アークススレッド　6号店

入社間もない頃、店長に呼ばれた。
夕日の眩しい店舗裏の駐車場でタバコを吹かしながら彼は言った

「俺も入社したての頃はなんでこんな仕事・・・と思っていたよ
　でもな今は違う！地域のお客様の食卓を俺達が守っているんだ
　本州チェーンの魔の手はもうそこまで来ているんだ！」

店長と２人で熱く語ったのは初めてだった。聞けば彼は毎日来店する
お客様の顔を全て覚えているらしい、さらに凄いのは買い物カゴを見れば
瞬時に総額が判る様になったとの事。５０円均一の前日は気持ちが高ぶって
眠れないなどなど・・・

いつしか僕は泣いていた。

つづく

そんなある日の事だった
仕事を終えて帰ろうとすると店長が「今日これから暇ならちょっと付き合えよ、軽く飲みに行かないか？」
店長と俺はある居酒屋に向った。
よくある普通の居酒屋だ、学生アルバイトらしき女の子がとても元気良く挨拶している。店長も初めての店らしい。
たわいのない話をして二三杯飲んだ所で店長がアルバイトらしき女の子を突然怒鳴りつけた。
「おいコラ！灰皿交換せんかこのクソブスが！」
とってもカワイイ感じの女の子だったが店長は今にも殴りかかりそうな勢いで怒鳴り続けている、ヤバイどうしよう、なんなんだこの人・・

つづく

つづき見たい？誰も居ないなら辞めるが

>>826
「本州チェーンの魔の手」
昔、釧路の大楽毛にあった本州マート、思い出しちゃった

>>827
サービス業はそういう人多いよね

あっ

つづく

826　つづき

そして僕は入社以来考えていた思いを初めて店長にぶつけてみた。

「店長確かに僕たちの仕事はお客様の食卓を守っているかもしれません
　しかし売り場を見渡せば、半額のものばかり選ぶ客。日替わりの特売
　品しか買わない客・・・・そんな光景ばかりじゃないですか！」

店長はしばらく考え込んでいたが、少し強い口調でこう話してくれた。

「君はまだ若いからな・・昔ウルトラマンの最終回を見たことがあるか？
　最後の強敵ゼットンにウルトラマンはやられてしまうんだ。あの時は
　必殺のスペシウム光線も効かなかった・・」

つづく

メモ帳に下書き、コピペして一気にうｐしれ。
いちいち面倒くさい。つか、つまんね。

↑とか言ってるお前もつまんね

>>829 本州マートナツカシス　大楽毛生まれの俺

早く続きが読みたいです…

832 つづき

「あの時ゼットンを倒したのはアラシ隊員だったんだ。つまりうちの会社で
　言えば魔人ブウを平社員でも倒せるって事さ」

店長！魔人ブウって・・・まさか？

その日から僕は生まれ変わった様に仕事に燃えた。品出しドリフトや
ブラインド値付けはもちろん、阿修羅の前出し・深夜のプライベート
クリンネスチェックなど。そして暇があればWikipediaで商品知識を
覚えた。

そして・・・不調だった構成比も上がり、秋には前年比１１５％の二桁を
達成した。

つづく

てすと

827 つづき

だめだコイツ・・
しつこく女性店員に文句をいい続ける店長を見て俺は思った。
ただのクレーマーと化した店長をなだめなんとかその場を収めた俺はその女性に連絡先を教え店長を連れ店を出た

つづく

839 つづき


あとでわかった事だがこの男、普段は地域社会に貢献とかお客様の為に！とか言ってるクセに自分が客になるととにかく威張り散らすらしい、近所のゲーセンでUFOキャッチャーの景品が取れないと店員に難癖を付けて暴れて警察のお世話になった事もあるらしい、やれやれ最低のダメ人間だ。
それから数日経ったある日
例の居酒屋の女性店員からメールが来た。
助けて貰った礼がしたいので一緒に食事でもという内容だった。
きたぁ！！あんな綺麗なお姉さんといろんな事が出来るかも知れないという思いで俺の胸は高鳴った！
しかし・・これが悪夢の始まりとは知る由も無かった。

つづく