プロジェクトZ〜挑戦者達〜

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83ガンブラスター
暗黒の大地へ〜轟け光の黄金砲〜

ZAC2051年、新型ゾイド「マッドサンダー」によって長年の仇敵であったデスザウラーを撃破し、
遂に中央大陸を制圧した共和国軍。しかし、長年の戦いに疲労した共和国軍の前に現れたのは、
遠き国よりの使者、いや海より現れた漆黒の魔物――暗黒軍でした。
そしてこの時、後に「大陸間戦争」と呼ばれることになる戦いが、幕を開けたのでした。

そして数か月。共和国軍は、特殊物質「ディオハリコン」で強化された暗黒軍の前に苦戦を強いられていました。
更に、暗黒大陸(ニクス大陸)独特の気候に、兵士もゾイドも疲れ果て、共和国の士気は落ちる一方でした。旗艦
マッドサンダーならば辛うじて勝てるものの、超大型ゾイドがそんなに多く配備されているわけでもありません。
共和国軍首脳は、暗黒大陸の気候に適し、なおかつある程度量産が可能な、
新型ゾイドの開発を命じました。

今回は、限られた時間の中で、未知なる暗黒軍に抗するべく、不眠不休の努力で新型ゾイド開発に挑戦し続け、
遂に大陸間戦争屈指の名機であるガンブラスターを生み出した共和国軍開発部の苦悩を、開発主任のグラハム大尉を中心にして、
迫ってみたいと思います。

(あの音楽)

「ディオハリコンを撃ち破れ。発想の転換。求めるのは暗黒ゾイドを貫く、光の矢だ」
「仮想敵はダークホーン。13種、16門もの新型砲塔を搭載」
「特殊ホワイトメタルの採掘量が激減。新型装甲を探せ」
「重力砲を抑えるバリアの開発。つまずきの連続」
「度重なる実験の失敗。重力砲に対抗出来ない。絶望の果てに。Eシールドから生まれた超電磁シールド」
「ハイパーローリングキャノンの射撃テスト。突然の爆発。原因を突き止めろ」
「砲身が持たない。耐熱、耐冷、耐衝撃を兼ね備えた新合金」
「遂に発見したレアメタル。そして完成した『黄金砲』」
「起動実験、射撃実験、砲身冷却テストもそこそこに一号機出撃。そして……」

そして、出撃したガンブラスター一号機は、暗黒軍の改造アイアンコングを打ち破り、デッド・ボーダーの重力砲にも
十分耐えられることを証明しました。そして、ガンブラスターの開発により、共和国軍は快進撃を始めるのです。
しかし、その後、ガンブラスター開発主任のグラハム大尉は、乱戦の中に戦死してしまいます。
若きクルーガー少尉に未来を託して……。