>>3昔の日本では、大晦日を迎えるまでには沢山のしなければならないことがあった。
1.支払い。昔は日用品をツケで買い年末に清算していた。この支払いが出来るかが庶民の一番の心配ごとだった。
2.大掃除。家中のチリを払い、障子を張替え、畳を干す。最後に神棚や仏壇の拭き掃除。
3.すべてが終わると年越しそばを食べて一年の無事を喜びあい、新しい年が無事迎えられることを神仏に感謝しお酒を飲んだ。
年末に外出先で知人に会ったとき、これらのすべてのことを念頭に「今年もいよいよ終わりですね。大晦日を迎えるまでいろいろ大変でしょうが、
お互いにがんばりましょう。どうぞ良いお年を(無事大晦日が迎えられますように、夜逃げなどしなくて済むように)」と挨拶した。
こうして庶民は大変な思いをして新年を迎えたので「明けましておめでとう」の挨拶に喜びと神仏への感謝の気持ちが込められていた。
新年には何をさておいても、無事年を取ったことを氏神様に報告していたのが、現在の元旦の初参りの習慣の始まり。