>記者Maiコラム:電車の光景 東京人は行儀がいい=北村和巳 /東京
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> 東京に赴任して間もなく2カ月。ささいなことだが、東京の人は行儀がいいと感じている。
>通勤電車の長い座席に、7人掛けなら、きっちり7人が座っている。
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> 当たり前のことだ。だが、前任地の名古屋では違うことが多かったような気がする。
>いくら立っている人がいようが知らん顔で、7人掛けを6人、ひどい時は5人で“占領”している。
>駅の柱には、「7人掛けの座席は7人で利用しましょう」と呼び掛けるポスターが張ってあったほどだ。
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> もちろん乗車時間の長さや混雑の度合いに違いはある。
>とはいえ、名古屋の地下鉄に乗るたびに腹を立てていた私には新鮮だった。
>東京では、お年寄りや幼子を連れた母親に席を譲る人も多いような気がしている。
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> 「江戸で培われた他人を思いやる伝統を発揮し、選手、観光客等を温かくもてなす」。
>都が2016年夏季五輪の招致に向け、今月発表した「基本方針」の中に、こんな一文がある。
>電車の光景が、それなのかと感じるのは、まだ東京初心者だからだろうか。
毎日新聞 2006年5月27日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tokyo/column/news/20060527ddlk13070276000c.html