――事実上、現職田中知事支持か――
■「旧勢力、古い県政への後退狙う」
日本共産党長野県委員会は10日、8月6日投開票の長野県知事選挙について、『古い県政への後戻りは許さず、県政の改革をさらに前進させる立場から、独自候補を立てない』などとする見解を発表した(しんぶん赤旗7月11日)。
長野県知事選挙は事実上、田中康夫現知事と村井仁自民党前衆議院議員との一騎打ちとなる情勢で、共産党の見解は実質的には田中氏を支持するものと見られている。
見解はまず、
「県民が知事を変え、日本共産党の建設的な提案、県民と世論と運動もあり、県の予算が大型公共事業から教育、福祉、くらし重視に大きく変わった。
そして、県民が反対したダムの中止、小学校全学年での三十人規模学級の実現、乳幼児医療費の就学前までの無料化、道理のない『同和行政』の終結など県民の世論が県政を変えてきた」と、
この6年間の田中氏のもとでの長野県政の前進を評価した。
しかしその一方で、田中氏が「高校統廃合を強行する姿勢」を見せたことや
「民主党の次の内閣にくわわり、その後、新党日本の党首を兼任」したことなどについては、
「県民の利益や思いと大きく矛盾するものであり、党として田中康夫氏を支援できない」とした。
だが、「自民党・旧勢力は、今回の知事選で利権県政の復活、県民不在の古い県政への後もどりをねらって」いると警戒感を強調。
「以上の経過から、日本共産党は、古い県政への後戻りは許さず、県政の改革をさらに前進させる立場から、独自候補をたてず自主投票とする」と結論付けた。【今出川通信7月11日】
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