男性歌手と娘。が絡むパロディ小説書きます。

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27ピストル
第二話「男みたいな女の子」
「さっきは世話になったなぁ・・・。また会えるとは思わなかったぜ。ちょっとキレーだと思ったら
 図に乗りやがって・・・立てコラ」
長瀬は低い声で吉澤に言った。
「どうしたんですか?長瀬さん。ヤバイっすよ。入学早々にこんなに可愛い女の子に・・・」
「うっせー!!」長瀬はその男を一発に殴り倒した。
「きゃー」近くにいた女の子が悲鳴を上げる。
「うぜってーんだよ子分気取りで勝手に付きまといやがって。誰もお前なんて子分にしちゃいねーんだよ」
「まあ本当の悪党だわ」安倍は思わず呟いた。

イカンぞ。この僕の忠告も虚しくマイエンジェルはこの悪党と問題を起こしていたのか。
た、助けなくては。しかし駄目だ。あの狼のような男に羊のような僕がかなうわけがない。・・・
そーだ!
剛はある事を思いついてシュミレーションした。

「ヤメロー。ケダモノめがー!!」
「ウー。ガルルル」羊のような剛と狼の長瀬。
「危ないわ。剛さん」心配そうに見つめる吉澤。
「いいんだよ。吉澤くん。僕は君のためなら死ねる!!」剛はカッコよく言った。
「なら死ねやー!!」長瀬のパンチで剛は倒される。
28ピストル:02/05/11 03:33 ID:???
「・・・くん。剛君・・・あっ、気がついた」吉澤は安心したように言う。
「吉澤くん・・・大丈夫だったかい?すまない。僕がふがいないばかりに・・・」
「大丈夫。あの後すぐに先生が来てね」
「そーか。よかった。君にもしもの事があれば僕は・・・」
「ありがとう。好きよ。剛くん」そしてほっぺにキスをする。

「あうう」剛は勝手に想像した妄想に酔っていた。なお他のその他大勢の生徒も同じだった。
そんなのは見向きもせずに長瀬は吉澤にじりっと近づく。
「暴力は止めてください。ひとみはおてんばだけど女の子ですよ」安倍が間に割って入った。
「オイオイ。危ないから引っ込んで・・・」
「ダメダメ。絶対させないから。女の子は男の子と喧嘩しないの」
(ひとみには喧嘩させない。女の子として生きていかせるの!)安倍は心でそう強く思っていた。
「なら僕がこの男の相手をしよう。男同士なら問題あるまい」そう。さらに先ほどのプレイボーイふうの男。
堂本光一が間に入った。
「いい度胸してるじゃねーか」
「女性に手を上げるような男は許せない。ましてやマイハニーに手を上げるのは許せない」
「誰がハニーだ。・・・お前もあっち行ってろ」吉澤は光一と安倍を押しのけた。
「おいっ!?」
「ヤーン」そうしてる間に今度は剛が前に出た。
「なんだテメーは」
「ひとみさん。御安心を。僕は・・・俺は・・・・・君のためなら死ねます」剛は長瀬の問いも無視して言いきった。
「ハハ・・・後ろ後ろ」吉澤は振り返りっぱなしで前をみていない剛に指摘したがすでに遅かった。
「じゃあ死ねえ」長瀬の必殺パンチで剛は瞬時に倒された。
「アチャ〜」光一は呆れていた。
29ピストル:02/05/11 03:44 ID:???
「そうやってオメーって女は顔だけで男を騙して・・・あれ」長瀬が向き直った瞬間、吉澤は視界から消えていた。
「えっ」長瀬が目線を上げるとそこに飛び上がっていた吉澤がいた。
「チャー」次の瞬間に吉澤がブルースリーみたいな回し蹴りで長瀬を蹴り飛ばした。長瀬は机を弾き飛ばして倒れこんだ。
なおその弾き飛ばした机の一部が長瀬の額に落ちて長瀬は完全に気を失った。
「ワーイ。勝ったー」
「『勝ったー』じゃないでしょ!何よそのステキな笑顔は。」
「なんだよー。正当防衛じゃないかー」吉澤は安倍の言葉に小さく言い返した。
「どーして私の言葉が分かんないの。そんなふ〜に生きてもひとみちゃん。不幸になるだけじゃない。
 中学の時なんて言われたか忘れたの?スケバンだのバンバンだの罵られて。」
「バンバンとは言われてないよ」吉澤は小さく言い返したがそれも遮り
「せっかく誰も知らない中学に来たんだから、ちょっとはおとなしく!」

しかし周りは天使を見るような眼差しで口々に言った。
「素敵。」
「ムチャクチャかっこいい」
「シンピの美少女は強かった」
「結婚したい」