三鷹署が別人携帯に警告電話…三鷹女子高生殺害
東京都三鷹市で私立高3年鈴木沙彩さん(18)が刺殺された事件で、警視庁は
11日、三鷹署が事件当日にストーカー相談を受け、警告のため3回かけた電話
の所有者は、逮捕された無職池永チャールストーマス容疑者(21)=京都市右京区
=ではなく、同容疑者の友人だったと明らかにした。
池永容疑者が事件当時持っていたのは別の携帯電話で「三鷹署から電話があったこと
は知らない」と供述。襲撃の直前、帰宅した女子生徒に三鷹署員が安否確認の電話を
した際も、生徒宅の室内に隠れて会話の様子を聞いていたが「誰と何を話しているの
かは分からなかった」という。
警視庁は、生徒が三鷹署に相談した事実を池永容疑者が認識していなかったとみて、
犯行に至る経緯を捜査。11日、現場近くで刃渡り約15センチのナイフが地表に
刺さっているのを発見、凶器とみて調べている。
警視庁によると、女子生徒は事件当日の8日午前、両親と三鷹署を訪れて被害を相談。
三鷹署員は池永容疑者の連絡先として説明を受けた携帯電話の番号に午前中に1回、
午後に2回かけたが、応答がなかったため、折り返し連絡を求めるメッセージを
留守番電話に残した。しかし、この番号は池永容疑者が以前、友人から借りて使って
いた電話で、生徒が今年6月ごろから着信拒否していたのも同じ番号とみられる。
友人は着信に気付いたが、未登録の番号からだったためメッセージを聞かず、
池永容疑者にも連絡していなかった。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20131011-OHT1T00100.htm