の真剣さと必死さを強調するために生かされているのに
しかもその切実ささえ理解せず、感情の強弱をただの記号として処理しようとする
仲川の鈍感さとドライッぷりをも面白おかしく表現するのに役立っている
やはりただ者ではないだろ、この偽物氏は
生半可な腕じゃ、こうまで人の内面や心理にまで踏み込んだ表現を使えないぞ
652名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 17:46:21 ID:Rz5xRhMl
普段から表紙や口絵のイラストだけで引っ張ってるラノベに慣れ親しんでいるから
作品の上っ面しか読まない(読めない)読み手が多くなったんだろうな。
まあ、よく言っても携帯SS程度の作品しか書けない作家が集まっているスレだから
その程度の読み手がたかってくるのはやむを得ないところか。
それと>>641自身も騙されてると知らず、偽物SSにGJ付けた一人だと思うよ。
必死で粗を探そうとしたんだろうけど、折角の叩きも逆効果だったな。
GJだったのは確かだから俺は言い訳しないけどね。
653名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 18:27:20 ID:Pqy3O0Cb
  /\___/\
/ /    ヽ ::: \
| (●), 、(●)、 |    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |  < まーたはじまった
|   ,;‐=‐ヽ   .:::::|    \_______
\  `ニニ´  .:::/
/`ー‐--‐‐―´´\
654名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 18:39:22 ID:YFGfVtlm
          ____   
       / \  /\ キリッ
.     / (ー)  (ー)\      
    /   ⌒(__人__)⌒ \    安心しろ。
    |      |r┬-|    |    こんな説明だらけの文章は評価されないから

     \     `ー'´   /     
    ノ            \
  /´               ヽ              
 |    l              \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.    
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


          ____
        /_ノ  ヽ、_\
 ミ ミ ミ  o゚((●)) ((●))゚o      ミ ミ ミ
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\   /⌒)⌒)⌒)
| / / /     |r┬-|    | (⌒)/ / / //  だっておwwwwwwwwwwwwwwwwwww
| :::::::::::(⌒)    | |  |   /  ゝ  :::::::::::/
|     ノ     | |  |   \  /  )  /
ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /     バ
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l  バ   ン
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、    ン
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))
655名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 19:49:28 ID:XEobDiDO
お前らいつまでこの話題引っ張ってんの?
656名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 19:54:06 ID:KdPpgy7l
まあ実際のところ、GJの嵐は説得力あるわな
こうやって見せ付けられると何も言えね
657名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 20:19:21 ID:EFyUA5+G
普段から表紙や口絵のイラストだけで引っ張ってるラノベに慣れ親しんでいるから
作品の上っ面しか読まない(読めない)読み手が多くなったんだろうな。
まあ、よく言っても携帯SS程度の作品しか書けない作家が集まっているスレだから
その程度の読み手がたかってくるのはやむを得ないところか。
それと>>641自身も騙されてると知らず、偽物SSにGJ付けた一人だと思うよ。
必死で粗を探そうとしたんだろうけど、折角の叩きも逆効果だったな。
GJだったのは確かだから俺は言い訳しないけどね。




(゚Д゚)ハァ?
658名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 20:20:06 ID:EFyUA5+G
偽者が必死なのはわかったが、自画自賛って恥ずかしすぎだろ
659名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 20:22:38 ID:wOI1GEeK
>>まあ、よく言っても携帯SS程度の作品しか書けない作家が集まっているスレだから

お前も携帯SS程度の作品しか書けないって自分で認めているじゃん
660名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 20:24:57 ID:wOI1GEeK
>>651
>>652
自作自演だな

文体と癖がそっくり
661名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 22:13:53 ID:D1l1XPP/
>>660
SSの真贋も見抜けなかった奴が五月蝿いこと五月蝿いこと
恥ずかしくないのかな
662名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 22:20:05 ID:SBjGMVLW
あなたが神ですかぁ?
いまさら黒ングが投下しても我々が鉄槌を下しますからぁ
神ぃぃぃ
663名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 22:27:54 ID:D1l1XPP/
神?
あの偽物書いた人間のことでしたら、神ではなくただの携帯作家ですよ
664名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 22:29:05 ID:SBjGMVLW
神ぃぃぃ


神ぃぃぃぃ〜ぃぃ
665名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 22:55:01 ID:f8daI73q
荒らしがいるって解ってるんだったらわざわざ触るな。
荒らしに構ってるやつは>>1のテンプレ100回音読しろ。
666名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 23:04:06 ID:D1l1XPP/
なんか、図書館で喋っている人達に向かって、大声で
「静かにしろっ!」て怒鳴っている人を連想させられたなw
667名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 23:06:21 ID:ljSlYCzN
>>文体と癖がそっくり

ここ、色んな意味で笑わせてくれた
いや、笑うところなんだろ、分かってるさ
668名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 23:08:17 ID:wCsYngCO
誰かが誤爆スレにつまらん誤爆してからあちこちから変なのが侵入してきてるな
669名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 23:10:21 ID:SBjGMVLW
神ぃぃぃ



神ぃぃぃぃ〜ぃぃ
670名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 23:24:47 ID:dSkvmhcU
ここまで全部オレの自演
671名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 23:41:15 ID:LMHWq9oK
どうでもいい
672名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 23:44:22 ID:zqqAP+NP
そろそろブロントの様なキャラ付けがされる頃
673名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 00:24:19 ID:M5FeI5Nn
(*^□^*)←こんな顔文字使ってる時点でGJ自体も偽物の自演な気がするのは気のせいだろうか?
だいたい、偽物の時っていつもよりGJが不自然に多い気がするんだが。
674名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 00:30:46 ID:UvMmh6KJ
963 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2009/01/14(水) 23:18:47 ID:TdpcfdGp
>>931
こいつはエロパロ板の嫉妬SSスレにおいて
狂気の粘着荒らし行為をやっている奴のコピペか本人。

おそらく他人の素人創作が賞賛されているのが気に食わないという理由で
複数自演も入れた荒らしを、数年にわたってほとんど休み無くやっている。
時間帯的にいって誤爆かはしらないが、ねじ曲がったワナビみたいな怨念は感じられる奴だね。



ラノベスレの連中にコピペした奴を見せたらこんな反応が返ってきた
荒らしているのはワナビの可能性が高いな
てか、荒らしている理由が素人創作が賞賛されているからか
675名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 00:56:04 ID:eSCx3dGj
おまえのことだろw
他スレに持ち込む時点で、擁護のしようもなく屑
676名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:13:44 ID:NEoCisE/
さすが、普段自演ばかりしている人は、他人が付けたGJ見ても自演に見えるらしいわね
どう思おうとそれぞれ個人の勝手だけど、自分の心に嘘はつけないもの
いただいたGJは、ウナの勲章だと思ってありがたく胸に仕舞っておくからね
ところでウナがワナビですって?
ただの好奇心旺盛な年増にすぎませんよ
677名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:15:24 ID:cy4iYBcG
近頃涌いてきたクズみたいな連中は誤爆スレからやって来たものと思っていたが
ラノベ板経由で侵入していたのか
余計なことしてくれたよ、まったく
678名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:16:52 ID:IG+bG9wM
>>676
神ぃぃぃ



神ぃぃぃぃ〜ぃぃ
679名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:28:01 ID:jPV70F0o
ttp://hissi.org/read.php/magazin/20090114/QXluclNlbHA.html
>>674の書き込み内容は屑という他ないなw
680名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 11:32:21 ID:w0LIKUAp
ようするに素人創作が絶賛されているから荒らしているんだろ?
まあ、荒らすと言っても、下手糞な贋作がつまらないと言ったら
ムキになって反論するお子様なんだけどな

批評と言っても、批評と呼べるもんじゃないんだけどね
681名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 13:13:02 ID:c+XSj1u3
構って欲しいのかな?
この人は
682名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 18:32:43 ID:0/BDv5QY
>>680
ウナギはバカだからオチスレでクスクスと笑った方がいいよ
683名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 18:44:12 ID:c+XSj1u3
そのバカにいい様に掻き回されてるくせに
所詮お前らは、お釈迦様の手のひらの上を飛び回ってるエテ公にすぎないんだよ
684名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 22:07:49 ID:/QKGaH5j
そうだな、バカはスルーしなきゃ
685名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 23:05:05 ID:AHszQjT0
またラノベスレでウナギイヌのことを話したら
皆大爆笑していたよwwwww
686名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 01:29:13 ID:fk6I/40e
ウナをなんとか余所にうっちゃろうと必死で煽ってるんだろうけど、切口が幼稚すぎて話にならない
それに、ことの是非は別として、ラノベ板の同族スレに押しつけを図るのはどうかな

広大なネットの中の自分が関知しない場所で、一生顔を合わすこともない赤の他人から笑われても
ウナは気すらしないんだろうけどね
687名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 01:54:35 ID:FBwLBoPN
自作自演乙
他にすることは無いのかい?
ところでSSまだ〜?
688名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 02:13:16 ID:XCWlxh7u
679 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/01/15(木) 01:28:01 ID:jPV70F0o
ttp://hissi.org/read.php/magazin/20090114/QXluclNlbHA.html
>>674の書き込み内容は屑という他ないなw

>>686
メチャクチャ気にしているww
689名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 02:16:20 ID:/6y8Wvkh
676 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/01/15(木) 01:13:44 ID:NEoCisE/
さすが、普段自演ばかりしている人は、他人が付けたGJ見ても自演に見えるらしいわね
どう思おうとそれぞれ個人の勝手だけど、自分の心に嘘はつけないもの
いただいたGJは、ウナの勲章だと思ってありがたく胸に仕舞っておくからね
ところでウナがワナビですって?
ただの好奇心旺盛な年増にすぎませんよ

686 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/01/16(金) 01:29:13 ID:fk6I/40e
ウナをなんとか余所にうっちゃろうと必死で煽ってるんだろうけど、切口が幼稚すぎて話にならない
それに、ことの是非は別として、ラノベ板の同族スレに押しつけを図るのはどうかな

広大なネットの中の自分が関知しない場所で、一生顔を合わすこともない赤の他人から笑われても
ウナは気すらしないんだろうけどね


都合の悪いことはスルーですか?
690名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 02:19:20 ID:rqFIl1PU
また、ウナギイヌのバカが騒いでいるのか?
691名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 02:35:53 ID:fk6I/40e
これはいい
神が直接手を下さなくとも、暴走した住民自らがスレの雰囲気を目茶苦茶にしてくれている
まさにお釈迦様の喩えそのままではないか

神ぃぃぃぃ〜ぃぃっ
692名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 03:12:37 ID:ev7rtgua
ウナギイヌさんは押し付けるようなことしなかったが?

今の作者は上から目線だよね
693名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 03:32:16 ID:IazkIOFv
ウナギイヌさんは自らを神だと自称しておりました
694名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 04:36:01 ID:QFa8bLWQ
言われるまでもなく神じゃん
スレを荒らして職人を排斥した後に偽者としてだろうと自分だけ作品投下してれば唯一神だぜ?
695名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 07:20:08 ID:FIoBBROc
邪神やなw
696名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 16:49:33 ID:dG7r0iVj
荒らしは有名希望な香具師が多いからな
あちこちで名前を出してもらえて、きっと喜んでるぜ
697名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 17:52:48 ID:rMAGRenu
ほマ紳チw
698名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 18:11:49 ID:iqfkAuD6
ウナこそが新世界の神だよね
699名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 19:57:27 ID:4+Y8MHtT
ヤンデレスレから来たが、良いSSを教えてくれ。
まとめのサイトのSSの量が半端ないからな
700名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 20:40:27 ID:hhNlEKfk
初期作品の有名所は「沃野」「優柔」「妹(わたし)は実兄(あなた)を愛してる」「Bloody Mary」「合鍵」
未完結作品では「二等辺な三角関係」「ノントロッポ」がよく話題に上る
個人的には「血塗れ竜と食人姫」や「リボンの騎士」を挙げとく

まぁ、半端ない量から選ぶのは難しいから、それなりに話数のある完結作品を適当に読むのが良いかと思うよ
ただし「うじひめっ!」と「ツイスター」は異世界だから気を付けろ
701名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 20:45:15 ID:VVjqlS1l
10話以上で完結
鏡 姉貴と恋人 不義理チョコ 合鍵 妹(わたし)は実兄(あなた)に恋してる
優柔 沃野 もし、神様がいるのなら… 歌わない雨 Bloody Mary ジグザグラバー
うじひめっ! Bloody Mary 2nd Container ミスタープレイボーイ スウィッチブレイド・ナイフ
生きてここに… 振り向けばそこに… 過保護 姉妹日記 広き檻の中で 魔女の逆襲
ツイスター とらとらシスター 疾走 さよならを言えたなら 甘獄と青
不撓家の食卓 水澄の青い空 ブラッド・フォース リボンの剣士
雪桜の舞う時に 秋の星空・冬の星空 血塗れ竜と食人姫

4〜9話くらいで完結
陽の光のなかで舞う雪 夢と魔法の王国 紅蓮華 いつか見た夢 煌く空、想いの果て
Pet☆Hot☆High-School!! 分裂少女 無題 BLOOD 教授と助手とロリコンの微笑み
世界のetc 俺と素直クールとツンデレと

5話以上くらいまで話が進んでて、未完
River of Tears 一掴みの優しさを君に 永遠の願い ***** 赤色 夕焼けの徒花
二等辺な三角関係 螢火 ハーレム!裏の顔は修羅場! good boy;fake girl RedPepper 小さな恋の物語
switch / telepathic communication 鬼ごっこ 君という華 愛娘の恋 やや地獄な彼女
嫉妬プログラム 半竜の夢 閉鎖的修羅場空間 赤い瞳と栗色の髪 花束 Which Do You Love?
作られた命 草 すみか ノン・トロッポ 雨の音 愛しさと心の壁 九十九の想い
1/8スケールのHeart→Hate 狂王の宴 或騎士之難儀 一万年と二千年前から愛してる 白き牙 七戦姫
ハル ノ ヒナタ タッタ一ツノ存在ヲ 天使と悪魔と鋼鉄のメイド 転帰予報 全部欲しい!
両手に嫉妬の華を 蒼天の夢 ご愁傷様、矢代くん
702名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:14:54 ID:LIl6sAaS
保守あげ
703名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:15:28 ID:LIl6sAaS
保守あげ
704名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 23:43:41 ID:szIzVK+M
ミスタープレイボーイの『長島茂雄』は関係者にばれたらとんでもないことになる可能性があるな
『長島茂雄』は本人は勿論、読売グループ他の企業の利権が複雑に絡み合った財産、登録商標として認められてるから
あと、リボンの剣士とかも手塚プロではよろしく思われない危険性がある

個人的にはブラッド・フォースとかが好きだったな
特にお祖父ちゃんの代を描いたブラッド・フォース・ゼロが完成度高い

逆にお勧めできないのはノン・トロッポ
身体障害者を身内に持つ人は読まない方が無難
705名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 00:24:15 ID:1L32oWyd
>>700
>>701
>>704
サンクス。

しかし、未開なジャンルからここまでの作品を生むとは
先人達はとても偉大だな。拝みながら読んでくる
706名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 00:40:41 ID:sQCsA8hM
>特にお祖父ちゃんの代を描いたブラッド・フォース・ゼロが完成度高い

そんな作品あったっけ?
707名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 01:04:41 ID:4Pm3Z5b4
諸事情からまとめサイトには未収録になってるはず
確か時系列に大きな矛盾が生じてしまったんだっけ?
第一次大戦直後のトランシルバニアが舞台の正統派ゴシックホラーだった
独立した作品とみればシリーズの最高傑作の呼び名も高かっただけに惜しい
708名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 15:05:00 ID:c6/CsteA
「三点リーダが……」
「視点が……」
「テーマ性が……」

こういうさ、小説ハウツー本を丸暗記したかのような指摘を得意げにする人間には、しょーじきウンザリだ
批評や添削には相応の技術がいるんだっての
初心者本を読んで、多少創作をかじった程度の人間にできるもんじゃないんだっての
エセ書き手はすっこんでろよ
709名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 01:05:05 ID:20WWq8wc
なかなか投下されないな
710名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 17:03:48 ID:NSnb94B8
保管庫つまみ食いで楽しませてもらいましたよ
上でも名前が上がっていた「ノントロッポ」って、どっかで読んだかなって気がしたら
途中で終わっちゃってる「最後の絵、最初の絵」という作品のリメイク板なのですね
こういうアナザー物も有りなんだって感心しました
711名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 18:06:48 ID:Swhv52qk
逆だろ、投下の日付をよく見ろ
つか、両作は主人公のプロフィールや作風がよく似ているから
当時もいろいろ言われたけど、盗作とかオマージュとかじゃなく
全く関係ない作品だよ
712名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 18:07:15 ID:jMtVxVnM
ぜったいわざとだろ
713名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 18:30:15 ID:31bQucnk
いや、まとめサイトは更新順に新しいSSから並べられてるからな
何にも知らずに上から読んでいけば間違う人も中にはいるかも
でもすごく似てるのは確かだけど
案外ファンが自分なりのノントロを結末まで書こうとしていたのかもしれん
714名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 18:44:42 ID:Swhv52qk
嫉・三・修に特化したSSスレだから、少々似たようなSSが出てくるのも当たり前だ
そんなこと言い出したら、兄の恋路を邪魔する妹が出てくる作品はみんな盗作になってしまう
単に名前や車椅子やキモウトとかの設定がダブってても、時代や背景の要素が違うなら問題ないと思うぞ
断りもなく続きを書くのは問題外だけど、一から世界観を構築してれば完全に別作品だ
715名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 19:02:41 ID:31bQucnk
>>一から世界観を構築してれば完全に別作品だ

まさにそのとおりだと思う
似たような作風だなと思う作品はあるけどそれぞれ個性的だから
不快に思ったことのある住民なんかいないだろ
716名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 20:32:15 ID:6CR6zapI
最も危険な罠、それは不発弾。
たくまずして仕掛けられた住人の心の隙間に眠る殺し屋。
それは突然に目を覚まし、偽りの平穏を打ち破る。
嫉妬スレは巨大な罠の街。
そこかしこで、信管をくわえた不発弾が目を覚ます。

 次回「罠」。

住人も、巨大な不発弾。
自爆、誘爆、御用心。
717名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 20:45:42 ID:262UvVEZ
ファンタジーな話はもっと増えて欲しいなぁ
718名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 20:47:11 ID:/fvTDF//
おお、なんか本格派の登場だな
投下予告はよろしくないが、これは期待せざるを得ないぜ
719名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 21:16:30 ID:6CR6zapI
>>718
よもや>>716の事を言っているのか?
それはただの改変ネタだからキニシナイでほしい。
違ってたらすまないが。
720名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 22:03:30 ID:bB3UxAv7
ボトムズねたは定期的にでるなぁ
721名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 23:00:13 ID:+c++/u3c
ハヤカワ文庫ですら「ようこそ女たちの王国へ」(タイトルひでぇww)とか出すんだからもう世界は終わってるよな……
722名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 23:02:38 ID:+c++/u3c
ここでまさかの誤爆……
ちょっと包丁で刺s(ry
723名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 18:00:01 ID:wJgdN0uL
なら俺は監禁されてk(ry
724名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 15:40:29 ID:wZrhW2Gm
やべぇ、今読んだけど
「最後の絵、最初の絵」ってのは間違いなく「ノントロッポ」の贋作だよ
ひでぇ
725名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 19:12:08 ID:jmX/fOqa
しかし、草の続編はまだかな?

大好きな一作なんだが。
726名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 19:27:40 ID:+TMourAD
やっぱアレだけの背信行為をしたからか、阿修羅さんに更新乙を言う人が一人もいなくなったな
黒ングさんの意向を無視した挙げ句、スレを滅茶苦茶にしてくれた裏切り者には当然の処置か
事前に黒ングさんと協議した結果とか言い訳してるようだけど、タイミングを失してしまって信憑性がない

こんなこと書くと、今更のように「うわっ、ホントだ」「いつも乙ッス」とかレスが付くんだろうね
本人なのが見え見えだけに辛すぎるけど
727名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 20:38:02 ID:ypPin4Xo
いつも感謝してるし今更特別言うことでもないから
728名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 20:49:40 ID:ygEJe25M
裏切り者とか背信とか、なんか小学生みたいな言い方だな
もう少し言葉を選ぶとかしようよ 端から見てて馬鹿みたいだぞ
729名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 21:32:58 ID:JVF83DLx
でも、実際「やっちゃった」のは認めなくちゃならないな
「押すなよ、お前ら絶対押すなよ」って煽っちゃった女流作家にも問題あるけど
730名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 23:47:27 ID:J2cSJr4u
ブログにしても、まとめサイトにしても、定期的に更新があるわけじゃないのに
図ったようなタイミングで更新されたのは、協議とやらがあったからなんだろ。

で、仮にまとめサイトでの告知がなかったとして、
ここの人間のどれだけが作者さんのブログの更新に気づいたか?と考えると、
まとめサイトでの告知っていうのは妥当なところなんじゃないかな。
まとめサイト側の説明が足りてなかったのは確かだろうけど。

731名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 01:23:57 ID:pu3ZL9pH
それにしても、投稿が一気になくなった
どうしてだ?
732名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 01:39:03 ID:Bsg/CzLf
少し前まで荒れに荒れてたからな
仕方ないと思う
733名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 04:04:57 ID:g22KHvze
>>730
さすが本人、自分のことは良く知ってるw
734名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 04:53:38 ID:oOHxRavu
黒ングさんはスレが荒れるから住民には知らせないでって言ってたのに
まとめサイトで明かしてしまったら意味ないでしょ
面白がってここに書くバカが出てくることくらい分かりそうなもんだ
「今回『両手に──』は作者様の要望により更新しません」とでも濁しておきゃよかったんだ
735名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 06:52:48 ID:I8NjW/OO
>>725
草は確かスレ上で行き詰まったから終了宣言みたいなのださなかったっけ?
736名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 08:18:36 ID:umZvX5mQ
途中で放り出してるのは大抵そうだろ
読みやすい文章見て「俺にも書ける」なんて誤解して、安直に書き始めた結果がこれだから
737名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 11:07:55 ID:SJ/wkFAz
いいぞもっと荒れろ
そしてdat落ちする位まで過疎れ
738名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 11:08:29 ID:l7pxjak5
>>736
途中で放り出しているのはまだいい
ただ、作品の内容がイマイチなのに作品を完結させようと
頑張っている作者の方が本気でウザイです。
739名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 13:59:31 ID:JrFQ+8dL
なにこの痛い子
740名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 15:25:53 ID:umZvX5mQ
トラのことだなw
あいつも「てにをは」がおかしいところ以外はいい奴なんだがな
ちゃんと非難所使うなど空気を読んでくれてるし
そういう気を使えるところは評価してるし、感謝もしてる
741名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 15:29:15 ID:vkZcoBz+
ああ、「機体内部に蓄積されていた高濃度圧縮GN粒子を全面開放することで機体スペックを3倍以上に上げることができる」システムのことね
742名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 18:35:49 ID:Xwyuwmf7
>>740
トラ氏ねぇ。
避難所で寂しく投稿しているのはいいんだけど
「てにをは」がおかしいから、他の作者からも見下されているだろうな

どうして、あんな下手な作家がしつこく投稿しているんだろうか?
こっちは両手に嫉妬の華をとか転帰予報を読みたいって
743名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 18:53:37 ID:9MoCrp8+
ばればれの自演格好いいですwww
744名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 19:24:27 ID:w2TzwndD
>>1
745名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 19:38:11 ID:umZvX5mQ
いっそトラが転帰の続きを書くのが面白そう
どんな妹ちゃんになるのか楽しみ
746名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 19:51:31 ID:EqMzbFy/
どうでもいいが、そろそろ自演が気づかれてるってことに気づけ
747名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 19:52:29 ID:X3u6Cjdw
久々に来たけどここまで一人で自演して荒らしたの?
よく飽きないな
748名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 20:09:45 ID:Xwyuwmf7
いや、私は自演ではないけどね
率直な意見を述べているだけだし

下手な作品を長々と書いているともうなんか
嫌悪感を抱いて、作者まで叩いてしまうのは仕方ない
私のことを言っていることに少しでも賛同するなら、皆は私と同類ですよ
749名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 20:38:07 ID:umZvX5mQ
日頃から自演やってる人間は、気にくわないレス見たら自演に思えちゃうんだよ
願望というか思い込みというか
750名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 20:46:03 ID:FOxjp3Jj
いつもの「ここまで全部俺の自演」って奴の出番はそろそろかw

公の場に晒しちゃった時点で、キャラや作品が他人にどう弄られても仕方がないな
それがエロパロの宿命だろ
一次であろうと二次であろうとそれは関係ないよ
嫌ならこんな場所に作品を晒さず、パソの中に仕舞って自分一人で楽しんでいればいい
751名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 20:49:43 ID:X3u6Cjdw
たった今、端からレス読んだ。荒らす理由は>>680で確定かな。
つーか、こいつただのバカだろ。馬鹿。
752名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 20:53:03 ID:umZvX5mQ
しかしトラの作風だけはさすがのウナもパクれないだろうな
いっそウナに桜荘を最初から書き直してもらうのはどうだ
代わりにトラが八代くんを続けるってことでどうだ
753名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 21:00:48 ID:FOxjp3Jj
>>ID:umZvX5mQ

なんだこいつ、気持ち悪い
ウナギの自演じゃなかったことが判明した途端にファビョりだしたぞ

あっち行け
754名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 21:03:03 ID:Xwyuwmf7
>>752
ウナギイヌに桜荘を書き直した方が面白い作品に生まれ変わるかもね
今のトラの作品は何が書いているのかさっぱりとわからん
ちゃんと文章を書いてくれ 頼むからさ
755名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 21:17:06 ID:umZvX5mQ
某作家の言った
「まあまあおもしろい話をつまんない文章で読まされることほど悲しいことはない」
の意味が初めてわかったぞ。

話は面白いのになんかわからん!
756名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 21:27:27 ID:Xwyuwmf7
かなり方向がズレたので、修正するが

>>途中で放り出してるのは大抵そうだろ
>>読みやすい文章見て「俺にも書ける」なんて誤解して、安直に書き始めた結果がこれだから

途中で飽きて作品を放り出した連中の方が
「てにをは」がおかしい人よりも文章が上手く、物語が面白かった

つまらない作品を長々と2-3年も投稿する作家は正直ウザイです
本人は頑張ってるつもりかは知らんが、読み手としては
いい加減に投稿するな 鬱陶しいって思う
757名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 21:46:42 ID:PmSUKwxL
>>756
いいたいことはわからんでもないが、そうハードルを上げるなよ。
いつも投稿している人はもとより、これから投稿しようって人も
フルボッコにされそうで投稿できないじゃないか。
758名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 21:52:25 ID:8RVqRu+V
>>757
荒らしになにいっても無駄
事実上このスレはもう殆ど投下ないしもう手遅れだ
759名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 22:15:21 ID:kODqXLTC
こういう批判って普通は避難所みたいなとこでやるもんじゃ?
760名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 22:22:54 ID:bN0gm+Qp
>>724
でも、俺的にはノントロッポより・・・・・・
761名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 22:48:58 ID:X3u6Cjdw
レズっぽい修羅場なんかどうだろう。
いや、最近読んだ本に影響されただけなんだけど。
762名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 22:50:37 ID:w2TzwndD
俺も含めて全員>>1を100回音読してクソして寝て半年ROMってろ。
763名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 22:53:44 ID:bN0gm+Qp
そんなことしたら、このスレは保守という言葉で埋まるねww
764名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 23:00:26 ID:umZvX5mQ
無意味にスレタイ出して誤爆するからこういう目にあうんじゃね?
後悔してもちょっと手遅れみたいだけど
765名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 23:02:49 ID:FOxjp3Jj
俺もノントロよりは最後の絵の方が面白いとおもた
あからさまなパクリでも、キャラと設定さえ違えば阿修羅さんに収録して貰えるって分かったし
その意味では最後の絵の功績は大きいよ
766名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 23:04:04 ID:g/kN+dnz
もう何でもいいよ
767名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 23:51:06 ID:5xiC0Du0
ID:Xwyuwmf7
ID:umZvX5mQ
パソから携帯からといろいろ御苦労さまです。
さ、もうすぐID変わりますよ。よかったですね^^
768名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 23:57:54 ID:EqMzbFy/
書き方がいっしょだもんな。ここまでわかりやすいのも珍しかった
769名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 00:16:44 ID:rCBkuD4L
何でそんなにトライデント氏に粘着するんだろうな
770名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 00:25:53 ID:NV6COTVZ
まさしく愛だ!
771名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 00:27:07 ID:8kPjnLB7
すっかり仲間外れにされているID:FOxjp3Jj可哀相すぎ
はいはい、予備の携帯ワロスワロス

意に反するレスは全部自演にしとかなきゃ色々都合が悪いもんな
772名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 04:00:00 ID:uRJ5YlZb
荒らしは粘着したまま離れないし
投稿少ないし、有っても本物偽物問題があるからおちおちGJもつけられない
安心して作品を楽しめる空気じゃないから作家も読者も離れてく
避難所が一番有効なんだろうけど、使用する作家さん少ないし

いっそもうこのスレで終われとも思ってしまうよ
773名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 10:30:54 ID:PgzajV9H
こんな有様じゃな…
たった一人(?)のバカにここまで荒らされて
スルーしてりゃいいのに住人もいい様に振り回されて
そりゃ人もいなくなるわ、胸糞悪い
774名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 12:03:51 ID:GIf0Az7/
元々は特定の書き手を住民総掛かりで叩き出そうとしたことに端を発しているからなあ
775名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 13:18:23 ID:pdQvYzKT
避難所にはいつも俺一人だしな
雑談スレにも人がいなくなっちまった
本スレで雑談をした住人が自重しろと言われてた時代が懐かしい…
776名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 13:41:29 ID:fBXclMTf
勘弁してよ。
正月休み潰して投稿したのに、誰かが偽造とかしてくれて、
こっちの作品には感想もろくろくつかなくなるし、誰も疑心暗鬼でたたき合いばかりしてるし。

他のスレみたいにさ、こういう修羅場楽しいねとか、ライトな修羅場が読みたいとか、
とにかく女はヒステリー起こして喧嘩してくれとか、そういうインスピレーションをわきおこしてくれるような
書き込みしてくれよ。
こっちは、素人物書きなんだから、索漠としたところには、投下しづらいっての。


ちなみに、レズの修羅場ってさ、へたれる男が居ないから、恐ろしいことになりそうなんだけど。
修羅場、嫉妬というよりは、一直線にヤンデレファイト突進ってな感じが。
777名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 14:57:53 ID:MFATZBmd
だってトライデント氏は見てて痛いんだもん
778名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 15:27:14 ID:TS4PD/e3
さて、遊ぶか

>>777
・嫌いな作品なら読まない
・職人さんが投下しづらい空気はやめよう
779名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 15:31:44 ID:GIf0Az7/
激しくスレ違い、ヤンデレスレなら受けるんじゃない?
アンタの作品って、超能力がどうしたこうしたってお子様向きのSSか?
感想付かなかった原因を外部に転嫁するのは恥ずかしいな
反応なかったのは2話ともじゃないか
正直、俺も読む気すら起きなかったから感想など付けようもない
そんな中、八代くんにはきっちりGJ付いていたぞ
780名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 16:40:36 ID:sga2obK2
>>779
>>アンタの作品って、超能力がどうしたこうしたってお子様向きのSSか?
なんの作品?
781名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 19:44:17 ID:mHYTdtIK
ESPERってやつじゃ?
782名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 20:46:39 ID:jNr/L+0w
>>776=ESPERの作者ってこと?
783名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 03:24:50 ID:F1Ly/9W0
>>782
勝手に779がそう妄想しているだけだろ。
句読点の打ち方とか違ってるように俺は思うけどな。
 
784名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 12:57:45 ID:3G2gxt+Y
少しは落ち着け。作者さんが心良く投下できる環境にしようと少しは努めようぜ。
785名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 18:18:51 ID:WBb0vDZ6
>>776
偽装が非道いんじゃなく、あのタイミングでネタばらしした阿修羅さんが悪いんじゃ?
つか、ESPERって平常時に投下してもたいして話題にもならなかったような出来だけど
実際のところ、流れを変えようとして投下した第2話も住民から完全スルーされてたし
786名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 20:25:37 ID:EBmDQ6KY
>>784
まったくだ。変態紳士の社交場らしく、会話をするなら嫉妬話か修羅場について語るべきだ

ところで女の嫉妬する姿でよく思い浮かぶ“ハンカチを噛む”ことについてどう思うね?
やはりハンカチを噛むのは昭和風かお嬢様風としか見えず、もう古いと思うんだ。昼の連ドラでも見なくなったしな
そこで思いついたのだが、ハンカチの代わりに新しく噛む物を考えてみたんだ

1・生肉(600g)
2・男の下着(先日の)
3・包丁(刃は外向き)
4・あの日の思い出
5・男からのプレゼント(甘噛み)
6・親指の爪(知らない人の(手首だけ))

どれが良いと思うね?私としては1と5を推したいのだが…
やはり爪を噛む姿はどこぞの町の変態殺人鬼が真っ先に思い浮かんでしまうのだよ

嫉妬する姿ってのは大事だ。どれだけ嫉妬しているかをそこで表しているのだからね
生半可な気持ちじゃあないってことを表さなきゃいけない。自分の愛を表現しなきゃいけないんだからね……

スタンドの一体や二体出しかねない勢い…オラオラ言いかねないくらいの気持ちを表現しなければいけないんだ
怒り、悲しみ、憎しみ、そして愛情が複雑に絡み合い凝縮されているからこそ嫉妬する女性は美しいんだよ
激しい嫉妬、静かな嫉妬、狂気に満ちた嫉妬。そんな女性の“嫉妬”する姿を我々はもっと追求し、そして語り合うべきだと思う

長々と語ってしまってすまない。そろそろ全裸待機に戻らせてもらうよ
787名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 20:52:02 ID:6/AQHSQH
生肉は食中毒もあるから危険だよ。

するめいかなんてどう?
788名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 21:28:30 ID:Y3na3N2k
そんなことより、トライデントが桜荘の最終回をこっちに投下するらしいな
せっかく避難所で投下する態度が評価され始めたばかりなのに、またアレを読まされるのか
いや、アレとは桜荘のSSではなく、中身のないお情けGJや手厳しい評論のことだけど・・・
いずれにせよ爆破予告みたいなもんで大荒れするのは確実だ
いやはや、こうなるとテロと同じだな
789名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 21:58:03 ID:ZMMsJQwQ
>>スタンドの一体や二体出しかねない勢い…オラオラ言いかねないくらいの気持ちを

関係ないけど、黒ングヘヤーこと本名ヒトミさんもジョジョの第3部が大好きだったよね
ところで女流作家のヒトミさんは、どっちのヒロインに自分自身を投影してたのかな
自分の名前を平気でトリップに使っちゃうヒトミさんって、やっぱ腐女子なんでしょうか
今度ヒトミさんをお嬢さまヒロインにした嫉妬SS書いてみようかな

ヒトミは好きな男の子に構ってもらえない鬱憤をエロパロSS書くことで晴らしていた
ところが、偶然そのSSが男の子の目に止まり「この黒ングヘヤーって、ヒトミだろ!」っばれちゃうの
「ち、違うもん。ヒトミ、エロパロなんてはしたないもの見ないもんっ!」
790名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 21:58:48 ID:tS6mYeLF
トライデント氏戻ってくるの?
やった!!
791名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 22:14:28 ID:yvlzz/ku
>>790
これを最後に嫉妬スレから離れるつもりなんだろうけどね
最後だから何を言われても構わないと・・・
「後は野となれ山となれ」とでも思っているのか
けど、彼には「立つ鳥跡を濁さず」って言葉を知って貰いたいなぁ
792名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 22:20:56 ID:3/NFe4B2
>>786
その選択肢にはないが口内で頬を噛むなんてどうだろうか?
そんで口の端から血を流しながら恐ろしい目で泥棒猫を睨むのさ!
793名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 23:02:37 ID:aW5GGb+W
歯を食いしばりすぎて何も噛んでないのに血が出ます
流石にありえないかw
794名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 23:33:52 ID:0a+q8vlv
氏が投下して、そんなに活気が戻るのが悔しいの?

包丁を噛むのは怖すぎるだろ……
ここで人形の手とかを挙げてみる。
795名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 23:45:25 ID:3G2gxt+Y
ボキャブラリーが少ない俺が想像するのは
親指くらいしか思いつかないなぁ。

あの日の思い出をかみ締めるとは上手いと感じた
796名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 23:56:02 ID:lSDDTEv1
いつもの人“たち”ですね、分かります
797名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 23:59:01 ID:lSDDTEv1
ああ、もう日付が変わろうとしていますから
同じIDが出てこられないのも仕方がないのですよねw
798名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 00:13:32 ID:tLxPQ67n
>>789
おイタして迷惑をかけた黒ングさんを懲罰のために、書き手みんなで輪姦する展開はどうだ?

トラ「最初はボクを任せてもらおうか。ヒイヒイいう目があわせてやる」
緑猫「レイプ、万歳! 輪姦、万万歳!!」

とか言って
799名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 00:24:16 ID:97y38o3Q
ID:EBmDQ6KYは20:25:37に話を振っておいて、これだけのレスがあったのにも関わらずダンマリか
流れを変えようとして自分が振った話題なんだから、常識的に考えて一言くらいは返すのが普通だよなw
大して人のいない過疎スレのくせに、随分と冷たい住民だよ

いや、言わなくても分かってるって
ニートとは違って、常時ここに貼り付いていられるわけじゃないんだよなw
800名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 01:04:25 ID:LBkczn2h
トライデント氏が本スレに投下すると言い出した途端にこれかよ
そんなに作者達を潰したいわけ?
801名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 01:07:34 ID:LBkczn2h
まあ、荒らしの本音が
>>680

>>ようするに素人創作が絶賛されているから荒らしているんだろ?
の言葉に尽きるわけだが

いい加減に大人になった方がいいと思うのは俺だけか
せめて、スレのテンプレぐらいは守れよ
802名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 01:36:13 ID:R0TyjrxQ
        /: : /: :.|     /: : : : : :/: : : : : : : : : : : \: : : :\
.        /: : /: : : !   /: : : : : : :/: : : :/: : : : : : : : : : ヽ: :ヽ: \
.         ,': : : : : : : i:  /: : : : : : :/:l: : : :|: : : : : : :\: : : : : : :l: :ド:ヽ
       i: : : : : : : :i / : : : : : : ,': :|: : : :|: : :l: :ヽ: : : ヽ : : l : |: :|  l|
       |: : : : : : : :∨ : : : : : : :ハ: :|: : : :|: : :| : ハ : :|_\:l : |: :l  ||
       |: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|: :| | ;.イ∨从:∧/  リ
       |: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|:八 j/Vィて_/ : !
.        i: : : : : : : :.| : : : : : : : l: :斗七:丁厂⌒`  fト::゚リ イ: : :|
       l: : : : : : : :l : : : : : : : | ∨ィチてヾ     ゞ='^ | : : |
.        l : : : : : : : i:.: : : : : : :|Y圦iド:;イリ     、   } : : |
         l: : : : : : : : : : : : : : : :Vヾゞ辷ン^      〉  /: : : |
        | : : : : : : : : ':, : : : : : : .            __   ′: : :|
       ハ: : : : : : : :.い : : : : : : '. 、    < _/ イ: :l: : : :|
       l : '.: : : : : : : l:ハ : : : : : : ∨> 、_   /::∧: :l : : :|
       |: : l : : : : : : /: ∧ : : : : : : '.     丁ヽ::::/::∧ l: : :.|
       |: : | : : : : : /: /::∧ : : : : : : :    { 八::::/::∧:l: :│
        /: : :l : : : : //:::/::∧: : : : : : ∨   ∨ 《\:::/:∧: :│
.       /: : :/| : : : /ノ :::::::::/::∧: : : : :l: |-─__》 V::/::∧ │
     /: : :/│: : 〃::\::::::::/::::|: : : : :l: |:\{{二¨7__V:::::::::ヽ |ホロ先生のラノベ講座
    ./: : /  j: : /::::::::::::丶 ::::::::|: : : : :l: |  \ {{ ̄ }}ヘ、_::::::::\
【推敲の重要性】
誤字脱字、意味不明になっている文のチェック以外に、不要なエピソードの切捨て判定、必要なエピソードの補充等が出来るため、絶対にやるべき
出来れば、一度文章を書き上げて一ヶ月ほど原稿を寝かせてから開始するべき
と言うのも、本文を書いている最中は熱くなってしまってその作品が面白いか否か、エピソードが不要か否かの判断が出来なくなっているからである
この際、自分以外に見てくれる人がいるとさらに心強い(他人の価値観で判定してくれるため)

なお、この際に有効とされているのはラノベ編集部員>プロ作家>一般人>ワナビの順である(ワナビだと技術的なことが気になるため、本編にまで頭が回らない)
803名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 02:50:21 ID:rTwrY+HO
生命力高いな、このスレ
弱体化してるものの、死期が見えない
現在も投下してくれる職人と、先人達の偉大な名作が支えてくれているのだな


804名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 11:42:08 ID:5gDFjhNB
どっちかって言うと、嫉妬、ヤンデレ、キモ、この3つの内の
荒らしの被害担当艦みたいになってるな。
805名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 12:00:28 ID:Ln/WuNsP
>>803
死期が見えないのは当たり前
過疎化してきたら、息を吹き返すようにウナが適当に煽ってやっているから
だってこんなに楽しいスレなんですもの、無くなったらウナもつまんないもん
約束通り、あと9年は戦う準備ができているからね

>>804
そうやって荒らしをヤンデレスレにうっちゃろうとしてもダメ
「ヤンデレスレは荒らせないだろ」なんて間接的に煽ってるんだよね?

あなた、最低です
806名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 13:30:37 ID:SLu1bbOu
どちらにせよもう作品投下は期待できないな
こんな荒れたスレじゃ投下しようという気にもなれないし、
それでも投下するにしても続き物だと2話目以降偽者の可能性がまとわりつくから1話完結ものしか出せない
下手したら「あれで終わりのつもりだったけど続き書きました」なんて手まで使われるかもしれん
807名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 13:49:52 ID:Ln/WuNsP
>>806
成る程、そういう手もあったか
今後の参考にさせてもらうよ
でも


あなた、最低です
808名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 13:52:28 ID:2omhDw+G
もう此処は掃き溜めでいい
809名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 14:02:48 ID:Ln/WuNsP
大丈夫、my friend
たとえ落ちちゃっても、ウナが何遍でも立て直してあげるから
810786:2009/01/26(月) 15:04:49 ID:CB5vs/fb
>>799が何やら言っているが、これは返レスをしてスレを盛り上げろと言っているのか?
すまないがここの住人には夜の仕事をしている者もいるということを知っておいてほしい

ところで>>787よ。するめいかをくっちゃくっちゃ食いながら電柱の影から男を見ている女を想像してほしい
片手にワンカップを持ち、するめいかを噛み締めて嫉妬してるのはどうかと思うんだ

また長文になってみんなにウザがられるかも知れないがもう一度だけ嫉妬について語らせてほしい
イメージしてほしい。庭付き一戸建てに住む女性を。この際女性像は問わない。各々でイメージしてくれ
草が生い茂った庭には色とりどりの、何種類もの花が植えられた花壇がある
丹精込めて、愛情を注いで育てられた綺麗な花々が、これでもかと花壇を埋め尽くしている
まるで花壇を世話している女性の心が表れたかのような素敵な花々。花屋さんに褒められること間違いなし
それが嫉妬した女性の手にかかればあら不思議!

踏み潰され、引っこ抜かれ、原形を留めないほどにグチャグチャにされた地獄絵図がほら完成!
花壇の前にはしゃがみこんだ女性の姿。手には真っ赤な小さいスコップが握られています
女性はスコップを振り上げては降ろし、振り上げては降ろしを繰り返している
――――ザクッ ザクッ ザクッ ザクッ ザクッ ザクッ ザクッ ザクッ ザクッ ザクッ
女性はひたすら土にスコップを突き刺している。何度も、何度も、何度も、何度も
スコップの振り下ろされる先には土くれと化した花とある女性の写真が―――

はいここでストップ。ここですよ。ここが問題なんです
この時の女性の顔を想像してほしい。どんな顔をしていますか?

怒りに満ちた般若の如き表情?
悲しみに満ちたなんともいえない表情?
口元は笑っているけど目だけは笑っていない恐ろしい表情?
子供のように泣きながら怒っている表情?
苦渋と嫉妬に満ちて歪んだ表情?
するめいかを咥えながら競馬新聞を見ている中年のオッサンのような表情?

この時の女性の表情が大事なんです。この時の表情によって女性の嫉妬する心が、内面が違ってくるんです
そう、この時の女性の表情次第で全く違った嫉妬になるんですよ!
さらにみんなのイメージした女性像によってこの女性の嫉妬の可能性は無限大に広がるんだ
百人いれば百通りの嫉妬がある。いや、みんなが集まればそれ以上の、無限大の可能性を秘めているんだ

私の言いたいことが分かってもらえただろうか?
何も難しいことを言っているんじゃない。伝えたい事はシャーペンの芯を折るよりも簡単な事だ
最後まで言わなくても、嫉妬を、このスレを愛している者には伝わっていると私は信じたい
SS投下でもないのに長々と書いてすまなかった
811名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 15:49:35 ID:tlpF5dfB
そういう時は三行にするといい
そして俺はその文章を一行だろうと読まないだろう
812名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 16:28:19 ID:8P+TmaSF
SSじゃない長文は自動的にスルーしてしまうから困らない
813名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 16:37:23 ID:Y6Fh7V3J
ではSSを投下します
第一話なので嫉妬成分とか余りありませんので
814バトル・ドールズ ◆3sbd5sPUYo :2009/01/26(月) 16:38:10 ID:Y6Fh7V3J
 ある女子プロレス団体。
 選手を含めて社員10人にも満たない、ファイトスタイルの過激さだけに支えられている弱小団体。
 軽薄な格闘技ブームに乗っかって台頭したが、選手層の薄さのため興業は苦しい。
 対戦カードは限られ、エースにそれほどの名声が与えられているわけではない。
 そんな弱小団体が存亡を懸けた危機を迎えた。
 女社長にしてエースであるチャンピオンが再起不能の大怪我を負ったのだ。
 もはやマッチメイクにも限界は訪れ、地方興行すら危ぶまれる事態に陥った。
 元々が女社長の人気に支えられていた団体であり、取引銀行から解散も止むなしとの通告がなされたのも当然と言えた。

 さて、そんな女社長には直人という名の一人息子がいた。
 アニメのヒーロー、タイガーマスクの正体にあやかって名付けたのである。
 ところが当の直人ときたら幼少の頃より病弱で、風邪をひくだけで高熱を発して入院する虚弱児であった。
 高校生となった今では健康状態もよくなってきたが、荒事とは無縁の優男ぶりで、線の細さは相変わらずである。

 最初、女社長は息子を女装させ、次期エース兼社長として売り出そうと考えた。
 この世界では、団体の長がエースを兼任するのが当たり前なのである。
 都合のいいことに、直人は女の子でも充分通用するような美少年だった。
 しかし格闘技どころかケンカすらまともにしたことのない彼に、いきなりプロレスは無謀すぎる。
 ショーマンシップに特化した団体であれば、それでも通用したであろう。
 やられキャラとして観客のフェチシズムに訴えかけるのなら、女装した直人は逸材とさえ言える。
 母は過激さだけを追究してきた自分のファイトスタイルを初めて呪った。

 そこで彼女は一計を案じた。
 息子に嫁を取らせ、彼女に自分の後を継がせようと考えたのである。
 すなわち格闘技トーナメントを開催し、優勝した者を直人の嫁に迎え、次期社長とエースの座を譲ろうと言うのだ。


「母さん、どういうことですか」
 皆口直人は絶世の美少年の呼び名も高いその顔に、苦悩の色を滲ませていた。
「どういうことって……そういうことだけど」
 何か? というように女社長が小首を傾げる。
「エース級の選手が欲しければ、既存の団体から移籍を乞えばいいではありませんか」
 それを考えない母でもなかった。
 しかし、そうすることで、自分の団体が余所の下部組織に組み込まれるのが怖かったのだ。
 吸収合併などということにでもなれば、何のためにここまで頑張ってきたのか分からない。
815バトル・ドールズ ◆3sbd5sPUYo :2009/01/26(月) 16:39:32 ID:Y6Fh7V3J
「立派に母さんの後を継いでくれるのなら、僕はWWAのレディ・コングだって喜んで結婚します」
 レディ・コングは有力団体の主力選手で実力もあるが、獣じみた容姿のせいで色物扱いされているレスラーだ。
 とてもじゃないが、次期エースとして看板を背負わせることはできない。
「そんな禅譲じゃ、インパクトが弱すぎるの。話題になってこその社長交代劇なんだから」
「だからといって、何でも有りのアルティメットルールでのトーナメントはやりすぎです」
「過激なうちの団体を任せるんですもの。それ相応の実力者じゃないとやっていけないでしょ」
 女社長は事も無げに言い放った。

 嫁候補に殺し合いをさせ、勝った者に息子と団体を与える。
 女社長の考えは、息子には常軌を逸しているように思えた。
「あぁ、あなたが女の子で、もっと丈夫だったらねぇ」
 それを言われると、直人としては黙り込むしかなかった。

 * * * * *

「直人さん、如何でした? 社長の翻意に成功されましたか?」
 事務室に戻ってきた直人に、事務のアルバイトとして雇われている葉山由奈が駆け寄ってきた。
 由奈は直人と同い年の少女で、訳あって高校を中退したばかりである。
 いわゆる美人顔ではないがクリッとした目の愛らしい少女で、いつも笑顔を絶やさない。
 肩口で切り揃えられた長目のボブカットは、見る者に清楚で控え目な印象を与える。
 皆に愛されている癒し系のマスコットキャラであった。

「いや、お話にすらならなかった。母さんは、あくまで殺し合いで僕の嫁を決めるつもりらしい」
 直人の端正な顔に苦悩が滲む。
 それを見た由奈の顔が、珍しく険しさを帯びる。
「そんな……酷いです」
「いや、母さんを責めないでくれ。弱小団体としては、生きるか死ぬかの一大イベントになるんだから」
「ですけど、それじゃ直人さんが……」
「僕は構わないんだ。母さんが大事にしてる団体を守るためだから」
 直人はそう言って溜息をついた。
816バトル・ドールズ ◆3sbd5sPUYo :2009/01/26(月) 16:40:11 ID:Y6Fh7V3J
「でも、奥さんが僕より強い女性で、尻に敷かれるのが分かっているってのも複雑な気分だなあ」
 そんな冗談で周りを和まそうとする直人。
 それを見詰める由奈は余計に悲しそうな顔になる。
「そんな顔しないで、由奈さん。優勝するのが、君みたいな優しくて可愛いひとだったら嬉しいんだけどな」
 冗談とも本気ともつかない少年の一言が、少女にある決意をさせた。


「──郁」
「何でしょう、社長」
 直人が去った後の部屋で、女社長と団体のナンバー2が向き合っていた。
「今の話だけどね、トーナメントに出るのは何も一般公募に限られている訳じゃないの」
 何気ない呟きであったが、郁に出場を命じる社命が言外に含まれていた。

「やはり、母親としては素性の分からぬ女を迎えるのは心配ですか?」
 葉山郁は幼少の頃から、女社長自らレスリングを仕込んだ実力者である。
 センターから分けられた長い黒髪や、スレンダーで上品なボディスタイルから、お嬢さまレスラーとして名を馳せている。
 ある時は副社長として、またある時はエースの代理として、彼女は女社長を陰から支え続けてきた。
 それだけに女社長の信頼も厚い。
 高校を中退した妹の由奈に、アルバイトを斡旋してくれたのもその表れだった。

「それもあるけどね、私としてはやっぱり団体のことを真剣に考えてくれる人に任せたいわけ」
「うちの選手は層は薄いですが、忠誠心は旺盛な者ばかりです」
「けど、確実に勝ち抜ける選手となれば、自ずと限られてくるんじゃなくて?」
 郁は少し考えてから口を開いた。
「候補として2名ほどいますが」
「何とぼけてるの? アンタが直人を好きなことくらい、私が知らないとでも思ってるの?」
「…………」
「それともはっきり命令した方がいいのかしら?」
「いえ、社長の御意のままに。葉山郁、トーナメントに出場を希望します」
 ほんのり赤く染まった顔を上げ、郁はハッキリと答えた。
817バトル・ドールズ ◆3sbd5sPUYo :2009/01/26(月) 16:40:55 ID:Y6Fh7V3J
 * * * * *

 その日の昼下がり、ジムで汗を流す郁の元に妹の由奈がやってきた。
「お姉ちゃん。あたし、トーナメントに出ることにしたから」
 由奈は相好を崩して姉に報告した。
「そう、奇遇ね。私も出場の届け出をしてきたところなの」
 ジムの空気が固まった。
「…………」
「…………」
 睨み合う2人の少女。

「止めといた方がいいんじゃない? お姉ちゃん、お嫁さんって柄じゃないし」
「あなたこそ。プロのリングは、あなたでも相手を殺せちゃうような学生のお遊びとはレベルが違うのよ」
 2人とも幼少の頃からアマレス出身の父親に鍛えられ、常人を遙かに越える格闘センスを身に付けている。
 姉はプロに転向し妹は学生選手権にと、それぞれ求める道は異なってしまったが、その強さは並ではない。
 姉はデスマッチを身上とし、主に外国選手の迎撃に当たり、高い勝率を誇っている。
 妹の由奈は対外試合で相手を殺してしまい、高校中退を余儀なくされた。
 この2人が戦うとすれば、そこいらの兄弟ケンカどころでは済まなくなるのは目に見えていた。

「ところで、どちらが勝つにしても」
「無視できない強敵がいるわね」
 そういって姉妹は頷きあった。
 常人離れした強さを誇るこの2人をして、無視し得ない存在があった。
「あの牛女……」

 * * * * *

「トーナメント? それでナオトが賞品として貰えるのでェすかァ!?」
 勢い余った声の主は、自分のマネージャーを締め落としていた。
「オゥ、ノォォォ〜ゥ!? 気絶しないでェ、詳しく教えて下さァい!」
 ゴージャスな金髪を振り乱し、若いヤンキー娘はマネージャーを揺さ振る。
 その動きに連動するように、チビTの下で巨大な乳房がユッサユッサと動く。

 彼女、ケイスQは全米アルティメット大会の現役女王、いわゆる『地上最強の女』である。
 寝技の心得もあるが、本職のボクシングで鍛えた右ストレートの威力には定評がある。
 幾多の寝業師が彼女にタックルを試み、カウンターの餌食となってリングに沈んだ。
 並の反応速度では、稲妻のような彼女のパンチを避けることは不可能なのだ。
818バトル・ドールズ ◆3sbd5sPUYo :2009/01/26(月) 16:41:33 ID:Y6Fh7V3J
 今年24歳になるケイスは北米を本拠とするLWAの代表で、同団体のエースでもある。
 加えて、直人の母が主催する団体のスポンサーとして、有名選手をレンタルしてくれる恩人でもあった。
 本人も何度か来日しており、直人の母や郁とデスマッチを戦ったこともある。
 プライベートではスポンサー様であるケイスだが、試合となれば関係ない。
 妥協のないストロングスタイルを強いられる彼女たちとの戦いは、ケイスにとっても苦痛を伴うものであった。
 それでも彼女が繰り返し来日しているのには、それなりの理由があったのだ。
 直人の存在がそれである。
 ケイスは何とか彼をモノにしようとあの手この手で接近を図っているのだが、夢は今だ果たせないでいる。
 そこへ、降って湧いたようなトーナメントのニュースであった。

「これで正式にナオトをお婿にできまァす。ついでにあの邪魔なイクもデリートしてあげられまァす」
 決意すると同時に、ケイスは入っている全ての予定をキャンセルし始めたのだった。

 * * * * *

 翌日の昼、直人は保健室で目を覚ました。
 心労が祟った直人は、午前の授業中に倒れてしまったのだ。

 なんとか上体を起こしてボンヤリとしていると、ガラガラッとドアが開けられた。
 と思うとカーテンが開いて愛らしい顔の女子生徒が顔をのぞかせる。
「直人先輩っ、お弁当持ってきましたよ。そろそろ食べられますか?」
 それは何かと直人の世話を焼きたがる後輩、津之宮しのぶであった。
 直人は格闘技研究会という、限りなく文化系じみた格闘技クラブの部長をしている。
 津之宮はクラブのマネージャーとして入部してきた1年生なのだ。
 マネージャーとして部長のお世話をするのは当たり前、と言うのが彼女の主張であった。

「ありがとう、ツノミ。そろそろ大丈夫だと思う」
 食欲はあまりなかったが、せっかくの親切を無にするのも可哀相だ。
「それじゃ、早々に」
 津之宮はベッドに横掛けすると、鞄から綺麗にラッピングされたお弁当箱を取り出した。
 そしてデミグラスソースの滴るミートボールを箸でつまんで直人の口元へ持っていく。
「自分で食べられるからさ」
 直人は困ったように眉をひそめるが、津之宮は引き下がる気配すら見せない。
819バトル・ドールズ ◆3sbd5sPUYo :2009/01/26(月) 16:42:08 ID:Y6Fh7V3J
「そんなこと言って、先週おそそしたのはどなたでしたっけ?」
 それを言われると直人も意地を張り通せず、突き付けられたミートボールをパクッと頬張る。
 甘辛く煮詰められたソースが美味しい。
「すっごく美味しいよ」
 お世辞でなく、本心から感心する直人。
 それを見た津之宮は口元をだらしなく緩める。

「ああ、もうっ……ナオッチったら、嬉しいなあ」
 我慢できなくなった津之宮は、先輩の首元に飛び掛かる。
 後輩にあるまじき行為だが、直人は狼狽えこそすれ怒ったりはしない。
「ダ、ダメだよツノミ。保健の先生が来たらどうするの」
「平気だって。センセも昼休みは職員室でごはん食べてるよ。あぁ、ナオッチの肌って女の子みたいにスベスベで気持ちいい」
「ちょっとツノミ……お弁当食べられない……」
「文句言わないの。人前ではジャーマネする代わり、2人っきりの時は全力で甘えていいって約束じゃない」

 ツノミこと津之宮しのぶは、元々は格闘技研究会という軽薄なクラブを叩き潰すために門を叩いた道場破りである。
 津之宮流忍術14代伝承者の娘で、暗器を用いた殺人術を得意とする。
 そんな津之宮だったが、立ち会った当の直人を一目見た瞬間──彼女は恋に落ちていた。

 それ以来、彼女の仕事はマネージャーとして直人に尽くす傍ら、彼に仇なす存在を片っ端から闇討ちすることになった。
 東に直人に惚れた女子柔道部員がいれば、行って「無駄だから早く死ね」と半殺しにしてやり。
 西に彼の美貌をやっかんでリンチに掛けようとする不良グループがあれば、「つまらないからヤメロ」と返り討ちにする。
 そうやって陰ながら直人に尽くすことは津之宮の生き甲斐であった。

「ところで、雑誌で見たんだけど……デスマッチで勝った女の子がナオッチと結婚するって……ホントなの?」
 直人は保健室の中が急速に冷えていくのを感じた。
「ナオッチ……お婿さんに行っちゃうの?」
 津之宮が悲しそうな声でポツリと呟く。
 皆口直人の彼女でいる限り、津之宮しのぶは彼を殺さない──半年前にかわしたその約束が破られようとしている。
 でも、今の津之宮には直人を殺すことなどできそうになかった。
820バトル・ドールズ ◆3sbd5sPUYo :2009/01/26(月) 16:42:39 ID:Y6Fh7V3J
 * * * * *

 この港町には多種多様な人種が存在している。
 軍港にたむろする白人黒人の水兵、街角で怪しげなクスリを売っている中東人。
 そして、チャイナタウンを根城とする中国人。
 華僑、と呼ばれる彼らは、比較的古くからこの町に居住し、有力な一大勢力となっている。
 それだけに大陸からの新参者からは頼りになる同胞と見られ、手続きの正規不正規を問わず多くの本省人が訪ねてくる。
 うら若き姑娘、フェイ・ファの場合は一応正規の手続きを取っての入国であった。

 フェイ・ファが来日した目的は婿探しである。
 彼女の一族は武術家の家系であり、母親も少林拳の使い手であった。
 その母が日本からやって来た空手家と恋に落ちたのは、もう随分と昔の話である。
 結局その恋は周囲の猛反対で実らなかったが、母にある決意をさせることになった。
 もし自分に娘が生まれたら、日本人の格闘家と結婚させようと。
 フェイ・ファは生まれながらにして、結婚相手の条件を極度に限定されている可哀相な少女なのだ。

 彼女にとって、母の命令は絶対的なものである。
 それでも彼女は結婚相手となる男に、自分なりに定めた理想を追求していた。
 すなわち、容姿端麗であること。
 そしてある程度の経済力を有すること。
 この2つだけは、本国にいる友人に自慢するためにも譲るわけにはいかなかった。
 そんなフェイ・ファが面白い情報を耳にしたのは、この町のチャイナタウンに立ち寄った時であった。
 来月開催される格闘技大会を制すれば、会社社長の座と美しい御曹司が手に入るらしい。

「なんだそりゃ」
 フェイ・ファは驚いたが、同時に絶好の機会だとも考えた。
 上手く行けば社長の身分と見目麗しい婿が転がり込んでくるのだ。
 これは自分が追い求めてきた理想に限りなく近いのではないか。
「なかなかにいい」
 一人頷いたフェイ・ファは、さっそく噂の美少年がどの程度の物か品定めに出向くことにした。

 * * * * *

 下校時間になり、直人は津之宮しのぶにせがまれるまま街へと出かけた。
 街に用事があるわけでもなかったが、真っ直ぐ家に帰る気にもなれなかったのだ。
 母の顔を見ると、嫌でも格闘技大会のことが思い出され気が滅入る。
 それに学校帰りにデートするのは、津之宮とかわした約束の一部なのであった。
821バトル・ドールズ ◆3sbd5sPUYo :2009/01/26(月) 16:43:26 ID:Y6Fh7V3J
 何をするともなく適当にぶらついていると、波止場へ続くメインストリートに出た。
 そろそろ夕刻ということもあって、平日にもかかわらず通りは人でごった返している。
 そんな中、2人は前方に人集りができていることに気付いた。
 何かの観衆なのか、時々声援が上がっている。
「なんでしょう?」
 観衆の顔付きからして喧嘩沙汰ではなさそうだ。
 大道芸人がアクロバットでもやっているのかもしれない。
 津之宮は興味津々な顔になると、直人の手を引いて駆けだした。

「ちょっとゴメンね」
 他人の体をコントロールするのは津之宮の十八番である。
 気を逸らしている人間をどかせることくらい朝飯前なのだ。
 観衆を掻き分けて前列に出た2人が見たものは、喧嘩沙汰ではなかったが、限りなくそれに近いものであった。

 通称『殴られ屋』という商売がある。
 ボクサー崩れなどが己の体を好きに殴らせ、それ相応の対価をいただくのだ。
 無論ディフェンス技術を使って相手のパンチを避けたりするが、自分からは一切攻撃しない。
 今どき殴られ屋とは珍しいが、目の前の光景は珍しいで済まされるようなものではなかった。
 8オンスほどのグラブを着けたサラリーマンと対峙しているのは、まだ若い女だったのだ。

 浅黒い顔に穏やかな微笑が浮かび、理知的な目は澄んでいる。
 眉間に赤いビンディを付けているところから見て、彼女はインド人なのであろう。
 そのとおり、彼女、サラサムはインドからやって来た留学生だった。
 日本文化を学ぶ毎日は楽しかったが、やがて折からの不況のため本国からの援助は途絶えがちになった。
 たちまち窮地に陥ったサラサムだったが、留学生が就ける職など簡単に見つかる訳がない。
 このままでは異国の土になると考えた彼女は一計を案じた。
 それが殴られ屋であった。

 客の持ち時間は1分。
 その間彼女は逃げ回り、攻撃を掠らせもしない。
822バトル・ドールズ ◆3sbd5sPUYo :2009/01/26(月) 16:43:58 ID:Y6Fh7V3J
 そしてラスト10秒だけ、彼女は一切の抵抗を止め、好きに殴らせてあげるのだ。
 ストレスを発散させて満足した客は、ニコニコ顔で紙幣を支払ってくれる。
「アリガトネ」
 手を合わせて微笑むサラサムの体には、ダメージなど一切残っていない。
 ヨガの達人である彼女は、特殊な呼吸法で体を鋼鉄のように硬化させることができるのだ。
 8オンスのグラブは彼女を守るためのものではない。
 客の拳を守るためのプロテクターなのである。

 今や持ち時間も残り僅かとなったため、サラリーマンは左右の拳をムチャクチャに振り回し始めた。
 サラサムは細く長い呼吸で波動を高め、全身の筋繊維を膨張させていく。
 腱は関節と関節を強固に結びつけ、全身の骨格を一つに固めていく。
 へなちょこリーマンのパンチを受けるには、それだけで充分だった。

 パスンパスンと顔面やボディにパンチが命中する。
 端から見ていると、一方的ななぶり殺しにも思えるが、その実サラサムは蚊が刺したほどにも感じていなかった。
 ところが。

「やめてぇっ」
 悲鳴を上げて2人の間に割り込んできた人間がいた。
 勢い余ったリーマンのパンチがその人物の頬を捉える。
 その人物は、見るに見かねて飛び出した直人であったのだ。
 ひ弱な直人がもんどりうってアスファルトに転がった。


「どうしてあんなことしたのですか?」
 サラサムは柔和な笑みを浮かべ、津之宮の膝枕に寝たままの直人に尋ねかけた。
 その内心では、商売の邪魔をしてくれた彼に、殺意に近い感情を抱いている。
 津之宮の介抱で、直人はようやく意識を取り戻したばかりだった。
「ん、よく分からないけど……女の子が一方的に殴られてるところなんか、見ていられなかったんだ」
 サラサムは「ほぅ」という顔になった。
 これまで会ったこの国の男ときたら、どいつもこいつも自分と寝ることしか考えていなかった。
 もしくは浅黒い肌に好奇心を向けるくらいで、後は丁重に無視してくれるのが普通だった。
 こんなに優しい言葉を直接掛けて貰ったのは初めての経験だったのだ。
823バトル・ドールズ ◆3sbd5sPUYo :2009/01/26(月) 16:44:32 ID:Y6Fh7V3J
「お願いだから、もうこんなことは止めてよ。そのうち体を壊しちゃうから」
 自分より遙かに弱い相手が、自分の体のことを心配してくれている。
 そのことがサラサムの心を動かした。
 優しい言葉に感動した。
 というよりは、目の前の美少年をこれ以上悲しませたくなくなったのだ。

「では、もう止めることにしましょう。しかし、生きていくためには新しい仕事を見つけなくては」
 失業したばかりのインド人美少女は、腕を組んで思案顔になった。

 * * * * *

 津之宮と別れた直人は、帰宅途中にあるガード下に立ち寄っていた。
 私鉄の特急電車が通過する度、轟音と共にガタタンガタタンという振動が伝わってくる。
 ここは直人にとって特別の場所であった。
 裏通りに当たり、車の通行が閑散としているため、昼間は結構広い子供の遊び場となっている。
 それが夜になると様相が一変する。

 ガード下には何本ものロープが垂らされ、昼間は子供がぶら下がって遊ぶそれに、今はサンドバッグが吊されていた。
 ドシッ、ドシッ、ドシッっと重々しい音がして、吊されたサンドバッグが跳ね回る。
 半パン一丁の男たちの動きは、一幅の絵を見るように鮮烈だった。
 夜のガード下は、子供広場から格闘技のジムに早変わりするのだ。
 しかも、格闘技の中でも一番荒っぽいと言われるムエタイのジムにである。
 ジムを経営するのは本場ラジャダムナンから招聘されたタイ人だ。
 最初は直人の母が、なんとか息子に格闘技を仕込もうと開いたジムであった。

 組技中心のグラップリングは非力な直人に向いていない。
 ハッキリした体重制度があり、打撃技がメインである。
 選手層が薄く、直人にも上位に食い込める余地が残されている。
 ムエタイは、直人に少しでも興味を持って貰うのに恰好のセレクトに思えた。

 しかし直人の格闘技音痴は絶望的であった。
 更に、ムエタイのメイン技は首相撲、即ち直人が苦手なグラップリングであったのだ。
 せっかく設立したジムだったが、直人の母が手放すのにさほどの日数を要しなかった。
824バトル・ドールズ ◆3sbd5sPUYo :2009/01/26(月) 16:45:24 ID:Y6Fh7V3J
 だが、それでも招聘されたタイ人は母国に帰らなかった。
 ムエタイを日本に根付かせるため、私財を投じてガード下のジムを設立したのである。
 今では日本キックボクシング連盟の上位ランカーを何人も輩出し、タイのタイトルを狙えるところにまで来ている。
 しかし当時は悲惨な状況であり、責任を感じた直人も暇さえあれば立ち寄り、あれこれと手伝いしたものであった。
 周辺の掃除、グラブやサンドバッグなどの補修、ストップウォッチ係、直人はできることを一生懸命頑張った。
 その頃の悲惨を思えば、現在の隆盛振りが嘘のようである。
 そしてオーナーは成功した今も、「初心を忘れず」として、練習場をこのガード下から移さないでいるのだ。

「わぁっ、ナオトだ、ナオトだ。ナオトォ〜ッ」
 目聡く直人を見つけた娘が、嬉しそうに手を振って迎えてくれた。
 オーナーの娘、ムエである。
 ムエとはあちらの言葉で“対人格闘技”を意味する物騒な単語だ。
 すなわち“ムエタイ”とは“タイの格闘技”という意味になる。
 強い子に育つようにと父が願って付けた名前であった。

 かつて、ジムの手伝いをしていた直人の重要な仕事の一つに、ムエの子守があった。
 他の日本人にはあまり慣れなかったムエも、不思議と直人にだけはよく懐いた。
 一人っ子の直人にとってムエは妹も同然であり、今では家族同様の関係になっている。
 そんな直人だけに、ムエの天真爛漫な笑顔の底に、憂いの感情が隠れているのを見逃さなかった。
「どうかしたの、ムエ?」
 学校で何かあったのかと、直人は優しく先を促す。
 ややあって、ムエが口を開いた。

「ナオト、お婿に行っちゃうの?」
 スポーツ新聞でも読んだのか、ムエは既に格闘技大会のことを知っていた。
 妹相手に嘘を言う気にもなれず、直人は正直に答える。
「うん、大会の優勝者とね。多分、相手はケイスになると思うけど」
「……ムエも。出るぅ」
 ムエが珍しくだだをこねた。
「ダメだよ、ムエまでそんな危険な大会に出るなんて。絶対にダメだ」
 直人は即座にはねつけた。
 それでもムエは引き下がらない。

「やだ、やだ、やだ。出るったら、絶対出るのっ」
 ムエは駄々っ子そのままに激しくかぶりを振る。
「直人はムエの大事な人だから、ムエも直人の大事な人になるぅっ」
 そう泣き喚くムエの目には、一片の迷いも浮かんでいなかった。
825名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 16:48:23 ID:Y6Fh7V3J
これまで美少女格闘スレで書いていました
嫉妬スレは今年に入って初めて存在を知ったという超初心者ですw
上手く嫉妬が出せるかどうか分かりませんが、長い目で見てください
826名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 17:26:55 ID:iwDu4TO7
>>825
GJ!。やっぱ職人さんは偉大だわ
更新楽しみにしてますね。

ここの荒らしはかなーり粘着質ですが気にしないでください
827名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 17:31:34 ID:Y6Fh7V3J
>>826
さっそくのレスありがとうございます
レス番が動くのをビクビクしながら待っていたのですよw
最初が好意的なレスでホッとしました
何とか頑張りますので、今後も応援お願いします
828名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 17:38:36 ID:vLQNwGxQ
これは斬新だな
格闘技と嫉妬の融合とは盲点を突かれたようだ
続きを楽しみにしてるよ
829名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 17:54:49 ID:Y6Fh7V3J
>>828
そう期待されると身が引き締まります
うまく嫉妬させるコツとかあればご指導下さい
こう言う時にはどこのスレでも先達だけが頼りですから
830名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 18:15:31 ID:iQccDTDN
>>828
七戦姫っぽい設定で斬新ってw

バトルもの好きだから期待してるし、こちらはキャラが死にそうに無いから
安心して読めそう
願わくば完結まで書き続けてくれることを期待
831名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 18:17:08 ID:p+nG5eq0
なんか空気読めないで悪いんだけど、どう見ても「七戦姫」の内容にしか見えんのだがこういうのってありなのか?
832名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 18:20:57 ID:Y6Fh7V3J
>>830
そんなアニメとかあるんですか?
深夜アニメとかあまり見ない方ですのでw

あと、残念なお知らせですが、ドールズたちがやるのは殺し合いですし
直人をものにするためには、命さえ惜しまないような健気な女の子たちばかりですので……
833名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 18:24:16 ID:vLQNwGxQ
>>832
いつもの“彼”だから触っちゃ駄目だ
こうやって書き手さんに忍び寄って来るんだ
834名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 18:26:55 ID:2omhDw+G
>>832
乙続きたのしみです
けどあんまり投稿以外でレスしないほうがいいかも
835名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 18:43:11 ID:Y6Fh7V3J
>>834
嬉しくてつい語っちゃいました
黙った方が良さそうなので回線切りますね
期待に応えられるよう、続き頑張ってきます
836名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 18:56:26 ID:Lh/wQ8H5
無理せずにやってくらはい
837名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 19:36:05 ID:OWLTbeAd
ムエかわいいよ、ムエ
GJすぎる
838名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 19:41:42 ID:F8QVtrKF
アホか
839名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 19:52:25 ID:j5uG9RNJ
>>アホか


荒らしのボキャブラリーは早くも尽きたようですw
作者さん、安心して頑張って下さい
840名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 20:23:04 ID:8P+TmaSF
設定丸パクリでも構わんのね…
さすがにいただけねーわ
まぁ俺がNG登録しとけばいいだけの話か
841名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 20:34:54 ID:a8zojq2V
>>840
面白い作品が投下されてみんなで楽しく盛り上がってるんだ
スルーするなら荒らしのお前だけが黙ってしてろや
言わなくてもいいことを一々レスするな
842名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 20:40:56 ID:r66E7xPl
>>835
GJ、個性的なヒロインばかりで楽しく読ませてもらいました
ただ、あんまりヒロインの数を多くすると纏まりが付かなくなる怖れも
嫉妬風味を出したいのなら、いっそ2人くらいに絞って宿命の対決風に仕上げた方がよかったかも
続きに期待してます
843名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 20:48:17 ID:iHdhwOlN
パクリとか言ってる奴って、またノントロ事件を蒸し返したいだけなんだろ
ウナギってば、何とか話題をSSから逸らそうと必死なんだからw
844名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 20:55:05 ID:8P+TmaSF
>>843
ノントロの件はどーせいつものループってことで飛ばし見したからいまいち把握してないんだが、
よくよく考えて見ればノントロのような件があるからこういうケースもありってことなのね

途中の「皆口直人の彼女でいる限り、津之宮しのぶは彼を殺さない」のところであまりのデジャブにねーよwwwと思ってしまったんだ

とりあえずスレ汚しスマソ あと俺は鰻じゃねぇぞw
845名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 21:03:52 ID:n3XKBWLK
>>あと俺は鰻じゃねぇぞ

分かってる、鰻じゃなくウナギなんだろw
いいから失せろよ
846名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 21:05:40 ID:L8nYZT6f
はいはいわかったからもうそのネタは終了〜
847名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 21:23:09 ID:GDMDsjHu
例え昔に似たような過去作があるとしても、今いる住民のほとんどは知らないんだし
知ったかクンから偉そうに古参ぶられるのはハッキリ言って不愉快だよ
俺にとっては初見の面白い作品だから応援する
それだけだ
848名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 21:24:55 ID:5VPGYXI/
>>825
SSキタァー(゜∀゜)ーー!!!!
GJです

久々に盛り上がってきましたよ
849名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 21:26:57 ID:fVPnjsT4
女の純粋な嫉妬はとても美しい。

男はきもい
850名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 21:32:25 ID:GDMDsjHu
それと、仮によく似た過去作があるとしても、俺はそのSS読まないことにする
読むことで不快になりたくないし、住民としては現役の作品の方が大事だからな
851名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 21:38:44 ID:lm+Uo3d7
女の子の嫉妬は癒されるよね 
852名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 21:40:22 ID:jihdiUF9
久しぶりに嫉妬スレ覗いたわww

なんか俺が嫉妬スレを去ったのもノントロが滞り
ましてやパクリ作品が堂々と投下され出した頃だな

あの頃に荒らしも増えてスレの魅力が皆無に思えたな
なんでこのスレだけ異常に荒れてんだ?

まあ要するに、また去ることになりそうですノシ
853名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 21:52:58 ID:cSGRIXTY
>>まあ要するに、また去ることになりそうですノシ

君がいなくなってもスレは何の損失もないから安心して
ましてやノントロに罪を着せるような人間には、こっちだって用はないからノシ
つか、このスレって久し振りに覗く奴が大杉
854名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 22:11:54 ID:Sa/b7H8X
ここまで全部オレの自演
855名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 22:16:30 ID:+L7FWTn4
>>854
いや
君の力量では無理だよ
856コレ見てちょっと落ち着け。。。。。:2009/01/26(月) 22:37:18 ID:eZaoUs0y
      /::l i ::/ ::/  ::           ` 、
       /::ル:|/ ::/  ::ム /           \
       !::| .V ::/ :://               .',
       |::V__l/:V            ::ハWハ ハ
.       `T.T~| ::/          ,::∧ ::|   |  :|
.        | | ::| /     /'  ::/| :/ | :i    |  :|
          | l ::/ :: ´ :λ  ::/│:/  j /'ー- 、,| :|::|
        rL / ::/    :} { ::/,,.イ:/  //  r'テi`|:メ :|
       _rく\ト ::/ ::i :::| |::に勹:/、 // イ:::::lミ l/ :|
    イ:ノ rヘヽト、 :: ::/1 ::l |':{::::::}リ  /   {i ::ノ イ |
   / ::iハ \ヽトv ≠ノ ::/ レ'!;;::У /    .~'~ / :/
  l :i l ::ヘ  ヽ:: :: ̄  ;/ :/~`      ´    ,' ;:/ `ヽ
  |::i | ::ハ . >- -,イ' .ヽ、     ー‐'  イ ;:イl   ',
  |i :ト! :| ::ハ   ,' //     > 、 __   イ:! ;:/ リ   i
  |ハ| .Y| ::| |  | /イ   ` ー-、  , ─ | ! ;:/      i
  l!ヘ | | ::!:|  l |::|   ∪       |  :|     ,'
   ヽヽ|7::フ/   レ7::|~\         i|  :|     ,'
     | ::7/   | )::|、 \ ヽ/    i|  :ト    i
     ノ:://   | (|: :((.  i| / c   ,彳 :||    i
    ソ:ノi′   iヘ_)): :)) ´,j=====彡´/ ;:/;|    |
   ,rン'|:|    lヘ: : : ((_.〆: : : : : : : : : :/ ;:/ ;:i    i
     リ.    ,' 人: :|`‐'--ー-、,,__,,,/ ;:/;:j;:ナ    i'
     |    ノ/ |`>-┴'ヽ、`ー 4 _ト ;/| ;l/{    .i
     i    / 丿 : : : : : :  `~´ ̄ | ;:|::| ;| .|    ,'
     i   ,/ /: : : : : : : : : : :    | ::|::| ;| .|    i
     `ー.'/;: : : : : : : : : : : : : : :  | :|:::|:;|.│    i
      / ̄´⌒'ヽ、: : : : : : : : : : :  ヘ| リ、|     ,'
.     ,'       ヽ: : : 、: : : : : : : : : : : :Y    ,'
.     ,'         \: :ヽ : : : : : : :'': :.イ    ,'
     i           ヽヽ : : : : : : :_.,イi     !
.     ノ           .Y~⌒ `` ̄  i     !
    /!            ',       i    !
    | !             ',       ;    !
   ヘ !             ',      ',    !
    ハ              ! c     ',´  !
    |', ',             .!      ./i   ',
    { ', '., ヽ          ! ._ノ   / i   ',,
―――) ', 'v        し'  l______/_ノ  ,rーヘヽ、,,,、_ ___
     し.', (    .、     /     / 、' ゝ \,\\`i,
       ヽ     ヽ   /      Y .ヘ〜弋  ト、ト、ト'
        \    ._ , '         \_)   `-' \.)' 
857名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 22:44:23 ID:PLzBPxJD
仮に『七千姫』とかいう作品が『バトル・ドールズ』に似ているとしてもだ
ここまで見てると知らない住民が圧倒的みたいだから別に問題ないんじゃないか
古い過去作品を持ち出してとやかく言うのは、端から見てても言い掛かりにしか思えない
古参の住民はスルーするかリメイクとして割り切って楽しめばいいだろう
858名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 22:45:11 ID:GOoI1BSJ
>>854
いや、ここまで全部僕ちんの自演
859名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 23:20:20 ID:tX7rUOy8
>>814
スレの下、感想から先に読んじゃったけど、普通にGJじゃないか
舞台は横浜かな?
俺の地元でもあるから楽しく読めたぜ
860名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 23:25:41 ID:f5Pd7AEO
別の場所であの続きを読めた俺は勝ち組
861名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 23:40:03 ID:3h8N5djO
偽者(予定)がトリップ解析を始めました
862名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 23:54:41 ID:3h8N5djO
七戦姫の第1話だけ読んでみたけどほとんどそのまんまじゃねーか
863名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:10:21 ID:coKtovyW
http://dorobouneko.web.fc2.com/SS/20070302_1.html
2008/08/22 更新?で緑猫氏の作品ですね

見た感じ、新参者と言ってるところから確信犯なのでしょうけど
864名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:18:08 ID:FOSjQ6MH
投下された作品を素直に楽しめない人って、なんか見ていて滑稽というか哀れだな
人の足を引っ張る人生って、面白くないだろうに
865名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:22:40 ID:FPyP6jzu
>>862>>863


857 :名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 22:44:23 ID:PLzBPxJD
仮に『七千姫』とかいう作品が『バトル・ドールズ』に似ているとしてもだ
ここまで見てると知らない住民が圧倒的みたいだから別に問題ないんじゃないか
古い過去作品を持ち出してとやかく言うのは、端から見てても言い掛かりにしか思えない
古参の住民はスルーするかリメイクとして割り切って楽しめばいいだろう
866名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:42:51 ID:D4/FRxWP
>そんなアニメとかあるんですか?
深夜アニメとかあまり見ない方ですのでw

確信犯すぎワロタ
867名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:46:44 ID:w88Swa3j
ひょっとして863の作者さん自身ですか?
負け惜しみみたいで惨めなんですけど
見ていられませんので、よかったら止めて貰えません?
868名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:52:30 ID:HdH1w1LP
さっそくこの調子だけど、バトルドールズの作者さんは気にしないで
この荒らしは一過性の麻疹みたいなもんで、直ぐに飽きますから
しかしウナギはあっちに付いたりこっちに付いたり、節操のない奴だな
スレを荒らすためなら敵である緑猫さんまで擁護するのか
869名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:53:29 ID:Z1mBH84C
楽しめればいいとか言ってるやつは頭がお花畑としか思えんね
最初にこの短編とかでオマージュとか付け加えるならまだしも、最低限のルールというものもないのか
このスレも地に堕ちたものですねぇ
870名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:56:28 ID:D4/FRxWP
>>868
もう素直に認めろよ
純粋におかしいと思ってる奴だっていっぱいいるんだよ

ウナギって奴一人のせいにするのも疲れただろ?
871名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:57:56 ID:HdH1w1LP
>>869
すまないが日本語で頼むw
君のウナギ語はどうも分かりにくくていかん
872名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 01:03:04 ID:CVjBUnc/
>>870
もう素直に認めろよ
純粋に面白いと思ってる奴だっていっぱいいるんだよ

ウナギって奴一人を敵にするのも疲れただろ?
873名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 01:06:48 ID:GibQVFAG
七戦姫ってのが話に上ったので読み進めてみたが見れば見るほど同じ文章が出てくるな
トライデント氏や黒ング氏に続き今度は緑猫氏をターゲットに定めたようだな
特定の作者を貶める事でスレを荒らすやり口はいつも通りという事か
874名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 01:11:30 ID:oESHViVK
パクり作品を投下して新参を喜ばせたいだけなら
美少女格闘スレに帰ってくださいお願いします
875名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 01:15:06 ID:t/A+D5xM
>>873
って指摘したらウナギウナギって叩くんだぜこのスレの他の住人
上で叩かれてる中に俺入ってるけどもうアホかと
どう見ても盗作ものなのに面白ければいいとか最低限のマナーすらねぇのかよ
俺もそんなに長くいるわけじゃねーがこのスレにいるなら七戦姫ぐれーは知ってるだろ
しかも美少女格闘スレなんつーもんはないんだが名前が違うのかね?
あーもうやだやだ
876名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 01:20:44 ID:D4/FRxWP
>>871
>>872

1人で深夜の巡回お疲れ様ですwww
877名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 01:31:30 ID:cthrv4n3
そういえば、トライデント氏の桜荘の最終回まだぁ?
どうせ、投稿された途端に

投稿

ウナギ 批評

ウナギ 自作自演で叩く

住民スルーできない

という流れが予想できるな

で、これを指摘したら、偽者が桜荘にようこその最終回でも投稿して

偽者が最終回を投稿

ウナギ、偽者を褒めまくり

トライデント氏より偽者の方が面白かったと書き込みが連発される


ってことが大体予想される。てか、ウナギイヌは本当に低学歴の知能犯ですな
高卒の俺でも簡単にある程度予想できる
878名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 01:37:44 ID:s+QIDJJg
>>873>>874>>875>>876
ウナギ君、でいいのかな?
似たような題材なら似たような展開にも普通だろうに
だいたい異世界で繰り広げられるファンタジーと横浜(?)を舞台とした現代格闘技ものじゃ
パクリ自体が成立すまいよ
両者は全く違うお話だと思うがな
それにこれがNGだと言うのなら、「最初の絵」はもっとダメだってことになるぞ
879名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 01:40:39 ID:wxK8s3qC
ここまで作者擁護はほぼ単発のみwww
880名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 01:45:01 ID:gQKY1pCW
>>877
君は伝統芸能を理解できないほどの無教養者かね?
一つの型を寸分違えずにそのまま後世に伝えていくことは
身勝手な改変を加えることより余程難しいものなのだよ
最近の高校では、そう言う大事なことを教えてくれないのかな
きちんと授業に出ていれば、そんな恥ずかしい発言はできないはずだよ

と思わせて、言外でトラの投下を牽制している>>877もやっぱウナギなんだろうなぁ
ああ、もういやだ
881名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 01:47:18 ID:D4/FRxWP
>>877
>トライデント氏より偽者の方が面白かったと書き込みが連発される

クソ新参共のせいでな
元ネタ知らずに楽しめたらいいんだという低脳ぶり
882名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 01:49:53 ID:wxK8s3qC
>>881
そもそも新参なのか?w
投下後のコメも殆ど自演にしか見えないんだがw
883名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 01:56:26 ID:3SWZW0fp
>>863のSS読んだけど、なんか冗長でテンポが悪すぎ
よく言えば丁寧な描写なんだろうけど、文章がくどくてこういう場所で公開するには向いていないんじゃ
古参の人たちには悪いけど、さらさらっと読めて、グイグイ引き込まれるバトルドールの方に軍配が上がるな
確かに「七人の侍」は評価高いけど、展開がのろくて途中で飽きてしまう
現代じゃやっぱスカッとした「荒野の7人」の方がウケがいいんじゃない
884名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 02:00:50 ID:M1fuFqw0
どこのスレでも同じだけど、新しい住民に対して古参が愚痴り始めたら末期だわな
愚痴るなら非難所とやらで好きなだけ愚痴ってれば?
書けもしない連中が作品についてとやかく言うほどみっともないことはないぞ
885名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 02:19:46 ID:7EAa982f
みんな全く指摘しないが気付いてないだけ?
郁→イクハ、由奈→ユナハ。
他のも見比べばわかると思うが、名前まで一緒じゃんw
これをパクリといわずなんというのか…w

まあGJしてんのは荒らしだけか…。
886名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 02:25:55 ID:D4/FRxWP
結局アホの1人芝居に踊らされただけかw
いつもの事ながら
887名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 04:19:39 ID:iodGETGc
なんでこのスレはこうなっちまったんだろう……
888名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 04:52:08 ID:Rv+Gky+N
これまで全部、おれの自演
889名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 05:14:59 ID:lLQSht2s
>>887
確実にいえるのはヤンデレが流行ったあたりから空気がガラッと変わったこと。
明らかに人が増えたと同時にそれまでの空気を無視して熱病みたいな書き込みが増えた。
今はもう荒らしとそれを構う奴、その空気を楽しむ奴、昔を思って未だに残る奴、自演や工作に疲弊して敏感になりすぎてる奴、流れて来た奴
しか残ってない。最近の東方だっけかアレの流行かたと荒れ方にデジャヴを感じた。
890名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 07:15:20 ID:GHP6rVJo
なんで気付かないのかって…

そもそも七戦姫という作品を全員が読んでて、みんながファンであるという前提で語られてもな
今いる大半の住民は戸惑うだけじゃないか
どれだけ器の小さい話をしてるんだか
891830:2009/01/27(火) 09:22:29 ID:Zy8DBEjw
俺は>>828がまとめサイトにも載ってる作品に似てるのに「斬新」とか書いてるから
何言ってんのwって書いただけなんだが?
しかも後半で作者へは期待してる旨、書いてるのに……

何でいつもの彼とかウナギイヌみたいになってんの?
892名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 09:34:55 ID:GibQVFAG
>>891
もう1回七戦姫読み返してみそ、似てるなんてものじゃなくてそっくりそのまんまだから
つーか擁護してる奴は途中まででいいから面倒でも一度七戦姫読んでもらいたい
その上でまだ擁護できる奴なんて余程語学力欠如した奴か、
ID変えながらスレを荒らしてるいつもの人(=パクった本人)だけだろ
893名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 10:01:45 ID:wnlN+uzW
別に、パクっても面白けりゃいいじゃん。てかそれでパクリとかいってたら
キモウトやヤンデレスレのほうがパクリまくってるじゃん。
894名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 10:46:21 ID:G10fG1JN
>>877
まさにその展開通りになりそうだな
ウナギはアホだから、その程度のことしかやれなさそうだ

>>880なんかは真っ先にウナギイヌが反応してきた
わかやすい奴だな
895名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 10:52:04 ID:xuPGatjO
別にパクリかどうかは関係無くこのスレがいつものように荒れてるだけで十分なのであった
896名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 12:01:10 ID:7EAa982f
別に最初の絵最後の絵を認めるとかそういうんじゃないけど、あれはまだ設定一緒じゃね?っていう疑惑レベルだからまとめサイトにあると思うんだ。
けど今回のは設定とかいうレベルじゃなくて同じ作品じゃんw
荒らしだと思うけど、おもしろけりゃいいじゃんとかいうやつはせめて保管庫みてからこいよ。
保管庫作品全部何回か読み返したら戻ってこいよ。
897名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 12:02:38 ID:7EAa982f
すまん。さげ忘れた…
898名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 12:20:51 ID:rvzrjNQa
っていうか、SSの話題以外は全てスルーしろ
899名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 12:23:44 ID:wxK8s3qC
ここまでパクリ擁護は単発のみ
900名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 12:27:51 ID:D4/FRxWP
>>896
付け加えると「面白ければいいじゃん」っていう奴も
パクリ野郎の自演、もしくはそれに同調した荒らしだ
901900:2009/01/27(火) 12:29:28 ID:D4/FRxWP
完全に荒らしって書いてあるなww
勘違いした、スマソ
902名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 13:36:26 ID:qR56RuVR

女の子がヤキモチ焼くのがいいのに、修羅場メインばかりが多いな
なによ この泥棒猫!!
903名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 14:09:09 ID:Pb5XHMv2
どうみてもパクリです
本当にありがとうごさいました
904名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 14:12:27 ID:GHP6rVJo
古参の人って、ここに投下された作品は全部が読まれて全部がマンセーされてるって思ってないか?
と言うより、しなければならないなんて思い込んでいないか?
今は学園コメディがウケてるようだし、七戦姫とかのリアリティが無くキャラに感情移入しにくい作品は特に敬遠されてるんじゃ
緑猫氏は古手の職人だし功績もあるから、大事にしたいってのは理解できるけど
古参の住民からリスペクトを強制される筋合いはないよ

あと、あからさまに名前とかがそっくりなのもアレだ
不幸な最期を迎えた戦姫たちを、平和な現代に転生させて人生をやり直させてやろうっていう、作品に対する最高のリスペクトが隠されているんじゃ?
上手く言えないけど、作品読んでてそんな気がした
905名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 14:24:42 ID:wxK8s3qC
>>904
はいはいスレ荒らしご苦労様です
906名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 14:30:38 ID:Ac/GYwsq
これだからこのスレはやめられない

ある作者に狙いを定めて徹底的に貶めた。
スレの空気は悪くなり作品投下がどんどん減っていった。

トリップを解析できた作者の作品の続きを勝手に書いた。
偽者だと発覚した時にそれに乗じてスレを荒らす事も予定の内。

一目見てパクリだと判る露骨なSSも投下した。
当然パクリ論争が勃発するのでそれに乗(ry
現在進行中。

昔に戻れるなんて思わないことだ
907名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 14:41:59 ID:WOx7qn0u
なんつーか、風の谷にナウシカがいないようなスレだな
まあ本物の嫉妬好きな住人はガイルのように投下をじっと待ってるんだよ
908名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 15:14:49 ID:Z6TA6Q8L
このスレ最悪になってしまったな…
あの頃に戻ってほしいと切実に思っているよ…






パクりとかマジあり得ないんですけど…
勘弁してくださいよ
909名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 15:51:23 ID:GHP6rVJo
一回七戦姫読めとか命令されても、大半の住民は読まないだろうし
読まない限りは存在していないも同じだからぱくりとか言われても関係ない
面白そうな作品の続きを楽しみにするのがそんな非難されるようなことなのかな
それよりこれからの展開に期待しようよ
何キロも槍を投げたり、山を崩したりの力は無さそうだから安心して楽しめると思うよ
910名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 15:58:12 ID:HJwkylXz
面白そうだからという擁護がしつけぇな
こいつら頭に脳みそはいってるのか?w
911名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 16:02:28 ID:u/nOQtyo
初期と比べてここまで劣化したスレも珍しい
912名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 17:29:49 ID:GHP6rVJo
ここまでペシミストが多いスレも珍しいな
古参住民の懐古主義は水を澱ませて腐らせる原因にしかならないのに
ウルトラセブンは不朽の名作だけど、現役のファンにとってはメビウスとかのが重要なんだよ
913名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 17:33:11 ID:D4/FRxWP
そろそろウザい
914名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 17:35:20 ID:7bimqGbg
懐古厨がどーのこーの古参がどーのこーのと逝ってる奴が多いけどそういうことじゃないだろ
作品をそのまま丸パクリしてることが問題なのであって、
たまたまパクられた作品が去年の8月を最後に更新を途絶えてる比較的前の作品だったっちゅー状況なのに
古参がどーのこーのと論点すり替えるバカが多すぎ
915名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 18:09:08 ID:GHP6rVJo
言うに事欠いて、今度は七戦姫の作者を悪者にするのか
論点をすり替えようとしているのはそちら側では?
議論に負けそうだからと言ってもあんまりだ
とんでもない連中だな、懐古主義者ってのも
916名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 18:11:19 ID:wxK8s3qC
>>915
お前頭悪いだろw
917名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 18:12:57 ID:zfIoM/9T
どこをどう読めば緑猫氏を悪者にしてるのか
意味ワカンネ
918名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 18:21:36 ID:D4/FRxWP
彼はもう末期だからしょうがない
919名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 18:23:54 ID:Z6TA6Q8L
このスレに来てる奴ら皆、どうしようもない奴らばっかだな。少しはこのスレをなんとかしようとする気はないのか?







まぁ、そんなこと言っても無駄なんだろうな…
バカのせいだよ…
920名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 18:31:12 ID:oESHViVK
毎度のレスでageつつ、さらに
幅をとりまくるあんたも十分どうしようもないな
921名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 18:32:48 ID:vH3aTNoF
糞スレage
922名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 19:17:26 ID:5xB484KN
相も変わらずスルーを知らない我々なのであった。
923名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 19:39:29 ID:s1TDOGie
SSを投下されただけで自作自演で流すとは流石だな
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944名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 19:57:50 ID:jftolFf7
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嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ ウナギイヌ
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945名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 19:58:53 ID:KQHJiICM
お前暇なんだな
946名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 20:59:02 ID:LfHPZo5P
頭おかしいだろ
947名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 21:11:11 ID:GHP6rVJo
やれやれ
遂に発狂者まで出てしまったか
メンタル面が弱いな
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960名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 23:01:35 ID:aupLUVq5
どーなんですか、これ?
961名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 09:38:11 ID:xt4Bwwpn
削除人さん来たね
962名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 11:48:34 ID:jXPyW5kR
おまえら昼ドラとか好きなのか?
963名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 23:51:22 ID:Mu2tV/IW
クソスレ乙
964名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 01:32:38 ID:1gt7TwW0
(((((゚゚∀゚゚)))))
965名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 23:37:22 ID:t+gnZFi5
ワーォ!!
966名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 21:25:32 ID:wuvVZKds
久しぶりに来たがもう誰か次スレたてた?
967名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 19:11:24 ID:91ljny0x
とっくに立ってる。荒らしが立てた偽スレと本物のスレの二つある
968名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 15:52:50 ID:c+D7Uxyn
避難所もあるよ
969名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 13:22:04 ID:Ynslpwki
うめようかしら?
970『オナホとヤンキー』 ◆uC4PiS7dQ6 :2009/02/21(土) 15:46:24 ID:Ynslpwki
1
 太陽ポカポカ良い天気。冬もグッバイ二月の後半。先走りな気温はうなぎ登りで絶好調。
 鞄を持ち、教室を出て、学校を出て、校門を出る。高一最後のテストを終え、気楽な一人暮しがスタートした我が家へと向かう。
 父親が単身赴任で他県に行き、母親も付き添いで着いて行ったのだ。だからボクは自由。家で、部屋で、何をしようが自由なんだ。だから、だから……
 昨日代引きで届いた初めてのオナニーホールを使ったって、誰にもバレないし文句も言われない。
 今日のテストに支障が有ると駄目だと思い、昨日は必死に我慢した。でも……もうフリーダム!! ストライクフリーダムだ!!
 お小遣三ヶ月分の高い物を買ったんだから、どれだけ良いのだろうと気持ちを高ぶらせ。
 オナニーホールで童貞卒業しちゃうなんて、ちょっと恥ずかしいなぁって考えながら、家の玄関を開けるために鍵を差し込んだら、
「あ、れっ?」

 既に開いてた。

「どうしっ、て……」
 気が狂いそう。だってそうだよ。今朝、ボクは、確実に鍵を掛けた。だったら?
 両親じゃない。車が無いよ。
 泥棒じゃない。玄関から入らないよ。しかも開けっ放しだし。だったら……だったらっ!!
 唯一合い鍵を持ってる、サキちゃんしか居ないじゃないか馬鹿っ!!

「もうっ、なんでいるのっ!?」
 靴を脱ぎ捨て、急いで階段を駆け上がり、自室のドアを押し開く。
 すると一人。キャスター付きの椅子をクルリと回し、こちらに座ったまま向き直る一人の女性。
 髪は長く美しく、クリムゾンレッドに染められ。瞳は切れ長に、天然カラーのレッドアイズ。
 制服を着てても目を引く抜群のプロポーションに、違反と時代錯誤な足首まで届くロングスカート。
 加えて口を三日月の形に吊り上げ、幼馴染みの不良少女が、瀬戸山サキが、ボクの部屋で微笑んでた。

「おかえり、勇人(ゆうと)」

971『オナホとヤンキー』 ◆uC4PiS7dQ6 :2009/02/21(土) 15:46:51 ID:Ynslpwki
2
 なんで今日? なんで今日なの!?
 鞄は手を離れて床に落ち、身体は勝手に硬直を決定。
「ゆーと? 久し振りに会った幼馴染みにさ、お茶も出してくんねーの? そんなんじゃオレ、悲しくて悲しくて……ふふっ、切っちまいそうだぜ♪」
 サキちゃんが愉しそうに弄ぶのは、まだ一回も使ってないオナニーホール。
 否貫通の筒状になってるソレを左手に持ち、右手には大きめの裁ち切りハサミを持つ。刃を広げて中心部を挟み、力を込めればすぐに切れる状態。
 いつもなら帰れって追い出すけど、昨日買ったばっかの高いオナホを人質にされたら……
「わかっ、たよ。何か飲み物持って来るから、ソレ……元の所に戻しててよ?」
 ジュースくらい安いもんさ。

 部屋から出て、階段を下り、冷蔵庫に残ってたコーラをコップに注いで、二人分手に持つ。
「ふぅぅっ、はぁぁっ……」
 そして深呼吸。一つ、二つ、三つ。整理する。
 ボクとサキちゃんは幼馴染みで、ボクは小学生の頃サキちゃんが好きだった。
 でも中学生になってしばらくすると、サキちゃんは急に荒れ出し、言葉使いも悪くなって、終いにはボクをパシリ扱い。
 そしたら好きだって気持ちも薄らいでって、今じゃ隣に住むムカつく不良少女A。
 いっつもボクをチビって馬鹿にしてっ!! 確かに150センチは小さいかも知れないけど、180センチ近く有るサキちゃんがデカ過ぎるんだよっ!!
 最近は会話すらして無かった。どこでも無視したし、家にも上げなかったから。
 だいたい、サキちゃんと幼馴染みってだけで、怖がって誰も話し掛けて来ないんだよ。そんなだから友達もいない。サキちゃんと居ても、良い事なんてないんだ。
 さっきだってそう。ボクがお茶なんて出さないって言ったら、間違い無く『名器の品格SE(15750円)』を切り落としてた。使い物にならなくしてたよ。
 でも、でも今だけ……機嫌を取って、無傷で救出するんだ!!
 その為に今だけ、小学生の頃に心を戻して、笑顔で、愚痴を聞いてあげる。
「よしっ!!」
 そう決めて、そう覚悟を決めて、再び部屋に入ったら、

「遅かったなゆーと? それとわりぃな、待ってる時間、ヒマ、でさ……」
 壊れてた。
 壊されてた。
 机の上に、転がってた。
「つい、つい……なっ? 切っちゃいないぜ? ただ、思いっきり裂けちまってるけどな♪」
 ローションなんて使われて無い。
 女性器を模った挿入口は、太いマジックを無理やり深くまで差し込まれ、中間位置まで容赦なく裂けてボロボロ。
 サキちゃんは、この女は、笑いながら使い物にならなくしたんだ!!

972名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 15:49:42 ID:Ynslpwki
今回はここまで。
次でエロ入って終わりです。
973名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:04:41 ID:Ynslpwki
スミマセン。どうやら、スレの主旨を勘違いしてたようです。見当外れな話しを書いてました。
これは、保管庫に入れて頂かなくて結構です。
もともと埋めネタだったんで、このスレは責任持って埋めます。
本当スミマセンでした。
974名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:05:06 ID:Ynslpwki
埋め
975名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:12:17 ID:Ynslpwki
埋め
埋め
976名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:12:52 ID:Ynslpwki
977名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:13:24 ID:Ynslpwki
978名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:13:46 ID:Ynslpwki
埋め
979名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:14:25 ID:Ynslpwki
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982名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:15:33 ID:adtQCpsC
エロ続きマダー?チン
983名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:15:56 ID:Ynslpwki
984名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:16:43 ID:Ynslpwki
985名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:20:07 ID:Ynslpwki
>>982
本当にスミマセン。
次スレに投下しなくてホッとしてるぐらいなんで。
986名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:20:34 ID:Ynslpwki
987名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:21:00 ID:Ynslpwki
988名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:21:55 ID:Ynslpwki
埋め
989名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:22:35 ID:Ynslpwki
990名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:23:00 ID:Ynslpwki
991名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:23:36 ID:Ynslpwki
埋め
992名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:24:01 ID:Ynslpwki
993名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:24:31 ID:Ynslpwki
994名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:25:20 ID:Ynslpwki
埋め
995名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:28:04 ID:Ynslpwki
996名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:28:57 ID:Ynslpwki
997名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:29:30 ID:Ynslpwki
埋め
998名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:30:22 ID:Ynslpwki
999名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:30:59 ID:Ynslpwki
1000名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:31:02 ID:adtQCpsC
自  努力が足りない       親元帰れば?    「我々の若い頃は、」   ワガママ   身の程を知れ 
己          学生気分が抜けていない    世の中舐めてない?        怠けているだけ   他 
責  成功してる人間もいる    エセ弱者   個      働かざるもの食うべからず            力
任          社会のお荷物         性         自立しろ      言い訳文句ばかり  本
  全力で頑張ればなんとかなる お前はまだ恵まれている  幸   いいご身分ですね          願
     社会のせいにするな           親          福        屁理屈で自己正当化
   税金納めてから物を言え   自業自得 の   昔のほうが酷かった 他人に迷惑をかけている自覚が無い
豊かさゆえの        自分の力で     脛       義務も果たせないのに     社会人失格
   五体満足のくせに    這い上がれ      / ̄ ̄ ̄\ 権利ばかり主張する   で、君に何が出来るの?
        夢と現実の境界線が引けない   / ─    ─ \           他の国よりはマシ
未来は自分で掴む物               /  <○>  <○>  \   苦労してるのはみんな同じ    
        我慢が足りない          |    (__人__)    |              
 欝(笑)        口だけ達者        \    `⌒´    /   「君の代わりなんて
   国が傾く原因          世間    /             \      いくらだっているんだよ?」
                               甘えるな
10011001
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