ゴジラVSデスザウラー

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1名無し獣
ゴジラ最新作 2001年秋公開予定。
2七史:2001/05/28(月) 20:11
計算されたタイミングだな・・・。>1
デスザウラーに一票。アニメ版ならばなおのこと。
3名無し獣:2001/05/28(月) 20:14
ゴジラごときじゃデスザウラーに勝てるわけがない・・・・
4名無し獣:2001/05/28(月) 20:22
デスザウラーの荷電粒子砲とゴジラの放射能熱線の撃ち合いは見もの。
5うにゃ2:2001/05/28(月) 21:10
>>4
確かに見てみたい…
6マッチメイク委員会:2001/05/28(月) 22:26
2001・10・9 怪獣VSゾイド全面対抗戦 in東京ドーム

第1試合    ガメラ VS カノントータス

第2試合   ギャオス VS ストームソーダー

第3試合    モスラ VS プテラス

第4試合 キングコング VS アイアンコング

第5試合  メカゴジラ VS ゴジュラス

第6試合 キングギドラ VS サラマンダー

第7試合    ゴジラ VS デスザウラー

以上 全7試合 
7名無し獣:2001/05/28(月) 22:39
ぜってーデスは勝てないよ。サイズが違い過ぎるもん。
それに荷電粒子砲効きそうにないし。

マグマん中泳ぐわ、生活できるわ、一万倍に増幅され
た熱線喰らって生きてる様な生き物にどうやって勝て
と…あ、カドミウム弾があるか。
8ゴルァヘックス(゚д゚):2001/05/28(月) 22:40
  ∧∧
~(っ゚Д゚)っ< サラマンダーハ ラドント
        
        タタカワセタ ホウガイインジャナイ?
9名無し獣:2001/05/28(月) 22:49
俺的にはガメラ対ゴジラの方が見た・・・スマン。
10名無し獣:2001/05/28(月) 22:56
>>6
こらーっ!「モスラ幼虫 VS モルガ」がエントリーされていないとは何ごとかーっ!
11名無し獣:2001/05/28(月) 23:22
>>6
第1第6試合以外はゾイド軍の勝ち
12名無し獣:2001/05/28(月) 23:37
>>11
いや、何とかしてゾイド軍全勝を目指しましょう。カノントータスはハリー・チャンプ仕様で、サラマンダーはギガミサイル積ませて一発逆転といきたいです。
13名無し獣:2001/05/28(月) 23:40
アニメ版デスザウラーならゴジラなど瞬殺!
14ミニラ:2001/05/29(火) 00:03
>>13
父上を倒せるものなど存在しません。
荷電粒子砲なんか効きません。
15名無し獣:2001/05/29(火) 00:10
御子息?(w
16七史:2001/05/29(火) 00:15
>13
背部のアンカーをバラまけば、瞬殺可能!
17名無しさん:2001/05/29(火) 02:36
いや…無理だろ。今のゴジラ不死身らしいし。
大体マグマのなかで普通に動ける生き物に勝てるか?
キングギドラを見ろ、金星の文明をたった一匹で破壊した化け物だ
むろん金星は惑星Ziより文明が発達してるだろう。
俺もゾイドが好きだがこれは無理だ
18名無し獣:2001/05/29(火) 16:51
ゴジラの勝ち。
ゴジラにはメカゴジラを何度も倒した実績がある。
小型のライオンメカにやられちゃうポンコツとはレベルが違う。
19名無し獣:2001/05/29(火) 17:03
というか、ゴジラに勝てるようなゾイドはいやだよ〜。
20名無し獣:2001/05/29(火) 17:40
デスザウラーはアニメ版とバトスト版で差がありすぎる。
アニメ版はシーンによって縮尺が異なるから実際の大きさも今一不明。
一番大きいシーンで考えるとゴジラよりでかいと思う。
>>17
アニメ版デスステはマグマの中泳いでなかったっけ?
21名無し獣:2001/05/29(火) 17:43
アイアンコングの相手はメカニコングの方が良いなぁ。
キングコングじゃ相手になんないでしょ。
22名無し獣:2001/05/29(火) 18:19
つか、キングコングはただの大きなゴリラだしねぇ。
23名無し獣:2001/05/29(火) 20:39
カノントータスvsガメラ
24名無し獣:2001/05/29(火) 20:42
でも、ヒルツんの乗った最終回デスザウラーなら、ゴジラでも勝てないでしょうさすがに・・・。
ブレードと重力砲以外で倒せる手段無かったわけだし。
あ、でもパイロットがヘタレだから、わかんないか。
25名無し獣:2001/05/29(火) 20:56
いざとなったら、ゴジラには
メルトダウンといった手がある。
26名無し獣:2001/05/30(水) 07:31
サラマンダーの相手はラドンぐらいが丁度良いのではないかと…
キングギドラは荷が重いっしょ。
2726:2001/05/30(水) 07:33
あ、既出でしたか…
28名無し獣:2001/05/30(水) 11:33
ゴジラだな、大きさなんかゴジラに関係ないだろうが
29名無し獣:2001/05/30(水) 13:05
>13

そのアンカーより3.5倍は太いだろう貫通ミサイル何十発喰らって死ななかった
生き物じゃ。無理。
30名無し獣:2001/05/30(水) 17:01
最終回デスザウラーの荷電粒子砲ならゴジラなんか1発で蒸発すると思う。
31名無し獣:2001/05/30(水) 17:06
アンギラス VS ガンブラスター希望。
32ケイコ先生:2001/05/30(水) 17:28
ゴジラは空を飛べます。その点、空を飛べないデスザウラーは不利です。
でも、ゴジラが飛んでいるあの姿には、ヘタレますね。
33名無し獣:2001/05/30(水) 18:42
芹沢博士 VS ドクター・D きぼーん
34名無し獣:2001/05/31(木) 12:43
ビオの濃硫酸が顔に直撃しても煙が出るだけ
空は飛べて宇宙でも活動可能
死ねば星を道連れにメルトダウン
格闘戦もこなせる…デスさまご臨終
35名無し獣:2001/05/31(木) 23:03
ビオランテVSデススティンガー見たい・・・。」
36名無し獣:2001/05/31(木) 23:07
アニメのデスザウラー>ゴジラ>バトストのデスザウラー
37名無し獣:2001/05/31(木) 23:09
それ飛ぶゴジラ、、、、。
強すぎるゾイド、、、、。
両方萎えるなぁ。
38名無し獣:2001/05/31(木) 23:22
口から熱線吐きながら後向きに飛んで行く……
あの時の萎えに比べたら大抵の事は(藁
39名無し獣:2001/06/01(金) 00:23
ビオランテVSウルトラザウルスも見たい・・・。
40名無し獣:2001/06/01(金) 01:06
ストームソーダーvsスーパーX3はどっちが勝ちますか?
41名無し獣:2001/06/01(金) 18:01
スーパーX3だな。
スーパーX3と勝負するならホエールキングぐらい用意しないと。
42名無し獣:2001/06/01(金) 18:46
ホワイトベース VS ホエールキング
43名無し獣:2001/06/01(金) 19:08
ガンキャノン VS シャドーフォックス
44名無し獣:2001/06/02(土) 00:42
>>43
俺的にはガンキャノンVSガンタンクの方が見た・・・スマン。
45名無し獣:2001/06/02(土) 18:35
ゾイドのなかで、強行型マクロスとタイマンで
まともに戦えるものはないだろう・・・(*-*)
46名無し獣:2001/06/02(土) 18:36
また出たよ・・・。いるよなーこういう奴。
クラスの大半から後ろ指差されてるようなオタだろ?
47名無し獣:2001/06/02(土) 18:37
>>38
あれは萎えるというより凹んだよ(w
48名無し獣:2001/06/02(土) 19:19
スティンガーVS馬のスティンガー
49名無し獣:2001/06/02(土) 23:31
カマキラスはどうなった?
50キルア:2001/06/04(月) 20:51
カマキラス対デイマンテイス
エビラ対マッカーチス

どちらも適当に作られた悲劇のヤツラ、、、
51名無し獣:2001/06/04(月) 20:55
プテラスvsVF-17
52名無し獣:2001/06/04(月) 22:34
ディマンティスよりスパイカーの方が良い勝負すると思う。
53名無し獣:2001/06/05(火) 21:11
トランスフォーマー全員VS帝国、共和国連合軍は互角か?
54名無し獣:2001/06/11(月) 00:33
55名無し獣:2001/06/11(月) 01:34
>>53
トランスフォーマー全員の方が強いに決まっているだろ。
ユニクロンにどうやってゾイドが勝つんだ?
56名無し獣:2001/06/11(月) 08:56
∀対ゾイド
57名無し獣:2001/06/11(月) 10:57
ガオゴリラvsアイアンコングvsメタルズコンボイ

・バナナ勝負
・胸叩き勝負
・パワー勝負
の三本立てで。
58名無し獣:2001/06/11(月) 10:58
>>56
がいしゅつ

ディアナカウンターの『惑星Zi帰還作戦』
http://salad.2ch.net/test/read.cgi?bbs=zoid&key=981951662
59名無し獣:2001/06/11(月) 16:47
>>58
戦って無いじゃん、馬鹿?
60名無し獣:2001/06/11(月) 18:20
>>59
ネタスレなんだから自分で戦闘ネタ書いて書き込めよ、クレクレ厨房。
61名スレ発掘隊:2001/07/12(木) 13:26
発掘age
62名無し獣:2001/07/12(木) 23:47
この両者体重差がスゲェよな

デ400t VS ゴ25000tだぜオイ(藁)
63家電粒子:2001/07/16(月) 17:10
誰かデスザウラーのAA作ってくれ
64名無し獣:2001/07/16(月) 18:34
モナザウラーなら前につくった人いるよ
あれをいじればいいのでわ
65名無し獣:2001/07/16(月) 18:43
あった、ここだ
ブレードライガーを語れ
http://salad.2ch.net/test/read.cgi?bbs=zoid&key=977135355&st=26

ちなみにその他のゾイドAAはここ
ゾイドのAA
http://salad.2ch.net/test/read.cgi?bbs=zoid&key=976973255&ls=50
66家電粒子改:2001/07/16(月) 21:04
つーかここに貼ってくれAA
67名無し獣:2001/07/16(月) 21:38
あんまりクレクレ言うのもどうかと
68名無し獣:2001/07/17(火) 02:04
デスザウラーの荷電粒子砲って原子レベルで物体破壊できるから
あたればゴジラいっかんの終わりだね。
69T・I:2001/07/17(火) 02:34
でも、ゴジラも放射能吐くよ??
あ・・・デスは機械だから効かないか・・・
ん??でも、機械生命体だよね??
生命体なら効くか??わかんなくなってきた・・・
70名無し獣:2001/07/17(火) 02:59
少なくとも格闘戦じゃぁ絶対にデスは勝てねぇな。
71名無し獣:2001/07/17(火) 06:08
>>69
放射能じゃなくて放射火炎だよ。熱いよあれ
デス様でも溶けちゃうよ
72名無し獣:2001/07/17(火) 10:16
>71

放射能火炎の略称なんだよ。
意味の違う言葉になっちまってるがな(藁)
73名無し獣:2001/07/17(火) 16:52
>>69
メカゴジラにも効いたから効くよ。
74名無し獣:2001/07/17(火) 23:48
でも今のゴジラ、ハムスターに応援を頼むぐらいに弱体化
してるからなぁ…。
75名無し獣:2001/07/18(水) 01:07
過去レス読んだらゾイド板なのに意外とゴジラ派が多くて驚いた。
ひょっとしてゾイダーにはゴジラ好きが多い?
76名無し獣:2001/07/18(水) 07:37
>>75
好きだから強いって考え方はしないだろ。小学生じゃないんだし。
77名無し獣:2001/07/18(水) 14:04
デスザウラーは全高20m
現ゴジラは100m
話にならないと思うのだが・・・
78名無し獣:2001/07/18(水) 14:21
シェーも出来ないデスザウラーが何をやってポイントを稼げというのか
79名無し獣:2001/07/18(水) 23:19
アニメ版ならいい勝負になるのでは?
ガイシュツだけど…
80名無し獣:2001/07/18(水) 23:26
おまえら、ゴジラのラジコンはどうですか?
81名無し獣:2001/07/18(水) 23:38
糸吐くモスラ幼虫の方がいいですね。
82名無し獣:2001/07/19(木) 01:19
>>80
デスザウラーよりでかいよ
83名無し獣:2001/07/19(木) 01:25
>>80
小さい頃、ごじらの顔のらじこん持ってたよ。おじいちゃんが買って
くれたんだけど、生首にタイヤがついてウイーンって動くだけのもの
だったから、怖くて捨てちゃった・・・。
84名無し獣:2001/07/19(木) 01:56
モスラの幼虫対モルガ
ラドン対サラマンダー
キングコング対アイアンコング
キングギドラ対ギルベイダー
アンギラス対ガンブラスター
カマキラス対ディマンティス
クモンガ対グランチュラ
マンダ対ステルスヴァイパー
こんなもんか
85名無し獣:2001/07/19(木) 17:49
>85
とりあえず見た感じ勝負になってゾイドで勝てそうなのは
サラマンダーとガンブラスター。ディマンティス くらいか。
アイアンコングは微妙だな。

あとは勝てそうにないね、マジで。
86名無し獣:2001/07/19(木) 22:21
>>83
そういうおもちゃ買ってくるじいさん燃え〜
87名無し獣:2001/07/19(木) 23:28
>>83
らじこんおじいちゃん、ハァハァ・・・
88名無し獣:2001/07/20(金) 02:12
アンギラスめちゃ弱いからね・・・黄金砲くらって
血吹いて逃げてくだろうな
89名無し獣:2001/07/21(土) 00:35
今日アメリカのゴジラやってたけどアニメ版のデス様じゃないと無理っぽそう。
90名無し獣:2001/07/21(土) 00:42
USゴジラVSデスステ(バトスト初号機)
繁殖対決!(藁
91名無し獣:2001/07/21(土) 02:17
>>89
アメ公なんかミサイルで死んじまったじゃないか
荷電粒子砲の敵じゃないね
92名無し獣:2001/07/21(土) 09:55
うむ。バトストのデス様だって通常兵器は
通用しないからな。
93名無し獣:2001/07/21(土) 13:13
>>91
あの素早さでは家電粒子はあたらない。
94名無し獣:2001/07/21(土) 13:14
>>91
だけど機動力がかなり。アスファルトやコンクリも一撃粉砕。
9594:2001/07/21(土) 13:15
かぶった(汗
96名無し獣:2001/07/21(土) 15:28
USAゴジラはレブと同じぐらい
97名無し獣:2001/07/21(土) 23:43
アメ公にはサイカーチスで十分
98名無し獣:2001/07/22(日) 09:53
ヘリでも追いつけん生物ってヤバい。
99名無し獣:2001/07/22(日) 10:46
アメゴジはたしか時速480キロで走れたはずだけど。
100名無し獣:2001/07/22(日) 16:37
勝負になる前に逃げられる
101名無し獣:2001/07/23(月) 01:39
キングギドラが最強という事でよろしいですか?
102名無し獣:2001/07/23(月) 03:06
いや、やっぱゴジラが最強だろ。
103名無し獣:2001/07/23(月) 06:13
マーダにミサイル積めばアメゴジもイチコロってことで。

マーダ:最高時速450〜500km
104名無し獣:2001/07/23(月) 14:01
アメゴジには卵産んで大量増殖という手が…。
105名無し獣:2001/07/23(月) 14:08
コロコロ読んでないとわからないだろうが
デススティンガーも大量繁殖してたゼ
106名無し獣:2001/07/23(月) 14:16
アメゴジ 200×200×200×200×200×200×200×…
107名無し獣:2001/07/23(月) 18:44
概出だけど放射能熱線と荷電粒子砲がぶつかり合ったらどうなるんだ?
ドラゴンボールのカメハメ波みたいに押し合いになるのか?
それとも大爆発が起こるとか?
科学的な見解求む。
108名無し獣:2001/07/23(月) 21:55
マッドサンダーが最強という事でよろしいですか?
109フィーネ・エレシーヌ・リネ:2001/07/23(月) 21:59
「それは、どうかな〜あ?デットボーダーに一撃で倒されたけど…。」
110名無し獣:2001/07/23(月) 22:07
>>88聞き捨てならんな?おい?怪獣島ナンバー2を名指ししてよくそんな事がいえるな?小僧
111名無し獣:2001/07/23(月) 22:10
もうレギオンが最強って事でいいじゃん。
112名無し獣:2001/07/23(月) 23:24
最強はミニラで終了です。
113名無し獣:2001/07/23(月) 23:37
>>107
周囲10kmが消し飛ぶ
114名無し獣:2001/07/24(火) 00:26
>>110
怪獣島はゴジラ以外はかすばっかり
アンギラスは虎の威を借る狐
115名無し獣:2001/07/24(火) 02:00
最強決定戦は、巨大隕石の落下で勝敗がうやむやに…

ゾイドらしいオチです(藁
116名無し獣:2001/07/24(火) 02:18
特撮素人が出てきやがった痛いねぇ
117名無し獣:2001/07/24(火) 03:21
>放射能熱線と荷電粒子砲がぶつかり合ったら
太さが全然違うような気がする。
118名無し獣:2001/07/24(火) 10:18
>>107
放射能熱線がどんなものか知らんけど、ゴジラは体内に
原子炉に相当するものをもってんだよね?
それを核反応の熱で高圧にして、その圧力で
中身を噴射するものだと仮定すると(違ったら突っ込みよろしく)
高速粒子の衝突で放射性原子の崩壊が一気に進むはず。
「爆発する」だと思う。
119名無し獣:2001/07/24(火) 13:08
もしできたとして、カメハメ波の押し合いみたになるのってかなり難しいよね。
接点がちょっとでもズレたら、相打ち。こわ。
120厨房ゾイダー:2001/07/24(火) 14:20
そもそも荷電粒子砲と放射能熱線って現実に実現可能なの?
空想の産物ではないの?
121名無し獣:2001/07/24(火) 14:56
真空なら荷電は可。ゴジラは知らんが
122名無し獣:2001/07/24(火) 15:03
放射能熱線って原爆とかが出してたヤツ?
それなら地上でもできそうだけど、生物の体から出すってのは無理があるなぁ。
123名無し獣:2001/07/24(火) 15:48
荷電粒子は大気中でもできるよ。
要はただのビームの一種だからね。
ただ、「荷電粒子砲だから強い」のではなく、
「粒子に付加したエネルギー量が高いから強い」んだけどね。
ゾイドって見たところ電力はほとんど無尽蔵に使えるみたいだから、
アレもありなのかも。
124名無し獣:2001/07/24(火) 15:53
「放射能熱線」てのはそもそもよくワカラン。
「熱線」って何だよっての(ワラ
125名無し獣:2001/07/24(火) 15:55
>>123
1eVで約1万℃のエネルギーだからな。
大体そこまで凄いエネルギーを出すと
間違いなく放射線が発生するし。
恐ろしい兵器だよな、実際。
ちなみに400万W、0.001秒のインパルス放電
で発生させた高温プラズマで厚さ30cmの耐熱
ガラスに穴が開くはず。
この前試したから間違いないと思う。
126名無し獣:2001/07/24(火) 15:57
↑ごめん、400万kW、0/001ミリ秒の間違いだった
127名無し獣:2001/07/24(火) 17:34
>>123
なんかの本で読んだんだが、ビームって大気中じゃ無理なんじゃなかったっけ。
大気が粒子を邪魔するバリアになるとかで。レーザーなら打てると思うが。
128名無し獣:2001/07/24(火) 22:18
放射能熱線って一体なんなんだ?
129名無し獣:2001/07/25(水) 00:29
>>127
逆だよ。レーザーの方が大気中で使いにくい。
130T・I:2001/07/25(水) 00:49
放射能熱線って
放射能が発する熱のことじゃなかったっけ??
だから原爆みたく爆発したときに放出される
熱のことだと思うけど・・・
その熱量とかはわかんないけど
原爆を例に出すなら爆発中心部の人間は蒸発
壁とかに影が焼きつけられるってぐらい・・・
131名無し獣:2001/07/25(水) 02:55
「現実に実現可能か?」という事で言えば荷電粒子砲よりもシールドライガーのシールドの方が疑問だが…。
132名無し獣:2001/07/25(水) 23:50
レーザーってかわせないよね
133名無し獣:2001/07/26(木) 01:19
たしかに空気中じゃ拡散しやすいけど、ビームの方がまだ兵器利用されてないじゃん。
アメリカじゃレーザーすでに実用化されてるし。ビームは電力消費が激しいから?
134名無し獣:2001/07/26(木) 01:20
↑は>129あてです。
135名無し獣:2001/07/26(木) 02:41
>133
レーザーとビームの区別ついてるか?お前ぇ?
136名無し獣:2001/07/26(木) 05:10
>>127
それは陽電子ビームの事だと思う。
それ以外の粒子ビームにとっても、レーザーにとっても
大気は障害物ではある(分子にぶつかって散乱される)けど
陽電子は大気中の電子と対消滅するので、散乱どころか
発射したそばから熱や放射線をまき散らすことになる。
だからエヴァンゲリオンのポジトロンライフル発射は
自殺行為だ、という話でしょ。
137名無し獣:2001/07/26(木) 13:10
ゴジラはそもそも設定そのものが40年前だし、
熱線の呼称もほとんど後付けだから、
(中期に入ってから「放射能火焔」とか呼ばれる様になった)
あんまり参考にはならないと思う。
考察は「新・ゴジラ生物学序説」がやってるよ。

ゾイドじゃないのでsage
138133:2001/07/26(木) 13:38

>>135
簡単に言うとレーザーは強力な粒子の波で、
ビームは高速に加速して打ち出された粒子だっけ。
間違ってたらスマン。

>>136
どちらも大気の影響を受ける事は知ってたしたが、
ビームのほうが受けやすいとかってに思いこんでた。すみません。
あれからちょっと勉強してきました。
ビームは撃てる事には撃てるそうですが、
粒子同士が反発し拡散しやすく、周りの空気をプラズマ化したりして
直進しないそうなので、実用化は無理そうだそうです。
139名無し獣:2001/07/26(木) 14:18
どうでもいいがゴジラVSメガギラスの途中の演出って
アニメ1stシリーズと全く同じだね。
重力砲VS肉食獣型熱線怪獣。
ろくに効かないところまで一緒だ(藁

関係無いのでsage
140名無し獣:2001/07/26(木) 14:49
ビームも磁場か何かで閉じ込めを行わないと
粒子が拡散してしまうので実用化は難しいな。
141名無し獣:2001/07/27(金) 01:28
最強の兵器、中性子ビーム

あらゆる物体を突き抜ける、究極の兵器!
だが、あらゆるものを通過するので、破壊力が無い。
142名無し獣:2001/07/27(金) 02:08
>>141はアホ
143名無し獣:2001/07/27(金) 04:28
つうか兵器利用つったって、照準ガイドのためだろ、
レーザーもビームも。
威力のある光学系兵器が実用化されないかなあ。
でもレーザーは目に見えないんだ夜ねえ。
144名無し獣:2001/07/27(金) 08:12
>>143
その認識は、ちょっと、ひぞいど!
145名無し獣:2001/07/27(金) 12:06
>>144
その駄洒落も、ちょっと、ひぞいど!
146名無し獣:2001/07/27(金) 12:35
レーザーはもう大分前から目潰し兵器として投入されてんだよ。
前線の兵士には特殊サングラス配備されたくらいだぜ?
147名無し獣:2001/07/27(金) 13:25
>>141
ダメージ食らうの生き物だけじゃん(w
148名無し獣:2001/07/27(金) 13:28
>>146
けど目にレーザー当てるより弾当てたほうが良いと思うオレ。
149名無し獣:2001/07/27(金) 14:23
殺しはしないけど一生涯、盲目で生活してもらうよっていうタチ
の悪い兵器なんだよ目潰しレーザーって奴は。

いいか?死んだ奴は埋葬すりゃすむけどな、生きてる兵士は国が
アフターケアすんだよ。生きてる間はな。怪我や骨折とは訳が違
うんだよ。すると年間、どれだけの金が飛ぶと思ってんの?そう
いう兵器なの。
150名無し獣:2001/07/27(金) 15:33
何とも外道な兵器だね
151ウルフマスター:2001/07/27(金) 17:23
似たようなものに、地雷があります。

地雷も殺さず、敵に傷をおわせる、そして仲間の兵士たちがその人を
カバーするため、敵の戦力は低下する。そんな感じです。
まったく、外道なものです。すいません、まったく関係ないことだったようで。
152名無し獣:2001/07/27(金) 17:29
未来技術板や軍事板の人の話だと、地上で使うなら光学兵器よりも
質量弾の方が効率が良いから、わざわざ使うメリットはない…ってのが結論らしい。

>>138
>ビームは高速に加速して打ち出された粒子
それは電子ビームのことじゃない?
単純にビームって言ったら光の束のことだから、粒子という定義にはならんよ。
レーザーも間違ってるよ。
153レオマスター:2001/07/27(金) 19:55
皆さん、難しい話をしてますね。
自分にはちょっと難しい。
154名無し獣:2001/07/28(土) 01:17
実際に破壊力のある(実戦で使える)レーザーやビームてのは
現段階では実現不可。同様に、実弾兵器でも火薬式に代わる
次世代型はどれもエネルギー問題がネックで無理。
化学式もレールガンも無理。
なんてつまらないオチ(ワラ
155名無し獣:2001/07/28(土) 02:23
プラズマ兵器は?
156名無し獣:2001/07/28(土) 02:49
>>138
レーザーは同じ方向に進む、位相の揃った光の事。
光は波で、波長には色々あるけどレーザーには
ある1つの波長の光だけが含まれる(なので周波数も全部同じ)。
で、その波が全部同時に、同じ方向に振れながら
進んでるんだと思いねぇ。普通の光は
  〜〜~~〜〜~
   〜~〜~〜~〜
違う波長の光が混ざってこんな感じ。
位相が揃わないので干渉で弱まったりもする。
  〜〜〜〜〜
  〜〜〜〜〜
レーザーはこんなん。エネルギーが集約されて
1点に、しかも同時刻に届く。
157133:2001/07/28(土) 11:25
自分の知識の陳腐さが恥ずかしい。出直してきます。
>>156
一応それはわかってた。けどありがとう。
158名無し獣:2001/07/28(土) 12:19
>>155
すなわち荷電粒子
159名無し獣:2001/07/28(土) 20:06
>>155
一応、電場で加速してビームとして発射する以外にも
工業用のプラズマジェットみたいに
プラズマ化に伴う膨張を利用してその圧力で
噴射する方法も空想科学読本で紹介されてる(ジャミラの項)。

ゾイドに搭載するとしたら近距離用の武器かな。
収束率はあんまり良くなさそうだから。
あとこの方法で発射すると反動があるはず。
160名無し獣:2001/07/29(日) 23:06
問題はゴジラの放射能火炎の強さだね。
ってか放射能火炎の温度に耐えられる装甲なのか?デスさまは。
炭素系の生き物なら被爆させて、やっつけられるけど(一瞬で死ぬかどうか知らんが。)
機械生命だからねえ。

全然まとまってねえや。スマン。
161名無し獣:2001/07/30(月) 13:20
>>160
戦車とかメカゴジラにも効いてたよ
162T・I:2001/07/30(月) 22:32
ってことは、戦車とメカゴジラとデスザウラーの装甲のこと
考えなきゃだねー・・・
戦車はどう考えてもメカゴジとデスより装甲がいいとは思えないから
問題外として、メカゴジラとデスザウラーってどうなのかな??
163名無し獣:2001/07/30(月) 23:42
ダイヤモンドコーティングしてたよ>平成版のメカの装甲。
164名無し獣:2001/07/30(月) 23:49
ゴジラの設定はめちゃくちゃだからうのみにしちゃダメ!
165名無し獣:2001/07/31(火) 00:00
う〜ん、けどそれじゃあこのスレは・・。
166名無し獣:2001/07/31(火) 02:21
>164

んなもん百も承知で語ってんだよドアホ。
167名無し獣:2001/07/31(火) 03:02
まずサイズ問題を検討するべきかな?
アニメのデス様は結局どのくらいの大きさなの?
168T・I:2001/07/31(火) 03:31
>>167
>>77に出てるよ・・・
デスザウラーは20mでゴジラが100mだってよ・・・
169名無し獣:2001/07/31(火) 03:42
今年のゴジラは60mらしいよ。デスもアニメ版だったら
それぐらいはあったかも。
170名無し獣:2001/07/31(火) 09:15
>>168
それはバトストのデス様でしょー
全高21.0m。ゴジュラスと同じ。
アニメのでっかいデス様の設定わかる人、
いないー?
171名無し獣:2001/07/31(火) 15:00
>>170
アニメ版は足だけでゴジュラスよりでかかったよ
ちょうど60mぐらいかも…
ゴジュラス×3ぐらいだと思う
172名無し獣:2001/07/31(火) 23:46
以前、体重差に触れたやつあったろ?見てみ。

ゴジラが蹴りいれたらデスは吹っ飛ばされるんじゃないか?
173名無し獣:2001/08/01(水) 00:15
ん〜以外とデス様は足が短いから、100mぐらいじゃ
ねーか?
空想科学読本みたいに計算すると
400t×5×5×5=5万t
結構いい勝負できるんじゃねーか?
174名無し獣:2001/08/01(水) 18:48
実力がどちらが上かはわからないけどもし戦ったら絶対ゴジラが勝つよ。
だって運が違いすぎるだろ?
ゴジラはどんな強敵が現れても幸運が重なったりして最後には勝っちゃうけど
デスはどんなに強化しても不運が重なって最後には破壊される運命・・・。
175名無し獣:2001/08/01(水) 22:57
メカゴジラよりもモゲラのほうが強いのでは?
176 :2001/08/01(水) 23:04
ガオアニマルとかとも闘って欲しい。
177名無し獣:2001/08/01(水) 23:21
>>171
アニメ版のウルトラが555Mだから、デスも同じくらいの比率で計算すればいいんじゃないか?
178名無し獣:2001/08/01(水) 23:57
>>177
ウルトラがざっと10倍だからデス様も同じとすると、
全高が210mになってしまうんだが……
そこまで大きくなかった気がしないか?

ま、10倍なら全高210m、
重量が
400t×10×10×10=40万t
無敵無敵(ワラ
179名無し獣:2001/08/02(木) 00:48
>>177
ウルトラはアニメだと要塞みたいな存在だから・・・。
胴体を突き破った時のライガーと比べるとそんなに大きくないと思う。
180名無し獣:2001/08/02(木) 00:48
イデオンでも勝てねえよ…
181名無し獣:2001/08/02(木) 02:33
じゃやっぱり5倍の100mぐらいってことで。
182二等兵:2001/08/02(木) 02:36
イデオンってなんだ!?
旧ゾイドか!?
183名無し獣:2001/08/02(木) 03:40
>>182
伝説巨神のことです
人間の負の感情に反応してビッグバンを起こします
とても危険です
184名無し獣:01/09/12 02:38
名スレage!
185名無し獣:01/12/06 17:04
そろそろ公開でage
186名無し獣:01/12/06 18:50
>>180
ガンバスターではどうよ?
187名無し獣:01/12/07 23:53
age
188名無し獣:01/12/08 01:08
スパロボ厨ウザい
189名無し獣:01/12/08 12:39
ゴジラがいなかったら=ゴジュやデスもいない=ライガーだらけの惑星Zi・・・・・
まさに地獄絵図だ・・・
190名無し獣:01/12/08 14:58
>>189ゴジラのもとネタしらないの?
191名無し獣:01/12/08 17:15
平成生まれなのでは?
知らない方がいいこともある。
192189:01/12/08 19:25
そんなに若くないです
193名無し獣:01/12/08 20:48
1数年前の恐竜はゴジラみたいに闊歩していたんだYO!
194名無し獣:01/12/09 03:56
少し前の話だけど、かめはめ波みたいに押し合うと思われ。
確か(平成)ゴジラ対メカゴジラでやってたような・・・・。
195ゴジラ:01/12/14 20:00
アンギャーーーー!!!!!
(同時上映はゾイドがよっかったーーー!!!!!)
196名無し獣:02/01/24 23:21
「ゴジラVSデスザウラー」

 地球21世紀
地球はゴジラにより多大な被害を受けていた。
もうどうすることも出来なくなった地球人はゴジラを
冷凍冬眠させ、ロケットに入れて地球外へ送り込んだ。
 ロケットは惑星Ziに不時着し、ゴジラはそのまま
永遠の眠りにつくはずだった。
 ヒルツのデスザウラーが惑星Zi全体に影響を与えるまでは・・・。

197名無し獣:02/01/25 20:27
「ハーマン大佐!」
ハーマンがオコーネルに呼び止められ振り返る。
「なんだ?オコーネル」
「また行方不明です。」
「またか」
最近共和国湾に漁に出る漁師が行方不明になっているのだ。
「こうなるとガーディアンフォースの仕事範囲になるが
今ガーディアンフォースはイブポリスの調査に行っている。」
「ではどうしますか?」
「よし、では調査団を派遣しよう。」
「了解しました。」

3日後
「調査団が生き残った乗組員を救出しました。」
「で、何があったか解ったのか?」
「それが・・・」
「どうした?」
「生存者は恐竜のような化け物におそわれたと言っています。」
「恐竜?ゾイドじゃないのか?」
「おそわれるまえに船のレーダーが金属反応を捕らえなっかたそうです。
それに生存者の一人がハッキリと怪物を見たそうです。」
「・・・・オコーネル。至急ドクターDを呼んでくれ。私も調査に行く。」

そのころイブポリスでも異変が起きていた。
198名無し獣:02/02/11 21:04
>>197
続きはどうなったか?
199名無し獣:02/02/11 23:25
日立だかどこだかの企業が何ヶ月か前に1兆度のレーザーの開発に成功したって新聞に書いてたよ。
1億度だったかも。
ギルのハイパープラズマ粒子砲が2万度って事は日立はデスを倒せるはず。
200名無し獣:02/02/12 00:34
200万パワー!!!
201名無し獣:02/02/12 07:19
>>198
ちょとまって今考えてるから
202名無し獣:02/02/12 14:03
>>201
期待age
203名無し獣:02/02/12 16:35
「おーいバンなんか見つかったかー?」
「なーんも。あれから結構立ったからなぁ…」

デスザウラーを倒してから壊れた町の修復などをしていたので
イブポリスの調査をするまで10ヶ月もかかったのだ。
「よし、最後に残った場所を調査して引き上げよう。」
一行は最後の残った地点にむかった。

「トーマ頼む。」
「気安く頼むな!バン」
「トーマさんお願い。」
「は〜いフィーネさん。ビーク!」
ピピピピピーイ
「ふむふむ。どうやらこのがれきの下に穴があるそうだ。」
「うーん…取りあえずがれきをどかそう。」
「おっしゃああ。
     メガロマックスファイヤアアアアア!」
ズゴゴゴゴゴゴゴ
がれきがなくなった代わりに大きな穴がそこにあった。
「でけーな。デスザウラーでも余裕で入れそうだな。」
ピピピピピ
「なんだビークうるさ・・・」
「どうしたの?トーマさん。」
「か、荷電粒子反応を確認。」
「なんだって!」
「この穴もしかして……」
「まさかあいつは俺がコアごと葬ったはずだ!」
「いや あり得ないとも言い切れないな。
死体も回収してなしな。」
「取り合えずもっと調べましょう。」

204203:02/02/12 20:22
>>202
どうですか?
感想によって続くかどうか決めます。
205名無し獣:02/02/12 20:34
>>203
普通に楽しみになってきたのでガンガンいって欲しい。
206名無し獣:02/02/12 20:57
マイバトスト系統は最近少なかったからね(特にアニメのやつは)
第二部好きなので続編キボンヌ
207ご希望に答えて:02/02/12 23:15
所変わってここは共和国ビッグドア島
ハーマン達は今砂浜にある巨大な足跡を調べている。

「ドクターD。調べた結果何か分かったことは?」
テントの中でパソコンやら動物図鑑を忙しそうに
調べていたDのやっと手に入れた至福のコーヒータイム
(もちろん塩入)の時である。
「そうじゃな。まずあの足跡の持ち主ゾイドじゃないとゆうことじゃな。
ゾイドなら少なからず金属反応を残す。それがなかった。」
「もう一つは足跡の形から何の種類の生き物か調べたところ、
大型肉食恐竜、つまりティラノサウルスのような生き物だと
わしは推測している。」
「何故この星に恐竜が?」
「それがわからんから困っているんじゃ。だいいち、
それが恐竜だとしても大きすぎる。予測は全高100b。」
二人の会話を無線の雑音が中断させた。
「ハーマン大佐!」
「どうしたオコーネル。そんなに慌てて。」
「島の反対の荒れ地でロケットを発見しました。」
「何!?今そっちへむかう。」
「やれやれ少しは老人をいたわらんのか?」
そう言って二人はテントを出ていった。
208名無し獣:02/02/13 23:22
名作の予感…
209名無し獣:02/02/14 00:10
おお、いいぞいいぞ。
是非このまま突っ走って欲しい。
210名無し獣:02/02/14 20:45
「こっちです。足下に気を付けて下さい。」
「ひーわしを過労死させる気か?」
「どうやらここも拡散荷電粒子砲の影響を受けたみたいだな。」
ここの地形はとても荒れている。このような地形はデスザウラーの
拡散荷電粒子砲を受けた証拠だ。

「あれです。」
オコーネルの指さした先には半分地面に埋まったロケットが
そこにあった。
「ドクターD。このロケットはあの巨大生物と関係があるのか?」
「よく調べてみないとわからんな…」
「取り合えず近くまで言ってみよう。」
 
30分後
「調べた結果やはりこの中にあの巨大生物がいたようじゃ。
このロケットには冷凍冬眠装置が付いていた。
それにこのロケットの周りの足跡。」
「99・9%間違いなさそうだな。」
「あと中からCD−ROMを見つけた。まだ再生をしてはおらんが
きっと重大なデータが入っているはずじゃ。」

ズウウン
突然地面が揺れた。
ズウウウウン
今度はロケットも揺れた。
「地震!?」
「いや、何か違うぞ。」

アギャアアアアアアアアアアオオオオン

鳴き声のような物が丘の向こうから聞こえた。
その場いた者全員に緊張が走った。
みんな考えていた事は一緒だったであろう。

そしてその考えていたことが現実となった。
丘から黒い怪物の頭が出ていた。
211名無し獣:02/02/14 22:36
正直面白いYO!
続きを激しくキボンヌ。
212名無し獣:02/02/15 16:26
良スレDA!
213名無し獣:02/02/15 17:33
期待age
214名無し獣:02/02/15 22:53
「総員撤退!直ちにハンマーヘッドへ…
何やっているドクターD!速く逃げるぞ!」
「ちょっと待て今写真を……よし逃げるぞ。」

黒い怪物は丘を越え、こっちへ向かってきていた。
ハンマーヘッドがいるのは島のちょうど反対側。
どんなに頑張っても途中で追いつかれてしまう。

「くっ、このままでは」
ハーマンが諦めかけたその時だった。

「ハーマン大佐!大丈夫ですか?」

ハンマーヘッドだ。
砂浜に残った兵士がロケットを調査しに行ったグループの
帰りが遅かったので心配して迎えに来たのだ。
ハンマーヘッドは一端着陸してハーマン達を入れて再び飛び立った。
怪物との距離は後300bだった。

「ふぅー助かった。死ぬかと思った。」
オコーネルがそんな独り言を言った。
隣にいるドクターDはまだ息が荒い。
当分は口を利けそうにない。一人で生死をさまよってる。

ハーマンが窓の外を見下ろしながら言った。
「オコーネル。すぐに本土の大統領に連絡しろ。こいつは星全体の大問題になる。」
215名無し獣:02/02/16 17:36
名作age
216名無し獣:02/02/18 01:05
ワクワク♪ドキドキ♪
217名無し獣:02/02/18 03:19
いいなあ。あんたすごくいいよ。
218名無し獣:02/02/18 18:28
突然現れた巨大生物のために復興したばかりの
ニューヘリックシティで緊急会議が行われた。
メンバーはルイーズ、ハーマン、オコーネル、シュバルツ、
GF(アーバイン、ムンベイも含む)だ。
GFはイブポリスの調査をしていたがこの前見つけた穴も
途中で行き止まりで他にデスザウラー生存説を裏付ける証拠
が見つからなかったのでニューヘリックに帰ってきていた。

「これより巨大生物緊急会議を始める。
まず始めにドクターDに巨大生物について今解っていることを
説明して貰う。」
「えー、まずこの生物が何故この星に来たか説明しよう。
この惑星Ziから何万光年遠く離れた地球と言われる星で
巨大生物はその星の人類に災害をもたらしたのじゃろう。
その巨大生物にはどんな兵器も通用せず、最後の
手段にロケットに乗せ宇宙へ飛ばした。
それがたまたまわしらの星に墜落したのじゃ。」

「迷惑な話だな。」
一同全員がアーバインをにらむ。
「場の雰囲気が解らない人は出ってて貰いましょう。」
ルイーズがそう言うやいなや兵隊が出てきてアーバインを
部屋から出した。
Dの話は続く。
219名無し獣:02/02/18 20:22
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
220名無し獣:02/02/19 23:18
>>218
いきなりアーバイン退場にワラタ。
221名無し獣:02/02/21 01:06
正直、毎日このスレが上がってないか確認するのが楽しみである。
222名無し獣:02/02/21 01:10
わびしい人生だな
223名無し獣:02/02/21 16:11
「次にこの生物の特徴などを説明していこう。
この生物のデータはロケットの中で見つかった
CDい収録されていた物じゃ。地球語を翻訳するのは苦労したわい。」

「Dじいさん。」
「なんじゃ?バン。」
「こいつに名前はないのか?」
「地球では『ゴジラ』と呼ばれていたらしい。」
「じゃあそれでいいか。」
こうしてこの生物の呼び名が地球と同じゴジラとなった。

「じゃあ改めてゴジラについて説明する。」

224名無し獣:02/02/21 21:27
期待age♪
225名無し獣:02/02/22 17:47
ゴジュラス
ガンブラスター
サラマンダー
モルガ
グレイヴクアマ
アイアンコング
マッカーチス
シュトルヒ
ディマンティス
ゴドス
グランチュラ
アロザウラー
レッドホーン
ステルスバイパー
スピノサパー
サイカーチス
ケーニッヒウルフ
ダークスパイナー
ジェノブレイカー

このゾイドをすべて東宝怪獣に例えなさい。
226名無し獣:02/02/22 18:23
ゴジラ
アンギラス
ラドン
モスラ
バラン
メカニコング
エビラ
大コンドル
カマキラス
ミニラ
クモンガ
ゴロザウルス
レッドホーン
マンダ(二代目)
スピノサパー
ハンター星人
ケーニッヒウルフ
ダークスパイナー
ジェノブレイカー

最後の方幾ら何でもムリ

227225:02/02/22 18:58
レッドホーン=バラゴン
スピノサパー=ガイガン
ケーニッヒウルフ=キングシーサー
ダークスパイナー=チタノザウルス
ジェノブレイカー=デストロイア
228名無し獣:02/02/22 19:37
ゴドス     =ベビーゴジラ
アロザウラー  =ゴジラJr
ステルスバイパー=大ウミヘビ
サイカーチス  =メガロ
ケーニッヒウルフ=キングシーサー
ジェノブレイカー=ガニメ

229225:02/02/22 19:39
>>228

あんたただのゾイダーじゃないな!
230228:02/02/22 20:04
ハンマーロック=二代目キングコング
デッドボーダー=ゴロザウルス
メガレオン  =バルゴン(大映)
シーパンツァー=デストロイア(幼態)
231225:02/02/22 20:17
ガイサック=デストロイア集合体
カノントータス=カメーバ
バーサークフューラー=平成メカゴジラ
キングゴジュラス=平成ゴジラ
レドラー=ダガーラ
232228:02/02/22 20:32
>225
>カノントータス=カメーバ
>レドラー=ダガーラ  
スゴイ!出てこなかったよ

ケルベロス(よくある改造例)=デスギドラ 
カノントータス       =メーサー車(VSギドラ)
シュトルヒ         =アマノシラトリ
Zナイト(名前は知らん)  =ウツノイクサガミ



233名無し獣:02/02/22 20:37
アマノシラトリとウツノイクサガミまで出すかw
234225:02/02/22 20:38
ザバット=ドラット
グランチャー=ランドモゲラー
サラマンダー=ヤマトギドラ
ストームソーダー=平成ラドン
マニューバスラスター=ガルーダ

かなりムリがあるね
235名無し獣:02/02/24 14:57
あげ
236名無し獣:02/02/26 13:17
さがりすぎだage
237名無し獣:02/03/04 01:00
うえ〜ん、225のせいで作家さんがいなくなっちゃったよ〜!
238すいません忘れてました:02/03/04 08:43
「このゴジラは地球の海底にひっそり住んでいたが地球人が
『核兵器』と呼ばれる地球の兵器の実験をしてしまったことで、
ゴジラは突然変異し、凶暴になってしまった。誕生理由はこんなもんじゃな。」

「次はゴジラの戦闘能力じゃ。
まずはこのCDの中に入っていた映像を見てくれ。」

ドクターDがそう言うとスクリーンが下がってきて部屋が暗くなった。

ゴジラが映っている。地球の陸上兵器と思われるものがゴジラにむかって
集中砲火を仕掛けている。
だがゴジラには全く利いていない様子だ。
今度はゴジラが攻撃を仕掛ける。
踏みつぶされ、握りつぶされ、蹴飛ばされ、噛み砕かれる。
今度は空から戦闘機らしきものがミサイルを発射した。
目に命中した。
次の瞬間一同は自分の目を疑った。
ゴジラの目が再生している。

「これがゴジラの自己再生能力じゃ。あの程度の傷は十秒以内で完治する。」
今度はビル街の中のゴジラが映っていた。
今度はメーサーを搭載した兵器が攻撃を仕掛けていた。
やはりゴジラには効果がなかった。
突然ゴジラの背鰭が光り出した。
そう思った瞬間ゴジラの口の中がカッとひかり、メーサー部隊とビル街を粉砕した。

「これがゴジラ最強の武器の放射能火炎じゃ。地球では簡単に熱線と呼んでるらしい。
以上でわしの言うことは終わりじゃ。次はハーマンによる今後の対策じゃ。」

239名無し獣:02/03/04 09:02
良スレ
240名無し獣:02/03/04 09:54
世間で最悪だといわれてけなされているこの2ちゃんねる。                     
その2ちゃんねらーでたまには良いことをしないか?
方法は簡単、いつも上に表示している
『クリックで救える命がある、、、らしいです。』
を1日1回押してやろうじゃねーか!!
できれば身障を助けるというやつをキボーン(2円なんだぜ)
暇があったらほかの板にコピペで移してくれや
241名無し獣:02/03/04 13:25
「これからの対策についてだが、まずゴジラがテリトリーとしている
海域は進入禁止にする。テリトリーの中に入らなければ我々に被害を
及ばさない。」

「じゃあ俺たちGFの出番は?」
「緊急事態が有るまでは出動しない。だが、警戒はしていてくれ。
いつでも出撃できるようにな。」

バン達が会議をしているちょうどそのころ……
『イブポリス近辺』

「平和って良いよね、レイブン。」
「ああ、そうだな。」
お尋ね者のレイブンとリーゼがやっと手に入れた休息の時間である。
「このまま平和がずーと続くといいね。」
「きっとそうなるさ。さて帰るか。」
二人が立ち上がりジェノブレイカーに乗り込んだ瞬間、
地面に亀裂が入った。
その亀裂は瞬く間に広がっていく。
「なんなんだ、これは。」
「レイブン、嫌な感じがするよ…」
ジェノブレイカーが飛んだ後、亀裂の中から出てきたのは紛れもない………
「デ、デスザウラー。」

242名無し獣:02/03/04 19:09
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!









243名無し獣:02/03/04 21:14
いつも小説っぽいものを書いてるものです。
今度のゴジラ映画の公式発表までには終わらせるつもりだったんですけど
五日か六日に発表するそうです…。
244名無し獣:02/03/06 04:48
むかしなんかの怪獣本でゴジラとガメラの仮想戦闘話を読んだ。
東京タワーにガメラの腹を貫かせてゴジラ勝利。だった。
245名無し獣:02/03/06 11:37
良スレ称えage
246名無し獣:02/03/06 20:17
「ふはははははは。
この世のすべてを破壊し尽くしてやる。」
 
「「ヒルツ!」」
「む?
ああ。誰かと思えばレイブンじゃないか。
わざわざ復活した私に殺されに来たのかい?」
「何故お前は生きている。
お前はバンにコアを貫かれたはずだ。」
「あいにくデスザウラーは半分でもコアが残っていれば
再生することができるんでね。
いやいや、消滅したのが上半分だけで良かったよ。」
そう言うとデスザウラーは進路をニューヘリックへとむけた。 

247小説みたいのを書いてる人:02/03/06 20:22
すいません。
どんどん雑になってますね。
248小説みたいのを書いてる人:02/03/08 14:40
ついに本家が公式発表をしてしまった………。
メカゴジラだそうです。
249小説みたいのを書いてる人:02/03/08 15:05
「行かせるか!
シャドォォォォォォォォォォォォォォ!」
ジェノブレイカーとシャドーが合体した。
素早くデスザウラーの足下に行き、
エクスブレイカーで関節を狙う。
だが、全く効果がない。
「うざいんだよ。この虫けらがぁ!」
加重力テイルがレイブンを襲う。
一ッ発目は避けるものの、
二発目は避けきれずに吹き飛ばされてしまった。
「ちっ、コマンドシステムフリーズか。」
ジェノブレイカーは横になっていて全く動かない。
「ふふ、そのかっこが似合っているぞ。
安らかに眠れ、レイブン。」


ジェノブレイカーを踏みつぶそうとしたその時である
デスザウラーにミサイルが飛んできたのである。
「ホエールキング……あのマークは共和国か!」
「待たせたなレイブン。今すぐそこに行く。」
「その声はバンだな。」
「へへ、ばれちったか。」
ホエールキングの中からブレードライガーが出てきた。
後からライトニングサイクスやディバイソン、ゴジュラスやゴルドスも出てきた。
「よし!みんな行くぞ。」
「どんなにウジ虫が集まろうとしても、
この私は倒せん!」

そのころ近くの海岸で………。
250名無し獣:02/03/08 22:52
最強の怪獣はゼットンである。
ゼットンひとりでゴジラ100匹の軍団に匹敵する。
ゾイドと関係ないからさげ
251名無し獣:02/03/08 23:10
>>250
よけい関係ないのはお前だろ?
252名無し獣:02/03/10 16:59
良スレage
作家サンがんばれ〜
253名無し獣:02/03/10 17:03
「うざいんだよ。この虫けらがぁ!」に激しくワロタ。
254小説みたいのを書いてる人:02/03/10 17:25
ここはデスザウラーが今いる場所からそう遠くない港。

「ちょっとあんた達なんか取れたぁ?
しっかり仕事しなさいよぉ。」
「うるせえスティンガー!
誰のせいでゾイド売って漁師やってると思ってんだ!」
スティンガーとクロスボウ兄弟は色々事情があって今はこの港で漁をしている。
「ちくしょう。
全くとれやしねえ。」
「兄貴ィ。
最近変じゃないですか?
元々俺たちは魚取れなかったけど、
最近じゃあ他の漁師達も不調らしいですよ。」
「あたしも聞いたわ。
こんな事今まではなかったらしいわ。」
「おい、魚群探知機に反応があるぞ。
かなりでかいぞ。」
「久々の大漁ね。
あそこかしら?何かものすごく水柱が立ってるけど。」
「兄貴!これ魚じゃないです!」
そう言った瞬間、水柱の中から得体の知れない怪物が出てきた。

「「「ゴ、ゴジュラスの化け物だ〜」」」
アギャアアアアアアアアアアオオオオオン
その後スティンガー達の船はゴジラにはねられて粉々になったとかならなかったとか…
255名無し獣:02/03/10 17:26
うざいんだよ。→2hねる語だ!
256250:02/03/10 19:10
だから関係ないって言ってるじゃんか!
257小説みたいのを書いてる人:02/03/10 22:46
>>256
すいません。
私のカキコで不快感を感じたんでしたら
途中ですが中止します…。
258名無し獣:02/03/10 22:47
辞めないで!!
259熱狂兵士:02/03/10 22:50
>>258に禿同
何か誤解してる
260小説みたいのを書いてる人:02/03/10 22:51
やはり書きます。
ここまで来て書かないなんて逆に失礼ですよね。
261名無し獣:02/03/10 23:06
てか、256はただのバカだろ?
放置に1票
262名無し獣:02/03/10 23:07
>「「「ゴ、ゴジュラスの化け物だ〜」」」
いかにも惑星Ziっぽい表現で(・∀・)イイ!ね。
続きを狂おしくキボンヌ。
263名無し獣:02/03/10 23:09
合成写真でシーンの再現にチャレンジしてみたくなった。
264名無し獣:02/03/10 23:19
禿しくワラタので続きキボン
265小説みたいのを書いてる人:02/03/11 09:41
「全軍距離を取りデスザウラーに集中砲火!」
オコーネルの一言にカノントータス、ゴルドス、シールドライガーDCS
ゴジュラスガナーが砲撃を開始した。
「奴の荷電粒子コンバーターはまだ再生していない。
今のうちにダメージを与えておくんじゃ!」
だが、デスザウラーの装甲の前では集中砲火も全く意味がなかった。
「きかないねえ、そんな砲撃力じゃ全く。」
「くっ、ウルトラザウルスが死んでしまった今ではあの戦法はできない。」
「ちくしょー!俺たちには何もできないのか!」
「やばい!
ビークの計算だとコンバーターの再生は99・9%だ。」
「もう駄目なのか…」
「荷電粒子コンバーターも再生完了だ。
さて、バン。
地獄に言ってもらおうか…」
デスザウラーの口の中が光り出した。
バン達があきらめかけたその時である。
デスザウラーに青い閃光が直撃したのだ。
耐えきれずに倒れるデスザウラー。
「帝国軍の新兵器か?」
ハーマンの予想は外れた。
そこにいたのは帝国軍ではなく、
島で見た黒い怪物………ゴジラだった。
266名無し獣:02/03/11 10:14
バンたちがレイブンを助けに来るシーンは、
ttp://www2s.biglobe.ne.jp/~hidepon/midi/files/kaiju.mid

デスザウラーの前にゴジラが現れたシーンは、
ttp://www2s.biglobe.ne.jp/~hidepon/midi/files/godzilla.mid

上の2曲がよく似合う。
267小説みたいのを書いてる人:02/03/11 10:46
うおおおおお
ありがとうございます!
大戦争マーチとゴジラのテーマですね!
あともう少しなんで頑張ります!
268名無し獣:02/03/11 11:56
age
269小説みたいのを書いてる人:02/03/11 13:32
「撤退だ!
全軍すぐにホエールキング内へ急げ。」
「撤退だと!?
バン、貴様は何を考えている。
ここで撤退したらこの星は滅ぶぞ!」
ジェノブレイカーが撤退しているブレードライガーの横にやってきた。
「だったらあの巨獣の間にお前は入っていくのか?」
「………」
「ま、とにかく中に入って怪我の手当をするぞ。」
「…すまんな。」
バン達のホエールキングは少し離れたところで待機することになった。


今この荒野で惑星Zi最強…もしかすると宇宙最強の戦いを繰り広げようとしている。
ゴジラが徐々に近づいていく。
「さっきの青い閃光はお前がしたのか?
命知らずめ。」

先手はデスザウラーだ。
ハイパーキラークローがゴジラの顔を殴った。
少しよろめいたが、すぐに体勢を整えた。
ゴジラが牙をむけて突進してきた。
ヒルツは明らかにゴジラをなめていた。
デスザウラーは避けようともしない。
「貴様の牙がこの装甲に穴を開けるとでも思っているのか?
おろかなトカゲだ。」
急にヒルツに激痛が走った。
ゴジラはデスザウラーの脇腹に噛みついていた。
かなり深々と牙がめり込んでいた。
そのまま装甲をひきちぎった。
悲鳴をあげるデスザウラー。
「なんだとぉ!」
驚きを隠せないでいるヒルツ。
今度はデスザウラをー殴り始めた。
負けじとデスザウラーも殴り返す。
双方それほどダメージを与えられなかったようだ。
デスザウラーの加重力テイルがゴジラを吹っ飛ばした
倒れ込んでいるゴジラに何回も叩きつける。
270名無し獣:02/03/11 23:13
おもろい!最高!
271名無し獣:02/03/12 05:03
ゴジュラスも出て来て
三大怪獣決戦してくれないかなぁ
わくわく待ち
272名無し獣:02/03/17 16:03
age
273名無し獣:02/03/17 16:15
ゴジュは紙切れのように引き裂かれて終わり
274名無し獣:02/03/17 16:16
>>271
悲しいけどこれって怪獣大決戦なのよね。
275nanasi:02/03/17 19:42
東宝がその特撮技術でゾイドのバトスト作ったらどうなるかな?
276名無し獣:02/03/17 19:44
>>275
いまの東宝なんかに作らせたらクソしかできませんよ。
277名無し獣:02/03/18 22:04
age
278名無し獣:02/03/18 23:26
東宝より、ユニバーサルのほうがいいYo。
あっちは映画のためなら軍隊をも動かして
本物のF―16やF/A−18使うぐらい
のこだわりだし。それに映画はハリウッド
に限る!!
279名無し獣:02/03/18 23:28
>>278
アメリカに毒された馬鹿発見
280名無し獣:02/03/18 23:36
( ´_ゝ`)
278 名前:名無し獣 :02/03/18 23:26
東宝より、ユニバーサルのほうがいいYo。
あっちは映画のためなら軍隊をも動かして
本物のF―16やF/A−18使うぐらい
のこだわりだし。それに映画はハリウッド
に限る!!
281名無し獣:02/03/18 23:46
279は落日の日本と一緒に心中する気だな。
それもまたよし。君こそ真の愛国者だな。
褒めてやるぜ。
282名無し獣:02/03/18 23:50
  正 直 映 画 化 は 頓 挫  
283ジーグライト少佐:02/03/19 22:41
>>269
続きはまだか?わたしとしても待ち遠しいものだ。
284ジーグライト少佐:02/03/20 23:07
まっ。まだなのかー!続きは!
285名無し獣:02/03/21 00:22
続き期待age
286小説みたいのを書いてる人 :02/03/21 11:05
「メガロマックス!
ファィャァァァァァァァァァ!」
ディバイソンの砲撃だ。
ゴルドスやカノントータスも支援砲撃をしている。
一瞬だけデスザウラーの攻撃が止まった。
その一瞬をゴジラは見逃さなかった。
デスザウラーの尾を掴んで宙に持ち上げ、
そのまま地面に叩きつけた。
それを何回も続けるゴジラ。
大地が激しく揺れる。
デスザウラーは尾からミサイルを発射して何とか逃れた。
攻撃から逃れたものの、デスザウラーの不利にかわりはなかった。
右足の関節が完全に折れていたのだ。
「貴様なんぞに負けてたまるかァぁぁぁぁ!」
デスザウラーが荷電粒子砲を撃とうとしているのだ。
287名無し獣:02/03/21 14:55
ドキドキ(( ゚Д゚))
288名無し獣:02/03/21 16:51
>>278
大映映画はガメラシリーズで自衛隊動かしてますが何か?
ペイトリオットも90式も74式も登場しましたが何か?
日本映画も傑作が目白押しですが何か?
板違いなのでsageですが許してくれますか?

マジレス:278みたいなやつは映画といえば最近の洋画しか見たことなく
     日本の作品=アニメしか知らない、みたいなやつじゃないのか?
289名無し獣:02/03/21 21:01
期待
290小説みたいのを書いてる人 :02/03/22 16:29
コンバーターに荷電粒子が吸い込まれていく。
ゴジラの背鰭も光り始めた。
「いかん!
荷電粒子砲と放射能火炎が正面から接触すれば大爆発が起きるぞ!
このホエールキングもかなり距離を取っているがとても危険じゃ。」
「部隊を戻させろ。
ゾイドをの収納が完了したらエネルギー前回でEシールドをはれ!」
すぐにゾイドの収納は完了した。
「ハーマン大佐!
ゾイドの収納が完了しました。
Eシールドもいつでもはれます。」
「よし、Eシールド展開!」


「ほう、おまえ
私の荷電粒子砲に対抗する気なのか?
やはりお前はおろかなトカゲだ。
死ね。」

デスザウラーから荷電粒子砲が放たれた。
ゴジラも放射能火炎を放った。
轟音と共に二つの閃光が伸びてゆく。
接触まであと5…4…3…2…1…0 
その瞬間大爆発が起きた。
地面はえぐれ
巨岩は紙のように舞った。
ホエールキングもただではすまなかった。
Eシールドをはっているものの、
かなりの衝撃が伝わってきた。
GF達が外の様子を見ようとしたが、
砂煙が立っていてよく見えない。
「ゴジラは?
デスザウラーはどうなっている!?」
ハーマンが叫んだ。
「爆発の影響で計器類がうまく機能していません。
現在の状態では良く分かりません。」 

291小説みたいのを書いてる人:02/03/22 17:38
グハァ!
「エネルギー全快」が「エネルギー前回」になっている…

山根博士が恐竜が生きていたのは200万年前
と言ったのと同じくらいはずい…。
292名無し獣:02/03/22 17:56
>291
ワラタ>200万年前
三葉虫の替わりにゴジラの皮膚にキラードームが付着
293名無し獣:02/03/22 18:35
ゴジラの皮膚についてたのは巨大化したフナムシじゃなかったっけ?
ショッキラスとかいう名前。

半年の時を経て自分の下した見解と同じシーンが登場し、嬉しい118。
294小説みたいのを書いてる人:02/03/22 18:38
>>293
二人とも正解ですよ。
三葉虫=「ゴジラ」(54年)
ショッキラス=「ゴジラ」(84年)
295小説みたいのを書いてる人 :02/03/23 09:59
砂煙が消えてデスザウラーが先に見えた。
顔やその他の装甲が溶けていたり、
岩がめり込んでいたりしていたが活動は可能なようだった。
「デスザウラーでさえあんなにダメージを受けたんだ。
生身の生物が生きているはずがない。」
レイヴンがつぶやいた。
「いや、そうともかぎらんぞ。」
「奴は生身の生物なんかではない。
化学の暴走によって生まれた怪獣だ。」
ゴジラのいた場所の砂煙も次第に無くなっていった。

296名無し獣:02/03/23 22:16
ミニラ VS ガチャピン
297名無し獣:02/03/24 01:56
ドキドキ(;´ー`)y−〜〜 
298ゾイド好き(元):02/03/24 21:04
  始めまして ここにくるのは始めてです これからちょくちょくくるゆのでよろしっくおねがいします
299名無し獣:02/03/24 21:06
>>298

デブヲタなら回線k(以下略

300名無し獣:02/03/24 21:19
300
301ゼネバス:02/03/24 21:51
それにしてもクソつまんねー小説だな!
302名無し獣:02/03/25 17:45
>>301は生ゴミなので気にしないでください。
303名無し獣:02/03/27 09:29
続き希望age
304小説みたいのを書いてる人:02/03/27 10:25
ゴジラはそこに立っていたのだ。
驚くべきことはそれだけではない。
所々にやけどを負っているが、
それさえも再生しているのだ。

「こ、この化け物がぁぁぁぁ!」
狂ったように荷電粒子砲を連射するデスザウラー。
何発かはゴジラに直撃したが、
傷はものの10秒もしないうちに再生した。
徐々にゴジラがデスザウラーに近づいていく。
デスザウラーは動かない。
荷電粒子砲の撃ちすぎでわずかに残っていたエネルギーも
なくなってしまったようだ。
デスザウラーの右手をひきちぎった。
悲鳴を上げるデスザウラー。
今度はデスザウラーの胸の装甲を引き裂こうとしている。
まるでコアの場所が分かるようだ。
デスザウラーも必死に抵抗するが効果は全くない。
305名無し獣:02/03/27 10:33
ドキドキ((( ;゚Д゚)))
306小説みたいのを書いてる人:02/03/27 10:42
装甲が引き裂かれてコアが見えた。
ゴジラの背鰭が光り出した。
「ここここ、この私がお前に負けるのか…」
もはやヒルツの表情には恐怖しか表せていなかった。

ゴジラが口を開けてカッと光った。
「「グオオオオオオオオオオオオオオ」」
デスザウラーとヒルツの断末魔がかさなる。
そしてそのまま石化した。
石化したデスザウラーにもう一度熱線を吐いた。
ゴジラの完全勝利である。
307名無し獣:02/03/27 17:04
これってゴジラ対メカゴジラじゃない
308ねこ:02/03/27 17:40
ほんとうだね。
309名無し獣:02/03/27 17:45
>>307
最後に?をつけるべきだと言ってみるテスト。
310小説みたいのを書いてる人:02/03/27 18:33
ゴジラは一度天に向かって咆哮し、歩き始めた。
海に帰ろうとしているようだ。
辺り一面にはデスザウラーの石化した破片が散らばっている。

ホエールキング司令室
モニターの前に一同が集まっていた。
「ハーマン、これからどうするんだ?」
アーバインが尋ねた。
「今日あったことは歴史上から抹殺するつもりだ。
もちろんゴジラのことも無かったことにする。」
「人目に付かないところで保護政策をするきか?」
ハーマンにトーマが尋ねた。
「ま、似たようなものだ。」
「ゴジラは我々人類がしてしまったあやまちの被害者じゃ。
せめてその罪滅ぼしをしなくきゃいけないのじゃ。」
GF一同は夕日に向かって泳ぐ悲しそうなゴジラの背中を
一生忘れられなかっただろう。



1000年後…
「たまには観光旅行ってのもイイね〜。
お、あっちで記念撮影しよう。」
「博士ぇ。
あまりはしゃがないでくださいよぉ。」
ここは1000年後のビッグドア島。
チームブリッツが観光旅行に来ているようだ。
「たまにはゾイドバトルを忘れてのんびりするのも良いな。
%
失敗したあああああああああ!
>1000年後…
から無視してください。
これにて
ゴジラVSデスザウラー  完
312名無し獣:02/03/27 18:59
>>309
忠告ありがとう
313名無し獣:02/03/27 21:10
面白かったッス!
リクエストします、「ゴジラ・ガメラ・マッドサンダー大機獣総攻撃」
ガメラとマッドの強力タッグでゴジラと闘って欲しいです!
314小説みたいのを書いてる人改めゾイダー兼ゴジラマニア:02/03/28 09:21
>>313
惑星Ziでそれをやるのはちょっと無理があります……
315名無し獣:02/03/29 21:03
>196-311
お疲れ様でした。
次回作リクエストしたいけど、いいお題が思いつかない…
>>315
何でもいいです。
どんどん言ってください。
317名無し獣:02/03/30 20:34
思いつきで書きます。
この「ゴジラvsデスザウラー」の続きの話で、
「ゴジラ・マッド・デスザウラー惑星Zi最大の決戦!」
宇宙最強の怪獣キングギドラが惑星Ziに飛来、ガイロスからデスザウラー、
ヘリックからはマッドが戦いを挑むが苦戦。そこに海底でデスザウラーとの
闘いの傷を癒していたゴジラが駆けつける。
ってな話はどうでしょうか?ゴジラの立場は例によってvsスペースゴジラの
ようにアイマイなままで。
318名無し獣:02/03/30 21:52
ゴジラじゃないんですが…
「モスラ・ギルベイダー・キングギドラ空中大激突!」
「メカゴジラvsマッドサンダー機獣大決戦!」
319名無し獣:02/03/30 22:02
モスラが圧倒的に不利ですな(;´Д`)
320ゾイダー兼ゴジラマニア:02/03/31 11:39
どれも良いネタなので悩みますねぇ…
321名無し獣:02/03/31 13:08
案1
南方の島に於いて突然変異した巨大グランチュラ、巨大ディマンティスを相手に愚息持ちのパパゴジュラスが大奮闘!!
案2
共産恥衆(マッカーチス)艦隊をもってヘリック共和国を乗っ取ろうと画策する共産主義勢力「赤イ竹」の本拠地に
ゴジュラスが殴り込む痛快バトル!モルガ成虫も申し訳程度にでてるゾ!あと古代レドラーも、、、



322名無し獣:02/04/10 01:50
デスザウラーは出てこないけど、前回の続きで復活したゴジラを帝国・共和国が
手を組んで総力戦を挑むってのは?
単純な話だが純粋に面白いと思うけど。
323名無し獣:02/04/10 18:02
ねこVSネネネ ゾイド板史上最悪の対決!
324kiru:02/05/17 15:40
名無し獣を使った題
「名無し獣VSゴジラ」
圧倒的ゴジラ。
325kiru:02/05/17 15:49
このスレ、復活した。
326名無し獣:02/06/25 14:33
age
327nanashi:02/06/25 18:23
age
328ねこ:02/06/25 18:51
>>323
やめてくれ・・・。
329名無し獣:02/06/25 18:53
二ヶ月以上前の書き込みにレスすんなよ・・・・
330ねこ:02/06/25 18:54
あ、すまん。
331名無し獣:02/06/25 21:10
                     ∧_∧ 
                     (´∀` )
                      ‖| \丶
                       ‖|  ヽ丶
                        ‖| ∇ヽヽ
      逝ケヤ ゴルァ!     <□\ ─ 、/ー\\
        ΣΓヽ∧,,∧   <□‖]=Θ凹 |‖│
     〜′,,,,,@,,,ミ,,゚Д゚彡  <□/ ─ ' ヽ_ _/ /ヽ
      UU""// U U       ▽/  巛巛│    / 丶
     /  /// /       ▽//\‐‐\/ ̄ ̄\ヽ
    /  / ν/         ▽ / ̄ / / ̄/  /
  /  / / /           巛巛/ /Θ/  / \
/  / / /            /\ ヽ- 《‖ヽ/Θ│ \
                     |  | ̄|ヽ巛巛\\  \ \
                     ヽ─  ヽ丶――、 \ヾ丶/ヽ
                      ‖‖  |      ̄\ ヾ/  \
                    //// 巛 ////| ̄ ̄\/\ \   ヽ
                    | | | |   | | | | | |     |   \

332名無し獣:02/06/25 21:16
キングコングVSアイアンコング
333名無し獣:02/06/25 21:19
    r‐〜‐''"~`ヽ、
          ,,.、lゞ;:;:;:;:;:;:;tっ;:;`ヽ、
          i!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ
          ヾ___;;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ゝ    ,r''7    
           Y^^^^V^^^7;:;:;:;:;:;:;:;:;:し   i^;:;ム
            |     ヘ;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;i'  rJ;:;:;:;:;`!
           i     ヘ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ-i;:;:;:;:;:;:;:;'ー-,  r、
            !,vvvvヘ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:v''"7;:;:;:;レ'"ソ
            `t、;;;;;;:ノ;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:f、__;:;:;:;:;:;'"フ
              |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:⊂;:;:;:;:;:;く
                 〉;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;'ー,
             /;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;;:-'"
            r'";:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:`''フ
           ,i~;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:ヽ;:;:;:;`''‐'フ
           i;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:\;:;:;:;:''っ
          /;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:\r'"~
334良キル:02/06/25 21:21
もう死んでください。
コピペミスが致死量を超えています。

(下の方から選択開始するといいよ)
335名無し獣:02/06/25 21:32
の、脳みそが…
336kiu:02/06/26 21:15
333、そのゴジラいいねぇ。
かっこいい
337名無し獣:02/06/27 17:15
次回は、どれ?
338名無し獣:02/06/27 17:20
>>337
1作目で気力を尽くしました・・・
期待してた人ごめんなさい。
339名無し獣:02/06/27 17:21
じゃー他いる?
希望の人なるべくキボンヌ
340名無し獣:02/06/29 02:04
じゃあーキンゴジュ×ゴジラ。
ゴジラ出現に慌てふためく帝国、共和国両陣営!
ジ・オーガ仕様のゴジュラス大隊を蹴散らしゴジラはある場所を目指す。
そこは、古の破壊神、キングゴジュラスの眠る地だった……

何かキンゴジュのコアは地球へ持ってかれてZナイトのコアになった
そうだけど、それを無視していいなら書くよ
341名無し獣:02/06/29 06:32
     ,,,--────--,,,_
   .//ミ ミミミ ミミミ ミミヽ,
   ///ノノ彡ミミ ミミミ ミミ ミミゝ
  /|i |ノノ彡  ` ヾ ミヽミミソ|`
  || |i |lノ/           |
  | l li リ   ,,,,,___ノl「__,,,|
  ((`ヽli|l /‐'' ̄’ヾ \~"`|
  や  |i|l,,    ` (_ ) .|
   .ゝソ `!lli    ノ./. __,,,,,,ヽ|
    |   !ill   l '''"---‐'''|
    .|          """ /
    |  .\   ___ 丿

342名無し獣:02/07/12 05:48
huhuhu
343名無し獣:02/07/12 06:24
>>340
無視して良いから書いてくれ。
344340:02/07/17 02:42
もうちょっと待ってクレイ。出張から帰ったばかりで……
ゴジラの設定は、小説みたいのを書いてる人さんに準じていいのかな?

勝手に使っちゃってください。
もともとゴジラがロケットで地球から追い出されたってのは昭和ガメラのパクリですから(笑)
346キル:02/07/17 19:59
wowowowo
なんと・・・・。
347340:02/07/18 07:37
それではお言葉に甘えて……
とりあえず、小説みたいのを書いてた人 さんの続編という形で書きます。

ゴジラの驚威が去ってから一年が経過しようとしていた。
最凶兵器、デスザウラーを葬った最凶の生物の存在は、舞台が都市部から離れて
いたことを幸いとばかりに厳重に秘匿され、この戦いに関わった者以外でゴジラの
存在を知る者は、現在ではほんの一握りの官僚だけであった。
これは、ヒルツの例を上げるまでもない事だが、帝国、共和国ともども穏健派の
軍人ばかりではない、という事が大きく起因していた。
ゾイドでもなく、ましてや敵でも味方でもない巨大な生物が、Z史上最凶と
されてきたデスザウラーをほぼ無傷で葬ったという事実。これが公になれば
ゴジラを口実とした反・軍縮派がのさばりかねない。それは、和平を締結した
ばかりの両陣営にとって好ましからざる自体だった。
この事から、前述のようにゴジラの存在は公にされる事なく、しかし厳重な監視
下に置かれる事となった。
そしてこの瞬間より、ガーディアン・フォースはゴジラフォース、すなわち
G−フォースの任も兼ねそろえる事になったのである。

だが、ここにゴジラに匹敵する再凶兵器が再び目覚めようとしていた。
デスザウラーをも超える最終兵器、ギル・ベイダーですら息の根を止めるに
到らなかった、史上最大最強のゾイド。

その名を、キング・ゴジュラスと云った。

348340:02/07/18 07:38
その日、GFに非常召集がかかった。帝国軍のホエールキングが何者かの攻撃
を受け、海に墜落したというのだ。
この調査の為に、シンカー二隻が速やかに用意され、トーマとアーバインが
その任に就いた。
「これは……」
トーマは、ホエールキングの残骸を発見するなり言葉を失った。
「アーバイン、どう思う……?」
彼は、随伴者に意見を求めた。いや、自分でもある程度の結論は、ほぼ出ていた。
だが、『平和を保つ』という立場のGFの一員である自負が、そう結論付ける
事を拒んでいたのだ。
「間違いねえな。大出力、大口径のビーム砲……多分、荷電粒子砲の痕だ」
随伴者は、あっさりと、それでいてけだるそうに応えを出した。
そしてトーマは、直後あまり聞きたくない、それでいて予想通りの言葉を聞く
事となった。
「やれやれ……また七面倒臭ぇ事になってきたぜ……」
トーマ聞くなり、やる気を削ぐパートナーの言葉に顔を掌で被った。
むろん、そうしたくなったのは、彼の言葉よりも、目の前の現実に要因がある
のもまた事実だった。
しかし、彼は調査を続けねばならない。トーマは、上で待機してるディらに
報告をした。
「ドクター、お聞きの通りです。現在ソナーに感知できる範囲に奴はいない
様ですが………………」
「それにしても大層なこったぜ。たかだか一匹の敵を探すのに、この大所帯
だからな」
トーマは、無駄にシニカルな同僚をモニター越しに睨み付けた。しかし彼等の
頭上遥かに大洋を行く母艦を見上げると、彼もそれに同意せざるを得ない。
洋上に白波を受け停泊する巨大母艦。その名をウルトラザウルスと云った。
「二人とも、油断するでないぞ。やつの水中での機動力は、そこいらのゾイド
なぞ比較にならんからの」
頭頂部にある指令室にて、ディが応答する。
「それに、奴さんの目的も気になる」
「目的ですと!?」
トーマの問いに、老科学者が答える。
「うむ……やつも生物である以上、現れたのには必ず目的がある筈じゃ。例えば、」
そうじゃな……」
「単にでけぇ奴が嫌いなんじゃねぇか?」
アーバインが、面倒なやり取りは早く終われとばかりに口を挟む。
むろんトーマはそれに反論する。
「まて」
ディは、その小さな黒目を斜上にやった後、おもむろに切り出した。
「ひょっとしたら、それかも知れんぞ」
「と、言われますと?」
「あー、じいさん、つまりはアレだな、デスザウラーみてえな奴が今回も出て
くるっていう」
「全く、お前さんという奴は……」
彼は、アーバインの言葉に苦笑した。しかし、直後に顔を引き締めると
「だが笑い事じゃぁないぞ。前回は荒野での立ち回りに済んだが、今回奴が
都市部へ進撃するとなると……」
「その可能性があるんですか?」
「考えてもみろ。前回奴が内陸部へ進行せなんだのは、たまたま相手が海辺に
現れたからに過ぎん。お前さんらも聞いておるじゃろう……そのホエールキング
の行き先をな」

その行き先は、共和国内陸部にある、さる軍事施設だった。そして、この
『コード51』と呼ばれる施設と今回の襲撃ポイントの間には、他でも無い
ニューヘリックシティが存在していたのだ。

続く
349340:02/07/18 07:43
何かこまごまと書いたわりには、取り留めがないような……
如何なもんでしょう?
350名無し獣:02/07/18 07:58
>>349
そんなこと無いですよ
気にせず続けて
351名無し獣:02/07/18 12:44
おーやってるやってる。
がんばってー
352名無し獣:02/07/18 14:11
面白いッス!
これからは名無しとなって見させてもらうッス。
頑張ってください!
353340:02/07/19 01:11
それから一晩が過ぎた。
件の現場では、ウルトラザウルスの到る所に極太のワイヤーが取り付けられ、
墜落沈没したホエールキングの引き上げが行われようとしていた。
ホエールキングにガス式の浮きを取り付けて浮上させ、それをウルトラで
共和国本土まで曳航する、という段取りである。
昨日と同じ面子を含む数十隻のマニピュレーター装備のシンカーが、浮きを
ホエールキングに装着する作業をしている。
「そこいらじゅうから見られてるみてぇで、どうも落ち着かねぇな……」
「確かに、お前には向いて無いミッションかもな」
食い逸れが無いというのを理由に、考え無しにGFへの入隊手続きをして
しまった事を、アーバインは今さらのように悔いでいた。
「だいたい、こんな事はバンの仕事だろうが……あー新型のテストだったか?
何でもゴジュラスの新型だそうじゃねぇか……」
彼に、ゴジュラスに対する一方ならぬ思い入れがある事を知る者は多い。
まだ両国が交戦状態にあった時、共和国の基地にバンらと現れた彼は戦火に
見舞われる。その時の彼の台詞「ゴジュラスはねぇのか!!」はつとに有名
であり、ハーマン大尉が同機にて出撃した折りにも操縦の交替を懇願したと
も伝えられている。また、対デスザウラーの演習の際、仮想標的として
用いられたゴジュラス・ジ・オーガを垂涎の眼差しで見つめていたという
話も伝わっているものの、今日に到るまで彼がゴジュラスのシートに身を
置いた記録は無い。
「愚痴はそのくらいにして、作業に専念しろ。お前一人のために、皆が
迷惑を被る事になるんだぞ」
トーマは、愚痴る同僚をなだめつつ、作業を続けた。
十数隻のシンカーが照らす命の灯火を消したホエールキングの巨体、そこに
舞台袖のロープよろしく垂れ下がる、ウルトラザウルスからのワイヤーが、
彼等の眼前に異様な光景を形作っている。
だが、ウルトラとて、単に太公望を気取っているばかりではない。
その指令室では、各種センサーにて海底を監視しつつ、数十隻のシンカーの
指揮を行っているのだ。
やがて、浮きの取り付けも終わり、ウルトラによる牽引作業が行われようと
していた。
「ジェネレーター出力正常、ゾイドコア活性率85%……」
ホエールキングに取り付けられた浮きがガスで膨らむと同時に、ウルトラと
ホエールキングとを繋ぐワイヤーが引かれる。
トーマとアーバインを含む数隻が、監視のため浮上するホエールキングに
付き添う。
「この調子なら、あと10分もすれば曳航に移れるだろうな」
トーマが言いながら、狭いコクピットで伸びをする。
だが、その時だった。
「!?」
シンカーの機体が急激に揺れる。
「これは……!?」
明らかに異常な海流が流れている。と、思うや僚機のシンカーが一隻、海流に
流されホエールキングに激突する。
ややあって、アーバインから通信が入った。
「おい……あれを見てみろ!!」
トーマには、その「あれ」が何を意味しているのか、即座に理解できた。
「おい、何があった!? 答えい!!」
ディの通信に、トーマは答えた。
「Dr……出来れば……」
「何じゃ!! どうした!!」
「……自分の目を……信じたくありません!!」
海底山脈の頂きに見えかくれする、仄暗い海底にてなお青白く輝く巨大な
背鰭……
それは、奴が帰って来た事を意味していた。
354名無し獣:02/07/19 12:44
(・∀・)ワクワクドキドキ
ところで「奴」は何スーツを想像して見ればいいのでしょうか?
355名無し獣:02/07/19 13:31
ゴジラー
356340:02/07/19 23:31
354>
個人的にはハムゴジなんですが、好みもあるでしょうから
お好みでOKですぜ。
357名無し獣:02/07/19 23:45
>>356
特撮板では不人気ですがハムゴジ好きですよ。
特にあの顔が(・∀・)イイ!
358340:02/07/20 17:03
海底山脈に見隠れする、青白く光った巨大な背鰭。その輝きが一瞬消える。
と、思うやそれは、見た目の大きさからは想像もつかないような勢いで方向
転換し、鉾先をホエールキングへと向けた。山脈の頂きは爆破したかのように
くだけ散り、嵐のような海流が巻き起こる。
 ゴジラは、かつて陸上で見せた威容とはまるで別の生き物であるかのような
泳ぎ振りにて、猛烈な速度で巨艦に迫った。巨大な黒い体はシルエット以外に
何も見えないが、大きく開けた口元から覗く、白く鋭い牙だけは、トーマには
はっきり見えた。

 ウルトラの指令室が衝撃とともに大きく揺れる。現在喫水線から100m
以上の高さを持つ司令塔は、絶妙な制御によってウルトラが喩えギャロップ
をしたとしても安定が約束されている筈だった。だが、それすら巨獣の不意を
つく猛攻には対処しきれなかった。
 ウルトラの巨体は尾から沈没するように沈みこみ、凄まじい力で海底へ
引きずり込まれようとしている。
「……何をしている!! 全速前進!! 同時に海底のゴジラへ火力を集中
しろ!!」
 ハーマンの怒号が飛ぶ。
「そんな事をして、ホエールキングや下の連中は大丈夫なのか?」
「御安心をDr。攻撃兵器はゾイドとはまた違った進化を辿っているのです。
たとえ奴がホエールキングにしがみついていたとしても精密に……」
 再び衝撃が彼等を襲った。
「落ち着きの無い奴だ……だが見てろよ!!」
 ハーマンは、机にしがみつきながら歯を食いしばった。

 ウルトラの前足につけられた魚雷ポットが、素早く斜海底に向く。その先
には、ホエールキングを抱きかかえ、破損箇所に爪をたてるゴジラの姿が
あった。それに先んじて、海上からも魚雷が投下される。ゴジラに備え、
ウルトラの装備は海中への攻撃と地対地に絞られているのだ。
 放たれた数十発の魚雷は、迷わずゴジラに向う。そして。
 重い衝撃が指令室に鳴り響いた。
「全弾ゴジラに命中!」
 オペレーターが告げる。
「よし!! 奴の表皮が再生する前にD−03を打ち込め!!」
「なんじゃそれは?」
「まあ、見ていて下さい」
 ハーマンは不敵に笑みを浮かべた。
 D−03削岩弾。本来は災害救助目的で作られたものだが、パーツの交換
によって対大形ゾイド用にも使用する事ができる優れものである。
 先端のドリルビットがマグネーザーによって高速回転し、大型ゾイドの
装甲すら貫通して内部から破壊するこの兵器は、本来なら軍縮とともに使用
されぬまま倉庫の中で眠り続ける運命だった。
 脚部ポットに装填されたD−03マグネーザーミサイルが、ゴジラ目掛けて
放たれた。だが、
 ゴジラの背鰭が青白い光を放つ。直後、その口元から放たれた熱線はD−03
をウルトラの右前足諸共、白熱に包み込んだ。更に熱線はそれにとどまらず、
ウルトラとホエールキングを繋ぐ十数本にも及ぶ極太のワイヤーを次から
次へと寸断していった。
 ゴジラとともに、再び海底へと落ちて行くホエールキング。その積荷こそが
ゴジラの脅威を増幅される源である事に気付いていた者は、この時点では
誰一人としていなかった。
 
359名無し獣:02/07/20 17:22
おもろい
360名無し獣:02/07/20 18:13
ホエールキングの積荷は核。
361名無し獣:02/07/20 22:37
D−03削岩弾キタ――――――(・∀・)――――――!!!
ゴジラキタ――――――(・∀・)――――――!!!
362340:02/07/21 05:34
「逃がすか!! ゴジラに向けて再度攻撃しろ!!」
ハーマンが再度指令する。同時に、ウルトラの喫水下にある全兵器が、海底の
ゴジラを狙う。
 魚雷に加え数十発のD−03が一斉にゴジラに向けて放たれた。海底のゴジラ
は、ホエールキングに跨がり、向い来るそれらを一瞥する。そして、
「!!」
 それらは、一発としてゴジラに擦りすらしなかった。命中するまさに刹那、
ゴジラは海中へと身をひるがえし、全弾を避けたのだった。
 第一波として放たれた魚雷はホエールキングと海底に命中し全段爆破、続いて
放たれたD−03はその衝撃で軌道が狂い、全弾不発に終わった。多くの奮進
兵器は垂直に目標を捕らえねばその役割を為さないが、一旦命中した後に本体を
固定せねばならないD−03は特にその『弱点』が顕著に現れているのだ。
「……くッ!」
 ハーマンはほぞを噛む思いだった。だが、
「指令、トーマ中尉から連絡です!」
 彼は、すぐさまモニターに駆け寄った。
「中尉、無事だったか……それより一体何なんだ? この上報告せねばならん
事でもあるのか!?」
「ええ……これを見てください……」
 それは、彼等が今回の任務で最も知りたい『機密』の一つだった。
「これは…………」
 シンカーからの映像、そこに映っていたものは、胴体を攻撃によって無惨に
引き裂かれたホエールキングと、そこから覗くその『積荷』だった。
「……ゾイドコア……?」
 言いながら、ハーマンはディの顔を覗き込む。
「うむ、間違いあるまい。やはり、あの噂は本当じゃったか……」
 ゴジラのエネルギー源は『核』だと記録にはあった。だが今回ゴジラが
狙っていたのは、核は核でも核(コア)だったのか…… ハーマンは言葉遊び
のようなこの事実に、複雑な思いを抱いた。
「それにしても何てでかいんだ……ウルトラのコアにも匹敵…………」
 そこまで思い、ハーマンは二つの事実に気付き、ディの顔を先刻に勝る勢い
で覗き込んだ。
「うむ、お主の云わんとしている事は大方察しがつくぞい。まず一つ……
ゴジラのエネルギー源は核エネルギーからゾイドそのもののエネルギーに
移ってしまったのではないか……今の奴の行動を見る限り、それを否定する
材料は残念ながら何一つとして無い。しかも、あの光を見よ」
 ディは、モニターを指した。そこに移っているコアは、確かに鈍く光を放って
いる。
「あれを見る限り、生命はきちんと維持されておると見て間違いあるまい。
ジェネレーターを介さずとも、相当数のエネルギーが得られる筈じゃ。同じ
規模のコアを持っているなら、全身を武装したウルトラを狙うよりも、ずっと
あちらの方がリスクは少ないという事じゃな。そして、お主のもう一つの危惧
……それは」 

363340:02/07/21 05:35
 ディは言った。
「あれの本来の目的地で、あのコアを必要とする何かがこしらえられておる……
そう言いたいのじゃろう」
 ハーマンは、冷や汗まじりに苦笑した。
「仰る通りです、Dr。そう、あなたが先程仰っていた『噂』は、どうやら
根も葉も無いものでもなさそうだ……」
「で、どうするね? あれをみすみす奴に明け渡す腹積もりでもあるまい」
「無論です。攻撃命令! 目標、ゴジラ及びホエールキング内部の巨大コア!」
 だがしかし!
「!!!」
 巨大な衝撃がウルトラを襲う。同時に、各種機器が一斉にショートした。
 赤い非常灯が灯る中、ハーマンが何ごとかと問いただした。
「ゴジラの熱線が本艦を直撃!! 荷電粒子による過負荷で計器が損傷した
模様です! 搭載兵器のほとんどが使用不能です!」
「推進力は生きているのか!?」
「はい、動力関係は辛うじて損傷を免れているようです」
「ならば全速離脱!! 通信が使えるなら、全残存兵力に撤退命令だ!!」
 ハーマンはディに告げた。
「私だってこんな不様な真似は出来ればしたくはありませんが……水中への
効果的な攻撃が出来ない以上、次に餌になるのはこちらですからね……そうで
しょう、Dr」
「うむ……確かに撤退するなら、やつが食事をしている今しかあるまい……」

「何てこった…………」
 アーバインは、海底へとゆっくり降り、ホエールキング、いや、その積荷に
ゆっくりと被いかぶさるゴジラを、為す術なく見つめるしかなかった。
「アーバイン、撤退命令だ。…………気持ちは解るが……」
「ああ、言われなくてもそうするぜ。やつの昼飯を見てたら、こっちまで腹が
空いてきやがった。さ、帰って弁当にでもしようぜ!」
 彼等は、ゆっくりと輝きを失う巨大コアと、ゆっくりと輝きを増すゴジラの
背鰭を後目に、ただ帰路に付くしかなかった。
364340:02/07/21 06:45
「そうか……やはりな」
 へリック共和国、某所山岳地帯・兵器開発工場No51。
 通称、『コード51』。
 サングラスをかけた銀髪の男性は、巨大な培養プールのほとりにて、部下の
報告にそう言い放った。
「共和国の危機監理能力には前々から危惧してはいたのだが……まあいい、
予定を当初のものに移すまでだ」
「しかし少佐、あれは余りに危険だと……」
「兵器と言うものは元来危険なものだ。だがそれは制御がなっていない場合に
限った事……使う側が万全の注意さえ怠らなければ単なる道具の粋を出る事は
決して無いんだよ」
 あまりに巨大な培養プールの中に眠っているのは、あまりに巨大な大形ゾイド
だった。全長はデスザウラーにも匹敵するだろうか。否、横幅の広い分、
デスザウラーをも凌ぐ規模を持っているのかもしれない。
「私を牢獄より解放し、ここへ招き入れたのは何の為なのかね? しかも
御丁寧にこの国の籍や階級まで用意して」
 部下は返答に詰まる。
「ならば私が代わりに答えてやろう。全てはこの『怪物』を復活させる為……
そうだろう?」
 彼は続ける。
「それにしても、よくこんな設備が残っていたものだ。旧大戦の開発設備一式に
幻の最終兵器の2号機か……まるで私を待っていたかのようじゃないか」
 男は、部下に向き直ると、告げた。
「君、上の連中にはこう伝えておいてくれ。この私が責任をもって『こいつ』
を復活させ、ゴジラなんてものは軽く撃退してやる、とね」
 彼は、そう言って部下を退けさせた。
 男の名はハインツ。帝国ヴァシコヤード・アカデミーの研究員をする傍ら、
帝国兵器開発局の主任研究員も兼任していた、近代兵器開発の申し子である。
かつて、デスザウラー復活計画にも携わっていた彼は、兵器の無断使用のかどで
投獄の身となっていた。だが、後の裏取り引きによって彼の身柄は共和国へと
召還される。それは、この『巨大遺跡』が発掘された瞬間からの必然と言っても
よかった。
 
365340:02/07/21 06:46
デスザウラー、デススティンガーと2度もの脅威にさらされた共和国は、
再度それらの規模を持つ攻撃を受けるに備え、究極の防衛手段を模索していた。
確かにGFは一流どころの集まりではありが、万が一彼等の身にもしもの事が
あった場合、その代役を立てるのは極めて至難である。だが、用意するのが
優れた兵器『だけでいい』というのなら、コストはともかく手間はエースパイロット
を育成しなおすよりも遥かに安上がりだ。
 この『怪物』が発掘されたのは、まさにそんな折りだった。
 当初は、技術応用のための分析に留まっていたのだが、昨年のデスザウラー
復活、そしてゴジラ出現を機に、急遽本体そのものを復活させる計画が
立ち上がった。まず、ハインツ引き渡しの取り引きの際に築いたコネクションを
元に、帝国の研究機関に大型コアの開発を依頼、同時に共和国でもウルトラの
コアから培養した大形コアを開発し、応用する手はずだった。これら2つのコア
は、一方を採用し一方は予備として保管される筈だったが、その一方がゴジラの
手に渡り失われた今となっては、今一つのウルトラ・コアが自動的に採用
される事となる。
 だが、これには、ある一つの問題があった。
 一年前、ゴジラに破れ化石と化したデスザウラーの遺伝子情報が組み込まれて
いたのだ。
 野性ゾイドとは違い、兵器としてのゾイドはコアを除いては、ほぼ全てが
人工の機械である。だが、コアだけは列記とした生命体であり、遺伝子も存在
すれば培養も可能だ。前大戦末期に開発された超大形ゾイドのほとんどは、
こうして培養された大形コアによって生命活動を営んでいたのだ。
 だが、前大戦末期に開発されたこのゾイドはコアの搭載が間に合わず、
ボディーだけが長きに渡り残されていた。しかし、培養プールに羊水を満たし、
用意したコアを馴染ませる準備さえすればいつでも動かせるほどの完成度、
保存状態を同時に兼ね揃えもしていた。しかも、所々にデスザウラーの技術も
応用されていたのである。
 皮肉な事に、残された方の危険なコアこそが、この古の超弩級ゾイドに
まさに相応しいものだったのだ。
 ゴジュラスをベースに開発され、デスザウラーの血をも引く忌わしき
最終決戦兵器。それが、このキングゴジュラスだった。
366名無し獣:02/07/21 09:14
キングゴジュラスキタ――――――(・∀・)――――――!!!
四連続キタ――――――(・∀・)――――――!!!
367名無し獣:02/07/21 19:47
おもしろい
368名無し獣:02/07/23 22:57
期待age
369340:02/07/24 03:06
ウルトラザウルスによるゴジラ確認の報が入ってから、臨時閣議が召集される
までに要した時間は、一時半を待たなかった。無論、ウルトラのクルーは
帰港するなり会議に強制参加させられ、遭遇の際に記録された映像は、直ちに
官僚の目の当たりとする所となった。
暗室にて映される映像を前に、ディが語る。
「……以上の事から、地球で実用化されていたような原子力などの無い我が星
において、ゴジラが核物質に代わる餌として目を付けたのが則ち、ゾイドコア
なのです」
 続ける。
「……旧大戦をなぞらえるかのように復活した大形ゾイド……しかしそれは、
戦いをいたずらに激化させたに留まらず、こうして一時の平成を得てなお、
強大な災厄を呼び起こす元凶となっているのですぞ」
「ドクター、御高説はもっともだが、今は一刻を争う。ゴジラを……この際
贅沢も言ってられんだろうが……それでも可能な限り速やかに排除できる手段
を我々は知りたいのだ」
 シュバルツが、苛立ち混じりに告げる。
「なに、それならば簡単な事じゃ。長官、」
 ディは、同席していた共和国軍の長官に問いかけた。
「単刀直入に言おう。今すぐあんたらの開発している、『超大形ゾイド』の
コアを廃棄する、それがゴジラを大人しくさせる一番の手段じゃ」
 シュバルツは、聞くなり机をばんと叩いて立ち上がる。
「長官! 貴男方はこの大事な時期にそんなものを作っていたのか!? 
しかもそれは我軍との条約違反に……」
「まあ落ち着け。理屈は後じゃと言うたのは御主じゃろうて……」
 ディは、シュバルツをなだめつつ続けた。
「お集り頂いてこう言うのも何じゃが、ゴジラは、今すぐには攻めては来ん。
例の、奴を運んで来た宇宙船な、あれにあったデータを元に計算してみたのだが、  
あの規模のコアから取れるエネルギーじゃと、ざっと三日は奴の腹を満たせる
筈じゃ。だが、少なく見積もって二日で迎撃体勢を揃える必要がある。これには
帝国の方にも要請を仰ぎたいのだが……」
「Drのお言葉が無かったら、こちらから申し出ようと思っていた所ですよ」
 シュバルツが答える。
「それにしても皮肉なものだのう。こういう局面に備えてデカブツを用意して
おいたのじゃろうが、それが逆にゴジラの好物を持っているのだからな」
「Dr、お言葉を返させて頂くが、我らの用意したゾイドの戦力がそんなに
疑問なのかね!?」 
 長官はいまいましげに、それでいてやや自信がなさそうに反論する。
「あんなデカいコアを必要とする位じゃ。それは戦力はあるだろうよ。じゃが、
わしが問題にしておるのは、いかなるゾイドとて奴に勝てる保証は無い、と
いう事じゃ。奴がデスザウラーを葬ったという事実を忘れてはいまいな?」
 それを聞くと、長官はふん、とほくそ笑み、デスザウラー? と嘲った。
「あんなものと比べて貰っては困る」
「やはりな」
「何!?」
「噂で伝わっとるよ。デスザウラー以上のゾイドを共和国が復活させようと
しておる、とな。マッドサンダーや、帝国のギルベイダーすら上回る最終兵器
……」
「まさか……キングゴジュラス!?」
 シュバルツの声に、会場がどよめいた。それを気にするでもなく、ディは言う。
「今回は出し惜しみなく、戦力を一気に投入し、ゴジラを沿岸で食い止めるのが
ベストじゃが、そんなものが居たらゴジラはキングゴジュラスを最優先に狙う
じゃろうな。そうなれば周囲の被害は一層酷いものとなろう。猛獣を退治する
ハンターの中に、上肉をぶらさげた阿呆を入れるわけにはいかんよ」
370名無し獣:02/07/24 20:29
イイ!面白くなってきたよー!
果たしてディの思惑通り金ゴジュ復活は避けられるのだろうか?
こういう生まれてきちゃいけない兵器に頼って生き延びる話って
巨神兵みたいで好き。
371340:02/07/25 10:15
それから、実際に両軍が動くまでの時間は実に速やかなものだった。
沿岸区域に配置するゾイドの種類、陣系、数などが即座に決められ、持てる
戦力の全てがほぼ一点に集中されられた。
 もっとも、万全を期すためには実際に一点のみに戦力を集中させるわけにも
行かず、第2予想ポイント、第3予想ポイントにも、それなりの戦力が裂かれる
事となった。
「意外と離れた所に配置するんじゃな」
 ディは、指令本部にて配置図を目にすると、傍らのハーマンに言った。
「そこには、長距離砲を搭載したゴジュラスを置きます。ゴジュラスそのもの
からして背丈があるので、岩陰から打つのに丁度良いんですよ」
「なるほど……ときに、囮にしてあるゴルドスの調子はどうかね」
 それは、沿岸に離してある三機のゴルドスを指していた。無論、ゴジラを
人気の無いこの作戦区域に誘導するためである。
「退役寸前の老兵とはいえ、なかなかしっかりとしたもんですよ」
「それを聞いて安心したわい。ゴジラが出たら、あの衆には逃げてもらわんと
困るからな。海上の方はどうかね?」
 ゴジラがゴルドスに釣られ上陸した後、速やかに海上封鎖が行われる。こう
してゴジラを内陸まで誘い込み、一斉に攻撃を仕掛けるという作戦だ。
「帝国からシンカーとウオディックの部隊が到着しています。我軍も、ハンマー
ヘッドを配置済みですよ」
「それは心強い。よし、配置が完了したら、一番奥のゴジュラスのコアを出来る
限り活性化させておいてくれ。奴にゴジュラスを喰わせるわけにはいかんが、
それなりにこちらへ向ってもらわんと困るでな」
「了解しました」
 ディは、再びハーマンに問う。
「それはそうと、キングゴジュラス……奴のコアは大人しくなったんじゃろうな?
あれが大人しくならんと、ゴジラはまっすぐニューへリックへ向ってしまうぞ」
「それなら、既に制圧部隊をコード51に向わせました」
「何と、武力制圧かね!?」
「ええ、取りあえず大統領からの作業中止命令が直々に下ったんですが……
万が一を考えて令状を持った制圧部隊を派遣したんですよ」
「物騒な事だな。まあ穏便に頼むぞ。あとは…………そうそう、『あれ』は
もう動けるのかね」
 ディは、椅子に腰掛けつつ問う。
「バンが、このあいだまでテストパイロットをしていた『あれ』ですか」
「うむ。キングほどの出力もなく、ゴジュラス以上の戦力を持つ、となれば
今回のに正に適任じゃろう」
「そろそろ着く頃じゃないでしょうか……おっと」
 壁のモニターに、着信の表示が出る。
「はい、こちらオコーネル」
 モニターには、総司令を勤めるクルーガーの姿が映し出された。
「私だ。たったいまこちらに到着した所だが、例の物の運用に一部変更が出た」
「と、いいますと?」
「当初は、バン君とフィーネ君に搭乗してもらう予定だったが、制御系に問題
が出てな……まあ言ってしまえば、制御系統が奴の本能を制御しきれなくなって
しまったんだが、そういうのに向いているパイロットをこちらで用意させて
もらったよ。ふふ、見たら君も驚くぞ」
372340:02/07/25 10:15
「はあ……」
 と、心当たりを数秒探すオコーネルだったが、あ、と一声上げ
「まさか……」
「そう、そのまさか、じゃ」
 そう答えたのは、背後でほくそ笑むディだった。
「…………あなたの人選でしたか……まったくDrも人が悪い」
 と、そこでオコーネルはモニター上のクルーガーに向き直る。
「しかし……大丈夫なのですか?」
「案ずるな。彼等の戦争は既に終わっているらしい。本人とも話をしてみたが
随分と穏やかなものだったよ」
 と、その時である。突如、オコーネルが大声を張り上げた。
「大尉! 哨戒中のプテラスよりゴジラ発見との入電!」
「来たか……!! 随分と早い御到着のようだな」
「大尉、今我々もそちらに向う。それまで指揮を頼んだぞ」
「大佐こそ。急がないといいシーンが終わってしまいますよ」
 クルーガーは、笑むとモニターから姿を消した。

 一方、こちらは作戦領域末端の、ホエールキング離発着場である。
「急かすようだが、たった今奴が発見されたらしい。急いで配置場所へ向って
くれ」
 新型ゴジュラスの副座にて、一組の男女がそれを受けていた。
「判った。それから誘導は無用だ。だいたいの地図は頭に入っている」
「君達の事だから、多くは言うまい。では頼んだぞ」
 クルーガーの通信は、そこで終わった。
「なるほど……これじゃあバンが手こずるのも無理はない」
 目付き鋭いその青年は、コンソールをいじりながら言った。
「操縦と火器系統は俺がやる。お前はこいつをなだめる役だ」
「判ってるよ。でも、まだ実感がわかないや。共和国がボクらに依頼するなんて」
「ま、相手が相手……て事だろうな。さあ、行くぞ!!」
 
 かつて、帝国最年少のエースパイロットとして共和国軍に恐れられていた
少年がいた。後に彼が知り合う少女は、青い悪魔の異名で恐れられた。
 レイヴンとリーゼ、この二人が今、最も新しい大形ゾイドを駆り、ゴジラに
挑む。
 その乗機の名を『ゴジュラスGIGA』と云った。
373名無し獣:02/07/25 13:01
ギガキター――――――(・∀・)――――――!!!
374名無し獣:02/07/25 13:03
レイヴン、リーゼキタ――――――(・∀・)――――――!!!
375名無し獣:02/07/25 14:28
ギガ レイヴン、リーゼキター――――――(・∀・)――――――!!!


376名無し獣:02/07/26 17:07
本気で楽しみなんスけど。
377名無し獣:02/07/26 17:31
続編チョーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー期待早くキテー
378340 ちょっと反省:02/07/26 23:46
実はほとんど推敲も校正もしないで書いてるので、
時々文章の前後が変になるのをお詫び致したく(;´Д`)
ディの相手をするのは当初の予定では最初からオコーネルだったけど
指令室に司令官が不在だと困るのでハーマンに変えてみた。
終わりの方だと、オコーネルが二人いるかのような描写になってしまったのは
そのためだったりする。彼の言っている大尉ってのは、もちろんその場に
いるハーマンの事です、はい。
379340:02/07/27 01:25
共和国、某沿岸。
広大な砂浜が、大規模なレアメタル鉱山を背後に構えるこの地こそ、今回の作戦
ポイントである。
 砂浜には、3頭のゴルドスが退屈そうに歩き回っており、その風情はのどか
ですらあった。しかし、作戦指令室はそういった雰囲気を感じる余裕を持ち合わせて
はいなかった。この鉱山には、本土決戦を想定しての軍事設備が簡素ではある
ものの設けられており、この作戦室もそうした設備を利用したものだった。
今回、この地がゴジラとの決戦の場に選ばれた所以である。
「全ゾイド、戦闘体勢に移りました…………」
 オコーネルが報告する。
「ゴジラの方は、間もなく浅瀬に入ります……あと20秒……」
 カウントダウンが、全ゾイドに告げられる。
「海中部隊、ゴジラが陸に上がるまで一切刺激するな。貴君らの役割は、ゴジラ
殲滅ではない」
 海底にて待機するシンカーとウオディック。だが、それを駆る者の耳には、
その伝達はほとんど届いていなかった。
「何だよこいつは…………」
 見た事も無い大きさの生き物だった。否、生き物でなければ似たものはある。
 岩塊だ。
 恐竜のような形をした、巨大な岩山がゆっくりと泳いでいる。それが、今
彼等の眼前を横切る巨大生物を表現する、もっとも適切な表現だろう。
 薄曇りの空の下、上空から目標を監視するプテラスにもそれは見えた。
 
380340:02/07/27 01:26
ゾイドとは明らかに違う、巨大な黒い物体が海面下を行く。
「10……9……8……」
 海岸のゴルドスが、不意に海を見る。直後、3頭はけたたましい絶叫を
上げる。
「全機に告ぐ! 目標を視認しても命令あるまで一切の攻撃を禁じる!!!」
「4……3……目標、出現します!!」
 突如、海面が盛り上がった。そして、それを突き破るかのように巨大な黒い
物体が現れた。それは、まさに海水の滝を幾筋も走らせる、そういった形をした
巨大な黒い岩山だった。象牙色の爪と、岩塊から磨き出された水晶を思わす
背鰭の先端、そしてゆっくりとまぶたをまばたかす巨大な眼が、辛うじてそれが
生物である事を物語っているに過ぎない。
 ゴジラは、ゆっくりと首を動かす。未だ落ち切らない海水の滝が、角度を変え
飛沫となって空を舞う。とにかく、ゴジラから落ちて海面に着くまでが、やけに
長い。それが、ゴジラの巨大さを実感させていた。

381340:02/07/27 01:28
「よし、海上封鎖開始!!」
 無数のウオディック、シンカー、ハンマーヘッドが、ゴジラの背後に浮上し
始める。
「ゴジュラスキャノン部隊、出力全開! ……奴をちょいとからかってやれ」
 クルーガーの指令で、数機のゴジュラスキャノンから砲弾が放たれる。
 ややあって、ゴジラの体躯から炎とともに黒煙が上がった。
「撃ち方やめい!! 出力維持のまま指示あるまで待機!!」
 ゴジラは、黒煙が晴れた後、身をゆっくりと振り、
「!!」
 そして天も割れよと咆哮した。眉を怒らせ、ゴジラは歩を速めた。
 と、思うや、それは大地を蹴る疾走へと転じた。
 あまりの加速に、前方を歩いていたゴルドスが蹴飛ばされ、派手に砂地へ
倒れる。
382340:02/07/27 01:30
よし、思った以上に上出来だ! 大佐!」
「うむ。ガンブラスター、カノントータスを作戦行動に移らせろ」
 ハーマンにクルーガーが答えた。
 ゴジラ前方の岩山に待機していたガンブラスターが動く。
「第2波、攻撃用意。ダークホーン、ビームガトリングを3秒限定でゴジラに
掃射。奴を更に引き付けろ」
 無数の閃光の矢が、ゴジラを正面から薙ぎ払う。
 いきりたったゴジラは、ついに鉱山へと突入した。狭い峡谷の間を、敵を
求めてゴジラは前進する。岸壁にて、巧みにカモフラージュされ設置された
砲台のすぐ側を、その巨体が横切る。生きた心地は、しない。
383340:02/07/27 01:31
 やがて、ゴジラは巨大な円形の凹地へと誘われた。
「よし!! 渓谷爆破、ゴジラを封じ込めると同時に全ゾイドゴジラを包囲!」
 ゴジラの背後で、岩が崩れる音がする。ゴジラがあまり興味なさげに振り返る
と、今来た道が塞がれていた。
 ゴジラは、仕方ない、といった風情で再度正面を見る。
 同時に、周囲から何体もの大形ゾイドが、次々と姿を現した。
 ゴジュラス数機を含む、セイバータイガー、ブレードライガー、ダークホーン、
アイアンコング……最新型のケーニッヒウルフも居れば、年代もののデッド
ボーダーの姿も見受けられる。それは、さながらコロシアムの中央に誘われた
猛獣のようだった。
 そして、
「化け物め!! 俺達が相手だッ!!」
 逆光を浴び、一際巨大なゾイドがゴジラを見下ろすようにコロシアムの縁に
仁王立った。
 ゴジラが眩しさに眼を細める。
 ゴジュラスより二周りは巨大な体躯は、目にも鮮やかな白と青に塗られ、
ゴジュラスに比べ装甲も多い。だが、その外観は明らかにゴジュラスの流れを
組むものだった。
「先陣はこのレイヴンとリーゼが戴く!」
 ゴジュラスギガは、大地を蹴り眼下のゴジラへと踊りかかった。
 

384名無し獣:02/07/27 08:15
1/72GMKゴジがほしくなったYO
385名無し獣:02/07/27 12:23
面白いぞ。書いてる人頑張れ!
386名無し獣:02/07/28 12:58
がんぶらすたーの活躍期待age
387名無し獣:02/07/29 21:52
ギガキター――――――(・∀・)――――――!!!
上と同じような事言ってスマソ。
388  :02/07/30 01:46
      
389名無し獣:02/07/30 23:27
ぶり返して(・∀キターーーーーーーーーーーーーー!!!!!
390340:02/07/31 00:27
その巨体からは想像困難な跳躍力で、ギガはゴジュラスに飛びかかった。
ゴジラは、それを受け止め切れず、土煙を上げ大地にゆっくりと倒れ込んだ。
「くたばれッ!!」
 ギガは、ゴジュラスに馬乗りになったまま、巨大な口を開けた。その奥に
青白い光が宿る。
 しかし、ゴジラはその巨大な手でギガの下顎を押し上げた。直後、荷電粒子
砲が空に向けて放たれる。
 直後、今度はゴジラの口が青白く輝いた。だが矢先には既にリーゼが気付いて
いた。
「レイヴン!」
「チィッ!!」
 ギガは再び巨体を飛び上がらせ、咄嗟にゴジラから離脱する。と、いっても
やはりそれは余りに大きなスケールから、周囲にはひどくスローモーなものに
見えていた。
「仕切り直しというわけか……」
 ギガの眼前で、ゴジラの口の光が消えて行く。どうやら、熱線の出力調整は
向こうの方が幾枚も上手らしい。
 しかし、そこで思わぬ事が判明していた。ゴジュラスを上回る巨体を持つ
ゴジュラスGIGA……だが、ゴジラの巨体はそれを遥かに上回るものだったのだ。
 まるで子供と大人の体格差である。
 しかし、ゾイドの戦力はサイズの大きさで決まるわけではない、という事を
大戦を通じて証明し続けてきた張本人こそ、現在のゴジラの相手でもあるのだ。
 指令室にて、ディが指示を出す。
「そいつは、まだ8割ほどしか完成しておらん。使える飛び道具も、お前さんが
今使った荷電粒子砲くらいのものじゃ。だが、機動力においては本来の能力を
遺憾無く発揮できる筈じゃ」
「そんな事はわかっている。それに、いくらゴジラよりもサイズで劣るとはいえ
こいつの重量はゴジュラスよりは遥かにある。肉弾戦にはもってこいだ」
「それとな、本来の作戦を忘れんでくれよ」
「あんたも心配性だな。まあ見ていろ」
 
391340:02/07/31 00:28
本来の作戦、それは、ゴジラをギガにて出来るだけ体力消耗させ、動きを
鈍らせてから集中砲火を加えるというものだった。また、これにはゴジラの傷の
治りを押さえる効果も考えられている。
「レイヴン、荷電粒子砲のチャージには、まだだいぶかかりそうだから、それまで
頑張って」
「わかった。それにしても奴め、でかぶつの割には中々いい運動神経をしている
ようだ……」
 レイヴンは操縦桿を構えた。ギガが前傾姿勢をとる。
「どのみち、作戦どおり一旦は消耗させない事には始まらんらしいな。リーゼ、
少々手荒な戦法になるぞ!」
 言うなりレイヴンは、ギガを猛然とダッシュさせた。
「うおおおぉぉぉお!!」
 猛るギガとレイヴンが同調する。一方のゴジラは、それを真正面から受け止める
形をとった。しかし、
「かかったな!」 
 ギガは、ゴジラに激突する寸前に巨体をスピンさせ、長大な尾でゴジラの脚を
打撃した。衝撃で、ゴジラは咆哮を上げ転倒する。
「よし、今だ!!」
 周囲を取り囲む全ゾイドの銃口がゴジラを捕らえる。もうもうと上がる土煙が
ゴジラの姿を覆い隠してゆく。
「これで、あいつも……」
「いや、そうは思わんな」
 その言葉に、リーゼがレイヴンの顔を覗き込む。
「むしろ、本当の第一ラウンドは、ここら辺からと思っておいた方がいいかも
知れんぞ……」
392340:02/07/31 00:29

「撃ち方やめい!!」
 指令室より、クルーガーが命じる。
「目標に対する攻撃の効果を確認せよ」
 ケーニッヒウルフのバイザーが降り、ゴジラに焦点をあわせた。ゆっくりと
降る土煙の向うに、黒い巨体が横たわる。が、しかし!
「ダメだ!! 避けて!!」
 リーゼが叫ぶ。しかし、その呼び掛けは間に合わなかった。
 ゴジラが素早く上体を起こしたと思うや、その熱線がケーニッヒを直撃した
のだ。ケーニッヒは一撃で爆発、四散した。

 一方、ここはコード51である。
「やれやれ……君等には『彼』の素晴しさが理解できないのかい?」
 ハインツは、ダムと見紛う規模を持つ培養プールを背に、共和国軍一個師団を
前に言った。司令官は返す。
「例え、我々がその素晴しさを理解した所で命令は命令。従って頂かねば、
こちらも少々手荒な真似を取らざるを得ませんな」
「そうか……これだから軍人と直接話すのは好かない」
 次の瞬間の事だった。巨大な『何か』が、ハインツと師団の間に落下して
きたのだ。
393340:02/07/31 00:30
 それは、小型のゾイドだった。
「君等も噂くらいは知っていると思う。BLOX……すなわちBionic Limitedo Organism-X
『生体工学的限定有機体「X」』。ゾイドコア及びユニットを、ボックス状の
ブロックに封じ込めたパーツを基本とする」
 続ける。
「もっとも、この「フライシザース」は帝国で開発されたもので、共和国で
研究されたものとは少々毛色が違うけどね。まあ、云うなれば、同じBLOXでも
Barbaric Living Objct-X……野蛮な得体の知れない物体X……といった
所かな」
 フライシザース、と呼ばれた、まさに得体の知れない形状をしたそれは、
ダブルソーダに似た大顎をうなり声を上げて開閉する。
「もうじき、コアとの接合も終了するんだ。それまで大人しくしていてくれ給え
よ……」
 兵の一人が、フライシザースに銃口を向ける。
「おっと、後ろを見てごらん」
 彼が咄嗟に背後を向くと、そこにも一体の小型ゾイドがいた。
「ウネンラギアだ。フライシザースはこちらに来る折り、帝国から持ち込ませて
戴いたが、そいつはこちらで開発されたものだ。もっとも、どちらも私が
かかわった『製品』だがね」
 ウネンラギアが一歩前進する。
「広い施設を貸してくれたおかげで、こんな事も出来るんだ。君等には感謝
してるよ……さあ、武器を捨ててこちらの指示に従ってもらおうかな」
 ハインツは、にやりと笑った。 
394340:02/07/31 00:32
ちなみに、BLOXの設定は他スレに前に書いたものっす。
395名無し獣:02/07/31 01:17
流し見のつもりが読みふけってた…(^^ゞ
396名無し獣:02/07/31 04:27
おもろい
397名無し獣:02/07/31 17:44
>>390
ギガがなぜかゴジュラスに飛び掛ってるー!誤字ですか・・・・?
398名無し獣:02/07/31 17:46
>>397
いいえ、呉爾羅です。
399340:02/07/31 19:00
>>396
御指摘のとおり呉爾ですハイ(;´Д`)
400名無し獣:02/07/31 19:19
400ゲットだゴルアアアアアアアアアァァァァ!!!!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄       (´´ (´⌒;;(´´ (´⌒;;
     ∧∧   )      (´⌒ (´⌒;;
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;; (´⌒;;(´⌒;;(´´ (´⌒;;
      ズザーー゙ーーーーー゙ーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ
401名無し獣:02/07/31 20:41
>>390
見方機であるはずのゴジュラスに飛び掛るギガもえー
402名無し獣:02/07/31 20:50
巨人強すぎ!また勝ったよぅ・・・・
403名無し獣:02/07/31 21:33
>>402
あんな戦力じゃ糞監督が指揮をとっても勝てる罠。スレ違いだが、阪神
ハマごときにボロ負けしやがった。
ムーアの乱調が敗因だ。ムーア逝ってよし!!
404ならば。:02/07/31 21:40
「う……うわぁッッッ!!」
 ガンブラスターのパイロットが、悲鳴を上げる。見た事も無い巨大生物が、
真隣にいた最新鋭機を一撃で葬ったという事実は、一人の兵士をパニックに
陥れるに充分たるものだった。
 ガンブラスターの全砲塔が一斉に火を吹き連射される。それを引き金にして
周囲のありとあらゆるゾイドが一斉に集中砲火をゴジラに浴びせかけた。
 ゴジラは、雄叫びを上げる。そして、苦し紛れか、またも熱線を吐く。
 狙いも定めず放たれた熱線は、集中砲火を浴びせるゾイド群の足元を崩した。
 ゴジュラスキャノンが、バランスを崩し凹地へとゆっくり転がり落ちる。
 続く2発目の熱線は、ちょうどその真下に為す術なく居たギガの足元をすくった。
 ギガの巨体は、その衝撃に対応し切れず転倒する。
 結果、ギガはゴジュラスの下敷きになる形となった。凄まじい衝撃と火花を
上げ、2体はまともに激突した。
「うわッ!」
 ギガのコクピットにて、計器が火を吹く。
「……大丈夫か、リーゼ」
「あ、ああ、何とか…………それにしても、あの攻撃が利いてないのか!?」
 見れば、ゴジラは全身に攻撃を受けつつも熱線をまき散らし、それに応戦して
いるではないか。
405340:02/07/31 21:42
「どうやら、前回ダメージを喰らった奴は、再生能力以上に耐久力を身につけて
しまったようだ……」
 そのやりとりは、クルーガーにも届いていた。
「なるほどな……そうなればこの作戦は意味を失う。ならば徹底殲滅戦あるのみ!」
 彼は、カノントータス大隊に命じた。
「全機D−03装填!! 目標、ゴジラ!!」
 そこから少し離れた岩山に待機していたカノントータス数十機の砲塔が、
うなりを上げ、ゆっくりとゴジラに向けて照準を会わせる。
 砲身を轟かせ、次々とD−03が打ち出され、放物線を描きゴジラに向う。
 やがて、全身に攻撃を受けるゴジラの背に、それらは着弾した。
 同時に、アンカーが展開し、本体をがっちりとゴジラの皮膚に固定する。
 次の瞬間、ジェット噴射とマグネーザーにより、特殊合金製のドリルビットが
高速回転し、ゴジラの分厚い皮膚を『掘り進み』始めた。
 だが、
406340:02/07/31 21:43
「!!」
 ゴジラの体内深くまで掘り進み、内部から爆破する筈のD−03は、ゴジラの
皮膚さえ貫く事無く爆発した。
「まさか、これほどまでとはな……」
 レイヴンは、軽めの戦慄を覚えた。だが、彼はそういう感覚をむしろ楽しむ
性分を持つ。
「やはりパワーにはパワーか……ギガの限界、試させてもらう!!」 
 レイヴンは、操縦桿を持ちギガを立ち上がらせにかかった。ギガの巨体が
ゆっくりと起き上がる。
「荷電粒子砲は撃てるか?」
「ちょっと待って…………おかしい、計器が全部反応しないよ!」
「何!?」
407340:02/07/31 21:43
 レイヴンは、眼前の計器を見た。リーゼの云う通り、それらはまったく動いて
いない。
「まさか……」
 彼は、操縦桿を動かした。何の手ごたえも無く、ぶらぶらとしか動かない。
 直後、今までギガの上に倒れていたゴジュラスキャノンも起き上がり始めた。
「逃げろ!! 今のこいつは…………!!」
 だが、その台詞を最後まで言う事を、ギガは許さなかった。レイヴン、そして
リーゼの眼前に眩い光が炸裂する。
 何と言う事だろうか。ギガは、味方である筈のゴジュラスに、その牙を向いた
のだ。

「まさか……!?」
 指令室にて、クルーガーは冷や汗を禁じ得なかった。
「うむ……大佐の思惑は恐らく正解でしょうな。ゴジュラスと激突した時の
ショックで、ギガの戦闘本能を制御する回路がいかれてしまったらしい」
 ディは、モニターを見て続けた。
「そして、次のターゲットは恐らく……」

 ゴジラ、そしてギガを取り囲む全ゾイドに後退命令が下った。
「攻撃を行う場合は、弾道計算による砲撃、あるいは誘導ミサイル意外は禁止
とする。2体が目視できる距離には近付くな!!」
408名無し獣:02/07/31 22:43
>>407
見方機である筈のゴジュラスに牙を向くギガもえー
409名無し獣:02/08/01 19:10
明日はGMKビデオレンタル開始。 バラゴンをギガだと思って見るとおもしろいかも。
410340:02/08/01 23:56
何店かフライングレンタルしてそうな所を回ったけど、どこも貸し出し中
だったよ(鬱 まあDVD注文してあるからいいんだが。


411340:02/08/02 18:35
ギガのコクピット内に、赤い非常灯が灯る。だが、レイヴンらになす術がある
わけでもない。
「こうなったら、もう脱出するしか……」
「いや……こいつの動きは手綱が取れていない以上予測不能だ。どんな状態で
シートが射出されるかわからん」
「く……」
「ともかく、こいつが大人しくなるチャンスを待つんだ。安心しろ、俺だって
こんな所でくたばるのはまっぴらだ」
 ギガは、頭を前に突き出し絶叫した。
コクピットの非常灯がギガの目を赤々と照らし、それはあたかも猛り狂って
いるかのように見えた。悪鬼を懲らす仁王のように片足にてゴジュラスを踏み
つけ、ギガはゴジラを睨みつける。
 ゴジラも負けじと雄叫びを上げた。
 と、直後、前傾姿勢になったギガは、足場にしたゴジュラスを踏み砕くと
ともにゴジラへと再度突進した。
 無論、ゴジラにそれを迎え撃つ用意が出来ていない筈もない。
 実に3:5程もの身長差を持つ両者は、四つに組み合った。ギガの方が
背丈が低い分、ゴジラの懐に入り込む形となっている。
 ギガは、おもむろに大口を開ける。だが、両手を塞がれているゴジラに
対応策は無く、ギガの大顎は数秒後には相手の腕へと食らい付いていた。
 ゴジラは絶叫を上げ、ギガを振り解こうとする。だが、ギガもまた重量級の
ゾイドだ。そうやすやすと振り解かれもしなければ、振り回されもしない。4
 ギガは、噛み付いたままその巨大な頭部を振った。
412名無し獣:02/08/02 22:05
あのー4って何?
413ムーア:02/08/02 22:17
>>403
今日の試合、先制していたのに正直古田に逆転ツーラン打たれてスマンカッタ。
414名無し獣:02/08/02 22:21
俺はヤクルトファンだよーん、古田ーサイコー
415名無し獣:02/08/03 21:04
誰も読んでないのか・・・・・
416名無し獣:02/08/03 22:02
   |
   | ∧
   |∀・) ミテルヨー
   |⊂
   |
417名無し獣:02/08/04 09:11
振って?
418名無し獣:02/08/04 14:31
小笠原、えー加減にしなさい。(中日
419名無し獣:02/08/05 16:08
あげ
420名無し獣:02/08/05 17:59
続きが待ち遠しい
421名無し獣:02/08/05 19:37
読んでないけど催促

はやく〜
422名無し獣:02/08/06 00:57
結局読んでないのか(´`)
423名無し獣:02/08/06 11:45
うわ〜!小説書きさんがやる気なくしちゃうー!(:´д`)やばい・・・
いや、ちゃんと読んでますよ!続き超期待age!!
頭部を振ったってところをみると、中にいるレイヴン&リーゼは気絶?
424名無し獣:02/08/06 12:34
続き続続き続き続き続き続き続き続きき続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続続き続き続き続き続き続き続き
続き続き続き続き続き続き続き続き続続き続き続き続き続き続き続きき続き続き続き続き続き続き続続き続き続き続き続き続き続きき続き続き続き続き
キボンキボンキボンキボンキボンキボン
425名無し獣:02/08/06 12:39
ギガに衝撃が走った、ゴジラが必死にギガを振り払おうとしているのだ。
それでもギガは引き下がらなかった。ボロボロになりながらも・・・
そしてギガは遂にゴジラの片腕を食いちぎった。
ゴジラの絶叫が聞こえた。まるで断末魔の叫び声の様である。
そしてギガは、ゴジラを押倒しゴジラの喉笛にその大きな口で噛み付いた。
しかし、ゴジラも負けてばかりではいない。
不意に背鰭が光り、次にゴジラの口内が光ったと思った瞬間、恐ろしいほどのエネルギー波がギガを襲った。
ギガは何とか避けようとしたが、避け切れず直撃を受け半身が吹き飛んだ。
ギガはそのまま地面に倒れこんだ。コックピットからレイブン達が這い出て来た。
そしてレイブンはゴジラを見上げた。鬼のような形相だった。
そしてゴジラは力ずよく前進を始めた。コアを求めて・・・
426名無し獣:02/08/06 13:10
来たage
427名無し獣:02/08/06 14:18
なんで340ってないの?
428425 :02/08/06 15:07

私が書いたからです。
429名無し獣:02/08/06 15:23
つまりだ340さんじゃないと
430425:02/08/06 15:43
まぁそうゆう事です。暇だったから書いてみただけです。
431名無し獣:02/08/06 16:58
>>425
おもろくない。
432名無し獣:02/08/06 17:07
>>431
んなこたぁーない!
433名無し獣:02/08/06 18:16
かってに書くんじゃねーYo!
434名無し獣:02/08/06 18:41
340sannhamiteru?
435340:02/08/06 18:48
ゴジラの二の腕に牙を食い込ませたギガは、より大きなダメージを与えるべく
その巨大な頭部を噛み付いたまま左右に振った。これが並のゾイドならば、
外装が引き裂かれ、とうに腕は食いちぎられている筈だった。
 だがゴジラは違っていた。例えるならゴムで出来た対爆コンクリートといった
所か。それでも、ゴジラが受けた攻撃は、人間で言えば獰猛な中形犬に全力で
噛み付かれているに等しかった。ギガの全体重をかけたゆさぶりで、ゴジラの
姿勢が右へ左へと大きく傾く。
「これで乗ってる方の身を考えてくれれば少しはましなんだが……」
 レイヴンは、止む事の無い衝撃を次々と受けながら、そうこぼした。が、
そんな事で舌を噛んでもつまらないので、以降はだんまりを決め込む事にした。
 ゴジラが絶叫を上げる。痛みによるものというよりは、苛立ちから来る怒り
といった所か。ゴジラはその鋭く深く力強い爪で、ギガの口をこじ開けにかかった。
 ゴジラの右手が、ギガの上顎に掴み掛かる。爪をギガの歯の間に食い込ませ
恐るべきパワーでギガの口を開こうとしているのだ。
「よし、チャンスだ! 脱出するぞ!!」
 リーゼに迷う時間は許されなかった。二人は、シートの根元にあるレバーを
力一杯引いた。同時に二人の頭上が吹き飛び、シートが空中へと放り出される。
 ややあって、二人がある程度の高度に達し、パラシュートが開いた時、彼等は
改めて今まで立ち向かっていた敵の強大さに息を飲んだ。
「なるほど……こうして観ると、流石にでかいな」
 が、その時であった。ゴジラの瞳の無い両目が、上空の小物体を捕らえる。
 ゴジラは、眉を眉間に寄せ、明らかによくない感情をこちらに抱いていた。
その証拠に、ゴジラの背鰭は帯電し、巨大な蛍光灯のように光を放ち始めて
いるではないか。
 なす術なく宙を流される他無いレイヴンは思った。万事休すか、と。
 だが、
「天定まって亦能く人に勝つ…………」 
 白銀の翼竜型ゾイドのコクピットにて、大柄な赤毛のパイロットはそう口にする。
 彼は、狙いを前方を漂うパラシュートへを定める。
「……あれは!?」
 と、パラシュートの主が思う暇もなく、翼竜型ゾイド・ストームソーダは
瞬く間にパラシュート付きの脱出シート二つを回収した。
436名無し獣:02/08/06 18:56
ストームソーダ キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
437?R?S?O:02/08/06 19:35
 間一髪で、ゴジラの熱線を交わすストームソーダ。
 レイヴン、リーゼを運ぶストームソーダのパイロットは、作戦本部へと通信を
入れた。
「こちらアーラ・バローネ1号。二人の回収に成功した」
 それに受け答えたのはディだった。
「うむ、御苦労じゃった。それにしても御主ら、よく二人の脱出のタイミングが
わかったのう」
「これで周りが彼等の敵だったら、裏をかくために巧みにタイミングをカモフラージュ
していた所でしょう。まあ、彼等も我々を信頼していないわけではなく、我々は
可能な限りそれに答えようとしていただけ……そういった所ですかな」
 やがて、ストームソーダは本部の近くまで飛来した。気流を計算に入れ、絶妙
のタイミングで二人を放す。
 しばらくして、二人が本部わきの荒野に着地したのを見計らい、ストームソーダは
その近くに着陸した。
「……アーラ・バローネのロッソと見受けた。礼を言わねばならんな」
「いかにも、レイヴン殿。お初にお目にかかる」
 ロッソは、直ぐに本題を切り出した。
「所で、早速で申し訳ないが、すぐに我らとコード51に飛んで頂きたい。
今、彼の地にてGFがある作戦を展開している。貴殿らもそれに参加して戴き
たいのだ」
「いいだろう。これといって断る理由もないからな。それに、おおかた俺達の
次の仕事も見当が付いている」
「そうとなれば話は早い。幸いというか、ギガの戦力はゴジラのそれと拮抗して
いるようだ。彼が優勢な内に事を済ませたい」
 ロッソは言いながら上空を見た。
「相棒の御到着か。よし、リーゼは向こうに乗れ」
「わかった!」
 リーゼは、着陸体勢に入った、今一機のストームソーダに向って駆け出した。
438340:02/08/06 19:36

 一方、ギガは、未だにゴジラの腕に食らい付いていた。押せず引けずの状態
が、巨大な2匹を支配する。
「ふむ……どうやら、ゴジラも一度熱線を放ってしまうと、チャージにそれなりの
時間を喰ってしまうようじゃな。大佐、」
 ディは、クルーガーに目配せした。
「ゴジラの頭部に全火力を集中! ギガを援護せよ!!」
 ディは言う。
「敵の敵は味方、というわけか」
「それに、暴走しているとはいえ、あれはまだ軍籍を離れたわけではありません
からな。交戦状態でも備品は丁寧に扱わねば」
 二匹から、やや離れた位置に待機していた砲撃型ゾイドが、次々とゴジラ
目掛けて砲弾を放つ。ディバイソン、カノントータスに、普段使われる事の
滅多に無いアイアンコングの長距離ミサイルまでもが導入され、まさにゴジラに
対し一斉攻撃が行われた。
 一方のゴジラは、無数の着弾を受け身動きが取れないでいた。図らずもギガの
しぶとい噛付きが、ゴジラを絶好なまでに足留めしていたのだ。
 無論、ギガ本体およびその足元にも流れ弾がいくらか着弾したが、ギガに
それを気にとめる様子は皆目見当たらない。
 と、ギガは唐突にゴジラから口を放し、そして強烈な前蹴りを喰らわした。
 ゴジラが二歩、三歩と後ずさる。
 ギガの口内に、青白い光が電撃音と共に満ちて来る。
 次の瞬間には、最大パワーの荷電粒子砲が、ゴジラの胴体へと炸裂していた。


439ハオ:02/08/08 13:41
そこに残ったのは、ゴジラの心臓であった。全軍をそこから離脱した。
放射能反応があるからだ。全軍が引き返した時、ゴジラの心臓は・・・・動いていた・・・。
  
はーい。後よろしく〜
440名無し獣:02/08/08 14:36
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!



と思ったら違うヤツじゃねーかYo!
勝手に書くな!ヴォケ!
441名無し獣:02/08/08 15:07
その心臓はなんと大きくなり
ゴジラになった。そして離脱した全軍のところへ向かった
442名無し獣:02/08/08 18:51
340さん、偽者対策にトリップを付けませう
443名無し獣:02/08/08 20:15
ひとつ言わせてもらえば・・・
ゴジラは熱線吐くのにチャージはいらない・・・
444名無し獣:02/08/08 20:40
いいじゃん面白いから、偽者は逝ってよし。
445340:02/08/11 02:42
442>>
トリップというのは、どういう風にすればいいんでしたっけ。
スマンですが、教えてくだせえ。

443>>
とりあえず、今回独自の設定ってことで一つ…… ゴジラばっかり
無制限に熱線吐くのはアンフェアというか強すぎな気がしたもので。

446340:02/08/11 02:43
というわけで本編。

 ギガの荷電粒子砲がゴジラを直撃する!! 
 一瞬、それを捉えていたカメラの視界が真っ白に飛ぶ。同時に、衝撃で配線の
接触とカメラの固定そのものに影響が出、まるで事故車の車載カメラのように
映像が乱れる。
「全軍攻撃中止!!」
 クルーガーの一声で、ギガ以外の全ての攻撃が止まった。
「……やったか!?」
 ハーマンは、白く輝く映像を、眩しさをものともせず凝視した。
 だが、数秒後には、彼の表情は一変していた。
「……なんだ、これは!?」
 彼が、いやその場に居合わせた全員が我が目を疑うのも無理はなかった。
 絞りの調整が速やかに行われたカメラに映し出されたもの……それは、
 背鰭を輝かせ、『どう見ても荷電粒子砲の攻撃を吸収している』としか
思えないゴジラの姿だった。ギガの荷電粒子の砲撃は、ゴジラに命中した
時点で電流となり、それが全身に吸収されているのだ。
「荷電粒子砲は、一応加速された粒子を発しているわけだら物理攻撃……
質量攻撃な筈……それとも奴は、衝突時の熱エネルギーを……!? ええい、
わけがわからん!!」
 ディが禿げた頭を右手で抱えながら、苦悶する。
447340:02/08/11 02:44
「ともかく、荷電粒子砲を含むビーム兵器は控えた方がよろしいようですな」
 その傍らで、ハーマンが冷や汗混じりに語る。
「全ゾイドに継ぐ!! 現在より実体弾以外の兵器はゴジラに対して使用を
禁じる!! 実体弾に限り武器使用自由!! 各自ゴジラを攻撃し、ギガを
援護せよ!!」
ストームソーダのコクピットにて、レイヴンがロッソに訪ねる。
「いいのか? こんな状況になってるんだが……」
「これから貴殿らが向われる任務が頓挫したなら、ゴジラが暴れる事に
倍する惨劇になると心得えて戴きたい」
「ゴジラ『だけ』が暴れていた方が、まだマシという事か。俺達に合ったゾイド
は用意されてるんだろうな?」
「無論。ルドルフ閣下直々に手配済みです。ギガほど新しくはありませんが、
貴殿らにはより親しみやすい機体の筈です……おっと、見えてきましたな」
 前方の雲海の上に、一隻のホエールキングが浮かんでいる。
 二機のストームソーダは、その中に吸い込まれるようにして入って行った。

 ギガは、完全に荷電粒子を使い切っていた。それに対し、ゴジラの背鰭は
まるで照明のように煌々と輝いている。やがて、ゴジラの背鰭がゆっくりと
開き、その間に電撃が走った。
 直後、至近距離からギガに向けて、青白く輝く熱線が放射される。
 熱線は、先刻とは逆に、今度はギガの胴体を確実に捉えた。ギガの各部で
過負荷によるショートや爆発が起こる。
 ギガは、ゴジラの熱線が止まると同時に、煙りの尾を無数に引きながら、
大地へゆっくりと倒れた。
 それを見届けるまでもなく、ゴジラはきびすを返すと、近くの岩山目掛けて
熱線を吐いた。岩山の陰にいたカノントータス数機が、一瞬にて撃破される。
 その頃になり、ようやく全ゾイドの一斉攻撃が始まった。ゴジラは、地響きを
上げ、今まで舞台となっていた凹地を巨大な足で登り出した。

 
448名無し獣:02/08/11 14:05
   |
   | ∧
   |∀・;) ハラハラ
   |⊂
   |
449名無し獣:02/08/11 21:07
age
450名無し獣:02/08/11 21:34
そこにキングギドラ・モスラ・ラドン登場!!
ゴジラの援護に回る
451名無し獣:02/08/11 23:17
トリップの付け方
名前の横・・・この場合「340」の横に
#と入れて、その横に半角英数を適当に8文字入れれば
トリップ完成。
452名無し獣:02/08/11 23:20

名前:340#harahara

こんな感じです。

今回も面白かったです!ハラハラドキドキな展開!
次回に期待です!!
453しーにゃん:02/08/12 02:38
おもろいなー。
レイブン達が乗るのはやっぱジェノザウラーとか?
454名無し獣:02/08/12 09:05
シュトゥルムフューラーな予感!
455名無し獣:02/08/13 22:30
続きまだかー
456名無し獣:02/08/13 22:36
バンはどうしました?
457名無し獣:02/08/14 00:23
VF-1登場きぼん
スレ違いじゃヴォケ
458340:02/08/14 21:24
ゴジラは、背後に横たわるギガに見向きもしなかった。それは、ゾイドコアの
エネルギーを狙い出現したゴジラにとって、ギガは既に獲物たり得ない事を
意味していた。ゴジラの巨大な頭部が、ゆっくりと凹地の縁に顔を出す。
 同時に、プテラスの対地ミサイル攻撃がゴジラを襲った。爆炎がゴジラの
上半身を被う。
 しかし、ゴジラに傷らしい傷は見受けられなかった。
「馬鹿な!! 対城塞攻撃用のミサイルだぞ!? 威力は充分な筈だ!」
「それ以外の何かが悪いんじゃないのか? 角度とか」
 だが、プテラスからは即座に応答が帰って来た。
「角度の問題じゃない!!」
 応答したプテラスは間一髪で熱線を交わしたが、残る数機のプテラスは
ことごとく攻撃の餌食となった。
「それにしても、奴の耐久力もそうだが、なんて射程だ……」
 ハーマンが、熱線の攻撃範囲に改めて驚く。
「奴の予想進路を割りだせ。先手を打たねばならん」
 オコーネルが答える。
「特に決まった目的地は無い様です。どうやら今まで自分に危害を加えてきた
敵に対して報復をしたがっているようですね……」
「厄介だな……大佐、一度全軍を移動させた方がいいかも知れません。先刻、
カノントータスが何台か攻撃を受けていますが、奴の射撃能力は極めて正確
です。しかも、岩程度の遮蔽物では、どうやら奴の攻撃を防ぎ切れない模様です」
「我々は明らかに奴の戦闘力を過小評価していたな……よし、全軍移動。
なるべく一ケ所に留まらず、ゴジラを攻撃せよ!」

一方、コード51では……
459340:02/08/15 01:11
ハインツは、デスザウラーが沈んでいたそれにも似た、巨大な培養プールの
プールサイドに立ち、そこへ備え付けられたコンソールに指を滑らせた。
「さて、あとわずかで、こいつのコアに命の灯火が宿る。この瞬間に君達が
立合えた事を神に感謝し給え……」
 言われた将校は、一個小隊ともども二体のBLOX、ウネンラギアとフライ
シザースに挟まれている。そして二体は、小隊個々の動きに敏感に反応して
いた。これでは、妙な真似をしてみろと言われても出来はしない。
 しかし
「言い忘れたが……」
 それに反応し、フライシザースが大顎を将校に開く。しかし、ハインツは
掌をフライシザースに向け、
「……言ってみろ」
 そう将校に向けた。
「いや、我々だけが君等を制圧しに来たのではない、という事を言いそびれた
ものでね……」
「表にいるコマンドウルフやらレッドホーンやらは、既に私のBLOXが制圧した
筈だが?」
 余裕の笑みで返すハインツ。だが、
「やはり君は軍、ことにGFに関して疎いようだ」

 外では、各種の中形ゾイドが煙りを上げて倒れていた。その周囲には、各種
陸上型BLOXが周囲を警戒していた。
 と、一機のウネンラギアが何者かに弾き飛ばされた。素早く残りのBLOXが
敵のいると思しき方向に向く。だが、彼等のセンサーでは何も捕らえる事は
出来なかった。
 そうする間にも、姿無き敵は次々とBLOXを蹴散らして行く。
460340:02/08/15 01:12

「何ごとだ!?」
 外の慌ただしさに気付いたハインツが、部下を問いただす。
「敵機の襲来です……ですが、高性能のステルス機能を装備しているらしく、その
姿が捕らえられません……」 
 将校が、フライシザースの刃を近くに感じつつ、ハインツに告げる。
「君もかつて合いまみえた事がある筈だ。GFが誇る、稀代のライガー乗りをな」
 直後、近くの隔壁が轟音と共に吹き飛んだ。
「やはり天井は高く造っとくもんだな。おかげでせいせいと入れたぜ」
 煙りが晴れるにつれ、そのゾイドは姿をあらわにした。
「ほう、この機体に君が乗るとはね……帝国と共和国が協定を結んだ事を
実感させられるよ。バン・フライハイト君。そして、」
 ハインツは、眼前にそびえる黒いライガーを見上げ、言った。
「我が子、ライガーゼロ・イクス!!」
 しかし、彼は続けた。
「しかし、私には君らの講釈を受け入れる気はさらさらない。その必要が
もうなくなったんだ」
461340:02/08/15 01:13
「まさか……」
 イクスの副座にて、フィーネが顔色を曇らす。バンの額には冷や汗が流れた。
 ハインツは、何喰わぬ顔で、キーボードのリターンキーを押した。
ゴジラが、遥か北の彼方を向く。
 コード51、ひいてはニューヘリックのある方角だ。
「大佐!! コード51から入電!!」
「もう一方の『奴』が、目覚めた、というのだな」
「……は、はい、現在GFが目標の活動を阻止すべく活動中との事です!」
「わかった……コード51に最寄りの基地から援軍を派遣せよ」
 その命令は直ちに実行に移された。
「ドクター……ついに最悪の自体に陥ってしまいましたな」
 クルーガーは、溜息混じりに告げる。
「お前さんらしくもないの。なんの、まだ首都はコード51からもここからも
距離がある。人の命がかかってる事に諦めは禁物じゃ」
「大佐!! ゴジュラス・ジ・オーガが……」
「何だ、どうしたというのだ!?」
「その……乗っ取られました!!」

 
462340:02/08/15 01:13
ゴジラは、コード51の方角を向くと、一直線に歩き出した。周囲から受ける
砲火も多少は気に止めているようだが、苦痛ほどには感じていないようだ。
 しかし、ある一発だけには、ゴジラは過敏に反応した。
 他の一発とは、明らかに威力の違う砲弾は、一機のゴジュラスから放たれた
ものだった。
「トカゲ野郎!! そっちに行きたけりゃ、まず俺を倒してから行くこったな!!」
「アーバイン!! 無茶はやめい!!」
 ディが、その機体……ゴジュラス・ジ・オーガに向かい呼び掛ける。
「じいさんか……心配すんな、こいつにゃオーガノイドシステムが組み込まれて
るんだぜ。使い方によっちゃあ、ギガよりも上の戦闘力を引き出せる筈だ」
 アーバインは続けた。
「それに、奴さんもまだまだ戦い足りねぇとよ」
 ゴジラが、背後を振り向く。そこには、全身にダメージを負いながらも、
幽鬼のような形相で歩を進める、ゴジュラス・ギガの姿があった。
 今、二体の戦闘機械獣が、惑星最強の生物に挑みかかる。
 
463名無し獣:02/08/15 12:34
イクスの活躍キターーー(・∀・)ーーー!!!
ワショーーーイ!340さんありがとう!
漫画やバトストであまりいい扱いを受けてなかったので、
自慢のステルス機能を最大限に活かしたイクス活躍話は感動しますた!
464名無し獣:02/08/15 14:50
ギガにイクスにジ・オーガ…なんて贅沢なんだ。期待してます。
465上げろ:02/08/15 21:46
上げろ
466名無し獣:02/08/15 23:31
>>458の「角度とか」に激ワラタ
元ネタはNEWS+
467名無し獣:02/08/20 08:25







468名無し獣:02/08/20 15:38
最悪の相手2体に挟まれたヘリックシティは一体どんな事に…
畜生、楽しみすぎるぜ!
469340:02/08/20 15:57
その時、ゴジラは僅かに眉をしかめたように見えた。
「ほう、流石にこのGTOの戦闘力だけは判るらしいな」
 アーバインは、GTOのコクピットで一人ほくそ笑んだ。
 ゴジュラス・ジ・オーガは、オーガノイドシステム内蔵のゴジュラスでは
あるが、そのサイズと形状はノーマルのゴジュラスと変わらない。
 ……筈であった。だが、ゴジラの前に仁王立ちするGTOの、何と偉丈夫な
事か。あのゴジラにさえ、僅かばかりに危機感を抱いているようだ。
 先刻対峙した、新型機よりも小柄な相手に、である。
「睨めっこは終わりだぜ!!」
 突如、GTOの主砲が火を吹く。至近距離から放たれた砲弾は、あろうことか
ゴジラを一歩半ほど後ずさりさせた。
 指令室にて、ディが言う。
「ギガも完全な状態なら、こやつにすら遅れを取るまいにな。じゃが、とりあえず、
頼んだぞ。アーバインよ」
「言われるまでもねえ。おらトカゲ野郎! まだまだこれからだ!!」
 GTOの脇腹にあるミサイルポットから、左右計6発のミサイルが放たれた。
 それも、ただのミサイルでは無い。D−03削岩弾である。素早く照準をつけた
D−03は、先刻主砲が命中した場所へと正確に命中した。
 ゴジラが絶叫を上げる。直後、その背鰭が青白く輝く。
470340:02/08/20 15:57
「へっ、ただのゴジュラスじゃないんだぜ」
 ゴジラの口から、熱線が放射される! だが
「防具丸腰で誰がお前みたいな奴の前なんかに立つかよ」
 GTOの全面に、シールドが展開される! だが、ゴジラの熱線はそれすら
きしませる程だった。しかし
「!?」
 ゴジラが突如もがく。背後からギガが組み付いたのだ。
「有り難ェ、そのまま放さないでくれよ……!」
 GTOの右手のシールドに付いた4連砲が火を吹く。同時に主砲も火を吹く。
 ギガは、ゴジラの肩口に噛み付いたまま、放そうともしない。
「ちッ、しぶとい野郎だ……」
 アーバインは、主砲に砲弾を装填する。だがしかし!
「!!」
 ゴジラはギガを背負ったまま、背鰭を光らせた! 
「させるかッ!!」
 何とGTOは、避けるどころか逆にゴジラに向って突進した。GTOの
主砲が、騎士同士が行う馬上試合の槍が決まったかのように、ゴジラのみぞおち
に決まる。
「さすがは天下の大怪獣様だ。用意は万端だったようだな……」
 ゴジラは、その巨大な足でGTOの巨槍を踏ん張った。
「だが、そっから先がいけねえ」
 次の瞬間、アーバインは主砲のトリガーを躊躇なく引いた。主砲の、ゼロ距離
射撃である。   
471340:02/08/20 16:59
場面は、10分程前、激闘の場から程近い、とあるホエールキングの艦橋に移る。
「そうか。ならば、こんな物騒なものを引っぱり出してくるまでも無かった
ようだな」
 シュバルツは、計器の中に混じって存在する、やけに目立つ巨大なスイッチに
目をやった。
「超重力砲……ですか」
「先の大戦では、これを搭載したゾイドを大量生産するプランがあり、事実
何機か造られたと聞く。……結局、共和国に打撃を与える前に不手際が発生
してしまったらしく、これと言った戦果は記されてはいないがな」
 シュバルツは、述懐するように続ける。
「まさか、停戦時の廃棄を免れたそれが、宇宙に打ち上げられていようとは……」
 超重力砲。かつて、ガイロス帝国が開発に成功した最終兵器である。
 威力の割には小型化が効き、中形のゾイドにも搭載可能であったが、あまりに
威力が在り過ぎるため、数回の実験と片手の指で事足りる回数の実戦使用が
あっただけで、停戦と同時にその全てが廃棄された。と、公式文書には記載され
ている。だが、後の有事に備え、極秘裏の内にその内の一機が衛星兵器として
宇宙に打ち上げられていた。
 コードネーム『ディメンジョン・タイド』だ。
 万が一を思って用意したが、共和国の領土内で使う愚を犯さずに……そう
シュバルツが思った直後の事である。
「作戦本部より緊急入電!! コード51にて、KG覚醒!!」
「何だと!?」
 シュバルツは、冷や汗を感じつつ、計器に目をやった。
 その先には、取ってつけたような、巨大なボタンがあった。
472340:02/08/20 17:00

 同時刻、コード51…………
「よし、標的確認!」
「射撃許可を与える」
 直後、イクスの背後から二発の弾丸が二体のBLOXを捕らえた。
「狙撃隊か…… あの威力からすると、最新式のスナイプマスター……」 
 ハインツが無感情に言う。それに対し、バンは返す。
「見ての通り、お前に逃げ場はない。俺もおまえをこいつで踏み潰したくは
ないんでね」
「だから、今直ぐキングを止めろ、と?」
 そうだ、とバンは言う。将校も、
「大人しく投降すれば、我々も手荒な真似はしない。さあ、まずはキングゴジュラス
を止めるんだ」
「馬鹿な……」
 ハインツは、嘲笑した。
「ふふ、撃てるものなら撃つがいい」
 彼はプールを背に言うと、両腕を広げた。 
「やむを得んな」
 将校が、拳銃を構え、そして引き金に力を入れた。
 だが、弾丸はハインツには当たらなかった。
「おや、本当に撃つとはね。処分を恐れぬ立派な覚悟、確かに見届けた。だが」
 
473340:02/08/20 17:00
立体映像……周囲の者がそれに気付いた時には既に遅かった。
「覚悟があるからといって、世の中全てが上手く運んだら、誰も苦労はしない
のだよ!!」
 培養プールの水が、突如沸騰する。
「いかん!! 総員撤退!!」
 直後、ゾイドのものというには、あまりに巨大な背鰭が、培養プールから
せり上がって来るのが見えた。だが、そこで全員の撤退が完了した。

 大きな岩山の内部を地下までくり抜き、コード51は成り立っている。
 今、その岩山が、大きく揺れていた。
「崩れるぞ! 急げ!!」
 討伐隊は、各々車やゾイドに乗り込むと、その場を急いで後にした。だが、
それをよそに岩山は崩壊を始める。
 岩山の斜面が、爆薬でも仕掛けられたかのように、縦一直線に炸裂した。
 直後、岩山そのものがあちこちを爆発させつつ崩壊した。
 だが、そのシルエットだけは、なぜか消える事はなかった。
「……あれが……」
 いや、山のシルエットではない。内部から現れたのが岩山と同じサイズを
持っているに過ぎないのだ。
 それが両目を赤く光らせると、頭頂部に同じく赤く輝く一本角が起き上がる。
 やがてそれは、気の早い残月を背に、絶叫を上げた。
474340:02/08/20 17:01
 余りに広い肩幅、余りに巨大な背丈、胸には煤けた黄金色の砲が何門か見える。
 やがて、その巨大なゾイドは、かつて岩山の一部だったものを蹴散らし、その
一歩を踏み出した。
 まるで地震だ。
「キングゴジュラスって……こんなに大きいの……!?」
 フィーネが感嘆する。
「ああ、記録によれば、最大、最強のゾイドだそうだ。最強ってのはどうだか
知らないが、最大ってのは本当らしいな……」
 バンは、デスザウラーのサイズを思い出しながら言った。

「ゴジラよ、このKGと貴様、どちらがこの星で一番強いのかじき判明するぞ」
 ハインツは、広大なコクピットでひとり、凶悪な笑みを浮かべた。
475名無し獣:02/08/20 19:01
キターーーーーーーーーーーーーー・Д・−−−−−−−−−−−−
476名無し獣:02/08/20 19:02
超重力砲=ディメンジョン・タイド!そう来たか!
477名無し獣:02/08/21 12:10
KGの大活躍期待age!!
ゴジラやっちまえぇー!
478名無し獣:02/08/22 19:12 ID:IdwepDpF
アーバインに見せ場が来たのが嬉しいね。
GTOの戦い方も熱い!
479名無し獣:02/08/24 23:03 ID:???


480酔狂先生 ◆eKpLZJUk :02/08/24 23:07 ID:???
   ____   ∫   新作はまだかの?
   iii iii iii ∬ 楽しみに期待しておるぞ。      
   ミ,,゚Д゚ノ,っ━~    
_と~,,, 酔~,,ノ_. ∀    
    .ミ,,,/~),  | ┷┳━
 ̄ ̄ ̄ .し'J ̄ ̄|. ┃     
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ┻


481名無し獣:02/08/25 23:05 ID:UjUkWOiS
age!!
482あぼーん:あぼーん
あぼーん
483名無し獣:02/08/25 23:40 ID:UTx+NSh1
いくら特撮がすごくても
俳優がヘボかったら意味が無い。

いいかげんに、
アイドルとかジャニーズ使うのやめれ。
484名無し獣:02/08/25 23:51 ID:???
ガリウスつおいよね BP1
485340 ◆wUPMzhD2 :02/08/26 01:41 ID:???
最近忙しくて続きを書く気力がなかなか……
今日(月)の夜半過ぎあたりに新作を書きます。
一応、演出もストーリーも一通り考えてあるんで
書くとなればスイスイ進むんですが(´`)

あと、トリップとやらを試しにやってみました。
486名無し獣:02/08/26 02:31 ID:???
ガンバ!
楽しみに待ってます。
487340 ◆wUPMzhD2 :02/08/27 00:43 ID:???
GTOの主砲が、その砲口を密着させたままゴジラに炸裂した。
凄まじい衝撃がアーバインとGTOのみならず、周囲を諸共に包んで揺るがす。
同時に、爆炎がGTOとゴジラ、そしてゴジラの肩口に噛み付いているギガを
包んだ。その爆炎を突き破り、ゴジラが背中から弾き飛ばされる。
ゴジラは、スローモーションのように大地に背中より滑り込み、大地を削った。
「思い知ったか、トカゲ野郎め……」
 煙の中からGTOは姿を現す。だが、その片方の砲身は無惨に炸裂し、
到底使い物になるような状態ではない。
「……やったか?」
 アーバインは、GTOを仰向けに倒れるゴジラに近付けさせた。
「ギガは……奴はどうしたんだ?」
 彼が周囲を見渡すと、ゴジラの傍らにギガがうつ伏せで倒れているのが
即座に目に入った。
488340 ◆wUPMzhD2 :02/08/27 00:43 ID:???
「へへ、お前さんはよくやったよ……待ってろよ、今俺が変わりにこいつに
とどめを刺してやるからな……」
 アーバインは、残った砲を構え、倒れるゴジラへとGTOを向わせた。
「…………まさか……」
 アーバインは、驚きを禁じ得なかった。しかし、
「!!」
 ゴジラは、下に構えたGTOの砲を、仰向けになったままその巨大な手で掴んだ。
 そして大地に一方の手をつき、巨躯をゆっくりと起こした。
 その腹には、焦げたような後はあるものの、致命傷になるような傷は見受け
られない。
 GTOのコクピットに、ゴジラの白眼が迫る。
「…………調子に乗んじゃねぇ!!」
 アーバインは驚愕より我に帰ると、脇腹のランチャーにD−03を装填した。
 しかし、ゴジラは口から熱線を吐き、GTOの胴体を一閃、ランチャーを
内部のD−03ごと破壊した。
 無論、GTOの胴体を無事で済む筈もない。
「畜生め、楽にはさせねえって事かい……だがな」
 GTOは、素早く身を屈め、長大な尾をバットのように振り回した。
 そして、ゴジラには二本のが、挟み込むようにして叩き込まれた。
「とっとと、とどめを刺しときゃよかったものをよ……」
 アーバインは、言うと今一本の尾の主……ギガに親指を立てた。
489名無し獣:02/08/27 18:07 ID:???
新作age
490名無し獣:02/08/27 18:12 ID:???
つまらなくはないけどゴジラ対〜が題材じゃあんま見る気しない。
これが終わったら是非オリジナルバトスト書いてもらえませんか?お願いします。
491名無し獣:02/08/27 18:20 ID:???
>490
>ゴジラvs〜が題材じゃ…
それを言ったらこのスレはおしまいだって。

340さんといい先代さんといい、良い話を書いてくれるから
「他の話も読みたい」という点は同意なんだけどね。
492酔狂先生 ◆eKpLZJUk :02/08/28 12:23 ID:???
おお、新作じゃ。340さんの話は相変わらず面白いのぅ。
ハラハラドキドキで次回作に期待してしまうんじゃ。
これからもがんばってくださいのぉ。
493名無し募集中。。。:02/08/29 11:59 ID:KkhPjFt7
次回作は「ゴドス対デスザウラー」でお願いします
494340 ◆wUPMzhD2 :02/08/31 00:52 ID:???
GTOが尾を勢い良く振る。同時にゴジラが掴んだキャノン砲がジョイントから
砕け散る。
 同時に背後からも、それ以上の威力を持つ一撃が叩き込まれる。
 二本の尾がゆっくりと離れる。
「…………!!」
 アーバインは、それを固唾を飲んで凝視した。だが。
「!!!!」
 ゴジラは確かに一歩よろめいた。しかし、それ以上の何も起こらない。
 ゴジラの絶叫がアーバインの耳をつんざき身体を振動さす。
「……野郎!! いいかげんにしやがれ!!」
 アーバインはGTOを再度ゴジラに突進させようとした。だが、それに先んじて
アクションを起こした者があった。ゴジュラスギガだ。
 ギガは、両手でゴジラの尾の先端を持つと、ぐいと引いた。ゴジラは振り返り
それを振り解こうとするも、出鱈目に振った縄跳びのように宙をうねるだけで
あった。
 直後、ギガの荷電粒子砲がゴジラの足元をすくう。ゴジラはバランスを崩し
大きくよろめいた。
 そこを見のがすギガではない。ギガは、渾身の力でゴジラの尾を引いた。
 結果、ゴジラは今度こそ地響きを上げ、横から大地に倒れた。
 更に直後、ギガは身を屈めると短距離走者のようにゴジラに突進し、幅跳び
のようにゴジラに飛びかかった。そして
「!」 
 ギガはゴジラに馬乗りになると、その喉元に牙を突き立てた。

495340 ◆wUPMzhD2 :02/08/31 00:53 ID:???
「ギガは、もともと格闘戦を想定して設計してある…………とは言うものの、
あのダメージであの戦法を取るとは……」
「恐るべき闘争本能……と言わざるを得ませんな」
 ディとハーマンは、この戦いに感嘆の声を漏らした。
「しかし、ゴジラの推定持久力からすると、今のギガの体力ではとても……」
 ディは、そこまで独りごちて、ある『手段』に気付いた。
「おい! 大至急ギガの作動状況をモニターに出してくれい!!」
 オペレーターの操作で、ギガの各部の作動状況が詳細に示される。
 そこへ、突如として、何かのプロテクトが次々と解除されていく事を示す
表示が現れた。
「これは……しかしDr、これは現在の状況では使えない筈では!?」
「うむ……しかし、それも手動ならの話じゃ……だが兵器を作動さす信号は
ギガのコアから直接送る事が出来る……つまり、これはギガの意志で封印が
解かれた事を意味しておるという事じゃ」
 ディは、ハーマンの方を向くと、こう閉めた。
「ゴジュラスギガ最大最強、そして最終の武器、『ゾイド核砲』の……な」
496340 ◆wUPMzhD2 :02/08/31 01:26 ID:???
「あれがキングゴジュラスか……思った以上にでかいな」
 ホエールキングのコクピットにて、レイヴンは双眼鏡を手に言った。
 その彼に、背後より語りかける者があった。
「それじゃ……ぼくは先に行ってるよ」
 レイヴンは、リーゼの眼差しを読み取ると、
「ああ」
 と短く、しかしそれに相応しい顔で返した。

「……デスザウラーの時は、あまりやれる事が無かったけど……」
 リーゼは、コクピットにて心の中で呟いた。
「……今度は、ちゃんと今までの償いが出来るかな…………」
 ……面倒くさいや。考えるのは止めよう。リーゼは溜息を一つつくと、
配線の無数についたヘルメットをかぶった。聞く所によれば、これを通じて
増幅された彼女の思念波がレアヘルツとなり、キングゴジュラスを「どうにか
する」……らしい。説明をしてくれた将校は、どうもこの手のメカニックには
弱いと見え、彼女には彼の言いたい事が大まかにしかわからなかった。
 だが、無論それを気にするリーゼではない。
「本当に大丈夫ですか?」
「心配してくれなくていいよ。ホエールキングの甲板で放射するより、地上に
下りてやった方が君達も安全だろ?」
 整備兵は答えなかった。
「じゃ、行って来るから」
 彼女の乗ったゾイドは、ホエールキングより降下した。 

497340 ◆wUPMzhD2 :02/08/31 01:26 ID:???
「ほう、何か知らないが、また小賢しい真似を始めたようだな……」
 ハインツは、KGのコクピットにてモニターに映ったホエールキングを見、
言った。
「だが、何を始めようが、このKGと対峙する資格を有するのがゴジラのみ
であるという事実は変わるまい。どら、もう一方の虫けらどもも動き始めた
ようでもあるし……ここは一つ遊んでやるとしよう」
 ハインツは、マイクに向い一言いった。
「BLOX、モードブルードラゴン&レッドドラゴン」

「……! あいつら、まだ生きてたのか……」
 リーゼが、コード51の方を見る。
 その先では、
と、いっても常人には伺い知れないほどの距離を隔てているのだが……
 半壊した無数のBLOXのまだ無事なパーツが宙を飛び交い、次々と結合して行く。 
 やがてそれらは、長い脚と青い体躯を持つドラゴン型BLOXと巨大な頭と
赤い体躯を持つ、やはりドラゴン型のゾイドの姿をとるに到った。

「リーゼ、お前はKGに専念しろ。こいつらは、俺とバンで何とかする」
「……うん、解った!」
 そう応答したリーゼは、今回相棒となるゾイド……ダークスパイナーのホバーを
全開にし、KGを追った。 
498名無し獣:02/09/02 17:35 ID:???
下がったのでage
499340 ◆wUPMzhD2 :02/09/03 00:36 ID:???
最近、とみに忙しいんで書くペースが遅れに遅れてまして……
余裕がある時にまとめて書きますんで。
500名無し獣:02/09/03 07:48 ID:???
kiri
501名無し獣:02/09/03 16:30 ID:???
ゾイダーでゴジラオタクな人って結構いる?
502名無し獣:02/09/04 10:56 ID:???
漏れもそうだ。
元々は、ゴジラが好きでゴジュラスを買い、それからゾイドにハマったクチだからな。
今でも、ゾイドとゴジラ、両方の商品は集めている。
503196:02/09/04 16:44 ID:???
>>502
自分と全く一緒ですね。
11月はバスターイーグルとゾイコレを諦めましたw
504名無し獣:02/09/05 01:54 ID:R5Kp9Rm3
続きはまだかいな。
ところで、この話、微妙にオチが読めた気がするんだが…
決着ついて平和が戻った後で
「ゴジュラス」なるネーミングの由来に
ドクターあたりが気がつく、とか。
惑星Ziに漂着した地球人が、遠い昔の大怪獣を偲んで
あーゆー名前を付けた…って感じで。
ん? アニメは設定違ってたっけか? 地球人いない?
505なまえをいれてください:02/09/05 03:05 ID:D8ZLXv4T
ゴジラVSペタジーニ
506名無し獣:02/09/05 19:38 ID:???
>>504
上山氏によると、アニメの方もコミックのほうもそうだが、
今の惑星ZIの人間は殆ど地球人らしい。
といっても地球人だった頃の歴史は忘却の彼方だそうだが。
どうやらゾイド人の遺伝子は劣性遺伝だったようで…
507340 ◆wUPMzhD2 :02/09/05 23:53 ID:???
すまんです、土曜の夜には新作を絶対書きます……
ちょっとまだ色々あって……

504>>
惜しい。ゴジュラス>>ゴジラ由来の名、というのをディが語るってのは
考えてたけど、それはあくまで、劇中のよもやま話として。
でも、考えてみれば、そちらの方がいいかも。

506>>
だから、昔のゾイド人が「古代ゾイド人」なわけっすよね。
508196:02/09/06 17:25 ID:???
>>507
無理をなさらず頑張ってください。
340氏の話を見てるとなんだか自分もまた書きたくなってきたっす。
509340 ◆wUPMzhD2 :02/09/08 00:44 ID:???
退避をするGFの前に降り立った二体のゾイドは、見た事も無いタイプの
ものだった。だが、その部分部分には辛うじて見覚えがあった。
「まさか……奴等、合体でもしたっていうのか!?」
「ああ、正にその通りだ……」
 無線越しに答えたのは、トーマだった。
「奴等BLOXは、全機種の全パーツに完全な互換性がある。俺が大学にいた頃には
基礎研究が始まっていたんだが、もう実用段階に入っていたとはな……」
 彼は続けた。
「用心しろ、バン。奴等はマグネーザーの応用で、自在に分離、合体が可能だ。
その変幻自在の攻撃は……」
「何、なるようになるさ! 行くぜ、フィーネ!」
「あ、おい、こら! 人の話を聞け! ちょっと、フィーネさん……!」
 バンは、通信を切った。
「分離、合体が可能か。それだけ解れば戦法はいくらでも立てられるって
もんだ」
 イクスは、うなり声を上げる2体を前に身構えた。
510340 ◆wUPMzhD2 :02/09/08 01:18 ID:???
508>>
今日はここでダウン……(鬱
おおー、お互い切磋琢磨しましょう。
511340 ◆wUPMzhD2 :02/09/08 01:19 ID:???
続きは、明日5、6回くらいに分けて書きます……
512340 ◆wUPMzhD2 :02/09/08 10:10 ID:???
「バン、あのゾイド……見かけよりはずっと強いわ」
 フィーネが深刻な面持ちで告げる。バンは、だろうな、と短く答えた。
 直後、マトリクスドラゴンがマグネーザーの輝く翼を広げ、イクスに
襲い掛かる。
「こりゃ、考えてる余裕はねえな!」
 バンも、それに応えるようにイクスの前足をふりかざし、マトリクスドラゴン
に飛びかかった。ドラゴンとイクスが正面からぶつかる。
 だが、結果は質量、出力共に勝るイクスの圧勝だった。ドラゴンは、イクスに
抱きかかえられるようにして、ほとんど何の抵抗もなく押された。
「何だ? こいつ見かけ倒しなのか?」
 ドラゴンを抱きかかえたまま、イクスは地面に突っ込んだ。ドラゴンは、イクス
の重量に押しつぶされ、一撃で勝敗はついた。
 はずだった。
「何!?」
 
513340 ◆wUPMzhD2 :02/09/08 10:11 ID:???
バンは我が目を疑った。たしかにイクスはドラゴンにタックル勝ちし、大地
へと押し倒したはずだった。前足で抱えるようにして、それを行ったのだから
このような状況は、本来なら有り得ないのだ。
 イクスに捕獲されたドラゴンは、イクスの着地と同時にその姿をイクスの
眼前から消し去ってしまったのである。
 どこへ……と思う暇もなく、ドラゴンの反撃は始まった。
「!」
 バンとフィーネが衝撃を覚える。それは、背後からの攻撃を意味していた。
いつのまにかイクスの背に取り付いたドラゴンが、右腕に装備したチェーンソー
をイクスの頭部に押しつけ、火花を散らす。
 そして前方からは、槍のように鋭い角をふりかざし、キメラドラゴンが
襲い来る。
「くそッ!!」
 バンは、イクスのエレクトロンドライバーを前に倒し発射形態にする。それは
ちょうどEドライバーがMドラゴンを挟み込む形となった。
 バンはそのままEドライバーを発射した。だが。
「!!」
 それは、今までのゾイドの常識からすれば、正に信じられない光景だった。

514340 ◆wUPMzhD2 :02/09/08 10:34 ID:???
イクスのEドライバーが電撃を放ったと同時に、眼前に飛来したキメラドラゴン
の身体が一瞬にしてばらばらになったのである。
「バン! 上!!」
 だが、フィーネの言葉に反応する時間を敵は与えてくれなかった。だが、
それ以上にバンが驚かされたのは、今し方までEドライバーとす反ブレードに
挟まれていたはずのMドラゴンが、今は逆に上からそれらのデバイスを押さえ
付けているという事実だった。そこへ、上空からの攻撃である。キメラドラゴン
の丸太のような前足による一撃は、イクスのコクピットを直撃した。
「ぐわッ!!」
 イクスは前足を折り、地面にに沈む。キメラドラゴンの展開した両の角の
間に電撃が走り、背のMドラゴンは鋭い爪をEドライバーにつきたて破壊を
試みる。キメラドラゴンが雄叫びを上げ、角を振り立てイクスに迫る!
 が、その時。
 キメラドラゴンは何かを察知し、咄嗟に身を翻した。と、同時にバンの眼前を
青白い閃光が一直線に横切る。
 閃光が収まるのに時間はかからなかった。だが、それを待たずして、バンは
イクスの体を大きく振らせた。閃光に気を取られ、両手の力を緩めていた
マトリクスドラゴンがイクスより振り落とされる。
 一方のキメラドラゴンはと言えば……
「まるでなってないな……」
 レイヴンは、迫り繰るキメラドラゴンを前に呟いた。
 彼が駆る機体、それは、帝国が新たに開発した最新鋭機、バーサークフューラー
の高性能に飽き足らず更に追加装備『シュトゥルムユニット』を装備した、
通称、シュトゥルム・フューラーだった。 
515LORD・KURONEKO:02/09/08 13:01 ID:wCCcS7hZ

 続き 期待  
516名無し獣:02/09/08 16:19 ID:???
新型ゾイドの使い方が良い。

続き期待!
517名無し獣:02/09/08 20:24 ID:???
2時間かけてやっと1から読み終わった。
MYバトスト書きたくなった。
518名無し獣:02/09/08 21:03 ID:???
ではどうぞ。
519名無し獣:02/09/08 22:44 ID:???
アメゴジ2やるらしいぞ!
520名無し獣:02/09/09 21:41 ID:???
続きはまだです?
521340 ◆wUPMzhD2 :02/09/09 22:48 ID:???
もうちょっと待ってて。
522340 ◆wUPMzhD2 :02/09/10 00:44 ID:???
シュトゥルム・フューラーは、常人から見れば明らかにオーバースペックな
機体である。只でさえ制御困難な高機動力を更にブースターで向上させ、
電子兵器として脆い側面もあるバスタークローを、構造的にシンプルで、
機械的に頑丈、更にクロー自体のパワーも向上させたエクスブレイカーに
交換したこの機体は、パイロットの人選を誤れば全くの役立たずと言って
過言では無い。何より、Eシールドを初め様々な用途に使えるバスタークロー
を、シールドとしても使えるとはいえ、単なる接近戦用のクローである
エクスブレイカーに交換した事で、近距離攻撃以外の戦法は荷電粒子砲を
残すのみとなっている事が、広義の兵器として見ると致命的である。
 だが、何かに特化している、という事は汎用性が低い反面、その分野に
おいては、能力さえ発揮できれば正にエキスパートである事になる。そして、
現在、シュトゥルムフューラーは接近戦において正に常軌を逸した性能を
発揮していたのである。
「ふん、武装をごてごてと付ければ良いというものじゃない」
 レイヴンは、キメラドラゴンを一瞥し、そう断じた。

523340 ◆wUPMzhD2 :02/09/10 01:42 ID:???
キメラドラゴンは、マグネイズスピアを振り立て、フューラーへと突進した。
キメラドラゴンのマグネイズスピアは、デモンズヘッド単体の際と違い、
ゾイドコア直列による出力の大幅な向上が為されている……レイヴンは、事前
にそう聞いていた。
「だから何だというんだ」
 それが、現実に件の敵を目の当たりにした彼の科白であった。フューラーは
ドラゴンの突進を闘牛士のようにひらりと交わすと、いとも簡単にその背後を
取った。そして急加速。
「いくらパーツ単位で変幻自在でも……」
 フューラーのエクスブレイカーが、ドラゴンの両翼を捕らえる。
「分割には、さすがに限度があるらしいな」
 エクスブレイカーは、ドラゴンの翼をそのままもぎ取り、破壊した。ドラゴン
が悲鳴を上げる。
「やはりな。ならば細切れ以下にするまで!!」

 一方、リーゼは……
「Dr、本当に彼女に任せて大丈夫なのですか!?」
 ハーマンが、多少困惑の色を伺わせる表情でディに問う。
「なに、心配は要らんじゃろ。それにしてもこの機体をみろ。まさにリーゼ
穣ちゃんに打ってつけではないか」
 ディは、帝国側から届いたダークスパイナーのスペックを、モニターに
出していた。
524340 ◆wUPMzhD2 :02/09/10 01:43 ID:???
「これが敵に回る前に停戦できたのは幸いでした。しかし、ゾイドを電子的に
狂わせて操る……という事ですが、そんな事が可能なのですか?」
「まあ分かりやすく言えば、ゾイド語でゾイドに語りかけてるようなもんじゃな。
機械を介して操縦するのではなく、コアに直接無線信号を送る技術じゃよ。
その上、並の電子部品はその信号で軒並みイカれてしまうから復帰は不可能に
等しいと来る。それだけ強い電磁波を用いてるというわけじゃ」
「それで、本当にKGが操れるんですか? それはあまりに……」
 ディは、すました顔で言う。
「何じゃ、拍子抜けかね? …………と、言いたいとこじゃが、そんな事が
可能なら誰も苦労はせんわい。KGの強靱なコアを直接『しつけ』出来る
ほどの出力は、いくらあの機体でも無理じゃよ」
 では何を、と訪ねるハーマンに、ディは応える。
525340 ◆wUPMzhD2 :02/09/10 01:43 ID:???
「そう……例えばじゃな、武装した犯罪者が建物に立てこもったとしよう。
彼に対して警察がまっ先に行う事は何かね?」
 ハーマンは、数秒の思案の後、その応えを見い出した。
「……交渉(ネゴシエイション)!?」
「そう、あの嬢ちゃんの仕事は、まあ簡単に言っちまえばKGにお願いして
お引き取り願ってもらう、という事になるかの」
「はあ……」
「そう妙な顔をするでない。怒れる魔神を鎮める事ができるのは、昔から
清純な乙女の仕事と相場は決まっとるじゃろうて」
 ハーマンは、ディの冗談とも本気とも付かない説明に、すっかり翻弄されて
いた。だが、実行に移してしまったからには最早後には引けない。
「だが、嬢ちゃんには頑張ってもらうとして、問題なのはこっちじゃな……」
 別のモニターに映ったのは、ゴジラと、それに組み付くギガの姿だった。
「これでゴジラが倒せればよし、倒せなんだ場合……」
「そうなると、我軍でゴジラとまともにやりあえるゾイドは、ほぼ出尽くす
事になります。ウルトラはゴジラとの最初の接触で脚を破損、マッドサンダー
は武装を総て取り外し、徹底的なメンテナンスの最中……ほとんどオーバー
ホールの状態ですから、出撃させるにしても完璧に泥縄状態ですよ」
 ハーマンは、しばし間隔を開け、言う。
「……それにしても、まさかギガが自らこの武装を使うとは……」
 ディとハーマンは、ギガの各機能を示す画像をモニターに出す。その図では
ギガの背鰭の箇所が赤く点滅していた。
 
526340 ◆wUPMzhD2 :02/09/10 09:34 ID:???
「野郎……一体どうしようってんだ……!」
 アーバインは、ギガの不可解な行動の真意を飲み込めずにいた。
 ギガは、ゴジラにしがみつき、食らい付いたまま何それ以外の何もしようと
せず、ひたすらゴジラの攻撃に耐えているのだ。
「くそッ……あいつ何やってんだ!?」
 アーバインは、GTOを奮い立たせようとレバーを握る。
「……!?」
 だが、その反応は、ゾイドコアの出力低下を意味していた。
「まさかさっきの熱線のダメージが、これほどとはな……」
 GTOは、土煙を上げ大地に片膝を付く。
「ちくしょう、このまま指をくわえて見てろってのか!?」
 だが、ゴジラの方も、腕力でギガを引き離す事に固執しているようだった。おそらく
自らの熱線が余りに威力が有り過ぎる事を自身も知っているのだろう。これだけ
密着されては、さしものゴジラも腕力に頼る他はないといった所か……アーバイン
は思った。
 だが、ギガの方も決して健全といえる状態ではない。このまま食らい付いて
いた所で、いずれはゴジラに腕力負けする事くらいはアーバインはもとより
誰の目にも明らかである。どう見た所で、先に衰弱するのはギガの方だ。
 それとも、一度食らい付いたら死んでも放さない、という事だろうか。
 否。今までのギガの格闘センスから言うと、それは考え難かった。ギガなら
ば、そのような悪足掻きによりも、文字どおり死力を尽くしゴジラに挑んで
行く事だろう。
 ならば何故……!?
527340 ◆wUPMzhD2 :02/09/10 09:35 ID:???
「!」
 そこで、アーバインは初めてギガの異変に気付いた。彼は、眼帯のレンズを
サーモグラフに切り替える。
「奴の体温が……急激に上昇しているだと……?」
 ゴジラもろともメルトダウンか自爆でもしようってのか……!?
 と、そこで予期せぬ事が起こった。GTOが、突如一切の入力を受け付けなく
なったのだ。電子機器の破損によるものだろうか? いや、そればかりでは
なかった。
「ゾイドコアが共鳴じゃと? そんな話は聞いた事ないぞい……」
 そう、ギガのコア活性化に伴い、GTOのコアもまた活性化しているので
ある。
 と、その時、ゴジラの背鰭が発光し始めた。同時に喉元も青白い光を放ち
巨大な口は疎ましくまとわりつくギガへと開けられている。
高エネルギーに、空気がイオン化する音が聞こえる。
 しかし、
「俺じゃねえ……こいつも流石に見ちゃいられねえとよ」
 地に倒れたまま、組み付いたギガに熱線を吐こうとするゴジラ。だがその
頭をGTOが鷲掴みにした。そしてそれはアーバインの意志によるものでは
なかった、
528名無し獣:02/09/10 18:56 ID:???
新作アゲ
529名無し獣:02/09/10 19:17 ID:???
リーゼ嬢ちゃん キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
530名無し獣:02/09/10 19:50 ID:???
774 名前:名無し獣 :02/09/10 17:37 ID:9SstnFcW
745 :名無し獣 :02/09/10 16:15 ID:???
なんか
ゴジュラス=昭和ゴジラ
キングゴジュラス=平成ゴジラ
ゴジュラスギガ=米ゴジラ
に見える・・・
531名無し獣:02/09/11 21:40 ID:???
しかし恐竜の口から熱線を吐かせるってのは、誰のアイディアか知らんが素晴らしいな。
532名無し獣:02/09/11 21:54 ID:???
あのアイディアはどっから出たんだろうか?
田中氏かな?
533名無し獣:02/09/11 22:52 ID:???
>>530
ゴジュラスギガはレックスに見えるよ、他は同意
534名無し獣:02/09/12 00:37 ID:???
>>533
お前は本当に昭和のゴジラを見たこと有るのか?
ttp://www2u.biglobe.ne.jp/~Ryosuke/data/kao.html
535名無し獣:02/09/14 22:00 ID:???
期待age
536340 ◆wUPMzhD2 :02/09/14 23:34 ID:???
30分かけて書いた文章を、間違ってデリってしまった……(鬱
537340 ◆wUPMzhD2 :02/09/14 23:43 ID:???
「見せてもらうぜ……お前の最後の技ってやつをな……!」
 アーバインは、ギガを見つめ、一人ごちた。
「おまえさん……知っとったのか!?」
「おっと、盗み聞きとは趣味が悪ぃぜ。ま、俺も前々から新型ゴジュラス
にゃ興味があってな……すまねぇがちょいと覗かせてもらった」
 彼は続けた。
「おっと、こりゃ俺も人の事ぁ言えねえな……まァとにかく、俺も
今し方まで忘れてたよ。だがこいつの躯を見てみろ。そう、奴がこんな
状態でコアをこれほど活性化するとなれば、考えられるのはただ一つ」
 彼は、GTOを補佐するかの如く、レバーを入れた。
「なあ、そうだろ、ギガ!!」
 その時、アーバインには、ギガが少し笑ったように見えた。
 と、その直後の事である。

538340 ◆wUPMzhD2 :02/09/15 00:00 ID:???
「!?」
 ギガの背鰭に、眩い電光が走る。それはアーバインの顔を照らし、白目を
向くゴジラの凶相を照らし、三体の怪物の姿を太陽よりなお明るく照らした。
 次の瞬間、電光が消え、アーバインの視界に白く残像を残す。
「!?」
 更に次の瞬間、ギガの背鰭から数十発のエネルギー弾が次から次へと発射
された。
 やがて、永劫に止む事が無いのでは、とすら思わせる勢いのエネルギー弾は
総て発射され尽くし、その全てが雲間に消えた。
 だが、その直後、アーバインが予測すらしていなかった事態が彼を襲った。
 突如、彼の座すシートがGTOより射出されたのだ。
「!!!」
 それから次の事態までには、数秒を待たなかった。
 上空で全弾一体化したエネルギー弾が、隕石のように一直線に三体の怪物
目掛けて落ちたのだ。
 光が、周囲を白一色に閉ざす。

「何ごとだ!?」
 それを確認した瞬間、指令室の全電源が落ちた。
「恐らく、今の爆発によって強烈な電磁衝撃波が発生したものと思われます!」
 オコーネルが冷静な判断をする。
「復旧を急げ! 我々はこの決着を見とどねばならん!!」
 しかし、ハーマンの一声だけでは事態はままならなかった。

 同時刻、帝国軍司令艦…………
「体勢を立てなおせ! このままだと墜落は免れんぞ!!」
 シュバルツがブリッジに檄を飛ばす。ホエールキングは、生き残った回路で
辛うじて体勢を立て直す。
「高度維持不能! 近くに不時着します……!!」
 ホエールキングは徐々に高度を下げ、やがて荒野に土煙を上げて降り立った。
 
539名無し獣:02/09/16 10:11 ID:???
続きは
540340 ◆wUPMzhD2 :02/09/16 15:15 ID:???
今晩あたり書きまス。
541340 ◆wUPMzhD2 :02/09/17 10:54 ID:???
「損害を報告しろ!」
 シュバルツは、傾いたブリッジにて声を張り上げた。
 右舷安定翼損傷の他、幾つかのダメージが報告されたが、中でも深刻だった
のが、各種電子機器の不具合だった。帆船やボートならともかく、ホエール
キングほどの艦ともなると、電子制御抜きには前に進む事すらままならない。
「つまりは、この場で足留めというわけか……」
 だが、シュバルツは直後、ある重大な事実に気付いた。
「……ディメンション・タイドの制御はどうなっている?」
 彼が恐る恐る訪ねると、部下が応えた。
「現時点では不明ですが、DTはこちらからの信号が途絶えても、ターゲットの
ロックは解除されません。衛星そのものは、まだ生きているはずです。むしろ
危惧されるのは、今の衝撃で誤作動を促すような信号が送信されてしまっている
可能性ですが……」
「速やかに本国に連絡しろ。衛星のモニターができる基地なら、どこでもいい。
ただし! 無用の混乱を避けるため、共和国側には極秘扱いとする」
「アイアイ・サー!」
 そして、シュバルツは、遥か地平を観た。
 そこには、ゆっくりと立ち上る茸雲が見えた。
「……核兵器…………? いや、まさかな……」
 彼は、そう頭の中で呟くと、
「それと、だ。『あれ』が何なのか、観測可能であれば分析せよ」
 あくまで平静を装い、命じた。だが、その正体が彼の想像を絶するもので
ある事を知るのは、暫く経ってからの事だった。

542340 ◆wUPMzhD2 :02/09/17 10:54 ID:???
「……………………」
 アーバインが気付いたのは、爆発から少し経ってからの事だった。
 見上げれば、上空には灰色の茸雲が立ち上っている。
「……!」
 彼は、飛び起きて眼帯を操作する。
「……放射能は…………無いようだな………………」
 アーバインは、核こそ体験した事は無かったが、ゴジラに対するにあたり
地球でかつて使用されていた『核兵器』の資料をいくつか見た。そこで彼は、
核が使用された際の様々な悲惨な状況を知っていたのだ。 
「痛……ッ」
 彼は立ち上がろうとして、初めて全身をかなり強く打ち付けている事に
気付いた。
「一体……奴らはどうなったんだ!?」
 だが、徐々に形を崩す茸雲の根元は、依然砂煙りが充満しており、伺い知る
事は出来ない。
 と、その時、一陣の突風が吹いた。それを皮切りに、強い風が横殴りに
吹き付ける。風は、淀んだ大気を吹き飛ばして行った。
 やがて、視界を被う砂煙りが、劇場の幕が左右に開くかのように晴れていく。
「……こ……こいつは…………」


543340 ◆wUPMzhD2 :02/09/17 11:10 ID:???
 それは、砂煙の中に白目を剥いて仁王立つゴジラの姿だった。
「バカな! ギガのコア砲が命中すれば、ゴジラだって無事に済む筈は……!」
 だが、ゴジラの下半身を被う砂煙りが晴れるにつれ、アーバインは愕然と
した。ゴジラが手にしているもの、それは、紛れも無くGTOの頭部だった。
 胴体と泣き別れてないのがせめてもの救いとはいえ、その姿に生気は全く
感じられない。
 GTOに、かつての猛々しい面影は微塵も残っていなかった。
「…………!!!!」
 ゴジラがGTOの亡骸を手放す。巨大な鉄塊は、ずん、と荒野に崩れた。
 その脇腹には、大きな風穴が開いている。
「野郎……何て事を……!!」
 怪獣王は、一歩を踏み出した。その足元にあるものを、わざと踏み付けるかの
ように。 
 そこにあったものは、白と青で縁取られた巨獣の残骸だった。
 アーバインは、拳を握りしめた。あまりの力みに指の関節が悲鳴を上げるが
彼には聞く耳が無かった。 
 ゴジラは、そんなアーバインを一瞥すると、鼻で笑うかのようにきびすを返し
砂煙の奥へと消えて行った。

 それから数分が経った。
「アーバイン!! アーバイン、聞こえるか!!」
 腰にした通信機が、何かを受信する。
 彼は、静かにそれを手にすると、応答をした。
「アーラ・バローネのロッソだ。貴殿を捜索しに参じた!」
 アーバインは、ああ……と短く返事をすると、眼帯に手をやった。
「……今、信号を出した。あとはよろしく頼む……」
 
 KG側より帰還したストームソーダの目敏いカメラが、二体の巨獣の骸を
前に佇む彼を発見したのは、それから間もなくの事だった。
544名無し獣:02/09/18 20:50 ID:???

545名無し獣:02/09/18 21:21 ID:???
コア砲の直撃を受けて無事というのは


        あ  り  え  ー  ん  

546名無し獣:02/09/18 21:30 ID:???
マグマの中を泳ぐ、戦車一台溶かす温度を浴びても体温が上がるだけ、口から90万度の高熱を放つ、
暴走すると地球に穴があくetc
そんな化け物なら


        あ  り  え  ー  る
547名無し獣:02/09/18 21:38 ID:???
詳しいなw
548名無し獣:02/09/18 21:50 ID:???
じゃあKGも歯が立たないジャン!!!!!!!!!
549伊佐山:02/09/18 22:43 ID:???
ゴジラは太古の恐竜が核兵器の洗礼を受けてさらに、太平洋戦争で命を散らした
多くの者達の想念が乗り移った物なのじゃ。だから通常の武器では殺せぬ、
傷を付ける事さえ出来んのじゃ。
550340 ◆wUPMzhD2 :02/09/19 00:40 ID:???
 ようやく計器類の復活した指令室にて、ハーマンはゴジラの進撃するモニター
を指し、言った。
「確かにコア砲はゴジラを直撃した筈……いくら未調整とはいえ、その直撃を
受ければ、ゴジラとて無傷で済む筈は……!!」
 だが、それに対しディは冷静に別のモニターを指差した。
「見てみい、あれを」
 そこには、既に物言わぬGTOの姿があった。その胴体には、大きな風穴が
痛々しくも穿たれている。
「まさか……コア砲が直撃したのは、ゴジラではなくGTOだったと!?」
「左様。ゴジラはコア砲直撃の瞬間、GTOを楯にしたのじゃ。で、なければ
説明がつかん。……直撃にさえ成功していれば、明らかに奴を撃退していた
ものを……」
 ディは、モニターのゴジラを睨み付けた。
 ハーマンが思わず言う。
「くそッ、GTOの身を呈した犠牲が裏目に出たというわけかッ!!」
 
551340 ◆wUPMzhD2 :02/09/19 00:41 ID:???
だが、ディは続けた。
「こうなったら、KGの強力な武装を利用する他はあるまい……あれの主武装
である、スーパーサウンドブラスターの直撃を受けて無事な『物質』はこの世
に恐らく無かろうからの」
 ハーマンは、ディの顔を覗き込んだ。
「ふむ、少し説明してやるか……SBBは、KGの泣き声を特殊な装置で数億倍
に増幅したものでな、あまりのエネルギーに、それは最早音波ではなくなって
おる。そのエネルギーは、進行上の大気に衝撃波を発生させるだけでは飽き足らず
通り道の大気分子を破壊し、プラズマ化させる程じゃ。目標が何であれ、それだけ
のエネルギーを受ければ文字どおり分子単位で崩壊してしまうだろうよ」
 そこで、ハーマンは思わず反論した。
「……ちょっと待ってください、Dr.。ハインツは、そんな超破壊兵器に
乗り込んでうろうろしてるというんですか? もし彼が都市目掛けてそんな
ものを発射したら……」
「何じゃ、お前さん知らなんだか? まあええ、だが、奴はヒルツとは違う。未必の故意は目論んでも、
積極的にあちこち破壊するだけの目的はなかろうて。もっとも、ゴジラを
眼前にすればその限りではあるまいがの。……いっその事、首都を避けて
くれるようにお願いしてみるか。荒野の直中でゴジラと対決するなら、何しても
いいとかな」
「司法取り引きですか。ですがそれは最終手段の一歩手前です。それに、下手に
に下でに出れば、奴に自分の強大さを改めて教えるようなものですよ。ハインツに
直接訴えるというのは賛同致しかねますな」
「ふむ、それもそうか…………さて、となるとリーゼ嬢ちゃんの様子はどうした
ものかな……と」


552名無し獣:02/09/19 17:54 ID:???
新作age
553名無し獣:02/09/20 21:24 ID:???

554名無し獣:02/09/20 22:23 ID:???
新作乙カレー.
555名無し獣:02/09/22 14:48 ID:elyqIGZw
そのころ、ゴジラは中央大陸を目指していた。KGという、非常に強力な
エネルギー源を求めて・・・・。
ゴジラ対KGという、惑星Zi史上最大の戦いが今始まろうとしていたその
時である。暗黒大陸では、復活したKGに共鳴し、最悪のゾイドが復活
しようとしていた。その昔、KGを倒すために作られた改造機。デスザウラー
とギルベイダーという、暗黒の2大機獣が融合し、誕生した破壊神。その
戦闘力はKGをも凌ぐと言われながら、あの忌まわしき大異変のためについに
KGを倒すことが出来なかった。
その名は、ギルザウラー。
556名無し獣:02/09/22 14:50 ID:???
また偽物か
557340 ◆1PTxctsY :02/09/22 15:07 ID:???
今晩新作書きます。
558LORD・KURONEKO:02/09/22 16:10 ID:aTc+aH1R

偽物が多すぎ。
559名無し獣:02/09/22 16:13 ID:???
オマエウザー
560名無し獣:02/09/22 16:56 ID:???
560ゲトー
561340 ◆wUPMzhD2 :02/09/22 18:06 ID:???
半角スペースが開いてた……
562340 ◆wUPMzhD2 :02/09/22 23:57 ID:???
ダークスパイナーのスリムな体躯の上に林立する背鰭が、ムカデの足の様に
規則正しくうねる。そのコクピットは、電磁波からパイロットを守る為に
幾重にも処理がされており、結果肉厚となった意匠はこの機械獣に独特の
個性を与えている。リーゼは、パイロットスーツに身を包み、周囲の心配を
他所に、そのコクピットの中で落ち着いていた。
 レアヘルツすら含む強烈な電磁波の為、他との通信もままならず、ここは
一種の密室と化している。それが、かえって自分を落ち着かせているのかも
知れない、と彼女は思う。だが、それを思うと同時に彼女の胸中に虚無感と
寂寞感が訪れる。普通は独りぼっちになって嬉しいわけは無いよな……と。
 この所、彼女は事ある毎にそんな嫌な事を思い返しては、また考えるのを
止める、といった事を繰り返していた。今更ながら、少し前までの捻曲った
自分に嫌気を感じるのか……そう解釈して決して間違いではない。ないのだが
それだけと断じてしまっていい問題であるとも思えない。
 結局、彼女はまた考えるのを止めた。そして、念を眼前を横切る巨獣に
集中させた。
 
563てすと ◆eFBUVyuU :02/09/25 02:25 ID:???
オモロイよ〜
564340 ◆wUPMzhD2 :02/09/27 09:48 ID:???
今夜あたり、また書きます

なにぶん、仕事が忙しくて…… (;´Д`)
565名無し獣:02/09/28 13:05 ID:bchsYvu0
age
566340 ◆wUPMzhD2 :02/09/28 22:08 ID:???
ダークスパイナーの背鰭から、電磁波に姿を変えたリーゼの思念派が飛ぶ。
それは、何も邪魔する者なく進撃を行うキングゴジュラスのコアを的と
していた。

「……? これは…………」
 ハインツは、コクピットにてコアの異変に気付いた。彼が得たデータを
総合すると、それはKGの闘争本能に異常が見られるという事を意味していた。
「調整が完全では無かったか…………? いや、制御系等は完璧な筈……」
 KGは、極めてオートメーション化が進んだシステムにて制御されているが
万一に備え、一通りの制御系統を手動でチェックする事が可能となっている。
一見すると、機械至上主義の彼らしからぬ設計ではあるが、彼とて機械を最終
的に制御するのは人間であるという事くらいは弁えている。まして彼は、自分は
その分野においてはエリート以上の存在であると自負している以上、その制御
にミスなどは在ってはならず、そのためにはやはり自らチェックする手段が
不可欠であるとも考えているのだ。
 ハインツは、KGの、人間で言えば脳波に相当するデータに異常がある事に
気付いた。しかし、それがどういった類いの異常であるかまでは、残念ながら
突き止め損ねていた。
「このままでは、行動にすら影響を及ぼしかねん……レアヘルツでも発生して
いるのか…………?」
 そこで、彼は先の大戦で名を馳せた、一人の少女の事を思い出した。
「そうか、奴が…………!!」
 彼は思った。この異常が、KGそのものの内面的なものならば解決は厄介
な所だったが、そういう事ならむしろ好都合だ…………と。
 ハインツは、まだ見ぬリーゼに向け、言った。
「……確か君は青い悪魔と恐れられたそうだが……デスザウラーの血すら引く
このKGの呪われた素性を、果たして君は受け入れられるかな……」


567名無し獣:02/09/29 06:31 ID:hrrXIRSZ
とりあえず、ageとくか
568340 ◆wUPMzhD2 :02/09/29 10:10 ID:???
 リーゼは、KGに対する呼び掛けに、確かに反応を感じていた。
 彼女は念によって小型ゾイドを操り、スペキュラーを通じて乗機を変型さす
事すらできる。だが、そんな彼女の力を増幅してもなお、KGのコアを『ノック』
する事でさえ難しかった。
 KG程の巨大なコアを持つに到ると、コアそのものの意志も極めて強固なもの
となり、結果、制御が難しくなる。そのため、コアの意志を尊重したチュー
ニングが行われるわけだが、それは時としてコアの意志を二倍にも三倍にも
後押し強固にする。
 ゾイド開発と制御のエキスパートである『マエストロ』ハインツによる制御は
まさに完璧であり、小型ゾイドを意のままに操るダークスパイナーと、リーゼの
タッグをもってしても、今の今までかかり、漸く呼び掛けに成功したといった
所だった。

「そんな…………」
 
 しかし、その返答は、リーゼを愕然とさすものだった。

569名無し獣:02/09/30 17:27 ID:???
本家が酷い状況になっております(ノД`)
http://www.sanspo.com/geino/g_top/gt200209/image/02093002hellopMT025929_b.jpg
570名無し獣:02/09/30 17:29 ID:CoytovZ7
4本立て?酷いなコリャ・・・端っこじゃないか。
571名無し獣:02/09/30 17:32 ID:???
>>569
ゴジラもうダメぽ
572名無し獣:02/09/30 17:41 ID:???
超ゴジラになれ、ゴジラ!!!(SFC専用格闘ゲーム超ゴジラに出演)
573名無し獣:02/09/30 19:52 ID:IVsEkc5O
>>572
超ゴジラは既にスペースゴジラになっているという罠。
574名無し獣:02/10/01 15:12 ID:???
でも戦闘能力は
超ゴジラ>>>>>スペースゴジラ
575pl1153.nas922.okayama.nttpc.ne.jp:02/10/02 12:52 ID:zJsoP1B2
SGに登録してみるテスト。

超ゴジラ!
瞳が緑色、背ビレが金色にでもなるんかいな?
なんて安直なネーミング…
ま、この発想も安直だけど。

ところでゴジラの映画って今年もやるの?
ガメラの監督さんが撮った作品はけっこう好き。
けど、三大怪獣のDVDどこにも売ってないな…

続き待ってるよ。
576名無し獣:02/10/02 13:28 ID:???
何でフシアナさん?
577名無し獣:02/10/02 13:58 ID:???
今の子供はゴジラよりウルトラマンの方が好きだ罠。
悔しいけどな。
578名無し獣:02/10/02 15:58 ID:???
くっ、ウルトラマンよりゴジラのほうが強いのに・・・。
579名無し獣:02/10/02 16:18 ID:???
>>578
激しく持って同意したい。
少なくともスタミナ面は長期戦大得意のゴジラの方が上だな。
580名無し獣:02/10/02 16:37 ID:???
ていうかゴジラって最初は核戦争反対映画として作られたからな。
子供に人気がなくて当たり前なんだよ。
俺は幼児向けの絵本(「頑張れ僕らのゴジラ!」って内容)でゴジラの存在を知って、
その後ビオランテで初ゴジラ映画だったからかなり混乱した。
581名無し獣:02/10/02 17:42 ID:???
>>580
そういえば、見たことはないが、昔「流星人間ゾーン」っつー巨大特撮ヒーローものがあってな、
それは主人公のゾーンがピンチの時になぜかゴジラが助っ人に現れるというすごいものだったらしい。
582340 ◆wUPMzhD2 :02/10/02 20:07 ID:???
今晩あたり、スタミナが残ってたら3、4回立て続けて書きます……

ゴジラは何も考えずに娯楽映画と割り切って楽しむか、あとで脳内補完して
妄想を膨らますのが一番たのしいスな。今のゴジラはアラを探せば
それこそキリがない。
583名無し獣:02/10/04 22:34 ID:???
続き
584名無し獣:02/10/04 23:00 ID:???
>>580
俺もはじめてゴジラ(1986年公開)見たとき、ビルぶっ壊したり、車を踏んづけたり、有楽町あたりの高架線で新幹線を鷲づかみしたりするの見て
「凄え!!」としか感じなかった。まあ、子供が見る怪獣映画なんかそんなもんだろ。
585名無し獣:02/10/04 23:43 ID:???
>584
あのゴジラは良かった。ビオランテも良かった。それ以降は・・・

板違いだな
586名無し獣:02/10/05 09:23 ID:???
1999年12月11日
ゴジラ200ミレニアムを見に行く予定だったが用事ができて明日に延期
               ↓
          暇だったのでゾイド見る
               ↓
ゴジュラスがメカゴジラなんかより遙かに(・∀・)イイ!じゃねーか
               ↓
      次の日に予定通り映画館へ・・・激しく鬱になる
               ↓
       これをきっかけにゾイドにはまる

今考えるとゴジラオタやってなかったらゾイドには見向きもしなかったかもしれない
587名無し獣:02/10/05 20:22 ID:qr6uU51R
あげようではないか
588340 ◆wUPMzhD2 :02/10/05 23:16 ID:???
その声は、直接KGの通信機に届いた。
「今すぐそいつを止めるんだ!! それはあんたが考えてるような代物じゃ
ない!!」
だが、敵に直接話し掛けるリスクを負ってまでしたリーゼの警告を、ハインツは
一蹴した。
「君に私の考えが解るというのかね? ……解っているさ。こいつはキング・
ゴジュラス。そのコアと記憶媒体に大戦の怨念を宿した、呪わしきゾイドだ」
「あんたは、それを制御できる気でいるのか? デスザウラー以上とまで
云われたそいつを!!」
「君は今まで私が何のためにゾイド工学に力を注いで来たと思っているんだね。
その目的は一つ。太古の魔獣をこの手に懐かせるためだ」
「やっぱり、何も解ってないな…………」
 リーゼの声は、幽かに嘲っていた。
「お前なんかに、それが出来るもんか。魔獣は懐かないから魔獣なんだ……」
 リーゼは言った。
「なにせ、このボクにだって無理なんだからな!」
589340 ◆wUPMzhD2 :02/10/05 23:17 ID:???
「ほう……話を聞こうか」
 リーゼは語り始めた。
「そいつの中には、前の大戦で死んだ無数の兵隊達の怨念が渦巻いているのさ。
デスザウラーだって同じだ。単にコアを強化しただけで、あんな化け物が
出来るもんか。自分達を殺した敵を倒したい、自分達を戦地に送り込んだ
国を滅ぼしたい……そうした古代ゾイド人の残留思念が、そいつのコアには
こもっているんだよ」
「ほう……」
「もう、そいつには味方って概念は無い。自分自身以外は、全部敵なんだ」
 その時である。
「!!」
「……な……何だと!? これは一体…………!!??」
 KGのコクピットが、赤い光で満たされた。
「くッ……!」
 ハインツは、周囲に在るレバー、スイッチの類いを総て操作してみた。
 しかし、それらは毛先ほどの影響もKGには与えなかった。
 一方のリーゼは、スパイナーから放たれる全ての信号をカットし、
ディに指示を仰ぐ。
「ドクター……これは……」
「……うむ、お前さんの思ってる通りの事じゃろう。参ったのう……よもや
コアへのコンタクトがこのような結果になろうとは……」
 ディの禿げ上がった額には、冷や汗すら浮かんでいる。
「ドクター!! 大変です!!」
 オコーネルが、ディの元へかけよる。どうした、と問いただすハーマンと
ディに、彼は答える。
「海兵隊が、一個中隊を率いて独断でKGの元へ向ったとの事です……」
590名無し獣:02/10/06 18:30 ID:???
続きアゲ
591名無し獣:02/10/07 12:58 ID:???
宇宙船という雑誌に、ゴジラ×メカゴジラ世界の年表が紹介されていて、
昔ゴジラが出現して以来、多くの巨大怪獣が日本を襲ったが、
それらに対し自衛隊も対怪獣用の特殊部隊を作って
さらにメーザー殺獣光線車などの超兵器で数々の怪獣を駆逐してきたそうだ。
流石にこれらの兵器でもゴジラだけは倒すことはできず、それが機龍開発の要因となっているが、
ゴジラ以外の怪獣は独力で駆逐してきたというのだからすごい。
結局最後はわけのわからん巨人に助けてもらっているどこかの科学特捜チームどもとは
訳が違うね。
592名無し獣:02/10/07 17:20 ID:???
   √│
  (,,゚Д゚)
  ⊂ ◎⊃
 〜|  |
   し`J
  凵a
  (,,゚Д゚)
  ⊂   ⊃
 〜|  |
   し`J
ギコトラマンAとセブンが
>>591に対して激しくお怒りです
593名無し獣:02/10/07 17:25 ID:???

    ∧
  <・∀・ >  ニャー
  ヽ(三 )/
   (三  )
   ( ) ( )ヽ   丿
   wヽ__w___二二ノ

ゴスラが>>592に逆切れしています


これ改造してゴスラスとかできないかな
594名無し獣:02/10/11 16:42 ID:w59f2+B4
340氏ガンバレあげ
595名無し獣:02/10/11 17:03 ID:???
俺が知っている限りでゴジラとゾイドが同スケールなのは可動王と東京マルイ初ゴジだけだ。
だから可動王もっと発売しろ
596名無し獣:02/10/12 23:24 ID:RPmSrD0n
可動王はだめだゾイドであってゾイドでない
597名無し獣:02/10/12 23:48 ID:???
>>596
動力がないのはゾイドではない、とか言いたいんだろ?
1/72じゃないんだからそこまでこだわらなくてもいいだろ。
あと読点とか句点って知ってるか?
598340 ◆ARwUPMzhD2 :02/10/13 00:17 ID:???
凝ったものを書こうとすると、何故かマシンが凍ってしまう罠(泣

明日の朝ころ、新作を書きますんで……
599名無し獣:02/10/13 00:23 ID:???
>>598
ガンバ!

そういえば明日はヘルディガンナーだな。
続編の予告のためという噂もあり。
GMKも地上波でやるみたいだ。
600名無し獣:02/10/13 01:38 ID:???
>>598
がmばれ!

600かな?
601 :02/10/13 05:35 ID:C+iaD4vK
今夜の実況は こちらで

GODZILLA ◆ ゴジラ
http://live.2ch.net/test/read.cgi/endless/1034453328/
602340 ◆ARwUPMzhD2 :02/10/13 23:40 ID:???
共和国海兵隊……元々は、帝国へ侵攻する際の空母護衛及び敵地への上陸と、
本国の沿岸警備を目的として設立された部隊である。当時、戦争の再発防止
を目的として、帝国、共和国の共同にて設立されたGFに対抗して作られた
という意味合いも大きく、軍事行動の在り方等について度々GFと海兵隊は
衝突を繰り返して来た。

 三隻のホエールキング……グレーと青を基調とした、所謂共和国色の
ホエールキングが、KGに向い進路を取っていた。海兵隊は、帝国側の
武装を積極的に取り入れる事により、混成部隊であるGFに対抗しており
このホエールキングも第三勢力への防衛戦力との名目で導入されたもので
あった。
「奴等は自分達のしでかしてる事が解ってるのか…………!!」
ハーマンは、KGに接近しつつ在る艦隊に向い、呼び掛ける。
「こちら、ガーディアンフォースのハーマン大尉だ。貴艦らは、当方の
作戦領域を侵害している。直ちに進路を変更されたい」
 応答は、直ぐさま帰って来た。
「こちら海兵隊輸送艦隊旗艦、ネス。当方の行動は、上層部の
承認を得たものである。貴公らに当方の行動を制限する権限は無い」
「こちらの作戦とて、大統領の承認を得た正式のものだ。当方としては
そちらの行動は容認しかねる! 速やかなる撤退を要求する!!」

603名無し獣:02/10/14 00:26 ID:vO2zZRT9
新作期待age
604名無し獣:02/10/14 00:28 ID:???
おお、来た来た
605名無し獣:02/10/14 01:14 ID:???
「所謂」を、「所詮」って読んじゃったよ
ああばかだなぁ
606340 ◆ARwUPMzhD2 :02/10/14 01:27 ID:???
「当方の行動は、KGを管理下に置く陸軍直轄のものだ。進言があるなら
そちらの方へ行って頂きたい」
 通信は続いた。
「当方はこれより作戦行動に移る。無用の手出しはKG殲滅の妨げになる
ので控えて頂きたい。以上だ」
「待て! KGは今、暴走状態にある可能性が高い!! デスザウラーに
挑みかかるようなものだぞ!!」
「安心し給え。あの頃の君達と今の我々とでは、格段の差がある。では
そろそろ切るぞ。これから忙しくなるものでね……」

「通信、切れました……」
 オコーネルが告げる。
「これが陸軍だったら、撤退命令も出来るのだがな……海兵隊とは厄介な
相手がしゃしゃり出てきてくれたものだ」
 クルーガーも、顔をしかめる。
「ゴジラの方は、我々に押し付けるつもりか…………!!」
ハーマンも、苦渋にまみれた表情を浮かべた。
「……とにかく、バンとレイヴンに連絡を取れ。まったく……あいつら
いつまで手こずってるつもりだ!!」
 その時、オコーネルが告げた。
「海兵隊の艦名が判明しました。旗艦は先刻のネス、それに同型艦の
シャプレーンとオカナガンです……」
「ゴジュラス搭載の輸送母艦か……とにかく、奴等の行動を妨害する
訳にも行くまい」
 ハーマンは、己の甘さを今さら乍ら悔やんだ。現在、KG方面に存在する
GFのゾイドは、事実上ハインツ討伐隊のものだけなのだ。KGの早期覚醒
ですら想定外だというのに、海兵隊の作戦を武力阻止できるだけの装備が
どこに存在しようか。そこをつけこまれれば、海兵隊の介入を拒むだけの
権限を有しないのも、また事実である。
しかし、ハーマンが海兵隊の介入を快く思わないのは、単にメンツの問題
だけではなかった。
607340 ◆ARwUPMzhD2 :02/10/14 01:47 ID:???
 海兵隊が設立されたのは、ヒルツによる一連の騒動が終息した直後である。
したがって、海兵隊そのものは、実戦に参加した軍人を中心に構成され、
また当時得られたデータを数多く持っているとはいえ、部隊として実戦に
参加した事は、まだ一度も無い。平和維持の大義名分を抱え、独自の
プライドを持つGFからの引き抜きに尽く失敗した彼等の中には、是程の
大物相手に操縦桿を握った人材、指揮した将校が居ないのである。
「さて、どう出る……!?」
 ハーマンらには、しかしそれを見守る他成す術は無かった。

「これは、我が海兵隊初の大規模な軍事行動となる。これに成功すれば、
我々の地位は揺るぎないものになるだろう…………」
 館内に、そういった内容のスピーチが流れ、最後に
「諸君らの健闘を祈る!!」
 と閉められる。海兵隊の作戦開始だ。
 ネスを始めとする三隻の艦の船底がゆっくりと開き、そこから一隻につき
五台、計十五台のゴジュラスキャノンが、巨大なパラシュートを開き大地に
降下する。制動は、ゴジュラスの各所に設けられたブースターによって行われ
その降下だけでも、極めてスケールの大きなものとなっていた。
「二分で灰にしてやる!!」
 これは、様々な意味で名言扱いされた、当時のパイロットの科白である。  
608名無し獣:02/10/14 10:55 ID:???
新作キター!
609名無し獣:02/10/14 11:52 ID:???
「二分で灰にしてやる!!」
かっこいいけど、「二分で灰にされ」そうな予感が(w
610名無し獣:02/10/14 12:05 ID:???
海兵隊のゾイドがショボイ・・・
ゴジュラスキャノン15体程度など二分で灰になるどころか
一瞬で塵にされるだろ・・・

海兵隊はアフォですか?
611名無し獣:02/10/14 12:07 ID:???
アンチゴジュキター!
612名無し獣:02/10/14 12:10 ID:???
>>611
だって相手は覚醒したキングゴジュラスだぞ!
ギルベイダー10体をSサウンドブラスター一撃で撃退した経験もあるし・・・
ゴジュラスなんてひとたまりもねぇだろ・・・
613名無し獣:02/10/14 12:18 ID:???
>>612
じゃあお前の脳内でそこのシーンだけギルベイダー対キンゴジュにしなさい。
おもしろくなくてもしらないよ。
614名無し獣:02/10/14 14:51 ID:???
>>613
>>じゃあお前の脳内でそこのシーンだけギルベイダー対キンゴジュにしなさい。

プッ、まさに厨的な考えだな(´ー`)Γ
615610じゃないが:02/10/14 16:40 ID:???
>>611はアホか?
俺はゴジュラス好きだがキンゴジュに対してゴジュラスキャノン15体じゃ役に立たないと思うぞ。それとも何か?ゴジュ好きはゴジュラスこそ最強だと言わないと駄目なのか?それ以外は、すべてアンチなのか?

>>613は何が言いたいんだ?
616名無し獣:02/10/14 17:11 ID:???
>>610-615
結論、お前ら全員アホ
空気読めや
617名無し三等兵:02/10/14 17:14 ID:???
>>613
>おもしろくなくてもしらないよ。
 親切だね。
618名無し獣:02/10/14 17:30 ID:???
てゆうか妄想スレはsageてやれ。
619名無し獣:02/10/14 18:59 ID:???
>>611>>613の脳内では・・・
ゴジュラスキャノン>>>>>>>>>>>>>>>キングゴジュラス
という計算です。(プ
620名無し獣:02/10/14 20:23 ID:???
>>611>>612>>614>>615>>619
キンゴジュが負ける展開が良かったの?
621名無し獣:02/10/14 20:29 ID:???
>>620
意味不明。
622名無し獣:02/10/14 20:38 ID:???
確かに数は少ないが、
GFではない共和国軍ならゴジュラスキャノンが限界だろ。
623615:02/10/14 21:20 ID:???
自分は>>340氏の話には文句は無いです、むしろ楽しませてもらっています。
ただ、ゴジュラスキャノン15体よりキンゴジュが強いと言っただけで
アンチゴジュ扱いする>>611はどうかと思っただけです。
スレを汚してすみませんでした。
624名無し獣:02/10/14 21:40 ID:???
>>620
ヴァカ?
625名無し獣:02/10/14 22:01 ID:???
>>623
そう思ってんなら書き込むなよw
626名無し獣:02/10/14 23:11 ID:???
俺としてはむしろ>>625のような馬鹿こそ書き込むな、と思いまつ
627名無し獣:02/10/14 23:11 ID:???
>>625
が書きこむな
628名無し獣:02/10/14 23:12 ID:???
>>625
ヴァカ?
629名無し獣:02/10/14 23:12 ID:???
>>625
お前こそ書くな
630名無し獣:02/10/14 23:12 ID:???
お前らいい加減にやめないと>>340氏消えちゃうぞ
631名無し獣:02/10/14 23:13 ID:???
>>625
厨房
632名無し獣:02/10/14 23:19 ID:???
この板の最後の職人さんが厨房のせいで消えたら
この板も本当に終りだな…鬱
633名無し獣:02/10/15 00:25 ID:???
色々ありましたがみんな職人さんの作品を楽しみにしているのですよ。いや本当に。
634名無し獣:02/10/15 00:35 ID:+yb/AIhO
一般的に見れば強いゴジュラスキャノン。でも相手が悪すぎる。
そしてそれを分かってない海兵隊。
凄く余計なことをしてくれそうで困った展開でしょ。
イイ!と思うっすよ。
期待age
635名無し獣:02/10/20 00:07 ID:???
職人さん消えたか?畜生最後まで見たかったのにー
636名無し獣:02/10/20 00:16 ID:68KYw5Fx
http://gooo.jp
無料掲示板
無料レンタル掲示板
637名無し獣:02/10/20 01:51 ID:UzFOKiiU
340氏の降臨キボンヌ
638名無し獣:02/10/20 16:12 ID:???
昔のキングゴジュのデータプレゼント

キングゴジュラス(ティラノザウルス型)
共和国側戦闘機械獣
KING GOJULAS-TYRANNOSAURUS TYPE
テクニカル・データ
全長 36m
全高 26.6m
全幅 20.2m
重量 510t
最高速度 140km/h
武器
ブレードホーン-1
スーパーサウンドブラスター-1
ミサイルポッド-1
ガンフラッシャー-1
スーパーガトリング砲-1
ダブルキヤノン-2
マルチレーダーアンテナ-4
クラッシャーテイル-1
ビッグクロー-2
特徴
共和国軍が暗黒軍との最終決戦用にその持てるすべての技術を投入し完成したゾイド史上、最大にして最強のティラノザウルス型戦闘機械獣。
超重量級の巨体にもかかわらず素早い動きで敵地へ進行し格闘戦、砲撃戦、電子戦さらには水中での作戦行動も可能というオールマイティーな戦闘能力を合せ持った最大級の破壊力を誇る2足歩行ゾイド。
格闘戦が得意で強力な腕を用いてどんな暗黒軍ゾイドも圧倒する超パワーでねじ伏せ破壊する。
武装も強力で新たに開発、装備されたスーパーサウンドブラスターは鳴き声を増幅装置により数億倍にして集中放射、あらゆる物体をバラバラに破壊する超音波砲である。
胸部のスーパーガトリング砲は荷電粒子砲、レーザービーム砲、超電磁砲、の三種類の砲を高速回転しながら発射、目標物を跡形もなく粉砕する強力無比な超兵器である。
また全身は強固な装甲で覆われており敵ゾイドのいかなる攻撃も跳ね返してしまう。

639340 ◆ARwUPMzhD2 :02/10/20 23:21 ID:???
「しかし、海兵隊の奴らもKGのスペックを知らない筈はない筈……だったら
何故、あんな無謀な真似を……?」
 ハーマンは、ガーディアンフォースからの中継を観ながら呟いた。
「それに、そもそも海兵隊はKGの復活計画にも関わっていた筈だ……」
 そして、顎に指を添え、
「……まさか、こうした事態に備え、何か対抗兵器でも…………?」
 
 一方、ゴジュラスキャノン部隊は、ハーマンの思惑を他所に着実に攻撃体勢
へと移行していた。
「全機、照準よし!」
 直後、15機のゴジュラスキャノンから、轟音諸共一斉に砲弾が放たれた。
 上空に向って放たれた砲弾は、放物線の軌跡を描きながらKGを目指す。

 KGが、巨大な頭部でやや上を見上げた。と、その直後の事である。KGの
目前数kmの上空で何かが弾けると同時に、無数の『針』がkGに降り注いだ
のだ。否、針といってもそれはKGの巨体と比較しての事であり、実際には
一本の『針』の大きさは1m以上は優にあった。『†』の形をしたその『針』は
装甲さえ貫くに至ってはいないものの、大型ゾイド特有の、露出したシリンダー
や動力パイプ、ひいては装甲の隙間に刺さり、KGの全身に隈無く固定されて
いた。
 無論、これに黙っているKGではなかった。KGの眼が、一際明るく輝いた
と思うや、彼は口をゆっくりと開いた。そこから漏れる低いうなり声は次第に
ボリュームを上げて行き、やがて音そのものも高くなっていった。
「ついに出るか…………」
 ディが、冷や汗を流し言う。
 しかし、直後の事である。
「!?」
 KGは、突如絶叫を上げ身悶えすると、眼前の敵を確実に一掃するはずの
その兵器の使用を中段した。
640340 ◆ARwUPMzhD2 :02/10/20 23:38 ID:???
「……一体何が……!?」
 ディもハーマンも、さすがにこれは予想外の出来事だった。彼等は、KGの
スーパー・サウンド・ブラスターによる海兵隊の全滅を半ば確定的だとばかり
思っていたからだ。
「何かのトラブルか……? いや、違う! あの砲弾……!!」
「まさか、あんなものでKGがダメージを?」
 ハーマンがディの顔を覗き込む。
「いや、あれそのものでは、奴さんはダメージなぞ受け取りゃせん。むしろ
自分自信の攻撃でダメージを受けた……と言えるな」
 ディは解説を始めた。
「あの海兵隊が放った砲弾な、ありゃあ多分、音叉みたいなものと見て間違い
あるまい」
「と、いいますと?」
「つまり、じゃ。あの『針』は、SSB発射直前の振動に共振する作用がある
訳じゃよ。もしかしたら、そこから更に何らかのエネルギーを発するのかも
知れんが……ともかく、奴がSSBを発射しようとすると、逆にそれによって
全身に刺さった針で自身がダメージを受けてしまう、と、まあこんな所じゃろう
な……」
「しかし、KGの装甲は特別中の特別……それでも撃ち破れるとは思えません
が……」
「装甲なぞ貫通させる必要は在りゃぁせん。その隙間や、むき出しになった
動力パイプ、シリンダー等等、針が刺さる事のできる場所は、いくらでも
あるわい。そこに刺さったあの針は、そうした物理攻撃より、むしろ内部の
動力系……人間でいえば、神経や筋肉にダメージをあたえるためのものだからな」
 ディは続けた。
「ともあれ、これで奴は最大にして最強の武器を封じられられた訳じゃ」
 そして、彼は付け加える。
「今の所は……な」

641340 ◆ARwUPMzhD2 :02/10/21 00:09 ID:???
 一方、こちらは帝国軍のホエールキングである。
 艦の指令を務めるシュバルツの元に、連絡が入っていた。傾きかけたブリッジ
で、彼はそれを受ける。
「……そうか、分かった。それでは、その事実をGFにも伝えて置く」
 彼は、御苦労だった、と閉めると、通信を切った。
「………………やはり、共和国の秘密兵器のあおりでディメンション・タイドは
異常をきたしていたらしい。その後、プログラムに沿って自動的にゴジラに
照準を合わせ、現在発射体勢に入りつつあるとの事だ。それも最大出力でな」
「少佐、それでは何ら問題はないのでは……Gがいるのは、まだ荒野の直中
ですし……」
 シュバルツは、溜息を一つつき、続けた。
「それが大問題なのだよ、中尉……ヴァシコヤード・アカデミーが試算した
所、エネルギーの充填、破損したプログラムの自己修復、ゴジラの歩行速度
等から推察される着弾地点は…………」
 彼は地図を広げた。共和国の地図である。
「ここだ」
 
642340 ◆ARwUPMzhD2 :02/10/21 00:10 ID:???
それは、まさに首都・ニューヘリックのすぐ側に位置していた。
「現在、KGは暴走状態にあるらしい。進撃をするとするなら、おそらく奴は
ゴジラの存在を察知し、闘争本能からまっすぐ奴の元へ向うだろう。そして
ゴジラも共和国の大形ゾイド二体を相手に大立ち回りを演じ、その上コアの
摂取に失敗している。進行方向から見て、KGを目指している事は確実だ。
いずれにせよ、このままいけば危惧されていた通りの事態……いや、DTが
加わってそれ以上の惨劇は必至となる」
 彼は続けた。
「要するに、この場合、ゴジラないしはKGいずれかの進路を逸らせばいい。
おい、艦は飛ばせるのか」
「は、辛うじて、ですが…………まさか少佐!?」
「そう、そのまさか、だ」
 彼は続ける。
「ところで、リーゼとレイヴンはどうなっている?」
「レイヴンはなおも敵ゾイドと交戦中、リーゼは連絡が取れません」
「そうか…………よし、艦の発進を急げ」
 シュバルツは、部下に命じた。そして、その少々無謀な真意に誰一人として
逆らう者はいなかった。
643名無し獣:02/10/21 07:57 ID:???
お疲れ様です。やはり上手いですなぁ… 自分はアニメゾイド見ていないので書けない(鬱
644名無し獣:02/10/21 08:01 ID:???
>対SSB
そう来たか!
645名無し獣:02/10/21 17:52 ID:???
久しぶりに来ました。シュバルツさんカッコいいなぁー。

えーと、折角こんな良い物を書いてくださっている340さんに
失礼かとも思いますが誤字訂正を・・・
X艦の指令を
○艦の司令を
「艦」であれば、「司令」のほうが正しいのではないかと
646名無し獣:02/10/21 20:45 ID:jr7glAMq
まさか海兵隊はスーパーガトリング砲対策をしてない罠?
(そこまでアホなわけないか・・・)
647名無し獣:02/10/21 20:56 ID:???
意外とやりそうな海兵隊。流石にただの馬鹿じゃない、ということか。
海兵隊とKGの対戦、急に面白そうになった……
648名無し獣:02/10/21 21:23 ID:???
KGと対戦して海兵隊のメリットは?
649!ビット:クラウド!ふんばれ!ライガー ◆RAIGAD7yuI :02/10/21 22:34 ID:+tZ+f/M7
340 ◆ARwUPMzhD2 さんの小説みたいなやつ少しずつ読ませて貰ってます
おもしろいです!がんばって下さい。
650名無し獣:02/10/21 23:30 ID:???
651名無し獣:02/10/25 21:10 ID:???
あげるぞー
652名無し獣:02/10/27 21:22 ID:???
新作期待age
653340 ◆ARwUPMzhD2 :02/10/28 20:00 ID:???
土日は風邪引いて寝てました(泣

今晩体力が残ってたら書きます……
654名無し獣:02/10/28 20:09 ID:???
 完治するまで、休養してくださいね。続きは、のんびりと待ってます。
655名無し獣:02/10/28 21:07 ID:???
風邪がはやっているようですね〜
漏れの弟もでした。340さんがむばれ!
656kiu:02/10/28 21:30 ID:???
ゾイド板の小説をまとめてるサイトどこだっけ?
657名無し獣:02/10/28 22:11 ID:EBkZ43LW
340氏ガンバ!れ
続きが気になる・・・
658名無し獣:02/10/30 18:38 ID:E2QIIz8g
340氏ガンバage
659340 ◆ARwUPMzhD2 :02/10/31 18:18 ID:???
今晩書けるかも知れません。
お待たせしてるようで申し訳ない(鬱
660名無し獣:02/10/31 20:12 ID:???
ヲヲ。待ってました!
661340 ◆ARwUPMzhD2 :02/10/31 22:40 ID:???

 KGが地平に向って吠える。地平とKGとの間には点在する岩山以外には
何の遮蔽物もないにも関わらず、KGは吠えた相手に手を出し倦ねていた。
 直後、海兵隊指揮官の号令とともに、再度ゴジュラスキャノン、計30門の砲が
KGに火を吹いた。弾道は放物線を描き、KGへと迫る。
 KGの胸に装備された、鈍い黄金色の機関が低い金属音の唸りを上げ、ゆっくり
と回転し始める。
 三種の破壊光線が同時に発射されたのは、それから一秒にも満たない後の事だった。

 再大出力で放たれたレーザー砲、メーザー砲、粒子砲は、基部の回転によって
渾然一体の破壊力を生み出す。両腕を広げ、KGは迫り繰る計30発の砲弾を
それにて薙ぎ払った。

 遥か上空へと既に退避したネス、シャプレーン、オカナガンの眼下を、三色の
光線が横切る。
「これで成功してくれねば、次に餌食になるのは我々という訳か……」
 ネスの艦長が、冷や汗混じりに、しかし落ち着いた表情で呟いた。
662名無し獣:02/10/31 23:03 ID:FXLApKXo
新作キタ−
663340 ◆ARwUPMzhD2 :02/10/31 23:11 ID:???
KGの眼前に、計30の爆発が起きた。
「砲弾を一払いで……!?」
 だが、次に起こった出来事は、ますますハーマンを傍観者たらしめるに足りる
事態だった。
「な…………!?」
 そう、砲弾は、完全に消滅してはいなかった。先刻、KGの全身を襲った、
あの『針』が、SG砲の威力を突破し、再度KGを襲ったのである。
 しかも、それが主に突き刺さったのは、まさにSG砲そのものだったのだ。
 いやな音を立てSG砲が軋み、その回転を徐々に緩めていった。
 KGが、また痛みに絶叫を上げた。
「そうか! 奴等め、KGがSG砲を打つのを見計らって……!」
「左様、しかも先刻から見ておると、KGの強固な装甲がこの場合見事な
までに、アダになっておる…………海兵隊め、どうやらちゃんと研究だけは
していたようじゃな」
 KGの全身は、建造時からそれまでの兵器をほとんど寄せつけぬまでの
強固な装甲で被われていた。無論SG砲も例に漏れず、念には念をと対ビーム
兵器用のコーティングまで施してあった程だ。
 しかし、頑丈という事は必ずしも好い事尽くめではない。
 例えば、地球における乗用車はフロント部をわざと壊れやすくする
事によって、衝突時のエネルギーを積極的に消費し運転席を守る構造を
とっているし、負荷がかかるとジョイントが外れる構造も機械としては
決して珍しいものではない。
 しかし、この場合はKGの頑丈な装甲が見事に裏目に出ていた。回転する
SG砲、襲い来る無数の『針』。結果、『針』は回転するSG砲の隙間に
巻き込まれ、機械の隙間に挟まったくさびと化したのだった。
「いわば、頑丈なペンチで頑丈な針金を挟んだようなものじゃ」
664340 ◆ARwUPMzhD2 :02/10/31 23:35 ID:???
ディが言う。
「思えば、あの当時はウルトラザウルスやデスザウラーの出現によって、
巨大ゾイド主義というものがまかり通っておった。巨大ゾイドには巨大
兵器……それが当たり前だったのじゃが、まあ、これはなかなかいい逆転の
発想じゃなかろうなのう」
 彼は、ハーマンに言う。
「見てみい、SG砲が……」
 KGのSG砲の根元が、大規模な放電をしている。特殊合金の『針』に
よって動きを封じられたSG砲を無理に回そうとしたため、基部のメカが
ショートしているのだ。
 KGは、それでも雄叫びを上げ、SG砲より一発の荷電粒子砲を放った。
無論、回転はしておらず、残る二種は放たれていない。
 だが、その弱々しいビームは、ゴジュラスキャノンが装備していたEシールド
により、虚しく弾かれてた。
「むう、二分は流石に大袈裟だとしても……これはKGが彼等に倒されるのも
時間の問題ではないでしょうか」
 ハーマンが、感心した風に言う。
 ディは、うむう、と口籠ると、やや間を置き、
「どうも素直に喜べんのう……」
 そう、眉をひそめ、語った。
665名無し獣:02/11/01 07:31 ID:???
新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
いつも楽しませてもらってます。これからもがんばってください。
666名無し獣:02/11/01 11:40 ID:ylppGlT0
海兵隊の戦艦のネーミングに、340氏の密かなセンスを感じる。
KGとUMAじゃ勝負は見えてる気もするけど…
執筆がんばって!
667名無し獣:02/11/01 17:22 ID:???
新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
明日G×MG試写会キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
668340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/01 18:30 ID:???
>>明日G×MG試写会キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

ネタバレは御容赦 (;´Д`)
669667:02/11/01 18:32 ID:???
はしゃいだけど実は逝きません⊃Д`)
670名無し獣:02/11/01 21:35 ID:???
うをすげぇぇぇ!
671名無し獣:02/11/01 21:58 ID:???
あがってたんで、たまたま見てみたら、これがまた…なかなか…
アニメ終了後に発売されたゾイドが活躍してくれてるのがウレスィでつ。

続きが楽しみでなりません。ガソバレカイヘイタイ
672340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/01 23:24 ID:???
眠気と戦いながら書く事が多いんで、振りの結論が述べられてなかったり
誤字がけっこうあったり、文章が今読むとかなり不本意な箇所があったり。
機会があったら加筆修正とかしたいです。むう。

嗚呼、余裕を持って書けるようになりたいですな(疲
673名無し獣:02/11/03 00:01 ID:???
ゴジラ誕生日記念ですよ
674名無し獣:02/11/04 06:24 ID:PsmIUCRG
このスレは何故にsage進行なのだろうか・・・
340氏がむばれ!
675名無し獣:02/11/04 10:55 ID:???
いや、ゾイダーならいいんだろうけど、特撮ヲタとか、ゴジラファンが、変に絡むかもしれないから、340氏の執筆の邪魔をさせない意味でも、基本はsge進行で。
676名無し獣:02/11/04 10:56 ID:???
スマソ
sge→sage
677340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/07 23:10 ID:???
明日書けると思いますル。
簡単な予告を少々……

BLOX対バン&レイヴン
ゴジラ対共和国軍残存部隊&帝国派遣部隊
リーゼピンチ!

こんなとこで。
678名無し獣:02/11/08 19:45 ID:???
がんばってー!
679名無し獣:02/11/08 19:46 ID:???
燃える展開ハラハラ!!(゚∀゚ )
680名無し獣:02/11/08 20:09 ID:???
ワクワク!!!!!!!
681名無し獣:02/11/08 20:51 ID:???
激しく期待。BLOXは好きなので活躍するシーンが楽しみですな。
682340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/08 21:24 ID:???
 その一方で、未知なる敵に苦戦する二人の若者がいた。
「どうした、お前らしくもないぜ?」
「それはお互い様だろう……それにしても、部品単位でこうも動き回られては
な……」
 バンに答えるレイヴンの額には、焦りからか汗が滲んでいる。
「しかも、こちらの戦法を学習していやがる。パーツ的に不可分な箇所を徹底して
攻めるつもりだったが、こいつらも自分達の弱点を自覚し始めたようだな」
 BLOXは、以前にも況して分離合体の戦法を積極的に使う様になっていた。避けて
交わせぬ攻撃、防御しきれぬ攻撃に対しては、咄嗟の反応でパーツごと分離して
彼等は回避するようになったのだ。
「こうなったら、こちらも何か索を用意せねばな……」
 数秒後、レイヴンは言った。
「……バン、ちょっと手伝ってもらうぞ」
 それまで激しくぶつかりあっていた四体のゾイドが、手を休め二対二で対峙する。
 青いゾイドと赤いゾイド、白いゾイドと黒いゾイド。互いが互いを睨む。
「お前の事だ。合図なんぞはいらんだろう」
「おいおい、勝手に決めつけてくれるなよ……って言いたいとこだが……」
 バンは、目前の相手を見据え、それでいて口許に笑みを浮かべる。
「確かにこのままじゃぁ埒があかねえ。一丁やるか!!」
683340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/09 07:31 ID:???

 マトリックスドラゴンが、鎌首をもたげ、キメラドラゴンが唸りを上げる。
Mドラゴンにはこれといった損傷は見受けられないが、Cドラゴンは片翼を
損傷していた。しかし、それを補うような戦法を取っているため、レイヴンは
Cドラゴンにそれ以上の深手を負わせられずにいた。

「あくまで、最初の目的は再合体させない事だ」

……簡単に言ってくれるぜ……
 バンは、レイヴンの提案を反芻する。

 そう、BLOXはブロックやパーツ単位の組み合わせは変幻自在でも、
それ以上の細分化は不可能であり、それは既に実正済みなのだ。
 シュトゥルム・フューラーが、Cドラゴンに加速する。同時に左右のエクス
ブレイカーがドラゴンのボディーに伸びた。挟み込むためではない。あくまで
突くためである。その先端は、ドラゴンの胴の中心を狙っていた。
 しかし刹那、ドラゴンは素早く分離する。
 ここまでの時間、実に半秒にも満たない。
684340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/09 07:31 ID:???
「かかったな!」
 レイヴンは、分離した『塊』の内一つを、エクスブレイカーで鷲掴みにした。
 と、立ち所にそれを中心として一体のゾイドが組み上がり、もがく。
 即座に他のパーツがフューラー目掛けて飛んで来る。しかし、
「させるかよ!!」
 イクスのEドライバー放射によって、それらは尽く退けられた。

 データによると、この形態はディプロガンズ。飛翔能力と砲撃には秀でるものの
その体型から格闘戦は実質的に不可能…………
 ディプロガンズが、巨大な頭部の左右にカッターを展開し、打ち出そうとした。
 しかし、フューラーのエクスブレイカーが素早くそれを押さえ付け、もぎとる。
 そして次の瞬間には、ディプロガンズは地面に叩き付けられ、フューラーの足で
踏み付けられていた。そして更に次の瞬間には、フューラーの足元にEドライバー
が発射され、ディプロガンズはその機能を停止した。
「油断するなバン。こいつは余り重要なパーツを担っていないようだ」
「へっ、解ってるって」
 二人の眼前には、多少パーツの足らなくなったCドラゴンと、Mドラゴンがまだ
待ち構えていた。
685名無し獣:02/11/09 08:20 ID:???
カ、カコイイ… 続きに激しく期待sage
686名無し獣:02/11/09 12:27 ID:???
禿しくカコイイ!
687名無し獣:02/11/09 13:52 ID:???
(゚∀゚)イイッ!
688名無し獣:02/11/10 11:39 ID:???
新作期待
689340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/13 20:59 ID:???
今晩、新作執筆予定。
690340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/14 00:08 ID:???
Cドラゴンは背と腹の一部、そしてブロックを二つ分失い、若干動き辛そうでは
あった。また、片翼も損傷し飛翔能力も損ねていた。しかし、その攻撃性だけは
微塵も衰えてはいなかった。ブロックを二つばかり損ねたお陰で、彼の胴体は
脊椎だけを残したような状態になってはいるものの、構造そのものが脆くなった
ようには、さして見えない。
「流石に臨機応変さに関しては折り紙付きというわけか……バン、そっちの青い
やつは、なるべくなら相手にするな。手負いの方に集中攻撃をかける」
「わかってるって」
 バンは、戦闘的な笑みを浮かべ、言った。
 イクスのEドライバーが、Cドラゴンを狙う。しかし、
「!!」
 それは、正に不意の出来事だった。一瞬の内に幾つかのパーツがバンの眼前に
飛来したと思うや、即座にそれはMドラゴンの姿へと変じたのだ。
 Mドラゴンは、バンが避ける間も無く、イクスの上半身に組み付いた。
691名無し獣:02/11/14 07:21 ID:???
新作キター
関係ないけど昨夜のゴジラ系サイトは少し祭りになってたな
692名無し獣:02/11/15 20:33 ID:???
age
693名無し獣:02/11/15 20:39 ID:???
新作ワショーイ!
694あぼーん:あぼーん
あぼーん
695340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/15 22:40 ID:???

 Mドラゴンの両肩にある機銃が火を吹く。その銃口の先にあったのは、イクスの
両肩だった。
「バン! 放熱フィンをやられたわ!!」
 フィーネが叫ぶ。それは、Eドライバーの発射に大きな制限が出来てしまった事
を意味していた。高電圧、高電流の『雷』を発射するEドライバーは、その威力に
見合っただけの負荷や抵抗がイクスにもかかる。
「くッ……フィーネ、あと何回くらいなら打てる?」
「出力を押さえれば五回くらいは打てるけど……最大出力だと一回でジェネレーターから先の配線からパーツまで全部使い物にならなくなるわね……」
「バン! それ以上使うな!!」
 レイヴンからの通信である。
「一発で当ればいいが、こいつらの性能から考えると可能性は奇跡が起こる以上に
低い。そいつは上手くすればゾイドの機能を一撃で停止させる事が出来るだけに
ここ一番の為に温存しておくべきだ」
 バンは、イクスを右へ左へと振りつつ、Mドラゴンの安定を損ねながらそれを
聞いた。無論、Mドラゴンは頑丈な爪で足場や把手に事欠かないイクスのボディに
今生の別れを惜しむかの如くしがみついている。
「えぇい、畜生め!!!」
 イクスが大口を開ける。そしてそれは折よくドラゴンの右足を捕らえる事に成功
した。
696340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/15 22:57 ID:???
 イクスの牙に電撃が走る。無論、これとて放熱フィンが損なわれている以上、決してイクスにとって『健康な手段』とはいえないのだが。
 しかし、効果は覿面だった。強靱な獅子型野性体に由来する強力な顎、そしてゾイドのメカを破壊する高熱と高圧の電流。これにMドラゴンの華奢な脚が耐えられよう
筈もなかった。
 しかし、敵もさるもの、Mドラゴンは咄嗟に脚を腿から切り離し、難を逃れる事に
成功してしまう。直後、イクスが食らい付いた、切り離された右脚が噛み砕かれると
同時にショートし爆発する。
 イクスは、その残骸を脇へと放り捨てた。
「人工ゾイドとはいえ、こんな真似は俺の流儀じゃないんだがな……」
「この期に及んで、まだそんな世迷い言を言っているのか!?」
「いや……そうも言ってらんねえ、って事さ。まあ最低限のポリシー
だけは貫かせて貰うけどな…………おっと、『好きにしろ』、だろ?」
「じゃあ、お前の科白は『勿論そうさせてもらうぜ』、と云った所か」
 彼等は、互いに、ふ、と笑うと、再び眼前の敵に向った。
697名無し獣:02/11/16 07:57 ID:???
340さん、新作お疲れ様です。今回も楽しませてもらいました。
698名無し獣:02/11/17 11:52 ID:???
おお、カッコいい!
699名無し獣:02/11/19 03:46 ID:???
主役格の2人を、ちゃんとイメージ崩さずかっこよく活躍させてるのは流石っすね。
ブロックスの無茶な公式設定も上手く消化してるし…
やっぱ上手いわ、340さん
700名無し獣:02/11/19 19:05 ID:???
ゾイドとゴジラに良い未来が来ますように・・・700ゲット
701名無し獣:02/11/19 22:03 ID:???
イクスがんばれぇ〜!!
702340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/20 23:41 ID:???
週末に、いくつかまとめて書きます。
最近また仕事が忙しくて、なかなか書く暇が造れないのが現状
だったり……
703名無し獣:02/11/23 20:24 ID:???
age
704340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/24 01:10 ID:???
二人は思った。敵も学習を続けているのなら、とどめを刺すための
打開策、それもBLOXならではの手段に出るだろう。そうでなくとも、
彼等は本来の任務にかなりの滞りを見せているのだ。BLOXを無視して
KGに向う手もあるが、単にそうしただけでは戦いが泥沼化するだけなのは
目に見えている。
「バン、何とかしてフューラーの真正面に青いヤツを追い込め。荷電粒子砲で
一気に片を付ける」
「おいおい、気は確かか? 奴等がそんなストレートな手に乗ると本気で……」
「いいから俺の言う通りにするんだ。それと、判ってるだろうが、チャージが済む
まで『それなりに』時間を稼いでおけ。いいな」
「……って、おい、どうする?」
 バンは決めかね、小声で背後のフィーネに問う。
「彼は何の考えも無しに、行動する人じゃないわ。やってみるだけの事はあると
思うけど……」
「けど……何だ?」
「ううん…………そう、やってみましょう!!」
 フィーネは、拳を握りしめ決断した。まあ、それもそうだよな……とバンは
とりあえず納得すると、レイヴンに同意の声明を送った。
「よし、じゃあ頼んだぞ。なるだけデカいやつをお見舞いしたい」
 直後、残った脚を切り離し、下半身を蛇状に組み換えたMドラゴンがイクスへと
効果しつつ銃弾を浴びせる。
「ちッくしょう、前より身軽になってやがる……その上…………」
 イクスの爪が中を空振る。
「的が小さいんだよ!! こんな時にEドライバーが使えないなんて……」
 その一方で、フューラーは着実に荷電粒子砲のチャージを行っていた。これが完了
すれば、あとは発射体勢を取るだけである。
 しかし、それを黙って見逃す敵ではない。
 キメラドラゴンの巨大な口が、フューラーに迫る!!
705340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/24 01:25 ID:???
レイヴンは、エクスブレイカーで迫り来るCドラゴンを払い除けようとした。
 しかし!!
「!!」
 Cドラゴンの大口は、その的をエクスブレイカーそのものに瞬時に変更を
行った。Cドラゴンの強力な顎により、エクスブレイカーの関節が悲鳴を上げる。
 だが、レイヴンは、
「どうしたバン、青い奴を早く俺の目の前に誘き出すんだ。どんな手を使っても
いい」
「ええい、人が心配してやってるのに、言ってくれるぜ!!」
 Eドライバーが、ガコン、と金属音を立て、上空のMドラゴンを狙う。
 そして、Eドライバーの先端から雷が迸り、Mドラゴンを追い立てる。
「さて、お前もだ」
 レイヴンは言うと、渾身の力にてエクスブレイカーを手繰り寄せた。
 オーバーロードにより、エクスブレイカーの関節が派手な火花を散らす。
 だが、彼の目的は、Cドラゴンをフューラーの口先まで持っていければ、それで
充分事足りるものだった。エクスブレイカーに噛み付いたままのCドラゴンが、
無理矢理な力でもって投げ飛ばされ、地に押し伏せられた。そこでフューラーは
前傾姿勢を取り、尾の冷却装置を全開にする。

 直後、発射された荷電粒子砲により、Cドラゴンはエクスブレイカーごと閃光に
飲み込まれ、その先にいた両足を損ねたMドラゴンも光の中へと消えた。
706340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/24 01:39 ID:???
やったか…………!?」 
 バンが固唾を飲む。荷電粒子法は、大地ごと敵を射止めたと見え、派手な土煙が
辺りに充満して周囲の状況を正確に把握するのを拒んでいた。
 暫くし、土煙があらかた地に落ちると、フューラーの少し先に転がるCドラゴンの
残骸が見えた。頭部から背中にかけ、高熱で消滅した様子が見てとれ、その赤く
熱せられた断面が火花を放っている。
「なんだ、跡形も無く吹っ飛んだんじゃなかったのかよ……」
 バンは少し拍子抜けした。そして、そういえばMドラゴンは…………と思う。
「奴の方は…………跡形も無く…………なってねえじゃん!!!」
 彼は目を疑った。洗濯機の中で舞う雑巾のように渦を巻いて何かのパーツが
宙を舞っていたと思うや、それは立ち所に土煙の中に両脚を除いたMドラゴンの形を
完成させたのである。
 そしてその直後、今度はCドラゴンの残骸がガタガタと振動したと思うや、一瞬に
してそれは分解し、そしてMドラゴンと一体化したのだった。
 Cドラゴンの頭の代わりに、Mドラゴンの上半身が乗った、見るからに危険そうな
それは、ズン、と大地に降り立つとイクス、フューラーを前にし、咆哮した。 
707名無し獣:02/11/24 01:47 ID:???
キ、キテター!
708名無し獣:02/11/24 01:48 ID:???
どうやったら倒せるのかなぁ わくわく。
709340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/24 02:03 ID:???
おいてめェ!! こりゃ一体どういう事だ!!」
 レイヴンの解答は、しかし冷静なものだった。
「早まるな。奴は『むしろ今までより弱くなっている』」
「なんでそう言い切れるんだよ!」
「俺がそういう風に仕向けたからだ。さあ、お喋りはこれまでだ。行くぞ!!」
「ええい……もう何がなんだか……」
 バンは、混乱しながらも言われるままにドラゴンにイクスの前脚を見舞った。
 ガッ、あるいはゴッ、か。ともあれ、その手の鈍い音を立て、攻撃は見事に敵の
横面を張り倒した。ごく短い金属の叫びを上げ、ドラゴンは転倒する。
「……?」
 だが、直後『それなりに』素早い反撃がイクスを襲う。シェルカーンに由来する
元Cドラゴンの前脚がイクスの前脚を掴みにかかったのだ。
 だが、それはフューラーの噛み付きにより、あっさりと振りほどかれ、あまつさえ
根元からもぎ取られ、先刻のMドラゴンの脚と同じ運命を辿る事となった。
 無論、それに引きずられたイクスも同時に転倒する。
「とりあえず解説してやろう。ここら辺の大地は砂鉄を多く含んでいて、駐屯軍
泣かせで知られている。長い事ここでゾイドを動かしてると、砂鉄が関節に溜って
作動不良の原因となるからだ」
 フューラーは身をよじらせ、尾にて転倒したままのドラゴンを打撃する。
「特に、マグネッサー関係の装備は、その電磁力で砂鉄を引き付け、とりわけ痛みが
早い」
 跳ね飛ばされ、転がりながらもドラゴンは何とか体勢を立て直すものの、只でさえ
脚を一本失ってるドラゴンは即座にバランスを崩し、再び転ぶ。
「そんなものを含んだ土煙の中でバラけたゾイドが合体なんぞしてみろ。こういう風
になるのが落ちって事だ」
 バンは、そこで気付いた。
「じゃあお前、荷電粒子砲をわざと…………」
「ああ。ところで五体満足じゃない奴をなぶるのは趣味じゃない。一撃で楽にして
やりたいんだが……ちょっと強力してくれないか」
 バンが全てを納得するのに、全く間はいらなかった。
710340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/24 03:01 ID:???
読み返してみると誤字がけっこうあったり (;´Д`)
711名無し獣:02/11/24 03:12 ID:???
>>710
それぐらいは脳内修正だ
面白かったよ
712名無し獣:02/11/24 13:00 ID:???
レイヴンカッコいい!頭良い!
713名無し獣:02/11/24 21:25 ID:jhv2d8uf
ひえぇ〜!続きが楽しみ〜♪
レイブンの一撃で楽にしてやる方法とは!?
気になるよなぁ〜♪
やっぱり>>340氏のような素晴らしいSS(?)を書ける
職人さんはあこがれるなぁ〜
714 :02/11/26 05:52 ID:gbI7hyQj
今夜の実況は こちらで

ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃
http://live.2ch.net/test/read.cgi/endless/1038254554/
715あぼーん:あぼーん
あぼーん
716名無し獣:02/11/26 07:45 ID:???
ゴジュラスギガ インセクトタイプ マトリクスドラゴン 大機獣総攻撃
717名無し獣:02/11/29 21:52 ID:???

718340 ◆ARwUPMzhD2 :02/11/29 22:07 ID:???
日曜までに、三編くらい書きます。
ではちょいと夕食を。
719拉致問題会議室のデスザウラー:02/11/30 20:53 ID:G6TE1QXQ
720名無し獣:02/12/01 11:55 ID:???
日曜です。
721名無し獣:02/12/01 23:33 ID:MTueTv+/
340様もう日曜終わっちゃうよ-。
続編早く見せてください。
722340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/01 23:46 ID:???

「で、俺は一体なにをすりゃぁいいんだ?」
 バンが問う。
「まずEドライバーのリミッターを全解除しろ。その上で
ジェネレーターをオーバーロードさせ、」
 レイヴンは続けた。
「俺のフューラーに向って放て」
「ちょっと待て、それは一体……」
「話は最後まで聞け。俺がフューラーの残ったエクスブレイカー
を奴に突き刺すから、それを狙うんだ。Eドライバーが発射
された瞬間、おれはエクスブレイカーを切り離して離脱する。
どうだ、やれるか?」
「おい、お前は大丈夫だろうが俺達はどうなるんだよ! 自爆でも
しろってのか!?」
 しかし、レイヴンは冷静に答える。
「落ち着け。そいつの装備もチェンジング・アーマー・システム
だろう」
 バンは少し考え、言った。
「…………そうか、Eドライバーやジェネレーターを、爆発する
寸前で切り離せば…………!!」
「ただし、失敗すれば爆弾を抱えて電気椅子に座るような事になる。
ま、無理には勧めんがな」 
723340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/01 23:46 ID:???
 バンは、また少し考えた。ただし、先刻の思案よりは短い。
「やってやろうじゃねぇか!! その代わり、黒焦げになっても
責任は持てねえからな!」
「お前にしちゃ、話が早い。よし、今から充電しておけ!」
 目の前では、ドラゴンが欠けた体を奮い立たせ、バン等を威嚇
している。だが、バンはある事実に気付いた。先刻より、動きが
若干ではあるが良くなってはいまいか?
「おい…………」
「ああ、これも奴等の適応力だろう……さっきほど素早くはならん
だろうが、倒せるチャンスが確実に減るのは事実だ。最早迷ってる
時間はない!!」

724340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/02 00:17 ID:???
フューラーの背のバーニアから、透明な青白い炎が一直線に噴射
され、大地を煽り背後に砂嵐を造る。直後、砂嵐を従え、フューラー
は自らを弾丸と化させた。
 ドラゴンは、それを迎え撃つかのように諸手を上げ、雄叫びを
上げる。その間接には砂鉄による信号の阻害を補うためか、度々
電流が走っていた。
「なるほど、文字どおり最後の力ってわけか」
 近付くドラゴンを目前に、レイヴンは思った。
 一方、イクスの状態も似たようなものであった。
 ジェネレータの出力を全開にし、限界に達した所でEドライバー
とバイパスさす。タイミングさえ間違わねば、リミッターを解除し
限界を文字どおり超えた出力が、ままにEドライバ−の威力となって
敵を直撃する。しかし、それはEドライバ−そのものの構造的限界を
も超えて、それに関わる全システムを破壊するものでもあった。
 しかも、狙いをしくじれば自分のみならず、フューラーさえも
破壊してしまう、まさに諸刃の剣。
「素人にゃお薦めできねぇ戦法だな……フィーネ、塩梅はどうだ?」
 フューラーのエクスブレイカーがドラゴンの胸板を貫いたのは、
まさにその直後だった。
725名無し獣:02/12/02 00:19 ID:TLNUxXUD
新作ギリギリでキタ−
340様乙カレ−
726名無し獣:02/12/02 00:21 ID:Yj0lOtx4
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!

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と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜♪


727340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/02 00:26 ID:???
今日はもうちょっと書きます。
728名無し獣:02/12/02 00:39 ID:???
>>726
ゾイド板にようこそ!
みんなしっかりコピペしてクレよな!!
729340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/02 01:04 ID:???
「よし、バン! 今だ!!」
 イクスのコクピットにレイヴンの声が響く。しかし、
「ダメよレイヴン、まだチャージが完全じゃないわ!!」
 フィーネがレイヴンの声に答えた。
「今発射しても、通常の出力と大差ない筈よ。しかも、放熱板が破損してる
から、どの道これ一発しか撃てない……レイヴン、もう少し頑張って!!」
「ちッ……仕方ない、なるべく急げよ!!」
 フューラーの頭を、ドラゴンの両手が鷲掴みにする。ウネンラギアのパーツ
から成る鋭い爪が、フューラーの頭部に連結器の如く固定される。
 レイヴンは、それを振り程こうとフューラーの頭を振るも、力は思いのほか
強く、それは叶わなかった。
「…………どうやら砂鉄で、結合する機能が逝かれたか……」
 レイヴンは、そう結論付けた。すなわち、ドラゴンのパーツはいずれもが
二度と外れる事のない強固なものになってしまった、という事である。
「バンには黙っておくか……」
 彼は直後、それまでと変わらぬ調子でバンに言う。
「おい、そろそろいいだろう。こちらも準備は出来ている」
「あと五秒……狙いは合ってる?」
 バンは、フィーネの問いかけに照準を確認した。確かにフューラーのエクス
ブレイカーを狙っている。
「よし、行くぞ!!!」
 Eドライバ−が、直視した太陽のような輝きを放った。
730340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/02 01:05 ID:???
「来た!」
 フューラーのエクスブレイカーが、爆薬によって強制排除される。そして
「俺達は、まだやる事があるんだ。じゃあな」
 ドラゴンの両手には、フューラーの装甲だけが残された。そして次の瞬間、
「!!!」
 胸板を捕らえたエクスブレイカーに、Eドライバ−の超電撃が落雷した。
「バン、そろそろ限界よ!」
「よしきた!!」
 イクスの全装甲が吹き飛ぶ。と同時に、宙に放られたEドライバ−が火花と
共に大爆発を起こし荒野に破片をまき散らした。
 同時に、目の前では今までフューラーとドラゴンが組み合っていた位置で
爆炎が上がっている。そこから、四方に飛び散る四角い物体があった。
 うち一つが、白煙の尾を引きイクス、否ライガーゼロの『素体』の足元に
転がる。
「これは……」
 それは、BLOXのコアブロックだった。早くも化石化が始まっている。
 バンは、それを見つめ眉をひそめた。フィーネが心配そうに声をかける。
 しかし、彼の名を呼ぶのはフィーネばかりではなかった。
「泣くなよ、まだそいつは死んじゃあいない」
731340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/02 01:05 ID:???
バンは、周囲を見回した。
 フューラーがいたのは、小高い崖の頂上だった。頭部のアーマーが無いと
印象がまるで異なる。
「無事だったのか……だが、そいつぁどういう事だ?」
「やはり信用してなかったのか、お前は」
 レイヴンが少し笑う。そして彼は続ける。
「こういう事さ」
 フューラーが、くわえていた何かを地面に置いた。それは、ドラゴンのコア
ブロックの一つだった。
「ちょいと勿体無いと思ったんでな、一個失敬してきたんだ。電撃で仮死状態
にはなっているが、しかるべき処置をしてやれば蘇生も可能なはずだ。それより
も……だ」
 レイヴンは続ける。
「俺達の仕事がこれで終わったわけじゃない、って事を忘れるなよ。早速だが
休んでる暇はない」
「ああ」
 バンは短く返事をし、ゼロをフューラーとともに走らせた。
 GFと合流する為である。
732名無し獣:02/12/02 07:10 ID:???
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!  朝から大興奮しました。職人さんに敬礼!
733340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/02 17:08 ID:???
KGは、眼前のゴジュラスキャノンが、これ以上の攻撃をしてこない
事を察知すると、攻撃の手を止めた。必殺技を使っても痛い思いをする
だけであるし、キャノン砲や重機銃、ミサイルなどを消費してまで倒す
相手でもない、と判断したと見え、それらの飛び道具も使って来ない。
ただし、その前進速度を緩める事は決してなかった。
「我々など相手にできない、という事か」
「いや、俺達を相手にするのがどれほど苦痛かがやっと判ったって
事さ」
 海兵隊の面々が、好き勝手な事を口走るのを後目に、ディは一人
この巨獣の動向を案じていた。
「奴さんが海兵隊を無視し始めたのは正に幸いじゃな。あとは奴等が
図に乗らん事を願うよ」
「ですがDr、KGの進路は未だゴジラを目指したままであり、いずれ
両者が激突必至なのは変わり在りません……ええい、彼等は一体
何を……!!」
 指令室にて、ハーマンがいら立つ。と、正にその時だった。
「悪ィな爺さん! こっちは今片付いたとこだ」
「おお、やっと終わったか!! トーマも待ちくたびれておったぞ」
 そこへ割り込む者があった。当の本人である。
「バン!! 貴様今まで何をしていたんだ!! 相手がBLOXとは
いえ、貴様は作戦というものを……」
「まあまあ……その辺にしておけ。ところでバン、作戦にちょいと変更が
加わった。今までの通りだと、KGの進路上には最終的に首都近辺で
ゴジラとぶつかる、という以外、被害を受ける市町村はこれといって無い」
734340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/02 17:09 ID:???
続ける。
「じゃが、御主らも聞いてると思うが、帝国の『秘密兵器』が御作動し
ちょうどゴジラとKGがぶつかる所で、そいつがどうしても炸裂して
しまうらしい。狙いはゴジラの方なんじゃが、KGとちょうどぶつかる
頃に、発射体勢が整ってしまうんじゃな」
 レイヴンが口を挟む。
「そのへんの事情は大体察しがついてる。で、今度は俺達に何をしろと?」
「御主らも、じきこちらへ着くと思うが、そこでトーマとアーバインを拾い
KGへと向って欲しい。単刀直入に言おうか……早い話が、御主らにKGに
乗り込んで欲しいのじゃよ」
「わからんな。今更乗り込んで、何をしようというんだ? それにそもそも
乗り込む事態生半な事じゃぁない」
「説明はトーマから受けて貰う」
 バンらのモニターに、トーマの姿が映る。どうやら、既にゾイドの操縦席
に着いているらしい。しかも、それはどうやら副座の後部座席と見受けられ
た。
「いいか、この作戦は三機のゾイドで行う。簡単に言ってしまえば、この
ライトニングサイクスでKGにとりつき、俺とアーバインがビークでもって
暴走状態のKGを強制的になだめる、という作戦だ」
 ビークとは、トーマが独自に開発した、ゾイドの操縦補佐AIであり、
いわば機械式オーガノイドとでもいうべき代物だ。
 「そんな事をしなくても、シャドーを呼べば強制力は保証書付きに
なるが……?」 
735340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/02 17:10 ID:???
「ダメだ。シャドーやジークだと、なまじ影響が強すぎてかえって危険な
事になる可能性が高い。それに、これはハインツを逮捕する目的もある
んだ」
「まー、もっとも中で奴がどうなってるのか知れたもんじゃねぇけどな」
 アーバインが、メイン操縦席でけだるそうに言う。
「とにかく、外からの刺激で奴の進路を変えるのが危険な以上、これが
最も確実な方法なんだ」
「俺達はもっと危険になるけどな」
 と、不意にアーラ・バローネからの通信が入る。
「こちらロッソ。リーゼの機体を確認…………」
「何だ? リーゼに何かあったのか!?」
 レイヴンが問う。
「ああ、海兵隊の攻撃から音信不通になってたんでな、ちょいと彼等に
様子を見てもらったんじゃが…………」
「映像を送る」
 ロッソのストームソーダから、先刻KGが攻撃を受けた地点の映像が
本部を中継し、各々に送られた。
「……………………!!!!!」
 そこに映ったものは、大地に横たわるダークスパイナーの姿だった。
 その全身は、無惨にも無数の『針』で貫かれ、まるで戦いに破れた
落ち武者の様相を呈している。
 その『針』は、紛れも無く海兵隊がKGのSSBを封じる目的で打ち込んだ
ものだった。 
736名無し獣:02/12/05 20:16 ID:6IwSOeHb
イイ!!
期待age
737名無し獣:02/12/05 20:51 ID:???
ハードな展開のヨカーン!
…つか、リーゼたんカワイソすぎ
738名無し獣:02/12/06 13:04 ID:???
レイヴンが怒り狂うヨカーン?
レイヴンとリーゼのラブラブのヨカーン?
739名無し獣:02/12/07 17:07 ID:???
>>738にドウカーン
740340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/07 18:42 ID:???
夜半過ぎあたりに書けるかも知れんです。
741名無し獣:02/12/08 01:09 ID:???
公開まで一週間切りましたね
742340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/08 23:48 ID:???

 長さ1m以上はあろうかという『針』は、ダークスパイナーの頭部にも
何本か刺さっており、結果キャノピーを強制解放するイジェクトスイッチの
機能を損ねていた。キャノピーの周囲を覆う装甲の歪みによって、内部の
配線がどうにかなってしまったらしく、何度スイッチを押してもキャノピー
が反応する様子はまるでない。
 同時に、通信機能も一通りやられていると見え、最先端の電子兵器である
筈のDSも今や完全に沈黙した状態だった。その上、キャノピーそのものも
刺さった『針』によるヒビの為、覗いただけでは内部の状況がどうなって
いるのか正確な把握は困難だった。前方から見て、斜左方よりコクピットに
突き刺さった一本の『針』が、キャノピー全体に無数のヒビを走らせている
のである。
 ヒビが入っているとは云え、ゾイドのキャノピーは装甲のそれとほぼ同等
の強度を持っており、自動車事故の救助のようにハンマーで叩き割って破壊
するのも容易な事ではない。第一、この場合は無理に叩き割ろうとすれば、
突き刺さった『針』がどう動くか判らない。もしそれが、リーゼに直接傷を
負わせているとなれば、そもそも許される手段ですらないのだ。 
 結局、救助班が取った行動は、キャノピーの一部を『どうにかして』切り
取り、そこから内部の確認をし、可能なら直接そこからリーゼを救助する、
という手段だった。
 回転カッターが、慎重にDSのキャノピーに入れられる。
743340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/09 00:20 ID:???
因に、『ゴジラ×メカゴジラ』は、15日に観に行く予定です。
いやー、今から楽しみ。
744340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/09 08:26 ID:???

 ゴドスが慎重に『針』を押さえつつも、回転カッターは火花を散らして
スパイナーのひび割れたキャノピーを切り取っていく。中の状態がどう
なっているのか解らない以上、どうしても迅速さよりも慎重さが期され、
作業にあたる全ての者を苛立たせていた。
「この場にレイヴンがいたら、半殺しの目に逢うな、こりゃあ」
「半殺しで済みゃいいがな、ハハ」
 などといったジョークも、から笑いしか誘わない。
「よし、切り取れたぞ!」
 僅かな接辺を残して周囲を切り取られたキャノピーの一部が、バールに
よってこじ開けられる。
「………………!!!」
 南無三、とばかりに、衛生兵が中を覗き込んだ。
「どうだ、リーゼは無事か?」
 別の兵が訪ねる。
 しばしの間を置き、
「…………生存を確認」
 そう短く彼は告げた。歓声こそ巻き起こらないものの、彼女の特殊な
立場を周知であった彼等の間に、軽い安堵が生まれた。
 
745340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/09 08:28 ID:???

 『針』は、リーゼの座すシートに深々と刺さっていた。彼女の右脇腹を
かすめ、ちょうど右腕で抱え込まれるようにしてそれは刺さっている。
「大丈夫か!?」
 衛生兵がリーゼに強い口調で語りかけた。彼女の目蓋が、震えながらも
ゆっくり開く。彼女は、ゆっくりと肩を動かし、上体を起こそうとした。
 しかし、
「痛ッ…………!!」
 リーゼは、苦悶の表情を浮かべ動きを止めた。
「判った、無理に動くな。今ゴドスでキャノピーを撤去するが、少し
揺れるかもしれん。すまないが、少し堪えてくれないか……」
 リーゼは、気力の抜けた顔に冷たい汗を浮かべつつも、幽かな仕種
で頷いた。
746名無し獣:02/12/09 11:12 ID:???
いキテター!
747340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/11 19:32 ID:???
「それにしても、何で飛行ゾイドじゃなくてサイクスなんだ?」
 バンは、イクスを走らせつつ問う。それに答えたのは、モニター
の向こうのアーバインだった。
「飛行ゾイドだと落っことされたら只じゃ済まねぇが、こいつなら
すっ転ばされるだけで済む、ってこった。それに、サイクスなら
飛行ゾイド並の速度とそれを上回る機動力があるしな」
「それは納得が行くが……どうやって乗り込むんだ?」
「さっきも言っただろう。サイクスをKGに飛びかからせるんだ。
そして飛びかかったと同時に俺のシートが射出されて……」
 トーマが得意げに言う。彼は、シートの足元から把手のついた
円盤のような機具を取り出した。
「強力電磁石内蔵のクライミング・デバイスだ。パラシュートで
KGの背中のメンテナンス用ハッチに着地後こいつで取り付く、
って寸法さ。お前らに頼みたいのは、サイクスがKGに飛び付く
チャンスを作る事だ。KGの背後から我々が接近するから、出来る
だけ奴の注意を引き付けてもらいたい」
「はあ、なるほどねえ……しっかし、誰が立案したんだ? こんな
強引な戦法。会議にかけたら、まっ先に、危険すぎる!! って
声が挙がるはずだぞ?」
 アーバインが不敵な笑みをもって答えた。
「指令室に話の判るお方がいてな……その人に頼んだら、よし!
やってみろ、だとさ」
 彼は、クルーガーの声色を真似た。 
748名無し獣:02/12/12 17:04 ID:oED7KGvy
イイ!!期待age!(・∀・)
749名無し獣:02/12/12 19:44 ID:???
ヲヲ、そんな作戦か!続き期待
750(^^)エヘヘ:02/12/12 20:22 ID:???
前田吟
751340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/15 01:49 ID:???
「いいか、一応無茶をせんよう、加速にはリミッターを設定して
ある。手動でも解除出来んことはないが、そうなったら排熱量が
増えて折角の光学迷彩が無意味になる事を忘れるなよ」
「ああ、判ってる。とりあえず、こいつを送り込むまでは無茶は
しねえ予定だ。今んとこ、な」
 アーバインは、コクピット内でディの呼び掛けにそう答え、背後に
座すトーマに目配せした。
「ゴジラの野郎を先に一発ぶん殴ってやりてえが……それはあの
KGにお任せする事にするよ。とりあえず今は、そのKGに言う事を
聞いてもらえるようにしねぇとな」
 そこで、こう続ける。
「ところで爺さんよ、バン達はまだ来ねえのか?」
「まあ、そう急かすでない。ちゃんとこっちに向っとるよ」
「距離が距離だ。仕方ないさ」
 トーマが背後で言う。
「ま、たとえ着いたとしても、俺の活躍の露払いくらいにしか
ならんがな」
 彼は、そう言って笑った。
752340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/15 01:49 ID:???

 場所は、軍のさる研究施設に移る。
 そこでは、重役の執務室と思しき場所で、一人の共和国将校が机にて
何枚かの書類に目を通していた。傍らには、部下の軍人が一人いる。
「なるほど……思った通りだ」
 彼は、部下に告げた。
「最初はまさかと思ったが、間違い無い。彼女は『神族』だ」
「かみぞく……ですか?」
 部下が問う。神族とは、古代ゾイド人の部族の一つで、地球人到来
以前から惑星Ziに棲む現地部族の中でも、とりわけ紀元が古い部族の
名である……彼はそう記憶している。現在、かつて海族、森族、風族と
いったいくつかの種族は、地球人との混血により純血の者は数少なく
なっているが、この神族は当時から既に伝説的な存在だった。そのため
現在では血を受け継ぐ者は少数ながらも確認されてはいるが、純血の
者というのは今回の報告が初めてだった。
 彼等は、地球人以前のZiの文明の基礎を築いたとされ、またその
高度な文明と同時に不思議な能力も兼ね揃えていたらしい。 
「ともすれば、学術的に極めて貴重な存在という事になるが…………
今はその能力が折り紙付きというだけでいい。おい、GFに入電だ」
 将校は、部下に言う。
「こう伝えろ。彼女……リーゼに我々の手伝いをして頂きたい……とな」
753340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/16 22:55 ID:???

 舞台は、ゴジラ進路上にある、とある山間の村に移る。
「まるでゴーストタウンだな……」
 シュバルツは、風が吹きすさび紙屑が舞う村の様子を、率直な意見で
述べた。
「ちょうど我々が到着する直前に避難が完了したとの事です。しかし、
我々が共和国の領土内で作戦を展開する事を、よく許可してくれました
ね」
「共和国も、先の大戦とヒルツによる動乱で、かなりの戦力を消耗して
いるし、四の五の言ってもいられないのだろう。その上、ルドルフ閣下直々の
申し出と来る。断る理由は無いよ」
 シュバルツは、制帽の鍔を指で少し動かし、続けた。
「ま、大統領の意見は別として、今更消耗するのが我々なら、共和国の懐も
痛まない、という考えもあるのだろう。その上、我が部隊はヒルツの一件以来
GFとは密接な関係に在る。共和国にしてみれば、我々はGFの一部署のような
扱いなのかも知れんな」
 彼は、全くもって好都合な事ではあるが、と付け加えると、続けた。
754340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/16 22:55 ID:???
「いずれにせよゴジラを放っておけば、共和国のみならず、遅かれ早かれ
我が国の脅威になる事も確実だ。この作戦で、ゴジラにどれだけの打撃を
与えられるのかは、正直やってみねば判らんが、実現可能な作戦なら
存在するだけで、それは行う価値がある」
 そして彼は、不時着したホエールキングから続々降りる小型ゾイドを観、
言う。
「それにしても、備えというのはしておくものだな」
「現在まともに動ける機体は、十五機中七機ほどです。あとのは先ほど
艦が着地した際の衝撃で、正常な作動は機体できません」
「ふむ……まあ、やむを得まい。取りあえず、ここでゴジラを一時間足留め
出来れば、DTにる被害地点が40キロから最大で60キロ以上、首都から
逸らす事が可能なのだ。この村の入り口を防衛ラインに設定し、直ちに作戦を
開始する」
 言うシュバルツの遥か背後で、頭部についたドリルの試運転をする小型
ゾイドがあった。
 EZ−051 グランチャーである。
755地元傭兵 レストアヘルキャット:02/12/17 02:10 ID:P1VEH5tT
ハリモグラ、キター!

この調子で「アニメに出られなかったゾイド」に光を当ててやってください。
756名無し獣:02/12/17 16:16 ID:???
イィ!!
次の話しも期待してまつ
757名無し獣:02/12/17 21:45 ID:YSPG+Zcz
最高!グランチャー
758名無し獣:02/12/17 22:19 ID:???
シュバルツ大佐キター!
759名無し獣:02/12/20 21:55 ID:i8RG26FA
レイブン=2ちゃんねらー
760(^^)エヘヘ:02/12/20 22:13 ID:???
前田吟
761340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/21 00:10 ID:???
明日の夜、続き書きます。
正月シーズンには一気にラストまで行けるかも知れません。
かも、ではありますが……
762340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/21 23:53 ID:???
横一列に整列した七機のグランチャーが、土砂を飛び散らせ次々と地面に潜って
ゆく。
 頭部に備えられたマグネーザーと、ボディー四ケ所に備え付けられたドリル
とで、たとえそれが永久凍土であろうと立ち所に掘り進んでしまうだけの性能を、
この機体は持っている。また、地中に潜る際に自らの周囲を押し固める事により、
頑丈な土塀状の内壁をもつトンネルを築く事もできる。この際、背のレーザー
ソードを併用する事で内壁を熱処理し、陶器の様に硬化させる事も可能である。
 だが、今回グランチャーに与えられた任務は、縦横無尽に穴を掘る、ただ
それだけだった。それも、村がある平地ではなく、それよりも下にある斜面の
内側に、だ。
「トンネルそのものが密接し過ぎて崩落してしまったら意味がない。各機、
適度な間隔を隔て作業するんだ」
763あぼーん:あぼーん
あぼーん
764名無し獣:02/12/22 00:28 ID:???
七人のグランチャー
ガンガレー
765340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/22 00:30 ID:???
 
山村を下る事およそ一キロの斜面、その地下に、ジャングルジムの線を密に
したような形で、トンネルが掘られて行く。しかし、その作業にあたっている
のは、出動可能な全グランチャー七機の内、五機だけだった。
「こちら六号機及び七号機。地下空洞に到達しました。現在、外気を分析中です」
 しばらくし、シュバルツの元へ結果が告げられる。
「通常の大気の他に、天然ガスがかなり含まれてます。むしろ、そっちの方が
多いくらいですね……差し詰め、ガス溜りのなり損ないと言った所でしょうか」
「それで、そこの大気は火を放ったら燃えそうか?」
「ここのガスだけでは何とも……ただ、かなりの圧力でガスが給っている場所が
さらに地下にありそうですから、そこを爆破すれば山の地形を変える程の大爆発
を起こせますよ」
「よし、やってみよう」
 シュバルツは、あっさりとそう言い放った。これに驚いたのは、物騒な報告を
冗談混じりに告げた部下である。
「しかし大佐……ここは共和国の領土です。我々の独断でそんな事を行えば、また
両国の関係が気まずく……」
「全責任は、私が取る。お前達は作業を続行していろ。私は大統領に許可を求める」
 そして、彼はこう続けた。
「デススティンガーの時は、山や街が幾つも消滅したのだ。山の一つも崩せないで
ゴジラを倒そうなど、虫が良すぎるというものではないか?」
766340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/22 01:10 ID:???

 シュバルツは言い放つと、ホエールキングへと向った。

 幸いにして、ゴジラはGFが設けた包囲網を突破して以来、めぼしい街や都市に
これといった被害を与えてはいなかった。ただし、ゴジラに対する迎撃が禁じられて
いなかった為、独断で出動した幾つかの中隊、小隊が返り打ちに逢ってはいたが。

 一方のKGも、黙々とただゴジラを目指すだけだった。通常兵器が効果を為さず、
共鳴針もゴジラがSSBを発動させねば効果がない以上、『次の段階』が来るまで
海兵隊はKGを追跡する以外、する事が無くなっていたのだった。

「こちらコンガマトー。KGの速度已然変わらず。またコアの状態にも変化なし……」
哨戒プテラスが、ネスにデータを送る。
「この速度だと、あと一時間ほどでKGが渓谷に入ります」
 コンガマトーからの通信を受け、ネスの艦長が応答した。
「よし、我々の目論見通りだ。第二段階へ移行する。ゴジュラスは全機KGの後方へ回れ」
 彼は、ゴジュラス部隊に指令を下す。
「あえてGFと同じ状況で作戦を展開させ、彼等と我々の格の違いを見せつける……
アピールとしては最高だとは思わんかね?  ……よし、全艦、今の内に爆撃高度に
降下開始。KGのような骨董品なぞ、主武器さえ封じ、大火力で攻め入りさえすれば
我々の敵ではない!」
 KGは、その巨体からすれば驚異的とも云える機動力を誇る。平地にいる状況で
爆撃を行っても、効果は薄い。そこで、KGが自らの進路上にある渓谷に入り込むのを待ち、左右の動きが封じられてから爆撃する作戦に彼等は出たのだった。
「一応、GFに作戦内容を伝えておけ。いくら彼等とはいえ、巻き添えにしては
我々も寝覚めが悪いからな」  
 三隻のホエールキングは、巨体をゆっくりと下降させていった。
767340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/22 03:35 ID:???
うむう、今までハーマンとシュバルツの階級を勘違いしてた模様(鬱
768名無し獣:02/12/22 09:47 ID:???
イイ!
しかし、海兵隊の爆撃は軽く跳ね返されそうな予感。






神にこんな事言うのも何だけど、「15分」はどこに行ったの?
769名無し獣:02/12/22 10:26 ID:???
文句言うやつぁ(・∀・)カエレ!
770(^^)エヘヘ:02/12/22 14:00 ID:???
前田吟  
771名無し獣:02/12/22 21:46 ID:8kWB3+iP
ネス=ヘたれ
772名無し獣:02/12/22 23:30 ID:???
よく見たら15分じゃなくて2分じゃん………15機の所と勘違いしてた

鬱だ………氏んでくる
773名無し獣:02/12/23 13:57 ID:???
また海兵隊が余計な事をしそうなヨカーン
774名無し獣:02/12/23 16:51 ID:???
ううむ…最初はただの馬鹿か?と思った海兵隊が
とてつもない大馬鹿に化ける予感。
今年の正月は340さんに期待!!
775340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/23 23:51 ID:???
「おい、二人とも、基地の残存戦力を移動させる事が決定したぞ」
 ディが、サイクスのモニターを通じ二人に語りかける。
 ゴジラとKGは、一直線に双方を目指しているわけではなく、険しい地形などを
避けるようにして双方が互いを目指している。その結果、ちょうどニューヘリックで
合流する形になるのだ。
 従って、現在GFが駐屯している基地と、コード51で戦闘をしていたバンらが
合流するには、一旦両者がゴジラ、KGから離れる必要があった。
「面倒臭えな……ま、ここで退屈にバン達を待たせて貰うよかマシか。それにしても、
 やつら、KGを渓谷に追い詰める気らしいな。いや、KGが勝手にその進路を
取っているわけだから、この言い方は正しく無いか……」
 トーマが、サイクスの後部座席で計器のチェックをしつつ言う。
 GFにその知らせが入ったのは、つい先刻の事だった。
「で、空爆をするんだって? 今から急げば、まだ奴が渓谷を抜ける前に追い
付けるってのによ……」
 前部座席にてアーバインが返す。それに更にトーマが返す。
「だが、それも最早無理だろう。とにかく、作戦は延期だな。しかし奴らは物量
戦術しか能が無いのか?」
「腕のいいゾイド乗りがいねえんだろうよ。だが物資関係は奴さんらの方が
充実してるのも確かだ。……ま、いずれにせよ、こりゃ黙って見物と洒落込む
のが賢かろうぜ」
776340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/23 23:52 ID:???
「貴様、何を言う!! 我々GFにこのままおめおめと引き下がれと……」
 トーマの反論を遮るように、アーバインは答える。
「しょうがねぇだろ、爆弾落とすってんだから。俺はそんなつまらん巻き添えは
ご免だぜ」
 彼は、面倒臭そうに続けた。
「んで? 移動ってったってどうすんだ? ウルトラはまだ修理が出来てねえ筈
だぜ。行軍でもするか?」
 モニター越しに、ディは答えた。
「いや、ホバーカーゴを使う。ここの近くの格納庫に二台ばかり在るそうだ。既に
おまえさんらの所に向っておるそうじゃ」
「ホバーカーゴ? ああ、グスタフの親玉みたいなもんか」
「グスタフなんぞと一緒にするでない。こっちは運べる量も段違いだし武装だって
ついとる。なによりCAシステムの換装が全自動で行えるんじゃ。トロス7型。
最新式じゃぞ」
「じいさんよ、そんな事言うと、ムンベイが頭から湯気立てて怒るぞ」
 せせら笑いながら言うアーバインに、女性の声が反論した。
「ちょっと、誰が頭から湯気立てるって?」
777名無し獣:02/12/24 22:43 ID:K8D45Our
ムンベイキター!
ト?トロス7型!?なんかすごいのもキター!
778名無し獣:02/12/24 23:17 ID:???
>>777おめ
779名無し獣:02/12/25 01:00 ID:???
トロス博士かー?!/ZEROまでやるとわサスガ



個人的にはムンベイとアーバインのラブラ(自制)希望。
あとはバンとフィ(ryとかレイヴンとリー(ryとか・・・略す必要ないね。。。
780名無し獣:02/12/25 13:05 ID:???
>>779
それはみんな?が期待している




やめろはなせなにをすr
781Zi連邦諜報部:02/12/26 16:29 ID:???
340 ◆ARwUPMzhD2さん、サイコーに面白いです。すごいですね、オールスターズって感じのキャラ組に、
これまたオールスターズって感じのゾイドたち。これってやっぱ即興ですよね〜 すごいな!

メールの欄にはsageなんかじゃなく、ぜひ、メールアドレスを!
ファンレター遅らせていただきます☆
782340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/26 21:50 ID:???
>>781
>メールの欄にはsageなんかじゃなく、ぜひ、メールアドレスを!

お気持ちは嬉しいんですが、流石に2ちゃんねるでそれは……(w
感想でしたら、このスレに書いて頂ければいいと思いますし
別にお誘いとかあるんでしたら、捨てメアド取るんで少々お時間を
頂ければ、と。

あと、/0のキャラは試しに名前だけ出してみたんですけど、
キャラそのものを登場させてOKなんでしょうか? と訪ねてみるテスト。
783Zi連邦諜報部:02/12/26 23:16 ID:???
うーん
どうなんでしょう?皆さん
アニメの設定だと、結構間があいてますよね〜数百年でしたっけ?

あと、キャラ的に平和な時代な人って感があるんですけどねー ベガにしてもビットにしても。
何となく、バンやアーバインたちと合わないような・・・
まあ一意見として聞いてください。
784名無し獣:02/12/26 23:23 ID:j9LvE+j1
そうですね〜あのグラヴィティカノンウルトラがあんなになってましたもんね〜
バトルが「生き残りをかけた戦い」から「みんなの娯楽」になってますし、出さないほうがいいのでは〜
785名無し獣:02/12/26 23:38 ID:???
確かに/0とは時代がものすごーく離れてますからね・・・いやっふと思った
んだけどGBAのゾイドサーガに出てくる転送装置を使用すれば設定的には問
題が無いな・・・ただ世界観が違うから何ともいえないですね・・・
786名無し獣:02/12/27 00:01 ID:???
あと役柄がダブっちゃいますよね
バン≒ビット
レイブン≒ベガ
ドクターD≒トロス博士
アーバイン≒バラット
フィーネ≒リノン

って感じで。でも、そういう問題がないキャラorZOIDSなら、話が面白くなってくるような気がしますねぇ〜!
応援してるんで頑張って下さい!
前半の作者の方とも相談なさったら良いかもしれませんよ。厭くまで提案ですが
787名無し獣:02/12/27 00:12 ID:???
>>786
いや、役柄はダブルかも知れないけどそれぞれ性格が全く違うからそれに関しちゃ
何とかなるんじゃないか。
788名無し獣:02/12/27 00:19 ID:???
>>787
そうなんですけどね。たしかに。
でもどっちにトリを執らせるか、困るのではないかなぁーと。たとえば、1,2部
作の頭脳ともいえる存在が、Dr.Dになると思うのですが、三部作ではトロス博
士ですよね。意見が、割れちゃうって言うかなんていうか・・・
オーガノイドシステムの解釈も微妙に違うような気もしますし・・・

CASとかはちょっと工夫すれば組み込めそうな気もしますけどねぇ・・・ホバー
カーゴはでてる事だし。
789340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/27 01:55 ID:???
御意見有難うございます。
とりあえず出すとすれば、名前とキャラが同じだけど一応別人(先祖?)
とか考えてみたんですが、そうなるともはやオリキャラになってしまう
ような……
ちなみに、登場ゾイドの設定は、バトストとアニメのイイとこ取りみたいな
感じでやってまして、『商品として発売されてるゾイド、バトストに登場
したゾイドは全て存在している』という事にしてあります。
なにしろ、アニメではSSゾイドやザバットあたりは、バックドラフト団が
開発した事になってるっぽいんですが、それを厳守してしまうと、登場ゾイド
のバリエーションがかなり限られてしまうのではないかと。
また、前半の作者さんの意向を尊重した『ゴジラはアニメ版デスザウラーと
ほぼ同じ身長』という描写から『アニメ版デスザウラーとキングゴジュラスは
ほぼ同じ身長か、KGの方が一回り大きい』と、いうつもりで書いてます。
で、前半のお話から今回に至るまでの間に、ゴジラも一回り大きくなった、と。
ともあれ、御意見有難うございました。
790340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/27 02:14 ID:???
御参考までに、今決めてある私的ガイドライン。
1)オリキャラは出さないか、出しても名前をつけない。
2)主要キャラ&主要ゾイドはアニメ版の設定を尊重。
3)存在するゾイドは基本的に公式バトストを尊重。
4)ゾイド人の設定はアニメを尊重しつつ、旧バトストからも引用。
5)キャラ設定は明らかになっている箇所はアニメ版設定を厳守。
 あと、/0キャラを出すとしたら、こんなの考えてました

ビット:凄腕の整備兵 バラット:賞金稼ぎでアーバインと顔なじみ
ジェミー:若手レイノス乗り トロス博士:ディと並ぶゾイド学者
リノン:トロス博士の娘で非戦闘員 ナオミ:共和国狙撃兵
ピアス:帝国空軍パイロット フーマ:帝国軍忍者部隊長

たしかに改めて見てみると、明らかにキャラ増え過ぎのような。
ただでさえ展開が遅くなってるのに(汗
791名無し獣:02/12/27 13:25 ID:???
バラットぐらいなら出てもいいような気も(汗
792340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/27 17:05 ID:???

 彼女の姿がモニターに映ったのは、それからややあっての事だった。
「御無沙汰してるけど、元気だった?」
 ムンベイは、豪快寄りの陽気さでアーバインに挨拶する。
「ああ、お陰さんでな。それにしても、随分と遅かったじゃねえか。いつ
お出ましになるかと身構えてたこっちの身にもなってくれよ」
「あたしゃ鬼かなんかかい」
 冗談混じりに二人は会話を交わす。
「そりゃそうと、そろそろそっちへ着くんだけどさ、乗り込む準備
しといてくんない?」
 アーバインは、ああ、わかった、と答えると、整備兵にサイクスの乗るデッキを
上げる様、整備兵に言う。
793340 ◆ARwUPMzhD2 :02/12/27 17:06 ID:???
 アーバインとトーマは、上昇する機体の中で会話をかわす。
「それにしても、今回もまた忙しい事だな。デススティンガーの時を思い出すぜ」
「あの時の損耗から、まだ共和国は立ち直ってないっていうのにな。しかも前同様
のゴジラに加えて、今回はKGまで居ると来る」
「いや、同様……ってわけでもないらしい。お前も気付いてるだろうがな……」
「うむ、ゴジラは前回とは少々変貌を遂げてるようだ。これが、戦いを経るごとに
自らを強化さす能力の現れだとしたら…………」
 トーマは、深刻な顔でうつむく。
「ああ、この戦いで仕留めとかねえとな。そういや、聞いたか? 共和国の方じゃ
そこいら中の賞金稼ぎに声をかけてるらしいぜ。軍もいよいよ人手不足になって
きたってわけだ。」
「ああ、それなら聞いている。何でも服役中の囚人にも司法取り引きを持ちかけてる
そうだな。どうせ捨て駒扱いなんだろうが、どちらにとっても不憫なものだな」
「どさくさまぎれに逃げちまうんじゃねえのか? まあ軍の連中の気持ちも判らん
でもないが…………おっと、着いたぜ」
 地下格納庫より地表に出たサイクスの眼前に、巨大な建造物があった。否、それは
建造物ではない。巨大な輸送ゾイドである。
「ほうー、こりゃまた頼もしいこったぜ……」
 アーバインが、ヒュウと口笛を吹く。
「お待たせ!! さあ乗った乗った!! 何か知らないけど、急ぎらしいよ!!」
 ムンベイは、スピーカーを通じて言った。
794名無し獣:02/12/27 17:13 ID:???
賞金稼ぎキタ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
795名無し獣:02/12/28 02:23 ID:???
大統領が傭兵・義勇兵を前にして独立記念日の演説とかするとシビレルゥ
でも、大統領って女性でしたね・・・
796名無し獣:02/12/28 02:24 ID:???
口調とか仕草が正にキャラを表現してて、臨場感あるなぁー
797名無し獣:02/12/29 00:55 ID:???
年末年始降臨期待!
798Zi連邦諜報部:02/12/30 22:00 ID:tvhcRjDJ
2003年 光臨! 君臨! 降臨! 期待してまっせ!
とはいい、無理なさらず、お正月を楽しんじゃってください。
なんだか仕事とか急がしそうだし。

ところで、ちょっと疑問、KGにオーガノイドガ入ったらいったいどうなるんだろう・・・
799名無し獣:02/12/30 22:00 ID:???
Uoops!
800名無し獣:02/12/30 22:11 ID:???
800getgetgetgetgetgetgetgetgetgetgetget
801340 ◆ARwUPMzhD2 :03/01/01 00:19 ID:???
 皆様、明けまして御目出度御座居ます。
 元旦の夜にまた書きますので、少々待っててくだせえ。
802名無し獣:03/01/01 00:29 ID:???
あけましておめでとうございます
おお、元旦から見れるなんておめでたいですねぇ
803340 ◆ARwUPMzhD2 :03/01/01 04:50 ID:???
トロス7型ホバーカーゴは、黄昏れを背に低いうなりを上げて停止した。
「よお、御苦労さん」
 アーバインは、早速ホバーカーゴのブリッジに赴き、ムンベイに訪ねる。
「グスタフはどうしちまったんだ? 金にでも困ったってか?」
「何言ってんの、あたしがそんな事するわけないでしょ? ちゃんと積んで
あるわよ!」
「なぁるほどな。で、俺達はどこへ向うんだ?」
 ハーマンが入室し、言う。
「特に定まった目的地はない。ゴジラ、KG両者ともに適度な距離を開け、そこから
遊撃するような形になる」
 彼は、艦長席(?)にゆっくりと腰を降ろす。
「現在、ゴジラに対して帝国軍が作戦を展開中だが、これはゴジラを撃滅する目的の
ものではない。あくまで、ゴジラの進行速度を調整するためのものに過ぎない」
「……何が言いてぇんだ?」
 アーバインの疑問に、ハーマンは答えた。
「つまり、だ。我々の戦力では、ゴジラ撃滅は不可能、との結論に達した…………
そういう事なんだよ」
 ハーマンは、頭に手を当て、言う。反論しようとするアーバインを手で制止すると
彼は続けた。
「ああ、言いたい事は判る。俺だって同じだ。だがな、手は無いわけじゃないんだ」
「どうするってんだ?」
「ゴジラとKGが接触する頃、丁度ディメンション・タイドの第一波が砲撃される。
そこまでは聞いているな」
「ああ」
「その直前に、『何とかして』KGにSSBをゴジラ目掛けて撃たせるんだ。むろん、
その瞬間に例の『針』でKGそのものもダメージを受ける。だが、そこもまた狙い目
という事だ。そうすれば、DTで共倒れ寸前の両者にとどめを刺せる……現在、帝国
が行っている作戦は、ゴジラの歩行を一時的に止めて、なるべく首都から離れた所で
DTの的になる様にするためのものだ。で、問題は海兵隊なんだが…………」
 ハーマンは言った。
「さて…………どうしたものかな…………」
804名無し獣:03/01/01 05:13 ID:???
新年一発目キター!!
805名無し獣:03/01/01 12:09 ID:AhvWcG5M
一発目キタ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

グスタフ積んであるのか・・・ホバーカーゴでっかいなぁ
806名無し獣:03/01/01 14:04 ID:???
まあゾイド三機積んでそのパーツも積めるような奴だしな。
挙げ句に射出用のカタパルトまであるんだからその大きさは推して知るべしだ。
807名無し獣:03/01/02 15:20 ID:???
さらにその中で生活できるしな(/0)
かなり快適そうだったよなぁ
808340 ◆ARwUPMzhD2 :03/01/07 00:12 ID:???
仕事が始まってしまったので、また週1くらいの書き込みになるかも。
すまんですー
809340 ◆ARwUPMzhD2 :03/01/07 00:34 ID:???

「あ、ちょっと、通信よ。今画面に出すわ」
 ムンベイが、おもむろに告げる。そこに現れたのは、彼等が待ち望んでいた人物
だった。
「大佐、ホバーカーゴの具合は如何ですか?」
 ヘリック共和国大統領、ルイーズ・テレサ・キャムフォードその人である。
「閣下……ええ、順調そのものですよ。今から勇み足をしないか心配な程です」
 それにハーマンは、かしこまりつつも親しみを込めた口調で返した。
「それを聞いて安心しました。ところで、今、閣議で現在までに纏まったプランを
即座に実行に移す採択がなされました」
「恐悦です」
 ゆとりを持って返すハーマンに、大統領は続ける。
「海兵隊へは、大統領命令として彼等の作戦を中止する様伝えておきますが、もし
万が一、命令を実行しない場合は、そちらの判断で彼等を止めて下さい。実力行使
という手段はあまり平和的とは言えませんし、ましてや自軍の暴走を同胞をもって
収めるなどとは国の恥。決して好ましい手段でない事を踏まえての…………」
 その時、小画面にオコーネルが割り込み、何かを告げた。
「…………閣下、」
 ハーマンは、溜息混じりに言った。
「間に合わなかった様です」
810340 ◆ARwUPMzhD2 :03/01/07 00:58 ID:???

「ゴジュラスキャノン、全機徹甲弾装填、目標、キングゴジュラス!!」
 ネスからの指令が、谷の遥か後方にて待機していたゴジュラスキャノン部隊に
飛ぶ。
「全艦、誘導弾投下準備。 徹甲弾着団確認後、一斉爆撃を敢行する。狙いは
装甲の薄い関節部を中心に、頭部、背鰭。コンガマトー、目標より離脱せよ」
 ゴジュラスの巨体が背負う巨砲に、徹甲弾が次々と装填される。
 KGが、何かに気付き、ゆっくりと背後を振り向く。だが、肩幅ぎりぎりの
絶壁が、それを阻害し、KGの巨体が強引にその地形を変える事によって、
初めて彼の行動は成された。
 KGの肩が崖縁を砕き、爪が絶壁を豪快に削り取る。自らのパワーに、KGは
若干よろめいた。しかし、その一歩も岩盤の大地をひび入らせ、揺るがす。
 刹那、ひび入った大地が炸裂した。と、彼の体表も続けて炸裂する。
 二つの月が登る渓谷の狭間が紅く輝き、その中に巨獣の絶叫が谺した。
 KGの腕が断崖を叩くも、あまりに巨大なその地形は巨獣の剛腕をもって
しても容易に崩し通すことは適わない。
 その様子を、偵察型プテラス『コンガマトー』冥い上空より冷静に見据える。
811名無し獣:03/01/07 10:39 ID:???
新作キター
812名無し獣:03/01/07 13:11 ID:SLNnjMTQ
ああ、また暴走しやがった・・・海兵隊には学習能力がないのか?
813名無し獣:03/01/07 16:22 ID:???
海兵隊の砲撃によって『針』が折れてしまう予感がするのは気のせいだろうか?
814山崎渉:03/01/07 19:45 ID:???
(^^)
815名無し獣:03/01/08 00:38 ID:???
なんか妙に下がってますね。
340さん、毎回楽しませてもらってます。
816名無し獣:03/01/08 01:29 ID:???
海兵隊の脳味噌は筋肉質で、脳の大きさがプチトマト大ぐらいの大きさしかありません。
817名無し獣:03/01/08 18:09 ID:GduGe3YA
とりあえず保守
818340 ◆ARwUPMzhD2 :03/01/11 21:05 ID:???
今晩、また書きます。
819名無し獣:03/01/11 21:08 ID:???
期待してるで〜
820340 ◆ARwUPMzhD2 :03/01/11 22:55 ID:???
 月の下、もがくKGを、爆炎と、それが照らす土煙が見る見る覆っていく。
 そして、ホバーカーゴにいる者も、その映像を目の当たりにしていた。
「どうかね諸君、諸君のような姑息な手段に出ずとも、圧倒的な火力さえ
あればKGなど、この様だ」
「バカな……火力だけでKGがどうにかなると、まさか本気で……」
「無論、我々も流石にそうは思っていない」
 ハーマンの訴えを遮り、ネスの艦長は子画面にて言う。
「あの爆撃は、むしろ『針』への打撃を狙ったもの……そうじゃな」
 おもむろに入室してきたディが言う。
「ほう、御名答。流石はDrディだ」
「装甲の隙間から内部へと刺さった『針』が、SSB発射真際の周波数で
振動する事は察しがついていたが……なるほど、こういったストレートな
手もあったわけか」
「左様、指先に刺さった材木のトゲですら人は痛みを覚える。いわば
KGはそれを全身で感じているのだよ」
 誇らし気な表情で語る艦長に、ディが付け加える。
「機体の隙間の奥に『針』は刺さっているため、逆に『針』は装甲に
守られる形となるため、爆撃そのもので抜ける事は無い。そして、
その『痛み』によるオーバーロードでコアをショック状態、つまりは
気絶させるわけじゃな」
「またしても正解だ。そこまでお察しいただけるのであれば、御自分ら
が何をすべきかも自ずと御理解頂けたと思うが……?」
 しかし、ディは艦長をモニタ越しに見据え、言った。
「さてな……とりあえず結果を観てからにしておくかのう……」
「ま、よかろう……」
 やりとりが終わるとほぼ同時に爆撃も終了し、画面には月明かりに
照らされた、谷間に朦々と沸き立つ土煙が映し出されるのみとなった。
821340 ◆ARwUPMzhD2 :03/01/11 23:09 ID:???
「ザマもないな」
 コンガマトーのパイロットは、言いながら高度を落とした。
「待て、安全が確認されるまで高度を維持しろ」
 だが、コンガマトーは3隻並ぶ巨艦を見上げ、KGが横たわる谷間へ
降りて行く。
 谷間をなめるようにして飛ぶコンガマトーの映像からは、やはり
土煙しか伺えない。
「これじゃ何も見えんな…………」
 次の瞬間、コンガマトーの眼前に、何かが現れた。
「!!!」
 それは、巨大な『手』だった。
 そこで、コンガマトーからの映像は途切れた。

 コンガマトーは、一瞬にして巨大な手に掴まれた。辛うじて意識を
持続したパイロットが観たもの、それは……

「ふん、やはりな」
 ネスからの映像に切り替わったモニターを観、ディがつぶやく。
 土煙の雲海を瀧の如く割り、それはゆっくりと姿を現した。
 巨大な手は巨大な腕を引き連れ、巨大な腕は巨大な頭部を呼び、
そして黄金色の巨砲を持つ胸部と恐るべき破壊力を秘めた長大な尾……
 小鳥のような機獣を片手に、王は双月に吠えた。
822340 ◆ARwUPMzhD2 :03/01/11 23:25 ID:???
深紅に鈍く輝く一角と眼。その持ち主が両腕を広げ絶叫すると、
モニタの画面がビリビリと震える。
 彼は低い唸りとともに、上空の敵を見上げた。
「ええい、案ずるな! 奴の飛び道具は全て封じられている!!」
 どよめく部下を、艦長が戒める。
「砲門をKGに向けろ! 全艦、KGの頭部に攻撃! 武器使用自由!」
「しかし、奴の手には友軍機が…………」
 そこで、艦長は気付いた。
 KGは、右手のコンガマトーを頭上に高々と掲げていた。いや、手先は
頭上を通り過ぎ、背後方面にまで達している。
 次の瞬間、コンガマトーはスペックを大きく上回る速度で強制上昇して
いた。
 ネスのブリッジに、轟音が轟く。
「何があった!!」
「その…………」
「その、何だ!! 報告せんか!!」
「オカナガンに、コンガマトーが激突しました………………」
 その様子が、ネスのメインモニターに映される。
 そこに映っていたのは、右翼をメインエンジン諸共失い、機体を傾かせ
たオカナガンの姿だった。
823340 ◆ARwUPMzhD2 :03/01/11 23:49 ID:???
だが、事態はそれだけに留まらなかった。

 同時刻:共和国海兵隊戦闘空母『シャプレーン』ブリッジ……
「何事か!?」
「オカナガン、KGの攻撃を受けました! どうやらコンガマトーが
右翼エンジンに激突した模様です!!」
 別のオペレーターが告げる。
「オカナガン、バランスを崩し当艦へ急接近!!」
「回避行動に移れ!!」
 操舵手が操縦桿を握る。だが、
「!!!」
 シャプレーンのブリッジ全体に衝撃が走った。
「敵の攻撃に被弾!!」
「馬鹿な…………KGの砲は全て封じてある筈だぞ!!」
 それは、ネスによってのみ確認されていた。
 KGのスーパーガトリング砲脇にある片側二門、系四門の砲の内、
右側にある一門の砲から硝煙が立ち上っている事が……
 砲の各部からは火花が散り、部品の一部が損傷しているのが観て
取れる。
 
824340 ◆ARwUPMzhD2 :03/01/11 23:50 ID:???
ホバーカーゴのディが苦々しくも言う。
「どうやら、破壊に『成功』してしまった様じゃのう……」
「つまり……あそこに刺さっていた数少ない『針』が今ので抜けて
しまった……そういう事ですか?」
 ディは、左様、と答えた。

 尾翼をやられたシャプレーンに、右翼をやられたオカナガンが接近
する。
「オカナガン、回避不能!!」
 十数秒後、シャプレーンの外壁を突き破り、オカナガンの艦首がその
内部に突入した。その衝撃で破損箇所に隣接していた弾薬庫の積荷が
誘爆、同じ衝撃でオカナガン艦首の主砲本体が暴発、シャプレーンの
胴体を貫くと共に自らの頭部も吹き飛ばし、オカナガン、シャプレーン
両艦はその時点で事実上轟沈した。
825名無し獣:03/01/13 11:19 ID:???
新作キター!
826名無し獣:03/01/13 15:55 ID:???
海兵隊引っ込め―
ブーブー  p (~_~) q
827名無し獣:03/01/14 20:41 ID:???
海兵隊自滅を祝して万歳
828340 ◆ARwUPMzhD2 :03/01/17 21:30 ID:???
すいません、パソが壊れてしまったので、あまり書き込めなく
なりました(鬱
829名無し獣:03/01/17 23:59 ID:???
>>828
気を落とさずにがんばってください。楽しみに待ってます。
830名無し獣:03/01/18 13:17 ID:???
>>828
ご冥福をお祈りします。
831名無し獣:03/01/20 22:29 ID:???
俺も楽しみにしてます!
まあじっくり直してくださいな。 俺のパソもリカバー中なんで
832山崎渉:03/01/22 05:22 ID:???
(^^;
833保守:03/01/23 13:33 ID:???
保守保守〜
山崎がくるからdat落ちしないねーー
でもそれって負荷かけるよね〜 サーバーに
834名無し募集中。。。:03/01/23 19:54 ID:???
835196:03/01/24 00:05 ID:???
>>834
サンキュ!
836340 ◆ARwUPMzhD2 :03/01/26 18:25 ID:???
今週中には、ネット喫茶かどこかから新作書き込もうかと。
少々お待ち下せえやし
837Zi連邦諜報部:03/02/01 18:10 ID:???
まってまーす
保守!!
838名無し獣:03/02/01 22:27 ID:???
待ちます。いつまでも・・・
839名無し獣:03/02/03 12:35 ID:???
340 ◆ARwUPMzhD2 氏に何か起こったらしい。
週が変わったのに書き込まれていない………。

冗談は置いといて期待してますのでゆっくり仕上げてください。
840340 ◆ARwUPMzhD2 :03/02/05 17:00 ID:???
すいません、中々外でネットやる時間がとれなくて……(鬱
近い内には必ず。
841名無し獣:03/02/07 22:53 ID:???
gambare!
842名無し獣:03/02/08 21:35 ID:???
340 ◆ARwUPMzhD2 氏が書けない間は皆でガンガって保守保守!
843名無し獣:03/02/09 15:20 ID:???
shinoharaHOS
844名無し獣:03/02/12 12:20 ID:???
遅ればせながら、340氏のパソにお悔やみ申し上げます。
続き楽しみにしてますんで、
体に無理をかけない範囲でがんがってくださいね。
845Zi連邦諜報部:03/02/13 20:39 ID:vTJlhF36

海兵隊によって攻撃手段を封じられたかに見えたキング=ゴジュラス、
しかし、海兵隊は自らの愚行によって、KGの封印をといてしまう・・・
爆発、炎上するホエールキング。
攻撃活動を再開した、キング=ゴジュラス。
背後からは、ゴジラが迫る!
息つく暇も無いサスペンス、バトル、そして、ドラマ。
340氏がおくる空前のストーリー
「ZOIDS -The Greatest Battle- Gazilla versus K-Gojulas」


846名無し獣:03/02/13 23:38 ID:???
イイ!
映画の宣伝みたい
847獣好き:03/02/14 08:54 ID:U9GTI8tC
ホントにカッコイイ。
848獣好き:03/02/14 13:32 ID:U9GTI8tC
340さん、いつまでも待ってますんで。あせらずに。
849名無し獣:03/02/14 16:22 ID:9k4kPXF/
シャブ警部、クビになる。北海道警、懲戒免職処分に
http://society.2ch.net/test/read.cgi/police/1026528104/l50
銃摘発は自作自演 稲葉元警部、公判で供述
上司「1丁上げろ」→ロッカーに隠し同僚発見
自宅の拳銃「報告済み」
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news02.asp?kiji=4412
「やらせ捜査、上司も承知」 稲葉元警部、被告人質問で供述 拳銃70丁摘発装う
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20030213&j=0022&k=200302134813
崩れた道警のシナリオ−稲葉被告供述 内部調査覆る 元上司事情聴取へ
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20030214&j=0022&k=200302145256
上司も承知の自作自演
http://www.htb.co.jp/news/index.html#pm02
やらせ捜査…稲葉元警部が暴露
http://news.hbc.co.jp/news0214775.html
拳銃摘発は自作自演
http://www.stv.ne.jp/news/search?idno=20030213191027
850Beat:03/02/14 19:29 ID:???
惑星Ziに落ちたのは平成ゴジラJrが成長したもの・・・
と言ってみる脳内妄想テストw
851獣好き:03/02/14 21:20 ID:U9GTI8tC
そう考えるのが一番適当ですね。
ゴジラVSデストロイアの最後で生き返った筈なのに、その次で早速新しいゴジラに変わってたしね。
852名無し獣:03/02/14 22:58 ID:???
>>851
>850が言いたかったのは禁ゴジュのことだと思われ。
853340 ◆ARwUPMzhD2 :03/02/14 23:54 ID:???
やがて、シャプレーンとオカナガンは、巨大な火の玉となってZiの
大地に墜ちた。
「馬鹿な………………」
 ネス艦長は、席にへたり込み、そう呟く事で精一杯だった。周囲から
指示を請う声が飛びかうが、艦長の耳には届いていなかった。
 彼の耳に最初に届いた声、それは一人の老科学者のものだった。
「これが偶然だと思うかね」
「……何……………!?」
 惚けた声で艦長が返す。
「たまたま攻撃を受けた二艦同士が、運悪く激突したと思うか、と聞いて
おるのだ」
「…………Dr、まさかこんな芸当を奴が狙ってやったとでも……」
「左様」
 ディは、彼の言葉を遮り断じた。
「ゴジュラス元来の攻撃本能を最高水準の電子技術で強化した奴の戦力に
、それしきの武力で立ち向かう愚を思い知ったか。そんなんで奴が倒せる
くらいなら、先の大戦での決戦兵器の名が号泣するぞい」
 そして、こう続けた。
「ところで、わしの話をこう悠長に聞いてられるのは何故だと思う?」
 艦長は、数秒の思案の後、一つの決定的な答えに行着いた。ディは、
それをモニタ越しに確認すると、
「解ったら、命ある内にとっとと去ねい。やはり奴さんは御主らでは物足りぬ
らしいからの」
 モニタの中の艦長は、うつむいたまま表情を見せない。と、思うも束の間、
彼はおもむろに顔を上げた。そして、マイクを手に取る。
「全軍、武器使用自由!! 弾薬が切れるまでKGに集中砲火!!」
「な……」
 ディは、その言葉に言葉を失った。しかし、二の句を告いだのは彼では
なかった。
854340 ◆ARwUPMzhD2 :03/02/15 00:15 ID:???
「この馬鹿野郎!! Drの説明が聞こえなかったのか!! それとも本格的に
とち狂いでもしたのか!?」
 ハーマンは、マイクを握り締め叫んだ。
「それが軍人の誇りだというのなら、あんたらは甚だしい思い違いをしている!! たかが見栄ごときで戦死する部下の事を思ったことが、あんたはあるのか!?」
 そして、一呼吸つき、
「…………言葉が過ぎた事は、後にいくらでもお詫びします…………ですから、せめて戦力を立て直すくらいはして頂きたい…………!!」
 続ける。
「……貴方にとっては名誉の戦死でも、戦死は戦死なんですよ……戦略的に観れば、戦力の損耗……ただそれだけの事に過ぎないのです……!」
 彼がそこまで言い終わる頃には、ブリッジ内は水を打ったかのように静まり
返っていた。
「…………」
 艦長もまた、神妙な面持ちでこれを拝聴する。だが、
「ハーマン大佐…………」
 彼は、ハーマンが最も聞きたくない類いの言葉を発した。
「君には武人の誇りというものがわからん」
855340 ◆ARwUPMzhD2 :03/02/15 00:18 ID:???
お待たせしました。今日、ようやくPCが治って来たので、
取急ぎ書き込みました。
また明日からは、以前のペースで書いて行こうかと。

そういうワケでして、また宜しくお願いします。
856名無し獣:03/02/15 00:22 ID:???
復活おめでとうございます!
作品のおもしろさも衰えてませんね。
こちらこそよろしくお願いします。
857獣好き:03/02/15 11:25 ID:4xqBDC+y
楽しみにしてるんで、がんばってください。期待度大!すっかりファンになりました。
858名無し獣:03/02/15 11:51 ID:???
sage進行でお願いします
859Zi連邦諜報部:03/02/15 11:53 ID:???
340さんご復帰、おめでとうございます!
860名無し獣:03/02/16 11:42 ID:???
復活キター―――――――!!!!!!!
さて、ここで一回。


 ま  た  海  兵  隊  か  !

おそまつでした。
861獣好き:03/02/16 13:23 ID:bx5EM3ZO
昨日、ロード・オブ・ザ・リングを見に行って、ファラミアってキャラが、海兵隊と
同じくらい、(いや、海兵隊の方が上か)余計な事をしていて、馬鹿みたいだった。
862名無し獣:03/02/16 14:47 ID:???
マターリsageで逝きましょうよ(゚∀゚)ノ
863862:03/02/16 14:50 ID:???
スマソ。↑のレスは>>861のことでつ。
864340 ◆ARwUPMzhD2 :03/02/16 19:45 ID:???

「艦長……」
 副官が問う。
「問うまでも無い。シールド展開、直ちに命令を実行に移せ」
「アイアイ、サー」
 そこをハーマンの抗議が追い掛ける。
「待って下さい、艦長!! あなた方のしている…………」
 だが、彼の言葉がそれ以上艦内に届く事は無かった。
「諸君!!」
 艦長は、大声を張り上げ、演説を始める。
「奴の損傷によって、一部機能が回復してしまったようだが、我々はまだ
無傷だ!! 我々は最後まで闘う!! それが、我々の務めなのだ!!」
 艦長の指令が飛ぶ。
「ゴジュラスキャノン、全機砲撃再開!!」
 谷を形作る岩山の途切れた先から、ゴジュラスキャノンの精密射撃が
再びKGに向けられた。
「第一波、砲撃開始! 着弾まで3……2……1……着弾、今!!」
 夜の谷間に、爆音と爆炎、そしてけたたましい金属音が響き渡る。
「奴が体勢を立て直す前に本艦シールド解除、誘導弾投下及び空対地ミサイル
発射後シールド展開!」
 ネスの高度からは、谷間の着弾と、先刻轟沈した二隻の炎が赤々と確認できた。
 共和国カラーのホエールキングを包むシールドが規則的なウェーブを描き消滅
していく。と、同時進行でホエールキングの腹部ハッチがゆっくりと展開される。
865340 ◆ARwUPMzhD2 :03/02/16 19:46 ID:???
 同じく、鼻面のミサイル発射口も開き、そこから一足先にミサイルが噴煙を上げ
発射された。単純な熱誘導ミサイルではない。スリープ状態にあるゾイドも狙える、電子制御式のスマートミサイルである。基本は空対地ではあるが、空対空や着地時
の地対空、あるいは地対地にも問題なく使用することを可能としている。
「ゴジュラスキャノン部隊、次弾装填開始。20秒で発射体勢が整います」
「誘導弾投下!」
 計四発のミサイルが夜空に尾を引き、数十発の誘導弾のフィンが落下地点をKG
に定める。
「喩え最終兵器といえども昔のままで出て来たのが運の尽きよ。確かに我が軍の
装備は大異変により壊滅的打撃を受けはしたが、技術そのものは当時とは比較に
ならぬほどの水準を有している!!」
 艦長は、続けて呟いた。
「シャプレーン、オカナガン……貴様らの犠牲は決して……」 
 だが、その時である。
「艦長!!」
 レーダー手が叫ぶ。
「ミサイルが全てKGより進路を変更!! 目標から逸れて行きます!!」
「ふん、悪足掻きを……」
 艦長が鼻で笑う。しかし、
「馬鹿な……」
「ん? どうした」
「ミサイルは全弾……本艦に向っている模様!!」
「いかん!! 直ちにシールドを張れ!!」
「駄目です!! 間に合…………」

 ネスの右舷に、四発のミサイルが全て命中したのは、まさにその瞬間だった。
866340 ◆ARwUPMzhD2 :03/02/16 23:10 ID:???

 彼は、ゾイドが用いるほぼあらゆる兵器を知っていた。それは、前大戦で
用いられた彼の同胞のデータを、ままに流用したものだった。そしてそれは、
同胞の体験をままに受け継ぐ事を直に意味していた。
 電子戦、砲撃戦、格闘戦。巨体ゆえの機動力の限度こそあれ、国家を上げ
製作された同胞は、それまで国が貯えて来た全データを元に建造され、揺るがぬ
勝利を半ば約束されつつも、天変地異の前に志し半ばにして倒れた。
「リーゼ錠ちゃんの言う通りかも知れん。奴は軍に対して、貴様ら、まだこんな
くだらぬ事をやっているのか! そう叫んでいるのかもな……」
「私は…………それを彼に理解して欲しかったのですが……」
 ハーマンは、無念を込めた眼差しでノイズのみとなったモニタを見つめた。
「確か、付近を哨戒機が飛んでいた筈だ。連絡は取れるか」
 彼は、その思いを吹っ切るかのように告げる。
「やってみます。こちらGF移動指令室。クイーンコンドル、現状を報告せよ」
 オコーネルが呼び掛けた。直ぐさま応答がある。
「こちらクイーンコンドル。ネスは火災発生するも、なお飛行中。映像を送る」
867340 ◆ARwUPMzhD2 :03/02/16 23:11 ID:???

 哨戒用にカスタマイズされたレイノスのカメラが、炎上し、船体を傾けながら
も飛行するネスの姿を捉える。
 無論、ネスのブリッジも只で済もうはずもなかった。
「……被害を報告せよ……」
 頭部から流血しつつも、艦長は煙が漂う中、言った。
「マグネッサーを損傷、高度維持不能……胴体部、及び艦首ウエポンベイ損傷……
更には…………」
「もういい……」
 彼は、ひじ掛けにもたれると告げた。
「艦を自動操縦に切り替えられるか」
「可能です…………しかし、まさか……」
「退鑑命令を生存する全クルーに告げる。艦の進路を奴に向けろ。今直ぐにだ」
 操舵手は復唱すると、ただちに命令を実行に移した。
「……奴め、電子兵器の整備まで整えていたとは……だが、我々はまだ負けた
わけではない……観ておれ……」
 だが、艦長の言葉はそれ以上続けられる事は無かった。傾き、KGの方向に
曝されたブリッジに、オカナガンを操舵不能にした機関砲が火を吹いた為である。

 それでも、入力が間に合った自動操縦の行路は、ネスに大きく弧を描かせ
その巨体をKGの元へと向わせていた。
868340 ◆ARwUPMzhD2 :03/02/16 23:13 ID:???
 晴れやらぬ土煙を押し退け現れたKGは、迫り来る巨艦に両腕を広げ絶叫した。

「ネス、応答ありません! 明らかにKGへの衝突コースをとっています!!」
 
 最早、ディにもハーマンにも言葉はなく、これを見送る他は無かった。

 その間にも、ネスは着実にKGへと近付く。
 そして、衝突………………
  
 するかに見えたその時、KGは巨体を前に屈ませた。
 KGの頭上を、ネスが通り過ぎる。だが、彼もそれだけで済ます気は無かった
ようだった。彼は、通り過ぎるネスにおもむろにその巨大な爪を突き立てた。
 低い天井を触るかのように伸ばされた巨腕は、ネスの脇腹を濡れたボール紙でも
引き裂くかのようにむしり取る。
 半身を失ったネスは、そのままKGの遥か背後へと、無数の部品をまき散らし
つつ、墜落していった。

 無惨に潰れた金属塊を手に、KGは残る獲物に両目を光らせた。
 
869名無し獣:03/02/17 21:28 ID:???
キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
海兵隊、退場。
870名無し獣:03/02/18 12:11 ID:???
(゚∀゚)イィ!!
海兵隊壊滅か!?
871名無し獣:03/02/19 12:27 ID:???
しかし、長寿なスレだな
872名無し獣:03/02/21 07:05 ID:???
玉砕するより、撤退するほうが勇気がいるのに・・・
873340 ◆ARwUPMzhD2 :03/02/21 22:40 ID:???
 そこから先は、戦闘、というよりも一方的な『狩り』と言った方が正しかった。
あるいは、『獲物』の攻撃がなかったなら、KGも彼等を襲わなかったのかも
知れない。
 谷間を、その巨体でもって駆け抜けるKGにゴジュラスキャノンの砲が轟く。
だが、KGは火花と爆発を全身に受けながらも、地響きを立て海兵隊の残存性力
に迫った。
 流れ弾によって、谷間は立ち所に砂煙りで満ちあふれる。しかし、絶壁に終わる
岩山の巨大な谷口から、砂煙りを突き破り、KGは現れた。
 まず、最初の犠牲となったゴジュラスは、巨大な張り手で飛ばされた。一瞬に
してシステムフリーズ……というより、電子機器が衝撃で全て破壊された状態
だった。無論、背にした砲もその時点で破壊されている。
 次の犠牲者は、首根っこを掴まれ、放り投げられた。砲弾のような勢いで、
三機のゴジュラスがその犠牲となる。さながらボーリングの球とピンの如く。
 僅か20秒少々の間に、海兵隊ゴジュラス部隊はその戦力の1/3の失った。
「密集を解いて散るんだ!! このままでは………………」
 言う間に、三機が加重力テイルにて一薙ぎにされる。ゴジュラスの運動能力では
もはや彼から逃れる術は皆無に等しかった。


 それから、全ゴジュラスが再起不能になるのに、大した時間はかからなかった。


      ここに、共和国海兵隊は事実上壊滅した。
874340 ◆ARwUPMzhD2 :03/02/21 22:41 ID:???
………………」
 ハーマンは、消えたモニタの前でうなだれるばかりだった。
 無理もない、いくら身から出た錆とは云え、かりにも友軍である。
「…………バンとレイヴンはどうした……」
 彼はおもむろに顔をあげると、オコーネルに訪ねる。
「は、ええと……」
「ええい、まどろっこしいわね! お貸し!!」
 操縦席のムンベイが、オコーネルのコンソールを乗っ取る。
「えー、バン、聞こえる?」
 返事は直ぐさま有った。
「ああ。今全力でそっちに向ってる所だ」
 ハーマンが言う。
「すまんな、急かせて……ゴジラならばこちらの方が近いんだが、
生憎我々の装備では奴に対する作戦に向いて無いらしくてな」
「聞いてるぜ。シュバルツが作戦にあたってるんだって?」
「そうだ。しかし、それとて実質的には時間稼ぎにしかならんだろう。
彼を低く見るつもりは毛頭無いが、今回ばかりは相手が悪すぎる」
 そこで一呼吸置き、続ける。
「我々GFの任務は、両者いずれからも適度な距離を取り、作戦を
統括、状況に応じて遊撃に向う事にある」
 バンが言う。
「そういえば、ハーマン……」
875340 ◆ARwUPMzhD2 :03/02/21 22:41 ID:???
「何だ?」
「ちょいと耳に入って来たんだが、ウルトラを修理してるんだって?
間に合うのか?」
「流石だな、バン。みんなエースには口が軽いようだ…………」
 笑みを浮かべ、ハーマンが言う。そして、やや険しい表情で、
「いかにも、だ。だが、出撃させるわけじゃない。今回はゴジラの
囮だ」
「マジかよ!? だって脚一本破損してるんだぜ? あいつから
逃げ切るのは無理なんじゃ……」
「まあ、細かい話は後だ。それよりも、途中で合流して貰いたい
者が何名か居る」
 誰だ?、と聞かれたハーマンは自信在りげに答えた。
「帝国、共和国から選りすぐられた、傭兵軍団だ」
876名無し獣:03/02/22 00:09 ID:???
ヨウヘイだーーーー!!
877名無し獣:03/02/23 20:55 ID:???
ビット&バラッド、キターーーーーー?
878340 ◆ARwUPMzhD2 :03/02/27 20:20 ID:???
今晩あたり、書けるかも。
879名無し獣:03/03/01 16:21 ID:???
はやくはやく
880340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/02 01:54 ID:???
すいません、明日の夜あたりには何とか……
881ギコ猫ソフト:03/03/02 13:07 ID:???
今後の展開で、デスステも出てきそう?
882340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/03 08:03 ID:???
このまま行けば、およそ五時間で両者あいまみえる筈だ。ハーマン達の
ホバーカーゴも、そろそろゴジラを直線距離上では追い抜いている頃だな」
 レイヴンに、バンが返す。
「ああ。だがカーゴとゴジラは尾根を幾つか隔てているから、直接の目視は
出来ないだろう。上手く行けば、ちょうど共和国から数キロの地点で、KGと
ゴジラが接触する。今、シュバルツたちがやってるのは、そのための時間調整
みたいなもんだ」
「ここからだと、そう遠くもないし手伝ってやりたい所だが……残念ながら
俺のフューラーもお前のイクスも、穴掘りには向いて無い。エクスブレイカー
やイクスのブレードが万全だったら、使い様によっては何とかなったろうが、
今は、とにかくこのザマだからな」
 現在、GFはゴジラと同じく西側から、一方のバンらはKG側の東から
それぞれ両者の等距離となる地点を目指して、走っていた。イクスとフューラー
は岩山も険しい山岳地帯を、ホバーカーゴはレアメタル鉱山を抜けて平原を、
それぞれ互いを目指して進んでいた。
 GFが所有するホバーカーゴ、トロス7型は、グスタフサイズまでのゾイドも
搭載可能で、グスタフ同様トレーラーの牽引も可能な優れものである。だが、
やはりホエールキング級の大型輸送ゾイドと比べれば、ペイロード、すなわち
積載量の少なさは否めない。だが、常にマグネッサーを作動させ、いわば強引に
巨体を浮かせ続けねばならない大型飛行ゾイドに比べ、地面と機体との間の
反発力を応用したその浮上原理はコアに対する負担が極めて少ない、という
利点もあった。
883340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/03 08:04 ID:???
……が、この非常時に燃費の事に気を置くほどGFはしみったれでは
無かった。
「……すると何か? 奴らは作戦にホエールキングを導入しない何がしかの
理由でもあると?」
 レイヴンに、GFからの指示に感じていた釈然としないものの真相が
不意に飛び込む。
「ああ。海兵隊設立の時に何隻かもってかれた、ってのもあるけどな。小耳に
挟んだ話じゃ、残ったホエールキングを何かに使うらしい。別に極秘って事でも
ないんだろうが、ゴジラもKGも、そして海兵隊も予想外の事ばかりしてくれる
かなら。言いそびれ、聞きそびれってとこだろう」
「なるほどな……」
「ま、いずれにせよ現時点で話が来ないって事は、今は俺達には
あまり関係の無い事なんだろうよ」
 共和国の戦力は、先の戦いで壊滅的といっていい打撃を被っている……こう
言っては何だが、ホエールキングに今の共和国は役不足というものだろう。
 だが、だとすると何に使うというんだ? ホエールキングは巨体の割にコアが
小さく、内部機構のほとんどはマグネッサーシステムで占められている……
 つまり、ゴジラの囮にするには、図体の割りには向いているとは言い難い。
 せめて、ウルトラ級の出力でもあれば話は別なんだが…………
「……ウルトラだと……?」
 レイヴンの頭に、一つの仮説が浮かび上がる。
「ん? 何か言ったか?」
「……いや、何でもない」
884340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/03 08:04 ID:???
 バンの言葉を受け流すと、レイヴンはまた少し思案する。
 ……いや、あのハーマンという男、対デススティンガーの際には、かなり
大胆かつ柔軟な行動を取っていたと聞く…………
 だが、レイヴンはそこで考えを止めた。バンに言うにしても、レイヴンは
会話に盛り上がる類いの男では無く、元来上の作戦にはあまり興味が無かった
からだ。ここまで考える事など、そもそも滅多にあるものでもない。
 しかし、真の理由は別にあった。
 彼の脳裏に、一人の少女が思い浮かぶ。
「とにかく、先を急ぐぞ!!」
 レイヴンは、言うとフューラーの速度を上げた。
 しかし、
「おい、ちょっと待て」
「何だ、置いてかれたいのか?」
「いや、機影だ……今、イクスのレーダーに確かに映ったんだ」
「こっちは何も感知していないが………………?」
 直後の事である。
 先を行くフューラーの足元が、突如炸裂した。彼は咄嗟にフューラーを反転
させ、止まる。
「ちッ! 光学迷彩かッ! この期に及んでどこのどいつだ!!」

 その一方で、光学迷彩の持ち主のコクピットでは、一人の若者がほくそ笑む。
「さて……お手並み拝見と行こうか。歴戦の勇者さんとやら」
885名無し獣:03/03/04 19:27 ID:???
久々に来たらバンがいたー。
886340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/08 10:08 ID:???
二人は、フューラーとイクスを月夜の荒野に停める。
 周囲には、いくつかの岩山を除けば、ほぼ完全に平野となっている。
「夜に光学迷彩……確かに、ちょいとばかし厄介だが、打つべき手さえ
打てば、どうってこたぁないな。フィーネ、頼む」
「わかったわ」
 バンは、イクスのセンサーを総動員する。データとして入力済みの
各ゾイドの駆動音、熱源センサー、暗視映像にイメージ強調……
「レイヴン、少なくとも奴はヘルキャットじゃぁなさそうだ」
「ああ……今の攻撃力からすると、フューラーやイクス前後のサイズだな」
 しかし、ライガーやケーニッヒウルフのサイズでは、この気温では放射熱を
誤魔化しきれるものではない。すなわち、敵は中形以下のゾイドを駆っている
可能性が高い。と、すればコマンドウルフサイズ程か。いくら光学迷彩を
使っても、鈍重なゾイドに搭載したり、視覚以外のセンサーで勘付かれる
ようであれば、それは宝の持ち腐れというものだろう……
 と、するなら可能性は二つ。
「光学迷彩搭載のライトニングサイクスか…………あるいは、」
「シャドーフォックス」
 バンが言う。しかし、直後、
「……!! 来るぞ!!」
 それは、凄まじい速度だった。具体的に確認する暇こそなかったが、
少なくとも並のゾイドに出せる速さではない。
 敵は、一気に距離を縮めた。そしてフューラーに飛びかかる。
 それは、ライトニングサイクスだった。言えてる事は、アーバインのもの
ではない、という事だ。
 衝撃で、フューラーは横倒しになりかけるが、咄嗟に足を踏ん張り堪える。
887340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/08 10:09 ID:???
「貴様!! どういうつもりだ!!」
 フューラーのよく動く首が、脇腹から飛びかかったサイクスに噛み付こうと
するも、サイクスは素早く離脱、背の砲を連射する。
 だが、レイヴンは既にそれを予見し、素早く交わした。同時に、尾で
土をすくい、サイクスに散らす。
「!」
 次の瞬間には、フューラーのむき出しの頭が、サイクスの喉笛をくわえる
格好となっていた。
 レイヴンが、パイロットに通信を送る。
「その辺でやめておけ。それともまだ痛い目に会いたいか?」
「この密着状態でも、サイクスの砲はあんたを狙える……それが判らん
わけじゃあるまい」
「面白い。だがサイクスの砲ごときでは、フューラーのインナーフレームを
一撃で貫通する事は出来ん。逆に反動で動いたフューラーの牙が、サイクスの
首をずたずたにすると思うがな」
「そうだ、そのくらいにしておけ」
 言ったのは、バンではなかった。
 三体の目前に、光学迷彩をゆっくりと解くゾイドが現れた。
「両方だったとはな……だが、なぜ加勢しない?」
 バンが、シャドーフォックスに問う。
「俺は、そいつに言われて最初のフェイントを請け負っただけだ。あとは
手出し無用と言うんでな」
「自信家だな。おい、こいつは放しても大丈夫なのか?」
 フォックスのパイロットは答える。
「灸をすえられもいいとは思うが、俺達はそちらの上の方に前金で雇われ
ている。つまらん事でゾイドを傷つけたくない」
 レイヴンが、サイクスに向って言う。
「……だとさ。どうする?」
「……ふ、判ったよ。とりあえず。あんたらを認めよう」
888340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/08 10:10 ID:???
フューラーの牙が、ゆっくりと放される。
「ふう、それにしても、なかなかいい闘いっぷりだ。こいつが終わったら
バトルで手合わせしたいもんだな」
「考えておこう。そういえば、名をまだ聞いてなかったが?」
 フォックスのパイロットが、初めて画像にて顔を見せた。
「俺は、バラット・ハンター。そっちがジャック・シスコだ」
「ま、よろしくな」 
 ジャックも画像で顔を見せた。
「聞いた名だな。とりあえず、今みたいな真似は作戦中は願い下げだ」
 冗談めかして言葉を区切り、彼は続ける。
「ところで、傭兵ってのはおまえらだけなのか?」
「いや、俺達は先発隊だ。ゾイドの脚が速いからというんでな」
「そういうこった。取りあえず、その機体じゃ錚々にメンテナンスが
必要だろう。急ごうぜ」

 こうして、傭兵二名と合流したバンらは、月明かりの元、一路GFの
ホバーカーゴを目指した。

889名無し獣:03/03/08 23:32 ID:???
バラッド&シスコキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
890名無し獣:03/03/08 23:51 ID:???
くだらん質問だが…、ジャックって誰だっけ?
/0あんまり見てないからよくわからん
891名無し獣:03/03/09 12:33 ID:???
新作age
892あぼーん:あぼーん
あぼーん
893名無し獣:03/03/11 02:09 ID:???
>>102
なるほど。確かにこの二つのパラの合計は10ですな

とりあえず今は中立の町を攻撃して占領し、そこに戦力を集めて
戦うようにしてるんですが、なんというか敵大杉です。
射程長い武器使ってるとすぐメーデーメーデーになっちゃいますし
油断すると何時の間にかGHQが敵に攻撃されてたりします

それと索敵は使わなくてもいいんですか?
なんか索敵使ってると一人だけ師団から分離して駐留ができなくなるし
別に索敵使わなくても勝手に敵ハケーンしてくれるみたいなので

あとabiliという項目ですが、これは職業みたいなもんを表すんですか?
Knigはナイト、Fighが戦士、Gunはガンナー?ってとこでしょうか
地雷作るときにステルサがいませんとか言われますが
ステルサはこの事なんですかな。

さっき画面がバグってしまいました。
もはや続行不能になったのでリセット・・・
894名無し獣:03/03/11 18:33 ID:???
サイクス乗りの賞金稼ぎ。不遜な態度が素敵。
ハリーに雇われてチームブリッツと対戦した時、
ハリーたちをカノントータスに乗せて
「足を止めて、何も考えず撃ちまくれ」と指示した。
…要するに、自分だけの力でブリッツを倒すつもりだったんだね。
895山崎渉:03/03/13 14:17 ID:???
(^^)
896名無し獣:03/03/13 18:20 ID:???
この調子だと全キャラ登場しそうですな…

えらく下がってるのでアゲます。
897340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/14 22:06 ID:???
土曜の夜あたり、続きを書きます。
898名無し獣:03/03/15 17:57 ID:???
ほしゅ
899340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/15 23:51 ID:???

 時を同じくして、ホバーカーゴでは、またもや厄介な指令が
ハーマンを襲っていた。確かに、指令の内容は信頼に値するデータに
基づき、かつ効率的ではあった。しかし、ハーマンの首を縦に振らせ
あぐねていたのは、その人選だった。
 現在のような流動性の高い事態においては、重要な作戦であっても
大統領の耳を通さないのが普通ではあるが、先の海兵隊の件もあり、
今回ばかりは、さすがのハーマンも親の威光を若干ではあるが仰ぎ
たい気持ちになってきていた。
 何故、こうも次から次へと、うちの軍は頭痛の種ばかり送りつけて
くるのだ!? ハーマンは、その愚痴を喉元で押さえ付けていた。
 やがて彼は、モニターの向こうの軍人に言った。幸いにして階級は
向こうの方が少々下である。。
 ツバキ少佐、と彼は切り出す。
「確かに、そちらのデータは信憑するに充分たるものだろうし、作戦
の有効性は私も同意する。だが彼女は民間人な上に負傷すらしている」
 モニタのツバキは返す。
「先の戦いでは、彼女はゾイドを駆り、我軍は言うに及ばず帝国にすら
甚大な被害をもたらした。これは列記としたゲリラ行為であり、ヒルツ
に協力したテロリズムでもあります。本来なら、と付け加えるまでも無く、
実質的に彼女は我軍の捕虜であり、また軍事裁判においてもすべからく
重罪が科せられましょう。我々は、そこを一考しようというのです」
900340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/15 23:52 ID:???
「司法取引か」
「左様」
「だが、繰り返すが彼女は負傷している。予定されている作戦は、
ライトニングサイクスの後部座席を打ち出すというものだ。そうして
工作員をKGのメンテナンスハッチに取り付かせ、内部へ送り込む……
今の彼女にやらせて、もし失敗しでもすれば全てが水の泡になるんだぞ」
「されど、大佐はむげに却下されないでおられる……それが全てを語って
いるのではありますまいか……」
 ツバキは、真剣な面持ちで言う。
「それでは、軍事的な建前を抜きに申し上げましょう。自分を含める我々
作戦指令部は、本案を危険承知で実行する価値あるものだと確信しており
ます。なにせ彼女は、古代ゾイド人の中において、最も特殊な能力を持つ、
通称『神族』なのですからな」
901名無し獣:03/03/16 04:50 ID:???
続き来た〜っと。
902340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/16 09:51 ID:???

 彼は続ける。
「大佐……よく御考え頂きたい。彼女一人の活躍で、上手く行けば何十万
という国民が被害を免れるのですぞ」
「少佐、君の愛国心は判る。それは私も負けてはいないつもりだ。だが……」
「聞いたよ……全部」
 ハーマン以下一同が、通路の方向を向く。
「リーゼ……ちょっとあんた、寝て無きゃダメでしょ!」
 ムンベイが駆け寄る。
「すまない、少し彼女を頼む……」
 ハーマンはムンベイに言う。そして再びモニタを向き、
「作戦用に改造されたサイクスは一機しかない。射出用のシートも同様だ。
確かに彼女の能力は私も認めるが、それ以前にリーゼは怪我人だ。
失敗のリスクを考えるまでもなく、これは明らかにトーマ中尉が適任と
私は考える。以上だ」
 ハーマンは、言うとモニタを落とした。
「リーゼ、」
 彼は言う。
「冷たい言い方をするようだが、許してくれ……世の中には、努力と根性
だけでは如何ともし難い事態がままある。事態がひっ迫しているとなれば
なおさらだ……君のその意志と勇気は買うが、司令官として無謀な決定は
出来ない」
 彼は、しばしリーゼと眼をあわせると、
903340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/16 09:52 ID:???
「解って欲しい……」
 そう何かを押し殺すように告げ、眼を伏せた。そして
「ムンベイ、済まないが彼女を部屋まで送ってやってくれ」
 リーゼは、ムンベイに肩を支えられながらも、ハーマンを睨み、
彼の名を呼んだ後、付け加えた。
「…………恨むよ」
 彼の表情に陰が落ちるも、言葉では返さなかった。リーゼがムンベイと
共にブリッジから出、ようやくハーマンは口を開く。
「オコーネル、アーバインとトーマに繋いでくれ」
 やがて、ドックの二人とブリッジがモニタで繋がる。
「二人とも、いつでも出られるんだな」
「ああ、ここの設備のお陰でな。何だ、もう出発か?」
「それはまだだが、直ちにコクピットでの待機に移ってくれ。
……いや、待機、というよりは占拠するつもりで、だ」
「穏やかじゃねえな……」
「リーゼがその機体を奪取する可能性が出て来た。二人でコクピットに
立てこもり、俺の許可が無い限り開けるな。いいな」
「なるほど、そういう事か……OK」
「それじゃあ頼んだぞ」
 やりとりが終わると同時に、オコーネルが告げた。
「大佐、『ライトニング』より通信です。じき、こちらと合流する、と」
「揃って来たようだな…………防衛ラインの帝国軍と連絡がとれるか。
向こうの状況も確認しておきたい」
 ハーマンは、告げると、独りつぶやく。
「シュバルツ……あまり無茶はしてくれるなよ…………」
904名無し獣:03/03/20 21:45 ID:???
新作きた〜
北北北 東東東 西西西 南南南 發發
ツモ〜
905340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/21 01:35 ID:???
続きは、土曜あたり書きます。
それにしても、こんなに長引くとは……
906340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/22 22:24 ID:???
一方、ここはサイクスのコクピットである。
「に、しても……こいつぁどうだ」
 アーバインは、ディスプレイに映ったそのリストを見ると呆れ笑いを浮かべた。
「ライトニングか。と、いう事はジャックの他にもタスカー姉妹が来るって事か」
「じかに同席した事はないが、俺も名前くらいは聞き及んでいる。何でも
高速戦闘のエキスパートだとか」
 トーマの言葉に、アーバインは返す。
「ああ、奴らはすげえぞ。ジャックだけなら互角に渡り合える自信はあるんだが、
それクラスのが二人も増えちまうとな……幸い、戦場じゃ手合わせした事はないが
バトルでやりあった限りじゃ、そんな感じだった」
「サイクスに最初に乗った男の名が泣くぞ」
「後生、恐るべし……ってな。だが俺だって負けたわけじゃあない。そのうち……」
 アーバインは、そこで言葉を詰まらせた。
「そのうち、どうした?」
 アーバインは、応えない。
 トーマは、溜息まじりに彼の肩を背後から叩こうとした。だが、
「……虫……?」

907340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/22 22:24 ID:???
「こちらクリス・タスカー並びにケリ−・タスカー。GFのホバーカーゴに
収納を乞う」
「了解した。先頭のカーゴに収納する」
「それにしても、ジャックより早くついちゃったわね、ケリー」
「用事があるって言ってたから、それに手間取ってるんじゃないの?」
 それぞれのサイクスに乗った姉妹がそういったやり取りをかわす中、指定の
カーゴのハッチがゆっくりと開き始めた。だが、二人はそこに意外なものを見る。
「あら、先に着いてたの?」
「…………ちょっと、違うじゃない。あれジャックのじゃないよ。ごめんなさい、
仲間もサイクスに乗ってるから…………」
 ケリーは、カーゴ上のサイクスに通信を入れた。だが、サイクスに反応はない。
 通信の周波数でも違うのか……彼女がそう思った時、艦上のサイクスは突如
カーゴから飛び下り、二人としばらく並走した後、猛スピードで走り去って行った。「何? 無愛想なやつね」
「急ぎだったのかもね……」
 直後、彼女等が収容される予定だったホバーカーゴから、緊急の連絡が入った。
「二人とも、今のサイクスを追ってくれ!!」 
908名無し獣:03/03/23 11:06 ID:???
さらに緊迫!!
909名無し獣:03/03/23 13:32 ID:???
ベガキターーーーーー!?
910名無し獣:03/03/23 15:56 ID:???
サイクス乗りと言ったら、バレットかアインか?
911名無し獣:03/03/23 15:57 ID:???
てかアーバイン操られ中?(w
912340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/30 00:56 ID:???
一方、こちらはシュバルツ率いる帝国軍工作部隊である。
 全身土砂にまみれたグランチャーが、地に潜る直前同様、横一列に並んでいる。
「トンネル最深部天然ガス層、爆薬の設置状況はどうか」
 有線にて繋がった、地下作業用のマッカーチス、通称『ドウクツエビ』が応答
する。
「こちらドウクツエビ。七割がた完了した。これだけでも酸素ボンベさえ開ければ
トンネル全てを落盤させるに充分だな……」
「そうなれば、ゴジラは自分の身長よりも深い穴蔵へまっ逆さま、ってわけだ」
「そこへ、何万tという土砂が襲い掛かるわけか。しかも、最深部の二次爆発は
圧力の関係でかなりのものになるハズだ。下手すりゃ、ここでゴジラは御陀仏
かもな」
 やり取りをしていた兵が、互いに笑いあう。だが、
「……ん……?」
「どうした」
「地震計の反応が大きくなった。奴さん、じきここへ辿り着くらしいぞ。ドウクツ
エビ、作業を中段して撤退しろ」
「了解。ゴジラと心中なんてまっぴらだぜ」
 直後、地鳴りが地下のドウクツエビを襲う。
「おい、こりゃどういうこった!? ゴジラの奴、ワープでもしたのか?」
 
913340 ◆ARwUPMzhD2 :03/03/30 00:57 ID:???
突如として顕著になった揺れに、ドウクツエビのボディが揺さぶられた。
「地盤の関係だ。恐らく奴の足元が、岩盤か何かの頑丈な地層から、火山灰を
主体とするここいらの地層に切り替わったんだ。距離的には時間があるが、
その揺れだと本当に生き埋めになるぞ。急いで帰ってこい!」
「言われなくても!!」
 彼は、狭い坑内でドウクツエビを反転させた。

「ふう……」
 副座式ライトニングサイクスの後部座席にて、息を漏らす少女がいた。
 彼女は、サイクスを操縦する男の後頭部に語りかける。
「……ねえ、」
 彼女は、続けた。
「…………本当は大丈夫なんだろ?」 
914名無し獣:03/03/31 00:12 ID:???
虫マスターリーゼたんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
915名無し獣:03/04/01 12:09 ID:???
だぅ
916名無し獣:03/04/06 10:32 ID:???
                 空
          き
        わ     本  条
    ス     さ
花      た     日  承
    タ     ま
京      し      中  太
    ン     を
院      の     に  郎
    ド     殺

    で     す    / ̄`'〜ヽ
明              )/ノ^^ハミ
    !         ζ(゚∀゚ ル
               , -|~ll ̄ |- 、
               〉    イ 〉
917あぼーん:あぼーん
あぼーん
918獣神サンダーライジャー:03/04/06 15:55 ID:1vxkRhml
攻殻機動隊vsゾイド24部隊

メカゴジラvsゴジュラスMK−U(既出?)&マッドサンダー

仮面ライダークウガvsダブルソーダ

バルキリーvsストームソーダー&サラマンダー

ノーチラス号vs帝国海軍

ガンヘッドvs小型ゾイド全種類

ゼネバス皇帝&ジェダイ騎士団vs銀河帝国皇帝

タイガーマスクvsサーベルタイガー

以上脳内妄想おわり。小説の方続きどうぞ。
919340 ◆ARwUPMzhD2 :03/04/06 17:08 ID:???
918>>
2番目のは、そのうちやろうかと。
とりあえず、今晩あたりまた書きます。
920340 ◆ARwUPMzhD2 :03/04/12 00:27 ID:???
「ダメだよ、そんなふりしたって」
 サイクスの副座にて、その問いかけにアーバインは
答えた。
「……………………ったく……何故バレるかね?」
「ボクの思い通りにならないからさ。本当なら、ボクが
思っただけで君はそのとおりに動かないとおかしいんだ」
「なるほどな、リモコン操作の出来ないTVみてえな
もんか…………ったく、そりゃ怪しいよなぁ」
 アーバインは、舌打ちし、言う。
「どうする? このまま引き返す気かい?」
「さて、どうしようか…………正直言うとな、トーマは
確かに機械の扱いにゃ長けてる。だが、体一つで敵陣に
乗り込むには、ちょいとな」
921340 ◆ARwUPMzhD2 :03/04/12 00:27 ID:???
 続ける。
「ハーマンが言うには、おまえを送り込むのは博打だって
けどな、むしろトーマを行かせる時点でもう賭けみてえな
もんだ。と、いうより誰が行こうが、この作戦そのものが
賭けなんだがな」
 続ける。
「で、俺が行かせるとしたら誰を選ぶか、だが……まあ
ズバリおまえだ。あえて推さなかった理由は、ハーマン
が言ってくれてたがな」
 リーゼは、くす、と笑い、
「なかなか判ってるじゃないか」
 と語る。それにアーバインは続けた。
「バンから聞いたぜ。ジャンプして空中一回転とか出来る
んだってな」
「まァ……むかし色々あってね……」
 アーバインは、それに言葉を詰まらす。
「え……と、だ。ところで怪我の方は大丈夫なのか?
ちょっとでも具合が悪そうなら、このまま引き返すぜ」
「大丈夫……このまま行ってくれ」
「……ま、そういうんなら止めねえけどな。ところで
タスカー姉妹が追って来てるらしい。ちょいととばすが
その間は話し掛けるんじゃねえぞ!!」 
922名無し獣:03/04/12 10:47 ID:???
アーバインカッコイイ
923名無し獣:03/04/13 00:07 ID:???
アーバインはゾイドの気持ちを察してやれるので良い。
ジャック、ケリー、クリスと比べると、技術力は劣りそうだけど、
よりサイクスの力を引きだせる気がする。
924340 ◆ARwUPMzhD2 :03/04/13 03:22 ID:???
惑星Ziの衛星軌道上にて、それは着実に準備を
進めていた。
正式名称、ディメンション・タイド。
搭載兵器、超重力砲。
ベースゾイド、デスキャット。
前世代に失われたゾイド、デスキャットをベース
とした、『衛星軌道ゾイド』である。
 とはいうものの、デスキャットのパーツは
上半身が申し訳程度に据え付けられているに
過ぎない。下半身は巨大な軌道上を移動するための
ブースターや、超重力砲のエネルギー源となる
サブコアが修められた巨大なユニットとなり、
背にはレドームと長大な強化型超重力砲が装備
されている。
 また、右前脚には接近戦に備えてのレーザー
砲、左前脚はEシールドの発生装置が装備されて
おり、そこだけを見れば、鎗を構えた騎士にも
見える。だが、その全体像は、さながら巨大な
構造物に、デスキャットの形をしたガーゴイル像が
あしらわれている、といった風情だった。
DTのデスキャットの眼は、遥か眼下のゴジラと
そしてKG、何れを狙うか、今正に品定めを
している状態だった。
 デスキャットの戦闘本能は、目覚め、標的を
定めたその瞬間から、エネルギーの充填完了を
一日千秋の思いで待ち構えていたのである。
925名無し獣:03/04/13 19:15 ID:???
デスキャットキターー!
926名無し獣:03/04/14 21:37 ID:???
>>918
帝国海軍じゃないけど…ノーチラスvsゾイドはエヴァ板の某スレでやりたいなぁ、
と、思っております。
927山崎渉:03/04/17 10:34 ID:???
(^^)
928名無し獣:03/04/18 20:45 ID:C3FznwlV
急速浮上age
929340 ◆ARwUPMzhD2 :03/04/18 22:24 ID:???
「あ、そういえばなんで催眠が効かなかったんだい?」
「こいつに、ちょいと仕掛けがな」
 アーバインは、左目につけたスコープを人さし指で
叩く。
「ハーマンとのやりとりで、お前が何かやらかすんじゃ
なかろうかと、予め『おはようモード』にしといたのさ。
眠気を感知すると、連続して画面がフラッシュする。
まあ、催眠光線の逆みてえなもんだ」
「へえ、そいつはす……」
 リーゼが言いかけた時、サイクスは不意に加速を
始めた。
「お喋りはここまでだ!! 急用だとよ!!」
 リーゼがかつて駆っていたジェノザウラーや
ダブルソーダと違い、サイクスはホバーやマグネッサー
で疾走っているわけではない。四つ足で地を蹴り、
ギャロップしているのだ。
930340 ◆ARwUPMzhD2 :03/04/18 22:25 ID:???
無論、戦闘中にパイロットが人事不省に陥っても
困るので、それなりの安定性はコクピットに与えら
れては居る。しかし、それとて時速数百Kmで右へ
左へ、加速し減速しを急激に繰り返していると、
どうしても限界がやってくる。
 だが、ライガーやコマンドウルフ、そしてこの
ライトニングサイクスといった中〜大型の高速
ゾイド同士の闘いは、その限界突破なくして
成立し得ないのもまた事実だった。
そこで求められるのが、ゾイド乗りの適性であり
ライガーやコマンドウルフの優れた乗り手が
英雄視される所以は、戦歴のみならず、それ以前に
この適性を身に付けている所が極めて大きいと言え
よう。
「あとな……ああっと、お前は返事しなくていいぞ。
舌噛まれても困るからな……そりゃそうと、あの青い
オーガノイドいただろ、あれは呼んでくれるなよ」
 アーバインは続けた。
「バンだって今はジークになるだけ頼らないように
してんだ。それに、俺の大事な相棒に、あんな妙な
もんくっつけられて調子でも狂ったら事だからな。
おっと!! 畜生、あの姐ちゃんがた、もう追い
付いてきやがった!!」
931名無し獣:03/04/19 00:12 ID:???
すみません、ブラウザってどういう意味ですか?
932名無し獣:03/04/19 15:53 ID:???
なるほど。これ読んで、納得できたよ。
やっぱりライガーが主人公で良かったんだ。
933名無し獣:03/04/19 19:23 ID:???
340 ◆ARwUPMzhD2 氏乙彼。

関係ないが>>931はネタか?
934340 ◆ARwUPMzhD2 :03/04/19 23:11 ID:???
2ちゃんブラウザで、やっとこさまともに読めました (;´Д`)
読み返してみると、文章がかなり変だ……(鬱
935山崎渉:03/04/20 05:13 ID:???
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
936340 ◆649zvzTWlc :03/04/23 23:58 ID:???
ちょっとテスト
937340 ◆ARwUPMzhD2 :03/04/28 22:48 ID:???
シュバルツ率いる帝国軍G迎撃隊は、未だ足音
のみを響かせる巨敵に対する迎撃態勢を既に整え
その本体を視認すべく、一機の哨戒機を向わせた。

シュトルヒは、前大戦の頃には大層な金喰い虫と
して一部で不評を買っていた。主翼後部に装備さ
れた、フェザー・マグネッサーが多大なコストを
要したからである。これは、羽の一枚一枚が独立
したマグネッサーであり、それぞれを微妙に操作
する事で極めて複雑かつ奇抜な飛行を可能とする
逸品である。後方に装備されているために推進力
としても秀で、これでコストがかからず生産性に
優れていたなら、瞬く間にシンカーを追い抜き、
主力ゾイドの座を手にしていただろうと言われて
いる。
938340 ◆ARwUPMzhD2 :03/04/28 22:49 ID:???
 そして、当時の技術や製作器機が基本的に失わ
れている現在でも、そのコスト高は代わりが無か
った。
 シュバルツの元に配備されたシュトルヒの数、
実にたったの一機。
「だが、哨戒機としてはこの上ないものだ」
 シュバルツは、そういったやりとりの中、
モニタを観つつ、そう締めた。
「『鸛(こうのとり)』の名を持つゾイドが我軍
にもたらすのは、希望のみどりごか、はたまた……」
 その答が出るのに、そう時間はかからなかった。
「こちらカンタベリ。震源を視認した」
 そこに映っていたのは、地響きを上げ全身する、
巨大な黒い生き物だった。
「奴さん、床の心配なんぞ、これっぱかりもして
ないな……大佐、ドウクツエビは急がせた方がいい
ようです」
「わかっている…………とはいうものの、現在の
航空戦力は、あのシュトルヒを除けばレドラ−が
2機か……」
「大佐、ドウクツエビには可哀想ですが、ここは
……」
 司令官は、部下の言葉に声を上げ反論する。
「何を言う!! 私に部下を見捨てろというのか!?
戦争でもないというのに!!」
 彼は続けた。
「……これしきの事で二者択一するわけにはいかん。
二者あるなら、双方を選ぶ!!」
939名無し獣:03/04/29 13:08 ID:tYI0b3EV
>二者あるなら、双方を選ぶ!!

シュバルツさん、一生ついていきます!(ォィ
940名無し獣:03/04/29 16:28 ID:???
次スレ落ちてるね(’・ω・`)
941堕天使:03/04/29 22:21 ID:qr1/M6om
942名無し獣:03/04/29 23:51 ID:???
次スレが出来たなら、是非とも誘導を。
943名無し獣:03/04/30 00:10 ID:???
2年近く持ったんだなこのスレ・・・
944340 ◆ARwUPMzhD2 :03/04/30 04:01 ID:???
「アイアンコングを出せ」
 シュバルツは部下に告げた。
「しかし大佐……あれで一体何を……!?」
「確かドウクツエビのいる最下層まで、有線通信用のケーブルが
引いてあったな?」
「ええ……ですが……」
 戸惑う部下に、彼は続けた。
「ケーブルの強度はどのくらいだ?」
 部下は、ようやくシュバルツの思惑を察した。
「……ケーブルは、途中幾度か坑道の角を曲っています。確かに
ケーブルそのものは極めて強靱な作りをしてはいますが、摩擦等
を考えると、とても最下層から一気にドウクツエビを引き上げる
事など…………」
 シュバルツは、部下にずい、と歩み寄る。
「お前はそれを試したのかッ!?」
「お言葉ですが、試さずとも解ります!」 
 そこへ、コンソールと向き合っていた別の兵が口を挟んだ。
「いえ……可能ですよ。ある条件下でなら、摩擦はかなり軽減
出来ます」
 
945340 ◆ARwUPMzhD2 :03/04/30 04:02 ID:???
部下が問う。
「ほう、どういう条件だというんだ!?」
「爆破の瞬間……全坑道が、最下層から崩れ落ちるタイミングに
合わせて引き上げれば、ドウクツエビを無理なくサルベージする
事が、理論上は可能です」
「爆破の一部は、ドウクツエビからでも可能だったな……よし、
直ぐさま彼にこれを伝えろ。私からも指示を出す」
 兵は、諒解、と返した。
「……そこまで仰るのであれば、私も反論は致しませんが……
成功する確立は決して高いものではありませんよ…………」
「不確定理論にもあるが、どんな行動でも、行うというだけで
それだけ確立は上下する。俺はな、この作戦では部下を一人も
死なせんと決めたのだ!!」
 彼のその言動は、海兵隊を意識してのものか、やや感情的に
なっているようにも見受けられた。
 シュバルツは、ホエールキングの格納庫へと続く廊下を足早
に歩みつつ、心の中で思った。
 ……そうとも、俺の目の前では誰一人犠牲になる事は許さん……
ゴジラよ、貴様を除いてはな!!」
946名無し獣:03/04/30 17:59 ID:???
シュバルツたん、かっこE〜(*´∀`*)
947名無し獣:03/05/04 21:34 ID:???
休暇終了でUターンしてきますた。
まさに、漏れ的にこうあって欲しいシュバルツ兄さんだったので
340氏に敬礼。
948340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/10 21:51 ID:???
新作を書くのは、次スレにしてからにした方がいいでしょうか。
しかし自分で立てるのも、おこがましくて……
949名無し獣:03/05/11 06:23 ID:aUfB0NVn
↓次スレ立てるべし!
そして期待age
950名無し獣:03/05/11 06:26 ID:???
>>948
まだ50以上も残ってるからしばらくこっち使った方がいいよ。
それに君が次スレ立てるのに誰も文句は言わないからこのスレで終わらなかったら
次スレお願いね。

>>949
sageて期待しろ
951名無し獣:03/05/11 07:35 ID:Y6O2fD4z
あれっ!昨日頼んだのにもう来てる本当に安かったのでびっくりしました


http://ime.nu/ime.nu/ime.nu/www.net-de-dvd.com/
952340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/11 17:50 ID:???
950>>
了解。それでは、もう少しこちらで続けさしてもらいます。
953名無し獣:03/05/12 16:15 ID:???
age
954340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/13 19:10 ID:???
山猫を二匹の山猫が追う。
 陸海空を問わず、ゾイド同士のチェイスは、背後を取られる事は
必ずしも形成逆転には直結しない。急ターン、体当たり、それとは
逆に追う相手を自らに激突さす戦法もある。しかし、それとて相手を
倒す事が第一目的の場合に限られる。
「相棒は遊びたがってるけどな、こちとら急ぎの用があるんだよ」
 アーバインは操縦桿を握りしめ、言う。
「そうだよな、リーゼ」
「う……うん」
 心情のせいで口籠ったのではない。揺れの為に口が上手く動かない
のだ。アーバインは、無理に喋らなくてもいいぞ、とたしなめると、
頭の中で呟く。
 …………とはいうものの、やっぱ相手した方が得策かね……いや、
自信は無いでもないが、しくじった時のリスクが大きすぎる……
……さて、どうするか…………
955340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/13 19:11 ID:???
「よし、決めた!!」
 リーゼは、前席の言葉に「?」となる。
「あぁっと、悪ィ……切羽詰まってくると独り言がつい、な」
 彼は続ける。
「こうなりゃ、ハーマンに直談判だ。奴も話せば判って……」
 しかし、それは適わなかった。アーバインが本部と繋ごうと
コンソールに手を伸ばしたその時、彼のサイクスが不意に足元を
踏み損なったのだ。サイクスは転倒寸前になりながらも、何とか
持ちこたえる。だが。
「いくわよ、いい?」
「OK!!」
 ケリーのサイクスが、一瞬の減速を見せる。その半秒後、
「な…………!!!!」
 アーバインのサイクスが、突如地にまみれた。各種サスペンション
に緩和されながらも尚凄まじい衝撃が、二人を襲う。
 ……何だ!? 仙術とかで言う縮地ってやつか……??
956340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/13 19:11 ID:???
 それは、まさにタスカーのサイクスとアーバインのサイクスの距離
が、一瞬にしてゼロになったかのような感覚だった。
 アーバインが、その原理を理解したのは、タスカーのサイクスが
彼の愛機の頭を、前脚で押さえ付けたその時であった。
 僅かに減速した前のサイクスを、リミッターの限界を少しだけ解除
したサイクスが踏み台にする。タイミングさえ合えば、カタパルトの
ような効果で限界の倍近い加速を、数瞬ではあるが得る事が出来る
という、そういった理屈か…………
「さあ、捕まえたわよ! どうするの!?」
 だが、アーバインは、愛機の目線を見るなり、笑いながら言う。
「嬢さんよ、ちょいとばかし興奮しすぎじゃねえのか?」
 タスカーは憤慨し、返す。
「……ちょっと、それどういう事? あんたの負けは……」
「足元見てみな」
 彼女が、え? とサイクスの足元を確認した直後、彼女はあまりに
大きなミスに気付いた。
 左前脚で相手の頭を踏み付けたその体勢だと、右前脚がちょうど
サイクスの背の砲の真正面に来るのだ。
 アーバインは、躊躇なく背の速射砲を放ち、サイクスの身をよじ
らせた。
957340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/13 20:20 ID:???
タスカー ×  
クリス  ○
(;´Д`)
958340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/13 20:37 ID:???
 むろん、彼は更なる反撃も怠らなかった。起き上がりざまに、
砲の速射を受けたサイクスの右前脚に、クローの一撃を彼は見舞う。
そして、一瞬で体勢を崩したサイクスの喉笛に噛み付き、首のパイプを
切断した。
 この間、クリスのサイクスが手出しするいとまも無い。
「じゃあな!!」
 アーバインの通信を聞いてから、クリスが我に帰るのに、そう時間は
かからなかった。
「……ええぃ、逃がすもんですかッ!!」
 彼女はサイクスのきびすを返し、アーバインを追おうとする。だが、
「やめときな! 返り打ちに合うのがオチだぜ」
 クリス、そして地に臥すケリーのサイクスが視線を右の彼方にある
丘の上に向ける。
 そこに佇んでいたのは、白いライガー・ゼロだった。
「……あなた…………もう! 軍からの通信を傍受出来なかった訳じゃ
ないでしょ!!」
「んー、まあ見てて面白そうだったから、ちょっとな…………それよか
やっぱすげえよな、アーバインって!」
 彼は、とぼけた調子から一転し、言葉を弾ます。
「すげえよな、じゃないッッ!!」
 その声は、別な娘のものだった。
959340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/13 20:38 ID:???
「あいつ捕まえてりゃ、軍から金一封でももらえたかも知れなかった
じゃないの!! 何で逃がすのよこのトンマ!!!」
「まあ、そうカッカしなさんな。あー、こちらライトニング。只今、
タスカー姉妹と合流した。ついては指示を乞いたいんだけど……」
 彼は、GFのホバーカーゴへ通信を飛ばした。
 まず、溜息が聞こえ、それからハーマンの声が聞こえる。
「……まったく、噂どおりの男だな…………それよりも! 早く
アーバインを追ってくれ!! ビット・クラウド!!」
 ビットは返す。
「それには、ちょいと換装が必要なんだよな…………」 
 ゼロが丘の地平へ目をやる。
 そこからせり上がって来たのは、巨大なホバーカーゴの勇姿だった。
960.:03/05/13 23:03 ID:???
961名無し獣:03/05/14 01:17 ID:???
ビット&リノンキターーーーーーー!!
962340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/15 01:06 ID:???
誤 こちらライトニング

正 こちらブリッツ
(;´Д`)
963340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/16 19:40 ID:???

「ケリーのサイクスは、修理が必要だな……」
ビットは、それを一目見るなり告げる。
「よかったら、ホバーカーゴの中で応急処置するぜ。
ちょうど、いいパーツが揃ってるんだ」
「当然、取るものは取るんでしょ」
 ケリ−が溜息混じりに返す。
「当然だろ? ま、ここでリタイアってならそれでも
いいけどな」
 ツケでもいいぜ、とビットは続け、
「あ、その前に換装させてくれない? 急ぎなんだよね」
「いいけど……クリスは待っちゃくれないわよ?」
 ビットがそれに気付いた時には遅く、既に今一体の
サイクスの姿は、煙の如くかき消えていた。
「ちょっと、おい、そりゃないぜ!!」
「そりゃこっちの台詞よ…………ああもうわかったから、
とっとと換装でも何でも済ませて、早くあたしのを
修理してちょうだい!!」
 投げやりに言うケリーに、ビットは告げる。
「悪ぃな!! すぐ済ますから!!」
 ホバーカーゴへの短い距離を走るゼロの元へ、通信が
入る。
「ビット、バラットとジャックがGFと一緒にKGを
捉えたそうよ」
「はぁ……こっちも抜け駆けかよ……で、さっきの
サイクスの情報は行ってるのか?」
「たぶんね」
「向ったのは、アーバインだ。そうだろ、大佐」
964340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/16 19:40 ID:???
「ぇえっ! アーバインって、あの…………」
 リノンが言葉をつまらす。それにハーマンが答えた。
「お察しの通りだ。ついでに言うとな、副座に乗ってるのは
かつての『青い悪魔』だ」
「ほう、そりゃ面白くなりそうだぜ……」
 ビットは、少々危険なものを含ませた笑みを浮かべた。
 彼に限らず、賞金稼ぎなら誰しも一度ならずとも聞く名が
同じ機体に乗っている。かたや義賊の呼び声も聞くさすらいの
ウルフ乗り、アーバイン。かたやレイヴンとともに前大戦で
その名を轟かせた、青い悪魔リーゼ。リーゼの方は大人しく
なったと聞くが、高名を轟かせたのは伊達ではあるまい。
「で、大佐、そいつらを止めればいいんだよな?」
「当面はな」
「と、いうと?」
「知っての通り、今回の作戦はかなり流動的だ。いつ事情が
違って来るか、予測が難しいという事だな。…………もしか
したら、君等は彼の援護に回るという事もあり得る」
「ま、どんな事になっても、臨機応変にビッとやってやるさ!」
965名無し獣:03/05/18 17:21 ID:???
遅いけど乙彼〜
ガムバレ!
966340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/20 20:36 ID:???
このスレ内では確実に終わらない ……(;´Д`)
990くらいまで行ったら、次を立てようかと思っとります。

とりあえず、今晩続きを書きますです。
967名無し獣:03/05/20 23:37 ID:???
>>966
うほ!楽しみにしてます。
968340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/21 01:20 ID:???
「まったく、アーバインの奴…………」
 バンは全く気が乗らなかった。むしろ、戦いを避けたいとすら
思っていた。それもそのはず、彼のイクスは、昼間のBLOX
との戦闘で装備を著しく欠いている状態なのだ。ブレードを
兼ねたEドライバーや各種電子兵器の使用不能はむろん、光学迷彩
すらまともには使えないのが現状である。
 一方、レイヴンのフューラーもエクスブレイカーを片方失って
いる上に、頭部装甲も無くしている。おまけに、捕獲したBLOX
のブロックを口にくわれたままだ。
 本来なら、一秒でも早く帰還し、換装を行わねばならない状態なのだ。
「奴に一番近いのが俺達なんだ。やむをえまい」
 レイヴンが言う。そうだな、とバンもそれを飲んだ。
「に、しても…………」
 バンは続けた。
「でかい足跡だな……」
 バンらが進む行く先には、巨大なくぼみが左右交互に刻まれて
いた。その大きさ、優にライガーの倍はあるだろうか。ともすれば
デスザウラーのそれよりも巨大かも知れない。
969340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/21 01:21 ID:???
 そして、左右交互のそれを隔てるように引かれた、これまた
極太の轍(わだち)。しかし、その持ち主は、彼等の位置からは
まだ見えない。歩行速度が思った以上に早いようだ。
 バンは周囲を見回す。
「そろそろ見えてくるハズだが…………おっと、あれか!」
 小高い丘を越えた途端、それは二人の視界に飛び込んで来た。
 デスザウラーに匹敵する、いや、それ以上の巨体が、荒野の
地平に霞んで見える。
「ところで、やつはいつ首都に到達するんだ?」
 レイヴンの呼び掛けに、ディが答えた。
「早ければ、明日の夕刻、遅くとも午後8時前後にはニューヘリック
シティが危機に曝される。残念ながら、今の我々はグラビティ・
カノンも持っていなければ、それに匹敵する兵力もない。まったく
やっと終戦したと思ったらこれじゃ…………ともあれ、現時点では
KGに対する打開策は、武力行使に限ればゴジラをぶつける事くらい
しか出来んのが現状でな、しかし、それも今のままでは首都が二大
怪獣に挟み撃ちになってしまう。そこでトーマとアーバインで中から
攻める事にしたのじゃが……その矢先にこの有り様というわけだ」
「悪いのは全てあいつ……そういうわけか」
 あくまで冷静に告げるレイヴンに、ディは言葉が出なかった。
970340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/21 01:21 ID:???
「……心配するな。あいつには俺が言って聞かせる。そのあとは、
トーマの代わりに俺がやってやるよ」
「よろしく頼むぞ……そろそろそちらのレーダーにも、二人の
乗ったサイクスが映るハズじゃ。心してやってくれよ!」

 一方、ハーマン率いるGF移動本部には、ある場所から知らせが
入っていた。
「ふむ、そうか…………」
 彼は、ディに言う。
「Dr.、ウルトラの準備が整ったそうです」
「おお、そうか!! にわかごしらえの装備ゆえ、どこまで持つか
ちと気になるが……」
「このために、我々はホバーカーゴを使わざるを得なかったのです。
 ゴジラの方には、既に傭兵からなる遊撃隊を向わせました。
少しは奴の気を散らす手助けにはなるでしょう」
 続ける。
「ですが、それとてシュバルツの作戦が上手く行っての事……
ゴジラの歩行速度から考えると、足留めをさせるに越した事は
ありませんからな」
971340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/21 01:22 ID:???
共和国、某所軍港…………

 ウルトラザウルスを挟み、左右二隻づつ、計四隻のホエールキング
が洋上に浮かんでいる。ウルトラには、各所にEシールド発生装置が
外付けで備え付けられていた。
「前大戦の切り札も、今やこういった役しか回ってこんか…………」
 クルーガーが、ウルトラのブリッジにて言う。
「ちょいと慣れん場所へ行くが暴れんでくれよ」
「大佐、準備が整いました」
「よし、各員持ち場に付け。ホエールキングに離水を伝えよ」
「ホエールキング各艦、離水態勢に移行」
 ホエールキングの船体が、ゆっくりと海面を離れる。と、同時に
ウルトラと四隻のホエールを繋ぐ、極太のワイヤーが海面を割って
表れる。
「モラー、テレ、ヴァン、マニトバ、各艦正常に離水しました。
本艦上昇まで8、7、6、5…………」
 ワイヤーの軋む音が聞こえる。
「上昇、開始!!」
 ウルトラの喫水線が見る見る下がって行き、その巨体からは海水が
滝となって海へ落ちる。
「ゴジラよ、このウルトラに喰らいついてくるがいい……」
 やがて、四隻のホエールキングは、ウルトラの巨体を完全に空へと
吊り上げ、一路ゴジラへと進路をとった。
972山崎渉:03/05/22 01:01 ID:???
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
973名無し獣:03/05/23 20:12 ID:???
こんないいところで終わらせてなるものか!
age
974名無し獣:03/05/23 23:31 ID:wpZgY0KD
http://www27.tok2.com/home/kouhei/   
このサイトの掲示板が・・・いい!
975340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/25 21:12 ID:???
今晩、また書きます。
976340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/26 22:19 ID:???
荒野から森林、そして山岳地帯へと進んだゴジラの後は、まるで
削り取られたかのように木々が蹴散らされていた。そしてゴジラは、
その痕を山岳地帯まで引いていた。なだらかな斜面を、森を蹴散らし
ゴジラは進む。
 山腹の道路に、不意に巨大な足が現れた。と、思うや足はそれを
ライトやガードレールごと粉砕し、何事も無かったかのように
山頂へと歩を進めて行く。その持ち主が登った後からは大量の土砂や
岩石が崩れ落ち、文明が切り開いた道を無慈悲に埋めていった。
「カンタベリより指令部。奴め、やりたい放題ですよ」
 シュトルヒから、シュバルツの元へ通信が入る。
「好きにさせておけ。だがここへ着いたら、こちらの作法に則って
もらおう。それまでの無礼講だ……」
 シュバルツは、深紅のアイアンコングのコクピットに身をしずめ、
静かに告げた。
「大佐、背部ミサイルユニットにD−03及びフルメタル・ミサイル
装着完了しました」
 
977340 ◆ARwUPMzhD2 :03/05/26 22:20 ID:???
フルメタルミサイル…………対・城塞攻略兼大型機械獣用に開発
された、特殊徹甲ミサイルである。いや、ミサイルというよりは
ロケットエンジンの付いた巨大な弾丸、といった方が相応しいかも
知れない。超硬質合金製の弾頭は、その質量とも相俟って、絶大な
貫通力を有し、地中深くに埋設された軍事施設や大型ゾイドの厚い
装甲を容易く貫く。だが、製造コストが高く、1発あたりの値段が
レブラプター1機分よりもかかる事でも知られている。
D−03弾頭装備の大型ミサイル二機に加え、このフルメタル
ミサイルも二機、コングは背にしている。
「倒すのが無理でも、このくらいの小遣いはやらねば失礼だろう」
 彼は、指令を下した。
「準備は整った。これより我々は、ゴジラ埋没作戦と平行し、
ドウクツエビの救助を行う」
 続ける。
「ホエールキングの動力の7割をマグネッサーに、残り3割を
Eシールドに割り当て、作戦終了、即時離脱とともにゴジラの
熱線に備え、いつでもシールドを張れる状態にしておけ」
 そして、こう閉めた。
「これは『戦』ではない。単なる『作戦』だ。ゆえに、『事故死』
などという不様な真似は私が許さん。肝に銘じておけ。以上!!」
 シュバルツは、言うと深紅のコングを歩ませた。
978名無し獣:03/05/27 08:36 ID:???
シュバルツカコ(・∀・)イイ!!
979名無し獣:03/05/27 16:32 ID:???
フルメタルミサイルキター
980山崎渉:03/05/28 15:50 ID:???
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
981名無し獣
AGE