高濃度の臭素化ダイオキシン 大阪湾や瀬戸内海で検出
ダイオキシンと似た毒性を持つことが注目されている臭素化ダイオキシンの汚染が、
瀬戸内海や大阪湾周辺に広がっていることを、摂南大の太田壮一助教授らが
31日までの調査で確認した。
中でも岡山県の水島港周辺で採取した海底の泥からは、環境省が実施しした
全国調査の最大値の10倍以上という高濃度の臭素化ダイオキシンが見つかった。
今後、発生源の解明など詳しい調査が必要になりそうだ。
太田助教授は「周辺に多い化学物質工場などが発生源とみられるが、詳しいことは
分からない。他にも汚染の激しい場所が存在する可能性もある」と指摘している。
研究グループは2002年、大阪湾と瀬戸内海沿岸の17カ所で海底の泥を採取し、
含まれる臭素化ダイオキシンを分析。水島港近くの泥から1グラム当たり1万6000ピコ
(1ピコは1兆分の1)グラムの臭素化ダイオキシンを検出した。
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/00/detail/20040731/fls_____detail__028.shtml