X月X日
今日は平家さん、梨華ちゃん、愛ちゃんと一緒に秋葉原に行った。
よく考えれば、珍しい組み合わせっだったかも。
ってゆうか、まさかあんなことになるなんて・・・
なんでアキバに行ったかとゆうと、家のテレビデオが調子悪くなって、
留守録が出来たり出来なかったりするようになったので、ビデオでも
買い換えようと思ったからだった。
で、アキバに着いて、とある電器屋さんに入ったんだけど、お店に入った
途端、みんなわたしを置いて店内をバラバラに散って行っちゃった。
しょうがないので、わたしはビデオとかDVDのあるコーナーをプラプラ
見ていると、平家さんがわたしを呼んだ。
「まつーら、コレ買いや」
「これ何です?」
「DVやDV。むっちゃコレ高画質やねん。ビックリするで。あと、パソコンとか
DVカメラとかと繋いだら、画質が劣化せんと編集できるで。ノンリニア編集っちゅーヤツやな」
「ほぉ〜」
すると愛ちゃんが慌ててやって来た。
「ダメダメ〜。DVなんてもう終わってるよー。これからはBSデジタル放送時代に
向けて、D−VHSでしょー。MPEG2のストリームデータをそのまま記録するから、
理論的には放送されたものと全く同じように録画できるし、今までのVHSテープも
利用できるし、ってあんまりわたしも良くわかんないけど」
「なんや高橋、DVがもう古いっちゅーんか?将来が無いゆーんか?」
「そうは言いませんけど〜、据え置き型の新製品っていつ出るんですか?」
「う・・・そら知らんけどな、知らんけど・・・」
「ほ〜ら、確かに今まではDVが最高だったのは私も認めますけど、これからはやっぱり
D−VHSでしょー。亜弥ちゃんコレ買いなよ」
「ふ〜む」
わたしも鼻息荒くなっちゃった。
そこへ梨華ちゃんが加わってきた。今度は何?
「みなさんっ、ダメですよ〜。これからはそんなテープメディアじゃなくって、ディスク
ですよ。DVDレコーダですよ。ランダムアクセスですよ。テープなんてヘッドに巻き込まれて
延びたり、下手したら切れたりして、せっかくの記録データが台無しになっちゃいますよ。
DVDレコーダなら、そんなことないし、頭出しとかサーチとかもう楽勝ですよ。コレにしようよ」
「やかましぃわ石川。それ最高画質モードが10Mbpsぐらいのクセしてディスク片面1時間しか
録れへんし、ちょと長ぉ録ろ思たらビットレート下げて、ブロックノイズばりばりのヘタレやないか。
お前の歌と一緒や。私には耐えられへん」
「平家さん、ヒドイ」
「そーそー、それにDVDの規格なんてRAMだか−RWだか+RWだかまだ各社陣取り合戦の最中
だから、DVよりも先が見えないよ」
「コラ高橋、なにげにDVもコキおろすなっちゅーねん」
「いーじゃないですか。割り切って使えば、いーじゃないですかぁ」
三人は人目もはばからず、大声で主張しあった
あら?あそこにいるのは中澤さんじゃないですか。
中澤さんのオススメは何でしょ?
「あ?S−VHSにしとき。まだまだいけるでぇ」
そうですか。
ふぅ〜、ただいまぁ。あ〜、疲れた。
いやぁ〜、あんなにみんなが熱くなるなんて、意外だったなぁ〜。
え?結局わたし何を買ったのかって?
前のよりも大きいサイズのテレビデオにしときました。
ってゆうか、別に、わたし動画職人じゃないもん。