■鳥取県警■の旅費や食糧費に関する情報公開

＜鳥取情報公開訴訟＞非開示支持し１審取り消す　広島高裁 [ 07月27日 14時18分 ]
毎日新聞社
　鳥取県警の旅費や食糧費に関する情報公開を巡り、情報公開条例施行規則を改正して警部補以下の氏名を非開示処分にしたのは違法として、市民オンブズ鳥取（代表・高橋敬幸弁護士）が同県の片山善博知事に処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が２７日、広島高裁松江支部であった。赤西芳文裁判長は「警部補以下の氏名開示は一般的な危険を内在している」として、氏名開示を命じた１審・鳥取地裁判決（昨年６月）を取り消し、同オンブズ側の請求を棄却した。

　鳥取県の情報公開請求を巡っては、同オンブズが０１年８月に鳥取地裁に起こした訴訟で１、２審とも原告が勝訴し、「全面開示」判決が確定。今回の訴訟は、県が１審判決直前の０２年４月に条例の規則を改正して「警部補級以下は非開示」とし、０３年４月に別の情報公開請求をした際に「非開示」とされたため、同オンブズが起こしていた。

　１審判決は、確定判決が“有名無実”となる条例の規則改正について「問題はない」としたが、警部補以下の氏名の非開示については「（開示された）職員の権利が不当に侵害される恐れがあるとはいえない」と判断。非開示には「（警察官に対する）具体的な危険性の立証が必要」とした。【久野洋、小坂剛志】

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