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駄文2:
任務を終え、グスタフと共に帰っていくゴーディ達。
その様子を地中からうかがっている者がいた。
ゴーディ達の姿が見えなくなって十数分、そのゾイドは地上に姿を現した。
巨大なサソリ型ゾイド、凶戦士・デススティンガーだ。
パイロットはヘルメットを外すと、まとめていた長い金髪をほどく。
「こんな状況じゃウルトラザウルス監視任務も意味を為さない…私のできる事は……」
盗聴していた通信データを再生した。技術者とパイロットの掛け合いが聞こえてくる。
「ゴーディ・レイバック…捕虜となり、今は裏切り者……
私とこのKFDが貴方を裁いてあげる。貴方はこのふざけた異世界で死ぬのよ……」
金髪の女パイロットは憎悪の瞳でゴーディの去った方向を睨み付ける。
その肩には赤き竜の隊章が付けられていた。
「貴方は私がここで一人で戦う心を保つ為に必要なのよ…同胞とも故郷とも切り離された私には……」