自分でバトルストーリーを書いてみよう!!

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155インターミッション
>>146 過去に投稿した奴とほぼ同じ。知っている人は読まなくても大丈夫。
 誇りと刃と復讐と(4)

 そのゾイドの名をデスザウラーという。
 過去に置いて、一時、最強の名を手にしたゾイド。旧大戦に置いて、今は亡きゼネバス帝国が開発したゾイドだ。
 デスザウラーよりも強いゾイドは旧大戦末期には、確かに存在した。だが、ロールアウトしたばかりの一機でゴジュラス大隊を駐屯基地ごと壊滅させた伝説(エピソード)は今でも恐怖の代名詞として語り継がれている。
 身体を強固な装甲で包み、すべての攻撃を跳ね返し、口内に仕込まれた大口径荷電粒子砲にて敵を焼き払い一掃する。また格闘能力も高く、近付く事さえままならない。また多くのバリエーションが存在した。
 それまでの惑星Ziのゾイドの概念を塗り替えるゾイドであった。
 その後、対抗ゾイドであるマッドサンダーが開発されるまで長い間、デスザウラーは多くの共和国軍ゾイドを破竹のごとき勢いで殲滅していった。
 正に圧倒的な死と絶望を振りまく最悪の凶獣。
 当時、その名を聞くだけで帝国軍兵士は昂揚し、共和国軍兵士は震えだしたとさえ、伝えられている。
 しかし、奇しくも第三の月への隕石衝突(グランドカタストロフィー)で旧大戦はうやむやの内に終結。その時、多くのゾイドの種は死に絶え、デスザウラーもまた死に絶えた。また開発したゼネバス帝国は、その前にガイロス帝国に吸収される形で滅んでいる。
 惑星Ziの者なら誰でも知っている事だ。
 そして、デスザウラーその物は伝説だけ残し、歴史の闇に消えていった。
 いや、消えていったかの様に思われていた。
 しかし、少し前に共和国軍司令本部にある一つの情報が舞い込む。
 ガイロス帝国に奪われた天導山の遺跡において、ガイロス帝国本国から大型のゾイドコアが運びこまれ、遺跡より発掘したシステムを用いて、復活させているという情報が入った。そして、その大型のゾイドコアこそ、デスザウラーのゾイドコアではないかと…。
 現在、多くのゾイドが死に絶えた為に、最強のゾイドがゴジュラスである惑星Ziでは、デスザウラーに対抗できるゾイドはいない。
 共和国軍司令部は戦々恐々とした。
 現状、デスザウラーは一騎当千のゾイド。一機でも完成してしまえば、中央大陸での本土決戦も免れまい…。
 共和国軍は苦しい手駒から精鋭部隊を一小隊引き抜く。そして奇襲作戦の決行する。
 前線を突破し、守りの堅いであろう敵陣に突っ込んでいくだけの…帰還を前提としない作戦を作戦と呼んで良いのかは分からなかったが、奇襲部隊は「他に為す術はなし。」と残し出撃していった。
 結果、作戦は辛くも成功した。多くのエースパイロット、いや、真なるゾイド乗りを失ってしまったが、復活途中のデスザウラーを見事に討ち果たし、遺跡を崩壊させた。
 デスザウラー復活は確かに阻止された。


 だが、すでに冷血の遺伝子は受け継がれていた…。


 オーガノイドシステム。
 古代にあったゾイド進化機構。デスザウラー復活計画にて、発見された機構。
 特殊なプログラムを内包し、外部よりゾイドコアの出力を強化するシステムデヴァイス。出力の上がったゾイドは、進化を開始し、コア出力に見合う分だけのボディーを手にする。
 結果、驚異的な能力を持ったゾイドが完成するのだ。
 このシステムが惑星Ziに新たな血の嵐を呼ぶに大して時間は掛からなかった。