川 ゚ -゚)謳われない戦争のようです

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7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
本当に俺らはすぐに出撃の用意をさせられた。
隊長の墜落を引きずったままの疲労した心身を一刻も早く休ませたいところだったが、状況が状況だった。

機体の整備班も修羅のような形相で燃料、弾薬の補充を行っている。
しかし、普段の演習の時とは違う。彼らだって必死なんだ。

ナガセの顔は見なかったが、きっと疲労の色を浮かべているはずだ。
彼女は一番ショックだっただろう。警戒を怠った彼女が悪いと言ってしまえば、それでカタがつく。
しかし、俺とチョッパーも彼女のような状況になっていたかもしれない。
たまたま――本当に偶然彼女がそうだっただけなのだ。

整備兵の一人に渡された飲料を流し込み、すぐにF-5に搭乗する。
照りつける太陽に汗が滲むが、それを気にしている余裕は無いようだ。

(`・ω・´)<<ブレイズ、発進します。>>

<<了解、幸運を>>

俺の後に、チョッパー、ナガセがいるのを確認してから、俺はスロットバーを上げ、
離陸に必要な速度まで機体を滑らせる。

操縦桿を上げ、離陸。
本当の戦争が始まる。