積水ハウス、名古屋でまた全面敗訴

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1まちこさん

 ●20メートル超す建築禁止 名古屋地裁が仮処分決定


 ◆東区白壁のマンション 景観利益認める

 名古屋市教委から町並み保存地区に指定されている同市東区白壁で建設中の八階建て分譲マンション(高さ約三十メートル)を巡り、周辺住民が「景観を破壊する」として、高さ二十メートルを超える建物の建築禁止を求めた仮処分申請で、名古屋地裁(早川真一裁判官)は一日までに、「町並み保存の趣旨と矛盾する」として、事業者の大手住宅メーカー「積水ハウス」に建築差し止めを命じる決定をした。

 決定では、住民が景観維持を求める権利として景観利益を認め「景観利益を侵害する限度で差し止めを求めることができる」とした。住民側代理人の弁護士によると、東京・国立の通称「大学通り」沿いに立つ高層マンションを巡る訴訟で、昨年十二月に景観利益を根拠に一部撤去を命じる判決が出ているが、仮処分決定は初めてという。積水ハウス側は一日、決定の取り消しを求める保全異議申し立てをした。

 仮処分決定は「長きにわたり行政と住民の努力が積み重ねられてきた地域で、高さ三十メートルのマンションが建てられることは町並み保存事業の趣旨に反する」とし、市教委が保存要綱などで設けている「原則として建物は二階以下」とする「修景基準」についても、行政指導としながら一定の拘束力を認めた。

 さらに、このマンション建築を認めると、住民や行政による町並み保存の意欲は途絶えてしまう可能性があり、開発の歯止めがなくなって高層マンションが立ち並ぶことにもなりかねないとした。

 マンションは白壁地区中心部の料亭跡地に昨年十二月着工され、現在、地下の駐車場部分だけが完成している。同地区は江戸時代の武家屋敷跡地の一角。

 山口英大・積水ハウス広報部長の話 「工事は関係法令を順守しており、白壁地区の景観やたたずまいにも最大限配慮している。裁判官に理解してもらえなかったことは遺憾だ」
2まちこさん:2003/04/03(木) 03:43 ID:aJ1TBTN. [ pvl2h.eagle-net.ne.jp ]
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