新潟市官製談合

新潟市官製談合で初審判、国や県発注工事の談合も指摘




　新潟市発注工事を巡る官製談合事件の第１回審判が１６日、公正取引委員会審判廷で開かれ、公取委は、大手ゼネコンの「鹿島」（東京）、「大成建設」（同）などが新潟県を舞台に、国や県発注工事でも談合を繰り返していたと指摘。その調整役を両社の幹部や地元大手建設会社の役員らが務めていたとして、その実名を読み上げた。

　公取委の準備書面によると、１９９９年入札の国道トンネル工事では、地元の大手建設会社が共同企業体（ＪＶ）の一部として、受注を希望した。しかし、同社は受注できなかったため、鹿島の幹部が調整役となって落札したゼネコンと話し合った結果、工事価格の２８％を地元大手が請け負う、いわゆる「裏ＪＶ」契約を結んでいた。

　また、昨年入札の県立新発田（しばた）病院の新築工事では、受注予定だった大成建設のＪＶが予備抽選で落選したため、受注した別のＪＶが、お礼として７００万円を準備し、大成建設に支払ったという。

　鹿島、大成建設の調整役は、新潟市内だけでなく、県内にも影響力があり、他の業者から商品券を贈られていたとも指摘されたが、両社とも「コメントは控えたい」としている。次回審判は１月１７日。

2004/11/16/22:10　読売新聞　
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041116i212.htm

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