【紅芋キロロ】読谷村について語ろう!【返還地がいっぱい】残波4号瓶目

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870オレこそ助だ ◆u/YWF.tjWk:2009/09/27(日) 11:48:48 ID:8OPVkVeE [ sannin29206.nirai.ne.jp ]
海が見たくなった。
助手席には小さな緑色の身体に、亜熱帯の自然から命を受継ぎ光沢を放つ冬瓜。
都屋漁港に車を乗り入れ、白波がリーフの先で踊るのを眺めてから食堂に入った。
海鮮専門の店だった。中は昼時の客で騒がしかった。
一番高い海鮮定食を頼み、厨房へと向かう従業員の後を目で追う。
人の良い、純朴そうな中年男と2人の初老の女性が手際よく調理中だった。
しばらくして出てきた料理は、グルクンの唐揚げ、魚汁、刺身盛り合わせ、もずく酢など。
きれいに平らげた。美味しかった。グルクンは明らかにイマ魚だったし、刺身も良かった。
会計に行くと注文をとった女性は見当たらず、しばらく待たされてから、厨房からおばちゃんが出てきた。
「すいませんっ、お待たせしました」
私はニッコリ微笑んで
「繁盛していますね。次はゆっくり食事できる時間に来ます」と500円玉を一個出した。
それを見たおばちゃんは、数枚ある注文票から1枚を選んで
「『ぜんざい』ですねっ、350円です」
私は釣りをもらうと店を出た。車に乗り込む前に店の中を見ると、
TVに夢中の爺さんの「ぜんざい」を食べてる手が宙に浮いたままになっている。
番組の内容までは分からなかった。