【きちゃりー】八幡東区〜Part20〜【高見地区】
そこで救いの手を差しのべたのは
「北九州水道局」
でした。
他の自治体にも打診はありましたが
「カンボジアは地雷の国」
というイメージが強く、首を縦にふる自治体は
なかなか現れませんでした。
主にJICA(独立行政法人 国際協力機構)の技術協力プロジェクトに
参画することにより、まず首都プノンペン、人口約120万人において、
2003年から2006年にかけて浄水場の整備や水道管設置に
大きく貢献しました。
その結果、以前は半日以上断水していた水道が
24時間供給されるようになりました。
さらに2007年からは、カンボジア王国の主要都市
シェムリアップ市
シハヌークビル市
バッタンバン市
プルサット市
コンポンチャム市
カンポット市
コンポントム市
スバイリエン市
などでも同様の技術協力事業を行っています。
また、現地に北九州水道局員を派遣するだけでなく
カンボジア王国からの研修生を北九州市に受け入れ、
人材育成にも取り組んでいます。
もちろん困難もありました。
暴動に巻き込まれ、滞在していたホテルを焼け出されたり、
帰国日前日の夜から翌日朝の出発ギリギリまで
浄水場の捜査手順の確認をしたりと、
現地での技術指導には、その国のならではの
トラブルとの戦いもあったのです。
この技術協力のおかげで、プノンペンでの漏水率は
2009年の時点で6.2%まで激減しました。
東京は3%
これは世界最高水準。
ロサンゼルスは漏水率9%、
ロンドンでも26.5%
という数値。
プノンペンでの漏水率がいかに優秀か。
この数値でハッキリわかります。