男性歌手と娘。が絡むパロディ小説書きます。

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39ピストル
第三話「これも恋・・・?」
学校の廊下。男達は吉澤の事を話している。
「しかし吉澤ってマジ綺麗だよな」
「そこら辺の女とは違うぜ」
「この学校きて正解だぜ」
「マジ抱きてーよな」
次の瞬間その抱きたい発言した男は殴り倒された。
「怪獣でも抱いてろ。ボケ」
「みだらな妄想すんじゃねー」

そんな事は知る由も無い吉澤はその男達の所へ歩く。
そして剛と吉澤は偶然か一瞬目が合った。
「あっ。あのさ。ちょっと聞きたい事があるんだけど」
「何?分かる事なら何でもいーよ」
「君ってさ・・・。いつもはどんなことを考えてるの?」吉澤が剛に聞いた瞬間、周りは静まり返った。
40ピストル:02/05/17 04:38 ID:???
この感じは・・・まさかこの天使が僕に・・・
来たぞ。生まれてから常に平均点。親からもつまらない奴と言われて馬鹿にされて。
テストもいつも平均点。マラソンもちょうどまんなか。兄貴の光一は優秀でモテモテ。
いつも兄貴の方が注目されて俺が引き立て役になるたび心がズキンときた。
いや兄貴だけじゃない。クラスメートの誰かが凄い特技があるたび胸が締め付けられる思いだった。
でも分かった。俺の自慢できる事は・・・すっごい綺麗な彼女がいる事だったんだ。
剛は頭に今までの回想をしてすぐに返事をした。
「あのね・・・」しかしすでに吉澤はそこには居なかった。

「君はどんな事考えてるの?」剛の後ろにいた男に吉澤は聞いた。
「俺?・・・そーだな。飛行機かな。いつか自分の設計した飛行機で・・・この大空を自由に飛びまわるのが夢なんだ」
「いつもそんな事考えてるの?」吉澤は大空を見つめながら話す男にもう一度聞き直した。
「そうさ。僕の頭はいつもそれで頭が一杯さ」
「フーン。飛行機か・・・いいね」吉澤は笑顔で言った。
なんて可愛いんだ。口からのデマカセだったけど・・・ヤるぜ。君の為に飛行機を作って見せる。
次の瞬間、その男はまた違う男に蹴り倒された。
「ふかしこいてんじゃねー!!知ってるんだぜ。お前が前にエロ本を万引きして捕まったの。
 しかもSMだっただろ。凄い過激すぎて店の人から見逃してもらっただろ。」
そして更にその男を追い込む言葉が続く。
「お前の家は別名エロ本図書館言われてんじゃねーか」
「全てのAVを集めるのが夢って」
「熱く語ってたのは嘘かよ」
そして近くの女子からも言われる。
「うわっ。サイテーこいつ」
「しかも中学でSM?」
「そういえば顔もそっち系よ」
吉澤はその事実を知って顔が青くなった。
「ぶ〜ん。ぶ〜ん」その男は放心状態で両手を広げてバカみたく歩き去った。
41ピストル:02/05/17 04:50 ID:???
信じられない。なんてやつなんだ男ってのは!!そんな事ばっかり考えやがって。
俺が男のころはそんな事考えてなかったぞ。・・・俺が男だったのは9歳だったからか。
そうだよね。子供は男とか女とか違わないし。
吉澤が悩んでいた時、背後から長瀬が抱きしめた。
「どーしたんだい。マイエンジェル。そんな悩ましげな顔で歩くと心配しちゅじゃないか。
 なんだったら俺が相談に乗るよ」
「てっめー。離せ!」
「ハハハ。可愛い抵抗だ。無理だよ、こーなったら男には勝てない」
「くっ。離せテメー!」
「小鳥みたいやわらかーい。いい匂い」長瀬がさらりと言うと吉澤は急に下を向いた。
「どうしたの。泣いちゃうの」だが次に来たのは吉澤は頭突きだった。
「ぐわっ」長瀬は思わず顔をおさえた。
「イテーナ。このバカ男がー!」そう言いながら長瀬の股間を蹴り上げた。
「お前。一度ならず二度までも・・・」
「ウルセー!!」その騒ぎのほかのクラスの生徒も様子を見る。
「ひとみちゃ」安倍が声をかけようとしたが吉澤は聞いていなかった。
「べたべた触ってんじゃねー。調子に乗りやがって気色ワリー。俺は男だー!!」
だがそう言い終えたと思ったら安倍が素早く吉澤の手を取った。
「キャー。キャー。キャー」そして叫びながらその場から離れた。
長瀬はその場で1人気を失っていた。
42ピストル:02/05/17 05:15 ID:???
翌日。やはり話題は吉澤でその話題を話しながら登校する生徒がいる。
すでに紹介した堂本光一。剛。それにめがねを男、国分太一と髪の黒い岡田准一だ。
「オッハー」
「おう、オハヨ。相変わらず元気だな。岡田は」
「うん。でも光一くん。昨日の話聞いた?」
「ああ。吉澤ひとみだろ。知ってるよ。」そこに国分が入る。
「三年でたばになっても勝てない長瀬をボコボコにしたんだろ。」
「しかも俺は男だって叫ぶし」剛もがっかりした感じでしゃべる。
「何だよそれ。あっち系?」国分も聞きなおす。
そして廊下の交差点につく。
「あっ。俺はコーヒー買ってから行くわ」
「ああ。俺はトイレ行くな」
「じゃあ俺たちさきに教室行くわ」そうして国分は自販機。剛はトイレ。岡田と光一は教室に向かうはずだった。だが・・・。

国分は1人、ラブレターを持って吉澤の下駄箱の前に向かう。
「ハハハハバカどもが。ちょっと変わってるのも神秘的なんだろが」
そして下駄箱を開けると無数のラブレターがあった。
「ウヌヌ。男のくせにラブレターとは」そう言って国分は全てのラブレターをゴミ箱に捨てた。
そして国分は自分のラブレターを入れた。
「フフフ。ご利益がありますよーに」そして国分は吉澤の上履きに目が行った。
「あの子が履いてた靴だ。果たしてどんな香りが」だが嗅ごうとしたとき。さきほど国分が捨てたラブレターの入っている
ゴミ箱が後頭部を直撃した。
「キサマァ!ラブレターを捨てることまでは黙ってみてやったが」
「変態かオノレ!ひとみさんを汚すな」
「ぼくの未来のお嫁さんに何をっ!」上から岡田。剛。光一。
だがその三人もラブレターを持っていた。
「お前達・・・」国分は察したように言った。
「図々しいぜ。相手にされると思ってるのか」
「俺は本気だぜ」剛が。
「僕もだ」国分も。
「ふっ。自分に落とせなかった女は居ない。それが美少女なら多少の苦難は付き物さ」
「何済ましてんだよ。あと俺もだぜ」光一のキザなセリフに突っ込みを言いながら岡田も言う。

「ヤルか。あれ?」岡田が言い出す。
「なんだい?あれって?」
「そうか兄貴は知らないか」
「ちょっとオタク入ってない?」
「オタクはお前だけだ」岡田はやはり突っ込みは忘れない。
そして光一を除く3人は手を取る。
「俺たちひとみちゃん親衛隊。抜け駆けはしない」
「へえ。そんなのあるんだ。面白そうだな。俺も参加するわ」光一はそれを見てあっさり参加を表明した。