http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn01060733.html呉市のタクシー会社に、安芸灘大橋で陸続きの下蒲刈町や蒲刈町への車の手配を頼むいたずら電話が相次ぎ、迎えに行った車が空車で引き返す被害が出ている。
無駄足を踏まされたうえ、橋の通行料も負担させられ、「この不景気に死活問題」と悲鳴を上げている。
被害を受けているのは、本土側のタクシー会社では、島に最も近い呉市仁方桟橋通の仁方タクシー(松本俊明社長)。
いたずら電話は、昨年一月に橋が開通して以後、月に一〜三回で、これまで二十回近くかかっているという。
若い男性の声で島に多い姓を名乗り、呉市をはじめ、JR広島駅や広島空港などの行き先を告げる。
ところが、約束の場所に車が着いても現れず、連絡先として聞いていた加入電話や携帯電話は、使われていない番号などで、後からいたずらと分かる。
二日にも、「呉市内まで」と予約が入った。約束した蒲刈町の田戸桟橋に客は姿を見せず、携帯電話にかけると、この時は若い男が出て、「ばーか」と言ったという。
同社は、配車室の電話をナンバーディスプレー対応にしたり、橋の料金所の手前で確認の電話を入れたりするなどの自衛策を講じている。
しかし、警戒するあまり、たまたま客が確認の電話に出られなかった場合にも、運転手が不審に思って料金所手前でUターンするケースも出ているという。
同社は、橋の往復通行料(千四百円)や本来なら客からもらえるはずの料金などを含め、被害総額は約十万円になるとみている。
運転手の一人は「常連客でないと、島に行くのは不安」とこぼす。松本社長も「運転手たちが疑心暗鬼になり、島のお客さんとの信頼関係にも影響しかねない」と頭を抱えている。
アホだろ?