北九州市教委は26日、市立緑丘中学(門司区)の男性教諭(35)を
「暴力を伴う指導、常軌を逸した暴言で生徒に著しい苦痛を与えた」として懲戒免職にした。
教諭は卓球部顧問で、判明しただけで部員延べ約20人がけがをし、
うち4人が通院治療を受けたほか不登校になる部員もいた。
また、事実を一部知りながら「自分の立場が悪くなる」と市教委に報告しなかった校長(53)も
「管理能力に問題がある」などと3カ月の減給(10分の1)のうえ、
教育センターでの研修(12月1日付)を命じた。
市教委によると、教諭は01年度から顧問となった。
同7月から試合中に殴ったり、突き飛ばしたりし、
練習中にもみぞおちを手で押し続けるなどの暴力行為や、
「退部するなら絶対に差別する。この裏切り者」などの暴言を繰り返していた。
今年8月以降では腹痛を訴えるなどした1年男子2人が、
それぞれ過敏性大腸症候群、自律神経失調症と診断された。
うち1人は「今でも(暴行が)夢に出てくる」と話しているという。
今夏に主将になった1年男子は日常的に平手打ちを受け、
「お前を死ぬところまで追い詰める」などと言われ、
顔面の筋肉がけいれんするチック症状を発するようになった。
教諭は「部活のことを家で話すな」と口止めしていたが、
事情を知った父母は9月末に保護者会を開き、校長に教諭の転任を求めた。
教諭は10月9日から自宅謹慎中で、市教委の聴取に対し
「部を強くし、勝つ喜びを与えたかった」と話しているという。
教諭は01年度にも生徒への暴行が問題となり、市教委の指導を受けていた。
校長は02年度以降も教諭が暴力を振るっていたのを知りながら、市教委に報告しなかった。
このため父母が10月初めに、市教委を訪問。
同月末には「教諭を免職にしてほしい」との要望書を提出した。
(長いの一部省略。全文は引用元を御覧下さい)
記事の引用元:
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031127k0000m040137001c.html