歴代ライダー主人公が兄弟だったら2

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700名無しより愛をこめて
神崎事件から一週間後のハカランダ。
侑斗に憑依したデネブが、総司とスパゲティ対決をしていた。
「おばあちゃんが言っていた。ナポリタンを極めれば、和風パスタを制すると。」
「意味が分からない。でも、自信や気迫は感じる。だから、負けるわけにはいかない。」
二人が調理に入った頃、匂いに釣られて良太郎がやってきた。
「いい匂い。ねぇ、あの二人何してるの?ひよりちゃん、教えて!」
「ナポリタン対決だと。僕は審査員を頼まれた。」
対決だと聞き、モモタロスが急に良太郎に憑依。
「なあ、俺も混ぜてくれ。」
「良太郎か。いいだろう。」
「彼は友達だからな。認めよう。」
てなわけで、三つ巴のナポリタン対決開始。総司はエレガントに、
デネブは家庭的に、モモタロスは大胆に調理。半時間後、ナポリタン完成。
「兄さんのは否の打ち所がない、完璧なもの。だが、それ故面白みに欠ける。」
「ひより、厳しいな。さすがは俺の妹。」
「デネブのはあったかくておふくろの味だ。ただ、兄さんのに劣る。」
「やはりな。侑斗の為に、頑張るよ。」
「モモタロス。玉葱とピーマンの切り方が雑すぎる。だが、味は三つの中で最高だった。」
「え?」
「つまり、モモタロスの勝ちだ。意外性で攻めてくれた。」
「おっしゃあ!」
「モモタロス。侑斗の為に、ナポリタンの作り方教えてくれ。」
こうして、対決は意外な幕引きで終わった。