男性歌手と娘。が絡むパロディ小説書きます。

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43ピストル
「あれ、上履きが・・・イジメ?」剛達が団結会をしてる横で吉澤が下駄箱を開けて靴が無いのを見て
悲しそうに呟いた。
そして次の瞬間、剛、岡田の二人が国分を蹴り飛ばして吉澤の足元を倒れた。
「そこの変態が犯人です」
「ひとみさんの御靴の香りを嗅ごうなんて真似をしたのを現行犯で取り押さえました!」
岡田と剛がここぞとばかりに言う。
「ひでーぞ。仲間じゃないのか」
「お前はもう除名だ」国分の訴えをあっさりと剛が言い返した。
「靴の臭いかいでどうするの?それって意味あるの?男なら誰でもするの?男はいつもそういうの
 考えてんの?」吉澤は不思議そうな顔をして聞いた。

「ああ無垢だ」
「なんてかわいーんだ」
(・・・凶暴と聞いたが純粋なんだな。これはおとしがいがあるな)岡田を剛は口に出して
感想を言ったが、光一は頭でそのような事を考えていた。

「みんながするわけじゃないけど、そーだね。僕にとっては言わば山登りさ。そこに山があれば昇る。
 僕はそこに靴があるから嗅ぐんだ」そう言いながら国分は眼鏡を直した。
「フーン。でも俺のは嗅がないで。覚えられたくないし」そう言うと吉澤はその場を立ち去った。
44ピストル:02/05/21 01:06 ID:???
「おっはー、ひとみちゃん。みんなが友達になりたいって」安倍は吉澤を見つけると声を掛けた。
(なつみ以外の女ってどうも苦手なんだよな)
「どうも、昨日男に馬乗りになって暴れたバカでーす」吉澤は心では思いながらも笑顔で返事をした。
「アハハ。でも怖くなかった?」
「いやね。正当防衛なのになつみが怒って。短気なんだ。こいつ」
「なにおー」安倍は吉澤の言葉に顔を赤くしながら軽く怒る。
「うわー、髪の毛細ーい」
「色も白いー。こんな手で男の子殴るなんて勿体なーい」他の女の子も吉澤の髪や手を触りながら笑って言う。

「いーな。俺も女ならあの輪の中に・・・」国分は影で鼻血を垂らしながら見ている。
「おれで鼻血出す女は輪の中に入れねーよ」岡田はきつい突っ込みをする。
45ピストル:02/05/21 01:23 ID:???
「昨日あんな事になってたけど、ひとみちゃんって男の子嫌いなの?」1人の女の子が吉澤に質問した。
「嫌いだ。男なんてろくなもんじゃねー。人が大人しくしてりゃすぐつけあがるし」
「大人しくなんてしてなかったよ」安倍は吉澤に的確なつっこみを入れた。
「そんな事かんけーない。あのバカが悪いの。嫌いだ長瀬。妙に髪長いし男のくせに」
「ちょ、ちょっとひとみちゃん」安倍は吉澤の暴言を止めようとした。
「バカで嫌いって俺の事か」長瀬が鋭い目で睨みながら現れた。
「そーだ、嫌い。お前なんて大っ嫌いだ」吉澤は目をそらさずはっきりと言った。
「ふっ、それは結構。じゃあな」長瀬はそれだけ言うと去っていった。
「いいの?恨まれちゃうよ。あの人かなりの悪だし」
「あはは。好かれるよか全然ましじゃん」吉澤は平気な顔で言った。
「まあ万が一の時は僕が君を守るから」後ろから光一が爽やかに言う。
「うわあっ」吉澤は思わず驚きの声を出した。
「ははは。そんな照れなくていいよ。ハニー」光一は髪をなびかせながら続けた。
「誰がハニーだ。お前本当にバカだな」
「ハニーにバカって言われるなんてうれしいよ。じゃあこれから二人東京ラブストーリーでも始めようか」
「何がラブストーリーだ。お断りだ。ボケ。なつみ行くぞ」吉澤はそう言うとその場を逃げるように後にした。
「ふう。照れてるのかな」光一は髪をかきあげながら言った。
「何が照れるじゃっ」すると背後から岡田の蹴りが来た。
「ふっ」光一は素早く振り返り岡田の足をつかんだ。
「何をする。背後からとは卑怯だぞ」光一は岡田の足を下ろすと岡田に言った。
「卑怯は兄貴の方だよ。抜け駆けしないってルールを決めてまだ1時間経ってないよ」
「あっ。そうだったな。ごめん剛。岡田。それと出遅れた国分。ついな。じゃあ」
光一はかるく謝ってそのまま光一も走り去った。
「もう、兄貴はいつもこうだ」剛は怒りの表情をわずかに見せた。