なるほど。これ読んで、納得できたよ。
やっぱりライガーが主人公で良かったんだ。
340 ◆ARwUPMzhD2 氏乙彼。
関係ないが
>>931はネタか?
2ちゃんブラウザで、やっとこさまともに読めました (;´Д`)
読み返してみると、文章がかなり変だ……(鬱
935 :
山崎渉:03/04/20 05:13 ID:???
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
ちょっとテスト
シュバルツ率いる帝国軍G迎撃隊は、未だ足音
のみを響かせる巨敵に対する迎撃態勢を既に整え
その本体を視認すべく、一機の哨戒機を向わせた。
シュトルヒは、前大戦の頃には大層な金喰い虫と
して一部で不評を買っていた。主翼後部に装備さ
れた、フェザー・マグネッサーが多大なコストを
要したからである。これは、羽の一枚一枚が独立
したマグネッサーであり、それぞれを微妙に操作
する事で極めて複雑かつ奇抜な飛行を可能とする
逸品である。後方に装備されているために推進力
としても秀で、これでコストがかからず生産性に
優れていたなら、瞬く間にシンカーを追い抜き、
主力ゾイドの座を手にしていただろうと言われて
いる。
そして、当時の技術や製作器機が基本的に失わ
れている現在でも、そのコスト高は代わりが無か
った。
シュバルツの元に配備されたシュトルヒの数、
実にたったの一機。
「だが、哨戒機としてはこの上ないものだ」
シュバルツは、そういったやりとりの中、
モニタを観つつ、そう締めた。
「『鸛(こうのとり)』の名を持つゾイドが我軍
にもたらすのは、希望のみどりごか、はたまた……」
その答が出るのに、そう時間はかからなかった。
「こちらカンタベリ。震源を視認した」
そこに映っていたのは、地響きを上げ全身する、
巨大な黒い生き物だった。
「奴さん、床の心配なんぞ、これっぱかりもして
ないな……大佐、ドウクツエビは急がせた方がいい
ようです」
「わかっている…………とはいうものの、現在の
航空戦力は、あのシュトルヒを除けばレドラ−が
2機か……」
「大佐、ドウクツエビには可哀想ですが、ここは
……」
司令官は、部下の言葉に声を上げ反論する。
「何を言う!! 私に部下を見捨てろというのか!?
戦争でもないというのに!!」
彼は続けた。
「……これしきの事で二者択一するわけにはいかん。
二者あるなら、双方を選ぶ!!」
939 :
名無し獣:03/04/29 13:08 ID:tYI0b3EV
>二者あるなら、双方を選ぶ!!
シュバルツさん、一生ついていきます!(ォィ
次スレ落ちてるね(’・ω・`)
941 :
堕天使:03/04/29 22:21 ID:qr1/M6om
次スレが出来たなら、是非とも誘導を。
2年近く持ったんだなこのスレ・・・
「アイアンコングを出せ」
シュバルツは部下に告げた。
「しかし大佐……あれで一体何を……!?」
「確かドウクツエビのいる最下層まで、有線通信用のケーブルが
引いてあったな?」
「ええ……ですが……」
戸惑う部下に、彼は続けた。
「ケーブルの強度はどのくらいだ?」
部下は、ようやくシュバルツの思惑を察した。
「……ケーブルは、途中幾度か坑道の角を曲っています。確かに
ケーブルそのものは極めて強靱な作りをしてはいますが、摩擦等
を考えると、とても最下層から一気にドウクツエビを引き上げる
事など…………」
シュバルツは、部下にずい、と歩み寄る。
「お前はそれを試したのかッ!?」
「お言葉ですが、試さずとも解ります!」
そこへ、コンソールと向き合っていた別の兵が口を挟んだ。
「いえ……可能ですよ。ある条件下でなら、摩擦はかなり軽減
出来ます」
部下が問う。
「ほう、どういう条件だというんだ!?」
「爆破の瞬間……全坑道が、最下層から崩れ落ちるタイミングに
合わせて引き上げれば、ドウクツエビを無理なくサルベージする
事が、理論上は可能です」
「爆破の一部は、ドウクツエビからでも可能だったな……よし、
直ぐさま彼にこれを伝えろ。私からも指示を出す」
兵は、諒解、と返した。
「……そこまで仰るのであれば、私も反論は致しませんが……
成功する確立は決して高いものではありませんよ…………」
「不確定理論にもあるが、どんな行動でも、行うというだけで
それだけ確立は上下する。俺はな、この作戦では部下を一人も
死なせんと決めたのだ!!」
彼のその言動は、海兵隊を意識してのものか、やや感情的に
なっているようにも見受けられた。
シュバルツは、ホエールキングの格納庫へと続く廊下を足早
に歩みつつ、心の中で思った。
……そうとも、俺の目の前では誰一人犠牲になる事は許さん……
ゴジラよ、貴様を除いてはな!!」
シュバルツたん、かっこE〜(*´∀`*)
休暇終了でUターンしてきますた。
まさに、漏れ的にこうあって欲しいシュバルツ兄さんだったので
340氏に敬礼。
新作を書くのは、次スレにしてからにした方がいいでしょうか。
しかし自分で立てるのも、おこがましくて……
949 :
名無し獣:03/05/11 06:23 ID:aUfB0NVn
↓次スレ立てるべし!
そして期待age
>>948 まだ50以上も残ってるからしばらくこっち使った方がいいよ。
それに君が次スレ立てるのに誰も文句は言わないからこのスレで終わらなかったら
次スレお願いね。
>>949 sageて期待しろ
951 :
名無し獣:03/05/11 07:35 ID:Y6O2fD4z
950>>
了解。それでは、もう少しこちらで続けさしてもらいます。
age
山猫を二匹の山猫が追う。
陸海空を問わず、ゾイド同士のチェイスは、背後を取られる事は
必ずしも形成逆転には直結しない。急ターン、体当たり、それとは
逆に追う相手を自らに激突さす戦法もある。しかし、それとて相手を
倒す事が第一目的の場合に限られる。
「相棒は遊びたがってるけどな、こちとら急ぎの用があるんだよ」
アーバインは操縦桿を握りしめ、言う。
「そうだよな、リーゼ」
「う……うん」
心情のせいで口籠ったのではない。揺れの為に口が上手く動かない
のだ。アーバインは、無理に喋らなくてもいいぞ、とたしなめると、
頭の中で呟く。
…………とはいうものの、やっぱ相手した方が得策かね……いや、
自信は無いでもないが、しくじった時のリスクが大きすぎる……
……さて、どうするか…………
「よし、決めた!!」
リーゼは、前席の言葉に「?」となる。
「あぁっと、悪ィ……切羽詰まってくると独り言がつい、な」
彼は続ける。
「こうなりゃ、ハーマンに直談判だ。奴も話せば判って……」
しかし、それは適わなかった。アーバインが本部と繋ごうと
コンソールに手を伸ばしたその時、彼のサイクスが不意に足元を
踏み損なったのだ。サイクスは転倒寸前になりながらも、何とか
持ちこたえる。だが。
「いくわよ、いい?」
「OK!!」
ケリーのサイクスが、一瞬の減速を見せる。その半秒後、
「な…………!!!!」
アーバインのサイクスが、突如地にまみれた。各種サスペンション
に緩和されながらも尚凄まじい衝撃が、二人を襲う。
……何だ!? 仙術とかで言う縮地ってやつか……??
それは、まさにタスカーのサイクスとアーバインのサイクスの距離
が、一瞬にしてゼロになったかのような感覚だった。
アーバインが、その原理を理解したのは、タスカーのサイクスが
彼の愛機の頭を、前脚で押さえ付けたその時であった。
僅かに減速した前のサイクスを、リミッターの限界を少しだけ解除
したサイクスが踏み台にする。タイミングさえ合えば、カタパルトの
ような効果で限界の倍近い加速を、数瞬ではあるが得る事が出来る
という、そういった理屈か…………
「さあ、捕まえたわよ! どうするの!?」
だが、アーバインは、愛機の目線を見るなり、笑いながら言う。
「嬢さんよ、ちょいとばかし興奮しすぎじゃねえのか?」
タスカーは憤慨し、返す。
「……ちょっと、それどういう事? あんたの負けは……」
「足元見てみな」
彼女が、え? とサイクスの足元を確認した直後、彼女はあまりに
大きなミスに気付いた。
左前脚で相手の頭を踏み付けたその体勢だと、右前脚がちょうど
サイクスの背の砲の真正面に来るのだ。
アーバインは、躊躇なく背の速射砲を放ち、サイクスの身をよじ
らせた。
タスカー ×
クリス ○
(;´Д`)
むろん、彼は更なる反撃も怠らなかった。起き上がりざまに、
砲の速射を受けたサイクスの右前脚に、クローの一撃を彼は見舞う。
そして、一瞬で体勢を崩したサイクスの喉笛に噛み付き、首のパイプを
切断した。
この間、クリスのサイクスが手出しするいとまも無い。
「じゃあな!!」
アーバインの通信を聞いてから、クリスが我に帰るのに、そう時間は
かからなかった。
「……ええぃ、逃がすもんですかッ!!」
彼女はサイクスのきびすを返し、アーバインを追おうとする。だが、
「やめときな! 返り打ちに合うのがオチだぜ」
クリス、そして地に臥すケリーのサイクスが視線を右の彼方にある
丘の上に向ける。
そこに佇んでいたのは、白いライガー・ゼロだった。
「……あなた…………もう! 軍からの通信を傍受出来なかった訳じゃ
ないでしょ!!」
「んー、まあ見てて面白そうだったから、ちょっとな…………それよか
やっぱすげえよな、アーバインって!」
彼は、とぼけた調子から一転し、言葉を弾ます。
「すげえよな、じゃないッッ!!」
その声は、別な娘のものだった。
「あいつ捕まえてりゃ、軍から金一封でももらえたかも知れなかった
じゃないの!! 何で逃がすのよこのトンマ!!!」
「まあ、そうカッカしなさんな。あー、こちらライトニング。只今、
タスカー姉妹と合流した。ついては指示を乞いたいんだけど……」
彼は、GFのホバーカーゴへ通信を飛ばした。
まず、溜息が聞こえ、それからハーマンの声が聞こえる。
「……まったく、噂どおりの男だな…………それよりも! 早く
アーバインを追ってくれ!! ビット・クラウド!!」
ビットは返す。
「それには、ちょいと換装が必要なんだよな…………」
ゼロが丘の地平へ目をやる。
そこからせり上がって来たのは、巨大なホバーカーゴの勇姿だった。
960 :
.:03/05/13 23:03 ID:???
?
ビット&リノンキターーーーーーー!!
誤 こちらライトニング
正 こちらブリッツ
(;´Д`)
「ケリーのサイクスは、修理が必要だな……」
ビットは、それを一目見るなり告げる。
「よかったら、ホバーカーゴの中で応急処置するぜ。
ちょうど、いいパーツが揃ってるんだ」
「当然、取るものは取るんでしょ」
ケリ−が溜息混じりに返す。
「当然だろ? ま、ここでリタイアってならそれでも
いいけどな」
ツケでもいいぜ、とビットは続け、
「あ、その前に換装させてくれない? 急ぎなんだよね」
「いいけど……クリスは待っちゃくれないわよ?」
ビットがそれに気付いた時には遅く、既に今一体の
サイクスの姿は、煙の如くかき消えていた。
「ちょっと、おい、そりゃないぜ!!」
「そりゃこっちの台詞よ…………ああもうわかったから、
とっとと換装でも何でも済ませて、早くあたしのを
修理してちょうだい!!」
投げやりに言うケリーに、ビットは告げる。
「悪ぃな!! すぐ済ますから!!」
ホバーカーゴへの短い距離を走るゼロの元へ、通信が
入る。
「ビット、バラットとジャックがGFと一緒にKGを
捉えたそうよ」
「はぁ……こっちも抜け駆けかよ……で、さっきの
サイクスの情報は行ってるのか?」
「たぶんね」
「向ったのは、アーバインだ。そうだろ、大佐」
「ぇえっ! アーバインって、あの…………」
リノンが言葉をつまらす。それにハーマンが答えた。
「お察しの通りだ。ついでに言うとな、副座に乗ってるのは
かつての『青い悪魔』だ」
「ほう、そりゃ面白くなりそうだぜ……」
ビットは、少々危険なものを含ませた笑みを浮かべた。
彼に限らず、賞金稼ぎなら誰しも一度ならずとも聞く名が
同じ機体に乗っている。かたや義賊の呼び声も聞くさすらいの
ウルフ乗り、アーバイン。かたやレイヴンとともに前大戦で
その名を轟かせた、青い悪魔リーゼ。リーゼの方は大人しく
なったと聞くが、高名を轟かせたのは伊達ではあるまい。
「で、大佐、そいつらを止めればいいんだよな?」
「当面はな」
「と、いうと?」
「知っての通り、今回の作戦はかなり流動的だ。いつ事情が
違って来るか、予測が難しいという事だな。…………もしか
したら、君等は彼の援護に回るという事もあり得る」
「ま、どんな事になっても、臨機応変にビッとやってやるさ!」
遅いけど乙彼〜
ガムバレ!
このスレ内では確実に終わらない ……(;´Д`)
990くらいまで行ったら、次を立てようかと思っとります。
とりあえず、今晩続きを書きますです。
「まったく、アーバインの奴…………」
バンは全く気が乗らなかった。むしろ、戦いを避けたいとすら
思っていた。それもそのはず、彼のイクスは、昼間のBLOX
との戦闘で装備を著しく欠いている状態なのだ。ブレードを
兼ねたEドライバーや各種電子兵器の使用不能はむろん、光学迷彩
すらまともには使えないのが現状である。
一方、レイヴンのフューラーもエクスブレイカーを片方失って
いる上に、頭部装甲も無くしている。おまけに、捕獲したBLOX
のブロックを口にくわれたままだ。
本来なら、一秒でも早く帰還し、換装を行わねばならない状態なのだ。
「奴に一番近いのが俺達なんだ。やむをえまい」
レイヴンが言う。そうだな、とバンもそれを飲んだ。
「に、しても…………」
バンは続けた。
「でかい足跡だな……」
バンらが進む行く先には、巨大なくぼみが左右交互に刻まれて
いた。その大きさ、優にライガーの倍はあるだろうか。ともすれば
デスザウラーのそれよりも巨大かも知れない。
そして、左右交互のそれを隔てるように引かれた、これまた
極太の轍(わだち)。しかし、その持ち主は、彼等の位置からは
まだ見えない。歩行速度が思った以上に早いようだ。
バンは周囲を見回す。
「そろそろ見えてくるハズだが…………おっと、あれか!」
小高い丘を越えた途端、それは二人の視界に飛び込んで来た。
デスザウラーに匹敵する、いや、それ以上の巨体が、荒野の
地平に霞んで見える。
「ところで、やつはいつ首都に到達するんだ?」
レイヴンの呼び掛けに、ディが答えた。
「早ければ、明日の夕刻、遅くとも午後8時前後にはニューヘリック
シティが危機に曝される。残念ながら、今の我々はグラビティ・
カノンも持っていなければ、それに匹敵する兵力もない。まったく
やっと終戦したと思ったらこれじゃ…………ともあれ、現時点では
KGに対する打開策は、武力行使に限ればゴジラをぶつける事くらい
しか出来んのが現状でな、しかし、それも今のままでは首都が二大
怪獣に挟み撃ちになってしまう。そこでトーマとアーバインで中から
攻める事にしたのじゃが……その矢先にこの有り様というわけだ」
「悪いのは全てあいつ……そういうわけか」
あくまで冷静に告げるレイヴンに、ディは言葉が出なかった。
「……心配するな。あいつには俺が言って聞かせる。そのあとは、
トーマの代わりに俺がやってやるよ」
「よろしく頼むぞ……そろそろそちらのレーダーにも、二人の
乗ったサイクスが映るハズじゃ。心してやってくれよ!」
一方、ハーマン率いるGF移動本部には、ある場所から知らせが
入っていた。
「ふむ、そうか…………」
彼は、ディに言う。
「Dr.、ウルトラの準備が整ったそうです」
「おお、そうか!! にわかごしらえの装備ゆえ、どこまで持つか
ちと気になるが……」
「このために、我々はホバーカーゴを使わざるを得なかったのです。
ゴジラの方には、既に傭兵からなる遊撃隊を向わせました。
少しは奴の気を散らす手助けにはなるでしょう」
続ける。
「ですが、それとてシュバルツの作戦が上手く行っての事……
ゴジラの歩行速度から考えると、足留めをさせるに越した事は
ありませんからな」
共和国、某所軍港…………
ウルトラザウルスを挟み、左右二隻づつ、計四隻のホエールキング
が洋上に浮かんでいる。ウルトラには、各所にEシールド発生装置が
外付けで備え付けられていた。
「前大戦の切り札も、今やこういった役しか回ってこんか…………」
クルーガーが、ウルトラのブリッジにて言う。
「ちょいと慣れん場所へ行くが暴れんでくれよ」
「大佐、準備が整いました」
「よし、各員持ち場に付け。ホエールキングに離水を伝えよ」
「ホエールキング各艦、離水態勢に移行」
ホエールキングの船体が、ゆっくりと海面を離れる。と、同時に
ウルトラと四隻のホエールを繋ぐ、極太のワイヤーが海面を割って
表れる。
「モラー、テレ、ヴァン、マニトバ、各艦正常に離水しました。
本艦上昇まで8、7、6、5…………」
ワイヤーの軋む音が聞こえる。
「上昇、開始!!」
ウルトラの喫水線が見る見る下がって行き、その巨体からは海水が
滝となって海へ落ちる。
「ゴジラよ、このウルトラに喰らいついてくるがいい……」
やがて、四隻のホエールキングは、ウルトラの巨体を完全に空へと
吊り上げ、一路ゴジラへと進路をとった。
972 :
山崎渉:03/05/22 01:01 ID:???
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
こんないいところで終わらせてなるものか!
age
974 :
名無し獣:03/05/23 23:31 ID:wpZgY0KD
今晩、また書きます。
荒野から森林、そして山岳地帯へと進んだゴジラの後は、まるで
削り取られたかのように木々が蹴散らされていた。そしてゴジラは、
その痕を山岳地帯まで引いていた。なだらかな斜面を、森を蹴散らし
ゴジラは進む。
山腹の道路に、不意に巨大な足が現れた。と、思うや足はそれを
ライトやガードレールごと粉砕し、何事も無かったかのように
山頂へと歩を進めて行く。その持ち主が登った後からは大量の土砂や
岩石が崩れ落ち、文明が切り開いた道を無慈悲に埋めていった。
「カンタベリより指令部。奴め、やりたい放題ですよ」
シュトルヒから、シュバルツの元へ通信が入る。
「好きにさせておけ。だがここへ着いたら、こちらの作法に則って
もらおう。それまでの無礼講だ……」
シュバルツは、深紅のアイアンコングのコクピットに身をしずめ、
静かに告げた。
「大佐、背部ミサイルユニットにD−03及びフルメタル・ミサイル
装着完了しました」
フルメタルミサイル…………対・城塞攻略兼大型機械獣用に開発
された、特殊徹甲ミサイルである。いや、ミサイルというよりは
ロケットエンジンの付いた巨大な弾丸、といった方が相応しいかも
知れない。超硬質合金製の弾頭は、その質量とも相俟って、絶大な
貫通力を有し、地中深くに埋設された軍事施設や大型ゾイドの厚い
装甲を容易く貫く。だが、製造コストが高く、1発あたりの値段が
レブラプター1機分よりもかかる事でも知られている。
D−03弾頭装備の大型ミサイル二機に加え、このフルメタル
ミサイルも二機、コングは背にしている。
「倒すのが無理でも、このくらいの小遣いはやらねば失礼だろう」
彼は、指令を下した。
「準備は整った。これより我々は、ゴジラ埋没作戦と平行し、
ドウクツエビの救助を行う」
続ける。
「ホエールキングの動力の7割をマグネッサーに、残り3割を
Eシールドに割り当て、作戦終了、即時離脱とともにゴジラの
熱線に備え、いつでもシールドを張れる状態にしておけ」
そして、こう閉めた。
「これは『戦』ではない。単なる『作戦』だ。ゆえに、『事故死』
などという不様な真似は私が許さん。肝に銘じておけ。以上!!」
シュバルツは、言うと深紅のコングを歩ませた。
シュバルツカコ(・∀・)イイ!!
フルメタルミサイルキター
980 :
山崎渉:03/05/28 15:50 ID:???
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
981 :
名無し獣:
AGE