■□■ 富山県高岡市民集まれ Part60 ■□■

皆は最近高岡駅へ行った事があるか。
新しき駅に最新式ステンレス電車、更に自動改札機の準備が進み、
大都会さながらの設備となっておる。然し、街の賑わいはどうか。
此処に来て、高岡駅前の再生が困難である事が一層鮮明となった様に思えてならぬ。
高岡市民にも倦怠や喪失感、北陸新幹線や都市政策に対する
鬱屈したわだかまりが広がっておる。何たる惨状であるか。

駅前に於いてはデュオビルの解体が始まっておる。跡地は暫定駐車場である。
ステーションビル、駅前ビルは既に無く、アドニスビル、読売会館等、
高岡の黄金期を支えた大型建築群も順に解体されるであろう。

さて、先日のテレビ番組では、小樽の街が急激に衰退し、
結果的に昔の建物が保存され、人気の観光地となったいう内容を拝見した。
然し、高岡は此れとは異なる様相である。未来の高岡にあるのは、
古き良き繁栄の面影で無く、平たい土地ばかりの様に思えてならぬ。
実にやりきれぬ。私は秋の夜長にパック酒の熱燗と細かく刻んだ味醂干しを肴に、
古き良き高岡を想い、束の間の感傷に浸るのである。

デュオビルの跡地は看護学校ですよ？