歴代ライダー主人公が兄弟だったら

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プルルルルルル……

巧「…はい」
ヒビキ『その声は巧か? た、大変なんだ!」
巧「ヒビキ兄か。どうした」
ヒビキ『いや、もう、大変、大変なの! 助けて! 寒い!』
巧「…切るぞ」
一真『ヒビキ兄! 俺が言う!』
真司「ちょっ、巧! 切っちゃ駄目! あんなのでも兄なんだから!」

真司「はーい、代わったよ」
一真『あ、あああ真司兄。ヒビキ兄が」
真司「うんうん。どうしたんだよ」
一真『バーってきて、ドッカーンて、そしたら、ボーって!大変なゴドニバッダガバッダガァ」
真司「えっと…」
翔一『一真! オンドゥルってるオンドゥルってる!』
雄介「真司…代わるよ」

雄介「どうしたの?」
翔一『うん。電話口だと説明しにくいから。とりあえず…来てもらえるかな。
   ヒビキ兄の服持って』
雄介「どこ?」
翔一『三丁目の廃工場』
雄介「うん、わかった」
翔一『ごめんね』
1252/4:2006/10/24(火) 22:00:48 ID:hpaFW61T0
カチャリ……

巧「どういうこったよ」
真司「みんな、夕飯の買出しだったはずだよな」
雄介「うーん、よくわかんないけど、助けに行った方がよさそうだね」
総司「誰が行くんだ」
雄介「俺、掃除当番だ」
真司「俺も洗濯当番なんだよなあ」
巧「4時から「思い出の80年代歌謡曲スペシャル(再)」があんだよ」
総司「…行ってくる」
巧「ってー! なんで俺だけ殴んだよ!」

(数十分後)

ヒビキ「たっだいまー」
一真「あー、疲れた」
翔一「大変だったねえ」
総司「……」
真司「おかえりー」
雄介「…総司、どしたの?」
巧「顔色悪いぞ」
総司「いや…」
1263/4:2006/10/24(火) 22:02:35 ID:hpaFW61T0
ヒビキ「いや、ほら、さ。こないだ(>123)総司が言ってた奴」
雄介「ああ、誰だったかな……とか言ってたの?」
一真「うん。あれ、三丁目の兄弟だった」
真司「って。あの不良兄弟?」
巧「確か、なんか腕が寒そうなカッコしてる連中だよな」
一真「俺らが通りがかったら、弟の方がさ、暴れてたんだ」
翔一「いつもみたいにね」
ヒビキ「すごい悪夢見たらしいのよ。いきなり体がでかくなって青くなって」
巧「シュールな夢だな…」
一真「で、暴れだして」
翔一「お兄さんの方も、「光は絆かあ…お前はいいよなあ…。
   どうせ俺なんか…一生見ることはできない…」とかヤバいかんじに笑って」
真司「一緒に暴れたってわけだ」
雄介「うーん、きっかけは新しいけど、オチはいつものパターンだね」

真司「それで、ヒビキ兄の服なんだ」
一真「うん」
雄介「変身しちゃったんだ…」
翔一「しちゃったんだな、これが」
巧「止めろよ! ていうか変身すんならお前ら二人のどっちかにしとけ!」
翔一「だって、止める間もなく飛び出しちゃったんだもん」
一真「目にも止まらぬ速さだったよな! やっぱヒビキ兄はすげえや!」
ヒビキ「えへへ」
総司「えへへ、じゃない。ヒビキ兄の被服費がどれだけ家計を圧迫しているか…」
雄介「でもさあ、総司」
翔一「そもそも、ねえ」
真司「あの二人がグレた原因って」
巧「あー、そうだったな…」
一真「そうだな、諸悪の根源は…」
ヒビキ「お前じゃん」
総司「う…」
1274/4:2006/10/24(火) 22:03:42 ID:hpaFW61T0
総司「……」
翔一「静かになっちゃったね」
真司「柄にもなくへこんでんのかな」
巧「そんなタマかよ」
一真「あ! 俺、加賀美呼んでこよっか?」
ヒビキ「やめれ」
雄介「逆効果だよ…」

雄介「そういえば、その後どうなったの? とりあえずヒビキ兄がこらしめたんだよね」
翔一「それが、憑き物が落ちたようにおとなしくなっちゃって」
真司「へ? あの二人が?」
翔一「いや、弟の方だけだけど」
一真「おとなしくなったっていうか、ほがらかになったっていうか」
ヒビキ「ニコニコしてたよな」
雄介「…珍しいこともあるもんだねえ」

プルルルルルル……

巧「あん? 三原か? どうした。…はあ? 変な夢? お前と真理と草加の
  昔の友達が? 巨大化? 誰だよ。…太田?
  助けてって言われても…そんな奴知らねえっていうかわけわかんねえ…」