>>114のつづき
いつの間にか眠ってしまったわたしでしたが、寝るのはおそかったのに、
ずいぶんと早く目がさめてしまいました。外はまだ真っ暗でした。
向かいの飯田さんの部屋で、小さな話し声と物音がきこえます。
わたしがおきてしまったのは、たぶんそのせいでしょう。
時計を見ると、5時55分です。もう、カメラを回収しに行く時間でした。
飯田さんと矢口さんは、出かけるしたくをしているようです。
寒いせいもあっていつもはなかなか起きられないわたしでしたが、
このときだけはすっきりと目がさめて、ぴょんと飛び起きました。
そして、となりに寝ている亜依ちゃんを起こしました。
「あいぼん。朝だよー。カメラ取りに行くじかんだよー。」
「……んあ…まだ眠いよ〜。かんにんしてや〜。」
「だめだよあいぼん。飯田さんと矢口さんは、夜中もちゃんと学校に
行ったんだよー。朝くらいいっしょに行かなきゃわるいよー。」
「……うーん…しゃあないなー…。」